JP3294529B2 - 熱硬化型感圧性接着剤とその接着シ―ト類 - Google Patents

熱硬化型感圧性接着剤とその接着シ―ト類

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系の熱硬
化型感圧性接着剤と、これを基材上に設けてシ―ト状や
テ―プ状などの形態とした接着シ―ト類に関する。
【0002】
【従来の技術】作業の簡便化や安全衛生の向上などのた
め、液状の接着剤を塗布乾燥する方式に代えて、あらか
じめ作製した接着シ―ト類を用いて接着処理する方式が
多用されている。また、この接着シ―ト類として、電子
部品などの接着用途に向けて、加熱処理により硬化する
熱硬化型のものも提案されている。しかし、熱硬化型接
着シ―ト類は、ガラス転移温度が通常室温以上のため、
室温では粘着性がなく、位置決め、仮接着が困難であ
り、一般に、接着シ―ト類を加温するか、あるいは溶剤
などで膨潤させて、粘着性を持たすなどの処理を施して
から、位置決め、仮接着するという非常に煩雑な工程が
必要である。また、硬化前は未架橋の低分子量分が多
く、接着時の糊はみ出しなどが問題となつている。
【0003】これに対して、粘着シ―ト類は、ガラス転
移温度が通常0℃以下で、常温で粘着性を有しており、
何の予備操作もなしに目的物に貼り付けでき、直ちに接
着強度を発現させることができる。しかし、粘着シ―ト
類は、100〜300℃の範囲の貯蔵弾性率が106 dy
n /cm2 以下であり、一般に、温度上昇とともに貯蔵弾
性率が低下し、耐熱特性が接着剤に比べて劣るという欠
点がある。
【0004】このため、被着体との接合初期には粘着シ
―ト類としての作業性を有し、かつ接合後には接着剤同
等の高接着性、高耐熱性を発揮する接着シ―ト類の出現
が強く望まれている。このような接着シ―ト類として、
天然ゴム、合成ゴム、アルキルフエノ―ル樹脂を主成分
とした粘着剤からなる熱硬化型の粘着シ―ト類が市販さ
れているが、このものは、加熱硬化時に貯蔵弾性率が1
5 dyn /cm2 以下になるという、貯蔵弾性率の著しい
低下をきたし、軟化流動による外観不良を起こすばかり
か、硬化後の接着特性が非常に低下する欠点があつた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の事情に鑑み、常温で粘着性を有して、すぐれた加
工性ないし接着作業性を発揮するとともに、加熱処理に
より、100℃以上の高温での使用やハンダ付け工程で
の使用にも耐えうる、すぐれた耐熱性を発揮する熱硬化
型感圧性接着剤と、これをシ―ト状やテ―プ状などの形
態とした接着シ―ト類を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的に対し、鋭意検討した結果、硬化時の加熱による軟化
や劣化を防ぐため、耐熱性の良好なアクリル系の感圧性
接着剤をベ―スとし、その架橋度を調節して硬化前の貯
蔵弾性率を特定範囲に設定したとき、常温で粘着性を示
し、かつ軟化や劣化などによる糊はみだしを抑制でき、
またこれに適宜の硬化成分を加えるなどして硬化後の貯
蔵弾性率を特定範囲に設定したときに、すぐれた耐熱性
が得られることを知り、本発明を完成するに至つた。
【0007】すなわち、本発明は、(メタ)アクリル酸
アルキルエステルを必須とする単量体のポリマ―〔以
下、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系ポリマ―と
いう〕が内部架橋剤または外部架橋剤により架橋処理さ
れ、かつこのポリマ―とともに、このポリマ―100重
量部あたり、硬化成分としてエポキシ樹脂5〜30重量
を含有する熱硬化型感圧性接着剤において、硬化前の
ガラス転移温度が0℃以下、硬化前の貯蔵弾性率が50
〜100℃の範囲で105 〜106 dyn /cm2 であり、
硬化後の100〜300℃の範囲の貯蔵弾性率が106
dyn /cm2 以上であることを特徴とする熱硬化型感圧性
接着剤(請求項)と、基材の片面または両面に上記構
成の熱硬化型感圧性接着剤からなる層を有することを特
徴とするシ―ト状やテ―プ状などの接着シ―ト類(請求
)に係るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における(メタ)アクリル
酸アルキルエステル系ポリマ―は、(メタ)アクリル酸
アルキルエステル、つまり、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、イソペ
ンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、イソ
オクチル基、ノニル基、イソノニル基、デカニル基、イ
ソデカニル基などのアルキル基を有するアクリル酸また
はメタクリル酸のアルキルエステルを主単量体とし、こ
れに必要により、アクリル酸やメタクリル酸などのカル
ボキシル基含有単量体、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレ―トなどの水酸基含有単量体、アクリル酸やメ
タクリル酸のグリシジルエステルなどのエポキシ基含有
単量体、酢酸ビニル、スチレンなどの各種の改質用単量
体を加えてなる単量体混合物を、溶液重合法、電子線や
紫外線などによる光重合法、それらの併用法などの公知
の方法により、重合処理して得られるものである。
【0009】本発明では、このようなポリマ―を架橋処
理し、ガラス転移温度が0℃以下、好ましくは−60℃
〜−20℃を保持して、かつ貯蔵弾性率が50〜100
℃の範囲で105 〜106 dyn /cm2 となるように調節
し、常温で粘着性を有するとともに、加熱時の軟化や劣
化などによる糊はみだしを抑制できる、すぐれた加工性
ないし接着作業性を発揮する感圧性接着剤とする。架橋
処理には、上記ポリマ―の合成に際し内部架橋剤を加え
て架橋処理する方法、上記ポリマ―の合成後に外部架橋
剤を加えて加熱などにより架橋処理する方法がある。
【0010】内部架橋剤としては、トリメチロ―ルプロ
パントリ(メタ)アクリレ―ト、ペンタエリスリト―ル
テトラ(メタ)アクリレ―ト、1,2−エチレングリコ
―ルジ(メタ)アクリレ―ト、1,6−ヘキサジオ―ル
ジ(メタ)アクリレ―ト、1,12−ドデカンジオ―ル
(メタ)アクリレ―トなどの多官能(メタ)アクリレ―
トが用いられる。また、外部架橋剤としては、イソシア
ネ―ト系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋
剤などが用いられる。
【0011】上記のイソシアネ―ト系架橋剤としては、
たとえば、エチレンジイソシアネ―ト、ブチレンジイソ
シアネ―ト、ヘキサメチレンジイソシアネ―トなどの低
級脂肪族ポリイソシアネ―ト類、シクロペンチレンジイ
ソシアネ―ト、シクロヘキシレンジイソシアネ―ト、イ
ソホロンジイソシアネ―トなどの脂環族ポリイソシアネ
―ト類、2,4−トリレンジイソシアネ―ト、4,4´
−ジフエニルメタンジイソシアネ―ト、キシリレンジイ
ソシアネ―トなどの芳香族ポリイソシアネ―ト類、トリ
メチロ―ルプロパン/トリレンジイソシアネ―ト付加物
などのイソシアネ―ト付加物などを挙げることができ
る。
【0012】また、上記のエポキシ系架橋剤としては、
エチレングリコ―ルジグリシジルエ―テル、プロピレン
グリコ―ルジグリシジルエ―テルなどの分子内に2個以
上のエポキシ基を含有する化合物がある。さらに、アジ
リジン系架橋剤としては、トリス−2,4,6−(1−
アジリジニル)−1,3,5−トリアジン、トリス〔1
−(2−メチル)アジリジニル〕フオスフインオキシ
ド、ヘキサ〔1−(2−メチル)−アジリジニル〕トリ
フオスフアトリアジンなどがある。
【0013】これらの内部架橋剤および外部架橋剤は、
その1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用して
もよい。使用量は、その種類により異なるが、前記効果
が得られるように、一般には、(メタ)アクリル酸アル
キルエステル系ポリマ―(またはこのポリマ―を構成さ
せる単量体混合物)100重量部あたり、0.02〜5
重量部、好ましくは0.2〜3重量部とするのがよい。
【0014】本発明では、このように架橋処理されるア
クリル系の感圧性接着剤にさらに硬化性を付与して、硬
化後の100〜300℃の範囲の貯蔵弾性率が106 dy
n /cm2 以上、好ましくは5×106 〜5×107 dyn
/cm2 となるように構成し、これにより、100℃以上
の高温での使用やハンダ付け工程での使用にも耐えう
る、すぐれた耐熱性を発揮する熱硬化型感圧性接着剤と
する。
【0015】硬化性の付与は、硬化剤の選択など適宜の
方式で行うことができるが、硬化後の特性や接着シ―ト
類の貯蔵安定性などを考慮して、硬化成分としてエポキ
シ樹脂を配合する方式が好ましい。エポキシ樹脂として
は、分子内に2個以上のエポキシ基を有する、ビスフエ
ノ―ルエポキシ樹脂、フエノリツクエポキシ樹脂、ハロ
ゲン化ビスフエノ―ルエポキシ樹脂などがある。
【0016】このエポキシ樹脂の使用量は、(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル系ポリマ―100重量部あた
り、通常5〜30重量部、好ましくは5〜20重量部と
するのがよい。エポキシ樹脂の使用量が5重量部より少
ないと、硬化反応が十分に進行せず、貯蔵弾性率の上昇
も不十分であり、耐熱性も不十分となる。また、30重
量部より多くなると、加熱硬化時の軟化、流動により、
糊のはみ出しなどの外観異常をきたし、貯蔵安定性も低
下する。
【0017】本発明の熱硬化型感圧性接着剤には、上記
の各成分のほか、任意成分として、粘着付与剤、可塑
剤、軟化剤、充填剤、顔料、染料、老化防止剤などの公
知の各種添加剤を配合してもよい。この熱硬化型感圧性
接着剤は、上述のとおり、常温で粘着性を有して被着体
に容易に仮接着でき、しかも加熱処理により硬化反応が
起こつて短時間に硬化し、強固な接着強度と耐熱性を備
えた、とくに100℃以上の高温での使用やハンダ付け
工程での使用に耐える、熱硬化型感圧性接着剤として望
まれるすぐれた性能を発揮する。中でも、前記ポリマ―
が紫外線照射による重合物であるとき、格段にすぐれた
高耐熱性を発揮する。
【0018】本発明の接着シ―ト類は、このような熱硬
化型感圧性接着剤からなる層を基材の片面または両面に
設けて、シ―ト状やテ―プ状などの形態としたものであ
る。基材上への上記層の形成は、基材上に熱硬化型感圧
性接着剤を塗工したのち、必要により加熱などにより架
橋処理する方式、紫外線照射による重合方式などの従来
公知の方法に準じた方式にて行うことができる。
【0019】基材には、ポリエステルフイルムなどの合
成樹脂フイルムや繊維基材などの非剥離性基材が用いら
れるほか、剥離紙などの剥離性基材を使用してもよい。
剥離性基材の場合、この上に形成した熱硬化型感圧性接
着剤からなる層を非剥離性基材上に転写してもよい。本
発明の接着シ―ト類には、基材として非剥離性基材を用
いたものと、剥離性基材を用いたものとの両方が含まれ
る。
【0020】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味するものとする。
【0021】実施例1 冷却管、窒素導入管、温度計、撹拌機を備えた反応容器
に、溶媒としての酢酸エチル150部とともに、アクリ
ル酸n−ブチル60部、アクリル酸エチル15部、メタ
クリル酸メチル15部、アクリル酸10部および過酸化
ベンゾイル0.3部を入れ、窒素気流中で重合処理し、
重量平均分子量が63万、ガラス転移温度が−24℃の
アクリル系ポリマ―溶液を得た。
【0022】このアクリル系ポリマ―溶液に、その固形
分100部あたり、イソシアネ―ト系架橋剤3部と、エ
ポキシ樹脂(油化シエルエポキシ社製の商品名「エピコ
―ト828」)15部を、均一に混合して、熱硬化型感
圧性接着剤溶液を調製した。つぎに、この感圧性接着剤
溶液をセパレ―タ上に塗布し、80℃で2分間乾燥処理
して、厚さが50μmの接着剤層を形成し、接着シ―ト
を得た。
【0023】実施例2 アクリル酸イソオクチル50部、アクリル酸n−ブチル
35部、アクリル酸15部および2,2−ジメトキシ−
2−フエニルアセトフエノン0.05部を、四つ口フラ
スコに投入し、窒素雰囲気下で紫外線に暴露して部分的
に光重合させることにより、粘度が約30ポイズのシロ
ツプを得た。
【0024】この部分重合したシロツプ100部に、交
叉結合剤としての1,6−ヘキサンジオ―ルジアクリレ
―ト0.3部と、エポキシ樹脂(油化シエルエポキシ社
製の商品名「エピコ―ト815」)10部を、均一に混
合して、光重合性組成物を調製した。つぎに、この光重
合性組成物を、セパレ―タ上に塗布したのち、900m
J/cm2 の紫外線を照射して光重合させることにより、
厚さが50μmの接着剤層を形成し、接着シ―トを得
た。
【0025】実施例3 アクリル酸イソノニル90部、アクリル酸10部および
2,2−ジメトキシ−2−フエニルアセトフエノン0.
05部を、四つ口フラスコに投入し、窒素雰囲気下で紫
外線に暴露して部分的に光重合させることにより、粘度
が約30ポイズのシロツプを得た。
【0026】この部分重合したシロツプ100部に、交
叉結合剤としてのトリメチロ―ルプロパントリアクリレ
―ト0.2部と、エポキシ樹脂(油化シエルエポキシ社
製の商品名「エピコ―ト828」)15部を、均一に混
合して、光重合性組成物を調製した。つぎに、この光重
合性組成物を用いて、実施例2と同様にして、厚さが5
0μmの接着剤層を有する接着シ―トを得た。
【0027】比較例1 エポキシ樹脂15部を用いなかつた以外は、実施例3と
同様にして光重合性組成物を調製し、この光重合性組成
物を用いて、以下、実施例2と同様にして、厚さが50
μmの接着剤層を有する接着シ―トを得た。
【0028】比較例2 交叉結合剤としてのトリメチロ―ルプロパントリアクリ
レ―ト0.2部を添加せず、かつエポキシ樹脂の使用量
を30部に変更した以外は、実施例3と同様にして光重
合性組成物を調製し、この光重合性組成物を用いて、実
施例2と同様にして、厚さが50μmの接着剤層を有す
る接着シ―トを得た。
【0029】比較例3 エポキシ/ゴム系の市販の熱硬化型接着シ―トを用意
し、これを比較用としての接着シ―トとした。
【0030】上記の実施例1〜3および比較例1〜3の
各接着シ―トについて、硬化前のガラス転移温度、硬化
前および硬化後の貯蔵弾性率、硬化前の仮貼り性、加熱
時の糊のはみ出し、硬化後のハンダ耐熱性を、下記の方
法により調べた。これらの結果は、後記の表1に示され
るとおりであつた。
【0031】<ガラス転移温度、貯蔵弾性率の測定>レ
オメトリツクス社製の粘弾性スペクトルメ―タ(RDS
−II)を用いて、硬化前のガラス転移温度を測定し、ま
た、50〜100℃の範囲での硬化前の貯蔵弾性率と、
さらに100〜300℃の範囲での硬化後の貯蔵弾性率
を、周波数1ヘルツの条件下で、測定した。
【0032】<仮貼り性>初期タツク性を手感覚で調
べ、微タツク以上のものを○、タツク感の全くないもの
を×、と評価した。
【0033】<糊のはみ出し>10cm角にカツトした接
着シ―トの中央部に直径2cmの穴をあけ、温度150
℃、圧力5Kgf /cm2 、プレス時間5分のプレス条件に
て圧着したのち、穴中にはみ出した糊の長さの最大値を
測定した。
【0034】<ハンダ耐熱性>接着テ―プにより、1mm
厚のガラスエポキシ板と銅貼り積層板〔CCL〕(圧延
銅箔/接着剤/カプトンフイルム=35μm/15μm
/25μm)とを、両者間に気泡が入らないように貼り
合わせた。これを30mm角に切断したサンプルを、15
0℃×5Kgf /cm2 ×5分のプレス条件で圧着し、15
0℃×1時間の加熱処理により硬化させたのち、ガラス
エポキシ板を上にして、260℃に溶融したハンダ浴に
浮かせた状態で30秒間処理した。処理後のシ―トの貼
り合わせ状態を目視で観察し、接着剤の発泡と接着異常
(浮き、しわ、剥がれ、ずれ)の有無を判別し、○:変
化・異常なし、×:変化・異常あり、と評価した。
【0035】
【0036】上記の表1から明らかなように、実施例1
〜3の接着シ―トは、硬化前のガラス転移温度が−24
℃〜−55℃、50〜100℃の範囲での硬化前の貯蔵
弾性率が(2〜5)×105 dyn /cm2 、100〜30
0℃の範囲での硬化後の貯蔵弾性率が(7〜20)×1
6 dyn /cm2 であり、良好な仮貼り性を有し、かつ加
熱時の糊はみ出しが少なく、しかも硬化後のハンダ耐熱
性にすぐれている。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明は、耐熱性の良好
なアクリル系感圧性接着剤をベ―スとし、その架橋度を
調節して硬化前の貯蔵弾性率を特定範囲に設定し、かつ
これに適宜の硬化成分を加えるなどして硬化後の貯蔵弾
性率を特定範囲に設定したことにより、常温で粘着性を
有して、すぐれた加工性ないし接着作業性を発揮し、し
かも加熱処理により、100℃以上の高温での使用やハ
ンダ付け工程での使用にも耐えうる、すぐれた耐熱性を
発揮する熱硬化型感圧性接着剤と、これをシ―ト状やテ
―プ状などの形態とした接着シ―ト類を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 孝雄 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−151671(JP,A) 特開 平6−150815(JP,A) 特開 平4−209686(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 1/00 - 201/10 C08K 3/00 - 13/08 C08L 1/00 - 101/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (メタ)アクリル酸アルキルエステル
    必須とする単量体のポリマ―が内部架橋剤または外部架
    橋剤により架橋処理され、かつこのポリマ―とともに、
    このポリマ―100重量部あたり、硬化成分としてエポ
    キシ樹脂5〜30重量部を含有する熱硬化型感圧性接着
    剤において、硬化前のガラス転移温度が0℃以下、硬化
    前の貯蔵弾性率が50〜100℃の範囲で105 〜10
    6 dyn /cm2 であり、硬化後の100〜300℃の範囲
    の貯蔵弾性率が106dyn /cm2 以上であることを特徴
    とする熱硬化型感圧性接着剤。
  2. 【請求項2】 基材の片面または両面に請求項に記載
    の熱硬化型感圧性接着剤からなる層を有することを特徴
    とする接着シ―ト類。
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