JP2019535496A - 炭酸飲料メーカ、方法、及びシステム - Google Patents

Abstract

炭酸飲料メーカは、貯水器と、炭酸ガス作成チャンバと、炭酸化チャンバと、を含む。貯水器は、氷水を保持し、第１の羽根車と、第１の羽根車を囲むシュラウドと、を有する。炭酸ガス作成チャンバは、化学要素を含み、温水を受容する。化学要素は、温水が、炭酸ガス作成チャンバに導入されたときに、互いに反応して炭酸ガスを作成する。炭酸化チャンバは、貯水器及び炭酸ガス作成チャンバに接続されている。炭酸化チャンバは、軸部分及び羽根を含む第２の羽根車を有する。軸部分及び羽根は、内部に導管を画定している。羽根は、炭酸化チャンバの下端に低圧領域を作成し、その結果、炭酸ガス作成チャンバからの炭酸ガスは、導管を通って低圧領域に流れる。

Description

本発明の実施形態は、概して、炭酸飲料メーカに関し、より具体的には、炭酸ガスを発生させ、ポッドシステムを利用して、個別のカスタマイズ可能な飲料を炭酸化し、かつそれを送達する、自身で作る炭酸飲料メーカに関する。

飲料を作成するために、家庭用機器が使用され得る。しかしながら、自家製炭酸飲料を作成することは、非炭酸飲料を作成すること以上の問題を提示する。これらの問題のうちのいくつかは、炭酸化のプロセスに直接関連する。他の問題は、炭酸化プロセスの副生成物である。

炭酸化のプロセスに直接関連する問題には、炭酸化の品質及び効率を含む。例えば、炭酸化の品質は、飲料の味及びユーザエクスペリエンスに大きく影響する。したがって、低品質の炭酸化を有する飲み物は望ましくなく、顧客の不満につながる場合がある。更なる例として、炭酸化プロセスの効率は、ユーザにとって重要であり得る。非効率的な炭酸化は、費用がかかり、無駄になり得る。ユーザは、炭酸ガスタンクなどの炭酸化源を補充する必要があるため、同じ量の炭酸化源で作成され得る飲み物の数を増加させることが望ましい。最後に、炭酸化プロセスは、適切に制御されない場合には、過剰流動した飲み物及び流出を生じ得る加圧飲料につながる。これは、無駄であるだけでなく、ユーザエクスペリエンスにも悪影響を及ぼす。

炭酸化プロセスでの更なる問題は、炭酸ガスタンクの使用に関する。例えば、炭酸ガスタンクは、特別な取り扱い及び処理を必要とする場合がある。したがって、炭酸ガスタンクは、消費者に出荷することができない。更に、炭酸ガスタンクは、高価かつ大型であり得、したがって、炭酸飲料メーカの費用及びサイズを増加させる。

炭酸化プロセスに直接関連する問題に加えて、炭酸飲料の副生成物という問題がある。例えば、ユーザは、飲み物をカスタマイズする（即ち、より健康になるために、炭酸化を調整するか、又は異なる香味料、添加物などを提供する）能力を望んでいるが、これは、飲料を炭酸化するときに問題になり得る。既存のシステムは、特にシステムがポッドベースであるときに、炭酸化され得るもの（例えば、多くの炭酸のみの水）ものに限定されており、カスタマイズ能力を提供しない。それ故に、既存のシステムは、新たに作られた飲み物を移送するユーザエクスペリエンスを提供せず、それらは、ユーザの飲料作りの経験において創造性を刺激することもない。別の副生成物の問題は、炭酸飲料は、低温で最も楽しめるものであるが、炭酸化プロセスは、飲料の温度を上昇させ得ることである。

最後に、炭酸飲料は、店舗から安価に購入することができるため、炭酸飲料を作成する家庭用機器は、ユーザにとって費用がかかる場合がある。更に、炭酸飲料を作成する家庭用機器は、過度に大きい場合があり、ユーザの家庭において過度に多くの調理台スペースを取る。以上を踏まえて、炭酸飲料メーカの更なる改善が望ましい。

本発明の実施形態は、飲料を炭酸化するための炭酸ガスの発生及び／又は供給などの、シングルサーブの炭酸化装置及びプロセスにおける改善の必要性に対処する、自身で作る炭酸飲料メーカを提供する。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、貯水器と、炭酸ガス作成チャンバと、炭酸化チャンバと、を含む。いくつかの実施形態では、貯水器は、氷水を保持し、第１の羽根車と、第１の羽根車を囲むシュラウドと、を有する。いくつかの実施形態では、炭酸ガス作成チャンバは、化学要素を含み、温水を受容する。いくつかの実施形態では、乾燥化学要素は、温水が、炭酸ガス作成チャンバに導入されるときに、互いに反応して炭酸ガスを作成する。いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバは、貯水器及び炭酸ガス作成チャンバに接続されている。いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバは、軸部分及び羽根を含む第２の羽根車を有する。いくつかの実施形態では、軸部分及び羽根は、内部に導管を画定する。いくつかの実施形態では、羽根は、炭酸化チャンバの下端に低圧領域を作成し、その結果、炭酸ガス作成チャンバからの炭酸ガスは、導管を通って低圧領域に流れる。

いくつかの実施形態では、化学要素は、炭酸カリウム及びクエン酸を含む。いくつかの実施形態では、化学要素は、乾燥化学要素を含む。いくつかの実施形態では、化学要素は、錠剤を含む。いくつかの実施形態では、化学要素は、ポッド内に配置されている。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカはまた、温水を炭酸ガス作成チャンバに送達するための針を含む。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料を作成する方法は、冷水を炭酸化チャンバに送達することと、炭酸ガス作成チャンバ内で炭酸カリウムとクエン酸の混合物に温水を添加して炭酸ガスを作成することと、炭酸ガスを炭酸化チャンバに送達することと、炭酸化チャンバ内に配置された羽根車を介して炭酸ガスを冷水に取り込んで炭酸水を作成することと、を含む。

いくつかの実施形態では、本方法はまた、炭酸水をカップ内に分配することを含む。いくつかの実施形態では、本方法はまた、香味源を炭酸水と混合することを含む。いくつかの実施形態では、香味源は、シロップである。いくつかの実施形態では、香味源を炭酸水と混合することは、炭酸水及び香味源をカップの中に同時に分配することを含む。いくつかの実施形態では、香味源は、シングルサーブポッドを含む。

いくつかの実施形態では、本方法はまた、冷水が炭酸化チャンバに送達され始めるのと同時に、炭酸ガス作成チャンバに信号を送信して、所定の時間遅延を引き起こすことを含む。いくつかの実施形態では、温水は、所定の時間遅延後に、炭酸カリウムとクエン酸との混合物に添加される。いくつかの実施形態では、温水は、所定の時間遅延後に開始する所定の時間の間、炭酸カリウムとクエン酸との混合物に添加される。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料を作るシステムは、希釈剤を保持するためのリザーバと、化学反応を介して炭酸ガスを生成する炭酸ガス作成チャンバと、リザーバからの希釈剤、及び炭酸ガス作成チャンバからの炭酸ガスを受容し、希釈剤と炭酸ガスとを混合して炭酸飲料を形成する炭酸化チャンバと、を含む。いくつかの実施形態では、化学反応は、炭酸飲料から単離されている。

いくつかの実施形態では、化学反応を介して生成される炭酸ガスは、室温である。いくつかの実施形態では、化学反応は、化学要素の混合物に水を導入することによって開始される。いくつかの実施形態では、化学反応は、炭酸カリウムとクエン酸との間の反応である。いくつかの実施形態では、炭酸飲料を作るシステムは、炭酸ガス作成チャンバの代わりに、ガスタンクから炭酸ガスを受容する。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、炭酸化源と、香味源と、液体を収容するように構成された取り外し可能な炭酸化チャンバと、取り外し可能な炭酸化チャンバの底部に配置された羽根車と、を含む。いくつかの実施形態では、液体は、取り外し可能な炭酸化チャンバ内で炭酸化、冷却、及び香味付けされる。

いくつかの実施形態では、炭酸化カップは、基部とシリンダとを形成する透明プラスチック層と、透明プラスチック層の外側に配置された金属シースと、透明プラスチック層の基部の内側に配置された磁気駆動型羽根車と、基部とは反対側のシリンダの端部に配置された取り付け部材と、を含む。いくつかの実施形態では、取り付け部材は、炭酸化源を有する炭酸飲料メーカに取り付けられたときに、炭酸化カップを封止するように構成されている。いくつかの実施形態では、金属シースは、透明プラスチック層の一部分が、炭酸化カップの外側から見えるように、複数の孔を画定している。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、氷水を保持するように構成された貯水器と、貯水器に接続された炭酸化チャンバと、炭酸化源と、を含む。いくつかの実施形態では、貯水器は、第１の羽根車と、第１の羽根車を囲むシュラウドと、を有する。いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバは、第２の羽根車を有する。いくつかの実施形態では、第２の羽根車は、軸部分及び羽根を含む。いくつかの実施形態では、軸部分及び羽根は、内部に導管を画定する。いくつかの実施形態では、羽根は、炭酸化チャンバの下端に低圧領域を作成するように構成され、その結果、炭酸化源からの炭酸ガスは、導管を通って低圧領域に流れる。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカのための貯水器は、氷水を保持するように構成された二重壁タンクと、タンク内に配置され、かつ氷水を撹拌するように構成された羽根車と、羽根車の周囲に配置され、かつ羽根車を氷から保護するように構成されたシュラウドと、タンクの下に配置された冷板と、冷板上に配置された熱電冷却器と、熱電冷却器から熱を除去するように構成された熱パイプアセンブリと、を含む。

本発明の実施形態に関する更なる特徴及び利点、並びに本発明の様々な実施形態の構造及び動作について、添付図面を参照しながら、以下で詳細に説明する。本発明は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されないことに留意されたい。そのような実施形態は、例示目的だけのために本明細書に提示されている。追加の実施形態は、本明細書に含まれた様々な教示に基づけば、当業者（複数可）にとって明らかとなるであろう。

添付図面は、本発明の中に組み込まれ、本明細書の一部を形成し、本発明の実施形態を例示し、本説明と共に、更に本発明の諸原理を説明し、かつ当業者（複数可）が本発明を作成及び使用することを可能にする役割を果たす。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの機能図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの概略図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのための炭酸化カップを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのドッキングモジュールの一部分を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのリップシールの斜視断面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのリップシールの断面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのための羽根車を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ上の炭酸化カップの斜視断面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのユーザインターフェースを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのユーザインターフェースを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカを使用する方法を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの概略図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの簡略図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの冷却システム及び希釈システムを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの冷却システム及び希釈システムの斜視断面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの冷却システム及び希釈システムの一部分の斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのための熱電冷却器の上面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのための熱電冷却器の側面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのための熱電冷却器の側面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのための熱パイプアセンブリ及びフィンの斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの冷却システム及び希釈システムの概略図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの冷却システム及び希釈システムの概略図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの炭酸化チャンバの断面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの炭酸化システムのための羽根車の斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの炭酸化システムのための羽根車の斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内の炭酸化チャンバの概略図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内の炭酸化チャンバの概略図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのポッドの斜視断面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの部分正面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカを使用する方法を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのプロセスを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのポッドの断面斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのポッドの斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのポッドの上面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのポッドの断面斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の断面図を示す。 いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の断面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのポッドの断面斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのポッドの斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の断面図を示す。 いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の断面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのポッドの斜視図を示す。

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いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのためのポッドの斜視図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の斜視図を示す。 いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の斜視図を示す。

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いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の断面図を示す。 いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の断面図を示す。

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いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の断面図を示す。 いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドを開く方法の断面図を示す。

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いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドの斜視図を示す。

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いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ内のポッドの斜視図を示す。

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いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムが利用され得る炭酸飲料メーカを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムの概略図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムの一部分を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムのための反応チャンバの断面図を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムの反応チャンバ内で使用するための針を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムの反応チャンバ内で使用するための針を示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムの化学ポッドを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムの化学ポッドを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システムの化学ポッドを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸ガス発生システム内のポンプを動作させるためのグラフを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカを動作させるためのグラフを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのための化学ポッド及び香味ポッドを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのための化学ポッド及び香味ポッドを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカのための化学ポッド及び香味ポッドを示す。

いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカの中に挿入されている化学ポッド及び香味ポッドを示す。

以降、添付図面に図示されるような本発明の実施形態を参照して、本発明（複数可）を詳細に説明する。「一実施形態（one embodiment）」、「実施形態（an embodiment）」、「例示的実施形態（an exemplary embodiment）」等の言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではないことを示す。更に、このような句は、必ずしも同一の実施形態に言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態に関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかにかかわらず、他の実施形態に関連するこのような特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知見内であるものとする。

消費者は、家庭で飲料を調製するために家庭用機器を使用することができる。炭酸飲料を調製するために、特定の装置（即ち、炭酸飲料メーカ）が必要とされ得る。ユーザが、カスタマイズされた個々の飲料を彼ら独自の好みに従って作成することを可能にする、安価でコンパクトな炭酸飲料メーカを提供することが望ましい。このような炭酸飲料メーカは、高品質の炭酸飲料を効率的に生成することが更に望ましい。

以下の開示は、炭酸飲料メーカに関する。いくつかの実施形態によると、炭酸飲料メーカは、家庭、オフィス、学校、又は小規模な商業的環境を含む他の同様の環境で使用することができる。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、調理台又は卓上、例えば、ユーザの台所で使用されてもよい。

いくつかの実施形態では、例えば、図１に示されるように、炭酸飲料メーカ１０は、冷却システム２０、炭酸化システム３０、香味システム４０、及び希釈システム５０の各々を含む。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、これらのシステムの４つ全てを有していなくてもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、追加のシステムを含んでもよい。更に、いくつかの実施形態では、システムは、システムに関連付けられた機能を実行するために必要とされる手動操作のレベルで変化してもよい。

いくつかの実施形態では、冷却システム２０は、室温から所望の飲料温度まで希釈剤を冷却する。いくつかの実施形態では、冷却システム２０は、濃縮物又は他の香味料を香味システム４０から添加する前に、希釈剤を冷却する。いくつかの実施形態では、冷却システム２０は、希釈剤及び濃縮物で作成された飲料を冷却する。いくつかの実施形態では、冷却システム２０は、所望の飲料温度を主に維持する。いくつかの実施形態では、氷は、冷却システム２０で使用される。

炭酸化システム３０は、いくつかの実施形態では、希釈剤を炭酸化する。いくつかの実施形態では、炭酸化システム３０は、濃縮物又は香味料を香味システム４０から添加する前に、希釈剤を炭酸化する。いくつかの実施形態では、炭酸化システム３０は、希釈剤及び濃縮物で作成された飲料を炭酸化する。いくつかの実施形態では、炭酸化システム３０は、飲料の炭酸化を促進するために羽根車を使用する。いくつかの実施形態では、炭酸化システム３０は、炭酸ガスのシリンダを炭酸化源として使用して、希釈剤又は飲料を炭酸化する。いくつかの実施形態では、以下により詳細に記載されるように、他の炭酸化源を使用してもよい。

香味システム４０は、いくつかの実施形態では、例えば、濃縮物の形態の香味料を希釈剤に送達する。いくつかの実施形態では、香味システム４０は、炭酸化前に香味料を送達する。いくつかの実施形態では、香味システム４０は、希釈剤が炭酸化された後に香味料を送達する。いくつかの実施形態では、香味システム４０は、香味濃縮物を収容及び送達するためにポッドを使用する。香味料は、本明細書では主に参照されるが、香味システム４０は、香味料のみに限定されるものではなく、代わりに、例えば、添加物、栄養素、着色剤などを含んでもよい。香味システム４０は、液体、シロップ、粉末、ゲル、ビーズ、又は他の媒質として香味料を提供することができる。

希釈システム５０は、いくつかの実施形態では、炭酸化される希釈剤を送達する。いくつかの実施形態では、希釈システム５０は、ある量の希釈剤を収容するために、飲料メーカ１０内のリザーバを含む。いくつかの実施形態では、希釈システム５０は、希釈剤を収容する遠隔源への接続部を含み得る。いくつかの実施形態では、希釈剤は、手動で添加されてもよい。いくつかの実施形態では、希釈剤は、水である。他の可能な希釈剤としては、ジュース、牛乳、又は他の消費可能な液体を含む。

上述の説明で既に述べたように、これらの機能の順序（冷却、炭酸化、香味付け、希釈剤の提供など）は、いくつかの実施形態で異なり得る。例えば、いくつかの実施形態では、香味システム４０は、希釈剤が冷却された後に香味料を希釈剤に送達し得るが、他の実施形態では、香味システム４０は、希釈剤が冷却される前に、香味料を希釈剤に送達してもよい。

ここで、炭酸飲料メーカのいくつかの実施形態を、図２〜図１３を参照しながら説明する。いくつかの実施形態では、例えば、図２に示すように、炭酸飲料メーカ１００は、ハウジング１０２と、炭酸化源１５０と、香味源１６０と、ユーザインターフェース（タッチスクリーン１７０など）と、カップドッキングモジュール１８０と、炭酸化カップ１１０と、を含む。いくつかの実施形態では、ハウジング１０２は、炭酸飲料メーカ１００のシステムの各々を収容及び／又は支持するためのインフラストラクチャを提供する。いくつかの実施形態では、炭酸化源１５０は、ハウジング１０２の主要部分内に配置されている。図２では、ハウジング１０２の一部分は、ハウジング１０２内の炭酸化源１５０を示すために取り外されている。いくつかの実施形態では、タッチスクリーン１７０（又は他のタイプのユーザインタフェース）は、ハウジング１０２上に配置されている。いくつかの実施形態では、カップドッキングモジュール１８０は、ハウジング１０２に取り付けられている。いくつかの実施形態では、カップドッキングモジュール１８０は、香味源１６０及び炭酸化カップ１１０を支持している。

いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、カップドッキングモジュール１８０から取り外し可能である。したがって、炭酸化カップ１１０は、いくつかの実施形態では、手動で取り外され得、水などの希釈剤で充填されてもよい。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、希釈剤に加えて氷で充填されてもよい。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、任意の使用後に手動で取り外され得、洗浄されてもよい。この構成は、炭酸飲料メーカ１００を使用して、飲料作成において可能な汎用性及びカスタマイズを増大させることができる。より具体的には、炭酸飲料メーカ１００は、水、牛乳、ジュース、又は他の飲み物などの多種多様な飲料を炭酸化することができる。

いくつかの実施形態では、炭酸化源１５０及び香味源１６０は、炭酸化カップ１１０と動作可能に接続されている。例えば、ハウジング１０２及び／又はカップドッキングモジュール１８０は、炭酸ガスを炭酸化源１５０から誘導し、香味源１６０から炭酸化カップ１１０の中に濃縮するためのチャネルを提供することができる。

したがって、いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、冷却、炭酸化、香味付け、及び飲料用希釈剤を提供するための、単一のチャンバである、炭酸化カップ１１０を提供する。いくつかの実施形態では、希釈剤（例えば、水）及び香味料の両方が、炭酸化の前に炭酸化カップ１１０に提供される。この構成は、動作圧力を低下させ、炭酸飲料メーカ１００の炭酸ガスの消費を低下させることができる。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、多種多様な飲料を炭酸化することができる。

図３は、いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ１００の主要な構成要素の概要を提供する概略図を示す。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、電源１０４及び制御ユニット１０６を備える。電源１０４は、制御ユニット１０６、及び電力を必要とする炭酸飲料メーカ１００の全ての他の構成要素に適切な電力を提供する。いくつかの実施形態では、電源１０４は、炭酸飲料メーカ１００の１つ以上の構成要素に定電圧（例えば、制御ユニット１０６に２４ボルト）を提供する。いくつかの実施形態では、電源１０４は、炭酸飲料メーカ１００の１つ以上の構成要素に変異電圧（例えば、羽根車モータ１３０への変異電圧）を提供する。いくつかの実施形態では、電源１０４は、炭酸飲料メーカ１００の１つ以上の構成要素に間接的に変動電圧（例えば、制御ユニット１０６に一定の２４ボルト）を提供し、変異電圧を制御ユニット１０６から羽根車モータ１３０に提供する。いくつかの実施形態では、電源１０４は、炭酸飲料メーカ１００の１つ以上の構成要素（例えば、タッチスクリーン１７０）に電力を提供する前に、（例えば、５ボルト）低減され得る定電圧（例えば、２４ボルト）を提供する。いくつかの実施形態では、電源１０４は、電池を含む。例えば、炭酸飲料メーカ１００は、電池の電力のみで動作することができる。いくつかの実施形態では、電源１０４は、ユーザの家庭の電気コンセントに挿入されるプラグを含む。

いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、炭酸飲料メーカ１００の動作を制御する。いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、飲料作成プロセスを制御するために、炭酸飲料メーカ１００の構成要素の各々に動作可能に接続されている。上述したように、制御ユニット１０６は、電源１０４からの電力を利用する。いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、炭酸飲料メーカ１００の他の構成要素に電力を供給する。いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、タッチスクリーン１７０からの入力を受信する。いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、シリアルペリフェラルインターフェースを介してタッチスクリーン１７０と通信する。いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、タッチスクリーン１７０からの入力を使用して、炭酸飲料メーカ１００の他の構成要素の動作を判定する。いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、デジタル入力及び出力を用いて、炭酸飲料メーカ１００の構成要素と通信する。いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、アナログ通信を通じて、炭酸飲料メーカ１００の構成要素と通信する。いくつかの実施形態では、デジタル及びアナログ通信の両方が利用される。制御ユニット１０６は、炭酸ガス供給電磁弁１５４、圧力センサ１５５、電磁通気弁１３８、羽根車モータ１３０、炭酸化カップ１１０の発光ダイオード１４２、マイクロスイッチ１４０、マイクロスイッチ１６６、及び空気ポンプ１６２のうちの１つ以上と通信してもよい。いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、マイクロコントローラを含む。

上述したように、また図３の概略図に示されるように、炭酸化源１５０及び香味源１６０からのチャネルは、炭酸化カップ１１０に通じている。したがって、炭酸化カップ１１０は、いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００の様々なシステムを適応させるように設計されている。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、例えば図４に示されるように、希釈剤を提供し、希釈剤を香味付けし、希釈剤／飲料を冷却し、飲料を炭酸化するために使用される。いくつかの実施形態では、これらの機能のうちの１つ以上は、同時に達成され得る。

いくつかの実施形態では、ユーザは、炭酸化カップ１１０に希釈剤を充填する。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、炭酸飲料メーカ１００から取り外し可能であり、ユーザは、炭酸化カップ１１０を希釈剤でより容易に充填することができる。いくつかの実施形態では、希釈剤は、水である。牛乳、ジュース、又は他の飲み物を含むが、これらに限定されない他の希釈剤も使用されてもよい。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、希釈剤のための充填線インジケータ１１６を含んでもよい。いくつかの実施形態では、氷は、希釈剤と共に提供されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、充填線インジケータ１１６は、希釈剤と氷との組み合わせに対する充填ラインを提供する。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、２つの充填線インジケータ１１６、１１８を含み、一方は希釈剤用であり、他方は氷用である。いくつかの実施形態では、例えば図４に示すように、氷充填線インジケータ１１８は、希釈剤充填線インジケータ１１６よりも下にある。いくつかの実施形態では、氷充填線インジケータ１１８は、希釈剤充填線インジケータ１１６よりも上にある。充填線インジケータ１１６、１１８は、視覚的マーキング、触覚的マーキング、又はその両方の組み合わせを含んでもよい。充填線インジケータ１１６、１１８は、単語、記号、色、実線、及び／又は破線を含んでもよい。いくつかの実施形態では、充填線インジケータ１１６、１１８は、最適性能のための単なる提案である。ユーザは、カスタマイズされた飲料を生成するために、異なる様式で炭酸化カップ１１０を充填することを選択してもよい。

上述したように、氷が炭酸化カップ１１０に添加されてもよい。いくつかの実施形態では、氷は、炭酸飲料メーカ１００の冷却システムの主な態様である。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、断熱性を有する材料を含む。例えば、炭酸化カップ１１０は、プラスチックを含んでもよい。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、プラスチックカップ１１２を含む。いくつかの実施形態では、プラスチックカップ１１２は、透明又は半透明である。炭酸化カップ１１０によって提供される冷却システムの更なる態様を以下に説明する。

いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、炭酸飲料メーカ１００のための炭酸化チャンバを含む。したがって、炭酸化カップ１１０は、飲料が炭酸化される圧力を安全に維持することができる圧力容器であってもよい。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、高圧に耐えることができる材料を含む。例えば、炭酸化カップ１１０は鋼を含んでもよい。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、プラスチックカップ１１２を囲む鋼シース１１４を含む。いくつかの実施形態では、鋼シース１１４は、プラスチックカップ１１２が炭酸化カップ１１０の外側から見えないように、プラスチックカップ１１２を完全に囲む。いくつかの実施形態では、鋼シース１１４は、内部に１つ以上の孔１１５を画定する。したがって、鋼シース１１４内の孔１１５は、ユーザが、炭酸化カップ１１０の外部からプラスチックカップ１１２を見ることを可能にする。充填線インジケータ１１６、１１８は、プラスチックカップ１１２上のみ、鋼シース１１４上のみ、又はその両方に配置されてもよい。プラスチックカップ１１２が透明又は半透明であるときに、鋼シース１１４内の孔１１５は、ユーザが、炭酸化カップ１１０内の飲料を見ることを可能にする。更に、ユーザは、孔１１５を通して飲料を作成するプロセスを視認することができる。孔１１５は、様々な形状、サイズ、及びパターンを含んでもよい。いくつかの実施形態では、孔１１５は、円形である。いくつかの実施形態では、孔１１５は、気泡に近い。

炭酸化カップ１１０は、カップドッキングモジュール１８０で炭酸飲料メーカ１００に取り付けることができる（図２を参照）。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、上リップの周囲に１つ以上の取り付け突起１８２を含む。例えば、図４に示すように、炭酸化カップは、４つの取り付け突起１８２を含んでもよい。取り付け突起１８２は、カップドッキングモジュール１８０内の炭酸化カップ１１０を支持するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、カップドッキングモジュール１８０は、例えば、図５に示すように、支持リング１８４を含んでもよい。いくつかの実施形態では、支持リング１８４の内側部分は、取り付け突起１８２に対応する突起嵌合インターフェース１８６に位置している。各突起嵌合インターフェース１８６の間には、取り付け突起１８２が貫通して延在するのに十分な大きさの間隙である。したがって、炭酸化カップ１１０をカップドッキングモジュール１８０に取り付けるために、ユーザは、取り付け突起１８２が突起嵌合インターフェース１８６を越えるまで、取り付け突起１８２が、間隙と位置合わせされ、炭酸化カップ１１０を支持リング１８４の中に挿入するように、炭酸化カップ１１０を配向させる。次いで、ユーザは、取り付け突起１８２が突起嵌合インターフェース１８６上に載置するように、炭酸化カップ１１０を回転させる。いくつかの実施形態では、突起嵌合インターフェース１８６は、カップドッキングモジュール１８０からの炭酸化カップ１１０の偶発的な取り外しを防止するための戻り止め１８８を含む。例えば、戻り止め１８８は、炭酸化カップ１１０が依然として加圧されている間に、ドッキングモジュール１８０からの炭酸化カップ１１０の早期の取り外しを防止することができる。この構成はまた、適切な炭酸化カップ１１０のみが、炭酸飲料メーカ１００と共に使用されることを確実にする役割を果たす。

いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０が、炭酸飲料メーカ１００に取り付けられたときに、封止された圧力密チャンバが形成される。いくつかの実施形態では、内部リップシール１４４は、カップドッキングモジュール１８０を用いて炭酸化カップ１１０を封止するために使用される。内部リップシール１４４は、例えば、図６及び図７に示すように、ゴムでできていてもよい。いくつかの実施形態では、内部リップシール１４４は、ばね１４６及び内側金属ケース１４８を含む。ばね１４６は、炭酸化カップ１１０の任意の非同心の態様に対して調整することができる。内部リップシール１４４は、圧力下で膨張し、したがって、カップドッキングモジュール１８０を用いて炭酸化カップ１１０を更に封止することができる。いくつかの実施形態では、内部リップシール１４４は、炭酸化カップ１１０がカップドッキングモジュール１８０に取り付けられたときに、内部リップシール１４４がそのリップの周囲の炭酸化カップ１１０内に配置されるように、カップドッキングモジュール１８０内に配置されている。

いくつかの実施形態では、カップドッキングモジュール１８０は、図３に示すように、マイクロスイッチ１４０を含み、炭酸化カップ１１０の存在を検出することができる。炭酸化カップ１１０が検出されたときに、マイクロスイッチ１４０は閉じて回路を完成させる。炭酸化カップ１１０が検出されない場合には、マイクロスイッチ１４０は開いたままである。開放回路状態は、炭酸飲料メーカ１００が動作することを防止する。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、発光ダイオード１４２を使用して検出される。

いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０が炭酸飲料メーカ１００に取り付けられたときに、炭酸化源１５０は、図３に示すように、炭酸化カップ１１０と動作可能に接続される。いくつかの実施形態では、炭酸化源１５０は、炭酸ガスタンク又はシリンダを含む。しかしながら、以下に更に詳細に記載される他の炭酸化源が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、圧力調整器１５２は、炭酸化源１５０に取り付けられている。圧力調整器１５２は、炭酸化源１５０を特定の圧力に維持することができる。いくつかの実施形態では、圧力調整器１５２は、炭酸化源１５０を３．５バールの圧力で維持する。

いくつかの実施形態では、供給線１５８は、炭酸化源１５０から炭酸化カップ１１０まで延在する。供給線１５８は、炭酸ガス供給電磁弁１５４を含んでもよい。いくつかの実施形態では、炭酸ガス供給電磁弁１５４は、制御ユニット１０６によって制御されている。例えば、炭酸飲料メーカ１００の動作中の適切な時間において、制御ユニット１０６は、炭酸ガス供給電磁弁１５４と通信して、炭酸ガス供給電磁弁１５４を開放させ、供給線１５８を通じて炭酸化カップ１１０に炭酸ガスを流すことができる。供給線１５８は、カップドッキングモジュール１８０を通って延在し、炭酸化カップ１１０の中への入口で終了する。所望の量の炭酸ガスが使用された後に、制御ユニット１０６は、炭酸ガス供給電磁弁１５４と通信して、炭酸ガス供給電磁弁１５４を閉鎖させる。いくつかの実施形態では、供給線１５８はまた、圧力逃がし弁１５６を含んでもよい。圧力逃がし弁１５６は、炭酸化カップ１１０及び供給線１５８内の圧力を感知し、圧力が高すぎるときに開放するように構成されている。例えば、チャンバが所定の圧力に達すると、圧力逃がし弁１５６が開いて圧力を低下させることができる。いくつかの実施形態では、所定の圧力は、４．５バールである。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、例えば、図３の概略図に示すように、電磁通気弁１３８を含む。飲料の炭酸化が完了した後、電磁通気弁１３８を使用して、通気プロセスを通じて炭酸化カップ１１０から圧力を放出することができる。いくつかの実施形態では、電磁通気弁１３８を通じた通気プロセスは、炭酸飲料からの発泡体の膨張を低減するための段階的なプロセスである。通気プロセスは、炭酸化のレベル、香味料又は希釈剤のタイプ、及び飲料の他の特性に基づいて変化し得る。いくつかの実施形態では、通気プロセスは、炭酸飲料メーカ１００から炭酸化カップ１１０を取り外すときに生じ得るこぼれを低減する。いくつかの実施形態では、電磁通気弁１３８は、制御ユニット１０６によって制御される。炭酸化カップ１１０によって提供される炭酸化システムの追加の態様を以下に説明する。

炭酸化源１５０への接続を提供することに加えて、カップドッキングモジュール１８０はまた、香味源１６０への接続を提供することができる。香味源１６０は、粉末、シロップ、ゲル、液体、ビーズ、又は他の形態の濃縮物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、香味源１６０は、カップドッキングモジュール１８０内に配置されている。いくつかの実施形態では、香味源１６０は、ポッドを含む。いくつかの実施形態では、香味源１６０は、シングルサーブの香味料を含む。いくつかの実施形態では、香味源１６０は、複数の供給のために十分な香味料を含む。カップドッキングモジュール１８０は、香味源１６０を受容するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、香味源１６０を開放するように構成されている。ポッド及び他の香味源のバリエーション、及び炭酸飲料メーカがどのようにそれらを開放し得るかについては、以下でより詳細に説明する。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、例えば、図３の概略図に示すように、香味源１６０の内容物を炭酸化カップ１１０の中に送達するように構成されている。例えば、炭酸飲料メーカ１００は、空気ポンプ１６２を含んでもよい。空気ポンプ１６２は、制御ユニット１０６によって操作されて、香味源１６０の内容物を炭酸化カップ１１０の中にポンプ供給することができる。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、圧力逃がし弁１６４を含む。圧力逃がし弁１６４は、空気ポンプ１６２に関連する圧力を感知し、圧力が高すぎるときには開放するように構成されている。例えば、所定の圧力に達した場合、圧力を低下させるために圧力逃がし弁１６４を開放してもよい。いくつかの実施形態では、所定の圧力は、１バールである。

香味源１６０の内容物は、飲料の炭酸化の前に炭酸化カップ１１０の中に提供されてもよい。飲料の炭酸化の前に、香味源１６０の内容物を炭酸化カップ１１０の中に提供することは、望ましい温度を有する飲料の生成を支援することができる。いくつかの実施形態では、香味源１６０の内容物は、飲料の炭酸化中、又は炭酸化後に、炭酸化カップ１１０の中に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、カップドッキングモジュール１８０は、香味源１６０の存在を検出し得るマイクロスイッチ１６６を含む。香味源１６０が検出されたときに、マイクロスイッチ１６６が閉じて回路を完成させる。香味源１６０が検出されない場合には、マイクロスイッチ１６６は開いたままである。開放回路状態は、炭酸飲料メーカ１００が動作することを防止する。炭酸化カップ１１０によって提供される香味システムの追加の態様を以下に説明する。

上述したように、冷却システム、炭酸化システム、及び香味システムの態様について、更に説明する。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、例えば、図８に示すように、羽根車１２０を含む。いくつかの実施形態では、羽根車１２０は、基部１２１、及び基部１２１から突出する複数の羽根１２４を含む。いくつかの実施形態では、羽根１２４は、基部１２１の頂部から上方に突出している。いくつかの実施形態では、羽根１２４は、外方に突出してもよい。いくつかの実施形態では、羽根車１２０は、リング１２６を含む。リング１２６は、羽根車１２０の円周に等しい外周を有してもよい。リング１２６は、例えば羽根１２４の上の羽根車１２０の上部分に配置される。いくつかの実施形態では、リング１２６は、複数の羽根１２４の各々に取り付けられている。したがって、リング１２６は、羽根車１２０の動作中に飲料内で移動する氷が、羽根１２４を損傷しないように、羽根１２４を強化することができる。

羽根車１２０は、飲料の冷却、炭酸化、及び／又は香味付けを支援することができる。いくつかの実施形態では、羽根車１２０は、例えば図９に示すように、炭酸化カップ１１０の底部に配置されている。いくつかの実施形態では、羽根車１２０は、炭酸化カップ１１０の底部から突出するスピンドル１２２で炭酸化カップ１１０に取り付けられている。羽根車１２０は、スピンドル１２２と接する孔１２８を含んでもよい。いくつかの実施形態では、羽根車１２０は、炭酸化カップ１１０から取り外し可能である。例えば、孔１２８は、羽根車１２０を炭酸化カップ１１０に固定して、羽根車１２０の意図しない分離を防止するようにスピンドル１２２と接することができるが、例えば、洗浄目的のために羽根車１２０を取り外すことも可能にする。

羽根車１２０は、羽根車モータ１３０によって駆動されてもよい。いくつかの実施形態では、羽根車モータ１３０は、スピンドル１３２の周囲で回転する。いくつかの実施形態では、羽根車モータ１３０は、羽根車１２０を駆動するための磁石１３４を含み、これは、磁気材料を含んでもよい。磁石１３４は、滑車輪１３６内に埋め込まれてもよい。したがって、滑車輪１３６がスピンドル１３２の周囲で回転すると、磁石１３５も羽根車１２０を駆動して回転する。羽根車１２０が磁気的に駆動されるため、炭酸化カップ１１０の圧力シールが維持される。

いくつかの実施形態では、カップドッキングモジュール１８０は、例えば、図１０に示すように、垂直レール１７６を介して炭酸飲料メーカ１００に取り付けられている。いくつかの実施形態では、カップドッキングモジュール１８０は、垂直レール１７６に対して移動する。いくつかの実施形態では、ばね１７８は、垂直レール１７６に隣接して配置されている。カップドッキングモジュール１８０は、ばね１７８に取り付けられてもよい。この構成では、ばね１７８は、カップドッキングモジュール１８０を垂直レール１７６に沿って位置決めするように動作する。したがって、炭酸化カップ１１０の重量がない場合、カップドッキングモジュール１８０は、炭酸化カップ１１０をカップドッキングモジュール１８０の中に容易に挿入するのに十分な空間をカップドッキングモジュールの下に提供する位置で、垂直レール１７６に沿って配置される。カップドッキングモジュール１８０に炭酸化カップ１１０が取り付けられたときに、その重量が、カップドッキングモジュール１８０を垂直レール１７６に沿って下側の位置まで引き下げるので、羽根車１２０は、羽根車モータ１３０によって駆動される磁石１３４に十分に近接する。

動作中、羽根車１２０は、氷／水／香味料／炭酸ガスの混合物を撹拌する機能を果たす。結果として、羽根車１２０は、飲料を冷却し、香味料が飲料中で均質になるように混合し、飲料を炭酸化するのを支援する。いくつかの実施形態では、羽根車１２０は、炭酸化カップ１１０の底部近くに加圧された炭酸ガスを引き込む渦を作成する。いくつかの実施形態では、羽根車１２０のリング１２６は、炭酸化カップ１１０内の飲料を炭酸化する、より小さな気泡を作成し、それにより炭酸化の質を向上させるのを支援することができる。例えば、より小さい気泡は、より長い期間、その炭酸化を維持する飲み物につながり得る。述べたように、渦はまた、氷と水とを混合して冷たい温度で飲料を生成する。いくつかの実施形態では、氷は、炭酸化プロセスによって発生する熱を相殺する。いくつかの実施形態では、氷の大部分又は全部は、羽根車１２０の動作中に溶融する。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、ユーザが、装置を操作して炭酸飲料を作ることを可能にするユーザインターフェースを含む。ユーザインターフェースは、例えば、ダイヤル、プッシュボタン、スイッチ、ノブ、タッチスクリーン、ディスプレイスクリーン、ライト、又はこれら及び他の制御装置の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが飲料をカスタマイズすることを可能にする。例えば、ユーザは、飲料の炭酸化レベル（例えば、低炭酸化、中炭酸化、高炭酸化）を選択することができる。

炭酸飲料メーカ１００は、特定の飲料を生成するためのレシピを記憶するメモリを含んでもよい。例えば、低炭酸化のレシピは、ユーザがユーザインターフェース上で低炭酸化を選択したときに、制御ユニットが、メモリに記憶されたレシピに基づいて、炭酸飲料メーカ１００の機能を制御するように、メモリに記憶されてもよい。いくつかの実施形態では、レシピは、炭酸飲料メーカ１００の中に挿入される香味源１６０に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、香味源１６０を識別し、対応するレシピを使用するように構成されている。

いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、タッチスクリーン１７０を含む。タッチスクリーン１７０は、ユーザからの入力を受信する。いくつかの実施形態では、タッチスクリーン１７０は、制御ユニット１０６に動作可能に接続されている。したがって、制御ユニット１０６は、タッチスクリーン１７０で受信した入力に基づいて、炭酸飲料メーカ１００の構成要素を制御することができる。例えば、図１１に示すように、タッチスクリーン１７０は、飲料を作るための選択可能な選択肢１７２を表示してもよい。選択可能な選択肢１７２は、例えば、低炭酸化（例えば、低炭水化物）、中炭酸化（例えば、中炭水化物）、及び高炭酸化（例えば、高炭水化物）の選択肢を含んでもよい。選択可能な選択肢１７２は、炭酸飲料メーカ１００の手動操作の選択肢を含んでもよい。いくつかの実施形態では、手動操作により、炭酸飲料メーカ１００のメモリに記憶されたレシピに頼るのではなく、ユーザが炭酸化プロセスを具体的に制御することを可能にする。いくつかの実施形態では、選択可能な選択肢１７２が選択されたときに、タッチスクリーン１７０は、選択された選択肢を通信するように変更することができる。例えば、図１２に示すように、ユーザが低炭酸化を選択したときに、タッチスクリーン１７０は、炭酸飲料メーカ１００が低設定で飲料を炭酸化するように通信することができる。いくつかの実施形態では、タッチスクリーン１７０は、別個の開始ボタンを含む。いくつかの実施形態では、選択可能な選択肢１７２は、選択ボタン及び開始ボタンとして同時に動作する。

いくつかの実施形態では、追加のレベルの炭酸化が選択肢であってもよい。例えば、ユーザは、１〜１０の目盛りで炭酸化のレベルを選択してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、別個の選択肢ではなく、連続的な炭酸化の目盛りを提供する。例えば、回転ノブを使用して炭酸化レベルを選択してもよい。

例えば、図１３に示すような炭酸飲料メーカ１００を使用する方法２００について、ここでより詳細に説明する。動作２１０において、充填された炭酸化カップ１１０は、炭酸飲料メーカ１００に取り付けられる。いくつかの実施形態では、ユーザは、炭酸化カップ１１０に希釈剤を充填してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、希釈剤と一緒に氷を添加することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザは、所定量の氷及び水を炭酸化カップ１１０に添加することができる。他の希釈剤を使用してもよい。例えば、ユーザは、炭酸化カップ１１０に水、ジュース、牛乳、又は任意の他の飲み物を充填してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザはまた、炭酸化カップ１１０に果物などの他の添加物を添加してもよい。充填された炭酸化カップ１１０を炭酸飲料メーカに動作２１０で取り付けるために、ユーザは、炭酸化カップ１１０をカップドッキングモジュール１８０に装着し、炭酸化カップ１１０を捻じってそれを定位置にロックしてもよい。

動作２２０において、濃縮物を炭酸飲料メーカ１００に添加することができる。いくつかの実施形態では、濃縮物は、飲料濃縮源（例えば、香味源１６０）を炭酸飲料メーカ１００に取り付けることによって添加される。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、濃縮物を直接収容するための入れ物を含む。濃縮物は、例えば、粉末、液体、ゲル、シロップ、又はビーズの形態であってよい。香味源１６０及び炭酸化カップ１１０が炭酸飲料メーカ１００に取り付けられた後、マイクロスイッチ１４０及び１６６は閉鎖位置にあり、したがって炭酸飲料メーカ１００が動作することを可能にする。

いくつかの実施形態では、ユーザは、ユーザインターフェース（例えば、タッチスクリーン１７０）を介して、炭酸飲料メーカ１００を開始することができる。例えば、ユーザは、炭酸化レベルを選択し、開始を押すことができる。動作２３０（ユーザが装置を開始した後）において、羽根車１２０が起動される。いくつかの実施形態では、羽根車１２０は、氷及び水を撹拌する。いくつかの実施形態では、氷は融解して、約１℃で水を生成する。上述したように、羽根車１２０は、炭酸化カップ１１０の圧力エンベロープを損なうことを回避するために、羽根車モータ１３０に磁気的に結合されている。

動作２４０において、飲料濃縮物は、炭酸化カップ１００に添加される。いくつかの実施形態では、香味源１６０からの濃縮物は、氷／水混合物に堆積される。いくつかの実施形態では、これは、空気ポンプ１６２の使用によって達成される。いくつかの実施形態では、動作２３０及び動作２４０は同時に生じる（即ち、羽根車１２０が回転し始めると同時に、濃縮物が堆積される）。

動作２５０において、加圧された炭酸ガスは、炭酸化カップ１１０に添加される。いくつかの実施形態では、炭酸ガス供給電磁弁１５４を開いて、炭酸ガスを炭酸化カップに添加する。いくつかの実施形態では、ヘッドスペース（飲料混合物の上方の空間）は、ある圧力において、炭酸ガスで充填されている。いくつかの実施形態では、温度が低下し、かつ圧力が維持されるにつれて、飲料は炭酸化される。いくつかの実施形態では、羽根車１２０は渦を作成し、したがって炭酸ガスを炭酸化カップ１１０の底部にもたらし、飲料の炭酸化を更に促進する。炭酸飲料メーカ１００は、固定された期間稼働してもよい（即ち、炭酸ガス供給電磁弁１５４が開き、羽根車１２０が回転している）。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、１５〜１２０秒間稼働してもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、３０〜６０秒間稼働してもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ１００は、４５秒間稼働してもよい。炭酸飲料メーカ１００の稼働の長さは、少なくとも部分的に、所望の炭酸化レベルに基づいている。したがって、炭酸飲料メーカ１００の稼働の長さは、ユーザが、ユーザインターフェースによって選択された選択肢に依存し得る。手動操作では、ユーザは、ユーザが望む時間の長さにかかわらず、炭酸飲料メーカ１００を直接開始及び停止することができる。

動作２６０において、羽根車１２０が停止される。いくつかの実施形態では、羽根車を停止するとき、又はその近くで、ガス供給は、例えば、炭酸ガス供給電磁弁１５４を閉鎖することによって単離される。

動作２７０において、炭酸化カップ１１０は通気される。上述のように、通気プロセスは、段階的なプロセスであってもよい。いくつかの実施形態では、炭酸化カップ１１０は、電磁通気弁１３８を通じて通気される。制御ユニット１０６は、電磁通気弁１３８を繰り返し開閉して、発泡体を炭酸化カップ１１０内に膨張させておくことができる。このプロセスは、炭酸飲料メーカ１００からの炭酸化カップ１１０の取り外し時に、飲料が溢れ、及び／又はこぼれる可能性を低減する。

動作２８０において、炭酸化カップ１１０は、炭酸飲料メーカ１００から取り外される。いくつかの実施形態では、炭酸飲料は、炭酸化カップ１１０から供給カップに注がれてもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料は、炭酸化カップ１１０から直接消費されてもよい。このプロセスを繰り返すために、炭酸化カップ１１０をすすいで洗浄してもよい。したがって、炭酸飲料メーカ１００は、立て続けに飲み物を提供することができる。

方法２００の動作は特定の順序で説明されているが、順序は方法２００に必須ではない。加えて、説明した動作の一部は必須ではない。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザは、単なる炭酸塩水、又は一部の他の希釈剤を望む場合があり、その場合、炭酸化カップ１１０に添加する飲料濃縮物が存在しない場合がある。最後に、方法２００の一部を構成し得る、本明細書に記載されていない追加の動作が存在する場合がある。

ここで、炭酸飲料メーカのいくつかの実施形態を、図１４〜図３６を参照しながら説明する。いくつかの実施形態では、例えば、図１４及び図１５に示すように、炭酸飲料メーカ３００は、希釈システム、冷却システム、炭酸化システム、及び香味システムを含む。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、ハウジング３０２を含む。いくつかの実施形態では、ハウジング３０２は、炭酸飲料メーカ３００のシステムの各々を収容及び／又は支持するためのインフラストラクチャを提供する。

これらのシステムの構成要素及び炭酸飲料メーカ３００の他の態様は、炭酸飲料メーカ３００の外側から見ることができる。例えば、いくつかの実施形態では、炭酸化システムの炭酸化源３５０（図１４参照）及び炭酸化チャンバ３３２（図１５参照）は、ハウジング３０２の主要部分内に配置され、炭酸飲料メーカ３００の外側から見ることができてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング３０２は、視認窓３０８を含む。いくつかの実施形態では、視認窓３０８は、ユーザが、例えば炭酸化チャンバ３３２内で炭酸化プロセスを見ることを可能にする。いくつかの実施形態では、視認窓３０８は、プラスチック又はガラスなどの透明材料を含む。いくつかの実施形態では、視認窓３０８は、単に材料の欠如（即ち、ハウジング３０２内の孔）である。いくつかの実施形態では、希釈システム及び冷却システムの貯水器３１２及びファン３２１は、ハウジング３０２の主要部分内に配置され、炭酸飲料メーカ３００の外側から見ることができてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング３０２は、香味システムの香味源３６２を支持する。

したがって、いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸飲料メーカ３００が、複数の飲み物を作ることを可能にする、内蔵型貯水器３１２を含む。水は、貯水器３１２内に冷却温度で貯蔵及び維持されてもよい。いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、それが炭酸化されている炭酸飲料メーカ３００内に配置された炭酸化チャンバ３３２に水を供給してもよい。いくつかの実施形態では、次いで、炭酸化チャンバ３３２は、香味源３６２からの濃縮物と共に、飲用カップ３９２の中に直接分配される炭酸水を供給する。いくつかの実施形態では、タッチスクリーン３９０などのユーザインターフェースがハウジング３０２上に配置され、ユーザが、炭酸飲料メーカ３００を操作することを可能にする。

図１６は、いくつかの実施形態による、炭酸飲料メーカ３００の主要な構成要素の概要を提供する概略図を示す。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、電源３０４及び制御ユニット３０６を備える。電源３０４は、制御ユニット３０６、及び電力を必要とする炭酸飲料メーカ３００の全ての他の構成要素に適切な電力を提供する。いくつかの実施形態では、電源３０４は、炭酸飲料メーカ３００の１つ以上の構成要素に定電圧（例えば、制御ユニット３０６に２４ボルト）を提供する。いくつかの実施形態では、電源３０４は、炭酸飲料メーカ３００の１つ以上の構成要素に変異電圧（例えば、羽根車モータ３８０への変異電圧）を提供する。いくつかの実施形態では、電源３０４は、炭酸飲料メーカ３００の１つ以上の構成要素に間接的に変動電圧（例えば、制御ユニット３０６に一定の２４ボルト）を提供し、変異電圧を制御ユニット３０６から羽根車モータ３８０に提供する。いくつかの実施形態では、電源３０４は、炭酸飲料メーカ３００の１つ以上の構成要素（例えば、タッチスクリーン３９０）に電力を提供する前に、（例えば、５ボルト）低減され得る定電圧（例えば、２４ボルト）を提供する。いくつかの実施形態では、電源３０４は、電池を含む。例えば、炭酸飲料メーカ３００は、電池の電力のみで動作することができる。いくつかの実施形態では、電源３０４は、ユーザの家庭の電気コンセントに挿入されるプラグを含む。

いくつかの実施形態では、制御ユニット３０６は、炭酸飲料メーカ３００の動作を制御する。いくつかの実施形態では、制御ユニット３０６は、飲料作成プロセスを制御するために、炭酸飲料メーカ３００の構成要素の各々に動作可能に接続されている。制御ユニット３０６は、電源３０４からの電力を利用する。いくつかの実施形態では、制御ユニット３０６は、炭酸飲料メーカ３００の他の構成要素に電力を供給する。いくつかの実施形態では、制御ユニット３０６は、タッチスクリーン３９０からの入力を受信する。いくつかの実施形態では、制御ユニット３０６は、シリアルペリフェラルインターフェースを介してタッチスクリーン３９０と通信する。いくつかの実施形態では、制御ユニット３０６は、タッチスクリーン３９０からの入力を使用して、炭酸飲料メーカ３００の他の構成要素の動作を判定する。いくつかの実施形態では、制御ユニット３０６は、デジタル入力及び出力を用いて、炭酸飲料メーカ３００の構成要素と通信する。いくつかの実施形態では、制御ユニット３０６は、アナログ通信を通じて、炭酸飲料メーカ３００の構成要素と通信する。いくつかの実施形態では、デジタル及びアナログ通信の両方が利用される。制御ユニット３０６は、炭酸ガス供給電磁弁３５４、圧力センサ３５５、電磁通気弁３４８、炭酸化モニタサーミスタ３８６、羽根車モータ３８０、レベルセンサ３８２、リザーバ温度センサ３１３、炭酸化チャンバ３３２の発光ダイオード３８４、香味源３６２から濃縮物をポンプ供給するための空気ポンプ３６６、炭酸化チャンバ３３２から炭酸水をポンプ供給するための空気ポンプ３３８、水充填ポンプ３４０、分配弁３４４、飲用カップ３９２の発光ダイオード３６８、ファン３２８、冷却モジュール３２０、水充填弁３４２、及びマイクロスイッチ３６９のうちの１つ以上と通信することができる。いくつかの実施形態では、制御ユニット１０６は、マイクロコントローラを含む。

図１６に示すように、炭酸飲料メーカ３００は、希釈剤及び冷却システム３１０、炭酸化システム３３０、及び香味システム３６０を含む。いくつかの実施形態では、これらのシステムは、重複してもよい。例えば、水充填弁３４２などの１つの構成要素は、希釈剤及び冷却システム３１０及び炭酸化システム３３０の一部と見なされてもよい。

希釈剤及び冷却システム３１０、炭酸化システム３３０、及び香味システム３６０は、共働して、炭酸飲料を作成する。例えば、炭酸飲料メーカ３００の簡略化された概略図を図１７に示す。貯水器３１２は、冷却モジュール３２０によって冷却温度に維持され得る水を貯蔵する。いくつかの実施形態では、水充填ポンプ３４０は、水を貯水器３１２から炭酸化チャンバ３３２の中にポンプ供給し、そこで水が炭酸化される。いくつかの実施形態では、炭酸化源３５０は、炭酸ガスを炭酸化チャンバ３３２に供給する。いくつかの実施形態では、羽根車モータ３８０によって磁気的に駆動された羽根車３７０は、炭酸化チャンバ３３２内に配置され、水の炭酸化を促進するように動作する。いくつかの実施形態では、炭酸水は、空気ポンプ３６６によってポンプ供給され得る香味源３６２からの濃縮物と共に、飲用カップ３９２の中に分配される。炭酸飲料メーカ３００の実施形態の更なる詳細は、以下に記載される。

いくつかの実施形態では、例えば、図１８及び図１９に示すように、希釈剤及び冷却システム３１０は、貯水器３１２、リザーバ温度センサ３１３（図１６参照）、羽根車３１４、シュラウド又は流量調節器３１６、羽根車モータ３１８、及び冷却モジュール３２０を備える。冷却モジュール３２０の構成要素については、以下で更に説明する。

いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、水を貯蔵するように構成されている。いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、複数の飲料を調製するのに十分な水を貯蔵するように構成されている。例えば、貯水器３１２は、少なくとも６つの飲料を調製するのに十分な水を貯蔵することができる。いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、少なくとも２．５リットルの水を貯蔵することができる。いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、水及び氷を貯蔵するように構成されている。いくつかの実施形態では、氷は、水を所望の飲用温度まで冷却する。いくつかの実施形態では、ユーザは、水及び／又は氷を貯水器３１２に充填することができる。いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、炭酸飲料メーカ３００に対して固定されている。いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、炭酸飲料メーカ３００から取り外し可能であり、ユーザが貯水器３１２を充填することを容易にすることができる。

いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、例えば、図１９に示すように、外壁３１１及び内壁３１５を備えた二重壁である。いくつかの実施形態では、内壁３１５は貯水器３１２内に水を収容し、外壁３１１は、内壁３１５と外壁３１５との間に空気を閉じ込める。したがって、外壁３１１及び内壁３１５は、貯水器３１２を隔離し、貯水器３１２内の水及び／又は氷と、外部環境との間の熱交換を制限するように動作することができる。

いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、内部に配置された羽根車３１４を備える。いくつかの実施形態では、羽根車３１４は、貯水器３１２の底部に配置されている。いくつかの実施形態では、羽根車３１４は、上述の羽根車１２０と羽根車モータ１３０との間の関係と同様に、羽根車モータ３１８によって磁気的に結合され、かつ駆動されている。いくつかの実施形態では、羽根車３１４は、水及び／又は氷を貯水器３１２内で撹拌するように動作する。いくつかの実施形態では、羽根車３１４は、貯水器３１２内で水を循環させることによって、貯水器３１２の底部に氷が形成されるのを防止する。いくつかの実施形態では、流量調節器３１６は、例えば、図１９及び図２０に示すように、貯水器３１２の底部に配置されている。いくつかの実施形態では、流量調節器３１６は、羽根車３１４を囲んでいる。いくつかの実施形態では、流量調節器３１６は、羽根車３１４がリザーバ３１２の底部に良好な流れを達成して、氷の形成を低減するのを支援するように構成されている。いくつかの実施形態では、流量調節器３１６は、渦が貯水器３１２内に形成されるのを防止するように構成されている。流量調節器３１４はまた、羽根車３１４を損傷する可能性がある、貯水器３１２内を移動する氷から羽根車３１４を保護することができる。

いくつかの実施形態では、貯水器３１２は、例えば、図１８〜図２０に示すように、冷却モジュール３２０に動作可能に接続されている。いくつかの実施形態では、冷却モジュール３２０は、貯水器３１２内の水の温度を低下させる。いくつかの実施形態では、冷却モジュール３２０は、貯水器３１２内の水の温度を単に維持する。いくつかの実施形態では、リザーバ温度センサ３１３は、貯水器３１２の上又は内部に配置され、貯水器３１２内の水の温度を測定するように構成されている。いくつかの実施形態では、リザーバ温度センサ３１３からの結果は、炭酸飲料メーカ３００の動作に影響を及ぼし得る。例えば、リザーバ温度センサ３１３からの結果は、水が、望ましい飲用温度にあることを確実にするために、冷却モジュール３２０をオン又はオフにする炭酸飲料メーカ３００につながる場合がある。いくつかの実施形態では、リザーバ温度センサ３１３からの結果は、炭酸飲料メーカ３００に、貯水器３１２内の水の温度に関するメッセージをタッチスクリーン３９０に表示させることができる。例えば、タッチスクリーン３９０は、より多くの氷を貯水器３１２に追加する必要があることをユーザに知らせることができる。

いくつかの実施形態では、冷却モジュール３２０は、熱電冷却器３２１、冷板３２４、熱パイプアセンブリ３２６、フィン３２７、及びファン３２８を含んでもよい。いくつかの実施形態では、冷板３２４は、貯水器３１２の基部を形成する。いくつかの実施形態では、熱電冷却器３２１は、冷板３２４上に配置されている。いくつかの実施形態では、冷板３２４は、貯水器３１２を越えて延在し、熱電冷却器３２１は、例えば、図１８〜図２０に示すように、貯水器３１２に隣接する冷板３２４のその部分上に配置されている。

いくつかの実施形態では、例えば、図２１〜図２３に示すように、熱電冷却器３２１は、２つの端子３２５を含む。端子３２５にわたって電圧が印加されると、熱電冷却器３２１の一方の側（即ち、低温側３２３）が低温になる一方で、熱電冷却器の他方の側（即ち、高温側３２２）は高温になる。いくつかの実施形態では、低温側３２２は、冷板３２４に最も近く配置され（図１８〜図２０を参照）、冷板３２４を冷却するように動作してもよく、次に、貯水器３１２内の水の冷却温度を冷却及び／又は維持する。

いくつかの実施形態では、熱電冷却器３２１の高温側３２２は、熱パイプアセンブリ３２６に動作可能に接続されている（図１８〜図２０を参照）。いくつかの実施形態では、例えば、図２４に示すような熱パイプアセンブリ３２６は、熱エネルギーを高温側３２２から離れる方向に移動させる。例えば、熱パイプアセンブリ３２６は、熱パイプアセンブリ３２６にわたって温度勾配を維持することによって、熱エネルギーを高温側３２２から離れるように移動させることができる。いくつかの実施形態では、熱電冷却器３２１とは反対側の熱パイプアセンブリ３２６の端部は、熱交換器フィン３２７のアレイを含む。いくつかの実施形態では、熱交換器フィン３２７は、熱パイプアセンブリ３２６の一部であり、取り外し可能ではない。いくつかの実施形態では、ファン３２８は、熱交換器フィン３２７の近くに配置されて、過剰な熱を除去し、熱パイプアセンブリ３２６にわたって温度勾配を維持する（図１８〜図２０を参照）。

上述したように、いくつかの実施形態では、貯水器３１２は取り外し可能である。いくつかの実施形態では、冷却モジュール３２０の一部分は、貯水器３１２の一部であり、したがって、炭酸飲料メーカ３００からも取り外し可能である。いくつかの実施形態では、例えば、図２５に示すように、冷板３２４の一部分のみが、貯水器３１２と共に取り外し可能であり、一方、冷板３２４の残りの部分及び冷却モジュール３２０の残余は、炭酸飲料メーカ３００から取り外し可能ではない。いくつかの実施形態では、例えば、図２６に示すように、冷板３２４、熱電冷却器３２１、熱パイプアセンブリ３２６、及び熱交換器フィン３２７は全て、貯水器３１２と共に取り外し可能である。いくつかの実施形態では、ファン３２８は、貯水器３１２と共に炭酸飲料メーカ３００から取り外し可能ではない。

いくつかの実施形態では、例えば、図１６に示すように、水は、希釈剤及び冷却システム３１０から炭酸化システム３３０（例えば、炭酸化チャンバ３３２内）に供給される。いくつかの実施形態では、希釈剤及び冷却システム３１０は、水充填ポンプ３４０を更に含む。いくつかの実施形態では、水充填ポンプ３４０は、貯水器３１２から水充填弁３４２を通って炭酸化システム３３０の中に水をポンプ供給するように構成されている。

いくつかの実施形態では、炭酸化システム３３０は、炭酸飲料メーカ３００内に配置され、炭酸化源３５０及び希釈剤並びに冷却システム３１０に動作可能に接続された炭酸化チャンバ３３２を備える。いくつかの実施形態では、炭酸化源３５０は、炭酸ガスタンク又はシリンダを含む。しかしながら、以下に更に詳細に記載される他の炭酸化源が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、圧力調整器３５２は、炭酸化源３５０に取り付けられている。圧力調整器３５２は、炭酸化源３５０を特定の圧力に維持することができる。いくつかの実施形態では、圧力調整器３５２は、炭酸化源３５０を３．５バールの圧力で維持する。いくつかの実施形態では、水及び炭酸ガスは、炭酸化チャンバ３３２に同時に入る。いくつかの実施形態では、水は、炭酸ガスの前に炭酸化チャンバ３３２に入る。

いくつかの実施形態では、供給線３５８は、炭酸化源３５０から炭酸化チャンバ３３２まで延在している。供給線３５８は、炭酸ガス供給電磁弁３５４を含んでもよい。いくつかの実施形態では、炭酸ガス供給電磁弁３５４は、制御ユニット３０６によって制御されている。例えば、炭酸飲料メーカ３００の動作中の適切な時間において、制御ユニット３０６は、炭酸ガス供給電磁弁３５４と通信して、炭酸ガス供給電磁弁３５４を開放させ、供給線３５８を通じて炭酸化チャンバ３３２に炭酸ガスを流すことができる。所望の量の炭酸ガスが使用された後に、制御ユニット３０６は、炭酸ガス供給電磁弁３５４と通信して、炭酸ガス供給電磁弁３５４を閉鎖させる。いくつかの実施形態では、供給線３５８はまた、圧力逃がし弁３５６を含んでもよい。圧力逃がし弁３５６は、炭酸化チャンバ３３２及び供給線３５８内の圧力を感知し、圧力が高すぎるときに開放するように構成されている。例えば、炭酸化チャンバ３３２が所定の圧力に達すると、圧力逃がし弁３５６が開いて圧力を低下させることができる。いくつかの実施形態では、所定の圧力は、４．５バールである。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、例えば、図１６の概略図に示すように、電磁通気弁３４８を含む。水の炭酸化が完了した後、電磁通気弁３４８を使用して、通気プロセスを通じて炭酸化チャンバ３３２から圧力を放出することができる。いくつかの実施形態では、電磁通気弁３４８を通る通気プロセスは、段階的なプロセスである。通気プロセスは、飲料の炭酸化レベル及び他の特性に基づいて変化し得る。いくつかの実施形態では、電磁通気弁３４８は、制御ユニット３０６によって制御される。

いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２は、炭酸化チャンバ３３２内の適切なレベルの水を検出するための１つ以上のセンサを含む。いくつかの実施形態では、水充填ポンプ３４０は動作し、水充填弁３４２は、センサが炭酸化チャンバ３３２内の適切なレベルの水を検出するまで開いたままである。いくつかの実施形態では、例えば、図１６に示すように、センサは、光センサ３８２であってもよい。いくつかの実施形態では、光センサ３８２は、炭酸化チャンバ３３２の反対側に配置された発光ダイオード３８３からの信号を受信する。したがって、水が適切なレベルに達したときに、発光ダイオード３８３と光センサ３８２との間を通過する光線を遮断する。いくつかの実施形態では、光センサ３８２は、炭酸化チャンバ３３２が満杯であることを制御ユニット３０６と通信し、次に、制御ユニット３０６は、水充填弁３４２及び水充填ポンプ３４０と通信して、水充填弁３４２を閉鎖させ、かつ水充填ポンプ３４０のポンプ供給を停止させることができる。

他のタイプのセンサが使用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、圧力センサを使用して水位を検出してもよい。圧力センサは、炭酸化チャンバ３３２内のヘッドスペース３４６の容積を固定するために電磁通気弁３４８を閉鎖した後に、炭酸化チャンバ３３２が水で充填されているときに、ヘッドスペース３４６の圧力を監視することによって、動作することができる。適切なレベルの水に関連する圧力に達すると、圧力センサは、制御ユニット３０６が水充填弁３４２を閉鎖し、かつ水充填ポンプ３４０を停止することができるように、制御ユニット３０６と通信してもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２は、例えば、図２７に示すように、外壁３３６及び内壁３３４を備えた二重壁である。いくつかの実施形態では、内壁３３４は、炭酸化チャンバ３３２内に水及び炭酸ガスを含み、したがって炭酸化チャンバ３３２の圧力を維持している。いくつかの実施形態では、外壁３３６は、内壁３３４と外壁３３６との間に空気を閉じ込める。したがって、外壁３３６及び内壁３３４は、炭酸化チャンバ３３２を隔離し、炭酸化チャンバ３３２及び外部環境内の水と炭酸ガスとの間の熱交換を制限するように動作することができる。この隔離は、望ましい飲用温度を有する炭酸飲料を調製するのを支援する。いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２は予め冷却されてもよい。例えば、貯水器３１２からの水は、炭酸化チャンバ３３２を通って循環し、貯水器３１２に戻って炭酸化チャンバ３３２を冷却してもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２は、追加の特徴を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバは、例えば、炭酸化モニタサーミスタ３８６又は炭酸化チャンバ３３２のための温度センサ（図示せず）などの追加の監視センサ（図１６を参照）を有してもよい。このような監視センサは、いくつかの実施形態では、炭酸飲料の品質（例えば、炭酸化レベル、温度など）を確認するために使用することができる。加えて、いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２は、炭酸化チャンバ３３２の周囲に配置された１つ以上の発光ダイオード３８４を含んでもよい。いくつかの実施形態では、発光ダイオード３８４は、ユーザが、視認窓３０８を通して炭酸化チャンバ３３２内の炭酸化プロセスをより良好に見ることを可能にするために使用されてもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２は、羽根車３７０を含む。いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、炭酸化チャンバ３３２の底部に配置されている。いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、上述の羽根車１２０と羽根車モータ１３０との間の関係と同様に、羽根車モータ３８０によって磁気的に結合され、かつ駆動されている。

いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、例えば、図２８及び図２９に示すように、軸部分３７２及び１つ以上の羽根３７４を含む。いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、２つの羽根を有する（図２８を参照）。いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、４つの羽根を有する（図２９を参照）。羽根車３７０は、異なる数の羽根を有してもよい。いくつかの実施形態では、軸部分３７２は、中空である。いくつかの実施形態では、導管３７６は、軸部分３７２の少なくとも一部分を通って延在している。いくつかの実施形態では、導管３７６は、軸部分３７２の上部分から羽根３７４まで延在している。いくつかの実施形態では、羽根３７４の部分も中空である。いくつかの実施形態では、羽根３７４は、１つ以上の孔３７８を含む。孔３７８は、導管３７６に流体接続されてもよい。

いくつかの実施形態では、羽根３７４は、空気力学的に成形されている。例えば、羽根３７４は、羽根車３７０が回転するときに、羽根３７４が羽根３７４の周囲に低圧領域３７９を作成するような形状にすることができる。いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、導管３７６及び孔３７８を通って加圧された炭酸ガスを低圧領域３７９に引き込む。炭酸ガスが低圧領域３７９によって炭酸化チャンバ３３２の底部近くに引き込まれると、ガスは、水の炭酸化を開始する（即ち、取り込まれたガス３７１になる）。

低圧領域３７９を作成する軸部分３７２及び空気力学的な羽根３７４を有する羽根車３７０の１つの利点を図２９及び図３０に示す。図２９は、軸部分３７２を有さない羽根車３７０を使用する炭酸化チャンバ３３２を示す。この実施形態では、羽根車３７０は、取り込まれたガス３７１をもたらす一方で、ヘッドスペース３４６は大きくなり、渦が形成され、炭酸ガスのより高く非効率的な消費をもたらす。対照的に、図３０は、軸部分３７２を有する羽根車３７０を使用する炭酸化チャンバ３３２を示す。この実施形態では、ヘッドスペース３４６がより小さく、したがって炭酸ガスの消費が少ないため、羽根車３７０は、取り込まれたガス３７１をより効率的に生成する。したがって、いくつかの実施形態では、炭酸化源３５０の使用効率が低下する恐れがあるため、渦を形成することは望ましくない。いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２は、水の回転を抑制し、それによって渦形成の可能性を低減するために、炭酸化チャンバ３３２内に固定バッフル（図示せず）を含む。

いくつかの実施形態では、炭酸化システム３３０は、空気ポンプ３３８、逆止弁３３９、及び分配弁３４４を含む。いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２が水を炭酸化した後に、空気ポンプ３３８は、例えば、図１６の概略図に示すように、炭酸水を炭酸化チャンバ３３２から飲用カップ３９２の中にポンプ供給するように動作する。いくつかの実施形態では、逆止弁３３９は、空気ポンプ３３８からポンプ供給された空気を供給線３５８及び／又は炭酸化チャンバ３３２にポンプ供給された空気を許容するが、空気が供給線３５８及び／又は炭酸化チャンバ３３２から漏れ出ることは許容しない。いくつかの実施形態では、分配弁３４４は、空気ポンプ３３８がポンプ供給されて、炭酸化水が炭酸化チャンバ３３２を出て飲用カップ３９２の中に分配するのを可能にする間に開いている。いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２から飲用カップ３９２への流路は、炭酸水の脱炭酸化を最小限に抑えるように構成されている。例えば、流路を形成する構成要素の材料及び仕上げは、可能な限り優しくなるように選択される。いくつかの実施形態では、流路は、脱炭酸化を最小限に抑えるために、方向変化、稜角、及び断面積の段階を最小化する形状に形成されたナイロンパイプでできていてもよい。

図１６に示すように、かつこれまで説明されているように、いくつかの実施形態では、炭酸水は、任意の香味料又は他の添加剤を伴わずに飲用カップ３９２の中に分配されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、香味システム３６０は、炭酸飲料メーカ３００の他のシステムとは別個であってもよい。いくつかの実施形態では、香味システム３６０は、例えば、炭酸水が飲用カップ３９２の中に分配されるのと同時に、シロップなどの濃縮物の形態で香味料を分配する。いくつかの実施形態では、香味システム３６０は、香味源３６２、空気ポンプ３６６、発光ダイオード３６８、及びマイクロスイッチ３６９を含む。

いくつかの実施形態では、香味源３６２は、粉末、シロップ、ゲル、液体、ビーズ、又は他の形態の濃縮物を含んでもよい。いくつかの実施形態では、香味源３６２は、ポッドを含む。いくつかの実施形態では、香味源３６２は、炭酸飲料メーカ３００の一体部分である。いくつかの実施形態では、香味源３６２は、シングルサーブの香味料を含む。いくつかの実施形態では、香味源３６２は、複数の供給のために十分な香味料を含む。炭酸飲料メーカ３００のハウジング３０２は、香味源３６２を受容するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、香味源３６２を開放するように構成されている。ポッド及び他の香味源のバリエーション、及び炭酸飲料メーカがどのようにそれらを開放し得るかについては、以下でより詳細に説明する。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、例えば、図１６の概略図に示すように、香味源３６２の内容物を飲用カップ３９２の中に送達するように構成されている。例えば、炭酸飲料メーカ３００は、空気ポンプ３６６を含んでもよい。空気ポンプ３６６は、制御ユニット３０６によって操作されて、香味源３６２の内容物を飲用カップ３９２の中にポンプ供給することができる。

いくつかの実施形態では、例えば、図３２に示すように、香味源３６２は、傘弁３６３を含む。いくつかの実施形態では、傘弁３６３は、濃縮物が香味源３６２から漏出することを防止する。いくつかの実施形態では、空気ポンプ３６６からの圧力は、傘弁３６３を開放させて、濃縮物が、香味源３６２から飲用カップ３９２の中に流れることを可能にする。いくつかの実施形態では、香味源３６２は、流量調節要素３６４を含む。いくつかの実施形態では、流量調節要素３６４は、香味源３６２から延在している突起を含む。流量調節要素３６４は、香味源３６２からの香味料の流れが、飲用カップ３９２の中に分配するときに滑らかになるようにすることができる。いくつかの実施形態では、流量調節要素３６４は、ポッドの一部である。いくつかの実施形態では、流量調節要素３６４は、炭酸飲料メーカ３００自体の一部である。いくつかの実施形態では、香味システム３６０は、香味源３６２からの濃縮物を飲料用カップ３９２の中に直接分配し、したがって、異なる香味料が続いて使用されるときに、炭酸飲料メーカ３００を洗い流す必要性を排除する。

いくつかの実施形態では、香味システム３６０は、香味源３６２の存在を検出し得るマイクロスイッチ３６９を含む。香味源３６２が検出されたときに、マイクロスイッチ３６９が閉じて回路を完成させる。香味源３６２が検出されない場合には、マイクロスイッチ３６９は開いたままである。開回路状態は、炭酸飲料メーカ３００が動作することを防止することができる。

いくつかの実施形態では、炭酸化チャンバ３３２からの炭酸水及び香味源３６２からの濃縮物は、炭酸飲料を調製するために飲用カップ３９２の中に分配される。いくつかの実施形態では、炭酸水及び濃縮物は、同時に分配される。いくつかの実施形態では、炭酸水及び濃縮物は、分配された後に飲用カップ３９２内で混合される。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、新たに作られた飲料の感覚をユーザに伝えるという特徴を含む。例えば、ユーザは、ユーザが飲料作成プロセスの少なくとも一部を見ることができれば、炭酸飲料がより新鮮に作られていると感じ、炭酸飲料の作成により多くの関与を感じることができる。したがって、いくつかの実施形態では、上述したような視認窓３０８は、ユーザが炭酸化プロセスを見ることを可能にするために、ハウジング３０２に含まれる。いくつかの実施形態では、発光ダイオード３６８は、飲用カップ３９２の近くに配置されている。発光ダイオード３６８は、例えば、飲用カップ３９２内の混合プロセスを照らすことができる。いくつかの実施形態では、発光ダイオード３６８は、炭酸飲料メーカ３００の分配領域又は他の領域の他の態様を照明してもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、飲料作成プロセスの態様をユーザが見るための他の方法を提供する。いくつかの実施形態では、例えば、図３３に示すように、炭酸飲料メーカ３００は、透明な混合ノズル３９６を含む。例えば、透明な混合ノズルは、飲用カップ３９２の位置の真上のハウジング３０２上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、香味源３６２は、透明な混合ノズル３９６内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、飲用カップ３９２に入る前に、香味料及び炭酸水は、透明な混合ノズル３９６内で混合される。したがって、ユーザは、透明な混合ノズル３９６を通じて混合プロセスを見ることができる。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、香味源３６２からの濃縮物の任意の残渣が、異なる香味料を含み得る次の飲み物を交差汚染しないように、その分配プロセスの一部として洗い流す透明な混合ノズル３９６を含む。

いくつかの実施形態では、例えば、図３４に示すように、炭酸飲料メーカ３００は、飲料作成プロセス中にユーザに見えるポッドとして、香味源３６２を受容するように構成されている。例えば、香味源３６２は、ハウジング３０２の上部に部分的に配置された透明なポッドであってもよい。香味源３６２からの濃縮物が洗い流され、炭酸水と混合されるときに、ユーザは、透明なポッドを通して混合プロセスを見ることができる。いくつかの実施形態では、香味源３６２をハウジング３０２の中に挿入することは、飲料を作成するプロセスを自動的に開始することができる。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、ユーザインターフェースを含む。例えば、ユーザインターフェースは、タッチスクリーン３９０を含んでもよい。炭酸飲料メーカ３００のユーザインターフェースの特徴は、炭酸飲料メーカ１００のユーザインターフェースについて説明したものと同じ、又は同様であってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、ユーザが、炭酸化レベルを選択し、及び／又は飲料作成プロセスを開始することを可能にするボタン３９４（図３３を参照）であってもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、特定の飲料を生成するためのレシピを記憶するメモリを含んでもよい。例えば、低炭酸化のレシピは、ユーザが、ユーザインターフェース上で低炭酸化を選択したときに、制御ユニットが、メモリに記憶されたレシピに基づいて、炭酸飲料メーカ３００の機能を制御するように、メモリに記憶されてもよい。いくつかの実施形態では、レシピは、炭酸飲料メーカ３００の中に挿入されている香味源３６２に関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、香味源３６２を識別し、対応するレシピを使用するように構成されている。

例えば、図３５に示すような炭酸飲料メーカ３００を使用する方法４００について、ここでより詳細に説明する。動作４１０において、貯水器３１２は、水及び氷で充填される。いくつかの実施形態では、ユーザは、炭酸飲料メーカ３００から貯水器３１２を取り外して、水及び氷を充填する。貯水器３１２が充填された後に、ユーザは、貯水器３１２を炭酸飲料メーカ３００に再取り付けすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、炭酸飲料メーカ３００に取り付けられたままであるときに、貯水器３１２を充填する。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００が動作し得る前に、貯水器３１２内の水温が安定する。いくつかの実施形態では、水温は、２０分未満で安定する。いくつかの実施形態では、水温は、１０分未満で安定する。いくつかの実施形態では、水温は、５分未満で安定する。

動作４２０において、濃縮物を炭酸飲料メーカ３００に添加することができる。いくつかの実施形態では、濃縮物は、飲料濃縮源（例えば、香味源３６２）を炭酸飲料メーカ３００に取り付けることによって添加される。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、濃縮物を直接収容するための入れ物を含む。濃縮物は、例えば、粉末、液体、ゲル、シロップ、又はビーズの形態であってもよい。香味源３６２が炭酸飲料メーカ３００に取り付けられた後に、マイクロスイッチ３６９は、閉鎖位置にあり、したがって炭酸飲料メーカ３００が動作することを可能にする。

動作４３０において、カップ（例えば、飲用カップ３９２）は、炭酸飲料が分配される炭酸飲料メーカ３００に置かれる。

動作４４０において、飲料のタイプ及び／又は所望の炭酸化レベルが選択される。いくつかの実施形態では、ユーザは、ユーザインターフェース（例えば、タッチスクリーン３９０又はボタン３９４）を介して、飲み物のタイプ及び／又は所望の炭酸化レベルを選択してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザはまた、ユーザインターフェースを使用して、炭酸飲料メーカ３００を開始してもよい。例えば、ユーザは、炭酸化レベルを選択し、開始を押すことができる。いくつかの実施形態では、炭酸化レベルを選択することは、炭酸飲料メーカ３００を同時に開始することができる。

飲み物のタイプ及び／又は所望の炭酸化レベルが選択され、プロセス（例えば、プロセス５００に関して図３６に説明されているように）が開始されると、ユーザは、炭酸飲料メーカ３００のプロセスが完了するまで待機する。動作４５０において、ユーザは、ここで炭酸飲料で充填された分配カップ３９２を取り外すことができる。

方法４００の動作は特定の順序で説明されているが、順序は方法４００に必須ではない。加えて、説明した動作の一部は必須ではない。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザは、単なる炭酸塩水、又は一部の他の希釈剤を望む場合があり、その場合、動作４２０について説明したように、飲料濃縮物源を取り付ける必要がない場合がある。最後に、方法４００の一部を構成し得る、本明細書に記載されていない追加の動作が存在する場合がある。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００のプロセス５００は、方法４００と並行して動作して、炭酸飲料を作成する。動作５１０において、炭酸飲料メーカ３００は、冷却システム３１０の電源を入れて、貯水器３１２内の水温を安定させる。いくつかの実施形態では、動作５１０は、ユーザが水及び氷で貯水器３１２を充填した後に行われる（即ち、方法４００の動作４１０）。いくつかの実施形態では、動作５１０は、２０分未満、１０分未満、又は５分未満を要する。

いくつかの実施形態では、プロセス５００の動作の残りは、動作４４０の後、及び方法４００の動作４５０の前に生じ得る。動作５２０において、炭酸飲料メーカ３００は、冷水を炭酸化チャンバ３３２の中にポンプ供給する。いくつかの実施形態では、水充填ポンプ３４０は、冷水を炭酸化チャンバ３３２の中にポンプ供給するように動作する。いくつかの実施形態では、水充填ポンプ３４０は、レベルセンサ３８２が、炭酸化チャンバ３３２内に適切な量の水があると判定するまで、冷水を炭酸化チャンバ３３２の中にポンプ供給する。

動作５３０において、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸化チャンバ３３２のヘッドスペース３４６を炭酸化源３５０から炭酸ガスで充填する。いくつかの実施形態では、炭酸ガス供給電磁弁３５４が開いて、炭酸化源３５０からの加圧された炭酸ガスを炭酸化チャンバ３３２の中に放出して、ヘッドスペース３４６を充填する。いくつかの実施形態では、動作５３０及び動作５２０は、少なくとも部分的に同時に生じる。

動作５４０において、炭酸飲料メーカ３００は、羽根車３７０で水を炭酸化する。いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、炭酸化チャンバ３３２の圧力エンベロープを損なうことを回避するために、羽根車モータ３８０に磁気的に結合されている。羽根車３７０は、動作５４０で起動され得、その結果、回転するにつれて、加圧された炭酸ガスを炭酸化チャンバ３３２の底部に引き込み、それを水中に取り込み、炭酸水を生成する低圧領域３７９を作成する。いくつかの実施形態では、動作５４０及び動作５３０は、少なくとも部分的に同時に生じる。

動作５５０において、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸化プロセスが完了した後に、羽根車３７０を停止する。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、特定の時間が経過した後に、羽根車３７０を停止する。いくつかの実施形態では、炭酸化飲料メーカ３００は、炭酸化チャンバ３３２内の圧力が安定した後に羽根車３７０を停止する。いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、１分未満の間回転する。いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、４５秒未満の間回転する。いくつかの実施形態では、羽根車３７０は、３０秒未満の間回転する。いくつかの実施形態では、羽根車３７０が回転する時間は、選択された炭酸化レベルに依存する。

動作５６０において、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸化チャンバ３３２からの過剰なガスを通気する。いくつかの実施形態では、炭酸ガス供給電磁弁３５４は、動作５６０中に閉じ、したがって炭酸化源３５０を遮断する。いくつかの実施形態では、電磁通気弁３４８が開いて、炭酸化チャンバ３３２から過剰なガスを通気する。いくつかの実施形態では、炭酸水は、過剰なガスが通気されるにつれて沈降する。

動作５７０において、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸化チャンバ３３２から炭酸水を分配する。いくつかの実施形態では、空気ポンプ３３８は、炭酸水を炭酸化チャンバ３３２からポンプ供給し、それを飲用カップ３９２の中に分配する。

動作５８０において、炭酸飲料メーカ３００は、香味源３６２から濃縮物を分配する。いくつかの実施形態では、空気ポンプ３６６は、香味源３６２から濃縮物をポンプ供給し、それを飲用カップ３９２の中に分配する。いくつかの実施形態では、空気ポンプ３６６は、炭酸水を炭酸化チャンバ３３２からポンプ供給する空気ポンプ３３８と同時に及び同期して、香味料源３６２から濃縮物をポンプ供給する。したがって、動作５８０及び動作５７０は、同時に生じてもよい。

プロセス５００の動作は、特定の順序で説明されているが、順序はプロセス５００に必須ではない。加えて、説明した動作の一部は必須ではない。最後に、プロセス５００の一部を構成し得る、本明細書に記載されていない追加の動作が存在する場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸化チャンバ３３２を冷却する動作を実行する。具体的には、炭酸化チャンバ３３２は、貯水器３１２から水で充填されて、炭酸化チャンバ３３２を冷却することができる。次いで、この水を炭酸化チャンバ３３２から貯水器３１２に戻して空にすることができる。この動作は、例えば、所望の炭酸化レベルに達するために、予冷却された容器内で炭酸化循環（即ち、動作５４０）が生じることを可能にする。

上述のように、香味源１６０及び３６２は、ポッドを含んでもよい。様々な構成のポッドを、香味源１６０、香味源３６２、及び炭酸飲料メーカの他の実施形態の香味源として使用することができる。いくつかの実施形態では、ポッドは、単一のチャンバであってもよい。いくつかの実施形態では、ポッドは、２つのチャンバを有してもよい。例えば、ポッドは、濃縮のためのチャンバ、及び炭酸化源のための別のチャンバを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ポッドは、炭酸飲料メーカのシステムの中に濃縮物を分配するために、ポッドを開くのを支援する構造体を含んでもよい。例えば、ポッドは、ポッドの一部を穿刺するように構成された穿孔器を含んでもよい。ポッドのいくつかの変形例を以下に説明する。しかしながら、これらの変形は例を提供するに過ぎず、いくつかの実施形態では、他のポッド又は香味源もまた、炭酸飲料メーカと共に使用することができる。更に、以下で論じられる実施形態の特性は、特定の実施形態に関して明示的に説明されていない場合であっても、以下で論じられる他の実施形態において利用されてもよい。

いくつかの実施形態では、ポッド６００は、例えば、図３７〜図４１Ｂに示すように、容器６０１及び蓋６０５を含む。いくつかの実施形態では、容器６０１は、基部６０２及び側部６０３を含む。いくつかの実施形態では、容器６０１及び蓋６０５は、円形である。いくつかの実施形態では、ポッド６００は、ポッド６００内の濃縮物の長い貯蔵寿命を提供する材料でできていてもよい。いくつかの実施形態では、ポッド６００は、再生可能な材料でできていてもよい。例えば、ポッド６００は、再生可能なプラスチックでできていてもよい。例えば、容器６０１及び蓋６０５を含むポッド６００は、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）でできていてもよい。いくつかの実施形態では、容器６０１及び蓋６０５は、一緒に溶接されている。

いくつかの実施形態では、穿孔器６０４は、基部６０２から延在している容器６０１内に配置されている。いくつかの実施形態では、穿孔器６０４は、基部６０２から延在し、蓋６０５を穿孔するのに十分に鋭利な、蓋６０５の近くの先端で終了する。いくつかの実施形態では、穿孔器６０４の鋭利な先端は、穿孔器６０４の中心軸上に配置されている。鋭利な先端は、代替的に、穿孔器６０４の縁部上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、穿孔器６０４の縁部に沿って複数の鋭利な先端が存在してもよい（図４２〜図４４Ｂを参照）。いくつかの実施形態では、穿孔器６０４は、容器６０１と同じ材料でできている。例えば、穿孔器６０４は、ＰＥＴでできていてもよい。いくつかの実施形態では、容器６０１、蓋６０５、及び穿孔器６０４は、射出成形されている。

いくつかの実施形態では、基部６０２は、穿孔器６０４の延長を可能にするように構成されている。例えば、基部６０２は、不均一な表面であってもよく、したがって、転動型ダイアフラムを形成する。いくつかの実施形態では、基部６０２は、基部６０２に可撓性を追加するために、一部の部分で薄くなっている。いくつかの実施形態では、穿孔器６０４が延長されたときに、穿孔器６０４は、蓋６０５を貫通することができる。いくつかの実施形態では、蓋６０５は、その中心に突起６０６を含む。突起６０６は、炭酸飲料メーカの分配位置の汚染を防止するのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、突起６０６は、薄肉部６０７を含む。薄肉部６０７は、穿孔器６０４が蓋６０５を穿孔するときに、制御された破過を可能にし得る。いくつかの実施形態では、例えば、図３９に示すように、薄肉部６０７は、突起６０６の中央を横切って、突起６０６の円周周りに実質的に延在している。したがって、穿孔器６０４が突起６０６の中央で蓋６０５と接触したときに、蓋６０５は、薄肉部６０７に沿って破断して、濃縮物がポッド６００から流出するように設計されている。いくつかの実施形態では、ポッド６００は、例えば、図４０に示すように、突起６０６内に配置された粉末チャンバ６０８を更に含む。いくつかの実施形態では、フィルム６０９は、粉末チャンバ６０８をポッド６００の残りの部分から分離する。いくつかの実施形態では、穿孔器６０４は、フィルム６０９及び蓋６０５を貫通する。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカの一部は、ポッド（例えば、ポッド６００）の開口に寄与し得る。例えば、炭酸飲料メーカは、ポッド支持体６８０を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ポッド支持体６８０は、開口６８２を画定してもよい。例えば、図４１Ａ及び図４１Ｂに示すように、ポッド６００は、ポッド支持体６８０上に載置されてもよい。いくつかの実施形態では、突起６０６は、開口６８２を通って嵌合するようにサイズ決めされている。したがって、蓋６０５が穿孔されたときに、ポッド６００内の濃縮物は、炭酸飲料メーカの分配位置を汚染しない。いくつかの実施形態では、押し棒６８１は、基部６０２の上方に配置されている。押し棒６８１は、例えば、図４１Ｂに示すように、基部６０２を押すように延在してもよく、次いで、穿孔器６０４を延長して蓋６０５を穿孔する。いくつかの実施形態では、押し棒６８１は、ポッド６００を挿入すること、又はポッド６００の周囲の炭酸飲料メーカの一部分を閉じることなどの手動操作によって作動される。いくつかの実施形態では、押し棒６８１は、ユーザが、開始ボタンを押すなどの炭酸飲料メーカのユーザインターフェースと相互作用したときに、ソレノイドによって作動される。蓋６０５が穿孔された後に、ポッド６００からの濃縮物は、重力によって、例えば、飲用カップ又は他のチャンバの中に送達される。

いくつかの実施形態では、例えば、図４２〜図４４Ｂに示すように、ポッド６１０は、容器６１１及びフィルム６１５を含む。いくつかの実施形態では、容器６１１は、基部６１２及び側部６１３を含む。いくつかの実施形態では、容器６１１及び蓋６１５は、円形である。いくつかの実施形態では、ポッド６１０は、再生可能な材料でできていてもよい。例えば、ポッド６１０は、再生可能なプラスチックでできていてもよい。例えば、容器６１１及び蓋６１５を含むポッド６１０は、ＰＥＴでできていてもよい。フィルム６１５は、ＰＥＴの薄層であってもよい。いくつかの実施形態では、フィルム６１５は、ポッド６００の蓋６０５よりも穿孔し易く、かつ安価にすることができる。しかし、フィルム６１５は、ポッド６１０が、ポッド６００よりも低い貯蔵寿命を有するようにする可能性がある。いくつかの実施形態では、フィルム６１５は、容器６１１に溶接されている。

いくつかの実施形態では、穿孔器６１４は、基部６１２から延在している容器６１１内に配置されている。いくつかの実施形態では、穿孔器６１４は、基部６１２から延在し、フィルム６１５穿孔するのに十分に鋭利な、フィルム６１５の近くの複数の先端で終了する。いくつかの実施形態では、穿孔器６１４の複数の鋭利な先端は、穿孔器６１４の円周周りに配置されている。いくつかの実施形態では、穿孔器６１４は、容器６１１と同じ材料でできている。例えば、穿孔器６１４は、ＰＥＴでできていてもよい。いくつかの実施形態では、容器６０１、及び穿孔器６０４は、射出成形されている。例えば、容器６０１及び穿孔器６０４は、単一の部品として射出成形されてもよい。

いくつかの実施形態では、基部６１２は、穿孔器６１４の延長を可能にするように構成されている。例えば、基部６１２は、不均一な表面であってもよく、したがって、転動型ダイアフラムを形成する。いくつかの実施形態では、基部６１２は、基部６１２に可撓性を追加するために、一部の部分で薄くなっている。いくつかの実施形態では、穿孔器６１４が延長されたときに、穿孔器６１４は、蓋６１５を貫通することができる。いくつかの実施形態では、容器６１１は、側部６１３上に配置されたフランジ６１６を含む。いくつかの実施形態では、フランジ６１６は、フィルム６１５の近くに配置されている。フランジ６１６は、ポッド６１０を完全に囲むことができる。

いくつかの実施形態では、フランジ６１６は、炭酸飲料メーカのポッド支持体６８０と相互作用している。いくつかの実施形態では、ポッド支持体６８０は、開口６８２を画定してもよい。例えば、図４４Ａ及び図４４Ｂに示すように、ポッド６１０は、ポッド支持体６８０上に載置されてもよい。いくつかの実施形態では、フランジ６１６は、ポッド支持体６８０上に載置されている。したがって、いくつかの実施形態では、フィルム６１５は、開口６８２を通って嵌合するようにサイズ決めされている。したがって、フィルム６１５が穿孔されたときに、ポッド６１０内の濃縮物は、炭酸飲料メーカの分配位置を汚染しない。いくつかの実施形態では、押し棒６８１は、基部６１２の上方に配置されている。押し棒６８１は、例えば、図４４Ｂに示すように、基部６１２を押すように延在してもよく、次いで、穿孔器６１４を延長してフィルム６１５を穿孔する。いくつかの実施形態では、押し棒６８１は、ポッド６１０を挿入すること、又はポッド６１０の周囲の炭酸飲料メーカの一部分を閉じることなどの手動操作によって作動される。いくつかの実施形態では、押し棒６８１は、ユーザが、開始ボタンを押すなどの炭酸飲料メーカのユーザインターフェースと相互作用したときに、ソレノイドによって作動される。フィルム６１５が穿孔された後に、ポッド６１０からの濃縮物は、重力によって、例えば、飲用カップ又は他のチャンバの中に送達される。

いくつかの実施形態では、例えば、図４５〜図４９Ｂに示すように、ポッド６２０は、パウチ６２１及びフレーム６２２を含む。いくつかの実施形態では、例えば、図４７に示すように、パウチ６２１は、半剛性である。例えば、パウチ６２１は、共に溶接された２つの薄いＰＥＴシェルでできていてもよい。いくつかの実施形態では、２つの薄いＰＥＴシェルは、真空成形されている。いくつかの実施形態では、パウチ６２１は、ブローフィルシールプロセスの一部として製造されてもよい。いくつかの実施形態では、パウチ６２１は、パウチ６２１に濃縮物を充填するためのノズル６２３を含む。いくつかの実施形態では、ノズル６２１はまた、パウチ６２１内から濃縮物を分配するための流体出口として動作し得る。いくつかの実施形態では、ノズル６２１は、熱封止される。

いくつかの実施形態では、パウチ６２１は、周縁部６２４を含む。いくつかの実施形態では、周縁部６２４は、２つの薄いＰＥＴシェルが一緒に溶接され得る場所である。いくつかの実施形態では、パウチ６２１は、先端６２５を含む。先端６２５は、周縁部６２４のより広い部分であってもよい。いくつかの実施形態では、先端６２５は、ノズル６２３に隣接して配置されている。いくつかの実施形態では、先端６２５は、パウチ６２１から切り離すように構成され、したがって、パウチ６２１内の濃縮物を分配するためにノズル６２３を開く。

いくつかの実施形態では、フレーム６２２は、パウチ６２１の周縁部６２４及び他の部分を囲んでいる。いくつかの実施形態では、フレーム６２２は、剛性である。いくつかの実施形態では、フレーム６２２は、剛性プラスチックでできている。フレーム６２２は、破断部分６２６を含んでもよい。いくつかの実施形態では、破断部分６２６は、先端６２５及びノズル６２３に配置されている。いくつかの実施形態では、破断部分６２６は、フレーム６２２の残りの部分から切り離するように構成され、したがって、パウチ６２１から先端６２５を破断することによってノズル６２３を開く。例えば、破断部分は、穿孔されてもよく、そうでなければスロットでフレーム６２２の残りの部分から部分的に区切られてもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、ポッド６２０を開くように動作してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図４９Ａに示すように、炭酸飲料メーカは、フレーム６２２からの破断部分６２６をスナップ嵌めすることができる。これは、例えば、押し棒で行われてもよい。破断部分６２６が取り外された後に、ポッド６２０内の濃縮物が分配され得る。いくつかの実施形態では、濃縮物は、重力に基づいて分配される。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、例えば、図４９Ｂに示すように、ポッド６２０からの濃縮物を分配するのを支援することができる。例えば、炭酸飲料メーカは、ポッド６２０から濃縮物を絞り出すために、空気ポンプ１６２又は空気ポンプ１６６などの空気圧を使用することができる。代替的に、炭酸飲料メーカは、ポッド６２０の１つ又は両方の側面上の押し棒などを用いて、ポッド６２０から濃縮物を絞り出すために機械的な力を使用してもよい。

いくつかの実施形態では、例えば、図５０に示すように、ポッド６３０は、複数のチューブ６３１を含む。いくつかの実施形態では、ポッド６３０は、少なくとも３つのチューブ６３１を含む。いくつかの実施形態では、ポッド６３０は、少なくとも５つのチューブ６３１を含む。いくつかの実施形態では、各チューブ６３１は、一人前に相当する濃縮物の量を含んでもよい。いくつかの実施形態では、チューブ６３１は、リンク６３２を介して互いに接続することができる。いくつかの実施形態では、各チューブ６３１は、ノズル６３３を含む。リンク６３２は、破断部分６３４を有してもよい。いくつかの実施形態では、破断部分６３４は、ノズル６３３に配置されている。したがって、破断部分６３４がチューブ６３１から切り取られたときに、チューブ６３１内からの濃縮物を分配するために、ノズル６３３が開かれる。いくつかの実施形態では、リンク６３２は、それが切り取られた後に、破断部分６３４を保持して、破断部分が濃縮物と共に飲み物の中に落下するのを防止する。いくつかの実施形態では、ポッド６３０は、ブローフィルシールプロセスを通じて成形されている。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、ポッド６３０の各チューブ６３１を開くように動作してもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、チューブ６３１からの破断部分６３４をスナップ嵌めすることができる。これは、例えば、押し棒又はクランプ機構及び引張機構を用いて行われてもよい。破断部分６３４が除去された後に、ポッド６３０内の濃縮物が分配され得る。いくつかの実施形態では、濃縮物は、重力に基づいて分配される。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、ポッド６３０からの濃縮物を分配するのを支援することができる。例えば、炭酸飲料メーカは、ポッド６３０から濃縮物を絞り出すために、空気ポンプ１６２又は空気ポンプ１６６などの空気圧を使用することができる。代替的に、炭酸飲料メーカは、ポッド６３０の１つ又は両方の側面上の押し棒などを用いて、ポッド６３０から濃縮物を絞り出すために機械的な力を使用してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、炭酸飲料メーカの中に挿入するために、１つのチューブ６３１を他のチューブ６３１から分離してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、ポッド６３０全体を炭酸飲料メーカに挿入することができ、飲料を調製する際に各チューブ６３１を通って自動的に循環することができる。全てのチューブ６３１が消費されたときに、炭酸飲料メーカは、別のポッド６３０を挿入するようにユーザに警告することができる。

いくつかの実施形態では、例えば、図５１〜図５３Ｂに示すように、ポッド６４０は、容器６４１及びフィルム６４５を含む。いくつかの実施形態では、容器６４１は、基部６４２及び側部６４３を含む。いくつかの実施形態では、容器６４１及び蓋６４５は、円形である。いくつかの実施形態では、ポッド６４０は、再生可能な材料でできていてもよい。例えば、ポッド６４０は、主に再生可能なプラスチックでできていてもよい。例えば、容器６４１及びフィルム６４５を含むポッド６４０は、主にＰＥＴでできていてもよい。フィルム６４５は、ＰＥＴの薄層であってもよい。いくつかの実施形態では、フィルム６４５は、ポッド６００の蓋６０５よりも穿孔し易く、かつ安価にすることができる。しかし、フィルム６４５は、ポッド６４０がポッド６００よりも低い保存寿命を有するようにする可能性がある。いくつかの実施形態では、フィルム６４５は、容器６４１に溶接されている。

いくつかの実施形態では、穿孔器６４４は、基部６４２の突起６４６から延在している容器６４１内に配置されている。例えば、穿孔器６４４は、基部６４２より下から始まる突起６４６内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、穿孔器６４４は、基部６４２の突起６４６から延在し、フィルム６４５を穿孔するのに十分に鋭利な、フィルム６４５の近くの先端で終了する。いくつかの実施形態では、穿孔器６４４の鋭利な先端は、穿孔器６４４の中心軸上に配置されている。鋭利な先端部は、代替的に、穿孔器６４４の縁部上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、穿孔器６４４の縁部に沿って複数の鋭利な先端が存在してもよい（図４２〜図４４Ｂを参照）。いくつかの実施形態では、穿孔器６４４は、容器６４１と同じ材料でできている。例えば、穿孔器６４４は、ＰＥＴでできていてもよい。いくつかの実施形態では、容器６４１及び穿孔器６４４は、射出成形されている。

いくつかの実施形態では、突起６４６は、（上述のように）穿孔器６４４の一部分、金属片６４７、及びシール６４８を含む。いくつかの実施形態では、金属片６４７は、穿孔器６４４の一部である。いくつかの実施形態では、金属片６４７は、磁性である。例えば、金属片６４７は、フェライト金属であってもよい。いくつかの実施形態では、金属片６４７の磁気特性は、穿孔器６４４を上方に移動させ、フィルム６４５を穿孔することができる。いくつかの実施形態では、シール６４８は、ポッド６４０を封止する。例えば、シール６４８は、突起６４６の底部に出口６４９を封止することができる。いくつかの実施形態では、シール６４８は、金属片６４７を囲んでいる。いくつかの実施形態では、シール６４８は、穿孔器６４４の一部である。いくつかの実施形態では、シール６４８、金属片６４７、及び穿孔器６４４は、互いに対して固定され、容器６４１に対して一緒に動くことができる。いくつかの実施形態では、シール６４８は、ゴムである。

いくつかの実施形態では、ポッド６４０は、例えば、図５３Ａ及び図５３Ｂに示すように、炭酸飲料メーカのポッド支持体６８０の一部分の下に配置されている。いくつかの実施形態では、ポッド支持体６８０は、開口６８２を画定してもよい。いくつかの実施形態では、開口６８２は、穿孔器６４４と整列している。いくつかの実施形態では、開口６８２は、フィルム６４５の切断パターンの調節を支援する。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、磁石６８３を含んでもよい。いくつかの実施形態では、磁石６８３は、磁石リングを含む。磁石６８３は、例えば、図５３Ａ及び図５３Ｂに示すように、突起６４６を囲んでもよい。いくつかの実施形態では、例えば、図５３Ｂに示すように、磁石リング６８３は、金属片６４７を上方に駆動し、したがって、穿孔器６４４を上方に駆動してフィルム６４５を穿孔し、シール６４８を出口６４９から取り外す。フィルム６４５が穿孔され、出口６４９が開封された後に、ポッド６４０からの濃縮物は、切断フィルム６４５を通って（例えば、空気ポンプからの）空気圧によって送達され、例えば、飲用カップ又は他のチャンバの中に出口６４９を通って分配される。

いくつかの実施形態では、例えば、図５４〜図５８Ｂに示すように、ポッド６５０は、容器６５１及びフィルム６５５を含む。いくつかの実施形態では、容器６５１は、基部６５２及び側部６５３を含む。いくつかの実施形態では、容器６５１及び蓋６５５は、円形である。いくつかの実施形態では、ポッド６５０は、再生可能な材料でできていてもよい。例えば、ポッド６５０は、主に再生可能なプラスチックでできていてもよい。例えば、容器６５１及びフィルム６５５を含むポッド６５０は、主にＰＥＴでできていてもよい。フィルム６５５は、ＰＥＴの薄層であってもよい。いくつかの実施形態では、フィルム６５５は、ポッド６００の蓋６０５よりも穿孔し易く、かつ安価にすることができる。しかし、フィルム６５５は、ポッド６５０がポッド６００よりも低い保存寿命を有するようにする可能性がある。いくつかの実施形態では、フィルム６５５は、容器６５１に溶接されている。

フィルム６５５の代わりに、ポッド６５０は、例えば、図 ５６及び図５７に示すように、蓋６５９を有してもよい。蓋６５９は、容器６５１に溶接されてもよい。いくつかの実施形態では、蓋６５９は、ＰＥＴでできていてもよい。いくつかの実施形態では、蓋６５９は、射出成形されている。いくつかの実施形態では、蓋６５９は、蓋６５９を穿孔するのを支援するための弱点を含んでもよい。説明の残りの部分ではフィルム６５５について説明するが、ポッド６５０が蓋６５９を利用するときにも同じ原理が適用され得る。

いくつかの実施形態では、穿孔器６５４は、基部６５２の突起６５６から延在している容器６５１内に配置されている。例えば、穿孔器６５４は、基部６５２より下から始まる突起６５６内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、穿孔器６５４は、基部６５２の突起６５６からフィルム６５５まで延在している。いくつかの実施形態では、穿孔器６５４は、フィルム６５５に溶接されている。いくつかの実施形態では、穿孔器６５４は、フィルム６５５を穿孔する鋭利な羽根を含む。いくつかの実施形態では、穿孔器６５４は、容器６５１と同じ材料でできている。例えば、穿孔器６５４は、ＰＥＴでできていてもよい。いくつかの実施形態では、容器６５１及び穿孔器６５４は、射出成形されている。

いくつかの実施形態では、ポッド６５０は、フィルム６５５の外側に配置された引張機能６５７を含む。いくつかの実施形態では、引張機能６５７は、穿孔器６５４に動作可能に接続されている。例えば、引張機能６５７は、穿孔器６５４の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、引張機能６５７は、フィルム６５５の上方に隆起する突起を含む。引張機能６５７は、炭酸飲料メーカの一部分が、引張機能６５７上で固定され、かつ上方に引っ張られ得、穿孔器６５４の羽根にフィルム６５５を切断させるように構成されてもよい。

いくつかの実施形態では、突起６４６は、（上述のように）穿孔器６５４の一部分、及びシール６５８を含む。いくつかの実施形態では、シール６５８は、ポッド６５０を封止する。例えば、シール６５８は、突起６５６の底部の出口６４９を封止することができる。いくつかの実施形態では、シール６５８は、穿孔器６５４の一部である。いくつかの実施形態では、シール６５８及び穿孔器６５４は、互いに対して固定され、容器６５１に対して一緒に動くことができる。いくつかの実施形態では、シール６５８は、ゴムである。

いくつかの実施形態では、ポッド６５０は、例えば、図５８Ａ及び図５８Ｂに示すように、炭酸飲料メーカのポッド支持体６８０の一部分の下に配置されている。いくつかの実施形態では、ポッド支持体６８０は、開口６８２を画定してもよい。いくつかの実施形態では、開口６８２は、穿孔器６４４と整列している。いくつかの実施形態では、引張機能６５７は、例えば、図５８Ａに示すように、開口６８２を通って延在している。いくつかの実施形態では、開口６８２は、フィルム６５５の切断パターンの調節を支援する。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、例えば、図５８Ｂに示すように、引張機能６５７上に固定され、かつ上方に引き上げるための可動クランプなどの機構を含んでもよく、したがって、穿孔器６５４を上方に引っ張ってフィルム６５５を穿孔し、出口６４９からシール６５８を除去する。フィルム６５５が穿孔され、出口６４９が開封された後に、ポッド６５０からの濃縮物は、切断フィルム６５５を通って（例えば、空気ポンプからの）空気圧によって送達され、例えば、飲用カップ又は他のチャンバの中に出口６４９を通って分配される。

いくつかの実施形態では、ポッド６６０は、例えば、図５９〜図６１Ｃに示すように、容器６６１及び第１のフィルム６６５を含む。いくつかの実施形態では、容器６６１は、基部６６２及び側部６６３を含む。いくつかの実施形態では、容器６６１及び第１のフィルム６６５は、円形である。いくつかの実施形態では、ポッド６６０は、再生可能な材料でできていてもよい。例えば、ポッド６６０は、主に再生可能なプラスチックでできていてもよい。例えば、容器６６１及び第１のフィルム６６５を含むポッド６６０は、主にＰＥＴでできていてもよい。第１のフィルム６６５は、ＰＥＴの薄層であってもよい。いくつかの実施形態では、第１のフィルム６６５は、ポッド６００の蓋６０５よりも穿孔し易く、かつ安価にすることができる。しかし、第１のフィルム６６５は、ポッド６６０がポッド６００よりも低い保存寿命を有するようにする可能性がある。いくつかの実施形態では、第１のフィルム６６５は、容器６６１に溶接されている。

いくつかの実施形態では、第１の穿孔器６６４は、基部６６２の突起６６６から延在している容器６６１内に配置されている。例えば、第１の穿孔器６６４は、基部６６２よりも低い突起６６６内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第１の穿孔器６６４は、基部６６２の突起６６６から第１のフィルム６６５まで延在している。いくつかの実施形態では、第１の穿孔器６６４は、第１のフィルム６６５に溶接されている。いくつかの実施形態では、第１の穿孔器６６４は、第１のフィルム６６５を穿孔するための鋭利な羽根を含む。いくつかの実施形態では、第１の穿孔器６６４は、容器６６１と同じ材料でできている。例えば、第１の穿孔器６６４は、ＰＥＴでできていてもよい。いくつかの実施形態では、容器６６１及び第１の穿孔器６６４は、射出成形されている。

いくつかの実施形態では、ポッド６６０は、第１のフィルム６６５の外側に配置された引張機能６６７を含む。いくつかの実施形態では、引張機能６６７は、第１の穿孔器６６４に動作可能に接続されている。例えば、引張機能６６７は、第１の穿孔器６６４の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、引張機能６６７は、第１のフィルム６６５の上方に隆起する突起を含む。引張機能６６７は、炭酸飲料メーカの一部分が、引張機能６６７上で固定され、かつ上方に引っ張られ得、第１の穿孔器６６４の羽根に第１のフィルム６６５を切断させるように構成されてもよい。

いくつかの実施形態では、突起６６６は、その底面に配置された第２のフィルム６６９を含む。いくつかの実施形態では、第２のフィルム６６９は、ＰＥＴでできている。いくつかの実施形態では、第２のフィルム６６９は、ＰＥＴの薄層である。いくつかの実施形態では、第２のフィルム６６９は、突起６６６に溶接されている。いくつかの実施形態では、突起６６６は、（上述のように）第１の穿孔器６６４の一部分を含む。いくつかの実施形態では、突起６６６内の第１の穿孔器６６４の一部分は、第２の穿孔器６６８を含む。いくつかの実施形態では、第２の穿孔器６６８は、第２のフィルム６６９を穿孔するように構成された鋭利な先端を備える。いくつかの実施形態では、第２の穿孔器６６８の鋭利な先端は、第２の穿孔器６６８の中心軸上に位置されている。いくつかの実施形態では、第２の穿孔器６６８は、第１の穿孔器６６４の一部である。いくつかの実施形態では、第２の穿孔器６６８及び第１の穿孔器６６４は、互いに対して固定され、容器６６１に対して一緒に動くことができる。

いくつかの実施形態では、ポッド６６０は、容器６６１内に配置されたケーシング６９０を含む。いくつかの実施形態では、ケーシング６９０は、第１の穿孔器６６４及び第２の穿孔部材６６８の一部分を囲んでいる。いくつかの実施形態では、ケーシング６９０は、容器６６１に対して固定されている。いくつかの実施形態では、ケーシング６９０は、基部６６２に配置された孔６９１を含む。いくつかの実施形態では、孔６９１は、ポッド６６０が開かれたときに、濃縮物がポッド６６０から流出することを可能にする。

いくつかの実施形態では、ポッド６６０は、例えば、図６１Ａ〜図６１Ｃに示すように、炭酸飲料メーカのポッド支持体６８０の一部分の下に配置されている。いくつかの実施形態では、ポッド支持体６８０は、開口６８２を画定してもよい。いくつかの実施形態では、開口６８２は、第１の穿孔器６６４と整列している。いくつかの実施形態では、引張機能６６７は、例えば、図６１Ａに示すように、開口６８２を通って延在している。いくつかの実施形態では、開口６８２は、第１のフィルム６６５の切断パターンの調節を支援する。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、例えば、図６１Ｂに示すように、引張機能６６７上に固定され、かつ上方に引き上げるための可動クランプなどの機構を含んでもよく、したがって、第１の穿孔器６６４を上方に引っ張って第１のフィルム６６５を穿孔する。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、例えば、図６１Ｃに示すように、引張機能６６７を押し下げるための可動クランプ又は押し棒などの機構を含んでもよく、したがって、第２の穿孔器６６８を下方に押して第２のフィルム６６９を穿孔する。第１のフィルム６６５及び第２のフィルム６６９が穿孔された後に、ポッド６５０からの濃縮物は、第１の切断フィルム６６５を通って（例えば、空気ポンプからの）空気圧によって送達され、例えば、飲用カップ又は他のチャンバの中に、ケーシング６９０の孔６９１を通って、及び第２の切断フィルム６６９を通って分配される。

いくつかの実施形態では、ポッド６７０は、例えば、図６２〜図６４Ｂに示すように、容器６７１及び第１のフィルム６７５を含む。いくつかの実施形態では、容器６７１は、基部６７２及び側部６７３を含む。いくつかの実施形態では、容器６７１及び第１のフィルム６７５は、円形である。いくつかの実施形態では、ポッド６７０は、再生可能な材料でできていてもよい。例えば、ポッド６７０は、主に再生可能なプラスチックでできていてもよい。例えば、容器６７１及び第１のフィルム６７５を含むポッド６７０は、主にＰＥＴでできていてもよい。第１のフィルム６７５は、ＰＥＴの薄層であってもよい。いくつかの実施形態では、第１のフィルム６７５は、ポッド６００の蓋６０５よりも穿孔し易く、かつ安価にすることができる。しかし、第１のフィルム６７５は、ポッド６７０がポッド６００よりも低い保存寿命を有するようにする可能性がある。いくつかの実施形態では、第１のフィルム６７５は、容器６７１に溶接されている。

いくつかの実施形態では、穿孔器６７４は、基部６７２の突起６７６から延在している容器６６１内に配置されている。例えば、穿孔器６７４は、基部６７２よりも低い突起６７６内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、穿孔器６７４は、基部６７２の突起６７６から第１のフィルム６７５まで延在している。いくつかの実施形態では、穿孔器６７４は、突起６７６内に鋭い先端を含む。いくつかの実施形態では、穿孔器６７４は、容器６７１と同じ材料でできている。例えば、穿孔器６７４は、ＰＥＴでできていてもよい。いくつかの実施形態では、容器６７１及び穿孔器６７４は、射出成形されている。

いくつかの実施形態では、突起６７６は、その底面に配置された第２のフィルム６７９を含む。いくつかの実施形態では、第２のフィルム６７９は、ＰＥＴでできている。いくつかの実施形態では、第２のフィルム６７９は、ＰＥＴの薄層である。いくつかの実施形態では、第２のフィルム６７９は、突起６７６に溶接されている。いくつかの実施形態では、突起６７６は、（上述のように）鋭利な先端を含む穿孔器６７４の一部分を含む。いくつかの実施形態では、穿孔器６７４の鋭利な先端は、第２のフィルム６７９を穿孔するように構成されている。いくつかの実施形態では、穿孔器６７４の鋭利な先端は、穿孔器６７４の縁部上に位置している。

いくつかの実施形態では、穿孔器６７４は、中空である。例えば、穿孔器６７４は、その長さを通って延在している空気パイプ６７７を含んでもよい。いくつかの実施形態では、穿孔器６７４は、複数の孔６７８を含む。例えば、穿孔器６７４は、第１のフィルム６７５の近くに２つの孔６７８、及び基部６７２の近くの２つの孔６７８を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ポッド６７０は、穿孔器６７４を囲むケーシング６９２を含む。いくつかの実施形態では、ケーシング６９２は、容器６７１に対して固定されている。いくつかの実施形態では、ケーシング６９２は、孔６９３を含む。例えば、ケーシング６９２は、第１のフィルム６７５の近くに２つの孔６９３、及び基部６７２の近くの２つの孔６９３を含んでもよい。いくつかの実施形態では、孔６７８は、孔６９３と整列していない。これにより、濃縮物が空気パイプ６７７に入るのを防止することができる。いくつかの実施形態では、ケーシング６９２は、ケーシング６９２と穿孔器６７４との間に配置された１つ以上のシール６９４を含む。シール６９４は、濃縮物がケーシング６９２と穿孔器６７４との間に入るのを防止することができる。

いくつかの実施形態では、ポッド６７０は、炭酸飲料メーカ内に配置されている。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、例えば、図６４Ａ〜図６４Ｂに示すように、穿孔器６８４を含む。したがって、穿孔器６８４は、ポッド６７０の外側にある。いくつかの実施形態では、穿孔器６８４は、中空である。例えば、穿孔器６８４は、空気パイプ６８５を含んでもよい。いくつかの実施形態では、空気パイプ６８５は、空気ポンプに動作可能に接続されている。いくつかの実施形態では、ポッド６７０は、例えば、図６４Ａに示すように、穿孔器６８４に隣接して配置されている。いくつかの実施形態では、例えば、図６４Ｂに示すように、穿孔器６８４は、下方に延在して第１のフィルム６７５を貫通し、同時に穿孔器６７４を押し下げ、次に、第２のフィルム６７９を貫通する。図６４Ｂにも見られるように、穿孔器６７４の動きは、孔６７８を孔６９３と整列させる。第１のフィルム６７５及び第２のフィルム６７９が穿孔され、孔６７８が孔６９３と整列した後に、ポッド６５０からの濃縮物は、空気パイプ６８５を通って空気パイプ６７７の中に、第１のフィルム６７５の近くの孔６７８及び６９３を通ってポッド６７０の中に流れる（例えば、空気ポンプからの）空気圧によって送達されて、基部６７２の近くの孔６７８及び６９３を通って空気パイプ６７７の中に、及び第２の切断フィルム６７９を通って例えば、飲用カップ又は他のチャンバの中に濃縮物を分配する。

ポッドのいくつかの実施形態について説明してきたが、他の変形形態及び実施形態もまた、本明細書に記載される炭酸飲料メーカの範囲内にあり、それらと共に使用することができる。加えて、炭酸飲料メーカとポッドとの間のいくつかの相互作用について説明してきたが、他の相互作用もまた本開示の範囲内にある。例えば、図６５〜図８５は、炭酸飲料メーカの中に挿入されているポッドの例示的な実施形態を示す。

上述のように、本明細書に記載される炭酸飲料メーカは、炭酸化源を含んでもよい。いくつかの実施形態では、炭酸化源は、炭酸ガスシリンダ又はタンクであってもよい。例えば、図８６に示すように、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸ガスタンクである炭酸化源３５０を使用する。いくつかの実施形態では、炭酸ガスタンクは、最大４２５グラムの炭酸ガスを保持することができる。炭酸ガスタンクには、特別な取り扱い、輸送、再充填、及び送達を必要とし得る加圧された状態の炭酸ガスを含む。これらの要件は、消費者にとって費用がかかり、不便であり得る。例えば、炭酸ガスタンクは、消費者に直接出荷することができない。炭酸ガスタンクの廃棄はまた、消費者にとって不便である可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、他の炭酸源を利用する。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００（又は炭酸飲料メーカ１００）は、例えば、図８６に示すように、炭酸ガスタンクの代わりに、炭酸ガス発生システム７００などの炭酸ガス発生システムを含んでもよい。炭酸ガス発生システムを炭酸飲料メーカに組み込むことにより、炭酸ガスを輸送する必要性、及びそのようにするための特別な要件を排除する。したがって、炭酸ガス発生システム７００で使用される要素は、安全に消費者に送達される（例えば、出荷される）ことができ、炭酸飲料メーカ３００内で炭酸ガスを発生させる又は作成するために使用された後に、安全に廃棄され得る。換言すれば、原料又は反応物は、安全に出荷することができる要素であってもよく、副生成物は、安全に廃棄され得る副生成物であってもよい。

いくつかの実施形態では、要素は、反応生成物として炭酸ガスを作成するように反応する化学要素であってもよい。いくつかの実施形態では、要素は、乾燥化学要素であってもよい。乾燥化学要素は、様々な形態で炭酸ガス発生システム７００に提供され得る。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、炭酸化源として、乾燥化学要素を含む錠剤を使用してもよい。いくつかの実施形態では、ポッドは、例えばビーズ、ルースパウダー、又は錠剤の形態の炭酸化源を含んでもよい。いくつかの実施形態では、要素は、湿潤化学要素であってもよい。

いくつかの実施形態では、錠剤は、重炭酸ナトリウムを含んでもよい。いくつかの実施形態では、熱は、飲料を炭酸化するためのガスを生成させ得るマイクロ波照射を通じてなど、重炭酸ナトリウム錠に適用されてもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、発泡技術（即ち、化学反応による液体からの気泡の発生）を使用して、飲料内に炭酸化を提供することができる。いくつかの実施形態では、ガスは、食品用酸（例えば、クエン酸、酒石酸、シュウ酸など、又はこれらの酸の組み合わせ）と、炭酸源（炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、又はそれらの混合物）との間の反応によって遊離させ得る二酸化炭素である。いくつかの実施形態では、酸及び炭酸塩は、ルースパウダーの形態又は錠剤の形態などで乾固する。いくつかの実施形態では、酸及び炭酸塩混合物は、顆粒に形成され、約４〜約１０メッシュのサイズの範囲の粒子を含んでもよい。顆粒は、粉末を一緒に混合し、混合物を湿らせてペースト状の塊を形成することによってできていてもよく、ふるいを通過し、開放空気中又はオーブン内で乾燥されてもよい。いくつかの実施形態では、顆粒は、小さい粉末粒子よりも滑らかに、かつ予測可能に流動し得るため、顆粒は、カプセル又は錠剤を調製する際の中間ステップとして使用されてもよい。いくつかの実施形態では、水は、例えば錠剤の形態で酸及び炭酸塩混合物に添加され、これによって発泡の生成を引き起こす。

いくつかの実施形態では、発泡を生成するために使用される酸は、酸が水にどれだけ溶けるかに基づいている。酸の水への溶解度が高いほど、より速い炭酸ガスが生成される。例えば、２０℃の水中のクエン酸の溶解度は、１．５ｇ／ｍｌの水であり、酒石酸及びシュウ酸の溶解度は、それぞれ１．３及び０．１４ｇ／ｍｌの水である。更に、酸対炭酸塩のモル比は、反応速度及び収率にも影響を及ぼす。一般に、炭酸塩に対する酸の比率が高いほど、反応が速くなる。また、より高い比率の酸は、炭酸塩が完全に反応することを確実にする。

一例として、いくつかの実施形態では、炭酸カリウム及びクエン酸は、反応チャンバ内で、粉末又は錠剤の形態で組み合わされる。乾燥要素として、炭酸カリウム及びクエン酸は、互いに反応しない。いくつかの実施形態では、炭酸カリウム及びクエン酸に水を添加して、それらの間の反応を開始してもよい。炭酸カリウム及びクエン酸は、以下に示すように、反応して炭酸ガスを発生させることがある。化学反応の他の生成物は、水相中の水及びクエン酸カリウムである。次いで、炭酸ガスは、炭酸飲料メーカの炭酸化チャンバに提供されて、飲料を炭酸化することができる。

いくつかの実施形態では、要素（例えば、炭酸カリウム及びクエン酸）間の反応により、室温で又は室温近くで炭酸ガスを生成することができる。いくつかの実施形態では、反応は、消費される飲料から単離されている。いくつかの実施形態では、反応は、加熱水を添加することによって加速され得る。いくつかの実施形態では、反応は、脱水ゼオライトを他の化学要素と共に含むことによって加速され得る。いくつかの実施形態では、反応は、化学的熱源を含むことによって加速され得る。

いくつかの実施形態では、錠剤は、要素間の反応を開始することから、大気中の水の効果を低減するためのコーティングを含んでもよい。いくつかの実施形態では、コーティングは、糖を含む。いくつかの実施形態では、コーティングは、ポリ酢酸ビニルを含む。いくつかの実施形態では、コーティングは、ポリ乳酸を含む。

いくつかの実施形態では、錠剤は、他の化学反応から発生した熱に依存して、炭酸塩若しくは重炭酸塩（複数可）を分解し、及び／又は発泡反応（複数可）を加速させることができる。例えば、いくつかの実施形態では、錠剤は、アルカリ土類金属酸化物、重炭酸ナトリウム、及び脱水ゼオライトを含んでもよい。いくつかの実施形態では、金属酸化物（例えば、酸化カルシウム）は、脱水ゼオライトと組み合わされるが、重炭酸ナトリウムから単離される。水が添加されたときに熱が生成され、重炭酸ナトリウムは、熱と反応して、炭酸ガスを生成する。いくつかの実施形態では、錠剤は、脱水ゼオライト、酸塩基組成物、及び重炭酸ナトリウムを含むことができる。いくつかの実施形態では、酸塩基組成物は、酸塩基反応が水自体を発生させるため、より少ない水消費を可能にする。これにより、次に脱水ゼオライトの発熱反応が生じる。したがって、熱が生成され、重炭酸ナトリウムが熱と反応し炭酸ガスを生成する。他の実施形態は、他の化学反応を利用して、飲料の炭酸化を生成することができる。

いくつかの実施形態では、酸と炭酸塩との混合物に水を添加する代わりに、水を酸（例えば、クエン酸）に添加し、続いて炭酸塩粉末（例えば、炭酸カリウム）を添加してもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生システム７００は、炭酸ガスを生成する化学反応を促進する。いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生システム７００は、例えば、図８７に示すように、電力及び制御システム７１０、出力システム７２０、リザーバ７３０、及び反応チャンバ７４０を備える。いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生システム７００は、例えば、図８８及び図８９に示すように、炭酸ガス発生システム７００の使用を容易にするための起動ボタン７０２、圧力インジケータ７０４、及び活動インジケータ７０６を含む。いくつかの実施形態では、起動ボタン７０２は、炭酸ガス発生システム７００をオンにする。いくつかの実施形態では、起動ボタン７０２の代わりに、炭酸ガス発生システム７００は、炭酸ガスを発生させる時間である、炭酸飲料メーカ３００からの信号を受信することによってオンにすることができる。いくつかの実施形態では、圧力インジケータ７０４は、炭酸ガス発生システム７００の安全な動作を確実にするために、反応チャンバ７４０内の電流圧力を示す。いくつかの実施形態では、活動インジケータ７０６は、炭酸ガス発生システム７００が炭酸ガスを能動的に発生させるときを示す。いくつかの実施形態では、活動インジケータ７０６は、ＬＥＤを備える。

いくつかの実施形態では、リザーバ７３０は、化学物質間の化学反応を開始するために、化学物質（例えば、粉末形態の炭酸カリウム及びクエン酸）に添加される水を貯蔵する。いくつかの実施形態では、化学物質は、リザーバ７３０からの水が化学物質に添加される代わりに、リザーバ７３０に添加されてもよい。いくつかの実施形態では、リザーバ７３０は、リザーバ７３０内の水を加熱するための１つ以上のカートリッジヒータ７３２を含む。いくつかの実施形態では、リザーバ７３０は、４つのカートリッジヒータ７３２を含む。いくつかの実施形態では、カートリッジヒータ７３２は、リザーバ７３０内に貯蔵された水を５５〜６０℃の温度にすることができる。いくつかの実施形態では、カートリッジヒータ７３２は、リザーバ７３０内に貯蔵された水を常に加熱する。いくつかの実施形態では、リザーバ７３０は、常に加熱されているわけではない。いくつかの実施形態では、カートリッジヒータ７３２は、信号が受信されたときに、リザーバ７３０内に貯蔵された水を加熱するだけである。いくつかの実施形態では、リザーバ７３０は、炭酸ガスの発生のいくつかの循環に対して十分な水を保持している。例えば、リザーバ７３０は、炭酸ガスの発生の３循環（即ち、３つの飲料の炭酸ガスを生成するために）十分な水を保持することができる。

いくつかの実施形態では、水出口通路７３４（図９１を参照）、ポンプ７３６（図９１を参照）、及び水送達配管７３８は、リザーバ７３０からの水を反応チャンバ７４０に送達するように構成されている。いくつかの実施形態では、水出口通路７３４は、リザーバ７３０に接続されている。いくつかの実施形態では、ポンプ７３６は、水出口通路７３４に動作可能に接続されている。ポンプ７３６は、リザーバ７３０から水出口通路７３４を通って水送達配管７３８に水をポンプ供給するように構成されている。いくつかの実施形態では、ポンプ７３６は、高圧電磁ポンプを含む。

いくつかの実施形態では、ポンプ７３６は、水を反応チャンバ７４０の中に導入するように断続的に動作する。例えば、図９８に示すように、ポンププロファイル８００は、ポンプ７３６が何回もオン及びオフになるパルスを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ポンププロファイル８００は、炭酸ガスの発生速度に影響を及ぼす。したがって、ポンププロファイル８００を変更することによって、所望の発生速度を達成することができる。いくつかの実施形態では、ポンププロファイル８００は、反応チャンバ７４０内の過発泡を防止する。いくつかの実施形態では、ポンププロファイル８００は、炭酸ガスの発生を炭酸化プロセスと対応させるように構成されている。いくつかの実施形態では、ポンププロファイル８００は、炭酸ガスが早期に発生しないように遅延を含んでもよい。

いくつかの実施形態では、ポンププロファイル８００は、反応チャンバ７４０内の乾燥要素間の反応を活性化するために使用される水の大部分を送達するための少数の中程度の長さのパルスを含むことができる。いくつかの実施形態では、ポンププロファイル８００は、中程度の長さパルスの後に１つ又は２つのより短いパルスを含んでもよい。より短いパルスは、炭酸ガスの発生の終わりに向けて乾燥化学要素を継続的に混合するのを促進することができる。他のポンププロファイルもまた可能である。

いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０は、水接続部７４２、及びガス接続部７４４を備える。いくつかの実施形態では、水送達配管７３８は、水接続部７４２に水をもたらし、水を反応チャンバ７４０の中に導入する。化学要素は、反応チャンバ７４０内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、水は、炭酸ガスを生成するための反応を開始し、ガス接続部７４４を通って反応チャンバ７４０を出ることができる。いくつかの実施形態では、ガス接続７４４は、ガス送出配管７４６に接続されている。いくつかの実施形態では、ガス送出配管７４６は、ガスを出力システム７２０に送達する。

いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生システム７００のための電力及び制御システム７１０は、例えば、図９０に示すように、電源コネクタ７１２及び制御コネクタ７１４を備える。いくつかの実施形態では、電源コネクタ７１２は、電力を必要とする炭酸ガス発生システム７００の構成要素に電力を供給する。いくつかの実施形態では、制御コネクタ７１４は、炭酸ガス発生システム７００の構成要素を主要コントローラに接続している。いくつかの実施形態では、電力及び制御システム７１０は、単なる炭酸ガス発生システム７００ではなく、炭酸飲料メーカ３００の全てに対する電力及び制御システムである。換言すれば、炭酸ガス発生システム７００は、いくつかの構成要素を炭酸飲料メーカ３００内の他のシステムと共有することができる。

いくつかの実施形態では、出力システム７２０は、手動通気出口７２２、圧力逃がし弁７２４、出口電磁弁７２６、及び出口配管７２８を備える。いくつかの実施形態では、手動通気出口７２２は、ユーザが、炭酸ガス発生システム７００を手動で通気することを可能にする。いくつかの実施形態では、圧力逃がし弁７２４は、炭酸ガス発生システム７００内の圧力を調節するのに役立つ。例えば、炭酸ガス発生システム７００内の圧力が、所定の圧力を超える場合、圧力逃がし弁７２４は開放して圧力の一部を放出する。いくつかの実施形態では、出口電磁弁７２６及び出口配管７２８は、炭酸ガス発生システム７００から炭酸飲料メーカ３００内の炭酸化タンクへの発生した炭酸ガスの輸送を促進する。以下でより詳細に説明するように、炭酸飲料メーカ３００は、出口電磁弁７２６の開閉のタイミングに対して出口電磁弁７２６と連通してもよく、その結果、炭酸飲料メーカ３００は、適切な量の炭酸ガスを適切なタイミングで得ることができる。

いくつかの実施形態では、出力システム７２０は、単なる炭酸ガス発生システム７００ではなく、炭酸飲料メーカ３００の他の態様に使用され得る。例えば、手動通気出口７２２は、ユーザが、全体として炭酸飲料メーカ３００を手動で通気することを可能にすることができる。同様に、圧力逃がし弁７２４は、全体として炭酸飲料メーカ３００の圧力を調節するのに役立ち得る。炭酸ガス発生システム７００は、炭酸飲料メーカ３００内の他のシステムといくつかの構成要素を共有することができるので、炭酸飲料メーカ３００への炭酸ガス発生システム７００の追加は、それほど多くの追加の構成要素を必要とせず、炭酸飲料メーカ３００のサイズを最小限に抑えることができる。いくつかの実施形態では、リザーバ７３０などの炭酸ガス発生システム７００の他の構成要素はまた、炭酸飲料メーカ３００の他の態様と共有されてもよい。

いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０は、乾燥化学要素を保持するように構成されている。いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０は、例えば、図９１及び図９２に示すように、化学ポッド７６０を受容するように構成されている。いくつかの実施形態では、化学ポッド７６０は、再利用可能なポッドである。いくつかの実施形態では、化学ポッド７６０は、使い捨てポッドである。いくつかの実施形態では、化学ポッド７６０は、乾燥化学要素（例えば、炭酸カリウム及びクエン酸）の混合物を保持する。

いくつかの実施形態では、リザーバ７３０からの水を化学ポッド７６０の中に送達して、化学要素間の化学反応を開始することができる。いくつかの実施形態では、リザーバ７３０からの水を、水接続部７４２を通って、水送達配管７３８を介して化学ポッド７６０の中に送達する。いくつかの実施形態では、針７５０を化学ポッド７６０の中に挿入して、水を化学ポッド７６０の中に注入する。いくつかの実施形態では、針７５０は、水接続部７４２から反応チャンバ７４０の中に突出してもよい。例えば、針７５０は、化学ポッド７６０の中に突出してもよい。

いくつかの実施形態では、針７５０は、水分配針として動作する。例えば、針７５０は、化学要素（例えば、炭酸カリウム及びクエン酸）の中に直接水を噴霧してもよい。いくつかの実施形態では、針７５０は、化学要素間の反応を増加させるために、全ての化学要素が濡れていることを確実にするのを支援するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、針７５０は、化学要素と水とをより良好に混合するために撹拌を提供するように構成されてもよい。例えば、針７５０には、化学要素の湿潤及び撹拌に寄与する孔（例えば、水注入孔）が設けられてもよい。加えて、上述のポンププロファイル８００によるポンプ７３６からの水のパルスはまた、化学要素の湿潤及び撹拌に寄与することができる。

いくつかの実施形態では、針７５０を通る水のパルスは、反応チャンバ７４０内での過発泡の防止に寄与することができる。いくつかの実施形態では、より大量の水は、発泡反応で発生した気泡を崩壊させるのに役立つ。いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０の中により多くの温水が添加されたときに、化学反応はより速くなり、発生する泡及び気泡はより少なくなる。いくつかの実施形態では、発泡反応によって発生した泡及び気泡を管理する他の方法（例えば、ガラスビーズ、プラスチックビーズ、シリコン油、化学的消泡剤、機械的発泡破壊剤など）を使用することができる。いくつかの実施形態では、発泡反応によって発生した泡及び気泡を管理することにより、より速い炭酸ガスの発生が可能になる。

いくつかの実施形態では、針７５０は、例えば、図９３及び図９４に示すように、複数の孔を備える。いくつかの実施形態では、針７５０は、針７５０の長さに沿って線状に配置された複数の孔７５２を備える。いくつかの実施形態では、孔７５２は、図９３に示すように、第２の複数の孔７５４と交互方式で配置されている。いくつかの実施形態では、孔７５２及び孔７５４などの孔の配列は、水の乾燥化学要素との混合を促し、炭酸ガスをより効率的に発生させるのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、針７５０は、図９４に示すように、例えば、穿孔器７５８の近くの針７５０の底部に孔７５６を含む。いくつかの実施形態では、針７５０は、４つの孔７５６を備える。いくつかの実施形態では、孔７５６は、化学要素間の反応を最大化するために、化学ポッド７６０の底部近くの４方向に水を噴霧する。例えば、この構成は、化学要素を移動させ続けることができる。

いくつかの実施形態では、孔７５２、孔７５４、及び／又は孔７５６は、直径１ミリメートルを有する。いくつかの実施形態では、孔７５２、孔７５４、及び／又は孔７５６は、直径０．５ミリメートルを有する。いくつかの実施形態では、孔７５２、孔７５４、及び孔７５６は、異なる直径を有してもよい。いくつかの実施形態では、孔７５２、孔７５４、及び孔７５６は、同じ直径を有してもよい。孔７５２、孔７５４、及び孔７５６は、他の直径（例えば、１ミリメートル超、０．５〜１ミリメートル、又は０．５ミリメートル未満）を有する。いくつかの実施形態では、針７５０は、６つの孔を備える。いくつかの実施形態では、各孔は、直径０．３ミリメートルを有する。いくつかの実施形態では、直径のサイズは、所望の時間（例えば、１０秒）で水を投与するための適切な速度及び流量を保証する。針７５０の設計は、反応チャンバ７４０内に配置された異なる化学要素に対して異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、針７５０は、ポンプ供給期間全体にわたって連続的な混合を提供するように構成されている。

いくつかの実施形態では、針７５０は、７０ミリリットルの水を反応チャンバ７４０の中に注入する。いくつかの実施形態では、針７５０は、１秒当たり５．５ミリリットルの速度で水を反応チャンバ７４０の中に注入する。

いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０は、異なるサイズの化学ポット７６０を受容するように構成され得る。例えば、反応チャンバ７４０は、図９１及び図９２に示すように、異なるサイズの化学ポッド７６０を収容するためのスペーサ７４１を含んでもよい。いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０は、一度に２つ以上の化学ポッド７６０又は錠剤を収容するようにサイズ決めされてもよい。いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０の中に挿入される化学ポッド７６０又は錠剤の数は、炭酸飲料内の炭酸の量に影響を及ぼし得る。例えば、１つの化学ポッド７６０又は錠剤は、低炭酸化に相当し、２つの化学ポッド７６０又は錠剤は、中炭酸化に相当し、３つの化学ポッド７６０又は錠剤は、高炭酸化に相当し得る。

いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０は、圧力容器を含む。いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０を開放し、確実に封止することができる。いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０は、反応チャンバ７４０が加圧されることを可能にするように、炭酸飲料メーカ３００の他の部分に封止される。いくつかの実施形態では、反応チャンバ７４０は、チャンバシール７４３を含む。いくつかの実施形態では、チャンバシール７４３は、炭酸化カップの炭酸飲料メーカへの接続に関する上記と同じロック機構を備える。

いくつかの実施形態では、水が反応チャンバ７４０の中に導入された後に、炭酸ガスが生成される。炭酸ガスが生成されると、それは上述のようにガス接続部７４４及びガス送出配管７４６を通って出力システム７２０に送達され、炭酸ガスを炭酸化チャンバに送達して飲料を炭酸化する。残余生成物は、化学ポッド７６０及び／又は反応チャンバ７４０内に残る。いくつかの実施形態では、残余生成物は、特別な処理なしに廃棄しても安全である（例えば、残余生成物は、消費者の家庭の排水口に流してもよい）。

いくつかの実施形態では、化学ポッド７６０に送達される水は、加熱されている。いくつかの実施形態では、化学ポッド７６０に送達される水は、４０〜９０℃（即ち、温水；本明細書で使用されるとき、温水は湯を含む）の間である。例えば、化学ポッド７６０に送達される水は、５５〜６０℃であってもよい。いくつかの実施形態では、追加の加熱は、化学ポッド７６０内の反応を促進することができる。いくつかの実施形態では、誘導加熱を用いて、化学ポッド７６０を加熱してもよい。例えば、図９５に示すように、一次コイル７７０は、化学ポッド７６０を囲むことができる。いくつかの実施形態では、化学ポッド７６０は、一次コイル７７０によって引き起こされた誘導によって加熱されるサスセプタ７７２を含む。いくつかの実施形態では、誘導加熱は、サスセプタ７７２の幾何学的形状、一次コイル７７０の幾何学的形状、関連する磁気回路、及び一次コイル７７０から熱を除去するために使用される機器によって影響を受ける可能性がある。いくつかの実施形態では、サスセプタ７７２は、金属粒子（例えば、リング、ディスク、中空シリンダ、球体など）を含む。いくつかの実施形態では、金属粒子は、それらの表皮深さの４倍未満の直径を有する。いくつかの実施形態では、サスセプタ７７２は、図９６に示すように、メッシュを含む。いくつかの実施形態では、メッシュは、不規則的である。

いくつかの実施形態では、一次コイル７７０によって作成された一次場は、サスセプタ７７２と相互作用するように化学ポッド７６０内に主に配置される。いくつかの実施形態では、磁気回路７７４は、一次場が化学ポッド７６０内に配置されることを確実にする。いくつかの実施形態では、磁気回路７７４は、フェライトでできている。いくつかの実施形態では、一次コイル７７０の幾何学的形状はまた、化学ポッド７６０内に配置された一次場に影響を与える可能性がある。いくつかの実施形態では、一次コイル７７０は、図９７に示すように、パンケーキコイルを含む。いくつかの実施形態では、磁気回路７７４は、一次コイル７７０用のフェライトバッキングを提供する。

いくつかの実施形態では、熱交換器７７６は、一次コイル７７０と共に含まれる。いくつかの実施形態では、熱交換器７７６は、一次コイル７７０が過度に熱くなるのを防ぐ。いくつかの実施形態では、熱交換器７７６は、対流によって周囲空気に熱を伝達する。例えば、熱交換器７７６は、フィン付き熱交換器を含んでもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸ガスタンクの代わりに炭酸ガス発生システム７００を利用する。いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生システム７００は、モジュール式である。したがって、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸飲料メーカ３００を変更することなく、炭酸ガスタンク又は炭酸ガス発生システム７００のいずれかを受容することができる。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、例えば図９９の略図９００に示すように、炭酸ガス発生システム７００を利用して、炭酸飲料を発生させることができる。略図９００は、略図９００の底部におけるいくつかの実施形態での炭酸ガス発生システム７００の動作を示す。略図９００は、略図９００の上部における炭酸飲料メーカ３００の他の部分の動作を示す。

いくつかの実施形態では、ユーザは、第１の時点９１０で炭酸飲料メーカ３００を開始する。いくつかの実施形態では、ユーザが、炭酸飲料メーカ３００を開始したときに、予冷却循環９０５が開始する。いくつかの実施形態では、予冷却循環９０５は、炭酸化チャンバを冷却するために、冷貯水器から炭酸化チャンバを通って冷水を循環させることを含む。いくつかの実施形態では、予冷却循環９０５は、第２の時点９２０を通して継続し、第３の時点９３０で終了する。いくつかの実施形態では、例えば、予冷却循環９０５は２０秒間時続する。いくつかの実施形態では、第３の時点９３０で、炭酸飲料メーカ３００は、動作９１５で炭酸化される水で炭酸化チャンバを充填し始める。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００は、第３の時点９３０から第４の時点９４０を通って（例えば、単に第４の時点９４０を過ぎて）、動作９１５で炭酸化チャンバを充填する。例えば、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸化チャンバを１０〜１２秒間充填してもよい。

いくつかの実施形態では、第３の時点９３０で、炭酸飲料メーカ３００はまた、動作９３２で炭酸ガス発生システム７００に信号を送信し、炭酸ガス発生システム７００は、動作９３４で炭酸飲料メーカ３００からの信号を受信する。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカ３００からの信号に応答して、炭酸ガス発生システム７００は、第１の遅延９４５を開始する。いくつかの実施形態では、第１の遅延９４５は、第３の時点９３０から始まり、第４の時点９４０の前に終了する。いくつかの実施形態では、第１の遅延９４５は、５〜１０秒間持続する。いくつかの実施形態では、第１の遅延９４５の終わりに、炭酸ガス発生システム７００は、炭酸ガス発生プロセス９５５を開始する。いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生プロセス９５５は、上述の炭酸ガス発生システム７００を使用するプロセスである。いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生プロセス９５５は、第４の時点９４０の前に開始し、第５の時点９５０の後に終了する。いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生プロセス９５５は、１２〜２０秒間持続する。

いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生プロセス９５５中に、炭酸飲料メーカ３００は、炭酸化プロセス９２５を開始する。炭酸化プロセス９２５は、飲料の炭酸化を開始するのに十分な炭酸ガスが発生するように、炭酸ガス発生プロセス９５５が開始した後に開始する。例えば、炭酸ガス発生プロセス９５５は、第４の時点９４０の前に開始することができ、一方、炭酸化プロセス９２５は、第４の時点９４０の後に開始することができる。いくつかの実施形態では、炭酸化プロセス９２５は、炭酸ガス発生プロセス９５５が開始した５秒後に開始する。

いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生プロセス９５５の終了後に、炭酸ガス発生システム７００が第２の遅延９６５を開始する。いくつかの実施形態では、第２の遅延９６５は、第５の時点９５０の後に開始する。いくつかの実施形態では、第２の遅延９６５は、第６の時点９６０を通って延長し、第７の時点９７０で終了する。いくつかの実施形態では、第７の時点９７０は、炭酸飲料メーカ３００及び炭酸ガス発生システム７００の全ての動作を終了する。いくつかの実施形態では、炭酸ガス発生システム７００は、第７の時点９７０で通気される。いくつかの実施形態では、第２の遅延９６５は、１５〜２０秒間持続する。

いくつかの実施形態では、炭酸化プロセス９２５は、第２の遅延９６５中に終了する。いくつかの実施形態では、炭酸化プロセス９２５は、第６の時点９６０の直前に終了する。いくつかの実施形態では、炭酸化プロセス９２５が完了すると、炭酸飲料メーカ３００は、動作９３５で炭酸化チャンバを通気し、炭酸飲料を分配する。いくつかの実施形態では、通気及び分配の動作９３５は、１０秒間継続する。いくつかの実施形態では、通気及び分配の動作９３５は、第２の遅延９６５中に開始及び終了する。図９９の略図９００に示す動作のタイミングは、最適な炭酸ガスの発生及び炭酸化を促進することができる。

様々な化学ポッド７６０を炭酸ガス発生システム７００に利用することができる。いくつかの実施形態では、例えば、図１００〜図１０３に示すように、化学ポッド７６０は、香味源（例えば、粉末、シロップなど）を含む香味ポッド７６２と結合されてもよい。いくつかの実施形態では、図１００に示すように、化学ポッド７６０は、乾燥化学要素からなる錠剤であってもよく、香味ポッド７６２は、別個のポッドであってもよい。いくつかの実施形態では、図１０１に示すように、香味ポッド７６２は、化学ポッド７６０内に埋め込まれてもよい。乾燥化学要素は、化学ポッド７６０内の（例えば、香味ポッド７６２の下の）ルースパウダー形態であってもよい。いくつかの実施形態では、図１０２に示すように、香味ポッド７６２は、化学ポッド７６０に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、図１０３に示すように、香味ポッド７６２は、化学ポッド７６０から分離されてもよい。香味ポッド７６２は、分配に関連付けられた炭酸飲料メーカ３００の一部分に配置されてもよい。化学ポッド７６０は、炭酸ガスの発生に関連付けられた炭酸飲料メーカ３００の一部分（即ち、炭酸ガス発生システム７００の反応チャンバ７４０内）に配置されてもよい。

炭酸飲料メーカは、上述特徴のうちの１つ以上を有してもよい。更に、本明細書に記載の炭酸飲料メーカのいずれも、本明細書に記載の炭酸ガス発生システムを利用してもよい。

上述のように、いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、炭酸飲料メーカで使用される香味源を識別するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、香味源を含むポッドには、ＲＦＩＤタグ又は識別子が設けられてもよい。いくつかの実施形態では、ＲＦＩＤタグは、香味、サイズ、有効期限、及び他の製品情報などの、ポッドに関する情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、ポッドが、炭酸飲料メーカの中に挿入されたときに、ポッド上のＲＦＩＤタグから情報を読み取るように位置付けられたＲＦＩＤリーダを含んでもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、ＲＦＩＤタグからの情報に基づいて、異なる動作を行う。例えば、特定の香味料は、炭酸化レベルと関連付けることができる。炭酸飲料メーカがＲＦＩＤタグからの情報を読み取ったときに、それは、関連付けられた炭酸化レベルで自動的に動作することができる。代替的に、炭酸飲料メーカは、推奨される炭酸化レベルを提供するなど、ＲＦＩＤタグからの情報に基づいて、ユーザにメッセージを表示してもよい。別の例として、いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、ポッドが期限切れになったというメッセージを表示してもよい。

いくつかの実施形態では、他のタイプの識別が、ポッドに含まれてもよい。これらの他のタイプの識別には、例えば、バーコード、ＱＲコード（登録商標）、又は機械的識別手段を含んでもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、データの送信及び受信を可能にするスマートテクノロジーを装備することができる。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット、又は他の電子装置など、他の装置と無線通信することができる。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、他の家庭用機器と無線通信することができる。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、例えば、無線ローカルエリアネットワーク（例えば、ホームネットワーク）を介して、インターネットに接続することができる。例えば、炭酸飲料メーカは、無線ネットワークインターフェースコントローラを含んでもよい。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、パーソナルエリアネットワークを介して（例えば、ブルートゥース（登録商標）プロトコルを介して）他の装置と通信することができる。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、例えば、電子装置を介して、遠隔で制御されてもよい。例えば、炭酸飲料メーカに関連付けられたアプリが存在してもよい。アプリは、ユーザが、飲料製造プロセスを遠隔でカスタマイズ又は開始することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、香味、炭酸化レベル、及び他の設定を遠隔で選択することができる。例えば、いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、炭酸飲料メーカの貯蔵チャンバの中に、予め装填された異なる香味の複数のポッドを有してもよい。選択された香味を分配位置に装填するプロセスは自動化されてもよい。いくつかの実施形態では、使い捨てカップはまた、炭酸飲料メーカの中に予め装填されてもよい。使い捨てカップを飲料受容位置に位置付けるプロセスは自動化されてもよい。したがって、飲料製造プロセス全体は、ユーザが部屋に入ったときに、飲料が消費する準備が整っているように、遠隔で制御され得る。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、遠隔装置に情報を提供することができる。例えば、炭酸飲料メーカは、好みの設定、飲み物の数、上香味などの使用データを遠隔装置に送信することができる。いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、飲料が消費する準備が整っていることを、遠隔装置を介してユーザに通知することができる。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、他の警告をユーザに送信することができる。例えば、炭酸飲料メーカは、貯水器を充填し、炭酸ガス源を補充し、又はより多くの香味ポッドを購入する時間であるという警告を送信することができる。別の実施形態として、炭酸飲料メーカは、メンテナンスが必要であるという警告を送信することができる。他のタイプの警告もまた、遠隔装置を介してユーザに送信されてもよい。遠隔装置に警告することに加えて、又はそれに代えて、炭酸飲料メーカはまた、炭酸飲料メーカ自体に、光、テキスト、音声メッセージ、ベル、ビープ音など、視覚的及び／又は可聴警告を提供してもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、遠隔装置からの情報を受信することができる。炭酸飲料メーカで作成された飲料を試飲した後に、ユーザは、遠隔装置を使用して（例えば、スマートフォン上のアプリを通じて）、炭酸飲料メーカに情報を送信することができる。例えば、ユーザが、新しい飲料を作成し、特にその飲料を楽しんだ場合、ユーザは、遠隔装置を介して命令を炭酸飲料メーカに送信して、最後に製造された飲み物のレシピを炭酸飲料メーカのメモリに保存することができる。ユーザはまた、遠隔装置を使用して、炭酸飲料メーカに命令を送信して、そのメモリからレシピを削除することもできる。他のタイプの情報もまた、炭酸飲料メーカに送信されてもよい。

いくつかの実施形態では、炭酸飲料メーカは、２０１０年１２月３０日に出願された米国特許出願第１２／９８２，３７４号、現在米国特許第９，２７２，８２７号に開示されている飲料分配システムの特徴を含むことができ、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。例えば、炭酸飲料メーカは、カートリッジを穿孔し、（炭酸化された又は炭酸化されていない）水をカートリッジの中に導入するための水供給線の端部に針を含んでもよい。別の例として、炭酸飲料メーカは、炭酸飲料メーカを起動するためのボタン又はスイッチを含んでもよい。米国特許出願第１２／９８２，３７４号に開示されている他の特徴は、本明細書では具体的に説明されていないが、炭酸飲料メーカに含まれてもよい。

「発明の概要」及び「要約」のセクションではなく、「発明を実施するための形態」のセクションは、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。「発明の概要」及び「要約」のセクションは、本発明者（ら）によって想到されるような、本発明（複数可）の１つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を示し得るが、本発明（複数可）及び添付の特許請求の範囲をいかようにも限定することを意図するものではない。

これまでに、特定機能の実施、及びこれらの関係を例示する機能的ビルディングブロックを使って、本発明（複数可）について説明してきた。こうした機能的ビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びこれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を定義することができる。

特定実施形態の前述の説明により、本発明（複数可）の一般的な性質が完全に明らかになり、他者が、当業者の知識を適用することによって、過度の試行錯誤をすることなく、本発明（複数可）の一般的な概念を逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び／又は適合させることができる。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示や指導に基づいて、開示の実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、それ故、本明細書の用語法や表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。

本発明（複数可）の広がり及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、下記「特許請求の範囲」及びこれらの等価物に従ってのみ規定されるべきである。

Claims (24)

1. 炭酸飲料メーカであって、
   氷水を保持するように構成された貯水器であって、第１の羽根車及び前記第１の羽根車を囲むシュラウドを有する、貯水器と、
   化学要素を収容し、かつ温水を受容するように構成された炭酸ガス作成チャンバであって、前記化学要素は、前記温水が前記炭酸ガス作成チャンバに導入されたときに、互いに反応して炭酸ガスを作成するように構成されている、炭酸ガス作成チャンバと、
   前記貯水器及び前記炭酸ガス作成チャンバに接続された炭酸化チャンバであって、第２の羽根車を有する、炭酸化チャンバと、を備え、
   前記第２の羽根車が、軸部分及び羽根を含み、前記軸部分及び前記羽根が、内部に導管を画定し、
   前記羽根が、前記炭酸化チャンバの下端に低圧領域を作成するように構成され、その結果、前記炭酸ガス作成チャンバからの炭酸ガスが、前記導管を通って前記低圧領域に流れる、炭酸飲料メーカ。
2. 前記化学要素が、炭酸カリウム及びクエン酸を含む、請求項１に記載の炭酸飲料メーカ。
3. 前記化学要素が、乾燥化学要素を含む、請求項１に記載の炭酸飲料メーカ。
4. 前記化学要素が、錠剤を含む、請求項１に記載の炭酸飲料メーカ。
5. 前記化学要素が、ポッド内に配置されている、請求項１に記載の炭酸飲料メーカ。
6. 前記温水を前記炭酸ガス作成チャンバに送達するように構成された針を更に備える、請求項１に記載の炭酸飲料メーカ。
7. 炭酸飲料を作成する方法であって、
   冷水を炭酸化チャンバに送達することと、
   炭酸ガス作成チャンバ内の炭酸カリウムとクエン酸との混合物に温水を添加して炭酸ガスを作成することと、
   前記炭酸ガスを前記炭酸化チャンバに送達することと、
   前記炭酸化チャンバ内に配置された羽根車を介して前記炭酸ガスを前記冷水に取り込んで炭酸水を作成することと、を含む、方法。
8. 前記炭酸水をカップの中に分配することを更に含む、請求項７に記載の方法。
9. 香味源を前記炭酸水と混合することを更に含む、請求項７に記載の方法。
10. 前記香味源がシロップを含む、請求項９に記載の方法。
11. 前記香味源を前記炭酸水と混合することが、前記炭酸水及び前記香味源をカップの中に同時に分配することを含む、請求項９に記載の方法。
12. 前記香味源が、シングルサーブポッドを含む、請求項７に記載の方法。
13. 前記冷水が前記炭酸化チャンバに送達され始めるのと同時に、前記炭酸ガス作成チャンバに信号を送信して、所定の時間遅延を引き起こすことを更に含む、請求項７に記載の方法。
14. 前記温水が、前記所定の時間遅延後に、前記炭酸カリウムとクエン酸との混合物に添加される、請求項１３に記載の方法。
15. 前記温水が、前記所定の時間遅延後に開始する所定の時間の間、前記炭酸カリウムとクエン酸との混合物に添加される、請求項１３に記載の方法。
16. 炭酸飲料を作るシステムであって、
    希釈剤を保持するように構成されたリザーバと、
    化学反応を介して炭酸ガスを生成するように構成された炭酸ガス作成チャンバと、
    前記リザーバからの前記希釈剤及び前記炭酸ガス作成チャンバからの前記炭酸ガスを受容し、前記希釈剤と前記炭酸ガスとを混合して炭酸飲料を形成するように構成された炭酸化チャンバと、を備え、
    前記化学反応が、前記炭酸飲料から単離されている、炭酸飲料を作るシステム。
17. 前記化学反応を介して生成された前記炭酸ガスが室温である、請求項１６に記載の炭酸飲料を作るシステム。
18. 前記化学反応が、化学要素の混合物に水を導入することによって開始される、請求項１６に記載の炭酸飲料を作るシステム。
19. 前記化学反応が、炭酸カリウムとクエン酸との間の反応を含む、請求項１６に記載の炭酸飲料を作るシステム。
20. 前記炭酸飲料を作るシステムが、前記炭酸ガス作成チャンバの代わりに、ガスタンクから炭酸ガスを受容するように構成されている、請求項１６に記載の炭酸飲料を作るシステム。
21. 炭酸飲料メーカであって、
    炭酸化源と、
    香味源と、
    液体を収容するように構成された取り外し可能な炭酸化チャンバと、
    前記取り外し可能な炭酸化チャンバの底部に配置された羽根車と、を備え、
    前記液体が、前記取り外し可能な炭酸化チャンバ内で炭酸化され、冷却され、及び香味付けされる、炭酸飲料メーカ。
22. 炭酸化カップであって、
    基部及びシリンダを形成する透明プラスチック層と、
    前記透明プラスチック層の外側に配置された金属シースであって、前記透明プラスチック層の一部分が、前記炭酸化カップの外側から見えるように、複数の孔を画定している、金属シースと、
    前記透明プラスチック層の前記基部の内側に配置された磁気駆動型羽根車と、
    前記基部とは反対側の前記シリンダの端部に配置された取り付け部材であって、炭酸化源を有する炭酸飲料メーカに取り付けられたときに、前記炭酸化カップを封止するように構成されている、取り付け部材と、を備える、炭酸化カップ。
23. 炭酸飲料メーカであって、
    氷水を保持するように構成された貯水器であって、第１の羽根車及び前記第１の羽根車を囲むシュラウドを有する、貯水器と、
    前記貯水器及び炭酸化源に接続された炭酸化チャンバであって、第２の羽根車を有する、炭酸化チャンバと、を備え、
    前記第２の羽根車が、軸部分及び羽根を含み、前記軸部分及び前記羽根が、内部に導管を画定し、
    前記羽根が、前記炭酸化チャンバの下端に低圧領域を作成するように構成され、その結果、前記炭酸化源からの炭酸ガスが、前記導管を通って前記低圧領域に流れる、炭酸飲料メーカ。
24. 炭酸飲料メーカのための貯水器であって、
    氷水を保持するように構成された二重壁タンクと、
    前記タンク内に配置され、前記氷水を撹拌するように構成された羽根車と、
    前記羽根車の周囲に配置され、前記羽根車を氷から保護するように構成されたシュラウドと、
    前記タンクの下に配置された冷板と、
    前記冷板上に配置された熱電冷却器と、
    前記熱電冷却器から熱を除去するように構成された熱パイプアセンブリと、を備える、貯水器。

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