JP4876919B2 - 感熱記録体 - Google Patents
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Description
(1)溶剤フリーのため、安全性の心配がない。
(2)紫外線による乾燥のため、乾燥速度が早い。
(3)紫外線照射装置はコンパクトであり、エネルギーが節約できる。
(4)乾燥温度を低く抑えることができ、特に感熱記録体では熱による地肌カブリが抑えられる。
(a)感熱記録体とインクとの密着性が低いために、セロハンテープなどで印刷面が簡単に剥がれてしまう。
(b)印刷部をサーマルヘッドで記録する場合、インクが熱により溶融してサーマルヘッドに付着し、スティッキング現象が起こり易くなる。
(c)感熱記録体の保護層表面に印刷されたインク層の厚みにより、サーマルヘッドからの印字エネルギーが減衰し、記録感度が低下する。
(xi)アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種及び
(iii)アクリル酸及びメタクリル酸のアルキルもしくはヒドロキシアルキルエステル(特にC1-C10アルキルもしくはC1-C10ヒドロキシアルキルエステル)からなる群から選ばれる少なくとも1種
の共重合体であって、ガラス転移温度Tgが−10〜100℃である共重合体であるか、又は、
(xi)アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種、
(iii)アクリル酸及びメタクリル酸のアルキルもしくはヒドロキシアルキルエステル(特にC1-C10アルキルもしくはC1-C10ヒドロキシアルキルエステル)からなる群から選ばれる少なくとも1種、
(i)アクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種、及び
(vi)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種
の共重合体であって、ガラス転移温度Tgが30〜100℃である共重合体である項4に記載の感熱記録体。
(xi)アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種及び
(iii)アクリル酸及びメタクリル酸のアルキルエステル(特にC1-C10アルキルもしくはC1-C10ヒドロキシアルキルエステル)からなる群から選ばれる少なくとも1種
の共重合体であって、ガラス転移温度Tgが−10〜100℃である共重合体であるか、又は、
(xi)アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種、
(iii)アクリル酸及びメタクリル酸のアルキル若しくはヒドロキシアルキルエステル(特にC1-C10アルキルもしくはC1-C10ヒドロキシアルキルエステル)からなる群から選ばれる少なくとも1種、
(i)アクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種、及び
(vi)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種
の共重合体であって、ガラス転移温度Tgが30〜100℃である共重合体である項16に記載の感熱記録体。
本発明の実施形態1及び実施形態2によれば、感熱記録体に用いられる支持体としては、紙、表面に顔料、ラテックスなどを塗工したコーテッド紙、ポリオレフィン系樹脂から作られた複層構造の合成紙、プラスチックフィルム、或いはこれらの複合体シートなどから選ぶことができる。
本発明の実施形態1及び実施形態2によれば、感熱記録層を形成するには、各種公知のロイコ染料、呈色剤、増感剤、顔料、接着剤、各種助剤などが使用できる。
本発明の実施形態1及び実施形態2によれば、必要に応じ、支持体と感熱記録層との間に、記録感度及び記録走行性をより高めるために、下塗り層を設けることもできる。
以下、本発明の実施形態1の保護層について説明する。
本発明の保護層において、無定形シリカ一次粒子が凝集してなる前記特定の平均粒子直径をもった二次粒子を使用することにより、印刷インクとの密着性(印刷インクの定着性)が優れ、且つ印刷部のサーマルヘッドでの印字の際に、溶融した印刷インク成分を保護層が吸収することでサーマルヘッドへのインク付着を防止し、スティッキングが抑制される。また透明性が高いため記録感度が向上する利点がある。
上記式(1)において、Asp は比表面積を示し、SAは一次粒子1つの表面積を示し、nは1g当りの一次粒子の個数を示す。
上記式(2)において、Dpは一次粒子の粒子径を示し、Aspは比表面積を示す。
保護層は、上記顔料に加えて、接着剤を含んでいる。接着剤としては、感熱記録体の保護層に使用されている各種のものが使用できるが、本発明では、特にアクリル樹脂を接着剤として使用するのが好ましい。
(i)アクリル酸、メタクリル酸、
(ii)クロトン酸の如きエチレン性不飽和モノカルボン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸の如きエチレン性不飽和ジカルボン酸及びこれらのモノアルキルエステル、特にC1-C10モノアルキルエステル、
(iii)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチルなどのアクリル酸及びメタクリル酸のアルキル若しくはヒドロキシアルキルエステル(特にC1-C10アルキル若しくはC1-C10ヒドロキシアルキルエステル)、
(iv)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類、
(v)スチレン、ビニルトルエン、ビニルベンゼン等の芳香族ビニル化合物、
(vi)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド、
(vii)ビニルピロリドンの如き複素環式ビニル化合物、
(viii)塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン化合物、
(ix)エチレン、プロピレン等のα−オレフィン類、
(x)ブタジエンの如きジエン類、
(xi)(メタ)アクリロニトリル
等が挙げられる。
(xi)アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種、
(iii)アクリル酸及びメタクリル酸のアルキル若しくはヒドロキシアルキルエステル(特にC1-C10アルキル若しくはC1-C10ヒドロキシアルキルエステル)からなる群から選ばれる少なくとも1種、
(i)アクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種、
(vi)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種。
本発明の実施形態1の感熱記録体は、一般的に知られている方法により作成することができる。例えば、前記ロイコ染料、呈色剤を別々に接着剤水溶液と共に、ボールミルなどの分散機で粉砕分散した後、必要に応じて増感剤、顔料、各種助剤と混合攪拌して感熱記録層用塗布液を調製する。また、前記シリカ分散液、アクリル樹脂、他の接着剤、及び各種助剤と混合攪拌して保護層用塗布液を調製する。次いで、支持体上に感熱記録層用塗布液及び保護層用塗布液を順次、公知の方法で塗布、乾燥すればよい。
次に、本発明の実施形態2の感熱記録体について説明する。
本発明の実施形態2に係る保護層において、無定形シリカ一次粒子が凝集してなる平均粒子直径30〜900nmの二次粒子を使用することにより、バリアー性を悪化させずに、サーマルヘッドの熱で溶融または軟化した保護層成分を吸収することでスティキングが抑制される。また透明性が高いため記録感度が向上する利点がある。
本発明の実施形態2においては、接着剤としてケン化度90〜100モル%、重合度1900〜5000、好ましくは1900〜4500、より好ましくは1900〜4000のアセトアセチル変性ポリビニルアルコールを用いることが重要である。これにより、バリアー性が実施形態1よりも更に良好となる。ケン化度が90モル%未満であると成膜の際、未ケン化の基が立体障害となり、成膜性が低下しバリアー性が低下してしまう。また、重合度が1900未満であると成膜性が低下し、5000を超えると水への溶解性が低下するため、一定量のアセトアセチル変性ポリビニルアルコールを配合する場合、保護層用塗液の濃度が著しく低下し、目的とする塗布量が得られなかったり、塗布できなくなる恐れがある。
本発明の実施形態2の感熱記録体は、一般的に知られている方法により作成することができる。例えば、感熱記録層用塗布液はロイコ染料、呈色剤を別々に接着剤水溶液と共に、ボールミルなどの分散機で粉砕分散した後、必要に応じて増感剤、顔料、各種助剤と混合攪拌して調製する。また保護層用塗布液はシリカ分散液、アクリル樹脂、他の接着剤、及び各種助剤と混合攪拌して調製する。ついで、支持体上に感熱記録層用塗布液及び保護層用塗布液を順次、公知の方法で塗布、乾燥すればよい。
市販シリカ(商品名:レオロシールQS−30、レーザー光散乱法で求めた平均二次粒子径1500nm、一次粒子の粒子径10nm、比表面積300m2/g、トクヤマ社製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、湿式メディアレス微粒化装置(商品名:ナノマイザー、吉田機械興業社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、一次粒子の粒子径10nm、二次粒子の平均粒子直径が80nmの10%シリカ分散液Aを得た。
市販シリカ(商品名:ファインシールX−45、平均二次粒子径4500nm、一次粒子の粒子径12nm、比表面積260m2/g、トクヤマ社製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、湿式メディアレス微粒化装置(商品名:ナノマイザー、吉田機械興業社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、一次粒子の粒子径12nm、二次粒子の平均粒子直径が300nmの10%シリカ分散液Bを得た。
市販シリカ(商品名:ファインシールX−45、平均二次粒子径4500nm、一次粒子の粒子径12nm、比表面積260m2/g、トクヤマ社製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、湿式メディアレス微粒化装置(商品名:ナノマイザー、吉田機械興業社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、一次粒子の粒子径12nm、二次粒子の平均粒子直径が500nmの10%シリカ分散液Cを得た。
市販シリカ(商品名:ファインシールX−45、平均二次粒子径4500nm、一次粒子の粒子径12nm、比表面積260m2/g、トクヤマ社製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、湿式メディアレス微粒化装置(商品名:ナノマイザー、吉田機械興業社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、一次粒子の粒子径12nm、二次粒子の平均粒子直径が700nmの10%シリカ分散液Dを得た。
市販シリカ(商品名:ファインシールX−45、平均二次粒子径4500nm、一次粒子の粒子径12nm、比表面積260m2/g、トクヤマ社製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、湿式メディアレス微粒化装置(商品名:ナノマイザー、吉田機械興業社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、一次粒子の粒子径12nm、二次粒子の平均粒子直径が900nmの10%シリカ分散液Eを得た。
市販シリカ(商品名:ミズカシルP−527、平均二次粒子径4500nm、一次粒子の粒子径54nm、比表面積56m2/g、水沢化学社製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、湿式メディアレス微粒化装置(商品名:ナノマイザー、吉田機械興業社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、一次粒子の粒子径54nm、二次粒子の平均粒子直径が900nmの10%シリカ分散液Fを得た。
市販シリカ(商品名:ファインシールX−45、平均二次粒子径4500nm、一次粒子の粒子径12nm、比表面積260m2/g、トクヤマ社製)を攪拌機により水分散し、一次粒子の粒子径12nm、二次粒子の平均粒子直径が4500nmの10%シリカ分散液Gを得た。
市販シリカ(商品名:ファインシールX−45、平均二次粒子径4500nm、一次粒子の粒子径12nm、比表面積260m2/g、トクヤマ社製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、湿式メディアレス微粒化装置(商品名:ナノマイザー、吉田機械興業社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、一次粒子の粒子径12nm、二次粒子の平均粒子直径が1000nmの10%シリカ分散液Hを得た。
市販シリカ(商品名:ミズカシルP−527、平均二次粒子径4500nm、一次粒子の粒子径54nm、比表面積56m2/g、水沢化学社製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、湿式メディアレス微粒化装置(商品名:ナノマイザー、吉田機械興業社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、一次粒子の粒子径54nm、二次粒子の平均粒子直径が1000nmの10%シリカ分散液Iを得た。
市販シリカ(商品名:ミズカシルP−527、平均二次粒子径4500nm、一次粒子の粒子径54nm、比表面積56m2/g、水沢化学社製)をサンドグラインダーにより水分散粉砕した後、湿式メディアレス微粒化装置(商品名:ナノマイザー、吉田機械興業社製)を用いて、粉砕分散を繰り返し、一次粒子の粒子径54nm、二次粒子の平均粒子直径が1200nmの10%シリカ分散液Jを得た。
上記調製方法で得られたシリカ分散液を水で希釈して5質量%濃度に調整し、得られた希釈シリカ分散液をホモミキサーにて5000rpmで30分間撹拌分散した。その直後に当該分散液を、親水性処理したポリエステルフィルム上に、乾燥後の重量が3g/m2程度になるように塗工、乾燥してサンプルとし、電子顕微鏡(SEMとTEM)で観察し、1万〜40万倍の電子顕微鏡写真を撮り、5cm四方中の二次粒子のマーチン径を測定して平均したものである(「微粒子ハンドブック」、朝倉書店、p52、1991年参照)。
<下塗層用塗液の調製>
焼成クレー(商品名:アンシレックス、エンゲルハード社製)85部を水320部に分散して得られた分散物に、スチレン−ブタジエン共重合物エマルジョン(固形分50%)40部と、酸化でんぷんの10%水溶液50部とを混合攪拌して下塗層用塗液を得た。
3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水15部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmとなるまで粉砕してロイコ染料分散液((a)液)を得た。
3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水15部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液((b)液)を得た。
1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン20部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmとなるまで粉砕して増感剤分散液((c)液)を得た。
(a)液25部、(b)液50部、(c)液50部、酸化デンプンの20%水溶液30部、軽質炭酸カルシウム10部、ポリビニルアルコールの10%水溶液50部、及び水10部からなる組成物を混合撹拌して感熱記録層用塗液を得た。
アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、重合度:1000、日本合成化学工業社製)の10%水溶液を100部、アクリル樹脂(商品名:ポリゾールAM2250、アクリル酸アルキルエステルとアクリロニトリルとの共重合体、Tg=10℃、固形分濃度50%、昭和高分子社製)を20部、シリカ分散液Aを20部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液を2部、及び水20部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
48g/m2の原紙の一方の面上に、乾燥後の塗布量が9.0g/m2になるように下塗層用塗液を塗布乾燥し、更に下塗層上に乾燥後の塗布量が5.0g/m2となるように感熱記録層用塗液を塗布乾燥した。次に、感熱記録層上に乾燥後の塗布量が2g/m2となるように保護層用塗液を塗布乾燥した。その後スーパーカレンダーによって処理し、その表面の平滑度が王研式平滑度計で1000〜4000秒の感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液Bを20部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液Cを20部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液Dを20部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液Fを20部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−2のアクリル樹脂(商品名:ポリゾールAM2250,固形分濃度50%、昭和高分子社製)20部の代わりに、アクリル樹脂(商品名:バリアスターOT−1035−1,(メタ)アクリロニトリル/(メタ)アクリル酸アルキル/(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル/(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリルアミドの共重合体であって、(メタ)アクリル酸の割合が共重合樹脂全質量に対して5質量%のもの、Tg=50℃、固形分濃度25%、三井化学社製)40部を用いた以外は実施例I−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−2のアセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、重合度:1000、日本合成化学工業社製)の10%水溶液を100部の代わりに、ジアセトン変性ポリビニルアルコール(商品名:DF−24、重合度:2400、日本酢ビ・ポバール社製)の10%水溶液を100部用いた以外は実施例I−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−2のシリカ分散液B20部の代わりに、シリカ分散液Bを4部を用いた以外は実施例I−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−2のシリカ分散液B20部の代わりに、シリカ分散液Bを80部を用いた以外は実施例I−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−2のアセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、重合度:1000、日本合成化学工業社製)の10%水溶液100部、アクリル樹脂(商品名:ポリゾールAM2250,固形分濃度50%、昭和高分子社製)20部の代わりに、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、重合度:1000、日本合成化学工業社製)の10%水溶液40部、アクリル樹脂(商品名:ポリゾールAM2250,固形分濃度50%、昭和高分子社製)30部を用いた以外は実施例I−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−2のアセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、重合度:1000、日本合成化学工業社製)の10%水溶液100部、アクリル樹脂(商品名:ポリゾールAM2250,固形分濃度50%、昭和高分子社製)20部の代わりに、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−200、重合度:1000、日本合成化学工業社製)の10%水溶液160部、アクリル樹脂(商品名:ポリゾールAM2250,固形分濃度50%、昭和高分子社製)6部を用いた以外は実施例I−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−2の保護層用塗液に、さらに水酸化アルミニウム(商品名:ハイジライトH−42,昭和電工社製)の50%分散液20部を添加した以外は実施例I−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−2の保護層用塗液に、さらにカオリン(商品名:UW90,エンゲルハード社製)の40%分散液25部添加した以外は実施例I−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、水酸化アルミニウム(商品名:ハイジライトH−42,昭和電工社製)の50%分散液4部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、コロイダルシリカ(商品名:スノーテックス20,固形分濃度20%、日産化学社製)10部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、カオリン(商品名:UW90,エンゲルハード社製)の40%分散液5部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液Gを20部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液Hを20部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例I−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液Jを20部を用いた以外は実施例I−1と同様にして感熱記録体を得た。
感熱評価機(商品名:TH−PMD、大倉電気社製)を用い、0.24mJ/dotで各感熱記録体を発色させ、記録部の濃度をマクベス濃度計(商品名:RD−914、マクベス社製)のビジュアルモードで測定した。
感熱評価機(商品名:TH−PMD、大倉電気社製)を用い0.40mJ/dotで各感熱記録体を発色させ、サーマルヘッドの粕付着状況を目視観察し、以下のように評価した:
A:付着は全く見られず、問題なし
B:極僅かに付着が見られたが、実用上問題なし
C:付着が見られ、問題あり。
各感熱記録体をRI印刷機(明製作所社製)で、UVインク(商品名:ベストキュアー STP 藍 W、T&K社製)をインク量が0.5CCで印刷後、紫外線照射装置(商品名:EYE GRANDAGE、ランプ電力:1.5kW、コンベア速度812m/min、アイグラフィックス社製)により紫外線を照射させ、UVインクを硬化させた。得られた各感熱記録体の印刷部にセロハンテープを貼り合わせた後、引き剥がすことによって以下のように評価した:
A:印刷部の剥がれがなく、密着性が優れる
B:僅かに印刷部の剥がれが見られるが、実用上問題なし
C:印刷部が剥がれて、密着性が劣る。
インク密着性評価で得られた各感熱記録体の印刷部を、感熱評価機(商品名:TH−PMD、大倉電気社製)を用い0.24mJ/dotで発色させ、印刷部の記録濃度をマクベス濃度計(商品名:RD−914、マクベス社製)のビジュアルモードで測定した。
インク密着性評価で得られた各感熱記録体の印刷部を、感熱評価機(商品名:TH−PMD、大倉電気社製)を用い0.24mJ/dotで発色させ、サーマルヘッドへの粕付着状況を目視観察し、以下のように評価した:
A:付着は全く見られず、問題なし
B:極僅かに付着が見られたが、実用上問題なし
C:付着が見られ、問題あり。
ポリカーボネイトパイプ(直径40mm)上にラップフィルム(商品名:ハイラップKMA−W、三井化学社製)を3重に巻きつけ、その上に記録濃度の評価条件で発色させた感熱記録体をのせ、さらにその上にラップフィルムを3重に巻きつけて40℃で24時間放置した後の記録部の残り具合を目視観察し、以下のように評価した:
A:殆ど消色せず、問題なし
B:若干消色したが、実用上問題なし
C:かなり消色し、問題あり。
<下塗り層用塗液の調製>
焼成クレー(商品名:アンシレックス、エンゲルハード社製)85部を水320部に分散して得られた分散物に、スチレン−ブタジエン共重合物エマルジョン(固形分50%)40部と、酸化でんぷんの10%水溶液50部とを混合攪拌して下塗り層用塗液を得た。
3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水15部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmとなるまで粉砕してロイコ染料分散液((a)液)を得た。
3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン10部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水15部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液((b)液)を得た。
1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン20部、メチルセルロースの5%水溶液5部、及び水55部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が1.5μmとなるまで粉砕して増感剤分散液((c)液)を得た。
(a)液25部、(b)液50部、(c)液50部、酸化デンプンの20%水溶液30部、軽質炭酸カルシウム10部、ポリビニルアルコールの10%水溶液の50部、及び水10部からなる組成物を混合撹拌して感熱記録層用塗液を得た。
アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−410、ケン化度:98モル%、重合度:2300、日本合成化学工業社製)の10%水溶液を450部、アクリル樹脂(商品名:ポリゾールAM2250、Tg=10℃、固形分濃度50%、昭和高分子社製)を40部、シリカ分散液Aを300部、ステアリン酸亜鉛の25%分散液を20部、及び水190部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
48g/m2の原紙の片面上に、乾燥後の塗布量が9.0g/m2になるように下塗り層用塗液を塗布乾燥し、更に下塗り層上に乾燥後の塗布量が5.0g/m2となるように感熱記録層用塗液を塗布乾燥した。次に、感熱記録層上に乾燥後の塗布量が1.5g/m2(実施形態1の感熱記録体の保護層用塗液の塗布量2g/m2よりも少ない)となるように保護層用塗液を塗布乾燥した。その後スーパーカレンダーによって処理し、その表面の平滑度が王研式平滑度計で1000〜4000秒の感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A300部の代わりに、シリカ分散液B300部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A300部の代わりに、シリカ分散液C300部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A300部の代わりに、シリカ分散液D300部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A300部の代わりに、シリカ分散液E300部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A300部の代わりに、シリカ分散液F300部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A300部の代わりに、市販シリカ分散液(商品名:サイロジェット703A、濃度20%、平均二次粒子径300nm、二次粒子の平均粒子直径300nm、一次粒子の粒子径11nm、比表面積280m2/g、グレースデビゾン社製)150部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−2のアセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−410、ケン化度:98モル%、重合度:2300、日本合成化学工業社製)の10%水溶液450部の代わりに、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−320、ケン化度:92モル%、重合度:2000、日本合成化学工業社製)の10%水溶液450部を用いた以外は実施例II−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−2の保護層の塗布量1.5g/m2の代わりに、2.5g/m2にした以外は実施例II−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液G20部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−2のアセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−410、ケン化度:98モル%、重合度:2300、日本合成化学工業社製)の10%水溶液450部の代わりに、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセファイマーZ−100、ケン化度:98モル%、重合度:450、日本合成化学工業社製)の10%水溶液450部を用いた以外は実施例II−2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A20部の代わりに、カオリン(商品名:UW90,エンゲルハード社製)の40%分散液5部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液H20部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II−1のシリカ分散液A20部の代わりに、シリカ分散液I20部を用いた以外は実施例II−1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例II-1のシリカ分散液A300部の代わりに、シリカ分散液J300部を用いた以外は実施例II-1と同様にして感熱記録体を得た。
感熱評価機(商品名:バーラベ300、サトー社製)を用い、印字パターン ベタ印字、速度 4インチ/秒、ストローブ 2400で各感熱記録体を印字させ、記録部の濃度をマクベス濃度計(商品名:RD−914、マクベス社製)のビジュアルモードで測定した。
感熱評価機(商品名:バーラベ300、サトー社製)を用い、印字パターン ベタ印字、速度 4インチ/秒、ストローブ 4000で各感熱記録体を5m印字し、サーマルヘッドの粕付着状況を目視観察し、以下のように評価した:
A:付着は全く見られず、問題なし
B:極僅かに付着が見られたが、実用上問題なし
C:付着が見られ、問題あり。
感熱評価機(商品名:バーラベ300、サトー社製)を用い、印字パターン ベタ印字、速度 4インチ/秒、ストローブ 2400で各感熱記録体を印字させて音の発生状況を観察し、以下のように評価した:
A:スティックの音は聞こえなかった
B:極僅かスティックの音が聞こえた
C:大きいスティックの音が聞こえた。
ポリカーボネイトパイプ(直径40mm)上にラップフィルム(商品名:ハイラップKMA−W、三井化学社製)を3重に巻きつけ、その上に記録濃度の評価条件で発色させた感熱記録体をのせ、さらにその上にラップフィルムを3重に巻きつけて40℃で24時間放置した後の記録部の残り具合を目視観察し、以下のように評価した:
A:殆ど消色せず、問題なし
B:若干消色したが、実用上問題なし
C:かなり消色し、問題あり。
Claims (14)
- 支持体、ロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層、並びに、顔料及び接着剤を主成分として含有する保護層をこの順で備えている感熱記録体であって、
(1)前記保護層に含有される顔料が、粒子径3〜70nmの無定形シリカ一次粒子が凝集してなる平均粒子直径30〜900nmの二次粒子を含んでおり、当該二次粒子が、保護層の全固形分に対して2.5〜40質量%存在しており、
(2)前記保護層に含有されている接着剤が、アクリル樹脂を含み、該アクリル樹脂が保護層の全固形分に対して10〜70質量%存在しており、
(3)前記保護層に含有されている接着剤が、更に、水溶性樹脂を含み、該水溶性樹脂がポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアルコールであり、該ポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアルコールが前記アクリル樹脂固形分に対して30〜600質量%存在する、
感熱記録体。 - 保護層が、更にカオリン、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化チタン、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、コロイダルシリカ、合成層状雲母、尿素−ホルマリン樹脂フィラー等のプラスティックピグメントからなる群から選ばれる少なくとも1種の顔料を含有する請求項1に記載の感熱記録体。
- アクリル樹脂が、(a)(メタ)アクリロニトリルと(b)(メタ)アクリロニトリルと共重合可能なビニル単量体との共重合体である請求項1又は2に記載の感熱記録体。
- アクリル樹脂が、
(xi)アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種及び
(iii)アクリル酸及びメタクリル酸のアルキル若しくはヒドロキシアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の共重合体であって、ガラス転移温度Tgが−10〜100℃である共重合体であるか、又は、
(xi)アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種、
(iii)アクリル酸及びメタクリル酸のアルキル若しくはヒドロキシアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種、
(i)アクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種、及び
(vi)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の共重合体であって、ガラス転移温度Tgが30〜100℃である共重合体である請求項1〜3のいずれかに記載の感熱記録体。 - 水溶性樹脂が、重合度500〜1800のアセトアセチル変性ポリビニルアルコールである請求項1〜4のいずれかに記載の感熱記録体。
- 水溶性樹脂が、ジアセトン変性ポリビニルアルコールである請求項1〜4のいずれかに記載の感熱記録体。
- 前記感熱記録体が印刷部を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の感熱記録体。
- 支持体と感熱記録層との間に、更に、下塗り層が形成されている請求項1〜7のいずれかに記載の感熱記録体。
- 支持体、ロイコ染料と呈色剤を含有する感熱記録層、並びに、顔料と接着剤を主成分として含有する保護層をこの順で備えた感熱記録体であって、
(1)前記保護層中の顔料が、粒子径3〜50nmの無定形シリカ一次粒子が凝集してなる平均粒子直径30〜900nmの二次粒子を含み、且つ
(2)保護層中の接着剤が、ケン化度90〜100モル%、重合度1900〜5000のアセトアセチル変性ポリビニルアルコールを含み、該アセトアセチル変性ポリビニルアルコールが、保護層の全固形分に対して30〜80質量%存在しており、
(3)前記保護層が、更にアクリル樹脂を、保護層の全固形分に対して5〜40質量%含有する、
感熱記録体。 - 前記二次粒子が、保護層の全固形分に対して10〜40質量%存在する請求項9に記載の感熱記録体。
- アクリル樹脂が、
(xi)アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種及び
(iii)アクリル酸及びメタクリル酸のアルキル若しくはヒドロキシアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種の共重合体であって、ガラス転移温度Tgが−10〜100℃である共重合体であるか、又は、
(xi)アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群から選ばれる少なくとも1種、
(iii)アクリル酸及びメタクリル酸のアルキル若しくはヒドロキシアルキルエステルからなる群から選ばれる少なくとも1種、
(i)アクリル酸及びメタクリル酸からなる群から選ばれる少なくとも1種、及び
(vi)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアクリルアミド化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の共重合体であって、ガラス転移温度Tgが30〜100℃である共重合体である請求項9又は10に記載の感熱記録体。 - 前記保護層が、更にステアリン酸亜鉛を、保護層の全固形分に対して2〜7.5質量%含有する請求項9〜11のいずれかに記載の感熱記録体。
- 前記保護層の塗布量が0.3〜2.5g/m2である請求項9〜12のいずれかに記載の感熱記録体。
- 支持体と感熱記録層との間に、更に、下塗り層が形成されている請求項9〜13のいずれかに記載の感熱記録体。
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