JP6320039B2 - 置換されたスピロピリド[1,2−a]ピラジン誘導体及びそのHIVインテグラーゼ阻害剤としての医薬用途 - Google Patents

置換されたスピロピリド[1,2−a]ピラジン誘導体及びそのHIVインテグラーゼ阻害剤としての医薬用途 Download PDF

Info

Publication number
JP6320039B2
JP6320039B2 JP2013273061A JP2013273061A JP6320039B2 JP 6320039 B2 JP6320039 B2 JP 6320039B2 JP 2013273061 A JP2013273061 A JP 2013273061A JP 2013273061 A JP2013273061 A JP 2013273061A JP 6320039 B2 JP6320039 B2 JP 6320039B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
general formula
pharmaceutically acceptable
preferred
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013273061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014141486A (ja
Inventor
宮崎 将
将 宮崎
裕隆 磯島
裕隆 磯島
賢吾 大下
賢吾 大下
誠司 川下
誠司 川下
伸 長橋
伸 長橋
正和 寺下
正和 寺下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=51021350&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6320039(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP2013273061A priority Critical patent/JP6320039B2/ja
Publication of JP2014141486A publication Critical patent/JP2014141486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6320039B2 publication Critical patent/JP6320039B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/499Spiro-condensed pyrazines or piperazines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/10Spiro-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/10Spiro-condensed systems

Description

本発明は、抗HIV剤として有用な、置換されたスピロピリド[1,2−a]ピラジン誘導体又はその製薬上許容される塩に関する。また、本発明は、該誘導体又はその製薬上許容される塩と製薬上許容される担体を含有してなる医薬組成物;該誘導体又はその製薬上許容される塩を有効成分として含有してなる抗HIV剤、HIVインテグラーゼ阻害剤など;該誘導体又はその製薬上許容される塩、及び一種類以上の他の抗HIV活性物質を組み合わせてなる抗HIV剤などに関する。
レトロウイルスに属するHIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全症ウイルス)は、エイズ(AIDS:Acquired Immunodeficiency Syndrome:後天性免疫不全症候群)の原因ウイルスである。
HIVは、ヘルパーT細胞、マクロファージ、樹状細胞といったCD4陽性細胞群を標的とし、これら免疫担当細胞を破壊し、免疫不全症を引き起こす。
従って、エイズの治療若しくは予防のためには、生体内のHIVを根絶する或いはその増殖を抑制する薬剤が有効である。
HIVは、2分子のRNA遺伝子を殻内に有し、更にその殻を外皮蛋白質で覆っている。RNAにはウイルス特有の複数の酵素(プロテアーゼ、逆転写酵素、インテグラーゼ)等がコードされ、殻内には翻訳された逆転写酵素及びインテグラーゼが、殻内外にはプロテアーゼが存在する。
HIVは宿主細胞内に接触・侵入後、脱殻を起こし、細胞質内にRNAとインテグラーゼ等の複合体を放出する。該RNAからは逆転写酵素によりDNAが転写され、完全長の二本鎖DNAが生成される。該DNAは宿主細胞核内に移行し、インテグラーゼにより宿主細胞DNAに組み込まれる。組み込まれたDNAは宿主細胞のポリメラーゼによってmRNAに変換され、該mRNAからはHIVプロテアーゼ等により、ウイルス形成に必要な種々の蛋白質が合成され、最終的にウイルス粒子が形成され、出芽・遊離する。
HIVの増殖にはこれらウイルス特異的酵素が必須とされており、抗ウイルス剤開発のターゲットとして注目され、既に、いくつかの抗HIV剤が開発されている。
例えば、核酸系逆転写酵素阻害剤として、テノホビル、アバカビル、エムトリシタビン、ラミブジン等、非核酸系逆転写酵素阻害剤として、エファビレンツ、ネビラピン等、プロテアーゼ阻害剤として、アタザナビル、ダルナビル等が既に市販されている。
また、これらの薬剤を併用する多剤併用療法(cART(combination antiretroviral therapy)と呼ばれる。)も用いられ、例えば、核酸系逆転写酵素阻害剤(テノホビルとエムトリシタビン、若しくは、アバカビルとラミブジン)の2剤と、非核酸系逆転写酵素阻害剤(エファビレンツ)、或いは、リトナビル併用のプロテアーゼ阻害剤(アタザナビル、又は、ダルナビル)との3剤併用等が臨床で用いられ、これら多剤併用療法がエイズ治療の主流となってきている。
しかし、これら薬剤には肝機能障害、めまい等の中枢神経障害等の副作用が知られているものもあり、薬剤に対する耐性の獲得も問題となっている。そればかりか、多剤併用療法に対する多剤耐性を示すHIVの出現も知られている。
この様な状況下、更なる新規の薬剤の開発、特に新しいメカニズムによる抗HIV剤の開発が望まれており、レトロウイルスに特徴的なインテグラーゼがHIVの増殖に必須の酵素であることから、インテグラーゼ阻害活性を有する抗HIV剤の開発が期待されている。
これまでの薬理研究及び臨床結果から得られた知見より、抗HIV剤はエイズの予防及び治療に有効であり、特にインテグラーゼ阻害活性を有する化合物は有効な抗HIV剤に成り得る。
従って、本発明は、抗HIV活性を有する化合物、特にインテグラーゼ阻害活性を有する化合物を提供することを課題とする。
本発明者らは、抗HIV作用、特にインテグラーゼ阻害作用を有する化合物を見出すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
より詳しくは、本発明は下記に示す通りである。
[1] 一般式[I]又は[II]で表される化合物又はそれらの製薬上許容される塩。
[式中、
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
は、
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)2−オキソピロリジニル基であり、
pが2又は3の場合、Rはそれぞれ同一又は異なっていてもよく、
は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)カルボキシ基、
(6)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(7)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(8)メタンスルホニル基、又は
(9)メタンスルホニルオキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、
(9)ジメチルカルバモイル基、
(10)ジメチルアミノメチルカルボニル基、
(11)フマリル基、又は
(12)3−カルボキシベンゾイル基であり、
pは、0乃至3の整数であり、
qは、0又は1であり、
rは、0又は1である。]
[2] qが1である上記[1]記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
[3] qが0である上記[1]記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
[4] pが0又は1である上記[1]記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
[5] rが1である上記[1]乃至[4]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
[6] rが0である上記[1]乃至[4]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
[7] Rが、ハロゲン原子である上記[1]乃至[4]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
[8] Rが、C1−6アルキル基である上記[1]乃至[4]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
[9] Rが、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、又は
(5)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)
である上記[1]乃至[4]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
[10] Rが、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)
である上記[1]乃至[4]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
[11] 一般式[I’]又は[II’]で表される化合物又はそれらの製薬上許容される塩。
[式中、
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
は、それぞれ同一又は異なって、
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)2−オキソピロリジニル基であり、
は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)カルボキシ基、
(6)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(7)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(8)メタンスルホニル基、又は
(9)メタンスルホニルオキシ基であり、
pは、0乃至3の整数であり、
qは、0又は1であり、
rは、0又は1である。]
[12] 上記[1]乃至[11]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩、及び製薬上許容される担体を含有してなる医薬組成物。
[13] 上記[1]乃至[11]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩を有効成分として含有してなる抗HIV剤。
[14] 上記[1]乃至[11]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩を有効成分として含有してなるHIVインテグラーゼ阻害剤。
[15] 上記[1]乃至[11]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩、及び一種類以上の他の抗HIV活性物質を組み合わせてなる抗HIV剤。
[16] 抗HIV剤を製造するための上記[1]乃至[11]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩の使用。
[17] HIVインテグラーゼ阻害剤を製造するための上記[1]乃至[11]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩の使用。
[18] 上記[1]乃至[11]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩の有効量を哺乳動物に投与することを含む、該哺乳動物におけるHIV感染症の予防又は治療方法。
[19] 一種類以上の他の抗HIV活性物質の有効量をさらに哺乳動物に投与することを含む、上記[18]記載の方法。
[20] 上記[1]乃至[11]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩の有効量を哺乳動物に投与することを含む、該哺乳動物におけるHIVインテグラーゼの阻害方法。
[13’] 抗HIV作用を有する化合物及び製薬上許容される担体を含有する医薬組成物であって、抗HIV作用を有する化合物として、上記[1]乃至[11]のいずれか一つに記載の化合物又はその製薬上許容される塩のみを含有する医薬組成物。
[1A] 一般式[I’]又は[II’]で表される化合物又はその医薬上許容される塩。
[式中、
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
は、それぞれ同一又は異なって、
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)2−オキソピロリジニル基であり、
は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)カルボキシ基、
(6)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(7)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(8)メタンスルホニル基、又は
(9)メタンスルホニルオキシ基であり、
pは、0乃至3の整数であり、
qは、0又は1であり、
rは、0又は1である。]
[2A] qが1である上記[1A]記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[3A] qが0である上記[1A]記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[4A] pが0又は1である上記[1A]記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[5A] rが1である上記[1A]乃至[4A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[6A] rが0である上記[1A]乃至[4A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[7A] Rが、ハロゲン原子である上記[1A]乃至[4A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[8A] Rが、C1−6アルキル基である上記[1A]乃至[4A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[9A] Rが、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)カルボキシ基、又は
(6)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)
である上記[1A]乃至[4A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[10A] Rが、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)
である上記[9A]記載の化合物又はその医薬上許容される塩。
[11A] 上記[1A]乃至[10A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩、及び医薬上許容される担体を含有してなる医薬組成物。
[12A] 上記[1A]乃至[10A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有してなる抗HIV剤。
[13A] 上記[1A]乃至[10A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩を有効成分として含有してなるHIVインテグラーゼ阻害剤。
[14A] 上記[1A]乃至[10A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩、及び一種類以上の他の抗HIV活性物質を組み合わせてなる抗HIV剤。
[15A] 抗HIV剤を製造するための上記[1A]乃至[10A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩の使用。
[16A] HIVインテグラーゼ阻害剤を製造するための上記[1A]乃至[10A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩の使用。
[17A] 上記[1A]乃至[10A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩の有効量を哺乳動物に投与することを含む、該哺乳動物におけるHIV感染症の予防又は治療方法。
[18A] 一種類以上の他の抗HIV活性物質の有効量をさらに哺乳動物に投与することを含む、上記[17A]記載の方法。
[19A] 上記[1A]乃至[10A]のいずれか一つに記載の化合物又はその医薬上許容される塩の有効量を哺乳動物に投与することを含む、該哺乳動物におけるHIVインテグラーゼの阻害方法。
本発明化合物は、HIVインテグラーゼ阻害活性を有する抗HIV剤として、HIV感染症・エイズの予防若しくは治療に有効な薬剤となり得る。また、プロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素阻害剤等の他の抗HIV剤との併用により、更に有効な抗HIV剤となり得る。また、インテグラーゼに特異的な高い阻害活性を有することは、人体に対し安全な副作用の少ない薬剤となり得る。
本明細書において使用する各置換基及び各部位の語彙の定義は、さらに別異の記載が無い限りは、次の通りである。なお、特段の定義を与えていない語句又は用語は、当業者が通常理解する意味において用いられる。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。好ましい態様は、フッ素原子又は塩素原子である。
「C1−6アルキル基」とは、炭素数1乃至6の直鎖又は分岐鎖アルキル基を表し、好ましくは炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖アルキル基である。具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基等が挙げられ、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基又はtert−ブチル基である。
「C1−6アルコキシ基」とは、炭素数1乃至6の直鎖又は分岐鎖アルコキシ基を表し、好ましくは炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖アルコキシ基である。具体的にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、tert−ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等が挙げられ、好ましくは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基又はtert−ブチルオキシ基である。
「C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基」とは、アルコキシ部分が上記定義の「C1−6アルコキシ基」であり、アルキレンオキシ部分が炭素数2乃至6の直鎖又は分岐鎖アルキレンオキシ基である、アルコキシアルキレンオキシ基である。好ましくは、アルコキシ部分が炭素数1乃至4の直鎖又は分岐鎖アルコキシ基であり、アルキレンオキシ部分が炭素数2乃至4の直鎖又は分岐鎖アルキレンオキシ基である、アルコキシアルキレンオキシ基である。例えば、メトキシエトキシ基、メトキシプロポキシ基、メトキシブトキシ基、メトキシペンチルオキシ基、メトキシヘキシルオキシ基、エトキシエトキシ基、エトキシプロポキシ基、エトキシブトキシ基、エトキシペンチルオキシ基、エトキシヘキシルオキシ基、プロポキシエトキシ基、プロポキシプロポキシ基、プロポキシブトキシ基、プロポキシペンチルオキシ基、プロポキシヘキシルオキシ基、ブトキシエトキシ基、ブトキシプロポキシ基、ブトキシブトキシ基、ブトキシペンチルオキシ基、ブトキシヘキシルオキシ基、ペンチルオキシエトキシ基、ペンチルオキシプロポキシ基、ペンチルオキシブトキシ基、ペンチルオキシペンチルオキシ基、ペンチルオキシヘキシルオキシ基、ヘキシルオキシエトキシ基、ヘキシルオキシプロポキシ基、ヘキシルオキシブトキシ基、ヘキシルオキシペンチルオキシ基、ヘキシルオキシヘキシルオキシ基等が挙げられ、好ましくは、メトキシエトキシ基又はメトキシプロポキシ基である。
一般式[I]又は[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基である。Rのより好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様の1つは、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基である。
の好ましい態様の1つは、フッ素原子、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基又は2−オキソピロリジニル基である。Rのより好ましい態様は、フッ素原子、メトキシ基、エトキシ基又はイソプロポキシ基である。
pの好ましい態様は、0又は1である。pのより好ましい態様は0である。
及びpの組み合わせとして好ましい態様は、Rがハロゲン原子であり、pが0である。R及びpの組み合わせとしてより好ましい態様は、Rが塩素原子であり、pが0である。
、R及びpの組み合わせとして好ましい態様は、Rが水素原子であり、Rがハロゲン原子であり、pが1である。より好ましくは、Rが水素原子であり、Rがフッ素原子であり、pが1である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基、イソプロピル基又はシクロプロピル基である。Rのより好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基、C1−6アルコキシ基又は−CO−NR6a6bである。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、C1−6アルコキシ基である。Rのより好ましい態様は、−CO−NR6a6bである。
の好ましい態様の1つは、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ベンジルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、カルボキシ基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、アセチルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基、メタンスルホニル基又はメタンスルホニルオキシ基である。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はイソプロポキシ基である。Rのより好ましい態様は、メチルカルバモイル基又はジメチルカルバモイル基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
より好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基である。
qが1である一般式[I]又は[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、
(1)ハロゲン原子、又は
(2)C1−6アルコキシ基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(6)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、又は
(7)メタンスルホニルオキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様は、フッ素原子又はメトキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基、C1−6アルコキシ基又は−CO−NR6a6bである。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、C1−6アルコキシ基である。Rのより好ましい態様は、−CO−NR6a6bである。
の好ましい態様の1つは、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ベンジルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、アセチルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基又はメタンスルホニルオキシ基である。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はイソプロポキシ基である。Rのより好ましい態様は、メチルカルバモイル基又はジメチルカルバモイル基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基である。
pの好ましい態様は、0である。
qが1であり、rが1である一般式[I]又は[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、
(1)ハロゲン原子、又は
(2)C1−6アルコキシ基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様は、フッ素原子又はメトキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基又はC1−6アルコキシ基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基、メトキシ基、エトキシ基又はアセチルアミノ基である。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基又はエトキシ基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基である。
pの好ましい態様は、0である。
qが1であり、rが0である一般式[I]又は[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(6)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、又は
(7)メタンスルホニルオキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様は、フッ素原子又はメトキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基、C1−6アルコキシ基又は−CO−NR6a6bである。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、C1−6アルコキシ基である。Rのより好ましい態様は、−CO−NR6a6bである。
の好ましい態様の1つは、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ベンジルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、N−アセチル−N−メチルアミノ基又はメタンスルホニルオキシ基である。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はイソプロポキシ基である。Rのより好ましい態様は、メチルカルバモイル基又はジメチルカルバモイル基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基である。
pの好ましい態様は、0である。
qが0である一般式[I]又は[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
は、
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)2−オキソピロリジニル基であり、
は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)カルボキシ基、
(4)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、又は
(5)メタンスルホニル基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基である。Rのより好ましい態様は、水素原子である。Rのより好ましい態様は、塩素原子である。
の好ましい態様の1つは、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基である。
の好ましい態様の1つは、フッ素原子、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基又は2−オキソピロリジニル基である。Rのより好ましい態様は、フッ素原子である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基、エトキシ基又はイソプロポキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基、イソプロピル基又はシクロプロピル基である。Rのより好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基、C1−6アルコキシ基又は−CO−NR6a6bである。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、C1−6アルコキシ基である。Rのより好ましい態様は、−CO−NR6a6bである。
の好ましい態様の1つは、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、カルボキシ基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基又はメタンスルホニル基である。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基又はエトキシ基である。Rのより好ましい態様は、メチルカルバモイル基又はジメチルカルバモイル基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
pの好ましい態様は、0である。
qが0であり、rが1である一般式[I]又は[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
は、
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)2−オキソピロリジニル基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)メタンスルホニル基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基である。Rのより好ましい態様は、水素原子である。Rのより好ましい態様は、塩素原子である。
の好ましい態様の1つは、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基である。
の好ましい態様の1つは、フッ素原子、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基又は2−オキソピロリジニル基である。Rのより好ましい態様は、フッ素原子である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基、エトキシ基又はイソプロポキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基又はC1−6アルコキシ基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基、メトキシ基、エトキシ基又はメタンスルホニル基である。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基又はエトキシ基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
pの好ましい態様は、0である。
qが0であり、rが0である一般式[I]又は[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、
は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
は、
(1)カルボキシ基、又は
(2)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、エチル基、イソプロピル基又はシクロプロピル基である。Rのより好ましい態様は、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様は、カルボキシ基、メチルカルバモイル基又はジメチルカルバモイル基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
pの好ましい態様は、0である。
一般式[I]又は[II]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’]又は[II’]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’]又は[II’]におけるR、R、R、R、R、p、q及びrの好ましい態様は、一般式[I]又は[II]におけるR、R、R、R、R、p、q及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I]
[式中、
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
は、
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)2−オキソピロリジニル基であり、
pが2又は3の場合、Rはそれぞれ同一又は異なっていてもよく、
は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)カルボキシ基、
(6)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(7)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(8)メタンスルホニル基、又は
(9)メタンスルホニルオキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、
(9)ジメチルカルバモイル基、
(10)ジメチルアミノメチルカルボニル基、
(11)フマリル基、又は
(12)3−カルボキシベンゾイル基であり、
pは、0乃至3の整数であり、
qは、0又は1であり、
rは、0又は1である。]
で表される化合物又はその製薬上許容される塩の好ましい態様の1つは、qが1である化合物である。
qが1である一般式[I]で表される化合物の好ましい態様の1つは、rが1である化合物である。
qが1であり、rが1である一般式[I]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、
(1)ハロゲン原子、又は
(2)C1−6アルコキシ基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様は、フッ素原子又はメトキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様は、水酸基、メトキシ基、エトキシ基又はアセチルアミノ基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基である。
qが1である一般式[I]の化合物の好ましい態様の1つは、rが0である化合物である。
qが1であり、rが0である一般式[I]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、ハロゲン原子であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(6)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、又は
(7)メタンスルホニルオキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様は、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ベンジルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、N−アセチル−N−メチルアミノ基又はメタンスルホニルオキシ基であり、
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基である。
一般式[I]で表される化合物の好ましい態様の1つは、qが0である化合物である。
qが0である一般式[I]の化合物の好ましい態様の1つは、rが1である化合物である。
qが0であり、rが1である一般式[I]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
は、
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)2−オキソピロリジニル基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)メタンスルホニル基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基である。
の好ましい態様は、フッ素原子、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基又は2−オキソピロリジニル基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様は、水酸基、メトキシ基、エトキシ基又はメタンスルホニル基である。
qが0である一般式[I]の化合物の好ましい態様の1つは、rが0である化合物である。
qが0であり、rが0である一般式[I]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、ハロゲン原子であり、
は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
は、
(1)カルボキシ基、又は
(2)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、エチル基、イソプロピル基又はシクロプロピル基である。
の好ましい態様は、カルボキシ基、メチルカルバモイル基又はジメチルカルバモイル基であり、
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
一般式[I]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’]におけるR、R、R、R、R、p、q及びrの好ましい態様は、一般式[I]におけるR、R、R、R、R、p、q及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I]で表される化合物の好ましい態様の1つは、pが0又は1である化合物である。
pが0又は1である一般式[I]で表される化合物の好ましい態様の1つは、qが1である化合物である。
pが0又は1であり、qが1である一般式[I]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−1]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R10は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−1]で表される化合物において、好ましい態様の1つは以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
10は、
(1)水素原子、
(2)ハロゲン原子、又は
(3)C1−6アルコキシ基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(6)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、又は
(7)メタンスルホニルオキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
rは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
10の好ましい態様は、水素原子、フッ素原子又はメトキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基、C1−6アルコキシ基又は−CO−NR6a6bである。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、C1−6アルコキシ基である。Rのより好ましい態様は、−CO−NR6a6bである。
の好ましい態様の1つは、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ベンジルオキシ基、2−メトキシエトキシ基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、アセチルアミノ基、N−アセチル−N−メチルアミノ基又はメタンスルホニルオキシ基である。
のより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はイソプロポキシ基である。Rのより好ましい態様は、メチルカルバモイル基又はジメチルカルバモイル基であり、
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基である。
一般式[I−1]で表される化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−1a]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R10は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I−1]で定義した通りである。]
一般式[I−1]で表される化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−1b]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R10は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I−1]で定義した通りである。]
一般式[I−1]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−1]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−1]におけるR、R、R、R、R10及びrの好ましい態様は、一般式[I−1]におけるR、R、R、R、R10及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−1a]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−1a]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−1a]におけるR、R、R、R、R10及びrの好ましい態様は、一般式[I−1]におけるR、R、R、R、R10及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−1b]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−1b]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−1b]におけるR、R、R、R、R10及びrの好ましい態様は、一般式[I−1]におけるR、R、R、R、R10及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−1a]及び[I−1b]におけるR、R、R10、R、R及びRの好ましい態様は、一般式[I−1]におけるR、R、R10、R、R及びRの好ましい態様として挙げたものである。
pが0又は1である一般式[I]で表される化合物の好ましい態様の1つは、qが0である化合物である。
pが0又は1であり、qが0である一般式[I]の化合物の好ましい態様は、一般式[I−3]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R12は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−3]で表される化合物において、好ましい態様の1つは以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
12は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、
は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)カルボキシ基、
(4)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、又は
(5)メタンスルホニル基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
rは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基である。Rのより好ましい態様は、水素原子である。Rのより好ましい態様は、塩素原子である。
12の好ましい態様は、水素原子、フッ素原子、メトキシ基又はエトキシ基である。R12のより好ましい態様は、フッ素原子である。R12のより好ましい態様は、メトキシ基又はエトキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基、イソプロピル基又はシクロプロピル基である。Rのより好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基、C1−6アルコキシ基又は−CO−NR6a6bである。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、C1−6アルコキシ基である。Rのより好ましい態様は、−CO−NR6a6bである。
の好ましい態様の1つは、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、カルボキシ基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基又はメタンスルホニル基である。Rのより好ましい態様は、水酸基である。Rのより好ましい態様は、メトキシ基又はエトキシ基である。Rのより好ましい態様は、メチルカルバモイル基又はジメチルカルバモイル基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
一般式[I−3]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−3a]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R12は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−3]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−3b]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R12は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−3]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−3c]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R12は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−3]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−3d]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R12は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−3]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−3]で表される化合物は、好ましい態様である。

[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−3]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様は、一般式[I−3]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−3a]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−3a]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−3]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様は、一般式[I−3]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−3b]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−3b]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−3b]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様は、一般式[I−3]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−3c]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−3c]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−3c]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様は、一般式[I−3]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−3d]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−3d]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−3d]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様は、一般式[I−3]におけるR、R、R、R、R12及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−3a]、[I−3b]、[I−3c]及び[I−3d]におけるR、R、R12、R及びRの好ましい態様は、一般式[I−3]におけるR、R、R12、R及びRの好ましい態様として挙げたものである。
pが0又は1であり、qが0である一般式[I]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−4]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R13は、水素原子、C1−6アルコキシ基又は2−オキソピロリジニル基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−4]で表される化合物において、好ましい態様の1つは以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、ハロゲン原子であり、
13は、水素原子、C1−6アルコキシ基又は2−オキソピロリジニル基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、C1−6アルコキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
rは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、塩素原子である。
13の好ましい態様は、水素原子、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基又は2−オキソピロリジニル基である。R13のより好ましい態様は、メトキシ基、エトキシ基又はイソプロポキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基である。
の好ましい態様は、メトキシ基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
一般式[I−4]で表される化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−4a]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R13は、水素原子、C1−6アルコキシ基又は2−オキソピロリジニル基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−4]で表される化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−4b]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R13は、水素原子、C1−6アルコキシ基又は2−オキソピロリジニル基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−4]で表される化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−4c]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R13は、水素原子、C1−6アルコキシ基又は2−オキソピロリジニル基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−4]で表される化合物の好ましい態様の1つは、一般式[I−4d]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R13は、水素原子、C1−6アルコキシ基又は2−オキソピロリジニル基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[I]で定義した通りである。]
一般式[I−4]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−4]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−4]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様は、一般式[I−4]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−4a]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−4a]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−4a]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様は、一般式[I−4]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−4b]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−4b]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−4b]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様は、一般式[I−4]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−4c]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−4c]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−4c]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様は、一般式[I−4]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−4d]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[I’−4d]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[I’−4d]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様は、一般式[I−4]におけるR、R、R、R、R13及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[I−4a]、[I−4b]、[I−4c]及び[I−4d]におけるR、R、R、R、R及びR13の好ましい態様は、一般式[I−4]におけるR、R、R、R、R及びR13の好ましい態様として挙げたものである。
一般式[II]
[式中、
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
は、
(1)ハロゲン原子、
(2)C1−6アルコキシ基、又は
(3)2−オキソピロリジニル基であり、
pが2又は3の場合、Rはそれぞれ同一又は異なっていてもよく、
は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
は、
(1)水酸基、
(2)C1−6アルコキシ基、
(3)ベンジルオキシ基、
(4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
(5)カルボキシ基、
(6)−CO−NR6a6b
(式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(7)−NR7aCOR7b
(式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
(i)水素原子、又は
(ii)C1−6アルキル基である。)、
(8)メタンスルホニル基、又は
(9)メタンスルホニルオキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、
(9)ジメチルカルバモイル基、
(10)ジメチルアミノメチルカルボニル基、
(11)フマリル基、又は
(12)3−カルボキシベンゾイル基であり、
pは、0乃至3の整数であり、
qは、0又は1であり、
rは、0又は1である。]
で表される化合物又はその製薬上許容される塩の好ましい態様の1つは、qが1である化合物である。
qが1である一般式[II]の化合物の好ましい態様の1つは、rが1である化合物である。
qが1であり、rが1である一般式[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、ハロゲン原子であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、水酸基又はC1−6アルコキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、塩素原子である。
の好ましい態様は、エチル基である。
の好ましい態様は、水酸基又はメトキシ基であり、
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
qが1である一般式[II]の化合物の好ましい態様の1つは、rが0である化合物である。
qが1であり、rが0である一般式[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、ハロゲン原子であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、水酸基又はC1−6アルコキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様は、水酸基、メトキシ基又はエトキシ基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
一般式[II]で表される化合物のより好ましい態様の1つは、qが0である化合物である。
qが0である一般式[II]で表される化合物のより好ましい態様の1つは、rが1である化合物である。
qが0であり、rが1である一般式[II]で表される化合物において、好ましい態様は以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、
(1)ハロゲン原子、又は
(2)C1−6アルコキシ基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、水酸基又はC1−6アルコキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
pは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
の好ましい態様は、フッ素原子又はメトキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様は、水酸基、メトキシ基又はエトキシ基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
一般式[II]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[II’]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[II’]におけるR、R、R、R、R、p、q及びrの好ましい態様は、一般式[II]におけるR、R、R、R、R、p、q及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[II]の化合物の好ましい態様の1つは、pが0又は1である化合物である。
pが0又は1である一般式[II]の化合物の好ましい態様の1つは、qが1である化合物である。
pが0又は1であり、qが1である一般式[II]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[II−1]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R14は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[II]で定義した通りである。]
14の好ましい態様は、水素原子又はハロゲン原子である。
一般式[II−1]で表される化合物において、好ましい態様の1つは以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
14は、水素原子又はハロゲン原子であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、水酸基又はC1−6アルコキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
rは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。
14の好ましい態様は、水素原子又はフッ素原子である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基である。Rの好ましい態様の1つは、C1−6アルコキシ基であり、より好ましくはメトキシ基又はエトキシ基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
一般式[II−1]で表される化合物の好ましい態様の1つは、一般式[II−1a]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R14は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[II]で定義した通りである。]
一般式[II−1]で表される化合物の好ましい態様の1つは、一般式[II−1b]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R14は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[II]で定義した通りである。]
一般式[II−1]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[II’−1]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[II’−1]におけるR、R、R、R、R14及びrの好ましい態様は、一般式[II−1]におけるR、R、R、R、R14及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[II−1a]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[II’−1a]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[II’−1a]におけるR、R、R、R、R14及びrの好ましい態様は、一般式[II−1]におけるR、R、R、R、R14及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[II−1b]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[II’−1b]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[II’−1b]におけるR、R、R、R、R14及びrの好ましい態様は、一般式[II−1]におけるR、R、R、R、R14及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[II−1a]及び[II−1b]におけるR、R、R14、R、R、R及びrの好ましい態様は、一般式[II−1]におけるR、R、R14、R、R、R及びrの好ましい態様として挙げたものである。
一般式[II]で表される化合物の好ましい態様の1つは、qが0である化合物である。
qが0である一般式[II]の化合物の好ましい態様の1つは、pが0又は1である化合物である。
pが0又は1であり、qが0である一般式[II]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[II−3]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R16は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[II]で定義した通りである。]
一般式[II−3]で表される化合物において、好ましい態様の1つは以下の通りである。
は、ハロゲン原子であり、
は、水素原子又はハロゲン原子であり、
16は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、水酸基又はC1−6アルコキシ基であり、
は、
(1)水素原子、
(2)アセチル基、
(3)プロピオニル基、
(4)イソブチリル基、
(5)ピバロイル基、
(6)パルミトイル基、
(7)ベンゾイル基、
(8)4−メチルベンゾイル基、又は
(9)ジメチルカルバモイル基であり、
rは、0又は1である。
の好ましい態様は、フッ素原子である。
の好ましい態様は、水素原子又は塩素原子である。Rのより好ましい態様の1つは、水素原子である。Rのより好ましい態様の1つは、塩素原子である。
16の好ましい態様は、水素原子、フッ素原子又はメトキシ基である。R16のより好ましい態様の1つは、フッ素原子である。R16のより好ましい態様の1つは、メトキシ基である。
の好ましい態様は、メチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基である。Rの好ましい態様の1つは、C1−6アルコキシ基であり、より好ましくはメトキシ基又はエトキシ基である。
の好ましい態様の1つは、水酸基、メトキシ基又はエトキシ基である。
の好ましい態様は、
(1)水素原子、又は
(2)アセチル基であり、
さらにより好ましい態様は、
水素原子である。
一般式[II−3]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[II−3a]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R16は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[II]で定義した通りである。]
一般式[II−3]の化合物の好ましい態様の1つは、一般式[II−3b]で表される化合物又はその製薬上許容される塩である。
[式中、R16は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−6アルコキシ基であり、R、R、R、R、R及びrは一般式[II]で定義した通りである。]
一般式[II−3]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[II’−3]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[II’−3]におけるR、R、R、R、R16及びrの好ましい態様は、一般式[II−3]におけるR、R、R、R、R16及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[II−3a]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[II’−3a]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[II’−3a]におけるR、R、R、R、R16及びrの好ましい態様は、一般式[II−3]におけるR、R、R、R、R16及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[II−3b]で表される化合物において、Rが水素原子である下記一般式[II’−3b]で表される化合物は、好ましい態様である。
[式中、各記号は前記の通りである。]
一般式[II’−3b]におけるR、R、R、R、R16及びrの好ましい態様は、一般式[II−3]におけるR、R、R、R、R16及びrの好ましい態様と同様である。
一般式[II−3a]及び[II−3b]におけるR、R、R16、R、R及びRの好ましい態様は、一般式[II−3]におけるR、R、R16、R、R及びRの好ましい態様として挙げたものである。
上記一般式[I−1a]、[I−3b]、[I−3d]、[I−4b]、[I−4d]、[II−1a]、[II−3a]において、rが0の場合、Rの立体配置は、下記部分構造式で示される立体配置を意味する。
上記一般式[I−1b]、[I−3a]、[I−3c]、[I−4a]、[I−4c]、[II−1b]、[II−3b]において、rが0の場合、Rの立体配置は、下記部分構造式で示される立体配置を意味する。
「上記一般式[I]、[II]、[I−1]、[I−1a]、[I−1b]、[I−3]、[I−3a]、[I−3b]、[I−3c]、[I−3d]、[I−4]、[I−4a]、[I−4b]、[I−4c]、[I−4d]、[II−1]、[II−1a]、[II−1b]、[II−3]、[II−3a]又は[II−3b]で表される化合物」(以下、本発明化合物ともいう)としては、下記式で表される化合物、又はその製薬上許容される塩が好ましい。
下記式で表される化合物、又はその製薬上許容される塩は、より好ましい態様である。
下記式で表される化合物、又はその製薬上許容される塩は、より好ましい態様である。
本発明化合物の製薬上許容される塩とは、本発明化合物と無毒の塩を形成するものであればいかなる塩でもよく、例えば、無機酸との塩、有機酸との塩、無機塩基との塩、有機塩基との塩、アミノ酸との塩等が挙げられる。
無機酸との塩として、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等との塩が挙げられる。
有機酸との塩として、例えば、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、クエン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、グルコン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等との塩が挙げられる。
無機塩基との塩として、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
有機塩基との塩として、例えば、メチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、グアニジン、ピリジン、ピコリン、コリン、シンコニン、メグルミン等との塩が挙げられる。
アミノ酸との塩として、例えば、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等との塩が挙げられる。
公知の方法に従って、本発明化合物と、無機塩基、有機塩基、無機酸、有機酸又はアミノ酸とを反応させることにより、そのような塩を得ることができる。
本発明において、本発明化合物の製薬上許容される塩として、塩酸との塩(例、1塩酸塩、2塩酸塩)、臭化水素酸との塩(例、1臭化水素酸塩、2臭化水素酸塩)、硫酸との塩、p−トルエンスルホン酸との塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩が好ましい態様である。
本発明化合物又はその製薬上許容される塩は、溶媒和物であってもよい。
「溶媒和物」とは、本発明化合物又はその製薬上許容される塩に、溶媒の分子が配位したものであり、水和物(含水物ともいう。)も包含される。溶媒和物は、製薬上許容される溶媒和物が好ましく、例えば、本発明化合物の0.4から0.8水和物、1水和物、1/2水和物、2水和物、ナトリウム塩の0.4から0.8水和物、ナトリウム塩の1水和物、1メタノール和物、1エタノール和物、1アセトニトリル和物、2塩酸塩の2/3エタノール和物等が挙げられる。本発明化合物の溶媒和物の好ましい態様は、0.5から0.7水和物、1水和物、1/2水和物、0.6水和物、2水和物、ナトリウム塩の0.5から0.7水和物、ナトリウム塩の1水和物、ナトリウム塩の0.6水和物、ナトリウム塩の0.5水和物、ナトリウム塩の2水和物である。
公知の方法に従って、本発明化合物又は製薬上許容されるその塩の溶媒和物を得ることができる。
本発明化合物は、互変異性体として存在する場合がある。その場合、本発明化合物は、個々の互変異性体又は互変異性体の混合物として存在し得る。
本発明化合物は、炭素二重結合を有する場合がある。その場合、本発明化合物は、E体、Z体、又はE体とZ体の混合物として存在し得る。
本発明化合物は、シス/トランス異性体として認識すべき立体異性体が存在する場合がある。その場合、本発明化合物は、シス体、トランス体、又はシス体とトランス体の混合物として存在し得る。
本発明化合物は、1又はそれ以上の不斉炭素を有する場合がある。その場合、本発明化合物は、単一のエナンチオマー、単一のジアステレオマー、エナンチオマーの混合物又はジアステレオマーの混合物として存在する場合がある。
本発明化合物は、アトロプ異性体として存在する場合がある。その場合、本発明化合物は、個々のアトロプ異性体又はアトロプ異性体の混合物として存在し得る。
本発明化合物は、上記の異性体を生じさせる構造上の特徴を同時に複数含むことがある。また、本発明化合物は、上記の異性体をあらゆる比率で含み得る。
本願明細書に立体化学を特定せずに表記した一般式、化学構造もしくは化合物名は、他に注釈等の言及がない限り、存在しうる上記の異性体すべてを含む。
ジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィーや結晶化などの慣用されている方法によって、それぞれのジアステレオマーに分離することができる。また、立体化学的に単一である出発物質を用いることにより、又は立体選択的な反応を用いる合成方法によりそれぞれのジアステレオマーを作ることもできる。
エナンチオマーの混合物からのそれぞれの単一なエナンチオマーへの分離は、当分野でよく知られた方法で行うことができる。
例えば、化合物が官能基を有するときは、ジアステレオマー混合物は、エナンチオマーの混合物と、実質的に純粋なエナンチオマーであってキラル補助剤(chiral auxiliary)として知られている化合物とを反応することによって調整することができる。当該ジアステレオマー混合物は、前記の通りそれぞれのジアステレオマーに分離することができる分離されたジアステレオマーを、付加されたキラル補助剤を開裂で除去することにより、目的のエナンチオマーに変換することができる。
また、当分野でよく知られた、キラル固定相を使用するクロマトグラフィー法によって、化合物のエナンチオマーの混合物を直接分離することもできる。
あるいは、化合物のどちらか一方のエナンチオマーを、実質的に純粋な光学活性出発原料を用いることにより、又は、プロキラル(prochiral)な中間体に対しキラル補助剤や不斉触媒を用いた立体選択的合成(不斉誘導)を行うことによって得ることもできる。
絶対立体配置は結晶性の生成物又は中間体のX線結晶解析により決定することができる。その際、必要によっては立体配置が既知である不斉中心を持つ試薬で誘導化された結晶性の生成物又は中間体を用いてもよい。
本発明化合物のある実施態様として、本発明化合物は結晶或いは非晶質(アモルファス)であっても良い。
本発明化合物のある実施態様として、本発明化合物は同位元素(例えば、H、14C、35S等)で標識されていてもよい。
本発明化合物又はその製薬上許容される塩の好ましい態様は、実質的に精製された、本発明化合物又はその製薬上許容される塩である。さらに好ましい実施態様は、80%以上の純度に精製された、本発明化合物又はその製薬上許容される塩である。
本発明においては、本発明化合物のプロドラッグもまた、有用な薬剤となり得る。
「プロドラッグ」とは、化学的又は代謝的に分解し得る基を有し、生体に投与された後、例えば、加水分解、加溶媒分解、又は、生理的条件下で分解することによって、元の化合物に復元して本来の薬効を示す本発明化合物の誘導体である。
プロドラッグは、例えば、経口投与における吸収改善のため、或いは、標的部位へのターゲティングのために利用される。
修飾部位としては本発明化合物中の水酸基、カルボキシ基、アミノ基などの反応性の高い官能基などが挙げられる。
水酸基の修飾基として具体的には、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、ピバロイル基、パルミトイル基、ベンゾイル基、4−メチルベンゾイル基、ジメチルカルバモイル基、ジメチルアミノメチルカルボニル基、スルホ基、アラニル基、フマリル基等が挙げられる。また、ナトリウム塩化した3−カルボキシベンゾイル基、2−カルボキシエチルカルボニル基等が挙げられる。
カルボキシ基の修飾基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ピバロイルオキシメチル基、カルボキシメチル基、ジメチルアミノメチル基、1−(アセチルオキシ)エチル基、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル基、1−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル基、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル基、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基、ベンジル基、フェニル基、o−トリル基、モルホリノエチル基、N,N−ジエチルカルバモイルメチル基、フタリジル基等が挙げられる。
アミノ基の修飾基として具体的には、ヘキシルカルバモイル基、3−メチルチオ−1−(アセチルアミノ)プロピルカルボニル基、1−スルホ−1−(3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル)メチル基、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基等が挙げられる。
「医薬組成物」としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤等の経口剤、或いは外用剤、坐剤、注射剤、点眼剤、経鼻剤、経肺剤等の非経口剤が挙げられる。
本発明医薬組成物(例、抗HIV組成物、HIVインテグラーゼ阻害用医薬組成物等)は、医薬製剤の技術分野において公知の方法に従って、本発明化合物又はその製薬上許容される塩を、少なくとも1種以上の製薬上許容される担体等と、適宜、適量混合等することによって、製造される。該医薬組成物中の本発明化合物又はその製薬上許容される塩の含量は、剤形、投与量等により異なるが、例えば、組成物全体の0.1乃至100重量%である。
「製薬上許容される担体」としては、製剤素材として慣用の各種有機又は無機担体物質が挙げられ、例えば、固形製剤における賦形剤、崩壊剤、結合剤、流動化剤、滑沢剤等、或いは液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等が挙げられる。更に必要に応じて、保存剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤等の添加物が用いられる。
「賦形剤」としては、例えば、乳糖、白糖、D−マンニトール、D−ソルビトール、トウモロコシデンプン、デキストリン、微結晶セルロース、結晶セルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、アラビアゴム等が挙げられる。
「崩壊剤」としては、例えば、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、結晶セルロース等が挙げられる。
「結合剤」としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポビドン、結晶セルロース、白糖、デキストリン、デンプン、ゼラチン、カルメロースナトリウム、アラビアゴム等が挙げられる。
「流動化剤」としては、例えば、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム等が挙げられる。
「滑沢剤」としては、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク等が挙げられる。
「溶剤」としては、例えば、精製水、エタノール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油等が挙げられる。
「溶解補助剤」としては、例えば、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。
「懸濁化剤」としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、カルメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、プロピレングリコール、ポビドン、メチルセルロース、モノステアリン酸グリセリン等が挙げられる。
「等張化剤」としては、例えば、ブドウ糖、D−ソルビトール、塩化ナトリウム、D−マンニトール等が挙げられる。
「緩衝剤」としては、例えば、リン酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。
「無痛化剤」としては、例えば、ベンジルアルコール等が挙げられる。
「保存剤」としては、例えば、パラオキシ安息香酸エチル、クロロブタノール、ベンジルアルコール、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸等が挙げられる。
「抗酸化剤」としては、例えば、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸等が挙げられる。
「着色剤」としては、例えば、食用色素(例、食用赤色2号若しくは3号、食用黄色4号若しくは5号等)、β−カロテン等が挙げられる。
「甘味剤」としては、例えば、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム等が挙げられる。
本発明医薬組成物は、ヒトはもちろんのこと、ヒト以外の哺乳動物(例、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ、サル等)に対しても、経口的又は非経口的(例、局所、直腸、静脈投与等)に投与することができる。投与量は、投与対象、疾患、症状、剤形、投与ルート等により異なるが、例えば、成人の患者(体重:約60kg)に経口投与する場合の投与量は、有効成分である本発明化合物として、1日あたり、通常約1mg乃至1gの範囲である。これらの量を1回乃至数回に分けて投与することができる。
上記本発明化合物又はその製薬上許容される塩は、HIVインテグラーゼを阻害するので、HIV感染症の治療剤又は予防剤の有効成分として、用いることができる。
「HIVインテグラーゼを阻害する」とは、HIVインテグラーゼとしての機能を特異的に阻害してその活性を消失若しくは減弱することを意味する。1つの局面において、上記本発明化合物又はその製薬上許容される塩は、患者における薬物療法においてHIVインテグラーゼを阻害するために使用されてもよい。他の局面において、上記本発明化合物又はその製薬上許容される塩は、後述する試験例1の条件下、HIVインテグラーゼの機能を特異的に阻害するために使用されてもよい。「HIVインテグラーゼを阻害する」として、好ましくは、「ヒトHIVインテグラーゼを阻害する」である。「HIVインテグラーゼ阻害剤」として、好ましくは、「ヒトHIVインテグラーゼ阻害剤」である。
上記本発明化合物又はその製薬上許容される塩を、医薬分野で行われている一般的な方法で、1剤又は複数の他の薬剤(以下、併用薬剤ともいう)と組み合わせて使用(以下、併用ともいう)することができる。
上記本発明化合物又はその製薬上許容される塩、及び併用薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象に対し、配合剤として投与してもよいし、両製剤を同時に又は一定の間隔をおいて投与してもよい。また、本発明の医薬組成物及び併用薬剤とからなるキットであることを特徴とする医薬として用いてもよい。併用薬剤の投与量は、臨床上用いられている投与量に準ずればよく、投与対象、疾患、症状、剤形、投与ルート、投与時間、組み合わせ等により適宜選択することができる。併用薬剤の投与形態は、特に限定されず、本発明化合物又はその塩と併用薬剤とが組み合わされていればよい。
抗HIV剤は、一般に、一時的なウイルス増殖の抑制のみでなく、再びウイルスが増殖しない様にその効果を持続させることが必要である。従って、長期投与が必要とされ、また、夜間等の長時間にわたり効果を持続させるためには一回の投与量を多くせざるを得なくなる場合も多い。これらの長期・大量投与は、副作用が生じる危険性を増加させる。
従って、本発明化合物の好ましい態様の一つとして経口投与による吸収性が高いものが挙げられ、また、投与された化合物の血中濃度が長時間維持されるものが挙げられる。
本発明化合物の他の好ましい態様の一つとして、薬理活性の良い化合物(例えば、HIVインテグラーゼへの阻害活性が高い化合物、抗HIV活性が高い化合物)、バイオアベイラビリティの良い化合物(例えば、細胞膜透過性の高い化合物、代謝酵素に対し安定である化合物、蛋白への結合率が低い化合物等)、Q148変異を有するHIVに対して抗HIV活性を有する化合物等が挙げられる。
本発明化合物の他の好ましい態様の一つとして、薬理活性が高い化合物(具体的には、HIVインテグラーゼ阻害活性のEC50が0.1μM未満、好ましくは、0.01μM未満)が挙げられる。
本発明化合物の他の好ましい態様の一つとして、経口吸収性が高く、かつ、投与された化合物の血中濃度が長時間維持される化合物が挙げられる。
上記のような好ましい態様の化合物を使用することにより、ヒトへの投与の際、投与量、又は/及び、投与回数を減らすことが期待される。好ましい投与回数は、1日2回以下であり、更に好ましくは、1日1回以下(例えば、1日1回、2日に1回等)である。
本発明化合物は、HIVによるウイルス血症の改善及び/又はその改善状態の維持、ウイルス感染症、特に、HIV感染症の予防、治療及び/又はその改善状態の維持に使用され得る。
「治療」、「改善」或いは「効果」の指標としては、体内、特に血中のウイルス量の低減、また、HIV RNA量の低減が挙げられる。
「HIV感染症の予防」とは、HIV感染の疑いのある人、又は可能性のある人(輸血による感染、母子感染による感染)に対して、薬剤を投与することなどが挙げられる。
「エイズの予防」とは、例えば、検査等によりHIVが検出された人であってエイズの症状が現われていない人に対し薬剤を投与すること;エイズの治療後、その症状が改善された人であってHIVが根絶されておらずエイズの再発が懸念される人に対し薬剤を投与すること;感染の危険性を危惧してHIV感染前に薬剤を投与することなどが挙げられる。
多剤併用療法に用いられる「他の抗HIV剤」及び「他の抗HIV活性物質」としては、抗HIV抗体或いはその他の抗体、HIVワクチン或いはその他のワクチン、インターフェロン、インターフェロンアゴニスト等の免疫増強剤、HIVリボザイム、HIVアンチセンス薬、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、ウイルスの認識する宿主細胞のレセプター(CD4、CXCR4、CCR5等)とウイルスとの結合阻害剤(CCR5アンタゴニスト等)、DNAポリメラーゼ阻害剤或いはDNA合成阻害剤、HIVp24に作用する薬剤、HIV融合阻害剤、IL−2アゴニスト或いはアンタゴニスト、TNF−αアンタゴニスト、α−グルコシダーゼ阻害剤、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤、アポトーシスアゴニスト或いは阻害剤、コリンエステラーゼ阻害剤、免疫調節薬等が挙げられる。
HIV逆転写酵素阻害剤として具体的には、レトロビル[R](ジドブジン)、エピビル[R](ラミブジン)、ゼリット[R](サニルブジン)、ヴァイデックス[R](ジダノシン)、ハイビッド[R](ザルシタビン)、ザイアジェン[R](硫酸アバカビル)、ビラミューン[R](ネビラピン)、ストックリン[R](エファビレンツ)、レスクリプター[R](メシル酸デラビルジン)、コンビビル[R](ジドブジン+ラミブジン)、Trizivir[R](硫酸アバカビル+ラミブジン+ジドブジン)、また、Coactinon[R](エミビリン)、Phosphonovir[R]、Coviracil[R]、alovudine(3’−フルオロ−3’−デオキシチミジン)、Thiovir[R](チオホスホノギ酸)、カプラビリン(5−[(3,5−ジクロロフェニル)チオ]−4−イソプロピル−1−(4−ピリジルメチル)イミダゾール−2−メタノールカルバミン酸)、Tenofovir disoproxilフマル酸塩((R)−[[2−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−1−メチルエトキシ]メチル]ホスホン酸ビス(イソプロポキシカルボニルオキシメチル)エステル フマル酸塩)、テノホビルアラフェナミドフマル酸、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸、DPC−083((4S)−6−クロロ−4−[(1E)−シクロプロピルエテニル]−3,4−ジヒドロ−4−トリフルオロメチル−2(1H)−キナゾリノン)、DPC−961((4S)−6−クロロ−4−(シクロプロピルエチニル)−3,4−ジヒドロ−4−(トリフルオロメチル)−2(1H)−キナゾリノン)、DAPD((−)−β−D−2,6−ジアミノプリンジオキソラン)、Immunocal[R]、MSK−055、MSA−254、MSH−143、NV−01、TMC−120、DPC−817、GS−7340、TMC−125、SPD−754、D−A4FC、capravirine、UC−781、emtricitabine、alovudine、Phosphazid、BCH−10618、DPC−083、Etravirine、BCH−13520、MIV−210、Abacavir sulfate/lamivudine、GS−7340、GW−5634、GW−695634、TMC−278等が挙げられる。ここで、[R]は登録商標を示し、[R]がない薬剤名称は一般名(例、INN)又は会社により命名されたコード番号を示す(以下同様)。
また、HIVプロテアーゼ阻害剤として具体的には、クリキシバン[R](硫酸インジナビルエタノール付加物)、サキナビル、インビラーゼ[R](メシル酸サキナビル)、ノービア[R](リトナビル)、ビラセプト[R](メシル酸ネルフィナビル)、ロピナビル、プローゼ[R](アンプレナビル)、カレトラ[R](リトナビル+ロピナビル)、また、mozenavir dimesylate([4R−(4α,5α,6β)]−1,3―ビス[(3−アミノフェニル)メチル]ヘキサヒドロ−5,6−ジヒドロキシ−4,7−ビス(フェニルメチル)−2H−1,3−ジアゼピン−2−オン 二メタンスルホン酸塩)、tipranavir(3’−[(1R)−1−[(6R)−5,6−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−フェニルエチル−6−プロピル−2H−ピラン−3−イル]プロピル]−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジンスルホン酸アミド)、lasinavir(N−[5(S)−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4(S)−ヒドロキシ−6−フェニル−2(R)−(2,3,4−トリメトキシベンジル)ヘキサノイル]−L−バリン 2−メトキシエチレンアミド)、KNI―272((R)−N−tert−ブチル−3−[(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−N−[(R)−2−N−(イソキノリン−5−イルオキシアセチル)アミノ−3−メチルチオプロパノイル]アミノ−4−フェニルブタノイル]−5,5−ジメチル−1,3−チアゾリジン−4−カルボキサミド)、GW−433908、TMC−126、DPC−681、buckminsterfullerene、MK−944A(MK944(N−(2(R)−ヒドロキシ−1(S)−インダニル)−2(R)−フェニルメチル−4(S)−ヒドロキシ−5−[4−(2−ベンゾ[b]フラニルメチル)−2(S)−(tert−ブチルカルバモイル)ピペラジン−1−イル]ペンタナミド)+硫酸インジナビル)、JE−2147([2(S)−オキソ−4−フェニルメチル−3(S)−[(2−メチル−3−オキシ)フェニルカルボニルアミノ]−1−オキサブチル]−4−[(2−メチルフェニル)メチルアミノ]カルボニル−4(R)−5,5−ジメチル−1,3−チアゾール)、BMS−232632((3S,8S,9S,12S)−3,12−ビス(1,1−ジメチルエチル)−8−ヒドロキシ−4,11−ジオキソ−9−(フェニルメチル)−6−[[4−(2−ピリジニル)フェニル]メチル]−2,5,6,10,13−ペンタアザテトラデカンジカルボン酸 ジメチルエステル)、DMP−850((4R,5S,6S,7R)−1−(3−アミノ−1H−インダゾール−5−イルメチル)−4,7−ジベンジル−3−ブチル−5,6−ジヒドロキシペルヒドロ−1,3−ジアゼピン−2−オン)、DMP−851、RO−0334649、Nar−DG−35、R−944、VX−385、TMC−114、Tipranavir、Fosamprenavir sodium、Fosamprenavir calcium、Darunavir、GW−0385、R−944、RO−033−4649、AG−1859等が挙げられる。
また、HIVインテグラーゼ阻害剤として、S−1360、L−870810、ISENTRESS[R](Raltegravir)、JTK−303(Elvitegravir)、S/GSK1349572(Doltegravir)等、DNAポリメラーゼ阻害剤或いはDNA合成阻害剤として、ホスカビル[R]、ACH−126443(L−2’,3’−ジデヒドロ−ジデオキシ−5−フルオロシチジン)、エンテカビル((1S,3S,4S)−9−[4−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)−2−メチレンシクロペンチル]グアニン)、calanolideA([10R−(10α,11β,12α)]−11,12−ジヒドロ−12−ヒドロキシ−6,6,10,11−テトラメチル−4−プロピル−2H,6H,10H−ベンゾ[1,2−b:3,4−b’:5,6−b’’]トリピラン−2−オン)、calanolideB、NSC−674447(1,1’−アゾビスホルムアミド)、Iscador(viscum album 抽出物)、Rubitecan等、HIVアンチセンス薬として、HGTV−43、GEM−92等、抗HIV抗体或いはその他の抗体として、NM−01、PRO−367、KD−247、Cytolin[R]、TNX−355(CD4抗体)、AGT−1、PRO−140(CCR5抗体)、Anti−CTLA−4MAb等、HIVワクチン或いはその他のワクチンとして、ALVAC[R]、AIDSVAX[R]、Remune[R]、HIV gp41 ワクチン、HIV gp120ワクチン、HIV gp140 ワクチン、HIV gp160 ワクチン、HIV p17 ワクチン、HIV p24 ワクチン、HIV p55 ワクチン、AlphaVaxVector System、canarypox gp160 ワクチン、AntiTat、MVA−F6 Nefワクチン、HIV rev ワクチン、C4−V3ペプチド、p2249f、VIR−201、HGP−30W、TBC−3B、PARTICLE−3B、Antiferon(インターフェロン−αワクチン)等、インターフェロン或いはインターフェロンアゴニストとして、スミフェロン[R]、MultiFeron[R]、インターフェロン−τ、Reticulose、ヒト白血球インターフェロンα等、CCR5アンタゴニストとしてSCH−351125等、HIVp24に作用する薬剤として、GPG−NH2(グリシル−プロリル−グリシンアミド)等、HIV融合阻害剤として、FP−21399(1,4−ビス[3−[(2,4−ジクロロフェニル)カルボニルアミノ]−2−オキソ−5,8−ジナトリウムスルホニル]ナフチル−2,5−ジメトキシフェニル−1,4−ジヒドラゾン)、T−1249、Synthetic Polymeric Construction No3、pentafuside、FP−21399、PRO−542、Enfuvirtide等、IL−2アゴニスト或いはアンタゴニストとして、インターロイキン−2、イムネース[R]、Proleukin[R]、Multikine[R]、Ontak[R]等、TNF−αアンタゴニストとして、Thalomid[R](サリドマイド)、レミケード[R](インフリキシマブ)、硫酸化カードラン等、α−グルコシダーゼ阻害剤として、Bucast[R]等、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤として、ペルデシン(2−アミノ−4−オキソ−3H,5H−7−[(3−ピリジル)メチル]ピロロ[3,2−d]ピリミジン)等、アポトーシスアゴニスト或いは阻害剤として、アーキンZ[R]、Panavir[R]、Coenzyme Q10(2−デカ(3−メチル−2−ブテニレン)−5,6−ジメトキシ−3−メチル−p−ベンゾキノン)等、コリンエステラーゼ阻害剤として、Cognex[R]等、免疫調節薬として、Imunox[R]、Prokine[R]、Met−enkephalin(6−de−L−アルギニン−7−de−L−アルギニン−8−de−L−バリンアミド−アドレノルフィン)、WF−10(テトラクロロデカオキシドの10倍希釈液)、Perthon、PRO−542、SCH−D、UK−427857、AMD−070、AK−602、等が挙げられる。
その他、ノイロトロピン[R]、ライダコール[R]、アンサー20[R]、Ampligen[R]、Anticort[R]、Inactivin[R]、PRO−2000、RevM10遺伝子、HIV特異的細胞障害性T細胞(CTL免疫治療、ACTGプロトコール080治療、CD4−ζ遺伝子治療)、SCA結合蛋白、RBC−CD4複合体、Motexafin gadolinium、GEM−92、CNI−1493、(±)−FTC、Ushercell、D2S、BufferGel[R]、VivaGel[R]、Glyminox vaginal gel、ラウリル硫酸ナトリウム、2F5、2F5/2G12、VRX−496、Ad5gag2、BG−777、IGIV−C、BILR−255等が挙げられる。
本発明化合物は、一種類以上(例、1又は2種類)の他の抗HIV活性物質(他の抗HIV剤ともいう)を組み合わせて、抗HIV剤等とすることができ、HIV感染症の予防又は治療に用いることができる。本発明化合物との多剤併用療法に用いられる「他の抗HIV剤」及び「他の抗HIV活性物質」として好ましくは、HIV逆転写酵素阻害剤及びHIVプロテアーゼ阻害剤である。2剤若しくは3剤、或いはそれ以上の薬剤を併用するか合剤とすることができるが、この時、作用メカニズムの異なる薬剤の組み合わせは好ましい態様の一つである。また、副作用の重複しない薬剤の選択が好ましい。
具体的な薬剤の組み合わせとしては、エファビレンツ、テノフォビル、エムトリシタビン、インジナビル、ネルフィナビル、アタザナビル、リトナビル+インジナビル、リトナビル+ロピナビル、リトナビル+サキナビル、ジダノシン+ラミブジン、ジドブジン+ジダノシン、スタブジン+ジダノシン、ジドブジン+ラミブジン、スタブジン+ラミブジン、テノフォビル+エムトリシタビンからなる群と本発明化合物の組み合わせが挙げられる(Guidelines for the Use of Antiretroviral Agents in HIV−Infected Adults and Adolescents. August 13, 2001など)。さらに、アタザナビル+リトナビル、ダルナビル、ダルナビル+リトナビル、マラビロックからなる群と本発明化合物の組み合わせが挙げられる。特に好ましくは、エファビレンツ、インジナビル、ネルフィナビル、テノフォビル、エムトリシタビン、ジドブジン、ラミブジンとの組み合わせによる2剤併用、及び、ジドブジン+ラミブジン、テノフォビル+ラミブジン、テノフォビル+ジドブジン、テノフォビル+エファビレンツ、テノフォビル+ネルフィナビル、テノフォビル+インジナビル、テノフォビル+エムトリシタビン、エムトリシタビン+ラミブジン、エムトリシタビン+ジドブジン、エムトリシタビン+エファビレンツ、エムトリシタビン+ネルフィナビル、エムトリシタビン+インジナビル、ネルフィナビル+ラミブジン、ネルフィナビル+ジドブジン、ネルフィナビル+エファビレンツ、ネルフィナビル+インジナビル、エファビレンツ+ラミブジン、エファビレンツ+ジドブジン、エファビレンツ+インジナビル、テノホビルジソプロキシルフマル酸+エムトリシタビン、ダルナビル+エムトリシタビン、アバカビル+3TC、CMX157+テノホビルジソプロキシルフマル酸、CMX157+エムトリシタビン、CMX157+テノホビルアラフェナミドフマル酸、CMX157+テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸、CMX157+Lamivudine (3TC)、CMX157+Abacavir sulfate (ABC)、4'-C-Ethynyl-2'-deoxy-fluoroadenosine(EFdA)+テノホビルジソプロキシルフマル酸、4'-C-Ethynyl-2'-deoxy-fluoroadenosine(EFdA)+エムトリシタビン、4'-C-Ethynyl-2'-deoxy-fluoroadenosine(EFdA)+テノホビルアラフェナミドフマル酸、4'-C-Ethynyl-2'-deoxy-fluoroadenosine(EFdA)+テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸、4'-C-Ethynyl-2'-deoxy-fluoroadenosine(EFdA)+Lamivudine (3TC)、4'-C-Ethynyl-2'-deoxy-fluoroadenosine(EFdA)+Abacavir sulfate (ABC)、Festinavir[R](BMS-986001)+テノホビルジソプロキシルフマル酸、Festinavir[R](BMS-986001)+エムトリシタビン、Festinavir[R](BMS-986001)+テノホビルアラフェナミドフマル酸、Festinavir[R](BMS-986001)+テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸、Festinavir[R](BMS-986001)+Lamivudine (3TC)、エムトリシタビン+テノホビルアラフェナミドフマル酸、エムトリシタビン+テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸、Festinavir[R](BMS-986001)+Abacavir sulfate (ABC)との組み合わせによる3剤併用又は3剤合剤との組み合わせによる3剤併用である。これらの組み合わせにおいて、代謝酵素を阻害するCYP阻害剤をさらに加えることもできる。CYP阻害剤としては、リトナビル又はコビシスタットが例示される。リトナビルはCYP阻害剤として用いてもよく、他の抗HIV剤として用いることもできる。ここで、「+」とは、記載薬剤を組み合わせて用いることを意味する。
併用投与の場合、本発明化合物を、併用する薬剤(以下、併用薬という。)と同時に投与しても、時間間隔をおいて投与してもよい。併用投与の場合、本発明化合物と併用薬とを含有してなる医薬組成物として投与してもよく、又は本発明化合物を含有してなる医薬組成物と、併用薬を含有してなる医薬組成物を別々に投与してもよい。本発明化合物と併用薬の投与経路は同一であっても異なっていてもよい。
併用投与の場合、本発明化合物を、1回に0.01mg乃至1gの範囲の投与量で、1日1回乃至数回投与することができる。又は、より少ない投与量で投与してもよい。併用薬は、HIV感染症の予防又は治療に使用される場合の通常の投与量、例えば1回に0.01mg乃至0.3gの範囲の投与量で投与することができる。又は、より少ない投与量で投与してもよい。
次に、本発明化合物の製造方法を具体的に説明する。しかしながら本発明はこれらの製造方法に限定されるものではないことは勿論である。本発明化合物を製造するに際し、反応の順序は適宜変更し得る。合理的と思われる工程又は置換部位から反応を行えばよい。また、各工程間に適宜置換基変換(置換基の変換又は更なる修飾)工程が挿入されていてもよい。反応性官能基がある場合は、適宜保護、脱保護を行えばよい。また、反応の進行を促進するために、例示した試薬以外の試薬を適宜用いることができる。また、製造方法未記載の原料化合物は市販されているか又は既知の合成反応を組み合わせて容易に調製可能な化合物である。各工程で得られる化合物は、蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の慣用される常法で精製することができるが、場合によっては、単離精製せず次の工程に進むことができる。
以下の製造方法において、「室温」とは1乃至40℃を意味する。
一般式[I]又は[II]
(式中、各記号は、前記の通りである。)
で表される化合物又はその製薬上許容される塩、或いはその溶媒和物は、以下の製造方法1又は製造方法2により製造することができる。
製造方法1
(式中、Raは、ベンジル基、tert−ブチル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基等の水酸基保護基であり、その他の記号は、前記の通りである。)
工程1
一般式[C]の化合物は、一般式[B]の化合物と、一般式[A]の化合物と塩素化剤とを反応させることにより製造することができる酸クロライド化合物とを反応させることにより製造することができる。
一般式[A]の化合物と塩素化剤との反応は、場合によっては触媒存在下で行う。
溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)等の単独又は混合溶媒が例示される。
塩素化剤としては、二塩化オキサリル、塩化チオニル、三塩化リン等が例示される。
触媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等が例示される。
反応温度は氷冷下から室温が好ましい。
酸クロライド化合物と一般式[B]の化合物との反応は通常塩基の存在下で行う。
溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF等の単独又は混合溶媒が例示される。
塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等が例示される。
反応温度は−78℃から室温が好ましい。
工程2
一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、溶媒中、一般式[C]の化合物と、対応する一般式[D−I]又は一般式[D−II]の化合物とを反応させることにより製造することができる。
一般式[C]の化合物と、対応する一般式[D−I]又は一般式[D−II]の化合物との反応は、通常塩基存在下で行う。場合によって添加剤を加えてもよい。
溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、DMF、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、トルエン、水等の単独又は混合溶媒等が例示される。
塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジアザビシクロウンデセン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等が例示される。
添加剤としては、酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等が例示される。
反応温度は室温から加温下が好ましい。
工程3
一般式[I’]又は一般式[II’]の化合物は、溶媒中、一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物の水酸基保護基Raを脱保護することにより製造することができる。例えば、水酸基保護基がベンジル基の場合、脱保護は、通常酸性条件下で行う。
溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、トルエン、メタノール、エタノール、2−プロパノール、THF、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒等が例示される。
酸としては、塩酸、硫酸、臭化水素、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等が例示される。
反応温度は氷冷下から室温が好ましい。
工程4
一般式[I]又は一般式[II]の化合物は、溶媒中、一般式[I’]の化合物又は一般式[II’]の化合物とアシル化剤又はカルバミン酸クロリドとを反応させることにより製造することができる。
一般式[I’]又は一般式[II’]の化合物とアシル化剤との反応は、通常塩基存在下で行う。場合によって触媒を加えてもよい。
溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフラン(THF)等の単独又は混合溶媒が例示される。
アシル化剤としては、塩化アセチル、二塩化フマリル等の酸ハロゲン化物、無水酢酸、パルミチン酸無水物等の酸無水物、酢酸とクロロ炭酸イソブチルから調製した混合酸無水物等が例示される。
塩基としては、有機塩基が好ましく、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等が例示される。
触媒としては、N,N’−ジメチルアミノピリジン(DMAP)等が例示される。
反応温度は氷冷下から加温下が好ましい。
がジメチルカルバモイル基である一般式[I]又は一般式[II]の化合物は、溶媒中、一般式[I’]の化合物又は一般式[II’]の化合物とトリホスゲンとジメチルアミンあるいはジメチルアミン塩酸塩とを反応させることにより製造することも出来る。反応は、通常塩基存在下で行う。場合によって触媒を加えてもよい。
溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、テトラヒドロフラン(THF)等の単独又は混合溶媒が例示される。
塩基としては、有機塩基が好ましくトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等が例示される。
触媒としては、N,N’−ジメチルアミノピリジン(DMAP)等が例示される。
反応温度は氷冷下から加温下が好ましい。
一般式[I]の化合物、一般式[II]の化合物、一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物が立体異性体の混合物である場合、それらの化合物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等を使用して単一の化合物にそれぞれに分離することができる。
製造方法2
一般式[I]又は[II]で表される化合物又はその製薬上許容される塩、或いはその溶媒和物は、製造方法1の一般式[E−I]又は[E−II]の化合物において、Rが水酸基である一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物から、一般式[I’]又は[II’]で表される化合物を経て、以下の方法により製造することができる。この製造方法2において、一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物から得られる化合物が立体異性体の混合物である場合、それらの化合物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等を使用して単一の化合物にそれぞれに分離することができる。
(式中、各記号は、前記の通りであり、工程3及び工程4は製造方法1の工程3及び工程4である。)
製造方法2−1
がC1−6アルコキシ基又はベンジルオキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、溶媒中、一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物とC1−6アルキル化剤又はベンジルブロミド若しくはベンジルクロリドとを反応させることにより製造することができる。一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物とC1−6アルキル化剤との反応は、通常塩基存在下で行う。場合により触媒を追加してもよい。
溶媒としては、トルエン、塩化メチレン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、DMA、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
1−6アルキル化剤としては、ヨードメタン、ヨードエタン等のハロゲン化C1−6アルキルあるいは硫酸ジメチル、硫酸ジエチル等の硫酸ジアルキルが好ましい。
塩基としては、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム等が例示される。
触媒としては、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩等が例示される。
反応温度は、氷冷下から加温下が好ましい。
製造方法2−2
がC1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、溶媒中、一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物とC1−6アルコキシC2−6アルキル化剤を反応させることにより製造することができる。一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物とC1−6アルコキシC2−6アルキル化剤との反応は、通常塩基存在下で行う。場合により触媒を追加してもよい。
溶媒としては、トルエン、塩化メチレン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、DMA、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
1−6アルコキシC2−6アルキル化剤としては、1−ブロモ−2−メトキシエタン、1−ブロモ−3−メトキシプロパン等のハロゲン化C1−6アルコキシC2−6アルキルが好ましい。
塩基としては、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム等が例示される。
触媒としては、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩等が例示される。
反応温度は、氷冷下から加温下が好ましい。
製造方法2−3
製造方法2−3−1
rが0であり、Rがカルボキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、溶媒中、rが1である一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物と酸化剤とを、場合によっては触媒存在下で反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、アセトン、四塩化炭素、DMF、DMA、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
酸化剤としては、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム等の単独又は組み合わせが好ましい。
触媒としては、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルが好ましい。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
製造方法2−3−2
rが1であり、Rがカルボキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、溶媒中、rが1である一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物からRがメタンスルホニルオキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物、シアノ中間体を経由して製造することができる。
がメタンスルホニルオキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、溶媒中、rが1である一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物とメタンスルホニルクロリドとを反応させることにより製造することができる。一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物とメタンスルホニルクロリドとの反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、トルエン、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、ピリジン等の単独又は混合溶媒が例示される。
塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
シアノ中間体は、溶媒中、Rがメタンスルホニルオキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物とKCN又はNaCNとを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、DMA、DMSO、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
反応温度は、氷冷下から加温下が好ましい。
がカルボキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、溶媒中、シアノ中間体から加水分解反応を行うことにより製造することができる。シアノ中間体の加水分解反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、エタノール、エチレングリコール、DMF、DMA、DMSO、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
塩基としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が例示される。
反応温度は、加温下が好ましい。
製造方法2−4
が−CO−NR6a6bである一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、溶媒中、製造方法2−3−1又は2−3−2で得られたRがカルボキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物とHNR6a6bと縮合剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、DMF、DMA、アセトニトリル等の溶媒が例示される。
縮合剤としては、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)等が例示される。
反応温度は、室温が好ましい。
製造方法2−5
が−NR7aCOR7bである一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物からケトン中間体1又はアルデヒド中間体1とアミン中間体1を経由して製造することができる。
ケトン中間体1又はアルデヒド中間体1は、一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリル等の溶媒が例示される。
酸化剤としては、1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン(Dess−Martin試薬)、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム、クロロクロム酸、二クロム酸ピリジニウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
アミン中間体1は、ケトン中間体1又はアルデヒド中間体1、R7aNH及び還元剤を反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒が例示される。
還元剤としては、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
が−NR7aCOR7bである一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、アミン中間体1とアシル化剤とを反応させることで製造することができる。
アミン中間体1とアシル化剤の反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、ピリジン等が例示される。
アシル化剤としては、R7bCOClまたは(R7bCO)O等が例示される。
塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
製造方法2−6
がメタンスルホニル基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、溶媒中、Rがメタンスルホニルオキシ基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]とメタンスルフィン酸ナトリウムとを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、DMF、DMA等が例示される。
反応温度は、加温下が好ましい。
又は、Rがメタンスルホニル基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物からハロ中間体1を経由して製造することができる。
ハロ中間体1は、一般式[E−Ia]の化合物又は一般式[E−IIa]の化合物とハロゲン化剤を反応させることで製造することができる。
溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等が例示される。
ハロゲン化剤としては、塩化チオニル、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、二塩化オキサリル等が例示される。
反応温度は、室温から加温下が好ましい。
がメタンスルホニル基である一般式[E−I]の化合物又は一般式[E−II]の化合物は、ハロ中間体1とメタンスルフィン酸ナトリウムとを反応させることで製造できる。
溶媒としては、DMF、DMA等が例示される。
反応温度は、加温下が好ましい。
製造方法3
製造方法1における一般式[A]の化合物の製造方法
(式中、Rbは、メチル基、エチル基、ベンジル基、tert−ブチル基等のカルボキシ基保護基であり、その他の記号は、前記の通りである。)
第1工程
一般式[A−2]の化合物は、溶媒中、一般式[A−1]の化合物と一般式[A−1−1]の化合物とを反応させることにより製造することができる。
一般式[A−1]の化合物と一般式[A−1−1]の化合物との反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、DMF、DMA、DMSO、THF、トルエン等が例示される。
塩基としては、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、リチウムヘキサメチルジシラジド(LHMDS)等が例示される。
反応温度は−78℃から室温が好ましい。
第2工程
一般式[A−3]の化合物は、溶媒中、一般式[A−2]の化合物とN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールとを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等が例示される。
反応温度は、室温から加温下が好ましい。
第3工程
一般式[A−4]の化合物は、一般式[A−3]の化合物とクロログリオキシル酸エチルとを反応させることにより製造することができる。
一般式[A−3]の化合物とクロログリオキシル酸エチルとの反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、DMF、DMA、DMSO、THF、トルエン等が例示される。
塩基としては、水素化ナトリウム、LDA、LHMDS等が例示される。さらに化合物と反応させた後、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等で処理することが好ましい。
反応温度は、−78℃から室温が好ましい。
第4工程
一般式[A]の化合物は、溶媒中、一般式[A−4]の化合物のカルボキシ基保護基Rbを脱保護することにより製造することができる。カルボキシ基保護基Rbの脱保護は、既知の方法により行う。
例えば、保護基がtert−ブチル基の場合、脱保護は酸性条件下で行う。
溶媒としては、ヘキサン、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、メタノール、エタノール、2−プロパノール、DMSO、DMF、DMA、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
酸としては、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化アルミニウム、塩酸、臭化水素、リン酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等が例示される。
反応温度は、氷冷下から加温下が好ましい。
製造方法4
製造方法1における一般式[B]の化合物の製造方法
化合物[B]は、市販されている化合物であるか、又は市販されている化合物から既知の方法により製造することもできる。
(式中、Xaはハロゲン原子を意味し、その他の記号は、前記の通りである。)
工程1
一般式[B−2]の化合物は、一般式[B−1]の化合物とハロゲン化剤を反応させて製造することができる。
溶媒としては、ヘキサン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、濃硫酸、酢酸等が例示される。
ハロゲン化剤としては、N−ヨードスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、臭素、ヨウ素等が例示される。
反応温度は、氷冷下から加温下が好ましい。
工程2
一般式[B−3]の化合物は、一般式[B−2]の化合物と還元剤を反応させて製造することができる。
溶媒としては、ヘキサン、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF等が例示される。
還元剤としては、ボラン−THF錯体が好ましい。
反応温度は、氷冷下から加温下が好ましい。
又は、一般式[B−3]の化合物は、一般式[B−2]の化合物をクロロ炭酸エチル等と反応させ、活性エステルに変換した後、還元剤を反応させて製造することができる。
溶媒としては、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、水等の溶媒又はこれらの混合溶媒が例示される。
還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウムが好ましい。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程3
一般式[B−4]の化合物は、一般式[B−3]の化合物と一般式R−Hで表される化合物を反応させて製造することができる。ここで、R−HのHとは、Rのヘテロ原子に結合した水素原子を意味する。
一般式[B−3]の化合物と一般式R−Hで表される化合物との反応は、通常塩基存在下、場合によっては触媒及び配位子を添加して行う。
溶媒としては、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、メタノール、エタノール、2−プロパノール、DMSO、DMF、DMA、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
塩基としては、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸カリウム等が例示される。
触媒としては、ヨウ化銅(I)、酢酸パラジウム(II)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)等が例示される。
配位子としては1,10−フェナントロリン、4,5’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン等が例示される。
反応温度は、氷冷下から加温下が好ましい。
がC1−6アルコキシ基の場合、一般式[B−4]の化合物は、一般式[B−3]の化合物からヒドロキシ中間体1を経由して製造することもできる。
ヒドロキシ中間体1は、一般式[B−3]の化合物に水を反応させて製造することができる。
一般式[B−3]の化合物と水の反応は、通常塩基存在下、場合によっては触媒及び配位子を添加して行う。
溶媒としては、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、メタノール、エタノール、2−プロパノール、DMSO、DMF、DMA、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
塩基としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が例示される。
触媒としては、ヨウ化銅(I)が好ましい。
配位子としては1,10−フェナントロリンが好ましい。
反応温度は室温から加温下が好ましい。
一般式[B−4]の化合物は、ヒドロキシ中間体1とC1−6アルキル化剤を反応させて製造することができる。
ヒドロキシ中間体1とC1−6アルキル化剤の反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMSO、DMF、DMA、アセトニトリル等の単独又は混合溶媒が例示される。
1−6アルキル化剤としては、ヨードメタン、ヨードエタン等のハロゲン化C1−6アルキルあるいは硫酸ジメチル、硫酸ジエチル等の硫酸ジアルキルが好ましい。
塩基としては、カリウムtert−ブトキシド、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カリウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から加温下が好ましい。
工程4
一般式[B]の化合物は、一般式[B−4]の化合物からフタルイミド中間体1を経由して製造することができる。
フタルイミド中間体1は、溶媒中、一般式[B−4]の化合物とフタルイミドとアゾ化合物と添加剤とを反応させて製造することができる。
溶媒としては、THF、塩化メチレン、クロロホルム、DMF、酢酸エチル、トルエン等の単独又は混合溶媒が例示される。
アゾ化合物としては、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート、ジエチルアゾジカルボキシラート、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン等が例示される。
添加剤としては、トリフェニルホスフィン、ジフェニル(2−ピリジル)ホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等のリン試薬等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
一般式[B]の化合物は、溶媒中、フタルイミド中間体1とヒドラジンとを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、メタノール、エタノール、トルエン等の単独又は混合溶媒が例示される。
反応温度は、加温下が好ましい。
製造方法5
製造方法1における一般式[D−I]の化合物の製造方法
(式中、各記号は、前記の通りである。)
製造方法5−1
qが1である一般式[D−I]の化合物(以下、一般式[D−Ia]の化合物とする)は、以下の製造方法5−1−1から5−1−3により製造することができる。
(式中、各記号は、前記の通りである。)
製造方法5−1−1
(式中、Rcは、メチル基、エチル基、ベンジル基、tert−ブチル基等のカルボキシ基保護基であり、Rdは、C1−6アルキル基、又はC1−6アルコキシC2−6アルキレン基、ベンジル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基等の水酸基の保護基であり、その他の記号は、前記の通りである。)
工程1
一般式[D−Ia−01]の化合物は、市販の3−オキソシクロブタンカルボン酸D−Ia−s1を既知の方法によりエステル化することにより製造することができる。例えば、Rcがベンジル基の場合、一般式[D−Ia−01]の化合物は、溶媒中、3−オキソシクロブタンカルボン酸とベンジルクロリド又はベンジルブロミドとを反応させることにより製造することができる。3−オキソシクロブタンカルボン酸とベンジルクロリド又はベンジルブロミドとの反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、DMA、アセトニトリル等の溶媒が例示される。
塩基としては、水素化ナトリウム、炭酸カリウム等が例示される。
反応温度は室温が好ましい。
工程2
一般式[D−Ia−02]の化合物は、溶媒中、化合物[D−Ia−01]とエチレングリコールと添加剤を用いて、既知の方法によってケタール化することにより製造することができる。
溶媒としては、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、塩化メチレン等が例示される。
添加剤としては、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸等が例示される。
反応温度は室温から加温下が好ましい。
工程3
化合物D−Ia−03は、溶媒中、一般式[D−Ia−02]の化合物と還元剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としてはTHF、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒が例示される。
還元剤としては、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化リチウムアルミニウムが好ましい。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程4
一般式[D−Ia−04]の化合物は、溶媒中、化合物D−Ia−03から製造方法2−1又は2−2と同様にして製造するか、化合物D−Ia−03の水酸基を保護することにより製造することができる。化合物D−Ia−03の水酸基の保護は、既知の方法を用いればよい。例えば、Rdがtert−ブチルジフェニルシリル基の場合、一般式[D−Ia−04]の化合物は、溶媒中、化合物D−Ia−03とtert−ブチルジフェニルシリルクロリドとを反応させることにより製造することができる。
化合物D−Ia−03とtert−ブチルジフェニルシリルクロリドとの反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、DMA、アセトニトリル等の溶媒が例示される。
塩基としては、トリエチルアミン、イミダゾール等が例示される。
反応温度は室温が好ましい。
工程5
一般式[D−Ia−05]の化合物は、溶媒中、一般式[D−Ia−04]の化合物と酸とを反応させることにより製造することができる。
一般式[D−Ia−04]の化合物と酸との反応は、既知の方法に従えばよい。
溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、メタノール、エタノール、2−プロパノール、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
酸としては、1N又は2N塩酸水溶液が好ましい。
工程6
一般式[D−Ia−06]の化合物は、溶媒中、一般式[D−Ia−05]の化合物とアンモニア水とシアン化カリウムと添加剤をストレッカー反応に付すことにより製造することができる。
溶媒としては、水、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1,4−ジオキサン、THF等の単独又は混合溶媒が例示される。
添加剤としては、塩化アンモニウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
(式中、Re及びRe’は、同一又は異なって、tert−ブトキシカルボニル基又はベンジルオキシカルボニル基等のアミノ保護基であり、その他の記号は、前記の通りである。)
工程7
一般式[D−Ia−07]の化合物は、一般式[D−Ia−06]の化合物のアミノ基を保護することにより製造することができる。
アミノ基の保護は、既知の方法に従えばよい。
例えば、Reがtert−ブトキシカルボニル基の場合、一般式[D−Ia−07]の化合物は、溶媒中、一般式[D−Ia−06]の化合物とジ−tert−ブチルジカーボネートとを反応させることにより製造することができる。
一般式[D−Ia−06]の化合物とジ−tert−ブチルジカーボネートとの反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、DMA、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
塩基としては、炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン等が例示される。
反応温度は室温が好ましい。
工程8
一般式[D−Ia−08]の化合物は、溶媒中、一般式[D−Ia−07]の化合物と還元剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、メタノール、エタノール等が例示される。
還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウムと塩化コバルト(II)六水和物との錯体が好ましい。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程9
一般式[D−Ia−09]の化合物は、溶媒中、一般式[D−Ia−08]の化合物とRに対応するケトン化合物又はアルデヒド化合物と還元剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等が例示される。
に対応するケトン化合物は、例えば、Rがイソプロピル基の場合は、アセトンであり、シクロプロピル基の場合は、シクロプロパノンである。
に対応するアルデヒド化合物は、例えば、Rがメチル基の場合は、ホルムアルデヒドであり、Rがエチル基の場合は、アセトアルデヒドである。
還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等が例示される。
反応温度は氷冷下から室温が好ましい。
工程10
一般式[D−Ia−10]の化合物は、一般式[D−Ia−09]の化合物のアミノ基を保護することにより製造することができる。
例えば、Re’がtert−ブトキシカルボニル基の場合、一般式[D−Ia−10]の化合物は上記工程7と同様に製造することができる。
工程11
一般式[D−Ia−11]の化合物は、一般式[D−Ia−09]の化合物又は一般式[D−Ia−10]の化合物のアミノ保護基を脱保護することにより製造することができる。アミノ保護基の脱保護は、既知の方法に従えばよい。
例えば、Re及びRe’がtert−ブトキシカルボニル基の場合、アミノ保護基の脱保護は酸性条件下で行う。
溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、メタノール、エタノール、2−プロパノール、DMSO、DMF、DMA、アセトニトリル、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
酸としては、トリフルオロ酢酸、塩酸、臭化水素等が例示される。
工程12
一般式[D−Ia−12]の化合物は、一般式[D−Ia−11]の化合物の水酸基保護基を脱保護することにより製造することができる。例えば、Rdがベンジル基の場合、水酸基保護基の脱保護は酸性条件下で行う。
溶媒としては、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、DMA、アセトニトリル等の溶媒が例示される。
酸としては、臭化水素/酢酸、臭化水素等が例示される。
反応温度は氷冷下から室温が好ましい。
Rdがtert−ブチルジフェニルシリル基の場合、水酸基保護基の脱保護はテトラブチルアンモニウムフロリド等のフッ素化剤と反応させることにより行う。
一般式[D−Ia−06]の化合物、一般式[D−Ia−07]の化合物、一般式[D−Ia−08]の化合物、一般式[D−Ia−09]の化合物、一般式[D−Ia−10]の化合物、一般式[D−Ia−11]の化合物及び一般式[D−Ia−12]の化合物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等を使用して単一の化合物(シス体又はトランス体)にそれぞれに分離することができる。分離した各々の化合物は、上記工程7から工程12と同様に反応することができる。
(式中、各記号は、前記の通りである。)
製造方法5−1−2
(式中、各記号は、前記の通りである。)
工程1
一般式[D−Ia−21]の化合物は、溶媒中、一般式[D−Ia−s2]の化合物から加水分解反応を行うことにより製造することができる。
一般式[D−Ia−s2]の化合物の加水分解反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、THF、メタノール、エタノール、水等の溶媒又はこれらの混合溶媒が例示される。
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が例示される。
反応温度は、加熱還流下が好ましい。
一般式[D−Ia−s2]の化合物は、市販のジエチル 3−ベンジルオキシ−1,1−シクロブタンジカルボキシラートであるか、又は市販のジエチル 3−ヒドロキシ−1,1−シクロブタンジカルボキシラートから製造方法5−1−1の工程4と同様にして製造することができる。
工程2
一般式[D−Ia−22]の化合物は、一般式[D−Ia−21]の化合物から酸アジド中間体1を経由して製造することができる。
酸アジド中間体1は、溶媒中、一般式[D−Ia−21]の化合物とアジド化試薬とを反応させることにより製造することができる。一般式[D−Ia−21]の化合物とアジド化試薬との反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、トルエン、tert−ブチルアルコール、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、アセトニトリル等の溶媒又はこれらの混合溶媒が例示される。
塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等が例示される。
アジド化試薬としては、ジフェニルリン酸アジド(DPPA)等が例示される。
反応温度は、室温から加温下が好ましい。
又は、酸アジド中間体1は、溶媒中、一般式[D−Ia−21]の化合物を、塩基存在下クロロ炭酸エチル等と反応させ、活性エステルに変換した後、アジド化試薬とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、トルエン、tert−ブチルアルコール、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、アセトニトリル、アセトン、水等の溶媒又はこれらの混合溶媒が例示される。
アジド化試薬としては、アジ化ナトリウム等が例示される。
反応温度は、室温から加温下が好ましい。
一般式[D−Ia−22]の化合物は、溶媒中、酸アジド中間体1をクルチウス転位させイソシアネートにした後、tert−ブチルアルコール、ベンジルアルコール等を反応させることにより製造することができる。上記反応は通常塩基性存在下で行う。
溶媒としては、トルエン、tert−ブチルアルコール、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、DMF、アセトニトリル、アセトン等の溶媒又はこれらの混合溶媒が例示される。
塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等が例示される。
反応温度は、室温から加温下が好ましい。
工程3
一般式[D−Ia−23]の化合物は、溶媒中、一般式[D−Ia−22]の化合物と還元剤を反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、THF、1,4−ジオキサン等が例示される。
還元剤としては、水素化リチウムアルミニウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程4
一般式[D−Ia−24]の化合物は、一般式[D−Ia−23]の化合物からアルデヒド中間体2を経由して製造することができる。
アルデヒド中間体2は、溶媒中、一般式[D−Ia−23]の化合物と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリル等の溶媒が例示される。
酸化剤としては、1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン(Dess−Martin試薬)、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム、クロロクロム酸、二クロム酸ピリジニウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
一般式[D−Ia−24]の化合物は、溶媒中、アルデヒド中間体2、RNH及び還元剤を反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒が例示される。
還元剤としては、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程5
一般式[D−Ia−25]の化合物は、一般式[D−Ia−24]の化合物から製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
工程6
一般式[D−Ia−26]の化合物は、一般式[D−Ia−25]の化合物から製造方法5−1−1の工程12と同様に反応させることにより製造することができる。
一般式[D−Ia−21]の化合物、一般式[D−Ia−22]の化合物、一般式[D−Ia−23]の化合物、一般式[D−Ia−24]の化合物、一般式[D−Ia−25]の化合物及び一般式[D−Ia−26]の化合物は、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等を用いて単一の化合物(シス体又はトランス体)にそれぞれに分離することができる。分離した各々の化合物は、上記工程2から工程6と同様に反応することができる。
(式中、各記号は、前記の通りである。)
製造方法5−1−3
(式中、各記号は、前記の通りである。)
工程1
一般式[D−Ia−31]の化合物は、一般式[D−Ia−12]の化合物又は一般式[D−Ia−26]の化合物から製造方法5−1−1の工程7と同様に反応させることにより製造することができる。
工程2
一般式[D−Ia−32]の化合物は、一般式[D−Ia−31]の化合物から製造方法2−1から2−6と同様に反応させることにより製造することができる。
工程3
一般式[D−Ia]の化合物は、一般式[D−Ia−32]の化合物から製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
一般式[D−Ia−12]、一般式[D−Ia−26]、一般式[D−Ia−31]、一般式[D−Ia−32]及び一般式[D−Ia]の化合物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等を使用して単一の化合物(シス体又はトランス体)にそれぞれに分離することができる。分離した各々の化合物は、上記工程1から工程3と同様に反応することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法5−2
qが0である一般式[D−I]の化合物(以下、一般式[D−Ib]の化合物とする)は、以下の製造方法5−2−1から5−2−9により製造することができる。
製造方法5−2−1
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
一般式[D−Ib−01]の化合物は、市販の化合物((R)−(−)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール、東京化成工業株式会社、比旋光度 [α] 20 −11.0から−15.0 deg(neat))から製造方法5−1−1の工程4と同様に反応させることにより製造することができる。
工程2
一般式[D−Ib−02]の化合物は、一般式[D−Ib−01]の化合物から製造方法5−1−1の工程5と同様に反応させることにより製造することができる。
工程3−6
一般式[D−Ib−05]の化合物又は一般式[D−Ib−06]の化合物は、一般式[D−Ib−02]の化合物から、Synthesis、1996、1463に記載の方法に準じて製造することができる。一般式[D−Ib−06]の化合物のReがベンジルオキシカルボニル基の場合、tert−ブタノールに代えて、ベンジルアルコールを用いればよい。
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程7
一般式[D−Ib−07]の化合物は、一般式[D−Ib−06]の化合物と還元剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒が例示される。
還元剤としては、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化リチウムアルミニウムが好ましい。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程8
一般式[D−Ib−08]の化合物は、一般式[D−Ib−07]の化合物と酸化剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、アセトニトリル等の溶媒が例示される。
酸化剤としては、1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン(Dess−Martin試薬)、過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム、クロロクロム酸、二クロム酸ピリジニウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程9
一般式[D−Ib−09]の化合物は、溶媒中、一般式[D−Ib−08]の化合物、RNH及び還元剤を反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム等の溶媒が例示される。
還元剤としては、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程10
一般式[D−Ib−10]の化合物は、一般式[D−Ib−09]の化合物から製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
工程11
一般式[D−Ib−11]の化合物は、一般式[D−Ib−10]の化合物から製造方法5−1−1の工程12と同様に反応させることにより製造することができる。
製造方法5−2−2
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
一般式[D−Ib−21]の化合物は、一般式[D−Ib−05]の化合物とN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩から塩基存在下、製造方法2−4と同様に反応させることにより製造することができる。
工程2
一般式[D−Ib−22]の化合物は、一般式[D−Ib−21]の化合物から加水分解反応を行うことにより製造することができる。
一般式[D−Ib−21]の化合物の加水分解反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、THF、メタノール、エタノール、水等の溶媒又はこれらの混合溶媒が例示される。
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が例示される。
反応温度は、室温が好ましい。
工程3
一般式[D−Ib−23]の化合物は、一般式[D−Ib−22]の化合物から製造方法5−2−1の工程6と同様に反応させることにより製造することができる。
工程4
一般式[D−Ib−24]の化合物は、一般式[D−Ib−23]の化合物と還元剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としてはテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒が例示される。
還元剤としては、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化リチウムアルミニウムが好ましい。
反応温度は、氷冷下が好ましい。
工程5
一般式[D−Ib−25]の化合物は、一般式[D−Ib−24]の化合物とRNHと還元剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、DMF、アセトニトリル、THF、クロロホルム、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン等が例示される。
還元剤としては、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程6
一般式[D−Ib−26]の化合物は、一般式[D−Ib−25]の化合物から製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
工程7
一般式[D−Ib−27]の化合物は、一般式[D−Ib−26]の化合物から製造方法5−1−1の工程12と同様に反応させることにより製造することができる。
製造方法5−2−3
市販の化合物((S)−(+)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール、東京化成工業株式会社、比旋光度 [α] 20 +13.5から+14.5 deg(neat))から製造方法5−2−1と同様にして、以下の化合物を製造することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法5−2−4
製造方法5−2−3の工程5で得られた一般式[D−Ib−35]の化合物から、製造方法5−2−2と同様にして、以下の化合物を製造することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法5−2−5
(式中、TBSは、tert−ブチルジメチルシリル基、Bnはベンジル基を意味する。)
工程1
化合物D−Ib−61又はD−Id−61’は、1,3:4,6−ジ−O−ベンジリデンマンニトール(D体)から合成することができる化合物D−Ib−s3から化合物D−Ib−s4を経由して、Tetrahedron:Asymmetry 11 (2000) 1015−1025に記載の方法によりそれぞれ製造することができる。
(式中、Bnはベンジル基を意味し、その他の記号は前記の通りである。)
工程2
化合物D−Ib−62は、化合物D−Ib−61から製造方法5−1−1の工程8と同様に反応させることにより製造することができる。
工程3
一般式[D−Ib−63]の化合物は、化合物D−Ib−62から製造方法5−1−1の工程9と同様に反応させることにより製造することができる。
工程4
一般式[D−Ib−64]の化合物は、一般式[D−Ib−63]の化合物から、既知の方法によりメトキシカルボニル基の脱保護を行うことにより製造できる。
メトキシカルボニル基の脱保護は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、メタノール、エタノール、2−プロパノール、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド等が例示される。
反応温度は、室温から加温下が好ましい。
工程5
一般式[D−Ib−65]の化合物は、一般式[D−Ib−64]の化合物から、既知の方法によりベンジル基の脱保護を行うことにより製造できる。
ベンジル基の脱保護は、通常触媒存在下、水素雰囲気下で行う。
溶媒としては、酢酸エチル、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、THF、メタノール、エタノール、2−プロパノール、水等の単独又は混合溶媒が例示される。
触媒としては、パラジウム/炭素、水酸化パラジウム等が例示される。
反応温度は室温が好ましい。
製造方法5−2−6
一般式[D−Ib−65’]の化合物は、製造方法5−2−5の工程1で得られた化合物D−Ib−61’から、製造方法5−2−5の工程2から工程5と同様に反応することにより製造することができる。
(式中、各記号は、前記の通りである。)
製造方法5−2−7
(式中、TBSは、tert−ブチルジメチルシリル基、Bnはベンジル基を意味する。)
工程1
化合物D−Ib−71又はD−Ib−71’は、1,3:4,6−ジ−O−ベンジリデンマンニトール(L体)から合成することができる化合物D−Ib−s5から化合物D−Ib−s6を経由して、製造方法5−2−5の工程1と同様に製造することができる。
工程2−5
一般式[D−Ib−75]の化合物は、工程1で得られた化合物D−Ib−71から、製造方法5−2−5の工程2から工程5と同様に反応することにより製造することができる。
(式中、Bnはベンジル基であり、その他の記号は前記の通りである。)
製造方法5−2−8
一般式[D−Ib−75’]の化合物は、製造方法5−2−7の工程1で得られた化合物D−Ib−71’から、製造方法5−2−5の工程2から工程5と同様に反応することにより製造することができる。
(式中、Bnはベンジル基であり、その他の記号は前記の通りである。)
製造方法5−2−9
(式中、各記号は、前記の通りである。)
工程1
一般式[D−Ib−91]の化合物、一般式[D−Ib−92]の化合物、一般式[D−Ib−93]の化合物及び一般式[D−Ib−94]の化合物は、一般式[D−Ib−11]の化合物、一般式[D−Ib−27]の化合物、一般式[D−Ib−41]の化合物、一般式[D−Ib−57]の化合物、一般式[D−Ib−65]の化合物、一般式[D−Ib−65’]の化合物、一般式[D−Ib−75]の化合物又は一般式[D−Ib−75’]の化合物から製造方法5−1−1の工程10、製造方法2−1から2−6、続いて製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
製造方法6
製造方法1における一般式[D−II]の化合物の製造方法
(式中、各記号は、前記の通りである。)
製造方法6−1
qが1である一般式[D−II]の化合物(以下、一般式[D−IIa]の化合物とする)は、以下の製造方法6−1−1から6−1−3により製造することができる。
(式中、各記号は、前記の通りである。)
製造方法6−1−1
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
一般式[D−IIa−01]の化合物は、溶媒中、製造方法5−1−1の工程7で得られた一般式[D−Ia−07]の化合物とR−Xb(Xbは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。)とを反応させることにより製造することができる。
一般式[D−Ia−07]の化合物とR−Xbとの反応は、通常塩基存在下で行う。
溶媒としては、DMF、アセトニトリル、THF、トルエン等が例示される。
塩基としては、水素化ナトリウム、炭酸カリウム等が例示される。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程2
一般式[D−IIa−02]の化合物は、一般式[D−IIa−01]の化合物から製造方法5−1−1の工程8と同様に反応させることにより製造することができる。
工程3
一般式[D−IIa−03]の化合物は、一般式[D−IIa−02]の化合物から製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
工程4
一般式[D−IIa−04]の化合物は、一般式[D−IIa−03]の化合物から製造方法5−1−1の工程12と同様に反応させることにより製造することができる。
一般式[D−IIa−01]の化合物、一般式[D−IIa−02]の化合物、一般式[D−IIa−03]の化合物及び一般式[D−IIa−04]の化合物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等を用いて単一の化合物(シス体又はトランス体)にそれぞれに分離することができる。分離した各々の化合物は、上記工程1から工程4と同様に反応することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法6−1−2
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
一般式[D−IIa−21]の化合物は、製造方法5−1−2の工程2で得られた一般式[D−Ia−22]の化合物から製造方法6−1−1の工程1と同様に反応させることにより製造することができる。
工程2
一般式[D−IIa−22]の化合物は、一般式[D−IIa−21]の化合物から製造方法5−1−2の工程3と同様に反応させることにより製造することができる。
工程3
一般式[D−IIa−23]の化合物は、一般式[D−IIa−22]からフタルイミド中間体2を経由して製造することができる。
フタルイミド中間体2は、溶媒中、一般式[D−IIa−22]の化合物とフタルイミドとアゾ化合物と添加剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、THF、塩化メチレン、クロロホルム、DMF、酢酸エチル、トルエン等の単独又は混合溶媒が例示される。
アゾ化合物としては、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート、ジエチルアゾジカルボキシラート、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン等が例示される。
添加剤としては、トリフェニルホスフィン、ジフェニル(2−ピリジル)ホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等のリン試薬等が例示される。
反応温度は、室温が好ましい。
一般式[D−IIa−23]の化合物は、溶媒中、フタルイミド中間体2とヒドラジンとを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、メタノール、エタノール等の溶媒が例示される。
反応温度は、加温下が好ましい。
工程4
一般式[D−IIa−24]の化合物は、一般式[D−IIa−23]の化合物から製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
工程5
一般式[D−IIa−25]の化合物は、一般式[D−IIa−24]の化合物から製造方法5−1−1の工程12と同様に反応させることにより製造することができる。
一般式[D−Ia−22]の化合物、一般式[D−IIa−21]の化合物、一般式[D−IIa−22]の化合物、一般式[D−IIa−23]の化合物、一般式[D−IIa−24]の化合物及び一般式[D−IIa−25]の化合物は、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等を用いて単一の化合物(シス体又はトランス体)にそれぞれに分離することができる。分離した各々の化合物は、上記工程1から工程5と同様に反応することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法6−1−3
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
一般式[D−IIa−31]の化合物は、一般式[D−IIa−04]の化合物又は一般式[D−IIa−25]の化合物から製造方法5−1−1の工程7と同様に反応させることにより製造することができる。
工程2
一般式[D−IIa−32]の化合物は、一般式[D−IIa−31]の化合物から製造方法2−1から2−6と同様に反応させることにより製造することができる。
工程3
一般式[D−IIa]の化合物は、一般式[D−IIa−32]の化合物から製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
一般式[D−IIa−04]の化合物、一般式[D−IIa−25]の化合物、一般式[D−IIa−31]の化合物、一般式[D−IIa−32]の化合物及び一般式[D−IIa]の化合物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC等を用いて単一の化合物(シス体又はトランス体)にそれぞれに分離することができる。分離した各々の化合物は、上記工程1から工程3と同様に反応することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法6−2
qが0である一般式[D−II]の化合物(以下、一般式[D−IIb]の化合物とする)は、以下の製造方法6−2−1から6−2−9により製造することができる。
製造方法6−2−1
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
一般式[D−IIb−01]の化合物は、溶媒中、製造方法5−2−1の工程7で得られた一般式[D−Ib−07]の化合物とフタルイミドとアゾ化合物と添加剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、THF、塩化メチレン、クロロホルム、DMF、酢酸エチル、トルエン等の単独又は混合溶媒が例示される。
アゾ化合物としては、ジイソプロピルアゾジカルボキシラート、ジエチルアゾジカルボキシラート、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミド、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン等が例示される。
添加剤としては、トリフェニルホスフィン、ジフェニル(2−ピリジル)ホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等のリン試薬等が例示される。
反応温度は、室温が好ましい。
工程2
一般式[D−IIb−02]の化合物は、一般式[D−IIb−01]の化合物から製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
工程3
一般式[D−IIb−03]の化合物は、一般式[D−IIb−02]の化合物から製造方法5−1−1の工程9と同様に反応させることにより製造することができる。
工程4
一般式[D−IIb−04]の化合物は、溶媒中、一般式[D−IIb−03]の化合物とヒドラジンとを反応させることにより製造することができる。
溶媒としては、メタノール、エタノール等の溶媒が例示される。
反応温度は、加温下が好ましい。
工程5
一般式[D−IIb−05]の化合物は、一般式[D−IIb−04]の化合物から製造方法5−1−1の工程12と同様に反応させることにより製造することができる。
製造方法6−2−2

(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
一般式[D−IIb−11]の化合物は、製造方法5−2−2の工程3で得られた一般式[D−Ib−23]の化合物から製造方法6−1−1の工程1と同様にして製造することができる。
工程2
一般式[D−IIb−12]の化合物は、一般式[D−IIb−11]の化合物と還元剤とを反応させることにより製造することができる。
溶媒としてはテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒が例示される。
還元剤としては、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化リチウムアルミニウムが好ましい。
反応温度は、氷冷下から室温が好ましい。
工程3
一般式[D−IIb−13]の化合物は、一般式[D−IIb−12]の化合物から製造方法6−1−2の工程3と同様にして製造することができる。
工程4
一般式[D−IIb−14]の化合物は、一般式[D−IIb−13]の化合物から製造方法5−1−1の工程11と同様にして製造することができる。
工程5
一般式[D−IIb−15]の化合物は、一般式[D−IIb−14]の化合物から製造方法5−1−1の工程12と同様にして製造することができる。
製造方法6−2−3
製造方法5−2−3の工程7で得られた一般式[D−Ib−37]の化合物から製造方法6−2−1と同様にして、以下の化合物を製造することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法6−2−4
製造方法5−2−4の工程9で得られた一般式[D−Ib−53]の化合物から製造方法6−2−2と同様にして、以下の化合物を製造することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法6−2−5
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
一般式[D−IIb−41]の化合物は、製造方法5−2−5の工程2で得られた化合物D−Ib−62を製造方法5−1−1の工程7と同様に反応させることにより製造することができる。
工程2
一般式[D−IIb−42]の化合物は、一般式[D−IIb−41]の化合物を製造方法5−2−5の工程4と同様に反応させることにより製造することができる。
工程3
一般式[D−IIb−43]の化合物は、一般式[D−IIb−42]の化合物を製造方法5−1−1の工程9と同様に反応させることにより製造することができる。
工程4
一般式[D−IIb−44]の化合物は、一般式[D−IIb−43]の化合物を製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
工程5
一般式[D−IIb−45]の化合物は、一般式[D−IIb−44]の化合物を製造方法5−2−5の工程5と同様に反応させることにより製造することができる。
製造方法6−2−6
製造方法5−2−6の工程2で得られた化合物D−Ib−62’から製造方法6−2−5と同様にして、以下の化合物を製造することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法6−2−7
製造方法5−2−7の工程2で得られた化合物D−Ib−72から製造方法6−2−5と同様にして、以下の化合物を製造することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法6−2−8
製造方法5−2−8の工程2で得られた化合物D−Ib−72’から製造方法6−2−5と同様にして、以下の化合物を製造することができる。
(式中、各記号は前記の通りである。)
製造方法6−2−9
(式中、各記号は前記の通りである。)
工程1
一般式[D−IIb−61]の化合物、一般式[D−IIb−62]の化合物、一般式[D−IIb−63]の化合物及び一般式[D−IIb−64]の化合物は、一般式[D−IIb−05]の化合物、一般式[D−IIb−55]の化合物、一般式[D−IIb−15]の化合物、一般式[D−IIb−55’]の化合物、一般式[D−IIb−25]の化合物、一般式[D−IIb−45’]の化合物、一般式[D−IIb−35]の化合物又は一般式[D−IIb−45]の化合物から製造方法5−1−1の工程10、製造方法2−1から2−6、続いて製造方法5−1−1の工程11と同様に反応させることにより製造することができる。
次に、本発明化合物の製造方法を、実施例によって具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
ここで、本明細書において用いられる略号の意味を以下に示す。
Bn:ベンジル基
Boc:tert−ブトキシカルボニル基
Et:エチル基
Me:メチル基
TBS:tert−ブチルジメチルシリル基
Z:ベンジルオキシカルボニル基
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
DME:1,2−ジメトキシエタン
TFA:トリフルオロ酢酸
DPPA:ジフェニルリン酸アジド
HOBt・HO:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
EDC:塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
DIAD:アゾジカルボン酸ジイソプロピル
HATU:O−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
Dess−Martin試薬:1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン
DBU:ジアザビシクロウンデセン
また、以下のH−NMR値は、分解能400MHzで測定した。
参考例1
工程R1−1
窒素下、1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド−THF/エチルベンゼン(100mL)のTHF(100mL)溶液を−70℃に冷却し、撹拌下、酢酸tert−ブチル(13.5mL)を滴下した。15分間撹拌後、ベンジルオキシアセチルクロリド(7.52mL)を滴下した。1時間撹拌後、反応液がpH=3になるまで2N塩酸水溶液を加え室温まで昇温した。酢酸エチルで抽出し、有機層を2N塩酸水溶液及び飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。以上の操作をもう一度繰り返し、両方合わせて粗生成物として化合物R1−1(40.3g)を得た。
工程R1−2
工程R1−1で得られた化合物R1−1(38g)のトルエン(80mL)溶液にジメチルホルムアミドジメチルアセタール(38mL)を加え、100℃で1時間撹拌した。放冷後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2から酢酸エチル)にて精製し、化合物R1−2(11.3g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.66 (s, 1H), 7.40-7.13 (m, 5H), 4.60 (s, 2H), 4.42 (s, 2H), 3.40-2.65 (m, 6H), 1.45 (s, 9H).
工程R1−3
窒素下、1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド−THF/エチルベンゼン(42.5mL)のTHF(150mL)溶液を−70℃に冷却し、撹拌下、工程R1−2で得られた化合物R1−2(11.3g)のTHF(50mL)溶液を3分間かけて滴下した。20分間撹拌後、クロログリオキシル酸エチル(4.75mL)を一気に加えた。25分間撹拌後、飽和硫酸水素カリウム水溶液及び酢酸エチルを加え室温まで昇温した。有機層を分離し飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮した。残渣にトルエンを加え、これを一旦濃縮する操作を行ったのち、トルエン(100mL)及びトリエチルアミン(10mL)を加え室温で撹拌した。一時間後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:6から1:3)にて精製し、化合物R1−3(6.03g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.39 (s, 1H), 7.51-7.47 (m, 2H), 7.39-7.30 (m, 3H), 5.32 (s, 2H), 4.34 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 1.57 (s, 9H), 1.31 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
工程R1−4
工程R1−3で得られた化合物R1−3(18.7g)の酢酸エチル(20mL)溶液に、撹拌下、4N塩酸/酢酸エチル(200mL)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液にヘキサン(1L)を加え、しばらく撹拌後、結晶を濾取、乾燥し、化合物R1(11.1g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 13.03 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 7.47-7.43 (m, 2H), 7.41-7.35 (m, 3H), 5.38 (s, 2H), 4.40 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 1.35 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
実施例1
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-cis-3-メトキシ-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
市販の3−ベンジルオキシシクロブタン−1,1−ジカルボン酸ジエチルエステル(5.00g)のエタノール−水(42mL−10.5mL)混合溶液に、水酸化カリウム(981mg、85%)を加え、100℃で16時間撹拌した。反応液を濃縮し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出し、有機層1−1と水層1−1を得た。
有機層1−1を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、残渣1−1−1(949mg)を得た。
水層1−1に硫酸水素カリウム(7.67g)を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、トルエンを加え濃縮して残渣1−1−2を得た。
残渣1−1−1(949mg)にエタノール(8mL)、水(2mL)、水酸化カリウム(194mg、85%)を加え、100℃で3.5時間撹拌し、室温で3日静置した。反応液に硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣1−1−3を得た。
残渣1−1−2と残渣1−1−3を合わせてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2から酢酸エチル:アセトン=3:1)で精製し、化合物1−1(4.04g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.14 (m, 5H), 4.44 (s, 2H), 4.27-4.14 (m, 3H), 2.87-2.80 (m, 2H), 2.64-2.57 (m, 2H), 1.31-1.27 (m, 3H).
工程2
上記工程で得られた化合物1−1(104mg)のトルエン(1mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でトリエチルアミン(104μL)、DPPA(113μL)を加え、室温で20分撹拌した。tert−ブタノール(3mL)を加え、110℃で4時間撹拌した。反応液を濃縮後、トルエンを加え、濃縮し、残渣1−2−1を得た。同様にして化合物1−1(3.91g)のトルエン(40mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でトリエチルアミン(4.00mL)、DPPA(4.25mL)を加え、室温で20分撹拌した。tert−ブタノール(120mL)を加え、110℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮後、トルエンを加え、濃縮し、残渣1−2−2を得た。
残渣1−2−1と残渣1−2−2を合わせてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から5:1)で精製し、化合物1−2(4.49g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.35-7.28 (m, 5H), 5.16-4.86 (br m, 1H), 4.45-4.44 (m, 2H), 4.28-4.20 (m, 1H), 4.22-4.16 (m, 2H), 2.94-2.89 (m, 1H), 2.66-2.61 (m, 1H), 2.51-2.43 (br m, 1H), 2.33-2.25 (br m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.29-1.25 (m, 3H).
工程3
水素化リチウムアルミニウム(1.00g)のTHF(30mL)溶液に窒素雰囲気下、氷冷下で化合物1−2(4.49g)のTHF(15mL)溶液を滴下した。30分撹拌した後、室温で1時間撹拌した。反応液を氷冷し、水(1.00mL)、10%水酸化ナトリウム水溶液(1.00mL)を順次加え、3分撹拌した。水(3.01mL)を再度加え、室温で30分撹拌した。固体を濾過し、THFで洗浄した。濾液を濃縮し、トルエンを加えて濃縮した。トルエンによる濃縮操作は2回行い、化合物1−3(4.37g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.27 (m, 5.00H), 4.89-4.87 (br m, 0.45H), 4.83-4.80 (br m, 0.55H), 4.42 (s, 0.90H), 4.41 (s, 1.10H), 4.24 (tt, 0.55H, J = 7.2, 5.3 Hz), 3.91 (quint, 0.45H, J = 7.0 Hz), 3.76-3.75 (m, 1.10H), 3.64-3.61 (m, 0.90H), 2.67-2.62 (m, 0.90H), 2.47-2.42 (m, 1.10H), 2.20-2.14 (m, 1.10H), 2.05-2.00 (m, 0.90H), 1.44 (s, 4.95H), 1.43 (s, 4.05H).
工程4
上記工程で得られた化合物1−3(198mg)のクロロホルム(3mL)溶液に、Dess−Martin試薬(554mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、亜硫酸ナトリウムを加えて酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、化合物1−4の粗生成物を得た。得られた化合物1−4の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程5
メチルアミン塩酸塩(285mg)のクロロホルム(4mL)溶液に、トリエチルアミン(577μL)を加え、室温で16分撹拌した。化合物1−4の粗生成物のクロロホルム(4mL)溶液、酢酸(212μL)を順次加え、室温で15分撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(800mg)を加え、室温で3日撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、化合物1−5の粗生成物を得た。得られた化合物1−5の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程6
上記工程で得られた化合物1−5の粗生成物にTFA(2mL)を加え、室温で20分静置した。反応液を濃縮後、クロロホルムを加えて再び濃縮して化合物1−6の粗生成物を得た。得られた化合物1−6の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程7
上記工程で得られた化合物1−6の粗生成物のTHF(3mL)溶液に、トリエチルアミン(1mL)、エタノール(0.5mL)を加え、後述する補助工程1−1で得られた化合物P1(269mg)のTHF(2mL)溶液を加えた。室温で30分撹拌後、反応液を濃縮し、トルエン(15mL)、DBU(1mL)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応液に酢酸(2mL)を加え、100℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮後、酢酸エチル、10%硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1から0:1)と、次いでシリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、化合物1−7a(126mg)と化合物1−7b(115mg)を得た。
化合物1−7a
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.54 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.76 (s, 1H), 7.61-7.59 (m, 2H), 7.40-7.27 (m, 10H), 7.06-7.02 (m, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.71 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.49 (s, 2H), 3.98 (quint, 1H, J = 6.6 Hz), 3.40 (s, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.62-2.59 (m, 4H).
化合物1−7b
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.57-10.54 (br m, 1H), 8.65 (s, 1H), 7.61-7.58 (m, 2H), 7.40-7.27 (m, 10H), 7.06-7.02 (m, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.70 (d, 2H, J = 6.2 Hz), 4.48 (s, 2H), 4.39-4.34 (m, 1H), 3.72 (s, 2H), 3.15 (s, 3H), 2.87-2.82 (m, 2H), 2.35-2.30 (m, 2H).
工程8
上記工程で得られた化合物1−7a(126mg)に1,4−ジオキサン(3mL)と48%臭化水素水溶液(4.5mL)を加え、80℃で3.5時間撹拌した。反応液を濃縮し、トルエンを加え濃縮した。トルエンによる濃縮操作は3回行い、化合物1−8の粗生成物を得た。
工程9
上記工程で得られた化合物1−8の粗生成物に炭酸カリウム(300mg)、DMF(3mL)、ベンジルブロミド(80μL)を加え、室温で8時間撹拌した。炭酸カリウム(100mg)とベンジルブロミド(30μL)を追加し、室温で1時間撹拌後、3日間静置した。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=1:1)で精製し、化合物1−9(101mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.62-10.59 (br m, 1H), 8.80 (s, 1H), 7.62-7.59 (m, 2H), 7.37-7.27 (m, 5H), 7.06-7.02 (m, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.71 (d, 2H, J = 6.2 Hz), 4.36-4.31 (m, 1H), 3.43 (s, 2H), 3.18 (s, 3H), 2.85 (d, 1H, J = 6.5 Hz), 2.74-2.69 (m, 2H), 2.66-2.61 (m, 2H).
工程10
上記工程で得られた化合物1−9(27mg)のトルエン−塩化メチレン(3mL−3mL)混合溶液に、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩(30mg)、硫酸ジメチル(33μL)、50%水酸化ナトリウム水溶液(48μL)を加え、室温で20分撹拌した。硫酸ジメチル(33μL)、50%水酸化ナトリウム水溶液(48μL)を30分毎に3回追加し、更に室温で30分撹拌した。反応液にトリエチルアミン(0.5mL)を加えて50分撹拌後、10%硫酸水素カリウム水溶液を加えてクロロホルムで3回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=3:2)で精製し、化合物1−10(24mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.54 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.76 (s, 1H), 7.62-7.60 (m, 2H), 7.37-7.27 (m, 5H), 7.06-7.02 (m, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.71 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.85 (quint, 1H, J = 6.5 Hz), 3.43 (s, 2H), 3.29 (s, 3H), 3.18 (s, 3H), 2.67-2.62 (m, 2H), 2.59-2.54 (m, 2H).
工程11
上記工程で得られた化合物1−10(24mg)に4N塩酸/1,4−ジオキサン(1mL)、TFA(3mL)を順次加え、室温で2時間静置した。反応液を濃縮し、酢酸エチルを加えて再び濃縮した。酢酸エチル(200μL)、ヘキサン(7.5mL)、4N塩酸/酢酸エチル(100μL)を加えてしばらく撹拌した後、上澄みをデカンテーションにより除いた。酢酸エチル(400μL)、ヘキサン(11.5mL)、4N塩酸/酢酸エチル(100μL)を再度加えてしばらく撹拌した後、上澄みをデカンテーションにより除いた。得られた残渣を減圧乾燥して表題化合物(8.7mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.83 (br s, 1H), 10.43 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.48 (s, 1H), 7.52-7.47 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.22-7.18 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.97 (quint, 1H, J = 6.4 Hz), 3.79 (s, 2H), 3.20 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 2.70-2.65 (m, 2H), 2.42-2.37 (m, 2H).
補助工程1−1
参考例1、工程R1−4で得られた化合物R1(504mg)のクロロホルム(6mL)溶液に氷冷下、塩化オキサリル(276μL)及び触媒量のDMFを加え、室温で30分撹拌した。濃縮後、クロロホルム(6mL)に溶解し、外温−50℃で市販の3−クロロ−2−フルオロベンジルアミン(215mg)及びトリエチルアミン(441μL)のクロロホルム(8mL)溶液を滴下した。滴下終了後、室温で終夜撹拌した。反応液に酢酸エチル及び0.5N塩酸を加え、分液後、有機層を0.5N水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した。乾燥、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1から2:1)で精製し、化合物P1(581mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.62-9.47 (m, 1H), 8.79 (s, 1H), 7.50-7.43 (m, 2H), 7.40-7.24 (m, 5H), 7.06 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 5.28 (s, 2H), 4.68 (d, 2H, J = 6.2 Hz), 4.37 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 1.33 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
実施例2
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-trans-3-メトキシ-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例1の工程7で得られた化合物1−7b(115mg)から、実施例1の工程8と同様の方法により、化合物2−1の粗生成物を得た。得られた化合物2−1の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程2
上記工程で得られた化合物2−1の粗生成物から、実施例1の工程9と同様の方法により、化合物2−2(112mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.56 (br s, 1H), 8.65 (s, 1H), 7.62-7.59 (m, 2H), 7.37-7.28 (m, 5H), 7.06-7.00 (m, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.74-4.70 (m, 3H), 3.79 (s, 2H), 3.20 (s, 3H), 2.95-2.88 (m, 2H), 2.33-2.31 (m, 1H), 2.30-2.28 (m, 1H), 2.17-2.15 (m, 1H).
工程3
上記工程で得られた化合物2−2(24mg)から、実施例1の工程10と同様の方法により、化合物2−3(22mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.56 (t, 1H, J = 6.2 Hz), 8.67 (s, 1H), 7.62-7.59 (m, 2H), 7.37-7.28 (m, 5H), 7.06-7.02 (m, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.71 (d, 2H, J = 6.2 Hz), 4.18-4.13 (m, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.30 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 2.86-2.81 (m, 2H), 2.33-2.30 (m, 1H), 2.29-2.27 (m, 1H).
工程4
上記工程で得られた化合物2−3(22mg)から、実施例1の工程11と同様の方法により、表題化合物(15.2mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.89 (br s, 1H), 10.45 (t, 1H, J = 6.1 Hz), 8.48 (s, 1H), 7.52-7.47 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.22-7.18 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.1 Hz), 4.11-4.05 (m, 1H), 3.88 (s, 2H), 3.20 (s, 3H), 3.11 (s, 3H), 2.86-2.81 (m, 2H), 2.35-2.30 (m, 2H).
実施例3
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
市販の3−オキソシクロブタンカルボン酸(14.9g)のDMF(210mL)溶液に、炭酸カリウム(27.07g)、ベンジルブロミド(18.6mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液に酢酸(22.4mL)を12分かけて加え、室温で10分撹拌した。水(350mL)を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で4回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、トルエンを加え濃縮する操作を行い、化合物3−1の粗生成物を得た。得られた化合物3−1の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程2
上記工程で得られた化合物3−1の粗生成物のトルエン(400mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(4.91g)、エチレングリコール(8mL)を加え、加熱還流下、2.5時間撹拌した。エチレングリコール(1.5mL)を追加し、加熱還流下、1.5時間撹拌した。エチレングリコール(2.3mL)を再度追加し、加熱還流下、更に2時間撹拌した。反応液を室温に戻し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮して化合物3−2の粗生成物を得た。得られた化合物3−2の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程3
水素化リチウムアルミニウム(5.93g)のTHF(150mL)溶液に窒素雰囲気下、氷冷下で上記工程で得られた化合物3−2の粗生成物のTHF(150mL)溶液を15分かけて滴下した。室温で40分撹拌した後、再度氷冷し、酢酸エチル(36mL)、水(18mL)、4.0M水酸化ナトリウム水溶液(18mL)、水(54mL)を順次加え、室温で1時間撹拌した。反応液をセライト濾過し、酢酸エチル、水で洗浄し、濾液を濃縮して残渣3−3を得た。
残渣3−3に酢酸エチルと水を加え、酢酸エチルで9回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0から0:100)で精製し、化合物3−3(15.20g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 3.93-3.86 (m, 4H), 3.68 (dd, 2H, J = 6.7, 5.5 Hz), 2.47-2.40 (m, 2H), 2.34-2.24 (m, 1H), 2.14-2.07 (m, 2H), 1.41 (t, 1H, J = 5.5 Hz).
工程4
上記工程で得られた化合物3−3(5.00g)のDMF(25mL)溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム(60%ディスパージョン、2.77g)、ベンジルブロミド(6.19mL)を加え、室温に昇温して2時間撹拌した。反応液に氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0から85:15)で精製し、化合物3−4(7.23g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.27 (m, 5H), 4.52 (s, 2H), 3.91-3.84 (m, 4H), 3.50 (d, 2H, J = 6.9 Hz), 2.46-2.30 (m, 3H), 2.13-2.07 (m, 2H).
工程5
上記工程で得られた化合物3−4(7.21g)のTHF(36mL)溶液に、室温で2N塩酸(15.4mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮して化合物3−5(6.32g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.27 (m, 5H), 4.56 (s, 2H), 3.60 (d, 2H, J = 6.6 Hz), 3.17-3.08 (m, 2H), 2.92-2.84 (m, 2H), 2.75-2.64 (m, 1H).
工程6
上記工程で得られた化合物3−5(5.09g)に氷冷下、7Nアンモニア/メタノール(25mL)を加え、同温で1時間撹拌して溶液3−6を得た。
塩化アンモニウム(3.58g)、シアン化カリウム(2.27g)を28%アンモニア水(50mL)に溶解させ、溶液3−6を滴下し、室温で3日撹拌した。反応液をクロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0から20:80)で精製し、化合物3−6(major体:1.89g、minor体:861mg、63:37のmajor/minor混合物:1.68g)を得た。
Major体
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.27 (m, 5H), 4.52 (s, 2H), 3.47 (d, 2H, J = 5.3 Hz), 2.76-2.70 (m, 2H), 2.68-2.58 (m, 1H), 2.09-2.03 (m, 2H), 1.85 (br s, 2H).
Minor体
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.27 (m, 5H), 4.53 (s, 2H), 3.49 (d, 2H, J = 6.2 Hz), 2.92-2.81 (m, 1H), 2.48-2.43 (m, 2H), 2.20-2.15 (m, 2H), 1.82 (br s, 2H).
工程7
上記工程で得られた化合物3−6(1.0g、63:37のmajor/minor混合物)の1,4−ジオキサン(5mL)溶液に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.21g)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0から60:40)で精製し、化合物3−7(1.54g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.27 (m, 5.00H), 4.87 (br s, 1.00H), 4.53 (s, 0.70H), 4.51 (s, 1.30H), 3.51 (d, 0.70H, J = 6.2 Hz), 3.44 (d, 1.30H, J = 3.5 Hz), 2.83-2.73 (m, 2.30H), 2.60-2.54 (m, 0.70H), 2.43-2.38 (m, 0.70H), 2.22-2.17 (m, 1.30H), 1.48 (s, 3.15H), 1.47 (s, 5.85H).
工程8
上記工程で得られた化合物3−7(300mg)のメタノール(9mL)溶液に、氷冷下、塩化コバルト(II)6水和物(226mg)を加え、次いで水素化ホウ素ナトリウム(179mg)を少しずつ加え、同温にて10分撹拌した後、室温で終夜撹拌した。反応液に氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とクロロホルムを加え、不溶物をセライト濾過で除いた後、濾液をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮して化合物3−8の粗生成物(339mg)を得た。得られた化合物3−8の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程9
1,1'-カルボニルジイミダゾール(161mg)のTHF(3mL)懸濁液に、ギ酸(37.6μL)を加え、室温で10分撹拌した。上記工程で得られた化合物3−8の粗生成物(339mg)のTHF(3mL)溶液を加え、室温で3時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮して化合物3−9の粗生成物(341mg)を得た。得られた化合物3−9の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程10
上記工程で得られた化合物3−9の粗生成物(341mg)のTHF(3mL)溶液に、氷冷下、ボラン−THF錯体/THF溶液(0.9M、1.5mL)を加え、室温で4時間撹拌した。ボラン−THF錯体/THF溶液(0.9M、1.0mL)を氷冷下で追加し、室温で終夜撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0から80:20)で精製し、化合物3−10(96mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.36-7.27 (m, 5.00H), 5.08 (br s, 1.00H), 4.51 (s, 2.00H), 3.52 (d, 1.30H, J = 6.5 Hz), 3.46 (d, 0.70H, J = 6.2 Hz), 2.84 (s, 1.30H), 2.80 (s, 0.70H), 2.74-2.72 (br m, 0.35H), 2.49 (s, 1.95H), 2.43 (s, 1.05H), 2.39-2.31 (m, 1.30H), 2.17 (s, 2.35H), 1.94-1.89 (m, 1.00H), 1.45 (s, 3.15H), 1.43 (s, 5.85H).
工程11
上記工程で得られた化合物3−10(93mg)にTFA(0.9mL)を加え、室温で30分撹拌した。反応液を濃縮し、化合物3−11の粗生成物を得た。得られた化合物3−11の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程12
上記工程で得られた化合物3−11の粗生成物のTHF(1.9mL)溶液に、氷冷下、トリエチルアミン(194μL)、実施例1補助工程1−1で得られた化合物P1(128mg)を順次加え、室温で2時間撹拌後に反応液を濃縮して残渣3−12を得た。
残渣3−12のトルエン(1.9mL)溶液に、DBU(167μL)を加え、80℃で2時間撹拌した。酢酸(319μL)を加え、110℃で2時間撹拌した。反応液を室温に戻し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、化合物3−12a(88mg)と化合物3−12b(50mg)を得た。
化合物3−12a
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.56 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.81 (s, 1H), 7.62-7.60 (m, 2H), 7.37-7.27 (m, 10H), 7.06-7.02 (m, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.72 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.57 (s, 2H), 3.54 (s, 2H), 3.51 (d, 2H, J = 4.9 Hz), 3.18 (s, 3H), 2.59-2.53 (m, 2H), 2.52-2.44 (m, 1H), 2.32-2.27 (m, 2H).
化合物3−12b
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.61 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.80 (s, 1H), 7.62-7.59 (m, 2H), 7.41-7.28 (m, 10H), 7.06-7.01 (m, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.71 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.56 (s, 2H), 3.60 (s, 2H), 3.55 (d, 2H, J = 3.2 Hz), 2.95 (s, 3H), 2.88-2.82 (m, 1H), 2.67-2.61 (m, 2H), 2.41-2.36 (m, 2H).
工程13
上記工程で得られた化合物3−12a(84mg)の1,4−ジオキサン(1.7mL)溶液に、48%臭化水素水溶液(1.7mL)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応液を濃縮し、トルエンと1,4−ジオキサンを加えて濃縮した。トルエンと1,4−ジオキサンによる濃縮操作は3回行い、化合物3−13の粗生成物を得た。得られた化合物3−13の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程14
上記工程で得られた化合物3−13の粗生成物のDMF(1.7mL)溶液に、炭酸カリウム(367mg)、ベンジルブロミド(0.79mL)を加え、60℃で2時間撹拌した。反応液を室温に戻し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、化合物3−14(70mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.61 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.84 (s, 1H), 7.63-7.60 (m, 2H), 7.38-7.28 (m, 5H), 7.06-7.01 (m, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.71 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.74-3.72 (m, 2H), 3.57 (s, 2H), 3.21 (s, 3H), 2.67-2.62 (m, 2H), 2.49-2.43 (m, 1H), 2.31-2.26 (m, 2H), 2.08 (br s, 1H).
工程15
上記工程で得られた化合物3−14(25mg)のジクロロメタン(1.5mL)溶液に、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩(15.7mg)、硫酸ジメチル(8.8μL)、50%水酸化ナトリウム水溶液(50μL)を加え、室温で40分撹拌した。硫酸ジメチル(8.8μL)を追加し、室温で40分撹拌した。硫酸ジメチル(17.6μL)、50%水酸化ナトリウム水溶液(50μL)を30分毎に4回追加し、室温で3日撹拌した。反応液にトリエチルアミン(0.3mL)を加え、室温で30分撹拌した後、水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮した。シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=95:5)で精製し、化合物3−15(22mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.58 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.82 (s, 1H), 7.63-7.59 (m, 2H), 7.37-7.27 (m, 5H), 7.06-7.02 (m, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.72 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.55 (s, 2H), 3.43 (d, 2H, J = 4.6 Hz), 3.41 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 2.61-2.55 (m, 2H), 2.51-2.41 (m, 1H), 2.32-2.26 (m, 2H).
工程16
上記工程で得られた化合物3−15(21mg)に、TFA(0.6mL)を加え、室温で30分撹拌した。反応液を濃縮し、トルエンを加え濃縮した。トルエンによる濃縮操作は3回行った。酢酸エチル(0.6mL)、4N塩酸/酢酸エチル(63μL)を加えて室温で15分撹拌した後に再度濃縮し、ジエチルエーテル−ヘキサンから結晶化して表題化合物(15.1mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.82 (s, 1H), 10.45 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.53 (s, 1H), 7.52-7.47 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.22-7.18 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.90 (s, 2H), 3.39 (d, 2H, J = 5.3 Hz), 3.27 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 2.61-2.54 (m, 1H), 2.37-2.25 (m, 4H).
実施例4
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-trans-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例3工程12で得られた化合物3−12b(48mg)から、実施例3工程13と同様の方法により、化合物4−1の粗生成物を得た。得られた化合物4−1の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程2
上記工程で得られた化合物4−1の粗生成物から、実施例3工程14と同様の方法により、化合物4−2(34mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.61 (t, 1H, J = 5.7 Hz), 8.83 (s, 1H), 7.63-7.60 (m, 2H), 7.37-7.28 (m, 5H), 7.06-7.02 (m, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.72 (d, 2H, J = 5.7 Hz), 3.73 (t, 2H, J = 3.5 Hz), 3.65 (s, 2H), 3.17 (s, 3H), 2.88-2.80 (br m, 1H), 2.65-2.59 (m, 2H), 2.44-2.38 (m, 2H), 1.66 (t, 1H, J = 3.5 Hz).
工程3
上記工程で得られた化合物4−2(20mg)から、実施例3工程15と同様の方法により化合物4−3を得た。得られた化合物4−3は、そのまま全量を次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.62 (t, 1H, J = 5.8 Hz), 8.81 (s, 1H), 7.62-7.60 (m, 2H), 7.37-7.28 (m, 5H), 7.07-7.02 (m, 1H), 5.30 (s, 2H), 4.71 (d, 2H, J = 5.8 Hz), 3.64 (s, 2H), 3.42 (d, 2H, J = 3.2 Hz), 3.42 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 2.89-2.78 (m, 1H), 2.64-2.58 (m, 2H), 2.39-2.34 (m, 2H).
工程4
上記工程で得られた化合物4−3から、実施例3工程16と同様の方法により、表題化合物(15.2mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.95 (br s, 1H), 10.46 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.58 (s, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.36-7.32 (m, 1H), 7.23-7.18 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.82 (s, 2H), 3.42 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.28 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.73-2.63 (m, 1H), 2.57-2.51 (m, 2H), 2.25-2.20 (m, 2H).
実施例5
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-2'-エチル-9'-ヒドロキシ-trans-3-メトキシ-1',8'-ジオキソ-1',2',4',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,3'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
市販の3−ベンジルオキシシクロブタン−1,1−ジカルボン酸ジエチルエステル(5.00g)のエタノール−水(42mL−10.5mL)混合溶液に、水酸化カリウム(981mg、85%)を加え、100℃で16時間撹拌した。反応液を濃縮し、水を加え、ジエチルエーテルで3回抽出し、有機層5−1と水層5−1を得た。
有機層5−1を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、残渣5−1−1(949mg)を得た。
水層5−1に硫酸水素カリウム(7.67g)を加え、酢酸エチルで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、トルエンを加え濃縮して残渣5−1−2を得た。
残渣5−1−1(949mg)にエタノール(8mL)、水(2mL)、水酸化カリウム(194mg、85%)を加え、100℃で3.5時間撹拌し、室温で3日静置した。反応液に硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣5−1−3を得た。
残渣5−1−2と残渣5−1−3を合わせてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2から酢酸エチル:アセトン=3:1)で精製し、化合物5−1(4.04g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.14 (m, 5H), 4.44 (s, 2H), 4.27-4.14 (m, 3H), 2.87-2.80 (m, 2H), 2.64-2.57 (m, 2H), 1.31-1.27 (m, 3H).
工程2
上記工程で得られた化合物5−1(104mg)のトルエン(1mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でトリエチルアミン(104μL)、DPPA(113μL)を加え、室温で20分撹拌した。tert−ブタノール(3mL)を加え、110℃で4時間撹拌した。反応液を濃縮後、トルエンを加え、濃縮し、残渣5−2−1を得た。同様にして化合物5−1(3.91g)のトルエン(40mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でトリエチルアミン(4.00mL)、DPPA(4.25mL)を加え、室温で20分撹拌した。tert−ブタノール(120mL)を加え、110℃で18時間撹拌した。反応液を濃縮後、トルエンを加え、濃縮し、残渣5−2−2を得た。
残渣5−2−1と残渣5−2−2を合わせてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から5:1)で精製し、化合物5−2(4.49g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.35-7.28 (m, 5H), 5.16-5.08 (br m, 1H), 4.96-4.86 (br m, 1H), 4.45-4.44 (m, 2H), 4.28-4.20 (m, 1H), 4.22-4.16 (m, 2H), 2.94-2.89 (m, 1H), 2.66-2.61 (m, 1H), 2.51-2.43 (br m, 1H), 2.33-2.25 (br m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.29-1.25 (m, 3H).
工程3
水素化リチウムアルミニウム(1.00g)のTHF(30mL)溶液に窒素雰囲気下、氷冷下で上記工程で得られた化合物5−2(4.49g)のTHF(15mL)溶液を滴下した。30分撹拌した後、室温で1時間撹拌した。反応液を氷冷し、水(1.00mL)、10%水酸化ナトリウム水溶液(1.00mL)を順次加え、3分撹拌した。水(3.01mL)を再度加え、室温で30分撹拌した。固体を濾過し、THFで洗浄した。濾液を濃縮し、トルエンを加え濃縮した。トルエンによる濃縮操作は2回行い、化合物5−3(4.37g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.27 (m, 5.00H), 4.89-4.87 (br m, 0.45H), 4.83-4.80 (br m, 0.55H), 4.42 (s, 0.90H), 4.41 (s, 1.10H), 4.24 (tt, 0.55H, J = 7.2, 5.3 Hz), 3.91 (quint, 0.45H, J = 7.0 Hz), 3.76-3.75 (m, 1.10H), 3.64-3.61 (m, 0.90H), 2.67-2.62 (m, 0.90H), 2.47-2.42 (m, 1.10H), 2.20-2.14 (m, 1.10H), 2.05-2.00 (m, 0.90H), 1.44 (s, 4.95H), 1.43 (s, 4.05H).
工程4
上記工程で得られた化合物5−3(682mg)、トリフェニルホスフィン(1.76g)、フタルイミド(992mg)のトルエン(20mL)溶液に、室温でDIAD(1.31mL)を滴下し、同温で1時間撹拌した。エタノール(2mL)、ヒドラジン水和物(2.5mL)を加え、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温に戻した後、固体を濾去し、エタノール−トルエン(1:10)混合溶液で洗浄した。濾液を濃縮し、トルエンを加えて濃縮した。トルエンによる濃縮操作は3回行い、化合物5−4を得た。得られた化合物5−4は、そのまま次工程に用いた。
工程5
上記工程で得られた化合物5−4に酢酸エチル(15mL)、炭酸水素ナトリウム(3.02g)、水(15mL)、クロロギ酸ベンジル(0.75mL)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液にイソプロピルアミン(1mL)を加え、室温で1時間撹拌した後、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水、10%硫酸水素カリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、化合物5−5を得た。得られた化合物5−5は、そのまま次工程に用いた。
工程6
上記工程で得られた化合物5−5に4N塩酸/酢酸エチル(15mL)を加え、室温で20分撹拌した。反応液にヘキサン(10mL)、酢酸エチル(5mL)を加え、水で4回抽出した。水層を合わせてトルエン、ヘキサン−酢酸エチル(1:2)で順次洗浄し、氷冷下で炭酸カリウム(10g)を加え、クロロホルムで4回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、化合物5−6(546mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.27 (m, 10.00H), 5.26-5.09 (m, 3.00H), 4.42 (s, 0.68H), 4.39 (s, 1.32H), 4.26-4.20 (m, 0.66H), 3.88-3.80 (m, 0.34H), 3.28 (d, 1.32H, J = 6.2 Hz), 3.16 (d, 0.68H, J = 5.5 Hz), 2.57-1.79 (m, 4.00H).
工程7
上記工程で得られた化合物5−6(252mg)のクロロホルム(8mL)溶液に、氷冷下でアセトアルデヒド(40μL)、酢酸(51μL)を加え、室温で40分撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(200mg)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、化合物5−7を得た。得られた化合物5−7は、そのまま次工程に用いた。
工程8
上記工程で得られた化合物5−7に48%臭化水素水溶液(5mL)を加え、80℃で4時間撹拌した。反応液を室温に戻した後、トルエンを加え、水で4回抽出した。得られた水層をトルエンで洗浄し、濃縮し、残渣5−8を得た。
残渣5−8にメタノールを加えて再度濃縮し、化合物5−8(250mg)を得た。得られた化合物5−8は、そのまま次工程に用いた。
工程9
上記工程で得られた化合物5−8(250mg)のTHF(10mL)溶液に、エタノール(3mL)、メタノール(2mL)、トリエチルアミン(3mL)、実施例1補助工程1−1で得られた化合物P1(347mg)を加えた。室温で20分撹拌後に濃縮し、トルエン(30mL)、DBU(3mL)を加えて80℃で6時間撹拌した。反応液を室温に戻し、10%硫酸水素カリウム水溶液を加えてクロロホルムで4回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=1:1)で精製し、化合物5−9(224mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.60 (t, 0.68H, J = 6.0 Hz), 10.56 (t, 0.32H, J = 5.6 Hz), 8.43 (s, 0.68H), 8.34 (s, 0.32H), 7.58-7.54 (m, 2.00H), 7.35-7.28 (m, 5.00H), 7.07-7.02 (m, 1.00H), 5.32 (s, 0.64H), 5.32 (s, 1.36H), 4.71 (d, 2.00H, J = 6.0 Hz), 4.56-4.52 (m, 0.68H), 4.40 (s, 1.36H), 4.21-4.18 (m, 0.32H), 3.95 (s, 0.64H), 3.69 (q, 0.64H, J = 7.0 Hz), 3.61 (q, 1.36H, J = 7.0 Hz), 2.60-2.54 (m, 1.36H), 2.45-2.39 (m, 0.64H), 2.33-2.27 (m, 0.64H), 2.04-2.02 (m, 0.68H), 2.01-1.98 (m, 0.68H), 1.22 (t, 0.96H, J = 7.0 Hz), 1.21 (t, 2.04H, J = 7.0 Hz).
工程10
上記工程で得られた化合物5−9(62mg)のトルエン(1.5mL)溶液に、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩(75mg)、硫酸ジメチル(70μL)、50%水酸化ナトリウム水溶液(103μL)を加え、室温で5分撹拌した。硫酸ジメチル(70μL)、50%水酸化ナトリウム水溶液(103μL)を加え、室温で7分撹拌した。硫酸ジメチル(70μL)、50%水酸化ナトリウム水溶液(103μL)を加え、室温で24分撹拌した。硫酸ジメチル(70μL)、50%水酸化ナトリウム水溶液(103μL)を加え、更に室温で20分撹拌した。反応液にトリエチルアミン(1mL)を加えて15分撹拌後、10%硫酸水素カリウム水溶液を加えてクロロホルムで4回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=3:1)で精製し、化合物5−10a(36mg)と化合物5−10b(15mg)を得た。
化合物5−10a
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.58 (t, 1H, J = 5.8 Hz), 8.40 (s, 1H), 7.59-7.57 (m, 2H), 7.35-7.27 (m, 5H), 7.07-7.02 (m, 1H), 5.32 (s, 2H), 4.72 (d, 2H, J = 5.8 Hz), 4.27 (s, 2H), 3.98 (tt, 1H, J = 6.9, 1.6 Hz), 3.63 (q, 2H, J = 7.0 Hz), 3.24 (s, 3H), 2.52-2.46 (m, 2H), 2.06-2.02 (m, 2H), 1.21 (t, 3H, J = 7.0 Hz).
化合物5−10b
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.56 (t, 1H, J = 5.8 Hz), 8.35 (s, 1H), 7.56-7.53 (m, 2H), 7.35-7.28 (m, 5H), 7.07-7.02 (m, 1H), 5.33 (s, 2H), 4.71 (d, 2H, J = 5.8 Hz), 3.96 (s, 2H), 3.69 (quint, 1H, J = 6.5 Hz), 3.67 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 3.25 (s, 3H), 2.40-2.35 (m, 2H), 2.26-2.21 (m, 2H), 1.21 (t, 3H, J = 7.1 Hz).
工程11
上記工程で得られた化合物5−10a(36mg)にTFA(1mL)、4N塩酸/酢酸エチル(400μL)を順に加え、室温で15分静置した。反応液を濃縮し、酢酸エチルを加え濃縮する操作を行い、残渣5−11を得た。
残渣5−11に4N塩酸/酢酸エチル(200μL)、ヘキサン(8mL)、酢酸エチル(1.5mL)を加えて、析出した固体を濾取し、表題化合物(24mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.39 (br s, 1H), 10.47 (t, 1H, J = 5.9 Hz), 8.45 (s, 1H), 7.52-7.47 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.22-7.18 (m, 1H), 4.61 (d, 2H, J = 5.9 Hz), 4.46 (s, 2H), 4.09-4.04 (m, 1H), 3.65 (q, 2H, J = 6.9 Hz), 3.18 (s, 3H), 2.70-2.64 (m, 2H), 2.20-2.16 (m, 2H), 1.17 (t, 3H, J = 6.9 Hz).
元素分析:理論値(%):C:52.81, H:4.83, N:8.40、実測値(%):C:52.57, H:4.81, N:8.23.
実施例6
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-2'-エチル-9'-ヒドロキシ-cis-3-メトキシ-1',8'-ジオキソ-1',2',4',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,3'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例5工程10で得られた化合物5−10b(15mg)から、実施例5工程11と同様の方法により、表題化合物(8.8mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.46 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.46 (s, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.33 (t, 1H, J = 7.4 Hz), 7.20 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.39 (s, 2H), 3.89 (quint, 1H, J = 6.7 Hz), 3.65 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 3.17 (s, 3H), 2.51-2.48 (m, 2H), 2.30-2.25 (m, 2H), 1.15 (t, 3H, J = 7.1 Hz).
実施例7
N-(3-クロロ-2-フルオロ-4-メトキシベンジル)-9'-ヒドロキシ-trans-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例3工程10と同様にして得られた化合物3−10(145mg)に、TFA(3mL)を加え、室温で15分静置した。反応液を濃縮し、トルエンを加えて濃縮する操作を行い、残渣7−1−1を得た。
残渣7−1−1のエタノール−酢酸(1mL−1mL)混合溶液に、パラジウム−白金/炭素(ASCA2、エヌ・イー・ケムキャット社製、145mg)を加え、水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。反応液をセライト濾過して濃縮した後、エタノールを加えて濃縮した。4N塩酸/ジオキサンを加えて濃縮し、残渣7−1−2を得た。
残渣7−1−2にジイソプロピルエーテルを加えて上澄みをデカンテーションにより除いた。この操作を2回行い、残渣を減圧乾燥して化合物7−1の粗生成物を得た。得られた化合物7−1の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程2
上記工程で得られた化合物7−1の粗生成物と、後述する補助工程7−9で得られた化合物P7(170mg)から、実施例5工程9と同様にして化合物7−2(165mg)を得た。
工程3
上記工程で得られた化合物7−2(80mg)から、実施例5工程10と同様にして化合物7−3a(23mg)と7−3b(51mg)を得た。
工程4
上記工程で得られた化合物7−3a(23mg)から、実施例1の工程11と同様にして表題化合物(19mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.93 (br s, 1H), 10.39 (t, 1H, J = 5.6 Hz), 8.58 (s, 1H), 7.32 (t, 1H, J = 8.9 Hz), 6.99 (dd, 1H, J = 8.8, 1.2 Hz), 4.54 (d, 2H, J = 5.6 Hz), 3.87 (s, 3H), 3.82 (s, 2H), 3.43 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.28 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.73-2.63 (m, 1H), 2.57-2.51 (m, 2H), 2.25-2.20 (m, 2H).
補助工程7−1
市販の3−クロロ−2,4−ジフルオロ安息香酸(10g)のDMF(30mL)溶液に、炭酸セシウム(17.8g)を加え、70℃に昇温した。反応液に2−ヨードプロパン(5.96mL)を滴下し、同温で3.5時間撹拌した。反応液を氷冷し、水(50mL)、酢酸エチル(200mL)及びヘキサン(20mL)を加え、分層した。有機層を水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮して化合物P7−1(11g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.86 (ddd, 1H, J = 8.9, 7.7, 6.4 Hz), 7.03 (ddd, 1H, J = 8.9, 7.7, 1.6 Hz), 5.27 (sep, 1H, J = 6.0 Hz), 1.39 (d, 6H, J = 6.0 Hz).
補助工程7−2
上記工程で得られた化合物P7−1(11g)のDMF(22mL)溶液に、炭酸セシウム(33.6g)を加え、60℃に昇温した。2−(メチルスルホニル)エタノール(10.9mL)のDMF(6mL)溶液を20分間で滴下し、同温で6時間撹拌した。反応液を氷冷し、6N塩酸(38mL)、水(60mL)を順に加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水で2回洗浄し、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。ヘキサン−酢酸エチル(1:3)より結晶化して化合物P7−2(2.3g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 11.61 (br s, 1H), 7.69 (t, 1H, J = 8.7 Hz), 6.90 (dd, 1H, J = 8.7, 1.2 Hz), 5.10 (sep, 1H, J = 6.4 Hz), 1.29 (d, 6H, J = 6.4 Hz).
補助工程7−3
上記工程で得られた化合物P7−2(690mg)のDMF(7mL)溶液に、炭酸カリウム(820mg)、ヨードメタン(280μL)を加え、50℃で30分撹拌した。反応液を氷冷し、水を加えて酢酸エチル−ヘキサン混合溶媒で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮して化合物P7−3(840mg)を得た。
補助工程7−4
上記工程で得られた化合物P7−3(840mg)のTHF(5mL)溶液に、メタノール(5mL)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(2.3mL)を加え、55℃で45分撹拌した。反応液を濃縮し、水(10mL)と2N塩酸(2.5mL)を加え、室温でしばらく撹拌した。固体を濾取し、減圧乾燥して化合物P7−4(587mg)を得た。
補助工程7−5
上記工程で得られた化合物P7−4(587mg)のTHF(6mL)溶液に、氷冷下、トリエチルアミン(520μL)、クロロギ酸イソブチル(484μL)を順に加え、同温で30分撹拌した。反応液を濾過し、濾液P7−5を得た。
水素化ホウ素ナトリウム(326mg)の水(1.3mL)溶液に、氷冷下、濾液P7−5を滴下し、同温で1.5時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1から2:1)で精製して化合物P7−5(500mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.26 (t, 1H, J = 8.5 Hz), 6.73 (dd, 1H, J = 8.5, 1.6 Hz), 4.71 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.92 (s, 3H), 1.77 (t, 1H, J = 6.0 Hz).
補助工程7−6
上記工程で得られた化合物P7−5(500mg)のTHF(6mL)溶液に、氷冷下、トリエチルアミン(550μL)、メタンスルホニルクロリド(305μL)を順に加え、室温で30分撹拌した。再度氷冷し、臭化リチウム(2.2g)を加えて同温で30分撹拌した。反応液に氷冷下、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮して化合物P7−6(690mg)を得た。得られた化合物P7−6はそのまま次工程に用いた。
補助工程7−7
上記工程で得られた化合物P7−6(690mg)のDMF(7mL)溶液に、炭酸セシウム(1.42g)及びイミノジカルボン酸ジ−tert−ブチル(867mg)を加え、60℃で1時間撹拌した。反応液を室温に戻し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:1から6:1)で精製して化合物P7−7(1.06g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.13 (t, 1H, J = 8.5 Hz), 6.69 (dd, 1H, J = 8.5, 1.6 Hz), 4.80 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 1.48-1.46 (m, 18H).
補助工程7−8
上記工程で得られた化合物P7−7(1.06g)のクロロホルム(5mL)溶液に、TFA(5mL)を加え、室温で30分撹拌した。反応液を濃縮し、4N塩酸/ジオキサン(5mL)を加えて再度濃縮した後、ジイソプロピルエーテルより結晶化して化合物P7−8(515mg)を得た。
補助工程7−9
参考例1工程R1−4で得られた化合物R1(870mg)及び上記工程で得られた化合物P7−8(515mg)から、実施例1補助工程1−1と同様の方法により、化合物P7(700mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.49 (t, 1H, J = 5.8 Hz), 8.78 (s, 1H), 7.48-7.45 (m, 2H), 7.39-7.31 (m, 3H), 7.27 (t, 1H, J = 8.5 Hz), 6.72-6.69 (m, 1H), 5.27 (s, 2H), 4.61 (d, 2H, J = 5.8 Hz), 4.36 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 3.90 (s, 3H), 1.33 (t, 3H, J = 7.1 Hz).
実施例8
N-(3-クロロ-2-フルオロ-4-メトキシベンジル)-9'-ヒドロキシ-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例7工程3で得られた化合物7−3b(51mg)から、実施例1工程11と同様にして表題化合物(40mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.81 (br s, 1H), 10.38 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.53 (s, 1H), 7.32 (t, 1H, J = 8.5 Hz), 7.02-6.96 (m, 1H), 4.54 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.90 (s, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.39 (d, 2H, J = 5.2 Hz), 3.28 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 2.64-2.47 (m, 1H), 2.40-2.23 (m, 4H).
実施例9
(1S,2S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2'-イソプロピル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
((R)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−メタノール(15.4g)のDMF(850mL)溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム(60%ディスパージョン、7g)を加え、室温で45分撹拌した。再び氷冷し、ベンジルブロミド(16.6mL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に氷冷下、水(150mL)を加え、減圧下溶媒を留去し、水(600mL)を加え、クロロホルム(200mL)で3回抽出し、飽和食塩水で洗浄した。乾燥、濃縮し、化合物9−1の粗生成物を得た。得られた化合物9−1の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.26 (m, 5H), 4.60 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.55 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.34-4.27 (m, 1H), 4.06 (dd, 1H, J = 8.4, 6.5 Hz), 3.75 (dd, 1H, J = 8.4, 6.5 Hz), 3.56 (dd, 1H, J = 9.8, 5.8 Hz), 3.48 (dd, 1H, J = 9.8, 5.6 Hz), 1.42 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
工程2
上記工程で得られた化合物9−1の粗生成物に酢酸−水(400mL−100mL)混合溶液を加え、55℃で1.5時間撹拌した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1から1:2)で精製し、化合物9−2(15.87g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.27 (m, 5H), 4.56 (s, 2H), 3.94-3.86 (m, 1H), 3.76-3.53 (m, 4H), 2.56 (d, 1H, J = 5.1 Hz), 2.07-2.02 (m, 1H).
工程3
上記工程で得られた化合物9−2(13.87g)の四塩化炭素(76mL)溶液に塩化チオニル(6.7mL)の四塩化炭素(10mL)溶液を室温で滴下し、30分加熱還流後、アセトニトリル(80mL)、塩化ルテニウム(III)n水和物(20mg)、過ヨウ素酸ナトリウム(24.4g)及び水(120mL)を順次加え、室温で1.5時間撹拌した。ジイソプロピルエーテル(600mL)を加え、分液後、有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄、乾燥した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、化合物9−3(14.9g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.41-7.29 (m, 5H), 5.08-5.00 (m, 1H), 4.71 (dd, 1H, J = 8.8, 6.5 Hz), 4.66-4.57 (m, 3H), 3.83-3.67 (m, 2H).
工程4
水素化ナトリウム(60%ディスパージョン、5.1g)のDME(450mL)懸濁液にマロン酸ジエチル(9.26mL)のDME(25mL)溶液を滴下し、室温で10分撹拌後、上記工程で得られた化合物9−3(14.9g)のDME(25mL)溶液を加え、終夜撹拌した。濃縮後、水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1から10:1)で精製し、化合物9−4(16.6g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.24 (m, 5H), 4.48 (s, 2H), 4.26-4.07 (m, 4H), 3.57-3.46 (m, 2H), 2.30-2.20 (m, 1H), 1.57-1.52 (m, 1H), 1.42 (dd, 1H, J = 9.1, 4.7 Hz), 1.31-1.20 (m, 6H).
工程5
上記工程で得られた化合物9−4(7.59g)のエタノール(24mL)溶液に炭酸ナトリウム(5.8g)の水(70mL)溶液を加え、60℃で終夜撹拌後、エタノール(20mL)を追加し、60℃で9時間撹拌した。濃縮後、水を加え、ジイソプロピルエーテルで2回洗浄した。水層を5%硫酸水素化カリウム水溶液で酸性にし、酢酸エチルで3回抽出、乾燥後、濃縮し、化合物9−5(6.09g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.25 (m, 5H), 4.51 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.42 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.28-4.18 (m, 1H), 4.15-4.05 (m, 1H), 3.87 (dd, 1H, J = 10.9, 5.8 Hz), 3.50 (dd, 1H, J = 10.7, 9.3 Hz), 2.53-2.42 (m, 1H), 2.08-2.02 (m, 1H), 1.82 (dd, 1H, J = 8.4, 4.2 Hz), 1.21 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
工程6
上記工程で得られた化合物9−5(6.09g)のtert−ブタノール(100mL)溶液にトリエチルアミン(3.6mL)及びDPPA(5.2mL)を順次滴下した後、終夜加熱還流した。濃縮後、酢酸エチルに溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。乾燥、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から5:1)で精製し、化合物9−6(3.87g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.24 (m, 5H), 5.18 (br s, 1H), 4.45 (s, 2H), 4.22-4.07 (m, 2H), 3.79 (dd, 1H, J = 10.2, 5.8 Hz), 3.53 (t, 1H, J = 9.3 Hz), 1.83-1.73 (m, 1H), 1.70-1.58 (m, 1H), 1.46-1.31 (m, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.23 (t, 3H, J = 7.0 Hz).
工程7
水素化リチウムアルミニウム(70mg)のTHF(2mL)懸濁液に氷冷下、上記工程で得られた化合物9−6(431mg)のTHF(2mL)溶液を滴下し、室温で1時間撹拌した。氷冷下、水(70μL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(70μL)、水(210μL)を順次滴下し、室温で30分撹拌後、不溶物を濾別した。乾燥、濃縮し、化合物9−7(377mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.26 (m, 5H), 5.22 (br s, 1H), 4.54 (dd, 2H, J = 18.4, 11.6 Hz), 3.98 (t, 1H, J = 11.2 Hz), 3.85 (dd, 1H, J = 10.7, 6.0 Hz), 3.46-3.28 (m, 2H), 3.16 (t, 1H, J = 10.5 Hz), 1.43 (s, 9H), 1.28-1.11 (m, 1H), 0.82-0.70 (m, 1H).
工程8
塩化オキサリル(120μL)のクロロホルム(3mL)溶液に、内温−50から−60℃でDMSO(191μL)のクロロホルム(1mL)溶液を滴下し、同温で2分撹拌した。上記工程で得られた化合物9−7(377mg)のクロロホルム(1mL)溶液を滴下し、同温で15分撹拌後、トリエチルアミン(850μL)を加え、さらに同温で5分撹拌した。室温まで昇温し、水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1から5:1)で精製し、化合物9−8(293mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.44 (s, 1H), 7.35-7.25 (m, 5H), 5.18-5.18 (m, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.84-3.72 (m, 1H), 3.51-3.37 (m, 1H), 2.00-1.87 (m, 1H), 1.75-1.63 (m, 1H), 1.45-1.40 (m, 10H).
工程9
上記工程で得られた化合物9−8(293mg)のクロロホルム(10mL)溶液に氷冷下、イソプロピルアミン(106μL)、酢酸(55μL)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(204mg)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、分液後、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、化合物9−9(228mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.25 (m, 5H), 5.41 (br s, 1H), 4.56 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.49 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 3.73-3.61 (m, 1H), 3.35-3.24 (m, 1H), 3.10-2.91 (m, 1H), 2.81-2.70 (m, 1H), 2.61-2.45 (m, 1H), 1.43 (s, 10H), 1.19-1.08 (m, 1H), 0.99 (t, 6H, J = 6.3 Hz), 0.77-0.57 (m, 1H).
工程10
パラジウム−白金/炭素(ASCA2、エヌ・イー・ケムキャット社製、200mg)のエタノール(6mL)懸濁液に酢酸(45μL)及び上記工程で得られた化合物9−9(228mg)のエタノール(1mL)溶液を加え、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。触媒を濾別後、新たに同触媒(200mg)を加え、水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、化合物9−10の粗生成物を得た。得られた化合物9−10の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 6.24 (br s, 1H), 4.31-4.21 (m, 1H), 3.71-3.62 (m, 1H), 3.26-3.14 (m, 1H), 3.00 (t, 1H, J = 12.1 Hz), 2.61 (d, 1H, J = 12.8 Hz), 1.69-1.58 (m, 1H), 1.46-1.32 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.32 (t, 6H, J = 6.7 Hz), 0.88-0.79 (m, 1H).
工程11
上記工程で得られた化合物9−10の粗生成物に4N塩酸/ジオキサン(10mL)を加え、1時間撹拌後、濃縮し、化合物9−11の粗生成物(125mg)を得た。得られた化合物9−11の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.41-9.23 (m, 1H), 9.20-9.04 (m, 1H), 3.81 (dd, 1H, J = 12.4, 5.5 Hz), 3.52-3.21 (m, 4H), 1.75-1.64 (m, 1H), 1.32-1.26 (m, 6H), 1.24-1.15 (m, 2H).
工程12
上記工程で得られた化合物9−11の粗生成物(40mg)のTHF(1.5mL)溶液にエタノール(300μL)、トリエチルアミン(96μL)、後述する補助工程9−1で得られた化合物P9(65mg)を順次加え、室温で1時間撹拌後、DBU(104μL)を加え、さらに1時間撹拌した。濃縮後、トルエン(5mL)、エタノール(500μL)、酢酸(80μL)を順次加え、100℃で1時間撹拌した。酢酸(120μL)を追加し、100℃で終夜撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:4)で精製し、化合物9−12(70mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.51 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.34 (s, 1H), 7.62-7.58 (m, 2H), 7.40-7.25 (m, 4H), 6.84-6.75 (m, 2H), 5.32 (d, 1H, J = 10.0 Hz), 5.25 (d, 1H, J = 10.0 Hz), 4.92-4.82 (m, 1H), 4.61 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.11-4.02 (m, 1H), 3.80-3.70 (m, 1H), 3.59 (d, 1H, J = 14.2 Hz), 3.41 (d, 1H, J = 14.2 Hz), 2.23-2.13 (m, 1H), 1.90-1.81 (m, 1H), 1.60-1.42 (m, 1H), 1.18-1.13 (m, 6H).
工程13
上記工程で得られた化合物9−12(20mg)にTFA(1.5mL)を加え、30分撹拌した。濃縮後、4回メタノールで共沸した。メタノール(1mL)に溶かし、4N塩酸/酢酸エチルを加え、濃縮した。ヘキサンを加えて上澄みをデカンテーションにより除いた。得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化して表題化合物(9mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.89-12.73 (m, 1H), 10.38 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.14 (s, 1H), 7.43-7.35 (m, 1H), 7.26-7.19 (m, 1H), 7.10-7.02 (m, 1H), 4.78-4.68 (m, 1H), 4.53 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.42-3.99 (m, 1H), 3.80-3.67 (m, 3H), 3.51 (dd, 1H, J = 12.1, 7.7 Hz), 1.94-1.84 (m, 1H), 1.74-1.67 (m, 1H), 1.19 (d, 3H, J = 7.0 Hz), 1.17 (d, 3H, J = 7.0 Hz), 1.03 (t, 1H, J = 7.2 Hz).
補助工程9−1
参考例1工程R1−4で得られた化合物R1(12.15g)及び市販の2,4−ジフルオロベンジルアミン(3.6mL)から実施例1補助工程1−1と同様の方法により、化合物P9(11.7g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.54-9.45 (m, 1H), 8.79 (s, 1H), 7.48-7.43 (m, 2H), 7.42-7.30 (m, 4H), 6.89-6.79 (m, 2H), 5.27 (s, 2H), 4.62 (d, 2H, J = 6.3 Hz), 4.37 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 1.33 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
実施例10
(1S,2S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2'-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例9工程12で得られた化合物9−12(29mg)のトルエン(1mL)溶液に氷冷下、テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩(2mg)、50%水酸化ナトリウム水溶液(17μL)、硫酸ジメチル(10μL)を順次加え、室温で20分撹拌した。50%水酸化ナトリウム水溶液(8μL)、硫酸ジメチル(5μL)を順次追加し、室温でさらに20分撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮後、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:5)で精製し、化合物10−1(23mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.51 (t, 1H, J = 6.3 Hz), 8.34 (s, 1H), 7.64-7.60 (m, 2H), 7.40-7.24 (m, 4H), 6.85-6.77 (m, 2H), 5.34 (d, 1H, J = 9.8 Hz), 5.27 (d, 1H, J = 9.8 Hz), 4.92-4.84 (m, 1H), 4.63 (d, 2H, J = 5.8 Hz), 3.78 (dd, 1H, J = 10.7, 3.7 Hz), 3.58-3.45 (m, 2H), 3.38 (d, 1H, J = 14.0 Hz), 3.35 (s, 3H), 2.21-2.11 (m, 1H), 1.58-1.44 (m, 1H), 1.18-1.11 (m, 7H).
工程2
上記工程で得られた化合物10−1(23mg)にTFA(1.5mL)を加え、室温で30分撹拌した。濃縮後、2回酢酸エチルで共沸後、酢酸エチル(1mL)に溶かし、4N塩酸/酢酸エチルを加えた。濃縮後、ヘキサンを加えて上澄みをデカンテーションにより除いた。酢酸エチル−ヘキサンから結晶化して表題化合物(8mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.83 (s, 1H), 10.36 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.10 (s, 1H), 7.43-7.35 (m, 1H), 7.27-7.19 (m, 1H), 7.09-7.02 (m, 1H), 4.77-4.68 (m, 1H), 4.52 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.80 (d, 1H, J = 14.2 Hz), 3.66 (d, 1H, J = 14.2 Hz), 3.61-3.40 (m, 2H), 3.23 (s, 3H), 1.93-1.84 (m, 2H), 1.17 (dd, 6H, J = 6.5, 1.4 Hz), 1.10-1.06 (m, 1H).
実施例11
(1R,2R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2'-イソプロピル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
((S)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル)−メタノール(15.29g)から実施例9−1と同様の操作を行い、化合物11−1の粗生成物を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.26 (m, 5H), 4.60 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.55 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.34-4.27 (m, 1H), 4.06 (dd, 1H, J = 8.4, 6.5 Hz), 3.75 (dd, 1H, J = 8.4, 6.5 Hz), 3.56 (dd, 1H, J = 9.8, 5.8 Hz), 3.48 (dd, 1H, J = 9.8, 5.6 Hz), 1.42 (s, 3H), 1.36 (s, 3H).
工程2
上記工程で得られた化合物11−1の粗生成物から実施例9工程2と同様の方法により、化合物11−2(21.42g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.27 (m, 5H), 4.56 (s, 2H), 3.94-3.86 (m, 1H), 3.76-3.53 (m, 4H), 2.56 (d, 1H, J = 5.1 Hz), 2.07-2.02 (m, 1H).
工程3
上記工程で得られた化合物11−2(21.42g)から実施例9工程3と同様の方法により、化合物11−3(26.2g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.41-7.29 (m, 5H), 5.08-5.00 (m, 1H), 4.71 (dd, 1H, J = 8.8, 6.5 Hz), 4.66-4.57 (m, 3H), 3.83-3.67 (m, 2H).
工程4
上記工程で得られた化合物11−3(26.2g)から実施例9工程4と同様の方法により、化合物11−4(31.6g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.24 (m, 5H), 4.48 (s, 2H), 4.26-4.07 (m, 4H), 3.57-3.46 (m, 2H), 2.30-2.20 (m, 1H), 1.57-1.52 (m, 1H), 1.42 (dd, 1H, J = 9.1, 4.7 Hz), 1.31-1.20 (m, 6H).
工程5
上記工程で得られた化合物11−4(13.09g)から実施例9工程5と同様の方法により、化合物11−5(9.01g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.25 (m, 5H), 4.51 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.42 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.28-4.18 (m, 1H), 4.15-4.05 (m, 1H), 3.87 (dd, 1H, J = 10.9, 5.8 Hz), 3.50 (dd, 1H, J = 10.7, 9.3 Hz), 2.53-2.42 (m, 1H), 2.08-2.02 (m, 1H), 1.82 (dd, 1H, J = 8.4, 4.2 Hz), 1.21 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
工程6
上記工程で得られた化合物11−5(9.01g)から実施例9工程6と同様の方法により、化合物11−6(8.56g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.24 (m, 5H), 5.18 (br s, 1H), 4.45 (s, 2H), 4.22-4.07 (m, 2H), 3.79 (dd, 1H, J = 10.2, 5.8 Hz), 3.53 (t, 1H, J = 9.3 Hz), 1.83-1.73 (m, 1H), 1.70-1.58 (m, 1H), 1.46-1.31 (m, 1H), 1.44 (s, 9H), 1.23 (t, 3H, J = 7.0 Hz).
工程7
上記工程で得られた化合物11−6(8.56g)から実施例9工程7と同様の方法により、化合物11−7を得た。得られた化合物11−7は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.26 (m, 5H), 5.22 (br s, 1H), 4.54 (dd, 2H, J = 18.4, 11.6 Hz), 3.98 (t, 1H, J = 11.2 Hz), 3.85 (dd, 1H, J = 10.7, 6.0 Hz), 3.46-3.28 (m, 2H), 3.16 (t, 1H, J = 10.5 Hz), 1.43 (s, 9H), 1.28-1.11 (m, 1H), 0.82-0.70 (m, 1H).
工程8
上記工程で得られた化合物11−7から実施例1工程4と同様の方法により、化合物11−8の粗生成物を得た。化合物11−8の粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、化合物11−8(2.78g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.44 (s, 1H), 7.35-7.25 (m, 5H), 5.18-5.18 (m, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.84-3.72 (m, 1H), 3.51-3.37 (m, 1H), 2.00-1.87 (m, 1H), 1.75-1.63 (m, 1H), 1.45-1.40 (m, 10H).
工程9
上記工程で得られた化合物11−8(950mg)から実施例9工程9と同様の方法により、化合物11−9(510mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.25 (m, 5H), 5.41 (br s, 1H), 4.56 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.49 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 3.73-3.61 (m, 1H), 3.35-3.24 (m, 1H), 3.10-2.91 (m, 1H), 2.81-2.70 (m, 1H), 2.61-2.45 (m, 1H), 1.43 (s, 10H), 1.19-1.08 (m, 1H), 0.99 (t, 6H, J = 6.3 Hz), 0.77-0.57 (m, 1H).
工程10
上記工程で得られた化合物11−9(510mg)から実施例9工程10と同様の方法により、化合物11−10の粗生成物を得た。得られた化合物11−10の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 6.24 (br s, 1H), 4.31-4.21 (m, 1H), 3.71-3.62 (m, 1H), 3.26-3.14 (m, 1H), 3.00 (t, 1H, J = 12.1 Hz), 2.61 (d, 1H, J = 12.8 Hz), 1.69-1.58 (m, 1H), 1.46-1.32 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.32 (t, 6H, J = 6.7 Hz), 0.88-0.79 (m, 1H).
工程11
上記工程で得られた化合物11−10の粗生成物から実施例9工程11と同様の方法により、化合物11−11の粗生成物(163mg)を得た。得られた化合物11−11の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.41-9.23 (m, 1H), 9.20-9.04 (m, 1H), 3.81 (dd, 1H, J = 12.4, 5.5 Hz), 3.52-3.21 (m, 4H), 1.75-1.64 (m, 1H), 1.32-1.26 (m, 6H), 1.24-1.15 (m, 2H).
工程12
上記工程で得られた化合物11−11の粗生成物(140mg)と実施例9補助工程9−1で得られた化合物P9から実施例9工程12と同様の方法により、化合物11−12(190mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.51 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.34 (s, 1H), 7.62-7.58 (m, 2H), 7.40-7.25 (m, 4H), 6.84-6.75 (m, 2H), 5.32 (d, 1H, J = 10.0 Hz), 5.25 (d, 1H, J = 10.0 Hz), 4.92-4.82 (m, 1H), 4.61 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.11-4.02 (m, 1H), 3.80-3.70 (m, 1H), 3.59 (d, 1H, J = 14.2 Hz), 3.41 (d, 1H, J = 14.2 Hz), 2.23-2.13 (m, 1H), 1.90-1.81 (m, 1H), 1.60-1.42 (m, 1H), 1.18-1.13 (m, 6H).
工程13
上記工程で得られた化合物11−12(15mg)から実施例9工程13と同様の方法により、表題化合物(7mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.82 (s, 1H), 10.38 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.14 (s, 1H), 7.44-7.35 (m, 1H), 7.27-7.19 (m, 1H), 7.10-7.02 (m, 1H), 4.98-4.80 (m, 1H), 4.78-4.69 (m, 1H), 4.53 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.86-3.58 (m, 3H), 3.56-3.47 (m, 1H), 1.95-1.83 (m, 1H), 1.72 (dd, 1H, J = 10.6, 6.6 Hz), 1.19 (d, 3H, J = 6.8 Hz), 1.17 (d, 3H, J = 6.8 Hz), 1.03 (t, 1H, J = 7.1 Hz).
実施例12
(1R,2R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2'-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例11工程12で得られた化合物11−12(130mg)から実施例10工程1と同様の方法により、化合物12−1(118mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.51 (t, 1H, J = 6.3 Hz), 8.34 (s, 1H), 7.64-7.60 (m, 2H), 7.40-7.24 (m, 4H), 6.85-6.77 (m, 2H), 5.34 (d, 1H, J = 9.8 Hz), 5.27 (d, 1H, J = 9.8 Hz), 4.92-4.84 (m, 1H), 4.63 (d, 2H, J = 5.8 Hz), 3.78 (dd, 1H, J = 10.7, 3.7 Hz), 3.58-3.45 (m, 2H), 3.38 (d, 1H, J = 14.0 Hz), 3.35 (s, 3H), 2.21-2.11 (m, 1H), 1.58-1.44 (m, 1H), 1.18-1.11 (m, 7H).
工程2
上記工程で得られた化合物12−1(118mg)から実施例10工程2と同様の方法により、表題化合物(53mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.96-12.71 (m, 1H), 10.36 (t, 1H, J = 6.2 Hz), 8.10 (s, 1H), 7.43-7.35 (m, 1H), 7.27-7.19 (m, 1H), 7.09-7.02 (m, 1H), 4.78-4.68 (m, 1H), 4.52 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.80 (d, 1H, J = 14.1 Hz), 3.67 (d, 1H, J = 14.1 Hz), 3.61-3.53 (m, 1H), 3.50-3.42 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 1.94-1.84 (m, 2H), 1.17 (dd, 6H, J = 6.6, 1.5 Hz), 1.11-1.05 (m, 1H).
実施例13
(1R,2S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2'-イソプロピル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例9工程5と同様にして得られた化合物9−5(1.5g)のDMF(10mL)溶液に、氷冷下、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.1g)、トリエチルアミン(1.6mL)、HOBt・HO(1.1g)、EDC(1.55g)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液に氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、酢酸エチルを加え分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。乾燥、濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、化合物13−1(1.38g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.36-7.22 (m, 5H), 4.51 (dd, 2H, J = 14.1, 11.7 Hz), 4.20-4.05 (m, 2H), 3.72-3.61 (m, 1H), 3.66 (s, 3H), 3.53 (dd, 1H, J = 10.5, 8.1 Hz), 3.24 (s, 3H), 2.38-2.20 (m, 1H), 1.60-1.55 (m, 1H), 1.39-1.27 (m, 1H), 1.21 (t, 3H, J = 7.3 Hz).
工程2
上記工程で得られた化合物13−1(1.38g)のメタノール(14mL)溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液(4.6mL)を加え、2時間撹拌した。2N水酸化ナトリウム水溶液(4.6mL)を追加し、さらに終夜撹拌した。2N塩酸を加え中和し、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。乾燥、濃縮して残渣13−2(1g)を得た。得られた残渣13−2は、そのまま次工程に用いた。
工程3
上記工程で得られた残渣13−2(1g)のトルエン(10mL)溶液に、トリエチルアミン(1.43mL)、DPPA(1.84mL)を加え、90℃で40分撹拌した。tert−ブタノール(15mL)を追加し、100℃で終夜撹拌した。反応液を濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、酢酸エチルを加え分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。乾燥、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1から1:1)で精製し、化合物13−3(350mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.24 (m, 5H), 5.52-5.30 (m, 1H), 4.64-4.52 (m, 1H), 4.52-4.41 (m, 1H), 3.85 (dd, 1H, J = 10.9, 5.2 Hz), 3.65 (s, 3H), 3.38 (t, 1H, J = 10.1 Hz), 3.17 (s, 3H), 1.96-1.86 (m, 1H), 1.81-1.70 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.02-0.85 (m, 1H).
工程4
水素化リチウムアルミニウム(73mg)のTHF(2mL)懸濁液に、氷冷下、上記工程で得られた化合物13−3(350mg)のTHF(3mL)溶液を滴下し、同温で15分撹拌した。反応液に水(73μL)、4N水酸化ナトリウム水溶液(73μL)、水(219μL)を順次加え、45分撹拌した。無水硫酸ナトリウム、酢酸エチルを加え、不溶物をセライト上で濾別した。濾液を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1から4:1)で精製し、化合物13−4(170mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.30 (s, 1H), 7.39-7.26 (m, 5H), 5.43-5.10 (m, 1H), 4.59-4.44 (m, 2H), 3.83 (dd, 1H, J = 10.9, 5.6 Hz), 3.38 (t, 1H, J = 9.7 Hz), 2.04-1.92 (m, 1H), 1.82-1.68 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.31-1.21 (m, 1H).
工程5
上記工程で得られた化合物13−4(85mg)のクロロホルム(1mL)溶液に氷冷下、イソプロピルアミン(31μL)、酢酸(20μL)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(71mg)を順次加え、室温で2時間20分撹拌した。氷冷下、イソプロピルアミン(31μL)、酢酸(20μL)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(71mg)を追加し、さらに室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、酢酸エチルを加え分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。乾燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=15:1から10:1)で精製し、化合物13−5(93mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.25 (m, 5H), 5.43-5.24 (m, 1H), 4.56 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.49 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 3.67 (dd, 1H, J = 10.5, 6.0 Hz), 3.43-3.30 (m, 1H), 2.98-2.81 (m, 2H), 2.75-2.27 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.36-0.99 (m, 2H), 1.08 (d, 6H, J = 6.0 Hz), 0.84-0.70 (m, 1H).
工程6
上記工程で得られた化合物13−5(93mg)にTFA(1mL)を加え、室温で1時間40分撹拌した。濃縮後、メタノールで3回共沸し、化合物13−6の粗生成物を得た。得られた化合物13−6の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
工程7
上記工程で得られた化合物13−6の粗生成物を酢酸−エタノール(1mL−1mL)の混合溶液に溶かし、パラジウム−白金/炭素(ASCA2、エヌ・イー・ケムキャット社製、100mg)を加え、水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物を濾別し、濾液を濃縮後、メタノールで3回共沸した。4N塩酸/ジオキサンを加え、濃縮し、化合物13−7(70mg)の粗生成物を得た。得られた化合物13−7の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.39-9.04 (m, 1H), 8.92-8.72 (m, 2H), 3.75 (dd, 1H, J = 12.1, 4.8 Hz), 3.64-3.56 (m, 1H), 3.38-3.22 (m, 3H), 1.64-1.54 (m, 1H), 1.33-1.21 (m, 7H), 1.03 (t, 1H, J = 6.9 Hz).
工程8
上記工程で得られた化合物13−7の粗生成物(70mg)のTHF(1mL)溶液に、クロロホルム(1mL)、エタノール(500μL)、トリエチルアミン(211μL)、実施例9補助工程9−1で得られた化合物P9(111mg)を順次加え、室温で25分撹拌し、濃縮した。トルエン(2.5mL)、エタノール(250μL)、DBU(250μL)を加え、80℃で2時間撹拌した。さらにトルエン(5mL)、酢酸(1.5mL)を加え、110℃で終夜撹拌した。反応液に酢酸エチル、5%硫酸水素カリウム水溶液を加え、分液し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥し、濃縮して残渣13−8を得た。
残渣13−8をメタノール(3mL)に溶かし、炭酸カリウム(160mg)を加え、室温で20分撹拌後、酢酸エチル、飽和食塩水を追加し、分液した。有機層を乾燥後、濃縮し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=15:1)で精製し、化合物13−8(66mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.56 (t, 1H, J = 85.8 Hz), 8.29 (s, 1H), 7.59-7.53 (m, 2H), 7.41-7.24 (m, 4H), 6.86-6.76 (m, 2H), 5.35 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 5.22 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 4.89-4.76 (m, 1H), 4.61 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.77 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 3.69 (dd, 1H, J = 12.1, 4.8 Hz), 3.09 (dd, 1H, J = 12.1, 8.5 Hz), 2.60 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 1.94-1.87 (m, 1H), 1.49-1.38 (m, 1H), 1.37-1.29 (m, 1H), 1.15 (d, 3H, J = 6.9 Hz), 1.08 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
工程9
上記工程で得られた化合物13−8(33mg)から、実施例9工程13と同様の方法により、表題化合物(18mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.61 (s, 1H), 10.43-10.36 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.45-7.35 (m, 1H), 7.27-7.20 (m, 1H), 7.10-7.02 (m, 1H), 4.79-4.69 (m, 1H), 4.57-4.49 (m, 2H), 4.04 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 3.55-3.48 (m, 1H), 3.18 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 2.69-2.51 (m, 1H), 1.95-1.90 (m, 1H), 1.44-1.37 (m, 2H), 1.18 (d, 3H, J = 6.7 Hz), 1.12 (d, 3H, J = 6.7 Hz).
実施例14
(1R,2S)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2'-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミドの製造
工程1
実施例13工程8で得られた化合物13−8(34mg)から、実施例10工程1と同様の方法により、化合物14−1を得た。得られた化合物14−1は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.56-10.49 (m, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.65-7.61 (m, 2H), 7.41-7.25 (m, 4H), 6.87-6.77 (m, 2H), 5.36 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 5.24 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 4.94-4.85 (m, 1H), 4.69-4.58 (m, 2H), 3.84 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 3.51-3.42 (m, 1H), 3.08 (s, 3H), 2.78 (dd, 1H, J = 10.9, 8.6 Hz), 2.63 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 1.94-1.88 (m, 1H), 1.55-1.36 (m, 2H), 1.18 (d, 3H, J = 6.7 Hz), 1.10 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
工程2
上記工程で得られた化合物14−1にTFA(1mL)を加え、1時間撹拌した。濃縮後、酢酸エチル(300μL)に溶かし、4N塩酸/酢酸エチル(100μL)、ヘキサン(1mL)を加え、濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで2回抽出し、乾燥した。濃縮後、酢酸エチル:ヘキサンで結晶化し、表題化合物(17mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.58 (s, 1H), 10.40-10.30 (m, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.47-7.35 (m, 1H), 7.29-7.18 (m, 1H), 7.12-6.99 (m, 1H), 4.80-4.67 (m, 1H), 4.53 (d, 2H, J = 5.6 Hz), 4.05 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 3.45 (d, 1H, J = 11.3 Hz), 3.21 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 2.92 (s, 3H), 2.61-2.42 (m, 1H), 2.11-1.98 (m, 1H), 1.58-1.44 (m, 2H), 1.16 (d, 3H, J = 6.4 Hz), 1.12 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
実施例15
(1S,2R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)-2'-イソプロピル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
水素化ナトリウム(60%ディスパージョン、1.2g)のDME(50mL)懸濁液に水冷下、マロン酸ジ−tert−ブチル(3.1mL)のDME(10mL)溶液を滴下し、室温で10分撹拌後、実施例11工程3と同様にして得られた化合物11−3(3.4g)のDME(30mL)溶液を加え、外温85℃で終夜撹拌した(反応1)。反応1では、上記終夜撹拌中に、反応液にDME(30mL)を追加し撹拌を継続した。上記と同様に別途、水素化ナトリウム(60%ディスパージョン、2.86g)のDME(120mL)懸濁液に水冷下、マロン酸ジ−tert−ブチル(7.7mL)のDME(45mL)溶液を滴下し、室温で10分撹拌後、実施例11工程3と同様にして得られた化合物11−3(8.37g)のDME(40mL)溶液を加え、外温85℃で終夜撹拌した(反応2)。反応1の反応液と反応2の反応液を合わせた(反応液3)。反応液3に水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1から10:1)で精製し、化合物15−1(17.37g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.36-7.25 (m, 5H), 4.53 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.48 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 3.54 (dd, 1H, J = 10.6, 6.8 Hz), 3.41 (dd, 1H, J = 10.6, 7.1 Hz), 2.19-2.10 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.44 (s, 9H), 1.37 (dd, 1H, J = 7.3, 4.6 Hz), 1.27 (dd, 1H, J = 9.0, 4.6 Hz).
工程2
上記工程で得られた化合物15−1(3.3g)のTHF(50mL)溶液に氷冷下、カリウムtert−ブトキシド(2.04g)及び水(164μL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に水を加え、ジイソプロピルエーテルで2回洗浄後、水層に5%硫酸水素カリウム水溶液を加え、酸性とし、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、濃縮して、化合物15−2の粗生成物(2.24g)を得た。得られた化合物15−2の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
工程3
上記工程で得られた化合物15−2の粗生成物(2.24g)から実施例13工程1と同様の方法により、化合物15−3(1.86g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.24 (m, 5H), 4.54 (d, 1H, J = 11.8 Hz), 4.50 (d, 1H, J = 11.8 Hz), 3.70-3.54 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.24 (s, 3H), 2.30-2.14 (m, 1H), 1.53-1.47 (m, 1H), 1.45-1.22 (m, 1H), 1.40 (s, 9H).
工程4
上記工程で得られた化合物15−3(2.29g)にTFA(40mL)を加え、30分撹拌した。濃縮後、6回トルエンで共沸し、化合物15−4の粗生成物(1.71g)を得た。得られた化合物15−4の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.36-7.12 (m, 5H), 4.54 (d, 1H, J = 11.8 Hz), 4.49 (d, 1H, J = 11.8 Hz), 3.75 (dd, 1H, J = 10.9, 6.2 Hz), 3.68 (s, 3H), 3.57 (dd, 1H, J = 10.6, 8.3 Hz), 3.26 (s, 3H), 2.37-2.27 (m, 1H), 1.59 (dd, 1H, J = 7.6, 4.9 Hz), 1.45 (dd, 1H, J = 9.2, 4.9 Hz).
工程5
上記工程で得られた化合物15−4の粗生成物(1.71g)から実施例13工程3と同様の方法により、化合物15−5(1.5g)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.24 (m, 5H), 5.52-5.30 (m, 1H), 4.64-4.52 (m, 1H), 4.52-4.41 (m, 1H), 3.85 (dd, 1H, J = 10.9, 5.2 Hz), 3.65 (s, 3H), 3.38 (t, 1H, J = 10.1 Hz), 3.17 (s, 3H), 1.96-1.86 (m, 1H), 1.81-1.70 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.02-0.85 (m, 1H).
工程6
上記工程で得られた化合物15−5(1.5g)から実施例13工程4と同様の方法により、化合物15−6の粗生成物(1.05g)を得た。得られた化合物15−6の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.30 (s, 1H), 7.39-7.26 (m, 5H), 5.43-5.10 (m, 1H), 4.59-4.44 (m, 2H), 3.83 (dd, 1H, J = 10.9, 5.6 Hz), 3.38 (t, 1H, J = 9.7 Hz), 2.04-1.92 (m, 1H), 1.82-1.68 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.31-1.21 (m, 1H).
工程7
上記工程で得られた化合物15−6の粗生成物(510mg)から実施例13工程5と同様の方法により、化合物15−7(361mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.25 (m, 5H), 5.43-5.24 (m, 1H), 4.56 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.49 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 3.67 (dd, 1H, J = 10.5, 6.0 Hz), 3.43-3.30 (m, 1H), 2.98-2.81 (m, 2H), 2.75-2.27 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.36-0.99 (m, 2H), 1.08 (d, 6H, J = 6.0 Hz), 0.84-0.70 (m, 1H).
工程8
上記工程で得られた化合物15−7(52mg)から実施例13工程6と同様の方法により、化合物15−8の粗生成物を得た。得られた化合物15−8の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
工程9
上記工程で得られた化合物15−8の粗生成物から実施例13工程7と同様の方法により、化合物15−9の粗生成物(62mg)を得た。得られた化合物15−9の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.39-9.04 (m, 1H), 8.92-8.72 (m, 2H), 3.75 (dd, 1H, J = 12.1, 4.8 Hz), 3.64-3.56 (m, 1H), 3.38-3.22 (m, 3H), 1.64-1.54 (m, 1H), 1.33-1.21 (m, 7H), 1.03 (t, 1H, J = 6.9 Hz).
工程10
上記工程で得られた化合物15−9の粗生成物(62mg)及び実施例9補助工程9−1で得られた化合物P9(66mg)から実施例13工程8と同様の方法により、化合物15−10(42mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.56 (t, 1H, J = 85.8 Hz), 8.29 (s, 1H), 7.59-7.53 (m, 2H), 7.41-7.24 (m, 4H), 6.86-6.76 (m, 2H), 5.35 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 5.22 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 4.89-4.76 (m, 1H), 4.61 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.77 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 3.69 (dd, 1H, J = 12.1, 4.8 Hz), 3.09 (dd, 1H, J = 12.1, 8.5 Hz), 2.60 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 1.94-1.87 (m, 1H), 1.49-1.38 (m, 1H), 1.37-1.29 (m, 1H), 1.15 (d, 3H, J = 6.9 Hz), 1.08 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
工程11
上記工程で得られた化合物15−10(10mg)から実施例9工程13と同様の方法により、表題化合物(6mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.61 (s, 1H), 10.43-10.36 (m, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.45-7.35 (m, 1H), 7.27-7.20 (m, 1H), 7.10-7.02 (m, 1H), 4.79-4.69 (m, 1H), 4.57-4.49 (m, 2H), 4.04 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 3.55-3.48 (m, 1H), 3.18 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 2.69-2.51 (m, 1H), 1.95-1.90 (m, 1H), 1.44-1.37 (m, 2H), 1.18 (d, 3H, J = 6.7 Hz), 1.12 (d, 3H, J = 6.7 Hz).
実施例16
(1S,2R)-N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2'-イソプロピル-2-(メトキシメチル)-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミドの製造
工程1
実施例15工程10で得られた化合物15−10(30mg)から実施例10工程1と同様の方法により、化合物16−1(22mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.56-10.49 (m, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.65-7.61 (m, 2H), 7.41-7.25 (m, 4H), 6.87-6.77 (m, 2H), 5.36 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 5.24 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 4.94-4.85 (m, 1H), 4.69-4.58 (m, 2H), 3.84 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 3.51-3.42 (m, 1H), 3.08 (s, 3H), 2.78 (dd, 1H, J = 10.9, 8.6 Hz), 2.63 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 1.94-1.88 (m, 1H), 1.55-1.36 (m, 2H), 1.18 (d, 3H, J = 6.7 Hz), 1.10 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
工程2
上記工程で得られた化合物16−1(22mg)から実施例14工程2と同様の方法により、表題化合物(9mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.58 (s, 1H), 10.36 (t, 1H, J = 5.8 Hz), 8.18 (s, 1H), 7.45-7.37 (m, 1H), 7.27-7.20 (m, 1H), 7.10-7.03 (m, 1H), 4.78-4.69 (m, 1H), 4.53 (d, 2H, J = 5.8 Hz), 4.05 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 3.45 (dd, 1H, J = 11.1, 3.7 Hz), 3.21 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 2.92 (s, 3H), 2.61-2.42 (m, 1H), 2.07-2.01 (m, 1H), 1.55-1.45 (m, 2H), 1.16 (d, 3H, J = 6.7 Hz), 1.12 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
実施例17
(1S,2S)-N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-2'-エチル-9'-ヒドロキシ-2-(メトキシメチル)-1',8'-ジオキソ-1',2',4',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,3'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミドの製造
工程1
実施例9工程7と同様にして得られた化合物9−7(800mg)のTHF(20mL)溶液に、トリフェニルホスフィン(2.8g)、フタルイミド(2g)及びDIAD(2.1mL)を加え、室温で終夜撹拌した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1から2:1)で精製し、化合物17−1を得た。得られた化合物17−1は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.89-7.79 (m, 2H), 7.78-7.65 (m, 2H), 7.37-7.25 (m, 5H), 4.56 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.52 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.25 (d, 1H, J = 14.6 Hz), 3.85-3.71 (m, 1H), 3.67-3.48 (m, 2H), 1.60-1.05 (m, 12H).
工程2
上記工程で得られた化合物17−1にTFA(15mL)を加え、室温で1時間撹拌した。濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出し、飽和食塩水で洗浄した。乾燥後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルからクロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、化合物17−2(659mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.88-7.82 (m, 2H), 7.75-7.69 (m, 2H), 7.35-7.24 (m, 5H), 4.55 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.51 (d, 1H, J = 12.1 Hz), 4.14-4.07 (m, 1H), 3.83 (dd, 1H, J = 10.7, 6.0 Hz), 3.65 (d, 1H, J = 14.4 Hz), 3.39 (dd, 1H, J = 10.7, 9.8 Hz), 1.48-1.39 (m, 1H), 0.86-0.80 (m, 1H), 0.72 (dd, 1H, J = 6.0, 5.1 Hz).
工程3
上記工程で得られた化合物17−2(305mg)のクロロホルム(10mL)溶液に氷冷下、アセトアルデヒド(51μL)、酢酸(52μL)を加え、室温で1時間撹拌した。再び氷冷し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(250mg)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄、乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=10:1から酢酸エチル)で精製し、化合物17−3(127mg)を得た。
別途、化合物17−2(396mg)から本工程を同様に実施し、化合物17−3(106mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3)δ: 7.87-7.81 (m, 2H), 7.74-7.68 (m, 2H), 7.36-7.22 (m, 5H), 4.58 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.50 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.30 (dd, 1H, J = 14.7, 1.4 Hz), 3.84 (dd, 1H, J = 10.7, 6.0 Hz), 3.49 (d, 1H, J = 14.7 Hz), 3.40-3.33 (m, 1H), 3.11-3.01 (m, 1H), 2.77-2.65 (m, 1H), 1.47-1.37 (m, 1H), 1.08 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 0.86-0.80 (m, 1H), 0.79-0.73 (m, 1H).
工程4
上記工程で得られた化合物17−3(233mg)のエタノール(10mL)溶液にヒドラジン一水和物(124μL)を加え、100℃で1時間撹拌した。濃縮後、トルエン(10mL)を加え、不溶物を濾別し濾液を濃縮する操作を2回繰り返し、化合物17−4の粗生成物(136mg)を得た。得られた化合物17−4の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.25 (m, 5H), 4.55 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.48 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 3.73 (dd, 1H, J = 10.6, 5.7 Hz), 3.14 (t, 1H, J = 10.6 Hz), 2.95 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 2.79-2.69 (m, 1H), 2.63-2.53 (m, 1H), 2.49 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 1.36-1.22 (m, 1H), 1.07 (t, 3H, J = 7.1 Hz), 0.83 (dd, 1H, J = 9.5, 5.1 Hz), 0.24 (t, 1H, J = 5.1 Hz).
工程5
パラジウム−白金/炭素(ASCA2、エヌ・イー・ケムキャット社製、200mg)の酢酸(4mL)懸濁液に上記工程で得られた化合物17−4の粗生成物(136mg)のエタノール(5mL)溶液を加え、水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物を濾別し、濾液を濃縮後、メタノール(5mL)に溶かし、4N塩酸/酢酸エチル(5mL)を加え、再び濃縮し、化合物17−5の粗生成物(152mg)を得た。得られた化合物17−5の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
工程6
上記工程で得られた化合物17−5の粗生成物(70mg)及び実施例1補助工程1−1で得られた化合物P1(114mg)から実施例13工程8と同様の方法により、化合物17−6(100mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.68-10.60 (m, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.60-7.55 (m, 2H), 7.37-7.24 (m, 5H), 7.04 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 5.42 (d, 1H, J = 10.4 Hz), 5.30 (d, 1H, J = 10.4 Hz), 4.70 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.24 (d, 1H, J = 12.9 Hz), 4.18-4.09 (m, 1H), 3.82-3.72 (m, 1H), 3.66-3.54 (m, 1H), 3.51-3.38 (m, 1H), 3.37-3.23 (m, 1H), 1.94-1.74 (m, 1H), 1.44-1.21 (m, 2H), 1.17 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 1.04 (t, 1H, J = 6.9 Hz).
工程7
上記工程で得られた化合物17−6(50mg)から実施例10工程1と同様の方法により、化合物17−7(40mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.60 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.29 (s, 1H), 7.61-7.56 (m, 2H), 7.36-7.25 (m, 5H), 7.07-6.99 (m, 1H), 5.39 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 5.31 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 4.79-4.64 (m, 2H), 4.19-4.05 (m, 2H), 3.60-3.44 (m, 2H), 3.41-3.28 (m, 1H), 3.21 (s, 3H), 3.16 (dd, 1H, J = 10.6, 7.3 Hz), 1.60-1.45 (m, 1H), 1.30-1.23 (m, 1H), 1.19-1.13 (m, 3H), 0.99 (t, 1H, J = 7.1 Hz).
工程8
上記工程で得られた化合物17−7(40mg)から実施例14工程2と同様の方法により、表題化合物(6mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 11.97 (s, 1H), 10.49 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.41 (s, 1H), 7.52-7.47 (m, 1H), 7.35-7.29 (m, 1H), 7.20 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 4.65-4.58 (m, 2H), 4.49 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 4.41 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 3.63 (dd, 1H, J = 10.9, 6.0 Hz), 3.52-3.40 (m, 1H), 3.39-3.21 (m, 2H), 3.13 (s, 3H), 1.85-1.74 (m, 1H), 1.44 (dd, 1H, J = 10.2, 6.7 Hz), 1.08 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 0.98 (t, 1H, J = 7.2 Hz).
実施例18
(1R,2R)-N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-2'-エチル-9'-ヒドロキシ-2-(メトキシメチル)-1',8'-ジオキソ-1',2',4',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,3'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミドの製造
工程1
実施例11工程6と同様にして得られた化合物11−6(1.09g)のDMF(20mL)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(60%ディスパージョン、162mg)を加えた。室温で30分撹拌した後、ヨウ化エチル(39μL)を加え、室温で終夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3回抽出後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回、飽和食塩水で2回順次洗浄し、乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1から10:1)で精製し、化合物18−1(399mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.37-7.25 (m, 5H), 4.60-4.40 (m, 2H), 4.21-4.03 (m, 2H), 3.93-3.10 (m, 4H), 2.03-1.85 (m, 1H), 1.80-1.01 (m, 17H).
工程2
上記工程で得られた化合物18−1(399mg)から実施例9工程7と同様の方法により、化合物18−2(304mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.24 (m, 5H), 4.59 (d, 1H, J = 12.0 Hz), 4.53 (d, 1H, J = 12.0 Hz), 3.99-3.66 (m, 3H), 3.50-3.20 (m, 3H), 1.75-0.65 (m, 6H), 1.45-1.45 (m, 9H).
工程3
上記工程で得られた化合物18−2(304mg)から実施例17工程1と同様の方法により、化合物18−3(243mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.88-7.76 (m, 2H), 7.75-7.60 (m, 2H), 7.40-7.25 (m, 5H), 4.65-4.50 (m, 2H), 4.37-2.76 (m, 6H), 1.68-0.90 (m, 15H).
工程4
上記工程で得られた化合物18−3(243mg)から実施例17工程2と同様の方法により、化合物18−4の粗生成物(219mg)を得た。得られた化合物18−4の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.87-7.81 (m, 2H), 7.74-7.68 (m, 2H), 7.36-7.22 (m, 5H), 4.58 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.50 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.30 (dd, 1H, J = 14.7, 1.4 Hz), 3.84 (dd, 1H, J = 10.7, 6.0 Hz), 3.49 (d, 1H, J = 14.7 Hz), 3.40-3.33 (m, 1H), 3.11-3.01 (m, 1H), 2.77-2.65 (m, 1H), 1.47-1.37 (m, 1H), 1.08 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 0.86-0.80 (m, 1H), 0.79-0.73 (m, 1H).
工程5
上記工程で得られた化合物18−4の粗生成物(219mg)から実施例17工程4と同様の方法により、化合物18−5の粗生成物(96mg)を得た。得られた化合物18−5の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.38-7.25 (m, 5H), 4.55 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 4.48 (d, 1H, J = 11.9 Hz), 3.73 (dd, 1H, J = 10.6, 5.7 Hz), 3.14 (t, 1H, J = 10.6 Hz), 2.95 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 2.79-2.69 (m, 1H), 2.63-2.53 (m, 1H), 2.49 (d, 1H, J = 13.7 Hz), 1.36-1.22 (m, 1H), 1.07 (t, 3H, J = 7.1 Hz), 0.83 (dd, 1H, J = 9.5, 5.1 Hz), 0.24 (t, 1H, J = 5.1 Hz).
工程6
上記工程で得られた化合物18−5の粗生成物(96mg)から実施例17工程5と同様の方法により、化合物18−6の粗生成物(97mg)を得た。得られた化合物18−6の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
工程7
上記工程で得られた化合物18−6の粗生成物(97mg)及び実施例1補助工程1−1で得られた化合物P1(120mg)から実施例17工程6と同様の方法により、化合物18−7(100mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.68-10.60 (m, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.60-7.55 (m, 2H), 7.37-7.24 (m, 5H), 7.04 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 5.42 (d, 1H, J = 10.4 Hz), 5.30 (d, 1H, J = 10.4 Hz), 4.70 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.24 (d, 1H, J = 12.9 Hz), 4.18-4.09 (m, 1H), 3.82-3.72 (m, 1H), 3.66-3.54 (m, 1H), 3.51-3.38 (m, 1H), 3.37-3.23 (m, 1H), 1.94-1.74 (m, 1H), 1.44-1.21 (m, 2H), 1.17 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 1.04 (t, 1H, J = 6.9 Hz).
工程8
上記工程で得られた化合物18−7(65mg)から実施例10工程1と同様の方法により、化合物18−8(44mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.60 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.29 (s, 1H), 7.61-7.56 (m, 2H), 7.36-7.25 (m, 5H), 7.07-6.99 (m, 1H), 5.39 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 5.31 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 4.79-4.64 (m, 2H), 4.19-4.05 (m, 2H), 3.60-3.44 (m, 2H), 3.41-3.28 (m, 1H), 3.21 (s, 3H), 3.16 (dd, 1H, J = 10.6, 7.3 Hz), 1.60-1.45 (m, 1H), 1.30-1.23 (m, 1H), 1.19-1.13 (m, 3H), 0.99 (t, 1H, J = 7.1 Hz).
工程9
上記工程で得られた化合物18−8(44mg)から実施例14工程2と同様の方法により、表題化合物(20mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 11.97 (s, 1H), 10.49 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.41 (s, 1H), 7.52-7.47 (m, 1H), 7.35-7.29 (m, 1H), 7.20 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 4.65-4.58 (m, 2H), 4.49 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 4.41 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 3.63 (dd, 1H, J = 10.9, 6.0 Hz), 3.52-3.40 (m, 1H), 3.39-3.21 (m, 2H), 3.13 (s, 3H), 1.85-1.74 (m, 1H), 1.44 (dd, 1H, J = 10.2, 6.7 Hz), 1.08 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 0.98 (t, 1H, J = 7.2 Hz).
実施例19
(1S,2S)-N7'-(2,4-ジフルオロベンジル)-2'-エチル-9'-ヒドロキシ-N2,N2-ジメチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-2,7'-ジカルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例9工程8と同様にして得られた化合物9−8(812mg)とエチルアミンを用いて実施例9工程9と同様の方法により、化合物19−1(808mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.39-7.26 (m, 5H), 5.87-5.54 (m, 1H), 4.60 (d, 1H, J = 11.6 Hz), 4.48 (d, 1H, J = 11.6 Hz), 3.82-3.64 (m, 1H), 3.29 (t, 1H, J = 10.2 Hz), 3.20-3.01 (m, 1H), 2.77-2.53 (m, 3H), 1.54-1.43 (m, 1H), 1.42 (s, 9H), 1.22-1.07 (m, 1H), 1.04 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 0.74-0.65 (m, 1H).
工程2
上記工程で得られた化合物19−1(808mg)にTFA(20mL)を加え、1時間撹拌した。濃縮後、化合物19−2の粗生成物を得た。得られた化合物19−2の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.81-8.18 (m, 3H), 7.40-7.27 (m, 5H), 4.53 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 4.47 (d, 1H, J = 11.7 Hz), 3.78 (dd, 1H, J = 11.0, 5.7 Hz), 3.49 (d, 1H, J = 14.6 Hz), 3.32 (dd, 1H, J = 11.0, 9.3 Hz), 3.18-3.09 (m, 1H), 3.08-2.94 (m, 2H), 1.80-1.70 (m, 1H), 1.27 (dd, 1H, J = 9.9, 6.6 Hz), 1.17 (t, 3H, J = 7.1 Hz), 1.11 (t, 1H, J = 6.8 Hz).
工程3
上記工程で得られた化合物19−2の粗生成物から実施例13工程7と同様の方法により、化合物19−3の粗生成物(447mg)を得た。得られた化合物19−3の粗生成物は、そのまま次工程に用いた。
工程4
上記工程で得られた化合物19−3の粗生成物(290mg)及び実施例9補助工程9−1で得られた化合物P9(503mg)から実施例9工程12と同様の方法により、化合物19−4(356mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.51 (t, 1H, J = 5.7 Hz), 8.32 (s, 1H), 7.62-7.57 (m, 2H), 7.40-7.25 (m, 4H), 6.86-6.76 (m, 2H), 5.34-5.24 (m, 2H), 4.62 (d, 2H, J = 6.2 Hz), 4.08-4.00 (m, 1H), 3.92-3.81 (m, 1H), 3.76-3.55 (m, 3H), 3.37-3.26 (m, 1H), 2.00-1.90 (m, 2H), 1.72 (dd, 1H, J = 10.4, 7.5 Hz), 1.27-1.15 (m, 4H).
工程5
上記工程で得られた化合物19−4(156mg)のクロロホルム(10mL)溶液に氷冷下、Dess−Martin試薬(180mg)を加え、室温で1時間撹拌した。亜硫酸ナトリウム水溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、1時間撹拌した。分液後、有機層を飽和食塩水で洗浄、乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、化合物19−5(156mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.38 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 9.97 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.60-7.56 (m, 2H), 7.42-7.27 (m, 4H), 6.86-6.78 (m, 2H), 5.40 (d, 1H, J = 10.2 Hz), 5.23 (d, 1H, J = 10.2 Hz), 4.63 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.85 (d, 1H, J = 14.1 Hz), 3.80-3.69 (m, 1H), 3.50 (d, 1H, J = 14.1 Hz), 3.16-3.05 (m, 1H), 2.57 (t, 1H, J = 8.6 Hz), 2.43 (t, 1H, J = 8.6 Hz), 2.07 (t, 1H, J = 7.6 Hz), 1.11 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
工程6
上記工程で得られた化合物19−5(156mg)のアセトン(6mL)溶液に水(2mL)、リン酸二水素ナトリウム(35mg)、2−メチルプロペン(135μL)及び亜塩素酸ナトリウム(111mg)を順次加え、室温で1時間撹拌した。亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、30分撹拌後、5%硫酸水素カリウム水溶液で酸性にし、析出した固体を濾取、乾燥して、化合物19−6(117mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 13.02 (br s, 1H), 10.37 (t, 1H, J = 5.8 Hz), 8.22 (s, 1H), 7.56-7.52 (m, 2H), 7.46-7.29 (m, 4H), 7.27-7.19 (m, 1H), 7.10-7.03 (m, 1H), 5.16 (d, 1H, J = 10.4 Hz), 5.06 (d, 1H, J = 10.4 Hz), 4.57-4.52 (m, 2H), 4.10 (d, 1H, J = 14.1 Hz), 3.61-3.52 (m, 2H), 3.24-3.15 (m, 1H), 2.56-2.30 (m, 2H), 1.73-1.67 (m, 1H), 1.07 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
工程7
上記工程で得られた化合物19−6(50mg)のアセトニトリル(4mL)溶液にジメチルアミン塩酸塩(30mg)、ジイソプロピルエチルアミン(162μL)及びHATU(503mg)を順次加え、室温で1時間撹拌した。濃縮後、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=50:1から10:1)で精製し、化合物19−7(46mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.42 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.31 (s, 1H), 7.58-7.53 (m, 2H), 7.41-7.26 (m, 4H), 6.87-6.77 (m, 2H), 5.40 (d, 1H, J = 10.4 Hz), 5.28 (d, 1H, J = 10.4 Hz), 4.69-4.57 (m, 2H), 3.82 (d, 1H, J = 13.9 Hz), 3.70-3.59 (m, 1H), 3.51 (d, 1H, J = 13.9 Hz), 3.25-3.15 (m, 1H), 3.03 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.29-2.18 (m, 2H), 2.07-2.02 (m, 1H), 1.09 (t, 3H, J = 7.4 Hz).
工程8
上記工程で得られた化合物19−7(46mg)から実施例10工程2と同様の方法により、表題化合物(25mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.59 (s, 1H), 10.33 (t, 1H, J = 5.8 Hz), 8.13 (s, 1H), 7.42-7.35 (m, 1H), 7.25-7.18 (m, 1H), 7.08-7.01 (m, 1H), 4.56 (dd, 1H, J = 14.8, 6.2 Hz), 4.47 (dd, 1H, J = 14.8, 5.5 Hz), 4.13 (d, 1H, J = 13.6 Hz), 3.54-3.43 (m, 1H), 3.36-3.18 (m, 2H), 2.93 (s, 3H), 2.83 (s, 3H), 2.73-2.64 (m, 1H), 2.43-2.35 (m, 1H), 1.71 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 0.98 (t, 3H, J = 7.2 Hz).
実施例20
N-(2,4-ジフルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2'-イソプロピル-3-(N-メチルアセトアミド)-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例1の工程3で得られた化合物1−3(399mg)から、実施例1の工程4と同様にして残渣20−1を得た。
残渣20−1のクロロホルム(4mL)溶液に、イソプロピルアミン(228μL)、酢酸(228μL)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(860mg)を順に加え、室温で7分撹拌した。イソプロピルアミン(110μL)を追加し、室温で3時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮してトルエンを加えて再び濃縮した後、減圧乾燥して化合物20−1の粗生成物を得た。得られた化合物20−1の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程2
上記工程で得られた化合物20−1の粗生成物に48%臭化水素水溶液(15mL)を加え、室温で10分撹拌した後、80℃で17.5時間撹拌した。反応液にエタノールを加えて濃縮し、さらにエタノールを加えて濃縮する操作、トルエンを加えて濃縮する操作、エタノールを加えて濃縮する操作を順に行った。減圧乾燥して化合物20−2の粗生成物を得た。得られた化合物20−2の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程3
上記工程で得られた化合物20−2の粗生成物のTHF−エタノール(8mL−4mL)混合溶液に、トリエチルアミン(4mL)、補助工程9−1で得られた化合物P9(525mg)を加えた。室温で30分撹拌後に濃縮、減圧乾燥し、トルエン(30mL)、DBU(3mL)を加えて80℃で30分撹拌した。反応液に酢酸(6mL)とエタノール(5mL)を加え、100℃で50分撹拌した後、室温で終夜静置した。反応液にトルエンと10%硫酸水素カリウム水溶液を加え、トルエンで抽出して有機層20−3−1と水層20−3−1を得た。水層20−3−1をクロロホルムで2回抽出して有機層20−3−2を得た。
有機層20−3−1と有機層20−3−2を合わせて飽和食塩水で洗浄し、有機層20−3−3と水層20−3−2を得た。有機層20−3−3を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄して有機層20−3−4と水層20−3−3を得た。水層20−3−3をクロロホルムで2回抽出して有機層20−3−5を得た。有機層20−3−4と有機層20−3−5を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:アセトン=4:1から2:3)で精製し、化合物20−3(457mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.58-10.52 (m, 1.0H), 8.80 (s, 0.5H), 8.66 (s, 0.5H), 7.63-7.60 (m, 2.0H), 7.41-7.27 (m, 4.0H), 6.85-6.79 (m, 2.0H), 5.30 (s, 2.0H), 4.97-4.90 (m, 1.0H), 4.77-4.69 (m, 0.5H), 4.66-4.64 (m, 2.0H), 4.34-4.25 (m, 0.5H), 3.66 (s, 1.0H), 3.28 (s, 1.0H), 2.96-2.85 (m, 1.0H), 2.75-2.69 (m, 1.5H), 2.65-2.59 (m, 1.0H), 2.34-2.28 (m, 1.0H), 2.24-2.22 (m, 0.5H), 1.22 (d, 3.0H, J = 6.9 Hz), 1.19 (d, 3.0H, J = 6.9 Hz).
工程4
上記工程で得られた化合物20−3(60mg)のクロロホルム(1.8mL)溶液に、Dess−Martin試薬(96mg)を加え、室温で40分撹拌した。クロロホルム(1mL)とDess−Martin試薬(47mg)を追加し、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と亜硫酸ナトリウムを加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、減圧乾燥して残渣20−4−1を得た。
上記工程で得られた化合物20−3(180mg)のクロロホルム(5mL)溶液に、Dess−Martin試薬(444mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と亜硫酸ナトリウムを加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、残渣20−4−2を得た。
残渣20−4−1(全量から19mgを除いた)と残渣20−4−2を合わせてクロロホルムに溶解し、濃縮した。ヘキサンを加えて濃縮後、減圧乾燥して化合物20−4(235mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.43 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.74 (s, 1H), 7.63-7.60 (m, 2H), 7.40-7.29 (m, 4H), 6.86-6.78 (m, 2H), 5.32 (s, 2H), 4.97 (sep, 1H, J = 6.7 Hz), 4.64 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.81-3.75 (m, 2H), 3.54 (s, 2H), 3.32-3.27 (m, 2H), 1.21 (d, 6H, J = 6.7 Hz).
工程5
上記工程で得られた化合物20−4(103mg)から、実施例1の工程5と同様の操作を行い、化合物20−5の粗生成物(97mg)を得た。得られた化合物20−5の粗生成物はそのまま次工程に用いた。
工程6
上記工程で得られた化合物20−5の粗生成物(43mg)の重クロロホルム(600μL)溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(14.3mg)、トリエチルアミン(60μL)、無水酢酸(25μL)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液に10%硫酸水素カリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=12:1)で精製し、化合物20−6(36mg)を得た。
工程7
上記工程で得られた化合物20−6(36mg)にTFA(1mL)、を加え、室温で20分静置した。反応液を濃縮し、酢酸エチルを加え濃縮する操作を行い、残渣20−7を得た。
残渣20−7に酢酸エチル(400μL)、4N塩酸/酢酸エチル(100μL)、酢酸エチル(4.5mL)を順に加えて、室温で10分撹拌した。酢酸エチル(5mL)を加えて室温で更に10分撹拌した。析出した固体を濾取し、減圧乾燥して表題化合物(4.5mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.43-10.39 (br m, 1H), 8.56-8.53 (m, 1H), 7.46-7.38 (m, 1H), 7.27-7.21 (m, 1H), 7.09-7.04 (m, 1H), 4.81-4.63 (m, 1H), 4.55 (d, 2H, J = 5.3 Hz), 3.83-3.76 (m, 2H), 2.98-2.92 (m, 2H), 2.87-2.79 (m, 3H), 2.67-2.60 (m, 1H), 2.50-2.45 (m, 2H), 2.08-1.99 (m, 3H), 1.25-1.19 (m, 6H).
実施例21
(1R,2R)-N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-2'-イソプロピル-2-(メチルスルホニルメチル)-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロプロパン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 塩酸塩の製造
工程1
実施例11工程11と同様にして得られた化合物11−11の粗生成物(122mg)及び実施例1補助工程1−1で得られた化合物P1(206mg)から実施例9工程12と同様の方法により、化合物21−1(210mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.66 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.38 (s, 1H), 7.67-7.54 (m, 2H), 7.45-7.20 (m, 5H), 7.05-6.99 (m, 1H), 5.33 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 5.25 (d, 1H, J = 10.1 Hz), 4.92-4.80 (m, 1H), 4.67 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.10-4.03 (m, 1H), 3.68 (d, 1H, J = 14.1 Hz), 3.67-3.60 (m, 1H), 3.34 (d, 1H, J = 14.1 Hz), 2.37-2.25 (m, 1H), 1.51-1.42 (m, 1H), 1.19-1.13 (m, 6H), 1.10-1.03 (m, 1H).
工程2
上記工程で得られた化合物21−1(71mg)のクロロホルム(3mL)溶液に塩化チオニル(19μL)を加え、室温で終夜撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、分液後、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄、乾燥した。濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、化合物21−2(69mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.49 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.34 (s, 1H), 7.64-7.60 (m, 2H), 7.42 (s, 2H), 7.39-7.26 (m, 3H), 7.06-7.00 (m, 1H), 5.35 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 5.28 (d, 1H, J = 9.9 Hz), 4.96-4.87 (m, 1H), 4.69 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.83 (dd, 1H, J = 12.0, 6.2 Hz), 3.60-3.50 (m, 2H), 3.31 (d, 1H, J = 14.1 Hz), 2.45-2.35 (m, 1H), 1.78-1.70 (m, 1H), 1.19 (t, 6H, J = 6.7 Hz), 1.10 (t, 1H, J = 7.2 Hz).
工程3
上記工程で得られた化合物21−2(69mg)のDMF(3mL)溶液にメタンスルフィン酸ナトリウム(44mg)を加え、80℃で3時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで3回抽出後、有機層を飽和食塩水で4回洗浄した。乾燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルから酢酸エチル:メタノール=20:1)、引き続き、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:アセトン=4:1)で精製し、化合物21−3(18mg)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.49-10.42 (m, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.63-7.58 (m, 2H), 7.39-7.13 (m, 5H), 7.07-6.99 (m, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.95-4.87 (m, 1H), 4.69 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.52-3.30 (m, 3H), 3.08-2.99 (m, 1H), 3.03 (s, 3H), 2.23-2.13 (m, 1H), 1.99-1.91 (m, 1H), 1.32-1.24 (m, 1H), 1.21-1.16 (m, 6H).
工程4
上記工程で得られた化合物21−3(18mg)から実施例10工程2と同様の方法により、表題化合物(13mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.90-12.80 (m, 1H), 10.41 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.13 (s, 1H), 7.51-7.46 (m, 1H), 7.34-7.28 (m, 1H), 7.22-7.16 (m, 1H), 4.79-4.70 (m, 1H), 4.64-4.55 (m, 2H), 3.85 (d, 1H, J = 14.3 Hz), 3.73-3.55 (m, 2H), 3.41-3.32 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 2.15-2.08 (m, 1H), 2.01-1.90 (m, 1H), 1.27-1.15 (m, 1H), 1.18 (dd, 6H, J = 9.2, 6.9 Hz).
実施例22
7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-9'-ヒドロキシ-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-cis-3-カルボン酸 塩酸塩の製造
工程1
実施例3工程14の操作で得られた化合物3−14(135mg)のアセトニトリル(2mL)懸濁液に、水冷下、水(45μL)、N−メチルモルホリン(293mg)及び過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(8.8mg)を順次加え、2.5時間撹拌した。水(1mL)、5%硫酸水素カリウム水溶液(4.5mL)を順次加え、クロロホルムで2回抽出し、有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄した。乾燥、濃縮後、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール:酢酸=100:10:5)で精製し、化合物22−1(103mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.73-12.40 (m, 1H), 10.49 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.64 (s, 1H), 7.57-7.46 (m, 3H), 7.40-7.28 (m, 4H), 7.25-7.15 (m, 1H), 5.11 (s, 2H), 4.63 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.83 (s, 2H), 3.23-3.11 (m, 1H), 3.12 (s, 3H), 2.79-2.68 (m, 2H), 2.52-2.48 (m, 2H).
工程2
上記工程で得られた化合物22−1(50mg)に2N塩酸(100μL)、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え20分撹拌した。濃縮後、トルエンを加え濃縮した。残渣にジオキサン(5mL)、4N塩酸/ジオキサン(2mL)を加え室温で1時間撹拌した。ヘキサン(3.5mL)を加え、さらに室温で1時間撹拌後、固体を濾取した。ヘキサン−ジオキサン(1:1)で洗浄、乾燥し、表題化合物(40mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.90-12.77 (m, 1H), 10.43 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.52 (s, 1H), 7.52-7.46 (m, 1H), 7.36-7.30 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.92 (s, 2H), 3.23-3.12 (m, 1H), 3.14 (s, 3H), 2.75-2.65 (m, 2H), 2.56-2.45 (m, 2H).
実施例23
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-cis-3-メトキシ-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミドの製造
実施例1工程10の操作で得られた化合物1−10(100mg)に、4N塩酸/酢酸エチル(0.5mL)及びトリフルオロ酢酸(1.5mL)を順次加えた後、室温で45分静置した。濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した。有機層を合わせ硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。酢酸エチルを加え濃縮した後、酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、表題化合物(62mg)を得た。
他の結晶化条件として、表題化合物(450mg)をアセトニトリル(10mL)に溶解させ、室温静置して単結晶を得た。化合物23の立体配置は、得られた単結晶のX線構造解析により決定した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.83 (s, 1H), 10.43 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.48 (s, 1H), 7.52-7.46 (m, 1H), 7.36-7.30 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.01-3.93 (m, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.20 (s, 3H), 3.12 (s, 3H), 2.73-2.63 (m, 2H), 2.44-2.34 (m, 2H).
元素分析:理論値(%):C:56.07, H:4.71, N:9.34、実測値(%):C:56.05, H:4.68, N:9.37.
実施例24
一ナトリウム 7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-cis-3-メトキシ-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-オラートの製造
実施例23の操作で得られた化合物23(0.31g)のメタノール(15mL)懸濁液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.68mL)を滴下した。70℃で3時間撹拌後、放冷し室温で6時間撹拌した。固体を濾取しメタノールで洗浄後、60℃で乾燥し表題化合物(0.22g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.81 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.02 (s, 1H), 7.50-7.44 (m, 1H), 7.32-7.26 (m, 1H), 7.20-7.14 (m, 1H), 4.59 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.02-3.93 (m, 1H), 3.54 (s, 2H), 3.20 (s, 3H), 3.02 (s, 3H), 2.66-2.54 (m, 2H), 2.28-2.17 (m, 2H).
実施例25
一カリウム 7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-cis-3-メトキシ-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-オラートの製造
実施例23の操作で得られた化合物23(10g)のメタノール(40mL)懸濁液に、1N水酸化カリウム水溶液(22.4mL)を滴下した。室温で67分撹拌後、濃縮した。60℃で乾燥後、表題化合物(10.9g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 11.11-11.04 (m, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.50-7.44 (m, 1H), 7.32-7.25 (m, 1H), 7.21-7.14 (m, 1H), 4.56 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.00-3.91 (m, 1H), 3.46 (s, 2H), 3.20 (s, 3H), 2.98 (s, 3H), 2.63-2.53 (m, 2H), 2.25-2.14 (m, 2H).
実施例26
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミドの製造
実施例3工程15の操作で得られた化合物3−15(227g)のクロロホルム(450mL)溶液に、氷冷下、4N塩酸/酢酸エチル(113mL)及びトリフルオロ酢酸(225mL)を順次加えた後、室温で3時間撹拌した。氷冷下、水(500mL)を加え、室温で撹拌した。有機層と水層を分離した後、水層をクロロホルム(400mL)で抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水(500mL:2回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(250mL)と飽和食塩水(250mL)の混液、飽和食塩水(300mL)で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣にエタノール(500mL)を加え濃縮した。エタノールによる濃縮操作は2回行った。エタノール(1L)を加え、90℃で1時間撹拌後、放冷し、室温で終夜撹拌した。固体を濾取し、エタノール(500mL)で洗浄後、減圧乾燥し、表題化合物(181g)を得た。
他の結晶化条件として、表題化合物(5mg)をアセトニトリル(0.6mL)に溶解させ、室温静置して単結晶を得た。化合物26の立体配置は、得られた単結晶のX線構造解析により決定した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.83 (s, 1H), 10.46 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.53 (s, 1H), 7.53-7.47 (m, 1H), 7.36-7.30 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.90 (s, 2H), 3.39 (d, 2H, J = 5.3 Hz), 3.27 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 2.68-2.47 (m, 1H), 2.40-2.23 (m, 4H).
元素分析:理論値(%):C:56.96, H:5.00, N:9.06、実測値(%):C:57.01, H:4.93, N:9.01.
実施例27
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-trans-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミドの製造
実施例4工程3の操作で得られた化合物4−3(13.4g)から、実施例26と同様の方法により、表題化合物(10.7g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.94-12.94 (m, 1H), 10.46 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.58 (s, 1H), 7.53-7.46 (m, 1H), 7.37-7.31 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.82 (s, 2H), 3.42 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.28 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.76-2.62 (m, 1H), 2.59-2.51 (m, 2H), 2.27-2.18 (m, 2H).
実施例28
一ナトリウム 7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-オラートの製造
実施例26で得られた化合物26(180g)にエタノール(1980mL)と水(330mL)の混合液を加え、室温で1N水酸化ナトリウム水溶液(390mL)を滴下した。70℃で6時間撹拌後、放冷し、室温で終夜撹拌した。氷冷下、5時間撹拌後、固体を濾取し、エタノール(430mL)と水(160mL)の混合液で洗浄した。固体を50℃で減圧乾燥後、3日間、温度24.2から26.8℃、湿度58.5から73.9%の環境下静置し、表題化合物(170.1g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.82 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.05 (s, 1H), 7.50-7.44 (m, 1H), 7.33-7.27 (m, 1H), 7.20-7.14 (m, 1H), 4.59 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.65 (s, 2H), 3.38 (d, 2H, J = 5.5 Hz), 3.27 (s, 3H), 3.05 (s, 3H), 2.61-2.49 (m, 1H), 2.28-2.15 (m, 4H).
水分(カールフィッシャー法)2.20%
元素分析:水分量2.20%として計算した場合の理論値(%): C:53.19, H:4.71, N:8.46、実測値(%):C:53.40, H:4.68, N:8.31.
実施例29
一カリウム 7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-オラートの製造
実施例26の操作で得られた化合物26(8.63g)のエタノール(40mL)懸濁液に、室温で1N水酸化カリウム水溶液(18.5mL)を加えた。濃縮し、50℃で乾燥して粗生成物29−1(9.27g)を得た。粗生成物29−1(2.16g)にアセトニトリル(10mL)を加え、室温で終夜撹拌した。固体を濾取し、50℃で減圧乾燥して表題化合物(2.08g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 11.07 (t, 1H, J = 6.2 Hz), 7.95 (s, 1H), 7.48-7.44 (m, 1H), 7.31-7.27 (m, 1H), 7.19-7.15 (m, 1H), 4.56 (d, 2H, J = 6.2 Hz), 3.57 (s, 2H), 3.38 (d, 2H, J = 5.5 Hz), 3.27 (s, 3H), 3.00 (s, 3H), 2.59-2.50 (m, 1H), 2.20-2.16 (m, 4H).
実施例30
一カルシウム ビス[7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-オラート]の製造
工程1
実施例26の操作で得られた化合物26(22.6g)のメタノール(200mL)懸濁液に、室温で1N水酸化カリウム水溶液(48.5mL)を滴下した。室温で30分撹拌した後、濃縮した。アセトニトリルを加え濃縮した後、アセトニトリル(100mL)を加えた。塩化カルシウム二水和物(4.08g)の水(20mL)溶液を滴下し、水(480mL)を加えた。13時間還流させ、300hPaに減圧下、溶媒を留去しながら55℃で3時間撹拌した。放冷し室温で3時間撹拌した後、固体を濾取した。水(800mL)で洗浄し、減圧乾燥して表題化合物(23.54g)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6, 120℃) δ: 10.43 (br s, 2H), 8.22 (s, 2H), 7.40-7.30 (m, 2H), 7.23-7.13 (m, 2H), 7.05-6.94 (m, 2H), 4.53-4.37 (m, 4H), 3.59 (s, 4H), 3.37 (d, 4H, J = 5.3 Hz), 3.28 (s, 6H), 2.91 (s, 6H), 2.63-2.43 (m, 2H), 2.20 (d, 8H, J = 8.2 Hz).
実施例31
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 臭化水素酸塩の製造
実施例26の操作で得られた化合物26(331mg)に室温で酢酸(1mL)、25%臭化水素酢酸溶液(0.5mL)を加えた。反応液を濃縮し、トルエンを加え濃縮した。酢酸エチル(24mL)から結晶化し、固体を濾取後、室温で減圧乾燥して表題化合物(320mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.45 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.53 (s, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.22-7.18 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.90 (s, 2H), 3.39 (d, 2H, J = 5.3 Hz), 3.27 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 2.61-2.53 (m, 1H), 2.37-2.25 (m, 4H).
実施例32
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 一硫酸塩の製造
実施例26の操作で得られた化合物26(90mg)の酢酸エチル(4mL)懸濁液に、室温で濃硫酸(10.6μL)を加えた。トルエン、クロロホルムを加え濃縮した。メタノール−クロロホルムを加え濃縮した。酢酸エチル(2mL)を加え、実施例31で得られた化合物31を接種し、酢酸エチル(2mL)、クロロホルム(6mL)を加えて室温で3日撹拌した。固体を濾取後、50℃で減圧乾燥して、表題化合物の結晶である化合物32−1(34mg)を得た。
実施例26の操作で得られた化合物26(644mg)のクロロホルム(4mL)溶液に、室温で濃硫酸(77.7μL)を加え、化合物32−1を接種した。クロロホルム(4mL)を加え、60℃で2.5時間撹拌した。室温まで冷却し、固体を濾取、減圧乾燥して粗生成物32−2(633mg)を得た。粗生成物32−2(367mg)に酢酸エチル(3.6mL)を加え、室温で終夜撹拌した。固体を濾取後、50℃で減圧乾燥して表題化合物(320mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.46 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.53 (s, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.22-7.18 (m, 1H), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.90 (s, 2H), 3.39 (d, 2H, J = 5.2 Hz), 3.27 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 2.60-2.52 (m, 1H), 2.37-2.25 (m, 4H).
元素分析:理論値(%):C:47.02, H:4.48, N:7.48、実測値(%):C:46.85, H:4.49, N:7.36.
実施例33
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-9'-ヒドロキシ-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミド 4-メチルベンゼンスルホン酸塩の製造
実施例26で得られた化合物26(63mg)のクロロホルム(2mL)溶液に、室温でp−トルエンスルホン酸一水和物(27mg)を加え、濃縮した。トルエンを加え濃縮した。酢酸エチル(1mL)を加え、室温で3日撹拌した後、濃縮した。クロロホルム−ヘキサン(1:1)から結晶化して、表題化合物の結晶である化合物33−1(74mg)を得た。実施例26の操作で得られた化合物26(621mg)のクロロホルム(4mL)溶液に、室温でp−トルエンスルホン酸一水和物(255mg)のジオキサン(4mL)溶液を加え、濃縮した。トルエンを加え、濃縮した。クロロホルム(4mL)を加え、濃縮した。クロロホルム−ヘキサン(1:1、18mL)を加え、化合物33−1を接種した後、室温で終夜撹拌した。固体を濾取後、50℃で減圧乾燥して表題化合物(756mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.46 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.53 (s, 1H), 7.52-7.46 (m, 3H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.22-7.18 (m, 1H), 7.11 (d, 2H, J = 7.9 Hz), 4.62 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.90 (s, 2H), 3.39 (d, 2H, J = 5.5 Hz), 3.27 (s, 3H), 3.14 (s, 3H), 2.62-2.51 (m, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.37-2.25 (m, 4H).
実施例34
N-(3-クロロ-2-フルオロベンジル)-2'-エチル-9'-ヒドロキシ-trans-3-メトキシ-1',8'-ジオキソ-1',2',4',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,3'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-7'-カルボキサミドの製造
実施例5工程11の操作で得られた化合物5(3.87g)に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルム−メタノールで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。メタノール(290mL)を加えて加熱下撹拌して溶解させた。撹拌下室温まで冷却し、得られた固体を濾取、減圧乾燥して表題化合物(2.94g)を得た。
他の結晶化条件として、表題化合物(5mg)をアセトニトリル(0.6mL)に溶解させ、室温静置して単結晶を得た。化合物34の立体配置は、得られた単結晶のX線構造解析により決定した。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.39 (s, 1H), 10.47 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.45 (s, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.22-7.18 (m, 1H), 4.61 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.46 (s, 2H), 4.09-4.04 (m, 1H), 3.65 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 3.18 (s, 3H), 2.70-2.64 (m, 2H), 2.20-2.15 (m, 2H), 1.17 (t, 3H, J = 7.1 Hz).
実施例35
一ナトリウム 7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-2'-エチル-trans-3-メトキシ-1',8'-ジオキソ-1',2',4',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,3'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-オラートの製造
実施例34の操作で得られた化合物34(10.1g)のエタノール(300mL)懸濁液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(21.65mL)を滴下した。90℃で5時間撹拌後、放冷し、室温で終夜静置した。固体を濾取し、エタノール(150mL)で洗浄した。60℃で減圧乾燥後、表題化合物(10.3g)を得た。
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.08 (br s, 1H), 7.43-7.31 (m, 2H), 7.19-7.12 (m, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.35 (s, 2H), 4.17-4.09 (m, 1H), 3.69 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 3.30 (s, 3H), 2.76-2.66 (m, 2H), 2.24-2.16 (m, 2H), 1.22 (t, 3H, J = 7.1 Hz).
実施例36
一カリウム 7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-2'-エチル-trans-3-メトキシ-1',8'-ジオキソ-1',2',4',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,3'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-オラートの製造
実施例34の操作で得られた化合物34(814mg)のメタノール(8mL)懸濁液に、室温で1N水酸化カリウム水溶液(1.75mL)を加えた。メタノール(2mL)を加え、室温で4日撹拌した。固体を濾取し、減圧乾燥して表題化合物(796mg)を得た。
1H-NMR (CD3CO2D) δ: 8.71 (s, 1H), 7.35-7.29 (m, 2H), 7.09-7.05 (m, 1H), 4.71 (s, 2H), 4.50 (s, 2H), 4.15-4.10 (m, 1H), 3.72 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 3.27 (s, 3H), 2.76-2.70 (m, 2H), 2.37-2.32 (m, 2H), 1.24 (t, 3H, J = 7.1 Hz).
実施例37
7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-イル アセタートの製造
実施例26の操作で得られた化合物26(500mg)とジメチルアミノピリジン(50mg)のクロロホルム(2mL)懸濁液に、トリエチルアミン(0.3mL)を加え、無水酢酸(0.16mL)を滴下した。室温で1時間撹拌後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1から酢酸エチル:アセトン=6:1)で精製した。酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し表題化合物(451mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.27 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.74 (s, 1H), 7.53-7.47 (m, 1H), 7.36-7.30 (m, 1H), 7.23-7.18 (m, 1H), 4.61 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.87 (br s, 2H), 3.43 (d, 2H, J = 4.6 Hz), 3.30 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.66-2.14 (m, 5H), 2.22 (s, 3H).
実施例38
7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-イル ジメチルカルバメートの製造
実施例26の操作で得られた化合物26(420mg)のクロロホルム(4mL)溶液に氷冷下、トリホスゲン(94mg)、ピリジン(82μL)を順次加えた。氷冷下で10分撹拌し、2Mジメチルアミン/THF(905μL)を加えた。濃縮し、クロロホルム(4mL)を加え、氷冷下でトリホスゲン(94mg)、ピリジン(82μL)を順次加えた。氷冷下で10分撹拌し、ジメチルアミン塩酸塩(148mg)、ピリジン(136μL)を順次加えた。濃縮し、オレイン酸無水物(500μL)、トリエチルアミン(200μL)、4−ジメチルアミノピリジン(2mg)を順次加え、室温で終夜撹拌した。反応液に5%硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルから酢酸エチル:アセトン=5:1)で精製し、メチルイソブチルケトンより結晶化して化合物38(270mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.32 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.71 (s, 1H), 7.52-7.48 (m, 1H), 7.35-7.31 (m, 1H), 7.23-7.18 (m, 1H), 4.60 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 3.88-3.82 (br m, 2H), 3.43 (d, 2H, J = 4.8 Hz), 3.29 (s, 3H), 3.09 (s, 3H), 2.99 (s, 3H), 2.87 (s, 3H), 2.63-2.51 (m, 2H), 2.35-2.21 (m, 3H).
実施例39
(E)-4-[7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-イルオキシ]-4-オキソブタ-2-エン酸の製造
実施例26の操作で得られた化合物26(43.7mg)のクロロホルム(1mL)溶液に氷冷下、二塩化フマリル(54μL)を加えた。室温で1時間撹拌後、水(500μL)を加え、さらに10分撹拌した。水、酢酸エチルを反応液に加え、有機層と水層を分離した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、濃縮後、逆相薄層クロマトグラフィー(アセトニトリル:水=1:1)で精製し、表題化合物(35mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.21 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.77 (s, 1H), 7.52-7.46 (m, 1H), 7.36-7.30 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 6.85 (s, 2H), 4.61 (d, 2H, J = 6.0 Hz), 4.00-3.78 (m, 2H), 3.43 (d, 2H, J = 4.6 Hz), 3.30 (s, 3H), 3.09 (s, 3H), 2.71-2.13 (m, 5H).
実施例40
3-{[7'-(3-クロロ-2-フルオロベンジルカルバモイル)-cis-3-(メトキシメチル)-2'-メチル-1',8'-ジオキソ-1',2',3',8'-テトラヒドロスピロ[シクロブタン-1,4'-ピリド[1,2-a]ピラジン]-9'-イルオキシ]カルボニル}安息香酸ナトリウムの製造
工程1
二塩化イソフタロイル(4.5g)のクロロホルム(30mL)溶液に、実施例26の操作で得られた化合物26(747mg)を加えた。トリエチルアミン(230μL)を滴下し、室温で30分撹拌した。ベンジルアルコール(4.5mL)、トリエチルアミン(6.2mL)を順次滴下し、室温で30分撹拌した。反応液に10%硫酸水素カリウム水溶液を加え、有機層と水層を分離した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1から酢酸エチル)で精製し、化合物40−1(950mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.21 (t, 1H, J = 6.1 Hz), 8.80 (s, 1H), 8.58 (t, 1H, J = 1.7 Hz), 8.36-8.28 (m, 2H), 7.79 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 7.52-7.46 (m, 3H), 7.44-7.30 (m, 4H), 7.29-7.11 (m, 2H), 5.41 (s, 2H), 4.67-4.54 (m, 2H), 3.96 (d, 1H, J = 13.9 Hz), 3.85 (d, 1H, J = 13.9 Hz), 3.44 (d, 2H, J = 5.1 Hz), 3.31 (s, 3H), 3.06 (s, 3H), 2.73-2.19 (m, 5H).
工程2
上記工程で得られた化合物40−1(778mg)とパラジウム−白金/炭素(ASCA2、エヌ・イー・ケムキャット社製、525mg)のテトラヒドロフラン(18mL)懸濁液を、水素雰囲気下、室温で50分撹拌した。反応液にクロロホルム及びセライトを加えた後、不溶物を濾別し、クロロホルムで洗浄した。濃縮後、メチルイソブチルケトンを加えて再び濃縮した。メチルイソブチルケトン−ヘキサンから結晶化し、化合物40−2(488mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 13.39 (br s, 1H), 10.23 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.81 (s, 1H), 8.59-8.56 (m, 1H), 8.30-8.23 (m, 2H), 7.74 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 7.52-7.46 (m, 1H), 7.36-7.30 (m, 1H), 7.23-7.17 (m, 1H), 4.66-4.55 (m, 2H), 3.97 (d, 1H, J = 13.9 Hz), 3.86 (d, 1H, J = 13.9 Hz), 3.45 (d, 2H, J = 4.9 Hz), 3.31 (s, 3H), 3.07 (s, 3H), 2.73-2.54 (m, 2H), 2.47-2.17 (m, 3H).
工程3
上記工程で得られた化合物40−2(20mg)のテトラヒドロフラン(0.8mL)溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液(32μL)を滴下した。ヘキサン(0.4mL)加え、濃縮した。メチルイソブチルケトン−ヘキサンから結晶化し表題化合物(18mg)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.27 (t, 1H, J = 6.0 Hz), 8.80 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.18-8.10 (m, 1H), 7.96-7.89 (m, 1H), 7.52-7.41 (m, 2H), 7.37-7.29 (m, 1H), 7.23-7.16 (m, 1H), 4.68-4.53 (m, 2H), 3.96 (d, 1H, J = 13.9 Hz), 3.85 (d, 1H, J = 13.9 Hz), 3.45 (d, 2H, J = 4.9 Hz), 3.31 (s, 3H), 3.07 (s, 3H), 2.74-2.18 (m, 5H).
上記の実施例1乃至40と同様の方法により、また必要に応じその他の常法を用いることにより、以下の表に示す実施例S1乃至S73および実施例T1乃至T50の化合物を製造した。実施例S1乃至S73および実施例T1乃至T50の化合物の構造式及び物性データを、以下の表に示す。実施例S1で得られた化合物は化合物S1と言う場合もある。
試験例1 抗ウイルス活性の評価
次に、本発明化合物の抗ウイルス活性を、MT−4細胞へのHIV−1 NL4−3株による急性感染系で評価した。
(i)HIV−1 NL4−3株(subclone AF324493.2)の取得
培地で調整した5×10 cells/mL 293T細胞懸濁液(2mL)を6ウェルプレート(コーニング製)の各ウェルに加え、37℃、24時間培養した。
培地の組成:D−MEM、10% FBS(ウシ胎児血清)。
次いで、Lipofectamine 2000(インビトロジェン製)を用いて、プラスミドpNL4−3を2μg/wellでトランスフェクションし、37℃、4時間培養した。100U/mL ペニシリン、100μg/mL ストレプトマイシンを含む培地に交換し、48時間培養後に、培養上清中のウイルスを回収した。
培地の組成:D−MEM、10% FBS、100U/mL ペニシリン、100μg/mL ストレプトマイシン。
(ii)抗ウイルス(HIV−1)活性の測定
培地(40μL)、培地で希釈した被験物質(10μL)及びMOI(感染多重度)0.05でHIV−1 NL4−3株を感染させた1×10cells/mL MT−4細胞懸濁液(50μL)を96ウェルブラックプレート(コーニング製)の各ウェルに加え、37℃、5日間培養した。
培地の組成:RPMI1640、10% FBS、100U/mL ペニシリン、100μg/mL ストレプトマイシン。
次いで、CellTiter−Glo(プロメガ製、100μL)を各ウェルに加え、室温で10分間静置した後、発光強度を測定した。
本発明化合物の抗ウイルス活性(EC50)は、以下に示す計算式から求めた阻害率より算出した。
阻害率(%)=[(Object−Control)/(Mock control−Control)]×100
Object:(被検化合物存在下、感染細胞存在下ウェルの発光強度)−[(Blank(被検化合物非存在下、細胞非存在下)ウェルの発光強度)]
Control:(被検化合物非存在下、感染細胞存在下ウェルの発光強度)−(Blankウェルの発光強度)
Mock control:(被検化合物非存在下、非感染細胞存在下ウェルの発光強度)−(Blankウェルの発光強度)
結果を以下の表に示す。
インテグラーゼ変異導入株(例えば、Q148変異に加えて1種類以上のインテグラーゼ阻害剤耐性変異を有する株)による薬理評価は、上記試験例1においてHIV−1 NL4−3株(Wild type)をNL4−3株(インテグラーゼ変異導入株)に変更することにより抗ウイルス活性の評価をすることができる。
試験例2 抗インテグラーゼ活性の評価
次に、本発明化合物のHIVインテグラーゼ阻害活性の評価方法について説明する。
(i)組換え体インテグラーゼ遺伝子発現系の構築
HIV−1 pNL4−3 integraseの全長遺伝子配列(Accession No.:M19921)を、プラスミドpET21a(+)(ノバゲン製)の制限酵素NdeIとXhoI部位に挿入し、インテグラーゼ発現ベクターpET21a−IN−Wild typeを構築する。
(ii)インテグラーゼタンパク質の生産と精製
(i)で得られたプラスミドpET21a−IN−Wild typeで形質転換した大腸菌組換え体BL21(DE3)を、アンピシリンを含む液体培地で、30℃で振盪培養し、対数増殖期になった時点で、イソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド(isopropyl−β−D−thiogalactopyranoside)の添加によりインテグラーゼ遺伝子の発現を促す。続けて5時間培養し、インテグラーゼタンパク質の蓄積を促し、遠心分離により組換え体大腸菌をペレットとして集め、−80℃にて保存する。
この大腸菌を、Lysis緩衝液(50mM Tris−HCl(pH 7.6)、10mM MgCl、5mM DTT)に懸濁、加圧・減圧処理を繰り返し破砕、4℃、18,000rpm、60分間の遠心分離により不溶性画分を回収する。これを、プロテアーゼ阻害剤を含むLysis緩衝液で懸濁し、1.25mM塩化ナトリウム、10mM CHAPSを加え、4℃にて30分間攪拌する。4℃、9,000rpm、30分間の遠心分離により水溶性画分を回収する。得られた画分をカラム用緩衝液(50mM Tris−HCl(pH 7.6)、1mM DTT、10%Glycerol、10mM CHAPS)で5倍希釈した後、ヘパリンカラム(HiPrep16/10HeparinFFカラム:GEヘルスケア バイオサイエンス製)に供する。1M NaClを含むカラム用緩衝液を用いて、0−1M NaClの濃度差でタンパク質を溶出させ、インテグラーゼタンパク質を含む溶出画分を回収する。得られた画分をカラム用緩衝液(50mM Tris−HCl(pH 7.6)、1mM DTT、10%Glycerol、10mM CHAPS)で5倍希釈した後、陽イオン交換カラム(Mono−Sカラム:GEヘルスケア バイオサイエンス製)に供する。1M NaClを含むカラム用緩衝液を用いて、0−1M NaClの濃度差でタンパク質を溶出させ、インテグラーゼタンパク質を含む溶出画分を回収する。得られたインテグラーゼタンパク質の画分を集め、−80℃にて保存する。
(iii)DNA溶液の調製
ファスマックにて合成された以下に示すDNAをTE緩衝液(10mM Tris−塩酸(pH8.0),1mM EDTA)に溶解、ドナーDNA、ターゲットDNA、それぞれの相補鎖(+と−鎖)を1μMとなるよう混合し、95℃で5分間、80℃で10分間、70℃で10分間、60℃で10分間、50℃で10分間、40℃で10分間加温した後、25℃で保温することにより二本鎖DNAとし、これを用いる。
ドナーDNA(+鎖は5’末端にビオチン付加)
Donor+鎖:5’−Biotin−ACC CTT TTA GTC AGT GTG GAA AAT CTC TAG CA−3’(配列番号1)
Donor−鎖:5’−ACT GCT AGA GAT TTT CCA CAC TGA CTA AAA G−3’(配列番号2)
ターゲットDNA(+、−鎖共に3’末端にジゴキシゲニン付加)
Target+鎖:5’−TGA CCA AGG GCT AAT TCA CT−Dig−3’(配列番号3)
Target−鎖:5’−AGT GAA TTA GCC CTT GGT CA−Dig−3’(配列番号4)
(iv)酵素(HIVインテグラーゼ)阻害活性の測定
ドナーDNAをTE緩衝液で20nMとなるように希釈し、50μLを、ストレプトアビジンをコートしたブラックプレート(ピアス製)の各ウェルに加え、37℃で20分間吸着させる。次いで、0.1%ツイーン20を含むリン酸緩衝液(ダルベッコPBS、タカラ)及びリン酸緩衝液で洗浄した後、酵素反応液(70μL)、酵素反応液で希釈した被験物質(10μL)及び0.75μMインテグラーゼタンパク質(10μL)を各ウェルに加え、37℃で60分間反応させる。
酵素反応液の組成:30mM MOPS(3−モルホリノプロパンスルホン酸)、5mM塩化マグネシウム、3mM DTT(ジチオスレイトール)、0.1mg/mL BSA(ウシ血清アルブミン)、5%グリセロール、10%DMSO(ジメチルスルホキシド)、0.01%ツイーン20。
次いで、25nMターゲットDNA(10μL)を加え、37℃、20分間反応させた後、0.1%ツイーン20を含むリン酸緩衝液で洗浄し、反応を停止させる。
次いで、100mU/mLパーオキシダーゼ標識抗ジゴキシゲニン抗体溶液(ロシュ製、100μL)を加え、37℃で60分間反応させた後、0.1%ツイーン20を含むリン酸緩衝液で洗浄する。
次いで、パーオキシダーゼ蛍光基質溶液(ピアス製、100μL)を加え、室温で20分間から30分間反応させた後、反応停止液(ピアス製、100μL)を加え反応を停止させた後、励起波長325nm/蛍光波長420nmにおける蛍光強度を測定する。
本発明化合物のHIVインテグラーゼ阻害活性(IC50)は、以下に示す計算式から求めた阻害率より算出する。
阻害率(%)=[1−(Object−Blank)/(Control−Blank)]×100
Object:被検化合物存在下ウェルの蛍光強度
Control:被検化合物非存在下ウェルの蛍光強度
Blank:被検化合物非存在下、インテグラーゼタンパク質非存在下ウェルの蛍光強度
試験例3 in vitro併用試験
本発明化合物と既知の抗HIV剤の併用効果は、以下の要領で測定することができる。
例えば、既存のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(ジドブジン、ラミブジン)、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(エファビレンツ、エトラビリン)あるいはプロテアーゼ阻害剤(アタザナビル、ダルナビル)と被験物質Aとの併用効果等を、HIV−1 IIIBに感染したMT−2細胞を用いてCellTiter−Gloにより評価する。
併用試験の前に、各薬剤単独のEC50及びCC50を測定する。この結果から決定された、5濃度の薬剤Aと7濃度の薬剤Bを組み合わせ、併用効果を評価する。
被験物質及び併用薬剤の単独ないしは併用時の実験成績を、Prichard and Shipman MacSynergy IIにより、解析する。3回の実験から得られた、組み合わせた各薬剤の濃度における阻害率より95%信頼限界で三次元プロットを作成し、そこから算出されるμM%の数値から併用効果を判断する。判断基準を以下に示す。
相互作用の定義 μM
強い相乗作用 >100
わずかな相乗作用 +51から+100
相加作用 +50から−50
わずかな拮抗作用 −51から−100
強い拮抗作用 <−100
以下に製剤例を挙げるが、これに限定されるものではない。
製剤例
(a)実施例1の化合物 10g
(b)乳糖 50g
(c)トウモロコシデンプン 15g
(d)カルボキシメチルセルロースナトリウム 44g
(e)ステアリン酸マグネシウム 1g
(a)、(b)、(c)の全量及び(d)の30gを水で練合し、真空乾燥後、製粒を行う。この製粒末に14gの(d)及び1gの(e)を混合し、打錠機で錠剤とすることにより、1錠あたり10mgの(a)を含有する錠剤1000個を製造する。
本発明の化合物はHIVインテグラーゼに対し高い阻害活性を示す。
よって、これら化合物は、HIVインテグラーゼ阻害活性を有する、インテグラーゼ阻害剤、抗ウイルス剤、抗HIV剤などとして、例えば、エイズの予防若しくは治療に有効な薬剤となり得る。また、プロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素阻害剤等の他の抗HIV剤との併用により、更に有効な抗HIV剤となり得る。また、インテグラーゼに特異的な高い阻害活性を有することは、人体に対し安全な副作用の少ない薬剤となり得る。
配列番号1:HIVインテグラーゼの活性測定用Donor+鎖
配列番号2:HIVインテグラーゼの活性測定用Donor−鎖
配列番号3:HIVインテグラーゼの活性測定用Target+鎖
配列番号4:HIVインテグラーゼの活性測定用Target−鎖

Claims (29)

  1. 一般式[I]又は[II]で表される化合物又はそれらの製薬上許容される塩。

    [式中、
    は、ハロゲン原子であり、
    は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
    は、
    (1)ハロゲン原子、
    (2)C1−6アルコキシ基、又は
    (3)2−オキソピロリジニル基であり、
    pが2又は3の場合、Rはそれぞれ同一又は異なっていてもよく、
    は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
    は、
    (1)水酸基、
    (2)C1−6アルコキシ基、
    (3)ベンジルオキシ基、
    (4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
    (5)カルボキシ基、
    (6)−CO−NR6a6b
    (式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
    (i)水素原子、又は
    (ii)C1−6アルキル基である。)、
    (7)−NR7aCOR7b
    (式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
    (i)水素原子、又は
    (ii)C1−6アルキル基である。)、
    (8)メタンスルホニル基、又は
    (9)メタンスルホニルオキシ基であり、
    は、
    (1)水素原子、
    (2)アセチル基、
    (3)プロピオニル基、
    (4)イソブチリル基、
    (5)ピバロイル基、
    (6)パルミトイル基、
    (7)ベンゾイル基、
    (8)4−メチルベンゾイル基、
    (9)ジメチルカルバモイル基、
    (10)ジメチルアミノメチルカルボニル基、
    (11)フマリル基、又は
    (12)3−カルボキシベンゾイル基であり、
    pは、0乃至3の整数であり、
    qは、0又は1であり、
    rは、0又は1である。]
  2. qが1である請求項1記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
  3. qが0である請求項1記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
  4. pが0又は1である請求項1記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
  5. rが1である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
  6. rが0である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
  7. が、ハロゲン原子である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
  8. が、C1−6アルキル基である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
  9. が、
    (1)水酸基、
    (2)C1−6アルコキシ基、
    (3)ベンジルオキシ基、
    (4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、又は
    (5)−CO−NR6a6b
    (式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
    (i)水素原子、又は
    (ii)C1−6アルキル基である。)
    である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
  10. が、
    (1)水酸基、
    (2)C1−6アルコキシ基、又は
    (3)−CO−NR6a6b
    (式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
    (i)水素原子、又は
    (ii)C1−6アルキル基である。)
    である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の化合物又はその製薬上許容される塩。
  11. 一般式[I’]又は[II’]で表される化合物又はそれらの製薬上許容される塩。

    [式中、
    は、ハロゲン原子であり、
    は、水素原子、ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基であり、
    は、それぞれ同一又は異なって、
    (1)ハロゲン原子、
    (2)C1−6アルコキシ基、又は
    (3)2−オキソピロリジニル基であり、
    は、C1−6アルキル基又はシクロプロピル基であり、
    は、
    (1)水酸基、
    (2)C1−6アルコキシ基、
    (3)ベンジルオキシ基、
    (4)C1−6アルコキシC2−6アルキレンオキシ基、
    (5)カルボキシ基、
    (6)−CO−NR6a6b
    (式中、R6aとR6bは、それぞれ同一又は異なって、
    (i)水素原子、又は
    (ii)C1−6アルキル基である。)、
    (7)−NR7aCOR7b
    (式中、R7aとR7bは、それぞれ同一又は異なって、
    (i)水素原子、又は
    (ii)C1−6アルキル基である。)、
    (8)メタンスルホニル基、又は
    (9)メタンスルホニルオキシ基であり、
    pは、0乃至3の整数であり、
    qは、0又は1であり、
    rは、0又は1である。]
  12. 下記式で表される化合物。
  13. 下記式で表される化合物。
  14. 下記式で表される化合物。
  15. 下記式で表される化合物。
  16. 下記式で表される化合物。
  17. 下記式で表される化合物。
  18. 下記式で表される化合物。
  19. 下記式で表される化合物。
  20. 下記式で表される化合物。
  21. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又は請求項12乃至20のいずれか一項に記載の化合物、及び製薬上許容される担体を含有してなる医薬組成物。
  22. 抗HIV作用を有する化合物及び製薬上許容される担体を含有する医薬組成物であって、抗HIV作用を有する化合物として、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又は請求項12乃至20のいずれか一項に記載の化合物のみを含有する医薬組成物。
  23. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又は請求項12乃至20のいずれか一項に記載の化合物を有効成分として含有してなる抗HIV剤。
  24. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又は請求項12乃至20のいずれか一項に記載の化合物を有効成分として含有してなるHIVインテグラーゼ阻害剤。
  25. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又は請求項12乃至20のいずれか一項に記載の化合物、及び一種類以上の他の抗HIV活性物質を組み合わせてなる抗HIV剤。
  26. 抗HIV剤を製造するための請求項1乃至11のいずれか一項に記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又は請求項12乃至20のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  27. HIVインテグラーゼ阻害剤を製造するための請求項1乃至11のいずれか一項に記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又は請求項12乃至20のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  28. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の化合物若しくはその製薬上許容される塩、又は請求項12乃至20のいずれか一項に記載の化合物を含有してなるHIV感染症の予防又は治療剤。
  29. 一種類以上の他の抗HIV活性物質をさらに含有する請求項28記載の予防又は治療剤。
JP2013273061A 2012-12-27 2013-12-27 置換されたスピロピリド[1,2−a]ピラジン誘導体及びそのHIVインテグラーゼ阻害剤としての医薬用途 Expired - Fee Related JP6320039B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013273061A JP6320039B2 (ja) 2012-12-27 2013-12-27 置換されたスピロピリド[1,2−a]ピラジン誘導体及びそのHIVインテグラーゼ阻害剤としての医薬用途

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012284827 2012-12-27
JP2012284827 2012-12-27
JP2013273061A JP6320039B2 (ja) 2012-12-27 2013-12-27 置換されたスピロピリド[1,2−a]ピラジン誘導体及びそのHIVインテグラーゼ阻害剤としての医薬用途

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014141486A JP2014141486A (ja) 2014-08-07
JP6320039B2 true JP6320039B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=51021350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013273061A Expired - Fee Related JP6320039B2 (ja) 2012-12-27 2013-12-27 置換されたスピロピリド[1,2−a]ピラジン誘導体及びそのHIVインテグラーゼ阻害剤としての医薬用途

Country Status (18)

Country Link
US (4) US20140221380A1 (ja)
EP (1) EP2940019B1 (ja)
JP (1) JP6320039B2 (ja)
KR (1) KR20150102069A (ja)
CN (1) CN104903323A (ja)
AR (1) AR094311A1 (ja)
AU (1) AU2013366981A1 (ja)
CA (1) CA2890290A1 (ja)
CL (1) CL2015001864A1 (ja)
HK (1) HK1214817A1 (ja)
IL (1) IL239639A0 (ja)
MX (1) MX2015008467A (ja)
PE (1) PE20151063A1 (ja)
PH (1) PH12015501412A1 (ja)
RU (1) RU2015131006A (ja)
SG (1) SG11201504982PA (ja)
TW (1) TW201431859A (ja)
WO (1) WO2014104279A1 (ja)

Families Citing this family (105)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6205354B2 (ja) 2011-07-06 2017-09-27 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Hivの処置のための化合物
SI2822954T1 (sl) 2012-12-21 2016-07-29 Gilead Sciences, Inc. Policiklične karbamoilpiridonske spojine in njihova farmacevtska uporaba
SG11201504982PA (en) 2012-12-27 2015-07-30 Japan Tobacco Inc SUBSTITUTED SPIROPYRIDO[1,2-a]PYRAZINE DERIVATIVE AND MEDICINAL USE THEREOF AS HIV INTEGRASE INHIBITOR
NO2865735T3 (ja) 2013-07-12 2018-07-21
EP3252058B1 (en) 2013-07-12 2021-01-20 Gilead Sciences, Inc. Polycyclic-carbamoylpyridone compounds and their use for the treatment of hiv infections
NO2717902T3 (ja) 2014-06-20 2018-06-23
TWI744723B (zh) 2014-06-20 2021-11-01 美商基利科學股份有限公司 多環型胺甲醯基吡啶酮化合物之合成
TW201613936A (en) 2014-06-20 2016-04-16 Gilead Sciences Inc Crystalline forms of(2R,5S,13aR)-8-hydroxy-7,9-dioxo-n-(2,4,6-trifluorobenzyl)-2,3,4,5,7,9,13,13a-octahydro-2,5-methanopyrido[1',2':4,5]pyrazino[2,1-b][1,3]oxazepine-10-carboxamide
WO2015199167A1 (ja) * 2014-06-25 2015-12-30 日本たばこ産業株式会社 置換されたスピロピリド[1,2-a]ピラジン誘導体の製造方法および中間体
JPWO2016027879A1 (ja) 2014-08-22 2017-06-01 塩野義製薬株式会社 インテグラーゼ阻害活性を有する多環性ピリドン誘導体
WO2016036759A1 (en) 2014-09-04 2016-03-10 Gilead Sciences, Inc. Methods of treating or preventing hiv in patients using a combination of tenofovir alafenamide and dolutegravir
EP3229804B1 (en) * 2014-12-09 2020-05-06 Merck Sharp & Dohme Corp. Spirocyclic heterocycle compounds useful as hiv integrase inhibitors
WO2016090545A1 (en) 2014-12-09 2016-06-16 Merck Sharp & Dohme Corp. Spirocyclic heterocycle compounds useful as hiv integrate inhibitors
TWI738321B (zh) 2014-12-23 2021-09-01 美商基利科學股份有限公司 多環胺甲醯基吡啶酮化合物及其醫藥用途
SG11201705192PA (en) 2014-12-24 2017-07-28 Gilead Sciences Inc Fused pyrimidine compounds for the treatment of hiv
CN107428693B (zh) 2014-12-24 2020-05-29 吉利德科学公司 用于hiv治疗的异喹啉化合物
TW202237569A (zh) 2014-12-24 2022-10-01 美商基利科學股份有限公司 喹唑啉化合物
US9670205B2 (en) 2015-03-04 2017-06-06 Gilead Sciences, Inc. Toll like receptor modulator compounds
CA2980362C (en) 2015-04-02 2020-02-25 Gilead Sciences, Inc. Polycyclic-carbamoylpyridone compounds and their pharmaceutical use
JP2018525412A (ja) 2015-08-26 2018-09-06 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド 重水素化トール様受容体調節因子
JP2018529714A (ja) 2015-09-30 2018-10-11 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Hivの処置のための化合物および組合せ物
EP3377066B1 (en) * 2015-11-17 2021-04-07 Merck Sharp & Dohme Corp. Amido-substituted pyridotriazine derivatives useful as hiv integrase inhibitors
WO2017087256A1 (en) 2015-11-17 2017-05-26 Merck Sharp & Dohme Corp. Spirocyclic pyridotriazine derivatives useful as hiv integrase inhibitors
CN114848812A (zh) 2015-12-15 2022-08-05 吉利德科学公司 人免疫缺陷病毒中和抗体
WO2017223280A2 (en) * 2016-06-23 2017-12-28 Viiv Healthcare Company Compositions and methods for the delivery of therapeutics
EP3347352B1 (en) 2016-08-19 2019-07-03 Gilead Sciences, Inc. Therapeutic compounds useful for the prophylactic or therapeutic treatment of an hiv virus infection
WO2018042331A1 (en) 2016-08-31 2018-03-08 Glaxosmithkline Intellectual Property (No.2) Limited Combinations and uses and treatments thereof
WO2018042332A1 (en) 2016-08-31 2018-03-08 Glaxosmithkline Intellectual Property (No.2) Limited Combinations and uses and treatments thereof
WO2018045144A1 (en) 2016-09-02 2018-03-08 Gilead Sciences, Inc. Toll like receptor modulator compounds
WO2018045150A1 (en) 2016-09-02 2018-03-08 Gilead Sciences, Inc. 4,6-diamino-pyrido[3,2-d]pyrimidine derivaties as toll like receptor modulators
WO2018051250A1 (en) 2016-09-14 2018-03-22 Viiv Healthcare Company Combination comprising tenofovir alafenamide, bictegravir and 3tc
WO2018064080A1 (en) 2016-09-28 2018-04-05 Gilead Sciences, Inc. Benzothiazol-6-yl acetic acid derivatives and their use for treating hiv infection
WO2018081292A1 (en) 2016-10-27 2018-05-03 Gilead Sciences, Inc. Crystalline forms of darunavir free base, hydrate, solvates and salts
JOP20190130A1 (ar) 2016-12-02 2019-06-02 Merck Sharp & Dohme مركبات حلقية غير متجانسة رباعية الحلقات مفيدة كمثبطات إنزيم مدمج لفيروس نقص المناعة البشرية (hiv)
TWI784370B (zh) 2017-01-31 2022-11-21 美商基利科學股份有限公司 替諾福韋埃拉酚胺(tenofovir alafenamide)之晶型
JOP20180009A1 (ar) 2017-02-06 2019-01-30 Gilead Sciences Inc مركبات مثبط فيروس hiv
WO2018237148A1 (en) 2017-06-21 2018-12-27 Gilead Sciences, Inc. MULTISPECIFIC ANTIBODIES TARGETING HIV GP120 AND CD3
ES2892402T3 (es) 2017-08-01 2022-02-04 Gilead Sciences Inc Formas cristalinas de ((S)-((((2R,5R)-5-(6-amino-9H-purin-9-il)-4-fluoro-2,5-dihidrofuran-2-il)oxi)metil)(fenoxi)fosforil)-L-alaninato de etilo para tratar infecciones virales
TW202024061A (zh) 2017-08-17 2020-07-01 美商基利科學股份有限公司 Hiv蛋白質膜抑制劑之固體形式
AR112412A1 (es) 2017-08-17 2019-10-23 Gilead Sciences Inc Formas de sal de colina de un inhibidor de la cápside del vih
SG11202002789XA (en) 2017-10-06 2020-04-29 Shionogi & Co Stereoselective process for preparing substituted polycyclic pyridone derivatives
JOP20180092A1 (ar) 2017-10-13 2019-04-13 Gilead Sciences Inc مثبطات hiv بروتياز
EP3700573A1 (en) 2017-10-24 2020-09-02 Gilead Sciences, Inc. Methods of treating patients co-infected with a virus and tuberculosis
CN107778273B (zh) * 2017-10-31 2021-05-18 广东莱佛士制药技术有限公司 一种吡喃酮类化合物的合成方法
AU2018392212B9 (en) 2017-12-20 2021-03-18 Institute Of Organic Chemistry And Biochemistry Ascr, V.V.I. 2'3' cyclic dinucleotides with phosphonate bond activating the STING adaptor protein
KR102492187B1 (ko) 2017-12-20 2023-01-27 인스티튜트 오브 오가닉 케미스트리 앤드 바이오케미스트리 에이에스 씨알 브이.브이.아이. Sting 어댑터 단백질을 활성화하는 포스포네이트 결합을 가진 3'3' 사이클릭 다이뉴클레오티드
US10836746B2 (en) 2018-02-15 2020-11-17 Gilead Sciences, Inc. Therapeutic compounds
EP4253366A3 (en) 2018-02-16 2023-11-29 Gilead Sciences, Inc. Methods and intermediates for preparing a therapeutic compound useful in the treatment of retroviridae viral infection
TW202005654A (zh) 2018-04-06 2020-02-01 捷克科學院有機化學與生物化學研究所 2,2,─環二核苷酸
KR20200140867A (ko) 2018-04-06 2020-12-16 인스티튜트 오브 오가닉 케미스트리 앤드 바이오케미스트리 에이에스 씨알 브이.브이.아이. 3'3'-사이클릭 다이뉴클레오티드
TWI818007B (zh) 2018-04-06 2023-10-11 捷克科學院有機化學與生物化學研究所 2'3'-環二核苷酸
US20190359645A1 (en) 2018-05-03 2019-11-28 Institute Of Organic Chemistry And Biochemistry Ascr, V.V.I. 2'3'-cyclic dinucleotides comprising carbocyclic nucleotide
WO2019230857A1 (ja) 2018-05-31 2019-12-05 塩野義製薬株式会社 多環性ピリドン誘導体
CN117327072A (zh) 2018-05-31 2024-01-02 盐野义制药株式会社 多环氨基甲酰基吡啶酮衍生物
US11168130B2 (en) 2018-07-03 2021-11-09 Gilead Sciences, Inc. Antibodies that target HIV GP120 and methods of use
CN112423750A (zh) 2018-07-16 2021-02-26 吉利德科学公司 用于治疗hiv的衣壳抑制剂
TWI766172B (zh) 2018-07-30 2022-06-01 美商基利科學股份有限公司 抗hiv化合物
WO2020072656A1 (en) 2018-10-03 2020-04-09 Gilead Sciences, Inc. Imidozopyrimidine derivatives
WO2020086555A1 (en) 2018-10-22 2020-04-30 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Antiviral prodrugs and nanoformulations thereof
WO2020092528A1 (en) 2018-10-31 2020-05-07 Gilead Sciences, Inc. Substituted 6-azabenzimidazole compounds having hpk1 inhibitory activity
MX2021005047A (es) 2018-10-31 2021-09-08 Gilead Sciences Inc Compuestos de 6-azabenzimidazol sustituidos como inhibidores de hpk1.
WO2020176505A1 (en) 2019-02-25 2020-09-03 Gilead Sciences, Inc. Protein kinase c agonists
WO2020176510A1 (en) 2019-02-25 2020-09-03 Gilead Sciences, Inc. Protein kinase c agonists
CN113543851A (zh) 2019-03-07 2021-10-22 捷克共和国有机化学与生物化学研究所 2’3’-环二核苷酸及其前药
EP3935066A1 (en) 2019-03-07 2022-01-12 Institute of Organic Chemistry and Biochemistry ASCR, V.V.I. 3'3'-cyclic dinucleotides and prodrugs thereof
US11766447B2 (en) 2019-03-07 2023-09-26 Institute Of Organic Chemistry And Biochemistry Ascr, V.V.I. 3′3′-cyclic dinucleotide analogue comprising a cyclopentanyl modified nucleotide as sting modulator
US11084832B2 (en) 2019-03-22 2021-08-10 Gilead Sciences, Inc. Bridged tricyclic carbamoylpyridone compounds and their pharmaceutical use
WO2020214647A1 (en) 2019-04-17 2020-10-22 Gilead Sciences, Inc. Solid forms of an hiv protease inhibitor
TW202210480A (zh) 2019-04-17 2022-03-16 美商基利科學股份有限公司 類鐸受體調節劑之固體形式
TWI751517B (zh) 2019-04-17 2022-01-01 美商基利科學股份有限公司 類鐸受體調節劑之固體形式
TW202104210A (zh) 2019-04-17 2021-02-01 美商基利科學股份有限公司 Hiv蛋白酶抑制劑
TW202231277A (zh) 2019-05-21 2022-08-16 美商基利科學股份有限公司 鑑別對使用gp120 v3聚醣導向之抗體的治療敏感之hiv病患的方法
EP3972695A1 (en) 2019-05-23 2022-03-30 Gilead Sciences, Inc. Substituted exo-methylene-oxindoles which are hpk1/map4k1 inhibitors
RU2717101C1 (ru) 2019-06-03 2020-03-18 Андрей Александрович Иващенко Анелированные 9-гидрокси-1,8-диоксо-1,3,4,8-тетрагидро-2Н-пиридо[1,2-a]пиразин-7-карбоксамиды - ингибиторы интегразы ВИЧ, способы их получения и применения
WO2020255038A1 (en) 2019-06-18 2020-12-24 Janssen Sciences Ireland Unlimited Company Combination of hepatitis b virus (hbv) vaccines and pyridopyrimidine derivatives
US20200398978A1 (en) 2019-06-20 2020-12-24 Bell Helicopter Textron Inc. Low-drag rotor blade extension
CN114245807A (zh) 2019-06-25 2022-03-25 吉利德科学公司 Flt3l-fc融合蛋白和使用方法
KR20220047277A (ko) 2019-07-16 2022-04-15 길리애드 사이언시즈, 인코포레이티드 Hiv 백신, 및 이의 제조 및 사용 방법
US20220257619A1 (en) 2019-07-18 2022-08-18 Gilead Sciences, Inc. Long-acting formulations of tenofovir alafenamide
EP4017476A1 (en) 2019-08-19 2022-06-29 Gilead Sciences, Inc. Pharmaceutical formulations of tenofovir alafenamide
JP2023502530A (ja) 2019-11-26 2023-01-24 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド Hiv予防のためのカプシド阻害剤
US20230059640A1 (en) 2019-11-28 2023-02-23 Shionogi & Co., Ltd. Prophylactic and therapeutic pharmaceutical agent for hiv infectious diseases characterized by comprising combination of integrase inhibitor and anti-hiv agent
AU2020412875A1 (en) 2019-12-24 2022-06-23 Carna Biosciences, Inc. Diacylglycerol kinase modulating compounds
CN115151545A (zh) 2020-02-24 2022-10-04 吉利德科学公司 用于治疗hiv感染的四环化合物
JP2023518433A (ja) 2020-03-20 2023-05-01 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド 4’-c-置換-2-ハロ-2’-デオキシアデノシンヌクレオシドのプロドラッグ並びにその製造法及び使用法
EP4153181A1 (en) 2020-05-21 2023-03-29 Gilead Sciences, Inc. Pharmaceutical compositions comprising bictegravir
EP4172157A1 (en) 2020-06-25 2023-05-03 Gilead Sciences, Inc. Capsid inhibitors for the treatment of hiv
CR20230071A (es) 2020-08-07 2023-04-11 Gilead Sciences Inc Profármacos de análogos de nucleótidos de fosfonamida y su uso farmacéutico
AU2021351491A1 (en) 2020-09-30 2023-05-04 Gilead Sciences, Inc. Bridged tricyclic carbamoylpyridone compounds and uses thereof
TWI815194B (zh) 2020-10-22 2023-09-11 美商基利科學股份有限公司 介白素2-Fc融合蛋白及使用方法
US20220144923A1 (en) 2020-11-11 2022-05-12 Gilead Sciences, Inc. METHODS OF IDENTIFYING HIV PATIENTS SENSITIVE TO THERAPY WITH gp120 CD4 BINDING SITE-DIRECTED ANTIBODIES
LT4196479T (lt) 2021-01-19 2023-12-11 Gilead Sciences, Inc. Pakeistieji piridotriazino junginiai ir jų panaudojimo būdai
TW202313094A (zh) 2021-05-18 2023-04-01 美商基利科學股份有限公司 使用FLT3L—Fc融合蛋白之方法
EP4359411A1 (en) 2021-06-23 2024-05-01 Gilead Sciences, Inc. Diacylglyercol kinase modulating compounds
IL309378A (en) 2021-06-23 2024-02-01 Gilead Sciences Inc DIACYLGLYERCOL KINASE MODULATING COMPOUNDS
WO2022271684A1 (en) 2021-06-23 2022-12-29 Gilead Sciences, Inc. Diacylglyercol kinase modulating compounds
CN117396478A (zh) 2021-06-23 2024-01-12 吉利德科学公司 二酰基甘油激酶调节化合物
WO2023102523A1 (en) 2021-12-03 2023-06-08 Gilead Sciences, Inc. Therapeutic compounds for hiv virus infection
US20230203071A1 (en) 2021-12-03 2023-06-29 Zhimin Du Therapeutic compounds for hiv virus infection
TW202337439A (zh) 2021-12-03 2023-10-01 美商基利科學股份有限公司 用於hiv病毒感染之治療性化合物
TW202400172A (zh) 2022-04-06 2024-01-01 美商基利科學股份有限公司 橋聯三環胺甲醯基吡啶酮化合物及其用途
WO2024006982A1 (en) 2022-07-01 2024-01-04 Gilead Sciences, Inc. Therapeutic compounds useful for the prophylactic or therapeutic treatment of an hiv virus infection
WO2024015741A1 (en) 2022-07-12 2024-01-18 Gilead Sciences, Inc. Hiv immunogenic polypeptides and vaccines and uses thereof
WO2024044477A1 (en) 2022-08-26 2024-02-29 Gilead Sciences, Inc. Dosing and scheduling regimen for broadly neutralizing antibodies
WO2024076915A1 (en) 2022-10-04 2024-04-11 Gilead Sciences, Inc. 4'-thionucleoside analogues and their pharmaceutical use

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW200510425A (en) 2003-08-13 2005-03-16 Japan Tobacco Inc Nitrogen-containing fused ring compound and use thereof as HIV integrase inhibitor
DE10354682B4 (de) * 2003-11-22 2016-05-04 Fev Gmbh Hubkolbenbrennkraftmaschine mit Kraftstoffdirekteinspritzung über einen einlaßseitig angeordneten Injektor
US7273859B2 (en) 2004-05-12 2007-09-25 Bristol-Myers Squibb Company HIV integrase inhibitors: cyclic pyrimidinone compounds
EP1852434B1 (en) 2005-02-21 2011-07-13 Shionogi Co., Ltd. Bicyclic carbamoylpyridone derivative having hiv integrase inhibiting activity
ES2667868T5 (es) 2005-04-28 2023-06-01 Viiv Healthcare Co Derivado de carbamoilpiridona policíclico que tiene actividad inhibidora de la integrasa del VIH
CN101346376A (zh) * 2005-10-27 2009-01-14 盐野义制药株式会社 具有hiv整合酶抑制活性的多环性氨基甲酰基吡啶酮衍生物
ES2569357T3 (es) 2005-10-27 2016-05-10 Shionogi & Co., Ltd. Derivado de carbamoilpiridona policíclico que tiene actividad inhibidora sobre integrasa de HIV
NZ601847A (en) 2010-02-26 2014-03-28 Japan Tobacco Inc 1,3,4,8-tetrahydro-2h-pyrido[1,2-a]pyrazine derivative and use of same as hiv integrase inhibitor
WO2014099586A1 (en) * 2012-12-17 2014-06-26 Merck Sharp & Dohme Corp. 4-pyridinonetriazine derivatives as hiv integrase inhibitors
SG11201504982PA (en) 2012-12-27 2015-07-30 Japan Tobacco Inc SUBSTITUTED SPIROPYRIDO[1,2-a]PYRAZINE DERIVATIVE AND MEDICINAL USE THEREOF AS HIV INTEGRASE INHIBITOR

Also Published As

Publication number Publication date
EP2940019A1 (en) 2015-11-04
WO2014104279A1 (ja) 2014-07-03
CL2015001864A1 (es) 2015-10-02
MX2015008467A (es) 2015-09-23
HK1214817A1 (zh) 2016-08-05
PE20151063A1 (es) 2015-08-03
US20160046641A1 (en) 2016-02-18
AR094311A1 (es) 2015-07-22
KR20150102069A (ko) 2015-09-04
CA2890290A1 (en) 2014-07-03
AU2013366981A1 (en) 2015-06-18
EP2940019A4 (en) 2016-08-17
US20140221380A1 (en) 2014-08-07
JP2014141486A (ja) 2014-08-07
PH12015501412A1 (en) 2015-09-07
US20170044156A1 (en) 2017-02-16
TW201431859A (zh) 2014-08-16
IL239639A0 (en) 2015-08-31
RU2015131006A (ru) 2017-01-30
SG11201504982PA (en) 2015-07-30
EP2940019B1 (en) 2018-03-28
CN104903323A (zh) 2015-09-09
US10087178B2 (en) 2018-10-02
US20140221378A1 (en) 2014-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6320039B2 (ja) 置換されたスピロピリド[1,2−a]ピラジン誘導体及びそのHIVインテグラーゼ阻害剤としての医薬用途
EP2540720B1 (en) 1,3,4,8-tetrahydro-2h-pyrido[1,2-a]pyrazine derivative and use of same as hiv integrase inhibitor
JP4629104B2 (ja) 4−オキソキノリン誘導体および抗hiv剤を含む併用剤
ES2901216T3 (es) Nuevos inhibidores selectivos de Jak1 y usos de los mismos
KR102240584B1 (ko) 폴리시클릭-카르바모일피리돈 화합물 및 그의 제약 용도
US10548910B2 (en) Amido-substituted pyridotriazine derivatives useful as HIV integrase inhibitors
RU2740187C2 (ru) Слитые трициклические гетероциклические соединения в качестве ингибиторов интегразы вич
JP2007519704A (ja) 治療剤の組み合わせ
US20190185508A1 (en) Deuterated nucleoside reverse transcriptase inhibitors
EA040948B1 (ru) Селективные ингибиторы jak1 и их применение

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6320039

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees