JP6955465B2 - 感熱記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
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Description
感熱印字のためのラベルの材料としては、塩基性で通常は無色の色素(ロイコ色素)と、酸性の顕色剤とを組み合わせて構成される感熱発色剤を含む感熱記録層を備えた、感熱記録媒体を用いる場合がある。
そこで、感熱記録媒体の、基材フィルム上に積層した感熱記録層を、さらに保護フィルムで被覆して保護する場合がある。
たとえば、特許文献1の実施例2では、保護フィルムの片面に感熱記録層を形成し、当該感熱記録層上に、感圧接着剤(粘着剤)を介して基材フィルムを接着して感熱記録媒体を構成している。
保護フィルムと基材フィルムとを、たとえば、主剤と硬化剤とを組み合わせた反応硬化型接着剤を介して強固に接着すれば、巻きずれによる浮きを防止することはできる。
また、本発明は、前記基材フィルム、および前記保護フィルムのうちいずれか一方のフィルムの、他方のフィルム側に、前記感熱記録層と、前記バリア層とを順に積層する工程、および前記バリア層と、前記他方のフィルムとの間を、前記反応硬化型接着剤が硬化する前の接着層を介して密着させた状態で、前記反応硬化型接着剤を硬化反応させることで接着して一体化させる工程を含む感熱記録媒体の製造方法である。
しかも、感熱記録層と接着層との間にバリア層を介挿することで、感熱記録層に含まれる感熱発色剤と、接着層に含まれる反応硬化型接着剤とが前述した種々の反応をするのを抑制することもできる。そのため、感熱記録層を保護フィルムで被覆して保護していることと相まって、感熱記録層が、印字前に変色したり地発色したり、あるいは印字時に発色不良を生じたりするのを、いずれも良好に抑制することもできる。
また、前記反応硬化型接着剤は、ポリエステルポリオール系の主剤と、芳香族ポリイソシアネート系の硬化剤とを含んでいるのが好ましい。
本発明の感熱記録媒体は、前記基材フィルムの片面に、前記接着層、前記バリア層、前記感熱記録層、および前記保護フィルムが順に積層されているのが好ましい。
図1を参照して、この例の感熱記録媒体1は、基材フィルム2の、図では上側の面に、主剤と硬化剤とを含む2液硬化型の反応硬化型接着剤を硬化反応させてなる接着層3、バリア層4、感熱記録層5、保護フィルム6、および表面層7を、この順に積層した積層構造を有している。表面層7は、感熱記録媒体1の、保護フィルム6側の表面の、サーマルヘッドからの熱に対する耐熱性や、サーマルヘッドに対する滑り性、あるいは耐擦過性等を高めるための層である。
・ 片面に表面層7を形成した保護フィルム6の、反対側の片面に、感熱記録層5とバリア層4とを順に積層して予備積層体8を作製する工程、および
・ 作製した予備積層体8のバリア層4と、基材フィルム2との間を、2液硬化型の反応硬化型接着剤が硬化する前の接着層3を介して密着させた状態で、当該反応硬化型接着剤を硬化反応させることで接着して一体化させる工程
を経て製造することができる。
基材フィルム2としては、透湿性、通気性を有しない、つまり非透湿性でかつ非通気性のフィルムを用いる。
基材フィルム2として、透湿性や通気性を有する紙などを用いた場合には、たとえば、高温高湿環境下で基材フィルム2を通して侵入した水分によって、接着層に含まれる硬化剤がロイコ色素と反応して、前述した地発色を生じる場合がある。
非透湿性でかつ非通気性のフィルムとしては、たとえば、合成紙やプラスチックフィルム等が挙げられる。合成紙としては、たとえば、ポリプロピレンを主原料として、フィルム法によって製造される合成紙等を用いることができる。また、プラスチックフィルムの形成材料としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、スチレン−アクリロニトリル系共重合体、ポリイミド系樹脂、ニトロセルロース、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
基材フィルム2の厚みは、任意に設定することができる。
しかし、感熱記録媒体を、たとえば、前述したラベルライター等のラベルの材料として用いる場合は、図示していないが、接着層3を介して予備積層体8を接着する側と反対側の面に、感圧接着剤(粘着剤)からなる感圧接着層を設ける必要がある。そのため、感圧接着剤を含む塗材を塗布する際に、基材フィルム2がシワになったりするのを抑制して、塗布の作業性を向上すること等を考慮すると、基材フィルム2の厚みは20μm以上、とくに40μm以上であるのが好ましい。
基材フィルム2の、接着層3を介して予備積層体8が接着される面(接着面)には、接着層3自体の接着強度、そして当該接着層3を介した予備積層体8の接着強度を高めるために、粗面化処理、フレーム処理、プラズマ処理等の、種々の処理を施してもよい。また上記接着面には、接着強度を高めるために、下塗り層を形成してもよい。下塗り層は、たとえば、非晶性ポリエステル樹脂の有機溶剤溶液等を塗布したのち、乾燥させる等して形成することができる。
接着層3を形成する反応硬化型接着剤としては、保護フィルム6と基材フィルム2とを、間に感熱記録層5、バリア層4を挟んだ状態で強固に接着することができる、種々の反応硬化型接着剤を用いることができる。
反応硬化型接着剤のうち主剤としては、たとえば、飽和または不飽和のポリエステルポオール、ポリカプロラクトンポリオール、飽和または不飽和の油変性もしくは脂肪酸変性アルキッドポリオール、アミノアルキッドポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール、含フッ素ポリオール等のポリオール;飽和または不飽和のポリエステル樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、飽和または不飽和の油変性もしくは脂肪酸変性アルキッド樹脂、アミノアルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロースアセテートブチラート樹脂、含フッ素樹脂等を用いることができる。
ポリオールやポリエステル樹脂は、ウレタン系やエポキシ系の主剤に比べて、総じて、感熱発色剤を構成する顕色剤と反応しにくい傾向がある。とくに高温高湿環境下では、ポリエステル樹脂>その他のポリオール>ポリエーテルポリオール>ポリエステルポリオールの順に、顕色剤との反応性が小さくなる傾向がある。そのため、ポリエステルポリオールを選択して用いることで顕色剤との反応を抑えて、印字時の発色不良を抑制することができる。
反応硬化型接着剤は、主剤と硬化剤とを別々に用意して使用前に混合する、いわゆる2液型として用いることができる。主剤および/または硬化剤は、任意の溶剤によって希釈して用いることができる。主剤と硬化剤とを混合した反応硬化型接着剤を、溶剤によって希釈して用いてもよい。
・ 基材フィルム2の接着面、および
・ 予備積層体8の、接着層3を介して基材フィルム2が接着される面(接着面、バリア層4の露出した表面)、
のいずれか一方または両方に塗布することができる。
塗布した反応硬化型接着剤が溶剤を含む場合は、乾燥させて接着層3を形成する。
そして、反応硬化型接着剤が硬化する前の接着層3の上に、予備積層体8の接着面(バリア層4の表面)を密着させた状態で、反応硬化型接着剤を硬化反応させる。そうすると、基材フィルム2と予備積層体8とが、接着層3を介して接着され、一体化されて感熱記録媒体1が製造される。
しかし、保護フィルム6と基材フィルム2とを、間に感熱記録層5、バリア層4を挟んだ状態で、より強固に接着すること等を考慮すると、接着層3の厚みは1μm以上、とくに1.5μm以上であるのが好ましい。
また、感熱記録媒体1の全体での柔軟性を向上して、感熱記録媒体1をロール状に巻回しやすくしたり、巻きずれによる浮きが生じるのを抑制したりすること等を考慮すると、接着層3の厚みは5μm以下、とくに3μm以下であるのが好ましい。
すなわち、前述したように基材フィルム2としては、感熱記録層5を保護するために、非透湿性でかつ非通気性のフィルムを用いる。また同様に、保護フィルム6としても、感熱記録層5を保護するため、後述するように、非透湿性でかつ非通気性のフィルムを用いる。
さらに、硬化剤として潜在性硬化剤を用いた1液タイプの加熱硬化型の接着剤や、低融点のホットメルト型の接着剤も、本発明では使用することができない。
〈バリア層4〉
バリア層4は、感熱記録層5と接着層3との間に介在して、感熱発色剤と反応硬化型接着剤との反応を抑制する働きをする層である。かかるバリア層4には、感熱記録層5と接着層3とを物理的に隔離するだけでなく、たとえば、反応硬化型接着剤中に含まれる硬化剤等が浸透するのを抑制して、上記両層を、化学的にも隔離することができる層であることが求められる。
BVOHは、他の樹脂よりもバリア性が高く、感熱発色剤と反応硬化型接着剤との反応を抑制する効果の点で優れている。
とくに、けん化度の高いBVOHほど上記の効果に優れており、けん化度が99%以上の、いわゆる完全けん化BVOHが、最もバリア性に優れている。しかし、けん化度の高いBVOHほど、溶剤としての水に対する溶解性が低くなって、塗材調製の作業性が低下する傾向もある。
そのため、高いバリア性と、水に対する良好な溶解性とを両立させることを考慮すると、BVOHとしては、けん化度が高く、かつ重合度の小さいものを選択して用いるのが好ましい。とくに、BVOHとしては、けん化度が99%以上で、しかも重合度が500以下であるBVOHを選択して用いるのが好ましい。
溶剤としては、任意の溶剤を用いることができるが、とくに、環境への負荷を低減すること等を考慮すると、水が好ましい。
また、塗材には、非イオン性界面活性剤等を、湿潤剤として添加してもよい。
しかし、上述したバリア層4としての機能により、感熱発色剤と反応硬化型接着剤との反応をより効果的に抑制すること等を考慮すると、バリア層4の厚みは1μm以上、とくに2μm以上であるのが好ましい。
また、感熱記録媒体1の全体での柔軟性を向上して、たとえば、感熱記録媒体1をロール状に巻回しやすくしたり、巻きずれによる浮きが生じるのを抑制したりすること等を考慮すると、バリア層4の厚みは6μm以下、とくに4μm以下であるのが好ましい。
感熱記録層5は、従来同様に構成することができる。
すなわち、感熱記録層5は、感熱発色剤を、任意の樹脂中に担持させる等して構成することができる。また、感熱発色剤としては、塩基性で通常は無色のロイコ色素と、酸性の顕色剤とを組み合わせて用いることができる。
これらのロイコ色素と顕色剤とを、地発色のしにくさや地発色の濃度と、印字時の発色の濃度との兼ね合い等を考慮して、適宜組み合わせて用いることができる。
樹脂としては、感熱記録層5を形成しうる種々の樹脂を用いることができる。ただし、感熱記録層5のもとになる塗材としては、環境への負荷を低減すること等を考慮すると、水系の塗材が好ましい。そのため、樹脂としては、やはり水溶性の樹脂や、あるいは水分散性の樹脂を用いるのが好ましい。
感熱記録層5には、増感剤を含有させてもよい。これにより、感熱記録層5の熱応答性、および感熱記録媒体1の感度を高めることができる。
感熱記録層5の厚みは、任意に設定することができる。
しかし、感熱記録層5の熱応答性、および感熱記録媒体1の感度をさらに高めたり、印字の鮮明性をさらに向上したりすることを考慮すると、感熱記録層5の厚みは4μm以上、とくに6μm以上であるのが好ましい。
〈保護フィルム6〉
保護フィルム6としては、感熱記録層5に印字された文字等を、当該保護フィルム6を通して見えるようにするために透明で、しかも、前述したように感熱記録層5を保護するために、非透湿性でかつ非通気性のフィルムを用いる。
非透湿性でかつ非通気性の保護フィルム6の形成材料としては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、スチレン−アクリロニトリル系共重合体、ポリイミド系樹脂、ニトロセルロース、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。とくに、サーマルヘッドからの熱に対する耐熱性等の点で、PETのフィルムが好ましい。
しかし、感熱記録媒体1の表面、たとえば、図1の例では、表面層7の表面から、感熱記録層5までの距離を小さくすることが、感熱記録層5の熱応答性、および感熱記録媒体1の感度を高める上で肝要である。そのため、感熱記録媒体1の全体での柔軟性を向上して、感熱記録媒体1をロール状に巻回しやすくしたり、巻きずれによる浮きが生じるのを抑制したりすること等とも相まって、保護フィルム6の厚みは小さいほど好ましい。具体的には、保護フィルムの厚みは7μm以下、とくに5μm以下であるのが好ましい。
また、保護フィルム6を含む予備積層体8と、基材フィルム2とを、接着層3を介して接着する、いわゆるラミネート時にも、保護フィルム6がシワになったりしやすく、ラミネートの作業性が低下する。
そのため、保護フィルムの厚みは2μm以上、とくに3μm以上であるのが好ましい。
保護フィルム6の、感熱記録層5が形成される面には、当該感熱記録層5の接着強度を高めるために、粗面化処理、フレーム処理、プラズマ処理等の、種々の処理を施してもよい。また、上記面には、接着強度を高めるために、下塗り層を形成してもよい。下塗り層は、やはり非晶性ポリエステル樹脂の有機溶剤溶液等を塗布したのち、乾燥させる等して形成することができる。
表面層7は、前述したように、感熱記録媒体1の、サーマルヘッドと接触する保護フィルム6側の表面の、サーマルヘッドからの熱に対する耐熱性や、サーマルヘッドに対する滑り性、あるいは耐擦過性等を高めるための層である。表面層7は、従来同様に構成することができる。
表面層7は、上記の各成分を含む塗材を、保護フィルム6の、感熱記録層5を形成する側と反対側の片面に塗布したのち、乾燥させる等して形成することができる。
図2は、本発明の感熱記録媒体1の、実施の形態の他の例を示す断面図である。
図2を参照して、この例の感熱記録媒体1は、基材フィルム2の、図では上側の面に、感熱記録層5、バリア層4、反応硬化型接着剤を硬化反応させてなる接着層3、保護フィルム6、および表面層7を、この順に積層した積層構造を有している。
図2の例の感熱記録媒体1は、
・ 基材フィルム2の片面に、感熱記録層5とバリア層4とを順に積層して予備積層体9を作製する工程、および
・ 作製した予備積層体9のバリア層4と、片面に表面層7を形成した保護フィルム6の、反対側の片面(接着面)との間を、2液硬化型の反応硬化型接着剤が硬化する前の接着層3を介して密着させた状態で、当該反応硬化型接着剤を硬化反応させることで接着して一体化させる工程
を経て製造することができる。
・ 保護フィルム6の接着面、および
・ 予備積層体9の、接着層3を介して保護フィルム6が接着される面(接着面、バリア層4の露出した表面)、
のいずれか一方、または両方に塗布することができる。
塗布した反応硬化型接着剤が溶剤を含む場合は、乾燥させて接着層3を形成する。
そして、予備積層体9のバリア層4の上に、反応硬化型接着剤が硬化する前の接着層3を密着させた状態で、反応硬化型接着剤を硬化反応させる。そうすると、保護フィルム6と予備積層体9とが、接着層3を介して接着され、一体化されて感熱記録媒体1が製造される。
さらに、薄い保護フィルム6は製造コストが高いため、感熱記録媒体1の製造コストが高くつく場合もある。
そのため、保護フィルム6の片面に、感熱記録層5やバリア層4のもとになる塗材を塗布する際や、反対側の片面に、表面層7のもとになる塗材を塗布する際に、保護フィルム6がシワになったりするのを抑制して塗布の作業性を向上することができる。
しかも、感熱記録媒体1の製造コストを抑制することもできる。
したがって、本発明では、保護フィルム6の直下に感熱記録層5を設けた図1の層構成を採用するのが好ましい。これらのことは、後述する実施例、比較例の結果からも明らかである。
保護フィルム6と基材フィルム2とを、間に感熱記録層5を挟んだ状態で、反応硬化型接着剤を硬化反応させてなる接着層3を介して接着した構造を有し、なおかつ接着層3と感熱記録層5との間にバリア層4を介在させた、種々の層構成を採用することができる。
その他、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々の変更を施すことができる。
〈実施例1〉
実施例1は、図1に示す層構成の感熱記録媒体1である。
基材フィルム2としては、ポリプロピレンを主原料とし、フィルム法によって製造された、厚み60〜71μmの合成紙〔(株)ユポ・コーポレーション製のユポ(登録商標)〕を用いた。
(感熱記録層5)
上記保護フィルム6の反対側の片面に、下記の各成分からなる塗材を塗布し、乾燥させて、厚み7μmの感熱記録層5を形成した。
ロイコ色素:山田化学工業(株)製のS−205(色調:黒)
顕色剤:日本曹達(株)製のD−8
樹脂:SBR
(バリア層4)
上記感熱記録層5の上に、下記の各成分からなる塗材を塗布し、乾燥させて、厚み3μmのバリア層4を形成して、予備積層体8を作製した。
樹脂:完全けん化BVOH〔日本合成化学(株)製のニチゴー(登録商標)GポリマーBVE8049Q、けん化度:99.0%以上、指定重合度450〕
湿潤剤:非イオン性界面活性剤〔サンノプコ(株)製のSNウエットS〕
(接着層3)
基材フィルム2の片面に、下記の各成分からなる、ポリエステルポリオール系の反応硬化型接着剤を塗布し、乾燥させて、厚み2μmの接着層3を形成した。
主剤:ポリエステルポリウレタンポリオール〔ポリエステルポリオール系、DICグラフィックス(株)製のディックドライ(登録商標)LX−500〕
硬化剤:芳香族ポリイソシアネート〔DICグラフィックス(株)製のディックドライKW−75〕
溶剤:酢酸エチル
(ラミネート)
反応硬化型接着剤が硬化する前の接着層3の上に、予備積層体8の接着面(バリア層4の表面)を密着させた状態で、反応硬化型接着剤を硬化反応させて、基材フィルム2と予備積層体8とが接着層3を介して接着され、一体化された感熱記録媒体1を製造した。
実施例2は、図2に示す層構成の感熱記録媒体1である。各層を形成するフィルム、塗材、および反応硬化型接着剤としては、いずれも実施例1で使用したのと同じものを用いている。
厚み60〜71μmの基材フィルム2の片面に、順に塗剤を塗布して、厚み7μmの感熱記録層5と、厚み3μmのバリア層4とを形成して予備積層体9を作製した。
そして、予備積層体9のバリア層4の上に、反応硬化型接着剤が硬化する前の接着層3を密着させた状態で、反応硬化型接着剤を硬化反応させて、保護フィルム6と予備積層体9とが接着層3を介して接着され、一体化された感熱記録媒体1を製造した。
保護フィルム6の厚みを2μmとしたこと以外は実施例2と同様にして、図2に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
〈実施例4〉
バリア層4を形成する樹脂として、部分けん化BVOH〔日本合成化学(株)製のニチゴーGポリマーOSK−8096、けん化度:93.0%、指定重合度450〕を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図1に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
バリア層4を形成する樹脂として、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体のエマルジョン〔住友化学(株)製のスミカフレックス(登録商標)801HQ、不揮発分:50%〕20質量部を用い、水の量を79.9質量部としたこと以外は実施例1と同様にして、図1に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
接着層3を、下記の各成分からなる、ポリエステル樹脂系の反応硬化型接着剤を用いて形成したこと以外は実施例1と同様にして、図1に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
主剤:ポリエステル樹脂〔東洋モートン(株)製のトモフレック(登録商標)AD−502〕
硬化剤:芳香族ポリイソシアネート〔東洋モートン(株)製のトモフレックスCAT−10〕
溶剤:酢酸エチル
〈実施例7〉
接着層3を、下記の各成分からなる、ポリエーテルポリオール系の反応硬化型接着剤を用いて形成したこと以外は実施例1と同様にして、図1に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
主剤:ポリエーテルポリウレタンポリオール〔ポリエーテルポリオール系、DICグラフィックス(株)製のディックドライLX−470EL〕
硬化剤:芳香族ポリイソシアネート〔DICグラフィックス(株)製のディックドライSP−60〕
溶剤:酢酸エチル
〈実施例8〉
接着層3を、下記の各成分からなる、ポリエステルポリオール系の反応硬化型接着剤を用いて形成したこと以外は実施例1と同様にして、図1に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
主剤:ポリエステルポリウレタンポリオール〔ポリエステルポリオール系、DICグラフィックス(株)製のディックドライLX−500〕
硬化剤:脂肪族ポリイソシアネート〔DICグラフィックス(株)製のディックドライKO−55〕
溶剤:酢酸エチル
〈実施例9〉
接着層3を、下記の各成分からなる、エポキシ系の反応硬化型接着剤を用いて形成したこと以外は実施例1と同様にして、図1に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
主剤:エポキシ樹脂〔三菱ケミカル(株)製のJER(登録商標)828〕
硬化剤:アミン系硬化剤〔三菱ケミカル(株)製のJERキュア(登録商標)ST11〕
〈比較例1〉
接着層3を、1液湿気硬化型ウレタン接着剤〔スリーエム ジャパン(株)製のPBA2665〕を用いて形成したこと以外は実施例1と同様にして、図1に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
接着層3を、アクリルエマルジョン系粘着剤〔サイデン化学(株)製のAT−85〕を用いて形成したこと以外は実施例1と同様にして、図1に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
〈比較例3〉
基材フィルム2として、合成紙に代えて、透湿性、通気性を有する通常の紙製の基材を用いたこと以外は実施例1と同様にして、図1に示す層構成の感熱記録媒体1を製造した。
〈比較例4〉
図1に示す各層のうちバリア層4を省略したこと以外は実施例1と同様にして、感熱記録媒体1を製造した。
実施例、比較例の感熱記録媒体1の製造過程において、保護フィルム6の片面に、感熱記録層5のもとになる塗材、または接着層3のもとになる接着剤を塗布した際の状況を観察して、下記の基準で作業性を評価した。
○:保護フィルム6は、全くシワになったりせず、塗布の作業性は良好であった。
△:保護フィルム6が、僅かにシワになりやすかったものの、塗布の作業性は実用レベル。
×:保護フィルム6がシワになりやすく、塗布の作業性は不良であった。
実施例、比較例で製造した感熱記録媒体1に感熱印字して、印字部分の反射濃度を、ハンディー測色計〔ビデオジェット・エックスライト株式会社製のX−rite(登録商標)eXact〕を用いて測定した。そして、非印字部分との反射濃度の差を求めて、下記の基準で感度を評価した。
○:反射濃度の差は1.5以上であった。感度良好。
△:反射濃度の差は1.2以上、1.5未満であった。感度低下するも実用レベル。
×:反射濃度の差は1.2未満であった。感度不良。
実施例、比較例で製造した感熱記録媒体1を、温度50℃、相対湿度90%の高温高湿環境下で4日間、保管した後、非印字部分の反射濃度を、ハンディー測色計〔ビデオジェット・エックスライト株式会社製のX−rite eXact〕を用いて測定した。そして、高温高湿環境下で保管する前の、同じ非印字部分の反射濃度との差を求めて、下記の基準で地発色の有無を評価した。
○:反射濃度の差は0.1以下であった。地発色なし。
△:反射濃度の差は0.1を超え、0.2以下であった。地発色が僅かに見られたものの、実用レベル。
×:反射濃度の差は0.2を超えていた。地発色あり。
実施例、比較例で製造した感熱記録媒体1を、温度50℃、相対湿度90%の高温高湿環境下で4日間、保管した後に感熱印字して、印字部分の反射濃度を、ハンディー測色計〔ビデオジェット・エックスライト株式会社製のX−rite eXact〕を用いて測定した。そして、高温高湿環境下で保管する前に感熱印字した印字部分の反射濃度との差を求めて、下記の基準で発色不良の有無を評価した。
○:反射濃度の差は0.05以下であった。発色不良なし。
△:反射濃度の差は0.05を超え、0.3以下であった。発色不良が僅かに見られたものの、実用レベル。
×:反射濃度の差は0.3を超えていた。発色不良あり。
実施例、比較例で製造した感熱記録媒体1を幅20mmにスリットし、6インチ径の紙管に長さ10mに亘ってロール状に巻回した。そして常温で4日間静置後に状態を観察して、下記の基準で浮きの有無を評価した。
○:巻きずれによる浮きは見られなかった。
×:巻きずれによる浮きが見られた。
以上の結果を表8〜表10に示す。
比較例2の結果より、エマルジョン系粘着剤を用いた場合には、やはり所期の接着強度が得られず、巻きずれにより浮きを生じることが判った。
さらに比較例4の結果より、バリア層4を省略した場合には、高温高湿下で地発色や発色不良を生じることが判った。
すなわち、接着層3を形成する接着剤は、反応硬化型接着剤である必要があり、基材フィルム2は、非透湿性でかつ非通気性である必要があり、感熱記録層5と接着層3との間にはバリア層4を介挿する必要があることが判った。
ただし、実施例1〜3の結果より、図2の層構成では感度が僅かに低下し、感度を向上するために保護フィルム6を薄くすると作業性が僅かに低下することから、図1の層構成を採用するのが好ましいことが判った。
さらに、実施例1、6〜9の結果より、接着層3を形成する反応硬化型接着剤としては、とくにポリエステルポリオール系の主剤と、芳香族ポリイソシアネート系の硬化剤とを含むものを用いるのが好ましいことが判った。
2 基材フィルム
3 接着層
4 バリア層
5 感熱記録層
6 保護フィルム
7 表面層
8、9 予備積層体
Claims (6)
- 非透湿性でかつ非通気性の基材フィルム、非透湿性でかつ非通気性の保護フィルム、前記両フィルムのうちいずれか一方のフィルムの、他方のフィルム側に配設された感熱記録層、主剤と硬化剤とを含む2液硬化型の反応硬化型接着剤を硬化反応させてなり、前記両フィルム間を、前記感熱記録層を間に挟んで接着した接着層、および前記感熱記録層と前記接着層との間に介挿された、ブテンジオール−ビニルアルコール共重合体を含むバリア層を含む感熱記録媒体。
- 前記ブテンジオール−ビニルアルコール共重合体は、けん化度が99%以上、重合度が500以下である請求項1に記載の感熱記録媒体。
- 前記反応硬化型接着剤は、
・ 飽和または不飽和のポリエステルポオール、ポリカプロラクトンポリオール、飽和または不飽和の油変性もしくは脂肪酸変性アルキッドポリオール、アミノアルキッドポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール、および含フッ素ポリオールからなるぐ人より選ばれた少なくとも1種のポリオール、ならびに飽和または不飽和のポリエステル樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種の主剤と、
・ 芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、および脂環族ポリイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種の、イソシアネート系の硬化剤と
を含む請求項1または2に記載の感熱記録媒体。 - 前記反応硬化型接着剤は、ポリエステルポリオール系の主剤と、芳香族ポリイソシアネート系の硬化剤とを含む請求項1ないし3のいずれか1項に記載の感熱記録媒体。
- 前記基材フィルムの片面に、前記接着層、前記バリア層、前記感熱記録層、および前記保護フィルムが順に積層されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の感熱記録媒体。
- 前記請求項1ないし5のいずれか1項に記載の感熱記録媒体の製造方法であって、前記基材フィルム、および前記保護フィルムのうちいずれか一方のフィルムの、他方のフィルム側に、前記感熱記録層と、前記バリア層とを順に積層する工程、および前記バリア層と、前記他方のフィルムとの間を、前記反応硬化型接着剤が硬化する前の接着層を介して密着させた状態で、前記反応硬化型接着剤を硬化反応させることで接着して一体化させる工程を含む感熱記録媒体の製造方法。
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