JPH07175084A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその製造方法

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JPH07175084A
JPH07175084A JP32155593A JP32155593A JPH07175084A JP H07175084 A JPH07175084 A JP H07175084A JP 32155593 A JP32155593 A JP 32155593A JP 32155593 A JP32155593 A JP 32155593A JP H07175084 A JPH07175084 A JP H07175084A
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substrate
video signal
electrode
liquid crystal
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Kikuo Ono
記久雄 小野
Kazuhiro Ogawa
和宏 小川
Takashi Suzuki
隆 鈴木
Koichi Abu
恒一 阿武
Hiroki Sakuta
弘樹 作田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】TFT基板製作時の工程数を削減できると同時
に製造歩留まりの高い液晶表示装置及びその製造方法を
提供すること。 【構成】映像信号線は透明導電膜で形成されると共に薄
膜トランジスタまで延びてドレイン電極を構成し、画素
電極は透明導電膜で形成されると共に薄膜トランジスタ
まで延びてソース電極を構成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタ(TF
T)を使用したアクティブマトリクス駆動型液晶表示装
置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス方式の液晶表示装
置は、表示パネルにマトリクス状に配列された複数の画
素電極の各々に対応してスイッチング素子を設けたもの
で、時分割駆動方式を採用している単純マトリクス方式
と較べてアクティブ方式はコントラストが良く特にカラ
ー表示では欠かせない技術になっている。
【0003】アクティブマトリクス方式の液晶表示装置
を実現する上で解決すべき課題は、ガラスなどの透明基
板上にTFT,走査信号線,映像信号線,画素電極を形
成したTFT基板の製造コストを低減することである。
これについては、特開昭62−32651 号公報に薄膜トラン
ジスタの半導体層とゲート絶縁膜を同一パターンで同時
に形成することにより、ホトリソグラフィー工程の低減
を図ることができる旨記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−32651 号公報に開示された方法では、薄膜トランジ
スタの部分で半導体層とゲート絶縁膜が同じ形状で島状
にパターニングされているため、ドレイン電極あるいは
ソース電極が正常なパターンで形成されない場合、島状
パターンの側面に沿って両電極とゲート電極とが短絡す
る線欠陥不良が増加する。
【0005】さらに、走査信号線と映像信号線の交差部
では、両信号線は半導体層とゲート絶縁膜が同じ形状で
形成された島状パターンを介して分離されているため、
映像信号線(ドレインライン)は島状パターンの部分で
大きな段差を乗り越えて配線される必要があり、パター
ン周辺部の段差で断線しやすくなるなどの欠点がある。
【0006】本発明の目的は、TFT基板製作時の工程
数を削減できると同時に製造歩留まりの高い液晶表示装
置及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、一方の表面上に、一方向に延びる複数の走査信号線
と、走査信号線と交差する方向に延び走査信号線と絶縁
された複数の映像信号線,隣接する走査信号線と隣接す
る映像信号線とで包囲された領域に両信号線から離れて
配置された画素電極,走査信号線と映像信号線の各交差
点付近に配置されゲート電極が走査信号線に、ドレイン
電極が映像信号線に、ソース電極が画素電極にそれぞれ
接続された薄膜トランジスタを形成したTFT基板と、
TFT基板の一方の表面との対向面に共通電極を形成し
た対向基板と、TFT基板と対向基板との間に挾持され
た液晶層とを具備する液晶表示装置において、映像信号
線は透明導電膜で形成されると共に薄膜トランジスタま
で延びてドレイン電極を構成し、画素電極は透明導電膜
で形成されると共に薄膜トランジスタまで延びてソース
電極を構成するようにした。また、映像信号線は透明導
電膜の下層に半導体層及び絶縁層を有すると共に、この
半導体層,絶縁層は薄膜トランジスタまで延びてそれぞ
れ能動層,ゲート絶縁膜を構成するようにした。
【0008】さらに、前記液晶表示装置の製造方法にお
いて、TFT基板が、透明基板上に所定パターンを有す
る走査信号線及びゲート電極を形成する第1の工程と、
透明基板,走査信号線及びゲート電極上に絶縁層及び半
導体層を順次形成する第2の工程と、絶縁層及び半導体
層を選択エッチングして、一部が走査信号線及びゲート
電極上に位置する薄膜トランジスタの半導体領域を形成
する第3の工程と、透明基板,走査信号線,半導体層上
に透明導電膜を形成する第4の工程と、透明導電膜を選
択エッチングして映像信号線,画素電極,ドレイン電極
及びソース電極を形成する第5の工程とによって製造さ
れるようにした。
【0009】
【作用】従来画素電極と異なる材料で構成されていたソ
ース電極,ドレイン電極及び映像信号線を画素電極と同
じ透明導電材料で構成し、これらを同時に形成すること
により工程数を削減でき、それにともなって製造歩留ま
りが高くなる。
【0010】また、映像信号線を構成する透明導電膜の
下層に薄膜トランジスタの能動層及びゲート絶縁膜まで
延びた半導体層,絶縁層を有するため、透明導電膜が映
像信号線に沿って乗り越えるべき段差は小さく、断線が
大幅に低減する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の液晶表示装置及びその製造方
法を具体的な実施例を用いて説明する。
【0012】(実施例1) 《マトリクス部》図1に本実施例のアクティブマトリク
ス液晶表示装置における表示パネルのマトリクス部(表
示部)の断面構造を示す。表示パネルは、透明ガラス基
板SUB1の一方の表面に薄膜トランジスタTFTや画
素電極ITO1,各種配線などを形成したTFT基板T
FTSUBと、別の透明ガラス基板SUB2の一方の表
面に共通電極ITO2やカラーフィルタFIL,ブラッ
クマトリクスBMなどを形成した対向基板OPSUB
と、両基板を対向させてその間隙に充填した液晶層LC
とから構成される。
【0013】画素電極ITO1と共通電極ITO2との
間に画像信号電圧を印加して両電極間の液晶層LCの電
気光学的状態を制御し、表示パネルのこの部分の光透過
状態を変化させ、所定の画像を表示する。
【0014】液晶パネルの対向基板OPSUB側にはバ
ックライトが設置され、液晶パネルの画素部を透過する
光をTFT基板TFTSUB側から観察する。
【0015】なお、以下で説明する図面では、同一機能
を有する部分に同一符号を付ける。 《TFT基板》図2は、TFT基板TFTSUBを構成
する各層の平面パターンを示す図であり、一画素とその
周辺の領域を示す。図1は、図2の1−1切断線におけ
る断面図である。また、図3,図4及び図5は、それぞ
れ図2の3−3切断線,4−4切断線及び5−5切断線
における断面図である。
【0016】次に、図1〜図5を用いてTFT基板TF
TSUBの構造を詳しく説明する。TFT基板の表面に
は互いに平行複数のゲートライン(走査信号線または水
平信号線)GLと、ゲートラインと交差するように形成
された互いに平行複数のデータライン(映像信号線また
は垂直信号線)DLが設けられている。隣接する2本の
ゲートラインGLと、隣接する2本のデータラインDL
で囲まれた領域が画素領域となり、この領域には略全面
に画素電極ITO1が形成されている。スイッチング素
子としての薄膜トランジスタTFT(図2の破線で示し
た領域)は各画素電極に対応してゲートライン上に形成
され、そのソース電極SD1が画素電極に接続される。
ゲートラインGLに与えられた走査電圧はゲートライン
の一部で構成されるTFTのゲート電極に印加されてT
FTがON状態となり、この時データラインDLに供給
された画像信号がTFTのドレイン電極SD2に入力さ
れ、ソース電極SD1を介して画素電極ITO1に書き
込まれる。
【0017】《薄膜トランジスタTFT》図1に示すよ
うに、透明ガラス基板SUB1の両面にはディップ処理
等により酸化シリコン膜SIOが設けられる。透明ガラ
ス基板SUB1表面の酸化シリコン膜上にはゲートライ
ンGLが形成され、その上に後述のように絶縁膜,半導
体層などが形成され薄膜トランジスタTFTが構成され
る。薄膜トランジスタは、ゲートラインGLにバイアス
電圧を印加すると、ソース−ドレイン間のチャネル抵抗
が小さくなり、バイアス電圧をゼロにすると、チャネル
抵抗は大きくなるように動作する。
【0018】ゲートラインGLの一部であるゲート電極
上に窒化シリコンからなるゲート絶縁膜GIを設け、そ
の上に意図的に不純物を添加していない非晶質シリコン
からなるi型半導体層AS及び不純物を添加した非晶質
シリコンからなるN(+)型半導体層d0を形成し、さ
らにその上にソース電極SD1、ドレイン電極SD2を
形成し、薄膜トランジスタとする。ゲート絶縁膜GI及
びi型半導体層ASは、ほぼ同じ平面パターンに形成さ
れる。i型半導体層ASが薄膜トランジスタの能動層を
構成する。
【0019】絶縁膜GIとしては、例えばプラズマCV
Dで形成された窒化シリコン膜が選ばれ、2000〜4
000Åの厚さに(本実施例では、3500Å程度)形
成される。
【0020】i型半導体層ASは、200〜2500Å
の厚さ(本実施例では、2000Å程度)で形成され
る。N(+)型半導体層d0はi型半導体層ASとオー
ミックコンタクトを形成するために設けられ、リン
(P)をドープした非晶質シリコン半導体で形成され
る。
【0021】ソース電極,ドレイン電極の呼称は本来そ
の間のバイアスの極性によって決められる。本発明の液
晶表示装置では、動作中にその極性が反転するのでソー
ス電極,ドレイン電極が入れ替わるが、以下の説明で
は、便宜上一方をソース電極,他方をドレイン電極と固
定して呼ぶことにする。
【0022】ソース電極SD1,ドレイン電極SD2の
それぞれは、N(+)型半導体層d0上に形成され、第
1導電膜d1,第2導電膜d2の積層膜により構成され
ている。第1導電膜d1は厚さ10〜80Å(本実施例
では、50Å程度)のモリブデンシリサイド(MoSi)
膜、第2の導電膜d2は酸化インジウム錫(Indium-Tin-
Oxide、以下略してITOと呼ぶ)などの透明導電膜I
TO1でそれぞれ形成される。MoSiからなる第1導
電膜d1はN(+)型半導体層d0と透明導電膜ITO
1(d2)との整流特性を良好にする目的で使用され
る。第1導電膜d1は、Mo以外の高融点金属(Ti,
Ta,W)のシリサイドで形成されても良い。薄膜トラ
ンジスタ部(図2の破線で示した領域)では、N(+)
型半導体層d0及びソース電極SD1,ドレイン電極S
D2のそれぞれを構成する第1導電膜d1,第2導電膜
d2はほぼ同一の平面パターンである。これにより薄膜
トランジスタTFTのチャネル長(ソース電極とドレイ
ン電極の間のi型半導体層領域すなわち能動領域の長さ
で、動作電流を制御するパラメータ)を精度良く制御で
きる。
【0023】《画素電極》画素電極は透明導電膜ITO
1で形成され、薄膜トランジスタのソース電極SD1に
接続され、これを構成する第2導電膜d2と一体的に形
成される。透明導電膜ITO1はITOのスパッタリン
グ膜によって形成され、その厚さは700〜3000Å
(本実施例では1400Å程度)である。
【0024】《ゲート電極(ゲートラインGL)》図
1,図3に示すように、ゲートラインGLは、単層の導
電膜g1で形成されている。導電膜g1としては例えば
スパッタで形成されたクロム(Cr)膜が用いられ、1
000〜2500Åの厚さに(本実施例では、1200
Å程度)形成される。また、図2からわかるようにゲー
トラインGLはデータラインDLとの交差部付近で中央
が除去されて二俣に分岐している。通常ゲートラインG
LとデータラインDLの交差部では、絶縁膜によって両
ラインが互いに電気的に絶縁されている。しかし何らか
の原因でこの部分の二俣のラインの一方がデータライン
DLと短絡した場合、短絡部をレーザを用いて切断し、
他方の(切断されない)ラインによって信号伝送を行う
ようにする。これにより、ライン欠陥とならず正常に動
作させることができる。
【0025】《データラインDL》図2,図4,図5に
示すように、データラインDLは、透明ガラス基板SU
B1上に導電膜g1を島状(隣り合ったゲートラインG
Lの間に形成した短冊状のパターン)に形成し、その上
に絶縁膜GI,i型半導体層AS,N(+)型半導体層
d0を積層し、さらにi型半導体層AS及びN(+)型
半導体層d0の表面をMoSiからなる第1導電膜d1
で覆い、絶縁膜GIの側面及び第1導電膜d1の上面,
側面を透明導電膜ITO1で覆った構成となっている。
これらのうち主として電気伝導に寄与し、信号を伝達す
るのは導電膜g1と透明導電膜ITO1である。
【0026】データラインDLを構成する導電膜g1は
Crからなり上層のITOからなる第2導電膜d2と電
気的に接触している。これにより、データラインDLの
抵抗はほぼ導電膜g1と第2導電膜d2の並列抵抗とな
るためデータラインDLの配線抵抗を低減でき、映像信
号の伝送速度を大きくできる。データラインDLを構成
する導電膜g1は、ゲートラインGLと同時に形成さ
れ、ゲートラインGLとは電気的に接続しないよう分離
されている。
【0027】透明導電膜ITO1で第1導電膜d1上部
及び側面を被覆する構造により、データラインDLの配
線幅を狭く設定できるため、その分画素電極を大きくし
て表示装置の開口率を大きくでき、明るい画面を得るこ
とができる。
【0028】図2からわかるように、薄膜トランジスタ
TFTを構成する絶縁膜GI,i型半導体層AS,N
(+)型半導体層d0,MoSi膜d1及び透明導電膜
ITO1はそれぞれデータラインDLにまで延在され、
これらの各層(膜)は薄膜トランジスタ領域からデータ
ラインにかけて一つにつながったパターンを形成してい
る。MoSi膜d1の膜厚は上述のように非常に薄いた
め、絶縁膜GI及びi型半導体層ASはほぼ同じ平面形
状となっている(図4参照)。データライン上の透明導
電膜ITO1は、薄膜トランジスタのソース電極,ドレ
イン電極及び画素電極を構成する透明導電膜ITO1と
同時に形成される。
【0029】図4は隣り合うデータラインDL間の断面
図である。ITOからなる第2導電膜d2は第1導電層
d1,N(+)型半導体層d0,i型半導体層AS及び
絶縁膜GIの上に形成され、データラインの幅方向の両
側では第1導電膜g1上にある。透明導電膜ITOはガ
ラス基板上よりも半導体やシリサイドの上に形成された
方が抵抗が低く、ウェットエッチングが容易な大きな結
晶粒ができ、そのためにデータラインの低抵抗化とエッ
チング残渣の低減(点欠陥低減)が可能である。
【0030】また、図1に示すようにゲートラインGL
とソース電極SD1およびドレイン電極SD2が重なる
領域ではi型半導体層ASの輪郭線とソース電極SD1
およびドレインSD2の輪郭線間の距離dを大きくして
いるため残渣低減の効果がさらに大きく、またゲートラ
インGLとデータラインDL,ソース電極SD1,ドレ
イン電極SD2のショートによる線欠陥を大きく低減で
きる特徴がある。
【0031】データラインDLが上記のようにi型半導
体層AS及び絶縁膜GIを含む積層膜で構成されること
はゲートラインGLとデータラインDLの交差部におい
て、両者を絶縁分離し断線や短絡に伴う線欠陥を低減す
る。以下、これを説明する。図2の5−5切断線の断面
構造図である図5に見るように、データラインDLは透
明導電極ITO1(d2),MoSiの第1導電膜d1
その下部にはN(+)型半導体層d0,i型半導体層AS
及び絶縁膜GIが形成され、その下部に第1導電層g1
がある。このため、データラインDLがその配線に沿っ
て乗り越えるべき段差は、ゲートラインGLを構成する
導電膜g1のみで、例えば、特開昭62−32651 号に記載
のようにゲートラインGLとデータラインDLの交差領
域にのみに絶縁層及び半導体層を島状に形成した場合に
比べて、データラインDLの配線方向の段差が少ない。
断線確率は段差が増加すると共に高くなるため、本実施
例ではデータラインの断線確率は小さくなる。また、N
(+)型半導体層d0と高融点金属シリサイドである第
1導電膜d1(本実施例ではMoSi)はN(+)半導体
層d0との熱界面反応で形成されたものであるため接着
力が向上し、断線確率はさらに低減する。
【0032】同様な理由により、ゲートラインGLのパ
ターン周縁部とソース電極SD1及びドレイン電極SD
2の交差部においても、断線や短絡に伴う欠陥が低減す
る。 《保護膜PSV1》図1,図2,図4に示すように、T
FT基板TFTSUBの薄膜トランジスタを形成した側
の表面は、画素電極ITO1の中央部、及び後述のよう
にTFT基板の周辺部に設けられたゲート端子部及びド
レイン端子部などを除いて保護膜PSV1で覆われる。
【0033】保護膜PSV1は主に薄膜トランジスタT
FTを湿気等から保護するために形成され、透明性が高
くしかも耐湿性の良い材料を使用する。例えば、保護膜
PSV1はプラズマCVDにより厚さ1μm程度の酸化シリ
コン膜や窒化シリコン膜で形成される。一般には、保護
膜PSV1はプラズマCVD装置などの真空装置で形成
されるが、エポキシ樹脂などの有機系材料を塗布して形
成してもよく、この場合スループットが向上する。
【0034】図11は表示パネルの角部の拡大平面図
(TFT基板TFTSUBと対向基板OPSUBを互い
に重ね合わせた状態を示す)である。同図に示すよう
に、保護膜PSV1は表示パネル中央のマトリクス部
(表示部)ARの全体を囲むように形成され、周辺部では
外部の駆動回路との接続を行う外部接続端子DTM,G
TMの一部あるいは全部を露出するように除去される。
また後述の対向基板OPSUB 表面に形成された共通電極C
OMをTFT基板TFTSUBの外部接続端子接続用の
引出配線INTに銀ペーストAGPを用いて接続する部
分からも保護膜が除去されている。
【0035】《ゲート端子部》図6はTFT基板上のゲ
ートラインGLの終端部付近から外部の駆動回路との接
続部分であるゲート端子GTMまでの部分の平面図、図
7は図6の7−7切断線における断面図である。なお、
同図は図11の左下付近に対応する。
【0036】ゲート端子GTMは、ゲートラインGLを
構成する導電膜g1と透明導電膜からなる第2導電膜d
2との積層膜からなっており、透明導電膜d2が外界に
露出している。ITOからなる透明導電膜は導電膜g1
のCrを外界の雰囲気から保護する。ゲート端子GTM
の透明導電膜は、画素電極やデータラインを構成する透
明導電膜ITO1と同時に形成される。
【0037】図6に示すように、ゲート端子GTM部の
み保護膜PSV1がいわゆるスルーホール状に除去され
ている。また、導電膜g1よりも第2導電膜d2の方が
大きめのパターンになっている。これは薬品,水分等が
侵入し、Crからなる導電膜g1が腐食されることを防
止するためである。本構造では、保護膜PSV1以外で
外界に露出している部分は透明導電膜のみであり、腐食
に対して著しく強く信頼性の高い構造である。
【0038】図10は表示パネル周辺部の概略的な構造
を示す平面図である。TFT基板TFTSUBの周辺部
では各ゲートラインに対応して複数のゲート端子GTM
が並べて配置され、ゲート端子群Tgを構成する。
【0039】TFT基板の製造過程では、図6,図7に
示すゲート端子の左端は、図11に示すように基板の切
断領域CT1(TFT基板形成後切断)を越えて延長さ
れて形成され、配線SHgによって互いに短絡される。
製造時において複数のゲートラインを互いに接続するの
は、後述の配向膜ORI1のラビング時などに発生する
静電気により薄膜トランジスタTFTが破壊されること
を防止するためと、ゲートラインの陽極化成を行う場合
における給電のためである。
【0040】《ドレイン端子DTM》図8はTFT基板
上のデータラインDLの終端部付近から外部の駆動回路
との接続部分であるドレイン端子DTMまでの部分の平
面図であり、図9は図6の9−9切断線における断面図
である。なお、これらの図は図11の右上付近に対応す
る。
【0041】図8においてTSTdは検査端子である。
ここには外部回路は接続されないが、プローブ針等を接
触できるよう配線部より線幅が広げられている。同様
に、ドレイン端子DTM付近も外部回路との接続ができ
るように配線部より線幅が広げられている。
【0042】TFT基板の一方の辺から他方の辺にTF
T基板を横切って延びるデータラインDLの一方の端に
はドレイン端子DTMが形成され、他方の端には検査端
子TSTdが形成される。そしてTFT基板の一方の辺
または他方の辺では、検査端子TSTdと外部接続端子
DTMは千鳥足状に複数個交互に配列されている。図1
1に示すように、検査端子TSTdはTFT基板TFT
SUBの端部に到達することなく終端しているが、ドレ
イン端子DTMはドレイン端子群Td(e)を構成しT
FT基板TFTSUBの切断線CT1を越えてさらに延
長され、上述のゲート端子GTMの場合と同様製造過程
中は薄膜トランジスタの静電破壊防止のためにその全て
が互いに配線SHdによって短絡される。
【0043】ドレイン端子DTMは、上述のゲート端子
GTMの場合と同様の理由でゲートラインGLを構成す
るCrからなる第1導電膜g1と透明導電膜d2の2層
で形成されている。ドレイン端子部では外部回路との接
続を行うために保護膜PSV1が除去され、スルーホー
ル状に加工されている。
【0044】マトリクス部からドレイン端子DTMまで
の引出配線は図9の(C)部にも示されるように、ドレ
イン端子部のd2上に保護膜PSV1がありその上部の
シールパターンSLの途中までPSV1が積層された構
造になっているが、電食しやすいCr層g1を保護膜P
SV1やシールパターンSLでできるだけ保護する狙い
である。
【0045】≪対向基板OPSUB≫次に、対向基板O
PSUBの構成を説明する。
【0046】図1に示すように、下部透明ガラス基板S
UB1と同様に上部透明ガラス基板SUB2の両面には
ディップ処理等により酸化シリコン膜SIOが設けられ
る。液晶層LC側の酸化シリコン膜SIO膜の上には、
遮光膜BM,赤(R),緑(G),青(B)のカラーフ
ィルタFIL,保護膜PSV2,共通透明画素電極IT
O2(COM)及び上部配向膜ORI2が順次積層して
設けられる。
【0047】《遮光膜BM》バックライト光がi型半導
体層ASに照射されないよう、対向基板OPSUBには
遮光膜BMが設けられている。遮光膜BMは光に対する
遮光性が高いたとえばアルニウム膜やクロム膜等で形成
され、本実施例ではクロム膜をスパッタリングで130
0Å程度の厚さに形成している。
【0048】従って、薄膜トランジスタTFTのi型半
導体層ASのうち少なくともソース電極SD1とドレイ
ン電極SD2間のいわゆるチャネル領域には、対向基板
OPSUBに形成された遮光膜BMおよびTFT基板T
FTSUBに形成された薄膜トランジスタより大きめの
ゲートラインGLによって遮光され、表示パネル外部の
外来光やバックライト光は照射されない。
【0049】遮光膜BMは各画素の周囲に格子状に形成
され(いわゆるブラックマトリクス)、この格子によって
1画素の有効表示領域が仕切られている。従って、各画
素の輪郭が遮光膜BMによってはっきりとし、コントラ
ストが向上する。つまり、遮光膜BMはi型半導体層A
Sに対する遮光とブラックマトリクスとしての二つの機
能をもつ。
【0050】遮光膜BMは表示パネルの周辺部にも額縁
状に形成され、そのパターンは画素領域のパターンと連
続して形成される。周辺部の遮光膜BMはパソコン等の
実装機に起因する反射光等の漏れ光がマトリクス部に入
り込むのを防いでいる。
【0051】《カラーフィルタFIL》カラーフィルタ
FILは各画素の位置に赤,緑,青の繰返しでストライ
プ状に形成される。カラーフィルタFILは対向するT
FT基板TFTSUB上の透明画素電極の全てを覆うよ
う透明画素電極より大きめに形成される。一方、遮光膜
BMはカラーフィルタFIL及び透明画素電極の周辺部
分と重なるよう透明画素電極の周縁部より内側に形成さ
れている。
【0052】カラーフィルタFILは次のように形成す
ることができる。まず上部透明ガラス基板SUB2の表
面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成する。この後、
染色基材を赤色染料で染め、固着処理を施し、赤色フィ
ルタFIL(R)を形成する。つぎに、同様な工程を施
すことによって、緑色フィルタFIL(G),青色フィ
ルタFIL(B)を順次形成する。
【0053】《保護膜PSV2》保護膜PSV2はカラ
ーフィルタFILの染料が液晶LCにしみだすことを防
止するために設けられる。保護膜PSV2は、たとえば
アクリル樹脂,エポキシ樹脂等の透明樹脂材料で形成さ
れる。
【0054】《共通透明画素電極ITO2》共通透明電
極ITO2は、液晶層LCに電圧を印加するための一方
の電極(他方の電極はTFT基板上の透明画素電極)
で、対向基板の表示領域全体に一様に形成される。液晶
層の光学的状態は共通透明電極と透明画素電極間の電圧
(電界)によって制御される。共通透明画素電極ITO2
にはコモン電圧Vcom が印加されるよう構成される。本
実施例では、コモン電圧Vcom はデータラインDLに印
加される最小レベルの駆動電圧Vdminと最大レベルの駆
動電圧Vdmaxとの中間直流電位に設定されるが、映像信
号駆動回路に使用される集積回路の電源電圧を約半分に
低減したい場合、交流電圧が印加される。なお、図11
には表示パネルの角部における共通透明画素電極ITO
2の平面形状が示されている。
【0055】《TFT基板TFTSUBの製造方法》次
に、上述した液晶表示装置のTFT基板TFTSUBの
製造方法を図12〜図16を用いて説明する。図12〜
図16はそれぞれ各製造工程に対応し、図12から順に
図16まで進行する。これらの図において、中央に各工
程を構成するサブ工程の流れを示し、その左側には各工
程での画素部の断面形状(図1に対応)、右側にはゲー
ト端子部付近の断面形状(図7に対応)を示す。また、
図17にはこのような製造工程を経て製造されたTFT
基板の薄膜トランジスタと画素電極の接続部付近(図1
の3−3切断線の一部)の断面形状を示す。図12,図
14,図15,図16の工程はそれぞれ写真(ホト)処
理工程に対応している。ここで、写真(ホト)処理工程
とは本発明ではホトレジストの塗布からマスクを使用し
た選択露光を経てそれを現像するまでの一連の作業を示
すものとする。これらの図から明らかなように、本発明
ではTFT基板を4回のホト処理工程を経て製造するこ
とができる。以下、各工程を順を追って説明する。
【0056】両面に酸化シリコン膜SIOを設けた透明
ガラス基板SUB1を準備し、その一方面上全面にCr
膜を例えばスパッタリングにより形成する。このCr膜
上にホト処理(第1ホト)によって所定パターンのマス
クを形成した後、Cr膜を選択的にエッチングし、所定
パターンの導電膜g1を形成する(図12)。
【0057】次に、透明ガラス基板SUB1の一方面上
に設けた導電膜g1上に、例えばプラズマCVD装置に
よって窒化Si膜,i型非晶質Si膜,N(+)型の非
晶質Si膜を順次形成する(図13)。
【0058】ホト処理(第2ホト)によってマスクを形
成した後、SF6ガスを用い、N(+)型非晶質Si膜
(N(+)型半導体層d0),i型非晶質Si膜(i型
半導体層AS),窒化Si膜(絶縁膜GI)の3層を連
続して薄膜トランジスタ領域,データライン領域および
ゲート端子,ドレイン端子領域にのみ残して他をエッチ
ング除去する。次に、その上にMo膜を例えばスパッタ
リングにより形成する。その後、例えば窒素雰囲気中で
熱処理し、上記N(+)型半導体層d0及びi型半導体
層ASの側面に熱反応で形成したMoSi層(第1導電
膜d1)を形成する。引き続き、エッチングにより反応
していないMo膜を選択的に除去する。この際、特にホ
ト処理によるマスクを形成する必要はない。上記熱処理
は必ずしも必要はなく、基板を加熱した状態でMo膜を
スパッタすることによっても良好なMoSi層が形成さ
れる(図14)。
【0059】第1導電膜d1を形成する際、Mo膜の他
に高融点金属(Ti,Ta,W)膜を用いても良い。な
お、第1導電膜d1形成時にはすでに下層のゲートライ
ンGLが表面に露出しているので、第1導電膜にはゲー
トラインを構成する材料と異なる材料を用いる。
【0060】第1導電膜d1であるMoSiはN(+)
型非晶質Si,i型非晶質Siとの反応で形成されるシ
リサイド層であるため、ホトレジストパターンを用いて
加工する必要はなく、ホト工程を削減できる効果があ
る。
【0061】上記のようにN(+)型非晶質Si膜d
0,i型非晶質Si膜AS,窒化Si膜GIの3層のC
VD膜をフッ素(F)を主成分とするガスSF6 で連続
的にエッチングすることが本実施例の製造方法の特徴で
ある。SF6 ガスに対するエッチング速度の比はi型S
i層ASを1とすると、N(+)型非晶質Si膜d0が
約4,窒化Si膜GIが約8で、N(+)型非晶質Si
膜,i型非晶質Si膜,窒化Si膜の順に大きい。従っ
て、N(+)型非晶質Si膜のエッチングが完了し、i
型非晶質Si膜がエッチングされ始めると上部のN
(+)型非晶質Si膜がサイドエッチされ、結果的にi
型非晶質Si膜の端部が約70〜75度の角度でテーパ
(傾斜)状に加工される。また、i型非晶質Si膜がエ
ッチングが完了し、次に窒化Si膜がエッチングされ始
めると上部のN(+)型非晶質Si膜,i型非晶質Si
膜の順にサイドエッチされ、結果的に図17に示すよう
にi型非晶質Si膜ASの端部が約50度,窒化Si膜
GIの端部が20度の角度でテーパ加工される。このよ
うなテーパ形状により、後の工程でその上部にソース電
極SD1を形成した場合、テーパがなく段差がある場合
に比べて断線の確率が著しく低減される。N(+)型非
晶質Si膜d0はテーパ角度は90度に近いが膜厚が3
00Åと薄く、またMoSi層が形成される際にその角
部がまるくなるためにこの段差での断線の確率は非常に
小さい。従って、N(+)型非晶質Si膜,i型非晶質
Si膜,窒化Si膜の平面パターンは厳密には同一では
なく、断面が順テーパ形状となるためにN(+)型非晶
質Si膜のパターンが最も小さく、続いてi型非晶質S
i膜,窒化Si膜の順に大きなパターンとなる。
【0062】以上のように、下層側より窒化Si膜G
I,i型非晶質Si層AS,N(+)型非晶質Si膜d
0,第1導電膜d1の4層積層構造とすることにより、
断線防止に対して効果的なテーパ形状を形成することが
できる。例えば、N(+)型非晶質Si膜d0が無い場
合には、i型非晶質Si層ASのテーパ角は90度と大
きくなってしまう。
【0063】MoSi形成後、ITO膜からなる第2導
電膜d2を例えばスパッタリングにより設ける。ホト処
理(第3ホト)によってマスク形成後、第2導電膜d2
を選択的にエッチングし、透明導電膜ITO1,ソース
電極SD1,ドレイン電極SD2,データラインDL,
ゲート端子GTM部およびドレイン端子DTM部などに
ITOパターンを残す。次に、パターニングされた透明
導電膜d2をマスクとしてN(+)型非晶質Si膜をエ
ッチングすることにより、ソース電極とドレイン電極と
の間のMoSiよりなる第1導電膜d1及びN(+)型
非晶質Si膜d0を選択的に除去する(図15)。
【0064】以上のように、第2導電膜d2をパターニ
ングした後、同じホトレジストマスクを用いて、あるい
は第2導電膜d2をマスクとして、第1導電膜d1及び
N(+)型非晶質Si層d0が除去される。つまり、i
型非晶質Si層AS上に残っていたN(+)型非晶質S
i層d0及び第1導電膜d1は第2導電膜d2のパター
ン以外の部分がセルファラインで除去される。このと
き、N(+)型非晶質Si層d0はその厚さ分はすべて
除去されるようにエッチングされるので、i型非晶質S
i層ASも若干その表面部分がエッチングされるが、そ
の深さはエッチング時間で制御できる。
【0065】なお、透明導電膜ITOはガラス基板上よ
りも半導体膜上に形成した方が電気抵抗が低く、またウ
ェットエッチングが容易な大きな結晶粒ができるため、
データラインの低抵抗化と同時にエッチング残渣の低減
(点欠陥低減)が可能である。
【0066】また、図1に示すようにゲートラインGL
とソース電極SD1およびドレイン電極SD2が交差す
る領域ではi型半導体層ASの輪郭線とソース電極SD
1およびドレイン電極SD2の輪郭線間の距離を大きく
しているため残渣低減の効果がさらに大きく、ゲートラ
インGLとデータラインDLのショートによる線欠陥を
大きく低減できる効果がある。
【0067】次に、例えばプラズマCVD装置によって
窒化Si膜を設ける。ホト処理(第4ホト)によってマ
スク形成後、窒化Si膜をエッチングし、画素電極の中
央部,ゲート端子部およびドレイン端子部などの領域以
外の領域に保護膜PSV1を形成する。保護膜としては
CVDで形成したSiN膜のみならず絶縁性の有機材料
も使用可能である(図16)。
【0068】本実施例の製造方法では、上述のようにデ
ータラインDLは、例えばCVD法によってN(+)型
半導体層d0,i型半導体層ASおよび絶縁膜GIを連
続して形成後、同一のホトレジストパターンで加工して
いる。また、d1のシリサイドはホト工程を用いず界面
反応で形成している。
【0069】これに対し、例えば、N(+)型半導体層
d0とi型半導体層ASの積層膜および絶縁膜GIを別
々のホト処理工程で加工し、データラインDL断線不良
を分類した結果、ゲートラインGLとの交差部の段差に
よる断線が10%,N(+)型半導体層d0とi型半導
体層ASの積層膜加工時のレジスト残りによるものが3
0%,絶縁膜GI加工時のレジスト残りによるものが4
0%であり、他の20%がデータラインDLのレジスト
欠損に起因するものであった。N(+)型半導体層d
0,i型半導体層AS加工時の不良より絶縁膜GI加工
時の不良が多いのは、絶縁膜GIの加工の方が後の工程
であるため、前の工程からの異物等が累積するためであ
る。
【0070】本実施例のように、N(+)型半導体層d
0,i型半導体層ASおよびゲート絶縁膜GIを同一の
ホトエッチング工程で加工した場合、前の工程からの異
物等の累積がないため、不良率を大幅に低減できる効果
がある。
【0071】(実施例2)本発明の第2の実施例を図1
8によって説明する。図18は隣り合う2本のデータラ
インDL及びこれらに挾まれた領域の断面図であり、実
施例1における図4に対応する。
【0072】本実施例が実施例1と相違する点は、デー
タラインDLの下部にCrからなる導電膜g1を設け
ず、データラインDLは、ガラス基板SUB1表面に形
成された酸化シリコンSIO上に直接Si34からなる
絶縁膜GI及びi型半導体層ASをほぼ同一パターンで
形成し、さらにその上にN(+)型半導体層d0,金属
シリサイド(本実施例ではMoSi)からなる第1導電
膜d1及び透明導電膜ITO1からなる第2導電膜d2
をほぼ同一パターンで順次積層した構造となっているこ
とである。第1導電膜d1は熱処理を行ってN(+)型
半導体層d0上に形成された金属シリサイドであり、厚
さは50Å程度以下と薄く透過率は非常に高い。
【0073】本発明の液晶表示装置では、図18に示す
ように、対向基板OPSUB側よりバックライト光が入
射され、これが液晶層LCで制御され、TFT基板TFTS
UB上の透明画素電極及びガラス基板SUB1などを透過
し、TFT基板側にいる観察者に達する。観察者は各画
素での透過光の強弱を画像として観察する。
【0074】本発明の表示装置が例えば室内に設置され
た場合、図18に示すように、室内に存在する光はTF
T基板TFTSUB側から表示装置に入射(外部入射
光)する。この外部入射光が表示パネル内で反射され、
表示光に混じってこの反射光が観察者に達すると、コン
トラストなどを低下させ表示画質の低下を招く場合があ
る。
【0075】TFT基板の透明画素電極が形成された領
域では、外部入射光が表示装置の各部で観察者の側に反
射される光よりもバックライトの透過光の方が強いた
め、この反射光は観察者には認識されにくい。
【0076】一方、透明画素電極以外の領域、例えばデ
ータラインDLの部分で外部入射光の反射光が強い場
合、画像のコントラストが低下したり、外部入射光の光
源が画面上に映るなど画質を低下させるという問題が生
じる。このような画質の低下は、特に画面が黒表示の時
に顕著になる。本実施例では、この外部入射光の反射光
の低減に有効なデータライン構造になっている。以下こ
れについて詳しく述べる。
【0077】データラインの部分での反射光の低減は、
主として本実施例の液晶表示装置において、(1)デー
タラインに光の反射体である金属を使用していない、
(2)データラインは半導体層(i型半導体層AS,N
(+)型半導体層d0)と透明導電材料からなる第2導
電層d2を含む、という構造上の特徴から生じるもので
ある。
【0078】観察者の側から表示パネルに入射した外部
入射光は、まず絶縁膜GIで約5%吸収される。引き続
き、絶縁膜を透過した光はi型半導体層AS及びN
(+)型半導体層d0で30〜40%吸収される。さら
にこの光は、金属シリサイドからなる第1導電層d1及
び透明導電材料からなる第2導電層d2を透過し、保護
膜PSV1及び対向基板OPSUB上の保護膜PSV2
で約10%吸収される。さらにCrからなるブラックマ
トリクスBMに入射した光は約70%反射され、再びP
SV1及びPSV2で10%,半導体層d0とASで約
30%、さらにゲート絶縁膜GIで約5%吸収される。
i型半導体層AS及びN(+)型半導体層d0の可視光
に対する反射率はCrやAlなどの金属に比べて十分小
さい。以上の結果として表示パネルへの外部入射光の約
75%以上の光は表示パネル内で吸収(吸収率75%以
上)され、観察者の側に反射される光は約25%以下で
ある。
【0079】一方、データラインDLの下層(ガラス基
板側)に、スパッタ法などで形成された金属(例えば、
Cr,Mo,Al,Ti,Ta,TaN)を用いると、
データライン部の反射率は70%以上となる。
【0080】以上のように、本実施例では上記(1),
(2)の構成により、データライン部の反射率を大幅に
低減でき、その結果コントラストが向上したり、画面に
外部の物体や光源の像が写らず、良好な画質が得られる
効果がある。
【0081】なお、データラインDLには映像信号電圧
が印加されるため、データラインと対向基板OPSUB
上に形成された対向電極ITO2との間に電界が生じ、
この部分に存在する液晶層の光透過率を意図せず変化さ
せるが、対向基板上のデータラインDLとの対向部には
バックライト光を遮光するためのブラックマトリクスB
Mが形成されているため、この意図しない液晶層の透過
率変化は観察者には影響を与えない。
【0082】(実施例3)本発明の第3の実施例を図1
9,図20を用いて説明する。図19は隣り合う2本の
データラインDL及びこれらに挾まれた透明画素電極の
部分の断面図であり、実施例1の図4に対応する。ま
た、図20は本実施例の液晶表示装置の製造工程のうち
の一工程を示す図であり、薄膜トランジスタTFT部お
よびゲート端子GTM部の断面図である。同図は実施例
1の図14に対応する。
【0083】実施例1ではMoSi膜からなる第1導電
層d1をN(+)型半導体層d0の上部,側面及びi型
半導体層ASの側面に形成する(図4,図14)のに対
し、本実施例では第1導電層d1はN(+)型半導体層
d0の上部のみに形成され、i型半導体層ASの側面に
形成されない。
【0084】本実施例では、まず実施例1と同様にCV
D法でSi34からなるゲート絶縁膜GI,i型半導体
層AS及びN(+)型半導体層d0を連続形成した後、
直ちにモリブデン(Mo)膜をスパッタリングで形成す
る。引き続き窒素雰囲気中で熱処理して、上記N(+)
型半導体層とMo膜を熱反応させ、第1導電層d1であ
るMoSi層を形成する。引き続き、未反応のMo膜を
選択的に除去する。上記熱処理は実施例1で述べたよう
に、省略可能であり、Mo膜のスパッタリング時に基板
を加熱することにより同等の性能を有する第1導電層d
1となるMoSi膜を形成できる。
【0085】次に、第2のホトレジストパターンでMo
Siからなる第1導電層d1,N(+)型半導体層d
0,i型半導体層ASおよび絶縁膜GIを所定のパター
ンに加工する。上記4層膜は一括エッチングで加工され
る。もちろん、第1導電層d1,N(+)型半導体層d
0およびi型半導体ASを同じエッチング材料でエッチ
ングし、引き続き、別のエッチング材料によってSi3
4からなる絶縁膜GIを連続的に加工しても良い。
【0086】本実施例の製造方法では、MoSi膜形成
後の未反応のMo膜をエッチング除去する工程は、下層
部のi型半導体層AS及び絶縁膜GIの加工工程の前に
ある。一方、実施例1ではこの未反応のMoの除去はi
型半導体層AS及び絶縁膜GIの加工後(この時、ゲー
トラインGLの一部が露出する)に行われた。従って、
ゲートラインGLを構成する導電膜g1は上記Moのエ
ッチング材料で溶解されない材料(実施例1ではCr)
から選択される必要がある。ところが、本実施例では未
反応Moの混酸除去時にはゲートラインGLはMoのエ
ッチング材料に原理的にエッチングされないi型半導体
層AS及びSi34からなる絶縁膜GIによって被覆さ
れているため、ゲートラインGLを第1導電層d1のシ
リサイドを形成する金属と同じ材料で形成することがで
きる。Moの抵抗率はCrのそれの約半分と小さいた
め、ゲートラインGLをMoで形成するとその配線抵抗
を半減でき、さらに大画面の液晶表示装置においても良
好な画像表示が可能となる。
【0087】ところで、発明者らは液晶表示装置の不良
の原因となる点欠陥の原因の分類を行った。その結果、
ホトレジストが塗布される表面が金属の場合、ホト工程
終了後のレジスト残渣が少ないため点欠陥が少なく、ホ
トレジスト塗布面が半導体の場合は点欠陥が多くなるこ
とがわかった。これは、一般に金属表面は半導体表面に
比べてより疎水性であり、レジスト除去などのための水
洗浄工程で残渣が除去されやすいためであると考えられ
る。
【0088】しかるに、本実施例ではN(+)型半導体
層d0を加工する前に金属と同等に半導体よりも疎水性
であるMoSi層d1を形成し、その上にホトレジスト
を塗布して加工するため上記の理由により点欠陥が少な
くなる効果がある。
【0089】(実施例4)本発明の第4の実施例を図2
1〜図24を用いて説明する。図21は本実施例の液晶
表示装置におけるTFT基板の1画素の平面図、図22
は図21の22−22の切断線に沿った断面図、図23
は図21の23−23切断線に沿った断面図、図24は
図21の24−24切断線の断面図である。なお、以下
では、実施例1〜3で示したものと同じものは、その繰
返しの説明を省略する。
【0090】図22は薄膜トランジスタTFT部分の断
面図である。ソース電極SD1,ドレイン電極SD2の
それぞれは、N(+)型半導体層d0に接触する第1導
電膜d1とその上に形成された第2導電膜d2から構成
されている。
【0091】第1導電膜d1には例えばスパッタで形成
したモリブデン(Mo)膜が用いられる。Mo膜はN
(+)型半導体層d0との密着性を良好にする目的で使
用される。第1導電膜d1として、Mo膜の他に高融点
金属(Ti,Ta,W)膜,高融点金属シリサイド(M
oSi2,TiSi2,TaSi2,WSi2)膜を用いて
も良い。
【0092】本実施例ではゲートラインGLと第1導電
膜d1を互いに異なった材料で形成することが望まし
い。これは、第1導電膜d1の加工時にゲートラインG
Lも同時にエッチングされる場合があるためである。ま
た、ゲートラインGLと第1導電膜d1の材料が異なっ
ている場合でも、第1導電層d1をエッチング加工する
際、第1導電層のエッチング材料でゲートラインGLが
エッチングされるなど影響を受けないことが必要であ
る。
【0093】本実施例では、この第1導電膜d1は前記
N(+)型非晶質シリコン半導体層d0,i型半導体層
AS及びゲート絶縁膜GIと同じホトレジストパターン
を用いて加工されるので、i型半導体層AS,絶縁膜G
Iあるいはドレイン電極SD2と3回のホトレジストパ
ターンで加工される製造方法に比べてホト工程を2回も
削減できる。
【0094】ソース電極SD1,ドレイン電極SD2及
びデータラインDLは、その上層部が第1の導電膜d1
と透明導電膜からなる第2の導電膜d2の積層膜で形成
され、下層部にはN(+)型非晶質シリコン半導体層d
0を設けた構造となっている。
【0095】第1導電膜d1と第2導電膜d2を同じレ
ジストパターンによってパターニングした後、同じレジ
ストあるいはレジストを除去した後の第1導電膜d1,
第2導電膜d2をマスクとして、N(+)型半導体層d
0が除去される。つまり、i型半導体層AS上に残って
いたN(+)型半導体層d0は、第1導電膜d1,第2
導電膜d2のパターン以外の部分がセルファラインで除
去される。このとき、N(+)型半導体層d0はその厚
さ分はすべて除去されるようにエッチングされるので、
i型半導体層ASも若干その表面部分がエッチングされ
るが、その深さはエッチング時間で制御すればよい。
【0096】映像信号線DLでは、ソース電極SD1,
ドレイン電極SD2を構成する第1導電膜d1及び第2
導電膜d2と同層の第1導電膜d1(MoSi),第2
導電膜d2(透明導電膜)とN(+)型半導体層d0及
びi型半導体層ASが導体としての機能を有する。下層
部の絶縁膜GIもこの上層の積層膜(i型半導体層A
S)とほぼ同じパターンとなる。
【0097】上記実施例と同様、本実施例においても透
明導電膜からなる第2導電膜d2は画素電極のみなら
ず、ソース電極SD1,ドレイン電極SD2及びデータ
ラインDLの配線材料としても使用される。図22,図
23に示すように、本実施例の構造上の特徴の一つは、
第2導電膜d2が第1導電膜d1上部のみならずその側
面をも被覆し、ソース電極SD1およびドレイン電極S
D2の一部では少なくともd1の側面を被覆しておら
ず、ほぼ第1導電膜d1と第2導電膜d2が同じパター
ンになっている点にある。これによりTFTのチャネル
長(動作電流を制御するパラメータ)を精度良く制御で
きる。さらに、データラインDLの幅を狭く設定できる
ため、表示装置の開口率を大きくでき、画面を明るくで
きる。もちろんデータラインDLにおいて第1導電膜d
1と第2導電膜d2をほぼ同じパターンとしても、画素
が大きい大画面液晶表示装置では問題が少ない。上記特
徴は同一ホトレジストパターンで第1導電膜d1,N
(+)型半導体層d0,i型半導体層AS,ゲート絶縁
膜GIを加工することと、図22に示すようにゲート電
極GLがゲート絶縁膜GIの加工後にGIが完全にGL
を被覆していないため線欠陥を防止するため、ゲートラ
インGLと交差する位置に存在するドレイン電極SD2
とi型半導体層AS及び絶縁膜GIの平面構造上の距離
を大きくするために必要である。この特徴は、逆にホト
工程を大幅に低減し、歩留まりを大きくするために有効
な本発明の重要な特徴の一つである。
【0098】本実施例の構造上の他の特徴を図21,図
23及び図24を用いて説明する。図21に示すよう
に、i型半導体層AS及び絶縁膜GIはデータラインD
L,ドレイン電極SD2及びソース電極SD1の下層部
に形成され、特にドレイン電極SD2,ソース電極SD
1及びデータラインDLに対し、一つの島状に形成さ
れ、特に、データラインに対しては、隣り合うゲートラ
インGLをつなぐようにデータラインに沿って形成され
ている。このi型半導体層AS及び絶縁膜GIはデータ
ラインDLのその幅を切断するようには形成されていな
い。しかし、このi型半導体層AS及び絶縁膜GIのパ
ターンの輪郭線は図21に示すようにゲートラインGL
を横切るように形成されている。
【0099】この構造の特徴がどのような効果を得るか
についてさらに詳細に説明する。図23は隣り合うデー
タラインDL間の断面図であるが、データラインDLの
d2の下部には第1導電層d1,N(+)型半導体層d
0,i型半導体層AS及び絶縁膜GIがあり、端部では
透明電極ITO1(d2)がAS上にある。また、透明
電極ITO1(d2)はガラス基板SUB1上よりもi
半導体層AS上での方が抵抗が低く、ウェットエッチン
グが容易な大きな結晶粒ができ、そのためにデータライ
ンの低抵抗化とエッチング残渣の低減(点欠陥低減)が
可能である。また、図1に示すようにゲートラインGL
とソース電極SD1およびドレイン電極SD2が交差す
る領域ではASの輪郭線とSD1およびSD2の輪郭線
間の距離が大きく残渣低減の効果がさらに大きく、GL
とDLのショートによる線欠陥を大きく低減できる特徴
がある。
【0100】図24の断面構造に見るように、データラ
インDLは透明電極ITO1(d2),Crの第1導電膜
d1、その下部にはN(+)型半導体層d0,i型半導
体層AS及び絶縁膜GIが形成されている。このため、
段差として、ゲートラインGLのみで、例えば、ゲート
ラインGLとデータラインDLの交差部分のみにi型半
導体層ASを島状に形成した場合に比べて、データライ
ンDLの乗り越えるべき段差数が少なく、データライン
の断線確立は小さくなる。また、N(+)型半導体層d
0と高融点金属であるd1(本実施例ではCr)とはシ
リサイド金属を形成し、接着力が向上し、断線確率はさ
らに低減する。
【0101】また、本実施例では実施例2と同様データ
ラインDLは下層にCr膜がなく、半導体層(i型半導
体層AS,N(+)型半導体層d0)と透明導電材料か
らなる第2導電層d2を含む構造であるため、データラ
イン部の反射率を大幅に低減でき、その結果コントラス
トが向上したり、画面に外部の物体や光源の像が写ら
ず、良好な画質が得られる効果がある。
【0102】次に、上述した液晶表示装置のTFT基板
TFTSUBの製造方法を図25〜図27を用いて説明
する。同図において、中央に各工程を構成するサブ工程
の流れを示し、その左側には各工程での画素部の断面形
状(図22に対応)、右側にはゲート端子部GTM付近
の断面形状を示す。各写真(ホト)処理に対応して区分
けしたもので、各工程のいずれの断面図もホト処理後の
加工が終わりホトレジストを除去した段階を示してい
る。なお、ゲートラインGLの形成工程(図12)及び保
護膜PSV1の形成工程(図16)は、実施例1と同じ
でありここでは省略する。
【0103】Cr膜を加工してゲートラインGLを形成
(図12)した後、例えばプラズマCVD装置で窒化S
i膜を形成した後、同装置でi型非晶質Si膜を形成
し、さらにN(+)型非晶質Si膜を形成する。これら
の成膜は同一装置で反応室を変え連続して行う。引き続
きMoからなる第1導電膜d1を例えばスパッタリング
により形成する(図25)。
【0104】ホト処理(第2ホト)によってマスク形成
後、混酸液でエッチングする。その際後述のSiのドラ
イエッチングにより断面が順テーパ加工されるために、
Mo膜をレジスト端部から横方向にサイドエッチングす
る。
【0105】引き続き、N(+)型非晶質Si膜d0,
i型非晶質Si膜ASをエッチングする。さらに、窒化
Si膜GIをエッチングする。もちろん、N(+)型非
晶質Si膜,i型非晶質Si膜及び窒化Si膜を連続し
てエッチングしても良い。
【0106】この時点で、Mo膜d1はレジストの平面
パターンの端部より約3μmサイドエッチされ、i型非
晶質Si膜ASは1.5μm 程度サイドエッチされ端部
が順テーパ状に加工される。このようにMo膜あるいは
3層の積層膜(GI,AS,d0)を連続的にエッチン
グすることが本実施例の製造工程の特徴である(図2
6)。
【0107】次に、ITOからなる第2導電膜d2をス
パッタリングにより設ける。ホト処理(第3ホト)によ
ってマスク形成後、第2導電膜d2を選択的にエッチン
グする。続けて、第2導電膜d2をマスクとしてMo膜
をエッチングする。
【0108】次に、N(+)型非晶質Si膜d0をエッ
チングすることにより、ソースとドレイン間のN(+)
型半導体層d0を選択的に除去する。同じ工程で、ゲー
ト端子GTM,ドレイン端子DTMの最上層及び透明画
素電極及びデータラインDLを形成する(図27)。
【0109】以後の工程は実施例1と同じである。
【0110】
【発明の効果】本発明により歩留まりが高く、製造コス
トが小さい液晶表示装置およびその製造方法を提供する
ことがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における液晶表示パネルの薄
膜トランジスタ付近の(図2の1−1切断線に沿った)
断面図。
【図2】実施例1におけるTFT基板の1画素とその周
辺部の各層の平面パターン図。
【図3】図2の3−3切断線における断面図。
【図4】図2の4−4切断線における断面図。
【図5】図2の5−5切断線における断面図。
【図6】ゲート端子GTMとゲート配線GLの接続部近
辺を示す平面図である。
【図7】ゲート端子GTMとゲート配線GLの接続部近
辺を示す断面図である。
【図8】ドレイン端子DTMと映像信号線DLとの接続
部付近を示す平面図である。
【図9】ドレイン端子DTMと映像信号線DLとの接続
部付近を示す断面図である。
【図10】表示パネルのマトリクス周辺部の構成を説明
するための平面図である。
【図11】上下基板の電気的接続部を含む表示パネル角
部の拡大平面図である。
【図12】実施例1におけるTFT基板製造時のサブ工
程及びそのサブ工程終了後の画素部とゲート端子部の断
面図。
【図13】実施例1におけるTFT基板製造時のサブ工
程及びそのサブ工程終了後の画素部とゲート端子部の断
面図。
【図14】実施例1におけるTFT基板製造時のサブ工
程及びそのサブ工程終了後の画素部とゲート端子部の断
面図。
【図15】実施例1におけるTFT基板製造時のサブ工
程及びそのサブ工程終了後の画素部とゲート端子部の断
面図。
【図16】実施例1におけるTFT基板製造時のサブ工
程及びそのサブ工程終了後の画素部とゲート端子部の断
面図。
【図17】図12〜図16の製造工程を経て製造された
TFT基板における薄膜トランジスタと画素電極の接続
部付近の断面図。
【図18】実施例2におけるTFT基板の隣り合う映像
信号線とその間の画素電極部の断面図。
【図19】実施例3におけるTFT基板の隣り合う映像
信号線とその間の画素電極部の断面図。
【図20】実施例3におけるTFT基板製造時のサブ工
程及びそのサブ工程終了後の画素部とゲート端子部の断
面図。
【図21】実施例4におけるTFT基板の1画素とその
周辺部の各層の平面パターン図。
【図22】図21の22−22切断線における断面図。
【図23】図21の23−23切断線における断面図。
【図24】図21の24−24切断線における断面図。
【図25】実施例4におけるTFT基板製造時のサブ工
程及びそのサブ工程終了後の画素部とゲート端子部の断
面図。
【図26】実施例4におけるTFT基板製造時のサブ工
程及びそのサブ工程終了後の画素部とゲート端子部の断
面図。
【図27】実施例4におけるTFT基板製造時のサブ工
程及びそのサブ工程終了後の画素部とゲート端子部の断
面図。
【符号の説明】
SUB…透明ガラス基板、TFTSUB…TFT基板、
OPSUB…対向基板、LC…液晶、GL…走査信号線
(ゲートライン)、DL…映像信号線(データライ
ン)、TFT…薄膜トランジスタ、g…導電膜、GI…
ゲート絶縁膜、AS…i型半導体層、d0…N(+)型
半導体層、d1…第1導電膜、d2…第2導電膜、SD
1…ソース電極、SD2…ドレイン電極、PSV…保護
膜、BM…遮光膜、ITO1…透明導電膜、GTM……
ゲート端子、DTM……ドレイン端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿武 恒一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 作田 弘樹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の表面上に、一方向に延びる複数の走
    査信号線と、走査信号線と交差する方向に延び走査信号
    線と絶縁された複数の映像信号線,隣接する走査信号線
    と隣接する映像信号線とで包囲された領域に両信号線か
    ら離れて配置された画素電極,走査信号線と映像信号線
    の各交差点付近に配置されゲート電極が走査信号線に、
    ドレイン電極が映像信号線に、ソース電極が画素電極に
    それぞれ接続された薄膜トランジスタを形成した一方の
    基板と、一方の基板の一方の表面との対向面に共通電極
    を形成した他方の基板と、一方の基板と他方の基板との
    間に挾持された液晶層とを具備する液晶表示装置におい
    て、 前記映像信号線が透明導電膜で形成されると共に前記薄
    膜トランジスタまで延びて前記ドレイン電極を構成し、
    前記画素電極が透明導電膜で形成されると共に前記薄膜
    トランジスタまで延びて前記ソース電極を構成している
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記映像
    信号線は前記透明導電膜の下層に半導体層及び絶縁層を
    有すると共に、前記半導体層,絶縁層は薄膜トランジス
    タまで延びてそれぞれ能動層,ゲート絶縁膜を構成して
    いることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】一方の表面に走査信号線と、前記走査信号
    線に交差するように映像信号線とを形成し、前記走査信
    号線と映像信号線の交差点付近にゲート電極が前記走査
    信号線に、ドレイン電極が前記映像信号線に、ソース電
    極が画素電極にそれぞれ接続された薄膜トランジスタを
    形成した一方の基板と、前記一方の基板の一方の表面と
    の対向面に共通電極を形成した他方の基板と、前記一方
    の基板と他方の基板との間に液晶を挾持してなる液晶表
    示装置において、 前記映像信号線の少なくとも一部は半導体層と透明導電
    層を含むことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第2項において、前記映像
    信号線を構成する半導体層及び透明導電層は前記薄膜ト
    ランジスタ領域から延在されてなることを特徴とする液
    晶表示装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第2項において、前記画素
    電極は透明導電膜で形成され、前記映像信号線を構成す
    る透明導電層は前記画素電極と同層に形成されることを
    特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第2項において、前記映像
    信号線はさらに絶縁層を含むことを特徴とする液晶表示
    装置。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第2項において、前記薄膜
    トランジスタは逆スタガ構造であることを特徴とする液
    晶表示装置。
  8. 【請求項8】一方の表面に走査信号線と、前記走査信号
    線に交差するように映像信号線とを形成し、前記走査信
    号線と映像信号線の交差点付近にゲート電極が前記走査
    信号線に、ドレイン電極が前記映像信号線に、ソース電
    極が画素電極にそれぞれ接続された薄膜トランジスタを
    形成した一方の基板と、前記一方の基板の一方の表面と
    の対向面に共通電極を形成した他方の基板と、前記一方
    の基板と他方の基板との間に液晶を挾持してなる液晶表
    示装置において、 前記画素電極を構成する透明導電膜は前記ソース電極ま
    で延在されてなり、前記映像信号線は前記画素電極と同
    層の透明導電膜を有し、前記映像信号線を構成する透明
    導電膜は前記ドレイン電極まで延在されてなることを特
    徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第8項において、前記ソー
    ス電極及びドレイン電極は不純物を含有した半導体層/
    シリサイド層/透明導電層の積層膜からなることを特徴
    とする液晶表示装置。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第8項において、前記ソ
    ース電極と画素電極は、前記薄膜トランジスタのゲート
    絶縁膜及び能動層を構成する半導体層の端面に沿って接
    続され、前記能動層を構成する半導体層端面の傾斜角よ
    り前記ゲート絶縁膜端面の傾斜角のほうが小さいことを
    特徴とする液晶表示装置。
  11. 【請求項11】透明基板上に、一方向に延びる複数の走
    査信号線,走査信号線と交差する方向に延び走査信号線
    と絶縁された複数の映像信号線,隣接する走査信号線と
    隣接する映像信号線によって包囲された各領域に両信号
    線から離れて配置された画素電極,走査信号線と映像信
    号線との各交差点付近に配置され、そのゲート電極が走
    査信号線に、ドレイン電極が映像信号線に、ソース電極
    が画素電極にそれぞれ接続された薄膜トランジスタを形
    成したTFT基板と、TFT基板と対向して配置され、
    画素電極に対向する側に共通電極を形成した対向基板
    と、TFT基板と対向基板との間に挟持された液晶層と
    を具備する液晶表示装置のTFT基板が、 透明基板上に所定パターンを有する走査信号線及びゲー
    ト電極を形成する第1の工程と、 透明基板,走査信号線及びゲート電極上に絶縁層及び半
    導体層を順次形成する第2の工程と、 絶縁層及び半導体層を選択エッチングして、一部が走査
    信号線及びゲート電極上に位置する薄膜トランジスタの
    半導体領域を形成する第3の工程と、 透明基板,走査信号線,半導体層上に透明導電膜を形成
    する第4の工程と、 透明導電膜を選択エッチングして映像信号線,画素電
    極,ドレイン電極及びソース電極を形成する第5の工程
    とによって製造されることを特徴とする液晶表示装置の
    製造方法。
  12. 【請求項12】一方の表面に走査信号線と、前記走査信
    号線に交差するように映像信号線とを形成し、前記走査
    信号線と映像信号線の交差点付近にゲート電極が前記走
    査信号線に、ドレイン電極が前記映像信号線に、ソース
    電極が画素電極にそれぞれ接続された薄膜トランジスタ
    を形成した一方の基板と、前記一方の基板の一方の表面
    との対向面に共通電極を形成した他方の基板と、前記一
    方の基板と他方の基板との間に液晶を挾持してなる液晶
    表示装置の製造方法において、 前記映像信号線が透明導電膜で形成されると共に前記薄
    膜トランジスタまで延びて前記ドレイン電極を構成し、
    前記画素電極が透明導電膜で形成されると共に前記薄膜
    トランジスタまで延びて前記ソース電極を構成し、前記
    映像信号線からドレイン電極まで延びた透明導電膜、及
    び前記画素電極からソース電極まで延びた透明導電膜の
    パターンを同時に形成する工程を含むことを特徴とする
    液晶表示装置の製造方法。
  13. 【請求項13】一方の表面に走査信号線と、前記走査信
    号線に交差するように映像信号線とを形成し、前記走査
    信号線と映像信号線の交差点付近にゲート電極が前記走
    査信号線に、ドレイン電極が前記映像信号線に、ソース
    電極が画素電極にそれぞれ接続された薄膜トランジスタ
    を形成した一方の基板と、前記一方の基板の一方の表面
    との対向面に共通電極を形成した他方の基板と、前記一
    方の基板と他方の基板との間に液晶を挾持してなる液晶
    表示装置の製造方法において、 前記一方の基板の一方の表面に前記走査信号線、前記薄
    膜トランジスタのゲート絶縁膜及び能動層を構成する半
    導体層を形成した後、前記映像信号線からドレイン電極
    に延びた透明導電膜、及び前記画素電極からソース電極
    に延びた透明導電膜のパターンを同時に形成することを
    特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  14. 【請求項14】一方の表面に走査信号線と、前記走査信
    号線に交差するように映像信号線とを形成し、前記走査
    信号線と映像信号線の交差点付近にゲート電極が前記走
    査信号線に、ドレイン電極が前記映像信号線に、ソース
    電極が画素電極にそれぞれ接続された薄膜トランジスタ
    を形成した一方の基板と、前記一方の基板の一方の表面
    との対向面に共通電極を形成した他方の基板と、前記一
    方の基板と他方の基板との間に液晶を挾持してなる液晶
    表示装置の製造方法において、次の工程を含むことを特
    徴とする液晶表示装置の製造方法。 (1)前記一方の基板の一方の表面に前記走査信号線を
    形成する工程。 (2)前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜を含む絶縁
    層及び前記薄膜トランジスタの能動層を含む半導体層を
    ほぼ同一の平面パターンで形成する工程。 (3)前記ソース電極から画素電極に延存した透明導電
    膜、及び前記ドレイン電極から映像信号線に延存した透
    明導電膜のパターンを同時に形成する工程。
  15. 【請求項15】特許請求の範囲第14項において、前記
    (2)の工程において半導体層を形成した後、さらに前
    記半導体層の上にシリサイドを形成する工程を含むこと
    を特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  16. 【請求項16】特許請求の範囲第14項において、前記
    (3)の工程の後、少なくとも前記画素電極の中央部,
    前記走査信号線端部の外部回路との接続端子部及び前記
    映像信号線端部の外部回路との接続端子部を除く領域に
    保護膜を形成する工程を含むことを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
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