JPS61218571A - 新規ラクタム誘導体及び新規チオラクタム誘導体並びに抗炎症剤 - Google Patents

新規ラクタム誘導体及び新規チオラクタム誘導体並びに抗炎症剤

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JPS61218571A
JPS61218571A JP5897185A JP5897185A JPS61218571A JP S61218571 A JPS61218571 A JP S61218571A JP 5897185 A JP5897185 A JP 5897185A JP 5897185 A JP5897185 A JP 5897185A JP S61218571 A JPS61218571 A JP S61218571A
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勝見 郁男
Katsuji Yamashita
山下 勝治
Takayasu Hidaka
日高 隆養
Kazunori Hosoe
和典 細江
Yutaka Ariki
有木 豊
Toshiaki Yamashita
山下 俊章
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規ラクタム誘導体及び新規なチオラクタム
誘導体またはその造塩可能なものの塩、及びこれを有効
成分とする抗炎症剤に関するものである。更昏ζ詳しく
は、本発明は、一般式(1)〔式中、R1は水素* O
l”08のアルキル基、ベンジル基またはOOR” (
R6は水素または01〜C8のアルキル基を示す)で表
わされるアシル基を表わし、R2は水素またはol−o
6のアルキル基を表わし、R8及びH4は独立に水素で
あるかまたは一緒になって一つの化学結合を表わし B
5は水素、01〜C8のアルキル基またはR700(R
7は水素または01〜C8のアルキル基を示す)で示さ
れるアシル基を表わし、Xは酸素原子または硫黄原子を
表わし、nは2〜5を表わす〕 で表わされる新規なラクタム誘導体及び新規なチオラク
タム誘導体またはそれらの造塩可能なものの塩、並びに
これを有効成分とする抗炎症剤に関するものである。
(従来の技術) H,Zimmerらはジャーナル・オン・ヘテロサイク
リック・ケミストリー(J、 Het、 Ohem、 
)、 2 t171(1965)に各種のα−ベンジリ
デン−r−ブチロラクタムを発表して以来、各種のα−
ベンジリデン−γ−ブチロラクタムが合成されて来たが
、その生理活性については殆んど検討されて来ていない
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らはラクタム誘導体及びチオラクタム誘導体の
薬理作用を広く試験した結果、上記一般式(1)で表わ
される化合物及びその塩が優れた抗炎症作用を有するこ
とを見出し、本発明に到達した。
以下、詳細に説明する。
(問題点を解決するための手段及び作用効果)本発明に
よる新規化合物は下記の一般式(1)で表わされる。
〔式中 31は水素e Ol””Osのアルキル基、ベ
ンジル基または00R6(R6は水素または01〜C8
のアルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、
R2は水素または01〜C6のアルキル基を表わし R
8及びR4は独立に水素であるかまたは−緒になって一
つの化学結合を表わし、R5は水素、01〜C8のアル
キル基またはR?C!0(R7は水素またはat〜08
のアルキル基を示す)で示されるアシル基を表わし、X
は酸素原子または硫黄原子を表わし、nは2〜6を表わ
す。〕 本発明による化合物のうち、R1が水素である化合物は
塩基と塩を形成することが可能であり、本発明による化
合物の塩としては、本発明の化合物と塩基から造塩可能
な任意のものが対象となる。
具体的には、例えば(1)金属塩、特にアルカリ金属。
アルカリ土類金属、アルミニウムとの塩、(2)アンモ
ニウム塩、(3)アミン塩、特にメチルアミン、エチル
アミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン。
トリエチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリ
ン、ヘキサメチレンイミン、アニリン、ピリジン等との
塩がある。これらの塩を抗炎症剤として使用する場合に
は生理的に許容されるものを選ぶべきである。
本発明による化合物の代表例を挙げれば表1のようにな
る。
化合物の合成について説明する。
本発明の一般式(1)で表わされる化合物を合成する方
法には次の様なものが挙げられる。例えば、(1)  
一般式(1)で表わされる化合物のうち、一般式〔ここ
で Blは水素、C1〜C8のアルキル基、ベンジル基
または0OR6(R’は水素またはat〜08のアルキ
ル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、R2は水
素またはo、 −R6のアルキル基を表わし、Xは酸素
原子または硫黄原子を表わし、nは2〜5を表わす〕で
表わされる化合物はHoZimmer らの方法〔ジャ
ーナル・オン・ヘテロサイクリック・ケミストリー(、
y、 Hat、 Ohem、 )、 2 。
171(1965))に従って、一般式(3)〔ここで
 B2は水素または01〜C6のアルキル基を表わし 
BSは01〜C8のアルキル基、ベンジルM、 con
e (R”は水素または01〜C8のアルキル基を示す
)で表わされるアシル基またはトリアルキルシリル基を
表わす〕で表わされるペンズアルテヒド類と、式(4) (ここで、R9は水素または低級アルキル基を表わし、
Xは酸素原子または硫黄原子を表わし、nは2〜6を表
わす)で表わされるN−アシルラクタムまたはN−アシ
ルチオラクタムとを水素化ナトリウム等のアルカリ金属
水素化物存在下に反応させ、必要によりR8のアルキル
基、ベンジル基、アシル基またはトリアルキルシリル基
を脱離することにより合成することができる。R8の脱
離法としては、R8がアルキル基である場合には塩化ア
ルミニウム等のハロゲン化アルミニウム、塩化第二鉄。
三臭化ホウ素等のルイス酸を用いる開裂法、あるいはそ
の他のエーテル開裂法がある。また H8がベンジル基
である場合には上記のエーテル開裂法に加えて、パラジ
ウム炭素等の貴金属触媒を用いる接触還元法等により脱
離することができる。R8がアシル基である場合には水
酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物あるいは水酸
化バリウム等のアルカリ土類金属水酸化物等の塩基を用
いて加水分解することにより脱離することができる。R
8がトリアルキルシリル基である場合には水、メタノー
ル、酸またはフッ素イオン等により脱離することができ
る。
(2)一般式(1)で表わされる化合物のうち、一般式
〔ここで Blは水素、自〜C8のアルキル基、ベンジ
ル基または0OR6(R6は水素または01〜C8のア
ルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし B2
は水素または01〜C6のアルキル基を表わし、R5は
水素、0l−OBのアルキル基またはR700(R7は
水素または01〜C3のアルキル基を示す)で示される
アシル基を表わし、Xは酸素原子または硫黄原子を表わ
し、nは2〜5を表わす〕で表わされる化合物は、H,
Wamhoff  らの方法〔シンセシス(Synth
esis )、 881 (1976) )に従って、
一般式(6) 〔ここで B2は水素または01〜C6のアルキル基を
表わし、RlGは水素、01〜C8のアルキル基。
ベンジル基、OORg(R6は水素または01〜C8の
アルキル基を示す)で表わされるアシル基またはトリア
ルキルシリル基を表わす〕で表わされるベンズアルデヒ
ド類と、一般式(7) 〔ここで、BllはC!〜C8のアルキル基またはH1
200(Bigは水素、 at〜C8のアルキル基また
はアリール基を示す)で示されるアシル基を表わし、X
は酸素原子または硫黄原子を表わし、nは2〜5を表わ
し、社はアリール基を表わす〕で表わされるN−アシル
−α−トリアリールホスホラニリデンラクタム類または
N−アシル−α−トリアリールホスホラニリデンチオラ
クタム類とを反応させ、一般式(8) 〔ここで、R2は水素または01〜C6のアルキル基を
表わし、BIGは水X、Os〜C8のアルキル基。
ベンジル基、 0OR6(R”は水素または01〜Cs
のアルキル基を示す)で表わされるアシル基またはトリ
アルキルシリル基を表わし B 11は01〜C8のア
ルキル基またはR120Q (R12は水素、clA−
ogのアルキル基またはアリール基を示す)で示される
アシル基を表わし、Xは酸素原子または硫黄原子を表わ
し、nは2〜5を表わす〕で表わされるα−ベンジリデ
ンラクタム類またはα−ベンジリデンチオラクタム類を
得、必要に応じて812 C□で表わされるアシル基を
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基を用いて加
水分解して脱離することにより合成することができる。
更に 11Gがアルキル基、ベンジル基、アシル基ある
いはトリアルキルシリル基である場合には必要に応じて
脱離すればよく、その脱離法は前記合成法(1)に述べ
た通りである。本合成法の第1段階は、いわゆるウィツ
テイヒ反応を用いるものであるが、上記一般式(6)で
表わされるベンズアルデヒド類と反応させるイリドとし
ては、J:記の一般式(7)で表わされる化合物以外に
トリアルキルホスフィン、トリアリールアルシンから誘
導されるイリドも同様用いることができる。
(3)同様に前述の一般式(5)で表わされる化合物は
前述の一般式(6)で表わされるベンズアルデヒド類と
、一般式(9) 〔ここで、几6は水素、01〜C8のアルキル基または
R?0O(R7は水素または01〜C8のアルキル基を
示す)で表わされるアシル基を表わし、Xは酸素原子ま
たは硫黄原子を表わし、nは2〜6を表わす〕で表わさ
れる化合物上マグネシウム・メチル・カーボネートを作
用させたものとを反応させ、一般式α・ 〔ここで B2は水素またはC!〜C6のアルキル基を
表わし RIGは水素、01〜Csのアルキル基。
ベンジル基100R6(R6は水素または0l−aBの
アルキル基を示す)で表わされるアシル基またはトリア
ルキルシリル基を表わし、R5は水素、01〜C8のア
ルキル基またはR?0O(R7は水素または01〜Cs
のアルキル基を示す)で表わされるアシル基、Xは酸素
原子または硫黄原子を表わし、nは2〜6を表わす〕で
表わされるα−ベンジリデンラクタム類またはα−ベン
ジリデンチオラクタム類を得、必要に応じてBIGのア
ルキル基、ベンジル基。
アシル基あるいはトリアルキルシリル基を脱離すればよ
く、その脱離法は前記合成法(1)に述べた通りである
。ここで用いるマグネシウム・メチル・カーボネートは
H,L、 Pinkbeinerらの方法〔ジャーナル
・オン・アメリカン・ケミカル・ソサイアテイーCJ、
Am、Ohem、 Soc、)、 r5.616(19
6j3))に従って合成することができる。
(4)一般式(1)で表わされる化合物のうち、一般式
(ロ) 〔ここで Blは水素+01〜08のアルキル基、ベン
ジル基または0OR6(R6は水素またはcl−o。
のアルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、
R2は水素または01〜C6のアルキル基を表わし、R
12は01〜C8のアルキル基を表わし、Xは酸素原子
または硫黄原子を表わし、nは2〜5を表わす〕で表わ
される化合物は、前述の一般式(3)で表わされるベン
ズアルデヒド類と、一般式(6)(ここで、R12は0
1〜08のアルキル基を表わし、Xは酸素原子または硫
黄原子を表わし、nは2〜6を表わす)で表わされるα
−カルボキシ−N−アルキルラクタムまたはα−カルボ
キシ−N−フルキルチオラクタムとを塩基触媒存在下に
反応させることによって合成するξとができる。用いる
ことができる塩基としてはピロリジン、ピペリジン等の
有機塩基;水素化リチウム、水素化ナトリウム等のアル
カリ金属水素化物;炭酸ナトリウム。
炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等が挙げられる。
なお、ここで用いるα−カルボキシ−N −アルキルラ
クタムまたはα−カルボキシ−N−アルキルチオラクタ
ムはM、 L、 Rueppel  らの方法〔ジャー
ナル・オン・アメリカン・ケミカル・ソサイアテイー(
J、Am、Ohem、8oa、)、 98.7021(
1971))に従って合成したα−アルコキシカルボニ
ル−N−アルキルラクタムまたはα−アルコキシカルボ
ニル−N−アルキルチオラクタムを水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物を用いて加水
分解することによって得ることができる。
(5)一般式(1)で表わされる化合物のうち、一般式
(至) 〔ここで、R1は水素、 ol−cBのアルキル基、ベ
ンジル基または0OR6(R6は水素または01〜C8
のアルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、
B2は水素または01〜06のアルキル基を表わし、R
8及びR4は独立に水素であるかまたは一緒になって一
つの化学結合を表わし、Hljlは水素または01〜C
8のアルキル基を表わし、Xは酸素原子または硫黄原子
を表わし、nは2〜6を表わす〕で表わされる化合物は
、一般式α◆〔ここで Blは水素、01〜C@のアル
キル基、ベンジル基またはOORg (Reは水素また
は01〜C8のアルキル基を示す)で表わされるアシル
基を表わし、R2は水素またはC1〜C6のアルキル基
を表わし Hll及びR4は独立に水素であるかまたは
一緒になって一つの化学結合を表わし、Xは酸素原子ま
たは硫黄原子を表わし、nは2〜6を表わす〕で表わさ
れる化合物とR1”NHz (R”は水素または01〜
Csのアルキル基を表わす)で表わされる化合物とから
、F、 B、 Zientyらの方法〔ジャーナル・オ
ン・アメリカン・ケミカル・ソサイアテイ−(J、Am
、 Ohem、 8oo、)、 69.715 (19
47) )に従って合成することができる。本方法に用
いる化合物α◆の合成法としては、例えばG、 A、 
HOWie  らの方法〔ジャーナル・オン・メディシ
ナル・ケミストリー(J、Med、 Ohem、)、 
17.840(1974))が挙げられる。
(6)一般式(1)で表わされる化合物のうち、一般式
(ト) 〔ここで、R1は水素+ 01NO@のアルキル基、ベ
ンジル基または0OR6(R’は水素または01〜Cs
のアルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、
R2は水素または01〜06のアルキル基を表わし、R
6は水素eat〜C8のアルキル基またはR700(R
7は水素またはC1〜C8のアルキル基を示す)で示さ
れるアシル基を表わし、Xは酸素原子または硫黄原子を
表わし、nは2〜6を表わす〕で表わされる化合物は、
一般式α叶 〔ここで Blは水素、01〜CIのアルキル基、ベン
ジル基または00R’8(Bgは水素または01〜C3
のアルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、
R2は水素または01〜C6のアルキル基を表わし H
aは水素、 Ox−C8のアルキル基またはR700(
R7は水素または0.−asのアルキル基を示す)で示
されるアシル基を表わし、Xは酸素原子または硫黄原子
を表わし、nは2〜5を表わす〕で表わされる化合物を
パラジウム炭素等の貴金属触媒を用いる接触還元にかけ
る仁とにより合成される。R1がO,〜C8のアルキル
基またはベンジル基である化合物(至)を得るためにも
し必要であれば、得られた停が水素である一般式(至)
で表わされる化金物をR14X(R14はol−C4の
アルキル基またはベンジル基を表わし、Xはハロゲン原
子を表わす)で表わされるハロゲン化炭化水素と反応さ
せてもよい。その他のフェノール性水酸基のアルキル化
法も上記ハロゲン化炭化水素を用いるアルキル化法に代
えて用いることができる。
R1が8600(Reは水素または0l−asのアルキ
ル基を示す)で表わされるアシル基である化合物(至)
を得るためにもし必要であれば、得られた几1が水素で
ある化合物(至)を16000Hまたは(R’OO)g
(R’は水素または01〜C8のアルキル基を示す)で
表わされる化合物を硫酸、 り−トルエンスルホン酸等
の酸を触媒として反応させることにより合成することが
できる。その他のフェノール性水酸基のエステル化法も
と記の有機酸あるいは有機酸無水物を用いるエステル化
法に代えて用いることができる。
(7)  一般式(1)で表わされる化合物のうち、一
般式(ロ) 〔ここで、R1は水素、 Ot〜Osのアルキル基、ベ
ンジル基またはR600(R6は水素または01〜C8
のアルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし 
Blは水素または01〜C6のアルキル基を表わし、R
11及びR4は独立に水素であるかまたは一緒になって
一つの化学結合を表わし、R5は水素。
01〜O8のアルキル基またはR?0O(R?は水素ま
たはa、−r:4のアルキル基を示す)で示されるアシ
ル基を表わし、nは2〜6を表わす〕で表わされる化合
物は、一般式(至) 〔ここで Blは水素、01〜Csのアルキル基、ベン
ジル基または0ORJ(R”は水素または01〜C$の
アルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、R
2は水素または01〜06のアルキル基を表わし、BS
及びR4は独立に水素であるかまたは一緒になって一つ
の化学結合を表わし、R6は水素。
01”””01のアルキル基またはR700(R’は水
素またはal〜08のアルキル基を示す)で示されるア
シル基を表わし、nは2〜6を表わす〕で表わされる化
合物にA、 K、 Bossらの方法〔ジャーナル・オ
ン・オルガニック・ケミストリー、 (J、 Org。
Ohem−)e 89.115(1974))に従って
三硫化リンを反応させることによって、あるいはW、 
Waiterらの方法〔シンセシス(8ynthesi
s )、 941(1979))  に従って2.4−
ビス(4°−メトキシフェニル) −2,4−ジチオキ
ソー1.8.2.4−ジテアジホスフエタンを反応させ
ることによって合成することができる。
(8)一般式(1)で表わされる化合物のうち、一般式
αす 〔ここで Blは水素t 0fNO8のアルキル基、ベ
ンジル基または8600(R’は水素またはO1〜Os
のアルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、
R2は水素または01〜06のアルキル基を表わし、R
8及びR4は独立に水素であるかまたは一緒になって一
つの化学結合を表わし、R7は水素またはat−03の
アルキル基を表わし、Xは酸素原子または硫黄原子を表
わし、nは2〜5を表わす〕で表わされる化合物は、前
記(1)、 (2)、 (3)、 (5)、 (句。
(7)に記載した合成法により合成した一般式曽〔ここ
で、R1は水素、01〜08のアルキル基、ベンジル基
またはR’0O(R6は水素または01〜C8のアルキ
ル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、R2は水
素またはOl−asのアルキル基を表わし、R8及びR
4は独立に水素であるかまたは一緒になって一つの化学
結合を表わし、Xは酸素原子または硫黄原子を表わし、
nは2〜5を表わす〕で表わされる化合物にR7000
Hまたは(R700>20(ここで、8丁は水素または
01〜0$のアルキル基を表わす)で表わされる化合物
を硫酸、p−トルエンスルホン酸等の酸を触媒として存
在させて、あるいはジシクロへキシルカルボジイミド等
のカップリング試薬存在下に、更に前記触媒あるいはカ
ップリング試薬を存在させることなく反応させることに
よって合成することができる。一般式α呻で表わされる
化合物のうちBTが0l−Olのアルキル基である化合
物の場合には、R700Y(Yはハロゲン原子を表わす
)で表わされる化合物をトリエチルアミン等の塩基存在
下に一般式(ホ)で表わされる化合物に反応させること
によっても得ることができる。
(9)  一般式(1)で表わされる化合物のうち、一
般式よ1 〔ここで Blは水素、C1〜C8のアルキル基、ベン
ジル基または00R6(R6は水素または01〜C8の
アルキル基を示す)で表わされるアシル基を表わし、B
1は水素またはOi〜06のアルキル基を表わし、Xは
酸素原子または硫黄原子を表わし、nは2〜6を表わす
〕で表わされる化合物は前記(2)。
(3)、 (6) 、 (7)、 (8)の合成法によ
り得られた一般式(2)〔ここで Blは水素、01〜
0虐のアルキル基、ベンジル基または0OR6(R@は
水素または01−amのアルキル基を示す)で表わされ
るアシル基を表わし、R2は水素またはC1〜C6のア
ルキル基を表わし、R7は水素または01〜Csのアル
キル基を表わし、Xは酸素原子または硫黄原子を表わし
、nは2〜5を表わす〕で表わされる化合物を抱水ヒド
ラジン、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、
水酸化バリウム等のアルカリ土類金属水酸化物等の塩基
を用いて加水分解することによっても得ることができる
本発明による抗炎症剤は、前記の一般式(1)で表わさ
れる新規化合物またはその造塩可能なものの塩を有効成
分とするも゛のである。これらの化合物の薬理作用およ
び毒性は以下に示す通りである。
なお、抗炎症作用であるカラゲニン足踏浮腫抑制作用は
0. A、 Winterらの方法〔プロシーディング
・オン・ソサイアテイー・アンド・エキスペリメンタル
・バイオロジー・アンド・メデイシン(Proc。SO
C,珈cp、 Biol、 Mad、 )、 111.
544(1962))  に準じて試験した。
抗炎症作用 カラゲニン足踏浮腫抑制作用 ウィスター系雄性ラット(体重160〜190f)を用
い、1群4〜5匹とした。被検化合物を0.2%ツイー
ン80を含む2,5%アラビアゴム水溶液に懸濁したも
のを、1.25m/1001体重の割合で経口投与した
。1時間後、1%カラゲニンを一側後肢足踏皮下に0.
1 txt注射し、起炎した。
起炎後、8および5時間口に後肢足mm脹容積を測定し
、下記の式により抑制率を求めた。
その結果、本発明による化合物は60〜1001q/#
体重の割合で経口投与したとき強いカラゲニン浮腫抑制
作用を有することが分った。代表例を表2に示す。なお
、表2中の本発明化合物は表1に示した化合物番号に対
応するものである。
表2 カラゲニン足踏浮腫抑制作用及び急性毒性急性毒
性 IOR系雌性マウス(体重20〜25f)を用い、1群
6匹とした。被検化合物を0.2%ツイーン80を含む
2.5%アラビアゴム水溶液に懸濁したものを0.1 
me/ 10ノ体重の割合で経口投与した。投与後2週
間にわたり、一般症状を観察して、死亡例数/供試例数
を求め、50%致死fiLDs。
(#/#)を推定した。代表例を表2に示す。本発明の
化合物はいずれも低毒性であることが分る。
以上の結果から、本発明による化合物は優れた薬理作用
と高い安全性を有することが明らかである。
調剤および投与量 本発明による抗炎症剤の製剤としては、経口。
経腸または非経口的投与による製剤のいずれをも選ぶこ
とができる。具体的製剤としては錠剤、カプセル剤、細
粒剤、シロップ剤、生薬、軟膏剤等を挙げる事ができる
。本発明による抗炎症剤の製剤の担体としては、経口、
経腸、その他非経口的に投与するために適した有機また
は無機の固体または液体の、通常は不活性な薬学的担体
材料が用いられる。具体的には、例えば、結晶性セルロ
ース、ゼラチン、乳糖、澱粉、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルク、植物性および動物性脂肪および油、ガム、
ポリアルキレングリコールがある。製剤中の担体に対す
る本発明による抗炎症剤の割合は0.2〜100%の間
で変化させることができる。
また、本発明による抗炎症剤は、これと両立性の他の抗
炎症剤その他の医薬を含むことができる。
この場合、本発明による抗炎症剤がその製剤中の主成分
でなくてもよいことはいうまでもない。
本発明による抗炎症剤は、一般に所望の作用が副作用を
伴うことなく達成される投与量で投与される。その具体
的な値は医師の判断で決定されるべきであるが、一般に
成人1日当り101q〜10f、好ましくは20ダ〜5
1程度で投与されるのが普通であろう。なお、本発明の
抗炎症剤は有効成分として1ダ〜5F、好ましくは、8
1g〜1fの単位の薬学的製剤として投与することがで
きる。
(実施例) 次に本発明化合物の製造例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、これらの実施例は本発明を制限するものでは
ない。
実施例1 化合物Iの合成 水素化ナトリウム(油性、含有量60%)8.336P
Iこ窒素下、乾燥テトラヒドロフラン(’I’E[F)
80g/を加え懸濁し、この懸濁液に8−ターシャリ−
・ブチル−4−(ジメチル・ターシャリ−ブチルシリル
オキシ)ベンズアルデヒド8.19 Fと1−アセチル
−2−ピロリドン8.56Nとを乾燥THF80g/に
溶解したものを、水浴上で攪拌しながら加え、ゆっくり
室温まで昇温後16時間反応させた。反応終了後、冷却
した反応液にメタノール5mlを加え、この混合物を冷
水160m1に注ぎ入れた。これを6N硫酸でpH21
ζ調整し、クロロホルム50耐で4回抽出した。抽出液
を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残
渣に酢酸エチルを加え、晶析を行ない目的とする化合物
Iを8.2Of得た(収率47%)。
実施例2〜5 化合物■〜■の合成 実施例6 化合物lの合成 化合物■t、osgをエタノール100m/に懸濁し、
触媒として、パラジウム炭素(5%)542ダを添加し
、攪拌しながら室温で水素ガスを8時間通気した。触媒
をP別し、P液を濃縮乾固した。
残渣にクロロホルムを加えて晶析し、目的とする化合物
Iを0.52F得た(収率64%)。
実施例7 化合物■の合成 2Mマグネシウム・メチル・カーボネート(MMO)の
ジメチルホルムアミド(DMIF )溶液90gtに、
窒素下、2−ピロリドン4.56 Illを加え、油浴
上110℃で攪拌しながら2時間反応させた。続いて、
8.6−ジ・ターシャリ−・ブチル−4−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド17.58 f 全乾燥DMF50+w
tに懸濁したものを加え、油浴と110℃で攪拌しなが
ら16時間反応させた。反応終了後、冷却した反応液を
氷12(1/塩酸Bowlの混合物に注ぎ入れ、この混
合物に水11を加え、室温で1夜放置した。析出した沈
澱を濾過し水で洗浄した。得られた固体をシリカゲルを
担体とし、クロロホルムと酢酸エチルの10:1混合液
を溶出液とするカラムクロマトグラフィーにより精製し
た。目的物質を含む両分を集めて溶媒を留去した。この
残渣にクロロホルムを加えて晶析し、目的とする化合物
璽を8.78f得た(収率21%)。
実施例8 化合物■の合成 8.6−ジ・ターシャリ−・ブチル−4−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド0.70fと8−カルボキシ−1−メチ
ル−2−ピロリドン0.’12fとをピリジン10s+
lとピペリジン0.2 stに溶解し、油浴上110℃
で攪拌しながら18時間反応させた。反応終了後、冷却
した反応液を冷水100m?に注ぎ入れ、6N硫酸でp
H4に調整し、これをクロロホルム60slで8回抽出
し、水80Witで2回洗浄した。抽出液を硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧下に濃縮乾固した。残渣をヘキサ
ン:酢酸エチル(1:1)の混合溶媒を展開溶媒とする
調製用薄層クロマトグラフィーにかけ、Rf=0.18
の両分を果め分取した。この分取物に酢酸エチルを加え
て晶析し、目的とする化合物■を0.2°8f得た(収
率80%)。
実施例9 化合物Xの合成 化合物10.5Fと、無水酢酸5耐と硫酸0.1 ml
との混合物を油浴上100℃にて攪拌しながら8時間反
応させた。反応終了後、過剰の無水酢酸を水浴上70℃
にて減圧留去し、残液にクロロホルム50g?を加え溶
解した。この溶液を20mの水で2回洗浄し、濃縮乾固
した。残った固体にメタノールを加え、晶析を行ない目
的とする化合物Xを0.589F得た(収率84%)。
実施例10 化合物■の合成 化合物x0.539fと、抱水1:F:Fジ:zO,1
86yxlとDMIF 10m?との混合物を室温にて
攪拌しながら5時間反応させた。反応終了後、水5(J
xlを加え、−晩装置し、析出した沈澱を一過し、水で
洗浄した。得られた固体を酢酸エチルとn−ヘキサンの
1=5混合溶媒より晶析を行ない、目的とする化合物■
を0.838F得た(収率69%)。
実施例11 化合物■の合成 8−(8,5−ジ・ターシャリ−・ブチル−4−メトキ
シベンジリデン)−2−ピロリドン0.885fにトル
エン80slと90%ぎ酸15耐とを加え、油浴とで攪
拌しながら一晩水を共沸除去した。反応終了後、溶媒を
減圧留去し、シリカゲルを担体とするカラムクロマトグ
ラフィーにかけ、クロロホルムで溶出を行ない、目的物
質を含む両分を集め溶媒を留去した。得られた固体に酢
酸エチルを加え、晶析を行ない目的とする化合物Mを1
72ダ得た(収率29%)。
実施例12 化合物■の合成 8−(8,5−ジ・ターシャリ−・ブチル−4−ヒドロ
キシベンジリデン)−2−ピロリドン0.484g(化
合物I)に無水酢酸2dを加え、攪拌しながら油浴上5
0℃にて8時間反応させた。
反応終了後、過剰の無水酢酸を水浴上70℃にて減圧留
去し、残液にクロロホルム50xlを加え溶解した。こ
の溶液を20g/の水で2回洗浄し、濃縮乾固した。残
った固体にエタノールを加え、晶析を行ない目的とする
化合物罵を0.428F得た(収率89.0%)。
実施例18 化合物■の合成 、   8−(8,5−ジ・ターシャリ−・ブチル−4
−メトキシベンジリデン)−2−ピロリドン1.09f
にトルエン25ttlを加え懸濁し、この懸濁液にラウ
エッソン試薬(2,4−ビス(4−メトキシフェニル”
) −2,4−ジチオキソ−1,8,2,4−ジチアジ
ホスフエタン)2.02Fを加え、油浴J:110℃で
攪拌しながら5時間反応させ、溶液とした。
反応終了後、冷却した反応液を氷80fに注ぎ入れ、ク
ロロホルムBowlで8回抽出した。抽出液を硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をメタノ
ールより再結晶すると目的とする化合物■を894wg
得た(収率24%)。
実施例14 化合物■の合成 8.5−ジ・ターシャリ−・ブチル−4−メトキシベン
ズアルデヒド8.78F、1−アセテルー2−ピペリド
ン2.12N、水素化ナトリウム(油性、含f!60%
)1.80j1.乾燥テトラヒドロフラン60m1を用
い、実施例1に示した反応条件を用い目的とする化合物
■を965q得た(収率20%)。
実施例16 化合物■の合成 化合物vO,70fをエタノール60ゴに懸濁し、触媒
としてパラジウム炭素(5%) 85 Gqを加え、攪
拌しながら室温で、水素ガスを8時間通気した。触媒を
P別し、P液を減圧下に濃縮乾固した。残渣に酢酸エチ
ルを加え晶析を行ない、目的とする化合物葺を0.45
 F得た(収率64%)。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の一般式(1)で表わされるラクタム誘導体
    及びチオラクタム誘導体並びにその造塩可能なものの塩
    。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) 〔式中、R^1は水素、C_1〜C_3のアルキル基、
    ベンジル基またはCOR^6(R^6は水素またはC_
    1〜C_3のアルキル基を示す)で表わされるアシル基
    を表わし、R_2は水素またはC_1〜C_6のアルキ
    ル基を表わし、R^3及びR^4は独立に水素であるか
    または一緒になつて一つの化学結合を表わし、R^5は
    水素、C_1〜C_3のアルキル基またはR^7CO(
    R^7は水素またはC_1〜C_3のアルキル基を示す
    )で示されるアシル基を表わし、Xは酸素原子または硫
    黄原子を表わし、nは2〜5を表わす。〕
  2. (2)R^3及びR^4が独立に水素である特許請求の
    範囲第1項記載のラクタム誘導体及びチオラクタム誘導
    体並びにその造塩可能なものの塩。
  3. (3)R^3及びR^4が一緒になつて一つの化学結合
    を形づくつている特許請求の範囲第1項記載のラクタム
    誘導体及びチオラクタム誘導体並びにその造塩可能なも
    のの塩。
  4. (4)Xが酸素原子である特許請求の範囲第1項記載の
    ラクタム誘導体及びその造塩可能なものの塩。
  5. (5)Xが硫黄原子である特許請求の範囲第1項記載の
    チオラクタム誘導体及びその造塩可能なものの塩。
  6. (6)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体及びその塩。
  7. (7)式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体及びその塩。
  8. (8)式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体及びその塩。
  9. (9)式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  10. (10)式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  11. (11)式(VI) ▲数式、化学式、表等があります▼(VI) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  12. (12)式(VII) ▲数式、化学式、表等があります▼(VII) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  13. (13)式(VIII) ▲数式、化学式、表等があります▼(VIII) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  14. (14)式(IX) ▲数式、化学式、表等があります▼(IX) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  15. (15)式(X) ▲数式、化学式、表等があります▼(X) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  16. (16)式(X I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(X I ) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  17. (17)式(XII) ▲数式、化学式、表等があります▼(XII) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  18. (18)式(XIII) ▲数式、化学式、表等があります▼(XIII) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第5項記載のチオラクタム誘導体。
  19. (19)式(XIV) ▲数式、化学式、表等があります▼(XIV) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  20. (20)式(XV) ▲数式、化学式、表等があります▼(XV) で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第2項もし
    くは第4項記載のラクタム誘導体。
  21. (21)下記の一般式(1)で表わされるラクタム誘導
    体及びチオラクタム誘導体並びにその造塩可能なものの
    塩を有効成分とする抗炎症剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) 〔式中、R^1は水素、C_1〜C_3のアルキル基、
    ベンジル基またはCOR^6(R^6は水素またはC_
    1〜C_3のアルキル基を示す)で表わされるアシル基
    を表わし、R^2は水素またはC_1〜C_6のアルキ
    ル基を表わし、R^3及びR^4は独立に水素であるか
    または一緒になつて一つの化学結合を表わし、R^5は
    水素、C_1〜C_3のアルキル基またはR^7CO(
    R^7は水素またはC_1〜C_3のアルキル基を示す
    )で示されるアシル基を表わし、Xは酸素原子または硫
    黄原子を表わし、nは2〜5を表わす。〕
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