JP2002185117A - 粘性流体転写装置及び転写方法、電子部品実装装置及び実装方法、並びに半導体装置 - Google Patents

粘性流体転写装置及び転写方法、電子部品実装装置及び実装方法、並びに半導体装置

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エリアアレイ型パッケージ部品を回路基板に
対してスペース効率を高めて高密度実装するために、電
子部品の端子部に粘性流体を転写して電子部品を積層さ
せる。 【解決手段】 撹拌用スキージと平面出し用スキージが
固定されたスキージユニット12bを転写皿移動機構の
往復動作に伴って揺動させ、撹拌用スキージを往路で、
平面出し用スキージを復路で転写皿210の皿面に近接さ
せることで、転写皿の往路で撹拌用スキージが転写皿上
の粘性流体を撹拌し、転写皿の復路で平面出し用スキー
ジが往路にて撹拌された粘性流体を所定の厚さに均し、
転写皿210上に平坦な粘性流体転写面を形成する。この
粘性流体転写面に電子部品の端子部を漬けることで電子
部品に粘性流体を転写し、その後に所定の実装位置に実
装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC等のパッケー
ジ部品の接続端子に粘性流体を転写する粘性流体転写装
置及び転写方法、粘性流体転写装置を用いた電子部品実
装装置及び実装方法、並びに半導体装置に関し、特に電
子部品を複数段に積層する三次元実装技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器産業においては、製品の
高機能化や小型・軽量化が盛んに進められており、IC
等の電子部品に対しては、半導体デバイス自体の高集積
化に加えて、回路基板への実装面積を縮小するために、
両面実装等の種々の実装方式が採られてきた。また、電
子部品のパッケージ技術では、図58(a)に両面実装
状態を示すように、従来から広く用いられているDIP
(Dual Inline Package)からリード間隔の短いQFP(Qu
ad Flat Package)、SOP(Small Outline Package)へ
移行して、さらには、図58(b)に示すようなBGA
(Ball Grid Array)やCSP(Chip Size Package)等の
エリアアレイ型パッケージが実用段階の技術として注目
されている。
【0003】一方、パッケージ化せずに直接的に回路基
板へ実装するベアチップ実装方式も一部採用されている
が、大量生産とコストダウンに対しては解決すべき課題
が依然として残されている。このベアチップ実装方式で
は、ベアチップ部品にフラックスを転写して回路基板に
実装される。このときのフラックスを転写するフラック
ス転写装置として、例えば、図59,図60に示すよう
に、転写皿510上で略同一構成のスキージ512を往
復動させることでフラックスの転写面を形成する装置が
ある。このベアチップ部品は、転写皿510上でスキー
ジ512を移動させてフラックスを皿面全体に延ばし、
延ばされたフラックス上にベアチップ部品を漬けること
によりフラックスを部品側に転写し、この転写後のベア
チップ部品を回路基板上の所定位置に圧着させることで
実装が行われる。
【0004】また、上述したエリアアレイ型パッケージ
の電子部品を回路基板上へ実装する方法は種々あるが、
例えば次のようにして行うことができる。まず、電子部
品(BGA)の半田ボールに対応する回路基板上の位置
にランドを形成し、これらランド上にクリーム半田をマ
スク印刷する。そして、回路基板上の所定位置に電子部
品を載置することで、印刷されたクリーム半田と電子部
品の半田ボールとを重ね合わせ、クリーム半田の粘性に
より電子部品を回路基板に仮固定する。この回路基板を
リフロー処理することで、クリーム半田と半田ボールと
が溶融し、ランドと電子部品の半田ボールとが接続・固
定されるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のエリアアレイ型パッケージの電子部品に対する実装
方式においては、実装面積のさらなる縮小が求められ、
また、電子部品のファインピッチ化に伴ってクリーム半
田印刷用スクリーンの高精度なマスク孔形成技術やマス
ク位置合わせ技術が要求されている。このため、現方式
の延長線上では高精度で安定した実装が限界に達し、更
なる高密度実装が困難になることは必至であり、他の異
なる実装方式の開発が望まれていた。
【0006】そこで、電子部品を数段の積層構造に形成
する技術が種々検討され始めている。ところが、いずれ
も電子部品を単純に積層させる訳ではなく、電子部品を
内部に収容した治具を積層するものであったり、接点構
造が極めて複雑なものであったりして、従来の回路パタ
ーンに大幅な設計変更が強いられて実装コストの低減が
困難となる問題があった。また、例えばBGAや、接続
端子のピッチが狭いCSP等のエリアアレイ型パッケー
ジの電子部品に対して、電子部品の実装面側とは反対側
の背面に電子部品を積層させることで電子部品を3次元
実装することも考えられるが、積層のためのクリーム半
田付与方法の確立や位置合わせ精度の確保等が問題とな
り、実用化には至っていない
【0007】そこで、前述のベアチップ部品にフラック
スを転写するフラックス転写装置を用いて、フラックス
の代わりにクリーム半田を盛り付けて電子部品に転写し
ようとすると、クリーム半田の粘性がフラックスと比較
して桁違いに大きいため、転写皿からクリーム半田が溢
れ出してしまい、フラックス転写装置をクリーム半田転
写用に代用することは実際には不可能であった。図59
及び図60は、フラックス転写装置にクリーム半田を盛
り付けてスキージ512を移動させた状態をそれぞれ
(a)平面図、(b)側面図で示している。図59に示
すように、スキージ512を図中左側から右側に移動さ
せると、クリーム半田が粘性の違いによりスキージ51
2の長手方向端部からはみ出して、転写皿510の縁部
から溢れ出してしまう。図60も同様で、スキージ51
2を図中右側から左側に移動させると、さらにクリーム
半田が溢れ出してしまう。
【0008】これに加え、各スキージ512には、図6
1に示すように接触したクリーム半田が、その粘性によ
りスキージ上方に伝って上がってくるようになり、つい
には、装置の各部にクリーム半田が付着したり、装置の
一部からクリーム半田が滴り落ちるようになる。その結
果、周囲の環境にクリーム半田を飛散させ、頻繁なメン
テナンスが必要となり、製造工数を増大させると共に、
製品の品質を低下させる要因にもなる。
【0009】また、クリーム半田の転写時に使用される
吸着ノズル514も問題が生じる。即ち、図62に示す
ように、傾斜した皿面を有する転写皿510を用いて電
子部品520へクリーム半田を転写させる等の傾斜面に
電子部品520を押し当てる際、通常、吸着ノズル51
4は金属製の吸着先端部514aを有しているが、電子
部品520の背面が傾斜されるために、吸着先端部51
4aと電子部品520の背面との間に隙間が生じ、この
隙間からエアが漏れて吸着不能になってしまう。そこ
で、吸着先端部514aにゴムパッド516を取り付け
ることで部品吸着性を改善することが考えられる。しか
し、例えば図63に示すように電子部品520にクリー
ム半田を転写させようとした際、所定の深さまで電子部
品520をクリーム半田表面から押し込もうとしても、
ゴムパッド516が押し込み方向に弾性変形して縮退
し、押し込み深さの制御が不能になってしまう。このよ
うに、必要十分なクリーム半田が電子部品に付与できな
くなると、確実な接続が行えず、実装後の電子部品の導
電不良や機械的な固定不良を引き起こす要因となる。
【0010】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、エリアアレイ型パッケージ部品を回路基板に
対してスペース効率を高めて高密度実装するために、電
子部品の端子部に粘性流体を転写して電子部品を積層さ
せる粘性流体転写装置及び転写方法を提供することを第
1の目的とする。また、この粘性流体転写装置及び転写
方法を用いて回路基板上に電子部品を積層させて実装す
る電子部品実装装置及び実装方法を提供することを第2
の目的とする。さらに、複数段の積層構成として高密度
実装を可能とする半導体装置を提供することを第3の目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る請求項1記載の粘性流体転写装置は、電子部
品の接続端子に粘性流体を転写するための平坦な粘性流
体転写面を形成する粘性流体転写装置であって、粘性流
体を盛り付ける平面状の皿面を有する転写皿と、前記皿
面上の粘性流体を撹拌する平板状の撹拌用スキージ、及
びこの撹拌された粘性流体を平坦に均す平板状の平面出
し用スキージ、並びにこれらのスキージを離間させて並
列に固定すると共に前記転写皿の上方で両端が揺動可能
に軸支されたスキージ固定部材とを有するスキージユニ
ットと、前記スキージが前記転写皿の皿面に沿って相対
移動するように前記転写皿を往復動させる転写皿移動機
構と、前記撹拌用スキージが往路で、前記平面出し用ス
キージが復路で前記皿面に近接するように前記スキージ
ユニットを揺動させるスキージ駆動機構とを備えたこと
を特徴とする。
【0012】この粘性流体転写装置は、スキージ駆動機
構により、撹拌用スキージと平面出し用スキージが固定
されたスキージユニットを転写皿移動機構の往復動作に
伴って揺動させ、撹拌用スキージを往路で、平面出し用
スキージを復路で転写皿の皿面に近接させる。これによ
り、転写皿の往路で撹拌用スキージが転写皿上の粘性流
体を撹拌し、転写皿の復路で平面出し用スキージが往路
にて撹拌された粘性流体を所定の厚さに均し、その結
果、転写皿上に平坦な粘性流体転写面が形成される。
【0013】請求項2記載の粘性流体転写装置は、前記
撹拌用スキージの長手方向両端の皿面側に、皿面上の粘
性流体を前記撹拌用スキージの長手方向中央側へ掻き寄
せる突出部を形成したことを特徴とする。
【0014】この粘性流体転写装置では、平面出し用ス
キージの相対移動の後、再度、撹拌用スキージを相対移
動させる際、前回の平面出し用スキージの相対移動時に
平面出し用スキージの長手方向両端から溢れ出た粘性流
体を、形成された吐出部によってスキージ長手方向中央
側へ掻き寄せることができ、粘性流体が転写皿の皿面か
ら溢れ出すことが防止される。
【0015】請求項3記載の粘性流体形成装置は、前記
撹拌用スキージの突出部が、該スキージの厚み内でスキ
ージ進行方向前方から後方に向けて粘性流体の流路を狭
める方向に傾斜したテーパ面を有することを特徴とす
る。
【0016】この粘性流体転写装置では、撹拌用スキー
ジの突出部が粘性流体の流れを狭めるテーパ面が有する
ことにより、転写皿上で撹拌用スキージが相対移動する
ことで粘性流体がテーパ面に沿ってスキージ長手方向中
央側へ掻き寄せられ、転写皿の皿面上から粘性流体が溢
れ出すことを簡単な構成により実現できる。
【0017】請求項4記載の粘性流体転写装置は、前記
撹拌用スキージ両端の前記突出部の間に、前記皿面上に
盛り付ける粘性流体を帯状に形成する中間突出部を形成
したことを特徴とする。
【0018】この粘性流体転写装置では、突出部の間に
中間突出部を形成することにより、転写皿上で撹拌用ス
キージが相対移動する際に中間突出部によって粘性流体
が部分的に掻き取られ、その結果、転写皿上に粘性流体
が帯状に形成される。これにより、転写皿の下面から粘
性流体が掻き取られて撹拌効果が向上し、次の平面出し
用スキージが相対移動する際に、帯状に形成された粘性
流体がより均一な厚みに均されて、常に良好な粘性流体
転写面を得ることができる。
【0019】請求項5記載の粘性流体転写装置は、前記
中間突出部が、前記撹拌用スキージの厚み内でスキージ
進行方向前方から後方に向けて粘性流体の流路を狭める
方向に傾斜したテーパ面を有することを特徴とする。
【0020】この粘性流体転写装置では、中間突出部が
粘性流体の流路を狭める方向に傾斜したテーパ面を有す
ることにより、撹拌用スキージの相対移動時に粘性流体
がテーパ面に沿って掻き寄せられ、転写皿の皿面上から
粘性流体が溢れ出すことを防止できる。
【0021】請求項6記載の粘性流体転写装置は、前記
平面出し用スキージの前記皿面側に、該スキージの進行
方向前方から、断面凹状曲面部と断面凸状曲面部とがこ
の順で形成されていることを特徴とする。
【0022】この粘性流体転写装置では、平面出し用ス
キージが相対移動すると、転写皿上の粘性流体が断面凸
状曲面部の先端部で加圧されつつ延ばされ、さらに、余
剰な粘性流体が断面凹状曲面部でローリングしてスキー
ジ進行方向に戻される。これにより、スキージ上方に粘
性流体が伝わり上がることを抑止できる。
【0023】請求項7記載の粘性流体転写装置は、前記
平面出し用スキージの前記皿面側先端が、断面V字型に
形成されていることを特徴とする。
【0024】この粘性流体転写装置では、平面出し用ス
キージの皿面側先端を加工が容易な断面V字型に形成す
ることにより、スキージ先端部の形状を簡単化してスキ
ージ自体の製造コストを低減することができる。
【0025】請求項8記載の粘性流体転写装置は、前記
平面出し用スキージの前記皿面側で、該スキージの進行
方向前方の傾斜面の途中に、外方へ突出する断面鈍角の
角部が該スキージの長手方向に亘って形成されているこ
とを特徴とする。
【0026】この粘性流体転写装置では、平面出し用ス
キージの傾斜面の途中に角部が形成されることで、平面
出し用スキージの相対移動時に、粘性流体がスキージ先
端部から上方へ伝わり上がっても、形成された角部で下
方に落下して戻される。これにより、スキージに粘性流
体が過剰に付着することを抑止できる。
【0027】請求項9記載の粘性流体転写装置は、前記
平面出し用スキージの該スキージ進行方向前方の前記皿
面側先端近傍に該スキージの長手方向に亘って設けら
れ、スキージ移動時に前期皿面との間に粘性流体が流れ
る狭隘路を形成すると共に前記スキージとの間に粘性流
体の流路を形成する圧力発生部材を備えたことを特徴と
する。
【0028】この粘性流体転写装置では、平面出し用ス
キージのスキージ進行方向前方の皿面側先端近傍に圧力
発生部材を設けることにより、圧力発生部材と皿面との
間に狭隘路を形成するので、圧力発生部材と皿面との間
を流動する粘性流体は高圧状態に維持される。これによ
り、スキージ速度が速い場合であっても粘性流体を安定
して所定厚さで皿面に盛り付けることができる。
【0029】請求項10記載の粘性流体転写装置は、前
記撹拌用スキージが、前記平面出し用スキージの掻き取
り幅以上のスキージ長さを有することを特徴とする。
【0030】この粘性流体転写装置は、撹拌用スキージ
が、平面出し用スキージの掻き取り幅以上のスキージ長
さを有することで、撹拌用スキージを転写皿上で相対移
動させた際、平面出し用スキージによる掻き取り跡を完
全に掻き消すことができ、粘性流体を転写皿上からはみ
出させることなく撹拌できる。
【0031】請求項11記載の粘性流体転写装置は、前
記転写皿の前記平面出し用スキージの渡し方向両端の皿
面上に、該皿面より所定高さ突出して前記平面出し用ス
キージの両端部を懸架する段付き部を、該スキージの移
動方向に沿って設けたことを特徴とする。
【0032】この粘性流体転写装置では、転写皿の皿面
より所定高さ突出した段付き部を設けることにより、平
面出し用スキージが両端部を懸架されて皿面との間に段
付き部の高さ分の隙間を生じることになる。このため、
段付き部の高さを所望の高さに設定することで、転写皿
上に所望の厚みの粘性流体を盛り付けることができる。
【0033】請求項12記載の粘性流体転写装置は、前
記平面出し用スキージの長手方向両端の前記皿面側に、
所定高さ突出する段付き部を設けたことを特徴とする。
【0034】この粘性流体転写装置では、平面出し用ス
キージの長手方向両端に、所定高さ突出する段付き部を
設けることにより、平面出し用スキージを転写皿に押し
当てた際、スキージ両端の段付き部が転写皿の皿面に当
接して、スキージ両端以外の領域で皿面との間に段付き
部の高さ分の隙間を生じることになる。このため、段付
き部の高さを所望の高さに設定することで、転写皿上に
所望の厚みの粘性流体を盛り付けることができる。
【0035】請求項13記載の粘性流体転写装置は、前
記スキージ駆動機構が、一端部が前記スキージ固定部材
の揺動中心軸に固定され、他端部が前記スキージ固定部
材を揺動駆動するための水平駆動機構に接続された揺動
アームと、前記揺動アームに当接して該揺動アームの揺
動角度を規制するアームストッパーとを備えたことを特
徴とする。
【0036】この粘性流体転写装置では、揺動アームの
一端部がスキージ固定部材の揺動中心軸に固定され、他
端部がスキージ固定部材を揺動駆動するための水平駆動
機構に接続されることで、スキージ固定部材を揺動中心
軸周りに揺動させることができ、これにより、撹拌用ス
キージと平面出し用スキージとを交互に転写皿に近接さ
せることができる。また、アームストッパーを所定の揺
動角度で揺動アームに当接するように配置することで、
揺動アームの揺動角度を規制することができると共に、
アームストッパーの揺動アームとの当接位置を調整する
ことで、スキージと転写皿面との高さを微調整すること
ができる。
【0037】請求項14記載の粘性流体転写装置は、前
記スキージ固定部材の長手方向一端側に円柱状のピンを
軸方向に接続し、他端側に軸方向と平行なキー溝を有す
る係合部を設け、前記スキージ固定部材の一端側をVブ
ロックにより狭持すると共に、他端側を前記キー溝に係
合する突起の形成された受け台で支持し、前記スキージ
ユニットを脱着自在に支持することを特徴とする。
【0038】この粘性流体転写装置では、スキージ固定
部材の長手方向一端側にピンを接続し、他端側にキー溝
を有する係合部を設けることで、スキージ固定部材の一
端側をVブロックにより狭持させ、他端側を突起の形成
された受け台で支持することでスキージユニットを支持
する。これにより、スキージユニットを脱着自在に支持
することができると共に、スキージ固定部材のねじれを
防止して取り付け位置の再現性を高めることができる。
従って、スキージユニットの清掃時にスキージユニット
を取り外しても、再度正確な位置に容易に取り付けるこ
とができ、メンテナンス性が向上する。
【0039】請求項15記載の粘性流体転写装置は、電
子部品の接続端子に粘性流体を転写するための平坦な粘
性流体転写面を形成する粘性流体転写装置であって、粘
性流体が盛り付けられる平面状のベルト面を有するベル
トコンベヤと、前記ベルト面上の粘性流体をベルトコン
ベヤの搬送動作によって平坦に均すスキージと、前記ス
キージの前記ベルトコンベヤ搬送方向前段に設けられ前
記ベルト面上の粘性流体を撹拌する撹拌機構と備えたこ
とを特徴とする。
【0040】この粘性流体転写装置では、ベルトコンベ
ヤのベルト面上に盛り付けられた粘性流体を撹拌機構に
より撹拌した後、ベルトコンベヤの搬送動作に伴ってス
キージによりベルト面上で平坦に均すことで、粘性流体
転写面を連続的に形成することができる。これにより、
常に新しい粘性流体転写面を連続的に露出させることが
できる。
【0041】請求項16記載の粘性流体転写方法は、ス
キージにより平坦な粘性流体転写面を形成し、この粘性
流体転写面に電子部品の端子部を漬けることで粘性流体
を電子部品に転写する粘性流体転写方法であって、平面
状の皿面を有する転写皿上に粘性流体を盛り付けて、平
板状の撹拌用スキージを順方向に皿面に対して相対移動
させて粘性流体を撹拌した後、平板状の平面出し用スキ
ージを逆方向に皿面に対して相対移動させて、前記撹拌
された粘性流体を転写皿上で平坦に均して粘性流体転写
面を形成することを特徴とする。
【0042】この粘性流体転写方法では、転写皿上に盛
り付けた粘性流体を皿面上で撹拌用スキージを順方向に
相対移動させることで撹拌し、その後、皿面上で平面出
し用スキージを逆方向に相対移動させることで撹拌され
た粘性流体を均して平坦な粘性流体転写面を形成し、こ
の粘性流体転写面に電子部品の端子部を漬けることで粘
性流体を電子部品に転写する。このように、2枚のスキ
ージを交互に相対移動させることにより、平坦な粘性流
体転写面を安定して形成することができ、電子部品の端
子部へ均一に粘性流体を転写することができる。
【0043】請求項17記載の粘性流体転写方法は、前
記平面出し用スキージの相対移動の後、再度、撹拌用ス
キージを順方向へ相対移動させる際、前記平面出し用ス
キージの相対移動時に該平面出し用スキージの長手方向
両端から溢れ出た粘性流体を、前記撹拌用スキージの相
対移動時にスキージ長手方向中央側へ掻き寄せることを
特徴とする。
【0044】この粘性流体転写方法では、平面出し用ス
キージの長手方向両端から溢れ出た粘性流体を、撹拌用
スキージの相対移動時にスキージ長手方向中央側へ掻き
寄せることにより、転写皿上から粘性流体が溢れ出すこ
とを防止でき、粘性流体を転写皿上から溢れさせること
なく連続して撹拌用スキージ及び平面出し用スキージを
相対移動させることができる。
【0045】請求項18記載の粘性流体転写方法は、前
記転写皿上に形成する粘性流体転写面の厚みを、前記平
面出し用スキージの前記転写皿の皿面からの浮き上がり
高さを調整することで設定することを特徴とする。
【0046】この粘性流体転写方法では、平面出し用ス
キージの転写皿の皿面からの浮き上がり高さを調整する
ことにより、転写皿上に形成される粘性流体転写面の厚
みを任意に設定できる。
【0047】請求項19記載の粘性流体転写方法は、前
記皿面からの高さの調整は、前記平面出し用スキージを
前記転写皿の皿面に全幅に亘って当接させ、この当接さ
せた位置を基準高さとして前記浮き上がり高さを調整す
ることを特徴とする。
【0048】この粘性流体転写方法では、まず、平面出
し用スキージを転写皿の皿面に全幅に亘って当接させる
ことで、平面出し用スキージを皿面に対して平行に保持
させる。そして、この当接させた位置を基準高さとし、
この基準高さから平面出し用スキージを所定高さ持ち上
げて皿面からの浮き上がり高さを調整する。これによ
り、平面出し用スキージと皿面との平行度が高められ、
この高い平行度を維持したまま浮き上がり高さを調整で
きる。以て、粘性流体転写面の厚みを高精度で均一化す
ることができる。
【0049】請求項20記載の粘性流体転写方法は、前
記粘性流体転写面の厚みを、前記平面出し用スキージの
長手方向両端の前記皿面側に設けられた段付き部の高さ
により設定することを特徴とする。
【0050】この粘性流体転写方法では、平面出し用ス
キージの長手方向両端に設けられた段付き部の突出高さ
を所定高さに設定することにより、平面出し用スキージ
の段付き部を転写皿の皿面に当接させたときに、スキー
ジ両端以外の領域で平面出し用スキージと皿面との間に
生じる隙間が段付き部の突出高さに応じて設定され、形
成される粘性流体転写面の厚さが設定される。これによ
り、平面出し用スキージに設ける段付き部の高さ分の厚
みが調整作業を要することなく自動的に設定される。
【0051】請求項21記載の粘性流体転写方法は、ス
キージにより平坦な粘性流体転写面を形成し、この粘性
流体転写面に電子部品の端子部を漬けることで粘性流体
を電子部品に転写する粘性流体転写方法であって、ベル
トコンベヤのベルト面上に粘性流体を撹拌しつつ盛り付
け、ベルトコンベヤの搬送動作に伴って、ベルト面上方
に設けたスキージによりベルト面上の粘性流体を平坦に
均して粘性流体転写面を形成することを特徴とする。
【0052】この粘性流体転写方法では、ベルトコンベ
ヤのベルト面上に粘性流体を撹拌しつつ盛り付けて、ス
キージによりベルト面上の粘性流体を平坦に均すことに
より、粘性流体転写面を連続的に形成することができ
る。これにより、常に新しい粘性流体転写面を連続的に
露出させることができる。
【0053】請求項22記載の電子部品実装装置は、電
子部品を吸着保持して所定の実装位置に実装する電子部
品実装装置において、複数の電子部品を載置して所望の
電子部品を供給する電子部品供給部と、電子部品を脱着
自在に吸着保持する吸着ノズルと、前記吸着ノズルを昇
降自在に保持する装着ヘッドと、前記装着ヘッドを水平
面内で移動させるヘッド移動部と、粘性流体を転写皿上
で均して平坦な粘性流体転写面を形成する前記請求項1
〜請求項15のいずれか1項記載の粘性流体転写装置と
を備え、前記電子部品供給部で吸着した電子部品を前記
粘性流体転写装置の転写皿上に移動させ、前記装着ヘッ
ドの昇降動作により前記電子部品の端子部を前記粘性流
体転写面に漬けることで、電子部品に粘性流体を転写す
ることを特徴とする。
【0054】この電子部品実装装置では、複数の電子部
品が載置された電子部品供給部から所望の電子部品を吸
着ノズルにより吸着保持させ、この電子部品をヘッド移
動部によって装着ヘッドを移動させることにより粘性流
体転写装置の転写皿上に位置させる。そして、装着ヘッ
ドを昇降動作させて電子部品の端子部を転写皿上の粘性
流体転写面に漬けて電子部品に粘性流体を転写する。こ
れにより、電子部品に粘性流体を均一に転写することが
でき、この粘性流体が転写された電子部品を所定の位置
に実装することができる。
【0055】請求項23記載の電子部品実装装置は、前
記装着ヘッドが、前記吸着ノズルの先端部に設けられ吸
着面が傾斜自在で且つ吸着方向に伸縮自在なゴムパッド
と、前記ゴムパッドの周囲に設けられ電子部品の吸着時
に先端部が電子部品の背面に当接する当接面を有する吸
着姿勢矯正部材とを備えたことを特徴とする。
【0056】この電子部品実装装置では、装着ヘッド
が、吸着ノズル先端部に設けられたゴムパッドと、ゴム
パッドの周囲に設けられた吸着姿勢矯正部材とを備える
ことにより、電子部品の背面にゴムパッドを当接させて
電子部品を吸着すると、ゴムパッドは吸引方向に縮退し
て、電子部品の背面が吸着姿勢矯正部材の先端部に当接
する。これにより、吸着姿勢矯正部材先端部の当接面が
電子部品の背面に押し当てられ、電子部品の吸着姿勢が
矯正される。そして、電子部品を吸着した状態で吸着ノ
ズルを傾斜面上に押し当て、電子部品の一部が吸着姿勢
矯正部材から離れた場合であっても、ゴムパッドが傾斜
面に沿って傾斜することで電子部品の吸着は維持されて
電子部品が吸着ノズルから外れることがなくなる。従っ
て、常に安定して電子部品を吸着維持することが可能と
なる。
【0057】請求項24記載の電子部品実装装置は、前
記吸着姿勢矯正部材が、前記ゴムパッドの両脇に一対設
けられた棒体であることを特徴とする。
【0058】この電子部品実装装置では、吸着姿勢矯正
部材をゴムパッドの両脇に棒体を一対設けた構成にする
ことにより、簡単な構造で電子部品の吸着姿勢を矯正で
きる。
【0059】請求項25記載の電子部品実装装置は、前
記各吸着姿勢矯正部材の当接面が水平面から傾斜して形
成されていることを特徴とする。
【0060】この電子部品実装装置では、吸着姿勢矯正
部材の当接面が水平面から傾斜して形成されることで、
電子部品を任意の角度に傾斜させて吸着ノズルに吸着保
持することができ、例えば傾斜面に押し当てたり、傾斜
面から電子部品を吸着する際に予めこの傾斜角度に当接
面を傾斜させておくことで、電子部品の吸着状態を安定
して維持することができる。
【0061】請求項26記載の電子部品実装装置は、前
記装着ヘッドが複数個並列に配置されたマルチヘッドを
備え、前記粘性流体転写装置の転写皿が、前記マルチヘ
ッドの装着ヘッド並び幅より大きな幅の皿面を有するこ
とを特徴とする。
【0062】この電子部品実装装置では、粘性流体転写
装置の転写皿が、マルチヘッドの装着ヘッド並び幅より
大きな幅の皿面を有することにより、マルチヘッドの各
装着ヘッドに吸着された電子部品を各装着ヘッドが同時
昇降動作することで一度に粘性流体を転写させることが
できる。このため、電子部品への粘性流体転写効率を向
上でき、実装速度を向上できる。
【0063】請求項27記載の電子部品実装装置は、前
記転写皿が、前記マルチヘッドの装着ヘッド並び幅の2
倍より大きい幅の皿面を有することを特徴とする。
【0064】この電子部品実装装置では、転写皿がマル
チヘッドの装着ヘッド並び幅の2倍より大きい幅の皿面
を有することで、同じ粘性流体転写面でマルチヘッドの
各装着ヘッドを複数回同時に昇降動作させるだけの十分
なスペースが得られ、転写動作の度に粘性流体転写面を
再形成する必要がなくなり、粘性流体転写効率を向上で
き、実装速度を向上できる。
【0065】請求項28記載の電子部品実装方法は、電
子部品を所定の実装位置に実装する電子部品実装方法で
あって、吸着ノズルを有する装着ヘッドにより電子部品
を吸着する一方、粘性流体を平面状の皿面を有する転写
皿上で平坦に均して粘性流体転写面を形成し、前記電子
部品の吸着された装着ヘッドを前記粘性流体転写面の上
方位置に移動し、前記電子部品の端子部が前記粘性流体
転写面に漬かるまで前記吸着ノズルを下降させ、前記電
子部品に粘性流体を転写した後に前記吸着ノズルを上昇
させると共に、前記装着ヘッドを所定の実装位置に移動
させ、前記実装位置で吸着ノズルを下降させて電子部品
を実装することを特徴とする。
【0066】この電子部品実装方法では、装着ヘッドの
吸着ノズルに電子部品を吸着する一方、粘性流体を転写
皿上で均して粘性流体転写面を形成して、電子部品の吸
着された装着ヘッドを粘性流体転写面の上方位置に移動
する。これにより粘性流体の転写準備が完了する。次い
で、電子部品の端子部が粘性流体転写面に漬かるまで吸
着ノズルを下降させることで、端子部に粘性流体が転写
され、その後、吸着ノズルを上昇させると共に、装着ヘ
ッドを所定の実装位置に移動させる。これにより粘性流
体の転写された電子部品が実装位置上方位置される。こ
こで吸着ノズルを下降させることで、端子部に粘性流体
が転写された電子部品が実装される。
【0067】請求項29記載の電子部品実装方法は、前
記装着ヘッドが複数個並列に配置されたマルチヘッドの
各吸着ノズルを、同時に昇降動作させるように制御する
ことを特徴とする。
【0068】この電子部品実装方法では、装着ヘッドが
複数個並列に配置されたマルチヘッドの各吸着ノズル
を、同時に昇降動作させるように制御することで、例え
ば同一種類の電子部品を各吸着ノズルに吸着した場合に
粘性流体を同時に転写することができ、転写効率が向上
し実装速度を向上できる。
【0069】請求項30記載の電子部品実装方法は、前
記電子部品への粘性流体転写前に前記転写皿の粘性流体
転写面の高さを検出し、該検出された高さに応じて前記
装着ヘッドの吸着ノズルの下降量を設定することを特徴
とする。
【0070】この電子部品実装方法では、電子部品への
粘性流体転写前に転写皿の粘性流体転写面の高さを検出
することで、電子部品が粘性流体転写面に接触するまで
の必要とされる吸着ノズルの下降量が精度良く求めら
れ、以て、高精度に電子部品の粘性流体転写面からの高
さが設定でき、電子部品に所望の厚みで粘性流体を漬け
ることができる。
【0071】請求項31記載の電子部品実装方法は、前
記転写皿に所定の厚みの粘性流体転写面を形成し、前記
電子部品の端子部を前記転写皿の皿面に当接するまで押
し当てることで、前記所定の厚みの粘性流体を電子部品
に転写することを特徴とする。
【0072】この電子部品実装方法では、転写皿に所定
の厚みで形成した粘性流体転写面に電子部品の端子部を
皿面に当接するまで押し当てることにより、皿面から粘
性流体転写面の高さ分の粘性流体が電子部品の端子部に
転写される。従って、転写皿に電子部品に適した厚みの
粘性流体を形成しておくことで、吸着ノズルの移動量を
高精度に設定することなく、単純な押し当て動作により
容易に電子部品に適正な厚みで粘性流体を転写すること
ができる。
【0073】請求項32記載の電子部品実装方法は、前
記粘性流体を転写した電子部品を、既に回路基板上に実
装された電子部品の実装面側とは反対側の背面に積層さ
せて実装することを特徴とする。
【0074】この電子部品実装方法では、粘性流体を転
写した電子部品を、既に回路基板上に実装された電子部
品の実装面側とは反対側の背面に積層させて実装するこ
とにより、電子部品が回路基板平面内の同一スペース内
で積層されて実装され、回路基板の実装密度が高められ
る。
【0075】請求項33記載の電子部品実装方法は、前
記実装済みの電子部品の背面に設けられた位置合わせ用
の基準マークを検出し、この検出した基準マークを基準
として、背面上に積層させて実装する電子部品の実装位
置を補正することを特徴とする。
【0076】この電子部品実装方法では、実装済みの電
子部品の背面に設けられた位置合わせ用の基準マークを
検出して、この電子部品の実装位置や実装角度等を検出
する。そして、この検出した基準マークを基準として、
背面上に実装する電子部品の実装位置を補正することに
より、実装済みの電子部品の背面にこの実装位置ずれを
キャンセルして実装することができる。従って、実装済
みの電子部品の背面上へ実装する電子部品を、実装済み
の電子部品に対して高精度に位置合わせして積層させる
ことができる。
【0077】請求項34記載の半導体装置は、複数の半
田ボールを接続端子として実装面側に配列した半導体装
置であって、前記実装面側とは反対側の背面で、前記半
導体装置の接続端子に対応する位置に端子接続用のラン
ドを設けたことを特徴とする。
【0078】この半導体装置では、半導体装置の背面
で、半導体装置の接続端子に対応する位置に端子接続用
のランドを設けたことにより、半導体装置を積層した際
に下段側の半導体装置のランドと、上段側の半導体装置
の接続端子とを接続することで、半導体装置を簡単にし
て積層構造体として構成することができる。
【0079】請求項35記載の半導体装置は、前記半導
体装置の接続端子が、耐熱性のピンに半田を固着させた
接続端子であることを特徴とする。
【0080】この半導体装置では、仮にピンの長さが不
揃いである場合でも、半田がその長さの不足分を吸収し
て確実にランドと接続される。また、ピンの下端部を平
面とすることで、電子部品の姿勢が回路基板面から傾斜
することなく安定して固定できる。さらに、再度のリフ
ロー処理で高熱に晒されても、半田はピンの周りに表面
張力により付着した状態を維持するので、電極間をショ
ートさせることがない。
【0081】請求項36記載の半導体装置は、前記実装
面側とは反対側の背面に位置合わせ用の基準マークを設
けたことを特徴とする。
【0082】この半導体装置では、半導体装置を積層さ
せて実装する際に、下段側の半導体装置のランドに上段
側の半導体装置の接続端子を高精度に位置合わせするこ
とができ、仮に下段側の半導体装置が所定位置からずれ
ていても、このずれ量をキャンセルして積層させること
ができる。
【0083】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る粘性流体転写
装置及び電子部品実装装置並びに半導体装置の好適な実
施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。こ
こで、図1に本発明に係る粘性流体転写装置(以下、粘
性流体としてクリーム半田を用いたクリーム半田転写装
置と称する)を備えた電子部品実装装置の斜視図、図2
に電子部品実装装置の移載ヘッドの拡大斜視図、図3に
電子部品実装装置の動作を説明するための概略的な平面
図を示した。
【0084】まず、本発明に係る電子部品実装装置10
0の構成を説明する。図1に示すように、電子部品実装
装置100の基台110上面中央には、回路基板10を
載置するガイドレール114が設けられ、このガイドレ
ール114の搬送ベルトによって回路基板10は、一端
側のローダ部116から電子部品の実装位置118に、
また、実装位置118から他端側のアンローダ部120
に搬送される。回路基板10上方の基台110上面両側
部には、Yテーブル122,124がそれぞれ設けら
れ、これら2つのYテーブル122,124の間には、
Xテーブル126が懸架されている。また、Xテーブル
126には移載ヘッド128が取り付けられており、こ
れにより移載ヘッド128をX−Y平面内で移動可能に
している。
【0085】上記Xテーブル126、Yテーブル12
2,124からなるヘッド移動部に搭載され、X−Y平
面(水平面)上を自在移動する移載ヘッド128は、例
えば抵抗チップやチップコンデンサ等の電子部品が供給
されるパーツフィーダ130、又はSOP,QFPやB
GA等のICやコネクタ等の比較的大型の電子部品が供
給されるパーツトレイ132から所望の電子部品を吸着
ノズル134により吸着して、認識装置136により電
子部品の吸着姿勢を検出した後、回路基板10の所定位
置に装着できるように構成されている。また、移載ヘッ
ド128には、回路基板の位置等を検出するためのCC
Dカメラ等の認識カメラ135と、図示しない測長セン
サ(詳細は後述する)が設けられている。このような電
子部品の実装動作は、予め設定された実装プログラムに
基づいて図示しない制御装置(メインコントローラ)に
より制御される。なお、制御装置には操作パネル152
によりデータ入力が可能である。
【0086】ここで、実装プログラムとは、電子部品実
装装置100に入力され、実装される電子部品の情報を
有するNC情報に対して、実装順序の組み替え処理等を
行って作成した組み替えデータを、上記ヘッド移動部や
移載ヘッドのノズル等を駆動するための命令形態に変換
したプログラムである。この実装プログラムの作成にあ
たっては、各電子部品の実装位置等の情報が記録されて
いるNC情報と、各電子部品の電極形状等の情報が登録
されている部品データとを用いて、作業者からの入力を
伴って行われる。このように作成された実装プログラム
を制御装置により実行することで、電子部品の回路基板
への実装が行われる。
【0087】パーツフィーダ130は、ガイドレール1
14の両端部に多数個並設されており、各パーツフィー
ダ130には、例えば抵抗チップやチップコンデンサ等
の電子部品が収容されたテープ状の部品ロールがそれぞ
れ取り付けられている。また、パーツトレイ132は、
ガイドレール114と直交する方向が長尺となるトレイ
132aが計2個載置可能で、各トレイ132aは部品
の供給個数に応じてガイドレール114側にスライドし
て、Y方向の部品取り出し位置を一定位置に保つ構成と
なっている。このトレイ132a上には、QFPやBG
A等の電子部品が載置される。
【0088】認識装置136は、ガイドレール114の
側部に設けられ、吸着ノズル134に吸着された電子部
品の二次元的な位置ずれ(吸着姿勢)を検出して、この
位置ずれをキャンセルするように移載ヘッド128側で
補正させるための姿勢認識カメラを備えている。この姿
勢認識カメラは認識装置136の内側底部に設けられ、
この姿勢認識カメラ周囲の認識装置136筐体内面に
は、吸着ノズル134に吸着された電子部品を照明する
ための発光ダイオードLED等の発光素子が多段状に複
数設けられている。これにより、電子部品の実装面に対
して所望の角度から光を照射することができ、部品種類
に応じて適切な照明角度で撮像することができる。得ら
れた撮像データは、制御装置により認識処理がなされ、
吸着した電子部品の中心位置や電極位置等が認識され、
実装位置や回転角度の補正データに供される。
【0089】移載ヘッド128は、図2に示すように、
複数個(本実施形態では4個)の装着ヘッド(第1装着
ヘッド138a,第2装着ヘッド138b,第3装着ヘ
ッド138c,第4装着ヘッド138d)を横並びに連
結した多連式のマルチヘッドとして構成している。4個
の装着ヘッド138a,138b,138c,138d
は同一構造であって、吸着ノズル134と、吸着ノズル
に上下動作を行わせるためのアクチュエータ140と、
吸着ノズル134にθ回転を行わせるためのモータ14
2、タイミングベルト144、プーリ146とを備えて
いる。各装着ヘッドの吸着ノズル134は交換可能であ
り、他の吸着ノズルは電子部品実装装置100の基台1
10上のノズルストッカ148に予め収容されている。
吸着ノズル134には、例えば1.0×0.5mm程度
の微小チップ部品を吸着するSサイズノズル、18mm
角のQFPを吸着するMサイズノズル等があり、装着す
る電子部品の種類に応じて選択的に用いられる。
【0090】また、各装着ヘッド138a,138b,
138c,138dは、パーツフィーダ130又はパー
ツトレイ132から吸着ノズル134により電子部品を
吸着するとき、及び、回路基板10の所定位置に電子部
品を装着するとき、並びに、転写皿210からクリーム
半田を転写するときに、吸着ノズル134をX−Y平面
上から鉛直方向(Z方向)に下降させている。また、電
子部品の種類に応じて、吸着ノズルを適宜交換して装着
動作が行われる。
【0091】ここで、本発明の電子部品実装装置100
は、BGA等の電子部品の接続端子にクリーム半田を転
写するクリーム半田転写装置200を備えており、この
クリーム半田転写装置200はパーツフィーダ固定用テ
ーブル154に取り付けられ、転写皿210にクリーム
半田が盛られている。なお、本明細書において、クリー
ム半田とは、粉末半田を高粘性フラックスに混ぜ合わせ
たペースト状の半田をいう。
【0092】次に、上記構成の電子部品実装装置100
の概略的な動作を説明する。図3に示すように、ガイド
レール114のローダ部116から搬入された回路基板
10が所定の実装位置118に搬送されると、移載ヘッ
ド128はヘッド移動部によりX−Y平面内で移動し
て、パーツフィーダ130又はパーツトレイ132から
実装プログラムに基づいて所望の電子部品を吸着する。
図ではパーツフィーダ130から電子部品を吸着する様
子を示している。次いで、移載ヘッド128は認識装置
136の姿勢認識カメラ上に移動する。認識装置136
では、部品認識データに基づいて電子部品の吸着姿勢を
認識して吸着姿勢の補正動作を行う。
【0093】この補正動作としては、X方向及びY方向
へのずれ量をヘッド移動部にオフセットとして持たせた
り、回転成分のずれ量を吸着ノズル134をモータ14
2により回転させることによって行う。この補正動作を
行った後に回路基板10の所定位置に吸着電子部品を装
着する。
【0094】上記の電子部品の吸着、回路基板10への
装着動作の繰り返しにより、回路基板10に対する電子
部品の実装が完了する。実装が完了すると、回路基板1
0は実装位置118からアンローダ部120へ搬出され
る一方、新たな回路基板がローダ部116に搬入され、
上記動作が繰り返される。
【0095】このようにして、電子部品が回路基板10
上に実装されるが、本発明の電子部品実装装置において
は、実装密度の更なる向上のため、図4に示すように複
数のIC等の電子部品(半導体装置)を多段状に実装す
る3次元実装方法を可能にしている。この3次元実装方
法においては、まず、回路基板10に形成されたランド
24上にクリーム半田30をマスク印刷する。そして、
各ランド24上に転写されたクリーム半田30の上に、
実装面側とは反対側の背面にランド25の形成された電
子部品(図では一例としてBGA)20を実装面側の端
子部(半田ボール26)と回路基板10上のランド24
とが接続されるように位置合わせして実装する(図4
(a))。さらに、半田ボール26に所定量のクリーム
半田30を転写した電子部品22を、実装済みの電子部
品20の背面側ランド25に電子部品22の半田ボール
が接続されるように位置合わせして実装する(図4
(b))。これにより、電子部品20,22が回路基板
10上の同一スペースに実装された3次元積層構造にで
き(図4(c))、実装密度が向上される。なお、回路
基板10上のランド24へのクリーム半田30の印刷
は、電子部品20の半田ボール26側にクリーム半田3
0を転写した後に実装することで省略することもでき
る。
【0096】次に、上記3次元実装方法を実現するため
のクリーム半田転写装置200の各部構成を順次詳細に
説明する。図5は、電子部品実装装置100に取り付け
られ、電子部品にクリーム半田を転写するためのクリー
ム半田転写装置200の概略的な構成を示す斜視図で、
図6は、クリーム半田転写装置200の一部を断面で示
した側面図である。図5、図6に示すように、クリーム
半田転写装置200は、電子部品実装装置100のパー
ツフィーダ固定用テーブル154に取り付けるための係
止具212が電子部品実装装置100への装着方向側に
設けられた筐体214と、この筐体214内に収容され
た転写皿210及びスキージユニット216を含む転写
ユニット218からなる。
【0097】転写ユニット218は、クリーム半田転写
装置200の上面側に露出してクリーム半田の転写面を
形成する平面状の皿面220を有した転写皿210と、
転写皿210の皿面220上方に摺接可能に設けられ撹
拌用スキージ222と平面出し用スキージ224の2枚
のスキージを交互に使用して転写皿210上にクリーム
半田を平坦に盛り付けるスキージユニット216と、各
スキージ222,224が皿面220上で相対移動する
ように転写皿210を図中Y方向に往復移動させる転写
皿移動機構(図示せず)とを備え、さらに、一端側22
6aが撹拌用スキージ222と平面出し用スキージ22
4の取り付け側に固定され他端側226bを揺動自在に
支持されると共に揺動角度を規制するための揺動規制用
アーム226c,226dを有する揺動アーム226
と、この揺動アーム226の他端側226bをY方向に
往復動させることで揺動アーム226を揺動駆動する水
平駆動機構228と、揺動アーム226の揺動規制用ア
ーム226c,226dに当接して揺動アーム226の
揺動角度を規制するアームストッパー230,232と
を備えている。
【0098】上記スキージユニットは、平坦なクリーム
半田転写面を形成すると共に、乾き易く且つ固まり易い
クリーム半田を撹拌して、クリーム半田転写面が常に適
度な粘性を有する均質な状態に保たれるようにしてい
る。
【0099】ここで、図7に揺動アーム226の揺動規
制用アーム226c,226dと、撹拌用スキージ22
2及び平面出し用スキージ224と、アームストッパー
230,232との位置関係を拡大して示した。図7に
示すように、揺動アーム226は、図中実線で示す撹拌
用スキージ222使用時と、二点鎖線で示す平面出し用
スキージ224の使用時との2つの状態が、揺動アーム
226のスキージユニット216側の一端部226aを
揺動中心として選択的に設定される。即ち、撹拌用スキ
ージ222使用時の状態では、揺動アーム226の揺動
規制用アーム226dがアームストッパー232のネジ
234先端部に当接し、平面出し用スキージ224使用
時の状態では、揺動アーム226の揺動規制用アーム2
26cがアームストッパー230のネジ234先端部に
当接して揺動角度が規制される。なお、揺動アーム22
6は、転写皿210の片側だけに設けられ、他方の側で
は揺動アーム226の動きに従動して各スキージ22
2,224が揺動される。
【0100】上記アームストッパー230,232は、
図8に図7のA方向矢視図を示すように、ネジ234の
皿部に矢印234aが刻印等により設けられる一方、ネ
ジ234の周りには円筒リング236が固定ネジ238
によって締め付け固定可能に設けられている。この円筒
リング236には、その上端面に矢印234aに対応す
る目盛り240が形成され、側面の一部には回転調整用
レバー242が設けられている。そして、ネジ234
は、撹拌用スキージ222と平面出し用スキージ224
とが転写皿210の皿面220に対してそれぞれ所定の
隙間を持って固定されるように高さが設定される。
【0101】このときの高さ調整は、固定ネジ238を
緩めた状態で円筒リング236の目盛り240のいずれ
かをネジ234の矢印234aと一致するように回転調
整用レバー242を回転させ、一致させた位置で固定ネ
ジ238を締めて円筒リング236を固定する。そし
て、ネジ234をスクリュードライバ等の工具により、
目盛り240を参照しつつ回転させることで、簡単な構
成でありながら高精度な高さ制御を可能としている。本
実施形態においては、1目盛りが15゜に設定され、ネ
ジ234を時計回りに1目盛り回転させると、スキージ
222,224と皿面220との隙間が0.005mm
広がるように設定されている。
【0102】次に、スキージユニット216を説明す
る。スキージユニット216は、クリーム半田転写装置
200の中でも清掃作業が必要とされる部位であり、清
掃箇所を一括して脱着可能に構成してメンテナンス性を
向上させている。また、組み直し時における各部材の設
置位置の再現性を極めて高い精度で実現している。ここ
で、図9にスキージユニット216の上視図、図10に
クリーム半田転写装置200の電子部品実装装置100
への取り付け側から見た側面図、図11にスキージユニ
ットの側面図を示した。
【0103】図19〜図11に示すように、スキージユ
ニット216は、主に、撹拌用スキージ222と、平面
出し用スキージ224と、これら各スキージ222,2
24が離間されて並列に固定されると共に両端部が筐体
214に支持される棒状のスキージ固定部材250から
なる。各スキージ222,224は、略平板状に形成さ
れ、それぞれ固定板252,254とスキージ固定部材
250との間に狭持されてネジ256,258によって
固定されている。なお、スキージ固定部材250は、ス
キージの取り付け面にスキージを取り付けたときに、所
定のスキージ傾倒角度となるよう取り付け面が予めカッ
トされている。
【0104】また、スキージ固定部材250の一端側端
面には嵌合穴260が形成されており、この嵌合穴26
0に埋め込みピン262が挿入される。埋め込みピン2
62の頭部は嵌合穴径より大径の円柱状に形成されてい
る。図12(a)に図10のB方向から見た埋め込みピ
ン262の支持構造の分解図と、図12(b)にこれを
組み立てた状態でのB方向矢視図を示すように、この埋
め込みピン262の円筒状の頭部は、筐体214に固定
された下部Vブロック266と、上側Vブロック268
との間に狭持される。また、ネジ270を上側Vブロッ
ク268を貫通させて下部Vブロック266へ取り付け
ることで、埋め込みピン262の頭部を上側Vブロック
268と下側Vブロック266との間で高精度に位置決
めして固定している。
【0105】一方、スキージ固定部材250の他端側に
は、軸方向に沿って上端側が板状に突出した係合部27
4が形成されており、この係合部274の下面側には軸
方向に沿ったキー溝276が形成されている。ここで、
図13(a)に図10のC−C断面で見た係合部274
の支持構造の分解図と、図13(b)にこれを組み立て
た状態でのC−C断面図を示した。係合部274は、キ
ー溝276と係合する突起278を有し、筐体214側
に固定される受け台280にネジ282によって固定さ
れ、係合部274のキー溝276と受け台280の突起
278とが嵌合されて高精度に位置決めされる。
【0106】上記のスキージ固定部材250の支持構造
によれば、一端側を下側Vブロック266及び上側Vブ
ロック268により支持し、他端側をキー溝276と突
起278との嵌合により支持することで、スキージ固定
部材216自体のねじれを防止すると共に、取り付け位
置の再現性の高い高精度な脱着方式を実現できる。
【0107】次に、スキージユニット216に取り付け
られる撹拌用スキージ222及び平面出し用スキージ2
24について説明する。図14は、撹拌用スキージ22
2及び平面出し用スキージ224の長さを比較した図で
ある。撹拌用スキージ222の長さL1は、図14
(a)に示すように平面出し用スキージ224の長さL
2に等しいものが使用できるが、クリーム半田のはみ出
しを確実に防止するため、望ましくは図14(b)に示
すように平面出し用スキージ224の長さL1が撹拌用
スキージの長さ(掻き取り幅)L2より大きくなるよう
に設定する。これらのスキージ222,224は板状に
形成され、その材質としては、例えばウレタンゴム等の
硬質ゴムが用いられる。
【0108】まず平面出し用スキージ224を説明す
る。図15は、平面出し用スキージ224の形状を示す
図で、(a)は正面図、(b)はD−D断面図である。
板状の平面出し用スキージ224は、その長辺の片側に
スキージ固定部材250への取り付け孔224aが設け
られ、図中下端のクリーム半田の押し当て部には、スキ
ージ進行方向前方から、断面凹状曲面部224bと断面
凸状曲面部224cがこの順で形成されている。この平
面出し用スキージ224は、図16に掻き取り時の様子
を示すように、クリーム半田が断面凸状曲面部224c
によって加圧されつつ延ばされ、均一なクリーム半田厚
みの層を形成すると共に、スキージ進行方向には断面凹
状曲面部224bの曲面に沿って余分なクリーム半田が
ローリングして、スキージ進行側に撹拌されつつ戻され
る。これにより、撹拌されたクリーム半田が常に均一な
厚みで盛り付けられるようになる。
【0109】次に、撹拌用スキージ222を説明する。
図17は、撹拌用スキージ222の形状を示す図で
(a)は正面図、(b)は下面図であり、図18は、図
17のE−E断面図であり、図19は撹拌用スキージ2
22のクリーム半田押し当て側両端部を拡大して示した
斜視図である。なお、図17(b)及び図19中の斜線
部は撹拌用スキージ222の最下面を示している。図1
7,図18に示すように、板状の撹拌用スキージ222
は、その長辺の片側にスキージ固定部材250への取り
付け孔222aが設けられ、長手方向両端部の図17
(a)に示す下端のクリーム半田の押し当て側となる皿
面側には、スキージ移動に伴ってクリーム半田をスキー
ジ長手方向中央側へ掻き寄せるテーパ面310aを有す
る突出部310が形成されている。この突出部310の
テーパ面310aは、撹拌用スキージ222のクリーム
半田入り口側のスキージ長さL 1より出口側の開口長さ
3を小さくしてクリーム半田の流路を狭める方向に傾
斜している。また、撹拌用スキージ222は所定角度θ
sだけ進行方向前方へ傾倒した状態で使用されるため、
スキージ222の突出部310を図18に示すように角
度θsでカットしている。従って、撹拌用スキージ22
2の突出部310の形状は、縦断面が三角形状であっ
て、図19に突出部310を拡大して示すように3角柱
を角度θsで斜めにカットした形状となる。
【0110】上記の撹拌用スキージ222の形状とする
ことにより、スキージ移動に伴うクリーム半田の流れ
は、図20に示すように撹拌されつつスキージ長手方向
中央側へ掻き寄せられるようになる。即ち、撹拌用スキ
ージ222のクリーム半田入り口側の開口から導入され
たクリーム半田が、突出部310のテーパ面310aに
沿って内側に掻き寄せられ、撹拌用スキージ222の幅
方向端部からクリーム半田がはみ出すことなく盛り付け
られる。これにより、簡単な構成で転写皿の皿面からク
リーム半田が溢れ出すことが防止される。
【0111】ここで、上述した主要部構成のクリーム半
田転写装置200によるクリーム半田転写面の形成手順
を説明する。図21及び図22にクリーム半田転写装置
200の動作を段階的に示した。まず、図21(a)に
示す初期状態において、アームストッパー230のネジ
234先端部の突出を減らした状態で水平駆動機構22
8のロッドを縮退させ、平面出し用スキージ224の先
端を全幅に亘って転写皿210の皿面220に押し当て
る。この押し当てた位置を基準位置とすることで、皿面
220と平面出し用スキージ224との平行度を高め
る。この状態でアームストッパー230のネジ234
を、ネジ先端部が揺動アーム226の揺動規制用アーム
226cに当接するまで下方に突出させる。このネジ2
34と揺動規制用アーム226cとが当接した位置で、
図8に示す円筒リング236の目盛り240をネジ23
4の矢印234aに一致させた後、平面出し用スキージ
224と皿面220との隙間が所望のクリーム半田厚み
となるように、ネジ234の回転により平面出し用スキ
ージ224の高さを設定する。このとき、目盛り240
の一目盛り分の高さ変化量がネジ234のピッチにより
正確に決定されるため、円筒リング236の目盛り24
0を用いてネジ234(矢印234a)の回転位置を調
整することで、高精度に隙間を設定できる。また、アー
ムストッパー230により、スキージの先端を過剰に皿
面220に押し付けることが防止される。
【0112】次に、図21(b)に示すように、水平駆
動機構228のロッドを伸出させ、揺動アーム226を
スキージユニット216側の一端側226aを中心に揺
動させる。このとき、前述と同様に撹拌用スキージ22
2と皿面220との平行度を高めて、アームストッパー
232によって撹拌用スキージ222と皿面220との
隙間を高精度に設定する。
【0113】そして、各スキージの皿面220との隙間
を調整した後、図21(c)に示すように、図21
(b)に示す状態から転写皿210を図示しない転写皿
移動機構により図中右方向に移動させる。これにより、
設定された撹拌用スキージ222と皿面220との隙間
分の厚みのクリーム半田が、皿面220に撹拌されつつ
盛り付けられる。
【0114】次に、図22(d)に示すように、水平駆
動機構228のロッドを縮退させ、揺動アーム226の
一端部226aを中心として、揺動規制用アーム226
cがアームストッパー230のネジ234先端部に当接
する位置まで揺動アーム226を揺動する。これによ
り、撹拌用スキージ222が皿面220から離間すると
共に、平面出し用スキージ224を予め調整された皿面
220との間隔にセットされる。
【0115】そして、この図22(d)に示す状態か
ら、図22(e)に示すように、転写皿210を転写皿
移動機構により図中左方向に移動させる。これにより、
転写皿210の皿面220上には、クリーム半田が所定
の厚さで均一に盛り付けられ、クリーム半田転写面の形
成が完了する。このクリーム半田転写面には、図22
(f)に示すように、所定の電子部品が吸着された吸着
ノズル134が押し付けられることで、クリーム半田が
電子部品に転写される。
【0116】また、このクリーム半田転写装置200に
よるクリーム半田転写面の形成手順によれば、クリーム
半田転写装置200の転写皿210上のクリーム半田
は、図23に示す形態に盛り付けられることになる。図
23は本実施形態のクリーム半田転写装置200を用い
てクリーム半田の転写面を形成する様子を段階的に示し
た説明図である。
【0117】まず、図23(a)に示すように、クリー
ム半田30を転写皿210の皿面220におよそ均等に
ならして配置する。次いで図23(b)に示すように、
撹拌用スキージ222を図中左側へ移動させてクリーム
半田30を撹拌しつつ皿面220に盛り付ける。さら
に、図23(c)に示すように、平面出し用スキージ2
24を図中右側に移動させると、皿面220には所定の
均一な厚みのクリーム半田転写面が得られる一方、余剰
のクリーム半田は平面出し用スキージ224の両端側か
ら溢れ出し、皿面220の端部に余剰クリーム半田32
として盛り付けられる。そして、図23(d)に示すよ
うに、撹拌用スキージ222を図中左側に再度移動させ
ることにより、皿面220の端部に盛り付けられた余剰
クリーム半田32が撹拌用スキージ222の長手方向中
央側に掻き寄せられて、図23(b)と同様に皿面22
0の中央部付近に十分撹拌された状態で再度盛り付けら
れる。
【0118】このように、撹拌用スキージ222及び平
面出し用スキージ224を繰り返し複数回往復動作させ
ても、クリーム半田が転写皿210の皿面220からは
み出すことなく、安定してクリーム半田転写面を形成す
ることが可能となる。なお、撹拌用スキージ222の形
状は、突出部310を設けない単純な板状の構成であっ
ても、クリーム半田の量が適正であれば転写皿220上
からクリーム半田を溢れ出させることなく転写動作を行
うことができる。また、撹拌用スキージ222及び平面
出し用スキージ224は、クリーム半田転写面の乾き具
合に応じて、所定時間毎或いは転写動作に伴って往復動
作を自動的に行うことで自動撹拌制御される。これによ
り、常に良好な転写面を露出し続けることができる。
【0119】次に、装着ヘッドの下端部に取り付けられ
る吸着ノズルの構成を説明する。図24は吸着ノズルの
構成を示す図であって、(a)は正面図、(b)は一部
断面で示した側面図である。吸着ノズル134は、内部
にエア吸引用流路320が形成され先端部の吸着面が傾
斜自在で吸着方向(図では上下方向)に伸縮自在なゴム
パッド322と、このゴムパッド322の両側に一対設
けられ、電子部品20の吸着時に電子部品20の背面
に、先端部324a,324bが当接することで電子部
品20の吸着姿勢を水平に矯正する棒体の吸着部品矯正
部材326a,326bとを有している。
【0120】この吸着ノズル134の構成によれば、図
25に示すように水平面から傾斜された転写皿210の
皿面220上で電子部品20にクリーム半田を転写する
際に、皿面220のクリーム半田転写面へ電子部品を漬
けた後、電子部品20がクリーム半田の粘性によって転
写皿210に取り残されることを防止できる。即ち、図
25(a)に示す電子部品20が転写皿210の皿面2
20に当接した状態から、若干量吸着ノズル134を下
降させることで、図25(b)に示すように吸着部品矯
正部材326aの先端部324aを回転中心として電子
部品20が皿面220の傾斜に沿って傾斜する。これに
より、吸着部品矯正部材326の先端部324aから押
圧力が電子部品20に負荷されて、皿面220上のクリ
ーム半田が電子部品20の下面に均等に転写される。こ
のとき、ゴムパッド322は電子部品20の表面に吸着
されたままであり、図25(b)の電子部品20が傾斜
されるときでも、吸着ノズル134は確実に電子部品2
0を吸着保持した状態を維持している。そして、図25
(c)に示す引き上げ時においても、ゴムパッド322
により電子部品20が吸着されたままであるため、電子
部品20とクリーム半田との粘性等により電子部品20
が皿面220に取り残されることが防止され、電子部品
20を確実に吸着保持した状態で引き上げることができ
る。
【0121】また同様に、図26に示すように水平面か
ら傾斜された面上に載置された電子部品であっても、エ
アをリークさせることなく確実に吸着動作を行うことが
可能になる。即ち、図26(a)に示す電子部品吸着前
の初期状態においては、ゴムパッド322下面の高さを
吸着部品矯正部材326a,326bの先端部324の
高さよりhaだけ低く設定することで、図26(b)に
示す傾斜された電子部品20を吸着しようとする場合
に、吸着ノズル134の下降に伴って、最初にゴムパッ
ド322の下面が電子部品20に点接触し、ゴムパッド
322が弾性変形することで傾斜した電子部品の表面に
面接触で吸着されるようになる。このときのゴムパッド
322の吸着方向に対する弾性変形量は、一方の吸着部
品矯正部材326aの先端部324aの高さによって規
制される。そして、この状態で吸着ノズル134を引き
上げると、図26(c)に示すように、電子部品20が
ゴムパッド322の吸引力により上方へ持ち上げられ、
他方の吸着部品矯正部材326bの先端部324bに当
接し、電子部品20が水平に吸着保持される。
【0122】このように、吸着ノズル134が吸着方向
に変形自在なゴムパッド322と吸着部品矯正部材32
6を備えることにより、電子部品20を安定して吸着す
ることができ、クリーム半田の転写時においても、転写
皿210の皿面220が傾斜している場合であってもゴ
ムパッド322が傾斜分を吸収するため、電子部品20
の下面に均等にクリーム半田を転写できる。また、引き
上げ時においても電子部品20を転写皿210に取り残
されることがない。そして、電子部品20の吸着時にお
ける傾斜角度が所望の傾斜角度となるように、吸着部品
矯正部材326a,326bの先端部324a,324
b下面の当接面を水平面から傾斜させて設置すること
で、電子部品を任意の角度に傾斜させて吸着保持するこ
とができ、転写皿210の傾斜された皿面220上でク
リーム半田を安定して転写することができる。また、傾
斜面上に載置された電子部品を吸着することも確実に行
うことができる。
【0123】なお、吸着部品矯正部材326a,326
bは、吸着する電子部品の種類に応じて、その先端部3
24a,324bを、例えば図27に示すように間隔を
広げることができる。即ち、図24に示す状態から吸着
部品矯正部材326a,326bを表裏反転させて取り
付けることで、先端部324a,324bの間隔を調整
できる。また、吸着部品矯正部材236a,326bは
棒体のものを一例として示したが、これに限らず、円環
状や角筒形状のものであってもよい。
【0124】次に、上記吸着ノズル134を用いて、転
写皿210の皿面220上のクリーム半田を電子部品に
転写する様子を図28に示した。図28(a)は電子部
品20を装着ヘッド138a〜138dの各吸着ノズル
134に吸着し、転写皿210の上方に移載ヘッドを移
動させた状態を示しており、図28(b)は転写皿21
0のクリーム半田転写面に漬かる高さにまで各吸着ノズ
ル134を同時に下降させた状態を示している。このと
きの吸着ノズル134の下降量は、図示しないレーザ変
位センサ等の測長センサにより測定した転写皿210縁
部の高さheに、既知である縁部とクリーム半田転写面
との高さの差Δhを加算して、クリーム半田転写面まで
の距離(he+Δh)を求めることで正確に設定され
る。そして、図28(c)に示すように吸着ノズル13
4を引き上げてクリーム半田の転写を完了する。
【0125】このクリーム半田の転写により、例えば電
子部品がBGAである場合には、図29にクリーム半田
転写後の半田ボールの拡大図を示すように、半田ボール
26の下面側にクリーム半田30が所定量付与される。
このときのクリーム半田転写面から半田ボール26を押
し込む深さは、浅すぎると半田ボール高さの不揃いのた
め、全ての半田ボールにクリーム半田が付与されずに又
は十分な量付与されずに導電不良となる場合があり、深
すぎるとクリーム半田が過剰に付与されて半田ボール2
6間でショートする危惧がある。このため、半田ボール
の押し込む深さは、次に示す寸法に設定することが好ま
しい。
【0126】即ち、図30に半田ボールの押し込み深さ
を示すように、半田ボール26の半径をrとすると、ク
リーム半田転写面の高さを半田ボール26の最下点から
半径r以下の高さに設定することが好ましく、更に好ま
しくは0.8rの高さに設定するとよい。これにより、
適正量のクリーム半田を半田ボール26に付与すること
ができる。
【0127】次に、転写皿210上の転写位置について
説明する。転写皿210の皿面220に形成されるクリ
ーム半田転写面は、基本的には1回の転写動作を終了す
ると、スキージユニット216が再度往復動作して新し
いクリーム半田転写面を形成する。しかし、次回の転写
動作までの間隔が短いときは、クリーム半田転写面を再
度形成することなく、前回の転写位置と異なる位置で転
写動作を行うことができる。これにより、実装動作のタ
クトが短縮される。
【0128】図31に、複数回の転写動作を同一のクリ
ーム半田転写面で行う様子を示した。1回目の転写動作
は図31(a)に示すようにクリーム半田転写面の手前
側の領域A1で行い、2回目の転写動作は図31(b)
に示すようにクリーム半田転写面の奥側の領域A2で行
っている。ここで、領域A1に示すP1〜P4は、図28
に示す各装着ヘッド138a,138b,138c,1
38dによる転写跡を表している。ここでは4本の装着
ヘッド138a,138b,138c,138dが同時
に上下動して転写動作を行っている。
【0129】また、図32も複数回の転写動作を同一の
クリーム半田転写面で行う様子を示している。この場合
は、図32(a)に示すようにP1〜P4の位置で各装着
ヘッド138a,138b,138c,138dにより
転写動作を行った後、図32(b)に示すように、各位
置P1〜P4の隣接位置となるP5,P6,P7の位置でい
ずれかの装着ヘッドにより転写動作を行う。図では各位
置における転写跡を示している。上記の各転写方法によ
れば、クリーム半田転写面を有効利用することができ
る。
【0130】さらに、図33は、図31に示す転写動作
と図32に示す転写動作を組み合わせて転写動作を行っ
た様子を示している。即ち、クリーム半田転写面の手前
側及び奥側、並びに、各転写位置の隣接位置に対しても
転写動作を行うことで、クリーム半田転写面の略全体が
転写動作に使用され、転写皿210の面積効率を最大限
に向上させることができる。
【0131】次に、上述した電子部品実装装置100に
クリーム半田転写装置200を取り付けて、電子部品を
回路基板上に多段に実装する3次元実装方法を説明す
る。図34は、3次元実装を行う電子部品20(22)
の外観を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、
(c)は下面図である。この3次元実装方法において
は、電子部品20を回路基板10上に実装した後に、同
じ電子部品22を先に実装した電子部品20の背面に実
装する。このように、電子部品22の回路基板10上の
実装スペースを、電子部品20の実装スペースに重合さ
せることで省スペース化を図っている。
【0132】以下に、図35を参照して3次元実装方法
の詳細な手順を順次説明する。まず、図35(a)で
は、電子部品20の各半田ボール26に対応する位置に
ランド24が形成された回路基板10上に、このランド
位置と半田ボールの位置とが一致するように電子部品2
0を実装する(第1実装ステップ)。この場合、図示し
ない回路基板10上の位置認識用の基板マークを認識カ
メラ135により検出することで、正確なランド位置を
把握し、電子部品20を精度良く位置合わせする。
【0133】次に、図35(b)では、回路基板10の
片面に対して電子部品20を実装した後にリフロー処理
することで、クリーム半田を溶融させてランド24と半
田ボール26とを電気的及び機械的に接続し、電子部品
20を回路基板10上に固定する(第1リフローステッ
プ)。そして、図35(c)に示すように、この回路基
板10を表裏反転させて回路基板10の反対面に電子部
品20を同様に実装する(第2実装ステップ)。その
後、図35(d)に示すように、表側の面に電子部品2
0が実装され裏側面に電子部品20が固定された回路基
板10をリフロー処理し、表側面の電子部品20を同様
に回路基板10上に固定する(第2リフローステッ
プ)。
【0134】ここまでのステップが両面実装基板を得る
手順であるが、この2次元実装方法では、以下のステッ
プが追加される。即ち、図35(e)に示すように、第
2リフローステップを完了した回路基板10の電子部品
20の上面に、半田ボールにクリーム半田が転写された
電子部品22を積層させて実装する(第3実装ステッ
プ)。
【0135】次に、図35(f)に示すように、積層さ
せて実装した回路基板10をリフロー処理する(第3リ
フローステップ)。さらに、図35(g)に示すよう
に、回路基板10を表裏反転させて、第3実装ステップ
同様に電子部品22を実装済みの電子部品20の上面に
実装する(第4実装ステップ)。そして、図35(h)
に示すように、回路基板10をリフロー処理する(第4
リフローステップ)。
【0136】上記の第3実装ステップからのステップを
繰り返し行うことで、回路基板10上に電子部品20
(22)を多段状に積層することができる。なお、回路
基板10上のリフロー対象となる部位だけにリフロー処
理を施すには、例えば、回路基板10の表側面に熱風を
吹き付けると共に裏側面に冷風を吹き付けたり、積層さ
れる電子部品の上層の電子部品20の半田ボール26を
小さくする(熱容量を小さくする)等の周知の手段を併
用すればよい。また、上記電子部品20(22)はBG
Aを一例として示したが、これに限らず、CSPは勿
論、BGA上にQFP,SOP,SOJ(Small Out-li
ne J-Leaded Package)等を積層する構成としても構わ
ない。
【0137】また、上記の電子部品20の半田ボール2
6を、複数回リフロー処理されたときの溶融防止のた
め、円柱状のピンと半田ボールとの組み合わせにより構
成してもよい。即ち、図36に一例を示すように、一般
的なPGA(Pin Grid Array)に見られるような耐熱性
のピン28を端子として設け、このピン28のそれぞれ
に半田29を固着させた状態にするとよい。この構成に
よれば、図37にリフロー処理後の接続端子部の状態を
示すように、半田29が溶融してピン28の周りに濡れ
性を有して固まると共に、仮にピン28の長さが不揃い
である場合でも、半田29がその長さの不足分を吸収し
て確実にランド24と接続される。即ち、回路基板10
とピン28との隙間が長い場合は、固着された半田が溶
融してこの隙間に充填されるようになり、隙間が短い場
合は、ピン28の周面に多く半田が付着するようにな
る。また、ピン28の下端部を平面とすることで、電子
部品20の姿勢が回路基板面から傾斜することなく安定
して固定できる。さらに、再度のリフロー処理で高熱に
晒されても、半田29はピン28の周りに表面張力によ
り付着した状態を維持するので、電極間をショートさせ
ることはない。
【0138】さらに、上記の3次元実装方法における電
子部品の位置合わせは、図38に示すように行うことが
好ましい。図38は電子部品の位置合わせ手順を段階的
に示す図で、平面図と側面図とを合わせて表示してい
る。まず図38(a)に示すように、回路基板10上に
設けられた位置合わせ用の基板マーク40,40を認識
カメラ135により検出する。この基板マーク40は、
例えば回路基板10の対辺の対角線位置にそれぞれ設け
られ、それぞれの基板マーク40,40を検出すること
で回路基板10の傾きや回転成分を認識する。そして、
図38(b)に示すように、その認識結果に応じて装着
ヘッドの移動量、吸着ノズルの回転量を制御すること
で、位置補正を施しつつ電子部品20を回路基板10上
に実装する。次に、実装した電子部品20の上面に電子
部品22を実装する。その際、ここでは実装する電子部
品20の背面に位置合わせ用の基準マーク42,42を
設け、この基準マーク42,42を検出することで位置
補正を行う。即ち、この電子部品20背面の基準マーク
42,42を図38(c)に示すように、電子部品20
の実装後に認識カメラ135によって検出することによ
り、実装済みの電子部品20の実装位置ずれを検出し、
この検出された電子部品20の実装位置ずれをキャンセ
ルするように、図38(d)に示すように2段目の電子
部品22を電子部品20の背面上に位置合わせして実装
する。
【0139】このように、電子部品20の背面に位置合
わせ用の基準マーク42を設けることにより、回路基板
10へ実装済みの電子部品20の背面に設けられたラン
ド25の位置に、2段目の電子部品22の半田ボール2
6を高い位置合わせ精度で積層させることができ、高精
度な部品背面上への実装が行える。このとき、回路基板
10上の基板マーク40と電子部品20上の基準マーク
42は、同一の認識カメラ135により撮像してもよい
が、合焦位置の異なる複数台の認識カメラを用いて、高
さの異なる各マーク40,42を、それぞれカメラ切り
換えを行って撮像する構成としてもよい。これにより、
認識カメラ135の高さやレンズの合焦距離を調整する
必要がなくなり、マーク検出を迅速に行うことができ
る。
【0140】次に、このクリーム半田転写装置200の
クリーム半田清掃作業について説明する。クリーム半田
転写装置200のスキージユニット216は、クリーム
半田転写装置200の運転開始時、前回使用され各スキ
ージに付着したクリーム半田が固化した可能性のある場
合に、これを除去する清掃作業が必要となる。この清掃
作業は、スキージユニット216を転写皿210から取
り外して行うことが作業性向上の面で有利であるが、組
み立て時における各部品の取り付け位置の再現性を高精
度で行う必要があることから、従来は迅速に清掃できる
構成にすることは困難とされてきた。本実施形態のクリ
ーム半田転写装置200の構成では、スキージユニット
216を清掃作業効率の高い脱着式とし、且つ組み立て
精度の再現性の高い構造して、クリーム半田の清掃作業
を容易にしている。以下に、クリーム半田転写装置20
0の清掃作業の手順を順次説明する。
【0141】まず、図12に示すスキージユニット21
6の2本のネジ270を緩め、一端部を支持している上
側Vブロック268を取り外す。次に、図13に示す他
端部のスキージ固定部材250の係合部274を固定し
ているネジ282を緩めて、図9に示すスキージ固定部
材250を筐体214から取り外す。これにより、スキ
ージユニット216は図11に示す単体の状態で取り出
される。そして、このスキージユニット216のスキー
ジ表面等に付着したクリーム半田を除去して、固化した
クリーム半田が残らないように清掃する。そして、クリ
ーム半田が除去された清掃済みのスキージユニット12
6を、取り外し時とは逆に、係合部274のキー溝27
6が受け台280の突起278と嵌合されるように取り
付けて、ネジ282を仮止めする。次にスキージ固定部
材250に設けた埋め込みピン262を狭持させて、上
側Vブロック268を下側Vブロック266にネジ27
0により取り付け、各ネジ282,270を締め付け
る。
【0142】このように、スキージ固定部材250の一
方の端を係合部274のキー溝276の嵌合により拘束
し、他方の端をVブロックにより支持することで、スキ
ージ固定部材250にねじれを生じさせることなく固定
することができる。このため、撹拌用スキージ222及
び平面出し用スキージ224のスキージ先端を、転写皿
210の皿面220に対して高い平行度で且つ高い位置
精度で設置することが可能となる。
【0143】以上説明したように、本実施形態のクリー
ム半田転写装置200によれば、転写皿の往路で撹拌用
スキージが転写皿上のクリーム半田を撹拌し、転写皿の
復路で平面出し用スキージが往路にて撹拌されたクリー
ム半田を所定の厚さに均し、その結果、転写皿上に平坦
なクリーム半田転写面が形成される。このとき、撹拌用
スキージの長手方向両端の皿面側に、皿面上のクリーム
半田を撹拌用スキージの長手方向中央側へ掻き寄せる突
出部を形成したことにより、平面出し用スキージの相対
移動の後、再度、撹拌用スキージを相対移動させる際、
前回の平面出し用スキージの相対移動時に平面出し用ス
キージの長手方向両端から溢れ出たクリーム半田を、形
成された吐出部によってスキージ長手方向中央側へ掻き
寄せることができる。これにより、クリーム半田が転写
皿の皿面から溢れ出すことが防止される
【0144】また、本実施形態の電子部品実装装置10
0によれば、複数の電子部品が載置された電子部品供給
部から所望の電子部品を吸着ノズルにより吸着保持さ
せ、この電子部品をヘッド移動部によって装着ヘッドを
移動させることによりクリーム半田転写装置の転写皿上
に位置させる。そして、装着ヘッドを昇降動作させて電
子部品の端子部を転写皿上のクリーム半田転写面に漬け
て電子部品にクリーム半田を転写する。これにより、電
子部品にクリーム半田を均一に転写することができ、こ
のクリーム半田が転写され電子部品を所定の位置に実装
することができる。
【0145】さらに、本実施形態の電子部品実装装置に
使用される電子部品(半導体装置)は、電子部品の背面
側に、電子部品の接続端子に対応する位置に端子接続用
のランドを設けたことにより、下段側の電子部品のラン
ドと、上段側の電子部品の接続端子とを位置合わせして
電子部品を積層することで、電子部品を積層構造体とし
て構成することができる。これにより、電子部品の実装
効率が高められ、より高密度な実装が可能となる。な
お、本実施形態においては、移載ヘッド128をX−Y
平面内で移動させる電子部品実装装置100を一例とし
て示しているが、これに限らず、ロータリータイプの電
子部品実装装置であってもよい。ロータリータイプの電
子部品実装装置は、ヘッドが円筒カムで構成され例えば
10ステーションを位置決めしつつ移動し、XYテーブ
ルで回路基板を所定位置に移動・位置決めし、電子部品
を実装するものである。また、上記クリーム半田転写装
置200は、クリーム半田を転写する以外にも、例えば
フラックス、銀ペースト、導電ペースト等の粘性流体を
転写する装置とすることができる。
【0146】次に、本発明に係る粘性流体転写装置の第
2実施形態を説明する。本実施形態の粘性流体(クリー
ム半田)転写装置は、スキージユニット216の平面出
し用スキージの先端形状に特徴を有している。即ち、本
実施形態の平面出し用スキージ290は、前述の第1実
施形態同様の平板状の細長形状であって、図39にその
先端部を拡大して示すように、先端部が単純なV字型に
カットされた形状に形成されている。この平面出し用ス
キージによれば、余分なクリーム半田が角部290aで
下方に落下して戻される。このため、クリーム半田がス
キージ290の上方に伝って上がってくることが抑止さ
れる。また、形状を単純なV字型とすることで、スキー
ジの製造コストを低減できる。さらに、この実施形態の
変形例として、図40に示す平面出し用スキージの形状
であってもよい。この平面出し用スキージ292の先端
部には、V字型にカットされた角部292aが形成さ
れ、さらにスキージの進行方向前方の傾斜面の途中に
は、外方へ突起する断面鈍角の角部292bがこのスキ
ージの長手方向に亘って形状されている。従って、スキ
ージ先端部からスキージの進行方向に向けて角部292
a、角部292b、角部292cがそれぞれ形成されて
いる。
【0147】この平面出し用スキージ292によれば、
図40(a)にスキージ移動時の様子を示すように、ク
リーム半田が角部292aによって加圧されつつ延ばさ
れ、均一なクリーム半田厚みの層を形成すると共に、角
部292aと角部292bとの間の傾斜面に沿って余分
なクリーム半田が撹拌され、角部292bでクリーム半
田が下方に落下して戻される。ここで、仮に角部292
bから上方に伝って上がる余分なクリーム半田があった
としても、図40(b)に示すように角部292cによ
ってクリーム半田が下方に落下して戻される。このよう
に、クリーム半田がスキージ292の上方に伝わり上が
ることが確実に防止され、撹拌されたクリーム半田が常
に均一な厚みで盛り付けられる。
【0148】次に、本発明に係る粘性流体転写装置の第
3実施形態を説明する。本実施形態の粘性流体(クリー
ム半田)転写装置は、スキージユニット216の平面出
し用スキージ294の先端近傍に、クリーム半田の盛り
付けを安定化させる圧力発生部材296を設けている。
図41に圧力発生部材296の取り付け構成を表す側面
図を示した。このスキージ294と圧力発生部材296
とは、それぞれが独立して支持されることで、これらの
取り付け相対位置を調整可能にしている。圧力発生部材
296は断面円形の棒体であり、図示しないブラケット
に取り付けられて、平面出し用スキージ294の先端近
傍でスキージ294の長手方向に亘ってスキージ294
と平行に支持されている。また、圧力発生部材296
は、金属、セラミック、硬質プラスチック等の高剛性材
料により形成され、撓みの発生を小さく抑えている。
【0149】この圧力発生部材296は、スキージ29
4が転写皿210の皿面220との間に僅かな隙間Sの
狭隘路298を形成し、スキージ294との間にも、ロ
ーリングするクリーム半田の流路となる隙間Tの流路2
99を形成している。これら狭隘路298,流路299
の隙間S,Tは、例えば1mmから3mm程度の範囲で
設定される。
【0150】このような隙間S,Tを形成する圧力発生
部材296を備えることにより、スキージ294の移動
に伴ってローリングするクリーム半田は、狭隘路298
及び流路299を通過するクリーム半田が、他の領域よ
りも高圧状態となる。その結果、スキージ294と転写
皿210の皿面220との隙間に均一且つ安定してクリ
ーム半田が押し出され、より均一な厚みのクリーム半田
転写面を形成できる。また、スキージ速度が速い場合で
あっても、クリーム半田を安定して所定厚さで皿面22
0に盛り付けることができる。ここで、圧力発生部材2
96の形状は丸棒に限定されるものではなく、断面半円
状や断面楔形状等の種々の形状のものを利用することが
できる。また、圧力発生部材296は、転写皿210の
皿面220からの最大高さhmaxがクリーム半田転写面
形成時におけるクリーム半田のローリング高さhrより
も低く、形成中はローリング中のクリーム半田内に埋没
するように設けられる。さらに、本実施形態の圧力発生
部材296を撹拌用スキージ222に設けてもよく、こ
れにより撹拌効果を一層向上させることができる。
【0151】次に、本発明に係る粘性流体転写装置の第
4実施形態を説明する。本実施形態の粘性流体(クリー
ム半田)転写装置は、スキージユニット216の撹拌用
スキージに形成される突出部を、スキージの両端部とそ
の間で複数箇所に設けた構成としている。図42に本実
施形態の撹拌用スキージ340の形状を示した。図42
(a)は正面図で、(b)は側面図である。また、図4
3は図42のF−F断面図である。なお、図42(b)
中の斜線部は撹拌用スキージ340の最下面を示してい
る。図42,図43に示すように、板状の撹拌用スキー
ジ340は、その長辺の片側にスキージ固定部材250
への取り付け孔340aが設けられ、長手方向両端部の
図42(a)に示す下端のクリーム半田の押し当て側と
なる皿面側には、クリーム半田をスキージ移動に伴って
スキージ長手方向中央側へ掻き寄せるテーパ面342a
を有する縦断面が三角形状の突出部342が形成されて
いる。さらに、両突出部342の間には、同じく縦断面
が三角形状の中間突出部344を複数設けることで櫛歯
状に形成されている。この撹拌用スキージ340は所定
角度θ sだけスキージ進行方向前方へ傾倒した状態で使
用されるため、スキージ340の突出部342及び中間
突出部344を図43に示すように角度θsでカットし
ている。
【0152】この中間突出部344は、移載ヘッド12
8に備わる装着ヘッド138の数に応じて、適当数設け
ることが好ましい。本実施形態においては、4個の装着
ヘッド138a,138b,138c,138d(図2
8参照)を用いているため、合計4列のクリーム半田出
口が形成されるように3個の中間突出部344を設けて
いる。
【0153】ここで、図44は、本実施形態の撹拌用ス
キージ340を用いて転写皿210上にクリーム半田転
写面を形成する様子を示した説明図である。図44を参
照して本実施形態の撹拌用スキージ340の作用を説明
する。まず、図44(a)に示すように、クリーム半田
30を転写皿210の皿面220におよそ均等に載置す
る。次いで図44(b)に示すように、本実施形態の撹
拌用スキージ340を図中左側へ移動させてクリーム半
田30を撹拌しつつ皿面220に盛り付ける。このと
き、クリーム半田は中間突出部344によって盛り付け
位置が分断され、図では4列の帯状にクリーム半田が盛
り付けられる。換言すると、クリーム半田が転写皿の皿
面から部分的に掻き取られ、撹拌効果が一層向上するこ
とになる。さらに、図44(c)に示すように、平面出
し用スキージ224を図中右側に移動させると、皿面2
20には均一な厚みのクリーム半田転写面が得られる一
方、余剰のクリーム半田が平面出し用スキージ224の
両端側から溢れ出し、皿面220の端部に余剰クリーム
半田32として盛り付けられる。この余剰クリーム半田
32は、図23に示す第1実施形態の場合と同様に撹拌
用スキージ340を図中左側へ再度移動させることによ
り、撹拌用スキージ340の長手方向中央側に掻き寄せ
られ、図44(b)と同様に皿面220の中央部付近に
十分撹拌された状態で再度盛り付けられる。
【0154】次に、本発明に係る粘性流体転写装置の第
5実施形態を説明する。本実施形態の粘性流体(クリー
ム半田)転写装置は、前述の第4実施形態で示した撹拌
用スキージ340に設けた複数の中間突出部344を、
その形状がスキージ進行方向に対してクリーム半田の流
路が先絞り状となるように形成している。図45に本実
施形態の撹拌用スキージ350の形状を示した。図45
(a)は正面図で、(b)は側面図である。また、図4
6は図45のG−G断面図である。図45,図46に示
すように、撹拌用スキージ350は先述の第4実施形態
同様に櫛歯状に形成され、スキージ固定部材250への
取り付け孔350aと、テーパ面352aを有する縦断
面が三角形状の突出部352と、同じく縦断面が三角形
状の複数の中間突出部354が形成されている。また、
スキージ350の突出部352及び中間突出部354
は、図46に示すように角度θsでカットされている。
そして、中間突出部354は、図45(b)に示すよう
に、突出部352と中間突出部354との間、及び中間
突出部354同士の間で、スキージ移動に伴ってクリー
ム半田をそれぞれの隙間の中央側へ掻き寄せるテーパ面
354aが形成されている。そして、図45(b)中の
斜線部に撹拌用スキージ350の端部を示すように、最
下面が三角形状に形成され、スキージ進行方向に対して
クリーム半田の流路を狭める先絞り状となるようにテー
パ面354が傾斜している。
【0155】本実施形態の撹拌用スキージ350の形状
によれば、撹拌用スキージ350の進行方向手前側の突
出部352及び中間突出部354がスキージ面に対して
傾斜したテーパ面352a,354aとなっているた
め、クリーム半田が円滑に各隙間に流れ込むようにな
り、撹拌用スキージ350の幅方向両端からクリーム半
田が溢れ出すことがより確実に防止される。また、撹拌
用スキージ350の移動に伴って、各隙間を流れるクリ
ーム半田の流路が狭められ、クリーム半田の撹拌作用が
一層強力なものとなる。
【0156】次に、本発明に係る粘性流体転写装置の第
6実施形態を説明する。本実施形態の粘性流体(クリー
ム半田)転写装置は、転写皿210の皿面220上に盛
り付けられるクリーム半田のクリーム半田転写面の高さ
を、皿面220から所定の高さに予め設定している。図
47は、本実施形態におけるクリーム半田転写時の様子
を示す図で、転写皿210の皿面220上のクリーム半
田30と吸着ノズル134に吸着された電子部品20の
半田ボール26との関係を示している。即ち、本実施形
態の転写皿210の皿面220上のクリーム半田の転写
面の高さhcは、電子部品20を吸着した吸着ノズル1
34を皿面220に押し付けたときに、電子部品20の
半田ボール26がその半径r以下の高さ、好ましくは
0.8rの高さまで漬かる高さに設定されている。
【0157】この場合は、クリーム半田の転写面の高さ
cは、平面出し用スキージ224先端部と転写皿21
0の皿面220との隙間によって決定され、この高さh
cの制御は平面出し用スキージ224の高さを調節する
ことによって行われる。即ち、初期調整時において、図
7に示すアームストッパー232のネジ234を、転写
皿210の皿面220から平面出し用スキージ224が
高さhc分浮かされるように下方に突出させておく。こ
れにより、揺動アーム226の揺動時に揺動規制用アー
ム226dがネジ234先端に当接して、平面出し用ス
キージ224の皿面220からの高さは、hc分が保時
される。
【0158】このようにクリーム半田の転写面の高さh
cを規定の高さの設定することにより、電子部品20の
端子部が転写皿210の皿面220に当接するまで吸着
ノズル134を皿面220へ向けて押し当てる簡単な動
作だけで、適切量のクリーム半田を電子部品20に付与
することができる。
【0159】次に、本発明に係る粘性流体転写装置の第
7実施形態を説明する。本実施形態の粘性流体(クリー
ム半田)転写装置は、転写皿の皿面上にクリーム半田を
盛り付ける際、クリーム半田転写面の高さが常に一定に
形成できるように、平面出し用スキージ224を懸架し
て上方へ浮かすための段付き部を設けている。
【0160】図48に本実施形態の転写皿360の断面
と転写皿360に摺接される平面出し用スキージ224
を示した。本実施形態の転写皿360のスキージ渡し方
向の両端には、平面出し用スキージ224を高さhc
け上方へ浮かすための段付き部362が皿面364から
突起してスキージの移動方向に沿って設けられている。
この段付き部362に平面出し用スキージ224の下側
先端部が摺接することにより、平面出し用スキージ22
4と転写皿360の皿面364との間に形成された高さ
cの隙間によって、クリーム半田が延ばされる。従っ
て、クリーム半田は均一な厚み(高さhc)に形成され
ると共に、皿面364に対して平行なクリーム半田転写
面が安定して形成される。
【0161】図49に、形成されたクリーム半田転写面
で吸着ノズル134により吸着した電子部品20へクリ
ーム半田を転写する様子を示した。この図に示すように
電子部品20の端子部(半田ボール26)が転写皿36
0の皿面364に当接するまで吸着ノズル134を皿面
364へ向けて押し当てることで、適切量のクリーム半
田が電子部品20に付与される。ここで、高さhcは、
半田ボール26の半径r以下の高さ、好ましくは半田ボ
ール26下端から0.8rの高さに設定される。なお、
平面出し用スキージ224は前述の第1実施形態のもの
が使用できるが、これに限らず、単純な平板状のスキー
ジを用いて構成を簡略化してもよい。
【0162】また、本実施形態の転写皿360は、深底
状に構成してもよい。この場合の段付き部は、単にクリ
ーム半田転写面を平坦化するために用いられる。即ち、
図50に示すように転写皿370の皿面374から半田
ボール26の半径rより高い位置に段付き部372を設
け、この段付き部372に平面出し用スキージの下側先
端部を当接させて移動することで、段付き部372と面
合わせされた平坦なクリーム半田転写面を得る。得られ
たクリーム半田転写面に、電子部品20の半田ボール2
6が所定高さhcクリーム半田に漬かるように、詳細に
は、半田ボールの半径r以下の高さ、好ましくは半田ボ
ール26下端から0.8rの高さにまで電子部品20の
半田ボール26が漬かるように吸着ノズル134を下降
させる。これにより、適切量のクリーム半田が電子部品
20に付与される。このときの吸着ノズル134の下降
量は、例えば段付き部372の高さhsを測長センサに
より予め検出することで正確に設定される。
【0163】この構成によれば、十分な量のクリーム半
田が転写皿370上に盛られるため、薄く延ばされる場
合と比較してクリーム半田の乾きが遅くなり、自動撹拌
制御のサイクルを長めに設定することができ、クリーム
半田転写面の保持が容易となる。
【0164】また、本実施形態の変形例として平面出し
用スキージに段付き部を設けた構成を図51に示した。
この図に示すように、本変形例の平面出し用スキージ3
80の両端部に高さhc分が突出された段付き部382
を形成することで、段付き部382を転写皿210の皿
面220に当接させた際、皿面220と平面出し用スキ
ージ380の下側先端部384との間に高さhcの隙間
を形成する。この場合、転写皿210の構成は第1実施
形態のものと同様のものが使用できる。この平面出し用
スキージ380を用いることにより、転写皿210の皿
面220上に、前記隙間から所望の高さhcでクリーム
半田30を簡単に盛り付けることができる。そして、図
52にクリーム半田の転写時の様子を示すように、形成
されたクリーム半田転写面に電子部品20を押し付ける
ことで、適正量のクリーム半田を電子部品20に付与す
ることができる。
【0165】上記説明した本実施形態及びこの変形例の
構成によれば、平面出し用スキージ224,380の高
さを図7に示すアームストッパー232により微調整す
る必要がなくなり、調整作業を大幅に簡略化できる。つ
まり、転写皿360,370の段付き部362,372
に平面出し用スキージ224を押し当てることで、ま
た、平面出し用スキージ380の段付き部382を転写
皿210の皿面220に押し当てることで、平面出し用
スキージと転写皿の皿面との間に所定高さの隙間を微調
整を要することなく簡単にして得ることができる。な
お、クリーム半田転写面の厚さを変更するには、上記段
付き部の高さを変更すればよく、段付き部の高さを幾つ
か変更して形成した平面出し用スキージや転写皿を予め
複数用意しておき、電子部品の種類に応じて、適宜所望
の高さとなるものを選択的に組み合わせて用いればよ
い。
【0166】次に、本発明に係る粘性流体転写装置の第
8実施形態を説明する。本実施形態の粘性流体(クリー
ム半田)転写装置は、転写皿の皿面をスキージ渡し方向
に延長することで、同一のクリーム半田転写面において
複数の装着ヘッドを同時に転写動作させ得る回数を増加
できるように構成している。図53に本実施形態のクリ
ーム半田転写装置の転写皿390の平面図を示した。転
写皿390は、複数の装着ヘッドを備えたマルチヘッド
による同時転写動作を複数回行い得るように、皿面39
2をマルチヘッドの装着ヘッド並び幅の2倍より大きい
幅に形成している。図53には一例として、4本の装着
ヘッドによる同時転写動作をクリーム半田転写面の領域
A1,A2に示すように2回実行可能にした構成を示し
ている。
【0167】また、転写皿390を幅広に形成すること
に伴って、撹拌用スキージ394及び平面出し用スキー
ジ396も長尺に形成しているが、これに限らず、複数
のスキージを組み合わせて、実質的に長尺となるように
構成してもよい。このように、本実施形態のクリーム半
田転写装置によれば、転写皿390の皿面392を幅広
に形成することでマルチヘッドによる同時転写動作が複
数回可能となり、電子部品の実装動作が円滑に行われて
実装タクトを短縮することができる。
【0168】次に、本発明に係る粘性流体転写装置の第
9実施形態を説明する。本実施形態の粘性流体(クリー
ム半田)転写装置400は、ベルトコンベヤのベルト面
上にクリーム半田を撹拌しつつ盛り付けて、新しいクリ
ーム半田転写面を連続的に形成可能とした構成になって
いる。
【0169】まず、クリーム半田転写装置400の構成
を説明する。図54に本実施形態のクリーム半田転写装
置400の概略的な構成を、図55に図54のH−H断
面図、図56に図54のI−I断面における部分断面図
を示した。図54〜図56に示すように、本実施形態の
クリーム半田転写装置400は、両端がプーリ410,
412に懸架され平坦なベルト面414を有するベルト
コンベヤ416と、一方のプーリ410を一方向に回転
駆動する図示しないモータと、ベルトコンベヤ416の
動作に伴ってクリーム半田30を撹拌する撹拌機構41
8と、撹拌機構418によって撹拌されたクリーム半田
30をベルトコンベヤ416のベルト面414上に均一
な厚みで盛り付けるスキージ420とを備えたベルト式
転写面形成機構430を、複数列(図では4列)に配列
して構成している。
【0170】クリーム半田転写装置400の上面には、
ベルトコンベヤ416のベルト面414上に形成された
クリーム半田転写面と同一高さとなるように設けられ、
且つ各ベルト式転写面形成機構430,430,…に対
してそれぞれ開口窓432a,432a,…が形成され
た天板432が取り付けられている。また、クリーム半
田転写装置400の端部上面には、クリーム半田供給口
434がそれぞれに設けられ、適当量のクリーム半田が
装置内に充填される。なお、モータは、各ベルト式転写
面形成機構430のプーリ410を一括して回転駆動す
るものであってもよい。
【0171】次に、上記構成のクリーム半田転写装置4
00によるクリーム半田転写面の形成と電子部品へのク
リーム半田の転写動作を説明する。まず、図55に示す
ように、クリーム半田供給口434に所定量のクリーム
半田を装置内に充填し、モータによりプーリ410を回
転駆動する。これによりベルトコンベヤ416のベルト
面414がプーリ410,412間を図中矢印方向に移
動する。供給されたクリーム半田30は、例えばプーリ
410に従動して回転駆動され複数枚の撹拌板が半径方
向に設けられた撹拌機構418によって撹拌され、プー
リ410に巻回されたベルト面414に盛られる。そし
て、盛られたクリーム半田は、プーリ410の回転に伴
いスキージ420によって所定の厚みでベルト面414
に平坦に盛り付けられる。
【0172】このベルト面414は、図54,図56に
示すように、天板432の開口窓434aによってベル
ト面414の幅方向の一部が開口されており、この開口
直下のベルト面414にクリーム半田が平坦に盛り付け
られることになる。また、このクリーム半田は、天板4
32の厚みと同じ高さにまで盛り付けられる。そして、
プーリ410を連続的に回転することで、ベルト面41
4が移動して所定の厚みのクリーム半田転写面が連続し
て形成される。
【0173】次に、形成されたクリーム半田転写面に対
して、装着ヘッドの吸着ノズル134に吸着された電子
部品20を押し当ててクリーム半田の転写動作を行う。
図57に、本実施形態のクリーム半田転写装置400に
よりクリーム半田を電子部品に転写する手順を段階的に
示した。クリーム半田の転写に際しては、まず、図57
(a)に示すように吸着ノズル134側方に設けたレー
ザ変位センサ等の測長センサ436により、クリーム半
田転写面近傍の天板432までの高さ情報を検出し、図
57(b)に示すように吸着ノズル134をクリーム半
田転写面直上に移動させた後、図57(c)に示すよう
に測長センサ436により得られた高さ情報に基づい
て、吸着ノズル134を下降させて電子部品20にクリ
ーム半田30を転写する。
【0174】本実施形態のクリーム半田転写装置400
によれば、クリーム半田転写面が所定位置に連続して形
成されるため、電子部品を押し当てる転写位置を転写動
作の度に変更することなく、また、常に新しいクリーム
半田転写面が連続的に露出されるため、クリーム半田の
転写動作を単純化でき、実装タクトを短縮することがで
きる。
【0175】
【発明の効果】本発明に係る粘性流体転写装置によれ
ば、粘性流体を盛り付ける平面状の皿面を有する転写皿
と、皿面上の粘性流体を撹拌する平板状の撹拌用スキー
ジと、この撹拌された粘性流体を平坦に均す平板状の平
面出し用スキージと、これらのスキージを離間させて並
列に固定すると共に転写皿の上方で両端が揺動可能に軸
支されたスキージ固定部材とを有するスキージユニット
と、スキージが転写皿の皿面に沿って相対移動するよう
に転写皿を往復動させる転写皿移動機構と、撹拌用スキ
ージが往路で平面出し用スキージが復路で前記皿面に近
接するようにスキージユニットを揺動させるスキージ駆
動機構とを備えることにより、転写皿の往路で撹拌用ス
キージが転写皿上の粘性流体を撹拌し、転写皿の復路で
平面出し用スキージが往路にて撹拌された粘性流体を所
定の厚さに均すことで、転写皿上に平坦な粘性流体転写
面を形成することができる。
【0176】本発明に係る粘性流体転写方法によれば、
転写皿上に盛り付けた粘性流体を皿面上で撹拌用スキー
ジを順方向に相対移動させることで撹拌し、その後、皿
面上で平面出し用スキージを逆方向に相対移動させるこ
とで撹拌された粘性流体を均して平坦な粘性流体転写面
を形成し、この粘性流体転写面に電子部品の端子部を漬
けることで粘性流体を電子部品に転写する。これによ
り、2枚のスキージを交互に相対移動させて平坦な粘性
流体転写面を安定して形成することができ、電子部品の
端子部へ均一に粘性流体を転写することができる。
【0177】本発明に係る電子部品実装装置によれば、
複数の電子部品を載置して所望の電子部品を供給する電
子部品供給部と、電子部品を脱着自在に吸着保持する吸
着ノズルと、吸着ノズルを昇降自在に保持する装着ヘッ
ドと、装着ヘッドを水平面内で移動させるヘッド移動部
と、粘性流体を転写皿上で均して平坦な粘性流体転写面
を形成する粘性流体転写装置とを備え、電子部品供給部
で吸着した電子部品を粘性流体転写装置の転写皿上に移
動させ、装着ヘッドの昇降動作により電子部品の端子部
を粘性流体転写面に漬けることで、電子部品に粘性流体
を均一に転写することができ、この粘性流体が転写され
た電子部品を所定の位置に実装することができる。
【0178】本発明に係る電子部品実装方法によれば、
装着ヘッドの吸着ノズルに電子部品を吸着する一方、粘
性流体を転写皿上で均して粘性流体転写面を形成して、
電子部品の吸着された装着ヘッドを粘性流体転写面の上
方位置に移動することにより、粘性流体の転写準備が完
了し、次いで、電子部品の端子部が粘性流体転写面に漬
かるまで吸着ノズルを下降させることで、端子部に粘性
流体が転写され、その後、吸着ノズルを上昇させると共
に、装着ヘッドを所定の実装位置に移動させることによ
り、粘性流体の転写された電子部品が実装位置上方位置
され、ここで吸着ノズルを下降させることで、端子部に
粘性流体が転写された電子部品を実装することができ
る。
【0179】本発明に係る半導体装置によれば、複数の
半田ボールを接続端子として実装面側に配列した半導体
装置であって、実装面側とは反対側の背面で、半導体装
置の接続端子に対応する位置に端子接続用のランドを設
けたことにより、半導体装置を積層した際に下段側の半
導体装置のランドと、上段側の半導体装置の接続端子と
を接続することで、半導体装置を簡単にして積層構造体
として構成することができる。これにより、より高密度
な実装が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粘性流体転写装置を備えた電子部
品実装装置の斜視図である。
【図2】電子部品実装装置の移載ヘッドの拡大斜視図で
ある。
【図3】電子部品実装装置の動作を説明するための概略
的な平面図である。
【図4】電子部品を多段状に実装する3次元実装方法を
示す図である。
【図5】電子部品実装装置に取り付けられ、電子部品に
クリーム半田を転写するためのクリーム半田転写装置の
概略的な構成を示す斜視図である。
【図6】クリーム半田転写装置の一部を断面で示した側
面図である
【図7】揺動アームの揺動規制用アームと、撹拌用スキ
ージ及び平面出し用スキージと、アームストッパーとの
位置関係を拡大して示した図である。
【図8】図7のA方向矢視図である。
【図9】スキージユニットの上視図である。
【図10】クリーム半田転写装置の電子部品実装装置へ
の取り付け側から見た側面図である。
【図11】スキージユニットの側面図である。
【図12】図10のB方向から見た埋め込みピンの支持
構造の分解図(a)と、これを組み立てた状態でのB方
向矢視図(b)である。
【図13】図10のC−C断面で見た係合部の支持構造
の分解図(a)と、これを組み立てた状態でのC−C断
面図(b)である。
【図14】撹拌用スキージ及び平面出し用スキージの長
さを比較した図である。
【図15】平面出し用スキージの形状を示す図で、
(a)は正面図、(b)はD−D断面図である。
【図16】平面出し用スキージの掻き取り時の様子を示
す図である。
【図17】撹拌用スキージの形状を示す図で(a)は正
面図、(b)は下面図である。
【図18】図17のE−E断面図である。
【図19】撹拌用スキージのクリーム半田押し当て側両
端部を拡大して示した斜視図である。
【図20】スキージ移動に伴うクリーム半田の流れを説
明する図である。
【図21】クリーム半田転写装置の動作を段階的に示し
た説明図である。
【図22】クリーム半田転写装置の動作を段階的に示し
た説明図である。
【図23】クリーム半田転写装置を用いてクリーム半田
の転写面を形成する様子を段階的に示した説明図であ
る。
【図24】吸着ノズルの構成を示す図であって、(a)
は正面図、(b)は一部断面で示した側面図である。
【図25】水平面から傾斜された転写皿の皿面上で、電
子部品へクリーム半田を転写する様子を示す図である。
【図26】水平面から傾斜された面上に載置された電子
部品を吸着する様子を示す図である。
【図27】吸着部品矯正部材の先端部の間隔を広げた状
態を示す図である。
【図28】吸着ノズルを用いて、クリーム半田転写装置
の転写皿の皿面上のクリーム半田を電子部品に転写する
様子を示す図である。
【図29】クリーム半田転写後の半田ボールの拡大図で
ある。
【図30】半田ボールの押し込み深さを示す図である。
【図31】複数回の転写動作を同一のクリーム半田転写
面で行う様子を示す図である。
【図32】複数回の転写動作を同一のクリーム半田転写
面で行う他の様子を示す図である。
【図33】図31に示す転写動作と図32に示す転写動
作を組み合わせて転写動作を行った様子を示す図であ
る。
【図34】3次元実装を行う電子部品の外観を示す図
で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は下面図
である。
【図35】3次元実装方法の手順を説明する図である。
【図36】電子部品の半田ボールを、ピンと半田ボール
との組み合わせにより構成した一例を示す図である。
【図37】リフロー処理後の接続端子部の状態を示す図
である。
【図38】3次元実装方法における電子部品の位置合わ
せ方法を説明する図である。
【図39】第2実施形態に係る平面出し用スキージの先
端部を拡大して示す図である。
【図40】第2実施形態の変形例としての平面出し用ス
キージの形状とスキージ移動時の様子を示す図である。
【図41】第3実施形態に係る圧力発生部材の取り付け
構成を表す側面図である。
【図42】第4実施形態に係る撹拌用スキージの形状を
示す図である。
【図43】図42のF−F断面図である。
【図44】撹拌用スキージを用いて転写皿上にクリーム
半田転写面を形成する様子を示した説明図である。
【図45】第5本実施形態に係る撹拌用スキージの形状
を示す図である。
【図46】図45のG−G断面図である。
【図47】第6実施形態におけるクリーム半田転写時の
様子を示す図である。
【図48】第7実施形態における転写皿の断面と転写皿
に摺接される平面出し用スキージを示す図である。
【図49】形成されたクリーム半田転写面で吸着ノズル
により吸着した電子部品へクリーム半田を転写する様子
を示す図である。
【図50】転写皿の皿面から半田ボールの半径より高い
位置に段付き部を設けた構成を示す図である。
【図51】第7実施形態の変形例としての平面出し用ス
キージに段付き部を設けた構成を示す図である。
【図52】クリーム半田の転写時の様子を示す図であ
る。
【図53】第8実施形態に係るクリーム半田転写装置の
転写皿を示す平面図である。
【図54】第9実施形態に係るクリーム半田転写装置の
概略的な構成を示す図である。
【図55】図54のH−H断面図である。
【図56】図54のI−I断面における部分断面図であ
る。
【図57】クリーム半田転写装置によりクリーム半田を
電子部品に転写する手順を段階的に示す図である。
【図58】従来の電子部品のパッケージ技術における両
面実装状態を示す図である。
【図59】従来のフラックスの転写面を形成する装置を
示す図である。
【図60】従来のフラックスの転写面を形成する装置を
示す図である。
【図61】クリーム半田がその粘性によってスキージ上
方に伝って上がってくる様子を示す図である。
【図62】傾斜した皿面を有する転写皿を用いて電子部
品へクリーム半田を転写させる様子を示す図である。
【図63】吸着ノズル先端部にゴムパッドを取り付けて
クリーム半田表面に電子部品を押し込む際に、押し込み
深さの制御が不能になる様子を示す図である。
【符号の説明】
10 回路基板 20,22 電子部品 24 ランド 26 半田ボール 28 ピン 29 半田 30 クリーム半田(粘性流体) 32 余剰クリーム半田 40 基板マーク 42 基準マーク 100 電子部品実装装置 122,124 Yテーブル 126 スキージユニット 126 Xテーブル 128 移載ヘッド 130 パーツフィーダ 132 パーツトレイ 134 吸着ノズル 135 認識カメラ 136 認識装置 138a,138b,138c,138d 装着ヘッド 200 クリーム半田転写装置(粘性流体転写装置) 210 転写皿 212 係止具 216 スキージユニット 216 スキージ固定部材 218 転写ユニット 220 皿面 220 転写皿 222 撹拌用スキージ 224 平面出し用スキージ 224b 曲面凸部 224c 曲面凹部 226 揺動アーム 226c,226d 揺動規制用アーム 228 水平駆動機構 230,232 アームストッパー 234 ネジ 234a 矢印 236 円筒リング 238 固定ネジ 242 回転調整用レバー 250 スキージ固定部材 260 嵌合穴 262 埋め込みピン 266 下側Vブロック 268 上側Vブロック 274 係合部 276 キー溝 278 突起 280 受け台 290 平面出し用スキージ 290a 角部 292 平面出し用スキージ 292a,292b,292c 角部 294 平面出し用スキージ 296 圧力発生部材 298,299 流路 310 突出部 310a テーパ面 322 ゴムパッド 324a,324b 先端部 326a,326b 吸着部品矯正部材 340 撹拌用スキージ 342 突出部 342a テーパ面 344 中間突出部 350 撹拌用スキージ 350a 取り付け孔 352 突出部 352a テーパ面 354 中間突出部 354a テーパ面 360 転写皿 362 段付き部 364 皿面 370 転写皿 372 段付き部 374 皿面 380 平面出し用スキージ 382 段付き部 384 下側先端部 390 転写皿 392 皿面 394 撹拌用スキージ 396 平面出し用スキージ 400 クリーム半田転写装置(粘性流体転写装置) 410,412 プーリ 414 ベルト面 416 ベルトコンベヤ 418 撹拌機構 420 スキージ 430 ベルト式転写面形成機構 432 天板 432a,432a 開口窓 434a 開口窓 436 測長センサ A1,A2 領域 hc 皿面上のクリーム半田の転写面の高さ L1,L2 スキージ長さ L3 出口側開口長さ r 半田ボール半径 S,T 隙間 Δh 転写皿縁部とクリーム半田転写面との高さの差 θs 傾倒角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:40 B23K 101:40 (72)発明者 中野 智之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 栗林 毅 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三沢 義彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AC01 BB04 BB05 CD29

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の接続端子に粘性流体を転写す
    るための平坦な粘性流体転写面を形成する粘性流体転写
    装置であって、 粘性流体を盛り付ける平面状の皿面を有する転写皿と、 前記皿面上の粘性流体を撹拌する平板状の撹拌用スキー
    ジ、及びこの撹拌された粘性流体を平坦に均す平板状の
    平面出し用スキージ、並びにこれらのスキージを離間さ
    せて並列に固定すると共に前記転写皿の上方で両端が揺
    動可能に軸支されたスキージ固定部材とを有するスキー
    ジユニットと、 前記スキージが前記転写皿の皿面に沿って相対移動する
    ように前記転写皿を往復動させる転写皿移動機構と、 前記撹拌用スキージが往路で、前記平面出し用スキージ
    が復路で前記皿面に近接するように前記スキージユニッ
    トを揺動させるスキージ駆動機構とを備えたことを特徴
    とする粘性流体転写装置。
  2. 【請求項2】前記撹拌用スキージの長手方向両端の皿面
    側に、皿面上の粘性流体を前記撹拌用スキージの長手方
    向中央側へ掻き寄せる突出部を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載の粘性流体転写装置。
  3. 【請求項3】 前記撹拌用スキージの突出部が、該スキ
    ージの厚み内でスキージ進行方向前方から後方に向けて
    粘性流体の流路を狭める方向に傾斜したテーパ面を有す
    ることを特徴とする請求項2記載の粘性流体転写装置。
  4. 【請求項4】 前記撹拌用スキージ両端の前記突出部の
    間に、前記皿面上に盛り付ける粘性流体を帯状に形成す
    る中間突出部を形成したことを特徴とする請求項2又は
    請求項3記載の粘性流体転写装置。
  5. 【請求項5】 前記中間突出部が、前記撹拌用スキージ
    の厚み内でスキージ進行方向前方から後方に向けて粘性
    流体の流路を狭める方向に傾斜したテーパ面を有するこ
    とを特徴とする請求項4記載の粘性流体転写装置。
  6. 【請求項6】 前記平面出し用スキージの前記皿面側
    に、該スキージの進行方向前方から、断面凹状曲面部と
    断面凸状曲面部とがこの順で形成されていることを特徴
    とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の粘性流
    体転写装置。
  7. 【請求項7】 前記平面出し用スキージの前記皿面側先
    端が、断面V字型に形成されていることを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれか1項記載の粘性流体転写装
    置。
  8. 【請求項8】 前記平面出し用スキージの前記皿面側
    で、該スキージの進行方向前方の傾斜面の途中に、外方
    へ突出する断面鈍角の角部が該スキージの長手方向に亘
    って形成されていることを特徴とする請求項7記載の粘
    性流体転写装置。
  9. 【請求項9】 前記平面出し用スキージの該スキージ進
    行方向前方の前記皿面側先端近傍に該スキージの長手方
    向に亘って設けられ、スキージ移動時に前期皿面との間
    に粘性流体が流れる狭隘路を形成すると共に前記スキー
    ジとの間に粘性流体の流路を形成する圧力発生部材を備
    えたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1
    項記載の粘性流体転写装置。
  10. 【請求項10】 前記撹拌用スキージが、前記平面出し
    用スキージの掻き取り幅以上のスキージ長さを有するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項記載
    の粘性流体転写装置。
  11. 【請求項11】 前記転写皿の前記平面出し用スキージ
    の渡し方向両端の皿面上に、該皿面より所定高さ突出し
    て前記平面出し用スキージの両端部を懸架する段付き部
    を、該スキージの移動方向に沿って設けたことを特徴と
    する請求項1〜請求項10のいずれか1項記載の粘性流
    体転写装置。
  12. 【請求項12】 前記平面出し用スキージの長手方向両
    端の前記皿面側に、所定高さ突出する段付き部を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項
    記載の粘性流体転写装置。
  13. 【請求項13】 前記スキージ駆動機構が、 一端部が前記スキージ固定部材の揺動中心軸に固定さ
    れ、他端部が前記スキージ固定部材を揺動駆動するため
    の水平駆動機構に接続された揺動アームと、 前記揺動アームに当接して該揺動アームの揺動角度を規
    制するアームストッパーとを備えたことを特徴とする請
    求項1〜請求項12のいずれか1項記載の粘性流体転写
    装置
  14. 【請求項14】 前記スキージ固定部材の長手方向一端
    側に円柱状のピンを軸方向に接続し、他端側に軸方向と
    平行なキー溝を有する係合部を設け、前記スキージ固定
    部材の一端側をVブロックにより狭持すると共に、他端
    側を前記キー溝に係合する突起の形成された受け台で支
    持し、前記スキージユニットを脱着自在に支持すること
    を特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか1項記載
    の粘性流体転写装置。
  15. 【請求項15】 電子部品の接続端子に粘性流体を転写
    するための平坦な粘性流体転写面を形成する粘性流体転
    写装置であって、 粘性流体が盛り付けられる平面状のベルト面を有するベ
    ルトコンベヤと、 前記ベルト面上の粘性流体をベルトコンベヤの搬送動作
    によって平坦に均すスキージと、 前記スキージの前記ベルトコンベヤ搬送方向前段に設け
    られ前記ベルト面上の粘性流体を撹拌する撹拌機構と備
    えたことを特徴とする粘性流体転写装置。
  16. 【請求項16】 スキージにより平坦な粘性流体転写面
    を形成し、この粘性流体転写面に電子部品の端子部を漬
    けることで粘性流体を電子部品に転写する粘性流体転写
    方法であって、 平面状の皿面を有する転写皿上に粘性流体を盛り付け
    て、平板状の撹拌用スキージを順方向に皿面に対して相
    対移動させて粘性流体を撹拌した後、平板状の平面出し
    用スキージを逆方向に皿面に対して相対移動させて、前
    記撹拌された粘性流体を転写皿上で平坦に均して粘性流
    体転写面を形成することを特徴とする粘性流体転写方
    法。
  17. 【請求項17】 前記平面出し用スキージの相対移動の
    後、再度、撹拌用スキージを順方向へ相対移動させる
    際、前記平面出し用スキージの相対移動時に該平面出し
    用スキージの長手方向両端から溢れ出た粘性流体を、前
    記撹拌用スキージの相対移動時にスキージ長手方向中央
    側へ掻き寄せることを特徴とする請求項16記載の粘性
    流体転写方法。
  18. 【請求項18】 前記転写皿上に形成する粘性流体転写
    面の厚みを、前記平面出し用スキージの前記転写皿の皿
    面からの浮き上がり高さを調整することで設定すること
    を特徴とする請求項16又は請求項17記載の粘性流体
    転写方法。
  19. 【請求項19】 前記皿面からの高さの調整は、前記平
    面出し用スキージを前記転写皿の皿面に全幅に亘って当
    接させ、この当接させた位置を基準高さとして前記浮き
    上がり高さを調整することを特徴とする請求項18記載
    の粘性流体転写方法。
  20. 【請求項20】 前記粘性流体転写面の厚みを、前記平
    面出し用スキージの長手方向両端の前記皿面側に設けら
    れた段付き部の突出高さにより設定することを特徴とす
    る請求項16又は請求項17記載の粘性流体転写方法。
  21. 【請求項21】 スキージにより平坦な粘性流体転写面
    を形成し、この粘性流体転写面に電子部品の端子部を漬
    けることで粘性流体を電子部品に転写する粘性流体転写
    方法であって、 ベルトコンベヤのベルト面上に粘性流体を撹拌しつつ盛
    り付け、ベルトコンベヤの搬送動作に伴って、ベルト面
    上方に設けたスキージによりベルト面上の粘性流体を平
    坦に均して粘性流体転写面を形成することを特徴とする
    粘性流体転写方法。
  22. 【請求項22】 電子部品を吸着保持して所定の実装位
    置に実装する電子部品実装装置において、 複数の電子部品を載置して所望の電子部品を供給する電
    子部品供給部と、 電子部品を脱着自在に吸着保持する吸着ノズルと、 前記吸着ノズルを昇降自在に保持する装着ヘッドと、 前記装着ヘッドを水平面内で移動させるヘッド移動部
    と、 粘性流体を転写皿上で均して平坦な粘性流体転写面を形
    成する前記請求項1〜請求項15のいずれか1項記載の
    粘性流体転写装置とを備え、 前記電子部品供給部で吸着した電子部品を前記粘性流体
    転写装置の転写皿上に移動させ、前記装着ヘッドの昇降
    動作により前記電子部品の端子部を前記粘性流体転写面
    に漬けることで、電子部品に粘性流体を転写することを
    特徴とする電子部品実装装置。
  23. 【請求項23】 前記装着ヘッドが、 前記吸着ノズルの先端部に設けられ吸着面が傾斜自在で
    且つ吸着方向に伸縮自在なゴムパッドと、 前記ゴムパッドの周囲に設けられ電子部品の吸着時に先
    端部が電子部品の背面に当接する当接面を有する吸着姿
    勢矯正部材とを備えたことを特徴とする請求項22記載
    の電子部品実装装置。
  24. 【請求項24】 前記吸着姿勢矯正部材が、前記ゴムパ
    ッドの両脇に一対設けられた棒体であることを特徴とす
    る請求項23記載の電子部品実装装置。
  25. 【請求項25】 前記各吸着姿勢矯正部材の当接面が水
    平面から傾斜して形成されていることを特徴とする請求
    項23又は請求項24記載の電子部品実装装置。
  26. 【請求項26】 前記装着ヘッドが複数個並列に配置さ
    れたマルチヘッドを備え、前記粘性流体転写装置の転写
    皿が、前記マルチヘッドの装着ヘッド並び幅より大きな
    幅の皿面を有することを特徴とする請求項22〜請求項
    25のいずれか1項記載の電子部品実装装置。
  27. 【請求項27】 前記転写皿が、前記マルチヘッドの装
    着ヘッド並び幅の2倍より大きい幅の皿面を有すること
    を特徴とする請求項26記載の電子部品実装装置。
  28. 【請求項28】 電子部品を所定の実装位置に実装する
    電子部品実装方法であって、 吸着ノズルを有する装着ヘッドにより電子部品を吸着す
    る一方、粘性流体を平面状の皿面を有する転写皿上で平
    坦に均して粘性流体転写面を形成し、 前記電子部品の吸着された装着ヘッドを前記粘性流体転
    写面の上方位置に移動し、 前記電子部品の端子部が前記粘性流体転写面に漬かるま
    で前記吸着ノズルを下降させ、 前記電子部品に粘性流体を転写した後に前記吸着ノズル
    を上昇させると共に、前記装着ヘッドを所定の実装位置
    に移動させ、 前記実装位置で吸着ノズルを下降させて電子部品を実装
    することを特徴とする電子部品実装方法。
  29. 【請求項29】 前記装着ヘッドが複数個並列に配置さ
    れたマルチヘッドの各吸着ノズルを、同時に昇降動作さ
    せるように制御することを特徴とする請求項28記載の
    電子部品実装方法。
  30. 【請求項30】 前記電子部品への粘性流体転写前に前
    記転写皿の粘性流体転写面の高さを検出し、該検出され
    た高さに応じて前記装着ヘッドの吸着ノズルの下降量を
    設定することを特徴とする請求項28又は請求項29記
    載の電子部品実装方法。
  31. 【請求項31】 前記転写皿に所定の厚みの粘性流体転
    写面を形成し、前記電子部品の端子部を前記転写皿の皿
    面に当接するまで押し当てることで、前記所定の厚みの
    粘性流体を電子部品に転写することを特徴とする請求項
    28又は請求項29記載の電子部品実装方法。
  32. 【請求項32】 前記粘性流体を転写した電子部品を、
    既に回路基板上に実装された電子部品の実装面側とは反
    対側の背面に積層させて実装することを特徴とする請求
    項28〜請求項31のいずれか1項記載の電子部品実装
    方法。
  33. 【請求項33】 前記実装済みの電子部品の背面に設け
    られた位置合わせ用の基準マークを検出し、この検出し
    た基準マークを基準として、背面上に積層させて実装す
    る電子部品の実装位置を補正することを特徴とする請求
    項32記載の電子部品実装方法。
  34. 【請求項34】 複数の半田ボールを接続端子として実
    装面側に配列した半導体装置において、 前記実装面側とは反対側の背面で、前記半導体装置の接
    続端子に対応する位置に端子接続用のランドを設けたこ
    とを特徴とする半導体装置。
  35. 【請求項35】 前記半導体装置の接続端子が、耐熱性
    のピンに半田を固着させた接続端子であることを特徴と
    する請求項34記載の半導体装置。
  36. 【請求項36】 前記実装面側とは反対側の背面に位置
    合わせ用の基準マークを設けたことを特徴とする請求項
    34又は請求項35記載の半導体装置。
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