JPH0467343B2 - - Google Patents

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JPH0467343B2
JPH0467343B2 JP59052810A JP5281084A JPH0467343B2 JP H0467343 B2 JPH0467343 B2 JP H0467343B2 JP 59052810 A JP59052810 A JP 59052810A JP 5281084 A JP5281084 A JP 5281084A JP H0467343 B2 JPH0467343 B2 JP H0467343B2
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Akio Nakagawa
Kiminori Watanabe
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/06Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions
    • H01L29/10Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions with semiconductor regions connected to an electrode not carrying current to be rectified, amplified or switched and such electrode being part of a semiconductor device which comprises three or more electrodes
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は電力用スイツチング素子として用いら
れる導電変調型MOSFETに関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
近年、電力用スイツチング素子として、DSA
(Diffusion Self Align)法によりソースおよび
チヤネル領域を形成するパワーMOSFETが市場
に現われている。しかしこの素子は1000〔V〕以
上の高耐圧ではオン抵抗が高くなつてしまい、大
電流を流すことが難しい。これに代る有力な素子
として、ドレイン領域にソースとは逆の導電型層
を設けることにより高抵抗層に導電変調をおこさ
せてオン抵抗を下げるようにした、いわゆる導電
変調型MOSFETがある。その基本的な構造を第
1図に示す。1はp+型Si基板であつてこの上に低
不純物濃度のn-型層2が形成され、このn-型層
2の表面にDSA法によりp型ベース層3とn+
ソース層4が形成されている。即ちp型ベース層
3を拡散形成した窓をそのままn+型ソース層4
の拡散窓の一部として用いて二重拡散することに
より、p型ベース層3の端部に自己整合的にチヤ
ネル領域5を残した状態でn+ソース層4が形成
される。そして、チヤネル領域5上にはゲート絶
縁膜6を介してゲート電極7が形成され、ソース
層4上にはベース層3上に同時にコンタクトする
ソース電極8が形成される。p+型基板1の裏面
にはドレイン電極9が形成されている。
この導電変調型MOSFETでは、ソース層4か
らチヤネル領域5を通つてn-型層に注入される
電子電流に対して、p+型基板1からn-型層2へ
の正孔注入がおこり、この結果n-型層2には多
量のキヤリア蓄積による導電変調がおこる。n-
型層2に注入された正孔電流はp型ベース層3の
ソース層4直下を通り、ソース電極8へ抜ける。
この構造はサイリスタと似ているがサイリスタ
動作をしない。ソース電極8がp型ベース層3と
n+型ソース層4を短絡してサイリスタ動作を阻
止しており、ゲート・ソース間電圧を零とすれば
素子はターンオフする。またこの構造は従来のパ
ワーMOSFETとも似ているが、ドレイン領域に
従来のパワーMOSFETとは逆の導電型層を設け
てバイポーラ動作を行わせている点で異なる。
この導電変調型MOSFETは、高耐圧化した場
合にも、従来のパワーMOSFETに比べて導電変
調の結果として十分に低いオン抵抗が得られる。
しかしながらこの導電変調型MOSFETにも未
だ問題がある。即ち素子を流れる電流密度が大き
くなると、ソース層4の下の横方向抵抗による電
圧降下が大きくなる。そしてp型ベース層3と
n+型ソース層4の間の接合が順バイアスされる
ようになるとサイリスタ動作に入り、ゲートソー
ス間バイアスを零にしても素子がオフしないいわ
ゆるラツチアツプ現象を生じる。
この問題を解決するために、従来は第2図に示
すように深いp+型層10を拡散形成して、p型
ベース層3の抵抗を下げることが行われている。
しかしこの方法では、p+型層10のうちaの
部分は横方向拡散により形成される。またbの部
分は、チヤネル領域5の不純物濃度を上げないよ
うに、余裕としてとつておくことが必要である。
これらの理由から、n+型ソース層4の直下の領
域を十分に低抵抗化することができない。
〔発明の目的〕
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、ソー
ス層直下を効果的に低抵抗化して、大電流領域ま
でラツチアツプ現象を生じないようにした導電変
調型MOSFETを提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明は、第1導電型のドレイン層、これに接
する低不純物濃度で第2導電型の第1ベース層、
この第1ベース層表面に選択的に形成された第1
導電型の第2ベース層、この第2ベース層表面に
選択的に拡散形成された第2導電型のソース層、
このソース層と第1ベース層に挟まれた領域の第
2ベース層表面をチヤネル領域としてこの上にゲ
ート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有
する導電変調型MOSFETにおいて、ソース層の
チヤネル側端部を除く領域に重なるように第2ベ
ース層内にその表面からソース層より深く拡散形
成された第1導電型の高不純物濃度層を有するこ
とを特徴とする。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ベース層の横方向抵抗を下げ
るための高不純物濃度層をベース層内部に局限し
て浅く形成するから、この高不純物濃度層の横方
向拡散を小さくすることができ、チヤネル領域近
くまで十分に低抵抗化することができる。また本
発明において、ソース層を3000Å以下、好ましく
は1000〜2500Åと十分に浅くすれば、次のような
効果も得られる。第1に、ソース層が浅いとベー
ス層へのキヤリア注入効率が著るしく低くなり、
サイリスタ動作しにくくなる。第2に、ソース層
を浅くした分だけその下を低抵抗化するための高
不純物濃度層も浅くすることができ、例えばソー
ス層形成後にイオン注入法を用いてその直下にの
み高不純物濃度層を形成することもできる。
ただしラツチアツプ電流を十分増大させる効果
を得るためには高濃度不純物層はベース拡散層の
濃度より充分高くなければならない。ベースとソ
ース接合直下のベースの不純物濃度はFETのし
きい値電圧を1〜3Vにするためにおよそ7×
1016cm-3になつている。充分シート抵抗を下げる
ためにはベース・ソース接合直下で少くともこれ
より1ケタ以上高い7×1017cm-3以上の不純物濃
度が必要である。
例えば7×1016cm-3よりも十分高い1×1019cm-
の濃度の層(p+層)をソースの下に形成した場
合には、ソース層下の抵抗のうち高濃度p+層の
部分の抵抗は十分低くなるので大部分の抵抗は
p+高濃度層のいれられないチヤンネル近辺のソ
ース層下の抵抗だけとなり、この部分によつて実
現可能な最大のラツチアツプ電流密度が決まる。
この値はおよそ1800A/cm2である。
こうして本発明によれば、1000〔A/cm2〕以上
の電流密度でもラツチアツプ現象を生じない導電
変調型MOSFETを実現することができる。また
本発明によれば、ソース層に重なるよう第2ベー
ス層表面から高不純物濃度層が拡散形成されるた
めに、ソース抵抗が大きくなり、素子チツプ内の
電流バランスがよくなる、高不純物濃度層により
ソース電極の第2ベース層に対するオーミツクコ
ンタクトが良好になる、といつた効果が得られ
る。
〔発明の実施例〕
本発明の一実施例の導電変調型MOSFETを第
3図に示す。これを製造工程に従つて説明する
と、まずドレイン層となるp+型Si基板11を用意
し、これにエピタキシヤル成長により低不純物濃
度で比抵抗50〔Ω−cm〕以上の第1ベース層と
してn-型層12を100〔μm〕程度形成する。次に
このn-型層12の表面を酸化してゲート酸化膜
13を形成し、その上に5000〔Å〕のポリSi膜に
よるゲート電極14を形成する。この後、ゲート
電極14をマスクとしてボロンを8〔μm〕程度拡
散して第2ベース層としてp型ベース層15を形
成する。次いで、ゲート電極14による窓より小
さい窓を持つレジストパターンを形成し、これを
マスクとしてドーズ量1×1015cm-2のボロンをイ
オン注入し、これを熱拡散させてp+型層17を
形成する。引き続きゲート電極14による窓の中
央部をマスクで覆い、これとゲート電極をマスク
としてドーズ量5×1015cm-2のAsイオン注入を行
い、これを熱拡散させてn+型ソース層16を形
成する。n+型ソース層16とn-型層12に挟ま
れた領域のp型ベース層16の表面がチヤネル領
域20となる。p+型層17は、チヤネル領域2
0側端部を除いてn+型ソース層16に重なり、
n+型ソース層16より深く形成された状態とな
る。ただしp+型層17はp型ベース層15の内
部に局限される。この後、CVDにより全面に酸
化膜(図示せず)を形成し、これにコンタクト穴
をあけてA膜の蒸着、パターニングによりソー
ス電極18を形成する。最後に基板11の裏面に
V−Ni−Au膜の蒸着によりドレイン電極19を
形成して完成する。
この実施例によれば、p+型層17はn+型ソー
ス層16よりは深いが、p型ベース層15内に浅
く形成され、その接合の直下の不純物濃度も十分
7×1017cm-3より大きい、例えば5×1018cm-3
することができる。従つてソース層16の直下を
チヤネル領域20の近くまで十分に低抵抗化する
ことができる。この結果、1000〔V〕以上の高耐
圧を有し、しかもこの場合は1000〔A/cm2〕程度
までサイリスタ動作しない、オン抵抗の十分低い
(例えば1cm2のFETで0.02Ωの)導電変調型
MOSFETが得られる。
本発明は各部の導電型を上記実施例とは逆にし
た場合にも勿論有効である。
さらに、本発明はn-層12を基板とするウエ
ハにp+層11を拡散によつて形成した基板を用
いて形成した導電変調型FETにも有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来の導電変調型
MOSFETを示す図、第3図は本発明の一実施例
の導電変調型MOSFETを示す図である。 11……p+型Si基板、12……n-型層、13
……ゲート酸化膜、14……ゲート電極、15…
…p型ベース層、16……n+型ソース層、17
……p+型層、18……ソース電極、19……ド
レイン電極、20……チヤネル領域。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1導電型のドレイン層と、 このドレイン層に接する低不純物濃度で第2導
    電型の第1ベース層と、 この第1ベース層の表面に選択的に形成された
    第2導電型の第2ベース層と、 この第2ベース層の表面に選択的に拡散形成さ
    れた第1導電型のソース層と、 このソース層と前記第1ベース層に挟まれた領
    域の第2ベース層表面をチヤネル領域としてこの
    上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
    と、 前記ソース層のチヤネル側端部を除く領域に重
    なるように前記第2ベース層内にその表面から前
    記ソース層より深く拡散形成された第1導電型の
    高不純物濃度層と、 前記ドレイン層にコンタクトするドレイン電極
    と、 前記ソース層と前記第1導電型の高不純物濃度
    層に同時にコンタクトするソース電極と、 を備えたことを特徴とする導電変調型
    MOSFET。
JP59052810A 1984-03-19 1984-03-19 導電変調型mosfet Granted JPS60196974A (ja)

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