JP3187050B2 - 鉄道レール係留クリップおよびアセンブリ、ならびに同クリップおよび同アセンブリの使用方法 - Google Patents

鉄道レール係留クリップおよびアセンブリ、ならびに同クリップおよび同アセンブリの使用方法

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スベンドセン,ジャン
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鉄道レール係留クリップおよびアセンブ
リ、ならびに同クリップおよび同アセンブリの使用方法
に関する。
本願以前の発明としては、一般にそれぞれ、「P−
R」クリップ(GB−861,473に開示されている)および
「e」クリップ(GB−1,510,224に開示されている)と
いう名称のレールクリップが長年の間成功を収めてお
り、世界中の多くの国々で広く用いられている低コスト
のレール係留手段を提供している。これらのクリップ
は、大つち(スレッジハンマー)を用いて手動でクリッ
プをショルダーに押し込むことによっても、自動的なク
リップ押し込み器によっても、レールの横側のショルダ
ーに据え付けることができる。自動クリップ据え付けの
方が明らかにより望ましく、より迅速で、労力の消耗度
もより低いが、工程としてはかなり複雑であり、適切な
レール係留を達成するためには、ショルダーに対してク
リップを正確に位置づける必要がある。
本発明の第一の局面によれば、鉄道レールを保持する
のに適した鉄道レール係留クリップが提供される。この
クリップは、平面図ではおよそM型になるように湾曲し
た弾力性素材の棒から形成されており、このクリップ
は、棒の一方の端から他方の端へと続いて、ほぼ直線状
の第一部分、湾曲した第二部分、第三部分、湾曲した第
四部分、第五部分、湾曲した第六部分、およびほぼ直線
状の第七部分を有しており、第一部分と第七部分とがそ
れぞれMの外側の二本の脚を成し、第三部分と第五部分
とがそれぞれMの内側の二本の脚を成し、第二部分と第
六部分とが外側の脚と内側の脚とを結び付け、かつ第四
部分は内側の二本の脚を結合しているものであって、こ
のクリップがレールを圧迫している時、第四部分の長さ
方向の軸が、第一部分の長さ方向の軸と第七部分の長さ
方向の軸とを有する平面に、ほぼ平行だが同一ではない
平面にある。
本発明の第一の局面を具体化するクリップに圧力が加
えられていない時には、このクリップの第二部分の長さ
方向の軸と第六部分の長さ方向の軸とは、第一部分の長
さ方向の軸と第七部分の長さ方向の軸とを有する平面に
対して、40度を越える角度で傾斜している部分がないの
が好ましく、より望ましくは35度を越える角度で傾斜し
ている部分がないのが好ましい。
その代わりに、またはそれに加えて、本発明の第一の
局面を具体化するクリップに圧力が加えられていない時
には、内側のそれぞれの脚の長さ方向の軸と、第一部分
の長さ方向の軸と第七部分の長さ方向の軸とを有する平
面との間の最大距離の、このクリップを形成する棒の直
径に対する割合は、4以下であり、好ましくは2.0以下
であり、最も好ましくは1.25以下である。
好ましくは、本発明の第一の局面を具体化するクリッ
プにおいては、前記第一部分の長さ方向の軸と第七部分
の長さ方向の軸とは互いにほぼ平行である。
望ましくは、本発明の第一の局面を具体化するクリッ
プにおいては、前記第三部分と第五部分とは、このクリ
ップの前記第一部分の軸と第七部分の軸とを有する前記
平面に対して、少なくともおよそ垂直であるようなそれ
ぞれの平面にそれぞれの長さ方向の軸があるように、ほ
ぼ湾曲している。
好ましくは、本発明の第一の局面を具体化するクリッ
プにおいては、前記第三部分と第五部分とは前記第四部
分によって互いに隔てられており、かつ前記第二部分と
第六部分とは、それらの各部分が互いに接近し隣接して
いるように曲げられている。
望ましくは、本発明の第一の局面を具体化するクリッ
プを平面図で見た場合、前記第四部分は、第一部分と第
七部分とのそれぞれの連結されていない端を越えて延び
ている。
好ましくは、本発明の第一の局面を具体化するクリッ
プにおいては、外側のそれぞれの脚の表面は、棒の連結
されていない端に隣接していて、クリップが使用されて
いる時には、少なくとも一番上の部分にあり、外側の脚
に沿い、かつ連結されていない端に向かって延びている
この外側の脚の長さ方向の軸に対して、望ましくは30度
の角度で下向きに傾斜している。
望ましくは、本発明の第一の局面を具体化するクリッ
プにおいては、このクリップの外側の脚または内側の脚
の少なくとも一方には、クリップ固定装置が据え付けら
れた時に前記クリップ固定装置に対して前記クリップを
所望の位置に位置づけられるように、クリップ固定装置
に設けられた第二の位置づけ手段と共に作用する第一の
位置づけ手段が設けられており、少なくとも一つの隣接
面が第一の位置づけ手段および第二の位置づけ手段の一
方を形成しており、かつ少なくとも一つの協同突出部が
第一の位置づけ手段および第二の位置づけ手段の他方を
形成しているものであって、この隣接面および協同突出
部の一つの面は共に、前記第一の位置づけ手段を有する
クリップの脚の長さ方向の軸に対して一つの方向に鋭く
傾斜しており、クリップを位置づけるために、前記協同
突出部の一つの面が前記隣接面に隣接しているが、前記
軸に対して平行な二つの方向のいずれかにこのクリップ
を押し込むと、前記突出部は前記隣接面と接触しなくな
る。好ましくは、前記第一の位置づけ手段を設けた脚、
またはそれぞれの脚は、クリップの外側の脚の一方であ
る。このような第一の位置づけ手段のそれぞれは、望ま
しくは、クリップが据え付けられた時に、前記固定装置
の上に設けられたそれに対応する第二の位置づけ手段と
共に作用するように、前記外側の脚のそれぞれに設けら
れる。
好ましくは、このようなクリップにおいては、この隣
接面またはそれぞれの隣接面は、凹部の傾斜した一方の
面によって形成され、前記凹部のもう一方の面は前記長
さ方向の軸の反対方向に鋭く傾斜しており、前記凹部は
好ましくは、クリップが使用されている時に一番上にな
るその外側の脚、またはそれぞれの外側の脚の部分に形
成されており、かつ望ましくはその端の連結されていな
い端の付近にある。望ましくは、前記凹部の傾斜面は、
クリップの外側の脚の長さ方向の軸にほぼ平行になって
いる前記凹部のもう一つの面により連結されており、そ
れによって、前記傾斜面は所定の距離で互いに隔てら
れ、固定装置が据え付けられた時に、その固定装置に対
して前記クリップが位置づけられる二つの所望の位置が
規定される。
本発明の第二の局面によれば、以前の請求項のいずれ
かに請求された鉄道レール係留クリップを保持するため
の固定装置が提供される。この装置は、ベース部材と、
前記ベース部材に結合され、かつこの装置の使用されて
いる時にはそのベース部材に対してほぼ上向きに延びて
いる一対のクリップ保持部材とを有し、前記クリップ保
持部材は、このようなM字型クリップの内部で結び付い
た内側の脚を受け入れるための開口部をその間に定義す
るように隔てられており、かつこのM字型クリップの外
側の脚のそれぞれをその間に受け入れるためのそれぞれ
の誘導用通路を伴って形成されているものであって、そ
れによって、この装置は、クリップがこの装置に押し込
まれた時には、このクリップの外側の脚が内側の脚に対
して下向きになるようにし、このクリップに圧力をかけ
る。
好ましくは、本発明の第二の局面を具体化する固定装
置においては、前記誘導用通路は、前記クリップ保持部
材の各外側表面上に形成される。
望ましくは、本発明の第二の局面を具体化する固定装
置においては、前記誘導用通路のそれぞれは、連結され
たクリップ保持部材の側壁に溝の形で形成される。
このような固定装置においては、前記クリップ保持部
材はそれぞれ、前記ベース部材から隔てられたその上の
それぞれの位置に、少なくとも部分的に前記開口部の上
に延びている内側突出部を有しており、それによって、
前記クリップが前記装置によって保持されるときに、こ
れらの内側突出部は少なくとも部分的にクリップのそれ
ぞれの内側の脚の真上に位置づけられるために、前記突
出部は内側の脚の上向きの動きを制限する働きをする。
本発明の第二の局面を具体化する固定装置において
は、それぞれの通路の屋根は望ましくは下向きに傾斜す
る部分を有しており、この部分は、この装置の使用され
ている時にクリップの外側の脚が挿入されるその開口部
から離れる方向に前記通路に沿って延びているものであ
って、このクリップがこの装置に押し込まれる時には、
前記内側の脚に対して外側の脚を下向きに押し込み、ク
リップの外側の脚に隣接する。
好ましくは、本発明の第二の局面を具体化する固定装
置においては、クリップの外側の脚のそれぞれがこの装
置の対応する通路の前記開口部に挿入される時には、ク
リップのそれぞれの外側の脚の上の方の部分が通路の屋
根に隣接し、かつ下の方の部分が開口部のところで通路
の床に隣接するように、このクリップの第四部分は前記
ベース部材によって支えられる。
望ましくは、本発明の第二の局面を具体化する固定装
置においては、前記クリップ保持部材の対向する側面同
士は、前記ベース部材によって、その全長にわたっては
結合されていない。好ましくは、前記ベース部材は、一
方の前記クリップ保持部材の端の部分のみを、他方の前
記クリップ保持部材の隣接する端の部分に結合する。
好ましくは、本発明の第一の局面を具体化するクリッ
プと共に用いられる本発明の第二の局面を具体化する固
定装置は、前記クリップ上の第一の位置づけ手段と共に
作用する第二の位置づけ手段を備えている。
望ましくは、このような固定装置がこのようなクリッ
プと結合される時には、固定装置の一方の通路またはそ
れぞれの通路の屋根には、クリップの対応する外側の脚
の上に設けられた凹部と噛み合わせるための下向きの突
出部が設けられている。
固定装置とクリップとのこのような結合においては、
クリップが隣接するレールを圧迫する態勢にこのクリッ
プが保たれるように、前記突出部は位置づけられる。望
ましくは、一方の通路またはそれぞれの通路の屋根に
は、クリップが隣接するレールを圧迫しない態勢にこの
クリップが保たれるように、好ましくは位置づけられて
いる前記凹部と噛み合わせるための別の下向きの突出部
が設けられている。好ましくは、このような突出部は、
一方の通路またはそれぞれの通路のいずれかの端に位置
づけられる。
本発明の第三の局面によれば、本発明の第一の局面を
具体化するクリップを本発明の第二の局面を具体化する
固定装置に据え付ける方法が提供される。この方法によ
れば、外側の脚のそれぞれの上部が通路の屋根に隣接
し、かつクリップの第四部分が装置のベース部材によっ
て支えられるように、クリップを形成する棒の連結され
ていない端は、装置の通路の各開口部に挿入され、か
つ、外側の脚が通路に沿って押し込まれ、かつ内側の脚
に対して下向きになるように、クリップは押し込まれ
て、それによってクリップに圧力をかけた状態にし、ク
リップが装置に対して所望の位置に到達するまで、クリ
ップは押し込まれる。
本発明の第一の局面を具体化するクリップを、必要な
場合または好ましい場合は、本発明の第二の局面を具体
化する固定装置に手動で据え付けることができるが、ク
リップおよび固定装置に第一および第二の位置づけ手段
が設けられている時には、クリップの固定装置への据え
付けは、特にクリップ押し込み器による自動の据え付け
によって、容易にすることができる。
本発明の第四の局面によれば、本発明の第一の局面を
具体化するクリップを本発明の第二の局面を具体化する
固定装置と組み合わせて用いる方法が提供される。この
方法によれば、クリップの内側の脚または外側の脚の少
なくとも一つには、クリップを据え付けた時に前記固定
装置に対して前記クリップを所望の態勢に位置づけるこ
とができるように、固定装置に設けられた第二の位置づ
け手段と共に作用する第一の位置づけ手段が設けられて
おり、また、少なくとも一つの隣接面が第一および第二
の位置づけ手段の一方を形成しており、かつ少なくとも
一つの協同突出部の面が第一および第二の位置づけ手段
のもう一方を形成しているものであって、クリップを位
置づけるために、前記協同突出部の一つの面が前記隣接
面と隣接するようにされているが、前記軸に平行な二つ
の方向のいずれかにクリップを押し込んでも、前記突出
部が前記隣接面と接触しなくなってしまうように、隣接
面および協同突出部の一つの面の両方とも、該第一の位
置づけ手段を有するクリップの脚の長さ方向の軸に対し
てある方向に鋭く傾斜しており、さらに、クリップが押
し込まれる前にクリップを第一の態勢に保つために、ク
リップと装置の上の位置づけ手段が共に作用し、かつ、
装置に隣接する鉄道レールを圧迫するために前記位置づ
け手段によってクリップが保たれる第二の態勢へとクリ
ップが押し込まれるように、クリップの外側の脚は装置
の通路へと挿入される。
好ましくは、本発明の第四の局面を具体化する方法に
おいては、装置を隣接する鉄道レールから電気的に絶縁
するため、装置とレールとの間に位置づけられる絶縁材
を、装置やレールを動かす必要なしに取り替えることが
できるように、クリップは前記第二の態勢から前記第一
の態勢へと押し込んで戻される。
本発明の第四の局面を具体化する代わりの方法によれ
ば、クリップは、前記第一の態勢あるいは前記第二の態
勢のいずれかから、第一の態勢と第二の態勢との間の第
三の態勢へと押し込まれるが、この態勢においては、ク
リップは装置に隣接する鉄道レールを圧迫しているので
はなく、装置をレールから電気的に絶縁するための装置
とレールとの間に位置づけられた絶縁材を装置の上に保
持している。
本発明の第五の局面によれば、鉄道レール、レールの
出縁(フランジ)に隣接した位置に定められており、請
求項にあるように本発明の第二の局面を具体化する固定
装置、および装置に据え付けられた本発明の第一の局面
を具体化するクリップを備えたアセンブリが提供され、
このアセンブリにおいては、クリップの第四部分がレー
ルの出縁(フランジ)を圧迫している。
好ましくは、本発明の第五の局面を具体化するアセン
ブリは、固定装置を前記レールから電気的に絶縁するた
めに電気的絶縁材料から形成され、かつ装置とレールと
の間に位置づけられたショルダー絶縁材を備えている。
この絶縁材は、0度よりも大きな角度で互いに結合され
た第一の板状の部分および第二の板状の部分を有してお
り、絶縁材の第一の板状部分は、固定装置の棚状部分の
上に載せられ、かつ絶縁材の第二の板状部分は、前記棚
状部分を結合しレールの足部に隣接している固定装置の
面と接触しているようになっており、さらに、この絶縁
材は、前記固定装置に対して絶縁材を位置づけるための
絶縁材位置づけ手段を有している。
好ましくは、このようなアセンブリにおいては、固定
装置は、直立した隆起部を有しており、この隆起部は、
前記絶縁材位置づけ手段の少なくとも一部を構成する絶
縁材の部分中のそれに対応する細溝に突出している。
望ましくは、本発明の第五の局面を具体化するアセン
ブリにおいては、前記絶縁材位置づけ手段の少なくとも
一部は、前記クリップの一部の下に位置づけられた絶縁
材の部分により構成される。好ましくは、クリップの外
側の脚の連結されていない端は、絶縁材の前記部分の上
方にある。
好ましくは、本発明の第五の局面を具体化するアセン
ブリは、前記クリップをレールから電気的に絶縁するた
めに電気的絶縁性材料から形成されたクリップ絶縁材を
さらに有している。このクリップ絶縁材は、クリップに
より支えられ、レールを圧迫している領域を取り巻く。
望ましくは、前記クリップ絶縁材は、前記クリップを受
け入れられるような形をした溝が一つの主要面に形成さ
れたほぼ板状の部材を備えており、また、好ましくはそ
れに加えて、前記溝の上に部分的に突き出している弾力
性突出部を備えており、この突出部は圧力をかけると変
型して絶縁材がクリップの上に挟まれるようにする、あ
るいはクリップから挟みとられるようにする。
その代わりとしては、前記クリップ絶縁材は、レール
を圧迫している前記クリップのその部分がその中に保持
されるような、絶縁性材料からなるカプセル状のポケッ
トを備えている。
以下、実施例に基づき、添付の図面への参照を行う。
即ち、 図1は、本発明の第五の局面を具体化する鉄道レール
係留アセンブリを示している。このアセンブリは、本発
明の第一の局面を具体化するレールクリップ、本発明の
第二の局面を具体化する固定装置、およびそれぞれショ
ルダーと絶縁材を備えている。
図2A、図2Bおよび図2Cは、図1に示したクリップの平
面図、側面立体図および背面立体図を示している。ま
た、図2Dおよび2Eは、そのクリップの拡大平面図および
拡大側面立体図をそれぞれ示している。
図3A、図3Bおよび図3Cは、本発明の第一の局面を具体
化する別のクリップの平面図、側面立体図および正面立
体図をそれぞれ示している。また、図3Dおよび図3Eは、
そのクリップの拡大側面立体図および拡大平面図をそれ
ぞれ示している。
図4A、図4Bおよび図4Cは、図1に示した固定装置の平
面図、側面立体図および正面立体図をそれぞれ示してい
る。
図5A、図5Bおよび図5Cは、本発明の第二の局面を具体
化する固定装置のまた別の形態の平面図、側面立体図お
よび正面立体図をそれぞれ示している。
図6A、図6Bおよび図6Cは、本発明の第二の局面を具体
化する固定装置のさらに別の形態の側面立体図、正面立
体図および平面図をそれぞれ示している。また、図6D、
図6Eおよび図6Fは、図6A〜図6Cの固定装置を図3A〜図3E
のクリップと組み合わせて備えたアセンブリの部分断面
にした側面立体図、部分断面にした正面立体図および平
面図をそれぞれ示している。
図7Aは、図1に示した絶縁材の平面図を示し、図7B
は、図7AのA−Aの線に沿った断面図を示し、また、図
7Cは図7Bの部分拡大図を示している。
図8Aおよび図8Bは、別のショルダー絶縁材の平面図お
よび正面立体図を示している。
図9Aは、図1に示した別の絶縁材の平面図を示し、図
9Bは、図9AのA−Aの線に沿った断面図を示し、また、
図9Cは、絶縁材の正面立体図を示している。
図10Aは、別のクリップ絶縁材の平面図を示し、図10B
は、図10AのA−Aの線に沿った断面図を示し、また、
図10Cは、絶縁材の正面立体図を示している。
図11Aおよび図11Bは、本発明の第八の局面を具体化す
るさらに別のクリップ絶縁材の平面図および側面立体図
をそれぞれ示している。
図12Aは、また別のクリップ絶縁材の平面図を示し、
図12Bは、図12AのA−Aの線に沿った断面図を示し、ま
た、図12Cは、絶縁材の正面立体図を示す。
図13A、図13Bおよび図13Dは、また別のクリップ絶縁
材の斜視図、側面立体図および正面立体図をそれぞれ示
し、図13Cは、図13BのA−Aの線に沿った断面図を示
し、また、図13Eは、図13Aの部分切断拡大図を示す。
図14A、図14Bおよび図14Cは、本発明の第五の局面を
具体化する方法の各段階を説明するために用いられる図
である。
図1は、レール土台3によって支えられた鉄道レール
2の出縁(フランジ)を圧迫する先端部14を有する弾力
性の鉄道レール係留クリップ1を備えたアセンブリを示
している。このレール土台3は、レールの底部とレール
土台3との間に位置する弾力性レールパッド4によって
レール2の衝撃を和らげる。鉄道レールクリップ1は、
固定装置またはショルダー5によって所定の場所に保持
される。このショルダー5は、クリップのそれぞれの脚
11、17(図1では脚17のみが示されている)が位置づけ
られる一対の通路53(図1ではその一方のみが示されて
いる)を有している。クリップ1の先端部14は、先端部
14の一番下の面を覆っている絶縁材6を支えており、そ
の結果、クリップ1の先端部14は絶縁材6を介してレー
ルの出縁(フランジ)を圧迫しており、それによってク
リップ1をレール2から絶縁している。レール2とショ
ルダー5との間には「側面柱」絶縁材7が配置され、シ
ョルダー5をレール2から電気的に絶縁している。以
下、このアセンブリの構成要素を残りの図面を参照しな
がらさらに詳細に記述する。
図2A、図2Bおよび図2Cに示したように、図1に示した
クリップ1は、平面図ではほぼM字型をしている。この
クリップ1は、この場合は断面が円形の(例えば、直径
15mmの鋼鉄の棒)弾力性素材の棒を曲げることによって
作られる。この棒は、その一方の端Aから他方の端Bに
向かって順番に、直線状の第一部分11、180度曲がった
第二部分12、湾曲した第三部分13、180度曲がった第四
部分14、湾曲した第五部分15、180度曲がった第六部分1
6、および直線状の第七部分17を有するように曲げられ
る。クリップの第一部分11および第七部分17はMの外側
の両脚を構成し、第三部分13および第五部分15はMの内
側の両脚を構成し、第二部分12および第六部分16は内側
の脚をそれぞれ外側の脚に結び付け、かつクリップの第
四部分14は内側の脚同士を結び付ける。図2Aのような平
面図で見ると、クリップの第四部分14は、第一部分11お
よび第七部分17の連結されていない端Aおよび端Bを越
えて延びている。
クリップ1の第二部分12および第六部分16は、クリッ
プ1の第一部分11および第七部分17を含む平面よりも持
ち上がっているが、これらの部分12および部分16の持ち
上がった長さ方向の軸が、その平面に対して約33度を越
える角度で傾斜していないようになっている。ただし、
本発明の他の実施例においては、この角度は40度より高
くなることもある。
クリップ1の第三部分13および第五部分15は、それら
の部分の長さ方向の軸が、このクリップの第一部分11お
よび第七部分17を含む平面に対してほぼ垂直になるよう
な平面にそれぞれあるように湾曲している。例示した実
施例における第三部分13および第五部分15はそれぞれ、
第一のほぼ直線状の部分13aおよび15a、かつ第二のほぼ
直線状の部分13bおよび15bを有しており、これらの部分
の長さ方向の軸は、約30度の角度で互いに傾斜してい
る。しかしながら、第三部分13の第一部13aと第二部13
b、および第五部分15の第一部15aと第二部15bは、これ
らの第三部分13および第五部分15の全体がより滑らかに
湾曲するように、それら自体を湾曲させることもでき
る。
クリップがレールを圧迫している時には、図1に示し
たように、第四部分14の長さ方向の軸を含む平面は、第
一部分11および第七部分17を含む平面にほぼ平行とな
る。
図2Aから図2Cに示したクリップについては、第三部分
13の長さ方向の軸および第五部分15の長さ方向の軸と、
第一部分11と第七部分17とを含む平面との間の最大距離
の、クリップを形成する棒の直径に対する割合は、1.23
である。この割合に対する好ましい最大値は2.0である
が、4.0まで高くすることができる。
クリップの外側の脚、即ちその第一部分11および第七
部分17には、クリップの連結されていないそれぞれの端
Aおよび端Bに隣接するそれらの上部表面に戻り止め18
がそれぞれ設けられている。クリップの一方の外側の脚
の端B(本実施例ではもう一方の外側の脚と同一であ
る)は、図2Dおよび図2Eにさらに詳細に示されている。
この実施例においては、戻り止め18はそれぞれ、第一
部分11の長さ方向の軸および第七部分17の長さ方向の軸
に対してそれぞれ反対の方向に傾斜している二つの面18
aおよび18b、ならびにこの二つの傾斜面18aおよび18bを
つなぎ、第一部分11の長さ方向の軸および第七部分17の
長さ方向の軸に対してそれ自体がほぼ平行であるよう
な、戻り止め18の底を形成している別の面18cを有する
形をしている。この実施例においては、傾斜面18aおよ
び18bは、第一部分11の長さ方向の軸および第七部分17
の長さ方向の軸に対して30度の角度で傾斜している。戻
り止めの底18cは、戻り止め18の傾斜面18aおよび18bを
隔てる働きをしているが、また別の実施例においては、
戻り止め18の傾斜面18aおよび18bの一番下の端の間に空
間がなくなるように、この底18cは省いてもよい。
戻り止め18は、クリップの側面よりもむしろ、図に示
したように、クリップの第一部分11の一番上の面および
第七部分17の一番上の面にあるのが好ましい。その結
果、クリップ1が固定装置5の中に据え付けられた時
に、固定装置5が戻り止め18とかみ合うことによって発
生し、クリップの外側の脚に働く力は、その外側の脚の
たわみのために、クリップ1の第二部分12および第六部
分16に働く圧力とほぼ同一の方向を持つものになる。
クリップ1の連結されていない端A、端Bはそれぞ
れ、その上部表面および下部表面が先細にされている。
これらの上部および下部の先細面19a、19bは、本実施例
においては、クリップの長さ方向の軸に対しておよそ30
度の角度で傾斜している。本実施例においては、戻り止
め18は、上部面の先細部分19aのすぐ後ろに形成されて
いる。後に図10Aから図10Cの説明で明らかになるよう
に、外側の脚の上部面の先細部分19aは、クリップ1の
固定装置5への挿入を容易にするように考案されてい
る。外側の脚の下部面の先細部分19bは、クリップが固
定装置5とレール2との間の正しい位置に絶縁材7をよ
り容易に保持して用いることができるように考案されて
いる。
直径15mmの棒からクリップが作られるこの実施例にお
いては、一方の外側の脚の内側に面する面と、もう一方
の外側の脚の内側に面する面との間は、75mm離れてい
る。第四部分14の一番外側の部分と、第二部分12の一番
外側の部分および第六部分16の一番外側の部分を結ぶ線
との間の距離は、120mmである。クリップの最高の高
さ、即ち、クリップの第三部分13の一番上の点と、クリ
ップの第一部分11および第七部分17の一番下の点との間
の高さは、34mmである。クリップの第四部分14の一番下
の点は、第一部分11および第七部分17の一番下の点より
も10mm上にある。第四部分14の一番外側の部分は、外側
の脚の連結されていない端Aおよび端Bを40mm越えて延
びている。第三部分13の第二部13bおよび第五部分15の
第二部15bはそれぞれ長さ42mmである。第二部分および
第六部分の曲率半径は10であり、一方第四部分の曲率半
径は9である。外側の脚の上部表面は、この脚の連結さ
れていない端から8mmの距離まで先細にされ、外側の脚
の下部表面は、この脚の端から10mmの距離まで先細にさ
れている。戻り止め18はそれぞれ奥行き1.5mmであり、
外側の脚の長さ方向の軸に対して垂直なその最も広い部
分では幅9mmであり、外側の脚の長さ方向の軸に平行な
方向で測った長さが8.5mmの底18cを有し、全体で長さ1
5.5mmである。戻り止め18および上部面の先細部分19aを
形成する時には、上部面の先細部分19aが戻り止め18と
交わる点でその脚を横切って測られた直径が14.5mmとな
るように、連結されていない脚の端から材料を削り取る
のが好ましい。図2Cに示した角度αは約12度であるが、
他の実施例では例えば19度であり、また25度まで大きく
することができる。
図2Aから図2Eに示したクリップの修正した形態を図3A
から図3Eに示す。図3Aから図3Eに示したクリップは、そ
の第三部分13および第五部分15が、僅かに湾曲した第一
部13aおよび15aと、直線のままの第二部13bおよび15bを
有する点で図2Aから図2Eに示したクリップと異なってお
り、その結果、クリップ全体の高さが図2Aから図2Eの場
合に比べて低くなっている。それに加えて、クリップ1
の外側の脚11、17の連結されていない端は、クリップを
固定装置に容易に挿入できるようにその頂部19a′で丸
くなっており、またその側部19cでは面取りされてい
る。
図2Aから図2Eに示したクリップ、または図3Aから図3E
に示したクリップは、図1に示したように、図4Aから図
4Cに示した固定装置と共に用いることができるが、この
固定装置は、例えば図5Aから図5Cに示したようにいくつ
かの点で修正することができる。
図4Aから図4Cの、および図5Aから図5Cの固定装置5
は、この装置が使用されている時にほぼ水平に延びるベ
ース部材51と、垂直および水平の方向にほぼ直角に延び
るように、ベース部材51のいずれかの端に一方の端で結
合される一対のクリップ保持部材52とを備えている。各
クリップ保持部材52の外側に面する壁に形成された溝
は、図2Aから図2Eのクリップの外側の脚を受け入れるた
めの通路53を提供する。クリップの内側の脚を受け入れ
るための開口部54を定義するように、クリップ保持部材
52は、ベース部材51により隔てられる。内側に延びる突
出部55がそれぞれのクリップ保持部材52の頂部から開口
部54の上に突き出ており、この突出部55が、クリップが
使用されている時にレールの傾斜が原因で起こる可能性
のあるクリップの内側の脚の上への動きを制限する働き
をする。各通路53は、ベース部材51から最を遠くなって
いるクリップ保持部材52の端の所に開口部56を有する
が、後にさらに詳細に説明するように、絶縁材7を固定
装置5の上に位置づけることのできる手段を提供するよ
うに、クリップ保持部材52のもう一方の端は壁57により
閉じられている。また、この目的のために、壁57に隣接
する通路53の屋根は取り除かれている。
固定装置5の使用されている時には、通路53の底はほ
ぼ水平である。通路53は側面を一つだけ有する。この側
面は、装置の使用されている時にクリップ1の外側の脚
と内側の脚との間に位置するように、クリップ保持部材
52の壁52aによって構成され、通路のもう一方の側面は
開いている。通路53の屋根は、この装置の使用されてい
る時には、水平面に対して傾斜している勾配部53aを有
するように形成される。それによって、この通路では、
開口部56に近いほうの勾配部53aの一部の高さが、勾配
部53aのもう一方の端の高さよりも高くなっており、ま
た、通路53の屋根は、固定装置5に対して特定の位置に
クリップ1を位置づけるために各クリップ1の外側の脚
に形成された戻り止め18と共に作用するような突出部53
bおよび53cを設けているように、勾配部53aのいずれか
の端に形成されている。
通路53の開口部56に形成された第一の突出部53bは、
開口部56に対して第一の面53b′を向けている。この面5
3b′は、壁57に向かうと通路の高さが低くなっていくよ
うに、水平面に対して僅かに浅く傾斜している。突出部
53bはさらに第二の面53b″を有する。この面53b″は、
通路の高さが高くなっていくように、水平面に対して第
一の面53b′より急角度で逆方向に傾斜している。壁57
に最も近いところに形成された第二の突出部53cは、勾
配部53aを形成する第一の面53c′と、勾配部53aの傾斜
角度よりも大きな角度だが、第一の突出部53bの第二の
面53b″の傾斜角度よりも小さな角度で、勾配部53aとは
逆方向で水平面に対して傾斜している第二の面53c″と
を有している。クリップ保持部材52の各壁52aから、通
路53より上方の領域に部分58が延びており、それによっ
て、通路53と部分58との間に、クリップを装置中に据え
付けたり、装置中から取り出すための道具が、また、一
対の固定装置5を固定する枕木を持ち上げるための道具
を挿入できる凹部59が定義される。凹部59の屋根は、図
示したように一方の端に沿って傾斜させてもよい。各ク
リップ保持部材52の壁52aは、固定装置5を作るために
必要な材料の量を減らすことができるように、図示した
ように、一方の端に沿って丸くしたり、傾斜させたりし
てもよい。
クリップが装置5に据え付けられようとする時に、ク
リップの外側の脚の下部表面を載せることができる部分
53dを設けるように、通路53の床は開口部56を越えて延
びているのが好ましい。ベース部材51は、レールを圧迫
していない時にはクリップ1の第四部分14に支えを与え
るものであるが、本実施例においては(使用されている
時は)側面柱絶縁材を受け入れるように考案されてお
り、この装置5が絶縁材7の水平に延びている部分を受
け入れるために用いられる時にレール2に最も近くなる
ベース部材51の表面には段51aが設けられている。しか
しながら、固定装置5が、この装置をレールから電気的
に絶縁するための従来の絶縁材と共に用いられた場合に
は、この段51aは必要なくなることに注意すべきであ
る。
装置5を作るのに必要な材料は、張り出している突出
部55を省くことによってさらに節約することができる。
それによって、図5Aから図5Cに示したように、固定装置
5全体の高さを低くすることが可能になる。図5Aから図
5Cの装置からは、部分58もまた省かれているが、この装
置5の上部は、据え付けを可能にするための、また、道
具を持ち上げるための凹部を設けるように修正すること
もできる。
図4Aから図4Cに示した固定装置のある実施例において
は、図2Aから図2Eに関して記述したクリップと共に用い
るためには、固定装置全体の高さは60mmであり、全体の
幅は101mmである。クリップ保持部材52は、その間に幅5
7mmの開口部を定義しており、壁52aは9mmの幅である。
各突出部55の一番下の面は、固定装置の使用されている
時にレール土台3の表面と同じ高さになる固定装置の部
分よりも46mm上方にあり、両突出部55間の間隔は32mmで
ある。部分53dは、通路53の開口部56を11mmの距離だけ
越えて延びており、内側の壁57から開口部56までの通路
の長さは77mmである。壁57は、通路53の長さと平行な方
向で測った厚さが8mmであり、高さは21mmである。通路
の床の厚さは3mmであり、開口部での通路の高さは22mm
である。通路の高さはそこから13度の角度で高さ20mmま
で低くなっていき、その後再び45度の角度で24mmの高さ
まで高くなっていく。通路の屋根の勾配部53aは、約18
度の角度で傾斜しており、その一番低い点では通路53の
床の上18.5mmの高さである。第二の突出部53cの第二の
面53c″は、30度の角度で傾斜し高さ24mmまで高くな
り、第二の突出部53cの一番低い点は、壁57の外側の表
面から26mm離れている。第一の突出部53bの一番低い点
は、壁57の外側の表面から68mm離れている。通路53の上
方の凹部59は、固定装置の一番低い点の上方44mmの高さ
から51mmまで高くなる約15度の角度で傾斜した上部表面
を有し、この凹部の床は固定装置の一番低い点の上方32
mmの高さである。ベース部材51に形成された段51aは、
固定装置の一番低い点の上方15mmの高さに形成されてお
り、奥行きは8mmである。
図4Aから図4Cおよび図5Aから図5Cの固定装置5は、図
6Aから図6Fに示したように、そのベース部材51から突出
するように設けられたステム50を用いてコンクリートの
レール土台に固定される。ステム50は、固定装置5の構
成要素を成しており、枕木3の製造中にコンクリートの
枕木3にはめ込まれ、枕木3の中で回転するような、固
定装置5のどんな傾向も防止できるような翼50aを設け
ている。
図1に示した絶縁材7を図7Aから図7Cを参照して以下
にさらに詳細に説明する。この絶縁材は第一の板71を有
しており、この板は絶縁材の使用されている時に固定装
置5とレール2との間に位置づけられる。第一の板71の
上端部の中央部から第二の板72が垂直に突出しており、
この第二の板72は、それが使用されている時には、ベー
ス部材51の上に割れていない平らな表面を設けるよう
に、固定装置5の段51aに位置づけることができるよう
な形をしている。第一の板71は、その中央部では、その
いずれの端よりも低くなっており、この第一の板71のい
ずれの端にも、第一の板71に対して垂直に延びている直
立した絶縁材位置づけ部材73が設けられる。これらの絶
縁材位置づけ部材73は、固定装置5のクリップ保持部材
52の壁52aを受け入れるための凹部74をそれぞれ設ける
ように、第二の板72から隔てられている。位置づけ部材
73の各下部表面には細溝75が形成されており、この細溝
75は第一の板71と平行に延びており、絶縁材の使用され
ている時には固定装置5の壁57を受け入れるために用い
られ、それによって、絶縁材7が使用されている時に水
平方向に動くのを防ぐが、この絶縁材を例えば摩耗によ
る取り替えのために、垂直方向に持ち上げることによっ
て固定装置5から取り除くことを可能にする。第一の板
71から離れた、各絶縁材位置づけ部材73の底面からは、
傾斜した上部表面を有する位置づけ足部76が延びてい
る。絶縁材7が固定装置5の上に位置づけられ、クリッ
プ1が装置5に完全に据え付けられた時、クリップのそ
れぞれの外側の脚の連結されていない端にある先細の下
部表面19bは、絶縁材7が使用されている時に望ましく
ないほど持ち上がるのを防止するように、位置づけ足部
76の上部表面の上に載せられる。位置づけ足部76の上部
表面の側面を、壁77が絶縁材位置づけ部材73に結合して
いる。
ショルダー絶縁材7の別の形態を図8Aおよび図8Bに示
す。
図4Aから図4C、または図5Aから図5Cを参照して記述し
た固定装置5と共に用いられるように考案された絶縁材
7のある実施例によれば、長さ119mm、中央部の高さ20m
m、それ以外の高さ26mm、厚さ8mmの第一の板71と、長さ
55mm、幅15.5mm、厚さ6mmの第二部分72と、長さ21.5m
m、高さ26mm、幅19.5mmの絶縁材位置づけ部材73と、幅1
0.5mmの凹部74と、高さ20mm、幅8.5mm、長さ13mmで、三
つの垂直の壁の二つを形成している材料の厚さが8mmの
細溝75と、最も薄いところの厚さが3.5mmの位置づけ足
部76とが備えられており、この足部76は、水平面に対し
て16度の角度で傾斜している上部表面を有し、長さ15.5
mm、幅8.5mmで、第一の板71の一番低い点の上方2mmに下
部表面を有する。
図1の先端部絶縁材6を、図9Aから図9Cを参照して以
下にさらに詳細に記述する。類似した先端部絶縁材を図
10Aから図10Cおよび図11Aと図11Bに示している。図9Aか
ら図9C、図10Aから図10Cおよび図11Aと図11Bに示した先
端部絶縁材6はそれぞれ、主要な面を有する一塊の絶縁
性素材からできたボディ60を備えている。このボディ60
は、使用されているクリップ1によって先端部絶縁材6
が支えられている時には一番上になり、また、クリップ
1の第四部分14およびクリップの第三部分13と第五部分
15との結合部を受け入れるような形をした溝61と共に形
成されている。ボディ60の下の側面は丸くなっており、
先端部絶縁材6を支えるクリップをレールに載せたり、
離したりする動きを容易にするような形をしており、ま
た、可能な箇所では、絶縁材6を作るのに必要な材料の
量を減らすことができるような形をしている。材料の厚
さは、溝61の下になる部分で最も大きくなる。使用され
ている時にはクリップ1の第三部分13および第五部分15
を受け入れる部分には、溝61の上に弾力性突出部62が突
き出しており、この突出部62は、クリップをこの溝の中
に入れることを可能にするように、クリップが押し付け
られると変型し、通常の使用では先端部絶縁材6をクリ
ップ1の上に保持する働きもする。
図9Aから図9Cの先端部絶縁材6においては、溝61の内
壁に境を接する材料63は、この溝の外側の境界を形成す
る材料に比べて高さが低くされている。それによって、
クリップ1の第三部分13と第五部分15との間の部分で
は、溝61の一番低い点から上方の高さが0になるように
傾斜している比較的低い突出部が形成されている。先端
部絶縁材6のクリップ上の安定性を増すために、ボディ
60はタブ64を有するように形成される。
図10Aから図10Cの先端部絶縁材と、図9Aから図9Cの絶
縁材との間の主要な相違点は、部分63aにある。この部
分63aは、クリップ1の第三部分13および第五部分15を
入れる部分の間に溝61によって定義されており、溝61の
外側の境界を形成する材料の一番高い点と同じ高さにな
る上部表面を有する。また、タブ64の代わりに、絶縁材
6に安定性を増すために、溝61の端を越えて延びてい
る。材料を節約するために、部分63aの下の側面には凹
部65が形成されている。ボディ60の下側面に加えて、上
部の主要面の角もまた、その領域の溝61の曲率におよそ
従うように、丸くされている。
図11Aおよび図11Bの先端部絶縁材6は、図9Aから図9C
の絶縁材と部分63bの点で異なる。この部分63bは、クリ
ップの第三部分13および第五部分15を受け入れる溝61の
部分と境を接し、溝61の外側の壁を画定する材料と同じ
高さの上部表面を有し、かつボディ60の主要部を越えて
延びて、延長されたタブ64aを形成している。このタブ
の上部表面は僅かに丸みを帯びており、タブの下部表面
はそれよりも丸みを帯びていて、タブ64aの厚さは、ボ
ディ60の主要部分から離れていくにつれて横方向にも、
縦方向にも減少していく。
図10Aから図10Cに示した絶縁材の修正した形態を図12
Aから図12Cに示している。この二つの絶縁材の間の一つ
の違いは、図12Aから図12Cの絶縁材のほうが下部側面の
丸みが少ない点であり、それによって、この絶縁材に必
要な材料の量を減らすことができる。それに加えて、溝
61は、部分63aの各側面の周囲をより先まで延びてい
る。さらに、突出部62の連結されていない端62aは、よ
り容易にクリップをはめ込むことができるように面取り
されている。
図2Aから図2Eのクリップ、または図3Aから図3Eのクリ
ップと共に用いることができるような先端部絶縁材のま
た別の形態を、図13Aから図13Eを参照しながら以下に記
述する。先端部絶縁材600は、クリップ1の第四部分14
を受け入れるための凹部602を設けているような形をし
ており、かつ絶縁性素材から形成されているボディ601
を有している。この凹部によって、第四部分14は完全に
包み込まれる。絶縁材600は、延長された突出部603によ
ってクリップ1の第四部分14の上に保たれる。この突出
部603は、凹部602の天井から突出しており、クリップ1
とかみ合って、先端部絶縁材600をクリップの第四部分1
4にはめ込むのをより容易にする。先端部絶縁材600の側
面には、切れ目604が設けられている。この切れ目604は
その一方の端で穴605と共に作用して、凹部602の開口部
606から、絶縁材600の側面のおよそ3分の2にわたって
延びており、また、この切れ目があるために、絶縁材が
クリップ1の第四部分14の中にはめ込まれる時に開口部
606を僅かに拡大することが可能になる。凹部602はクリ
ップ1の第四部分14の外縁に適合するような形をしてお
り、その開口部606は、ほぼ競技場の競走路のような形
をしている。使用されている時に一番上になる部分の絶
縁材の材料の厚さは、ほぼ一定であるが、クリップが使
用されている時に、即ち、レールを圧迫している時に一
番下になる絶縁材の部分では、開口部606に隣接する絶
縁材の端から離れていくにつれて、その厚さは着実に増
していく。
図2Aから図2Eを参照して記述したクリップ1と共に用
いられる図9Aから図9Cの先端部絶縁材6のある実施例に
よれば、ボディ60の幅は55mm、タブ64を除いた長さは50
mmであり、タブ64は、幅22mm、厚さ3mm、長さ20.5mmで
あり、部分62の領域でのボディ60全体の高さは22.5mmで
あり、溝61付近の領域での全体の高さは19mmであり、溝
61周辺の厚さの最大値は約7.5mmであり、また、ボディ6
0の下部側面はタブ64の下部側面に対して12度の角度β
を傾斜している。溝61は、曲率半径が24の外縁を有し、
内側の曲率半径は7.5である。部分63の溝の一番低い点
から上方の高さの最大値は4mmである。また、部分62
は、ボディ60の正面から28mm後退したところから始ま
り、42.5mm離れている。
図2Aから図2Eを参照して記述したクリップ1と共に用
いられる図10Aから図10Cの先端部絶縁材6のある実施例
によれば、上述した絶縁材と対応する部分に関しては類
似の寸法を有するが、部分63aは長さ55mm、幅17mmであ
り、長さ49mm、幅10mmの細溝を伴う。
図2Aから図2Eを参照して記述したクリップ1と共に用
いられる図11Aおよび図11Bの先端部絶縁材6のある実施
例によれば、ボディ60は幅55mm、長さ44mmであり、部分
64aはボディ60を距離40mmだけ越えて延びており、絶縁
材全体の高さは、前面で19mm、背面で24mmであり、ボデ
ィの下部側面は12度の角度βで傾斜している。また、部
分64aの最も広い所の幅は18mmであり、最も狭い所の幅
は14mmであり、また、曲率半径が25の上部表面を有し、
ボディ60付近の部分で32度の角度γで傾斜している曲率
半径が17の下部表面を有している。
図2Aから図2Cを参照して記述したクリップと共に用い
られる図13Aから図13Eに示した絶縁材600の好ましい形
態によれば、開口部606は幅48mm、高さ16mmであり、凹
部の上方には4mmの材料が、凹部の下方には最小値4mm、
最大値8mmの材料が用いられる。切れ目604と共に形成さ
れた側面は厚さ2mmであり、切れ目は長さ25mmである。
凹部602は奥行き40mmであり、この凹部の端には4mmの材
料が用いられる。また、突出部603は、凹部602の開口部
606から10mmの所に形成される。
図1に示したようなクリップ1の固定装置5への据え
付けを、図14Aから図14Cを参照して以下に説明する(こ
れらの図においては、通常クリップ1によって支えられ
る先端部絶縁材6は明瞭化のために省かれている)。
図14Aは、最初の態勢にあるクリップを示している。
この状態では既に、クリップが固定装置5に押し込まれ
ようとされており、クリップ1の第四部分は(図示しな
い先端部絶縁材6を介して)固定装置5のベース部材51
の上に載っており、クリップ1の外側の脚は、外側の脚
の下部表面の一部が固定装置5の部分53dの上に載って
いるように、固定装置5の通路53のちょうど内側にあ
り、外側の脚の連結されていない端に最も近い戻り止め
18の面18aは、突出部53bの第二の面53b″と接触してお
り、かつ、外側の脚の先細にされた上部表面19aは、通
路53の屋根の勾配部53aと部分的に接触している。この
態勢においては、クリップはほんの部分的に、例えば全
部で12mmのたわみのうち2mmのみたわんでいる。
図14Bに示したように、クリップが押し込まれて中間
的な態勢に至ると、戻り止めの面18bは突出部53bの第一
の面53b′と接触するようになり、外側の脚は下向きに
もう少したわんで、クリップ1の第二部分12および第六
部分16を上向きにする。この態勢においては、クリップ
の第四部分は側面柱絶縁材7の一部の上にあり、それに
よってこの絶縁材の上への動きを防ぐ。この絶縁材がレ
ールパッド4を抑えるような形をしている場合には、こ
の態勢では、クリップはこの絶縁材を通してレールパッ
ドを保持する働きもする。従って、クリップ、絶縁材、
それに好ましくはパッドもまた、位置づけされる以前
に、枕木工場で固定装置5を備えた枕木に据え付けられ
うると考えられる。
図14Cは、図14Bに示した中間的態勢から、クリップ1
の(通常は先端部絶縁材6を支えている)第四部分14が
レール2を圧迫している最終的態勢へとクリップが押し
込まれた状態を示している。クリップが水平に押し込ま
れるにつれて、通路の勾配している屋根が外側の脚の先
細にされた上部表面19aと接触し、外側の脚を下向きに
していき、クリップをたわませる。クリップの最終的な
態勢においては、クリップ1の戻り止め18は固定装置5
の第二の突出部53cとかみ合っており、また、外側の脚
の連結されていない端は、側面柱絶縁材7の位置づけ足
部76の上になり、その結果、絶縁材7の上向きの動きは
さらに制限される。この態勢においては、クリップは完
全にたわんでおり、クリップの第四部分は、クリップの
第一部分および第七部分を含む平面にほぼ平行な平面に
あり、クリップの第二部分12および第六部分16は、その
一番高い点にある。
クリップが最初の態勢にある時は、絶縁材は上向きに
自由に動くので、絶縁材7の取り替えが必要な場合に
は、クリップ1を固定装置5から完全に取り去る必要は
なく、クリップ1を最初の態勢に押し込んで戻すことに
よりこの取り替えを達成できる。
クリップの最初の態勢においては、クリップの第二部
分12および第六部分16が枕木の表面に接近しているの
で、レールが、固定装置の背部の側面の典型的な最初の
態勢からレールパッド4の上へと持ち上げられている時
に発生しうる潜在的な問題であるレール足部の引っかか
りを避けることができる。クリップは、外側の脚が内側
の脚に対して下向きにたわんでいる形をしているため
に、ショルダー全体の高さを低くすることができ、その
結果、ショルダーをより軽く、またより安くすることが
できる。クリップ1が固定装置5に据え付けられる時に
は、クリップの下のレールパッドの摩耗が原因でレール
の高さが低くなった場合でも、固定装置5のベース部材
51によってクリップがレールを十分に圧迫するのを妨げ
られないように、先端部絶縁材6の底と固定装置5のベ
ース部材51との間に約5mmの隙間があるのが望ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コンロイ,ブライアン ジョージ イギリス国 ジービー―エス80 1エッ クスディー ノッティンガムシェア,ワ ークソップ,クラブツリー パーク,ア ルダーソン ロード 16 (72)発明者 コックス,ステファン ジョン イギリス国 ジービー―ティーダブリュ 10 6ディージェイ サリー,リッチモ ンド,アルバート ロード 63 (72)発明者 ガードナー,クリストファー イギリス国 ジービー―エス2 2ビー アール シェフィールド,ニューフィー ルドグリーン ロード 56 (72)発明者 ラーク,ロジャー デイビッド イギリス国 ジービー―ディーエヌ22 7ディーワイ ノッティンガムシェア, レットフォード,エルム ウォーク 12 (72)発明者 マーシャル,バリー イギリス国 ジービー―エス17 3ディ ージー シェフィールド,カーウィン ドライブ 18 (72)発明者 スベンドセン,ジャン ノルウェイ国 エヌ―3408 トランバ イ,ハウゲルドブラタン 56, (56)参考文献 特開 平3−129001(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 9/48 E01B 9/30 E01B 9/34

Claims (46)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道レール(2)を保持するのに適した鉄
    道レール係留クリップ(1)であって、該クリップ
    (1)は、平面図ではおよそM型になるように湾曲した
    弾力性素材の棒から形成されており、該クリップ(1)
    は、該棒の一方の端から他方の端へと続いて、ほぼ直線
    状の第一部分(11)、湾曲した第二部分(12)、第三部
    分(13)、湾曲した第四部分(14)、第五部分(15)、
    湾曲した第六部分(16)、及びほぼ直線状の第七部分
    (17)を有しており、該第一部分(11)と該第七部分
    (17)とがそれぞれ該Mの外側の二本の脚を成し、該第
    三部分(13)と該第五部分(15)とがそれぞれ該Mの内
    側の二本の脚を成し、該第二部分(12)と該第六部分
    (16)とが該外側の脚と該内側の脚とを結び付け、かつ
    該第四部分(14)は該内側の二本の脚を結合しているも
    のであって、該クリップが圧力のかかっていない形状に
    ある場合、該第四部分(14)の長さ方向の軸が、該第一
    部分(11)の長さ方向の軸と該第七部分(17)の長さ方
    向の軸とを有する平面に対して傾斜した平面にあるクリ
    ップであって、 該第4の部分(14)の長さ方向の軸が、該第1および第
    7の部分(11、17)の長さ方向の軸を含む平面に実質的
    に平行であるが間隔を開けられた平面にある圧力を加え
    られた動作形状を有する、クリップ。
  2. 【請求項2】前記第3および第5部分(13、15)は、前
    記第4の部分から遠隔のそれぞれの端において互いに向
    かって集まる、請求項1に記載のクリップ。
  3. 【請求項3】前記クリップ(1)が前記圧力を加えられ
    ていない形状にある場合には、前記第二部分(12)の前
    記長さ方向の軸と前記第六部分(16)の前記長さ方向の
    軸とは、前記第一部分(11)の前記長さ方向の軸と前記
    第七部分(17)の前記長さ方向の軸とを有する前記平面
    に対して、40度を越える角度で傾斜している部分がない
    請求項1または2に記載のクリップ。
  4. 【請求項4】前記第二部分(12)の前記長さ方向の軸と
    前記第六部分(16)の前記長さ方向の軸とが、前記平面
    に対して35度を越える角度で傾斜している隆起した部分
    がない請求項3に記載のクリップ。
  5. 【請求項5】前記クリップ(1)が圧力を加えられてい
    ない形状にある場合には、内側のそれぞれの脚の前記長
    さ方向の軸と、前記第一部分(11)の前記長さ方向の軸
    と前記第七部分(17)の前記長さ方向の軸とを有する前
    記平面との間の最大距離の、該クリップ(1)を形成す
    る前記棒の直径に対する割合が4以下である前述の請求
    項のいずれか一つに記載のクリップ。
  6. 【請求項6】前記割合が2.0である請求項5に記載のク
    リップ。
  7. 【請求項7】前記割合が1.25である請求項5に記載のク
    リップ。
  8. 【請求項8】前記第一部分(11)の前記長さ方向の軸と
    前記第七部分(17)の前記長さ方向の軸とが互いにほぼ
    平行である前述の請求項のいずれかに記載のクリップ。
  9. 【請求項9】前記第三部分(13)と前記第五部分(15)
    とが前記第四部分(14)によって互いに隔てられてお
    り、かつ前記第二部分(12)と前記第六部分(16)と
    が、それらの各部分が互いに接近し隣接しているように
    曲げられている前述の請求項のいずれかに記載のクリッ
    プ。
  10. 【請求項10】前記クリップ(1)を平面図で見た場
    合、前記第四部分(14)が、前記第一部分(11)と前記
    第七部分(17)とのそれぞれの連結されていない端を越
    えて延びている前述の請求項のいずれかに記載のクリッ
    プ。
  11. 【請求項11】前記外側のそれぞれの脚の表面(19a)
    が、前記棒の連結されていない端(A、B)に隣接して
    いて、前記クリップ(1)が使用されている時には、少
    なくとも一番上の部分にあり、該外側の脚に沿い該連結
    されていない端(A、B)に向かって延びている該外側
    の脚の前記長さ方向の軸に対して下向きに傾斜している
    前述の請求項のいずれかに記載のクリップ。
  12. 【請求項12】前記表面(19a)が30度の角度で傾斜し
    ている請求項11に記載のクリップ。
  13. 【請求項13】前記クリップ(1)の前記外側の脚また
    は前記内側の脚の少なくとも一つには、クリップ固定装
    置(5)が据え付けられた時に該クリップ固定装置
    (5)に対して該クリップ(1)を所望の位置に位置づ
    けられるように、該クリップ固定装置(5)に設けられ
    た第二の位置づけ手段(53b、53c)と共に作用する第一
    の位置づけ手段(18)が設けられており、少なくとも一
    つの隣接面(18a、18b)が該第一の位置づけ手段(18)
    および該第二の位置づけ手段(53b、53c)の一方を形成
    しており、かつ少なくとも一つの協同突出部(53b、53
    c)が該第一の位置づけ手段(18)および該第二の位置
    づけ手段(53b、53c)の他方を形成し、該隣接面(18
    a、18b)および該協同突出部(53b、53c)の一つの面は
    共に、該第一の位置づけ手段(18)を有する該クリップ
    (1)の脚の前記長さ方向の軸に対して一つの方向に鋭
    く傾斜しており、該クリップ(1)を位置づけるため
    に、該協同突出部(53b、53c)の該一つの面が該隣接面
    (18a、18b)に隣接しているが、該軸に対して平行な二
    つの方向のいずれかに該クリップ(1)を押し込むと、
    該突出部は該隣接面(18a、18b)と接触しなくなる前述
    の請求項のいずれかに記載のクリップ。
  14. 【請求項14】前記第一の位置づけ手段(18)は、前記
    クリップ(1)の前記外側の脚の少なくとも一方に設け
    られている請求項13に記載のクリップ。
  15. 【請求項15】このような前記第一の位置づけ手段(1
    8)のそれぞれが、前記クリップ(1)が据え付けられ
    た時に、前記固定装置(5)の上に設けられたそれに対
    応する前記第二の位置づけ手段(53b、53c)と共に作用
    するように、前記外側の脚のそれぞれに設けられる請求
    項13に記載のクリップ。
  16. 【請求項16】前記隣接面(18a、18b)が、凹部の傾斜
    した一方の面によって形成され、該凹部のもう一方の面
    は前記長さ方向の軸の反対方向に鋭く傾斜している請求
    項13〜15のいずれか一つに記載のクリップ。
  17. 【請求項17】前記凹部が、前記クリップ(1)が使用
    されている時に一番上になる前記外側の一方の脚、また
    は外側の両方の脚の部分に形成されている請求項16に記
    載のクリップ。
  18. 【請求項18】前記部分が、前記脚の連結されていない
    端の付近にある請求項17に記載のクリップ。
  19. 【請求項19】前記凹部の前記傾斜面が、前記クリップ
    (1)の前記外側の脚の前記長さ方向の軸にほぼ平行に
    なっている該凹部のもう一つの面(18c)により連結さ
    れており、それによって、該傾斜面が所定の距離で互い
    に隔てられ、前記固定装置(5)が据え付けられた時
    に、該固定装置(5)に対して該クリップ(1)が位置
    づけられる二つの所望の位置が規定される請求項16、17
    または18に記載のクリップ。
  20. 【請求項20】請求項1〜19のいずれかに記載の鉄道レ
    ール係留クリップ(1)を保持するための固定装置であ
    って、この装置(5)は、ベース部材(51)と、該ベー
    ス部材(51)に結合され、かつ該装置(5)が使用され
    ている時には該ベース部材(51)に対してほぼ上向きに
    延びている一対のクリップ保持部材(52)とを有し、該
    クリップ保持部材(52)は、M字型クリップ(1)の内
    部で結び付いた前記内側の脚を受け入れるための開口部
    (54)をその間に定義するように隔てられており、かつ
    該M字型クリップ(1)の前記外側の脚のそれぞれをそ
    の間に受け入れるためのそれぞれの誘導用通路(53)を
    伴って形成されているものであって、クリップ(1)が
    該装置(5)に押し込まれた時には、該クリップ(1)
    の該外側の脚が該内側の脚に対して下向きになるように
    して、該クリップ(1)をその圧力を加えられていない
    形状から、レール上に支持されるために該クリップの該
    第4の部分(14)が該装置の正面から突出した圧力を加
    えられた動作形状に変化させる、固定装置。
  21. 【請求項21】前記誘導用通路(53)が、前記クリップ
    保持部材(52)の各外側表面上に形成される請求項20に
    記載の固定装置。
  22. 【請求項22】前記誘導用通路(53)のそれぞれが、連
    結された前記クリップ保持部材(52)の側壁に溝の形で
    形成される請求項20または21に記載の固定装置。
  23. 【請求項23】前記クリップ保持部材(52)がそれぞ
    れ、前記ベース部材(51)から隔てられたその上のそれ
    ぞれの位置に、少なくとも部分的に前記開口部(54)の
    上に延びている内側突出部(55)を有しており、それに
    よって、前記クリップ(1)が前記装置(5)によって
    保持されるときに、該内側突出部(55)が、少なくとも
    部分的に該クリップ(1)のそれぞれの該内側の脚の真
    上に位置づけられるために、該突出部(55)が前記内側
    の脚の上向きの動きを制限する働きをする請求項20、21
    または22のいずれか一つに記載の固定装置。
  24. 【請求項24】前記それぞれの通路(53)の屋根が下向
    きに傾斜する部分(53a)を有しており、該部分(53a)
    は、前記装置(5)の使用されている時に前記クリップ
    (1)の前記外側の脚が挿入されるその開口部(56)か
    ら離れる方向に該通路(53)に沿って延びているもので
    あって、該クリップ(1)が該装置(5)に押し込まれ
    る時には、前記内側の脚に対して該外側の脚を下向きに
    押し込み、該クリップ(1)の該外側の脚に隣接する請
    求項20〜23のいずれか一つに記載の固定装置。
  25. 【請求項25】前記クリップ(1)の前記外側の脚のそ
    れぞれが前記装置(5)の対応する通路(53)の開口部
    (56)に挿入される時には、該クリップ(1)のそれぞ
    れの外側の脚の上の方の部分が該通路(53)の屋根に隣
    接し、かつ下の方の部分が該開口部のところで該通路
    (53)の床に隣接するように、該クリップ(1)の前記
    第四部分(14)が前記ベース部材(51)によって支えら
    れる請求項20〜24のいずれか一つに記載の固定装置。
  26. 【請求項26】前記クリップ保持部材(52)の対向する
    側面同士が、前記ベース部材(51)によって、その全長
    にわたっては結合されてない請求項20〜25のいずれか一
    つに記載の固定装置。
  27. 【請求項27】前記ベース部材(51)が、一方の前記ク
    リップ保持部材(52)の端の部分のみを、他方の該クリ
    ップ保持部材(52)の隣接する端の部分に結合する請求
    項26に記載の固定装置。
  28. 【請求項28】前記クリップ(1)上の第一の位置づけ
    手段(18)と共に作用する第二の位置づけ手段(53b、5
    3c)を備えている請求項13〜19のいずれか一つに記載の
    クリップ(1)と共に用いられる請求項20〜27のいずれ
    か一つに記載の固定装置。
  29. 【請求項29】前記一方の通路(53)またはそれぞれの
    通路(53)の屋根には、前記クリップ(1)の対応する
    前記外側の脚の上に設けられた前記凹部(18)と噛み合
    わせるための下向きの突出部(53c)が設けられている
    請求項16に記載のクリップ(1)と組み合わせて用いら
    れる請求項28に記載の固定装置。
  30. 【請求項30】前記クリップ(1)が隣接するレールを
    圧迫する態勢に該クリップ(1)が保たれるように、前
    記突出部(53c)が位置づけられる請求項29に記載の固
    定装置。
  31. 【請求項31】前記一方の通路(53)またはそれぞれの
    通路(53)の前記屋根に、前記凹部(18)と噛み合わせ
    るための別の下向きの突出部(53b)が設けられている
    請求項30に記載の固定装置。
  32. 【請求項32】前記クリップ(1)が隣接するレール
    (2)を圧迫していない態勢に該クリップ(1)が保た
    れるように請求項32の突出部(53b)が位置づけられる
    請求項31に記載の固定装置。
  33. 【請求項33】前記突出部(53b、53c)が、前記一方の
    通路(53)または前記それぞれの通路(53)のいずれか
    の端に位置づけられる請求項32に記載の固定装置。
  34. 【請求項34】請求項1〜19のいずれか一つに記載のク
    リップ(1)を請求項20〜33のいずれか一つに記載の固
    定装置(5)に据え付ける方法であって、この方法によ
    れば、前記外側の脚のそれぞれの上部が前記通路(53)
    の屋根に隣接し、かつ該クリップ(1)の前記第四部分
    (14)が該装置(5)の前記ベース部材(51)によって
    支えられるように、該クリップ(1)を形成する前記棒
    の前記連結されていない端(A、B)が、該装置(5)
    の該通路(53)の開口部(56)に挿入され、かつ、該外
    側の脚が該通路(53)に沿って押し込まれ、かつ内側の
    脚に対して下向きになるように、該クリップ(1)は押
    し込まれて、それによって該クリップ(1)を圧力を加
    えられていない形状から圧力を加えられた動作形状に変
    化させ、該クリップ(1)が該装置(5)に対して所望
    の位置に到達するまで、該クリップ(1)が押し込まれ
    る方法。
  35. 【請求項35】請求項13〜19のいずれか一つに記載のク
    リップ(1)を請求項31〜33のいずれか一つに記載の固
    定装置(5)に組み合わせて用いる方法であって、該ク
    リップ(1)が押し込まれる以前には、該クリップ
    (1)および該装置(5)の上の位置づけ手段が共に作
    用して、該クリップ(1)を第一の態勢に保ち、かつ、
    該クリップ(1)が第二の態勢に押し込まれて、該装置
    (5)に隣接する鉄道レール(2)を圧迫するために、
    該クリップ(1)が該位置づけ手段(18、53b、53c)に
    よって保たれるように、該クリップ(1)の前記外側の
    脚が該装置(5)の前記通路(53)に挿入される方法。
  36. 【請求項36】前記装置(5)を隣接する鉄道レール
    (2)から電気的に絶縁するため、該装置(5)と該レ
    ール(2)との間に位置づけられる絶縁材(7)を、該
    装置(5)や該レール(2)を動かす必要なしに取り替
    えることができるように、前記クリップ(1)が前記第
    二の態勢から前記第一の態勢へと押し込んで戻される請
    求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】前記クリップ(1)は、前記第一の態勢
    あるいは前記第二の態勢のいずれかから、該第一の態勢
    と該第二の態勢との間の第三の態勢へと押し込まれる方
    法であって、この態勢においては、該クリップ(1)は
    前記装置(5)に隣接する鉄道レール(2)を圧迫して
    いるのではなく、該装置(5)を該レール(2)から電
    気的に絶縁するための、該装置(5)と該レール(2)
    との間に位置づけられた絶縁材を該装置(5)の上に保
    持している請求項35に記載の方法。
  38. 【請求項38】鉄道レール(2)、該レール(2)の出
    縁(フランジ)に隣接した位置に定められた請求項20〜
    34のいずれか一つに記載の固定装置(5)、および該装
    置(5)に据え付けられた請求項1〜19のいずれか一つ
    に記載のクリップ(1)を備えたアセンブリであって、
    該クリップ(1)の前記第四部分(14)が該レールの出
    縁(フランジ)を圧迫しているアセンブリ。
  39. 【請求項39】前記固定装置(5)を前記レール(2)
    から電気的に絶縁するために電気的絶縁材料から形成さ
    れ、かつ該装置(5)と該レール(2)との間に位置づ
    けられたショルダー絶縁材を備えている請求項38に記載
    のアセンブリであって、該絶縁材(7)は、0度よりも
    大きな角度で互いに結合された第一の板状の部分(71)
    および第二の板状の部分(72)を有しており、該絶縁材
    (7)の該第一の板状部分(71)は、該固定装置(5)
    の棚状部分(51a)の上に載せられ、かつ該絶縁材
    (7)の該第二の板状部分(72)は、該棚状部分(51
    a)を結合し該レール(2)の足部に隣接している該固
    定装置(5)の面と接触しており、さらに、該絶縁材
    (7)は、該固定装置(5)に対して該絶縁材(7)を
    位置づけるための絶縁材位置づけ手段(73)を有してい
    るアセンブリ。
  40. 【請求項40】前記固定装置(5)が直立した隆起部を
    有しており、該隆起部が前記絶縁材位置づけ手段(73)
    の少なくとも一部を構成する前記絶縁材(7)の部分中
    の、該隆起部に対応する細溝に突出している請求項39に
    記載のアセンブリ。
  41. 【請求項41】前記絶縁材位置づけ手段(73)の少なく
    とも一部が、前記クリップ(1)の一部の下に位置づけ
    られた前記絶縁材(7)の部分(76)により構成される
    請求項39または40に記載のアセンブリ。
  42. 【請求項42】前記クリップ(1)の外側の脚の前記連
    結されていない端(A、B)が、前記絶縁材(7)の前
    記部分(76)の上方にある請求項41に記載のアセンブ
    リ。
  43. 【請求項43】前記クリップ(1)を前記レール(2)
    から電気的に絶縁するために電気的絶縁材料から形成さ
    れたクリップ絶縁材(6)をさらに有しており、該クリ
    ップ絶縁材(6)は、該クリップ(1)により支えら
    れ、該レール(2)を圧迫している領域を取り巻く請求
    項38〜42のいずれか一つに記載のアセンブリ。
  44. 【請求項44】前記クリップ絶縁材(6)が、前記クリ
    ップ(1)(1)を受け入れる形をした溝(61)が一つ
    の主要面に形成されたほぼ板状の部材(60)を備えてい
    る請求項43に記載のアセンブリ。
  45. 【請求項45】前記クリップ絶縁材(6)が、前記溝
    (61)の上に部分的に突き出している弾力性突出部(6
    2)を備えており、該突出部(62)は圧力をかけると変
    型して前記絶縁材(6)が前記クリップ(1)の上に挟
    まれるようにする、あるいは該クリップ(1)から挟み
    とられるようにする請求項43または44に記載のアセンブ
    リ。
  46. 【請求項46】前記クリップ絶縁材(6)が、前記レー
    ル(2)を圧迫している前記クリップ(1)のその部分
    がその中に保持される絶縁性材料からなるカプセル状の
    ポケット(600)を備えている請求項43に記載のアセン
    ブリ。
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