JP2021511311A - Retキナーゼ阻害剤としての置換ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物 - Google Patents

Retキナーゼ阻害剤としての置換ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物 Download PDF

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Abstract

本明細書に提供されるのは、式I:【化1】[式中、R1、R2、およびRyは、本明細書で与えられた意味を有する]の化合物およびその互変異性体、立体異性体、ならびに薬学的に許容される塩および溶媒和物であり、これらは、RETキナーゼの阻害剤であり、RETに関連する疾患および障害を含む、RETキナーゼ阻害剤で治療できる疾患の治療および予防に有用である。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年5月25日に出願された米国出願第62/676,484号、2018年5月9日に出願された同第62/669,298号、および2018年1月18日に出願された同第62/619,060号の優先権を主張し、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、トランスフェクション中の再構成(RET)キナーゼ阻害を示す新規化合物、化合物を含む薬学的組成物、化合物を製造する方法、および治療における化合物の使用に関する。より詳細には、本開示は、RETに関連する疾患および障害を含む、RETキナーゼ阻害剤で治療することができる疾患の治療および予防に有用な、置換ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物に関する。
RETは、いくつかの組織および細胞型の正常な発達、成熟、および維持に必要なチロシンキナーゼスーパーファミリーに属するシングルパス膜貫通受容体である(Mulligan,L.M.,Nature Reviews Cancer,2014,14,173−186)。RETキナーゼの細胞外部分は、リガンド結合に関与する4つのカルシウム依存性カドヘリン様リピート、およびRET細胞外ドメインの正確な折り畳みに必要な膜近傍システインリッチ領域を含有し、一方、受容体の細胞質部分は、2つのチロシンキナーゼサブドメインを含む。
RETシグナル伝達は、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)ファミリーリガンド(GFL)の可溶性タンパク質の群の結合によって媒介され、これは、ニュールツリン(NTRN)、アルテミン(ARTN)、およびパーセフィン(PSPN)も含む(Arighi et al.,Cytokine Growth Factor Rev.,2005,16,441−67)。他の受容体チロシンキナーゼとは異なり、RETはGFLに直接結合せず、追加の共受容体を必要とし、それは、グリコシルホスファチジルイノシトール結合によって細胞表面につながれている、4つのGDNFファミリー受容体−α(GFRα)ファミリーメンバーのうちの1つである。GFLおよびGFRαファミリーメンバーはバイナリ複合体を形成し、順にRETに結合して、RETシグナル伝達が起こる脂質ラフトとして知られるコレステロールリッチ膜サブドメインに補充する。
リガンド共受容体複合体が結合すると、細胞内チロシン残基のRET二量体化および自己リン酸化はアダプターおよびシグナル伝達タンパク質を補充し、複数の下流経路を刺激する。これらのドッキング部位に結合するアダプタータンパク質は、Ras−MAPKおよびPI3K−Akt/mTORシグナル伝達経路の活性化、またはRET媒介機能のRET発現低下において機能するユビキチンリガーゼのCBLファミリーの補充をもたらす。
異常なRETの発現および/または活性は、様々ながんおよび過敏性腸症候群(IBS)などの胃腸障害において示されている。
現在、置換ピロロ[2,3−d]ピリミジン化合物が、RETキナーゼの阻害剤であり、がんなどの増殖性疾患などの疾患の治療に有用であることが見出されている。
したがって、本明細書では、式I:
Figure 2021511311

の化合物およびその互変異性体、立体異性体、ならびに薬学的に許容される塩および溶媒和物が提供され、式中、R、R、およびRは、本明細書で定義されるとおりである。
本明細書では、薬学的に許容される希釈剤または担体と混合される、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む薬学的組成物も提供される。
また、本明細書では、インビトロまたはインビボにおいて細胞増殖を阻害する方法も提供され、この方法は、有効量の本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を細胞に接触させることを含む。
本明細書では、RETに関連する疾患または障害を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、治療有効量の本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を患者に投与することを含む、方法も提供される。
本明細書では、がんを治療するおよび/または特定のがんに関連する転移を阻害する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、治療有効量の本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を患者に投与することを含む、方法も提供される。
本明細書では、過敏性腸症候群(IBS)および/またはIBSに関連する疼痛を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、治療有効量の本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を患者に投与することを含む、方法も提供される。
本明細書では、化学療法治療を含む治療に関連する下痢などの胃腸障害を予防または最小化することを含む、がん患者に支持療法を提供する方法も提供され、本方法は、治療有効量の本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を患者に投与することを含む。
本明細書では、治療に使用するための、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物も提供される。
本明細書では、がんの治療および/または特定のがんに関連する転移の阻害に使用するための、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物も提供される。
本明細書では、過敏性腸症候群(IBS)またはIBSに関連する疼痛の治療に使用するための、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物も提供される。
化学療法治療を含む治療に関連する下痢などの胃腸障害を予防または最小化することを含む、がん患者に支持療法を提供するのに使用するための、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物も提供される。
本明細書では、RETキナーゼ活性の阻害に使用するための式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が提供される。
本明細書では、RETに関連する疾患または障害の治療に使用するための、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物も提供される。
本明細書では、がんの治療および/または特定のがんに関連する転移の阻害のための薬品の製造における、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用も提供される。
本明細書では、過敏性腸症候群(IBS)またはIBSに関連する疼痛を治療するための薬品の製造における、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用も提供される。
本明細書では、化学療法治療を含む治療に関連する下痢などの胃腸障害を予防または最小化することを含む、がん患者に支持療法を提供するための薬品の製造における、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用も提供される。
本明細書では、RETキナーゼ活性を阻害するための薬品の製造における、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用も提供される。
本明細書では、RETに関連する疾患または障害を治療するための薬品の製造における、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用も提供される。
本明細書では、がんを治療する方法であって、それを必要とする患者において、(a)がんが、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれら(例えば、RETに関連するがん)のうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連しているかを決定することと、(b)がんが、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれら(例えば、RETに関連するがん)のうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連していると決定された場合、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を患者に投与することと、を含む、方法も提供される。
本明細書では、がん(例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するRETに関連するがんなどのRETに関連するがん)を治療するための薬学的組み合わせも提供され、それを必要とする患者において、(a)式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、(b)追加の治療剤と、(c)任意で少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、を含み、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物および追加の治療剤は、がんを治療するために同時、別個、または連続的な使用のための別個の組成物または投薬量として製剤化され、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤の量は、ともにがんを治療するのに有効である。本明細書では、かかる組み合わせを含む薬学的組成物も提供される。本明細書では、がんの治療のための薬品の調製のためのかかる組み合わせの使用も提供される。本明細書では、同時、別個、または連続的に使用するための組み合わせ調製物などの組み合わせを含む、商業パッケージまたは製品、およびそれらを必要とする患者に対するがんの治療方法も提供される。
本明細書では、抗がん剤に対する獲得耐性を逆転または予防するための方法も提供され、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、抗がん剤に対する獲得耐性を発症または有する危険性のある患者に投与することを含む。いくつかの実施形態では、患者は、ある用量の抗がん剤を投与される(例えば、ある用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が患者に投与されるのと実質的に同時に)。
本明細書では、個体において抗がん剤に対するがん耐性の発症を遅延および/または予防するための方法も提供され、有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、有効量の抗がん剤の投与前、投与中、または投与後に個体に投与することを含む。
本明細書では、抗がん剤に対する耐性を発症する可能性が高い、がんを有する個体を治療する方法も提供され、(a)有効量の式Iの化合物を、(b)有効量の抗がん剤の投与前、投与中、または投与後に個体に投与することを含む。
第1のRET阻害剤に対するがんの耐性を増加する1つ以上のRET阻害剤耐性変異(例えば、キナーゼドメインにおける1つ以上のアミノ酸置換(例えば、野生型RETタンパク質におけるアミノ酸位置700〜1012)、ゲートキーパーアミノ酸(例えば、野生型RETタンパク質におけるアミノ酸位置804)、Pループ(例えば、野生型RETタンパク質におけるアミノ酸位置730〜737)、X−DFG残基(例えば、野生型RETタンパク質におけるアミノ酸位置891)、ATPクレフト溶媒フロントアミノ酸(例えば、野生型RETタンパク質におけるアミノ酸位置806〜811)、活性化ループ(例えば、野生型RETタンパク質におけるアミノ酸位置891〜916)、CヘリックスおよびCヘリックスに先行するループ(例えば、野生型RETタンパク質におけるアミノ酸位置768〜788)、および/またはATP結合部位(例えば、野生型RETタンパク質におけるアミノ酸位置730〜733、738、756、758、804、805、807、811、881、および892)(例えば、アミノ酸位置804、例えば、V804M、V804L、もしくはV804Eでの置換、またはアミノ酸位置810、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810V、およびG810Dでの置換、ならびに/または表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異)を有するRET関連がんに罹患している個体を治療する方法も提供され、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、別の抗がん剤(例えば、第2のRETキナーゼ阻害剤)の投与前、投与中、または投与後に投与することを含む。J.Kooistra,G.K.Kanev,O.P.J.Van Linden,R.Leurs,I.J.P.De Esch,and C.De Graaf,”KLIFS:A structural kinase−ligand interaction database,”Nucleic Acids Res.,vol.44,no.D1,pp.D365−D371,2016、およびO.P.J.Van Linden,A.J.Kooistra,R.Leurs,I.J.P.De Esch,and C.De Graaf,”KLIFS:A knowledge−based structural database to navigate kinase−ligand interaction space,”J.Med.Chem.,vol.57,no.2,pp.249−277,2014も参照されたく、これらの両方が、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、野生型RETタンパク質は、本明細書に説明される例示的な野生型RETタンパク質である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、別の抗がん剤(例えば、第1のRETキナーゼ阻害剤または別のキナーゼ阻害剤)の投与前、投与中、または投与後に、投与することを含む、RETに関連するがんを有する個体を治療する方法も提供される。
本明細書では、過敏性腸症候群(IBS)を治療する方法であって、それを必要とする患者において、(a)IBSが、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連しているかを決定することと、(b)IBSが、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連していると決定された場合、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を患者に投与することと、を含む、方法も提供される。
本明細書では、過敏性腸症候群(IBS)を治療するための薬学的組み合わせも提供され、それを必要とする患者において、(a)一般式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、(b)追加の治療剤と、(c)任意でIBSの治療のために同時、別個、または連続的に使用するための少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、を投与することを含み、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤の量は、ともにIBSを治療するのに有効である。本明細書では、かかる組み合わせを含む薬学的組成物も提供される。本明細書では、IBSの治療のための薬品の調製のためのかかる組み合わせの使用も提供される。本明細書では、同時、別個、または連続的に使用するための組み合わせ調製物などの組み合わせを含む、商業パッケージまたは製品、およびそれらを必要とする患者に対するIBSの治療方法も提供される。
本明細書では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を調製するための方法も提供される。
本明細書では、本明細書で定義される化合物を調製する方法によって得られる式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物も提供される。
特に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本発明で使用するための方法および材料が本明細書に記載される。当該技術分野で知られている他の好適な方法および材料も使用することができる。材料、方法、および例は、単に説明を目的としており、限定を意図するものではない。本明細書で言及される全ての出版物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、および他の参考文献は、参照によりそれらの全体が組み込まれる。矛盾する場合、定義を含む本明細書が優先するものとする。
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
本明細書では、式I:
Figure 2021511311

の化合物およびその互変異性体、立体異性体、ならびに薬学的に許容される塩および溶媒和物であって、式中、
が、N、O、およびSから独立して選択される2〜3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環であり、Rが、ハロゲン、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、Ar、hetAr、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルキル)−P(=O)−、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
Cycが、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、およびオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される3〜6員の飽和または部分不飽和シクロアルキル環であり、
hetCycが、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有し、C1−C6アルキル、ヒドロキシ、およびオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される4〜6員の飽和または部分不飽和複素環であり、
Arが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、およびヒドロキシから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、
Cycが、ヒドロキシで任意に置換されるC3−C6シクロアルキルであり、
hetArが、1〜3個の環窒素原子を有し、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、およびベンジルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される5〜6員のヘテロアリール環であり、
が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Ar、(Ar)C1−C6アルキル−、hetCyc、Cyc、または(Cyc)C1−C6アルキル−であり、
Arが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、およびヒドロキシから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、
Cycが、ヒドロキシC1−C6アルキル−で任意に置換されるC3−C6シクロアルキルであり、
hetCycが、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4〜6員の飽和複素環であり、
が、水素、HC(=O)−、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1−C6アルキル、またはアミノC1−C6アルキル−である、化合物が提供される。
いくつかの実施形態では、本明細書では、式I:
Figure 2021511311

の化合物およびその互変異性体、立体異性体、立体異性体、ならびに薬学的に許容される塩および溶媒和物であって、式中、
が、N、O、およびSから独立して選択される2〜3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環であり、Rが、ハロゲン、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、Ar、hetAr、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルキル)−P(=O)−、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
Cycが、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、およびオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される3〜6員の飽和または部分不飽和シクロアルキル環であり、
hetCycが、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有し、C1−C6アルキル、ヒドロキシ、およびオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される4〜6員の飽和または部分不飽和複素環であり、
Arが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、およびヒドロキシから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、
Cycが、ヒドロキシで任意に置換されるC3−C6シクロアルキルであり、
hetArが、1〜3個の環窒素原子を有し、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、およびベンジルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される5〜6員のヘテロアリール環であり、
が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル−、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、
が、水素、HC(=O)−、またはヒドロキシC1−C6アルキル−である、化合物が提供される。
本明細書で利用される複雑な化学名について、置換基は、通常、それと結合する基の前に命名される。例えば、メトキシエチルは、メトキシ置換基を有するエチル骨格を含む。
「ハロゲン」という用語は、−F(本明細書では「フルオロ」または「フルオロ(複数)」と称されることもある)、−Cl、−Br、および−Iを意味する。
本明細書で使用される「C1−C6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子の飽和直鎖または分岐鎖一価炭化水素ラジカルを指す。例には、メチル、エチル、1−プロピル、イソプロピル、1−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、2−メチル−2−プロピル、ペンチル、ネオペンチル、およびヘキシルが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「フルオロC1−C6アルキル」という用語は、1〜3個の水素原子がそれぞれ1〜3個のフルオロ原子で置き換えられている、本明細書で定義されるC1−C6アルキルラジカルを指す。例には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−およびトリフルオロエチルが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「C2−C6アルケニル」という用語は、2〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖モノ不飽和炭化水素鎖を指す。例には、エテニル、プロペニル、ブテニル、またはペンテニルが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される「C1−C6アルコキシ」という用語は、1〜6個の炭素原子の飽和直鎖または分岐鎖一価アルコキシラジカルを指し、ラジカルは酸素原子上にある例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、およびtert−ブトキシが含まれる。
本明細書で使用される「(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子の飽和直鎖または分岐鎖一価ラジカルを指し、炭素原子の1つは、本明細書で定義されるC1−C6アルコキシ基で置換される。例には、メトキシメチル(CHOCH−)およびメトキシエチル(CHOCHCH−)が含まれる。
本明細書で使用される「ヒドロキシC1−C6アルキル」という用語は、それぞれ1〜6個または2〜6個の炭素原子の飽和直鎖または分岐鎖一価アルキル基を指し、炭素原子の1つは、ヒドロキシ基で置換される。
本明細書で使用される「ジヒドロキシC2−C6アルキル」という用語は、それぞれ2〜6個の炭素原子の飽和直鎖または分岐鎖一価アルキル基を指し、炭素原子の2つは、各ヒドロキシ基で置換される。
本明細書で使用される「シアノ−C1−C6アルキル」という用語は、それぞれ1〜6個または2〜6個の炭素原子の飽和直鎖または分岐鎖一価アルキル基を指し、炭素原子の1つは、シアノ基で置換される。
本明細書で使用される「シアノ−C1−C6アルキル」という用語は、それぞれ1〜6個または2〜6個の炭素原子の飽和直鎖または分岐鎖一価アルキル基を指し、炭素原子の1つは、アミノ(すなわち、NH)基で置換される。
本明細書で使用される「C3−C6シクロアルキル」という用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルを指す。
本明細書で使用される「(C3−C6シクロアルキル)C1−C3アルキル」という用語は、本明細書で定義されるC1−C3アルキルラジカルを指し、炭素原子の1つは、C3−C6シクロアルキル環で置換される。一例は、シクロブチルメチルである。
本明細書で使用される「オキソ」という用語は、炭素原子と二重結合している酸素、すなわち=Oを意味する。例えば、hetCycに言及するときの一実施形態では、NおよびOから独立して選択され、オキソで置換される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4〜6員複素環式環は、例えば、オキソで置換されるピロリジニル環(例えば、ピロリジノニル環)であり得、以下の構造で表され得る。
Figure 2021511311
本明細書で使用される「化合物」という用語は、描かれた構造の全ての立体異性体、幾何異性体、互変異性体、および同位体を含むことを意味する。本明細書において、特定の互変異性形態としての名前または構造によって特定される化合物は、他に特定されない限り、他の互変異性形態を含むことが意図される。
本明細書で使用される「互変異性体」という用語は、その構造が原子の配置が著しく異なるが、容易かつ迅速な平衡で存在する化合物を指し、本明細書で提供される化合物は、異なる互変異性体として表すことができ、化合物が互変異性形態を有する場合、全ての互変異性形態は、本発明の範囲内であることが意図され、化合物の命名はいかなる互変異性体も除外しないことを理解されたい。互変異性形態の例には、以下の例が含まれる。
Figure 2021511311
本明細書で提供される特定の化合物は、1つ以上の不斉中心を含み得、したがって、ラセミ混合物などの異性体の混合物で、または鏡像異性的に純粋な形態で調製および単離され得る。
一実施形態では、Rは、ハロゲン、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、ジヒドロキシC2−C6アルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、Ar、hetAr、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルキル)−P(=O)−、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されるオキサゾリルまたはイソキサゾリル環である。
一実施形態では、Rは、ハロゲン、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、ジヒドロキシC2−C6アルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、Ar、hetAr、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルキル)−P(=O)−、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されるイソキサゾリル環である。
一実施形態では、Rは、ハロゲン、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、ジヒドロキシC2−C6アルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、Ar、hetAr、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルキル)−P(=O)−、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されるイソキサゾリル環である。
一実施形態では、Rは、以下の構造から選択される。
Figure 2021511311

Figure 2021511311

Figure 2021511311
一実施形態では、Rは、ハロゲン、Cyc、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜2個の置換基で任意に置換されるイソキサゾリル環である。
一実施形態では、Rは、ハロゲン、Cyc、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜2個の置換基で任意に置換されるイソキサゾリル環である。
一実施形態では、Rは、以下の式であり、
Figure 2021511311

式中、RおよびRが、水素、ハロゲン、Cyc、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される。
一実施形態では、Rは、以下の式であり、
Figure 2021511311

式中、RおよびRが、水素、ハロゲン、Cyc、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される。
一実施形態では、Rは、Cycである。
一実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から選択される。
一実施形態では、Rは、水素である。
一実施形態では、Rは、ハロゲンである。
一実施形態では、Rは、hetArである。
一実施形態では、Rは、R’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)である。
一実施形態では、Rは、ジヒドロキシC2−C6アルキルである。一実施形態では、Rは、−CH(OH)CH(OH)である。
一実施形態では、Rは、以下の構造から選択される。
Figure 2021511311
一実施形態では、Rは、以下の構造から選択される。
Figure 2021511311
一実施形態では、Rは、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、またはArから独立して選択される1〜3個の置換基で任意に置換されるピラゾリル環である。
一実施形態では、Rは、以下の構造を有するピラゾリル環であり、
Figure 2021511311

式中、
が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、またはArであり、
が、水素、C1−C6アルキル、Cyc、またはhetCycであり、
が、水素またはC1−C6アルキルである。
一実施形態では、Rは、以下の構造を有するピラゾリル環であり、
Figure 2021511311

式中、
が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、またはArであり、
が、C1−C6アルキル、Cyc、またはhetCycであり、
が、水素またはC1−C6アルキルである。
一実施形態では、Rは、水素である。
一実施形態では、Rは、C1−C6アルキルである。
一実施形態では、Rは、フルオロC1−C6アルキルである。
一実施形態では、Rは、C2−C6アルケニルである。
一実施形態では、Rは、Cycである。
一実施形態では、Rは、hetCycである。
一実施形態では、Rは、Arである。
一実施形態では、Rは、水素である。
一実施形態では、Rは、C1−C6アルキルである。
一実施形態では、Rは、Cycである。
一実施形態では、Rは、hetCycである。
一実施形態では、Rは、水素である。
一実施形態では、Rは、C1−C6アルキルである。
一実施形態では、Rは、以下の構造を有するピラゾリル環であり、
Figure 2021511311

式中、
が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、またはArであり、
が、水素、C1−C6アルキル、Cyc、またはhetCycであり、
が、水素またはC1−C6アルキルである。
一実施形態では、Rの非限定的な例には、以下の構造が含まれる。
Figure 2021511311

一実施形態では、Rは、以下の構造を有するピラゾリル環であり、
Figure 2021511311

式中、Rは、Cycである。
一実施形態では、Rは、ハロゲン、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、Ar、hetAr、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルキル)−P(=O)−、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜2個の基で任意に置換されるトリアゾリル環である。
一実施形態では、Rは、C1−C6アルキルおよびCycから選択される基で任意に置換されるトリアゾリル環である。
一実施形態では、Rは、以下の式であり、
Figure 2021511311
式中、Rは、水素、C1−C6アルキル、またはCycである。
一実施形態では、Rは、以下の構造から選択されるトリアゾリル環である。
Figure 2021511311
一実施形態では、Rは、ハロゲンで任意に置換されるチアジアゾリル環である。
一実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されるチアジアゾリル環である。一実施形態では、Rは、以下の式であり、
Figure 2021511311

一実施形態では、Rは、水素である。
一実施形態では、Rは、HC(=O)−である。
一実施形態では、Rは、ヒドロキシC1−C6アルキル−である。一実施形態では、Rは、−CHOHである。
一実施形態では、Rは、アミノC1−C6アルキル−である。一実施形態では、Rは、−CHNHである。
一実施形態では、Rは、C1−C6アルキルである。一実施形態では、Rは、メチルである。
一実施形態では、Rは、水素である。
一実施形態では、Rは、(Cyc)C1−C6アルキル−である。一実施形態では、Rは、(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−である。一実施形態では、Rは、以下の構造により表される。
Figure 2021511311
一実施形態では、Rは、Cycであり、Cycは、ヒドロキシC1−C6アルキル−で任意に置換されるC3−C6シクロアルキルである。
一実施形態では、RはC3−C6シクロアルキルである。一実施形態では、Rは、シクロプロピル、シクロペンチル、またはシクロブチルである。
一実施形態では、Rは、ヒドロキシC1−C6アルキル−で置換されるC3−C6シクロアルキルである。一実施形態では、Rは、以下の構造から選択される。
Figure 2021511311
一実施形態では、Rは、hetCycであり、hetCycは、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4〜6員の飽和複素環である。一実施形態では、Rは、1個の環酸素原子を有する4〜6員の飽和複素環である。一実施形態では、Rは、オキセタニルまたはテトラヒドロピラニルである。一実施形態では、Rは、オキセタン−3−イルまたはテトラヒドロピラン−4−イルである。
一実施形態では、Rは、Arであり、Arは、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、およびヒドロキシルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルである。一実施形態では、Rは、フェニルである。
一実施形態では、Rは、(Ar)C1−C6アルキル−である。一実施形態では、Rは、(Ar)C1−C6アルキルであり、Arは、フェニルである。一実施形態では、Rは、ベンジルである。
一実施形態では、Rは、ヒドロキシC1−C6アルキルである。一実施形態では、Rは、以下の構造により表される。
Figure 2021511311
一実施形態では、Rは、シアノC1−C6アルキルである。一実施形態では、Rは、以下の構造により表される。
Figure 2021511311
一実施形態では、Rは、フルオロC1−C6アルキルである。一実施形態では、Rは、1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イルである。
一実施形態では、Rは、C1−C6アルキルである。一実施形態では、Rは、イソプロピルまたはtert−ブチルである。
一実施形態では、式Iの化合物は、式I−Aの化合物を含み、
式中、
が、NおよびOから独立して選択される2〜3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環であり、Rが、ハロゲン、C1−C6アルキル、Cyc、ジヒドロキシC2−C6アルキル、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜2個の置換基で任意に置換され、
Cycが、3〜6員の飽和または部分不飽和シクロアルキル環であり、
Cycが、ヒドロキシで任意に置換されるC3−C6シクロアルキルであり、
hetArが、1〜2個の環窒素原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
が、水素、C1−C6アルキル、Ar、(Ar)C1−C6アルキル、hetCyc、Cyc、または(Cyc)C1−C6アルキル−であり、
が、水素、HC(=O)−、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1−C6アルキル、またはアミノC1−C6アルキル−である。
一実施形態では、式Iの化合物は、式I−Aの化合物を含み、
式中、
が、NおよびOから独立して選択される2〜3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環であり、Rが、ハロゲン、C1−C6アルキル、Cyc、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜2個の置換基で任意に置換され、
Cycが、3〜6員の飽和または部分不飽和シクロアルキル環であり、
Cycが、ヒドロキシで任意に置換されるC3−C6シクロアルキルであり、
hetArが、1〜2個の環窒素原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
が、水素、C1−C6アルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、
が、水素、HC(=O)−、またはヒドロキシC1−C6アルキル−である。
式I−Aの一実施形態では、Rは、ハロゲン、Cyc、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素またはC1−C6アルキルである)から独立して選択される1〜2個の置換基で任意に置換されるイソキサゾリル環である。
式I−Aの一実施形態では、Rは、ハロゲン、Cyc、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素またはC1−C6アルキルである)から独立して選択される1〜2個の置換基で任意に置換されるイソキサゾリル環である。
式I−Aの一実施形態では、Rは、以下の式であり、
Figure 2021511311

式中、RおよびRが、水素、ハロゲン、Cyc、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される。
式I−Aの一実施形態では、Rは、以下の式であり、
Figure 2021511311

式中、RおよびRが、水素、ハロゲン、Cyc、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される。
式I−Aの一実施形態では、Rは、Cycである。
式I−Aの一実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、ジヒドロキシC2−C6アルキル、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から選択される。
式I−Aの一実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から選択される。
式I−Aの一実施形態では、Rは、水素である。
式I−Aの一実施形態では、Rは、ハロゲンである。
式I−Aの一実施形態では、Rは、hetArである。
式I−Aの一実施形態では、Rは、R’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)である。
式I−Aの一実施形態では、Rは、ジヒドロキシC2−C6アルキルである。一実施形態では、Rは、−CH(OH)CH(OH)である。
式I−Aの一実施形態では、Rは、以下の式であり、
Figure 2021511311

が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、またはArであり、
が、水素、C1−C6アルキル、Cyc、またはhetCycであり、
が、水素またはC1−C6アルキルである。
式I−Aの一実施形態では、Rは、以下の式であり、
Figure 2021511311

が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、またはArであり、
が、C1−C6アルキル、Cyc、またはhetCycであり、
が、水素またはC1−C6アルキルである。
式I−Aの一実施形態では、Rは、C1−C6アルキルおよびCycから選択される置換基で任意に置換されるトリアゾリル環である。
式I−Aの一実施形態では、Rは、以下の式であり、
Figure 2021511311

式中、Rは、水素、C1−C6アルキル、またはCycである。
式Iの一実施形態では、Rは、C1−C6アルキル、非置換Cyc、および非置換hetCycから独立して選択される1つの置換基で置換される3−イソキサゾリル基であり、Rは、C1−C6アルキルであり、Rは、水素である。
式Iの一実施形態では、Rは、ハロゲン、C1−C6アルキル、非置換Cyc、および非置換hetCycから独立して選択される2つの置換基で置換される3−イソキサゾリル基であり、Rは、C1−C6アルキルであり、Rは、水素である。
式Iの化合物は、その薬学的に許容される塩を含む。さらに、式Iの化合物はまた、必ずしも薬学的に許容される塩ではないかかる化合物の他の塩も含み、式Iの化合物を調製および/または精製するための、および/または式Iの化合物のエナンチオマーを分離するための中間体として有用であり得る。式Iの化合物の薬学的に許容される塩の非限定的な例には、トリフルオロ酢酸塩が含まれる。一実施形態では、式Iの化合物は、トリフルオロ酢酸および二塩酸塩を含む。
さらに、式Iの化合物またはその塩は溶媒和物の形態で単離することができ、したがって、そのような溶媒和物は本発明の範囲内に含まれることが理解されるであろう。例えば、式Iの化合物およびその塩は、非溶媒和形態ならびに水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒を伴う溶媒和形態で存在することができる。
一実施形態では、式Iの化合物は、実施例1〜34の化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩および溶媒和物を含む。一実施形態では、実施例1〜34の化合物は、遊離塩基形態である。一実施形態では、実施例1〜34の化合物は、トリフルオロ酢酸塩である。
「薬学的に許容される」という用語は、化合物、またはその塩もしくは組成物が、製剤を含む他の成分および/またはそれで治療される患者と化学的および/または毒物学的に適合することを示す。
本明細書で提供される化合物はまた、かかる化合物を構成する原子の1つ以上において、非天然の割合の原子同位体を含み得る。すなわち、特に式Iの化合物に関して言及される場合、原子は、天然に存在するかもしくは合成的に産生された、天然存在度を伴うかもしくは同位体濃縮形態の、その原子の全ての同位体および同位体混合物を含む。例えば、水素が言及される場合、それは、H、H、Hもしくはそれらの混合物を指すことが理解される。炭素が言及される場合、それは、11C、12C、13C、14C、またはそれらの混合物を指すことが理解される。窒素が言及される場合、それは、13N、14N、15N、またはそれらの混合物を指すことが理解される。酸素が言及される場合、それは、14O、15O、16O、17O、18O、またはそれらの混合物を指すことが理解される。また、フルオロが言及される場合、それは、18F、19F、またはそれらの混合物を指すことが理解される。したがって、本明細書で提供される化合物は、1つ以上の非放射性原子がその放射性濃縮同位体の1つで置換された放射性化合物を含む、1つ以上の原子の1つ以上の同位体およびその混合物を含む化合物も含む。放射性標識化合物は、治療剤、例えば、がん治療剤、研究試薬、例えば、アッセイ試薬、および診断剤、例えば、生体内造影剤として有用である。本明細書で提供される化合物の全ての同位体バリエーションは、放射性であろうとなかろうと、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
例示を目的として、スキーム1〜5は、本明細書で提供される化合物ならびに主要な中間体を調製するための一般的な方法を示す。個々の反応ステップの詳細な記載については、以下の「実施例」セクションを参照されたい。当業者は、他の合成経路が本発明の化合物を合成するために使用され得ることを理解するであろう。特定の出発物質および試薬をスキームに示し、以下で説明するが、他の出発物質および試薬を容易に置換して、様々な誘導体および/または反応条件を提供することができる。さらに、以下に記載される方法によって調製される化合物の多くは、当業者に周知の従来の化学を使用して、この開示に照らしてさらに修飾され得る。
Figure 2021511311
スキーム1は、式Iの化合物を調製するためのプロセスを示し、式中、Rが、イソキサゾリル環であり、Rが、Br、I、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、Rが、水素であり、RおよびRが、式Iで定義したとおりである。式1の化合物は、Rが、水素であり、市販されており、アルキルリチウムおよびDMFと反応させて、化合物2を提供し得る。化合物2の環窒素は、標準的な窒素保護基P、例えばベンゼンスルホネートで保護され、化合物3を提供し得る。化合物3は、ヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させ、化合物4を提供し得る。化合物4のオキシム基の閉環は、式HC≡CRを有する化合物で化合物4を処理し、化合物5を提供することにより達成され得る。化合物5は、N−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドと反応させ、Xが、それぞれBrまたはIである化合物6を提供し得る。化合物6のクロロ基は、化合物6をアンモニアで処理することによりアミノ基で置き換えられ得、アミン保護基の除去後に、Rが水素であり、RがBrまたはIである式Iを提供する。
式Iの化合物(式中、Rが、BrまたはIであり、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−である)は、式Iの化合物(式中、Rが、BrまたはIであり、Rが、水素である)を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−を有する試薬)と反応させることにより調整され得る。
式Iの化合物(式中、スキーム1に示すとおり、X=R=BrまたはIおよびRが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−である)は、式R−B(OR’)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるが、hetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるが、Cycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、各R’が、独立してHもしくはC1−C6アルキルであるか、または各R’が、それらが結合される原子と一緒に、(C1−C3アルキル)から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される5〜6員環を形成する)を有するボロン酸エステル化合物を、好適なパラジウム触媒クロスカップリング反応条件、例えば、鈴木カップリング反応条件を使用して(例えば、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で、例えば、高温でジオキサン中のPd(PPhおよびNaCO)さらに反応させ、式Iの化合物(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるが、hetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるが、Cycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とする)を提供し得る。
代替的に、式Iの化合物(式中、スキーム1に示すとおり、X=R=BrまたはIおよびRが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−である)は、式R−Sn(C1−C6アルキル)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるが、hetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるが、Cycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とする)を有する有機スズ化合物を、好適なパラジウム触媒クロスカップリング反応条件、例えば、スティルカップリング反応条件を使用して(例えば、パラジウム触媒、およびPdCl[P(cy)など配位子の存在下で、かつ任意にフッ化セシウムの存在下)反応させ、式Iの化合物(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるが、hetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるが、Cycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とする)を提供し得る。
式Iの化合物は、さらなる修飾(すなわち、好適な試薬と反応または処理される)を受け、式Iの追加の化合物を提供し得る。例えば、式Iの化合物(式中、hetCycが、式Iに定義されるとおりの飽和複素環である)、または式Iの化合物(式中、Cycが、式Iに定義されるとおりの飽和C3−C6シクロアルキル環である)は、hetCycが部分不飽和複素環式環であるか、またはCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環である式Iの化合物を、それぞれ、標準アルケン還元条件に供することにより調製され得る。
Figure 2021511311
スキーム2は、式Iの化合物(式中、Rが、イソキサゾール環であり、Rが、水素であり、Rが、水素であり、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである)を調製するためのプロセスを示す。化合物5(スキーム1に示すように調製される)(式中、Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Pが、窒素保護基、例えばベンゼンスルホン酸塩である)は、アンモニアで処理して、化合物7を提供し得る。化合物7のアミン保護基Pを標準条件下で除去して、式Iの化合物(Rが、水素である)を提供し得る。
代替的に、化合物5の窒素保護基P(式中、R、R、R、およびP)は、スキーム2に定義されるとおりに除去することができる。得られた化合物を水酸化アンモニウムと反応させて、式Iの化合物(Rが、水素である)を提供し得る。
式Iの化合物(式中、Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、水素である)は、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキルまたは(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキルであり、Xが、ハロゲンである)を有する試薬と反応させ、式Iの化合物(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキルまたは(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル)を提供し得る。
代替的に、式Iの化合物(式中、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、水素である)は、式
Figure 2021511311

(式中、Ra1、Rb1、Rc1、およびRd1の各々が、独立して水素またはC1−C4アルキルであるが、
Figure 2021511311

が、2〜6個の炭素原子を有することを条件とする)を有する試薬と反応させ、式Iの化合物(式中、Rが、
Figure 2021511311

(式中、Ra1、Rb1、Rc1、およびRd1の各々が、独立して水素またはC1−C4アルキルであるが、
Figure 2021511311

部分が、2〜6個の炭素原子を有することを条件とする)である)を提供し得る。
式Iの化合物(式中、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、水素である)は、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Cyc、(Cyc)C1−C6アルキル−、hetCyc、または(Ar)C1−C6アルキル−であり、Xが、脱離原子(例えば、Br、Cl、またはI)または脱離基(例えば、OTf、OT、またはOM)である)を有する試薬と反応させ、式Iの化合物(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Cyc、(Cyc)C1−C6アルキル−、hetCyc、または(Ar)C1−C6アルキル−)を提供し得る。
Figure 2021511311
スキーム3は、式Iの化合物(式中、Rが、水素であり、Rが、Cycであり、Rが、水素であり、R、R、およびCycが、式Iに定義されるとおりである)を調製するためのプロセスを示す。化合物8は、市販されており、式R−NH(式中、Rが、式Iに定義されるとおりである)を有するアミン化合物で処理して、二環式化合物9を提供し得る。化合物9は、POClで処理して、化合物10を提供し得る。化合物10のクロロ基は、化合物10を水酸化アンモニウムで処理するとアミノ基で置換され、化合物11を提供し得る。化合物11は、塩酸ヒドロキシルアミンで処理して、化合物12を提供し得る。化合物12のオキシム基の閉環は、化合物12を、式RC≡CR(式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである)を有する試薬で処理することにより達成され、式Iの化合物(式中、Rが、オキサゾリル環であり、Rが、Cycであり、Rが、水素である)を提供し得る。
代替的に、化合物9は、N−ヨードスクシンイミドで処理して、化合物13を提供し得る。化合物13は、水酸化アンモニウムで処理して、化合物14を提供し得る。化合物14は、ジオキサボロラン化合物(a)(式中、Rが、式Iに定義されるとおりである)を処理して、式Iの化合物(式中、Rが、式Iに定義されるとおりである)を提供し得る。
代替的に、化合物14は、銅触媒およびパラジウム触媒の存在下でエチニルトリメチルシランで処理して、化合物15を提供し得る。化合物15のシリル保護基は、標準的な条件下で除去して、化合物16を提供し得る。化合物16は、アジドトリメチルシランと反応させて、式Iの化合物(式中、Rが、非置換トリアゾリル環である)を提供し得る。
式Iの化合物(式中、Rが、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルで置換されるトリアゾリル環である)は、式Iの化合物(Rが、スキーム3に示すような非置換のトリアゾリル環である)を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルであり、Xが、ハロゲンである)を有する試薬で処理することにより調製され得る。
Figure 2021511311
スキーム4は、式Iの化合物(式中、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである)を調製するためのプロセスを示す。化合物17(式中、Rが、水素であり、Rが、水素である)は、市販されており、式R−X(式中、Xが、ハロゲンであり、Rが、式Iに定義されるとおりである)を有する試薬と反応させて、化合物13を提供し得る。化合物13は、式P−NH(式中、Pが、アミノ保護基、例えば、ベンゼンスルホネートである)を有する試薬と反応させて、化合物18を提供し得る。化合物18のアミノ保護基は、標準的な条件下で除去して、化合物19を提供し得る。化合物19は、式(a)(式中、Rが、式Iに定義されるとおりである)を有するボロン酸エステル化合物を、好適なパラジウム触媒クロスカップリング反応条件、例えば、鈴木カップリング反応条件(例えば、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、無機塩基の存在下で、例えば、高温でジオキサン中のPd(PPhおよびNaCO)を使用して、処理し、式Iの化合物を提供し得る。
Figure 2021511311
スキーム5は、式Iの化合物(式中、Rが、イソキサゾリル環であり、Rが、HC(=O)−またはHOCH−であり、Rが、水素であり、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである)を調製するためのプロセスを示す。化合物20は、市販されており、式R−X(式中、塩基の存在下で、Rが、C1−C6アルキルであり、Xが、ハロゲンである)を有する試薬と反応させて、化合物21を提供し得る。化合物21は、ヒドロキシルアミンと反応させて、化合物22を提供し得る。化合物22のオキシム基の閉環は、化合物22を、式RC≡CR(式中、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、水素である)を有する化合物で処理することにより達成され、化合物23を提供し得る。化合物23をLDAで処理して、続いてギ酸エチルを添加すると、化合物24を提供する。化合物24は、水酸化アンモニウムで処理して、式Iの化合物(式中、Rが、HC(=O)−である)を提供し得る。
式Iの化合物(式中、Rが、HOCH−である)は、式Iの化合物(Rが、水素化ホウ素ナトリウムなどのアルデヒド還元剤を含むHC(=O)−である)を処理することにより調製され得る。
Figure 2021511311
スキーム6は、式Iの化合物(式中、Rが、イソキサゾリル環であり、Rが、水素であり、Rが、−CH(OH)CH(OH)であり、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである)を調製するためのプロセスを示す。化合物25は、ピロロ窒素で官能化して、化合物26(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Ar、(Ar)C1−C6アルキル−、hetCyc、Cyc、または(Cyc)C1−C6アルキル−であり、Ar、Cyc、およびhetCycが、式Iに定義されるとおりである)を提供し得る。例えば、化合物25は、式R−X(式中、Xが、脱離原子(例えば、Br、Cl、I)または脱離基(例えば、OT、OM、またはOTf)であり、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、(Ar)C1−C6アルキル−、hetCyc、Cyc、または(Cyc)C1−C6アルキル−であり、Ar、Cyc、およびhetCycが、式Iに定義されるとおりである)の試薬と反応させることができる。代替的に、化合物25は、式Ar−B(OH)(式中、Arが、式Iに定義されるとおりであり、化合物26を提供し、Rが、式Iに定義されるArである)の試薬と反応させることができる。化合物26は、ヒドロキシルアミンとの縮合によりオキシム27に変換され得る。代替的に、化合物25(ピロロ窒素が、任意に窒素保護基で保護されている)は、ヒドロキシルアミンと反応させて、化合物27(式中、Rが、窒素保護基または水素である)を提供し得る。化合物27は、
Figure 2021511311

(式中、Rが、式Iに定義されるとおりである)で付加環化に供し、化合物28(式中、RおよびRが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、窒素保護基である)を提供し得る。化合物28のエステル基を(例えば、DIBALで)還元して、化合物29を提供し得る。化合物29のアルコール部分を酸化すると、その後アルデヒドがオレフィン化(例えば、ウィッティヒ反応またはその変種)を受けて、化合物30を提供し得る。化合物30は、水酸化アンモニウムと反応させて、化合物31を提供し得る。化合物31のアルケニル部分は、ジヒドロキシル化(例えば、四酸化オスミウム(OsO)で)に供し、式Iの化合物(RおよびRが、式Iに定義されるとおりである)を提供し得、続いて存在する場合、いかなる保護基も除去する。
Figure 2021511311
スキーム7は、式Iの化合物(式中、Rが、ピラゾリルであり、Rが、C1−C6アルキルであり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、−CHNHである)を調製するためのプロセスを示す。化合物32は、ピロロ窒素で官能化して、化合物33(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Ar、(Ar)C1−C6アルキル−、hetCyc、Cyc、または(Cyc)C1−C6アルキル−であり、Ar、Cyc、およびhetCycが、式Iに定義されるとおりである)を提供し得る。例えば、化合物32は、式R−XまたはR−OH(式中、Xが、脱離原子(例えば、ハロゲン、例えば、Br)または脱離基(例えば、OT、OM、またはOTf)であり、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、(Ar)C1−C6アルキル−、hetCyc、Cyc、(Cyc)C1−C6アルキル−、または窒素保護基であり、Ar、Cyc、およびhetCycが、式Iに定義されるとおりである)の試薬と反応させることができる。代替的に、化合物32は、式Ar−B(OH)(式中、Arが、式Iに定義されるとおりであり、化合物33を提供し、Rが、Arである)の試薬と反応させることができる。化合物33のエステル基を(例えば、DIBALで)還元して、化合物34を提供することができ、その後、N−ヨードスクシンイミドでのヨウ素化により、化合物35を得ることができる。化合物35のアルコール基は、好適なヒドロキシ保護基(例えば、tert−ブチルジメチルシリル(TBS))で保護され、化合物36を得ることができ、水酸化アンモニウムで処理すると、化合物37に変換される。化合物37は、試薬38(Rが、C1−C6アルキルである)で、標準的な条件下(例えば、無機塩基の存在下で(PPhPd(II)Clを用いて)でパラジウム触媒クロスカップリングを受け、化合物39を提供し得る。化合物39のヒドロキシ保護基は、標準条件下で除去し、化合物40を提供し得、その後アルコールは、アジド部分に(例えば、DPPAで)変換して、化合物41を得ることができる。化合物41のアジド基は、還元され、化合物42を提供し得る。化合物42のアミノ保護基Pは、除去され、式Iの化合物(式中、Rが、ピラゾリルであり、Rが、C1−C6アルキルであり、Rが、式Iに定義されるとおりである)を提供し得、続いて存在する場合、あらゆる残りの保護基を任意に除去する。
Figure 2021511311
スキーム8は、式Iの化合物(式中、Rが、イソキサゾリルであり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、Ar、hetCyc、またはCycであり、Cycが、非置換C3−C6シクロアルキルである)を調製するためのプロセスを示す。化合物43(式中、Pが、窒素保護基であり、Rが、式Iに定義されるとおりである)は、スキーム2における化合物5の調製について記載されたものと同様の方法を使用して調製することができる。43の窒素保護基Pは、標準条件下で除去され、化合物44を提供することができる。化合物44は、式R−OH(式中、Rが、式Iに定義されるhetCycであるか、またはCycであり、Cycが、非置換C3−C6シクロアルキルである)の試薬との反応により(例えば、光延反応条件下、例えば、トリフェニルホスフィンおよびDIADを用いて)、式Iの化合物(式中、Rが、hetCycまたはCycであり、Cycが、非置換C3−C6シクロアルキルである)に変換され、式Iの化合物を提供することができる。代替的に、化合物44は、標準的な条件下で、式R−B(OR’)(式中、Rが、式Iに定義されるArであり、各R’が、独立してHもしくはC1−C6アルキルであるか、または各R’が、それらが結合される原子と一緒に、(C1−C3アルキル)から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される5〜6員環を形成する)の試薬との金属触媒(例えば、銅触媒)クロスカップリングに供し、式Iの化合物(式中、Rが、Arである)を提供することができる。
Figure 2021511311
スキーム9は、式Iの化合物(式中、Rが、イソキサゾリルであり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるが、hetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるが、Cycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、C1−C6アルキルである)を調製するためのプロセスを示す。化合物44(式中、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、式Iに定義されるとおりであるが、Rが、水素以外であることを条件とし、Rが、窒素保護基である)は、金属水素交換に供することができ、その後、得られたアニオン性中間体は、式(C1−C6アルキル)−X(式中、Xは、脱離原子(例えば、Cl、Br、I)または脱離基(例えば、OTf、OT、OM)である)の試薬で捕捉され、化合物45を提供することができる。化合物45は、ハロゲン化(例えば、N−ヨードスクシンイミドで)に供して、化合物46(式中、Xが、BrまたはIである)を得ることができる。水酸化アンモニウムによる化合物46の処理は、化合物47を提供することができる。47を、標準的な条件下(例えば、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で)で、式R−Sn(C1−C6アルキル)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるが、hetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるが、Cycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とする)の試薬とパラジウム触媒クロスカップリングすることは、式Iの化合物を提供することができ、続いて保護基を除去する。
本明細書で使用されるとき、「アミノ保護基」という用語は、化合物上の他の官能基で反応が行われている間にアミノ基をブロックまたは保護するために一般的に使用される基の誘導体を指す。本明細書に記載のプロセスのいずれかで使用するのに好適な保護基の例には、カルバメート、アミド、アルキルおよびアリール基、ベンジル基および置換ベンジル基、イミン、ならびに除去して所望のアミン基を再生することができる多くのN−ヘテロ原子誘導体が含まれる。アミノ保護基の非限定的な例は、2,4−ジメトキシベンジル(DMB)、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブチルオキシカルボニル(「Boc」)、ベンジルオキシカルボニル(「CBz」)、および9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(「Fmoc」)である。これらの基および他の保護基のさらなる例は、T.W.Greene,et al.Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis.New York:Wiley Interscience,2006に見出される。
上述の方法のいずれかに記載の化合物中の窒素原子は、例えばGreene&Wuts,eds.,“Protecting Groups in Organic Synthesis”,2nd ed.New York;John Wiley&Sons,Inc.,1991に記載されるような任意の都合の良い窒素保護基で保護され得る。窒素保護基の例には、アシルおよびアルコキシカルボニル基、例えばt−ブトキシカルボニル(BOC)、および[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル(SEM)が含まれる。
ヒドロキシ基は、例えば、T.W.Greene et al.,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis.New York:Wiley Interscience,2006に記載されるように、任意の都合の良いヒドロキシ保護基で保護され得る。例には、ベンジル、トリチル、シリルエーテルなどが含まれる。
したがって、本明細書では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、
(a)式Iの化合物(Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式であり、
Figure 2021511311

[式中、Rが、式Iに定義されるとおりであり、X=R=BrまたはIである]である)に対して、以下の式を有する、化合物
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素、X=R=BrまたはIであり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Pが、窒素保護基である]を、アンモニアと反応させ、続いて窒素保護基を除去すること、または
(b)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、X=R=BrまたはIおよびRが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式を有する、化合物
Figure 2021511311
[式中、X=R=BrまたはIおよびRが、式Iに定義されるとおりである]を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−である)を有する化合物と反応させること、または
(c)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、式R−B(OR’)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、各R’が、独立してHもしくはC1−C6アルキルであるか、または各R’が、それらが結合される原子と一緒に、(C1−C3アルキル)から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される5〜6員環を形成する)を有する化合物を、以下の式を有する対応する化合物
Figure 2021511311
[式中、Xが、BrまたはIである]と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で反応させること、または
(d)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、式R−Sn(C1−C6アルキル)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件する)を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Xが、BrまたはIである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で反応させること、または
(e)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、アルケン還元条件に処理すること、または
(f)式Iに記載の化合物(Rが、水素であり、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Cyc、(Cyc)C1−C6アルキル、hetCyc、または(Ar)C1−C6アルキルであり、Cyc、hetCyc、およびArが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Cyc、(Cyc)C1−C6アルキル−、hetCyc、または(Ar)C1−C6アルキル−であり、Cyc、hetCyc、およびArが、式Iに定義されるとおりであり、Xが、脱離原子または脱離基である)を有する試薬と反応させること、または
(g)式Iに記載の化合物(Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、式RC≡CR(式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである)を有する試薬と反応させること、または
(h)式Iに記載の化合物(Rが、水素であり、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する試薬と反応させること、または
(i)式Iに記載の化合物(Rが、無置換トリアゾリル環であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである)に対して、以下の式
Figure 2021511311

を有する化合物を、アジドトリメチルシランと反応させること、または
(j)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルで置換されるトリアゾリル環であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルであり、Xが、ハロゲンである)を有する試薬と反応させること、または
(k)式Iに記載の化合物(Rが、HC(=O)−であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである)である]に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、水酸化アンモニウムと反応させること、または
(l)式Iに記載の化合物(Rが、HOCH−であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、アルデヒド還元試薬と反応させること、または
(m)式Iに記載の化合物(Rが、hetCycまたはCycであり、Cycが、非置換C3−C6シクロアルキルであり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−OH(式中、Rが、式Iで定義されるhetCycまたはCycであり、Cycが、非置換C3−C6シクロアルキルである)を有する化合物と反応させ、続いて水酸化アンモニウムと反応させること、または
(n)式Iに記載の化合物(Rが、CycまたはArであり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、式R−B(OR’)(式中、Rが、CycまたはArであり、CycおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、各R’が、独立してHもしくはC1−C6アルキルであるか、または各R’が、それらが結合される原子と一緒に、(C1−C3アルキル)から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される5〜6員環を形成する)を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する対応する化合物と反応させ、続いて水酸化アンモニウムと反応させること、または
(o)式Iに記載の化合物(Rが、
Figure 2021511311

[式中、Ra1、Rb1、Rc1、およびRd1の各々が、独立して水素またはC1−C4アルキルであるが、
Figure 2021511311

部分が、2〜6個の炭素原子を有することを条件とする]であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、式
Figure 2021511311

[式中、Ra1、Rb1、Rc1、およびRd1の各々が、独立して水素またはC1−C4アルキルであるが、
Figure 2021511311

が、2〜6個の炭素原子を有することを条件とする]を有する化合物と反応させること、または
(p)式Iに記載の化合物(Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物におけるアルケニル部分をジヒドロキシル化すること、または
(q)式Iに記載の化合物(Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、C1−C6アルキルであり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、式R−Sn(C1−C6アルキル)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるが、hetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるが、Cycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とする)を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Xが、BrまたはIであり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、C1−C6アルキルである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で反応させること、または
(r)式Iに記載の化合物(Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、CHNHであり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、C1−C6アルキルである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Pgが、アミノ保護基であり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、C1−C6アルキルである]におけるアジド部分を還元し、続いてアミノ保護基を除去することと、
および
いかなる保護基も除去し、任意にその薬学的に許容される塩を形成することと、を含む、プロセスがさらに提供される。
いくつかの実施形態では、本明細書では、本明細書で定義される式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、
(a)式Iの化合物(Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、式Iに定義されるとおりであり、X=R=BrまたはIである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素、X=R=BrまたはIであり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Pが、窒素保護基である]を有する化合物を、アンモニアと反応させ、続いて窒素保護基を除去すること、または
(b)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、X=R=BrまたはIおよびRが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、X=R=BrまたはIおよびRが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−である)を有する化合物と反応させること、または
(c)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、式R−B(OR’)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、各R’が、独立してHもしくはC1−C6アルキルであるか、または各R’が、それらが結合される原子と一緒に、(C1−C3アルキル)から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される5〜6員環を形成する]を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Xが、BrまたはIである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で反応させること、または
(d)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、式R−Sn(C1−C6アルキル)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるが、hetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるが、Cycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件する)を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Xが、BrまたはIである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で反応させること、または
(e)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、式Iに定義されるとおりであり、hetCycが、式Iに定義されるとおりであるがhetCycが飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、式Iに定義されるとおりであるがCycが飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、アルケン還元条件に処理すること、または
(f)式Iに記載の化合物(Rが、水素であり、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Xが、ハロゲンである)を有する試薬と反応させること、または
(g)式Iに記載の化合物(Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、式RC≡CR(式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである)を有する試薬と反応させること、または
(h)式Iに記載の化合物(Rが、水素であり、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する試薬と反応させること、または
(i)式Iに記載の化合物(Rが、無置換トリアゾリル環であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである)に対して、以下の式
Figure 2021511311

を有する化合物を、アジドトリメチルシランと反応させること、または
(j)式Iに記載の化合物(Rが、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルで置換されるトリアゾリル環であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルであり、Xが、ハロゲンである)を有する試薬と反応させること、または
(k)式Iに記載の化合物(Rが、HC(=O)−であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、水酸化アンモニウムと反応させること、または
(l)式Iに記載の化合物(Rが、HOCH−であり、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりであり、Rが、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Rが、水素であり、Rが、式Iに定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311
[式中、Rが、水素であり、RおよびRが、式Iに定義されるとおりである]を有する化合物を、アルデヒド還元試薬と反応させること、および
いかなる保護基も除去し、任意にその薬学的に許容される塩を形成することと、を含む、プロセスが提供される。
RET阻害剤として作用する試験化合物の能力は、実施例A〜Cに記載されるアッセイにより実証され得る。IC50値を表5に示す。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、強力かつ選択的なRET阻害を示す。例えば、本明細書で提供される化合物は、例えば、KIF5B−RET融合、G810RおよびG810S ATPクレフトフロント変異、M918T活性化変異、ならびに関連キナーゼに対する活性が最小であるV804M、V804L、およびV804Eゲートキーパー変異を含む、活性化変異またはRETキナーゼ阻害剤耐性変異を含む野生型RETおよびRET遺伝子によってコードされるRETキナーゼに対してナノモル濃度での効力を示す。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、RET融合タンパク質(例えば、CCDC6−RETまたはKIF5B−RETを含むがこれらに限定されない、本明細書に記載されるRET融合タンパク質のいずれか)をコードするRET遺伝子によってコードされる改変RET融合タンパク質に対するナノモル効力を示し、RET遺伝子は、改変RETタンパク質がRETキナーゼ阻害剤耐性アミノ酸置換または欠失の存在によりRETキナーゼ耐性を示すRET融合タンパク質であるようなRETキナーゼ阻害剤耐性変異(例えば、V804M、V804L、またはV804Eを含むがこれらに限定されない、本明細書に記載のRET変異のいずれか)を含む。非限定的な例には、CCDC6−RET−V804MおよびKIF5B−RET−V804Mが含まれる。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、RET変異(例えば、C634WまたはM918Tを含むがこれらに限定されない本明細書に記載のRET変異のいずれか)を含み、およびRETキナーゼ阻害剤耐性変異(例えば、V804M、V804L、またはV804Eを含むがこれらに限定されない本明細書に記載のRETキナーゼ阻害剤耐性変異のいずれか)を含み、改変RETタンパク質が、RET変異(例えば、RET一次変異)によって引き起こされたRET置換を含み、および改変RETタンパク質は、RETキナーゼ阻害剤耐性アミノ酸置換または欠失の存在によりRETキナーゼ耐性を示す、RET遺伝子によってコードされた改変されたRETタンパク質に対してナノモル濃度で効力を示す。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、RETキナーゼを選択的に標的とする。例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、別のキナーゼまたは非キナーゼ標的よりもRETキナーゼを選択的に標的とすることができる。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、別のキナーゼに優るRETキナーゼに対する少なくとも30倍の選択性を示す。例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、別のキナーゼに優るRETキナーゼに対する少なくとも40倍の選択性、少なくとも50倍の選択性、少なくとも60倍の選択性、少なくとも70倍の選択性、少なくとも80倍の選択性、少なくとも90倍の選択性、少なくとも100倍の選択性、少なくとも200倍の選択性、少なくとも300倍の選択性、少なくとも400倍の選択性、少なくとも500倍の選択性、少なくとも600倍の選択性、少なくとも700倍の選択性、少なくとも800倍の選択性、少なくとも900倍の選択性、または、少なくとも1000倍の選択性を示す。いくつかの実施形態では、別のキナーゼと比べて、RETキナーゼに対する選択性は、細胞アッセイ(例えば、本明細書で提供される細胞アッセイ)で測定される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、KDRキナーゼ(例えば、VEGFR2)と比べてRETキナーゼに対して選択性を示すことができる。いくつかの実施形態では、KDRキナーゼと比べたRETキナーゼに対する選択性は、活性化変異またはRETキナーゼ阻害剤耐性変異(例えば、ゲートキーパー変異)を含むRET遺伝子によりコードされるRETキナーゼの効力を失うことなく観察される。いくつかの実施形態では、KDRキナーゼに優る選択性は、KIF5B−RETの阻害と比較して、少なくとも10倍(例えば、少なくとも40倍の選択性、少なくとも50倍の選択性、少なくとも60倍の選択性、少なくとも70倍の選択性、少なくとも80倍の選択性、少なくとも90倍の選択性、少なくとも100倍の選択性、少なくとも150倍の選択性、少なくとも200倍の選択性、少なくとも250倍の選択性、少なくとも300倍の選択性、少なくとも350倍の選択性、または少なくとも400倍の選択性)である(例えば、化合物は、KDRよりもKIF5B−RETに対してより強力である)。いくつかの実施形態では、KDRキナーゼに優るRETキナーゼの選択性は、約30倍である。いくつかの実施形態では、KDRキナーゼに優るRETキナーゼの選択性は、約100倍である。いくつかの実施形態では、KDRキナーゼに優るRETキナーゼの選択性は、約150倍である。いくつかの実施形態では、KDRキナーゼに優るRETキナーゼの選択性は、約400倍である。あらゆる理論に縛られることなく、強力なKDRキナーゼ阻害は、RETを標的とするマルチキナーゼ阻害剤(MKI)の共通の特徴であり、そのような化合物で観察される用量制限毒性の原因であり得ると考えられている。
いくつかの実施形態では、V804Mの阻害は、野生型RETについて観察されたものと同様である。例えば、V804Mの阻害は、野生型RETの阻害の約2倍(例えば、約5倍、約7倍、約10倍)以内である(例えば、化合物は野生型RETおよびV804Mに対して同様に強力である)。いくつかの実施形態では、別のキナーゼと比べて、野生型またはV804M RETキナーゼに対する選択性は、酵素アッセイ(例えば、本明細書で提供される酵素アッセイ)で測定される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、RET変異細胞に対して選択的な細胞傷害性を示す。
いくつかの実施形態では、G810Sおよび/またはG810Rの阻害は、野生型RETについて観察されたものと同様である。例えば、G810Sおよび/またはG810Rの阻害は、野生型RETの阻害の約2倍(例えば、約5倍、約7倍、約10倍)以内である(例えば、化合物は野生型RETならびにG810Sおよび/またはG810Rに対して同様に強力である)。いくつかの実施形態では、別のキナーゼに優る野生型またはG810Sおよび/またはG810R RETキナーゼに対する選択性は、酵素アッセイ(例えば、本明細書で提供される酵素アッセイ)で測定される。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、RET変異細胞に対して選択的な細胞傷害性を示す。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、脳および/または中枢神経系(CNS)浸透性を示す。そのような化合物は、血液脳関門を通過し、脳および/または他のCNS構造のRETキナーゼを阻害することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、治療有効量で血液脳関門を通過することができる。例えば、がん(例えば、RETに関連する脳またはCNSのがんなどのRETに関連するがん)を有する患者の治療には、患者への化合物の投与(例えば、経口投与)が含まれ得る。いくつかのそのような実施形態では、本明細書で提供される化合物は、原発性脳腫瘍または転移性脳腫瘍の治療に有用である。例えば、RETに関連する原発性脳腫瘍または転移性脳腫瘍である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、高GI吸収、低クリアランス、および薬物間相互作用の低い可能性のうちの1つ以上を示す。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、RETに関連する疾患および障害、例えば、血液がんおよび固形腫瘍(例えば、進行性固形腫瘍および/またはRET融合陽性固形腫瘍)を含むがんなどの増殖障害、ならびにIBSなどの胃腸障害など、RETキナーゼ阻害剤を用いて治療することができる疾患および障害を治療するのに有用である。
本明細書で使用される「治療する」または「治療」という用語は、治療的または緩和的措置を指す。有益なまたは望ましい臨床結果には、検出可能または検出不能に関わらず、疾患または障害または状態に関連する症状の全体的または部分的な緩和、疾患の程度の減少、疾患の安定した(すなわち悪化しない)状態、疾患進行の遅延もしくは緩徐化、疾患状態(例えば、疾患の1つもしくは複数の症状)の改善または緩和、および寛解(部分的もしくは全体的)を含むが、これらに限定されない。「治療」は、治療を受けていない場合に予想される生存と比較して、生存の延長も意味し得る。
本明細書で使用される「対象」、「個体」、または「患者」という用語は互換的に使用され、マウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、霊長類、およびヒトなどの哺乳動物を含む任意の動物を指す。いくつかの実施形態では、患者はヒトである。いくつかの実施形態では、対象は、治療および/または予防される疾患または障害の少なくとも1つの症状を経験および/または示している。いくつかの実施形態では、対象は、RET遺伝子、RETタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を伴うがん(RETに関連するがん)を有するとして特定または診断される(例えば、規制当局承認の、例えばFDA承認の、アッセイまたはキットを用いて決定される)。いくつかの実施形態では、対象は、RET遺伝子、RETタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が陽性である腫瘍を有する(例えば、規制当局承認のアッセイまたはキットを用いて決定される)。対象は、RET遺伝子、RETタンパク質、または発現もしくは活性の調節異常、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が陽性である腫瘍(複数可)を有する対象であり得る(例えば、規制当局承認の、例えばFDA承認の、アッセイまたはキットを用いて陽性であると特定される)。対象は、その腫瘍がRET遺伝子、RETタンパク質、または発現もしくは活性の調節異常、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するものであり得る(例えば、腫瘍が、規制当局承認の、例えばFDA承認の、アッセイまたはキットを用いてそうであると特定される)。いくつかの実施形態では、対象は、RETに関連するがんを有する疑いがある。いくつかの実施形態では、対象は、対象がRET遺伝子、RETタンパク質、または発現もしくは活性の調節異常、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有する腫瘍を有することを示す臨床記録を有する(および任意で、その臨床記録は、対象が、本明細書で提供される組成物のいずれかで治療されるべきであることを示す)。いくつかの実施形態では、患者は、小児患者である。
本明細書で使用される「小児患者」という用語は、診断または治療の時点で21歳未満の患者を指す。「小児」という用語は、以下:新生児(出生〜生後1ヶ月まで)、乳幼児(1ヶ月〜2歳まで)、児童(2歳〜12歳まで)、および青少年(12歳〜21歳まで(22歳の誕生日まで、ただし22歳の誕生日を除く))を含む様々な下位集団にさらに分けることができる。Berhman RE,Kliegman R,Arvin AM,Nelson WE.Nelson Textbook of Pediatrics,15th Ed.Philadelphia:W.B.Saunders Company,1996;Rudolph AM,et al.Rudolph’s Pediatrics,21st Ed.New York:McGraw−Hill,2002;およびAvery MD,First LR.Pediatric Medicine,2nd Ed.Baltimore:Williams&Wilkins;1994。いくつかの実施形態では、小児患者は、出生〜生後28日まで、生後29日〜2歳未満、2歳〜12歳未満、または12歳〜21歳(22歳の誕生日まで、ただし22歳の誕生日を除く)である。いくつかの実施形態では、小児患者は、出生〜生後28日まで、生後29日〜1歳未満、生後1ヶ月〜生後4ヶ月未満、生後3ヶ月〜生後7ヶ月未満、生後6ヶ月〜1歳未満、1歳〜2歳未満、2歳〜3歳未満、2歳〜7歳未満、3歳〜5歳未満、5歳〜10歳未満、6歳〜13歳未満、10歳〜15歳未満、または15歳〜22歳未満である。
特定の実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、本明細書で定義される疾患および障害(例えば、自己免疫疾患、炎症性疾患、およびがん)を予防するのに有用である。本明細書で使用される場合、「予防する」という用語は、本明細書に説明される疾患もしくは状態、またはその症状の全体もしくは一部の発症、再発または拡大の予防を意味する。
本明細書で使用される場合、「RETに関連する疾患または障害」という用語は、RET遺伝子、RETキナーゼ(本明細書では、RETキナーゼタンパク質とも称される)、またはそれらのいずれか(例えば、1つ以上)の発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、本明細書に記載されるRET遺伝子、RETキナーゼ、RETキナーゼドメイン、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全のいずれかの種類の)に関連するか、またはそれを有する疾患もしくは障害を指す。RETに関連する疾患または障害の非限定的な例には、例えば、がんおよび過敏性腸症候群(IBS)などの胃腸障害が含まれる。
本明細書で使用されるとき、「RETに関連するがん」という用語は、RET遺伝子、RETキナーゼ(本明細書では、RETキナーゼタンパク質とも呼ばれる)、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連するか、またはそれを有するがんを指す。RETに関連するがんの非限定的な例は、本明細書に記載される。
「RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、RETキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型RETタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むRETタンパク質の発現をもたらすRET遺伝子における変異、野生型RETタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うRETタンパク質の発現をもたらすRET遺伝子における変異、野生型RETタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うRETタンパク質の発現をもたらすRET遺伝子における変異、細胞中のRETタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のRETタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型RETタンパク質と比較してRETタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するRETタンパク質をもたらすRET mRNAの選択的スプライシングバージョン、または異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型RETキナーゼの発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、RET遺伝子、RETタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないRET遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増加した活性を有するRETタンパク質をコードするRET遺伝子の変異であり得る。例えば、RET遺伝子、RETタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むRETの第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、RETではない)の第2の部分とを含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、RET遺伝子、RETタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるRET遺伝子の別の非RET遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。融合タンパク質の非限定的な例は、表1に記載される。RETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失の非限定的な例は、表2に記載される。RETキナーゼタンパク質の変異(例えば、点変異)のさらなる例は、RET阻害剤耐性変異である。RET阻害剤耐性変異の非限定的な例は、表3および4に記載される。
いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、RET遺伝子の活性化変異によって引き起こされ得る(例えば、表1に列挙される融合タンパク質のいずれかの発現をもたらす染色体転座を参照されたい)。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、例えば、野生型RETキナーゼと比較するとき、RETキナーゼ阻害剤および/またはマルチキナーゼ阻害剤(MKI)による阻害に対する耐性が増加したRETキナーゼの発現をもたらす遺伝子変異によって引き起こされ得る(例えば、表3および4のアミノ酸置換を参照されたい)。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、例えば、野生型RETキナーゼと比較するとき、RETキナーゼ阻害剤および/またはマルチキナーゼ阻害剤(MKI)による阻害に対する耐性が増加したRETキナーゼの発現をもたらす改変されたRETタンパク質(例えば、RET融合タンパク質または変異を有するRETタンパク質(例えば、一次変異))をコードする核酸における変異によって引き起こされ得る(例えば、表3および4のアミノ酸置換を参照)。表2に示す例示的なRETキナーゼ点変異、挿入、および欠失は、活性化変異によって引き起こされ得、および/またはRETキナーゼ阻害剤および/またはマルチキナーゼ阻害剤(MKI)による阻害に対する耐性が増加したRETキナーゼの発現をもたらし得る。
「活性化変異」という用語は、例えば同一条件下でアッセイするときに、例えば野生型RETキナーゼと比較してキナーゼ活性が増加したRETキナーゼの発現をもたらすRETキナーゼ遺伝子の変異を表す。例えば、活性化変異は、RETキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらし得る。別の例では、活性化変異は、例えば同一条件下でアッセイするときに、例えば野生型RETキナーゼと比較してキナーゼ活性が増加した、1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または、10)のアミノ酸置換を有するRETキナーゼの発現をもたらすRETキナーゼ遺伝子における変異であり得る。別の例では、活性化変異は、例えば同一条件下でアッセイするときに、例えば野生型RETキナーゼと比較して、1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または、10)のアミノ酸欠失を有するRETキナーゼの発現をもたらすRETキナーゼ遺伝子における変異であり得る。別の例では、活性化変異は、例えば同一条件下でアッセイするとき、例えば本明細書に記載の例示的な野生型RETキナーゼのような野生型RETキナーゼと比較するときに、少なくとも1つ(例えば、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも12、少なくとも14、少なくとも16、少なくとも18、または少なくとも20)の挿入されたアミノ酸を有するRETキナーゼの発現をもたらすRETキナーゼ遺伝子における変異であり得る。活性化変異のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
「野生型(wildtype)」または「野生型(wild−type)」という用語は、参照核酸またはタンパク質に関連する疾患または障害を有さない対象に典型的に見られる核酸(例えば、RET遺伝子またはRET mRNA、EGFR遺伝子またはEGFR mRNA、MET遺伝子またはMET mRNA、MDM2遺伝子またはMDM2 mRNA)またはタンパク質(例えば、RETタンパク質、EGFRタンパク質、METタンパク質、MDM2タンパク質)を表す。
「野生型(wildtype)RET」または「野生型(wild−type)RET」という用語は、RETに関連する疾患、例えば、RETに関連するがん(ならびに、任意でRET関連疾患を発症する危険性の増加がない、および/またはRET関連疾患を有する疑いがない)を有さない対象に見られるか、またはRET関連疾患、例えば、RET関連がんを有さない(ならびに、任意でRET関連疾患を発症する危険性の増加がない、および/またはRET関連疾患を有する疑いがない)対象由来の細胞もしくは組織で見られる、核酸(例えば、RET遺伝子またはRET mRNA)またはRETタンパク質を表す。
「規制当局」という用語は、各国における医薬品の医学的使用を承認する国の機関を指す。例えば、規制当局の非限定的な一例は、米国食品医薬品局(FDA)である。
本明細書では、がん(例えば、RETに関連するがん)の治療を必要とする患者においてがんを治療する方法であって、患者に、治療的有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を投与することを含む方法が、提供される。例えば、本明細書では、RETに関連するがんの治療を必要とする患者においてそれを治療する方法が提供され、方法は、a)患者からの試料中に、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することとを含む。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上の融合タンパク質を含む。RET遺伝子融合タンパク質の非限定的な例は、表1に記載される。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、KIF5B−RETである。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRETキナーゼタンパク質の点変異/挿入を含む。RETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失の非限定的な例は、表2に記載される。いくつかの実施形態では、RETキナーゼタンパク質の点変異/挿入/欠失は、M918T、M918V、C634W、V804L、V804M、G810S、およびG810Rからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、RETキナーゼタンパク質の点変異/挿入/欠失は、RET融合タンパク質(例えば、表1に記載されたRET遺伝子融合タンパク質のいずれか)で生じる。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、実施例1〜34、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物から選択される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物から選択される。
本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、がん(例えば、RETに関連するがん)は、血液がんである。本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、がん(例えば、RETに関連するがん)は、固形腫瘍(例えば、進行性固形腫瘍および/またはRET融合陽性固形腫瘍)である。本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、がん(例えば、RETに関連するがん)は、肺がん(例えば、小細胞肺がんもしくは非小細胞肺がん)、甲状腺がん(例えば、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん(例えば、散発性甲状腺髄様がんまたは遺伝性甲状腺髄様がん)、分化型甲状腺がん、再発甲状腺がん、または難治性分化型甲状腺がん)、甲状腺腺腫、内分泌腺腫瘍、肺腺がん、細気管支肺細胞がん、多発性内分泌腫瘍2Aまたは2B型(それぞれMEN2AまたはMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、乳がん、乳がん、乳腺腫瘍、結腸直腸がん(例えば、転移性結腸直腸がん)、乳頭状腎細胞がん、胃腸粘膜の神経節腫症、炎症性筋線維芽細胞性腫瘍、または子宮頸がんである。本明細書に記載される方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、がん(例えば、RETに関連するがん)は、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、青年期のがん、副腎皮質がん、肛門がん、虫垂がん、星状細胞腫、異型奇形腫/ラブドイド腫瘍、基底細胞がん、胆管がん、膀胱がん、骨がん、脳幹神経膠腫、脳腫瘍、乳がん、気管支腫瘍、バーキットリンパ腫、カルチノイド腫瘍、原発不明がん、心臓腫瘍、子宮頸がん、小児がん、脊索腫、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄増殖性腫瘍、部位別腫瘍、腫瘍、結腸がん、結腸直腸がん、頭蓋咽頭腫、皮膚T細胞リンパ腫、皮膚血管肉腫、胆管がん、腺管上皮内がん、胚性腫瘍、子宮内膜がん、上衣腫、食道がん、表皮神経芽腫、ユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍、性腺外胚細胞腫瘍、肝外胆管がん、眼がん、卵管がん、骨の線維性組織球腫、胆嚢がん、胃がん、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍(GIST)、胚細胞腫瘍、妊娠性絨毛性疾患、神経膠腫、有毛細胞腫瘍、有毛細胞白血病、頭頸部がん、胸部腫瘍、頭頸部腫腫瘍、CNS腫瘍、原発性CNS腫瘍、心臓がん、肝細胞がん、組織球腫、ホジキンリンパ腫、下咽頭がん、眼内黒色腫、膵島細胞腫瘍、膵神経内分泌腫瘍、カポジ肉腫、腎臓がん、ランゲルハンス細胞組織球症、喉頭がん、白血病、唇、肝臓がん、肺がん、リンパ腫、マクログロブリン血症、骨の悪性線維性組織球腫、骨がん、黒色腫、メルケル細胞がん、中皮腫、転移性扁平上皮がん、中線管がん、口内がん、多発性内分泌腫瘍症候群、多発性骨髄腫、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍、部位別腫瘍、腫瘍、骨髄性白血病、骨髄性白血病、多発性骨髄腫、骨髄増殖性腫瘍、鼻腔および副鼻腔がん、鼻咽頭がん、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞肺がん、肺腫瘍、肺がん、肺腫瘍、気道腫瘍、気管がん、気管支腫瘍、口腔がん、口腔がん、唇がん、中咽頭がん、骨肉腫、卵巣がん、膵臓がん、乳頭腫症、傍神経節腫、副鼻腔がんおよび鼻腔がん、副甲状腺がん、陰茎がん、咽頭がん、褐色細胞腫、下垂体がん、形質細胞腫瘍、胸膜肺芽腫、妊娠関連乳がん、原発性中枢神経系リンパ腫、原発性腹膜がん、前立腺がん、直腸がん、結腸がん、結腸腫瘍、腎細胞がん、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、唾液腺がん、肉腫、セザリー症候群、皮膚がん、スピッツ腫瘍、小細胞肺がん、小腸がん、軟部肉腫、扁平上皮がん、扁平上皮がん、胃がん、T細胞リンパ腫、精巣がん、咽頭がん、胸腺腫および胸腺がん、甲状腺がん、腎盂と尿管の移行上皮がん、原発不明がん、尿道がん、子宮がん、子宮肉腫、膣がん、外陰がん、およびウィルムス腫瘍からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、血液がん(例えば、RETに関連するがんである血液がん)は、白血病、リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、ホジキン病(ホジキンリンパ腫とも称される)、および骨髄腫、例えば、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、慢性好中球性白血病(CNL)、急性未分化白血病(AUL)、未分化大細胞リンパ腫(ALCL)、前リンパ球性白血病(PML)、若年性骨髄単球性白血病(JMML)、成人T細胞ALL、三系統骨髄異形成を伴うAML(AML/TMDS)、混合系統白血病(MLL)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性疾患(MPD)、および多発性骨髄腫(MM)からなる群から選択される。血液がんのさらなる例には、真性赤血球増加症(PV)、本態性血小板減少症(ET)、および特発性原発性骨髄線維症(IMF/IPF/PMF)などの骨髄増殖性疾患(MPD)が含まれる。いくつかの実施形態では、血液がん(例えば、RETに関連するがんである血液がん)は、AMLまたはCMMLである。
いくつかの実施形態では、がん(例えば、RETに関連するがん)は、固形腫瘍である。固形腫瘍(例えば、RETに関連するがんである固形腫瘍)の例には、例えば、甲状腺がん(例えば、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん)、肺がん(例えば、肺腺がん腫、小細胞肺がん腫)、膵臓がん、膵管がん、乳がん、結腸がん、結腸直腸がん、前立腺がん、腎細胞がん腫、頭頸部腫瘍、神経芽細胞腫、および黒色腫が含まれる。例えば、Nature Reviews Cancer,2014,14,173−186を参照されたい。
いくつかの実施形態では、がんは、肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、多発性内分泌腫瘍2A型または2B型(それぞれMEN2AまたはMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん、胃腸粘膜の神経節神経腫症、および子宮頸がんからなる群より選択される。
いくつかの実施形態では、患者は、ヒトである。
式Iの化合物ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物は、RETに関連するがんの治療にも有用である。
したがって、本明細書では、RETに関連するがん、例えば、本明細書で開示される例示的なRETに関連するがんのいずれかを有するとして診断または同定された患者を治療する方法であって、患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を投与することを含む方法が、提供される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、実施例1〜34、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物から選択される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物から選択される。
RETキナーゼ、RET遺伝子、またはそのいずれかの(1つ以上)の発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、腫瘍形成に寄与し得る。例えば、RETキナーゼ、RET遺伝子、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、RETキナーゼ、RET遺伝子、またはRETキナーゼドメインの転座、過剰発現、活性化、増幅、または変異であり得る。転座は、RETキナーゼドメインと融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす遺伝子転座を含み得る。例えば、融合タンパク質は、野生型RETタンパク質と比較して増加したキナーゼ活性を有し得る。いくつかの実施形態では、RET遺伝子の変異は、RETリガンド結合部位、細胞外ドメイン、キナーゼドメイン、およびタンパク質:タンパク質相互作用および下流シグナル伝達に関与する領域の変異を含み得る。いくつかの実施形態では、RET遺伝子の変異(例えば、活性化変異)は、1つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10)のアミノ酸置換(例えば、キナーゼドメインの1つ以上のアミノ酸置換(例えば、野生型RETタンパク質のアミノ酸位置723〜1012)、ゲートキーパーアミノ酸(例えば、野生型RETタンパク質のアミノ酸位置804)、Pループ(例えば、野生型RETタンパク質のアミノ酸位置730〜737)、DFGモチーフ(例えば、野生型RETタンパク質のアミノ酸位置892〜894)、ATPクレフト溶媒フロントアミノ酸(例えば、野生型RETタンパク質のアミノ酸位置758、811、および892)、活性化ループ(例えば、野生型RETタンパク質のアミノ酸位置891〜916)、C−ヘリックスおよびC−ヘリックスに先行するループ(例えば、アミノ野生型RETタンパク質の酸位置768〜788)、および/またはATP結合部位(例えば、野生型RETタンパク質のアミノ酸位置730〜733、738、756、758、804、805、807、811、881、および892)を有するRETキナーゼの発現をもたらし得る。いくつかの実施形態では、変異は、RET遺伝子の遺伝子増幅であり得る。いくつかの実施形態では、RET遺伝子の変異(例えば、活性化変異)は野生型RETタンパク質と比較して、少なくとも1つのアミノ酸(例えば、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも12、少なくとも14、少なくとも16、少なくとも18、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、または少なくとも50のアミノ酸)を欠くRETキナーゼまたはRET受容体の発現をもたらし得る。いくつかの実施形態では、RETキナーゼの調節不全は、(例えば、対照の非がん細胞と比較するとき)異常な細胞シグナル伝達および/または調節不全オートクリン/パラクリンシグナル伝達に起因する、哺乳動物細胞における野生型RETキナーゼの増加した発現(例えば、増加したレベル)であり得る。いくつかの実施形態では、RET遺伝子の変異(例えば、活性化変異)は野生型RETタンパク質と比較して、少なくとも1つのアミノ酸(例えば、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも12、少なくとも14、少なくとも16、少なくとも18、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、または少なくとも50のアミノ酸)を挿入したRETキナーゼまたはRET受容体の発現をもたらし得る。いくつかの実施形態では、RETキナーゼの調節不全は、(例えば、対照非がん性細胞と比較する場合)例えば異常な細胞シグナル伝達および/またはオートクリン/パラクリンシグナル伝達に起因する、哺乳動物細胞における野生型RETキナーゼの増加した発現(例えば、増加したレベル)であり得る。他の調節不全には、RET mRNAスプライスバリアントが含まれる。いくつかの実施形態では、野生型RETタンパク質は、本明細書に記載の例示的な野生型RETタンパク質である。
いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、野生型RETキナーゼの過剰発現(例えば、オートクリン活性化をもたらす)を含む。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、例えば、キナーゼドメイン部分、またはキナーゼ活性を示すことができる部分を含む、RET遺伝子またはその一部分を含む染色体セグメントにおける過剰発現、活性化、増幅、または変異を含む。
いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、RET遺伝子融合をもたらす1つ以上の染色体転座または逆位を含む。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、発現タンパク質が非RETパートナータンパク質に由来の残基を含む融合タンパク質であり、最小限の機能的RETキナーゼドメインを含む、遺伝子転座の結果である。
RET融合タンパク質の非限定的な例を表1に示す。
Figure 2021511311
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いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、RETキナーゼにおける1つ以上の欠失(例えば、アミノ酸位置4の欠失)、挿入、または点変異(複数可)を含む。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、RETキナーゼドメインの構成的活性をもたらす、RETキナーゼに由来の1つ以上の残基の欠失を含む。
いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、野生型RETキナーゼと比較して1つ以上のアミノ酸置換、挿入、または欠失を有するRETキナーゼの生成をもたらす、RET遺伝子の少なくとも1つの点変異を含む(例えば、表2に列挙される点変異を参照されたい)。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、表2における1つ以上のアミノ酸置換、挿入、または欠失を有するRETキナーゼの生成をもたらす、RET遺伝子の少なくとも1つの点変異を含む。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、D898−E901欠失を有するRETキナーゼの生成をもたらす、RET遺伝子の少なくとも1つの点変異を含む。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、細胞外システインに変異(例えば、C618、C620、またはC630)(例えば、C618Y、C620R、またはC630R)を有するRETキナーゼの生成をもたらす、RET遺伝子の少なくとも1つの点変異を含む。
Figure 2021511311
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Figure 2021511311
いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、(野生型RETキナーゼと比較する場合)RETキナーゼドメインの構成的活性をもたらす、少なくとも1つの残基が欠失した、RETの選択的スプライシングバリアントである発現タンパク質をもたらす、RET mRNAにおけるスプライスバリエーションを含む。
本明細書で定義されるとき、「RETキナーゼ阻害剤」には、RET阻害活性を示す任意の化合物が含まれる。いくつかの実施形態では、RETキナーゼ阻害剤は、RETキナーゼに対して選択的である。例示的なRETキナーゼ阻害剤は、本明細書に記載のアッセイで測定するとき、約1000nM未満、約500nM未満、約200nM未満、約100nM未満、約50nM未満、約25nM未満、約10nM未満、または約1nM未満の、RETキナーゼに対する阻害活性(IC50)を示し得る。いくつかの実施形態では、RETキナーゼ阻害剤は、本明細書で提供されるアッセイで測定するとき、約25nM未満、約10nM未満、約5nM未満、または約1nM未満の、RETキナーゼに対する阻害活性(IC50)を示し得る。
本明細書で使用される場合、「第1のRETキナーゼ阻害剤」または「第1のRET阻害剤」は、本明細書で定義されるRETキナーゼ阻害剤であるが、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は含まない。本明細書で使用される場合、「第2のRETキナーゼ阻害剤」または「第2のRET阻害剤」は、本明細書で定義されるRETキナーゼ阻害剤であるが、本明細書で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は含まない。本明細書で提供される方法に第1および第2のRET阻害剤の両方が存在するとき、第1および第2のRETキナーゼ阻害剤は異なる。
いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、野生型RETキナーゼと比較して、1つ以上のアミノ酸が挿入または除去されたRETキナーゼの産生をもたらす、RET遺伝子における1つ以上のアミノ酸置換または挿入または欠失を有するRETキナーゼの産生をもたらすRET遺伝子の少なくとも1つの点変異を含む。場合によっては、得られたRETキナーゼは、野生型RETキナーゼまたはその変異を含まないRETキナーゼと比較して、1つ以上の第1のRETキナーゼ阻害剤(複数可)によるそのホスホトランスフェラーゼ活性の阻害に対してより耐性がある。かかる変異は、任意に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物での治療に対して、RETキナーゼを有するがん細胞または腫瘍の感受性を低下させない(例えば、特定のRET阻害剤耐性変異を含まないがん細胞または腫瘍と比較して)。かかる実施形態では、RET阻害剤耐性変異は、第1のRETキナーゼ阻害剤が存在するとき、同一の第1のRETキナーゼ阻害剤の存在下で野生型RETキナーゼまたはその変異を有さないRETキナーゼと比較するとき、Vmaxの増加、ATPのKの減少、および第1のRETキナーゼ阻害剤のKの増加のうちの1つ以上を有するRETキナーゼをもたらし得る。
他の実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、野生型RETキナーゼと比較して1つ以上のアミノ酸置換を有するRETキナーゼの産生をもたらし、かつ野生型RETキナーゼまたは同じ変異を含まないRETキナーゼと比較して式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対する耐性を増大させる、RET遺伝子における少なくとも1つの点変異を含む。そのような実施形態では、RET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の存在下において、式Iの同じ化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の存在下での野生型RETキナーゼまたは同じ変異を持たないRETキナーゼと比較して、Vmaxの増加、Kの減少、およびKの減少の1つ以上を有するRETキナーゼをもたらし得る。
RET阻害剤耐性変異の例には、例えば、ゲートキーパー残基(例えば、野生型RETキナーゼのアミノ酸位置804)、Pループ残基(例えば、野生型RETキナーゼのアミノ酸位置730〜737)、DFGモチーフ内またはその近傍の残基(例えば、野生型RETキナーゼのアミノ酸位置888〜898)、およびATPクレフト溶媒フロントアミノ酸残基(例えば、野生型RETキナーゼのアミノ酸位置758、811、および892)を含むがこれに限定されない、RETキナーゼの三次構造におけるATP結合部位内およびその近傍の点変異、挿入、または欠失(例えば、野生型RETキナーゼ、例えば本明細書に記載の例示的な野生型RETキナーゼのアミノ酸位置730〜733、738、756、758、804、805、807、810、811、881、および892)を含み得る。これらのタイプの変異のさらなる例には、活性化ループの残基(例えば、野生型RETキナーゼのアミノ酸位置891〜916)、活性化ループの付近にあるかまたはそれと相互作用する残基、活性または不活性の酵素立体配座に寄与する残基、Cヘリックス(例えば、野生型RETタンパク質中のアミノ酸位置768〜788)に先行するループおよびCヘリックスにおける変異、欠失、および挿入を含む変化が含まれるがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、野生型RETタンパク質は、本明細書に記載の例示的な野生型RETキナーゼである。変更され得る特定の残基または残基領域(例えば、RET阻害剤耐性変異)は、ヒト野生型RETタンパク質配列(例えば、配列番号1)に基づいて付番して、表3に列挙されたものを含むが、これらに限定されない。当業者に理解されるように、配列番号1の特定のアミノ酸位置に対応する参照タンパク質配列内のアミノ酸位置は、参照タンパク質配列を配列番号1にアライメントすることによって決定できる(例えば、ClustalW2などのソフトウェアプログラムを使用する)。RET阻害剤耐性変異位置のさらなる例を表4に示す。これらの残基への変更には、単一または複数のアミノ酸の変更、配列内または配列に隣接する挿入、および配列内または配列に隣接する欠失が含まれ得る。参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、J.Kooistra,G.K.Kanev,O.P.J.Van Linden,R.Leurs,I.J.P.De Esch,and C.De Graaf,“KLIFS:A structural kinase−ligand interaction database,”Nucleic Acids Res.,vol.44,no.D1,pp.D365−D371,2016を参照されたい。
成熟ヒトRETタンパク質の例示的な配列(配列番号1)
MAKATSGAAG LRLLLLLLLP LLGKVALGLY FSRDAYWEKL YVDQAAGTPL LYVHALRDAP EEVPSFRLGQ HLYGTYRTRL HENNWICIQE DTGLLYLNRS LDHSSWEKLS VRNRGFPLLT VYLKVFLSPT SLREGECQWP GCARVYFSFF NTSFPACSSL KPRELCFPET RPSFRIRENR PPGTFHQFRL LPVQFLCPNI SVAYRLLEGE GLPFRCAPDS LEVSTRWALD REQREKYELV AVCTVHAGAR EEVVMVPFPV TVYDEDDSAP TFPAGVDTAS AVVEFKRKED TVVATLRVFD ADVVPASGEL VRRYTSTLLP GDTWAQQTFR VEHWPNETSV QANGSFVRAT
VHDYRLVLNR NLSISENRTM QLAVLVNDSD FQGPGAGVLL LHFNVSVLPV SLHLPSTYSL SVSRRARRFA QIGKVCVENC QAFSGINVQY KLHSSGANCS TLGVVTSAED TSGILFVNDT KALRRPKCAE LHYMVVATDQ QTSRQAQAQL LVTVEGSYVA EEAGCPLSCA VSKRRLECEE CGGLGSPTGR CEWRQGDGKG ITRNFSTCSP STKTCPDGHC DVVETQDINI CPQDCLRGSI VGGHEPGEPR GIKAGYGTCN CFPEEEKCFC EPEDIQDPLC DELCRTVIAA AVLFSFIVSV LLSAFCIHCY HKFAHKPPIS SAEMTFRRPA QAFPVSYSSS GARRPSLDSM
ENQVSVDAFK ILEDPKWEFP RKNLVLGKTL GEGEFGKVVK ATAFHLKGRA GYTTVAVKML KENASPSELR DLLSEFNVLK QVNHPHVIKL YGACSQDGPL LLIVEYAKYG SLRGFLRESR KVGPGYLGSG GSRNSSSLDH PDERALTMGD LISFAWQISQ GMQYLAEMKL VHRDLAARNI LVAEGRKMKI SDFGLSRDVY EEDSYVKRSQ GRIPVKWMAI ESLFDHIYTT QSDVWSFGVL LWEIVTLGGN PYPGIPPERL FNLLKTGHRM ERPDNCSEEM YRLMLQCWKQ EPDKRPVFAD ISKDLEKMMV KRRDYLDLAA STPSDSLIYD DGLSEEETPL VDCNNAPLPR
ALPSTWIENK LYGMSDPNWP GESPVPLTRA DGTNTGFPRY PNDSVYANWM LSPSAAKLMD TFDS
いくつかの実施形態では、RET阻害剤耐性変異は、MET遺伝子、METキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を含むことができる。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物は、組み合わせて投与するか、または既存の薬物治療(例えば、他のRETキナーゼ阻害剤、例えば、第1のおよび/または第2のRETキナーゼ阻害剤)に対する後続もしくは追加(例えば、フォローアップ)療法としてのいずれかにより、RET阻害剤耐性変異(例えば、第1のRET阻害剤に対する耐性の増加をもたらす、例えば、アミノ酸位置804、例えば、V804M、V804L、もしくはV804Eでの置換、アミノ酸位置810、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810V、およびG810Dでの置換、ならびに/または表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異)を有するがんを発症する患者の治療において有用である。例示的な第1および第2のRETキナーゼ阻害剤は本明細書に記載されている。いくつかの実施形態では、第1または第2のRETキナーゼ阻害剤は、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、DS−5010、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択することができる。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩および溶媒和物は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異(第1または第2のRET阻害剤に対する耐性の増加をもたらす、例えば、アミノ酸位置804、例えば、V804M、V804L、もしくはV804Eでの置換、または例えば、アミノ酸位置810、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810V、およびG810Dでの置換)を有すると特定されるがんを治療するのに有用である。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、RET融合タンパク質(例えば、表1に記載のRET遺伝子融合タンパク質のいずれか)をコードする核酸配列に生じ、RETキナーゼ阻害剤耐性を示すRET融合タンパク質をもたらす。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、変異RETタンパク質(例えば、表2に記載の変異のいずれかを有する変異型RETタンパク質)をコードする核酸配列に生じ、RETキナーゼ耐性を示す変異RETタンパク質をもたらす。RET阻害剤耐性変異の非限定的な例を表3および4に列挙する。
Figure 2021511311


Figure 2021511311
RETの発がん性の役割は、甲状腺濾胞細胞から生じ、最も一般的な甲状腺悪性腫瘍である、甲状腺乳頭がん(PTC)で最初に記載された(Grieco et al.,Cell,1990,60,557−63)。PTCの約20〜30%が、プロモータおよびRETチロシンキナーゼドメインに構成的に発現する無関係な遺伝子の5’部分を連結し、したがって、甲状腺細胞における異所性発現を促進する、体細胞染色体再編成(転座または逆位)を保持している(Greco et al.,Q.J.Nucl.Med.Mol.Imaging,2009,53,440−54)。かかる再編成によって生成された融合タンパク質は、「RET/PTC」タンパク質と呼ばれる。例えば、RET/PTC1は、甲状腺乳頭がんで一般的に見られるCCDD6とRETの融合である。同様に、RET/PTC3およびRET/PTC4は両方とも、甲状腺乳頭がんでよく見られるELE1およびRETの融合であるが、RET/PTC3およびRET/PTC4を生じる融合事象は、異なる分子量の異なるタンパク質をもたらす(例えば、Fugazzola et al.,Oncogene,13(5):1093−7,1996を参照されたい)。PTCに関連するいくつかのRET融合は、「RET/PTC」と呼ばれないが、代わりにその融合タンパク質と呼ばれる。例えば、RETならびにELKSおよびPCM1の両方と融合がPTCで見られるが、融合タンパク質はELKS−RETおよびPCM1−RETと呼ばれる(例えば、Romei and Elisei,Front.Endocrinol.(Lausanne),3:54,doi:10.3389/fendo.2012.00054,2012を参照されたい)。PTCの病因におけるRET−PTC再配列の役割は、トランスジェニックマウスで確認されている(Santoro et al.,Oncogene,1996,12,1821−6)。これまでに、PTCおよび他のがん種から様々な融合パートナーが特定されており、全てがリガンド非依存性RET二量化および構成的キナーゼ活性を誘導するタンパク質/タンパク質相互作用ドメインを提供する(例えば、表1を参照されたい)。最近、肺腺がん患者の約2%でRET遺伝子が位置する10番染色体内に、キメラ遺伝子KIF5B−RETの異なるバリアントが生成する10.6Mbの挾動原体逆位が同定された(Ju et al.,Genome Res.,2012,22,436−45;Kohno et al.,2012,Nature Med.,18,375−7;Takeuchi et al.,Nature Med.,2012,18,378−81;Lipson et al.,2012,Nature Med.,18,382−4)。融合転写物は高発現し、生じる全てのキメラタンパク質は、ホモ二量体化を媒介するKIF5Bのコイルドコイル領域のN末端部分と、RETキナーゼドメイン全体とを含む。RET陽性患者には、他の既知の発がん性改変(EGFRまたはK−Ras変異、ALK転座など)はなく、KIF5B−RET融合が肺腺がんのドライバー変異である可能性を支持している。KIF5B−RETの発がん性は、融合遺伝子を培養細胞株にトランスフェクトすることで確認されている:RET−PTC融合タンパク質で観察されたものと同様に、KIF5B−RETは構成的にリン酸化され、NIH−3T3の形質転換およびBA−F3細胞のIL−3非依存性増殖を誘導する。しかしながら、他のRET融合タンパク質は、ヒト肺腺がん細胞株LC−2/adの増殖に重要な役割を果たすことがわかっているCCDC6−RET融合タンパク質など、肺腺がん患者で特定されている(Journal of Thoracic Oncology,2012,7(12):1872−1876)。RET阻害剤は、RET再配列を伴う肺がんの治療に有用であることが示されている(Drilon,A.E.et al.J Clin Oncol 33,2015 (suppl;abstr 8007))。RET融合タンパク質は、大腸がんの患者でも特定されている(Song Eun−Kee,et al.International Journal of Cancer,2015,136:1967−1975)。
RET配列の再配列に加えて、RETがん原遺伝子の機能獲得点変異は、傍濾胞性カルシトニン産生細胞から生じる甲状腺髄様がん(MTC)で示されるように、発がん性事象を駆動している(de Groot,et al.,Endocrine Rev.,2006,27,535−60;Wells and Santoro,Clin.Cancer Res.,2009,15,7119−7122)。MTCの約25%は、RETの生殖細胞系列活性化点変異によって引き起こされる神経内分泌器官に影響を及ぼす遺伝性がん症候群のグループである複数の内分泌腫瘍2型(MEN2)に関連している。MEN2サブタイプ(MEN2A、MEN2B、家族性MTC/FMTC)では、RET遺伝子変異は、異なるMTCの攻撃性および疾患の臨床症状を定義する強い表現型と遺伝子型の相関を有する。MEN2A症候群では、変異はシステインリッチ細胞外領域に位置する6つのシステイン残基のうちの1つ(主にC634)に関与し、リガンド非依存性ホモ二量体化と構成的RET活性化をもたらす。患者は若年でMTCを発症し(5〜25歳で発症)、褐色細胞腫(50%)および副甲状腺機能亢進症も発症する場合がある。MEN2Bは、主にキナーゼドメインにあるM918T変異によって引き起こされる。この変異は、単量体状態でRETを構成的に活性化し、キナーゼによる基質認識を変化させる。MEN2B症候群は、早期発症(<1年)およびMTCの非常に攻撃的な形態、褐色細胞腫(患者の50%)、および神経節腫を特徴とする。FMTCでは、唯一の疾患の発現はMTCであり、通常は成人の年齢で発生する。RET遺伝子全体に及ぶ多くの異なる変異が検出されている。MTC症例の残りの75%は散発性であり、その約50%がRET体細胞変異を担持する:最も頻度の高い変異はM918Tであり、MEN2Bと同様に、最も攻撃的な表現型と関連している。RETの体細胞点変異は、結腸直腸がん(Wood et al.,Science,2007,318,1108−13)および小細胞肺がん(Jpn.J.Cancer Res.,1995,86,1127−30)などの他の腫瘍でも記載されている。いくつかの実施形態では、MTCは、RET融合陽性MTCである。
RETシグナル伝達成分は、原発性乳房腫瘍で発現し、乳房腫瘍細胞株のエストロゲン受容体−cc経路と機能的に相互作用することが判明している(Boulay et al.,Cancer Res.2008,68,3743−51;Plaza−Menacho et al.,Oncogene,2010,29,4648−57)が、一方、RET発現およびGDNFファミリーリガンドによる活性化は、異なるタイプのがん細胞による神経周囲浸潤において重要な役割を果たす可能性がある(Ito et al.,Surgery,2005,138,788−94;Gil et al.,J.Natl.Cancer Inst.,2010,102,107−18;Iwahashi et al.,Cancer,2002,94,167−74)。
RETは浸潤性乳がんの30〜70%でも発現しており、エストロゲン受容体陽性腫瘍での発現は比較的頻繁である(Plaza−Menacho,I.,et al.,Oncogene,2010,29,4648−4657;Esseghir,S.,et al.,Cancer Res.,2007,67,11732−11741;Morandi,A.,et al.,Cancer Res.,2013,73,3783−3795;Gattelli,A.,EMBO Mol.Med.,2013,5,1335−1350)。
RET再配列の同定は、結腸直腸がんから確立されたPDX(患者由来の異種移植片)のサブセットで報告されている。結腸直腸がん患者におけるこのような事象の頻度はまだ定義されていないが、これらのデータはこの適応症における標的としてのRETの役割を示唆している(Gozgit et al.,AACR Annual Meeting 2014)。研究は、結腸直腸がんではRETプロモータがしばしばメチル化されており、RET発現を低下させると予測されるヘテロ接合性ミスセンス変異が5〜10%の症例で確認されており、RETが散発性結腸がんにおいていくらかの腫瘍抑制因子の特徴を有しているかもしれないということを示している(Luo,Y.,et al.,Oncogene,2013,32,2037−2047;Sjoblom,T.,et al.,Science,2006,268−274;Cancer Genome Atlas Network,Nature,2012,487,330−337)。
ますます多くのタイプの腫瘍が、腫瘍の進行と広がりに関与する可能性のある実質的なレベルの野生型RETキナーゼを発現することが示される。RETは膵管がんの50〜65%で発現しており、転移性および高悪性度の腫瘍ではより頻繁に発現する(Ito,Y,et al.,Surgery,2005,138,788−794;Zeng,Q.,et al.,J.Int.Med.Res.2008,36,656−664)。
造血系の腫瘍では、RETは単球分化を伴う急性骨髄性白血病(AML)およびCMMLで発現する(Gattei,V.et al.,Blood,1997,89,2925−2937;Gattei,V.,et al.,Ann.Hematol,1998,77,207−210;Camos,M.,Cancer Res.2006,66,6947−6954)。最近の研究により、慢性骨髄単球性白血病(CMML)患者のRETを伴うまれな染色体再編成が特定されている。CMMLは、しばしばいくつかのチロシンキナーゼの再編成に関連しており、RAS経路の活性化を導くキメラ細胞質腫瘍性タンパク質の発現をもたらす(Kohlmann,A.,et al.,J.Clin.Oncol.2010,28,2858−2865)。RETの場合、RETをBCR(BCR−RET)または線維芽細胞増殖因子受容体1がん遺伝子パートナー(FGFR1OP−RET)と連結する遺伝子融合は、初期造血前駆細胞で形質転換し、これらの細胞の成熟を単球経路にシフトさせる可能性があり、おそらくRET媒介性RASシグナル伝達の開始によるものである(Ballerini,P.,et al.,Leukemia,2012,26,2384−2389)。
RET発現は、前立腺がん、小細胞肺がん、黒色腫、腎細胞がん、頭頸部腫瘍を含む、他のいくつかの腫瘍タイプでも発生することが示されている(Narita,N.,et al.,Oncogene,2009,28,3058−3068;Mulligan,L.M.,et al.,Genes Chromosomes Cancer,1998,21,326−332;Flavin,R.,et al.,Urol.Oncol.,2012,30,900−905;Dawson,D.M.,J Natl Cancer Inst,1998,90,519−523)。
神経芽細胞腫では、RETの発現およびGFLによる活性化は腫瘍細胞の分化に役割を果たし、他の神経栄養因子受容体と協力してN−Mycを下方制御する可能性があり、その発現は予後不良のマーカーである(Hofstra,R.M.,W.,et al.,Hum.Genet.1996,97,362−364;Petersen,S.and Bogenmann,E.,Oncogene,2004,23,213−225;Brodeur,G.M.,Nature Ref.Cancer,2003,3,203−216)。
RETと交差反応するマルチターゲット阻害剤は既知である(Borrello,M.G.,et al.,Expert Opin.Ther.Targets,2013,17(4),403−419;国際特許出願第2014/141187号、同第2014/184069号、および同第2015/079251号)。かかるマルチターゲット阻害剤(またはマルチキナーゼ阻害剤またはMKI)は、RET阻害剤耐性変異の発生と関連する可能性もある。例えば、Q.Huang et al.,“Preclinical Modeling of KIF5B−RET Fusion Lung Adenocarcinoma.,”Mol.Cancer Ther.,no.18,pp.2521−2529,2016;Yasuyuki Kaneta et al.,Abstract B173:Preclinical characterization and antitumor efficacy of DS−5010,a highly potent and selective RET inhibitor,Mol Cancer Ther January 1 2018 (17)(1 Supplement)B173;DOI:10.1158/1535−7163.TARG−17−B173を参照されたく、これらの両方は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
したがって、本明細書では、がんを有すると診断された(またはがんを有するとして特定された)患者を治療する方法であって、患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法が提供される。本明細書では、RETに関連するがんを有するとして特定または診断された患者を治療する方法であって、患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を投与することを含む方法も、提供される。いくつかの実施形態では、患者は、患者または患者からの生検試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を同定するために、規制当局承認の、例えば、FDA承認の試験またはアッセイの使用によってか、あるいは本明細書に記載のアッセイの非限定的な例のいずれかを実施することによって、RET関連がんを有するとして特定または診断されている。いくつかの実施形態では、試験またはアッセイは、キットとして提供される。いくつかの実施形態では、がんは、RETに関連するがんである。例えば、RETに関連するがんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含むがんであり得る。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、実施例1〜34、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物から選択される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物から選択される。
がんを治療する方法であって、それを必要とする患者において、(a)患者におけるRETに関連するがんを検出することと、(b)治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を患者に投与することと、を含む、方法も提供される。これらの方法のいくつかの実施形態では、別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)を対象に投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、対象は、以前に第1のRET阻害剤で治療されているか、または別の抗がん治療、例えば、腫瘍の少なくとも部分的な切除または放射線療法で以前に治療されている。いくつかの実施形態では、患者は、患者または患者からの生検試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を特定するために、規制当局承認の、例えば、FDA承認の試験またはアッセイの使用によってか、あるいは本明細書に記載のアッセイの非限定的な例のいずれかを実施することによって、RET関連がんを有すると特定される。いくつかの実施形態では、試験またはアッセイは、キットとして提供される。いくつかの実施形態では、がんは、RETに関連するがんである。例えば、RETに関連するがんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含むがんであり得る。
患者が、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかを決定するために、患者から取得された試料でアッセイを行い、次いで、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するとして判定された患者に、治療的有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物またはその薬学的組成物を投与(具体的または選択的に投与)することを含む、患者を治療する方法も提供される。これら方法のいくつかの実施形態では、別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)を対象に投与することをさらに含む。これらの方法のいくつかの実施形態では、対象は、以前に第1のRET阻害剤で治療されているか、または別の抗がん治療、例えば、腫瘍の少なくとも部分的な切除または放射線療法で以前に治療されている。いくつかの実施形態では、患者は、RETに関連するがんを有する疑いのある患者、RETに関連するがんの1つ以上の症状を示す患者、またはRETに関連するがんを発症する危険性が高い患者である。いくつかの実施形態では、アッセイは、次世代シーケンシング、パイロシーケンシング、免疫組織化学、またはブレークアパートFISH分析を利用する。いくつかの実施形態では、アッセイは、規制当局承認のアッセイ、例えば、FDA承認のキットである。いくつかの実施形態では、アッセイは、液体生検である。これらの方法で使用できるさらなる非限定的なアッセイは、本明細書に記載されている。さらなるアッセイも当該技術分野で知られている。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。
患者から取得された試料についてアッセイ(例えば、インビトロアッセイ)を実施して、患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかを決定するステップを介して、RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者におけるRETに関連するがんの治療において使用するための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物も提供され、このアッセイにおいて、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全の存在は、患者がRETに関連するがんを有することを特定する。患者から取得された試料についてアッセイを実施して、患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかを決定するステップを介して、RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者においてRETに関連するがんを治療するための薬品の製造のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物の使用も提供され、このアッセイにおいて、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全の存在は、患者がRETに関連するがんを有することを特定する。本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態は、患者が、アッセイの実施を介して、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有すると決定されること、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を投与される必要があることを、患者の臨床記録(例えば、コンピュータ可読媒体)に記録することをさらに含む。いくつかの実施形態では、アッセイは、次世代シーケンシング、パイロシーケンシング、免疫組織化学、またはブレークアパートFISH分析を利用する。いくつかの実施形態では、アッセイは、規制当局承認のアッセイ、例えば、FDA承認のキットである。いくつかの実施形態では、アッセイは、液体生検である。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。
また、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を必要とする患者またはRETに関連するがんを有するとして特定もしくは診断された患者のがんの治療に使用するための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物も提供される。また、RETに関連するがんを有するとして特定または診断された患者のがんを治療するための薬品の製造のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物も提供される。いくつかの実施形態では、がんは、RETに関連するがん、例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するRETに関連するがんである。いくつかの実施形態では、患者は、患者または患者からの生検試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を特定するために、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットの使用によって、RETに関連するがんを有するとして特定または診断される。本明細書で提供されるように、RETに関連するがんには、本明細書に記載されるもの、および当該技術分野で知られているものが含まれる。
また、本明細書では、がんを有すると診断された(またはがんを有するとして特定された)小児患者を治療する方法であって、小児患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法が提供される。本明細書では、RETに関連するがんを有するとして特定または診断された小児患者を治療する方法であって、小児患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を投与することを含む方法も、提供される。いくつかの実施形態では、小児患者は、小児患者または小児患者からの生検試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を特定するために、規制当局承認の、例えば、FDA承認の試験またはアッセイの使用によってか、あるいは本明細書に記載のアッセイの非限定的な例のいずれかを実施することによって、RETに関連するがんを有するとして特定または診断されている。いくつかの実施形態では、試験またはアッセイは、キットとして提供される。いくつかの実施形態では、がんは、RETに関連するがんである。例えば、RETに関連するがんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含むがんであり得る。
がんを治療するための方法であって、それを必要とする小児患者において、(a)小児患者においてがんがRETに関連するがんであるか決定することと、(b)がんがRETに関連するがんであると決定された場合、小児患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を投与することと、を含む方法も提供される。これら方法のいくつかの実施形態では、別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)を対象に投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、対象は、以前に第1のRET阻害剤で治療されているか、または別の抗がん治療、例えば、腫瘍の切除または放射線療法で以前に治療されている。いくつかの実施形態では、小児患者は、小児患者または小児患者からの生検試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を同定するために、規制当局承認の、例えば、FDA承認の試験またはアッセイの使用によってか、あるいは本明細書に記載のアッセイの非限定的な例のいずれかを実施することによって、RETに関連するがんを有すると決定される。いくつかの実施形態では、試験またはアッセイは、キットとして提供される。いくつかの実施形態では、がんは、RETに関連するがんである。例えば、RETに関連するがんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含むがんであり得る。
小児患者が、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかを決定するために、小児患者から取得された試料でアッセイを行い、次いで、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するとして決定された小児患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を投与(具体的または選択的に投与)することを含む、小児患者を治療する方法も提供される。これら方法のいくつかの実施形態では、別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)を対象に投与することをさらに含む。これらの方法のいくつかの実施形態では、対象は、以前に第1のRET阻害剤で治療されているか、または別の抗がん治療、例えば、腫瘍の切除または放射線療法で以前に治療されている。いくつかの実施形態では、小児患者は、RETに関連するがんを有する疑いのある小児患者、RETに関連するがんの1つ以上の症状を示す小児患者、またはRETに関連するがんを発症する危険性が高い小児患者である。いくつかの実施形態では、アッセイは、次世代シーケンシング、パイロシーケンシング、免疫組織化学、またはブレークアパートFISH分析を利用する。いくつかの実施形態では、アッセイは、規制当局承認のアッセイ、例えば、FDA承認のキットである。これらの方法で使用できるさらなる非限定的なアッセイは、本明細書に記載されている。さらなるアッセイも当該技術分野で知られている。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。
小児患者から取得された試料についてアッセイ(例えば、インビトロアッセイ)を実施して、小児患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかを決定するステップを介して、RETに関連するがんを有すると特定または診断された小児患者におけるRETに関連するがんの治療において使用するための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物も提供され、このアッセイにおいて、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全の存在は、小児患者がRETに関連するがんを有することを特定する。小児患者から取得された試料についてアッセイを実施して、小児患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかを決定するステップを介して、RETに関連するがんを有すると特定または診断された小児患者においてRETに関連するがんを治療するための薬品の製造のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物の使用も提供され、このアッセイにおいて、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全の存在は、小児患者がRETに関連するがんを有することを特定する。本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態は、小児患者が、アッセイの実施を介して、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有すると決定されること、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与される必要があることを、小児患者の臨床記録(例えば、コンピュータ可読媒体)に記録することをさらに含む。いくつかの実施形態では、アッセイは、次世代シーケンシング、パイロシーケンシング、免疫組織化学、またはブレークアパートFISH分析を利用する。いくつかの実施形態では、アッセイは、規制当局承認のアッセイ、例えば、FDA承認のキットである。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。
また、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を必要とする小児患者またはRETに関連するがんを有するとして特定もしくは診断された小児患者のがんの治療に使用するための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物も提供される。また、RETに関連するがんを有するとして特定または診断された小児患者のがんを治療するための薬品の製造のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物も提供される。いくつかの実施形態では、がんは、RETに関連するがん、例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するRETに関連するがんである。いくつかの実施形態では、小児患者は、小児患者または小児患者からの生検試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を特定するために、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットの使用によって、RETに関連するがんを有するとして特定または診断される。本明細書で提供されるように、RETに関連するがんには、本明細書に記載されるもの、および当該技術分野で知られているものが含まれる。
本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、患者は、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を伴うがんを有するとして特定または診断されている。本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、患者は、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全について陽性である腫瘍を有する。本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、患者は、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全について陽性である腫瘍(複数可)を有する患者であり得る。本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、患者は、その腫瘍がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有する腫瘍である患者であり得る。本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、患者は、RETに関連するがん(例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん)を有する疑いがある。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんの治療を必要とする患者においてそれを治療する方法が提供され、方法は、a)患者からの試料中に、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、を含む。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上の融合タンパク質を含む。RET遺伝子融合タンパク質の非限定的な例は、表1に記載される。いくつかの実施形態では、融合タンパク質は、KIF5B−RETである。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRETキナーゼタンパク質の点変異/挿入/欠失を含む。RETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失の非限定的な例は、表2に記載される。いくつかの実施形態では、RETキナーゼタンパク質の点変異/挿入/欠失は、M918T、M918V、C634W、V804L、V804M、G810S、およびG810Rからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。RET阻害剤耐性変異の非限定的な例は、表3および4に記載される。いくつかの態様において、RET阻害剤耐性変異は、V804Mである。いくつかの実施形態では、RET阻害剤耐性変異は、G810Sである。いくつかの実施形態では、RET阻害剤耐性変異は、G810Rである。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を伴うがんは、規制当局承認の、例えばFDA承認の、アッセイまたはキットを用いて決定される。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全について陽性である腫瘍は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異について陽性である腫瘍である。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を伴う腫瘍は、規制当局承認の、例えば、FDA承認の、アッセイまたはキットを用いて決定される。
本明細書に記載の方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、患者は、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有する腫瘍(例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する腫瘍)を患者が有することを示す臨床記録を有する。いくつかの実施形態では、臨床記録は、患者が、本明細書で提供される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物または組成物の1つ以上で治療される必要があることを示す。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を伴うがんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがんである。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を伴うがんは、規制当局承認の、例えばFDA承認の、アッセイまたはキットを用いて決定される。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全について陽性である腫瘍は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異について陽性である腫瘍である。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を伴う腫瘍は、規制当局承認の、例えば、FDA承認の、アッセイまたはキットを用いて決定される。
本明細書では、患者を治療する方法も提供され、この方法は、患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルにおける調節不全を有することを示す臨床記録を有する患者に治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む。患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有することを示す、臨床記録を有する患者において、RET関連がんを治療するための薬品の製造のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用も提供される。これらの方法および使用のいくつかの実施形態は、患者から取得された試料についてアッセイ(例えば、インビトロアッセイ)を実施して、患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかを決定するステップと、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するとして患者が特定されたという情報を患者の臨床ファイル(例えば、コンピュータ可読媒体)に記録するステップと、をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、アッセイは、インビトロアッセイである。例えば、アッセイは、次世代シーケンシング、免疫組織化学、またはブレークアパートFISH分析を利用する。いくつかの実施形態では、アッセイは、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットである。いくつかの実施形態では、アッセイは液体生検である。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。
本明細書では、対象を治療する方法も提供される。いくつかの実施形態では、方法は、対象から取得された試料についてアッセイを実施して、対象がRET遺伝子、RETタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかどうかを判定することを含む。そのような実施形態では、方法は、RET遺伝子、RETタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有すると判定された対象に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することも含む。いくつかの実施形態では、方法は、対象がRET遺伝子、RETタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくはレベルの調節不全を有することを、対象から取得された試料について実施されるアッセイによって判定することを含む。そのような実施形態では、方法は、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することも含む。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性における調節不全は、RET融合タンパク質(例えば、本明細書に記載のRET融合タンパク質のいずれか)の発現をもたらす遺伝子または染色体の転座である。いくつかの実施形態では、RET融合は、KIF5B−RET融合およびCCDC6−RET融合から選択され得る。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルにおける調節不全は、RET遺伝子の1つ以上の点変異(例えば、本明細書に記載のRET点変異の1つ以上のいずれか)である。RET遺伝子の1つ以上の点変異は、例えば、以下のアミノ酸置換:M918T、M918V、C634W、V804L、V804M、G810S、およびG810Rの1つ以上を有するRETタンパク質の翻訳をもたらし得る。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルにおける調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異(例えば、本明細書に記載の1つ以上のRET阻害剤耐性変異のいずれかの組み合わせ)である。これら方法のいくつかの実施形態では、別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)を対象に投与することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、脳および/または中枢神経系(CNS)浸透性を示す。そのような化合物は、血液脳関門を通過し、脳および/または他のCNS構造のRETキナーゼを阻害することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、治療有効量で血液脳関門を通過することができる。例えば、がん(例えば、RET関連脳またはCNSのがんなどのRET関連がん)を有する患者の治療には、患者への化合物の投与(例えば、経口投与)が含まれ得る。いくつかのそのような実施形態では、本明細書で提供される化合物は、原発性脳腫瘍または転移性脳腫瘍の治療に有用である。例えば、化合物は、神経膠芽腫(多形性膠芽腫としても知られる)、星状細胞腫、乏突起膠腫、上衣腫、および混合神経膠腫、髄膜腫、髄芽腫、神経膠腫、神経鞘腫(神経鞘腫)、および頭蓋咽頭腫などの神経膠腫のうちの1つ以上の治療に使用することができる(例えば、Louis,D.N.et al.Acta Neuropathol 131(6),803−820(June 2016)に列挙される腫瘍を参照されたい)。いくつかの実施形態では、脳腫瘍は、原発性脳腫瘍である。いくつかの実施形態では、患者は、別の抗がん剤、例えば、別のRET阻害剤(例えば、一般式Iの化合物ではない化合物)、またはマルチキナーゼ阻害剤を用いて以前に治療されている。いくつかの実施形態では、脳腫瘍は、転移性脳腫瘍である。いくつかの実施形態では、患者は、別の抗がん剤、例えば、別のRET阻害剤(例えば、一般式Iの化合物ではない化合物)、またはマルチキナーゼ阻害剤を用いて以前に治療されている。
また、RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者のための治療を選択する方法(例えば、インビトロ法)も提供される。いくつかの実施形態は、RETに関連するがんを有するとして特定または診断された患者に選択された治療を施すことをさらに含むことができる。例えば、選択された治療は、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与を含むことができる。いくつかの実施形態は、患者から取得された試料についてアッセイを実施して、患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかを決定するステップと、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有すると決定された患者を、RETに関連するがんを有するとして特定および診断するステップと、をさらに含み得る。いくつかの態様では、がんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するRETに関連するがんである。いくつかの実施形態では、患者は、患者または患者からの生検試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を特定するために、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットの使用によって、RETに関連するがんを有するとして特定または診断されている。いくつかの実施形態では、RETに関連するがんは、本明細書に記載のがんまたは当該技術分野で既知のがんである。いくつかの実施形態では、アッセイは、インビトロアッセイである。例えば、アッセイは、次世代シーケンシング、免疫組織化学、またはブレークアパートFISH分析を利用する。いくつかの実施形態では、アッセイは、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットである。いくつかの実施形態では、アッセイは液体生検である。
また、本明細書で提供されるのは、患者に対する治療を選択する方法であって、患者から取得された試料についてアッセイを実施して、患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異)を有するかどうかを決定するステップと、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有すると決定された患者を、RETに関連するがんを有するとして特定および診断するステップと、を含む、方法である。いくつかの実施形態は、RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者に選択された治療を施すことをさらに含む。例えば、選択された治療は、RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含み得る。いくつかの実施形態では、アッセイは、インビトロアッセイである。例えば、アッセイは、次世代シーケンシング、免疫組織化学、またはブレークアパートFISH分析を利用する。いくつかの実施形態では、アッセイは、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットである。いくつかの実施形態では、アッセイは液体生検である。
また、本明細書では、治療のために患者を選択する方法も提供され、RETに関連するがんを有する患者を選択、特定、または診断することと、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与を含む治療のために患者を選択することと、を含む。いくつかの実施形態は、RETに関連するがんを有すると患者を特定または診断することは、患者から取得された試料についてアッセイを実施して、患者がRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかどうかを判定するステップと、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有すると決定された患者を、RETに関連するがんを有すると特定または診断するステップと、を含み得る。いくつかの実施形態では、治療を選択する方法は、RETに関連するがんの様々な治療の投与を含む臨床研究の一部として使用することができる。いくつかの態様では、RETに関連するがんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがんである。いくつかの実施形態では、アッセイは、インビトロアッセイである。例えば、アッセイは、次世代シーケンシング、免疫組織化学、またはブレークアパートFISH分析を利用する。いくつかの実施形態では、アッセイは、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットである。いくつかの実施形態では、アッセイは液体生検である。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。
本明細書に説明される方法または使用のいずれかのいくつかの実施形態では、患者からの試料を使用して、患者がRET遺伝子、またはRETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するかどうかを判定するために使用されるアッセイは、例えば、次世代シーケンシング、免疫組織化学、蛍光顕微鏡法、ブレークアパートFISH分析、サザンブロッティング、ウェスタンブロッティング、FACS分析、ノーザンブロッティング、およびPCRに基づく増幅(例えば、RT−PCRおよび定量的リアルタイムRT−PCR)を含み得る。当該技術分野で周知のように、アッセイは、例えば、少なくとも1つの標識された核酸プローブまたは少なくとも1つの標識された抗体もしくはその抗原結合断片を用いて、典型的に実施される。アッセイは、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出するための、当該技術分野で知られている他の検出方法を利用することができる(例えば、本明細書に引用される参考文献を参照されたい)。いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。いくつかの実施形態では、試料は、患者からの生体試料または生検試料(例えば、パラフィン包埋生検試料)である。いくつかの実施形態では、患者は、RETに関連するがんを有する疑いのある患者、RETに関連するがんの1つ以上の症状を有する患者、および/またはRETに関連するがんを発症する危険性が高い患者である。
いくつかの実施形態では、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、液体生検(流体生検または流体相生検など様々に呼ばれる)を使用して特定することができる。例えば、Karachialiou et al.,“Real−time liquid biopsies become a reality in cancer treatment”,Ann.Transl.Med.,3(3):36,2016を参照されたい。液体生検法を使用して、総腫瘍量および/またはRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することができる。液体生検は、対象から比較的簡単に(例えば、単純な採血を介して)取得された生体試料で実施することができ、一般的に、腫瘍量および/またはRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出するために使用される従来法よりも低侵襲である。いくつかの実施形態では、液体生検は、従来法よりも初期の段階で、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全の存在を検出するために使用することができる。いくつかの実施形態では、液体生検で使用される生体試料には、血液、血漿、尿、脳脊髄液、唾液、痰、気管支肺胞洗浄液、胆汁、リンパ液、嚢胞液、便、腹水、およびそれらの組み合わせが含まれ得る。いくつかの実施形態では、循環腫瘍細胞(CTC)を検出するために液体生検を使用することができる。いくつかの実施形態では、液体生検を使用して、無細胞DNAを検出することができる。いくつかの実施形態では、液体生検を使用して検出される無細胞DNAは、腫瘍細胞に由来する循環腫瘍DNA(ctDNA)である。ctDNAの分析(例えば、限定されないが、次世代シーケンシング(NGS)、従来のPCR、デジタルPCR、マイクロアレイ分析などの高感度検出技法の使用)を使用して、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を特定することができる。
いくつかの実施形態では、単一の遺伝子に由来するctDNAは、液体生検を使用して検出することができる。いくつかの実施形態では、複数の遺伝子(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100個以上、またはこれらの数の間の任意の数)は、液体生検を使用して検出することができる。いくつかの実施形態では、複数の遺伝子に由来するctDNAは、様々な市販の試験パネル(例えば、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出するように設計された市販の試験パネル)のいずれかを使用して検出することができる。液体生検を使用して、非限定的に、点変異または単一ヌクレオチドバリアント(SNV)、コピー数バリアント(CNV)、遺伝子融合(例えば、転座または再編成)、挿入、欠失、またはそのいずれかの組み合わせを含む、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することができる。いくつかの実施形態では、生殖細胞系変異を検出するために、液体生検を使用することができる。いくつかの実施形態では、体細胞変異を検出するために、液体生検を使用することができる。いくつかの実施形態では、液体生検を使用して、一次遺伝的変異(例えば、がんなどの疾患の初期発生に関連する一次変異または一次融合)を検出することができる。いくつかの実施形態では、液体生検を使用して、一次遺伝的変異の発生後に発生する遺伝子変異(例えば、対象に施された治療に応答して生じる耐性変異)を検出することができる。いくつかの実施形態では、液体生検を用いて特定された、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、対象に存在するがん細胞(例えば、腫瘍)にも存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の任意の型のRET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、液体生検を使用して検出することができる。いくつかの実施形態では、液体生検を介して特定された遺伝子変異を使用して、特定の治療のための候補として対象を特定することができる。例えば、対象における、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全の検出は、対象が、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与を含む治療に対して反応する可能性があることを示し得る。
診断の過程、監視の過程、および/または治療の過程の間、複数の時点で、液体生検を実施して、疾患の進行、治療の有効性、または対象に治療を施した後の耐性変異の発生を含むがこれらに限定されない、1つ以上の臨床的に関連のあるパラメータを決定することができる。例えば、診断の過程、監視の過程、および/または治療の過程の間、第1の時点で第1の液体生検を実施し、第2の時点で第2の液体生検を実施することができる。いくつかの実施形態では、第1の時点は、疾患を有する対象を診断する前の時点(例えば、対象が健康なとき)であり得、第2の時点は、対象が疾患を発症した後の時点(例えば、第2の時点は、疾患を伴う対象を診断するために使用できる)であり得る。いくつかの実施形態では、第1の時点は、疾患を有する対象を診断する前の時点(例えば、対象が健康なとき)であり得、その後、対象は監視され、第2の時点は、対象がモニタリングされた後の時点であり得る。いくつかの実施形態では、第1の時点は、疾患を有する対象を診断した後の時点であり得、その後、治療が対象に実施され、第2の時点は、治療が実施された後の時点であり得、そのような場合、第2の時点を使用して、治療の有効性(例えば、第1の時点で検出された遺伝子変異(複数可)が豊富に減少するか、もしくは検出できないかを)を評価することができ、または治療の結果として生じた耐性変異の存在を決定することができる。いくつかの実施形態では、対象に施される治療は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含むことができる。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の有効性は、異なる時点で患者から取得されたcfDNA、例えば、第1の時点で患者から取得されたcfDNAおよび第2の時点で患者から取得されたcfDNAにおけるRET遺伝子の調節不全の対立遺伝子頻度を評価することにより決定でき、第1および第2の時点の間に少なくとも1回の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が患者に投与される。これらの方法のいくつかの実施形態は、第1および第2の時点の間に、少なくとも1回の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することをさらに含むことができる。例えば、第1の時点で患者から取得されたcfDNA中のRET遺伝子の調節不全の対立遺伝子頻度(AF)と比較した場合の、第2の時点で患者から取得されたcfDNA中のRET遺伝子の調節不全の対立遺伝子頻度(AF)における減少(例えば、1%〜約99%減少、1%〜約95%減少、1%〜約90%減少、1%〜約85%減少、1%〜約80%減少、1%〜約75%減少、1%減少〜約70%減少、1%減少〜約65%減少、1%減少〜約60%減少、1%減少〜約55%減少、1%減少〜約50%減少、1%減少〜約45%減少、1%減少〜約40%減少、1%減少〜約35%減少、1%減少〜約30%減少、1%減少〜約25%減少、1%減少〜約20%減少、1%減少〜約15%減少、1%減少〜約10%減少、1%〜約5%減少、約5%〜約99%減少、約10%〜約99%減少、約15%〜約99%減少、約20%〜約99%減少、約25%〜約99%減少、約30%〜約99%減少、約35%〜約99%減少、約40%〜約99%減少、約45%〜約99%減少、約50%〜約99%減少、約55%〜約99%減少、約60%〜約99%減少、約65%〜約99%減少、約70%〜約99%減少、約75%〜約95%減少、約80%〜約99%減少、約90%減少〜約99%減少、約95%〜約99%減少、約5%〜約10%減少、約5%〜約25%減少、約10%〜約30%減少、約20%〜約40%減少、約25%〜約50%減少、約35%〜約55%減少、約40%〜約60%減少、約50%減少〜約75%減少、約60%減少〜約80%減少、または約65%〜約85%減少)は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、対象において効果的であったことを示す。いくつかの実施形態では、レベルが機器の検出限界を下回るようにAFが減少する。あるいは、第1の時点で患者から取得されたcfDNAにおけるRET遺伝子の調節不全の対立遺伝子頻度(AF)と比較して、第2の時点で患者から取得されたcfDNAにおけるRET遺伝子の調節不全の対立遺伝子頻度(AF)における増加は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、対象において効果的ではなかったことを示す(例えば、対象は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対する耐性変異を発症している)。これらの方法のいくつかの実施形態は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が有効であると決定された患者に、追加用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することをさらに含み得る。これらの方法のいくつかの実施形態は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が有効でないと決定された患者に、異なる治療(例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の、単剤療法としての投与を含まない治療)を投与することをさらに含み得る。
これらの方法のいくつかの例では、第1の時点および第2の時点の間の時間差は、約1日〜約1年、約1日〜約11ヶ月、約1日〜約10ヶ月、約1日〜約9ヶ月、約1日〜約8ヶ月、約1日〜約7ヶ月、約1日〜約6ヶ月、約1日〜約5ヶ月、約1日〜約4ヶ月、約1日〜約3ヶ月、約1日〜約10週間、約1日〜約2ヶ月、約1日〜約6週間、約1日〜約1ヶ月、約1日〜約25日、約1日〜約20日、約1日〜約15日、約1日〜約10日、約1日〜約5日、約2日〜約1年、約5日〜約1年、約10日〜約1年、約15日〜約1年、約20日〜約1年、約25日〜約1年、約1ヶ月〜約1年、約6週間〜約1年、約2ヶ月〜約1年、約3ヶ月〜約1年、約4ヶ月〜約1年、約5ヶ月〜約1年、約6ヶ月〜約1年、約7ヶ月〜約1年、約8ヶ月〜約1年、約9ヶ月〜約1年、約10ヶ月約1年〜約11ヶ月〜約1年、約1日〜約7日、約1日〜約14日、約5日〜約10日、約5日〜約20日、約10日〜約20日間、約15日間〜約1ヶ月、約15日間〜約2ヶ月、約1週間〜約1ヶ月、約2週間〜約1ヶ月、約1ヶ月〜約3ヶ月、約3ヶ月〜約6ヶ月、約4ヶ月〜約6ヶ月、約5ヶ月〜約8ヶ月、または約7ヶ月〜約9ヶ月であり得る。これらの方法のいくつかの実施形態では、患者は、調節不全のRET遺伝子(例えば、本明細書に記載の調節不全のRET遺伝子の例のいずれか)を有するがんを有すると以前に特定され得る。これらの方法のいくつかの実施形態では、患者は、本明細書に記載のがんの種類のいずれかを有すると以前に診断され得る。これらの方法のいくつかの実施形態では、患者は1つ以上の転移(例えば、1つ以上の脳転移)を有し得る。
上述の実施形態のいくつかでは、cfDNAは、RETに関連するctDNAなどのctDNAを含む。例えば、cfDNAは、RETに関連するctDNAなどのctDNAである。いくつかの実施形態では、cfDNAの少なくとも一部がRETに関連するctDNAであると決定され、例えば、全cfDNAの配列決定および/または定量化された量は、RET融合および/またはRET耐性変異を有すると決定される。
内科的腫瘍学の分野では、がんを有する各患者を治療するために、異なる治療形態の組み合わせを使用するのが通例である。内科的腫瘍学において、本明細書で提供される組成物に加えて、そのような併用治療または療法の他の構成要素(複数可)は、手術、放射線療法、および化学療法剤、例えば、キナーゼ阻害剤、シグナル伝達阻害剤、および/またはモノクローナル抗体であり得る。例えば、手術は、開腹手術または低侵襲手術である。したがって、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、がん治療のアジュバントとしても有用であり得、すなわち、それらは、1つ以上の追加の療法または治療剤、例えば、同じまたは異なる作用機序により作用する化学療法剤と組み合わせて使用することができる。いくつかの実施形態では、追加の治療剤または追加の療法の投与の前に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を使用することができる。例えば、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与を必要とする患者に、それを一定期間投与し、次いで腫瘍の少なくとも部分的な切除を行うことができる。いくつかの実施形態では、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療は、腫瘍の少なくとも部分的な切除の前に、腫瘍の大きさ(例えば、腫瘍量)を削減する。いくつかの実施形態では、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与を必要とする患者に、それを一定期間、1回以上の放射線療法下で投与することができる。いくつかの実施形態では、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療は、1回以上のラウンドの放射線療法の前に、腫瘍の大きさ(例えば、腫瘍量)を削減する。
いくつかの実施形態では、患者は、標準治療(例えば、第1のRET阻害剤またはマルチキナーゼ阻害剤などの化学療法剤の投与、免疫療法、または放射線(例えば、放射性ヨウ素))に対して難治性または不耐性であるがん(例えば、局所進行性または転移性の腫瘍)を有する。いくつかの実施形態では、患者は、以前の治療(例えば、第1のRET阻害剤またはマルチキナーゼ阻害剤などの化学療法剤の投与、免疫療法、または放射線(例えば、放射性ヨウ素))に対して難治性または不耐性であるがん(例えば、局所進行性または転移性の腫瘍)を有する。いくつかの実施形態では、患者は、標準治療を有しないがん(例えば、局所進行性または転移性腫瘍)を有している。いくつかの実施形態では、患者は、RETキナーゼ阻害剤にナイーブである。例えば、患者は、選択的RETキナーゼ阻害剤に対してナイーブである。いくつかの実施形態では、患者は、RETキナーゼ阻害剤にナイーブではない。
いくつかの実施形態では、患者は、以前に治療を受けている。いくつかの実施形態では、NSCLC(例えば、RET融合陽性NSCLS)を有する患者は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療の前に、白金ベースの化学療法、PD−1/PDL1免疫療法、またはそれらの両方を用いた治療を受けている。いくつかの実施形態では、甲状腺がん(例えば、RET融合陽性甲状腺がん)を有する患者は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療の前に、ソラフェニブ、レンバチニブ、および放射性ヨウ素のうちの1つ以上を用いた治療を受けている。いくつかの実施形態では、結腸直腸がん(例えば、RET融合陽性結腸直腸がん)を有する患者は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療の前に、抗VEGF指向療法または抗EGFR指向療法の有無にかかわらず、フルオロピリミジンベースの化学療法を用いた治療を受けている。いくつかの実施形態では、膵臓がん(例えば、RET融合陽性膵臓がん)を有する患者は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療の前に、フルオロピリミジンベースの化学療法、ゲムシタビンベースの化学療法、およびS−1化学療法のうちの1つ以上を用いた治療を受けている。いくつかの実施形態では、乳がん(例えば、RET融合陽性乳がん)を有する患者は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療の前に、アントラサイクリン、タキサン、HER2指向療法、およびホルモン療法のうちの1つ以上を用いた治療を受けている。いくつかの実施形態では、MTC(例えば、RET融合陽性MTCがん)を有する患者は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療の前に、カボキサンチニブおよびバンデタニブのうちの1つ以上を用いた治療を受けている。
本明細書に記載の任意の方法のいくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、治療的有効量の、1つ以上のさらなる療法または治療剤(例えば、化学療法剤)から選択される、少なくとも1つのさらなる治療剤と組み合わせて投与される。
さらなる治療剤の非限定的な例には、他のRET標的治療剤(すなわち、第1もしくは第2のRETキナーゼ阻害剤)、他のキナーゼ阻害剤(例えば、受容体チロシンキナーゼ標的治療剤(例えば、Trk阻害剤またはEGFR阻害剤))、シグナル伝達経路阻害剤、チェックポイント阻害剤、アポトーシス経路のモジュレーター(例えば、obataclax)、細胞傷害性化学療法、血管新生標的療法、免疫療法を含む免疫標的剤、および放射線療法が含まれる。
いくつかの実施形態では、他のRET標的治療剤は、RET阻害活性を示すマルチキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、他のRET標的化治療用阻害剤は、RETキナーゼに対して選択的である。例示的なRETキナーゼ阻害剤は、本明細書に記載のアッセイで測定するとき、約1000nM未満、約500nM未満、約200nM未満、約100nM未満、約50nM未満、約25nM未満、約10nM未満、または約1nM未満の、RETキナーゼに対する阻害活性(IC50)を示し得る。いくつかの実施形態では、RETキナーゼ阻害剤は、本明細書で提供されるアッセイで測定するとき、約25nM未満、約10nM未満、約5nM未満、または約1nM未満の、RETキナーゼに対する阻害活性(IC50)を示し得る。
RET標的治療剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)の非限定的な例には、アレクチニブ(9−エチル−6,6−ジメチル−8−[4−(モルホリン−4−イル)ピペリジン−1−イル]−11−オキソ−6,11−ジヒドロ−5H−ベンゾ[b]カルバゾール−3−カルボニトリル);アムバチニブ(MP470、HPK56)(N−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−4−([1]ベンゾフロ[3,2−d]ピリミジン−4−イル)ピペラジン−1−カルボチオアミド);アパチニブ(YN968D1)(N−[4−(1−シアノシクロペンチル)フェニル−2−(4−ピコリル)アミノ−3−ニコチンアミドメタンスルホネート);カボザンチニブ(Cometriq XL−184)(N−(4−((6,7−ジメトキシキノリン−4−イル)オキシ)フェニル)−N’−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド);ドビチニブ(TKI258;GFKI−258;CHIR−258)((3Z)−4−アミノ−5−フルオロ−3−[5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,3−ジヒドロベンズイミダゾール−2−イリデン]キノリン−2−オン);ファミチニブ(5−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−2−[(Z)−(5−フルオロ−2−オキソ−1H−インドール−3−イリデン)メチル]−3−メチル−6,7−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン−4−オン);フェドラチニブ(SAR302503、TG101348)(N−(2−メチル−2−プロパニル)−3−{[5−メチル−2−({4−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]フェニル}アミノ)−4−ピリミジニル]アミノ}ベンゼンスルホンアミド);フォレチニブ(XL880、EXEL−2880、GSK1363089、GSK089)(N1’−[3−フルオロ−4−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)−4−キノリル]オキシ]フェニル]−N1−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド);フォスタマンチニブ(R788)(2H−ピリド[3,2−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オン、6−[[5−フルオロ−2−[(3,4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]−4−ピリミジニル]アミノ]−2,2−ジメチル−4−[(ホスホノオキシ)メチル]−、ナトリウム塩(1:2));イロラセルチブ(ABT−348)(1−(4−(4−アミノ−7−(1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)チエノ[3,2−c]ピリジン−3−イル)フェニル)−3−(3−フルオロフェニル)尿素);レンバチニブ(E7080、Lenvima)(4−[3−クロロ−4−(シクロプロピルアミノカルボニル)アミノフェノキシ]−7−メトキシ−6−キノリンカルボキサミド);モテサニブ(AMG706)(N−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−6−イル)−2−[(ピリジン−4−イルメチル)アミノ]ピリジン−3−カルボキサミド);ニンテダニブ(3−Z−[1−(4−(N−((4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メチルカルボニル)−N−メチル−アミノ)−アニリノ)−1−フェニル−メチレン]−6−メチオキシカルボニル−2−インドリノン);ポナチニブ(AP24534)(3−(2−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルエチニル)−4−メチル−N−[4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド);PP242(トルキニブ)(2−[4−アミノ−1−(1−メチルエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル]−1H−インドール−5−オール);キザルチニブ(1−(5−(tert−ブチル)イソキサゾール−3−イル)−3−(4−(7−(2−モルホリノエトキシ)ベンゾ[d]イミダゾ[2,1−b]チアゾール−2−イル)フェニル)尿素);レゴラフェニブ(BAY73−4506、スチバーガ)(4−[4−({[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)−3−フルオロフェノキシ]−N−メチルピリジン−2−カルボキサミド水和物);RXDX−105(CEP−32496、アゲラフェニブ)(1−(3−((6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)オキシ)フェニル)−3−(5−(1,1,1−トリフルオロ−2−メチルプロパン)−2−イル)イソキサゾール−3−イル)尿素);セマキサニブ(SU5416)((3Z)−3−[(3,5−ジメチル−1H−ピロール−2−イル)メチリデン]−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン);シトラバチニブ(MGCD516、MG516)(N−(3−フルオロ−4−{[2−(5−{[(2−メトキシエチル)アミノ]メチル}−2−ピリジニル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル]オキシ}フェニル)−N’−(4−フルオロフェニル)−1,1−シクロプロパンジカルボキサミド);ソラフェニブ(BAY43−9006)(4−[4−[[[[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ]カルボニル]アミノ]フェノキシ]−N−メチル−2−ピリジンカルボキサミド);バンデタニブ(N−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−6−メトキシ−7−[(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]キナゾリン−4−アミン);バタラニブ(PTK787、PTK/ZK、ZK222584)(N−(4−クロロフェニル)−4−(ピリジン−4−イルメチル)フタラジン−1−アミン);AD−57(N−[4−[4−アミノ−1−(1−メチルエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル]フェニル]−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−尿素);AD−80(1−[4−(4−アミノ−1−プロパン−2−イルピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)フェニル]−3−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素);AD−81(1−(4−(4−アミノ−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)フェニル)−3−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素);ALW−II−41−27(N−(5−((4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)−2−メチルフェニル)−5−(チオフェン−2−イル)ニコチンアミド);BPR1K871(1−(3−クロロフェニル)−3−(5−(2−((7−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)キナゾリン−4−イル)アミノ)エチル)チアゾール−2−イル)尿素);CLM3(1−フェネチル−N−(1−フェニルエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン);EBI−907(N−(2−クロロ−3−(1−シクロプロピル−8−メトキシ−3H−ピラゾロ[3,4−c]イソキノリン−7−イル)−4−フルオロフェニル)−3−フルオロプロパン−1−スルホンアミド);NVP−AST−487(N−[4−[(4−エチル−1−ピペラジニル)メチル]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−N’−[4−[[6−(メチルアミノ)−4−ピリミジニル]オキシ]フェニル]−尿素);NVP−BBT594(BBT594)(5−((6−アセトアミドピリミジン−4−イル)オキシ)−N−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)インドリン−1−カルボキサミド);PD173955(6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−(3−メチルスルファニルアニリノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オン);PP2(4−アミノ−5−(4−クロロフェニル)−7−(ジメチルエチル)ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン);PZ−1(N−(5−(tert−ブチル)イソキサゾール−3−イル)−2−(4−(5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1Hベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)フェニル)アセトアミド);RPI−1(1,3−ジヒドロ−5,6−ジメトキシ−3−[(4−ヒドロキシフェニル)メチレン]−H−インドール−2−オン;(3E)−3−[(4−ヒドロキシフェニル)メチリデン]−5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−オン);SGI−7079(3−[2−[[3−フルオロ−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]アミノ]−5−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−ベンゼンアセトニトリル);SPP86(1−イソプロピル−3−(フェニルエチニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン);SU4984(4−[4−[(E)−(2−オキソ−1H−インドール−3−イリデン)メチル]フェニル]ピペラジン−1−カルバルデヒド);スニチニブ(SU11248)(N−(2−ジエチルアミノエチル)−5−[(Z)−(5−フルオロ−2−オキソ−1H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド);TG101209(N−tert−ブチル−3−(5−メチル−2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド);Withaferin A((4β、5β、6β、22R)−4,27−ジヒドロキシ−5,6:22,26−ジエポキシエルゴスタ−2,24−ジエン−1,26−ジオン);XL−999((Z)−5−((1−エチルピペリジン−4−イル)アミノ)−3−((3−フルオロフェニル)(5−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチレン)インドリン−2−オン);BPR1J373(5−フェニルチアゾール−2−イルアミン−ピリミニド誘導体);CG−806(CG’806);DCC−2157;GTX−186;HG−6−63−01((E)−3−(2−(4−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)ビニル)−N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド);SW−01(シクロベンザプリン塩酸塩);XMD15−44(N−(4−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(ピリジン−3−イルエチニル)ベンズアミド(構造から生成);Y078−DM1(細胞毒性剤メイタンシンの誘導体に結合したRET抗体(Y078)で構成される抗体薬物コンジュゲート);Y078−DM4(細胞毒性剤メイタンシンの誘導体に結合したRET抗体(Y078)で構成される抗体薬物コンジュゲート);ITRI−305(D0N5TB、DIB003599);BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド);BLU6864;DS−5010(BOS172738);GSK3179106;GSK3352589;NMS−E668;TAS0286/HM05;TPX0046;およびN−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(4−(4−エトキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−2−フルオロフェニル)アセトアミドが含まれる。
RET標的治療のさらなる例(例えば、第1のRETキナーゼ阻害剤または第2のRETキナーゼ阻害剤)には、5−アミノ−3−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド;3−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−1−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;3−((6,7−ジメトキシキナゾリン−4−イル)アミノ)−4−フルオロ−2−メチルフェノール;N−(5−(tert−ブチル)イソキサゾール−3−イル)−2−(4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)フェニル)アセトアミド;N−(5−(tert−ブチル)イソキサゾール−3−イル)−2−(3−(イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−6−イルオキシ)フェニル)アセトアミド;N−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル)−N’−{4’−[(2”−ベンズアミド)ピリジン−4”−イルアミノ]フェニル}尿素;2−アミノ−6−{[2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチル]スルファニル}−4−(3−チエニル)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル;および3−アリールウレイドベンジリデン−インドリン−2−オンが含まれる。
他のRETキナーゼ阻害剤のさらなる例には、米国特許第9,150,517号および同第9,149,464号、ならびに国際公開第2014/075035号に記載されるものが含まれ、これらは全て参照により本明細書に組み入れられる。例えば、いくつかの実施形態では、他のRET阻害剤は、式Iの化合物。
Figure 2021511311

(式中、Rは、C−C24アルキルもしくはポリエチレングリコールである)、またはその薬学的に許容される塩形態である。いくつかの実施形態では、他のRET阻害剤は、4−{5−[ビス−(クロロエチル)−アミノ]−1−メチル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}酪酸ドデシルエステルである。
他のRETキナーゼ阻害剤のさらなる例には、参照により本明細書に組み入れられる国際公開第2016/127074号に記載されるものが含まれる。例えば、いくつかの実施形態では、他のRET阻害剤は式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
Figure 2021511311

式中、環AおよびBは、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクリルから選択され、
各LおよびLは、結合、−(C1−C6アルキレン)−、−(C2−C6アルケニレン)−、−(C2−C6アルキニレン)−、−(C1−C6ハロアルキレン)−、−(C1−C6ヘテロアルキレン)−、−C(O)−、−O−、−S−、−S(O)、−S(O)−、−N(R)−、−O−(C1−C6アルキレン)−、−(C1−C6アルキレン)−O−、−N(R)−C(O)−、−C(O)N(R)−、−(C1−C6アルキレン)−N(R)−、−N(R)−(C1−C6アルキレン)−、−N(R)−C(O)−(C1−C6アルキレン)−、−(C1−C6アルキレン)−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−(C1−C6アルキレン)−、−(C1−C6アルキレン)−C(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−(C1−C6アルキレン)−、および−S(O)−N(R)−(C1−C6アルキレン)−から選択され、式中、各々のアルキレン、アルケニレン、アルキニレン、ハロアルキレン、およびヘテロアルキレンは、0〜5個のR’で独立して置換され、
各RおよびRは、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ハロ、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ヒドロキシアルキル、C1−C6ヘテロアルキル、および−N(R)(R)から独立して選択され、式中、各々のアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、およびヒドロキシアルキルは、0〜5個のRaで独立して置換され、
各々のRおよびRは、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6アルコキシ、ハロ、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ハロアルコキシ、C1−C6ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ニトロ、シアノ、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−(C1−C6アルキレン)−C(O)R、−SR、−S(O)、−S(O)−N(R)(R)、−(C1−C6アルキレン)−S(O)、−(C1−C6アルキレン)−S(O)−N(R)(R)、−N(R)(R)−C(O)−N(R)(R)−N(R)−C(O)R、−N(R)−C(O)OR、−(C1−C6アルキレン)−N(R)−C(O)R、−N(R)S(O)、および−P(O)(R)(R)から独立して選択され、式中、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、アラルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルのそれぞれは、0〜5個のRで独立して置換されているか、または2つのRもしくは2つのRが、それらが結合する炭素原子(複数可)と一緒に、0〜5個のRで独立して置換されているシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成し、
各Rは、水素、ヒドロキシル、ハロ、チオール、C1−C6アルキル、C1−C6チオアルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ヒドロキシアルキル、C1−C6ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルから独立して選択され、チオアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルのそれぞれは、0〜5個のRで独立して置換されているか、または2つのRが、それらが結合している炭素原子(複数可)と一緒に0〜5個のRで独立して置換されているシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成し、
各々のRおよびRは、独立して、C1−C6アルキル、ハロ、ヒドロキシル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ヘテロアルキル、C1−C6ヒドロキシアルキル、C1−C6アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはシアノであり、各々のアルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、およびヘテロシクリルは、0〜5個のR’で独立して置換され、
各々のR’は、C1−C6アルキル、C1−C6ヘテロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、C1−C6ハロアルキル、C1−C6ヒドロキシアルキル、シクロアルキル、もしくはシアノであるか、または2つのR’が、それらが結合している原子(複数可)と一緒になってシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成し、
mは、0、1、2、または3であり、
nは、0、1、または2であり、
pおよびqはそれぞれ独立して0、1、2、3、または4である。例えば、RET阻害剤は、以下からなる群から選択できる。
Figure 2021511311

Figure 2021511311
Figure 2021511311
Figure 2021511311
Figure 2021511311
Figure 2021511311

Figure 2021511311
、またはその薬学的に許容可能な塩。
他のRETキナーゼ阻害剤のさらなる例には、参照により本明細書に組み入れられる国際公開第2016/075224号に記載されるものが含まれる。例えば、いくつかの実施形態では、他のRET阻害剤は式(II)の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
Figure 2021511311

R1およびR2は、独立して、水素、または直鎖もしくは分岐鎖の(C−C6)アルキル基、(C−C)シクロアルキルおよびCOR’から選択される任意で置換された基であり、式中、R’は、直鎖または分岐鎖の(C−C)アルキルおよび(C−C)シクロアルキルから選択される任意に置換された基であり、
R3は、水素、または直鎖もしくは分岐鎖の(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび3〜7員のヘテロシクリル環から選択される任意に置換された基であり、
R4は、水素または直鎖もしくは分岐鎖の(C−C6)アルキル、(C−C6)アルケニル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であり、
Aは、5員または6員のヘテロアリール環またはフェニル環であり、
Bは、ヘテロアリール、(C−C)シクロアルキル、およびヘテロシクリル環またはフェニル環から選択される5員または6員環であり、式中、環Aおよび環Bは一緒に縮合して、6員芳香族または5〜6員ヘテロ芳香族と縮合した6員芳香族または5〜6員ヘテロ芳香族環、(C−C)シクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を含む二環系を形成し、
Yは炭素または窒素であり、
Xは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、または直鎖もしくは分岐鎖の(C−C)アルキルおよび(C−C)アルコキシルから選択される任意に置換された基であり、
R5およびR6は、独立して、水素または直鎖もしくは分岐鎖の(C−C6)アルキル、(C−C)シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される任意に置換された基である。
他のRETキナーゼ阻害剤のさらなる例には、参照により本明細書に組み入れられる国際公開第2015/079251号に記載されるものが含まれる。例えば、いくつかの実施形態では、他のRET阻害剤は式(III)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、
Figure 2021511311

Xは、NH、NR、OまたはSであり、Rは(1−3C)アルキルであり、
は、ハロ(例えば、フルオロ、クロロ、もしくはブロモ)、トリフルオロメチル、(1−4C)アルキル(例えば、メチル)、(1−4C)アルコキシ、または(3−6C)シクロアルキルから選択され、アルキル、アルコキシ、またはシクロアルキル基は、1つ以上のフルオロで任意に置換され、
は、水素、ハロ(例えば、フルオロ、クロロ、もしくはブロモ)、ヒドロキシル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(1−6C)アルキル(例えば、メチル)、(3−8C)シクロアルキル、または(1−4C)アルコキシ(例えば、OMe)から選択され、アルキル、シクロアルキル、またはアルコキシ基は、1つ以上のフルオロで任意に置換され、
は、水素、ハロ(例えば、フルオロ、クロロ、もしくはブロモ)、ヒドロキシル、シアノ、
トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(1−6C)アルキル(例えば、メチル)、(3−8C)シクロアルキル、または(1−4C)アルコキシ(例えば、OMe)から選択され、アルキル、シクロアルキル、またはアルコキシ基は、1つ以上のフルオロで任意に置換され、
は、水素、ハロ(例えば、フルオロ、クロロ、もしくはブロモ)、ヒドロキシル、シアノ、
トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、(1−6C)アルキル(例えば、メチル)、(3−8C)シクロアルキル、または(1−4C)アルコキシ(例えば、OMe)から選択され、アルキル、シクロアルキル、またはアルコキシ基は、1つ以上のフルオロで任意に置換され、
は、水素または式:
−O−L−X−Q
によって定義される基から選択され、
式中、
は存在しないか、直鎖または分岐鎖の(1−4C)アルキレンであり、
は存在しないか、−C(O)O−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−CH(QR5L)−、−N(R)−、−N(R5L)−C(O)−、−N(R5L)−C(O)O−、−C(O)−N(R5L)−、−S−、−SO−、−SO−、−S(O)N(R5L)−、または−N(R5L)SO−であり、R5Lは水素またはメチルから選択され、
は、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−4C)アルキル、アリール、アリール−(1−4C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−4C)アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリル−(1−4C)アルキルであり、
は、水素、または式:
−O−L−X−Q
によって定義される基から選択され、
式中、
は存在しないか、直鎖または分岐鎖の(1−4C)アルキレンであり、
は、存在しないか、または−O−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−CH(OR6L)−、−N(R6L)、−N(R6L)−C(O)−、−N(R6L)−C(O)O−、−C(O)−N(R6L)−、−S−、−SO−、−SO−、−S(O)N(R6L)−、もしくは−N(R6L)SO−であり、式中、R6Lは、水素または(1−3C)アルキルから選択され、
は、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(3−8C)シクロアルキル、(3−
8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−
6C)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであるか、
またはQおよびRL6は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、
それらが複素環を形成するように結合しており、
は、1つ以上の
(1−6C)アルキル、(1−6C)アルカノイル、OR6X、SR6X、S(O)R6X、S(O)6X、C(O)OR6X、または
C(O)NR6XR’6Xで任意に置換(例えば、Lおよび/またはQで置換)されており、式中、R6XおよびR’6Xは、独立して、水素、(1−8C)アルキルであるか、または
6XおよびR’6Xは、それらが結合している窒素原子と一緒に、
それらが複素環を形成するように結合しており、
は、水素、(1−6C)アルコキシ、または以下の式により定義される基から選択され、
−O−L−X−Q
によって定義される基から選択され、
式中、
は存在しないか、または直鎖もしくは分岐鎖(1−4C)アルキレンであり、
は存在しないか、または−O−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−CH(OR6L)−、−N(R7L)−、−N(R7L)−C(O)−、−N(R7L)−C(O)O−、−C(O)−N(R7L)−、−S−、−SO−、−SO−、−S(O)N(R7L)−、もしくは−N(R7L)SO−から選択され、式中、R7Lは、水素または(1−3C)アルキルから選択され、
は、水素、(1−8C)アルキル、(2−8C)アルケニル、(2−8C)アルキニル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルキル−(1−6C)アルキル、アリール、アリール−(1−6C)アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−(1−6C)アルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル−(1−6C)アルキルであるか、
またはQおよびR7Lは、それらが結合している窒素原子と一緒に、それらが複素環を形成するように結合しており、
は、1つ以上の
ハロ、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、(1−8C)アルキル、(1−8C)アルカノイル、OR7X、SR7X、S(O)R7X、S(O)7X、C(O)OR7X、またはC(O)NR7XR’7Xで任意に置換(例えば、Lおよび/またはQで置換)されており、式中、R7XおよびR’7Xは、独立して、水素、(1−8C)アルキルであるか、またはR7XおよびR’7Xは、それらが結合している窒素原子と一緒に、それらが複素環を形成するように結合しているか、または
は、オキソ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ヒドロキシアルキル、C(O)R7yまたはNR7yR’7yから選択される1つ以上の基で必要に応じて置換され、R7yおよびR’7yは独立して水素または(1−8C)アルキルである。
他のRETキナーゼ阻害剤のさらなる例には、参照により本明細書に組み入れられる国際公開第2017/178845号に記載されるものが含まれる。例えば、いくつかの実施形態では、他のRET阻害剤は式(IV)の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
Figure 2021511311

HETは、以下のうちの1つから選択される。
Figure 2021511311

式中、
Figure 2021511311

は接続点を示し、
は、水素、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、または式:
−L−Y−Q
の基から選択され、
式中、
Lは存在しないか、または(1−2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(1−5C)アルキレンであり、
Yは存在しないか、O、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、またはN(R)SOであり、RおよびRはそれぞれ水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
Qは水素、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、アリール、(3−10C)シクロアルキル、(3−10C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、Qは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、(1−4C)アミノアルキル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、メルカプト、ウレイド、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、Si(R)(R)R、または(CHNR(qは1、2または3である)から独立して選択される1つ以上の置換基によって任意にさらに置換され、式中、R、R、およびRは、それぞれ、水素、(1−6C)アルキルまたは(3−6C)シクロアルキルから独立して選択されるか、または、RおよびRは結合し、それらが結合している窒素原子と一緒に、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つ以上の置換基で任意に置換される4〜7員の複素環を形成し、
Qは、式:
−L−LQ1−W
の基によって任意に置換され、
式中、
は、存在しないか、または(1−3C)アルキルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換される(1−2C)アルキレンであり、
Q1は存在しないか、O、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、またはN(R)SOから選択され、RおよびRは、それぞれ、水素または(1−2C)アルキルから独立して選択され、
は、水素、(1−6C)アルキル、アリール、アリール(1−2C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、式中、Wは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、メルカプト、ウレイド、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3−6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(sは1、2または3である)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、式中、RおよびRは、それぞれ、水素、(1−4C)アルキル、または(3−6C)シクロアルキルから独立して選択され、
1aおよびR1bは、それぞれ、H、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、またはメルカプトから選択され、
WはO、S、またはNRW1から選択され、RW1はHまたは(1−2C)アルキルから選択され、
、X、X、およびXは、CH、CRまたはNから独立して選択され、
は、水素、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、(2−4C)アルキニル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)C(O)N(R)、S(O)r1(rは、0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(vは、1、2または3である)から選択され、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1−4C)アルキルから選択され、(1−4C)アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、またはシクロアルキルは、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、フェニル、(2−4C)アルキニル、NRj1k1、ORj1、C(O)Rj1、C(O)ORj1、OC(O)Rj1、C(O)N(Rk1)Rj1、N(Rk1)C(O)Rj1、S(O)r2(rは、0、1、または2である)、SON(Rj1)Rk1、N(Rj1)SOk1、または(CHv1NRj1k1(vは、1、2または3である)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、Rj1およびRk1はそれぞれ、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
は、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、(2−4C)アルキニル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、または(CHNR(yは、1、2または3である)から選択され、(1−4C)アルキルは、アミノ、ヒドロキシ、(1−2C)アルコキシ、またはハロから選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、RおよびRは、それぞれ、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択される。
他のRETキナーゼ阻害剤のさらなる例には、参照により本明細書に組み入れられる国際公開第2017/178844号に記載されるものが含まれる。例えば、いくつかの実施形態では、他のRET阻害剤は式(V)の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、
Figure 2021511311

HETは、以下のうちの1つから選択される。
Figure 2021511311

式中、
Figure 2021511311

は接続点を示し、
は、水素、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、または式:
−L−Y−Q
の基から選択され、
式中、
Lは存在しないか、または(1−2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(1−5C)アルキレンであり、
Yは存在しないか、O、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、またはN(R)SOであり、RおよびRはそれぞれ水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
Qは、水素、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、アリール、(3−10C)シクロアルキル、(3−10C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、Qは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、(1−4C)アミノアルキル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、メルカプト、ウレイド、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(yは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、Si(R)(R)R、または(CHNR(zは1、2または3である)から独立して選択される1つ以上の置換基によって任意にさらに置換され、式中、R、R、およびRは、それぞれ、水素、(1−6C)アルキルまたは(3−6C)シクロアルキルから独立して選択されるか、または、RおよびRは結合し、それらが結合している窒素原子と一緒に、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基で任意に置換される4〜7員の複素環を形成し得、
Qは、式:
−L−LQ1−Z
の基によって任意に置換され、
式中、
は存在しないか、または(1−3C)アルキルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(1−2C)アルキレンであり、
Q1は存在しないか、O、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、またはN(R)SOから選択され、RおよびRは、それぞれ、水素または(1−2C)アルキルから独立して選択され、
は、水素、(1−6C)アルキル、アリール、アリール(1−2C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、式中、Zは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、メルカプト、ウレイド、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3−6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)ya(yは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHzaNR(zは1、2または3である)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、式中、RおよびRは、それぞれ、水素、(1−4C)アルキル、または(3−6C)シクロアルキルから独立して選択され、
1aおよびR1bは、それぞれ、水素、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、またはメルカプトから選択され、
Wは、O、S、またはNRから選択され、式中、Rは、Hまたは(1−2C)アルキルから選択され、
およびXは、それぞれ独立して、NまたはCRから選択され、
式中、
は、水素、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)ジアルキルアミノ、シアノ、(2C)アルキニル、C(O)Rk1、C(O)ORk1、OC(O)Rk1、C(O)N(Rk2)Rk1、N(Rk2)C(O)Rk1、S(O)ybk1(yは0、1、または2)、SON(Rk2)Rk1、N(Rk2)SOk1、または(CHzbNRk1k2(zは1、2、または3)、(1−4C)アルキルは、アミノ、ヒドロキシ、(1−2C)アルコキシまたはハロから選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
k1およびRk2は、それぞれ、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
はNまたはCRから選択され、
式中、
は、水素、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)ジアルキルアミノ、シアノ、(2C)アルキニル、C(O)Rm1、C(O)ORm1、OC(O)Rm1、C(O)N(Rm2)Rm1、N(Rm2)C(O)Rm1、S(O)ycm1(yは0、1、または2)、SON(Rm2)Rm1、N(Rm2)SOm1、または(CHzcNRm1m2(zcは1、2、または3)から選択され、(1−4C)アルキルは、アミノ、ヒドロキシ、(1−2C)アルコキシまたはハロから選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
m1およびRm2はそれぞれ、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
は、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)ジアルキルアミノ、シアノ、(2C)アルキニル、C(O)Ro1、C(O)ORo1、OC(O)Ro1、C(O)N(Ro2)Ro1、N(Ro2)C(O)Ro1、S(O)ydo1(yは0、1、または2)、SON(Ro2)Ro1、N(Ro2)SOo1または(CHzdNRo1o2(zは1、2、または3)から選択され、(1−4C)アルキルは、アミノ、ヒドロキシ、(1−2C)アルコキシ、またはハロから選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
o1およびRo2は、それぞれ、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
は、水素、(1−4C)アルキル、または式:
−L−Y−Q
の基から選択され、
式中、
は存在しないか、または(1−3C)アルキルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(1−2C)アルキレンであり、
は存在しないか、C(O)、C(O)O、C(O)N(R)であり、Rは水素または(1−4C)アルキルから選択され、
は、水素、(1−6C)アルキル、アリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、式中、Qは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、NR、ORから独立して選択される1つ以上の置換基で任意にさらに置換され、RおよびRは、それぞれ、水素、(1−4C)アルキルまたは(3−6C)シクロアルキルから独立して選択され、
は、式:
−Y−Q
の基から選択され、
式中、
はC(O)、C(O)N(R)、C(O)N(R)O、N(R)(O)C、C(O)O、OC(O)、N(R)C(O)N(Ry1)、SON(R)、N(R)SO、オキサゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピラゾリル、ピロリル、またはテトラゾリルであり、RおよびRy1は、水素または(1−2C)アルキルから独立して選択され、
は、水素、(1−6C)アルキル、アリール、アリール(1−2C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、Qは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、NRaa、ORから独立して選択される1つ以上の置換基で任意にさらに置換され、RおよびRaaはそれぞれ、水素、(1−4C)アルキル、もしくは(3−6C)シクロアルキル独立してから選択されるか、または、Qは、式:
−L−LQ4−Z
の基で任意に置換され、
式中、
は存在しないか、または(1−3C)アルキルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(1−2C)アルキレンであり、
Q4は存在しないか、O、S、SO、SO、N(Rab)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(Rab)、N(Rab)C(O)、N(Rac)C(O)N(Rab)、N(Rab)C(O)O、OC(O)N(Rab)、S(O)N(Rab)、またはN(Rab)SOから選択され、RabおよびRacはそれぞれ、水素または(1−2C)アルキルから独立して選択され、
は、水素、(1−6C)アルキル、アリール、アリール(1−2C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、Zは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、メルカプト、ウレイド、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3−6C)シクロアルキル、NRadae、ORad、C(O)Rad、C(O)ORad、OC(O)Rad、C(O)N(Rae)Rad、N(Rae)C(O)Rad、S(O)yead(yは0、1、または2)、SON(Rae)Rad、N(Rae)SOad、または(CHzeNRadae(zは1、2、または3)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、RadおよびRaeは、それぞれ、水素、(1−4C)アルキル、または(3−6C)シクロアルキルから独立して選択され、
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノ、またはヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基で任意に置換された4〜7員の複素環を形成するように結合しているが、
ただし、X、X、またはXのうちの1つまたは2つだけがNであり得ることを条件とする。
他のRETキナーゼ阻害剤のさらなる例には、参照により本明細書に組み入れられる国際公開第2017/145050号に記載されているものが含まれる。例えば、いくつかの実施形態では、他のRETは式(VI)を有するか、またはその薬学的に許容される塩である。
Figure 2021511311
他のRETキナーゼ阻害剤のさらなる例には、参照により本明細書に組み入れられる国際公開第2016/038552号に記載されているものが含まれる。例えば、いくつかの実施形態では、他のRETは式(VII)または式(VIII)を有するか、またはその薬学的に許容される塩である。
Figure 2021511311
追加の例示的なRET阻害剤には、参照により本明細書に組み込まれるPCT出願公開第2018/189553(A1)号に記載される、以下の構造式(IX)を有する化合物が含まれ、
Figure 2021511311

式中、
式中、HETは、以下のうちの1つから選択され、
Figure 2021511311

式中、
Figure 2021511311

は接続点を示し、
は、水素、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、または式:
−L−Y−Q
の基から選択され、
式中、
Lは存在しないか、または(1−2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(1−5C)アルキレンであり、
Yは存在しないか、O、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、またはN(R)SOであり、RおよびRはそれぞれ水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
Qは、水素、(1−6C)アルキル、(2−6C)アルケニル、(2−6C)アルキニル、アリール、(3−10C)シクロアルキル、(3−10C)シクロアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、
Qは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、(1−4C)アミノアルキル、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、メルカプト、ウレイド、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(yは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、Si(R)(R)R、または(CHNR(zは、1、2または3である)から独立して選択される1つ以上の置換基によって任意にさらに置換され、式中、R、R、およびRは、それぞれ、水素、(1−6C)アルキルまたは(3−6C)シクロアルキルから独立して選択されるか、または、RおよびRは結合し、それらが結合している窒素原子と一緒に、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシルから選択される1つ以上の置換基で任意に置換される4〜7員の複素環を形成し得、
Qは、式:
−L−LQ1−Z
の基によって任意に置換され、
式中、
は存在しないか、または(1−3C)アルキルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(1−2C)アルキレンであり、
Q1は存在しないか、またはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、
N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、もしくはN(R)SOから選択され、RおよびRは、それぞれ、水素または(1−2C)アルキルから独立して選択され、
は水素、(1−6C)アルキル、アリール、アリール(1−2C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、式中、Zは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、メルカプト、ウレイド、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3−6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(yは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(zは1、2または3である)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、式中、RおよびRは、それぞれ、水素、(1−4C)アルキル、または(3−6C)シクロアルキルから独立して選択され、
1aおよびR1bは、それぞれ、H、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、またはメルカプトから選択され、
Wは、O、S、またはNRから選択され、Rは、Hまたは(1−2C)アルキルから選択され、
結合a、b、c、およびdは、単結合または二重結合から独立して選択され、
およびXは、それぞれ、結合aが二重結合である場合にNまたはCR
または結合aが単結合である場合にNRまたはCRから独立して選択され、
式中、
は、水素、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)ジアルキルアミノ、シアノ、(2C)アルキニル、C(O)Rj1、C(O)ORj1、OC(O)Rj1、C(O)N(Rj2)Rj1、N(Rj2)C(O)Rj1、S(O)j1(yは、0、1、または2である)、SON(Rj2)Rj1、N(Rj2)SOj1、または(CHNRj1j2(zは、1、2、または3である)から選択され、該(1−4C)アルキルは、アミノ、ヒドロキシ、(1−2C)アルコキシ、またはハロから選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
およびRは、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
j1およびRj2は、それぞれ、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
は、結合bが二重結合である場合にNまたはCR、または結合bが単結合である場合にNRまたはCRから選択され、
式中、
は、水素、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)ジアルキルアミノ、シアノ、(2C)アルキニル、C(O)Rl1、C(O)ORl1、OC(O)Rl1、C(O)N(Rl2)Rl1、N(Rl2)C(O)Rl1、S(O)l1(yは、0、1、または2である)、SON(Rl2)Rl1、N(Rl2)SOl1、または(CHNRl2l1(zは、1、2、または3である)から選択され、該(1−4C)アルキルは、アミノ、ヒドロキシ、(1−2C)アルコキシ、またはハロから選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
およびRは、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
l1およびRl2は、それぞれ、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
は、結合dが二重結合である場合にNまたはCR、または結合dが単結合である場合にNRまたはCRから選択され、
式中、
は、水素、ハロ、(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ、アミノ、(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)ジアルキルアミノ、シアノ、(2C)アルキニル、C(O)Rn1、C(O)ORn1、OC(O)Rn1、C(O)N(Rn2)Rn1、N(Rn2)C(O)Rn1、S(O)n1(yは、0、1、または2である)、SON(Rn2)Rn1、N(Rn2)SOn1、または(CHNRn1n2(zは、1、2、または3である)から選択され、該(1−4C)アルキルは、アミノ、ヒドロキシ、(1−2C)アルコキシ、またはハロから選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
およびRは、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
n1およびRn2は、それぞれ、水素または(1−4C)アルキルから独立して選択され、
は、水素、(1−4C)アルキル、または式:
−L−Y−Q
の基から選択され、
式中、
は、存在しないか、または(1−3C)アルキルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換された(1−2C)アルキレンであり、
は存在しないか、C(O)、C(O)O、C(O)N(R)であり、Rは水素または(1−4C)アルキルから選択され、
は、水素、(1−6C)アルキル、アリール、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、式中、Qは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、NR、ORから独立して選択される1つ以上の置換基で任意にさらに置換され、式中、RおよびRは、それぞれ、水素、(1−4C)アルキルまたは(3−6C)シクロアルキルから独立して選択され、
は、式:
−Y−Q
の基から選択され、
式中、
は、C(O)、C(O)N(R)、N(R)(O)C、C(O)OR、OC(O)CR、トリアゾール、オキサジアゾール、またはテトラゾールであり、Rは、水素または(1−2C)アルキルから選択され、
は、水素、(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、アリール、アリール(1−2C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、Qは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、NR、ORから独立して選択される1つ以上の置換基で任意にさらに置換され、式中、RおよびRは、それぞれ、水素、(1−4C)アルキル、もしくは(3−6C)シクロアルキル独立してから選択されるか、または、Qは、式:
−L−LQ4−Z
の基で任意に置換され、
式中、
は、存在しないか、または(1−3C)アルキルまたはオキソから選択される1つ以上の置換基で任意に置換される(1−2C)アルキレンであり、
Q4は、存在しないか、またはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、もしくはN(R)SOから選択され、RおよびRは、それぞれ、水素または(1−2C)アルキルから独立して選択され、
は、水素、(1−6C)アルキル、アリール、アリール(1−2C)アルキル、(3−8C)シクロアルキル、(3−8C)シクロアルケニル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、式中、Zは、(1−4C)アルキル、ハロ、(1−4C)ハロアルキル、(1−4C)ハロアルコキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキルアミノ、アミノ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、メルカプト、ウレイド、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3−6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(yは、0、1、または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(zは、1、2、または3である)から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、式中、RおよびRは、それぞれ、水素、(1−4C)アルキル、または(3−6C)シクロアルキルから独立して選択され、
ただし、X、X、XまたはXのうちの1つまたは2つのみがNになることができる。
追加の例示的なRET阻害剤には、参照により本明細書に組み込まれるPCT出願公開第2018/17983(A1)号に記載される、以下の式(X)を有する化合物:
Figure 2021511311

またはその薬学的に許容される塩が含まれ、式中、環Aは、アリールまたはヘテロアリール環であり、
およびXのそれぞれは、NおよびC(R)から独立して選択され、Zは、
Figure 2021511311

−CD(R)−、または−CH(R)−であり、式中、「1」は、N(R)への結合点を表し、「2」は、環Aへの結合点を表し、各Rおよび各R は、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cアルコキシ、ハロ、C−Cヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ニトロ、シアノ、−C(O)R、−OC(O)R、−C(O)OR、−(C1−C6アルキレン)−C(O)R、−SR、−S(O)、−S(O)−N(R)(R)、−(C−Cアルキレン)−S(O)、−(C−Cアルキレン)−S(O)−N(R)(R)、−N(R)(R)、−C(O)−N(R)(R)、−N(R)−C(O)R、−N(R)−C(O)OR、−(C1−C6アルキレン)−N(R)−C(O)R、−N(R)S(O)、および−P(O)(R)(R)から独立して選択され、式中、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヘテロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールオキシ、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキルのそれぞれは、0〜5個のRで独立して置換されるか、または2つのRもしくは2つのRが、それらが結合する炭素原子と一緒に、0〜5個のRで独立して置換されるシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成し、
、R、存在する場合、Rのそれぞれは、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、ヒドロキシル、シアノ、C−Cヘテロアルキル、および−N(R)(R)から独立して選択され、アルキル、アルコキシ、およびヘテロアルキルのそれぞれは、0〜5個のRで任意にかつ独立して置換され、
およびRのそれぞれは、水素、重水素、C−Cアルキル、およびC1−C6ヘテロアルキルから独立して選択され、式中、各アルキルおよびヘテロアルキルは、0〜5個のRで任意にかつ独立して置換され、各Rは、水素、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ハロ、シアノ、C−C ヘテロアルキル、および−N(R)(R)から独立して選択され、各アルキル、アルコキシ、およびヘテロアルキルは、0〜5個のRで任意にかつ独立して置換され、
各Rおよび各Rは、C−Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、C−Cヘテロアルキル、C−Cアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはシアノから独立して選択され、アルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、およびヘテロシクリルのそれぞれは、0〜5個のR’で独立して置換され、
各R’は、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、ハロ、ヒドロキシル、シクロアルキル、またはシアノから独立して選択され、または2つのR’は、それらが結合している原子(複数可)と一緒にシクロアルキルもしくはヘテロシクリル環を形成し、各Rは、水素、ヒドロキシル、ハロ、チオール、C−Cアルキル、C−Cチオアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルから独立して選択され、アルキル、チオアルキル、アルコキシ、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルのそれぞれは、0〜5個のRで独立して置換されるか、または2つのRが、それらが結合している原子(複数可)と一緒に0〜5個のRで独立して置換されるシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成し、
各Rは、水素、C−Cアルキル、C−Cヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルから独立して選択され、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルのそれぞれは、0〜5個のRで独立して置換されるか、または2つのRが、それらが結合している原子(複数可)と一緒に0〜5個のRで独立して置換されるシクロアルキルまたはヘテロシクリル環を形成し、mは、0、1、または2であり、nは、0、1、2、または3である。
例示的なRET阻害剤には、参照により本明細書に組み込まれるPCT出願公開第2018/60714(A1)号に記載される、以下の式(XI)を有する化合物が含まれ、
Figure 2021511311

式中、Aは、以下の式(Ia)〜(Id)から選択される1つを表し、
Figure 2021511311

式中、Rは、水素原子もしくはC1−C3アルキル基を表し、Rは、水素原子もしくはC1−C3アルキル基、またはその薬学的に許容される塩を表す。
さらなる他の治療剤には、例えば、米国特許第10,030,005号、同第10,035,789号、同第9,988,371号、同第9,938,274号、同第9,738,660号、同第9,801,880号、同第9,682,083号、同第9,789,100号、同第9,550,772号、同第9,493,455号、同第9,758,508号、同第9,604,980号、同第9,321,772号、同第9,522,910号、同第9,669,028号、同第9,186,318号、同第8,933,230号、同第9,505,784号、同第8,754,209号、同第8,895,744号、同第8,629,135号、同第8,815,906号、同第8,354,526号、同第8,741,849号、同第8,461,161号、同第8,524,709号、同第8,129,374号、同第8,686,005号、同第9,006,256号、同第8,399,442号、同第7,795,273号、同第7,863,288号、同第7,465,726号、同第8,552,002号、同第8,067,434号、同第8,198,298号、同第8,106,069号、同第6,861,509号、同第9,150,517号、同9,149,464号、同8,299,057号、および同第7,863,288号、米国公開第2018/0244667号、2018/0009818号、同第2018/0009817号、同第2017/0283404号、同第2017/0267661号、同第2017/0298074号、同第2017/0114032号、同第2016/0009709号、同第2015/0272958号、同第2015/0238477号、同第2015/0099721号、同第2014/0371219号、同第2014/0137274号、同第2013/0079343号、同第2012/0283261号、同第2012/0225057号、同第2012/0065233号、同第2013/0053370号、同第2012/0302567号、同第2011/0189167号、同第2016/0046636号、同第2013/0012703号、同第2011/0281841号、同第2011/0269739号、同第2012/0271048号、同第2012/0277424号、同第2011/0053934号、同第2011/0046370号、同第2010/0280012号、同第2012/0070410号、同第2010/0081675号、同第2010/0075916号、同第2011/0212053号、同第2009/0227556号、同第2009/0209496号、同第2009/0099167号、同第2010/0209488号、同第2009/0012045号、同第2013/0303518号、同第2008/0234267号、同第2008/0199426号、同第2010/0069395号、同第2009/0312321号、同第2010/0173954号、同第2011/0195072号、同第2010/0004239号、同第2007/0149523号、同第2017/0281632号、同第2017/0226100号、同第2017/0121312号、同第2017/0096425号、同第2017/0044106号、同第2015/0065468号、同第2009/0069360号、同第2008/0275054号、同第2007/0117800号、同第2008/0234284号、同第2008/0234276号、同第2009/0048249号、同第2010/0048540号、同第2008/0319005号、同第2009/0215761号、同第2008/0287427号、同第2006/0183900号、同第2005/0222171号、同第2005/0209195号、同第2008/0262021号、同第2008/0312192号、同第2009/0143399号、同第2009/0130229号、同第2007/0265274号、同第2004/0185547号、および2016/0176865、ならびに国際公開第2018/136796号、同第2018/189553号、同第2018/017983号、同第2018/035072、同第2018/049127号、同2018/060714号、同第2018/102455号、同第2018/149382号、同第2018/183586号、同第2017/079140号、同第2017/145050号、同第2017/097697号、同第2017/049462号、同第2017/043550号、同第2017/027883号、同第2017/013160号、同第2017/009644号、同第2016/168992号、同第2016/137060号、同第2016/127074号、同第2016/075224号、同第2016/038552号、同第2015/079251号、同第2014/086284号、同第2013/042137号、同第2013/036232号、同第2013/016720号、同第2012/053606号、同第2012/047017号、同第2007/109045号、同第2009/042646号、同第2009/023978号、同第2009/017838号、同第2017/178845号、同第2017/178844号、同第2017/146116号、同第2017/026718号、同第2016/096709号、同第2007/057397号、同第2007/057399号、同第2007/054357号、同第2006/130613号、同第2006/089298号、同第2005/070431号、同第2003/020698号、同第2001/062273号、同第2001/016169号、同第1997/044356号、同第2007/087245号、同第2005/044835号、同第2014/075035号、および同第2016/038519号、ならびにJ.Med.Chem.2012,55(10),4872−4876に記載されるようなRET阻害剤が含まれ、これらの全ては、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、RET阻害剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)は、式II:
Figure 2021511311

の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、
式中、
は、CH、CCH、CF、CClまたはNであり、
は、CH、CFまたはNであり、
は、CH、CFまたはNであり、
は、CH、CFまたはNであり、
、X、X、およびXのうちの0、1または2は、Nであり、
Aは、H、Cl、CN、Br、CH、CHCHまたはシクロプロピルであり、
Bは、hetArであり、
hetArは、N、SおよびOから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5員ヘテロアリール環であり、該ヘテロアリール環は、ハロゲン、C1〜C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ジフルオロC1−C6アルキル、トリフルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、(C1−C4アルコキシ)CHC(=O)−、(C1−C4アルコキシ)C(=O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキル、(RN)C1−C6アルキル、(RN)C(=O)C1−C6アルキル、(C1−C6アルキルSO)C1−C6アルキル、hetCyc、および4−メトキシベンジルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
およびRは、独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、
hetCycは、NおよびOから選択される環ヘテロ原子を有する4−6員複素環であり、該複素環は、ハロゲン、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ジフルオロC1−C6アルキル、トリフルオロC1−C6アルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、ジ(C1−C3アルキル)NCHC(=O)、(C1−C6アルコキシ)C(=O)、または(C1−C6アルコキシ)CHC(=O)で任意に置換され、
Dは、hetCyc、hetCyc、hetCyc、またはhetCycであり、
hetCycは、NおよびOから選択される1〜2個の環原子を有する4〜6員の複素環であり、該複素環は、C1−C3アルキル、フルオロC1−C3アルキル、ジフルオロC1−C3アルキル、トリフルオロC1−C3アルキルおよびOHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるか、または上記複素環はC3−C6シクロアルキリデン環で置換されるか、または該複素環は、オキソ基で置換され、
hetCycは、NおよびOから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する7〜8員の架橋複素環であり、該複素環は、C1−C3アルキルで任意に置換され、
hetCycは、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する7〜11員のヘテロスピロ環式環であり、該環は、C1〜C3アルキルで任意に置換され、
hetCycは、1〜3個の環窒素原子を有し、オキソで任意に置換される9〜10員の縮合複素環であり、
Eは、
(a)水素であり、
(b)OHであり、
(c)RN−であり、式中、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、Rは、H、C1−C6アルキルまたはフェニルであり、
(d)1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルキルであり、
(e)1〜3個のフルオロで任意に置換されるヒドロキシC1−C6アルキルであり、
(f)1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルコキシであり、
(g)1〜3個のフルオロで任意に置換されるヒドロキシ(C1−C6アルコキシ)であり、
(h)1〜3個のフルオロで任意に置換される(C1−C6アルコキシ)ヒドロキシC1−C6アルキル−であり、
(i)1〜3個のフルオロで任意に置換される(C1−C6アルキル)C(=O)−であり、
(j)1〜3個のフルオロで任意に置換される(ヒドロキシC1−C6アルキル)C(=O)−であり、
(k)(C1−C6アルコキシ)C(=O)−であり、
(l)(C1−C6アルコキシ)(C1−C6アルキル)C(=O)−であり、
(m)HC(=O)−であり、
(n)Cycであり、
(o)CycC(=O)−であり、
(p)Cyc(C1−C6アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、OH、フルオロ、C1−C3アルコキシおよびRN−からなる群から独立して選択される1つ以上の基で任意に置換され、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであり、
(q)hetCycであり、
(r)hetCycC(=O)−であり、
(s)hetCyc(C1−C3アルキル)C(=O)−であり、
(t)(hetCyc)C(=O)C1−C2アルキル−であり、
(u)hetCycC(=O)NH−であり、
(v)Arであり、
(w)ArC(=O)−であり、
(x)ArC1−C6アルキル−であり、
(y)(Ar)ヒドロキシC2−C6アルキル−であり、
(z)Ar(C1−C3アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、OH、C1−C6アルキル(1−3フルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、およびRN−からなる群から独立して選択される1つまたは2つの基で任意に置換され、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒に、NおよびOから選択される追加の環ヘテロ原子を任意に有する5〜6員のアザ環式環を形成し、
(aa)hetArC(=O)−であり、
(bb)(hetAr)ヒドロキシC2−C6アルキル−であり、
(cc)hetAr(C1−C3アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、OH、C1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、およびRN−からなる群から独立して選択される1つまたは2つの基で任意に置換され、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒に、NおよびOから選択される追加の環ヘテロ原子を任意に有する5〜6員のアザ環式環を形成し、
(dd)RNC(=O)−であり、
(ee)RN(C1−C3アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、フェニルで任意に置換され、
(ff)RNC(=O)C1−C2アルキル−であり、
(gg)RNC(=O)NH−であり、
(hh)CHSO(C1−C6アルキル)C(=O)−であり、
(ii)(C1−C6アルキル)SO−であり、
(jj)(C3−C6シクロアルキル)CHSO−であり、
(kk)hetCyc−SO−であり、
(ll)RNSO−であり、
(mm)RC(=O)NH−であり、
(nn)hetCycであり、
(oo)hetArC1−C6アルキル−であり、
(pp)(hetCyc)C1−C6アルキル−であり、
(qq)1〜3個のフルオロで任意に置換される(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−であり、
(rr)(C3−C6シクロアルコキシ)C1−C6アルキル−であり、
(ss)(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、該シクロアルキルは、1〜2個のフルオロで任意に置換されており、
(tt)(RN)C1−C6アルキル−であり、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであり、
(uu)Ar−O−であり、
(vv)(C1−C6アルキルSO)C1−C6アルキル−であり、
(ww)(C1−C6アルコキシ)C(=O)NHC1−C6アルキル−であり、
(xx)(C3−C6シクロアルコキシ)C(=O)−であり、
(yy)(C3−C6シクロアルキル)SO−であり、該シクロアルキルは、C1−C6アルキルで任意に置換されており、
(zz)ArCHOC(=O)−であり、
(aaa)(N−(C1−C3アルキル)ピリジノニル)C1−C3アルキル−であり、
(bbb)(ArSO)C1−C6アルキル−であり、
CycはC3−C6シクロアルキルであり、(a)該シクロアルキルは、OH、ハロゲン、C1−C6アルコキシ、CN、ヒドロキシC1−C6アルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、および1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるか、または(b)該シクロアルキルは、フェニルで置換され、該フェニルは、ハロゲン、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、およびCFからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるか、または(c)該シクロアルキルは、NおよびOから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環で置換され、該ヘテロアリール環は、ハロゲン、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、およびCFからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
Arは、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ(1−3フルオロで任意に置換される)、フルオロC1−C6アルキル、ジフルオロC1−C6アルキル、トリフルオロC1−C6アルキル、CN、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する5〜6員の複素環、ならびにRN−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、RおよびRは、独立して、HまたはC1−C6アルキルであり、
hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有し、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、フルオロC1−C6アルキル、ジフルオロC1−C6アルキル、トリフルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、CN、OH、およびR’R”N−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される5〜6員のヘテロアリール環であり、R’およびR”は、独立してHまたはC1−C3アルキルであり、
hetCycは、(a)N、O、Sから独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜6員の複素環であり、該Sは、SOに任意に酸化され、(b)NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する7〜8員の架橋複素環であり、(c)NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有し、1〜2個のC1〜C6アルキル置換基で独立して任意に置換される6〜12員の縮合二環式複素環であり、または(d)NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する7〜10員のスピロ環式複素環であり、該複素環のそれぞれは、ハロゲン、OH、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、(C1−C6アルキル)C(=O)−、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する5〜6員複素環、およびフェニルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、該フェニルは、ハロゲン、C1−C6アルキル、およびC1−C6アルコキシから選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
hetCycは、OおよびNから選択される環ヘテロ原子を有する5〜6員の複素環式環であり、
hetCycは、NおよびOから独立して選択される1または2個の環ヘテロ原子を有する5員複素環であり、該環は、オキソで置換され、該環は、OHおよびC1−C6アルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
は、H、C1−C6アルキルまたは(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキルであり、
は、H、C1−C6アルキル(1〜3フルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル(1〜3フルオロで任意に置換される)、Cyc、ヒドロキシC1−C6アルキル(1〜3フルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3フルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C(=O)、hetCyc、Ar、ArC1−C3アルキル−、ヒドロキシC1−C6アルコキシ、または(3−6Cシクロアルキル)CHO−であり、
Cycは、C1−C6アルコキシ、OH、およびハロゲンからなる群から独立して選択される1〜2個の基で任意に置換された3〜6員の炭素環式環であり、
hetCycは、OおよびNから選択される環ヘテロ原子を有する5〜6員の複素環式環であり、該環は、C1〜C6アルキルで任意に置換され、
Arは、ハロゲン、C1−C3アルキル、C1−C3アルコキシ、フルオロC1−C3アルキル、ジフルオロC1−C3アルキル、およびトリフルオロC1−C3アルキルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、
およびRは、独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、
は、C1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、フェニル、またはhetCycであり、
hetCycは、OおよびNから選択される環ヘテロ原子を有する5〜6員の複素環式環であり、該複素環式環は、C1〜C6アルキルで任意に置換され、
Arは、1つ以上のハロゲンで任意に置換されたフェニルである。
いくつかの実施形態では、RET阻害剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)は、式III:
Figure 2021511311

の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、
式中、
は、CHまたはNであり、
は、CHまたはNであり、
は、CHまたはNであり、
は、CHまたはNであり、
、X、X、およびXのうちの1または2は、Nであり、
Aは、CNであり、
Bは、hetArであり、
hetArは、1〜3個の環窒素原子を有する5員ヘテロアリール環であり、該ヘテロアリール環は、ハロゲン、C1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ジフルオロC1−C6アルキル、トリフルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、(C1−C4アルコキシ)CHC(=O)−、(C1−C4アルコキシ)C(=O)C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキル、(RN)C1−C6アルキル、(RN)C(=O)C1−C6アルキル、(C1−C6アルキルSO)C1−C6アルキル、および4−メトキシベンジルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
およびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであり、
Dは、hetCycであり、
hetCycは、1〜2個の環窒素原子を有する4〜6員の複素環であり、該複素環は、C1−C3アルキル、フルオロC1−C3アルキル、ジフルオロC1−C3アルキル、トリフルオロC1−C3アルキルおよびOHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるか、または該複素環は、C3−C6シクロアルキリデン環で置換されるか、または該複素環は、オキソ基で置換され、
Eは、
(w)ArC(=O)−であり、
(x)ArC1−C6アルキル−であり、
(z)Ar(C1−C3アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、OH、C1−C6アルキル(1−3フルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、およびRN−からなる群から独立して選択される1つまたは2つの基で任意に置換され、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒に、NおよびOから選択される追加の環ヘテロ原子を任意に有する5〜6員のアザ環式環を形成し、
(cc)hetAr(C1−C3アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、OH、C1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、およびRN−からなる群から独立して選択される1つまたは2つの基で任意に置換され、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであるか、またはRおよびRはそれらが結合している窒素と一緒に、NおよびOから選択される追加の環ヘテロ原子を任意に有する5〜6員のアザ環式環を形成し、
(dd)RNC(=O)−であり、
(oo)hetArC1−C6アルキル−であり、
Arは、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ(1−3フルオロで任意に置換される)、フルオロC1−C6アルキル、ジフルオロC1−C6アルキル、トリフルオロC1−C6アルキル、CN、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する5〜6員の複素環、ならびにRN−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであり、
hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有し、ハロゲン、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換されている)、フルオロC1−C6アルキル、ジフルオロC1−C6アルキル、トリフルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、(C3−C6)シクロアルキル、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル、CN、OH、およびR’R”N−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される5〜6員のヘテロアリール環であり、R’およびR”は、独立してHまたはC1−C3アルキルであり、
は、H、C1−C6アルキルまたは(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキルであり、
は、H、C1−C6アルキル(1〜3フルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル(1〜3フルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル(1〜3フルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3フルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C(=O)、ヒドロキシC1−C6アルコキシ、または(3−6Cシクロアルキル)CHOである。
いくつかの実施形態では、RET阻害剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)は、(S)−4−(6−(4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(2−(ピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロアセテート;4−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジエチルピペラジン−1−カルボキサミド;1−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシ−3−メチルブチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;4−(6−(4−(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリルビス(2,2,2−トリフルオロアセテート);4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、RET阻害剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)は、式IV:
Figure 2021511311

の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、
式中、
、X、X、およびXは、独立してCH、CF、CCH、またはNであり、X、X、X、およびXのうちの0、1、または2は、Nであり、
Aは、H、CN、Cl、CH−、CHCH−、シクロプロピル、−CHCN、または−CH(CN)CHであり、
Bは、
(a)水素であり、
(b)1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルキルであり、
(c)ヒドロキシC2−C6アルキル−であり、アルキル部分は、1〜3個のフルオロまたはC3−C6シクロアルキリデン環で任意に置換され、
(d)ジヒドロキシC3−C6アルキル−であり、アルキル部分は、C3−C6シクロアルキリデン環で任意に置換され、
(e)1〜3個のフルオロで任意に置換される(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−であり、
(f)(RN)C1−C6アルキル−であり、該アルキル部分は、OHで任意に置換され、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)であり、
(g)hetArC1−C3アルキル−であり、hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環であり、1つ以上の独立して選択されるC1−C6アルキルで任意に置換され、
(h)(C3−C6シクロアルキル)C1−C3アルキル−であり、該シクロアルキルは、OHで任意に置換され、
(i)(hetCyc)C1−C3アルキル−であり、
(j)hetCyc−であり、
(k)C3−C6シクロアルキル−であり、該シクロアルキルは、OHで任意に置換され、
(l)(C1−C4アルキル)C(=O)O−C1−C6アルキル−であり、C1−C4アルキルおよびC1−C6アルキル部分のそれぞれは、1〜3個のフルオロで任意に独立して置換され、
(m)(RN)C(=O)C1−C6アルキル−であり、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)であり、
hetCyc−は、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4−6員の複素環であり、OH、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1−C6アルコキシ、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、およびフルオロから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるか、または、hetCycがオキソで置換されており、
環Dは、(i)2個の環窒素原子を有する飽和4〜7員複素環であり、(ii)2個の環窒素原子を有し、任意に酸素である第3の環ヘテロ原子を有する飽和7〜8員架橋複素環であり、(iii)2個の環窒素原子を有する飽和7〜11員ヘテロスピロ環であり、または(iv)2個の環窒素原子を有する飽和9〜10員二環式縮合複素環であり、該環のそれぞれは、(a)ハロゲン、OH、1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C3アルキル、または1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C3アルコキシから独立して選択される1〜4個の基、(b)C3−C6シクロアルキリデン環、または(c)オキソ基で任意に置換され、
Eは、
(a)水素であり、
(b)1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルキルであり、
(c)1〜3個のフルオロで任意に置換される(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−であり、
(d)(C1−C6アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、1〜3個のフルオロまたはRN−置換基で任意に置換され、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルで置換され、
(e)1〜3個のフルオロで任意に置換される(ヒドロキシC2−C6アルキル)C(=O)−であり、
(f)(C1−C6アルコキシ)C(=O)−であり、
(g)(C3−C6シクロアルキル)C(=O)−であり、該シクロアルキルは、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、OH、および(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるか、または該シクロアルキルは、NおよびOから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環で置換され、
(h)ArC1−C6アルキル−であり、
(i)Ar(C1−C6アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、OH、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1−C6アルコキシ、RN−、またはRN−CH−で任意に置換され、各RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであり、
(j)hetArC1−C6アルキル−であり、該アルキル部分は、1〜3個のフルオロで任意に置換され、
(k)hetAr(C1−C6アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、OH、ヒドロキシC1−C6アルキル−、またはC1−C6アルコキシで任意に置換され、
(l)hetArC(=O)−であり、
(m)hetCycC(=O)−であり、
(n)hetCycC1−C6アルキル−であり、
(o)RNC(=O)−であり、
(p)ArN(R)C(=O)−であり、
(q)hetArN(R)C(=O)−であり、
(r)(C1−C6アルキル)SO−であり、アルキル部分は、1〜3個のフルオロで任意に置換され、
(s)ArSO−であり、
(t)hetArSO−であり、
(u)N−(C1−C6アルキル)ピリジノニルであり、
(v)ArC(=O)−であり、
(w)ArO−C(=O)−であり、
(x)(C3−C6シクロアルキル)(C1−C6アルキル)C(=O)−であり、
(y)(C3−C6シクロアルキル)(C1−C 6アルキル)SO−であり、アルキル部分は、1〜3個のフルオロで任意に置換され、
(z)Ar(C1−C6アルキル)SO−であり、
(aa)hetCyc−OC(=O)−であり、
(bb)hetCycCHC(=O)−であり、
(cc)hetArであり、または
(dd)C3−C6シクロアルキルであり、
Arは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、RN−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、RおよびRは独立してH、C1−C6アルキル、(RN)C1−C6アルコキシ−であり、RおよびRは独立してHまたはC1−C6アルキル、および(hetAr)C1−C6アルキル−であり、hetArは1〜2個の環窒素原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であるか、またはArはNおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する5〜6員の複素環に縮合したフェニル環であり、
hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であるか、または、1〜3個の環窒素原子を有する9〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、hetArは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、RN−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、RおよびRは独立してHまたはC1−C6アルキル、OH、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルコキシ−、およびC3−C6シクロアルキルであり、
hetCycは、N、O、およびSから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4−6員の飽和複素環であり、該複素環は、C1−C6アルコキシおよびハロゲンから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
は、HまたはC1−C6アルキルであり、
は、C1−C6アルキルである。
いくつかの実施形態では、RET阻害剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)は、式V:
Figure 2021511311

の化合物またはその薬学的に許容される塩および溶媒和物であり、
、X、X、およびXは、独立してCH、またはNであり、X、X、X、およびXのうちの0、1、または2は、Nであり、
Aは、CNであり、
Bは、
(b)1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルキルであり、
(c)ヒドロキシC2−C6アルキル−であり、アルキル部分は、1〜3個のフルオロまたはC3−C6シクロアルキリデン環で任意に置換され、
(e)1〜3個のフルオロで任意に置換される(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−であり、
(f)(RN)C1−C6アルキル−であり、該アルキル部分は、OHで任意に置換され、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)であり、
(g)hetArC1−C3アルキル−であり、hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環であり、1つ以上の独立して選択されるC1−C6アルキルで任意に置換され、または
(i)(hetCyc)C1−C3アルキル−であり、
hetCyc−は、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4−6員の複素環であり、OH、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1−C6アルコキシ、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、およびフルオロから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるか、または、hetCycがオキソで置換されており、
環Dは、(i)2個の環窒素原子を有する飽和4〜7員複素環であり、(ii)2個の環窒素原子を有し、任意に酸素である第3の環ヘテロ原子を有する飽和7−9員架橋複素環であり、該環のそれぞれは、(a)ハロゲン、OH、1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C3アルキル、または1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1〜−C3アルコキシから独立して選択される1〜4個の基、(b)C3−C6シクロアルキリデン環、または(c)オキソ基で任意に置換され、
Eは、
(h)ArC1−C6アルキル−であり、
(j)hetArC1−C6アルキル−であり、アルキル部分は、1〜3個のフルオロで任意に置換され、または
(l)hetArC(=O)−であり、
Arは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、RN−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されたフェニルであり、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキル、(RN)C1−C6アルコキシ−であり、RおよびRは独立してHまたはC1−C6アルキル、および(hetAr)C1−C6アルキル−であり、hetArは1〜2個の環窒素原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であるか、またはArはNおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する5〜6員の複素環に縮合したフェニル環であり、
hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であるか、または、1〜3個の環窒素原子を有する9〜10員の二環式ヘテロアリール環であり、hetArは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、RN−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、RおよびRは独立してHまたはC1−C6アルキル、OH、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルコキシ−、およびC3−C6シクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、RET阻害剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)は、4−(6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(R)−6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−メトキシエトキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−(6−メトキシニコチノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および6−エトキシ−4−(5−(6−((5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、RET阻害剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)は、式VI:
Figure 2021511311

の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、
式中、
、X、X、およびXは、独立してCH、CCH、CF、またはNであり、X、X、X、およびXのうちの0、1、または2は、Nであり、
Aは、H、CN、Cl、メチル、エチル、またはシクロプロピルであり、
Bは、
(a)水素であり、
(b)1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルキルであり、
(c)ヒドロキシC2−C6アルキル−であり、アルキル部分は、C3−C6シクロアルキリデン環で任意に置換され、
(d)ジヒドロキシC3−C6アルキル−であり、アルキル部分は、C3−C6シクロアルキリデン環で任意に置換され、
(e)1〜3個のフルオロで任意に置換される(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−であり、
(f)(RN)C1−C6アルキルであり、RおよびRは、H、C1−C6アルキル基(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、(C1−C6アルキル)C(=O)−、および(C1−C6アルコキシ)C(=O)−から独立して選択され、
(g)hetArC1−C3アルキル−であり、hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環であり、1つ以上の独立して選択されるC1−C6アルキルで任意に置換され、
(h)(C3−C6シクロアルキル)C1−C3アルキル−であり、該シクロアルキルは、OHで任意に置換され、
(i)(hetCyc)C1−C3アルキル−であり、
(j)hetCycであり、
(k)(RN)C(=O)C1−C6アルキル−であり、RおよびRは、HおよびC1−C6アルキルから独立して選択され、
(l)(RN)C(=O)−であり、RおよびRは、HおよびC1−C6アルキルから独立して選択され、
(m)hetCycC(=O)C1−C6アルキル−であり、
hetCycは、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4〜6員の複素環であり、OH、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル−、ハロゲン、(C1−C6アルキル)C(=O)−、C1−C6アルコキシ、オキソ、および(C1−C6アルコキシ)C(=O)−から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
環Dは、(i)窒素である1つの環ヘテロ原子を有する飽和単環式4〜7員の複素環であり、(ii)窒素である1つの環ヘテロ原子を有する飽和7〜8員の架橋複素環であり、または(iii)窒素である1個の環ヘテロ原子を有する飽和7〜11員のヘテロスピロ環系であり、
各Rは、独立してC1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル、または(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−であり、
は、(a)ヒドロキシであり、(b)シクロプロピルであり、(c)hetCycCH−であり、(d)RNC(=O)CHOCH−であり、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであり、(e)RN−であり、(f)RNCH−であり、(g)C1−C6アルコキシ−であり、(h)(C1−C4アルキル)−C(=O)NH−であり、該アルキル部分は、hetCyc、hetAr、C1−C6アルコキシ−、またはR’R”N−で任意に置換されるか、または該アルキル部分は、R’R”N−およびOHから独立して選択される2個の置換基で任意に置換され、各R’およびR”は、独立して水素またはC1−C6アルキルであり、(i)(R’R”N)C1−C6アルコキシ(CH−であり、nは、0または1であり、R’およびR”は、独立して水素またはC1−C6アルキルであり、(j)hetCyc(C1−C3アルキル)OCH−であり、(k)hetCycC(=O)NH−であり、または(l)hetArC(=O)NH−であり、
hetCycは、4〜6員の複素環、7〜8員の架橋複素環、または7〜10員のヘテロスピロ環であり、各環は、NおよびOから独立して選択される1〜2個のヘテロ原子を有し、hetCycは、OH、フルオロ、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、(C1−C6アルコキシ)C(=O)−、C1−C6アルコキシ、およびR’R”N−から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、R’およびR”は、独立して水素またはC1−C6アルキルであり、
hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環であり、hetArは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、およびC1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
は、水素またはC1−C6アルキルであり、
は、水素、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C(=O)−、ヒドロキシC1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(ヒドロキシC1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(RN)C1−C6アルキル−(RおよびRは独立してHまたはC1−C6アルキル)、RNC(=O)C1−C6アルキル−(RおよびRは独立してHまたはC1−C6アルキル)、PhCH−(フェニルはハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C3−C6シクロアルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、(C1−C6アルキル)SO−、RN−、および(RN)C1−C6アルキル−(各々のRおよびRは独立してHまたはC1−C6アルキルである)から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、またはhetCyc(hetCycは、NおよびOから選択される環ヘテロ原子を有する4−6員の複素環であり、C1−C6アルキルで任意に置換される)であり、
nは、0、1、2、3、4、5、または6であり、
mは、0または1であり、
Eは、
(a)水素であり、
(b)ヒドロキシであり、
(c)1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルキルであり、
(d)ArC1−C6アルキル−であり、該アルキル部分は、1〜3個のフルオロで任意に置換され、
(e)hetArC1−C6アルキル−であり、
(f)(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルコキシ−であり、
(g)ArO−であり、
(h)hetAr−O−であり、
(i)ArNR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(j)hetArNR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(k)RC(=O)NR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(l)ArC(=O)NR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルである、
(m)hetArC(=O)NR(CH−であり、pは0または1であり、RはHまたはC1−C6アルキルであり、
(n)RNC(=O)−であり、
(o)ArNRC(=O)−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(p)hetArNRC(=O)−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(q)Ar(C1−C6アルキル)C(=O)−であり、該アルキル部分は、OH、ヒドロキシ(C1−C6アルキル)、C1−C6アルコキシ、またはNHで任意に置換され、
(r)hetCycC(=O)−であり、
(s)RNC(=O)NR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(t)(C1−C6アルキル)SO−であり、
(u)Ar(C1−C6アルキル)C(=O)NR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(v)hetArC(=O)NR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(w)hetAr−S(=O)−であり、
(x)(C3−C6シクロアルキル)CHSO−であり、
(y)Ar(C1−C6アルキル)SO−であり、
(z)hetArSO−であり、
(aa)Arであり、
(bb)hetArであり、
(cc)hetCycであり、
(dd)C1−C6アルコキシであり、
(ee)Ar(C1−C6アルキル)−O−であり、
(ff)hetAr(C1−C6アルキル)−O−であり、
(gg)hetAr−O−C1−C6アルキル−であり、
(hh)Ar(C1−C6アルキル)NR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(ii)hetAr−S−であり、
(jj)ArSONR(CH−であり、pは、0または1であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(kk)(C1−C6アルコキシ)C(=O)−であり、
(ll)(C1−C6アルキル)NRC(=O)O−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(mm)(C1−C6アルキル)NRSO−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(nn)hetCycC(=O)NR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(oo)Q−NR(C1−C3アルキル)C(=O)NR−であり、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであり、Qは、H、C1−C6アルキル、または(C1−C6アルキル)OC(=O)−であり、
(pp)
Figure 2021511311

式中、RおよびRは、独立して、HまたはC1−C6アルキルであり、Qは、H、C1−C6アルキル、または(C1−C6アルキル)OC(=O)−であり、rは、1、2、3、または4であり、
(qq)
Figure 2021511311

式中、RおよびRは、独立して、HまたはC1−C6アルキルであり、QはH、C1−C6アルキル、または(C1−C6アルキル)OC(=O)−であり、
(rr)
Figure 2021511311

式中、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、Qは、H、C1−C6アルキル、もしくは(C1−C6アルキル)OC(=O)−であり、または
(ss)RN−であり、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであり、
(tt)(C3−C6シクロアルキル)C(=O)NR−であり、シクロアルキルは、1つ以上のハロゲンで任意に独立して置換され、
(uu)(C1−C6アルキル)C(=O)NRCH−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(vv)C1−C6アルキル)SONR−であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
Arは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C3−C6シクロアルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、(C1−C6アルキル)SO−、RN−、および(RN)C1−C6アルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、各々のRおよびRは独立してHまたはC1−C6アルキルであり、
hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であるか、または、1〜2個の環窒素原子を有する9〜10員の二環式ヘテロアリールであり、hetArは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、およびヒドロキシC1−C6アルコキシ−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
hetCycは、N、O、およびSから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4〜6員の飽和複素環であり、該複素環は、C1−C6アルコキシおよびオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
は、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1−C6アルコキシ、C3−C6シクロアルキル、(C3−C6シクロアルキル)CH−、(C3−C6シクロアルキル)O−、(C3−C6シクロアルキル)CHO−、hetCycO−、Ph−O−、または(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−であり、該C3−C6シクロアルキル部分のそれぞれは、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ、OH、またはR’R”N−で任意に置換され、R’およびR”は独立して水素またはC1−C6アルキルであり、
は、HまたはC1−C6アルキルであり、
は、Ar、hetAr、ArCH−、hetCyc−CH−、ヒドロキシC1−C6アルキル−、(C3−C6シクロアルキル)CH−、または1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルキルであり、
Arは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C3−C6シクロアルキル、およびRN−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、RおよびRは、独立してHまたはC1−C6アルキルであるか、またはArは、環窒素原子を有し、C1−C6アルキルで任意に置換される置換された6員複素環に縮合したフェニルであり、
hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有し、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、および(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される、5〜6員のヘテロアリール環であり、
hetArは、C1−C6アルキルおよびハロゲンから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるピリジン−4(1H)−オニルまたはピリジン−2(1H)−オニルであり、
hetCycは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜7員の複素環であり、
hetCycは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個の環ヘテロ原子を有する5〜7員の複素環である。
いくつかの実施形態では、RET阻害剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)は、式VII:
Figure 2021511311

の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり、
式中、
、X、X、およびXは、独立してCH、またはNであり、X、X、X、およびXのうちの0、1、または2は、Nであり、
Aは、CNであり、
Bは、
(b)1〜3個のフルオロで任意に置換されるC1−C6アルキルであり、
(c)ヒドロキシC2−C6アルキル−であり、アルキル部分は、C3−C6シクロアルキリデン環で任意に置換され、
(i)(hetCyc)C1−C3アルキル−であり、
hetCycは、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4〜6員の複素環であり、OH、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、ヒドロキシC1−C6アルキル−、ハロゲン、(C1−C6アルキル)C(=O)−、C1−C6アルコキシ、オキソ、および(C1−C6アルコキシ)C(=O)−から選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
環Dは、窒素である1個の環ヘテロ原子を有する飽和単環式4〜7員の複素環であり、
各Rは、独立してC1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)であり、
は、(a)ヒドロキシであり、
nは、0または1であり、
mは、0または1であり、
Eは、
(e)hetArC1−C6アルキル−であり、
(h)hetAr−O−であり、
(k)RC(=O)NR−、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
(l)ArC(=O)NR−、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、または
(m)hetArC(=O)NR(CH−、pは、0または1であり、Rは、HまたはC1−C6アルキルであり、
Arは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C3−C6シクロアルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、(C1−C6アルキル)SO−、RN−、および(RN)C1−C6アルキルからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、各々のRおよびRは独立してHまたはC1−C6アルキルであり、
hetArは、N、O、およびSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であるか、または、1〜2個の環窒素原子を有する9〜10員の二環式ヘテロアリールであり、hetArは、ハロゲン、CN、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、C1−C6アルコキシ(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−(1〜3個のフルオロで任意に置換される)、およびヒドロキシC1−C6アルコキシ−からなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換され、
は、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換されている)、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1−C6アルコキシ、C3−C6シクロアルキル、(C3−C6シクロアルキル)CH−、(C3−C6シクロアルキル)O−、(C3−C6シクロアルキル)CHO−、hetCycO−、Ph−O−、または(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−であり、式中、各該C3−C6シクロアルキル部分は、C1−C6アルキル(1〜3個のフルオロで任意に置換されている)、C1−C6アルコキシ、OH、またはR’R’’N−で任意に置換されており、式中、R’およびR’’は、独立して、水素またはC1−C6アルキルである。
いくつかの実施形態では、RET阻害剤(例えば、第1のRET阻害剤または第2のRET阻害剤)は、N−(1−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;6−エトキシ−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリダジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド;3−クロロ−N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および3−クロロ−N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピラジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される。
受容体チロシンキナーゼ(例えば、Trk)標的治療剤の非限定的な例には、アファチニブ、カボザンチニブ、セツキシマブ、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、エントレクチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、イマチニブ、ラパチニブ、レスタウルチニブ、ニロチニブ、パゾパニブ、パニツムマブ、ペルツズマブ、スニチニブ、トラスツズマブ、l−((3S,4R)−4−(3−フルオロフェニル)−l−(2−メトキシエチル)ピロリジン−3−イル)−3−(4−メチル−3−(2−メチルピリミジン−5−イル)−l−フェニル−lH−ピラゾール−5−イル)尿素、AG 879、AR−772、AR−786、AR−256、AR−618、AZ−23、AZ623、DS−6051、Go 6976、GNF−5837、GTx−186、GW 441756、LOXO−101、MGCD516、PLX7486、RXDX101、VM−902A、TPX−0005、およびTSR−011が含まれる。さらなるTrk標的治療剤には、米国特許第8,450,322号;同第8,513,263号;同第8,933,084号;同第8,791,123号;同第8,946,226号;同第8,450,322号;同第8,299,057号;および同第8,912,194号;米国公開第2016/0137654号;同第2015/0166564号;同第2015/0051222号;同第2015/0283132号;および同第2015/0306086号;国際公開第2010/033941号;同第2010/048314号;同第2016/077841号;同第2011/146336号;同第2011/006074号;同第2010/033941号;同第2012/158413号;同第2014/078454号;同第2014/078417号;同第2014/078408号;同第2014/078378号;同第2014/078372号;同第2014/078331号;同第2014/078328号;同第2014/078325号;同第2014/078323号;同第2014/078322号;同第2015/175788号;同第2009/013126号;同第2013/174876号;同第2015/124697号;同第2010/058006号;同第2015/017533号;同第2015/112806号;同第2013/183578号;および同第2013/074518号に記載のものが含まれ、これらの全ては、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
Trk阻害剤のさらなる例は、米国特許第8,637,516号、国際公開第2012/034091号、米国特許第9,102,671号、国際公開第2012/116217号、米国公開第2010/0297115号、国際公開第2009/053442号、米国特許第8,642,035号、国際公開第2009/092049号、米国特許第8,691,221号、国際公開第2006/131952号に見出されることができ、これらの全ては、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。例示的なTrk阻害剤には、Cancer Chemother.Pharmacol.75(1):131−141,2015に記載されているGNF−4256;およびACS Med.Chem.Lett.3(2):140−145,2012に記載されるGNF−5837(N−[3−[[2,3−ジヒドロ−2−オキソ−3−(1H−ピロール−2−イルメチレン)−1H−インドール−6−イル]アミノ]−4−メチルフェニル]−N′−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−尿素)が含まれ、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
Trk阻害剤のさらなる例には、米国公開第2010/0152219号、米国特許第8,114,989号、および国際公開第2006/123113号に記載されるものが含まれ、これらの全ては、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。例示的なTrk阻害剤には、Cancer 117(6):1321−1391,2011に記載のAZ623;Cancer Biol.Ther.16(3):477−483,2015に記載のAZD6918;Cancer Chemother.Pharmacol.70:477−486,2012に記載のAZ64;Mol.Cancer Ther.8:1818−1827,2009に記載のAZ−23((S)−5−クロロ−N2−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)−N4−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン);およびAZD7451;が含まれ、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
Trk阻害剤は、米国特許第7,615,383号;同第7,384,632号;同第6,153,189号;同第6,027,927号;同第6,025,166号;同第5,910,574号;同第5,877,016号;および同第5,844,092号に記載されるものを含むことができ、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
Trk阻害剤のさらなる例には、Int.J.Cancer 72:672−679,1997に記載のCEP−751;Acta Derm.Venereol.95:542−548,2015に記載のCT327;国際公開第2012/034095号に記載の化合物;米国特許第8,673,347号および国際公開第2007/022999号に記載の化合物;米国特許第8,338,417号に記載の化合物;国際公開第2016/027754号に記載の化合物;米国特許第9,242,977号に記載の化合物;米国公開第2016/0000783号に記載の化合物;PLoS One 9:e95628,2014に記載のスニチニブ(N−(2−ジエチルアミノエチル)−5−[(Z)−(5−フルオロ−2−オキソ−1H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミド);国際公開第2011/133637号に記載の化合物;米国特許第8,637,256号に記載の化合物;Expert.Opin.Ther.Pat.24(7):731−744,2014に記載の化合物;Expert Opin.Ther.Pat.19(3):305−319,2009に記載の化合物;(R)−2−フェニルピロリジン置換イミダゾピリダジン、例えばACS Med.Chem.Lett.6(5):562−567,2015に記載のGNF−8625、(R)−1−(6−(6−(2−(3−フルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イル)−[2,4’−ビピリジン]−2’−イル)ピぺリジン−4−オール;PLoS One 8(12):e83380,2013に記載のGTx−186および他のもの;Mol.Cell Biochem.339(1−2):201−213,2010に記載のK252a((9S−(9α,10β,12α))−2,3,9,10,11,12−ヘキサヒドロ−10−ヒドロキシ−10−(メトキシカルボニル)−9−メチル−9,12−エポキシ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3’,2’,1’−kl]ピロロ[3,4−i][1,6]ベンゾジアゾシン−1−オン);4−アミノピラゾリルピリミジン、例えば、J.Med.Chem.51(15):4672−4684,2008に記載のAZ−23 (((S)−5−クロロ−N2−(1−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)−N4−(5−イソプロポキシ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジ−2,4−ジアミン));Mol.Cancer Ther.6:3158,2007に記載のPHA−739358(ダヌセルチブ);J.Neurochem.72:919−924,1999に記載のGo 6976(5,6,7,13−テトラヒドロ−13−メチル−5−オキソ−12H−インドロ[2,3−a]ピロロ[3,4−c]カルバゾール−12−プロパンニトリル);IJAE 115:117,2010に記載のGW441756((3Z)−3−[(1−メチルインドール−3−イル)メチリデン]−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−2−オン);J.Carcinog.12:22,2013記載のミルシクリブ(milciclib)(PHA−848125AC);AG−879((2E)−3−[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]−2−シアノ−2−プロペンチオアミド);アルチラチニブ(N−(4−((2−(シクロプロパンカルボキサミド)ピリジン−4−イル)オキシ)−2,5−ジフルオロフェニル)−N−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド);カボザンチニブ(N−(4−((6,7−ジメトキシキノリン−4−イル)オキシ)フェニル)−N’−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド);レスタウルチニブ((5S,6S,8R)−6−ヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−7,8,14,15−テトラヒドロ−5H−16−オキサ−4b,8a,14−トリアザ−5,8−メタノジベンゾ[b,h]シクロオクタ[jkl]シクロペンタ[e]−as−インダセン−13(6H)−オン);ドバチニブ(4−アミノ−5−フルオロ−3−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]キノリン−2(1H)−オンモノ2−ヒドロキシプロパノエート水和物);シトラバチニブ(N−(3−フルオロ−4−((2−(5−(((2−メトキシエチル)アミノ)メチル)ピリジン−2−イル)チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル)オキシ)フェニル)−N−(4−フルオロフェニル)シクロプロパン−1,1−ジカルボキサミド);ONO−5390556;レゴラフェニブ(4−[4−({[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]カルバモイル}アミノ)−3−フルオロフェノキシ]−N−メチルピリジン−2−カルボキサミド水和物);およびVSR−902A;が含まれ、上記の参考文献の全ては、参照によりその全てが本明細書に組み込まれる。
Trk阻害剤の、TrkA、TrkB、および/またはTrkC阻害剤として作用する能力は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,513,263号の実施例AおよびBに記載のアッセイを使用して試験することができる。
いくつかの実施形態では、受容体チロシンキナーゼ阻害剤は、上皮増殖因子受容体チプロシンキナーゼ阻害剤(EGFR)である。例えば、EGFR阻害剤には、オシメルチニブ(merelectinib、Tagrisso)、エルロチニブ(Tarceva)、ゲフィチニブ(Iressa)、セツキシマブ(Erbitux)、ネシツムマブ(Portrazza)、ネラチニブ(Nerlynx)、ラパチニブ(Tykerb)、パニツムマブ、およびバンデタニブ(Caprelsa)が含まれ得る。いくつかの実施形態では、EGFR阻害剤はオシメルチニブである。
いくつかの実施形態では、シグナル伝達経路阻害剤には、Ras−Raf−MEK−ERK経路阻害剤(例えば、ビニメチニブ、セルメチニブ、エンコラフェニブ、ソラフェニブ、トラメチニブ、およびベムラフェニブ)、PI3K−Akt−mTOR−S6K経路阻害剤(例えば、エベロリムス、ラパマイシン、ペリフォシン、テムシロリムス)、および他のキナーゼ阻害剤、例えば、バリシチニブ、ブリガチニブ、カプマチニブ、ダヌセルチブ、イブルチニブ、ミルシクリブ、クエルセチン、レゴラフェニブ、ルキソリチニブ、セマキサニブ、AP32788、BLU285、BLU554、INCB39110、INCB40093、INCB50465、INCB52793、INCB54828、MGCD265、NMS−088、NMS−1286937、PF 477736 ((R)−アミノ−N−[5,6−ジヒドロ−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−6−オキソ−1Hピロロ[4,3,2−ef][2,3]ベンゾジアゼピン−8−イル]−シクロヘキサンアセトアミド)、PLX3397、PLX7486、PLX8394、PLX9486、PRN1008、PRN1371、RXDX103、RXDX106、RXDX108、およびTG101209(N−tert−ブチル−3−(5−メチル−2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド)が含まれる。
チェックポイント阻害剤の非限定的な例には、イピリムマブ、トレメリムマブ、ニボルマブ、ピジリズマブ、MPDL3208A、MEDI4736、MSB0010718C、BMS−936559、BMS−956559、BMS−935559(MDX−1105)、AMP−224、およびペンブロリズマブが含まれる。
いくつかの実施形態では、細胞傷害性化学療法剤は、三酸化ヒ素、ブレオマイシン、カバジタキセル、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダウノルビシン、ドセタキセル、ドキソルビシン、エトポシド、フルオロウラシル、ゲムシタビン、イリノテカン、ロムスチン、メトトレキサート、マイトマイシンC、オキサリプラチン、パクリタキセル、ペメトレキセド、テモゾロミド、およびビンクリスチンから選択される。
血管新生標的治療剤の非限定的な例には、アフリベルセプトおよびベバシズマブが含まれる。
いくつかの実施形態では、追加の治療または治療剤は、ヒスチジル−tRNAシンセターゼ(HRS)ポリペプチドまたはHRSポリペプチドをコードする発現可能なヌクレオチドを含むことができる。
「免疫療法」という用語は、免疫系を調節する薬剤を指す。いくつかの実施形態では、免疫療法は、免疫系の調節因子の発現および/または活性を増加させることができる。いくつかの実施形態では、免疫療法は、免疫系の調節因子の発現および/または活性を低下させることができる。いくつかの実施形態では、免疫療法は、免疫細胞の活性を動員および/または増強することができる。
いくつかの実施形態では、免疫療法は細胞免疫療法(例えば、養子T細胞療法、樹状細胞療法、ナチュラルキラー細胞療法)である。いくつかの実施形態では、細胞免疫療法は、シプロイセルTである(APC8015;Provenge(商標);Plosker(2011)Drugs 71(1):101−108)。いくつかの実施形態では、細胞免疫療法は、キメラ抗原受容体(CAR)を発現する細胞を含む。いくつかの実施形態では、細胞免疫療法は、CAR−T細胞療法である。いくつかの実施形態では、CAR−T細胞療法は、チサゲンレクロイセル(Kymriah(商標))である。
いくつかの実施形態では、免疫療法は、抗体療法(例えば、モノクローナル抗体、コンジュゲート抗体)である。いくつかの実施形態では、抗体療法は、ベバシズマブ(Mvasti(商標),Avastin(登録商標))、トラスツズマブ(Herceptin(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、リツキシマブ(MabThera(商標),Rituxan(登録商標))、エドレコロマブ(Panorex)、ダラツムアブ(Darzalex(登録商標))、オララツマブ(Lartruvo(商標))、オファツムマブ(Arzerra(登録商標))、アレムツブマブ(Campath(登録商標))、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、オレゴボマブ、ペンブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、ジヌチキシマブ(Unituxin(登録商標))、オビヌツズマブ(Gazyva(登録商標))、トレメリムマブ(CP−675,206)、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、ウブリツキシマブ(TG−1101)、パニツムマブ(Vectibix(登録商標))、エロツズマブ(Empliciti(商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))、ネシツムマブ(Portrazza(商標))、サームツズマブ(cirmtuzumab)(UC−961)、イブリツモマブ(Zevalin(登録商標))、イサツキシマブ(SAR650984)、ニモツズマブ、フレソリムマブ(GC1008)、リリルマブ(INN)、モガムリズマブ(Poteligeo(登録商標))、フィクラツズマブ(AV−299)、デノスマブ(Xgeva(登録商標))、ガニツマブ、ウレルマブ、ピジリズマブ、またはアマツキシマブである。
いくつかの実施形態では、免疫療法は、抗体薬物コンジュゲートである。いくつかの実施形態では、抗体薬物コンジュゲートは、ゲムツズマブオゾガマイシン(Mylotarg(商標))、イノツズマブオゾガマイシン(Besponsa(登録商標))、ブレンツキシマブベドチン(Adcetris(登録商標))、アド−トラスツズマブエムタンシン(TDM−1;Kadcyla(登録商標))、ミルベツキシマブソラブタンシン(IMGN853)、またはアネツマブラブタンシンである。
いくつかの実施形態では、免疫療法には、ブリナツモマブ(AMG103;Blincyto(登録商標))またはミドスタウリン(Rydapt)が含まれる。
いくつかの実施形態では、免疫療法には毒素が含まれる。いくつかの実施形態では、免疫療法は、デニロイキンジフチトックス(Ontak(登録商標))である。
いくつかの実施形態では、免疫療法はサイトカイン療法である。いくつかの実施形態では、サイトカイン療法は、インターロイキン2(IL−2)療法、インターフェロンアルファ(IFNα)療法、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)療法、インターロイキン12(IL−12)療法、インターロイキン15(IL−15)療法、インターロイキン7(IL−7)療法、またはエリスロポエチン−アルファ(EPO)療法である。いくつかの実施形態では、IL−2療法は、アルデスロイキン(Proleukin(登録商標))である。いくつかの実施形態では、IFNα療法は、IntronA(登録商標)(Roferon−A(登録商標))である。いくつかの実施形態では、G−CSF療法は、フィルグラスチム(Neupogen(登録商標))である。
いくつかの実施形態では、免疫療法は免疫チェックポイント阻害剤である。いくつかの実施形態では、免疫療法は、1つ以上の免疫チェックポイント阻害剤を含む。いくつかの実施形態では、免疫チェックポイント阻害剤は、CTLA−4阻害剤、PD−1阻害剤、またはPD−L1阻害剤である。いくつかの実施形態では、CTLA−4阻害剤は、イピリムマブ(Yervoy(登録商標))またはトレメリムマブ(CP−675,206)である。いくつかの実施形態では、PD−1阻害剤は、ペンブロリズマブ(Keytruda(登録商標))またはニボルマブ(Opdivo(登録商標))である。いくつかの実施形態では、PD−L1阻害剤は、アテゾリズマブ(Tecentriq(登録商標))、アベルマブ(Bavencio(登録商標))またはデュルバルマブ(Imfinzi(商標))である。
いくつかの実施形態では、免疫療法は、mRNAに基づく免疫療法である。いくつかの実施形態では、mRNAに基づく免疫療法は、CV9104である(例えば、Rauschら(2014)Human Vaccin Immunother 10(11):3146−52;およびKublerら(2015)J.Immunother Cancer 3:26を参照されたい)。
いくつかの実施形態では、免疫療法は、カルメット・ゲラン桿菌(BCG)療法である。
いくつかの実施形態では、免疫療法は、腫瘍溶解性ウイルス療法である。いくつかの実施形態では、腫瘍溶解性ウイルス療法は、タリモジーン・ラハーパレプベック(talimogene alherparepvec)(T−VEC;Imlygic(登録商標))である。
いくつかの実施形態では、免疫療法は、がんワクチンである。いくつかの実施形態では、がんワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンである。いくつかの実施形態では、HPVワクチンは、Gardasil(登録商標)、Gardasil9(登録商標)またはCervarix(登録商標)である。いくつかの実施形態では、がんワクチンは、B型肝炎ウイルス(HBV)ワクチンである。いくつかの実施形態では、HBVワクチンは、Engerix−B(登録商標)、Recombivax HB(登録商標)またはGI−13020(Tarmogen(登録商標))である。いくつかの実施形態では、がんワクチンは、Twinrix(登録商標)またはPediarix(登録商標)である。いくつかの実施形態では、がんワクチンは、BiovaxID(登録商標)、Oncophage(登録商標)、GVAX、ADXS11−001、ALVAC−CEA、PROSTVAC(登録商標)、Rindopepimut(登録商標)、CimaVax−EGF、ラプロイセル(lapuleucel)−T(APC8024;Neuvenge(商標))、GRNVAC1、GRNVAC2、GRN−1201、ヘプコルテスペンリジムト(hepcortespenlisimut)−L(Hepko−V5)、DCVAX(登録商標)、SCIB1、BMT CTN 1401、PrCa VBIR、PANVAC、ProstAtak(登録商標)、DPX−Survivac、またはビアゲンプマツセル(viagenpumatucel)−L(HS−110)である。
いくつかの実施形態では、免疫療法は、ペプチドワクチンである。いくつかの実施形態では、ペプチドワクチンは、ネリペピムト−S(E75)(NeuVax(商標))、IMA901、またはSurVaxM(SVN53−67)である。いくつかの実施形態では、がんワクチンは、免疫原性個人用新生抗原ワクチンである(例えば、Ott et al.(2017)Nature 547:217−221;Sahin et al.(2017)Nature 547:222−226を参照されたい)。いくつかの実施形態では、がんワクチンは、RGSH4KまたはNEO−PV−01である。いくつかの実施形態では、がんワクチンは、DNAに基づくワクチンである。いくつかの実施形態では、DNAに基づくワクチンは、マンマグロビン−A DNAワクチンである(例えば、Kimらの(2016)OncoImmunology 5(2):e1069940を参照されたい)。
いくつかの実施形態では、免疫標的薬剤は、アルデスロイキン、インターフェロンアルファ−2b、イピリムマブ、ランブロリズマブ、ニボルマブ、プレドニゾン、およびシプロイセル−Tから選択される。
放射線療法の非限定的な例には、放射性ヨード療法、外部ビーム放射線照射、およびラジウム223療法が含まれる。
さらなるキナーゼ阻害剤には、例えば、米国特許第7,514,446号;同第7,863,289号;同第8,026,247号;同第8,501,756号;同第8,552,002号;同第8,815,901号;同第8,912,204号;同第9,260,437号;同第9,273,051号;米国公開第2015/0018336号;国際公開第2007/002325号;同第2007/002433号;同第2008/080001号;同第2008/079906号;同第2008/079903号;同第2008/079909号;第2008/080015号;同第2009/007748号;同第2009/012283号;同第2009/143018号;同第2009/143024号;同第2009/014637号;2009/152083号;同第2010/111527号;同第2012/109075号;同第2014/194127号;同第2015/112806号;同第2007/110344号;同第2009/071480号;同第2009/118411号;同第2010/031816号;同第2010/145998号;同第2011/092120号;同第2012/101032号;同第2012/139930号;同第2012/143248号;同第2012/152763号;同第2013/014039号;同第2013/102059号;同第2013/050448号;同第2013/050446号;同第2014/019908号;同第2014/072220号;同第2014/184069号および同第2016/075224号に記載のものが含まれ、これらは全て、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
キナーゼ阻害剤のさらなる例には、例えば、WO2016/081450;WO2016/022569;WO2016/011141;WO2016/011144;WO2016/011147;WO2015/191667;WO2012/101029;WO2012/113774;WO2015/191666;WO2015/161277;WO2015/161274;WO2015/108992;WO2015/061572;WO2015/058129;WO2015/057873;WO2015/017528;WO/2015/017533;WO2014/160521;およびWO2014/011900に記載のものが含まれ、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
キナーゼ阻害剤のさらなる例には、ルミスピブ(AUY−922、NVP−AUY922)(5−(2,4−ジヒドロキシ−5−イソプロピルフェニル)−N−エチル−4−(4−(モルホリノメチル)フェニル)イソキサゾール−3−カルボキサミド)、およびドラマピモド(BIRB−796)(1−[5−tert−ブチル−2−(4−メチルフェニル)ピラゾール−3−イル]−3−[4−(2−モルホリン−4−イルエトキシ)ナフタレン−1−イル]尿素)が含まれる。
したがって、本明細書では、がんを治療する方法であって、それを必要とする患者において、(a)式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、(b)追加の治療剤と、(c)任意にがんの治療のために同時、別個または連続的に使用するための少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、を含み、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物および追加の治療剤の量が、ともにがんを治療するのに有効である、がんを治療するための薬学的組み合わせを投与することを含む方法も提供される。
いくつかの実施形態では、追加の治療剤(複数可)は、がんがRET遺伝子、RETタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがんの標準治療である上に列挙された療法または治療剤のいずれか1つを含む。
これらの追加の治療剤は、同じまたは別個の剤形の一部として、同じまたは異なる投与経路を介して、および/または当業者に既知の標準的な薬務に従って同じまたは異なる投与スケジュールで、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物の1つ以上の用量とともに投与され得る。
また、本明細書では、(i)がんの治療を必要とする患者においてがんを治療するための薬学的組み合わせであって、(a)式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、(b)少なくとも1つの追加の治療剤(例えば、本明細書に記載されるか、もしくは当該分野において既知である例示的な追加の治療剤のいずれか)と、(c)任意にがんの治療のために同時、別個または連続的に使用するための少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、を含み、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物および追加の治療剤の量が、ともにがんを治療するのに有効である、薬学的組み合わせ;(ii)かかる組み合わせを含む薬学的組成物;(iii)がんを治療するための薬剤の調製のためのかかる組み合わせの使用;(iv)同時、別個、もしくは連続的に使用するための組み合わせ調製物としてかかる組み合わせを含む市販パッケージまたは製品;ならびにがんの治療を必要とする患者におけるがんの治療方法;が提供される。いくつかの実施形態では、患者は、ヒトである。いくつかの実施形態では、がんは、RETに関連するがんである。例えば、RETに関連するがんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する。
本明細書で使用される「薬学的組み合わせ」という用語は、複数の活性成分の混合または組み合わせから生じる薬学的療法を指し、活性成分の固定されたおよび非固定の組み合わせの両方を含む。「固定された組み合わせ」という用語は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物および少なくとも1つの追加の治療剤(例えば、化学療法剤)が両方とも単一の組成物または投薬量の形態で同時に患者に投与されることを意味する。「非固定の組み合わせ」という用語は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、少なくとも1つの追加の治療剤(例えば、化学療法剤)とが、それらを必要とする患者に、同時に、同時進行で、または逐次的な時間間隔の限度を伴って連続して投与され得、そのような投与が、患者の体内で有効なレベルの2つ以上の化合物をもたらすような、別個の組成物または投与量として製剤化されることを意味する。これらは、カクテル療法、例えば、3つ以上の活性成分の投与にも適用される。
したがって、本明細書では、がんを治療する方法であって、それを必要とする患者において、(a)式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、(b)追加の治療剤と、(c)任意にがんの治療のために同時、別個または連続的に使用するための少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、を含み、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物および追加の治療剤の量が、ともにがんを治療するのに有効である、がんを治療するための薬学的組み合わせを投与することを含む方法も提供される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤は、別々の投薬量として同時に投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤は、別々の投薬量として任意の順序で逐次に、共同的に治療的有効量で、例えば、一日もしくは断続的な投薬量で、投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤は、組み合わされた投薬量として同時に投与される。いくつかの実施形態では、がんは、RETに関連するがんである。例えば、RETに関連するがんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、クリゾチニブである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、オシメルチニブである。いくつかの実施形態では、患者は、薬学的組成物の投与前に、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与されている。いくつかの実施形態では、がんは、肺がん(例えば、RETに関連する肺がん)である。
また、本明細書では、RETが介在する疾患または障害を治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を投与することを含む方法も、提供される。いくつかの実施形態では、RETが介在する疾患または障害は、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全である。例えば、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。RETが介在する疾患または障害は、過剰発現および/または異常な活性レベルを含む、RETの発現または活性に直接的または間接的に関連するあらゆる疾患、障害、または状態を含むことができる。いくつかの実施形態では、疾患は、がん(例えば、RETに関連するがん)である。いくつかの実施形態では、がんは、本明細書に記載のがんまたはRETに関連するがんのいずれかである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、クリゾチニブである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、オシメルチニブである。いくつかの実施形態では、患者は、薬学的組成物の投与前に、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与されている。いくつかの実施形態では、がんは、肺がん(例えば、RETに関連する肺がん)である。
腫瘍形成の遺伝的根拠は、異なるがんの型によって異なり得るが、転移に必要な細胞および分子機序は全ての固形腫瘍型で類似しているようだ。転移カスケードの間、がん細胞は、成長抑制応答を失い、接着性の改変を受け、細胞外マトリックス成分を分解することのできる酵素を生成する。これは、元の腫瘍からの腫瘍細胞の剥離、新たに形成された血管系を介した循環への浸潤、コロニーを形成し得る有利に遠い部位での腫瘍細胞の遊走および血管外遊出につながる。多くの遺伝子が転移のプロモータまたはサプレッサとして特定されている。例えば、グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)とそのRET受容体チロシンキナーゼの過剰発現は、がんの増殖および転移と相関している。例えば、Zeng,Q.et al.J.Int.Med.Res.(2008)36(4):656−64を参照されたい。
したがって、本明細書では、がんの転移の徴候を阻害、防止、防止の補助、または軽減する方法であって、それを必要とする患者において、患者に、治療的有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を投与することを含む方法も提供される。かかる方法は、本明細書に記載の1つ以上のがんの治療に使用することができる。例えば、米国公開第2013/0029925号、国際公開第2014/083567号、および米国特許第8,568,998号を参照されたい。また、例えば、Hezam K et al.,Rev Neurosci 2018 Jan 26;29:93−98;Gao L,et al.,Pancreas 2015 Jan;44:134−143;Ding K et al.,J Biol Chem 2014 Jun 6;289:16057−71;およびAmit M et al.,Oncogene 2017 Jun 8;36:3232−3239を参照されたい。いくつかの実施形態では、がんは、RETに関連するがんである。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、化学療法剤、例えば、キナーゼ阻害剤を含む、追加の療法または別の治療剤と組み合わせて使用される。例えば、第1または第2のRETキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、クリゾチニブである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、オシメルチニブである。いくつかの実施形態では、患者は、薬学的組成物の投与前に、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与されている。いくつかの実施形態では、がんは、肺がん(例えば、RETに関連する肺がん)である。
「転移」という用語は、当該技術分野で既知の用語であり、対象または患者の原発腫瘍から離れた部位でのさらなる腫瘍(例えば、固形腫瘍)の形成を意味し、さらなる腫瘍は、原発腫瘍と同じまたは類似のがん細胞を含む。
また、RETに関連するがんを有する患者において転移またはさらなる転移を発症する危険性を減少させる方法も提供され、患者をRETに関連するがんを有すると選択、特定、または診断することと、RETに関連するがんを有すると選択、特定、または診断された患者に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することと、を含む。また、RETに関連するがんを有する患者において転移またはさらなる転移を発症する危険性を減少させる方法も提供され、RETに関連するがんを有する患者に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶解物を投与することが含まれる。RETに関連するがんを有する患者において転移またはさらなる転移を発症する危険性を減少させることは、治療前の患者における転移またはさらなる転移を発症する危険性と比較するか、または治療を受けていない、または異なる治療を受けた同様または同一のRETに関連するがんを有する患者または患者集団と比較することができる。いくつかの態様では、RETに関連するがんは、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するRETに関連するがんである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、クリゾチニブである。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、オシメルチニブである。いくつかの実施形態では、患者は、薬学的組成物の投与前に、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与されている。いくつかの実施形態では、がんは、肺がん(例えば、RETに関連する肺がん)である。
「転移を発症する危険性」という語句は、原発腫瘍を有する対象または患者が、対象または患者において原発腫瘍から離れた部位でさらなる腫瘍(例えば、固形腫瘍)を形成し得る危険性を意味し、さらなる腫瘍は、原発腫瘍と同じまたは類似のがん細胞を含む。がんを有する対象または患者において転移を発症する危険性を低減するための方法が、本明細書に記載される。
「さらなる転移を発症する危険性」という語句は、原発腫瘍と、原発腫瘍から離れた部位に1つ以上のさらなる腫瘍(1つ以上のさらなる腫瘍は、原発腫瘍と同じまたは類似のがん細胞を含む)とを有する対象または患者が、原発腫瘍から離れた1つ以上のさらなる腫瘍を発症し得る危険性を意味し、さらなる腫瘍には、原発腫瘍と同じまたは類似のがん細胞が含まれる。さらなる転移を発症する危険性を低減する方法は、本明細書に記載される。
いくつかの実施形態では、腫瘍中の1つ以上のRET阻害剤耐性変異の存在により、腫瘍は、第1のRET阻害剤による治療に対してより耐性になる。RET阻害剤耐性変異により、腫瘍が第1のRET阻害剤による治療に対してより耐性になるときに有用な方法を、以下に記載する。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象を特定することと、特定された対象に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、を含む、がんを有する対象を治療する方法が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、第1のRET阻害剤と組み合わせて投与される。また、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有するとして特定された対象を治療する方法であって、対象に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法も提供される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、第1のRET阻害剤と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができる。
例えば、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする対象において、(a)対象からの試料中において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療的有効量の第1のRET阻害剤を投与することと、を含み、第1のRET阻害剤が、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴルフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする対象において、(a)対象からの試料中において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療的有効量の第1のRET阻害剤を投与することと、を含み、第1のRET阻害剤が、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴルフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする対象において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療的有効量の第1のRET阻害剤を投与することと、を含み、第1のRET阻害剤が、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴルフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする対象において、(a)対象からの試料中において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療的有効量の第1のRET阻害剤を投与することと、を含み、第1のRET阻害剤が、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴルフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
別の例として、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2の治療剤(第2の治療剤は、クリゾチニブおよびオシメルチニブからなる群から選択される)を、単独療法として、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2の治療剤(第2の治療剤は、クリゾチニブおよびオシメルチニブからなる群から選択される)を、単独療法として、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。上記のいくつかの実施形態では、RETに関連するがんは、肺がんである。
別の例として、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤(第2のRET阻害剤は、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される)を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の 式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤(第2のRET阻害剤は、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される)を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の 式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤(第2のRET阻害剤は、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される)を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の 式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤(第2のRET阻害剤は、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される)を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の 式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、腫瘍中の1つ以上のRET阻害剤耐性変異の存在により、腫瘍は、第1のRET阻害剤による治療に対してより耐性になる。RET阻害剤耐性変異により、腫瘍が第1のRET阻害剤による治療に対してより耐性になるときに有用な方法を、以下に記載する。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象を特定することと、特定された対象に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、を含む、がんを有する対象を治療する方法が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、第1のRET阻害剤と組み合わせて投与される。また、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有するとして特定された対象を治療する方法であって、対象に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法も提供される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、第1のRET阻害剤と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができる。
例えば、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象から取得された試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の、((S)−4−(6−(4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(2−(ピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロアセテート;4−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジエチルピペラジン−1−カルボキサミド;1−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシ−3−メチルブチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;4−(6−(4−(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリルビス(2,2,2−トリフルオロアセテート);4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物からなる群から選択される第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象から取得された試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の、((S)−4−(6−(4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(2−(ピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロアセテート;4−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジエチルピペラジン−1−カルボキサミド;1−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシ−3−メチルブチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;4−(6−(4−(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリルビス(2,2,2−トリフルオロアセテート);4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物からなる群から選択される第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療有効量の、((S)−4−(6−(4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(2−(ピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロアセテート;4−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジエチルピペラジン−1−カルボキサミド;1−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシ−3−メチルブチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;4−(6−(4−(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリルビス(2,2,2−トリフルオロアセテート);4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物からなる群から選択される第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象から取得された試料において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療有効量の、((S)−4−(6−(4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(2−(ピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロアセテート;4−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジエチルピペラジン−1−カルボキサミド;1−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシ−3−メチルブチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;4−(6−(4−(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリルビス(2,2,2−トリフルオロアセテート);4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物からなる群から選択される第1のRET阻害剤を投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
別の例として、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、対象に、((S)−4−(6−(4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(2−(ピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロアセテート;4−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジエチルピペラジン−1−カルボキサミド;1−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシ−3−メチルブチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;4−(6−(4−(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリルビス(2,2,2−トリフルオロアセテート);4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物からなる群から選択される第2のRET阻害剤を、投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、対象に、((S)−4−(6−(4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(2−(ピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロアセテート;4−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジエチルピペラジン−1−カルボキサミド;1−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシ−3−メチルブチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;4−(6−(4−(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリルビス(2,2,2−トリフルオロアセテート);4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物からなる群から選択される第2のRET阻害剤を、投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、対象に、((S)−4−(6−(4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(2−(ピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロアセテート;4−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジエチルピペラジン−1−カルボキサミド;1−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシ−3−メチルブチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;4−(6−(4−(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリルビス(2,2,2−トリフルオロアセテート);4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物からなる群から選択される第2のRET阻害剤を、投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、対象に、((S)−4−(6−(4−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(2−(ピリジン−2−イル)アセチル)ピペラ
ジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル2,2,2−トリフルオロアセテート;4−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N,N−ジエチルピペラジン−1−カルボキサミド;1−(5−(3−シアノ−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−N−(2−メトキシ−3−メチルブチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;4−(6−(4−(2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリルビス(2,2,2−トリフルオロアセテート);4−(6−(4−(2,6−ジフルオロベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−(2−メトキシベンジル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−(6−(4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物からなる群から選択される第2のRET阻害剤を、投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療的有効量の、4−(6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(R)−6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−メトキシエトキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−(6−メトキシニコチノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および6−エトキシ−4−(5−(6−((5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療的有効量の、4−(6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(R)−6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−メトキシエトキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−(6−メトキシニコチノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および6−エトキシ−4−(5−(6−((5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療的有効量の、4−(6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(R)−6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−メトキシエトキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−(6−メトキシニコチノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および6−エトキシ−4−(5−(6−((5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療的有効量の、4−(6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(R)−6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−メトキシエトキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−(6−メトキシニコチノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および6−エトキシ−4−(5−(6−((5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
別の例として、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、4−(6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(R)−6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−メトキシエトキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−(6−メトキシニコチノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および6−エトキシ−4−(5−(6−((5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される第2のRET阻害剤を対象に投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、4−(6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(R)−6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−メトキシエトキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−(6−メトキシニコチノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および6−エトキシ−4−(5−(6−((5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される第2のRET阻害剤を対象に投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、4−(6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(R)−6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−メトキシエトキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−(6−メトキシニコチノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および6−エトキシ−4−(5−(6−((5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される第2のRET阻害剤を対象に投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、4−
(6−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(R)−6−(2−ヒドロキシプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−メトキシエトキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(6−(6−メトキシニコチノイル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−(2−モルホリノエトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;4−(6−(6−((6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−6−((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および6−エトキシ−4−(5−(6−((5−フルオロ−6−メトキシピリジン−3−イル)メチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される第2のRET阻害剤を対象に投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の、N−(1−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;6−エトキシ−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリダジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド;3−クロロ−N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および3−クロロ−N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピラジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の、N−(1−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;6−エトキシ−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリダジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド;3−クロロ−N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および3−クロロ−N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピラジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療有効量の、N−(1−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;6−エトキシ−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリダジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド;3−クロロ−N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および3−クロロ−N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピラジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療有効量の、N−(1−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;6−エトキシ−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリダジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド;3−クロロ−N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および3−クロロ−N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピラジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第1のRET阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の第1のRET阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
別の例として、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、対象に、N−(1−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;6−エトキシ−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリダジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド;3−クロロ−N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および3−クロロ−N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピラジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第2のRET阻害剤を投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、対象に、N−(1−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;6−エトキシ−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリダジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド;3−クロロ−N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および3−クロロ−N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピラジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第2のRET阻害剤を投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または表4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、対象に、N−(1−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;6−エトキシ−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリダジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド;3−クロロ−N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および3−クロロ−N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピラジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第2のRET阻害剤を投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、単独療法として、または別の抗がん剤と組み合わせて、対象に、N−(1−(5−(3−シアノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド;6−エトキシ−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニ
トリル;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−((6−メトキシピリダジン−3−イル)オキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;(S)−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(3−(ピリジン−2−イルオキシ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)−5−フルオロ−2−メチルベンズアミド;3−クロロ−N−(1−(5−(3−シアノ−6−((3−フルオロ−1−メチルアゼチジン−3−イル)メトキシ)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−4−メチルピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−3−メチルブタンアミド;6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−(6−(4−ヒドロキシ−4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル)ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−カルボニトリル;および3−クロロ−N−((3S,4S)−1−(5−(3−シアノ−6−エトキシピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル)ピラジン−2−イル)−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)ピコリンアミド;またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される、第2のRET阻害剤を投与することと、または(e)対象が少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象に、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することと、をさらに含む。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態では、循環腫瘍DNAを使用して、特定の療法(例えば、第1のRET阻害剤、第2のRET阻害剤、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)に対する患者の応答性を監視することができる。例えば、本明細書に記載されるような療法(例えば、第1のRET阻害剤、第2のRET阻害剤、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)を用いた治療を開始する前に、対象から生体試料を得ることができ、生体試料において循環腫瘍DNAのレベルを決定することができる。この試料は、ベースライン試料とみなすことができる。次いで、1回以上の用量の本明細書に記載されるような療法(例えば、第1のRET阻害剤、第2のRET阻害剤、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)を対象に投与することができ、循環腫瘍DNAのレベルを監視することができる(例えば、第1の用量の後、第2の用量の後、第3の用量の後など、または1週間後、2週間後、3週間後、4週間後など)。循環腫瘍DNAのレベルがベースライン試料より低い場合(例えば、1%〜約99%の減少、1%〜約95%の減少、1%〜約90%の減少、1%〜約85%の減少、1%〜約80%の減少、1%〜約75%の減少、1%の減少〜約70%の減少、1%の減少〜約65%の減少、1%の減少〜約60%の減少、1%の減少〜約55%の減少、1%の減少〜約50%の減少、1%の減少〜約45%の減少、1%の減少〜約40%の減少、1%の減少〜約35%の減少、1%の減少〜約30%の減少、1%の減少〜約25%の減少、1%の減少〜約20%の減少、1%の減少〜約15%の減少、1%の減少〜約10%の減少、1%〜約5%の減少、約5%〜約99%の減少、約10%〜約99%の減少、約15%〜約99%の減少、約20%〜約99%の減少、約25%〜約99%の減少、約30%〜約99%の減少、約35%〜約99%の減少、約40%〜約99%の減少、約45%〜約99%の減少、約50%〜約99%の減少、約55%〜約99%の減少、約60%〜約99%の減少、約65%〜約99%の減少、約70%〜約99%の減少、約75%〜約95%の減少、約80%〜約99%の減少、約90%の減少〜約99%の減少、約95%〜約99%の減少、約5%〜約10%の減少、約5%〜約25%の減少、約10%〜約30%の減少、約20%〜約40%の減少、約25%〜約50%の減少、約35%〜約55%の減少、約40%〜約60%の減少、約50%の減少〜約75%の減少、約60%の減少〜約80%の減少、または約65%〜約85%の減少など)、これは治療に対する応答性を示す。いくつかの実施形態では、循環腫瘍DNAのレベルは、機器の検出限界を下回るように減少する。いくつかの実施形態では、患者から取得された生体試料(n)中の循環腫瘍DNAのレベルは、直前に採取された試料(n−1)と比較される。n試料中の循環腫瘍DNAのレベルがn−1試料より低い場合(例えば、1%〜約99%の減少、1%〜約95%の減少、1%〜約90%の減少、1%〜約85%の減少、1%〜約80%の減少、1%〜約75%の減少、1%の減少〜約70%の減少、1%の減少〜約65%の減少、1%の減少〜約60%の減少、1%の減少〜約55%の減少、1%の減少〜約50%の減少、1%の減少〜約45%の減少、1%の減少〜約40%の減少、1%の減少〜約35%の減少、1%の減少〜約30%の減少、1%の減少〜約25%の減少、1%の減少〜約20%の減少、1%の減少〜約15%の減少、1%の減少〜約10%の減少、1%〜約5%の減少、約5%〜約99%の減少、約10%〜約99%の減少、約15%〜約99%の減少、約20%〜約99%の減少、約25%〜約99%の減少、約30%〜約99%の減少、約35%〜約99%の減少、約40%〜約99%の減少、約45%〜約99%の減少、約50%〜約99%の減少、約55%〜約99%の減少、約60%〜約99%の減少、約65%〜約99%の減少、約70%〜約99%の減少、約75%〜約95%の減少、約80%〜約99%の減少、約90%の減少〜約99%の減少、約95%〜約99%の減少、約5%〜約10%の減少、約5%〜約25%の減少、約10%〜約30%の減少、約20%〜約40%の減少、約25%〜約50%の減少、約35%〜約55%の減少、約40%〜約60%の減少、約50%の減少〜約75%の減少、約60%の減少〜約80%の減少、または約65%〜約85%の減少など)、これは治療に対する応答性を示す。いくつかの実施形態では、循環腫瘍DNAのレベルは、機器の検出限界を下回るように減少する。治療に対する応答性の場合、対象に1回以上の治療用量を投与することができ、循環腫瘍DNAを監視し続けることができる。
循環腫瘍DNAのレベルがベースライン試料より高い場合(例えば、1%〜約99%の増加、1%〜約95%の増加、1%〜約90%の増加、1%〜約85%の増加、1%〜約80%の増加、1%〜約75%の増加、1%の増加〜約70%の増加、1%の増加〜約65%の増加、1%の増加〜約60%の増加、1%の増加〜約55%の増加、1%の増加〜約50%の増加、1%の増加〜約45%の増加、1%の増加〜約40%の増加、1%の増加〜約35%の増加、1%の増加〜約30%の増加、1%の増加〜約25%の増加、1%の増加〜約20%の増加、1%の増加〜約15%の増加、1%の増加〜約10%の増加、1%〜約5%の増加、約5%〜約99%の増加、約10%〜約99%の増加、約15%〜約99%の増加、約20%〜約99%の増加、約25%〜約99%の増加、約30%〜約99%の増加、約35%〜約99%の増加、約40%〜約99%の増加、約45%〜約99%の増加、約50%〜約99%の増加、約55%〜約99%の増加、約60%〜約99%の増加、約65%〜約99%の増加、約70%〜約99%の増加、約75%〜約95%の増加、約80%〜約99%の増加、約90%の増加〜約99%の増加、約95%〜約99%の増加、約5%〜約10%の増加、約5%〜約25%の増加、約10%〜約30%の増加、約20%〜約40%の増加、約25%〜約50%の増加、約35%〜約55%の増加、約40%〜約60%の増加、約50%の増加〜約75%の増加、約60%の増加〜約80%の増加、または約65%〜約85%の増加など)、これは治療に対する耐性を示し得る。n試料中の循環腫瘍DNAのレベルがn−1試料より高い場合(例えば、1%〜約99%の増加、1%〜約95%の増加、1%〜約90%の増加、1%〜約85%の増加、1%〜約80%の増加、1%〜約75%の増加、1%の増加〜約70%の増加、1%の増加〜約65%の増加、1%の増加〜約60%の増加、1%の増加〜約55%の増加、1%の増加〜約50%の増加、1%の増加〜約45%の増加、1%の増加〜約40%の増加、1%の増加〜約35%の増加、1%の増加〜約30%の増加、1%の増加〜約25%の増加、1%の増加〜約20%の増加、1%の増加〜約15%の増加、1%の増加〜約10%の増加、1%〜約5%の増加、約5%〜約99%の増加、約10%〜約99%の増加、約15%〜約99%の増加、約20%〜約99%の増加、約25%〜約99%の増加、約30%〜約99%の増加、約35%〜約99%の増加、約40%〜約99%の増加、約45%〜約99%の増加、約50%〜約99%の増加、約55%〜約99%の増加、約60%〜約99%の増加、約65%〜約99%の増加、約70%〜約99%の増加、約75%〜約95%の増加、約80%〜約99%の増加、約90%の増加〜約99%の増加、約95%〜約99%の増加、約5%〜約10%の増加、約5%〜約25%の増加、約10%〜約30%の増加、約20%〜約40%の増加、約25%〜約50%の増加、約35%〜約55%の増加、約40%〜約60%の増加、約50%の増加〜約75%の増加、約60%の増加〜約80%の増加、または約65%〜約85%の増加など)、これは治療に対する耐性を示し得る。治療に対する耐性が疑われるとき、対象は、1つ以上の画像検査、生検、手術、または他の診断検査を受けることができる。いくつかの実施形態では、療法に対する耐性が疑われる場合、対象は、RET阻害剤耐性を治療することができる化合物(例えば、本明細書で提供されるような、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)を(単剤療法として、または以前の療法と組み合わせて、のいずれかで)投与され得る。例えば、Cancer Discov;7(12);1368−70(2017);およびCancer Discov;7(12);1394−403(2017)を参照されたい。
本明細書で提供されるいくつかの実施形態では、タンパク質バイオマーカーを使用して、特定の療法(例えば、第1のRET阻害剤、第2のRET阻害剤、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)に対する患者の応答性を監視することができる。例えば、本明細書に記載されるような療法(例えば、第1のRET阻害剤、第2のRET阻害剤、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)を用いた治療を開始する前に、対象から生体試料を得ることができ、生体試料においてタンパク質バイオマーカーのレベルを決定することができる。この試料は、ベースライン試料とみなすことができる。次いで、1回以上の用量の本明細書に記載されるような療法(例えば、第1のRET阻害剤、第2のRET阻害剤、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)を対象に投与することができ、タンパク質バイオマーカーのレベルを監視することができる(例えば、第1の用量の後、第2の用量の後、第3の用量の後など、または1週間後、2週間後、3週間後、4週間後など)。タンパク質バイオマーカーのレベルがベースライン試料より低い場合(例えば、1%〜約99%の減少、1%〜約95%の減少、1%〜約90%の減少、1%〜約85%の減少、1%〜約80%の減少、1%〜約75%の減少、1%の減少〜約70%の減少、1%の減少〜約65%の減少、1%の減少〜約60%の減少、1%の減少〜約55%の減少、1%の減少〜約50%の減少、1%の減少〜約45%の減少、1%の減少〜約40%の減少、1%の減少〜約35%の減少、1%の減少〜約30%の減少、1%の減少〜約25%の減少、1%の減少〜約20%の減少、1%の減少〜約15%の減少、1%の減少〜約10%の減少、1%〜約5%の減少、約5%〜約99%の減少、約10%〜約99%の減少、約15%〜約99%の減少、約20%〜約99%の減少、約25%〜約99%の減少、約30%〜約99%の減少、約35%〜約99%の減少、約40%〜約99%の減少、約45%〜約99%の減少、約50%〜約99%の減少、約55%〜約99%の減少、約60%〜約99%の減少、約65%〜約99%の減少、約70%〜約99%の減少、約75%〜約95%の減少、約80%〜約99%の減少、約90%の減少〜約99%の減少、約95%〜約99%の減少、約5%〜約10%の減少、約5%〜約25%の減少、約10%〜約30%の減少、約20%〜約40%の減少、約25%〜約50%の減少、約35%〜約55%の減少、約40%〜約60%の減少、約50%の減少〜約75%の減少、約60%の減少〜約80%の減少、または約65%〜約85%の減少など)、これは治療に対する応答性を示す。いくつかの実施形態では、タンパク質バイオマーカーのレベルは、機器の検出限界を下回るように減少する。いくつかの実施形態では、患者から取得された生体試料(n)中のタンパク質バイオマーカーのレベルは、直前に採取された試料(n−1)と比較される。n試料中のタンパク質バイオマーカーのレベルがn−1試料より低い場合(例えば、1%〜約99%の減少、1%〜約95%の減少、1%〜約90%の減少、1%〜約85%の減少、1%〜約80%の減少、1%〜約75%の減少、1%の減少〜約70%の減少、1%の減少〜約65%の減少、1%の減少〜約60%の減少、1%の減少〜約55%の減少、1%の減少〜約50%の減少、1%の減少〜約45%の減少、1%の減少〜約40%の減少、1%の減少〜約35%の減少、1%の減少〜約30%の減少、1%の減少〜約25%の減少、1%の減少〜約20%の減少、1%の減少〜約15%の減少、1%の減少〜約10%の減少、1%〜約5%の減少、約5%〜約99%の減少、約10%〜約99%の減少、約15%〜約99%の減少、約20%〜約99%の減少、約25%〜約99%の減少、約30%〜約99%の減少、約35%〜約99%の減少、約40%〜約99%の減少、約45%〜約99%の減少、約50%〜約99%の減少、約55%〜約99%の減少、約60%〜約99%の減少、約65%〜約99%の減少、約70%〜約99%の減少、約75%〜約95%の減少、約80%〜約99%の減少、約90%の減少〜約99%の減少、約95%〜約99%の減少、約5%〜約10%の減少、約5%〜約25%の減少、約10%〜約30%の減少、約20%〜約40%の減少、約25%〜約50%の減少、約35%〜約55%の減少、約40%〜約60%の減少、約50%の減少〜約75%の減少、約60%の減少〜約80%の減少、または約65%〜約85%の減少など)、これは治療に対する応答性を示す。いくつかの実施形態では、タンパク質バイオマーカーのレベルは、機器の検出限界を下回るように減少する。治療に対する応答性の場合、対象に1回以上の治療用量を投与することができ、タンパク質バイオマーカーを監視し続けることができる。
タンパク質バイオマーカーのレベルがベースライン試料より高い場合(例えば、1%〜約99%の増加、1%〜約95%の増加、1%〜約90%の増加、1%〜約85%の増加、1%〜約80%の増加、1%〜約75%の増加、1%の増加〜約70%の増加、1%の増加〜約65%の増加、1%の増加〜約60%の増加、1%の増加〜約55%の増加、1%の増加〜約50%の増加、1%の増加〜約45%の増加、1%の増加〜約40%の増加、1%の増加〜約35%の増加、1%の増加〜約30%の増加、1%の増加〜約25%の増加、1%の増加〜約20%の増加、1%の増加〜約15%の増加、1%の増加〜約10%の増加、1%〜約5%の増加、約5%〜約99%の増加、約10%〜約99%の増加、約15%〜約99%の増加、約20%〜約99%の増加、約25%〜約99%の増加、約30%〜約99%の増加、約35%〜約99%の増加、約40%〜約99%の増加、約45%〜約99%の増加、約50%〜約99%の増加、約55%〜約99%の増加、約60%〜約99%の増加、約65%〜約99%の増加、約70%〜約99%の増加、約75%〜約95%の増加、約80%〜約99%の増加、約90%の増加〜約99%の増加、約95%〜約99%の増加、約5%〜約10%の増加、約5%〜約25%の増加、約10%〜約30%の増加、約20%〜約40%の増加、約25%〜約50%の増加、約35%〜約55%の増加、約40%〜約60%の増加、約50%の増加〜約75%の増加、約60%の増加〜約80%の増加、または約65%〜約85%の増加など)、これは治療に対する耐性を示し得る。n試料中のタンパク質バイオマーカーのレベルがn−1試料より高い場合(例えば、1%〜約99%の増加、1%〜約95%の増加、1%〜約90%の増加、1%〜約85%の増加、1%〜約80%の増加、1%〜約75%の増加、1%の増加〜約70%の増加、1%の増加〜約65%の増加、1%の増加〜約60%の増加、1%の増加〜約55%の増加、1%の増加〜約50%の増加、1%の増加〜約45%の増加、1%の増加〜約40%の増加、1%の増加〜約35%の増加、1%の増加〜約30%の増加、1%の増加〜約25%の増加、1%の増加〜約20%の増加、1%の増加〜約15%の増加、1%の増加〜約10%の増加、1%〜約5%の増加、約5%〜約99%の増加、約10%〜約99%の増加、約15%〜約99%の増加、約20%〜約99%の増加、約25%〜約99%の増加、約30%〜約99%の増加、約35%〜約99%の増加、約40%〜約99%の増加、約45%〜約99%の増加、約50%〜約99%の増加、約55%〜約99%の増加、約60%〜約99%の増加、約65%〜約99%の増加、約70%〜約99%の増加、約75%〜約95%の増加、約80%〜約99%の増加、約90%の増加〜約99%の増加、約95%〜約99%の増加、約5%〜約10%の増加、約5%〜約25%の増加、約10%〜約30%の増加、約20%〜約40%の増加、約25%〜約50%の増加、約35%〜約55%の増加、約40%〜約60%の増加、約50%の増加〜約75%の増加、約60%の増加〜約80%の増加、または約65%〜約85%の増加など)、これは治療に対する耐性を示し得る。治療に対する耐性が疑われるとき、対象は、1つ以上の画像検査、生検、手術、または他の診断検査を受けることができる。いくつかの実施形態では、療法に対する耐性が疑われる場合、対象は、RET阻害剤耐性を治療することができる化合物(例えば、本明細書で提供されるような、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)を(単剤療法として、または以前の療法と組み合わせて、のいずれかで)投与され得る。
いくつかの実施形態では、1つ以上のタンパク質バイオマーカーが監視される。監視される特定のタンパク質バイオマーカーは、がんの種類に依存し得、当業者によって容易に特定することができる。タンパク質バイオマーカーの非限定的な例には、CA 125、がん胎児性抗原(CEA)、カルシトニン、サイログロブリン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、コルチゾール、CA 19−9、プロラクチン、肝細胞増殖因子、オステオポンチン、ミエロペルオキシダーゼ、組織メタロプロテアーゼ阻害物質1、アンジオポエチン−1(Ang−1)、サイトケラチン19(CK−19)、組織メタロプロテアーゼ阻害物質−1(TIMP−1)、キチナーゼ3様タンパク質1(YKL−40)、ガレクチン−3(GAL−3)、CYFRA 21−1(サイトケラチン)、EPCAM(上皮細胞接着分子)、ProGRP(プロガストリン放出ペプチド)、およびCEACAM(がん胎児性抗原)が含まれる。例えば、Cohen JD,Li L,Wang Y,et al.Detection and localization of surgically resectable cancers with a multi−analyte blood testScience;Published online 18 January 2018.pii:eaar3247.DOI:10.1126/science.aar3247;Fawaz M Makki et al.Serum biomarkers of papillary thyroid cancer.J Otolaryngol Head Neck Surg.2013;42(1):16;およびTatiana N.Zamay et al.Current and Prospective Protein Biomarkers of Lung Cancer.Cancers (Basel).2017 Nov;9(11):155を参照されたい。いくつかの実施形態では、バイオマーカーは、CEA、カルシトニン、サイログロブリン、ACTH、およびコルチゾールの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、がんは甲状腺髄様がんであり、タンパク質バイオマーカーにはCEAおよびカルシトニンが含まれる。いくつかの実施形態では、がんは甲状腺髄様がんではなく、タンパク質バイオマーカーにはサイログロブリンが含まれる。いくつかの実施形態では、バイオマーカーはACTHおよびコルチゾールである(例えば、クッシング病としての患者ががんに関連しているとき)。
また、本明細書では、対象においてRETに関連するがんを治療する方法であって、(a)1回以上(例えば、2回以上、3回以上、4回以上、5回以上、または10回以上)の用量の第1のRETキナーゼ阻害剤を、RETに関連するがん(例えば、本明細書に記載されるRETに関連するがんの種類のいずれか)を有すると特定または診断された(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知の例示的な方法のいずれかを使用してRETに関連するがんを有すると特定または診断された)対象に投与することと、(b)(a)の後、対象から取得された生体試料(例えば、血液、血清、または血漿を含む生体試料)中の循環腫瘍DNAのレベルを決定することと、(c)循環腫瘍DNAの参照レベル(例えば、本明細書に記載される循環腫瘍DNAの参照レベルのいずれか)と比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有していると特定された対象に、治療有効量の第2のRET阻害剤または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて投与することと、を含む、方法も提供される。これらの方法のいくつかの例では、循環腫瘍DNAの参照レベルは、ステップ(a)の前に対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである。これらの方法のいくつかの実施形態は、ステップ(a)の前に対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルを決定することをさらに含む。これらの方法のいくつかの例では、循環腫瘍DNAの参照レベルは循環腫瘍DNAの閾値レベルである(例えば、同様のRET関連がんを有し、同様のRET関連がんの病期を有するが、効果のない治療またはプラセボを受けている対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル、または、同様のRET関連がんを有し、同様のRET関連がんの病期を有するが、効果のない治療もしくはプラセボを受けているか、または治療的治療をいまだ受けていない対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル)。これらの方法のいくつかの例では、第1のRET阻害剤は、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864の群から選択される。
また、本明細書では、対象においてRETに関連するがんを治療する方法であって、(i)RETに関連するがん(例えば、本明細書に記載されるRETに関連するがんの種類のいずれか)を有すると特定または診断され(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知の例示的な方法のいずれかを使用してRETに関連するがんを有すると特定または診断され)、(ii)1回以上(例えば、2回以上、3回以上、4回以上、5回以上、または10回以上)の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤を以前投与され、かつ(ii)1回以上の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤の投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベル(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知の循環腫瘍DNAの参照レベルのいずれか)と比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有していると特定された対象に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法も提供される。これらの方法のいくつかの実施形態では、循環腫瘍DNAの参照レベルは、1回以上の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤の投与前の対象から取得された生体試料(例えば、血液、血漿、または血清を含む生体試料)中の循環腫瘍DNAのレベルである。これらの方法のいくつかの実施形態は、第2のRETキナーゼ阻害剤の1回以上の用量の投与の前に対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルを決定することをさらに含む。これらの方法のいくつかの例では、循環腫瘍DNAの参照レベルは循環腫瘍DNAの閾値レベルである(例えば、同様のRET関連がんを有し、同様のRET関連がんの病期を有するが、効果のない治療またはプラセボを受けている対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル、または、同様のRET関連がんを有し、同様のRET関連がんの病期を有するが、効果のない治療もしくはプラセボを受けているか、または治療的治療をいまだ受けていない対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル)。これらの方法のいくつかの実施形態では、第2のRETキナーゼ阻害剤は、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される。
また、本明細書では、対象においてRETに関連するがんを治療する方法であって、(a)1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、RETに関連するがん(例えば、本明細書に記載されるRETに関連するがんの種類のいずれか)を有すると特定または診断された対象(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知の方法のいずれかを使用して、RETに関連するがんを有すると特定または診断された対象)に投与することと、(b)(a)の後、対象から取得された生体試料(例えば、血液、血清、または血漿を含む生体試料)中の循環腫瘍DNAのレベルを決定することと、(c)循環腫瘍DNAの参照レベル(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知の例示的な循環腫瘍DNAの参照レベルのいずれか)と比較して、ほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有していると特定された対象に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤または治療処置(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のRETに関連するがんの追加の治療剤または治療処置のいずれか)を投与することと、を含む、方法も提供される。これらの方法のいくつかの実施形態では、追加の治療剤は、第2のRETキナーゼ阻害剤である(例えば、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864の群から選択される、RETキナーゼ阻害剤。これらの方法のいずれかのいくつかの例では、追加の治療剤または治療は、放射線療法、化学療法薬(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な化学療法薬のいずれか)、チェックポイント阻害薬(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なチェックポイント阻害剤のいずれか)、手術(例えば、腫瘍の少なくとも部分切除)、および1つ以上の他のキナーゼ阻害剤(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なキナーゼ阻害剤のいずれか)のうちの1つ以上を含む。これらの方法のいくつかの例では、循環腫瘍DNAの参照レベルは、ステップ(a)の前に対象から取得された生体試料(例えば、血液、血清、または血漿を含む生体試料)中の循環腫瘍DNAのレベルである。これらの方法のいくつかの例では、循環腫瘍DNAの参照レベルは循環腫瘍DNAの閾値レベルである(例えば、同様のRETに関連するがんを有し、同様のRETに関連するがんの病期を有するが、効果のない治療またはプラセボを受けている対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル、または、同様のRETに関連するがんを有し、同様のRETに関連するがんの病期を有するが、効果のない治療もしくはプラセボを受けているか、または治療的治療をいまだ受けていない対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル)。
また、本明細書では、対象においてRETに関連するがんを治療する方法であって、(i)RETに関連するがん(例えば、本明細書に記載されるRETに関連するがんのいずれか)を有すると特定または診断され(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知の方法のいずれかを使用してRETに関連するがんを有すると特定または診断され)、(ii)1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として以前投与され、かつ(ii)1回以上(例えば、2回以上、3回以上、4回以上、5回以上、または10回以上)の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の単剤療法としての投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベル(例えば、本明細書に記載される循環腫瘍DNAの例示的な参照レベルのいずれか)と比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有していると特定された対象に、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤または治療処置を投与することを含む、方法も提供される。これらの方法のいくつかの実施形態において、循環腫瘍DNAの参照レベルは、1回以上(例えば、2回以上、3回以上、4回以上、5回以上、または10回以上)の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の、単剤療法としての投与の前に、対象から取得される生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである。これらの方法のいくつかの実施形態は、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の、単剤療法としての投与の前に対象から取得される生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルを決定することをさらに含む。これらの方法のいくつかの例では、循環腫瘍DNAの参照レベルは循環腫瘍DNAの閾値レベルである(例えば、同様のRETに関連するがんを有し、同様のRETに関連するがんの病期を有するが、効果のない治療またはプラセボを受けている対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル、または、同様のRETに関連するがんを有し、同様のRETに関連するがんの病期を有するが、効果のない治療もしくはプラセボを受けているか、または治療的治療をいまだ受けていない対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル)。この方法のいくつかの実施形態では、追加の治療剤は、第2のRETキナーゼ阻害剤である(例えば、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864の群から選択される、第2のRETキナーゼ阻害剤。これらの方法のいくつかの実施形態では、追加の治療剤または治療は、放射線療法、化学療法薬(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的な化学療法薬のいずれか)、チェックポイント阻害薬(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の例示的なチェックポイント阻害剤のいずれか)、手術(例えば、腫瘍の少なくとも部分切除)、および1つ以上の他のキナーゼ阻害剤(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知のキナーゼ阻害剤のいずれか)のうちの1つ以上を含む。
また、本明細書では、対象のための治療を選択する方法であって、(i)RETに関連するがん(例えば、本明細書に記載されるRETに関連するがんの種類のいずれか)を有すると特定または診断され(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知の方法のいずれかを使用してRETに関連するがんを有すると特定または診断され)、(ii)1回以上(例えば、2回以上、3回以上、4回以上、5回以上、または10回以上)の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のRETキナーゼ阻害剤のいずれか)を以前投与され、かつ(ii)1回以上の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤の投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有していると特定された対象のための、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を選択することを含む、方法も提供される。これらの方法のいずれかのいくつかの実施形態では、循環腫瘍DNAの参照レベルは、1回以上の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤の投与前の対象から取得された生体試料(例えば、血液、血清、または血漿を含む生体試料)中の循環腫瘍DNAのレベルである。これらの方法のいくつかの実施形態は、第2のRETキナーゼ阻害剤の1回以上の用量の投与の前に対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルを決定することをさらに含む。これらの方法のいくつかの例では、循環腫瘍DNAの参照レベルは循環腫瘍DNAの閾値レベルである(例えば、同様のRETに関連するがんを有し、同様のRETに関連するがんの病期を有するが、効果のない治療またはプラセボを受けている対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル、または、同様のRETに関連するがんを有し、同様のRET関連がんの病期を有するが、効果のない治療もしくはプラセボを受けているか、または治療的治療をいまだ受けていない対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル)。任意のこれらの方法のいくつかの実施形態では、第2のRETキナーゼ阻害剤は、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864の群から選択される。
また、本明細書では、対象のための治療を選択する方法であって、(i)RETに関連するがん(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のRETに関連するがんのいずれか)を有すると特定または診断され(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知の方法のいずれかを使用してRETに関連するがんを有すると特定または診断され)、(ii)1回以上(例えば、2回以上、3回以上、4回以上、5回以上、または10回以上)の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として以前投与され、かつ(ii)1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有していると特定された対象のための、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤または治療処置を選択することを含む、方法も提供される。これらの方法のいくつかの実施形態では、循環腫瘍DNAの参照レベルは、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の単剤療法としての投与の前に対象から取得された生体試料(例えば、血液、血清、または血漿を含む生体試料)中の循環腫瘍DNAのレベルである。いくつかの実施形態は、1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の、単剤療法としての投与の前に対象から取得される生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルを決定することをさらに含む。これらの方法のいくつかの例では、循環腫瘍DNAの参照レベルは循環腫瘍DNAの閾値レベルである(例えば、同様のRETに関連するがんを有し、同様のRETに関連するがんの病期を有するが、効果のない治療またはプラセボを受けている対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル、または、同様のRETに関連するがんを有し、同様のRETに関連するがんの病期を有するが、効果のない治療もしくはプラセボを受けているか、または治療的治療をいまだ受けていない対象集団における循環腫瘍DNAの平均レベル)。これらの方法のいずれかのいくつかの実施形態では、追加の治療薬は、第2のRETキナーゼ阻害剤である(例えば、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864の群から選択される、第2のRETキナーゼ阻害剤。本明細書に記載の方法のいずれかのいくつかの実施形態では、追加の治療剤または治療は、放射線療法、化学療法剤(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知の化学療法剤の例のいずれか)、チェックポイント阻害薬(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知のチェックポイント阻害剤のいずれか)、手術(例えば、腫瘍の少なくとも部分切除)、および1つ以上の他のキナーゼ阻害剤(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知知の他のキナーゼ阻害剤のいずれか)のうちの1つ以上を含む。
また、本明細書では、対象における治療の有効性を決定する方法であって、(a)第1の時点でRETに関連するがんを有すると特定または診断された対象から取得された生体試料(例えば、血液、血清、または血漿を含む生体試料)において、循環腫瘍DNAの第1のレベルを決定することと、(b)1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療を、第1の時点の後および第2の時点の前に対象に投与することと、(c)第2の時点で対象から取得された生体試料(例えば、血液、血清、または血漿を含む生体試料)において、循環腫瘍DNAの第2のレベルを決定することと、(d)循環腫瘍DNAの第1のレベルと比較して、低下した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有していると決定された対象において、治療が有効であると特定すること、または、循環腫瘍DNAの第1のレベルと比較して、ほぼ同一もしくは上昇した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有していると判定された対象において、治療が効果的ではないと特定することと、を含む、方法も提供される。これらの方法のいくつかの実施形態では、第1の時点および第2の時点が、約1週間〜約1年離間している(例えば、約1週間〜約10か月、約1週間〜約8か月、約1週間〜約6か月、約1週間〜約4か月、約1週間〜約3か月、約1週間〜約2か月、約1週間〜約1か月、または約1週間〜約2週間)。
本明細書では、対象が治療に対する耐性を発症しているかを決定する方法であって、(a)第1の時点でRETに関連するがんを有すると特定または診断された対象から取得された生体試料(例えば、血液、血清、または血漿を含む生体試料)において、循環腫瘍DNAの第1のレベルを決定することと、(b)1回以上(例えば、2回以上、3回以上、4回以上、5回以上、または10回以上)の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む治療を、第1の時点の後および第2の時点の前に対象に投与することと、(c)第2の時点で対象から取得された生体試料において、循環腫瘍DNAの第2のレベルを決定することと、(d)循環腫瘍DNAの第1のレベルと比較して、低下した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有している対象が、治療に対する耐性を発症していないことを決定すること、または、循環腫瘍DNAの第1のレベルと比較して、ほぼ同一もしくは上昇した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有している対象が、治療に対する耐性を発症していることを決定することと、を含む、方法が提供される。これらの方法のいくつかの実施形態では、第1の時点および第2の時点が、約1週間〜約1年離間している(例えば、約1週間〜約10か月、約1週間〜約8か月、約1週間〜約6か月、約1週間〜約4か月、約1週間〜約3か月、約1週間〜約2か月、約1週間〜約1か月、または約1週間〜約2週間)。
循環腫瘍DNAを検出するための例示的な方法は、Moati et al.,Clin.Res.Hepatol.Gastroenterol.April 4,2018;Oussalah et al.,EBioMedicine March 28,2018;Moon et al.,Adv.Drug Deliv.Rev.April 4,2018;Solassaol et al.,Clin.Chem.Lab.Med.April 7,2018;Arriola et al.,Clin.Transl.Oncol.April 5,2018;Song et al.,J.Circ.Biomark.March 25,2018;Aslibekyan et al.,JAMA Cardiol.April 4,2018;Isbell et al.,J.Thorac.Cardiovasc.Surg.March 13,2018;Boeckx et al.,Clin.Colorectal Cancer February 22,2018;Anunobi et al.,J.Surg.Res.March 28,2018;Tan et al.,Medicine 97(13):e0197,2018;Reithdorf et al.,Transl.Androl.Urol.6(6):1090−1110,2017;Volckmar et al.,Genes Chromosomes Cancer 57(3):123−139,2018;およびLu et al.,Chronic Dis.Transl.Med.2(4):223−230,2016に記載されている。循環腫瘍DNAを検出するための追加の方法は、当該技術分野で既知である。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療的有効量のバンデタニブもしくはカボザンチニブ、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物から選択されるマルチキナーゼ阻害剤を対象に投与することと、を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)のマルチキナーゼを対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療的有効量のバンデタニブもしくはカボザンチニブ、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択される第1のマルチキナーゼ阻害剤を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)のマルチキナーゼ阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2の1つ以上のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療的有効量のバンデタニブもしくはカボザンチニブ、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択されるマルチキナーゼ阻害剤を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)のマルチキナーゼ阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療的有効量のバンデタニブもしくはカボザンチニブ、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物からなる群から選択されるマルチキナーゼ阻害剤を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)のマルチキナーゼ阻害剤を対象に投与することと、をさらに含む。
別の例として、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、マルチキナーゼ阻害剤(例えば、バンデタニブまたはカボザンチニブ)を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、マルチキナーゼ阻害剤(例えば、バンデタニブまたはカボザンチニブ)を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、マルチキナーゼ阻害剤(例えば、バンデタニブまたはカボザンチニブ)を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、マルチキナーゼ阻害剤(例えば、バンデタニブまたはカボザンチニブ)を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。
また、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)もしくは抗がん療法(例えば、手術または放射線)と併せて、対象に投与することとをさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)もしくは抗がん療法(例えば、手術または放射線)と併せて、対象に投与することとをさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)もしくは抗がん療法(例えば、手術または放射線)と併せて、対象に投与することとをさらに含む。いくつかの実施形態では、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴルフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される第2のRET阻害剤をステップ(d)で投与する。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)もしくは抗がん療法(例えば、手術または放射線)と併せて、対象に投与することとをさらに含む。いくつかの実施形態では、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴルフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される第2のRET阻害剤をステップ(d)で投与する。
また、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞において、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を検出することと、(d)追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)もしくは抗がん療法(例えば、手術または放射線)と併せて、対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞において、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を検出することと、(d)追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)もしくは抗がん療法(例えば、手術または放射線)と併せて、対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料中において、1つ以上の表1の融合タンパク質および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入/欠失を検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞において、少なくとも1つの表3または4のRET阻害剤耐性変異を検出することと、(d)追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)もしくは抗がん療法(例えば、手術または放射線)と併せて、対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴルフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される第2のRET阻害剤をステップ(d)で投与する。いくつかの実施形態では、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、融合タンパク質KIF5B−RETを検出することと、(b)治療有効量の実施例1〜10、実施例11〜20、実施例21〜34から選択される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞において、RET阻害剤耐性変異V804M、G810S、またはG810Rを検出することと、(d)追加の用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)もしくは抗がん療法(例えば、手術または放射線)と併せて、対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、アレクチニブ、カボザンチニブ、レンバチニブ、ニンテダニブ、ポナチニブ、レゴルフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、バンデタニブ、RXDX−105(アゲラフェニブ)、LOXO−292、BLU−667((1S,4R)−N−((S)−1−(6−(4−フルオロ−1H−ピラゾール−1−イル)ピリジン−3−イル)エチル)−1−メトキシ−4−(4−メチル−6−((5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ)ピリミジン−2−イル)シクロヘキサン−1−カルボキサミド)、BLU6864、DS−5010、GSK3179106、GSK3352589、およびNMS−E668からなる群から選択される第2のRET阻害剤をステップ(d)で投与する。
本明細書では、肺がんを治療するための方法であって、それを必要とする患者において、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、クリゾチニブ、オシメルチニブ、またはそれらの任意の組み合わせを患者に投与することを含む、方法がさらに提供される。
いくつかの実施形態では、肺がんは、RETに関連するがんである。例えば、方法は、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含み得る。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異(例えば、MET遺伝子増幅などのMET調節不全)を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2の治療剤(第2の治療剤は、クリゾチニブである)を、単独療法として、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかのそのような実施形態では、方法は、(a)対象からの試料において、1つ以上の表1の融合タンパク質、および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む。さらなる実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異(例えば、MET遺伝子増幅などのMET調節不全)を有するかを決定することと、(d)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2の治療剤(第2の治療剤は、クリゾチニブである)を、単独療法として、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、をさらに含む。
いくつかの実施形態では、肺がんは、EGFRに関連するがんである。例えば、方法は、(a)対象からの試料中において、EGFR遺伝子、EGFRキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療的有効量のEGFR阻害剤(例えば、オシメルチニブ)を対象に投与することと、を含むことができる。いくつかの実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの少なくとも1つの調節不全(例えば、RET遺伝子融合)を有するかを決定することと、(d)対象が、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの少なくとも1つの調節不全(例えば、RET遺伝子融合)を有するがん細胞を有する場合、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、またはEGFR阻害剤(例えば、オシメルチニブ)と併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、RET遺伝子融合)を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)のEGFR阻害剤(例えば、オシメルチニブ)を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかのそのような実施形態では、方法は、(a)対象からの試料中において、EGFR遺伝子、EGFRキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療的有効量のオシメルチニブを対象に投与することと、を含む。さらなる実施形態では、方法は、((b)の後に)(c)対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上の表1の融合タンパク質、および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入を有するかを決定することと、(d)対象が、1つ以上の表1の融合タンパク質、および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入を有するがん細胞を有する場合、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、あるいはオシメルチニブと併せて、対象に投与すること、または(e)対象が、1つ以上の表1の融合タンパク質、および/または1つ以上の表2のRETキナーゼタンパク質点変異/挿入を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(b)のオシメルチニブを対象に投与することと、をさらに含む。
本明細書で使用される場合、「EGFRに関連するがん」という用語は、EGFR遺伝子、EGFRキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連するか、またはそれを有するがんを指す。
また、がんを有する対象の治療を選択する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象を特定することと、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与を含む治療を選択することと、を含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、第1のRET阻害剤と組み合わせて投与される。また、がんを有する対象の治療を選択する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有するとして特定された対象のために、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与を含む治療を選択すること、を含む、方法も提供される。第1のRET阻害剤を単独療法として含まない治療のために、がんを有する対象を選択する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象を特定することと、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む治療のために特定された対象を選択することと、を含む、方法が提供される。第1のRET阻害剤を単独療法として含まない治療のために、がんを有する対象を選択する方法であって、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与を含む治療のために、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有するとして特定された対象を選択することを含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができる。
また、がん(例えば、RETに関連するがん)を有する対象が、単独療法としての第1のRET阻害剤による治療に対して陽性の応答を示す可能性を決定する方法であって、対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象が、単独療法としての第1のRET阻害剤による治療に対する陽性の応答を有する可能性が低い(すなわち、陰性の応答を有する可能性が高い)ことを決定することと、を含む、方法も提供される。また、がん(例えば、RETに関連するがん)を有する対象が、単独療法としての第1のRET阻害剤による治療に対して陽性の応答を示す可能性を判定する方法であって、対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有さない対象が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象と比較して、単独療法としての第1のRET阻害剤による治療に対する陽性の応答を有する可能性が高いことを決定することと、を含む、方法も提供される。また、単独療法としての第1のRET阻害剤による治療の有効性を予測する方法であって、対象から取得された試料中のがん細胞が1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、単独療法としての第1のRET阻害剤による治療が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する、対象から取得された試料中のがん細胞を有する対象において有効である可能性が低いことを決定することと、を含む、方法も提供される。また、単独療法としての第1のRET阻害剤による治療の有効性を予測する方法であって、単独療法としての第1のRET阻害剤による治療が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する、対象から取得された試料中のがん細胞を有する対象において有効である可能性が低いことを決定することを含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができる。
また、がんを有する対象を治療する方法であって、(a)1回以上の用量の第1のRET阻害剤を、一定期間、対象に投与すること、(b)(a)の後に、対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および(c)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(d)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、対象に追加用量のステップ(a)の第1のRET阻害剤を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、対象が追加用量のステップ(a)の第1のRET阻害剤を投与される場合、対象は別の抗がん剤(例えば、第2のRET阻害剤、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)も投与され得る。いくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、第2のRET阻害剤)であり得る。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法である。ステップ(c)のいくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤であり得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができる。
また、がんを有する対象を治療する方法であって、(a)1回以上の用量の第1のRET阻害剤を、一定期間、対象に投与すること、(b)(a)の後に、対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および(c)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(d)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、対象に追加用量のステップ(a)の第1のRET阻害剤を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、対象に追加の用量のステップ(a)の第1のRET阻害剤を投与する場合、対象に、別の抗がん剤を投与することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができるいくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)である。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法である。
また、がん(例えば、RETに関連するがん)を有する対象を治療する方法であって、(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の第1のRET阻害剤を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、(b)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(c)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の対象に以前に投与された第1のRET阻害剤を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、対象が追加用量の対象に以前に投与された第1のRET阻害剤を投与される場合、対象は別の抗がん剤(例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)も投与され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができるいくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、第2のRET阻害剤)であり得る。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法である。ステップ(b)のいくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤であり得る。
また、がんを有する対象を治療する方法であって、(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の第1のRET阻害剤を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、(b)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて、対象に投与すること、または(c)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の対象に以前に投与された第1のRET阻害剤を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、対象に追加の用量の以前に対象に投与された第1のRET阻害剤を投与する場合、対象に、別の抗がん剤を投与することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができるいくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)である。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法である。(b)のいくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤であり得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるRETに関連するがんは、別の遺伝子、別のタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を伴って対象に起こり得る。
例えば、RET融合を示すRETに関連するがんは、MET遺伝子、METタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、PIK3CA遺伝子、PIK3CAタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、KRAS遺伝子、KRASタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、EGFR遺伝子、EGFRタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、EGFR遺伝子の増幅)、FGFR2遺伝子、FGFR2タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、FGFR2遺伝子またはFGFR2タンパク質の融合)、CDK4遺伝子、CDK4タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えばCDK4遺伝子の増幅)、mTOR遺伝子、mTORタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、CDKN2A遺伝子、CDKN2Aタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、CDKN2A遺伝子またはCDKN2Aタンパク質中の欠失)、CDKN2B遺伝子、CDKN2Bタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、CDKN2B遺伝子またはCDKN2Bタンパク質中の欠失)、NF1遺伝子、NF1タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、MYC遺伝子、MYCタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、MYC遺伝子の増幅)、MDM2遺伝子、MDM2タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、MDM2遺伝子の増幅)、GNAS遺伝子、GNASタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、BRCA2遺伝子、BRCA2タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、EHMT2遺伝子、EHMT2タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、SOS1遺伝子、SOS1タンパク質、またはそのいずれかの発現または活性もしくはレベルの調節不全のうちの1つ以上を伴って対象に起こり得る。
いくつかの実施形態では、RET遺伝子および/またはRETタンパク質の変異を示すRETに関連するがんは、PIK3CA遺伝子、PIK3CAタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、KRAS遺伝子、KRASタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、EGFR遺伝子、EGFRタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、FGFR1遺伝子、FGFR1タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、FGFR1遺伝子の増幅)、FGFR2遺伝子、FGFR2タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、FGFR2遺伝子の増幅)、FGFR3遺伝子、FGFR3タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えば、FGFR3遺伝子またはFGFR3タンパク質の融合)、ERBB2(HER2とも称される)遺伝子、ERBB2タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全(例えばERBB2遺伝子の増幅)、KIT遺伝子、KITタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全のうちの1つ以上を伴って対象に起こり得る。
いくつかの態様において、RET遺伝子の増幅を示すRETに関連するがんは、1つ以上の追加のキナーゼ増幅を伴って患者に起こり得る。例えば、FGFR1遺伝子の増幅、FGFR2遺伝子の増幅、FGFR3遺伝子の増幅、FGFR4遺伝子の増幅、CDK4遺伝子の増幅、CDK6遺伝子の増幅である。
本明細書に記載されるRETに関連するがんが別のキナーゼの調節不全を伴って対象に起こり得るいくつかの実施形態では、本明細書に記載される方法は、他のキナーゼの調節不全を標的および/または治療する追加の治療剤の投与をさらに含むことができる。例えば、本明細書では、RETに関連するがんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者において、(a)対象からの試料において、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出することと、(b)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を対象に投与することと、を含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、方法は、(c)対象からの試料中の別のキナーゼの調節不全を検出することと、(d)他のキナーゼの調節不全を標的および/または治療する治療剤を対象に投与することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与は、同時に、逐次、または連続して実施される。いくつかの実施形態では、検出ステップ(a)および(c)は、同時にまたは任意の順序で逐次に実施することができる。
他のキナーゼの調節不全を標的および/または治療する追加の治療薬には、他のキナーゼの任意の既知の阻害剤が含まれ得る。かかる薬剤の例は以下の通りである:
例示的なPARP阻害剤には、3−アミノベンズアミド(INO−1001)、5−アミノイソキノリン、ABT472、ABT767、AG140361、AG14032、ANG2864、ANG3186、AZD2281、AZD2461、BGP−15、BSI101、BSI401、CEP6800、CEP8983、CK102、CEP9722(CEP8983のプロドラッグ)、CPH102を含むCPH101、DR2313、E7016(GPI−21016)、E7449、GP16150、IMP4297、IMP04149、INO1002、INO1003、JPI283、JPI289、KU0687、KU58948、ニラパリブ(MK−4827)、NT125、オラパリブ(AZD2281)、ONO−1924H、ONO2231、パミパリブ(BGB−290)、PJ−34、ルカパリブ(AG014699)、SC10914、SOMCL9112、タラゾパリブ(BMN−673)、ベリパリブ(ABT−888)が含まれる。
例示的なCDK4/6阻害剤には、パルボシクリブ(PD0332991)、アベマシクリブ(LY2835219)、リボシクリブ(LEE011)、トリラシクリブ(G1T28)、ボルシクリブ、およびG1T38が含まれる。
例示的なERBB2(HER2/neu)阻害剤には、アファチニブ、アファチニブ、ダコミチニブ(PF−00299804)、DS8201−a、エルロンチニブ、ゲフィチニブ、KU004、ラパチニブ、ラプチニブジトシレート、MM−111、ムブリチニブ(TAK−165)、ネラチニブ、ピロチニブ(HTI−1001)、ツカチニブ(ONT−380、ARRY−380)、7C3、セツキシマブ、HER2−BsAb、ヘルシンツズマブ、マルゲツキシマブ、MI130004、NeuVax、パイツムマブ、ペルツズマブ、SYD985、トラスツズマブ、およびトラスツズマブエムタンシンが含まれる。
増幅したERBB2(HER2/neu)の例示的な阻害剤には、ダコミチニブ(PF−00299804)、ラパチニブ、ネラチニブ、ペルツズマブ、トラスツズマブ、およびトラスツズマブエムタンシンが含まれる。
例示的なEGFR阻害剤には、AC0010、アファチニブ、AP26113、ASP8273、アバチニブ、アビチニブ、AZD3759、BMS−690514、ブリガチニブ、カネルチニブ、Cap−701、CHMFL−EGFR−202、CUDC−101、ダコミチニブ、EAI045、EGF816、エルロンチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、GNS−1481、GNS−1486、Go6976、HS−10296、イコチニブ、KU004、ラパチニブ、ナザルチニブ、ネラチニブ、オルムチニブ(HM61713、BI 1482694)、オシメルチニブ、オシメルチニブ(AZD9291)、ペリチニブ、PF−06747775、PKC412、ピロチニブ(HTI−1001)、ロシレンチニブ、バンデタニブ、バルリチニブ、XL647、7C3、セツキシマブ、デパツキシズマブマフォドチン(ABT−414)、マツズマブ、ニモツズマブ、パニツムマブ、およびザルツムマブが含まれる。
例示的な野生型EGFR阻害剤には、アファチニブ、BMS−690514、カネルチニブ、CUDC−101、ダコミチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ラパチニブ、ネラチニブ、ペリチニブ、バンデタニブ、バルリチニブ、XL647、セツキシマブ、マツズマブ、ニツムツマブ、パニツムマブ、およびザルツムマブが含まれる。
変異EGFRの例示的な阻害剤には、AC0010、アファチニブ、AP26113、ASP8273、アバチニブ、アビチニブ、AZD3759、BMS−690514、ブリガチニブ、カネルチニブ、Cap−701、CHMFL−EGFR−202、CUDC−101、ダコミチニブ、EAI045、EGF816、GNS−1481、GNS−1486、Go6976、HS−10296、イコチニブ、ナザルチニブ、ネラチニブ、オルムチニブ(HM61713、BI 1482694)、オシメルチニブ(AZD9291)、PF−06747775、PKC412、ロシレンチニブ、バンデタニブ、バルリチニブ、およびセツキシマブが含まれる。
増幅したEGFRの例示的な阻害剤は、デパツキシズマブマフォドチン(ABT−414)である。
例示的なFGFRの阻害剤には、ASP5878、AZD4547、BGJ398、BLU9931、ブリバチニブ、セジラニブ、DEBIO 1347、デラザンチニブ(ARQ−087)、ドビチニブ(CHIR258)、E7090、ENMD−2076、エルダフィチニブ(JNJ−42756293)、FGF 401、FIIN−1、FRIN−1、INCB054828、L16H50、レンバチニブ、ルシタニブ、LY2874455、ニンテダニブ、NP603、オランチニブ(SU6668)、パゾパニブ、PBI05204、PD173074、ポナチニブ、PRN1371、レゴラフェニブ、ロガラチニブ(BAY−1163877)、S49076、SOMCL−085、SU5402、スニチニブ、TAS−120、FP−1039、GAL−F2、GAL−FR21、GAL−FR22、GAL−FR23、GP369、hLD1.vb、LD1、MFGR1877S、MM−161、PRO−001、およびR3Mabが含まれる。
FGFR融合の例示的な阻害剤には、BGJ398、DEBIO 1347、デラザンチニブ(ARQ−087)、E7090、エルダフィチニブ(JNJ−42756293)、ルシタニブ、およびTAS−120が含まれる。
FGFR1、FGFR2、およびFGFR3の例示的な阻害剤には、AZD4547、BGJ398、DEBIO 1347、E7090、INCB054828、S49076、SOMCL−085、およびTAS−120が含まれる。
例示的なFGF4の阻害剤には、BLU−554、BLU9931、NVP−FGF401、およびhLD1.vbが含まれる。
増幅したFGFR1の例示的な阻害剤には、AZD4547、BGJ398、DEBIO 1347、デラザンチニブ(ARQ−087)、エルダフィチニブ(JNJ−42756293)、INCB054828、およびルシタニブが含まれる。
増幅したFGFR2の例示的な阻害剤には、AZD4547、DEBIO 1347、デラザンチニブ(ARQ−087)、ルシタニブ、レゴラフェニブ、およびTAS−120が含まれる。
増幅されたFGFR3の例示的な阻害剤はAZD4547である。
例示的なMEK阻害剤には、AZD8330(ARRY−424704)、AZD6244(ARRY−142866)、BI−847325、ビニメチニブ、BIX02188、BIX02189、CH4987655、CH5126766、CI−1040、コベメチニブ(GDC−0973)、EBI−1051、G−573、G8935、GDC−0623、ミリセチン、ノビレチン、PD0325901、PD184161、PD318088、PD98059、PD334581、ピマセルチブ(AS−703026)、リファメチニブ(RDEA119、BAY869766)、セルメチニブ(AZD6244)、SL−327、TAK−733、トラメチニブ、およびU0126が含まれる。
例示的なKRAS阻害剤には、0375−0604、共有キナゾリンベースのスイッチIIポケット(SIIP)化合物、ARS−1620、AZD4785、およびLP1が含まれる。
例示的なPI3K阻害剤には、3−メチルアデニン、A66、アルペリシブ(BYL719)、AMG319、アピトリシブ(GDC−0980、RG7422)、AS−252424、AS−604850、AS−605240、AZD6842、AZD8186、AZD8835、BGT226(NVP−BGT226)、ブパルリシブ(BKM120)、CAY10505、CH5132799、コパンリシブ(BAY 80−6946)、CUDC−907、CZC24832、ダクトリシブ(BEZ235、NVP−BEZ235)、DS7423、デュベリシブ(IPI−145、INK1197)、GDC−0032、GDC−0084、GDC−0326、ゲダトリシブ(PF−05212384、PKI−5587)、GNE−317、GS−9820、GSK1059615、GSK2292767、GSK2636771、HS−173、IC−87114、イデラリシブ(CAL−101、GS−1101)、IPI−145、IPI−3063、IPI−549、LY294002、LY3023414、ネミラリシブ(GSK2269557)、オミパリシブ(GSK2126458、GSK458)、PF−04691502、PF−4989216、PI−103、PI−3065、pictilisib(GDC−0941)、PIK−293、PIK−294、PIK−75、PIK−90、PIK−93、PIK−III、ピララリシブ(XL147)、PKI−587、PP−110、PQR309、PQR309、PW−12、PX−866、ケルセチン、S14161、SAR245409(XL765)、SAR260301、SAR405、セラベリシブ(INK−1117、MLN−1117、TAK−1117)、SF−1126、SF−2523、SN32976、タセリシブ(GDC−0032)、TB101110、TG100−115、TG100−713、TGR−1202、TGX−221、ウムブラリシブ(TGR−1202)、ボクスタリシブ(XL765、SAR245409)、VPS34−IN1、VS−5584(SB2343)、WJD008、ワートマニン、およびZSTK474が含まれる。
例示的なKIT阻害剤には、AMG706、アムバチニブ(MP−470)、APcK110、アキシチニブ(AG−013736)、AZD2932、ダサチニブ(BMS−354825)、ドビチニブ(TKI−258、CHIR−258)、EXEL−0862、イマチニブ、KI−328、マシチニブ(AB1010)、ミドスタウリン、MLN518、モテサニブ、N3−(6−アミノピリジン−3−イル)−N1−(2−シクロペンチルエチル)−4−メチルイソフタルアミド、ニロチニブ、OSI−930、パゾパニブ(GW786034)、ペキシダルチニブ(PLX3397)、PKC412、PLX647、PP1、キザルチニブ(AC220)、レゴラフェニブ(BAY 73−4506)、セマキシニブ(SU 5416)、シトラバチニブ(MGCD516)、ソラフェニブ、STI571、SU11248、SU9529、スニチニブ、テラチニブ、チボザニブ(AV−951)、チロホスチンAG 1296、VX−322、およびWBZ_4が含まれる。
例示的なMDM2阻害剤には、(−)−パルテノリド、ALRN6924、AM−8553、AMG232、CGM−097、DS−3032b、GEM240、HDM201、HLI98、イダサヌトリン(RG−7338)、JapA、MI−219、MI−219、MI−319、MI−77301(SAR405838)、MK4828、MK−8242、MX69、NSC 207895(XI−006)、ヌトリン−3、ヌトリン−3a、ヌトリン−3b、NVP−CFC218、NVP−CGM097、PXn727/822、RG7112、RO2468、RO5353、RO5503781、セルデメタン(JNJ−26854165)、SP−141、およびYH239−EEが含まれる。
増幅されたMDM2の例示的な阻害剤には、AM−8553、AMG232、DS−3032b、MI−77301(SAR405838)、NSC 207895(XI−006)、ヌトリン−3a、NVP−CFC218、NVP−CGM097、およびRG7112が含まれる。
METの例示的な阻害剤には、(−)−オレオカンタル、ABBV−399、AMG−208、AMG−337、AMG−458、BAY−853474、BMS−754807、BMS−777607、BMS−794833、カボザンチニブ(XL184、BMS−907351)、カプマチニブ(INCB28060)、クリゾチニブ(PF−02341066)、DE605、フォレチニブ(GSK1363089、XL880)、グレサチニブ(MGCD265)、ゴルバチニブ(E7050)、INCB028060、JNJ−38877605、KRC−408、メレスチニブ(LY2801653)、MK−2461、MK8033、NPS−1034、NVP−BVU972、PF−04217903、PHA−665752、S49076、サボリチニブ(AZD6094、HMPL−504)、SGX−523、SU11274、TAS−115、テポチニブ(EMD 1214063、MSC2156119J)、ボリチニブ、CE−355621、およびオナルツズマブが含まれる。
例示的なmTOR阻害剤には、アントラシマイシン、アピトリシブ(GDC−0980、RG7422)、AZD−8055、BGT226(NVP−BGT226)、CC−223、CZ415、ダクトリシブ(BEZ235、NVP−BEZ235)、DS7423、エベロリムス(RAD001)、GDC−0084、GDC−0349、ゲダトリシブ(PF−05212384、PKI−5587)、GSK1059615、INK128、KU−0063794、LY3023414、MLN0128、オミパリシブ(GSK2126458、GSK458)、OSI−027、OSU−53、パロミド529(P529)、PF−04691502、PI−103、PKI−587、PP242、PQR309、リダファロリムス(AP−23573)、サパニゼルチブ(INK 128、MLN0128)、SAR245409(XL765)、SF−1126、SF2523、シロリムス(ラパマイシン)、SN32976、TAK228、テムシロリムス(CCI−779、NSC 683864)、トリン1、トリン2、トルキニブ(PP242)、ウミロリムス、ビスツセルチブ(AZD2014)、ボクスタリシブ(XL765、SAR245409)、VS−5584、VS−5584(SB2343)、WAY−600、WYE−125132(WYE−132)、WYE−354、WYE−687、XL388、およびゾタロリムス(ABT−578)が含まれる。
例示的なMYCの阻害剤には、10058−F4、10074−G5、およびKSI−3716が含まれる。
例示的なEHMT2阻害剤には、2−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−N−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−(ピロリジン−1−イル)プロポキシ)キナゾリン−4−アミン、2−(4−イソプロピル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−N−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−6−メトキシ−7−(3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)キナゾリン−4−アミン、A−366、BIX−01294 (BIX)、BIX−01338、BRD4770、DCG066、EZM8266、N−(1−イソプロピルピペリジン−4−イル)−6−メトキシ−2−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−7−(3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)キナゾリン−4−アミン、UNC0224、UNC0321、UNC0631、UNC0638(2−シクロヘキシル−6−メトキシ−N−[1−(1−メチルエチル)−4−ピペリジニル]−7−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]−4−キナゾリンアミン)、UNC0642(2−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)−6−メトキシ−N−[1−(1−メチルエチル)−4−ピペリジニル]−7−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]−4−キナゾリナミン)、およびUNC0646が含まれる。EHMT2阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
例示的なSOS1阻害剤には、PCT公開第2018/115380号に開示されるものが含まれ、参照により本明細書に組み込まれる。SOS1阻害剤の他の例は、当該技術分野で既知である。
「キナーゼ遺伝子、キナーゼタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、キナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型キナーゼタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むタンパク質の発現をもたらすキナーゼ遺伝子における変異、野生型キナーゼタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うキナーゼタンパク質の発現をもたらすキナーゼ遺伝子における変異、野生型キナーゼタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うキナーゼタンパク質の発現をもたらすキナーゼ遺伝子における変異、細胞中のキナーゼタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のキナーゼタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型キナーゼタンパク質と比較してタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するキナーゼタンパク質をもたらすmRNAの選択的スプライシングバージョン、または異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型キナーゼタンパク質の発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、キナーゼ遺伝子、キナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないキナーゼ遺伝子によってコードされるキナーゼタンパク質と比較して増大した活性を有するキナーゼタンパク質をコードするキナーゼ遺伝子の変異であり得る。例えば、キナーゼ遺伝子、キナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むキナーゼタンパク質の第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、一次タンパク質ではない)の第2の部分と、を含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、キナーゼ遺伝子、キナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるキナーゼ遺伝子の別の遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。いくつかのかかる実施形態では、キナーゼは、ALK、BRAF、CDK4、EGFR、FGFR1、FGFR2、FGFR3、HER2、KIT、MEK、MET、mTOR、PIK3CA、RAF、およびROS1からなる群から選択される。
「非キナーゼ遺伝子、非キナーゼタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、非キナーゼタンパク質のドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型タンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含む非キナーゼタンパク質の発現をもたらす非キナーゼ遺伝子における変異、野生型非キナーゼタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴う非キナーゼタンパク質の発現をもたらす非キナーゼ遺伝子における変異、野生型非キナーゼタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴う非キナーゼタンパク質の発現をもたらす遺伝子における変異、細胞中の非キナーゼタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中の非キナーゼタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型非キナーゼタンパク質と比較して非キナーゼタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有する非キナーゼタンパク質をもたらすmRNAの選択的スプライシングバージョン、または異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型非キナーゼタンパク質の発現の改変(例えば、レベルの改変)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。いくつかの実施形態では、細胞内の非キナーゼタンパク質のレベルの改変は、細胞内の非キナーゼタンパク質のレベルの増加であり得る。例えば、非キナーゼがん遺伝子の調節不全は、細胞内の発がん性非キナーゼタンパク質のレベルの増加をもたらし得る。いくつかの実施形態では、細胞内の非キナーゼタンパク質のレベルの変化は、細胞内の非キナーゼタンパク質のレベルの減少であり得る。例えば、腫瘍抑制因子の調節不全は、細胞内の腫瘍抑制タンパク質のレベルの減少をもたらし得る。別の例として、非キナーゼ遺伝子、非キナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まない非キナーゼ遺伝子によってコードされる非キナーゼタンパク質と比較して増大した活性を有する非キナーゼタンパク質をコードする非キナーゼ遺伝子の変異であり得る。別の例として、非キナーゼ遺伝子、非キナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まない非キナーゼ遺伝子によってコードされる非キナーゼタンパク質と比較して減少した非キナーゼタンパク質をコードする非キナーゼ遺伝子の変異であり得る。例えば、非キナーゼ遺伝子、非キナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、非キナーゼタンパク質の第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、一次タンパク質ではない)の第2の部分と、を含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、非キナーゼ遺伝子、非キナーゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、ある非キナーゼ遺伝子の別の遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。かかるいくつかの実施形態では、非キナーゼは、アロマターゼ、BRCA2、CDK2NB、CDKN2A、EHMT2、GNAS、MDM2、Myc、NF1、RAS(例えば、KRAS)、およびSOS1からなる群から選択され得る。
マルチ阻害剤(MKI)または標的特異的阻害剤(例えば、BRAF阻害剤、EGFR阻害剤、MEK阻害剤、ALK阻害剤、ROS1阻害剤、MET阻害剤、アロマターゼ阻害剤、RAF阻害剤、またはRAS阻害剤)によるがんを有する患者の治療は、がんにおける、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全、および/またはRET阻害剤に対する耐性をもたらす可能性がある。例えば、Bhinge et al.,Oncotarget 8:27155−27165,2017;Chang et al.,Yonsei Med.J.58:9−18,2017;およびLopez−Delisle et al.,doi:10.1038/s41388−017−0039−5,Oncogene 2018を参照されたい。
マルチ阻害剤または標的特異的阻害剤(例えば、BRAF阻害剤、EGFR阻害剤、MEK阻害剤、ALK阻害剤、ROS1阻害剤、MET阻害剤、アロマターゼ阻害剤、RAF阻害剤、またはRAS阻害剤)と組み合わせたRET阻害剤によるがんを有する患者の治療は、単剤療法としてのRET阻害剤、または単剤療法としてのマルチキナーゼ阻害剤もしくは標的特異的阻害剤による同じ患者または類似の患者の治療と比較して、治療効果を高めることができる。例えば、Tang et al.,doi:10.1038/modpathol.2017.109,Mod.Pathol.2017;Andreucci et al.,Oncotarget 7:80543−80553,2017;Nelson−Taylor et al.,Mol.Cancer Ther.16:1623−1633,2017;およびKato et al.,Clin.Cancer Res.23:1988−1997,2017を参照されたい。
本明細書では、マルチキナーゼ阻害剤(MKI)または標的特異的阻害剤(例えば、BRAF阻害剤、EGFR阻害剤、MEK阻害剤、ALK阻害剤、ROS1阻害剤、MET阻害剤、アロマターゼ阻害剤、RAF阻害剤、またはRAS阻害剤)を、(例えば、単独療法として)以前に投与された、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、患者に、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として、または(ii)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および治療有効量の以前に投与されたMKIまたは以前に投与された標的特異的阻害剤を投与することと、を含む。
本明細書では、MKIまたは標的特異的阻害剤(例えば、BRAF阻害剤、EGFR阻害剤、MEK阻害剤、ALK阻害剤、ROS1阻害剤、MET阻害剤、アロマターゼ阻害剤、RAF阻害剤、またはRAS阻害剤)を、(例えば、単独療法として)以前に投与された、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として、または(ii)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および治療有効量の以前に投与されたMKIまたは以前に投与された標的特異的阻害剤を投与することと、を含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、患者に、治療有効量のMKIまたは標的特異的阻害剤(例えば、BRAF阻害剤、EGFR阻害剤、MEK阻害剤、ALK阻害剤、ROS1阻害剤、MET阻害剤、アロマターゼ阻害剤、RAF阻害剤、またはRAS阻害剤)を、(例えば、単独療法として)第1の期間投与することと、その期間の後、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として、または(ii)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および治療有効量の以前に投与されたMKIまたは以前に投与された標的特異的阻害剤を投与することと、を含む。
本明細書では、BRAF遺伝子、BRAFキナーゼ、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のBRAF阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のBRAF阻害剤のいずれか)を患者に投与することを含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、BRAF遺伝子、BRAFキナーゼ、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のBRAF阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のBRAF阻害剤のいずれか)を投与することとを含む。
本明細書では、EGFR遺伝子、EGFRタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のEGFR阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のEGFR阻害剤のいずれか)を患者に投与することを含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、EGFR遺伝子、EGFRタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のEGFR阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のEGFR阻害剤のいずれか)を投与することとを含む。
本明細書では、MEK遺伝子、MEKタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のMEK阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のMEK阻害剤のいずれか)を患者に投与することを含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、MEK遺伝子、MEKタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のMEK阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のMEK阻害剤のいずれか)を投与することと、を含む。
本明細書では、ALK遺伝子、ALKタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のALK阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のALK阻害剤のいずれか)を患者に投与することを含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、ALK遺伝子、ALKタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のALK阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のALK阻害剤のいずれか)を投与することと、を含む。
本明細書では、ROS遺伝子、ROSタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のROS阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のROS阻害剤のいずれか)を患者に投与することを含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、ROS遺伝子、ROSタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のROS阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のROS阻害剤のいずれか)を投与することと、を含む。
本明細書では、MET遺伝子、METタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のMET阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のMET阻害剤のいずれか)を患者に投与することを含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、MET遺伝子、METタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のMET阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のMET阻害剤のいずれか)を投与することと、を含む。
本明細書では、アロマターゼ遺伝子、アロマターゼタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のアロマターゼ阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のアロマターゼ阻害剤のいずれか)を患者に投与することを含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、アロマターゼ遺伝子、アロマターゼタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のアロマターゼ阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のアロマターゼ阻害剤のいずれか)を投与することと、を含む。
本明細書では、RAF遺伝子、RAFタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のRAF阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のRAF阻害剤のいずれか)を患者に投与することを含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、RAF遺伝子、RAFタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のRAF阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のRAF阻害剤のいずれか)を投与することと、を含む。
本明細書では、RAS遺伝子、RASタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のRAS阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のRAS阻害剤のいずれか)を患者に投与することを含む。
本明細書では、がん(例えば、本明細書に記載されるがんのいずれか)を有する患者を治療する方法が提供され、方法は、RAS遺伝子、RASタンパク質、またはそれらの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがん細胞を有する患者を特定することと、特定された患者に(i)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および(ii)治療有効量のRAS阻害剤(例えば、本明細書に記載されるか、または当該技術分野で既知のRAS阻害剤のいずれか)を投与することと、を含む。
「BRAF遺伝子、BRAFタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、BRAFキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型BRAFタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むBRAFタンパク質の発現をもたらすBRAF遺伝子における変異、野生型BRAFタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うBRAFタンパク質の発現をもたらすBRAF遺伝子における変異、野生型BRAFタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うBRAFタンパク質の発現をもたらすBRAF遺伝子における変異、細胞中のBRAFタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のBRAFタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型BRAFタンパク質と比較してBRAFタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するBRAFタンパク質をもたらすBRAF mRNAの選択的スプライシングバージョン、あるいは異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型BRAFタンパク質の発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、BRAF遺伝子、BRAFタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないBRAF遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増大した活性を有するBRAFタンパク質をコードするBRAF遺伝子の変異であり得る。例えば、BRAF遺伝子、BRAFタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むBRAFタンパク質の第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、BRAFではない)の第2の部分と、を含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、BRAF遺伝子、BRAFタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるBRAF遺伝子の別の非BRAF遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。
BRAF阻害剤の非限定的な例には、ダブラフェニブ、ベムラフェニブ(RG7204またはPLX4032とも呼ばれる)、トシル酸ソラフェニブ、PLX−4720、GDC−0879、BMS−908662(Bristol−Meyers Squibb)、LGX818(Novartis)、PLX3603(Hofmann−LaRoche)、RAF265(Novartis)、RO5185426(Hofmann−LaRoche)、およびGSK2118436(GlaxoSmithKline)が含まれる。BRAF阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
「EGFR遺伝子、EGFRタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、EGFRキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型EGFRタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むEGFRタンパク質の発現をもたらすEGFR遺伝子における変異、野生型EGFRタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うEGFRタンパク質の発現をもたらすEGFR遺伝子における変異、野生型EGFRタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うEGFRタンパク質の発現をもたらすEGFR遺伝子における変異、細胞中のEGFRタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のEGFRタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型EGFRタンパク質と比較してEGFRタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するEGFRタンパク質をもたらすEGFR mRNAの選択的スプライシングバージョン、あるいは異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型EGFRタンパク質の発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、EGFR遺伝子、EGFRタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないEGFR遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増大した活性を有するEGFRタンパク質をコードするEGFR遺伝子の変異であり得る。例えば、EGFR遺伝子、EGFRタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むEGFRタンパク質の第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、EGFRではない)の第2の部分と、を含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、EGFR遺伝子、EGFRタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるEGFR遺伝子の別の非EGFR遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。いくつかの実施形態では、EGFR変異は、T790M変異である。いくつかの実施形態では、EGFR変異は、C797S変異である。
EGFR阻害剤の非限定的な例には、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ブリガチニブ、ラパチニブ、ネラチニブ、イコチニブ、アファチニブ、ダコミチニブ、ポジオチニブ、バンデタニブ、アファチニブ、AZD9291、CO−1686、HM61713、AP26113、CI−1033、PKI−166、GW−2016、EKB−569、PDI−168393、AG−1478、CGP−59326Aが含まれる。EGFR阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
「MEK遺伝子、MEKタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、MEKキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型MEKタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むMEKタンパク質の発現をもたらすMEK遺伝子における変異、野生型MEKタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うMEKタンパク質の発現をもたらすMEK遺伝子における変異、野生型MEKタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うMEKタンパク質の発現をもたらすMEK遺伝子における変異、細胞中のMEKタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のMEKタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型MEKタンパク質と比較してMEKタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するMEKタンパク質をもたらすMEK mRNAの選択的スプライシングバージョン、または異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型MEKタンパク質の発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、MEK遺伝子、MEKタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないMEK遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増大した活性を有するMEKタンパク質をコードするMEK遺伝子の変異であり得る。例えば、MEK遺伝子、MEKタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むMEKタンパク質の第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、MEKではない)の第2の部分と、を含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、MEK遺伝子、MEKタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるMEK遺伝子の別の非MEK遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。
MEK阻害剤の非限定的な例には、メキニスト、トラメチニブ(GSK1120212)、コビメチニブ(XL518)、ビニメチニブ(MEK162)、セルメチニブ、PD−325901、CI−1040、PD035901、TAK−733、PD098059、U0126、AS703026/MSC1935369、XL−518/GDC−0973、BAY869766/RDEA119、およびGSK1120212が含まれる。MEK阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
「ALK遺伝子、ALKタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、ALKキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型ALKタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むALKタンパク質の発現をもたらすALK遺伝子における変異、野生型ALKタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うALKタンパク質の発現をもたらすALK遺伝子における変異、野生型ALKタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うALKタンパク質の発現をもたらすALK遺伝子における変異、細胞中のALKタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のALKタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型ALKタンパク質と比較してALKタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するALKタンパク質をもたらすALK mRNAの選択的スプライシングバージョン、あるいは異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型ALKタンパク質の発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、ALK遺伝子、ALKタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないALK遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増大した活性を有するALKタンパク質をコードするALK遺伝子の変異であり得る。例えば、ALK遺伝子、ALKタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むALKタンパク質の第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、ALKではない)の第2の部分とを含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、ALK遺伝子、ALKタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるALK遺伝子の別の非ALK遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。
ALK阻害剤の非限定的な例には、クリゾチニブ(Xalkori)、セリチニブ(Zykadia)、アレクチニブ(Alecensa)、ダランテルセプト、ACE−041(Brigatinib)(AP26113)、エントレクチニブ(NMS−E628)、PF−06463922(Pfizer)、TSR−011(テサロ)、CEP−37440(テバ)、CEP−37440(テバ)、X−396(Xcovery)、およびASP−3026(Astellas)が含まれる。ALK阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
「ROS1遺伝子、ROS1タンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、ROS1キナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型ROS1タンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むROS1タンパク質の発現をもたらすROS1遺伝子における変異、野生型ROS1タンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うROS1タンパク質の発現をもたらすROS1遺伝子における変異、野生型ROS1タンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うROS1タンパク質の発現をもたらすROS1遺伝子における変異、細胞中のROS1タンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のROS1タンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型ROS1タンパク質と比較してROS1タンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するROS1タンパク質をもたらすROS1 mRNAの選択的スプライシングバージョン、あるいは異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型ROS1タンパク質の発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、ROS1遺伝子、ROS1タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないROS1遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増大した活性を有するROS1タンパク質をコードするROS1遺伝子の変異であり得る。例えば、ROS1遺伝子、ROS1タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むROS1の第1の部分と、ROS1ではないパートナータンパク質の第2の部分とを含有する融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、ROS1遺伝子、ROS1タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるROS1遺伝子の別の非ROS1遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。
ROS1阻害剤の非限定的な例には、クリゾチニブ、エントレクチニブ(RXDX−101)、ロララチニブ(PF−06463922)、セリチニブ、TPX−0005、DS−605、およびカボザンチニブが含まれる。ROS1阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
「MET遺伝子、METタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、METキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型METタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むMETタンパク質の発現をもたらすMET遺伝子における変異、野生型METタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うMETタンパク質の発現をもたらすMET遺伝子における変異、野生型METタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うMETタンパク質の発現をもたらすMET遺伝子における変異、細胞中のMETタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のMETタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型METタンパク質と比較してMETタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するMETタンパク質をもたらすMET mRNAの選択的スプライシングバージョン、あるいは異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型METタンパク質の発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、MET遺伝子、METタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないMET遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増大した活性を有するMETタンパク質をコードするMET遺伝子の変異であり得る。例えば、MET遺伝子、METタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むMETタンパク質の第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、METではない)の第2の部分と、を含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、MET遺伝子、METタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるMET遺伝子の別の非MET遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。
MET阻害剤の非限定的な例には、クリゾチニブ、カボザンチニブ、JNJ−38877605、PF−04217903(Pfizer)、MK−2461、GSK 1363089、AMG 458(Amgen)、チバンチニブ、INCB28060(Incyte)、PF−02341066(Pfizer)、E7050(Eisai)、BMS−777607(Bristol−Meyers Squibb)、JNJ−38877605(Johnson&Johnson)、ARQ197(ArQule)、GSK/1363089/XL880(GSK/Exeilixis)、およびXL174(BMS/Exelixis)が含まれる。MET阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
「アロマターゼ遺伝子、アロマターゼタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、野生型アロマターゼタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むアロマターゼタンパク質の発現をもたらすアロマターゼ遺伝子における変異、野生型アロマターゼタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うアロマターゼタンパク質の発現をもたらすアロマターゼ遺伝子における変異、野生型アロマターゼタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うアロマターゼタンパク質の発現をもたらすアロマターゼ遺伝子における変異、細胞中のアロマターゼタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のアロマターゼタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型アロマターゼタンパク質と比較してアロマターゼタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するアロマターゼタンパク質をもたらすアロマターゼmRNAの選択的スプライシングバージョン、あるいは異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型アロマターゼの発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、アロマターゼ遺伝子、アロマターゼタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないアロマターゼ遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増大した活性を有するアロマターゼタンパク質をコードするアロマターゼ遺伝子の変異であり得る。
アロマターゼ阻害剤の非限定的な例には、アリミデックス(アナストロゾール)、アロマシン(エキセメスタン)、フェマーラ(レトロゾール)、テスラック(試験ラクトン)、およびフォルメスタンが含まれる。アロマターゼ阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
「RAF遺伝子、RAFタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、RAFキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型RAFタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むRAFタンパク質の発現をもたらすRAF遺伝子における変異、野生型RAFタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うRAFタンパク質の発現をもたらすRAF遺伝子における変異、野生型RAFタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うRAFタンパク質の発現をもたらすRAF遺伝子における変異、細胞中のRAFタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のRAFタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型RAFタンパク質と比較してRAFタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するRAFタンパク質をもたらすRAF mRNAの選択的スプライシングバージョン、あるいは異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型RAFタンパク質の発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、RAF遺伝子、RAFタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないRAF遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増大した活性を有するRAFタンパク質をコードするRAF遺伝子の変異であり得る。例えば、RAF遺伝子、RAFタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むRAFタンパク質の第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、RAFではない)の第2の部分とを含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、RAF遺伝子、RAFタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるRAF遺伝子の別の非RAF遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。
RAF阻害剤の非限定的な例には、ソラフェニブ、ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、BMS−908662/XL281、GSK2118436、RAF265、RO5126766、およびRO4987655が含まれる。RAF阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
「RAS遺伝子、RASタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全」という語句は、遺伝的変異(例えば、RASキナーゼドメインおよび融合パートナーを含む融合タンパク質の発現をもたらす染色体転座、野生型RASタンパク質と比較して少なくとも1つのアミノ酸の欠失を含むRASタンパク質の発現をもたらすRAS遺伝子における変異、野生型RASタンパク質と比較して1つ以上の点変異を伴うRASタンパク質の発現をもたらすRAS遺伝子における変異、野生型RASタンパク質と比較して少なくとも1つの挿入されたアミノ酸を伴うRASタンパク質の発現をもたらすRAS遺伝子における変異、細胞中のRASタンパク質のレベルの増加をもたらす遺伝子重複、または細胞中のRASタンパク質のレベルの上昇をもたらす調節配列(例えば、プロモータおよび/またはエンハンサ)における変異)、野生型RASタンパク質と比較してRASタンパク質における少なくとも1つのアミノ酸の欠失を有するRASタンパク質をもたらすRAS mRNAの選択的スプライシングバージョン、あるいは異常な細胞シグナル伝達および/または自己分泌/傍分泌シグナル伝達の調節不全による哺乳動物細胞における野生型RASタンパク質の発現の増加(例えば、レベルの増加)(例えば、対照の非がん細胞と比較して)を指す。別の例として、RAS遺伝子、RASタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、構成的活性型であるか、または変異を含まないRAS遺伝子によってコードされるタンパク質と比較して増大した活性を有するRASタンパク質をコードするRAS遺伝子の変異であり得る。例えば、RAS遺伝子、RASタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、機能的キナーゼドメインを含むRASタンパク質の第1の部分と、パートナータンパク質(すなわち、RASではない)の第2の部分と、を含む融合タンパク質の発現をもたらす、遺伝子または染色体転座の結果であり得る。いくつかの例では、RAS遺伝子、RASタンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全は、あるRAS遺伝子の別の非RAS遺伝子との遺伝子転座の結果であり得る。
RAS阻害剤の非限定的な例には、Kobe0065およびKobe2602が含まれる。RAS阻害剤のさらなる例は、当該技術分野で既知である。
マルチキナーゼ阻害剤(MKI)の非限定的な例には、ダサチニブおよびスニチニブが含まれる。
いくつかの実施形態では、本明細書では、がんを有する対象を治療する方法であって、(a)1回以上の用量の第1のRET阻害剤または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、一定期間、対象に投与すること、(b)(a)の後に、対象から取得された試料中のがん細胞が、遺伝子、タンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの少なくとも1つの調節不全を有するかを決定する(遺伝子またはタンパク質は、EGFR、MET、ALK、ROS1、KRAS、BRAF、RAS、PIK3CA、およびHER2からなる群から選択される)こと、(c)1)単剤療法として、または別の抗がん剤と併用して、第2のRET阻害剤を投与すること、2)追加用量の第1のRET阻害剤または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、遺伝子またはタンパク質を標的化する阻害剤(例えば、EGFR、MET、ALK、ROS1、KRAS、BRAF、RAS、PIK3CA、およびHER2の阻害剤)と組み合わせて投与すること、または3)対象が、遺伝子、タンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの少なくとも1つの調節不全を有するがん細胞を有する場合(遺伝子またはタンパク質は、EGFR、MET、ALK、ROS1、KRAS、BRAF、RAS、PIK3CA、およびHER2からなる群から選択される)、ステップ(a)のRET阻害剤の投与を停止し、遺伝子またはタンパク質を標的化する阻害剤(例えば、EGFR、MET、ALK、ROS1、KRAS、BRAF、RAS、PIK3CA、およびHER2の阻害剤)を対象に投与すること、または(d)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量のステップ(a)第1のRET阻害剤を対象に投与することを含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、遺伝子、タンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの1つ以上の調節不全(遺伝子またはタンパク質は、EGFR、MET、ALK、ROS1、KRAS、BRAF、RAS、PIK3CA、およびHER2からなる群から選択される)は、第1のRET阻害剤、または式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。いくつかの実施形態では、腫瘍はNSCLC腫瘍であり、遺伝子、タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの1つ以上の調節不全は、EGFRもしくはMETにおける標的化変異、ALKもしくはROS1を含む標的化再配列、またはKRASの活性化変異から選択される。いくつかの実施形態では、腫瘍は甲状腺(非MTC)腫瘍であり、遺伝子、タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの1つ以上の調節不全は、BRAFにおける標的化変異、またはRASの活性化変異から選択される。いくつかの実施形態では、腫瘍はMTC腫瘍であり、遺伝子、タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの1つ以上の調節不全は、ALKにおける標的化変異、またはRASの活性化変異から選択される。いくつかの実施形態では、腫瘍は膵臓腫瘍であり、遺伝子、タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの1つ以上の調節不全は、KRASの活性化変異である。いくつかの実施形態では、腫瘍は結腸直腸腫瘍であり、遺伝子、タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの1つ以上の調節不全は、BRAFにおける標的化変異、またはPIK3CA、またはRASの活性化変異から選択される。いくつかの実施形態では、腫瘍は乳房腫瘍であり、遺伝子、タンパク質、またはそのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの1つ以上の調節不全は、PIK3CAにおける標的化変異、またはHER2における改変から選択される。
また、がんを有する対象のための治療を選択する方法であって、(a)1回以上の用量の第1のRET阻害剤を、一定期間、対象に投与すること、(b)(a)の後に、対象から取得された試料中のがん細胞が、少なくとも1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および(c)対象が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象のために式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて選択すること、または(d)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、対象のために追加用量のステップ(a)の第1のRET阻害剤を選択することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、追加の用量のステップ(a)の第1のRET阻害剤の対象に対して選択されるとき、方法は、対象に対して別の抗がん剤の用量を選択することをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができるいくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、第2のRET阻害剤)であり得る。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法であり得る。ステップ(c)のいくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤であり得る。
また、がんを有する対象を治療する方法であって、(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するを決定すること、(b)1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象に、第2のRET阻害剤、または式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて投与すること、または(c)RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する対象に、追加用量の以前に投与された式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、対象が追加用量のステップ(a)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与される場合、対象は別の抗がん剤も投与され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。いくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、第2のRET阻害剤)であり得る。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法であり得る。いくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり得る。
また、がんを有する対象のための治療を選択する方法であって、(a)1回以上の用量の第1のRET阻害剤を、一定期間、対象に投与すること、(b)(a)の後に、対象から得られた試料中のがん細胞が、少なくとも1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および(c)対象が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて選択すること、または(d)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、対象のために追加用量のステップ(a)の第1のRET阻害剤を選択することを含む、方法が提供される。いくつかの実施形態では、追加用量のステップ(a)の第1のRET阻害剤が対象のために選択される場合、方法は、対象のために別の抗がん剤の用量を選択することをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができるいくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)である。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法である。いくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤であり得る。
また、がんを有する対象のための治療を選択する方法であって、(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の第1のRET阻害剤を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、(b)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象のために式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて選択すること、または(c)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の対象に以前に投与された第1のRET阻害剤を選択することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、対象に以前に投与された第1のRET阻害剤の追加用量が対象のために選択される場合、方法は、対象のために別の抗がん剤(例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)の用量を選択することをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができるいくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、第2のRET阻害剤)であり得る。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法であり得る。ステップ(c)のいくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤であり得る。
また、がんを有する対象のための治療を選択する方法であって、(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の第1のRET阻害剤を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、(b)対象が、少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象のための第2のRET阻害剤を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて選択すること、または(c)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の対象に以前に投与された第1のRET阻害剤を選択することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、対象に以前に投与された第1のRET阻害剤の追加用量が対象のために選択される場合、方法は、対象のために別の抗がん剤(例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または免疫療法)の用量を選択することをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができるいくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)である。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法である。いくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤であり得る。
また、第1のRET阻害剤に対していくらかの耐性を有するがんを発症する対象の危険性を決定する方法であって、対象から取得された試料中の細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する細胞を有する対象を、第1のRET阻害剤に対していくらかの耐性を有するがんを発症する可能性が高いと特定することと、を含む、方法も提供される。また、第1のRET阻害剤に対していくらかの耐性を有するがんを発症する対象のリスクを決定する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する細胞を有する対象を、第1のRET阻害剤に対していくらかの耐性を有するがんを発症する可能性が高いとして特定することを含む方法も提供される。また、第1のRET阻害剤に対していくらかの耐性を有するがんの存在を決定する方法であって、対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象が、第1のRET阻害剤に対していくらかの耐性を有するがんを有するとして決定することと、を含む、方法も提供される。また、対象において第1のRET阻害剤に対していくらかの耐性を有するがんの存在を決定する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象が、第1のRET阻害剤に対していくらかの耐性を有するがんを有するとして決定することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、がん細胞または腫瘍に、第1のRET阻害剤での治療に対して耐性の増大を付与する。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、表3および4に列挙される1つ以上のRET阻害剤耐性変異を含む。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、アミノ酸位置804での置換、例えば、V804M、V804L、もしくはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えば、G810S、G810R、G810C、G810A、G810VおよびG810Dを含むことができる。
本明細書に記載の方法のいずれかのいくつかの実施形態では、がん細胞または腫瘍に対して第1のRET阻害剤による治療に対する耐性の増加を付与するRET阻害剤耐性変異は、表3または4に列挙されたRET阻害剤耐性変異のいずれか(例えば、アミノ酸804位での置換、例えばV804M、V804L、またはV804E、またはアミノ酸810位での置換、例えばG810S、G810R、G810C、G810A、G810V、およびG810D)であり得る。
いくつかの実施形態では、腫瘍における1つ以上のRET阻害剤耐性変異の存在により、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対して、腫瘍がより耐性となる。RET阻害剤耐性変異により、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対して腫瘍がより耐性となる場合に有用な方法が、以下に記載される。例えば、本明細書では、がんを有する対象を治療する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象を特定することと、特定された対象に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として含まない治療(例えば、第2のRETキナーゼ阻害剤)を投与することと、を含む、方法が提供される。また、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有すると特定された対象を治療する方法であって、対象に、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として含まない治療(例えば、第2のRETキナーゼ阻害剤)を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。
また、がんを有する対象のための治療を選択する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象を特定することと、患者のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として含まない治療(例えば、第2のRETキナーゼ阻害剤)を選択することと、を含む、方法も提供される。また、がんを有する対象のための治療を選択する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有すると特定された対象のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として含まない治療(例えば、第2のRETキナーゼ阻害剤)を選択することを含む、方法も提供される。また、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として含まない治療(例えば、第2のRETキナーゼ阻害剤)のために、がんを有する対象を選択する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象を特定することと、特定された対象のための、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として含まない治療(例えば、第2のRETキナーゼ阻害剤)を選択することと、を含む、方法も提供される。また、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として含まない治療(例えば、第2のRETキナーゼ阻害剤)のために、がんを有する対象を選択する方法であって、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として含まない治療のために、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有すると特定された対象を選択することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。
また、がんを有する対象が、単独療法としての式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物による治療に対して陽性反応を示す可能性を決定する方法であって、対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象が、単独療法としての式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物による治療に対する陽性反応を有する可能性が低いことを決定することと、を含む、方法も提供される。また、がんを有する対象が、単独療法として式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物による治療に対して陽性反応を示す可能性を決定する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象が、単独療法としての式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物による治療に対する陽性反応を有する可能性が低いことを決定すること、を含む、方法も提供される。また、がんを有する対象において、単独療法としての式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物による治療の有効性を予測する方法であって、対象から取得された試料中のがん細胞が1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、単独療法としての式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物による治療が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する対象から取得された試料中のがん細胞を有する対象において有効である可能性が低いことを決定することと、を含む、方法も提供される。また、がんを有する対象において、単独療法としての式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物による治療の有効性を予測する方法であって、単独療法としての式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物による治療が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する対象から取得された試料中のがん細胞を有する対象において有効である可能性が低いことを決定すること、を含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。
また、がんを有する対象を治療する方法であって、(a)1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、一定期間投与すること、(b)(a)の後に、対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および(c)1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象に、第2のRET阻害剤、または式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて投与すること、または(d)RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する対象に、追加用量のステップ(a)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、対象が追加用量のステップ(a)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与される場合、対象は別の抗がん剤、または式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物も投与され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。いくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、第2のRET阻害剤)であり得る。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法であり得る。いくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり得る。
また、がんを有する対象を治療する方法であって、(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するを決定すること、(b)1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象に、第2のRET阻害剤、または式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて投与すること、または(c)RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する対象に、追加用量の以前に投与された式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、対象が追加用量のステップ(a)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与される場合、対象は別の抗がん剤も投与され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。いくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、第2のRET阻害剤)であり得る。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法であり得る。いくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり得る。
また、がんを有する対象のための治療を選択する方法であって、(a)1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、一定期間、対象に投与すること、(b)(a)の後に、対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および(c)対象がRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象のために、第2のRET阻害剤、または式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて選択すること、または(d)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、対象のために、追加用量のステップ(a)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を選択することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、追加用量のステップ(a)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が対象のために選択される場合、方法は、別の抗がん剤をさらに選択することも含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。いくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、第2のRET阻害剤)であり得る。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法であり得る。いくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり得る。
また、がんを有する対象のための治療を選択する方法であって、(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、(b)対象が、RET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、対象のための第2のRET阻害剤または式Iの第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単独療法として、または別の抗がん剤と併せて選択すること、または(c)対象が、RET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の対象に以前に投与された式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を選択することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、追加用量のステップ(a)の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が対象のために選択される場合、方法は、別の抗がん剤をさらに選択することも含むことができる。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。いくつかの実施形態では、別の抗がん剤は、当該技術分野で既知の任意の抗がん剤である。例えば、追加の抗がん剤は、別のRET阻害剤(例えば、第2のRET阻害剤)であり得る。いくつかの実施形態では、追加の抗がん剤は、免疫療法であり得る。いくつかの実施形態では、別のRET阻害剤は、ステップ(a)で投与される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であり得る。
また、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対していくらかの耐性を有するがんを発症する対象の危険性を決定する方法であって、対象から取得された試料中の細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する細胞を有する対象を、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対していくらかの耐性を有するがんを発症する可能性が高いと特定することと、を含む、方法も提供される。また、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対していくらかの耐性を有するがんを発症する対象の危険性を決定する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有する細胞を有する対象を、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対していくらかの耐性を有するがんを発症する可能性が高いと特定することを含む、方法も提供される。また、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対していくらかの耐性を有するがんの存在を決定する方法であって、対象から取得された試料中のがん細胞が、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定することと、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象が、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対していくらかの耐性を有するがんを有することを決定することと、を含む、方法も提供される。また、対象において式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対していくらかの耐性を有するがんの存在を決定する方法であって、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する対象が、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物に対していくらかの耐性を有するがんを有することを決定することを含む、方法も提供される。いくつかの実施形態では、1つ以上のRET阻害剤耐性変異は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与する。
本明細書に説明される方法のいずれかのいくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異は、表3または4に列挙されるRET阻害剤耐性変異のいずれかであり得る。
RET阻害剤(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知のRET阻害剤のいずれか)に対するがん細胞または腫瘍の耐性レベルを決定する方法は、当該技術分野で既知の方法を用いて決定できる。例えば、RET阻害剤に対するがん細胞の耐性レベルは、がん細胞の生存率に対するRET阻害剤(例えば、本明細書に記載のまたは当該技術分野で既知のRET阻害剤のいずれか)のIC50を決定することにより評価できる。他の例では、RET阻害剤に対するがん細胞の耐性レベルは、RET阻害剤(例えば、本明細書に記載のRET阻害剤のいずれか)の存在下でがん細胞の増殖速度を決定することにより評価できる。他の例では、RET阻害剤に対する腫瘍の耐性レベルは、RET阻害剤(例えば、本明細書に記載のRET阻害剤のいずれか)による処理の間の経時的な対象中の1つ以上の主要の重量またはサイズを決定することにより評価できる。他の例では、RET阻害剤に対するがん細胞または腫瘍の耐性レベルは、RET阻害剤耐性変異の1つ以上を含むRETキナーゼ(すなわち、対象のがん細胞または腫瘍において発現する、同一のRETキナーゼ)の活性を測定することにより間接的に評価できる。RET阻害剤に対する、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞または腫瘍の耐性レベルは、RET阻害剤耐性変異を有さないがん細胞または腫瘍(例えば、同じRET阻害剤耐性変異を有さないがん細胞もしくは腫瘍、いずれのRET阻害剤耐性変異も有さないがん細胞もしくは腫瘍、または野生型RETタンパク質を発現するがん細胞もしくは腫瘍)の耐性レベルに対して相対的である。例えば、1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞または腫瘍の決定された耐性レベルは、RET阻害剤耐性変異を有さないがん細胞もしくは腫瘍(例えば、同一のRET阻害剤耐性変異を有さないがん細胞もしくは腫瘍、いずれのRET阻害剤耐性変異も有さないがん細胞もしくは腫瘍、または野生型RETタンパク質を発現するがん細胞もしくは腫瘍)の耐性レベルの、約1%を超える、約2%を超える、約3%を超える、約4%を超える、約5%を超える、約6%を超える、約7%を超える、約8%を超える、約9%を超える、約10%を超える、約11%を超える、約12%を超える、約13%を超える、約14%を超える、約15%を超える、約20%を超える、約25%を超える、約30%を超える、約35%を超える、約40%を超える、約45%を超える、約50%を超える、約60%を超える、約70%を超える、約80%を超える、約90%を超える、約100%を超える、約110%を超える、約120%を超える、約130%を超える、約140%を超える、約150%を超える、約160%を超える、約170%を超える、約180%を超える、約190%を超える、約200%を超える、約210%を超える、約220%を超える、約230%を超える、約240%を超える、約250%を超える、約260%を超える、約270%を超える、約280%を超える、約290%を超える、または約300%を超えるものであり得る。
RETは、皮膚および腸内の求心性侵害受容器の発生および生存において重要な役割を果たすと考えられている。RETキナーゼノックアウトマウスは腸ニューロンを欠き、他の神経系の異常を有し、発生中に機能的なRETキナーゼタンパク質産物が必要であることを示唆する(Taraviras,S.et al.,Development,1999,126:2785−2797)。さらに、正常な結腸の神経支配の欠如による結腸閉塞を特徴とするヒルシュスプルング病患者の集団研究では、家族性および散発的な機能喪失RET変異の割合が高い(Butler Tjaden N.,et al.,Transl.Res.,2013,162:1−15)。過敏性腸症候群(IBS)は、先進国の個人の10〜20%に影響を与える一般的な病気であり、異常な排便習慣、膨満感、および内臓過敏症を特徴とする(Camilleri,M.,N.Engl.J.Med.,2012,367:1626−1635)。IBSの病因は不明であるが、脳および胃腸管の間の障害、腸内マイクロバイオームの乱れ、または炎症の増加のいずれかに起因すると考えられている。結果として生じる胃腸の変化は、通常の腸通過に影響を及ぼし、下痢または便秘を引き起こす。さらに、多くのIBS患者では、末梢神経系の感作により、内臓過敏症または異痛が生じる(Keszthelyi,D.,Eur.J.Pain,2012,16:1444−1454)。例えば、米国特許出願公開第2015/0099762号を参照されたい。
したがって、本明細書では、下痢型、便秘型、またはその交互の排便パターン、機能性鼓腸、機能性便秘、機能性下痢、不特定機能性腸障害、機能性腹痛症候群、慢性特発性便秘、機能性食道障害、機能性胃十二指腸障害、機能性肛門直腸痛、および炎症性腸疾患を含む、過敏性腸症候群(IBS)と診断された(またはそれを有すると特定された)患者を治療する方法が提供され、方法は、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することを含む。
本明細書では、RET関連過敏性腸症候群(IBS)を有すると特定または診断された患者(例えば、患者または患者からの生検試料における、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を特定するための、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットの使用により、RET関連過敏性腸症候群(IBS)を有すると特定または診断される患者)を治療する方法も提供され、方法は、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することを含む。
本明細書では、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することを含む、IBSに関連する疼痛を治療するための方法も提供される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、IBSの1つ以上の症状を治療するのに有用な別の治療剤と組み合わせて投与される。
また、過敏性腸症候群(IBS)を治療するための方法であって、それを必要とする患者において、(a)患者における過敏性腸症候群(IBS)が、RETに関連するIBSであるかを(例えば、患者または患者からの生検試料における、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を特定するための、規制当局承認の、例えば、FDA承認のキットを使用して、あるいは本明細書に記載されるアッセイの非限定的な例のいずれかを実施することにより)決定することと、(b)IBSがRETに関連するIBSであると決定された場合、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を患者に投与することと、を含む、方法も提供される。
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、同一または異なる作用機序により作用する過敏性腸症候群の治療に有効な1つ以上の追加の治療剤または療法と組み合わせて過敏性腸症候群(IBS)を治療するのに有用である。少なくとも1つの追加の治療剤は、当業者に既知の標準的な薬務に従い、同一もしくは別個の剤形の一部として、同一もしくは異なる投与経路を介して、および/または同一もしくは異なる投与スケジュールで、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物とともに投与され得る。
過敏性腸症候群(IBS)の治療のための追加の治療薬の非限定的な例には、プロバイオティクス、繊維サプリメント(例えば、オオバコ、メチルセルロース)、下痢止め薬(例えば、ロペラミド)、胆汁酸結合剤(例えば、コレスチラミン、コレスチポール、コレセベラム)、抗コリン薬および鎮痙薬(例えば、ヒオスシアミン、ジシクロミン)、抗うつ薬(例えば、イミプラミンもしくはノトリプチリンなどの三環系抗うつ薬、またはフルオキセチンもしくはパロキセチンなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI))、抗生物質(例えば、リファキシミン)、アロセトロン、およびルビプロストンが含まれる。
したがって、本明細書では、過敏性腸症候群(IBS)を治療する方法であって、それを必要とする患者に、(a)式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、(b)追加の治療剤、および(c)任意で、IBSの治療のための同時、別個、または逐次使用のための少なくとも1つの薬学的に許容される担体を含み、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤の量は、ともにIBSを治療するのに有効である、IBSを治療するための薬学的組み合わせを投与することを含む方法も提供される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤は、別々の投薬量として同時に投与される。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤は、別々の投薬量として任意の順序で逐次に、共同的に治療的有効量で、例えば、一日もしくは断続的な投薬量で、投与される。いくつか実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤は、組み合わされた投薬量として同時に投与される。
また、本明細書では、(i)過敏性腸症候群を治療をするための薬学的組み合わせであって、それを必要とする患者において、(a)式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、(b)少なくとも1つの追加の治療剤(例えば、過敏性腸症候群を治療するための本明細書に記載されるか、もしくは当該分野において既知である例示的な追加の治療剤のいずれか)、および(c)任意で、過敏性腸症候群の治療のための同時、別個、または逐次使用のための少なくとも1つの薬学的に許容される担体を含み、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤の量が、ともに過敏性腸症候群を治療するのに有効である、薬学的組み合わせ、(ii)かかる組み合わせを含む薬学的組成物、(iii)過敏性腸症候群の治療のための医薬品の調製のためのそのような組み合わせの使用、ならびに(iv)同時、別個、逐次使用のための組み合わせ調製物としてそのような組み合わせを含む市販パッケージまたは製品、ならびにそれを必要とする患者における過敏性腸症候群の治療方法も提供される。いくつかの実施形態では、患者は、ヒトである。
本明細書で使用される「薬学的組み合わせ」という用語は、2つ以上の活性成分の混合または組み合わせから生じる薬学的療法を指し、活性成分の固定されたおよび非固定の組み合わせの両方を含む。「固定の組み合わせ」という用語は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、少なくとも1つの追加の治療剤(例えば、過敏性腸症候群の治療に有効な薬剤)とが、両方とも単一の組成物または投与量の形態で同時に患者に投与されることを意味する。「非固定の組み合わせ」という用語は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、少なくとも1つの追加の治療剤(例えば、過敏性腸症候群の治療に有効な薬剤)とが、それらを必要とする患者に、同時に、同時進行で、または可変的な時間間隔の限度を伴って逐次投与され得、かかる投与が、患者の体内で有効なレベルの2つ以上の化合物をもたらすような、別個の組成物または投与量として製剤化されることを意味する。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物および追加の治療剤は、別個の単位剤形として製剤化され、別個の剤形は、逐次または同時投与のいずれかに好適である。これらは、カクテル療法、例えば、3つ以上の活性成分の投与にも適用される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、がん治療を受けている患者の支持療法のための薬剤として使用することができる。例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、下痢もしくは便秘の合併症および/または腹痛などの1つ以上のがん療法を用いた治療に関連する1つ以上の症状を軽減するのに有用であり得る。例えば、米国特許出願公開第2015/0099762号およびHoffman,J.M.et al.Gastroenterology(2012)142:844−854を参照されたい。したがって、本明細書で提供される化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または組成物を患者に投与して、がん治療に関連する1つ以上の合併症(例えば、下痢、便秘、または腹痛などの胃腸合併症)に対処することができる。
いくつかの実施形態では、治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、がん治療を受けている患者(例えば、免疫関連の有害事象、または下痢、便秘、腹痛を含む胃腸合併症などのがん治療に関連する有害事象を経験している患者)に投与することができる。例えば、本明細書で提供される化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、チェックポイント阻害剤の投与に関連する大腸炎またはIBSの治療に使用することができ、例えば、Postow,M.A.et al.Journal of Clinical Oncology(2015)33:1974−1982を参照されたい。いくつかのそのような実施形態では、本明細書で提供される化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、低いバイオアベイラビリティを示すように製剤化することができ、および/または胃腸管での送達を標的とすることができる。例えば、米国特許第6,531,152号を参照されたい。
細胞を式Iの化合物と接触させることを含む、細胞におけるRETキナーゼ活性を阻害する方法も提供される。いくつかの実施形態では、接触はインビトロである。いくつかの実施形態では、接触は、インビボである。いくつかの実施形態では、接触はインビボであり、方法は、RETキナーゼ活性を有する細胞を有する対象に、有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む。いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の任意のがんである。いくつかの実施形態では、がん細胞は、RETに関連するがん細胞である。いくつかの実施形態では、細胞は、がん細胞である。
細胞を式Iの化合物と接触させることを含む、哺乳動物細胞におけるRETキナーゼ活性を阻害する方法も提供される。いくつかの実施形態では、接触はインビトロである。いくつかの実施形態では、接触は、インビボである。いくつかの実施形態では、接触はインビボであり、方法は、RETキナーゼ活性を有する細胞を有する哺乳動物に、有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞は、哺乳動物がん細胞である。いくつかの実施形態では、哺乳動物がん細胞は、本明細書に記載の任意のがんである。いくつかの実施形態では、哺乳動物がん細胞は、RETに関連するがん細胞である。いくつかの実施形態では、哺乳動物細胞は、がん細胞である。
本明細書で使用する場合、「接触させる」という用語は、インビトロ系またはインビボ系にて、示された部分を一緒にすることを指す。例えば、RETキナーゼを本明細書で提供される化合物と「接触させる」ことは、RETキナーゼを有するヒトなどの個体または患者に、本明細書で提供される化合物を投与することと、例えば、本明細書で提供される化合物を、RETキナーゼを含有する細胞または精製調製物を含有する試料中に導入することとを含む。
また、本明細書では、インビトロまたはインビボにおいて細胞増殖を阻害する方法も提供され、この方法は、有効量の本明細書で定義される式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、またはその薬学的組成物を細胞に接触させることを含む。
「有効量」という語句は、かかる治療を必要とする患者に投与された場合、(i)RETキナーゼ関連疾患もしくは障害を治療する、(ii)特定の疾患、状態、もしくは障害の1つ以上の症状を減弱、改善もしくは除去する、または(iii)本明細書に説明される特定の疾患、状態、もしくは障害の1つ以上の症状の発症を遅延させるのに十分である化合物の量を意味する。かかる量に対応する式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の量は、特定の化合物、疾患状態、およびその重症度、治療を必要とする患者の同一性(例えば、体重)などの要因に応じて異なり得るが、それにもかかわらず当業者によって日常的に決定され得る。
医薬として使用される場合、式Iの化合物は、その薬学的に許容される塩または溶媒和物を含み、薬学的組成物の形態で投与され得る。これらの組成物は、製薬技術分野で周知の方法で調製することができ、局所または全身治療が望ましいかどうかに応じて、および治療する領域に応じて、様々な経路で投与することができる。投与は、局所的(経皮、表皮、眼内、ならびに鼻腔内、膣および直腸送達を含む粘膜適用を含む)、肺内(例えば、ネブライザーによる、気管内もしくは鼻腔内を含む、粉末またはエアロゾルの吸入または吹入)、経口または非経口であり得る。経口投与には、1日1回または1日2回(BID)の投与用に製剤化された剤形が含まれ得る。非経口投与には、静脈内、動脈内、皮下、腹腔内筋肉内または注射もしくは注入;または頭蓋内、例えば、くも膜下腔内もしくは脳室内への投与が含まれる。非経口投与は、単回ボーラス投与の形態であり得るか、または、例えば、連続灌流ポンプによるものであり得る。局所投与用の薬学的組成物および製剤には、経皮パッチ、軟膏、ローション、クリーム、ゲル、ドロップ、坐薬、スプレー、液体および粉末が含まれ得る。従来の薬学的担体、水性、粉末または油性基剤、増粘剤などが必要または望ましい場合がある。
本明細書では、有効成分として式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、1つ以上の薬学的に許容される担体(賦形剤)と組み合わせて含有する薬学的組成物も提供される。例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を使用して調製される薬学的組成物である。いくつかの実施形態では、組成物は局所投与に適している。本明細書で提供される組成物の製造において、活性成分は、典型的には、賦形剤と混合されるか、賦形剤により希釈されるか、例えば、カプセル、サシェ、紙、または他の容器の形態のそのような担体内に封入される。賦形剤が希釈剤として役立つとき、賦形剤は活性成分のためのビヒクル、担体または媒体として作用する固体、半固体、または液体の材料であることができる。したがって、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ、サシェ、カシェ、エリキシル、懸濁液、乳化液、溶液、シロップ、エアロゾル(固体としてまたは液体媒体中にある)、例えば10重量%までの活性化合物を含有する軟膏、軟質および硬質ゼラチンカプセル、坐剤、滅菌注射用溶液、ならびに滅菌包装粉末の形態であり得る。いくつかの実施形態では、組成物は、経口投与用に製剤化される。いくつかの実施形態では、組成物は、固形経口製剤である。いくつかの実施形態では、組成物は、錠剤またはカプセル剤として製剤化される。
本明細書では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、薬学的に許容される担体とともに含有する薬学的組成物がさらに提供される。活性成分として式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含有する薬学的組成物は、従来の薬学的配合技法に従って、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、薬学的担体と密接に混合することによって調製することができる。担体は、所望の投与経路(例えば、経口、非経口)に応じて多種多様な形態をとることができる。いくつかの実施形態では、組成物は、固形経口組成物である。
好適な薬学的に許容される担体は、当該技術分野で周知である。これらの薬学的に許容される担体のいくつかの記載は、American Pharmaceutical AssociationおよびPharmaceutical Society of Great Britainより発行される、The Handbook of Pharmaceutical Excipientsに見出すことができる。
薬学的組成物を製剤化する方法は、Marcel Dekker,Inc.より発行される、Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets(第2版、改訂および増補版、第1〜3巻、Liebermanらにより編集)、Pharmaceutical Dosage Forms:Parenteral Medications(第1〜2巻、Avisらにより編集)、およびPharmaceutical Dosage Forms:Disperse Systems(第1〜2巻、Liebermanらにより編集)などの多数の刊行物に記載される。
経口投与剤形の組成物を調製する際、通常の医薬媒体のいずれかを使用することができる。したがって、懸濁液、エリキシル剤および液剤などの液体経口製剤の場合、好適な担体および添加剤には、水、グリコール、油、アルコール、香味剤、防腐剤、安定剤、着色剤などが含まれ、粉末、カプセルおよび錠剤などの固体経口製剤の場合、好適な担体および添加剤には、デンプン、糖、希釈剤、造粒剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などが含まれる。好適な結合剤には、デンプン、ゼラチン、グルコースまたはベータラクトースなどの天然糖、コーン甘味料、アカシア、トラガカントまたはオレイン酸ナトリウムなどの天然および合成ガム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが含まれるが、これらに限定されない。崩壊剤には、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが含まれるが、これらに限定されない。固形経口製剤は、主要な吸収部位を調節するために、糖などの物質でコーティングしたり、腸溶性コーティングしたりすることもできる。非経口投与の場合、担体は通常滅菌水で構成され、溶解性または保存性を増加するために他の成分を追加することができる。注射可能な懸濁液または溶液は、適切な添加剤と一緒に水性担体を利用して調製することもできる。本明細書の医薬組成物は、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、注射剤、小さじ一杯などの投与単位あたり、本明細書に説明される有効用量を送達するのに必要な活性成分の量を含有する。
式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む組成物は、各投薬量が約5〜約1,000mg(1g)、より通常は約100mg〜約500mgの活性成分を含有する単位剤形に製剤化することができる。「単位剤形」という用語は、ヒト対象および他の患者のための単位投与量として好適な、物理的に別個の単位を指し、各単位は、好適な薬学的賦形剤と関連して、所望の治療効果を生じるように計算された、予め決定された量の活性物質(すなわち、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物)を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、約5mg〜約50mgの活性成分を含有する。当業者は、これが、約5mg〜約10mg、約10mg〜約15mg、約15mg〜約20mg、約20mg〜約25mg、約25mg〜約30mg、約30mg〜約35mg、約35mg〜約40mg、約40mg〜約45mg、または約45mg〜約50mgの活性成分を含有する化合物または組成物を具体的に表していることを理解するであろう。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、約50mg〜約500mgの活性成分を含有する。当業者は、これが、約50mg〜約100mg、約100mg〜約150mg、約150mg〜約200mg、約200mg〜約250mg、約250mg〜約300mg、約350mg〜約400mg、または約450mg〜約500mgの活性成分を含有する化合物または組成物を具体的に表していることを理解するであろう。いくつかの実施形態では、本明細書に提供される組成物は、約10mg、約20mg、約80mg、または約160mgの活性成分を含有する。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される組成物は、約500mg〜約1,000mgの活性成分を含有する。当業者は、これが、約500mg〜約550mg、約550mg〜約600mg、約600mg〜約650mg、約650mg〜約700mg、約700mg〜約750mg、約750mg〜約800mg、約800mg〜約850mg、約850mg〜約900mg、約900mg〜約950mg、または約950mg〜約1,000mgの活性成分を含有する化合物または組成物を具体的に表していることを理解するであろう。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の1日投与量は、1日あたり成人1人あたり1.0〜10,000mg、またはそれ以上、またはその中の任意の範囲の広い範囲にわたって変化し得る。経口投与の場合、組成物は、治療される患者への投与量の症候性調整のための活性成分を0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、150、160、200、250および500ミリグラム含有する錠剤の形態で提供されることが好ましい。有効量の薬物は、通常、1日あたり約0.1mg/体重kg〜約1000mg/体重kg、またはその中の任意の範囲の用量レベルで供給される。好ましくは、範囲は、1日あたり約0.5〜約500mg/体重kg、またはその中の任意の範囲である。より好ましくは、1日あたり約1.0〜約250mg/体重kg、またはその中の任意の範囲である。より好ましくは、1日あたり約0.1〜約100mg/体重kg、またはその中の任意の範囲である。一例では、範囲は、1日あたり約0.1〜約50.0mg/体重kg、またはその中の任意の量もしくは範囲であり得る。別の例では、範囲は、1日あたり約0.1〜約15.0mg/体重kg、またはその中の任意の範囲であり得る。さらに別の例では、範囲は、1日あたり約0.5〜約7.5mg/体重kg、またはその中の範囲の任意の量であり得る。式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む薬学的組成物は、1日あたり1〜4回のレジメンで、または1日1回投与で投与することができる。
活性化合物は、広い投与量範囲にわたって効果的であり得、一般に、薬学的有効量で投与される。投与される最適な投与量は、当業者によって容易に決定され得る。したがって、実際に投与される化合物の量は通常、医師によって決定され、投与方法、実際に投与される化合物、製剤の強度、治療される状態、および疾患状態の進行を含む、関連する状況に従って変動し得る。さらに、患者の応答、年齢、体重、食事、投与時間、患者の症状の重症度を含む、治療中の特定の患者に関連する要因により、投与量を調整する必要が生じる。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、約1mg/kg〜約100mg/kgの範囲の量で投与することができる。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、約1mg/kg〜約20mg/kg、約5mg/kg〜約50mg/kg、約10mg/kg〜約40mg/kg、約15mg/kg〜約45mg/kg、約20mg/kg〜約60mg/kg、または約40mg/kg〜約70mg/kgの量で投与することができる。例えば、約5mg/kg、約10mg/kg、約15mg/kg、約20mg/kg、約25mg/kg、約30mg/kg、約35mg/kg、約40mg/kg、約45mg/kg、約50mg/kg、約55mg/kg、約60mg/kg、約65mg/kg、約70mg/kg、約75mg/kg、約80mg/kg、約85mg/kg、約90mg/kg、約95mg/kg、または約100mg/kgである。いくつかの実施形態では、そのような投与は、1日1回または1日2回(BID)の投与であり得る。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、約10mgを1日2回(BID)、20mgをBID、約40mgをBID、約60mgをBID、約80mgをBID、約120mgをBID、約160mgをBID、および約240mgをBIDの量で投与することができる。いくつかの実施形態では、各用量は、前回の用量の少なくとも6時間後に投与される。いくつかの実施形態では、各用量は、前回の用量の少なくとも12時間後に投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物は、より低いpH値でpH依存性溶解度を示す。したがって、プロトンポンプ阻害剤(PPI)および/または制酸薬も投与される患者は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与量を調整する(例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の用量を増加する)必要があり得る。いくつかの実施形態では、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を代謝するシトクロムP450(CUP)のアイソフォームは、CYP3A4である。したがって、CYP3A4を阻害または誘導する薬剤も投与される患者は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投薬量を調整する(例えば、CYP3A4誘導剤の場合は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の用量を増加する、あるいはCYP3A4阻害剤の場合は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の用量を減少する)必要があり得る。
当業者は、好適な既知のおよび一般に容認される細胞および/または動物モデルを使用するインビボおよびインビトロ試験の両方が、所与の障害を治療または予防するための試験化合物の能力を予測することを認識するであろう。
当業者はさらに、健康な患者および/または所定の障害に罹患している患者における、ヒト初回投与を含むヒト臨床試験、用量範囲および有効性試験が、臨床および医学分野において周知の方法によって成し遂げられ得ることを認識するだろう。
本明細書では、治療有効量の本明細書で提供される化合物を含む薬学的組成物を含有する1つ以上に容器を含む、例えば、がんもしくは過敏性腸症候群(IBS)などのRETに関連する疾患または障害の治療において有用な薬学的キットが提供される。かかるキットは、当業者に容易に理解されるように、任意で、例えば、1つ以上の薬学的に許容される担体を含む容器、追加の容器(複数可)などの、1つ以上の様々な従来の薬学的キット成分をさらに含むことができる。キットには、添付文書またはラベルとして、投与される成分の量、投与のガイドライン、および/または成分を混合するためのガイドラインを示す指示書を含めることもできる。
以下の実施例により、本発明を説明する。
生物学的実施例
実施例A
RET酵素アッセイ
いくつかの異なるRET形態(野生型、V804M、M918T、G810R、およびG810S)を阻害する化合物の効力を、CisBioのHTRFキナーゼ−TKアッセイ技術を使用して決定した。キナーゼを、8μL容量の、25mM HEPES、pH7.4、10mM MgCl、0.01%Triton X−100、および2%DMSOからなるバッファー中で、試験化合物とともに250nM TK基質ビオチン(CisBio、カタログ番号62TK0PEC)をKm ATPでインキュベートした。化合物は通常、DMSO中で、3倍連続希釈で調製し、アッセイに追加して適切な最終濃度を得た。22℃で30分間インキュベートした後、HTRF検出緩衝液(CisBio、カタログ番号62TK0PEC)中に、31.25nM Sa−XL665および1×TK−Ab−Cryptateを含有する8μLのクエンチ溶液を追加することにより、反応をクエンチした。22℃で1時間インキュベートした後、PerkinElmer EnVisionマルチモードプレートリーダーを使用して、HTRF二重波長検出により、反応の程度を測定し、レシオメトリック排出係数を使用して制御パーセント(POC)を計算した。100のPOCを、DMSOのみの試料(化合物が存在しない)を使用して決定し、0のPOCを、事前にクエンチした対照反応を使用して決定した。4パラメータロジスティック曲線は、化合物の濃度の関数としてPOC値に適合し、IC50値は、最適な曲線が50 POCと交差する点であった。以下の表に示すように使用した酵素ロットおよび濃度、ならびにこれらのアッセイで試験した化合物のIC50値を表5に示す。
Figure 2021511311
実施例B
RET細胞アッセイ
RETキナーゼを阻害する化合物の細胞効力を、Kif5b−RET融合タンパク質を発現するHEK−293細胞で測定した。簡潔に述べると、アッセイの前日に、Kif5b−RET融合タンパク質を発現するHEK−293細胞を、96ウェルのポリ−D−リジンコーティングプレートに50K細胞/ウェルで播種した。細胞を、0.5%の最終DMSO濃度で、DMEM(ダルベッコの改変イーグル培地)中の試験化合物とともに1時間インキュベートした。化合物は、DMSO中で、3倍連続希釈で調製し、アッセイに追加して、適切な最終濃度を得た。1時間後、培地を除去し、細胞を3.8%ホルムアルデヒドで20分間固定し、PBSで洗浄し、100%メタノールで10分間透過処理した。次に、プレートをPBS−0.05%Tween20で洗浄し、LI−CORブロッキング溶液(LI−CORカタログ番号927−40000)で1時間ブロッキングした。プレートをPBS−0.05%Tween20で洗浄し、次いで抗phospho−RET(Tyr1062)(Santa Cruzカタログ番号sc−20252−R)抗体および抗GAPDH(Milliporeカタログ番号MAB374)抗体とともに2時間インキュベートした。プレートをPBS−0.05%Tween20で洗浄し、抗ウサギ680(Molecular Probesカタログ番号A21109)および抗マウス800(LI−CORカタログ番号926−32210)二次抗体とともに1時間インキュベートした。全ての抗体は、0.05%Tweenを含むLI−COR Blockで希釈した。プレートをPBS−0.05%Tween20で洗浄し、100μLのPBSを各ウェルに追加し、LI−COR Aerius蛍光プレートリーダーでプレートを読み取った。phospho−RETシグナルをGAPDHシグナルに対して標準化した。100 POC(対照のパーセント)は、試験化合物を使用せずに決定し、0 POCは、1μMの対照阻害剤を使用して決定した。POC値は、4パラメータロジスティック曲線に適合した。IC50値は、曲線が50 POCを横切る点である。これらのアッセイで試験した化合物のIC50値を表5に示す。
実施例C
RET G810RおよびG810S変異細胞アッセイ
RETキナーゼを阻害する化合物の細胞効力を、G810RまたはG810S変異RET Kif5b−RET融合タンパク質を発現するHEK−293細胞で測定した。簡潔に述べると、アッセイの前日に、G810RまたはG810S変異RET Kif5b−RET融合タンパク質を発現するHEK−293細胞を、96ウェルのポリ−D−リジンコーティングプレートに50K細胞/ウェルで播種した。細胞を、0.5%の最終DMSO濃度で、DMEM(ダルベッコの改変イーグル培地)中の試験化合物とともに1時間インキュベートした。化合物は、DMSO中で、3倍連続希釈で調製し、アッセイに追加して、適切な最終濃度を得た。1時間後、培地を除去し、細胞を3.8%ホルムアルデヒドで20分間固定し、PBSで洗浄し、100%メタノールで10分間透過処理した。次に、プレートをPBS−0.05%Tween20で洗浄し、LI−CORブロッキング溶液(LI−CORカタログ番号927−40000)で1時間ブロッキングした。プレートをPBS−0.05%Tween20で洗浄し、次いで抗phospho−RET(Tyr1062)(Santa Cruzカタログ番号sc−20252−R)抗体および抗GAPDH(Milliporeカタログ番号MAB374)抗体とともに2時間インキュベートした。プレートをPBS−0.05%Tween20で洗浄し、抗ウサギ680(Molecular Probesカタログ番号A21109)および抗マウス800(LI−CORカタログ番号926−32210)二次抗体とともに1時間インキュベートした。全ての抗体は、0.05%Tweenを含むLI−COR Blockで希釈した。プレートをPBS−0.05%Tween20で洗浄し、100μLのPBSを各ウェルに追加し、LI−COR Aerius蛍光プレートリーダーでプレートを読み取った。phospho−RETシグナルをGAPDHシグナルに対して標準化した。100 POC(対照のパーセント)は、試験化合物を使用せずに決定し、0 POCは、1μMの対照阻害剤を使用して決定した。POC値を、4パラメータロジスティック曲線に適合した。IC50値は、曲線が50 POCを横切る点である。これらのアッセイで試験した化合物のIC50値を表5に示す。
Figure 2021511311
合成実施例
合成中間体の調製
中間体P1
Figure 2021511311

3−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール
ステップ1:4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドの調製。N2(g)の大気下で、n−BuLi(2.5M、ヘキサン)(9.2mL、23.0mmol)を、−78℃に冷却したTHF(50mL)中の5−ブロモ−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(2.32g、9.98mmol)の懸濁液に滴下した。反応物を1時間撹拌してから、DMF(1.00mL、13.0mmol)を滴下して導入した。−78℃でさらに30分間撹拌した後、反応物をゆっくりと室温まで温め、次に、飽和NHCl(aq)および水でクエンチした。二相混合物を、真空で濃縮して有機溶媒を除去し、得られた懸濁液を濾過した。収集した固体を水およびヘキサンですすぎ、次に真空で乾燥させて、表題化合物(1.52g、84%収率)を得た。
ステップ2:4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドの調製。DMF(11mL)中の4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒド(400mg、2.2mmol)の溶液を、60重量%のNaH(110mg、2.75mmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。得られた黄色の溶液を、塩化ベンゼンスルホニル(340μL、2.6mmol)で滴下処理した。室温で20分間撹拌した後、反応混合物を氷(2g)および水(20mL)でクエンチした。クエンチした混合物を室温で3分間撹拌し、得られた懸濁液を濾過した。収集した固体を水(10mL)およびヘキサン(10mL)ですすぎ、風乾して、表題化合物(650mg、92%収率)を得た。
ステップ3:4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドオキシムの調製。EtOH(20mL)中の4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒド(650mg、2.0mmol)、NHOH・HCl(170mg、2.4mmol)、およびNaOAc(200mg、2.4mmol)の混合物を、室温で20時間攪拌した。得られた混合物をDCM(20mL)で希釈し、得られた懸濁液をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過した。濾液を真空で濃縮して、表題化合物(680mg、定量的収率)を得た。
ステップ4:3−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾールの調製。DMF(5.048mL)中の4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドオキシム(170mg、0.505mmol)、NCS(80.9mg、0.606mmol)、KHCO3(s)(92mg、1.52mmol)、およびシクロプロピルアセチレン(128μL、1.51mmol)の溶液を、50℃で45分間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、次に水でクエンチした。得られた懸濁液を濾過し、固体をEtOAcおよび水ですすいだ。二相濾液を分離し、有機抽出物を真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜30%EtOAc)で精製し、表題化合物(101mg、50%収率)を得た。MS(apci)m/z=401.0(M+H)。
中間体P2
Figure 2021511311

7−(tert−ブチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
2−メトキシエタン−1−オール(25.4mL)中の2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド(5.00g、25.4mmol)の溶液を、2−メチルプロパン−2−アミン塩酸塩(4.80mL、30.5mmol)およびDIEA(13.3mL、76.2mmol)で順次処理した。得られた混合物を70℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を真空で部分的に濃縮した。残りの混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をPS紙で濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜50%EtOAc)で精製し、表題化合物(4.20g、79%収率)を得た。MS(apci)m/z=210.1(M+H)。
中間体P3
Figure 2021511311

7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製。DMF(25mL)中の7−(tert−ブチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体P2;2.68g、12.8mmol)の冷却(0℃)溶液を、NIS(3.16g、14.1mmol)で処理した。反応物をアルミホイルで覆い、室温で一晩撹拌し、次に飽和NaHCO3(aq)およびEtOAcでクエンチした。相分離後、有機抽出物を水およびブラインで洗浄し、次いで濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜30%EtOAc)で精製して、表題化合物(3.62g、79%収率)を得た。MS(apci)m/z=336.0(M+H)。
ステップ2:7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。Parr圧力容器内で、THF(12.4mL)およびNHOH(12.4mL、10.8 mmol)中の7−(tert−ブチル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(3.62g、10.8)の溶液を混合し、密封して、最初に120℃で16時間、次に室温で48時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、濾過して、表題化合物(3.53g、定量的収率)を得た。MS(apci)m/z=317.0(M+H)。
中間体P4
Figure 2021511311

7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−エチニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:4−クロロ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製。EtOH(10mL)中の2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド(1.38g、7.00mmol)の溶液を、DIEA(4.88mL、28.0mmol)で処理し、2−シクロプロピルプロパン−2−アミン塩酸塩(1.0g、7.00mmol)を導入する前に、室温で10分間撹拌した。得られた混合物を90℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濃縮し、水で希釈して、EtOAcで抽出した。有機抽出物を濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の5〜30%EtOAc)により精製して、表題化合物(1.49g、90%収率)を得た。MS(apci)m/z=236.1(M+H)。
ステップ2:4−クロロ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製。アルミホイルで覆われた容器内で、DMF(13.1mL)中の4−クロロ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1.49g、6.32mmol)の溶液を、NIS(2.19g、9.76mmol)で処理し、室温で一晩攪拌した。反応混合物を真空で濃縮した。得られた残留物を飽和NaHCO3(aq)および10%Na3(aq)で希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜30%EtOAc)で精製し、表題化合物(2.19g、96%収率)を得た。MS(apci)m/z=362.0(M+H)。
ステップ3:7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。圧力容器内で、THF(7.6mL)中の4−クロロ−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(2.19g、6.06mmol)の溶液を、NHOH(7.6mL、6.06mmol)で処理した。反応容器を密封し、反応混合物を120℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水で希釈し、次にEtOAcで抽出した。有機抽出物を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物を得、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した(1.5g、72%収率)。MS(apci)m/z=343.0(M+H)。
ステップ4:7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−(((トリメチルシリル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。圧力容器内で、DMF(4mL)およびTEA(1mL)中の7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(1.4g、4.09mmol)、CuI(195mg、1.02mmol)、PdCl(PPh(287mg、0.409mmol)の混合物を、Ar(g)でパージし、次にエチニルトリメチルシラン(850μL、6.14mmol)で処理した。密封し、室温で18時間撹拌した後、反応混合物をDCMで希釈し、水および食塩水で洗浄した。有機層を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(DCM中の0〜10%MeOH)で精製し、表題化合物(300mg、24%収率)を得た。MS(apci)m/z=313.2(M+H)。
ステップ5:7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−エチニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。THF(6.4mL)中の7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−((トリメチルシリル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(300mg、0.960mmol)の溶液に、TBAF(2.88mL、2.88mmol)を0℃で加えた。同じ温度で2時間撹拌した後、反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物(200mg、94%収率)を得た。MS(apci)m/z=241.2(M+H)。
中間体P7
Figure 2021511311

3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルボン酸エチル
ステップ1:4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドの調製。DMF(40mL)中の4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒド(3.6g、19.8mmol)の溶液を、CsCO3(s)(7.1g、21.8mmol)および2−ブロモプロパン(2.2mL、23.8mmol)で処理した。次に、反応混合物を50℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、反応物を水(100mL)で希釈し、濾過した。濾過ケーキを水(30mL)ですすぎ、次いで風乾して、オフホワイト固体として表題化合物(3.1g、70%収率)を得た。MS(apci)m/z=224.1(M+H)。
ステップ2:4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドオキシムの調製。EtOH(26mL)中の4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒド(1.15g、5.14mmol)、NHOH−HCl (0.39g、5.66 mmol)、およびNaOAc(0.46g、5.66mmol)の混合物を、50℃で30分間攪拌した。室温に冷却した後、反応物をDCM(50mL)で希釈し、Celiteパッドで濾過した。濾液を真空で濃縮して、黄色がかった固体として表題化合物(1.25g、定量的収率)を得た。MS(apci)m/z=239.1(M+H)。
ステップ3:3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルボキシラートの調製。圧力容器内で、1,2−ジメトキシエタン(8.1mL)中の4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドオキシム(96.6mg、0.40mmol)の溶液を、NCS(59.4mg、0.44mmol)で処理した。次に、容器を密封し、反応物を室温で一晩攪拌した。次に、3−シクロプロピルプロピオン酸エチル(中間体R1)(559μL、4.05 mmol)およびKHCO(122mg、1.21mmol)を導入し、反応物を再び密封し、65℃で2時間加熱した。次に反応混合物を濾過した。濾液を濃縮し、シリカクロマトグラフィー(勾配溶離液としてヘキサン中の0〜70%EtOAc)で精製し、表題化合物(82.4mg、54%収率)を得た。MS(apci)m/z=375.1(M+H)。
中間体P11
Figure 2021511311

(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)メタノール
ステップ1:4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチルの調製。THF(70mL)中の4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(1.56g、6.91mmol)の溶液を、iPrOH(794μL、10.4mmol)およびPPh(2.72g、10.4mmol)で処理し、次いで得られた混合物を0℃に冷却した。冷却(0℃)混合物を、DIAD(2.04mL、10.4mmol)で滴下処理した後、室温で16時間撹拌した。得られた混合物を真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(勾配溶離液として5〜60%のヘキサン−EtOAc)で精製し、表題化合物(1.76g、95%収率)を得た。MS(apci)m/z=268.1(M+H)。
ステップ2:(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)メタノールの調製。DCM(66 mL)中の4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸エチル(1.76g、6.57mmol)の冷却(−78℃)溶液を、DIBAL−H(トルエン中の25重量%;13.3mL、19.7mmol)で処理し、−78℃で30分間攪拌した。冷却(−78℃)反応混合物を、酒石酸カリウムナトリウムの水溶液(1.0 M、約50mL)を加えてクエンチした。次に、クエンチした混合物を室温で60時間撹拌してから、追加の水で希釈した。二相混合物をDCM(2x)で抽出した。有機抽出物を合わせ、無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(勾配溶離液として5〜60%のヘキサン−アセトン)で精製し、表題生成物(1.43g、96%収率)を得た。MS(apci)m/z=226.1(M+H)。
中間体P13
Figure 2021511311

6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
ステップ1:(4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)メタノールの調製。DMF(25mL)中の(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)メタノール(中間体P11)(1.43g、6.34mmol)の溶液を、NIS(1.57g、6.97mmol)で処理し、次いで混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し、EtOAc(2x)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(3x)および食塩水(1x)で洗浄し、次に、無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物(2.12g、95%収率)を得た。MS(apci)m/z=352.0(M+H)。
ステップ2:6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製。DMF(30mL)中の(4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)メタノール(2.12g、6.03mmol)の溶液を、TBDMSCl(1.36g、9.05mmol)およびイミダゾール(821mg、12.1mmol)で処理し、次いで室温で1時間撹拌した。得られた混合物を水でクエンチし、EtOAc(2x)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(3x)および食塩水(1x)で洗浄し、次に、無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(勾配溶離液として5〜50%のヘキサン−EtOAc)で精製し、表題化合物(2.58g、92%収率)を得た。MS(apci)m/z=466(M+H)。
中間体P14
Figure 2021511311

6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
DMSO(13mL)中の6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体P13;1.49g、3.20mmol)の溶液を、2,4−ジメトキシベンジルアミン(1.201mL、7.996mmol)で処理し、次いで得られた混合物を60℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水で希釈し、EtOAc(2x)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(3x)および食塩水(1x)で洗浄し、次に、無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の5〜75%のMTBE)で精製し、表題化合物(1.88g、99%の収率)を得た。MS(apci)m/z=597.1(M+H)。
中間体P18
Figure 2021511311

3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール
THF(1M)(14.6mL、14.6mmol)中のフッ化テトラブチルアンモニウム(TBAF)の溶液に、3−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール(中間体P1)(2.93g、7.31mmol)を追加した。混合物を60℃で1時間加熱し、次いで室温に冷却し、EtOAc(50mL)で希釈し、水(2×30mL)で洗浄した。相分離後、有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、定量的収率と仮定して、表題生成物をベージュ色の固体として得た。MS(apci neg)m/z=259.1(M−H)。
中間体P19
Figure 2021511311

(3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)メタノール
DCM(1.366μL)中の3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルボン酸エチル(中間体P7;128mg、0.342mmol)の冷却(−78℃)溶液を、DIBAL−H(トルエン中の25重量%;459μL、0.68mmol)で滴下処理した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌した後、追加のDIBAL−H(230μL、0.34mmol)を導入した。混合物を−78℃でさらに30分間撹拌した後、水でクエンチした。クエンチの水相は−78℃で固化し、デカントで有機相を分離した。有機抽出物を水および食塩水で連続的に洗浄し、次に相分離カラムに通し、真空で濃縮して、表題化合物(100.6mg、89%収率)を得た。MS(apci)m/z=333.1(M+H)。
中間体P20
Figure 2021511311

5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
1,4−ジオキサン(10mL)中の3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール(中間体P18)(1.04g、3.99mmol)および濃NHOH(5mL)の混合物を、密封圧力容器内で2時間100℃で加熱した。室温に冷却した後、混合物を濃縮して乾燥状態にし、次に水(10mL)で粉砕し、濾過して、乾燥後、ベージュ色の固体として表題の生成物(0.82g、85%)を得た。MS(apci)m/z=242.2(M+H)。
中間体P21
Figure 2021511311

6−(アミノメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。1,4−ジオキサン(10mL)中の6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体P14)(0.60g、1.0mmol)、3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.27g、1.3mmol)、(PPhPd(II)Cl(0.14g、0.20mmol)、およびNaCO3(aq)(2M)(1.5mL、3.0mmol)の混合物を、密封圧力容器内で、90℃で15時間加熱した。混合物を室温に冷却し、次いで濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜80%EtOAc)で精製して、褐色がかった油として表題化合物(0.33g、60%)を得た。MS(apci)m/z=551.3(M+H)。
ステップ2:(4−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)メタノールの調製。THF(3.0mL)中の6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.33g、0.60mmol)の溶液に、室温でTBAF(1M、THF)(0.72mL、0.72mmol)を加え、15分間撹拌した。TBAFの別の部分(0.18mL、0.18mmol)を加えた。反応物をさらに15分間撹拌し、その後、それをEtOAc(10mL)で希釈した。次に、それを水(2x10mL)および食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させ、濾過、濃縮して固体残留物とし、これをヘキサンで粉砕して、白色固体として表題化合物(0.15g、57%)を得た。MS(apci)m/z=437.2(M+H)。
ステップ3:6−(アジドメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。トルエン(3.0mL)中の(4−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)メタノール(131mg、0.30mmol)の懸濁液に、ジフェニルホスホラジデート(97μL、0.45mmol)、続いて2,3,4,6,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン(67μL、0.45mmol)を加えた。室温で15時間撹拌した後、反応混合物を濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜100%EtOAc)で精製し、白色固体として表題化合物(80mg、58%)を得た。MS(apci)m/z=462.2(M+H)。
ステップ4:6−(アミノメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。MeOH(3.2mL)中の6−(アジドメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(75mg、0.16mmol)およびPd/C(10重量%)(17mg、0.016mmol)の混合物を、水素で満たされたバルーン下、室温で15時間攪拌した。混合物を短いCeliteパッドを通して濾過し、濾液を濃縮して、白色固体として表題化合物(70mg、99%)を得た。MS(apci)m/z=436.3(M+H)。
中間体R1
Figure 2021511311

3−シクロプロピルプロピオン酸エチル
THF(8mL)中のエチニルシクロプロパン(0.78g、11.8mmol)の溶液を、Ar(g)でスパージングし、−78℃に冷却して続いてn−BuLi(THF中の2.5M;5.2mL、13.0mmol)を滴下した。混合物を−78℃で30分間、−10℃で45分間撹拌した。次に、反応混合物を−78℃に再冷却してから、炭酸カルボニリドエチル(1.24mL、13.0mmol)を滴下した。得られた混合物を室温に温め、次に一晩撹拌してから、EtOAcおよび飽和NHCl(aq)の間で分配した。相分離後、有機層を水で洗浄し、次いで無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物(1.6g、98%収率)を得た。MS(apci)m/z=139.1(M+H)。
合成実施例の調製
実施例1
Figure 2021511311

5−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:3−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾールの調製。TFA(1mL)中の3−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール(中間体P1;90mg、0.22mmol)およびNIS(61mg、0.27mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌し、次に濃縮し、飽和NaHCO3(aq)および10%Na3(aq)で希釈し、DCMで抽出した。有機抽出物を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物(116mg、98%収率)を得た。
ステップ2:5−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。3−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール(116mg、0.220mmol)およびNH(2M、iPrOH)(2.20mL、4.4mmol)の混合物を、圧力容器に密封し、90℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を2M NaOH(aq)(550μL、1.10 mmol)およびMeOH(2.20mL)で処理した。得られた混合物を60℃で30分間撹拌し、次に室温に冷却し、真空で濃縮した。粗製物を水(10mL)で粉砕し、濾過し、風乾して、表題化合物(63mg、78%収率)を得た。
ステップ3:5−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。DMF(1.01mL)中の5−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(63 mg、0.17mmol)の懸濁液を、60重量%のNaH(10mg、0.25mmol)で処理した。室温で15分間撹拌した後、得られた溶液を2−ヨードプロパン(51μL、0.51mmol)で処理し、室温でさらに4時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜75%EtOAc)で精製し、表題化合物(27mg、38%収率)を得た。MS(apci)m/z=410.0(M+H)。
実施例2
Figure 2021511311

5−(5−シクロプロピル−4−(ピリジン−2−イル)イソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
圧力容器内で、トルエン(611μL)中の5−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(実施例1;25mg、0.061mmol)、2−(トリブチルスタンニル)ピリジン(34mg、0.092mmol)、PdCl[P(cy)(6.8mg、0.0092mmol)、およびCsF(19mg、0.12mmol)の混合物を、Ar(g)でスパージングし、密封し、100℃で15時間、次に110℃で6時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中0〜95%ACN)で精製した。所望の画分を合わせ、真空で濃縮して、ほとんどのACNを除去した。得られた水溶液を、飽和NaHCO3(aq)で処理し、DCMで抽出した。有機抽出物を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。遊離塩基の残留物を、シリカクロマトグラフィー(DCM中の0〜8%MeOH)による追加の精製を必要とし、表題化合物(3.5mg、16%収率)を得た。MS(apci)m/z=361.2(M+H)。
実施例3
Figure 2021511311

5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。密封されたチューブ内で、3−(4−クロロ−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール(中間体P1;55mg、0.14mmol)およびNH(2M、iPrOH)(1.4mL、2.7mmol)の混合物を、100℃で1時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、次いで真空で濃縮して、表題化合物(50mg、96%収率)を得た。MS(apci)m/z=382.0(M+H)。
ステップ2:5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン2,2,2−トリフルオロ酢酸の調製。密封チューブ内で、MeOH(2.60mL)中の5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(50mg、0.13mmol)およびKCO3(aq)(54mg、0.39mmol)の混合物を、60℃で30分間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物を真空で濃縮した。得られた残留物を、逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中の0〜95%ACN)で精製して、表題化合物(27mg、86%収率)を得た。
ステップ3:5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。DMF(995μL)中の5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン2,2,2−トリフルオロ酢酸(24mg、0.099mmol)の懸濁液を、60重量%のNaH(4.8mg、0.12mmol)で処理した。室温で15分間撹拌した後、得られた溶液を2−ヨードプロパン(30μL、0.30mmol)で処理し、室温でさらに22時間撹拌した。次に、反応混合物を追加の60重量%NaH(4mg、0.10mmol)で処理し、室温で30分間撹拌した。混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜100%EtOAc)により精製して、表題化合物(9mg、32%収率)を得た。MS(apci)m/z=284.1(M+H)。
実施例4
Figure 2021511311

7−(tert−ブチル)−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:7−(tert−ブチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドの調製。DMF(11.4mL)中の7−(tert−ブチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体P2;1.2g、5.72mmol)の溶液を、POCl(786μL、8.58mmol)を滴下して処理した。反応混合物を室温で一晩、次に50℃で2時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、14.5M NHOH(1.58mL、22.9mmol)を滴下した。得られた混合物を室温で2日間撹拌してから、水(50mL)でクエンチした。次に、クエンチした混合物を、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をPS紙で濾過し、真空で濃縮した。残留物を、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜10%EtOAc)で精製し、表題化合物(450mg、33%収率)を得た。
ステップ2:4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドの調製。圧力容器内で、2−メトキシエタン−1−オール(2.86mL)中のNHOH (14.5M、986.5μL、14.30mmol)、7−(tert−ブチル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒド(340mg、1.43mmol)、およびNaOAc(235mg、2.86mmol)の混合物を、60℃で8時間、次に120℃で2時間撹拌した。反応混合物をDIEA(748μL、4.29mmol)で処理し、120℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を1M HCl(aq)(22mL、22mmol)で処理した。次に、水性混合物をPSフリット中のDCM(3x20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空で濃縮して、表題化合物(300mg、96%収率)を得た。MS(apci)m/z=219.2(M+H)。
ステップ3:(E)−4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドオキシムの調製。2−メトキシエタン−1−オール(1.83mL)中の4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒド(200mg、0.916mmol)、NHOH(151mg、4.58mmol)、およびNaOAc(150mg、1.83mmol)の混合物を、60℃で一晩攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物を部分的に真空で濃縮し、次に氷水(5mL)で処理した。得られた水性混合物をPSフリット中のDCM(3x20mL)で抽出し、有機抽出物を真空で濃縮して、表題化合物(101mg、47%収率)を得た。MS(apci)m/z=234.1(M+H)。
ステップ4:7−(tert−ブチル)−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。ACN(1.0mL)中の(E)−4−アミノ−7−(tert−ブチル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドオキシム(20mg、0.086mmol)、およびNaOCl(6.4mg、0.086mmol)の溶液を、室温で3日間、次に60℃で8時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を追加のNaOCl(6.4mg、0.086mmol)およびシクロプロピルアセチレン(14.1μL、0.17mmol)で処理した。得られた混合物を室温で6日間撹拌した。次に、反応混合物を水(1mL)で希釈し、PSフリット中のDCM(3x)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空で濃縮し、粗残留物を逆相クロマトグラフィー(水中0〜50%ACN)で精製し、表題化合物(2.2mg、9%収率)を得た。MS(apci)m/z=298.1(M+H)。
実施例5
Figure 2021511311

7−(tert−ブチル)−5−(1−シクロプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
圧力容器内で、ジオキサン(474μL)中の7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体P3;30mg、0.0949mmol)、Pd(PPh(11.0mg、0.00949mmol)、1−シクロプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(28.9mg、0.123mmol)、および2M NaCO3(aq)(99.6μL、0.199mmol)の混合物を、Ar(g)でスパージングし、密封して、110℃で一晩撹拌した。室温に冷却後、反応混合物をDCMで希釈し、水で抽出した。有機抽出物を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(DCM中の0〜3%MeOH)で精製し、表題化合物(16.0mg、57%収率)を得た。MS(apci)m/z=297.2(M+H)。
実施例6
Figure 2021511311

7−(tert−ブチル)−5−(3−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
圧力容器内で、ジオキサン(949μL)中の7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体P3;75mg、0.24mmol)の溶液を、2M K2CO3(aq)(712μL、1.4mmol)、3−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(83mg、0.26mmol)、およびPd(PPh3)4(6.9mg、0.0059mmol)で処理した。得られた混合物をAr(g)で5分間スパージングし、密閉して、100℃で3日間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物をDCMで希釈し、PSフリット中の水で抽出した。有機抽出物を真空で濃縮し、粗残留物をシリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜100%EtOAc)で精製し、表題化合物(12mg、13%収率)を得た。MS(apci)m/z=381.2(M+H)。
実施例7
Figure 2021511311

7−(tert−ブチル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:7−(tert−ブチル)−5−((トリメチルシリル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。圧力容器内で、DMF(2.4mL)およびTEA(222μL、1.58mmol)中の7−(tert−ブチル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体P3;500mg、1.58mmol)、CuI (75.3mg、0.395mmol)、およびPdCl(PPh (111mg、0.158mmol)の混合物を、Ar(g)でスパージングし、エチニルトリメチルシラン(329μL、2.37mmol)で処理し、密封して室温で一晩撹拌した。反応混合物をシリカクロマトグラフィー(100%DCM)で直接精製して、表題化合物(340mg、75%収率)を得た。MS(apci)m/z=287.2(M+H)。
ステップ2:7−(tert−ブチル)−5−エチニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。THF(4.52mL)中の7−(tert−ブチル)−5−((トリメチルシリル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(194mg、0.677mmol)の溶液に、TBAF(1.02mL、2.03mmol)を0℃で加えた。氷水浴で2時間撹拌した後、反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を真空で濃縮し、残留物をシリカクロマトグラフィー(DCM中の0〜3%MeOH)で精製し、表題化合物(121mg、83%収率)を得た。MS(apci)m/z=215.1(M+H)。
ステップ3:7−(tert−ブチル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。0°Cに冷却したジオキサン中(5.6mL)の7−(tert−ブチル)−5−エチニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(121mg、0.56mmol)の溶液に、アジドトリメチルシラン(127μL、0.960mmol)およびCuI(4.30mg、0.0226mmol)を加えた。得られた混合物を100℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を濃縮し、シリカクロマトグラフィー(DCM中の0〜2%MeOH)で精製して、表題化合物(50.8mg、35%収率)を得た。MS(apci)m/z=258.2(M+H)。
実施例8
Figure 2021511311

7−(tert−ブチル)−5−(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
DMF(1.0mL)中の7−(tert−ブチル)−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(実施例7;24mg、0.0933mmol)、ブロモエタン(6.96μL、0.0933mmol)、およびKCO3(s)(6.45mg、0.0466mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。相分離後、有機抽出物を真空で濃縮し、シリカクロマトグラフィー(DCM中の0〜2%MeOH)で精製して、表題化合物(4.2mg、16%収率)を得た。MS(apci)m/z=286.1(M+H)。
実施例9
Figure 2021511311

7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
1:1のt−BuOH:HO(332μL)中のブロモエタン(62.1μL、0.832mmol)およびアジ化ナトリウム(54.1mg、0.832mmol)の混合物を、80℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を、1:1のt−BuOH:HO(332μL)およびCuI(1.59mg、0.00832mmol)中の7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−エチニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体P4;20mg、0.083mmol)で処理した。得られた混合物を80℃で2.5時間撹拌し、室温に冷却し、1:1のt−BuOH:HO(332μL)中の追加のCuI(1.59mg、0.00832mmol)および7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−エチニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(20mg、0.083mmol)を導入した。得られた混合物を80℃で48時間撹拌し、室温に冷却し、DCMおよび水の間で分配した。相分離後、有機抽出物を食塩水で洗浄し、無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗残留物を、シリカクロマトグラフィー(DCM中の10%MeOH)で精製し、表題化合物(3.4mg、13%収率)を得た。MS(apci)m/z=312.2(M+H)。
実施例10
Figure 2021511311

5−(1−シクロプロピル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
表題化合物(0.5mg、2%収率)を、7−(2−シクロプロピルプロパン−2−イル)−5−(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(実施例9)について記載したのと同様の手順を使用して調製し、ブロモエタンをブロモシクロプロパンで置き換える。追加して、反応時間を合計144時間に延長し、最後の96時間は反応温度を90℃に上げ、最初の72時間後に追加のブロモシクロプロパン(65.3μL、0.83mmol)および1:1のt−BuOH:HO(333μL)で反応を補足し、シリカクロマトグラフィー(1.5%NHOHを含むDCM中の15%MeOH)の溶離液を変更する必要がある。MS(apci)m/z=324.3(M+H)。
実施例11
Figure 2021511311

5−(3−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの調製。DMF(20.0mL)中の4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(2.8 g、10.0mmol)、2−ブロモプロパン(1.1mL、12.0mmol)、およびCsCO3(s)(3.92g、12.0mmol)の混合物を、60℃で60時間撹拌し、室温に冷却し、EtOAc(50mL)で希釈した。それを水(2x50 mL)で洗浄し、無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗製物をシリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜30%EtOAc)で精製し、表題化合物(2.64g、82%収率)を得た。MS(apci)m/z=322.0(M+H)。
ステップ2:N−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。DMSO(3.3mL)中の4−クロロ−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(215mg、0.669mmol)および(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(301μL、2.0mmol)の混合物を、80℃で一晩攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水、続いて食塩水で洗浄した。有機層を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物(302mg、定量的収率)を得た。MS(apci)m/z=453.0(M+H)。
ステップ3:5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。TFA(3.3mL)中のN−(2,4−ジメトキシベンジル)−5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(302mg、0.67mmol)およびEtSiH(160.0μL、1.0mmol)の混合物を、室温で4時間撹拌し、次に濃縮し、DCMで希釈し、飽和NaCO3(aq)、続いて食塩水で洗浄した。有機層を無水NaSO4(s)で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。粗製物を、シリカクロマトグラフィー(DCM中の1〜10%MeOH)で精製して、表題化合物(188.6mg、93%収率)を得た。MS(apci)m/z=303(M+H)。
ステップ4:5−(3−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。圧力容器内で、ジオキサン(2.5mL)中の5−ヨード−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(189mg、0.62mmol)の溶液を、2M KCO3(aq)(1.9mL、3.8mmol)、3−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(219mg、0.69mmol)、およびPd(PPh(18mg、0.016mmol)で処理し、次に5分間Ar(g)でスパージングした。反応物を密封し、100℃で一晩撹拌した。室温に冷却した後、それをシリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜100%EtOAc)で直接精製し、続いてMTBEで粉砕して、表題化合物(6.8mg、3%収率)を得た。MS(apci)m/z=367.2(M+H)。
実施例12
Figure 2021511311

5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン2,2,2−トリフルオロ酢酸
密封チューブ内で、MeOH(2.60mL)中の5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−(フェニルスルホニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(実施例3、ステップ1;50mg、0.13mmol)およびKCO3(aq)(54mg、0.39mmol)の混合物を、60℃で30分間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物を真空で濃縮した。得られた残留物を、逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中の0〜95%ACN)で精製して、表題化合物(27mg、86%収率)を得た。MS(apci)m/z=242.2(M+H)。
実施例13
Figure 2021511311

4−アミノ−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド2,2,2−トリフルオロ酢酸
ステップ1:4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドの調製。DMF(40mL)中の4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒド(中間体P1、ステップ1;3.6g、19.8mmol)の溶液を、CsCO(7.1g、21.8mmol)および2−ブロモプロパン(2.2mL、23.8mmol)で処理し、次に50℃で一晩攪拌した。室温に冷却した後、反応物を水(100mL)で希釈し、濾過し、水(30mL)ですすぎ、次に風乾して、オフホワイト固体として表題化合物(3.1g、70%収率)を得た。MS(apci)m/z=224.1(M+H)。
ステップ2:4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドオキシムの調製。EtOH(26mL)中の4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒド(1.15g、5.14mmol)、NHOH−HCl (0.39g、5.66 mmol)、およびNaOAc(0.46g、5.66mmol)を、50℃で30分間攪拌した。室温に冷却した後、反応物をDCM(50 mL)で希釈し、Celite(登録商標)パッドを通して濾過し、濾液を濃縮して、黄色がかった固体として表題化合物(1.25g、定量的)を得た。MS(apci)m/z=239.1(M+H)。
ステップ3:3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾールの調製。DMF(10mL)中の4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドオキシム(0.47g、1.97mmol)およびKHCO(0.39g、3.94mmol)の混合物に、シクロプロピルアセチレン(0.5mL、5.91mmol)、続いてNCS(0.289g、2.17mmol)を加えた。反応物を35℃で一晩撹拌し、次に室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜50%EtOAc)で精製して、黄色がかった固体として表題化合物(285mg、48%)を得た。MS(apci)m/z=303.1(M+H)。
ステップ4:4−クロロ−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒドの調製。−78℃に冷却したTHF(2.0mL)中の3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール(61mg、0.20mmol)の溶液に、LDA(2M、THF)(0.2mL、0.40mmol)を加えた。30分間攪拌した後、ギ酸エチル(49μL、0.60mmol)を導入し、反応混合物を室温まで温めた。次に、反応混合物をNHCl(飽和)でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜50%EtOAc)で精製して、白色固体として表題化合物(15mg、23%)を得た。MS(apci)m/z=331.1(M+H)。
ステップ5:4−アミノ−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド2,2,2−トリフルオロ酢酸の調製。密封圧力容器内で、NH(2M、IPA)(1mL、2mmol)中の4−クロロ−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド(9mg、0.03mmol)の溶液を、80℃で4時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中0〜95%MeCN)で精製して、白色固体として表題化合物(6mg、52%)を得た。MS(apci)m/z=312.2(M+H)。
実施例14
Figure 2021511311

(4−アミノ−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イル)メタノール
MeOH(7.8mL)中の4−アミノ−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−カルバルデヒド2,2,2−トリフルオロ酢酸(実施例13、0.66g、1.6mmol)の溶液に、NaBH(0.059g、1.6mmol)を0℃で加えた。5分間撹拌した後、反応物を水でクエンチし、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜50%EtOAc)で精製して、表題生成物(420mg、86%)を得た。MS(apci)m/z=314.2(M+H)。
実施例15
Figure 2021511311

3−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸
ステップ1:エチル3−シクロプロピルプロピオレートの調製。THF(8mL)中のエチニルシクロプロパン(0.78g、11.8mmol)の溶液を、アルゴンでスパージングし、−78℃に冷却して続いてn−BuLi(2.5M、THF)(5.2mL、13.0mmol)を滴下した。混合物を−78℃で30分間、−10℃で45分間撹拌した。反応混合物を再び−78℃に冷却してから、炭酸カルボナートエチル(1.24mL、13.0mmol)を滴下した。反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌してから、EtOAcおよび飽和NHCl(aq)に分配した。相分離後、有機層を水で洗浄し、次いで乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、表題化合物(1.6g、98%)を得た。MS(apci)m/z=139.1(M+H)。
ステップ2:3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルボキシラートの調製。圧力容器内で、1,2−ジメトキシエタン(8.1mL)中の4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルバルデヒドオキシム(実施例13、ステップ2;96.6mg、0.40mmol)の溶液を、NCS(59.4mg、0.44mmol)で処理し、次に密封し、室温で一晩撹拌した。3−シクロプロピルプロピオン酸エチル(559μL、4.05 mmol)およびKHCO(122mg、1.21mmol)を導入し、反応物を再び密封し、65℃で2時間加熱した。反応混合物を濾過し、濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜70%EtOAc)で精製し、表題化合物(82.4mg、54%)を得た。MS(apci)m/z=375.1(M+H)。
ステップ3:5−シクロプロピル−3−(4−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)イソキサゾール−4−カルボン酸エチルの調整。DMSO(2.5mL)中の3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルボン酸エチル(82.4mg、0.22mmol)の溶液を、(2,4−ジメトキシフェニル)メタンアミン(0.1mL、0.66mmol)で処理し、85℃で1時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物をHOで希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機層を相分離器フリットに通し、濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%EtOAc)で精製して、表題化合物(85.5mg、77%)を得た。MS(apci)m/z=506.2(M+H)。
ステップ4:5−シクロプロピル−3−(4−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)イソキサゾール−4−カルボン酸塩酸塩の調整THF:MeOH:HOの1:1:1混合物(1.2mL)中の5−シクロプロピル−3−(4−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)イソキサゾール−4−カルボン酸エチル(85.5mg、0.17mmol)および水酸化リチウム水和物(28.4mg、0.68mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌し、次に1時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、HCl(1M、水溶液)に取り入れ、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、白色固体として表題化合物(66mg、76%)を得た。MS(apci)m/z=478.2(M+H)。
ステップ5:5−シクロプロピル−3−(4−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)イソキサゾール−4−カルボキサミドの調製。DCM(0.5mL)中の5−シクロプロピル−3−(4−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)イソキサゾール−4−カルボン酸塩酸塩(12.9mg、0.025mmol)および塩化アンモニウム(6.7mg、0.12mmol)の溶液を、DIEA(66μL、0.38mmol)およびHATU(19.1mg、0.050mmol)で処理し、次に室温で30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、シリカクロマトグラフィー(1.5%NHOHを含むDCM中の0〜15%MeOH)で精製して、表題化合物(15.8mg、定量的)を得た。MS(apci)m/z=477.2(M+H)。
ステップ6:3−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸の調製。DCM(0.25mL)中の5−シクロプロピル−3−(4−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)イソキサゾール−4−カルボキサミド(12mg、0.025mmol)の溶液を、TFA(97.0μL、1.26mmol)で処理し、30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、DCMに取り入れ、再び濃縮して、白色固体として表題化合物(17.9mg、定量的)を得た。MS(apci)m/z=327.2(M+H)。
実施例16
Figure 2021511311

3−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピル−N−メチルイソキサゾール−4−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸
表題生成物(19.6mg、定量的収率)を、3−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルボキサミド2,2,2−トリフルオロ酢酸(実施例15)について記載したのと同様の手順を使用して調製し、ステップ5で塩化アンモニウムをメタンアミン塩酸塩に置き換える。MS(apci)m/z=341.2(M+H)。
実施例17
Figure 2021511311

7−シクロペンチル−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:3−(4−クロロ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾールの調製。THF(15mL)中の3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール(中間体P18)(766mg、2.94mmol)、シクロペンタノール(320μL、3.53mmol)、およびトリフェニルホスフィン(925mg、3.53mmol)の溶液に、DIAD(112μL、0.58mmol)を室温で滴下し、30分間撹拌した。次に、反応物を濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜40%EtOAc)で精製して、黄色がかった油として表題化合物(0.92g、95%)を得た。MS(apci)m/z=329.1(M+H)。
ステップ2:7−シクロペンチル−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。3−(4−クロロ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール(33mg、0.10mmol)、濃NHOH(0.5mL)、および1,4−ジオキサン(0.5mL)の混合物を、圧力容器に密封し、100℃で4時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を濃縮して乾燥状態にし、次に水で粉砕し、濾過した。得られた固体を逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中の0〜95%MeCN)で精製した。合わせた生成物画分を約5mLに濃縮し、次いで飽和NaHCO(aq)で中和した。得られた懸濁液を濾過し、水ですすぎ、乾燥させて、白色固体として表題化合物(28mg、90%)を得た。MS(apci)m/z=310.3(M+H)。
以下の表の化合物は、実施例17に記載したのと同様の方法で調製し、代わりにステップ1のシクロペンタノールを好適な市販のアルコールで置き換えた。
Figure 2021511311
実施例20
Figure 2021511311

7−シクロプロピル−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
1,2−ジクロロエタン(3mL)中の3−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール(中間体P18)(78mg、0.30mmol)、シクロプロピルボロン酸(51mg、0.60mmol)、2,2’−ビピリジン(47mg、0.30mmol)、Cu(OAc)(54mg、0.30mmol)、およびNaCO(63mg、0.60 mmol)の混合物を、圧力容器に密封し、80℃で4時間撹拌した。室温に冷却した後、反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、Celiteの短いパッドを通して濾過した。濾液を濃縮して、粗3−(4−クロロ−7−シクロプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール中間体を得、これを1:1の濃NHOH/1,4−ジオキサン(3mL)に溶解し、圧力容器に密封して、100℃で3時間加熱した。室温に冷却したら、混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中の0〜95%MeCN)で精製した。合わせた生成物画分を濃縮し、NaHCO(飽和)で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、白色固体として表題生成物(8mg、10%)を得た。MS(apci)m/z=282.2(M+H)。
実施例21
Figure 2021511311

5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−フェニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
標題生成物を、実施例20に記載したのと同様の様式で調製し、代わりにシクロプロピルボロン酸をフェニルボロン酸に置き換えた。MS(apci)m/z=318.1(M+H)。
実施例22
Figure 2021511311

7−ベンジル−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
DMF(746μL)中の5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体P20)(36mg、0.15mmol)、(ブロモメチル)ベンゼン(31mg、0.18mmol)、およびCsCO(58mg、0.18mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。それを逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中の0〜95%MeCN)で直接精製した。合わせた生成物画分を濃縮し、NaHCO(飽和)で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、白色固体として表題生成物(23mg、47%)を得た。MS(apci)m/z=332.1(M+H)。
以下の表の化合物は、実施例22に記載したのと同様の方法で調製し、(ブロモメチル)ベンゼンを好適な市販の求電子剤インプットに置き換えた。
Figure 2021511311

Figure 2021511311

標題生成物を、(3−(4−アミノ−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)シクロブチル)メタノール(実施例28)(10mg、0.031mmol)のキラル分離によりSFC(ChiralTech OJ−H/4.6mm×250mm;4mL/min;MeOH:IPA:DEA(80:20:0.1)/CO)で調製した。第1に主要な異性体をカラムに溶出し、後にNOE NMR研究を通して((1s,3s)−3−(4−アミノ−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)シクロブチル)メタノール(5.6mg、56%)であると決定した第2に少量の異性体を溶出し、トランス生成物((1r,3r)−3−(4−アミノ−5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)シクロブチル)メタノール(1.8mg、18%)として割り当てした。MS(apci)m/z=326.2(M+H)。
実施例30
Figure 2021511311

1−(3−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)エタン−1,2−ジオール
ステップ1:3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルバルデヒドの調製。DCM(15mL)中の(3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)メタノール(中間体P19)(1.0g、3.0mmol)の溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(1.53g、3.6mmol)を室温で加え、1時間撹拌した。それを飽和NaHCO(3x)および水(1x)で洗浄し、次に乾燥(NaSO)させ、濾過し、濃縮した。粗製物をシリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜100%MTBE)で精製し、表題化合物(963mg、97%)を得た。MS(apci)m/z=331.1(M+H)。
ステップ2:3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピル−4−ビニルイソキサゾールの調製。THF(9mL)中の臭化メチルトリフェニルホスホニウム(77.4mg、0.22mmol)の溶液に、1M KOBu(aq)(0.22mL、0.22mmol)を0℃で加え、15分間攪拌した(溶液A)。別のフラスコ内で、THF(9mL)中の3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−カルバルデヒド(717mg、2.2mmol)の溶液を、−78℃に冷却した(溶液B)。次に、溶液Aを−78℃で溶液Bに滴下して加え、30分間撹拌した。反応物を濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜100%MTBE)で精製し、白色固体として表題化合物(621mg、87%)を得た。MS(apci)m/z=329.1(M+H)。
ステップ3:5−(5−シクロプロピル−4−ビニルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。1:1のジオキサン:濃NHOH(6mL)中の3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピル−4−ビニルイソキサゾール(100mg、0.30mmol)の溶液を、圧力容器に密封し、80℃で15時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濃縮し、次にHO(10mL)に取り入れ、DCM(2x10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮して、白色固体として表題化合物(66.6mg、71%)を得た。MS(apci)m/z=310.2(M+H)。
ステップ4:1−(3−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール−4−イル)エタン−1,2−ジオールの調製。0℃に冷却したTHF(1.1mL)および水(0.4mL)中の5−(5−シクロプロピル−4−ビニルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(66.6mg、0.215mmol)の溶液に、4−メチルモルホリン4−オキシド(50.4mg、0.43mmol)、続いてOsO(4%aq)(169μL、0.0215mmol)を加えた。反応物を室温まで温め、2日間撹拌した。次にそれを飽和Na (aq)(10mL)で希釈し、DCM(3x10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、ベージュ色の固体として表題生成物(67mg、91%)を得た。MS(apci)m/z=344.1(M+H)。
実施例31
Figure 2021511311

5−(5−シクロプロピル−4−(ピリジン−2−イル)イソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ステップ1:3−(4−クロロ−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾールの調製。−78℃に冷却したTHF(10mL)中の3−(4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール(実施例13、ステップ3)(604mg、1.99mmol)の溶液に、DIEA(114μL、0.80mmol)、続いてnBuLi(2.5M、THF)(1.1mL、2.79mmol)を加えた。20分間撹拌した後、CHI(249μL、3.99mmol)を導入した。得られた溶液を−78℃で30分間撹拌し、次に室温に温めた。反応物をNHCl(飽和)でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、粗3−(4−クロロ−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピルイソキサゾール中間体を得、それをMeCN(10mL)に溶解し、次にNIS(673mg、2.99 mmol)およびTFA(461μL、5.98mmol)で処理した。得られた混合物を室温で2時間撹拌してから、10%Na(5mL)および飽和NaHCO(20mL)でクエンチし、次にEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮し、シリカクロマトグラフィー(ヘキサン中の0〜50%EtOAc)で精製して、表題化合物(384mg、44%)を得た。MS(apci)m/z=443.0(M+H)。
ステップ2:5−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。1,4−ジオキサン(1.8mL)および濃NHOH(926μL)中の3−(4−クロロ−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール(82mg、0.19mmol)の溶液を、圧力容器に密封し、80℃で2時間、次に90〜105℃で合計3時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮して、黄色がかった固体として表題化合物(72mg、92%)を得た。MS(apci)m/z=424.1(M+H)。
ステップ3:5−(5−シクロプロピル−4−(ピリジン−2−イル)イソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの調製。トルエン(0.85mL)中の5−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(36mg、0.085mmol)、PdCl(PPh(11.9mg、0.017mmol)、および2−(トリブチルスタンニル)ピリジン(110μL、0.34mmol)の混合物を、Nでフラッシュし、圧力容器に密封し、110℃で14時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(第1のカラムの溶離液:0.1%TFAを含む水中の0〜95%MeCN、続いて第2のカラムの溶離液:0.1%濃度のNHOHを含む水中の0〜95%MeCN)で精製して、白色固体として表題化合物(3mg、9%)を得た。MS (apci)m/z=375.1(M+H)。
実施例32
Figure 2021511311

5−(5−シクロプロピルイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
標題生成物を、クロマトグラフィー精製中に実施例31のステップ3から単離した(第1のカラム溶離液:0.1%TFAを含む水中の0〜95%MeCN)。表題生成物を含む合わせた画分を濃縮し、飽和NaHCOで希釈し、次にDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を濃縮し、水で粉砕し、次いで濾過し、乾燥させて、白色固体として表題生成物(8mg、32%)を得た。MS(apci)m/z=298.2(M+H)。
実施例33
Figure 2021511311

5−(5−シクロプロピル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)イソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
トルエン(851μL)中の5−(5−シクロプロピル−4−ヨードイソキサゾール−3−イル)−7−イソプロピル−6−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(実施例31のステップ2)(36mg、0.085mmol)、PdCl(PPh(12mg、0.017mmol)、および1−メチル−4−(トリブチルスタンニル)−1H−イミダゾール(126mg、0.34mmol)の混合物を、Nでフラッシュし、圧力容器に密封し、110℃で14時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中の0〜95%MeCN)で精製した。合わせた生成物画分を濃縮して乾燥状態にし、MeOHに溶解し、PL−HCO MP SPEカートリッジを通過させた。濾液を濃縮して、白色固体として表題生成物(8mg、25%)を得た。MS(apci)m/z=378.2(M+H)。
実施例34
Figure 2021511311

6−(アミノメチル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン2,2,2−トリフルオロ酢酸
TFA(1.6mL)中の6−(アミノメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体P21)(35mg、0.080mmol)の溶液を、40℃で2時間撹拌し、次に濃縮し、逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中の0〜95%MeCN)で精製して、白色固体として表題化合物(5mg、22%)を得た。MS(apci)m/z=286.3(M+H)。
実施例34
Figure 2021511311

6−(アミノメチル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン2,2,2−トリフルオロ酢酸
TFA(1.6mL)中の6−(アミノメチル)−N−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−イソプロピル−5−(3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体P21)(35mg、0.080mmol)の溶液を、40℃で2時間撹拌し、次に濃縮し、逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中の0〜95%MeCN)で精製して、白色固体として表題化合物(5mg、22%)を得た。MS(apci)m/z=286.3(M+H)。
本発明は以下の態様を含みうる。
[1]式I:
Figure 2021511311

[式中、
が、N、O、およびSから独立して選択される2〜3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環であり、R が、ハロゲン、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、C2−C6アルケニル、Cyc 、hetCyc 、Ar 、hetAr 、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルキル) −P(=O)−、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCyc である)から独立して選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
Cyc が、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、およびオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される3〜6員の飽和または部分不飽和シクロアルキル環であり、
hetCyc が、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有し、C1−C6アルキル、ヒドロキシ、およびオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される4〜6員の飽和または部分不飽和複素環であり、
Ar が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、およびヒドロキシから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、
Cyc が、ヒドロキシで任意に置換されるC3−C6シクロアルキルであり、
hetAr が、1〜3個の環窒素原子を有し、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、およびベンジルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される5〜6員のヘテロアリール環であり、
が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Ar 、(Ar )C1−C6アルキル−、hetCyc 、Cyc 、または(Cyc )C1−C6アルキル−であり、
Ar が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、およびヒドロキシから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、
Cyc が、ヒドロキシC1−C6アルキル−で任意に置換されるC3−C6シクロアルキルであり、
hetCyc が、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4〜6員の飽和複素環であり、
が、水素、HC(=O)−、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1−C6アルキル、またはアミノC1−C6アルキル−である]
の化合物およびその互変異性体、立体異性体、ならびに薬学的に許容される塩および溶媒和物。
[2]R が、NおよびOから独立して選択される2〜3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環であり、R が、ハロゲン、C1−C6アルキル、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、Cyc 、hetCyc 、hetAr 、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCyc である)から独立して選択される1〜2個の置換基で任意に置換される、上記[1]に記載の化合物。
[3]R が、以下の式:
Figure 2021511311

[式中、R およびR が、水素、ハロゲン、Cyc 、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、hetAr 、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCyc である)から独立して選択される]
である、上記[2]に記載の化合物。
[4]R が、Cyc である、上記[3]に記載の化合物。
[5]R が、水素である、上記[3]または[4]に記載の化合物。
[6]R が、ハロゲンである、上記[3]または[4]に記載の化合物。
[7]R が、hetAr である、上記[3]または[4]に記載の化合物。
[8]R が、R’R”NC(=O)−であり、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCyc である、上記[3]または[4]に記載の化合物。
[9]R が、ジヒドロキシC2−C6アルキル−である、上記[3]または[4]に記載の化合物。
[10]R が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc 、hetCyc 、またはAr から独立して選択される1〜3個の基で任意に置換されるピラゾリル環である、上記[1]に記載の化合物。
[11]R が、以下の式:
Figure 2021511311

[式中、
が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc 、hetCyc 、またはAr であり、
が、水素、C1−C6アルキル、Cyc 、またはhetCyc であり、
が、水素またはC1−C6アルキルである]
である、上記[10]に記載の化合物。
[12]R が、水素である、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の化合物。
[13]R が、C1−C6アルキルである、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の化合物。
[14]R が、(Cyc )C1−C6アルキル−である、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の化合物。
[15]R が、Cyc である、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の化合物。
[16]R が、hetCyc である、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の化合物。
[17]R が、Ar である、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の化合物。
[18]R が、(Ar )C1−C6アルキル−である、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の化合物。
[19]R が、水素である、上記[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物。
[20]R が、HC(=O)−である、上記[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物。
[21]R が、ヒドロキシC1−C6アルキル−である、上記[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物。
[22]R が、C1−C6アルキル−である、上記[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物。
[23]R が、アミノC1−C6アルキル−である、上記[1]〜[18]のいずれかに記載の化合物。
[24]実施例1〜34から選択される、上記[1]に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
[25]薬学的に許容される希釈剤または担体と混合される、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、薬学的組成物。
[26]上記[1]に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、
(a)上記[1]に記載の化合物(R が、水素であり、R が、水素であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりであり、X=R =BrまたはIである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素、X=R =BrまたはIであり、R が、上記[1]に定義されるとおりであり、P が、窒素保護基である]を有する化合物を、アンモニアと反応させ、続いて前記窒素保護基を除去すること、または
(b)上記[1]に記載の化合物(R が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、R が、水素であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、X=R =BrまたはIおよびR が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、X=R =BrまたはIおよびR が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、式R −Xを有する化合物(式中、R が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−である)と反応させること、または
(c)上記[1]に記載の化合物(R が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、R が、水素であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、hetAr 、Ar 、hetCyc 、またはCyc であり、ここで、hetAr およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、hetCyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがhetCyc が部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがCyc が部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、式R −B(OR’) (式中、R が、hetAr 、Ar 、hetCyc 、またはCyc であり、ここで、hetAr およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、hetCyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがhetCyc が部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがCyc が部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、各R’が、独立してHもしくはC1−C6アルキルであるか、または各R’が、それらが結合される原子と一緒に、(C1−C3アルキル)から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される5〜6員環を形成する)を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Xが、BrまたはIである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で、反応させること、または
(d)上記[1]に記載の化合物(R が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、R が、水素であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、hetAr 、Ar 、hetCyc 、またはCyc であり、ここで、hetAr およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、hetCyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがhetCyc が部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがCyc が部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、式R −Sn(C1−C6アルキル) (式中、R が、hetAr 、Ar 、hetCyc 、またはCyc であり、hetAr およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、hetCyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがhetCyc が部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがCyc が部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件する)を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Xが、BrまたはIである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で反応させること、または
(e)上記[1]に記載の化合物(R が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、R が、水素であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、hetAr 、Ar 、hetCyc 、またはCyc であり、ここで、hetAr およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、hetCyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがhetCyc が飽和複素環であるということを条件とし、Cyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがCyc が飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、R が、水素であり、R が、hetAr 、Ar 、hetCyc 、またはCyc であり、hetAr およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、hetCyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがhetCyc が部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがCyc が部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、アルケン還元条件に処理すること、または
(f)上記[1]に記載の化合物(R が、水素であり、R が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Cyc 、(Cyc )C1−C6アルキル−、hetCyc 、または(Ar )C1−C6アルキル−、シアノC1−C6アルキルであり、Cyc 、hetCyc 、およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、式R −X(式中、R が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Cyc 、(Cyc )C1−C6アルキル−、hetCyc 、または(Ar )C1−C6アルキル−、シアノC1−C6アルキルであり、Cyc 、hetCyc 、およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、Xが、脱離原子または脱離基である)を有する試薬と反応させること、または
(g)上記[1]に記載の化合物(R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりであり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、式R C≡CR (式中、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである)を有する試薬と反応させること、または
(h)上記[1]に記載の化合物(R が、水素であり、R およびR が、上記[1]に定義されるとおりである)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する試薬と反応させること、または
(i)上記[1]に記載の化合物(R が、無置換トリアゾリル環であり、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである)に対して、以下の式
Figure 2021511311

を有する化合物を、アジドトリメチルシランと反応させること、または
(j)上記[1]に記載の化合物(R が、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルで置換されるトリアゾリル環であり、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、式R −X(式中、R が、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルであり、Xが、ハロゲンである)を有する試薬と反応させること、または
(k)上記[1]に記載の化合物(R が、HC(=O)−であり、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりであり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R およびR が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、水酸化アンモニウムと反応させること、または
(l)上記[1]に記載の化合物(R が、HOCH −であり、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりであり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、水素であり、R およびR が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、アルデヒド還元試薬と反応させること、または
(m)上記[1]に記載の化合物(R が、hetCyc またはCyc であり、ここで、Cyc が、非置換C3−C6シクロアルキルであり、R が、水素であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、式R −OH(式中、R が、上記[1]で定義されるhetCyc またはCyc であり、ここで、Cyc が、非置換C3−C6シクロアルキルである)を有する化合物と反応させ、続いて水酸化アンモニウムと反応させること、または
(n)上記[1]に記載の化合物(R が、Cyc またはAr であり、R が、水素であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、式R −B(OR’) (式中、R が、Cyc またはAr であり、ここで、Cyc およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、各R’が、独立してHもしくはC1−C6アルキルであるか、または各R’が、それらが結合される原子と一緒に、(C1−C3アルキル)から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される5〜6員環を形成する)を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する対応する化合物と反応させ、続いて水酸化アンモニウムと反応させること、または
(o)上記[1]に記載の化合物(R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R a1 、R b1 、R c1 、およびR d1 の各々が、独立して水素またはC1−C4アルキルであるが、前記
Figure 2021511311

部分が、2〜6個の炭素原子を有することを条件とする]であり、R が、水素であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物を、式
Figure 2021511311

[式中、R a1 、R b1 、R c1 、およびR d1 の各々が、独立して水素またはC1−C4アルキルであるが、前記
Figure 2021511311

が、2〜6個の炭素原子を有することを条件とする]を有する化合物と反応させること、または
(p)上記[1]に記載の化合物(R が、上記[1]に定義されるとおりであり、R が、水素であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりであり;R が、上記[1]に定義されるとおりである]を有する化合物におけるアルケニル部分をジヒドロキシル化すること、または
(q)上記[1]に記載の化合物(R が、上記[1]に定義されるとおりであり、R が、C1−C6アルキルであり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、上記[1]に定義されるとおりであり、R が、hetAr 、Ar 、hetCyc 、またはCyc であり、ここで、hetAr およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、hetCyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがhetCyc が部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがCyc が部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、R が、上記[1]に定義されるとおりである]である)に対して、式R −Sn(C1−C6アルキル) (式中、R が、hetAr 、Ar 、hetCyc 、またはCyc であり、ここで、hetAr およびAr が、上記[1]に定義されるとおりであり、hetCyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがhetCyc が部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cyc が、上記[1]に定義されるとおりであるがCyc が部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とする)を有する化合物を、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Xが、BrまたはIであり;R が、上記[1]に定義されるとおりであり;R が、上記[1]に定義されるとおりであり;R が、C1−C6アルキルである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で反応させること、または
(r)上記[1]に記載の化合物(R が、上記[1]に定義されるとおりであり、R が、CH NH であり、R が、以下の式
Figure 2021511311

[式中、R が、C1−C6アルキルである]である)に対して、以下の式
Figure 2021511311

[式中、Pgが、アミノ保護基であり;R が、上記[1]に定義されるとおりであり;R が、C1−C6アルキルである]におけるアジド部分を還元し、続いて前記アミノ保護基を除去することと、
いかなる保護基も除去し、任意にその薬学的に許容される塩を形成することと、を含む、プロセス。
[27]がんを治療する方法であって、それを必要とする患者において、有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を前記患者に投与することを含む、方法。
[28]がんを治療する方法であって、それを必要とする患者において、(a)前記がんが、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連しているかを決定することと、(b)前記がんが、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連していると決定された場合、治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を前記患者に投与することと、を含む、方法。
[29]患者においてRETに関連するがんを治療する方法であって、RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者に治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
[30]患者においてRETに関連するがんを治療する方法であって、
前記患者における前記がんが、RETに関連するがんであるかを決定することと、
RETに関連するがんを有すると決定された患者に治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することと、を含む、方法。
[31]患者を治療する方法であって、前記患者が、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有することを示す、臨床記録を有する患者に、治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
[32]患者に対して治療を選択する方法であって、RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者に対して、治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療を選択することを含む、方法。
[33]がんを有する患者に対して治療を選択する方法であって、
前記患者における前記がんが、RETに関連するがんであるかを決定することと、
RETに関連するがんを有すると決定された患者に対して、治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療を選択することと、を含む、方法。
[34]治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療のために患者を選択する方法であって、
RETに関連するがんを有する患者を特定することと、
治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療のために患者を選択することと、を含む、方法。
[35]治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療のためにがんを有する患者を選択する方法であって、
前記患者における前記がんが、RETに関連するがんであるかを決定することと、
治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療のためにRETに関連するがんを有すると決定された患者を選択することと、を含む、方法。
[36]前記患者におけるがんがRETに関連するがんであるかを決定するステップが、前記患者からの試料においてRET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出するためのアッセイを実施することを含む、上記[30]、[33]、および[35]のいずれかに記載の方法。
[37]前記患者から試料を得ることをさらに含む、上記[36]に記載の方法。
[38]前記試料が、生検試料である、上記[37]に記載の方法。
[39]前記アッセイが、シーケンシング、免疫組織化学、酵素結合免疫収着アッセイ、および蛍光インサイツハイブリダイゼーション(FISH)からなる群から選択される、上記[36]〜[38]のいずれかに記載の方法。
[40]前記FISHが、ブレークアパートFISH分析である、上記[39]に記載の方法。
[41]前記シーケンシングが、パイロシーケンシングまたは次世代シーケンシングである、上記[39]に記載の方法。
[42]前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、前記RET遺伝子における1つ以上の点変異である、上記[36]〜[41]のいずれかに記載の方法。
[43]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、2、3、4、5、6、7、8、11、12、13、20、32、34、40、45、56、64、67、77、114、136、145、177、180、200、270、278、292、294、321、330、338、360、365、373、393、423、428、432、446、505、506、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、639、640、641、644、648、649、650、661、664、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、802、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、866、867、870、873、876、881、882、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1062、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[42]に記載の方法。
[44]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、32、34、40、45、56、64、67、77、114、145、177、270、278、292、321、330、338、360、365、393、423、428、446、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、634、635、636、637、639、640、641、648、649、650、664、661、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、870、873、876、881、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[43]に記載の方法。
[45]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、S32L、D34S、L40P、A45A、L56M、P64L、R67H、R77C、R114H、V145G、R177L、P270L、T278N、V292M、G321R、R330Q、T338I、R360W、S365L、F393L、G423R、E428K、G446R、A510V、E511K、G513D、C515S、C515W、R525W、C531R、G533C、G533S、L534L、G550E、V591I、G593E、E595D、E595A、R600Q、I602V、K603Q、K603E、Y606C、C609C、C609Y、C609S、C609G、C609R、C609F、C609W、C609V、C611R、C611S、C611G、C611Y、C611F、C611W、E616Q、C618S、C618Y、C618R、C618G、C618F、C618W、F619F、C620S、C620W、C620R、C620G、C620L、C620Y、C620F、C620A、P622L、E623K、D624N、P628N、L629P、C630A、C630R、C630S、C630Y、C630F、C630W、D631N、D631Y、D631A、D631G、D631V、D631E、E632K、E632G、E632V、L633R、C634W、C634Y、C634S、C634R、C634F、C634G、C634L、C634A、C634T、R635G、T636P、T636M、V637R、A639G、A640G、A641S、A641T、A641R、T644M、V648I、S649L、V650M、H661H、A664D、H665Q、K666E、K666M、K666N、K666R、T675T、P679P、A680T、S686N、S689T、G691S、R694Q、M700L、V706M、V706A、E713K、D714Y、G727E、E732K、E734K、G736R、V738V、T742M、G748C、R749T、A750P、A750G、E762G、S765P、S765F、P766S、P766M、E768Q、E768D、E768N、E768G、L769L、R770Q、D771N、N777S、V778I、Q781R、I788I、I788N、L790F、Y791F、Y791N、V804L、V804M、V804E、E805K、Y806E、Y806F、Y806S、Y806G、Y806C、Y806H、Y806N、Y806Y、G810R、G810S、G810A、G810C、G810V、G810D、R817C、E818K、S819I、R820L、G823E、Y826M、Y826S、G828R、R833C、S836S、P841L、P841P、E843D、R844W、R844Q、R844L、A845A、M848T、I852M、S853T、L865V、A866W、E867K、L870F、R873W、R873Q、A876V、L881V、A883F、A883S、A883T、A883Y、A883V、E884K、E884V、R886W、R886L、S891A、S891S、S891L、F893L、G894S、R897Q、R897P、D898V、D898Y、Y900F、E901K、S904F、S904S、S904T、S904C、Y905F、K907E、K907M、R908K、G911D、G911G、G911E、R912P、R912Q、M918T、M918V、M918L、A919V、A919P、E921K、E921D、S922P、S922Y、F924S、F924L、T930M、F961L、R972G、R973T、S977R、Y981F、R982C、S1002N、M1009V、Y1015F、D1017N、S1024F、V1041G、P1047S、A1051T、M1064T、Y1096F、A1105V、およびM1109Tのアミノ酸置換のうちの1つ以上を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[44]に記載の方法。
[46]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、ヒトRET遺伝子のエクソン10、11、13、14、15、および16のうちの1つ以上で起こる、上記[42]に記載の方法。
[47]前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、RET遺伝子融合である、上記[36]〜[41]のいずれかに記載の方法。
[48]前記RET遺伝子融合が、BCR−RET、CLIP1−RET、KIF5B−RET、CCDC6−RET、NCOA4−RET、TRIM33−RET、ERC1−RET、FGFR1OP−RET、MBD1−RET、PRKAR1A−RET、TRIM24−RET、GOLGA5−RET、HOOK3−RET、RFG9−RET、KTN1−RET、TRIM27−RET、AKAP13−RET、FKBP15−RET、SPECC1L−RET、TBL1XR1−RET、CEP55−RET、CUX1−RET、KIAA1468−RET、RFG8−RET、ACBD5−RET、PTC1ex9−RET、MYH13−RET、PIBF1−RET、KIAA1217−RET、MPRIP−RET、HRH4−RET、Ria−RET、RET−PTC4、FRMD4A−RET、SQSTM1−RET、AFAP1L2−RET、PPFIBP2−RET、EML4−RET、PARD3−RET、MYH10−RET、HTIF1−RET、AFAP1−RET、RASGEF1A−RET、TEL−RET、RUFY1−RET、UEVLD−RET、DLG5−RET、FOXP4−RET、TIF1G−RET、H4L−RET、OFLM4−RET、RRBP1−RET、ANK3−RET、PICALM−RET、MYO5C−RET、EPHA5−RET、RUFY2−RET、KIF13A−RET、TNIP1−RET、SNRNP70−RET、MRLN−RET、LMNA−RET、RUFY3−RET、TFG−RET、MYO5A−RET、ADD3−RET、JMJD1C−RET、RBPMS−RET、DOCK1−RET、TAF3−RET、NCOA1−RET、ZNF485−RET、VCL−RET、TSSK4−RET、SORBS1−RET、SIRT1−RET、PTPRK−RET、ADD3−AS1−RET、PRKG1−RET、IL2RA−RET、CCNYL2−RET、CCDC186−RET、およびANKS1B−RETからなる群から選択される、上記[47]に記載の方法。
[49]前記RETに関連するがんが、肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、多発性内分泌腺腫症2Aまたは2B型(それぞれ、MEN2AまたはMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん腫、胃腸粘膜の神経節神経腫症、および子宮頸がんからなる群から選択される、上記[29]、[30]、および[33]〜[48]のいずれかに記載の方法。
[50]前記肺がんが、RET融合肺がんであるか、または前記がんが、甲状腺髄様がんである、上記[49]に記載の方法。
[51]前記肺がんが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、細気管支肺細胞がん、または肺腺がんである、上記[49]に記載の方法。
[52]式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、経口投与される、上記[27]〜[51]のいずれかに記載の方法。
[53]前記患者に追加の療法または治療剤を投与することをさらに含む、上記[27]〜[51]のいずれかに記載の方法。
[54]前記追加の療法または治療剤が、放射線療法、細胞傷害性化学療法、キナーゼ標的治療剤、アポトーシス調節剤、シグナル伝達阻害剤、免疫標的療法、および血管新生標的療法から選択される、上記[53]に記載の方法。
[55]前記追加の治療剤が、1つ以上のキナーゼ標的治療剤から選択される、上記[54]に記載の方法。
[56]上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物、および前記追加の治療剤が、別個の投与量として同時に投与される、上記[53]〜[55]のいずれかに記載の方法。
[57]上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物、および前記追加の治療剤が、別個の投与量として任意の順序で逐次投与される、上記[53]〜[55]のいずれかに記載の方法。
[58]患者においてRETに関連するがんを治療するための薬品の製造のための、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用。
[59]前記RETに関連するがんが、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがんである、上記[58]に記載の使用。
[60]前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、前記RET遺伝子における1つ以上の点変異である、上記[59]に記載の使用。
[61]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、2、3、4、5、6、7、8、11、12、13、20、32、34、40、45、56、64、67、77、114、136、145、177、180、200、270、278、292、294、321、330、338、360、365、373、393、423、428、432、446、505、506、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、639、640、641、644、648、649、650、661、664、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、802、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、866、867、870、873、876、881、882、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1062、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[60]に記載の使用。
[62]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、32、34、40、45、56、64、67、77、114、145、177、270、278、292、321、330、338、360、365、393、423、428、446、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、634、635、636、637、639、640、641、648、649、650、664、661、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、870、873、876、881、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[61]に記載の使用。
[63]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、S32L、D34S、L40P、A45A、L56M、P64L、R67H、R77C、R114H、V145G、R177L、P270L、T278N、V292M、G321R、R330Q、T338I、R360W、S365L、F393L、G423R、E428K、G446R、A510V、E511K、G513D、C515S、C515W、R525W、C531R、G533C、G533S、L534L、G550E、V591I、G593E、E595D、E595A、R600Q、I602V、K603Q、K603E、Y606C、C609C、C609Y、C609S、C609G、C609R、C609F、C609W、C609V、C611R、C611S、C611G、C611Y、C611F、C611W、E616Q、C618S、C618Y、C618R、C618G、C618F、C618W、F619F、C620S、C620W、C620R、C620G、C620L、C620Y、C620F、C620A、P622L、E623K、D624N、P628N、L629P、C630A、C630R、C630S、C630Y、C630F、C630W、D631N、D631Y、D631A、D631G、D631V、D631E、E632K、E632G、E632V、L633R、C634W、C634Y、C634S、C634R、C634F、C634G、C634L、C634A、C634T、R635G、T636P、T636M、V637R、A639G、A640G、A641S、A641T、A641R、T644M、V648I、S649L、V650M、H661H、A664D、H665Q、K666E、K666M、K666N、K666R、T675T、P679P、A680T、S686N、S689T、G691S、R694Q、M700L、V706M、V706A、E713K、D714Y、G727E、E732K、E734K、G736R、V738V、T742M、G748C、R749T、A750P、A750G、E762G、S765P、S765F、P766S、P766M、E768Q、E768D、E768N、E768G、L769L、R770Q、D771N、N777S、V778I、Q781R、I788I、I788N、L790F、Y791F、Y791N、V804L、V804M、V804E、E805K、Y806E、Y806F、Y806S、Y806G、Y806C、Y806H、Y806N、Y806Y、G810R、G810S、G810A、G810C、G810V、G810D、R817C、E818K、S819I、R820L、G823E、Y826M、Y826S、G828R、R833C、S836S、P841L、P841P、E843D、R844W、R844Q、R844L、A845A、M848T、I852M、S853T、L865V、A866W、E867K、L870F、R873W、R873Q、A876V、L881V、A883F、A883S、A883T、A883Y、A883V、E884K、E884V、R886W、R886L、S891A、S891S、S891L、F893L、G894S、R897Q、R897P、D898V、D898Y、Y900F、E901K、S904F、S904S、S904T、S904C、Y905F、K907E、K907M、R908K、G911D、G911G、G911E、R912P、R912Q、M918T、M918V、M918L、A919V、A919P、E921K、E921D、S922P、S922Y、F924S、F924L、T930M、F961L、R972G、R973T、S977R、Y981F、R982C、S1002N、M1009V、Y1015F、D1017N、S1024F、V1041G、P1047S、A1051T、M1064T、Y1096F、A1105V、およびM1109Tのアミノ酸置換のうちの1つ以上を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[62]に記載の使用。
[64]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、ヒトRET遺伝子のエクソン10、11、13、14、15、および16のうちの1つ以上で起こる、上記[60]に記載の使用。
[65]前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、RET遺伝子融合である、上記[59]に記載の使用。
[66]前記RET遺伝子融合が、BCR−RET、CLIP1−RET、KIF5B−RET、CCDC6−RET、NCOA4−RET、TRIM33−RET、ERC1−RET、FGFR1OP−RET、MBD1−RET、PRKAR1A−RET、TRIM24−RET、GOLGA5−RET、HOOK3−RET、RFG9−RET、KTN1−RET、TRIM27−RET、AKAP13−RET、FKBP15−RET、SPECC1L−RET、TBL1XR1−RET、CEP55−RET、CUX1−RET、KIAA1468−RET、RFG8−RET、ACBD5−RET、PTC1ex9−RET、MYH13−RET、PIBF1−RET、KIAA1217−RET、MPRIP−RET、HRH4−RET、Ria−RET、RET−PTC4、FRMD4A−RET、SQSTM1−RET、AFAP1L2−RET、PPFIBP2−RET、EML4−RET、PARD3−RET、MYH10−RET、HTIF1−RET、AFAP1−RET、RASGEF1A−RET、TEL−RET、RUFY1−RET、UEVLD−RET、DLG5−RET、FOXP4−RET、TIF1G−RET、H4L−RET、OFLM4−RET、RRBP1−RET、ANK3−RET、PICALM−RET、MYO5C−RET、EPHA5−RET、RUFY2−RET、KIF13A−RET、TNIP1−RET、SNRNP70−RET、MRLN−RET、LMNA−RET、RUFY3−RET、TFG−RET、MYO5A−RET、ADD3−RET、JMJD1C−RET、RBPMS−RET、DOCK1−RET、TAF3−RET、NCOA1−RET、ZNF485−RET、VCL−RET、TSSK4−RET、SORBS1−RET、SIRT1−RET、PTPRK−RET、ADD3−AS1−RET、PRKG1−RET、IL2RA−RET、CCNYL2−RET、CCDC186−RET、およびANKS1B−RETからなる群から選択される、上記[65]に記載の使用。
[67]前記RETに関連するがんが、肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、多発性内分泌腺腫症2Aまたは2B型(それぞれ、MEN2AまたはMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん腫、胃腸粘膜の神経節神経腫症、および子宮頸がんからなる群から選択される、上記[58]〜[66]のいずれかに記載の使用。
[68]前記肺がんが、RET融合肺がんであるか、または前記がんが、甲状腺髄様がんである、上記[67]に記載の使用。
[69]前記肺がんが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、細気管支肺細胞がん、または肺腺がんである、上記[67]に記載の使用。
[70]前記薬品が、経口投与用に製剤化される、上記[58]〜[69]のいずれかに記載の使用。
[71]RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者の治療において使用するための、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物。
[72]前記RETに関連するがんが、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがんである、上記[71]に記載の化合物。
[73]前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、前記RET遺伝子における1つ以上の点変異である、上記[72]に記載の化合物。
[74]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、2、3、4、5、6、7、8、11、12、13、20、32、34、40、45、56、64、67、77、114、136、145、177、180、200、270、278、292、294、321、330、338、360、365、373、393、423、428、432、446、505、506、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、639、640、641、644、648、649、650、661、664、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、802、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、866、867、870、873、876、881、882、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1062、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[73]に記載の化合物。
[75]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、32、34、40、45、56、64、67、77、114、145、177、270、278、292、321、330、338、360、365、393、423、428、446、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、634、635、636、637、639、640、641、648、649、650、664、661、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、870、873、876、881、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[74]に記載の化合物。
[76]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、S32L、D34S、L40P、A45A、L56M、P64L、R67H、R77C、R114H、V145G、R177L、P270L、T278N、V292M、G321R、R330Q、T338I、R360W、S365L、F393L、G423R、E428K、G446R、A510V、E511K、G513D、C515S、C515W、R525W、C531R、G533C、G533S、L534L、G550E、V591I、G593E、E595D、E595A、R600Q、I602V、K603Q、K603E、Y606C、C609C、C609Y、C609S、C609G、C609R、C609F、C609W、C609V、C611R、C611S、C611G、C611Y、C611F、C611W、E616Q、C618S、C618Y、C618R、C618G、C618F、C618W、F619F、C620S、C620W、C620R、C620G、C620L、C620Y、C620F、C620A、P622L、E623K、D624N、P628N、L629P、C630A、C630R、C630S、C630Y、C630F、C630W、D631N、D631Y、D631A、D631G、D631V、D631E、E632K、E632G、E632V、L633R、C634W、C634Y、C634S、C634R、C634F、C634G、C634L、C634A、C634T、R635G、T636P、T636M、V637R、A639G、A640G、A641S、A641T、A641R、T644M、V648I、S649L、V650M、H661H、A664D、H665Q、K666E、K666M、K666N、K666R、T675T、P679P、A680T、S686N、S689T、G691S、R694Q、M700L、V706M、V706A、E713K、D714Y、G727E、E732K、E734K、G736R、V738V、T742M、G748C、R749T、A750P、A750G、E762G、S765P、S765F、P766S、P766M、E768Q、E768D、E768N、E768G、L769L、R770Q、D771N、N777S、V778I、Q781R、I788I、I788N、L790F、Y791F、Y791N、V804L、V804M、V804E、E805K、Y806E、Y806F、Y806S、Y806G、Y806C、Y806H、Y806N、Y806Y、G810R、G810S、G810A、G810C、G810V、G810D、R817C、E818K、S819I、R820L、G823E、Y826M、Y826S、G828R、R833C、S836S、P841L、P841P、E843D、R844W、R844Q、R844L、A845A、M848T、I852M、S853T、L865V、A866W、E867K、L870F、R873W、R873Q、A876V、L881V、A883F、A883S、A883T、A883Y、A883V、E884K、E884V、R886W、R886L、S891A、S891S、S891L、F893L、G894S、R897Q、R897P、D898V、D898Y、Y900F、E901K、S904F、S904S、S904T、S904C、Y905F、K907E、K907M、R908K、G911D、G911G、G911E、R912P、R912Q、M918T、M918V、M918L、A919V、A919P、E921K、E921D、S922P、S922Y、F924S、F924L、T930M、F961L、R972G、R973T、S977R、Y981F、R982C、S1002N、M1009V、Y1015F、D1017N、S1024F、V1041G、P1047S、A1051T、M1064T、Y1096F、A1105V、およびM1109Tのアミノ酸置換のうちの1つ以上を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[75]に記載の化合物。
[77]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、ヒトRET遺伝子のエクソン10、11、13、14、15、および16のうちの1つ以上で起こる、上記[73]に記載の化合物。
[78]前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、RET遺伝子融合である、上記[72]に記載の化合物。
[79]前記RET遺伝子融合が、BCR−RET、CLIP1−RET、KIF5B−RET、CCDC6−RET、NCOA4−RET、TRIM33−RET、ERC1−RET、FGFR1OP−RET、MBD1−RET、PRKAR1A−RET、TRIM24−RET、GOLGA5−RET、HOOK3−RET、RFG9−RET、KTN1−RET、TRIM27−RET、AKAP13−RET、FKBP15−RET、SPECC1L−RET、TBL1XR1−RET、CEP55−RET、CUX1−RET、KIAA1468−RET、RFG8−RET、ACBD5−RET、PTC1ex9−RET、MYH13−RET、PIBF1−RET、KIAA1217−RET、MPRIP−RET、HRH4−RET、Ria−RET、RET−PTC4、FRMD4A−RET、SQSTM1−RET、AFAP1L2−RET、PPFIBP2−RET、EML4−RET、PARD3−RET、MYH10−RET、HTIF1−RET、AFAP1−RET、RASGEF1A−RET、TEL−RET、RUFY1−RET、UEVLD−RET、DLG5−RET、FOXP4−RET、TIF1G−RET、H4L−RET、OFLM4−RET、RRBP1−RET、ANK3−RET、PICALM−RET、MYO5C−RET、EPHA5−RET、RUFY2−RET、KIF13A−RET、TNIP1−RET、SNRNP70−RET、MRLN−RET、LMNA−RET、RUFY3−RET、TFG−RET、MYO5A−RET、ADD3−RET、JMJD1C−RET、RBPMS−RET、DOCK1−RET、TAF3−RET、NCOA1−RET、ZNF485−RET、VCL−RET、TSSK4−RET、SORBS1−RET、SIRT1−RET、PTPRK−RET、ADD3−AS1−RET、PRKG1−RET、IL2RA−RET、CCNYL2−RET、CCDC186−RET、およびANKS1B−RETからなる群から選択される、上記[78]に記載の化合物。
[80]前記RETに関連するがんが、肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、多発性内分泌腺腫症2Aまたは2B型(それぞれ、MEN2AまたはMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん腫、胃腸粘膜の神経節神経腫症、および子宮頸がんからなる群から選択される、上記[71]〜[79]のいずれかに記載の化合物。
[81]前記肺がんが、RET融合肺がんであるか、または前記がんが、甲状腺髄様がんである、上記[80]に記載の化合物。
[82]前記肺がんが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、細気管支肺細胞がん、または肺腺がんである、上記[80]に記載の化合物。
[83]哺乳動物細胞においてRETキナーゼ活性を阻害するための方法であって、前記哺乳動物細胞を、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と接触させることを含む、方法。
[84]前記接触が、インビボで起こる、上記[83]に記載の方法。
[85]前記接触が、インビトロで起こる、上記[83]に記載の方法。
[86]前記哺乳動物細胞が、哺乳動物がん細胞である、上記[83]〜[85]のいずれかに記載の方法。
[87]前記哺乳動物がん細胞が、哺乳動物RETに関連するがん細胞である、上記[86]に記載の方法。
[88]前記細胞が、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらうちののいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有する、上記[83]〜[87]のいずれかに記載の方法。
[89]前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、前記RET遺伝子における1つ以上の点変異である、上記[88]に記載の方法。
[90]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、2、3、4、5、6、7、8、11、12、13、20、32、34、40、45、56、64、67、77、114、136、145、177、180、200、270、278、292、294、321、330、338、360、365、373、393、423、428、432、446、505、506、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、639、640、641、644、648、649、650、661、664、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、802、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、866、867、870、873、876、881、882、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1062、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[89]に記載の方法。
[91]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、32、34、40、45、56、64、67、77、114、145、177、270、278、292、321、330、338、360、365、393、423、428、446、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、634、635、636、637、639、640、641、648、649、650、664、661、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、870、873、876、881、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[90]に記載の方法。
[92]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、S32L、D34S、L40P、A45A、L56M、P64L、R67H、R77C、R114H、V145G、R177L、P270L、T278N、V292M、G321R、R330Q、T338I、R360W、S365L、F393L、G423R、E428K、G446R、A510V、E511K、G513D、C515S、C515W、R525W、C531R、G533C、G533S、L534L、G550E、V591I、G593E、E595D、E595A、R600Q、I602V、K603Q、K603E、Y606C、C609C、C609Y、C609S、C609G、C609R、C609F、C609W、C609V、C611R、C611S、C611G、C611Y、C611F、C611W、E616Q、C618S、C618Y、C618R、C618G、C618F、C618W、F619F、C620S、C620W、C620R、C620G、C620L、C620Y、C620F、C620A、P622L、E623K、D624N、P628N、L629P、C630A、C630R、C630S、C630Y、C630F、C630W、D631N、D631Y、D631A、D631G、D631V、D631E、E632K、E632G、E632V、L633R、C634W、C634Y、C634S、C634R、C634F、C634G、C634L、C634A、C634T、R635G、T636P、T636M、V637R、A639G、A640G、A641S、A641T、A641R、T644M、V648I、S649L、V650M、H661H、A664D、H665Q、K666E、K666M、K666N、K666R、T675T、P679P、A680T、S686N、S689T、G691S、R694Q、M700L、V706M、V706A、E713K、D714Y、G727E、E732K、E734K、G736R、V738V、T742M、G748C、R749T、A750P、A750G、E762G、S765P、S765F、P766S、P766M、E768Q、E768D、E768N、E768G、L769L、R770Q、D771N、N777S、V778I、Q781R、I788I、I788N、L790F、Y791F、Y791N、V804L、V804M、V804E、E805K、Y806E、Y806F、Y806S、Y806G、Y806C、Y806H、Y806N、Y806Y、G810R、G810S、G810A、G810C、G810V、G810D、R817C、E818K、S819I、R820L、G823E、Y826M、Y826S、G828R、R833C、S836S、P841L、P841P、E843D、R844W、R844Q、R844L、A845A、M848T、I852M、S853T、L865V、A866W、E867K、L870F、R873W、R873Q、A876V、L881V、A883F、A883S、A883T、A883Y、A883V、E884K、E884V、R886W、R886L、S891A、S891S、S891L、F893L、G894S、R897Q、R897P、D898V、D898Y、Y900F、E901K、S904F、S904S、S904T、S904C、Y905F、K907E、K907M、R908K、G911D、G911G、G911E、R912P、R912Q、M918T、M918V、M918L、A919V、A919P、E921K、E921D、S922P、S922Y、F924S、F924L、T930M、F961L、R972G、R973T、S977R、Y981F、R982C、S1002N、M1009V、Y1015F、D1017N、S1024F、V1041G、P1047S、A1051T、M1064T、Y1096F、A1105V、およびM1109Tのアミノ酸置換のうちの1つ以上を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、上記[91]に記載の化合物。
[93]前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、ヒトRET遺伝子のエクソン10、11、13、14、15、および16のうちの1つ以上で起こる、上記[89]に記載の方法。
[94]前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、RET遺伝子融合である、上記[88]に記載の方法。
[95]前記RET遺伝子融合が、BCR−RET、CLIP1−RET、KIF5B−RET、CCDC6−RET、NCOA4−RET、TRIM33−RET、ERC1−RET、FGFR1OP−RET、MBD1−RET、PRKAR1A−RET、TRIM24−RET、GOLGA5−RET、HOOK3−RET、RFG9−RET、KTN1−RET、TRIM27−RET、AKAP13−RET、FKBP15−RET、SPECC1L−RET、TBL1XR1−RET、CEP55−RET、CUX1−RET、KIAA1468−RET、RFG8−RET、ACBD5−RET、PTC1ex9−RET、MYH13−RET、PIBF1−RET、KIAA1217−RET、MPRIP−RET、HRH4−RET、Ria−RET、RET−PTC4、FRMD4A−RET、SQSTM1−RET、AFAP1L2−RET、PPFIBP2−RET、EML4−RET、PARD3−RET、MYH10−RET、HTIF1−RET、AFAP1−RET、RASGEF1A−RET、TEL−RET、RUFY1−RET、UEVLD−RET、DLG5−RET、FOXP4−RET、TIF1G−RET、H4L−RET、OFLM4−RET、RRBP1−RET、ANK3−RET、PICALM−RET、MYO5C−RET、EPHA5−RET、RUFY2−RET、KIF13A−RET、TNIP1−RET、SNRNP70−RET、MRLN−RET、LMNA−RET、RUFY3−RET、TFG−RET、MYO5A−RET、ADD3−RET、JMJD1C−RET、RBPMS−RET、DOCK1−RET、TAF3−RET、NCOA1−RET、ZNF485−RET、VCL−RET、TSSK4−RET、SORBS1−RET、SIRT1−RET、PTPRK−RET、ADD3−AS1−RET、PRKG1−RET、IL2RA−RET、CCNYL2−RET、CCDC186−RET、およびANKS1B−RETからなる群から選択される、上記[94]に記載の方法。
[96]患者において過敏性腸症候群を治療する方法であって、過敏性腸症候群を有すると特定または診断された患者に治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
[97]過敏性腸症候群に関連する疼痛を軽減する方法であって、それを必要とする患者において、過敏性腸症候群を有すると特定または診断された患者に治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
[98]がんの転移を阻害する方法であって、それを必要とする患者において、治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または上記[25]に記載の薬学的組成物を前記患者に投与することを含む、方法。
[99]上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、別の化学療法剤と組み合わせて使用される、上記[98]に記載の方法。
[100]がんを有する対象を治療する方法であって、
(a)1回以上の用量の第1のRET阻害剤を、前記対象に一定期間投与すること、
(b)(a)の後、前記対象から取得された試料中のがん細胞が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
(c)前記対象が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて、前記対象に投与すること、または、
(d)前記対象が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を、前記対象に投与することを含む、方法。
[101]前記ステップ(c)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[100]に記載の方法。
[102]前記ステップ(c)の抗がん剤が、前記ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤である、上記[100]に記載の方法。
[103]前記対象が、追加用量の前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を投与され、前記方法が、(e)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、上記[100]に記載の方法。
[104]前記ステップ(e)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[103]に記載の方法。
[105]前記ステップ(e)の抗がん剤が、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[103]に記載の方法。
[106]がんを有する対象を治療する方法であって、
(a)1回以上の用量の第1のRET阻害剤を、前記対象に一定期間投与すること、
(b)(a)の後、前記対象から取得された試料中のがん細胞が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
(c)前記対象が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて、前記対象に投与すること、または、
(d)前記対象が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を、前記対象に投与することを含み、
前記変異が、アミノ酸位置804、例えば、V804M、V804L、またはV804Eでの置換である、方法。
[107]前記ステップ(c)の抗がん剤が、前記ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤である、上記[106]に記載の方法。
[108]前記対象が、追加用量の前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を投与され、前記方法が、(e)別の抗がん剤を投与することをさらに含む、上記[106]に記載の方法。
[109]前記ステップ(e)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[108]に記載の方法。
[110]前記ステップ(e)の抗がん剤が、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[108]に記載の方法。
[111]がんを有する対象を治療する方法であって、
(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の第1のRET阻害剤を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
(b)前記対象が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて、前記対象に投与すること、または、
(c)前記対象が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の前記第1のRET阻害剤を、前記対象に投与することを含む、方法。
[112]前記ステップ(b)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[111]に記載の方法。
[113]前記ステップ(b)の抗がん剤が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤である、上記[111]に記載の方法。
[114]前記対象が、追加用量の前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を投与され、前記方法が、(d)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、上記[113]に記載の方法。
[115]前記ステップ(d)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[114]に記載の方法。
[116]前記ステップ(d)の抗がん剤が、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[114]に記載の方法。
[117]がんを有する対象を治療する方法であって、
(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の第1のRET阻害剤を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
(b)前記対象が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて、前記対象に投与すること、または、
(c)前記対象が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を投与することを含む、方法。
[118]前記ステップ(b)の抗がん剤が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤である、上記[117]に記載の方法。
[119]前記対象が、追加用量の前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を投与され、前記方法が、(d)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、上記[117]に記載の方法。
[120]前記ステップ(d)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[119]に記載の方法。
[121]前記ステップ(d)の抗がん剤が、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[119]に記載の方法。
[122]がんを有する対象を治療する方法であって、
(a)1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、一定期間投与すること、
(b)(a)の後、前記対象から取得された試料中のがん細胞が、前記ステップ(a)の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
(c)前記ステップ(a)の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有すると決定された対象に、第2のRET阻害剤または上記[1]〜[24]のいずれかに記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて投与すること、または、
(d)前記ステップ(a)の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する対象に、追加用量の前記ステップ(a)の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
[123]前記第2のRET阻害剤が、ステップ(c)で投与される、上記[122]に記載の方法。
[124]上記[1]〜[24]のいずれかに記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、ステップ(c)で投与される、上記[122]に記載の方法。
[125]前記ステップ(c)の抗がん剤が、第1のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[122]に記載の方法。
[126]前記ステップ(c)の抗がん剤が、ステップ(a)で投与されるものとは異なる上記[1]〜[24]のいずれかに記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[122]に記載の方法。
[127]前記ステップ(c)の抗がん剤が、ステップ(a)で投与される上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[122]に記載の方法。
[128]前記対象が、追加用量の前記ステップ(a)の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与され、前記方法が、(e)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、上記[122]に記載の方法。
[129]前記ステップ(e)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[128]に記載の方法。
[130]前記ステップ(e)の抗がん剤が、前記ステップ(a)の化合物とは異なる上記[1]〜[24]のいずれかに記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[128]に記載の方法。
[131]がんを有する対象を治療する方法であって、
(a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、前記対象に以前に投与された上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
(b)前記対象に以前に投与された上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有すると決定された対象に、第2のRET阻害剤または上記[1]〜[24]のいずれかに記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて投与すること、または、
(c)前記対象に以前に投与された上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する前記対象に、追加用量の以前に投与された上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
[132]前記第2のRET阻害剤が、ステップ(b)で投与される、上記[131]に記載の方法。
[133]上記[1]〜[24]のいずれかに記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、ステップ(b)で投与される、上記[131]に記載の方法。
[134]前記ステップ(b)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[131]に記載の方法。
[135]前記ステップ(b)の抗がん剤が、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[131]に記載の方法。
[136]前記ステップ(b)の抗がん剤が、前記対象に以前に投与された上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[131]に記載の方法。
[137]前記対象が、追加用量の前記対象に以前に投与された上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与され、前記方法が、(d)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、上記[131]に記載の方法。
[138]前記ステップ(d)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、上記[137]に記載の方法。
[139]前記ステップ(d)の抗がん剤が、上記[1]〜[24]のいずれかに記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、上記[137]に記載の方法。
[140]対象におけるRET関連がんを治療する方法であって、
(a)RETに関連するがんを有すると特定または診断された対象に、1回以上の用量の第1のRETキナーゼ阻害剤を投与すること、
(b)ステップ(a)の後、前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルを決定すること、
(c)治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象に投与することを含む、方法。
[141]前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、ステップ(a)の前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、上記[140]に記載の方法。
[142]前記第1のRET阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、上記[140]または[141]に記載の方法。
[143]対象におけるRET関連がんを治療する方法であって、
(i)RETに関連するがんを有すると特定または診断され、(ii)1回以上の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤を以前に投与され、かつ(ii)前記1回以上の用量の前記第2のRETキナーゼ阻害剤の事前投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象に、治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
[144]前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、前記1回以上の用量の前記第2のRETキナーゼ阻害剤の前記投与の前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、上記[143]に記載の方法。
[145]前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、上記[143]または[144]に記載の方法。
[146]対象におけるRET関連がんを治療する方法であって、
(a)1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、RETに関連するがんを有すると特定または診断された対象に単剤療法として投与すること、
(b)ステップ(a)の後、前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルを決定すること、
(c)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤または治療処置を、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象に投与することを含む、方法。
[147]前記追加の治療剤が、第2のRETキナーゼ阻害剤である、上記[146]に記載の方法。
[148]前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、上記[147]に記載の方法。
[149]前記追加の治療剤または治療処置が、放射線療法、化学療法剤、チェックポイント阻害薬、手術、および1つ以上の第2のキナーゼ阻害薬のうちの1つ以上を含む、上記[146]に記載の方法。
[150]前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、ステップ(a)の前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、上記[146]に記載の方法。
[151]対象におけるRET関連がんを治療する方法であって、
(i)RETに関連するがんを有すると特定または診断され、(ii)1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として以前に投与され、かつ(ii)前記1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の単剤療法としての投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象に、治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤または治療処置を施すことを含む、方法。
[152]前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、前記1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として投与する前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、上記[151]に記載の方法。
[153]前記追加の治療剤が、第2のRETキナーゼ阻害剤である、上記[151]に記載の方法。
[154]前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、上記[153]に記載の方法。
[155]前記追加の治療剤または治療処置が、放射線療法、化学療法剤、チェックポイント阻害薬、手術、および1つ以上の第2のキナーゼ阻害薬のうちの1つ以上を含む、上記[151]に記載の方法。
[156]対象のための治療を選択する方法であって、
(i)RETに関連するがんを有すると特定または診断され、(ii)1回以上の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤を以前に投与され、かつ(ii)前記1回以上の用量の前記第2のRETキナーゼ阻害剤の投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象のための、治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を選択することを含む、方法。
[157]前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、前記1回以上の用量の前記第2のRETキナーゼ阻害剤の投与の前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、上記[156]に記載の方法。
[158]前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、上記[156]または[157]に記載の方法。
[159]対象のための治療を選択する方法であって、
(i)RETに関連するがんを有すると特定または診断され、(ii)1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として以前に投与され、かつ(ii)前記1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象のために、治療有効量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療処置を選択することを含む、方法。
[160]前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、前記1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として投与する前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、上記[159]に記載の方法。
[161]前記追加の治療処置が、第2のRETキナーゼ阻害剤である、上記[159]に記載の方法。
[162]前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、上記[161]に記載の方法。
[163]前記追加の治療処置が、放射線療法、化学療法剤、チェックポイント阻害薬、および1つ以上の第2のキナーゼ阻害薬のうちの1つ以上を含む、上記[159]に記載の方法。
[164]対象における治療の有効性を決定する方法であって、
(a)第1の時点でRETに関連するがんを有すると特定または診断された対象から取得された生体試料中の第1のレベルの循環腫瘍DNAを決定すること、
(b)前記第1の時点の後および第2の時点の前に、1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む治療を前記対象に投与すること、
(c)前記第2の時点で前記対象から取得された生体試料中の第2のレベルの循環腫瘍DNAを決定すること、および
(d)前記第1のレベルの循環腫瘍DNAと比較して、低下した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有すると決定された対象において前記治療が有効であることを特定すること、または
前記第1のレベルの循環腫瘍DNAと比較して、ほぼ同一または上昇した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有すると決定された対象において前記治療が有効ではないことを特定することを含む、方法。
[165]前記第1の時点および前記第2の時点が、約1週間〜約1年離間している、上記[164]に記載の方法。
[166]対象が治療に対する耐性を発症しているかを決定する方法であって、
(a)第1の時点でRETに関連するがんを有すると特定または診断された対象から取得された生体試料中の第1のレベルの循環腫瘍DNAを決定すること、
(b)前記第1の時点の後および第2の時点の前に、1回以上の用量の上記[1]〜[24]のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む治療を前記対象に投与すること、
(c)前記第2の時点で前記対象から取得された生体試料中の第2のレベルの循環腫瘍DNAを決定すること、および
(d)前記第1のレベルの循環腫瘍DNAと比較して、低下した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有する対象が、前記治療に対する耐性を発症していないことを決定すること、または
前記第1のレベルの循環腫瘍DNAと比較して、ほぼ同一または上昇した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有する対象が、前記治療に対する耐性を発症していることを決定することを含む、方法。
[167]前記第1の時点および前記第2の時点が、約1週間〜約1年離間している、上記[166]に記載の方法。

Claims (167)

  1. 式I:
    Figure 2021511311

    [式中、
    が、N、O、およびSから独立して選択される2〜3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環であり、Rが、ハロゲン、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、(C1−C6アルコキシ)C1−C6アルキル−、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、Ar、hetAr、(C1−C6アルキル)C(=O)−、(C1−C6アルキル)−P(=O)−、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜3個の置換基で任意に置換され、
    Cycが、ヒドロキシ、C1−C6アルキル、およびオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される3〜6員の飽和または部分不飽和シクロアルキル環であり、
    hetCycが、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有し、C1−C6アルキル、ヒドロキシ、およびオキソから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される4〜6員の飽和または部分不飽和複素環であり、
    Arが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、およびヒドロキシから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、
    Cycが、ヒドロキシで任意に置換されるC3−C6シクロアルキルであり、
    hetArが、1〜3個の環窒素原子を有し、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、およびベンジルから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換される5〜6員のヘテロアリール環であり、
    が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Ar、(Ar)C1−C6アルキル−、hetCyc、Cyc、または(Cyc)C1−C6アルキル−であり、
    Arが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、ハロゲン、およびヒドロキシから独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるフェニルであり、
    Cycが、ヒドロキシC1−C6アルキル−で任意に置換されるC3−C6シクロアルキルであり、
    hetCycが、NおよびOから独立して選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有する4〜6員の飽和複素環であり、
    が、水素、HC(=O)−、ヒドロキシC1−C6アルキル−、C1−C6アルキル、またはアミノC1−C6アルキル−である]
    の化合物およびその互変異性体、立体異性体、ならびに薬学的に許容される塩および溶媒和物。
  2. が、NおよびOから独立して選択される2〜3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロアリール環であり、Rが、ハロゲン、C1−C6アルキル、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、Cyc、hetCyc、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される1〜2個の置換基で任意に置換される、請求項1に記載の化合物。
  3. が、以下の式:
    Figure 2021511311

    [式中、RおよびRが、水素、ハロゲン、Cyc、ジヒドロキシC2−C6アルキル−、hetAr、およびR’R”NC(=O)−(式中、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである)から独立して選択される]
    である、請求項2に記載の化合物。
  4. が、Cycである、請求項3に記載の化合物。
  5. が、水素である、請求項3または4に記載の化合物。
  6. が、ハロゲンである、請求項3または4に記載の化合物。
  7. が、hetArである、請求項3または4に記載の化合物。
  8. が、R’R”NC(=O)−であり、R’が、水素であり、R”が、水素、C1−C6アルキル、またはCycである、請求項3または4に記載の化合物。
  9. が、ジヒドロキシC2−C6アルキル−である、請求項3または4に記載の化合物。
  10. が、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、またはArから独立して選択される1〜3個の基で任意に置換されるピラゾリル環である、請求項1に記載の化合物。
  11. が、以下の式:
    Figure 2021511311

    [式中、
    が、水素、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、Cyc、hetCyc、またはArであり、
    が、水素、C1−C6アルキル、Cyc、またはhetCycであり、
    が、水素またはC1−C6アルキルである]
    である、請求項10に記載の化合物。
  12. が、水素である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. が、C1−C6アルキルである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  14. が、(Cyc)C1−C6アルキル−である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  15. が、Cycである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  16. が、hetCycである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  17. が、Arである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  18. が、(Ar)C1−C6アルキル−である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  19. が、水素である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  20. が、HC(=O)−である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  21. が、ヒドロキシC1−C6アルキル−である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  22. が、C1−C6アルキル−である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  23. が、アミノC1−C6アルキル−である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  24. 実施例1〜34から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  25. 薬学的に許容される希釈剤または担体と混合される、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、薬学的組成物。
  26. 請求項1に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、
    (a)請求項1に記載の化合物(Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりであり、X=R=BrまたはIである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素、X=R=BrまたはIであり、Rが、請求項1に定義されるとおりであり、Pが、窒素保護基である]を有する化合物を、アンモニアと反応させ、続いて前記窒素保護基を除去すること、または
    (b)請求項1に記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、X=R=BrまたはIおよびRが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、X=R=BrまたはIおよびRが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−Xを有する化合物(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−である)と反応させること、または
    (c)請求項1に記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、ここで、hetArおよびArが、請求項1に定義されるとおりであり、hetCycが、請求項1に定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、請求項1に定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、式R−B(OR’)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、ここで、hetArおよびArが、請求項1に定義されるとおりであり、hetCycが、請求項1に定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、請求項1に定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、各R’が、独立してHもしくはC1−C6アルキルであるか、または各R’が、それらが結合される原子と一緒に、(C1−C3アルキル)から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される5〜6員環を形成する)を有する化合物を、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Xが、BrまたはIである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で、反応させること、または
    (d)請求項1に記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、ここで、hetArおよびArが、請求項1に定義されるとおりであり、hetCycが、請求項1に定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、請求項1に定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、式R−Sn(C1−C6アルキル)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、請求項1に定義されるとおりであり、hetCycが、請求項1に定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、請求項1に定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件する)を有する化合物を、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Xが、BrまたはIである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で反応させること、または
    (e)請求項1に記載の化合物(Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、ここで、hetArおよびArが、請求項1に定義されるとおりであり、hetCycが、請求項1に定義されるとおりであるがhetCycが飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、請求項1に定義されるとおりであるがCycが飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、または(C3−C6シクロアルキル)C1−C6アルキル−であり、Rが、水素であり、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、hetArおよびArが、請求項1に定義されるとおりであり、hetCycが、請求項1に定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、請求項1に定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、アルケン還元条件に処理すること、または
    (f)請求項1に記載の化合物(Rが、水素であり、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Cyc、(Cyc)C1−C6アルキル−、hetCyc、または(Ar)C1−C6アルキル−、シアノC1−C6アルキルであり、Cyc、hetCyc、およびArが、請求項1に定義されるとおりであり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキル、フルオロC1−C6アルキル、シアノC1−C6アルキル、ヒドロキシC1−C6アルキル、Cyc、(Cyc)C1−C6アルキル−、hetCyc、または(Ar)C1−C6アルキル−、シアノC1−C6アルキルであり、Cyc、hetCyc、およびArが、請求項1に定義されるとおりであり、Xが、脱離原子または脱離基である)を有する試薬と反応させること、または
    (g)請求項1に記載の化合物(Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりであり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、式RC≡CR(式中、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである)を有する試薬と反応させること、または
    (h)請求項1に記載の化合物(Rが、水素であり、RおよびRが、請求項1に定義されるとおりである)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する試薬と反応させること、または
    (i)請求項1に記載の化合物(Rが、無置換トリアゾリル環であり、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    を有する化合物を、アジドトリメチルシランと反応させること、または
    (j)請求項1に記載の化合物(Rが、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルで置換されるトリアゾリル環であり、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−X(式中、Rが、C1−C6アルキルまたはC3−C6シクロアルキルであり、Xが、ハロゲンである)を有する試薬と反応させること、または
    (k)請求項1に記載の化合物(Rが、HC(=O)−であり、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりであり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、RおよびRが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、水酸化アンモニウムと反応させること、または
    (l)請求項1に記載の化合物(Rが、HOCH−であり、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりであり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、水素であり、RおよびRが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、アルデヒド還元試薬と反応させること、または
    (m)請求項1に記載の化合物(Rが、hetCycまたはCycであり、ここで、Cycが、非置換C3−C6シクロアルキルであり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、式R−OH(式中、Rが、請求項1で定義されるhetCycまたはCycであり、ここで、Cycが、非置換C3−C6シクロアルキルである)を有する化合物と反応させ、続いて水酸化アンモニウムと反応させること、または
    (n)請求項1に記載の化合物(Rが、CycまたはArであり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、式R−B(OR’)(式中、Rが、CycまたはArであり、ここで、CycおよびArが、請求項1に定義されるとおりであり、各R’が、独立してHもしくはC1−C6アルキルであるか、または各R’が、それらが結合される原子と一緒に、(C1−C3アルキル)から選択される1〜4個の置換基で任意に置換される5〜6員環を形成する)を有する化合物を、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する対応する化合物と反応させ、続いて水酸化アンモニウムと反応させること、または
    (o)請求項1に記載の化合物(Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Ra1、Rb1、Rc1、およびRd1の各々が、独立して水素またはC1−C4アルキルであるが、前記
    Figure 2021511311

    部分が、2〜6個の炭素原子を有することを条件とする]であり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物を、式
    Figure 2021511311

    [式中、Ra1、Rb1、Rc1、およびRd1の各々が、独立して水素またはC1−C4アルキルであるが、前記
    Figure 2021511311

    が、2〜6個の炭素原子を有することを条件とする]を有する化合物と反応させること、または
    (p)請求項1に記載の化合物(Rが、請求項1に定義されるとおりであり、Rが、水素であり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりであり;Rが、請求項1に定義されるとおりである]を有する化合物におけるアルケニル部分をジヒドロキシル化すること、または
    (q)請求項1に記載の化合物(Rが、請求項1に定義されるとおりであり、Rが、C1−C6アルキルであり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、請求項1に定義されるとおりであり、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、ここで、hetArおよびArが、請求項1に定義されるとおりであり、hetCycが、請求項1に定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、請求項1に定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とし、Rが、請求項1に定義されるとおりである]である)に対して、式R−Sn(C1−C6アルキル)(式中、Rが、hetAr、Ar、hetCyc、またはCycであり、ここで、hetArおよびArが、請求項1に定義されるとおりであり、hetCycが、請求項1に定義されるとおりであるがhetCycが部分不飽和複素環であるということを条件とし、Cycが、請求項1に定義されるとおりであるがCycが部分不飽和C3−C6シクロアルキル環であるということを条件とする)を有する化合物を、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Xが、BrまたはIであり;Rが、請求項1に定義されるとおりであり;Rが、請求項1に定義されるとおりであり;Rが、C1−C6アルキルである]を有する対応する化合物と、パラジウム触媒、および任意に配位子の存在下で、かつ無機塩基の存在下で反応させること、または
    (r)請求項1に記載の化合物(Rが、請求項1に定義されるとおりであり、Rが、CHNHであり、Rが、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Rが、C1−C6アルキルである]である)に対して、以下の式
    Figure 2021511311

    [式中、Pgが、アミノ保護基であり;Rが、請求項1に定義されるとおりであり;Rが、C1−C6アルキルである]におけるアジド部分を還元し、続いて前記アミノ保護基を除去することと、
    いかなる保護基も除去し、任意にその薬学的に許容される塩を形成することと、を含む、プロセス。
  27. がんを治療する方法であって、それを必要とする患者において、有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を前記患者に投与することを含む、方法。
  28. がんを治療する方法であって、それを必要とする患者において、(a)前記がんが、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連しているかを決定することと、(b)前記がんが、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全に関連していると決定された場合、治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を前記患者に投与することと、を含む、方法。
  29. 患者においてRETに関連するがんを治療する方法であって、RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者に治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  30. 患者においてRETに関連するがんを治療する方法であって、
    前記患者における前記がんが、RETに関連するがんであるかを決定することと、
    RETに関連するがんを有すると決定された患者に治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することと、を含む、方法。
  31. 患者を治療する方法であって、前記患者が、RET遺伝子、RETキナーゼ、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有することを示す、臨床記録を有する患者に、治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  32. 患者に対して治療を選択する方法であって、RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者に対して、治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療を選択することを含む、方法。
  33. がんを有する患者に対して治療を選択する方法であって、
    前記患者における前記がんが、RETに関連するがんであるかを決定することと、
    RETに関連するがんを有すると決定された患者に対して、治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療を選択することと、を含む、方法。
  34. 治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療のために患者を選択する方法であって、
    RETに関連するがんを有する患者を特定することと、
    治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療のために患者を選択することと、を含む、方法。
  35. 治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療のためにがんを有する患者を選択する方法であって、
    前記患者における前記がんが、RETに関連するがんであるかを決定することと、
    治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む治療のためにRETに関連するがんを有すると決定された患者を選択することと、を含む、方法。
  36. 前記患者におけるがんがRETに関連するがんであるかを決定するステップが、前記患者からの試料においてRET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を検出するためのアッセイを実施することを含む、請求項30、33、および35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記患者から試料を得ることをさらに含む、請求項36に記載の方法。
  38. 前記試料が、生検試料である、請求項37に記載の方法。
  39. 前記アッセイが、シーケンシング、免疫組織化学、酵素結合免疫収着アッセイ、および蛍光インサイツハイブリダイゼーション(FISH)からなる群から選択される、請求項36〜38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記FISHが、ブレークアパートFISH分析である、請求項39に記載の方法。
  41. 前記シーケンシングが、パイロシーケンシングまたは次世代シーケンシングである、請求項39に記載の方法。
  42. 前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、前記RET遺伝子における1つ以上の点変異である、請求項36〜41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、2、3、4、5、6、7、8、11、12、13、20、32、34、40、45、56、64、67、77、114、136、145、177、180、200、270、278、292、294、321、330、338、360、365、373、393、423、428、432、446、505、506、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、639、640、641、644、648、649、650、661、664、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、802、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、866、867、870、873、876、881、882、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1062、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項42に記載の方法。
  44. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、32、34、40、45、56、64、67、77、114、145、177、270、278、292、321、330、338、360、365、393、423、428、446、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、634、635、636、637、639、640、641、648、649、650、664、661、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、870、873、876、881、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項43に記載の方法。
  45. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、S32L、D34S、L40P、A45A、L56M、P64L、R67H、R77C、R114H、V145G、R177L、P270L、T278N、V292M、G321R、R330Q、T338I、R360W、S365L、F393L、G423R、E428K、G446R、A510V、E511K、G513D、C515S、C515W、R525W、C531R、G533C、G533S、L534L、G550E、V591I、G593E、E595D、E595A、R600Q、I602V、K603Q、K603E、Y606C、C609C、C609Y、C609S、C609G、C609R、C609F、C609W、C609V、C611R、C611S、C611G、C611Y、C611F、C611W、E616Q、C618S、C618Y、C618R、C618G、C618F、C618W、F619F、C620S、C620W、C620R、C620G、C620L、C620Y、C620F、C620A、P622L、E623K、D624N、P628N、L629P、C630A、C630R、C630S、C630Y、C630F、C630W、D631N、D631Y、D631A、D631G、D631V、D631E、E632K、E632G、E632V、L633R、C634W、C634Y、C634S、C634R、C634F、C634G、C634L、C634A、C634T、R635G、T636P、T636M、V637R、A639G、A640G、A641S、A641T、A641R、T644M、V648I、S649L、V650M、H661H、A664D、H665Q、K666E、K666M、K666N、K666R、T675T、P679P、A680T、S686N、S689T、G691S、R694Q、M700L、V706M、V706A、E713K、D714Y、G727E、E732K、E734K、G736R、V738V、T742M、G748C、R749T、A750P、A750G、E762G、S765P、S765F、P766S、P766M、E768Q、E768D、E768N、E768G、L769L、R770Q、D771N、N777S、V778I、Q781R、I788I、I788N、L790F、Y791F、Y791N、V804L、V804M、V804E、E805K、Y806E、Y806F、Y806S、Y806G、Y806C、Y806H、Y806N、Y806Y、G810R、G810S、G810A、G810C、G810V、G810D、R817C、E818K、S819I、R820L、G823E、Y826M、Y826S、G828R、R833C、S836S、P841L、P841P、E843D、R844W、R844Q、R844L、A845A、M848T、I852M、S853T、L865V、A866W、E867K、L870F、R873W、R873Q、A876V、L881V、A883F、A883S、A883T、A883Y、A883V、E884K、E884V、R886W、R886L、S891A、S891S、S891L、F893L、G894S、R897Q、R897P、D898V、D898Y、Y900F、E901K、S904F、S904S、S904T、S904C、Y905F、K907E、K907M、R908K、G911D、G911G、G911E、R912P、R912Q、M918T、M918V、M918L、A919V、A919P、E921K、E921D、S922P、S922Y、F924S、F924L、T930M、F961L、R972G、R973T、S977R、Y981F、R982C、S1002N、M1009V、Y1015F、D1017N、S1024F、V1041G、P1047S、A1051T、M1064T、Y1096F、A1105V、およびM1109Tのアミノ酸置換のうちの1つ以上を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項44に記載の方法。
  46. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、ヒトRET遺伝子のエクソン10、11、13、14、15、および16のうちの1つ以上で起こる、請求項42に記載の方法。
  47. 前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、RET遺伝子融合である、請求項36〜41のいずれか一項に記載の方法。
  48. 前記RET遺伝子融合が、BCR−RET、CLIP1−RET、KIF5B−RET、CCDC6−RET、NCOA4−RET、TRIM33−RET、ERC1−RET、FGFR1OP−RET、MBD1−RET、PRKAR1A−RET、TRIM24−RET、GOLGA5−RET、HOOK3−RET、RFG9−RET、KTN1−RET、TRIM27−RET、AKAP13−RET、FKBP15−RET、SPECC1L−RET、TBL1XR1−RET、CEP55−RET、CUX1−RET、KIAA1468−RET、RFG8−RET、ACBD5−RET、PTC1ex9−RET、MYH13−RET、PIBF1−RET、KIAA1217−RET、MPRIP−RET、HRH4−RET、Ria−RET、RET−PTC4、FRMD4A−RET、SQSTM1−RET、AFAP1L2−RET、PPFIBP2−RET、EML4−RET、PARD3−RET、MYH10−RET、HTIF1−RET、AFAP1−RET、RASGEF1A−RET、TEL−RET、RUFY1−RET、UEVLD−RET、DLG5−RET、FOXP4−RET、TIF1G−RET、H4L−RET、OFLM4−RET、RRBP1−RET、ANK3−RET、PICALM−RET、MYO5C−RET、EPHA5−RET、RUFY2−RET、KIF13A−RET、TNIP1−RET、SNRNP70−RET、MRLN−RET、LMNA−RET、RUFY3−RET、TFG−RET、MYO5A−RET、ADD3−RET、JMJD1C−RET、RBPMS−RET、DOCK1−RET、TAF3−RET、NCOA1−RET、ZNF485−RET、VCL−RET、TSSK4−RET、SORBS1−RET、SIRT1−RET、PTPRK−RET、ADD3−AS1−RET、PRKG1−RET、IL2RA−RET、CCNYL2−RET、CCDC186−RET、およびANKS1B−RETからなる群から選択される、請求項47に記載の方法。
  49. 前記RETに関連するがんが、肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、多発性内分泌腺腫症2Aまたは2B型(それぞれ、MEN2AまたはMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん腫、胃腸粘膜の神経節神経腫症、および子宮頸がんからなる群から選択される、請求項29、30、および33〜48のいずれか一項に記載の方法。
  50. 前記肺がんが、RET融合肺がんであるか、または前記がんが、甲状腺髄様がんである、請求項49に記載の方法。
  51. 前記肺がんが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、細気管支肺細胞がん、または肺腺がんである、請求項49に記載の方法。
  52. 式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、経口投与される、請求項27〜51のいずれか一項に記載の方法。
  53. 前記患者に追加の療法または治療剤を投与することをさらに含む、請求項27〜51のいずれか一項に記載の方法。
  54. 前記追加の療法または治療剤が、放射線療法、細胞傷害性化学療法、キナーゼ標的治療剤、アポトーシス調節剤、シグナル伝達阻害剤、免疫標的療法、および血管新生標的療法から選択される、請求項53に記載の方法。
  55. 前記追加の治療剤が、1つ以上のキナーゼ標的治療剤から選択される、請求項54に記載の方法。
  56. 請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物、および前記追加の治療剤が、別個の投与量として同時に投与される、請求項53〜55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物、および前記追加の治療剤が、別個の投与量として任意の順序で逐次投与される、請求項53〜55のいずれか一項に記載の方法。
  58. 患者においてRETに関連するがんを治療するための薬品の製造のための、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の使用。
  59. 前記RETに関連するがんが、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがんである、請求項58に記載の使用。
  60. 前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、前記RET遺伝子における1つ以上の点変異である、請求項59に記載の使用。
  61. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、2、3、4、5、6、7、8、11、12、13、20、32、34、40、45、56、64、67、77、114、136、145、177、180、200、270、278、292、294、321、330、338、360、365、373、393、423、428、432、446、505、506、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、639、640、641、644、648、649、650、661、664、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、802、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、866、867、870、873、876、881、882、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1062、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項60に記載の使用。
  62. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、32、34、40、45、56、64、67、77、114、145、177、270、278、292、321、330、338、360、365、393、423、428、446、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、634、635、636、637、639、640、641、648、649、650、664、661、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、870、873、876、881、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項61に記載の使用。
  63. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、S32L、D34S、L40P、A45A、L56M、P64L、R67H、R77C、R114H、V145G、R177L、P270L、T278N、V292M、G321R、R330Q、T338I、R360W、S365L、F393L、G423R、E428K、G446R、A510V、E511K、G513D、C515S、C515W、R525W、C531R、G533C、G533S、L534L、G550E、V591I、G593E、E595D、E595A、R600Q、I602V、K603Q、K603E、Y606C、C609C、C609Y、C609S、C609G、C609R、C609F、C609W、C609V、C611R、C611S、C611G、C611Y、C611F、C611W、E616Q、C618S、C618Y、C618R、C618G、C618F、C618W、F619F、C620S、C620W、C620R、C620G、C620L、C620Y、C620F、C620A、P622L、E623K、D624N、P628N、L629P、C630A、C630R、C630S、C630Y、C630F、C630W、D631N、D631Y、D631A、D631G、D631V、D631E、E632K、E632G、E632V、L633R、C634W、C634Y、C634S、C634R、C634F、C634G、C634L、C634A、C634T、R635G、T636P、T636M、V637R、A639G、A640G、A641S、A641T、A641R、T644M、V648I、S649L、V650M、H661H、A664D、H665Q、K666E、K666M、K666N、K666R、T675T、P679P、A680T、S686N、S689T、G691S、R694Q、M700L、V706M、V706A、E713K、D714Y、G727E、E732K、E734K、G736R、V738V、T742M、G748C、R749T、A750P、A750G、E762G、S765P、S765F、P766S、P766M、E768Q、E768D、E768N、E768G、L769L、R770Q、D771N、N777S、V778I、Q781R、I788I、I788N、L790F、Y791F、Y791N、V804L、V804M、V804E、E805K、Y806E、Y806F、Y806S、Y806G、Y806C、Y806H、Y806N、Y806Y、G810R、G810S、G810A、G810C、G810V、G810D、R817C、E818K、S819I、R820L、G823E、Y826M、Y826S、G828R、R833C、S836S、P841L、P841P、E843D、R844W、R844Q、R844L、A845A、M848T、I852M、S853T、L865V、A866W、E867K、L870F、R873W、R873Q、A876V、L881V、A883F、A883S、A883T、A883Y、A883V、E884K、E884V、R886W、R886L、S891A、S891S、S891L、F893L、G894S、R897Q、R897P、D898V、D898Y、Y900F、E901K、S904F、S904S、S904T、S904C、Y905F、K907E、K907M、R908K、G911D、G911G、G911E、R912P、R912Q、M918T、M918V、M918L、A919V、A919P、E921K、E921D、S922P、S922Y、F924S、F924L、T930M、F961L、R972G、R973T、S977R、Y981F、R982C、S1002N、M1009V、Y1015F、D1017N、S1024F、V1041G、P1047S、A1051T、M1064T、Y1096F、A1105V、およびM1109Tのアミノ酸置換のうちの1つ以上を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項62に記載の使用。
  64. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、ヒトRET遺伝子のエクソン10、11、13、14、15、および16のうちの1つ以上で起こる、請求項60に記載の使用。
  65. 前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、RET遺伝子融合である、請求項59に記載の使用。
  66. 前記RET遺伝子融合が、BCR−RET、CLIP1−RET、KIF5B−RET、CCDC6−RET、NCOA4−RET、TRIM33−RET、ERC1−RET、FGFR1OP−RET、MBD1−RET、PRKAR1A−RET、TRIM24−RET、GOLGA5−RET、HOOK3−RET、RFG9−RET、KTN1−RET、TRIM27−RET、AKAP13−RET、FKBP15−RET、SPECC1L−RET、TBL1XR1−RET、CEP55−RET、CUX1−RET、KIAA1468−RET、RFG8−RET、ACBD5−RET、PTC1ex9−RET、MYH13−RET、PIBF1−RET、KIAA1217−RET、MPRIP−RET、HRH4−RET、Ria−RET、RET−PTC4、FRMD4A−RET、SQSTM1−RET、AFAP1L2−RET、PPFIBP2−RET、EML4−RET、PARD3−RET、MYH10−RET、HTIF1−RET、AFAP1−RET、RASGEF1A−RET、TEL−RET、RUFY1−RET、UEVLD−RET、DLG5−RET、FOXP4−RET、TIF1G−RET、H4L−RET、OFLM4−RET、RRBP1−RET、ANK3−RET、PICALM−RET、MYO5C−RET、EPHA5−RET、RUFY2−RET、KIF13A−RET、TNIP1−RET、SNRNP70−RET、MRLN−RET、LMNA−RET、RUFY3−RET、TFG−RET、MYO5A−RET、ADD3−RET、JMJD1C−RET、RBPMS−RET、DOCK1−RET、TAF3−RET、NCOA1−RET、ZNF485−RET、VCL−RET、TSSK4−RET、SORBS1−RET、SIRT1−RET、PTPRK−RET、ADD3−AS1−RET、PRKG1−RET、IL2RA−RET、CCNYL2−RET、CCDC186−RET、およびANKS1B−RETからなる群から選択される、請求項65に記載の使用。
  67. 前記RETに関連するがんが、肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、多発性内分泌腺腫症2Aまたは2B型(それぞれ、MEN2AまたはMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん腫、胃腸粘膜の神経節神経腫症、および子宮頸がんからなる群から選択される、請求項58〜66のいずれか一項に記載の使用。
  68. 前記肺がんが、RET融合肺がんであるか、または前記がんが、甲状腺髄様がんである、請求項67に記載の使用。
  69. 前記肺がんが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、細気管支肺細胞がん、または肺腺がんである、請求項67に記載の使用。
  70. 前記薬品が、経口投与用に製剤化される、請求項58〜69のいずれか一項に記載の使用。
  71. RETに関連するがんを有すると特定または診断された患者の治療において使用するための、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物。
  72. 前記RETに関連するがんが、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有するがんである、請求項71に記載の化合物。
  73. 前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、前記RET遺伝子における1つ以上の点変異である、請求項72に記載の化合物。
  74. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、2、3、4、5、6、7、8、11、12、13、20、32、34、40、45、56、64、67、77、114、136、145、177、180、200、270、278、292、294、321、330、338、360、365、373、393、423、428、432、446、505、506、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、639、640、641、644、648、649、650、661、664、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、802、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、866、867、870、873、876、881、882、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1062、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項73に記載の化合物。
  75. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、32、34、40、45、56、64、67、77、114、145、177、270、278、292、321、330、338、360、365、393、423、428、446、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、634、635、636、637、639、640、641、648、649、650、664、661、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、870、873、876、881、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項74に記載の化合物。
  76. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、S32L、D34S、L40P、A45A、L56M、P64L、R67H、R77C、R114H、V145G、R177L、P270L、T278N、V292M、G321R、R330Q、T338I、R360W、S365L、F393L、G423R、E428K、G446R、A510V、E511K、G513D、C515S、C515W、R525W、C531R、G533C、G533S、L534L、G550E、V591I、G593E、E595D、E595A、R600Q、I602V、K603Q、K603E、Y606C、C609C、C609Y、C609S、C609G、C609R、C609F、C609W、C609V、C611R、C611S、C611G、C611Y、C611F、C611W、E616Q、C618S、C618Y、C618R、C618G、C618F、C618W、F619F、C620S、C620W、C620R、C620G、C620L、C620Y、C620F、C620A、P622L、E623K、D624N、P628N、L629P、C630A、C630R、C630S、C630Y、C630F、C630W、D631N、D631Y、D631A、D631G、D631V、D631E、E632K、E632G、E632V、L633R、C634W、C634Y、C634S、C634R、C634F、C634G、C634L、C634A、C634T、R635G、T636P、T636M、V637R、A639G、A640G、A641S、A641T、A641R、T644M、V648I、S649L、V650M、H661H、A664D、H665Q、K666E、K666M、K666N、K666R、T675T、P679P、A680T、S686N、S689T、G691S、R694Q、M700L、V706M、V706A、E713K、D714Y、G727E、E732K、E734K、G736R、V738V、T742M、G748C、R749T、A750P、A750G、E762G、S765P、S765F、P766S、P766M、E768Q、E768D、E768N、E768G、L769L、R770Q、D771N、N777S、V778I、Q781R、I788I、I788N、L790F、Y791F、Y791N、V804L、V804M、V804E、E805K、Y806E、Y806F、Y806S、Y806G、Y806C、Y806H、Y806N、Y806Y、G810R、G810S、G810A、G810C、G810V、G810D、R817C、E818K、S819I、R820L、G823E、Y826M、Y826S、G828R、R833C、S836S、P841L、P841P、E843D、R844W、R844Q、R844L、A845A、M848T、I852M、S853T、L865V、A866W、E867K、L870F、R873W、R873Q、A876V、L881V、A883F、A883S、A883T、A883Y、A883V、E884K、E884V、R886W、R886L、S891A、S891S、S891L、F893L、G894S、R897Q、R897P、D898V、D898Y、Y900F、E901K、S904F、S904S、S904T、S904C、Y905F、K907E、K907M、R908K、G911D、G911G、G911E、R912P、R912Q、M918T、M918V、M918L、A919V、A919P、E921K、E921D、S922P、S922Y、F924S、F924L、T930M、F961L、R972G、R973T、S977R、Y981F、R982C、S1002N、M1009V、Y1015F、D1017N、S1024F、V1041G、P1047S、A1051T、M1064T、Y1096F、A1105V、およびM1109Tのアミノ酸置換のうちの1つ以上を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項75に記載の化合物。
  77. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、ヒトRET遺伝子のエクソン10、11、13、14、15、および16のうちの1つ以上で起こる、請求項73に記載の化合物。
  78. 前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのうちのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、RET遺伝子融合である、請求項72に記載の化合物。
  79. 前記RET遺伝子融合が、BCR−RET、CLIP1−RET、KIF5B−RET、CCDC6−RET、NCOA4−RET、TRIM33−RET、ERC1−RET、FGFR1OP−RET、MBD1−RET、PRKAR1A−RET、TRIM24−RET、GOLGA5−RET、HOOK3−RET、RFG9−RET、KTN1−RET、TRIM27−RET、AKAP13−RET、FKBP15−RET、SPECC1L−RET、TBL1XR1−RET、CEP55−RET、CUX1−RET、KIAA1468−RET、RFG8−RET、ACBD5−RET、PTC1ex9−RET、MYH13−RET、PIBF1−RET、KIAA1217−RET、MPRIP−RET、HRH4−RET、Ria−RET、RET−PTC4、FRMD4A−RET、SQSTM1−RET、AFAP1L2−RET、PPFIBP2−RET、EML4−RET、PARD3−RET、MYH10−RET、HTIF1−RET、AFAP1−RET、RASGEF1A−RET、TEL−RET、RUFY1−RET、UEVLD−RET、DLG5−RET、FOXP4−RET、TIF1G−RET、H4L−RET、OFLM4−RET、RRBP1−RET、ANK3−RET、PICALM−RET、MYO5C−RET、EPHA5−RET、RUFY2−RET、KIF13A−RET、TNIP1−RET、SNRNP70−RET、MRLN−RET、LMNA−RET、RUFY3−RET、TFG−RET、MYO5A−RET、ADD3−RET、JMJD1C−RET、RBPMS−RET、DOCK1−RET、TAF3−RET、NCOA1−RET、ZNF485−RET、VCL−RET、TSSK4−RET、SORBS1−RET、SIRT1−RET、PTPRK−RET、ADD3−AS1−RET、PRKG1−RET、IL2RA−RET、CCNYL2−RET、CCDC186−RET、およびANKS1B−RETからなる群から選択される、請求項78に記載の化合物。
  80. 前記RETに関連するがんが、肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、多発性内分泌腺腫症2Aまたは2B型(それぞれ、MEN2AまたはMEN2B)、褐色細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん腫、胃腸粘膜の神経節神経腫症、および子宮頸がんからなる群から選択される、請求項71〜79のいずれか一項に記載の化合物。
  81. 前記肺がんが、RET融合肺がんであるか、または前記がんが、甲状腺髄様がんである、請求項80に記載の化合物。
  82. 前記肺がんが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、細気管支肺細胞がん、または肺腺がんである、請求項80に記載の化合物。
  83. 哺乳動物細胞においてRETキナーゼ活性を阻害するための方法であって、前記哺乳動物細胞を、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と接触させることを含む、方法。
  84. 前記接触が、インビボで起こる、請求項83に記載の方法。
  85. 前記接触が、インビトロで起こる、請求項83に記載の方法。
  86. 前記哺乳動物細胞が、哺乳動物がん細胞である、請求項83〜85のいずれか一項に記載の方法。
  87. 前記哺乳動物がん細胞が、哺乳動物RETに関連するがん細胞である、請求項86に記載の方法。
  88. 前記細胞が、RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらうちののいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全を有する、請求項83〜87のいずれか一項に記載の方法。
  89. 前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、前記RET遺伝子における1つ以上の点変異である、請求項88に記載の方法。
  90. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、2、3、4、5、6、7、8、11、12、13、20、32、34、40、45、56、64、67、77、114、136、145、177、180、200、270、278、292、294、321、330、338、360、365、373、393、423、428、432、446、505、506、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、633、634、635、636、637、639、640、641、644、648、649、650、661、664、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、802、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、866、867、870、873、876、881、882、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1062、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項89に記載の方法。
  91. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、32、34、40、45、56、64、67、77、114、145、177、270、278、292、321、330、338、360、365、393、423、428、446、510、511、513、515、525、531、532、533、534、550、591、593、595、600、602、603、606、609、611、616、618、619、620、622、623、624、628、629、630、631、632、634、635、636、637、639、640、641、648、649、650、664、661、665、666、675、679、680、686、689、691、694、700、706、713、714、727、732、734、736、738、742、748、749、750、762、765、766、768、769、770、771、777、778、781、788、790、791、804、805、806、810、817、818、819、820、823、826、828、833、836、841、843、844、848、852、853、865、870、873、876、881、883、884、886、891、893、894、897、898、900、901、904、905、907、908、911、912、918、919、921、922、924、930、961、972、973、977、981、982、1002、1009、1015、1017、1024、1041、1047、1051、1064、1096、1105、および1109のアミノ酸位置のうちの1つ以上において、1つ以上のアミノ酸置換を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項90に記載の方法。
  92. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、S32L、D34S、L40P、A45A、L56M、P64L、R67H、R77C、R114H、V145G、R177L、P270L、T278N、V292M、G321R、R330Q、T338I、R360W、S365L、F393L、G423R、E428K、G446R、A510V、E511K、G513D、C515S、C515W、R525W、C531R、G533C、G533S、L534L、G550E、V591I、G593E、E595D、E595A、R600Q、I602V、K603Q、K603E、Y606C、C609C、C609Y、C609S、C609G、C609R、C609F、C609W、C609V、C611R、C611S、C611G、C611Y、C611F、C611W、E616Q、C618S、C618Y、C618R、C618G、C618F、C618W、F619F、C620S、C620W、C620R、C620G、C620L、C620Y、C620F、C620A、P622L、E623K、D624N、P628N、L629P、C630A、C630R、C630S、C630Y、C630F、C630W、D631N、D631Y、D631A、D631G、D631V、D631E、E632K、E632G、E632V、L633R、C634W、C634Y、C634S、C634R、C634F、C634G、C634L、C634A、C634T、R635G、T636P、T636M、V637R、A639G、A640G、A641S、A641T、A641R、T644M、V648I、S649L、V650M、H661H、A664D、H665Q、K666E、K666M、K666N、K666R、T675T、P679P、A680T、S686N、S689T、G691S、R694Q、M700L、V706M、V706A、E713K、D714Y、G727E、E732K、E734K、G736R、V738V、T742M、G748C、R749T、A750P、A750G、E762G、S765P、S765F、P766S、P766M、E768Q、E768D、E768N、E768G、L769L、R770Q、D771N、N777S、V778I、Q781R、I788I、I788N、L790F、Y791F、Y791N、V804L、V804M、V804E、E805K、Y806E、Y806F、Y806S、Y806G、Y806C、Y806H、Y806N、Y806Y、G810R、G810S、G810A、G810C、G810V、G810D、R817C、E818K、S819I、R820L、G823E、Y826M、Y826S、G828R、R833C、S836S、P841L、P841P、E843D、R844W、R844Q、R844L、A845A、M848T、I852M、S853T、L865V、A866W、E867K、L870F、R873W、R873Q、A876V、L881V、A883F、A883S、A883T、A883Y、A883V、E884K、E884V、R886W、R886L、S891A、S891S、S891L、F893L、G894S、R897Q、R897P、D898V、D898Y、Y900F、E901K、S904F、S904S、S904T、S904C、Y905F、K907E、K907M、R908K、G911D、G911G、G911E、R912P、R912Q、M918T、M918V、M918L、A919V、A919P、E921K、E921D、S922P、S922Y、F924S、F924L、T930M、F961L、R972G、R973T、S977R、Y981F、R982C、S1002N、M1009V、Y1015F、D1017N、S1024F、V1041G、P1047S、A1051T、M1064T、Y1096F、A1105V、およびM1109Tのアミノ酸置換のうちの1つ以上を有するRETタンパク質の翻訳をもたらす、請求項91に記載の化合物。
  93. 前記RET遺伝子における1つ以上の点変異が、ヒトRET遺伝子のエクソン10、11、13、14、15、および16のうちの1つ以上で起こる、請求項89に記載の方法。
  94. 前記RET遺伝子、RETキナーゼタンパク質、またはそれらのいずれかの発現もしくは活性もしくはレベルの調節不全が、RET遺伝子融合である、請求項88に記載の方法。
  95. 前記RET遺伝子融合が、BCR−RET、CLIP1−RET、KIF5B−RET、CCDC6−RET、NCOA4−RET、TRIM33−RET、ERC1−RET、FGFR1OP−RET、MBD1−RET、PRKAR1A−RET、TRIM24−RET、GOLGA5−RET、HOOK3−RET、RFG9−RET、KTN1−RET、TRIM27−RET、AKAP13−RET、FKBP15−RET、SPECC1L−RET、TBL1XR1−RET、CEP55−RET、CUX1−RET、KIAA1468−RET、RFG8−RET、ACBD5−RET、PTC1ex9−RET、MYH13−RET、PIBF1−RET、KIAA1217−RET、MPRIP−RET、HRH4−RET、Ria−RET、RET−PTC4、FRMD4A−RET、SQSTM1−RET、AFAP1L2−RET、PPFIBP2−RET、EML4−RET、PARD3−RET、MYH10−RET、HTIF1−RET、AFAP1−RET、RASGEF1A−RET、TEL−RET、RUFY1−RET、UEVLD−RET、DLG5−RET、FOXP4−RET、TIF1G−RET、H4L−RET、OFLM4−RET、RRBP1−RET、ANK3−RET、PICALM−RET、MYO5C−RET、EPHA5−RET、RUFY2−RET、KIF13A−RET、TNIP1−RET、SNRNP70−RET、MRLN−RET、LMNA−RET、RUFY3−RET、TFG−RET、MYO5A−RET、ADD3−RET、JMJD1C−RET、RBPMS−RET、DOCK1−RET、TAF3−RET、NCOA1−RET、ZNF485−RET、VCL−RET、TSSK4−RET、SORBS1−RET、SIRT1−RET、PTPRK−RET、ADD3−AS1−RET、PRKG1−RET、IL2RA−RET、CCNYL2−RET、CCDC186−RET、およびANKS1B−RETからなる群から選択される、請求項94に記載の方法。
  96. 患者において過敏性腸症候群を治療する方法であって、過敏性腸症候群を有すると特定または診断された患者に治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  97. 過敏性腸症候群に関連する疼痛を軽減する方法であって、それを必要とする患者において、過敏性腸症候群を有すると特定または診断された患者に治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  98. がんの転移を阻害する方法であって、それを必要とする患者において、治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または請求項25に記載の薬学的組成物を前記患者に投与することを含む、方法。
  99. 請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、別の化学療法剤と組み合わせて使用される、請求項98に記載の方法。
  100. がんを有する対象を治療する方法であって、
    (a)1回以上の用量の第1のRET阻害剤を、前記対象に一定期間投与すること、
    (b)(a)の後、前記対象から取得された試料中のがん細胞が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
    (c)前記対象が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて、前記対象に投与すること、または、
    (d)前記対象が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を、前記対象に投与することを含む、方法。
  101. 前記ステップ(c)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項100に記載の方法。
  102. 前記ステップ(c)の抗がん剤が、前記ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤である、請求項100に記載の方法。
  103. 前記対象が、追加用量の前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を投与され、前記方法が、(e)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、請求項100に記載の方法。
  104. 前記ステップ(e)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項103に記載の方法。
  105. 前記ステップ(e)の抗がん剤が、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項103に記載の方法。
  106. がんを有する対象を治療する方法であって、
    (a)1回以上の用量の第1のRET阻害剤を、前記対象に一定期間投与すること、
    (b)(a)の後、前記対象から取得された試料中のがん細胞が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
    (c)前記対象が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて、前記対象に投与すること、または、
    (d)前記対象が、前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を、前記対象に投与することを含み、
    前記変異が、アミノ酸位置804、例えば、V804M、V804L、またはV804Eでの置換である、方法。
  107. 前記ステップ(c)の抗がん剤が、前記ステップ(a)で投与される第1のRET阻害剤である、請求項106に記載の方法。
  108. 前記対象が、追加用量の前記ステップ(a)の第1のRET阻害剤を投与され、前記方法が、(e)別の抗がん剤を投与することをさらに含む、請求項106に記載の方法。
  109. 前記ステップ(e)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項108に記載の方法。
  110. 前記ステップ(e)の抗がん剤が、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項108に記載の方法。
  111. がんを有する対象を治療する方法であって、
    (a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の第1のRET阻害剤を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
    (b)前記対象が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて、前記対象に投与すること、または、
    (c)前記対象が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の前記第1のRET阻害剤を、前記対象に投与することを含む、方法。
  112. 前記ステップ(b)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項111に記載の方法。
  113. 前記ステップ(b)の抗がん剤が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤である、請求項111に記載の方法。
  114. 前記対象が、追加用量の前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を投与され、前記方法が、(d)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、請求項113に記載の方法。
  115. 前記ステップ(d)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項114に記載の方法。
  116. 前記ステップ(d)の抗がん剤が、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項114に記載の方法。
  117. がんを有する対象を治療する方法であって、
    (a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の第1のRET阻害剤を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
    (b)前記対象が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する少なくとも1つのRET阻害剤耐性変異を有するがん細胞を有する場合、第2のRET阻害剤を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて、前記対象に投与すること、または、
    (c)前記対象が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する場合、追加用量の前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を投与することを含む、方法。
  118. 前記ステップ(b)の抗がん剤が、前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤である、請求項117に記載の方法。
  119. 前記対象が、追加用量の前記対象に以前に投与された前記第1のRET阻害剤を投与され、前記方法が、(d)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、請求項117に記載の方法。
  120. 前記ステップ(d)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項119に記載の方法。
  121. 前記ステップ(d)の抗がん剤が、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項119に記載の方法。
  122. がんを有する対象を治療する方法であって、
    (a)1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、一定期間投与すること、
    (b)(a)の後、前記対象から取得された試料中のがん細胞が、前記ステップ(a)の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
    (c)前記ステップ(a)の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有すると決定された対象に、第2のRET阻害剤または請求項1〜24のいずれか一項に記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて投与すること、または、
    (d)前記ステップ(a)の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加をがん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する対象に、追加用量の前記ステップ(a)の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
  123. 前記第2のRET阻害剤が、ステップ(c)で投与される、請求項122に記載の方法。
  124. 請求項1〜24のいずれか一項に記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、ステップ(c)で投与される、請求項122に記載の方法。
  125. 前記ステップ(c)の抗がん剤が、第1のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項122に記載の方法。
  126. 前記ステップ(c)の抗がん剤が、ステップ(a)で投与されるものとは異なる請求項1〜24のいずれか一項に記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項122に記載の方法。
  127. 前記ステップ(c)の抗がん剤が、ステップ(a)で投与される請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項122に記載の方法。
  128. 前記対象が、追加用量の前記ステップ(a)の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与され、前記方法が、(e)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、請求項122に記載の方法。
  129. 前記ステップ(e)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項128に記載の方法。
  130. 前記ステップ(e)の抗がん剤が、前記ステップ(a)の化合物とは異なる請求項1〜24のいずれか一項に記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項128に記載の方法。
  131. がんを有する対象を治療する方法であって、
    (a)がんを有しており、かつ1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を以前に投与された対象から取得された試料中のがん細胞が、前記対象に以前に投与された請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有するかを決定すること、および
    (b)前記対象に以前に投与された請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与する1つ以上のRET阻害剤耐性変異を有すると決定された対象に、第2のRET阻害剤または請求項1〜24のいずれか一項に記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、単剤療法として、または別の抗がん剤と併せて投与すること、または、
    (c)前記対象に以前に投与された請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を用いた治療に対する耐性の増加を、がん細胞または腫瘍に付与するRET阻害剤耐性変異を有しないがん細胞を有する前記対象に、追加用量の以前に投与された請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
  132. 前記第2のRET阻害剤が、ステップ(b)で投与される、請求項131に記載の方法。
  133. 請求項1〜24のいずれか一項に記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物が、ステップ(b)で投与される、請求項131に記載の方法。
  134. 前記ステップ(b)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項131に記載の方法。
  135. 前記ステップ(b)の抗がん剤が、請求項1〜24のいずれか一項に記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項131に記載の方法。
  136. 前記ステップ(b)の抗がん剤が、前記対象に以前に投与された請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項131に記載の方法。
  137. 前記対象が、追加用量の前記対象に以前に投与された請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与され、前記方法が、(d)別の抗がん剤を前記対象に投与することをさらに含む、請求項131に記載の方法。
  138. 前記ステップ(d)の抗がん剤が、第2のRET阻害剤、免疫療法、またはそれらの組み合わせである、請求項137に記載の方法。
  139. 前記ステップ(d)の抗がん剤が、請求項1〜24のいずれか一項に記載の第2の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項137に記載の方法。
  140. 対象におけるRET関連がんを治療する方法であって、
    (a)RETに関連するがんを有すると特定または診断された対象に、1回以上の用量の第1のRETキナーゼ阻害剤を投与すること、
    (b)ステップ(a)の後、前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルを決定すること、
    (c)治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象に投与することを含む、方法。
  141. 前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、ステップ(a)の前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、請求項140に記載の方法。
  142. 前記第1のRET阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、請求項140または141に記載の方法。
  143. 対象におけるRET関連がんを治療する方法であって、
    (i)RETに関連するがんを有すると特定または診断され、(ii)1回以上の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤を以前に投与され、かつ(ii)前記1回以上の用量の前記第2のRETキナーゼ阻害剤の事前投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象に、治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を投与することを含む、方法。
  144. 前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、前記1回以上の用量の前記第2のRETキナーゼ阻害剤の前記投与の前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、請求項143に記載の方法。
  145. 前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、請求項143または144に記載の方法。
  146. 対象におけるRET関連がんを治療する方法であって、
    (a)1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、RETに関連するがんを有すると特定または診断された対象に単剤療法として投与すること、
    (b)ステップ(a)の後、前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルを決定すること、
    (c)治療有効量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤または治療処置を、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象に投与することを含む、方法。
  147. 前記追加の治療剤が、第2のRETキナーゼ阻害剤である、請求項146に記載の方法。
  148. 前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、請求項147に記載の方法。
  149. 前記追加の治療剤または治療処置が、放射線療法、化学療法剤、チェックポイント阻害薬、手術、および1つ以上の第2のキナーゼ阻害薬のうちの1つ以上を含む、請求項146に記載の方法。
  150. 前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、ステップ(a)の前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、請求項146に記載の方法。
  151. 対象におけるRET関連がんを治療する方法であって、
    (i)RETに関連するがんを有すると特定または診断され、(ii)1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として以前に投与され、かつ(ii)前記1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の単剤療法としての投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象に、治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療剤または治療処置を施すことを含む、方法。
  152. 前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、前記1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として投与する前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、請求項151に記載の方法。
  153. 前記追加の治療剤が、第2のRETキナーゼ阻害剤である、請求項151に記載の方法。
  154. 前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、請求項153に記載の方法。
  155. 前記追加の治療剤または治療処置が、放射線療法、化学療法剤、チェックポイント阻害薬、手術、および1つ以上の第2のキナーゼ阻害薬のうちの1つ以上を含む、請求項151に記載の方法。
  156. 対象のための治療を選択する方法であって、
    (i)RETに関連するがんを有すると特定または診断され、(ii)1回以上の用量の第2のRETキナーゼ阻害剤を以前に投与され、かつ(ii)前記1回以上の用量の前記第2のRETキナーゼ阻害剤の投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象のための、治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を選択することを含む、方法。
  157. 前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、前記1回以上の用量の前記第2のRETキナーゼ阻害剤の投与の前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、請求項156に記載の方法。
  158. 前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、請求項156または157に記載の方法。
  159. 対象のための治療を選択する方法であって、
    (i)RETに関連するがんを有すると特定または診断され、(ii)1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として以前に投与され、かつ(ii)前記1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の投与の後、循環腫瘍DNAの参照レベルと比較してほぼ同一または上昇したレベルの循環腫瘍DNAを有すると特定された対象のために、治療有効量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、および追加の治療処置を選択することを含む、方法。
  160. 前記循環腫瘍DNAの参照レベルが、前記1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を単剤療法として投与する前に前記対象から取得された生体試料中の循環腫瘍DNAのレベルである、請求項159に記載の方法。
  161. 前記追加の治療処置が、第2のRETキナーゼ阻害剤である、請求項159に記載の方法。
  162. 前記第2のRETキナーゼ阻害剤が、カボザンチニブ、バンデタニブ、アレクチニブ、アパチニブ、シトラバチニブ、ソラフェニブ、レンバチニブ、ポナチニブ、ドビチニブ、スニチニブ、フォレチニブ、LOXO−292、BLU667、およびBLU6864からなる群から選択される、請求項161に記載の方法。
  163. 前記追加の治療処置が、放射線療法、化学療法剤、チェックポイント阻害薬、および1つ以上の第2のキナーゼ阻害薬のうちの1つ以上を含む、請求項159に記載の方法。
  164. 対象における治療の有効性を決定する方法であって、
    (a)第1の時点でRETに関連するがんを有すると特定または診断された対象から取得された生体試料中の第1のレベルの循環腫瘍DNAを決定すること、
    (b)前記第1の時点の後および第2の時点の前に、1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む治療を前記対象に投与すること、
    (c)前記第2の時点で前記対象から取得された生体試料中の第2のレベルの循環腫瘍DNAを決定すること、および
    (d)前記第1のレベルの循環腫瘍DNAと比較して、低下した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有すると決定された対象において前記治療が有効であることを特定すること、または
    前記第1のレベルの循環腫瘍DNAと比較して、ほぼ同一または上昇した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有すると決定された対象において前記治療が有効ではないことを特定することを含む、方法。
  165. 前記第1の時点および前記第2の時点が、約1週間〜約1年離間している、請求項164に記載の方法。
  166. 対象が治療に対する耐性を発症しているかを決定する方法であって、
    (a)第1の時点でRETに関連するがんを有すると特定または診断された対象から取得された生体試料中の第1のレベルの循環腫瘍DNAを決定すること、
    (b)前記第1の時点の後および第2の時点の前に、1回以上の用量の請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む治療を前記対象に投与すること、
    (c)前記第2の時点で前記対象から取得された生体試料中の第2のレベルの循環腫瘍DNAを決定すること、および
    (d)前記第1のレベルの循環腫瘍DNAと比較して、低下した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有する対象が、前記治療に対する耐性を発症していないことを決定すること、または
    前記第1のレベルの循環腫瘍DNAと比較して、ほぼ同一または上昇した第2のレベルの循環腫瘍DNAを有する対象が、前記治療に対する耐性を発症していることを決定することを含む、方法。
  167. 前記第1の時点および前記第2の時点が、約1週間〜約1年離間している、請求項166に記載の方法。
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