JP2011133865A - 電子写真感光体および電子写真装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導電性基体の上に、少なくとも光導電層と、水素化アモルファスシリコンカーバイドで構成された表面層とを順次形成した電子写真感光体において、該表面層のケイ素原子の原子数(Si)と炭素原子の原子数(C)との和に対する炭素原子の原子数(C)の比(C/(Si+C))が0.61以上0.75以下であり、かつケイ素原子の原子密度と炭素原子の原子密度の和が6.60×1022原子/cm3以上であり、かつ該表面層のJIS B0601:2001で規定される算術平均粗さRaが、0.029μm以上0.500μm以下であることを特徴とする電子写真感光体。
【選択図】図1
Description
このようにして電子写真装置で画像形成を行った後は、電子写真感光体の表面にトナーの一部が残留するため、この残留トナーを除去する必要がある。残留トナーの除去は、通常、クリーニングブレード、ファーブラシ、マグネットブラシなどを用いたクリーニング工程によって行われ、特にクリーニングブレードを用いたクリーニング工程よって行われるのが一般的である。
上記問題を解決するための対策として、特許文献1には、アモルファスシリコンを感光層とした電子写真感光体において、該感光層を形成する導電性基体の表面を切削あるいは回転ボールミル装置であらかじめ粗しておく方法が提案されている。
また、特許文献2においては、電子写真感光体の10μm×10μmの範囲における微視的な表面粗さRaを所定の値に制御することにより、トナー付着を効果的に防止する方法が提案されている。
ところが、小粒径トナーを用いる際には、これらの設定範囲が狭くなり、設計ラチチュードが十分に取れず、設計が困難になる場合があった。
また、画像形成を繰り返すと、上記調整項目の設定値によっては、徐々に電子写真感光体の表面の活性度が変化してしまい、電子写真感光体の回転トルクが上昇する現象が発生してしまうことがあった。この現象は次のように予想される。
帯電器内部または付近で形成される放電生成物によって、電子写真感光体の表面の表面自由エネルギーなどの活性度が変化する。そのためにトナーやトナー外添剤、紙粉、場合によって中間転写体のバインダー樹脂などの電子写真感光体の付近に存在する物質が表面に付着しやすくなり、電子写真感光体の表面とクリーニングブレードとの間の摩擦力が変化すると考えられる。この回転トルクの上昇により、電子写真感光体がスムーズに回転しなくなり、バンディング現象が発生することがあった。
特に、特許文献1に示したような基板(基体)加工を施さない場合には、バンディング現象が起こりやすい傾向があった。
また、特許文献2においては、基体の微視的な凹凸に関してのみ考慮されており、小粒径トナーを使用した場合や長期使用の場合においては、電子写真感光体の回転トルクの上昇やバンディング現象が発生してしまうことがあった。
本発明の目的は、高品位な画像が長期間に渡って出力可能な電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有する電子写真装置を提供することにある。
該表面層におけるケイ素原子の原子数(Si)と炭素原子の原子数(C)との和に対する炭素原子の原子数(C)の比(C/(Si+C))が、0.61以上0.75以下であり、
該表面層におけるケイ素原子の原子密度と炭素原子の原子密度との和が、6.60×1022原子/cm3以上であり、
該表面層のJIS B0601:2001で規定される算術平均粗さRaが、0.029μm以上0.500μm以下である
ことを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、上記電子写真感光体を有する電子写真装置である。
本発明者らは、鋭意検討を行ったところ、a−SiC表面層の組成などの物性を適切にコントロールすることにより、初期の摩擦係数が低く、かつ使用に伴う摩擦係数の増大が少ないa−SiC表面層を形成できることがわかった。摩擦係数の増大に関しては、帯電工程で電子写真感光体が放電生成物に曝され、電子写真感光体の表面自由エネルギーが変化し、表面にトナーの成分などの様々なものが付着するために起こると推察している。このことから、a−SiC表面層の組成によって物性を適切にコントロールすることで、放電生成物に曝されても電子写真感光体の表面の活性度が変化しないようにすることができたと考えられる。
以下、表面層の組成による物性のコントロールを「物性コントロール」とも表記し、電子写真感光体の表面の形状のコントロールを「表面粗さコントロール」とも表記する。
これらの物性コントロールと表面粗さコントロールとの組み合わせをさらに最適化することにより、本発明に至った。
以下では、物性コントロール、表面粗さコントロールに関して詳述する。
一般的に、カーボン系材料は、潤滑性に優れた素材であり、電子写真感光体の表面層の材料としてもよく利用される。しかしながら、カーボン系材料は、像露光光としてよく用いられる赤色光や赤外光の吸収が大きいため、電子写真感光体の感度低下を引き起こす場合がある。一方、シリコンカーバイドを用いた場合には、ケイ素原子を含まないカーボン系材料に比べて光の透過性は良いが、ケイ素原子含有量が増えると抵抗が低くなり、電子写真感光体の表面の電荷の横流れを引き起こす場合がある。このような電荷の横流れが生じると、解像度や階調性が低下してしまう場合がある。一方、炭素原子含有量が増えると像露光光の吸収が大きくなる。ケイ素原子の原子数(Si)と炭素原子の原子数(C)との和に対する炭素原子の原子数(C)の比(C/(Si+C))(以下単に「C/(Si+C)」とも表記する。)が0.61以上0.75以下であれば、カーボン系材料の持つ高潤滑性と、像露光光の透過性と、表面層の抵抗のバランスがよい範囲であることがわかった。
すなわち、長期間に渡る画像形成の間、電子写真感光体の表面は、オゾンなどの放電生成物、トナー、トナー外添剤、紙粉などに曝される。特に、コロナ放電を利用した一次帯電器や転写帯電器を用いた場合、電子写真感光体の表面は、多量の放電生成物に曝されることになり、電子写真感光体の表面は変質する可能性が高い。摺擦により表面が削れやすい電子写真感光体であれば、電子写真感光体の表面は常にリフレッシュされ、変質した部分(変質層)が残りにくい。ところが、a−SiC表面層を有する電子写真感光体では、表面が非常に高硬度であるため、摺擦によっても表面が削れにくく、変質層が除去されにくい。この変質層は、カーボン系材料のような高潤滑性はないと考えられ、変質層が成長することにより、電子写真感光体の回転トルクが上昇し、クリーニング不良やバンディング現象といった不具合が発生しやすくなると考えられる。
Si+C原子密度の高いa−SiC表面層では、光学的バンドギャップが狭くなりやすく、光吸収が増加して、電子写真感光体の感度が悪化する場合がある。しかしながら、H/(Si+C+H)を0.30以上とすることで、光学的バンドギャップが広がり、電子写真感光体の感度の良化が図れる。
以上のことから、H/(Si+C+H)は0.30以上0.45以下が好ましい。
前述したとおり、物性コントロールにより、従来の表面層に比較して表面の潤滑性は向上し、その効果を長期間に渡って持続させることができるようになったが、小粒径化するトナーの適正なクリーニングにはさらなる工夫が必要である。
例えば、クリーニングブレードを用いたクリーニング(以下「ブレードクリーニング」とも表記する。)においては、クリーニングブレードの硬度やクリーニングブレードの押し当て圧(以下「ブレード圧」とも表記する。)を適切に設定する必要がある。特に、小粒径トナーを用いた電子写真プロセスで良好なクリーニングを行うためには、ブレード圧を高めに設定することが多く、クリーニングブレードにビビリ(細かい振動)が生じたり、クリーニングブレードがめくれる(裏返える)ことが起きたりする不具合が発生することがあった。また、クリーニングブレードによって電子写真感光体の回転にブレーキをかけることになるため、ブレード圧が強い場合には、電子写真感光体の回転トルクも上昇しやすい。電子写真感光体の回転トルクが過剰になると、回転ムラが生じることがあり、出力画像にバンディング現象が発生してしまうことがあった。クリーニングブレードのビビリやめくれが起こらず、トルク変動によるバンディング現象が起こらず、かつ良好な画像出力が可能なブレード圧範囲を設定しようとすると、設計ラチチュード(調整しろ)が狭くなることがあった。このため、電子写真感光体の表面の摩擦係数の個体差やブレード圧調整の振れ幅によって、ブレード圧が適正値から外れてしまう場合があった。
一方、あまり粗さを大きくしすぎると、モアレ(規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせたときに、それらの周期のずれにより発生する縞模様)が発生してしまうことがあった。モアレは、表面形状の空間周波数と画像形成の空間周波数(レーザースキャニングの周期)とのうなり現象であり、段差が大きすぎるとうなりが大きくなり、濃度差となって画像に顕在化することがある。このことから、あまり表面粗さを大きくしすぎてもよくない。
また、クリーニングブレードとの接触度合いは、局所的な最大最小高さが決めるのではなく、長いスパンで見た場合の凹凸によって決まると考えられる。よって、表面の平均的な形状、すなわち平均的な凹凸の距離と平均的な凹凸の深さに関しても、コントロールすることが好ましい。
また、平均的な凹凸の深さに対応するパラメーターとしては、JIS B 0601:2001に従ってRzjis(十点平均粗さ)を用いることができる。このRzjisのより好ましい範囲は0.100μm以上2.000μm以下である。
ここで、RaとRzjisの違いについて説明する。Raは面内の平均的な粗さを表しており、本発明において最も重要である。RzjisはRaに比べて比較的大きな凹凸に影響されやすいが、クリーニングブレードとの摺擦度合いを考えると、比較的大きな凹凸も重要である。特に、不規則な表面性の場合には、Raが同じでもRzjisに差が生じることがある。この場合、Rzjisをさらに好ましい範囲の指標として用いることができる。
導電性基体の加工方法としては、10μm以下の周期の短い構造を形成する場合には、型を押し付けて形成するインプリント法と呼ばれる手法が好ましい。また、10μm以上の周期の長い構造を形成する場合には、旋盤による切削加工が好ましい。これらの方法により、導電性基体の表面に周期的な凹凸を形成し、その後、この導電性基体の上に光導電層を形成する。CVD法による光導電層、表面層形成では、下地の形状をほぼ引き継いだ形で成長が起こるため、下地となる導電性基体の表面の加工で、電子写真感光体の表面の凹凸をコントロールすることが可能である。
図1は、本発明の電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。図1中、101は導電性基体であり、102は下部注入阻止層であり、103は光導電層であり、104は表面層である。光導電層103は、水素化アモルファスシリコン(以下「a−Si」とも表記する。)で構成されている。以下、a−Siで構成された光導電層を「a−Si光導電層」とも表記し、a−Si光導電層を有する電子写真感光体を「a−Si感光体」とも表記する。
図1に示す各層は、真空堆積膜形成方法、例えば、高周波CVD法によって、所望特性が得られるように適宜成膜パラメーターの数値条件が設定されて形成される。
導電性基体の材質としては、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チタンや、これらの合金が挙げられる。これらの中でも、加工性や製造コストを考慮するとアルミニウムが優れている。アルミニウムの中でも、Al−Mg系合金、Al−Mn系合金が好ましい。
旋盤は、切削加工用刃物(バイト)が取り付け可能な刃物台(タレット)を有するとともに、導電性基体を回転させながら切削加工を行うことができるものである。
まず、導電性基体を不図示の旋盤にセットする。ここで、導電性基体の外面を加工するためには、導電性基体をその内側から保持する必要がある。内側から保持するための保持手段の一例としてはコレットチャックが挙げられる。
この導電性基体の上に光導電層および表面層を形成した後の表面粗さRa(JIS B0601:2001)が0.029μm以上0.500μmとなるように旋盤加工条件を決定する。より好ましくは、このRaを0.050μm以上0.200μm以下となるようにする。さらには、光導電層および表面層を形成した後の表面の凹凸の深さは0.10μm以上2.00μm以下が好ましく、ピッチは1.0μm以上150.0μm以下が好ましい。より好ましくは、深さが0.50μm以上1.50μm以下であり、ピッチが10.0μm以上30.0μm以下である。深さが浅すぎると、電子写真感光体の回転トルクの低減の効果が得らにくくなり、深さが深すぎると、出力画像にモアレが発生しやすくなる。また、ピッチが狭すぎると、凹凸の深さによっては、クリーニングブレードが凹部分の奥の方にまで追従しにくくなる。トナーの外添剤などの微小粒子のクリーニングを適正にするためには、ピッチがある程度以上大きい方がより好ましい。一方、ピッチが大きすぎても、クリーニングブレードの変形が追従しやすくなるため、摩擦力が増大する方向になる。
本発明に用いられる電子写真感光体において、導電性基体と光導電層との間に導電性基体側からの電荷の注入を阻止する働きを有する下部注入阻止層を設けることが効果的である。下部注入阻止層には伝導性を制御するための原子を光導電層に比べて比較的多く含有させる。
下部注入阻止層に含有させる伝導性を制御するための原子としては、帯電極性に応じて第13族原子または第15族原子を用いることができる。
さらに、下部注入阻止層には、炭素原子、窒素原子および酸素原子のうち少なくとも1種の原子を含有させることにより、下部注入阻止層と導電性基体との間の密着性の向上を図ることが可能となる。
本発明に用いられる電子写真感光体おいて、光導電層はa−Siで構成され、伝導性を制御するための原子として第13族原子、第15族原子を適宜添加してもよい。また、抵抗値などの特性を調整するために、酸素原子、炭素原子、窒素原子などの原子を適宜添加してもよい。膜中の未結合手(ダングリングボンド)を補償するために、水素原子を適宜含有させることができる。
光導電層における水素原子(H)の含有量の合計は、ケイ素原子の原子数と水素原子の原子数との和に対して10原子%以上30原子%以下であることが好ましく、15原子%以上25原子%以下であることがより好ましい。また、水素原子と同様の効果を得る目的で、フッ素などのハロゲン原子を用いることもできる。
本発明では、a−SiC表面層のケイ素原子の原子数(Si)と炭素原子の原子数(C)との和に対する炭素原子の原子数(C)の比(C/(Si+C))が0.61以上0.75以下であり、a−SiC表面層のケイ素原子の原子密度と炭素原子の原子密度の和を6.60×1022原子/cm3以上、より好ましくは6.81×1022原子/cm3以上にすることを特徴としている。このようにすることにより、長期間にわたり良好なクリーニング性維持と電子写真感光体の回転トルクの上昇抑制に大きな効果が得られる。また、a−SiC表面層のケイ素原子の原子密度と炭素原子の原子密度との和が最も大きくなるのは、結晶となったときである。よって、本発明におけるケイ素原子の原子密度と炭素原子の原子密度との和の上限値は結晶を元に考える。まず、SiC結晶とダイヤモンドの原子密度を目安とし、次に目的となるa−SiCの組成におけるケイ素原子の原子密度と炭素原子の原子密度との和に対する炭素原子の原子密度の比を考え、これに応じて結晶時の原子密度を算出する。これが求めたいa−SiC組成の原子密度の上限となる。なお、ケイ素原子と炭素原子の原子密度が1対1のSiC結晶の原子密度は9.64×1022原子/cm3、炭素原子のみの結晶であるダイヤモンドの原子密度は17.65×1022原子/cm3である。
まず、a−SiC表面層のラマンスペクトルについて、ダイヤモンドライクカーボンと比較しながら説明する。なお、ダイヤモンドライクカーボンを、以下「DLC」とも表記する。
本発明の原子密度の高いa−SiC表面層において、a−SiC表面層におけるID/IGを0.70以下にすることにより、さらなる結合力の向上に大きな効果が得られる。
そのため、a−SiC表面層におけるID/IGは小さい方がより好ましいが、量産レベルで形成されるa−SiC表面層では、完全にsp2構造を取り除くことはできない。そのため、本発明においては、a−SiC表面層におけるID/IGの下限値を、本実施例において効果が確認された0.2としている。
図2は、プラズマCVD堆積装置の構成の一例を示す図であり、具体的には、高周波電源を用いたRFプラズマCVD法による電子写真感光体の製造装置(成膜装置)の一例を示す図である。
この装置は大別すると、成膜装置2100、原料ガスの供給装置2200、成膜炉2110の中を減圧するための排気装置(図示せず)から構成されている。成膜炉2110の中にはアースに接続された導電性基体2112、導電性基体の加熱用ヒーター2113、ガス導入管2114が設置されている。さらに高周波マッチングボックス2115を介して高周波電源2120が接続されている。
導電性基体2112は導電性受け台2123の上に設置されることによってアースに接続される。
光導電層の組成や膜厚は公知のものを使用することができる。続いて表面層を積層する場合や光導電層と導電性基体2112の間に下部注入阻止層を積層する場合も基本的には上記と同様の操作を行えばよい。
このような方法で導電性基体2112の上に各層を形成した後、成膜炉2110の中のガスを排気し、アルゴン(Ar)ガスなどの不活性なガスを導入し、排気をする工程を繰り返して膜形成に用いたガスを追い出す(パージする)。このような操作を複数回繰り返し、冷却した後、窒素(N2)ガスなどの不活性ガスにより大気圧まで戻し、電子写真感光体を成膜炉2110から取り出す。
反応容器の中に供給するガス量を減らし、かつ高周波電力を上げることにより、ガスの分解を促進させることができる。これにより、ケイ素原子供給源(例えば、SiH4)よりも分解し難い炭素原子供給源(例えば、CH4)を効率良く分解することができる。その結果、水素原子の少ない活性種が生成され、導電性基体の上に堆積した膜中の水素原子が減少するため、原子密度の高いa−SiC表面層が形成可能となる。
さらに、導電性基体の温度を上げることにより、導電性基体に到達した活性種の表面移動距離が長くなり、より安定した結合をつくることができる。その結果、a−SiC表面層として、より構造的に安定した配置に各原子を結合可能になると考えられる。
本発明に好適に用いられる電子写真装置について、図5の概略構成図を参照して説明する。この電子写真装置は、表面に静電潜像が形成され、この静電潜像の上にトナーが付着することによってトナー像が形成されるドラム型の電子写真感光体501を有している。電子写真感光体501の周りには、電子写真感光体501の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する一次帯電器(帯電手段)502と、帯電された電子写真感光体501の表面に画像露光光(潜像形成光)503を照射して静電潜像を形成する、不図示の画像露光装置(画像露光手段)とが配置されている。
形成された静電潜像の上にトナーを付着させて現像する現像器(現像手段)として、ブラックトナーBを付着させる第1現像器504aと、カラートナーを付着させて現像する第2現像器504bが配置されている。第2現像器504bは、イエロートナーYを付着させる現像器とマゼンタトナーMを付着させる現像器とシアントナーCを付着させる現像器とが内蔵された回転型の現像器である。
中間転写ベルト506は、電子写真感光体501に当接ニップ部を介して駆動するように配置されており、内側には電子写真感光体501の上に形成されたトナー像を中間転写ベルト506に転写するための一次転写ローラー509が配備されている。
画像露光装置としては、カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系や、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービームを出力するレーザースキャナーによる走査露光系が用いられる。このような露光系により、画像パターンに従って、複数行、複数列の画素マトリックスの画素ごとに、レーザーまたはLEDを光源とする光ビームを照射して静電潜像を電子写真感光体501の表面に形成することができる。
まず、図5に矢印で示すように、電子写真感光体501が、反時計方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動され、中間転写ベルト506が、時計方向に、電子写真感光体501と同じ周速度で回転駆動される。
電子写真感光体501は、回転過程で、一次帯電器502により所定の極性・電位に一様に帯電処理される。次いで、画像露光光503を受け、これにより電子写真感光体501の表面には、目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばマゼンタ成分像)に対応した静電潜像が形成される。次いで、第2現像器504bが回転し、マゼンタトナーMを付着させる現像器が所定の位置にセットされ、その静電潜像が第1色であるマゼンタトナーMにより現像される。この時、第1現像器504aは、作動オフになっていて電子写真感光体501には作用せず、第1色のマゼンタトナー像に影響を与えることはない。
中間転写ベルト506に第1色のマゼンタトナー像を転写し終えた電子写真感光体501の表面は、感光体クリーナー507によりクリーニングされる。次に、電子写真感光体501のクリーニングされた表面に、第1色のトナー像の形成と同様に、第2色のトナー像(例えばシアントナー像)が形成され、この第2色のトナー像が、第1色のトナー像が転写された中間転写ベルト506の表面に重畳転写される。以下同様に、第3色のトナー像(例えばイエロートナー像)、第4色のトナー像(例えばブラックトナー像)が中間転写ベルト506の表面に順次重畳転写され、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー像が形成される。
本電子写真装置の動作において、電子写真感光体501から中間転写ベルト506への第1〜第4色のトナー像の順次転写実行時には、二次転写ローラー510および中間転写ベルトクリーナー511は中間転写ベルト506から離間させるようにしてもよい。
<実施例1>
アルミシリンダー(導電性基体)を旋盤にセットし、外径が84mmになるように切削加工を行った。バイト送りを0.01mm/回転から0.15mm/回転の範囲で調整した。切り込み量としては0.4mmとし、バイトを当てる角度、送り速度を調整して所望の形状を形成した。また、Raの小さいものは平バイト、Raが1μm以上のものは剣バイトを用いた。表2に示したように、ピッチ(Rsm)が8〜155μmのものについて旋盤にて加工した。
この加工を施したそれぞれの導電性基体を、図2に示したプラズマCVD装置に設置し、表1に示した条件で下部注入阻止層、光導電層、表面層からなる堆積膜を順次形成した。
得られた粗さ曲線から、JIS B 0601:2001にしたがってRa、Rsm、Rzjisを求めた。Raは算術平均粗さを示し、本発明で必須となるパラメーターである。Rsmは横方向の規則性をあらわしており、周期に相当する。Rzjisは山谷の山と谷の十点平均的な高さを表しており、深さに相当する。ただし、やや周期構造の構造によってはバラツキが出る場合があるため、同様の測定を5回繰り返して平均を取ることで深さと定義した。
これらの電子写真感光体で、後述する耐久試験を行った。
また、表面層の組成、密度は、あらかじめ同様の形成方法で形成したものを分析することにより形成条件を決定し、実現した。
まず、表1の下部注入阻止層および光導電層のみを形成したリファレンス電子写真感光体を作製し、任意の周方向における長手方向の中央部を15mm四方の正方形で切り出し、リファレンス試料を作製した。
次に、下部注入阻止層、光導電層および表面層を形成した電子写真感光体を同様に切り出し、測定用試料を作製した。
リファレンス試料と測定用試料を分光エリプソメトリー(J.A.Woollam社製:高速分光エリプソメトリー M−2000)により測定し、表面層の膜厚を求めた。
まず、リファレンス試料を分光エリプソメトリーにより各入射角で波長と振幅比Ψおよび位相差Δの関係を求めた。
次に、リファレンス試料の測定結果をリファレンスとして、測定用試料をリファレンス試料と同様に分光エリプソメトリーにより各入射角で波長と振幅比Ψおよび位相差Δの関係を求めた。
RBSと同時に、上記測定用試料をHFS(水素前方散乱法)(日新ハイボルテージ(株)製:後方散乱測定装置 AN−2500)により、HFSの測定面積における表面層の中の水素原子の原子数を測定した。HFSの測定面積から求めた水素原子の原子数と、RBSの測定面積から求めたケイ素原子の原子数および炭素原子の原子数により、H/(Si+C+H)を求めた。
RBSおよびHFSの具体的な測定条件は、入射イオン:4He+、入射エネルギー:2.3MeV、入射角:75°、試料電流:35nA、入射ビーム経:1mmである。また、RBSの検出器は、散乱角:160°、アパーチャ径:8mm、HFSの検出器は、反跳角:30°、アパーチャ径:8mm+Slitで測定を行った。
以上の条件により分析したところ、表1の条件で形成した表面層は、C/(Si+C)が0.72、Si+C原子密度が6.9×1022原子/cm3であった。また、H/(Si+C+H)は0.41であった。
このような改造機、条件において、まずハーフトーン画像を出力することにより、モアレが発生していないか(モアレ有無)を確認した。以下のようなランク付けでモアレの評価を行った。
A・・・モアレの発生がない。
E・・・モアレの発生がある。
このランク付けでは、Aで本発明の効果が得られていると判断した。
A・・・電子写真感光体1−32に比べ50%以上トルク減
B・・・電子写真感光体1−32に比べ30%以上50%未満トルク減
C・・・電子写真感光体1−32に比べ10%以上30%未満トルク減
D・・・電子写真感光体1−32と同等または10%未満トルク減
E・・・電子写真感光体1−32よりもトルク増
このランク付けでは、C以上で本発明の効果が得られていると判断した。
耐久試験後、再度電子写真感光体の回転トルク(耐久後トルク)の評価を行い、同様のランクで相対評価を行った。
また、以下のようにクリーニングにおけるすり抜けの評価を行った。
クリーニングブレードはJIS K6253によるタイプA硬度80度のものを用いた。この試験に使用するトナーとしては、通常のトナーに比べて外添剤が2.5倍含まれているトナーを用いた。シリカなどの外添剤は粒径が細かいためそれ自体をクリーニングすることが難しい。加えて、外添量が多いとトナー自体の流動性が高まるため、クリーニングしにくくなる傾向がある。このような条件下で、クリーニングブレードを押し当てる線圧を変化させ、目視でドラムの上にトナーやシリカなどの外添剤のすり抜けが起きない最低の線圧を求めた。
A・・・線圧35g/cm未満ですり抜け発生。
B・・・線圧35g/cm以上40g/cm未満ですり抜け発生。
C・・・線圧40g/cm以上45g/cm未満ですり抜け発生。
D・・・線圧45g/cm以上50g/cm未満ですり抜け発生。(電子写真感光体1−32と同等)
E・・・線圧50g/cm以上でもすり抜け発生。
このランク付けでは、C以上で本発明の効果が得られていると判断した。
バネ定数の異なるバネを7段階用意し、クリーニングブレードを押し当てる線圧を変化させてクリーニング不良が起きるかどうかを確認する。通常、線圧が低すぎれば小粒径のトナーがすり抜けてしまい、線圧が高すぎるとビビリが生じて均一なクリーニングができなくなることが多い。このすり抜けとビビリが起こらない線圧の範囲(ラチチュード)を、初期と50万枚耐久試験後とでそれぞれ評価した。このラチチュードが広ければ広いほど、クリーニングの安定性が高いことを示している。鏡面加工を施した導電性基体で作製した電子写真感光体(比較例1の電子写真感光体1−32)を基準とし、以下のようなランクでラチチュード(クリーニングラチチュード)の相対評価を行った。
A・・・電子写真感光体1−32に比べ、初期、耐久試験後とも50%以上ラチチュードが増大
B・・・電子写真感光体1−32に比べ、初期、耐久試験後とも50%未満ラチチュードが増大
C・・・電子写真感光体1−32に比べ、初期は同等だが、耐久試験後にラチチュードが増大
D・・・電子写真感光体1−32と同等のラチチュード
E・・・電子写真感光体1−32未満のラチチュード
このランク付けでは、C以上で本発明の効果が得られていると判断した。
測定は、2mmのスポット径で電子写真感光体の表面に垂直に光を照射し、分光計(大塚電子製:MCPD−2000)を用いて、反射光の分光測定を行った。このとき、波長範囲を400nmから750nmとし、この範囲での極大、極小値を求めた。前記波長範囲内の極大、極小値の個数を合わせた数が奇数個の場合は、最も長波長側の1つの極大値または極小値を切り捨てて偶数個を選び出した。これら極大・極小値における反射率の平均値を算出し、これを反射率中心値と定義した。
得られた結果を比較例1の結果と合わせて表2に示した。表2の総合判定は、上記の評価で最もランクの低いポイントを重視した。例えば1つでもEランクがある場合には、総合判定としてEランクとした。総合評価のランク付けでも同様に、C以上で本発明の効果が得られていると判断した。
実施例1と同様の作製方法で、Raが0.025μm、0.52μmのものを選別し、実施例1と同様の評価を行った。
得られた結果を実施例1の結果と合わせて表2に示した。
実施例1では、すべてのRa範囲において初期からモアレも起こらず、初期の電子写真感光体の回転トルクも基準となる電子写真感光体1−32に比べて10%以上低減できており、良好であった。また、50万枚の耐久試験後においても、電子写真感光体の回転トルクの上昇がほとんど見られず、回転トルクの上昇が見られた電子写真感光体1−32に比べて相対的にトルク減となった。このことから、長期間の使用によっても、電子写真感光体の回転トルクの増大によるバンディング現象は起こる可能性は小さいと考えられる。また、反射分光波形から得られた反射率中心値が初期約12%程度だったのに対し、耐久試験後はどの電子写真感光体でも1〜4ポイント程度の上昇か、ほぼ変わらなかった。この原因としては、電子写真感光体の表面の微視的な凸部が若干ながら削れ、微視的な粗さとしては平坦な方向にシフトするため、反射率が若干ながら上がったと考えられる。
また、全体的な傾向として、凹凸の深さがある程度以上深ければ、初期の電子写真感光体の回転トルクがより小さくなる傾向が見られた。また、ピッチがある程度以上大きければ、外添剤のすり抜けがより起こりにくくなる傾向が見られた。凹凸の深さやピッチが適正な範囲にある場合、クリーニングラチチュードがさらに拡大する傾向が見られた。
一方、比較例1のRa=0.025μmの電子写真感光体1−32では、実施例1の電子写真感光体に比べて初期からトルクは大きめであり、50万枚の耐久試験後には、電子写真感光体の回転トルクの上昇が見られた。回転トルクの上昇が続けば、クリーニング不良やバンディング現象が起こる可能性があり、POD市場における要求から考えて、回転トルクの上昇がないことが望ましい。
また、比較例1のRa=0.520μmの電子写真感光体1−33では、通常のオフィス使用レベルでは許容できる濃度差ではあるが、ハーフトーン画像を出力した場合に軽微ながらモアレが観察された。このようなモアレは、POD市場やグラフィックアート市場においては非常に厳しい基準が求められるため、この電子写真感光体では基準を満たしにくいことがわかった。
アルミシリンダー(導電性基体)を実施例1と同様の方法により直径84mmになるように切削加工した。平バイトを用い、バイト送りを0.03mm/回転とし、バイトを当てる角度を変えることにより膜堆積後(各層形成後)のRaが0.120±0.010μmとなるように調整した。
上記条件で加工を施したシリンダーを、図2に示したプラズマCVD装置に設置し、表3に示した共通条件にて下部注入阻止層、光導電層、表面層を順次形成した。このとき、表3で※印で示した条件を表4のようにすることより、組成、密度、水素含有量を変化させた電子写真感光体No.2−1〜2−9を作製した。
これらの電子写真感光体に対し、実施例1と同様の評価を行った。
加えて、以下に示す階調性評価、感度評価を行った。
階調性評価は、キヤノン製デジタル電子写真装置iRC−6800をベースとし、光学系、画像データ処理系を1200dpiに改造したものを用い、シアントナーを用いて評価した。
画像露光光による45度170lpi(1インチあたり170線)の線密度で面積階調ドットスクリーンを用い、面積階調(すなわち画像露光を行うドット部分の面積階調)によって、全階調範囲を17段階に均等配分した階調データを作成した。このとき、最も濃い階調を17、最も薄い階調を0として各階調に番号を割り当て、階調段階とした。
得られた画像を各階調ごとに反射濃度計(X−Rite Inc製:504 分光濃度計)により画像濃度を測定した。なお、反射濃度測定では各々の階調ごとに3枚の画像を出力し、それらの濃度の平均値を評価値とした。
B‥成膜条件2−4で作製した電子写真感光体の相関係数から算出される相関係数=1.00からの差分に対する各成膜条件にて作製された電子写真感光体の相関係数から算出される相関係数=1.00からの差分の比が1.60より大きく、1.70以下。
C‥成膜条件2−4で作製した電子写真感光体の相関係数から算出される相関係数=1.00からの差分に対する各成膜条件にて作製された電子写真感光体の相関係数から算出される相関係数=1.00からの差分の比が1.70より大きく、1.80以下。
D‥成膜条件2−4で作製した電子写真感光体の相関係数から算出される相関係数=1.00からの差分に対する各成膜条件にて作製された電子写真感光体の相関係数から算出される相関係数=1.00からの差分の比が1.80より大きく、1.90以下。
E‥成膜条件2−4で作製した電子写真感光体の相関係数から算出される相関係数=1.00からの差分に対する各成膜条件にて作製された電子写真感光体の相関係数から算出される相関係数=1.00からの差分の比が1.90より大きい。
このランク付けでは、C以上で本発明の効果が得られていると判断した。
キヤノン製デジタル電子写真装置iRC−6800の改造機を用いた。画像露光を切った状態で帯電器のワイヤーおよびグリッドに、それぞれ高圧電源を接続し、グリッド電位を820Vとし、帯電器のワイヤーへ供給する電流を調整して電子写真感光体の表面電位を色現像器の位置で450Vとなるように設定した。
次に、先に設定した帯電条件で帯電させた状態で、画像露光を照射し、その照射エネルギーを調整して色現像器位置の電位を100Vとした。その際の照射エネルギーを感度と定義した。
感度評価で用いた電子写真装置の画像露光光源は、発振波長が658nmの半導体レーザーである。その際、実施例2で作製した成膜条件2−4の電子写真感光体を搭載した場合の光感度を1.00とした相対比較で示した。
B‥実施例2で作製した成膜条件2−4の電子写真感光体での照射エネルギーに対する照射エネルギーの比が1.05以上1.10未満。
C‥実施例2で作製した成膜条件2−4の電子写真感光体での照射エネルギーに対する照射エネルギーの比が1.10以上1.15未満。
D‥実施例2で作製した成膜条件2−4の電子写真感光体での照射エネルギーに対する照射エネルギーの比が1.15以上1.20未満。
E‥実施例2で作製した成膜条件2−4の電子写真感光体での照射エネルギーに対する照射エネルギーの比が1.20以上。
このランク付けでは、C以上で本発明の効果が得られていると判断した。
得られた結果を表7に示す。
導電性基体に実施例2と同様の加工を行い、表3に示した作製条件で電子写真感光体を作製した。このとき、表3のうち※印に該当する箇所を表5に示した条件として電子写真感光体No.2−10〜2−12を作製した。また、表6に示した条件で電子写真感光体No.2−13を作製した。これらに対し、実施例1と同様の評価を行い、得られた結果を実施例2の結果と合わせて表7に示した。
以上の結果から、表面形状をコントロールした上で、表面層の組成、原子密度が本発明の値を満たすようにすることで、POD市場やグラフィックアート市場の厳しい要求に耐え得る高品位な電子写真感光体が得られることがわかった。
102 下部注入阻止層
103 光導電層
104 表面層
Claims (9)
- 導電性基体と、該導電性基体上の光導電層と、該光導電層上の水素化アモルファスシリコンカーバイドで構成された表面層とを有する電子写真感光体において、
該表面層におけるケイ素原子の原子数(Si)と炭素原子の原子数(C)との和に対する炭素原子の原子数(C)の比(C/(Si+C))が、0.61以上0.75以下であり、
該表面層におけるケイ素原子の原子密度と炭素原子の原子密度との和が、6.60×1022原子/cm3以上であり、
該表面層のJIS B0601:2001で規定される算術平均粗さRaが、0.029μm以上0.500μm以下である
ことを特徴とする電子写真感光体。 - 前記表面層のJIS B0601:2001で規定される算術平均粗さRaが、0.050μm以上0.200μm以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記表面層のJIS B0601:2001で規定される十点平均粗さRzjisが、0.100μm以上2.000μm以下であり、前記表面層のJIS B0601:2001で規定される粗さ曲線要素の平均長さRsmが、1.0μm以上150.0μm以下である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記表面層のJIS B0601:2001で規定される十点平均粗さRzjisが、0.500μm以上1.500μm以下であり、前記表面層のJIS B0601:2001で規定される粗さ曲線要素の平均長さRsmが、10.0μm以上30.0μm以下である請求項3に記載の電子写真感光体。
- 前記導電性基体のJIS B0601:2001で規定される十点平均粗さRzjisが、0.100μm以上2.000μm以下であり、前記導電性基体のJIS B0601:2001で規定される粗さ曲線要素の平均長さRsmが、1.0μm以上150.0μm以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記導電性基体のJIS B0601:2001で規定される粗さ曲線要素の平均長さRsmが、1.0μm以上10.0μm以下であり、前記導電性基体の表面の形状が、型を押し付けて形成されたものである請求項5に記載の電子写真感光体。
- 前記導電性基体のJIS B0601:2001で規定される粗さ曲線要素の平均長さRsmが、10.0μm以上30.0μm以下であり、前記導電性基体の表面の形状が、旋盤によるバイト切削で形成されたものである請求項5に記載の電子写真感光体。
- 前記表面層におけるケイ素原子の原子数(Si)と炭素原子の原子数(C)と水素原子の原子数(H)との和に対する水素原子の原子数(H)の比(H/(Si+C+H))が、0.30以上0.45以下である請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子写真感光体を有する電子写真装置。
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