JPH08262432A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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Publication number
JPH08262432A
JPH08262432A JP7091975A JP9197595A JPH08262432A JP H08262432 A JPH08262432 A JP H08262432A JP 7091975 A JP7091975 A JP 7091975A JP 9197595 A JP9197595 A JP 9197595A JP H08262432 A JPH08262432 A JP H08262432A
Authority
JP
Japan
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liquid crystal
crystal panel
polarizing plate
bracket
dustproof
Prior art date
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Pending
Application number
JP7091975A
Other languages
English (en)
Inventor
Mineo Oishi
峰男 大石
Hiroshi Nagai
洋 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7091975A priority Critical patent/JPH08262432A/ja
Publication of JPH08262432A publication Critical patent/JPH08262432A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶パネルの表面に塵等が付着するのを防止
する。 【構成】 液晶パネル4と偏光板3を所定の距離を以て
保持する偏光板ブラケット2と、液晶パネル4で形成さ
れた投射画像が通過する開口が形成されるとともに、液
晶パネル4を保持して液晶表示装置本体に固定する液晶
パネルブラケット5を備えた液晶パネルブロックに、偏
光板ブラケット2と液晶パネル4間の空隙を塞ぐ軟質部
材で形成された防塵部材1と、液晶パネルブラケット5
の開口の出射側にガラス部材6を備えて液晶パネル4を
囲うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶パネルの表面に塵
等の異物が侵入することを低減することができる液晶表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、液晶パネルに対して例えばメ
タルハライドランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプ
等の別光源から光を照射して、液晶パネルによって形成
される映像をスクリーン上に拡大投影する液晶表示装置
が一般的になっている。このような液晶表示装置の画像
表示方式としては、赤、青、緑の光三原色に応じて3枚
の液晶パネルを使用する3板方式と、RGBカラーフィ
ルタを有する1枚の液晶パネルを使用する単板方式が知
られている。また液晶パネルで形成された画像を投射す
る方式としては、吊り下げ型、或いは張り込み型のスク
リーンに対して投射する前面投射型と、透過型のスクリ
ーンの背面から投射する背面投射型が知られている。
【0003】以下図16乃至図18にしたがい、液晶パ
ネルが配置される液晶パネルブロックの構成について説
明する。図16は液晶パネルブロックの斜視図、図17
は液晶パネルブロックを断面的に示す側面図、図18は
液晶パネルブロックの分解斜視図である。偏光板ブラケ
ット31は中央部分に開口31bを有し、この開口31
bに偏光板32が取付けられるように形成されている。
長孔状に形成されているねじ止溝31a、31aは偏光
板ブラケット31を液晶パネル33に固定するための溝
であり、前方から固定ねじN、Nが挿入される。また、
このねじ止溝31a、31aは偏光板ブラケット31に
取付けられる偏光板32と液晶パネル33が所定の間隙
を形成するようになされている屈曲部31d上に形成さ
れている。
【0004】ねじ止溝31a、31aと同じく長孔状に
形成されているガイド溝31c、31cは後述する液晶
パネルブラケット34のガイドピン34c、34cが嵌
入される溝である。そして、ねじ止溝31a、31a、
ガイド溝31c、31cは偏光板32の回転方向の角度
調整(後述するコントラスト調整)のガイドとして同心
円上に形成されている。偏光板32は例えばガラス板に
偏光フィルムを貼り付けて構成され入射するの光のうち
所定の偏光波(P波またはS波のいずれか一方)のみを
透過する。
【0005】液晶パネル33は偏光板32の後段に配さ
れ、偏光板32を透過した光を入射する。表示部33b
は図示されていない制御部から供される所定の駆動電圧
によって駆動され、偏光板32を透過した光をそのまま
透過するか、または偏光面を変換(P波からS波、また
はS波からP波)して出射する。ねじ孔33a、33a
はねじ止溝31a、31aに挿入された固定ねじが挿通
される孔を示す。偏光フィルム33cは液晶パネル33
の出射側に設けられ、液晶パネル33から所定の偏光成
分(P波またはS波)が出射されたときのみ、その光を
透過するようになされている。なお、偏光フィルム33
cは便宜上実際よりも厚く示している。
【0006】液晶パネルブラケット34は、液晶パネル
33を保持するとともに、液晶パネルブロックを光学ブ
ロック22に固定するように構成されている。固定孔3
4a、34aはねじ止溝31a、31a、ねじ孔33
a、33aに挿通された固定ねじがねじ込まれる孔、開
口34bは液晶パネル33を透過した光線が通過する開
口を示す。ガイドピン34c、34cは前記したよう
に、その先端部分が偏光板ブラケット31のガイド溝3
1c、31cに嵌入される。そして、上記した各部品を
固定ねじN、Nによって仮固定した後に偏光板ブラケッ
ト31を回動してコントラスト調整を行った後に、固定
ねじN、Nを締めつけて固定することによって液晶パネ
ルブロックが組立てられる。さらに、ねじ孔34d、3
4dによって、図示されていない光学ブロック22の支
柱などにねじ止される。
【0007】次に液晶表示のコントラスト調整について
説明する。図19(a)(b)は上記したコントラスト
調整の原理を摸式的に示す図である。この図で、偏光板
32、液晶パネル33、偏光フィルム33cは図16乃
至図18に示した液晶パネル、偏光板、偏光フィルムに
対応している。なお、偏光板32、偏光フィルム33c
に施されているハッチングは偏光方向を示している。そ
してこの2枚の偏光手段の偏光方向を直交させるように
液晶パネル33を挟むように構成されている。
【0008】例えば液晶パネル33を駆動させない場合
は、図19(a)に示されているように偏光板32側か
ら光Lを入射すると、偏光板32の偏光方向と同一の偏
光成分のみが透過する。このとき、偏光板32を透過し
ない偏光成分は吸収されて熱に変わる。偏光板32を介
して液晶パネル33に入射する光Lは、光学的な異方性
を有する液晶分子の配列に沿ってねじられることによっ
て、入射したときと異なる偏光成分に変換されて出射す
る。ここで偏光成分が変換された光は偏光フィルム33
cを透過するようになる。
【0009】図19(a)に示した状態で、液晶パネル
33に対して所定の駆動電圧を印加すると液晶分子の配
列方向が変わり、図19(b)に示されているように偏
光板32を透過した光Lは液晶パネル33をそのまま透
過することとなり、偏光フィルム33cで遮断されるこ
ととなる。
【0010】つまり、この場合入射側に配置される偏光
手段と出射側に配置される偏光手段が正確に直交してい
る場合に、ほぼ完全に光が遮断されることとなり、より
良い黒表示が可能となる。しかし、ガラス板等に偏光フ
ィルムを貼り付ける場合などに偏光方向がずれた場合、
入射側及び出射側に配置される偏光手段の偏光方向に誤
差が生じるようになり、図19(b)に示した状態でも
偏光フィルム33cから若干の光が透過してコントラス
トが低下することとなる。したがって、図16乃至図1
8で説明した偏光板ブラケット31を回転させることに
よって、偏光板32と偏光フィルム33cの偏光方向が
直交するように調整することが望ましい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに光を遮断する際に偏光板32などが発熱し、この熱
によって偏光板32が劣化してしまうので、液晶表示装
置本体に液晶パネルブロック周辺部分を冷却する冷却フ
ァンを備え、図17に示されているように例えば液晶パ
ネル33と偏光板32の間隙部分Sに外気を送り込むこ
とが考えられている。そして、外気の吸入口には例えば
塵などの異物の侵入を低減するために塵除去用のフィル
タが設けられている。この防塵フィルタの目を細かく設
定した場合、塵等の侵入を低減することができるが、外
気の流入の妨げとなり冷却効率が低下することとなる。
また、冷却効率を上げるために防塵フィルタの目を粗く
設定すると内部に塵等が侵入しやすくなる。
【0012】吸入口から侵入した塵が例えば液晶パネル
33の表示部33b、つまり投射レンズの焦点範囲に付
着すると、塵欠陥としてスクリーン上に拡大投影される
ようになる。例えば、対角3インチの液晶パネル上に付
着した約0.1mm程度の塵は、対角100インチのスク
リーン上では約3mm程度に拡大投影されてしまう。さら
に、液晶パネルが小型化するほど投影倍率は上がるの
で、塵の投影倍率も上がることとなる。
【0013】したがって、吸入口の防塵対策は必要不可
欠であるが、このために目の細かい防塵フィルタを用い
て、冷却ファンの出力を上げることにより外気流入量を
増加することが考えられている。しかし、冷却ファンの
出力を上げることにより騒音(ファンの風切り音)が増
加するとともに、消費電力も増加してしまう。さらに、
目詰まりする時間が短くなり防塵フィルタのメンテナン
スの回数も増加することとなる。
【0014】また、塵が液晶パネル33の表示部33b
などに直接付着することを防止するために、表示部33
bに防塵用のガラス板などを直接接着剤などで貼り付け
るか、またはスペーサなどを介して液晶パネル33から
少し離れた位置に貼り付ける方法が考えられている。前
者のように接着剤を用いる場合は、気泡などが入らない
ようにすることが容易ではなく、接着剤で貼り付けた後
は前記したコントラスト調整を行うことも不可能であ
る。さらに、液晶パネル33自体にガラス板などが貼り
付けられている場合は、液晶パネル33を交換するため
にガラス板も交換しなくてはならないという問題があっ
た。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するためになされたもので、所定の偏光成分の
光のみを透過する偏光板と、上記偏光板を透過した光か
ら投射画像を形成する液晶パネルと、上記液晶パネルに
固定されるとともに、上記液晶パネルと上記偏光板を所
定の距離を以て保持する偏光板ブラケットと、上記液晶
パネルで形成された投射画像が通過する開口が形成され
るとともに、上記液晶パネルを保持して液晶表示装置本
体に固定する液晶パネルブラケットを備えて液晶パネル
ブロックが形成される液晶表示装置において、上記偏光
板ブラケットと液晶パネル間の空隙を塞ぐ防塵部材と、
上記液晶パネルブラケットの開口の出射側に透明部材を
備えて液晶表示装置を構成する。また、上記防塵部材は
軟質部材で構成する。
【0016】
【作用】本発明によれば、液晶パネルの表示部に塵等が
付着することを防止することができるとともに、防塵手
段を施した後でもコントラスト調整を行うことができる
ようになる。また、本発明における防塵手段は、液晶パ
ネルの表示部に対して直接貼り付ける必要がないので、
取付け作業を従来より容易に行うことができるようにな
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の液晶表示装置の実施例を説明
する。まず図5、図6にしたがい本発明の液晶表示装置
を構成する要部について説明し、次に本実施例に用いら
れる防塵手段について説明する。
【0018】図5は本実施例の液晶表示装置の特に光学
系ブロックを摸式的に示す正面図であり、図6は同じく
液晶表示装置の光学系ブロックを側面から示す図であ
る。これらの図に示されている液晶表示装置20は、前
記した別光源等からなる白色光源21、この白色光源2
1から出射される光からR、G、Bの各画像を形成して
合成する光学ブロック22、光学ブロック22によって
形成された画像を投影する投射レンズ、及び図示されて
いない信号処理系、液晶パネルの駆動系などによって構
成されている。
【0019】光学ブロック22は、青波長帯の光のみを
反射するダイクロイックミラー23a、緑波長帯の光の
みを反射するダイクロイックミラー23b、23c、赤
波長帯の光のみを反射するダイクロイックミラー23
d、R、G、B各色の画像を形成する液晶パネル4R、
4G、4B、全反射ミラー25a、25b等によって構
成されている。なお、液晶パネル4(R、G、B)は後
で詳しく説明するように、その前後に偏光板などが配さ
れ、液晶パネルブラケットによって光学ブロック22に
固定されている。
【0020】白色光源21から入射した光はダイクロイ
ックミラー23aで青色光Bのみが反射される。そして
青色光Bは全反射ミラー25bで反射されて液晶パネル
4Bに入射して青色画像が形成される。また、ダイクロ
イックミラー23aを透過した光のうち緑色光Gはダイ
クロイックミラー23bで反射されて液晶パネル4Gに
入射し緑色画像が形成される。さらにダイクロイックミ
ラー23bを透過した赤色光Rは液晶パネル4Rに入射
し赤色画像が形成される。
【0021】液晶パネル4Bで形成された青色画像はダ
イクロイックミラー23cを透過し、また液晶パネル4
Gで形成された緑色画像はダイクロイックミラー23c
で反射される。つまり、このダイクロイックミラー23
cによって青色画像と緑色画像が合成されてダイクロイ
ックミラー23dに到達する。一方、液晶パネル4Rで
形成された赤色画像は全反射ミラー25aで反射されて
ダイクロイックミラー23dに到達する。
【0022】上記したようにダイクロイックミラー23
dは赤色光のみを反射するようになされているので、各
液晶パネル4(R、G、B)で形成された青色画像、緑
色画像、及び赤色画像が合成されることとなる。そして
ダイクロイックミラー23dによって合成されたカラー
画像は、投射レンズ24によって外部に設置されている
スクリーン27に拡大投影されるようになる。
【0023】このようにして、例えばR、G、B各色に
対応した3枚の液晶パネル4(RG、B)によってカラ
ー画像を形成することができるが、例えば各液晶パネル
4(R、G、B)やこの図には示されていない偏光板等
が、先程図17で説明したように白色光源21から出射
される光を遮断する場合に発熱してしまう。このため
に、各液晶パネル4(R、G、B)や偏光板等を冷却す
る必要がある。そこで例えば図6に示されているよう
に、光学ブロック22の下方に冷却ファン28を設けて
いる。この冷却ファン28によって、液晶表示装置20
の底面に形成された吸入孔29からフィルタFを介して
外気を吸入して循環させることにより、液晶パネル4
(R、G、B)や偏光板等を冷却している。
【0024】次に図1乃至図3にしたがい、液晶パネル
4及び画像形成に関わる液晶パネルブロックの構成につ
いて説明する。図1は液晶パネルブロックを後方から示
す斜視図、図2は液晶パネルブロックを断面的に示す側
面図、図3は液晶パネルブロックの分解斜視図である。
なお、これらの図で偏光板ブラケット2、偏光板3、液
晶パネル4、液晶パネルブラケット5は、先程図16乃
至図18で説明した、偏光板ブラケット31、偏光板3
2、液晶パネル33、液晶パネルブラケット34に対応
しており、各部品を構成する部位にはそれぞれ同一のア
ルファベットの添え字が付されている。本実施例におけ
る液晶パネルブロックには、防塵手段として例えば弾力
性を有するゴム部材などからなる角型リング状の防塵部
材1、及び液晶パネルブラケット5の前方に透明のガラ
ス板6が設けられている。
【0025】防塵部材1は前後方向に所定の幅を有して
形成され、偏光板ブラケット2と液晶パネル4の間を周
回するように取付けられる。つまり偏光板ブラケット2
の屈曲片2d、2dと液晶パネルブラケット5のガイド
ピン5c、5cが防塵部材1の開口1aのコーナ部分に
嵌合することで液晶パネルブロックに固定されるように
なる。ガラス板6は液晶パネルブラケット5の前方に配
されることによって、液晶パネル4の前面に直接塵が付
着するのを防止するようになされている。なお、このガ
ラス板6の表面は無反射処理を施すことが望ましい。ま
た、液晶パネル4に貼り付けらている偏光フィルム4c
をガラス板6に貼り付けてもよい。
【0026】防塵部材1の取付けはその弾力を利用して
行うようにする。まず例えばガイドピン5c、5cに防
塵部材1の下辺を引っかけ、この状態から防塵部材1の
上辺を引っ張り屈曲片2d、2dに引っかけるようにす
る。また、例えば先に屈曲片2d、2dに防塵部材1の
上辺を引っかけ、その後防塵部材1の下辺をガイドピン
5c、5cに引っかけるようにしてもよい。そして、防
塵部材1が液晶パネルブロックに固定されると、図1、
図2からわかるようにその下辺が偏光板ブラケット2の
下端部に係止して容易に外れないようになる。
【0027】また、防塵部材1は弾力を有することか
ら、図1に示したように液晶パネルブロックに取付けた
後でも、偏光板ブラケット2を回転することができ、上
記したコントラスト調整を行うことが可能である。した
がって、コントラスト調整は、防塵部材1の取付け工程
の前後を問わず行うことができる。このように、偏光板
ブラケット2と液晶パネル4の間に防塵部材1を取付け
ることにより、図17に示した間隙部分Sを塞ぐことが
でき、液晶パネル4の表示部4bに直接塵などの異物が
付着することを防止することができる。
【0028】また、本実施例における液晶パネルブロッ
クは、偏光板ブラケット2に取付けられている偏光板3
とガラス板6に塵が付着する場合があるが、偏光板3、
ガラス板6は液晶パネル4とある程度の距離をおいて配
置されるので、図5、図6に示した投射レンズ26の焦
点範囲から外れるようになる。したがって、偏光板3や
ガラス板6に塵が付着した場合でも、スクリーン27に
投影される映像上では目立たなくなる。
【0029】なお、防塵部材1は上記したゴム系以外に
も、例えばエストラマー樹脂、或いは軟質塩化ビニール
樹脂などの軟質材料で形成してもよい。またガラス板6
についても例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂
など透明な樹脂材料を用いることも可能である。また、
例えば図4に示されているように角型リング状の防塵部
材1以外にも、屈曲片2d、2d、ガイドピン5c、5
cに例えば布、ビニール製などの接着テープを防塵帯7
として巻き付けて、偏光板ブラケット2と液晶パネル4
の間隙を塞ぐようにしてもよい。また、液晶パネル4に
貼り付けている偏光フィルム4cをガラス板6に貼り付
けることも可能である。
【0030】以下、図7乃至図15にしたがい液晶パネ
ルブロックに用いられる防塵手段の各種変形例を説明す
る。なお、以下に示す図において図1乃至図3と同一部
分は同一符号を付している。
【0031】まず図7乃至図9にしたがい第一の変形例
を説明する。図7は第一の変形例の液晶パネルブロック
を後方から示す斜視図、図8は液晶パネルブロックを断
面的に示す側面図、図9は液晶パネルブロックの分解斜
視図であ、スペーサ8及び調整板9による防塵手段を設
けた例である。
【0032】スペーサ8は角型リング状に形成され、そ
の後方に偏光板3が貼り付けられる。そしてスペーサ8
の厚みは偏光板3が投射レンズ26の焦点範囲から外れ
るようになる程度となるように形成する。調整板9はス
ペーサ8が取付けられるとともに液晶パネル4に固定さ
れる。この調整板9に形成されているねじ止溝9a、9
a及びガイド溝9c、9cは、図1乃至図3に示した偏
光板ブラケット2のねじ止溝2a、2a、ガイド溝2
c、2cに対応しており、ねじ止溝9a、9aに挿通さ
れた固定ねじN、Nはねじ孔4a、4aにねじ込まれ、
また液晶パネルブラケット5のガイドピン5c、5cの
先端はガイド溝9c、9cに嵌入される。つまり、この
変形例に示す液晶パネルブロックのコントラスト調整
は、調整板9を回転させて行うこととなる。
【0033】この第一の変形例では、偏光板3、スペー
サ8、調整板9によって液晶パネル4の表示部4bを囲
むことによって、表示部4bに直接塵などが付着するこ
とを防ぐようにしている。また、偏光板3に塵などが付
着した場合でも投射レンズ26の焦点範囲からはずれて
いるので、スクリーン27に投射される映像では目立た
なくなる。
【0034】次に、図10乃至図12にしたがい第二の
変形例を説明する。図10は第二の変形例の液晶パネル
ブロックを後方から示す斜視図、図11は図10に示さ
れている液晶パネルブロックを断面的に示す側面図、図
12は図10、図11に示されている液晶パネルブロッ
クの分解斜視図である。これらの図に示されている第二
の変形例では、図1乃至図3に示した偏光板ブラケット
2の縁部を液晶パネル4側に折り曲げた形状で防塵手段
を構成し、その折り曲げ部分によって液晶パネル4の表
示部4bを覆うようにした例である。
【0035】防塵板10は例えば金属板を折り曲げて加
工され、ねじ止溝10a、10a、開口10b、ガイド
溝10c、10cが形成されている。これらの各部は図
1乃至図3で説明した偏光板ブラケット2のねじ止溝2
a、開口2b、ガイド溝2cに対応しており、防塵板1
0によってコントラスト調整が行われる。さらにこの防
塵板10は縁部を折り曲げることによって、周辺部分に
壁部10dが形成されている。つまり、防塵板10の開
口10bの内側に偏光板3を貼り付け、固定ねじNによ
って液晶パネル4に取付けることにより、壁部10dの
先端が液晶パネル4に当接するようになり、偏光板3と
壁部10dによって表示部4bを取り囲むようになる。
そして、偏光板3の配置位置は投射レンズ26の焦点範
囲からはずれるように、壁部10dの幅や偏光板3の取
付け部等の厚みなどを形成するようにする。
【0036】このように防塵板10に壁部10dを構成
することによって、表示部4bに塵などが付着するのを
防止することが可能である。そしてこの場合も、偏光板
3に塵などが付着することとなるが、前記したように偏
光板3は投射レンズ26の焦点範囲から外れた位置に配
置されているので、スクリーン27上に投影される映像
では目立たなくなる。なお、この変形例において防塵板
10は金属板を加工した例を説明したが、この他にも、
例えばアルミダイキャストなどを成形、或いは切削した
金属塊などで構成してもよいし、硬質樹脂の成形品で構
成することもできる。
【0037】次に、図13乃至図15にしたがい第三の
変形例を説明する。図13は第三の変形例の液晶パネル
ブロックの分解斜視図、図14は図13に示されている
液晶パネルブロックを断面的に示す側面図、図15は第
三の変形例に用いられる防塵部材の各種断面形状の一例
を示す図である。図13、図14に示されている第三の
変形例は、例えば図7乃至図9に示したスペーサ8を変
形して防塵手段を形成する例であり、防塵部材を角型リ
ング形状の軟質材で構成して、液晶パネル4と偏光板ブ
ラケット2、偏光板3の間に挟み込むか、または接着剤
で固定するようにした例である。
【0038】防塵部材11は例えばゴム系の軟質部材に
よって角型リング状に形成されている。この防塵部材1
1は液晶パネル4に当接する当接部11a、この当接部
11aに沿って角型に突設されている突出部11b、及
び光が通過する開口11cで形成されている。そして突
出部11bを含んだ防塵部材11の厚みは、偏光板ブラ
ケット2と液晶パネル4が形成する間隙よりもやや厚く
なるように形成する。
【0039】偏光板3は前記実施例と同様に偏光板ブラ
ケット2に貼り付け、さらに突出部11bを偏光板3に
当接した後に、偏光板ブラケット2を液晶パネル4に取
り付けるようにする。このとき防塵部材11は偏光板ブ
ラケット2と液晶パネル4の圧力によって圧縮されるよ
うになり、図14に示されているように偏光板3と液晶
パネル4の表示部4bによって形成される空隙を密閉す
ることができるようになる。これにより、液晶パネル4
の表示部4bに直接塵などが付着することを防止するこ
とができるようになる。
【0040】このように、防塵部材11を用いることに
よって常に密閉性を向上することができ、例えば偏光板
ブラケット2を回転させコントラスト調整を行うときで
も密閉性を維持することができるようになる。また、防
塵部材11を弾力性のある軟質材によって防塵部材11
を構成することにより、硬質材同志の擦れによる粉ふき
などを防止することが可能になる。また、防塵部材11
の突出部11bの形状は図示した角型の形状以外にも、
例えば半円型や楕円型でも密閉性を維持することができ
る。つまり、偏光板3、液晶パネル4に当接して密封す
ることができればいずれの形状で構成してもよい。
【0041】なお、ここでは防塵部材11はゴム系など
の軟質部材をもちいて構成する例を説明したが、この他
にも例えばエストラマー樹脂、軟質塩化ビニール樹脂、
または発泡樹脂、発泡ゴムなどのスポンジ系の材料を用
いてもよい。
【0042】さらに、例えば図15(a)(b)(c)
に断面的に示されているように、当接部12a、突出部
12b(123 )からなる防塵部材12を用いるこ
とも考えられる。同図(a)は突出部12b1 を角型に
形成した例であり、図13、図14に示した角型の突出
部11aとほぼ同等の形状である。同図(b)は突出部
12b2半円型に形成した例であり、その先端部分が偏
光板3または液晶パネル4に当接する。また、同図
(c)は突出部12b3 を三角形で構成した例であり、
その頂点部分が、偏光板3または液晶パネル4に当接す
るようになる。また、図示していないが防塵部材11を
中空形状とすることによって弾性を得るようにすること
も可能である。つまり、偏光板3、液晶パネル4間に配
置されたときに他部品にストレスを与えないものであれ
ば防塵部材11として用いることができるようになる。
【0043】なお、この変形例では、突出部11b、1
2bを偏光板3に当接させるように説明したが、突出部
11b、12bを液晶パネル4に当接させるようにして
もよい。また、必要に応じて突出部11b、12b、当
接部11a、12aのいずれか一方を接着剤で貼り付け
るようにすることも可能である。また、上記実施例及び
各変形例はコントラスト調整を行う側を光の入射側とし
て説明したが、光の出射側でコントラスト調整を行う構
造としてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の液晶表示
装置は、冷却用の外気と同時に筐体内吹き込む塵などを
液晶パネルに付着することを防止する防塵手段を、例え
ば別部品で構成している。これにより、塵欠陥の目立た
ない投影映像を得ることができ、さらに防塵手段を取付
けた状態でコントラストの調整などを行うことができる
ようになる。また、防塵手段を別部品として構成してい
るので、液晶パネルのみ、または防塵手段のみを交換す
ることも可能である。さらに、冷却ファンのフィルタの
目を粗くすることができるので、冷却ファンの出力を低
減させることができ、ファンノイズの低減、及び省電力
化などを実現できるとともに、フィルタのメンテナンス
の回数を少なくすることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の液晶パネルブロックの斜視図
である。
【図2】実施例の液晶パネルブロックを断面的に示す図
である。
【図3】実施例の液晶パネルブロックの分解斜視図であ
る。
【図4】図1に示した液晶パネルブロックにテープ状の
防塵手段を用いた例を示す図である。
【図5】実施例の液晶表示装置の光学系ブロックを正面
から示す摸式図である。
【図6】実施例の液晶表示装置の光学系ブロックを側面
から示す摸式図である。
【図7】第一の変形例の液晶パネルブロックの斜視図で
ある。
【図8】第一の変形例の液晶パネルブロックを断面的に
示す図である。
【図9】第一の変形例の液晶パネルブロックの分解斜視
図である。
【図10】第二の変形例の液晶パネルブロックの斜視図
である。
【図11】第二の変形例の液晶パネルブロックを断面的
に示す図である。
【図12】第二の変形例の液晶パネルブロックの分解斜
視図である。
【図13】第三の変形例の液晶パネルブロックの斜視図
である。
【図14】第三の変形例の液晶パネルブロックを断面的
に示す図である。
【図15】第三の変形例に用いられる他の防塵部材の断
面形状を示す図である。
【図16】従来の液晶パネルブロックの斜視図である。
【図17】従来の液晶パネルブロックを断面的に示す側
面図である。
【図18】従来の液晶パネルブロックの分解斜視図であ
る。
【図19】コントラスト調整の原理を説明する図であ
る。
【符号の説明】 1、11 防塵部材 7 防塵帯 8 スペーサ 9 調整板 10 防塵板 11a、12a 当接部 11b、12b 突出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の偏光成分の光のみを透過する偏光
    板と、 上記偏光板を透過した光から投射画像を形成する液晶パ
    ネルと、 上記液晶パネルに固定されるとともに、上記液晶パネル
    と上記偏光板を所定の距離を以て保持する偏光板ブラケ
    ットと、 上記液晶パネルで形成された投射画像が通過する開口が
    形成されるとともに、上記液晶パネルを保持して液晶表
    示装置本体に固定する液晶パネルブラケットと、を備え
    て液晶パネルブロックが形成される液晶表示装置におい
    て、 上記偏光板ブラケットと液晶パネル間の空隙を塞ぐ防塵
    部材と、 上記液晶パネルブラケットの開口の出射側に透明部材
    と、を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 上記防塵部材は軟質部材で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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