JPH0848952A - 表面保護フイルム - Google Patents

表面保護フイルム

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JPH0848952A
JPH0848952A JP18576394A JP18576394A JPH0848952A JP H0848952 A JPH0848952 A JP H0848952A JP 18576394 A JP18576394 A JP 18576394A JP 18576394 A JP18576394 A JP 18576394A JP H0848952 A JPH0848952 A JP H0848952A
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intermediate layer
vinyl chloride
film
pressure
soft vinyl
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JP18576394A
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Makoto Miura
誠 三浦
Norio Numata
憲男 沼田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟質塩化ビニル樹脂中の添加剤による粘着物
性、水洗浄性の低下を防止し、該樹脂を用いたテープ基
材の変形に対する追従性にすぐれた表面保護フイルムを
提供する。 【構成】 軟質塩化ビニル樹脂フイルムの片面に、塩基
性官能基を有するアクリル系樹脂からなる中間層が設け
られ、該中間層面にカルボキシル基を0.13〜1mo
l/100g含有する水溶性粘着剤層が設けられてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にプリント基板回路
部等の表面保護用として好適な表面保護フイルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】軟質塩化ビニル樹脂フイルムは柔軟性、
防食性,電気絶縁性等にすぐれ、マスキングテープ、表
面保護テープ、防食テープ、電気絶縁用テープ等の用途
に広く用いられている。例えば、厚み70μmの軟質塩
化ビニル樹脂基材に厚み10μmの粘着剤層を設けたプ
リント基板回路部のマスキングテープ、又、軟質塩化ビ
ニルフイルムを用いた電気絶縁用粘着テープが知られて
いる(昭和60年3月2日 日本粘着テープ工業会発行
「粘着ハンドブック」参照)。
【0003】一般に、アクリル系粘着剤には接着性と凝
集性の向上、架橋基点とするためのアクリル酸、メタア
クリル酸等の酸性基が共重合されている。基材の軟質塩
化ビニル樹脂に含まれる金属系安定剤等の添加剤が上記
酸性基と反応すると粘着剤の接着性が阻害されることが
ある。この問題を解決するために、特開平5−2630
55号公報には軟質塩化ビニル樹脂を基材とし、酸性基
を含まず特定の塩基性共重合モノマーを極性成分とした
アクリル系粘着剤を塗布することにより、軟質塩化ビニ
ル樹脂の添加剤の移行を抑制した粘着テープが開示され
ている。
【0004】プリント基板回路部に用いる表面保護フイ
ルムは、使用後に剥離除去するための易剥離性が要求さ
れるとともに、特に精密さが要求されるものには剥離し
たとき基板上に残渣として残る粘着剤中の有機成分を洗
浄により除去することが行われる。従来、この洗浄のた
めにフロン等の有機溶剤を用いていたが、フロンはオゾ
ン層を破壊するという問題があり、水系洗浄剤へ切替え
られる傾向にある。
【0005】水系洗浄剤で洗浄できる水系洗浄剤粘着剤
を使用したマスキングテープとして、特開平5−202
347号公報に、酸性基を多量に含むアクリル系粘着剤
が記載されている。
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−202
347号公報記載の多量の酸性基を含むアクリル系粘着
剤は、軟質塩化ビニル樹脂中の金属系安定剤等の添加剤
によって粘着性が阻害され易く、粘着力が低下するだけ
でなく、酸性基が添加剤によりマスクされて反応しなく
なり水洗浄性が低下するという問題がある。
【0006】上記の問題点を解決するために、軟質塩化
ビニル樹脂基材と粘着剤との間に下塗剤層を設けること
は粘着剤層への添加剤の移行防止には有効であるが、通
常用いられているアクリル系樹脂の下塗剤はTgが高
く、硬質のものである。このため下塗剤の塗布量を増や
すと柔軟性に富む軟質塩化ビニル樹脂の形状変化に追従
することができず、下塗剤層の破壊、基材破壊の原因と
なることがある。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解消し、軟質
塩化ビニル樹脂中の添加剤による粘着物性の低下、水洗
浄性の低下を防止し、該樹脂を用いたテープ基材の変形
に対する追従性にすぐれた表面保護フイルムを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明表面保護フイルム
は、軟質塩化ビニル樹脂フイルムの片面に、塩基性官能
基を有するアクリル系樹脂からなる中間層が設けられ、
該中間層面にカルボキ4ル基を0.13〜1mol/1
00g含有する水溶性粘着剤層が設けられてなることを
特徴とするものである。
【0009】本発明で使用する中間層は、塩基性官能基
を有するアクリル系樹脂からなり、Tgが−50℃〜0
℃の範囲にあるものが好ましい。Tgが−50℃よりも
低いと常温域及び高温域における凝集力が不足して中間
層の層間破壊等が生じ易くなり、0℃を超えると凝集力
が高すぎて硬くなり、軟質塩化ビニル樹脂の柔軟性が発
揮されず、該樹脂基材の変形に中間層が追従できずにク
ラックや層間剥離の原因となる。
【0010】上記アクリル系樹脂としては、アルキルア
クリレート、アルキルメタアクリレートを主成分とし、
これに塩基性官能基を有するモノマーを共重合したポリ
マーを主な構成成分とするものが好ましい。上記モノマ
ーを共重合することによりTgを上記範囲に調整するこ
とが容易となる。アルキルアクリレート及びアルキルメ
タアクリレートのアルキル基の例としては、メチル基、
エチル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基、オク
チル基、イソオクチル基、2−エチルヘキシル基等が挙
げられる。特に炭素数が4〜12のアクリレートはTg
が適度に低くなるので好ましい。
【0011】共重合成分として塩基性官能基を有するモ
ノマーを用いれば、ポリマー中に塩基性基を導入するこ
とが容易にできる。塩基性官能基含有モノマーとしては
N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルホリン、N−
イソプロピルアクリルアミド、N−ビニルカプロラクタ
ム、ジアセトンアクリルアミド、ビニルオキサゾリン等
があり、このうち1種類以上を樹脂総量100gに対し
て塩基性官能基が0.05〜2mol含まれるように共
重合するのが好ましい。上記塩基性官能基が0.05m
ol未満であると、金属安定剤等の添加物が粘着剤に移
行のを阻止する添加剤ブロック効果が少なく、2mol
を超えるとポリマーのTgを上昇させてしまうからであ
る。従って、塩基性官能基含有ポリマーの含有上限値は
アクリル系樹脂のTgを考慮して決めるべきである。
【0012】アクリル系樹脂に塩基性官能基を導入する
方法として、上記のようなアクリル系樹脂に塩基性官能
基を共重合する方法の他に、アクリル系樹脂に他の塩基
性樹脂を混合する方法でもよい。例えば、アクリル(メ
タ)アクリレートを主成分とする共重合体と、アクリル
(メタ)アクリレートを主成分として上記塩基性官能基
を有するモノマーを共重合した共重合体とを混合する方
法等が挙げられる。この場合も、アクリル系樹脂に含ま
れる塩基性官能基の量は上記の範囲であることが好まし
い。
【0013】本発明で使用する粘着剤は、共重合性モノ
マーである酸成分と他の共重合成分とからなる共重合体
であり、カルボキシル基を0.13〜1mol/100
g含有するものである。酸成分としては、2−ヒドロキ
シエチルアクリル(メタ)アクリレートとジカルボン酸
とのモノエステル、末端にOHを有する共重合性モノマ
ーとジカルボン酸とのモノエステル、又、アクリル酸、
メタアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、クロトン
酸、及びこれらの付加物(オリゴマー)、ポリカプロラ
クトンアクリレート等が挙げられる。ジカルボン酸とし
てはコハク酸、フタル酸、マレイン酸、その他ジカルボ
ン酸であれば使用可能である。
【0014】但し、上記共重合性モノマーのpHは問わ
ないが、水溶性であり水溶液に対する溶解度が23℃に
おいて5g/100g程度以上であることが好ましい。
この理由は粘着剤ポリマーの水溶性が向上するからであ
る。
【0015】カルボキシル基の含有量が0.13mol
/100g未満であると酸価が低下して水溶性が喪失
し、1mol/100gを超えると粘着剤が硬くなって
軟質塩化ビニル樹脂基材の変形に対する追従性が悪くな
る。
【0016】他の共重合成分は、柔軟性と粘着性を向上
させるものであり、そのためにはTgが0℃以下である
ことが好ましい。しかし、Tgが0℃より高くても可塑
剤の配合により粘着性を付与することができる。可塑剤
としては親水性のポリアルキレングリコール誘導体、ア
ルカノールアミン誘導体、酪酸等の長鎖カルボン酸を例
示できる。
【0017】他の共重合成分としてはアルキル基の炭素
数が1〜12のアクリル酸アルキルエステルがTgが低
く、粘着性を付与することができるので特に好適であ
る。又、他の共重合成分として上記のものの他に、酢酸
ビニル、スチレン、N−ビニルピロリドン、N−ビニル
オキサゾリン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グ
リシジルメタアクリレート、ポリエチレングリコールメ
タアクリレート、不飽和ロジン(エステル)、天然ゴム
等の共重合成分が挙げられる。
【0018】又、上記粘着剤には必要に応じてロジン
系、フェノール系等の粘着付与剤、紫外線吸収剤や酸化
防止剤等の安定剤、着色剤、界面活性剤、架橋剤、中和
剤等を配合してもよい。
【0019】架橋剤は粘着剤の凝集力を高め、易剥離性
や耐熱性を付与する効果があるのでよく用いられる。架
橋剤には粘着剤中の極性基と反応する熱架橋型のオリゴ
マーと、上記共重合成分と反応する共重合架橋型、或い
はこれらの併用型がある。オリゴマーとしてはポリイソ
シアネート、ポリエポキシ、ポリアミン、ポリアジリジ
ン等の比較的低分子量のものが用いられ、ポリマー中の
極性基と反応する。この反応は熱により加速されるので
熱架橋型とも呼ばれる。又、カルボキシル基とイオン結
合する金属系の架橋剤も用いられる。
【0020】共重合架橋型の架橋剤は分子内に複数の不
飽和結合を有するモノマーで、共重合時にポリマー同士
を架橋する。このようなものとしては1,6−ヘキサン
ジオールジアクリレート、ペンタエリスリトールアクリ
レート、ポリエチレングリコールジメタアクリレート等
が挙げられる。架橋反応は共重合時に起きるため、溶液
重合ではポリマーがゲル化する。このため、バルク重
合、エマルジョン重合で使用する。特に、軟質塩化ビニ
ル樹脂基材にモノマー成分を直接塗布し、光重合させる
方法がよく用いられる。この場合光重合開始剤として光
解裂型のラジカル発生剤が用いられる。
【0021】中和剤は粘着剤のイオン性を高め、水洗浄
性を向上させるために用いられる。中和剤はカルボキシ
ル基を中和するために塩基性の低分子量物が用いられる
ことが多い。例えば、アルカノールアミン、アルキルア
ミン、環状アミン(ピロリドン、オキサゾリン等)、ア
ンモニア等が挙げられる。一般に沸点が低いと揮発し易
いために比較的高沸点のものが用いられる。この理由
は、揮発すると中和度が変わり洗浄性が変化すること、
及び毒性や腐食性が懸念されるためである。
【0022】中和剤の添加量はカルボキシル基の全量を
中和するだけの量があればよいが、粘着剤の可塑剤とし
ても有効であるからカルボキシル基に対して50〜20
0%で用いることができる。
【0023】本発明で用いる軟質塩化ビニル樹脂フイル
ムは、通常の粘着テープに用いられるものである。前記
中間層を溶剤溶液とし、これを軟質塩化ビニルフイルム
に従来使用されている塗工装置により塗布するか、又は
離型処理された剥離紙に塗布乾燥し、これを上記フイル
ムに転写することにより中間層を形成する。粘着剤層も
同様の手段により中間層面に直接塗布するか、又は転写
により形成して表面保護フイルムが製造される。
【0024】
【作用】中間層は塩基性官能基を有するアクリル系樹脂
からなるので、軟質塩化ビニル樹脂基材に含まれている
金属系安定剤等の添加剤が粘着剤へ移行するのを防止
し、それにより粘着性は阻害されない。又、該中間層は
適度の凝集力と柔軟性を有するので、軟質塩化ビニル樹
脂基材の変形によく追従し、該層にクラックや層間破壊
が生じることがない。
【0025】粘着剤はカルボキシル基を0.13〜1m
ol/100g含有するので、水溶性であり、被着体に
残されたこの粘着剤を水で洗浄することができる。且
つ、該粘着剤は柔軟性を有するので上記基材の変形に対
してよく追従し、プリント基板回路部等の精密な構造部
を保護できる。
【0026】
【実施例】以下に本発明表面保護フイルムの実施例及び
比較例を説明する。基材として次のものを準備した。 基材1:軟質塩化ビニル樹脂フイルム(バンドー化学社
製,商品名:MGSフイルム,厚み60μm) 可塑剤 DOPとエポキシ系の混合物 安定剤 Ba系とBa−Zn系の混合物 充填剤 炭酸カルシウム 基材2:基材1と同じ軟質塩化ビニル樹脂フイルムで厚
み120μmのもの 基材3:ポリエチレンテレフタレートフイルム(厚み6
0μm)
【0027】中間層として次のものを準備した。 中間層1:2−エチルヘキシルアクリレート 50重量部 ブチルアクリレート 42重量部 N−ビニルピロリドン 7.5重量部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 0.5重量部 上記組成物をモノマー濃度が50重量%となるように酢
酸エチルに溶解し、窒素を充分に吹き込んで溶存酸素と
置換した。これをセパラブルフラスコに仕込み、ウォー
ターバスで80℃に加温した。これに窒素を吹き込みな
がら攪拌し、アゾビスイソブチロニトリルをモノマー1
00重量部に対し0.05重量部添加して8時間かけて
重合し、分子量65万の共重合体を得た。該共重合体1
00重量部に対し、イソシアネート系架橋剤(日本ポリ
ウレタン社,商品名:コロネートL)0.5重量部配合
して充分に攪拌した。これを、片面にシリコーン離型処
理を施した厚み38μmのポリエチレンテレフタレート
フイルム(リンテック社製,商品名:コートフイルム3
8C)の離型処理面に塗布乾燥して厚みが8μmと20
μmである2種類の中間層1を得た。該中間層1の共重
合体100g中の塩基性官能基含有量は0.067mo
lであった。
【0028】 中間層2:エチルアクリレート 60重量部 ブチルアクリレート 39.5重量部 2−ヒドロキシエチルアクリレート 0.5重量部 溶剤としてイソプロピルアルコールを用いた他は中間層
1と同様にして上記組成物を共重合し、分子量20万の
共重合体を得た。該共重合体をポリメチルビニルオキサ
ゾリン50重量部と混合した混合物100重量部に、中
間層1で用いたイソシアネート系架橋剤0.4重量部を
配合し、中間層1と同様にポリエチレンテレフタレート
フイルムに塗布乾燥して厚みが10μmと40μmの中
間層2を得た。該中間層2の共重合体100g中の塩基
性官能基含有量は0.34mol/100gであった。
【0029】中間層3:アクリル系樹脂(メタクリル酸
メチルとアクリル酸との共重合体)の溶剤溶液を乾燥後
で厚み20μmとなるように中間層1で用いたものと同
じポリエチレンテレフタレートフイルムに塗布乾燥して
中間層3を得た。
【0030】粘着層として次のものを準備した。 粘着層1:ブチルアクリレート85重量部とアクリル酸
15重量部とを、中間層1と同様に重合して分子量60
万の共重合体とし、これを中間層1で用いたポリエチレ
ンテレフタレートフイルムに厚み5μmとなるように塗
布乾燥して粘着層1を得た。
【0031】粘着層2:2−アクリロイルオキシエチル
コハク酸100重量部に、ケタール系光重合開始剤(メ
ルク社製,商品名「イルガキュア651」)を0.05
重量部添加して充分に攪拌した。これを中間層1の場合
と同様にして溶存酸素を窒素と置換した。これを中間層
1で用いたものと同じポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの離型処理面に、最終的に厚みが5μmとなるよう
に塗布し、窒素ガス雰囲気下で紫外線を照射することに
より重合させた。照射強度は15W/m2 、線源として
超高圧水銀灯を使用し、中心波長が200nmの紫外線
を照射して粘着層2を得た。
【0032】粘着層3:2−アクリロイルオキシエチル
コハク酸の代わりにブチルアクリレートを用いた以外は
粘着層2と同様にして粘着層3とした。
【0033】粘着層4:2−アクリロイルオキシエチル
コハク酸の代わりにマレイン酸50重量部、アクリル酸
50重量部、ポリエチレングリコール(分子量160
0)100重量部を用いた以外は粘着層2と同様にして
共重合し粘着層4を得た。
【0034】(実施例1〜4)上記基材、中間層、粘着
層を表1に示す組合せとし、中間層を基材面に圧着した
後、これの支持体であるポリエチレンテレフタレートフ
イルムを剥離し、該中間層面に粘着層を圧着した後、こ
れの支持体であるポリエチレンテレフタレートフイルム
を剥離して表面保護フイルムとした。
【0035】(比較例1〜5)基材、中間層、粘着層を
表1に示す組合せとし、実施例と同様にして表面保護フ
イルムとした。
【0036】性能評価 上記実施例1〜4及び比較例1〜5の表面保護フイルム
につき、以下の項目を評価した。 (1)SP粘着力:JIS Z0237の測定方法に準
じて、転写圧着直後、50℃で100時間経過後、及び
50℃で500時間経過後のSP粘着力を測定。 (2)粘着剤洗浄性:25mm×25mmの大きさの各
表面保護フイルムを、0.2Nの水酸化カリウム水溶液
(60℃,pH13.2)に浸漬したまゝ振り洗いし、
粘着剤の脱落状態を観察、洗浄に要した時間を測定。 (3)鋼板への追従性:段差50μmの凹凸が幅1m
m、間隔1mmで並列に設けられた鋼板に、各表面保護
フイルムを温度120℃、圧力3kg/cmで3分間熱
圧着して表面保護フイルムの浮きの発生を目視で観察し
た。いずれの表面保護フイルムも粘着層を中間層に圧着
した直後のものを用いた。以上の結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1により、実施例1〜4のものは経時的
に粘着力の低下が殆どなく、中間層により軟質塩化ビニ
ル樹脂の添加剤の移行が阻止されており、且つ、水で容
易に洗浄できる。更に表面保護フイルム全体が柔軟で被
着体によくなじむものであることが判る。これに対して
比較例1のものは中間層がないので添加剤の移行により
粘着力の低下が甚だしく、水洗浄性がない。これはアク
リル酸と塩化ビニルに含まれる安定剤が反応して酸がマ
スキングされたためと考えられる。
【0039】比較例2のものは粘着力は小さいが、基材
の剛性が高いため、180℃剥離しても軟質塩化ビニル
基材に比べて剥離角が小さくなり、剥離面積も小さくな
るためと考えられる。比較例2〜5のものは水洗浄性が
ないか、又は被着体に追従できない。
【0040】
【発明の効果】本発明表面保護フイルムは以上の構成で
あり、中間層により軟質塩化ビニル樹脂基材に含まれて
いる金属安定剤等の添加剤が粘着剤へ移行するのが防止
されるので粘着性が阻害されない。又、中間層及び粘着
層は柔軟性を有するので上記基材の変形に対してよく追
従し、被着体を充分に被覆保護することができる。更
に、本発明表面保護フイルムの粘着剤は水による洗浄性
にすぐれているので、プリント基板回路部等の精密な構
造部に使用した後、これら被着体を水で完全に洗浄する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JJW B32B 27/30 101 8413−4F H01L 21/301 H05K 3/28 F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質塩化ビニル樹脂フイルムの片面に、
    塩基性官能基を有するアクリル系樹脂からなる中間層が
    設けられ、該中間層の表面にカルボキシル基を0.13
    〜1mol/100g含有する水溶性粘着剤層が設けら
    れてなることを特徴とする表面保護フイルム。
JP18576394A 1994-08-08 1994-08-08 表面保護フイルム Pending JPH0848952A (ja)

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