JP2686324B2 - 感圧性接着剤組成物 - Google Patents

感圧性接着剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は極性および非極性の各種被着体に対する接
着特性にすぐれたアクリル系の感圧性接着剤組成物に関
する。
〔従来の技術〕
従来より、ゴム系の感圧性接着剤に較べ、高凝集力で
耐候性,耐溶剤性にすぐれる感圧性接着剤として、アク
リル系の感圧性接着剤が開発され、各種の用途に利用さ
れてきた。このアクリル系の感圧性接着剤としては、ア
クリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシルなど
のアクリル酸アルキルエステルやメタクリル酸アルキル
エステルからなる主単量体にアクリル酸などのカルボキ
シル基含有単量体を少量共重合させてなるアクリル系ポ
リマーが、一般に広く用いられている。
このようなアクリル系の感圧性接着剤は、種々の被着
体に対してすぐれた接着特性を示し、実際アクリル系ポ
リマーにおけるカルボキシル基含有単量体の共重合量を
増やすことにより、金属板、紙、写真面、木材などの親
水性面に対し高い接着力が発現されることがよく知られ
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、アクリル系の感圧性接着剤は、ポリエ
チレンやポリプロピレンなどの非極性の表面を持つ被着
体に対しては、これ単独で良好な接着特性を発揮しにく
い面があつた。特に、金属板などの親水性面への接着特
性の向上を目的として、共重合体中のカルボキシル基含
有量を増加させると、ポリエチレンやポリプロピレンに
対する接着力は、実用上許容できないほど低下してしま
うことが認められている。
この理由としては、カルボキシル基含有量の増加によ
り共重合体のガラス転移温度が上昇し、被着体への濡れ
が低下するとともに、感圧性接着剤の表面極性が上昇
し、非極性の表面を持つ被着体との親和性が低下するた
めと推定される。
このため、金属板などの極性表面とポリエチレンやポ
リプロピレンなどの非極性表面へのいずれにも高い接着
力を示すアクリル系の感圧性接着剤を設計することは非
常に困難とされ、どちらかの特性をある程度犠牲にして
両特性のバランスをとるといつた方法が一般的に行われ
ている。
この発明は、このような事情に鑑み、金属板などの高
極性の表面を持つ被着体とポリエチレンやポリプロピレ
ンなどの非極性の表面を持つ被着体とのいずれの高い接
着力を発揮するようなアクリル系の感圧性接着剤組成物
を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検
討した結果、アクリル酸アルキルエステルなどの主単量
体とともに特定のカルボキシル基含有単量体を用いたア
クリル系ポリマーによれば、被着体表面の極性にかかわ
らずすぐれた接着特性を発揮させうるものであることを
知り、この発明を完成するに至つた。
すなわち、この発明は、 a)炭素数2〜14個のアルキル基を有するアクリル酸ア
ルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエ
ステル50〜90重量%と、 b)つぎの一般式; で表わされるアクリル酸付加物で、nの数が0〜10の範
囲でありかつnの平均値が0.5〜3.0の範囲にある単量体
混合物10〜50重量%と、 c)上記a,b成分の単量体と共重合可能なビニル系単量
体0〜40重量% とからなる共重合体であつて、かつ共重合体中のカルボ
キシル基濃度が7.0ミリモル/g以下であるアクリル系ポ
リマーを主成分とする感圧性接着剤組成物に係るもので
ある。
このように、この発明においては、アクリル酸アルキ
ルエステルなどと共重合させるカルボキシル基含有単量
体として上記の一般式にて表されるアクリル酸付加物を
用いたことを特徴とし、この付加物の使用により接着特
性の大幅な改善を図り得たものである。
この理由についてはかならずしも明らかではないが、
アクリル酸付加物が、アクリル酸などに比べ、より柔軟
な分子構造を有しているため、感圧性接着剤と被着体と
が接触したのち、両者の界面でアクリル酸付加物が効果
的な配向状態を形成することによるのではないかと考え
られる。
すなわち、金属板などの極性の高い表面に対しては、
アクリル酸付加物の中のカルボキシル基の部分が選択的
に配向し、なんらかの結合状態を形成するのに対し、ポ
リエチレンやポリプロピレンなどの非極性の表面に対し
ては、アクリル酸付加物の中のメチレン鎖の部分が選択
的に配向し、界面での親和性がより向上するといつた微
視的状態が形成されるためと推定される。
また、アクリル酸に比べて、アクリル酸付加物のホモ
ポリマーのガラス転移温度がより低いため、アクリル酸
アルキルエステルなどに対する共重合量を増加しても共
重合体のガラス転移温度があまり上昇せず、感圧性接着
剤としての粘着性,タツクが失われにくいことも、高い
接着力を発現する要因のひとつとなつているものと思わ
れる。
〔発明の構成・作用〕
この発明に用いられるa成分のアクリル酸アルキルエ
ステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエステル
〔以下、これらを総称して(メタ)アクリル酸アルキル
エステルという〕は、アルキル基の炭素数が2〜14個で
あることが必要で、上記の範囲外となると接着特性上好
結果を得にくい。具体的な例としては、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソノニル、ア
クリル酸イソデシル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ラウリ
ルなどが挙げられる。
この発明に用いられるb成分のアクリル酸付加物と
は、前記一般式中のnの数が0〜10の範囲であり、かつ
nの平均値が0.5〜3.0の範囲にある単量体混合物であ
り、特に好ましくはnの平均値が1.0〜2.5の範囲となる
ものを使用するのがよい。nの平均値が0.5未満となる
とb成分の大半がアクリル酸となるため、この発明の効
果が得られにくく、またnの数が11以上であつたり、n
の平均値が3.0を超える場合は、アクリル酸付加物の分
子構造が必要以上に柔軟性を有するものとなつて、共重
合体が充分な凝集力を持ち得なくなるため、いずれも適
当でない。
なお、上記b成分のアクリル酸付加物は、たとえばア
クリル酸をその少なくとも一部を液相に保ちつつ加熱し
分離するなどの方法(たとえば特公昭56−1302号公報参
照)により合成できるものであり、市販品としても容易
に入手することができる。
この発明においては、上記a,b成分の単量体ととも
に、粘着特性の改善などを目的として、a,b成分と共重
合可能な他のビニル系単量体を必要に応じて用いること
ができる。このビニル系単量体の例としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、スチレンまたはその誘導体などを挙げることができ
る。
このようなa,b,c成分の使用量としては、a成分の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルが50〜90重量%、
b成分のアクリル酸付加物が10〜50重量%、c成分のビ
ニル系単量体が0〜40重量%となるようにすることが必
要で、これらの範囲外ではアクリル系としての特徴を備
えてかつ接直特性の改善された共重合体を得ることが難
しくなる。特にb成分のアクリル酸付加物の使用量が10
重量%未満では、共重合体が低凝集力となるとともにカ
ルンボキシル基が少なすぎて金属板に対する高い接着力
が得られず、また50重量%を超えると、共重合体の粘着
性,タツクが低下し実用上好ましくない。
また、この発明においては、上記a,b,c成分の共重合
体からなるアクリル系ポリマーを得るにあたり、c成分
の1種としてb成分とは別のカルボキシル基含有量体を
用いることがあつたとしても、得られる共重合体中のカ
ルボキシル基濃度は7.0ミリモル/g以下となるようにさ
れている必要があり、特に好まくは0.5〜4.0ミリモル/g
の範囲となるようにされているのがよい。カルボキシル
基濃度が7.0ミリモル/gを超えると、カルボキシル基同
志の水素結合によるものとみられる擬似架橋効果によ
り、粘着性,タツクが低下してしまうため、適当でな
い。
この発明において、上記のa,b,c成分からなる単量体
を共重合させてアクリル系ポリマーを得る方法として
は、塊状重合、溶液重合、分散重合、乳化重合など公知
の方法を用いればよい。重合の開始方法も、過酸化ベン
ゾイル、過酸化ラウロイル、アゾイソブチロニトリルな
どの熱重合開始剤によるもの、ベンゾイン、ベンゾイン
メチルエーテル、ベンゾフエノンといつた光重合開始剤
と紫外線照射によるもの、また電子線照射による方法な
どから任意に選べばよい。
この発明のアクリル系の感圧性接着剤組成物は、上記
の如くして得られる重量平均分子量が一般に10万〜400
万の範囲にあるアクリル系ポリマーを主成分としたもの
であり、この接着剤にはその凝集力を向上させるために
イソシアネート系化合物、エポキシ系化合物などの公知
の架橋剤を含ませるようにしてもよく、またアクリル系
ポリマーの合成に際し多官能性ビニル系化合物などの架
橋性単量体を用いて凝集力の向上を図るようにしてもよ
い。また、必要に応じて着色剤、充填剤、粘着付与剤な
どの公知の添加剤を適宜配合することができる。
さらに、強固な接着強度を得るために、軟化点が80℃
以上のロジン系またはフエノール系の粘着付与樹脂を添
加してもよい。また、このような粘着付与樹脂に加え
て、あるいはこの粘着付与樹脂に代えて、放射線重合性
多官能オリゴマーを添加し、被着体への接着後、紫外線
の如き放射線を照射して重合硬化させることにより、さ
らに大きな接着強度を得ることもできる。
上記の粘着付与樹脂の使用量は、前記のアクリル系ポ
リマー100重量部に対し、通常20〜150重量部、好適には
30〜80重量部とするのがよく、また放射線重合性多官能
オリゴマーの使用量は、前記のアクリル系ポリマー100
重量部に対し、通常5〜100重量部、好適には10〜50重
量部とするのがよい。
放射線重合性多官能オリゴマーの具体例としては、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロ
ールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアク
リレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペン
タアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート、またはこれらのメタクリレート類のほか、市販
の各種オリゴアクリレートやメタクリレート類などが挙
げられ、これらの一種または二種以上が用いられる。
なお、上記の放射線重合性多官能オリゴマーを添加す
る場合は、一般に、イソプロピルベンゾインエーテル、
イソブチルベンゾインエーテル、ベンゾフエノン類、ミ
ヒラ−ケトン、クロロチオキサントン、ドデシルチオキ
サントン、アセトフエノンジエチルケタール、ベンジル
メチルケタール、α−ヒドロキシシクロヘキシルフエニ
ルケトン、2−ヒドロキシメチルフエニルプロパンなど
からな一種または二種以上の光重合開始剤を、前記のア
クリル系ポリマー100重量部に対し、通常0.1〜5重量部
程度併用するのがよい。また、トリエチルアミン、テト
ラエチルペンタミン、ジメチルアミノエタノールのどの
触媒を一緒に用いてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、金属板などの高極
性の表面を持つ被着体とポリエチレンやポリプロピレン
などの非極性の表面を持つ被着体とのいずれにも高い接
着力を発揮するアクリル系の感圧性接着剤組成物を得る
ことができる。
〔実施例〕
つぎに、この発明の実施例を記載して、より具体的に
説明する。なお、以下において部とあるのは重量部を意
味する。また、平均分子量とあるのはゲルパーミエーシ
ヨンクロマトグラフイーによつて測定される標準ポリス
チレン換算による重量平均分子量を意味する。
実施例1 温度計、撹拌機、窒素導入管および還流冷却管を備え
た反応器内に、アクリル酸ブチル90部、前記一般式で表
わされるアクリル酸付加物(nの数が0〜6の範囲でそ
の平均値が2)10部からなる単量体混合物とアゾイソブ
チロニトリル0.5部、酢酸エチル200部とを投入し、反応
器内を窒素雰囲気としたのち、60℃に加温して重合反応
を行い、平均分子量が70万でカルボキシル基濃度が0.69
ミリモル/gであるアクリル系ポリマーを合成した。この
ポリマーを含む反応液に、架橋剤として三官能性のイソ
シアネート化合物をアクリル系ポリマー100部に対し2
部加えて、この発明の感圧性接着剤組成物とした。
つぎに、この組成物を厚さ38μmのポリエステルフィ
ルムの片面に、乾燥後の厚さが50μmとなるように塗工
し、100℃で3分間乾燥したのち、50℃で3日間保存し
て、接着力測定用の感圧性接着テープを作製した。
実施例2 アクリル酸ブチル80部、前記一般式で表わされるアク
リル酸付加物(nの数が0〜10の範囲でその平均値が
3)20部からなる単量体混合物を用いた以外は、実施例
1と同様にして重合反応を行い、平均分子量が63万でカ
ルボキシル基濃度が0.92ミリモル/gであるアクリル系ポ
リマーを合成した。
つぎに、このアクリル系ポリマーを含む反応液に、実
施例1と同様の架橋剤を同量添加して、この発明の感圧
性接着剤組成物を調製し、以下この組成物を用いて実施
例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
実施例3 アクリル酸ブチル60部、前記一般式で表わされるアク
リル酸付加物(nの数が0〜8の範囲でその平均値が
2)40部からなる単量体混合物に光重合開始剤としてベ
ンゾフエノン0.5部を加え紫外線を予備照射して増粘し
たものに、三官能性のビニル系単量体0.1部を加えた。
つぎに、これを直ちに厚さ38μmのポリエステルフィ
ルムの片面に乾燥後の厚さが50μmとなるように塗工し
たのち、紫外線を照射して重合反応を行い、平均分子量
が115万でカルボキシル基濃度が2.78ミリモル/gである
アクリル系ポリマーを含む感圧性接着剤組成物層を形成
して、接着力測定用の感圧性接着テープとした。
実施例4 アクリル酸2−エチルヘキシル70部、前記一般式で表
わされるアクリル酸付加物(nの数が0〜8の範囲でそ
の平均値が2)30部からなる単量体混合物を用いた以外
は、実施例1と同様にして重合反応を行い、平均分子量
が62万でカルボキシル基濃度が2.08ミリモル/gであるア
クリル系ポリマーを合成した。
つぎに、このアクリル系ポリマーを含む反応液に、実
施例1と同様の架橋剤を同量添加して、この発明の感圧
性接着剤組成物を調製し、さらにこの組成物を用いて実
施例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
実施例5 アクリル酸2−イソノニル80部、前記一般式で表わさ
れるアクリル酸付加物(nの数が0〜6の範囲でその平
均値が2)20部からなる単量体混合物と、光重合開始剤
としてベンゾインメチルエーテル0.5部を用いた以外
は、実施例3と同様にして重合反応を行い、平均分子量
が136万でカルボキシル基濃度が1.39ミリモル/gである
アクリル系ポリマーを含む感圧性接着剤組成物層を形成
して、接着力測定用の感圧性接着テープとした。
実施例6 アクリル酸ブチル85部、メタクリル酸エチル5部、前
記一般式で表わされるアクリル酸付加物(nの数が0〜
10の範囲でその平均値が3)10部からなる単量体混合物
を用いた以外は、実施例1と同様にして重合反応を行
い、平均分子量が65万でカルボキシル基濃度が0.69ミリ
モル/gであるアクリル系ポリマーを合成した。
つぎに、このアクリル系ポリマーを含む反応液に、実
施例1と同様の架橋剤を同量添加して、この発明の感圧
性接着剤組成物を調製し、さらにこの組成物を用いて実
施例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
実施例7 アクリル酸2−エチルヘキシル55部、メタクリル酸エ
チル5部、前記一般式で表わされるアクリル酸付加物
(nの数が0〜8の範囲でその平均値が2)20部、酢酸
ビニル20部からなる単量体混合物を用いた以外は、実施
例1と同様にして重合反応を行い、平均分子量が58万で
カルボキシル基濃度が1.39ミリモル/gであるアクリル系
ポリマーを合成した。
つぎに、このアクリル系ポリマーを含む反応液に、実
施例1と同様の架橋剤を同量添加して、この発明の感圧
性接着剤組成物を調製し、さらにこの組成物を用いて実
施例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
実施例8 実施例2で得たアクリル系ポリマーを含む反応液に、
アクリル系ポリマー100部に対し、軟化点85℃のロジン
系粘着付与樹脂50部および実施例1と同様の架橋剤3部
を添加して、この発明の感圧性接着剤組成物を調製し、
以下この組成物を用いて実施例1と同様にして感圧性接
着テープを作製した。
実施例9 実施例2で得たアクリル系ポリマーを含む反応液に、
アクリル系ポリマー100部に対し、軟化点100℃のフエノ
ール系粘着付与樹脂20部、ジペンタエリスリトールテト
ラアクリレート10部およびベンゾフエノン3部を添加し
て、この発明の感圧性接着剤組成物を調製し、以下この
組成物を用いて乾燥後の接着剤層の厚さが30μmとなる
ようにした以外は実施例1と同様にして感圧性接着テー
プを作製した。
比較例1 アクリル酸ブチル95部、アクリル酸5部からなる単量
体混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして重合反
応を行い、平均分子量が78万でカルボキシル基濃度が0.
69ミリモル/gであるアクリル系ポリマーを合成した。
つぎに、このアクリル系ポリマーを含む反応液に、実
施例1と同様の架橋剤を同量添加して、比較用の感圧性
接着剤組成物を調製し、さらにこの組成物を用いて実施
例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
比較例2 アクリル酸ブチル85部、アクリル酸15部からなる単量
体混合物を用いた以外は、実施例3と同様にして重合反
応を行い、平均分子量が120万でカルボキシル基濃度が
2.10ミリモル/gであるアクリル系ポリマーを含む感圧性
接着剤組成物層を形成して、接着力測定用の感圧性接着
テープとした。
比較例3 アクリル酸2−エチルヘキシル95部、アクリル酸5部
からなる単量体混合物を用いた以外は、実施例1と同様
にして重合反応を行い、平均分子量が69万でカルボキシ
ル基濃度が0.69ミリモル/gであるアクリル系ポリマーを
合成した。
つぎに、このアクリル系ポリマーを含む反応液に、実
施例1と同様の架橋剤を同量添加して、比較用の感圧性
接着剤組成物を調製し、さらにこの組成物を用いて実施
例1と同様にして感圧性接着テープを作製した。
比較例4 アクリル酸イソノニル85部、アクリル酸15部からなる
単量体混合物を用いた以外は、実施例3と同様にして重
合反応を行い、平均分子量が121万でカルボキシル基濃
度が2.10ミリモル/gであるアクリル系ポリマーを含む感
圧性接着剤組成物層を形成して、接着力測定用の感圧性
接着テープとした。
以上の実施例1〜9および比較例1〜4で作製した各
接着テープを用いて、JIS Z−1528により、180度引き
剥がし接着力(g/20mm幅)をステンレス板、ポリプロピ
レン板を被着体として測定した。その結果は、下記の第
1表に示されるとおりであつた。
なお、実施例8,9の接着テープでは、上記の各被着体
への貼り合わせを80℃の加熱ラミネータで行い、かつ実
施例9の粘着テープでは、この加熱貼り合わせ後高圧水
銀灯により300mjの紫外線を照射して硬化処理したうえ
で、接着力試験に供するようにした。
上記の第1表の結果から明らかなように、この発明の
感圧性接着剤組成物によれば、金属板などの高極性の表
面を持つ被着体とポリエチレンやポリプロピレンなどの
非極性の表面を持つ被着体とのいずれに対しても高い接
着力を発揮させうるものであることがわかる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 193/04 C09J 193/04 (C08F 220/16 220:28) (72)発明者 村上 佳秀 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (72)発明者 大西 啓仁 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−120381(JP,A) 特開 昭63−135470(JP,A) 特開 昭60−258275(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)炭素数2〜14個のアルキル基を有する
    アクリル酸アルキルエステルおよび/またはメタクリル
    酸アルキルエステル50〜90重量%と、 b)つぎの一般式; で表わされるアクリル酸付加物で、nの数が0〜10の範
    囲でありかつnの平均値が0.5〜3.0の範囲にある単量体
    混合物10〜50重量%と、 c)上記a,b成分の単量体と共重合可能なビニル系単量
    体0〜40重量% とからなる共重合体であつて、かつ共重合体中のカルボ
    キシル基濃度が7.0ミリモル/g以下であるアクリル系ポ
    リマーを主成分とする感圧性接着剤組成物。
  2. 【請求項2】主成分としてのアクリル系ポリマーに、軟
    化点が80℃以上のロジン系またはフエノール系の粘着付
    与樹脂、および/または放射線重合性多官能オリゴマー
    を添加してなる請求項(1)に記載の感圧性接着剤組成
    物。
  3. 【請求項3】軟化点が80℃以上のロジン系またはフエノ
    ール系の粘着付与樹脂の添加量が、主成分としてのアク
    リル系ポリマー100重量部に対し、20〜150重量部である
    請求項(2)に記載の感圧性接着剤組成物。
  4. 【請求項4】放射線重合性多官能オリゴマーの添加量
    が、主成分としてのアクリル系ポリマー100重量部に対
    し、5〜100重量部である請求項(2)に記載の感圧性
    接着剤組成物。
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