JP3474975B2 - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその製造方法

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JP3474975B2 JP22870695A JP22870695A JP3474975B2 JP 3474975 B2 JP3474975 B2 JP 3474975B2 JP 22870695 A JP22870695 A JP 22870695A JP 22870695 A JP22870695 A JP 22870695A JP 3474975 B2 JP3474975 B2 JP 3474975B2
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和彦 柳川
雅弘 箭内
信武 小西
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株式会社 日立ディスプレイズ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置およびその
製造方法に係り、特に、いわゆる横電界方式と称される
液晶表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆる横電界方式と称される液
晶表示装置が知られるようになってきた。これに対して
従前の液晶表示装置は対比的に縦電界方式と称されるも
のである。
【0003】すなわち、縦電界方式と称されるものは、
液晶層を介して互いに対向配置される透明基板のそれぞ
れに電極を備え、これら各電極によって透明基板と垂直
方向に電界を発生させることによって該液晶層の光透過
率を変化させる構成となっている。
【0004】これに対して、横電界方式と称されるもの
は、液晶層を介して互いに対向配置される透明基板のう
ち一方または両方の透明基板に一対の電極(画素電極お
よび対向電極)を備え、これら各電極によって透明基板
と平行な方向に電界を発生させることによって該液晶層
の光透過率を変化させる構成となっている。
【0005】横電界方式の液晶表示装置は、その表示面
に対して大きな角度方向から該表示面を観察しても鮮明
な画像が得られ、いわゆる広視野角で画像認識できると
いう効果を備えるものである。
【0006】なお、このような液晶表示装置は、たとえ
ば特許出願公表平5−505247公報あるいは特開平
6−160878号公報等の文献に詳述されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような構成からな
る液晶表示装置において、通常、その画素電極と対向電
極はそれぞれ比較的抵抗値の小さな金属層によって形成
されているとともに、各画素に相当する領域にそれぞれ
複数備えられ、かつそれらを交互に配置させて構成され
たものであった。
【0008】しかし、このような構成において、各画素
あたりのいわゆる開口率(光を透過する開口領域の割
合)が小さくなってしまいその改善策が要望されるに至
った。
【0009】表示画面を明るくするため、消費電力の大
きな明るいバックライトを必要とするからである。
【0010】また、金属層からなる電極は、表示面側か
らの観察の際において光反射を惹起せしめる要因とな
り、これにより、該表示面に観察者側の光景等が写って
しまうという弊害が認められるに至った。
【0011】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的は、開口率の向上を図った液
晶表示装置およびその製造方法を提供するにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、表示面におけ
る光反射の減少を図った液晶表示装置およびその製造方
法を提供するにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、コントラスト
の良好な表示を図った液晶表示装置およびその製造方法
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0015】すなわち、液晶層を介して互いに対向して
配置される透明基板のうち、その一方のまたは両方の透
明基板の液晶層側の面に画素電極と対向電極とが備えら
れ、これら画素電極と対向電極との間の電圧印加によっ
て透明基板と平行に電界を発生させる液晶表示装置にお
いて、前記画素電極と対向電極との間の電圧無印加によ
って一方の透明基板から前記液晶を介して他方の透明基
板への光透過を遮蔽する液晶の配向状態および偏光板の
偏光状態が設定されているとともに、前記画素電極と対
向電極とのうち少なくともいずれかが透明導電膜で構成
されていることを特徴とするものである。
【0016】
【作用】このように構成された液晶表示装置は、画素電
極と対向電極とのうち少なくともいずれかが透明導電膜
で構成されていることから、従来全く光を透過させない
金属層で構成されたものと比べて各画素当たりの開口率
を向上させることができるようになる。
【0017】また、透明導電膜は金属層と比較して光の
反射率は極めて小さいことから、表示面に観察者側の光
景等が写ってしまうというようなことはなくなる。
【0018】さらに、このように構成された液晶表示装
置は、画素電極と対向電極との間の電圧無印加によって
一方の透明基板から前記液晶を介して他方の透明基板へ
の光透過を遮蔽する液晶の配向状態および偏光板の偏光
状態が設定されたいわゆるノーマリブラックモードとな
っているものである。このことは、上記電極を透明導電
膜で構成しても、その部分において光を透過することが
なくなるので極めて良質の黒表示を達成できコントラス
トの向上を図ることができるようになる。
【0019】仮に、電圧印加時に黒を表示しなければな
らないノーマリホワイトモードにした場合、その電圧印
加時には上記電極部分において光を完全に遮断できなく
なるので、その部分の透過光が黒表示の透過率を押し上
げる結果、良質な黒を表示できなくなってしまう。
【0020】
【実施例】本発明、本発明の更に他の目的及び本発明の
更に他の特徴は図面を参照した以下の説明から明らかと
なるであろう。
【0021】(実施例1) 《アクティブ・マトリクス液晶表示装置》以下、アクテ
ィブ・マトリクス方式のカラー液晶表示装置に本発明を
適用した実施例を説明する。なお、以下説明する図面
で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0022】《マトリクス部(画素部)の平面構成》図
1は本発明のアクティブ・マトリクス方式カラー液晶表
示装置の一画素とその周辺を示す平面図、である。(図
の斜線部分は透明導電膜g2を示す。) 図1に示すように、各画素は走査信号線(ゲート信号線
または水平信号線)GLと、対向電圧信号線(対向電極
配線)CLと、隣接する2本の映像信号線(ドレイン信
号線または垂直信号線)DLとの交差領域内(4本の信
号線で囲まれた領域内)に配置されている。各画素は薄
膜トランジスタTFT、蓄積容量Cstg、画素電極PX
および対向電極CTを含む。走査信号線GL、対向電圧
信号線CLは図では左右方向に延在し、上下方向に複数
本配置されている。映像信号線DLは上下方向に延在
し、左右方向に複数本配置されている。画素電極PXは
ソース電極SD1を介して薄膜トランジスタTFTと接
続され、対向電極CTは対向電圧信号線CLと一体にな
っている。
【0023】映像信号線DLに沿って上下に隣接する2
画素では、図1A線で折曲げたとき、平面構成が重なり
合う構成となっている。これは、対向電圧信号線CLを
映像信号線DLに沿って上下に隣接する2画素で共通化
し、対向電圧信号線CLの電極幅を拡大することによ
り、対向電圧信号線CLの抵抗を低減するためである。
これにより、外部回路から左右方向の各画素の対向電極
CTへ対向電圧を十分に供給することが容易になる。
【0024】画素電極PXと対向電極CTは互いに対向
し、各画素電極PXと対向電極CTとの間の電界により
液晶LCの光学的な状態を制御し、表示を制御する。画
素電極PXと対向電極CTは櫛歯状に構成され、それぞ
れ、図の上下方向に長細い電極となっている。
【0025】1画素内の対向電極CTの本数O(櫛歯の
本数)は、画素電極PXの本数(櫛歯の本数)PとO=
P+1の関係を必ず持つように構成する(本実施例で
は、O=3、P=2)。これは、対向電極CTと画素電
極PXを交互に配置し、かつ、対向電極CTを映像信号
線DLに必ず隣接させるためである。これにより、対向
電極CTと画素電極PXの間の電界が、映像信号線DL
から発生する電界から影響を受けないように、対向電極
CTで映像信号線DLからの電気力線をシールドするこ
とができる。対向電極CTは、後述の対向電圧信号線C
Lにより常に外部から電位を供給されているため、電位
は安定している。そのため、映像信号線DLに隣接して
も、電位の変動がほとんどない。また、これにより、画
素電極PXの映像信号線DLからの幾何学的な位置が遠
くなるので、画素電極PXと映像信号線DLの間の寄生
容量が大幅に減少し、画素電極電位Vsの映像信号電圧
による変動も抑制できる。これらにより、上下方向に発
生するクロストーク(縦スミアと呼ばれる画質不良)を
抑制することができる。
【0026】画素電極PXと対向電極CTの電極幅はそ
れぞれ6μmとする。これは、液晶層の厚み方向に対し
て、液晶層全体に十分な電界を印加するために、後述の
液晶層の厚み3.9μmよりも十分大きく設定し、かつ
開口率を大きくするためにできるだけ細くする。また、
映像信号線DLの電極幅は断線を防止するために、画素
電極PXと対向電極CTに比較して若干広く8μmとす
る。ここで、映像信号線DLの電極幅が、隣接する対向
電極CTの電極幅の2倍以下になるように設定する。ま
たは、映像信号線DLの電極幅が歩留りの生産性から決
まっている場合には、映像信号線DLに隣接する対向電
極CTの電極幅を映像信号線DLの電極幅の1/2以上
にする。これは、映像信号線DLから発生する電気力線
をそれぞれ両脇の対向電極CTで吸収するためであり、
ある電極幅から発生する電気力線を吸収するには、それ
と同一幅以上の電極幅を持つ電極が必要である。したが
って、映像信号線DLの電極の半分(4μmずつ)から
発生する電気力線をそれぞれ両脇の対向電極CTが吸収
すればよいため、映像信号線DLに隣接する対向電極C
Tの電極幅が1/2以上とする。これにより、映像信号
の影響により発生するクロストークを、特に上下方向に
発生するクロストーク(縦方向のクロストーク)を防止
する。
【0027】走査信号線GLは末端側の画素(後述の走
査電極端子GTMの反対側)のゲート電極GTに十分に
走査電圧が印加するだけの抵抗値を満足するように電極
幅を設定する。また、対向電圧信号線CLも末端側の画
素(後述の共通バスラインCBの反対側)の対向電極C
Tに十分に対向電圧が印加できるだけの抵抗値を満足す
るように電極幅を設定する。
【0028】一方、画素電極PXと対向電極CTの間の
電極間隔は、用いる液晶材料によって変える。これは、
液晶材料によって最大透過率を達成する電界強度が異な
るため、電極間隔を液晶材料に応じて設定し、用いる映
像信号駆動回路(信号側ドライバ)の耐圧で設定される
信号電圧の最大振幅の範囲で、最大透過率が得られるよ
うにするためである。後述の液晶材料を用いると電極間
隔は、16μmとなる。
【0029】《マトリクス部(画素部)の断面構成》図
2は図1の3−3切断線における断面を示す図、図3は
図1の4−4切断線における薄膜トランジスタTFTの
断面図、図4は図1の5−5切断線における蓄積容量C
stgの断面を示す図である。図2〜図4に示すように、
液晶層LCを基準にして下部透明ガラス基板SUB1側
には薄膜トランジスタTFT、蓄積容量Cstgおよび電
極群が形成され、上部透明ガラス基板SUB2側にはカ
ラーフィルタFIL、遮光用ブラックマトリクスパター
ンBMが形成されている。
【0030】また、透明ガラス基板SUB1、SUB2
のそれぞれの内側(液晶LC側)の表面には、液晶の初
期配向を制御する配向膜ORI、ORI2が設けられて
おり、透明ガラス基板SUB1、SUB2のそれぞれの
外側の表面には、偏光軸が直交して配置された(クロス
ニコル配置)偏光板が設けられている。
【0031】《TFT基板》まず、下側透明ガラス基板
SUB1側(TFT基板)の構成を詳しく説明する。
【0032】《薄膜トランジスタTFT》薄膜トランジ
スタTFTは、ゲート電極GTに正のバイアスを印加す
ると、ソース−ドレイン間のチャネル抵抗が小さくな
り、バイアスを零にすると、チャネル抵抗は大きくなる
ように動作する。
【0033】薄膜トランジスタTFTは、図3に示すよ
うに、ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真
性、intrinsic、導電型決定不純物がドープされていな
い)非晶質シリコン(Si)からなるi型半導体層A
S、一対のソース電極SD1、ドレイン電極SD2を有
す。なお、ソース、ドレインは本来その間のバイアス極
性によって決まるもので、この液晶表示装置の回路では
その極性は動作中反転するので、ソース、ドレインは動
作中入れ替わると理解されたい。しかし、以下の説明で
は、便宜上一方をソース、他方をドレインと固定して表
現する。
【0034】《ゲート電極GT》ゲート電極GTは走査
信号線GLと連続して形成されており、走査信号線GL
の一部の領域がゲート電極GTとなるように構成されて
いる。ゲート電極GTは薄膜トランジスタTFTの能動
領域を超える部分であり、i型半導体層ASを完全に覆
うよう(下方からみて)それより大き目に形成されてい
る。これにより、ゲート電極GTの役割のほかに、i型
半導体層ASに外光やバックライト光が当たらないよう
に工夫されている。本例では、ゲート電極GTは、単層
の導電膜g1で形成されている。導電膜g1としては例
えばスパッタで形成されたアルミニウム(Al)膜が用
いられ、その上にはAlの陽極酸化膜AOFが設けられ
ている。
【0035】《走査信号線GL》走査信号線GLは導電
膜g1で構成されている。この走査信号線GLの導電膜
g1はゲート電極GTの導電膜g1と同一製造工程で形
成され、かつ一体に構成されている。この走査信号線G
Lにより、外部回路からゲート電圧Vgをゲート電極G
Tに供給する。また、走査信号線GL上にもAlの陽極
酸化膜AOFが設けられている。なお、映像信号線DL
と交差する部分は映像信号線DLとの短絡の確率を小さ
くするため細くし、また、短絡しても、レーザートリミ
ングで切り離すことができるように二股にしている。
【0036】《対向電極CT》対向電極CTはゲート電
極GTおよび走査信号線GLと同層の導電膜g1で構成
されている。また、対向電極CT上にもAlの陽極酸化
膜AOFが設けられている。対向電極CTには対向電圧
Vcomが印加されるように構成されている。本実施例で
は、対向電圧Vcomは映像信号線DLに印加される最小
レベルの駆動電圧Vdminと最大レベルの駆動電圧Vdm
axとの中間直流電位から、薄膜トランジスタ素子TFT
をオフ状態にするときに発生するフィードスルー電圧Δ
Vs分だけ低い電位に設定されるが、映像信号駆動回路
で使用される集積回路の電源電圧を約半分に低減したい
場合は、交流電圧を印加すれば良い。
【0037】《対向電圧信号線CL》対向電圧信号線C
Lは導電膜g1で構成されている。この対向電圧信号線
CLの導電膜g1はゲート電極GT、走査信号線GLお
よび対向電極CTの導電膜g1と同一製造工程で形成さ
れ、かつ対向電極CTと一体に構成されている。この対
向電圧信号線CLにより、外部回路から対向電圧Vcom
を対向電極CTに供給する。また、対向電圧信号線CL
上にもAlの陽極酸化膜AOFが設けられている。な
お、映像信号線DLと交差する部分は、走査信号線GL
と同様に映像信号線DLとの短絡の確率を小さくするた
め細くし、また、短絡しても、レーザートリミングで切
り離すことができるように二股にしている。
【0038】《絶縁膜GI》絶縁膜GIは、薄膜トラン
ジスタTFTにおいて、ゲート電極GTと共に半導体層
ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜として使用され
る。絶縁膜GIはゲート電極GTおよび走査信号線GL
の上層に形成されている。絶縁膜GIとしては例えばプ
ラズマCVDで形成された窒化シリコン膜が選ばれ、1
200〜2700Åの厚さに(本実施例では、2400
Å程度)形成される。ゲート絶縁膜GIは、マトリクス
部ARの全体を囲むように形成され、周辺部は外部接続
端子DTM,GTMを露出するよう除去されている。絶
縁膜GIは走査信号線GLおよび対向電圧信号線CLと
映像信号線DLの電気的絶縁にも寄与している。
【0039】《i型半導体層AS》i型半導体層AS
は、非晶質シリコンで、200〜2200Åの厚さに
(本実施例では、2000Å程度の膜厚)で形成され
る。層d0はオーミックコンタクト用のリン(P)をド
ープしたN(+)型非晶質シリコン半導体層であり、下側
にi型半導体層ASが存在し、上側に導電層d1(d
2)が存在するところのみに残されている。
【0040】i型半導体層ASは走査信号線GLおよび
対向電圧信号線CLと映像信号線DLとの交差部(クロ
スオーバ部)の両者間にも設けられている。この交差部
のi型半導体層ASは交差部における走査信号線GLお
よび対向電圧信号線CLと映像信号線DLとの短絡を低
減する。
【0041】《ソース電極SD1、ドレイン電極SD
2》ソース電極SD1、ドレイン電極SD2のそれぞれ
は、N(+)型半導体層d0に接触する導電膜d1とその
上に形成された導電膜d2とから構成されている。
【0042】導電膜d1はスパッタで形成したクロム
(Cr)膜を用い、500〜1000Åの厚さに(本実
施例では、600Å程度)で形成される。Cr膜は膜厚
を厚く形成するとストレスが大きくなるので、2000
Å程度の膜厚を越えない範囲で形成する。Cr膜はN
(+)型半導体層d0との接着性を良好にし、導電膜d2
のAlがN(+)型半導体層d0に拡散することを防止す
る(いわゆるバリア層の)目的で使用される。導電膜d
1として、Cr膜の他に高融点金属(Mo、Ti、T
a、W)膜、高融点金属シリサイド(MoSi2、Ti
Si2、TaSi2、WSi2)膜を用いてもよい。
【0043】導電膜d2はAlのスパッタリングで30
00〜5000Åの厚さに(本実施例では、4000Å
程度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレスが
小さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース電極
SD1、ドレイン電極SD2および映像信号線DLの抵
抗値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層AS
に起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカバー
レッジを良くする)働きがある。
【0044】導電膜d1、導電膜d2を同じマスクパタ
ーンでパターニングした後、同じマスクを用いて、ある
いは導電膜d1、導電膜d2をマスクとして、N(+)型
半導体層d0が除去される。つまり、i型半導体層AS
上に残っていたN(+)型半導体層d0は導電膜d1、導
電膜d2以外の部分がセルフアラインで除去される。こ
のとき、N(+)型半導体層d0はその厚さ分は全て除去
されるようエッチングされるので、i型半導体層ASも
若干その表面部分がエッチングされるが、その程度はエ
ッチング時間で制御すればよい。
【0045】《映像信号線DL》映像信号線DLはソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2と同層の導電膜d
1、導電膜d2で構成されている。また、映像信号線D
Lはドレイン電極SD2と一体に形成されている。
【0046】《画素電極PX》画素電極PXは、本実施
例では特に透明導電層g2で形成されている。この透明
導電膜g2はスパッタリングで形成された透明導電膜
(Indium-Tin-Oxide ITO:ネサ膜)からなり、10
00〜2000Åの厚さに(本実施例では、1400Å
程度の膜厚)形成される。
【0047】このように、画素電極PXを透明導電層g
2によって構成することにより、その部分の透過光によ
る白表示を行う際の最大透過率を向上させることがで
き、たとえば画素電極PXを不透明な材料層で形成する
場合と比較して、より明るい表示を行うことができるよ
うになる。
【0048】また、透明導電層は金属層と比較して光の
反射率は極めて小さいことから、表示面に観察者側の光
景等が写ってしまうというようなことはなくなる。
【0049】さらに、後述するように、画素電極PXと
対向電極CTとの間の電圧無印加時には、液晶分子は初
期の配向状態を保ち、その状態で黒表示をするように偏
光板の配置を構成するようにしている(ノーマリブラッ
クモード)ので、該画素電極PXを透明導電層g2で構
成しても、その部分の光を全く透過することがなく、し
たがって、良質な黒を表示することができるようにな
る。
【0050】このことにより、最大透過率を向上させる
ことができるとともに、充分なコントラスト比の向上を
達成させることができる。
【0051】《蓄積容量Cstg》画素電極PXは、薄膜
トランジスタTFTと接続される端部と反対側の端部に
おいて、対向電圧信号線CLと重なるように形成されて
いる。この重ね合わせは、図4からも明らかなように、
画素電極PXを一方の電極PL2とし、対向電圧信号C
Lを他方の電極PL1とする蓄積容量(静電容量素子)
Cstgを構成する。この蓄積容量Cstgの誘電体膜は、薄
膜トランジスタTFTのゲート絶縁膜として使用される
絶縁膜GIおよび陽極酸化膜AOFで構成されている。
【0052】図1に示すように平面的には蓄積容量Cst
gは対向電圧信号線CLの導電膜g1の幅を広げた部分
に形成されている。
【0053】《保護膜PSV1》薄膜トランジスタTF
T上には保護膜PSV1が設けられている。保護膜PS
V1は主に薄膜トランジスタTFTを湿気等から保護す
るために形成されており、透明性が高くしかも耐湿性の
良いものを使用する。保護膜PSV1はたとえばプラズ
マCVD装置で形成した酸化シリコン膜や窒化シリコン
膜で形成されており、1μm程度の膜厚で形成する。
【0054】保護膜PSV1は、マトリクス部ARの全
体を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子DT
M,GTMを露出するよう除去されている。保護膜PS
V1とゲート絶縁膜GIの厚さ関係に関しては、前者は
保護効果を考え厚くされ、後者はトランジスタの相互コ
ンダクタンスgmが考慮されて薄くされる。従って、保
護効果の高い保護膜PSV1は周辺部もできるだけ広い
範囲に亘って保護するようゲート絶縁膜GIよりも大き
く形成されている。
【0055】《カラーフィルタ基板》次に、図1、図2
に戻り、上側透明ガラス基板SUB2側(カラーフィル
タ基板)の構成を詳しく説明する。
【0056】《遮光膜BM》上部透明ガラス基板SUB
2側には、不要な間隙部(画素電極PXと対向電極CT
の間以外の隙間)からの透過光が表示面側に出射して、
コントラスト比等を低下させないように遮光膜BM(い
わゆるブラックマトリクス)を形成している。遮光膜B
Mは、外部光またはバックライト光がi型半導体層AS
に入射しないようにする役割も果たしている。すなわ
ち、薄膜トランジスタTFTのi型半導体層ASは上下
にある遮光膜BMおよび大き目のゲート電極GTによっ
てサンドイッチにされ、外部の自然光やバックライト光
が当たらなくなる。
【0057】遮光膜BMは光に対する遮蔽性を有し、か
つ、画素電極PXと対向電極CTの間の電界に影響を与
えないように絶縁性の高い膜で形成されており、本実施
例では黒色の顔料をレジスト材に混入し、1.2μm程度
の厚さで形成している。
【0058】遮光膜BMは各画素の周囲に格子状に形成
され、この格子で1画素の有効表示領域が仕切られてい
る。従って、各画素の輪郭が遮光膜BMによってはっき
りとする。つまり、遮光膜BMはブラックマトリクスと
i型半導体層ASに対する遮光との2つの機能をもつ。
【0059】遮光膜BMは周辺部にも額縁状に形成さ
れ、そのパターンはドット状に複数の開口を設けた図1
に示すマトリクス部のパターンと連続して形成されてい
る。周辺部の遮光膜BMは、シール部SLの外側に延長
され、パソコン等の実装機に起因する反射光等の漏れ光
がマトリクス部に入り込むのを防いでいる。他方、この
遮光膜BMは基板SUB2の縁よりも約0.3〜1.0
mm程内側に留められ、基板SUB2の切断領域を避け
て形成されている。
【0060】《カラーフィルタFIL》カラーフィルタ
FILは画素に対向する位置に赤、緑、青の繰り返しで
ストライプ状に形成される。カラーフィルタFILは遮
光膜BMのエッジ部分と重なるように形成されている。
【0061】カラーフィルタFILは次のように形成す
ることができる。まず、上部透明ガラス基板SUB2の
表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フォトリ
ソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染色基材
を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染め、固着
処理を施し、赤色フィルタRを形成する。つぎに、同様
な工程を施すことによって、緑色フィルタG、青色フィ
ルタBを順次形成する。
【0062】《オーバーコート膜OC》オーバーコート
膜OCはカラーフィルタFILの染料の液晶LCへの漏
洩の防止、および、カラーフィルタFIL、遮光膜BM
による段差の平坦化のために設けられている。オーバー
コート膜OCはたとえばアクリル樹脂、エポキシ樹脂等
の透明樹脂材料で形成されている。
【0063】《液晶層および偏向板》次に、液晶層、配
向膜、偏光板等について説明する。
【0064】《液晶層》液晶材料LCとしては、誘電率
異方性Δεが正でその値が13.2、屈折率異方性Δn
が0.081(589nm、20℃)のネマティック液
晶を用いる。液晶層の厚み(ギャップ)は、3.9μm
とし、リタデーションΔn・dは0.316とする。こ
のリタデーションΔn・dの値により、後述の配向膜と
偏光板と組み合わせ、液晶分子がラビング方向から電界
方向に45°回転したとき最大透過率を得ることがで
き、可視光の範囲内で波長依存性がほとんどない透過光
を得ることができる。
【0065】なお、液晶層の厚み(ギャップ)は、ポリ
マビーズで制御している。
【0066】また、液晶材料LCは、特に限定したもの
ではなく、誘電率異方性Δεは負でもよい。また、誘電
率異方性Δεは、その値が大きいほうが、駆動電圧が低
減できる。また、屈折率異方性Δnは小さいほうが、液
晶層の厚み(ギャップ)を厚くでき、液晶の封入時間が
短縮され、かつギャップばらつきを少なくすることがで
きる。
【0067】《配向膜》配向膜ORIとしては、ポリイ
ミドを用いる。ラビング方向RDRは上下基板で互いに
平行にし、かつ印加電界方向EDRとのなす角度は75
°とする。図20にその関係を示す。
【0068】なお、ラビング方向RDRと印加電界方向
EDRとのなす角度は、液晶材料の誘電率異方性Δεが
正であれば、45℃以上90℃未満、誘電率異方性Δε
が負であれば、0°を超え45°以下でなければならな
い。
【0069】《偏光板》偏光板POLとしては、日東電
工社製G1220DUを用い、下側の偏光板POL1の
偏光透過軸MAX1をラビング方向RDRと一致させ、
上側の偏向板POL2の偏光透過軸MAX2を、それに
直交させる。図19にその関係を示す。これにより、本
発明の画素に印加される電圧(画素電極PXと対向電極
CTの間の電圧)を増加させるに伴い、透過率が上昇す
るノーマリクローズ特性を得ることができ、また、電圧
無印加時には、良質な黒表示ができる。
【0070】《マトリクス周辺の構成》図5は上下のガ
ラス基板SUB1,SUB2を含む表示パネルPNLの
マトリクス(AR)周辺の要部平面を示す図である。ま
た、図6は、左側に走査回路が接続されるべき外部接続
端子GTM付近の断面を、右側に外部接続端子が無いと
ころのシール部付近の断面を示す図である。
【0071】このパネルの製造では、小さいサイズであ
ればスループット向上のため1枚のガラス基板で複数個
分のデバイスを同時に加工してから分割し、大きいサイ
ズであれば製造設備の共用のためどの品種でも標準化さ
れた大きさのガラス基板を加工してから各品種に合った
サイズに小さくし、いずれの場合も一通りの工程を経て
からガラスを切断する。図5、図6は後者の例を示すも
ので、図5、図6の両図とも上下基板SUB1,SUB
2の切断後を表しており、LNは両基板の切断前の縁を
示す。いずれの場合も、完成状態では外部接続端子群T
g,Tdおよび端子COT(添字略)が存在する(図で
上辺と左辺の)部分はそれらを露出するように上側基板
SUB2の大きさが下側基板SUB1よりも内側に制限
されている。端子群Tg,Tdはそれぞれ後述する走査
回路接続用端子GTM、映像信号回路接続用端子DTM
とそれらの引出配線部を集積回路チップCHIが搭載さ
れたテープキャリアパッケージTCP(図16、図1
7)の単位に複数本まとめて名付けたものである。各群
のマトリクス部から外部接続端子部に至るまでの引出配
線は、両端に近づくにつれ傾斜している。これは、パッ
ケージTCPの配列ピッチ及び各パッケージTCPにお
ける接続端子ピッチに表示パネルPNLの端子DTM,
GTMを合わせるためである。また、対向電極端子CO
Tは、対向電極CTに対向電圧を外部回路から与えるた
めの端子である。マトリクス部の対向電圧信号線CL
は、走査回路用端子GTMの反対側(図では右側)に引
き出し、各対向電圧信号線を共通バスラインCBで一纏
めにして、対向電極端子COTに接続している。
【0072】透明ガラス基板SUB1、SUB2の間に
はその縁に沿って、液晶封入口INJを除き、液晶LC
を封止するようにシールパターンSLが形成される。シ
ール材は例えばエポキシ樹脂から成る。
【0073】配向膜ORI1、ORI2の層は、シール
パターンSLの内側に形成される。偏光板POL1、P
OL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB1、上部透
明ガラス基板SUB2の外側の表面に構成されている。
液晶LCは液晶分子の向きを設定する下部配向膜ORI
1と上部配向膜ORI2との間でシールパターンSLで
仕切られた領域に封入されている。下部配向膜ORI1
は下部透明ガラス基板SUB1側の保護膜PSV1の上
部に形成される。
【0074】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合わせ、シール材SLの開口
部INJから液晶LCを注入し、注入口INJをエポキ
シ樹脂などで封止し、上下基板を切断することによって
組み立てられる。
【0075】《ゲート端子部》図7は表示マトリクスの
走査信号線GLからその外部接続端子GTMまでの接続
構造を示す図であり、(A)は平面であり(B)は
(A)のB−B切断線における断面を示している。な
お、同図は図5下方付近に対応し、斜め配線の部分は便
宜状一直線状で表した。
【0076】AOはホトレジスト直接描画の境界線、言
い換えれば選択的陽極酸化のホトレジストパターンであ
る。従って、このホトレジストは陽極酸化後除去され、
図に示すパターンAOは完成品としては残らないが、ゲ
ート配線GLには断面図に示すように酸化膜AOFが選
択的に形成されるのでその軌跡が残る。平面図におい
て、ホトレジストの境界線AOを基準にして左側はレジ
ストで覆い陽極酸化をしない領域、右側はレジストから
露出され陽極酸化される領域である。陽極酸化されたA
L層g1は表面にその酸化物Al23膜AOFが形成さ
れ下方の導電部は体積が減少する。勿論、陽極酸化はそ
の導電部が残るように適切な時間、電圧などを設定して
行われる。
【0077】図中AL層g1は、判り易くするためハッ
チを施してあるが、陽極化成されない領域は櫛状にパタ
ーニングされている。これは、Al層の幅が広いと表面
にホイスカが発生するので、1本1本の幅は狭くし、そ
れらを複数本並列に束ねた構成とすることにより、ホイ
スカの発生を防ぎつつ、断線の確率や導電率の犠牲を最
低限に押さえる狙いである。
【0078】ゲート端子GTMはAl層g1と、更にそ
の表面を保護し、かつ、TCP(Tape Carri
er Packege)との接続の信頼性を向上させる
ための透明導電層g2とで構成されている。この透明導
電膜g2は画素電極PXと同一工程で形成された透明導
電膜ITOを用いている。またAl層g1上及びその側
面部に形成された導電層d1及びd2は、Al層と透明
導電層g2との接続不良を補うために、Al層と透明導
電層g2の両方に接続性の良いCr層d1を接続し、接
続抵抗の低減を図るためのものであり、導電層d2は導
電層d1と同一マスク形成しているために残っているも
のである。
【0079】平面図において、ゲート絶縁膜GIはその
境界線よりも右側に、保護膜PSV1もその境界線より
も右側に形成されており、左端に位置する端子部GTM
はそれらから露出し外部回路との電気的接触ができるよ
うになっている。図では、ゲート線GLとゲート端子の
一つの対のみが示されているが、実際はこのような対が
図7に示すように上下に複数本並べられ端子群Tg(図
5)が構成され、ゲート端子の左端は、製造過程では、
基板の切断領域を越えて延長され配線SHg(図示せ
ず)によって短絡される。製造過程におけるこのような
短絡線SHgは陽極化成時の給電と、配向膜ORI1の
ラビング時等の静電破壊防止に役立つ。
【0080】《ドレイン端子DTM》図8は映像信号線
DLからその外部接続端子DTMまでの接続を示す図で
あり、(A)はその平面を示し、(B)は(A)のB−
B切断線における断面を示す。なお、同図は図5右上付
近に対応し、図面の向きは便宜上変えてあるが右端方向
が基板SUB1の上端部に該当する。
【0081】TSTdは検査端子でありここには外部回
路は接続されないが、プローブ針等を接触できるよう配
線部より幅が広げられている。同様に、ドレイン端子D
TMも外部回路との接続ができるよう配線部より幅が広
げられている。外部接続ドレイン端子DTMは上下方向
に配列され、ドレイン端子DTMは、図5に示すように
端子群Td(添字省略)を構成し基板SUB1の切断線
を越えて更に延長され、製造過程中は静電破壊防止のた
めその全てが互いに配線SHd(図示せず)によって短
絡される。検査端子TSTdは図8に示すように一本置
きの映像信号線DLに形成される。
【0082】ドレイン接続端子DTMは透明導電層g2
単層で形成されており、ゲート絶縁膜GIを除去した部
分で映像信号線DLと接続されている。この透明導電膜
g2はゲート端子GTMの時と同様に画素電極PXと同
一工程で形成された透明導電膜ITOを用いている。ゲ
ート絶縁膜GIの端部上に形成された半導体層ASはゲ
ート絶縁膜GIの縁をテーパ状にエッチングするための
ものである。ドレイン端子DTM上では外部回路との接
続を行うため保護膜PSV1は勿論のこと取り除かれて
いる。
【0083】マトリクス部からドレイン端子部DTMま
での引出配線は、映像信号線DLと同じレベルの層d
1,d2が保護膜PSV1の途中まで構成されており、
保護膜PSV1の中で透明導電膜g2と接続されてい
る。これは、電触し易いAl層d2を保護膜PSV1や
シールパターンSLでできるだけ保護する狙いである。
【0084】《対向電極端子CTM》図9は対向電圧信
号線CLからその外部接続端子CTMまでの接続を示す
図であり、(A)はその平面を示し、(B)は(A)の
B−B切断線における断面を示す。なお、同図は図5左
上付近に対応する。
【0085】各対向電圧信号線CLは共通バスラインC
Bで一纏めして対向電極端子CTMに引き出されてい
る。共通バスラインCBは導電層g1の上に導電層d
1、導電層d2を積層した構造となっている。これは、
共通バスラインCBの抵抗を低減し、対向電圧が外部回
路から各対向電圧信号線CLに十分に供給されるように
するためである。本構造では、特に新たに導電層を負荷
することなく、共通バスラインの抵抗を下げられるのが
特徴である。共通バスラインCBの導電層g1は導電層
d1、導電層d2と電気的に接続されるように、陽極化
成はされていない。また、ゲート絶縁膜GIからも露出
している。
【0086】対向電極端子CTMは、導電層g1の上に
透明導電層g2が積層された構造になっている。この透
明導電膜g2は他の端子の時と同様に画素電極PXと同
一工程で形成された透明導電膜ITOを用いている。透
明導電層g2により、その表面を保護し、電食等を防ぐ
ために耐久性のよい透明導電層g2で、導電層g1を覆
っている。
【0087】《表示装置全体等価回路》表示マトリクス
部の等価回路とその周辺回路の結線図を図10に示す。
同図は回路図ではあるが、実際の幾何学的配置に対応し
て描かれている。ARは複数の画素を二次元状に配列し
たマトリクス・アレイである。
【0088】図中、Xは映像信号線DLを意味し、添字
G、BおよびRがそれぞれ緑、青および赤画素に対応し
て付加されている。Yは走査信号線GLを意味し、添字
1,2,3,…,endは走査タイミングの順序に従っ
て付加されている。
【0089】走査信号線Y(添字省略)は垂直走査回路
Vに接続されており、映像信号線X(添字省略)は映像
信号駆動回路Hに接続されている。
【0090】SUPは1つの電圧源から複数の分圧した
安定化された電圧源を得るための電源回路やホスト(上
位演算処理装置)からのCRT(陰極線管)用の情報を
TFT液晶表示装置用の情報に交換する回路を含む回路
である。
【0091】《駆動方法》図11に本発明の液晶表示装
置の駆動波形を示す。対向電圧をVchとVclの2値の交
流矩型波にし、それに同期させて走査信号Vg(i-1)、V
g(i)の非選択電圧を1走査期間ごとに、VglhとVgllの
2値で変化させる。対向電圧の振幅値と非選択電圧の振
幅値は同一にする。映像信号電圧は、液晶層に印加した
い電圧から、対向電圧の振幅の1/2を差し引いた電圧
である。
【0092】対向電圧は直流でもよいが、交流化するこ
とで映像信号電圧の最大振幅を低減でき、映像信号駆動
回路(信号側ドライバ)に耐圧の低いものを用いること
が可能になる。
【0093】《蓄積容量Cstgの働き》蓄積容量Cstg
は、画素に書き込まれた(薄膜トランジスタTFTがオ
フした後の)映像情報を、長く蓄積するために設ける。
本発明で用いている電界を基板面と平行に印加する方式
では、電界を基板面に垂直に印加する方式と異なり、画
素電極と対向電極で構成される容量(いわゆる液晶容
量)がほとんど無いため、蓄積容量Cstgが映像情報を
画素に蓄積することができない。したがって、電界を基
板面と平行に印加する方式では、蓄積容量Cstgは必須
の構成要素である。
【0094】また、蓄積容量Cstgは、薄膜トランジス
タTFTがスイッチングするとき、画素電極電位Vsに
対するゲート電位変化ΔVgの影響を低減するようにも
働く。この様子を式で表すと、次のようになる。
【0095】
【数1】ΔVs={Cgs/(Cgs+Cstg+Cpix)}×ΔVg ここで、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲート電極G
Tとソース電極SD1との間に形成される寄生容量、C
pixは画素電極PXと対向電極CTとの間に形成される
容量、ΔVsはΔVgによる画素電極電位の変化分いわゆ
るフィードスルー電圧を表わす。この変化分ΔVsは液
晶LCに加わる直流成分の原因となるが、保持容量Cst
gを大きくすればする程、その値を小さくすることがで
きる。液晶LCに印加される直流成分の低減は、液晶L
Cの寿命を向上し、液晶表示画面の切り替え時に前の画
像が残るいわゆる焼き付きを低減することができる。
【0096】前述したように、ゲート電極GTはi型半
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2とのオーバラップ面
積が増え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、画素電極
電位Vsはゲート(走査)信号Vgの影響を受け易くなる
という逆効果が生じる。しかし、蓄積容量Cstgを設け
ることによりこのデメリットも解消することができる。
【0097】《製造方法》つぎに、上述した液晶表示装
置の基板SUB1側の製造方法について図12〜図14
を参照して説明する。なお同図において、中央の文字は
工程名の略称であり、左側は図3に示す薄膜トランジス
タTFT部分、右側は図7に示すゲート端子付近の断面
形状でみた加工の流れを示す。工程B、工程Dを除き工
程A〜工程Iは各写真処理に対応して区分けしたもの
で、各工程のいずれの断面図も写真処理後の加工が終わ
りフォトレジストを除去した段階を示している。なお、
写真処理とは本説明ではフォトレジストの塗布からマス
クを使用した選択露光を経てそれを現像するまでの一連
の作業を示すものとし、繰り返しの説明は避ける。以下
区分けした工程に従って、説明する。
【0098】工程A、図12 AN635ガラス(商品名)からなる下部透明ガラス基
板SUB1上に膜厚が3000ÅのAl−Pd、Al−
Si、Al−Ta、Al−Ti−Ta等からなる導電膜
g1をスパッタリングにより設ける。写真処理後、リン
酸と硝酸と氷酢酸との混酸液で導電膜g1を選択的にエ
ッチングする。それによって、ゲート電極GT、走査信
号線GL、対向電極CT、対向電圧信号線CL、電極P
L1、ゲート端子GTM、共通バスラインCBの第1導
電層、対向電極端子CTMの第1導電層、ゲート端子G
TMを接続する陽極酸化バスラインSHg(図示せず)
および陽極酸化バスラインSHgに接続された陽極酸化
パッド(図示せず)を形成する。
【0099】工程B、図12 直接描画による陽極酸化マスクAOの形成後、3%酒石
酸をアンモニアによりPH6.25±0.05に調整した
溶液をエチレングリコール液で1:9に稀釈した液から
なる陽極酸化液中に基板SUB1を浸漬し、化成電流密
度が0.5mA/cm2になるように調整する(定電流化
成)。次に所定のAl23膜厚が得られるのに必要な化
成電圧125Vに達するまで陽極酸化を行う。その後こ
の状態で数10分保持することが望ましい(定電圧化
成)。これは均一なAl23膜を得る上で大事なことで
ある。それによって、導電膜g1を陽極酸化され、ゲー
ト電極GT、走査信号線GL、対向電極CT、対向電圧
信号線CLおよび電極PL1上に膜厚が1800Åの陽
極酸化膜AOFが形成される。
【0100】工程C、図12 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が2200Åの窒化Si膜を設
け、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガスを導入
して、膜厚が2000Åのi型非晶質Si膜を設けたの
ち、プラズマCVD装置に水素ガス、ホスフィンガスを
導入して、膜厚が300ÅのN(+)型非晶質Si膜を設
ける。
【0101】工程D、図13 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6、CC
4を使用してN(+)型非晶質Si膜、i型非晶質Si
膜を選択的にエッチングすることにより、i型半導体層
ASの島を形成する。
【0102】工程E、図13 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を使用
して、窒化Si膜を選択的にエッチングする。
【0103】工程F、図13 膜厚が1400ÅのITO膜からなる透明導電膜g2を
スパッタリングにより設ける。写真処理後、エッチング
液として塩酸と硝酸との混酸液で透明導電膜g2を選択
的にエッチングすることにより、ゲート端子GTMの最
上層、ドレイン端子DTMおよび対向電極端子CTMの
第2導電層を形成する。
【0104】工程G、図14 膜厚が600ÅのCrからなる導電膜d1をスパッタリ
ングにより設け、さらに膜厚が4000ÅのAl−P
d、Al−Si、Al−Ta、Al−Ti−Ta等から
なる導電膜d2をスパッタリングにより設ける。写真処
理後、導電膜d2を工程Bと同様な液でエッチングし、
導電膜d1を工程Aと同様な液でエッチングし、映像信
号線DL、ソース電極SD1、ドレイン電極SD2、画
素電極PX、電極PL2、共通バスラインCBの第2導
電層、第3導電層およびドレイン端子DTMを短絡する
バスラインSHd(図示せず)を形成する。つぎに、ド
ライエッチング装置にCCl4、SF6を導入して、N
(+)型非晶質Si膜をエッチングすることにより、ソー
スとドレイン間のN(+)型半導体層d0を選択的に除去
する。
【0105】工程H、図14 プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が1μmの窒化Si膜を設け
る。写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6
使用した写真蝕刻技術で窒化Si膜を選択的にエッチン
グすることによって、保護膜PSV1を形成する。
【0106】《表示パネルPNLと駆動回路基板PCB
1》図15は、図5等に示した表示パネルPNLに映像
信号駆動回路Hと垂直走査回路Vを接続した状態を示す
上面図である。
【0107】CHIは表示パネルPNLを駆動させる駆
動ICチップ(下側の5個は垂直走査回路側の駆動IC
チップ、左の10個ずつは映像信号駆動回路側の駆動I
Cチップ)である。TCPは図16、図17で後述する
ように駆動用ICチップCHIがテープ・オートメイテ
ィド・ボンディング法(TAB)により実装されたテー
プキャリアパッケージ、PCB1は上記TCPやコンデ
ンサ等が実装された駆動回路基板で、映像信号駆動回路
用と走査信号駆動回路用の2つに分割されている。FG
Pはフレームグランドパッドであり、シールドケースS
HDに切り込んで設けられたバネ状の破片が半田付けさ
れる。FCは下側の駆動回路基板PCB1と左側の駆動
回路基板PCB1を電気的に接続するフラットケーブル
である。フラットケーブルFCとしては図に示すよう
に、複数のリード線(りん青銅の素材にSn鍍金を施し
たもの)をストライプ状のポリエチレン層とポリビニル
アルコール層とでサンドイッチして支持したものを使用
する。
【0108】《TCPの接続構造》図16は走査信号駆
動回路Vや映像信号駆動回路Hを構成する、集積回路チ
ップCHIがフレキシブル配線基板に搭載されたテープ
キャリアパッケージTCPの断面構造を示す図であり、
図17はそれを液晶表示パネルの、本例では走査信号回
路用端子GTMに接続した状態を示す要部断面図であ
る。
【0109】同図において、TTBは集積回路CHIの
入力端子・配線部であり、TTMは集積回路CHIの出
力端子・配線部であり、例えばCuから成り、それぞれ
の内側の先端部(通称インナーリード)には集積回路C
HIのボンディングパッドPADがいわゆるフェースダ
ウンボンディング法により接続される。端子TTB,T
TMの外側の先端部(通称アウターリード)はそれぞれ
半導体集積回路チップCHIの入力及び出力に対応し、
半田付け等によりCRT/TFT変換回路・電源回路S
UPに、異方性導電膜ACFによって液晶表示パネルP
NLに接続される。パッケージTCPは、その先端部が
パネルPNL側の接続端子GTMを露出した保護膜PS
V1を覆うようにパネルに接続されており、従って、外
部接続端子GTM(DTM)は保護膜PSV1かパッケ
ージTCPの少なくとも一方で覆われるので電触に対し
て強くなる。
【0110】BF1はポリイミド等からなるベースフィ
ルムであり、SRSは半田付けの際半田が余計なところ
へつかないようにマスクするためのソルダレジスト膜で
ある。シールパターンSLの外側の上下ガラス基板の隙
間は洗浄後エポキシ樹脂EPX等により保護され、パッ
ケージTCPと上側基板SUB2の間には更にシリコー
ン樹脂SILが充填され保護が多重化されている。
【0111】《駆動回路基板PCB2》駆動回路基板P
CB2は、IC、コンデンサ、抵抗等の電子部品が搭載
されている。この駆動回路基板PCB2には、1つの電
圧源から複数の分圧した安定化された電圧源を得るため
の電源回路や、ホスト(上位演算処理装置)からのCR
T(陰極線管)用の情報をTFT液晶表示装置用の情報
に変換する回路を含む回路SUPが搭載されている。C
Jは外部と接続される図示しないコネクタが接続される
コネクタ接続部である。
【0112】駆動回路基板PCB1と駆動回路基板PC
B2とはフラットケーブルFCにより電気的に接続され
ている。
【0113】《液晶表示モジュールの全体構成》図18
は、液晶表示モジュールMDLの各構成部品を示す分解
斜視図である。
【0114】SHDは金属板から成る枠状のシールドケ
ース(メタルフレーム)、LCWはその表示窓、PNL
は液晶表示パネル、SPBは光拡散板、LCBは導光
体、RMは反射板、BLはバックライト蛍光管、LCA
はバックライトケースであり、図に示すような上下の配
置関係で各部材が積み重ねられてモジュールMDLが組
み立てられる。
【0115】モジュールMDLは、シールドケースSH
Dに設けられた爪とフックによって全体が固定されるよ
うになっている。
【0116】バックライトケースLCAはバックライト
蛍光管BL、光拡散板SPB、導光体LCB、反射板R
Mを収納する形状になっており、導光体LCBの側面に
配置されたバックライト蛍光管BLの光を、導光体LC
B、反射板RM、光拡散板SPBにより表示面で一様な
バックライトにし、液晶表示パネルPNL側に出射す
る。
【0117】バックライト蛍光管BLにはインバータ回
路基板PCB3が接続されており、バックライト蛍光管
BLの電源となっている。
【0118】以上、本実施例では、上述したように画素
電極PXを透明導電層g2によって構成することによ
り、白表示を行うときの最大透過率を約30%程度(本
実施例の場合31.8%)と大幅に向上させることがで
きるようになる。また、端子の信頼性を向上するための
ITO膜も同時に形成することができ、信頼性と生産性
を両立させることができる。
【0119】(実施例2)本実施例は下記の要件を除け
ば、実施例1と同一である。図20に画素の平面図を示
す。図の斜線部分は透明導電膜g2を示す。
【0120】《画素電極PX》本実施例では、画素電極
PXはソース電極SD1、ドレイン電極SD2と同層の
導電膜d1、導電膜d2で構成されている。また、画素
電極PXはソース電極SD1と一体に形成されている。
【0121】《対向電極CT》本実施例では、対向電極
CTを透明導電膜g2で構成する。この透明導電膜g2
は実施例1と同様、スパッタリングで形成された透明導
電膜(Indium−Tin−Oxide ITO:ネ
サ膜)からなり、1000〜2000Åの厚さに(本実
施例では、1400Å程度の膜厚)形成される。
【0122】《対向電圧信号線CL》対向電圧信号線C
Lは透明導電膜g2で構成されて、かつ対向電極CTと
一体に構成されている。
【0123】《ゲート端子部》本実施例では、ゲート端
子GTMのAl層g1の表面を保護し、かつ、TCP
(Tape Carrier Packege)との接
続の信頼性を向上させるための透明導電層g2を対向電
極CTと同一工程で形成する。構成は実施例1と何ら変
わりはなく、図7に示す通りである。
【0124】《ドレイン端子DTM》本実施例では、ド
レイン接続端子DTMの透明導電層g2にゲート端子G
TMの時と同様に対向電極CTと同一工程で形成された
透明導電膜ITOを用いている。構成は層の上下関係が
実施例1と少し異なるが、本質的ではないので図は省略
する。
【0125】《対向電極端子CTM》対向電極端子CT
Mの導電層g1の上の透明導電層g2は他の端子の時と
同様に対向電極CTと同一工程で形成された透明導電膜
ITOを用いている。構成は実施例1と何ら変わりはな
く、図9に示す通りである。
【0126】《製造方法》本実施例では、実施例1の工
程Bと工程Cの間に工程Fが入る順番になる。工程の順
序としては図12から図15のAからHが、A−B−F
−C−D−E−G−Hの順になる。マスクパターンは、
走査信号線GL,走査電極GTと対向電圧信号線CLが
分離し、各端子の透明導電層g2と対向電圧信号線CL
のパターンが同一マスクに形成される。
【0127】このように、対向電極CTを透明導電層g
2によって構成することによっても実施例1において説
明した効果を奏するようになる。この場合、最大透過率
を約16%程度(本実施例では15.9%)に向上させ
ることができるようになる。
【0128】また、本実施例では対向電極をTFTを有
する基板側に構成したが、C/F(カラーフィルタ)を
有する基板に構成しても同様な効果が得られ、本発明の
範中に含まれる。ただし、製造方法、対向電極端子CT
Mの構造は異なる。
【0129】(実施例3)本実施例は下記の要件を除け
ば、実施例1および実施例2と同一である。図21に画
素の平面図を示す。図の斜線部分は透明導電膜g2を示
す。
【0130】《対向電極CT》本実施例では、対向電極
CTを透明導電膜g2で構成する。この透明導電膜g2
は実施例1と同様にスパッタリングで形成された透明導
電膜(Indium−Tin−Oxide ITO:ネ
サ膜)からなり、1000〜2000Åの厚さに(本実
施例では、1400Å程度の膜厚)形成される。
【0131】《対向電圧信号線CL》対向電圧信号線C
Lは透明導電膜g2で構成されて、かつ対向電極CTと
一体に構成されている。
【0132】《製造方法》本実施例では、実施例1の工
程Bと工程Cの間に工程Fが追加される順番になる。工
程の順序としては図12から図15のAからHが、A−
B−F−C−D−E−F−G−Hの順になる。マスクパ
ターンは、走査信号線GL,走査電極GTと対向電圧信
号線CLのパターンが独立したマスクに形成される。
【0133】このように、画素電極PXと対向電極CT
のいずれをも透明導電層g2によって構成することによ
り、実施例1および実施例2に示したと同様の効果を奏
することになる。この場合、白表示を行うときの最大透
過率は実施例1および実施例2以上の値となり、約50
%程度(本実施例では47.7%)に向上させることが
できるようになる。
【0134】(実施例4)本実施例は下記の要件を除け
ば、実施例1および実施例3と同一である。図22に画
素の平面図を示す。図の斜線部分は透明導電膜g2を示
す。
【0135】《対向電圧信号線CL》対向電圧信号線C
Lは導電膜g1で構成する。本実施例では、導電膜g1
にCrを用いる。また、対向電圧信号線CLと対向電極
CTとを接続するために、陽極化成を行わない。また、
ゲート絶縁膜GIにスルーホールPHを形成する。ま
た、導電膜g1はCr以外にも、Ta、Ti、Mo、
W、Alまたはそれらの合金、もしくは、それらを積層
したクラッド構造で形成してもよい。
【0136】《製造方法》本実施例では、実施例1の工
程Bが削除される。また、工程E時にスルーホールPH
を形成し、工程F時に画素電極PXと対向電極CTを同
一マスクで同時に形成する。
【0137】本実施例では、実施例1および実施例3に
示した効果に加え、対向電圧信号線CLの抵抗を低減す
ることにより、対向電極間の電圧の伝わりを円滑にし、
電圧の歪みを低減することができ、水平方向に発生する
クロストーク(横スミア)を低減できる。
【0138】また、画素電極PXと対向電極CTを同一
マスクで同時に形成することにより、実施例4で2回行
っている工程Fが1回になり、生産性も向上する。
【0139】(実施例5)本実施例は下記の要件を除け
ば、実施例1および実施例4と同一である。図23に画
素の平面図を示す。図の斜線部分は透明導電膜g2を示
す。
【0140】《対向電極CT》本実施例では、中央の対
向電極CTだけを透明導電膜g2で構成する。映像信号
線に隣接した対向電極は対向電圧信号線と一体に金属膜
で形成する。
【0141】本実施例では、実施例1から実施例4の効
果に加え、映像信号線に隣接した対向電極を不透明にす
ることにより、映像信号に伴うクロストークを抑制する
ことができる。
【0142】その理由は次のとおりである。すなわち、
対向電極CTが映像信号線DLに隣接して形成されるこ
とにより、映像信号線DLからの電界(電気力線)は、
この対向電極CTに吸収され、映像信号線DLからの電
界が画素電極PXと対向電極CTの間の電界に影響を及
ぼすことがなくなるので、映像信号にともなうクロスト
ーク、特に基板の上下方向のクロストークの発生を抑制
することができる。しかし、映像信号線DLに隣接した
対向電極CT上の液晶分子の挙動は、映像信号の変動と
もなって不安定であるため、映像信号線DLに隣接した
対向電極CTをも透明にすると、その部分の透過光によ
ってクロストークが観測されてしまう。このため、上述
した実施例のように、映像信号線DLに隣接した対向電
極CTを不透明することにより、映像信号にともなうク
ロストークを抑制することができるようになる。
【0143】(実施例6)上述した実施例2および3
は、そのいずれにおいても対向電極CTとともに対向電
極信号線CLが透明導電層g2で構成されたものであ
る。
【0144】この場合において、本実施例は図24に示
す構成によって該対向電極信号線CLの抵抗値を大幅に
低減させるようにしたものである。
【0145】図24(a)は、図20の対向電極信号線
CLの部分を示す平面図であり、図24(b)は同図
(a)のb−b線における断面図である。
【0146】同図において、対向電極信号線CLは2層
構造からなり、その下層として抵抗値が小さいAl層1
0が形成され、このAl層10の上面に該Al層10を
完全に被覆してITO膜11が形成されている。そし
て、対向電極CTは前記ITO膜11の一部を延在させ
た延在部で構成したものとなっている。
【0147】このようにした場合、対向電極信号線CL
の低抵抗化を図れるともに、Al層10に発生するいわ
ゆるホイスカと称されるひげ状の突起による層間絶縁膜
を介した他の導電層と(たとえば映像信号線DL)の電
気的短絡を防止できるようになる。すなわち、Al層1
0はその上層に映像信号線DLに対する層間絶縁膜を形
成する際にホイスカが発生し上述した弊害をもたらすこ
とが知られているが、このAl層10を完全に被覆する
ようにしてITO膜を形成することによって該ホィスカ
が発生しないことが確かめられている。
【0148】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明による液晶表示装置およびその製造方法によれ
ば、開口率の向上を図ることができるようになる。
【0149】また、表示面における光反射の減少を図る
ことができるようになる。
【0150】さらに、コントラストの良好な表示を図る
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の一実施例(実施例
1)である液晶表示部の一画素とその周辺を示す要部平
面図である。
【図2】図1の3−3線における断面図である。
【図3】図1の4−4線における断面図である。
【図4】図1の5−5線における断面図である。
【図5】表示パネルのマトリクス周辺部の構成を説明す
るための平面図である。
【図6】本発明による液晶表示装置のパネル縁部分の一
実施例を示す断面図である。
【図7】ゲート端子GTMとゲート配線GLの接続部近
辺を示す平面と断面の図である。
【図8】ドレイン端子DTMと映像信号線DLとの接続
部付近を示す平面と断面の図である。
【図9】共通電極端子CTM、共通バスラインCBおよ
び共通電圧信号線CLの接続部付近を示す平面と断面の
図である。
【図10】本発明のアクティブ・マトリックス型カラー
液晶表示装置のマトリクス部とその周辺を含む回路図で
ある。
【図11】本発明のアクティブ・マトリックス型カラー
液晶表示装置の駆動波形を示す図である。
【図12】基板SUB1側の工程A〜Cの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図13】基板SUB1側の工程D〜Fの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図14】基板SUB1側の工程G〜Hの製造工程を示
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
【図15】液晶表示パネルに周辺の駆動回路を実装した
状態を示す上面図である。
【図16】駆動回路を構成する集積回路チップCHIが
フレキシブル配線基板に搭載されたテープキャリアパッ
ケージTCPの断面構造を示す図である。
【図17】テープキャリアパッケージTCPを液晶表示
パネルPNLの走査信号回路用端子GTMに接続した状
態を示す要部断面図である。
【図18】液晶表示モジュールの分解斜視図である。
【図19】印加電界方向、ラビング方向、偏光板透過軸
の関係を示す図。
【図20】本発明による液晶表示装置の他の実施例(実
施例2)である液晶表示部の一画素とその周辺を示す要
部平面図である。
【図21】本発明による液晶表示装置の他の実施例(実
施例3)である液晶表示部の一画素とその周辺を示す要
部平面図である。
【図22】本発明による液晶表示装置の他の実施例(実
施例4)である液晶表示部の一画素とその周辺を示す要
部平面図である。
【図23】本発明による液晶表示装置の他の実施例(実
施例5)である液晶表示部の一画素とその周辺を示す要
部平面図である。
【図24】本発明による液晶表示装置の他の実施例(実
施例6)である液晶表示部の一画素の要部部平面図と断
面図である。
【符号の説明】
SUB…透明ガラス基板、GL…走査信号線、DL…映
像信号線、CL…対向電圧信号線、PX…画素電極、C
T…対向電極、GI…絶縁膜、GT…ゲート電極、AS
…i型半導体層、SD…ソース電極またはドレイン電
極、PSV…保護膜、BM…遮光膜、LC…液晶、TF
T…薄膜トランジスタ、PH…スルーホール、g、d…
導電膜、Cstg…蓄積容量、AOF…陽極酸化膜、AO
…陽極酸化マスク、GTM…ゲート端子、DTM…ドレ
イン端子、CB…共通バスライン、DTM…共通電極端
子、SHD…シールドケース、PNL…液晶表示パネ
ル、SPB…光拡散板、LCB…導光体、BL…バック
ライト蛍光管、LCA…バックライトケース、RM…反
射板、(以上添字省略)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳川 和彦 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所 電子デバイス事業部内 (72)発明者 箭内 雅弘 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所 電子デバイス事業部内 (72)発明者 小西 信武 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所 電子デバイス事業部内 (56)参考文献 特開 昭56−91277(JP,A) 特開 平7−92504(JP,A) 特開 平8−190104(JP,A) 特開 平9−61842(JP,A) 特開 平6−202153(JP,A) 特開 平7−175084(JP,A) 特開 平7−128683(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368 G02F 1/1343

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層を介して互いに対向して配置され
    る透明基板のうち、透明基板の液晶層側の面に画素電極
    と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向電極と
    の間の電圧印加によって透明基板と平行に電界を発生さ
    せる液晶表示装置において、 前記画素電極と対向電極との間の電圧無印加によって一
    方の透明基板から前記液晶を介して他方の透明基板への
    光透過を遮蔽する液晶の配向状態および偏光板の偏光状
    態が設定されているとともに、前記画素電極と対向電極
    とのうち少なくともいずれかが透明導電膜であり、 薄膜トランジスタと、この薄膜トランジスタをオンさせ
    る走査信号線と、このオンされた薄膜トランジスタを介
    して画素電極に映像信号を供給する映像信号線と、対向
    電極に対向電圧を印加する対向電極信号線とを備えるも
    のであって、対向電極は、隣接する映像信号線にそれぞ
    れ近接して配置される2個を含む3個以上の電極からな
    るとともに、そのうち映像信号線に近接する2個の電極
    は透明導電膜以外の導電膜で構成され、他の電極は透明
    導電膜 で構成されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 液晶層を介して互いに対向して配置され
    る透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側の面に画
    素電極と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向
    電極との間の電圧印加によって前記液晶層に電界を発生
    させる液晶表示装置において、 前記画素電極と対向電極との間の電圧無印加によって一
    方の透明基板から前記液晶を介して他方の透明基板への
    光透過を遮蔽する液晶の配向状態および偏光板の偏光状
    態が設定されているとともに、前記画素電極と対向電極
    とのうち少なくともいずれかが透明導電膜であり、 薄膜トランジスタと、この薄膜トランジスタをオンさせ
    る走査信号線と、このオンされた薄膜トランジスタを介
    して画素電極に映像信号を供給する映像信号線と、対向
    電極に対向電圧を印加する対向電極信号線とを備えるも
    のであって、対向電極は、隣接する映像信号線にそれぞ
    れ近接して配置される2個を含む3個以上の電極からな
    るとともに、そのうち映像信号線に近接する2個の電極
    は透明導 電膜以外の導電膜で構成され、他の電極は透明
    導電膜 で構成されていることを特徴とする液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記対向電極信号線は前記透明導電膜と
    異なる他の導電膜で構成されていることを特徴とする請
    求項1、2のいずれかに記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記対向電極信号線を構成する導電膜は
    前記透明導電膜よりも小さな抵抗値を有する材料からな
    ることを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記透明導電層はインジウム−チン−オ
    キサイド(ITO)膜で構成されていることを特徴とす
    る請求項1から4記載のうちいずれか記載の液晶表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記対向電極信号線を構成する導電膜は
    Cr、Ta、Ti、Mo、W、Al、またはそれらの合
    金、もしくはそれらのうちの選択された材料の積層体か
    ら構成されることを特徴とする請求項4記載の液晶表示
    装置。
  7. 【請求項7】 液晶層を介して互いに対向して配置され
    る透明基板のうち、一方の透明基板の液晶層側の面に画
    素電極と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向
    電極との間の電圧印加によって前記液晶層に電界を発生
    させる液晶表示装置において、 前記画素電極と対向電極との間の電圧無印加によって一
    方の透明基板から前記液晶を介して他方の透明基板への
    光透過を遮蔽する液晶の配向状態および偏光板の偏光状
    態が設定されているとともに、前記画素電極と対向電極
    のうち少なくともいずれかが透明導電膜であり、 薄膜トランジスタと、この薄膜トランジスタをオンさせ
    る走査信号線と、このオンされた薄膜トランジスタを介
    して画素電極に映像信号を供給する映像信号線と、対向
    電極に対向電圧を印加する対向電極信号線とを備えるも
    のであって、前記対向電極信号線はアルミニュウム層お
    よびこのアルミニュウム層を完全に被覆するITO膜と
    の積層体とで構成されるとともに、前記対向電極は前記
    ITO膜を一部延在させた延在部で構成されていること
    を特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 液晶層を介して互いに対向して配置され
    る透明基板のうち、 一方の透明基板の液晶層側の面に画
    素電極と対向電極とが備えられ、これら画素電極と対向
    電極との間の電圧印加によって前記液晶層に電界を発生
    させる液晶表示装置において、 前記画素電極と対向電極との間の電圧無印加によって一
    方の透明基板から前記液晶を介して他方の透明基板への
    光透過を遮蔽する液晶の配向状態および偏光板の偏光状
    態が設定されているとともに、前記画素電極と対向電極
    とのうち少なくともいずれかが透明導電膜であり、 薄膜トランジスタと、この薄膜トランジスタをオンさせ
    る走査信号線と、このオンされた薄膜トランジスタを介
    して画素電極に映像信号を供給する映像信号線と、対向
    電極に対向電圧を印加する対向電極信号線とを備えるも
    のであって、前記対向電極信号線はアルミニュウム層お
    よびITO膜を有し、前記対向電極は前記ITO膜を一
    部延在させた延在部で構成されていることを特徴とする
    液晶表示装置。
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