JP4636513B2 - 熱硬化型感圧性接着剤とその接着シ―ト類 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、100℃以上の高温での使用やハンダ付け工程での使用に耐える、耐熱性にすぐれた熱硬化型感圧性接着剤と、これを基材上に設けてシ―ト状やテ―プ状などの形態とした接着シ―ト類とに関する。
【0002】
【従来の技術】
作業の簡便化や安全衛生の向上などのため、液状の接着剤を塗布乾燥する方式に代えて、接着シ─ト類による処理方式が多用されている。この接着シ─ト類として、電子部品などの接着用途に、加熱処理により硬化する熱硬化型のものが提案されている。熱硬化型接着剤は、接着強度や耐熱性などにはすぐれているが、常温では粘着性がなく仮接着が困難であり、硬化前は低分子量分が多く接着時の糊はみ出しなどが問題となる。また、貯蔵安定性にすぐれるものは硬化に時間がかかり、短時間硬化にすると貯蔵安定性に乏しい難点がある。
【0003】
一方、粘着シ―ト類は常温で粘着性を有し、何の予備操作もなしに目的物に貼り付けでき、ただちに接着強度を発現させることができる。しかし、粘着シ―ト類は、接着剤に比べて、接着強度や耐熱性が一般に劣る欠点がある。特開平5−117593号公報には、アクリル酸アルキルエステルを主成分とする光重合性組成物を用いることにより、強接着および高耐熱を実現しているが、粘着シ―ト類の域を出るに至つていない。すなわち、被着体との接合初期には粘着シ―ト類としての接着性を示すとともに、接合後には接着剤と同等の高接着性および高耐熱性を発揮する接着シ─ト類の出現が望まれている。
【0004】
これに応えうるものとして、粘着剤と接着剤の両方の特性を持つた、いわゆる粘接着剤が提案されている。たとえば、特開平2−272076号公報には、アクリル酸エステルモノマ―にエポキシ樹脂を加えてなる光重合性組成物を原料とした熱硬化型感圧性接着剤が開示されている。また、特開平7−2978号公報にも、(メタ)アクリル酸アルキルエステルにエポキシ基含有アルコ―ルと(メタ)アクリル酸とのエステルおよびエポキシ樹脂を加えてなる光重合性組成物を原料とした熱硬化型感圧性接着剤が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これら提案に係るものは、光重合性組成物を紫外線照射により光重合させて、粘着剤と接着剤の両方の特性を持つ硬化型接着剤とするが、これは上記組成物中にイミダゾ―ル、ジシアンジアミド、ポリアミンなどの硬化剤を含ませておき、これとエポキシ基との硬化反応を起こさせるものである。この場合、光重合前または後の貯蔵時に上記の硬化反応が徐々に進行し、これに伴い接着特性などが低下するおそれがあつた。このように、上記提案の熱硬化型感圧性接着剤は、貯蔵安定性という点で難があり、また、とくに特開平2−272076号公報に開示のものでは、光重合で生成するアクリル系ポリマ―とエポキシ樹脂が硬化後も架橋結合していないため、耐熱性も不十分であつた。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑み、常温で粘着性を有して被着体に容易に仮接着でき、かつ加熱により短時間で硬化して強固な接着強度と高耐熱性を発揮し、しかも貯蔵安定性にすぐれた熱硬化型感圧性接着剤と、そのシ―ト状やテ―プ状などの接着シ―ト類を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するため、鋭意検討した結果、光重合性組成物を構成するアクリル系モノマ―に分子内にカルボキシル基などを有するモノマ―を加え、これを光重合後にエポキシ樹脂と反応させると、アクリル系ポリマ―とエポキシ樹脂とが架橋結合して、高接着性および高耐熱性が得られ、また上記反応を起こさせる前の光重合後の接着剤は常温での仮接着が可能で、かつ上記反応によつて短時間で硬化させることができ、しかもイミダゾ―ル、ジシアンジアミド、ポリアミンなどの一般の硬化剤を含まないため、貯蔵安定性にすぐれたものとなることを見い出し、本発明を完成するに至つた。
【0008】
すなわち、本発明は、つぎのa〜d成分;
a)アルキル基の炭素数が平均2〜14個である(メタ)アクリル酸アルキルエステル70〜99重量%と、これと共重合可能なモノエチレン性不飽和酸30〜1重量%とからなる単量体混合物100重量部
b)交叉結合剤としての多官能(メタ)アクリレート0.02〜5重量部
c)光重合開始剤0.01〜4重量部
d)エポキシ樹脂5〜20重量部
を含み、かつd成分であるエポキシ樹脂以外に他の樹脂、ゴムおよび粘着付与剤からなるポリマー成分を含まないと共に、d成分であるエポキシ樹脂の硬化剤含まない組成物の光重合物からなることを特徴とする熱硬化型感圧性接着剤と、基材の片面または両面に上記の熱硬化型感圧性接着剤の層が設けられていることを特徴とするシート状やテープ状などの接着シート類に係るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明におけるa成分の単量体混合物は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとこれと共重合可能なモノエチレン不飽和酸との混合物からなり、前者の(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、通常その30重量%以下を、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリルなどの一般のアクリル系感圧性接着剤の改質用単量体として知られる各種のビニル系単量体に置き換えてもよい。
【0010】
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、たとえば、エチル(メタ)アクリレ―ト、n−ブチル(メタ)アクリレ―ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ―ト、イソオクチル(メタ)アクリレ―ト、イソノニル(メタ)アクリレ―トなどが挙げられ、これらの中から、アルキル基の炭素数が平均2〜14個となる1種または2種以上のものが用いられる。これらと共重合可能なモノエチレン性不飽和酸としては、たとえば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸などが挙げられる。
【0011】
a成分の単量体混合物において、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとこれと共重合可能なモノエチレン性不飽和酸との使用割合は、前者が70〜99重量%、好ましくは80〜95重量%、後者が30〜1重量%、好ましくは20〜5重量%となるようにするのがよい。上記の範囲外となると、光重合およびエポキシ硬化反応後の接着特性に好結果が得られにくい。
【0012】
本発明におけるb成分の交叉結合剤は、多官能(メタ)アクリレ―トであり、たとえば、トリメチロ―ルプロパントリ(メタ)アクリレ―ト、ペンタエリスリト―ルテトラ(メタ)アクリレ―ト、1,2−エチレングリコ―ルジ(メタ)アクリレ―ト、1,6−ヘキサンジオ―ルジ(メタ)アクリレ―ト、1,12−ドデカンジオ─ルジ(メタ)アクリレ─トなどの2官能以上の多価アルキル(メタ)アクリレ―ト単量体が用いられる。
【0013】
これらの多官能(メタ)アクリレ―トの使用量は、官能基数などにより多少異なるが、a成分の単量体混合物100重量部あたり、0.02〜5重量部、好ましくは0.2〜3重量部である。このような割合で多官能(メタ)アクリレ─トを用いることにより、アクリル系ポリマ―に対する架橋効果により、良好な凝集力が保持されて、高い耐熱性を得ることができる。
【0014】
本発明におけるc成分の光重合開始剤には、たとえば、ベンゾインメチルエ―テル、ベンゾインイソプロピルエ―テルなどのベンゾインエ―テル類、アニゾインメチルエ―テルなどの置換ベンゾインエ―テル類、2,2−ジエトキシアセトフエノン、2,2−ジメトキシ−2−フエノンアセトフエノンなどの置換アセトフエノン類、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフエノンなどの置換−α−ケト―ル類、2−ナフタレンスルホニルクロリドなどの芳香族スルホニルクロリド類、1−フエノン−1,1−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムなどの光活性オキシム類がある。
【0015】
これら光重合開始剤の使用量は、a成分の単量体混合物100重量部あたり、0.01〜4重量部、好適には0.05〜1重量部である。0.01重量部より少ないと、光エネルギ─により早期に消費されてしまうため、重合率が下がり、逆に4重量部より多くなると、重合率は上がるが、ポリマ―の分子量が低下し、接着剤の凝集力の低下をきたしやすい。
【0016】
本発明におけるd成分のエポキシ樹脂は、分子内に2個以上のエポキシ基を含有する化合物であり、ビスフエノ―ルエポキシ樹脂、フエノリツクエポキシ樹脂、ハロゲン化ビスフエノ―ルエポキシ樹脂などの中から、適宜選択使用される。これらエポキシ樹脂は分子内に光重合性基を有しないものである。
【0017】
このようなエポキシ樹脂の使用量は、a成分の単量体混合物100重量部あたり、5〜30重量部、好ましくは5〜20重量部である。5重量部より少ないと、アクリル系ポリマ―とエポキシ樹脂との架橋反応が十分に進行せず、耐熱性が不十分となる。また、30重量部より多いと、硬化物が過剰に架橋するため、被着体面での剥離現象が起こり、貯蔵安定性も低下する。
【0018】
本発明の光重合性組成物は、a成分の単量体混合物、b成分の多官能(メタ)アクリレ─ト、c成分の光重合開始剤およびd成分のエポキシ樹脂を必須成分として含むが、その取り扱い上、a成分の単量体混合物については、これをc成分の光重合開始剤を用いてある程度予備重合させておくことができる。予備重合時にd成分のエポキシ樹脂を用いると、ゲル化を発生する場合があり、d成分のエポキシ樹脂は予備重合後に加えるのが望ましい。
【0019】
この光重合性組成物には、上記のa〜d四成分のほかに、任意成分として、粘着付与剤、極性モノマ―、可塑剤、軟化剤、充てん剤、顔料、染料、老化防止剤などの従来公知の各種の添加剤を、紫外線の照射などによる光重合を妨げない範囲内で添加することができる。
【0020】
なお、このような光重合性組成物に、任意成分のひとつとして、エポキシ樹脂の硬化剤として知られるイミダゾ―ル、ジシアンジアミド、ポリアミンなどの一般の硬化剤を添加することはできない。ただし、これらの硬化剤が存在しても、エポキシ樹脂との硬化反応が実質的に進行せず、本発明の目的とする貯蔵安定性を大きく損なうおそれのないときは、その限りではない。本発明において“実質的に含まない”とは、このような意味である。
【0021】
本発明においては、このような光重合性組成物を被着体上に塗工するか、あるいは基材の片面または両面に塗工したのち、400〜1,500mj/cm2 程度の紫外線を照射して光重合させることにより、それ自体感圧接着性を有する、粘着化されたアクリル系の感圧性接着剤とする。ここで、基材としては、ポリエステルフイルムなどの合成樹脂フイルムや繊維基材などの非剥離性基材のほか、剥離紙などの剥離性基材を使用できる。剥離性基材の場合、この上に形成した光重合後の感圧性接着剤の層を上記の非剥離性基材の上に転写するようにしてもよい。本発明の接着シ─ト類には、基材としてこのような非剥離性基材を用いたものと剥離性基材を用いたものとの両方が含まれる。
【0022】
このように形成される光重合物からなるアクリル系の感圧性接着剤は、常温で粘着性を有して被着体に容易に仮接着でき、しかも加熱処理によりアクリル系ポリマ―とエポキシ樹脂との反応が起こつて短時間に硬化し、強固な接着強度と高耐熱性を備えた、とくに100℃以上の高温での使用やハンダ付け工程での使用に耐える、熱硬化型感圧性接着剤として望まれるすぐれた性能を発揮する。そのうえ、加熱処理を施す前の常態では、上記反応が進行することはほとんどなく、すぐれた貯蔵安定性をも有している。
【0023】
【実施例】
つぎに、本発明の実施例を記載して、より具体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重量部を意味するものとする。
【0024】
実施例1
イソノニルアクリレ―ト90部、アクリル酸10部および2,2−ジメトキシ−2−フエニルアセトフエノン0.05部を、四つ口フラスコに投入し、窒素雰囲気下で紫外線に暴露して部分的に光重合させることにより、粘度が約30ポイズのシロツプを得た。この部分重合したシロツプ100部に、交叉結合剤としてのトリメチロ―ルプロパントリアクリレ―ト0.2部と、エポキシ樹脂(油化シエルエポキシ社製の商品名「エピコ─ト828」)15部を、均一に混合して、光重合性組成物を調製した。
【0025】
この光重合性組成物を、低接着性剥離処理が施された厚さが25μmのポリエチレンテレフタレ─トフイルムからなる基材上に塗工したのち、900mj/cm2 の紫外線を照射して光重合させた。その後、20mm幅に裁断して、熱硬化型感圧性接着剤の層の厚さが50μmである接着テ―プを作製した。
【0026】
実施例2
イソオクチルアクリレ―ト50部、ブチルアクリレ―ト35部、アクリル酸15部および2,2−ジメトキシ−2−フエニルアセトフエノン0.05部を、四つ口フラスコに投入し、窒素雰囲気下で紫外線に暴露して部分的に光重合させることにより、粘度が約30ポイズのシロツプを得た。この部分重合したシロツプ100部に、交叉結合剤としての1,6−ヘキサンジオ―ルジアクリレ―ト0.3部と、エポキシ樹脂(油化シエルエポキシ社製の商品名「エピコ─ト815」)10部を、均一に混合して、光重合性組成物を調製した。この光重合性組成物を用いて、実施例1と同様にして、接着テ―プを作製した。
【0027】
比較例1
エポキシ樹脂を用いなかつた以外は、実施例1と同様にして光重合性組成物を調製し、これを用いて、実施例1と同様にして、接着テ―プを作製した。
【0028】
比較例2
アクリル酸10部に代えて、N−ビニルピロリドン10部を用いるとともに、エポキシ樹脂の硬化剤として旭化成社製の商品名「ノバキユア─HX−3721」3部を加えた以外は、実施例1と同様にして光重合性組成物を調製し、これを用いて、実施例1と同様にして、接着テ―プを作製した。
【0029】
以上の実施例1,2および比較例1,2の各接着テ―プは、いずれも、常温で粘着性を有し、被着体に容易に仮接着できた。これらの各接着テ―プについて、加熱処理による硬化後の接着剤の溶剤不溶分、90°剥離接着強度およびハンダ耐熱性を、下記の方法により、調べた。これらの結果は、表1に示されるとおりであつた。なお、同表中、溶剤不溶分の〔 〕内の値は、参考のために、加熱処理により硬化させる前の溶剤不溶分を示したものである。
【0030】
<溶剤不溶分>
接着テ―プより、その硬化前の状態、あるいは150℃×1時間の加熱処理にて硬化させたのちに、感圧性接着剤が約2.0gとなる量採取精秤した。これを精秤した円筒ろ紙につめ、ソツクスレ―抽出器により抽出処理した(抽出溶剤:酢酸エチル、抽出条件:80〜90℃で24時間抽出)。この抽出処理後、円筒ろ紙を取り出し、残存物の乾燥重量を測定した。この乾燥重量の採取サンプルの重量に対する比を、溶剤不溶分(重量%)とした。
【0031】
<90°剥離接着強度>
幅10mm、長さ50mmの接着テ─プを、厚さが25μmのポリイミドフイルムに接着し、これを厚さが1mmのガラスエポキシ板に接着した。このサンプルを、150℃×5kg/cm2 ×5分のプレス条件で圧着し、150℃×1時間の加熱処理により硬化させたのち、温度23℃、湿度65%RHの雰囲気条件で30分放置後、23℃の雰囲気条件で、引張速度50mm/分で90°方向に引つ張り、その中心値を90°剥離接着強度とした。
【0032】
<ハンダ耐熱性>
接着テ―プにより、1mm厚のガラスエポキシ板と銅貼り積層板〔CCL〕(圧延銅箔/接着剤/カプトンフイルム=35μm/15μm/25μm)とを、両者間に気泡が入らないように貼り合わせた。これを30mm角に切断したサンプルを、150℃×5kg/cm2 ×5分のプレス条件で圧着し、150℃×1時間の加熱処理により硬化させたのち、ガラスエポキシ板を上にして、260℃に溶融したハンダ浴に浮かせた状態で30秒間処理した。処理後のシ―ト貼り合わせ状態を目視で観察し、接着剤の発泡と、接着異常(浮き、しわ、剥がれ、ずれ)の有無を判別し、○:変化・異常なし、×:変化・異常あり、と評価した。
【0033】
Figure 0004636513
【0034】
上記の表1の結果から、本発明の実施例1,2の接着テ─プは、加熱処理による硬化後の溶剤不溶分が高く、90°剥離接着強度が大きく、良好なハンダ耐熱性を有していることがわかる。これに対し、比較例1の接着テ―プは、熱硬化型でないため、溶剤不溶分が低くて、90°剥離接着強度およびハンダ耐熱性にともに劣り、また比較例2の接着テ―プは、熱硬化型として90°剥離接着強度には好結果が得られているが、ハンダ耐熱性を満足させることはできない。
【0035】
つぎに、実施例1,2および比較例2の各接着テ─プにつき、貯蔵安定性試験として、温度23℃、湿度65%RHの雰囲気条件で90日間貯蔵したのち、上記と同様にして90°剥離接着強度およびハンダ耐熱性を調べた。その結果、本発明の実施例1,2の接着テ─プは、両特性とも貯蔵前とほとんど変わらなかつた。これに対し、比較例2の接着テ─プは、ハンダ耐熱性はもちろんのこと、90°剥離接着強度が大きく低下し、使用に供し得なかつた。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、エポキシ樹脂およびモノエチレン性不飽和酸を含ませた特定の光重合性組成物を調製して、光重合後に上記の両者を反応させる構成としたことにより、常温で粘着性を有して被着体に容易に仮接着でき、かつ加熱により短時間で硬化して強固な接着強度と高耐熱性を発揮する、とくに100℃以上の高温での使用やハンダ付け工程での使用に耐える、すぐれた耐熱性を備え、そのうえ、貯蔵安定性にすぐれた熱硬化型感圧性接着剤とそのシ―ト状やテ―プ状などの接着シ―ト類を提供することができる。

Claims (2)

  1. つぎのa〜d成分;
    a)アルキル基の炭素数が平均2〜14個である(メタ)アクリル酸アルキルエステル70〜99重量%と、これと共重合可能なモノエチレン性不飽和酸30〜1重量%とからなる単量体混合物100重量部
    b)交叉結合剤としての多官能(メタ)アクリレート0.02〜5重量部
    c)光重合開始剤0.01〜4重量部
    d)エポキシ樹脂5〜20重量部
    を含み、かつd成分であるエポキシ樹脂以外に他の樹脂、ゴムおよび粘着付与剤からなるポリマー成分を含まないと共に、d成分であるエポキシ樹脂の硬化剤含まない組成物の光重合物からなることを特徴とする熱硬化型感圧性接着剤。
  2. 基材の片面または両面に請求項1に記載の熱硬化型感圧性接着剤の層が設けられていることを特徴とする接着シート類。
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