JPH09258203A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH09258203A
JPH09258203A JP8062459A JP6245996A JPH09258203A JP H09258203 A JPH09258203 A JP H09258203A JP 8062459 A JP8062459 A JP 8062459A JP 6245996 A JP6245996 A JP 6245996A JP H09258203 A JPH09258203 A JP H09258203A
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JP
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liquid crystal
crystal display
display device
black matrix
transparent substrate
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JP8062459A
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Kazuhiro Ogawa
和宏 小川
Keiichiro Ashizawa
啓一郎 芦沢
Yasuyuki Mishima
康之 三島
Masuyuki Ota
益幸 太田
Kazuhiko Yanagawa
和彦 柳川
Shigeru Matsuyama
茂 松山
Nobutake Konishi
信武 小西
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比抵抗値の高い樹脂組成物のブラックマトリク
スを使用する場合に、偏光板、ブラックマトリクス、シ
ール部、筐体の開口領域の位置を規定する。 【解決手段】ブラックマトリクスを構成する樹脂のみで
遮光できないバックライトの光漏れを偏光板と筐体で遮
光する。更に、偏光板の近傍にシート抵抗1×108Ω
/□以下の透明導電膜の層を形成し、導電膜と筐体とを
電気的に接続する。 【効果】特に、薄膜トランジスタがオフ状態で黒表示と
なる、横電界方式のアクティブ・マトリックス型カラー
液晶表示装置において、額縁寸法を小さく保持しなが
ら、画像表示領域の端部から筐体までの領域で発生する
バックライトの光漏れを確実に防止でき、かつ、偏光板
と筐体を電気的に接続することで、横電界方式の液晶表
示装置に特有な静電気による画像不良を対策できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に係
り、特に、横電界方式の液晶表示装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、液晶の駆動モードから
分類すると大きく分けて「縦電界方式」と「横電界方
式」に分けられる。
【0003】縦電界方式の液晶表示装置は、液晶層を介
して互いに対向して配置される透明基板の液晶層側の単
位画素に相当するそれぞれの領域面に、透明電極からな
る画素電極と共通電極とが対向して備えられ、この画素
電極と共通電極との間に透明基板に対して垂直に発生さ
せる電界によって前記液晶層を透過する光を変調させる
ようにしたものである。
【0004】一方、横電界方式の液晶表示装置は、液晶
層を介して互いに対向して配置される透明基板のうち、
その一方または両方の液晶層側の単位画素に相当する領
域面に、画素電極と対向電極とが備えられ、この画素電
極と対向電極との間に透明基板と略平行に発生させる電
界成分によって前記液晶層を透過する光を変調させるよ
うにしたものである。
【0005】横電界方式の液晶表示装置は、縦電界方式
の液晶表示装置と異なり、その表示面に対して大きな角
度視野から観察しても鮮明な映像を認識でき、いわゆる
角度視野に優れたものとして知られるに至ったものであ
る。
【0006】なお、このような構成からなる液晶表示装
置は、例えば特開平6−160878号公報に詳述され
ている。
【0007】上記のような液晶表示装置は,対向する透
明基板である、例えば、アクティブマトリクス基板とカ
ラーフィルタ基板からなる液晶表示基板と、画像を表示
するための光源となるバックライトユニットとが,上側
シールドケースと下側ケースとからなる筐体に収納され
た構造である。また、液晶表示基板の両面側には一定の
偏光のみ透過させるように偏光板を貼り付けている。
【0008】さらに,例えば、カラーフィルタ基板に
は,アクティブマトリクス基板の少なくとも薄膜トラン
ジスタの形成領域と対応する箇所にブラックマトリクス
が形成されている。
【0009】図7に、ブラックマトリクスに金属膜を使
用した場合の従来の液晶表示装置の実施例を示す。ブラ
ックマトリクスBMの外周囲を十分有効画素領域ARよ
り大きくし、筐体MDの開口領域WDより大きく設計す
ることで、ブラックマトリクスの形成領域ではバックラ
イトの光を十分遮光できる。従って、偏光板POL1、
POL2の大きさは、通常は、筐体MDの開口領域WD
より小さく設計することで、偏光板の再生作業を可能に
したり、更には、モジュールの組立て工程で偏光板PO
L2と筐体MDが接触することを防止し、偏光板に傷が
付くことを防止する効果があった。しかし、比抵抗が高
く、OD(Optical Densityの略)値が
十分に大きくない樹脂組成物のブラックマトリクスBM
を使用する場合に問題となる表示領域の周辺部の光漏れ
や、横電界方式の液晶表示装置に特有の静電気等に対す
るシールド効果向上の点については考慮されていなかっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、特
に、横電界方式の液晶表示装置において、比抵抗値の高
いブラックマトリクスBMを使用する場合に、画像表示
領域の端部から筐体までの領域で発生するバックライト
からの光漏れという問題があった。
【0011】すなわち、横電界方式の液晶表示装置で
は、図8に示すように、クロムCr等の金属膜をブラッ
クマトリクスBMに用いると、画素電極PXと対向電極
CTとの間に形成される電界が歪められ、平行成分が弱
められてしまう。このため、特に、横電界方式の液晶表
示装置では、比抵抗値の高い、例えば樹脂組成物のブラ
ックマトリクスBMを使用する必要がある。
【0012】しかし、現在は、比抵抗値の高いブラック
マトリクスBM、例えば、樹脂ブラックマトリクスBM
は、金属膜と比較して遮光性が低い状況である。
【0013】樹脂の膜厚を厚くすると遮光性は向上する
が、ブラックマトリクスの膜厚ばらつきは増加し、液晶
表示基板のギャップ精度を向上することが困難になる。
このため、樹脂の膜厚を厚くすることは限界がある。従
って、樹脂ブラックマトリクスを使用する場合、バック
ライトの光漏れという問題があった。
【0014】特に、液晶分子の動作を制御できない画像
表示領域の端部から筐体までの領域は、画像を表示する
ための電界が印加されず、液晶分子の動作を制御できな
い。従って,例えばパネル全体を黒表示した場合にパネ
ル周辺で光漏れが発生するという問題があった。
【0015】また、液晶表示基板はシール材で固定され
たアクティブマトリクス基板とカラーフィルタ基板の間
に液晶が封入された構造である。液晶を封入する際は、
1)封入機内を真空引きしてシール材で固定された2つ
の基板間を真空に引く、2)封入口を液晶に浸す、3)
封入機内を真空から大気圧に戻す、4)基板間と封入機
内の圧力差を利用して液晶を封入する、手順で行う。こ
のように液晶封入時には以上のような圧力差が生じるた
め、基板が変形する。この時の力は、両基板を固定して
いるシール材と基板との接着面にかかる。従って、カラ
ーフィルタの構造上、樹脂ブラックマトリクスをシール
材と全面に重畳させると樹脂ブラックマトリクスとガラ
ス基板或いは樹脂ブラックマトリクスとオーバーコート
膜の間で剥がれるという問題があった。
【0016】更に、シール材とブラックマトリクスを部
分的あるいは全面的に重畳しない構造とすると、有効表
示領域ARを越えて形成されたブラックマトリクスBM
の外周部の端部から筐体MDで覆われるまでの領域は、
バックライトからの光を遮断する働きをするものがない
ため、人が十分視認できるバックライトの光漏れが非常
に顕著に発生するという問題があった。
【0017】さらに,薄膜トランジスタがオフ状態で黒
表示になる,所謂ノーマリーブラックモードの液晶表示
装置では,画面が黒表示している時間が多いため,上記
のような周辺部の光漏れが顕著に見られるという問題が
あった。
【0018】また、横電界方式の液晶表示装置では、通
常、基板SUB2側に透明導電膜の配線がないために、
外部から多量の電荷が基板面上に侵入すると、液晶内部
の電界まで影響し、所望の画像を表示できなくなる場合
がある。例えば,パネル表面を擦るだけで、画面が白く
なる現象が発生するという問題があった。
【0019】また、有効表示領域よりも、ブラックマト
リクスBMの外周部の端部を大きくするにつれ、シール
形成領域が外側に移動して、その分基板サイズが大きく
なり、液晶表示装置の額縁領域が大きくなるという問題
があった。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では以下の手段を講じた。
【0021】手段1は、液晶層を介して互いに対向して
配置される透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側
の面に、画素電極と対向電極とが備えられ、これら画素
電極と対向電極との間に透明基板と略平行に発生させる
電界成分によって前記液晶層の光透過率を変化させる液
晶表示装置において、一方あるいは他方の透明基板上
に、樹脂組成物のブラックマトリクスが備えられ、更
に、ブラックマトリクスの外周囲の大きさが、筐体の開
口領域より小さく形成され、対向する透明基板に配置さ
れた少なくとも1つの偏光板の大きさが、筐体の開口領
域より大きく形成され、画像を表示するための光源とな
るバックライトとを備えることを特徴とするものであ
る。
【0022】手段2は、液晶層を介して互いに対向して
配置される透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側
の面に、画素電極と対向電極とが備えられ、これら画素
電極と対向電極との間に透明基板と略平行に発生させる
電界成分によって前記液晶層の光透過率を変化させる液
晶表示装置において、一方あるいは他方の透明基板上
に、比抵抗値が106Ω・cm以上で、膜厚2μm以下
の樹脂組成物のブラックマトリクスが備えられ、更に、
ブラックマトリクスの外周囲の大きさが、筐体の開口領
域より小さく形成され、対向する透明基板に配置された
少なくとも1つの偏光板の大きさが、筐体の開口領域よ
り大きく形成され、画像を表示するための光源となるバ
ックライトとを備えることを特徴とするものである。
【0023】手段3は、液晶層を介して互いに対向して
配置される透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側
の面に、画素電極と対向電極とが備えられ、これら画素
電極と対向電極との間に透明基板と略平行に発生させる
電界成分によって前記液晶層の光透過率を変化させる液
晶表示装置において、一方あるいは他方の透明基板上
に、比抵抗値が106Ω・cm以上の樹脂組成物のブラ
ックマトリクスが備えられ、更に、前記ブラックマトリ
クスの外周囲の大きさは、筐体の開口領域より小さく形
成され、対向する透明基板は、シール材により接続さ
れ、かつ、ブラックマトリクスの外周囲は、少なくとも
一部あるいは全部が、シール材形成領域より小さく形成
され、対向する透明基板に配置された少なくとも一つの
偏光板の大きさが、筐体の開口領域より大きく形成さ
れ、画像を表示するための光源となるバックライトとを
備えることを特徴とするものである。
【0024】手段4は、液晶層を介して互いに対向して
配置される透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側
の面に、画素電極と対向電極とが備えられ、これら画素
電極と対向電極との間に透明基板と略平行に発生させる
電界成分によって前記液晶層の光透過率を変化させる液
晶表示装置において、一方あるいは他方の透明基板上
に、比抵抗値が106Ω・cm以上の樹脂組成物のブラ
ックマトリクスが備えられ、更に、ブラックマトリクス
の外周囲の大きさは、筐体の開口領域より大きく形成さ
れ、対向する透明基板は、シール材により接続され、か
つ、前記ブラックマトリクスの外周囲は、少なくとも一
部あるいは全部が、シール材形成領域より小さく形成さ
れ、対向する透明基板に配置された少なくとも一つの偏
光板の大きさが、筐体の開口領域より大きく形成され、
画像を表示するための光源となるバックライトとを備え
ることを特徴とするものである。
【0025】手段5は、液晶層を介して互いに対向して
配置される透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側
の面に、画素電極と対向電極とが備えられ、これら画素
電極と対向電極との間に透明基板と略平行に発生させる
電界成分によって前記液晶層の光透過率を変化させる液
晶表示装置において、一方あるいは他方の透明基板上
に、比抵抗値が106Ω・cm以上の樹脂組成物のブラ
ックマトリクスが備えられ、更に、前記ブラックマトリ
クスの外周囲の大きさは、筐体の開口領域より大きく形
成され、対向する透明基板は、シール材により接続さ
れ、かつ、前記ブラックマトリクスの外周囲は、シール
材形成領域より大きく形成され、対向する透明基板に配
置された少なくとも一つの偏光板の大きさが、筐体の開
口領域より大きく形成され、画像を表示するための光源
となるバックライトとを備えることを特徴とするもので
ある。
【0026】手段6は、液晶層を介して互いに対向して
配置される透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側
の面に、画素電極と対向電極とが備えられ、これら画素
電極と対向電極との間に透明基板と略平行に発生させる
電界成分によって前記液晶層の光透過率を変化させる液
晶表示装置において、一方あるいは他方の透明基板上
に、比抵抗値が106Ω・cm以上の樹脂組成物のブラ
ックマトリクスが備えられ、更に、前記ブラックマトリ
クスの外周囲の大きさは、筐体の開口領域より小さく形
成され、対向する透明基板は、シール材により接続さ
れ、かつ、ブラックマトリクスの外周囲は、シール材形
成領域より小さく形成され、対向する透明基板に配置さ
れた各々の偏光板の大きさが、筐体の開口領域より小さ
く形成され、偏光板と筐体の開口領域との間隙を覆っ
て、偏光板と筐体と重なるように、遮光性のスペーサが
形成され、画像を表示するための光源となるバックライ
トとを備えることを特徴とするものである。
【0027】手段7は、手段1、2、3、4、5のいず
れかにおいて,偏光板と筐体の重なり幅を0.5mm以
上とすることを特徴とするものである。
【0028】手段8は、手段7において,偏光板の端部
は,透明基板の端部よりも0.5mm以上内側にするこ
とを特徴とする液晶表示装置。
【0029】手段9は、手段1、2、3、4、5、6の
いずれかにおいて、偏光板のシート抵抗を1×108Ω
/□以下とし、かつ、偏光板と筐体とを電気的に接続す
ることを特徴とするものである。
【0030】手段10は、手段1、2、3、4、5、6
のいずれかにおいて、偏光板の上側にシート抵抗1×1
8Ω/□以下の透明導電膜の層が形成されており、か
つ、透明導電膜の層と筐体とを電気的に接続することを
特徴とするものである。
【0031】手段11は、手段1、2、3、4、5、6
のいずれかにおいて、偏光板と透明基板の間にシート抵
抗1×108Ω/□以下の透明導電膜の層が形成されて
おり、かつ、透明導電膜の層と筐体とを電気的に接続す
ることを特徴とするものである。
【0032】手段12は、手段9において,偏光板と筐
体とが導電性の材料を介して抵抗1×103Ω以下で接
続されることを特徴とするものである。
【0033】手段13は、手段10において,前記導電
膜の層と筐体とが導電性の材料を介して抵抗1×103
Ω以下で接続されることを特徴とするものである。
【0034】手段14は、手段11において,前記導電
膜の層と筐体とが導電性の材料を介して抵抗1×103
Ω以下で接続されることを特徴とするものである。
【0035】手段15は、手段6において,前記遮光性
のスペーサがシート抵抗1×108Ω/□以下の導電性
の材料であることを特徴とするものである。
【0036】手段16は、手段1、2、3、4、5、6
のいずれかにおいて、対向する偏光板の偏光軸が互いに
約90°ずれていることを特徴とするものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0038】本発明の更に他の目的及び本発明の更に他
の特徴は図面を参照した以下の説明から明らかとなるで
あろう。
【0039】《アクティブ・マトリクス液晶表示装置》
以下、アクティブ・マトリクス方式のカラー液晶表示装
置に本発明を適用した実施例を説明する。なお、以下説
明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0040】《マトリクス部(画素部)の平面構成》図
10は本発明のアクティブ・マトリクス方式カラー液晶
表示装置の一画素と、ブラックマトリクスBMの遮光領
域と、その周辺を示す平面図である。
【0041】図10に示すように、各画素は走査信号線
(ゲート信号線または水平信号線)GLと、対向電圧信
号線(対向電極配線)CLと、隣接する2本の映像信号
線(ドレイン信号線または垂直信号線)DLとの交差領
域内(4本の信号線で囲まれた領域内)に配置されてい
る。各画素は薄膜トランジスタTFT、蓄積容量Cst
g、画素電極PXおよび対向電極CTを含む。走査信号
線GL、対向電圧信号線CLは図では左右方向に延在
し、上下方向に複数本配置されている。映像信号線DL
は上下方向に延在し、左右方向に複数本配置されてい
る。画素電極PXは薄膜トランジスタTFTと接続さ
れ、対向電極CTは対向電圧信号線CLと一体になって
いる。
【0042】画素電極PXと対向電極CTは互いに対向
し、各画素電極PXと対向電極CTとの間の電界により
液晶LCの配向状態を制御し、透過光を変調して表示を
制御する。画素電極PXと対向電極CTは櫛歯状に構成
され、それぞれ、図の上下方向に長細い電極となってい
る。
【0043】1画素内の対向電極CTの本数O(櫛歯の
本数)は、画素電極PXの本数(櫛歯の本数)PとO=
P+1の関係を必ず持つように構成する(本実施例で
は、O=2、P=1)。これは、対向電極CTと画素電
極PXを交互に配置し、かつ、対向電極CTを映像信号
線DLに必ず隣接させるためである。これにより、対向
電極CTと画素電極PXの間の電界が、映像信号線DL
から発生する電界から影響を受けないように、対向電極
CTで映像信号線DLからの電気力線をシールドするこ
とができる。対向電極CTは、対向電圧信号線CLによ
り常に外部から電位を供給されているため、電位は安定
している。そのため、映像信号線DLに隣接しても、電
位の変動がほとんどない。また、これにより、画素電極
PXの映像信号線DLからの幾何学的な位置が遠くなる
ので、画素電極PXと映像信号線DLの間の寄生容量が
大幅に減少し、画素電極電位Vsの映像信号電圧による
変動も抑制できる。これらにより、上下方向に発生する
クロストーク(縦スミアと呼ばれる画質不良)を抑制す
ることができる。
【0044】画素電極PXと対向電極CTの電極幅W
p、Wcはそれぞれ6μmとし、後述の液晶層の最大設
定厚みを超える4.5μmよりも十分大きく設定する。
製造上の加工ばらつきを考慮すると20%以上のマージ
ンを持ったほうが好ましいので、望ましくは5.4μm
よりも十分大きくしたほうが良い。これにより、液晶層
に印加される基板面に平行な電界成分が基板面に垂直な
方向の電界成分よりも大きくなり、液晶を駆動する電圧
の上昇を抑制することができる。また、各電極の電極幅
Wp、Wcの最大値は、画素電極PXと対向電極CTの
間の間隔Lよりも小さい事が好ましい。これは、電極の
間隔が値か好きすぎると電気力線の湾曲が激しくなり、
基板面に平行な電界成分よりも基板面に垂直な電界成分
の方が大きい領域が増大するため、基板面に平行な電界
成分を効率よく液晶層に印加できないからである。した
がって、画素電極PXと対向電極CTの間の間隔Lはマ
ージンを20%とると7.2μmより大きい事が必要で
ある。本実施例では、対角約5.7インチ640×48
0ドットの解像度で構成したので、画素ピッチは約60
μmであり、画素を2分割とすることにより、間隔L>
7.2μmを実現した。また、映像信号線DLの電極幅
は断線を防止するために、画素電極PXと対向電極CT
に比較して若干広く8μmとし、映像信号線DLと対向
電極CTとの間隔は短絡を防止するために約1μmの間
隔を開けるとともに、ゲート絶縁膜の上側に映像信号線
DLを下側に対向電極CTを形成し、異層になるように
配置している。
【0045】一方、画素電極PXと対向電極CTの間の
電極間隔は、用いる液晶材料によって変える。これは、
液晶材料によって最大透過率を達成する電界強度が異な
るため、電極間隔を液晶材料に応じて設定し、用いる映
像信号駆動回路(信号側ドライバ)の耐圧で設定される
信号電圧の最大振幅の範囲で、最大透過率が得られるよ
うにするためである。後述の液晶材料を用いると電極間
隔は、約15μmとなる。
【0046】本実施例では、平面的に、ブラックマトリ
クスBMはゲート配線GL上、薄膜トランジスタTFT
上、ドレイン配線DL上,ドレイン配線DLと対向電極
CT間に形成している。
【0047】《マトリクス部(画素部)の断面構成》図
11は図10の4−4切断線における薄膜トランジスタ
TFTの断面図、図12は図10の5−5切断線におけ
る蓄積容量Cstgの断面を示す図である。図16は、横
電界方式の液晶表示基板の画像表示領域における1画素
の電極近傍の断面図と基板周辺部の断面図を示す。図1
6に示すように、液晶層LCを基準にして下部透明ガラ
ス基板SUB1側には薄膜トランジスタTFT、蓄積容
量Cstg(図示せず。)および電極群CT、PXが形成
され、上部透明ガラス基板SUB2側にはカラーフィル
タFIL、遮光用ブラックマトリクスパターンBMが形
成されている。なお、公知ではないが、同一出願人によ
る、特願平7−198349号により、遮光用ブラック
マトリクスパターンBMを下部透明ガラス基板SUB1
側に形成することも可能である。
【0048】また、透明ガラス基板SUB1、SUB2
のそれぞれの内側(液晶LC側)の表面には、液晶の初
期配向を制御する配向膜ORI1、ORI2が設けられ
ており、透明ガラス基板SUB1、SUB2のそれぞれ
の外側の表面には、偏光軸が直交して配置された(クロ
スニコル配置)偏光板POL1、POL2が設けられて
いる。
【0049】《TFT基板》まず、下側透明ガラス基板
SUB1側(TFT基板)の構成を詳しく説明する。
【0050】《薄膜トランジスタTFT》薄膜トランジ
スタTFTは、ゲート電極GTに正のバイアスを印加す
ると、ソース−ドレイン間のチャネル抵抗が小さくな
り、バイアスを零にすると、チャネル抵抗は大きくなる
ように動作する。
【0051】薄膜トランジスタTFTは、図11に示す
ように、ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真
性、intrinsic、導電型決定不純物がドープされていな
い)非晶質シリコン(Si)からなるi型半導体層A
S、一対のソース電極SD1、ドレイン電極SD2を有
す。なお、ソース、ドレインは本来その間のバイアス極
性によって決まるもので、この液晶表示装置の回路では
その極性は動作中反転するので、ソース、ドレインは動
作中入れ替わると理解されたい。しかし、以下の説明で
は、便宜上一方をソース、他方をドレインと固定して表
現する。
【0052】《ゲート電極GT》ゲート電極GTは走査
信号線GLと連続して形成されており、走査信号線GL
の一部の領域がゲート電極GTとなるように構成されて
いる。ゲート電極GTは薄膜トランジスタTFTの能動
領域を超える部分であり、i型半導体層ASを完全に覆
うよう(下方からみて)それより大き目に形成されてい
る。これにより、ゲート電極GTの役割のほかに、i型
半導体層ASに外光やバックライト光が当たらないよう
に工夫されている。本例では、ゲート電極GTは、単層
の導電膜g1で形成されている。導電膜g1としては例
えばスパッタで形成されたアルミニュウム(Al)膜が
用いられ、その上にはAlの陽極酸化膜AOFが設けら
れている。
【0053】《走査信号線GL》走査信号線GLは導電
膜g1で構成されている。この走査信号線GLの導電膜
g1はゲート電極GTの導電膜g1と同一製造工程で形
成され、かつ一体に構成されている。この走査信号線G
Lにより、外部回路からゲート電圧Vgをゲート電極G
Tに供給する。また、走査信号線GL上にもAlの陽極
酸化膜AOFが設けられている。なお、映像信号線DL
と交差する部分は映像信号線DLとの短絡の確率を小さ
くするため細くし、また、短絡しても、レーザートリミ
ングで切り離すことができるように二股にしている。
【0054】《対向電極CT》対向電極CTはゲート電
極GTおよび走査信号線GLと同層の導電膜g1で構成
されている。また、対向電極CT上にもAlの陽極酸化
膜AOFが設けられている。対向電極CTは、陽極酸化
膜AOFで完全に覆われていることから、映像信号線と
限りなく近づけても、それらが短絡してしまうことがな
くなる。また、それらを交差させて構成させることもで
きる。対向電極CTには対向電圧Vcomが印加されるよ
うに構成されている。本実施例では、対向電圧Vcomは
映像信号線DLに印加される最小レベルの駆動電圧Vd
minと最大レベルの駆動電圧Vdmaxとの中間直流電位か
ら、薄膜トランジスタ素子TFTをオフ状態にするとき
に発生するフィードスルー電圧△Vs分だけ低い電位に
設定されるが、映像信号駆動回路で使用される集積回路
の電源電圧を約半分に低減したい場合は、交流電圧を印
加すれば良い。
【0055】《対向電圧信号線CL》対向電圧信号線C
Lは導電膜g1で構成されている。この対向電圧信号線
CLの導電膜g1はゲート電極GT、走査信号線GLお
よび対向電極CTの導電膜g1と同一製造工程で形成さ
れ、かつ対向電極CTと一体に構成されている。この対
向電圧信号線CLにより、外部回路から対向電圧Vcom
を対向電極CTに供給する。また、対向電圧信号線CL
上にもAlの陽極酸化膜AOFが設けられている。な
お、映像信号線DLと交差する部分は、走査信号線GL
と同様に映像信号線DLとの短絡の確率を小さくするた
め細くし、また、短絡しても、レーザートリミングで切
り離すことができるように二股にすることもできる。
【0056】《絶縁膜GI》絶縁膜GIは、薄膜トラン
ジスタTFTにおいて、ゲート電極GTと共に半導体層
ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜として使用され
る。絶縁膜GIはゲート電極GTおよび走査信号線GL
の上層に形成されている。絶縁膜GIとしては例えばプ
ラズマCVDで形成された窒化シリコン膜が選ばれ、1
200〜2700Åの厚さに(本実施例では、2400
Å程度)形成される。ゲート絶縁膜GIは、マトリクス
部ARの全体を囲むように形成され、周辺部は外部接続
端子DTM,GTMを露出するよう除去されている。絶
縁膜GIは走査信号線GLおよび対向電圧信号線CLと
映像信号線DLの電気的絶縁にも寄与している。
【0057】《i型半導体層AS》i型半導体層AS
は、非晶質シリコンで、200〜2200Åの厚さに
(本実施例では、2000Å程度の膜厚)で形成され
る。層d0はオーミックコンタクト用のリン(P)をド
ープしたN(+)型非晶質シリコン半導体層であり、下側
にi型半導体層ASが存在し、上側に導電層d1(d
2)が存在するところのみに残されている。
【0058】i型半導体層ASは走査信号線GLおよび
対向電圧信号線CLと映像信号線DLとの交差部(クロ
スオーバ部)の両者間にも設けられている。この交差部
のi型半導体層ASは交差部における走査信号線GLお
よび対向電圧信号線CLと映像信号線DLとの短絡を低
減する。
【0059】《ソース電極SD1、ドレイン電極SD
2》ソース電極SD1、ドレイン電極SD2のそれぞれ
は、N(+)型半導体層d0に接触する導電膜d1とその
上に形成された導電膜d2とから構成されている。導電
膜d1はスパッタで形成したクロム(Cr)膜を用い、
500〜1000Åの厚さに(本実施例では、600Å
程度)で形成される。Cr膜は膜厚を厚く形成するとス
トレスが大きくなるので、2000Å程度の膜厚を越え
ない範囲で形成する。Cr膜はN(+)型半導体層d0と
の接着性を良好にし、導電膜d2のAlがN(+)型半導
体層d0に拡散することを防止する(いわゆるバリア層
の)目的で使用される。導電膜d1として、Cr膜の他
に高融点金属(Mo、Ti、Ta、W)膜、高融点金属
シリサイド(MoSi2、TiSi2、TaSi2、WS
2)膜を用いてもよい。
【0060】導電膜d2はAlのスパッタリングで30
00〜5000Åの厚さに(本実施例では、4000Å
程度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレスが
小さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース電極
SD1、ドレイン電極SD2および映像信号線DLの抵
抗値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層AS
に起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカバー
レッジを良くする)働きがある。
【0061】導電膜d1、導電膜d2を同じマスクパタ
ーンでパターニングした後、同じマスクを用いて、ある
いは導電膜d1、導電膜d2をマスクとして、N(+)型
半導体層d0が除去される。つまり、i型半導体層AS
上に残っていたN(+)型半導体層d0は導電膜d1、導
電膜d2以外の部分がセルフアラインで除去される。こ
のとき、N(+)型半導体層d0はその厚さ分は全て除去
されるようエッチングされるので、i型半導体層ASも
若干その表面部分がエッチングされるが、その程度はエ
ッチング時間で制御すればよい。
【0062】《映像信号線DL》映像信号線DLはソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜
d2、第3導電膜d3で構成されている。また、映像信
号線DLはドレイン電極SD2と一体に形成されてい
る。
【0063】《画素電極PX》画素電極PXはソース電
極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜d
2、第3導電膜d3で構成されている。また、画素電極
PXはソース電極SD1と一体に形成されている。
【0064】《蓄積容量Cstg》画素電極PXは、薄膜
トランジスタTFTと接続される端部と反対側の端部に
おいて、対向電圧信号線CLと重なるように形成されて
いる。この重ね合わせは、図12からも明らかなよう
に、画素電極PXを一方の電極PL2とし、対向電圧信
号CLを他方の電極PL1とする蓄積容量(静電容量素
子)Cstgを構成する。この蓄積容量Cstgの誘電体膜
は、薄膜トランジスタTFTのゲート絶縁膜として使用
される絶縁膜GIおよび陽極酸化膜AOFで構成されて
いる。
【0065】図10に示すように平面的には蓄積容量C
stgは対向電圧信号線CLの導電膜g1の部分に形成さ
れている。
【0066】この場合、この蓄積容量Cstgは、その絶
縁膜GIに対して下側に位置づけられる電極の材料がA
lで形成され、かつ、その表面が陽極化成されたもので
あることから、Alのいわゆるホイスカ等が原因する点
欠陥(上側に位置づけられる電極との短絡)による弊害
を発生しにくくする蓄積容量を得ることができる。
【0067】《保護膜PSV1》薄膜トランジスタTF
T上には保護膜PSV1が設けられている。保護膜PS
V1は主に薄膜トランジスタTFTを湿気等から保護す
るために形成されており、透明性が高くしかも耐湿性の
良いものを使用する。保護膜PSV1はたとえばプラズ
マCVD装置で形成した酸化シリコン膜や窒化シリコン
膜で形成されており、5000Å程度の膜厚で形成す
る。
【0068】保護膜PSV1は、マトリクス部ARの全
体を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子DT
M,GTMを露出するよう除去されている。保護膜PS
V1とゲート絶縁膜GIの厚さ関係に関しては、前者は
保護効果を考え厚くされ、後者はトランジスタの相互コ
ンダクタンスgmを考え、薄くされる。
【0069】《カラーフィルタ基板》次に、図10、図
16に戻り、上側透明ガラス基板SUB2側(カラーフ
ィルタ基板)の構成を詳しく説明する。
【0070】《遮光膜BM》上部透明ガラス基板SUB
2側には、不要な間隙部(画素電極PXと対向電極CT
の間以外の隙間)からの透過光が表示面側に出射して、
コントラスト比等を低下させないように遮光膜BM(い
わゆるブラックマトリクス)を形成している。遮光膜B
Mは、外部光またはバックライト光がi型半導体層AS
に入射しないようにする役割も果たしている。すなわ
ち、薄膜トランジスタTFTのi型半導体層ASは上下
にある遮光膜BMおよび大き目のゲート電極GTによっ
てサンドイッチにされ、外部の自然光やバックライト光
が当たらなくなる。
【0071】図10に示す遮光膜BMの閉じた多角形の
輪郭線は、その内側が遮光膜BMが形成されない開口を
示している。この輪郭線のパターンは、1例である。
【0072】横電界方式の液晶表示装置では、可能な限
り高抵抗なブラックマトリクスが適していることから、
一般に樹脂組成物を用いる。この抵抗規格については、
公知ではないが、同一出願人による特願平7−1919
94号に記載がある。すなわち、液晶組成物質LCの比
抵抗値が10のN乗を10Nと記述すると10NΩ・c
m以上、かつブラックマトリクスBMの比抵抗値が10
のM乗を10Mと記述すると10MΩ・cm以上とし、
かつ、N>9、M>6を満足する関係とする。あるい
は、N>13、M>7を満足する関係とすることが望ま
しい。
【0073】また、液晶表示装置の表面反射を低減する
目的からも、ブラックマトリクスに樹脂組成物を用いる
ことが望ましい。
【0074】さらに、Cr等の金属膜をブラックマトリ
クスに用いる場合と比較して、金属膜のエッチング工程
が不要なため、カラーフィルタ基板の製造工程を簡略化
できる。金属膜を使用する場合の製造工程は、1)金属
膜成膜、2)レジスト塗布、3)露光、4)現像、5)
金属膜エッチング、6)レジスト剥離、である。一方、
樹脂を使用する場合の製造工程は、1)樹脂塗布、2)
露光、3)現像、であり、著しく工程を短縮できる。
【0075】しかし、樹脂組成物は金属膜と比較して遮
光性が低い。樹脂の膜厚を厚くすると遮光性は向上する
が、ブラックマトリクスの膜厚ばらつきは増加する。こ
れは、例えば±10%の膜厚ばらつきがある場合、ブラ
ックマトリクスの膜厚が1.0μm時は±0.1μm、
2μm時は±0.2μmになるためである。また、ブラ
ックマトリクスの膜厚を厚くすると、カラーフィルタ基
板の膜厚ばらつきが増加し、液晶表示基板のギャップ精
度を向上することが困難になる。以上の理由により、樹
脂の膜厚は、2μm以下にすることが望ましい。
【0076】また、膜厚1μmでOD値を約4.0以上
にするためには、例えばカーボンを含有量を増加して黒
色化する場合、ブラックマトリクスBMの比抵抗値は約
106Ω・cm以下となり、現状では使用できない。な
お、OD値は、吸光係数に膜厚を掛けた値と定義でき
る。
【0077】このため、本実施例では、この遮光膜BM
の材料として、黒色の無機顔料をレジスト材に混入した
樹脂組成物を用い、1.3±0.1μm程度の厚さで形
成している。無機顔料の例としては、パラジウムや無電
解メッキしたNiなどがある。更に、ブラックマトリク
スBMの比抵抗値は約109Ω・cmとし、OD値約
2.0とした。
【0078】この樹脂組成物ブラックマトリクスBMを
使用した場合の光透過量の計算結果を以下に示す。
【0079】
【数1】OD値=log(100/Y) Y=∫A(λ)・B(λ)・C(λ)dλ/∫A(λ)
・C(λ)dλ ここで、Aは視感度、Bは透過率、Cは光源スペクト
ル、λは入射光の波長を示す。
【0080】OD値2.0の膜で遮光した場合は、上記
数1から、Y=1%を得て、入射光強度4000cd/
2を仮定すると、約40cd/m2の光が透過してくる
ことになる。この光強度は、十分に人間が視認できる明
るさである。
【0081】遮光膜BMは周辺部にも額縁状に形成さ
れ、そのパターンはドット状に複数の開口を設けた図1
0に示すマトリクス部のパターンと連続して形成されて
いる。本発明の目的の一つは、この遮光膜BMの外周辺
部の位置をシール部SL、偏光板POL、モジュールの
筐体の開口部WD等との位置関係で規定することにあ
る。
【0082】《カラーフィルタFIL》カラーフィルタ
FILは画素に対向する位置に赤、緑、青の繰り返しで
ストライプ状に形成される。カラーフィルタFILは遮
光膜BMのエッジ部分と重なるように形成されている。
【0083】カラーフィルタFILは次のように形成す
ることができる。まず、上部透明ガラス基板SUB2の
表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フォトリ
ソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染色基材
を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染め、固着
処理を施し、赤色フィルタRを形成する。つぎに、同様
な工程を施すことによって、緑色フィルタG、青色フィ
ルタBを順次形成する。
【0084】《オーバーコート膜OC》オーバーコート
膜OCはカラーフィルタFILの染料の液晶LCへの漏
洩の防止、および、カラーフィルタFIL、遮光膜BM
による段差の平坦化のために設けられている。オーバー
コート膜OCはたとえばアクリル樹脂、エポキシ樹脂等
の透明樹脂材料で形成されている。
【0085】《液晶層および偏向板》次に、液晶層、配
向膜、偏光板等について説明する。
【0086】《液晶層》液晶材料LCとしては、誘電率
異方性△εが正でその値が13.2、屈折率異方性△n
が0.081(589nm、20℃)のネマティック液
晶と、誘電率異方性△εが負でその値が−7.3、屈折
率異方性△nが0.053(589nm、20℃)のネ
マティック液晶を用いた。液晶層の厚み(ギャップ)
は、誘電率異方性△εが正の場合2.8μm超4.5μ
m未満とした。これは、リタデーション△n・dは0.
25μm超0.32μm未満の時、可視光の範囲内で波
長依存性がほとんどない透過率特性を得られ、誘電率異
方性△εが正を有する液晶の大部分が複屈折異方性△n
が0.07超0.09未満であるためである。一方、誘
電率異方性△εが負の場合は、液晶層の厚み(ギャッ
プ)は、4.2μm超8.0μm未満とした。これは誘
電率異方性△εが正の液晶と同様に、リタデーション△
n・dを0.25μm超0.32μm未満に抑えるため
で、誘電率異方性△εが負を有する液晶の大部分が複屈
折異方性△nが0.04超0.06未満であるためであ
る。
【0087】また、後述の配向膜と偏光板と組み合わせ
により、液晶分子がラビング方向から電界方向に45°
回転したとき最大透過率を得ることができる。
【0088】なお、液晶層の厚み(ギャップ)は、ポリ
マビーズで制御している。
【0089】なお、液晶材料LCは、ネマチック液晶で
あれば、特に限定したものではない。また、誘電率異方
性△εは、その値が大きいほうが、駆動電圧が低減でき
る。また、屈折率異方性△nは小さいほうが、液晶層の
厚み(ギャップ)を厚くでき、液晶の封入時間が短縮さ
れ、かつギャップばらつきを少なくすることができる。
【0090】《配向膜》配向膜ORIとしては、ポリイ
ミドを用いる。ラビング方向RDRは上下基板で互いに
平行にし、かつ印加電界方向EDRとのなす角度Фlc
は75°とする。図9にその関係を示す。
【0091】なお、ラビング方向RDRと印加電界方向
EDRとのなす角度は、液晶材料の誘電率異方性△εが
正であれば、45℃以上90℃未満、誘電率異方性△ε
が負であれば、0°を超え45°以下であれば良い。
【0092】《偏光板》偏光板POLとしては、日東電
工社製G1220DUを用い、下側の偏光板POL1の
偏光透過軸MAX1をラビング方向RDRと一致させ、
上側の偏向板POL2の偏光透過軸MAX2を、それに
直交させる。図9にその関係を示す。これにより、本発
明の画素に印加される電圧(画素電極PXと対向電極C
Tの間の電圧)を増加させるに伴い、透過率が上昇する
ノーマリクローズ特性を得ることができる。更に、本発
明で開示される横電界方式と称される液晶表示装置で
は、上側の基板SUB2側の表面の外部から、静電気等
の高い電位が加わった場合に、表示の異常が発生する。
このため、上側の偏向板POL2の更に上側あるいはに
表面にシート抵抗1×108Ω/□以下の透明導電膜の
層を形成すること、あるいは、偏光板と前記透明基板の
間にシート抵抗1×108Ω/□以下のITO等の透明
導電膜の層を形成すること、あるいは、偏光板の粘着層
にITO、SnO2、In23等の導電性粒子を混ぜ、
シート抵抗を1×108Ω/□以下とすることが必要と
なる。この対策については、公知ではないが同一出願人
による特願平7−264443号において、シールド機
能向上につき詳しい記載がある。
【0093】《マトリクス周辺の構成》図17は上下の
ガラス基板SUB1,SUB2を含む表示パネルPNL
のマトリクス(AR)周辺の要部平面を示す図である。
また、図22は、左側に走査回路が接続された外部接続
端子GTM付近の断面を示す図である。
【0094】このパネルの製造では、小さいサイズであ
ればスループット向上のため1枚のガラス基板で複数個
分のデバイスを同時に加工してから分割し、大きいサイ
ズであれば製造設備の共用のためどの品種でも標準化さ
れた大きさのガラス基板を加工してから各品種に合った
サイズに小さくし、いずれの場合も一通りの工程を経て
からガラスを切断する。図17、図22は後者の例を示
すもので、図17、図22の両図とも上下基板SUB
1,SUB2の切断後を表しており、LNは両基板の切
断前の縁を示す。いずれの場合も、完成状態では外部接
続端子群Tg,Tdおよび端子CTMが存在する(図で
上辺と左辺の)部分はそれらを露出するように上側基板
SUB2の大きさが下側基板SUB1よりも内側に制限
されている。端子群Tg,Tdはそれぞれ後述する走査
回路接続用端子GTM、映像信号回路接続用端子DTM
とそれらの引出配線部を集積回路チップCHIが搭載さ
れたテープキャリアパッケージTCP(図21、図2
2)の単位に複数本まとめて名付けたものである。各群
のマトリクス部から外部接続端子部に至るまでの引出配
線は、両端に近づくにつれ傾斜している。これは、パッ
ケージTCPの配列ピッチ及び各パッケージTCPにお
ける接続端子ピッチに表示パネルPNLの端子DTM,
GTMを合わせるためである。また、対向電極端子CT
Mは、対向電極CTに対向電圧を外部回路から与えるた
めの端子である。マトリクス部の対向電極信号線CL
は、走査回路用端子GTMの反対側(図では右側)に引
き出し、各対向電圧信号線を共通バスラインCBで一纏
めにして、対向電極端子CTMに接続している。
【0095】透明ガラス基板SUB1、SUB2の間に
はその縁に沿って、液晶封入口INJを除き、液晶LC
を封止するようにシールパターンSLが形成される。シ
ール材は例えばエポキシ樹脂から成る。
【0096】配向膜ORI1、ORI2の層は、シール
パターンSLの内側に形成される。偏光板POL1、P
OL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB1、上部透
明ガラス基板SUB2の外側の表面に構成されている。
液晶LCは液晶分子の向きを設定する下部配向膜ORI
1と上部配向膜ORI2との間でシールパターンSLで
仕切られた領域に封入されている。下部配向膜ORI1
は下部透明ガラス基板SUB1側の保護膜PSV1の上
部に形成される。
【0097】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合わせ、シール材SLの開口
部INJから液晶LCを注入し、注入口INJをエポキ
シ樹脂などで封止し、上下基板を切断することによって
組み立てられる。
【0098】《表示装置全体等価回路》図18に示すよ
うに、液晶表示基板は、画像表示部がマトリクス状に配
置された複数の画素の集合により構成され、各画素は前
記液晶表示基板の背部に配置されたバックライトからの
透過光を独自に変調制御できるように構成されている。
液晶表示基板の構成要素の1つであるアクティブマトリ
クス基板SUB1上には、有効画素領域ARには、x方
向(行方向)に延在し、y方向に並設されたゲート信号
線GLと対向電圧信号線CLが形成されている。そし
て、これらゲート信号線GL及び対向電圧信号線CLと
それぞれ絶縁されてy方向に延在し、x方向に並設され
たドレイン信号線DLが形成されている。ここで、ゲー
ト信号線GL、対向電圧信号線CL、ドレイン信号線D
Lのそれぞれによって囲まれる矩形状の領域に単位画素
が形成される。液晶表示基板には、その外部回路として
垂直走査回路V及び映像信号駆動回路Hが備えられ、前
記垂直走査回路Vによって前記ゲート信号線GLのそれ
ぞれに順次走査信号(電圧)が供給され、そのタイミン
グに合わせて映像信号駆動回路Hからドレイン信号線D
Lに映像信号(電圧)に供給するようになっている。な
お、垂直走査回路V及び映像信号駆動回路Hは、液晶駆
動電源回路から電源が供給されるとともに、CPUから
の画像情報がコントローラによってそれぞれ表示データ
及び制御信号に分けられて入力されるようになってい
る。
【0099】《駆動方法》図19に本発明の液晶表示装
置の駆動波形を示す。対向電圧をVCHとVCLの2値
の交流矩型波にし、それに同期させて走査信号VG(i
−1)、VG(i)の非選択電圧を1走査期間ごとに、
VGLHとVGLLの2値で変化させる。対向電圧の振
幅値と非選択電圧の振幅値は同一にする。映像信号電圧
は、液晶層に印加したい電圧から、対向電圧の振幅の1
/2を差し引いた電圧である。
【0100】対向電圧は直流でもよいが、交流化するこ
とで映像信号電圧の最大振幅を低減でき、映像信号駆動
回路(信号側ドライバ)に耐圧の低いものを用いること
が可能になる。
【0101】《蓄積容量Cstgの働き》蓄積容量Cstg
は、画素に書き込まれた(薄膜トランジスタTFTがオ
フした後の)映像情報を、長く蓄積するために設ける。
本発明で用いている電界を基板面と平行に印加する方式
では、電界を基板面に垂直に印加する方式と異なり、画
素電極と対向電極で構成される容量(いわゆる液晶容
量)がほとんど無いため、蓄積容量Cstgは必須の構成
要素である。
【0102】また、蓄積容量Cstgは、薄膜トランジス
タTFTがスイッチングするとき、画素電極電位Vsに
対するゲート電位変化△Vgの影響を低減するようにも
働く。この様子を式で表すと、次のようになる。
【0103】
【数2】△Vs={Cgs/(Cgs+Cstg+Cpix)}×△Vg ここで、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲート電極G
Tとソース電極SD1との間に形成される寄生容量、C
pixは画素電極PXと対向電極CTとの間に形成される
容量、△Vsは△Vgによる画素電極電位の変化分いわゆ
るフィードスルー電圧を表わす。この変化分△Vsは液
晶LCに加わる直流成分の原因となるが、保持容量Cst
gを大きくする程、その値を小さくすることができる。
液晶LCに印加される直流成分の低減は、液晶LCの寿
命を向上し、液晶表示画面の切り替え時に前の画像が残
るいわゆる焼き付きを低減することができる。
【0104】前述したように、ゲート電極GTはi型半
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2とのオーバラップ面
積が増え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、画素電極
電位Vsはゲート(走査)信号Vgの影響を受け易くなる
という逆効果が生じる。しかし、蓄積容量Cstgを設け
ることによりこのデメリットも解消することができる。
【0105】《製造方法》つぎに、上述した液晶表示装
置の基板SUB1側の製造方法について図13〜図15
を参照して説明する。なお同図において、中央の文字は
工程名の略称であり、左側は図11に示す薄膜トランジ
スタTFT部分、右側は図22に示すゲート端子付近の
断面形状でみた加工の流れを示す。工程B、工程Dを除
き工程A〜工程Iは各写真処理に対応して区分けしたも
ので、各工程のいずれの断面図も写真処理後の加工が終
わりフォトレジストを除去した段階を示している。な
お、写真処理とは本説明ではフォトレジストの塗布から
マスクを使用した選択露光を経てそれを現像するまでの
一連の作業を示すものとし、繰返しの説明は避ける。以
下区分けした工程に従って、説明する。
【0106】工程A、図13 AN635ガラス(商品名)からなる下部透明ガラス基
板SUB1上に膜厚が3000ÅのAl−Pd、Al−
W、Al−Ta、Al−Ti−Ta等からなる導電膜g
1をスパッタリングにより設ける。写真処理後、リン酸
と硝酸と氷酢酸との混酸液で導電膜g1を選択的にエッ
チングする。それによって、ゲート電極GT、走査信号
線GL、対向電極CT、対向電圧信号線CL、電極PL
1、ゲート端子GTM、共通バスラインCBの第1導電
層、対向電極端子CTMの第1導電層、ゲート端子GT
Mを接続する陽極酸化バスラインSHg(図示せず)お
よび陽極酸化バスラインSHgに接続された陽極酸化パ
ッド(図示せず)を形成する。
【0107】工程B、図13 直接描画による陽極酸化マスクAOの形成後、3%酒石
酸をアンモニアによりPH6.25±0.05に調整した
溶液をエチレングリコール液で1:9に稀釈した液から
なる陽極酸化液中に基板SUB1を浸漬し、化成電流密
度が0.5mA/cm2になるように調整する(定電流化
成)。次に所定のAl23膜厚が得られるのに必要な化
成電圧125Vに達するまで陽極酸化を行う。その後こ
の状態で数10分保持することが望ましい(定電圧化
成)。これは均一なAl23膜を得る上で大事なことで
ある。それによって、導電膜g1を陽極酸化され、ゲー
ト電極GT、走査信号線GL、対向電極CT、対向電圧
信号線CLおよび電極PL1上に膜厚が1800Åの陽
極酸化膜AOFが形成される。
【0108】工程C、図13 膜厚が1400ÅのITO膜からなる透明導電膜g2を
スパッタリングにより設ける。写真処理後、エッチング
液として塩酸と硝酸との混酸液で透明導電膜g2を選択
的にエッチングすることにより、ゲート端子GTMの最
上層、ドレイン端子DTMおよび対向電極端子CTMの
第2導電層を形成する。
【0109】工程D、図14 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が2200Åの窒化Si膜を設
け、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガスを導入
して、膜厚が2000Åのi型非晶質Si膜を設けたの
ち、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガス、ホス
フィンガスを導入して、膜厚が300ÅのN(+)型非晶
質Si膜を設ける。
【0110】工程E、図14 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を使用
してN(+)型非晶質Si膜、i型非晶質Si膜を選択的
にエッチングすることにより、i型半導体層ASの島を
形成する。
【0111】工程F、図14 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を使用
して、窒化Si膜を選択的にエッチングする。
【0112】工程G、図15 膜厚が600ÅのCrからなる導電膜d1をスパッタリ
ングにより設け、さらに膜厚が4000ÅのAl−P
d、Al−Si、Al−Ta、Al−Ti−Ta等から
なる導電膜d2をスパッタリングにより設ける。写真処
理後、導電膜d2を工程Aと同様な液でエッチングし、
導電膜d1を硝酸第2セリウムアンモニウム溶液でエッ
チングし、映像信号線DL、ソース電極SD1、ドレイ
ン電極SD2、画素電極PX、電極PL2、共通バスラ
インCBの第2導電層、第3導電層およびドレイン端子
DTMを短絡するバスラインSHd(図示せず)を形成
する。つぎに、ドライエッチング装置にSF6を導入し
て、N(+)型非晶質Si膜をエッチングすることによ
り、ソースとドレイン間のN(+)型半導体層d0を選択
的に除去する。
【0113】工程H、図15 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が5000Åの窒化Si膜を設
ける。写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6
を使用した写真蝕刻技術で窒化Si膜を選択的にエッチ
ングすることによって、保護膜PSV1を形成する。
【0114】《表示パネルPNLと駆動回路基板PCB
1》図20は、図17に示した表示パネルPNLに映像
信号駆動回路Hと垂直走査回路Vを接続した状態を示す
上面図である。
【0115】CHIは表示パネルPNLを駆動させる駆
動ICチップ(下側の5個は垂直走査回路側の駆動IC
チップ、左の10個ずつは映像信号駆動回路側の駆動I
Cチップ)である。TCPは図21、図22で後述する
ように駆動用ICチップCHIがテープ・オートメイテ
ィド・ボンディング法(TAB)により実装されたテー
プキャリアパッケージ、PCB1は上記TCPやコンデ
ンサ等が実装された駆動回路基板で、映像信号駆動回路
用と走査信号駆動回路用の2つに分割されている。FG
Pはフレームグランドパッドであり、シールドケースS
HDに切り込んで設けられたバネ状の破片が半田付けさ
れる。FCは下側の駆動回路基板PCB1と左側の駆動
回路基板PCB1を電気的に接続するフラットケーブル
である。フラットケーブルFCとしては図に示すよう
に、複数のリード線(りん青銅の素材にSn鍍金を施し
たもの)をストライプ状のポリエチレン層とポリビニル
アルコール層とでサンドイッチして支持したものを使用
する。
【0116】《TCPの接続構造》図21は走査信号駆
動回路Vや映像信号駆動回路Hを構成する、集積回路チ
ップCHIがフレキシブル配線基板に搭載されたテープ
キャリアパッケージTCPの断面構造を示す図であり、
図22はそれを液晶表示パネルの、本例では走査信号回
路用端子GTMに接続した状態を示す要部断面図であ
る。
【0117】同図において、TTBは集積回路CHIの
入力端子・配線部であり、TTMは集積回路CHIの出
力端子・配線部であり、例えばCuから成り、それぞれ
の内側の先端部(通称インナーリード)には集積回路C
HIのボンディングパッドPADがいわゆるフェースダ
ウンボンディング法により接続される。端子TTB,T
TMの外側の先端部(通称アウターリード)はそれぞれ
半導体集積回路チップCHIの入力及び出力に対応し、
半田付け等によりCRT/TFT変換回路・電源回路S
UPに、異方性導電膜ACFによって液晶表示パネルP
NLに接続される。パッケージTCPは、その先端部が
パネルPNL側の接続端子GTMを露出した保護膜PS
V1を覆うようにパネルに接続されており、従って、外
部接続端子GTM(DTM)は保護膜PSV1かパッケ
ージTCPの少なくとも一方で覆われるので電触に対し
て強くなる。
【0118】BF1はポリイミド等からなるベースフィ
ルムであり、SRSは半田付けの際半田が余計なところ
へつかないようにマスクするためのソルダレジスト膜で
ある。シールパターンSLの外側の上下ガラス基板の隙
間は洗浄後エポキシ樹脂EPX等により保護され、パッ
ケージTCPと上側基板SUB2の間には更にシリコー
ン樹脂SILが充填され保護が多重化されている。
【0119】《駆動回路基板PCB2》駆動回路基板P
CB2は、IC、コンデンサ、抵抗等の電子部品が搭載
されている。この駆動回路基板PCB2には、1つの電
圧源から複数の分圧した安定化された電圧源を得るため
の電源回路や、ホスト(上位演算処理装置)からのCR
T(陰極線管)用の情報をTFT液晶表示装置用の情報
に変換する回路を含む回路SUPが搭載されている。C
Jは外部と接続される図示しないコネクタが接続される
コネクタ接続部である。
【0120】駆動回路基板PCB1と駆動回路基板PC
B2とはフラットケーブルFC等のジョイナーJNによ
り電気的に接続されている。
【0121】《液晶表示モジュールの全体構成》図23
は、液晶表示モジュールMDLの各構成部品を示す分解
斜視図である。SHDは金属板から成る枠状のシールド
ケース(メタルフレーム)、WDはその表示窓、PNL
は液晶表示パネル、SPSは光拡散板、GLBは導光
体、RFSは反射板、BLはバックライト蛍光管、MC
Aは下側ケース(バックライトケース)であり、図に示
すような上下の配置関係で各部材が積み重ねられてモジ
ュールMDLが組み立てられる。
【0122】モジュールMDLは、シールドケースSH
Dに設けられた爪とフックによって全体が固定されるよ
うになっている。ここで、筐体MDは、モジュールMD
LとバックライトケースMCAとの組み合わさったもの
とする。
【0123】バックライトケースMCAはバックライト
蛍光管BL、光拡散板SPS、導光体GLB、反射板R
FSを収納する形状になっており、導光体GLBの側面
に配置されたバックライト蛍光管BLの光を、導光体G
LB、反射板RFS、光拡散板SPSにより表示面で一
様なバックライトにし、液晶表示パネルPNL側に出射
する。
【0124】バックライト蛍光管BLにはインバータ回
路基板が接続されており、バックライト蛍光管BLの電
源となっている。
【0125】《液晶表示モジュールの実施例1》図1
は,本発明の第1の実施の形態を示す断面図である。な
お、図では、遮光膜BMの外周辺部、シール部SL、偏
光板POL、モジュールの筐体MDの開口部WD等との
位置関係が良く分かるように、要部を拡大して示す。
【0126】アクティブマトリクス基板SUB1とカラ
ーフィルタ基板SUB2がシール材SLにより接着さ
れ、その内部には液晶LCが封入され、液晶表示基板を
構成している。アクティブマトリクス基板SUB1及び
カラーフィルタ基板SUB2の液晶層と反対側の面に
は、それぞれ偏光板POL1、POL2が貼り付けられ
ている。前記液晶表示基板とバックライトユニットBL
が筐体MDに収納され、液晶表示装置を構成している。
ここで、筐体MDは、金属シールドケースSHDと下側
ケースMCAの組み合わせからなる。
【0127】本実施例では、シール材SLの内縁とブラ
ックマトリクスBMとは、約1mm離す。これにより、
液晶封入工程でのストレスはシール材SLとオーバーコ
ート膜OC、あるいは、オーバーコート膜OCとガラス
基板SUB2間に加わることになる。従って、ブラック
マトリクスBMと下地膜あるいはオーバーコート膜OC
との密着性が低く場合でも剥がれることはなく、液晶が
封入できないという問題が発生しない。なお、シール材
SLの形成領域の幅は、約1.5mmとした。また、シ
ール材SLの外縁と基板SUB2の端との距離は、ダイ
シング精度を考慮して、約1mmとした。
【0128】図1中の領域A、領域L、領域L’で示し
た領域が、上下偏光板に覆われていないと仮定すると、
画像表示に寄与しないバックライトの光が漏れる。
【0129】また、偏光板POL1、POL2と筐体M
Dとの重ね合せ幅Lは、0.5mm以上とすることが望
ましい。通常、偏光板POL1、POL2の貼り付け精
度は3σで0.5mm程度である。そのため、偏光板と
筐体を0.5mm以上重ねておくことで、偏光板貼り付
け時にずれが発生した場合でも,約99.7%以上の確
率でバックライトの光漏れを防止できる。このため、本
実施例では、重ね合せ幅Lは、約1.5mmとした。
【0130】この構造により、前記バックライトの光漏
れは、両偏光板で遮光できる。また、有効表示領域AR
と筐体MDの開口部WDの縁とは、組み立て時の精度を
考慮して、約1.5mm離した。
【0131】この構造において、図9に示すように、偏
光板POL1の偏向軸MAX1は、偏光板POL2の偏
光軸MAX2と90°ずらすクロスニコル配置に設計
し、最も効果的に遮光する。
【0132】また、偏光板POL1、POL2の端部と
アクティブマトリクス基板SUB1及びカラーフィルタ
基板SUB2の端部との間隔L’は0.5mm以上とす
ることが望ましい。これは、上記偏光板POLと筐体M
Dとの重ね合わせ幅同様に、偏光板POLの貼り付け精
度は3σで0.5mm程度である。従って、間隔L’を
0.5mm以上とすることとで、偏光板貼り付け時にず
れが発生した場合でも、約99.7%以上の確率でアク
ティブマトリクス基板SUB1やカラーフィルタ基板S
UB2から偏光板POLがはみ出すことはなく、偏光板
貼り付け工程や筐体組立(液晶表示基板を筐体に収納す
る工程)の製造歩留の低下を防止できる。このため、本
実施例では、重ね合せ幅L’は、約1.0mmとした。
【0133】また、間隔L’を0.5mm以上とするこ
とで、この部分で、図24に示すように、ゴムクッショ
ンGCやスペーサSPC、テープTPを直接基板SUB
1あるいは基板SUB2に接触でき、偏光板に過剰の圧
力を加えずに、液晶パネルPNLを筐体MDに支持でき
る効果がある。
【0134】また、偏光板POL1と偏光板POL2と
がクロスニコル配置にされ、筐体MDの開口領域より大
きく形成されているため、ブラックマトリクスBMの外
周囲を、筐体MDの開口領域より小さくすることができ
る。従って、有効画素領域ARとブラックマトリクスB
Mの外周囲とを近づけることができ、液晶表示装置の額
縁部分を小さくすることができる。本実施例では、有効
画素領域ARとブラックマトリクスBMの外周囲との距
離は、約0.5mmとした。従って、有効画素領域AR
と基板SUB2の外縁との距離は、約4mmと小さくで
き、液晶表示装置の額縁部分を小さくすることができ
た。
【0135】上記に示した遮光の効果は、液晶表示装置
の表示モードがノーマリーブラックの時に顕著に作用す
る。ノーマリーブラックとは、薄膜トランジスタがオフ
の時に黒表示になるモードを指す。ノーマリーブラック
モードの液晶表示装置では、画面が黒表示している時間
が多いため,上記のような周辺部の光漏れが顕著に見ら
れることになる。
【0136】更に、横電界方式の液晶表示装置は、基板
SUB2側に配線パターンが無いため、静電気に対する
耐性が低い。例えば、バックライト側がアクティブマト
リクス基板が基板SUB1となる実装方法の液晶表示装
置の画像領域を表示面側から擦ると、ノーマリーブラッ
クモードの液晶表示装置では、画像が白く変化すること
がある。
【0137】これは、画像領域を擦った際に発生する静
電気の影響により、液晶に正常な電界が印加されないた
めに発生する。これを解決するため、本例では、基板S
UB2に貼り付ける偏光板POL2の表面に透明な導電
層COMを形成し、シート抵抗を1×108Ω/□以下
にし、導電層COMと筐体MDのシールドケースSHD
とをシート抵抗1×108Ω/□以下の導電性スペーサ
SPCにて電気的に接続する。なお、スペーサSPC
は、両面に導電性の粘着材がついており、シールドケー
スSHDに貼り付けた後、シールドケースSHDに設け
られた爪とフックによって下側ケースMCAとの組み立
て時に圧縮固定されるようになっている。なお、シール
ドケースSHDは、通常、インターフェイスコネクタの
端子を介して、接地電位に接続される。
【0138】この構造により、外部からの静電気は導電
層COM内で拡散し、導電層COMと接続されたシール
ドケースSHDへスペーサSPCを介して流れるため、
上記のような静電気による表示不良は発生しない。
【0139】なお、導電層COMは、形成せず、偏光板
自体が、表面層に導電粒子を含むことで、シート抵抗を
1×108Ω/□以下にしたものを使用しても同様の効
果が得られる。
【0140】本実施例が適用された具体的モジュール構
造を図23、図24に示す。
【0141】図23に、液晶表示モジュールの分解斜視
図を示す。導電性スペーサSPCあるいは導電性両面テ
ープTPは、基板SUB2の4辺のうち、少なくとも、
1箇所にあれば良く、本例では、回路基板の配置されて
いない最狭額縁側の一辺に配置している。
【0142】図24に、図23に示す液晶表示モジュー
ルの組み立て後のF−F’切断面を示す。
【0143】《液晶表示モジュールの実施例2》図2に
示す実施例では、アクティブマトリクス基板SUB1に
貼り付ける偏光板POL1は有効表示領域ARより約
0.5mm以上に若干大きく、しかも筐体MDの開口領
域WDとは平面的に小さく形成し、一方、カラーフィル
タ基板SUB2に貼り付ける偏光板POL2は筐体MD
の開口領域WDより大きく形成する。
【0144】遮光に寄与する偏光板が1枚であるため遮
光量は低減するため、遮光BMは、筐体MDの開口領域
WDより大きく形成する。重なり領域Bは、位置精度を
考慮し、0.5mm以上にすることが望ましい。
【0145】実施例2では、実施例1と同様に、組み立
て精度、位置精度、ダイシング精度等を考慮して、シー
ル材SLの内縁とブラックマトリクスBMとは、約1m
m離し、シール材SLの形成領域の幅は約1.5mmと
し、シール材SLの外縁と基板SUB2の端との距離は
約1mmとし、有効表示領域ARと筐体MDの開口部W
Dの縁とは約1.5mm離した。
【0146】更に、光漏れが生じないように、偏光板P
OL2を筐体MDと約1.5mm重なるようにし、同時
に、有効画素領域ARとブラックマトリクスBMの外周
囲との距離を約3.0mmと大きくして遮光を十分にし
た。従って、有効画素領域ARと基板SUB2の外縁と
の距離は、約6.5mmとなった。また、偏光板POL
1は、有効画素領域ARより、約1.0mm大きくし
た。
【0147】この構成では、基板SUB1とゴムクッシ
ョンGC、あるいは、基板SUB2とスペーサSPC
が、偏光板POLと接触する割合が減り、偏光板が衝撃
や振動により不良となる問題が改善される。
【0148】《液晶表示モジュールの実施例3》図3に
示す実施例では、カラーフィルタ基板SUB2に貼り付
ける偏光板POL2は、有効表示領域ARより約0.5
mm以上に若干大きく、しかも筐体MDの開口領域WD
とは平面的に小さく形成し、一方、アクティブマトリク
ス基板SUB1に貼り付ける偏光板POL1は筐体MD
の開口領域WDよりも大きくする。
【0149】本実施例3では、実施例1と同様に、組み
立て精度、位置精度、ダイシング精度等を考慮して、シ
ール材SLの内縁とブラックマトリクスBMとは、約1
mm離し、シール材SLの形成領域の幅は約1.5mm
とし、シール材SLの外縁と基板SUB2の端との距離
は約1mmとし、有効表示領域ARと筐体MDの開口部
WDの縁とは約1.5mm離した。
【0150】更に、光漏れが生じないように、偏光板P
OL1を筐体MDと約1.5mm重なるようにし、同時
に、有効画素領域ARとブラックマトリクスBMの外周
囲との距離を約3.0mmと大きくして遮光を十分にし
た。従って、有効画素領域ARと基板SUB2の外縁と
の距離は、約6.5mmとなった。また、偏光板POL
2は、有効画素領域ARより、約0.7mm大きくし
た。
【0151】本例では、シート抵抗を1×108Ω/□
以下の非常に薄い数100Å程度のITO膜等の透明導
電層COMを基板SUB2表面に形成し、筐体MDのシ
ールドケースSHDと、シート抵抗1×108Ω/□以
下の導電性スペーサSPCを介して電気的に接続する。
従って、導電層COMとシールドケースSHDとが導電
性スペーサSPCを介して接続抵抗1×103Ω以下で
接続される。
【0152】この実施例では、偏光板POL2と筐体M
Dとが平面的に重ならないため、偏光板の厚さ分の1〜
2mmだけ、装置の厚みを薄くできる利点がある。
【0153】また、基板SUB2側では、スペーサSP
Cが、直接偏光板POL2と接触しないため、衝撃や振
動に対する信頼性が向上する。
【0154】また、偏光板には、従来の市販の偏光板が
使用できる利点がある。
【0155】《液晶表示モジュールの実施例4》図4は
異なる実施の形態を示す。図1に示した実施の形態と比
較してブラックマトリクスBMの平面形状が異なり、ブ
ラックマトリクスBMをシール材SLと重なるように配
置している。この構造においても、偏光板POL1、P
OL2を筐体MDと重なるように配置することで、樹脂
組成物ブラックマトリクスのみで遮光できないバックラ
イトの光漏れを偏光板により、十分な遮光ができる。
【0156】本実施例4では、実施例1と同様に、組み
立て精度、位置精度、ダイシング精度等を考慮して、シ
ール材SLの内縁と有効画素領域ARとは、約1.5m
m離し、シール材SLの形成領域の幅は約1.5mmと
し、シール材SLの外縁と基板SUB2の端との距離は
約1mmとし、有効表示領域ARと筐体MDの開口部W
Dの縁とは約1.5mm離した。
【0157】更に、光漏れが生じないように、偏光板P
OL1及び偏光板POL2を筐体MDと約1.5mm重
なるようにし、同時に、有効画素領域ARとブラックマ
トリクスBMの外周囲との距離を約3.0mmと大きく
して遮光を十分にした。従って、有効画素領域ARと基
板SUB2の外縁との距離は、約4.0mmとなった。
しかし、シール剥がれに対する信頼性は低い構成であ
る。
【0158】《液晶表示モジュールの実施例5》図5は
異なる実施の形態を示す。図1に示した実施の形態と異
なる点は、導電層COMとシールドケースSHDとを、
導電性の両面テープTPで、接続抵抗1×103Ω以下
になるように接着している。
【0159】《液晶表示モジュールの実施例6》図6は
異なる実施の形態を示す。図1に示した実施の形態と異
なる点は、ブラックマトリクスBM、偏光板POL1、
POL2を筐体MDの開口領域WDとは平面的に小さく
形成する。このままでは、バックライトの光漏れを偏光
板により遮光できないため、偏光板POL2と筐体MD
の端との間隙を覆って、偏光板と筐体と重なるように、
遮光性のスペーサBSPを貼る。
【0160】更に、このスペーサBSPは、シート抵抗
1×108Ω/□以下とすることで、シールド効果を増
すことができる。
【0161】実施例6では、実施例1と同様に、組み立
て精度、位置精度、ダイシング精度等を考慮して、シー
ル材SLの内縁とブラックマトリクスBMとは、約1m
m離し、シール材SLの形成領域の幅は約1.5mmと
し、シール材SLの外縁と基板SUB2の端との距離は
約1mmとし、有効表示領域ARと筐体MDの開口部W
Dの縁とは約1.5mm離した。また、偏光板POL1
及び偏光板POL2は、有効画素領域ARより、約1.
0mm大きくし、有効画素領域ARとブラックマトリク
スBMの外周囲との距離を約0.5mmとした。
【0162】更に、光漏れが生じないように、偏光板P
OL2と筐体MDの端との間隙を覆って、偏光板と筐体
と重なるように、遮光性のスペーサBSPを貼った。従
って、有効画素領域ARと基板SUB2の外縁との距離
は、約4.0mmとなった。 《液晶表示モジュールの実施例7》図23、図24に示
した構成は、基板SUB1の周辺に駆動用ICが搭載さ
れたTCPが外付けされる構成となっているが、直接駆
動用ICを基板SUB1上に搭載する、いわゆるフリッ
プチップ方式、あるいは、チップ・オン・ガラス方式の
実装方式においても、本発明を適用できる。
【0163】図25に、代表的なフリップチップ方式の
液晶表示モジュールの分解斜視図を示す。なお、フリッ
プチップ方式の液晶表示モジュールの構造については、
公知ではないが、同一出願人による特願平7ー2972
36に詳しい記述がある。
【0164】図26に、図25に示す液晶表示モジュー
ルの組み立て後のA−A’切断面、B−B’切断面を示
す。
【0165】図27に、図25に示す液晶表示モジュー
ルの組み立て後のC−C’切断面、D−D’切断面を示
す。
【0166】この構造においても、偏光板POL1、P
OL2を筐体MDのシールドケースSHDと重なるよう
に配置することで、樹脂組成物ブラックマトリクスのみ
で遮光できないバックライトの光漏れを偏光板により、
十分な遮光ができることがわかった。
【0167】更に、導電性スペーサSPC1〜4を使用
して、筐体MDのシールドケースSHDと導電層COM
を接続抵抗1×103Ω以下で電気的に接続させ、静電
気対策に十分効果のあることがわかった。
【0168】図28は、図25による液晶表示装置を実
装した情報処理装置の一例を説明するパソコンの外観図
であって、IVは蛍光管駆動用のインバータ電源、CP
Uはホスト側中央演算装置である。
【0169】同図に示されたように、駆動ICの液晶表
示素子PNLへのCOG実装と外周部のドレイン及びゲ
ートドライバー用周辺回路として多層フレキシブル基板
を採用し、ドレインドライバー用回路に折り曲げ実装を
採用すること、及び、本発明による筐体、偏光板、ブラ
ックマトリクスの設計を採用することで、従来に比べ大
幅に外形サイズ縮小ができる。
【0170】以上、本発明を前記実施例に基づき具体的
に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更
可能であることは勿論である。例えば、前記実施例で
は、アクティブ素子としてアモルファスシリコン薄膜ト
ランジスタTFTを使用しているが、他にポリシリコン
薄膜トランジスタ、シリコンウエハ上のMOS型トラン
ジスタ、または、MIM(Metal−Intrins
ic−metal)ダイオード等の2端子素子を用いて
も可能である。また、少なくとも一方は透明な一対の基
板、反射手段、偏光手段とから構成される反射型の液晶
表示装置にも、本発明は適用できる。
【0171】
【発明の効果】本発明の液晶表示装置の構造により、特
に、薄膜トランジスタがオフ状態で黒表示となる、横電
界方式のアクティブ・マトリックス型カラー液晶表示装
置において、額縁寸法を小さく保持しながら、画像表示
領域の端部から筐体までの領域で発生するバックライト
の光漏れを確実に防止できる。
【0172】さらに、偏光板の貼り付け時にずれが発生
した場合でも前記基板から偏光板がはみ出すことはな
く、偏光板貼り付け工程の歩留を向上できる。
【0173】また、偏光板や導電層のシート抵抗を規定
し、かつ、偏光板と筐体を電気的に接続することで、横
電界方式の液晶表示装置に特有な静電気による画像不良
を対策できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例であり、筐体の開口領域周辺の要部
の拡大断面図である。
【図2】第2の実施例であり、筐体の開口領域周辺の要
部の拡大断面図である。
【図3】第3の実施例であり、筐体の開口領域周辺の要
部の拡大断面図である。
【図4】第4の実施例であり、筐体の開口領域周辺の要
部の拡大断面図である。
【図5】第5の実施例であり、筐体の開口領域周辺の要
部の拡大断面図である。
【図6】第6の実施例であり、筐体の開口領域周辺の要
部の拡大断面図である。
【図7】従来例であり、筐体の開口領域周辺の要部の拡
大断面図である。
【図8】従来の横電界方式の液晶表示装置において発生
する電界を示す模式断面図である。
【図9】印加電界方向、ラビング方向、偏光板透過軸の
関係を示す図である。
【図10】本発明のアクティブ・マトリックス型カラー
液晶表示装置の液晶表示部の一画素とその周辺を示す要
部平面図である。
【図11】図10の4−4切断線における薄膜トランジ
スタ素子TFTの断面図である。
【図12】図10の5−5切断線における蓄積容量Cst
gの断面図である。
【図13】基板SUB1側の工程A〜Cの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図14】基板SUB1側の工程D〜Fの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図15】基板SUB1側の工程G〜Hの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図16】横電界方式の液晶表示基板の画像表示領域に
おける1画素の電極近傍の断面図と基板周辺部の断面図
を示す図である。
【図17】表示パネルのマトリクス周辺部の構成を説明
するための平面図である。
【図18】本発明のアクティブ・マトリックス型カラー
液晶表示装置のマトリクス部とその周辺を含む回路図で
ある。
【図19】本発明のアクティブ・マトリックス型カラー
液晶表示装置の駆動波形を示す図である。
【図20】液晶表示パネルに周辺の駆動回路を実装した
状態を示す上面図である。
【図21】駆動回路を構成する集積回路チップCHIが
フレキシブル配線基板に搭載されたテープキャリアパッ
ケージTCPの断面構造を示す図である。
【図22】テープキャリアパッケージTCPを液晶表示
パネルPNLの走査信号回路用端子GTMに接続した状
態を示す要部断面図である。
【図23】液晶表示モジュールの分解斜視図である。
【図24】図23のF−F’切断線における液晶表示モ
ジュールの断面図である。
【図25】第7の実施例であり、フリップチップ実装の
液晶表示モジュールの分解斜視図である。
【図26】図25のA−A’切断線及びB−B’切断線
における液晶表示モジュールの断面図である。
【図27】図25のC−C’切断線及びD−D’切断線
における液晶表示モジュールの断面図である。
【図28】本発明による液晶表示装置を実装した情報処
理装置の一例を説明するパソコンの外観図である。
【符号の説明】
SUB1…下側透明基板、SUB2…上側透明基板、P
OL…偏光板、SL…シール材、FIL…カラーフィル
タ、OC…オーバーコート膜、ORI…配向膜、GL…
走査信号線、DL…映像信号線、CL…対向電圧信号
線、PX…画素電極、CT…対向電極、GI…絶縁膜、
GT…ゲート電極、AS…i型半導体層、SD…ソース
電極またはドレイン電極、PSV…保護膜、BM…遮光
膜、LC…液晶、TFT…薄膜トランジスタ、g,d…
導電膜、Cstg…蓄積容量、AOF…陽極酸化膜、AO
…陽極酸化マスク、SHD…シールドケース、PNL…
液晶表示パネル、SPS…光拡散板、GLB…導光体、
BL…バックライト、MCA…バックライトケース、R
FS…反射板、MD…筐体、SPC…スペーサ、TP…
テープ、BSP…遮光テープ(以上添字省略)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 益幸 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 柳川 和彦 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 松山 茂 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 小西 信武 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶層を介して互いに対向して配置される
    透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側の面に、画
    素電極と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向
    電極との間に透明基板と略平行に発生させる電界成分に
    よって前記液晶層の光透過率を変化させる液晶表示装置
    において、 前記一方あるいは他方の透明基板上に、樹脂組成物のブ
    ラックマトリクスが備えられ、更に、前記ブラックマト
    リクスの外周囲の大きさが、筐体の開口領域より小さく
    形成され、 前記対向する透明基板に配置された少なくとも1つの偏
    光板の大きさが、筐体の開口領域より大きく形成され、 画像を表示するための光源となるバックライトとを備え
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】液晶層を介して互いに対向して配置される
    透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側の面に、画
    素電極と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向
    電極との間に透明基板と略平行に発生させる電界成分に
    よって前記液晶層の光透過率を変化させる液晶表示装置
    において、 前記一方あるいは他方の透明基板上に、比抵抗値が10
    6Ω・cm以上で、膜厚2μm以下の樹脂組成物のブラ
    ックマトリクスが備えられ、更に、前記ブラックマトリ
    クスの外周囲の大きさが、筐体の開口領域より小さく形
    成され、 前記対向する透明基板に配置された少なくとも1つの偏
    光板の大きさが、筐体の開口領域より大きく形成され、 画像を表示するための光源となるバックライトとを備え
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】液晶層を介して互いに対向して配置される
    透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側の面に、画
    素電極と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向
    電極との間に透明基板と略平行に発生させる電界成分に
    よって前記液晶層の光透過率を変化させる液晶表示装置
    において、 前記一方あるいは他方の透明基板上に、比抵抗値が10
    6Ω・cm以上の樹脂組成物のブラックマトリクスが備
    えられ、更に、前記ブラックマトリクスの外周囲の大き
    さは、筐体の開口領域より小さく形成され、 前記対向する透明基板は、シール材により接続され、か
    つ、前記ブラックマトリクスの外周囲は、少なくとも一
    部あるいは全部が、シール材形成領域より小さく形成さ
    れ、 前記対向する透明基板に配置された少なくとも一つの偏
    光板の大きさが、筐体の開口領域より大きく形成され、 画像を表示するための光源となるバックライトとを備え
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】液晶層を介して互いに対向して配置される
    透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側の面に、画
    素電極と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向
    電極との間に透明基板と略平行に発生させる電界成分に
    よって前記液晶層の光透過率を変化させる液晶表示装置
    において、 前記一方あるいは他方の透明基板上に、比抵抗値が10
    6Ω・cm以上の樹脂組成物のブラックマトリクスが備
    えられ、更に、前記ブラックマトリクスの外周囲の大き
    さは、筐体の開口領域より大きく形成され、 前記対向する透明基板は、シール材により接続され、か
    つ、前記ブラックマトリクスの外周囲は、少なくとも一
    部あるいは全部が、シール材形成領域より小さく形成さ
    れ、 前記対向する透明基板に配置された少なくとも一つの偏
    光板の大きさが、筐体の開口領域より大きく形成され、 画像を表示するための光源となるバックライトとを備え
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 【請求項5】液晶層を介して互いに対向して配置される
    透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側の面に、画
    素電極と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向
    電極との間に透明基板と略平行に発生させる電界成分に
    よって前記液晶層の光透過率を変化させる液晶表示装置
    において、 前記一方あるいは他方の透明基板上に、比抵抗値が10
    6Ω・cm以上の樹脂組成物のブラックマトリクスが備
    えられ、更に、前記ブラックマトリクスの外周囲の大き
    さは、筐体の開口領域より大きく形成され、 前記対向する透明基板は、シール材により接続され、か
    つ、前記ブラックマトリクスの外周囲は、シール材形成
    領域より大きく形成され、 前記対向する透明基板に配置された少なくとも一つの偏
    光板の大きさが、筐体の開口領域より大きく形成され、 画像を表示するための光源となるバックライトとを備え
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】液晶層を介して互いに対向して配置される
    透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側の面に、画
    素電極と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向
    電極との間に透明基板と略平行に発生させる電界成分に
    よって前記液晶層の光透過率を変化させる液晶表示装置
    において、 前記一方あるいは他方の透明基板上に、比抵抗値が10
    6Ω・cm以上の樹脂組成物のブラックマトリクスが備
    えられ、更に、前記ブラックマトリクスの外周囲の大き
    さは、筐体の開口領域より小さく形成され、 前記対向する透明基板は、シール材により接続され、か
    つ、前記ブラックマトリクスの外周囲は、シール材形成
    領域より小さく形成され、 前記対向する透明基板に配置された各々の偏光板の大き
    さが、筐体の開口領域より小さく形成され、 前記偏光板と筐体の開口領域との間隙を覆って、偏光板
    と筐体と重なるように、遮光性のスペーサが形成され、 画像を表示するための光源となるバックライトとを備え
    ることを特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5のいずれかに記
    載の液晶表示装置において,前記偏光板と筐体の重なり
    幅を0.5mm以上とすることを特徴とする液晶表示装
    置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の液晶表示装置において,前
    記偏光板の端部は,前記透明基板の端部よりも0.5m
    m以上内側にすることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6のいずれか
    に記載の液晶表示装置において、前記偏光板のシート抵
    抗を1×108Ω/□以下とし、かつ、前記偏光板と筐
    体とを電気的に接続することを特徴とする液晶表示装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3、4、5、6のいずれ
    かに記載の液晶表示装置において、前記偏光板の上側に
    シート抵抗1×108Ω/□以下の透明導電膜の層が形
    成されており、かつ、前記透明導電膜の層と筐体とを電
    気的に接続することを特徴とする液晶表示装置。
  11. 【請求項11】請求項1、2、3、4、5、6のいずれ
    かに記載の液晶表示装置において、前記偏光板と前記透
    明基板の間にシート抵抗1×108Ω/□以下の透明導
    電膜の層が形成されており、かつ、前記透明導電膜の層
    と筐体とを電気的に接続することを特徴とする液晶表示
    装置。
  12. 【請求項12】請求項9記載の液晶表示装置において、
    前記偏光板と筐体とが導電性の材料を介して抵抗1×1
    3Ω以下で接続されることを特徴とする液晶表示装
    置。
  13. 【請求項13】請求項10記載の液晶表示装置におい
    て、前記導電膜の層と筐体とが導電性の材料を介して抵
    抗1×103Ω以下で接続されることを特徴とする液晶
    表示装置。
  14. 【請求項14】請求項11記載の液晶表示装置におい
    て,前記導電膜の層と筐体とが導電性の材料を介して抵
    抗1×103Ω以下で接続されることを特徴とする液晶
    表示装置。
  15. 【請求項15】請求項6記載の液晶表示装置において,
    前記遮光性のスペーサがシート抵抗1×108Ω/□以
    下の導電性の材料であることを特徴とする液晶表示装
    置。
  16. 【請求項16】請求項1、2、3、4、5、6のいずれ
    かに記載の液晶表示装置において、前記対向する偏光板
    の偏光軸が互いに約90°ずれていることを特徴とする
    液晶表示装置。
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