JP2004304191A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

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Tsung-Chi Cheng
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Abstract

【課題】
液晶ディスプレイの薄膜トランジスタの製造方法における従来のマルチ・エッチングの不都合を回避し、画素電極、ソース電極およびドレイン電極を同時に形成して、レチクルを削減する。
【解決手段】
本発明においては、液晶パネルに薄膜トランジスタ(TFT)を形成する方法において、ソース電極/ドレイン電極が画素電極の材料で形成される。これによりソース電極/ドレイン電極の形成工程および画素電極の形成工程が結合できる。また、金属シリサイド層を使用することにより遮光も可能となる。その結果として、従来技術のマルチ・エッチング用マスクの製造困難問題を回避できる。
【選択図】図6

Description

本発明は薄膜トランジスタの製造方法に関し、より詳細には薄膜トランジスタのソース電極とドレイン電極の形成方法に関する。
従来の液晶ディスプレイの製造方法においては、製造コスト高く、さらに精密な制御を要するフォトリソグラフィーが必須のプロセスであった。非常に多くの微小な薄膜トランジスタを大型基板に同時に形成する液晶ディスプレイの製造においては、特にフォトリソグラフィー・プロセスのアレイ(array)プロセスは最も枢要な工程である。フォトリソグラフィー・プロセスの数を減らすことにより、液晶ディスプレイの歩留まりが向上し、製造コスト削減につながる。従来の六回のフォトリソグラフィー・プロセスから、現在では四回のフォトリソグラフィー・プロセスでアレイを形成するようになっている。少なくともひとつのレチクル(reticle)を減らすことにより、レチクル(フォトマスク)の製造コストおよび露光回数を減少することができる。また、フォトリソグラフィーの回数を減らすことにより、高精密な工程を減少させ、歩留まりの向上が図れる。したがって、レチクルの数を減らすことに関して様々な研究がなされ、多くの論文が発表されるとともに、多くの特許が出願および公開されている。
従来の五回のフォトリソグラフィー・プロセスによるアレイ形成には、ゲート電極のパターンを形成する工程、島状半導体層のパターンを形成する工程、ソース電極/ドレイン電極のパターンを形成する工程、コンタクト・ウィンドウ(contact window)のパターンを形成する工程、および画素電極のパターンを形成する工程が含まれる。このフォトリソグラフィー・プロセスは数年間に渡り確立されているものである。
四回のフォトリソグラフィー・プロセスは、一般的に、形成されるパターンが極めて類似している二つのエッチング・プロセスが、同じレチクル(マスク)を用いて一回の露光により達成されることにより可能となっている。典型的には、光学修正されたレチクルを用い、現像されたフォトレジストが厚さの異なる部分を有するようにすることにより、後の数回のエッチング・プロセスでフォトレジストのより薄い部分を取り除き、異なるパターンのマスクを形成する。すなわち、マルチ・エッチング・プロセスを行なうことにより、異なるパターンのマスクがひとつのレチクルを用いて一度の露光で形成することができる。これにより、元来の二つのレチクルと二つのフォトリソグラフィー・プロセスを用いる二つのマスクによるプロセスを置き換えることが可能となる。
しかし、前述のマスクは光学修正で製造されるから、マスクの製造コストが大幅に増大する。特に、液晶ディスプレイは第4世代から第5世代、更に第6世代に進んでおり、大型のレチクル(マスク)の使用が避けられない状況にある。大型マスクに光学修正を施して、光学修正の精密度を高く保つことは非常に困難である。それ故、レチクル(マスク)の歩留まりは低下し、実用的ではないというレベルにまで至っている。
よって、前述の製造コストの高いレチクル(マスク)を使用せずに、薄膜トランジスタ・アレイを形成する他の方法が必要とされている。
上記の液晶ディスプレイの薄膜トランジスタの製造方法には単一のマスクでマルチ・エッチング用のマスクを光学修正で製造するために、このマスクが製造困難であり、更にこの製造コストが高いという問題があった。
従来技術にあっては、マルチ・エッチング用のマスクが製造困難であった。従って、本発明の目的の一つは、画素電極の材料をソース電極/ドレイン電極の材料として使用することにより、画素電極の形成プロセスおよびソース電極/ドレイン電極の形成プロセスを結合することにある。本発明の別の目的は、半導体層とソース電極/ドレイン電極との間に金属シリサイド層を使用し、抵抗値を減少させることにある。本発明の更に別の目的は、金属シリサイド層を使用し、光を遮断することにある。
本発明は、液晶パネル用薄膜トランジスタの製造方法に関し、具体的には薄膜トランジスタのソース電極とドレイン電極の形成方法を提供する。
本製造方法においては、まず、基板上にゲート電極を形成し、ゲート電極と基板とを覆う絶縁層を形成し、絶縁層の上であってゲート電極の上部の位置に島状半導体層を形成する。そして、金属シリサイド層を島状半導体の上に形成する。次いで、透明導電層を金属シリサイド層および絶縁層を覆うように堆積させる。パターン転写を行って、透明導電層と金属シリサイド層とをエッチングし、前記島状半導体層の上にソース電極とドレイン電極とを形成し、絶縁層の上に画素電極を形成する。
別の実施の形態によれば、本発明は他の薄膜トランジスタのソース電極とドレイン電極の形成方法を提供する。
本製造方法においては、まず、基板の上にゲート電極を形成する。そして、絶縁層をゲート電極および基板を覆うように形成する。次いで、半導体層が絶縁層の上であってゲート電極の上部の位置に形成される。クロムシリサイド(chromium silicide)層が、半導体層の上に形成される。透明導電層が、クロムシリサイド層および絶縁層を覆うように形成される。フォトレジスト層が、透明導電層の上にフォトリソグラフィーで形成される。フォトレジスト層をマスクとして、透明導電層をエッチングし、絶縁層の上に画素電極領域を形成する。フォトレジスト層をマスクとして、クロムシリサイド層をエッチングし、半導体層の上にソース電極領域およびドレイン電極領域を形成する。
本発明に係る解決手段を更に具体的に説明すると、次の通りになる。
[第1の実施態様]
基板上にゲート電極を形成し、前記ゲート電極と前記基板とを覆う絶縁層を形成し、前記絶縁層の上であって前記ゲート電極の上部の位置に島状半導体層を形成する工程と、
前記島状半導体層の上に金属シリサイド層を形成する工程と、
前記金属シリサイド層および前記絶縁層を覆うように、透明導電層を堆積させる工程と、
パターン転写を行なって、前記透明導電層と前記金属シリサイド層とをエッチングし、前記島状半導体層の上にソース電極とドレイン電極とを形成し、前記絶縁層の上に画素電極を形成する工程と、
を含むことを特徴する液晶パネル用薄膜トランジスタの製造方法。
[第2の実施態様]
前記島状半導体は、アモルファスシリコン層とn型ドープアモルファスシリコン層とからなることを特徴する第1の実施態様に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
[第3の実施態様]
パターン転写を行なって、前記透明導電層と前記金属シリサイド層とをエッチングする工程において、前記n型ドープアモルファスシリコン層の一部を取り除き、前記ソース電極と前記ドレイン電極の間にチャネル領域を形成することを特徴する第2の実施態様に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
[第4の実施態様]
基板上にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極と前記基板とを覆うように絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層の上であって前記ゲート電極の上部の位置に半導体層を形成する工程と、
前記半導体層の上にクロムシリサイド(chromium silicide)層を形成する工程と、
前記クロムシリサイド層および前記絶縁層を覆うように、透明導電層を形成する工程と、
前記透明導電層の上に、フォトレジスト層をフォトリソグラフィーにより形成する工程と、
前記フォトレジスト層をマスクとして、前記透明導電層をエッチングし、前記絶縁層の上に画素電極領域を形成する工程と、
前記フォトレジスト層をマスクとして、前記クロムシリサイド層をエッチングし、前記半導体層の上にソース電極領域およびドレイン電極領域を形成する工程と、
を含むことを特徴する液晶パネル(液晶ディスプレイ)用薄膜トランジスタの製造方法。
[第5の実施態様]
パターン転写を行なって、前記透明導電層と前記金属シリサイド層とをエッチングする工程において、前記半導体層上のn型ドープアモルファスシリコン層の一部を取り除き、前記ソース電極領域と前記ドレイン電極領域との間にチャネル領域を形成することを特徴する第4の実施態様に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
本発明によれば、画素電極の形成プロセスとソース電極およびドレイン電極の形成プロセスとを結合することにより、マスクの製造コストおよびフォトリソグラフィーの回数が減少でき、その歩留まりを向上することができる。また、本発明には、半導体層とソース電極/ドレイン電極との間に金属シリサイド層があって、この間の抵抗値を減少することができ、更に光の遮断が可能となる。
以下、本発明の幾つかの実施の形態を詳細に説明する。しかしながら、本発明は、以下に詳細に記載する形態に加えて他の形態を含む幅広い範囲内において実施可能であり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ規定され、それ以外のものに限定されるものではない。
本発明の好適な一つの実施態様は、基板上にゲート電極を形成し、前記ゲート電極と前記基板とを覆う絶縁層を形成し、前記絶縁層の上であって前記ゲート電極の上部の位置に島状半導体層を形成する工程を含む液晶パネル(液晶ディスプレイ)用薄膜トランジスタの製造方法である。上述の島状半導体は、アモルファスシリコン層およびn型ドープアモルファスシリコン層からなる。そして、金属シリサイド層が上述の島状半導体の上に形成される。上述の金属シリサイド層は、好ましくは、クロムシリサイドであり、そして、セルフアライメント(self−alignment)技術で形成される。上述の金属シリサイド層および絶縁層を覆うように、透明導電層が堆積される。透明導電層は、好ましくは、インジウム・スズ酸化物(ITO)である。その次に、パターン転写によって、上述の透明導電層と金属シリサイド層をエッチングし、上述の透明導電層の上にソース電極とドレイン電極および上述の絶縁層の上に画素電極を形成する。透明導電層をパターン転写によってエッチングする時、上述のn型ドープアモルファスシリコン層の一部が取り除かれて、上述のソース電極とドレイン電極との間にチャネル領域が形成される。それから、上述のソース電極、ドレイン電極および画素電極を覆うように、パッシベーション層が形成される。以下、図1から図6を参照して、上述の工程について説明する。
図1に示されるように、ゲート電極12が基板10の上に形成される。液晶ディスプレイにおいてバックライトが光源として使用される場合には、基板10は透明な材料であることが好ましく、例えばガラスまたはプラスチックである。前方光を光源として使用する場合には、基板10は必ずしも透明な材料である必要はない。ゲート電極12は金属あるいは任意の導電材料であり、例えば、アルミ、アルミ合金、モリブデン(Mo)合金、MoW合金、モリブデン・タングステン合金、クロム(Cr)あるいはタンタル(Ta)が挙げられる。この形成方法では、まず導電層がスパッタリングにより基板10上に堆積された後、フォトリソグラフィーおよびエッチングによりゲートパターンが既定の位置に形成される。基板10の上にゲートパターンを形成するとき、ゲートライン(図示せず)も基板の上に同時に形成される。
図2に示されるように、絶縁層14はゲート電極12を覆うように基板10の上に形成される。絶縁層14はゲート絶縁層と呼ばれ、主な材料は窒化ケイ素(silicon nitride)である。上述の絶縁層14は、ゲート電極12および基板10を覆うように、ゲート電極12および基板10の上に形成される。絶縁層14は、薄膜トランジスタのゲート誘電層(gate dielectric layer)として働き、他の部分と絶縁隔離する。絶縁層14は一般的な化学気相成長(CVD)法で形成される。
図3に示されるように、島状半導体層16、18が、上述の絶縁層14の上であって、ゲート電極12の上部である位置に形成される。半導体層16は主に薄膜トランジスタのチャネル領域として働く。TFT液晶ディスプレイにおいては、チャネル領域がゲート電極12の上にあり、バック・チャネル領域(back channel region)とも呼ばれる。島状半導体層16、18は、主な構造として下部のアモルファスシリコン層および上部のn型ドープアモルファスシリコン層の二層構造を有する。下部のアモルファスシリコン層16は主にトランジスタのチャネル領域として働き、上部のn型ドープアモルファスシリコン層18は主に金属のソース/ドレインと半導体との間の抵抗値を削減するようにオーミックコンタクト(Ohmic Contact)として働く。
図4に示されるように、金属シリサイド層(silicide layer)20と透明導電層22とは半導体層18および絶縁層14の上に形成される。この実施態様では、金属シリサイド層20がクロムシリサイド(chromium silicide)層であり、セルフアライメント(self−alignment)技術で形成される。金属シリサイドのセルフアライメント技術は、まず、シリコン層の上に、金属層(通常はクロムあるいはコバルト(Co))を堆積して、金属シリサイド層をアニールプロセス(anneal process)で形成する。余分な金属層あるいは未反応の金属層はフォトリソグラフィー・プロセスなしに取り除くことが可能である。
透明導電層22は、好ましくはインジウム・スズ酸化物(ITO)であり、画素電極として、またソース電極領域/ドレイン電極領域として働く。画素電極はソース電極領域/ドレイン電極領域に近く、ドレイン電極と電気的に接続される。インジウム・スズ酸化物層は、インジウム・スズ酸化物と酸化錫(SnO)とをターゲットとしてスパッタリングするか、あるいは、酸化インジウム(In23)を堆積してスズ(Sn)をドープすることにより形成することができる。
図5に示されるように、フォトリソグラフィーおよびエッチングのプロセスによって、透明導電層22、金属シリサイド層20およびn型ドープアモルファスシリコン層18の一部が除去される。これにより、絶縁層14の上に画素電極が形成され、半導体層18の上であってゲート電極12の上部の位置にソース電極領域/ドレイン電極領域が形成され、さらにソース電極領域とドレイン電極領域との間にチャネル領域が形成される。まず、フォトレジスト層(図示せず)を使用して、透明導電層22をエッチングし、画素電極を形成する。それから、金属シリサイド層20とn型ドープアモルファスシリコン層18とをエッチングし、ソース電極領域/ドレイン電極領域を形成する。同じエッチング剤でエッチングでき、エッチング工程を結合することができるために、インジウム・スズ酸化物と金属シリサイドとを同時にエッチングすることができる。その故に、ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を備えるトランジスタと画素電極とが同時に形成される。
図6に示されるように、トランジスタおよび画素電極を覆うように、パッシベーション層24が透明導電層22の上に形成される。パッシベーション層24は、窒化ケイ素(SiN)であってもよく、化学気相成長(CVD)法で形成され得る。その後、他のフォトリソグラフィー・プロセスを行って、液晶ディスプレイ周辺に端子用の接続ホールが形成される。
本発明の別の実施形態は、以下の液晶パネル(液晶ディスプレイ)用薄膜トランジスタの形成方法である。まず、基板の上にゲート電極を形成して、ゲート電極および基板を覆うように絶縁層を形成する。そして、上述の絶縁層を覆うように、上述の絶縁層の上に、アモルファスシリコン層およびn型ドープアモルファスシリコン層を含む半導体層が形成される。パターン転写を行って、データ・ライン、半導体領域、ソース電極領域およびドレイン電極領域を含むパターンを形成するように、上述の半導体層がエッチングされる。金属シリサイド層は金属シリサイド層プロセスで上述の半導体層の上に形成される。好適な一つの実施形態としては、金属シリサイド層はクロムシリサイド層である。透明導電層は、上述のクロムシリサイド層と絶縁層との上を覆うように形成される。好適な一実施の形態としては、上述の透明導電層はインジウム・スズ酸化物である。フォトレジスト層が、フォトリソグラフィーで上述の透明導電層の上に形成される。それから、上述のフォトレジスト層をマスクとして、上述の透明導電層がエッチングされ、上述の絶縁層の上に画素電極領域を形成する。上述のフォトレジスト層をマスクとして、上述のクロムシリサイド層がエッチングされ、上述の前記島状半導体の上にソース電極領域およびドレイン電極領域が形成される。パターン転写を行って、上述の透明導電層と上述の金属シリサイド層をエッチングする工程において、上述のn型ドープアモルファスシリコン層の一部が取り除かれ、上述のソース電極とドレイン電極との間にチャネル領域が形成される。それから、上述のソース電極、ドレイン電極および画素電極を覆うように、パッシベーション層が形成される。以下、図7から図10を参照して、上述の工程について説明する。
図7Aに示されるように、ゲート電極102が基板100上に形成され、絶縁層104が、ゲート電極102および基板100を覆うように、ゲート電極102および基板100の上に形成される。ゲート電極102は、金属あるいは任意の導電材料であり、例えば、アルミ、アルミ合金、モリブデン(Mo)、MoW合金、モリブデン・タングステン合金、クロム(Cr)、あるいはタンタル(Ta)が挙げられる。この形成方法では、まず、導電層がスパッタリングにより堆積された後、フォトリソグラフィーおよびエッチングによりゲートパターンが既定の位置に形成される。図7Bに示すように、基板100の上にゲートパターンを形成するとき、ゲートライン(図示せず)も基板の上に同時に形成される。図7Aは、図7B中の点線で切断した断面図である。
絶縁層104はゲート絶縁層とも呼ばれ、主な材料は窒化ケイ素(silicon nitride)である。上述の絶縁層104は、ゲート電極102および基板100を覆うように、ゲート電極102および基板100の上に形成される。絶縁層104は、薄膜トランジスタのゲート誘電層(gate dielectric layer)として働き、他の部分と絶縁隔離する。絶縁層104は一般的な化学気相成長(CVD)法で形成される。
図8Aに示されるように、アモルファスシリコン層106が上述の絶縁層104の上であって、ゲート電極102の上部である位置に形成される。アモルファスシリコン層106は、島状半導体層、ソース領域/ドレイン領域およびデータ・ラインを含む。図8Aは、図8B中の点線で切断した断面図である。アモルファスシリコン層106は主に薄膜トランジスタのチャネル領域として働く。TFT液晶ディスプレイにおいては、チャネル領域がゲート電極102の上にあり、バック・チャネル領域とも呼ばれる。
図9に示されるように、金属シリサイド層(silicide layer)108はアモルファスシリコン層106上に形成される。この実施態様では、金属シリサイド層108がクロムシリサイド(chromium silicide)層であり、セルフアライメント技術で形成される。金属シリサイドのセルフアライメント技術は、まず、シリコン層の上に、金属層(通常はクロムあるいはコバルト(Co))を堆積して、金属シリサイド層をアニールプロセスで形成する。余分な金属層あるいは未反応の金属層はフォトリソグラフィー・プロセスなしに取り除くことが可能である。金属シリサイド層108はアモルファスシリコン層106と後述の金属のソース電極/ドレイン電極とのオーミックコンタクト(Ohmic Contact)を提供する。本実施態様においては、金属シリサイド層108は不透明であるため、ソース電極領域/ドレイン電極領域のために光を遮断する効果をもたらす。
図10に示されるように、透明導電層110は上述の金属シリサイド層108および絶縁層104を覆うように、金属シリサイド層108および絶縁層104の上に形成される。上述の透明導電層110は、好ましくは、インジウム・スズ酸化物(ITO)であり、画素電極およびソース電極領域/ドレイン電極領域として働く。画素電極はソース電極領域/ドレイン電極領域に近く、ドレイン電極と電気的に接続される。インジウム・スズ酸化物層は、インジウム・スズ酸化物と酸化錫(SnO)とをターゲットとして、スパッタリングするか、あるいは、酸化インジウム(In23)を堆積してスズ(Sn)をドープすることにより形成することができる。
図11Aおよび図11Bに示されるように、フォトリソグラフィーおよびエッチングのプロセスによって、透明導電層110と金属シリサイド層108の一部が除去される。これにより、絶縁層104の上に画素電極が形成され、金属シリサイド層108の上であってゲート電極102の上部の位置にソース電極領域/ドレイン電極領域が形成され、透明導電層110をパターン転写によってエッチングする時上述の透明導電層110の一部が取り除かれ、上述のソース電極領域とドレイン電極領域との間にチャネル領域が形成される。まず、フォトレジスト層(図示せず)を使用して、透明導電層110をエッチングし、画素電極を形成する。それから、金属シリサイド層108がエッチングされ、ソース電極/ドレイン電極を形成する。同じエッチング剤でエッチングでき、エッチング工程を結合することができるために、インジウム・スズ酸化物とクロムシリサイドとを同時にエッチングすることができる。その故に、ソース電極、ドレイン電極およびゲート電極を備えるトランジスタと画素電極とが同時に形成される。
本発明の第2の実施の形態には、金属シリサイド層がアモルファスシリコン層と金属との良いオーミックコンタクト(Ohmic Contact)を提供できる。
上述の二つの実施の形態には、金属シリサイド層の厚さが10オングストロームから200オングストロームまでである。厚さが約140オングストロームから170オングストロームまでおよびアニール温度が約200℃から250℃間での範囲に、金属シリサイド層のシート抵抗がより低く、導電率が高くなるから、金属シリサイド層が好ましい能率を有する。このシート抵抗は約1.04E+01Ω/□から2.18E+01Ω/□までで、導電率は約1.5E+03 (1/Ω)・cm-1から 3E+03(1/Ω)・cm-1までである。
本発明はトランジスタ・アレイの形成方法を提供する。本発明には、ソース電極/ドレイン電極および画素電極が同時に形成できる。半導体層とソース電極/ドレイン電極との間にの金属シリサイド層は抵抗値が減少でき、更に、光が遮断できる。
以上、特定の実施の形態について説明したが、本願請求項によって規定される範囲から逸脱することなく、本願発明に従って当業者が様々な改変・変更を加えることができる。
本発明におけるゲート電極が基板の上に形成された状態を示す概略図である。 本発明における絶縁層がゲート電極および基板の上に形成された状態を示す概略図である。 本発明における島状半導体が絶縁層の上にであって、ゲート電極のちょうど上にあたる位置に形成された状態を示す概略図である。 本発明における金属シリサイド層と透明導電層とが島状半導体の上に形成された状態を示す概略図である。 本発明における画素電極およびソース電極領域/ドレイン電極領域が、フォトリソグラフィーおよびエッチングのプロセスによって、形成された状態を示す概略図である。 本発明におけるパッシベーション層により薄膜トランジスタが覆われた状態を示す概略図である。 本発明におけるゲート電極および絶縁層が基板の上に形成された状態を示す概略図である。 本発明におけるゲート電極および絶縁層が基板の上に形成された状態を示す概略図である。 本発明におけるアモルファスシリコン層がゲート電極および基板の上に形成された状態を示す概略図である。 本発明におけるアモルファスシリコン層がゲート電極および基板の上に形成された状態を示す概略図である。 本発明における金属シリサイド層がセルフアライメント技術でアモルファスシリコン層の上に形成された状態を示す概略図である。 本発明における透明導電層は金属シリサイド層および絶縁層を覆うように、金属シリサイド層および絶縁層の上に形成された状態を示す概略図である。 本発明における画素電極およびソース電極領域/ドレイン電極領域が、フォトリソグラフィーおよびエッチングのプロセスによって、形成された状態を示す概略図である。 本発明における画素電極およびソース電極領域/ドレイン電極領域が、フォトリソグラフィーおよびエッチングのプロセスによって、形成された状態を示す概略図である。
符号の説明
10 基板
12 ゲート電極
14 絶縁層
16 アモルファスシリコン層
18 n型ドープアモルファスシリコン層
20 金属シリサイド層
22 透明導電層
24 パッシベーション層
100 基板
102 ゲート電極
104 絶縁層
106 アモルファスシリコン層
108 金属シリサイド層
110 透明導電層

Claims (5)

  1. 基板上にゲート電極を形成し、前記ゲート電極と前記基板とを覆う絶縁層を形成し、前記絶縁層の上であって前記ゲート電極の上部の位置に島状半導体層を形成する工程と、
    前記島状半導体層の上に金属シリサイド層を形成する工程と、
    前記金属シリサイド層および前記絶縁層を覆うように、透明導電層を堆積させる工程と、
    パターン転写を行なって、前記透明導電層と前記金属シリサイド層とをエッチングし、前記島状半導体層の上にソース電極とドレイン電極とを形成し、前記絶縁層の上に画素電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴する液晶パネル用薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記島状半導体は、アモルファスシリコン層とn型ドープアモルファスシリコン層とからなることを特徴する請求項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  3. パターン転写を行なって、前記透明導電層と前記金属シリサイド層とをエッチングする工程において、前記n型ドープアモルファスシリコン層の一部を取り除き、前記ソース電極と前記ドレイン電極の間にチャネル領域を形成することを特徴する請求項2記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 基板上にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極と前記基板とを覆うように絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層の上であって前記ゲート電極の上部の位置に半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層の上にクロムシリサイド層を形成する工程と、
    前記クロムシリサイド層および前記絶縁層を覆うように、透明導電層を形成する工程と、
    前記透明導電層の上に、フォトレジスト層をフォトリソグラフィーにより形成する工程と、
    前記フォトレジスト層をマスクとして、前記透明導電層をエッチングし、前記絶縁層の上に画素電極領域を形成する工程と、
    前記フォトレジスト層をマスクとして、前記クロムシリサイド層をエッチングし、前記半導体層の上にソース電極領域およびドレイン電極領域を形成する工程と、
    を含むことを特徴する液晶パネル用薄膜トランジスタの製造方法。
  5. パターン転写を行なって、前記透明導電層と前記金属シリサイド層とをエッチングする工程において、前記半導体層上のn型ドープアモルファスシリコン層の一部を取り除き、前記ソース電極領域と前記ドレイン電極領域との間にチャネル領域を形成することを特徴する請求項4記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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