JP3454132B2 - 投写型表示装置及びその製造方法 - Google Patents

投写型表示装置及びその製造方法

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JP3454132B2
JP3454132B2 JP01841798A JP1841798A JP3454132B2 JP 3454132 B2 JP3454132 B2 JP 3454132B2 JP 01841798 A JP01841798 A JP 01841798A JP 1841798 A JP1841798 A JP 1841798A JP 3454132 B2 JP3454132 B2 JP 3454132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投写型表示装置に
係り、特にその光合成手段として使用されるプリズム合
成体および投写レンズユニット付近の構造に関する発明
である。
【0002】
【従来の技術】投写型表示装置は、光源から出た光束を
ダイクロイックミラー使って複数色の光束に分解し、分
解された各色光束をライトバルブを通して画像情報に対
応させて変調し、変調した各色の変調光束をプリズム合
成体により合成し、この合成した光を投写レンズユニッ
トを通して投写面上に拡大投写させるものである。
【0003】図7は、従来のプリズムユニットおよび投
写レンズユニット付近の構造を示す概略側断面図であ
る。プリズムユニットおよび投写レンズユニットを固定
するヘッド体300は、装置の高さ方向に延びる垂直壁
体300Aと、この垂直壁体300Aの下端から水平に
延びる水平台座300Bから基本的に構成される。垂直
壁体300Aには、投写レンズユニットの固定部6aを
ねじ固定するねじ穴300a、およびプリズム合成体2
2からの出射光が通過するための開口300bが形成さ
れている。また、垂直壁体300Aには、多数の補強リ
ブが形成され、その剛性を高めてある。さらに、垂直壁
体300Aを挟み、投写レンズユニット6と位置合わせ
した状態で、プリズム合成体22にプリズム支持板33
を固定したプリズムユニット20が水平台座300B上
にネジ31などで固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、投写レンズユニ
ットを支持する垂直壁体とプリズム合成体との間は、こ
のプリズム合成体に対してライトバルブを位置決めする
ための部材を光硬化接着剤で接着する際に使用する光照
射用光ファイバーを挿入できるように、充分な一定の間
隔が設けられており、プリズム合成体と投写レンズユニ
ットとの間隔もこれに応じて定まっていた。しかしなが
ら、このような構造は、プリズム合成体と投写レンズユ
ニットとの間隔を不必要に大きくするため、投写レンズ
ユニットのバックフォーカスが長くなり、したがって、
レンズ設計上の負担増しや、装置の小型化の阻害要因と
なっていた。また、垂直壁体にねじなどを使って投写レ
ンズユニットを固定する構成は、投写レンズユニットの
鏡筒を長くする一因となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数色の光束
をライトバルブによって画像情報に対応させて変調し、
変調した各色の変調光束をプリズム合成体により合成し
て投写レンズユニットを介し投写面上に拡大投写する投
写型表示装置であって、前記ライトバルブが固定された
前記プリズム合成体を載置固定している水平台座と一体
成形され且つ前記投写レンズユニットを支持する垂直壁
体に、前記投写レンズユニットを固定するフランジ部が
一体成形されてなることを特徴とする。これによって、
装置の小型化が図れ、さらに、プリズム合成体と投写レ
ンズユニットの位置決めも容易になる。また、ライトバ
ルブの位置ズレ、画素ズレ、フォーカスズレなどが低減
して信頼性が向上する。
【0006】また、前記垂直壁体には、前記プリズム合
成体に対して前記ライトバルブを位置決めするための部
材を固定するのに使用する光ファイバーを該垂直壁体に
沿って導入するための凹部が形成されてなることを特徴
とする。これによれば、プリズム合成体と投写レンズユ
ニットの間の間隔をできるだけ狭くして投写レンズユニ
ットのバックフォーカスを小さくでき、したがって、レ
ンズ設計上の負担の大幅削減および装置の小型化が達成
できる。また、プリズム合成体に対してライトバルブを
位置決めするための部材の接着が容易に行えることにな
る。
【0007】また、前記投写レンズユニットを、その光
入射側端部が前記凹部の凹面よりも前記プリズム合成体
に近い位置に来るように前記垂直壁体に固定する。これ
により、一層効果的に投写レンズユニットのバックフォ
ーカスを小さくできる。
【0008】また、前記垂直壁体の凹部を、前記プリズ
ム合成体に対向する面側が前記写レンズユニット側に屈
曲またはカーブするようにして形成する。これにより、
適切な形状を利用して、投写レンズユニットのバックフ
ォーカスを小さくできる。
【0009】また、前記凹部を、垂直壁体の高さ方向と
直交する方向に設ける。これにより、プリズム合成体の
左右の光入射面において、プリズム合成体に対してライ
トバルブを位置決めするための部材の接着が容易に行え
ことになる。
【0010】さらに、本発明の方法は、複数色の光束を
液晶パネルによって画像情報に対応させて変調し、変調
した各色の変調光束をプリズム合成体により合成して投
写レンズユニットを介し投写面上に拡大投写する投写型
表示装置の製造方法であって、前記液晶パネルを固定す
る前記プリズム合成体が載置固定される水平台座、前記
投写レンズユニットを支持する垂直壁体、及び前記投写
レンズユニットを固定する前記垂直壁体のフランジ部を
一体成形し、前記垂直壁体にその縁から前記液晶パネル
の固定部に対応する内側領域へ延びる凹部を形成する工
程と、前記水平台座に前記プリズム合成体を載置固定す
る工程と、前記プリズム合成体に前記液晶パネルを取り
付ける取り付け工程と、前記取り付け工程において、前
記プリズム合成体に対して前記液晶パネルを位置決めす
るための部材を固定する位置決め工程と、前記位置決め
工程において、光硬化接着剤を塗布した楔を挿入して前
記プリズム合成体に前記液晶パネルを接着する接着工程
と、前記接着工程において、前記楔の挿入量を調整した
後に、前記凹部に光ファイバーを導入し前記接着剤に光
を照射する光照射工程とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】(全体構成)図1には本発明を適
用した投写型表示装置の外観を示してある。本例の投写
型表示装置1の外装ケース2は直方体形状をしている。
この外装ケース2は、基本的には、アッパーケース3
と、ロアーケース4と、装置前面を規定しているフロン
トケース5から構成されている。フロントケース5の中
央からは投写レンズユニット6の先端側の部分が突出し
ている。
【0012】図2には、投写型表示装置1の外装ケース
2の内部における各構成部の配置を示したもので、図2
(A)は平面図、図2(B)は側面図である。この図に
示すように、外装ケース2の内部において、その後端側
には電源ユニット7が配置されている。これよりも装置
前側に隣接した位置には、光源ランプユニット8および
光学ユニット9が配置されている。光学ユニット9の前
側の中央には、投写レンズユニット6の基端側が位置し
ている。一方、光学ユニット9の一方の側には、装置前
後方向に向けて入出力インタフェース回路が搭載された
インタフェース基板11が配置され、これに平行に、ビ
デオ信号処理回路が搭載されたビデオ基板12が配置さ
れている。さらに、光源ランプユニット8および光学ユ
ニット9の上側には、装置駆動制御用の制御基板13が
配置されている。装置前端側の左右の角には、それぞれ
スピーカ14R、14Lが配置されている。
【0013】光学ユニット9の上面側の中央には冷却用
の吸気ファン15Aが配置され、光学ユニット9の底面
側の中央には冷却用循環流形成用の循環用ファン15B
が配置されている。また、光源ランプユニット8の裏面
側である装置側面には排気ファン16が配置されてい
る。そして、電源ユニット7における基板11、12の
端に面する位置には、吸気ファン15Aからの冷却用空
気流を電源ユニット7内に吸引するための補助冷却ファ
ン17が配置されている。
【0014】(光学ユニットおよび光学系)図3(A)
には、光学ユニット9の部分を示してある。この図に示
すように、光学ユニット9は、色光合成手段を構成する
プリズム合成体を備えたプリズムユニット20以外の光
学素子が、上下のライトガイド901、902の間に上
下から挟まれて保持された構成となっている。上ライト
ガイド901および下ライトガイド902は、それぞ
れ、アッパーケース3およびロアーケース4の側に固定
ねじにより固定されている。また、これらの上下のライ
トガイド901、902は、プリズムユニット20の側
に同じく固定ねじによって固定されている。
【0015】プリズム合成体およびその支持板からなる
プリズムユニット20は、ダイキャスト板である厚手の
ヘッド体30の水平台座(図示せず)にねじよって固定
されている。このヘッド体30の垂直壁体30Aには、
投写手段としての投写レンズユニット6の光入射側が同
じくフランジ30aによって固定されている。
【0016】図3(B)には、投写型表示装置1に組み
込まれている光学系の概略構成を示してある。本例の光
学系は、光源ランプ805と、均一照明光学素子である
インテグレータレンズ921、922から構成される照
明光学系923と、この照明光学系923から出射され
る光束Wを、赤、緑、青の各色光束R、G、Bに分離す
る色分離光学系924と、各色光束を変調するライトバ
ルブとしての3枚の液晶パネル40R、40G、40B
と、変調された色光束を合成する色合成光学系としてプ
リズム合成体22と、合成された光束を投写面上に拡大
投写する投写レンズユニット6から構成される。また、
色分離光学系924によって分離された各色光束のう
ち、青色光束Bを対応する液晶パネル40Bに導く導光
系927を有している。
【0017】光源ランプ805としては、ハロゲンラン
プ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を用いる
ことができる。均一照明光学系923は、反射ミラー9
31を備えており、照明光学系からの出射光の光軸1a
を装置前方向に向けて直角に折り曲げるようにしてい
る。このミラー931を挟み、2枚のレンズ板921、
922が前後に直交する状態に配置されている。
【0018】色分離光学系924は、青緑反射ダイクロ
ックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー94
2と、反射ミラー943から構成される。まず、青緑反
射ダイクロイックミラー941において、光束Wに含ま
れている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角に反射され
て、緑反射ダイクロイックミラー942の側に向かう。
赤色光束Rはこのミラー941を通過して、後方の反射
ミラー943で直角に反射されて、赤色光束の出射部9
44からプリズム合成体20の側に出射される。ミラー
941において反射された青および緑の光束B、Gのう
ち、緑反射ダイクロイックミラー942において、緑色
光束Gのみが直角に反射されて、緑色光束の出射部94
5から色合成光学系の側に出射される。このミラー94
2を通過した青色光束Bは、青色光束の出射部946か
ら導光系の側に出射される。本例では、均一照明光学素
子の光束Wの出射部から、色分離光学系924における
各色光束の出射部944、945、946までの距離が
全て等しくなるように設定されている。
【0019】色分離光学系924の赤色光束R、緑色光
束Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集
光レンズ951、952が配置されている。したがっ
て、各出射部から出射した赤、緑色光束は、これらの集
光レンズ951、952に入射して平行化される。
【0020】このように平行化された、赤色および緑色
の光束R、Gは液晶パネル40R、40Gに入射して変
調され、各色光に対応した画像情報が付加される。すな
わち、これらの液晶パネル40R、40Gは、不図示の
駆動手段によって画像情報に対応する画像信号によって
スイッチング制御され、これにより、ここを通過する各
色光の変調が行われる。このような駆動手段は公知の手
段をそのまま使用することができる。一方、青色光束B
は、導光系927を介して対応する液晶パネル40Bに
導かれて、ここにおいて、同様に画像情報に応じて変調
が施される。なお、本例の液晶パネル40R、40G、
40Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング
素子として用いたものを使用できる。
【0021】導光系927は、入射側集光レンズ946
と、入射側反射ミラー971と、出射側反射ミラー97
2と、これら2つのミラーの間に配置した中間レンズ9
73と、液晶パネル40Bの手前側に配置した集光レン
ズ953とから構成される。各色光束の光路長、すなわ
ち、光源ランプ805から各液晶パネルまでの距離は青
色光束Bが最も長くなり、したがって、この光束の光量
損失が最も多くなる。しかし、導光系927を介在させ
ることにより、光量損失を抑制できる。
【0022】次に、各液晶パネル40R、40G、40
Bを通って変調された各色光束は、プリズム合成体22
に入射され、ここで合成される。本例では、ダイクロイ
ックプリズムからなるプリズム合成体22を用いて色合
成光学系を構成している。ここで合成されたカラー画像
は、投写レンズユニット6を介して、所定の位置にある
投写面7上に拡大投写される。
【0023】(プリズムユニット)プリズムユニット2
0は、図5、図6に示すように、直角二等辺三角形の断
面をした4個のプリズム21を、それらの斜面を相互に
接合することによって構成された直方体形状のプリズム
合成体22と、プリズム支持板33とを備えている。プ
リズム合成体22の底部は、プリズム支持板33の表面
に接着等の手段により固定されており、このプリズム支
持板33が水平台座30Bにネジ等により取付け固定さ
れている。プリズム合成体22は、それを構成する4個
のプリズム21の接合面に沿って、2種類のダイクロイ
ック膜がX字状に形成されており、各液晶パネルによっ
て変調された色光は、これらのダイクロイック膜の波長
選択特性によって合成される。さらに、色光合成を行う
プリズム合成体22の側面のうち光入射面として機能す
る三方の側面には、液晶パネルを保持した液晶パネルユ
ニット50R、50G、50Bが取付けられる。
【0024】(液晶パネルの取付け構造)図4には、液
晶パネルユニットのうち、液晶パネル40Rが保持され
ている液晶パネルユニット50Rの各構成部品を分解し
て示してある。この図を参照して、液晶パネル40Rの
プリズム合成体22への取付け構造を説明する。なお、
他の液晶パネル40G、40Bを保持する液晶パネルユ
ニット50G、50Bは、液晶パネルユニット50Rと
同様の構成であり、これらの液晶パネル40G、40B
は、液晶パネル40Rと同様の方法で、プリズム合成体
22へ取付けられる。よって、これらについては説明を
省略する。
【0025】液晶パネルユニット50Rは、液晶パネル
40Rを保持しているパネル枠体71を備えている。こ
のパネル枠体71は、第1および第2の枠板72、73
を備え、これらの枠板の間に液晶パネル40Rが挟まれ
て保持された構造となっている。図においては第1の枠
板72のみが表わされており、第2の枠板73および液
晶パネル40Rが既に第1の枠板72に側に取付け固定
された状態を示してある。液晶パネルユニット50R
は、更に、プリズム合成体22の光入射面22Rに接着
固定される固定枠板74を備えている。パネル枠体71
は、中間枠板75を介して、この固定枠板74に着脱可
能な状態で固定される。
【0026】第1の枠板72は、光通過用の矩形開口7
2aを備えていると共に、四周には一定の厚さの周囲壁
72bが形成されている。第2の枠板73にも光通過用
の矩形開口(図示せず)が形成されている。この第2の
枠板73は、第1の枠板72の周囲壁72bの内側に丁
度嵌まり込む大きさとなっている。従って、第1および
第2の枠板72、73の間に液晶パネル40Rを挟んだ
状態で、第2の枠板73の側を第1の枠板72の側には
め込めば、これらの枠板72、73の間に液晶パネル4
0Rが挟み込まれた状態で保持されたパネル枠体71が
構成される。
【0027】ここで、第1の枠板72および第2の枠板
73の嵌め合わせ構造は、たとえば、第1の枠板72の
案内溝72e〜gを挟む上下の位置にフックおよび当該
フックが係合する係合溝が形成された構造となってい
る。
【0028】次に、中間枠板75は、パネル枠体71の
第1の枠板72とほぼ同一の大きさの矩形枠であり、光
通過用の矩形開口75aを備えている。この中間枠板7
5には、その矩形開口75aの四隅に、枠板表面から垂
直に延びる係合突片75dが形成されている。これに対
して、パネル枠体71の第1の枠板72の側には、各係
合突片75dに対応する位置に、これらを差し込み可能
な係合孔72dが形成されている。従って、パネル枠体
71の各係合孔72dに、中間枠板75の係合突片75
bを合わせて相互に重ね合わせると、各係合孔72dに
各係合突片75dが差し込まれた仮止め状態が形成され
る。
【0029】一方、固定枠板74も光通過用の矩形開口
74aが形成された矩形の枠板である。この固定枠板7
4の裏面がプリズム合成体22の光入射面22Rに接着
剤によって固定される。この固定枠板74の上枠部分の
両隅、および固定枠板74の下枠部分の左右方向の中央
位置には、ねじ孔74cが形成されている。これら3個
のねじ孔74cに対応する中間枠板75にもねじ孔75
cが形成されている。対応するねじ孔74c、75c
に、それぞれ締結用の皿ねじ76を挿入することによ
り、固定枠板74に対して中間枠板75が固定される。
なお、本例では3本のねじ76によって固定枠板74に
対して中間枠板75が固定されている。
【0030】ここで、固定枠板74の下枠部分の左右両
隅には係合突起74bが形成され、これら2個の係合突
起74bに対応する中間枠板75の下枠部分の左右両隅
には係合孔75bが形成されている。従って、ねじ76
により固定するに際しては、固定枠板74の係合突起7
4bに対して中間枠板75の係合孔75bを合わせて、
中間枠板75を固定枠板74の側に押し込めば、中間枠
板75を固定枠板74に仮止めできる。このようにすれ
ば、相互の枠板の位置決め精度を一層向上させることが
できる。
【0031】液晶パネルユニット50Rは、パネル枠体
71を、固定枠板74に固定した中間枠板75に対して
位置決めするための位置決め手段を備えている。この位
置決め手段は2個の楔77からなる。この楔77の傾斜
面77aが当接する楔案内面72e〜gが、パネル枠体
71の第1の枠板72の周囲壁72bの左右両側面の上
下方向の中央位置に形成されている。中間枠板75にパ
ネル枠体71を仮止めすると、第1の枠板72の楔案内
面72eと、これに対峙している中間枠板75の枠部分
との間に楔差し込み溝が構成される。中間枠板75にパ
ネル枠体71を仮止めした後に、光硬化接着剤である紫
外線硬化接着剤を塗布した2個の楔77を楔差し込み溝
に挿入し、その挿入量を調整した後に紫外線を照射すれ
ば、液晶パネル40Rが位置決めされた状態でプリズム
合成体22に取付けられる。
【0032】(プリズム合成体および投写レンズユニッ
トの取付け構造)図5は、本発明に係る投写型表示装置
内のプリズム合成体および投写レンズユニット付近の構
造を示す概略側断面図である。なお、この図では液晶パ
ネルユニットを省略している。
【0033】ヘッド体30は、投写レンズユニット6を
支持固定する垂直壁体30Aと、プリズムユニット20
(プリズム合成体22にプリズム支持板33が固定され
たもの)を載置固定する水平台座30Bとが一体に構成
されたものである。垂直壁体30Aには、投写レンズユ
ニット6(図ではその鏡筒61および最も光入射側に位
置する凸レンズ62が示されている)を支持固定するた
め垂直壁体30Aに一体形成されたフランジ30aと、
プリズム合成体22からの出射光を通過させる開口30
bが形成される。また、水平台座30Bは、プリズムユ
ニット20をネジ31等で固定し、さらに、ヘッド体3
0そのものを投写型表示装置のケース等に固定するもの
である。ヘッド体30は、垂直壁体30A、フランジ3
0a、及び水平台座30Bが、Mg合金、Al合金、又
は樹脂により、一体成形されたものが好ましい。
【0034】垂直壁体30Aは、そのプリズム合成体2
2と対向する面が、投写レンズユニット6側に屈曲した
凹部30cを形成している。この凹部30cを利用し
て、紫外線照射用光ファイバーを垂直壁体30Aに沿っ
て水平(横)方向から、プリズム合成体22側に導入
し、プリズム合成体22に対して液晶パネルユニットを
位置決め固定するための部材(先に説明した楔77)を
紫外線硬化接着剤で固定する。なお、この凹部30c
は、プリズム合成体22(又はプリズム合成体22およ
び液晶パネルユニット)と垂直壁体30Aとの間に紫外
線照射用光ファイバーを挿入する際の、逃げ口を形成す
ることを目的としているので、その形状は、円弧状にカ
ーブした形状でもよい。
【0035】一方、投写レンズユニット6を支持固定す
る垂直壁体30Aのフランジ30aは、投写レンズユニ
ット6を、その光入射側端部が凹部30cの凹面30d
よりもプリズム合成体22に近い位置に来るように固定
するように構成される。ここでは、垂直壁体30Aに投
写レンズユニット6の鏡筒61を装着すると、投写レン
ズユニットを構成する凸レンズ62の端部が凹部30c
の凹面30dより、プリズム合成体22に近くなってい
る。このような構成によって、プリズム合成体22と投
写レンズユニット6との間隔は、従来の半分程度にする
ことが可能である。
【0036】図6は、本発明に係る投写型表示装置内の
プリズム合成体および投写レンズユニット付近の構造を
示す概略平面断面図である。垂直壁体30Aのプリズム
合成体22側の面は、凹部30cのところでは凹面30
dで表わされる位置にあり、それ以外の所では端面30
eで表わされる位置にある。紫外線照射用光ファイバー
80は、プリズム合成体22および液晶パネルユニット
50Rや50Bと垂直壁体30Aとの間に、凹部30c
の逃げ口を利用して導入され、楔77の接着に使用され
る。この凹部30cがないと、紫外線照射用光ファイバ
ー80は端面30eのために、楔77のところまで届く
ことはできない。
【0037】このようなヘッド体30の形状において、
投写レンズユニット6を垂直壁体30Aに取付けたとき
に、その光入射側端である鏡筒に固定された凸レンズ6
2の端部が、凹部30cの凹面30dを越えてプリズム
合成体22の近くに来るようにすれば、垂直壁体の壁面
をストレートした場合に比べて、プリズム合成体22と
投写レンズユニット6の間隔を、効果的に狭めることが
できる。
【0038】なお、この発明は、上記の実施例や実施形
態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
において種々の態様において実施することが可能であ
り、例えば次のような変形も可能である。 (1)上記実施形態では、液晶パネルユニット50Rの
楔77を接着する光硬化接着剤として紫外線硬化接着剤
を用いたが、他の光硬化接着剤を用いることも可能であ
る。この場合には、紫外線照射用光ファイバーから紫外
線を照射する代わりに、当該光硬化接着剤を硬化させる
ための光を照射すればよい。 (2)上記実施形態では、透過型の投写型表示装置に本
発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は
反射型の投写型表示装置にも適用することが可能であ
る。ここで、「透過型」とは、液晶ライトバルブ等のラ
イトバルブが光を透過するタイプであることを意味して
おり、「反射型」とは、ライトバルブが光を反射するタ
イプであることを意味している。反射型の投写型表示装
置では、クロスダイクロイックプリズムを、光源からの
光を、赤、緑、青の3色の光に分離する色光分離手段と
して利用するとともに、変調された3色の光を再度合成
して同一の方向に出射する色光合成手段として利用する
ことも可能である。反射型の投写型表示装置に、本発明
を適用した場合にも、透過型の投写型表示装置とほぼ同
様の効果を得ることができる。なお、ライトバルブは液
晶ライトバルブに限られず、例えばマイクロミラーを用
いたライトバルブであってもよい。 (3)投写型表示装置としては、投写面を観察する方向
から画像投写を行う前面投写型表示装置と、投写面を観
察する方向とは反対の方向側から画像投写を行う背面投
写型表示装置とがあるが、本発明は、そのいずれの装置
にも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明の投写型表示装置によれば、投写
レンズユニットを支持する垂直壁体に、投写レンズユニ
ットを固定するフランジ部が形成されるため、装置の小
型化が図れ、さらに色光合成手段と投写レンズユニット
の位置決めも容易になる。また、投写レンズユニットを
支持固定する垂直壁体に、プリズム合成体に対してライ
トバルブを位置決めするための部材を固定するのに使用
する光ファイバーを該垂直壁体に沿って導入するための
凹部を形成することで、プリズム合成体と投写レンズユ
ニットの間の間隔できるだけ狭くして投写レンズユニッ
トのバックフォーカスを小さくでき、したがって、レン
ズ設計上の負担の大幅削減および装置の小型化が達成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した投写型表示装置の外観斜視図
である。
【図2】図1の装置の内部の各部品の配置を示す図であ
り、(A)はその平面的な配置を示す図、(B)はその
立体的な配置を示す図である。
【図3】(A)は光学レンズユニットおよび投写レンズ
ユニット部の平面的な配置を示す図、(B)は光学系の
概略構成図である。
【図4】液晶パネルユニットの構成を示す分解斜視図で
ある。
【図5】本発明に係る投写型表示装置内のプリズム合成
体および投写レンズユニット付近の構造を示す概略側断
面図である。
【図6】本発明に係る投写型表示装置内のプリズム合成
体および投写レンズユニット付近の構造を示す概略平面
断面図である。
【図7】従来のプリズム合成体および投写レンズユニッ
ト付近の平面的な配置を示す図である。
【符号の説明】
6 投写レンズユニット 22 プリズム合成体 30 ヘッド体 30A 垂直壁体 30B 水平台座 30a フランジ 30b 開口 30c 凹部 30d 凹部の凹面 50R 液晶パネルユニット 77 楔 80 紫外線照射用光ファイバー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/00 - 21/30 G02F 1/13 G02F 1/1335 - 1/13363 G03B 33/12 H04N 5/74 H04N 9/12 - 9/31

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色の光束をライトバルブによって画
    像情報に対応させて変調し、変調した各色の変調光束を
    プリズム合成体により合成して投写レンズユニットを介
    し投写面上に拡大投写する投写型表示装置であって、前記ライトバルブが固定された前記プリズム合成体を載
    置固定している水平台座と一体成形され且つ 前記投写レ
    ンズユニットを支持する垂直壁体に、前記投写レンズユ
    ニットを固定するフランジ部が一体成形されてなること
    を特徴とする投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記垂直壁体には、前記プリズム合成体
    に対して前記ライトバルブを位置決めするための部材を
    固定するのに使用する光ファイバーを該垂直壁体に沿っ
    て導入するための凹部が形成されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記投写レンズユニットは、その光入射
    側端部が前記凹部の凹面よりも前記プリズム合成体に近
    い位置に来るように前記垂直壁体に固定されることを特
    徴とする請求項2記載の投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記垂直壁体の凹部は、前記プリズム合
    成体に対向する面側が前記投写レンズユニット側に屈曲
    またはカーブして形成されることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記凹部は、垂直壁体の高さ方向と直交
    する方向に設けられることを特徴とする請求項2から4
    の何れかに記載の投写型表示装置。
  6. 【請求項6】複数色の光束を液晶パネルによって画像情
    報に対応させて変調し、変調した各色の変調光束をプリ
    ズム合成体により合成して投写レンズユニットを介し投
    写面上に拡大投写する投写型表示装置の製造方法であっ
    て、 前記液晶パネルを固定する前記プリズム合成体が載置固
    定される水平台座、前記投写レンズユニットを支持する
    垂直壁体、及び前記投写レンズユニットを固定する前記
    垂直壁体のフランジ部を一体成形し、前記垂直壁体にそ
    の縁から前記液晶パネルの固定部に対応する内側領域へ
    延びる凹部を形成する工程と、 前記水平台座に前記プリズム合成体を載置固定する工程
    と、 前記プリズム合成体に前記液晶パネルを取り付ける取り
    付け工程と、 前記取り付け工程において、前記プリズム合成体に対し
    て前記液晶パネルを位置決めするための部材を固定する
    位置決め工程と、 前記位置決め工程において、光硬化接着剤を塗布した楔
    を挿入して前記プリズム合成体に前記液晶パネルを接着
    する接着工程と、 前記接着工程において、前記楔の挿入量を調整した後
    に、前記凹部に光ファイバーを導入し前記接着剤に光を
    照射する光照射工程とを有することを特徴とする投写型
    表示装置の製造方法。
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