JPS61182A - 電子部品のパツケ−ジキヤリヤ−接着構造物 - Google Patents

電子部品のパツケ−ジキヤリヤ−接着構造物

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Publication number
JPS61182A
JPS61182A JP59115276A JP11527684A JPS61182A JP S61182 A JPS61182 A JP S61182A JP 59115276 A JP59115276 A JP 59115276A JP 11527684 A JP11527684 A JP 11527684A JP S61182 A JPS61182 A JP S61182A
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JP
Japan
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adhesive
electronic components
parts
adhesive sheet
base materials
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Pending
Application number
JP59115276A
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English (en)
Inventor
松本 憲嗣
進治 山田
和田 伸太郎
柴田 有佳理
酒井 五十治
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS61182A publication Critical patent/JPS61182A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は抵抗素子、コンデンサー素子、容量素子、ト
ランジスター素子の如き電子部品を複数個略々並列状態
に配列した状態で連続保持可能な −電子部品のパッケ
ージキャリヤー接着構造物に関するものである。
〔従来技術〕
電子部品を略スダレ状に配列保持する手段としては、上
記部品がリード線を有するものではこの1ルート線の末
端部を接着テープと非接着テープとで挟持する方法が知
られており、特に上記接着テープがホットメルト接着剤
や熱感圧性接着剤などの熱感圧性接着剤からなるもので
は、その接着力が大きくて等間隔に配列された電子部品
の位置ずれをおこしにくいものであることから、電子部
品を連続的に自動組み人乳するようなシステムにも支障
なく応用できるという利点を有している。しかしながら
、これら従来の保持手段はいずれもリーl” MAを有
する電子部品にのみ限定され、リード線を持たない電子
部品には適用困難であった。
リード線を持たない電子部品を保−持する構造としては
、たとえばホール紙台紙などの2基材を両基材間に一定
間隔の空間を設けて接着し一ヒ記空間部に電子部品を保
持する構造が考えられる。しかし、この構造において2
基材の接着のために粘着剤シートを用いた場合このシー
トが2基材間の空間部分にも介在されることとなるため
、このシートに電子部品が接着して自動組み入れ時の取
り出しが難しくなる。また、かかる問題を回避するため
に粘着剤シートを予め上記空間部分に位置しないような
形状に成形したり、粘着剤シートの代わりに無定形の粘
着剤を用いてこれを上記空間部以外の部分に添着させる
ような方法を採った場合、接着作業が非常に煩雑になる
ため実用性に欠ける。
しかも、2基材の接着を粘着剤ないし粘着剤シートを用
いて行う場合、その接着力が必ずしも充分なものとはな
らず、しかも経日的に粘着剤層の内部流動がおこりやす
いため、2基材間での位置ずれをきたして電子部品を保
持するべき空間部分の位置が正確に設定されず、これが
電子部品の自動組み入れを困難とする原因となることが
ある。
一方、粘着剤シートの代わりに熱感圧型の接着剤シート
を用いることも考えられるが、この場合非粘着のため2
基材を位置決めするだめの仮接着が難しくなって接着作
業に問題を生じるほか、耐熱性の低い基材には通用でき
ないという欠点がある。
そこで、上記欠点を克服するものとして、この発明者ら
は、すでに少なくとも一方が光透過能を有する2基材を
、側基材間に一定間隔の空間部分を設けて光硬化型粘着
剤シートを介して接着し、かつ光透過能を有する基材の
背面からの光照射により上記粘着剤シートを硬化し、空
間部分に存在する粘着剤シートのタックを減少すると共
に接着に供している部分の接着強度を上げる方法により
作製した構造物の上記空間部分に電子部品を保持する方
法を提案した。
この方法によって前記粘着剤シートや熱感圧型の接着剤
シートを用いる従来方法の欠点をすべて解消でき、電子
部品がリード線を有するかどうかに関係なく電子部品の
連続的な自動組み入れシステムに対応させることが可能
となった。
ところが、上記既提案法で用いた光硬化型粘着剤シート
は光硬化に伴う体積収縮がみられ、この収縮に起因する
寸法安定性の悪さ、薄葉基材に適用した場合のこの基材
のカールなどの変形、低密着性などの問題点を有し、こ
れが電子部品の自動組み入れシステムへの応用を困難と
する場合があり、その実用化になお問題点を有していた
〔発明の目的および概要〕
そこで、この発明者らは、光硬化性であってかつ光照射
に伴う体積収縮が極めて少ない特定の光硬化型粘着剤シ
ートを用いることにより、リード線を有する電子部品は
もちろんのことリード線を持たない電子部品であっても
、前記従来のまた既提案の上述の如き問題を生じること
なく一定の配列状態に保持可能でこれを連続的な自動組
み入れシステムになんの支障もなく確実に応用しうるよ
うな電子部品のパッケージキャリヤー接着構造物を得る
ことを目的として鋭意検討した結果、この発明を完成す
るに至った。
すなわち、この発明は、°少なく、とも一方が光透過能
を存する2&材を、側基材間に電子部品の複数個が同一
方向に位置するように保持可能な空間部分を設けた状態
で、2段階エマルジョン重合法により得た2層構造のエ
マルジョン粒子の外層に光重合性不飽和基を共有結合に
より導入したアクリル系光架橋性重合体エマルジョンに
光増悪剤またはこれと光反応性ビニル化合物とを含ませ
てなる水分散性光硬化型粘着剤組成物を用いて形成され
た光硬化型粘着剤シートを介して接着し、かつ上記光透
過能を有する基材の背面からの光照射により上記粘着剤
シートを硬化してなる電子部品のパッケージキャリヤー
接着構造物に係るものである。
〔発明の効果〕
この発明においては、上記2基材の間に同一方向に配列
された複数個の空間部分を設けてこの部分に電子部品を
保持させる構成としているから、上記電子部品がリード
線を有するものであるかどうかに関係な(所期の保持目
的を達成できる。また上記2基材を接着するための手段
として前記特定の光硬化型粘着剤シートを用いてしかも
このシートを側基材の接着後に光硬化させるようにして
いるから、目的とする接着構造物の製造が容易でかつ電
子部品の連続的な自動組み入れシステムに容易かつ確実
に対応させることができる。
すなわち、この発明で用いる光硬化型粘着剤シートは、
これが常態で粘着性を有するものであるため、前記2基
材をその耐熱性に関係なく容易に仮接着でき、またこれ
により側基材間に設けられる空間部分の位置決めを簡単
に行える。しかもこのように接着された粘着剤シートは
その後の光照射によって硬化し、この硬化によって基材
同志の接着力が著しく増大するため仮接着後に粘着剤シ
ートの内部流動に起因した位置ずれをきたすという心配
はない。
また、上記粘着剤シートは、2段階エマルジョンにより
得た2層構造のエマルジョン粒子の外層に光重合性不飽
和基を導入したアクリル系光架橋性共重合体エマルジョ
ンを主材として形成されたものであるため、このシート
の光硬化時の体積収縮が非常に小さく、このため硬化に
あたって接着剤層の寸法変化や薄葉基材を適用した場合
のこの基材のカールなどの変形やさらに基材に対する密
着性が低下するといった問題をきたさない。したがって
、上記体積収縮に起因した接着構造物全体の変形や空間
部分に位置ずれを生じる心配も特にない。
さらに、上記粘着剤シートは上記2基材の接着に際して
2基材間の空間部分にも介在されることとなるが、この
空間部分に位置する非接着(裸の)シート部分は前記光
照射によって硬化してほぼ非粘着ないし低粘着の状態と
なる。このため、上記空間部分に電子部品を保持させた
ときにこの部分の取り出しが上記粘着剤シートによって
困難となるなどの問題はもはやおこらない。したがって
、粘着剤シートを予め空間部分に位置しないような形状
に成形しておく必要は全くない。
このように、この発明においては、光硬化型粘着剤シー
トを用いることによって2基材を接着する際の仮接着の
容易化を図るとともに、このシートを前記特定の構成と
してこれを光照射により硬化させることにより、このシ
ートの体積収縮を伴うことなく、電子部品を保持させる
べき上記2基材間の空間部分に位置する上記シートの粘
着力を低下させる一方、接着に関与する部分の接着強度
を逆に上げるようにしているから、−」−記空間部分に
保持された電子部品の位置ずれや取り出しになんら問題
をきたすことのない、したがって連続的な自動組み入れ
システムに容易かつ確実に対応させうる電子部品のパッ
ケージキャリヤー接着構造物を製造容易に提供すること
ができる。
〔発明の構成〕
この発明で使用される前記したエマルジョン粒子の外層
に光重合性不飽和基を共有結合により導入した皮膜形成
能を有するアクリル系光架橋性重合体エマルジョンとし
ては、つぎのアクリル系共重合体(I)に官能性不飽和
単量体(II)を付加したものが挙げられる。
上記アクリル系共重合体(1)としては、後記a成分の
不飽和単量体の単独あるいは2種以上と、必要に応じて
後記す成分の官能基含有単量体または後記C成分の内部
架橋剤としての多官能性単量体とを、乳化剤の存在下で
、重合開始剤を用いて第1段階目のエマルジョン重合を
行ったのち、後述する2段階目のエマルジョン重合を行
う2段階エマルジョン重合法によって得られるものであ
る。
第1段階目のエマルジョン重合に使用されるa成分の不
飽和単量体としては、アルキル基の炭素数が1〜12個
の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アク
リル酸のヘンシル、シクロヘギシル、テトラヒドロフル
フリルなどのエステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、(メタ)アクリロニトリル、ジアセトンアクリルア
ミド、スチレンなどが挙げられる。
また、必要に応じて第1段階目のエマルジョン重合に使
用されるb成分の官能基含有単量体としては、(メタ)
アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イクコン酸などの
カルボキシル基含有単量体、あるいはヒドロキシエチル
アクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロ
キシプ口ピルアクリレート、アリルアルコール、ポリエ
チレングリコールと(メタ)アクリル酸とのモノエステ
ル、ペンタエリスリトールトリアクリレ−ト、トリグリ
セロールジアクリレート、エチレングリコールまたはポ
リエチレングリコールのモノビニルエーテル、プロピレ
ングリコールまたはポリプロピレングリコールのモノビ
ニルエーテルなどの水酸基含有単量体が挙げられる。
さらにC成分の内部架橋剤としての多官能性単量体は、
分子中に重合しうる炭素二炭素二重結合としてのアクリ
ロイル基またはメタクリロイル基を2個以上有する多官
能性単量体であり、たとえば1・4−プロレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、■・6−ヘキサンゲリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ネオベンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ
)アクリレート、テトラメチロ−・ルメタンテトラ(メ
タ)アクリレートなどが挙げられる。
また、前記乳化剤としては、通常のエマルジョン重合に
使用される各種乳化剤をいずれも使用でき、その具体例
として、脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスル
ホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルフォ
スフェート塩、ポリオキシエチレンサルフェート塩など
の陰イオン性界面活性剤、ポリエチレンオキサイドの脂
肪酸エステルや長鎖アルキルモノエーテルなどの非イオ
ン界面活性剤が挙げられる。
重合開始剤としては過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ムの如き過硫酸塩、過酸化水素、過酸化ベンゾイルの如
き過酸化物、あるいは過硫酸塩とアルカリ金属の亜硫酸
塩、重亜硫酸塩などのような還元剤を組み合わせてなる
レドックス系、アゾビス吉草酸、アゾビス(2−アミジ
ノプロパン)−塩酸塩の如きアブ化合物が挙げられる。
第2段階目のエマルジョン重合は、前記第1段階目のエ
マルジョン重合生成物中に、前記C成分のうちアクリロ
イル基またはメタクリロイル基を1分子中に1個有する
比較的に軟らかい不飽和単量体(たとえばアクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、酢酸ビニルなど)50〜95重量%と、前記す成分
の官能基含有単量体とd)グリシジルアクリL/−)、
グリシジルメタクリレートなどのエポキシ基含有単量体
とe)N−メチロールアクリルアミド、N−メチロール
メタクリルアミド、N−n−ブトキシアクリルアミドな
どのN−メチロール基含有単量体とから選ばれる1種も
しくは2種以上の官能基含有単量体50〜5重量%とか
らなる不飽和単量体に、必要に応じて前記乳化剤、重合
開始剤およびチオグリコール酸、ラウリルメルカプタン
、四塩化炭素などの連鎖移動剤を含ませた混合物をその
ままあるいは水中に分散させた状態で添加して行う。こ
れにより前記第1段階目のエマルジョン重合にて生成し
たエマルジョン粒子を核としてその外側に第2段階目の
エマルジョン重合による重合生成物層が形成された内外
2層構造のエマルジョン粒子からなるアクリル系共重合
体(j)が得られる。
なお、上述した2段階エマルジョン重合法において使用
される前記C成分の不飽和単量体の使用量比(重量比)
は、1段階目:2段階目が97:3〜20 : 80、
好ましくは90:10〜40:60の範囲とするのがよ
い。
以上のようにして得られたアクリル系共重合体(I)に
付加される前記官能性不飽和単量体(■)としては、上
記共重合体(1)の官能基と反応しうる官能基を有する
アクリル系単量体が用いられ、その例として前記す、d
、C成分の官能基含有単量体が挙げられる。
この官能性不飽和単量体(II)の付加反応は、前記2
段階のエマルジョン重合によって得られたアクリル系共
重合物の冷却後の水分散体中に空気を吹き込んだのち、
前記単量体(n)と所望により触媒としてトリエチルア
ミン、トリブチルアミン、ジメチルアニリンなどのアミ
ン類を添加して約70〜100℃程度に加熱して2〜2
4時間程度攪拌すればよい。この付加反応により、前記
2層構造のエマルジョン粒子の外層に光重合性不飽和基
が有効に共有結合により導入され、皮膜形成能を有する
アクリル系光架橋性重合体エマルジョンが得られる。
このような官能性不飽和単量体(n)の添加量は、通常
、2段階のエマルジョン重合にて得られたアクリル系共
重合体100重量部に対して1〜40重量部、好適には
5〜20重量部とするのがよく、また前記触媒としての
アミン類は官能性不飽和単量体(旧に対して0.5〜5
重量%程度で用いるのがよい。
この発明の水分散性光硬化型粘着剤組成物に用いられる
光増感剤としては、前記光架橋性重合体の光重合反応を
促進させるものであれば殊に制限されないが、たとえば
ジメチルヘンジルケクール、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン
イソプロピルエーテル、α−メチルベンゾインなどのベ
ンゾイン類、1−クロロアントラキノン、2−クロロア
ントラキノンなどのアントラキノン類、ベンゾフェノン
、p−クロロベンゾフェノン、p−ジメチルアミノヘン
シフエノンなどのベンゾフェノン類、ジフェニルジスル
フィド、テトラメチルチウラムジスルフィドなどの含イ
オウ化合物類などを挙げることができる。この光増感剤
は前記光架橋性重合体100重量部に対して0.05〜
20重量部、好ましくは0.5γ、10重量部の範囲で
添加される。
この発明の水分散性光硬化型粘着剤組成物には上記光増
感剤とともに光反応性ビニル化合物を配合することによ
って粘着剤シートの光硬化速度を速くしまた光硬化後の
強度を向上させることができる。この光反応性ビニル化
合物は、光照射により活性化され゛ζ光重合反応を行う
炭素−炭素二重結合としてのメタクリロイル基またはア
クリロイル基を少なくとも1個、好ましくは2個以上有
する多官能性のものが用いられる。
たとえば1・4−ブチルカテコールジ(メタ)アクリレ
ート、1・6−ヘキサンゲリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ネオベンチルグリコールジ(メタ)アクリレート
、ポリエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ (メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ (メタ)アクリレート、テト
ラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレートなどの
単量体またはエポキシアクリレ−1・、ウレタン変性ア
クリレート、オリゴエステルアクリレ−1−などが挙げ
られ、これらは必要に応じて2種以」二を併用してもよ
い。
この光反応性ビニル化合物を用いる場合は前記光架橋性
重合体100重量部に対して5〜200重量部、好まし
くは30〜100重量部の範囲で配合するのがよい。こ
の配合量が少なすぎると上記効果が得られず、また多く
なりすぎると接着力が低下するなどの問題があり、好ま
しくない。
この発明においてアクリル系光架橋性重合体エマルジョ
ンに上記の光増感剤またはこれと光反応性ビニル化合物
を添加する方法としては、少量の溶剤あるいは液状の前
記a成分の不飽和単量体を用いて溶解させたものをアク
リル系光架橋性重合体エマルジョン中に添加して充分に
攪拌してエマルジョン粒子に吸収含浸させるのがよい。
以上のようにして得られる水分散性光硬化型粘着剤組成
物には、必要に応じて他の配合剤を適量加えたものであ
ってもよい。この添加方法は前記光増感剤や光反応性ビ
ニル化合物を添加する方法に準する。
上記配合剤の例としては、製造中の熱重合や保存中の反
応を防止する重合禁止剤、たとえばハイドロキノン、ハ
イドロキノンモノメチルエーテル、tert−ブチルカ
テコール、p−ベンゾキノン、2・5  tert〜ブ
チルハイドロキノン、フェノチアジンなど、着色または
装飾などを目的とするたとえば亜鉛華、黄鉛、ベンガラ
などの顔料、トルイジンレッド、フタロシアニンブルー
、フタロシアニングリーンなどの染料、その他金属粉、
ガラスピーズ、ガラス粉末、ガラスフレークなど、また
被着体面への接着力の向上を目的とするたとえばキシレ
ン樹脂、クマロン樹脂などの接着性付与樹脂、または光
照射前のa集力の向上を目的とするたとえばトリエポキ
シプロビルイソシアヌレート、ブ1−キシメチル化ジラ
ミンなどの一橋剤などが挙げられる。
このような構成成分からなる水分散性光硬化型粘着剤組
成物は、一般に不揮発分が20〜70重量%程度に調整
される。この組成物は水分散性であることによって低粘
度であり、シート化時の作業性にすぐれるという特徴を
有している。
この水分散性光硬化型粘着剤組成物は、低接着性の樹脂
加工紙、プラスチックフィルムなどの剥離性に冨むシー
トや他の剥離性表面上に流延し加熱乾燥することにより
、一般に100〜600μm厚のシート状に成形され、
この発明の光硬化型粘着剤シートとされる。なお、この
シーI・ば、補強や緩衝機能を付与するために、レーヨ
ン不織布。
ナイロン不織布の如き不織布類、寒冷紗の如き布類など
の芯材を埋入させたものであってもよい。
また上記の剥離性に冨むシートは、使用時に上記シート
から剥がして分離する剥離性支持体としてそのまま用い
られる。
この発明においては、上記の光硬化型粘着剤シートを、
少なくとも一方が光透過能を有するものからなる電子部
品の複数個が同一方向に保持可能な空間部分を有する2
つの接合すべき基材の間に介在させて側基材を仮接着し
、ついで光透過能を有する基材を通して高圧水銀灯、超
高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボンアーク灯
、キセノン灯などの光源を用いて0.3秒以上、好まし
くは3秒以上の光照射を行うて光架橋にて硬化させるこ
とにより、側基材を強固に接着させるとともに空間部分
に位置する非接着部分の粘着感を除去する。
このようにして得られるこの発明の電子部品のパッケー
ジキャリヤー接着構造物は、2基材が強固に接着するた
め粘着剤の内部流動に起因した空間部分の位置ずれを生
じず、かつ空間部分における粘着剤シートの粘着感が除
去されているため電子部品の挿入取り出しが可能となり
、しかも粘着剤シートは上記光照射に伴う硬化収縮が少
なく寸法安定性に優れており、接合する2つの基材が薄
いフィルムなどであってもカールなどの変形は生じず、
これら要因により電子部品の自動組み込みシステふに供
しても何ら支障をきたすことはない。
なお、上記のように光照射に伴う硬化収縮が少ない理由
は、光重合性不飽和基をエマルジョン粒子の外層にのみ
導入しているため、エマルジョン粒子全体に不飽和基を
導入した場合と比較して同等の硬化特性を得るためには
、より少ない不飽和基量で充分であることから、重合に
伴う体積収縮が少ないと考えられる。
第1図〜第3図は上記この発明の接着構造物の3つの例
を示したものであり、各図中、1,2は一方もしくは両
方が光透過能を有する基材、3は上記基材1,2の間に
同一方向に配列形成された電子部品保持用の複数個の空
間部分であり、この空間部分3は上記基材1もしくは基
材2の一方の形状を予め上記空間部分に対応する形状に
成形加工することによって形成されている。
4は上記基材1,2間に介在されて光透過能を有する基
材1 (もしくは基材2)側からの光照射によって硬化
した光硬化型粘着剤シートで、このシート4の空間部分
3に位置する非接着部分4aば上記硬化によって粘着感
が取り除かれている。
上記第1図〜第3図から明らかなように、基材1.2間
に設けられる空間部分3の形状はこれに保持するべき電
子部品に応じて任意の形状をとることができる。また基
材1,2はそれぞれ1つの基材で構成されている必要は
特になく、たとえば第3図において基材1を基材1aと
1bとで構成しているように、2以上の基材で構成した
ものであってもよい。
このような基材1,2の材質としては、少なくとも一方
が光透過能を有するものであれば任意に使用可能であり
、その具体例としては、トレーシングペーパー、ボール
紙、クレープ紙、パラフィン紙、グラシン紙、和紙、ポ
リ塩化ビニルフィルム、ポリオレフィン系フィルム、ポ
リエステルフィルムなどが挙げられる。
また基材1,2間に介在させる光硬化型粘着剤シート4
は、基材1.2の対接面全面である必要はなく、第1図
〜第3図に示すように、上記シート4を2分割ないし3
分割した小片テープ状として上記対接面の必要箇所に部
分的に設けることができる。
なお、上記接着構造物の中でも第1図のものでは、基材
1,2の接着と同時にその空間部分3に所定の電子部品
が載置保持され、この部品は使用時基材1,2の必要箇
所が破断されて使用に供される。また、第2図および第
3図のものでは、通常両図に示されるとおりの接着構造
物としたのちにその空間部分に電子部品が保持され、こ
の部品は使用時そのままの状態で取り出されて使用に供
される。
〔実施例〕
次にこの発明の実施例を示す。なお、以下において部と
あるのはいずれも重量部を意味する。
実施例1 アクリル酸エチル         65部アクリル酸
              5部ドデシル硫酸ナトリ
ウム       1部イオン交換水        
  100部上記配上記酸物を500m7!のフラスコ
に仕込み、不活性ガス下で70℃1時間加熱攪拌したの
ち0.05部の過硫酸アンモニウムを加えて70℃で3
時間反応させ第1段階目のエマルジョン重合を行った。
次に、 アクリル酸ブチル         25部アクリル酸
              5部ドデシル硫酸ナトリ
ウム       1部イオン交換水        
   53部過硫酸アンモニウム       0.0
5部からなる配合物を乳化させたものを、前記第1段階
目のエマルジョン重合にて得られた重合生成物中に70
゛Cで加熱攪拌しながら1時間で滴下し、さらにこの温
度下で1時間反応させて2段階目のエマルジョン重合を
行い、2層構造のエマルジョン粒子からなるアクリル系
共重合体の水分散体を得た。
続いて上記水分散体を25℃まで冷却し、液中に1時間
空気を吹き込んだのち、メタクリル酸グリシジル5部お
よびジメチルアニリン0.1部を添加し、70℃で3時
間反応を行い、アクリル系光架橋性重合体エマルジョン
を得た。
このエマルジョンに、光架橋性重合体70部(固型分)
に対して、ジエチレングリコールジアクリレート20部
、ペンタエリスリトールトリアクリレート20部、ベン
ジルジメチルケタール5部を配合して均一に混合して水
分散性光硬化型粘着剤組成物を得た。この組成物をシリ
ご1−ン処理紙上に50μm厚のレーヨン不織布を介在
させ、乾燥後の厚みが130μmになるように塗布し、
100℃で5分間乾燥して幅8mmの光硬化型粘着剤シ
ートを得た。
一方、第1図に示すように、1部關間隔で半径5inの
半球状の電子部品保持可能な空間部分3を設けたポール
紙台紙2の上記空間部分3に電子部品を載置したのち、
この台紙2に光透過性の厚さ100μmのトレーシング
ペーパーlを」1記光硬化型粘着剤シート4を用いて接
着したのぢ、lkWの高圧水銀ランプにより前記トレー
シングペーパー1の背面から1部cm離れた位置から5
秒間光照射し、電子部品のパッケージキャリヤー接着構
造物を得た。
実施例2 アクリル酸ブチル         25部メタクリル
酸エチル        30部・fオン交換水   
       156部上記配上記酸物を500mj2
のフラスコに仕込み、不活性ガス下で70°Cにて1時
間加熱攪拌したのち、0.05部の過硫酸アンモニウム
を加えて70℃で3時間反応させて第1段階目のエマ、
ルジョン重合を行った。
続いてこの重合生成物中に過硫酸アンモニウム0.05
部を添加しておき、メタクリル酸2−エチルヘキシル3
3部とN−n−ブトキシメチルアクリルアミド7部と2
−メルカプトエタノール0.02部とからなる配合物を
上記重合生成物中に70℃で攪拌しながら1時間で滴下
し、さらにこの温度で1時間反応して第2段階目のエマ
ルジョン重合を行い、2層構造のエマルジョン粒子から
なるアクリル系共重合体の水分散体を得た。
つぎに、上記水分散体を25℃まで冷却し、液中に1時
間空気を吹き込んだのち、メタクリル酸グリシジル6.
3部を添加し、70℃で3時間反応を行い、アクリル系
光架橋性重合体エマルジョンを得た。さらにこのエマル
ジョン中に、光架橋性重合体60部(固型分)に対しジ
メチルヘンジルケタール1部をトルエン5部に溶解させ
たものを添加し、70℃で1時間攪拌を行い、水分散性
光硬化型粘着剤組成物を得、これを用いて実施例1と同
様の方法で幅81mの光硬化型粘着剤シートを得た。
一方、第2図に示すように、光透過性の厚さ50μmの
トレーシングペーパー1を用い2部闘間隔で一辺8fl
の正方形の電子部品保持可能な空間を設けたものを上記
光硬化型粘着剤シート4でボール紙台紙2に接着したの
ち、lkwの高圧水銀ランプにより前記トレーシングペ
ーパー1の背面から10cm離れた位置から5秒面光照
射し、電子部品のパッケージキャリヤー接着構造物を得
た。
実施例3 スチレン             30部イオン交換
水          160部上記配上記酸物を50
0mlのフラスコに仕込み、不活性ガス下で70℃にて
1時間加熱攪拌したのち、0.05部の過硫酸アンモニ
ウムを加えて70℃で3時間反応させ、第1段階目のエ
マルジョン重合を行った。続いて、この重合生成物中に
過硫酸アンモニウム0.05部を加えておき、酢酸ビニ
ル15部とメタクリル酸グリシジル6部とからなる配合
物を上記重合生成物中に70°Cで加熱攪拌しながら1
時間で滴下し、さらにこの温度で1時間反応して第2段
階目のエマルジョン重合を行い、2層構造のエマルジョ
ン粒子からなるアクリル系共重合体の水分散体を得た。
つぎに、上記水分散体を25℃まで冷却し、液中に1時
間空気を吹き込んだのち、アクリル酸3部およびジメチ
ルアニリン0.1部を添加し、70℃で3時間反応を行
い、アクリル系光架橋性重合体エマルジョンを得た。さ
らにこのエマルシコン中に、光架橋性重合体60部(固
型分)に対しべ゛ンゾフエノン1部をペンタエリスリト
ール5部に溶解させたものを添加し、70℃で1時間攪
拌を行い、水分散性光硬化型粘着剤組成物を得、これを
用いて実施例1と同様の方法で幅8T11iの光硬化型
粘着剤シートを得た。
一方、第3図に示すように、光透過性の厚さ40μmの
トレーシングペーパーra、lbを用いこれらに3部龍
間隔で一辺3鰭の正三角形の電子部品保持可能な空間部
分を設けてそれぞれの山の位置が重ならないように、上
記光硬化型粘着剤シート4でボール紙台紙2に接着した
のち、lkwの高圧水銀ランプにより前記トレーシング
ペーパー1a、1bの背面から10cm離れた位置から
5秒間光照射し、電子部品のパッケージキャリヤー接着
構造物を得た。
なお、上記各実施例で使用した光硬化型粘着剤シートの
接着特性を調べるために以下に示す試験を行い下表の結
果を得た。各測定項目の試験方法はつぎのとおりである
く剥離接着力〉 光硬化型粘着剤シートの一方の粘着面に厚さ60μmの
ポリ塩化ビニルシートを貼り付けて幅20鶴に切断し、
他方の粘着面をB、A仕上げステンレス板5US304
に貼り付けて30分間放置後、20℃、65%R,Hに
おいて引き剥がし速度300龍/分でポリ塩化ビニルシ
ートの180度引き剥がし接着力を測定したく光照射前
)。
また上記同様にポリ塩化ビニルシートおよびステンレス
板に貼り付けたものに、高圧水銀灯(80W/cm/1
灯)でポリ塩化ビニルシートの背面からlQ’cm離れ
た位置から5秒間紫外線照射後、20℃で24時間放置
したのち前記同様の条件で180度引き剥がし接着力を
測定したく光照射後)。
〈タック〉 傾斜角30度の斜面で20℃、65%RHにおいて助走
距離IQcmのところから光硬化型粘着剤シートの粘着
面に直径が異なるステンレス製の球をころがし、粘着面
の10cmのところで停止する最大の球(大きさ=ポー
ルtkX 1/36インチ)のボール階で示した。
上表から明らかなように、この発明において用いられる
光硬化型粘着剤シートは接合すべき2つの基材を仮接着
するのに充分な粘着性を備えると共に、光照射により側
基材を強固に接着でき、しかも接着に関与していない部
分のタックを大きく低下することが可能であることが判
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図はこの発明の電子部品のパ
ッケージキャリヤー接着構造物の3つの例を示す斜視図
である。 ■、2・・・基材、3・・・空間部分、4・・・光硬化
型粘着剤シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも一方が光透過能を有する2基材を、両
    基材間に電子部品の複数個が同一方向に位置するように
    保持可能な空間部分を設けた状態で、2段階エマルジョ
    ン重合法により得た2層構造のエマルジョン粒子の外層
    に光重合性不飽和基を共有結合により導入したアクリル
    系光架橋性重合体エマルジョンに光増感剤またはこれと
    光反応性ビニル化合物とを含ませてなる水分散性光硬化
    型粘着剤組成物を用いて形成された光硬化型粘着剤シー
    トを介して接着し、かつ上記光透過能を有する基材の背
    面からの光照射により上記粘着剤シートを硬化してなる
    電子部品のパッケージキャリヤー接着構造物。
JP59115276A 1984-06-05 1984-06-05 電子部品のパツケ−ジキヤリヤ−接着構造物 Pending JPS61182A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE39798E1 (en) 1993-12-21 2007-08-28 Hitachi, Ltd. Active matrix LCD device with image signal lines having a multilayered structure

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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USRE39798E1 (en) 1993-12-21 2007-08-28 Hitachi, Ltd. Active matrix LCD device with image signal lines having a multilayered structure

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