JP2000180958A - プロジェクタ装置 - Google Patents

プロジェクタ装置

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JP2000180958A
JP2000180958A JP10357959A JP35795998A JP2000180958A JP 2000180958 A JP2000180958 A JP 2000180958A JP 10357959 A JP10357959 A JP 10357959A JP 35795998 A JP35795998 A JP 35795998A JP 2000180958 A JP2000180958 A JP 2000180958A
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light
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light valve
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Makoto Yamaguchi
真 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LCDライトバルブのライトバルブ本体を固
定しているプラスチック樹脂製の枠を金属枠にすること
で、プラスチック樹脂枠に起因する上述したいろいろな
問題を解決することができる廉価なプロジェクタ装置を
提供すること。 【解決手段】 光源からの光を信号に基づいて光変調す
るために光学部材19に固定された液晶表示部13−3
a,13−3b,13−3cを備え、液晶表示部13−
3a,13−3b,13−3cにより変調された光を対
象物に投射して画像を形成するためのプロジェクタ装置
98であり、液晶表示部13−3a,13−3b,13
−3cは、光源からの光を信号に基づいて光変調する液
晶パネル部13Aと、液晶パネル部13Aを保持して光
学部材19に直接固定される金属製の枠90と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光を信
号に基づいて光変調するために光学部材に固定された液
晶表示部を備え、液晶表示部により変調された光を対象
物に投射して画像を形成するためのプロジェクタ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のプロジェクタ装置は、たとえば
光源とLCDライトバルブ(液晶表示部)、投射レン
ズ、ダイクロイックミラーおよび反射ミラー、クロスプ
リズム、投射スクリーン等を有し、LCDライトバルブ
の固定方法や、3板方式等における3枚のライトバルブ
のレジストレーション(位置合わせ)をとる方法に色々
な工夫がなされている。図11〜図14は、従来のライ
トバルブとして液晶表示部を備えるプロジェクタ装置を
示している。図11は従来のプロジェクタ装置の正面図
であり、図12は図11におけるLCDライトバルブ
(液晶表示部)113a,113b,113cを示し、
図13はクロスプリズム15と赤色、青色、緑色のLC
Dライトバルブや投射レンズ16等を示す平面図であ
り、図14は、LCDライトバルブ113a,113
b,113cをクロスプリズム115に対して固定する
構造を示している。
【0003】図11は、液晶プロジェクタ装置の光学ユ
ニットの部分を示しているが、装置全体の図示は省略し
ている。まず、光学ユニットの概略を説明する。光学ユ
ニットはユニットケース下部とユニットケース上部から
なっており、ユニットケース117内には、ダイクロイ
ックミラー、ライトバルブ、色合成プリズム等々光学部
品が配置されている。ランプ101からの光は、UV,
IRフィルタ102で紫外線と赤外線がカットされ、透
過光が第一フライアイレンズ103、第2のフライアイ
レンズ104を通ってメーンコンデンサーレンズ105
に入る。メーンコンデンサーレンズ105からでた光
は、第一ダイクロイックミラー106で色分離され、こ
こではR(赤色)の光が反射されG,B(緑色、青色)
の光が透過する。
【0004】第一ダイクロイックミラー106で反射さ
れたR光は、高反射率ミラー108aで反射して、コン
デンサーレンズ109aで集光され、偏光板112aで
(P波透過)一方向の振動波が選択されて、R用(赤
色)LCDライトバルブ113aに入り、映像信号に基
づいて赤色が透過して、クロスプリズム115で他の色
と色合成されて、投射レンズ116によって投射スクリ
ーンに投射される。
【0005】第一ダイクロイックミラー106を透過し
た光(G,B)は、第二ダイクロイックミラー107で
G(緑色)の光が反射、B(青色)の光の透過により色
分離される。第二ダイクロイックミラー107で反射さ
れたG色光は、コンデンサーレンズ109bで集光され
て、偏光板112bで(P波、透過水平方向振動)一方
向の振動波が選択されて、G色用(緑色)LCDライト
バルブ113bに入り、G色の光と同じように映像信号
に基づいて緑色が透過して、クロスプリズム115には
入り他の色と色合成されて、投射レンズ116によって
投射スクリーンに投射される。
【0006】第二ダイクロイックミラー107を透過し
たB(青色)の光は、第一リレーレンズ110を通り高
反射率ミラー108bで反射し、第二リレーレンズ11
1を通ってさらに光反射率ミラー108cで反射して、
コンデンサーレンズ109cで集光されて、偏光板11
2cで(P波、透過水平方向振動)一方向の振動波が選
択されて、B用(青色)LCDライトバルブ113cに
入り、R,Gの光と同じように映像信号に基づいて青色
が透過して、クロスプリズム115には入り他の色と色
合成されて、投射レンズ116によって投射スクリーン
に投射される。
【0007】図12はLCDライトバルブ113a,1
13b,113cが組み立てられた状態を示し、図13
はクロスプリズム115に対して固定金具114a,1
14b,114c、ライトバルブ113a,113b,
113cと偏光板112が組み立てられた状態を示して
いる。図14はクロスプリズム115の固定金具114
bに対してライトバルブが組み立てられる状態を示して
いる。図12において、取り付け金具113−1に対し
てプラスチック製のライトバルブ本体113−2が載っ
ており、さらにこのライトバルブ本体113−2に対し
ては偏光板112a(112b,112c)を載せてい
る。そしてこれらの偏光板、ライトバルブおよび取り付
け金具は、ねじ113−3により共締めにより固定して
いる。
【0008】図13では、クロスプリズム115に対し
て固定金具114a,114b,114cが接着により
固定されている。この固定金具114a,114b,1
14cには、図14に示すように突起部分114a−1
が形成されている。取り付け金具113−1には、突起
部分113−4が設けられている。この突起部分113
−4は、固定金具114a,114b,114cの対応
する位置の突起部分114a−1に合わさり、半田等で
固定される。このようにして、プリズム115に対して
ライトバルブ113a,113b,113cおよび偏光
板112a,112b,112cが取り付けられる。こ
の取り付けを行なう場合には、G(緑色)のライトバル
ブを基準にして、R(赤色)およびB(青色)のそれぞ
れに緑色の像が重なるように、各ライトバルブ113
a,113b,113cの位置合わせを治具あるいは専
用機械で行なった後に、半田等で固定することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプロジ
ェクタ装置においては、113a,113b,113c
ライトバルブの固定方法及び3板のライトバルブの位置
合わせ(レジストレーション)で以下の様な問題を有し
ていた。 (1)図12のLCDライトバルブ113a,113
b,113cのライトバルブ本体113−2がプラスチ
ック樹脂枠であり、半田等でクロスプリズム側固定金具
114へ固定する場合、LCD取り付け金具113−1
等の金属製部品が必要になるために、部品点数が多くな
り、組立工数も多く製品コストが高くなっていた。 (2)偏光板112とLCDライトバルブ113a,1
13b,113cをねじ113−3で共締めしているた
め、偏光板112a,112b,112cに傷が付いた
り、または、ガラスの破損等で偏光板を交換しようとす
ると、LCDライトバルブも一緒に取りはづすことにな
るので、LCDライトバルブは位置ずれを起してしまう
ので、再度位置合わせを行い半田付けとを行う等煩雑さ
がある。
【0010】(3)LCDライトバルブ113a,11
3b,113cをLCD取り付け金具113−1にねじ
113−3で固定しているので、長い間に振動や衝撃等
でねじが緩んでLCDライトバルブの位置ずれを起こす
原因になっていた。 (4)クロスプリズム115のプリズム前面に、固定金
具114を接着で固定する構造になっているのでプリズ
ムを大きくしなければならないという問題があった。本
発明は、LCDライトバルブのライトバルブ本体を固定
しているプラスチック樹脂製の枠を金属枠にすること
で、プラスチック樹脂枠に起因する上述したいろいろな
問題を解決することができる廉価なプロジェクタ装置を
提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光源
からの光を信号に基づいて光変調するために光学部材に
固定された液晶表示部を備え、前記液晶表示部により変
調された光を対象物に投射して画像を形成するためのプ
ロジェクタ装置であり、前記液晶表示部は、前記光源か
らの光を信号に基づいて光変調する液晶パネル部と、前
記液晶パネル部を保持して前記光学部材側に固定される
金属製の枠と、を備えることを特徴とするプロジェクタ
装置である。これにより、液晶パネル部を保持するのが
金属製の枠であるので、液晶表示部が発生する熱を放熱
する効果が上がり、液晶表示部の温度上昇を穏やかにす
ることができる。従来ではプラスチック製の枠と金属製
の枠の両方が必要であったが、プラスチック製の枠は不
要であるので、部品点数を削減し製品コストを低減でき
る。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記金属製の枠には、前記液晶
パネル部に対面して偏光板を直接固定する。これによ
り、液晶パネル部に対面して偏光板を簡単に固定するこ
とができるとともに、偏光板の交換が容易である。つま
り従来のようにライトバルブと偏光板等を共締めする必
要がなくなるので、その交換が容易である。
【0013】請求項3の発明は、請求項1に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記液晶表示部は赤色と青色と
緑色に対応してそれぞれ配置されており、前記光学部材
は、赤色と青色と緑色の各液晶表示部により変調された
光を合成するプリズムブロックである。これにより、光
学部材に対して赤色、青色、緑色の各液晶表示部を金属
製の枠を用いて固定することにより、赤色、青色、緑色
の各液晶表示部の位置合わせ(レジストレーション)を
正確にかつ容易に行うことができる。
【0014】請求項4の発明は、請求項1に記載のプロ
ジェクタ装置において、金属製の枠の一部分が、光学部
材側の固定部材に対して電気的に接続できるので、電気
的な接続を簡単にかつ、金属枠の光学部材に対する位置
決めを容易に行うことができる。
【0015】請求項5の発明は、請求項4に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記固定部材には突起部分が設
けられており、前記金属製の枠にも突起部分が設けられ
ていて、前記固定部材の前記突起部分と前記金属製の枠
の前記突起部分は接続されている。金属製の固定部材の
突起部分と、金属製の枠の突起部分を電気的に接続する
だけで、両者の電気的な接続及び金属製の枠の光学部材
に対する位置決めを行うことができる。
【0016】請求項6の発明は、請求項5に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記固定部材は、前記光学部材
の第1面と前記第1面とは反対の第2面にそれぞれ配置
されている。このようにすることで、固定部材に対して
金属製の枠を固定する場合に、光学部材の範囲外で固定
できるので、プリズムにおける光の入射や出射に用いる
光学的な有効面積が減少しないので、逆に言えばある有
効面積を確保するためにはプリズムの小型化が図れる。
【0017】請求項7の発明は、請求項5に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記固定部材の前記突起部分と
前記金属製の枠の前記突起部分が半田により接続されて
いる。これにより半田を用いて簡単に固定部材の突起部
分と金属製の枠の突起部分の電気的な接続を行える。
【0018】請求項8の発明は、請求項1に記載のプロ
ジェクタ装置において、前記金属製の枠は金属薄板を成
形して作られている。これにより液晶表示部が発する熱
を確実にかつ簡単に放熱することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0020】図1は、本発明のプロジェクタ装置を備え
る一例として背面型拡大装置を示している。この背面型
拡大装置95は、本体97とミラー99、投射スクリー
ン96及びプロジェクタ装置98を備えている。プロジ
ェクタ装置98から投射される光Lは、ミラー99で反
射して、スクリーン96の背面側を拡大して表示され
る。このスクリーン96に表示された映像は、観察者9
4が正面側から観察することができる。このプロジェク
タ装置98は、たとえばカラーの映像を表示することが
できるものであり、たとえば図2に示すような光学系を
備えている。このプロジェクタ装置98は、いわゆる
R,G,B対応の3板式の液晶プロジェクタ装置であ
り、図1はこのプロジェクタ装置の光学ユニットの部分
を示している。ただし装置のその周囲の部分及び光学ユ
ニットケースの図示は省略している。この光学ユニット
のユニットケースは、ユニットケース下部とユニットケ
ース上部(図示せず)からなっており、ユニットケース
内にはダイクロイックミラー、3つのライトバルブ及び
クロスプリズム等の光学部品が配置されている。
【0021】ランプ1からの光は、UV(紫外線),I
R(赤外線)フィルタ2で紫外線と赤外線がカットさ
れ、透過光が、第一フライアイレンズ3を通って偏向変
換素子18には入り、PBS(偏向ビームスプリッタ)
で分離されたS波成分は反射し隣のミラーで光軸に平行
方向に回転し、波長板で90度回転されてP波に変換さ
れる。偏向変換素子18を通った光は、PBSを透過し
たP波共に第二フライアイレンズ4を通ってメーンコン
デンサーレンズ5に入る。メーンコンデンサーレンズ5
からでた光は、第一ダイクロイックミラー6で色分離さ
れ、ここではB(青色)の光が反射されR,G(赤色、
緑色)の光が透過する。
【0022】第一ダイクロイックミラー6で反射された
Bの光は、高反射率ミラー8aで反射して、コンデンサ
ーレンズ9aで集光され、偏光板12aで(P波透過)
一方向の振動波が選択されてB用(青色)LCDライト
バルブ13−3aに入り、映像信号に基づいて青色の光
が透過して、L型プリズム19で他の色と色合成され
て、投射レンズ16によって投射スクリーンに投射され
る。
【0023】第一ダイクロイックミラー6を透過した光
(R,G)は、第二ダイクロイックミラー7でR(赤
色)の光が反射、G(緑色)の光が透過して色分離され
る。第二ダイクロイックミラー7で反射されたRの光
は、コンデンサーレンズ9bで集光されて、偏光板12
bで(P波、透過水平方向振動)一方向の振動波が選択
されて、R用(赤色)のLCDライトバルブ13−3b
に入り、Bの光と同じように映像信号に基づいて赤色が
透過して、L型プリズム19には入り他の色と色合成さ
れて、投射レンズ16によって投射スクリーンに投射さ
れる。
【0024】第二ダイクロイックミラー7を透過したG
の光(緑色)は、第一リレーレンズ10を通り高反射率
ミラー8bで反射し、第二リレーレンズ11を通ってさ
らに、光反射率ミラー8cで反射されて、コンデンサー
レンズ9cで集光されて、偏光板12cで(P波、透過
水平方向振動)一方向の振動波が選択されて、G用(緑
色)LCDライトバルブ13−3cに入り、B,Gの光
と同じように映像信号に基づいて緑色が透過して、L型
プリズム19には入り他の色と色合成されて、投射レン
ズ16によって投射スクリーンに投射される。
【0025】図3は、上述した偏光板12a,12b,
12c及び金属枠付のLCDライトバルブ13−3a,
13−3b,13−3cの構造例を示している。金属枠
付のライトバルブ13−3a,13−3b,13−3c
は、同様の構造を有しており、それぞれ金属枠90を備
えている。この金属枠90に対してはねじ89を用い
て、偏光板12a,12b,12cがそれぞれ固定され
ている。図4と図5は、図3の金属枠付のライトバルブ
13a,13b,13cが備えるライトバルブ本体13
−2の一例を示している。ライトバルブ本体13−2
は、液晶パネル部13Aとリード部27を有している。
液晶パネル部13Aは、映像信号供給部13Bからリー
ド部27を介して任意の映像信号を送ることができる。
液晶パネル部13Aは、たとえば所定のアスペクト比を
有する長方形状のものを採用することができる。図4と
図5に示す液晶パネル部13Aは、図6に示す金属枠9
0の中に挿入されることで、図7のような挿入状態にな
る。
【0026】図6に示す金属枠90は、収納用の凹部8
8、開口部87、4つの突起部分(半田代)22、およ
び4本の位置決めダボ20を備えている。収納用の凹部
88の中には、図4に示す液晶パネル部13Aが収納さ
れる。そしてリード部27は、別の開口部86にはめ込
まれる。これにより図7に示すような液晶パネル部13
Aの収納状態になる。このように収納する場合には、液
晶パネル部13Aは、4つの位置決めダボ20により支
持される。しかも液晶パネル部13Aは開口部87より
表出する。2つの突起部分22,22は金属枠90の一
方側から平行に突出し、残りの2つの突起部分22は金
属枠90の他方から平行に突出している。金属枠90
は、たとえば導電性に優れる金属製の材料から作られて
おり、たとえばその厚みは0.8mm前後の非常に薄い
板から作られている。このようにすることにより、液晶
パネル部13Aが作動する時に発する熱を効率よく放熱
させることができるとともに軽量化を図れる。金属枠9
0を作るための材質としては例えばPermanent
alloy(通称Permalloy パーマロイP
B:NiとFeの合金)またはSUS304等々(ステ
ンレス鋼板)を採用できる。その他穴21は、図3に示
すように偏光板12a,12b,12cを金属枠90に
対してねじ89を用いて固定する場合の穴である。
【0027】図7では、すでに金属枠90の中にライト
バルブ本体の液晶パネル部13Aがはめ込まれており、
図6に示す位置決めダボ20によりその位置が保持され
ている。そして金属枠90と液晶パネル部13Aの隙
間、すなわち周囲全体に、固定用の注入材28を流し込
んで、金属枠90と液晶パネル部13Aをしっかりと固
定する。この固定用注入材28としては、たとえばRT
V(Room Temperature Vulcan
izing:シリコーン一液型RTVゴム(シリコーン
一液型アールティブイゴム)このRTVゴムの特性で
は、空気中の湿気と反応して室温で硬化し、ゴム弾性体
となる。また、シリコーン二液型RTVゴムは主剤と硬
化剤を所定量混合し、室温または加熱して硬化させる。
この一液型、二液型のRTVは共固定用として使用出来
る。そして、図8に示すように見切り板26を図7の状
態の金属枠90に対してはめ込むことにより、図8と図
3に示す金属枠付のライトバルブ13−3a,13−3
b,13−3cが完成する。この場合に図8の見切り板
26は、位置決めダボ20を用いて位置決めして固定す
る。
【0028】図9は、3つのライトバルブ13−3a,
13−3b,13−3cと、プリズム19および投射レ
ンズ16、並びにLCD固定金具上部30、LCD固定
金具下部31の位置関係を示している。
【0029】図10はLCD固定金具上部30及びLC
D固定金具下部31、L型プリズム(プリズムブロッ
ク)19、金属枠付のライトバルブ13−3a、偏光板
12aの位置関係を示している。LCD固定金具上部3
0とLCD固定金具下部31は、L型プリズム19の第
1面19Aと第2面19Bに対して、それぞれたとえば
接着により固定されるものである。固定金具上部30と
固定金具下部31は、それぞれL型プリズム19とほぼ
同様の形状及び大きさを有している。第1面19A,1
9Bは、L型プリズム19の光の入射あるいは出射に関
与しない対面する面側である。
【0030】固定金具上部30と固定金具下部31は、
たとえば導電性の優れた薄板の金属で作られており、金
属枠90と同じ材質のもので作ることができ、左右対称
形状となっている。固定金具上部30は6つの突起部分
33,34,35を有している。同様にして固定金具下
部31は6つの突起部分33,34,35を有してい
る。各固定金具上部30と固定金具下部31の突起部分
33は、金属枠付のライトバルブ13−3aの突起部分
22にたとえば半田等により接合される。これにより金
属枠付ライトバルブ13−3aのL型プリズム19に対
する位置決めを確実に行うことができる。
【0031】同様の要領でライトバルブ13−3bの突
起部分22は、固定金具上部30、固定金具下部31の
突起部分35にそれぞれ半田等により位置決めして固定
する。ライトバルブ13−3cの突起部分22は、同様
にして固定金具上部30と固定金具下部31の突起部分
34に対して半田等で固定する。このようなライトバル
ブ13−3a,13−3b,13−3cの位置関係は、
赤色用のライトバルブ13−3bを基準にして、他の青
色用のライトバルブ13−3aと緑色用のライトバルブ
13−3cの像は、赤色用のライトバルブ13−3bの
像に重ね合わせるように、治具または専用機械等で調整
して、位置合わせ(レジストレーション)を行った後
に、各突起部分の半田付けにより固定を行う。半田付け
処理等は、自動機械で行う。
【0032】図10では、青色用のライトバルブ13−
3aが固定金具上部30及び固定金具下部31に対して
半田で固定する様子を示しているが、他の2つのライト
バルブ13−3b、13−3cの固定に付いては図示を
省略している。なお、L型プリズム19は、固定金具下
部31の一部を使って図示しない光学ユニットケース下
部に固定されることになる。従来型と異なるL型プリズ
ム19は、プリズムのコストを下げるものであり、偏向
変換素子はランプの利用効率を上げるためのものであ
る。また各ライトバルブの配置は、色の向上を図るため
に異なっている。
【0033】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種
々変更ができる。たとえば図示の実施の形態では、いわ
ゆる3板式の液晶プロジェクタ装置の例を示している
が、これに限らず、いわゆる単板式の液晶プロジェクタ
装置にも本発明は適用できる。この単板式液晶プロジェ
クタ装置では、3枚のライトバルブを用いるのではな
く、1枚のライトバルブを用いてカラー映像表示又は白
黒映像表示を行うものである。
【0034】本発明の実施の形態では、LCDライトバ
ルブ枠をプラスチック樹脂から、金属製枠にすることに
より以下の効果が得られる。 (1)LCDライトバルブの枠を金属製にすることで、
金属枠は直接プリズム側固定金具に半田付けできるので
部品点数の削減ができた。また、部品が削減できたこと
と、組立が簡単になったことでコストの削減ができた。 (2)また、金属枠に直接偏光板を固定することによ
り、偏光板の取り付け取り外しが単独でできるようにな
り、ライトバルブの位置ずれによる再調整が必要なくな
った。 (3)LCDライトバルブをねじで固定しなくて済むの
で、振動や衝撃に強く、ねじの緩みによるR,G,B3
枚のライトバルブの位置ずれが起こらない。(レジスト
レーションずれ) (4)プリズム側固定金具を、プリズムの上下に固定す
ることにより、プリズムの有効(像面)面を大きく取ら
ないで済むので、プリズムを小さくできる。
【0035】LCDライトバルブの従来のプラスチック
枠を、本発明のように金属製枠にすることでライトバル
ブを直接半田固着できる様にする。また、偏光板を単独
で金属枠に固定できる様にして、簡単に交換が可能であ
る。
【0036】本発明の実施の形態では、光源とLCDラ
イトバルブ、投射レンズ、ダイクロイックミラーおよび
反射ミラー、プリズム、投射スクリーン等を有し、光源
からの光をLCDライトバルブに照射し、透過光を投射
レンズによりスクリーン上に投射し、画像を表示するプ
ロジェクタ装置において、LCDライトバルブが金属枠
に固定されている。金属枠は、枠が半田固着ができる様
に、板厚の薄い金属でできていることと、金属枠とLC
D固定金具上部、下部の突起部分が半田代としての役割
を果たしている。
【0037】金属枠付のLCDライトバルブは、LCD
ライトバルブが3板方式でR,G,B3枚のライトバル
ブを有するが、プリズム側の共通のLCD固定金具上
部、下部と突起部分を用いることで、R,G,Bのライ
トバルブ相互のレジストレーションが得やすい。金属枠
に直接偏光板を取り付けることができるしかも、金属枠
にすることでLCDライトバルブからの放熱効果が上が
り、ライトバルブの温度上昇を緩やかにできる。プリズ
ム側の固定金具を、プリズム上下に配置することで、プ
リズムの光の入射と出射に用いる面の有効面積を固定金
具上部と下部によりじゃまされず、逆に言えば従来に比
べて有効面積を確保したままプリズムを小型化できる。
【0038】図示の実施の形態では本発明のプロジェク
タ装置は背面型拡大装置に内蔵されているが、これに限
らずプロジェクタ装置からの投射光を壁等に設けたスク
リーンに投射する形式のものであっても勿論構わない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
LCDライトバルブのライトバルブ本体を固定している
プラスチック樹脂製の枠を金属枠にすることで、プラス
チック樹脂枠に起因する上述したいろいろな問題を解決
することができる廉価なプロジェクタ装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロジェクタ装置が適用されている背
面型拡大装置の一例を示す図。
【図2】図1のプロジェクタ装置の光学系を示す図。
【図3】図2の金属枠付ライトバルブの好ましい実施の
形態を示す斜視図。
【図4】図3の金属枠付ライトバルブ本体を示す正面
図。
【図5】ライトバルブ本体の側面図。
【図6】ライトバルブ本体をはめ込むための金属枠を示
す斜視図。
【図7】ライトバルブ本体が金属枠にはめ込まれて固定
された状態を示す図。
【図8】図7の金属枠に対してさらに見切り板を取り付
けた状態を示す図。
【図9】3つのライトバルブ、プリズムおよび投射レン
ズ、LCD固定金具上部、LCD固定金具下部の位置関
係を示す図。
【図10】LCD固定金具上部、LCD固定金具下部、
プリズム、ライトバルブの位置関係および構造を示す斜
視図。
【図11】従来のプロジェクタ装置の光学系を示す図。
【図12】図11の従来のライトバルブの構造例を示す
斜視図。
【図13】従来のプリズム、ライトバルブおよび投射レ
ンズの位置関係を示す平面図。
【図14】従来のライトバルブとプリズムの取り付け関
係を示す斜視図。
【符号の説明】
12a,12b,12c・・・偏光板、13−3a,1
3−3b,13−3c・・・金属枠付ライトバルブ(液
晶表示部)、13A・・・液晶パネル部、13B・・・
映像信号供給部、19・・・プリズム(光学部材)、2
2・・・突起部分(半田代を兼ねる)、30・・・LC
D固定金具上部、31・・・LCD固定金具下部、89
・・・ねじ、90・・・金属枠、98・・・プロジェク
タ装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を信号に基づいて光変調す
    るために光学部材に固定された液晶表示部を備え、前記
    液晶表示部により変調された光を対象物に投射して画像
    を形成するためのプロジェクタ装置であり、 前記液晶表示部は、 前記光源からの光を信号に基づいて光変調する液晶パネ
    ル部と、 前記液晶パネル部を保持して前記光学部材側に固定され
    る金属製の枠と、を備えることを特徴とするプロジェク
    タ装置。
  2. 【請求項2】 前記金属製の枠には、前記液晶パネル部
    に対面して偏光板を直接固定する請求項1に記載のプロ
    ジェクタ装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶表示部は赤色と青色と緑色に対
    応してそれぞれ配置されており、前記光学部材は、赤色
    と青色と緑色の各液晶表示部により変調された光を合成
    するプリズムブロックである請求項1に記載のプロジェ
    クタ装置。
  4. 【請求項4】 前記光学部材には、金属製の固定部材が
    配置されており、前記固定部材に対して前記金属製の枠
    の一部分が接続されている請求項1に記載のプロジェク
    タ装置。
  5. 【請求項5】 前記固定部材には突起部分が設けられて
    おり、前記金属製の枠にも突起部分が設けられていて、
    前記固定部材の前記突起部分と前記金属製の枠の前記突
    起部分は接続されている請求項4に記載のプロジェクタ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記固定部材は、前記光学部材の第1面
    と前記第1面とは反対の第2面にそれぞれ配置されてい
    る請求項5に記載のプロジェクタ装置。
  7. 【請求項7】 前記固定部材の前記突起部分と前記金属
    製の枠の前記突起部分が半田により接続されている請求
    項5に記載のプロジェクタ装置。
  8. 【請求項8】 前記金属製の枠は金属薄板を成形して作
    られている請求項1に記載のプロジェクタ装置。
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