JP4196729B2 - 光変調装置、光学装置、およびプロジェクタ - Google Patents

光変調装置、光学装置、およびプロジェクタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置、この光変調装置を有する光学装置及びプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、光学装置を利用した光学機器として、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光学装置と、この光学装置で変調された光束を拡大投写する投写光学系とを備えたプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このプロジェクタにおいて、光学装置は、色光を画像情報に応じて変調する3つの光変調装置と、これら光変調装置にて変調された各光束を合成して光学像を形成する色合成光学系とを含んで構成される。
このうち、光変調装置は、液晶等の電気光学材料を密閉封入した一対の基板を有する光変調装置本体と、この光変調装置本体を収納固定する保持枠とを備えている。
光変調装置本体の一対の基板としては、例えば、電気光学材料に駆動電圧を印加するためのデータ線、走査線、スイッチング素子、画素電極等が形成された第一の基板と、共通電極、ブラックマスク、さらには必要に応じてカラーフィルタ等が形成された第二の基板とで構成されている。
保持枠は、光変調装置本体を収納する収納部と、この収納部内の光変調装置本体を位置決め固定する固定板とを備えて構成されている。この保持枠に光変調装置本体を収納する際には、例えば、保持枠の収納部側に一方の基板を向けて収納した後、他方の基板側から固定板で押圧固定する。
【0003】
以上のような光変調装置では、第一の基板に形成されたデータ線、走査線や第二の基板に形成されたブラックマスク等が光源からの光束の照射による熱を吸収してしまい、第一の基板及び第二の基板の温度が上昇してしまう。そのため、前記基板の熱を放熱させる必要がある。
ここで、収納部側に配置される基板は、収納部との接触面積が大きいため、収納部を金属等の熱伝導性材料で構成することにより、その熱を効率的に放熱させることが可能である。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−89364号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、固定板側に配置される基板は、固定板が薄い板状体からなり熱容量が小さい。しかも、固定板は、部分的に当接してこの基板を押圧固定する構造となっているため、固定板側に配置される基板の熱が逃げにくいという問題がある。
一方、固定板の熱容量を大きくするため、固定板の厚さ寸法を厚くすることが考えられるが、光変調装置が厚くなり、これを搭載する光学装置が大きくなるので、小型化を損ねることとなる。また、光変調装置の後段に配置される偏光板等の光学素子との隙間が増大することとなるので、色むら、コントラスト不良等の画質不良を生じる可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、画質低下を生じることがなく、かつ、基板の熱の放熱特性の向上を図れる光変調装置、この光変調装置を有する光学装置およびプロジェクタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の光変調装置は、一対の透明基板の間に電気光学材料が密閉封入された光変調装置本体と、前記光変調装置本体を保持する保持枠とを備え、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置であって、前記保持枠は、前記光変調装置本体の画像形成領域に応じた開口部を有し、前記開口部の周縁部分が前記一対の透明基板の側面を囲むように形成され、前記光変調装置本体を収納する収納部と、前記画像形成領域に応じた開口部を有する平板状に形成され、前記収納部との間で前記光変調装置本体を挟持する固定板とを備え、前記光変調装置本体および前記固定板の間に介装され、前記一対の透明基板のうち、前記固定板側に配置される第一の基板の外周縁に設けられる熱伝導性材料からなる枠状部材を備え、前記固定板および前記枠状部材は、一体的に形成され、前記枠状部材は、前記光変調装置本体とともに前記収納部内に収納配置され、該枠状部材の外周縁と前記収納部の内側面には、所定の隙間が形成され、前記第一の基板外面には、前記基板外面への塵埃付着を防止する防塵ガラスが密着して貼り付けられ、前記所定の隙間、および、前記枠状部材と前記防塵ガラスおよび/または前記第一の基板との間には、熱伝導性を有する接着剤が充填されていることを特徴とする。
ここで、固定板および枠状部材は、例えば、それぞれ異なる材料から構成し、各部材を接着剤等により接着固定して一体化してもよく、溶接等により一体化してもよい。また、固定板および枠状部材は、同一の材料を例えば射出成型等により成型することで一体的に形成される成型品として形成してもよい。
本発明によれば、光変調装置の第一の基板の外周縁には熱伝導性材料からなる枠状部材が配置されているので、第一の基板に発生する熱を効率的に枠状部材に伝達できる。また、この枠状部材は、固定板と一体的に形成されているので、該枠状部材および固定板における接触面積が十分に確保され、枠状部材〜固定板への熱伝導経路により第一の基板に発生する熱を外部へと放熱できる。したがって、光変調装置本体の放熱特性を向上できるため、光変調装置の高寿命化を図れる。また、光変調装置本体の放熱特性を良好にできるため、固定板の熱容量を増やすために固定板の厚さ寸法を厚くする必要がなく、画質低下を招く虞もない。
また、枠状部材の外周縁と収納部の内側面に、所定の隙間が形成されているので、例えば、枠状部材と収納部とが異なる部材で構成されている場合であっても、異なる熱膨張率を起因とする熱膨張量の差により、枠状部材および収納部の間で機械的干渉が生じることを回避できる。したがって、光変調装置本体に発生する熱により光変調装置に歪みが発生することを回避し、一対の基板間に封入される電気光学材料の形状変化による画質の劣化を回避できる。
さらに、枠状部材の外周縁と収納部の内側面との間に形成される隙間に熱伝導性を有する接着剤が充填されることで、この接着剤が各部材間の熱伝達を補助し、枠状部材〜固定板の熱伝導経路の他、枠状部材〜収納部の熱伝導経路も確保でき、第一の基板の放熱特性をさらに向上できる。
また、枠状部材と防塵ガラスおよび/または第一の基板との間にも熱伝導性を有する接着剤が充填されることで、上記同様に、接着剤が各部材間の熱伝達を補助し、枠状部材〜固定板の熱伝導経路を辿って第一の基板で発生した熱をさらに迅速に放熱できる。
【0008】
本発明の光変調装置では、前記固定板および前記枠状部材は、熱伝導性金属または熱伝導性樹脂から構成されていることが好ましい。
ここで、熱伝導性金属としては、例えば、インバーおよび42Ni−Fe等の鉄−ニッケル合金、マグネシウム合金、アルミニウム合金等を採用できる。
また、熱伝導性樹脂としては、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ等のカーボンフィラーを混入させた樹脂(ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、液晶樹脂等)等を採用できる。
本発明によれば、固定板および枠状部材を、良好な熱伝導性を有する熱伝導性金属または熱伝導性樹脂によって構成しているため、上記熱伝導経路により第一の基板の放熱特性をさらに向上できる。
【0009】
本発明の光変調装置では、前記熱伝導性金属または前記熱伝導性樹脂の熱伝導率は、10W/(m・K)以上であることが好ましい。
本発明によれば、上記熱伝導経路を辿って第一の基板で発生した熱を迅速に放熱できる。また、固定板および枠状部材の材料は、10W/(m・K)以上の条件を満たす範囲で自由に設定でき、要求に応じた材質にすることが可能となる。したがって、光変調装置を設計するにあたり、要求される性能等に応じて材料の最適化を図れる。
【0011】
本発明の光変調装置では、前記枠状部材は、前記防塵ガラスおよび/または前記第一の基板と当接していることが好ましい。
ここで、枠状部材は、防塵ガラスのみ、または第一の基板のみに接してもよく、双方に当接していてもよい。
本発明によれば、例えば、枠状部材が第一の基板のみに接する場合には、第一の基板の熱を直に枠状部材に伝達させることができるので、効率的に第一の基板の熱を放熱させることができる。
また、例えば、枠状部材が防塵ガラスのみに接する場合には、第一の基板の熱は防塵ガラスを介して枠状部材に伝達されて上記熱伝導経路により放熱される。枠状部材は熱伝導性材料から構成されているため、防塵ガラスから枠状部材に効率よく熱を伝達できる。したがって、防塵ガラスのみに当接させた場合であっても第一の基板の放熱性を良好なものとすることができる。
さらに、例えば、枠状部材が防塵ガラスおよび第一の基板の双方に接する場合には、防塵ガラスおよび第一の基板の双方から枠状部材に熱を伝達させることができるので、第一の基板の放熱特性をより一層向上させることができる。
【0012】
本発明の光変調装置では、前記防塵ガラスは、サファイア、石英、水晶および蛍石のいずれかからなることが好ましい。
本発明によれば、防塵ガラスは、光透過性の材料でありながら、高い熱伝導率を有することとなる。したがって、このような材料で防塵ガラスを構成することで、第一の基板の放熱特性を向上させることができる。
【0014】
本発明の光変調装置では、前記接着剤は、金属材料を含んで構成されていることが好ましい。
本発明によれば、接着剤中の金属材料が部材間に挟まれて、これらの部材を熱的に接続するようになるため、部材間の熱伝達がさらに促進される。
【0015】
本発明の光変調装置では、前記固定板および前記枠状部材の線膨張係数は、6×10-6/K以下であることが好ましい。
本発明によれば、固定板および枠状部材の線膨張係数が、防塵ガラスおよび/または第一の基板の線膨張係数に近づくので、固定板および枠状部材と、防塵ガラスおよび/または第一の基板との間における各部材の熱による寸法変化(膨張、収縮)量を略同じにすることができる。したがって、固定板および枠状部材と、防塵ガラスおよび/または第一の基板とが接着剤により固定された場合に、各部材の熱による寸法変化によって光変調装置に歪みが発生することを回避し、一対の基板間に封入される電気光学材料の形状変化による画質の劣化を回避できる。
【0016】
本発明の光変調装置では、前記第一の基板には、互いに平行に配列形成された複数のデータ線と、これら複数のデータ線と直交する方向に配列形成された複数の走査線と、前記データ線および走査線と、画素電極との間に配置されるスイッチング素子とが形成されていることが好ましい。
このような走査線やデータ線は光源からの光束の照射による熱を吸収しやすく、走査線やデータ線が設けられた基板は温度が上昇しやすい。
本発明によれば、このような第一の基板側に枠状部材が一体化された固定板を配置することで、より効率的に光変調装置本体に発生する熱を放熱させることができる。
【0017】
本発明の光変調装置では、前記第一の基板は、前記光変調装置本体の光束射出側に配置される基板であることが好ましい。
光変調装置本体の光束射出側には、光変調装置の後段の偏光板やプリズム等が取り付けられるため、光束射出側は特に放熱性に劣る。
本発明によれば、光束射出側に配置される第一の基板側に枠状部材が一体化された固定板を配置することで、放熱性を向上させることができる。
【0018】
本発明の光学装置は、複数の色光を色光毎に画像情報に応じて変調する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調された光束を合成する色合成光学装置とを備える光学装置であって、前記光変調装置は、上述した光変調装置であることを特徴とする。
本発明によれば、光学装置は、上述した光変調装置を有するため、上述した光変調装置と同様の作用・効果を享受できる。つまり、画質低下を生じることがなくかつ、基板の熱の放熱性が良好である光学装置とすることができる。
【0019】
本発明のプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成して拡大投写するプロジェクタであって、上述した光変調装置または上述した光学装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、プロジェクタは、上述した光変調装置および光学装置と同様の作用・効果を享受できる。
また、プロジェクタは、放熱性の良好な光変調装置および光学装置を備えているので、光変調装置および光学装置の冷却にファンを用いる場合には、ファンを小型化でき、低騒音化を図れる。
さらに、プロジェクタは、放熱性の良好な光変調装置および光学装置を備えているので、光源からの光束を増やすことができ、スクリーン上に投写される画像の明るさを増加させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔1.プロジェクタの主な構成〕
図1は、本発明に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方背面側から見た斜視図である。
図1または図2に示すように、プロジェクタ1は、射出成形によって成形された略直方体状の外装ケース2を備える。この外装ケース2は、プロジェクタ1の本体部分を収納する合成樹脂製の筐体であり、アッパーケース21と、ロアーケース22とを備え、これらのケース21,22は、互いに着脱自在に構成されている。
【0021】
アッパーケース21は、図1,2に示すように、プロジェクタ1の上面、側面、前面、および背面をそれぞれ構成する上面部21A、側面部21B、前面部21Cおよび背面部21Dを含んで構成される。
同様に、ロアーケース22も、図1,2に示すように、プロジェクタ1の下面、側面、前面、および背面をそれぞれ構成する下面部22A、側面部22B、前面部22C、および背面部22Dを含んで構成される。
【0022】
従って、図1,2に示すように、直方体状の外装ケース2において、アッパーケース21およびロアーケース22の側面部21B,22B同士が連続的に接続されて直方体の側面部分210が構成され、同様に、前面部21C,22C同士の接続で前面部分220が、背面部21D,22D同士の接続で背面部分230が、上面部21Aにより上面部分240が、下面部22Aにより下面部分250がそれぞれ構成される。
【0023】
図1に示すように、上面部分240において、その前方側には操作パネル23が設けられ、この操作パネル23の近傍には音声出力用のスピーカ孔240Aが形成されている。
【0024】
前方から見て右側の側面部分210には、2つの側面部21B,22Bを跨る開口211が形成されている。ここで、外装ケース2内には、後述するメイン基板51と、インターフェース基板52とが設けられており、この開口211に取り付けられるインターフェースパネル53を介して、メイン基板51に実装された接続部51Bと、インターフェース基板52に実装された接続部52Aとが外部に露出している。これらの接続部51B,52Aにおいて、プロジェクタ1には外部の電子機器等が接続される。
【0025】
前面部分220において、前方から見て右側で、前記操作パネル23の近傍には、2つの前面部21C,22Cを跨ぐ円形状の開口221が形成されている。この開口221に対応するように、外装ケース2内部には、投写レンズ46が配置されている。この際、開口221から投写レンズ46の先端部分が外部に露出しており、この露出部分の一部であるレバー46Aを介して、投写レンズ46のフォーカス操作が手動で行えるようになっている。
【0026】
前面部分220において、開口221の反対側の位置には、排気口222が形成されている。この排気口222には、安全カバー222Aが形成されている。
図2に示すように、背面部分230において、背面から見た右側には矩形状の開口231が形成され、この開口231からインレットコネクタ24が露出するようになっている。
【0027】
下面部分250において、下方から見て右端側の中央位置には矩形状の開口251が形成されている。開口251には、この開口251を覆うランプカバー25が着脱自在に設けられている。このランプカバー25を取り外すことにより、図示しない光源ランプの交換が容易に行えるようになっている。
【0028】
また、下面部分250において、下方から見て左側で背面側の隅部には、一段内側に凹んだ矩形面252が形成されている。この矩形面252には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口252Aが形成されている。矩形面252には、この矩形面252を覆う吸気口カバー26が着脱自在に設けられている。吸気口カバー26には、吸気口252Aに対応する開口26Aが形成されている。開口26Aには、図示しないエアフィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入が防止されている。
【0029】
さらに、下面部分250において、後方側の略中央位置にはプロジェクタ1の脚部を構成する後脚2Rが形成されている。また、下面部22Aにおける前方側の左右の隅部には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成する前脚2Fがそれぞれ設けられている。つまり、プロジェクタ1は、後脚2Rおよび2つ前脚2Fにより3点で支持されている。
2つの前脚2Fは、それぞれ上下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、投写画像の位置調整ができるようになっている。
【0030】
また、図1,2に示すように、下面部分250と前面部分220とを跨るように、外装ケース2における前方側の略中央位置には、直方体状の凹部253が形成されている。この凹部253には、該凹部253の下側および前側を覆う前後方向にスライド自在なカバー部材27が設けられている。このカバー部材27により、凹部253には、プロジェクタ1の遠隔操作を行うための図示しないリモートコントローラ(リモコン)が収納される。
【0031】
ここで、図3,4は、プロジェクタ1の内部を示す斜視図である。具体的には、図3は、図1の状態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図である。図4は、図3の状態から制御基板5を外した図である。
外装ケース2には、図3,4に示すように、背面部分に沿って配置され、左右方向に延びる電源ユニット3と、この電源ユニット3の前側に配置された平面視略L字状で光学系としての光学ユニット4と、これらのユニット3,4の上方および右側に配置される制御部としての制御基板5とを備える。これらの各装置3〜5によりプロジェクタ1の本体が構成されている。
【0032】
電源ユニット3は、電源31と、この電源31の下方に配置された図示しないランプ駆動回路(バラスト)とを含んで構成される。
電源31は、前記インレットコネクタに接続された図示しない電源ケーブルを通して外部から供給された電力を、前記ランプ駆動回路や制御基板5等に供給するものである。
前記ランプ駆動回路は、光学ユニット4を構成する図3,4では図示しない光源ランプに、電源31から供給された電力を供給するものであり、前記光源ランプと電気的に接続されている。このようなランプ駆動回路は、例えば、基板に配線することにより構成できる。
【0033】
電源31および前記ランプ駆動回路は、略平行に上下に並んで配置されており、これらの占有空間は、プロジェクタ1の背面側で左右方向に延びている。
また、電源31および前記ランプ駆動回路は、左右側が開口されたアルミニウム等の金属製のシールド部材31Aによって周囲を覆われている。
シールド部材31Aは、冷却空気を誘導するダクトとしての機能に加えて、電源31や前記ランプ駆動回路で発生する電磁ノイズが、外部へ漏れないようにする機能も有している。
【0034】
制御基板5は、図3に示すように、ユニット3,4の上側を覆うように配置されCPUや接続部51B等を含むメイン基板51と、このメイン基板51の下側に配置され接続部52Aを含むインターフェース基板52とを備える。
この制御基板5では、接続部51B,52Aを介して入力された画像情報に応じて、メイン基板51のCPU等が、後述する光学装置を構成する液晶パネル441の制御を行う。
【0035】
メイン基板51は、金属製のシールド部材51Aによって周囲を覆われている。メイン基板51は、図3ではわかり難いが、光学ユニット4を構成する上ライトガイド472の上端部分472A(図4)に当接している。
【0036】
〔2.光学ユニットの詳細な構成〕
ここで、図5は、光学ユニット4を示す分解斜視図である。図6は、光学ユニット4を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、図6に示すように、光源装置411を構成する光源ランプ416から射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成し、この光学像を拡大して投射するユニットであり、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写レンズ46と、これらの光学部品41〜44,46を収納する合成樹脂製のライトガイド47(図5)とを備える。
【0037】
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。
【0038】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から射出された放射状の光線をリフレクタ417で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射出する。
【0039】
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
【0040】
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有する。
【0041】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置される。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
【0042】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
【0043】
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0044】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、赤色光成分と緑色光成分とは透過し、青色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0045】
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。
【0046】
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
【0047】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置され視野角を補正する視野角補正フィルタ板448と、各視野角補正フィルタ板448の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。ここで、液晶パネル441(441R,441G,441B)の構造については後述する。
【0048】
光学装置44において、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、視野角補正フィルタ板448、および射出側偏光板443によって画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
【0049】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
射出側偏光板443は、入射側偏光板442と略同様の構成であり、液晶パネル441(441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
これらの入射側偏光板442および射出側偏光板443は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
【0050】
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
視野角補正フィルタ板448は、サファイアガラス等の透明基板に、視野角を補正する視野角補正フィルムが貼付されたものである。
【0051】
以上説明した液晶パネル441、射出側偏光板443およびクロスダイクロイックプリズム444は、一体的にユニット化された光学装置本体45として構成されている。図7は、光学装置本体45を示す斜視図である。
光学装置本体45は、クロスダイクロイックプリズム444と、このクロスダイクロイックプリズム444の上面に固定された合成樹脂製の固定部材447と、クロスダイクロイックプリズム444の光束入射端面に取り付けられ、射出側偏光板443を保持する金属製の偏光板保持板446と、この偏光板保持板446の光束入射側に取り付けられた透明樹脂製の4つのピン部材445によって保持される液晶パネル441(441R,441G,441B)とを備える。
偏光板保持板446と液晶パネル441との間には、所定間隔の空隙が設けられており、この空隙部分に冷却空気が流れるようになっている。
光学装置本体45は、固定部材447に形成された4つの腕部447Aの丸穴447Bを介して、下ライトガイド471にねじ止め固定される。
【0052】
〔3.液晶パネルの詳細な構成〕
図8から図10を用いて液晶パネル441の構成について説明する。図8に示すように液晶パネル441は、光変調装置本体500と、この光変調装置本体500を保持し、固定する保持枠510とを備えている。
光変調装置本体500は、ガラスなどからなる一対の基板501A,501Bと、この一対の基板501A,501Bに貼り付けられる防塵ガラス502A,502Bとを有する。
一対の基板501A,501Bは、シール材(図示省略)を介して所定間隔を空けて貼り合わせられ、両基板501A,501B間に電気光学材料である液晶が注入された構成となっている。
【0053】
図9に示すように、一対の基板501A,501Bのうち、一方の基板(第一の基板)501Aには、互いに平行に配列形成された複数のデータ線501Cと、これら複数のデータ線と直交する方向に配列形成された複数の走査線501Dと、データ線501C及び走査線501Dと、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電体からなる画素電極501Eとの間に配置されるTFT素子などのスイッチング素子501Fとが形成されている。また、他方の基板(第二の基板)501Bの内面上には上記画素電極に対応して対向電極501Gやブラックマスク501Hなどが形成され、これらによってアクティブマトリクス型の液晶パネル構造が構成されている。
このような一対の基板501A,501Bには、矢印Pで示すように第二の基板501B側から光束が入射し、第一の基板501A側から光束が射出する。
【0054】
図10に示すように、防塵ガラス502A,502Bは、一対の基板501A,501Bの基板外面(光束入射側端面及び光束射出側端面)に貼り付けられている。この防塵ガラス502A,502Bは、基板外面を被覆して塵埃の付着を防止するものである。このような防塵ガラス502A,502Bの外面に塵埃が付着しても、フォーカス状態とならないため、投写画像上の表示陰となることはない。
この防塵ガラス502A,502Bは、例えば、サファイア、石英、水晶または蛍石等で構成されている。以下の表1に、各材料の特性(熱伝導率、線膨張係数)を示す。
【0055】
【表1】
Figure 0004196729
【0056】
第一の基板501Aに貼り付けられる防塵ガラス502Aの外径寸法は、第一の基板501Aの外径寸法よりも小さくなっている。
また、第二の基板501Bに貼り付けられる防塵ガラス502Bは、後述する保持枠510の収納部511に当接している。
【0057】
保持枠510は、光変調装置本体500を収納保持する収納部511と、収納された光変調装置本体500を光束射出側から収納部511に対して押圧固定する固定板512とを備えて構成される。
収納部511は、基板501A,501Bの画像形成領域に対応した開口部511Aを有する略矩形枠状となっている。この収納部511の四隅には、偏光板保持板446のピン部材445を挿通するための、取付孔が形成されている(図7参照)。また、収納部511の側面略中央部には、固定板512と係合するためのフック係合部511Bが形成されている。
【0058】
固定板512は、収納部511と同様に、基板501A,501Bの画像形成領域に対応した開口部512Aを有する略矩形枠状となっている。また、固定板512には、上記フック係合部511Bに対応したフック512Bが形成されている。さらに、固定板512の光束入射側端面には、開口部512Aの周縁に、枠状部材512Cが突設されている。なお、固定板512と枠状部材512Cとは、接着剤等により接着固定して一体化してもよく、溶接等により一体化してもよい。また、同一材料を、例えば射出成型等により成型することで一体的に形成される成型品として形成してもよい。
この枠状部材512Cは、防塵ガラス502Aの外周形状よりも大きく形成されている。また、この枠状部材512Cの内周縁先端部分には、基板501Aの外周端部が嵌合するように段付部512Dを有している。この段付部512Dの高さ寸法は、防塵ガラス502Aの厚み寸法よりも若干大きく形成されている。すなわち、光変調装置本体500が保持枠510に収納保持された状態では、図10に示すように、枠状部材512Cの内周縁と防塵ガラス502Aの外周縁との間、および、固定板512の光束入射側端面と防塵ガラス502Aの光束射出側端面との間には、所定の隙間が形成される。
【0059】
また、この枠状部材512Cにおいて、その外周縁は、収納部511の内周形状よりも小さく形成されている。すなわち、光変調装置本体500が保持枠510に収納保持された状態では、図10に示すように、枠状部材512Cの外側面と収納部511の内側面との間には、所定の隙間が形成される。
上述した収納部511および固定板512は、例えば、インバーおよび42Ni−Fe等の鉄−ニッケル合金、マグネシウム合金、アルミニウム合金、または熱伝導性樹脂等で構成されている。なお、収納部511および固定板512を同一の材料にて構成してもよく、異なる材料にて構成してもよい。また、固定板512と枠状部材512Cを同一の材料にて構成してもよく、異なる材料にて構成してもよい。例えば、これら収納部511、固定板512、および枠状部材512Cを同一材料で構成すれば、各部材の熱による寸法変化(膨張、収縮)量が同じとなるため、液晶パネル441の機能信頼性が飛躍的に向上する。以下の表2に各部材の特性(熱伝導率、線膨張係数)を示す。
【0060】
【表2】
Figure 0004196729
【0061】
このような液晶パネル441は次の様にして組み立てられる。
先ず、保持枠510の収納部511の内面に接着剤を塗布する。次に、光変調装置本体500を防塵ガラス502B側から収納部511に収納する。さらに、固定板512における枠状部材512Cの段付部512Dに第一の基板501Aを嵌合させる。そして、枠状部材512Cの内周縁と防塵ガラス502Aの外周縁との間、固定板512の光束入射側端面と防塵ガラス502Aの光束射出側端面との間、および、枠状部材512Cの外周縁と収納部511の内周面との間に形成される隙間に接着剤を充填する。この後、固定板512のフック512Bを収納部511のフック係合部511Bに係合させ、光変調装置本体500を収納部511に押圧固定する。
上述した接着剤としては、良好な熱伝導性を有する熱硬化型接着剤、または光硬化型接着剤等を用いることができる。また、このように、良好な熱伝導性を有する接着剤としては、銀、銀パラジウム、銅、カーボン等の金属を含んだ接着剤を採用できる。
【0062】
従って、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)液晶パネル441の第一の基板501Aの外周縁には、第一の基板501Aに当接した熱伝導性材料からなる枠状部材512Cが配置されているので、第一の基板501Aに発生する熱を効率的に枠状部材512Cに伝達できる。この枠状部材512Cは、固定板512に一体的に形成されているので、枠状部材512Cおよび固定板512における接触面積が十分に確保され、枠状部材512C〜固定板512への熱伝導経路により第一の基板501Aに発生する熱を外部へと放熱できる。したがって、光変調装置本体500の放熱特性を良好にできるため、液晶パネル441の高寿命化を図れる。また、固定板512の厚さ寸法を厚くして熱容量を増加させる必要がなく、画質低下を招く虞もない。
【0063】
(2)固定板512および枠状部材512Cは、インバーおよび42Ni−Fe等の鉄−ニッケル合金、マグネシウム合金、またはアルミニウム合金等の熱伝導性金属、または、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ等のカーボンフィラーを混入させた樹脂(ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、液晶樹脂等)等の熱伝導率が特に高い熱伝導性材料から構成されているため、枠状部材512C〜固定板512の熱伝導経路により第一の基板501Aの放熱特性をさらに向上できる。
(3)固定板512および枠状部材512Cの熱伝導率が10W/(m・K)以上であれば、枠状部材512C〜固定板512の熱伝導経路を辿って第一の基板501Aで発生した熱を迅速に放熱できる。また、このような材料としては、表2に示すような種々の材料を使用でき、液晶パネル441の設計における最適化が可能となる。
【0064】
(4)枠状部材512Cの外周縁と収納部511の内側面には、所定の隙間が形成されているので、枠状部材512Cと収納部511とが異なる材料で構成されている場合であっても、各部材の熱による寸法変化(膨張、収縮)量の差により、枠状部材512Cおよび収納部511の間で機械的干渉が生じることを回避できる。したがって、光変調装置本体500に発生する熱により液晶パネル441に歪みが発生することを回避し、一対の基板501A,501B間に封入される液晶の形状変化による画質の劣化を回避できる。
(5)第一の基板501Aにはデータ線501Cや走査線501Dが形成されており、このデータ線501Cや走査線501Dは光源からの光束の照射による熱を吸収するため、第一の基板501Aは温度が上昇しやすい。このような第一の基板501Aに枠状部材512Cを直接、当接させて配置しているため、第一の基板501Aの熱の放熱性をより一層向上させることができる。
【0065】
(6)防塵ガラス502A,502Bは、サファイア、石英、水晶、または蛍石等から構成されており、このような材料は、熱伝導率が高いため、防塵ガラス502A,502Bが貼り付けられた第一の基板501A、第二の基板501Bからの放熱性をさらに向上させることができる。
(7)枠状部材512Cの外周縁と収納部511の内側面との間に形成される隙間に熱伝導性を有する接着剤が充填されることで、この接着剤が各部材間の熱伝達を補助し、枠状部材512C〜固定板512の熱伝導経路の他、枠状部材512C〜収納部511の熱伝導経路も確保でき、第一の基板501Aの放熱特性をさらに向上できる。
【0066】
(8)枠状部材512Cと防塵ガラス502Aおよび第一の基板501Aとの間に熱伝導性を有する接着剤が充填されることで、接着剤が各部材間の熱伝達を補助し、枠状部材512C〜固定板512の熱伝導経路を辿って第一の基板501Aで発生した熱をさらに迅速に放熱できる。
(9)枠状部材512Cの外周縁と収納部511の内側面との間に形成される隙間、および、枠状部材512Cと防塵ガラス502Aおよび第一の基板501Aとの間に充填される接着剤は、銀、銀パラジウム、銅、カーボン等の金属を含んでいるので、接着剤中の金属が部材間に挟まれて、これらの部材を熱的に接続し、部材間の熱伝達がさらに促進される。
【0067】
(10)固定板512および枠状部材512Cの線膨張係数が、6×10-6/K以下であれば、防塵ガラス502Aおよび第一の基板501Aの線膨張係数に近づくので、固定板512および枠状部材512Cと、防塵ガラス502Aおよび第一の基板501Aとの間における各部材の熱による寸法変化(膨張、収縮)量を略同じにすることができる。したがって、光変調装置本体500に発生する熱により液晶パネル441に歪みが発生することを回避し、一対の基板501A,501B間に封入される液晶の形状変化による画質の劣化を回避できる。また、このような材料としては、表2に示すような種々の材料を使用でき、液晶パネル441の設計における最適化が可能となる。
【0068】
(11)液晶パネル441の光束射出側には、後段の射出側偏光板443やプリズム444等が取り付けられるため、液晶パネル441の光束射出側は特に放熱性に劣る。本実施形態では、液晶パネル441の光束射出側に配置される第一の基板501A側に枠状部材512Cが一体化された固定板512を配置したため、液晶パネル441の光束射出側の放熱性を向上させることができる。
(12)第二の基板501Bにはブラックマスク501Hが形成されており、このブラックマスク501Hが光束を吸収することにより、第二の基板501Bは発熱する。この熱は防塵ガラス502Bを介して収納部511に伝達されて放熱されている。本実施形態では、収納部511も固定板512および枠状部材512Cと同様の熱伝導性材料から構成されているため、第二の基板501Bの放熱性も向上させることができる。
【0069】
(13)枠状部材512Cには、段付部512Dが形成され、この段付部512Dに第一の基板501Aの側面および光束射出面が当接する。このことにより、枠状部材512Cと第一の基板501Aとの接触面積を大きく確保でき、枠状部材512Cへの熱の伝導効率を向上させることができる。
(14)段付部512Dの高さ寸法は、防塵ガラス502Aの厚み寸法よりも若干大きく形成されている。したがって、固定板512および枠状部材512Cと防塵ガラス502Aとは接触することがなく、防塵ガラス502Aを傷つける虞がない。
【0070】
(15)プロジェクタ1は、上述した液晶パネル441を備えているので、光源装置411からの光束を増やすことができ、スクリーン上に投写される画像の明るさを増加させることができる。
(16)プロジェクタ1は、上述した液晶パネル441を備えているので、液晶パネル441の冷却にファンを用いる場合には、ファンを小型化でき、低騒音化を図れる。
【0071】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態では、固定板512の枠状部材512Cは、防塵ガラス502Aには当接せず、第一の基板501Aに当接して配置されていた。
【0072】
これに対して、第2実施形態に係る液晶パネル441’は、図11に示すように、固定板612の枠状部材612Cが第一の基板501Aには当接せず、防塵ガラス502Aに当接して配置されている。
枠状部材612Cは、防塵ガラス502Aの外周形状と略同一に形成され、該防塵ガラス502Aが嵌合する構成となっている。また、この枠状部材612Cの内周縁先端部分には、第1実施形態における枠状部材512Cの段付部512Dと略同様に、段付部612Dが形成され、この段付部612Dの高さ寸法は、防塵ガラス502Aの厚み寸法よりも若干小さく形成されている。すなわち、光変調装置本体500が保持枠510に収納保持された状態では、図11に示すように、枠状部材612Cの外側面と収納部511の内側面との間に隙間が形成されるとともに、枠状部材612Cの段付部612Dと基板501Aの光束射出側端面および側面との間にも所定の隙間が形成される。そして、液晶パネル441‘を組み立てる際には、これら隙間に第1実施形態で説明した良好な熱伝導性を有する接着剤が充填される。
【0073】
このような第2実施形態によれば、前記第1実施形態で述べた(2)〜(4)、(6)〜(12)、(15)、(16)の効果に加えて、次のような効果がある。(17)第一の基板501Aから防塵ガラス502Aに伝達された熱は、枠状部材612Cに伝達され、枠状部材612C〜固定板612の熱伝導経路を辿って外部へと放熱される。したがって、枠状部材612Cを防塵ガラス502Aにのみ当接させた場合であっても放熱性を良好なものとすることができる。
【0074】
(18)枠状部材612Cは、防塵ガラス502Aにのみ当接しているため、枠状部材612Cにより第一の基板501Aを傷つけてしまうことがない。
(19)枠状部材612Cは防塵ガラス502Aの側面及び光束射出側端面に当接しているため、防塵ガラス502Aとの接触面積を大きく確保することができ、防塵ガラス502Aの熱を効果的に放熱させることができる。
【0075】
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図12に示すように、本実施形態では、液晶パネル441”における固定板712の枠状部材712Cは第一の基板501A及び防塵ガラス502Aに当接して配置されている。
前記実施形態と異なり、枠状部材712Cには段付部は形成されていない。そして、枠状部材712Cの内周縁と防塵ガラス502Aの側面とが当接するとともに、枠状部材712Cの突出方向端面と基板501Aの光束射出側端面とが当接する。
【0076】
このような第3実施形態によれば、前記第1実施形態で述べた(1)から(12)、(15)、(16)の効果に加えて、次のような効果がある。
(20)枠状部材712Cは第一の基板501A及び防塵ガラス502Aに当接して配置されているため、第一の基板501Aから直接、熱を放熱させることができるとともに、防塵ガラス502Aからも間接的に第一の基板501Aの熱を放熱させることができる。従って、第一の基板501Aの熱の放熱性をより向上させることができる。
【0077】
(21)また、枠状部材712Cには前記実施形態と異なり段付部が形成されていないため、固定板712と枠状部材712Cとをそれぞれ別々に製造する場合には、枠状部材712Cの製造を容易なものとすることができる。
【0078】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、保持枠510の固定板512,612,712に一体的に形成される枠状部材512C,612C,712Cは、開口部512Aに沿って形成されていたが、これに限らない。例えば、枠状部材512C,612C,712Cを、開口部512Aの周縁の一部に、例えば、開口部512Aの周縁の四隅部分等にのみ固定板512,612,712に一体的に形成する構成を採用してもよい。
前記実施形態にでは、保持枠510の収納部511は、固定板512,612,712および枠状部材512C,612C,712Cと同様の熱伝導性材料からされているとしたが、収納部511は他の材料、例えば、プラスチック等から構成されていてもよい。
前記実施形態では、光変調装置本体500は、防塵ガラス502A,502Bを有する構成としたが、これに限らず、これら防塵ガラス502A,502Bを省略した構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプロジェクタを上方前面側から見た斜視図。
【図2】前記実施形態におけるプロジェクタを下方背面側から見た斜視図。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示す斜視図。
【図4】前記実施形態におけるプロジェクタの内部を示す斜視図。
【図5】前記実施形態におけるプロジェクタを構成する光学ユニットを示す分解斜視図。
【図6】前記実施形態における光学ユニットを模式的に示す図。
【図7】前記実施形態における光学ユニットを構成する光学装置本体を示す斜視図。
【図8】前記実施形態における液晶パネルの分解斜視図。
【図9】前記実施形態における液晶パネルの一対の基板の構造を示す斜視図。
【図10】前記実施形態における液晶パネルの断面図。
【図11】本発明の第2実施形態に係る液晶パネルの断面図。
【図12】本発明の第3実施形態に係る液晶パネルの断面図。
【符号の説明】
1・・・プロジェクタ、44・・・光学装置、441,441’,441”・・・液晶パネル、444・・・クロスダイクロイックプリズム(色合成光学装置)、500・・・光変調装置本体、501A、501B・・・基板、501C・・・データ線、501D・・・走査線、501E・・・画素電極、502A,502B・・・防塵ガラス、510・・・保持枠、511・・・収納部、512,612,712・・・固定板、512C,612C,712C・・・枠状部材。

Claims (11)

  1. 一対の透明基板の間に電気光学材料が密閉封入された光変調装置本体と、前記光変調装置本体を保持する保持枠とを備え、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置であって、
    前記保持枠は、
    前記光変調装置本体の画像形成領域に応じた開口部を有し、前記開口部の周縁部分が前記一対の透明基板の側面を囲むように形成され、前記光変調装置本体を収納する収納部と、
    前記画像形成領域に応じた開口部を有する平板状に形成され、前記収納部との間で前記光変調装置本体を挟持する固定板とを備え、
    前記光変調装置本体および前記固定板の間に介装され、前記一対の透明基板のうち、前記固定板側に配置される第一の基板の外周縁に設けられる熱伝導性材料からなる枠状部材を備え、
    前記固定板および前記枠状部材は、一体的に形成され
    前記枠状部材は、前記光変調装置本体とともに前記収納部内に収納配置され、該枠状部材の外周縁と前記収納部の内側面には、所定の隙間が形成され、
    前記第一の基板外面には、前記基板外面への塵埃付着を防止する防塵ガラスが密着して貼り付けられ、
    前記所定の隙間、および、前記枠状部材と前記防塵ガラスおよび/または前記第一の基板との間には、熱伝導性を有する接着剤が充填されていることを特徴とする光変調装置。
  2. 請求項1に記載の光変調装置において、
    前記固定板および前記枠状部材は、熱伝導性金属または熱伝導性樹脂から構成されていることを特徴とする光変調装置。
  3. 請求項2に記載の光変調装置において、
    前記熱伝導性金属または前記熱伝導性樹脂の熱伝導率は、10W/(m・K)以上であることを特徴とする光変調装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光変調装置において、
    前記枠状部材は、前記防塵ガラスおよび/または前記第一の基板と当接していることを特徴とする光変調装置。
  5. 請求項4に記載の光変調装置において、
    前記防塵ガラスは、サファイア、石英、水晶および蛍石のいずれかからなることを特徴とする光変調装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の光変調装置において、
    前記接着剤は、金属材料を含んで構成されていることを特徴とする光変調装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の光変調装置において、
    前記固定板および前記枠状部材の線膨張係数は、6×10-6/K以下であることを特徴とする光変調装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の光変調装置において、
    前記第一の基板には、互いに平行に配列形成された複数のデータ線と、これら複数のデータ線と直交する方向に配列形成された複数の走査線と、前記データ線および走査線と、画素電極との間に配置されるスイッチング素子とが形成されていることを特徴とする光変調装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の光変調装置において、
    前記第一の基板は、前記光変調装置本体の光束射出側に配置される基板であることを特徴とする光変調装置。
  10. 複数の色光を色光毎に画像情報に応じて変調する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調された光束を合成する色合成光学装置とを備える光学装置であって、
    前記光変調装置は、請求項1から請求項9のいずれかに記載の光変調装置であることを特徴とする光学装置。
  11. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成して拡大投写するプロジェクタであって、
    請求項1から請求項9のいずれかに記載の光変調装置または請求項10に記載の光学装置を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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