JP4563511B2 - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的信号に基づいて可逆的に抵抗値が変化する、いわゆる抵抗変化素子とトランジスタとで構成されたメモリセルを有する不揮発性記憶装置に関する。
近年、いわゆる抵抗変化素子を用いて構成されたメモリセルを有する不揮発性記憶装置の研究開発が進んでいる。ここで抵抗変化素子とは、電気的信号によって抵抗状態が低抵抗状態と高抵抗状態との間で可逆的に変化する性質を有し、さらにはこの抵抗状態に対応した情報を、不揮発的に記憶することが可能な素子である。
このような抵抗変化素子を用いた不揮発性記憶装置として、互いに直交するように配置されたビット線とワード線及びソース線との交点の位置に、MOSトランジスタ及び抵抗変化素子が直列に接続された、いわゆる1T1R(1トランジスタ1抵抗体)型と呼ばれるメモリセルをマトリクス状にアレイ配置することにより構成された不揮発性記憶装置が一般的に知られている。
特許文献1には、ペロブスカイト型結晶構造の酸化物を抵抗変化素子として用いた1T1R型メモリセルで構成された不揮発性記憶装置が示されている。
図18は、特許文献1の中で示されている従来のメモリセルの断面を示す模式図である。メモリセル1011は、半導体基板1001上に作製された第1の拡散層領域であるソース領域1002及び第2の拡散層領域であるドレイン領域1003と、ゲート酸化膜1004上に形成されたゲート電極1005からなる選択トランジスタ1006と、電圧印加によって抵抗値が変化する抵抗変化材料1008を下部電極1007と上部電極1009との間に挟持してなる抵抗変化素子1010とを備えている。ここで、電気的に接続されるドレイン領域1003と下部電極1007とは、導電性ビアを介して直列に接続されている。また、上部電極1009はビット線となる金属配線1012に導電性ビアを介して、ソース領域1002はソース線となる金属配線1013に導電性ビアを介してそれぞれ接続される。また、ゲート電極1005はワード線に接続される。なお、特許文献1においては、抵抗変化材料1008として、Pr1-xCaxMnO3(PCMO)、La1-xSrxMnO3(LSMO)などが開示されている。
以上のように構成されたメモリセル1011において、上部電極1009にVppの電圧パルスを、ソース領域1002にVssの電圧パルスを、ゲート電極に所定の電圧振幅Vwpの電圧パルスをそれぞれ印加することにより、抵抗変化材料1008を低抵抗状態から高抵抗状態に変化させることができ、他方、上部電極1009にVssの電圧パルスを、ソース領域1002にVppの電圧パルスを、ゲート電極に所定のVweの電圧パルスをそれぞれ印加することにより、抵抗変化材料1008を高抵抗状態から低抵抗状態に変化させることができる。
特開2005−25914号公報
上記のような抵抗変化素子を用いた不揮発性記憶装置の場合、安定した動作を実現するためには、抵抗変化素子の抵抗値を確実に変化させることが必要になる。そして、抵抗変化素子の抵抗値を確実に変化させるためには、通常の書き込みの際に用いられる電圧よりも高い電圧を抵抗変化素子に対して一時的に印加する必要がある場合がある。
このように、通常の書き込みの際よりも高い電圧を抵抗変化素子に印加するためには、選択トランジスタのサイズを大きくすることが考えられるものの、セルのレイアウト面積の増大を招く等の不都合が生じるため、好ましくない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、各メモリセルを構成する選択トランジスタのサイズを大きくすることなく、安定した動作を実現することができる不揮発性記憶装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の不揮発性記憶装置の一形態は、第1導電型の領域を有する半導体基板と、前記半導体基板上に形成された抵抗変化素子とトランジスタとが直列に接続されて構成されるメモリセルを複数個具備するメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイが具備する複数のメモリセルの中から少なくとも一つのメモリセルを構成する前記トランジスタのゲートに電圧パルスを印加することで、少なくとも一つのメモリセルを選択する選択回路と、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する前記トランジスタを介して当該メモリセルを構成する抵抗変化素子に書き込み用の電圧パルスを印加する書き込み回路と、前記半導体基板に第1のバイアス電圧を印加する基板バイアス回路とを備え、前記抵抗変化素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に印加される電圧パルスに基づいて可逆的に抵抗状態が低抵抗状態と高抵抗状態との間で変化する抵抗変化層とを具備しており、前記トランジスタは、前記半導体基板の前記第1導電型の領域内に形成され、前記第1導電型と逆極性の第2導電型の第1の拡散領域と、ゲートと、前記第2導電型の第2の拡散領域とを具備しており、前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する前記抵抗変化素子が具備する前記第1電極及び前記第2電極間に前記書き込み回路によって書き込み用の電圧パルスが印加されるときに、前記半導体基板の前記第1導電型の領域に、前記第1の拡散領域及び前記第2の拡散領域に対して順方向となるように、前記第1のバイアス電圧を印加する。
これにより、メモリセルへの書き込み時に、そのメモリセルを構成する選択トランジスタの基板に、その選択トランジスタに対して順方向となるようにバイアスが印加されるので、基板バイアス効果により、選択トランジスタのON抵抗が減少し、その分だけ抵抗変化素子に大きな電圧が印加されることになり、その結果、各メモリセルを構成する選択トランジスタのゲート幅を大きくすることなく、抵抗変化素子の抵抗値を確実に変化させることができる。
本発明に係る不揮発性記憶装置によれば、メモリセルを構成する選択トランジスタのサイズを大きくすることなく、抵抗変化素子の抵抗値を確実に変化させることができるため、安定した動作を実現することができる。
よって、不揮発性記憶装置の高集積化が可能となり、本発明の実用的意義は極めて高い。
図1は、本発明の実施の形態1において、不揮発性記憶装置が備える抵抗変化素子の構成を示す断面図である。 図2(a)〜図2(c)は、本発明の実施の形態1において、不揮発性記憶装置が備える抵抗変化素子の製造工程を示す断面図である。 図3は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶装置の構成を示す断面図である。 図4は、メモリセルの両端に所定の電圧を印加したときに、抵抗変化素子に実効的に印加される電圧(素子印加電圧)と抵抗変化素子の抵抗値(素子抵抗値)との関係を示すグラフである。 図5は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶装置の構成を示すブロック図である。 図6は、図5におけるC部の構成(2ビット分の構成)を示す断面図である。 図7(a)〜図7(c)は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すタイミングチャートである。 図8は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すフローチャートである。 図9(a)及び図9(b)は、本発明の実施の形態2に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すタイミングチャートである。 図10は、本発明の実施の形態3に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すフローチャートである。 図11(a)及び図11(b)は、本発明の実施の形態3において、不揮発性記憶装置が備える抵抗変化素子の抵抗状態の変化を示すグラフである。 図12(a)及び図12(b)は、本発明の実施の形態4において、抵抗変化素子を100回書き換えた場合の抵抗値の分布を示すグラフである。 図13は、本発明の実施の形態4に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すフローチャートである。 図14(a)及び図14(b)は、本発明の実施の形態4に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すタイミングチャートである。 図15は、本発明の実施の形態5において、抵抗変化素子単体の追加書き込みによる抵抗状態の変化を示すグラフである。 図16(a)は、本発明の実施の形態5に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すフローチャートであり、図16(b)は、図16(a)における書き込みステップ(S41)の詳細な手順を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態6に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すフローチャートである。 図18は、従来のメモリセルの断面を示す模式図である。
本発明に係る不揮発性記憶装置の一形態は、第1導電型の領域を有する半導体基板と、前記半導体基板上に形成された抵抗変化素子とトランジスタとが直列に接続されて構成されるメモリセルを複数個具備するメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイが具備する複数のメモリセルの中から少なくとも一つのメモリセルを構成する前記トランジスタのゲートに電圧パルスを印加することで、少なくとも一つのメモリセルを選択する選択回路と、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する前記トランジスタを介して当該メモリセルを構成する抵抗変化素子に書き込み用の電圧パルスを印加する書き込み回路と、前記半導体基板に第1のバイアス電圧を印加する基板バイアス回路とを備え、前記抵抗変化素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に印加される電圧パルスに基づいて可逆的に抵抗状態が低抵抗状態と高抵抗状態との間で変化する抵抗変化層とを具備しており、前記トランジスタは、前記半導体基板の前記第1導電型の領域内に形成され、前記第1導電型と逆極性の第2導電型の第1の拡散領域と、ゲートと、前記第2導電型の第2の拡散領域とを具備しており、前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する前記抵抗変化素子が具備する前記第1電極及び前記第2電極間に前記書き込み回路によって書き込み用の電圧パルスが印加されるときに、前記半導体基板の前記第1導電型の領域に、前記第1の拡散領域及び前記第2の拡散領域に対して順方向となるように、前記第1のバイアス電圧を印加する。これにより、メモリセルへの書き込み時に、そのメモリセルを構成する選択トランジスタの基板に、その選択トランジスタに対して順方向となるようにバイアスが印加されるので、基板バイアス効果により、選択トランジスタのON抵抗が減少し、その分だけ抵抗変化素子に大きな電圧が印加されることになり、その結果、各メモリセルを構成する選択トランジスタのゲート幅を大きくすることなく、抵抗変化素子の抵抗値を確実に変化させることができる。
なお、本明細書において、「不揮発性記憶装置への書き込み」、「メモリセルへの書き込み」、あるいは、単に「書き込み」とは、厳密には、メモリセルを構成する抵抗変化素子への書き込み(低抵抗状態から高抵抗状態への遷移、及び、高抵抗状態から低抵抗状態への遷移の両方を含む)を意味する。また、「選択トランジスタ」を、単に、「トランジスタ」とも呼ぶ。また、バイアス電圧の大きさとしては、接合されたP型半導体からN型半導体に電流が流れるしきい値電圧よりも小さい電圧であればよい。
ここで、前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子が具備する前記抵抗変化層の抵抗値が、当該抵抗変化素子が製造されてから未だ電圧パルスが印加されていないときの抵抗値である初期抵抗値である場合に、前記第1のバイアス電圧を印加する構成としてもよい。つまり、基板バイアスを実施するメモリセルへの書き込みとして、メモリセルを初期化するケースに限定してもよい。これにより、通常の書き込みよりも大きな電圧が必要とされる初期化処理において、基板バイアス効果により、選択トランジスタのON抵抗が減少し、その分だけ抵抗変化素子に大きな電圧が印加され、より確実に初期化処理が行われる。
ここで、前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子が具備する前記抵抗変化層の抵抗状態を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる場合に、前記第1のバイアス電圧を印加する構成としてもよい。つまり、基板バイアスを実施するメモリセルへの書き込みとして、抵抗変化素子を低抵抗状態から高抵抗状態に遷移(つまり、「高抵抗化」、略して「HR化」)させるケースに限定してもよい。これにより、HR化において、基板バイアス効果により、選択トランジスタのON抵抗が減少し、その分だけ抵抗変化素子に大きな電圧が印加されるので、低抵抗状態に比べて不安定な高抵抗状態における抵抗変化素子の抵抗値のばらつきが抑制される。
ここで、前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子が具備する前記抵抗変化層の抵抗状態を変化させる書き込みに失敗した後であって、当該抵抗変化素子に対して追加書き込みを行う場合に、前記第1のバイアス電圧を印加する構成としてもよい。つまり、基板バイアスを実施するメモリセルへの書き込みとして、メモリセルに追加書き込みをするケースに限定してもよい。これにより、通常の書き込みよりも大きな電圧が必要とされる追加書き込みにおいて、基板バイアス効果により、選択トランジスタのON抵抗が減少し、その分だけ抵抗変化素子に大きな電圧が印加され、より確実に(あるいは、より少ない回数で)追加書き込みが完遂される。
ここで、前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子に対する書き込みの回数が所定の回数に達した場合に、前記第1のバイアス電圧を印加する構成としてもよい。つまり、基板バイアスを実施するメモリセルへの書き込みとして、リフレッシュ処理、つまり、一定回数に達したときにより大きな書き込み電圧で書き込むケースに限定してもよい。これにより、通常の書き込みよりも大きな電圧が必要とされるリフレッシュ処理において、基板バイアス効果により、選択トランジスタのON抵抗が減少し、その分だけ抵抗変化素子に大きな電圧が印加され、より確実にリフレッシュ処理が行われる。
ここで、前記半導体基板が有する前記第1導電型の領域は、前記半導体基板に形成された第1導電型のウェルであり、前記基板バイアス回路は、前記ウェルに前記第1のバイアス電圧を印加する構成としてもよい。つまり、メモリセルを構成する選択トランジスタは、半導体基板に形成されたウェル内に形成されてもよい。これにより、ウェルに対してバイアス電圧を印加することで基板バイアスを実施することができるので、基板本体を別の電位(例えば、グランド)に固定したまま、基板バイアスを実施することができる。
ここで、前記選択回路によって選択されていないメモリセルを構成するトランジスタのソースに対して、当該トランジスタを流れる電流を抑制させるための第2のバイアス電圧を印加するソース線バイアス回路をさらに備えてもよい。これにより、選択メモリセルを構成する選択トランジスタに対して基板バイアスが実施された場合において、非選択メモリセルを構成する選択トランジスタへの基板バイアス効果が抑制されるので、非選択メモリセルに流れるリーク電流が抑制される。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明に係る実施の形態1における不揮発性記憶装置について説明する。
[抵抗変化素子の構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶装置が備える抵抗変化素子の構成を示す断面図である。図1に示すように、この抵抗変化素子100は、基板101と、基板101の上に形成された酸化物層102と、酸化物層102の上に形成された下部電極103(本発明に係る第1電極又は第2電極の一例)と、下部電極103の上に形成された抵抗変化層104と、抵抗変化層104の上に形成された上部電極105(本発明に係る第2電極又は第1電極の一例)とを備えている。下部電極103及び上部電極105は、抵抗変化層104と電気的に接続されている。なお、本図では、抵抗変化素子として、下部電極103よりも下の層(基板101、酸化物層102)が図示されているが、本発明に係る抵抗変化素子としては、少なくとも下部電極103と、抵抗変化層104と、上部電極105とを具備していればよい。
基板101としては、例えばシリコン単結晶基板または半導体基板を用いることができる。しかし、これに限定されるわけではない。抵抗変化層104は、比較的低い基板温度で形成することが可能であるため、樹脂材料などの上に抵抗変化層104を形成することも可能である。
また、下部電極103及び上部電極105は、例えば、Au(金)、Pt(白金)、Ir(イリジウム)、Pd(パラジウム)、Ag(銀)及びCu(銅)のうちの1つまたは複数の材料を用いて構成される。
抵抗変化層104は、下部電極103及び上部電極105間に印加される電圧パルスに基づいて可逆的に抵抗状態が低抵抗状態と高抵抗状態との間で変化する金属酸化物を含む層であり、本実施の形態では、第1の金属酸化物層と、当該第1の金属酸化物層よりも酸素含有率が高い第2の金属酸化物層との積層構造を含んでいる。具体的には、抵抗変化層104は、第1の金属酸化物層の一例である第1のタンタル酸化物層104aと、第2の金属酸化物層の一例である第2のタンタル酸化物層104bとが積層されて構成されている。ここで、第2のタンタル酸化物層104bの酸素含有率は、第1のタンタル酸化物層104aの酸素含有率よりも高くなっている。
[抵抗変化素子の製造方法]
上記のように構成される抵抗変化素子100は、次のようにして製造することが可能である。
図2(a)〜図2(c)は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶装置が備える抵抗変化素子100の製造工程の一例を示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、単結晶シリコンである基板101上に、厚さ200nmの酸化物層102を熱酸化法により形成する。そして、下部電極103としての厚さ100nmのPt薄膜を、スパッタリング法により酸化物層102上に形成する。その後、下部電極103上に、第1のタンタル酸化物層104aを、Taターゲットを用いた反応性スパッタリング法で形成する。
ここで、第1のタンタル酸化物層104aの堆積は、以下に述べる条件で行うことが可能である。すなわち、スパッタリング装置内に基板を設置した後、スパッタリング装置内を8×10-6Pa程度まで真空引きする。そして、タンタルをターゲットとして、パワーを1.6kWとし、アルゴンガスを34sccm、酸素ガスを21sccm流して、スパッタリング装置内の圧力を0.17Paに保ち、20秒間スパッタリングを行う。これにより、抵抗率が6mΩcmで酸素含有率が約61at%(TaO1.6)の第1のタンタル酸化物層104aを30nm堆積できる。
次に、図2(b)に示すように、第1のタンタル酸化物層104aの最表面を酸化してその表面を改質する。この酸化処理により、第1のタンタル酸化物層104aよりも酸素含有率の高い第2のタンタル酸化物層104bが形成される。ここで、第2のタンタル酸化物層104bの膜厚は5nmである。
その後、第2のタンタル酸化物層104b上に、上部電極105としての厚さ150nmのPt薄膜をスパッタリング法により形成する。なお、第2のタンタル酸化物層104bが大気中で酸化されるのを避けるため、上部電極105の形成は、第2のタンタル酸化物層104bを堆積後速やかに行うことが好ましい。最後に、フォトレジスト工程によって、フォトレジストによるパターン106を形成し、ドライエッチングによって、素子領域107を形成する(図2(c)参照)。ここで素子領域107は、例えば一辺が0.5μmの四角形状とすることができる。
[メモリセルの構成]
図3は、上記のようにして製造された抵抗変化素子を備える本発明の実施の形態1の不揮発性記憶装置が備えるメモリセルアレイを構成する一つのメモリセル300の構成を示す断面図である。ここでは、メモリセル300に接続された周辺の構成要素も一緒に図示されている。なお、メモリセルとは、本実施の形態では、直列に接続された抵抗変化素子と選択トランジスタとから構成される記憶素子である。
半導体基板301は、例えば、N型シリコン基板であり、トランジスタ317を形成するための第1導電型の領域(本実施の形態では、P型ウェル(P型拡散層)301a)を有する。
半導体基板301上に、トランジスタ317(第1のN型拡散層領域302a、第2のN型拡散層領域302b、ゲート絶縁膜303a、ゲート電極303b)、第1ビア304、第1配線層305、第2ビア306、第2配線層307、第3ビア308、抵抗変化素子309、第4ビア310、及び第3配線層311が、順に形成されている。なお、トランジスタ317を構成する第1のN型拡散層領域302a及び第2のN型拡散層領域302bは、それぞれ、本発明に係る第2導電型の第1の拡散領域及び第2導電型の第2の拡散領域の一例である。
図3に示すように、第4ビア310と接続される第3配線層311がビット線BL0となり、トランジスタ317の第1のN型拡散層領域302aと電気的に接続された第1配線層305及び第2配線層307が、ソース線SL0となる。
トランジスタ317は、半導体基板301内に形成されたP型ウェル301a内に形成されたNMOSトランジスタである。P型ウェル301aへは基板端子BB0が接続されており、この基板端子BB0はさらに基板バイアス回路(図示せず)に接続されている。この基板バイアス回路は、基板端子BB0を介してP型ウェル301aに電圧を印加することによって、トランジスタ317の基板領域に、トランジスタ317のソース、ドレインの拡散領域(第1のN型拡散層領域302a、第2のN型拡散層領域302b)に対して順方向の基板バイアス電圧(本発明に係る第1のバイアス電圧)を印加することができる。これにより、トランジスタ317の基板電位が制御される。
なお、「順方向の基板バイアス電圧を印加する」とは、トランジスタが形成されている第1導電型の基板領域(あるいは、ウェル)と、そのトランジスタのソース及びドレインが形成されている第2導電型の拡散領域とが順方向にバイアスされるように、基板領域に電圧を印加することを意味し、具体的には、第1導電型の基板領域がP型半導体であって第2導電型の拡散領域がN型半導体である場合には第1導電型の基板領域に第2導電型の拡散領域を基準に正の電圧を印加することであり、その逆に、第1導電型の基板領域がN型半導体であって第2導電型の拡散領域がP型半導体である場合には第1導電型の基板領域に第2導電型の拡散領域を基準に負の電圧を印加することである。
図3における拡大図に示されるように、抵抗変化素子309は、第3ビア308上に下部電極309a、抵抗変化層309b及び上部電極309cの積層構造で構成されている。ここで、下部電極309aは、第2配線層307と接続される第3ビア308に接続され、上部電極309cは、第3配線層311と接続される第4ビア310に接続されている。
抵抗変化層309bは、図1を参照して上述したとおり、本実施の形態では、タンタル酸化物層の積層構造で構成されている。より詳しく説明すると、本実施の形態では、TaOx(但し、x=1.54)で表される組成を有する導電性の第1の酸素不足型のタンタル酸化物層309b−1と、TaOy(但し、y=2.47)で表される組成を有する導電性の第2の酸素不足型のタンタル酸化物層309b−2とが積層された積層構造からなり、TaOx(但し、x=1.54)の膜厚=26.6nm、TaOy(但し、y=2.47)の膜厚=2.47nmである。
下部電極309a及び上部電極309cは同一の材料、本実施の形態ではPt(白金)で構成され、下部電極309aはビア及び配線層を介してトランジスタの第2のN型拡散層領域302bに接続され、上部電極309cはビアを介して第3配線層311(ビット線BL0)に接続されている。
図3において、メモリセルは、直列に接続されたトランジスタ317と、抵抗変化素子309とから構成され、より詳しくは、それらを接続するビアおよび配線層を含む。
[トランジスタのゲート幅Wについて]
上記の通り、本実施の形態では、トランジスタの基板を順方向にバイアスすることによって、トランジスタのオン抵抗を低下させ、抵抗変化素子に対して印加する電圧を増大させ、その結果、抵抗変化を確実に行うことができる。この構成によれば、トランジスタのゲート幅Wを大きくすることなく、良好な記憶装置を実現することができる。以下では、トランジスタのゲート幅Wに着目した上で、本実施の形態の不揮発性記憶装置の特性について説明する。
図4は、図3に示すトランジスタ317と抵抗変化素子309とが直列に接続されて構成されるメモリセルのトランジスタ317のゲート電極303bに、トランジスタ317の閾値電圧より十分高い電圧を印加してトランジスタ317をオンさせた後、ソース線SL0とビット線BL0の両端に所定の電圧を印加したときに、抵抗変化素子に実効的に印加される電圧(縦軸の「素子印加電圧(V)」)と抵抗変化素子の抵抗値(横軸の「素子抵抗値(Ω)」)との関係を示すグラフである。ここでは、コンピュータを用いたシミュレーションによって得られた結果がプロットされている。
図4においては、トランジスタのゲート長Lが0.18μm、ゲート幅Wが10.9μmの場合に、抵抗変化素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ移行させるとき(正電圧を印加するとき)の素子印加電圧と素子抵抗値との関係をグラフA1とし、同じく、抵抗変化素子を高抵抗状態から低抵抗状態へ移行させるとき(負電圧を印加するとき)の素子印加電圧と素子抵抗値との関係をグラフA2としている。なお、ここでは、正電圧とは下部電極を基準にしたときの上部電極に印加する電圧とし、負電圧とは上部電極を基準にしたときの下部電極に印加する電圧とする。
なお、これらのグラフA1及びグラフA2においては、本実施の形態のような基板バイアスを行っていない。
また、トランジスタのゲート長Lが0.18μm、ゲート幅Wが0.44μmの場合に、抵抗変化素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ移行させるとき(正電圧を印加するとき)の素子印加電圧と素子抵抗値との関係をグラフB1とし、同じく、抵抗変化素子を高抵抗状態から低抵抗状態へ移行させるとき(負電圧を印加するとき)の素子印加電圧と素子抵抗値との関係をグラフB2としている。
なお、これらのグラフB1及びグラフB2においても、本実施の形態のような基板バイアスを行っていない。
さらに、トランジスタのゲート幅WはグラフB1及びグラフB2の場合と同様であるものの、上記の本実施の形態と同様のバイアス電圧を用いて基板バイアスを行った場合の、抵抗変化素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ移行させるとき(正電圧を印加するとき)の素子印加電圧と素子抵抗値との関係をグラフC1とし、同じく、抵抗変化素子を高抵抗状態から低抵抗状態へ移行させるとき(負電圧を印加するとき)の素子印加電圧と素子抵抗値との関係をグラフC2としている。
以上の条件にてシミュレーションを行った結果を示す図4において、グラフA1及びグラフB1を比較すると分かるように、メモリセルに対して同一の電圧を印加したとしても、トランジスタのゲート幅Wが小さい場合の方が素子印加電圧は低くなる。このことは、グラフA2とグラフB2とを比較した場合も同様である。これは、トランジスタがオン状態にある場合の抵抗値(オン抵抗)が、トランジスタのゲート幅Wに反比例して小さくなり、Wが小さい場合にはトランジスタのオン抵抗が高くなって、これによりトランジスタへの印加電圧が大きくなり、抵抗変化素子に分配される電圧が小さくなるためである。
また、グラフB1とグラフC1とを比較すると、同一のトランジスタのゲート幅Wのメモリセルに同一の電圧を印加したとしても、本実施の形態の基板バイアスを行うことによって、素子印加電圧を増大させることができることが分かる。このことは、グラフB2とグラフC2とを比較した場合も同様である。これは、基板バイアス電圧を順方向に印加することにより、トランジスタのしきい値電圧が低下し、オン抵抗も低減できるため、トランジスタへの印加電圧が小さくなって、抵抗変化素子に分配される電圧が大きくなるためである。
このように、本実施の形態の基板バイアスを行うことによって、トランジスタのゲート幅Wを大きくすることなく、素子印加電圧を増大させることができ、その結果、抵抗変化素子の抵抗値を確実に変化させることができる。したがって、不揮発性記憶装置の安定動作を実現することができる。
なお、基板バイアス電圧を上げるとトランジスタのしきい値電圧は低下するが、上げすぎるとP型ウェル及びトランジスタのN型拡散領域で形成されるPN接合ダイオードがオンしてしまい、P型ウェルから抵抗変化素子に電流が流れ込んでしまう。通常シリコンのPNダイオードの拡散電位は0.7V程度であるので、しきい値電圧は0.7V以下に設定する必要がある。より具体的には、P型ウェルから抵抗変化素子へ電流が流れ込んでしまう現象をより確実に防止するためには、0.5V以下が望ましい。
以上はNチャンネルMOSトランジスタの場合について説明したが、本発明は、もちろんPチャンネルMOSトランジスタを用いてもよい。その場合、ウェルやトランジスタの拡散領域の導電型は、NチャンネルMOSと逆の極性になり、ウェルに印加される基板バイアスの極性も逆の極性となる。
[不揮発性記憶装置の構成例]
以下、上述した本実施の形態の不揮発性記憶装置の構成例について、図5等を参照しながら説明する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶装置の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施の形態に係る不揮発性記憶装置200は、半導体基板上にメモリ本体部201を備えている。このメモリ本体部201は、マトリクス状に配置された複数の1T1R型のメモリセルを有するメモリセルアレイ202と、行選択回路208、ワード線ドライバWLD及びソース線ドライバSLDから構成される行ドライバ207と、列選択回路203と、情報の書き込みを行うための書き込み回路206と、選択ビット線に流れる電流量を検出し、データ「1」または「0」の判別を行うセンスアンプ204と、端子DQを介して入出力データの入出力処理を行うデータ入出力回路205と、メモリセルアレイ202に設けられている選択トランジスタの基板を順方向にバイアスするための基板バイアス回路220とを具備している。
また、不揮発性記憶装置200は、書き込み用電源211として低抵抗(LR)化用電源212及び高抵抗(HR)化用電源213を備えている。ここで低抵抗(LR)化とは、抵抗変化素子を高抵抗状態から低抵抗状態へ移行させることを意味し、高抵抗(HR)化とは、抵抗変化素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ移行させることを意味している。LR化用電源212の出力V2は行ドライバ207に供給され、HR化用電源213の出力V1は書き込み回路206に供給される。
さらに、不揮発性記憶装置200は、外部から入力されるアドレス信号を受け取るアドレス入力回路209と、外部から入力されるコントロール信号に基づいて、メモリ本体部201の動作を制御する制御回路210とを備えている。
メモリセルアレイ202は、抵抗変化素子とトランジスタとが直列に接続されて構成されるメモリセルが複数個、2次元状に配置されてなるものであり、本実施の形態では、半導体基板の上に形成された、互いに交差するように配列された複数のワード線WL0,WL1,WL2,…及びビット線BL0,BL1,BL2,…と、これらのワード線WL0,WL1,WL2,…間に設けられたソース線SL0,SL2,…と、これらのワード線WL0,WL1,WL2,…及びビット線BL0,BL1,BL2,…の交点に対応してそれぞれ設けられた複数のNMOSトランジスタN11,N12,N13,N21,N22,N23,N31,N32,N33,…(以下、「トランジスタN11,N12,…」と表す)と、トランジスタN11,N12,…と1対1に直列接続された複数の抵抗変化素子R11,R12,R13,R21,R22,R23,R31,R32,R33、…(以下、「抵抗変化素子R11,R12,…」と表す)とを備えている。これらのワード線WL0,WL1,WL2,…、ビット線BL0,BL1,BL2,…、ソース線SL0,SL02,…、トランジスタN11,N12,…、及び抵抗変化素子R11,R12,…のそれぞれによって、マトリクス状に配置された複数の1T1R型のメモリセルM11,M12,M13,M21,M22,M23,M31,M32,M33,…(以下、「メモリセルM11,M12,…」と表す)が構成されている。
図5に示すように、トランジスタN11,N21,N31,…のゲートはワード線WL0に、トランジスタN12,N22,N32,…のゲートはワード線WL1に、トランジスタN13,N23,N33,…のゲートはワード線WL2に、それぞれ接続されている。また、トランジスタN11,N21,N31,…及びトランジスタN12,N22,N32,…は互いに共通接続されてソース線SL0に接続され、トランジスタN13,N23,N33,…及びトランジスタN14,N24,N34,…は同じくソース線SL2に接続されている。
また、抵抗変化素子R11,R12,R13,…の一方の端子はビット線BL0に、抵抗変化素子R21,R22,R23,…の一方の端子はビット線BL1にそれぞれ接続されている。同様にして、抵抗変化素子R31,R32,R33,…の一方の端子はビット線BL2に接続されている。
なお、図5では、抵抗変化素子は、可変抵抗の記号で表現されている。そして、その可変抵抗の記号における矢印の向きは、その向きに(矢印の後端を基準に矢印の先端に)正の電圧が印加されたときに、その抵抗変化素子が低抵抗状態から高抵抗状態に変化することを示している。
アドレス入力回路209は、外部回路(図示せず)からアドレス信号を受け取り、このアドレス信号に基づいて行アドレス信号を行選択回路208へ出力するとともに、列アドレス信号を列選択回路203へ出力する。ここで、アドレス信号は、複数のメモリセルM11,M12,…のうちの選択される特定のメモリセルのアドレスを示す信号である。また、行アドレス信号はアドレス信号に示されたアドレスのうちの行のアドレスを示す信号であり、列アドレス信号は同じく列のアドレスを示す信号である。なお、これら行選択回路208及び列選択回路203は、メモリセルアレイ202が具備する複数のメモリセルM11等の中から少なくとも一つのメモリセルを構成するトランジスタN11等のゲートに電圧パルスを印加することで、少なくとも一つのメモリセルを選択する本発明に係る選択回路の一例である。
制御回路210は、情報の書き込みサイクルにおいては、データ入出力回路205に入力された入力データDinに応じて、書き込み用電圧の印加を指示する書き込み信号を書き込み回路206へ出力する。他方、情報の読み出しサイクルにおいて、制御回路210は、読み出し動作を指示する読み出し信号をセンスアンプ204へ出力する。
行選択回路208は、アドレス入力回路209から出力された行アドレス信号を受け取り、この行アドレス信号に応じて、複数のワード線WL0,WL1,WL2,…のうちの何れかを選択する。行ドライバ207は、行選択回路208の出力信号に基づいて、行選択回路208によって選択されたワード線に対して、所定の電圧を印加する。
同様に、行選択回路208は、アドレス入力回路209から出力された行アドレス信号を受け取り、この行アドレス信号に応じて、複数のソース線SL0,SL2,…のうちの何れかを選択する。行ドライバ207は、行選択回路208の出力信号に基づいて、行選択回路208によって選択されたソース線に対して、所定の電圧を印加する。
また、列選択回路203は、アドレス入力回路209から出力された列アドレス信号を受け取り、この列アドレス信号に応じて、複数のビット線BL0,BL1,BL2,…のうちの何れかを選択し、その選択されたビット線に対して、書き込み用電圧または読み出し用電圧を印加する。
書き込み回路206は、本発明に係る選択回路で選択されたメモリセルを構成するトランジスタを介して当該メモリセルを構成する抵抗変化素子に書き込み用の電圧パルスを印加する回路であり、本実施の形態では、制御回路210から出力された書き込み信号を受け取った場合、列選択回路203に対し、選択されたビット線に対する書き込み用電圧の印加を指示する信号を出力する。なお、「書き込み」には、抵抗変化素子を高抵抗状態から低抵抗状態に変化させる低抵抗化(LR化)書き込み(「0」書き込み)と、その逆に、抵抗変化素子を低抵抗状態から高抵抗状態に変化させる高抵抗化(HR化)書き込み(「1」書き込み)とが含まれる。
また、センスアンプ204は、情報の読み出しサイクルにおいて、読み出し対象となる選択ビット線に流れる電流量を検出し、データ「1」または「0」の判別を行う。その結果得られた出力データDOは、データ入出力回路205を介して、外部回路へ出力される。
基板バイアス回路220は、メモリセルアレイ202が形成されるP型ウェル301aの電位を制御することによって、メモリセルアレイ202に設けられているトランジスタN11,N12,…に基板バイアス電圧を印加することができる。その動作の詳細については後述する。
図6は、図5におけるC部の構成(2ビット分の構成)を示す断面図である。
図6におけるトランジスタ317及び抵抗変化素子309はそれぞれ、図5におけるトランジスタN11,N12及び抵抗変化素子R11,R12に対応している。
半導体基板(N型シリコン基板)301上に、トランジスタ317(第1のN型拡散層領域302a、第2のN型拡散層領域302b、ゲート絶縁膜303a、ゲート電極303b)、第1ビア304、第1配線層305、第2ビア306、第2配線層307、第3ビア308、抵抗変化素子309、第4ビア310、及び第3配線層311が、順に形成されている。
第4ビア310と接続される第3配線層311が図5におけるビット線BL0に対応し、トランジスタ317の第1のN型拡散層領域302aと電気的に接続された第1配線層305及び第2配線層307が、図5におけるソース線SL0に対応している。
トランジスタ317は、半導体基板301内に形成されたP型ウェル301a(本発明に係る第1導電型の領域、より具体的には、第1導電型のウェル)内に形成されている。P型ウェル301aへは基板端子BB0が接続されており、この基板端子BB0はさらに基板バイアス回路220に接続されている。この基板バイアス回路220は、基板端子BB0を介してP型ウェル301aに電圧を印加することによって、トランジスタ317に順方向の基板バイアス電圧を印加することができる。これにより、トランジスタ317の基板電位が制御される。
本実施の形態では、メモリセルアレイを構成する複数の選択トランジスタが同一のP型ウェル301a内に形成されており、1つの基板端子BB0を用いて複数の選択トランジスタの基板電位を制御することができる。このような構成にすることで、個々のトランジスタから基板端子を取り出す必要がなくなる。したがって、基板バイアスを行うように構成した場合であっても、セル面積の増大を最小限にとどめることができ、メモリセルアレイの高集積化が可能となる。
図6における拡大図に示されるように、抵抗変化素子309は、第3ビア308上に下部電極309a、抵抗変化層309b及び上部電極309cの積層構造で構成されている。ここで、下部電極309aは、第2配線層307と接続される第3ビア308に接続され、上部電極309cは、第3配線層311と接続される第4ビア310に接続されている。
なお、抵抗変化層309bは、図1を参照して上述したとおり、タンタル酸化物層の積層構造で構成されている。上記と同様、本実施の形態においても、TaOx(但し、x=1.54)で表される組成を有する導電性の第1の酸素不足型のタンタル酸化物層309b−1と、TaOy(但し、y=2.47)で表される組成を有する導電性の第2の酸素不足型のタンタル酸化物層309b−2とが積層された積層構造からなり、TaOx(但し、x=1.54)の膜厚=26.6nm、TaOy(但し、y=2.47)の膜厚=2.47nmである。
下部電極309a及び上部電極309cは同一の材料、本実施の形態ではPt(白金)で構成され、下部電極309aはビアを介してトランジスタの第2のN型拡散層領域302bに接続され、上部電極309cはビアを介して第3配線層311(ビット線BL0)に接続されている。
[不揮発性記憶装置の動作]
以下、上述したように構成された不揮発性記憶装置200の動作について、情報を書き込む場合の書き込みサイクルと情報を読み出す場合の読み出しサイクルとに分けて説明する。
図7(a)〜図7(c)は、本発明の実施の形態1に係る不揮発性記憶装置200の動作例を示すタイミングチャートである。なお、ここでは、抵抗変化層が高抵抗状態の場合を情報「1」に、低抵抗状態の場合を情報「0」にそれぞれ割り当てると定義して、その動作例を説明する。また、以下の説明では、図5におけるメモリセルM11が選択されたものとし、当該選択されたメモリセルM11について情報の書き込み及び読み出しをする場合のみについて示す。
なお、以下において、V1及びV2はそれぞれHR化用電源213及びLR化用電源212で発生される電圧であり、また、Vreadはセンスアンプ204で発生される読み出し用電圧、VDDは不揮発性記憶装置200に供給される電源電圧である。さらに、VBは基板バイアス回路220で発生されるバイアス電圧である。
図7(a)に示すメモリセルM11に対する情報「0」書き込みサイクルにおいては、最初に、列選択回路203及び行選択回路208は(行選択回路208は行ドライバ207を介して)、それぞれ、選択ビット線BL0及びソース線SL0を電圧V2(例えば2.2V)に設定する。そして、行選択回路208は、行ドライバ207を介して、選択するワード線WL0を電圧VDD(例えば2.2V)に設定し、選択メモリセルM11のNMOSトランジスタN11をオンする。これと同時に、基板バイアス回路220は、NMOSトランジスタN11の基板端子BB0をバイアス電圧VB(例えば0.3V)に設定する。この段階ではトランジスタ317(NMOSトランジスタN11)の第1のN型拡散層領域302a及び第2のN型拡散層領域302bにはともに電圧V2が印加されているので、電流は流れない。次に、書き込み回路206は、列選択回路203を介して、選択ビット線BL0を所定期間だけ電圧0Vに設定し、その後再度電圧V2に設定することで、書き込み用の電圧パルスを出力する。この段階で、下部電極309aと上部電極309cとの間に書き込み用電圧が印加され、抵抗変化素子309(R11)が高抵抗状態から低抵抗状態へ移行する。その後、行選択回路208は、行ドライバ207を介して、ワード線WL0を電圧0Vに設定し、トランジスタ317(NMOSトランジスタN11)をオフして、情報「0」の書き込みが完了する。
このように、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加によりNMOSトランジスタN11の基板を順方向にバイアスすることによって、NMOSトランジスタN11の閾値電圧を下げることができる。これにより、抵抗変化素子R11に対して印加する電圧を増大させることが可能となり、その結果、抵抗変化素子R11を確実に高抵抗状態から低抵抗状態へと移行させることができる。
また、図7(b)に示すメモリセルM11に対する情報「1」書き込みサイクルにおいては、最初に、列選択回路203及び行選択回路208は(行選択回路208は行ドライバ207を介して)、それぞれ、選択ビット線BL0及びソース線SL0を電圧0Vに設定する。そして、行選択回路208は、行ドライバ207を介して、選択するワード線WL0を電圧VDD(例えば2.2V)に設定し、選択メモリセルM11のNMOSトランジスタN11をオンする。これと同時に、基板バイアス回路220は、NMOSトランジスタN11の基板端子BB0をバイアス電圧VB(例えば0.3V)に設定する。次に、書き込み回路206は、列選択回路203を介して、選択ビット線BL0を所定期間だけ電圧V1(例えば2.2V)に設定し、再度電圧0Vに設定する。この段階で、下部電極309aと上部電極309cとの間に書き込み用電圧が印加され、抵抗変化素子309(R11)が低抵抗状態から高抵抗状態へ移行する。その後、行選択回路208は、行ドライバ207を介して、ワード線WL0を電圧0Vに設定し、トランジスタ317(NMOSトランジスタN11)をオフして、情報「1」の書き込みが完了する。
この場合も、情報「0」書き込みサイクルの場合と同様に、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加によりNMOSトランジスタN11の基板を順方向にバイアスすることによって、NMOSトランジスタN11の閾値電圧を下げることができる。これにより、抵抗変化素子R11に対して印加する電圧を増大させることが可能となり、その結果、抵抗変化素子R11を確実に低抵抗状態から高抵抗状態へと移行させることができる。
図7(c)に示すメモリセルM11に対する情報の読み出しサイクルにおいては、最初に、列選択回路203及び行選択回路208は(行選択回路208は行ドライバ207を介して)、それぞれ、選択ビット線BL0及びソース線SL0を電圧0Vに設定する。次に、行選択回路208は、行ドライバ207を介して、選択するワード線WL0を電圧VDDに設定し、選択メモリセルM11のNMOSトランジスタN11をオンする。次に、センスアンプ204は、列選択回路203を介して、選択ビット線BL0を所定期間だけ読出し電圧Vreadに設定し、選択メモリセルM11に流れる電流値を検出することで、情報「0」または情報「1」の判別を行う。その後、行選択回路208は、行ドライバ207を介して、ワード線WL0を電圧0Vに設定し、トランジスタ317(NMOSトランジスタN11)をオフして、情報の読み出し動作を完了する。
図8は、本実施の形態における不揮発性記憶装置200の特徴的な動作である基板バイアスの手順を示すフローチャートである。ここでは、本発明に係る不揮発性記憶装置の書き込み方法の手順が示されている。
まず、制御回路210による指示の下で、選択回路(行選択回路208及び列選択回路203)は、メモリセルアレイ202の中から、少なくとも一つのメモリセルを選択する(S10)。そして、制御回路210は、選択されたメモリセルに対して、書き込みサイクル及び読み出しサイクルのいずれを行うかを判断し(S11)、書き込みサイクルを行う場合には(S11でYes)、基板バイアス回路220に指示することで、基板バイアス回路220に基板バイアスを実施させた上で(S12)、書き込み回路206に書き込みサイクル(書き込み電圧パルスの印加)を行わせ(S13)、一方、読み出しサイクルを行う場合には(S11でNo)、基板バイアス回路220を動作させることなく、センスアンプ204に読み出しサイクルを行わせる(S13)。
これによって、選択ステップ(S10)で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子に書き込み用の電圧パルスが印加されるときに、そのメモリセルを構成するトランジスタが形成されている半導体基板(本実施の形態では、P型ウェル301a)に順方向にバイアス電圧(例えば、0.3V)が印加され、トランジスタのON抵抗が減少し、その結果、より大きな電圧が抵抗変化素子に印加される。
このように、本実施の形態によれば、メモリセルへの書き込みサイクルにおいて、メモリセルを構成するトランジスタが形成された半導体基板(ウェル)に順方向にバイアス電圧が印加されるので、より大きな電圧が抵抗変化素子に印加され、その結果、より安定した書き込みが行われることになり、トランジスタのゲート幅を大きくすることなく、不揮発性記憶装置をより安定して動作させることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2における不揮発性記憶装置について説明する。
上述したように、実施の形態1の場合、基板バイアス回路によるバイアス電圧の印加によりトランジスタの基板をソースまたはドレインの拡散領域に対して順方向にバイアスすることによって、抵抗変化素子に対する印加電圧を増大させることができ、その結果、抵抗変化素子を確実に抵抗変化させることができる。しかしながら、このような基板バイアスを行うことにより、選択されたメモリセルと同一のビット線に接続されているメモリセルのトランジスタにもバイアス電圧が印加されることになるため、当該トランジスタの閾値電圧が低下し、リーク電流が発生するおそれがある。その結果、誤書き込みのリスクが高くなるという問題が生じ得る。実施の形態2は、上記のような問題を解消することができる不揮発性記憶装置である。
なお、実施の形態2の不揮発性記憶装置の基本構成については、図5に示される実施の形態1の場合と同様であるので、基本構成の説明を省略する。実施の形態2の不揮発性記憶装置は、書き込みサイクルにおいて、実施の形態1の不揮発性記憶装置の動作に加えて、非選択メモリセルに対する特殊な動作を行う。以下では、図5を随時参照しながら説明を行う。
以下、実施の形態2の不揮発性記憶装置の動作について説明する。なお、情報を読み出す場合の読み出しサイクルについては実施の形態1の場合と同様であるため説明を省略し、以下では、情報を書き込む場合の書き込みサイクルにおける動作について説明する。
図9(a)及び図9(b)は、本発明の実施の形態2に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、図5におけるメモリセルM11に対して情報「0」及び「1」を書き込む場合における、そのメモリセルM11と同一のビット線BL0に接続されている非選択のメモリセルM13における動作例を示している。なお、選択されたメモリセルM11における動作は、実施の形態1の場合と同様である。
図9(a)に示すように、選択されたメモリセルM11に対する情報「0」書き込みサイクルでは、非選択のメモリセルM13において、最初に、列選択回路203は、選択ビット線BL0を電圧V2(例えば2.2V)に設定する。なお、メモリセルM13は選択されていないため、ワード線WL2には電圧VDD(例えば2.2V)が印加されず、したがって、メモリセルM13のNMOSトランジスタN13はオフのままである。一方、基板バイアス回路220によってNMOSトランジスタN13の基板端子BB0はバイアス電圧VB(例えば0.3V)に設定される。このとき、行選択回路208は、行ドライバ207(ソース線ドライバSLD(ソース線バイアス回路))によって、ソース線SL2をバイアス電圧VBに設定する。これにより、NMOSトランジスタN13の基板端子とソース線SL2との間の電位差がなくなるため、リーク電流の発生を防止することができる。そのため、誤書き込みを回避することができる。
なお、この「0」書き込みサイクルにおいて、ソース線SL2は、NMOSトランジスタN13のドレインに接続される信号線になるが、ソース線SL2に正の電圧(ここでは、バイアス電圧VB)を印加することで、ソース線SL2に0Vが印加される場合に比べて、NMOSトランジスタN13のソース電位が上昇し、NMOSトランジスタN13の基板(P型ウェル301a)とソースとの間の電位差が減少し、NMOSトランジスタN13のリーク電流が抑制される。つまり、このソース線SL2に印加するバイアス電圧VBは、選択されていないメモリセルを構成するトランジスタのソースに対して、当該トランジスタを流れる電流を抑制させるために印加する、本発明に係る第2のバイアス電圧に相当する。
また、図9(b)に示すように、選択されたメモリセルM11に対する情報「1」書き込みサイクルの場合、非選択のメモリセルM13において、最初に、列選択回路203は、選択ビット線BL0が電圧0Vに設定する。この場合も、メモリセルM13は選択されていないため、NMOSトランジスタN13はオフのままである。一方、基板バイアス回路220によってNMOSトランジスタN11の基板端子BB0はバイアス電圧VB(例えば0.3V)に設定される。このとき、行選択回路208は、行ドライバ207(ソース線ドライバSLD(ソース線バイアス回路))によって、ソース線SL2をバイアス電圧VBに設定する。これにより、NMOSトランジスタN13の基板端子とソース線SL2(つまり、NMOSトランジスタN13のソース)との間の電位差がなくなるため、リーク電流の発生を防止することができる。そのため、誤書き込みを回避することができる。
このソース線SL2に印加するバイアス電圧VBは、選択されていないメモリセルを構成するトランジスタのソースに対して、当該トランジスタを流れる電流を抑制させるために印加する、本発明に係る第2のバイアス電圧に相当する。
このように、選択されたメモリセルと同一のビット線に接続されているメモリセルにおいて、ソース線に対してバイアス電圧を印加することによって、リーク電流の発生を防止することができる。これにより、メモリセルアレイ中の複数のトランジスタの基板にバイアス電圧が印加される場合であっても、選択されていないメモリセルに対して誤書き込みが行われることを回避することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明に係る実施の形態3における不揮発性記憶装置について説明する。
抵抗変化素子を用いた不揮発性記憶装置の場合、抵抗変化素子の抵抗値を安定して繰り返し変化させるために、抵抗変化素子の抵抗値が初期抵抗値(抵抗変化素子を作製した後に初めて電圧印加するときの抵抗値、言い換えると、抵抗変化素子が製造されてから未だ電圧パルスが印加されていないときの抵抗値)にある場合において、通常の書き込みの際に印加される電圧よりも高い電圧を印加する処理(以下、「初期化処理」という)を行うときがある。実施の形態3は、基板バイアス回路220によるバイアス電圧(本発明に係る第1のバイアス電圧)の印加によりトランジスタの基板を順方向にバイアスすることによって、当該初期化処理を実現する不揮発性記憶装置である。
なお、実施の形態3の不揮発性記憶装置の構成については、図5に示される実施の形態1の場合と同様であるので、基本構成の説明を省略する。実施の形態3の不揮発性記憶装置は、書き込みサイクルにおいて基板バイアスを行った実施の形態1の不揮発性記憶装置と異なり、初期化処理時にだけ基板バイアスを行う。以下では、図5を随時参照しながら説明を行う。
上述したように、実施の形態3の不揮発性記憶装置は、初期化処理において、基板バイアス回路220による基板バイアスを実行する。すなわち、初期化処理において、図5を参照して上述した実施の形態1における書き込み処理を実行する。
図10は、本実施の形態における不揮発性記憶装置の特徴的な動作である基板バイアスの手順を示すフローチャートである。ここでは、本発明に係る不揮発性記憶装置による書き込みサイクルにおける手順が示されている。
まず、制御回路210による指示の下で、選択回路(行選択回路208及び列選択回路203)は、メモリセルアレイ202の中から、書き込みの対象となる、少なくとも一つのメモリセルを選択する(S20)。そして、制御回路210は、製造後の初めての書き込み(つまり、初期化処理)であるか否かを判断し(S21)、初期化処理であると判断した場合には(S21でYes)、基板バイアス回路220に指示することにより、基板バイアス回路220に基板バイアスを実施させた上で(S22)、書き込み回路206に書き込みサイクル(書き込み電圧パルスの印加)を行わせ(S23)、一方、初期化処理でない(2回目以降の書き込みである)と判断した場合には(S21でNo)、基板バイアス回路220を動作させることなく、単に、書き込み回路206に書き込みサイクル(書き込み電圧パルスの印加)を行わせる(S23)。これにより、初期化処理における素子印加電圧を、通常の書き込み処理における素子印加電圧よりも増大させることができ、その結果、その後の抵抗変化の安定化を実現することができる。
図11(a)及び図11(b)は、不揮発性記憶装置が備える抵抗変化素子の抵抗状態の変化を示すグラフであり、図11(a)は本発明の実施の形態3に係る不揮発性記憶装置が備える抵抗変化素子の抵抗状態の変化を、図11(b)は初期化処理を行わない場合の抵抗変化素子の抵抗状態の変化をそれぞれ示している。
図11(a)においては、初期化処理のときのみ刺激パルスとして−1.5Vの電圧を抵抗変化素子に印加してLR化し、その後の書き込み処理においては、HR化用の電圧として+1.5Vを、LR化用の電圧として−1.0Vを交互に繰り返し印加している。この刺激パルスの印加は、図7(a)に示されるタイミングのように、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加により順方向の基板バイアスを行った状態で、行われる。
他方、図11(b)においては、初期化処理は行わず、HR化用の電圧として1.5Vを、LR化用の電圧として−1.1Vを抵抗変化素子に交互に繰り返し印加している。
初期化処理において、基板バイアス回路220による順方向の基板バイアス下で刺激パルスを抵抗変化素子に与えた場合、図11(a)に示すように、初期化処理の時点から高抵抗状態及び低抵抗状態の何れについても、その抵抗値は安定している。これに対し、そのような刺激パルスを与える初期化処理を行わない場合、図11(b)に示すように、高抵抗状態及び低抵抗状態の何れについても、その抵抗値が安定するまでに20乃至30程度繰り返し電圧パルスを与えなければならない。
このように、初期化処理の際に、基板バイアス回路220を用いて順方向の基板バイアスを行うことによって、直ちに抵抗変化素子の抵抗変化を安定させることが可能になる。これにより、安定動作が可能な不揮発性記憶装置を実現することができる。
なお、本実施の形態の不揮発性記憶装置は、初期化処理時にだけ基板バイアスを行ったが、初期化処理時に加えて、実施の形態1と同様に、通常の書き込みサイクルにおいても基板バイアスを行ってもよい。そのときには、実施の形態2における非選択メモリセルに対する手当(つまり、非選択メモリセルのトランジスタのソースに対するバイアス電圧の印加)を行うことが好ましい。
(実施の形態4)
次に、本発明に係る実施の形態4における不揮発性記憶装置について説明する。
実施の形態4は、低抵抗状態から高抵抗状態へ移行させる場合に、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加によって順方向の基板バイアスを行う不揮発性記憶装置である。
なお、実施の形態4の不揮発性記憶装置の基本構成については、図5に示される実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。実施の形態4の不揮発性記憶装置は、書き込みサイクルにおけるLR化(「0」書き込み)とHR化(「1」書き込み)の両方において基板バイアスを行った実施の形態1の不揮発性記憶装置と異なり、HR化の場合にだけ基板バイアスを行う。以下では、図5を随時参照しながら説明を行う。
図12(a)及び図12(b)は、抵抗変化素子を100回書き換えた場合の抵抗値の分布を示すグラフであり、図12(a)はHR化用の電圧として+1.4Vを、LR化用の電圧として−1.3Vをそれぞれ印加した場合、図12(b)はHR化用の電圧として+1.8Vを、LR化用の電圧として−1.3Vをそれぞれ印加した場合の抵抗値の分布を示している。すなわち、図11(a)及び図11(b)においては、LR化用の電圧は共通である一方、HR化用の電圧のみが異なっており、図11(b)の方が図11(a)よりも電圧が高くなっている。
図12(a)及び図12(b)に示すように、低抵抗状態における抵抗値は何れの場合も比較的安定している。しかしながら、高抵抗状態における抵抗値は両者で異なっており、図12(a)においてはばらつきがあって不安定であるが、図12(b)は低抵抗状態の場合と同様に安定している。このことから、「HR化用の電圧/LR化用の電圧(電圧の比)」の値が高い方が、高抵抗状態における抵抗値を安定させることができることがわかる。
本実施の形態の不揮発性記憶装置は、HR化用の電圧を印加する場合に、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加により順方向の基板バイアスを行って、「HR化用の電圧/LR化用の電圧」の値を増大させることにより、高抵抗状態における抵抗値を安定させる。
図13は、本実施の形態における不揮発性記憶装置の特徴的な動作である基板バイアスの手順を示すフローチャートである。ここでは、本発明に係る不揮発性記憶装置による書き込みサイクルにおける手順が示されている。
まず、制御回路210による指示の下で、選択回路(行選択回路208及び列選択回路203)は、メモリセルアレイ202の中から、書き込みの対象となる、少なくとも一つのメモリセルを選択する(S30)。そして、制御回路210は、いまから実施する書き込みがHR化(「1」書き込み)であるか否かを判断し(S31)、HR化であると判断した場合には(S31でYes)、基板バイアス回路220に指示することにより、基板バイアス回路220に基板バイアスを実施させた上で(S32)、書き込み回路206にHR化の書き込みサイクル(書き込み電圧パルスの印加)を行わせ(S33)、一方、HR化でない(LR化)と判断した場合には(S31でNo)、基板バイアス回路220を動作させることなく、単に、書き込み回路206にLR化の書き込みサイクル(書き込み電圧パルスの印加)を行わせる(S33)。
図14(a)及び図14(b)は、本発明の実施の形態4に係る不揮発性記憶装置の動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、メモリセルM11に対して情報「0」を書き込む場合(LR化する場合;図14(a))及び情報「1」を書き込む場合(HR化する場合;図14(b))における動作例を示している。
図14(b)に示すように、情報「1」を書き込む場合(HR化する場合)の動作は、図7(b)を参照して上述した実施の形態1の場合の動作と同様である。他方、情報「0」を書き込む場合(LR化する場合)は、図14(a)に示されるように、図7(a)と異なり、トランジスタに対するバイアス電圧VBの印加が行われない。すなわち、LR化する場合においては、従来の動作と同様の動作を行うことになる。
以上のように、基板バイアス回路220による順方向の基板バイアスを、LR化する場合には行わず、HR化する場合のみ行うことによって、このような基板バイアスをまったく行わない場合と比べて、「HR化用の電圧/LR化用の電圧」の値を増大させることができる。これにより、高抵抗状態における抵抗値を安定させることができ、不揮発性記憶装置の安定動作を実現することができる。
なお、本実施の形態における基板バイアス時においても、実施の形態2における非選択メモリセルに対する手当(つまり、非選択メモリセルのトランジスタのソースに対するバイアス電圧の印加)を行うことが好ましい。
さらに、本実施の形態における基板バイアスに加えて、実施の形態3で説明したような初期化処理時における基板バイアスを行ってもよい。
(実施の形態5)
次に、本発明に係る実施の形態5における不揮発性記憶装置について説明する。
何らかの理由により書き込み処理に失敗した場合、同一の情報を改めて書き込む追加書き込みを行うことによって、書き込み処理を完了させることがある。実施の形態5は、抵抗変化素子を用いた不揮発性記憶装置の場合に、この追加書き込み処理において、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加によりトランジスタの基板を順方向にバイアスすることによって、抵抗変化素子の抵抗状態の変化を安定させるものである。
図15は、抵抗変化素子単体の書き込み特性の一例を示している。−1.5V、+2.3Vの交互パルスによるLR化、HR化を繰り返しているが、低抵抗状態が連続する箇所が示されているように、途中でHR化に失敗している。図15に示すように、通常HR化に用いる+2.3Vを二回印加してもLR状態のままで、+2.4Vを印加してもLR状態のままであるが、+2.5Vを印加すると通常動作時と同様にHR化している。+2.5V印加でHR化に成功した後は、通常通りの−1.5V、+2.3Vの交互パルスで抵抗変化している。このように抵抗変化に失敗した場合に、通常より少し高い印加電圧で追加書き込みすることで、抵抗変化を安定化することができる。
そこで、実施の形態5では、追加書き込み処理を実行する際にだけ、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加により順方向の基板バイアスを行うことによって、通常の書き込みの際に印加される電圧よりも高い電圧を印加し、抵抗変化素子の抵抗状態の変化を安定させる。
なお、実施の形態5の不揮発性記憶装置の基本構成については、図5に示される実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。実施の形態5の不揮発性記憶装置は、通常の書き込みサイクルにおいて基板バイアスを行った実施の形態1の不揮発性記憶装置と異なり、追加書き込みの場合にだけ基板バイアスを行う。以下では、図5を随時参照しながら説明を行う。
上述したように、実施の形態5の不揮発性記憶装置は、書き込みが失敗した後に行われる追加書き込み処理において、基板バイアス回路220による基板バイアスを実行する。すなわち、追加書き込み処理において、図7(a)及び図7(b)を参照して上述した実施の形態1における書き込み処理を実行する。
図16(a)は、本実施の形態における不揮発性記憶装置の特徴的な動作である基板バイアスの手順を示すフローチャートである。ここでは、本発明に係る不揮発性記憶装置の書き込み方法の手順が示されている。
まず、制御回路210による指示の下で、選択回路(行選択回路208及び列選択回路203)は、メモリセルアレイ202の中から、書き込みの対象となる、少なくとも一つのメモリセルを選択する(S40)。そして、制御回路210による制御の下で、書き込み回路206は、選択回路(行選択回路208、列選択回路203)によって選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子に対して情報(例えば、「1」)を書き込むための電圧パルスを出力する(S41)。次に、制御回路210は、センスアンプ204によってそのメモリセルに保持されている情報を読み出し、読み出された情報が直前の書き込み情報と一致するか否かを判断(つまり、ベリファイ)する(S42)。
その結果、読み出された情報が直前の書き込み情報と一致する場合には(S42でYes)、この書き込みを終了するが、読み出された情報が直前の書き込み情報と一致しない場合には(S42でNo)、制御回路210からの指示の下で、書き込み回路206は、直前に印加した書き込み用の電圧よりも予め定められた電圧(例えば、0.1V)だけ書き込み用の電圧を増加させる準備をした後に(S43)、再び、その書き込み用電圧を用いて書き込みを行う(S41)。以下、書き込みに成功する(ベリファイでパスする)まで、書き込み用の電圧を増加させる処理(S43)と、再度の書き込み(S41)とを繰り返す。
図16(b)は、図16(a)における書き込みステップ(S41)の詳細な手順を示すフローチャートである。書き込みにおいては、制御回路210は、追加書き込みであるか否かを判断し(S41a)、追加書き込みである場合には(S41aでYes)、基板バイアス回路220に指示することにより、基板バイアス回路220に基板バイアスを実施させた上で(S41b)、書き込み回路206に書き込みサイクル(書き込み電圧パルスの印加)を行わせ(S41c)、一方、追加書き込みでない(初回の書き込みである)場合には(S41aでNo)、基板バイアス回路220を動作させることなく、単に、書き込み回路206に書き込みサイクル(書き込み電圧パルスの印加)を行わせる(S41c)。
これにより、選択ステップ(S40)で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子が具備する抵抗変化層の抵抗状態を変化させる書き込みに失敗した後であって、当該抵抗変化素子に対して追加書き込みを行う場合に、そのメモリセルを構成するトランジスタが形成された半導体基板(ウェル)に順方向にバイアス電圧が印加される。
追加書き込みの際に基板バイアスを実行すると、図4で示したように抵抗変化素子にかかる実効的な電圧を高くすることができる。すなわち図15で示したように追加書き込み時の印加電圧を高くしたのと同じ効果が得られる。
このように、書き込み処理に失敗した後に行う追加書き込み処理において、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加により得られる追加書き込みパルスを抵抗変化素子に印加することによって、その後の抵抗変化素子の抵抗状態の変化を安定させることができる。その結果、安定動作が可能な不揮発性記憶装置を実現することができる。
なお、本実施の形態の不揮発性記憶装置は、追加書き込み時にだけ基板バイアスを行ったが、実施の形態3と同様に、初期化処理時においても基板バイアスを行ってもよい。
また、追加書き込み時において、実施の形態2における非選択メモリセルに対する手当(つまり、非選択メモリセルのトランジスタのソースに対するバイアス電圧の印加)を行ってもよい。
(実施の形態6)
次に、本発明に係る実施の形態6における不揮発性記憶装置について説明する。
抵抗変化素子を用いた不揮発性記憶装置の場合、書き込み処理を繰り返し実行すると、ある回数以降から抵抗変化素子が抵抗変化しなくなることがある。このような状況を招くのを未然に防止するために、書き込み処理が所定の回数に達したときに、通常の書き込みの際に印加される電圧よりも高い電圧を印加することが好ましい。このような処理(以下、「リフレッシュ処理」という)を行うことによって、不揮発性記憶装置の安定動作を実現することができる。
実施の形態6は、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加により順方向の基板バイアスを行うことによって、リフレッシュ処理を実行する不揮発性記憶装置である。
なお、実施の形態6の不揮発性記憶装置の基本構成については、図5に示される実施の形態1の場合と同様であるので、基本構成の説明を省略する。実施の形態6の不揮発性記憶装置は、全ての書き込みサイクルにおいて基板バイアスを行った実施の形態1の不揮発性記憶装置と異なり、リフレッシュ処理時にだけ基板バイアスを行う。以下では、図5を随時参照しながら説明を行う。
上述したように、実施の形態6の不揮発性記憶装置は、リフレッシュ処理において、基板バイアス回路220による順方向の基板バイアスを実行する。すなわち、リフレッシュ処理において、図5を参照して上述した実施の形態1における書き込み処理を実行する。このようなリフレッシュ処理は、例えば書き込み処理が100万回に達したとき等、所定の回数書き込みが行われた場合に実行される。
図17は、本実施の形態における不揮発性記憶装置の特徴的な動作である基板バイアスの手順を示すフローチャートである。ここでは、本発明に係る不揮発性記憶装置の書き込み方法の手順が示されている。
まず、制御回路210による指示の下で、選択回路(行選択回路208及び列選択回路203)は、メモリセルアレイ202の中から、書き込みの対象となる、少なくとも一つのメモリセルを選択する(S50)。そして、制御回路210は、内部の有するカウンタを用いて、書き込み処理が所定の回数(例えば、100万回)に達したか否かを判断し(S51)、書き込み処理が所定の回数に達したと判断した場合には(S51でYes)、基板バイアス回路220に指示することで、基板バイアス回路220に基板バイアス(リフレッシュ処理の一部)を実施させた上で(S52)、書き込み回路206に書き込みサイクル(書き込み電圧パルスの印加)を行わせ(S53)、一方、書き込み処理が所定の回数に達していないと判断した場合には(S51でNo)、基板バイアス回路220を動作させることなく、単に、書き込み回路206に書き込みサイクル(書き込み電圧パルスの印加)を行わせる(S53)。なお、リフレッシュ処理(基板バイアスと書き込み)を行った後は、制御回路210は、内部のカウンタをゼロにリセットした上で、同様の処理(S51〜S53)を行う。
このように、リフレッシュ処理において基板バイアス回路220による順方向の基板バイアスを行うことにより、リフレッシュ処理における素子印加電圧を、通常の書き込み処理における素子印加電圧よりも増大させることができ、その結果、抵抗変化素子が抵抗変化しなくなる状況を回避することができる。これにより、安定動作が可能な不揮発性記憶装置を実現することができる。
なお、本実施の形態の不揮発性記憶装置は、リフレッシュ処理時にだけ基板バイアスを行ったが、実施の形態3と同様に、初期化処理時においても基板バイアスを行ってもよい。
また、リフレッシュ処理は、メモリセルごとに書き込み回数をカウントして保持し、書き込み回数が所定値に達したメモリセルだけに対して実施するようにしてもよいし、メモリセルアレイ202全体に対する書き込み回数をカウントして保持し、書き込み回数が所定値に達したときに、メモリセルアレイ202を構成する全メモリセルに対して実施するようにしてもよい。
さらに、メモリセルの単位でリフレッシュ処理を実施する場合には、そのリフレッシュ処理において、実施の形態2における非選択メモリセルに対する手当(つまり、非選択メモリセルのトランジスタのソースに対するバイアス電圧の印加)を行うのが好ましい。
(その他の実施の形態)
上記の各実施の形態においては、抵抗変化層104がタンタル酸化物層の積層構造である場合について示したが、本発明はタンタル酸化物層の積層構造に限定されるわけではなく、抵抗変化層104は上部電極105と下部電極103間への電圧印加によって抵抗変化を示す層であればよい。したがって、例えば、抵抗変化層104がタンタル酸化物層の単層により構成されていてもよく、また、タンタル酸化物層ではなく、例えばハフニウム酸化物層やジルコニウム酸化物層などの他の金属酸化物層などであってもよい。なお、このように、ハフニウム酸化物層やジルコニウム酸化物層を用いた場合であっても、上述した実施形態と同様に、酸素含有率が異なる第1の酸化物層及び第2の酸化物層の積層構造にすることが好ましい。
以上、各種の実施の形態について説明を行なったが、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施してもよいし、上記の各実施の形態における構成要素及び機能を適宜組み合わせてもよい。例えば、上述したように、実施の形態3と実施の形態6とを組み合わせて、初期化処理及びリフレッシュ処理の両処理において、基板バイアス回路220によるバイアス電圧の印加を行う等してもよい。これにより、安定動作をより長く保つことができる不揮発性記憶装置を実現すること等が可能になる。
本発明の不揮発性記憶装置は、パーソナルコンピュータ及び携帯型電話機などの種々の電子機器に用いられる記憶装置などとして、特に、大きい記憶容量をもつ不揮発性のメモリとして、有用である。
100 抵抗変化素子
101 基板
102 酸化物層
103 下部電極
104 抵抗変化層
104a 第1のタンタル酸化物層
104b 第2のタンタル酸化物層
105 上部電極
106 パターン
107 素子領域
200 不揮発性記憶装置
201 メモリ本体部
202 メモリセルアレイ
203 列選択回路
204 センスアンプ
205 データ入出力回路
206 書き込み回路
207 行ドライバ
208 行選択回路
209 アドレス入力回路
210 制御回路
211 書き込み用電源
212 LR化用電源
213 HR化用電源
220 基板バイアス回路
301 半導体基板
301a P型ウェル(P型拡散層)
302a 第1のN型拡散層領域
302b 第2のN型拡散層領域
303a ゲート絶縁膜
303b ゲート電極
304 第1ビア
305 第1配線層
306 第2ビア
307 第2配線層
308 第3ビア
309 抵抗変化素子
309a 下部電極
309b 抵抗変化層
309b−1 第1のタンタル酸化物層
309b−2 第2のタンタル酸化物層
309c 上部電極
310 第4ビア
311 第3配線層
317 トランジスタ
BL0,BL1,… ビット線
N11,N12,… トランジスタ
M11,M12,… メモリセル
SL0,SL2,… ソース線
R11,R12,… 抵抗変化素子
WL0,WL1,… ワード線

Claims (10)

  1. 第1導電型の領域を有する半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された抵抗変化素子とトランジスタとが直列に接続されて構成されるメモリセルを複数個具備するメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイが具備する複数のメモリセルの中から少なくとも一つのメモリセルを構成する前記トランジスタのゲートに電圧パルスを印加することで、少なくとも一つのメモリセルを選択する選択回路と、
    前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する前記トランジスタを介して当該メモリセルを構成する抵抗変化素子に書き込み用の電圧パルスを印加する書き込み回路と、
    前記半導体基板に第1のバイアス電圧を印加する基板バイアス回路とを備え、
    前記抵抗変化素子は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に介在され、前記第1電極及び前記第2電極間に印加される電圧パルスに基づいて可逆的に抵抗状態が低抵抗状態と高抵抗状態との間で変化する抵抗変化層とを具備しており、
    前記トランジスタは、前記半導体基板の前記第1導電型の領域内に形成され、前記第1導電型と逆極性の第2導電型の第1の拡散領域と、ゲートと、前記第2導電型の第2の拡散領域とを具備しており、
    前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する前記抵抗変化素子が具備する前記第1電極及び前記第2電極間に前記書き込み回路によって書き込み用の電圧パルスが印加されるときに、前記半導体基板の前記第1導電型の領域に、前記第1の拡散領域及び前記第2の拡散領域に対して順方向となるように、前記第1のバイアス電圧を印加する
    不揮発性記憶装置。
  2. 前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子が具備する前記抵抗変化層の抵抗値が、当該抵抗変化素子が製造されてから未だ電圧パルスが印加されていないときの抵抗値である初期抵抗値である場合に、前記第1のバイアス電圧を印加する請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  3. 前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子が具備する前記抵抗変化層の抵抗状態を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化させる場合に、前記第1のバイアス電圧を印加する請求項1または請求項2に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子が具備する前記抵抗変化層の抵抗状態を変化させる書き込みに失敗した後であって、当該抵抗変化素子に対して追加書き込みを行う場合に、前記第1のバイアス電圧を印加する請求項1〜3の何れかに記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記基板バイアス回路は、前記選択回路で選択されたメモリセルを構成する抵抗変化素子に対する書き込みの回数が所定の回数に達した場合に、前記第1のバイアス電圧を印加する請求項1〜4の何れかに記載の不揮発性記憶装置。
  6. 前記半導体基板が有する前記第1導電型の領域は、前記半導体基板に形成された第1導電型のウェルであり、
    前記基板バイアス回路は、前記ウェルに前記第1のバイアス電圧を印加する請求項1〜5の何れかに記載の不揮発性記憶装置。
  7. 前記選択回路によって選択されていないメモリセルを構成するトランジスタのソースに対して、当該トランジスタを流れる電流を抑制させるための第2のバイアス電圧を印加するソース線バイアス回路をさらに備える請求項1〜6の何れかに記載の不揮発性記憶装置。
  8. 前記抵抗変化層は、前記第1電極及び前記第2電極間に印加される電圧パルスに基づいて可逆的に抵抗状態が低抵抗状態と高抵抗状態との間で変化する金属酸化物を含んでいる請求項1〜7の何れかに記載の不揮発性記憶装置。
  9. 前記金属酸化物は、前記金属酸化物として、第1の金属酸化物層と、当該第1の金属酸化物層よりも酸素含有率が高い第2の金属酸化物層との積層構造を含んでいる請求項8に記載の不揮発性記憶装置。
  10. 前記金属酸化物は、前記第1の金属酸化物層としての第1のタンタル酸化物層と、当該第1のタンタル酸化物層よりも酸素含有率が高い、前記第2の金属酸化物層としての第2のタンタル酸化物層とが積層されて構成されている請求項9に記載の不揮発性記憶装置。
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