JPH08157480A - クラブラン酸の製造方法 - Google Patents

クラブラン酸の製造方法

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JPH08157480A
JPH08157480A JP7121206A JP12120695A JPH08157480A JP H08157480 A JPH08157480 A JP H08157480A JP 7121206 A JP7121206 A JP 7121206A JP 12120695 A JP12120695 A JP 12120695A JP H08157480 A JPH08157480 A JP H08157480A
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JP
Japan
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clavulanic acid
amino
alkyl
substituted
salt
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JP7121206A
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English (en)
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Michael Allen Cook
マイケル・アラン・クック
Robert Bennett Wilkins
ロバート・ベネット・ウィルキンス
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SmithKline Beecham Ltd
Original Assignee
SmithKline Beecham Ltd
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D498/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D503/00Heterocyclic compounds containing 4-oxa-1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. oxapenicillins, clavulanic acid derivatives; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率のよい、かつ簡便なクラブラン酸の製造
方法を提供する。 【構成】 有機溶媒中の不純なクラブラン酸またはその
アルカリ金属塩を、式(II): 【化1】 で示されるアミンと接触させ;ii)生成したクラブラン
酸のアミン塩を単離し;iii)かくして得られた塩をク
ラブラン酸またはその医薬上許容される塩もしくはエス
テルに変換することからなる、クラブラン酸またはその
医薬上許容される塩もしくはエステルの製造および/ま
たは精製方法。 【効果】 クラブラン酸またはその医薬上許容される塩
もしくはエステルを、効率よく、簡便に製造および/ま
たは精製する方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラブラン酸(I):
【0002】
【化21】
【0003】およびその医薬上許容される塩ならびにエ
ステルの新規製造方法に関する。
【0004】
【従来の技術】クラブラン酸は、通常、ストレプトミセ
ス・クラブリゲルス(Streptomycesclavuligerus)NR
RL3585、エス・ジュモニネンシス(S.jumoninens
is)NRRL5741、エス・カツラハマヌス(S.kats
urahamanus)IFO13716およびストレプトミセス
・スピーシズP6621 FERM P2804(例え
ばJPコーカイ(Kokai)第80−162993号に記
載されている)のような種々のストレプトミセス株に属
する種々の微生物のごときクラブラン酸生産微生物の発
酵により製造される。得られた水性ブロスを慣用的な精
製および濃縮工程、例えば、GB第1508977号お
よびJPコーカイ第80−62993号に記載されてい
るような濾過およびクロマトグラフィーによる精製に供
し、ついで、得られた水溶液を有機溶媒で抽出して有機
溶媒中の粗クラブラン酸溶液を得る。
【0005】GB第1508977号には、濾過された
ブロス中のクラブラン酸アニオンをアニオン交換樹脂に
吸着させ、電解質で溶離し、得られた溶液を脱塩し、脱
塩した溶液をさらにアニオン交換樹脂に供し、電解質で
クロマトグラフィー的に溶離し、得られた溶液を脱塩
し、ついで、溶媒を除去することによりクラブラン酸塩
が得られることが特に開示されている。この方法を用い
て許容される収量の純粋物質が得られるが、樹脂カラム
の使用は多大な投資を必要とし、それにより大量生産に
限界がある。それゆえ、樹脂を使用する段階の少ない別
法が望ましい。
【0006】GB第1542563号には、クラブラン
酸リチウムの沈澱を経由するクラブラン酸塩の製造方法
が開示されている。EP第0026044号には、クラ
ブラン酸製造の中間体として有用なクラブラン酸の4級
ブチルアミン塩の使用が開示されている。その塩はBE
第862211号に開示されているが、単に医薬製剤に
適した成分として開示されているに過ぎない。PT.9
4.908には、クラブラン酸のトリエチルアミン塩を
得、ついで、クラブラン酸のシリルジエステルに変換す
るクラブラン酸の精製方法におけるクラブラン酸のトリ
−(低級アルキル)アミン塩およびジメチルアニリン塩
の使用が記載されている。EP第0887178A号に
は、純粋でない溶液中で有機アミンを用いてクラブラン
酸とともに中間体アミン塩を形成させうるクラブラン酸
の精製方法が開示されている。しかしながら、効率よ
く、かつ簡便なクラブラン酸の製造および/または精製
方法はまだ開発されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる事情に鑑み、本
発明は、効率のよい、かつ簡便なクラブラン酸の製造お
よび/または精製方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明らは、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、以外にも、t−
オクチルアミンをはじめとするある種のアミンとクラブ
ラン酸との塩を中間体とた場合に、クラブラン酸または
その医薬上許容される塩もしくはエステルを、効率よ
く、簡便に製造および/または精製することができるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、本発明は、クラブラ
ン酸またはその医薬上許容される塩ならびにエステルの
製造における中間体としての式(II):
【0010】
【化22】
【0011】(II) [式中、R1、R2およびR3は以下より適宜選択され
る: (1)R1は一般式:R−(CHR4)m− で示される所望により置換されていてもよい環状の基で
あってもよく、ここにmは0または1ないし5の数、R
は所望により3ないし8個の環の炭素原子を含む脂肪族
環システムであってもよく、R4は水素またはアルキ
ル、アミノ−あるいはヒドロキシ−で置換されたアルキ
ルであるか、置換アミノ−で置換されたアルキルである
か、もしくは上記R1と同じ一般式の基であり、R2およ
びR3は、R1が選択されるのと同じ基または水素、アル
キル、アルケニル、アミノ−あるいはヒドロキシ−で置
換されたアルキルもしくはアルケニル、あるいは置換ア
ミノ−で置換されたアルキルもしくはアルケニルから選
択されうる;しかし、シクロヘキシルアミンは除外され
る:または
【0012】(2)R1、R2およびR3はそれぞれ同じ
または異なり、独立して水素、アルキル、アルケニル、
アミノ−またはヒドロキシ−あるいはアルコキシ−で置
換されたアルキルまたはアルケニル、あるいは置換アミ
ノ−で置換されたアルキルまたはアルケニルから選択さ
れるが、t−ブチルアミン、s−ブチルアミン、N,N
−ジメチルエチルアミン、1,2−ジメチルプロピルア
ミン、ネオペンチルアミンおよび2−アミノ−3,3−
ジメチルブタンは除外される;ただし、アミン(II)が
トリメチルアミンまたはトリエチルアミンである場合、
有機溶媒中におけるクラブラン酸またはその不安定な誘
導体とアミン(II)またはその不安定な誘導体との反応
によりアミン(II)とクラブラン酸との塩が生成し、つ
いで、該塩を有機溶媒として、あるいは有機溶媒から分
離した層として、あるいは該層中に単離する:または
【0013】(3)R1は一般式:
【0014】
【化23】
【0015】で示される所望により置換されていてもよ
いアリール基であって、ここにR4は水素または1個ま
たはそれ以上の置換基、mは0または1ないし5の数、
2およびR3は独立して水素、アルキル、アミノ−また
はヒドロキシ−で置換されたアルキル、あるいは置換ア
ミノ−で置換されたアルキル、もしくはR1と同じ一般
式の基から選択される;ただし、R4が水素であってm
が0の場合、R2およびR3の両方ともがメチルではな
い;しかし、ベンジルtertブチルアミンは除外され
る:または
【0016】(4)R1およびR2、ならびに所望により
3は示された窒素原子と一緒になって、環の構成員と
して窒素原子を含み、所望により1個またはそれ以上の
さらなる環のヘテロ原子を含んでいてもよい、所望によ
り置換されていてもよい複素環システムの残基となり、
3が環システムの一部でない場合には、R3は独立して
水素、アルキル、アミノ−またはヒドロキシ−で置換さ
れたアルキルあるいは置換アミノ−で置換されたアルキ
ルから選択される;しかし、ピペリジンは除外される:
または
【0017】(5)R1は一般式:
【0018】
【化24】
【0019】で示される基であって、ここにR4および
5は独立して水素、アミノ−で置換されたアルキルま
たは置換アミノ−で置換されたアルキルであり、R2
よびR3は独立して水素、アルキル、アミノ−またはヒ
ドロキシ−で置換されたアルキルあるいは置換アミノ−
で置換されたアルキルから選択され、mは0または1な
いし5の数を意味する:または
【0020】(6)R1およびR2の一方または両方が水
素であって、R3はカルボキシル基がエステル化されて
いてもよく、あるいはアミドの形であってもよいアミノ
酸残基を意味する]で示されるアミンとクラブラン酸と
の塩の使用を提供する。
【0021】特に断らない限り、本明細書においてはア
ルキル基または置換アルキル基は、そのアルキルシステ
ム中に適当には1ないし6個の原子を含んでいてもよ
い。アミノ基上の適当な置換基としてはアルキルが挙げ
られる。
【0022】上記(1)において、適当には、アミン
(II)はR1がシクロアルキル基、mが0、R2およびR
3がともにシクロアルキルまたは水素あるいはCn2n+1
(nは1ないし7)から選択されるアミン以外である。
【0023】上記(1)において、適当には、環状の基
Rは飽和であり、適当にはmは0である。基Rは単環ま
たは多環式であり、適当には、それぞれの環は縮合また
は架橋した環システムにおける環にまたがる5、6また
は7個の環の炭素原子を含んでいてもよい。適当には、
環システムは未置換である。
【0024】適当には、アミン(II)は2個またはそれ
以上の環状の基R1または1個の縮合環システムR1ある
いは1個の置換された環システムR(例えばメチルのよ
うな1個またはそれ以上のアルキル置換基を有する)を
含んでいる。適当には、R2およびR3は水素以外であ
り、例えばそれらの一方または両方がアルキルまたは置
換アルキルである。
【0025】かかるアミンの例としては、シクロペンチ
ルアミン、シクロヘプチルアミン、N,N−ジメチルシ
クロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、アダマ
ンチルアミン、N,N−ジエチルシクロヘキシルアミ
ン、N−イソプロピルシクロヘキシルアミン、N−メチ
ルシクロヘキシルアミン、シクロプロピルアミン、シク
ロブチルアミン、ノルボルニルアミンおよびデヒドロア
ビエチルアミンが挙げられる。
【0026】上記(2)において、適当には、アミン
(II)は、R1が水素またはCn2n+1(nは1ないし
7)、さらにR2およびR3もともに水素またはCn
2n+1(nは1ないし7)からから選択されるアミン以外
である。
【0027】上記(2)において、適当には、R1はア
ルキルまたは一般式:
【0028】
【化25】
【0029】[式中、R4、R5およびR6は独立してC
1〜10アルキルあるいはアミノ−またはヒドロキシ−で
置換されたアルキルもしくは置換アミノ−で置換された
アルキルを意味する]で示される置換アルキル基であ
る。
【0030】適当には、R4、R5およびR6はすべてア
ルキルであってもよく、適当には、R4、R5またはR6
のうち2つがメチルである。かかるアミンの例として
は、t−オクチルアミン(すなわち2−アミノ−2,4,
4−トリメチルペンタン)およびt−アミルアミンが挙
げられる。また、R4、R5またはR6のうち2つがアル
キルであって1つがヒドロキシ−で置換されたアルキル
であってもよい。かかるアミンの例としては、1−ヒド
ロキシ−2−メチル−2−プロピルアミンが挙げられ
る。
【0031】上記(2)において、適当には、R1はC
1〜20アルキル(例えばC8〜20アルキル)、C1〜20
ルケニル、C1〜20ヒドロキシアルキルまたはC1〜20
ミノアルキルである。
【0032】かかるアミンの例としては、トリ−n−プ
ロピルアミン、トリ−n−オクチルアミン、トリ−n−
ブチルアミン、ジメチルアミン、i−プロピルアミン、
ジ−n−ヘキシルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジエ
チルアミン、2−アミノエタノール、N,N−ジエチル
エタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミ
ン、エタノールアミン、n−ブチルアミン、n−ヘキシ
ルアミン、n−オクタデシルアミン、N−エチルエタノ
ールアミン、1−ヒドロキシエチルアミン、ジエタノー
ルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N−エ
チルジエタノールアミン、1,6−ジアミノヘキサン、
トリエタノールアミン、ジイソブチルアミン、ジイソプ
ロピルアミン、2−メトキシエチルアミン、ヒドロキシ
ルアミン、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、
n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、n−ペンチル
アミン、n−ヘキシルアミン、n−ヘプチルアミン、n
−オクチルアミン、n−ノニルアミン、n−デシルアミ
ン、n−ウンデシルアミン、n−ドデシルアミン、n−
プロピル−2−イルアミン、n−ペンチル−2−イルア
ミン、n−ヘキシル−2−イルアミン、n−ヘプチル−
2−イルアミン、n−オクチル−2−イルアミン、n−
ノニル−2−イルアミン、n−デシル−2−イルアミ
ン、n−ウンデシル−2−イルアミン、n−ドデシル−
2−イルアミン、n−ヘキシル−3−イルアミン、n−
ヘプチル−3−イルアミン、n−オクチル−3−イルア
ミン、n−ノニル−3−イルアミン、n−デシル−3−
イルアミン、n−ウンデシル−3−イルアミン、n−ド
デシル−3−イルアミン、n−オクチル−4−イルアミ
ン、n−ノニル−4−イルアミン、n−デシル−4−イ
ルアミン、n−ウンデシル−4−イルアミン、n−ドデ
シル−4−イルアミン、、n−ノニル−5−イルアミ
ン、n−ウンデシル−5−イルアミン、n−ドデシル−
5−イルアミン、およびn−オクタデシルアミンが挙げ
られる。
【0033】上記(3)において、適当には、アミン
(II)は、R2およびR3が水素またはCn2n+1(nは
1ないし7)あるいはベンジルもしくは置換ベンジルか
ら選択されるアミン以外である。
【0034】上記(3)において、適当な置換基R4
しては、メチル、フェニルまたは所望により置換されて
いてもよいフェニルのごときC1〜6アルキル、カルボキ
シルあるいはスルホン酸基およびエステルのようなかか
る酸基の誘導体(例えばC1〜6アルキルエステル)およ
びアミド、ニトロならびに臭素のごときハロゲンが挙げ
られる。適当には、mは1または2、R5は水素または
メチルであってもよい。適当には、R2およびR3は水素
であるかまたはR2およびR3の一方は水素であってもよ
く他方はR1と同じ一般式の芳香族基であってもよい。
【0035】かかるアミンの例としては、1−フェニル
エチルアミン、p−トルイジン、p−アミノ安息香酸、
p−ブロモアニリン、エチル−4−アミノ安息香酸(す
なわちベンゾカイン)、ベンジルアミン、ジフェニルア
ミン、p−メチルアミノベンゼンスルホンアミド、m−
ニトリアニリン、N,N'−ジベンジルエチレンジアミン
(すなわちベンザチン)、ジフェニルメチルアミン、4
−メチルベンジルアミンおよび4−フェニルブチルアミ
ンが挙げられる。
【0036】上記(4)において、環システムが芳香族
または脂肪族であってもよく、単環または多環式であっ
てもよい。適当には、システム中のそれぞれの環が環の
窒素原子を含めて、そして間にまたがる原子を含めて5
または6個の環の原子を含んでいてもよい。環システム
上の適当な任意の置換基としては、アルキル、アミノ、
置換アミノ、オキソおよびハロゲンが挙げられる。環シ
ステムが示された窒素原子に結合したさらなる環のヘテ
ロ原子を有する場合には、適当には、かかるヘテロ原子
は窒素および酸素から選択される。
【0037】かかるアミンのクラスの例としては、置換
ピペリジンおよび所望により置換されていてもよいピペ
リジン(例えば置換基がアルキル、ヒドロキシアルキ
ル、ハロゲン、アミノ、置換アミノおよびアミノ−で置
換されたアルキルから選択される)が挙げられる。かか
るアミンの例としては、特に、N−エチルピペリジン、
2,6−ジメチルピペリジン、2−メチル−N−ヒドロ
キシプロピルピペリジン(すなわちシクロ−メチカ
ン)、4−メチルピペラジン、1−メチル−4−フェニ
ルピペラジン、N−エチルモルホルアミン、ヘキサメチ
レンイミン、ピリジン、2−プロピルピリジン、3−ク
ロロ−2−アミノピリジン、モルホルアミン、1,5−
ジアザビシクロ[4,3,0]ノン−5−エン、1,4−
ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、ピロリドン、キ
ヌクリジンおよびキサンチノールが挙げられる。
【0038】上記(5)において、適当には、R4およ
びR5はともに水素であるか、または一方が水素で他方
がアルキルである。適当にはR2およびR3は水素または
アルキルである。
【0039】かかるアミンの例としては、エチレンジア
ミン、N,N−ジエチルエチレンジアミン、N,N'−ジ
イソプロピルエチレンジアミンおよびトリエチレンテト
ラアミンが挙げられる。
【0040】上記(6)において、アミノ酸は天然に存
在するアミノ酸である。アミノ酸エステルがアルキル基
またはベンジルのごとき置換アルキル基とのエステルで
あってもよい。
【0041】かかるアミンの例としては、アルギニン、
オルニチン、ヒスチジン、リジン、ベンジルグリシン、
3−アミノ−3−メチル酪酸、L−リジン酸エチル、L
−ヒスチジン酸メチル、N−カルボベンジルオキシ−L
−リジン酸メチル、L−フェニルアラニン酸メチル、グ
リシルグリシン酸エチル、p−ヒドロキシフェニルグリ
シン酸エチル、p−ヒドロキシフェニルグリシン酸エチ
ル、グリシン酸エチル、L−チロシン酸エチル、α−ア
ミノフェニル酢酸p−メトキシベンジル、α−アミノフ
ェニル酢酸n−ブチル、アルギン酸メチル、ベンジルグ
リシン、ベンジルフェニルグリシン、1−ニトロベンジ
ルフェニルグリシン、n−ブチルフェニルグリシン、p
−メトキシベンジルフェニルグリシン、エチルフェニル
グリシン、p−ニトロベンジルp−ヒドロキシフェニル
−グリシン、p−ニトロベンジルセリン、n−ブチルセ
リン、メチルアルギニン、グルタミン酸ジメチル、チロ
シン酸p−ニトロベンジル、グリシン酸p−ニトロベン
ジル、グリシン酸ベンジル、α−アミノ−p−ヒドロキ
シフェニル酢酸エチル、α−アミノフェニル酢酸p−ニ
トロベンジル、α−アミノ−p−ヒドロキシフェニル酢
酸エチル、L−チロシン酸エチルが挙げられる。
【0042】アミン(II)が1個より多い窒素原子を含
む場合、クラブラン酸は1個またはそれ以上の窒素原子
と塩を形成しうる(例えばN,N'−ジイソプロピルエチ
レンジアミン二クラブラン酸塩)。
【0043】上記アミンのうち、好ましいアミンは:フ
ェニルエチルアミン、t−アミルアミン、t−オクチル
アミン、1−ヒドロキシ−2−メチル−2−プロピルア
ミン、シクロペンチルアミン、シクロヘプチルアミン、
1−アダマンタンアミン、N−エチルピペリジン、N,
N'−ジイソプロピルエチレンジアミンおよびN,N−ジ
メチルシクロヘキシルアミンである。
【0044】さらなる態様において、本発明は、クラブ
ラン酸またはその医薬上許容される塩あるいはエステル
の製造および/または精製方法であって、 i)有機溶媒中の溶液の状態にある純粋でないクラブラ
ン酸またはその不安定な誘導体を式(II)のアミンまた
はその不安定な誘導体と反応させ、 ii)生じた式(II)のアミンとクラブラン酸との塩を単
離し、ついで、 iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
薬上許容される塩あるいはエステルに変換することから
なる製造および/または精製方法を提供する。
【0045】本発明方法において、アミン(II)とクラ
ブラン酸との塩を用いて純粋でないクラブラン酸をその
製造過程において精製することができる。それゆえ、不
純物を含むクラブラン酸またはその不安定な誘導体の溶
液中に塩が生成し、その塩を、残存する不純物を含む溶
液から分離した層として(例えば固体沈澱として)単離
し、ついで、クラブラン酸を再生させるか、またはその
医薬上許容される塩またはエステルを得る。
【0046】適当なクラブラン酸の不安定な誘導体とし
ては、例えばクラブラン酸リチウムまたはナトリウムの
ようなアルカリ金属塩のごとき塩あるいはシリルエステ
ルのごときエステルが挙げられる。適当なアミン(II)
の不安定な誘導体としては、リン酸塩、ホウ酸塩、塩化
物、塩素酸塩、過塩素酸塩、臭化物、トルエンスルホン
酸塩または酢酸塩のごときアルカン酸塩あるいはエチル
ヘキソン酸塩が挙げられる。適当には、上記方法を有機
溶媒中で行う。有機溶媒は実質的に乾燥しており、例え
ば6g/Lより少ない(例えば0.25〜0.6g/L
の)水を含有するものであるが、クラブラン酸およびア
ミン(II)の溶媒としては幾分の水を含んでいてもよ
い。遠心分離のごとき慣用的な脱水法により、好ましい
程度の乾燥度が得られる。溶媒中に存在する水は溶解し
ていてもよく、あるいは分離した層の液滴の形態であっ
てもよい。
【0047】有機溶媒中のクラブラン酸の溶液を、上記
発酵液のごとき酸性になったクラブラン酸の水溶液を抽
出することにより得ることができる。クラブラン酸の最
初の源が上記のごときクラブラン酸生産微生物の発酵に
よるブロスである場合には、本発明方法に用いる適当濃
度のクラブラン酸の溶媒抽出物を得るためにはブロスを
そのまま抽出しないのが望ましい。しかし、抽出の前
に、例えば、少なくともブロス中に懸濁している固体の
いくらかを濾過により除去しておくのが望ましい。さら
に、発酵により得られたクラブラン酸水溶液を、例えば
クラブラン酸水溶液を、初発ブロスの数倍の濃縮になる
ように前濃縮しておくのも好ましい(例えば前濃縮して
約10〜100mg/ml、例えば10〜40mg/m
l(クラブラン酸10〜25g/L)とする)。
【0048】適当な前濃縮法には、アニオン交換樹脂上
へのクラブラン酸の吸着、ついで、塩化ナトリウムのご
とき電解質水溶液によるクラブラン酸の溶離、さらに所
望により脱塩が含まれる。例えばブロスまたは濃縮され
た水溶液のごとき水溶液を溶媒抽出する前に例えばpH
1ないし3、例えばpH約1.5ないし2.5程度の酸性
にしておくのも好ましい。アミン(II)との塩を生成さ
せる前に、有機溶媒抽出物を例えば6g/Lを下回る水
分となるように乾燥または脱水しておくのも好ましい。
好ましくは、5ないし15℃の温度において抽出を行
う。
【0049】純粋でないクラブラン酸がアミン(II)と
接触する適当な有機溶媒としては、トルエンおよびヘキ
サンのごとき炭化水素溶媒、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジエチルエーテルのごときのごときエーテル、
ジクロロメタンおよびクロロホルムのごときハロゲン化
溶媒、アセトンおよびメチルイソブチルケトンのごとき
ケトン、ならびに酢酸エチルのごときエステルが挙げら
れる。例えば式(III):
【0050】
【化26】
【0051】(III) [式中、R8はC1〜6アルキル基またはC1〜6アルコキ
シ基であって、R9はC1〜6アルキル基を意味する]の
ようなカルボニル基を有する溶媒は、適当な溶媒のサブ
クラスの例であり、例えば有機ケトンまたは有機アルカ
ン酸エステルである。本発明はまた、かかる溶媒の混合
をも包含する。
【0052】より適当には、有機溶媒は直接酸性水溶液
を抽出できる溶媒、例えば、酢酸エチル、酢酸メチル、
酢酸プロピル、酢酸n−ブチル、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、ブタノ
ールのごとき有機アルカン酸エステル、ケトンおよびあ
る種の脂肪族アルコールあるいはそれらの混合物であ
る。これらのうち、最も適当と考えられるのはメチルイ
ソブチルケトン、メチルエチルケトンおよび酢酸エチル
である。適当な溶媒混合物としては、メチルエチルケト
ン/メチルイソブチルケトンおよびテトラヒドロフラン
メチルイソブチルケトンが挙げられる。好ましい溶媒は
酢酸エチルである。
【0053】アミン(II)に適する溶媒としては、クラ
ブラン酸を溶解し、あるいは抽出しうる上記溶媒、例え
ば、アセトン、酢酸エチル、メチルイソブチルケトンお
よびメチルエチルケトンが挙げられる。
【0054】アセトンのごときケトンが溶媒系に含まれ
ているのが特に望ましいと考えられる。なぜならば、ケ
トンは、アミン(II)とクラブラン酸との塩が油状物質
として生成するのを抑制するからである。
【0055】一般的に、クラブラン酸1モルあたり1当
量またはそれよりわずかに過剰のアミン(II)を用いて
クラブラン酸塩を得る。クラブラン酸とアミン(II)と
の溶液を、例えば撹拌しながらゆっくりと混合し、添加
完了後しばらくの間混合物を撹拌する。周囲温度、例え
ば0ないし15℃、例えば0ないし10℃、例えば0な
いし5℃において、クラブラン酸またはその不安定な誘
導体間の反応が適当に起こる。溶液中のクラブラン酸ま
たはその不安定な誘導体の適当な濃度は少なくとも1.
0g/L、例えばクラブラン酸1.0〜4.0g/Lの範
囲である。溶媒抽出物をさらに濃縮して、例えば20g
/Lを越える濃度とするのが有利でありうる。
【0056】例えば別の方法において、アミン(II)
を、溶媒中のクラブラン酸溶液の流れの中に混合するこ
とによりアミン(II)導入することもでき、その結果、
塩が懸濁液中において溶液または溶解塩の粒子あるいは
懸濁液滴のいずれかとして流れ中に生じる。このように
して導入されたアミン(II)を、そのまま、あるいは溶
媒中(例えばクラブラン酸を溶解するのと同じ溶媒中)
の溶液として導入することができる。
【0057】ついで、アミン(II)とクラブラン酸との
所望の塩を単離する。このようにして、アミン(II)と
クラブラン酸との塩を、大部分あるいはすべての不純物
から分離する。慣用的方法、例えば遠心分離または濾過
により単離を行うことができる。
【0058】溶媒が、全くあるいは一部しか水と混合し
ない場合には、別の単離方法でアミン(II)とクラブラ
ン酸との塩を有機溶媒から単離してもよい。すなわち、
溶媒と水とを接触させて塩を抽出し、塩は有機溶媒から
溶液または懸濁液となって塩の水溶液が形成される。ア
ミン(II)とクラブラン酸との塩はかなり水に溶解する
ため、かかる水溶液を高度に濃縮することができる(例
えば約20〜30%(w/w))。
【0059】この方法において、クラブラン酸の有機溶
媒溶液中の大部分の有機不純物が有機溶媒中に残り、一
方、アミン(II)との塩の形態のクラブラン酸は、相対
的に純粋な状態で水溶液中に得られる。かくして得られ
たクラブラン酸塩の水溶液を、さらに慣用的な処理(例
えば、下記のごとき精製あるいはクラブラン酸またはそ
の医薬上許容される塩もしくはエステルへの変換)に付
す。
【0060】別法またはさらなる方法において、クラブ
ラン酸およびアミンを、最初は有機溶媒中で混合し、つ
いで、次の有機溶媒を添加することにより塩を溶液から
分離する。適当には、最初の有機溶媒は酢酸エチルのご
とき有機エステルであってもよく、次の溶媒は、例えば
クロロホルムのごときハロゲン化溶媒、ジエチルエーテ
ルのごときエーテル、トルエンのごとき炭化水素、エタ
ノールのごときアルコール、あるいはアセトンまたはメ
チルイソブチルケトンのごとき上記式(III)示される
溶媒であってもよい。
【0061】上記クラブラン酸塩のいくつかは、新規化
合物であると考えられ、それ自体本発明のさらなる態様
である。その例としては、フェニルエチルアミン、t−
アミルアミン、1−ヒドロキシ−2−メチル−2−プロ
ピルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルア
ミン、1−アダマンタンアミン、N−エチルピペリジ
ン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミンおよびN,
N'−ジイソプロピルエチレンジアミンとクラブラン酸
との塩が挙げられる。
【0062】本発明の1の具体例において、アミン(I
I)とクラブラン酸との塩をアセトン溶媒和物として用
いることができる。いくらかの場合において、アセトン
溶媒和物は安定性において有利であり、アミン類とクラ
ブラン酸との塩と比較してそれ自体純粋である。かかる
溶媒和物は本発明において特に有用である。なぜならば
かかる溶媒和物は、しばしば非常に純粋で安定な結晶化
合物として単離されるからである。
【0063】したがって、本発明はまた、アセトン溶媒
和物の形態のアミン(II)とクラブラン酸との塩を提供
する。アセトンの溶媒和の強度が大きくないため、単離
および/または乾燥の間にいくらかのアセトンが失われ
る。しかし生成物中のアセトン量は厳密なものではな
い。
【0064】アセトンの存在下でクラブラン酸をアミン
(II)と接触させることによりアセトン溶媒和物を得る
ことができる。一般的には、クラブラン酸を含んでいる
溶液を、アミン(II)を含む少なくとも同体積のアセト
ンと混合すると塩が沈澱する。
【0065】アミン(II)をアセトンに溶解し、有機溶
媒中のクラブラン酸溶液と混合してもよい。好ましい有
機溶媒としては、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンおよびかか
る溶媒の混合物が挙げられ、そのうち酢酸エチルが好ま
しい。別法として、水抽出により得られたアミン(II)
とクラブラン酸との塩の水溶液をアセトンと混合して溶
媒和物を得てもよい。適当には、濃縮された塩の水溶液
を過剰のアセトンと混合して溶媒和物を得る。
【0066】クラブラン酸塩またはアセトン溶媒和物の
再結晶は、不純物のレベルをさらに減じるのに有利であ
りうる。再結晶のための慣用的な溶媒は水性アセトンで
ある。かかる再結晶を慣用的な方法で行う。例えば、塩
または溶媒和物を水に溶解し、少量のアセトンで処理
し、濾過し、ついで、所望により撹拌しながら多量のア
セトンで処理し、そして/または冷却して再結晶生成物
を得る。
【0067】別の態様において、本発明は、クラブラン
酸またはその医薬上許容される塩あるいはエステルの製
造方法であって、アミン(II)とクラブラン酸との塩を
クラブラン酸またはその医薬上許容される塩あるいはエ
ステルに変換することからなる製造方法を提供する。
【0068】本発明方法により製造されるクラブラン酸
の医薬上許容される塩あるいはエステルとしては、GB
第1508977号および第1508978号に記載さ
れたものが挙げられる。これらの文献を出典明示により
本明細書に一体化させる。
【0069】特に適当な医薬上許容される塩としては、
例えばナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネ
シウムのようなアルカリおよびアルカリ土類金属の医薬
上許容される塩が挙げられる。これらの塩のうち、ナト
リウムおよびカリウム塩が最適であり、カリウムが好ま
しい。
【0070】適当なエステルとしては、加水分解のごと
き化学的方法により、または生物学的方法により開裂さ
れてクラブラン酸またはその塩を生じるものが挙げられ
る。
【0071】所望によりアセトン溶媒和物の形態であっ
てもよいアミン(II)とクラブラン酸との塩を、例え
ば、遊離の酸または塩の場合にはイオン置換により、あ
るいはエステル化により、クラブラン酸またはその医薬
上許容される塩あるいはエステルに変換することができ
る。
【0072】イオン交換樹脂を用いて、例えば、ナトリ
ウム、カリウムまたはカルシウム型のカチオン交換樹脂
のベッドに塩の溶液を通すことによりイオン置換を行う
ことができる。適当なカチオン交換樹脂としては、アン
バーライト(Amberlite)IR120および同等の樹脂
が挙げられる。
【0073】別法として、プロトン化したアミンカチオ
ンを塩前駆体化合物(例えば、医薬上許容されるアルカ
リまたはアルカリ土類金属の炭酸塩、重炭酸塩または水
酸化物のような塩基であってよい)または例えば式(I
V): R10−CO2H (IV) [式中、R10は例えば1ないし20個、好ましくは1な
いし8個の炭素原子を有するアルキル基を意味する]で
示される塩のようなアルカリまたはアルカリ土類金属の
ごとき医薬上許容されるカチオンとの有機カルボン酸塩
と反応させることによりイオン置換を行ってもよい。適
当な塩の例としては、酢酸塩、プロピオン酸塩またはエ
チルヘキサン酸塩、2−エチルヘキサン酸カリウムおよ
び2−エチルヘキサン酸ナトリウムが好ましい。典型的
には、溶液中のアミン(II)とクラブラン酸との塩を、
溶液中または適当な溶媒中の懸濁液中の酸(IV)を伴っ
たアルカリ金属塩と反応させることができる。該適当な
溶媒は、例えば有機溶媒、水またはイソプロパノールの
ごとき有機溶媒と水との混合物であってもよい。適当に
は、アミン(II)とクラブラン酸との塩の溶液と塩前駆
体化合物の溶液とを混合し、ついで、医薬上許容される
塩を結晶化させる。適当には、周囲温度以下、例えば0
ないし15℃、例えば0ないし10℃、適当には0ない
し0.5℃で反応を行う。適当には、アミン(II)とク
ラブラン酸との塩が水溶液中に生成する場合、その水溶
液を過剰のアセトンと混合することにより、該塩を沈澱
させることができる。
【0074】適当なエステル化法としては: a)アミン(II)とクラブラン酸との塩を、式Q−R11
[式中、Qは容易に置換される基であって、R11は有機
基を意味する]で示される化合物と反応させる; b)アミン(II)とクラブラン酸との塩を、カルボジイ
ミドのごとき縮合促進剤の存在下でアルコールまたはチ
オールと反応させる;および c)アミン(II)とクラブラン酸との塩をジアゾ化合物
と反応させる が挙げられる。
【0075】上記方法は、アミン(II)とクラブラン酸
との塩を、まずクラブラン酸またはその別の塩に変換
し、ついで、所望のエステルに変換する態様を包含す
る。エステル化法のさらなる詳細はGB第150897
7号および第1509878号に記載されている。本発
明を使用することにより、クラブラン酸の塩およびエス
テルを、GB第1508977号および第154356
3号の方法よりも容易に純粋な形で得ることができる。
【0076】
【実施例】本発明を実施例のみにより説明する。 実施例1 以下のそれぞれにおいて、方法は同じであり、アミンを
THF中の溶液となっているクラブラン酸と混合する
と、固体を生じる速やかな結晶化が観察された。 アミン 注釈 塩の安定性 D−(+)−α− 結晶性固体 20℃,相対湿度50% フェニルエチルアミン において70時間以上安定 アミン 注釈 塩の安定性 t−オクチルアミン 結晶性固体 20℃,相対湿度50% において70時間以上安定 1−ヒドロキシ−2− 結晶性固体 メチル−2−プロピルアミン シクロペンチルアミン 結晶性固体 20℃,相対湿度50% において72時間後に黒変 シクロヘプチルアミン 結晶性固体 20℃,相対湿度50% において72時間後に黒変 1−アダマンタンアミン 結晶性固体 20℃,相対湿度50% において70時間以上安定 N−エチルピペリジン 結晶性固体 20℃,相対湿度50% において70時間以上安定 N,N−ジメチルシクロヘキシル 結晶性固体 20℃,相対湿度50% アミン において90時間以上安定 アンモニア 結晶性固体 相対湿度50%において 70時間以上で幾分変色 キサンチノール 白色固体 吸湿性 トリエチレントリアミン うす黄色固体 少量 p−メトキシベンジル−α− 固体塩 乾燥空気下、室温において アミノフェニル酢酸 16時間後に白色、 相対湿度50%室温に おいて16時間後に黄色 α−アミノフェニル酢酸 固体塩 乾燥空気下、室温において アミン 注釈 塩の安定性 n−ブチル 16時間後に黄色、 相対湿度50%室温に おいて16時間後に オレンジ色 アルギニン酸メチル 固体塩 乾燥空気下、室温において 16時間後に白色、 相対湿度50%室温に おいて16時間後に オレンジ色
【0077】実施例2 以下において、アミンとクラブラン酸との塩を最初の有
機溶媒中で得、ついで、次の有機溶媒と混合することに
より溶液から固体結晶として分離した。
【0078】2a. t−オクチルアミン 酢酸エチル
中のクラブラン酸のストック溶液を、純粋でないエス・
クラブリゲルスの発酵ブロスを酢酸エチルで抽出するこ
とにより純粋でない形態ののクラブラン酸28g/Lを
含むように調製した。この溶液46mlに、t−オクチ
ルアミン(0.84g)を添加した。10分後、混合物
が濁り、塩の細かい結晶が析出した。その溶液の一部に
クロロホルムを添加すると、大きな針状物が生成した。
さらにその溶液の一部にアセトンを添加すると、再び針
状物が生成したが、クロロホルムの場合よりも小さく、
遅く生成した。残りの溶液に約20mlのクロロホルム
を添加し、ついで、最初の溶液の体積と同じ体積のトル
エンを添加すると、多量の針状結晶が得られた。
【0079】2b. ジシクロヘキシルアミン 上記2
aで調製した46mlのストック溶液にジシクロヘキシ
ルアミン(1.18g)を添加した。これにより透明溶
液が得られた。その一部にアセトンを添加し、細かい非
結晶性残渣を得た。
【0080】2c. アンモニア 上記2aで調製した
ストック溶液500mlにアンモニア(酢酸エチル中
2.5Mの2−エチルヘキサン酸アンモニウムを21.1
ml、すなわち1当量)を添加した。工業用メチレーテ
ィッドスピリット(IMS)50mlを添加して細かい
針状結晶の生成を容易にした。純粋でないクラブラン酸
溶液を用いる場合には、溶液の色により明らかなことで
あるが、かなりの量の着色した不純物が溶液に残ってい
る。収率75%。
【0081】2d. N,N−ジメチルシクロヘキシルア
ミン 上記2aで調製したストック溶液500mlに
N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン(6.7ml)を
添加した。添加開始から油状物質が生成した。この濁っ
た溶液の一部を取り、これにジエチルエーテルを添加す
ると結晶化した。ジエチルエーテル(100ml)を溶
液の残りの大部分に添加するとすみやかに結晶化が起こ
った。結晶(13.4g)を濾過し、アセトンで洗浄し
た。
【0082】2e. t−オクチルアミン 上記2aで
調製したストック溶液500mlにt−オクチルアミン
(6.7g)を添加した。溶液が僅かに濁った。アセト
ン(20ml)を添加すると溶液が透明になった。その
溶液の一部にジエチルエーテルを添加するとすみやかに
結晶化した。ジエチルエーテル(55ml)を溶液の残
りの大部分に添加するとすみやかに結晶化が起こった。
結晶を濾過し、アセトンで洗浄した。収量12.9g、
溶液からのクラブラン酸の回収率77%。 2f. ベンザチン 二酢酸ベンザチン(9.16g)を
水酸化ナトリウム水溶液(5N,10.15ml)ととも
に撹拌した。得られた水溶液を酢酸エチル(55ml)
で抽出し、抽出物を上記2aで調製したクラブラン酸の
ストック溶液(1.0L)に添加した。すみやかに油状
物質が生成した。アセトン(600ml)を添加すると
結晶が生成した(試験管での試験では約10mlのジエ
チルエーテルを添加)。ついで、メチルイソブチルケト
ン(200ml)を添加し、そして混合物をアセトンで
2Lとした。生成した結晶を濾過し、アセトンで洗浄し
た。収量は11.5gで、クラブラン酸の回収率は59.
1%であった。
【0083】実施例3 酢酸エチル中のクラブラン酸溶液(約20μg/ml)
を同体積のアセトンで希釈した。ついで、t−オクチル
アミン(1.25モル当量)のアセトン溶液を10℃に
おいて半時間かけて滴下した。さらに1時間撹拌した
後、沈澱した結晶を集め、アセトンで洗浄し、真空乾燥
した。沈澱が極めて容易に生成し、白色であった。収率
=76%(純粋物質に換算)。
【0084】実施例4 THF中のクラブラン酸ベンジルの0.012M溶液
を、触媒を用いて水素化してTHF中のクラブラン酸溶
液を得た。この溶液(100ml)に1−アミノアダマ
ンンタン(THF中0.012Mを25ml)を周囲温
度にて添加した。すみやかに結晶化が起こった。つい
で、溶液を周囲温度で30分間撹拌し、そして、5℃で
2時間撹拌した。ついで、溶液を濾過し、結晶を洗浄
し、乾燥した。収率=83%。塩の融点190〜192
℃。
【0085】実施例5 クラブラン酸ベンジル(20g,0.07モル,セファデ
ックス(Sephadex)クロマトグラフィーにより精製)を
テトラヒドロフラン(400ml,水素化カルシウムか
ら蒸留)に溶解し、活性炭上10%パラジウム触媒
(5.7g)を添加した。混合物を撹拌しながら室温で
約15psiとして20〜30分間水素化した。反応の
状況を、シリカゲルプレートを用いて酢酸エチルで展開
する薄層クロマトグラフィー(塩化トリフェニルテトラ
ゾリウム噴霧剤を用いて発色)により判断した。クラブ
ラン酸のRf0.0、ベンジルエステル0.4。反応混合
物を濾過し、フィルターパッドをよく洗浄した。合一し
たクラブラン酸を含む濾液(〜500ml)を撹拌しな
がら乾テトラヒドロフラン(50ml)中の2−アミノ
−2,4−トリメチルペンタン(9.0g,0.07モル)
で処理した。1分以内に結晶化が観察された。混合物を
周囲温度で0.5時間撹拌し、ついで、5℃で2時間撹
拌した。生成物を濾別し、乾テトラヒドロフラン(10
0ml)で洗浄し、12時間減圧乾燥して23.0gを
得た。標記塩100%。融点160〜170℃。
【0086】実施例6 クラブラン酸ベンジル(0.9g,0.003モル)を用
い、得られたクラブラン酸溶液を乾テトラヒドロフラン
(10ml)中の2−アミノ−2−メチルプロパン
(0.22g,0.003モル)で処理して実施例5と同
様にして製造を行った。標記塩0.6gを得た。収率7
3%、融点150〜152℃。
【0087】実施例7 クラブラン酸ベンジル(0.9g,0.003モル)を用
い、得られたクラブラン酸溶液を乾テトラヒドロフラン
(10ml)中のD(+)1−メチルベンジルアミンで
処理して実施例5と同様にして製造を行った。得られた
混合物を5℃で2日間保存し、この間ゆっくりと結晶化
が起こった。濾過により標記塩0.6g(収率62%)
を得た。融点125℃。
【0088】実施例8 クラブラン酸リチウムの水溶液をリン酸アルキルアンモ
ニウムの水溶液と混合した。沈澱したリン酸リチウムを
濾別し、アセトンを添加することによりクラブラン酸ア
ミン塩を沈澱させた。クラブラン酸ナトリウムも使用で
きるが、リン酸ナトリウムの分離を促進するためにエタ
ノールの添加が必要であることが分かった。アミン塩酸
塩も使用可能であった。このようにクラブラン酸リチウ
ムを用いてクラブラン酸N−エチルピペリジンを製造す
る。またクラブラン酸ナトリウムを用いてクラブラン酸
N−エチルピペリジンを製造する。
【0089】実施例9 前以てイオン交換により精製したエス・クラブリゲルス
発酵ブロスからの粗抽出物である純粋でないクラブラン
酸溶液(酢酸エチル中500ml,21μg/ml)を
アセトン(150ml)と混合し、アセトン(25m
l)中のN,N−ジメチルシクロヘキシルアミン(6.7
ml)の溶液で徐々に処理を行った。その一部を取り、
ジエチルエーテルで処理するとすみやかに結晶化した。
得られた結晶を溶液の残りの大部分に種として添加して
白色板状物をすみやかに結晶化させ、エーテル(110
ml)を添加して結晶化を完全にした。得られたアミン
塩を濾別し、アセトン(3x100ml)で洗浄し、風
乾した。収量13.4g(収率82%)、回収率64.9
%(理論値61.0%)。
【0090】実施例10 さらにアセトン(20ml)を含む実施例9で用いた純
粋でないクラブラン酸の溶液(500ml,21μg/
ml)にt−オクチルアミン(7.6g,1.0当量)を
添加すると僅かに濁った。ジエチルエーテル(55m
l)を添加するとアミン塩が細かい白色針状物として分
離し、これを濾別し、アセトンで洗浄した。収量12.
9g、収率77.2%、回収率62.8%(理論値60.
6%)。
【0091】実施例11 エス・クラブリゲルスの発酵ブロスを酢酸エチルで抽出
し、前以てイオン交換により精製して得た酢酸エチル中
の純粋でないクラブラン酸溶液(1L,10.14μg/
ml)を、アセトン(600ml)と混合し、ついで、
酢酸エチル(55ml)中のベンザチン(6.15g)
で処理した。ベンザチンを添加すると混合物が結晶化し
始め、ほぼ結晶化が完了した。ついで、結晶化をより完
全にするためにメチルイソブチルケトン(200ml)
を添加した。結晶を濾別し、アセトン(3x100m
l)で洗浄した。収量11.5g、回収率67.0g。
【0092】実施例12 酢酸エチル中の純粋でないクラブラン酸の湿溶液(水分
約1%)を用いて実施例11の方法を繰り返した。クラ
ブラン酸とアンモニウム塩を形成するのに必要な量より
もそれぞれ過剰量のエチレンジアミン、N,N'−ジエチ
ルエチレンジアミンおよびN,N'−ジイソプロピルエチ
レンジアミンを撹拌しながらそのまま添加して、この溶
液の1Lのバッチを分離した。撹拌を続けた後、塩の沈
澱得られた。過剰のアセトンを添加することによりさら
なる結晶のクロップを得た。沈澱した二アンモニウム塩
を濾別し、アセトンで洗浄した。かくして得られたこれ
らの二アンモニウム塩それぞれの結晶を、塩を再少量の
水に溶解し、ついで、過剰のイソプロピルアルコール中
の2−エチルヘキサン酸の溶液を添加することによりク
ラブラン酸カリウムに変換した。撹拌を続けた後、クラ
ブラン酸カリウムの沈澱が得られ、これを濾別し、イソ
プロピルアルコールで洗浄し、乾燥させた。
【0093】実施例13 テトラヒドロフラン(30ml)中のクラブラン酸
(0.0046モル)の溶液をメタノール中のトリメチ
ルアミン溶液(25%(w/v)溶液1.0ml)で処
理し、うす黄色溶液を得た。すみやかに結晶化が起こ
り、細かい針状物が得られ、これを4℃で一晩置くこと
により完全に結晶化させた。生成物を濾別し、少量の新
鮮な溶媒(約5ml)で洗浄し、減圧乾燥した。収量
0.9g(収率75%)、融点310℃以上、約130
℃以上でゆっくりと褐変。 アッセイ B24641:実測値 C,51.32;H,
7.15;N,10.68% C111825として、計算値 C,51.16;H,7.
02;N,10.84% アッセイ A15230:イミダゾール 77.2;7
6.4%(計算値77.1%,純度約99.5%) 水分 1.18;1.34% 化合物(クリーム色の細かい針状物)は、空気中に数日
間置くと劣化し、水分を吸収し、徐々に黄変した。
【0094】実施例14 上記化合物の2種の標品は僅かに異なった結果を示し
た。最初のものは中程度の収率の含水生成物であり、半
水和物に対応する程度であった。一方、2番目のものは
低収率ではあるが実質的に無水であった。
【0095】14A. テトラヒドロフラン(25m
l)中のクラブラン酸(0.00346モル)をトリエ
チルアミン(0.4g,0.00346モル)で処理し、
混合して均一な透明溶液を得た。種付けにより結晶化が
始まり、4℃で一晩置くことにより結晶化が完了した。
生成物を濾別し、減圧乾燥した。収量0.7g(収率6
3%)、大型のうすく着色した白色針状物として得られ
た。 アッセイ B24639:実測値 C,45.74;H,
7.95;N,8.94% C142425として、計算値 C,56.05;H,8.
00;N,9.33% C1424251/2H2Oとして、計算値 C,54.3
6;H,8.14;N,9.05% アッセイ A15220:イミダゾール 61.0;6
1.1%(計算値64.4%,純度約95.0%) 水分 2.64%(半水和物 計算値12.91%)
【0096】14B. テトラヒドロフラン(60m
l)中のクラブラン酸(0.021モル)をトリエチル
アミン(2.1g,0.021モル)で処理し、得られた
透明溶液に本物の塩を種付けして混合した。室温におい
て生成物が長い針状物として結晶化し始め、4℃一晩で
結晶化が完了した。生成物を濾過により集め、フィルタ
ー上で新鮮な溶媒(約10ml)、ついでジエチルエー
テル(約20ml)で洗浄し、最後に減圧乾燥してうす
く着色した白色結晶生成物を得た。収量1.7g(収率
27%)。 アッセイ B24676:実測値 C,56.07;H,
7.83;N,9.32% C142425として 計算値 C,56.05;H,8.
00;N,9.33% C1424251/2H2Oとして 計算値 C,54.3
6;H,8.14;N,9.05% アッセイ A15268:イミダゾール 65.1;6
5.1%(計算値66.3%,純度約98.2%) 水分 0.9% [α]D 24 +47.0°(水中c=0.2%) トリメチルアミン塩と同様、生成物は空気中に数日間置
くと劣化した。これら2つの実施例により、有機溶媒中
のクラブラン酸溶液からの高純度クラブラン酸の生成が
説明される。
【0097】実施例15 実施例13および14からのトリメチルアミンのクラブ
ラン酸塩およびトリエチルアミンのクラブラン酸塩の別
々の試料を、最少量の冷水に溶解した。これらの溶液に
イソプロパノール中の2−エチルヘキサン酸の強力な溶
液を撹拌しながら添加した。撹拌を続けた後、クラブラ
ン酸カリウムの結晶が分離し、これを濾別し、冷イソプ
ロパノールで洗浄し、ついで、乾燥することができる。
【0098】実施例16 イオン交換クロマトグラフィーにより前以て精製された
エス・クラブリゲルスの発酵ブロス、あるいは一般的に
上で概説したような純粋でないクラブラン酸の溶液(約
17.1g/Lのクラブラン酸を含有)を、25%(v
/v)硫酸で酸性にし、pHを2.0とし、ついで、酢
酸エチルで連続的に抽出した。酢酸エチル抽出物を2℃
に冷却し、遠心分離により脱水し、ついで、MgSO4
で乾燥し、そしてCPGカーボンカラムに通した。この
段階において、酢酸エチル抽出物は6.02g/Lのク
ラブラン酸を含有していた。ついで、これを減圧濃縮し
てクラブラン酸25.7g/Lの濃度とし、この濃度で
使用した。濃縮物の水分は約0.26% v/vであっ
た。7.8mlのt−オクチルアミンを25mlの新鮮
な酢酸エチルと混合した。新鮮な酢酸エチルで23.0
g/Lの力価にまで希釈して戻されたクラブラン酸に富
む酢酸エチル抽出物2リットルにこの混合物をゆっくり
と添加した(すばやく撹拌しながら)。得られたスラリ
ーをさらに1時間5℃で撹拌した。ついで、t−オクチ
ルアミンのクラブラン酸塩を濾別し、酢酸エチルで洗浄
した。最後に20℃の真空オーブン中で、窒素を供給し
ながら一晩乾燥した。生成物重量=6.13g。
【0099】実施例17 実施例16で得られたアミン塩5gを97mlのイソプ
ロパノールに溶解した。該生成物は容易には溶解せず、
すべてを溶解するには24℃までおだやかに加熱するこ
とが必要であることが分かった。イソプロパノール中
1.5Nの2−エチルヘキサン酸カリウム14mlを1
0分かけて添加した。ついで、得られたスラリーを5℃
で1.5時間撹拌した。ついで、生成物クラブラン酸カ
リウムを濾別し、少量のイソプロパノール、ついで、ア
セトンで洗浄し、窒素を供給しながら20℃で一晩減圧
乾燥した。生成物重量=3.16g。
【0100】実施例18 濾過したエス・クラブリゲルスの発酵ブロス(クラブラ
ン酸2g/L含有)を25%(v/v)硫酸で酸性(p
H1.6)にし、酢酸エチルで連続的に抽出した。溶媒
抽出物を3℃に冷却し、ついで、遠心分離により脱水
し、そしてMgSO4で乾燥し、ついで、CPGカーボ
ンカラムに通した。ついで、該カーボン処理した抽出物
を減圧濃縮して約20g/Lのクラブラン酸濃度、水分
含量約0.06%(v/v)とした。t−オクチルアミ
ン13.5mlを新鮮な酢酸エチル43mlと混合し
た。この混合物に、クラブラン酸に富む(20g/L)
酢酸エチル抽出物400mlを、すばやく撹拌しながら
ゆっくりと添加した。得られたスラリーを5℃でさらに
1時間撹拌した。ついで、t−オクチルアミンのクラブ
ラン酸塩を濾過により単離し、酢酸エチルで洗浄した。
最後に20℃の真空オーブン中で窒素を供給しながら一
晩乾燥を行った。生成物重量=12.44g。
【0101】実施例19 実施例18で製造したアミンの塩18gをイソプロパノ
ール213mlに溶解した。該生成物は、24℃までお
だやかに加熱した後も容易には溶解しなかった。水
(3.75ml)を添加して溶解させた。溶液が得られ
た後、さらにイソプロパノール(100ml)を添加し
て結晶化前の水分含量を減少させた。ついで、スラリー
を5℃で1.5時間撹拌した。ついで、クラブラン酸カ
リウム生成物を濾別し、少量のイソプロパノール、そし
てアセトンを添加し、窒素を供給しながら20℃で一晩
真空乾燥した。生成物重量=7.29g。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、効率のよい、かつ簡便
なクラブラン酸の製造および/または精製方法が提供さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 9226282 (32)優先日 1992年12月17日 (33)優先権主張国 イギリス(GB) (72)発明者 マイケル・アラン・クック イギリス国ウエスト・サセックス・ビーエ ヌ14・8キューエイチ、ワージング、クラ レンドン・ロード(番地の表示なし) ス ミスクライン・ビーチャム・ファーマシュ ーティカルズ (72)発明者 ロバート・ベネット・ウィルキンス イギリス国エアシャー・ケイエイ11・5エ イピー、アーヴィン、ショウォルトン・ロ ード(番地の表示なし) スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i)有機溶媒中の不純なクラブラン酸ま
    たはそのアルカリ金属塩を、式(II): 【化1】 [式中、R1は一般式 【化2】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ; ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離し; iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルに変換することから
    なる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もし
    くはエステルの製造および/または精製方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属塩がナトリウムまたはリチ
    ウム塩である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 i)1リットルあたり0.25ないし
    0.6gの水を含有する有機溶媒中の不純なクラブラン
    酸またはその不安定な誘導体を、式(II): 【化3】 [式中、R1は一般式 【化4】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離し; iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルに変換することから
    なる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もし
    くはエステルの製造および/または精製方法。
  4. 【請求項4】 i)遠心分離により脱水することにより
    乾燥される有機溶媒中の不純なクラブラン酸またはその
    不安定な誘導体を、式(II): 【化5】 [式中、R1は一般式 【化6】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ; ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離し; iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルに変換することから
    なる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もし
    くはエステルの製造および/または精製方法。
  5. 【請求項5】 i)有機溶媒中の不純なクラブラン酸
    (クラブラン酸生産微生物の発酵により得られ、該不純
    なクラブラン酸の発酵液中の浮遊固体の少なくともいく
    らかが除去されている)を、式(II): 【化7】 [式中、R1は一般式 【化8】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ; ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離し; iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルに変換することから
    なる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もし
    くはエステルの製造および/または精製方法。
  6. 【請求項6】 濾過により固体が除去される請求項5記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 i)クラブラン酸生産微生物の発酵によ
    り得られ、該発酵において得られたクラブラン酸水溶液
    を前濃縮してから有機溶媒で抽出される不純なクラブラ
    ン酸を、式(II): 【化9】 [式中、R1は一般式 【化10】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ; ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離し; iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルに変換することから
    なる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もし
    くはエステルの製造および/または精製方法。
  8. 【請求項8】 クラブラン酸水溶液が、10〜100m
    g/mlにまで前濃縮される請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 クラブラン酸水溶液が、10〜40mg
    /mlにまで前濃縮される請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 クラブラン酸水溶液が、10〜25m
    g/mlにまで前濃縮される請求項7記載の方法。
  11. 【請求項11】 前濃縮工程が、イオン交換樹脂上への
    クラブラン酸の吸着、ついで、電解質水溶液で樹脂から
    クラブラン酸を溶離することによるものである請求項7
    〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 電解質が塩化ナトリウムである請求項
    11記載の方法。
  13. 【請求項13】 得られた濃縮物を脱塩する請求項11
    または12記載の方法。
  14. 【請求項14】 i)炭化水素溶媒、エーテル溶媒およ
    びハロゲン化溶媒からなる群より選択される有機溶媒中
    の不純なクラブラン酸またはその不安定な誘導体を、式
    (II): 【化11】 [式中、R1は一般式 【化12】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ; ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離し; iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルに変換することから
    なる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もし
    くはエステルの製造および/または精製方法。
  15. 【請求項15】 溶媒が、トルエン、ヘキサン、テトラ
    ヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジクロ
    ロメタン、クロロホルムから選択される請求項14記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 i)有機溶媒中の不純なクラブラン酸
    またはその不安定な誘導体を、該有機溶媒中のクラブラ
    ン酸の流れの中に混合することにより導入される式(I
    I): 【化13】 [式中、R1は一般式 【化14】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ; ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離し; iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルに変換することから
    なる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もし
    くはエステルの製造および/または精製方法。
  17. 【請求項17】 i)有機溶媒中の不純なクラブラン酸
    またはその不安定な誘導体を、式(II): 【化15】 [式中、R1は一般式 【化16】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ; ii)アミン塩を含有する有機溶媒を水で抽出して塩を抽
    出することによりクラブラン酸のアミン塩を単離し、つ
    いで、該アミン塩をクラブラン酸またはその医薬上許容
    される塩もしくはエステルに変換し; iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルに変換することから
    なる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もし
    くはエステルの製造および/または精製方法。
  18. 【請求項18】 i)有機溶媒中の不純なクラブラン酸
    またはそのアルカリ金属塩を、式(II): 【化17】 [式中、R1は一般式 【化18】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ; ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離しそれを再
    結晶させ; iii)かくして得られた塩をクラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルに変換することから
    なる、クラブラン酸またはその医薬上許容される塩もし
    くはエステルの製造および/または精製方法。
  19. 【請求項19】 水性アセトンによりアミン塩の再結晶
    が行われる請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 i)有機溶媒中のクラブラン酸または
    その不安定な誘導体を、式(II): 【化19】 [式中、R1は一般式 【化20】 で示され、R4およびR5は独立して水素、アミノ−で置
    換されたアルキルまたは置換アミノ−で置換されたアル
    キルであり、R2およびR3は独立して水素、アルキル、
    アミノ−またはヒドロキシ−で置換されたアルキルある
    いは置換アミノ−で置換されたアルキルから選択され、
    mは0または1ないし5の数を意味する]で示されるア
    ミンと接触させ; ii)生成したクラブラン酸のアミン塩を単離し; iii)ナトリウム、カリウムまたはカルシウム型のイオ
    ン交換樹脂のベッドにアミン塩の溶液を通すことにより
    行われるイオン置換により、かくして得られた塩をクラ
    ブラン酸またはその医薬上許容される塩もしくはエステ
    ルに変換することからなる、クラブラン酸またはその医
    薬上許容される塩もしくはエステルの製造または/精製
    方法。
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