JP2006072203A - 液晶表示装置、及び、液晶プロジェクタ - Google Patents

液晶表示装置、及び、液晶プロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】光源から強い光が入射しても、液晶パネルを収容するケースの温度上昇を防いで表示品質の高い液晶表示装置を得る。
【解決手段】
液晶パネル11を収納するケース12の光入射側に、遮光板13を液晶パネル11及びケース12と一定の間隙をもって配置する。遮光板13は、液晶パネル11の表示領域に対応する開口14を有しており、また、液晶パネル11に対向する面側に光吸収部13aを有する。ケース12は、表面が反射機能を有する。光源からの光のうち遮光板13の開口14を通過した光のみが、液晶パネル11に入射し、ケース12には光源からの光は直接入射しない。液晶パネル11やケース12からの反射光は、光吸収部13aで吸収するので、液晶パネル11やケース12に再び入射して温度上昇を起こすことはない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示装置及び液晶プロジェクタに関し、更に詳しくは、投射型の液晶プロジェクタに使用して好適な液晶表示装置、及び、そのような液晶表示装置を備える液晶プロジェクタ関する。
投射型の液晶プロジェクタでは、液晶表示装置の駆動回路に画像信号を入力し、その画像信号によって液晶パネルの各画素を制御し、光源からの光が液晶パネルを透過してスクリーンに投影されることによって、スクリーン上で画像表示を行っている。
液晶表示装置では、一般に、液晶パネルが枠状のケースに収納されており、光源からの光が液晶パネルに入射する際には、このケースの表面にも同時に光が入射する。このため、液晶パネル及びケースの双方が光源からの光を吸収して発熱する。液晶パネルで発生した熱は、一般にケースを介して外部に放熱されため、ケース温度が高いと、液晶パネルの平衡温度も高くなり、ケース温度が低ければ、液晶パネルの平衡温度は低くなる。すなわち、ケース温度が液晶パネルの温度に密接に関係している。
特に最近の投射型の液晶プロジェクタは、明るい部屋でも表示が良く見えるように、高輝度化が求められている。そのため、液晶プロジェクタの光源が高出力となり、液晶パネル及びケースに入射する光強度も増大している。液晶パネル及びケースに入射する光強度が増大すると、ケース温度は上昇し、液晶パネルからの放熱量が低下するため、液晶パネルの温度も上昇する。液晶パネルに大きな温度上昇が発生すると、液晶パネルの表示面では、中央部と周辺部(特に四隅部分)との間で大きな温度差が生じる。この温度差は、液晶パネルに熱応力を発生して、ガラスの複屈折性に起因するリタデーションをもたらす。リターデーションは、暗表示の際に液晶パネルの光抜け(光漏れ)を発生し、コントラスト低下や表示ムラをもたらし、液晶パネルを透過させて投射した画像の表示品質を低下させる。
図8に、従来の一般的な液晶表示装置の構造を示す。液晶表示装置は、液晶パネル81と枠状のケース82とから構成される。液晶パネル81は、詳細な構造を示してはいないが、液晶を駆動するためのTFT素子、駆動回路、画素電極等が形成されたTFT基板81aと、TFT基板81aに形成される画素に対向して対向電極が形成された対向基板81bとが、互いに膜面を対向した状態で液晶層を挟んで貼り合わされており、さらにTFT基板81a及び対向基板81bの外側に防塵基板81cがそれぞれ配設されている。液晶パネル81は、中央の表示領域以外の周辺領域が枠状のケース82内に収納されている。
光源からの光は、対向基板81bからTFT基板81aの方向に入射している。入射光は、十分に均一となるように照射範囲が広くとられており、液晶パネル81の表示領域からケース82の外縁部までの全体を照射している。このため、ケース82は、入射光を吸収して発熱し、前記の通り、液晶パネル81からの熱を外部へ十分に放熱できず、表示品質を低下させる。
上記問題を解決するために、ケース温度や液晶パネル温度の上昇を抑える技術として、特許文献1〜3に記載の技術がある。
図9は、特許文献1に記載された液晶表示装置の構成を示すもので、同図(a)は展開斜視図、同図(b)は(a)のA−A矢視図である。液晶パネル91は、固定枠板92に固定され、光の入射面側に遮光枠93がごく近接して配設されている。遮光枠93は中央部が開口しており、この開口部を通過した光が液晶パネルの表示領域に照射される。遮光枠93は、バネ性を有し、固定枠板92からの突出部94に係合して固定枠板92に保持される。
図10は、特許文献2に記載された液晶表示装置の構成を示すもので、同図(a)は正面図、同図(b)は(a)のB−B矢視図である。液晶パネル101は、ケース102に収納されており、ケース102の光入射面にはフック103が密着するように取り付けられている。光源からの光はフック103に入射し、ケース102には入射しない。
図11は、特許文献3に記載された液晶表示装置の構成を示すものである。液晶パネル111は、入射面側に偏光板114が貼り合わされ、この偏光板側で支持フレーム112に支持されている。液晶パネル111の光入射側には、透明基板113が支持フレーム112に取り付けられ、透明基板113と液晶パネル111との間には、接着性のないゲル状物質又は液状物質が充填された充填部115が配設される。透明基板113には、熱伝導率の高いサファイア基板が用いられている。
また、液晶パネルに形成される駆動回路の温度上昇を抑える技術として、特許文献4に記載された技術がある。図12は、特許文献4に記載された液晶表示装置の構成の要部を示すものである。液晶パネル121は、アクティブマトリクス基板121aと、対向基板121bとが図示しない液晶層を挟んで対向して配設される。ゴミ防止部材126は、外枠126a、126b、及び、中枠126cで構成されている。液晶パネル121は、中枠126cに支持され、透明板122及び123が、外枠126a及び126bと中枠126cとの間に支持されている。透明板122及び123は、液晶パネル121にゴミや傷がつくのを防止する。ゴミ防止部材126には、光入射側開口部126d及び光出射側開口部126eが形成されている。透明板122の内面側には、遮光部124が形成されており、遮光部124は、光入射側開口部126dを通過した光が液晶パネル121の駆動回路(図示しない)に入射して温度が上昇するのを防ぐ。
特開2003−43442号公報 特開2003−29243号公報 特開平11−249120号公報 特開2000−19979号公報
しかしながら上述の各特許文献に記載された従来技術では次のような問題があった。特許文献1に記載された液晶表示装置では、液晶パネルの光入射面側に開口部を有する遮光枠93を配設し、液晶パネル91の表示領域外に光源からの光が直接入射しないようにし、この遮光枠93を、液晶パネル91を取り付ける固定枠板92に係合させている。遮光枠93には、光源からの光が入射しており、強い光が入射すると、遮光枠93は大きく発熱し、この熱は係合している固定枠板92にも伝達され、固定枠板92を介して液晶パネル91に伝達される。したがって、遮光枠93によって液晶パネル91の周辺領域の温度上昇を直接的には抑えているものの、遮光枠93の発熱によって、固定枠板92を介して接触する液晶パネル91に熱が伝達し、液晶パネル91で温度上昇が発生する。このため、液晶プロジェクタの表示品質を低下させてしまう。
特許文献2に記載された液晶表示装置では、液晶パネル101を収納しているケース102の光入射面側にフック103がケース102に密着するように取り付けられている。フック103は、液晶パネル101の表示領域外側の入射光がケース102に直接入射することを防止している。しかし、フック103に照射される光は、ある程度の反射はあるものの、フック103を発熱させる。フック103は、ケース102に接続されているため、フック103の熱は、ケース102に伝達され、ケース温度を上昇させる。その結果、ケース102は、液晶パネル101で発生する熱を十分に放熱することができず、液晶プロジェクタの表示品質を低下させてしまう。
特許文献3に記載された液晶表示装置では、透明基板113に熱伝導率の高いサファイア基板を用いて放熱性向上を図っている。しかし、支持フレーム112には、直接に光源からの光が入射しており、支持フレーム112の温度上昇は抑えることができない。支持フレーム111の温度上昇は、液晶パネルの温度上昇を引き起こし、のこのため、液晶プロジェクタの表示品質を低下させてしまう。また、サファイア基板113は価格が高く、コストの増大を招くという問題もある。さらに、サファイア基板113は、光学的な軸を有するため、この光学軸と偏光板114の消光軸とをよく調整しないと、暗表示時に光漏れが発生して著しくコントラストの低下を招いてしまう。この調整には多大な工数が必要となり、結果として更にコストを増大させてしまう。
特許文献4に記載された液晶プロジェクタでは、透明板122の内面側に遮光部124を設けて、液晶パネル121の駆動回路に光源からの光が直接に入射しないようにしてある。しかし、ゴミ防止部材126及び透明板122には、直接に光源からの光が入射するので、ゴミ防止部材126及び透明板122自体は大きく発熱する。透明板122が発熱すると、中心部と周辺部に発生する温度差によって応力分布が生じ、この熱応力によって透明板122の複屈折性に起因するリタデーションが発生する。また、中心部と周辺部の温度差のために、このリタデーションにも分布が生じ、暗表示の際に光漏れが発せすると共に、漏れる光の量にも分布が生じてしまう。この結果、コントラスト低下、表示ムラといった表示品質の低下を招いてしまう。
本発明の目的は、上述した問題点に鑑みて、液晶プロジェクタ内で好適に使用できる液晶表示装置であって、例えば3000ルーメン(lumen)以上の高輝度表示を行うような強い光が入射する場合についても、液晶パネルの温度上昇を低く抑えて、液晶プロジェクタの表示品質を良好に保つことが出来る液晶表示装置、及び、そのような液晶表示装置を備える液晶プロジェクタを提供することにある。
本発明に係る液晶表示装置は、上記目的を達成するために、表示領域及び該表示領域を囲む周辺領域を有する液晶パネルと、
前記液晶パネルの前記表示領域を露出させ前記周辺領域を収容する枠状のケースと、
前記液晶パネル及び前記ケースの光入射側に配設され、前記液晶パネルの表示領域に対応して開口部を有する遮光板とを備え、
前記遮光板は、前記液晶パネル及び前記ケースと離隔して配設されていることを特徴とする。
本発明の液晶表示装置によると、液晶パネル及び枠状のケースの光入射側に配設される遮光板が、液晶パネル及び枠状のケースと離隔して配設されているので、遮光板に入射する光によって遮光板が発熱しても、遮光板から液晶パネル及び枠状のケースに伝達される熱量が減少し、液晶パネルの温度上昇が抑えられる。従って、この液晶表示装置を有する液晶プロジェクタにおける表示品質が向上する。
本発明の液晶表示装置における好ましい態様では、前記遮光板は、光入射側の面の光反射率よりも、前記液晶パネル及び前記ケースに対向する面の光反射率が低い。この場合、光源から入射する光は、光入射側の面の大きな反射率によって、より多くの光量が遮光板から反射するため、遮光板の温度上昇が抑えられる。また、角度のついた光が、ケース等に入射して、これから反射した際に、より多くの光量が遮光板で吸収されるため、遮光板で再び反射して液晶パネル及びケースに戻る光量が低く抑えられる。その結果、液晶パネル及びケースの温度上昇が抑えられる。
前記遮光板は、前記液晶パネル及び前記ケースに対向する面が80%以上の光吸収率、より好ましくは90%以上の光吸収率を有する光吸収機能を持つことが好ましく、また、前記遮光板の光入射側の面が80%以上の光反射率、より好ましくは、90%以上の反射率を有する光反射機能を持つことが好ましい。光入射側の面における80%以上の光反射率は、例えば遮光板をAlで形成することによって得られ、また、液晶パネル及びケースに対向する面における80%以上の光吸収率は、光吸収性が高い光吸収板を遮光板表面に貼付すること、光吸収性塗料を遮光板表面に塗布すること、或いは、遮光板の材料自体を酸化することなどによって得られる。遮光膜が、このような光反射率及び光吸収率を持つことで、光源からの入射光による遮光板自体の温度上昇を抑えつつ、液晶パネル及びケースからの反射光を効率的に吸収し、液晶パネル及びケースの温度上昇を効果的に抑えることが出来る。
また、遮光板と、液晶パネル及びケースとの間に冷風を送る冷却手段を有すること、或いは、遮光板と、液晶パネル及びケースとの間に冷却液を収容する冷却ユニットを配設することも本発明の好ましい態様である。この場合、液晶パネルの温度上昇を更に抑えることができ、液晶プロジェクタに使用した際の表示品質が更に向上する。
また、ケースが少なくとも光入射面側の面に光反射機能を有することも本発明の好ましい態様である。ケースに光反射機能を持たせることで、ケースの温度上昇が抑えられ、従って、液晶パネルの温度上昇が抑えられる。光反射機能は、例えば、ケース自体の材質の選定によって、或いは、反射フィルム等をケースに貼付することによって得られる。
また、ケースと遮光板とを部分的に結合する支持体を更に備え、該支持体がケース及び遮光板よりも低い熱伝導率を有する材料によって形成されることも好ましい態様である。この場合、遮蔽板を液晶表示装置内で支持するための構造が簡素化される。支持体の熱伝導率を低く抑えることにより、更に液晶パネルの温度上昇を抑え、表示品質が向上する。
本発明の液晶プロジェクタは、上記本発明の液晶表示装置を少なくとも1つ備えることを特徴とする。上記本発明の液晶表示装置を備えることにより、スクリーン上で良好な画像表示が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
第1の実施形態
図1は本実施形態に係る液晶表示装置の主要部分の構成を示す図であり、図1(a)は液晶表示装置の斜視図、図1(b)は液晶表示装置の側断面図である。
液晶パネル11は、その詳細な構造を図示してはいないが、液晶を駆動するためのTFT素子、駆動回路、画素電極等が形成されたTFT基板11aと、TFT基板11aに形成される画素に対向して対向電極が形成された対向基板11bとが、互いに膜面を対向した状態で液晶層(図示せず)を挟んで貼り合わされ、さらにTFT基板11a及び対向基板11bの外側に防塵基板11cがそれぞれ配設されて構成されている。また、液晶パネル11は、中央の表示領域を除いて、周辺領域が枠状のケース12に収納されている。ケース12に収納された液晶パネル11の光の入射側には、遮光板13が、液晶パネル11及びケース12とは接触することなく、これらと一定の間隙をもって配設されている。遮光板13は、液晶パネルの表示領域に対応して開口14を有し、開口14以外の部分で光源からの光を遮蔽している。遮光板13には、光が入射する面と反対側の面であって液晶パネル11及びケース12と対向する側の面に光吸収部13aが設けられている。
本実施形態においては、ケース12に一例としてAl材を用い、ケース表面に入射する光が反射されるような構成とした。Al材は92%と高い反射率を有しており、反射材として好適である。なお、他に例えばAg材を用いることができる。Ag材の反射率は98%であり、より高い反射効果を期待することができ有用である。なお、Ag材を使用する場合には、ケース12本体を他の金属材(Mg合金や銅など)や樹脂材で構成し、表面にAg膜を蒸着するなどして形成するとよい。Al材の場合にも、同様に、ケースに他の材料を使用して表面のみにAl膜を形成してもよい。
遮光板13には、一例としてAl材を用い、光入射面と逆側の面の光吸収部13aを、アルミ陽極酸化処理によって形成する。なお、他にも黒色塗料を塗布するなどして光吸収部13aを形成してもよい。このような光吸収部13aの吸収率は例えば90%以上である。
上記のように構成された液晶表示装置において、光源からの光は、遮光板13から液晶パネル11の方向に入射する。遮光板13は、液晶パネル11の表示部エリアに対応する大きさの開口14を有しており、この開口14を通過した光のみが液晶パネル11に入射し、ケース12には、光源からの光は基本的には直接入射しない。
ところで、光源からの光は、平行光となって液晶パネルに入射している。しかし、光束にもある程度の分布があるため、角度をもった光も多少は入射する。このため、本実施形態のように液晶パネル11の光の入射側に遮光板13を配置した場合でも、角度のついた光の一部が、僅かではあるがケース12に入射する。このような角度のついた光が入射した場合には、ケース12の表面で光が反射し、その反射光は光吸収部13aによって吸収される。この構成により、ケース12からの反射光が遮光板13に入射した際に、再反射して液晶パネル11及びケース12に入射するのを防ぐことができる。
一方、液晶パネル11の表面や内部に形成される電極などの金属層による反射光、すなわち液晶パネル11から遮光板13へ向かう光も一部存在する。このような光も、遮光板13の光吸収部13aで吸収し、再反射して液晶パネル11に入射するのを防ぐことができる。例えば、開口率60%の液晶パネルの場合には、戻り光(反射光)は40%程度と予測されるが、この光が全て遮光板13に入射したとして、光吸収部13aで90%吸収されたとき、再度反射して液晶パネルに戻る光は3〜4%である。この程度の光であれば、画質低下といった問題は実質的に発生しない。
前述したように、液晶パネル11は光を吸収して発熱し、この熱はケース12を介して外部に放熱される。このため、ケース12の温度は、液晶ネル11で発生する熱の放熱性に影響し、ケース12の温度が高いほど放熱性は低くなり、液晶パネル11の温度が上昇する。このとき、従来の液晶パネルのように、ケースに光源からの光が入射した状態であると、ケース自体も光を吸収して発熱するため、ケースの温度が大きく上昇する。ケースに温度上昇があると、前記の通り、液晶パネルで発生した熱を十分に放出することができない。
本実施形態では、ケース12に光源からの光が直接的に入射しないように、遮光板13を液晶パネル11の光の入射側に配置したので、ケース12の入射光による温度上昇は殆ど発生しない。また、遮光板13の光入射面と逆側の面に光吸収部13aを設け、角度のついた光が一部ケース12に入射した場合でも、ケース12の表面で反射し且つその反射光を光吸収部13aで吸収して、再度ケース12に入射しないように構成したので、さらにケース12の温度上昇を防ぐことができる。
さらに、液晶パネル11の表面又は内部に形成された金属層などによる反射光に対しても、同様に光吸収部13aで吸収されるため、液晶パネル11に戻る光を防ぎ、液晶パネル11の温度上昇を防ぐことができる。また、遮光板13と液晶パネル11及びケース12とは、一定の間隙をもって配置されており、遮光板13で発熱があったとしても、この熱がケース12に伝わってケース12の温度上昇を招くこともない。このため、ケース12を介して液晶パネル11からの熱を効率よく外部に放出し、液晶パネル11の温度を低く保つことができる。
さらに、本実施形態では、遮光板13と液晶パネル11及びケース12とを、一定の間隙をもって配置しているため、この間隙に冷却風を送風することにより、高い放熱効果を得ることができる。なお、本実施形態では、この間隙は空気層で構成されるが、例えば冷却液内部に収容した冷却ユニットを介在させてもよい。この場合、冷却ユニットに送風し、或いは、冷却液を循環するなどして間隙を冷却することにより、より高い放熱効果を得ることができる。
上述したように、本実施形態では、遮光板13によって光源からの光がケース12に入射しないようにするとともに、遮光板13を、液晶パネル11及びケース12に接触しないように一定の間隙をもって配置し、遮光板13の熱がケース12に直接に伝わらないようにした。さらに遮光板13の光入射面と逆側の面に光吸収部13aを設け、液晶パネル11又はケース12からの反射光を吸収するようにした。このため、ケース12の温度上昇を招くことがなく、また液晶パネル11からの熱を外部へ効率よく放熱することができ、液晶パネル11の温度を低く保って表示品質の高い液晶表示装置を得ることができる。
第2の実施形態
図2は本実施形態に係る液晶表示装置の主要部分の構成を示す図であり、図2(a)は液晶表示装置の斜視図、図2(b)は同図(a)のC−C矢視図である。本実施形態は、光吸収部13aに代えて光吸収板24を配設した点が、第1の実施形態と異なっている。本実施形態説明ではこの異なっている部分を中心に説明する。
図2に示すように、液晶パネル21は、詳細な構造を図示してはいないが、液晶を駆動するためのTFT素子、駆動回路、画素電極等が形成されたTFT基板21aと、TFT基板21aに形成される画素に対向して対向電極が形成された対向基板21bとが、互いに膜面を対向した状態で液晶層を挟んで貼り合わされ、さらにTFT基板21a及び対向基板21bの外側に防塵基板21cがそれぞれ配置されて構成されている。また、このように構成された液晶パネル21はケース22に収納されている。さらに、ケース22に収納された液晶パネル21の光の入射側には、遮光板23及び光吸収板24が、液晶パネル21及びケース22とは接触することなく、一定の間隙をもって配置されている。
遮光板23と光吸収板24は、液晶パネル21の表示領域に相当する大きさの開口25を有しており、接着剤で貼り合せて一体的に配置されている。またケース22は、一例としてAl材を用い、表面に入射した光が90%以上の反射率で反射されるようにしてある。なお、Al材に限らず、Mg合金、Cu、樹脂材などを遮光板23の材料として用い、表面に反射膜を形成して光吸収機能を持たせてもよい。反射膜は第1の実施形態と同様に、反射率の高いAlやAgなどを用いることができる。
光源からの光は、遮光板23及び光吸収板24に遮られ、ケース22に直接入射しないようになっており、ケース22の温度上昇を防いでいる。また、光源からの光のうち、角度のついた光がケース22に入射した場合でも、ケース22の表面で反射し、この反射光は光吸収板24で吸収するため、再度液晶パネルやケースに戻る光量が低く抑えられる。また、液晶パネル21の表面や内部に形成される電極などの金属層による反射光についても、光吸収板24で吸収するため、液晶パネル21に光が戻って液晶パネル21が温度上昇することを防ぐことができる。さらに、遮光板23及び光吸収板24で発熱があった場合でも、ケース22と一定の間隙をもって配置して熱が伝わらないようにしたので、液晶パネル21の熱がケース22を介して効率よく外部へ放出され、液晶パネル21の温度上昇を抑えることができる。
また、遮光板23及び光吸収板24と、液晶パネル21及びケース22とを一定の間隙を保って配置しているため、この間隙に冷却風を送風することにより、高い放熱効果を得ることができる。なお、本実施形態では、この間隙は空気層で構成されるが、例えば冷却液を内部に収容した冷却ユニットを介在させてもよい。この場合、冷却ユニットに送風し、或いは、冷却液を循環するなどして間隙を冷却することにより、より高い放熱効果を得ることができる。
本実施形態における光吸収板24には、一例としてAl材を用い、表面を陽極酸化することにより、吸収機能を持たせている。他に、黒色塗料を塗布するなどして吸収機能を持たせるように構成してもよい。また、材質も、Al材のほかに銅やMg合金などでもよく、あるいは樹脂材などを用いてもよい。
上述したように、本実施形態では、遮光板23及び光吸収板24を、液晶パネル21及びケース22と接触しないように一定の間隙をもって配置し、液晶プロジェクタからの入射光がケース22に入射しないようにするとともに、遮光板23及び光吸収板24の熱がケース22に伝わらないようにした。さらに光吸収板24を設けて、液晶パネル21又はケース22からの反射光を光吸収板24が吸収するようにした。このため、ケース22の温度上昇を招くことがなく、また、液晶パネル21からの熱を外部へ効率よく放熱することができ、液晶パネル21の温度上昇を抑え、表示品質の高い液晶表示装置を得ることができる。
第3の実施形態
図3は、本実施形態に係る液晶表示装置の主要部分の構成を示す図であり、図3(a)は液晶表示装置の斜視図、図3(b)は同図(a)のD−D矢視図図である。本実施形態は、第2の実施形態と同様な構成を有し、特に、ケース32の光入射側の面に反射フィルム35を設けて反射機能を持たせるように構成した点が、第2の実施形態とは異なっている。
図3に示すように、液晶パネル31は、詳細な構造を図示してはいないが、液晶を駆動するためのTFT素子、駆動回路、画素電極等が形成されたTFT基板31aと、TFT基板31aに形成される画素に対向して対向電極が形成された対向基板31bとが、互いに膜面を対向した状態で液晶層を挟んで貼り合わされ、さらにTFT基板31a及び対向基板31bの外側に防塵基板31cがそれぞれ配置されて構成されている。また、液晶パネル31はケース32に収納されている。ケース32の光入射側の面には、反射フィルム35が貼り合わされている。ケース32に収納された液晶パネル31の光の入射側には、光の入射側から順に反射板33と光吸収板34が、液晶パネル31及びケース32と接触することなく、一定の間隙をもって配置されている。反射板33と光吸収板34は、一体的に配置されており、接着剤などを用いて貼り合せられている。
第2の実施形態と同様に、光源からの光は、遮光板33及び光吸収板34によってケース32に直接入射しないようになっており、ケース32の温度上昇を防いでいる。また、光源からの光のうち、角度のついた光がケース32に入射した場合でも、ケース32の表面に形成された反射フィルム35で反射し、この反射光を光吸収板34で吸収することで、温度上昇を防ぐことができる。また、液晶パネル31の表面や内部に形成される電極などの金属層による反射光についても、光吸収板34で吸収するため、液晶パネル31に光が戻って液晶パネル31が温度上昇する事態が防止できる。さらに、遮光板33及び光吸収板34で発熱があった場合でも、一定の間隙をもって配置して熱がケース32に直接に伝わらないようにしたので、液晶パネル31の熱をケース32を介して効率よく外部に放出し、液晶パネル31の温度を低く保つことができる。
さらに、遮光板33及び光吸収板34と、液晶パネル31及びケース32とを一定の間隙をもって配置しているため、この間隙に冷却風を送風することにより、高い放熱効果を得ることができる。なお、本実施形態ではこの間隙は空気層で構成されているが、例えば冷却液を内部に収容した冷却ユニットを介在させてもよい。この場合、冷却ユニットに送風し、或いは、冷却液を循環するなどして間隙を冷却することにより、より高い放熱効果を得ることができる。
本実施形態における光吸収板34には、一例としてAl材を用い、表面を陽極酸化することにより吸収機能を持たせている。他に、黒色塗料を塗布するなどして吸収機能を持たせてもよい。また、材質もAl材のほかに銅、Mg合金、或いは、樹脂材などを用いてもよい。
上述したように、本実施形態では、遮光板33によって、光源からの入射光がケース32に入射しないようにするとともに、遮光板33及び光吸収板34を、液晶パネル31及びケース32に接触しないように一定の間隙をもって配置して遮光板33及び光吸収板34の熱がケース32に伝わらないようにした。さらに光吸収板34を設けて、液晶パネル31又はケース32の表面に形成された反射フィルム35からの反射光を吸収するようにした。このため、ケース32の温度上昇をまねくことがなく、また液晶パネル31からの熱を外部へ効率よく放熱することができ、液晶パネル31の温度を低く保って表示品質の高い液晶表示装置を得ることができる。
第4の実施形態
図4は第4の実施形態に係る液晶表示装置の主要部分構成を示す図であり、図4(a)は液晶表示装置の斜視図、図3(b)は同図(a)のE−E矢視図である。本実施形態は、第1の実施形態と同等機能を有する構成であり、特にケース42の光入射側の面に反射フィルム45を設けて反射機能を有するように構成したところが異なっている。
図4に示すように、液晶パネル41は、詳細な構造は図示していないが、液晶を駆動するためのTFT素子、駆動回路、画素電極等が形成されたTFT基板41aと、TFT基板41aに形成される画素に対向して対向電極が形成された対向基板41bとが、互いに膜面を対向した状態で液晶層を挟んで貼り合わされ、さらにTFT基板41a及び対向基板41bの外側に防塵基板41cがそれぞれ配置されて構成されている。また、このように構成された液晶パネル41はケース42に収納されている。ケース42の光入射側の面には、反射フィルム45が貼り合わされている。さらに、ケース42に収納された液晶パネル41の光の入射側には、遮光板43が液晶パネル41及びケース42とは接触することなく、一定の間隙をもって配置されている。また、遮光板43の液晶パネル側の面は光吸収部43aとなっている。光吸収部43aは、遮光板43の当該面を黒化処理するなどして形成される。
第1の実施形態と同様に、光源からの光は、遮光板43によってケース42に直接入射しないようになっており、ケース42の温度上昇を防いでいる。また、光源からの光のうち、角度のついた光がケース42に入射した場合でも、ケース42の表面に形成された反射フィルム45で反射し、さらにこの反射光は光吸収部43aで吸収する構成となっている。そのためさらに温度上昇を防ぐことができる。また、液晶パネル41の表面や内部に形成される電極などの金属層による反射光についても、光吸収部43aで吸収するため、液晶パネル41に光が戻って液晶パネル41が余分に温度上昇することを防ぐことができる。さらに、遮光板43及び光吸収板44を、ケース42及び液晶パネル41から一定の間隙をもって配置して熱がケース42に伝わらないようにしたので、液晶パネル41の熱を、ケース42を介して効率よく外部へ放出し、液晶パネル41の温度を低く保つことができる。
遮光板43と液晶パネル41及びケース42を一定の間隙をもって配置しているため、この間隙に冷却風を送風することにより、高い放熱効果を得ることができる。なお、本実施形態ではこの間隙は空気層で構成されるが、例えば冷却液を内部に収容した冷却ユニットを介在させてもよい。この場合、冷却ユニットに送風したり、冷却液を循環するなどして間隙を冷却することにより、より高い放熱効果を得ることができる。
本実施形態における遮光板43としては、一例としてAlを用い、光吸収部43aは表面を陽極酸化することにより吸収機能を有するようにした。他にも黒色塗料を塗布するなどして吸収機能を有するように構成してもよい。また、材質もAlのほかに銅、Mg合金など、あるいは樹脂材などを用いてもよい。
上述したように、本実施形態では、遮光板43によって光源からの入射光がケース42に入射しないようにするとともに、遮光板43及び光吸収部43aが、液晶パネル41及びケース42に接触しないように一定の間隙をもって配置し、遮光板43の熱がケース42に伝わらないようにした。さらに、光吸収部43aによって、液晶パネル41又はケース42の表面に形成された反射フィルム45からの反射光を吸収するようにした。このため、ケース42の温度上昇をまねくことがなく、また液晶パネル41からの熱を外部へ効率よく放熱することができ、液晶パネル41の温度を低く保って、表示品質の高い液晶表示装置を得ることができる。
第5の実施形態
図5は、本発明の第5の実施形態に係る、液晶表示装置を用いた液晶プロジェクタの光学系の構成を示す図である。図6は、図5に示した液晶表示装置の構成を示している。
図5を参照すると、本実施形態の液晶プロジェクタは、光源51及び偏光変換インテグレータ53を含む光出射系と、光出射系からの白色光をダイクロイックミラー54,55やミラー56,57,58等により赤、緑、青色の3つの光束に分離する色分離光学系と、赤用、緑用、青用の3枚の液晶表示装置50R、50G、50Bと、それら3枚の液晶表示装置50R、50G、50Bによって表示された画像を合成するためのダイクロイックプリズム59a等からなる色合成光学系と、合成された表示画像をスクリーン上に拡大投射するための投射レンズ59bとから構成される。
本実施形態の液晶プロジェクタでは、光源51から出射した光をリフレクタ52で集光した後、偏光変換インテグレータ53で偏光方向を揃える。偏光方向が揃えられた光束を2枚のダイクロイックミラー54、55で順次に分離し、RGB3原色の光束に分離する。3原色の光束のうち、赤色の光束は、ミラー56で反射した後、赤用液晶表示装置50Rを照射する。また、緑色の光束は緑用液晶表示装置50Gを照射し、青色の光束はミラー57、58で順次反射した後、青用液晶表示装置50Bを照射する。赤、緑、青用の液晶表示装置50R、50G、50Bには、TFTを画素ごとに配列して液晶を駆動させるアクティブマトリクス型のものが用いられている。赤、緑、青用の液晶表示装置50R、50G、50Bにそれぞれ表示された画像は、クロスダイクロイックプリズム59aによって合成された後、投射レンズ59bによりスクリーン(図示しない)に拡大投影される。
図6を参照すると、本実施形態における液晶表示装置では、第1の実施形態と同様に、光源からの光は、遮光板13から液晶パネル11の方向に入射する。遮光板13は、液晶パネル11の表示領域に相当する大きさの開口14を有しており、この開口14を通過した光のみが液晶パネル11に入射し、ケース12には光源からの光は直接に入射しない。また、光源からの光のうち、僅かではあるが、平行光ではなく角度のついた光が入射すると、ケース12に直接に光が入射することになる。しかし、ケース12には、反射率が高い材質のものを用いており、ケース12の表面で光は反射する。ケース12の表面で反射した光は、遮光板13に向かって戻り、遮光板13の液晶パネル11と対向する側に設けられた光吸収部13aによって吸収される。これによって、光が再反射して液晶パネル11及びケース12に入射するのを防止する。
遮光板13は、4本の円柱状の支持体110によってケース12に取り付けられている。支持体110は、例えば接着剤によってケース12及び遮光板13に取り付けられる。また、この支持体110は、十分に熱伝導率の低い材質で構成され、例えばテフロン(登録商標)などの樹脂材料で構成される。テフロン(登録商標)の熱伝導率はケース12に好適に用いられる金属(例えばAlなど)に比較して約1/10であり、かつケース12の四隅の一部分に取り付けられるため、遮光板13からのケース12へ熱が伝わることは殆どない。
本実施形態においては、光源からの光がケース12に対して直接入射しないように、遮光板13を液晶パネル11の光の入射側に配置するとともに、ケース12には反射率が高い材料を用いる。このため、角度のついた光の一部がケース12に入射した場合には、その光を反射し、遮光板13の液晶パネル11側の面に配置した光吸収部13aでその反射光を吸収する。このため、ケース12の入射光による温度上昇を防止することができる。また、遮光板13は、熱伝導率が十分に低い支持体110でケース12に部分的に取り付けられるため、遮光板13からケース12への熱伝導を効果的に防止する。従って、遮光板13で発熱があったとしても、この熱がケース12に伝わってケース12の温度上昇をまねくこともない。このため、ケース12を介して液晶パネル11からの熱を効率よく外部へ放出し、液晶パネル11の温度を低く保つことができる。
さらに、本実施形態では、遮光板13及び光吸収部13aと、液晶パネル11及びケース12とを一定の間隙を保って配置しているため、この間隙に冷却風を送風することにより、高い放熱効果を得ることができる。また、冷却風の送風に限らず、例えば冷却液を内部に収容した冷却ユニットを介在させてもよい。この場合、冷却ユニットに送風し、或いは、冷却液を循環するなどして、間隙を冷却することにより、より高い放熱効果を得ることができる。
本実施形態の液晶表示装置における支持体110は、特にケース12の四隅に通常形成されるプリズム取り付け用穴(図示せず)に嵌合するようにし、遮光板13の取り付けを容易にした。これにより、遮光板13とケース12との位置合わせを容易に行うことができ、組立工数を減らすことができる。なお、取り付け方法はこれに限らず、接着剤で接合してもよい。
なお、本実施形態の液晶プロジェクタでは、第1の実施形態〜第4の実施形態のいずれの液晶表示装置を用いても、同様の効果を得ることができる。
本実施形態の液晶プロジェクタの構成によれば、ケース12の光源からの光による温度上昇を防ぎ、液晶パネル11からの熱を外部へ効率よく放出して温度を低く保つことができるため、表示品質の高い液晶プロジェクタを得ることができる。
第6の実施形態
図7は本発明の第6の実施形態に係る液晶プロジェクタで使用される液晶表示装置の構成を示す図である。液晶プロジェクタの光学系は、図5に示したものと同様な構成を有する。本実施形態の液晶表示装置は、支持体111の構成以外は、第5の実施形態における液晶表示装置と同様の構成を有する。
本実施形態における支持体111は、薄板状の支持体であり、ケース12に係合用の溝(図示せず)を形成してそこに係合して取り付けられている。支持体111は、十分に熱伝導率の低い材質で構成され、例えばテフロン(登録商標)などの樹脂材料で構成される。テフロン(登録商標)の熱伝導率は、ケース12に好適に用いられる金属(例えばAlなど)に比較して約1/10であり、かつケース12の一部分に取り付けられるため、遮光板13からの熱がケース12へ伝わることは殆どない。
本実施形態においても、第5の実施形態と同様に、ケース12に光源からの光が直接入射しないように、遮光板13を液晶パネル11の光の入射側に配置している。また、ケース12に反射率が高い材料を用いて、角度のついた光の一部がケース12に入射した場合には光を反射し、その反射光を吸収するように遮光板13の光吸収部13aを液晶パネル11側の面に配置した。このため、ケース12の入射光による温度上昇を防止することができる。また、遮光板13は、ケース12に、熱伝導率が十分に低い支持体111で部分的に取り付けられ、遮光板13からケース12への熱伝導を十分に防止しており、遮光板13で発熱があったとしても、この熱がケース12に伝わってケース12の温度上昇を招くこともない。このため、液晶パネル11からの熱を、ケース12を介して効率よく外部へ放出し、液晶パネル11の温度を低く保つことができる。
さらに、本実施形態では、遮光板13及び光吸収部13aと、液晶パネル11及びケース12とを一定の間隙を保って配置しているため、この間隙に冷却風を送風することにより、高い放熱効果を得ることができる。また、冷却風の送風に限らず、例えば冷却液を内部に収容した冷却ユニットを介在させてもよい。この場合、冷却ユニットに送風し、或いは、冷却液を循環するなどして間隙を冷却することにより、より高い放熱効果を得ることができる。
本実施形態における支持体111は、特にケース12に係合用の溝を形成し、この溝に係合させて遮光板13の取り付けを容易にした。これにより、遮光板13とケース12の位置合わせを容易に行うことができ、組立工数を減らすことができる。なお、取り付け方法はこれに限らず、接着剤で接合してもよい。
本実施形態の構成によれば、ケース12の光源からの光による温度上昇を防ぎ、液晶パネル11からの熱を外部へ効率よく放出して温度を低く保つことができるため、表示品質の高い液晶表示装置を得ることができる。
上記各実施形態で示した液晶表示装置では、液晶パネル及びケースの光の入射側に、遮光板及び吸収部(又は光吸収板)を配置し、液晶パネルの表示領域に対応する開口を設けて、液晶プロジェクタの光源からの光が直接ケースに入射しないように構成したので、ケースの温度上昇を防ぐことができ、液晶パネルからの熱を効率よく外部へ放出できる。また、ケース及び液晶パネルと、遮光板及び吸収部(又は光吸収板)とは一定の間隙をもって配置されているため、遮光板又は光吸収板において発熱があってもケースに伝わることがなく、ケースの温度を低く保つことができる。さらに、この間隙に冷却風を送風すれば、ケース及び液晶パネルを冷却してより高い放熱効果を得ることができる。このような構成によって、液晶パネルの温度上昇を防ぐことができるため、良好な表示品質を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る液晶プロジェクタの構成を示す模式的平面図である。 第5の実施形態の液晶プロジェクタにおける液晶表示装置の構成を示す図である。 第6の実施形態の液晶プロジェクタにおける液晶表示装置の構成を示す図である。 従来の液晶表示装置の構成を示す図である。 特許文献1に記載された液晶表示装置の構成を示す図である。 特許文献2に記載された液晶表示装置の構成を示す図である。 特許文献3に記載された液晶表示装置の構成を示す図である。 特許文献4に記載の液晶表示装置の構成を示す図である。
符号の説明
11、21、31、41、81、50R、50G、50B、91、101、111、121、液晶パネル
11a、21a、31a、41a、91a TFT基板
11b、21b、31b、41b、91b 対向基板
11c、21c、31c、41c、91c 防塵基板
12、22、32、42、92、112 ケース
13、23、33、43 遮光板
13a、43a 光吸収部
14、25 開口
24、34 光吸収板
35、45 反射フィルム
92 固定枠板
93 遮光枠
103 フック
112 支持フレーム
113 透明基板
114 偏光板
115 充填部
51 光源
52 リフレクタ
53 偏光変換インテグレータ
54、55 ダイクロイックミラー
57、58 ミラー
59a クロスダイクロイックプリズム
59b 投射レンズ
100、101 支持体
121a アクティブマトリクス基板
122、123 透明板
124、125 遮光部
126 ゴミ防止部材
126a、126b 外枠
126c 中枠
126d 入射側開口部
126e 出射側開口部

Claims (9)

  1. 表示領域及び該表示領域を囲む周辺領域を有する液晶パネルと、
    前記液晶パネルの前記表示領域を露出させ前記周辺領域を収容する枠状のケースと、
    前記液晶パネル及び前記ケースの光入射側に配設され、前記液晶パネルの表示領域に対応する開口を有する遮光板とを備え、
    前記遮光板は、前記液晶パネル及び前記ケースと離隔して配設されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記遮光板は、光入射側の面の光反射率よりも、前記液晶パネル及び前記ケースに対向する面の光反射率が低い、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記遮光板は、前記液晶パネル及び前記ケースに対向する面が80%以上の光吸収率を有する、請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記遮光板は、光入射側の面が80%以上の光反射率を有する、請求項1〜3の何れか一に記載の液晶表示装置。
  5. 前記遮光板と、前記液晶パネル及び前記ケースとの間に冷風を送る冷却手段を有する、請求項1〜4の何れか一に記載の液晶表示装置。
  6. 前記遮光板と、前記液晶パネル及び前記ケースとの間に冷却液を収容した冷却ユニットを有する、請求項1〜4の何れか一に記載の液晶表示装置。
  7. 前記ケースは、少なくとも光入射側の面に光反射機能を有する、請求項1〜6の何れか一に記載の液晶表示装置。
  8. 前記ケースと前記遮光板とを部分的に結合する支持体を更に備え、該支持体が前記ケース及び遮光板よりも低い熱伝導率を有する材料によって形成される、請求項1〜7の何れか一に記載の液晶表示装置。
  9. 請求項1〜7の何れか一に記載の液晶表示装置を少なくとも1つ備えることを特徴とする液晶プロジェクタ。



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