JP2021507943A - Stingアダプタータンパク質を活性化するホスホン酸結合を有する2’3’環状ジヌクレオチド - Google Patents

Stingアダプタータンパク質を活性化するホスホン酸結合を有する2’3’環状ジヌクレオチド Download PDF

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Abstract

本開示は、一般式(J)の2’3’環状ホスホン酸ジヌクレオチド、その薬学的に許容される塩、その薬学的組成物、および上記物質と他の医薬品または調合薬との組み合わせ、に関する。本開示は、上記化合物を、STINGタンパク質調節によって調節可能な疾患または病状、例えば、癌またはウイルス性、アレルギー性、もしくは炎症性疾患の治療または予防に使用することにも関連する。さらに、これらの物質は、ワクチンにおけるアジュバントとして使用可能である。

Description

発明の詳細な説明
<関連出願の参照>
本願は2017年12月20日に出願された米国仮出願第62/608,372号、および2018年8月31日に出願された米国仮出願第62/725,856号の優先権を主張し、これらの両方は、あらゆる目的のためにその全体が本明細書に組み込まれる。
<配列表>
本願はASCIIフォーマットで電子的に提出された配列表を含み、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。上記ASCIIコピーは、2018年12月5日に作成され、052838-534001WO_Sequence_Listing_ST25.txtと名付けられ、17,468バイトのサイズである。
<技術分野>
本開示は、STINGアダプタータンパク質(インターフェロン遺伝子の刺激剤)の調節が有用である疾患、例えば、炎症、アレルギー性および自己免疫性疾患、癌、ならびに慢性B型肝炎およびヒト免疫不全ウイルスなどのウイルス性感染症の治療と、免疫原性組成物またはワクチンアジュバントの調製とに役立ち得る、2’3’環状ジヌクレオチドおよびその誘導体に関する。
<背景技術>
先天的免疫システムは、病原体または障害に関連する少数のリガンド集合を検出する一連のパターン認識受容体(PRR)によって、病原体の存在または宿主のホメオスタシスの破壊を認識する。これらのリガンドは一般に、病原体または損傷関連分子パターン(PAMPおよびDAMP)と呼ばれる(Takeuchi O et al, Cell, 2010:140, 805-820)。トール様受容体、レチノイン酸誘導性遺伝子(RIG−I)様受容体、ヌクレオチド結合オリゴマー化ドメイン様(NOD)受容体、C型レクチン受容体および細胞質DNAセンサーを含む多くのPRRが過去20年間にわたって同定されている(Brubaker SW et al, Annu Rev Immunol, 2015:33,257-290)。PRRによるPAMPおよびDAMPの認識は、最終的に、インターフェロンを含むサイトカインおよびケモカインのアップレギュレーション、ならびに感染部位への免疫細胞の動員につながる。これらの過程はすべて病原体の複製を遅らせ、適応免疫の獲得に寄与する。
細胞のDNAは通常、健康な細胞の核とミトコンドリアに限られている。したがって、細胞質に存在するDNAは、病原体の存在または宿主ホメオスタシスの破壊を示すシグナルである。外来性DNAの感知は、IRF(DAI)またはデッドボックスポリペプチド41(DDX41)のDNA依存性活性化因子などのいくつかのDNAセンサーによって開始される。これらは、転写因子NFκ−B(核因子カッパB)およびIRF−3(インターフェロン調節因子3)の活性化を引き起こすタンパク質キナーゼTBK1を動員することにより、アダプタータンパク質STING(Stimulator Of Interferon Genes;TMEM173、MITA、ERISとも呼ばれる)(Unterholzner L, Immunology, 2013: 218, 1312-1321)を介してシグナルを伝達する。STINGの活性化は、最終的にI型およびIII型インターフェロン、ならびにIL−6、TNF−αおよびINF−γなどの様々なサイトカインおよびケモカインの放出をもたらす。
あるいは、STINGは、セカンドメッセンジャー環状ジヌクレオチド(CDN)によって活性化され得る(Burdette et al Nature 2011: 478,515-518)。STINGと親和性のあるCDNは、二つの3’−5’(3’3’−CDN)、二つの2’−5’(2’2’−CDN)または2’−5’および3’−5’リン酸ジエステル結合(2’3’−CDN)のいずれかと連結した二つのプリンヌクレオチド一リン酸塩を含む。プロトタイプ2’3’cGAMP(c[G(2’,5’)pA(3’,5’)p])は、病原体または自己dsDNAの存在下での宿主cGASの活性化の産物であり、全ての結合異性体のSTINGに対する最も高い結合親和性を有する(Zhang et al, Molecular Cell 2013:51,226-235)。
I型インターフェロン(IFN)は、ウイルス免疫において中心的役割を果たす免疫調節サイトカインである。それらは、樹状細胞(DC)およびマクロファージの成熟および活性化を誘導し(Galluci et al, Nat Med, 1999:5, 1249-1255)、T細胞およびB細胞の生存、活性化、および分化を促進する。さらに、ウイルス複製を阻害する多数の細胞内経路を活性化する。I型インターフェロンは、慢性B型およびC型肝炎の治療に有用であることから、その臨床的有用性が示されている(Lin and Young, Cytokine Growth Factor Rev, 2014:25,369-376)。
さらに、インターフェロンは、ヒトの癌の治療において有用性を示している(Cohen et al, N Engl J Med, 2005:353,2477-2490, Tsao et al, N Engl J Med, 2004:351,998-1012)。これらは腫瘍細胞の増殖を直接阻害することができ、多くの承認された抗癌剤と相乗作用を示す可能性がある。さらに、I型IFNは、免疫細胞に作用して抗腫瘍反応を誘導し得る(Musella et al, Oncoimmunology 2017:6:e1314424)。I型IFNのシグナル伝達は、マウスにおける腫瘍が発現したT細胞プライミングにおいて重要であることが示され、樹状細胞におけるIFN−α/β受容体を欠く動物は、免疫原性腫瘍を拒絶することができず、CD8+T細胞への抗原交差提示が不良であった(Fuertes et al, J Exp Med, 2011:208, 2005-2016, Diamond et al, J Exp Med, 2011:208:1989-2003)。これらの観察結果と一致して、近年、STINGアゴニストの腫瘍内注射がマウスにおいて定着した腫瘍の退行を誘導し、また、遠隔転移の拒絶および長期的免疫記憶の提供を可能にする実質的な全身性免疫反応を生じさせることが示された(Corrales et al, Cell Rep, 2015:11,1018-1030)。
CDNは、細胞性および体液性免疫の両方のプライミングを促進すると考えられている。例えば、CDNは、動物モデルにおいて効果的なアジュバントであることが示された(Dubensky et al, Ther Adv Vaccines, 2013:1,131-143)。
特許公開公報WO2014/093936、WO2014/189805、WO2013/185052、US2014/03441976、WO2015/077354、WO2015/185565、WO2016/145102、WO2017/093933、WO2017/027646、WO2017/027645、WO2017/175156、WO2017/175147、WO2017/123657、WO2018/013908、WO2018/013887、WO2018/009652、WO2018/009648、およびWO2018/009466は、特定のCDNおよび免疫応答を誘導する際のそれらの使用を開示する。
STINGを活性化する新規なCDNが依然として必要とされている。
<発明の概要>
一態様において、本開示は、タンパク質STINGに結合し、それを活性化し、その結果インターフェロンおよび他のサイトカイン/ケモカインを誘導するシグナル伝達経路を刺激する、新規な2’3’環状ホスホン酸塩ジヌクレオチドおよびその誘導体を記載する。先に開示されているCDNと比較した一つの有利性は、組織および体液中に存在するホスホジエステラーゼによる加水分解に対して抵抗性を有するホスホン酸結合によってホスホエステル結合を置換することから生じる。このような化合物は、抗ウイルス剤および抗癌剤としての有用性が見出され、ワクチンにおけるアジュバントとして作用し得るものであり、またはアレルギー性もしくは他の炎症性疾患の治療において使用され得る。
一実施形態において、本開示は式(J)の化合物、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩、を提供する:
式中、
は−C(R)−O−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
は−C(R)−O−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、
は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、
は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、
は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、
は−CH(OR15)−であり、Lは−CH(OR15)−であるか、
は−CH(OR15)−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、または
は−O−C(R)−であり、Lは−CH(OR15)−であり;
およびYは、それぞれ独立して、−O−、−S−、または−CH−であり;
およびXは、それぞれ独立して、OH、SH、OR15、SR15、またはN(R15であり;
およびXは、それぞれ独立して、OまたはSであり;
、R、R、およびR12は、それぞれ独立して、H、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、OR15、SR15、またはN(R15であり;
、R、R、R、R10およびR11は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、N、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、OR15、SR15、またはN(R15であり;
、R、R13、およびR14は、それぞれ独立して、H、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、OR15、SR15、N(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
それぞれのR15は、独立して、H、−C(=Z)R16、−C(=Z)OR16、−C(=Z)SR16、−C(=Z)N(R16、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
それぞれのR16は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
それぞれのZは、独立して、O、S、またはNR15であり;
は、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−NH−、または−NR15−を表す変数であり;
BaseおよびBaseは、それぞれ独立して:
であり、式中、
A、A、A、AおよびAは、それぞれ独立して、H、OH、SH、F、Cl、Br、I、NH、OR15、SR15、NHR15、N(R15、またはR16であり;
ここで、上記C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールは、それぞれの事例において独立して、任意に、1個、2個または3個の−OH;−SH;−NH;=O;=NH;=S;ハロゲン;−N;任意に1個、2個または3個の−OH、−CN、−O(C=O)OR、−O(C=O)R、または−COORに置換されたC〜C10アリール;置換されていないC〜Cアルキル;置換されていないC〜Cアルコキシ;置換されていないC〜Cアルキルチオ;置換されていないC〜Cアルキルアミノ;置換されていないC〜Cジアルキルアミノ;−CN;−O(C=O)OR;−O(C=O)R;または−COOR;に置換され、ここで、Rは、Hまたは置換されていないC〜Cアルキルである。
本開示は、式(J)の環状ジヌクレオチド、またはそのエナンチオマー、または薬学的に許容される塩、ならびに薬学的に許容される担体、賦形剤、および/または希釈剤を含む薬学的組成物を含む。
また、疾患または障害を治療または予防する方法、例えば、ウイルス性感染症、B型肝炎ウイルス感染症、HIV感染症、過剰増殖性疾患または癌を治療または予防する方法であって、治療または予防を必要とするヒトまたは動物に、式(J)の環状ジヌクレオチド、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩、または上述のいずれかの薬学的組成物の治療有効量を投与することを含む方法も提供される。
さらに、式(J)の環状ジヌクレオチド、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩、または上述のいずれかの薬学的組成物の治療有効量を投与することを含む、ワクチンの有効性を増強する方法も提供される。
さらに、STINGアダプタータンパク質に依存するI型インターフェロン、サイトカインおよび/またはケモカインの産生を誘導する、例えば、ヒトまたは動物においてSTINGアダプタータンパク質依存性I型インターフェロン、サイトカインまたはケモカインを誘導する、STINGアダプタータンパク質の活性を調節する方法であって式(J)の環状ジヌクレオチド、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩、または上述のいずれかの薬学的組成物の治療有効量を投与することを含む方法が、本願において提供される。
<発明の詳細な説明>
1.全般
本開示は、STINGタンパク質に結合し、その活性を調節する、例えば活性化する、少なくとも一つのホスホン酸基を含む新規な2’3’環状ジヌクレオチドを提供する。ジヌクレオチドは、天然に存在するリン酸メチレンのバリアント、すなわち、糖への付着である、天然に存在する4’−CH−O−P−である少なくとも一つの4’結合を有する。
2.定義
他の方法で定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的および科学的用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を持つ。化学基の前または後ろのダッシュは、親部分への結合点を示すために便宜上付されているものであり、化学基は、それらの通常の意味を失うことなく、一つ以上のダッシュを伴って、または伴わずに描写され得る。「Cu−v」または「C−C」などの接頭辞は、それに続く基がuからvまで(uおよびvは整数)の炭素原子を有することを示す。例えば、「C1−6アルキル」又は「C〜Cアルキル」は、アルキル基が1〜6個の炭素原子を有することを示す。
「アルキル」は、直鎖状または分枝鎖状のの飽和一価炭化水素である。例えば、アルキル基は、1〜10個の炭素原子(つまり、C1−10アルキル)または1〜8個の炭素原子(つまり、C1−8アルキル)または1〜6個の炭素原子(つまり、C1−6アルキル)または1〜4個の炭素原子(つまり、C1−4アルキル)を有し得る。アルキル基の例としては、メチル(Me、−CH)、エチル(Et、−CHCH)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CHCHCH)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CHCHCHCH)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CHCH(CH)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH)CHCH)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CHCHCHCHCH)、2−ペンチル(−CH(CH)CHCHCH)、3−ペンチル(−CH(CHCH)、2−メチル−2−ブチル(−C(CHCHCH)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH)CH(CH)、3−メチル−1−ブチル(−CHCHCH(CH)、2−メチル−1−ブチル(−CHCH(CH)CHCH)、1−ヘキシル(−CHCHCHCHCHCH)、2−ヘキシル(−CH(CH)CHCHCHCH)、3−ヘキシル(−CH(CHCH)(CHCHCH))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CHCHCHCH)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CH(CH)CHCH)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH)CHCH(CH)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH)(CHCH)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CHCH)CH(CH)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CHCH(CH)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH)C(CH、およびオクチル(−(CHCH)、が挙げられるが、これらに限定されない。。アルキル基は、置換されていなくても、置換されていてもよい。
「アルコキシ」は−O−アルキルの基を指し、ここで、アルキルは上記において定義した通りである。例えば、C1−4アルコキシは、1〜4個の炭素を有する−O−アルキル基を指す。
「アルケニル」は、少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖状または分枝鎖状の一価炭化水素ラジカルである。例えば、アルケニル基は、2〜8個の炭素原子(つまり、C2−8アルケニル)または2〜6個の炭素原子(つまり、C2−6アルケニル)または2〜4個の炭素原子(つまり、C2−4アルケニル)を有し得る。アルケニル基の例としては、エテニル(−CH=CH)、アリル(−CHCH=CH)、および−CH−CH=CH−CHが挙げられるが、これらに限定されない。アルケニル基は、置換されていなくても、置換されていてもよい。
「アルキニル」は、少なくとも一つの炭素−炭素三重結合を有する直鎖状または分枝鎖状の一価炭化水素ラジカルである。例えば、アルキニル基は、2〜8個の炭素原子(つまり、C2−8アルキニル)または2〜6個の炭素原子(つまり、C2−6アルキニル)または2〜4個の炭素原子(つまり、C2−4アルキニル)を有し得る。アルキニル基の例としては、アセチレニル(−C≡CH)、プロパルギル(−CHCH≡CH)、および−CH−C≡C−CHが挙げられるが、これらに限定されない。アルキニル基は、置換されていなくても、置換されていてもよい。
アルキルアミノは−HNR基であり、ここで、Rはアルキルである。
アルキルチオは−SR基であり、ここで、Rはアルキルである。
本明細書において使用される「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ(−F)、クロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)およびヨード(−I)を指す。
本明細書において使用される「ハロアルキル」は、アルキルの一つ以上の水素原子が、同一であっても異なっていてもよいハロ置換基によって独立して置換されている、本明細書で定義されるアルキルを指す。例えば、C1−4ハロアルキルは、C1−4アルキルの水素原子の一つ以上がハロ置換基で置換されているC1−4アルキルである。ハロアルキル基の例としては、フルオロメチル、フルオロクロロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリフルオロメチル、1,1,1−トリフルオロエチルおよびペンタフルオロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において使用される「アリール」は、単一の全炭素芳香族環、または環の少なくとも一つが芳香族である多重縮合全炭素環系を指す。例えば、特定の実施形態において、アリール基は、6〜20個の炭素原子、6〜14個の炭素原子、または6〜12個の炭素原子を有する。アリールは、フェニルラジカルを含む。アリールはまた、少なくとも一つの環が芳香族であり、他の環が芳香族であっても芳香族でなくても(つまり、炭素環でも)よい、約9〜20個の炭素原子を有する多重縮合環系(例えば、2、3または4個の環を含む環系)を含む。このような多重縮合環系は、場合によって、多重縮合環系の任意の炭素環部上の1個以上(例えば、1、2または3個)のオキソ基で置換されていてもよい。多重縮合環系の環は、原子価要件によって許容される場合、融合結合、スピロ結合、および架橋結合を介して互いに接続され得る。また、特定の原子範囲の員アリール(例えば、6〜10員アリール)について言及する場合、原子範囲は、アリールの全環原子についてであることが理解されるだろう。例えば、6員アリールはフェニルを含み、10員アリールはナフチルおよび1,2,3,4−テトラヒドロナフチルを含む。アリール基の非限定的な例としては、フェニル、インデニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、アントラセニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。アリール基は、置換されていなくても、置換されていてもよい。
本明細書において使用される「ヘテロアリール」は、環中に炭素以外の少なくとも一つの原子を有する単一の芳香環を指し、ここで、当該原子は、酸素、窒素および硫黄からなる群より選ばれる。「ヘテロアリール」はまた、少なくとも一つのそのような芳香環を有する多重縮合環系を含み、その多重縮合環系については、以下にさらに記載する。したがって、「ヘテロアリール」は、約1〜6個の炭素原子と、酸素、窒素および硫黄からなる群より選ばれる約1〜4個のヘテロ原子とからなる単一の芳香環を含む。硫黄および窒素原子はまた、環が芳香族である場合、酸化形態で存在してもよい。ヘテロアリール環系の例としては、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾリルまたはフリルが挙げられるが、これらに限定されない。「ヘテロアリール」は多重縮合環系(例えば、2、3または4個の環を含む環系)も含み、ここで、上記において定義されるヘテロアリール基は、ヘテロアリール(例えば、1,8−ナフチリジニルを形成する)、複素環(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジニルを形成する)、炭素環(例えば、5,6,7,8−テトラヒドロキノリルを形成する)、およびアリール(例えば、インダゾリルを形成する)から選択される一つ以上の環と縮合されて、多重縮合環系を形成する。したがって、ヘテロアリール(単一の芳香環または多重縮合環系)は、ヘテロアリール環内に約1〜20個の炭素原子および約1〜6個のヘテロ原子を有する。このような多重縮合環系は、場合によって、縮合環の炭素環部または複素環部上の1個以上(例えば、1、2、3または4個)のオキソ基で置換されていてもよい。多重縮合環系の環は、原子価要件によって許容される場合、融合結合、スピロ結合、および架橋結合を介して互いに接続され得る。多重縮合環系の個々の環は、互いに対して任意の順序で接続され得ることが理解されるだろう。ヘテロアリールまたはヘテロアリール多重縮合環系の結合点は、炭素原子およびヘテロ原子(例えば、窒素)を含むヘテロアリールまたはヘテロアリール多重縮合環系の任意の好適な原子であり得ることが理解されるだろう。また、特定の原子範囲の員ヘテロアリール(例えば、5〜10員ヘテロアリール)について言及する場合、原子範囲は、ヘテロアリールの全環原子についてのであり、炭素原子およびヘテロ原子を含むことが理解されるだろう。例えば、5員ヘテロアリールはチアゾリルを含み、10員ヘテロアリールは、キノリニルを含む。ヘテロアリールの例としては、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、キノキサリル、キナゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリニルベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、チアナフテニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、キナゾリニル−4(3H)−オン、およびトリアゾリル、が含まれるが、これらに限定されない。ヘテロアリール基は、置換されていなくても、置換されていてもよい。
「シクロアルキル」は、3〜20個の環状炭素原子(つまり、C3−20シクロアルキル)、例えば3〜12個の環状原子、例えば3〜10個の環状原子、または3〜8個の環状原子、または3〜6個の環状原子、または3〜5個の環状原子、または3〜4個の環状原子を有する単一の飽和または部分不飽和の全炭素環を指す。「シクロアルキル」という用語はまた、多重縮合、飽和および部分不飽和の全炭素環系(例えば、2、3または4個の炭素環を含む環系)を含む。したがって、シクロアルキルは、二環式炭素環(例えば、ビシクロ[3.1.0]ヘキサンおよびビシクロ[2.1.1]ヘキサンなどの約6〜12個の環状炭素原子を有する二環式炭素環)、および多環式炭素環(例えば、最大約20個の環状炭素原子を有する三環式および四環式炭素環)などの多重環式炭素環を含む。多重縮合環系の環は、原子価要件によって許容される場合、融合結合、スピロ結合、および架橋結合を介して互いに接続され得る。単環式シクロアルキルの非限定的な例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペント−1−エニル、1−シクロペント−2−エニル、1−シクロペント−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘクス−1−エニル、1−シクロヘクス−2−エニル、および1−シクロヘクス−3−エニル、が含まれる。シクロアルキル基は、置換されていなくても、置換されていてもよい。
本明細書において使用される場合、「ヘテロシクリル」または「複素環」または「ヘテロシクロアルキル」は、単一の飽和または部分不飽和非芳香環または非芳香多環系であって、少なくとも一つのヘテロ原子を環内に有するもの(つまり、酸素、窒素、および硫黄から選択される少なくとも一つの環状ヘテロ原子)を指す。特に指定のない限り、ヘテロシクリル基は、3個〜約20個の環状原子、例えば3〜12個の環状原子、例えば3〜10個の環状原子、または3〜8個の環状原子、または3〜6個の環状原子、または3〜5個の環状原子、または4〜6個の環状原子、または4〜5個の環状原子を有する。したがって、当該用語は、環中に約1〜6個の環状炭素原子と、酸素、窒素および硫黄からなる群より選ばれる約1〜3個の環状ヘテロ原子とを有する単一の飽和または部分不飽和環(例えば、3、4、5、6または7員環)を包含する。多重縮合環(例えば、二環式ヘテロシクリル)系の環は、原子価要件によって許容される場合、融合結合、スピロ結合、および架橋結合を介して互いに接続され得る。複素環としては、アゼチジン、アジリジン、イミダゾリジン、モルホリン、オキシラン(エポキシド)、オキセタン、チエタン、ピペラジン、ピペリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピロリジン、ピロリジノン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、キヌクリジン、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル、6−オキサ−1−アザスピロ[3.3]ヘプタン−1−イル、2−チア−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−イル、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン−2−イル、2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、2−アザビシクロ[2.1.1]ヘキサニル、2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル、4−アザスピロ[2.4]ヘプタニル、5−アザスピロ[2.4]ヘプタニル、などが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロシクリル基は、置換されていなくても、置換されていてもよい。
本明細書において使用される「オキソ」は、=Oを指す。
本明細書において使用される「置換された」は、−OH、−SH、−NH、=O、=NH、=S、≡N、ハロゲン、−N、Cアルキル、Cアルコキシ、Cアルキルチオ、Cアルキルアミノ、Cジアルキルアミノ、−CN、−O(C=O)OR、−O(C=O)Rおよび−COOR(ここで、Rは水素またはC〜Cアルキル)からなる群より選ばれる1個以上の置換基(例えば、1個、2個、3個、または4個以上)による置換を指す。
「本開示の化合物」は本明細書に記載の化合物を含み、例えば、本開示の化合物は、実施例の化合物を含む、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物を含む。
本明細書において使用される場合、「治療(treatment)」または「治療する(treat)」または「治療すること(treating)」は、有益なまたは望ましい結果を得るための手法を指す。本開示の目的のため、有益なまたは望ましい結果には、疾患または病状に関連する、症状の緩和、および/または症状の程度の低減、および/または症状の悪化の予防が含まれるが、これらに限定されない。一実施形態では、「治療」または「治療すること」は、a)疾患または病状を抑制すること(例えば、疾患もしくは病状に起因する一つ以上の症状を低減させること、および/または疾患もしくは病状の程度を減少させること);b)疾患または病状に関連する一つ以上の症状の発症を遅らせるまたは阻止すること(例えば、疾患または病状を安定化させること、疾患または病状の悪化または進行を遅延させること);ならびにc)疾患または病状をやわらげること、例えば、臨床症状の退行を引き起こすこと、疾患状態を改善させること、疾患の進行を遅らせること、生活の質を向上させること、および/または生存を延長させること、の一つ以上を含む。
本明細書において使用される場合、「遅延させること」とは、疾患または病状の発症を先延ばしし、妨げ、遅くし、遅らせ、安定化させ、および/または延期させることを意味する。この遅延の長さは、治療される疾患および/または個体の病歴に応じて様々な時間であり得る。当業者に明らかなように、十分なまたは有意な遅延は、個体が疾患または病状を発症しないという点において、実質的に予防を包含し得る。
本明細書において使用される場合、「予防(prevention)」または「予防すること(preventing)」とは、疾患の臨床症状が発症しないように、疾患または障害の発現に対して防御する養生法を指す。したがって、「予防」は、対象において疾患の兆候が検出可能になる前の、当該対象への治療の実施(例えば、治療用物質の投与)(例えば、対象において検出可能な癌(例えば、肝細胞癌)が無い状態の、当該対象への治療用物質の投与)に関する。対象は、疾患または障害の発症または発現に関連することが知られている一つ以上のリスク因子を有する個体などの、疾患または障害を発症するリスクのある個体であり得る。したがって、特定の実施形態において、「癌を予防すること」という用語は、検出可能な癌の無い対象に、抗癌治療用物質を投与することを指す。抗癌予防的治療の対象は、癌を発症するリスクのある個体であり得ることが理解される。予防は、100%の成功率である必要はないことも理解される。場合によっては、予防は、癌の発生の完全な排除ではなく、癌のリスクを減少させることと理解され得る。
特定の実施形態において、「HBV感染を予防すること」という用語は、検出可能なHBV感染の無い対象に、抗HBV治療用物質を投与することを指す。抗HBV予防的治療の対象は、HBVウイルスに感染するリスクのある個体であり得ることが理解される。予防は、100%の成功率である必要はないことも理解される。場合によっては、予防は、感染症の発生の完全な排除ではなく、感染症のリスクを減少させることと理解され得る。
タンパク質、例えばSTINGアダプタータンパク質の活性の「調節(modulation)」または「調節する(modulating)」とは、本明細書において使用される場合、活性が増加または低下するような活性の改変を指す。いくつかの実施形態では、調節は活性を増加させる。
本明細書において使用される「ウイルス性感染症」という用語は、ウイルスが健康な細胞に侵入し、細胞の生殖機構を使用して増殖または複製し、最終的に細胞を溶解することにより、細胞死、ウイルス粒子の放出、および新たに産生された子孫ウイルスによる他の細胞の感染をもたらす疾患状態を指す。特定のウイルスによる潜伏感染も、ウイルス性感染症によって起こりうる。
本明細書において使用される「増強する」という用語は、治療有効用量の本開示の化合物、例えば、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の環状ジヌクレオチドを動物またはヒトに投与した結果として、有効投与量のワクチンにおける免疫原性活性の増加についてのあらゆる形態を指し、ここで、上記化合物は、有効投与量のワクチンを同じ動物またはヒトへ投与する前、同時、または直後に任意の時点で投与される。
本明細書において使用される「動物」は、非ヒト哺乳動物、例えば、ブタ、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ、ラットまたはマウスなどの家畜、あるいはカニクイザルまたはチンパンジーなどの非ヒト霊長類動物を指す。
本明細書において使用される場合、「リスクのある個体」とは、治療される病状を発症するリスクのある個体を指す。「リスクのある」個体は、検出可能な疾患または病状を有していても有していなくてもよく、本明細書に記載されている方法の治療の前に、検出可能な疾患を示しても示さなくてもよい。「リスクのある」とは、個体が、疾患または病状の発症に相関する測定可能なパラメータであり、当該技術分野において知られている、一つ以上のいわゆるリスク因子を有することを示す。これらリスク因子の一つ以上を有する個体は、これらのリスク因子のない個体よりも、疾患または病状を発症する確率がより高い。
本明細書において使用される場合、「治療有効量」または「有効量」とは、疾患を治療するために対象に投与されるときにそのような疾患の治療を行うのに十分な化合物の量を含む、所望の生物学的または医学的応答を引き出すのに有効な量を指す。有効量は、化合物、疾患およびその重篤度、ならびに治療される対象の年齢、体重などに応じて様々である。有効量は、ある範囲の量を含み得る。当該技術分野において理解されるように、有効量は、一つ以上の用量であってもよく、つまり、単回用量または複数回用量が、所望の治療の終点を実現するのに必要とされ得る。有効量は、一種類以上の治療剤を投与することに関連して考慮されてもよく、単剤は、一種類以上の他の薬剤と組み合わせて望ましいまたは有益な結果を実現し得るかまたは実現する場合に、有効量で与えられると見なされ得る。任意の同時投与される化合物の適切な用量は、場合によっては、化合物の組み合わされた作用(例えば、相加効果または相乗効果)に起因して減じられ得る。
いくつかの実施形態では、本明細書における化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量は、(i)疾患細胞の数を減少させ、(ii)腫瘍の大きさを減少させ、(iii)疾患細胞の末梢器官への浸潤を阻害し、遅らせ、ある程度遅くし、好ましくは停止させ、(iv)腫瘍転移を阻害し(例えば、ある程度遅くし、好ましくは停止させ)、(v)腫瘍増殖を阻害し、(vi)腫瘍の発生および/または再発を予防または遅延させ、および/または(vii)癌または過剰増殖性疾患に関連する一つ以上の症状をある程度和らげ得る。いくつかの実施形態では、治療有効量は、癌または過剰増殖性疾患の一つ以上の症状を改善、緩和、軽減、および/または遅延させるのに充分な量である。
「薬学的に許容される賦形剤」には、ヒトまたは家畜に使用することが許容されるものとして米国食品医薬品局により認可された、任意のアジュバント、担体、賦形剤、流動促進剤、甘味剤、希釈剤、防腐剤、色素/着色料、風味相乗剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁剤、安定剤、等張剤、溶媒、または乳化剤が含まれるが、これらに限定されるものではない。
本明細書において使用される場合、「同時投与」は、一つ以上の別の治療剤を単位投与量投与する前または後に、本明細書に記載の化合物を単位投与量投与することを指し、例えば、一つ以上の別の治療剤の投与から数秒、数分、または数時間以内に、本明細書に記載の化合物の投与することを指す。例えば、いくつかの実施形態では、単位用量の本開示の化合物を最初に投与し、続いて、数秒または数分以内に、単位用量の一つ以上の別の治療剤を投与する。あるいは、他の実施形態では、単位用量の一つ以上の別の治療剤を最初に投与し、続いて、数秒または数分以内に、単位用量の本開示の化合物を投与する。いくつかの実施形態では、単位用量の本開示の化合物を最初に投与し、続いて、数時間後(例えば、1〜12時間後)、単位用量の一つ以上の別の治療剤を投与する。他の実施形態では、単位用量の一つ以上の別の治療剤を最初に投与し、続いて、数時間後(例えば、1〜12時間後)、単位用量の本開示の化合物を投与する。本明細書に記載の化合物と一つ以上の別の治療剤との同時投与は、一般に、それぞれの薬剤の治療有効量が対象の身体に存在するように、本明細書に記載の化合物および一つ以上の別の治療剤を同時にまたは連続的に投与することを指す。
本明細書に記載されている化合物の、薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、互変異性型、多形体、およびプロドラッグも提供される。「薬学的に許容される」または「生理学的に許容される」とは、獣医学的またはヒト薬学的利用に適している薬学的組成物を調製するのに有用な、化合物、塩、組成物、剤形、および他の材料を指す。
本明細書に記載されている化合物は、薬学的に許容される塩として、または適宜、遊離塩基として調製および/または調合されてもよい。薬学的に許容される塩は、遊離塩基の所望の薬理学的活性を保有する化合物の遊離塩基形態の非毒性塩である。これらの塩は、無機酸もしくは有機酸または塩基に由来し得る。例えば、塩基性窒素を含有する化合物は、化合物と無機酸または有機酸とを接触させることにより、薬学的に許容される塩として調製され得る。薬学的に許容される塩の非限定的な例としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩、二水素リン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオル酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−ジオエート、ヘキシン−1,6−ジオエート、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、メチルスルホン酸塩、プロピルスルホン酸塩、ベシル酸塩、キシレンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、およびマンデル酸塩が含まれる。他の適切な薬学的に許容される塩の一覧は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 21stEdition, Lippincott Wiliams and Wilkins, Philadelphia, Pa., 2006に記載されている。
本明細書に記載の化合物の「薬学的に許容される塩」の例には、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウム、およびNX (ここで、XはC〜Cアルキル)などの、適切な塩基に由来する塩も含まれる。ナトリウム塩またはカリウム塩などの、塩基付加塩も含まれる。
炭素原子に結合している1からn個(nは分子中の水素原子の数)の水素原子が重水素原子またはDによって置き換えられていてもよい、本明細書に記載されている化合物またはその薬学的に許容される塩、異性体、もしくは混合物も提供される。当該技術分野において知られているように、重水素原子は水素原子の非放射性同位体である。そのような化合物は、代謝に対する耐性を増加させ得るものであり、したがって、哺乳類に投与した場合に、本明細書に記載されている化合物またはその薬学的に許容される塩、異性体、もしくは混合物の半減期を延長するのに有用であり得る。例えば、Foster, “Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism”, Trends Pharmacol. Sci., 5(12): 524-527 (1984)を参照。そのような化合物は、当該技術分野で周知の手段によって、例えば一個以上の水素原子が重水素により置き換えられた出発物質を用いることによって、合成される。
開示される化合物に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素、およびヨウ素の同位体、例えば、それぞれ、H、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、および125I、も含まれる。11C、18F、15O、および13Nなどの陽電子放出同位体での置換は、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出断層撮影(PET)研究に有用であり得る。式(J)の同位体標識化された化合物は、一般に、当業者に公知の従来の技術によって、または下記に示す実施例に記載されるものに類似したプロセスによって、これまで採用されてきた標識化されていない試薬の代わりに適切な同位体標識化された試薬を使用して、調製することができる。
本明細書に記載の実施形態の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、一つ以上の不斉中心を含んでもよく、したがって、エナンチオマー、ジアステレオマー、および他の立体異性体形態であって、(R)−もしくは(S)−として、またはアミノ酸では(D)−もしくは(L)−として絶対立体配置の観点において規定され得るものが生じてもよい。本開示は、全てのそのような考え得る異性体、ならびにそれらのラセミ形態および光学的に純粋な形態を含むことを意味する。光学的に活性な(+)および(−)、(R)−および(S)−、または(D)−および(L)−異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製されてもよく、または従来の技術、例えばクロマトグラフィおよび分別晶出を使用して分解してもよい。個々のエナンチオマーを調製/単離するための従来の技術には、好適な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または、例えば、キラル高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)を使用したラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分解が含まれる。本明細書に記載されている化合物がオレフィン二重結合または他の幾何学的非対称の中心を含む場合、特に指定のない限り、当該化合物はEおよびZの両方の幾何異性体を含むことが意図される。同様に、全ての互変異性型も含まれることが意図される。化合物がそのキラル形態で表される場合、実施形態は、特定のジアステレオマー的にまたはエナンチオマー的に富む形態を包含するが、これらに限定されないことが理解される。キラリティーが特定されずに存在する場合、実施形態は、特定のジアステレオマー的にもしくはエナンチオマー的に富む形態;またはそのような化合物のラセミもしくはスケールミック混合物を対象とすることが理解される。本明細書において使用される場合、「スケールミック混合物」とは、1:1以外の比率にある立体異性体の混合物である。
本明細書において使用される場合、「立体異性体」とは、同じ結合によって結合した同じ原子から成るが、相互に交換できない異なる三次元構造を有する化合物を指す。本開示は、様々な立体異性体およびその混合物を意図し、それらの分子が互いに重ね合わせることができない鏡像である二つの立体異性体を指す「エナンチオマー」を含む。
本明細書において使用される場合、「互変異性体」は、分子の一原子から同じ分子の別の原子へのプロトン移動を指す。本開示は、任意の上記化合物の互変異性体を含む。
本明細書において使用される場合、「溶媒和物」は、溶媒および化合物の相互作用の結果を指す。本明細書に記載されている化合物の塩の溶媒和物も提供される。本明細書に記載されている化合物の水和物も提供される。
本明細書において使用される「水和物」は、一つ以上の水分子と化学的に会合している本開示の化合物を指す。
本明細書において使用される場合、「プロドラッグ」とは、人体に投与したときに一部の化学的または酵素的経路により親薬物に変換される、薬物の誘導体を指す。いくつかの実施形態において、プロドラッグは、人体に投与したときに一部の化学的または酵素的経路により生物学的に活性な親薬物に変換される、薬物の生物学的に不活性な誘導体である。ホスホン酸塩およびリン酸塩のプロドラッグが、当該技術分野において知られている。本開示の化合物と共に使用することができるプロドラッグの例としては、アルキル(例えば、メチルまたはエチル)、ベンジル(例えば、4−OAcまたは4−OMe置換ベンジル)、アシルオキシアルキル(例えば、ピバロイルオキシメチル(POM))、アルコキシカルボニルオキシアルキル(例えば、イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル(POC))、S−アシルチオアルキル(例えば、S−ピバロイル−2−チオエチルなどのS−アシル−2−チオエチル(SATE))、ステロイド(例えば、コレステリル)、グリセロール脂肪アルコール(例えば、−CHOCH(CH14CH)エステル、およびアミノ酸アミデート(例えば、アラニンO−アルキルエステルアミデート)などのアミデート、などのエステルが挙げられる。
3.化合物
一態様において、本願は、式(J)の化合物またはその位置異性体、エナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩、を提供し、
式中、
は−C(R)−O−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
は−C(R)−O−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、
は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、
は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、
は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、
は−CH(OR15)−であり、Lは−CH(OR15)−であるか、
は−CH(OR15)−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、または
は−O−C(R)−であり、Lは−CH(OR15)−であり;
およびYは、それぞれ独立して、−O−、−S−、または−CH−であり;
およびXは、それぞれ独立して、OH、SH、OR15、SR15、またはN(R15であり;
およびXは、それぞれ独立して、OまたはSであり;
、R、R、およびR12は、それぞれ独立して、H、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、OR15、SR15、またはN(R15であり;
、R、R、R、R10およびR11は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、N、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、OR15、SR15、またはN(R15であり;
、R、R13、およびR14は、それぞれ独立して、H、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、OR15、SR15、N(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
それぞれのR15は、独立して、H、−C(=Z)R16、−C(=Z)OR16、−C(=Z)SR16、−C(=Z)N(R16、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
それぞれのR16は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
それぞれのZは、独立して、O、S、またはNR15であり;
は、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−NH−、または−NR15−を表す変数であり;
BaseおよびBaseは、それぞれ独立して:
であり、式中、
A、A、A、AおよびAは、それぞれ独立して、H、OH、SH、F、Cl、Br、I、NH、OR15、SR15、NHR15、N(R15、またはR16であり;
ここで、上記C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールは、それぞれの事例において独立して、任意に、1個、2個または3個の−OH;−SH;−NH;=O;=NH;=S;ハロゲン;−N;任意に1個、2個または3個の−OH、−CN、−O(C=O)OR、−O(C=O)R、または−COORに置換されたC〜C10アリール;置換されていないC〜Cアルキル;置換されていないC〜Cアルコキシ;置換されていないC〜Cアルキルチオ;置換されていないC〜Cアルキルアミノ;置換されていないC〜Cジアルキルアミノ;−CN;−O(C=O)OR;−O(C=O)R;または−COOR;に置換され、ここで、Rは、Hまたは置換されていないC〜Cアルキルである。
いくつかの実施形態において、上記化合物は、式(J)の化合物であるか、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態において、式(J)の化合物は、式(I)に示す構造またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を有する。
上記式(J)または(I)の化合物のいくつかの実施形態では、
は−C(R)−O−である一方、Lは−C(R1314)−O−であるか;
または、
は−C(R)−O−である一方、Lは−O−C(R1314)−であるか;
または、
は−O−C(R)−である一方、Lは−C(R1314)−O−であるか;
または、
は−C(R)−K−C(R)−である一方、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか;
または、
は−C(R)−K−C(R)−である一方、Lは−O−C(R1314)−であるか;
または、
は−O−C(R)−である一方、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか;
または、
は−CH(OR15)−である一方、Lは−CH(OR15)−であるか;
または、
は−CH(OR15)−である一方、Lは−O−C(R1314)−であるか;
または、
は−O−C(R)−である一方、Lは−CH(OR15)−であり;
およびYは、それぞれ独立して、−O−、−S−、および−CH−からなる群より選ばれ;
およびXは、それぞれ独立して、OH、SH、OR15、SR15、およびN(R15からなる群より選ばれ;
およびXは、それぞれ独立して、OおよびSからなる群より選ばれ;
、R、RおよびR12は、それぞれ独立して、H、CHF、CHF、CF、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、CHOH、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Csubstituted アルキル、C−C置換アルケニル、C−C置換アルキニル、OR15、SR15、およびN(R15からなる群より選ばれ;
、R、R、R、R10およびR11は、それぞれ独立して、H、OH、F、CI、Br、I、CN、N、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C置換アルキル、C−C置換アルケニル、C−C置換アルキニル、OR15、SR15、およびN(R15からなる群より選ばれ;
、R、R13およびR14は、それぞれ独立して、H、CHF、CHF、CF、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、CHOH、CH、OR15、SR15、N(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C置換アルキル、C−C置換アルケニル、C−C置換アルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10置換ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、C〜C10置換アリール、C〜C10ヘテロアリール、およびC〜C10置換ヘテロアリールからなる群より選ばれ;
それぞれのR15は、独立して、H、−C(=Z)R16、−C(=Z)OR16、−C(=Z)SR16、−C(=Z)N(R16、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C置換アルキル、C〜C置換アルケニル、C〜C置換アルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10置換ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、C〜C10置換アリール、C〜C10ヘテロアリール、およびC〜C10置換ヘテロアリールからなる群より選ばれ;
それぞれのR16は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C置換アルキル、C〜C置換アルケニル、C〜C置換アルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10置換ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、C〜C10置換アリール、C〜C10ヘテロアリール、およびC〜C10置換ヘテロアリールからなる群より選ばれ;
それぞれのZは、独立して、O、S、およびNR15からなる群より選ばれ;
は、−O−、−S−、−S(O)−、または−S(O)−、−NH−、および−NR15−からなる群より選ばれ;
BaseおよびBaseは、それぞれ独立して、以下からなる群より選ばれ:
式中、
A、A、A、AおよびAは、それぞれ独立して、H、OH、SH、F、Cl、Br、I、NH、OR15、SR15、NHR15、N(R15、またはR16である。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、アルキルは直鎖状または分枝鎖状のC1〜C6、好ましくはC2〜C6炭化水素鎖であり;例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、アミル、t−アミル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどであり、置換されていないか、または−OH、−SH、−NH、=O、=NH、=S、≡N、ハロゲン、−N、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、−CNおよび−COOR(ここで、Rは水素またはC〜Cアルキル)からなる群より選ばれる一つ以上の置換基によって置換されている。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、アルケニルは、少なくとも一つの二重結合を含む直鎖状または分枝鎖状のC2〜C6炭化水素鎖、例えば、エテニル、アリル、2−ブチニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニルなどであり、ここで、アルケニルは、−OH、−SH、−NH、=O、=NH、=S、≡N、ハロゲン、−N、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、−CNおよび−COOR(ここで、Rは水素またはC〜Cアルキル)からなる群より選ばれる一つ以上の置換基によって置換され得る。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、アルキニルは、少なくとも一つの三重結合を含む、任意に二重結合も含み得る、直鎖状または分枝鎖状のC2〜C6炭化水素鎖、例えばエチニルまたはプロピニルであり、ここで、アルキニルは、−OH、−SH、−NH、=O、=NH、=S、≡N、ハロゲン、−N、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、−CNおよび−COOR(ここで、Rは水素またはC〜Cアルキル)からなる群より選ばれる一つ以上の置換基によって置換され得る。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、シクロアルキルは、好ましくは3〜9個の炭素原子を有する環状炭化水素鎖、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルであり、任意に、縮合環または架橋環の形態であり得る。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、複素環またはヘテロシクリルまたはヘテロシクロアルキルは、2〜10個、好ましくは4〜10個の炭素原子、およびO、S、Nからなる群より選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子、好ましくは1〜2個のヘテロ原子を含有し、3〜12個の環要素および1〜4個のN、OおよびSのヘテロ原子を有する少なくとも一つの飽和または部分不飽和環系を含有する炭化水素基である。いくつかの実施形態では、B、Al、Si、およびPを含む(がこれらに限定されない)追加のヘテロ原子有用であり得る。いくつかの実施形態において、ヘテロ原子は酸化されてもよい(例えば、−S(O)−および−S(O)−が挙げられるが、これらに限定されない)。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、3〜6個、4〜6個、5〜6個、3〜8個、4〜8個、5〜8個、6〜8個、3〜9個、3〜10個、3〜11個、または3〜12個の環要素などの任意の数の環原子を含み得る。1、2、3、もしくは4、または1〜2、1〜3、1〜4、2〜3、2〜4、もしくは3〜4などの任意の好適な数のヘテロ原子を、上記ヘテロシクロアルキル基に含めることができる。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、アゾカン、キヌクリジン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、ピペラジン(1,2−、1,3−、1,4−異性体)、オキシラン、オキセタン、テトラヒドロフラン、オキサン(テトラヒドロピラン)、オキセパン、チイラン、チエタン、チオラン(テトラヒドロチオフェン)、チアン(テトラヒドロチオピラン)、キサゾリジン、イソオキサゾリジン、チアゾリジン、イソチアゾリジン、ジオキソラン、ジチオラン、モルホリン、チオモルホリン、ジオキサン、またはジチアン、などの基を含み得る。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基を芳香族環系または非芳香環系に融合させて、インドリンを含む(がこれに限定されない)要素を形成してもよい。いくつかの実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、さらに、−OH、−SH、−NH、ハロゲン、−N、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、−CN、−CR=Oおよび−COOR(ここで、Rは水素またはC〜Cアルキル)からなる群より選ばれる一つ以上の置換基によって置換されてもよい。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、アルコキシは−OR基であり、ここで、Rは、C〜Cアルキルである。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、アルキルアミノは−HNR基であり、ここで、RはC〜Cアルキルである。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、アルキルチオは−SR基であり、ここで、RはC〜Cアルキルである。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、アリールは6〜10個の炭素原子を含み、かつOH、−SH、−NH、ハロゲン、−N、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、−CN、−CR=Oおよび−COOR(ここで、Rは水素またはC〜Cアルキル)からなる群より選ばれる一つ以上の置換基によって置換されていてもよい少なくとも一つの芳香環を含む、炭化水素基である。
式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、ヘテロアリールは2〜10個、好ましくは4〜10個の炭素原子、および少なくとも1個のヘテロ原子、好ましくはO、S、Nからなる群より選ばれる1〜2個のヘテロ原子を含み、少なくとも一つの芳香環を含む、炭化水素基である。いくつかの実施形態では、ヘテロアリールは、さらに、−OH、−SH、−NH、ハロゲン、−N、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、−CN、−CR=Oおよび−COOR(ここで、Rは水素またはC〜Cアルキル)からなる群より選ばれる一つ以上の置換基によって置換されてもよい。特定の実施形態において、ヘテロアリールは、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、インドールおよびピリジンの群から選択される。
式(J)および/または(I)の化合物のいくつかの実施形態では、X2およびX4はそれぞれOである。
式(J)および/または(I)の化合物のいくつかの実施形態では、Yは−O−または−CH−である。いくつかの実施形態では、Yは−O−である。
式(J)および/または(I)の化合物のいくつかの実施形態では、R、R、R、R、R11、およびR12は、それぞれ独立して、H、OH、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態において、R、R、R、R、R11、およびR12は、それぞれ独立して、H、OH、F、CN、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態ではR、R、R、R、R11、およびR12は、それぞれ独立して、H、CN、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態において、R、R、R、R、R11、およびR12はそれぞれHである。
いくつかの実施形態において、式(J)の化合物は、式(IIa)に示す構造またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態において、式(J)、(I)、および/または(IIa)の化合物は、式(Ia)に示す構造またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を有する。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、Yは−O−または−CH−である。いくつかの実施形態では、Yは−O−である。いくつかの実施形態では、Yは−CH−である。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、XおよびXは、それぞれ独立して、OR15またはSHである。いくつかの実施形態では、XおよびXは、それぞれ独立して、OR15である。いくつかの実施形態では、R15は、任意に1個または2個の−O(C=O)OR;−O(C=O)R;または−COORで置換されたC〜Cアルキルであり、例えば、R15は、1個の−O(C=O)ORで置換されたC〜Cアルキルであり得る。いくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、sec−ヘキシル、またはtert−ヘキシルなどのC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、XおよびXはそれぞれOR15であり、ここで、R15は、−O(C=O)R(Rはtert−ブチル)で置換されたCHである。いくつかの実施形態では、XおよびXはそれぞれOR15であり、ここで、R15は、−O(C=O)OR(Rはイソプロピル)で置換されたCHである。いくつかの実施形態では、XはOHまたはSHであり、XはOHである。いくつかの実施形態では、XおよびXはそれぞれOHである。いくつかの実施形態では、XはSHであり、XはOHである。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立してH、OR15、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立してH、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、RおよびRの少なくとも一つはHである。いくつかの実施形態では、R15は、それぞれ独立して、HまたはC〜Cアルキルである。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、H、OH、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、OH、F、Cl、CN、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、RはOHである。いくつかの実施形態では、RはFである。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、H、OR15、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、H、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、RおよびR10の少なくとも一つはHである。いくつかの実施形態では、R15は、それぞれ独立して、HまたはC〜Cアルキルである。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、RはOHであり、R10はHである。いくつかの実施形態では、RはFであり、R10はHである。いくつかの実施形態では、RはHであり、R10はOHである。いくつかの実施形態では、RはHであり、R10はFである。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、RはH、OH、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルであり、R10はHである。いくつかの実施形態では、RはH、OH、F、Cl、CN、またはC〜Cアルキルであり、R10はHである。いくつかの実施形態では、RはH、OH、またはFであり、R10はHである。いくつかの実施形態では、RおよびR10はそれぞれHである。いくつかの実施形態では、RはOHであり、R10はHである。いくつかの実施形態では、RはFであり、R10はHである。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、RはHであり、R10はH、OH、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RはHであり、R10はH、OH、F、Cl、CN、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RはHであり、R10はH、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、RおよびR10はそれぞれHである。いくつかの実施形態では、RはHであり、R10はOHである。いくつかの実施形態では、RはHであり、R10はFである。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)に示されるように、LおよびLにおける原子の連結は、左から右に読まれるとおりである。例えば、式(IIa)の化合物において、Lが−O−C(R1314)−である場合、Lが−C(R1314)−O−である(ここで、酸素原子はテトラヒドロフラン環に結合し、−C(R1314)−の炭素はリン原子に結合する)場合とは区別され、酸素原子はリン原子に結合し、−C(R1314)−の炭素はテトラヒドロフラン環に結合する。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、LおよびLは、それぞれ独立して、−CH(OR15)−、−C(R)−O−、−O−C(R)−、または−C(R)−K−C(R)−であり、ここで、LおよびLの少なくとも一つは、−CH(OR15)、−C(R)−O−、または−C(R)−K−C(R)−である。いくつかの実施形態では、LおよびLは、それぞれ独立して、−CH(OR15)−、−C(R)−O−、−O−C(R)−、または−C(R)−K−C(R)−であり、ここで、LおよびLの少なくとも一つは、−O−CH−ではない。いくつかの実施形態では、LおよびLは、それぞれ独立して、−C(R)−O−、−O−C(R)−、または−C(R)−K−C(R)−であり、ここで、LおよびLの少なくとも一つは、−C(R)−O−または−C(R)−K−C(R)−である。いくつかの実施形態では、Lは−C(R)−O−でありLは−C(R1314)−O−であるか、Lは−C(R)−O−でありLは−O−C(R1314)−であるか、Lは−O−C(R)−でありLは−C(R1314)−O−であるか、Lは−C(R)−K−C(R)−でありLは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、Lは−C(R)−K−C(R)−でありLは−O−C(R1314)−であるか、またはLは−O−C(R)−でありLは−C(R1314)−K−C(R1314)−である。いくつかの実施形態では、Lは−C(R)−O−でありLは−C(R1314)−O−であるか、Lは−C(R)−O−でありLは−O−C(R1314)−であるか、Lは−O−C(R)−でありLは−C(R1314)−O−であるか、Lは−C(R)−K−C(R)−でありLは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、Lは−C(R)−K−C(R)−でありLは−O−C(R1314)−であるか、またはLは−O−C(R)−でありLは−C(R)−K−C(R)−である。いくつかの実施形態では、Lは−C(R)−O−でありLは−C(R1314)−O−であるか、Lは−C(R)−O−でありLは−O−C(R1314)−であるか、Lは−O−C(R)−でありLは−C(R1314)−O−であるか、またはLは−C(R)−K−C(R)−でありLは−O−C(R1314)−である。いくつかの実施形態では、Lは−C(R)−O−であり、Lは−O−C(R1314)−または−C(R1314)−O−である。いくつかの実施形態では、Lは−C(R)−O−でありLは−O−C(R1314)−であるか、またはLは−O−C(R)−でありLは−C(R1314)−O−である。いくつかの実施形態では、Lは−C(R)−O−であり、Lは−O−C(R1314)−である。いくつかの実施形態では、Lは−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−O−である。いくつかの実施形態では、LおよびLの少なくとも一つは、−O−CH−ではない。
式(J)、(I)、(Ia)、および/または(IIa)の化合物のいくつかの実施形態では、Kは−O−である。
いくつかの実施形態において、式(J)の化合物は、式(IIIa−1)に示す構造またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態において、式(J)の化合物は、式(IIIa−2)に示す構造またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を有する。
式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、および/または(IIIa−2)の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立して、H、OR15、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立して、H、OH、F、Cl、CN、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立して、H、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、RはOHであり、RはH、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、RはOHであり、RはHである。いくつかの実施形態では、RおよびRはそれぞれOHである。いくつかの実施形態では、RはOHであり、RはFである。
いくつかの実施形態において、式(J)の化合物は、式(IIIb)に示す構造、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩をを有する:
(式中、Yは−O−または−CH−であり、XはOHまたはSHである)
式(IIIb)の化合物のいくつかの実施形態では、Yは−CH−である。いくつかの実施形態では、Yは−O−である。
いくつかの実施形態において、式(J)の化合物は、式(IIIc)に示す構造、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態において、式(J)の化合物は、式(IIId)に示す構造、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を有する。
式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立して、H、CN、F、Cl、COOR15、CON(R15、OR15、SR15、N(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立して、H、CN、F、Cl、COOR15、CON(R15、OR15、SR15、N(R15、またはC〜Cアルキルであり、ここで、それぞれのR15は、独立して、HまたはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立して、H、CN、F、Cl、CHOH、またはCHである。いくつかの実施形態では、RおよびRはそれぞれHである。
式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物のいくつかの実施形態では、R、R、R13およびR14は、それぞれ独立して、H、CN、F、Cl、COOR15、CON(R15、OR15、SR15、N(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、またはC〜Cアルキニルである。いくつかの実施形態では、R、R、R13およびR14は、それぞれ独立して、H、CN、F、Cl、COOR15、CON(R15、OR15、SR15、N(R15、またはC〜Cアルキルであり、ここで、それぞれのR15は、独立して、HまたはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R、R、R13およびR14は、それぞれ独立して、H、CN、F、Cl、CHOH、またはCHである。いくつかの実施形態では、R、R、R13およびR14はそれぞれHである。
式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物のいくつかの実施形態では、R10は、H、OR15、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R10は、H、F、Cl、Br、I、CN、N、OR15、SR15、またはN(R15である。いくつかの実施形態では、R10は、H、F、CN、N、OR15、SR15、またはN(R15である。いくつかの実施形態では、R10は、H、F、CN、OR15、SR15、またはN(R15であり、ここで、R15は、それぞれ独立して、HまたはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R10は、H、OH、F、Cl、CN、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、R10は、H、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、R10はHである。いくつかの実施形態では、R10はOHである。いくつかの実施形態では、R10はFである。
式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、H、OR15、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、F、Cl、Br、I、CN、N、OR15、SR15、またはN(R15である。いくつかの実施形態では、Rは、H、F、CN、N、OR15、SR15、またはN(R15である。いくつかの実施形態では、Rは、H、F、CN、OR15、SR15、またはN(R15であり、ここで、R15は、それぞれ独立して、HまたはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、OH、F、Cl、CN、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、H、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、RはOHである。いくつかの実施形態では、RはFである。
式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物のいくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、H、OR15、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、N、OR15、SR15、またはN(R15である。いくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、H、F、CN、N、OR15、SR15、またはN(R15である。いくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、H、F、CN、OR15、SR15、またはN(R15であり、ここで、R15は、それぞれ独立して、HまたはC〜Cアルキルである。いくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、H、OR15、F、またはCNである。いくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、H、OH、F、またはCNである。いくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、H、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、RはOHであり、R10はH、OH、またはFである。いくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、HまたはOHである。いくつかの実施形態では、RおよびR10は、それぞれ独立して、OHまたはFである。いくつかの実施形態では、RおよびR10はそれぞれOHである。いくつかの実施形態では、RはHであり、R10はOHである。いくつかの実施形態では、RはOHであり、R10はHである。いくつかの実施形態では、RはOHであり、R10はFである。
式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物のいくつかの実施形態では、BaseおよびBaseは、それぞれ独立して、下記に示すものであり:
式中、
A、A、A、AおよびAは、それぞれ独立して、H、OH、SH、F、Cl、Br、I、NH、OR15、SR15、NHR15、N(R15、またはR16である。
いくつかの実施形態では、BaseおよびBaseは、それぞれ独立して、下記に示すものであり:
式中、
A、A、A、AおよびAは、それぞれ独立して、H、OH、SH、F、Cl、Br、I、NH、OR15、SR15、NHR15、N(R15、またはR16である。
いくつかの実施形態では、BaseおよびBaseは、それぞれ独立して、下記に示すいずれかのものである。
いくつかの実施形態において、Baseは下記に示すいずれかのものであり、
Baseは、下記に示すいずれかのものである。
いくつかの実施形態において、Baseは下記に示すいずれかのものであり、
Baseは、下記に示すものである。
いくつかの実施形態において、Baseは下記に示すものであり、
Baseは、下記に示すいずれかのものである。
いくつかの実施形態において、Baseは下記に示すものであり、
Baseは、下記に示すものである。
いくつかの実施形態において、Baseは下記に示すものであり、
Baseは、下記に示すものである。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造、またはその薬学的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は下記の構造を有する。
4.組成物
特定の実施形態において、本開示がは、本開示の化合物(例えば、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物)、またはそれらの薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物を提供する。
特定の実施形態において、薬学的組成物は、以下に十分に記載されるように、一つ以上の別の治療剤を含む。
本明細書に記載の化合物を含む薬学的組成物、またはその薬学的に許容される塩は、通常のプラクティスにしたがって選択され得る一つ以上の薬学的に許容される賦形剤を用いて調製され得る。錠剤は、流動促進剤、充填剤、結合剤などを含む賦形剤を含有してもよい。水性組成物は、無菌形態で調製されてもよく、経口投与以外による送達が意図される場合、一般に等張であってもよい。全ての組成物は、任意に、Rowe et al, Handbook of Pharmaceutical Excipients, 6thedition, American Pharmacists Association, 2009に記載されるような賦形剤を含有してもよい。賦形剤は、アスコルビン酸および他の酸化防止剤、EDTAなどのキレート剤、デキストリンなどの炭水化物、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などを含み得る。特定の実施形態において、組成物は、固体経口剤形を含む固体剤形として提供される。
組成物は、経口投与を含む様々な投与経路に適したものを含む。組成物は、単位投与量形態で提供され得うるものであり、薬学の分野で周知の任意の方法によって調製され得る。このような方法は、有効成分(例えば、本開示の化合物またはその薬学的な塩)を一つ以上の薬学的に許容される賦形剤と会合させる工程を含む。組成物は、有効成分を液体賦形剤または微細に分割された固体賦形剤またはその両方と均一かつ密接に会合させ、次いで、必要であれば、生成物を成形することによって調製することができる。技術および製剤は、概して、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 21stEdition, Lippincott Wiliams and Wilkins, Philadelphia, Pa., 2006に記載されている。
経口投与に適した本明細書に記載の組成物は、それぞれが所定量の有効成分を含む個別の単位(単位投与量形態)(例えば、カプセル、小袋または錠剤を含むがこれらに限定されない)として提供されてもよい。一実施形態では、薬学的組成物は錠剤である。
本明細書に記載の薬学的組成物は、薬学的に許容される賦形剤および任意に他の治療剤と共に、本明細書に開示される一つ以上の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩を含む。有効成分を含む薬学的組成物は、所望の投与方法に適した任意の形態であり得る。経口使用のために使用される場合、例えば、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性または油性懸濁液、分散性粉末または顆粒、エマルジョン、硬または軟カプセル、シロップまたはエリキシル剤が調製され得る。経口使用を目的とする組成物は、薬学的組成物の製造のために当技術分野で公知の任意の方法にしたがって調製することができ、このような組成物は、味のよい調製物を提供するために、甘味剤、風味剤、着色剤および保存剤を含む一つ以上の賦形剤を含有し得る。錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合した有効成分を含む錠剤であってもよい。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤(例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム);造粒剤および崩壊剤(例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸);結合剤(例えば、セルロース、微結晶セルロース、デンプン、ゼラチン、またはアラビアゴム);および潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルク)であり得る。錠剤は、コーティングされていなくてもよく、またはマイクロカプセル化を含む公知の技術によってコーティングされ、胃腸管における崩壊および吸着を遅延させ、それによって長期間にわたる持続作用を提供してもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を単独でまたはワックスと共に用いてもよい。
剤形を生成するために不活性成分と組み合わされ得る有効成分の量は、意図される治療対象および特定の投与様式に応じて様々であり得る。例えば、いくつかの実施形態において、ヒトへの経口投与のための剤形は、適切かつ好都合な量の薬学的に許容される賦形剤と共に調合された約1〜1000mgの活性物質を含有し得る。特定の実施形態において、薬学的に許容される賦形剤は、全組成物の約5〜約95%(重量:重量)で変化する。
特定の実施形態において、本開示の化合物(例えば、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物)、またはその薬学的に許容される塩を一つのバリエーションにおいて含む組成物は、有効成分が代謝される速度に影響を及ぼす薬剤を含まない。したがって、一態様において、本開示の化合物を含む組成物は、本開示の化合物または本開示の化合物と別々に、連続して、または同時に投与される任意の他の有効成分の代謝に影響を及ぼす(例えば、遅くする、妨げる、または遅らせる)薬剤を含まないことが理解される。また、一態様において、本明細書に詳述する方法、キット、製造品などのいずれかが、本開示の化合物または本開示の化合物と別々に、連続して、または同時に投与される任意の他の有効成分の代謝に影響を及ぼす(例えば、遅くする、妨げる、または遅らせる)薬剤を含まないことも理解される。
本開示はさらに、I型インターフェロン、サイトカインまたはケモカインのSTING依存性生産を誘導するための、STINGタンパク質活性の調節における使用のための上記の薬学的組成物を含む。
本開示はさらに、ウイルス性感染症、B型肝炎ウイルスによって引き起こされる感染症、HIV、過剰増殖性疾患または癌の治療または予防に使用するための、上記の薬学的組成物を含む。
いくつかの実施形態において、上記の薬学的組成物は、ヒトまたは動物において使用するためのものである。
本開示はさらに、当該技術分野において知られている従来の方法によって、例えば、薬学的に許容される、治療上不活性な有機および/または無機担体もしくは賦形剤に有効成分を結合させることによって、またはこれらと混合することによって調製することができる、薬学的に許容される組成物の単一の有効成分として投与するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物を含む。
本願の一態様において、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は、既知の薬物中の他の有効成分との相乗効果を有する第二のまたは他の有効成分として使用され、あるいは、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物をそのような薬物と共に投与する。
本開示の式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)および/または(IIId)の化合物はまた、インビボで有効成分を放出するプロドラッグの形態または他の適切に改変された形態で使用され得る。
5.方法
本願の一実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドの治療有効量を、治療を必要とするヒトまたは動物に投与することを含む、疾患または障害を治療する方法が提供される。
本願の一実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドの治療有効量を投与することを含む、STINGタンパク質の活性を調節する方法も提供される。
STING、STINGタンパク質、膜貫通タンパク質173(TMEM173)、MPYS、IRF3活性化のメディエーター(MITA)、または小胞体インターフェロン刺激剤(ERIS)としても知られるインターフェロン遺伝子の刺激剤(STING)のアダプタータンパク質は、ヒトにおいてTMEM173遺伝子(UniProtコードQ86WV6;NCBI基準配列:NP_938023.1(アイソフォーム1)およびNP_001288667(アイソフォーム2))によりコードされるタンパク質である。STINGアダプタータンパク質は、直接的な細胞質DNAセンサー(CDS)としても、異なる分子機構を介したI型インターフェロンシグナル伝達のアダプタータンパク質としても機能すると考えられている。STINGアダプタータンパク質は、TBK1を介して下流の転写因子STAT6およびIRF3、ならびにIKKβを介してNF−κBを活性化することが示されており、これは細胞内病原体に対する抗ウイルス応答または先天的免疫応答をもたらし得る。STINGアダプタータンパク質は、細胞がウイルス、マイコバクテリア、細胞内寄生虫などの細胞内病原体に感染すると、I型インターフェロン産生を誘導することにより、先天性免疫に加担している。I型インターフェロンは、STINGアダプタータンパク質によって媒介され、オートクリンおよびパラクリンシグナリングによる局所感染から感染細胞および近傍細胞を保護する。
さらに、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドの治療有効量を、予防または治療を必要とするヒトまたは動物に投与することを含む、STINGアダプタータンパク質の調節に応答する疾患または病状を予防または治療する方法が提供される。
さらに、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドの治療有効量を投与することを含む、STINGアダプタータンパク質依存性I型インターフェロン、サイトカイン、またはケモカインをヒトまたは動物に誘導する方法も提供される。
STINGアダプタータンパク質が活性化されると、結果として、タンパク質キナーゼTBK1が活性化され、続いて、下流の転写因子NF−κBおよびIRF−3が活性化される。STINGアダプタータンパク質の活性化は、最終的に、I型およびIII型インターフェロン、ならびにIL−6、TNF−αおよびINF−γなどの種々のサイトカインおよびケモカインの放出をもたらすと考えられる。したがって、ヒトまたは動物におけるSTINGアダプタータンパク質依存性I型インターフェロン、サイトカイン、またはケモカインの誘導は、上記ヒトまたは動物におけるNF−κB、IRF−3、I型インターフェロン、III型インターフェロン、IL−6、TNF−α、およびINF−γの一つ以上の活性化をもたらす。
さらに、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドの治療有効量を、治療または予防を必要とするヒトまたは動物に投与することを含む、ウイルス性感染症(例えば、B型肝炎またはHIVによる感染症)を治療または予防する方法が提供される。
本開示の方法によって治療または予防され得るウイルス性感染症は、ウイルス、例えば、ヘパドナウイルス科のウイルス、例えば、B型肝炎によって引き起こされる任意の感染症;または任意のレトロウイルス、例えばラウス肉腫ウイルスなどのアルファレトロウイルス;サルレトロウイルスなどのベータレトロウイルス;ウシ白血病ウイルスまたはHTLV−1、HTLV−2、HTLV−3を含むヒトTリンパ球向性ウイルス(HTLV)などのデルタレトロウイルス;マウス白血病ウイルスまたはネコ白血病ウイルスなどのガンマレトロウイルス;またはレンチウイルス、例えばHIV−1およびHIV−2を含むヒト免疫不全ウイルス(HIV)、サル免疫不全ウイルス、ウマ感染性貧血ウイルス、ウシ免疫不全ウイルス、ウサギ内因性レンチウイルスK型(RELIK)、またはネコ免疫不全ウイルス、であり得る。
さらに、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドの治療有効量を、治療または予防を必要とするヒトまたは動物に投与することを含む、過剰増殖性疾患または癌を治療または予防する方法が提供される。
過剰増殖性疾患には、非癌細胞の過度な増殖によって引き起こされる疾患が含まれる。このような病状には乾癬、日光性角化症、および脂漏性角化症、疣贅、ケロイド、および湿疹が含まれるが、これらに限定されない。
本開示の方法によって治療または予防される癌には固形腫瘍およびリンパ腫が含まれ、例えば、副腎癌、膀胱癌、骨の癌、脳癌、乳癌、結腸癌、結腸直腸癌、目癌、頭頸部癌、腎細胞癌などの腎臓癌、肝臓癌、非小細胞性肺癌などの肺癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、扁平上皮細胞肉腫および黒色腫などの皮膚癌、甲状腺癌、子宮癌、腟癌、および多発性骨髄腫などの骨髄腫、が挙げられるが、これらに限定されない。癌は、未治療の場合もあれば、再発性および/または難治性の場合もある。
いくつかの実施形態において、癌は、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、無痛性非ホジキンリンパ腫(iNHL)、不応性iNHL、多発性骨髄腫(MM)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL)、B細胞ALL、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性疾患(MPD)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、濾胞性リンパ腫(FL)、ワルデストロンマクログロブリン血症(WM)、T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、または辺縁帯リンパ腫(MZL)である。一実施形態において、癌は最小残存病変(MRD)である。いくつかの実施形態において、癌は、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(NHL)、無痛性非ホジキンリンパ腫(iNHL)、および難治性iNHLから選択される。いくつかの実施形態において、癌は無痛性非ホジキンリンパ腫(iNHL)である。いくつかの実施形態では、癌は難治性iNHLである。いくつかの実施形態では、癌は慢性リンパ性白血病(CLL)である。いくつかの実施形態では、癌はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である。
いくつかの実施形態において、癌は、膵癌;膀胱癌;結腸直腸癌;転移性乳癌を含む乳癌;アンドロゲン依存性およびアンドロゲン非依存性前立腺癌を含む前立腺癌;例えば、転移性腎細胞癌を含む腎臓癌;肝細胞癌;例えば、非小細胞性肺癌(NSCLC)、細気管支肺胞上皮癌(BAC)、および肺の腺癌を含む、肺癌;例えば、進行性上皮性または原発性腹膜癌を含む、卵巣癌;子宮頸癌;胃癌;食道癌;例えば、頭頸部の扁平上皮細胞肉腫を含む、頭頸部癌;黒色腫;転移性神経内分泌腫瘍を含む神経内分泌癌;例えば、神経膠腫、未分化乏突起膠腫、成人多形性膠芽腫、および成人未分化星細胞腫、を含む脳腫瘍;骨の癌;および軟組織肉腫、肝臓癌腫、直腸癌、陰茎癌腫、外陰癌、甲状腺癌、唾液腺癌腫、子宮内膜または子宮癌腫、肝癌、肝細胞癌、肝臓癌、胃腸癌を含む胃癌、腹膜の癌、肺の扁平上皮癌、胃食道癌、胆道癌、胆嚢癌、結腸直腸・虫垂癌、扁平上皮癌(例えば、上皮性扁平上皮癌)、からなる群より選ばれる固形腫瘍である。
本明細書における治療方法のいずれも、種々の段階で癌を治療するために使用され得る。一例として、癌のステージには、早期、進行性、局所進行性、寛解、難治性、寛解後の再発、進行性が含まれるが、これらに限定されない。
[対象]
本明細書における治療方法のいずれも、癌と診断された、または癌を有することが疑われる対象(例えば、ヒト)を治療するために使用することができる。本明細書において使用される場合、対象は、哺乳類(例えば、ヒトを含む)を指す。
いくつかの実施形態において、対象は、癌または過剰増殖性疾患に関連する一つ以上の症状を示すヒトであり得る。いくつかの実施形態において、対象は、癌に関連する一つ以上の症状を示すヒトであり得る。いくつかの実施形態では、対象は、癌の初期の段階にある。他の実施形態では、対象は、癌の進行した段階にある。
いくつかの実施形態では、対象は、癌もしくは過剰増殖性疾患を発症するリスクがあるか、または、遺伝的に発症する、もしくはそうでなければ発症する素因がある(例えば、リスク因子がある)、診断されているかもしくは診断されていないヒトであり得る。本明細書において使用される場合、「リスクのある」対象は、癌を発症するリスクのある対象である。対象は、検出可能な疾患を有していても有していなくてもよく、本明細書に記載の治療方法の前に検出可能な疾患を示していても示していなくてもよい。リスクのある対象は、本明細書に記載される、癌の発症と相関する測定可能なパラメータである、一つ以上のいわゆるリスク因子を有してもよい。これらリスク因子の一つ以上を有する対象は、これらのリスク因子のない個体よりも、癌を発症する確率がより高い。これらのリスク因子は、例えば、年齢、性別、人種、食事、以前の疾患の病歴、前駆疾患の存在、遺伝子の(例えば、遺伝的)考慮事項、および環境暴露を含み得る。いくつかの実施形態では、癌のリスクのある対象には、例えば、疾病を経験した親族を有するもの、およびそのリスクが遺伝的または生物化学的マーカーの分析によって判定されるものが含まれる。
さらに、対象は、化学療法、放射線療法、免疫療法、外科手術、またはそれらの任意の組み合わせなどの、一つ以上の標準的治療を受けているヒトであってもよい。したがって、本明細書における一つ以上の化合物は、化学療法、放射線療法、免疫療法、外科手術、またはそれらの組み合わせの実施前、実施中、または実施後に投与することができる。
いくつかの実施形態では、対象は、(i)少なくとも一つの化学療法治療に対して実質的に不応性であるか、または(ii)化学療法による治療後に再発しているか、または(i)および(ii)の両方であるヒトであってもよい。いくつかの実施形態では、対象が少なくとも二つ、少なくとも三つ、または少なくとも四つの化学療法治療(標準的化学療法または実験的化学療法を含む)に対して不応性である。
さらに、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドの治療有効量を、増強を必要とするヒトまたは動物に投与することを含む、ワクチンの有効性を増強する方法が提供される。
本開示は、ヒトまたは動物における医薬品として使用するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドを含む。
本開示は、ヒトまたは動物における疾患または障害の治療に使用するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドを含む。
本開示は、STINGタンパク質の活性の調節に使用するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドをさらに含む。
本開示は、STINGタンパク質の調節に応答するヒトまたは動物における疾患または病状の予防または治療に使用するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドをさらに含む。
本開示は、ヒトまたは動物におけるI型インターフェロン、サイトカイン、またはケモカインのSTING依存性誘導に使用するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチド単体、または当該環状ジヌクレオチドと一つ以上の治療用活性物質との組み合わせをさらに含む。
本開示は、ヒトまたは動物におけるウイルス性感染症の治療または予防に使用するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチド単体、または当該環状ジヌクレオチドと一つ以上の治療用活性剤との組み合わせをさらに含む。
本開示は、ヒトまたは動物におけるB型肝炎ウイルスまたはHIVによって引き起こされた感染症の治療または予防に使用するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチド単体、または当該環状ジヌクレオチドと一つ以上の治療用活性物質との組み合わせをさらに含む。
本開示は、ヒトまたは動物における過剰増殖性疾患または癌の治療または予防に使用するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチド単体、または当該環状ジヌクレオチドと一つ以上の治療用活性剤との組み合わせをさらに含む。
本開示は、ヒトまたは動物におけるワクチン有効性の増強に使用するための、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドをさらに含む。
本開示はさらに、ヒトまたは動物におけるI型インターフェロン、サイトカインまたはケモカインのSTING依存性生産を誘導するための、STINGタンパク質活性の調節における使用のための薬学的組成物を含む。
本開示はさらに、ヒトまたは動物におけるウイルス性感染症、B型肝炎ウイルスによって引き起こされる感染症、HIV、過剰増殖性疾患または癌の治療または予防に使用するための、薬学的組成物を含む。
本開示は、B型肝炎ウイルスまたはHIVによって引き起こされる感染症や過剰増殖性疾患または癌の治療または予防のための医薬品を生成するために、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物、またはそれらのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩を含む、本明細書における環状ジヌクレオチドを使用することをさらに含む。
6.投与
本開示の化合物(本明細書では有効成分とも呼ばれる)は、治療される病状に適切な任意の経路によって投与することができる。適切な経路には、経口、直腸、経鼻、局所(頬および舌下を含む)、経皮、経膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、腫瘍内、髄腔内および硬膜外を含む)などが含まれる。好ましい経路は、例えば、受容者の病状によって様々であり得ることが理解される。本明細書に記載の特定の化合物の利点は、生体がそれらを経口的に利用可能であり、それらを経口的に投与できることである。
本開示の化合物は、所望の期間または持続時間(例えば、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約6ヶ月、または少なくとも約12ヶ月以上)にわたって、効果的な投薬処方計画にしたがって個体に投与され得る。一つのバリエーションにおいて、化合物は、個体の生涯にわたって、毎日または断続的なスケジュールで投与される。
本開示の化合物の投与量または投与頻度は、投与する医師の判断に基づいて、治療の期間にわたって調節され得る。
化合物は、個体(例えば、ヒト)に有効量投与され得る。特定の実施形態において、化合物は、一日一回投与される。
化合物は、経口または非経口(例えば、静脈内)投与などの任意の有用な経路および手段によって投与することができる。化合物の治療有効量は、約0.00001mg/体重kg/日〜約10mg/体重kg/日、例えば約0.0001mg/体重kg/日〜約10mg/体重kg/日、または約0.001mg/体重kg/日〜約1mg/体重kg/日、または約0.01mg/体重kg/日〜約1mg/体重kg/日、または約0.05mg/体重kg/日〜約0.5mg/体重kg/日、または約0.3mg〜約30mg/日、または約30mg〜約300mg/日、などであり得る。
本開示の化合物は、本開示の化合物の任意の投与量(例えば、1mg〜1000mgの化合物)で、一つ以上の別の治療剤と組み合わせられ得る。治療有効量は、一服当たり約1mg〜約1000mg、例えば、一服当たり約50mg〜約500mg、または一服当たり約100mg〜約400mg、または一服当たり約150mg〜約350mg、または一服当たり約200mg〜約300mg、などであり得る。本開示の化合物の他の治療有効量は、一服当たり約100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、または約500mgである。本開示の化合物の他の治療有効量は、一服当たり約100mg、または一服当たり約125、150、175、200、225、250、275、300、350、400、450、もしくは約500mgである。単回用量は、1時間ごと、1日ごと、または1週間ごとに投与することができる。例えば、単回用量は、1時間、2時間、3時間、4時間、6時間、8時間、12時間、16時間毎に一回、または24時間毎に一回投与することができる。また、単回用量は、1日、2日、3日、4日、5日、6日に一回、又は7日に一回投与することもできる。また、単回用量は、1週間、2週間、3週間に一回、または4週間に一回投与することもできる。特定の実施形態において、単回用量は、毎週一回投与され得る。また、単回用量は、毎月一回投与され得る。
式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)および/または(IIId)の環状ジヌクレオチド、またはそのエナンチオマーもしくは薬学的に許容される塩、または上記のいずれかを含む薬学的組成物を含むキットもまた、本開示に含まれる。
一実施形態では、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、四つ、一つもしくは二つ、または一つ〜三つ、または一つ〜四つ)の別の治療剤と組み合わせて、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含むキットが提供される。
7.併用療法
特定の実施形態において、感染症、ウイルス性感染症、B型肝炎感染症、HIV感染症、癌、または疾患を有するか、または疾患を有するリスクがあるヒトにおける過剰増殖性疾患を治療または予防するための方法が提供され、当該方法は、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、四つ、一つもしくは二つ、一つ〜三つ、または一つ〜四つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物、例えば、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、ヒトに投与することを含む。一実施形態において、感染症、ウイルス性感染症、B型肝炎感染症、HIV感染症、癌、または疾患を有するか、または疾患を有するリスクがあるヒトにおける過剰増殖性疾患を治療するための方法が提供され、当該方法は、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、四つ、一つもしくは二つ、一つ〜三つ、または一つ〜四つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、ヒトに投与することを含む。
特定の実施形態において、本開示は、ウイルス性感染症を治療するのに適した一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、四つ、一つもしくは二つ、一つ〜三つ、または一つ〜四つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、治療を必要とする対象に投与することを含む、ウイルス性感染症を治療するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルス性感染症はB型肝炎感染である。いくつかの実施形態では、ウイルス性感染症はHIV感染症である。
特定の実施形態において本明細書に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩は一つ、二つ、三つ、四つ、またはそれ以上の別の治療剤と組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、二つの別の治療剤と組み合わされる。他の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、三つの別の治療剤と組み合わされる。さらなる実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、四つの別の治療剤と組み合わされる。一つ、二つ、三つ、四つ、またはそれ以上の別の治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される異なる治療剤であってもよく、および/または異なるクラスの治療剤から選択されてもよい。
=併用療法の実施=
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物は、一つ以上の別の治療剤と共に投与される。本明細書に記載の化合物と一つ以上の別の治療剤との同時投与は、一般に、本明細書に記載の化合物の治療有効量および一つ以上の別の治療剤の両方が対象の身体に存在するように、本明細書に記載の化合物および一つ以上の別の治療剤を同時にまたは連続的に投与することを指す。連続的に投与される場合、その組み合わせは、二回以上の投与で投与され得る。
本明細書に記載の化合物と一つ以上の別の治療剤との同時投与は、一般に、それぞれの薬剤の治療有効量が患者の身体に存在するように、本明細書に記載の化合物および一つ以上の別の治療剤を同時にまたは連続的に投与することを指す。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物(例えば、式Jの任意の化合物)は、任意の投与量の式Jの化合物(例えば、10mg〜1000mgの化合物)において、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、四つ、一つもしくは二つ、一つ〜三つ、または一つ〜四つ)の別の治療剤と組み合わせることができる。
同時投与は、単位投与量の一つ以上の別の治療剤を投与する前または後に、単位投与量の本明細書に記載の化合物を投与することを含む。本明細書に記載の化合物は、一つ以上の別の治療剤の投与から数秒、数分間、または数時間以内に投与され得る。例えば、いくつかの実施形態では、単位用量の本明細書に記載の化合物を最初に投与し、続いて、数秒または数分以内に、単位用量の一つ以上の別の治療剤を投与する。あるいは、他の実施形態では、単位用量の一つ以上の別の治療剤を最初に投与し、続いて、数秒または数分以内に、単位用量の本明細書に記載の化合物を投与する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物を最初に投与し、続いて、数時間後(例えば、1〜12時間後)、単位用量の一つ以上の別の治療剤を投与する。他の実施形態では、単位用量の一つ以上の別の治療剤を最初に投与し、続いて、数時間後(例えば、1〜12時間後)、単位用量の本明細書に記載の化合物を投与する。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物は、対象への同時投与のために、例えば、経口投与のための固形剤形として、一体剤形中の一つ以上の別の治療剤と組み合わせられる。
特定の実施形態において、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物は、治療される疾患を治療するのに有用な一つ以上の他の化合物を任意に含有し得る錠剤として製剤化される。特定の実施形態において、錠剤は、ウイルス病、例えば、B型肝炎ウイルスまたはHIVを治療するための別の有効成分を含有し得る。
特定の実施形態において、このような錠剤は、一日一回の投与に適している。
一実施形態では、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、一つもしくは二つ、または一つ〜三つ)の別の治療剤、および薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と組み合わせて含む薬学的組成物が提供される。
一実施形態では、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、四つ、一つもしくは二つ、または一つ〜三つ、または一つ〜四つ)の別の治療剤と組み合わせて、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を含むキットが提供される。
=ウイルス併用療法=
本明細書に記載の化合物は、一つ以上の抗ウイルス剤と使用または組み合わされ得るものであり、当該抗ウイルス剤としては、アバカビル、アシクロビル、アデホビル、アマンタジン、アンプレナビル、アルビドール、アタザナビル、アトリプラ、ブリブジン、シドフォビル、コンビビル、エドクスジン、エファビレンツ、エムトリシタビン、エンフビルチド、エンテカビル、ホミビルセン、ホスアンプレナビル、ホスカルネット、ホスホネット、ガンシクロビル、ガルダシル、イバシタビン、イムノビル、イドクスウリジン、イミキモド、インジナビル、イノシン、インテグラーゼ阻害剤、III型インターフェロン、II型インターフェロン、I型インターフェロンを含むインターフェロン、ラミブジン、ロピナビル、ロビライド、MK−0518、マラビロック、モロキシジン、ネルフィナビル、ネビラピン、ネキサビル、ヌクレオシドアナログ、オセルタミビル、ペンシクロビル、ペラミビル、プレコナリル、ポドフィロトキシン、プロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素阻害剤、リバビリン、リマンタジン、リトナビル、サキナビル、スタブジン、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、チプラナビル、トリフルリジン、トリジビル、トロマンタジン、ツルバダ、バルガンシクロビル、ビクリビロク、ビダラビン、ビラミジン、ザルシタビン、ザナミビル、ジドブジン、およびそれらの組み合わせ、が挙げられる。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、5〜10;5〜15;5〜20;5〜25;25〜30;20〜30;15〜30;または10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わされる。本明細書に記載の化合物(例えば、式Jの化合物)を、本明細書における薬剤と、任意の投与量(例えば、50mg〜500mgの化合物)で組み合わせることができ、これは、投与量の各組み合わせが具体的かつ個々に列挙された場合と同じである。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、100〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、100〜150;100〜200、100〜250;100〜300;100〜350;150〜200;150〜250;150〜300;150〜350;150〜400;200〜250;200〜300;200〜350;200〜400;250〜350;250〜400;350〜400または300〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、250mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、150mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わされる。本明細書に記載の化合物(例えば、式Jの化合物)を、本明細書における薬剤と、任意の投与量(例えば、50mg〜500mgの化合物)で組み合わせることができ、これは、投与量の各組み合わせが具体的かつ個々に列挙された場合と同じである。
[HIV併用療法]
特定の実施形態において、感染症を有するかまたは有するリスクがあるヒトまたは動物におけるHIV感染症を治療または予防するための方法が提供され、当該方法は、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、一つもしくは二つ、または一つ〜三つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、ヒトまたは動物に投与することを含む。一実施形態において、感染症を有するかまたは有するリスクがあるヒトまたは動物におけるHIV感染症を治療するための方法が提供され、当該方法は、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、一つもしくは二つ、または一つ〜三つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量をヒトまたは動物に投与することを含む。
特定の実施形態において、本開示は、HIV感染症を治療するのに適した一つ以上の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、治療を必要とする対象に投与することを含む、HIV感染症を治療するための方法を提供する。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物は錠剤として製剤化され、これは、任意に、HIVを治療するのに有用な一つ以上の他の化合物を含み得る。特定の実施形態において、錠剤は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態エンハンサー、およびそれらの組み合わせなどの、HIVを治療するための別の有効成分を含有することができる。
特定の実施形態において、このような錠剤は、一日一回の投与に適している。
上記の実施形態では、別の治療剤は抗HIV薬であってもよい。いくつかの実施形態において、別の治療剤は、HIV複合製剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟阻害剤、免疫賦活剤、免疫療法剤、抗体薬物複合体、遺伝子調節剤、遺伝子エディタ(CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALENなど)、細胞治療(キメラ抗原受容体T細胞、CAR−T、および操作されたT細胞受容体、TCR−Tなど)、潜伏感染再活性化剤、HIVカプシドを標的とする化合物(カプシド阻害剤を含む)、免疫ベースの治療、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、アルファ−4/ベータ−7アンタゴニスト、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療的タンパク質、HIV p17マトリクスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼA調節剤、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子調節剤、Vif二量化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nef調節剤、Hckチロシンキナーゼ調節剤、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子調節剤、COMMドメイン含有タンパク質1調節剤、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリン調節剤、CDK−9阻害剤、樹枝状ICAM−3グラビング非インテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子H調節剤、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激剤、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態エンハンサー、HIV遺伝子治療、HIVワクチン、および他のHIV治療剤、ならびにそれらの組み合わせ、からなる群より選ばれる。
いくつかの実施形態において、別の治療剤は、HIV用複合製剤、HIV治療用の他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟阻害剤、潜伏感染再活性化剤、カプシド阻害剤、免疫ベースの治療、PI3K阻害剤、HIV抗体、ならびに二重特異性抗体、および「抗体様」治療的タンパク質、ならびにそれらの組み合わせ、からなる群より選ばれる。
[HIV複合製剤]
複合製剤の例としては、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);BIKTARVY(登録商標)(ビクテグラビル、エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミド);ダルナビル、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、およびコビシスタット;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルおよびラミブジン;テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、およびリルピビリン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル;COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEX(登録商標);硫酸アバカビルおよびラミブジン;ABC+3TC);KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);TRIZIVIR(登録商標)(硫酸アバカビル、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);アタザナビルおよびコビシスタット;硫酸アタザナビルおよびコビシスタット;硫酸アタザナビルおよびリトナビル;ダルナビルとコビシスタット;ドルテグラビルおよびリルピビリン;ドルテグラビルおよびリルピビリン塩酸塩;ドルテグラビル、硫酸アバカビル、およびラミブジン;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;ラルテグラビルおよびラミブジン;ドラビリン、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ドラビリン、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシル;ドルテグラビル+ラミブジン、ラミブジン+アバカビル+ジドブジン、ラミブジン+アバカビル、ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ラミブジン+ジドブジン+ネビラピン、ロピナビル+リトナビル、ロピナビル+リトナビル+アバカビル+ラミブジン、ロピナビル+リトナビル+ジドブジン+ラミブジン、テノホビル+ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリン塩酸塩、ロピナビル、リトナビル、ジドブジンおよびラミブジン;Vacc−4xおよびロミデプシン;およびAPH−0812、が挙げられる。
[HIVプロテアーゼ阻害剤]
HIVプロテアーゼ阻害剤の例としては、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、硫酸インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、メシル酸ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、メシル酸サキナビル、チプラナビル、DG−17、TMB−657(PPL−100)、T−169、BL−008、およびTMC−310911、が挙げられる。
[HIV逆転写酵素阻害剤]
逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤の例としては、ダピビリン、デラビルジン、メシル酸デラビルジン、ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、レンチナン、ネビラピン、リルピビリン、ACC−007、AIC−292、KM−023、PC−1005、およびVM−1500、が挙げられる。
逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤の例としては、アデホビル、アデホビルジピボキシル、アズブジン、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)およびVIDEX EC(登録商標)(ディダノシン、ddl)、アバカビル、硫酸アバカビル、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ディダノシン、エルブシタビン、フェスチナビル、ホサルブジンチドキシル、CMX−157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR−5753、テノホビルジソプロキシルオロチン酸塩、フォジブジンチドキシル、ラミブジン、フォスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、GS−9131、GS−9148、MK−8504およびKP−1461、が挙げられる。
[HIVインテグラーゼ阻害剤]
HIVインテグラーゼ阻害剤の例としては、エルビテグラビル、クルクミン、クルクミンの誘導体、キコール酸、キコール酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、オーリントリカルボン酸、オーリントリカルボン酸の誘導体、カフェー酸フェネチルエステル、カフェー酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、ドルテグラビル、JTK−351、ビクテグラビル、AVX−15567、カボテグラビル(長時間作用型注射剤)、ジケトキノリン−4−1誘導体、インテグラーゼ−LEDGF阻害剤、Ledgins、M−522、M−532、NSC−310217、NSC−371056、NSC−48240、NSC−642710、NSC−699171、NSC−699172、NSC−699173、NSC−699174、スチルベンジスルホン酸、T−169、およびカボテグラビル、が挙げられる。
HIV非触媒部位またはアロステリックインテグラーゼ阻害剤(NCINI)の例としては、CX−05045、CX−05168、およびCX−14442が挙げられる。
[HIV侵入阻害剤]
HIV侵入(融合)阻害剤の例としては、セニクリビロック、CCR5阻害剤、gp41阻害剤、CD4結合阻害剤、gp120阻害剤、およびCXCR4阻害剤、が挙げられる。
CCR5阻害剤の例としては、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロック、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)、が挙げられる。
gp41阻害剤の例としては、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12三量体、およびシフビルチド、が挙げられる。
CD4結合阻害剤の例としては、イバリズマブおよびCADAアナログが挙げられる。
gp120阻害剤の例としては、Radha−108(レセプトール)3B3−PE38、BanLec、ベントナイト系ナノメディシン、ホステムサビルトロメタミン、IQP−0831、およびBMS−663068が挙げられる。
CXCR4阻害剤の例としては、プレリキサフォル、ALT−1188、N15ペプチド、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
[HIV成熟阻害剤]
HIV成熟阻害剤の例としては、BMS−955176およびGSK−2838232が挙げられる。
[潜伏感染再活性化剤]
潜伏感染再活性化剤の例としては、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、ベルケードなどのプロテアソーム阻害剤、タンパク質キナーゼC(PKC)活性化剤、Smyd2阻害剤、BET−ブロモドメイン4(BRD4)阻害剤、イオノマイシン、PMA、SAHA(スベラニロヒドロキサム酸、またはスベロイル、アニリド、およびヒドロキサム酸)、AM−0015、ALT−803、NIZ−985、NKTR−255、IL−15調節抗体、JQ1、ジスルフィラム、アムホテリシンB、およびラルガゾールアナログなどのユビキチン阻害剤、およびGSK−343、が挙げられる。
HDAC阻害剤の例としては、ロミデプシン、ボリノスタット、およびパノビノスタットなどが挙げられる。
PKC活性化剤の例としては、インドラクタム、プロストラチン、インゲノールB、およびDAG−ラクトンが挙げられる。
[カプシド阻害剤]
カプシド阻害剤の例としては、カプシド重合阻害剤またはカプシド破壊化合物、アゾジカルボンアミドなどのHIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤、HIV p24カプシドタンパク質阻害剤、AVI−621、AVI−101、AVI−201、AVI−301、およびAVI−CAN1−15系列が挙げられる。
[免疫ベースの治療]
免疫ベースの治療の例としては、TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12、およびTLR13などのトール様受容体調節剤;プログラム細胞死タンパク質1(Pd−1)調節剤;プログラム死亡リガンド1(Pd−L1)調節剤;IL−15調節剤;DermaVir;インターロイキン−7;プラキニル(ヒドロキシクロロキン);プロロイキン(アルデスロイキン、IL−2);インターフェロンアルファ;インターフェロンアルファ−2b;インターフェロンアルファ−n3;ペグ化インターフェロンアルファ;インターフェロンガンマ;ヒドロキシ尿素;ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF);リバビリン;リンタトリモド、ポリマーポリエチレンイミン(PEI);ゲポン;リンタトリモド;IL−12;WF−10;VGV−1;MOR−22;BMS−936559;CYT−107、インターロイキン−15/Fc融合タンパク質、Normferon、ペグインターフェロンアルファ−2a、ペグインターフェロンアルファ−2b、組み換えインターロイキン−15、RPI−MN、GS−9620、STING調節剤、RIG−I調節剤、NOD2調節剤、およびIR−103、が挙げられる。
TLR8調節剤の例としては、モトリモド、レシキモド、3M−051、3M−052、MCT−465、IMO−4200、VTX−763、VTX−1463、ならびに、US20140045849(Janssen)、US20140073642(Janssen)、WO2014/056953(Janssen)、WO2014/076221(Janssen)、WO2014/128189(Janssen)、US20140350031(Janssen)、WO2014/023813(Janssen)、US20080234251(Array Biopharma)、US20080306050(Array Biopharma)、US20100029585(Ventirx Pharma)、US20110092485(Ventirx Pharma)、US20110118235(Ventirx Pharma)、US20120082658(Ventirx Pharma)、US20120219615(Ventirx Pharma)、US20140066432(Ventirx Pharma)、US20140088085(Ventirx Pharma)、US20140275167(Novira therapeutics)、US20130251673(Novira therapeutics)、米国特許第9670205号(Gilead Sciences社)、US20160289229(Gilead Sciences社)、米国特許出願第15/692161号(Gilead Sciences社)、および米国特許出願第15/692093号(Gilead Sciences社)、に開示されたもの、が挙げられる。
[ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤]
PI3K阻害剤の例としては、イデラリシブ、アルペリシブ、ブパルリシブ、オロチン酸CAI、コパンリシブ、デュベリシブ、ゲダトリシブ、ネラチニブ、パヌリシブ、ペリホシン、ピクチリシブ、ピララリシブ、メシル酸プキチニブ、リゴセルチブ、リゴセルチブナトリウム、ソノリシブ、タセリシブ、AMG−319、AZD−8186、BAY−1082439、CLR−1401、CLR−457、CUDC−907、DS−7423、EN−3342、GSK−2126458、GSK−2269577、GSK−2636771、INCB−040093、LY−3023414、MLN−1117、PQR−309、RG−7666、RP−6530、RV−1729、SAR−245409、SAR−260301、SF−1126、TGR−1202、UCB−5857、VS−5584、XL−765、およびZSTK−474、が挙げられる。
[アルファ−4/ベータ−7アンタゴニスト]
インテグリンアルファ−4/ベータ−7アンタゴニストの例としては、PTG−100、TRK−170、アブリルマブ、エトロリズマブ、カロテグラストメチル、およびベドリズマブが挙げられる。
[HIV抗体、二重特異性抗体、および「抗体様」治療的タンパク質]
HIV抗体、二重特異性抗体、および「抗体様」治療的タンパク質の例としては、DARTs(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAbs(登録商標)、TandAbs(登録商標)、Fab誘導体、bnAB(HIV−1抗体を広く中和する)、BMS−936559、TMB−360、およびHIV gp120またはgp41を標的とするもの、HIVを標的とする抗体動員分子、抗CD63モノクローナル抗体、抗GBウイルスC抗体、抗GP120/CD4、CCR5二重特異性抗体、抗nef単一ドメイン抗体、抗Rev抗体、ラクダ由来抗CD18抗体、ラクダ由来の抗ICAM−1抗体、DCVax−001、gp140標的抗体、gp41系HIV治療抗体、ヒト組み換えmAbs(PGT−121)、イバリズマブ、Immuglo、およびMB−66、が挙げられる。
そのようにHIVを標的とするものの例としては、バビツキシマブ、UB−421、C2F5、2G12、C4E10、C2F5+C2G12+C4E10、8ANC195、3BNC117、3BNC60、10−1074、PGT145、PGT121、PGT−151、PGT−133、MDX010(イピリムマブ)、DH511、N6、VRC01 PGDM1400、A32、7B2、10E8、10E8v4、CAP256−VRC26.25、DRVIA7、VRC−07−523、VRC−HIVMAB080−00−AB、VRC−HIVMAB060−00−AB、MGD−014、およびVRC07、が挙げられる。HIV二重特異性抗体の例としては、MGD014が挙げられる。
[薬物動態エンハンサー]
薬物動態エンハンサーの例としては、コビシスタットおよびリトナビルが挙げられる。
[HIVワクチン]
HIVワクチンの例としては、ペプチドワクチン、組み換えサブユニットタンパク質ワクチン、ベクター生ワクチン、DNAワクチン、CD4由来ペプチドワクチン、ワクチンの組み合わせ、rgp120(AIDSVAX)、ALVAC HIV(vCP1521)/AIDSVAX B/E(gp120)(RV144)、単量体gp120 HIV−1サブタイプCワクチン、Remune、ITV−1、Contre Vir、Ad5−ENVA−48、DCVax−001(CDX−2401)、Vacc−4x、Vacc−C5、VAC−3S、マルチクレードDNA組み換えアデノウイルス−5(rAd5)、Pennvax−G、Pennvax−GP、HIV−TriMix−mRNAワクチン、HIV−LAMP−vax、Ad35、Ad35−GRIN、NAcGM3/VSSP ISA−51、ポリICLCで増強されたワクチン、TatImmune、GTU−multiHIV(FIT−06)、gp140[delta]V2.TV1+MF−59、rVSVIN HIV−1 gagワクチン、SeV−Gagワクチン、AT−20、DNK−4、ad35−Grin/ENV、TBC−M4、HIVAX、HIVAX−2、NYVAC−HIV−PT1、NYVAC−HIV−PT4、DNA−HIV−PT123、rAAV1−PG9DP、GOVX−B11、GOVX−B21、TVI−HIV−1、Ad−4(Ad4−envクレードC+Ad4−mGag)、EN41−UGR7C、EN41−FPA2、PreVaxTat、AE−H、MYM−V101、CombiHIVvac、ADVAX、MYM−V201、MVA−CMDR、DNA−Ad5 gag/pol/nef/nev(HVTN505)、MVATG−17401、ETV−01、CDX−1401、rcAD26.MOS1.HIV−Env、Ad26.Mod.HIVワクチン、AGS−004、AVX−101、AVX−201、PEP−6409、SAV−001、ThV−01、TL−01、TUTI−16、VGX−3300、IHV−001、および偽ビリオンワクチンなどのウイルス様粒子ワクチン、CombiVICHvac、LFn−p24 B/C融合ワクチン、GTU系DNAワクチン、HIV gag/pol/nef/env DNAワクチン、抗TAT HIVワクチン、共役ポリペプチドワクチン、樹枝状細胞ワクチン、gag−系DNAワクチン、GI−2010、gp41 HIV−1ワクチン、HIVワクチン(PIKAアジュバント)、I i−key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチドワクチン、ITV−2、ITV−3、ITV−4、LIPO−5、マルチクレードEnvワクチン、MVAワクチン、Pennvax−GP、pp71欠損HCMVベクターHIV gagワクチン、組み換えペプチドワクチン(HIV感染症)、NCI、rgp160HIVワクチン、RNActive HIVワクチン、SCB−703、Tat Oyiワクチン、TBC−M4、治療用HIVワクチン、UBI HIV gp120、Vacc−4x+ロミデプシン、バリアントgp120ポリペプチドワクチン、rAd5 gag−pol env A/B/Cワクチン、DNA.HTIおよびMVA.HTI、が挙げられる。
[別のHIV治療剤]
別のHIV治療剤の例としては、WO2004/096286(Gilead Sciences)、WO2006/015261(Gilead Sciences)、WO2006/110157(Gilead Sciences)、WO2012/003497(Gilead Sciences)、WO2012/003498(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Sciences)、WO2013/006738(Gilead Sciences)、WO2013/159064(Gilead Sciences)、WO2014/100323(Gilead Sciences)、US2013/0165489(ペンシルベニア大学)、US2014/0221378(日本たばこ産業株式会社)、US2014/0221380(日本たばこ産業株式会社)、WO2009/062285(Boehringer Ingelheim)、WO2010/130034(Boehringer Ingelheim)、WO2013/006792(Pharma Resources)、US20140221356(Gilead Sciences)、US20100143301(Gilead Sciences)およびWO2013/091096(Boehringer Ingelheim)、に開示された化合物が挙げられる。
HIVを治療するための他の薬物の例としては、アセマンナン、アリスポリビル、BanLec、デフェリプロン、Gamimune、メテンケファリン、ナルトレキソン、プロラスチン、REP 9、RPI−MN、VSSP、H1viral、SB−728−T、1,5−ジカフェオイルキナ酸、rHIV7−shl−TAR−CCR5RZ、AAV−eCD4−Ig遺伝子治療、MazF遺伝子治療、BlockAide、ABX−464、AG−1105、APH−0812、BIT−225、CYT−107、HGTV−43、HPH−116、HS−10234、IMO−3100、IND−02、MK−1376、MK−8507、MK−8591、NOV−205、PA−1050040(PA−040)、PGN−007、SCY−635、SB−9200、SCB−719、TR−452、TEV−90110、TEV−90112、TEV−90111、TEV−90113、RN−18、Immuglo、およびVIR−576、が挙げられる。
[遺伝子治療および細胞治療]
遺伝子治療および細胞治療には、遺伝子を沈黙させるための遺伝子修飾;感染細胞を直接死滅させる遺伝的手法;感染細胞に対する免疫反応を高める、または感染細胞を死滅させるために対象自身の免疫系を活性化する、または感染細胞を見つけ出して死滅させる、ために対象自身の免疫系の大部分を置換するように設計された免疫細胞の注入;感染に対する内因性免疫応答をさらに変化させるために細胞活性を修飾する遺伝的手法、が含まれる。
樹状細胞療法の例としては、AGS−004が挙げられる。
[遺伝子エディタ]
遺伝子編集システムの例としては、CRISPR/Cas9システム、ジンクフィンガーヌクレアーゼシステム、TALENシステム、ホーミングエンドヌクレアーゼシステム、およびメガヌクレアーゼシステムが含まれる。
CRISPR/Cas9システムを標的とするHIVの例としては、EBT101が含まれる。
[CAR−T細胞療法]
CAR−T細胞治療は、キメラ抗原受容体(CAR)を発現するように操作された免疫エフェクター細胞の集団を含み、ここで、CARはHIV抗原結合ドメインを含む。HIV抗原は、HIVエンベロープタンパク質またはその一部、gp120またはその一部、gp120上のCD4結合部位、gp120上のCD4誘導結合部位、gp120上のNグリカン、gp120のV2、gp41上の膜近位領域を含む。免疫エフェクター細胞は、T細胞またはNK細胞である。いくつかの実施形態において、T細胞は、CD4+T細胞、CD8+T細胞、またはそれらの組み合わせである。
HIV CAR−Tの例としては、VC−CAR−Tが挙げられる。
[TCR−T細胞治療]
TCR−T細胞治療には、ウイルス感染している細胞の表面に存在するHIV由来ペプチドを標的とするように操作されたT細胞が含まれる。
上記に列挙された別の治療剤は上記に列挙されたクラスのうちの二つ以上に含まれ得ることが、当業者によって理解される。特定のクラスは、これらのクラスに列挙されたこれらの化合物の機能性を限定することを意図していない。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤および逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤と組み合わされる。別の特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わされる。さらなる実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、および薬物動態エンハンサーと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、逆転写酵素の少なくとも一つのHIVヌクレオシド阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態エンハンサーと組み合わされる。他の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、逆転写酵素の二つのHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤と組み合わされる。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);BIKTARVY(登録商標)(ビクテグラビル、エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミド);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);ドルテグラビル、硫酸アバカビル、およびラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビルおよびラミブジン;マラビロック;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);硫酸アバカビルおよびラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(硫酸アバカビル、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリン塩酸塩;硫酸アタザナビルおよびコビシスタット;アタザナビルおよびコビシスタット;ダルナビルとコビシスタット;アタザナビル;硫酸アタザナビル;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;硫酸アタザナビルおよびリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホスアンプレナビル;ホスアンプレナビル・エファビレンツカルシウム;エトラビリン;ネルフィナビル;メシル酸ネルフィナビル;インターフェロン;ディダノシン;スタブジン;インジナビル;硫酸インジナビル;テノホビルおよびラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;メシル酸サキナビル;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;メシル酸デラビルジン;Radha−108(レセプトール);ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;フォスファジド;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;アバカビル;および硫酸アバカビル、から選択される一つ、二つ、三つ、四つ、またはそれ以上の別の治療剤と組み合わされる。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、硫酸アバカビル、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはビクテグラビル、と組み合わされる。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはビクテグラビル、と組み合わされる。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、硫酸アバカビル、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、およびビクテグラビル、からなる群より選ばれる第一の別の治療剤と、エムトリシタビンおよびラミブジンからなる群より選ばれる第二の別の治療剤と、組み合わされる。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、およびビクテグラビル、からなる群より選ばれる第一の別の治療剤と、エムトリシタビンである第二の別の治療剤と、組み合わされる。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、5〜10、5〜15、5〜20、5〜25、25〜30、20〜30、15〜30、または10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。本明細書に記載の化合物(例えば、式Jの化合物)を、本明細書における薬剤と、任意の投与量(例えば、1mg〜500mgの化合物)で組み合わせることができ、これは、投与量の各組み合わせが具体的かつ個々に列挙された場合と同じである。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、200〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、200〜250、200〜300、200〜350、250〜350、250〜400、350〜400、300〜400、または250〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および200mgのエムトリシタビンと組み合わされる。本明細書に記載の化合物(例えば、式Jの化合物)を、本明細書における薬剤と、任意の投与量(例えば、1mg〜500mgの化合物)で組み合わせることができ、これは、投与量の各組み合わせが具体的かつ個々に列挙された場合と同じである。
[HBV併用療法]
特定の実施形態において、感染症を有するかまたは有するリスクがあるヒトにおけるHBV感染症を治療または予防するための方法が提供され、当該方法は、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、四つ、一つもしくは二つ、一つ〜三つ、または一つ〜四つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量をヒトに投与することを含む。一実施形態において、感染症を有するかまたは有するリスクがあるヒトにおけるHBV感染症を治療するための方法が提供され、当該方法は、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、四つ、一つもしくは二つ、一つ〜三つ、または一つ〜四つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、ヒトに投与することを含む。
特定の実施形態において、本開示は、HBV感染症を治療するのに適した一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、四つ、一つもしくは二つ、一つ〜三つ、または一つ〜四つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、治療を必要とする患者に投与することを含む、HBV感染症を治療するための方法を提供する。
本明細書に記載の化合物は、一つ以上の化学療法剤、免疫賦活剤、免疫療法剤、治療的抗体、治療的ワクチン、二重特異性抗体および「抗体様」治療的タンパク質(DARTs(登録商標)、Duobodies(登録商標)、Bites(登録商標)、XmAbs(登録商標)、TandAbs(登録商標)、Fab誘導体など)、抗体薬物複合体(ADC)、遺伝子調節剤または遺伝子エディター(CRISPR Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングエンドヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALENなど)、CAR−T(キメラ抗原受容体T細胞)、およびTCR−T(操作されたT細胞受容体)薬剤などの細胞治療またはそれらの任意の組み合わせ、と使用または組み合わされ得る。
特定の実施形態において、式(J)の化合物は、錠剤として製剤化され、これは、場合により、HBVを治療するのに有用な一つ以上の他の化合物を含み得る。特定の実施形態において、錠剤はHBV治療用の別の有効成分を含有してもよく、当該有効成分としては、3−ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤、アポリポタンパク質A1調節剤、アルギナーゼ阻害剤、Bリンパ球およびTリンパ球アテニュエーター阻害剤、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤、CCR2ケモカインアンタゴニスト、CD137阻害剤、CD160阻害剤、CD305阻害剤、CD4アゴニストおよび調節剤、HBcAgを標的とする化合物、B型肝炎コア抗原(HBcAg)を標的とする化合物、コアタンパク質アロステリックモジュレータ、共有結合で閉じた環状DNA(cccDNA)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、DNAポリメラーゼ阻害剤、エンドヌクレアーゼ調節剤、エピジェネティック修飾因子、ファルネソイドX受容体アゴニスト、HBsAg阻害剤、HBsAg分泌またはアセンブリ阻害剤、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、HBV複製阻害剤、HBV RNase阻害剤、HBVウイルス侵入阻害剤、HBx阻害剤、B型肝炎ラージエンベロープタンパク質モジュレーター、B型肝炎ラージエンベロープタンパク質刺激剤、B型肝炎構造タンパク質調節剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌またはアセンブリ阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、B型肝炎ウイルス複製阻害剤、肝炎ウイルス構造タンパク質阻害剤、HIV−1逆転写酵素阻害剤、ヒアルロニダーゼ阻害剤、IAP阻害剤、IL−2アゴニスト、IL−7アゴニスト、免疫賦活剤、インドレアミン−2阻害剤、リボヌクレオチドレダクターゼの阻害剤、インターロイキン−2リガンド、ipi4阻害剤、リジン脱メチル化酵素阻害剤、ヒストン脱メチル化酵素阻害剤、KDM1阻害剤、KDM5阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性化因子、Axlの調節剤、B7−H3の調節剤、B7−H4の調節剤、CD160の調節剤、CD161の調節剤、CD27の調節剤、CD47の調節剤、CD70の調節剤、GITRの調節剤、HEVEMの調節剤、ICOSの調節剤、Merの調節剤、NKG2Aの調節剤、NKG2Dの調節剤、OX40の調節剤、SIRPアルファの調節剤、TIGITの調節剤、Tim−4の調節剤、Tyroの調節剤、Na+−タウロコール酸共輸送ポリペプチド(NTCP)阻害剤、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、NOD2遺伝子刺激剤、核タンパク質阻害剤、核タンパク質調節剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、ペプチジルプロリルイソメラーゼ阻害剤、ホスファチジルイノシトール−3キナーゼ(PI3K)阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、逆転写酵素阻害剤、リボヌクレアーゼ阻害剤、RNA DNAポリメラーゼ阻害剤、SLC10A1遺伝子阻害剤、SMAC模倣体、Srcチロシンキナーゼ阻害剤、インターフェロン遺伝子(STING)アゴニストの刺激剤、NOD1の刺激剤、T細胞表面糖タンパク質CD28阻害剤、T細胞表面糖タンパク質CD8調節剤、チモシンアゴニスト、チモシンアルファ1リガンド、Tim−3阻害剤、TLR−3アゴニスト、TLR−7アゴニスト、TLR−9アゴニスト、TLR9遺伝子刺激剤、トール様受容体(TLR)調節剤、ウイルス性リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、およびそれらの組み合わせ、などが挙げられる。
[HBV複合製剤]
HBVを治療するための複合製剤の例としては、TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン);ABX−203、ラミブジン、およびPEG−IFN−アルファ;ABX−203アデホビル、およびPEG−IFNアルファ;およびINO−1800(INO−9112およびRG7944)、が挙げられる。
[他のHBV薬]
HBVを治療するための他の薬物の例としては、アルファ−ヒドロキシトロポロン、アムドキソビル、ベータ−ヒドロキシシトシンヌクレオシド、AL−034、CCC−0975、エルブシタビン、エゼチミブ、シクロスポリンA、ゲンチオピクリン(ゲンチオピクロシド)、JNJ−56136379、ニタゾキサニド、ビリナパント、NJK14047、NOV−205(モリキサン、BAM−205)、オリゴチド、ミボチレート、フェロン、GST−HG−131、レバミソール、Ka Shu Ning、アロフェロン、WS−007、Y−101(Ti Fen Tai)、rSIFN−co、PEG−IIFNm、KW−3、BP−Inter−014、オレアノール酸、HepB−nRNA、cTP−5(rTP−5)、HSK−II−2、HEISCO−106−1、HEISCO−106、Hepbarna、IBPB−006IA、Hepuyinfen、DasKloster 0014−01、ISA−204、Jiangantai(Ganxikang)、MIV−210、OB−AI−004、PF−06、ピクロシド、DasKloster−0039、ヘプランタイ、IMB−2613、TCM−800B、還元グルタチオン、RO−6864018、RG−7834、UB−551、およびZH−2N、ならびに、US20150210682(Roche)、US2016/0122344(Roche)、WO2015173164、WO2016023877、US2015252057A(Roche)、WO16128335A1(Roche)、WO16120186A1(Roche)、US2016237090A(Roche)、WO16107833A1(Roche)、WO16107832A1(Roche)、US2016176899A(Roche)、WO16102438A1(Roche)、WO16012470A1(Roche)、US2016220586A(Roche)、およびUS2015031687A(Roche)、に開示された化合物、が挙げられる。
[HBVワクチン]
HBVワクチンは、予防的ワクチンおよび治療的ワクチンの両方を含む。HBV予防ワクチンの例としては、Vaxelis、Hexaxim、Heplisav、Mosquirix、DTwP−HBVワクチン、Bio−Hep−B、D/T/P/HBV/M(LBVP−0101;LBVW−0101)、DTwP−Hepb−Hib−IPVワクチン、Heberpenta L、DTwP−HepB−Hib、V−419、CVI−HBV−001、Tetrabhay、B型肝炎予防ワクチン(Advax Super D)、Hepatrol−07、GSK−223192A、ENGERIX B(登録商標)、組み換えB型肝炎ワクチン(筋肉内、Kangtai Biological Products)、組み換えB型肝炎ワクチン(Hansenual polymorphaイースト、筋肉内、Hualan Biological Engineering)、組み換えB型肝炎表面抗原ワクチン、Bimmugen、Euforavac、Eutravac、anrix−DTaP−IPV−Hep B、HBAI−20、Infanrix−DTaP−IPV−Hep B−Hib、Pentabio Vaksin DTP−HB−Hib、Comvac 4、Twinrix、Euvax−B、トリタンリックスHB、Infanrix Hep B、Comvax、DTP−Hib−HBVワクチン、DTP−HBVワクチン、Yi Tai、Heberbiovac HB、Trivac HB、GerVax、DTwP−Hep B−Hibワクチン、Bilive、Hepavax−Gene、SUPERVAX、Comvac5、Shanvac−B、Hebsulin、Recombivax HB、Revac B mcf、Revac B+、Fendrix、DTwP−HepB−Hib、DNA−001、Shan5、Shan6、rhHBsAGワクチン、HBI五価ワクチン、LBVD、Infanrix HeXa、およびDTaP−rHB−Hibワクチン、が挙げられる。
HBV治療ワクチンの例としては、HBsAG−HBIG複合体、ARB−1598、Bio−Hep−B、NASVAC、abi−HB(静脈内)、ABX−203、Tetrabhay、GX−110E、GS−4774、ペプチドワクチン(イプシロンPA−44)、Hepatrol−07、NASVAC(NASTERAP)、IMP−321、BEVAC、Revac B mcf、Revac B+、MGN−1333、KW−2、CVI−HBV−002、AltraHepB、VGX−6200、FP−02、FP−02.2、TG−1050、NU−500、HBVax、im/TriGrid/抗原ワクチン、Mega−CD40Lアジュバントワクチン、HepB−v、RG7944(INO−1800)、組み換えVLPベースの治療用ワクチン(HBV感染、VLP Biotech)、AdTG−17909、AdTG−17910 AdTG−18202、ChronVac−B、TG−1050、およびLm HBV、が挙げられる。
[HBV DNAポリメラーゼ阻害剤]
HBV DNAポリメラーゼ阻害剤の例としては、アデホビル(HEPSERA(登録商標))、エムトリシタビン(EMTRIVA(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(VIREAD(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジピボキシル、テノホビルジピボキシルフマル酸塩、テノホビルオクタデシルオキシエチルエステル、CMX−157、ベシフォビル、エンテカビル(BARACLUDE(登録商標))、マレイン酸エンテカビル、テルビブジン(TYZEKA(登録商標))、フィロシクロビル、プラデフォビル、クレブジン、リバビリン、ラミブジン(EPIVIR−HBV(登録商標))、フォスファジド、ファムシクロビル、フソリン、メタカビル、SNC−019754、FMCA、AGX−1009、AR−II−04−26、HIP−1302、テノホビルジソプロキシルアスパラギン酸塩、テノホビルジソプロキシルオロチン酸塩、およびHS−10234、が挙げられる。
[免疫賦活剤]
免疫賦活剤の例としては、リンタトリモド、イミドール塩酸塩、インガロン、デルマビル、プラキニル(ヒドロキシクロロキン)、プロロイキン、ヒドロキシ尿素、ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、JNJ−440、WF−10、AB−452、リバビリン、IL−12、INO−9112、ポリマーポリエチレンイミン(PEI)、ゲポン、VGV−1、MOR−22、CRV−431、JNJ−0535、TG−1050、ABI−H2158、BMS−936559、GS−9688、RO−7011785、RG−7854、AB−506、RO−6871765、AIC−649、およびIR−103、が挙げられる。
[トール様受容体(TLR)調節剤]
TLR調節剤は、TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12、およびTLR13、の調節剤を含む。TLR3調節剤の例としては、リンタトリモド、ポリICLC、RIBOXXON(登録商標)、Apoxxim、RIBOXXIM(登録商標)、IPH−33、MCT−465、MCT−475、およびND−1.1、が挙げられる。
TLR7調節剤の例としては、GS−9620、GSK−2245035、イミキモド、レシキモド、DSR−6434、DSP−3025、IMO−4200、MCT−465、MEDI−9197、3M−051、SB−9922、3M−052、Limtop、D、Telratolimod、SP−0509、TMX−30X、TMX−202、RG−7863、RG−7795、LHC−165、RG−7854、ならびに、US20100143301(Gilead Sciences)、US20110098248(Gilead Sciences)、およびUS20090047249(Gilead Sciences)、に開示された化合物、が挙げられる。
TLR8調節剤の例としては、モトリモド、レシキモド、3M−051、3M−052、MCT−465、IMO−4200、VTX−763、VTX−1463、GS−9688、およびUS20140045849(Janssen)、US20140073642(Janssen)、WO2014/056953(Janssen)、WO2014/076221(Janssen)、WO2014/128189(Janssen)、US20140350031(Janssen)、WO2014/023813(Janssen)、US20080234251(Array Biopharma)、US20080306050(Array Biopharma)、US20100029585(Ventirx Pharma)、US20110092485(Ventirx Pharma)、US20110118235(Ventirx Pharma)、US20120082658(Ventirx Pharma)、US20120219615(Ventirx Pharma)、US20140066432(Ventirx Pharma)、US20140088085(Ventirx Pharma)、US20140275167(Novira Therapeutics)、US20130251673(Novira Therapeutics)、米国特許第9670205号、US20160289229、米国特許出願第15/692161、および米国特許出願第15/692093、に開示された化合物、が挙げられる。
TLR9調節剤の例としては、BB−001、BB−006、CYT−003、IMO−2055、IMO−2125、IMO−3100、IMO−8400、IR−103、IMO−9200、アガトリモド、DIMS−9054、DV−1079、DV−1179、AZD−1419、レフトリモド(MGN−1703)、リテニモド、およびCYT−003−QbG10、が挙げられる。
TLR7調節剤、TLR8調節剤、およびTLR9調節剤の例としては、WO2017047769(テイカ製薬)、WO2015014815(Janssen)、WO2018045150(Gilead Sciences Inc)、WO2018045144(Gilead Sciences Inc)、WO2015162075(Roche)、WO2017034986(カンザス大学)、WO2018095426(Jiangsu Hengrui Medicine社)、WO2016091698(Roche)、WO2016075661(GlaxoSmithKline Biologicals)、WO2016180743(Roche)、WO2018089695(Dynavax Technologies)、WO2016055553(Roche)、WO2015168279(Novartis)、WO2016107536(Medshine Discovery)、WO2018086593(Livo(上海)Pharmaceutical)、WO2017106607(Merck)、WO2017061532(大日本住友製薬)、WO2016023511(Chia Tai Tianqing Pharmaceutical)、WO2017076346(Chia Tai Tianqing Pharmaceutical)、WO2017046112(Roche)、WO2018078149(Roche)、WO2017040233(3M社)、WO2016141092(Gilead Sciences)、WO2018049089(BristolMyers Squibb)、WO2015057655(エーザイ株式会社)、WO2017001307(Roche)、WO2018005586(BristolMyers Squibb)、WO201704023(3M社)、WO2017163264(Council of Scientific and Industrial Research(インド))、WO2018046460(GlaxoSmithKline Biologicals)、WO2018047081(Novartis)、WO2016142250(Roche)、WO2015168269(Novartis)、WO201804163(Roche)、WO2018038877(3M社)、WO2015057659(エーザイ株式会社)、WO2017202704(Roche)、WO2018026620(BristolMyers Squibb)、WO2016029077(Janus Biotherapeutics)、WO201803143(Merck)、WO2016096778(Roche)、WO2017190669(Shanghai De Novo Pharmatech)、US09884866(ミネソタ大学)、WO2017219931(Sichuan KelunBiotech Biopharmaceutical)、WO2018002319(Janssen Sciences)、WO2017216054(Roche)、WO2017202703(Roche)、WO2017184735(IFM Therapeutics)、WO2017184746(IFM Therapeutics)、WO2015088045(武田薬品工業)、WO2017038909(武田薬品工業)、WO2015095780(カンザス大学)、WO2015023958(カンザス大学)、に記載の化合物が挙げられる。
[インターフェロンアルファ受容体リガンド]
インターフェロンアルファ受容体リガンドの例としては、インターフェロンアルファ−2b(INTRON A(登録商標))、PEG化インターフェロンアルファ−2a(PEGASYS(登録商標))、PEG化インターフェロンアルファ−1b、インターフェロンアルファ1b(HAPGEN(登録商標))、Veldona、Infradure、Roferon−A、YPEG−インターフェロンアルファ−2a(YPEG−rhIFNalpha−2a)、P−1101、Algeron、Alfarona、Ingaron(インターフェロンガンマ)、rSIFN−co(組み換えスーパー化合物インターフェロン(recombinant super compound interferon))、Yペグインターフェロンアルファ−2b(YPEG−rhIFNalpha−2b)、MOR−22、ペグインターフェロンアルファ−2b(PEG−INTRON(登録商標))、Bioferon、Novaferon、Inmutag(Inferon)、MULTIFERON(登録商標)、インターフェロンアルファ−n1(HUMOFERON(登録商標))、インターフェロンベータ−1a(AVONEX(登録商標))、Shaferon、インターフェロンアルファ−2b(Axxo)、Alfaferone、インターフェロンアルファ−2b(BioGeneric Pharma)、インターフェロン−アルファ2(CJ)、Laferonum、VIPEG、BLAUFERON−A、BLAUFERON−B、Intermax Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、PDferon−B PDferon−B、インターフェロンアルファ−2b(IFN、Laboratorios Bioprofarma)、alfainterferona 2b、Kalferon、Pegnano、Feronsure、PegiHep、インターフェロンアルファ2b(Zydus−Cadila)、インターフェロンアルファ2a、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、インターフェロンアルファ−2b(Amega)、インターフェロンアルファ−2b(Virchow)、ロペグインターフェロンアルファ−2b、rHSA−IFNアルファ−2a(組み換えヒト血清アルブミンインターフェロンアルファ2a融合タンパク質)、rHSA−IFNアルファ2b、組み換えヒトインターフェロンアルファ−(1b、2a、2b)、ペグインターフェロンアルファ−2b(Amega)、ペグインターフェロンアルファ−2a、Reaferon−EC、Proquiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ−2b(Changchun Institute of Biological Products)、Anterferon、Shanferon、Layfferon、Shang Sheng Lei Tai、INTEFEN、SINOGEN、Fukangtai、Pegstat、rHSA−IFNアルファ−2b、SFR−9216、およびInterapo(Interapa)、が挙げられる。
[ヒアルロニダーゼ阻害剤]
ヒアルロニダーゼ阻害剤の例としては、アストドリマーが挙げられる。
[B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤]
HBsAg阻害剤の例としては、HBF−0259、PBHBV−001、PBHBV−2−15、PBHBV−2−1、REP−9AC、REP−9C、REP−9、REP−2139、REP−2139−Ca、REP−2165、REP−2055、REP−2163、REP−2165、REP−2053、REP−2031およびREP−006、およびREP−9AC’が挙げられる。
HBsAg分泌阻害剤の例としては、BM601が挙げられる。
[細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤]
細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤の例としては、AGEN−2041、AGEN−1884、イピルミマブ、ベラタセプト、PSI−001、PRS−010、Probody mAbs、トレメリムマブ、およびJHL−1155、が挙げられる。
[シクロフィリン阻害剤]
シクロフィリン阻害剤の例としては、CPI−431−32、EDP−494、OCB−030、SCY−635、NVP−015、NVP−018、NVP−019、STG−175、ならびに、US8513184(Gilead Sciences)、US20140030221(Gilead Sciences)、US20130344030(Gilead Sciences)、およびUS20130344029(Gilead Sciences)、に開示された化合物が挙げられる。
[HBVウイルス侵入阻害剤]
HBVウイルス侵入阻害剤の例としては、Myrcludex Bが挙げられる。
[ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド]
ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドの例としては、ISIS−HBVRx、IONIS−HBVRx、IONIS−GSK6−LRx、GSK−3389404、RG−6004が挙げられる。
[低分子干渉RNA(siRNA)およびddRNAi]
siRNAの例としては、TKM−HBV(TKM−HepB)、ALN−HBV、SR−008、HepB−nRNA、およびARC−520、ARC−521、ARB−1740、ARB−1467が挙げられる。
DNA指向性RNA干渉(ddRNAi)の例としては、BB−HB−331が挙げられる。
[エンドヌクレアーゼ調節剤]
エンドヌクレアーゼ調節剤の例としては、PGN−514が含まれる。
[リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤]
リボヌクレオチドレダクターゼの阻害剤の例としては、Trimidoxが挙げられる。
[HBV E抗原阻害剤]
HBV E抗原阻害剤の例としては、オウゴニンが挙げられる。
[共有結合で閉じた環状DNA(cccDNA)阻害剤]
cccDNA阻害剤の例としては、BSBI−25およびCHR−101が挙げられる。
[ファルネソイドX受容体アゴニスト]
ファルネソイドX受容体アゴニストの例としては、EYP−001、GS−9674、EDP−305、MET−409、Tropifexor、AKN−083、RDX−023、BWD−100、LMB−763、INV−3、NTX−023−1、EP−024297およびGS−8670が挙げられる。
[HBV抗体]
B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体の例としては、GC−1102、XTL−17、XTL−19、KN−003、IV Hepabulin SN、および完全ヒトモノクローナル抗体療法(B型肝炎ウイルス感染症、Humabs BioMed)が挙げられる。
モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を含むHBV抗体の例としては、Zutectra、Shang Sheng Gan Di、Uman Big(B型肝炎高度免疫)、Omri−Hep−B、Nabi−HB、Hepatect CP、HepaGam B、igantibe、Niuliva、CT−P24、B型肝炎免疫グロブリン(静脈内、pH4、HBV感染、Shanghai RAAS Blood Products)、およびFovepta(BT−088)、が挙げられる。
完全ヒトモノクローナル抗体としては、HBC−34が挙げられる。
[CCR2ケモカインアンタゴニスト]
CCR2ケモカインアンタゴニストの例としては、プロパゲルマニウムが挙げられる。
[チモシンアゴニスト]
チモシンアゴニストの例としては、チマルファシン、組み換えチモシンアルファ1(GeneScience)が挙げられる。
[サイトカイン]
サイトカインの例としては、組み換えIL−7、CYT−107、インターロイキン−2(IL−2、Immunex)、組み換えヒトインターロイキン−2(Shenzhen Neptunus)、IL−15、IL−21、IL−24、およびセルモロイキンが挙げられる。
[核タンパク質調節剤]
核タンパク質調節剤は、HBVコアまたはカプシドタンパク質阻害剤のいずれかであってもよい。核タンパク質調節剤の例としては、GS−4882、AB−423、AT−130、GLS4、NVR−1221、NVR−3778、AL−3778、BAY 41−4109、メシル酸モルホチアジン、ARB−168786、ARB−880、JNJ−379、RG−7907、HEC−72702、AB−506、ABI−H0731、JNJ−440、ABI−H2158およびDVR−23、が挙げられる。
カプシド阻害剤の例としては、US20140275167(Novira Therapeutics)、US20130251673(Novira Therapeutics)、US20140343032(Roche)、WO2014037480(Roche)、US20130267517(Roche)、WO2014131847(Janssen)、WO2014033176(Janssen)、WO2014033170(Janssen)、WO2014033167(Janssen)、WO2015/059212(Janssen)、WO2015118057(Janssen)、WO2015011281(Janssen)、WO2014184365(Janssen)、WO2014184350(Janssen)、WO2014161888(Janssen)、WO2013096744(Novira)、US20150225355(Novira)、US20140178337(Novira)、US20150315159(Novira)、US20150197533(Novira)、US20150274652(Novira)、US20150259324(Novira)、US20150132258(Novira)、US9181288(Novira)、WO2014184350(Janssen)、WO2013144129(Roche)、WO2017198744(Roche)、US20170334882(Novira)、US20170334898(Roche)、WO2017202798(Roche)、WO2017214395(Enanta)、WO2018001944(Roche)、WO2018001952(Roche)、WO2018005881(Novira)、WO2018005883(Novira)、WO2018011100(Roche)、WO2018011160(Roche)、WO2018011162(Roche)、WO2018011163(Roche)、WO2018036941(Roche)、WO2018043747(京都大学)、US20180065929(Janssen)、WO2016168619(インディアナ大学)、WO2016195982(The Penn State Foundation)、WO2017001655(Janssen)、WO2017048950(Assembly Biosciences)、WO2017048954(Assembly Biosciences)、WO2017048962(Assembly Biosciences)、US20170121328(Novira)、US20170121329(Novira)、に記載の化合物が挙げられる。
転写阻害剤の例としては、WO2017013046(Roche)、WO2017016960(Roche)、WO2017017042(Roche)、WO2017017043(Roche)、WO2017061466(富山化学工業)、WO2016177655(Roche)、WO2016161268(Enanta)、WO2017001853(Redex Pharma)、WO2017211791(Roche)、WO2017216685(Novartis)、WO2017216686(Novartis)、WO2018019297(Ginkgo Pharma)、WO2018022282(Newave Pharma)、US20180030053(Novartis)、WO2018045911(Zhejiang Pharma)、に記載の化合物が挙げられる。
[レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤]
レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激剤の例としては、SB−9200、SB−40、SB−44、ORI−7246、ORI−9350、ORI−7537、ORI−9020、ORI−9198、およびORI−7170、RGT−100が挙げられる。
[NOD2刺激剤]
NOD2の刺激剤の例としては、SB−9200が挙げられる。
[ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤]
PI3K阻害剤の例としては、イデラリシブ、ACP−319、AZD−8186、AZD−8835、ブパルリシブ、CDZ−173、CLR−457、ピクチリシブ、ネラチニブ、リゴセルチブ、リゴセルチブナトリウム、EN−3342、TGR−1202、アルペリシブ、デュベリシブ、IPI−549、UCB−5857、タセリシブ、XL−765、ゲダトリシブ、ME−401、VS−5584、コパンリシブ、オロチン酸CAI、ペリホシン、RG−7666、GSK−2636771、DS−7423、パヌリシブ、GSK−2269557、GSK−2126458、CUDC−907、PQR−309、INCB−40093、ピララリシブ、BAY−1082439、メシル酸プキチニブ、SAR−245409、AMG−319、RP−6530、ZSTK−474、MLN−1117、SF−1126、RV−1729、ソノリシブ、LY−3023414、SAR−260301、TAK−117、HMPL−689、テナリシブ、ボクスタリシブ、およびCLR−1401、が挙げられる。
[インドールアミン−2,3−ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤]
IDO阻害剤の例としては、エパカドスタット(INCB24360)、レスミノスタット(4SC−201)、インドキシモド、F−001287、SN−35837、NLG−919、GDC−0919、GBV−1028、GBV−1012、NKTR−218、ならびに、US20100015178(Incyte)、US2016137652(Flexus Biosciences社)、WO2014073738(Flexus Biosciences社)、およびWO2015188085(Flexus Biosciences社)、に開示された化合物、が挙げられる。
[PD−1阻害剤]
PD−1阻害剤の例としては、セミプリマブ、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、ピジリズマブ、BGB−108、STI−A1014、SHR−1210、PDR−001、PF−06801591、IBI−308、GB−226、STI−1110、JNJ−63723283、CA−170、デュルバルマブ、アテゾリズマブおよびmDX−400、JS−001、カムレリズマブ、シンティリマブ、シンティリマブ、ティスレリズマブ、BCD−100、BGB−A333 JNJ−63723283、GLS−010(WBP−3055)、CX−072、AGEN−2034、GNS−1480(上皮成長因子受容体アンタゴニスト;プログラム細胞死リガンド1阻害剤)、CS−1001、M−7824(PD−L1/TGF−β二官能性融合タンパク質)、ゲノリムズマブ、BMS−936559、が挙げられる。
[PD−L1阻害剤]
PD−L1阻害剤の例としては、アテゾリズマブ、アベルマブ、AMP−224、MEDI−0680、RG−7446、GX−P2、デュルバルマブ、KY−1003、KD−033、MSB−0010718C、TSR−042、ALN−PDL、STI−A1014、GS−4224、CX−072、およびBMS−936559、が挙げられる。
PD−1阻害剤の例としては、WO2017112730(Incyte社)、WO2017087777(Incyte社)、WO2017017624、WO2014151634(BristolMyers Squibb社)、WO201317322(BristolMyers Squibb社)、WO2018119286(Incyte社)、WO2018119266(Incyte社)、WO2018119263(Incyte社)、WO2018119236(Incyte社)、WO2018119221(Incyte社)、WO2018118848(BristolMyers Squibb社)、WO20161266460(BristolMyers Squibb社)、WO2017087678(BristolMyers Squibb社)、WO2016149351(BristolMyers Squibb社)、WO2015033299(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2015179615(エーザイ株式会社;Eisai Research Institute)、WO2017066227(BristolMyers Squibb社)、WO2016142886(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2016142852(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2016142835(Aurigene Discovery Technologies社;個別)、WO2016142833(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2018085750(BristolMyers Squibb社)、WO2015033303(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2017205464(Incyte社)、WO2016019232(3M社;個別;テキサスA&M大学システム)、WO2015160641(BristolMyers Squibb社)、WO2017079669(Incyte社)、WO2015033301(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2015034820(BristolMyers Squibb社)、WO2018073754(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2016077518(BristolMyers Squibb社)、WO2016057624(BristolMyers Squibb社)、WO2018044783(Incyte社)、WO2016100608(BristolMyers Squibb社)、WO2016100285(BristolMyers Squibb社)、WO2016039749(BristolMyers Squibb社)、WO2015019284(Cambridge Enterprise社)、WO2016142894(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2015134605(BristolMyers Squibb社)、WO2018051255(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2018051254(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2017222976(Incyte社)、WO2017070089(Incyte社)、WO2018044963(BristolMyers Squibb社)、WO2013144704(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2018013789(Incyte社)、WO2017176608(BristolMyers Squibb社)、WO2018009505(BristolMyers Squibb社)、WO2011161699(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2015119944(Incyte社;Merck Sharp&Dohme社)、WO2017192961(Incyte社)、WO2017106634(Incyte社)、WO2013132317(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2012168944(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2015036927(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2015044900(Aurigene Discovery Technologies社)、WO2018026971(Arising International)、に記載の化合物が挙げられる。
[組み換えチモシンアルファ−1]
組み換えチモシンアルファ−1の例としては、NL−004およびPEG化チモシンアルファ−1が挙げられる。
[ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤]
BTK阻害剤の例としては、ABBV−105、アカラブルチニブ(ACP−196)、ARQ−531、BMS−986142、ダサチニブ、イブルチニブ、GDC−0853、PRN−1008、SNS−062、ONO−4059、BGB−3111、ML−319、MSC−2364447、RDX−022、X−022、AC−058、RG−7845、スペブルチニブ、TAS−5315、TP−0158、TP−4207、HM−71224、KBP−7536、M−2951、TAK−020、AC−0025、ならびに、US20140330015(小野薬品工業)、US20130079327(小野薬品工業)、およびUS20130217880(小野薬品工業)、に開示された化合物、が挙げられる。
[KDM阻害剤]
KDM5阻害剤の例としては、WO2016057924(Genentech/Constellation Pharmaceuticals)、US20140275092(Genentech/Constellation Pharmaceuticals)、US20140371195(Epitherapeutics)およびUS20140371214(Epitherapeutics)、US20160102096(Epitherapeutics)、US20140194469(Quanticel)、US20140171432、US20140213591(Quanticel)、US20160039808(Quanticel)、US20140275084(Quanticel)、WO2014164708(Quanticel)、に記載の化合物が挙げられる。
KDM1阻害剤の例としては、US9186337B2(Oryzon Genomics)に記載の化合物、GSK−2879552、およびRG−6016が挙げられる。
[STINGアゴニスト]
STINGアゴニストの例としては、SB−11285、AdVCA0848、STINGVAX、ならびに、WO2018065360(Biolog Life Science Institute Forschungslabor und Biochemica−Vertrieb GmbH、ドイツ)、WO2018009466(Aduro Biotech)、WO2017186711(InvivoGen)、WO2017161349(Immune Sensor)、WO2017106740(Aduro Biotech)、US20170158724(Glaxo Smithkiline)、WO2017075477(Aduro Biotech)、US20170044206(Merck)、WO2014179760(カリフォルニア大学)、WO2018098203(Janssn)、WO2018118665(Merck)、WO2018118664(Merck)、WO2018100558(武田薬品工業)、WO2018067423(Merck)、WO2018060323(Boehringer)、に開示された化合物、が挙げられる。
[非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)]
NNRTIの例としては、WO2018118826(Merck)、WO2018080903(Merck)、WO2018119013(Merck)、WO2017100108(Idenix)、WO2017027434(Merck)、WO2017007701(Merck)、WO2008005555(Gilead)、記載の化合物が挙げられる。
[HBV複製阻害剤]
B型肝炎ウイルス複製阻害剤の例としては、イソチアフルジン、IQP−HBV、RM−5038、およびXingantieが挙げられる。
[アルギナーゼ阻害剤]
アルギナーゼ阻害剤の例としては、CB−1158、C−201、およびレスミノスタットが挙げられる。
[遺伝子治療および細胞治療]
遺伝子治療および細胞治療は、遺伝子を沈黙させるための遺伝子修飾;感染細胞を直接死滅させる遺伝的手法;感染細胞に対する免疫反応を高める、または感染細胞を死滅させるために患者自身の免疫系を活性化する、または感染細胞を見つけ出して死滅させる、ために患者自身の免疫系の大部分を置換するように設計された免疫細胞の注入;および感染に対する内因性免疫応答をさらに変化させるために細胞活性を修飾する遺伝的手法、を含む。
[遺伝子エディタ]
ゲノム編集システムの例としては、CRISPR/Cas9システム、ジンクフィンガーヌクレアーゼシステム、TALENシステム、ホーミングエンドヌクレアーゼシステム、およびメガヌクレアーゼシステムが含まれ;例えば、標的切断によるcccDNAの除去、およびB型肝炎ウイルス(HBV)のウイルス遺伝子の一つ以上の改変、が含まれる。PreC、C、X、PreSI、PreS2、S、PまたはSP遺伝子の改変(例えば、ノックアウトおよび/またはノックダウン)は、(1)PreC、C、X、PreSI、PreS2、S、PまたはSP遺伝子発現の低減するまたは除去すること、(2)Precore、Core、Xタンパク質、長表面タンパク質、中表面タンパク質、Sタンパク質(HB抗原およびHBsAgとしても知られる)、ポリメラーゼタンパク質、および/またはB型肝炎スプライスタンパク質機能(HBe、HBc、HBx、PreS1、PreS2、S、Pol、および/またはHBSP)を妨害すること、または(3)HBe、HBc、HBx、LHBs、MHBs、SHBs、Pol、および/またはHBSPタンパク質の細胞内、血清内および/または実質内レベルを低減するまたは除去すること、を指す。PreC、C、X、PreSI、PreS2、S、Pおよび/またはSP遺伝子の一つ以上のノックダウンは、HBV cccDNAおよび/または組み込まれたHBV DNA内の遺伝子を標的とすることによって実施される。
[CAR−T細胞療法]
CAR T細胞治療は、キメラ抗原受容体(CAR)を発現するように操作された免疫エフェクター細胞の集団を含み、ここで、CARはHBV抗原結合ドメインを含む。免疫エフェクター細胞は、T細胞またはNK細胞である。いくつかの実施形態において、T細胞は、CD4+T細胞、CD8+T細胞、またはそれらの組み合わせである。細胞は、自己由来または同種異系であり得る。
[TCR−T細胞治療]
TCR T細胞治療には、HBV特異的T細胞受容体を発現するT細胞が含まれる。TCR−T細胞は、ウイルス感染している細胞の表面に存在するHBV由来ペプチドを標的とするように操作される。いくつかの実施形態では、T細胞がHBV表面抗原(HBsAg)特異的TCRを発現する。HBVの治療に向けられたTCR−T治療の例としては、LTCR−H2−1が挙げられる。
別の特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤と、免疫賦活剤、TLR調節剤、HBsAg阻害剤、HBsAg分泌またはアセンブリ阻害剤、HBV治療ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体および二重特異性抗体および「抗体様」治療的タンパク質(DARTs(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAbs(登録商標)、TandAbs(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体)、などを含むHBV抗体、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激剤、RIG−I様受容体の刺激剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、PI3K阻害剤、IDO阻害剤、およびNOD2の刺激剤、からなる群より選ばれる一つまたは二つの別の治療剤と、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体、siRNA、miRNA遺伝子治療剤、sshRNAs、KDM5阻害剤、および核タンパク質調節剤(HBVコアまたはカプシドタンパク質調節剤)、からなる群より選ばれる一つまたは二つの別の治療剤と、組み合わされる。
別の特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤と、免疫賦活剤、TLR調節剤、HBsAg阻害剤、HBV治療ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体および二重特異性抗体および「抗体様」治療的タンパク質(DARTs(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAbs(登録商標)、TandAbs(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体)、などを含むHBV抗体、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激剤、RIG−I様受容体の刺激剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、PI3K阻害剤、IDO阻害剤、およびNOD2の刺激剤、からなる群より選ばれる少なくとも第二の別の治療剤と、組み合わされる。
別の特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤と、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体、siRNA、miRNA遺伝子治療剤、sshRNAs、KDM5阻害剤、および核タンパク質調節剤(HBVコアまたはカプシドタンパク質阻害剤)、からなる群より選ばれる少なくとも第二の別の治療剤と、組み合わされる。
特定の実施形態において、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩は、米国公開番号第2010/0143301号(Gilead Sciences)、米国公開番号第2011/0098248号(Gilead Sciences)、米国公開番号第2009/0047249号(Gilead Sciences)、米国特許番号第8722054号(Gilead Sciences)、米国公開番号第2014/0045849号(Janssen)、米国公開番号第2014/0073642号(Janssen)、WO2014/056953(Janssen)、WO2014/076221(Janssen)、WO2014/128189(Janssen)、米国公開番号第2014/0350031号(Janssen)、WO2014/023813(Janssen)、米国公開番号第2008/0234251号(Array Biopharma)、米国公開番号第2008/0306050号(Array Biopharma)、米国公開番号第2010/0029585号(Ventirx Pharma)、米国公開番号第2011/0092485号(Ventirx Pharma)、US2011/0118235(Ventirx Pharma)、米国公開番号第2012/0082658号(Ventirx Pharma)、米国公開番号第2012/0219615号(Ventirx Pharma)、米国公開番号第2014/0066432号(Ventirx Pharma)、米国公開番号第2014/0088085号(Ventirx Pharma)、米国公開番号第2014/0275167号(Novira Therapeutics)、米国公開番号第2013/0251673号(Novira Therapeutics)、米国特許番号第8513184号(Gilead Sciences)、米国公開番号第2014/0030221号(Gilead Sciences)、米国公開番号第2013/0344030号(Gilead Sciences)、米国公開番号第2013/0344029号(Gilead Sciences)、US20140275167(Novira Therapeutics)、US20130251673(Novira Therapeutics)、米国公開番号第2014/0343032号(Roche)、WO2014037480(Roche)、米国公開番号第2013/0267517号(Roche)、WO2014131847(Janssen)、WO2014033176(Janssen)、WO2014033170(Janssen)、WO2014033167(Janssen)、WO2015/059212(Janssen)、WO2015118057(Janssen)、WO2015011281(Janssen)、WO2014184365(Janssen)、WO2014184350(Janssen)、WO2014161888(Janssen)、WO2013096744(Novira)、US20150225355(Novira)、US20140178337(Novira)、US20150315159(Novira)、US20150197533(Novira)、US20150274652(Novira)、US20150259324(Novira)、US20150132258(Novira)、US9181288(Novira)、WO2014184350(Janssen)、WO2013144129(Roche)、US20100015178(Incyte)、US2016137652(Flexus Biosciences社)、WO2014073738(Flexus Biosciences社)、WO2015188085(Flexus Biosciences社)、米国公開番号第2014/0330015号(小野薬品工業)、米国公開番号第2013/0079327号(小野薬品工業)、米国公開番号第2013/0217880号(小野薬品工業)、WO2016057924(Genentech/Constellation Pharmaceuticals)、US20140275092(Genentech/Constellation Pharmaceuticals)、US20140371195(Epitherapeutics)およびUS20140371214(Epitherapeutics)、US20160102096(Epitherapeutics)、US20140194469(Quanticel)、US20140171432、US20140213591(Quanticel)、US20160039808(Quanticel)、US20140275084(Quanticel)、WO2014164708(Quanticel)、US9186337B2(Oryzon Genomics)、に記載のような化合物、およびHBV治療用の他の薬物、ならびにそれらの組み合わせ、と組み合わされる。
=癌併用療法=
一実施形態では、本開示の化合物は癌治療の他の治療方法と共に使用することができる。好ましくは、化学療法、ホルモン治療、抗体治療、外科的治療および/または放射線治療との併用療法が考えられる。
いくつかの実施形態では、さらなる抗癌治療は、外科手術および/または放射線療法である。
いくつかの実施形態では、さらなる抗癌治療は、少なくとも一つの追加の癌医薬品である。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも一つのさらなる癌医薬品と、を含む組み合わせが提供される。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物またはその薬学的に許容される塩と、治療に使用される少なくとも一つのさらなる癌医薬品と、を含む組み合わせが提供される。
いくつかの実施形態では、式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも一つの癌医薬品と、を含む組み合わせの、癌治療用医薬品の製造における使用が提供される。
さらなる癌医薬品の例としては、アントラサイクリン、ドキソルビシン、イダルビシン、エピルビシン、およびダウノルビシンなどの挿入物質;イリノテカン、トポテカン、カンプトテシン、ラメラリンD、エトポシド、テニポシド、ミトキサントロン、アムサクリン、エリプチシンおよびオーリントリカルボン酸などのトポイソメラーゼ阻害剤;カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、ストレプトゾシンなどのニトロソウレア化合物;シクロホスファミド、メクロレタミン、ウラムスチン、ベンダムスチン、メルファラン、クロラムブシル、マホスファミド、トロホスファミドおよびイホスファミドなどのナイトロジェンマスタード;ブスルファンおよびトレオスルファンなどのアルキルスルホン酸塩;プロカルバジン、ダカルバジン、テモゾロミドおよびチオテパなどのアルキル化剤;シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、サトラプラチン、および四硝酸トリプラチンなどの白金アナログ;ビンブラスチン、コルセミド、ノコダゾールなどの微小管破壊剤;メトトレキサート、アミノプテリン、ジクロロメトトレキサート、ペメトレキセド、ラルチトレキセドおよびプララトレキサートなどの抗葉酸剤:アザチオプリン、メルカプトプリン、チオグアニン、フルダラビン、リン酸フルダラビン、ペントスタチンおよびクラドリビンなどのプリンアナログ;5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、シタラビン、6−アザウラシル、ゲムシタビンなどのピリミジンアナログ;ゲスタゲン、アンドロゲン、グルココルチコイド、デキサメタゾン、プレドニゾロン、プレドニゾンなどのステロイド;モノクローナル抗体などの抗癌抗体、例えば、アレムツズマブ、アポリズマブ、セツキシマブ、エプラツズマブ、ガリキシマブ、ゲムツズマブ、イピリムマブ、ラベツズマブ、パニツムマブ、リツキシマブ、トラスツズマブ、ニモツズマブ、マパツムマブ、マツズマブ、rhMab ICR62およびペルツズマブ、放射性標識抗体および抗体薬物複合体;放射性標識ペプチドおよびペプチド薬物複合体などの抗癌ペプチド;パクリタクセルおよびドセタキセルなどのタキサンおよびタキサンアナログ、が含まれる。
特定の実施形態において、過剰増殖性障害または癌を有するかまたは有するリスクがあるヒトまたは動物における過剰増殖性障害または癌を治療または予防するための方法が提供され、当該方法は、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、一つもしくは二つ、または一つ〜三つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、ヒトまたは動物に投与することを含む。一実施形態において、過剰増殖性障害または癌を有するかまたは有するリスクがあるヒトまたは動物における過剰増殖性障害または癌を治療するための方法が提供され、当該方法は、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、一つもしくは二つ、または一つ〜三つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、ヒトまたは動物に投与することを含む。
特定の実施形態において、本開示は、過剰増殖性障害または癌を治療するのに適した一つ以上の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、治療を必要とする対象に投与することを含む、過剰増殖性障害または癌を治療するための方法を提供する。
本明細書に記載の化合物は、一つ以上の化学療法剤、抗癌剤、抗血管新生剤、抗線維形成剤、免疫療法剤、治療的抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療的タンパク質(DARTs(登録商標)、Duobodies(登録商標)、Bites(登録商標)、XmAbs(登録商標)、TandAbs(登録商標)、Fab誘導体、など)、抗体薬物複合体(ADC)、放射性治療剤、抗腫瘍剤、抗増殖剤、腫瘍崩壊性ウイルス、遺伝子調節剤またはエディター(CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ、TALEN、など)、CAR(キメラ抗原受容体)T細胞免疫療法剤、改変T細胞受容体(TCR−T)、またはそれらの任意の組み合わせ、と使用または組み合わされ得る。これらの治療剤は、化合物、抗体、ポリペプチド、またはポリヌクレオチドの形態であり得る。一つの実施形態において、治療において同時に、別々に、または連続して使用するための組み合わせ調製物として、本明細書に記載の化合物および別の治療剤を含む製品が提供される。
一つ以上の治療剤は、阻害剤、アゴニスト、アンタゴニスト、リガンド、調節剤、刺激剤、ブロッカー、遺伝子の活性化剤またはサプレッサー、リガンド、受容体、タンパク質、または因子を含むが、これらに限定されない。別の治療剤の非限定的な例としては、Abelsonマウス白血病ウイルス発癌遺伝子相同体1遺伝子(ABL1などのABL)、アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC1/2など)、活性化CDCキナーゼ(ACK1などのACK)、アデノシン脱アミノ酵素、アデノシン受容体(A2B、A2a、A3など)、アデニル酸シクラーゼ、ADPリボシルシクラーゼ−1、副腎皮質刺激ホルモン受容体(ACTH)、エロリジン、AKT1遺伝子、Alk−5タンパク質キナーゼ、アルカリホスファターゼ、アルファ1アドレナリン受容体、アルファ2アドレナリン受容体、アルファ−ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ(KGDH)、アミノペプチダーゼN、AMP活性化タンパク質キナーゼ、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK1などのALK)、アンドロゲン受容体、アンジオポエチン(リガンド−1、リガンド−2など)、アンジオテンシノーゲン(AGT)遺伝子、マウス胸腺腫ウイルス発癌遺伝子相同体1(AKT)タンパク質キナーゼ(AKT1、AKT2、AKT3など)、アポリポタンパク質A−I(APOA1)遺伝子、アポトーシス誘導因子、アポトーシスタンパク質(1、2、など)、アポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK1などのASK)、アルギナーゼ(I)、アルギニンデイミナーゼ、アロマターゼ、アステロイドホモログ1(ASTE1)遺伝子、毛細血管拡張性運動失調症およびRad 3関連(ATR)セリン/トレオニンタンパク質キナーゼ、オーロラタンパク質キナーゼ(1、2、など)、Axlチロシンキナーゼ受容体、バキュロウイルスIAP反復含有5(BIRC5)遺伝子、バシギン(Basigin)、B細胞リンパ腫2(BCL2)遺伝子、Bcl2結合成分3、Bcl2タンパク質、Bcl2L11遺伝子、BCR(ブレークポイントクラスター領域)タンパク質および遺伝子、ベータアドレナリン受容体、ベータ−カテニン、Bリンパ球抗原CD19、Bリンパ球抗原CD20、Bリンパ球細胞接着分子、Bリンパ球刺激リガンド、骨形成タンパク質−10リガンド、骨形成タンパク質−9リガンド調節剤、ブラキュリタンパク質、ブラジキニン受容体、B−Raf癌原遺伝子(BRAF)、Brc−Ablチロシンキナーゼ、ブロモドメインおよび外部ドメイン(BET)ブロモドメイン含有タンパク質(BRD2、BRD3、BRD4など)、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)、カルモジュリン、カルモジュリン依存性タンパク質キナーゼ(CAMKIIなどのCaMK)、癌精巣抗原2、癌精巣抗原NY−ESO−1、癌/精巣抗原1B(CTAG1)遺伝子、カンナビノイド受容体(CB1、CB2など)、炭酸アンヒドラーゼ、カゼインキナーゼ(CKI、CKIIなどのCK)、カスパーゼ(カスパーゼ−3、カスパーゼ−7、カスパーゼ−9など)、カスパーゼ8アポトーシス関連システインペプチダーゼCASP8−FADD様調節因子、カスパーゼ動員ドメインタンパク質−15、カテプシンG、CCR5遺伝子、CDK活性化キナーゼ(CAK)、チェックポイントキナーゼ(CHK1、CHK2など)、ケモカイン(C−Cモチーフ)受容体(CCR2、CCR4、CCR5など)、ケモカイン(C−X−Cモチーフ)受容体(CXCR4、CXCR1およびCXCR2など)、ケモカインCC21リガンド、コレシストキニンCCK2受容体、絨毛膜ゴナドトロピン、c−Kit(チロシン−タンパク質キナーゼKitまたはCD117)、クラウディン(6、18など)、分化クラスター(CD)(CD4、CD27、CD29、CD30、CD33、CD37、CD40、CD40リガンド受容体、CD40リガンド、CD40LG遺伝子、CD44、CD45、CD47、CD49b、CD51、CD52、CD55、CD58、CD66e、CD70遺伝子、CD74、CD79、CD79b、CD79B遺伝子、CD80、CD95、CD99、CD117、CD122、CDw123、CD134、CDw137、CD158a、CD158b1、CD158b2、CD223、CD276抗原など)、クラステリン(CLU)遺伝子、クラステリン、c−Met(肝細胞増殖因子受容体(HGFR))、補体C3、結合組織増殖因子、COP9シグナロソームサブユニット5、CSF−1(コロニー刺激因子1受容体)、CSF2遺伝子、CTLA−4(細胞傷害性Tリンパ球タンパク質4)受容体、サイクリンD1、サイクリンG1、サイクリン依存性キナーゼ(CDK1、CDK1B、CDK2−9などのCDK)、シクロオキシゲナーゼ(1、2など)、CYP2B1遺伝子、システインパルミトイルトランスフェラーゼポーキュピン、シトクロムP450 11B2、シトクロムP450 17、シトクロムP450 17A1、シトクロムP450 2D6、シトクロムP450 3A4、シトクロムP450レダクターゼ、サイトカインシグナル伝達−1、サイトカインシグナル伝達−3、細胞質イソクエン酸デヒドロゲナーゼ、シトシンデアミナーゼ、シトシンDNAメチルトランスフェラーゼ、細胞傷害性Tリンパ球タンパク質−4、DDR2遺伝子、デルタ様タンパク質リガンド(3、4など)、デオキシリボヌクレアーゼ、Dickkopf−1リガンド、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)、ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ、ジペプチジルペプチダーゼIV、ジスコイジンドメイン受容体(DDR1などのDDR)、DNA結合タンパク質(HU−ベータなど)、DNA依存性タンパク質キナーゼ、DNAジャイレース、DNAメチルトランスフェラーゼ、DNAポリメラーゼ(アルファなど)、DNAプライマーゼ、dUTPピロホスファターゼ、L−ドーパクロムトートメラーゼ、棘皮動物微小管様タンパク質4、EGFRチロシンキナーゼ受容体、エラスターゼ、延長因子1アルファ2、延長因子2、エンドグリン、エンドヌクレアーゼ、エンドプラスミン、エンドシアリン、エンドスタチン、エンドセリン(ET−A、ET−Bなど)、zeste相同体2のエンハンサー(EZH2)、エフリン(EPH)チロシンキナーゼ(Epha3、Ephb4など)、エフリンB2リガンド、上皮成長因子、上皮成長因子受容体(EGFR)、上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子、エピジェン、上皮細胞接着分子(EpCAM)、Erb−b2(v−erb−b2鳥類赤芽球性白血病ウイルス発癌遺伝子相同体2)チロシンキナーゼ受容体、Erb−b3チロシンキナーゼ受容体、Erb−b4チロシンキナーゼ受容体、E−セレクチン、エストラジオール17ベータデヒドロゲナーゼ、エストロゲン受容体(アルファ、ベータなど)、エストロゲン関連受容体、真核細胞翻訳開始因子5A(EIF5A)遺伝子、エキスポーチン1、細胞外シグナル関連キナーゼ(1、2など)、細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)、因子(Xa、VIIaなど)、ファルネソイドx受容体(FXR)、Fasリガンド、脂肪酸シンターゼ(FASN)、フェリチン、FGF−2リガンド、FGF−5リガンド、線維芽細胞成長因子(FGF1、FGF2、FGF4などのFGF)、フィブロネクチン、Fms関連チロシンキナーゼ3(Flt3)、焦点接着キナーゼ(FAK2などのFAK)、葉酸ヒドロラーゼ前立腺特異的膜抗原1(FOLH1)、葉酸受容体(アルファなど)、葉酸塩、葉酸トランスポーター1、FYNチロシンキナーゼ、ペア型塩基性アミノ酸開裂酵素(FURIN)、ベータ−グルクロニダーゼ、ガラクトシルトランスフェラーゼ、ガレクチン−3、ガングリオシドGD2、グルココルチコイド、グルココルチコイド誘導TNFR関連タンパク質GITR受容体、グルタミン酸カルボキシペプチダーゼII、グルタミナーゼ、グルタチオンS−トランスフェラーゼP、グリコーゲンシンターゼキナーゼ(3−ベータなどのGSK)、グリピカン3(GPC3)、ゴナドトロピン放出ホルモン(GNRH)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)受容体、顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)リガンド、成長因子受容体結合タンパク質2(GRB2)、Grp78(78kDaグルコース調節タンパク質)カルシウム結合タンパク質、分子シャペロンgroEL2遺伝子、熱ショックタンパク質(27、70、90アルファ、ベータなど)、熱ショックタンパク質遺伝子、熱安定性エンテロトキシン受容体、ヘッジホッグタンパク質、ヘパラナーゼ、肝細胞成長因子、HERV−H LTR関連タンパク質2、ヘキソースキナーゼ、ヒスタミンH2受容体、ヒストンメチルトランスフェラーゼ(DOT1L)、ヒストンデアセチラーゼ(1、2、3、6、10、11などのHDAC)、ヒストンH1、ヒストンH3、HLAクラスI抗原(A−2アルファ)、HLAクラスII抗原、ホメオボックスタンパク質NANOG、HSPB1遺伝子、ヒト白血球抗原(HLA)、ヒト乳頭腫ウイルス(E6、E7など)タンパク質、ヒアルロン酸、ヒアルロニダーゼ、低酸素誘導因子−1アルファ(HIF1α)、インプリント母性発現転写物(H19)遺伝子、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼキナーゼキナーゼキナーゼ1(MAP4K1)、チロシン−タンパク質キナーゼHCK、I−カッパ−Bキナーゼ(IKKbeなどのIKK)、IL−1アルファ、IL−1ベータ、IL−12、IL−12遺伝子、IL−15、IL−17、IL−2遺伝子、IL−2受容体アルファサブユニット、IL−2、IL−3受容体、IL−4、IL−6、IL−7、IL−8、免疫グロブリン(G、G1、G2、K、Mなど)、免疫グロブリンFc受容体、免疫グロブリンガンマFc受容体(I、III、IIIAなど)、インドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼ(IDO1などのIDO)、インドールアミンピロール2,3−ジオキシゲナーゼ1阻害剤、インスリン受容体、インスリン様増殖因子(1、2など)、インテグリンアルファ−4/ベータ−1、インテグリンアルファ−4/ベータ−7、インテグリンアルファ−5/ベータ−1、インテグリンアルファ−V/ベータ−3、インテグリンアルファ−V/ベータ−5、インテグリンアルファ−V/ベータ−6、細胞間接着分子1(ICAM−1)、インターフェロン(アルファ、アルファ2、ベータ、ガンマなど)、インターフェロン誘導性タンパク質アブセント・イン・メラノーマ(absent in melanoma)2(AIM2)、インターフェロンI型受容体、インターロイキン1リガンド、インターロイキン13受容体アルファ2、インターロイキン2リガンド、インターロイキン−1受容体関連キナーゼ4(IRAK4)、インターロイキン−2、インターロイキン−29リガンド、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH1、IDH2など)、ヤヌスキナーゼ(JAK1、JAK2などのJAK)、Jun N末端キナーゼ、カリクレイン関連ペプチダーゼ3(KLK3)遺伝子、キラー細胞Ig様受容体、キナーゼ挿入ドメイン受容体(KDR)、キネシン様タンパク質KIF11、カーステンラット肉腫ウイルス発癌遺伝子相同体(KRAS)遺伝子、キスペプチン(KiSS−1)受容体、KIT遺伝子、v−kitハーディ・ズッカーマン4ネコ肉腫ウイルス発癌遺伝子相同体(KIT)チロシンキナーゼ、ラクトフェリン、ラノステロール−14脱メチル化酵素、LDL受容体関連タンパク質−1、ロイコトリエンA4ヒドロラーゼ、リステリオリシン、L−セレクチン、黄体形成ホルモン受容体、リアーゼ、リンパ球活性化遺伝子3タンパク質(LAG−3)、リンパ球抗原75、リンパ球機能抗原−3受容体、リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ(LCK)、リンホタクチン、Lyn(Lck/Yes新規)チロシンキナーゼ、リジン脱メチル化酵素(KDM1、KDM2、KDM4、KDM5、KDM6、A/B/C/Dなど)、リゾホスファチジン酸塩−1受容体、リソソーム関連膜タンパク質ファミリー(LAMP)遺伝子、リシルオキシダーゼ相同体2、リシルオキシダ
ーゼタンパク質(LOX)、リシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL2などのLOXL)、造血先駆体キナーゼ1(HPK1)、肝細胞増殖因子受容体(MET)遺伝子、マクロファージコロニー刺激因子(MCSF)リガンド、マクロファージ遊走阻止因子、MAGEC1遺伝子、MAGEC2遺伝子、主要ヴォールトタンパク質、MAPK活性化タンパク質キナーゼ(MK2など)、Mas関連G−タンパク質共役受容体、マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP2、MMP9などのMMP)、Mcl−1分化タンパク質、Mdm2 p53結合タンパク質、Mdm4タンパク質、メラン−A(MART−1)黒色腫抗原、メラノサイトタンパク質Pmel 17、メラノサイト刺激ホルモンリガンド、黒色腫抗原ファミリーA3(MAGEA3)遺伝子、黒色腫関連抗原(1、2、3、6など)、膜銅アミンオキシダーゼ、メソテリン、METチロシンキナーゼ、代謝性グルタミン酸受容体1、メタロレダクターゼSTEAP1(前立腺の6回膜貫通型上皮抗原1)、メタスチン、メチオニンアミノペプチダーゼ−2、メチルトランスフェラーゼ、ミトコンドリア3ケトアシルCoAチオラーゼ、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK1、MEK2などのMEK)、mTOR(ラパマイシンの機械的標的(セリン/トレオニンキナーゼ)、mTOR複合体(1、2など)、ムチン(1、5A、16など)、mut T相同体(MTH1などのMTH)、Myc癌原遺伝子タンパク質、骨髄細胞白血病1(MCL1)遺伝子、ミリストイル化アラニンリッチタンパク質キナーゼC基質(MARCKS)タンパク質、NAD ADPリボシルトランスフェラーゼ、ナトリウム利尿ペプチド受容体C、神経細胞接着分子1、ニューロキニン1(NK1)受容体、ニューロキニン受容体、ニューロピリン2、NFカッパB活性化タンパク質、NIMA関連キナーゼ9(NEK9)、一酸化窒素シンターゼ、NK細胞受容体、NK3受容体、NKG2 A B活性化NK受容体、ノルアドレナリントランスポーター、ノッチ(ノッチ−2受容体、ノッチ−3受容体、ノッチ−4受容体、など)、核赤血球2関連因子2、核因子(NF)カッパB、ヌクレオリン、ヌクレオフォスミン、ヌクレオフォスミン−未分化リンパ腫キナーゼ(NPM−ALK)、2オキソグルタル酸デヒドロゲナーゼ、2,5−オリゴアデニル酸シンテターゼ、O−メチルグアニンDNAメチルトランスフェラーゼ、オピオイド受容体(デルタなど)、オルニチンデカルボキシラーゼ、オロチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、オーファン核ホルモン受容体NR4A1、オステオカルシン、破骨細胞分化因子、オステオポンチン、OX−40(腫瘍壊死因子受容体上科メンバー4TNFRSF4またはCD134)受容体、P3タンパク質、p38キナーゼ、p38MAPキナーゼ、p53腫瘍抑制因子タンパク質、副甲状腺ホルモンリガンド、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(アルファ、デルタ、ガンマなどのPPAR)、P−糖タンパク質(1など)、ホスファターゼおよびテンシン相同体(PTEN)、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)、ホスホイノシチド−3キナーゼ(アルファ、デルタ、ガンマなどのPI3K)、ホスホリラーゼキナーゼ(PK)、PKN3遺伝子、胎盤成長因子、血小板由来成長因子(アルファ、ベータなどのPDGF)、血小板由来成長因子(アルファ、ベータなどのPDGF)、多面発現薬物抵抗性トランスポーター、プレキシンB1、PLK1遺伝子、ポロ様キナーゼ(PLK)、ポロ様キナーゼ1、ポリADPリボースポリメラーゼ(PARP1、2および3などのPARP)、黒色腫において選択的に発現する抗原(PRAME)遺伝子、プレニル結合タンパク質(PrPB)、推定転写因子PML、プロゲステロン受容体、プログラム細胞死1(PD−1)、プログラム細胞死リガンド1阻害剤(PD−L1)、プロサポシン(PSAP)遺伝子、プロスタノイド受容体(EP4)、前立腺特異抗原、前立腺酸性ホスファターゼ、プロテアソーム、タンパク質E7、タンパク質ファルネシルトランスフェラーゼ、タンパク質キナーゼ(A、B、CなどのPK)、タンパク質チロシンキナーゼ、タンパク質チロシンホスファターゼベータ、癌原遺伝子セリン/トレオニン−タンパク質キナーゼ(PIM−1、PIM−2、PIM−3などのPIM)、P−セレクチン、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ、プリン作動性受容体P2Xリガンドゲートイオンチャネル7(P2X7)、ピルビン酸デヒドロゲナーゼ(PDH)、ピルビン酸デヒドロゲナーゼキナーゼ、ピルビン酸キナーゼ(PYK)、5−アルファ−レダクターゼ、Rafタンパク質キナーゼ(1、Bなど)、RAF1遺伝子、Ras遺伝子、Ras GTPアーゼ、RET遺伝子、Retチロシンキナーゼ受容体、網膜芽細胞腫関連タンパク質、レチノイン酸受容体(ガンマなど)、レチノイドX受容体、Rheb(脳内で濃縮されるRas相同体)GTPアーゼ、Rho(Ras相同体)関連タンパク質キナーゼ2、リボヌクレアーゼ、リボヌクレオチドレダクターゼ(M2サブユニットなど)、リボソームタンパク質S6キナーゼ、RNAポリメラーゼ(I、IIなど)、Ron(Recepteur d'Origine Nantais)チロシンキナーゼ、ROS1(ROS癌原遺伝子1、受容体チロシンキナーゼ)遺伝子、Ros1チロシンキナーゼ、Runt関連転写因子3、ガンマ−セクレターゼ、S100カルシウム結合タンパク質A9、筋小胞体カルシウムATPアーゼ、カスパーゼの第二ミトコンドリア由来活性化因子(SMAC)タンパク質、分泌性frizzled関連タンパク質−2、セマフォリン−4D、セリンプロテアーゼ、セリン/トレオニンキナーゼ(STK)、セリン/トレオニン−タンパク質キナーゼ(TBK1などのTBK)、シグナル伝達および転写(STAT−1、STAT−3、STAT−5などのSTAT)、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAM)ファミリーメンバー7、前立腺の6回膜貫通型上皮抗原(STEAP)遺伝子、SLサイトカインリガンド、スムーズンド(smoothened)(SMO)受容体、ヨウ化ナトリウム共トランスポーター、リン酸ナトリウム共トランスポーター2B、ソマトスタチン受容体(1、2、3、4、5など)、ソニックヘッジホッグタンパク質、SOS(Son of sevenless)、特異的タンパク質1(Sp1)転写因子、スフィンゴミエリンシンターゼ、スフィンゴシンキナーゼ(1、2など)、スフィンゴシン−1−リン酸受容体−1、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)、SRC遺伝子、Srcチロシンキナーゼ、STAT3遺伝子、ステロイドスルファターゼ、インターフェロン遺伝子の刺激因子(STING)受容体、インターフェロン遺伝子の刺激因子タンパク質、ストロマ細胞由来第1因子リガンド、SUMO(小ユビキチン様修飾因子)、スーパーオキシドジスムターゼ、サバイビンタンパク質、シナプシン3、シンデカン−1、シヌクレインアルファ、T細胞表面糖タンパク質CD28、tank−結合キナーゼ(TBK)、TATAボックス結合タンパク質関連因子RNAポリメラーゼIサブユニットB(TAF1B)遺伝子、T細胞CD3糖タンパク質ゼータ鎖、T細胞分化抗原CD6、T細胞免疫グロブリンおよびムチンドメイン含有3(TIM−3)、T細胞表面糖タンパク質CD8、Tecタンパク質チロシンキナーゼ、Tekチロシンキナーゼ受容体、テロメラーゼ、テロメラーゼ逆転写酵素(TERT)遺伝子、テナシン、TGFベータ2リガンド、トロンボポエチン受容体、チミジンキナーゼ、チミジンホスホリラーゼ、チミジル酸シンターゼ、サイモシン(アルファ1など)、甲状腺ホルモン受容体、甲状腺刺激ホルモン受容体、組織因子、TNF関連アポトーシス誘導リガンド、TNFR1関連死ドメインタンパク質、TNF関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL)受容体、TNFSF11遺伝子、TNFSF9遺伝子、トール様受容体(1〜13などのTLR)、トポイソメラーゼ(I、II、IIIなど)、転写因子、トランスフェラーゼ、トランスフェリン、トランスフォーミング成長因子(ベータなどのTGF)キナーゼ、トランスフォーミング成長因子TGF−β受容体キナーゼ、トランスグルタミナーゼ、転座関連タンパク質、膜貫通糖タンパク質NMB、Trop−2カルシウムシグナル伝達物質、栄養膜糖タンパク質(TPBG)遺伝子、栄養膜糖タンパク質、トロポミオシン受容体キナーゼ(Trk)受容体(TrkA、TrkB、TrkCなど)、トリプトファン5−ヒドロキシラーゼ、チューブリン、腫瘍壊死因子(アルファ、ベータなどのTNF)、腫瘍壊死因子13C受容体、腫瘍進行遺伝子座2(TPL2)、腫瘍タンパク質53(TP53)遺伝子、腫瘍抑制因子候補2(TUSC2)遺伝子、チロシナーゼ、チロシンヒドロキシラーゼ、チロシンキナーゼ(TK)、チロシンキナーゼ受容体、免疫グロブリン様およびEGF様ドメインを有するチロシンキナーゼ(TIE)受容体、チロシンタンパク質キナーゼABL1阻害剤、ユビキチン、ユビキチンカルボキシルヒドロラーゼアイソザイムL5、ユビキチンチオエステラーゼ−14、ユビキチン−結合酵素E2I(UBE2I、UBC9)、ウレアーゼ、ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子、ウテログロビン、バニロイドVR1、血管細胞接着タンパク質1、血管内皮成長因子受容体(VEGFR)、T細胞活性化のV−ドメインIg抑制因子(VISTA)、VEGF−1受容体、VEGF−2受容体、VEGF−3受容体、VEGF−A、VEGF−B、ビメンチン、ビタミンD3受容体、癌原遺伝子チロシン−タンパク質キナーゼYes、Wee−1タンパク質キナーゼ、ウィルムス腫瘍抗原1、ウィルムス腫瘍タンパク質、アポトーシスタンパク質のX連鎖性阻害剤、ジンクフィンガータンパク質転写因子またはその任意の組み合わせ、が挙げられる。
別の治療剤の非限定的な例は、それらの作用機序によって、例えば、以下の群に分類され得る:
−ピリミジンアナログフロクスウリジン、カペシタビン、シタラビン、CPX−351(リポソームシタラビン、ダウノルビシン)、およびTAS−118などの代謝拮抗物質/抗癌剤;
−プリンアナログ、葉酸アンタゴニスト(プララトレキサートなど)、関連阻害剤;
−ビンカアルカロイド(ビンブラスチン、ビンクリスチン)などの天然物、およびタキサン(パクリタクセル、ドセタキセル)、ビンブラスチン、ノコダゾール、エポチロン、ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標))、およびエピポドフィロトキシン(エトポシド、テニポシド)などの微小管破壊物質を含む抗増殖/抗有糸分裂剤;
−アクチノマイシン、アムサクリン、ブスルファン、カルボプラチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標))、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イホスファミド、メルファラン、メルクロレタミン、マイトマイシンC、ミトキサントロン、ニトロソウレア、プロカルバジン、タキソール、タキソテール、テニポシド、エトポシド、およびトリエチレンチオホスホラミドなどのDNA損傷剤;
−グアデシタビン(SGI−110)、ASTX727などのDNA低メチル化剤;
−ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン、アントラサイクリン、ミトキサントロン、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミトラマイシン)などの抗生物質;
−L−アスパラギンを全身的に代謝し、自身のアスパラギンを合成する能力を持たない細胞を奪うL−アスパラギナーゼなどの酵素;
−抗血小板剤;
−PNT2258などの、Bcl−2を標的とするDNAiオリゴヌクレオチド;
−パノビノスタットおよびロミデプシンなどの、潜伏性ヒト免疫不全ウイルス(HIV)を活性化または再活性化する薬剤;
−クリサンタスパーゼ(Erwinase(登録商標))およびGRASPA(ERY−001、ERY−ASP)、カラスパルガーゼペゴルなどのアスパラギナーゼ刺激剤;
−エントレクチニブ、TPX−0005などの、汎Trk、ROS1およびALK阻害剤;
−アレクチニブ、セリチニブなどの未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)阻害剤;
−ナイトロジェンマスタードシクロホスファミドおよびアナログ(メルファラン、クロラムブシル、ヘキサメチルメラミン、チオテパ)、アルキルニトロソウレア(カルムスチン)およびアナログ、ストレプトゾシン、およびトリアゼン(ダカルバジン)などの抗増殖性/抗有糸分裂性アルキル化剤;
−葉酸アナログ(メトトレキサート)などの抗増殖性/抗有糸分裂性代謝拮抗物質;
−白金配位錯体(シスプラチン、オキシロプラチニム、カルボプラチン)、プロカルバジン、ヒドロキシ尿素、ミトタン、およびアミノグルテチミド;
−ホルモン、ホルモンアナログ(エストロゲン、タモキシフェン、ゴセレリン、ビカルタミド、ニルタミド)、アロマターゼ阻害剤(レトロゾール、アナストロゾール);
−ヘパリン、合成ヘパリン塩、およびトロンビンの他の阻害剤などの抗凝血剤;
−組織プラスミノーゲン活性化因子、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン、およびクロピドグレルなどの線維素溶解剤;
−抗遊走剤;
−抗分泌剤(ブレベルジン);
−タクロリムス、シロリムス、アザチオプリン、ミコフェノール酸などの免疫抑制剤;
−増殖因子阻害剤、および血管内皮成長因子阻害剤;
−FPA14などの線維芽細胞成長因子阻害剤;
−IMC−3C5、GNR−011、タニビルマブなどの抗VEGFR抗体;
−ABT−165などの抗VEGF/DDL4抗体;
−HKT−288などの抗カドヘリン抗体;
−AMG−172などの抗CD70抗体;ABBV−085などの15(LRRC15)抗体を含む抗ロイシンリッチ反復、ARGX−110;
−アンジオテンシン受容体ブロッカー、一酸化窒素供与体;
−AEG35156、IONIS−KRAS−2.5Rx、EZN−3042、RX−0201、IONIS−AR−2.5Rx、BP−100(プレキシジェベルセン)、IONIS−STAT3−2.5Rxなどのアンチセンスオリゴヌクレオチド;
−PNT2258、AZD−9150などのDNA干渉オリゴヌクレオチド;
−MEDI3617、LY3127804などの抗ANG−2抗体;
−AMG−780などの抗ANG−1/ANG−2抗体;
−LY3164530などの抗MET/EGFR抗体;
−ABT−414、AMG−595、ネシツムマブ、ABBV−221、デパツキシズマブマフォドチン(ABT−414)、トムゾツキシマブ、ABT−806、ベクチビクス、モドツキシマブ、RM−1929などの抗EGFR抗体;
−エマクツズマブ、LY3022855、AMG−820、FPA−008(カビラリズマブ)などの抗CSF1R抗体;
−RG7876、SEA−CD40、APX−005M、ABBV−428などの抗CD40抗体;
−TRC105(カロツキシマブ)などの抗エンドグリン抗体;
−131I−BC8(lomab−B)などの抗CD45抗体;
−LJM716、GSK2849330などの抗HER3抗体;
−マルジェツキシマブ、MEDI4276、BAT−8001などの抗HER2抗体;
−IMMU−114などの抗HLA−DR抗体;
−JNJ−56022473などの抗IL−3抗体;
−MEDI6469、MEDI6383、MEDI0562(タボリキシズマブ)、MOXR0916、PF−04518600、RG−7888、GSK−3174998、INCAGN1949、BMS−986178、GBR−8383、ABBV−368などの抗OX40抗体;
−KB−004などの抗EphA3抗体;
−オビヌツズマブ、IGN−002などの抗CD20抗体;
−RG7828などの抗CD20/CD3抗体;
−AGS67E、オトレルツズマブ(TRU−016)などの抗CD37抗体;
−AGS−16C3Fなどの抗ENPP3抗体;
−LY3076226、B−701などの抗FGFR−3抗体;
−GAL−F2などの抗FGFR−2抗体;
−ALXN−1210などの抗C5抗体;
−バルリルマブ(CDX−1127)などの抗CD27抗体;
−IMMU−132などの抗TROP−2抗体
−モナリズマブなどの抗NKG2a抗体;
−HMBD−002などの抗VISTA抗体;
−COM−701などの抗PVRIG抗体;
−VB4−845などの抗EpCAM抗体;
−GSK−2857916などの抗BCMA抗体
−RG−7813などの抗CEA抗体;
−MGD015などの抗分化クラスター3(CD3)抗体;
−IMGN853などの抗葉酸受容体アルファ抗体;
−AMG−176、S−64315、AZD−5991、483−LM、A−1210477、UMI−77、JKY−5−037などのMCL−1阻害剤;
−MM−310などのepha2阻害剤;
−レラトリマブ(ONO−4482)、LAG−525、MK−4280、REGN−3767などの抗LAG−3抗体;
−RAF−265などのrafキナーゼ/VEGFR阻害剤;
−MAK683などのポリコムタンパク質(EED)阻害剤;
−RG7461などの抗線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)/IL−2R抗体;
−RG7386などの抗線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)/TRAIL−R2抗体;
−BMS−986012などの抗フコシルGM1抗体;
−ラリメチニブなどのp38 MAPキナーゼ阻害剤;
−MS203などのPRMT1阻害剤;
−オパガニブなどのスフィンゴシンキナーゼ2(SK2)阻害剤;
−BCI−332などのFLT3−ITD阻害剤;
−オマベロキソロン(RTA−408)などの核赤血球2関連第2因子刺激剤;
−LOXO−195、ONO−7579などのトロポミオシン受容体キナーゼ(TRK)阻害剤;
−JTX−2011、GSK3359609などの抗ICOS抗体;
−DS−8273などの抗DR5(TRAIL2)抗体;
−APN−301などの抗GD2抗体;
−CJM−112などの抗インターロイキン−17(IL−17)抗体;
−TX−250などの抗炭酸脱水酵素IX抗体;
−TAK573などの抗CD38−アテンヌキン;
−ガチポツズマブなどの抗ムチン1抗体;
−GO−203−2Cなどのムチン1阻害剤;
−BIO−11006などのMARCKSタンパク質阻害剤;
−アルホリチキソリンなどの葉酸アンタゴニスト;
−GR−MD−02などのガレクチン−3阻害剤;
−RX−5902などのリン酸化P68阻害剤;
−ofranergene obadenovecなどのCD95/TNF調節剤;
−ABTL−0812などのPI3K/Akt/mTOR阻害剤;
−INCB−053914などの汎PIMキナーゼ阻害剤;
−EGEN−001、tavokinogene telseplasmidなどのIL−12遺伝子刺激剤;
−TAS−116、PEN−866などの熱ショックタンパク質HSP90阻害剤;
−MP−0250などのVEGF/HGFアンタゴニスト;
−TAK−659などのSYKチロシンキナーゼ/FLT3チロシンキナーゼ阻害剤;
−ASN−002などのSYKチロシンキナーゼ/JAKチロシンキナーゼ阻害剤;
−FF−10101などのFLT3チロシンキナーゼ阻害剤;
−CDX−301などのFLT3チロシンキナーゼアゴニスト;
−E−6201などのFLT3/MEK1阻害剤;
−AD−IL24などのIL−24アンタゴニスト;
−RGT−100などのRIG−Iアゴニスト;
−トプサリシンなどのエロリジン刺激剤;
−HM−30181AなどのP−糖タンパク質1阻害剤;
−ARRY−382、BLZ−945などのCSF−1アンタゴニスト;
−SEL−403などの抗メソテリン抗体;
−アグラチマゲンベサデノベックなどのチミジンキナーゼ刺激剤;
−PCM−075などのポロ様キナーゼ1阻害剤;
−TMX−101(イミキモド)などのTLR−7アゴニスト;
−ペボネジスタット(MLN−4924)、TAS−4464などのNEDD8阻害剤;
−アバドミド(CC−122)などの多面発現経路調節剤;
−チオストレプトンなどのFoxM1阻害剤;
−Mab−AR−20.5などの抗MUC1抗体;
−イサツキシマブ、MOR−202などの抗CD38抗体;
−TAK−243などのUBA1阻害剤;
−VAL−201などのSrcチロシンキナーゼ阻害剤;
−VDA−1102などのVDAC/HK阻害剤;
−ASN−003などのBRAF/PI3K阻害剤;
−ロヒニチブ(rohinitib)、eFT226などのElf4a阻害剤;
−ad−p53などのTP53遺伝子刺激剤;
−GNS−1480などのPD−L1/EGFR阻害剤;
−SY−1425などのレチノイン酸受容体アルファ(RARα)阻害剤;
−YC8−02などのSIRT3阻害剤;
−olaptesed pegol(NOX−A12)などのストロマ細胞由来第1因子リガンド阻害剤;
−MDNA−55などのIL−4受容体調節剤;
−ペグジラリギナーゼなどのアルギナーゼI刺激剤;
−PEG−SN38(フィルテカンペゴル)などのトポイソメラーゼI阻害剤/低酸素誘導因子−1アルファ阻害剤;
−PT−2977、PT−2385などの低酸素誘導因子−1アルファ阻害剤;
−NKTR−214などのCD122アゴニスト;
−ケベトリンなどのp53腫瘍抑制因子タンパク質刺激剤;
−ALRN−6924などのMdm4/Mdm2 p53結合タンパク質阻害剤;
−フィランシブ(ARRY−520)などのキネシン紡錘タンパク質(KSP)阻害剤;
−FPT−155などのCD80−fc融合タンパク質阻害剤;
−KO−539などのメニン(Menin)および混合系列白血病(MLL)阻害剤;
−RGX−104などの肝臓x受容体アゴニスト;
−AM−0010などのIL−10アゴニスト;
−バルリチニブなどのEGFR/ErbB−2阻害剤;
−ボロラニブなどのVEGFR/PDGFR阻害剤;
−CA−4948などのIRAK4阻害剤;
−OPN−305などの抗TLR−2抗体;
−CBP−501などのカルモジュリン調節剤;
−レラコリラント(CORT−125134)などのグルココルチコイド受容体アンタゴニスト;
−BI−891065などのカスパーゼの第二のミトコンドリア由来活性化因子(SMAC)タンパク質阻害剤;
−LTX−315などのラクトフェリン調節剤;
−DCC−2618などのKitチロシンキナーゼ/PDGF受容体アルファアンタゴニスト;
−PLX−9486などのKIT阻害剤;
−エルタネクソルなどのエキスポーチン1阻害剤;
−テセバチニブなどのEGFR/ErbB2/Ephb4阻害剤;
−IMGN−779などの抗CD33抗体;
−MDX−1097などの抗KMA抗体;
−TSR−022、LY−3321367、MBG−453などの抗TIM−3抗体;
−PAT−SC1などの抗CD55抗体;
−ATL−101などの抗PSMA抗体;
−VX−15などの抗CD100抗体;
−フィバツズマブなどの抗EPHA3抗体;
−CDX−3379、HLX−02、セリバンツマブなどの抗Erbb抗体;
−BION−1301などの抗APRIL抗体;
−BMS−986207、RG−6058などの抗Tigit抗体;
−STNM−01などのCHST15遺伝子阻害剤;
−NEO−100などのRAS阻害剤;
−OPS−201などのソマトスタチン受容体アンタゴニスト;
−MTL−501などのCEBPA遺伝子刺激剤;
−MTG−201などのDKK3遺伝子調節剤;
−MSC2363318Aなどのp70s6k阻害剤;
−M8891、APL−1202などのメチオニンアミノペプチダーゼ2(MetAP2)阻害剤;
−GSK−3326595などのアルギニンN−メチルトランスフェラーゼ5阻害剤;
−ニボルマブ(OPDIVO(登録商標)、BMS−936558、MDX−1106)、ペムブロリズマブ(KEYTRUDA(登録商標)、MK−3477、SCH−900475、ランブロリズマブ、CAS Reg.番号1374853−91−4)、ピジリズマブ、PF−06801591、BGB−A317、GLS−010(WBP−3055)、AK−103(HX−008)、MGA−012、BI−754091、REGN−2810(セミプリマブ)、AGEN−2034、JS−001、JNJ−63723283、ゲノリムズマブ(CBT−501)、LZM−009、BCD−100、LY−3300054、SHR−1201、BAT−1306などの抗プログラム細胞死タンパク質1(抗PD−1)抗体、およびBMS−936559、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、デュルバルマブ(MEDI4736)、アベルマブ、CK−301、(MSB0010718C)、MEDI0680、CX−072、CBT−502、PDR−001(スパルタリズマブ)、TSR−042(ドスタルリマブ)、JTX−4014、BGB−A333、SHR−1316、CS−1001(WBP−3155、KN−035、IBI−308、FAZ−053、およびMDX1105−01)、などの抗プログラム死亡リガンド1(抗PD−L1)抗体;
−CA−170などのPD−L1/VISTAアンタゴニスト;
−M7824などの抗PD−L1/TGFβ抗体;
−CX−2029などの抗トランスフェリン抗体;
−HuMax−Inflamなどの抗IL−8(インターロイキン−8)抗体;
−AZD0156などのATM(毛細血管拡張性運動失調症)阻害剤;
−GDC−0575、LY2606368(プレキサセルチブ)、SRA737、RG7741(CHK1/2)などのCHK1阻害剤;
−BL−8040、LY2510924、ブリキサフォル(TG−0054)、X4P−002、X4P−001−IOなどのCXCR4アンタゴニスト;
−GSK2816126などのEXH2阻害剤;
−ネラチニブ、ツカチニブ(ONT−380)などのHER2阻害剤;
−ORY−1001、IMG−7289、INCB−59872、GSK−2879552などのKDM1阻害剤;
−AZD−5069などのCXCR2アンタゴニスト;
−レンジルマブなどのGM−CSF抗体;
−MSC2490484A(ネディセルチブ(nedisertib))、VX−984、AsiDNA(DT−01)などのDNA依存性タンパク質キナーゼ阻害剤;
−LXS−196、ソトラスタウリンなどのタンパク質キナーゼC(PKC)阻害剤;
−フルベストラント(Faslodex(登録商標))、RG6046、RG6047、エラケストラント(RAD−1901)およびAZD9496などの選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(SERD);
−H3B−6545などの選択的エストロゲン受容体共有結合アンタゴニスト(SERCA);
−GTX−024、ダロルタミドなどの選択的アンドロゲン受容体調節剤(SARM);
−ガルニセルチブなどのトランスフォーミング成長因子β(TGF−β)キナーゼアンタゴニスト;
−LY3022859、NIS793、XOMA089などの抗トランスフォーミング成長因子−β(TGF−β)抗体;
−MM−141(IGF−1/ErbB3)、MM−111(Erb2/Erb3)、JNJ−64052781(CD19/CD3)、PRS−343(CD−137/HER2)、AFM26(BCMA/CD16A)、JNJ−61186372(EGFR/cMET)、AMG−211(CEA/CD3)、RG7802(CEA/CD3)、ERY−974(CD3/GPC3)、バンシズマブ(vancizumab)(アンジオポイエチン/VEGF)、PF−06671008(カドヘリン/CD3)、AFM−13(CD16/CD30)、APVO436(CD123/CD3)、フロテツズマブ(CD123/CD3)、REGN−1979(CD20/CD3)、MCLA−117(CD3/CLEC12A)、MCLA−128(HER2/HER3)、JNJ−0819、JNJ−7564(CD3/ヘム)、AMG−757(DLL3−CD3)、MGD−013(PD−1/LAG−3)、AK−104(CTLA−4/PD−1)、AMG−330(CD33/CD3)、AMG−420(BCMA/CD3)、BI−836880(VEFG/ANG2)、JNJ−63709178(CD123/CD3)、MGD−007(CD3/gpA33)、MGD−009(CD3/B7H3)、などの二重特異性抗体;
−PF−06747775、EGF816(ナザルチニブ)、ASP8273、ACEA−0010、BI−1482694などの変異体選択的EGFR阻害剤;
−MEDI1873、FPA−154、INCAGN−1876、TRX−518、BMS−986156、MK−1248、GWN−323などの抗GITR(グルココルチコイド誘導腫瘍壊死因子受容体関連タンパク質)抗体;
−ロバルピツズマブテシリンなどの抗デルタ様タンパク質リガンド3(DDL3)抗体;
−AB−16B5などの抗クラステリン抗体;
−PF−06647263などの抗エフリン−A4(EFNA4)抗体;
−デノスマブなどの抗RANKL抗体;
−BMS−986148、抗MSLN−MMAEなどの抗メソテリン抗体;
−リファスツズマブなどの抗リン酸ナトリウム共トランスポーター2B(NaP2B)抗体;
−ABBV−399などの抗c−Met抗体;
−CPI−444、AZD−4635、プレラデナント、PBF−509などのアデノシンA2A受容体アンタゴニスト;
−CPI−613などのアルファ−ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ(KGDH)阻害剤;
−セリネクソル(KPT−330)などのXPO1阻害剤;
−エナシデニブ(AG−221)などのイソクエン酸デヒドロゲナーゼ2(IDH2)阻害剤;
−AG−120、AG−881(IDH1及びIDH2)、IDH−305、BAY−1436032などのIDH1阻害剤;
−SL−401などのインターロイキン−3受容体(IL−3R)調節剤;
−ペガルギミナーゼ(ADI−PEG−20)などのアルギニンデイミナーゼ刺激剤;
−MLN0264(抗GCC、グアニル酸シクラーゼC)、T−DM1(トラスツズマブ・エムタンシン、Kadcycla)、ミラツズマブ・ドキソルビシン(hCD74−DOX)、ブレンツキシマブ・ベドチン、DCDT2980S、ポラツズマブ・ベドチン、SGN−CD70A、SGN−CD19A、イノツズマブ・オゾガマイシン、ロルボツズマブ・メルタンシン、SAR3419、イサシツズマブ(isactuzumab)・ゴビテカン、エンホルツマブ・ベドチン(ASG−22ME)、ASG−15ME、DS−8201((トラスツズマブ・デルクステカン)、225Ac−リンツズマブ、U3−1402、177Lu−テトラキセタン−テツロマ(tetuloma)、チソツマブ・ベドチン、アネツマブ・ラブタンシン、CX−2009、SAR−566658、W−0101、ポラツズマブ・ベドチン、ABBV−085、などの抗体薬物複合体;
−クローディキシマブなどのクラウディン−18阻害剤;
−CWP−291などのβ−カテニン阻害剤;
−MEDI−9447(オレクルマブ)、CPX−006、IPH−53、BMS−986179などの抗CD73抗体;
−AB−680、PSB−12379、PSB−12441、PSB−12425などのCD73アンタゴニスト;
−PBF−1662などのCD39/CD73アンタゴニスト;
−PF−04136309、CCX−872、BMS−813160(CCR2/CCR5)などのケモカイン受容体2(CCR)阻害剤;
−ONX−0801などのチミジル酸シンターゼ阻害剤;
−ロルラチニブなどのALK/ROS1阻害剤;
−G007−LKなどのタンキラーゼ阻害剤;
−CMG−097、HDM−201などのMdm2 p53結合タンパク質阻害剤;
−PIM447などのc−PIM阻害剤;
−ダブラフェニブ、ベムラフェニブ、エンコラフェニブ(LGX818)、PLX8394などのBRAF阻害剤;
−Yeliva(登録商標)(ABC294640)などのスフィンゴシンキナーゼ−2(SK2)阻害剤;
−セルメチニブ(MEK1/2)およびサパシタビンなどの細胞周期阻害剤;
−MK−2206、イパタセルチブ、アフレセルチブ、AZD5363、およびARQ−092、カピバセルチブ、トリシリビンなどのAKT阻害剤;
−トレメリムマブ、AGEN−1884、BMS−986218などの抗CTLA−4(細胞傷害性Tリンパ球タンパク質−4)阻害剤;
−AMG−337、サボリチニブ、チバンチニブ(ARQ−197)、カプマチニブ、テポチニブ、ABT−700、AG213、AMG−208、JNJ−38877618(OMO−1)、メレスチニブ、HQP−8361などのc−MET阻害剤;
−BMS−817378、TAS−115などのc−Met/VEGFR阻害剤;
−BMS−777607などのc−Met/RON阻害剤;
−BGB−283などのBRAF/EGFR阻害剤;
−レバスチニブ、アシミニブなどのbcr/abl阻害剤;
−eFT−508などのMNK1/MNK2阻害剤;
−TYME−88などのmTOR阻害剤/シトクロムP450 3A4刺激剤;
−CC−90011などのリジン特異性脱メチル化酵素−1(LSD1)阻害剤;
−LY3009120、LXH254、TAK−580などの汎RAF阻害剤;
−RG7304などのRaf/MEK阻害剤;
−ペキシダルチニブ(PLX3397)などのCSF1R/KITおよびFLT3阻害剤;
−バンデタニブなどのキナーゼ阻害剤;
−GMI−1271などのEセレクチンアンタゴニスト;
−トレチノインなどの分化誘導物質;
−オシメルチニブ(AZD−9291)などの上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤;
−ドキソルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、イリノテカン、ミトキサントロン、ピクサントロン、ソブゾキサン、トポテカン、イリノテカン、MM−398(リポソームイリノテカン)、ボサロキシンおよびGPX−150、アルドキソルビシン、AR−67、マベレルチニブ、AST−2818、アビチニブ(ACEA−0010)、イロフルベン(MGI−114)、などのトポイソメラーゼ阻害剤;
−コルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニゾロンなどのコルチコステロイド;
−成長因子シグナル伝達キナーゼ阻害剤;
−DFP−10917などのヌクレオシドアナログ;
−BGB−324(ベムセンチニブ)、SLC−0211などのAxl阻害剤;
−INCB−054329、INCB057643、TEN−010、AZD−5153、ABT−767、BMS−986158、CC−90010、GSK525762(モリブレシブ)、NHWD−870、ODM−207、GSK−2820151、GSK−1210151A、ZBC246、ZBC260、ZEN3694、FT−1101、RG−6146、CC−90010、ミベブレシブ、BI−894999、PLX−2853、PLX−51107、CPI−0610、GS−5829などのBET阻害剤;
−オラパリブ、ルカパリブ、ベリパリブ、タラゾパリブ、ABT−767、BGB−290などのPARP阻害剤;
−イキサゾミブ、カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標))、マリゾミブなどのプロテアソーム阻害剤;
−CB−839などのグルタミナーゼ阻害剤;
−ペプチドワクチンTG−01(RAS)、GALE−301、GALE−302、ネリペピムト−s、SurVaxM、DSP−7888、TPIV−200、PVX−410、VXL−100、DPX−E7、ISA−101、6MHP、OSE−2101、ガリンペピムト−S、SVN53−67/M57−KLH、IMU−131、などのワクチン;CRS−207/GVAX、axalimogene filolisbac(ADXS11−001)などの細菌性ベクターワクチン;nadofaragene firadenovecなどのアデノウイルスベクターワクチン;自己由来Gp96ワクチン;CVactm、stapuldencel−T、eltrapuldencel−T、SL−701、BSK01TM、rocapuldencel−T(AGS−003)、DCVAC、CVac(商標)、stapuldencel−T、eltrapuldencel−T、SL−701、BSK01(商標)、ADXS31−142などの樹状細胞ワクチン;タリモゲン・ラヘルパレプベック、pexastimogene devacirepvec、GL−ONC1、MG1−MA3、パルボウイルスH−1、ProstAtak、エナデノツシレブ、MG1MA3、ASN−002(TG−1042)などの腫瘍崩壊性ワクチン;CVAC−301、CMP−001、PF−06753512、VBI−1901、TG−4010、ProscaVax(商標)などの治療用ワクチン;Vigil(登録商標)(IND−14205)、Oncoquest−Lワクチンなどの腫瘍細胞ワクチン;PVS−RIPOなどの弱毒化組み換え血清型1ポリオウイルス生ワクチン;Adagloxad simolenin;MEDI−0457;DPV−001 腫瘍由来のオートファゴソームに富む癌ワクチン;CV−9209、LV−305などのRNAワクチン;MEDI−0457、MVI−816、INO−5401などのDNAワクチン;MVA−p53;DPX−Survivac;BriaVax(商標);GI−6301;GI−6207;GI−4000、などのp53を発現する改良ワクシニアウイルスアンカラワクチン;
−デムシズマブなどの抗DLL4(デルタ様リガンド4)抗体;
−ナパブカシン(BBI−608)などのSTAT−3阻害剤;
−CB−5083などのATPアーゼp97阻害剤;
−Odomzo(登録商標)(ソニデギブ、以前はLDE−225)、LEQ506、ビスモデギブ(GDC−0449)、BMS−833923、グラスデギブ(PF−04449913)、LY2940680、およびイトラコナゾールなどのスムーズンド(smoothened)(SMO)受容体阻害剤;
− インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンアルファ−2aバイオシミラー(Biogenomics)、ロペグインターフェロンアルファ−2b(AOP−2014、P−1101、PEG IFNアルファ−2b)、マルチフェロン(アルファナチブ、ヴィラジェン)、インターフェロンアルファ1b、Roferon−A(Canferon、Ro−25−3036)、インターフェロンアルファ−2A後発生物製剤(Biosidus)(Inmutag、Inter 2a)、インターフェロンアルファ−2b後発生物製剤(Biosidus−Bioferon、Citopheron、Ganapar、Beijing Kawin Technology−Kaferon)、Alfaferone、ペグ化インターフェロンアルファ−1b、ペグインターフェロンアルファ−2b後発生物製剤(Amega)、組み換えヒトインターフェロンアルファ−1b、組み換えヒトインターフェロンアルファ−2a、組み換えヒトインターフェロンアルファ−2b、ベルツズマブ−IFNアルファ2b結合体(conjugate)、Dynavax(SD−101)、およびインターフェロンアルファ−n1(Humoferon、SM−10500、Sumiferon)、などのインターフェロンアルファリガンド調節剤;
−インターフェロンガンマ(OH−6000、Ogamma 100)などのインターフェロンガンマリガンド調節剤;
−トシリズマブ、シルツキシマブ、AS−101(CB−06−02、IVX−Q−101)などのIL−6受容体調節剤;
−テルトモチド(GV−1001、HR−2802、Riavax)およびイメテルスタット(GRN−163、JNJ−63935937)などのテロメラーゼ調節剤;
−テモゾロマイド(CCRG−81045)、デシタビン、グアデシタビン(S−110、SGI−110)、KRX−0402、RX−3117、RRx−001、およびアザシチジンなどのDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤;
−ピクサントロンおよびソブゾキサンなどのDNAジャイレース阻害剤;
−ABT−263、ベネトクラクス(ABT−199)、ABT−737、およびAT−101などのBcl−2ファミリータンパク質阻害剤;
−LY3039478(クレニガセスタット)、タレクスツマブ(抗Notch2/3)、BMS−906024などのNotch阻害剤;
−ランドグロズマブなどの抗ミオスタチン阻害剤;
−PEGPH−20などのヒアルロニダーゼ刺激剤;
−SM−04755、PRI−724、WNT−974などのWnt経路阻害剤;
−PF−03084014、MK−0752、RO−4929097などのガンマ−セクレターゼ阻害剤;
−BP1001などのGrb−2(成長因子受容体結合タンパク質−2)阻害剤;
−ONC201、ABBV−621などのTRAIL経路誘導化合物;
−VS−4718、デファクチニブ、GSK2256098などの焦点接着キナーゼ阻害剤;
−サリデギブ、ソニデギブ(LDE225)、グラスデギブ、ビスモデギブなどのヘッジホッグ阻害剤;
−アリセルチブ(MLN−8237)、およびAZD−2811、AMG−900、バラセルチブ、ENMD−2076などのオーロラキナーゼ阻害剤;
−ブリブジン、アパトルセンなどのHSPB1調節剤(熱ショックタンパク質27、HSP27);
−BAY−937、AZD6738、AZD6783、VX−803、VX−970(ベルゾセルチブ)およびVX−970などのATR阻害剤;
−サパニセルチブおよびビスツセルチブ(AZD2014)、ME−344などのmTOR阻害剤;
−ゲダトリシブ、GSK2141795、オミパリシブ、RG6114などのmTOR/PI3K阻害剤;
−AUY922、オナレスピブ(AT13387)、SNX−2112、SNX5422などのHsp90阻害剤;
−DS−3032b、RG7775、AMG−232、HDM201、およびイダサヌトリン(RG7388)などのマウス二重微小(mdm2)発癌遺伝子阻害剤;
−ウレルマブ、ウトミルマブ(PF−05082566)などのCD137アゴニスト;
−ADU−S100(MIW−815)、SB−11285、MK−1454、SR−8291、AdVCA0848、GSK−532、SYN−STING、MSA−1、SR−8291などのSTINGアゴニスト;
−FGF−401、INCB−054828、BAY−1163877、AZD4547、JNJ−42756493、LY2874455、Debio−1347などのFGFR阻害剤;
−TVB−2640などの脂肪酸シンターゼ(FASN)阻害剤;
−リリルマブ(IPH−2102)、IPH−4102などの抗KIRモノクローナル抗体;
−MOR208、MEDI−551、AFM−11、イネビリズマブなどの抗原CD19阻害剤;
−A6などのCD44結合剤;
−LB−100などのタンパク質ホスファターゼ2A(PP2A)阻害剤;
−セビテロネル(VT−464)、ASN−001、ODM−204、CFG920、アビラテロン酢酸塩などのCYP17阻害剤;
−IRX4204などのRXRアゴニスト;
−タラデギブ、パチデギブなどのヘッジホッグ/スムーズンド(smoothened)(hh/Smo)アンタゴニスト;
−Imprime PGGなどの補体C3調節剤;
−ALT−803、NKTR−255、およびhetIL−15などのIL−15アゴニスト;
−タゼメトスタット、CPI−1205、GSK−2816126などのEZH2(zeste相同体2のエンハンサー)阻害剤;
−pelareorep、CG−0070、MV−NIS療法、HSV−1716、DS−1647、VCN−01、ONCOS−102、TBI−1401、タサデノツレブ(DNX−2401)、vocimagene amiretrorepvec、RP−1、CVA21、Celyvir、LOAd−703、OBP−301などの腫瘍崩壊性ウイルス;
−ピノメトスタット(EPZ−5676)などのDOT1L(ヒストンメチルトランスフェラーゼ)阻害剤;
−コレラ毒素、リシン、シュードモナス外毒素、Bordetella pertussisアデニル酸シクラーゼ毒素、ジフテリア毒素、およびカスパーゼ活性化因子などの毒素;
−BC−819などのDNAプラスミド;
−ボラセルチブ(PLK1)などのPLK1、2、3のPLK阻害剤;
−AZD1775(アダボセルチブ)などのWEE1阻害剤;
−AT13148、KD025などのRhoキナーゼ(ROCK)阻害剤;
−GDC−0994、LY3214996、MK−8353などのERK阻害剤;
−ASTX660、debio−1143、ビリナパント、APG−1387、LCL−161などのIAP阻害剤;
−ルルビネクテジン(PM−1183)、CX−5461などのRNAポリメラーゼ阻害剤;
−PM−184、BAL−101553(リサバンブリン)、OXI−4503、フルオラパシン(AC−0001)、プリナブリンなどのチューブリン阻害剤;
−G100、GSK1795091、PEPA−10などのトール様受容体4(TL4)アゴニスト;
−プリチデプシンなどの延長因子1アルファ2阻害剤;
−APG−101、APO−010、asunerceptなどのCD95阻害剤;
−DSP−7888 などのWT1阻害剤;
−H3B−8800などのスプライシング因子3Bサブユニット1(SF3B1)阻害剤;
−BLU−285などのPDGFRアルファ/KIT変異体特異的阻害剤;
−TNO155(SHP−099)、RMC−4550などのSHP−2阻害剤;および
−LYC−55716などのレチノイドZ受容体ガンマ(RORγ)アゴニスト。
いくつかの実施形態では、過剰増殖性障害または癌を有するかまたは有するリスクがあるヒトまたは動物における過剰増殖性障害または癌を治療または予防するための方法が提供され、当該方法は、一つ以上(例えば、一つ、二つ、三つ、一つもしくは二つ、または一つ〜三つ)の別の治療剤の治療有効量と併用して、本明細書に記載の式(J)、(I)、(Ia)、(IIa)、(IIIa−1)、(IIIa−2)、(IIIb)、(IIIc)、および/または(IIId)の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、ヒトまたは動物に投与することを含み、上記別の治療剤は、アポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK)阻害剤;ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤;分化クラスター47(CD47)阻害剤;サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害剤;ジスコイジンドメイン受容体(DDR)阻害剤;ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤;インドールアミン−ピロール−2,3−ジオキシゲナーゼ(IDO1)阻害剤;ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤;リシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL)阻害剤;マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤;マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK)阻害剤;ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤;脾臓チロシンキナーゼ(SYK)阻害剤;トール様受容体8(TLR8)阻害剤;トール様受容体9(TLR9)阻害剤;チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)、およびそれらの任意の組み合わせ、またはそれらの薬学的に許容される塩、からなる群より選ばれる。非限定的な例としては、以下が挙げられる:
−アポトーシスシグナル調節キナーゼ(ASK)阻害剤:ASK阻害剤は、ASK1阻害剤を含む。ASK1阻害剤の例としては、WO2011/008709(Gilead Sciences)およびWO2013/112741(Gilead Sciences)に記載されるものが挙げられるが、これらに限定されない;
−ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤:BTK阻害剤の例としては、(S)−6−アミノ−9−(1(ブト−2−イノイル)ピロリジン−3−イル)−7−(4−フェノキシフェニル)−7H−プリン−8(9H)−オン、アカラブルチニブ(ACP−196)、BGB−3111、CB988、HM71224、イブルチニブ、M−2951(エボブルチニブ)、M7583、チラブルチニブ(ONO−4059)、PRN−1008、スペブルチニブ(CC−292)、TAK−020、ベカブルチニブ、ARQ−531、SHR−1459、DTRMWXHS−12、TAS−5315、が挙げられるが、これらに限定されない;
−分化クラスター47(CD47)阻害剤:CD47阻害剤の例としては、抗CD47 mAbs(Vx−1004)、抗ヒトCD47 mAbs(CNTO−7108)、CC−90002、CC−90002−ST−001、ヒト化抗CD47抗体(Hu5F9−G4)、NI−1701、NI−1801、RCT−1938、およびTTI−621、が挙げられるが、これらに限定されない;
−サイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害剤:CDK阻害剤には、CDK1、2、3、4、6、7および9の阻害剤が含まれ、例えば、アベマシクリブ、アルボシジブ(HMR−1275、フラボピリドール)、AT−7519、ジナシクリブ、イブランス、FLX−925、LEE001、パルボシクリブ、リボシクリブ、リゴセルチブ、セリネクソル、UCN−01、SY1365、CT−7001、SY−1365、G1T38、ミルシクリブ、トリラシクリブ、およびTG−02、が挙げられるが、これらに限定されない;
−ジスコイジンドメイン受容体(DDR)阻害剤:DDR阻害剤には、DDR1および/またはDDR2の阻害剤が含まれる。DDR阻害剤の例としては、WO2014/047624(Gilead Sciences)、US2009−0142345(武田薬品工業)、US2011−0287011(Oncomed Pharmaceuticals)、WO2013/027802(中外製薬)、およびWO2013/034933(Imperial Innovations)に開示されるものが挙げられるが、これらに限定されない;
−ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤:ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤の例としては、アベキシノスタット、ACY−241、AR−42、BEBT−908、ベリノスタット、CKD−581、CS−055(HBI−8000)、CUDC−907(フィメピノスタット)、エンチノスタット、ギビノスタット、モセチノスタット、パノビノスタット、プラシノスタット、キシノスタット(JNJ−26481585)、レスミノスタット、リコリノスタット、SHP−141、バルプロ酸(VAL−001)、ボリノスタット、チノスタムスチン、レメチノスタット、エンチノスタット、が挙げられるが、これらに限定されない;
−インドールアミン−ピロール−2,3−ジオキシゲナーゼ(IDO1)阻害剤:IDO1阻害剤の例としては、BLV−0801、エパカドスタット、F−001287、GBV−1012、GBV−1028、GDC−0919、インドキシモド、NKTR−218、NLG−919系ワクチン、PF−06840003、ピラノナフトキノン誘導体(SN−35837)、レスミノスタット、SBLK−200802、BMS−986205、およびshIDO−ST、EOS−200271、KHK−2455、LY−3381916、が挙げられるが、これらに限定されない;
−ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤:JAK阻害剤は、JAK1、JAK2、および/またはJAK3の阻害剤を含む。JAK阻害剤の例としては、AT9283、AZD1480、バリシチニブ、BMS−911543、フェドラチニブ、フィルゴチニブ(GLPG0634)、ガンドチニブ(LY2784544)、INCB039110(イタシチニブ)、レスタウルチニブ、モメロチニブ(CYT0387)、NS−018、パクリチニブ(SB1518)、ペフィシチニブ(ASP015K)、ルキソリチニブ、トファシチニブ(以前はタソシチニブ)、INCB052793、およびXL019、が挙げられるが、これらに限定されない;
−リシルオキシダーゼ様タンパク質(LOXL)阻害剤:LOXL阻害剤には、LOXL1、LOXL2、LOXL3、LOXL4、および/またはLOXL5の阻害剤が含まれる。LOXL阻害剤の例としては、WO2009/017833(Arresto Biosciences)に記載される抗体が挙げられるが、これらに限定されない。LOXL2阻害剤の例としては、WO2009/017833(Arresto Biosciences)、WO2009/035791(Arresto Biosciences)、およびWO2011/097513(Gilead Biologics)に記載される抗体が挙げられるが、これらに限定されない;
−マトリクスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤:MMP阻害剤には、MMP1〜10の阻害剤が含まれる。MMP9阻害剤の例としては、マリマスタット(BB−2516)、シペマスタット(Ro32−3555)、GS−5745(アンデカリキシマブ)およびWO2012/027721(Gilead Biologics)に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されない;
−マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK)阻害剤:MEK阻害剤には、アントロキノノール、ビニメチニブ、コビメチニブ(GDC−0973、XL−518)、MT−144、セルメチニブ(AZD6244)、ソラフェニブ、トラメチニブ(GSK1120212)、ウプロセルチブ+トラメチニブ、PD−0325901、ピマセルチブ、LTT462、AS703988、CC−90003、レファメチニブが含まれる;
−ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤:PI3K阻害剤には、PI3Kγ、PI3Kδ、PI3Kβ、PI3Kα、および/または汎PI3Kの阻害剤が含まれる。PI3K阻害剤の例としては、ACP−319、AEZA−129、AMG−319、AS252424、AZD8186、BAY 10824391、BEZ235、ブパルリシブ(BKM120)、BYL719(アルペリシブ)、CH5132799、コパンリシブ(BAY 80−6946)、デュベリシブ、GDC−0032、GDC−0077、GDC−0941、GDC−0980、GSK2636771、GSK2269557、イデラリシブ(Zydelig(登録商標))、INCB50465、IPI−145、IPI−443、IPI−549、KAR4141、LY294002、LY3023414、MLN1117、OXY111A、PA799、PX−866、RG7604、リゴセルチブ、RP5090、RP6530、SRX3177、タセリシブ、TG100115、TGR−1202(ウムブラリシブ)、TGX221、WX−037、X−339、X−414、XL147(SAR245408)、XL499、XL756、ウォルトマンニン、ZSTK474、および、WO2005/113556(ICOS)、WO2013/052699(Gilead Calistoga)、WO2013/116562(Gilead Calistoga)、WO2014/100765(Gilead Calistoga)、WO2014/100767(Gilead Calistoga)、およびWO2014/201409(Gilead Sciences)、に記載の化合物、が挙げられるが、これらに限定されない;
−脾臓チロシンキナーゼ(SYK)阻害剤:SYK阻害剤の例としては、6−(1H−インダゾール−6−イル)−N−(4−モルホリノフェニル)イミダゾ[1,2−a]ピラジン−8−アミン、BAY−61−3606、セルデュラチニブ(PRT−062607)、エントスプレチニブ、フォスタマチニブ(R788)、HMPL−523、NVP−QAB 205 AA、R112、R343、タマチニブ(R406)、およびUS8450321(Gilead Connecticut)に記載されているもの、ならびにUS2015/0175616に記載されているもの、が挙げられるが、これらに限定されない;
−トール様受容体8(TLR8)阻害剤:TLR8阻害剤の例としては、E−6887、IMO−4200、IMO−8400、IMO−9200、MCT−465、MEDI−9197、モトリモド、レシキモド、VTX−1463、およびVTX−763、が挙げられるが、これらに限定されない;
−トール様受容体9(TLR9)阻害剤:TLR9阻害剤の例としては、AST−008、IMO−2055、IMO−2125、レフィトリモド、リテニモド、MGN−1601、およびPUL−042、が挙げられるが、これらに限定されない;
−チロシンキナーゼ阻害剤(TKI):TKIは、上皮成長因子受容体(EGFR)および線維芽細胞成長因子(FGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、および血管内皮成長因子(VEGF)に対する受容体、を標的とし得る。TKIの例としては、アファチニブ、ARQ−087(デラザンチニブ)、asp5878、AZD3759、AZD4547、ボスチニブ、ブリガチニブ、カボザンチニブ、セジラニブ、クレノラニブ、ダコミチニブ、ダサチニブ、ドビチニブ、E−6201、エルダフィチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ギルテリチニブ(ASP−2215)、FP−1039、HM61713、イコチニブ、イマチニブ、KX2−391(Src)、ラパチニブ、レスタウルチニブ、レンバチニブ、ミドスタウリン、ニンテダニブ、ODM−203、オシメルチニブ(AZD−9291)、ポナチニブ、ポジオチニブ、キザルチニブ、ラドチニブ、ロシレチニブ、スルファチニブ(HMPL−012)、スニチニブ、チボアニブ(tivoanib)、およびTH−4000、MEDI−575(抗PDGFR抗体)、が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において使用される場合、「化学療法剤(chemotherapeutic agent)」または「化学療法剤(chemotherapeutic)」(または化学療法剤を用いた治療の場合における「化学療法」)という用語は、癌の治療において有用な任意の非タンパク質性(つまり、非ペプチド性)化学化合物を包含することを意味する。化学療法剤の例としては、チオテパおよびシクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標))などのアルキル化剤;ブスルファン、インプロスルファン、およびピポスルファンなどのアルキルスルホン酸塩;ベンゾデパ、カルボコン、メツレデパ、およびウレデパなどのアジリジン;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド、トリエチレンチオホスホラミド、およびトリメミロロメラミンなどのエチレンイミンおよびメチルアメラミン;アセトゲニン、特にブラタシンおよびブラタシノン;合成アナログトポテカンを含むカンプトテシン;ブリオスタチン、カリスタチン;アドゼレシン、カルゼレシン、およびビゼレシンの合成アナログを含むCC−1065;クリプトフィシン、特にクリプトフィシン1およびクリプトフィシン8;ドラスタチン;合成アナログKW−2189およびCBI−TMIを含むデュオカルマイシン;エレウテロビン;5−アザシチジン;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンジスタチン;クロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、グルホスファミド、エボホスファミド、ベンダムスチン、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、およびウラシルマスタード、などのナイトロジェンマスタード;カルムスチン、クロロゾトシン、フォレムスチン、ロムスチン、ニムスチン、およびラニムスチンなどのニトロソウレア;エンジイン抗生物質(例えば、カリケアマイシン、特にカリケアマイシンガンマIIおよびカリケアマイシンphiI1)、ダイネミシンAを含むダイネミシン、クロドロネートなどのビスホスホネート、エスペラミシン、ネオカルジノスタチン発色団および関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質クロモモフォア、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オートラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルニノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン(モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルフォリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン、およびデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンCなどのマイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、およびゾルビシン、などの抗生物質;メトトレキサートおよび5−フルオロウラシル(5−FU)などの代謝拮抗物質;デモプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサートなどの葉酸アナログ;フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、およびチオグアニンなどのプリンアナログ;アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、およびフロクスウリジン、などのピリミジンアナログ;カルステロン、ドロモスタノロンプロピオン酸塩、エピチオスタノール、メピチオスタン、およびテストラクトン、などのアンドロゲン;アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンなどの抗副腎;フロリン酸などの葉酸リプリニシャー(replinisher);Radium−223などの放射性治療剤;トリコテセン、特にT−2毒素、ベラクリンA、ロリジンA、およびアンギジン;パクリタクセル(TAXOL(登録商標))、アブラキサン、ドセタキセル(TAXOTERE(登録商標))、カバジタキセル、BIND−014、テセタキセル、などのタキソイド類;シスプラチンおよびカルボプラチン、NC−6004ナノプラチン、などの白金アナログ;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ヘストラブシル;ビサントレン;エダトラキサート;デフォファミン;デメコルシン;ジアジコン;エルホルムチン;酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロイコボリン;ロニダミン;メイタンシンおよびアンサミトシンなどのマイタンシノイド;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダモール;ニトラクリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;フルオロピリミジン;フォリン酸;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;多糖類K(PSK);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トラベクテジン、トリアジコン;2,2’,2’’−トリクロロトリエミルアミン;ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール、ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオペタ;クロラムブシル;ゲムシタビン(GEMZAR(登録商標));6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;ビンブラスチン;白金;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトロキサントロン;バンクリスチン;ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標));ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ(xeoloda);イバンドロン酸塩;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオルニチン(DFMO);レチノイン酸などのレチノイド;カペシタビン;NUC−1031;FOLFIRI(フルオロウラシル、ロイコボリンおよびイリノテカン);ならびに上記いずれかの薬学的に許容される塩、酸、または誘導体、が含まれるが、これらに限定されない。
また、「化学療法剤」の定義には、抗エストロゲンおよび選択的エストロゲン受容体調節剤(SERM)などの抗ホルモン剤、酵素アロマターゼの阻害剤、抗アンドロゲン、および薬学的に許容される塩、腫瘍に対するホルモン作用を調節または阻害するように作用する上記のいずれかの酸または誘導体も含まれる。
[抗ホルモン剤]
抗エストロゲンおよびSERMの例としては、例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(商標)を含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびトレミフェン(FARESTON(登録商標))が挙げられる。
酵素アロマターゼの阻害剤は、副腎でのエストロゲン産生を調節する。例としては、4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール(MEGACE(登録商標))、エキセメスタン、ホルメスタン、ファドロゾール、ボロゾール(RIVISOR(登録商標))、レトロゾール(FEMARA(登録商標))、およびアナストロゾール(ARIMIDEX(登録商標))が挙げられる。
抗アンドロゲンの例としては、アパルタミド、アビラテロン、エンザルタミド、フルタミド、ガレテロン、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、ゴセレリン、ODM−201、APC−100、ODM−204、が挙げられる。
プロゲステロン受容体アンタゴニストの例としては、オナプリストンが挙げられる。
[抗血管新生剤]
抗血管新生剤としては、レチノイド酸およびその誘導体、2−メトキシエストラジオール、ANGIOSTATIN(登録商標)、ENDOSTATIN(登録商標)、レゴラフェニブ、ネクパラニブ、スラミン、スクアラミン、メタロプロテイナーゼ−1の組織阻害剤、メタロプロテイナーゼ−2の組織阻害剤、プラスミノーゲン活性化因子阻害剤−1、プラスミノーゲン活性化因子阻害剤−2、軟骨由来阻害剤、パクリタクセル(ナブ−パクリタクセル)、血小板因子4、硫酸プロタミン(クルペイン)、硫酸化キチン誘導体(ズワイガニの殻から調整)硫酸化多糖ペプチドグリカン複合体(sp−pg)、スタウロスポリン、l−アゼチジン−2−カルボン酸(LACA)などのプロリンアナログを含むマトリクス代謝の調節剤、シスヒドロキシプロリン、d,I−3,4−デヒドロプロリン、チアプロリン、α,α’−ジピリジル、ベータ−アミノプロピオニトリルフマル酸塩、4−プロピル−5−(4−ピリジニル)−2(3h)−オキサゾロン、メトトレキサート、ミトキサントロン、ヘパリン、インターフェロン、2マクログロブリン血清、メタロプロテイナーゼのニワトリ阻害剤−3(ChIMP−3)、キモスタチン、ベータ−シクロデキストリンテトラデカスルフェート、エポネマイシン、フマギリン、チオリンゴ酸金ナトリウム、d−ペニシラミン、ベータ−1−抗コラゲナーゼ血清、アルファ−2−抗プラスミン、ビサントレン、ロベンザリット二ナトリウム、n−2−カルボキシフェニル−4−クロロアントロニル酸二ナトリウムまたは「CCA」、サリドマイド、血管新生阻害性ステロイド、カルボキシアミノイミダゾール、BB−94などのメタロプロテイナーゼ阻害剤、タスキニモドなどのS100A9の阻害剤、が挙げられるが、これらに限定されない。その他の抗血管新生剤としては、これらの血管新生成長因子:ベータ−FGF、アルファ−FGF、FGF−5、VEGFアイソフォーム、VEGF−C、HGF/SF、およびAng−1/Ang−2、に対する抗体、好ましくはモノクローナル抗体が挙げられる。
[抗線維形成剤]
抗線維形成剤としては、ベータ−アミノプロピロニトリル(BAPN)などの化合物、ならびにリシルオキシダーゼの阻害剤に関するUS4965288に開示された化合物、ならびにコラーゲンの異常な沈着に関連する疾患および病状の治療におけるそれらの使用、ならびに種々の病理的線維化状態の治療のためにLOXを阻害する化合物に関するUS4997854が挙げられるが、これらに限定されず、これらの文献は参照により本願に援用される。さらなる阻害剤の例は、2−イソブチル−3−フルオロ−、クロロ−、またはブロモ−アリルアミンなどの化合物に関するUS4943593、2−(1−ナフチルオキシメミル)−3−フルオロアリルアミンに関するUS5021456、US5059714、US5120764、US5182297、US5252608、ならびにUS2004−0248871に記載されており、これらは、参照により本願に援用される。
抗線維形成剤の例はまた、リシルオキシダーゼの活性部位のカルボニル基と反応する第一級アミン、より詳細には、カルボニルと結合した後に、以下の第一級アミンなどの、共鳴によって安定化された生成物を生成するもの:エミレンマミン、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、およびそれらの誘導体;セミカルバジドおよび尿素誘導体;BAPNまたは2−ニトロエチルアミンなどのアミノニトリル;2−ブロモエチルアミン、2−クロロエチルアミン、2−トリフルオロエチルアミン、3−ブロモプロピルアミン、およびp−ハロベンジルアミンなどの不飽和または飽和ハロアミン;およびセレノホモシステインラクトン、を含む。
他の抗線維形成剤は、細胞に浸透するかまたは浸透しない銅キレート剤である。化合物の例としては、リシルオキシダーゼによるリシル残基およびヒドロキシリシル残基の酸化的脱アミノ反応に由来するアルデヒド誘導体を遮断する間接阻害剤が挙げられる。例としては、チオールアミン、特にD−ペニシラミン、ならびに2−アミノ−5−メルカプト−5−メチルヘキサン酸、D−2−アミノ−3−メチル−3−((2−アセトアミドエチル)ジチオ)ブタン酸、p−2−アミノ−3−メチル−3−((2−アミノエチル)ジチオ)ブタン酸、ナトリウム−4−((p−1−ジメチル−2−アミノ−2−カルボキシエチル)ジチオ)ブタンスルフェート(sulphurate)、2−アセトアミドエチル−2−アセトアミドエタンチオールスルファネート、およびナトリウム−4−メルカプトブタンスルフィネート三水和物などのそのアナログが挙げられる。
[免疫療法剤]
免疫療法剤は、対象を治療するのに適した治療用抗体を含むが、これに限定されない。治療的抗体のいくつかの例としては、アバゴボマブ、ABP−980、アデカツムマブ、アフツズマブ、アレムツズマブ、アルツモマブ、アマツキシマブ、アナツモマブ、アルシツモマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ、ベバシズマブ、ビバツズマブ、ブリナツモマブ、ブレンツキシマブ、カンツズマブ、カツマキソマブ、CC49、セツキシマブ、シタツズマブ、シクスツムマブ、クリバツズマブ、コナツムマブ、ダセツズマブ、ダロツズマブ、ダラツムマブ、デツモマブ、ジヌツキシマブ、ドロジツマブ、ヅリゴツマブ、デュシジツマブ、エクロメキシマブ、エロツズマブ、エミベツズマブ、エンシツキシマブ、エルツマキソマブ、エタラシズマブ、ファルレツズマブ、フィクラツズマブ、フィギツムマブ、フランボツマブ、フツキシマブ、ガニツマブ、ゲムツズマブ、ジレンツキシマブ、グレムバツムマブ、イブリツモマブ、イゴボマブ、イムガツズマブ、インダツキシマブ、イノツズマブ、インテツムマブ、イピリムマブ(YERVOY(登録商標)、MDX−010、BMS−734016、およびMDX−101)、イラツムマブ、ラベツズマブ、レキサツムマブ、リンツズマブ、ロルボツズマブ、ルカツムマブ、マパツムマブ、マツズマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ、ミツモマブ、モガムリズマブ、モキセツモマブ、ナプツモマブ、ナルナツマブ、ネシツムマブニモツズマブ、ノフェツモマブ、OBI−833、オビヌツズマブ、オカラツズマブ、オファツムマブ、オララツマブ、オナルツズマブ、オポルツズマブ、オレゴボマブ、パニツムマブ、パルサツズマブ、パスドトクス、パトリツマブ、ペムツモマブ、ペルツズマブ、ピンツモマブ、プリツムマブ、ラコツモマブ、ラドレツマブ、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、リロツムマブ、リツキシマブ、ロバツムマブ、サマリズマブ、サツモマブ、シブロツズマブ、シルツキシマブ、ソリトマブ、シムツズマブ、タカツズマブ、タプリツモマブ、テナツモマブ、テプロツムマブ、チガツズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ツコツズマブ、ウブリツキシマブ、ベルツズマブ、ボルセツズマブ、ボツムマブ、ザルツムマブ、および3F8、が挙げられる。リツキシマブは、辺縁帯リンパ腫、WM、CLL、および小リンパ球性リンパ腫を含む、無痛性B細胞癌の治療に使用することができる。リツキシマブと化学療法剤の併用が特に有効である。
例示された治療的抗体は、インジウム−111、イットリウム−90(90Y−クリバツズマブ)、またはヨウ素−131などの放射性同位体粒子でさらに標識化されるかまたはそれらと組み合わされ得る。
[癌遺伝子治療および細胞治療]
癌遺伝子治療および細胞治療は、変異したまたは改変された遺伝子を置換するための癌細胞への正常遺伝子の挿入;変異した遺伝子を沈黙させる遺伝子修飾;癌細胞を直接的に死滅させる遺伝的手法;(癌細胞に対する免疫応答を高める、または癌細胞を死滅させるために対象自身の免疫系(T細胞またはナチュラルキラー細胞)を活性化する、または癌細胞を見つけ出して死滅させる、ために対象自身の免疫系の大部分を置換するように設計された免疫細胞の注入を含む);癌に対する内因性免疫応答をさらに変化させるために細胞活性を修飾する遺伝的手法;を含む。
[遺伝子エディタ]
ゲノム編集システムの例としては、CRISPR/Cas9システム、ジンクフィンガーヌクレアーゼシステム、TALENシステム、ホーミングエンドヌクレアーゼシステム、およびメガヌクレアーゼシステムが含まれる。
[CAR−T細胞治療およびTCR−T細胞治療]
CAR−T細胞治療は、キメラ抗原受容体(CAR)を発現するように操作された免疫エフェクター細胞の集団を含み、ここで、CARは腫瘍抗原結合ドメインを含む。免疫エフェクター細胞は、T細胞またはNK細胞である。TCR−T細胞治療には、腫瘍細胞の表面に存在する腫瘍由来ペプチドを標的とするように操作されたTCR−T細胞が含まれる。細胞は、自己由来または同種異系であり得る。
いくつかの実施形態において、CARは、抗原結合ドメイン、膜貫通ドメイン、および細胞内シグナル伝達ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、細胞内ドメインが、一次シグナル伝達ドメイン、共刺激ドメイン、または一次シグナル伝達ドメインおよび共刺激ドメインの両方を含む。
いくつかの実施形態では、一次シグナル伝達ドメインは、CD3ゼータ、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、一般的なFcRガンマ(FCERIG)、FcRベータ(FcイプシロンRlb)、CD79a、CD79b、FcガンマRIIa、DAP10、およびDAP12からなる群より選ばれる一つ以上のタンパク質の機能的シグナル伝達ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、共刺激ドメインは、CD27、CD28、4−1BB(CD137)、OX40、CD30、CD40、PD−1、ICOS、リンパ球機能関連抗原−1(LFA−I)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、B7−H3、CD83に特異的に結合するリガンド、CDS、ICAM−1、GITR、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRFI)、CD160、CD19、CD4、CD8アルファ、CD8ベータ、IL2Rベータ、IL2Rガンマ、IL7Rアルファ、ITGA4、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA−6、CD49f、ITGAD、CD 1 ld、ITGAE、CD103、ITGAL、CD 1 la、LFA−1、ITGAM、CD1 lb、ITGAX、CD1 lc、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA−1、ITGB7、TNFR2、TRANCE/RANKL、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、CD69、SLAMF6(NTB−A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO−3)、BLAME(SLAMF8)、BLAMESELPLG(CD162)、LTBR、LAT、GADS、SLP−76、PAG/Cbp、NKp44、NKp30、NKp46、およびNKG2D、からなる群より選ばれる一つ以上のタンパク質の機能ドメインを含む。
いくつかの実施形態では、膜貫通ドメインは、T細胞受容体のアルファ鎖、ベータ鎖、またはゼータ鎖、CD28、CD3イプシロン、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154、KIRDS2、OX40、CD2、CD27、LFA−1(CD1 la、CD18)、ICOS(CD278)、4−1BB(CD137)、GITR、CD40、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、CD160、CD19、IL2Rベータ、IL2Rガンマ、IL7R u、ITGA1、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA−6、CD49f、ITGAD、CD1 ld、ITGAE、CD103、ITGAL、CD1 la、LFA−1、ITGAM、CD1 lb、ITGAX、CD1 lc、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA−1、ITGB7、TNFR2、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、SLAMF6(NTB−A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO−3)、BLAME(SLAMF8)、BLAMESELPLG(CD162)、LTBR、PAG/Cbp、NKp44、NKp30、NKp46、NKG2D、およびNKG2C、からなる群より選ばれるタンパク質の膜貫通ドメインを含む。
いくつかの実施形態では抗原結合ドメインが腫瘍抗原に結合する。
いくつかの実施形態では、腫瘍抗原は以下からなる群より選ばれる:CD19;CD123;CD22;CD30;CD171;CS−1(CD2サブセット1、CRACC、SLAMF7、CD319、および19A24とも呼ばれる);C型レクチン様分子−1(CLL−1またはCLECLI);CD33;上皮成長因子受容体バリアントIII(EGFRvlll);ガングリオシドG2(GD2);ガングリオシドGD3(aNeuSAc(2−8)aNeuSAc(2−3)bDGaip(1−4)bDGIcp(1−1)Cer);TNF受容体ファミリーメンバーB細胞成熟(BCMA);Tn抗原((Tn Ag)または(GaINAcu−Ser/Thr));前立腺特異的膜抗原(PSMA);受容体チロシンキナーゼ様オーファン受容体1(RORI);Fms様、チロシンキナーゼ3(FLT3);腫瘍関連糖タンパク質72(TAG72);CD38;CD44v6;癌胎児性抗原(CEA);上皮細胞接着分子(EPCAM);B7H3(CD276);KIT(CD117);インターロイキン−13受容体サブユニットアルファ−2(IL−13Ra2またはCD213A2);メソテリン;インターロイキン11受容体アルファ(IL−11Ra);前立腺幹細胞抗原(PSCA);プロテアーゼセリン21(テスチシンまたはPRSS21);血管内皮成長因子受容体2(VEGFR2);ルイス(Y)抗原;CD24;血小板由来成長因子受容体ベータ(PDGFR−ベータ);発生段階特異的胚性抗原−4(SSEA−4);CD20;デルタ様3(DLL3);葉酸受容体アルファ;受容体チロシン−タンパク質キナーゼ、ERBB2(Her2/neu);ムチン1、細胞表面関連(MUC1);上皮成長因子受容体(EGFR);神経細胞接着分子(NCAM);プロスターゼ;前立腺酸性ホスファターゼ(PAP);延長因子2変異(ELF2M);エフリンB2;線維芽細胞活性化タンパク質アルファ(FAP);インスリン様成長因子1受容体(IGF−I受容体)、炭酸脱水酵素IX(CAIX);プロテアソーム(プロソーム、マクロパイン)サブユニット、ベータ型、9(LMP2);糖タンパク質100(gp100);ブレークポイントクラスター領域(BCR)およびアベルソンマウス白血病ウイルス発癌遺伝子相同体1(Abl)からなる癌遺伝子融合タンパク質(bcr−abl);チロシナーゼ;エフリンA型受容体2(EphA2);フコシルGM1;シアリルルイス接着分子(sLe);ガングリオシドGM3(aNeuSAc(2−3)bDGalp(1−4)bDGlcp(1−1)Cer);トランスグルタミナーゼ5(TGS5);高分子量黒色腫関連抗原(HMWMAA);o−アセチル−GD2ガングリオシド(OAcGD2);葉酸受容体ベータ;腫瘍内皮性マーカー1(TEM1/CD248);腫瘍内皮性マーカー7関連(TEM7R);前立腺の6回膜貫通型上皮抗原I(STEAP1);クラウディン6(CLDN6);甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR);Gタンパク質共役受容体C群5、メンバーD(GPRCSD);染色体Xオープンリーディングフレーム61(CXORF61);CD97;CD179a;未分化リンパ腫キナーゼ(ALK);ポリシアル酸;胎盤特異的1(PLAC1);globoHグリコセラミド(GloboH)の六糖部分;乳腺分化抗原(NY−BR−1);ウロプラキン2(UPK2);A型肝炎ウイルス細胞受容体1(HAVCR1);アドレナリン受容体ベータ3(ADRB3);パネキシン3(PANX3);Gタンパク質共役受容体20(GPR20);リンパ球抗原6複合体、遺伝子座K9(LY6K);嗅覚受容体51E2(ORS IE2);TCRガンマ代替リーディングフレームタンパク質(TARP);ウィルムス腫瘍タンパク質(WT1);癌/精巣抗原1(NY−ESO−1);癌/精巣抗原2(LAGE−la);黒色腫関連抗原1(MAGE−A1);染色体12pに位置するETS転座変異遺伝子6(ETV6−AML);精子タンパク質17(SPA17);X抗原ファミリー、メンバー1A(XAGE1);アンジオポイエチン結合細胞表面受容体2(Tie2);黒色腫癌精巣抗原−1(MADCT−1);黒色腫癌精巣抗原−2(MAD−CT−2);Fos関連抗原1;腫瘍タンパク質p53、(p53);p53変異体;プロステイン;サバイビン;テロメラーゼ;前立腺癌腫瘍抗原−1(PCTA−1またはガレクチン8)、T細胞によって認識される黒色腫抗原1(MelanAまたはMARTI);ラット肉腫(Ras)変異体;ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT);肉腫転座ブレークポイント;アポトーシスの黒色腫阻害剤(ML−IAP);ERG(膜貫通プロテアーゼ、セリン2(TMPRSS2)ETS融合遺伝子);N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼV(NA17);ペアボックスタンパク質Pax−3(PAX3);アンドロゲン受容体;サイクリンB1;v−mycトリ骨髄球腫症ウイルス発癌遺伝子神経芽細胞腫由来相同体(MYCN);Ras相同体ファミリーメンバーC(RhoC);チロシナーゼ関連タンパク質2(TRP−2);シトクロムP450 1B1(CYP IBI);CCCTC結合因子(ジンクフィンガータンパク質)様(インプリント部位の調節因子のBORISまたは同胞(Brother))、T細胞により認識される扁平上皮細胞肉腫抗原3(SART3);ペアボックスタンパク質Pax−5(PAX5);プロアクロシン結合タンパク質sp32(OY−TES I);リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ(LCK);Aキナーゼアンカータンパク質4(AKAP−4);滑膜肉腫、Xブレークポイント2(SSX2);高度糖化最終産物(RAGE−I)の受容体;腎臓ユビキタス1(RUI);腎臓ユビキタス2(RU2);レグメイン;ヒト乳頭腫ウイルスE6(HPV E6);ヒト乳頭腫ウイルスE7(HPV E7);腸管カルボキシルエステラーゼ;熱ショックタンパク質70−2変異(mut hsp70−2);CD79a;CD79b;CD72;白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIRI);IgA受容体のFc断片(FCARまたはCD89);白血球免疫グロブリン様受容体サブファミリーAメンバー2(LILRA2);CD300分子様ファミリーメンバーf(CD300LF);C型レクチンドメインファミリー12メンバーA(CLEC12A);骨髄ストロマ細胞抗原2(BST2);ムチン様ホルモン受容体様2を含むEGF様モジュール(EMR2);リンパ球抗原75(LY75);グリピカン−3(GPC3);Fc受容体様5(FCRL5);および免疫グロブリンラムダ様ポリペプチド1(IGLL1)。
いくつかの実施形態において、腫瘍抗原は、CD150、5T4、ActRIIA、B7、BMCA、CA−125、CCNA1、CD123、CD126、CD138、CD14、CD148、CD15、CD19、CD20、CD200、CD21、CD22、CD23、CD24、CD25、CD26、CD261、CD262、CD30、CD33、CD362、CD37、CD38、CD4、CD40、CD40L、CD44、CD46、CD5、CD52、CD53、CD54、CD56、CD66a−d、CD74、CD8、CD80、CD92、CE7、CS−1、CSPG4、ED−Bフィブロネクチン、EGFR、EGFRvIII、EGP−2、EGP−4、EPHa2、ErbB2、ErbB3、ErbB4、FBP、GD2、GD3、HER1とHER2の組み合わせ、HER2とHER3の組み合わせ、HERV−K、HIV−1エンベロープ糖タンパク質gp120、HIV−1エンベロープ糖タンパク質gp41、HLA−DR、HM1.24、HMW−MAA、Her2、Her2/neu、IGF−1R、IL−11Rアルファ、IL−13R−アルファ2、IL−2、IL−22R−アルファ、IL−6、IL−6R、Ia、Ii、L1−CAM、L1−細胞接着分子、ルイスY、Ll−CAM、MAGE A3、MAGE−A1、MART−1、MUC1、NKG2Cリガンド、NKG2Dリガンド、NYESO−1、OEPHa2、PIGF、PSCA、PSMA、ROR1、T101、TAC、TAG72、TIM−3、TRAIL−R1、TRAIL−Rl(DR4)、TRAIL−R2(DR5)、VEGF、VEGFR2、WT−I、G−タンパク質共役受容体、アルファフェトプロテイン(AFP)、血管新生因子、外因性の同族結合分子(ExoCBM)、発癌遺伝子産物、抗葉酸受容体、c−Met、癌胎児性抗原(CEA)、サイクリン(D1)、エフリンB2、上皮性腫瘍抗原、エストロゲン受容体、胎児アセチルコリンe受容体、葉酸結合タンパク質、gp100、B型肝炎表面抗原、カッパ鎖、カッパ軽鎖、kdr、ラムダ鎖、livin、黒色腫関連抗原、メソテリン、マウス二重微小2ホモログ(MDM2)、ムチン16(MUC16)、変異p53、変異ras、壊死抗原、癌胎児性抗原、ROR2、プロゲステロン受容体、前立腺特異抗原、tEGFR、テナシン、P2−マイクロギオブアイン、Fc受容体様5(FcRL5)、から選ばれる。
細胞治療の非限定的な例には、Algenpantucel−L、Sipuleucel−T、(BPX−501)rivogenlecleucel US9089520、WO2016100236、AU−105、ACTR−087、活性化同種異系ナチュラルキラー細胞CNDO−109−AANK、MG−4101、AU−101、BPX−601、FATE−NK100、LFU−835造血幹細胞、Imilecleucel−T、baltaleucel−T、PNK−007、UCARTCS1、ET−1504、ET−1501、ET−1502、ET−190、CD19−ARTEMIS、ProHema、FT−1050処理された骨髄幹細胞治療、CD4CARNK−92細胞、CryoStim、AlloStim、レンチウイルスが形質導入されたhuCART−meso細胞、CART−22細胞、EGFRt/19−28z/4−1BBL CAR T細胞、自己由来4H11−28z/fIL−12/EFGRt T細胞、CCR5−SBC−728−HSPC、CAR4−1BBZ、CH−296、dnTGFbRII−NY−ESOc259T、Ad−RTS−IL−12、IMA−101、IMA−201、CARMA−0508、TT−18、CMD−501、CMD−503、CMD−504、CMD−502、CMD−601、CMD−602、CSG−005、が含まれる。
いくつかの実施形態において、腫瘍を標的とする抗原には、ET−1402およびAFP−TCRなどのアルファフェトプロテイン;抗TEM8 CAR T細胞治療などの炭疽毒素受容体1;bb−2121、UCART−BCMA、ET−140、KITE−585、MCM−998、LCAR−B38M、CART−BCMA、SEA−BCMA、BB212、UCART−BCMA、ET−140、P−BCMA−101、AUTO−2(APRIL−CAR)などのB細胞成熟抗原(BCMA);KITE−796などの抗CLL−1抗体;CAR−NKp30およびCAR−B7H6などのB7相同体6;TBI−1501、CTL−119 huCART−19 T細胞、JCAR−015 US7446190、JCAR−014、JCAR−017、(WO2016196388、WO2016033570、WO2015157386)、axicabtagene ciloleucel(KTE−C19)、US7741465、US6319494、UCART−19、EBV−CTL、T tisagenlecleucel−T(CTL019)、WO2012079000、WO2017049166、CD19CAR−CD28−CD3ゼータ−EGFRt発現T細胞、CD19/4−1BBL武装化(armored)CAR T細胞治療、C−CAR−011、CIK−CAR.CD19、CD19CAR−28−ゼータT細胞、PCAR−019、MatchCART、DSCAR−01、IM19 CAR−T、などのBリンパ球抗原CD19;ATTCK−20などのBリンパ球抗原CD20;UCART−22、JCAR−018 WO2016090190などのBリンパ球細胞接着;GSK−3377794、TBI−1301などのNY−ESO−1;DC−Ad−GMCAIXなどの炭酸脱水酵素;CaspaCIDe DLI、BPX−501などのカスパーゼ9自殺遺伝子;SB−728などのCCR5;MB−102、UCART−123などのCDw123;CBM−C20.1などのCD20m;ICG−122などのCD4;CART30(CBM−C30.1)などのCD30;CIK−CAR.CD33などのCD33;T−007、UCART−38などのCD38;BPX−201などのCD40リガンド;MG7−CARTなどのCEACAMタンパク質4調節剤;CSG−002などのクラウディン6;CMD−003などのEBV標的;自己由来4H11−28z/fIL−12/EFGRt T細胞などのEGFR;PGN−514、PGN−201などのエンドヌクレアーゼ;TT−10などのエプスタイン−バーウイルス特異的Tリンパ球;CST−102、CIDeCARなどのErbb2;4SCAR−GD2などのガングリオシド(GD2);CIK−CAR.PSMA、CART−PSMA−TGFβRDN、P−PSMA−101などのグルタミン酸カルボキシペプチダーゼII;TT−16、GLYCARなどのグリピカン−3(GPC3);PGN−236などのヘモグロビン;抗cMet RNA CAR Tなどの肝細胞成長因子受容体;KITE−439などのヒト乳頭腫ウイルスE7タンパク質;ACTR087などの免疫グロブリンガンマFc受容体III;DC−RTS−IL−12などのIL−12;JCAR−020などのIL−12アゴニスト/ムチン16;MB−101などのIL−13アルファ2;CST−101などのIL−2;抗KRAS G12V mTCR細胞治療などのK−Ras GTPアーゼ;JCAR−023などの神経細胞接着分子L1 L1CAM(CD171);Ad5f35−LMPd1−2−形質導入自己由来樹状細胞などの潜在膜タンパク質1/潜在膜タンパク質2;MAGE−A10C796T MAGE−A10 TCRなどの黒色腫関連抗原10;KITE−718などの黒色腫関連抗原3/黒色腫関連抗原6(MAGE A3/A6);CSG−MESO、TC−210などのメソテリン;NKR−2などのNKG2D;JCAR−024などのNtrkr1チロシンキナーゼ受容体;BPX−701、IMCgp100などのT細胞受容体;TT−12などのTリンパ球;LN−144、LN−145などの腫瘍浸潤性リンパ球;JTCR−016、WT1−CTLなどのウィルムス腫瘍タンパク質、が含まれる。
[リンパ腫または白血病の併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、リンパ腫または白血病を治療するのに適している。これらの薬剤には、アルデスロイキン、アルボシジブ、アミホスチン三水和物、アミノカンプトテシン、抗新生物薬A10、抗新生物薬AS2−1、抗胸腺細胞グロブリン、三酸化ヒ素、Bcl−2ファミリータンパク質阻害剤ABT−263、ベータアレチン、BMS−345541、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標))、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標))、PS−341)、ブリオスタチン1、ブルスルファン、campath−1H、カルボプラチン、カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標))カルムスチン、カスポファンギン酢酸塩、CC−5103、クロラムブシル、CHOP(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、およびプレドニゾン)、シスプラチン、クラドリビン、クロファラビン、クルクミン、CVP(シクロホスファミド、ビンクリスチン、およびプレドニゾン)、シクロホスファミド、シクロスポリン、シタラビン、デニロイキンジフチトクス、デキサメタゾン、ドセタキセル、ドラスタチン10、ドキソルビシン、ドキソルビシン塩酸塩、DT−PACE(デキサメタゾン、サリドマイド、シスプラチン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、およびエトポシド)、エンザスタウリン、エポエチンアルファ、エトポシド、エベロリムス(RAD001)、FCM(フルダラビン、シクロホスファミド、およびミトキサントロン)、FCR(フルダラビン、シクロホスファミド、およびリツキシマブ)、フェンレチニド、フィルグラスチム、フラボピリドール、フルダラビン、FR(フルダラビンおよびリツキシマブ)、ゲルダナマイシン(17−AAG)、hyperCVAD(多分割シクロホスファミド、ビンクリスチン、ドキソルビシン、デキサメタゾン、メトトレキセート、およびシタラビン)、ICE(イホスファミド、カルボプラチン、およびエトポシド)、イホスファミド、イリノテカン塩酸塩、インターフェロンアルファ−2b、イクサベピロン、レナリドミド(REVLIMID(登録商標)、CC−5013)、リンフォカイン活性化キラー細胞、MCP(ミトキサントロン、クロラムブシル、およびプレドニゾロン)、メルファラン、メスナ、メトトレキサート、ミトキサントロン塩酸塩、モテキサフィンガドリニウム、ミコフェノール酸モフェチル、ネララビン、オバトクラックス(GX15−070)、オブリメルセン、酢酸オクトレオチド、オメガ−3脂肪酸、Omr−IgG−am(WNIG、Omrix)、オキサリプラチン、パクリタクセル、パルボシクリブ(PD0332991)、ペグフィルグラスチム、PEG化リポソームドキソルビシン塩酸塩、ペリフォシン、プレドニゾロン、プレドニゾン、組み換えflt3リガンド、組み換えヒトトロンボポエチン、組み換えインターフェロンアルファ、組み換えインターロイキン−11、組み換えインターロイキン−12、リツキシマブ、R−CHOP(リツキシマブおよびCHOP)、R−CVP(リツキシマブおよびCVP)、R−FCM(リツキシマブおよびFCM)、R−ICE(リツキシマブおよびICE)、およびR−MCP(リツキシマブおよびMCP)、R−ロスコビチン(セリシクリブ、CYC202)、サルグラモスチム、クエン酸シルデナフィル、シンバスタチン、シロリムス、スチリルスルホン、タクロリムス、タネスピマイシン、テムシロリムス(CCl−779)、サリドマイド、治療用同種異系リンパ球、チオテパ、チピファルニブ、ビンクリスチン、硫酸ビンクリスチン、ビノレルビン酒石酸塩、SAHA(スベラニロヒドロキサム酸、またはスベロイル、アニリド、およびヒドロキサム酸)、ベムラフェニブ(Zelboraf(登録商標))、ベネトクラックス(ABT−199)、が含まれる。
一つの変形手法は放射免疫療法であり、ここで、モノクローナル抗体は、インジウム−111、イットリウム−90、およびヨウ素−131などの放射性同位体粒子と組み合わされる。併用療法の例としては、CHOPと共に、ヨウ素−131トシツモマブ(BEXXAR(登録商標))、イットリウム−90イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標))、およびBEXXAR(登録商標)が含まれるが、これらに限定されない。
上記の治療は、幹細胞移植または治療によって補完されるか、またはそれと組み合わせることができる。治療の手法としては、末梢血幹細胞移植、自家造血幹細胞移植、自家骨髄移植、抗体療法、生物学的療法、酵素阻害剤療法、全身照射、幹細胞の注入、幹細胞支持による骨髄アブレーション、体外処理末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、免疫酵素法、低LETコバルト−60ガンマ線療法、ブレオマイシン、従来の手術、放射線療法、および骨髄非破壊的同種異系造血幹細胞移植、が挙げられる。
[非ホジキンリンパ腫併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、非ホジキンリンパ腫(NHL)、特に、B細胞起源のリンパ腫を治療するのに適しており、当該治療には、モノクローナル抗体、通常の化学療法手法(例えば、CHOP、CVP、FCM、MCPなど)、放射免疫療法、およびそれらの組み合わせ、特に、化学療法を抗体療法の組み込むことが含まれる。
NHL/B細胞癌の治療のための非抱合型モノクローナル抗体の例としては、リツキシマブ、アレムツズマブ、ヒトまたはヒト化抗CD20抗体、ルミリキシマブ、抗TNF関連アポトーシス誘導リガンド(抗TRAIL)、ベバシズマブ、ガリキシマブ、エプラツズマブ、SGN−40、および抗CD74が挙げられる。
NHL/B細胞癌の治療に用いられる実験的抗体薬の例としては、オファツムマブ、ha20、PRO131921、アレムツズマブ、ガリキシマブ、SGN−40、CHIR−12.12、エプラツズマブ、ルミリキシマブ、アポリズマブ、ミラツズマブ、およびベバシズマブが挙げられる。
NHL/B細胞癌に対する化学療法の標準的養生法の例としては、CHOP、FCM、CVP、MCP、R−CHOP、R−FCM、R−CVP、R−MCPが挙げられる。
NHL/B細胞癌に対する放射免疫療法の例としては、イットリウム−90イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標))およびヨウ素−131トシツモマブ(BEXXAR(登録商標))が挙げられる。
[マントル細胞リンパ腫併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、マントル細胞リンパ腫(MCL)を治療するのに適しており、当該治療にはCHOP、hyperCVAD、およびFCMなどの併用化学療法が含まれる。これらの養生法は、モノクローナル抗体リツキシマブを補充して、併用療法R−CHOP、hyperCVAD−R、およびR−FCMを形成することもできる。上記のいずれの治療法も、MCLを治療するために幹細胞移植またはICEと組み合わせることができる。
MCLを治療するのに適した治療剤の他の例としては、以下が挙げられる:
−モノクローナル抗体(リツキシマブなど)および癌ワクチン(GTOP−99など)などの、個々の対象の腫瘍の遺伝的素質に基づく免疫療法;
−ヨウ素−131トシツモマブ(BEXXAR(登録商標))、イットリウム−90イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標))、およびBEXXAR(登録商標)などの放射性同位体粒子とモノクローナル抗体を併用し、CHOPによる逐次治療を行う放射免疫療法;
−大量化学療法、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)またはPS−341)などのプロテアソーム阻害剤の投与、またはサリドマイドなどの抗血管新生薬(特に、リツキシマブとの併用)の投与、と組み合わせた自家幹細胞移植;
−Bcl−2タンパク質の劣化させ、他の化学療法剤と併用してオブリメルセンなどの化学療法に対する癌細胞の感度を高める薬物;
−細胞増殖の抑制、さらには細胞死につながる可能性があるmTOR阻害剤。非限定的な例としては、シロリムス、テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、CCI−779)、CC−115、CC−223、SF−1126、PQR−309(ビミラリシブ)、ボクスタリシブ、GSK−2126458、およびテムシロリムスを、RITUXAN(登録商標)、VELCADE(登録商標)、または他の化学療法剤と併用することが挙げられる;
−フラボピリドール、パルボシクリブ(PD0332991)、R−ロスコビチン(セリシシリブ(selicicilib)、CYC202)、スチリルスルホン、オバトクラックス(GX15−070)、TRAIL、抗TRAIL死受容体DR4およびDR5抗体、テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、CCl−779)、エベロリムス(RAD001)、BMS−345541、クルクミン、SAHA、サリドマイド、レナリドミド(REVLIMID(登録商標)、CC−5013)、およびゲルダナマイシン(17−AAG)、などの他の薬剤。
[ワルデンシュトレームマクログロブリン血症併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症(WM)を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アルボシジブ、アミホスチン三水和物、アミノカンプトテシン、抗新生物薬A10、抗新生物薬AS2−1、抗胸腺細胞グロブリン、三酸化ヒ素、自家ヒト腫瘍由来HSPPC−96、Bcl−2ファミリータンパク質阻害剤ABT−263、ベータアレチン、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標))、ブリオスタチン1、ブスルファン、campath−1H、カルボプラチン、カルムスチン、カスポファンギン酢酸塩、CC−5103、シスプラチン、クロファラビン、シクロホスファミド、シクロスポリン、シタラビン、デニロイキンジフチトクス、デキサメタゾン、ドセタキセル、ドラスタチン10、ドキソルビシン塩酸塩、DT−PACE、エンザスタウリン、エポエチンアルファ、エプラツズマブ(hLL2抗CD22ヒト化抗体)、エトポシド、エベロリムス、フェンレチニド、フィルグラスチム、フルダラビン、イホスファミド、インジウム−111モノクローナル抗体MN−14、ヨウ素−131トシツモマブ、イリノテカン塩酸塩、イクサベピロン、リンフォカイン活性化キラー細胞、メルファラン、メスナ、メトトレキサート、ミトキサントロン塩酸塩、モノクローナル抗体CD19(tisagenlecleucel−T、CART−19、CTL−019など)、モノクローナル抗体CD20、モテキサフィンガドリニウム、ミコフェノール酸モフェチル、ネララビン、オブリメルセン、酢酸オクトレオチド、オメガ−3脂肪酸、オキサリプラチン、パクリタクセル、ペグフィルグラスチム、PEG化リポソームドキソルビシン塩酸塩、ペントスタチン、ペリホシン、プレドニゾン、組み換えflt3リガンド、組み換えヒトトロンボポエチン、組み換えインターフェロンアルファ、組み換えインターロイキン−11、組み換えインターロイキン−12、リツキシマブ、サルグラモスチム、クエン酸シルデナフィル(VIAGRA(登録商標))、シンバスタチン、シロリムス、タクロリムス、タネスピマイシン、サリドマイド、治療用同種異系リンパ球、チオテパ、チピファルニブ、トシツモマブ、ベルツズマブ、硫酸ビンクリスチン、ビノレルビン酒石酸塩、ボリノスタット、WT1 126−134ペプチドワクチン、WT−1アナログペプチドワクチン、イットリウム−90イブリツモマブチウキセタン、イットリウム−90ヒト化エプラツズマブ、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
WMを治療するために使用される治療手法の他の例としては、末梢血幹細胞移植、自家造血幹細胞移植、自家骨髄移植、抗体療法、生物学的療法、酵素阻害剤療法、全身照射、幹細胞の注入、幹細胞支持による骨髄アブレーション、体外処理末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、免疫酵素法、低LETコバルト−60ガンマ線療法、ブレオマイシン、従来の手術、放射線療法、および骨髄非破壊的同種異系造血幹細胞移植、が挙げられる。
[びまん性大細胞型B細胞リンパ腫併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を治療するのに適しており、当該治療剤としては、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン、抗CD20モノクローナル抗体、エトポシド、ブレオマイシン、WMについて列挙した薬剤の多く、およびそれらの任意の組み合わせ(ICEおよびR−ICEなど)、が挙げられる。
[慢性リンパ性白血病併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、慢性リンパ性白血病(CLL)を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、クロラムブシル、シクロホスファミド、フルダラビン、ペントスタチン、クラドリビン、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン、プレドニゾロン、アレムツズマブ、WMについて列挙した薬剤の多く、ならびに併用化学療法および併用化学免疫療法、が挙げられ、それらの併用療法は、以下の一般的な併用養生法を含む:CVP、R−CVP、ICE、R−ICE、FCR、およびFR。
[骨髄線維症併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、骨髄線維症を治療するのに適しており、当該治療剤としては、ヘッジホッグ阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、およびチロシンキナーゼ阻害剤が挙げられる。ヘッジホッグ阻害剤の非限定的な例としては、サリデギブおよびビスモデギブが挙げられる。
HDAC阻害剤の例としては、プラシノスタットおよびパノビノスタットが挙げられるが、これらに限定されない。
チロシンキナーゼ阻害剤の非限定的な例としては、レスタウルチニブ、ボスチニブ、イマチニブ、ギルテリチニブ、ラドチニブ、カボザンチニブが挙げられる。
[過剰増殖性疾患併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、過剰増殖性疾患を治療するのに適していおり、当該別の治療剤としては、ゲムシタビン、ナブ−パクリタクセル、ゲムシタビン/ナブ−パクリタクセルと、JAK阻害剤および/またはPI3Kδ阻害剤との併用が挙げられる。
[膀胱癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、膀胱癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、アテゾリズマブ、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、ドキソルビシン、フルオロウラシル(5−FU)、ゲムシタビン、イドスファミド、インターフェロンアルファ−2b、メトトレキサート、マイトマイシン、ナブ−パクリタクセル、パクリタクセル、ペメトレキセド、チオテパ、ビンブラスチン、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[乳癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、乳癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、アルブミン結合パクリタクセル、アナストロゾール、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、エベロリムス、エキセメスタン、フルオロウラシル、フルベストラント、ゲムシタビン、イクサベピロン、ラパチニブ、レトロゾール、メトトレキサート、ミトキサントロン、パクリタクセル、ペグ化リポソームドキソルビシン、ペルツズマブ、タモキシフェン、トレミフェン、トラスツズマブ、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[トリプルネガティブ乳癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、トリプルネガティブ乳癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エピルビシン、フルオロウラシル、パクリタクセル、およびそれらの組み合わせ、が挙げられる。
[結腸直腸癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、結腸直腸癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、ベバシズマブ、カペシタビン、セツキシマブ、フルオロウラシル、イリノテカン、ロイコボリン、オキサリプラチン、パニツムマブ、ジブ−アフリベセプト、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[去勢抵抗性前立腺癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、去勢抵抗性前立腺癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、アビラテロン、カバジタキセル、ドセタキセル、エンザルタミド、プレドニゾン、Sipuleucel−T、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[食道・食道胃接合部癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、食道・食道胃接合部癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、エピルビシン、フルオロピリミジン、フルオロウラシル、イリノテカン、ロイコボリン、オキサリプラチン、パクリタクセル、ラムシルマブ、トラスツズマブ、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[胃癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、胃癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、ドセタキセル、エピルビシン、フルオロピリミジン、フルオロウラシル、イリノテカン、ロイコボリン、マイトマイシン、オキサリプラチン、パクリタクセル、ラムシルマブ、トラスツズマブ、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[頭頸部癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、頭頸部癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、アファチニブ、ブレオマイシン、カペシタビン、カルボプラチン、セツキシマブ、シスプラチン、ドセタキセル、フルオロウラシル、ゲムシタビン、ヒドロキシ尿素、メトトレキサート、ニボルマブ、パクリタクセル、ペムブロリズマブ、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[肝胆道系癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、肝胆道系癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、カペシタビン、シスプラチン、フルオロピリミジン、5−フルオロウルシル(fluorourcil)、ゲメシタビン(gemecitabine)、オキサリプラチン、ソラフェニブ、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[肝細胞癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、肝細胞癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、カペシタビン、ドキソルビシン、ゲムシタビン、ソラフェニブ、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[非小細胞性肺癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、非小細胞性肺癌(NSCLC)を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、アファチニブ、アルブミン結合パクリタクセル、アレクチニブ、ベバシズマブ、ベバシズマブ、カボザンチニブ、カルボプラチン、シスプラチン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ドセタキセル、エルロチニブ、エトポシド、ゲムシタビン、ニボルマブ、パクリタクセル、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、ラムシルマブ、トラメチニブ、トラスツズマブ、バンデタニブ、ベムラフェニブ、ビンブラスチン、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[小細胞性肺癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、小細胞性肺癌(SCLC)を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、ベンダムスチム(bendamustime)、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エトポシド、ゲムシタビン、イピリムマブ、イリノテカン、ニボルマブ、パクリタクセル、テモゾロマイド、トポテカン、ビンクリスチン、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[黒色腫併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、黒色腫を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、アルブミン結合パクリタクセル、カルボプラチン、シスプラチン、コビエムチニブ、ダブラフェニブ、ダクラバジン、IL−2、イマチニブ、インターフェロンアルファ−2b、イピリムマブ、ニトロソウレア、ニボルマブ、パクリタクセル、ペムブロリズマブ、イピリムマブ、テモゾロマイド、トラメチニブ、ベムラフェニブ、ビンブラスチン、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[卵巣癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、卵巣癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、5−フルオロウラシル、アルブミン結合パクリタクセル、アルトレタミン、アナストロゾール、ベバシズマブ、カペシタビン、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、ドセタキセル、ドキソルビシン、エトポシド、エキセメスタン、ゲムシバビン、イホスファミド、イリノテカン、レトロゾール、酢酸ロイプロリド、リポソームドキソルビシン、酢酸メゲストロール、メルファラン、オラパリブ、オキサリプラチン、パクリタクセル、パゾパニブ、ペメトレキセド、タモキシフェン、トポテカン、ビノレルビン、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[膵臓癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、膵臓癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、5−フルオロウルシル(fluorourcil)、アルブミン結合パクリタクセル、カペシタビン、シスプラチン、ドセタキセル、エルロチニブ、フルオロピリミジン、ゲムシタビン、イリノテカン、ロイコボリン、オキサリプラチン、パクリタクセル、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[腎細胞癌併用療法]
いくつかの実施形態では、別の治療剤は、腎細胞癌を治療するのに適しており、当該別の治療剤としては、アキシチニブ、ベバシズマブ、カボザンチニブ、エルロチニブ、エベロリムス、レバンチニブ、ニボルマブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、テムシロリムス、およびそれらの任意の組み合わせ、が挙げられる。
[8.キット]
本開示は、本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩を含むキットを提供する。当該キットは、例えば、ウイルス性感染症の治療に使用するための取扱説明書をさらに含んでもよい。取扱説明書は、一般に、説明書類であるが、説明を含む電子記憶媒体(例えば、磁気ディスケットまたは光学ディスク)もであってもよい。
本開示はまた、本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む一つ以上の容器を含む製剤キットを提供する。場合によって、そのような容器には、調合薬の製造、使用、または販売を規制する政府機関によって規定された形式の通知を付属してもよく、当該通知は、ヒトへの投与のための、製造、使用、または販売についての機関による認可を反映するものである。各成分(二つ以上の成分が存在する場合)は、別々の容器にパッケージされてもよく、または交差反応性および保管寿命が許容される条件で、いくつかの成分を一つの容器中で組み合わせてもよい。キットは、単位投与量形態、バルクパッケージ(例えば、複数用量パッケージ)またはサブ単位用量であり得る。キットはまた、化合物の複数単位用量および取扱説明書を含み得るものであり、薬局(例えば、院内薬局および調剤薬局)における保管および使用に充分な量でパッケージされ得る。
また、本明細書に記載の方法で使用するのに適したパッケージにおいて、単位投与量の本開示の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む製造品も提供される。適切なパッケージは当該技術分野において知られており、例えば、バイアル、容器(vessel)、アンプル、ボトル、ジャー、フレキシブルパッケージなどを含む。製造品は、さらに滅菌および/または密封されてもよい。
[9.実施例]
実施形態はまた、対象化合物またはその薬学的に許容される塩を調製するのに有用な方法および中間体を対象とする。
開示された化合物を合成するのに有用な公知の化学合成方式および条件を記載する多くの一般参考文献が入手可能である(例えば、Smith, March's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure, 7th edition, Wiley-Interscience, 2013を参照)。
本明細書に記載の化合物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、分取薄層クロマトグラフィー、フラッシュカラムクロマトグラフィーおよびイオン交換クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィー手段を含む、当該技術分野において知られている任意の手段によって精製することができる。順相および逆相ならびにイオン性樹脂を含む、任意の好適な固定相を使用することができる。最も典型的には、開示された化合物は、シリカゲルおよび/またはアルミナクロマトグラフィーによって精製される。例えば、Introduction to Modern Liquid Chromatography, 2nd ed., ed. L. R. Snyder and J. J. Kirkland, John Wiley and Sons, 1979;およびThin Layer Chromatography, E. Stahl (ed.), Springer-Verlag, New York, 1969参照。
対象化合物の調製のための工程のいずれかの間に、関係する分子のいずれかの上の感受性基または反応性基を保護することが必須および/または望ましい場合がある。これは、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis,” 4th ed., Wiley, New York 2006などの標準的な作業に記載されているような従来の保護基を用いて実施することができる。保護基は、当該分野において公知の方法を用いて、後工程において適宜除去されてもよい。
ここで、実施形態の方法において有用な化学物質の例を、本明細書におけるそれらの一般的な調製のための例示的合成スキームおよび以下の具体例を参照しつつ記載する。当業者は、本明細書中の種々の化合物を得るために出発物質が適切に選択され、最終的に所望される置換基が、所望の生成物を得るのに適切な保護ありまたは保護無しで反応スキームを通して運ばれることを認識する。あるいは、最終的に所望される置換基の代わりに、反応スキームによって運ばれ得る基であって、所望される置換基によって適宜置換され得る適切な基を使用することが必要であるかまたは望ましい場合がある。さらに、当業者は、以下のスキームに示されるトランスフォーメーションが、特定のペンダント基の機能性と適合する任意の順序で実行され得ることを認識する。一般的なスキームに記載されたそれぞれの反応は、好ましくは、約0℃から使用される有機溶媒の還流温度までの温度で実行される。
本明細書における実施例は、本明細書に記載の化合物の合成、ならびに化合物を調製するために使用される中間体を記載する。本明細書に記載の個々の工程を組み合わせてもよいことが理解されるだろう。化合物の別個のバッチを組み合わせ、その後に次の合成工程へ進んでもよいことも理解される。
以下の実施例の説明では、特定の実施形態を説明する。これらの実施形態は、当業者が本開示の特定の実施形態を実施することを可能にするのに十分に詳細に説明される。本開示の範囲から逸脱しない限りにおいて、他の実施形態を利用することができ、論理的および他の変更を行うことができる。したがって、以下の説明は、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
本開示の方法は、一般に、所望の生成物として特定のエナンチオマーまたはジアステレオマーを提供するが、エナンチオマーまたはジアステレオマーの立体化学はすべての場合において決定されたわけではない。エナンチオマーまたはジアステレオマー中の特定の立体中心の立体化学が決定されない場合、たとえ化合物が実質的にエナンチオマー的またはジステレオマー的に純粋であり得るとしても、化合物は、その特定の立体中心でいかなる立体化学も示さずに描写される。
本開示の化合物の代表的な合成を、下記のスキームおよび下記の特定の例において記載する。
実施例に詳述した具体的な2’3’−環状ジヌクレオチドは、下記に記載する一般的な合成方法にしたがって合成した。化合物は、特に断らない限り、ChemAxon(ブダペスト、HU)を用いて命名した。
下記に示す実施例で使用される略語には、以下のものが含まれる:
[実施例1:4’−ホスホノメトキシヌクレオシド由来モノマーの調製]
スキーム1
化合物1を、Kim, C. U., et al (1991). Journal of Organic Chemistry 56(8): 2642-2647にしたがって調製した。
DCM(80ml)中のヌクレオシド1(1.6g;8mmol)およびEtN(2.8ml;20mmol)の懸濁液にBzCN(2.6g;20mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を1mlのMeOHでクエンチし、蒸発させた。生成物(2)をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中0〜3% EtOH、溶液については体積割合を記載する)により単離し、ジオキサンから凍結乾燥して、2.3g(90%)を得た:C1613NaについてのHRMS(M+Na)計算値:330.09615;測定値:330.09618;IR(CHCl、cm−1):3406、3236、1695、1609、1581、1489、1454、1407、1375、1336、1292、1185、1132、1039、1002、926、710、646、615;NMR:表1および2。
DCM(50ml)に溶解したIBr(2.4g、12mmol)を、DCM(50ml)中のヌクレオシド2(1.9g、6.0mmol)および(iPrO)P(O)CHOH(4.7g;24mmol)の溶液に−25℃で滴下した。混合物を、−25℃で2時間撹拌し、1.7mlのEtNでクエンチした。次に、これを、クロロホルム(300ml)とNa溶液(3×50ml)の間で抽出し、続いてNaHCO(3×50ml)の間で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、生成物(3)をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中の0〜7%EtOH)によって単離し、ジオキサンから凍結乾燥して、2.0g(53%)を得た:C2329INaPについてのHRMS(M+Na)計算値:652.07923;測定値:652.07941;IR(CHCl、cm−1):3088、3066、2980、1695、1608、1601、1580、1512、1512、1490、1452、1418、1386、1375、1337、1251、1236、1178、1142、1098、1070、1002、989、812、798、710、692、640、586、502;NMR:表1および2。
ホスホン酸塩3(2.0g、3.2mmol)およびDBU(0.9ml、6mmol)のTHF(30ml)溶液を65℃で加熱した。50分後、不均一混合物を濃縮し、クロロホルムで希釈し、クロロホルム(100ml)と10%クエン酸溶液(3×50ml)との間で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、生成物(4)をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中の0〜7%EtOH)によって単離し、ジオキサンから凍結乾燥して、1.4g(90%)を得た:C2328NaPについてのHRMS(M+Na)計算値:524.16694;測定値:524.16696;IR(CHCl、cm−1):3411、3224、3087、3066、1694、1607、1601、1579、1512、1512、1491、1452、1386、1376、1332、1287、1251、1178、1142、1103、1073、1002、991、835、820、798、710、691;NMR:表1および2。
NMMNO(1.2g、10.5mmol)およびOsO(1ml)の4%水溶液を、アセトン(35ml)および水(15ml)中のホスホン酸塩4(2.6g、5.1mmol)の溶液に添加した。室温で16時間後、Na(0.5g)を加えて反応を停止させ、次いで反応混合物を濃縮し、クロロホルム(100ml)で希釈し、クロロホルム(300ml)と水(3×100ml)との間で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、生成物(5)をシリカゲルクロマトグラフィー(CHCl中の0〜10%MeOH)によって単離し、ジオキサンから凍結乾燥して、2.5g(90%)を得た:C2330NaPについてのHRMS(M+Na)計算値:558.17242;測定値:558.17226;IR(CHCl、cm−1):3279、2981、1702、1614、1601、1583、1514、1514、1488、1458、1387、1376、1353、1335、1296、1248、1177、1140、1134、1103、1007、995、995、848、798、709、691、640;NMR:表1および2。
DMTr−Cl(1.9g、5.5mmol)を、DCM(50ml)中のホスホン酸塩5(2.4g、4.6mmol)およびDBU(0.9ml、6mmol)の溶液に添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。MeOH(1ml)を加えて反応を停止させ、反応混合物を濃縮し、クロロホルム(150ml)で希釈し、クロロホルム(300ml)と水(3×100ml)との間で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させた。生成物(6)をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン中0〜50%アセトン)により単離した。位置異性体6aおよび6bの混合物を、C18逆相クロマトグラフィーおよび75%MeOH/HOを用いた定組成溶離によって分離し、純粋な生成物を、6a(より速く溶離する位置異性体)について1.8g(46%)および6b(より遅く溶離する位置異性体)について1.0g(26%)の収率でジオキサンから凍結乾燥した。6a:C444810NaPについてのHRMS(M+Na)計算値:860.30310;測定値:860.30341;IR(CHCl、cm−1):3300、3127、2980、2935、2837、1703、1609、1582、1510、1491、1454、1412、1406、1386、1376、1335、1300、1252、1177、1132、1103、1074、1055、992、798、727、643;NMR:表1および2。6b:C444810NaPについてのHRMS(M+Na)計算値:860.30310;測定値:860.30330;IR(CHCl、cm−1):3287、3178、2980、2931、2837、1703、1609、1583、1510、1473、1457、1403、1386、1376、1332、1299、1252、1178、1156、1102、1056、990、798;NMR:表1および2。
スキーム2
TBDMSCl(1.5g、9.6mmol)を、DCM(50ml)中のホスホン酸塩6a(1.6g、1.9mmol)およびDBU(1.5ml、9.6mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。MeOH(1ml)を加えて反応を停止させ、反応混合物クロロホルム(300ml)と水(3×100ml)との間で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させた。生成物(7a)をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン中の0〜50%酢酸エチル)によって単離し、ジオキサンから凍結乾燥して、1.5g(83%)を得た;C506210NaPSについてのHRMS(M+Na)計算値:974.38958;測定値:974.38973;IR(CHCl、cm−1):3410、3172、2978、2954、2933、2837、1701、1609、1582、1510、1491、1463、1454、1447、1415、1406、1386、1375、1337、1297、1297、1253、1253、1177、1153、1106、1073、1034、1005、988、829、785、727、674、645、595、585;NMR:表1および2。
ブロモトリエチルシラン(1.3ml、9.5mmol)を、ジイソプロピルホスホン酸塩7a(1.5g、1.6mmol)および2,6−ルチジン(2.2ml、19mmol)のACN(20ml)溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、濃縮し、クロロホルム(200ml)で希釈し、0.2mol.l−1TEAB(3×30ml)で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濃縮し、ジオキサンおよびピリジンと共蒸留した。次の工程のために、粗ホスホン酸をさらに精製することなく使用した。
CDDO(0.9g;4.8mmol)を、ピリジン(20ml)中のホスホン酸、4−メトキシ−1−オキシド−2−ピリジルメタノール(0.6g、3.7mmol)および4−メトキシ−1−オキシド−2−ピリジン(0.5g、3.7mmol)の混合物に添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、2M TEAB(5ml)を加えてクエンチし、反応混合物を蒸発させた。濃縮物をクロロホルム(200ml)で希釈し、0.2M TEAB(3×30ml)で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濃縮し、ジオキサンで共蒸留した。次の工程のために、ホスホン酸の粗diMOPエステルをさらに精製することなく使用した。
EtN(1.4ml)およびベンゼンチオール(1ml)をジオキサン(10ml)中のdiMOPホスホン酸塩の溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌して、8aモノエステルを得た。次に、それを酢酸エチル(50ml)で希釈し、EtN緩衝シリカゲルのカラムに直接適用した。生成物(8a)をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル中0〜100%の酢酸エチル/エタノール/アセトン/水4:1:1:1)により単離し、ジオキサンから凍結乾燥して1.3g(71%)を得た:C515712NaPSiについてのHRMS(M+Na)計算値:1027.34336;測定値:1027.34399;IR(CHCl、cm−1):2951、2833、1696、1609、1581、1510、1509、1488、1466、1446、1334、1300、1253、1219、1163、1034、868、838、709、686、594、585;NMR:表1および2。
TBDMSCl(0.8g;5.6mmol)を、DCM(10ml)中のホスホン酸塩6b(0.9g;1.1mmol)およびDBU(0.9ml;5.6mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。MeOH(1ml)を加えて反応を停止させ、反応混合物クロロホルム(300ml)と水(3×100ml)との間で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させた。生成物(7b)をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン中0〜50%酢酸エチル)により単離し、ジオキサンから凍結乾燥して1.0g(90%)を得た:proC506210NaPSについてのHRMS(M+Na)計算値:974.38958;測定値:974.38991;IR(CHCl、cm−1):3412、3178、2978、2956、2932、2838、1701、1608、1582、1510、1491、1471、1453、1453、1415、1406、1386、1376、1335、1300、1253、1178、1155、1103、1072、1027、990、934、837、782、726、677、649、584;NMR:表1および2。
ブロモトリエチルシラン(0.6ml;4.5mmol)を、ジイソプロピルホスホン酸塩7b(1.1g;1.1mmol)および2,6−ルチジン(1.0ml;9mmol)のACN(15ml)溶液に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌し、濃縮し、クロロホルム(200ml)で希釈し、0.2mol.l−1TEAB(3×30ml)で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濃縮し、ジオキサンおよびピリジンと共蒸留した。次の工程のために、粗ホスホン酸をさらに精製することなく使用した。
CDDO(0.6g;3.4mmol)を、ピリジン(15ml)中のホスホン酸、4−メトキシ−1−オキシド−2−ピリジルメタノール(0.4g;2.8mmol)および4−メトキシ−1−オキシド−2−ピリジン(0.3g;2.6mmol)の混合物に添加した。反応物を室温で16時間撹拌し、2M TEAB(5ml)を加えてクエンチし、反応混合物を蒸発させた。濃縮物をクロロホルム(200ml)で希釈し、0.2M TEAB(3×30ml)で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濃縮し、ジオキサンで共蒸留した。次の工程のために、ホスホン酸の粗diMOPエステルをさらに精製することなく使用した。
EtN(1.4ml)およびベンゼンチオール(1ml)をジオキサン(10ml)中のdiMOPホスホン酸塩の溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌して、8bモノエステルを得た。次に、それを酢酸エチル(50ml)で希釈し、EtN緩衝シリカゲルのカラムに直接適用した。生成物(8b)をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル中0〜100%の酢酸エチル/エタノール/アセトン/水4:1:1:1)により単離し、ジオキサンから凍結乾燥して、0.8g(61%)を得た:HRMS(M+Na)515712NaPSi計算値:1027.34336;測定値:1027.34374;IR(CHCl、cm−1):1696、1608、1581、1509、1506、1471、1419、1333、1301、1252、1221、1177、1158、1035、1035、870、837、706、678、594、585。
他のシグナル:
6−NH:7.32br。
6−NHBz:11.23br(NH)、8.04m(2xo−ArH)、7.55(2xm−ArH)、7.65(p−ArH)。
6−NHBz:11.24br(NH)、8.04m(2xo−ArH)、7.55(2xm−ArH)、7.65(p−ArH);−P(=O)(O−iPr):4.59m(2xO−CH<)、1.24d、J=6.2Hz、1.23d、J=6.2Hz、1.22d、J=6.2Hz、1.20d、J=6.2Hz(4x−CH)。
6−NHBz:11.25br(NH)、8.04m(2xo−ArH)、7.55(2xm−ArH)、7.64(p−ArH);−P(=O)(O−iPr):4.53m(2xO−CH<)、1.20d、J=6.2Hz、1.185d、J=6.2Hz、1.18d、J=6.2Hz、1.13d、J=6.2Hz(4x−CH)。
6−NHBz:11.23br(NH)、8.05m(2xo−ArH)、7.55(2xm−ArH)、7.64(p−ArH);−P(=O)(O−iPr):4.63m(2xO−CH<)、1.263d、J=6.2Hz、1.259d、J=6.2Hz、1.246d、J=6.2Hz、1.243d、J=6.2Hz(4x−CH)。
6−NHBz:11.32br(NH)、8.07m(2xo−ArH)、7.57(2xm−ArH)、7.66(p−ArH);2’−ODMTr:7.27m(2xm−ArH)、7.16m(2xo−ArH)、7.12m(2xo−ArHap−ArH)、7.02m(2xo−ArH)、6.70m(2xm−ArH)、6.57m(2xm−ArH)、3.69sa3.65s(2xOCH);−P(=O)(O−iPr):4.55m(2xO−CH<)、1.217d、J=6.2Hz、1.211d、J=6.2Hz、1.174d、J=6.2Hz、1.160d、J=6.2Hz(4x−CH)。
6−NHBz:11.33br(NH)、8.06m(2xo−ArH)、7.57(2xm−ArH)、7.66(p−ArH);2’−ODMTr:7.31m(2xm−ArH)、7.22m(2xo−ArHap−ArH)、7.08m(2xo−ArH)、6.98(2xo−ArH)、6.70m(2xm−ArH)、6.55m(2xm−ArH)、3.69sa3.65s(2xOCH);3’−OTBDMS:0.95s(t−Bu)、0.02s(−CH)、−0.02s(−CH);−P(=O)(O−iPr):4.56m(2xO−CH<)、1.225d、J=6.1Hz、1.216d、J=6.1Hz、1.184d、J=6.3Hz、1.170d、J=6.3Hz(4x−CH)。
6−NHBz:11.30br(NH)、8.08m(2xo−ArH)、7.57(2xm−ArH)、7.66(p−ArH);2’−ODMTr:7.22m(2xo−ArH)、7.12m(2xm−ArHap−ArH)、7.06m(2xo−ArH)、6.96(2xo−ArH)、6.71m(2xm−ArH)、6.51m(2xm−ArH)、3.66sa3.62s(2xOCH);3’−OTBDMS:0.95s(t−Bu)、0.02s(−CH)、−0.01s(−CH);−P(=O)−Pic:4.88d、J=8.1Hz(P−OCH)、8.13d、J=7.2Hz(o−ArH)、6.93dd、J=7.2a3.6Hz(m−ArH)、7.12brd、J=3.6Hz(m−ArH)、3.77s(OCH)。
6−NHBz:11.29br(NH)、8.05m(2xo−ArH)、7.55(2xm−ArH)、7.65(p−ArH);2’−OH:6.21brd、J=6.9Hz;3’−ODMTr:7.62m(2xo−ArH)、7.49m(2xo−ArH)、7.43m(2xo−ArH)、7.36m(2xm−ArH)、7.28m(p−ArH)、6.94m(2xm−ArH)、6.93m(2xm−ArH)、3.756sa3.752s(2xOCH);−P(=O)(O−iPr):4.54m(2xO−CH<)、1.216d、J=6.2Hz、1.206d、J=6.2Hz、1.172d、J=6.2Hz、1.168d、J=6.2Hz(4x−CH)。
6−NHBz:11.29br(NH)、8.04m(2xo−ArH)、7.55(2xm−ArH)、7.64(p−ArH);2’−OTBDMS:0.77s(t−Bu)、−0.08s(−CH)、−0.57s(−CH);3’−ODMTr:7.57m(2xo−ArH)、7.41m(2xo−ArH)、7.39m(2xo−ArH)、7.35(2xm−ArH)、7.28m(p−ArH)、6.93m(2xm−ArH)、6.91m(2xm−ArH)、3.75s(2xOCH);−P(=O)(O−iPr):4.56m(2xO−CH<)、1.222d、J=6.2Hz、1.212d、J=6.2Hz、1.179d、J=6.2Hz、1.165d、J=6.2Hz(4x−CH);
6−NHBz:11.27br(NH)、8.05m(2xo−ArH)、7.54(2xm−ArH)、7.64(p−ArH);2’−OTBDMS:0.81s(t−Bu)、0.07s(−CH)、−0.76s(−CH);3’−ODMTr:7.52m(2xo−ArH)、7.33m(2xm−ArH)、7.31m(4xo−ArH)、7.28(p−ArH)、6.88m(4xm−ArH)、3.752sa3.743s(2xOCH);−P(=O)−Pic:4.94dd、J=17.8、8.0Hza4.72dd、J=17.8、7.5Hz(P−OCH)、8.01d、J=7.1Hz(o−ArH)、6.75dd、J=7.1a3.5Hz(m−ArH)、7.06brd、J=3.5Hz(m−ArH)、3.63s(OCH)。
他のシグナル:
6−NHBz:165.81(C=O)、133.49(i−ArC)、128.68(2xo−a2xm−ArC)、132.68(p−ArC);
6−NHBz:165.84(C=O)、133.55(i−ArC)、128.66(2xo−ArC)、128.64(2xm−ArC)、132.62(p−ArC);−P(=O)(O−iPr):70.75d、J=6.3Hz(O−CH<)、70.74d、J=6.3Hz(O−CH<)、23.83d、J=3.5Hz(−CH)、23.86d、J=3.5Hz(−CH)、23.92d、J=3.8Hz(−CH)、23.97d、J=3.7Hz(−CH);
6−NHBz:165.89(C=O)、133.61(i−ArC)、128.66(2xo−ArC)、128.63(2xm−ArC)、132.59(p−ArC);−P(=O)(O−iPr):70.57d、J=6.2Hz(O−CH<)、70.54d、J=6.3Hz(O−CH<)、23.90d、J=4.5Hz(−CH)、23.87d、J=4.5Hz(−CH)、23.79d、J=4.6Hz(−CH)、23.71d、J=4.4Hz(−CH);
6−NHBz:166.07(C=O)、133.89(i−ArC)、128.71(2xo−ArC)、128.63(2xm−ArC)、132.53(p−ArC);−P(=O)(O−iPr):70.77d、J=6.2Hz(O−CH<)、70.72d、J=6.2Hz(O−CH<)、24.02d、J=3.6Hz(−CH)、23.99d、J=3.7Hz(−CH)、23.91d、J=4.5Hz(−CH)、23.89d、J=4.5Hz(−CH);
6−NHBz:165.91(C=O)、133.66(i−ArC)、128.75(2xo−ArCa2xm−ArC)、132.73(p−ArC);2’−ODMTr:158.46(p−ArC)、158.28(p−ArC)、145.16(i−ArC)、135.40(i−ArC)、135.21(i−ArC)、130.14(2xo−ArC)、129.59(2xo−ArC)、127.85(2xo−ArC)、127.62(2xm−ArC)、127.00(p−ArC)、113.20(2xm−ArC)、113.10(2xm−ArC)、86.85(>C<)、55.20a55.13(2xOCH)、−P(=O)(O−iPr):70.82d、J=6.3Hz(O−CH<)、70.78d、J=6.3Hz(O−CH<)、24.00d、J=3.8Hz(−CH)、23.97d、J=3.8Hz(−CH)、23.88d、J=4.0Hz(−CH)、23.85d、J=4.0Hz(−CH);
6−NHBz:165.97(C=O)、133.63(i−ArC)、128.79(2xo−ArCa2xm−ArC)、132.78(p−ArC);2’−ODMTr:158.60(p−ArC)、158.35(p−ArC)、145.10(i−ArC)、135.43(i−ArC)、134.97(i−ArC)、130.26(2xo−ArC)、129.95(2xo−ArC)、129.61(2xo−ArC)、128.09(2xm−ArC)、127.00(p−ArC)、113.26(2xm−ArC)、113.08(2xm−ArC)、86.66(>C<)、55.28a55.19(2xOCH)、3’−OTBDMS:25.82a18.03(t−Bu)、−4.29(−CH)、−4.67(−CH);−P(=O)(O−iPr):70.79d、J=6.3Hz(O−CH<)、70.77d、J=6.3Hz(O−CH<)、24.02d、J=3.6Hz(−CH)、24.00d、J=3.6Hz(−CH)、23.90d、J=4.2Hz(−CH)、23.86d、J=4.2Hz(−CH);
6−NHBz:165.83(C=O)、133.63(i−ArC)、128.76(2xo−ArC)、128.77(2xm−ArC)、132.75(p−ArC);2’−ODMTr:158.54(p−ArC)、158.24(p−ArC)、145.09(i−ArC)、135.56(i−ArC)、134.91(i−ArC)、130.26(2xo−ArC)、129.55(2xo−ArC)、127.84(2xm−ArC)、127.74(2xo−ArC)、127.13(p−ArC)、113.30(2xm−ArC)、113.06(2xm−ArC)、86.58(>C<)、55.22a55.10(2xOCH)、3’−OTBDMS:25.94a18.03(t−Bu)、−4.10(−CH)、−4.63(−CH);−P(=O)−Pic):61.69d、J=3.4Hz(P−OCH)、156.82(p−ArC)、151.30(o−ArC)、139.51(o−ArC)、110.47(m−ArC)、108.58(m−ArC)、56.24(OCH);
6−NHBz:165.97(C=O)、133.57(i−ArC)、128.75(2xo−ArC)、128.73(2xm−ArC)、132.73(p−ArC);2’−ODMTr:158.67(p−ArC)、158.63(p−ArC)、145.25(i−ArC)、136.13(i−ArC)、135.76(i−ArC)、130.32(2xo−ArC)、130.24(2xo−ArC)、128.23(2xm−ArC)、128.14(2xo−ArC)、127.23(p−ArC)、113.66(2xm−ArC)、113.64(2xm−ArC)、87.01(>C<)、55.33a55.32(2xOCH)、−P(=O)(O−iPr):70.84d、J=6.4Hz(O−CH<)、70.79d、J=6.4Hz(O−CH<)、23.96d、J=3.8Hz(2x−CH)、23.87d、J=4.7Hz(−CH)、23.82d、J=4.4Hz(−CH);
6−NHBz:165.95(C=O)、133.59(i−ArC)、128.78(2xo−ArC)、128.74(2xm−ArC)、132.75(p−ArC);2’−OTBDMS:26.68a17.82(t−Bu)、−4.70(−CH)、−5.62(−CH);3’−ODMTr:158.78(p−ArC)、158.71(p−ArC)、145.41(i−ArC)、136.29(i−ArC)、135.60(i−ArC)、128.26(2xm−ArC)、127.96(2xo−ArC)、127.37(p−ArC)、113.68(4xm−ArC)、86.85(>C<)、55.37a55.36(2xOCH)、−P(=O)(O−iPr):70.90d、J=6.3Hz(O−CH<)、70.82d、J=6.3Hz(O−CH<)、23.97d、J=3.6Hz(2x−CH)、23.84d、J=4.6Hz(−CH)、23.82d、J=4.2Hz(−CH);
6−NHBz:165.84(C=O)、133.56(i−ArC)、128.74(2xo−ArCa2xm−ArC)、132.73(p−ArC);2’−OTBDMS:25.74a17.73(t−Bu)、−4.66(−CH)、−5.98(−CH);3’−ODMTr:158.85(p−ArC)、158.70(p−ArC)、145.22(i−ArC)、136.59(i−ArC)、135.60(i−ArC)、130.36(2xo−ArC)、129.79(2xo−ArC)、128.29(2xm−ArC)、127.91(2xo−ArC)、127.31(p−ArC)、113.58(2xm−ArC)、113.36(2xm−ArC)、86.60(>C<)、55.44a55.41(2xOCH)、−P(=O)−Pic):61.20d、J=3Hz(P−OCH)、156.70(p−ArC)、151.12(o−ArC)、139.36(o−ArC)、109.70(m−ArC)、109.03(m−ArC)、56.18(OCH)。
[実施例2:4’−ホスホノメトキシヌクレオシド二リン酸塩20a、20bおよび20cの合成]
[生成物12]
t−ブチルジメチルシリル塩化物(91ml;350mmol)を、ピリジン(700ml)中のl−リボース11(48g;320mmol)の溶液に滴下し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。l−リボース(11)が消失した後、AcO(122ml;1.28mol)を滴下し、反応物を室温で16時間撹拌した。100mlのMeOHで反応を停止させ、濃縮し、EtO(500ml)で希釈し、EtO(500ml)と水(600ml)との間で抽出し、続いてNaHCO(2×500ml)との間で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、生成物(2)をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン中の0〜10%酢酸エチル)により単離し、106g(65%)を得た:C2734NaSiについてのHRMS(M+Na)計算値:537.19152;測定値:537.19154;IR(CHCl、cm−1):1751、1589、1488、1473、1464、1390、1370、1220、1178、1075、1028、1010、823、703、505;NMR:表3および4。
[生成物13]
化合物13は、Kelley, J. L.; Linn, J. A.; McLean, E. W.; Tuttle, J. V., J. Med. Chem. 1993, 36 (22), 3455-63にしたがって調製した。
[生成物14]
ヘキサメチルジシラザン(100ml)および触媒量のサッカリンをアルコール13(20g;100mmol)に添加し、100℃で8時間撹拌した。ヘキサメチルジシラザンを蒸発させ、シリル化アルコール13をトルエンでコデスティレート(codestilated)した。化合物12(33.6g;65mmol)を500mlのACN中のシリル化アルコール13に添加し、最後にSnCl(24ml;200mmol)を添加した。反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を16mlのピリジンでクエンチし、濾過し、濃縮した。生成物14をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン中の0〜50%酢酸エチル)により単離し、27.5g(63%)を得た:C425110NaPSiについてのHRMS(M+Na)計算値:673.25683;測定値:673.25691;IR(CHCl、cm−1):1754、1469、1462、1386、1374、1241、1219、1141、1106、1081、988、863、823、703;NMR:表3および4。
[生成物15]
MeOH(400mL)中の飽和NH中のホスホン酸塩14(27.5g;42mmol)を室温で16時間撹拌した。次に混合物を濃縮し、トルエンでコデスティレート(codestilated)した。残渣をピリジン(400ml)で希釈し、BzCl(12ml;100mmol)を滴下した。次いで、混合物を室温で16時間撹拌した。50mlの水で反応を停止させ、濃縮し、EtO(500ml)で希釈し、EtO(500ml)と水(600ml)との間で抽出し、続いてNaHCO(2×500ml)との間で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をTHF(400ml)で希釈し、TBAF×3HOを添加し(16g;51mmol)、混合物を室温で1時間撹拌した。20mlの水を添加して反応を停止させ、濃縮し、EtO(500ml)で希釈し、EtO(500ml)と飽和NHCl水溶液(3×300ml)との間で抽出した。有機相をNaSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物15をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン中の0〜50%酢酸エチル)により単離し、17.5g(78%)を得た:C425110NaPSiについてのHRMS(M+Na)計算値:797.28813;測定値:797.28842;IR(CHCl、cm−1):2978、2892、1732、1602、1585、1491、1472、1464、1452、1428、1386、1375、1362、1316、1276、1178、1125、1113、1070、1028、991、938、889、708、615、505;NMR:表3および4。
[生成物17]
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシル(156mg;1mmol)および(ジアセトキシヨード)ベンゼン(6.5g;20mmol)を、ACN(100ml)中の30%水中のホスホン酸塩15(5.3g;10mmol)に添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。20mlのEtOHを添加して反応を停止させ、蒸発させ、水(5×50ml)、次いでトルエン(3×30ml)でコデスティレート(codestilated)した。酸16をさらに精製することなく次の工程に使用した。
Pb(OAc)(5.5g、12.3mmol)を100mlのTHF中の酸16に添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、濾過し、濃縮した。生成物17をシリカゲルクロマトグラフィー(トルエン中の0〜30%酢酸エチル)により単離し、2.95g(2工程で53%)を得た:C273311NaPについてのHRMS(M+Na)計算値:587.16527;測定値:587.16534;IR(CHCl、cm−1):2981、2878、1734、1602、1492、1467、1452、1386、1375、1364、1281、1263、1224、1179、1163、1123、1071、1024、991、981、888、711;NMR:表3および4。
[生成物18a]
ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(1.1ml;4.5mmol)を、1,2−ジクロロエタン(14ml)中のN2−アセチル−O6−(ジフェニルカルバモイル)グアニン(550mg;1.4mmol)に添加し、60℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、乾燥トルエン(2×20ml)でコデスティレート(codestilated)し、ACN(10ml)中の酢酸塩17(565mg、1mmol)に添加し、最後にSnCl(600μl;5.1mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、1mlのピリジンを加えて反応を停止させ、濾過し、濃縮した。生成物18aを、シリカゲルクロマトグラフィー(トルエン中の0〜100%酢酸エチル)により単離し、340mg(42%)を得た;C454512NaPについてのHRMS(M+Na)計算値:915.27253;測定値:915.27259;IR(CHCl、cm−1):3318、3185、1737、1699、1618、1598、1591、1519、1511、1492、1452、1386、1374、1315、1298、1273、1219、1180、1168、1123、1106、1023、989、907、887、805、728、719、713、641、531;NMR:表3および4。
[生成物18b]
ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(1.1ml;4.5mmol)を、1,2−ジクロロエタン(14ml)中のN−ベンゾイルアデニン(335mg;1.4mmol)に添加し、60℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、乾燥トルエン(2×20ml)でコデスティレート(codestilated)し、ACN(10ml)中の酢酸塩7(565mg、1mmol)に添加し、最後にSnCl(600μl;5.1mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、1mlのピリジンを加えて反応を停止させ、濾過し、濃縮した。生成物18bを、シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム中の0〜5%メタノール)により単離し、160mg(50%)を得た。
[生成物18c]
ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(3ml;12mmol)を、1,2−ジクロロエタン(18ml)中の8−アザグアニン(400mg;2.6mmol)に添加し、60℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、乾燥トルエン(2×20ml)でコデスティレート(codestilated)し、ACN(20ml)中の酢酸塩7(1.5g、2.6mmol)に添加し、最後にSnCl(2ml;17mmol)を一度に添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、3mlのピリジンを加えて反応を停止させ、濾過し、濃縮した。生成物18cを、シリカゲルクロマトグラフィー(トルエン中の0〜100%酢酸エチル)により単離し、160mg(10%)を得た:C293310NaPについてのHRMS(M+Na)計算値:679.18880;測定値:679.18901;IR(CHCl、cm−1):3319、3165、2980、2875、1733、1706、1643、1601、1493、1466、1452、1386、1376、1316、1274、1243、1179、1121、1106、1026、996、891、774、712、685;NMR:表3および4。
[生成物19a]
ブロモトリメチルシラン(490μl;3.7mmol)をピリジン(5ml)中の18a(330mg;0.37mmol)に添加し、混合物を6時間撹拌し、濃縮した。残渣を50%MeOH/HO中の飽和NH(20ml)で希釈し、室温で16時間撹拌し、次いで濃縮し、ヌクレオチド19aを逆相クロマトグラフィー(最初の15分間は0.1mol.l−1のTEABで定組成溶離、続いて35分間は0.1mol.l−1のTEAB中の勾配0〜15%ACN)によって単離し、138mg(80%)を得た:C1013PについてのHRMS(M−H)計算値:362.05072;測定値:362.05020;IR(CHCl、cm−1):3402、3153、2823、2739、2680、2492、1693、1645、1605、1571、1480、1451、1398、1229、1162、1093、1038、999、965、783、682、574;NMR:表3および4。
[生成物19b]
ブロモトリメチルシラン(490μl;3.7mmol)をピリジン(5ml)中の18b(275mg;0.37mmol)に添加し、混合物を6時間撹拌し、濃縮した。残渣を50%MeOH/HO中の飽和NH(20ml)で希釈し、室温で16時間撹拌し、次いで濃縮し、ヌクレオチド19bを逆相クロマトグラフィー(最初の15分間は0.1mol.l−1のTEABで定組成溶離、続いて35分間は0.1mol.l−1のTEAB中の勾配0〜15%ACN)によって単離し、134mg(80%)を得た:C1013PについてのHRMS(M−H)計算値:346.05581;測定値:346.05585;IR(CHCl、cm−1):3411、3342、3268、2728、2679、2593、1649、1610、1603、1577、1423、1377、1337、1296、1247、1135、1073、1070、1038、907、795、655;NMR:表3および4。
[生成物19c]
ブロモトリメチルシラン(330μl;2.5mmol)をピリジン(5ml)中の18c(160mg;0.24mmol)に添加し、混合物を6時間撹拌し、濃縮した。残渣を50%MeOH/HO中の飽和NH(10ml)で希釈し、室温で16時間撹拌し、次いで濃縮し、ヌクレオチド19cを逆相クロマトグラフィー(最初の15分間は0.1mol.l−1のTEABで定組成溶離、続いて35分間は0.1mol.l−1のTEAB中の勾配0〜15%ACN)によって単離し、100mg(90%;EtNH塩)を得た:C12PについてのHRMS(M−H)計算値:363.04597;測定値:363.04563;IR(CHCl、cm−1):3419、3167、2686、2491、1711、1639、1532、1457、1240、1112、1056、1039、788、682;NMR:表3および4。
[生成物20a]
ホスホン酸塩19aのトリエチルアンモニウム塩(76mg;0.16mmol)をピリジニウム環中でピリジニウムサイクル(DOWEX(商標)WX8)に変換し、無水ピリジンとの同時蒸発によって乾燥させた。ピリジニウム塩、イミダゾール(130mg;1.92mmol)、およびトリ−n−オクチルアミン(0.35ml;0.8mmol)の混合物を、無水DMF(2×10ml)との同時蒸発によって乾燥させた。半固体残渣を無水DMF(8ml)に溶解し、トリフェニルホスフィン(210mg;0.8mmol)および2,2’−ジピリジルジスルフィド(Aldrithiol(商標)、176mg;0.8mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応の経過をLCMSによって確認した。
反応混合物を、沈殿溶液(0℃のアセトン(60ml)およびジエチルエーテル(36ml)の過酸化物を含まない混合物中の過塩素酸ナトリウム一水和物(702mg、5mmol)およびトリエチルアミン(4ml))に滴下式で添加した。溶液を0℃で約30分間沈殿させ、次いで遠心分離(10000RPM、3℃、20分)によって沈殿物を分離し、沈殿溶液の別の部分および乾燥ジエチルエーテルで連続的に洗浄した。固体イミダゾリドを真空乾燥した。トリブチルアンモニウムピロリン酸塩(DMSO中0.5M溶液、1.2mL;0.6mmol)をイミダゾリドに添加し、溶液を室温で48時間保持した。得られた三リン酸塩を、トリエチルアミン重炭酸塩緩衝液(0.1M)中のアセトニトリル(0〜5%)の直線勾配を使用して、逆相カラムクロマトグラフィー(Phenomenex Luna C18 5μm)によって精製した。
生成物のトリエチルアンモニウム塩をナトリウム塩(DOWEX(商標)WX 8 Na)に変換し、71mg(78%)の所望のアイソステリック三リン酸アナログ20a(Na塩)を得た:C101514についてのHRMS(M−H)計算値:521.98338;測定値:521.98242;NMR:表3および4。
[生成物20b]
ホスホン酸塩19bのトリエチルアンモニウム塩(74mg;0.2mmol)をピリジニウムサイクル中でピリジニウム塩(DOWEX(商標)WX8)に変換し、無水ピリジンとの同時蒸発によって乾燥させた。ピリジニウム塩、イミダゾール(163mg;2.4mmol)、およびトリ−n−オクチルアミン(0.44ml;1mmol)の混合物を、無水DMF(2×10ml)との同時蒸発によって乾燥させた。半固体残渣を無水DMF(12ml)に溶解し、トリフェニルホスフィン(262mg;1mmol)および2,2’−ジピリジルジスルフィド(Aldrithiol(商標)、220mg;1mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応の経過をLCMSによって確認した。
反応混合物を、沈殿溶液(0℃のアセトン(60ml)およびジエチルエーテル(36ml)の過酸化物を含まない混合物中の過塩素酸ナトリウム一水和物(702mg;5mmol)およびトリエチルアミン(4ml))に滴下式で添加した。溶液を0℃で約30分間沈殿させ、次いで遠心分離(10000RPM、3℃、20分)によって沈殿物を分離し、沈殿溶液の別の部分および乾燥ジエチルエーテルで連続的に洗浄した。固体イミダゾリドを真空乾燥した。トリブチルアンモニウムピロリン酸塩(DMSO中0.5M溶液、1.2mL;0.6mmol)をイミダゾリドに添加し、溶液を室温で48時間保持した。得られた三リン酸塩を、トリエチルアミン重炭酸塩緩衝液(0.1M)中のアセトニトリル(0〜5%)の直線勾配を使用して、逆相カラムクロマトグラフィー(Phenomenex Luna C18 5μm)によって精製した。
生成物のトリエチルアンモニウム塩をナトリウム塩(DOWEX(商標)WX 8 Na)に変換し、50mg(45%)の所望のアイソステリック三リン酸アナログ20b(Na塩)を得た:C101613についてのESI−MS(M−H)計算値:506.0;測定値:506.0。
[生成物20c]
ホスホン酸塩19cのトリエチルアンモニウム塩(100mg;0.2mmol)をピリジニウムサイクル中でピリジニウム塩(DOWEX(商標)WX8)に変換し、無水ピリジンとの同時蒸発によって乾燥させた。ピリジニウム塩、イミダゾール(163mg;2.4mmol)、およびトリ−n−オクチルアミン(0.44ml;1mmol)の混合物を、無水DMF(2×10ml)との同時蒸発によって乾燥させた。半固体残渣を無水DMF(12ml)に溶解し、トリフェニルホスフィン(262mg;1mmol)および2,2’−ジピリジルジスルフィド(Aldrithiol(商標)、220mg;1mmol)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。反応の経過をLCMSによって確認した。
反応混合物を、沈殿溶液(0℃のアセトン(60ml)およびジエチルエーテル(36ml)の過酸化物を含まない混合物中の過塩素酸ナトリウム一水和物(702mg;5mmol)およびトリエチルアミン(4ml))に滴下式で添加した。溶液を0℃で約30分間沈殿させ、次いで遠心分離(10000RPM、3℃、20分)によって沈殿物を分離し、沈殿溶液の別の部分および乾燥ジエチルエーテルで連続的に洗浄した。固体イミダゾリドを真空乾燥した。トリブチルアンモニウムピロリン酸塩(DMSO中0.5M溶液、1.2mL;0.6mmol)をイミダゾリドに添加し、溶液を室温で48時間保持した。得られた三リン酸塩を、トリエチルアミン重炭酸塩緩衝液(0.1M)中のアセトニトリル(0〜5%)の直線勾配を使用して、逆相カラムクロマトグラフィー(Phenomenex Luna C18 5μm)によって精製した。
生成物のトリエチルアンモニウム塩をナトリウム塩(DOWEX(商標)WX 8 Na)に変換し、100mg(80%)の所望のアイソステリック三リン酸アナログ20c(Na塩)を得た:C1414についてのHRMS(M−H)計算値:522.97863;測定値:522.97760;IR(KBr、cm−1):3402、3387、3163、2493、1709、1644、1533、1456、1227、1109、1070、1036、1001、930、788、682;NMR:表3および4。
他のピーク:
H−5’a:3.805dd、J=11.5;3.0Hzand3.80dd、J=11.5;3.2Hz;H−5’b:3.72dd、J=11.5;3.0Hzand3.69dd、J=11.5;3.3Hz;OAc:2.094s、2.081s、2.076s、2.032s、2.031s、1.917s;OTBDPS:7.62m、7.47m、7.43m(Ar−H)、1.01s、1.00s(t−Bu);
H−5’a:3.76dd、J=11.0;4.8Hz;H−5’b:3.72dd、J=11.0;4.9Hz;OAc:2.00s、1.98s;O−CH−P=O(OiPr):3.795dd、J=13.8;8.9Hzand3.76dd、J=13.8;8.7Hz(P−CH−O)、4、54m、1.20d、J=6.2Hz、1.19d、J=6.2Hz、1.18d、J=6.1Hz、1.16d、J=6.2Hz(2xOiPr);OTBDPS:7.62m、7.48m、7.44m(Ar−H)、0.99s(t−Bu);
H−5’aandH−5’b:3.88m(2H);OBz:7.88m、7.655m、7.465m;O−CH−P=O(OiPr):3.89m(P−CH−O)、4.58m、1.21d、J=6.2Hz、1.20d、J=6.2Hz、1.18d、J=6.2Hz(2xOiPr);OTBDPS:7.65m、7.62m、7.44m、7.41m、7.37m(Ar−H)、0.96s(t−Bu);
OAc:2.13s;OBz:7.895m、7.84m、7.67m、7.64m、7.49m、7.44m;O−CH−P=O(OiPr):3.95dd、J=13.7;9.0Hzand3.92dd、J=13.7;9.3Hz(P−CH−O)、4.64m、1.270d、J=6.3Hz、1.266d、J=6.2Hz、1.260d、J=6.2Hz、1.250d、J=6.0Hz(2xOiPr);
NAc:2.215s;OBz:8.005m、7.80m、7.71m、7.61m、7.56m、7.41m;O−CH−P=O(OiPr):3.97d、J=9.4Hz(P−CH−O)、4.65m、1.273d、J=6.0Hz、1.263d、J=6.0Hz、1.256d、J=6.2Hz、1.236d、J=6.2Hz(2xOiPr);O−CO−N(C:7.505m、7.44m、7.32m;
OBz:7.97m、7.85m、7.70m、7.64m、7.53m、7.45m;O−CH−P=O(OiPr):3.88brd、J=9.0Hz(P−CH−O)、4.58m、1.222d、J=6.2Hz、1.209d、J=6.2Hz、1.196d、J=6.2Hz(2xOiPr);
O−CH−P=O(OH):3.75dd、J=12.8;8.6Hzand3.50dd、J=12.8;9.8Hz;
O−CH−P=O(OH):3.78dd、J=12.8;8.8Hzand3.58dd、J=12.8;9.7Hz;
O−CH−P=O(OH):3.67dd、J=13.1;8.1Hzand3.46dd、J=13.1;9.7Hz;
O−CH−P=O(OH)−O−P=O(OH)−O−P=O(OH):3.78dd、J=13.9;8.8Hzand3.75dd、J=13.9;7.7Hz;
O−CH−P=O(OH)−O−P=O(OH)−O−P=O(OH):3.88dd、J=13.6;7.4Hzand3.76dd、J=13.6;9.9Hz。
他のピーク:
C−5‘:63.52、63.06;OAc:170、10、169.78、169.74、169、58、169.39、169.18、21.08、20.90、20.68、20.52、20.49、20.33;OTBDPS:135.39、135.27、135.23、132.70、132.57、132.55、132.50、130.24、130.17、123、20、128.17、128.16、128.10(Ar−C)、23.68、23、65、18.99、18.94(t−Bu);
C−5‘:64.66;OAc:169.70、169.59、20.51、20.50;O−CH−P=O(OiPr):61.28(J=166.9Hz)(P−CH−O)、70.64(J=6.3Hz)、70.57(J=6.4Hz)、23.93(J=3.5Hz)、23.91(J=3.5Hz)、23.80(J=4.4Hz)、23.78(J=4.4Hz)(2xOiPr);OTBDPS:135.24、132.73、132.69、130.21、130.17、128.16、128.15(Ar−C)、26.69、18.94(t−Bu);
C−5‘:64.84;OBz:164.93、164.76、134.13、133.98、129.48、129.39、129.04、128.89、128.80、128.70;O−CH−P=O(OiPr):61.50(J=166.8Hz)(P−CH−O)、70.66(J=6.4Hz)、70.60(J=6.2Hz)、23.94(J=3.2Hz)、23.92(J=3.5Hz)、23.82(J=4.3Hz)、23.80(J=4.4Hz)(2xOiPr);OTBDPS:135.25、135.23、132.71、132.68、130.15、130.14、128.11、128.10(Ar−C)、26.69、18.90(t−Bu);
OAc:169.39、20.95;OBz:164.67、164.62、134.25、134.21、129.56、129.50、129.03、129.00、128.42、128.41;O−CH−P=O(OiPr):61.88(J=166.0Hz)(P−CH−O)、70.83(J=6.3Hz)、70.77(J=6.3Hz)、23.97(J=3.7Hz)、23.96(J=3.5Hz)、23.81(J=4.6Hz)(2xOiPr);
NAc:169.06、24.76;OBz:164.63、164.61、134.36、134.20、129.60、129.58、129.18、128.93、128.56、128.32;O−CH−P=O(OiPr):61.97(J=167.1Hz)(P−CH−O)、71.09(J=6.3Hz)、70.99(J=6.3Hz)、23.94(J=3.6Hz)、23.81(J=4.4Hz)、23.79(J=4.4Hz)(2xOiPr);O−CO−N(C:150.23、141.76、129.60、127.54、127.12;
OBz:164.69、164.66、134.34、134.27、129.61、129.56、129.14、129.03、128.49、128.33;O−CH−P=O(OiPr):61.94(J=164.2Hz)(P−CH−O)、70.92(J=6.2Hz)、70.87(J=6.2Hz)、23.94(J=3.9Hz)、23.93(J=3.8Hz)、23.78(J=4.6Hz)and23.75(J=4.7Hz)(2xOiPr);
O−CH−P=O(OH):67.95(J=154.5Hz);
O−CH−P=O(OH):67.64(J=155.0Hz);
O−CH−P=O(OH):67.37(J=154.8Hz);
O−CH−P=O(OH)−O−P=O(OH)−O−P=O(OH):66.53(J=163.7Hz);
O−CH−P=O(OH)−O−P=O(OH)−O−P=O(OH):66.26(J=164.2Hz)。
実施例3:((1R,2R,3S,4R)−4−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−9H−プリン−9−イル)−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル)メチル一水素三リン酸三ナトリウム塩(29a)および((1R,2R,3S,4R)−4−(2−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−9H−プリン−9−イル)−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル)メチル一水素三リン酸三ナトリウム塩(29b)の合成
化合物21からの化合物29aおよび29bの合成は、以下のスキーム3に示され、以下の記載に詳述される合成スキームにしたがって行った。
スキーム3
[(1R,4S,5R,6S)−5,6−ジヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−オン(21)]
ジオキサン(400mL)中の(1R)−(−)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−3−オン(21.8g、0.2mol)の氷冷液に、4−メチルモルホリンN−オキシド一水和物(40.5g、0.3mol)を加え、続いてOsO(0.15M水溶液、2mL)をゆっくり加えた。NMMOのゆっくりとした溶解は反応の進行を示し、反応混合物を0℃で1時間、室温で2時間撹拌した。重亜硫酸ナトリウム(30%水溶液、5ml)を加えて反応を停止させ、揮発性物質を蒸発させ、未加工の生成物をシリカに吸着させ、シリカの栓に適用し、純粋な化合物をCHCl(0〜20%)中のMeOHの勾配で溶出して、表題の化合物(28.16g、98%)を白色固体として得た。NMRスペクトルは、参考文献J. Org. Chem. 1981, 46(16), 3268のデータと一致した。
[(1R,4S,5R,6S)−5,6−ビス((t−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−オン(22)]
化合物21(28.16g、0.2mol)をDMF(2×100mL)と共蒸留し、乾燥DMF(400mL)に溶解し、この溶液にイミダゾール(53.6g、0.79mol)を加え、続いてTBDMSCl(118.6g、0.79mol)をゆっくり加えた。3時間後、MeOH(50mL)を加えて反応を停止させ、全ての揮発性物質を蒸発させ、蜂蜜様残渣をAcOEt(1.5L)に溶解し、NaHCO(2×300mL)および水(300mL)の飽和水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(ガソリンエーテル中の酢酸エチル−20〜100%)により、表題の化合物(65.8g、90%)を透明な油として得た。NMRスペクトルは、参考文献J. Med. Chem., 2005, 48(24), 7675のデータと一致した。
[ベンジル(1R,4S,5R,6S)−5,6−ビス((t−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸塩(23)]
アルゴン雰囲気下の乾燥THF(500mL)中の化合物22(38.84g、104.5mmol)の溶液をドライアイス−アセトン浴中で−78℃に冷却した。この溶液にLiHMDS(THF中の1M溶液、105mL)を10分かけて滴下した。さらに10分後、クロロギ酸ベンジル(22.4mL、156.8mmol)を10分かけて滴下し、反応混合物をさらに10分間撹拌した。−78℃のままで、NHCl(50ml)の飽和溶液を加えて反応を停止させ、AcOEt(1.5L)で希釈し、NaHCO(300mL)および水(300mL)の飽和水溶液で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(ガソリンエーテル中のAcOEt10〜30%)により、表題の化合物(49.7g、94%)を白色固体として得た。H NMR(401MHz、CDCl)δ7.43〜7.32(m、5H)、5.25および5.21(d、J=12.2Hz、1H)、4.22(dt、J=2.2、1.2Hz、1H)、4.15(dd、J=5.6、1.8Hz、1H)、3.99(dd、J=5.5、1.7Hz、1H)、2.63(dt、J=2.3、1.1Hz、1H)、2.28(dt、J=10.3、1.5Hz、1H)、1.93(dp、J=10.1、1.7Hz、1H)、0.89(s、9H)、0.88(s、9H)、0.10(s、3H)、0.07(s、6H)、0.05(s、3H);13C NMR(101MHz、CDCl)δ173.01、150.55、135.16、128.76、128.66、128.59、72.98、70.78、68.32、63.49、54.78、32.36、26.02、25.98、18.33、18.24、−4.30、−4.40、−4.83、−4.91;ESI MS m/z(%):506.3(19)[M+H]、528.3(100)[M+Na];HRMS ESI(C2644NSi)計算値:506.27525;実測値:506.27532。
[ベンジル((1R,2S,3R,4R)−2,3−ビス((t−ブチルジメチルシリル)オキシ)−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)カルバメート(24)]
THF−MeOH混合物(5:1、600mL)における化合物23(49.7g、98mmol)の溶液を0℃に冷却し、NaBH(7.4g、196mmol)を10回に分けて30分かけて加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、AcOEt(1L)で希釈し、水(2×300mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(トルエン中のAcOEt0〜25%)により、表題の化合物(47.6g、95%)を透明の油として得た。H NMR(401MHz、DMSO−d)δ7.40〜7.27(m、5H)、7.13(d、J=8.5Hz、1H)、4.99(d、J=2.8Hz、2H)、4.56(bs、1H)、3.81(t、J=4.1Hz、1H)、3.77(m、1H)、3.70(dd、J=6.1、3.9Hz、1H)、3.46〜3.22(m、2H)、2.06(dt、J=13.3、9.2Hz、1H)、1.94(m、1H)、1.09(dt、J=13.2、6.6Hz、1H)、0.87(s、9H)、0.84(s、9H)、0.05(s、3H)、0.04(s、3H)、0.03(s、3H)、0.02(s、3H);13C NMR(101MHz、DMSO−d)δ155.62、137.43、128.46、127.90、127.87、77.71、74.35、65.25、63.11、54.58、44.72、29.61、25.99、25.95、17.95、17.94、−4.26、−4.38、−4.43、−4.49;ESI MS m/z(%):510.3(27)[M+H]、532.3(100)[M+Na];HRMS ESI(C2647NNaSi)計算値:532.28850;実測値:532.28828。
[((1R,2R,3S,4R)−4−アミノ−2,3−ビス((t−ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロペンチル)メタノール(25)]
THF(250mL)中の化合物24(47.6g、93mmol)の溶液に、Pd/C(10%、2g)を添加し、この反応混合物を、10バールのHで12時間、鋼のパールボンベ(parr bomb)中で水素化した。触媒をセライトのパッド上で濾過し、フィルターをメタノールで十分に洗浄した。揮発性物質を蒸発させることにより、表題の化合物(33.7g、96%)を白色固体として得た。H NMR(401MHz、DMSO−d)δ3.89(t、J=4.5Hz、1H)、3.44(t、J=4.9Hz、1H)、3.37(dd、J=10.4、5.6Hz、1H)、3.29(dd、J=10.5、6.0Hz、1H)、3.06〜2.95(m、1H)、2.07〜1.95(m、1H)、1.95〜1.86(m、1H)、0.94〜0.89(m、1H)、0.87(s、9H)、0.86(s、9H)、0.07(s、3H)、0.04(s、3H)、0.04(s、3H)、0.02(s、3H);13C NMR(101MHz、DMSO−d)δ81.14、74.73、63.11、55.40、45.00、32.67、26.06、26.02、18.05、17.95、−4.18、−4.22、−4.39;ESI MS m/z(%):376.3(100)[M+H]、398.3(7)[M+Na];HRMS ESI(C1842NSi)計算値:376.26977;実測値:376.26999。
[((1R,2R,3S,4R)−4−(6−クロロ−9H−プリン−9−イル)−2,3−ビス((t−ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロペンチル)メタノール(26)]
n−BuOH(300mL)中の化合物25(20g、53mmol)の溶液に、DIPEA(28mL)および4,6−ジクロロ−5−ホルムアミドピリミジン(12.3g、64mmol)を添加した。得られた混合物を密封容器中で130℃で24時間加熱した。揮発性物質を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(トルエン中のAcOEt0〜60%)により、表題の化合物(19g、70%)を薄オレンジ色の泡として得た。H NMR(401MHz、DMSO−d)δ8.87(s、1H)、8.78(s、1H)、5.01(q、J=9.5Hz、1H)、4.92(t、J=5.2Hz、1H)、4.51(dd、J=9.6、4.1Hz、1H)、4.04(d、J=4.1Hz、1H)、3.60(ddd、J=10.8、7.9、5.0Hz、1H)、3.51(dt、J=11.0、5.5Hz、1H)、2.35(dt、J=13.4、9.6Hz、1H)、2.17〜2.05(m、1H)、1.92(ddd、J=13.5、9.7、5.4Hz、1H)、0.91および0.56(s、9H)、0.11、0.07、−0.19、−0.67(s、3H);13C NMR(101MHz、DMSO)δ152.24、151.40、149.33、147.24、131.61、76.34、74.16、63.14、59.68、46.05、27.48、25.97、25.48、17.93、17.43、−4.30、−4.45、−4.54、−5.81;HRMS ESI(C2342ClSi)計算値:513.24785;実測値:513.24790。
[((1R,2R,3S,4R)−4−(2−アミノ−6−クロロ−9H−プリン−9−イル)−2,3−ビス((t−ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロペンチル)メタノール(27)]
n−BuOH(300mL)中の化合物25(20g、53mmol)の溶液に、DIPEA(28mL)および2−アミノ−4,6−ジクロロ−5−ホルムアミドピリミジン(13.2g、64mmol)を添加した。得られた混合物を密封容器中で160℃で24時間加熱した。揮発性物質を蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(トルエン中のAcOEt20〜100%)により、表題の化合物(21g、75%)を薄黄色固体として得た。H NMR(401MHz、DMSO−d)δ8.25(s、1H)、6.81(s、2H)、4.87(t、J=5.3Hz、1H)、4.74(q、J=9.5Hz、1H)、4.49(dd、J=9.6、4.2Hz、1H)、4.01(d、J=4.1Hz、1H)、3.57(ddd、J=11.0、8.0、5.2Hz、1H)、3.49(dt、J=11.0、5.6Hz、1H)、2.27(dt、J=13.4、9.7Hz、1H)、2.11〜2.01(m、1H)、1.76(ddd、J=14.0、9.5、5.2Hz、1H)、0.91(s、9H)、0.65(s、9H)、0.11(s、3H)、0.08(s、3H)、−0.16(s、3H)、−0.51(s、3H);13C NMR(101MHz、DMSO−d)δ159.56、154.42、149.50、142.87、124.09、75.99、74.55、63.22、58.88、46.12、27.71、26.05、25.66、18.01、17.61、−4.31、−4.42、−5.54;ESI MS m/z(%):528.3(100)[M+H]、550.2(49)[M+Na];HRMS ESI(C2343ClSi)計算値:528.25875;実測値:528.25868。
[9−((1R,2S,3R,4R)−2,3−ビス((t−ブチルジメチルシリル)オキシ)−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン(28a)]
化合物26(3g、5.8mmol)、DABCO(721mg、6.4mmol)およびKCO(1.62g、11.7mmol)の水−ジオキサン混合物(1:1、80ml)溶液を90℃で30分間撹拌した。混合物に水(50mL)を加え、ジオキサンを蒸発させ、沈殿した生成物を濾紙上に集め、水で十分に洗浄した。デシケーターにおけるP上で一晩中乾燥させることにより、表題の化合物(2.7g、94%)を得た。H NMR(401MHz、DMSO−d)δ12.25(s、1H)、8.21(s、1H)、8.04(s、1H)、4.89(t、J=5.3Hz、1H)、4.83(q、J=9.5Hz、1H)、4.42(dd、J=9.6、4.1Hz、1H)、4.01(d、J=4.1Hz、1H)、3.59〜3.51(m、1H)、3.51〜3.42(m、1H)、2.31(dt、J=13.3、9.6Hz、1H)、2.11〜2.01(m、1H)、1.77(ddd、J=13.2、9.5、5.3Hz、1H)、0.91(s、9H)、0.64(s、9H)、0.11(s、3H)、0.07(s、3H)、−0.16(s、3H)、−0.52(s、3H);13C NMR(101MHz、DMSO)δ156.81、148.80、145.24、139.92、124.75、76.80、74.45、63.18、58.96、46.02、28.30、26.01、25.63、17.97、17.56、−4.28、−4.40、−4.50、−5.71;HRMS ESI(C2342NaSi)計算値:517.26368;実測値:517.26370。
[2−アミノ−9−((1R,2S,3R,4R)−2,3−ビス((t−ブチルジメチルシリル)オキシ)−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン(28b)]
化合物27(8g、15mmol)、DABCO(1.87g、17mmol)およびKCO(4.19g、30mmol)の水−ジオキサン混合物(1:1、200ml)溶液を90℃で1時間撹拌した。混合物に水(150mL)を加え、ジオキサンを蒸発させ、沈殿した生成物を濾紙上に集め、水で十分に洗浄した。デシケーターにおけるP上で一晩中乾燥させることにより、表題の化合物(7.2g、93%)を得た。H NMR(401MHz、DMSO−d)δ10.51(s、1H)、7.77(s、1H)、6.29(s、2H)、4.85(t、J=5.3Hz、1H)、4.63(q、J=9.4Hz、1H)、4.43(dd、J=9.5、4.2Hz、1H)、3.98(d、J=4.3Hz、1H)、3.54(ddd、J=11.0、7.8、5.3Hz、1H)、3.47(dt、J=11.1、5.6Hz、1H)、2.24(dt、J=13.4、10.0Hz、1H)、2.11〜2.01(m、1H)、1.67(ddd、J=13.9、9.3、5.2Hz、1H)、0.90(s、9H)、0.69(s、9H)、0.10(s、3H)、0.07(s、3H)、−0.13(s、3H)、−0.42(s、3H);13C NMR(101MHz、DMSO)δ156.99、153.14、151.61、136.93、117.34、76.48、74.82、63.19、58.35、46.08、28.45、26.07、25.76、18.04、17.69、−4.28、−4.33、−4.43、−5.49;ESI MS m/z(%):510.3(100)[M+H]、532.3(89)[M+Na];HRMS ESI(C2344Si)計算値:510.29263;実測値:510.29263.
[((1R,2R,3S,4R)−4−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−9H−プリン−9−イル)−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル)メチル一水素三リン酸三ナトリウム塩(29a)]
乾燥DMF(0.5mL)における2−クロロ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホリン−4−オン(40mg、0.2mmol)の溶液を、DMF(0.5mL)におけるトリブチルアンモニウムピロリン酸塩(107mg、0.2mmol)およびBuN(0.2mL)の溶液とアルゴン雰囲気下で混合し、90分間撹拌した。化合物28a(49mg、0.1mmol)を乾燥DMF(3×0.5mL)と共蒸留し、乾燥DMF(0.5mL)に溶解し、前の溶液に加え、得られた混合物を室温でさらに90分間撹拌し、その後、ピリジン−HO混合物(9:1、2.25mL)中のIの3%溶液で処理し、さらに30分間撹拌した。水(4mL)を加え、得られた溶液を室温で90分間撹拌し、その後、0.66mLの3M NaCl、続いて33mLのエタノールを加えた。沈殿した中間体を遠心分離によって回収し、真空下で乾燥させた。
シリル化中間体をTBAF(THF中の1M溶液、2mL)に溶解し、得られた溶液を40℃で12時間撹拌した。DOWEX 50W(2g、TEAサイクル)を加えて反応を停止させた。分取HPLC(0.05M TEAB中のMeOH、0〜50%)により、所望の三リン酸をトリエチルアンモニウム塩として得て、続いて、これをDOWEX 50W(Naサイクル)を用いてナトリウム塩に変えて、表題の化合物(24mg、42%)を白色凍結乾燥物として得た:H NMR(401MHz、酸化重水素)δ8.32(s、1H)、8.16(s、1H)、4.94〜4.86(m、1H)、4.52(dd、J=9.3、5.6Hz、1H)、4.24(dd、J=5.7、3.0Hz、1H)、4.15(dt、J=10.3、5.2Hz、1H)、4.06(dt、J=10.6、5.8Hz、1H)、2.54(dt、J=12.8、8.5Hz、1H)、2.49〜2.39(m、1H)、1.91(ddd、J=12.7、10.6、8.1Hz、1H);13C NMR(101MHz、DO)δ158.52、149.23、145.43、140.38、123.39、75.52、71.74、67.00(d、J=5.9Hz)、59.10、43.22(d、J=8.3Hz)、28.43;31P NMR(162MHz、酸化重水素)δ−7.39(d、J=19.2Hz)、−8.13(d、J=19.4Hz)、−19.97(t、J=19.3Hz);HRMS negESI(C111713)計算値:504.9932;実測値:504.9938。
[((1R,2R,3S,4R)−4−(2−アミノ−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−9H−プリン−9−イル)−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル)メチル一水素三リン酸三ナトリウム塩(29b)]
乾燥DMF(1mL)における2−クロロ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホリン−4−オン(119mg、0.59mmol)の溶液を、DMF(1mL)におけるトリブチルアンモニウムピロリン酸塩(323mg、0.59mmol)およびBuN(0.5mL)の溶液とアルゴン雰囲気下で混合し、90分間撹拌した。化合物28b(150mg、0.3mmol)を乾燥DMF(3×1mL)と共蒸留し、乾燥DMF(1mL)に溶解し、前の溶液に加え、得られた混合物を室温でさらに90分間撹拌し、その後、ピリジン−HO混合物(9:1、6.75mL)中のIの3%溶液で処理し、さらに30分間撹拌した。水(12mL)を加え、得られた溶液を室温で90分間撹拌し、その後、2mLの3M NaCl、続いて100mLのエタノールを加えた。沈殿した中間体を遠心分離によって回収し、真空下で乾燥させた。
シリル化中間体をTBAF(THF中の1M溶液、6mL)に溶解し、得られた溶液を40℃で12時間撹拌した。DOWEX 50W(5g、TEAサイクル)を加えて反応を停止させた。分取HPLC(0.05M TEAB中のMeOH、0〜50%)により、所望の三リン酸をトリエチルアンモニウム塩として得て、続いて、これをDOWEX 50W(Naサイクル)を用いてナトリウム塩に変えて、表題の化合物(106mg、65%)を白色凍結乾燥物として得た:H NMR(401MHz、DO)δ7.88(s、1H)、4.57(q、J=9.2Hz、1H)、4.45〜4.33(m、1H)、4.14(d、J=2.4Hz、1H)、4.05(dt、J=10.5、5.2Hz、1H)、3.95(dt、J=10.7、5.8Hz、1H)、2.40〜2.25(m、2H)、1.80〜1.65(m、J=13.9Hz、1H);13C NMR(101MHz、DO)δ159.09、153.54、151.94、138.27、116.09、75.18、71.73、66.89(d、J=7.9Hz)、58.54、43.15(d、J4’,P=8.2Hz)、28.10;31P NMR(162MHz、DO)δ−3.00(d、J=19.6Hz)、−7.85(d、J=19.1Hz)、−18.72(t、J=19.2Hz);HRMS ESI(C111913)計算値:522.0192;実測値:522.0184。
[修飾固体支持体CE−CPGの調製]
12−シアノ−13−[(4,4’−ジメトキシトリチル)オキシ]−3,6,9トリオキサトリデカンコハク酸水素塩(CE−CPG)で修飾した固体支持体(LCAA−CPG)を、Paces, O., et al (2008). Collection of Czechoslovak Chemical Communications 73(1): 32-43にしたがって調製した。
CE−CPG
[4’−ホスホノメトキシヌクレオシドに由来するジヌクレオチドの合成]
ジヌクレオチドは、CE−CPG(20mg)を用いて5’→2’(3’)方向に1μmolスケールで「トリチルオフ(trityl off)」法により合成した(スキーム3参照)。ホスホトリエステルおよびアミド亜リン酸法の合成プロトコルを表5に示す。結合工程の平均収率は93〜95%であった(導電率検出器、DMTr)。
スキーム3:4’−ホスホノメトキシヌクレオシドに由来するCDNの合成例
スキーム4:ヌクレオシド−5’−メチルホスホン酸に由来するCDNの合成例
[ジヌクレオチドの環化、脱保護および精製]
ACNにおけるEtNHの10%溶液(500μl)を、結合直鎖状二量体を有するCE−CPG固体支持体に加え、不均一混合物を、エッペンドルフサーモミキサーコンフォートシェーカー上で室温で2時間振盪した。溶媒を蒸発させ、ピリジン(400μl)中のCDDO(18mg)の溶液を担体に添加した。不均一混合物を室温で2時間振盪した。次いで、10μlのEtNおよび266μlの水を反応混合物に添加し、振盪を65℃で16時間続けた。反応混合物を蒸発させた。
50%MeOH水溶液(600μl)を反応混合物に添加し、固体支持体をデカンテーションによって溶液から分離し、50%MeOH水溶液(3×200μl)で洗浄した。EtOH中の33%MeNHの溶液(600μl)をメタノール溶液に添加し、混合物を室温で8時間振盪した。次に、溶媒を蒸発させた。残渣を0.1mol.l−1TEAB(1.5ml)に溶解し、半分取C18カラム(Luna 5μm C18 250×10mm)に適用した。環状ジヌクレオチドを逆相クロマトグラフィ(最初の15分間は0.1mol.l−1のTEABで定組成溶離、続いて35分間は0.1mol.l−1のTEAB中の勾配0〜15%ACN)によって単離した。
TBDMS保護されたCDNの場合、MeNH処理および蒸発後のプロトコルは、上記手順から以下のように変更される。残渣を20%ACN/0.1mol.l−1TEAB(1.5ml)に溶解し、SEP−PAKのカラムに充填した。カラムを0.1mol.l−1TEAB(5ml)で洗浄した。次いで、生成物を80%ACN/水溶液(5ml)で溶出した。溶出液を蒸発させ、残渣をiPrOH(3×200μl)と共蒸留した。シリル化ジヌクレオチドをDMSO(115μl)、EtN(60μl)およびEtN・3HF(75μl)の混合物に溶解し、反応混合物を65℃で3時間加熱した。溶液を0.1mol.l−1TEAB(3mL)で希釈し、半分取C18カラム(Luna 5μm C18 250×10mm)に充填した。環状ジヌクレオチドを逆相クロマトグラフィ(最初の15分間は0.1mol.l−1のTEABで定組成溶離、続いて35分間は0.1mol.l−1のTEAB中の勾配0〜15%ACN)によって単離した。
[ヌクレオシド−5’−メチルホスホン酸に由来するモノマーの調製]
ホスホン酸塩およびアミド亜リン酸モノマーは、Pav, O; Kosiova, I.; Barvik, I.; Pohl, R.; Budesinsky, M.; Rosenberg, I. Synthesis of oligoribonucleotides with phosphonate-modified linkages. Org. Biomol. Chem. 2011, 9, 6120 - 6126およびPav, O.; Panova, N.; Snasel, J.; Zbornikova, E.; Rosenberg I. Activation of human RNase L by 2′- and 5′-O-methylphosphonate-modified oligoadenylates. Bioorg. Med. Chem. Lett. 2012, 22, 181 - 185にしたがって調製した。
[ヌクレオシド−5’−メチルホスホン酸に由来するジヌクレオチドの合成]
ジヌクレオチドは、上述の4’−ホスホノメトキシヌクレオシドについて記載した方法にしたがって合成した。
[ジヌクレオチドの環化、脱保護および精製]
本プロトコルは、上述の4’−ホスホノメトキシヌクレオシドについて記載した手順(スキーム4)にしたがって実施した。
[2’3’CDNの酵素的調製]
アラアデノシン−5’−三リン酸塩(カタログ番号N−1048)、2’−フルオロ−2’−デオキシアデノシン−5’−三リン酸塩(カタログ番号N−1007)、2’−アミノ−2’−デオキシアデノシン−5’−三リン酸塩(カタログ番号N−1046)、2−アミノプリン−リボシド−5’−三リン酸塩(カタログ番号N−1067)、イノシン−5’−三リン酸塩(カタログ番号N−1020)、アデノシン−5’−O−(1−チオ三リン酸塩)(カタログ番号N−8005)、2−アミノアデノシン−5’−三リン酸塩(カタログ番号N−1001)、およびN−メチルアデノシン−5’−三リン酸塩(カタログ番号N−1013)は、TriLink Biotechnologies(サンディエゴ、米国)から購入した。3’−デオキシグアノシン−5’−三リン酸塩(カタログ番号NU−1145L)、2’−デオキシグアノシン−5’−三リン酸塩(カタログ番号NU−1001L)、2−フルオロ−アラ−ATP(カタログ番号NU−10703−10)、6−メルカプトプリン−リボシド−5’−三リン酸塩(カタログ番号NU−1148S)、アデノシン5’−三リン酸塩(カタログ番号NU−1010−10G)、グアノシン5’−三リン酸塩(カタログ番号NU−1012−10G)、AICAR三リン酸塩(カタログ番号NU−1166S)、および6−メチルチオ−ITP(カタログ番号NU−1131S)はJena Bioscience(イェーナ、ドイツ)から入手した。2’−デオキシ−2,2’−ジフルオロアデノシン5’−三リン酸塩(カタログ番号107−01)、2’−デオキシ−2−フルオロアデノシン5’−三リン酸塩(カタログ番号107−02)、2−フルオロ−9−β−D−アラビノフラノシルアデノシン5’−三リン酸塩(カタログ番号107−03)、および2’−デオキシ−2−クロロアデノシン5’−三リン酸塩(カタログ番号107−04)はMetkinen Chemistry(クオピオ、フィンランド)から得た。7−デアザ−7−メチル−グアノシンおよび7−デアザ−7−エチニルアデノシンは、Bourderioux, A. et al J.Med.Chem. 2011, 54, 5498-5507;PCT公開公報WO2003/99840にしたがって調製した。[3−フルオロ−5−(グアニン−9−イル)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イルオキシメチル]−ホスホン酸は、PCT公開公報WO2008/005542に記載されている手順によって調製した。残りのヌクレオシド三リン酸塩は、標準的なプロトコル(Gillerman, I.; Fisher, B., Nucleos. Nucleot. Nucl. 2010; 29, 245-256)にしたがって市販のヌクレオシドから調製した。
上述の1μmolの適切なヌクレオシド三リン酸塩および1μmolの4’−ホスホノメトキシヌクレオチド二リン酸塩20a、20b、または20cを、pH8.0、20mM MgCl、5μMのマウスまたはヒトcGAS、および0.1mg/mlのニシン精巣DNA(Sigma Aldrich、プラハ、チェコ共和国)を含む500μlの20mM Tris−HCl緩衝液に溶解し、シェーカー上で37℃で一晩中培養した。反応混合物を25,000gで20分間回転させ、上清を3,000Daフィルター濃縮器(カタログ番号88512、ThermoFisher、ウォルサム、米国)に通した。重炭酸トリエチルアンモニウム緩衝液(TEAB、カタログ番号T7408、Sigma Aldrich、チェコ共和国)を、0.1Mの最終濃度までフロースルー画分に添加した。次いで、サンプルを、0.1M TEAB(3mL/分)中の0〜10% ACNの50分勾配を使用して、半分取C18カラム(Luna 5μM C18 250×10mm)上で精製した。3サイクルの蒸発/50%メタノールにおける溶解によってTEABを回収した画分から除去し、蒸発物をエンドトキシンを含まない水(カタログ番号TMS−011−A、Merck Millipore、プラハ、チェコ共和国)に溶解した。CDNの同定は、SeQuant ZIC−pHILICカラム(カタログ番号150461、150×4.6mm、5μmポリマー、Merck Millipore、プラハ、チェコ共和国)およびアセトニトリルの直線勾配(20分で90%〜50%;流量0.6mL/分)を有するpH7.0の10mM酢酸アンモニウム緩衝液を使用して、Alliance HTクロマトグラフィーシステム(2795分離モジュール、2996PDA検出器、Micromass ZQ質量検出器、Waters、ミルフォード、米国)で行った。イオン化にはネガティブESI法を用い、CDNの負に帯電したイオンおよび二重に負に帯電したイオンを検出した。
[マウスcGAS酵素]
マウスcGASのcDNAをコードする組み換えDNA(残基147〜507)を、GenScript(Piscataway、NJ)によって化学合成した。この配列を、Gibson Assembly(登録商標)Master Mix(New England Biolabs)を用いた相同的組み換えにより、pelBリーダーとHisタグ間のベクターpET−22b(+)のフレーム内にクローニングした。タンパク質は、大腸菌BL21(DE3)(ThermoFisher、ウォルサム、米国)において過剰発現した。細菌ペレットを、20mMリン酸Na緩衝液(pH7.4)、500mM NaCl、10%グリセロール、および20mMイミダゾールを含有する氷冷溶解緩衝液に、Dounceホモジナイザーを用いて再懸濁した。DNアーゼIおよびRNアーゼA(最終濃度50μg/ml)をホモジェネートにMgCl(最終濃度5mM)とともに添加し、MSE Soniprep 150(3mmチップ固体チタン指数プローブ、2分、50%出力、振幅12ミクロン)を用いて細菌を溶解した。溶解液を30,000×gで20分間回転させ、上清を5mL HisTrapカラム(GE Healthcare BioSciences、ピッツバーグ、米国)に充填した。樹脂を50mlの溶解緩衝液で洗浄し、mcGASを15mlの20mMリン酸−Na緩衝液(pH7.4)(500mMのNaCl、10%のグリセロール、および300mMのイミダゾールを含む緩衝液)を用いて溶出した。このタンパク質を、150mM NaCl;50mM Tris(pH7.4)および10%グリセロールを含む緩衝液中のHiLoad 16/60 Superdex 75を使用したサイズ排除クロマトグラフィーによってさらに純化した。タンパク質緩衝液を、Amicon(登録商標)Ultra−15 10 K デバイス(Merck Millipore社)を用いて50%グリセロール、50mM Tris(pH7.6)、100mM NaCl、1mM DTT、1mM EDTAと交換し、マウスcGASを液体N中で瞬間凍結した。
pelBリーダーおよびHisタグを含むマウスcGASアミノ酸配列
MKYLLPTAAAGLLLLAAQPAMAMPDKLKKVLDKLRLKRKDISEAAETVNKVVERLLRRMQKRESEFKGVEQLNTGSYYEHVKISAPNEFDVMFKLEVPRIELQEYYETGAFYLVKFKRIPRGNPLSHFLEGEVLSATKMLSKFRKIIKEEVKEIKDIDVSVEKEKPGSPAVTLLIRNPEEISVDIILALESKGSWPISTKEGLPIQGWLGTKVRTNLRREPFYLVPKNAKDGNSFQGETWRLSFSHTEKYILNNHGIEKTCCESSGAKCCRKECLKLMKYLLEQLKKEFQELDAFCSYHVKTAIFHMWTQDPQDSQWDPRNLSSCFDKLLAFFLECLRTEKLDHYFIPKFNLFSQELIDRKSKEFLSKKIEYERNNGFPIFDKLLEHHHHHH(配列番号11)。
[ヒトcGAS酵素]
ヒト全周期GMP−AMPシンターゼ(hcGAS)を、Phusionポリメラーゼ(NEB)およびオリゴヌクレオチドを用いて、THP−1細胞株から得たゲノムDNAからのエクソンの増幅によってクローニングした。上記オリゴヌクレオチドは、pET22b_hcGAS_Rec_F(TTTAAGAAGGAGATATACATATGCAGCCTTGGCACGGAAA)(配列番号13)、hcGAS_E1R(CTTCACGTGCTCATAGTAGC)(配列番号14)、hcGAS_E2F(GCTACTATGAGCACGTGAAGATTTCTGCACCTAATGAATT)(配列番号15)、hcGAS_E2R(CTTTAATGTCGTTAATTTCT)(配列番号16)、hcGAS_E3F(AGAAATTAACGACATTAAAGATACAGATGTCATCATGAAG)(配列番号17)、hcGAS_E3R(CTTGGAAACCATTTCCTTCC)(配列番号18)、hcGAS_E4F(GGAAGGAAATGGTTTCCAAGAAGAAACATGGCGGCTATCC)(配列番号19)、hcGAS_E4R(CTGCAACATTTCTCTTCTTT)(配列番号20)、hcGAS_E5F(AAAGAAGAGAAATGTTGCAGGAAAGATTGTTTAAAACTAA)(配列番号21)およびhcGAS_6His_Rec_R(TGGTGCTCGAGTGCGGCCGCAAATTCATCAAAAACTGGAA)(配列番号22)である。精製したPCR産物を、Gibson集合反応(NEB)を用いて、NdeI+XhoI制限pET−22b(+)ベクターでアセンブルした。陽性クローンを、オリゴヌクレオチドpET-22b_Seq_F(CGATCCCGCGAAATTAATAC)(配列番号23)およびpET-22b_Seq_R(CCCTCAAGACCCGTTTAGAG)(配列番号24)を用いた配列決定によって検証した。タンパク質は、大腸菌BL21(DE3)(ThermoFisher、ウォルサム、米国)において過剰発現した。細菌ペレットを、20mMリン酸Na緩衝液(pH7.4)、500mM NaCl、10%グリセロール、および20mMイミダゾールを含有する氷冷溶解緩衝液に、Dounceホモジナイザーを用いて再懸濁した。DNアーゼIおよびRNアーゼA(最終濃度50μg/ml)をホモジェネートにMgCl(最終濃度5mM)とともに添加し、MSE Soniprep 150(3mmチップ固体チタン指数プローブ、2分、50%出力、振幅12ミクロン)を用いて細菌を溶解した。溶解液を30,000×gで20分間回転させ、上清を5mL HisTrapカラム(GE Healthcare BioSciences、ピッツバーグ、米国)に充填した。樹脂を50mlの溶解緩衝液で洗浄し、ヒトcGASを15mlの20mMリン酸−Na緩衝液(pH7.4)(500mMのNaCl、10%のグリセロール、および300mMのイミダゾールを含む緩衝液)を用いて溶出した。このタンパク質を、150mM NaCl;50mM Tris(pH7.4)および10%グリセロールを含む緩衝液中のHiLoad 16/60 Superdex 75を使用したサイズ排除クロマトグラフィーによってさらに純化した。タンパク質緩衝液を、Amicon(登録商標)Ultra−15 10 K デバイス(Merck Millipore社)を用いて50%グリセロール、50mM Tris(pH7.6)、100mM NaCl、1mM DTT、1mM EDTAと交換し、液体N中で瞬間凍結した。
ヒトcGASアミノ酸配列:
MQPWHGKAMQRASEAGATAPKASARNARGAPMDPNESPAAPEAALPKAGKFGPARKSGSRQKKSAPDTQERPPVRATGARAKKAPQRAQDTQPSDATSAPGAEGLEPPAAREPALSRAGSCRQRGARCSTKPRPPPGPWDVPSPGLPVSAPILVRRDAAPGASKLRAVLEKLKLSRDDISTAAGMVKGVVDHLLLRLKCDSAFRGVGLLNTGSYYEHVKISAPNEFDVMFKLEVPRIQLEEYSNTRAYYFVKFKRNPKENHLSQFLEGEILSASKMLSKFRKIVKEEINDIKDTDVIMKRKRGGSPAVTLLISEKISVDITLALESKSSWPASTQEGLRIQNWLSAKVRKQLRLKPFYLVPKHAKEGNGFQEETWRLSFSHIEKEILNNHGKSKTCCENKEEKCCRKDCLKLMKYLLEQLKERFKDKKHLDKFSSYHVKTAFFHVCTQNPQDSQWDRKDLGLCFDNCVTYFLQCLRTEKLENYFIPEFNLFSSNLIDKRSKEFLTKQIEYERNNEFPVFDEFAAALEHHHHHH(配列番号12)。
[実施例4:化合物30:(1R,6R,8R,9R,10S,15R,17R,18S)−8,17−ビス(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−3,9,12,18−テトラヒドロキシ−2,5,7,11,14,16−ヘキサオキサ−3λ,12λ−ジホスファトリシクロ[13.2.1.010]オクタデカン−3,12−ジオン]
化合物は、上記の実施例3スキーム3に記載したプロトコルにしたがって合成した。C20231210についてのHRMS(M−H)計算値:657.1;測定値:657.1。
H NMR(DO)δ8.41(s、1H)、8.26(s、1H)、8.18(s、1H)、8.16(s、1H)、6.21(d、J=7.6Hz、1H)、6.19(d、J=3.0Hz、1H)、5.64(ddd、J=10.3、7.6、3.7Hz、1H)、5.54(d、J=3.8Hz、1H)、5.06(s、1H)、4.88(ddd、J=8.0、4.8、3.8Hz、1H)、4.75(dd、J=4.8、3.0Hz、1H)、4.48(d、J=3.7Hz、1H)、3.95(dd、J=13.4、5.0Hz、1H)、3.93(dd、J=13.4、7.2Hz、1H)、3.81(dd、J=13.4、5.3Hz、1H)、3.79(dd、J=13.4、8.4Hz、1H);31P NMR(DO)δ17.5、14.5。
13C NMR(DO)δ152.55、152.49、149.30、148.26、139.93、139.57、118.68、118.35、108.18、106.95、88.5、84.3、77.1、76.1、72.85、72.0。
[実施例5:化合物31:(1R,6R,8R,9R,10S,16R,18R,19R)−8,18−ビス(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−3,9,12,19−テトラヒドロキシ−2,4,7,11,14,17−ヘキサオキサ−3λ,12λ−ジホスファトリシクロ[14.2.1.010]ノナデカン−3,12−ジオン]
化合物は、上記の実施例3スキーム4に記載したプロトコルにしたがって合成した。C21251210についてのESI−MS(M−H)計算値:671.1;測定値:671.1。
[実施例6:化合物32:(1R,6S,7R,8R,10R,16R,17R,19R)−8,17−ビス(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−4,7,14,19−テトラヒドロキシ−3,5,9,12,15,18−ヘキサオキサ−4λ,14λ−ジホスファトリシクロ[14.2.1.010]ノナデカン−4,14−ジオン]
化合物は、上記の実施例3スキーム4に記載したプロトコルにしたがって合成した。C21251210についてのESI−MS(M−H)計算値:671.1;測定値:671.1。
[実施例7:化合物33:(1R,6R,8R,9R,10R,16R,18R,19R)−8,18−ビス(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−9−フルオロ−3,12,19−トリヒドロキシ−2,4,7,11,14,17−ヘキサオキサ−3λ,12λ−ジホスファトリシクロ[14.2.1.010]ノナデカン−3,12−ジオン]
化合物は、上記の実施例3スキーム4に記載したプロトコルにしたがって合成した。C2124FO1110についてのESI−MS(M−H)計算値:673.1;測定値:673.1。
Oにおける環状ジヌクレオチドのHおよび31P NMRデータ。相互作用定数は括弧内(J(H, P))に示す。
Oにおける環状ジヌクレオチドの13C NMRデータ。相互作用定数は括弧内(J(H, P))に示す。
[実施例8:化合物34:1R,6R,8R,9R,10R,15R,17R,18S)−8,17−ビス(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−9−フルオロ−3,12,18−トリヒドロキシ−2,4,7,11,14,16−ヘキサオキサ−3λ,12λ−ジホスファトリシクロ[13.2.1.010]オクタデカン−3,12−ジオン]
化合物は、上記の実施例3スキーム3に記載したプロトコルにしたがって合成した。C2022FN1011についてのESI−MS(M−H)計算値:659.1;測定値:659.1。
[実施例9:化合物36〜62]
下記化合物は、上記の実施例3に記載したプロトコルにしたがって合成した。下記は、例示化合物のNMRデータであり、ここで、指定された環状ジヌクレオチドのH、19Fおよび/または31P NMRデータは、25℃のDO(δppm)において得られたものである。
上記の方法はまた、以下の化合物を提供することもできる:
[実施例10:生物学的評価]
環状ジヌクレオチドは、以下の場合に、STINGアゴニストであると判定した:(A)STING示差走査蛍光分析法(DSF)において0.5℃を超える熱移動を伴うヒトSTINGタンパク質のAQ対立遺伝子形態への結合を実証した場合、および(B)100μmol.l−1未満のEC50を有するホタルルシフェラーゼレポーターのIRF−3依存性発現を介するSTING活性化を実証した場合。
[ISREレポータープラスミド(pGL64.27-4xISRE)]
四つのインターフェロン感受性応答エレメント(ISRE)を含有する、配列AAAGATCTTGGAAAGTGAAACCTTGGAAAACGAAACTGGACAAAGGGAAACTGCAGAAACTGAAACAAAGCTTAA(配列番号1)およびTTAAGCTTTGTTTCAGTTTCTGCAGTTTCCCTTTGTCCAGTTTCGTTTTCCAAGGTTTCACTTTCCAAGATCTTT(配列番号2)の二つの相補的オリゴヌクレオチドを、Sigma Aldrich(チェコ共和国、プラハ)によって合成した。オリゴヌクレオチドを等モル量で混合し、ハイブリダイズさせ、制限エンドヌクレアーゼHindIII(カタログ番号R0104S、NEB、イプスウィッチ、米国)およびBglII(カタログ番号R0144S、NEB、イプスウィッチ、米国)によって切断した。最終的に、それらを、同じ酵素で線形化されたプラスミドpGL4.27(カタログ番号E6651、Promega、マディソン、米国)に連結した。結果として、四つのISRE部位を有する配列を、ホタルルシフェラーゼレポーター遺伝子の最小プロモーターの上流に配置した。
[293T wtSTING−FLレポーター細胞]
293T細胞(カタログ番号CRL−3216、ATCC、マナッサス、米国)を、10%熱不活化FBS(カタログ番号S1520、Biowest、リバーサイド、米国)を補充した高グルコース(カタログ番号D5796、Sigma Aldrich、チェコ共和国)を含む抗生物質を含まないDMEM中で、ポリ−D−リジン(カタログ番号P6407、Sigma Aldrich、チェコ共和国)でコーティングした6ウェルプレート上に、1cm当たり125,000細胞の密度でトランスフェクションの1日前に播種した。トランスフェクションの日に、ヒト野生型STING(WT STING)をコードしているプラスミドpUNO1−hSTING−WT(カタログ番号puno1−hstingwt、InvivoGen、サンディエゴ、米国)2.5gを125LのOptiMEM媒体(カタログ番号31985062、ThermoFisher、ウォルサム、米国)で希釈し、12.5LのLipofectamine 2000(カタログ番号11668019、ThermoFisher、ウォルサム、米国)を含む同じ媒体125Lと混合した。室温(RT)で5分間培養した後、250Lの混合物を1ウェル中の細胞に滴下した。細胞を、5%COと共に37℃で36時間培養し、次いで、0.05%トリプシンおよび0.22g/L EDTA(両方のカタログ番号L0941、Biowest、リバーサイド、米国)で分離した。
トランスフェクションした細胞を、10%熱不活性化FBS、30g/mLブラスチシジン(カタログ番号ant−bl−05、InvivoGen、サンディエゴ、米国)、0.06mg/mLペニシリンGおよび0.1mg/mlストレプトマイシン硫酸塩(両方のカタログ番号L0018、Biowest、リバーサイド、米国)を含む高グルコースを含むDMEM培地中、1cm当たり50,000細胞の密度でポリ−D−リジンでコーティングした6ウェルプレート上に播種した。ブラスチシジンに耐性のある細胞の可視コロニーが形成されるまで、培地を3〜4日毎に補充した。
WT STINGを安定に発現するブラスチシジン耐性細胞を、上記と同じ手順にしたがって、pGL64.27−4xISREプラスミドでさらにトランスフェクションした。トランスフェクションした細胞を、10%熱不活化FBS、30g/mLブラスチシジン、0.06mg/mlペニシリンGおよび0.1mg/mlストレプトマイシン硫酸塩を含有する高グルコースを含むDMEM中の300g/mLハイグロマイシン(カタログ番号10687010、ThermoFisher、ウォルサム、米国)に対する耐性について選択した。安定して二重トランスフェクションされた細胞の均質培養物を、96ウェルプレート中の細胞の限界希釈によって調製し、細胞を有するウェルを、単一の細胞に由来するものとして選択した。これらの細胞を増殖させ、モノクローナルマウス抗STING抗体(カタログ番号MAB7169、1:1000希釈;2抗体カタログ番号HAF007、1:2000希釈、両方ともR&D Systems、ミネアポリス、米国から入手)を用いたウェスタンブロットによって、および50M STINGアゴニスト2’3’cGAMP(カタログ番号trl−nacga23、InvivoGen、サンディエゴ、米国)の存在下でのホタルルシフェラーゼ発現の誘発によって、WT STINGの発現を確認した。トランスフェクションされた細胞からのゲノムDNAを、pUNO1プラスミドに相補的であるプライマーpUNO1_Seq_F(TGCTTGCTCAACTCTACGTC)(配列番号3)およびpUNO1_Seq_R(GTGGTTTGTCCAAACTCATC)(配列番号4)で増幅し、トランスフェクションされた細胞におけるWT STING遺伝子の存在をDNA配列決定によって確認した。
[293T wtSTING−FLレポーター細胞を用いたジギトニン分析]
293T wtSTING−FL細胞を、10%熱不活化FBSを補充した高グルコースを含む100μl DMEM中、ポリ−D−リジンコーティングした96ウェルプレート上に250,000細胞/cmの密度で播種した。翌日、培地を除去し、50mmol.l−1のHEPES(カタログ番号H3375、Sigma Aldrich、チェコ共和国)pH 7.0、100mmol.l−1KCl、3mmol.l−1MgCl、0.1mmol.l−1DTT(カタログ番号D0632、Sigma Aldrich、チェコ共和国)、85mmol.l−1スクロース(カタログ番号S7903、Sigma Aldrich、チェコ共和国)、0.2%BSA(カタログ番号A2153、Sigma Aldrich、チェコ共和国)、1mmol.l−1ATP(カタログ番号A1852、Sigma Aldrich、チェコ共和国)、0.1mmol.l−1GTP(カタログ番号G8877、Sigma Aldrich、チェコ共和国)、および10μg/mLのジギトニンA(カタログ番号D141、Sigma Aldrich、チェコ共和国)を含むジギトニン緩衝液中の化合物の3倍階段希釈液を細胞に添加した。37℃、5%COで30分間培養した後、緩衝液を除去し、細胞を100μlの培養培地で一回洗浄し、100μlの培地を各ウェルに添加した。細胞を有するプレートを5%COと共に37℃で5時間培養し、50μlの培地を除去し、30μlのONE−Glo(商標)ルシフェラーゼ分析システム試薬(カタログ番号E6120、Promega、マディソン、米国)をそれぞれのウェルに添加した。ルミネセンスをSynergy H1(Biotek、ウィヌースキ、米国)で読み取った。GrafPadプリズム(ラ・ホーヤ、米国)を用いて、8点用量反応曲線から50%の実効濃度(EC50)を算出した。対照化合物3’3’−c−ジ−GMP(カタログ番号tlrl−nacdg)、3’3’−c−ジ−AMP(カタログ番号tlrl−nacda)、3’3’−cGAMP(カタログ番号tlrl−nacga)、2’3’−cGAMP(カタログ番号tlrl−nacga23)、および2’2’−cGAMP(カタログ番号tlrl−nacga22)は、Invivogen(サンディエゴ、米国)から購入した。
[WT STINGおよびAQ STINGタンパク質]
WTおよびAQヒトSTING(G230A−R293Q)cDNAの両方を、pUNO1−hsting−WT(カタログ番号puno1−hstingwt、InvivoGen、サンディエゴ、米国)およびpUNO1−hSTING−HAQプラスミド(puno1−hsting−haq、InvivoGen、サンディエゴ、米国)に由来するオリゴヌクレオチドhSTING140−BamH−For(GTGGGATCCGCCCCAGCTGAGATCTCTGCAG)(配列番号5)およびhSTING379−Not−Rev3(TATGCGGCCGCCTATTACACAGTAACCTCTTCCTTTTC)(配列番号6)を使用して、PCR(Phusion(登録商標)高忠実度DNAポリメラーゼ、カタログ番号M0530S、NEB、イプスウィッチ、米国)を使用して増幅した。精製したPCR産物を、制限酵素BamHI(カタログ番号R0136S、NEB、イプスウィッチ、米国)およびNotI(カタログ番号R0189S、NEB、イプスウィッチ、米国)で切断し、同一の酵素で線形化されたpSUMOベクターにクローニングした。プラスミドpSUMOは、pHis−parallel2プラスミド(Clontech、マウンテンビュー、米国)のNdeI部位とBamHI部位との間に8−His−SUMO配列を導入することによって作成した。pSUMO−STING WTまたはpSUMO−STING AQプラスミドは、このように、N末端8xHisおよびSUMOタグを有する切断型ヒトWT STINGまたはAQ STING(アミノ酸残基140〜343)をコードした。
組み換えWT STINGおよびAQ STINGタンパク質は、Rosetta−gami B(DE3)コンピテント細胞(カタログ番号71136−3、Merck Millipore、ビルリカ、米国)において過剰発現した。Dounceホモジナイザーをを用いて、50mmol.l−1TrisCl(カタログ番号T1503、Sigma Aldrich、チェコ共和国)pH 8.0、300mmol.l−1NaCl、3mmol.l−1β−メルカプトエタノール(カタログ番号M6250、Sigma Aldrich、チェコ共和国)、10%グリセロール(カタログ番号G5516、Sigma Aldrich、チェコ共和国)、および20mmol.l−1イミダゾール(カタログ番号I5513、Sigma Aldrich、チェコ共和国)を含む氷冷溶解緩衝液中で、細菌ペレットを再懸濁した。DNアーゼI(カタログ番号D5025、Sigma Aldrich、チェコ共和国)およびRNアーゼA(カタログ番号R6513、Sigma Aldrich、チェコ共和国)を(最終濃度50g/ml)、MgCl(最終濃度5mmol.l−1)と共にホモジェネートに添加し、細菌を、French Press G−M(商標)高圧細胞プレスホモジナイザー(1500psi、3サイクル)を使用して溶解した。溶解液を30,000gで20分間回転させ、上清をNi−NTA樹脂(カタログ番号745400.25 Macherey−Nagel、Duren、ドイツ)と共に30分間、緩やかに撹拌した。樹脂をクロマトグラフィーカラムに注ぎ、50mlの緩衝液A(50mmol.l−1TrisCl(pH8.0)、800mmol.l−1NaCl、3mmol.l−1β−メルカプトール;10%グリセロール;20mmol.l−1イミダゾール)で洗浄し、8−His−SUMO標識STINGタンパク質を300mmol.l−1イミダゾールを含む15mlの緩衝液Aで溶出した。溶出したタンパク質を組み換えSUMOプロテアーゼ(80μg/mlのタンパク質溶液、カタログ番号12588018、ThermoFisher、ウォルサム、米国)で切断した。HiLoad 16/60 Superdex 75(カタログ番号28989333、GE Healthcare Bio−Sciences、ピッツバーグ、米国)用いて、150mmol.l−1NaClおよび10%グリセロールを含む50mmol.l−1Tris Cl緩衝液pH7.4中において、サイズ排除クロマトグラフィによってタンパク質をさらに純化した。タンパク質をAmicon(登録商標)Ultra−15 10 Kデバイス(カタログ番号UFC901008、Merck Millipore、ビルリカ、米国)で濃縮し、液体N中で瞬間凍結した。
8−His−SUMOのDNA配列
ATGTCGCATCACCATCATCATCACCACCATGGGATGTCGGACTCAGAAGTCAATCAAGAAGCTAAGCCAGAGGTCAAGCCAGAAGTCAAGCCTGAGACTCACATCAATTTAAAGGTGTCCGATGGATCTTCAGAGATCTTCTTCAAGATCAAAAAGACCACTCCTTTAAGAAGGCTGATGGAAGCGTTCGCTAAAAGACAGGGTAAGGAAATGGACTCCTTAAGATTCTTGTACGACGGTATTAGAATTCAAGCTGATCAGACCCCTGAAGATTTGGACATGGAGGATAACGATATTATTGAGGCTCACCGCGAACAGATTGGTGGATCC(配列番号7)。
8−His−SUMOのアミノ酸配列
MSHHHHHHHHGMSDSEVNQEAKPEVKPEVKPETHINLKVSDGSSEIFFKIKKTTPLRRLMEAFAKRQGKEMDSLRFLYDGIRIQADQTPEDLDMEDNDIIEAHREQIGGS(配列番号8)。
切断型WT STINGのアミノ酸配列
APAEISAVCEKGNFNVAHGLAWSYYIGYLRLILPELQARIRTYNQHYNNLLRGAVSQRLYILLPLDCGVPDNLSMADPNIRFLDKLPQQTGDRAGIKDRVYSNSIYELLENGQRAGTCVLEYATPLQTLFAMSQYSQAGFSREDRLEQAKLFCRTLEDILADAPESQNNCRLIAYQEPADDSSFSLSQEVLRHLRQEEKEEVTV(配列番号9)。
切断型AQ STINGのアミノ酸配列
APAEISAVCEKGNFNVAHGLAWSYYIGYLRLILPELQARIRTYNQHYNNLLRGAVSQRLYILLPLDCGVPDNLSMADPNIRFLDKLPQQTADRAGIKDRVYSNSIYELLENGQRAGTCVLEYATPLQTLFAMSQYSQAGFSREDRLEQAKLFCQTLEDILADAPESQNNCRLIAYQEPADDSSFSLSQEVLRHLRQEEKEEVTV(配列番号10)。
[WT STINGおよびAQ STINGによる示差走査蛍光測定]
WTおよびAQ対立遺伝子形態のSTINGタンパク質を、150mmol.l−1NaCl、1:500 SYPRO Orange(カタログ番号S6650、ThermoFisher、ウォルサム、米国)および150M CDNまたは水を含む100mmol.l−1TrisCl緩衝液pH7.4で最終濃度0.1mg/mlまで希釈した。20Lの反応混合物の溶液をピペットで三回ずつ96ウェル光学反応プレートに移し、サンプルの熱変性をリアルタイムPCRサイクラー(LightCycler(登録商標)480 Instrument II−Roche、バーゼル、スイス)で行った。熱変性曲線の一次導関数を行って、STING−CDN複合体およびSTINGアポタンパク質の変性温度を計算した。各CDNの熱移動は、STING CDN複合体の平均変性温度からSTINGアポタンパク質の平均変性温度を差し引くことによって計算した。
上述の開示は理解を明確にする目的で、例示および実施例によってある程度詳細に記載されているが、当業者は特定の変更および修正が添付の特許請求の範囲内で実施され得ることを理解するのであろう。さらに、本明細書における各参考文献は、各参考文献が個々に参照により援用された場合と同じ程度に、参照によりその全部が本願に援用される。本願と本明細書における参考文献との間に矛盾が存在する場合は、本願が優先するものとする。

Claims (42)

  1. 式(J)の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、
    式中、
    は−C(R)−O−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
    は−C(R)−O−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、
    は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
    は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、
    は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、
    は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、
    は−CH(OR15)−であり、Lは−CH(OR15)−であるか、
    は−CH(OR15)−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、または
    は−O−C(R)−であり、Lは−CH(OR15)−であり;
    およびYは、それぞれ独立して、−O−、−S−、または−CH−であり;
    およびXは、それぞれ独立して、OH、SH、OR15、SR15、またはN(R15であり;
    およびXは、それぞれ独立して、OまたはSであり;
    、R、R、およびR12は、それぞれ独立して、H、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、OR15、SR15、またはN(R15であり;
    、R、R、R、R10およびR11は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、N、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、OR15、SR15、またはN(R15であり;
    、R、R13、およびR14は、それぞれ独立して、H、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、OR15、SR15、N(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
    それぞれのR15は、独立して、H、−C(=Z)R16、−C(=Z)OR16、−C(=Z)SR16、−C(=Z)N(R16、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
    それぞれのR16は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
    それぞれのZは、独立して、O、S、またはNR15であり;
    は、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−NH−、または−NR15−を表す変数であり;
    BaseおよびBaseは、それぞれ独立して:
    であり、式中、
    A、A、A、AおよびAは、それぞれ独立して、H、OH、SH、F、Cl、Br、I、NH、OR15、SR15、NHR15、N(R15、またはR16であり;
    ここで、上記C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールは、それぞれの事例において独立して、任意に、1個、2個、または3個の−OH;−SH;−NH;=O;=NH;=S;ハロゲン;−N;任意に1個、2個、または3個の−OH、−CN、−O(C=O)OR、−O(C=O)R、または−COORに置換されたC〜C10アリール;置換されていないC〜Cアルキル;置換されていないC〜Cアルコキシ;置換されていないC〜Cアルキルチオ;置換されていないC〜Cアルキルアミノ;置換されていないC〜Cジアルキルアミノ;−CN;−O(C=O)OR;−O(C=O)R;または−COOR;に置換され、ここで、Rは、Hまたは置換されていないC〜Cアルキルである、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩であって、
    式中、
    は−C(R)−O−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
    は−C(R)−O−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、
    は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
    は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、
    は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、
    は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、
    は−CH(OR15)−であり、Lは−CH(OR15)−であるか、
    は−CH(OR15)−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、または
    は−O−C(R)−であり、Lは−CH(OR15)−であり;
    およびYは、それぞれ独立して、−O−、−S−、または−CH−であり;
    およびXは、それぞれ独立して、OH、SH、OR15、SR15、またはN(R15であり;
    およびXは、それぞれ独立して、OまたはSであり;
    、R、R、およびR12は、それぞれ独立して、H、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、OR15、SR15、またはN(R15であり;
    、R、R、R、R10およびR11は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、CN、N、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、OR15、SR15、またはN(R15であり;
    、R、R13、およびR14は、それぞれ独立して、H、CN、N、F、Cl、Br、I、COOR15、CON(R15、OR15、SR15、N(R15、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
    それぞれのR15は、独立して、H、−C(=Z)R16、−C(=Z)OR16、−C(=Z)SR16、−C(=Z)N(R16、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
    それぞれのR16は、独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールであり;
    それぞれのZは、独立して、O、S、またはNR15であり;
    は、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−NH−、または−NR15−を表す変数であり;
    BaseおよびBaseは、それぞれ独立して:
    であり、式中、
    A、A、A、AおよびAは、それぞれ独立して、H、OH、SH、F、Cl、Br、I、NH、OR15、SR15、NHR15、N(R15、またはR16であり;
    ここで、上記C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜C10ヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、またはC〜C10ヘテロアリールは、それぞれの事例において独立して、任意に、1個、2個、または3個の−OH;−SH;−NH;=O;=NH;=S;ハロゲン;−N;任意に1個、2個、または3個の−OH、−CN、−O(C=O)OR、−O(C=O)R、または−COORに置換されたC〜C10アリール;置換されていないC〜Cアルキル;置換されていないC〜Cアルコキシ;置換されていないC〜Cアルキルチオ;置換されていないC〜Cアルキルアミノ;置換されていないC〜Cジアルキルアミノ;−CN;−O(C=O)OR;−O(C=O)R;または−COOR;に置換され、ここで、Rは、Hまたは置換されていないC〜Cアルキルである、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. およびXはそれぞれOである、請求項1〜2のいずれか一項に記載の化合物。
  4. およびYは、それぞれ独立して、−O−または−CH−である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. 、R、R、R、R11およびR12は、それぞれ独立して、H、OH、F、CN、またはC〜Cアルキルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 式(IIa)の構造またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の化合物。
  7. 式(Ia)の構造またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の化合物。
  8. は、−O−または−CH−である、請求項6または7に記載の化合物。
  9. は−C(R)−O−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
    は−C(R)−O−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、
    は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−O−であるか、
    は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−であるか、
    は−C(R)−K−C(R)−であり、Lは−O−C(R1314)−であるか、または
    は−O−C(R)−であり、Lは−C(R1314)−K−C(R1314)−である、請求項1〜8に記載の化合物。
  10. は−O−である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. およびXは、それぞれ独立して、OHまたはSHである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. およびRは、それぞれ独立して、H、OR15、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルであり、ここで、RおよびRの少なくとも一つはHである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. およびR10は、それぞれ独立して、H、OR15、F、Cl、Br、I、CN、N、またはC〜Cアルキルであり、ここで、RおよびR10の少なくとも一つはHである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 式(IIIa−1)の構造またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の化合物。
  15. 式(IIIb)の構造またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の化合物。
    (式中、Yは−O−または−CH−であり、XはOHまたはSHである)
  16. 式(IIId)の構造またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の化合物。
  17. 、R、R13およびR14は、それぞれ独立して、H、CN、F、Cl、COOR15、CON(R15、OR15、SR15、N(R15、またはC〜Cアルキルであり、ここで、それぞれのR15は、独立して、HまたはC〜Cアルキルである、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 、R、R13およびR14はそれぞれHである、請求項17に記載の化合物。
  19. およびR10は、それぞれ独立して、H、OH、またはFである、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  20. BaseおよびBaseは、それぞれ独立して、下記のものである、請求項1〜19のいずれか一項に記載の化合物。
  21. 上記式(J)の化合物は、下記の構造またはその薬学的に許容される塩を有する、請求項1に記載の化合物。
  22. 請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体、賦形剤、および/または希釈剤を含む、薬学的組成物。
  23. STINGアダプタータンパク質の活性を調節することにより上記STINGアダプタータンパク質に依存するI型インターフェロン、サイトカインおよび/またはケモカインの産生を誘導するのに使用するための、請求項22に記載の薬学的組成物。
  24. ヒトまたは動物におけるウイルス性感染症、B型肝炎ウイルス感染症、HIV感染症、過剰増殖性疾患または癌の治療または予防に使用するための、請求項22に記載の薬学的組成物。
  25. ヒトまたは動物における疾患または障害を治療または予防する方法であって、当該治療または予防を必要とするヒトまたは動物に、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
  26. STINGアダプタータンパク質の活性を調節する方法であって、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
  27. ヒトまたは動物におけるSTINGアダプタータンパク質の調節に応答する疾患または病状を治療または予防する方法であって、当該治療または予防を必要とするヒトまたは動物に、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
  28. ヒトまたは動物においてSTINGアダプタータンパク質依存性I型インターフェロン、サイトカイン、またはケモカインを誘導する方法であって、当該誘導を必要とするヒトまたは動物に、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
  29. ヒトまたは動物におけるウイルス性感染症を治療または予防する方法であって、当該治療または予防を必要とするヒトまたは動物に、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
  30. ヒトまたは動物におけるB型肝炎ウイルスまたはHIVによる感染症を治療または予防する方法であって、当該治療または予防を必要とするヒトまたは動物に、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
  31. ヒトまたは動物における過剰増殖性疾患または癌を治療または予防する方法であって、当該治療または予防を必要とするヒトまたは動物に、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
  32. ヒトまたは動物におけるワクチンの有効性を増強する方法であって、当該増強を必要とするヒトまたは動物に、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
  33. 上記化合物は、別の治療用活性剤と共に投与される、請求項25〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 疾患または障害の治療または予防を必要とするヒトまたは動物における当該治療または予防に使用するための、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  35. STINGアダプタータンパク質の活性の調節に使用するための、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  36. ヒトまたは動物においてSTINGアダプタータンパク質の調節に応答する疾患または病状の治療または予防に使用するための、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩の単体または当該化合物もしくはその薬学的に許容される塩と一つ以上の治療用活性剤との組み合わせ。
  37. ヒトまたは動物においてSTINGアダプタータンパク質依存性I型インターフェロン、サイトカイン、またはケモカインの誘導に使用するための、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  38. ヒトまたは動物におけるウイルス性感染症の治療または予防に使用するための、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩の単体または当該化合物もしくはその薬学的に許容される塩と一つ以上の治療用活性剤との組み合わせ。
  39. ヒトまたは動物におけるB型肝炎ウイルスまたはHIVによる感染症の治療または予防に使用するための、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩の単体または当該化合物もしくはその薬学的に許容される塩と一つ以上の治療用活性剤との組み合わせ。
  40. ヒトまたは動物における過剰増殖性疾患または癌の治療または予防に使用するための、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩の単体または当該化合物もしくはその薬学的に許容される塩と一つ以上の治療用活性剤との組み合わせ。
  41. ヒトまたは動物におけるワクチンの有効性の増強に使用するための、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  42. ヒトまたは動物におけるB型肝炎ウイルス感染症、HIV感染症、過剰増殖性疾患または癌を治療または予防するための医薬品を調製するための、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。

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