JP2730826B2 - 電子材料分野におけるめっきマスキングテープに用いるアルカリ水溶性粘着剤及び電子材料分野におけるめっきマスキングテープ - Google Patents

電子材料分野におけるめっきマスキングテープに用いるアルカリ水溶性粘着剤及び電子材料分野におけるめっきマスキングテープ

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JP2730826B2
JP2730826B2 JP4114789A JP11478992A JP2730826B2 JP 2730826 B2 JP2730826 B2 JP 2730826B2 JP 4114789 A JP4114789 A JP 4114789A JP 11478992 A JP11478992 A JP 11478992A JP 2730826 B2 JP2730826 B2 JP 2730826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルと末端カルボキシル含有反応性モノマー
とを共重合して得られた共重合体を含む電子材料分野に
おけるめっきマスキングテープに用いるアルカリ水溶性
粘着剤及び該アルカリ水溶性粘着剤を用いた電子材料分
野におけるめっきマスキングテープに関し、特に、電子
材料分野における水洗浄に対応することができ、かつ酸
性水及び中性水には不溶であり、アルカリ性水のみに溶
解し、該アルカリ性水に対して洗浄可能であるpH選択
性を有する電子材料分野におけるめっきマスキングテー
プに用いるアルカリ水溶性粘着剤及び該アルカリ水溶性
粘着剤を用いた電子材料分野におけるめっきマスキング
テープに関する。
【0002】
【従来の技術】水溶性粘着剤の歴史は古く、糖類、蛋白
質またはゴム等の天然物系の水溶性高分子を用いた再湿
型接着剤がよく知られている。また、ベースポリマーと
しては、アラビアゴム、デキストリン、デンプンまたは
ニカワ等が用いられている。これらの粘着性材料は、常
態では、粘着性を有さないが、水によって賦活され、粘
着性を示す。そして、被着体に貼付された後、これらの
粘着性材料は乾燥されることにより接着力を発揮する。
従って、これらの粘着性材料は、水に濡らすだけで使用
することができ、かつ不衛生でなく安価であるため、郵
便切手、印紙類またはふすま紙等に広く利用されてい
る。
【0003】他方、常態で粘着性を有する水溶性粘着剤
は、特に、製紙業界で紙と紙を水溶性粘着剤で固定し、
スライスした後にこの接着部分をパルプ溶解槽に戻し再
利用する用途において広く利用されている。また、瓶や
食品等のラベル用粘着剤、特に、不要になった場合に水
洗によってラベルを容易に剥がすことを可能とするため
のラベル用粘着剤にも用いられている。さらに、生理用
ナプキンの分野では、固定用粘着剤として使用されてお
り、下着に残った粘着成分が洗濯によって容易に洗浄・
除去されるように構成されている。
【0004】上記のような水溶性粘着剤としては、特開
昭60−229972号に開示されているように、ポリ
アクリル酸100重量部、ジエチレングリコール70重
量部及びポリプロピレングリコール50重量部を配合
し、ポリアクリル酸のカルボキシル基の一部をカリウム
により中和したものや、特公昭52−32769号に開
示されているように、ポリエチレンイミン100重量
部、アミノ化及びリン酸化デンプン30重量部並びにポ
リアクリル酸7.5重量部を配合したもの等が知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】他方、電子材料の分野
では、プリント基板や半導体等の保護のために、保護テ
ープが貼付されており、組み立て前に該保護テープを剥
離し、残存した保護テープ用粘着剤残渣をフロン等の溶
剤で洗浄することにより除去していた。しかしながら、
近年、地球環境保護のために、フロンに代えて、水によ
る洗浄が要求されており、従って保護テープ用粘着剤と
してもその粘着成分残渣が水洗浄可能なものであること
が求められている。
【0006】上記のような保護テープの一例として、プ
リント基板等のめっきマスキングテープが従来より多用
されている。このプリント基板用めっきマスキングテー
プは、端子部を金めっきする際に用いられており、プリ
ント基板の生産工程においては欠かせない保護部材であ
る。プリント基板は、一般に、ガラス−エポキシ板等の
絶縁板の片面または両面に金属箔からなる回路導体を形
成した構造を有する。この金属箔からなる回路部を、他
のプリント回路基板または電子部品と結線することを可
能とするために、上記回路導体の端部には、回路部と同
様の手法で端子部が形成されている。通常、プリント基
板の上記端子部は、電気抵抗を低くするために、金めっ
きが施されている。
【0007】プリント基板用めっきマスキングテープ
は、上記端子部を金めっきする際に、めっきを施さない
部分に貼付され、めっきを施さない部分をめっき液から
保護する役割を果たす。一般的には、上記金めっきは、
めっきマスキングテープが貼付されたプリント基板をめ
っき液に浸漬し、非マスキング部をめっきすることによ
り行われている。上記めっきマスキングテープとして
は、端子部の凹凸に追従し、かつめっき液の侵入を防止
し得るものであること、さらに、めっき後の剥離に際し
てはプリント基板上に粘着成分が残らないものであるこ
とが要求される。
【0008】そこで、上記のような要求を満たすものと
して、粘着成分をホットメルト化し、熱圧着により基板
上の凹凸に対する密着性を高め、不必要な部分へのめっ
きが施されることを防止する方法(特開平2−2588
80号)や、プリント基板の凹部に貼付した場合に、加
熱による該凹部内の空気の熱膨張に起因するマスキング
テープの剥離を防止するために、めっきマスキングテー
プの支持体に通気性を持たせた方法(特開平2−258
879号)が提案されている。上記めっき工程では、強
酸性のめっき液またはめっき前処理液が用いられてい
る。従って、プリント基板上のめっきマスキングテープ
用粘着剤としては、めっき液あるいはめっき前処理液に
より溶解もしくは膨潤したり、粘着性が低下したりする
ことを防止するために、撥水性または非水溶性の粘着剤
が使用されてきた。
【0009】しかしながら、上記のように電子材料分野
では、フロンに替えて水による洗浄が求められており、
めっきマスキングテープにおいても、剥離後に粘着剤残
渣が水により洗浄可能であることが求められてきてい
る。ところが、従来のめっきマスキングテープでは、前
述したように、撥水性または非水溶性粘着剤が用いられ
ていた。すなわち、酸性めっき液中で溶解や吸水膨潤等
による密着性不良を生じることがなく、他方、アルカリ
性水によって速やかに洗浄し得る、pH選択性を有する
水溶性粘着剤を用いためっきマスキングテープが渇望さ
れているにも関わらず、そのようなめっきマスキングテ
ープは従来存在しなかった。
【0010】本発明の目的は、上述した従来の水溶性粘
着剤の欠点を解消し、酸や中性水には不溶であり、アル
カリ性水においてのみ溶解し、該アルカリ性水によって
洗浄され得る新規な電子材料分野におけるめっきマスキ
ングテープに用いるアルカリ水溶性粘着剤及び該アルカ
リ水溶性粘着剤を用いた電子材料分野におけるめっきマ
スキングテープを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、酸及び
中性水には不溶でありアルカリ性水にのみ溶解し、該ア
ルカリ性水によって洗浄・除去することが可能なpH選
択性水溶性粘着剤を得るべく鋭意検討した結果、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルと特定の末端カルボキ
シル基含有反応性モノマーとを共重合して得られた共重
合体を用いれば、上記課題を達成し得ることを見出し、
本発明をなすに至った。
【0012】すなわち、本願の請求項1に記載の発明
は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル40〜95重
量部と、下記の式(I)で示される末端カルボキシル基
を有する反応性モノマー及び/または下記の式(II) で
示される末端カルボキシル基を有する反応性モノマー5
〜60重量部とを共重合することにより得られた共重合
体を含む電子材料分野におけるめっきマスキングテープ
に用いるアルカリ水溶性粘着剤である。 CH2 =CR1 −CO−O−R2 −O−CO−R3 −COOH …式(I) 但し、上記式(I)において、R1 は水素またはメチル
基、R2 は脂肪族炭化水素2価基、R3 は脂肪族、不飽
和脂肪族、芳香族、脂環族または不飽和脂環族炭化水素
2価基を示す。
【0013】 CH2 =CR4 −CO−O−(R5 −COO−)n H …式(II) 但し、上記式(II)において、R4 は水素またはメチル
基、R5 は脂肪族、不飽和脂肪族、芳香族、脂環族また
は不飽和脂環族炭化水素2価基、nは1以上の整数を示
す。
【0014】なお、上記式(I)で示される末端カルボ
キシル基含有反応性モノマーとしては、請求項2に記載
のように2−(メタ)アクリロキシプロピルヘキサヒド
ロフタレートまたは2−(メタ)アクリロキシエチルコ
ハク酸が例示されるが、その他、後述のような種々のモ
ノマーを用いることができる。同様に、式(II)で示さ
れる末端カルボキシル基含有反応性モノマーとしても、
請求項3に記載のβ−アクリロキシプロピオン酸を例示
することができるが、その他後述する種々の反応性モノ
マーを用いることができる。また、本願の請求項4に記
載の発明では、上記共重合体に加えて、さらにリン酸エ
ステル系界面活性剤が添加されている。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
〜4に記載の上記各発明における上記共重合体組成中の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルのうち20重量部
以下が、下記の一般式(III)または(IV)で示される
(アルコキシ)ポリアルキレングリコール(メタ)アク
リレートの少なくとも1種で置き換えられていることを
特徴とする。 CHR9 =CR10COO−(R11−O−)p 12 …式(III) 但し、上記式(III)において、R9 は水素またはメチル
基、R10は水素またはメチル基、R11は炭素数が1〜4
のアルキレン基、R12は水素またはアルキル基であり、
pは縮合度の平均値であり、1〜40の範囲の任意の値
を示す。
【0016】 CHR13=CR14COO −(R15−O −)q (R16−O −)r R17 …式(IV)
【0017】但し、式(IV)において、R13は水素また
はメチル基、R14は水素またはメチル基、R15及びR16
は炭素数が1〜4のアルキレン基、R17は水素またはア
ルキル基であり、q及びrは縮合度の平均値であり、q
及びrの和は1〜40の範囲の任意の値である。また、
請求項6に記載の発明は、上述した請求項1〜5に記載
の各発明にかかるアルカリ水溶性粘着剤を支持体の片面
に塗布することにより粘着剤層が形成されている、電子
材料分野におけるめっきマスキングテープである。
【0018】以下、本発明のアルカリ水溶性粘着剤及び
マスキングテープの構成の詳細を説明する。なお、本発
明の電子材料分野におけるめっきマスキングテープに用
いるアルカリ水溶性粘着剤は、以下の説明では単に「ア
ルカリ水溶性粘着剤」と略称する。また、本発明の電子
材料分野におけるめっきマスキングテープは、以下の説
明では単に「めっきマスキングテープ」と略称する。
発明は、上記共重合体を粘着剤の主成分として用いたこ
とに特徴を有し、それによってアルカリ性水に溶解し、
かつアルカリ性水で洗浄することにより容易に除去され
ることが可能とされている。このような共重合体を構成
するための上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
しては、上記pH選択性をより好ましく発揮させるため
には、アルキル基の炭素数は1〜20であることが好ま
しく、さらに好ましくは4〜10である。
【0019】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
としては、例えば、エチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート及びステアリル(メタ)アクリ
レート等を挙げることができ、これらのうちから少なく
とも1種を選択して用いることができる。上記(メタ)
アクリル酸アルキルエステルは、共重合体組成中40〜
95重量部を占めることが必要であり、好ましくは60
〜90重量部の範囲とされる。40重量部未満では共重
合体が硬質化し、粘着性が乏しくなるからである。他
方、95重量部を超えると、親水性が失われてアルカリ
水溶性に乏しくなるからである。
【0020】本発明において用いられる末端カルボキシ
ル基含有反応性モノマーとしては、上述した式(I)で
示されるもの及び/または式(II) で示されるものが用
いられる。式(I)で示される末端カルボキシル基含有
反応性モノマーとしては、前述したものの他、2−(メ
タ)アクリロキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリ
ロキシプロピルコハク酸、2−(メタ)アクリロキシプ
ロピルフタル酸、2−(メタ)アクリロキシプロピルヘ
キサヒドロフタレート、2−(メタ)アクリロキシエチ
ルテトラヒドロフタレート、2−(メタ)アクリロキシ
プロピルテトラヒドロフタレート等が選択される。
【0021】他方、式(II) で示される末端カルボキシ
ル基含有反応性モノマーとしては、前述したものの他、
β−アクリロキシプロピオン酸、β−アクリロキシプロ
ピオン酸−アクリル酸付加物、アロニックスM−560
0(商品名、東亜合成化学社製)、β−CEA(商品
名、RADCURE社製)等が例示され、これらのうち
少なくとも1種を選択して用いることができる。これら
式(I)及び(II)で示される末端カルボキシル基含有
反応性モノマー分子中の2価の炭化水素基は、前述した
pH選択性をより好ましく発揮させるために、それぞれ
炭素数が20以下であることが好ましく、さらに好まし
くは10以下である。
【0022】本発明では、共重合体組成中に、上述した
式(I)で示した末端カルボキシル基含有反応性モノマ
ー及び/または式(II) で示した末端カルボキシル基含
有反応性モノマーが5〜60重量部の範囲で共重合され
ており、好ましくは10〜40重量部の割合で共重合さ
れる。共重合体組成中の上記反応性モノマー量が60重
量部を超えると共重合体が硬質化し、粘着性が乏しくな
り、さらに共重合体が中性水にも溶解するようになって
アルカリに対する選択的な水溶性が損われるからであ
る。また、5重量部未満では、アルカリ性水に対する溶
解性が乏しくなるからである。
【0023】なお、本発明において主成分として用いら
れる共重合体は、上記のような(メタ)アクリル酸アル
キルエステル40〜95重量部に対して上述した末端カ
ルボキシル基含有反応性モノマー5〜60重量部を共重
合することにより得られるものであるが、後者のモノマ
ーのうち30重量部以下を、より好ましくは20重量部
以下を、下記の式(V)で示されるカルボン酸で置き換
えて共重合させた共重合体を用いてもよい。 CHR18=CR19−COOH …式(V) 但し、R18は水素またはカルボキシル基、R19は水素ま
たはメチル基を示す。
【0024】共重合組成中の上記反応性モノマー量が3
0重量部を超えると、共重合体が硬質化し、粘着性が乏
しくなり、さらに共重合体が中性水にも溶解するように
なってアルカリに対する選択的な水溶性が損われる。上
記共重合体を含むアルカリ水溶性粘着剤は、アルカリ性
水にのみ溶解し、酸性水や中性水には溶出しないことを
特徴とする。もっとも、このアルカリ水溶性粘着剤は、
金属板、エポキシ樹脂板またはガラス板等への接着性は
非常に優れているが、再剥離性が十分でない場合があっ
た。そこで、本願発明者は、請求項4に記載のようにリ
ン酸エステル系界面活性剤を添加すれば、粘着剤と被着
体との界面にリン酸エステル系界面活性剤をブリードア
ウトさせることにより接着性を緩和することができ、そ
れによって再剥離性を付与し得ることを見出した。すな
わち、上記共重合体にリン酸エステル系界面活性剤をさ
らに添加することにより、アルカリ性水に対する溶解性
を損うことなく、適度な再剥離性が与えられる。
【0025】使用し得るリン酸エステル系界面活性剤と
しては、モノブチルフォスフェート、モノオクチルフォ
スフェート、ジブチルフォスフェート、ジオクチルフォ
スフェートまたはプライサーフ(商品名、第一工業製薬
社製)等を例示することができる。上記リン酸エステル
系界面活性剤は、上記共重合体100重量部に対し0.
01重量部〜20重量部の範囲で添加される。0.01
重量部未満では十分な再剥離性を得ることができないか
らであり、20重量部を超えると粘着剤の凝集性を損な
い被着体に貼付したときテープのズレや粘着剤のはみ出
し現象が生じたり、十分な初期粘着力が得られなかった
りするからである。
【0026】また、上記共重合体を主成分とするアルカ
リ水溶性粘着剤は、未架橋状態では凝集性に欠け、剥離
に際し粘着層の凝集破壊により被着体上に糊残り現象が
生じることがある。このような場合、粘着剤中のカルボ
キシル基やヒドロキシル基等の架橋点に、アクリル系粘
着剤に通常用いられるイソシアネート系、アジリジン
系、金属キレート系架橋剤等を使用して架橋させ、それ
によって粘着剤の凝集性を高める方法が広く一般に知ら
れている。しかしながら、イソシアネート系架橋剤を用
いた場合には、上記共重合体を主成分とする水溶性粘着
剤の水溶性が損なわれる場合があり、また、金属キレー
ト系架橋剤を添加した場合には、酸性水や中性水中に金
属イオンが溶出するおそれがある。そこで、本発明で
は、アジリジン系架橋剤を添加することにより、上記の
ような問題を生じることなく再剥離性を付与することが
可能である。
【0027】使用し得るアジリジン系架橋剤としては、
ω−アジリジニルプロピオン酸−2,2−ジヒドロキシ
メチルブタノール−トリ(ジ)エステル、ω−アジリジ
ニルプロピオン酸−2,2−ジヒドロキシメチルプロパ
ノール−トリ(ジ)エステル、ω−アジリジニル酢酸−
2,2−ジヒドロキシメチルブタノール−トリ(ジ)エ
ステル、ω−アジリジニル酢酸−2,2−ジヒドロキシ
メチルプロパノール−トリ(ジ)エステル等、また、
1,6−ヘキサメチレンジエチレンウレア、1,8−オ
クタメチレンジエチレンウレア等を例示することができ
る。上記アジリジン系架橋剤は、上記共重合体に対して
0.01重量部〜5重量部の範囲で添加される。0.0
1重量部未満では十分な架橋効果が得られず再剥離性が
不十分となるからであり、5重量部を超えると架橋反応
が急速に進行してポットライフが得られず、テープ基材
に塗布できないからである。
【0028】また、本願発明者は、請求項5に記載の発
明のように、請求項1〜4に記載の発明における共重合
体組成中の(メタ)アクリル酸アルキルエステル20重
量部以下を、上述した式(III)または(IV)で示される
(アルコキシ)ポリアルキレングリコール(メタ)アク
リレートの少なくとも1種以上で置き換えることによ
り、金属板またはエポキシ板に対しての接着性が緩和さ
れ、それによって再剥離性を高め得ることを見出した。
【0029】上記(アルコキシ)ポリアルキレングリコ
ールアクリレートの例としては、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
ポリブチレングリコール(メタ)アクリレート、2−メ
トキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシトリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、2−メトキシ
プロピル(メタ)アクリレート、メトキシトリプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、2−メトキシ
ブチル(メタ)アクリレート、メトキシトリブチレング
リコール(メタ)アクリレート、メトキシポリブチレン
グリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリプロ
ピレン(プロピレン)グリコール(メタ)アクリレー
ト、エトキシポリブチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、ブトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、ブトキシポリプロピレングリコール(メタ)ア
クリレート、ブトキシポリブチレングリコール(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリブチレン
グリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレン−ポリ
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエリ
レングリコールクロトネート等が挙げられる。これらの
内から少なくとも1種類が選択される。
【0030】上記(アルコキシ)ポリアルキレングリコ
ール(メタ)アクリレートは、上記共重合体組成中にお
いて0.01〜20重量部の範囲で置き換えられるもの
であるが、好ましくは、上記共重合体の10重量部以下
が上記(アルコキシ)ポリアルキレングリコール(メ
タ)アクリレートで置き換えられる。上記(アルコキ
シ)ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレートの
配合割合が、0.01〜20重量部の割合で配合される
時に、この共重合体を含むアルカリ水溶性粘着剤の金属
板及びエポキシ板に対する接着性が緩和され、再剥離性
も高められる。また、貼付後、経時的に接着力が増加す
るいわゆる接着昂進現象が抑制されるため、請求項1〜
4に記載のアルカリ水溶性粘着剤では再剥離不可能な程
度まで接着力が増大してしまうような比較的長時間の貼
付あるいは高温高湿下におけるマスキングが、請求項5
に記載のアルカリ水溶性粘着剤を用いることにより可能
となる。
【0031】しかしながら、上記(アルコキシ)ポリア
ルキレングリコール(メタ)アクリレートの配合割合が
0.01重量部より少ない場合には、上記接着昂進現象
を抑制することができず、20重量部を超えると、本来
共重合体が有すべきpH選択性水溶性が損なわれる。従
って、アルコキシポリアルキレングリコール(メタ)ア
クリレートの配合割合は、上記のように0.01〜20
重量部の範囲とすることが必要である。また、上記(ア
ルコキシ)ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレ
ート中におけるポリエーテルの平均重合度p及びq+r
は1〜40の範囲の任意の値とされる。pあるいはq+
rが1未満の場合には上述した接着昂進現象を抑制する
ことができず、40を超えると本来共重合体が有すべき
pH選択性水溶性が損なわれ、酸性水や中性水にも容易
に膨潤・溶解するようになり、マスキング性が損なわれ
る。
【0032】その他の添加成分 本願の請求項1〜5に記載の各アルカリ水溶性粘着剤で
は、上述した粘着剤成分に加えて、必要に応じて、可塑
剤、架橋剤、老化防止剤及び粘着性付与剤等の添加物
を、本発明の目的を損わない範囲で配合してもよい。
【0033】めっきマスキングテープ 請求項6に記載の本発明の電子材料分野におけるめっき
マスキングテープは、上述してきた請求項1〜5に記載
の各アルカリ水溶性粘着剤を、適当な支持体の片面に塗
布し、粘着剤層を形成することにより構成される。本発
明のめっきマスキングテープは、上記各アルカリ水溶性
粘着剤を用いて粘着剤層が形成されているため、プリン
ト基板の端子部上の凹凸に対する追従性に優れ、適当な
圧着条件で該凹凸に確実に密着され得る。さらに、pH
1〜5の酸性のめっき液に侵されないため、必要な部分
をめっき工程中確実に保護することができる。上記凹凸
密着性を十分に発揮させるには、粘着剤層の厚みは、プ
リント基板上の凹凸の1〜2倍程度であることが好まし
い。また、剥離時に基板上に粘着剤成分が残ることを防
止するために、上記粘着剤層は適当に架橋されているこ
とが好ましい。好ましい架橋度は、ゲル分70〜95%
であり、より好ましくは、80〜90%である。
【0034】このとき、架橋方法等に特に制限はない
が、アジリジン系架橋剤を用いて熱反応させると、粘着
剤中のカルボキシル基と反応し架橋構造が形成される。
このように架橋させた粘着剤は、アルカリ性水によって
溶解・膨潤するため該水による洗浄性がより高くなる。
上記のようにして得られるめっきマスキングテープは、
プリント基板や金属板のメッキ工程においてプリント基
板または金属板に貼付され、めっき部以外の部分をめっ
き液から保護するために用いられる。一般に、めっき液
は、金属塩の水溶液であり、酸性度が高い。また、めっ
き部分はめっきマスキングテープ貼付後にさまざまな研
磨処理や化学処理を施されるため、めっきマスキングテ
ープは、非常に厳しい環境下に耐え得るものでなければ
ならない。本発明のめっきマスキングテープは、このよ
うなめっき工程中において、剥離や浮き等によるめっき
液の浸透あるいは該めっき液による膨潤等の密着不良を
生じることがなく、他方、剥離後にプリント基板または
金属板上の粘着剤残渣をアルカリ性水によって速やかに
洗浄・除去することを可能とする。上記アルカリ性水と
しては水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化
アンモニウム等の希薄水溶液を用いることができる。水
溶液の濃度は高い方が洗浄効果が大きいため好ましい
が、2〜3重量%程度の濃度で十分な洗浄を行うことが
できる。
【0035】上記めっきマスキングテープの支持体とし
ては、めっき工程でめっき液に侵されずにめっきマスキ
ングテープ再剥離時に断裂しないものを用いることがで
きる。例えば、このような支持体としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、延伸
ポリプロピレン、ポリイミド、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩
化ビニル及びポリ塩化ビニリデン等を例示することがで
きる。さらに、これらの支持体には、剥離時に粘着剤が
支持体と粘着剤との界面で破壊しないように、必要に応
じてプライマー層を設けたり、コロナ放電処理等の表面
酸化処理を施し、支持体と粘着剤層との密着性を高め、
それによって糊残り現象を抑制することも可能である。
また、上記めっきマスキングテープは任意の幅のロール
テープ状に加工することもシート状に加工することもで
き、さらに必要に応じて基材の粘着剤塗布面の反対面に
離型処理を施すこともできる。
【0036】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、上記のように
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、上記特定の末
端カルボキシル含有反応性モノマーとが上述した割合で
共重合さた共重合体を用いてアルカリ水溶性粘着剤が構
成されているため、カルボキシル基による内部架橋によ
り粘着剤の硬質化が防止されると共に、酸及び中性水に
溶解しないが、アルカリ性水に溶解し、従ってアルカリ
性水溶液により粘着剤残渣を容易に洗浄することができ
る。
【0037】また、上記アルカリ水溶性粘着剤は、分子
中にポリエステル結合を有するため、各種ポリエステル
フィルムとの密着性に優れ、従ってポリエステル樹脂に
対する接着性に優れ、かつ粘着剤をポリエステル基材に
塗工する場合に該基材との接着性に優れている。よっ
て、ポリエステル基材に上記アルカリ水溶性粘着剤を塗
工してめっきマスキングテープを構成すれば、被着体か
ら該めっきマスキングテープを剥離した場合の被着体上
に残る粘着剤残渣量を低減することも可能である。
【0038】請求項4に記載の発明では、上記共重合体
に加えてリン酸エステル系界面活性剤が添加されている
ため、被着体と粘着剤との界面にリン酸エステル系界面
活性剤がブリードアウトし、それによって接着性が緩和
される。従って、適度な再剥離性が付与される。請求項
5に記載の発明では、上記請求項1〜4に記載の共重合
体組成中の(メタ)アクリル酸アルキルエステルのうち
0.01〜20重量部が、上記(アルコキシ)ポリアル
キレングリコール(メタ)アクリレートで置き換えられ
ているため、金属板やエポキシ板に対する接着性が緩和
され、再剥離性が高められる。また、請求項6に記載の
本発明のマスキングテープでは、上述した請求項1〜5
に記載のアルカリ水溶性粘着剤を用いて構成されている
ため、めっき工程時に剥離や浮き等を生じず、かつアル
カリ性水によって粘着剤残渣を確実に洗浄・除去するこ
とができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を説明する
ことにより、本発明をより一層明らかにする。まず、請
求項1に記載の発明についての実施例1〜16及び比較
例1,2について説明する。
【0040】実施例1 2−アクリロキシエチルコハク酸 … 10重量部 アロニックスM−5600(商品名、東亜合成化学社製)… 10重量部 ブチルアクリレート … 80重量部 上記の組成と、酢酸エチル400重量部とを、セパラブ
ルフラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、70℃の
温度でアゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNと
略す)0.03重量部の存在下で共重合し、重量平均分
子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0041】実施例2 アロニックスM−5600 … 25重量部 ブチルアクリレート … 75重量部 上記の組成と、酢酸エチル100重量部とを、セパラブ
ルフラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、80℃の
温度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重
量平均分子量(Mw)80万の粘着剤を得た。
【0042】実施例3 2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート … 40重量部 ブチルアクリレート … 60重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とを、セパラブ
ルフラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の
温度でAIBN0.03重量部の存在下で10時間共重
合し、重量平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0043】実施例4 2−アクリロキシエチルコハク酸 … 25重量部 ブチルアクリレート … 75重量部 上記の組成と、エタノール300重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)10万の粘着剤を得た。
【0044】実施例5 2−アクリロキシプロピルコハク酸 … 15重量部 2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート … 32重量部 2−エチルヘキシルアクリレート … 53重量部 上記の組成と、酢酸エチル150重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)17万の粘着剤を得た。
【0045】実施例6 β−アクリロキシプロピオン酸 … 25重量部 ブチルアクリレート … 75重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)40万の粘着剤を得た。
【0046】実施例7 β−アクリロキシプロピオン酸 … 32重量部 ブチルアクリレート … 68重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0047】実施例8 β−アクリロキシプロピオン酸 … 20重量部 2−アクリロキシエチルコハク酸 … 10重量部 ブチルアクリレート … 70重量部 上記の組成と、エタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0048】実施例9 β−アクリロキシプロピオン酸 … 10重量部 2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート … 15重量部 ブチルアクリレート … 75重量部 上記の組成と、酢酸エチル100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0049】実施例10 β−アクリロキシプロピオン酸 … 10重量部 2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート … 15重量部 2−アクリロキシエチルコハク酸 … 5重量部 ブチルアクリレート … 70重量部 上記の組成と、エタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)20万の粘着剤を得た。
【0050】実施例11 アクリル酸 … 5重量部 アロニックスM−5600 … 15重量部 ブチルアクリレート … 80重量部 上記の組成と、酢酸エチル150重量部とを、セパラブ
ルフラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の
温度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重
量平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0051】実施例12 アクリル酸 … 10重量部 2−アクリロキシエチルコハク酸 … 10重量部 ブチルアクリレート … 80重量部 上記の組成と、酢酸エチル400重量部とを、セパラブ
ルフラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の
温度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重
量平均分子量(Mw)40万の粘着剤を得た。
【0052】実施例13 アクリル酸 … 10重量部 2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート … 10重量部 ブチルアクリレート … 80重量部 上記の組成と、トルエン100重量部とを、セパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、80℃の温
度でベンゾイルパーオキサイド(以下、BPOと略す)
0.05重量部の存在下で共重合し、重量平均分子量
(Mw)20万の粘着剤を得た。
【0053】実施例14 アクリル酸 … 10重量部 2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート … 20重量部 ブチルアクリレート … 70重量部 上記の組成と、トルエン100重量部とを、セパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、80℃の温
度でBPO0.05重量部の存在下で共重合し、重量平
均分子量(Mw)20万の粘着剤を得た。
【0054】実施例15 アクリル酸 … 10重量部 2−アクリロキシプロピルフタレート … 25重量部 ブチルアクリレート … 65重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)36万の粘着剤を得た。
【0055】実施例16 アクリル酸 … 8重量部 β−アクリロキシプロピオン酸 … 12重量部 ブチルアクリレート … 80重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)36万の粘着剤を得た。
【0056】比較例1 アクリル酸 … 1.5重量部 ブチルアクリレート … 98.5重量部 上記の組成と、酢酸エチル200重量部とを、セパラブ
ルフラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、70℃の
温度でBPO0.075重量部の存在下で共重合し、重
量平均分子量(Mw)60万の粘着剤を得た。
【0057】比較例2 ポリビニルピロリドン(Mw=36万) … 100重量部 ジグリセリン … 100重量部 上記の組成物を水200重量部に溶解し、十分攪拌する
ことによってアルカリ水溶性粘着剤を得た。
【0058】実施例1〜16及び比較例1,2の評価 実施例1〜16及び比較例1,2で得た各粘着剤につい
て、アルカリ性水、中性水及び酸性水に対する溶解性並
びにSP粘着力を以下の要領で測定した。 溶解性 粘着剤を図1に平面図で示すように、アクリル板からな
る矩形の試験板の上面に、乾燥後の厚みが20〜30μ
mとなるように均一に塗布した後、100℃で5分間乾
燥を行った。図1において、1は試験板を、2は塗布さ
れた粘着剤層を示す。次に、下記の表1に示す3種類の
処理液の何れかに所定時間浸漬した後、30秒間40℃
の温水で洗浄し、十分に乾燥した。乾燥後、粘着剤の重
量を測定し、当初の粘着剤の重量からの変化を算出し、
その減少率により溶解性を評価した。重量減少率が高い
程、溶解性が高いということができる。結果を、表2に
示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】表2から明らかなように、比較例1の粘着
剤では、3種類の水溶液のいずれで処理してもほとんど
溶解しないことがわかる。すなわち、比較例1の粘着剤
は水溶性を示さない。また、比較例2の粘着剤は、3種
類の水溶液のいずれで処理してもほぼ100%溶解して
しまうことがわかる。これに対して、実施例1〜16の
粘着剤では、中性水及び酸性水で処理した場合には全く
溶解していないのに対し、アルカリ性水で処理した場合
には5分以上処理した段階で100%溶解し、従ってア
ルカリ性水による洗浄によって、除去し得ることがわか
る。
【0062】SP粘着力 JIS Z 0237に従ってSUS板に対する180
°剥離粘着力を測定した。厚み25μmのポリエチレン
テレフタレート・フィルム上に乾燥後の厚みが80μm
となるように粘着剤を塗工し、これを10mm幅に裁断
し、粘着テープを作製した。この粘着テープを、JIS
G 4305に規定されている厚み2mmのSUS板
に800gのゴムローラーにて300mm/分の速さで
圧着した試験片を、引っ張り速度300mm/分で18
0°剥離し、その剥離強度を測定した。なお、測定環境
は23℃及び相対湿度50%であり、貼付後、30分経
過したものについて測定を行った。結果を表3に示す。
【0063】
【表3】
【0064】表3から明らかなように、実施例1〜16
及び比較例1ではSUS板との界面において破壊が生じ
ているのに対し、比較例2の粘着剤を用いた場合には粘
着剤層において凝集破壊が生じた。次に、請求項4に記
載のリン酸エステル系界面活性剤を添加した発明につい
ての実施例17〜19につき説明する。
【0065】実施例17 実施例1で得た共重合体100重量部に対し、3重量部
のジオクチルフォスフェート(以下、DOPと略す)を
配合し、粘着剤を得た。 実施例18 実施例2で得た共重合体100重量部に対し、3重量部
のDOPを配合し、粘着剤を得た。
【0066】実施例19 実施例12で得た共重合体100重量部に対し、3重量
部のDOPを配合し、粘着剤を得た。上述した実施例1
7〜19で得た各アルカリ水溶性粘着剤について、アル
カリ性水、中性水及び酸性水に対する溶解性並びにSP
粘着力を実施例1〜16及び比較例1,2の場合と同様
にして評価した。結果を下記の表4及び表5に示す。な
お、表4において、比較のために前述した比較例1,2
の結果を、表5においては前述した実施例1,2,12
の結果を併せて示す。
【0067】
【表4】
【0068】表4から明らかなように、実施例17〜1
9の各アルカリ水溶性粘着剤を用いた場合、酸性水及び
中性水には粘着剤がほとんど溶解しないが、アルカリ性
水に優れた溶解性を示し、従ってアルカリ性水による洗
浄によって粘着剤残渣を確実に除去し得ることがわか
る。
【0069】
【表5】
【0070】表5より、実施例17〜19では、実施例
1,2,12に比べて、DOP添加により接着力が低め
られていることが明らかである。次に、請求項5に記載
の発明についての実施例20〜25を説明する。
【0071】実施例20 アロニックスM−5600 …25重量部 メトキシトリエチレングリコールアクリレート(以下、MTGA) …10重量部 ブチルアクリレート …65重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)40万の粘着剤を得た。
【0072】実施例21 アロニックスM−5600 …10重量部 2−アクリロキシプロピルヘキサヒドロフタレート …15重量部 MTGA …10重量部 ブチルアクリレート …65重量部 上記の組成と、酢酸エチル100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)30万の粘着剤を得た。
【0073】実施例22 β−アクリロキシプロピオン酸 … 25重量部 ブチルアクリレート … 75重量部 メトキシポリエチレングリコールメタクリレート … 12重量部 (平均分子量400、n=8 ) 上記の組成物と、エタノール100重量部とをセパラブ
ルフラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の
温度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重
量平均分子量(Mw)36万の粘着剤を得た。
【0074】実施例23 β−アクリロキシプロピオン酸 … 25重量部 ブチルアクリレート … 75重量部 メトキシポリエチレングリコールメタクリレート … 3重量部 (平均分子量8000、n=18 ) 上記の組成物と、エタノール100重量部とをセパラブ
ルフラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の
温度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重
量平均分子量(Mw)36万の粘着剤を得た。
【0075】実施例24 β−アクリロキシプロピオン酸 … 25重量部 ポリエチレン−ポリプロピレングリコールメタクリレート(式IV)における 縮合度q及びrは、それぞれ、q=7及びr=3であり、分子量M=600) … 4重量部 ブチルアクリレート … 75重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下で、60℃の
温度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重
量平均分子量(Mw)40万の粘着剤を得た。
【0076】実施例25 β−アクリロキシプロピオン酸 … 25重量部 ポリエチレングリコール−ポリテトラメチレングリコールメタクリレート( q=10、r=5) … 1.5重量部 ブチルアクリレート … 75重量部 上記の組成と、メタノール100重量部とをセパラブル
フラスコに一括して仕込み、窒素雰囲気下、60℃の温
度でAIBN0.03重量部の存在下で共重合し、重量
平均分子量(Mw)40万の粘着剤を得た。
【0077】以上のようにして得た実施例20〜25の
各アルカリ水溶性粘着剤について、アルカリ性水、中性
水及び酸性水に対する溶解性を、実施例1〜16と同様
にして測定した。また、下記の要領でガラス−エポキシ
板に対する粘着力を測定した。粘着力の測定…粘着剤を
厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに
乾燥後の厚みが60μmとなるように塗工したものと、
120℃に加熱された厚さ2mmのガラス−エポキシ板
とを上記加熱直後に2000gのゴムローラーで300
mm/分の速さで圧着した試験片を、引張速度300m
m/分で180°剥離し、その剥離強度を測定した。な
お、測定環境は23℃、相対湿度50%であり、貼付
後、60分間経過したものを測定した。溶解性について
の結果を、下記の表6に、ガラス−エポキシ板に対する
粘着力を表7に示す。なお、表6及び表7においては、
比較のために、MTGAを配合していないことのみで実
施例20と異なる実施例2の結果、並びに比較例1,2
についての結果を併せて示す。
【0078】
【表6】
【0079】表6から明らかなように、実施例2,20
〜25のアルカリ水溶性粘着剤は、アルカリ性水に対し
て優れた選択的溶解性を示すことがわかる。
【0080】
【表7】
【0081】表7から明らかなように、実施例20で
は、共重合組成中の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルであるブチルアクリレート10重量部が、MTGAで
置き換えられているため、MTGAを含まない実施例2
の場合に比べて、粘着力が30〜40%抑制されている
ことがわかる。
【0082】実施例20〜25の粘着剤を用いて構成さ
れためっきマスキングテープの被着体に対する密着性を
以下の要領で評価した。上記粘着力の測定に用いる予め
120℃に加熱されたガラス−エポキシ板を用意し、上
記加熱直後のガラス−エポキシ板に粘着テープを貼り付
け、2000gのゴムローラーを用い、300mm/分
の速度で圧力を付加して圧着し、表1に示した3重量%
NaOH水溶液及びイオン交換水に1時間浸漬し、剥離
の有無を評価した。比較のために、実施例2及び比較例
1,2についても同様に剥離の有無を評価した。結果を
表8に示す。
【0083】
【表8】
【0084】表8から明らかなように、実施例2、実施
例20〜25の粘着剤を用いためっきマスキングテープ
は、比較例1,2の水溶性粘着テープに比べて被着体で
あるガラス−エポキシ板に対する密着性に優れているこ
とがわかる。なお、上記各実施例及び各比較例で用いた
共重合体の組成を下記の表9及び表10にまとめて示
す。
【0085】
【表9】
【0086】
【表10】
【0087】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜5に記載の本
発明によれば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
末端カルボキシル基含有反応性モノマーとを特定の割合
で共重合して得られた共重合体を主成分として含有する
ため、酸性水及び中性水に対しては溶解しないが、アル
カリ性水に対する溶解性に優れた電子材料分野における
めっきマスキングテープに用いるアルカリ水溶性粘着剤
を提供することが可能になる。よって、請求項1〜5に
記載のアルカリ水溶性粘着剤を、電子材料分野におい
て、特に、プリント基板のめっきマスキングテープ等に
用いた場合、アルカリ性水を用いて洗浄することにより
粘着剤残渣を確実に除去することができる。従って、電
子材料分野における脱フロン洗浄を促進することが可能
となる。
【0088】また、請求項4に記載の発明では、リン酸
エステル系界面活性剤が上記共重合体に添加されている
ため、該リン酸エステル系界面活性剤のブリードアウト
により適度な再剥離性が付与される。従って、請求項4
に記載のアルカリ水溶性粘着剤では、上述したpH選択
性の洗浄性に加えて、適度な再剥離性が付与されている
ため、糊残り現象等の発生を効果的に抑制することがで
きるため、アルカリ性水による洗浄をより一層確実に行
うことが可能となる。さらに、請求項5に記載のアルカ
水溶性粘着剤では、共重合体組成の(メタ)アクリル
酸アルキルエステルのうち20重量部以下が、上記(ア
ルコキシ)ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレ
ートで置き換えられているため、粘着力が適度に緩和さ
れ、それによって一層再剥離性が高められる。
【0089】よって、請求項6に記載のように、上記請
求項1〜5に記載の各アルカリ水溶性粘着剤を用いため
っきマスキングテープでは、粘着剤層を構成している粘
着剤が優れたpH選択性の水溶性を示すため、水による
洗浄を行った場合でも粘着成分残渣を確実に除去し得
る、めっきマスキングテープを提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例の粘着剤の溶解性を評価する
ために試験板に粘着剤を塗工した状態を示す平面図。
【符号の説明】 1…試験板 2…粘着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08F 290/06 C08F 290/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル4
    0〜95重量部と、 下記の式(I)で示される末端カルボキシル基を有する
    反応性モノマー及び/または下記の式(II) で示される
    末端カルボキシル基を有する反応性モノマー5〜60重
    量部とを共重合することにより得られた共重合体を含む
    電子材料分野におけるめっきマスキングテープに用いる
    アルカリ水溶性粘着剤。 CH2 =CR1 −CO−O−R2 −O−CO−R3 −COOH …式(I) 但し、上記式(I)において、R1 は水素またはメチル
    基、R2 は脂肪族炭化水素2価基、R3 は脂肪族、不飽
    和脂肪族、芳香族、脂環族または不飽和脂環族炭化水素
    2価基を示す。 CH2 =CR4 −CO−O−(R5 −COO−)n H …式(II) 但し、上記式(II)において、R4 は水素またはメチル
    基、R5 は脂肪族、不飽和脂肪族、芳香族、脂環族また
    は不飽和脂環族炭化水素2価基、nは1以上の整数を示
    す。
  2. 【請求項2】 前記式(I)で示される末端カルボキシ
    ル基を有する反応性モノマーが、2−アクリロキシプロ
    ピルヘキサヒドロフタレートまたは2−アクリロキシエ
    チルコハク酸である請求項1に記載のアルカリ水溶性粘
    着剤。
  3. 【請求項3】 前記式(II)で示される末端カルボキ
    シル基を有する反応性モノマーが、β−アクリロキシプ
    ロピオン酸である、請求項1に記載のアルカリ水溶性粘
    着剤。
  4. 【請求項4】 前記共重合体に加えて、さらにリン酸エ
    ステル系界面活性剤が添加されていることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリ水溶性粘
    着剤。
  5. 【請求項5】 前記共重合体組成中の(メタ)アクリル
    酸アルキルエステルのうち20重量部以下が、下記の一
    般式(III)または(IV)で示される(アルコキシ)ポリ
    アルキレングリコール(メタ)アクリレートの少なくと
    も1種で置き換えられていることを特徴とする、請求項
    1〜4のいずれかに記載のアルカリ水溶性粘着剤。 CHR9 =CR10COO−(R11−O−)p 12 …式(III) 但し、上記式(III)において、R9 は水素またはメチル
    基、R10は水素またはメチル基、R11は炭素数が1〜4
    のアルキレン基、R12は水素またはアルキル基であり、
    pは縮合度の平均値であり、1〜40の範囲の任意の値
    を示す。 CHR13=CR14COO −(R15−O −)q (R16−O −)r R17 …式(IV) 但し、式(IV)において、R13は水素またはメチル基、
    14は水素またはメチル基、R15及びR16は炭素数が1
    〜4のアルキレン基、R17は水素またはアルキル基であ
    り、q及びrは縮合度の平均値であり、q及びrの和は
    1〜40の範囲の任意の値である。
  6. 【請求項6】 支持体の片面に請求項1〜5のいずれか
    に記載のアルカリ水溶性粘着剤を塗布することにより構
    成された粘着剤層を設けてなることを特徴とする、電子
    材料分野におけるめっきマスキングテープ。
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