JP2004519442A - 1,1−ジオキソ−2h−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド誘導体、これらの製造方法及びこれらを含む医薬組成物 - Google Patents

1,1−ジオキソ−2h−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド誘導体、これらの製造方法及びこれらを含む医薬組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)〔式中、(a)は、単結合又は二重結合を表し;R1は、水素原子、あるいはヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ、アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ又はアリールアルコキシ基を表し;R2は、水素原子又はアルキル基を表し;R3及びR4は、同一であるか又は異なり、それぞれ水素、ハロゲン原子、又はアルキル、ヒドロキシ若しくはアルコキシ基を表し;Akは、アルキレン鎖を表し;R5、R6及びR7は、同一であるか又は異なり、それぞれアルキル基を表すか、あるいはR5、R6及びR7は、これらと結合している窒素と一緒に、飽和又は不飽和窒素含有複素環を形成し;Xは、ハロゲン原子を表す〕の化合物、及び存在すればその光学異性体に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、新しい1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド化合物、これらの製造方法及びこれらを含む医薬組成物、並びに軟骨の病気の処置におけるこれらの使用に関する。
【0002】
関節炎又は関節症のような関節の病気の処置用に現在市販されている抗炎症薬は一般に、標的組織に対して低い親和性を示し、目的の治療効果を達成するには高用量の投与を必要としている。
【0003】
このような強い用量の活性成分の投与によって、副作用の発生頻度が上昇している。例えば、非ステロイド性抗炎症薬の投与は、著しい胃腸毒性を引き起こすことが知られている。
【0004】
よって軟骨組織を特異的に標的とすることができ、このため現存する抗炎症薬で観察される有害作用を限定又は抑制さえできる、新しい化合物を入手することは特に重要である。
【0005】
1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド化合物及びその軟骨の病気の処置における使用可能性が、J. Med. Chem. 1999, 42, 5235-40に報告されている。
【0006】
しかしこれらの化合物は、軟骨を保護するプロテオグリカンの発現に関して穏やかな活性を持つだけである。
【0007】
本発明の主題を形成する新しい化合物は、先行技術の化合物に関して既に報告されている軟骨組織に対する非常に強力な親和性を保持しているが、更にこれらは、既に報告されている化合物よりも全く明らかに優れた軟骨保護性を有するものであり、そしてこのことは、その構造の類似性という観点から、少しも予測できるものではなかった。したがってこれらの性質が、本発明の化合物を、関節炎又は関節症のような病気の処置において極めて有用なものにしている。
【0008】
更に具体的には、本発明は、式(I):
【0009】
【化21】
【0010】
〔式中、下記式:
【0011】
【化22】
【0012】
で示される記号は、単結合又は二重結合を表し、
1は、水素原子、あるいはヒドロキシ基、線状若しくは分岐(C1−C6)アルコキシ基、線状若しくは分岐(C1−C6)アシルオキシ基、線状若しくは分岐(C1−C6)アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基又はアリール−(C1−C6)アルコキシ基を表し(ここで、アルコキシ部分は、線状又は分岐である)、
2は、水素原子又は線状若しくは分岐(C1−C6)アルキル基を表し、
3及びR4は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、あるいは線状若しくは分岐(C1−C6)アルキル基、ヒドロキシ基又は線状若しくは分岐(C1−C6)アルコキシ基を表し、
Akは、線状又は分岐(C1−C6)アルキレン鎖を表し、
5、R6及びR7は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表すか、あるいはR5、R6及びR7は、これらと結合している窒素原子と一緒に、飽和又は不飽和窒素含有複素環を形成し、
Xは、ハロゲン原子を表す〕で示される化合物、及び存在すればその光学異性体
〔ただし、同時に、下記式:
【0013】
【化23】
【0014】
で示される記号が、二重結合を表し、R1が、ヒドロキシ基を表し、R2、R5及びR6が、それぞれメチル基を表し、R3及びR4が、それぞれ水素原子を表し、そしてAkが、−(CH23−基を表す化合物を除く〕に関する。
【0015】
ここで、「飽和又は不飽和窒素含有複素環」は、1個、2個又は3個のヘテロ原子を含み、これらのヘテロ原子の1個が、窒素原子であり、そして場合により存在する追加のヘテロ原子が、酸素、窒素及び硫黄原子から選択される、5〜7個の環員を有する、飽和又は不飽和の、芳香族又は非芳香族の単環式基を意味するものと理解され、この窒素含有複素環は、場合により、1個以上の同一であるか又は異なる線状又は分岐(C1−C6)アルキル基により置換されていてもよいと理解される。好ましい窒素含有複素環は、線状又は分岐(C1−C6)アルキル基によりN置換されている、ピリジル及びピペリジル基である。
【0016】
式(I)の好ましい化合物は、R2が、線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表す化合物である。
【0017】
式(I)の好ましい化合物は、Xが、ヨウ素原子を表す化合物である。
【0018】
有利な実施態様では、本発明の好ましい化合物は、R6及びR7が、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ線状又は分岐(C2−C6)アルキル基を表す化合物である。
【0019】
本発明の好ましい化合物としては、ヨウ化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)−カルボニルアミノ〕−プロピル}ジエチルメチルアンモニウムを挙げることができる。
【0020】
本発明はまた、式(I)の化合物の製造方法であって、式(II):
【0021】
【化24】
【0022】
〔式中、R3及びR4は、式(I)と同義である〕で示される化合物を、塩基の存在下で反応させることにより、式(III):
【0023】
【化25】
【0024】
〔式中、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
必要であれば、これを式(IV):
【0025】
【化26】
【0026】
〔式中、R′2は、線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表し、そしてY1は、有機化学において通常の脱離基を表す〕で示される化合物と反応させることにより、式(V):
【0027】
【化27】
【0028】
〔式中、R′2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
必要であれば、式(III)又は(V)の化合物を、式(VI):
【0029】
【化28】
【0030】
〔式中、R′1は、線状若しくは分岐(C1−C6)アルキル基、線状若しくは分岐(C1−C6)アシル基、線状若しくは分岐(C1−C6)アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基又はアリール−(C1−C6)アルキル基を表し(ここで、アルキル部分は、線状又は分岐である)、そしてY2は、有機化学において通常の脱離基を表す〕で示される化合物と反応させることにより、式(VII):
【0031】
【化29】
【0032】
〔式中、R′1、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させるか、あるいは
式(III)又は(V)の化合物を、適切な還元剤と反応させることにより、式(VIII):
【0033】
【化30】
【0034】
〔式中、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
場合によりこれを、脱離反応によって、有機化学の通常の条件下で式(IX):
【0035】
【化31】
【0036】
〔式中、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物に変換し、
必要であれば、これを式(X):
【0037】
【化32】
【0038】
〔式中、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物に還元するか、又は
式(VIII)の化合物を、式(VI)の化合物との反応によって変換して、式(XI):
【0039】
【化33】
【0040】
〔式中、R′1、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
これら式(III)、(V)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)及び(XI)の化合物は、式(XII):
【0041】
【化34】
【0042】
〔式中、下記式:
【0043】
【化35】
【0044】
で示される記号、R1、R2、R3及びR4は、式(I)と同義である〕で示される化合物全体を構成しており、
これらを式(XIII):
【0045】
【化36】
【0046】
〔式中、R1、R2、R3及びR4は、前記と同義であり、Akは、式(I)と同義であり、そしてZは、式(I)におけるのと同義のX基又はNR′5R′6基(ここで、R′5及びR′6は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表すか、あるいは一緒に飽和又は不飽和の、非芳香族の窒素含有複素環を形成する〕で示される化合物に変換し、
Zが、前記と同義のNR′5R′6基を表す場合は、これを式(XIV):
【0047】
【化37】
【0048】
〔式中、R′7は、線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表し、そしてXは、式(I)と同義である〕で示される化合物と反応させることにより、式(I)の化合物の特定の場合である、式(Ia):
【0049】
【化38】
【0050】
〔式中、R1、R2、R3、R4、Ak、R′5、R′6、R′7及びXは、前記と同義である〕で示される化合物を生成させるか、あるいは
Zが、前記と同義のX基を表す場合、式(XIII)の化合物を式(XV):
【0051】
【化39】
【0052】
〔式中、R″5、R″6及びR″7は、これらと結合している窒素原子と一緒に、芳香族窒素含有複素環を形成する〕で示される化合物と反応させることにより、式(I)の化合物の特定の場合である、式(Ib):
【0053】
【化40】
【0054】
〔式中、R1、R2、R3、R4、Ak、R″5、R″6、R″7及びXは、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
これら式(Ia)及び(Ib)の化合物は、式(I)の化合物全体を構成しており、必要ならばこれを従来の精製法により精製し、そして適宜これを従来の分離法によりその光学異性体に分離することを特徴とする方法に関する。
【0055】
式(II)の化合物は、式(XVI):
【0056】
【化41】
【0057】
〔式中、R3及びR4は、式(I)と同義である〕で示される化合物から出発して、J. Med.Chem. 1999, 42, 5235-40に報告されている製法により得られる。
【0058】
生物学的試験において、本発明の化合物は、軟骨組織に対する指向性の上昇を証明している。これらの分子はまた、関節症及び関節炎のような病気の処置に特に有用であるような、軟骨に関する性質を有している。
【0059】
本発明はまた、1つ以上の不活性で非毒性の薬学的に許容しうる担体と一緒に、活性成分として少なくとも1つの式(I)の化合物を含む、医薬組成物に関する。本発明の医薬組成物としては、特に経口、非経口(静脈内又は皮下)又は鼻内投与に適したもの、錠剤又は糖衣錠、舌下錠、ゼラチンカプセル剤、トローチ剤、坐剤、クリーム剤、軟膏剤、皮膚用ゲル剤、注射剤、飲用懸濁剤などを挙げることができる。
【0060】
有用な用量は、病気の性質と重篤度、投与の経路及び患者の年齢と体重により適合させることができる。用量は、24時間当たり0.5mg〜2gの範囲であり、これを1回以上で投与する。
【0061】
以下の実施例は、本発明を説明するものであるが、本発明を何ら限定するものではない。
【0062】
使用される出発物質は、既知の製品であるか、又は既知の方法により調製される。
【0063】
実施例に記述される化合物の構造は、通常の分光学的方法により測定した(赤外吸収、NMR、質量分析(MS))。
【0064】
実施例1:ヨウ化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}ジエチルメチルアンモニウム
工程A:N−〔3−(ジエチルアミノ)−プロピル〕−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド
キシレン中の4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル(これの調製法は、J. Med. Chem. 1999, 42, 5235-40に報告されている)10mmol及び3−(ジエチルアミノ)プロピルアミン11mmolの懸濁液を、不活性雰囲気下で18時間還流した。冷却及び溶媒の留去後、生じた残渣を、シリカのクロマトグラフィー(溶離液:0〜50%のジクロロメタン中のエタノールの勾配、次いでジクロロメタン/エタノール/アンモニア、50/48/2)により精製し、次に再結晶することによって、ベージュ色の固体の形態で目的生成物を得た。
融点:107〜110℃
【0065】
工程B:ヨウ化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}ジエチルメチルアンモニウム
ヨウ化メチル2.5mlを、アセトンに懸濁した前工程Aに記載された化合物10mmolに加え、次にこの反応混合物を、不活性雰囲気下で6時間還流した。室温に戻して、混合物から溶媒の留去後、生じた残渣を濾過し、洗浄し、乾燥し、次いで再結晶することにより、ベージュ色の固体の形態で目的生成物を得た。
融点:169〜171℃
【0066】
実施例2:ヨウ化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリエチルアンモニウム
目的生成物は、実施例1の工程Aに記載された化合物及びヨウ化エチルから出発して、実施例1の工程Bに記載された方法により得た。
融点:204〜206℃
【0067】
実施例3:ヨウ化{4−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕ブチル}トリメチルアンモニウム
工程A:4−(ジメチルアミノ)−ブチロニトリル
アセトニトリル中の4−ブロモブチロニトリル10mmolの溶液を、50℃で同じ溶媒中のジメチルアミン塩酸塩10mmol、炭酸カリウム15mmol及びヨウ化カリウム1mmolの懸濁液に加えた。次にこの混合物をこの温度で16時間維持した。溶媒の留去後、生じた残渣を1N塩酸にとった。この水相をエーテルで洗浄し、1N水酸化ナトリウム溶液で中和して、エーテルで数回再抽出した。次に幾つかの有機相を合わせ、乾燥し、濾過して、溶媒を留去することにより、暗色の油状物の形態で目的生成物を得た。
【0068】
工程B:4−(ジメチルアミノ)−ブチルアミン
エーテル中の前工程Aで得られた化合物(17.8mmol)の溶液を、0℃で不活性雰囲気下、エーテル中の水素化アルミニウムリチウム(26.7mmol)の懸濁液に加えた。次にこの混合物を室温に戻し、この温度で1時間撹拌した。ミハイロビッチ(Mihajlovic)の方法(水1g、15%水酸化ナトリウム1g及び水3g)による加水分解後、反応混合物をセライトで濾過した。減圧下で濾液から溶媒を留去することにより、目的生成物を明色の油状物の形態で単離することができた。
【0069】
工程C:N−〔4−(ジメチルアミノ)−ブチル〕−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド
目的生成物は、4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル(これの調製法は、J. Med. Chem. 1999, 42, 5235-40に報告されている)及び前工程Bで得られた化合物から出発して、実施例1の工程Aに記載された方法により得た。
MS(エレクトロスプレー)m/z:354.13〔M+H+
【0070】
工程D:ヨウ化{4−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕ブチル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程Cに記載された化合物及びヨウ化メチルから出発して、実施例1の工程Bに記載された方法により得た。
融点:240〜242℃
【0071】
実施例4:ヨウ化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}ピリジニウム
工程A:N−〔3−ヒドロキシ−プロピル〕−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド
目的生成物は、4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル(これの調製法は、J. Med. Chem. 1999, 42, 5235-40に報告されている)及び3−アミノ−1−プロパノールから出発して、実施例1の工程Aに記載された方法により得た。
【0072】
工程B:N−〔3−ヨード−プロピル〕−4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド
エーテル/アセトニトリル(75/25)の混合物に溶解したトリフェニルホスフィン15mmol及びイミダゾール15mmolに、少量ずつ0℃で、ヨウ素15mmol、そして次にエーテルに溶解した前工程に記載された化合物10mmolを加えた。次いでこの反応混合物を室温で2時間撹拌し、続いて加水分解して、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を洗浄し、乾燥し、濾過して、次に濃縮した。生じた残渣は、シリカのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン)により精製して、目的生成物を得た。
【0073】
工程C:ヨウ化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}ピリジニウム
目的生成物は、前工程に記載された化合物から出発して、ヨウ化メチルをピリジンに置き替えて、実施例1の工程Bに記載された方法により得た。
【0074】
実施例5:ヨウ化{3−〔(4−メトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
工程A:4−メトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル
アセトン中の4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル(これの調製法は、J. Med. Chem. 1999, 42, 5235-40に報告されている)10mmol、炭酸カリウム20mmol及び硫酸ジメチル15mmolの懸濁液を、不活性雰囲気下で室温で24時間撹拌した。濾過後、この反応混合物を濃水酸化アンモニウム1mlで処理し、次に溶媒を留去した。生じた残渣を酢酸エチルにとって、水で洗浄した。次いで有機相を乾燥し、濾過して、溶媒を留去した。生じた油状残渣を次にシリカのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン)により精製して、結晶化する明色の油状物の形態で目的生成物を得た。
融点:79〜80℃
【0075】
工程B:N−〔3−(ジメチルアミノ)−プロピル〕−4−メトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボキサミド
目的生成物は、前工程Aに記載された化合物及び3−(ジメチルアミノ)−プロピルアミンから出発して、実施例1の工程Aに記載された方法により得た。
MS(エレクトロスプレー)m/z:354.15〔M+H+
【0076】
工程C:ヨウ化{3−〔(4−メトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程Bに記載された化合物及びヨウ化メチルから出発して、実施例1の工程Bに記載された方法により得た。
MS(エレクトロスプレー)m/z:368.15〔M+
【0077】
実施例6:ヨウ化{3−〔(4−アセトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
工程A:4−アセトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル
ピリジン11.5mmolを、エーテルに溶解した4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル(これの調製法は、J.Med. Chem. 1999, 42, 5235-40に報告されている)10mmolに加え、次いで0℃で塩化アセチル11.5mmolを加えた。次にこの反応混合物を室温で5時間撹拌し、続いて加水分解して酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を洗浄し、乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。生じた残渣をシリカのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン)により精製して、目的生成物を得た。
【0078】
工程B:ヨウ化{3−〔(4−アセトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程に記載された化合物から出発して、実施例5の工程B及びCに記載された方法により得た。
【0079】
実施例7:ヨウ化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
工程A:4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル
水素化ホウ素ナトリウム10mmolを、メタノール中の4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル(これの調製法は、J.Med. Chem. 1999, 42, 5235-40に報告されている)10mmolに加え、次にこの反応混合物を2時間撹拌した。蒸発により溶媒を除去後、生じた残渣を加水分解し、次いで酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を洗浄し、乾燥し、濾過し、次に濃縮した。生じた残渣をシリカのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン)により精製して、目的生成物を得た。
【0080】
工程B:ヨウ化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程に記載された化合物から出発して、実施例5の工程B及びCに記載された方法により得た。
【0081】
実施例8:ヨウ化{3−〔(4−アセトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
工程A:4−アセトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル
目的生成物は、実施例7の工程Aに記載された化合物から出発して、実施例6の工程Aに記載された方法により得た。
【0082】
工程B:ヨウ化{3−〔(4−アセトキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程に記載された化合物から出発して、実施例5の工程B及びCに記載された方法により得た。
【0083】
実施例9:ヨウ化{3−〔(2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
工程A:2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン10mmolを、テトラヒドロフランに溶解した実施例8の工程Aに記載された化合物10mmolに加え、次にこの反応混合物を室温で4時間撹拌した。加水分解及び酢酸エチルでの抽出後、合わせた有機相を洗浄し、乾燥し、濾過し、次いで濃縮した。生じた残渣を、シリカのクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン)により精製して、目的生成物を得た。
【0084】
工程B:ヨウ化{3−〔(2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程に記載された化合物から出発して、実施例5の工程B及びCに記載された方法により得た。
【0085】
実施例10:ヨウ化{3−〔(2−メチル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
工程A:2−メチル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル
メタノール中の実施例9の工程Aに記載された化合物(10mmol)の溶液を、10% Pd/Cの存在下で一晩、水素下に置いた。濾過により触媒を除去後、蒸発により溶媒を除去して、目的生成物を得た。
【0086】
工程B:ヨウ化{3−〔(2−メチル−1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程に記載された化合物から出発して、実施例5の工程B及びCに記載された方法により得た。
【0087】
実施例11:ヨウ化{3−〔(4−(パラ−トルエンスルホニルオキシ)−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
工程A:2−メチル−4−(パラ−トルエンスルホニルオキシ)−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル
目的生成物は、塩化アセチルをパラ−トルエンスルホニルクロリドにより置換して、実施例6の工程Aに記載された方法により得た。
【0088】
工程B:ヨウ化{3−〔(4−(パラ−トルエンスルホニルオキシ)−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程Aに記載された化合物から出発して、実施例5の工程B及びCに記載された方法により得た。
【0089】
実施例12:ヨウ化{3−〔(4−(メタンスルホニルオキシ)−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
工程A:2−メチル−4−(メタンスルホニルオキシ)−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル
目的生成物は、塩化アセチルをメタンスルホニルクロリドにより置換して、実施例6の工程Aに記載された方法により得た。
【0090】
工程B:ヨウ化{3−〔(4−(メタンスルホニルオキシ)−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程Aに記載された化合物から出発して、実施例5の工程B及びCに記載された方法により得た。
【0091】
実施例13:ヨウ化{3−〔(4−ベンジルオキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
工程A:4−ベンジルオキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボン酸メチル
目的生成物は、塩化アセチルを塩化ベンジルにより置換して、実施例6の工程Aに記載された方法により得た。
【0092】
工程B:ヨウ化{3−〔(4−ベンジルオキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}トリメチルアンモニウム
目的生成物は、前工程Aに記載された化合物から出発して、実施例5の工程B及びCに記載された方法により得た。
【0093】
実施例14:臭化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}ジエチルメチルアンモニウム
目的生成物は、実施例1の工程Aで得られた化合物及びブロモメタンから出発して、実施例1の工程Bに記載された方法により得た。
【0094】
実施例15:塩化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)カルボニルアミノ〕プロピル}ジエチルメチルアンモニウム
目的生成物は、実施例1の工程Aで得られた化合物及びクロロメタンから出発して、実施例1の工程Bに記載された方法により得た。
【0095】
本発明の化合物の薬理学的試験
実施例16:薬物動態試験:組織分布試験
本試験は、14Cで標識した分子により実施した。組織分布試験は、以下の方法による全身断面にわたる放射活性の直接測定によって実施した:スプラーグ・ドーリー(Sprague-Dawley)系統のオスのラットに、服用量の標識分子を静脈内又は経口投与した。次に5分〜24時間の範囲の時間後、エーテル吸入によりラットを屠殺して、液体窒素中で凍結した。
【0096】
次いでクリオミクロトームを使用して切片を作製し、乾燥後、画像解析装置を用いて放射活性の分布を測定した。
【0097】
本発明の化合物により得られた結果は、本化合物が、軟骨組織に対する指向性の上昇を示すことを証明している。
【0098】
実施例17:IL−1で処理した関節軟骨細胞におけるアグリカンの発現
アグリカンの発現は、ノーザンブロットにより解析した。DMEM+10% FCSで培養し、IL−1(10ng/ml)の存在下で異なる濃度の試験化合物で処理した、ウシ関節軟骨細胞(CAC)の培養物の総RNAを抽出し、総RNA 10μgを、MOPS−ホルムアルデヒド緩衝液の存在下で1%アガロースゲルでの電気泳動により分画し、ナイロン膜に移して、特異的アグリカンcDNAプローブとハイブリダイズさせた。
【0099】
一例として、実施例1の化合物は、IL−1 10ng/mlで処理した培養物と比較して、10-6及び10-8Mで、それぞれ150%及び200%アグリカンの発現を刺激した。
【0100】
比較のために、刊行物のJ. Med. Chem. 1999, 42,5235-5240に報告された「プロポキシカムN+(propoxicam N+)」は、同じ条件下で、10-6及び10-8Mで、それぞれわずかに28%及び30%アグリカンの発現を刺激した。
【0101】
これらの結果は、本発明の化合物が、非常に有用な軟骨保護特性を有することを証明している。
【0102】
実施例18:医薬組成物
それぞれ活性成分10mgの用量を含む、1000錠の錠剤の調製のための処方
実施例1の化合物 10g
ヒドロキシプロピルセルロース 2g
コムギデンプン 10g
乳糖 100g
ステアリン酸マグネシウム 3g
タルク 3g

Claims (11)

  1. 式(I):
    〔式中、下記式:
    で示される記号は、単結合又は二重結合を表し、
    1は、水素原子、あるいはヒドロキシ基、線状若しくは分岐(C1−C6)アルコキシ基、線状若しくは分岐(C1−C6)アシルオキシ基、線状若しくは分岐(C1−C6)アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基又はアリール−(C1−C6)アルコキシ基を表し(ここで、アルコキシ部分は、線状又は分岐である)、
    2は、水素原子又は線状若しくは分岐(C1−C6)アルキル基を表し、
    3及びR4は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、あるいは線状若しくは分岐(C1−C6)アルキル基、ヒドロキシ基又は線状若しくは分岐(C1−C6)アルコキシ基を表し、
    Akは、線状又は分岐(C1−C6)アルキレン鎖を表し、
    5、R6及びR7は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表すか、あるいはR5、R6及びR7は、これらと結合している窒素原子と一緒に、飽和又は不飽和窒素含有複素環を形成し、
    Xは、ハロゲン原子を表す〕で示される化合物、及び存在すればその光学異性体
    〔ただし、同時に、下記式:
    で示される記号が、二重結合を表し、R1が、ヒドロキシ基を表し、R2、R5及びR6が、それぞれメチル基を表し、R3及びR4が、それぞれ水素原子を表し、そしてAkが、−(CH23−基を表す化合物を除く〕
    〔ここで、「飽和又は不飽和窒素含有複素環」は、1個、2個又は3個のヘテロ原子を含み、これらのヘテロ原子の1個が、窒素原子であり、そして場合により存在する追加のヘテロ原子が、酸素、窒素及び硫黄原子から選択される、5〜7個の環員を有する、飽和又は不飽和の、芳香族又は非芳香族の単環式基を意味するものと理解され、この窒素含有複素環は、場合により、1個以上の同一であるか又は異なる線状又は分岐(C1−C6)アルキル基により置換されていてもよいと理解される。好ましい窒素含有複素環は、線状又は分岐(C1−C6)アルキル基によりN置換されている、ピリジル及びピペリジル基である〕。
  2. 2が、線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表す、請求項1記載の式(I)の化合物。
  3. 5、R6及びR7が、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表す、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
  4. 6及びR7が、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ線状又は分岐(C2−C6)アルキル基を表す、請求項3記載の式(I)の化合物。
  5. 5、R6及びR7が、これらと結合している窒素原子と一緒に、飽和又は不飽和窒素含有複素環を形成している、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
  6. 5、R6及びR7が、これらと結合している窒素原子と一緒に、ピリジル基を形成している、請求項5記載の式(I)の化合物。
  7. Xが、ヨウ素原子を表す、請求項1〜6のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
  8. ヨウ化{3−〔(4−ヒドロキシ−2−メチル−1,1−ジオキソ−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−イル)−カルボニルアミノ〕−プロピル}−ジエチルメチルアンモニウムである、請求項1記載の式(I)の化合物。
  9. 請求項1記載の式(I)の化合物の製造方法であって、式(II):
    〔式中、R3及びR4は、式(I)と同義である〕で示される化合物を、塩基の存在下で反応させることにより、式(III):
    〔式中、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
    必要であれば、これを式(IV):
    〔式中、R′2は、線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表し、そしてY1は、有機化学において通常の脱離基を表す〕で示される化合物と反応させることにより、式(V):
    〔式中、R′2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
    必要であれば、式(III)又は(V)の化合物を、式(VI):
    〔式中、R′1は、線状若しくは分岐(C1−C6)アルキル基、線状若しくは分岐(C1−C6)アシル基、線状若しくは分岐(C1−C6)アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基又はアリール−(C1−C6)アルキル基を表し(ここで、アルキル部分は、線状又は分岐である)、そしてY2は、有機化学において通常の脱離基を表す〕で示される化合物と反応させることにより、式(VII):
    〔式中、R′1、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させるか、あるいは
    式(III)又は(V)の化合物を、適切な還元剤と反応させることにより、式(VIII):
    〔式中、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
    場合によりこれを、脱離反応によって、有機化学の通常の条件下で式(IX):
    〔式中、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物に変換し、
    必要であれば、これを式(X):
    〔式中、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物に還元するか、又は
    式(VIII)の化合物を、式(VI)の化合物との反応によって変換して、式(XI):
    〔式中、R′1、R2、R3及びR4は、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
    これら式(III)、(V)、(VII)、(VIII)、(IX)、(X)及び(XI)の化合物は、式(XII):
    〔式中、下記式:
    で示される記号、R1、R2、R3及びR4は、式(I)と同義である〕で示される化合物全体を構成しており、
    これらを式(XIII):
    〔式中、R1、R2、R3及びR4は、前記と同義であり、Akは、式(I)と同義であり、そしてZは、式(I)におけるのと同義のX基又はNR′5R′6基(ここで、R′5及びR′6は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表すか、あるいは一緒に飽和又は不飽和の、非芳香族の窒素含有複素環を形成する〕で示される化合物に変換し、
    Zが、前記と同義のNR′5R′6基を表す場合は、これを式(XIV):
    〔式中、R′7は、線状又は分岐(C1−C6)アルキル基を表し、そしてXは、式(I)と同義である〕で示される化合物と反応させることにより、式(I)の化合物の特定の場合である、式(Ia):
    〔式中、R1、R2、R3、R4、Ak、R′5、R′6、R′7及びXは、前記と同義である〕で示される化合物を生成させるか、あるいは
    Zが、前記と同義のX基を表す場合、式(XIII)の化合物を式(XV):
    〔式中、R″5、R″6及びR″7は、これらと結合している窒素原子と一緒に、芳香族窒素含有複素環を形成する〕で示される化合物と反応させることにより、式(I)の化合物の特定の場合である、式(Ib):
    〔式中、R1、R2、R3、R4、Ak、R″5、R″6、R″7及びXは、前記と同義である〕で示される化合物を生成させ、
    これら式(Ia)及び(Ib)の化合物は、式(I)の化合物全体を構成しており、必要ならばこれを従来の精製法により精製し、そして適宜これを従来の分離法によりその光学異性体に分離することを特徴とする方法。
  10. 1つ以上の不活性で非毒性の薬学的に許容しうる担体と組合せて、活性成分として請求項1〜8のいずれか1項記載の化合物を含む、医薬組成物。
  11. 関節症又は関節炎の処置における医薬として使用するための、請求項10記載の医薬組成物。
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