JP2001503811A - 熱硬化可能な感圧接着剤 - Google Patents

熱硬化可能な感圧接着剤

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、感圧熱硬化性接着剤の光重合可能な前駆体であって、前記前駆体が:(i)モノマーまたはプレポリマーシロップを含有し、該前駆体の質量に対して約30重量%〜約80重量%の光重合可能な成分であって、10〜11の総溶解度パラメータを示し、(A)10〜11.5の溶解度パラメータを有し、該光重合可能な成分の質量に対して少なくとも30重量%の1種以上のエチレン系不飽和モノマーと、11.5より大きい溶解度パラメータを有し、成分(i)の質量に対して10重量%より少ない1種以上のエチレン系不飽和化合物と、または(B)9.5〜11.5の溶解度パラメータを有し、該光重合可能な化合物(i)の質量に対して少なくとも50重量%の1種以上のエチレン系不飽和モノマーと、11.5〜12.5の溶解度パラメータを有し、該光重合可能な成分(i)の質量に対して10〜30重量%の1種以上のエチレン系不飽和化合物とを含有するが、ただし(B)の場合は、該前駆体は10〜12.5の溶解度パラメータを有し、該前駆体の質量に対して3〜15重量%の1種以上のポリマーを含有する、該光重合可能な成分と;(ii)該前駆体の質量に対して約20〜約70重量%の1種以上のエポキシ樹脂および/またはモノマーと;(iii)有効量の光開始剤と;(iv)該接着剤に20℃/分の速度でDSCスキャンを実施した場合に、40〜100℃のエポキシ硬化反応開始温度を提供するように選択され、該エポキシ樹脂および/またはエポキシ含有モノマーのための有効量の1種以上の求核潜在性硬化剤とを含有する前駆体に関する。本発明は、さらに、前記前駆体を光重合することによって得ることができる熱硬化可能な接着剤と、前記熱硬化可能な接着剤を熱硬化することによって得ることができる熱硬化接着剤とに関する。本発明の熱硬化可能な接着剤は、プラスチック基材と金属、ガラス、セラミック、木材およびプラスチックなどの他の基材とを接着するために特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 熱硬化可能な感圧接着剤 背景技術 技術分野 本発明は、100℃より低いエポキシ硬化反応開始温度を有する熱硬化可能な エポキシ/アクリレート系感圧接着剤と、このような接着剤の光重合可能な前駆 体とに関する。本発明は、さらに、このような接着剤を使用することによってプ ラスチック面と別の面とを接着するための方法と、このようにして得られた集成 物とに関する。本発明は、さらに、大きい重なりせん断強度を示す、2つのプラ スチック面を含む集成物に関する。 背景技術 熱硬化可能なエポキシ−アクリレート系感圧接着剤のアクリレート成分が、非 第3級アルコールのアクリル酸エステルと、中程度の極性を有する共重合可能な モノマーとを含有する、約30重量%〜約80重量%の光重合可能なモノマーま たはプレポリマーシロップを含有する熱硬化可能なエポキシ−アクリレート系感 圧接着剤は米国特許第5,086,088号に記載されている。エポキシド成分 の硬化剤は、好ましくは、アミン硬化剤で、例えば140℃の硬化温度が20秒 間または40秒間適用される(米国特許第’088号の実施例41を参照のこと) 。感圧接着剤テープは自動車産業における用途が提案される。ルーフディッチ成 形作業と呼ばれる特殊な実施態様では、先ず、感圧接着剤テープをルーフ成形作 業に適用し、 車本体に固定する。感圧接着剤テープはその後の硬化サイクルで熱硬化される。 米国特許第4,552,604号は、必要に応じて粘着性を有する熱硬化可能 なエポキシ/アクリレート系感圧接着剤を使用して、金属、セラミックまたは木 材からなる群から選択される2つの面を、接着するための方法に関する。明細書 は多種多様なアクリレート成分について開示し、実施例において、1−フェノキ シ−2−ヒドロキシプロピルアクリレートなどの中程度の極性成分および/また はジ−もしくはトリアクリレートなどの架橋可能なアクリレートを使用する。硬 化剤はポリカルボン酸無水物、ジシアンジアミド、イミダゾール、潜在性2フッ 化ホウ素キレート、芳香族ポリアミンおよびアミンと3フッ化ホウ素または3塩 化ホウ素との錯体であってもよい。接着剤は例えば170℃において1時間熱硬 化され(米国特許第’604号の実施例1を参照のこと)、未硬化接着剤の内部強 度の弱さのために、大きい外圧またはクランピングが必要であることが米国特許 第5,086,088号に特徴付けられている。 1995年5月18日に公開された国際公開公報第95/13,328号は、 1種以上の熱硬化可能な樹脂と、1種以上のアクリレートと1種以上の非極性エ チレン系不飽和モノマーとを含有する、低極性の重合可能なモノマーまたはプレ ポリマーシロップとを含有する熱硬化可能な感圧接着剤について記載している。 この接着剤は、熱硬化状態で、油性の加熱されていないロール状スチールと良好 な接着性を示すことが報告されている。熱硬化可能な樹脂は、好ましくは、例え ば150℃において30分間アミン系硬化剤によって硬化される(国際公開公報 第’328号の試験手順Dを参照のこと)。 1996年3月29日に提出された同時係属出願中の欧州特許出願番号第96 105 122.4は、例えばメルトフロー挙動お よび低温流動特性を改善するために、ビニルエステルまたはビニルエステル系ポ リマー接着剤を含有するエポキシ/アクリレート系接着剤について記載する。こ の接着剤はアミン系硬化剤などのエポキシ成分の求核硬化剤または有機酸もしく は酸無水物などの求電子硬化剤を含有してもよい。重なりせん断を測定するため に適用する試験では、接着剤は160℃の空気強制循環オーブン中で20分間硬 化することによって熱硬化される。 例えば、プラスチック基材などの温度感受性基材を接着する際には、硬化反応 中の基材の損傷を回避するために、プラスチック基材は十分に硬化温度が低い熱 硬化可能な樹脂を必要とする。上記の参照文献中に報告される硬化温度は高すぎ て、例えば低温融解プラスチック基材にそれらを適用することができない。また 、米国特許第’088号および米国特許第’604号の組成物は極性が高く、プ ラスチックなどの非極性基材の接着には望ましくない。国際公開公報第’328 号に記載されるアクリレート含有モノマーまたはプレポリマーシロップは、熱硬 化可能な樹脂には溶解度が小さすぎることがあり、熱硬化接着剤の機械的特性は 十分な程度および/または望ましい程度の実用上の要件を全て満たすわけではな い。 従って、低温および/または短時間において接着剤を硬化させ、プラスチック などの熱感受性基材を接着しやすくするように、100℃を越えないエポキシ硬 化反応開始温度を有する熱硬化可能な感圧接着剤を提供する必要性があった。 さらに、プラスチックなどの低エネルギー面との硬化状態の良好な接着特性を 有し、熱硬化接着剤で別の基材に接着された少なくとも1つの低エネルギー基材 を含み、有利な機械特性、特に大きい重なりせん断強度を示す集成物の製造を可 能にする熱硬化可能な感圧接着剤を提供する必要性がある。 発明の開示 本発明は、熱硬化可能な感圧接着剤の光重合可能な前駆体であって、前記前駆 体が: (i)該前駆体の質量に対して約30重量%〜約80重量%で、モノマーまた はプレポリマーシロップを含有する光重合可能な成分であって、10〜11の総 溶解度パラメータを示し、 (A)成分(i)の質量に対して少なくとも30重量%で、10〜11. 5の溶解度パラメータを有する1種以上のエチレン系不飽和モノマーと、成分( i)の質量に対して10重量%より少なく、11.5より大きい溶解度パラメー タを有する1種以上のエチレン系不飽和化合物と、または (B)該光重合可能な成分(i)の質量に対して少なくとも50重量%で 、9.5〜11.5の溶解度パラメータを有する1種以上のエチレン系不飽和モ ノマーと、該光重合可能な成分(i)の質量に対して10〜30重量%で、11 .5〜12.5の溶解度パラメータを有する1種以上のエチレン系不飽和モノマ ーとを含有するが、ただし(B)の場合は、該前駆体が該前駆体の質量に対して 3〜15重量%で、10〜12.5の溶解度パラメータを有する1種以上のポリ マーを含有する該光重合可能な成分と、 (ii)該前駆体の質量に対して約20〜約70重量%の1種以上のエポキシ 樹脂および/またはエポキシ含有モノマーと、 (iii)有効量の1種以上の光開始剤と、 (iv)該接着剤に20℃/分の速度でDSCスキャンを実施した場合に、1 00℃より低いエポキシ硬化反応開始温度を提供するように硬化剤が選択され、 該エポキシ樹脂および/またはエポキシ含有モノマー(ii)の有効量の1種以 上の求核潜在性硬化剤とを 含有する前駆体に関する。 本発明は、さらに、前駆体を光重合することによって得ることができる熱硬化 可能な感圧接着剤と、その後の熱サイクルで2つの面の間に熱硬化可能な感圧接 着剤を挟むステップを含む、プラスチック面と別の面とを接着するための方法と に関する。 本発明は、さらに、熱硬化性感圧接着剤の前駆体がアクリレート系感圧接着剤 と1種以上の熱硬化可能なエポキシ樹脂とのブレンドを含有し、エポキシ硬化反 応開始温度より高い温度において硬化されて、少なくとも3MPaの集成物の重 なりせん断強度を与える、熱硬化性感圧接着剤で接着された2つのプラスチック 面を含む集成物に関する。 発明の詳細な説明 本発明は、対応する光重合可能な前駆体を光重合することによって得られる熱 硬化可能な感圧接着剤に関する。感圧接着剤は熱硬化可能であり、すなわち加熱 することによって硬化されて熱硬化接着剤を与えることができる。 本発明によるエポキシ/アクリレート系熱硬化可能な感圧接着剤は低エネルギ ー面と良好な接着性を示し、2つの低エネルギー面または1つの低エネルギー面 と別の面を含む集成物を製造することができる。低エネルギー面はポリメチルメ タクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレンおよびアクリロニトリル−ブタ ジエンスチレン等などのポリマー面と定義されるが、ポリテトラフルオロエチレ ンおよびポリエチレンなどのポリオレフィンなどの超低エネルギー面を含まない 。このような集成物は有利な機械的特性、特に大きい重なりせん断強度を示す。 有利な機械的特性は、熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体の光重合可能な成分(i )の極性を、 ・一方では、極性および溶解度が、未硬化および熱硬化接着剤と低エネルギー面 との良好な接着性を提供するのに十分に低くく、 ・他方では、極性および溶解度が、熱硬化接着剤の有利な機械特性を提供するよ うに、十分に多い量の熱硬化可能な接着剤のエポキシ部(ii)を溶解するのに 十分高いように、 調整することによって達成される。 1種以上の硬化剤化合物の潜在性が溶媒効果、結晶性および/または封入性に 基づいている場合には、光重合可能な成分の十分に低い極性および低い溶解度も 特に望ましい。 本発明の発明者らは、このような特性の均衡は、総溶解度パラメータが10〜 11,好ましくは10.0〜10.8、さらに好ましくは10.1〜10.6で あり、溶解度パラメータが10〜11.5、好ましくは10.2〜11.3、さ らに好ましくは10.3〜11.2であり、光重合可能な成分(i)の質量に対 して少なくとも30重量%、好ましくは30〜70重量%、さらに好ましくは3 5〜60重量%の1種以上のエチレン系不飽和モノマーを含有する、熱硬化可能 な感圧接着剤の前駆体の光重合可能な成分(i)を使用することによって、本発 明の前駆体の第1の実施態様(A)で得られることを見出した。実施態様(A) では、熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体の光重合可能な成分(i)は、さらに、 溶解度パラメータが11.5より大きく、成分(i)の質量に対して10重量% より少ない、好ましくは7.5重量%より少ない、さらに好ましくは5重量%よ り少ない1種以上のエチレン系不飽和モノマーを含有する。 または、本発明の発明者らは、上記の特性の均衡もまた、総溶解度パラメータ が10〜11、好ましくは10.1〜10.8、さらに好ましくは10.3〜1 0.6であり、 ・溶解度パラメータが9.5〜11.5であり、光重合可能な成分(i)の質量 に対して少なくとも50重量%、好ましくは55〜80重量%の1種以上のエチ レン系不飽和モノマーと、 ・溶解度パラメータが11.5〜12.5であり、光重合可能な成分(i)の質 量に対して10〜30重量%の1種以上のエチレン系不飽和モノマーと、 ・溶解度パラメータが10〜12.5であり、前駆体の質量に対して3〜15重 量%の1種以上のポリマーと を含有する熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体の光重合可能な成分(i)を使用す ることによって、本発明の前駆体の第2の実施態様(B)においても得ることが できることを見出している。 上記および下記の溶解度パラメータは、フェドーズ(Fedors)著、Po lym.Eng.and Sci.、14(1974)、147に記載されている技 法により算出される。いくつかの一般的なエチレン系不飽和モノマーおよびそれ らのそれぞれのフェドーズ(Fedors)の溶解度パラメータの一覧表を以下の 表1に示す。上記および下記に使用される光重合可能な成分(i)の「総溶解度 パラメータ」という用語は、成分(i)のモノマーおよび光重合可能なプレポリ マー、オリゴマーまたはポリマー構成要素の質量の合計に対するモノマーおよび 繰り返し単位のそれぞれの重量割合で重量を測定した、成分(i)の異なるモノ マーおよび任意の光重合可能なプレポリマー、オリゴマーまたはポリマー構成要 素の繰り返し単位の溶解度パラメータの合計と定義される。 驚くべきことに、熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体の光重合可能な成分(i )は、実施態様(A)および(B)においても、中程度の総溶解度パラメータが 10〜11、好ましくは10.0〜10.8、さらに好ましくは10.1〜10 .6でなければならないこと が見出されている。 実施態様(A)において、前駆体は、また、中程度の溶解度パラメータが10 〜11.5、好ましくは10.2〜11.3、さらに好ましくは10.3〜11 .2であり、少なくとも30%の1種以上のエチレン系不飽和化台物を含有しな ければならない。 これとは対照的に、大きい溶解度パラメータを有する極性の強いアクリル化合 物と溶解度パラメータが10より小さい十分量の本質的に無極性の化合物とを組 み合わせるが、中程度の溶解度パラメータが10〜11.5であり、実質的な量 の1つ以上のエチレン系不飽和化合物を含有しないことによって、光重合可能な 成分(i)が中程度の総溶解度パラメータの要件を満たす場合には、熱硬化可能 な感圧接着剤の前駆体は望ましい特性の組み合わせを有しない。 さらに、実施態様(A)では、中程度の溶解度パラメータが10〜11.5で ある1種以上のエチレン系不飽和化合物の割合は、熱硬化可能な接着剤の光重合 可能な成分(i)の質量に対して少なくとも30重量%でなければならないこと が見出された。この限界を以下に示す、 ・熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体の熱硬化可能なエポキシ成分(ii)の溶解 度は低すぎて、熱硬化接着剤が有利でない機械的特性を生じてもよく、 ・未硬化状態または熱硬化状態において、光重合された熱硬化可能な感圧接着剤 と低エネルギー面との接着性は十分でなくてもよく、および/または ・エポキシ効果反応の望ましい開始温度より低い熱硬化可能な感圧接着剤の前駆 体における効果剤成分(iv)の溶解性は高すぎて、有利でない保存寿命および 安定性を生じてもよい。 中程度の溶解性パラメータが10〜11.5%である光重合可能 なエチレン系不飽和化合物の割合は、光重合可能な成分(i)の質量に対して好 ましくは30〜70重量%、さらに好ましくは35〜60重量%、特に好ましく は35〜50重量%である。 実施態様(B)において、前駆体の光重合可能な成分(i)は、11.5〜1 2.5の中程度に高い溶解度パラメータを有し、成分(i)の質量に対して10 〜30重量%の1種以上のエチレン系不飽和モノマーを含有し、9.5〜11. 5の中程度に低いまたは中程度の溶解度パラメータ有し、成分(i)の質量に対 して少なくとも50重量%の1種以上のエチレン系不飽和モノマーを含有する。 実施態様(B)の前駆体の光重合可能な成分(i)は、11.5〜12.5の 中程度に大きい溶解度パラメータを有する実質的な量の1種以上のエチレン系不 飽和モノマーが成分(i)に存在することによる、エポキシ成分(ii)に対す る有利な溶解挙動を示す。驚くべきことに、10〜12.5の溶解度パラメータ を有し、前駆体の質量に対して3〜15重量%の1種以上のポリマーを添加する ことによって、中程度に大きい溶解度パラメータを有するエチレン系不飽和モノ マーが成分(i)中に存在することにもかかわらず、前駆体中の硬化剤成分(i v)の溶解度を十分に低くすることができることが見出された。ポリマーの平均 分子量Mwは好ましくは50,000〜500,000g/molである。 ポリマー添加剤の3重量%の限界より低くでは、前駆体中の硬化剤成分の溶解 度は非常に大きく、1種以上の硬化剤化合物の潜在性が溶媒効果、結晶性および /または封入性に基づく場合には、有利でない保存寿命および安定性を生ずる。 ポリマー添加剤の15重量%の限界より高くでは、前駆体の粘性は、一般に、非 常に高く、有利でない取り扱い特性を生ずる。 上記および下記において、エチレン系不飽和モノマーという用語 は1種以上の基 を含有する化合物をいう。 本発明に有用なエチレン系不飽和モノマーには、非第3アルコールの(メタ) アクリルエステルおよび1種以上のエチレン系基 を含有するN形成化合物が含まれるが、これらに限定されない。 実施態様(A)の光重合可能な成分(i) 実施態様(A)の光重合可能な成分(i)の、溶解度パラメータが10〜11 .5であるエチレン系不飽和モノマーは、好ましくは、アクリレートである。こ れらは、好ましくは、テトラヒドロフルフリルアクリレート、メチルアクリレー ト、2−フェノキシエチル−アクリレートおよびベンジルアクリレートなどの非 第3アルコールの一官能性アクリルまたはメタクリルエステルからなる群から選 択される。例えば、2−フェノキシエチルアクリレートまたはテトラヒドロフル フリルアクリレートなどの1種以上のエーテル基を有する化合物を含有し、中程 度の溶解度パラメータを有する非第3アルコールの一官能性アクリルまたはメタ クリルエステルの比較的小さい基が特に好ましい。 10〜11.5の中程度の溶解度パラメータを有する光重合可能なアクリレー ト化合物は、好ましくは、対応するホモポリマーのガ ラス転移温度が−20℃〜40℃、さらに好ましくは−10℃〜30℃である。 実施態様(A)の光重合可能な成分(i)は、好ましくは、さらに、溶解度パ ラメータが10より小さい、さらに好ましくは9.5〜10であり、成分(i) の質量に対して少なくとも15重量%、さらに好ましくは20重量%の、非第3 アルコールの1種以上の一官能性アクリルまたはメタクリルエステルを含有する 。このような化合物の例は、オクタデシルアクリレート、ラウリルアクリレート 、2−メチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレートまたはイソボルニルア クリレートである。このような化合物の量は、好ましくは、成分(i)の質量に 対して15〜70重量%であり、さらに好ましくは20〜60%であり、特に成 分(i)の質量に対して20〜50重量%である。 熱硬化可能な感圧接着剤および実施態様(A)による光重合可能性接着剤の前 駆体の特性は、11.5より大きい、特に12.5より大きい、特に13より大 きいフェドーズ(Fedors)の溶解度を有する共重合可能な極性モノマーの 添加に敏感であるが、光重合可能な成分(i)の質量に対して10重量%より少 ない、さらに好ましくは7.5重量%を越えない少量の前駆体を添加して、光重 台可能な成分(i)の前駆体のエポキシ成分(ii)の溶解度を改善してもよい 。13より大きいフェドーズ(Fedors)の溶解度を有する共重合可能なモ ノマーは、成分(i)の質量に対して5重量%より多い、さらに好ましくは3重 量%を越えない量の前駆体が添加されるべきではない。極性の強い好適なアクリ レートモノマーの好ましい例はブトキシアクリレートおよびN−ビニルカプロラ クタムである。 実施態様(A)の成分(i)は、好ましくは、アクリレート系で あり、すなわち好ましくは、成分(i)の質量に対して少なくとも50重量%の 非第3アルコールの1種以上のアクリルエステルを含有するが、それはまた、1 種以上の基 を含有する他のエチレン系不飽和共重合可能なモノマー、オリゴマーおよび/ま たはポリマーを含有してもよい。 10〜11.5の溶解度パラメータを有する好ましい非アクリレート共重合可 能なモノマーの例は、N−オクチルアクリルアミドおよび酢酸ビニルで、特にN −オクチルアクリルアミドである。 11.5より大きい溶解度パラメータを有する好適な非アクリレート共重合可 能なモノマーの例はN−ビニルカプロラクタム、N,N−ジメチルアクリルアミ ドおよびブトキシアクリレートである。 実施態様(A)の成分(i)はまた、例えばマクロモノマーなどの共光重合可 能なオリゴマーまたはポリマーを含有してもよい。 特に好ましい実施態様では、実施態様(A)の成分(i)の化合物は、成分( i)の光重合によって得られるポリマーが250K〜345K、さらに好ましく は270〜335K、特に好ましくは295〜320Kのガラス転移温度を有す る。光重合後の成分(i)のガラス転移温度Tgは、いわゆるフォックス(Fo x)の等式 (式中、Tg.nは光重合可能な成分(i)のそれぞれ第n番目のエチレン系不飽 和モノマーまたは任意の光重合可能なプレポリマー構成要素のエチレン系不飽和 繰り返し単位のホモポリマーのガラス転移温度であり、Xnは光重合可能な成分 (i)に対して、それぞれ第n番目のエチレン系不飽和モノマーまたは任意のプ レポリマー構成要素のエチレン系不飽和繰り返し単位のモル画分である)を使用 することによって、十分に推定することができる。全ての温度はケルビン度で明 記している。フォックス(Fox)の等式に基づいたTg算出に関する十分な説 明は、ハンス−ジョージ エリアス(Hans−Georg Elias)(ヒュ エシグ(Huethig)&ウェプフ(Wepf)、1990年)著によるマクロ モレキュール(Makromolekuele)、第5版、856ページに見るこ とができる。 実施態様(A)による熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体の光重合可能な成分( i)は重合されなくても、部分的に予備重合されてもよく、さらに、例えば、共 重合可能なマクロモノマーなどの共重合可能なオリゴマーまたはプレポリマーを 含有してもよい。部分的な予備重合は熱的方法または光化学的方法のいずれかに よって実施されてもよい。光重合可能な成分(i)に開始剤を添加し、モノマー の重合は低変換で実施する。成分(i)が部分的に予備重合される場合には、好 ましくは、重合反応の開始は光開始剤成分(iii)の一部を添加することによ って実施される。次いで、(i)と(ii)の予備混合物を、約100〜約20 ,000cps、好ましくは約300〜5,000cpsの室温粘性を示すシロ ップが得られるまで部分的に予備重合する。エチレン系不飽和モノマーについて 上記および下記に示す重量割合は、未反応および部分的に予備重合されたエチレ ン系不飽和モノマーを含む。 実施態様(B)の光重合可能な成分(i) 実施態様(B)の光重合可能な成分(i)の、9.5〜11.5の溶解度パラ メータを有するエチレン系不飽和モノマーは、好ましくは、アクリレートである 。これらは、好ましくは、イソブチルアクリレート、ブチルアクリレート、プロ ピルアクリレート、エチルアクリレート、イソ−ボルニルアクリレート、テトラ ヒドロ−フルフリルアクリレート、メチルアクリレートおよび2−フェノキシ− エチルアクリレートなどの、非第3級アルコールの一官能性アクリルまたはメタ クリルエステルからなる群から選択される。エチレン系不飽和モノマーは、9. 5〜11、さらに好ましくは9.5〜10.5、特に好ましくは9.5〜10の 溶解度パラメータを有する。ブチルアクリレート、プロピルアクリレートおよび イソ−ボルニルアクリレートを含む一官能性アクリルエステルの比較的小さい基 が特に好ましい。 実施態様(B)による熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体の光重合可能な成分( i)は、さらに、光重合可能な成分(i)における前駆体のエポキシ成分(ii )の溶解度を改善するために、11.5〜12.5、好ましくは12〜12.5 の溶解度パラメータを有し、成分(i)の質量に対して10〜30重量%、好ま しくは10〜20重量%の1種以上の共重合可能なエチレン系不飽和モノマーを 含有する。11.5〜12.5の溶解度パラメータを有する好ましい光重合可能 なモノマーの例は、N,N−ビニルカプロラクタムおよびN,N−ジメチルアク リルアミドである。 実施態様(B)による熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体は、さらに、10〜1 2.5の溶解度パラメータを有し、前駆体の質量に対して3〜15重量%、好ま しくは3〜10重量%の1種以上のポリ マーを含有する。ポリマーは光重合可能な成分(i)に添加しても、成分(i) 〜(iv)を合わせて前駆体を得るときに添加してもよい;しかし、好ましくは 、ポリマーは硬化剤成分(iv)を添加する前に添加するべきである。このよう なポリマーを実施態様(B)の前駆体に添加することは、明らかに、前駆体中の 硬化剤成分(iv)の溶解度を低下するということが見出された。有利なことに 、このようなポリマーを実施態様(B)による前駆体に添加することにより、1 1.5〜12.5の中程度に高い溶解度パラメータを有する多量のエチレン系不 飽和モノマーを光重合可能な成分(i)に添加して、内部強度および他の望まし い機械特性が優れた熱硬化可能な感圧接着剤の硬化物を得ることができる。本発 明の発明者らはこのような理論に結びつけることを希望しないが、これらの有利 な特性は、中程度から中程度に高い溶解度パラメータを有するこれらのポリマー による、熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体中でのエポキシ成分(ii)と光重合 可能な成分(i)の相溶性の増大に寄与することもある。 10〜12.5の必要範囲の溶解度パラメータを有する多種多様のポリマーを 使用することができる。10より小さい溶解度パラメータを有するポリマーは、 エポキシ成分(ii)との相溶性が低いことがしばしば見られたが、12.5よ り大きい溶解度パラメータを有するポリマーは、一般に、光重合可能な成分(i )に対する溶解度が十分でない。また、ポリマーは、例えば50,000〜50 0,000g/molの比較的小さい分子量Mwを有するべきで、それぞれ、前 駆体または光重合可能な成分(i)に対するポリマーの溶解度を増大するために 、本質的に、未架橋でなければならない。ポリマー接着剤は、さらに、好ましく は「不活性(dead)」であるべきで、すなわち、前駆体の成分(i)との架橋 反応または連 鎖転移反応を回避するために、不飽和基または連鎖転移基を含まないまたは基本 的に含まないことが必要である。 好ましいポリマーの例は式I の単位を有するものである。 式Iの単位を有する上記および下記のポリマーも式Iのポリマーと呼ぶ。 Rは、好ましくは、R1−CO−で、R1は、好ましくは、メチル、エチル、プ ロピル、ブチル、ペンチル、メトキシ、エトキシ、ポロポキシまたは部分的もし くは完全ハロゲン化メチルである。Rは、本質的に好ましくは、CH3−CO− を示す。RがR1−CO−である式Iの単位を有するポリマーは下記および上記 においてビニルエステル型ポリマーと呼ぶ。 RはR2であってもよく、R2は、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブ チルまたはペンチルである。RがR2である式を有するポリマーを下記および上 記においてビニルエーテル型ポリマーと呼ぶ。 R3、R4およびR5は、好ましくは、互いに独立に、水素、メチルまたはエチ ルである。R3、R4およびR5の1つは、好ましくは、メトキシ、エトキシ、ポ ロポキシ、部分的もしくは完全ハロ ゲン化メチルまたはフルオロもしくはクロロ基であってもよい。 式Iの単位を有するポリマーはホモポリマーまたは2種以上のコポリマーであ ってもよい。本発明による前駆体に使用されるポリマーは少なくとも60重量% 、好ましくは少なくとも80重量%の式Iの1種以上の単位を含む。 特に好ましいビニルエステル型ポリマーは酢酸ビニルポリマーで、通常、ラジ カル乳化重合反応によって得られる(ホウベン−ウェイル(Houben−We yl)著、有機化学の方法(Methods of Organic Chemis try)、巨大分子材料(Macromolecular Materials)、 第1部、シーム出版社(Thieme Publishers)、ストットガルト 、を参照のこと)。酢酸ビニル(VA)との乳化重合反応に使用される好適なコ モノマーは、例えば、エチレン、ジブチルマレエート、ビス(2−エチルヘキシ sル)マレエート、アチルアクリレート、ブチルアクリレート、N−ビニルピロ リドン、2−エチルヘキシルアクリレートまたはビニルラウレートである。ポリ ビニルアセテート(PVA)またはポリビニルアセテート(PVAC)の特性は 、さらに、重合反応中にグラフトすることによって改良することができる(ポリ マーサイエンスおよびエンジニアリング辞典(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering)、ニューヨー ク、1989年、17巻、410〜411ページ、を参照のこと)。 式Iの好適なポリマーは購入可能である。N−ビニルピロリドンと酢酸ビニル とのコポリマーは、例えば、E−335、E−535、E−635、I−335 、I−535またはS−630等級のものを、米国イリノイ州ロンバードのイン ターナショナルスペシャルティプロダクツ(International Sp ecialty Products)社から購入できる。NVP/VAの比はこれらの等級により 70/30〜30/70と変わり、溶解度パラメータは11.41〜12.51 である。KA−8479は、ドイツのバイエル社(Bayer AG)製の、酢 酸ビニル含量が約80%のエチレンビニルアセテートである。 他の好適なポリマーには、例えば、米国、サウスカロライナ州ロックヒルのフ ェノキシアソシエーツ(Phenoxy Associates)社製の、登録 商標Paphenフェノキシ樹脂などのフェノキシ樹脂が含まれる。この樹脂の 溶解度パラメータは11.36で、分子量Mwは50,000−60,000g /molである。 イリノイ州ロンバードのインターナショナルスペシャルティプロダクツ(In ternational Specialty Products)社製の登録商 標Gantrezとして購入できるもののようなN−ビニルピロリデンα−オレ フィンコポリマーも有用である。これらのGantrezポリマーは11〜12 .5の溶解度パラメータを有する。 他の好ましいポリマーは実施例に記載する。 ポリマーは好ましくは、それらが光重合可能な成分(i)と相溶性であるよう に、また、ぽりまーを含有する光重合可能な成分(i)によって得ることができ るポリマーが−20〜40度のガラス転移温度を有するように、選択される。特 に好ましい実施態様において、成分(i)の化合物は、ポリマーを含有する成分 (i)の光重合によって得られるポリマーが、230〜345K、さらに好まし くは240〜335K、特に好ましくは240〜320Kのガラス転移温度を有 するように選択される。ポリマーを含有する光ポリマー成分(i)のガラス転移 温度は、上記のフォックス(Fox)の等式 を使用して推定することができる。他のポリマーを使用することができること、 並びに式Iのポリマーおよび上記の特殊なポリマーは本発明を限定することなく 、本発明を例示するものであることが理解されるべきである。 実施態様(B)の成分(i)はまた、例えばマクロモノマーなどの共重合可能 なオリゴマーまたはポリマーを含有してもよい。 実施態様(B)の光重合可能な成分(i)は、実施態様(A)について上記し たように、未重合であっても、部分的に重合されてもよい。しかし、実施態様( B)の光重合可能な成分は、好ましくは、未重合である。望ましい場合には、そ の粘性は、10〜12.5の溶解度パラメータを有するポリマー添加剤の一部ま たは全てを溶解することによって、改良することができる。エチレン系不飽和モ ノマーについて上記および下記にに示した重量割合は、存在すれば、未反応およ び部分的に予備重合されたエチレン系不飽和モノマーを含む。 エポキシ成分(ii) 本発明の前駆体のエポキシ成分(ii)に有用な有機エポキシ化合物は、開環 反応により重合可能なオキシラン環を有する任意の有機化合物である。このよう な材料は、広義にはエポキシドと呼ばれるが、モノマーエポキシ化合物およびポ リマー型のエポキシドを含み、脂肪族、芳香族または複素環であってもよい。モ ノマーおよびオリゴマーエポキシ化合物は、好ましくは、分子あたり少なくとも 2つ以上、好ましくは2〜4つの重合可能なエポキシ基を有する。ポリマー型の エポキシドまたはエポキシ樹脂では、多数のエポキシ側基が存在してもよい(例 えば、グリシジルメタクリレートポリマーは平均分子量あたり数千のエポキシ側 基を有すると思われる)。 オリゴマーエポキシド、特にポリマーエポキシ樹脂が好ましい。 エポキシ含有材料(ii)の分子量は、例えば約500の分子量を有する低分 子量オリゴマー材料から約50,000以上の分子量を有するポリマー樹脂まで 異なってもよく、骨格および置換基の性質によって大きく異なってもよい。例え ば、骨格はいかなる種類であってもよく、置換基は、オキシラン環と反応する( 活性水素原子などの)求核基または求電子基を有しないいかなる基であってもよ い。許容される置換基の例はハロゲン、エステル基、エーテル、スルホネート基 、シロキサン基、ニトロ基、アミド基、ニトリル基、ホスフェート基等である。 種々のエポキシ含有材料の混合物を本発明の前駆体のエポキシ部分(ii)に使 用してもよい。エポキシ成分(ii)は、好ましくは、熱硬化接着剤の機械的特 性を改良および制御するために、2種以上のエポキシ樹脂の混合物を含む。 「エポキシ樹脂」という用語は、本明細書において、複数の、すなわち少なく とも2つのエポキシ官能基を有する、ダイマー、オリゴマーまたはポリマーの任 意のものを意味するために使用される。使用することができるエポキシ樹脂の種 類には、例えば、ビスフェノールAとエピクロロヒドリンとの反応生成物、フェ ノールホルムアルデヒド(ノボラック樹脂)とエピクロロヒドリンとの反応生成 物、ペラシドエポキシド、グリシジルエステル、エピクロロヒドリンとp−アミ ノフェノールとの反応生成物、エピクロロヒドリンとグリオキサールテトラフェ ノールとの反応生成物等が含まれる。脂肪族環状エポキシドはあまり好ましくな い。 好適な市販のビスフェノールAのジグリシジルエーテルは、チバガイギー(C iba Geigy)社の登録商標Araldite6010、ダウ ケミカル (Dow Chemical)社の登録商標DERおよびシェルケミカル(Sh ell Chemical) 社の登録商標Epon825、828、826、830、834、836、10 01、1004、1007等である。 ポリエポキシ化フェノールノボラックプレポリマーはダウ ケミカル(Dow Chemical)社製の登録商標DEN431および438並びにチバガイ ギー(Ciba Geigy)社製の登録商標CY−281であり、ポリエポキ シ化クレゾールホルムアルデヒドノボラックプレポリマーはチバガイギー(Ci ba Geigy)社製の登録商標ECN1285、1280および1299で ある。 多価アルコールのポリグリシジルエーテルは、チバガイギー(Ciba Ge igy)社製のブタン−1,4−ジオールに基づいた登録商標Araldite RD−2およびシェルケミカルコーポレーション(Shell Chemica l Corporation)製のグリセリンに基づいた登録商標Epon81 2である。 好適な市販の可撓性エポキシ樹脂には、ポリグリコールジエポキシドである、 ダウ ケミカル カンパニー(Dow Chemical Company)製の登 録商標DER 732および736、リノレンダイマー酸のジグリシジルエステ ルであるシェルケミカルカンパニー(Shell Chemical Compa ny)製の登録商標Epon871および872、芳香族與に長鎖脂肪族鎖が結 合したビスフェノールのジグリシジルエステルである、モーベイケミカルカンパ ニー(Mobay Chemical Company)製の登録商標Lekut herm X−80が含まれる。 使用することができる高官能性エポキシ樹脂(すなわち、2より大きい官能性 )には、例えば、固形エポキシノボラック樹脂であるダウ ケミカル カンパニ ー(Dow Chemical Company)製の登録商標DEN485、4 官能性固形エポキシ樹脂 であるシェルケミカルカンパニー(Shell Chemical Compan y)製の登録商標Epon1031、N,N,N',N',−テトラグリシジル− 4,4'−メチレンビスベンゼンアミンであるチバコーポレーション(Ciba Corporation)製の登録商標Araldite MY720が含まれ る。使用することができる2官能性エポキシ樹脂には、例えば固形樹脂、N,N ,N',N',−テトラグリシジル−a,A’−ビス(4−アミノフェニル)−p −ジイソプロピルベンゼンであるシェルカンパニー(Shell Compan y)製の登録商標HPT1071、ビスフェノール−9フルオレンの固形ジグリ シジルエーテルであるシェルケミカルカンパニー(Shell Chemica l Company)製の登録商標HPT1079、パラアミノフェノールのト リグリシジルエーテルであるチバガイギーコーポレーション(Ciba Gei gy Corporation)製の登録商標Araldite0500/05 10が含まれる。 本発明による熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体中のエポキシ成分(ii)の量 は、好ましくは、前駆体の質量に対して、約20〜約70重量%、さらに好まし くは、約30〜約60重量%と異なる。エポキシ成分(ii)は、巨視的な相分 離を全く生じることなく、室温において、光重合可能な成分(i)に多量に溶解 するように選択される。相分離は、熱によって硬化しない接着剤の感圧接着特性 の損失に寄与することが知られている。 驚くべきことに、本発明の接着剤の光重合可能な成分(i)は、前駆体の総質 量に対して、50重量%以上の高濃度で多種多様のエポキシ樹脂を溶解するとい うことが見出された。 光開始剤成分(iii) 実施態様(A)および(B)の感圧接着剤の前駆体は、さらに、成分(iii )として、有効量の1種以上の光開始剤を含有する。光開始剤成分は、好ましく は、光重合可能な成分(i)の質量に対して約0.01〜約5重量%の量で存在 する。例えば、紫外線で活性化されるいかなる従来のフリーラジカル光開始剤を 使用することができる。本発明の前駆体に有用である光開始剤には、ベンゾイン メチルエーテルまたはベンゾインイソプロピルエーテルなどのベンゾインエーテ ル、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノンなどの置換ベンゾインエーテ ル、2−ナフタレンスルホニルクロライドなどの芳香族塩化スルホニルおよび1 −フェニル−1,1−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキサ イムなどの光活性酸化物が含まれる。市販の光開始剤の例は、2,2−ジメトキ シ−1,2−ジフェニルエタン−1−オンの式を有する、チバガイギーコーポレ ーション(Ciba Geigy Corporation)製の登録商標Irg acure651である。 潜在性求核硬化剤成分(iv) 本発明による熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体は、エポキシ成分(ii)の架 橋を生ずる有効量で、成分(ii)のエポキシ化合物のオキシラン環と反応する 、エポキシ成分(ii)のための1種以上の求核硬化剤を含有する。硬化剤化合 物が潜在的であること、および20℃/分の速度で光重合後の熱硬化可能な感圧 接着剤にDSCを実施した場合に、100℃より低いエポキシ硬化反応開始温度 を提供するように硬化剤が選択されることは本発明の本質的な特徴である。 「潜在的な」という用語は、硬化剤化合物が本質的に室温においては反応性が ないが、エポキシ硬化反応の開始温度が一旦越えられ たら速やかに反応して硬化反応を実施することを意味する。試験方法のところに 引用した方法によって測定される開始温度は室温より高く、100℃より低く、 好ましくは40〜90℃で、さらに好ましくは40〜80℃である。速やかな反 応は、光重合後の熱硬化可能な接着剤を開始温度より約10℃高い温度にした場 合に、エポキシ硬化反応が2時間以内に、好ましくは1時間以内に、さらに好ま しくは30分以内に全硬化反応の少なくとも80%まで完了することを意味する 。室温において熱硬化可能な感圧接着剤を便利に取り扱えるように、40℃とい う好ましい下限を選択するが、100℃という上限は、本発明の熱硬化可能な感 圧接着剤をプラスチック基材を接着するために使用することを確実にする。開始 温度範囲の下限は40℃より低くてもよいが、硬化剤が室温において本質的に反 応しないことを確実にするように選択される必要がある。 本発明に使用される硬化剤化合物は求核性で、熱活性化性であり、好ましくは 、少なくとも1つの活性水素原子を有する1つ以上の窒素原子を有する。硬化剤 化合物の潜在性は、好ましくは、溶媒効果に基づき、硬化剤化合物の活性は、例 えば、結晶性、溶解性または封入性によって制御することができる。結晶性効果 の場合には、硬化剤化合物を小さい固形結晶粒子の形態で熱硬化可能な感圧接着 剤に添加する。硬化反応は硬化剤化合物の結晶の性質によって遅延され、硬化剤 がエポキシ成分(ii)に溶解することを防ぐ。従って、開始温度は通常、硬化 剤の融点よりわずかに高い温度に対応する。硬化剤はまた、室温において熱硬化 可能な感圧接着剤に対して非常に低い溶解性を示し、高温では劇的に増加する。 また、硬化剤化合物をエポキシ硬化反応開始温度より低い温度で、前駆体のエポ キシ成分(ii)から物理的に分離するように、硬化剤化合物を、例えば融解可 能ロウ、融解可能なポリマーまたは破壊しやすいもしくは 溶解しやすい封入剤の中に封入することも提案されている。封入材料は、加熱に より融解し、それによって硬化剤化合物を前駆体の中に放出する。 好ましい実施態様において、硬化剤成分(iv)は、 ・40〜80℃、好ましくは50〜70℃の融点を示し、 ・室温またはわずかに高い温度では実施態様(A)または(B)の前駆体に溶解 せず、 ・融点より高い温度では実施態様(A)または(B)の前駆体に溶解して、速や かな熱硬化反応を実施する、 1種以上の結晶性硬化剤を含有する。 市販の硬化剤登録商標Ancamine A2337XSおよびA 2014 FGが特に好ましい。 例えば、米国特許第5,310,840号に、アクリレート/エポキシ系シス テムのための求電子、UV活性化性硬化剤化合物を使用することも提案されてい る。これらの硬化剤は、成分(i)の光重合を実施した後に熱硬化可能な感圧接 着剤に添加しなければならず、また、熱硬化反応を実施する前にUV活性化しな ければならないので、有利でない。潜在性の程度は、熱硬化可能な感圧接着剤の 保存寿命に反映される。残存するエポキシ硬化反応の割合は、好ましくは少なく とも80%で、さらに好ましくは8週間後に少なくとも90%で、さらに好まし くは20週間後に少なくとも80%で、特に好ましくは室温における1年の保存 後に少なくとも80%である。有利な保存寿命および保存期間は、10〜11の中 程度の総溶解度パラメータを示し、本質的に10〜11.5の中程度の溶解度パ ラメータを有する化合物に基づいている光重合可能な成分(i)の組成物による 。 接着剤の硬化の程度は測定することができ、残存するエポキシ硬 化反応の割合は、ポリマー材料の熱特性(Thermal Characteri zation of Polymeric Materials)、エディス エー ツリ(Edith A.Turi.)編(アカデミックプレス、1981年)、特 に第5章、「熱硬化物(Thermosets)」、435〜563ページに記載さ れるものなどの示差走査熱量測定技法によって推定される。 本発明に有用な潜在性硬化剤化合物は、好ましくは、式II R−Xi II (式中、Rは一価または多価有機残基であり、Xiは、互いに独立に、C原子を 少なくとも8個有する直鎖または分岐鎖アルキル基で、−CH2−の少なくとも 1つは−NH−基で置換され、および/または少なくとも1つの活性水素を有す る末端N−含有基を示し、iは1〜4の整数である)による化合物の群から選択 される。 Rは、好ましくは、必要に応じてヘテロ原子を含んでもよい少なくとも1つの 脂肪族環状または芳香環を有する。Rは、好ましくは、少なくとも1つのベンゼ ン環を有する。有機残基Rの分子量は、好ましくは62〜450である。式II I (式中、 は、必要に応じて、置換一価または多価シクロヘキサン、ベンゼンまた はナフタレンであり、 Zは、単結合またはC原子が6以下の直鎖もしくは分岐鎖アルキル基で、CH2 −基の1つ以上は−O−または−CO−で置換されてもよいが、ただし2つの O原子は直接結合することはなく、 は、必要に応じて、置換一価または多価ベンゼンである) による有機残基の以下の比較的小さい基が特に好ましい。基AおよびBの価数は 示していない。 は、好ましくは、一価または多価ベンゼンまたはナフタレンであり、Z は、好ましくは、単結合または−(CH2n−もしくは−(CH2o−COO− (CH2p−で、nは1、2、3または4で、oおよびpは、独立に、0、1、 2、3または4で、o+pは1、2、3、4、5または6である。 Xiは、ヒドロキシルおよびハロゲンで置換されてもよく、また、−O−、− CO−、−NH−またはNアルキル−で置換されてもよいが、ただし2つのOま たは2つのNは直接結合しない、好ましくは少なくとも8つ、さらに好ましくは 少なくとも10個のCH2基を互いに独立に有する。 式IV(式中、 Qは、 または であり、 qおよびrは、独立に、1、2または3であり、q+rは1、2、3、4または 5である)による以下の化合物が特に好ましい。 式IIまたはIVの化合物は従来の方法によって得ることができる。式IVの 化合物は、例えば、式 の脂肪族アミンと、式のエポキシ化合物とを反応させることによって、得ることができる。同様の反応 図を適用して、式IIの化合物を得ることができる。 式IVによる化合物は、Ancamine 2337 XSとして、英国、マン チェスターのエアープロダクツ(Air Products)から購入すること ができる。 他の好適な潜在性求核硬化剤は、HT939としてスイスのチバガイギー(C iba Geigy)およびAncamine A 2014 FGとしてエア ープロダクツ(Air Products)から購入できる。HT939は改良 型潜在性ポリアミド硬化剤である。 望ましい時間内にエポキシ成分(ii)の実質的に完全な硬化を実施するため に必要な硬化剤成分(iv)の量は、使用する硬化剤 化合物およびエポキシ成分(ii)に依存する。硬化剤成分(iv)の量は、好 ましくは、接着剤の質量に対して好ましくは2〜50重量%で、さらに好ましく は5〜50重量%で、特に好ましくは8〜50重量%である。一般に、硬化剤成 分(iv)に対するエポキシ成分(ii)の質量の比は0.5〜10、さらに好 ましくは1〜5を使用する。硬化時間は、主に、使用した硬化剤成分(ii)の 量および硬化温度に依存する。40〜100℃の温度範囲の硬化温度を使用する とき、硬化時間は2時間以内であってもよい。例えば、85℃の温度では、一般 に30から60分以内の硬化時間を適用することができる。硬化時間は、硬化反 応の80%以上が完了している時間と定義される。 例えば、100〜250℃などの高温にエポキシ成分の硬化温度を増加するこ とによって硬化時間をかなり短縮することができる。適用される硬化温度とエポ キシ硬化反応開始温度との差が大きくなるほど、硬化時間は短縮される。一般に は約100℃以上、さらに好ましくは約125℃の、実際の硬化温度とエポキシ 硬化反応開始温度との差を使用する場合、30秒より短い硬化時間を得ることが できることが見出された。 実際の硬化温度の選択は、接着される基材の熱感受性に依存する。オーブン硬 化を使用する場合、ポリマー基材の硬化温度は一般に100℃より低い温度が選 択され、さらに好ましくは90℃を越えない温度が選択されるが、例えば金属基 材はより高い効果温度を使用することが可能である。他の硬化枝法の場合には、 より高い効果温度をポリマー基材に適用することもできる。米国のミネソタマイ ニングアンドマニュファクチャリングカンパニー(Minesota Mini ng and Manufacturing Company)によって1996 年8月7日に提出された同時係属出願中の欧 州特許出願番号第96 112 715.6は、熱硬化可能な接着剤層の300 ℃以下の硬化温度を使用して、例えば、熱硬化可能な接着剤層を有する金属ボタ ンなどの固定装置を基材に接着するための手用装置について記載している。この 装置を使用して、例えば、同時係属出願中の欧州特許出願番号第’715号の図 4のもののようなアルミニウムボタンを、180〜300℃のこの装置のホット バープレート温度と10秒より短い接触時間を使用して、ポリカーボネートまた はポリメタクリレート基材などのプラスチック基材に適用することができるとい うことが本発明の発明者らによって見出された。それぞれのホットバープレート 温度におけるこれらの接触時間は、アルミニウムボタンとプラスチック基材との 間に大きい重なりせん断強度を与えるのに十分長く、それらは、プラスチック基 材を許容されないほどに損傷しない程度に短い。 硬化剤成分(iv)は、好ましくは1〜3の間の1種以上の硬化剤化合物を含 有し、さらに好ましくは1種または2種の硬化剤化合物を含有する。 熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体はまた、本質的に開始温度に影響を与えるこ となく、エポキシ硬化反応速度を増すために使用される加速剤を含有してもよい 。特に好ましい加速剤は、例えば、本発明の熱硬化可能な感圧接着剤の保存寿命 を延長する傾向を有することが多い、イミダゾールである。好適なイミダゾール の例には、2,4−ジアミノ−6−(2’−メチル−イミダゾール)−エチル− S−トリアジンイソシアヌレート;2−フェニル−4−ベンジル−5−ヒドロキ シメチルイミダゾール;および微小化ヘキサキス(イミダゾール)ニッケルフタ レートが含まれる。 任意の成分および添加剤 実施態様(A)および(B)の熱硬化可能な感圧接着剤の前駆体の光重合可能 な成分(i)はまた少量の1種以上の架橋剤を含有してもよい。架橋剤の添加は 、光硬化後の熱硬化可能な接着剤の粘性を妨害する傾向があるが、一般に、その 硬さを増し、例えば、シート様材料の取り扱いを容易にする。結果として、架橋 剤の量は好ましくは意図された用途の点から選択される。しかし、架橋剤の量は 、光重合可能な成分(i)の質量に対して、好ましくは1重量%を越えず、光重 合可能な成分(i)の質量に対して、さらに好ましくは0〜0.5重量%である 。 有用な架橋剤は、例えばジビニルエーテル、多官能性アクリレートもしくはメ タクリレートまたは少なくとも1つのアクリレート基と少なくとも1つのエポキ シ基とを有する架橋剤などのアクリレートモノマーとフリーラジカル反応により 重合することが可能なものである。多官能性光開始剤の例には、例えば1,6− ヘキサンジオールジアクリレート、トリ−メチロール−プロパントリアクリレー ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレートおよび1,2−エチレングリコー ルジアクリレート、ウレタンジ−、トリ−および高級官能性(メタ)アクリレー トなどの多官能性(メタ)アクリレート並びに2つ以上のフリーラジカル重合可 能な二重結合を有する他の有機材料が含まれる。 光重合後の熱硬化可能なフォーム様感圧接着剤テープが望ましい場合には、実 施態様(A)および(B)の感圧接着剤の前駆体はポリマー微小球を含有しても よい。好適な微小球は、「Expancel」の商品名でケーマ ノード プラ スチックス(Kema Nord Plastics)から購入することができ、 「Micropearl」の商品名でマツモトユシセイヤク(Matsumot o Yushi Seiyaku)から購入できる。微小球は、膨張 すると、約0.02〜0.036g/ccの比粘度を有する。感圧接着剤組成物 に膨張していない微小球を添加し、その後それらを加熱し、適当に処理されると き膨張させることが可能であるが、一般に、接着剤に膨張した微小球を混合する ことが好ましい。このような処理により、最終的な接着剤中の中空の微小球が少 なくとも薄い層の接着剤によって実質的に囲まれることがより容易に確実となる 。コーティングする前に、10〜200μmの平均径を有し、約15容量%〜約 75容量%の量のポリマー微小球をブレンドしてもよい。 5〜200μm、好ましくは約20〜80μmの平均径を有するガラス微小球 も有用である。このような微小球は感圧接着剤の5容量%〜65容量%を含有し てもよい。ポリマー微小球およびガラス微小球は当技術上周知である。有用なポ リマー微小球は、例えば、低Tgのコアポリマーと、前駆体と相溶性のシェルポ リマーとを有するコア/シェルフィラーである。本発明の前駆体にとって有用な 添加剤であるコア−シェルフィラーは、例えば、ポリメチルメタクリレートシェ ルポリマーと接着されるゴムまたはシリコーンポリマーコアを含む。好ましいコ ア/シェルポリマーはドイツ、ミューニッヒのワッカーケミー(Wacker Chemie)社製のModifier445006として購入することができ る。テープの感圧接着剤層は微小球の直径の少なくとも3倍の厚さ、好ましくは 少なくとも7倍の厚さでなければならない。 実施態様(A)および(B)による熱硬化可能な接着剤の光重合可能な前駆体 は、さらに、例えば細分割された酸化鉄、二酸化チタン、炭酸カルシウム、カー ボン黒または溶融シリカのような1種以上の無機フィラーを含有してもよい。例 えば、Aerosil R972、R974またはR976としてドイツ、ハナ ウのデグッサ(DeGussa)社から購入することができる親水性シリカが特 に好ましい。 実施態様(A)および(B)による熱硬化可能な接着剤の光重合可能な前駆体 は、さらに、例えば細分割されたポリサッカライドフィラーなどの1種以上の有 機フィラーを含有してもよい。コーティング粘度を改善するために、無機または 有機フィラーを前駆体に添加してもよい。無機フィラー、特に溶融シリカは機械 的特性、特に熱硬化後の接着剤のせん断強度を改善する傾向もある。有機フィラ ーおよび無機フィラーの量は、感圧接着剤の質量に対して好ましくは、0〜10 重量%で、さらに好ましくは0〜5重量%である。 実施態様(B)による前駆体は、光重合可能な成分(i)およびエポキシ成分 (ii)の硬化剤成分(iv)の溶解度を低下するために、10〜12.5の溶 解度パラメータを有する1種以上のポリマーの添加することを必ず必要とするが 、実施態様(A)による前駆体は、必要に応じて、さらに、例えば、ポリビニル アセテートもしくはポリビニルアセテートコポリマーなどの例えばビニルエステ ル型ポリマー、または例えばポリビニルブチラールなどのポリアセタール型ポリ マーなどのポリマー添加剤を含有してもよい。フェノキシ樹脂も好ましい。掲載 したポリマー材料は、本発明を限定することなく、本発明を例示するものであり 、実施態様(A)の前駆体は他の本質的に不活性な(dead)ポリマー添加剤 を含有してもよい。 実施態様(A)および(B)の光重合可能な成分(i)は、さらに、例えば米 国特許第3,786,116号または米国特許第3,842,059号に記載さ れているビニル末端ポリマーマクロモノマーなどの反応性成分(i)と共重合可 能なマクロモノマーを含有する。 実施態様(A)の前駆体の場合には、「不活性な(dead)」ポ リマー添加剤と共重合可能なマクロモノマーの量は、感圧接着剤の質量に対して 、好ましくは0〜7.5重量%、さらに好ましくは0〜5重量%である。これら の接着剤は、例えば熱未硬化および硬化接着剤と種々の基材との接着性を改善し 、前駆体の粘性を制御してコーティングおよび加工処理の助力とするために有用 である。 実施態様(B)の前駆体の場合には、共重合可能なマクロモノマーの量は、感 圧接着剤の質量に対して、好ましくは0〜5重量%、さらに好ましくは0〜4重 量%である。 実施態様(A)および(B)の前駆体とブレンドすることができる他の材料に は、粘着付与剤、可塑剤、着色剤、補強剤、防炎加工剤、熱伝導剤、あと硬化用 硬化剤およびそれらの促進剤などの後硬化剤等が含まれる。 上記および下記には、実施態様(A)および(B)の成分(i)〜(iv)並 びに必要に応じて、他の成分および添加剤の質量に対する割合は、それぞれ各前 駆体および熱硬化可能な接着剤または熱硬化後の接着剤に対して100重量%ま で添加する。 実施態様(A)および(B)の熱硬化可能な接着剤の好ましい用途 本発明による光重合後の熱硬化可能な感圧接着剤は、好ましくは、例えば、接 着剤フィルムまたは接着剤テープなどのシート様またはリボン用形態で使用され る。シート様接着剤は、例えばダイカット作業によって成形されるものなどの接 着剤シート部分として使用されてもよい。剥離可能な接着剤−忌避剤バッキング または剥離シートに結合された、本発明の光重合後の熱硬化可能な感圧接着剤を 含む転写フィルムまたはテープは特に好ましい。転写テープは、例えば、本発明 による前駆体をシリコーン処理紙またはシリコーン処理ポリエステルフィルムな どの可撓性ライナーまたは担体ウェブにコ ーティングし、その後不活性な、すなわち実質的に酸素を含まない雰囲気、例え ば窒素雰囲気において光重合することによって得ることができる。米国特許第4 ,181,752号(マーテンズ(Martens)ら)に記載されているよう に、十分に不活性な雰囲気は前駆体の層に、実質的に紫外線透過性であるシリコ ーン処理ポリエステルフィルムなどのポリマーフィルムライナーを覆い、空気中 でそのフィルムを介して照射することによって、得ることができる。 次いで、得られた熱硬化可能な感圧接着剤の転写テープを被接着面に適用する 前に、剥離ライナーを除去する。 本発明の光重合後の熱硬化可能な感圧接着剤は、 ・100℃より低いエポキシ硬化反応開始温度、および ・熱硬化前後の、種々の面、特にプラスチック面などの低エネルギー面との有利 な接着性 を示す。 低いエポキシ硬化反応開始温度は、オーブン硬化作業を使用する場合に、ほと んどのプラスチック基材に適合できる例えば100℃より低い低硬化温度を可能 にする。従って、本発明の熱硬化可能な感圧接着剤は、プラスチック基材と金属 、ガラス、セラミック、木材およびプラスチックなどの他の基材とを接着するた めに本質的に有用である。 本発明の感圧接着剤は、2つのプラスチック面を接着するために特に有用であ る。得られた集成物は、有利な機械的特性によって特徴付けられ、少なくとも3 MPa、さらに好ましくは少なくとも4MPa、特に好ましくは5MPa以上の 重なりせん断強度を示す。熱硬化接着剤の前駆体がアクリレート系感圧接着剤と 1種以上の熱硬化可能なエポキシ樹脂および/またはモノマーとのブレンドを含 有し、エポキシ硬化反応開始温度より高く、100℃より低い温度 において硬化されて、少なくとも3MPaの集成物の重なりせん断強度を与える 、熱硬化接着剤で接着される2つのプラスチック面を含む集成物は新規であり、 本発明の範囲内である。 100℃を越えない比較的低温における硬化は、一般に30〜120分の硬化 時間を必要とする。硬化時間は、硬化温度を上昇することによって短縮すること ができ、例えば、同時係属出願中の欧州特許出願番号第96 112 715. 6号に記載される手用装置を使用して、例えば金属バーまたは金属ボタンをプラ スチック基材に接着するために、より高い効果温度を使用することができること が見出された。 さらに、本発明の光重合後の熱硬化可能な接着剤が、熱硬化作業の前後に、金 属、ガラスまたはセラミックなどの種々の面との有利な接着性を示し、例えば金 属−金属、ガラス−金属、ガラス−ガラス、金属−セラミック等などの集成物を 製造するために使用することができるということが見出された。これらの集成物 の多くはより高い効果温度で製造することができる。 本発明は、さらに、以下の本発明を限定しない実施例によって例示される。試 験を実施する前に、本発明のそれぞれ、熱硬化可能な感圧接着剤および熱硬化後 の感圧接着剤を特徴付けるために使用したいくつかの試験方法について記載する 。実施例において、示した割合は重量%で、熱硬化可能な接着剤の光重合可能な 前駆体の質量に対していう。PPhは百万分率の樹脂を意味し、成分(i)の質 量に対していう。 試験方法 重なりせん断強度試験 それぞれISO4587またはDIN53283の改良法を使用して、それぞ れ、Alクーポン/接着剤/Alクーポンまたはプラスチッククーポン/接着剤 /プラスチッククーポンの配列を含む集成物について、動的重なりせん断試験を 実施した。使用した接着剤は実施例に明記し、熱硬化可能な接着剤層または熱硬 化後の接着剤層を含む。使用した試験方法は、クロスヘッド速度が5mm/分で ある上記の標準的な試験方法に変更を加えた。試験は各試料について3回繰り返 し、平均値をMPa単位で報告した。 試験した集成物: 1.Al/接着剤/Al Alクーポン(100m×25mm×2mm)を登録商標Scotchbri te洗浄パッド(3M社(3M Company)製)で軽く研磨処理し、次に 石鹸/水、最後にイソプロピルアルコールで洗浄した。 2枚の保護ライナーのうち1枚を接着剤層から除去し、接着剤面を手でクーポ ンの1つのきれいにした面に適用した。次いで、残りのライナーを除去し、第2 の接着剤面を、上記の方法に記載した形状の第2のクーポンのきれいにした面に 配置した。重なりせん断試験中に適用される力の方向と垂直な長い方の側に接着 剤層を配列し、接着されたクーポンの端部と同じ面となるように常に配置した。 気泡を除去し、均一に接触させるために2kgの圧力と300mm/分の速度 を使用して、得られた集成物はサルメンタル(Sallmetal)(ラールテ 、オランダ)社製の実験室規模の積層装置を通過させた。集成物は積層装置を2 回通過させた。 85℃の空気強制循環オーブンにおいて45分間集成物を熱硬化した。試験の 前に、集成物を一定の室温(23℃、相対湿度55%) 中で少なくとも12時間コンディショニングした。 プラスチック/接着剤/プラスチック 同じプラスチック材料の2つのクーポン(75mm×15mm×10mm)を イソプロピルアルコールで洗浄して、乾燥した。集成物は、Al/接着剤/Al 集成物について上記したように得た。 以下のプラスチック材料を使用した: −ジェネラル エレクトリック プラスチック(General Electri c Plastic)製の透明な登録商標Lexanとして購入することができる ポリカーボネート −ドイツ、ダルムシュタットのローム&ハース(Rohm&Haas)社製の( 透明な)登録商標Plexiglasとして購入することができるポリメチルメ タクリレート(PMMA) −米国、ユニロイヤル(Uniroyal)社製の登録商標Royalite( 一般目的)として購入可能な、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS) −デュッセルドルフのBGS Kunststoff GmbH社製の可塑化ポリ 塩化ビニル(PVC) −BGS Kunststoff GmbH社製ポリアミド(PA) −ポリエチレン(PE) −ポリエチレンテレフタレート(PET) 動的せん断強度試験 寸法1mm×16mm×23mmの平坦面を形成するブラケットを厚さ5mm で、寸法30mm×80mmの試験基材に、厚さ500μm、ブラケット(16 mm×23mm)の平坦面と同じ寸法の 接着剤層を使用して接着することによって、接着剤による接着を形成する。試験 ブラケットは軟らかいスチール製で、R.A.Labone Company( イルケストン、英国)製のA−2516として購入することができる。接着剤に よる接着を形成する前に、ブラケットを研磨パッドを用いて洗浄し、MEKで清 浄した。 次いで、イタリア、インザゴ20065のARI di Villa Aure lio e Perino s.n.c.社製の型番1856−95として購入す ることができるダブル ファースト−キュアリング デバイス フォー クリッ プス(Double Fast−Curing Device for Clips) を使用して、接着剤による接着を熱硬化する。金属ブラケットの平坦面の背面が 硬化装置の加熱した金属ブロックと接触するように、試験用のブラケット−接着 剤−基材を含む集成物を硬化装置に配置する。 5kN負荷セルを備えた電子式引張り試験機を使用して、得られた接着を試験 する。試験基材を引張り試験機の一方のジョーに固定し、せん断力が接着剤によ る接着に適用されるような方法で、試験用のスチールブラケットに対して力を発 揮するために使用することができるように、第2のジョーを配列する。 次いで、スチールブラケットが試験基材からずれるまで、引張り試験機のジョ ーを5mm/分の速度で移動した。 接着剤による接着を破壊するために必要な力をN単位で記録し、接着剤による 接着の断面寸法を使用して正規化し、試験値をN/mm2単位で表す。 別々に形成した3つの集成物を試験し、次いで結果を平均化することによって 、接着強度を3回測定した。 裂開強度試験 アルミニウムブラケットを厚さ6mmのロール状ガラスシートに接着すること によって、接着剤による接着を形成した。アルミニウムブラケットの平坦な基面 は円形で、直径は29mmであった。厚さ0.5mm、直径20mmの断面が円 形の接着剤を使用して、アルミニウムブラケットをガラス基材に接着した。この ように形成した集成物の接着剤層を、同時係属出願中の欧州特許出願番号第96 112 715.6号に記載されるように、手用装置を使用して熱硬化した。 先ず、レバーアームの一方の端をアルミニウムブラケットで機械的に係合し、 次いで、ガラス基材固定不を支持すると同時に、90°の様式で、接着剤による 接着から50mmのところのレバーアームに力を加えることによって、接着に裂 開力を適用することによって、接着剤による接着の強度を測定した。接着の破壊 が生ずるまで、2.5mm/分の速度で、ジョーを移動させることによって、5 kNの負荷セルを有する電子式引張り試験機を使用して、力を適用した。接着を 破壊するのに必要な力をN単位で記録した。 90°剥離接着性試験 米国、イリノイ州600025−1377、グレンビュー、1800ピックウ ィックアベニューの感圧接着剤テープカウンシル(Pressure−Sens itive Adhesive Tape Council)から利用することがで きる、PSTC−14、「感圧接着剤テープの試験方法(Test Method s for Pressure Sensitive Adhesive Tape s)」、第8版を使用して、90°剥離接着性を測定した。 2枚のライナーで保護した、実施例に記載したそれぞれの接着剤の層を幅12 .7mmの帯状に切断した。2枚のライナーのうち一 方を接着剤層から除去し、帯状のアルミニウム箔(厚さ0.135mm、幅16 mm)を手で露出させた接着剤に適用した。次いで、第2のライナーを除去し、 露出した接着剤をそれぞれの基材に適用した。このように形成した集成物は、3 00mm/分の速度および2kgの圧力で実験室規模の積層装置(オランダ、ラ ートルのソールメタル(Sallmetal)社)のゴムを被覆したロールの間 を通過させた。集成物は積層装置を2回通過させた。 得られた構成物は、試験の前に、一定の室温(23℃、相対湿度55%)に3 0分放置した。試験した接着剤は、剥離接着性試験の前には熱硬化しなかった。 エポキシ硬化反応開始温度 光重合後の熱未硬化感圧接着剤の試料8mgを20℃/分の速度で−20〜2 50℃まで加熱することによって、エポキシ硬化反応開始温度を測定する。パー キン−エルマー(Perkin−Elmer)社製の示差走査熱量計、型番7を 使用して測定を実施した。装置の内蔵部品として提供されたコンピュータソフト ウェアーによって開始温度を算出した。 実施例に使用した材料 エチレン系不飽和モノマー 1.日本のオーサカケミカルズ(Osaka Chemicals)社製の2 −フェノキシエチルアクリレート(2−PhEA)。 2.日本のオーサカケミカルズ(Osaka Chemicals)社製のイ ソボルニルアクリレート(IBA)。 3.ドイツのBASF社製のN−ビニルカプロラクタム(NVC)。 4.米国のアルドリッチ(Aldrich)社製のブチルアクリレート(BA) 。 熱硬化エポキシ樹脂 1.米国、ミシガン州ミッドランドのダウ ケミカル(Dow Chemic al)社製のDER331、ジグリシジルエーテルビスフェノール Aテープ樹 脂(芳香族)、エポキシ当量180 2.米国、ミシガン州ミッドランドのダウ ケミカル(Dow Chemic al)社製のDEN431、エポキシ当量175 3.米国、ミシガン州ミッドランドのダウ ケミカル(Dow Chemic al)社製のDEN438、エポキシ当量175 4.ユニオンカーバイド(Union Carbide)社製のERL422 1、脂肪族環状3,4−エポキシ(詳しくは、3,4−エポキシシクロヘキシル メチル−3,4−エポキシ−シクロヘキサン−カルボキシレート)、エポキシ当 量137 5.シェルケミカル(Shell Chemical)社製のEPON 828 、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル 6.シェルケミカル(Shell Chemical)社製のEPON100 1、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル 硬化剤 1.エアープロダクツ(Air Products)社(英国、マンチェスタ ー)製のA2337XS、Ancamine(TM)修飾脂肪族アミン 2.エアープロダクツ(Air Products)社(英国、マンチェスタ ー)製のA2014FG、Ancamine(TM)修飾脂肪族アミン 3.スイスのチバガイギー(Ciba Geigy)社製のHT939 光開始剤 1.チバガイギー(Ciba Geigy)社製のIrgacure651と して購入可能な2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(I651) 2.ペンシルバニア州エクストンのザルトマー(Sartomer)社製のK B−1、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(KB−1) 架橋剤 1.BASF社製の1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA) ポリマー 1.ドイツ、バーゴーセンのワーカーケミー(Wacker Chemie) 社製のVinnapas UW1として購入可能な、ポリビニルアセテート(U W1) 2.ドイツ、レバークセンのバイエル(Bayer)社製のLevapren KA8479、エチレンビニルアセテートコポリマー;ビニルアセテート80 %、エチレン20%(KA8479) 3.ドイツ、レバークセンのバイエル(Bayer)社製のLevapren 700HV、エチレンビニルアセテートコポリマー;ビニルアセテート70%、 エチレン30%(700HV) 4.米国、ペンシルバニア州フィラデルフィアのローム&ハース(Rohm& Haas)社製のEXL2691として購入可能であ る、コアシェルポリマー(EXL2691) フィラー 1.ドイツ、ハナウのデグッサ(DeGussa)社製のAerosilR9 72として購入することができる、疎水性溶融シリカ(R972) 2.C15/250として米国、セントポールの3M社(3M Compan y)から購入することができる、中空ガラス微小球(平均径20〜120pm) (GB) 実施例 実施例1 イソボルニルアクリレート(23重量%)とフェノキシエチルアクリレート( 15重量%)を0.04pph Irgacure651光開始剤と合わせ、光 開始剤が溶解するまで攪拌した。次いで、米国特許第4,181,752号に記 載されるように、約4〜10%のポリマーが存在するように、この混合物に窒素 を通気し、UV照射を使用して部分的に重合し、部分的に重合したコーティング 可能なシロップを形成した。光源を除去することによって重合を停止した。 次いで、追加部分(0.16pph)のIrgacure651光開始剤およ び0.1pphの1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA)架橋剤 を添加した。 次いで、42重量%のDER331および20重量%のA2337XSを添加 し、混合物を36時間または均質になるまで、機械的に混合した。 次いで、粘性の混合物をナイフコーティング機を使用して厚さ5 00ミクロンまで40ミクロンの透明なシリコーン被覆ポリエステルライナーに コーティングし、第2の透明なシリコーン被覆ポリエステルライナーで被覆した 。次いで、米国特許第4,181,752号に記載するように、アクリルモノマ ーを2枚の透明なライナーの間でラジカル光重合した。適用した総UVエネルギ ーは2.7mW/cm2であった。 エポキシ硬化反応開始温度、熱未硬化接着剤の90°剥離接着性および熱硬化 接着剤の重なりせん断強度を上記のように測定した。開始温度は70℃であった 。他の結果は表3に要約する。 実施例2〜15および比較例1〜4 表2に示す組成物に変更して、実施例1の方法により接着剤層を形成した。I BAはイソボルニルアクリレート、2−PhEAはフェノキシエチルアクリレー トで、エポキシ(種類)および硬化剤(種類)は、それぞれ、上記に示す一覧「実 施例に使用する材料」によるエポキシ樹脂および硬化剤化合物を示す。 エポキシ硬化反応開始温度、熱未硬化接着剤の90°剥離接着性および熱硬化 接着剤の重なりせん断強度を上記のように測定した。実施例2〜15で測定した 開始温度は69〜70℃であった。他の結果は表3に要約する。 比較例5 重なりの測定のために使用した集成物には、重なりせん断強度を測定する前に 熱硬化しなかった以外は、上記の試験方法に記載したように、市販の高性能アク リル接着転写テープ(VHBアクリル接着剤テープ4945、米国、ミネソタ州 セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファクチャリングカンパニー( Mineso ta Mining and Manufacturing Company)製) に90°剥離接着性試験および重なりせん断強度試験を実施した。得られた結果 を表3に示す。 3Mテープ4945は非熱硬化性感圧接着剤テープで、熱硬化性でない従来技 術の高性能感圧接着剤テープの接着強度および性能を示すために、比較例として 加えてある。 比較例6 重なりせん断強度の測定に使用した集成物を170℃において30分熱硬化し た以外は、上記の試験方法に記載したように、市販の熱硬化可能なエポキシ/ア クリレート感圧接着剤転写テープ(米国、ミネソタ州セントポールのミネソタマ イニングアンドマニュファクチャリングカンパニー(Minesota Mini ng and Manufacturing Company)製の3M9245S BT)に90°剥離接着性試験および重なりせん断強度試験を実施した。 テープ9245の光重合可能な成分(i)の総溶解度パラメータは約10.5 で、9245は、11.5より大きい溶解度パラメータを有し、光重合可能な成 分に対して10%より多いモノマー化合物を含有する。テープ9245のエポキ シ硬化反応開始温度は約135℃である。 実施例16〜21 表4に掲載するアクリルモノマーを0.2pphのIrgacure651光 開始剤、0.1pphの1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(HDDA) と合わせ、光開始剤が溶解するまで攪拌した。表4に示す量のエポキシ樹脂、硬 化剤化合物、フィラーおよ びポリマーを順次添加し、混合物が均質になるまで機械的に攪拌した。 コーティング可能な粘性が本質的に存在したので、この場合には予備重合して シロップを形成する必要がなかった。 上記の実施例16〜20の接着剤について、エポキシ硬化反応開始温度、90 °剥離接着性および重なりせん断強度を測定した。実施例16〜21の開始温度 は70〜73℃であった。他の結果は表5に要約する。 厚さ500μmの実施例21の光重合後の熱硬化可能な接着剤の層を、平坦面 (寸法1×16×23mm)を有するブラケットを固定したスチールに適用し、 それぞれポリカーボネートまたはポリメタクリレート基材(寸法80×30×5 μm)に接着した。次いで、スチールブラケットの背面を試験方法「動的せん断 強度」に記載したように加熱した金属プレートと接触させ、表6に記載したよう に変えた高温に維持した。表6はまた、金属ブラケットを加熱したプレートに接 触させた時間、およびそれぞれのプラスチック基材を示す。 得られた集成物に上記の動的せん断試験を実施し、その結果を表6に示す。 厚さ500μmの実施例21の光重合後の熱硬化可能な接着剤の層を円形(直 径20mm)基底面を有するブラケットを固定したアルミニウムに適用し、厚さ 6mmのフロートガラスに接着した。次いで、アルミニウムブラケットの基底面 の面を、同時係属出願中の欧州特許出願番号第96 112 715.6号に記 載される手用装置と接触させ、接着剤層を熱硬化した。手用装置の接触温度およ び接触手段の温度は表7に明記するように変えられる。 得られた集成物に上記の裂開強度試験を実施し、その結果を表7 に示す。 実施例22〜24 表8に掲載するアクリルモノマーに0.04pphのIrgacure651 光開始剤と合わせた。混合物に30分間窒素を通気し、次いで低粘性シロップが 得られるまで、実施例1に記載するように、低強度紫外線に暴露した。このシロ ップに、表8に掲載した量のN−ビニルカプロラクタム(NVC)、エポキシ樹脂 、0.1pph架橋剤HDDA、0.16pphの追加の光開始剤Irgacu re651、エポキシ硬化剤を添加した。混合物を均質になるまで、攪拌した。 エポキシ硬化反応開始温度、熱未硬化接着剤の90°剥離接着性および熱硬化 接着剤の動的せん断強度を上記のように測定した。その結果を表9に示す。 実施例25〜31および比較例9 表10に明記する量のブチルアクリレートおよびN−ビニルカプロラクタムを 、それぞれ0.2または0.3pphの光開始剤KB−1、0.047pphの HDDA(架橋剤)並びに表10に示す種類および量のポリマーを合わせて、均 質になるまで攪拌した。表10に示す量のエポキシ樹脂、硬化剤およびフィラー を順次添加し、均質になるまで、機械的に攪拌した。 コーティング可能な粘性が本質的に存在したので、この場合には、予備重合し てシロップを形成する必要はなかった。比較例7の光重合可能な成分(i)は溶 解度パラメータが9.93であった。 エポキシ硬化反応開始温度、熱未硬化接着剤の90°剥離接着性および熱硬化 接着剤の重なりせん断強度を上記のように測定した。 実施例25〜31および比較例9で測定した開始温度は約89℃であった。他の 結果は表11に要約する。 )他の化合物の質量の割合[%]を算出する場合には、光開始剤I651の質量 を無視する。 ★★)測定不能。PVCは必要な硬化温度で融解する(160℃)。 )他の化合物の質量の割合[%]を算出する場合には、光開始剤および架橋剤 の質量を無視する。 接着性不良または接着性/粘着性両者の不良PC=ポリカーボネート PMMA=ポリメチルメタクリレート )接着剤の質量に対する成分の質量の割合[%]を算出する場合には、光開始 剤および架橋剤の質量を無視する。 )接着性の不良または接着性/粘着性両者の不良
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 リーダー―オッテルブルク,スザンネ ヘ レネ ドイツ連邦共和国,デー―41564 カール スト,アレンシュタインシュトラーセ 27 (72)発明者 ハーク,クリストファー エー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55128,オー クデイル,フォーティシックスス ストリ ート ノース 7504 (72)発明者 カリム,ナイムル アメリカ合衆国,ミネソタ 55119,メイ プルウッド,リンウッド コート 2360

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.熱硬化可能な感圧接着剤の光重合可能な前駆体であって、 (i)(i)モノマーまたはプレポリマーシロップを含有し、該前駆体の質量に 対して約30重量%〜約80重量%の光重合可能な成分であって、10〜11の 総溶解度パラメータを示し、(A)10〜11.5の溶解度パラメータを有し、 該光重合可能な成分(i)の質量に対して少なくとも30重量%の1種以上のエ チレン系不飽和モノマーと、11.5より大きい溶解度パラメータを有し、成分 (i)の質量に対して10重量%より少ない1種以上のエチレン系不飽和化合物 と、または(B)9.5〜11.5の溶解度パラメータを有し、該光重合可能な 化合物(i)の質量に対して少なくとも50重量%の1種以上のエチレン系不飽 和モノマーと、11.5〜12.5の溶解度パラメータを有し、該光重合可能な 成分(i)の質量に対して10〜30重量%の1種以上のエチレン系不飽和化合 物とを含有するが、ただし(B)の場合は、該前駆体は10〜12.5の溶解度 パラメータを有し、該前駆体の質量に対して3〜15重量%の1種以上のポリマ ーを含有する該光重合可能な成分と、 (ii)該前駆体の質量に対して約20〜約70重量%の1種以上のエポキシ 樹脂および/またはモノマーと、 (iii)有効量の1種以上の光開始剤と、 (iv)該エポキシ樹脂および/またはエポキシ含有モノマーのための有効量 の1種以上の求核潜在性硬化剤であって、該接着剤に20℃/分の速度でDSC スキャンを実施した場合に、100℃より低いエポキシ硬化反応開始温度を提供 するように選択された該硬化剤と を含有する前駆体。 2.実施態様(A)の光重合可能な成分(i)が、9.5〜10の溶解度パラ メータを有し、成分(i)の質量に対して少なくとも15%の1種以上の共重合 可能なエチレン系不飽和モノマーをさらに含有し、実施態様(B)の前駆体で、 10〜12.5の溶解度パラメータを有するポリマーが約50,000〜500 ,000g/molの分子量Mwを有する、請求項1に記載の前駆体。 3.該硬化剤化合物の1種以上が式II R−Xi II (式中、Rは1価−または多価有機残基であり、Xiは、互いから独立して、C 原子を少なくとも8個有する直鎖または分岐鎖アルキル基であり、−CH2−基 の少なくとも1つが−NH基で置換され、および/または少なくとも1つの活性 H原子を含有する末端N含有基を示し、iは1〜4の整数である)による化合物 の群から選択される請求項1または2に記載の前駆体。 4.エチレン系不飽和化合物の1つ以上が非第3級アルコールの(メタ)アク リルエステルおよびN−原子含有エチレン系不飽和化合物からなる群から選択さ れる請求項1〜3のいずれかに記載の前駆体。 5.請求項1〜4に記載の前駆体を光重合することによって得ることができる 熱硬化可能な感圧接着剤。 6.8週間の貯蔵後に、少なくとも90%の残存反応率を示す請求項5に記載 の熱硬化可能な感圧接着剤。 7.請求項5または6に記載の熱硬化可能な感圧接着剤を熱硬化することによ って得ることができる熱硬化接着剤。 8.プラスチック面と別の面とを接着するための方法であって、 (i)請求項5または6のいずれかに記載の熱硬化可能な感圧接着剤の層を2 つの面の間に挟むステップと、 (ii)集成物をエポキシ硬化反応開始温度より高い温度まで加熱するステッ プと を含む方法。 9.熱硬化接着剤で接着された2つのプラスチック面を含む集成物であって、 熱硬化接着剤の前駆体がアクリル系感圧接着剤と1種以上の熱硬化可能なエポキ シ樹脂および/またはモノマーとのブレンドを含有し、エポキシ硬化反応開始温 度より高く100℃より低い温度において硬化されて、該集成物の少なくとも3 MPaの重なりせん断強度を与える集成物。 10.(i)請求項5または6のいずれかに記載に熱硬化可能な感圧接着剤の 層を2つの面の間に挟むステップと、 (ii)該エポキシ硬化反応開始温度より高い温度において該集成物を加 熱するステップと によって得られる、少なくとも1つのプラスチック面を含む集成物。
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