JP2000356770A - 液晶プロジェクタ - Google Patents

液晶プロジェクタ

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JP2000356770A
JP2000356770A JP11168423A JP16842399A JP2000356770A JP 2000356770 A JP2000356770 A JP 2000356770A JP 11168423 A JP11168423 A JP 11168423A JP 16842399 A JP16842399 A JP 16842399A JP 2000356770 A JP2000356770 A JP 2000356770A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
polarizing plate
crystal panel
light source
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JP11168423A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Sasaki
義広 佐々木
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入射光量が増大しても偏光性能を劣化させる
ことがなく、明るくて小型化の要請に応え得る液晶プロ
ジェクタを提供する。 【構成】 液晶パネル31,32,33は入射側偏光板
として吸収型偏光板31a,32a,33aを備えてい
る。吸収型偏光板31a,32a,33aの光入射側に
は反射型偏光板16,18,23が配置されている。反
射型偏光板16,18,23によって不要な偏光は反射
され、必要な偏光のみが透過する。この透過した偏光は
吸収型偏光板吸収型偏光板31a,32a,33aを経
ることで偏光度を高められる。吸収型偏光板31a,3
2a,33aへの入射光量が増大してもそれは当該吸収
型偏光板31a,32a,33aを透過する光が殆どで
あり、吸収は僅かであるから温度上昇は殆どなく、偏光
性能は劣化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶パネルを用いた
液晶プロジェクタにかかり、具体的には液晶パネルの光
入射側に配置する偏光板の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の3板式液晶プロジェクタの
光学系の一例を示した平面図である。この光学系の作用
を以下に簡単に説明する。光源50から出射された光
は、インテグレータレンズ51および集光レンズ52を
経た後、全反射ミラー53によって光路を90°変更さ
れて第1ダイクロイックミラー54へと導かれる。第1
ダイクロイックミラー54を透過した赤色光は、全反射
ミラー55にて反射されて液晶パネル71に導かれる。
一方、第1ダイクロイックミラー54にて反射した光
は、第2ダイクロイックミラー56に導かれる。第2ダ
イクロイックミラー56にて反射した緑色光は、液晶パ
ネル72に導かれる。また、第2ダイクロイックミラー
56を透過した青色光は、リレーレンズ57,59およ
び全反射ミラー58,60を経て液晶パネル73に導か
れる。各液晶パネル71,72,73を経て得られた変
調光(各色映像光)がダイクロイックプリズム61によ
って合成されてカラー映像光となる。このカラー映像光
は、投写レンズ62によって拡大投写され、図示しない
スクリーン上に投影表示される。
【0003】上記の液晶パネル71,72,73は、そ
れぞれ入射側偏光板である透過型偏光板71a,72
a,73aと、一対のガラス基板(画素電極や配向膜を
形成してある)間に液晶を封入して成るパネル部71
b,72b,73bと、出射側偏光板71c,72c,
73cとを備えて成る。透過型偏光板71a,72a,
73aは、パネル部71b,72b,73bに所定方向
の直線偏光を与えるものであり、その透過軸に平行な振
動方向の直線偏光は透過させるが、直交する振動方向の
直線偏光は吸収するものである。
【0004】透過型偏光板71a,72a,73aは上
記のように入射光のほぼ1/2以上の光を吸収し、この
吸収した光エネルギーによって発熱して昇温する。透過
型偏光板71a,72a,73aの温度がその許容温度
を越えると、当該偏光板は変色して偏光性能が劣化す
る。このため、液晶プロジェクタでは、偏光板をファン
などによって冷却し、偏光板が許容温度を越えて温度上
昇することがないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、液晶プロジェク
タの小型化の要請が高まっており、この要請を満たすた
めには、液晶パネルの小型化やファンの設置スペースの
縮小等が要求されることになる。液晶パネルを小型化し
つつ画面の明るさをそれまでと同等に維持する場合を想
定すると、液晶パネルに入射する単位面積当たりの光量
は液晶パネルサイズの2乗に反比例して増加することに
なる。また、ファンの設置スペースの縮小等のためにフ
ァンの冷却能力にも限界がある。従って、偏光板には一
層の耐光性が求められることになるのであるが、このよ
うな要求を充足する十分な耐光性は未だ得られていない
のが実情である。
【0006】この発明は、上記の事情に鑑み、入射光量
が増大しても偏光性能を劣化させることがなく、明るく
て小型化の要請に応え得る液晶プロジェクタを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の液晶プロジェ
クタは、照射された光を映像信号に基づいて変調する液
晶パネルと、前記液晶パネルにて変調された光を拡大投
写する投写レンズと、前記液晶パネルを照射する光を出
射する光源と、を備えた液晶プロジェクタにおいて、前
記液晶パネルは入射側偏光板として不要な偏光を吸収す
る吸収型偏光板を備えており、前記光源から前記吸収型
偏光板に至る光路上には不要な偏光を反射する反射型偏
光板を配置し、前記反射型偏光板と前記吸収型偏光板の
透過軸を互いに一致させたことを特徴とする。
【0008】反射型偏光板は、その透過軸に平行な振動
方向の直線偏光は透過し、透過軸に直交する振動方向の
直線偏光は反射するため、光エネルギーの吸収がなく、
それ自体の温度上昇は少ない。しかし、反射型偏光板に
は良好な偏光度を望めないものが多く、投写映像におい
て十分なコントラストを得ることができない。上記構成
の液晶プロジェクタでは、反射型偏光板を透過した所定
方向に振動する直線偏光は、吸収型偏光板を透過するこ
とでその偏光度を高められることになり、十分なコント
ラストを得ることが可能となる。そして、吸収型偏光板
にて吸収されることになるその透過軸に垂直な振動方向
の直線偏光の殆どは予め反射型偏光板にて反射されるか
ら、吸収型偏光板は僅かな量の光を吸収するに過ぎな
い。すなわち、吸収型偏光板への入射光量が増大しても
それは当該吸収型偏光板を透過する光であり、吸収は僅
かしか生じないのであるから、吸収型偏光板の温度上昇
は殆どない。従って、吸収型偏光板への入射光量を増大
できるとともに吸収型偏光板の冷却構造を不要或いは小
型簡素化でき、明るくて小型の液晶プロジェクタを実現
することができる。
【0009】また、この発明の液晶プロジェクタは、照
射された光を映像信号に基づいて変調する液晶パネル
と、前記液晶パネルにて変調された光を拡大投写する投
写レンズと、前記液晶パネルを照射する光を出射する光
源と、を備えた液晶プロジェクタにおいて、前記液晶パ
ネルは入射側偏光板として不要な偏光を吸収する吸収型
偏光板を備えており、前記光源から前記吸収型偏光板に
至る光路上には不要な偏光を反射する反射型偏光板を配
置し、前記反射型偏光板と前記吸収型偏光板の透過軸を
互いに異なる方向に設定し、当該透過軸の違いを解消す
るように前記反射型偏光板と前記吸収型偏光板との間に
位相差板を配置したことを特徴とする。
【0010】かかる構成であれば、吸収型偏光板と反射
型偏光板の透過軸の違いは位相差板によって解消される
ので、吸収型偏光板の透過軸を液晶パネル側に合わせて
おく一方で、この透過軸の方向に拘束されずに、光源か
ら反射型偏光板までの光学系に適した偏光方向を任意に
選択することが可能になる。
【0011】また、上述した構成の液晶プロジェクタに
おいて、光源からの光を3原色に分離して各色光用の液
晶パネルにそれぞれ導き、各色光用の液晶パネルにて変
調された光を合成して投写するように構成し、前記光源
からの光を3原色に分離するまでの光路上、または分離
後の各色光路上に前記反射型偏光板が設けられている構
成としてもよい。
【0012】また、上述した構成の液晶プロジェクタに
おいて、前記光源の反射鏡を複合ミラーとし、当該光源
から前記反射型偏光板に至る光路上に1/4λ板を備え
るのがよい。反射型偏光板の透過軸に垂直な方向に振動
する偏光は、これに反射されて1/4λ板を透過して光
源側へ戻り、この戻り光のうち光源の反射鏡に奇数回反
射して再び1/4λ板を透過する場合には、反射型偏光
板の透過軸に平行な方向に振動する偏光に変換されるの
で光の利用効率が向上し得る。光源の反射鏡が上記のご
とく複合ミラーから成る構成であれば、奇数回反射して
1/4λ板を通過する機会が多く得られ、光の利用効率
が向上し、高輝度化が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態の液晶
プロジェクタを図1乃至図6に基づいて説明する。図1
はこの実施形態の3板式液晶プロジェクタの光学系を示
した平面図である。メタルハライドランプ等から成る光
源10から出射された白色光は、インテグレータレンズ
11、及び集光レンズ12を経た後、全反射ミラー13
によって光路を90°変更されて第1ダイクロイックミ
ラー14へと導かれる。上記のインテグレータレンズ1
1は、一対のレンズ群から構成され、個々のレンズ部分
が後述する液晶パネルの全面を照射するように設計され
ており、光源10から出射された光に存在する部分的な
輝度ムラを平均化し、画面中央と周辺部とでの光量差を
低減する。
【0014】第1ダイクロイックミラー14は、赤色波
長帯域の光を透過し、シアン(緑+青)の波長帯域の光
を反射する。第1ダイクロイックミラー14を透過した
赤色波長帯域の光は、全反射ミラー15にて反射されて
光路を変更され、反射型偏光板16を経て赤色光用の透
過型の液晶パネル31に導かれ、これを透過することで
光変調される。一方、第1ダイクロイックミラー14に
て反射したシアンの波長帯域の光は、第2ダイクロイッ
クミラー17に導かれる。
【0015】第2ダイクロイックミラー17は、青色波
長帯域の光を透過し、緑色波長帯域の光を反射する。第
2ダイクロイックミラー17にて反射した緑色波長帯域
の光は、反射型偏光板18を経て緑色光用の透過型の液
晶パネル32に導かれ、これを透過することで光変調さ
れる。また、第2ダイクロイックミラー17を透過した
青色波長帯域の光は、リレーレンズ19,21、全反射
ミラー20,22、及び反射型偏光板23を経て青色光
用の透過型の液晶パネル33に導かれ、これを透過する
ことで光変調される。
【0016】液晶パネル31,32,33を経て得られ
た変調光(各色映像光)はダイクロイックプリズム24
によって合成されてカラー映像光となる。このカラー映
像光は、投写レンズ25によって拡大投写され、図示し
ないスクリーン上に投影表示される。
【0017】各液晶パネル31,32,33は、入射側
偏光板である吸収型偏光板31a,32a,33aと、
一対のガラス基板(画素電極や配向膜を形成してある)
間に液晶を封入して成るパネル部31b,32b,33
bと、出射側偏光板31c,32c,33cとを備えて
成る。吸収型偏光板31a,32a,33aは、不要な
偏光は吸収し、必要な偏光を透過する。吸収型偏光板3
1a,32a,33aの偏光度は、反射型偏光板16,
18,23の偏光度よりも高い。
【0018】反射型偏光板16,18,23は、これに
垂直に入射した無偏光の光のうち、その透過軸方向に振
動方向が一致する直線偏光は透過し、透過軸方向に振動
方向が直交する直線偏光の殆どを反射することができ
る。これら反射型偏光板16,18,23における透過
軸は、各液晶パネル31,32,33における吸収型偏
光板31a,32a,33aの透過軸に平行に設定され
ている。反射型偏光板16,18,23としては、例え
ば、薄いプラスチックフィルム(反射型偏光性フィル
ム)を重ね合わせたものが用いられる。なお、反射型偏
光板16,18,23にて反射された光は光源方向へと
戻ることになる。
【0019】図2は、反射型偏光板16(18,23)
から吸収型偏光板31a(32a,33a)を経てパネ
ル部31b(32b,33b)に至る光の偏光状態によ
る透過状況を示した説明図である。この図において実線
の矢印は入射光の偏光方向を示し、点線の矢印は偏光板
の透過軸方向を示している。以下の説明では反射型偏光
板16と液晶パネル31を採り上げているが、反射型偏
光板18,23及び液晶パネル32,33についても同
じである。反射型偏光板16に垂直に入射した無偏光の
光のうち、反射型偏光板16の透過軸方向に振動方向が
一致する直線偏光は透過し、振動方向が直交する直線偏
光はその殆どが反射される。反射型偏光板16は、この
ように不要な偏光は反射するものであるから、光エネル
ギーの吸収がなく、それ自体の温度上昇は少ない。
【0020】上記の反射型偏光板16については良好な
偏光度を望むことができないが、この反射型偏光板16
を透過した直線偏光は、吸収型偏光板31aを透過する
ことでその偏光度を高められることになるから、投写映
像において十分なコントラストを得ることが可能であ
る。そして、吸収型偏光板31aにて吸収されることに
なるその透過軸に垂直な振動方向の直線偏光の殆どは予
め反射型偏光板16にて反射されるから、吸収型偏光板
31aは僅かな量の光を吸収するに過ぎない。すなわ
ち、吸収型偏光板31aへの入射光量が増大してもその
殆どは当該吸収型偏光板31aを透過する光であり、吸
収は僅かしか生じないのであるから、吸収型偏光板31
aの温度上昇は殆どない。
【0021】例えば、反射型偏光板16によってその透
過軸と直交する方向に振動する偏光を95%反射できる
とすれば、吸収型偏光板31aは反射型偏光板16を備
えない場合に比べて20倍の光量に耐えることができ
る。従って、液晶パネルの大きさを同じとしながら明る
さを20倍にしたり、或いは明るさを同じとしながら液
晶パネルの大きさを1/20程度に小さくするといった
ことが可能になる。また、このように20倍の光量に耐
え得るとして、光量をそれよりも控えるならば、吸収型
偏光板31aの冷却構造を不要にしたり小型簡素化する
ことができる。
【0022】反射型偏光板16は、前述のごとく、薄い
プラスチックフィルムを重ね合わせたものであり、特に
プラスチックとしてポリエステル系樹脂を用いるような
場合には反射防止膜をコーティングすることが困難とな
る。反射防止膜を設けない場合には、反射型偏光板16
の表面反射によって入射光の約4%が反射して透過効率
が低下する。そこで、図3に示す構造を提案する。この
構造は、光の入射側から順に、透明ガラス基板35、反
射型偏光板16、及び吸収型偏光板31aを配置してこ
れらを接着剤にて貼付して一体化するとともに、透明ガ
ラス基板35の光入射側に反射防止膜36を形成した構
造である。なお、図3では、更に、吸収型偏光板31a
の光出射側にも反射防止膜37を形成してあり、このよ
うに光の入射面と出射面の双方に反射防止膜をコートす
ることで反射による光のロスを最小限に抑えている。
【0023】上記反射防止膜は、各色光の波長を考慮し
て最適となるように設計するのがよい。また、上記接着
剤を無色透明で且つ屈折率を上記ガラス基板及び偏光板
に使用するプラスチックフィルムと同じ値に設定するこ
とで、これら接着面での反射を低減して透過効率を最大
限に大きくすることができる。
【0024】図4は、反射型偏光板16と吸収型偏光板
31aとの間に位相差板(1/2λ板)38を一体的に
組み入れた構造を示している。吸収型偏光板31aと反
射型偏光板16の透過軸は互いに異なる方向に設定され
ており、当該透過軸の違いを解消するように前記位相差
板38が入射光の偏光軸を回転させるようになってい
る。なお、図3と同様に反射防止膜を設けてもよい。こ
のように位相差板38を組み込んだ構造であれば、吸収
型偏光板31aと反射型偏光板16の透過軸の違いは位
相差板38で解消されるので、吸収型偏光板31aの透
過軸を液晶パネル31側に合わせておく一方で、この透
過軸の方向に拘束されずに、光源10から反射型偏光板
16までの光学系に適した偏光方向を任意に選択するこ
とが可能になる。
【0025】例えば、図5に示すように、縦方向に振動
する偏光の反射率が高いことに鑑みてこの偏光を上記光
学系に適した偏光として前記反射型偏光板16の透過軸
を縦方向に設定する。その一方、液晶パネル31として
入射偏光軸が横方向のものを採用しているのであれば、
その吸収型偏光板31aの透過軸も横方向に設定される
ので、前記反射型偏光板16を透過した縦方向に振動す
る偏光を90°回転させるように位相差板38を配置す
ることになる。また、液晶パネル31として入射偏光軸
が45°のものを採用したのであれば、その吸収型偏光
板31aの透過軸も45°に設定されるので、縦方向に
振動する偏光を45°回転させるように位相差板38を
配置すればよい。
【0026】以上の説明では、光源10からの光を3原
色に分離して各色光用の液晶パネル31,32,33に
それぞれ導き、各色光用の液晶パネル31,32,33
にて変調された光を合成して投写するようにした構成に
おいて、色分離後の各色光路上にそれぞれ反射型偏光板
16,18,23を設けた構造を示したが、前記光源1
0からの光を3原色に分離するまでの光路上に一つの反
射型偏光板を設けた構成でもよい。
【0027】図6は、光源10′から反射型偏光板40
(一つでもよいし各色用の3つ構成でもよい。)に至る
光路上に1/4λ板41を備えるとともに、光源10′
の反射鏡を複合ミラーとした構成を示している。図の複
合ミラーは、第1鏡である放物面鏡43と第2鏡である
球面鏡42とから成っている。球面鏡42は光源の発光
中心を中心とする球面を反射面とするものであり、この
実施形態では放物面鏡43の光出射面となる円形状から
インテグレータレンズ11(図1参照)の略四角形状に
対応する部分をくり抜いた形状を有している。
【0028】光源10′から出射された光のうち、反射
型偏光板40の透過軸に垂直な方向に振動する偏光は、
この反射型偏光板40によって反射され、1/4λ板4
1を透過して光源10′へ戻る。この戻り光のうち放物
面鏡43を経て球面鏡42に至りこれに反射された光
は、再び放物面鏡43によって反射されて1/4λ板4
1を通過する。このように反射される光は、光源10′
の反射鏡において奇数回反射して再び1/4λ板を透過
したことになり、反射型偏光板40の透過軸に平行な方
向に振動する偏光に変換される。この変換偏光は、反射
型偏光板40を透過するので、光の利用効率が向上し、
高輝度化が図れる。
【0029】なお、複合ミラーは形状の異なる少なくと
も第1鏡と第2鏡を備え、第2鏡にて反射された光が発
光中心に戻されるように構成されるか、或いは第2鏡に
て反射された光を第3の鏡(例えば、発光中心の前方に
設けられる)にて平行光化して出射するように構成され
たものを言い、第1鏡として放物面鏡を用い、第2鏡と
して球面鏡を用いた上記構成に限定されるものではな
い。
【0030】また、以上説明したような3板式の液晶プ
ロジェクタに限らず、単板式の液晶プロジェクタにおい
ても反射型偏光板を備えるのがよい。単板式の液晶プロ
ジェクタにおいては、3原色分の光量が一枚の液晶パネ
ルの入射側偏光板に入射するため、3板式の液晶プロジ
ェクタよりも偏光板の耐光性向上の要求が大きく、反射
型偏光板を備える構成がとても有用である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の液晶プ
ロジェクタであれば、反射型偏光板にて不要な偏光を反
射し、必要な偏光のみを透過させ、更にこの透過した偏
光に対して吸収型偏光板によって偏光度を高めるので、
投写映像において十分なコントラストを得ることができ
るとともに、吸収型偏光板への入射光量が増大してもそ
れは当該吸収型偏光板を透過する光であり、吸収は僅か
しか生じないから、吸収型偏光板の温度上昇を殆どなく
すことができる。従って、吸収型偏光板への入射光量を
増大できるとともに吸収型偏光板の冷却構造を小型簡素
化或いは不要化でき、明るくて小型の液晶プロジェクタ
を実現することができる。
【0032】また、反射型偏光板と吸収型偏光板との間
に位相差板を備えた構成であれば、吸収型偏光板の透過
軸を液晶パネル側に合わせておく一方で、この透過軸の
方向に拘束されずに、光源から反射型偏光板までの光学
系に適した偏光方向を任意に選択できるという効果を奏
する。
【0033】また、前記光源の反射鏡を複合ミラーと
し、当該光源から前記反射型偏光板に至る光路上に1/
4λ板を備えた構成であれば、反射型偏光板にて反射さ
れた偏光が、透過できる偏光に変換され得るので、光の
利用効率が向上し、高輝度化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の液晶プロジェクタの光学
系を示す平面図である。
【図2】この発明の実施形態を示す図であって、反射型
偏光板から液晶パネルに至る光の偏光状態による透過状
況を示した説明図である。
【図3】この発明の実施形態を示す図であって、反射型
偏光板の光入射側に透明ガラス板を設け、この透明ガラ
ス板の光入射側に反射防止膜を設けた構造を示す側面図
である。
【図4】この発明の実施形態を示す図であって、反射型
偏光板と吸収型偏光板との間に位相差板を備えた構造を
示す側面図である。
【図5】この発明の実施形態を示す図であって、反射型
偏光板から位相差板を経て液晶パネルに至る光の偏光状
態による透過状況を示した説明図である。
【図6】この発明の実施形態を示す図であって、光源の
反射鏡を複合ミラーとし、光源から反射型偏光板に至る
光路上に1/4λ板を備えた構成の説明図である。
【図7】従来の液晶プロジェクタの光学系を示す平面図
である。
【符号の説明】
10 光源 10′ 光源 11 インテグレータレンズ 14 第1ダイクロイックミラー 16 反射型偏光板 17 第2ダイクロイックミラー 18 反射型偏光板 23 反射型偏光板 24 ダイクロイックプリズム 25 投写レンズ 31 液晶パネル 32 液晶パネル 33 液晶パネル 31a 吸収型偏光板 32a 吸収型偏光板 33a 吸収型偏光板 40 反射型偏光板 41 1/4λ板 42 球面鏡 43 放物面鏡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA05 BA07 BB03 BB44 BB63 BB65 BC22 2H088 EA14 EA15 HA13 HA15 HA17 HA18 HA24 MA20 2H091 FA05Z FA08X FA08Z FA11Z FA14Z FA26X FA26Z FA41Z FD08 LA03 LA04 LA11 MA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射された光を映像信号に基づいて変調
    する液晶パネルと、前記液晶パネルにて変調された光を
    拡大投写する投写レンズと、前記液晶パネルを照射する
    光を出射する光源と、を備えた液晶プロジェクタにおい
    て、 前記液晶パネルは入射側偏光板として不要な偏光を吸収
    する吸収型偏光板を備えており、前記光源から前記吸収
    型偏光板に至る光路上には不要な偏光を反射する反射型
    偏光板を配置し、前記反射型偏光板と前記吸収型偏光板
    の透過軸を互いに一致させたことを特徴とする液晶プロ
    ジェクタ。
  2. 【請求項2】 照射された光を映像信号に基づいて変調
    する液晶パネルと、前記液晶パネルにて変調された光を
    拡大投写する投写レンズと、前記液晶パネルを照射する
    光を出射する光源と、を備えた液晶プロジェクタにおい
    て、 前記液晶パネルは入射側偏光板として不要な偏光を吸収
    する吸収型偏光板を備えており、前記光源から前記吸収
    型偏光板に至る光路上には不要な偏光を反射する反射型
    偏光板を配置し、前記反射型偏光板と前記吸収型偏光板
    の透過軸を互いに異なる方向に設定し、当該透過軸の違
    いを解消するように前記反射型偏光板と前記吸収型偏光
    板との間に位相差板を配置したことを特徴とする液晶プ
    ロジェクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の液晶プロジェクタにおいて、光源からの光を3原色に
    分離して各色光用の液晶パネルにそれぞれ導き、各色光
    用の液晶パネルにて変調された光を合成して投写するよ
    うに構成し、前記光源からの光を3原色に分離するまで
    の光路上、または分離後の各色光路上に前記反射型偏光
    板が設けられていることを特徴とする液晶プロジェク
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の液晶プロジェクタにおいて、前記光源の反射鏡を複合
    ミラーとし、当該光源から前記反射型偏光板に至る光路
    上に1/4λ板を備えたことを特徴とする液晶プロジェ
    クタ。
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