JPH06501476A - 水溶性カンプトテシン類似体、方法および手段 - Google Patents

水溶性カンプトテシン類似体、方法および手段

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 水溶性カンプトテシン類似体、方法および手段発明の分野 本発明は、水溶性カンブトテノン類似体の調製方法(その中間体の調製方法を含 む)に関する。また、本発明は、この方法によって調製される化合物に関する。
提供される水溶性カンプトテシン類似体は、このような類似体に感受性を有する 腫瘍細胞の増殖を阻害するのに使用しつる。
発明の背景 DNA鎖の分離は、DNA複製や複写などの細胞過程にとって基本的なものであ る。真核生物のDNAは、染色体タンパクによって、クロマチン中に組織化され ているので、その両端は束縛され、トポロジーを変化させる酵素の助は力(なけ れば、鎖を解くことはできない。トポイソメラーゼは真核細胞のDNA トポロ ジーを変化させ得る酵素である。それらは、このような機能を有すること力)ら 、真核細胞の増殖に重要である。トポイソメラーゼエは分子量約100.000 の単量体酵素である。この酵素は、DNAに結合し、一過性の一本鎖切断をもた らし、二重らせんを解いた(または、これを起こさせた)後、切断部分を再び封 止し、DNAMから離脱する。それゆえ、トポイソメラーゼIの作用を阻害する 薬剤1ま、真核細胞の増殖を妨害することによって、抗腫瘍剤として機能しつる 。
カンプトテシンは、中国産のカンブトテカ・アキュミナタ(Camptothe ca accumiriata)の樹木や、マツピア・ホエチダ(Ma匹ia  foetida)としても知られて(Aるインド産の植物であるノタポデイテス ・ホエチダ(Nothapodytes foetida) rこよって産生さ れる水溶性の細胞毒性アルカロイドである。カンプトテシンおよびその少数の近 縁同属種はトポイソメラーゼIを阻害することが知られてし\る化合物である。
カンプトテシンおよびそのトポイソメラーゼエ阻害性の近縁同属種:ま、臨床上 の効力力炊けており、許容できない毒性によって用量が制限され、予期できない 毒性を有し、水への溶解度が乏しく、および/または保存安定性が満足できない ので、細胞溶解剤としての臨床薬剤開発に適することは示されていない。
それゆえ、このような化合物の望ましくない特徴を回避する抗腫瘍剤が必要とさ れている。
ミャサカ(Miyasaka)らの米国特許第4.604.463号(1986 年8月5日付で発行)には、その六環の9位、10位および11位のいずれかに アミノカルボニルオキシ基またはクロロカルボニルオキシ基を有するカンプトテ シン誘導体が開示され、このような化合物は抗腫瘍活性を有するが、毒性は低レ ベルであると述べられている。米国特許第4.604.463号のカンプトテシ ン誘導体は、その9位、10位および11位のいずれかにヒドロキシル基を有し 、所望により7位が置換されているカンプトテシン誘導体を、ホスゲンで処理し 、所望により、得られたクロロカルボニルオキシ誘導体をアミンと反応させるこ とによって調製されるか、あるいは、その9位、10位および11位のいずれか にヒドロキシル基を有し、所望により7位が置換されているカンプトテシン誘導 体を、カルバミン酸の反応性機能誘導体と直接反応させることによって調製され ることが開示されている。
ミャサカ(Miyasaka)らの米国特許第4.473.692号(1984 年9月25日付で発行)、ミャサカ(Miyasaka)らの米国特許第4.5 45.880号(1985年10月8日付で発行)、および欧州特許公開第00 74256号には、カンプトテシン誘導体が開示され、抗腫瘍活性を有するが、 毒性は低レベルであることが示されている。これら文献の化合物は、5位、7位 および10位にいくつかの置換基を有することが示されている。これら文献には 、このような化合物を調製する方法(その中間体を調製する方法を含む)が開示 されている。このような方法のあるものは、大気圧下、貴金属触媒の存在下、酢 酸、ジオキサン−酢酸またはジオキサン−塩酸などの溶媒中におけるカンプトテ シンの接触水素化によって、1.2.6.7−チトラヒドロカンブトテンンを調 製することを含む。得られたテトラヒドロ生成物は、酸化剤によるテトラヒドロ 誘導体の脱水素化を含む頌雑な多段階の経路で、10−ニトロカンプトテシンに 変換される。この酸化剤は、カンプトテシン誘導体にヒドロキシル基を導入する ものではない。ニトロ基は、そこに記載された化学的性質を用いて、様々な関連 化合物に変換しつる。これら文献に開示された別の方法は、カンプトテシン−1 −オキシドの光分解による二段階の手順での10−ヒドロキシカンプトテシンの 調製に関する。
10−ヒドロキシカンプトテシンは、薬理学的活性を有すると報告されている。
未審査の特開昭59−5188号(1984年)には、1.2.6.7−チトラ ヒドロカンブトテシンから10−ヒドロキシカンプトテシンを調製する方法が開 示されている。
この公開公報には、後者の化合物が、白金触媒の存在下、常圧常温にて、酢酸ま たはジオキサン/酢酸中でカンプトテシンを水素化することによって得られると 開示されている。10−ヒドロキシカンプトテシンは、1.2,6.7−チトラ ヒドロカンブトテシンを、四酢酸鉛、CAN (硝酸セリウム(IV)アンモニ ウム)、フレミー塩にトロソニスルホン酸カリウム、(KS03)2NO)、ク ロム酸またはその無水物、ニクロム酸塩、過マンガン酸カリウムおよび塩化第二 鉄からなる群から選択される酸化剤で処理することによって得られると開示され ている。
欧州特許公開第OC88642号(1983年9月14日付で公開)には、カン プトテシン−7−カルボキシアミドおよびその誘導体が開示されている。これら の化合物は、まずカンプトテシン−7−カルポン酸をカルボキシル基活性化剤で 処理し、次いでアンモニアまたは対応のアミンで処理することによって調製され ると教示されている。この欧州の文献には、このような化合物が、薬剤または他 の新規なカンプトテシン誘導体の製造中間体として有用であると述べられている 。
ワニ(wani)ら[ジャーナル・オブーメディンナル・ケミストリー(J、  Med。
Chem、 )、 29巻、 235111−2363頁(1986年)]には 、]9−ニトロー20S)−カンプトテシン、9−アミノ−20(S)−カンプ トテシン、9−ニトロ−10−メトキシ−20(S)−カンプトテシン、9−ア ミノ−10−メトキシ−20(S)−カンプトテシン、9−ニトロ−10−ヒド ロキシ−20(S)−カンプトテシンおよび9−アセトアミド−10−ヒドロキ シ−20(S)−カンプトテシンを含む数種類のカンプトテシン誘導体の抗腫瘍 活性に関する評価が開示されている。
ワニ(Tani)ら[ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J、  Med。
−チルが存在する類似体を含むカンプトテシンの様々な類似体の合成が開示され アミン、ホルミル、アミノメチル、およびヒドロキシメチルを含む11位置換の 様々なカンプトテシン類似体の合成が開示されている。また、ワニ(Wani) らは、様々な化合物の調製を教示している。11−アミノメチル類似体は、DM F中における11−ホルミルカンプトテシンおよび2−アミノイソ酪酸の溶液を 還流した後、濃縮し、HCI水溶液を添加する方法によって調製されると開示さ れている。
しかしながら、11−アミノメチル類似体およびその塩酸塩は、不活性であると 報告された。
前記の試みにもかかわらず、効果的な抗腫瘍剤およびその効率的な調製方法が依 然として必要とされている。
発明の概要 本発明は、水溶性カンプトテシン類似体の新規な調製方法(その中間体の調製方 法を含む)を提供する。ここに開示された方法は、単独または組み合わせて、総 合的な方法スキームとして、このような化合物を得るのに充分な手段を提供する 。
また、本発明は、前記の方法によって調製される化合物およびこれら化合物を使 用する方法を提供する。本発明の化合物は、細胞溶解剤として臨床薬剤の開発に 興味深いトポイソメラーゼエ阻害剤に対する必要性を満足する。
特に、本発明は、以下の式(X): [式中、Rは水素またはC1−6アルコキシ:R1は−0−R2;−3−R1, または−N−(R’XR’);R2、R3、R4およびR5は同一または異なり 、水素:C1,□6アルキル;Cトロヒドロキンアルキル;cllジアルキルア ミノ−C2−6アルキル:Cl−6アルキルアミノーC2−6アルキル;C2− 6アミノアルキル;あるいは、非置換または置換の3〜7員炭素環、あるいは、 R1が−N−(R’XR’)の場合、R4およびR5基は、それらが結合する窒 素原子と一緒になって、さらにペテロ原子を含んでいてもよい置換または非置換 のへテロ環を形成していてもよい:およびR6は水素、非置換または置換の01 −6脂肪族基、あるいは、それが結合する酸素原子と共に、薬学的に許容される エステル基を形成する置換基である]で示される水溶性カンプトテシン類似体ま たはその薬学的に許容される塩を調製する総合的な方法を提供する。
式(1)の化合物は、特に抗腫瘍剤として有用である。また、本発明は、式(1 )の化合物を使用する方法に関する。
発明の詳細な説明 式(I)の化合物を調製する総合的な方法は、以下のスキーム■に示されている 。
式(I a)の化合物は式(1)[式中、R1は−N−(R’XR5)であり、 R4およびR5はいずれもヒドロキシエチルではないコの化合物である。式(1 )[式中、R4およびR5はヒドロキシエチル]の化合物は、例えば、スキーム エの工程(2)で調製された化合物を、酢酸中で、バラホルムアルデヒドおよび エタノールアミンとマンニッヒ反応させることによって調製すればよい。
スキームIは、R6が水素である化合物の調製を示す。式(I)[式中、R6は 水素以外である]の化合物は、例えば、工程(3)で9位の置換基を付加した後 に、適当なエーテル基またはエステル基を形成することによって得ればよい。こ のようなエーテル基またはエステル基を形成する方法は、当業者に公知の方法か ら選択すればよい。
スキームI 明細書および請求の範囲を通じて、以下のように、環を文字で表し、位置を番号 で表す。
スキームエから明らかなように、総合的な方法の第1工程は、カンプトテシンま たはその11−アルコキシ類似体の1.2.6.7−テトラヒドロカンプトテシ ン(以下、テトラヒドロカンプトテシンという)またはその11−アルコキシ類 似体への変換を含む。エトアルコキンカンプトテシン出発物質は、カンプトテシ ン類似体の合成に対する公知の方法、例えば、ワニ(胃ani)ら、ジャーナル ・オブ・メゾインナル・ケミストリー(J、 Med、 Cheffl、 )、  29巻、 2358−2363頁(1986年)に記載の方法によって製造す ればよい。本発明では、11−メトキシカンプトテシンを11−アルコキンカン プトテシンとして使用することが好ましい。
この工程のカンプトテシン出発物質は、前記のように、天然産のアルカロイドと して入手可能である。また、カンプトテシンを全合成する方法が報告されている 。例えば、総説として、ハソチンソン(Hutchinson)、テトラヘトコ ン(Tetrahedron)、 37巻、1047頁(1981年)と、サフ 不ス(Suffness)およびコーゲル(Corclall)、 rジ・アル カロイズ、ケミストリー・アンド・ファーマコロジー(The Alkaloi ds、Chemistry and PharmacoLogの」7 ブClン ンー、エイ(Brossi、 A、 )編、 2T巻。
アカデミツク・プレス、オーランドブ091.フ3頁(1985年)を参照され たい。
20位の炭素がラセミ状態にあるカンプトテシンを製造する1つの経路が、ワニ (Wani)ら、ジャーナル・オブ・メゾインナル・ケミストリー(J、 Me d、Chem、 )、 23巻、554頁(1,980年)に記載されている。
ワニ(lani)らによって得られたラセミ化カンブトテノンは、クロマトグラ フィーを行った後、特定の媒体から結晶化することによって精製されている。し かしながら、ワニ(fani)らによって結晶化に用いられた媒体は、クロマト グラフィーがこの精製方法の必要部分であるように、関連のアルカロイド不純物 からカンプトテシンを精製するための貧溶媒である。
本発明の方法では、天然産または合成のカンプトテシンのいずれを出発物質とし て用いてもよい。
20位に関しては、出発物質のS異性体が好ましい。
カンプトテシンまたは11−アルコキンカンプトテシン出発物質の精製カンプト テシンまたはその11−C+−sアルコキシ類似体を以下の方法によって精製す る場合には、これらの化合物を、本発明の水溶性カンプトテシン類似体を調製す る総合的な方法における出発物質として用いると、特に良好な結果が得られる。
特に、カンプトテシンまたは11−C+−6アルコキシカンブトテシンを精製す る方法は、カンプトテシンまたは11−C+−aアルコキシカンプトテシンおよ びその不純物を含有する混合物を、カンプトテシンまたは11−C+−aアルコ キンカンプトテシンの各々の1.2.6.7−テトラヒドロ類似体への水素化を 遅延させ得る不純物だけでな(、該カンプトテシンおよび11−C+−aアルコ キシカンプトテシン以外のアルカロイドを該混合物から分離し得る溶媒と接触さ せ、該カンプトテシンまたは11−C+−aアルコキシカンプトテシンの少なく とも一部、または該不純物、あるいは両方を溶解する第1工程と、それから該カ ンプトテシンまたは11−C+−6アルコキシカンブトテンンを分離する第2工 程とからなる。この精製方法の第2工程で分離されたカンプトテシンまたは11 −C,−6アルコキシカンプトテノンは、好ましくは、カンプトテシンまたは1 1−C+−sアルコキシカンプトテシンの各々の1.2.6.7−テトラヒドロ 類似体への水素化を遅延させ得る不純物を実質的に含まない。この精製方法は、 所望により、カンプトテシンまたは11−アルコキシ類似体の純度をさらに向上 させるために、同一または異なる溶媒を用いて繰り返してもよい。
前記の精製処理は、特に、本発明の総合的な方法の後の工程で排除するのが困難 な不純物を除去するのに有用である。例えば、9〜12%の不純物(HPLC。
PAR(ピーク面積比))と共に、85〜87%W/Wのカンプトテシンを含有 する未精製のカンプトテシンは、本発明の方法によって、96%以上のカンプト テシン(HPLC,PAR)を含むように精製してもよい。精製されたカンプト テシンまたは11−アルコキシカンプトテシンは、水素化を遅延させる不純物を 含む未精製の化合物に比べて、高い信頼性で各々のテトラヒドロ生成物に水素化 しつる。このことは、特に、水素化工程を大規模で実施する場合には、事実であ る。
さらに、この方法では、比較的少量の溶媒を用いて、不純物を効率的に除去する ことが可能である。
第1工程で使用される溶媒の好ましい量は、カンプトテシンまたは11−アルコ キシカンプトテシン1容量あたり、約10〜35容量の溶媒である。本発明の精 製処理で用いつる溶媒例としては、N、N−ジメチルホルムアミド、N−メチル ピロリドン、酢酸、トリフルオロ酢酸、ジメチルスルホキシド、酢酸とジメチル スルホキシドの混合物、エタノールとジメチルスルホキシドの混合物、および酢 酸と塩酸の混合物が挙げられる。
本発明の精製方法は、天然産または合成のカンプトテシンのいずれを精製するた めに用いてもよい。前記の溶媒例のような溶媒が好ましく用いられる。ノタポデ ィテス・ホエチダ(Nothapodytes foetida)植物から得ら れたカンプトテシンは、好ましくは、酢酸またはN、N−ジメチルホルムアミド のいずれかから精製するか、あるいは単一の精製処理によって、あるいは特に、 酢酸、特に熱い酢酸を用いた第1の精製処理の後、好ましくはN、N−ジメチル ホルムアミド、特に熱いN、N−ジメチルホルムアミドを用いた第2の精製処理 によって、精製される。第2の精製処理によって、後の水素化工程での収率がさ らに上昇する。ノタボデイテス・ホエチダ(Nothapodytes fc≧ l臼)から得たカンプトテシンを用いる場合には、精製の間に、好ましくは酢酸 を用いた精製の間に、不純物を吸収する脱色炭などの物質を添加することが有用 である。カンブトテカ・アキュミナタ((■チルホルムアミド、特に熱いN、N −ジメチルホルムアミドを用いて精製される。
第2の精製処理、好ましくは熱いN、N−ジメチルホルムアミドからの精製処理 を用いれば、得られたカンプトテシンの純度を向上させつる。
溶解に用いる温度は、好ましくは60℃から溶媒の還流温度であり、最も好まし くは約100℃である。溶解後に冷却すると、精製度が向上しつる。例えば、カ ンプトテシンまたは11−アルコキシカンプトテシンは、本発明の方法の第2工 程で、濾過などの手法によって分離してもよい。
テトラヒドロカンプトテシンまたはその11〜アルコキシ類似体への水素化カン プトテシンのテトラヒドロカンプトテシンへの水素化は、例えば、特開昭59− 5188号に記載されている。この文献には、前記のように、白金触媒の存在下 、常圧常温にて、酢酸またはジオキサン/酢酸中で水素化反応を実施することが 開示されている。しかしながら、このような方法は、水素化された生成物が反応 性であるという事実から、充分に満足できるものではない。それゆえ、水素化は 、所望のテトラヒドロカンプトテシン生成物の調製を越えて継続し、過剰還元生 成物を形成する。さらに、大気圧以上の水素圧の使用は、前記の公開公報には開 示されていないが、より迅速に反応物を得たり、および/またはカンプトテシン 出発物質の変換率を向上させるという観点からは望ましい反面、このような圧力 は、過剰還元生成物の形成がさらに増加するので、この公開公報のような方法で は、必ずしも効果的に用いられないことが見い出されている。
本発明は、カンプトテシンまたはその11−アルコキシ類似体をテトラヒドロカ ンプトテシンまたはその11−アルコキシ類似体へ変換する方法を提供する。
この方法は、カンプトテシンまたは11−C+−aアルコキシカンプトテシンを 、水素化触媒毒から選択される水素化触媒調節剤の存在下で、水素および水素化 触媒と接触させる工程からなる。ここで用いられる調節剤は、前記の反応を媒介 し、過剰還元生成物の形成を最小限に抑えるか、あるいは回避しながら、反応を 完結させる。本発明の方法を用いることによって、前記の反応における基質変換 率および選択性が実質的に向上する。テトラヒドロ生成物は、大気圧以上の水素 圧および高温の使用を含みつる反応条件下における、さらなる水素化に対して安 定である。
何らかの方法によって得られたカンプトテシンまたは11−アルコキシカンプト テシン、好ましくは、前記のような本発明の精製法によって精製された化合物は 、本発明の方法に従って水素化しつる。
本発明の方法の水素化触媒調節剤は、水素化触媒毒として当該分野で公知の化合 物から選択すればよい。調節剤の例としては、ジメチルスルホキシド(DMSO )またはチオフェンなどの硫黄化合物が挙げられる。DMSOを触媒調節剤とし て用いることが特に好ましい。硫黄化合物を調節剤として用いた場合、水素化触 媒に含めてもよい。スルフィド化された水素化触媒は後者の例である。
触媒調節剤の使用量は、調節剤の非存在下で反応を実施する場合に得られる基質 変換率および/または選択性に比べて、基質変換率および/または選択性が向上 するように選択すればよい。調節剤の好ましい量は、反応媒体1容量あたり、約 0.2〜5容量%の調節剤(例えば、DMSO)である。
適当な水素化触媒は、当該分野で公知の水素化触媒から選択すればよい。これら の例としては、貴金属触媒、例えば、白金(酢酸中、水素下で処理するなどして 事前に還元すればよい酸化白金(PtOz)を含む)、ノくラジウム、およびロ ジウムが挙げられる。
触媒は、炭素やアルミナなどの物質に担持させてもよい。担持された触媒を用い ると、依然として充分な水素化率を保持しながら、金属の全使用量を減少させる ことができ、それゆえ好ましい。このような触媒の例としては、炭素上の白金、 例えば5%Pt/C,スルフィド化炭素上の白金、例えば5%Pt/スルフィド 化炭素、およびアルミナ上の白金、例えば5%Pt/アルミナが挙げられる。炭 素上の白金、特に5%Pt/Cが、特に好ましい。
水素化触媒の使用量は、前記の反応を起こすように選択すればよい。例えば、5 %Pt/Cを水素化触媒として用いる場合、担体に含有されるこのような触媒の 量は、カンプトテシンまたは11−アルコキシカンプテシン質の重量に対して、 約20〜110重量%、特に約50重量%が好ましい。出発物質の重量に基づい て、約2.5%の白金を含有する5%Pt/C触媒の量が、特に好ましい。
テトラヒドロ生成物への変換率は、本発明に従い、適当な水素圧で、例えば、大 気圧の水素圧を用いることによって、実施すればよい。しかしながら、好ましく は、大気圧以上の水素圧が用いられる。これらの高圧下では、過剰還元生成物の 形成を回避しながら、反応がより急速に進行し、および/または、出発物質がよ り完全に消費されるので、より高い処理量での容量効率を達成しつる。好ましく は、約35psiより高い水素圧を用いてもよい。約50〜70psiの水素圧 が特に好ましい。
実質的に水素からなる雰囲気が好ましい。本発明の反応媒体は、好ましくは、生 成物が溶解し得るだけでなく、触媒が活性である溶媒を含み、この媒体を効率的 に混合し、水素反応物を良好に拡散させ得る容量を有する液相からなる。液相を 形成する液体例は酢酸である。好ましくは、カンプトテシンまたは11−アルコ キシカンプトテシン1容量あたり、約10〜30容量の酢酸量で用いられるが、 より少ない量、例えば、約10容量が特に好ましい。過剰量の液体媒体は反応を 遅くすることがあるが、出発物質1容量あたり30容量より多い量の酢酸を用い てもよい。
反応を実施する温度は、好ましくは、室温から90℃、より好ましくは40〜8 0℃である。加熱すると、室温で実施する場合より、反応がより急速に進行し、 より充分に完結するようになる。
反応媒体の成分を接触させる順番は、必要に応じて選択すればよい。
出発物質を水素化すると、各々の生成物について、B環およびC環によって占有 される橋頭炭素原子に結合した水素原子の相対的な位置が異なる4種類の立体異 性体が生成しうる。このような立体異性体のいずれかおよびすべての製造は、本 発明の方法の範囲内であると考えられる。
また、本発明は、ここで調製される新規な11−C+−sアルコキシ−1,2, 6,7=テトラヒドロ力ンブトテノン中間体に関する。これらの新規な中間体は 、11−C+−aアルコキシカンプトテシンを、水素および水素化触媒と、好ま しくは、前記のような水素化触媒調節剤をさらに用いて接触させる工程からなる 方法によってva製すればよい。
テトラヒドロ生成物の単離は、適当な方法、例えば特開昭59−5188号に記 載されている精製手順によって実施すればよい。好ましい方法は、水素化触媒を 除去するための濾過からなり、その後直ちに、総合的な反応スキームの次の工程 、すなわち、以下で説明するテトラヒドロ生成物の10−ヒドロキシ類似体への 変換を行えばよい。
スキームエの総合的スキームの第2工程は、テトラヒドロカンプトテシンまたは その11−アルコキシ類似体の10−ヒドロキシカンプトテシンまたはその10 −ヒドロキシ−11−アルコキシ類似体への変換を含む。この工程の出発物質は 、好ましくは、前記の本発明の水素化方法によって得られる。
テトラヒドロカンブチシンの10−ヒドロキシカンプテンンへの変換は、特開昭 59−5188号に記載されている。この文献には、前記のように、四酢酸鉛、 CAN(硝酸セリウム(TV)アンモニウム)、フレミー塩にトロソニスルホン 酸カリウム、(KS03)2NO)、クロム酸またはその無水物、ニクロム酸塩 、過マンガン酸カリウムおよび塩化第二鉄からなる群から選択される酸化剤の使 用が開示されている。この公開公報には、この処理に使用される溶媒としては、 酢酸、メタノール、エタノール、クロロホルム、ピリジン、ベンゼン、塩化メチ レン、ジオキサン、THF、水およびトリフルオロ酢酸、ならびにそれらの混合 物が挙げられることが示されている。しかしながら、この公開公報の方法は、酸 化があまり選択的ではなく、10−ヒドロキシカンプトテシンに加えて、かなり の量の所望でないカンプトテシンが形成するので、これを最終的な生成物から分 離する必要があるという不利な点のあることが見い出されている。10−ヒドロ キシカンプトテンン生成物自体は、やはり反応性であり、前記の公開公報の方法 の間に、分解する傾向がある。さらに、四酢酸鉛などの酸化剤を使用すると、最 終生成物が重金属汚染されうる。
本発明は、テトラヒドロキシカンプトテシンまたはその11−C+−eアルコキ シ類似体を10−ヒドロキシ−カンプトテシンまたはその10−ヒドロキシ−1 1−アルコキシ類似体に酸化する方法を提供する。この方法は、テトラヒドロカ ンプトテシンまたは11−C+−aアルコキシテトラヒドロカンプトテシンを、 形成した10−ヒドロキシカンプトテシンまたは10−ヒドロキシ−11−アル コキシカンプトテシン生成物の少なくとも一部が該反応の間に沈殿するように選 択される液体からなる液体反応媒体(a)中で、酸化剤と接触させる工程からな る。ただし、テトラヒドロカンプトテシンを出発物質として用いるが、下記の酸 化剤(b)を用いない場合、液体反応媒体(a)として用いられる液体は、メタ ノールから構成されず、および/または(b)酸化剤は、過硫酸カリウム、ヨー ドソベンゼン、ヨードソベンゼンのエステル、過ヨウ素酸ナトリウムまたは過ヨ ウ素酸カリウムである。テトラヒドロカンプトテシンを出発物質として用いるが 、酸化剤(b)を用いない場合、前記の液体反応媒体(a)は、好ましくは、メ タノール、エタノール、クロロホルム、ベンゼン、塩化メチレン、ジオキサンま たは水のいずれか単独からなるものではない。
前記(a)に記載の液体反応媒体の使用は、10−ヒドロキシ−または10−ヒ ドロキシ−11−アルコキシカンプトテシン生成物が沈殿し、それゆえ、実質的 に単離されるので、所望の生成物のさらなる反応が最小限に抑えられるか、ある いは排除される点で有利である。このような媒体の使用によって、所望でない副 生成物であるカンプトテシンまたは11−アルコキシカンプトテシンの形成が、 最小限に抑えられるか、あるいは回避されうる。さらに、所望の生成物以外の化 合物の過剰酸化による形成が、こうして、反応後の媒体中で最小限に抑えられる か、あるいは回避され、生成物の収率が非常に上昇する。
水および有機溶媒の混合物からなる液体反応媒体(a)を用いて沈殿させること が好ましい。水および有機溶媒の混合物からなる液体媒体(a)は、例えば、水 を、酢酸、アセトン、N、N−ジメチルホルムアミド、あるいはメタノール、エ タノールまたはイソプロパツールなどの低分子量アルコールによって例示される 有機溶媒と、形成した10−ヒドロキシカンプトテシンまたは10−ヒドロキシ −11−アルコキシ類似体の少なくとも一部が沈殿する液体組成物を形成する相 対的な量で混合することによって得ればよい。
前記およびその他の場所での「低分子量アルコール」という用語によって、それ を用いる温度で液体であるアルコール、好ましくはCl−C4アルコールを意味 する。
反応媒体として用いた液体の好ましい組成物としては、水および有機溶媒を含む ような組成物が挙げられる。ここで、水の量は、液体の全容量に基づいて、約2 5〜75容量%である。酢酸、アセトン、N、N−ジメチルホルムアミド、また は低分子量アルコールなどの溶媒に対する水の容量比が約11であることが特に 好ましい。
好ましくは、生成物の混合物は、本発明の液体反応媒体(a)に対して実質的に 不溶性である。
液体媒体として水を酢酸と組み合わせて用いると、さらに利点が得られる。酢酸 だけを用いる場合、1叶アセトキノカンプトテンンまたはその10−アセトキン −11−アルコキシ類似体および10−ヒドロキシカンプトテシンまたはその1 0−ヒドロキシ−11−アルコキシ類似体の両方が形成され、前者のアセトキン 化合物はかなりの量で形成される。水を添加すると、反応後の媒体中に見い出さ れるこのようなアセトキン化合物の量を最小限に抑えるか、あるいは全く回避す るので、所望により、これら化合物を10−ヒドロキシカンプトテシンまたはそ の10−ヒドロキシ−11−アルコキシ類似体に変換する独立した加水分解工程 を省略しうる。
前記の酸化剤(b)は、10−ヒドロキシ−またはその10−ヒドロキシ−11 −アルコキンカンプトテシン主成物が、さらなる酸化によって、はとんどまたは 全く分解しないように充分穏やかである点で有利である。前記の酸化剤(b)で 特に好ましいのは、ヨードソベンゼンのエステル、例えば、式PhI(○R’) 2 [式中、Phはフェニル:各−○R7基のR7は同一または異なっていても よく、水素、−C(0)−R’または一3O,−R’;R’およびR9は非置換 または置換の炭化水素基:少な(とも1つの一0R7基のR7は水素以外である ]を有するエステルである。このようなエステルの例は、ヨードソベンゼンをト リフルオロ酢酸でエステル化することによって形成されるヨードソベンゼン(ビ ス)トリフルオロアセテート、ヨードソベンゼンを酢酸でエステル化することに よって形成されるヨードソベンゼンジアセテート、およびヨードソベンゼンをト ルエンスルホン酸でエステル化することによって形成されるヒドロキシ(トシル オキシ)ヨードソベンゼンである。
これらのうちで最も好ましいのは、ヨードソベンゼンジアセテート(PhI(O C(0)CH3)2)である。
前記(a)に記載の液体媒体を用いる場合には、前記(b)に記載の酸化剤、特 にヨードソベンゼンジアセテートを用いることが好ましい。この組合せを用いる ことによって、特に好ましい良好な結果が得られるからである。
酸化剤の量は反応を起こすように選択すればよい。酸化剤の量はテトラヒドロカ ンプトテシンまたはその11−アルコキン類似体に対して約2当量より多いこと が好ましい。酸化剤の量はテトラヒドロカンプトテシンまたはその11−アルコ キシ類似体に対して約3当量であることが最も好ましい。前記の酸化剤(b)を 用いる場合には、N、N−ジメチルホルムアミド、アセトン、低分子量アルコー ル、または、好ましくは酢酸などの液体媒体を用いればよいが、前記(a)に記 載の液体媒体が最も好ましい。
テトラヒドロ出発物質は、液体媒体の重量を基準にして、好ましくは約2〜10 重量%、特に約5〜10重量%で装填される。前記の反応を実施するのに適当な 圧力および温度を選択すればよいが、大気圧および周囲温度が好ましい。この反 応は1気圧の空気の下で実施しつる。
また、本発明は、ここで調製される新規な10−ヒドロキシ−11−C+−aア ルコキンカンプトテシン中間体に関する。これらの新規な中間体は、液体反応媒 体中で11−CI−aアルコキシ−1,2,6,7−チトラヒドロカンブトテシ ンを酸化剤と、好ましくは前記の方法によって接触させる工程からなる方法によ って調製すればよい。
式(1)の化合物の調製 式(1)の化合物は、前記スキームIの総合的な方法の第3工程の始めに調製さ れる。この工程の10−ヒドロキシカンプトテシンまたは10−ヒドロキシ−1 1−アルコキシカンプトテシン出発物質は、好ましくは前記の酸化方法によって 得られる。しかしながら、その他の方法によって得られた出発物質を用いてもよ い。
例えば、10−ヒドロキシカンプトテシンが天然産の化合物であり、カンプトテ シンと同じ植物中に見い出されるものであってもよい。また、10−メトキシカ ンプトテシンがカンプトテシンと同じ植物から単離されたものであって、臭化水 素と共に還流することによって、10−ヒドロキシカンプトテシンに変換しても よい。また、10−ヒドロキシカンプトテシンは、前記の特開昭59−5188 号の方法により、カンプトテシンのピリジン環を還元した後、四酢酸鉛で酸化す ることによって得ればよい。さらに、ラセミ体の10−ヒドロキシカンプトテシ ンは、ワニ(Wani)ら[ジャーナル・オブ・メデイシナル・ケミストリー( J、 Wed、 Chem、 )。
23巻、554頁(1,980年)コの方法によって調製すればよい。
本発明は、式(I)の化合物の調製方法を提供する。この方法では、出発物質は 急速に反応を行い、実質的に消費されつる。特に、本発明は、以下の構造[式中 、Rは水素またはC3−、アルコキシ。
R1は一〇−R2,−3−R”;または−N−(R’XR5);R1、R1、R 4およびR5は同一または異なり、水素:C,−、フルキル;C3−sヒドロキ シアルキル:CI−aシアルキノげミノ−C1−6アルキル;CI−1アルキル アミノ7員炭素環:あるいは、R1が−N−(R4XRS)の場合、R4および Rs基ζま窒素原子と一緒になって、さらにペテロ原子を含んでいてもよい置換 または非置換のへテロ環を形成していてもよい;および R@は水素:非置換または置換のC.−6脂肪族基;あるいは、それが結合する 酸素原子と共に、薬学的に許容されるエステル基を形成する置換基である]を有 する式(Ib)の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製する方法を提供 する。
この方法は、(f)10−ヒドロキシカンプトテシンまたは10−ヒドロキシ− 11−CI−アルコキシカンプトテシンを、以下の構造:CHz[−N−(R’ )(Rす]z (II)[式中、R4およびR5は式(Ib)と同意義コを有す る式(I[)の化合物と接触させることによって、式(Ib)の化合物またはそ の薬学的に許容される塩[ここで、R1はアミン基−N−(R4XR’)であり 、R′は水素]を調製し;そして、(if)必要に応じて、(a)工程(i)で 調製した化合物のアミン基を一〇−R”または−S−R”に変換することによっ て、式(I b)の化合物またはその薬学的I;許容される塩[ここで、R1は 一〇−R2または一S−R’]を調製し、および/また(ま(b)工程(i)で 調製した化合物の10位のヒドロキシル基を基−OR’ [ここで、R6は、水 素を除いて、式(I b)と同意義]に変換することによって、式(Ib)の化 合物またはその薬学的に許容される塩[ここで、R6は水素以外である]を調製 することからなる。
本発明の前記方法の工程(iiXa)において、R1が−0−R2また(嘘−S −R”である化合物は、例えば、前記工程(1)で調製した化合物を、N,N− ジメチルホルムアミド のチオールc式中、R2およびR3は式(より)と同意義コと共に加熱すること によって調製すればよい。R1として一〇−R2基またはーSーR3基を有する 化合物を調製しようとする場合には、工程(i)において、R1として一N(C H3)2基を有する化合物を調製することが好ましい。工程(i)で調製した化 合物が遊離塩基である場合には、少量の強酸、例えば塩酸を、工程(iiXa) で添加すればよい。工程(ii)(a)は、工程(f)と同時に、あるいは引き 続いて実施すればよい。例えば、工程(1)の反応混合物に適当なアルコールま たはチオールを含めることによって、これらの工程を同時に実施し、R1が一〇 −R2または一S−R3である化合物を調製してもよく、反応混合物に強酸を添 加するか、あるいはアミン基が強酸塩の形態である。工程(iiXb)は工程( i)に引き続いて実施してもよい。
R6に関して、非置換または置換のCI−6脂肪族基の例としては、直鎖および 分枝鎖の脂肪族基が挙げられ、好ましくは非置換または置換のC1−4アルキル 基である。薬学的に許容されるエステルの例としては、R6が非置換または置換 の直鎖または分枝鎖のC1−、脂肪族カルボニル基、好ましくは、非置換または 置換のCI−4アルキルカルボニル基であるものが挙げられる。
「炭素環」という用語によって、完全に飽和した、部分的に飽和した、または完 全に不飽和の理系を意味する。
式(Ib)の好ましい化合物としては、R1がジメチルアミノ、N−モルホリノ 、N−メチルビペランニル、(4“−ピペリジン)N−ピペリジニル、シクロへ キシルアミノ、N−メチルアニリノ、エトキシ、シクロプロピルアミノ、N,N −ジメチルアミノエトキン、N,N−ジメチルアミノエチルチオ、N.N−ジメ チルアミノエチルアミノ、またはメチルアミンが挙げられる。特に好ましいのは 、式(Ib)[式中、R1はジメチルアミノまたはN−モルホリノ、特にジメチ ルアミノ]の化合物ならびにその塩酸塩および酢酸塩である。
工程(1)における反応物の相対的な量は、前記の反応を起こすように選択すわ ばよい。好ましくは、式(n)の化合物を過剰量で、例えば、10−ヒドロキシ −または10−ヒドロキシ−11−アルコキシカンプトテシン出発物質に対して 、式(■)の化合物を1.2当量またはそれ以上で用いる。
式(II)の化合物を用いて前記の反応を行う際に用いられる温度は、好ましく は0℃と溶媒の還流温度との間であり、最も好ましくは周囲温度である。周囲温 度を用いると、例えば、遊離塩基の形態や、酢酸を溶媒として用いた場合に得ら れる酢酸塩の形態のものなどの比較的安定でない式(より)の化合物の熱分解が 最小限に抑えられる。大気圧が好ましい。この反応は1気圧の空気下で実施しつ る。
式(I b)の化合物を調製する本発明の方法は、酢酸などの溶媒中で実施すれ ばよい。10−ヒドロキシ−または10−ヒドロキシ−11−アルコキシ出発物 質は、溶媒の重量を基準にして、好ましくは約4〜10重量%で装填される。
本発明の方法の好ましい具体例は、特に工程(i)において、アセトニトリルま たは低分子量アルコールからなる溶媒から選択される溶媒の使用を含む。アセト ニトリルまたは低分子量アルコール溶媒は、1種またはそれ以上の他の有機液体 と混合してもよい。アセトニトリルを溶媒として用いる場合には、例えば、単独 で用いるか、あるいは低分子量アルコールまたは塩化メチレンなどの不活性な塩 素化炭化水素と混合して用いてもよい。低分子量アルコールを溶媒として用いる 場合には、例えば、単独で用いるか、あるいは不活性な塩素化炭化水素と混合し て用いてもよい。
低分子量アルコールと不活性な塩素化炭化水素の混合物を溶媒として用いること が好ましい。特に好ましいのは、ニープロパツールなどの低分子量アルコールと 塩化メチレンの混合物を、最も好ましくは約10容量部の塩化メチレンに対して 、約5容量部のアルコールの割合で用いることである。
式(Ib)の化合物を調製する際に好ましい溶媒系を用いると、酢酸などの溶媒 を用いる場合に比べて、例えば、酸を用いずに反応を行いつるので、塩を交換す ることなく、酸の塩を直接単離することができ、回収された生成物の収率が、例 えば、出発物質のより完全な消費によって上昇しうるという点で有利である。所 定の塩を得ることが望ましい場合には、適当な酸を、単独で、あるいは溶液とし て、直接添加してもよい。さらに、前記の好ましい溶媒系を用いることによって 、例えば、前記の酸化工程で形成される不純物のカンプトテシンを母液中に除去 し、単離された生成物の収率を上昇させつる。
式(1)の化合物を下記の再結晶法で用いてもよい。式(I b)の化合物は、 R2、R1、R4およびR1がヒドロキシルエチル基である式(I)の化合物を 含まない。後者の化合物は、欧州特許第0321122号(出典を示すことによ って、明細書の一部とする)の方法によって得ればよい。
式(I)の化合物のE環には、不斉炭素原子、すなわち20番の炭素原子が存在 するので、光学的異性体の存在することが認められる。S異性体が好ましい異性 体であるが、R異性体やラセミ混合物(ラセミ化合物)も式(1)の化合物の範 囲内に含まれる。
薬学的に許容される塩およびそれらの調製方法は、当業者が選択すればよい。
式(I)の化合物の薬学的に許容される好ましい塩としては、酢酸塩、メタンス ルホン酸塩、および特に塩酸塩、例えば、−塩酸塩および二塩酸塩が挙げられる 。
二塩酸塩は、過剰の塩酸を添加することによって形成すればよく、同様に、R1 基の窒素だけでなく、B環のキノリン窒素のプロトン化に由来する。薬学的に許 容される塩の例としては、四級アンモニウム塩が挙げられ、例えば、前記方法の 工程(i)で得られた化合物をアルキル化剤で処理することによって得ればよい 。
好ましいこのような塩は、9位の置換基が−CH2−N(CH3)3”である式 (I)の化合物である。式(1)の化合物の四級塩の薬学的に許容されるアニオ ンの例としては、メタンスルホン酸イオンおよび塩化物イオンが挙げられる。
また、本発明は、RがCI−aアルコキシである式(1)の新規な化合物に関す る。
水溶性のカンプトテシン類似体の精製および単離例えば、前記のように得られた 式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、カラムクロマトグラフィ ーおよび凍結乾燥やストリッピングなどの方法によって精製して単離すればよい 。しかしながら、好ましくは、以下の式(1)。
[式中、Rは水素またはC1−6アルコキシ:R1は−0−R2,−3−R3, または−N−(R’XR’):R2、R3、R4およびR’は同一または異なり 、水素、 C、−,7/L4/Lz 、 C、−61=ドロキシアルキル:CI −aジアルキルアミノ−c z−eアルキル;CI−gアルキルアミノ−C2− 6アルキル; Cz−sアミノアルキル;あるいは、非置換または置換の3〜7 員炭素環;あるいは、R1が−N−(R’XR’)の場合、R4およびR5基は 、ツレらが結合する窒素原子と一緒になって、さらにヘテロ原子を含んでいても よい置換または非置換のへテロ環を形成していてもよい;およびR6は水素:非 置換または置換の01−6脂肪族基:あるいは、それが結合する酸素原子と共に 、薬学的に許容されるエステル基を形成する置換基であるコの構造を有する化合 物またはその薬学的坪許容される塩は、(a)前記化合物の溶媒である第1の液 体を、前記化合物の少なくとも一部が溶解して、溶液またはスラリーのいずれか を形成する量で添加し:(b)工程(a)に続いて、工程(a)で得られた溶液 またはスラリーに、そこに溶解した化合物の再結晶を容易にする第2の液体を添 加して、前記化合物を再結晶し、そして、 (C)式(I)の化合物またはその塩を濾過することによって採取する工程から なる方法によって精製して単離される。
本発明の方法の工程(a)〜(C)は、好ましくは、式(I)の化合物またはそ の塩の不安定性を実質的に回避する温度で実施される。
本発明の精製方法によれば、例えば、クロマトグラフィーによる精製に比べて、 コストおよび労力の両方が節約できる。しかも、本発明の方法によって得られた 精製物は、クロマトグラフィーによって得られたものより純度が高い。濾過によ って生成物を単離すれば、例えば、凍結乾燥に比べて、時間および労力が節約さ れ、生成物は凍結乾燥した生成物より取り扱いが容易である。さらに、生成物の 塩含有量、例えば塩化物含有量は、本発明の方法の間に調節しつる。粗製生成物 の塩化物含有量は、例えば、−塩酸塩に対する理論値の100%以下〜200% 以上まで様々な値を取り、はぼ−塩酸塩の値に調節しうる。
工程(a)で用いる溶媒は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩 の少な(とも一部を充分な量で溶解し、溶液またはスラリーを形成するいかなる 溶媒であってもよい。好ましくは、溶媒の性質および量は、実質的に完全な溶解 を与えるように選択される。工程(a)の間に、穏やかな加熱、好ましくは前記 化合物の不安定性を回避する温度、例えば、約40℃以下の温度での加熱を用い てもよい。室温での溶解が最も好ましい。精製されるべき化合物1容量あたり、 約3〜15容量の溶媒を用いることが好ましい。
水は、工程(a、)の好ましい溶媒であるが、有機溶媒、または水と混和性有機 溶媒との混合物を用いてもよい。希塩酸を用いてもよい。
濾過は、好ましくは、存在する望ましくない不溶性物質を除去するために、工程 (a)に引き続いて実施される。濾過は当業者に公知の方法によって実施すれば よい。工程(a、)で得られた溶液またはスラリー、あるいはその濾液は、濾過 工程を工程(a)に引き続いて実施する場合には、好ましくは、例えば真空を用 いて濃縮される。室温での濃縮が好ましい。
工程(b)では、前記の溶液またはスラリーの再結晶を容易にする液体が添加さ れる。この工程の間、温度を40ac以下に、最も好ましくは室温に維持するこ とが好ましい。工程(b)で添加される液体の好ましい量は、精製されるべき化 合物1容量あたり、約15〜60容量の液体である。工程(b)で添加されるべ き液体の例としては、アセトン、アセトニトリル、メタノール、エタノール、1 −プロパツールまたは2−プロパツールなどの低級アルコール、あるいはテトラ ヒドロフランが挙げられるが、1−プロパツールまたはアセトンが好ましい。工 程(a)で溶媒を添加した後、工程(b)でさらに液体を添加すると、例えば、 これらの液体を同時に添加した場合に比べて、利点がある。工程(a)における 溶解が、より急速に、かつ、より完全に達成され、不溶性の不純物を除去する濾 過工程の使用を可能にする。さらに、引き続く添加によって工程(a)の溶解が 向上するので、溶解工程を比較的低温で実施することが可能になり、それゆえ、 精製されるべき化合物の分解が最小限に抑えられるか、あるいは回避される。
再結晶された混合物は、好ましくは撹拌し、および/または冷却し、生成物の化 合物を充分に沈殿させ、次いで、この生成物を濾過によって採取する。この生成 物は、例えば、真空下で、および/または加熱しながら、乾燥させてもよい。
式(I)の水溶性カンプトテシン類似体またはその塩は、それを必要とする動物 における、このような類似体に対して感受性を有する腫瘍細胞の増殖を阻害する のに効果的な量で、このような阻害が可能である薬剤組成物の形で用いればよい 。
式(I)の細胞毒性化合物は、精製トポイソメラーゼエの有効な阻害剤である。
前記の薬剤組成物は、腫瘍細胞の増殖を阻害するのに効果的な量の式(I)の化 合物またはその塩と、不活性な薬学的に許容される担体または希釈剤とを含有し つる。
式CI)の化合物またはその塩は、治療に有効な量の前記化合物(「活性成分」 )を標準的な薬学的担体または希釈剤と従来の手順に従って組み合わせることに よって、従来の投与形態で投与される。これらの手順には、上記の成分を適当に 混合し、造粒し、圧縮または溶解して所望の組成物とすることが含まれつる。前 記の薬剤組成物は、非経口投与または経口投与に遺した投与単位形態で調製すれ ばよい。
用いる薬学的担体は、例えば、固体または液体のいずれであってもよい。固体担 体の例としては、ラクトース、白土、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペ クチン、アラビアゴム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などが挙げら れる。液体担体の例としては、シロップ、落花生油、オリーブ油、水などが挙げ られる。同様に、担体または希釈剤は、当該分野で公知の時間遅延物質を含んで いでもよ(、例えば、グリセリルモノステアレートまたはグリセリルジステアレ ートの単独、またはワックス、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ ルロース、メチルメタクリレートなどとの組合せが挙げられる。
多種多様の薬剤形態を用いつる。それゆえ、固体担体を用いれば、前記の製剤は 、錠剤にしたり、粉末やベレットの形態でハードゼラチンカプセルに入れたり、 トローチ剤(trocheまたはlozenge)の形態とすることができる。
固体担体の量は、広い範囲で様々な値を取りつるが、好ましくは約25mg〜約 1gである。
液体担体を用いれば、前記の製剤は、シロップ剤、乳剤、ソフトゼラチンカプセ ル剤、アンプルやバイアルに入った無菌の注射液または懸濁剤、あるいは非水溶 液の液体懸濁剤の形態でありうる。
安定な水溶性の投与形態を得るためには、式(I)の化合物の薬学的に許容され る塩を、有機酸または無機酸の水溶液、例えば、コハク酸、または好ましくはク エン酸の0.3M溶液などに溶解する。可溶性塩の形態が利用できない場合には 、式(1)の化合物を適当な共溶媒またはその組合せに溶解する。このような適 当な共溶媒の例としては、全容量の0〜60%の範囲内の濃度のアルコール、プ ロピレングリコール、ポリエチレングリコール3001ポリソルベート80、グ リセリンなどが挙げられるが、それらに限定されない。
前記の組成物は、水や等張性食塩水またはデキストロース溶液などの適当な水性 賦形剤中における塩形態の活性成分の溶液の形態であってもよい。
9位に塩基性側鎖を有しない式(I)の化合物については、E環うクトンのアル カリ加水分解によって形成したカルボキンレートのアルカリ金属塩、例えば、ナ トリウム塩が可溶性塩を与える。
本発明の組成物に用いた式(I)の化合物の実際に好ましい投与量は、用いる特 定の複合体、処方した特定の組成物、投与の方法、および治療される特定の部位 、宿主および疾患によって、様々な値を取りうる。所定の症状に対する最適な投 与量は、従来の投与量決定試験を用いて確かめればよい。
式(1)の化合物を非経口投与する場合、一般的に用いられる投与量レベルは、 1〜5日間にわたって、1日に体表面積1m!あたり、約20mgの期待量まで である。しかしながら、投与量は、実際には、もつと多くしてもよい。4回の治 療過程において、はぼ第4週目ごとに投与を繰り返すことが好ましい。経口投与 の場合、一般的に用いられる投与量レベルは、1〜5日間にわたうて、1日に体 表面積1m!あたり、約20mgの期待量までであり、治療過程は適当な間隔を 置いて繰り返される。しかしながら、投与量は、実際には、もつと多くしてもよ い。
式(I)の化合物またはその塩に対して感受性を有する動物の腫瘍細胞の増殖を 阻害する方法は、該腫瘍細胞に苦しむ宿主動物に、腫瘍の増殖を阻害するのに効 果的な量の該化合物を投与することからなる。治療過程の間に、活性成分は、1 〜5日間にわたって、1日に体表面積1m”あたり、約20mgを一般的な期待 上限とする量で、毎日、非経口的または経口的に投与すればよ(、治療過程は、 前記のように、適当な間隔を置いて繰り返される。投与量は、実際には、もつと 多くしてもよい。
以下の実施例は本発明の単なる例示であって、その範囲をいかようにも限定する ものとして解釈すべきではない。
311グラムの(2OS)カンプトテシンを、約155℃で、620m1のN。
N−ジメチルホルムアミドに、激しく撹拌しながら溶解した。この溶液を徐々に 室温に冷却した。結晶化が完了するまで撹拌した後、この懸濁液を濾過して、薄 黄色の固形物を得た。HPLCで分析すると、約98%のカンプトテシンと、カ ンプトテシンより保持時間が長い2種類の少量の不純物(各々、約1%)が明ら かになった。この試料をメタノールで洗浄し、風乾した。乾燥品の回収量は24 9gであった。m、p、263−265℃(分析により補正して91%)。
実施例2 カンプトテシン(中国産の材料)の再結晶301グラムの粗製カンプトテシンを 、3000mlのN、N−ジメチルホルムアミドに、撹拌しながら懸濁した。こ の混合物を約100℃で約14時間撹拌し、そして撹拌しながら、徐々に室温に 冷却した。適当な方法によって固形物を集め、メタノールで洗浄した。250g の一定重量まで乾燥させた後、生成物を、100℃で、2500m1(10容量 v/w)のN、N−ジメチルホルムアミドを用いて、12時間以上かけてスラリ ーにした。この懸濁液を、撹拌しながら、徐々に室温に冷却した。生成物を採取 し、メタノールで洗浄し、236gの一定重量まで乾燥させた(分析により補正 した全回収率86%)。m、p、263−265℃。
実施例3 カンプトテシン(インド産の材料)の再結晶29]、ダラムの(2OS)カンプ トテシンを、10.2リツトルの酢酸と共に撹拌しながら、加熱還流することに よって溶解した。約10重量%の活性炭(29グラム)を添加し、熱懸濁液をセ ライトで濾過した。得たれた混合物を蒸留操作によって約5.8リツトルの容量 まで濃縮した。撹拌しながら、室温まで冷却した後、固形の生成物を採取し、メ タノールで洗浄し、一定重量まで乾燥させた。
230グラムの物質を回収した。試料をHPLCによって分析すると、カンブト テノン含有量は98重量%であった。
前記のように精製した(2 OS)カンプトテシンの試料の一部(23,4g) を、234m1のN、N−ジメチルホルムアミドと共に、100℃で約24時間 撹拌した。この懸濁液を、撹拌しながら、室温まで冷却し、固形のカンプトテシ ンを濾過によって採取した。メタノールで洗浄し、一定重量まで乾燥させた後、 生成物をHPLCによって分析すると、カンプトテシンンは99%以上であった 。
実施例4 カンプトテシン(中国産の材料)の再結晶1500gの(20S)カンプトテシ ンの中国産試料を、15.0リツトルのN。
N−ジメチルホルムアミドと共に、100℃で24時間撹拌した。このスラリー を、24時間わたって撹拌しながら、室温に冷却し、濾過し、2X75ワツトル のメタノールで洗浄して、薄黄色の固形物を得た。この固形物を真空下で乾燥さ せた。1277gの物質を回収した。
前記の手順から得た1277gの(2OS)カンプトテシンを、12.8リツト ルのN、N−ジメチルホルムアミドと共に、100℃で24時間撹拌した。この スラリーを、24時間にわたって撹拌しながら、室温に冷却し、濾過し、2×6 44リツトルのメタノールで洗浄した。淡黄色の固形物を真空下で乾燥させた。
1197gの物質を回収した。この生成物をHPLCによって分析すると、標準 的な物質試料に対して、カンプトテシン含有量は99重量%以上であった。
5ガロン(約18.9リツトル)のステンレス鋼製の撹拌した高圧オートクレー ブに、氷酢酸中に1000グラムのカンプトテシンを含有するスラリーを装填し た。氷酢酸でスラリーにした炭素上の5%白金(5%Pt/C)500グラムを 反応器に添加したので、合計約10リツトル(カンプトテシンに対して10容量 V/W)の酢酸が反応に用いられた。75m1のジメチルスルホキシドを添加し 、反応器を密閉した。窒素でパージした後、撹拌反応器に水素を約7Qpsiの 圧力まで充填した。次の還元を通じて、水素の圧力をほぼこの圧力に維持した。
反応器を徐々に約65℃の温度に加熱し、水素の消費を注意深くモニターした。
約6時間後、水素の消費が実質的に止まったが、生成物の収量に減少が見られる ことなく、反応を最低24時間安全に継続させることができた。この反応物を約 30℃に冷却し、通気して大気圧に戻し、反応器から取り出した。反応器は約1 1リツトルの氷酢酸で洗浄した。懸濁した触媒を除去するために、全量の酢酸を 濾過し、合わせた分をHPLCによって分析して、テトラヒドロカンプトテシン の含有量をめた(約874g、収率89%)。分析が完了した後、酢酸溶液中の 生成物を記載どおりに直接酸化した。
(b)10−ヒドロキシカンプトテシンの調製前記のテトラヒドロカンプトテシ ンの酢酸溶液の約半分(約398g、1.13モルのテトラヒドロカンプトテシ ンを含む約10.4リツトルの溶液分)を、22リツトルの撹拌したガラス製容 器に充填した。この溶液を、その最初の容量(4リツトル)の約40%まで蒸留 することによって濃縮した。この溶液を等量の蒸留水で希釈し、約20℃で撹拌 した。大量の白色沈殿物を含む懸濁液が得られた。728g(2,0当量)のヨ ードベンゼンジアセテートを迅速に添加しながら、この懸濁液を急速に撹拌した 。約35℃までのわずかな発熱が見られた。
さらに400g (1,1当量)のヨードベンゼンジアセテートを、はぼ等量で 3回にわけて1時間おきに添加した。添加が完了した後、この懸濁液を約14時 間撹拌した。この懸濁液を蒸留し、合計6リツトルの酢酸:水(1:1)を、最 初の蒸留分がほぼ一定の容量を維持するように、数回にわけて添加した。約12 リツトルの溶媒を採取した後、蒸留を停止し、懸濁液を室温で約16時間撹拌し た。
生成物を採取して、メタノールで洗浄した。生成物を398gの一定重量まで乾 燥させた(分析した含有量により補正した収率88%)。生成物(m、 I)、  267−268℃)は、約1%のカンプトテシンを含んでいた。
実施例6 10−ヒドロキシカンプトテシンの調製1720m1の水を、1720m1の酢 酸中における172グラムの(2OS)テトラヒドロカンプトテシンの溶液に徐 々に添加した。添加が終了すると、撹拌するのが困難である濃厚なりリーム色の スラリーが得られた。
314グラム(2,0当量)のヨードベンゼンジアセテートを、急速に撹拌しな がら、約6分間にわたって添加した。沈殿物のほとんどすべてが溶解したので、 スラリーは暗緑色に変化した。数分間すると、さらに沈殿物が形成されるので、 スラリーの色は黄色になった。温度は約36℃に上昇した。室温で1時間撹拌し 続けた。この時、さらに79グラム(0,5当量)のヨードベンゼンジアセテー トを1分間にわたって添加した。このスラリーをさらに(1)時間撹拌したが、 顕著な発熱は見られなかった。この時、絶えず撹拌しながら、さらに63グラム (0,4当量)のヨードベンゼンジアセテートを添加した。さらに1.5時間後 、合計3.0当量の酸化剤を添加するために、16グラム(0,1当量)のヨー ドベンゼンジアセテートを添加した。
このスラリーを室温で18時間撹拌した。次いで、この混合物を加熱して、大気 圧下で溶媒を蒸留した。合計5160m1の酢酸:水(1: 1)溶液を定期的 に添加して、蒸留の大部分を通じて、容量をほぼ一定に維持した。最後に、この スラリーを、約1720m1の最終容量まで濃縮した。除去した最初の蒸留分は 濁っており、採取すると直ちに二相に分離した。蒸留分の重い相は、はとんどヨ ードベンセンから構成されていた。蒸留を止め、黄色のスラリーを室温で撹拌し 、24時間にわたって冷却した。固形物を濾過によって採取し、860m1分の メタノールで2回すすいだ後、メタノールを濾過によって除去した。採取した固 形物を真空下で乾燥させた。乾燥後、171gの生成物を得たく標準的な物質試 料に対し、HPLC分析によって測定した生成物の純度により補正した単離収率 91%)。単離された生成物は、約1%のカンプトテシンを副生成物として含ん でいた。
22リツトルのフラスコに、428gの10−ヒドロキシカンプトテシンを装填 した。428Qmlの塩化メチレンおよび2140m1の1−プロパツールを添 加した後、撹拌した懸濁液に、約5分間にわたって添加した259gのビス(ジ メチルアミノ)メタンを装填した。HPLCによって出発物質の存在を定期的に モニターしながら、この懸濁液を撹拌した。5時間後、残留する出発物質は検出 されなかった(0.1%以下)。約6時間の反応時間後、2140m1の1−プ ロパツール中にお1fる514gの濃塩酸水溶液を約2時間にわたって注意深く 添加した。約16時間撹拌し続けた。生成物を濾過によって採取し、塩化メチレ ンで洗浄した。生成物を一定重量まで乾燥させて、415g (収率91%)の 表題化合物を得た。
2.60モルの(205)10−ヒドロキシカンプトテシンを、15.45m1 の酢酸中における6、08モルのビス(ジメチルアミノ)メタンと合わせる。反 応後、表題化合物を単離する。
ビス(ジメチルアミノ)メタンをビス(N−モルホリノ)メタンで置き換えるこ とにより、実施例8の方法によりて、表題化合物を調製する。
ビス(ジメチルアミノ)メタンをビス(N−メチルピペラジニル)メタンで置き 換えることにより、実施例8の方法によって、表題化合物を調製する。
ビス(ジメチルアミノ)メタンをビス(4−ピペリジノピペラジニル)メタンで 置き換えることにより、実施例8の方法によって、表題化合物を調製する。
実施例8で調製された、65mgの9−N、N−ジメチルアミノメチル−IQ− ヒドロキシカンプトテシン酢酸塩を、約70m1のCH,CI、に溶解して濾過 する。
濾液をメタンスルホン酸メチル(1ml)と合わせ、冷却し、アルゴン気流下で 部分的に濃縮する。4時間後、溶媒を半分の容量に濃縮して冷却する。沈殿物を 濾過し、水(10ml)に溶解し、酢酸エチル(3X10ml)、次いで石油エ ーテル(10ml)で洗浄し、凍結乾燥させて、表題化合物を得る。
実施例13 (2O5)9−シクロプロピルアンモニウムメチル−10−ヒドロキシカンプト テシン塩酸塩の調製ビス(ジメチルアミノ)メタンをビス(シクロプロピルアミ ノ)メタンで置音換えることにより、実施例8の方法に従って、9〜シクロプロ ピルアミノメチル=lO−ヒドロキシカンプトテシン酢酸塩を調製する。0.1 NHC1と共に摩砕することによって、この酢酸塩を表題の塩酸塩に変換する。
実施例14 (2O5)9−エトキシメチル−10−ヒドロキシカンプトテシンの調製実施例 7で調製した(205)9−N、 N−ジメチルアミノメチル−10−ヒドロキ シカンプトテシン塩酸塩を95%エタノールと共に還流することによって、表題 化合物を調製する。
実施例15 (2O8)9−(N−メチルアニリノメチル)−10−ヒドロキシカンプトテシ ンの調製ビス(ジメチルアミノ)メタンをビス(N−メチルアニリノ)メタンで 置き換え、実施例8の方法に従って、表題化合物を調製する。
実施例16 (20S)9−シクロへキシルアミノメチル−10−ヒドロキシカンプトテシン 塩酸塩の調製ビス(ジメチルアミノ)メタンをビス(シクロへキシルアミノ)メ タンで置き換えることにより、実施例7の方法に従って、表題化合物を調製する 。
(2O5)9−N、 N−ジメチルアミノエチルチオメチル−1〇−ヒドロキシ カンプトテシン塩酸塩の調製実施例7で調製した(205)9−N、 N−ジメ チルアミノメチル−10−ヒドロキシカンプトテシン塩酸塩(100mg)およ び2−ジメチルアミノエタンチオール(13ml)の混合物を、アルゴン下、8 5℃で、5時間加熱する。不溶性の固形物(過剰のチオール)を濾過によって除 去し、濾液を真空中で濃縮し、油状の残留物とする。これは、逆相MPLCを用 いて精製する。水中における5%および10%メタノールを用いて、生成物を溶 出し、表題化合物を黄色の固形物と(205)9−N、 N−ジメチルアミノエ チルオキシメチル−10〜ヒドロキシカンプトテシン塩酸塩の調製3滴の3NH ,CIを含む2−ジメチルアミノエタノール(4ml)中における、実施例7の 第1反応工程の間に調製した(2 O5)9−N、 N−ジメチルアミノメチル −10−ヒドロキシカンプトテシン遊離塩基(100mg)の混合物を、アルゴ ン下、80℃で、24時間加熱する。半固形の反応混合物を水(5ml)および イソプロパツール(10m l )で処理し、撹拌し、濾過して、表題化合物を 得る。
実施例19 <2O3)9−N、N−ジメチルアミノエチルアミノメチル−10−ヒドロキシ カンプトテシン塩酸塩の調製ビス(ジメチルアミノ)メタンをビス(ジメチルア ミノエチルアミノ)メタンで置き換えることにより、実施例8の方法に従って、 (2O8)9〜N、N−ジメチルアミノエチルアミノメチル−10−ヒドロキシ カンプトテシン酢酸塩を調製する。得られた酢酸塩を、3N HCl (3ml )を含む水(10ml)およびイソプロパツール(10ml)で処理する。沈殿 した固形物を集め、イソプロパツールで洗浄し、乾燥させて、表題化合物を得る 。
(20R,5)9−N、 N−’)メチル7 ミ/ エチル−10−出発物質が 、ワニ(Wani)ら[ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J、  Med、 Che+x、 )、 23巻、554頁(1980年)]の方法に 従って調製したラセミ状態の10−ヒドロキシカンプトテシンであること以外は 、実施例8のように表題化合物を調製する。ラセミ状態の10−ヒドロキシカン プトテシンは、以下の手順に従って、(2O3)10−ヒドロキシカンプトテシ ンから調製することもできる。
7.8gの10−ヒドロキシカンプトテシンを、室温で、780m1の塩化メチ レンに懸濁した。16m1のピリジンを添加した後、22m1の塩化チオニルを 添加した。この混合物を1気圧の窒素下で撹拌した。固形物が急速に溶解して、 透明な鮮黄色の溶液が得られたが、これは約15時間経過すると褐色に変化した 。
この溶液を0℃に冷却し、780m1の4N塩酸水溶液を注意深く添加して、暗 赤色のスラリーを得た。約2.5時間かけて室温に加温した後、固形の生成物を 濾過によって採取し、水で洗浄し、風乾して、6.57gの黄色固形物を得た。
m、p、215−218 (分解)。反応母液から沈殿させることによって、1 .2gの第2収穫物を単離した。
(b)10−ヒドロキシ−20−des−ヒドロキシカンプトテシンの調製前記 反応(a)で得られた6、 03 gの生成物を、5.15gの活性化亜鉛末と 共に、300m1の氷酢酸中に懸濁した。得られた濃厚な懸濁液を室温で激しく 撹拌した。約24時間後、6mlの4N塩酸水溶液を添加し、数時間撹拌し続け た。
黄橙色のスラリーを1200m1のメタノール:塩化メチレン(1: 1 (v /v))で希釈して、若千の亜鉛粒子が懸濁した透明な褐色の溶液を得た。この 溶液をセライトで濾過しミ真空下で濃縮して、暗褐色の固形物を得た。固形の生 成物を水で徹底的に洗浄し、濾過によって単離し、5.36gの一定重量まで風 乾した。
m、p、292℃(分解)。
(cX20 R,5)10−ヒドロキシカンプトテシンの調製前記手順(b)で 得られた2、51gの生成物を、25m1(7)N、N−ジメチルホルムアミド に溶解し、1.5mlの40%ジメチルアミン水溶液を添加して、非常に暗色の 溶液を得た。この溶液中に空気を泡立たせながら、この混合物を周囲温度で撹拌 した。5.5時間後、この反応物を75m1の水で希釈して、黄褐色の沈殿物を 得た。固形の生成物を濾過によって採取し、水で洗浄し、1.97gの一定重量 まで風乾した。この物質を用いて、実施例8に記載したラセミ状態の表題化合物 を調製した。
実施例21 (2O5)9−N、 N−ジメチルアミノメチル−10−ヒドロキシカンプトテ シン塩酸塩の調製実施例8のように調製した9−N、N−ジメチルアミンメチル −10−ヒドロカンプトテシン酢酸塩(0,389g)を0.4N塩酸(6ml )に溶解し、凍結乾燥させて、真空下で40時間ポンプで引いて、表題化合物を 得る。
実施例22 (2O5)9−N、 N−ジメチルアミノメチル−10−ヒドロキシカンプトテ シン塩酸塩の再結晶表題化合物の塩酸塩101グラム(84,0gの遊離塩基を 含む)を、1000rnlの脱イオン水と共に、周囲1jlEFで撹拌すること によって溶解した。得られた薄いスラリーをセライトのパッドで濾過した。さら に500m1の水を用いて、濾過物を洗浄し、透明な液を合わせた。これらの液 を、減圧下で蒸留することによって、約1 /2j1まで88した。濃厚な黄色 のスラリーが得られた。3000m]のアセトンを添加することによって、この スラリーを、撹拌しながら、徐々に希釈した。淡黄色の懸濁液を周囲温度で合計 16時間撹拌した。固形の生成物をIIl過によって採取し、真空下で一定重量 まで乾燥させた。868gの生成物(遊離塩基の含有量により補正した収f(9 1%)m、p、229−230℃を得た。
(205)9−N、 N−ジメチルアミノメチル−10−124グラムの表題化 合物(90グラムの遊離塩基を含む)を、周囲温度で、1240m1の脱イオン 水と共に撹拌した。得られた薄いスラリーをセライトで濾過した。濾過物を水で 洗浄した後、合わせた水層を1/2容量に濃縮し、次いで1860m1 (15 容量V/W)の1−プロパツールで希釈した。この溶液を、さらに少しずつ添加 した3720m1 (30容量V/W)の1−プロパツールと共沸させながら、 真空蒸留によって濃縮した。約1860mJ (15容1)V/W)の最終容量 まで蒸留を続けた。この懸濁液を周囲温度で数時間撹拌して、結晶化を完了させ た。固形の生成物を集め、一定重量まで乾燥させた。得られた生成物の重量は、 113g(ai塩基の含有量により補正した回収率92%)であった。
m、p、229−230℃。
国際調査報告 1+m+−m ^・e□ML ?c’r/’JS 9+/CExlu+−u−− −6,−、+ A1mm &le POY3159110θ喝aフロントページ の続き (72)発明者 ウッド、ジェフリー・り一アメリカ合衆国ペンシルベニア州1 9422、ブルー・ベル、ウィンチェスタ−・ドライブ 1640番 (72)発明者 マスドロコーラ、アントニエツタ・ローズアメリカ合衆国ペン シルベニア州19004、バラ・シンウィド、オツド・ロード536番(72) 発明者 メリンジャー、マークアメリカ合衆国ペンシルベニア州18969、チ ルフォード、ウェスト・ブロード・ストリート262番 (72)発明者 パーク、パトリック・り一アメリカ合衆国ニューシャーシー州 07728、フリーホールド、ジャニパー・ドライブ1卦番

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.カンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシカンプトテシンおよびその 不純物を含有する混合物を、カンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシカ ンプトテシンの各々の1,2,6,7−テトラヒドロ類似体への水素化を遅延さ せ得る不純物だけでなく、該カンプトテシンおよび11−C1−6アルコキシカ ンプトテシン以外のアルカロイドを該混合物から分離し得る溶媒と接触させ、該 カンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシカンプトテシンの少なくとも一 部、または該不純物、あるいは両方を溶解する第1工程;およびそれから該カン プトテシンまたは11−C1−6アルコキシカンプトテシンを分離する第2工程 からなるカンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシカンプトテシンを精製 する方法。
  2. 2.第2工程で分離したカンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシカンプ トテシンが、カンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシカンプトテシンの 各々の1,2,6,7−テトラヒドロ類似体への水素化を遅延させる不純物を実 質的に含まない請求項1記載の方法。
  3. 3.前記溶媒が、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、酢酸 、トリフルオロ酢酸、ジメチルスルホキシド、酢酸とジメチルスルホキシドの混 合物、エタノールとジメチルスルホキシドの混合物、または酢酸と塩酸の混合物 である請求項1記載の方法。
  4. 4.天然産のカンプトテシンが前記第1工程で用いられる請求項1記載の方法。
  5. 5.前記カンプトテシンがノタポディテス・ホエチダ(Nothapodyte s foetida)種の植物によって産生されたものであり、前記第1工程で 用いる溶媒が酢酸である請求項4記載の方法。
  6. 6.前記カンプトテシンが、酢酸中での精製に続いて、さらに、N,N−ジメチ ルホルムアミド中に少なくとも部分的に溶解し、そこから分離される請求項5記 載の方法。
  7. 7.不純物を吸収する物質が添加される請求項5記載の方法。
  8. 8.不純物を吸収するように添加される前記物質が脱色炭である請求項7記載の 方法。
  9. 9.前記カンプトテシンがカンプトテカ・アキュミナタ(Camptothec a accuminata)種の樹木によって産生されたものであり、前記第1 工程で用いる溶媒がN,N−ジメチルホルムアミドである請求項4記載の方法。
  10. 10.カンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシカンプトテシンを、水素 化触媒毒から選択される水素化触媒調節剤の存在下で、水素および水素化触媒と 接触させる工程からなる、カンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシカン プトテシンを水素化して、それぞれ1,2,6,7−テトラヒドロカンプトテシ ンまたは対応する11−C1−6アルコキシ−1,2,6,7−テトラヒドロカ ンプトテシンを得る方法。
  11. 11.前記水素化触媒調節剤が硫黄化合物である請求項11記載の方法。
  12. 12.前記水素化触媒調節剤がジメチルスルホキシドである請求項11記載の方 法。
  13. 13.前記水素化触媒が貴金属である請求項10記載の方法。
  14. 14.前記水素化触媒が白金である請求項13記載の方法。
  15. 15.前記白金が炭素またはアルミナ上に担持されている請求項14記載の方法 。
  16. 16.前記水素化が過圧水素下で行われる請求項10記載の方法。
  17. 17.前記圧力が約35psi(約0.24MPa)より高い圧力から選択され る請求項16記載の方法。
  18. 18.前記テトラヒドロカンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシテトラ ヒドロカンプトテシンを溶解し得る液体反応媒体が用いられる請求項10記載の 方法。
  19. 19.前記液体反応媒体が酢酸からなる請求項18記載の方法。
  20. 20.水素化を遅延させる不純物を実質的に含まないカンプトテシンまたは11 −C1−6アルコキシカンプトテシンを、水素化触媒毒から選択される水素化触 媒調節剤の存在下で、水素および水素化触媒と接触させる工程からなる、カンプ トテシンまたは11−C1−6アルコキシカンプトテシンを水素化して、それぞ れ1,2,6,7−テトラヒドロカンプトテシンまたは対応する11−C1−6 アルコキシ−1,2,6,7−テトラヒドロカンプトテシンを得る方法。
  21. 21.11−C1−6アルコキシ−1,2,6,7−テトラヒドロカンプトテシ ンである化合物。
  22. 22.テトラヒドロカンプトテシンまたは11−アルコキシテトラヒドロカンプ トテシンを、液体反応媒体中における酸化剤と接触させる工程からなる、1,2 ,6,7−テトラヒドロカンプトテシンまたは11−C1−6アルコキシ−1, 2,6,7−テトラヒドロカンプトテシンを酸化して、それぞれ10−ヒドロキ シカンプトテシンまたは対応する10−ヒドロキシ−11−C1−6アルコキシ カンプトテシンを得る方法であって、(a)該液体反応媒体が、形成した10− ヒドロキシ−11−アルコキシカンプトテシンまたは10−ヒドロキシ−11− アルコキシカンプトテシン生成物の少なくとも一部が該反応の間に沈殿するよう に選択される液体からなり、ただし、テトラヒドロカンプトテシンを出発物質と して用いるが、以下のような酸化剤(b)を用いない場合には、該液体反応媒体 (a)として用いる液体はメタノールから構成されておらず、および/または( b)該酸化剤が、過硫酸カリウム、ヨードソベンゼン、ヨードソベンゼンのエス テル、過ヨウ素酸ナトリウムまたは過ヨウ素酸カリウムである方法。
  23. 23.テトラヒドロカンプトテシンを出発物質として用いるが、酸化剤(b)を 用いない場合に、前記液体反応媒体(a)として用いる液体が、エタノール、ク ロロホルム、ベンゼン、塩化メチレン、ジオキサンまたは水のいずれか単独から なるものではない請求項22記載の方法。
  24. 24.前記生成物が前記液体反応媒体(a)に実質的に不溶である請求項22記 載の方法。
  25. 25.前記液体反応媒体(a)が水および有機溶媒の混合物からなる請求項22 記載の方法。
  26. 26.前記有機溶媒が、酢酸、アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、また は低分子量アルコールである請求項25記載の方法。
  27. 27.前記液体反応媒体が液体反応媒体(a)であり、前記酸化剤が酸化剤(b )である請求項22記載の方法。
  28. 28.前記酸化剤がヨードソベンゼンのエステルである請求項22記載の方法。
  29. 29.前記エステルが式PhI(OR7)2[式中、Phはフェニル;各−OR 7基のR7は同一または異なっていてもよく、水素、−C(O)−R8または− SO2−R9;R8およびR9は非置換または置換の炭化水素基;および少なく とも1つの該−OR7基のR7は水素以外である]を有するエステルである請求 項28記載の方法。
  30. 30.前記エステルが、ヨードソベンゼン(ビス)トリフルオロアセテート、ヨ ードソベンゼンジアセテートまたはヒドロキシ(トシルオキシ)ヨードソベンゼ ンである請求項29記載の方法。
  31. 31.請求項20記載の方法に従って得られたテトラヒドロカンプトテシンまた は11−アルコキシテトラヒドロカンプトテシンを、液体反応媒体中における酸 化剤と接触させる工程からなる、1,2,6,7−テトラヒドロカンプトテシン または11−C1−6アルコキシ−1,2,6,7−テトラヒドロカンプトテシ ンを酸化して、それぞれ10−ヒドロキシカンプトテシンまたは対応する10− ヒドロキシ−11−C1−6アルコキシカンプトテシンを得る方法であって、( a)該液体反応媒体が、形成した10−ヒドロキシカンプトテシンまたは10− ヒドロキシ−11−アルコキシカンプトテシン生成物の少なくとも一部が該反応 の間に沈殿するように選択される液体からなり、ただし、テトラヒドロカンプト テシンを出発物質として用いるが、以下のような酸化剤(b)を用いない場合に は、該液体反応媒体(a)として用いる液体はメタノールから構成されておらず 、および/または(b)該酸化剤が、過硫酸カリウム、ヨードソベンゼン、ヨー ドソベンゼンのエステル、過ヨウ素酸ナトリウムまたは過ヨウ素酸カリウムであ る方法。
  32. 32.10−ヒドロキシ−11−C1−6アルコキシカンプトテシンである化合 物。
  33. 33.以下の構造; ▲数式、化学式、表等があります▼(Ib)[式中、Rは水素またはC1−6ア ルコキシ;R1は−O−R2;−S−R3;または−N−(R4)(R5);R 2、R3、R4およびR5は同一または異なり、水素;C1−6アルキル;C3 −6ヒドロキシアルキル;C1−6ジアルキルアミノ−C2−6アルキル:C1 −6アルキルアミノーC2−6アルキル;C2−6アミノアルキル;あるいは、 非置換または置換の3〜7員炭素環;あるいは、R1が−N−(R4)(R5) の場合、R4およびR5基は窒素原子と一緒になって、さらにヘテロ原子を含ん でいてもよい置換または非置換のヘテロ環を形成していてもよい;および R6は水素;非置換または置換のC1−6脂肪族基;あるいは、それが結合する 酸素原子と共に、薬学的に許容されるエステル基を形成する置換基である〕を有 する式(Ib)の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製する方法であっ て、(i)10−ヒドロキシカンプトテシンまたは10−ヒドロキシ−11−C 1−6アルコキシカンプトテシンを、以下の構造;CH2[−N−(R4)(R 5)]2(II)[式中、R4およびR5は式(Ib)と同意義]を有する式( II)の化合物と接触させることによって、式(Ib)の化合物またはその薬学 的に許容される塩[ここで、R1はアミン基−N−(R4)(R5)であり、R 6は水素]を調製し:そして(ii)必要に応じて、(a)工程(i)で調製し た化合物のアミン基を−O−R2または−S−R3に変換することによって、式 (Ib)の化合物またはその薬学的に許容される塩[ここで、R1は−O−R2 または−S−R3〕を調製し、および/または(b)工程(i)で調製した化合 物の10位のヒドロキシル基を−OR6基[ここで、R6は、水素を除いて、式 (Ib)と同意義]に変換することによって、式(Ib)の化合物またはその薬 学的に許容される塩[ここで、R6は水素以外である]を調製することからなる 方法。
  34. 34.工程(ii)において、工程(i)で調製した化合物を式HO−R2[式 中、R2は請求項33と同意義]のアルコールと共に加熱することによって、前 記アミン基−N−(R4)(R5)を−O−R2に変換する請求項33記載の方 法。
  35. 35.工程(ii)において、工程(i)で調製した化合物を式HS−R3[式 中、R3は請求項33と同意義]のチオールと加熱することによって、前記アミ ン基−N−(R4)(R5)を−S−R3に変換する請求項33記載の方法。
  36. 36.式(Ib)の前記化合物におけるR1が、ジメチルアミノ、N−モルホリ ノ、N−メチルピペラジニル、(4′−ピペリジン)N−ピペリジニル、シクロ ヘキシルアミノ、N−メチルアニリノ、エトキシ、シクロプロピルアミノ、N, N−ジメチルアミノエトキシ、N,N−ジメチルアミノエチルチオ、N,N−ジ メチルアミノエチルアミノ、またはメチルアミノである請求項33記載の方法。
  37. 37.R1がジメチルアミノまたはN−モルホリノである請求項36記載の方法 。
  38. 38.工程(i)がアセトニトリルまたは低分子量アルコールからなる液体媒体 中で実施される請求項33記載の方法。
  39. 39.前記液体媒体が低分子量アルコールおよび不活性な塩素化炭化水素からな る請求項38記載の方法。
  40. 40.前記液体媒体がC1−C4アルコールから選択される低分子量アルコール および塩化メチレンからなる請求項39記載の方法。
  41. 41.以下の構造; ▲数式、化学式、表等があります▼(Ib)[式中、Rは水素またはC1−6ア ルコキシ;R1は−O−R2;−S−R3;または−N−(R4)(R5);R 2、R3、R4およびR5は同−または異なり、水素;C1−6アルキル;C3 −6ヒドロキシアルキル;C1−6ジアルキルアミノ−C2−6アルキル;C1 −6アルキルアミノーC2−6アルキル;C2−6アミノアルキル;あるいは、 非置換または置換の3〜7員炭素環;あるいは、R1が−N−(R4)(R5) の場合、R4およびR5基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、さら にヘテロ原子を含んでいてもよい置換または非置換のヘテロ環を形成していても よい;およびR6は水素;非置換または置換のC1−6脂肪族基;あるいは、そ れが結合する酸素原子と共に、薬学的に許容されるエステル基を形成する置換基 である]を有する式(Ib)の化合物またはその薬学的に許容される塩を調製す る方法であって、(i)請求項31記載の方法によって得られる10−ヒドロキ シカンプトテシンまたは10−ヒドロキシ−11−C1−6アルコキシカンプト テシンを、以下の構造;CH2[−N−(R4)(R5)]2(II)[式中、 R4およびR5は式(Ib)と同意義]を有する式(II)の化合物と接触させ ることによって、式(Ib)の化合物またはその薬学的に許容される塩[ここで 、R1はアミン基−N−(R4)(R5)であり、R6は水素]を調製し;そし て、(ii)必要に応じて、(a)工程(i)で調製した化合物のアミン基を− O−R2または−S−R3に変換することによって、式(Ib)の化合物または その薬学的に許容される塩[ここで、R1は−O−R2または−S−R3]を調 製し、および/または(b)工程(i)で調製した化合物の10位のヒドロキシ ル基を基−OR6[ここで、R6は、水素を除いて、式(Ib)と同意義]に変 換することによって、式(Ib)の化合物またはその薬学的に許容される塩[こ こで、R6は水素以外である]を調製することからなる方法。
  42. 42.式(I)の該化合物が以下の構造;▲数式、化学式、表等があります▼( I)〔式中、Rは水素またはC1−6アルコキシ;R1は−O−R2;−S−R 3;または−N−(R4)(R5);R2、R3、R4およびR5は同一または 異なり、水素;C1−6アルキル;C2−6ヒドロキシアルキル;C1−6ジア ルキルアミノ−C2−6アルキル;C1−6アルキルアミノーC2−6アルキル ;C2−6アミノアルキル;あるいは、非置換または置換の3〜7員炭素環;あ るいは、R1が−N−(R4)(R5)の場合、R4およびR5基は、それらが 結合する窒素原子と一緒になって、さらにヘテロ原子を含んでいてもよい置換ま たは非置換のヘテロ環を形成していてもよい;およびR6は水素;非置換または 置換のC1−6脂肪族基;あるいは、それが結合する酸素原子と共に、薬学的に 許容されるエステル基を形成する置換基である]を有する式(I)の化合物また はその薬学的に許容される塩を精製、単離する方法であって、 (a)前記化合物の溶媒である第1の液体を、前記化合物の少なくとも一部が溶 解して、溶液またはスラリーのいずれかを形成する量で添加し;(b)工程(a )に続いて、工程(a)で得られた溶液またはスラリーに、そこに溶解した化合 物の再結晶を容易にする第2の液体を添加して、前記化合物を再結晶し;そして 、 (c)式(I)の化合物またはその塩を濾過することによって採取することから なる方法。
  43. 43.工程(a)〜(c)が、式(I)の前記化合物またはその塩の不安定性を 実質的に回避する温度で実施される請求項42記載の方法。
  44. 44.工程(a)において、溶解に約40℃以下の温度が用いられる請求項42 記載の方法。
  45. 45.工程(a)において、前記第1の液体の量が実質的に完全な溶解を達成す るように用いられる請求項42記載の方法。
  46. 46.工程(a)において、前記第1の液体が水からなる請求項42記載の方法 。
  47. 47.工程(b)において、前記第2の液体が、アセトン、アセトニトリル、低 級アルコールまたはテトラヒドロフランである液体からなる請求項42記載の方 法。
  48. 48.工程(a)で形成された前記溶液またはスラリーが再結晶の前に濃縮され る請求項42記載の方法。
  49. 49.工程(a)に続いて、濾過工程を実施して、不溶物を除去する請求項42 記載の方法。
  50. 50.請求項41記載の方法で定義され、それによって得られる式(Ib)の化 合物またはその薬学的に許容される塩を精製、単離する方法であって、(a)前 記化合物の溶媒である第1の液体を、前記化合物の少なくとも一部が溶解して、 溶液またはスラリーのいずれかを形成する量で添加し;(b)工程(a)に続い て、工程(a)で得られた溶液またはスラリーに、そこに溶解した化合物の再結 晶を容易にする第2の液体を添加して、前記化合物を再結晶し;そして、 (c)式(Ib)の化合物またはその塩を濾過することによって採取することか らなる方法。
  51. 51.請求項42記載の方法によって精製、単離される化合物。
  52. 52.以下の構造; ▲数式、化学式、表等があります▼(I)[式中、RはC1−6アルコキシ; R1は−O−R2;−S−R3;または−N−(R4)(R5);R2、R3、 R4およびR5は同一または異なり、水素;C1−6アルキル;C2−6ヒドロ キシアルキル;C1−6ジアルキルアミノ−C2−6アルキル;C1−6アルキ ルアミノーC2−6アルキル;C2−6アミノアルキル;あるいは、非置換また は置換の3〜7員炭素環;あるいは、R1が−N−(R4)(R5)の場合、R 4およびR5基は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、さらにヘテロ原 子を含んでいてもよい置換または非置換のヘテロ環を形成していてもよい;およ びR6は水素;非置換または置換のC1−6脂肪族基;あるいは、それが結合す る酸素原子と共に、薬学的に許容されるエステル基を形成する置換基である]を 有する式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  53. 53.請求項51記載の化合物[ここで、Rは水素]および不活性な薬学的に許 容される担体または希釈剤からなる薬剤組成物。
  54. 54.請求項51記載の化合物[ここで、RはC1−6アルコキシ]および不活 性な薬学的に許容される担体または希釈剤からなる薬剤組成物。
  55. 55.請求項52記載の化合物および不活性な薬学的に許容される担体または希 釈剤からなる薬剤組成物。
  56. 56.腫瘍細胞に苦しむ宿主動物に、その阻害に有効な量の請求項51記載の化 合物を投与する工程からなる腫瘍細胞の増殖を阻害する方法。
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