JP3055804B2 - 鉄道レールの固定 - Google Patents

鉄道レールの固定

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JP3055804B2
JP3055804B2 JP5510757A JP51075793A JP3055804B2 JP 3055804 B2 JP3055804 B2 JP 3055804B2 JP 5510757 A JP5510757 A JP 5510757A JP 51075793 A JP51075793 A JP 51075793A JP 3055804 B2 JP3055804 B2 JP 3055804B2
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rail
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fixing device
longitudinal axis
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デイビッド ラーク,ロジャー
マーシャル,バリー
スベンドセン,ジャン
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パンドール リミテッド
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鉄道レールを固定することに関する。
本願以前の発明としては、一般にそれぞれ、「P−
R」クリップ(GB−861,473に開示されている)および
「e」クリップ(GB−1,510,224に開示されている)と
いう名称のレールクリップが長年の間成功を収めてお
り、世界中の多くの国々で広く用いられている低コスト
のレール係留手段を提供している。これらのクリップ
は、大つち(スレッジハンマー)を用いて手動でクリッ
プをショルダーに押し込むことによっても、自動的なク
リップ打ち込み器によっても、レールの横側のショルダ
ーに据え付けることができる。自動クリップ据え付けの
方が明らかにより望ましく、より迅速で、労力の消耗度
もより低いが、工程としてはかなり複雑であり、適切な
レール係留を達成するためには、ショルダーに対してク
リップを正確に位置づける必要がある。
本発明の第一の局面によれば、鉄道レールを抑えるこ
とに適した鉄道レール固定用クリップが提供される。該
クリップは平面図ではほぼM字型となるように屈曲され
た材料からなる棒から形成され、クリップ固定装置上に
設けられた第二の位置決め手段と協同して該クリップが
該クリップ固定装置に装着された場合に該クリップ固定
装置に対して所望の位置に位置決めされるように、該M
字の脚部のうち少なくとも一つに第一の位置決め手段が
設けられており、少なくとも一つの隣接表面が該第一お
よび第二の位置決め手段のうち一方を形成し、少なくと
も一つの協同用突起部が該第一および第二の位置決め手
段のうち他方を形成し、該隣接表面および該協同用突起
部の一つの面の両方が、該M字の該第一の位置決め手段
を有する脚部の長さ方向の軸に対して一方向に鋭く傾斜
しているので、該協同用突起部の該一つの面が該隣接表
面に隣接して該クリップを位置決めするが、該軸に平行
な2方向のいずれかへの該クリップの押し込みによって
該突起部と該隣接表面との接触が外される。
好ましくは、本発明の第一の局面を具体化するクリッ
プにおいて、前記第一の位置決め手段を設けられた前記
少なくとも一つの脚部のそれぞれが前記M字の外側脚部
のうち一方である。
或いは、本発明の第一の局面を具体化するクリップに
おいて、前記第一の位置決め手段を設けられた前記少な
くとも一つの脚部のそれぞれが前記M字の内側脚部のう
ち一方である。
また、前記第一の位置決め手段が前記外側脚部のそれ
ぞれまたは前記内側脚部のそれぞれに設けられ、前記ク
リップが前記固定装置に装着された場合に、場合に応じ
て、該固定装置上に設けられた対応する第二の位置決め
手段と協同する。
望ましくは、本発明の第一の局面を具体化するクリッ
プは、前記棒の一端から他端へ向かって、実質的に真っ
直ぐな第一部分、屈曲した第二部分、第三部分、屈曲し
た第四部分、第五部分、屈曲した第六部分、および実質
的に真っ直ぐな第七部分を有しており、該第一部分およ
び第七部分が前記M字の前記外側脚部をそれぞれ形成
し、該第三部分および第五部分が該M字の前記内側脚部
をそれぞれ形成し、該第二部分および第六部分が該外側
脚部と該内側脚部とを連結し、該第四部分が該内側脚部
を相互に接続しており、該クリップがレールを圧迫する
と、該第四部分の長さ方向の軸が該第一部分および第七
部分の長さ方向の軸を含む面とは実質的に平行であるが
同一平面上にない。好ましくは、このようなクリップの
前記第三部分、第四部分および第五部分は、第四部分の
一部と境を接する端部で最も広くなり、逆の端部では最
も狭くなる領域を規定する形状である。
本発明の第二の局面によれば、鉄道レール固定用クリ
ップを保持するための固定装置が提供される。該クリッ
プは平面図ではほぼM字型となるように屈曲された材料
からなる棒から形成され、該M字の脚部のうち少なくと
も一つに第一の位置決め手段が設けられ、該装置には該
第一の位置決め手段と協同して該クリップが装着された
場合に該固定装置に対して所望の位置に位置決めする第
二の位置決め手段が設けられており、少なくとも一つの
隣接表面が該第一および第二の位置決め手段のうち一方
を形成し、少なくとも一つの協同用突起部が該第一およ
び第二の位置決め手段のうち他方を形成し、該隣接表面
および該協同用突起部の一つの面の両方が、該M字の該
第一の位置決め手段を有する脚部の長さ方向の軸に対し
て一方向に鋭く傾斜しているので、該協同用突起部の該
一つの面が該隣接表面に隣接して該クリップを位置決め
するが、該軸に平行な2方向のいずれかへの該クリップ
の押し込みによって該突起部と該隣接表面との接触が外
される。
好ましくは、本発明の第二の局面を具体化する固定装
置は、ベース部材と、前記装置が使用されている場合に
は該ベース部材に接続され、それに対して実質的に上向
きに延びている一対の直立クリップ保持部材とを備えて
おり、該クリップ保持部材は前記M字型クリップの相互
接続された内側脚部を受け入れるための開口部を規定す
るように間隔を有し、該M字型クリップの外側脚部をそ
れぞれ受け入れるためのガイド用通路をそれぞれ有して
いる。望ましくは、そのような固定装置において、前記
ガイド用通路が前記クリップ保持部材の各外側の面上に
形成されている。好ましくは、前記ガイド用通路のそれ
ぞれが、各クリップ保持部材の側壁に形成されたチャネ
ルの形態である。望ましくは、前記ガイド用通路の長さ
方向の軸が、前記装置が使用されている場合には前記レ
ール土台の主表面に実質的に平行である。或いは、各通
路の前記屋根が、前記装置が使用されている場合にクリ
ップの外側の一つの脚部が挿入される開口部から離れる
方向に該通路に沿って下向きに傾斜する部分を有し、該
部分は、該クリップが該装置へ押し込まれているとき
に、該クリップの該外側脚部に隣接して該脚部を該内側
脚部に対して下向きに押しやる。
好ましくは、本発明の第二の局面を具体化する固定装
置において、前記クリップ保持部材間の前記開口部の上
側領域が前記クリップの一部を受け入れるために形成さ
れ、該開口部の下側領域がレール土台持ち上げ具を受け
入れるために形成され、該開口部の該上側および下側領
域が、該持ち上げ具が該開口部の下側領域を通り抜けて
該上側領域へ達しないような形状または配置となってい
る。
本発明の第三の局面によれば、本発明の第二の局面を
具体化する固定装置と組み合わせた本発明の第一の局面
を具体化するクリップが提供され、前記少なくとも一つ
の隣接表面が凹部の1つの傾斜面によって形成され、該
凹部の他の面は前記長さ方向の軸に対して逆方向に鋭く
傾斜している。
好ましくは、本発明の第三の局面を具体化する組み合
わせにおいて、前記第一の位置決め手段が単一の突起部
を有し、前記第二の位置決め手段が前記長さ方向の軸に
平行な方向に互いに間隔を有する2個または3個の前記
凹部を有している。
或いは、本発明の第三の局面を具体化する組み合わせ
において、前記第一の位置決め手段が前記長さ方向の軸
に平行な方向に互いに間隔を有する2個または3個の前
記凹部を有し、前記第二の位置決め手段が単一の突起部
を有する。このような組み合わせにおいて、前記第二の
位置決め手段は前記固定装置の各通路の壁に設けられて
いるか、或いは前記固定装置の前記開口部の内壁に設け
られている。
望ましくは、本発明の第三の局面を具体化する組み合
わせにおいて、前記隣接表面のうち少なくとも一つが前
記固定装置の隅角部によって形成されている。好ましく
は、そのような組み合わせは少なくとも2つの隣接表面
を有しており、そのうち1つが前記長さ方向の軸に対し
て急角度に傾斜したノッチの一つの面によって形成され
ており、該ノッチの他方の面は該一つの面よりも該長さ
方向の軸に対して急角度には傾斜していない。望ましく
は、前記第一の位置決め手段が単一の前記協同用突起部
を有し、前記第二の位置決め手段が前記長さ方向の軸に
平行な方向に互いに間隔を有する2個または3個の前記
隣接表面を有する。好ましくは、前記協同用突起部が前
記棒に形成された段差である。
本発明の第三の局面を具体化する組み合わせが、前記
棒の一端から他端へ向かって、実質的に真っ直ぐな第一
部分、屈曲した第二部分、第三部分、屈曲した第四部
分、第五部分、屈曲した第六部分、および実質的に真っ
直ぐな第七部分を有しており、該第一部分および第七部
分が前記M字の前記外側脚部をそれぞれ形成し、該第三
部分および第五部分が該M字の前記内側脚部をそれぞれ
形成し、該第二部分および第六部分が該外側脚部と該内
側脚部とを連結し、該第四部分が該内側脚部を相互に接
続しており、該クリップがレールを圧迫すると、該第四
部分の長さ方向の軸が該第一部分および第七部分の長さ
方向の軸を含む面とは実質的に平行であるが同一平面上
にないクリップと、各通路の前記屋根が、前記装置が使
用されている場合に該クリップの外側の一つの脚部が挿
入される開口部から離れる方向に該通路に沿って下向き
に傾斜する部分を有し、該部分は、該クリップが該装置
へ押し込まれているときに、該クリップの該外側脚部に
隣接して該脚部を該内側脚部に対して下向きに押しやる
固定装置とを備えている場合に、好ましくは前記凹部が
該クリップが使用されている時に最も上になる該クリッ
プの少なくとも1つの外側脚部のそれぞれの一部に形成
され、該装置の前記通路のうち一つまたはそれぞれが該
凹部と係合するための下向き突起部を設けられている。
望ましくは、前記クリップの前記少なくとも1つの外側
脚部のそれぞれの前記一部が、該脚部の自由端の近くで
ある。好ましくは、前記凹部の前記傾斜面が、前記クリ
ップの前記外側脚部の前記長さ方向の軸に実質的に平行
な前記凹部の他の面によって互いに連結され、該傾斜面
が所定の距離だけ互いに間隔を有しており、これによっ
て、該クリップが装着された場合に前記固定装置に対し
て位置決めされて得る2つの所望の位置を規定する。望
ましくはそのような突起部が、前記組み合わせが使用さ
れている場合には、前記クリップが隣接するレールを圧
迫する位置に保持されるように配置されている。この場
合に好ましくは、前記通路の一つまたはそれぞれの屋根
が前記凹部と係合する他の下向き突起部を設けられてい
る。この突起部は望ましくは、前記クリップが該突起部
に係合している場合に該クリップが隣接するレールを圧
迫しない位置に該クリップが保持されるように配置され
ている。2個の突起部が設けられている場合には、それ
らは望ましくは前記通路の一つまたはそれぞれの片側に
配置されている。
本発明の第四の局面によれば、鉄道レールをレール土
台に固定するためのアセンブリが提供される。このアセ
ンブリは、レールおよび本発明の第三の局面を具体化す
る固定装置とクリップとの組み合わせを備えており、該
固定装置が該レールに隣接する該土台に固定され、該ク
リップが該装置へ装着され、前記第一および第二の位置
決め手段は、圧迫位置がレールを圧迫する位置に該クリ
ップが保持され得るようにしている。
好ましくはそのようなアセンブリにおいて、前記第一
および第二の位置決め手段は、前記クリップが前記装置
とは依然として係合しているが前記レールを圧迫しない
少なくとも一つの位置に該クリップが保持され得るよう
にしている。
本発明の第五の局面によれば、本発明の第三の局面を
具体化する固定装置とクリップとの組み合わせを用いる
方法が提供される。この方法において、該クリップは前
記通路に係合する外側脚部によって該装置に装着され、
該クリップおよび装置上の前記位置決め手段が協同し
て、該装置がその使用位置に配置される前には該クリッ
プを第一の位置に保持し、次に、該クリップは、レール
が前記土台上に置かれる前に該位置決め手段によって該
クリップが保持される第二の位置へ押し込まれ、次に、
該クリップは、レールを圧迫するように該位置決め手段
によって保持される第三の位置へ押し込まれる。
好ましくは、本発明の第五の局面を具体化する方法に
おいて、前記装置と前記レールとの間に配置され、該レ
ールから該装置を電気的に絶縁するための絶縁体を、該
装置または該レールを動かさずに置き換えられるよう
に、前記クリップが前記第三の位置から前記第一の位置
へ押し戻される。
望ましくは、本発明の第五の局面を具体化する方法に
おいて、前記クリップを前記装置から取り除かずに前記
レールを動かすことができるように、該クリップが前記
第三の位置から前記第二の位置へ押し戻される。
従って、鉄道軌道の装着は、本発明を具体化するレー
ルクリップ、固定装置および鉄道レール固定用アセンブ
リを用いることによって容易に行われることが可能であ
る。なぜなら、枕木を置く前にクリップを固定装置に装
着し、固定装置の間にレールを通すことが可能であるプ
レアセンブリ位置にこれらの装置中で保持されるように
することができるからである。次に、クリップは自動的
に或いは手動によって(いずれの工程もクリップを予め
差し込むことによって容易になっている)、レール上の
その使用位置へ押し込まれることができる。
以下の添付の図面を参照して実施例に関して説明す
る。
図1a、図1bおよび図1cはそれぞれ、本発明の第四の局
面を具体化する鉄道レール固定用アセンブリの平面図、
側面図、および正面図であり、 図2aおよび図2bはそれぞれ、図1に示される鉄道レー
ル固定用クリップの平面図および応力がない場合のクリ
ップの外観を示す側面図であり、 図3a、図3bおよび図3cはそれぞれ、図1aから図1cにそ
れぞれ示される留め具の平面図、側面図、および正面図
であり、 図4a、図4bおよび図4dはそれぞれ、本発明の第四の局
面を具体化する他の鉄道レール固定用クリップアセンブ
リの側面図、平面図、および背面図、並びに図4cはその
アセンブリの一部拡大図であり、 図5a、図5bおよび図5cはそれぞれ、本発明の第三の局
面を具体化するクリップと留め具との組み合わせの各部
を示す拡大図であり、 図6は、本発明の第四の局面を具体化する他の鉄道レ
ール固定用アセンブリを示し、 図7a、図7bおよび図7cはそれぞれ、図6に示されるレ
ール固定用クリップの平面図、側面図および背面図、並
びに図7dおよび図7eはそのクリップの一部の拡大平面図
および拡大側面図であり、 図8a、図8bおよび図8cはそれぞれ、図6に示される留
め具の平面図、側面図および正面図であり、 図9a、図9bおよび図9cはそれぞれ、図6に示される留
め具の他の形態を示す平面図、側面図および正面図であ
り、 図10a、図10bおよび図10cは、本発明の第五の局面を
具体化する方法の各工程を説明するための図であり、 図11a、図11bおよび図11cはそれぞれ、本発明の第四
の局面を具体化する他の鉄道レール固定用アセンブリの
側面図、背面図および平面図である。
図1a、図1bおよび図1cは本発明の第四の局面を具体化
する鉄道レール固定用アセンブリを示す。この鉄道レー
ル固定用アセンブリは、本発明の第一の局面を具体化す
る鉄道レール固定用クリップ1と、固定装置2に隣接す
る鉄道レール3を圧迫する位置にクリップを保持する本
発明の第二の局面を具体化するクリップショルダまたは
固定装置2と、クリップ1とに取り付けられており、こ
れによってレール3とは電気的に分離される「先端」絶
縁材4と、装置2をレール3から電気的に絶縁させるた
めにレール3および固定装置2の間に配置された「ポス
ト」絶縁材5とを備えている。レール3はレール土台6
によって支持されており、この支持部分では従来のアセ
ンブリと同様にレール3の底部と土台6との間に弾力性
を有するレールパッド7が設けられている。明確さのた
めに、図1cはクリップおよび固定装置のみを示してい
る。
図1a〜図1cに示されるクリップは図2aおよび図2bにお
いてさらに明確に図示されている。図2aおよび図2bは応
力がない場合(例えば固定装置によって保持されていな
い場合)のクリップの外観を示す平面図および側面図で
ある。図2aでは、クリップが平面図ではおよそM字型を
していることが理解され得る。それは弾力性を有する材
料からなる棒(本実施例では長さ450mm、円形断面であ
り、直径15mm)から形成され、屈曲されて、棒の一端A
から他端Bに向かって、実質的に真っ直ぐな第一部分1
1、180゜よりも大きく曲げられた第二部分12、実質的に
真っ直ぐな第三部分13、180゜曲げられた第四部分14、
実質的に真っ直ぐな第五部分15、180゜よりも大きく曲
げられた第六部分16、および実質的に真っ直ぐな第七部
分17を有している。第一部分11および第七部分17はM字
型の外側脚部と見なすことが可能であり、第三部分13お
よび第五部分15はM字型の内側脚部と見なすことが可能
である。クリップは図2aの線X−Xに関して対称であ
る。平面図では、図2aに示されるように、第一、第三、
第五および第七部分11、13、15および17の長さ方向の軸
は実質的に平行であるようである。クリップの各外側脚
部の内向き表面は一対の戻り止め8を設けており、この
戻り止め8の目的は以下にさらに詳細に説明されるよう
に、固定装置2およびレール3に対してクリップを位置
決めすることである。
図1a〜図1cに示されるアセンブリは図2aおよび図2bに
示されるものとは形状が異なる本発明の第一局面を具体
化するクリップを用いることができる。
図1a〜図1cに示される固定装置2を、固定装置の平面
図、側面図および正面図をそれぞれ示す図3a、図3bおよ
び図3cを参照して以下に述べる。
固定装置2は、装置が使用中である場合に上向きに延
びている一対のクリップ保持部材21を有している。クリ
ップ保持部材21は、第一主面21aをそれぞれ有してい
る。第一主面21aは互いに対向し、互いに平行であり、
これらの第一主面21aが互いに並んで延びるように、ク
リップ保持部材21のうち一方の下側隅角部と他方のクリ
ップ保持部材21の対応する下側隅角部との間に延びる装
置の接続用ベース部材22によって共に結合されている。
クリップ保持部材21の第一主面21aの間の部分は、クリ
ップ1の第三、第四および第五部分13、14および15を受
け入れるための装置中の開口部23を定義している。クリ
ップ保持部材21のそれぞれの第二主面21bには、クリッ
プ1の第一および第七部分11および17のうち一方を受け
入れるための通路を形成する第一凹部21cが設けられて
いる。第一凹部21cは、第一凹部21cの一端の下方で、第
二主面21b内に設けられた第二凹部21dと隣接している。
これによって、第二主面21bに向いて、直接見ると通路
の床が段差を有するように見える。クリップ保持部材21
の第一主面21aの各上側隅角部では、前記ベース部材22
によって共に結合される下側隅角部の真上で、クリップ
保持部材21には内向きに延びる突起部21eが設けられて
いる。これらの突起部21eは、クリップが装置に装着さ
れてその第四部分14がレール上にある場合に、クリップ
の第三および第五部分13および15の一部のそれぞれの直
接上にあるようになっている。これらの突起部21eは、
クリップの内側脚部がレールの傾きによって許容不可能
な程度まで上に押し上げられることを防止するように働
くので、クリップ(図1aに示す)がレールの上に張り出
した脚部を有していない場合(図3dおよび図3eのクリッ
プとは異なって)には有用である。
各クリップ保持部材21の頂部は、正面から見た場合お
よび側面から見た場合に、不規則な三角形の輪郭を有し
ている。固定装置2の前面であるクリップ保持部材21の
前記単部を装置の最上点に結合させる面は水平面と32゜
だけ傾いており、クリップ保持部材21の他端を前記最上
点と結合させる面は水平面と20゜だけ傾いている。クリ
ップ保持部材21の第一および第二主面を前記最上点に結
合させるそれぞれの面は、水平面に対して19゜および45
゜だけそれぞれ傾いている。
単なる例として、図3a〜図3cを参照して固定装置2の
各部の大きさを以下に与える。
固定装置はクリップ保持部材21の第二主面21b間の広
さが100mmであり、各クリップ保持部材21は長さ70mm、
幅22.5mmであり、それらの間に55mmの開口部を定義す
る。その中の第一凹部21cは水平方向の幅13.5mmであ
り、垂直方向の幅16mmである。第二凹部21dは長さ20m
m、水平方向の幅13.5mm、および垂直方向には10mmであ
る。固定装置の全高は66mmであり、ベース部材22の高さ
は15mm、内向き突起部21eのそれぞれの最下表面はそこ
から34mmであり、クリップ保持部材21の第二主面21bの
高さは57mmである。突起部21e間の隔離距離は32mmであ
り、固定装置2の前記最上点間の距離は76mmである。装
置2の前記最上点は水平に測定すると、その前面から20
mmにある。
前述したように、図2aおよび図2bを参照して説明され
るクリップは各外側脚部上に一対の戻り止め8を有して
いる。この特徴を、平面図ではM字型である鉄道レール
固定用クリップ100の側面図、平面図、部分拡大図およ
び背面図をそれぞれ示す図4a〜図4d、並びにそのような
戻り止め8を用いたクリップおよび固定装置アセンブリ
の各部の拡大図をそれぞれ示す図5a、図5bおよび図5cを
参照して説明する。
クリップ100は弾力性を有する材料からなる棒から形
成され、屈曲されて、棒の一端Aから他端Bに向かっ
て、実質的に真っ直ぐな第一部分101、曲げられた第二
部分102、実質的に真っ直ぐな第三部分103、曲げられた
第四部分104、実質的に真っ直ぐな第五部分105、曲げら
れた第六部分106、および実質的に真っ直ぐな第七部分1
07を有している。上から見ると、第一、第三、第五およ
び第七部分の長さ方向の軸は互いに平行であるように見
える。第二および第六部分102および106の長さ方向の軸
は、互いに対して傾いており、第一および第七部分の長
さ方向の軸を含む面に対しても傾いている各面内にあ
る。これにより、第三および第五部分は、クリップが使
用中である場合に第一および第七部分を含む面の上にあ
る他の面内にある。クリップは、装置が使用中である場
合に上向きに延びるクリップ保持部材201を備え、クリ
ップ100の第一および第七部分をそれぞれ受け入れるた
めの通路を有する固定装置200との組み合わせで示され
ている。クリップ100が使用中である場合にクリップ100
の第三部分103、第四部分104および第五部分105が挿入
される各装置200の開口部209は断面がくさび型である。
これによって、固定装置200が取り付けられるレール土
台が持ち上げ具を用いて間接的に持ち上げられることが
できる。この持ち上げ具は装置の開口部の下側領域に合
うような形状の持ち上げ部材を有している。クリップ10
0の各外側脚部の内向き表面には、第一および第七部分
の長さ方向の軸に平行な方向に互いに離隔されている一
対の戻り止め8aおよび8bが形成されている。これらの戻
り止め8aおよび8bは、各通路の外向き垂直壁上に設けら
れた対応する丸型突起部と協同する。図11aに完全な線
で示されるように、固定装置内の各通路内に設けられた
突起部9がクリップの関連する自由端から遠い方の戻り
止め8aと係合する場合に、クリップはクリップがレール
を圧迫する「スイッチイン(switched−in)」位置に保
持される。しかしながら、クリップをレールから離れる
方向に押すような場合には、固定装置上の突起部9が戻
り止め8aから外れるようにしてその位置からクリップを
押し出すこともできる。次に、突起部9は他方の戻り止
め8bと係合して、クリップをクリップが固定装置上にあ
る「スイッチアウト(switched−out)」位置(点線で
示される)に保持することができる。同様に、クリップ
は逆の方向に押されて、その固定装置上の位置からレー
ル上の位置へ動かされることもできる。これによって、
クリップはレールがレール土台上におかれる前に(およ
び可能であれば固定装置自体がレール土台に組み込まれ
る前に)「スイッチアウト」位置で固定装置に装着およ
び保持されることができる。これによって、レールが適
切な位置にある場合に自動機械装置によってクリップを
押し込むことが非常に容易となる。さらに、何らかの理
由でクリップからレールを外すことが望まれる場合に固
定装置からクリップを完全に取り外してしまう必要がな
い。
図5aは戻り止め8aおよび8b並びに突起部9をさらに詳
しく示している。図5bはクリップに突起部8が設けら
れ、固定装置に戻り止め9aおよび9bが設けられた他の構
成を示している。この構成は図5aの構成と全く同じよう
に作用する。図5cは、クリップには突起部9cを与えるよ
れ(キンク)が形成され、固定装置がその表面に急峻な
側面のノッチ8dを有し、突起部9cがノッチ8dまたは固定
装置8cの隅角部のいずれかと係合することができる構成
を示している。
固定装置に対してクリップの位置決めをする手段が他
の形態をも取り得ること、および戻り止め/ノッチまた
は突起部がM字型クリップの外側脚部または内側脚部の
いずれか上に設けられ得ることに注意されたい。さら
に、図1aの前述の説明から明かなように、位置決め手段
は、図1aに示されるものおよび図4a〜図4dに示されるク
リップの形態だけでなくM字型クリップの全ての形態に
適用可能である。そのようなクリップの他の例が図7a〜
図7eを参照して以下に説明される。最後に、2個よりも
多くの戻り止め/ノッチがクリップの各外側または内側
脚部上に設けられるか或いは固定装置上に設けられる
と、クリップの保持が固定装置に対して2箇所よりも多
くの箇所で可能となることも考えられる。例えば、以下
に図10a〜図10cを参照してさらに詳細に説明されるよう
に、クリップのために3箇所の位置決め位置を有するこ
とが望まれ得る。そのうち一箇所ではクリップがレール
を圧迫し、一箇所ではクリップがポスト絶縁材を圧迫し
てレールの調節が可能であり、一箇所ではクリップがポ
スト絶縁材上にのっていないので取り替えることができ
る。
クリップが、レールを圧迫する位置へまたはその位置
から外へ「スイッチ」が可能であるように意図されてい
るので、軌道から離れた敷き砂利が、クリップの第三お
よび第五部分によって境界を定められる領域内にはまり
込んでクリップの動きを妨げることがない。これによ
り、本発明の第一の局面を具体化するクリップの第三、
第四および第五部分は、第四部分の一部によって境界を
定められる端部で最も広く、他方の端部で最も狭くなる
領域の境界を定めるような形状とされることが好まし
い。
図6は、本発明の第四の局面を具体化する他のレール
固定用アセンブリを示す。このアセンブリは本発明の第
一の局面を具体化する弾力性を有する鉄道レール固定用
クリップ1′を備えている。このクリップ1′は、レー
ル土台6によって支えられた鉄道レール3の出縁(フラ
ンジ)を圧迫する先端部14′を有する。このレール土台
6は、レールの底部とレール土台6との間に位置する弾
力性レールパッド7によってレール3の衝撃を和らげ
る。鉄道レール1′は、固定装置またはショルダー250
によって所定の場所に保持される。このショルダー250
は、クリップのそれぞれの脚11′、17′(図6では脚1
7′のみが示されている)が位置づけられる一対の通路2
53(図6ではその一方のみが示されている)を有してい
る。クリップ1′の先端部14′は、先端部14′の一番下
の面を覆っている絶縁材4′を支えており、その結果、
クリップ1′の先端部14′は絶縁材4′を介してレール
の出縁(フランジ)を圧迫しており、それによってクリ
ップ1′をレール3から絶縁している。レール3とショ
ルダー250との間には「サイドポスト」状絶縁材570が配
置され、ショルダー250をレール3から電気的に絶縁し
ている。以下、このアセンブリの構成要素を残りの図面
を参照しながらさらに詳細に記述する。
図7a、図7bおよび図7cに示したように、図6に示した
クリップ1′は、平面図ではほぼM字型をしている。こ
のクリップ1′は、この場合は断面が円形の(例えば、
直径15mmの鋼鉄の棒)弾力性素材の棒を曲げることによ
って作られる。この棒は、その一方の端Aから他方の端
Bに向かって順番に、直線状の第一部分11′、180度曲
がった第二部分12′、湾曲した第三部分13′、180度曲
がった第四部分14′、湾曲した第五部分15′、180度曲
がった第六部分16′、および直線状の第七部分17′を有
するように曲げられる。クリップの第一部分11′および
第七部分17′はMの外側の両脚を構成し、第三部分13′
および第五部分15′はMの内側の両脚を構成し、第二部
分12′および第六部分16′は内側の脚をそれぞれ外側の
脚に結び付け、かつクリップの第四部分14′は内側の脚
同士を結び付ける。図7Aのような平面図で見ると、クリ
ップの第四部分14′は、第一部分11′および第七部分1
7′の連結されていない端Aおよび端Bを越えて延びて
いる。
クリップ1′の第二部分12′および第六部分16′は、
クリップ1′の第一部分11′および第七部分17′を含む
平面よりも持ち上がっているが、これらの部分12′およ
び部分16′の持ち上がった長さ方向の軸が、その平面に
対して約33度を越える角度で傾斜していないようになっ
ている。ただし、本発明の他の実施例においては、この
角度は40度より高くなることもある。
クリップ1′の第三部分13′および第五部分15′は、
それらの部分の長さ方向の軸が、このクリップの第一部
分11′および第七部分17′を含む平面に対してほぼ垂直
になるような平面にそれぞれあるように湾曲している。
例示した実施例における第三部分13′および第五部分1
5′はそれぞれ、第一のほぼ直線状の部分13aおよび15
a、かつ第二のほぼ直線状の部分13bおよび15bを有して
おり、これらの部分の長さ方向の軸は、約30度の角度で
互いに傾斜している。しかしながら、第三部分13′の第
一部13aと第二部13b、および第五部分15′の第一部15a
と第二部15bは、これらの第三部分13′および第五部分1
5′の全体がより滑らかに湾曲するように、それら自体
を湾曲させることもできる。
クリップがレールを圧迫している時には、図6に示し
たように、第四部分14′の長さ方向の軸を含む平面は、
第一部分11′および第七部分17′を含む平面にほぼ平行
となる。
図7aから図7cに示したクリップについては、第三部分
13′の長さ方向の軸および第五部分15′の長さ方向の軸
と、第一部分11′と第七部分17′とを含む平面との間の
最大距離の、クリップを形成する棒の直径に対する割合
は、1.23である。この割合に対する好ましい最大値は2.
0であるが、4.0まで高くすることができる。
クリップの外側の脚、即ちその第一部分11′および第
七部分17′には、クリップの連結されていないそれぞれ
の端Aおよび端Bに隣接するそれらの上部表面に戻り止
め18がそれぞれ設けられている。クリップの一方の外側
の脚の端B(本実施例ではもう一方の外側の脚と同一で
ある)は、図7dおよび図7eにさらに詳細に示されてい
る。
この実施例においては、戻り止め18はそれぞれ、第一
部分11′の長さ方向の軸および第七部分17′の長さ方向
の軸に対してそれぞれ反対の方向に傾斜している二つの
面18aおよび18b、ならびにこの二つの傾斜面18aおよび1
8bをつなぎ、第一部分11′の長さ方向の軸および第七部
分17′の長さ方向の軸に対してそれ自体がほぼ平行であ
るような、戻り止め18の底を形成している別の面18cを
有する形をしている。この実施例においては、傾斜面18
aおよび18bは、第一部分11′の長さ方向の軸および第七
部分17′の長さ方向の軸に対して30度の角度で傾斜して
いる。戻り止めの底18cは、戻り止め18の傾斜面18aおよ
び18bを隔てる働きをしているが、また別の実施例にお
いては、戻り止め18の傾斜面18aおよび18bの一番下の端
の間に空間がなくなるように、この底18cは省いてもよ
い。
戻り止め18は、クリップの側面よりもむしろ、図に示
したように、クリップの第一部分11′の一番上の面およ
び第七部分17′の一番上の面にあるのが好ましい。その
結果、クリップ1′が固定装置250の中に据え付けられ
た時に、固定装置250が戻り止め18とかみ合うことによ
って発生し、クリップの外側の脚に働く力は、その外側
の脚のたわみのために、クリップ1′の第二部分12′お
よび第六部分16′に働く圧力とほぼ同一の方向を持つも
のになる。
クリップ1′の連結されていない端A、端Bはそれぞ
れ、その上部表面および下部表面が先細にされている。
これらの上部および下部の先細面19a、19bは、本実施例
においては、クリップの長さ方向の軸に対しておよそ30
度の角度で傾斜している。本実施例においては、戻り止
め18は、上部面の先細部分19aのすぐ後ろに形成されて
いる。後に図10Aから図10Cの説明で明らかになるよう
に、外側の脚の上部面の先細部分19aは、クリップ1′
の固定装置250への挿入を容易にするように考案されて
いる。外側の脚の下部面の先細部分19bは、クリップが
固定装置250とレール3との間の正しい位置に絶縁材570
をより容易に保持して用いることができるように考案さ
れている。
直径15mmの棒からクリップが作られるこの実施例にお
いては、一方の外側の脚の内側に面する面と、もう一方
の外側の脚の内側に面する面との間は、75mm離れてい
る。第四部分14′の一番外側の部分と、第二部分12′の
一番外側の部分および第六部分16′の一番外側の部分を
結ぶ線との間の距離は、120mmである。クリップの最高
の高さ、即ち、クリップの第三部分13′の一番上の点
と、クリップの第一部分11′および第七部分17′の一番
下の点との間の高さは、34mmである。クリップの第四部
分14′の一番下の点は、第一部分11′および第七部分1
7′の一番下の点よりも10mm上にある。第四部分14′の
一番外側の部分は、外側の脚の連結されていない端Aお
よび端Bを40mm越えて延びている。第三部分13′の第二
部13bおよび第五部分15′の第二部15bはそれぞれ長さ42
mmである。第二部分および第六部分の曲率半径は10であ
り、一方第四部分の曲率半径は9である。外側の脚の上
部表面は、この脚の連結されていない端から8mmの距離
まで先細にされ、外側の脚の下部表面は、この脚の端か
ら10mmの距離まで先細にされている。戻り止め18はそれ
ぞれ奥行き1.5mmであり、外側の脚の長さ方向の軸に対
して垂直なその最も広い部分では幅9mmであり、外側の
脚の長さ方向の軸に平行な方向で測った長さが8.5mmの
底18cを有し、全体で長さ15.5mmである。戻り止め18お
よび上部面の先細部分19aを形成する時には、上部面の
先細部分19aが戻り止め18と交わる点でその脚を横切っ
て測られた直径が14.5mmとなるように、連結されていな
い脚の端から材料を削り取るのが好ましい。図7cに示し
た角度αは約12度であるが、他の実施例では例えば19度
であり、また25度まで大きくすることができる。
図7a〜図7eに示されるクリップが図6に示されるよう
に、図8a〜図8cに示される固定装置と共に用いられる。
しかし、この固定装置は例えば図9a〜図9cに示されるよ
うに幾つかの点で修正されることができる。
図8aから図8cの、および図9aから図9cの固定装置250
は、この装置が使用されている時にほぼ水平に延びるベ
ース部材251と、垂直および水平の両方向にほぼ直角に
延びるように、ベース部材251のいずれかの端に一方の
端で結合される一対のクリップ保持部材252とを備えて
いる。各クリップ保持部材252の外側に面する壁に形成
された溝は、図7aから図7eのクリップの外側の脚を受け
入れるための通路253を提供する。クリップの内側の脚
を受け入れるための開口部254を定義するように、クリ
ップ保持部材252は、ベース部材251により隔てられる。
内側に延びる突出部255がそれぞれのクリップ保持部材2
52の頂部から開口部254の上に突き出ており、この突出
部255が、クリップが使用されている時にレールの傾斜
が原因で起こる可能性のあるクリップの内側の脚の上へ
の動きを制限する働きをする。各通路253は、ベース部
材251から最も遠くなっているクリップ保持部材252の端
の所に開口部256を有するが、後にさらに詳細に説明す
るように、絶縁材570を固定装置250の上に位置づけるこ
とのできる手段を提供するように、クリップ保持部材25
2のもう一方の端は壁257により閉じられている。また、
この目的のために、壁257に隣接する通路253の屋根は取
り除かれている。
固定装置250の使用されている時には、通路253の底は
ほぼ水平である。通路253は側面を一つだけ有する。こ
の側面は、装置の使用されている時にクリップ1′の外
側の脚と内側の脚との間に位置するように、クリップ保
持部材252の壁252aによって構成され、通路のもう一方
の側面は開いている。通路253の屋根は、この装置の使
用されている時には、水平面に対して傾斜している勾配
部253aを有するように形成される。それによって、この
通路では、開口部256に近いほうの勾配部253aの一部の
高さが、勾配部253aのもう一方の端の高さよりも高くな
っており、また、通路253の屋根は、固定装置250に対し
て特定の位置にクリップ1′を位置づけるために各クリ
ップ1′の外側の脚に形成された戻り止め18と共に作用
するような突出部253bおよび253cを設けているように、
勾配部253aのいずれかの端に形成されている。
通路253の開口部256に形成された第一の突出部253b
は、開口部253に対して第一の面253b′を向けている。
この面253b′は、壁257に向かうと通路の高さが低くな
っていくように、水平面に対して僅かに浅く傾斜してい
る。突出部253bはさらに第二の面253b″を有する。この
面253b″は、通路の高さが高くなっていくように、水平
面に対して第1の面253bより急角度で逆方向に傾斜して
いる。壁257に最も近いところに形成された第二の突出
部253cは、勾配部253aを形成する第一の面253c′と、勾
配部253aの傾斜角度よりも大きな角度だが、第一の突出
部253bの第二の面253b″の傾斜角度よりも小さな角度
で、勾配部253aとは逆方向で水平面に対して傾斜してい
る第二の面253c″とを有している。クリップ保持部材25
2の各壁252aから、通路253より上方の領域に部分258が
延びており、それによって、通路253と部分258との間
に、クリップを装置中に据え付けたり、装置中から取り
出すための道具が、また、一対の固定装置250を固定す
る枕木を持ち上げるための道具を挿入できる凹部259が
定義される。凹部259の屋根は、図示したように一方の
端に沿って傾斜させてもよい。各クリップ保持部材252
の壁252aは、固定装置250を作るために必要な材料の量
を減らすことができるように、図示したように、一方の
端に沿って丸くしたり、傾斜させたりしてもよい。
クリップが装置250に据え付けられようとする時に、
クリップの外側の脚の下部表面を載せることができる部
分253dを設けるように、通路253の床は開口部256を越え
て延びているのが好ましい。ベース部材251は、レール
を圧迫していない時にはクリップ1′の第四部分14′に
支えを与えるものであるが、本実施例においては(使用
されている時は)サイドポスト絶縁材を受け入れるよう
に考案されており、この装置250が絶縁材570の水平に延
びている部分を受け入れるために用いられる時にレール
3に最も近くなるベース部材251の表面には段251aが設
けられている。しかしながら、固定装置250が、この装
置をレールから電気的に絶縁するための従来の絶縁材と
共に用いられた場合には、この段251aは必要なくなるこ
とに注意すべきである。
装置250を作るのに必要な材料は、張り出している突
出部255を省くことによってさらに節約することができ
る。それによって、図9aから図9cに示したように、固定
装置250′全体の高さを低くすることが可能になる。図9
aから図9cの装置からは、部分258もまた省かれている
が、この装置250′の上部は、据え付けを可能にするた
めの、また、道具を持ち上げるための凹部を設けるよう
に修正することもできる。
図8aから図8cに示した固定装置のある実施例において
は、図7aから図7eに関して記述したクリップと共に用い
るためには、固定装置全体の高さは60mmであり、全体の
幅は101mmである。クリップ保持部材252は、その間に幅
57mmの開口部を定義しており、壁252aは9mmの幅であ
る。各突出部255の一番下の面は、固定装置の使用され
ている時にレール土台6の表面と同じ高さになる固定装
置の部分よりも46mm上方にあり、両突出部255間の間隔
は32mmである。部分253dは、通路253の開口部256を11mm
の距離だけ越えて延びており、内側の壁257から開口部2
56までの通路の長さは77mmである。壁257は、通路253の
長さと平行な方向で測った厚さが8mmであり、高さは21m
mである。通路の床の厚さは3mmであり、開口部での通路
の高さは22mmである。通路の高さはそこから13度の角度
で高さ20mmまで低くなっていき、その後再び45度の角度
で24mmの高さまで高くなっていく。通路の屋根の勾配部
253aは、約18度の角度で傾斜しており、その一番低い点
では通路253の床の上18.5mmの高さである。第二の突出
部253cの第二の面253c″は、30度の角度で傾斜し高さ24
mmまで高くなり、第二の突出部253cの一番低い点は、壁
257の外側の表面から26mm離れている。第一の突出部253
bの一番低い点は、壁257の外側の表面から68mm離れてい
る。通路253の上方の凹部259は、固定装置の一番低い点
の上方44mmの高さから51mmまで高くなる約15度の角度で
傾斜した上部表面を有し、この凹部の床は固定装置の一
番低い点の上方32mmの高さである。ベース部材251に形
成された段251aは、固定装置の一番低い点の上方15mmの
高さに形成されており、奥行きは8mmである。
図6に示したようなクリップ1′の固定装置250への
据え付けを、図10aから図10cを参照して以下に説明する
(これらの図においては、通常クリップ1′によって支
えられる先端部絶縁材4′は明瞭化のために省かれてい
る)。
図10aは、最初の態勢にあるクリップを示している。
この状態では既に、クリップが固定装置250に押し込ま
れようとされており、クリップ1′の第四部分は(図示
しない先端部絶縁材4′を介して)固定装置250のベー
ス部材251の上に載っており、クリップ1′の外側の脚
は、外側の脚の下部表面の一部が固定装置250の部分253
dの上に載っているように、固定装置250の通路253のち
ょうど内側にあり、外側の脚の連結されていない端に最
も近い戻り止め18の面18aは、突出部253bの第二の面253
b″と接触しており、かつ、外側の脚の先細にされた上
部表面19aは、通路253の屋根の勾配部253aと部分的に接
触している。この態勢においては、クリップはほんの部
分的に、例えば全部で12mmのたわみのうち2mmのみたわ
んでいる。
図10bに示したように、クリップが押し込まれて中間
的な態勢に至ると、戻り止めの面18bは突出部253bの第
一の面253b′と接触するようになり、外側の脚は下向き
にもう少したわんで、クリップ1′の第二部分12′およ
び第六部分16′を上向きにする。この態勢においては、
クリップの第四部分はサイドポスト絶縁材570の一部の
上にあり、それによってこの絶縁材の上への動きを防
ぐ。この絶縁材がレールパッド7を抑えるような形をし
ている場合には、この態勢では、クリップはこの絶縁材
を通してレールパッドを保持する働きもする。従って、
クリップ、絶縁材、それに好ましくはパッドもまた、位
置づけされる以前に、枕木工場で固定装置250を備えた
枕木に据え付けられうると考えられる。
図10cは、図10bに示した中間的態勢から、クリップ
1′の(通常は先端部絶縁材4′を支えている)第四部
分14′がレール3を圧迫している最終的態勢へとクリッ
プが押し込まれた状態を示している。クリップが水平に
押し込まれるにつれて、通路の勾配している屋根が外側
の脚の先細にされた上部表面19aと接触し、外側の脚を
下向きにしていき、クリップをたわませる。クリップの
最終的な態勢においては、クリップ1の戻り止め18は固
定装置250の第二の突出部253cとかみ合っており、ま
た、外側の脚の連結されていない端は、サイドポスト絶
縁材570の位置づけ足部576の上になり、その結果、絶縁
材570の上向きの動きはさらに制限される。この態勢に
おいては、クリップは完全にたわんでおり、クリップの
第四部分は、クリップの第一部分および第七部分を含む
平面にほぼ平行な平面にあり、クリップの第二部分12′
および第六部分16′は、その一番高い点にある。
クリップが最初の態勢にある時は、絶縁材は上向きに
自由に動くので、絶縁材570の取り替えが必要な場合に
は、クリップ1′を固定装置250から完全に取り去る必
要はなく、クリップ1′を最初の態勢に押し込んで戻す
ことによりこの取り替えを達成できる。
クリップの最初の態勢においては、クリップ1′の第
二部分12′および第六部分16′が枕木の表面に接近して
いるので、レールが、固定装置の背部の側面の典型的な
最初の態勢からレールパッド7の上へと持ち上げられて
いる時に発生しうる潜在的な問題であるレール足部の引
っかかりを避けることができる。クリップは、外側の脚
が内側の脚に対して下向きにたわんでいる形をしている
ために、ショルダー全体の高さを低くすることができ、
その結果、ショルダーをより軽く、またより安くするこ
とができる。クリップ1′が固定装置250に据え付けら
れる時には、クリップの下のレールパッドの摩耗が原因
でレールの高さが低くなった場合でも、固定装置250の
ベース部材251によってクリップがレールを十分に圧迫
するのを妨げられないように、先端部絶縁材4′の底と
固定装置250のベース部材251との間に約5mmの隙間があ
るのが望ましい。
本発明の第四の局面を具体化する他の鉄道レール固定
用アセンブリが図11a〜図11cに示されている。このアセ
ンブリは、図8a〜図8cに示されるものと同様の本発明の
第二の局面を具体化する固定装置250″中に装着された
図6および図7a〜図7eに示されるものと同様の本発明の
第一の局面を具体化するクリップ1″を備えている。ク
リップ1″は先端絶縁材4″を有しており、固定装置25
0″はポスト絶縁材570″によってレールから電気的に分
離されている。固定装置250″はベースから突出して設
けられたステム260によってコンクリートのレール土台
6に固定されている。ステム260は枕木の製造中にコン
クリート製の枕木中に埋め込まれており、固定装置25
0″を回転させる何らかの傾向を妨げるように羽根260a
が設けられている。図3A〜図3C、図8A〜図8Cおよび図9A
〜図9Cには示されていないが、固定装置2、250および2
50′はコンクリート製枕木と共に用いられる場合にはそ
のようなステム260を設けられる。
コンクリート製枕木の製造者は、コンクリート製枕木
として成形された後に固定装置2(または250)に適合
するように、それぞれが先端絶縁材4(または4′)内
に被覆されている各クリップ1(または1′)およびポ
スト絶縁材5(または570)を提供されることが可能で
ある。これによって枕木はクリップ1(1′)および絶
縁材4(4′)、5(570)との完全な位置合わせをし
て提供されることができる。レール3が固定装置2(25
0)の間にうまく装着されると、特に機械を用いてクリ
ップ1(1′)をレールに係合するようにさらに押し込
むことは簡単なことである。
上記説明されたアセンブリでは、磨耗した際にポスト
絶縁材を交換することができるように二部品構成の絶縁
材、つまり、レールから固定装置を絶縁するポスト絶縁
材およびレールからクリップを絶縁する先端絶縁材を用
いているが、そのかわりに従来用いられていたように、
クリップが圧迫すべきレールフランジの頂部に載る部分
およびレールフランジの側面と固定装置との間に置かれ
る隣接部分を有する一部品構成のL字型絶縁材を用いる
ことも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コンロイ,ブライアン ジョージ イギリス国 ジービー―エス80 1エッ クスディー ノッティンガムシェア,ワ ークソップ,クラブツリー パーク,ア ルダーソン ロード 16 (72)発明者 コックス,ステファン ジョン イギリス国 ジービー―ティーダブリュ 10 6ディージェイ サリー,リッチモ ンド,アルバート ロード 63 (72)発明者 ガードナー,クリストファー イギリス国 ジービー―エス2 2ビー アール シェフィールド,ニューフィー ルドグリーン ロード 56 (72)発明者 ラーク,ロジャー デイビッド イギリス国 ジービー―ディーエヌ22 7ディーワイ ノッティンガムシェア, レットフォード,エルム ウォーク 12 (72)発明者 マーシャル,バリー イギリス国 ジービー―エス17 3ディ ージー シェフィールド,カーウィン ドライブ 18 (72)発明者 スベンドセン,ジャン ノルウェイ国 エヌ―3408 トランバ イ,ハウゲルドブラタン 56, (56)参考文献 特開 平3−129001(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 9/48 E01B 9/30 E01B 9/34

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道レール(3)を抑えることに適した鉄
    道レール固定用クリップであって、該クリップ(1)は
    平面図ではほぼM字型となるように屈曲された材料から
    なる棒から形成され、該クリップ(1)が該クリップ固
    定装置(2、250、250′、250″)上に取り付けられた
    場合に該クリップ固定装置に対して所望の予備アセンブ
    リ位置に位置決めされるようにクリップ固定装置(2、
    250、250′、250″)の一部分と協同するために形成さ
    れた部分(11、17)を有し、該クリップ固定装置の該一
    部分に設けられた第2の位置決め手段(9;253b、253c)
    と協同するための第一の位置決め手段(8、18)を有す
    るM字の脚部のうち少なくとも1つに該部分(11、17)
    が設けられており、少なくとも一つの隣接表面が該第一
    および第二の位置決め手段(8、18/9、253b、253c)の
    うち一方を形成し、少なくとも一つの協同用突起部が該
    第一および第二の位置決め手段(8、18/9、253b、253
    c)のうち他方を形成し、該隣接表面および該協同用突
    起部の一つの面の両方が、該M字の該第一の位置決め手
    段(8、18)を有する脚部の長さ方向の軸に対して一方
    向に鋭く傾斜しているので、該協同用突起部の該一つの
    面が該隣接表面に隣接して該クリップ(1)を該予備位
    置に位置決めするが、該軸に平行な2方向のいずれかへ
    の該クリップ(1)の押し込みによって該突起部と該隣
    接表面との接触が外されることを特徴とする鉄道レール
    固定用クリップ。
  2. 【請求項2】前記第一の位置決め手段(8、18)が、前
    記M字の外側脚部のうち少なくとも一方に設けられてい
    る請求項1に記載のクリップ。
  3. 【請求項3】前記第一の位置決め手段(8、18)が前記
    外側脚部のそれぞれに設けられ、前記クリップ(1)が
    前記固定装置(2、250、250′、250″)に装着された
    場合に、該固定装置(2、250、250′、250″)上に設
    けられた対応する第二の位置決め手段(9、253b、253
    c)と協同する請求項2に記載のクリップ
  4. 【請求項4】前記クリップ(1)が、前記棒の一端から
    他端へ向かって、実質的に真っ直ぐな第一部分(11)、
    屈曲した第二部分(12)、第三部分(13)、屈曲した第
    四部分(14)、第五部分(15)、屈曲した第六部分(1
    6)、および実質的に真っ直ぐな第七部分(17)を有し
    ており、該第一部分および第七部分(11、17)が前記M
    字の前記外側脚部をそれぞれ形成し、該第三部分および
    第五部分(13、15)が該M字の前記内側脚部をそれぞれ
    形成し、該第二部分および第六部分(12、16)が該外側
    脚部と該内側脚部とを連結し、該第四部分(14)が該内
    側脚部を相互に接続しており、該クリップが、圧迫され
    ていない形状にあるときには、該第四部分(14)の長さ
    方向の軸が該第1および第7部分(11、17)の長さ方向
    の軸を含む平面に対して傾斜した平面にあり、また、該
    第四部分(14)の長さ方向の軸が該第一部分および第七
    部分(11、17)の長さ方向の軸を含む面とは実質的に平
    行であるが間隔を開けられた、圧迫された動作形状を有
    し、前記第三部分、第四部分および第五部分(13、14、
    15)は、第四部分(14)の一部と境を接する端部で最も
    広くなり、逆の端部では最も狭くなる領域を規定する形
    状である、前述の請求項のうちいずれかに記載のクリッ
    プ。
  5. 【請求項5】鉄道レール固定用クリップ(1)を保持す
    るための固定装置であって、該クリップ(1)は平面図
    ではほぼM字型となるように屈曲された材料からなる棒
    から形成され、装置(2、250、250′、250″)には該
    クリップ(1)が取り付けられた場合に該固定装置
    (2、250、250′、250″)に対して所望の予備アセン
    ブリ位置に位置決めする該クリップの部分(11、17)と
    協同する一部分を有し、該一部分には、そのようなクリ
    ップの該部分(11、17)に設けられた第1の位置決め手
    段(8;18)と協同するための第2の位置決め手段(9;25
    3b;253c)が設けられており、少なくとも一つの隣接表
    面が該第一および第二の位置決め手段(8、18/9、253
    b、253c)のうち一方を形成し、少なくとも一つの協同
    用突起部が該第一および第二の位置決め手段(8、18/
    9、253b、253c)のうち他方を形成し、該隣接表面およ
    び該協同用突起部の一つの面の両方が、該M字の該第一
    の位置決め手段(8、18)を有する脚部の長さ方向の軸
    に対して一方向に鋭く傾斜しているので、該協同用突起
    部の該一つの面が該隣接表面に隣接して該クリップ
    (1)を該予備アセンブリ位置に位置決めするが、該軸
    に平行な2方向のいずれかへの該クリップ(1)の押し
    込みによって該突起部と該隣接表面との接触が外され、
    該突起部と該隣接表面との接触を外すために該クリップ
    固定装置(2、250、250′、250″)の調整を行う必要
    がないことを特徴とする固定装置。
  6. 【請求項6】ベース部材(22、251、251′)と、前記装
    置(2、250、250′、250″)が使用されている場合に
    は、該ベース部材(22、251、251′)に接続され、それ
    に対して実質的に上向きに延びている一対の直立クリッ
    プ保持部材(21、252、252′)とを備えており、該クリ
    ップ保持部材(21、252、252′)は前記M字型クリップ
    (1)の相互接続された内側脚部を受け入れるための開
    口部(23、209、254、254′)を規定するように間隔を
    有し、該M字型クリップ(1)の外側脚部をそれぞれ受
    け入れるためのガイド用通路(21c、253、253′、25
    3″)をそれぞれ有している請求項5に記載の固定装
    置。
  7. 【請求項7】前記ガイド用通路(21c、253、253′、25
    3″)が前記クリップ保持部材(21、252、252′)の各
    外側の面上に形成されている請求項6に記載の固定装
    置。
  8. 【請求項8】前記ガイド用通路(21c、253、253′、25
    3″)のそれぞれが、各クリップ保持部材(21、252、25
    2′)の側壁に形成されたチャネルの形態である請求項
    6または7に記載の固定装置。
  9. 【請求項9】前記ガイド用通路(21c、253、253′、25
    3″)の長さ方向の軸が、前記装置(2、250、250′、2
    50″)が使用されている場合には前記レール土台(6)
    の主表面に実質的に平行である請求項6、7または8に
    記載の固定装置。
  10. 【請求項10】前記クリップ保持部材(201)間の前記
    開口部(209)の上側領域が前記クリップ(1)の一部
    を受け入れるために形成され、該開口部(209)の下側
    領域がレール土台持ち上げ具を受け入れるために形成さ
    れ、該開口部(209)の該上側および下側領域が、該持
    ち上げ具が該開口部(209)の下側領域を通り抜けて該
    上側領域へ達しないような形状または配置となっている
    請求項6から9のうちいずれか1つに記載の固定装置。
  11. 【請求項11】各通路(253、253′、253″)の屋根
    が、前記装置(250、250′、250″)が使用されている
    場合にクリップ(1)の外側の一つの脚部が挿入される
    開口部(256、256′)から離れる方向に該通路に沿って
    下向きに傾斜する部分(253a)を有し、該部分は、該ク
    リップ(1)が該装置(250、250′、250″)へ押し込
    まれているときに、該クリップ(1)の該外側脚部に隣
    接して該脚部を該内側脚部に対して下向きに押しやる請
    求項6、7または8に記載の固定装置。
  12. 【請求項12】前記少なくとも一つの隣接表面が凹部の
    1つの傾斜面によって形成され、該凹部の他の面は前記
    長さ方向の軸に対して逆方向に鋭く傾斜している請求項
    5から11のうちいずれか1つに記載の固定装置と請求項
    1から4のうちいずれか1つに記載のクリップとの組み
    合わせ構造。
  13. 【請求項13】前記第一の位置決め手段(8)が単一の
    突起部を有し、前記第二の位置決め手段(9)が前記長
    さ方向の軸に平行な方向に互いに間隔を有する2個また
    は3個の前記凹部を有している請求項12に記載の組み合
    わせ構造。
  14. 【請求項14】前記第一の位置決め手段が前記長さ方向
    の軸に平行な方向に互いに間隔を有する2個または3個
    の前記凹部を有し、前記第二の位置決め手段が単一の突
    起部を有する請求項12に記載の組み合わせ構造。
  15. 【請求項15】前記第二の位置決め手段が前記固定装置
    (2)の各通路の壁に設けられている請求項14に記載の
    組み合わせ構造。
  16. 【請求項16】前記第二の位置決め手段が前記固定装置
    (2)の前記開口部の内壁に設けられている請求項14に
    記載の組み合わせ構造。
  17. 【請求項17】前記隣接表面のうち少なくとも一つが前
    記固定装置(2)の隅角部によって形成されている請求
    項12又は13に記載の組み合わせ構造。
  18. 【請求項18】少なくとも2つの隣接表面を有してお
    り、そのうち1つが前記長さ方向の軸に対して急角度に
    傾斜したノッチの一つの面によって形成されており、該
    ノッチの他方の面は該一つの面よりも該長さ方向の軸に
    対して急角度には傾斜していない請求項17に記載の組み
    合わせ構造。
  19. 【請求項19】前記第一の位置決め手段(8)が単一の
    前記協同用突起部を有し、前記第二の位置決め手段
    (9)が前記長さ方向の軸に平行な方向に互いに間隔を
    有する2個または3個の前記隣接表面を有する請求項18
    に記載の組み合わせ構造。
  20. 【請求項20】前記協同用突起部が前記棒に形成された
    段差である請求項17、18または19に記載の組み合わせ構
    造。
  21. 【請求項21】前記クリップが請求項2に記載のクリッ
    プ(1′,1″)であり、前記固定装置が請求項11に記載
    の装置(250、250′、250″)であり、前記凹部(18)
    が該クリップ(1)が使用されている時に最も上になる
    該クリップ(1)の少なくとも1つの外側脚部のそれぞ
    れの一部に形成され、該装置(250、250′、250″)の
    前記通路(253、253′、253″)のうち一つまたはそれ
    ぞれが該凹部(18)と係合するための下向き突起部(25
    3b、253c)を設けられている請求項12に記載の組み合わ
    せ構造。
  22. 【請求項22】前記クリップ(1)の前記少なくとも1
    つの外側脚部のそれぞれの前記一部が、該脚部の自由端
    の近くである請求項21に記載の組み合わせ構造。
  23. 【請求項23】前記凹部(18)の前記傾斜面(18a、18
    b)が、前記クリップ(1)の前記外側脚部の前記長さ
    方向の軸に実質的に平行な前記凹部(18c)の他の面(1
    8c)によって互いに連結され、該傾斜面が所定の距離だ
    け互いに間隔を有しており、これによって、該クリップ
    (1)が装着された場合に前記固定装置(250、250′、
    250″)に対して位置決めされ得る2つの所望の位置を
    規定する請求項21または22に記載の組み合わせ構造。
  24. 【請求項24】前記突起部(253c)が、前記組み合わせ
    が使用されている場合には、前記クリップ(1)が隣接
    するレール(3)を圧迫する位置に保持されるように配
    置されている請求項21、22または23に記載の組み合わせ
    構造。
  25. 【請求項25】前記通路(253、253′、253″)の一つ
    またはそれぞれの屋根が前記凹部と係合する他の下向き
    突起部(253b)を設けられている請求項24に記載の組み
    合わせ構造。
  26. 【請求項26】請求項25に記載の前記突起部(253b)
    が、前記クリップ(1)が該突起部(253b)に係合して
    いる場合に該クリップ(1)が隣接するレール(3)を
    圧迫しない位置に該クリップ(1)が保持されるように
    配置されている請求項25に記載の組み合わせ構造。
  27. 【請求項27】前記突起部(253b、253c)が前記通路
    (253、253′、253″)の一つまたはそれぞれの片側に
    配置されている請求項26に記載の組み合わせ構造。
  28. 【請求項28】鉄道レール(3)をレール土台(6)に
    固定するためのアセンブリであって、該アセンブリはレ
    ール(3)および請求項12から27のうちいずれか1つに
    記載の固定装置(2、250、250′、250″)とクリップ
    との組み合わせ構造を備えており、該固定装置(2、25
    0、250′、250″)が該レール(3)に隣接する該土台
    (6)に固定され、該クリップ(1)が該装置(2、25
    0、250′、250″)へ装着され、前記第一および第二の
    位置決め手段(8、18/9、253b、253c)は、圧迫位置が
    レール(3)を圧迫する位置に該クリップ(1)が保持
    され得るようにしているアセンブリ。
  29. 【請求項29】前記第一および第二の位置決め手段
    (8、18/9、253b、253c)は、前記クリップ(1)が前
    記装置(2、250、250′、250″)とは依然として係合
    しているが前記レール(3)を圧迫しない少なくとも一
    つの位置に該クリップ(1)が保持され得るようにして
    いる請求項28に記載のアセンブリ。
  30. 【請求項30】請求項12から27のいずれか1つに記載の
    固定装置とクリップとの組み合わせ構造を用いる方法で
    あって、該クリップ(1)は前記通路(21c、253、25
    3′、253″)に係合する外側脚部によって該装置(2、
    250、250′、250″)に装着され、該クリップ(1)お
    よび装置(2、250、250′、250″)上の前記位置決め
    手段が協同して、該装置(2、250、250′、250″)が
    その使用位置に配置される前には該クリップ(1)を第
    一の位置に保持し、次に、該クリップ(1)は、レール
    (3)が前記土台(6)上に置かれる前に該位置決め手
    段によって該クリップ(1)が保持される第二の位置へ
    押し込まれ、次に、該クリップ(1)は、レール(3)
    を圧迫するように該位置決め手段によって保持される第
    三の位置へ押し込まれる、方法。
  31. 【請求項31】前記装置(2、250、250′、250″)と
    前記レール(3)との間に配置され、該レール(3)か
    ら該装置(2、250、250′、250″)を電気的に絶縁す
    るための絶縁体(5、570、570′)を、該装置(2、25
    0、250′、250″)または該レール(3)を動かさずに
    置き換えられるように、前記クリップ(1)が前記第三
    の位置から前記第一の位置へ押し戻される請求項30に記
    載の方法。
  32. 【請求項32】前記クリップ(1)を前記装置(2、25
    0、150′、250″)から取り除かずに前記レール(3)
    を動かすことができるように、該クリップ(1)が前記
    第三の位置から前記第二の位置へ押し戻される請求項30
    または31に記載の方法。
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