JP2002064150A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP2002064150A
JP2002064150A JP2000261703A JP2000261703A JP2002064150A JP 2002064150 A JP2002064150 A JP 2002064150A JP 2000261703 A JP2000261703 A JP 2000261703A JP 2000261703 A JP2000261703 A JP 2000261703A JP 2002064150 A JP2002064150 A JP 2002064150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
gate
power supply
transistor
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000261703A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideto Hidaka
秀人 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000261703A priority Critical patent/JP2002064150A/ja
Priority to US09/776,681 priority patent/US6635934B2/en
Priority to EP03014863A priority patent/EP1351392A1/en
Priority to DE60100723T priority patent/DE60100723T2/de
Priority to EP01103231A priority patent/EP1162744B1/en
Priority to KR10-2001-0018522A priority patent/KR100406811B1/ko
Priority to TW090108419A priority patent/TW495983B/zh
Publication of JP2002064150A publication Critical patent/JP2002064150A/ja
Priority to US10/680,397 priority patent/US6911703B2/en
Priority to US11/126,296 priority patent/US7521762B2/en
Priority to US12/403,830 priority patent/US20090179692A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/0008Arrangements for reducing power consumption
    • H03K19/0016Arrangements for reducing power consumption by using a control or a clock signal, e.g. in order to apply power supply
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力が要求されるスタンバイ状態時に
おけるゲートトンネル電流を低減する。 【解決手段】 スタンバイ状態時にオン状態となるトラ
ンジスタにゲートトンネル障壁の大きなトランジスタ
(PQa,PQc,NQb,NQa)を用い、スタンバ
イ状態時オフ状態となるトランジスタには、ゲート絶縁
膜の薄いMISトランジスタを使用し、かつ階層電源構
成として主副電源線(30,32)および主副接地線
(34,36)をスタンバイ状態時、分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁ゲート型電
界効果トランジスタ(以下、MISトランジスタと称
す)を構成要素として含む半導体装置に関し、特に、微
細化されたCMOSトランジスタ(PおよびNチャネル
MISトランジスタ)を有する半導体装置における消費
電力を低減するための構成に関する。より特定的には、
この発明は、微細化MISトランジスタのゲートトンネ
ル電流を抑制するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】CMOS半導体装置においてMISトラ
ンジスタのサイズが微細化されると、トランジスタの信
頼性確保と消費電力低減とのために、動作電源電圧を低
下させる。この動作電源電圧の低下に応じてMISトラ
ンジスタのサイズを縮小する場合、一定のスケーリング
則に従ってトランジスタの各パラメータ値の低減が行な
われる。このスケーリング則に従えば、MISトランジ
スタのゲート絶縁膜の膜厚Toxを小さくし、またしき
い値電圧の絶対値Vthを小さくする必要がある。しか
しながら、しきい値電圧は、スケーリング則に従ってそ
の絶対値を小さくすることはできない。しきい値電圧
は、所定のドレイン電圧印加条件下で、所定のドレイン
電流を生じさせるゲート−ソース間電圧と定義される。
このしきい値電圧の絶対値Vthが小さくなった場合、
ゲート−ソース間電圧Vgsが0Vとなっても、弱い反
転層がチャネル領域に形成され、この反転層を介してサ
ブスレッショルドリーク電流(以下オフリーク電流と称
す)が流れる。このオフリーク電流は、しきい値電圧の
絶対値が小さくなるほど増加する。したがって、MIS
トランジスタがオフ状態のスタンバイサイクル時におい
て、オフリーク電流が増加し、スタンバイ電流が増大す
るという問題が生じる。特に携帯機器などの電池駆動の
機器においてこのような半導体装置が用いられる場合、
電池寿命の観点から、オフリーク電流を低減することが
大きな課題となる。
【0003】このオフリーク電流を低減するために、し
きい値電圧の絶対値Vthを大きくした場合、動作電源
電圧を低減した効果が得られず、高速動作が保証されな
い。そこで、スタンバイサイクル時におけるオフリーク
電流を低減しかつ高速動作性を保証するために、MT−
CMOS(マルチ・スレッショルドCMOS)構成が提
案されている。
【0004】図104は、従来のMT−CMOS回路の
構成の一例を示す図である。図104においては、5段
の縦続接続されるインバータ回路IV0−IV4を一例
として示す。これらのインバータ回路IV0−IV4に
対し、電源ノードに結合される主電源線MVLと、主電
源線MVLにスイッチングトランジスタSWPを介して
結合される副電源線SVLと、接地ノードに接続される
主接地線MGLと、スイッチングトランジスタSWNを
介して主接地線MGLに結合される副接地線SGLが配
置される。
【0005】これらのインバータ回路IV0−IV4の
各々は、PチャネルMISトランジスタP0−P4と、
NチャネルMISトランジスタN0−N4を含み、イン
バータ回路IV0−IV4は、それぞれCMOSインバ
ータの構成を有する。このMT−CMOS回路は、待機
状態のスタンバイサイクルと、実際の入力信号が変化す
るアクティブサイクルとを有し、スタンバイサイクル時
における入力信号INは、Lレベルに固定される。スイ
ッチングトランジスタSWPおよびSWNは、それぞ
れ、制御信号/φおよびφに応答して、スタンバイサイ
クル時オフ状態となる。スイッチングトランジスタSW
PおよびSWNは、比較的大きな(中程度の)しきい値
電圧の絶対値M−Vthを有する。一方、インバータ回
路IV0−IV4のMISトランジスタP0−P4およ
びN0−N4は、小さなしきい値電圧の絶対値を有する
L−Vthトランジスタである。
【0006】スタンバイサイクル時における入力信号I
Nの論理レベルに応じて、スタンバイサイクル時にオン
状態となるMISトランジスタのソースが、主電源線M
VLおよび主接地線MGLにそれぞれ接続される。すな
わち、MISトランジスタP0、P2およびP4のソー
スが、主電源線MVLに接続され、またMISトランジ
スタN1、N3のソースが主接地線MGLに接続され
る。一方、スタンバイサイクル時にオフ状態となるMI
Sトランジスタは、ソースが副電源線SVLおよび副接
地線SGLに接続される。すなわち、MISトランジス
タP1およびP3のソースが、副電源線SVLに接続さ
れ、MISトランジスタN0、N2およびN4のソース
が、副接地線SGLに接続される。次に、この図104
に示すMT−CMOS回路の動作を図105に示す信号
波形図を参照して説明する。
【0007】スタンバイサイクル時においては、入力信
号INはLレベルであり、また制御信号φおよび/φは
それぞれLレベルおよびHレベルである。この状態にお
いては、スイッチングトランジスタSWPおよびSWN
がオフ状態となる。スイッチングトランジスタSWP
は、M−Vthトランジスタであり、このオフ状態のオ
フリーク電流は十分小さい。
【0008】インバータ回路IV0−IV4において、
MISトランジスタP0、P2およびP4はオン状態で
あり、サブスレッショルドリーク(オフリーク)電流は
生じない。一方、MISトランジスタP1およびP3が
オフ状態となり、副電源線SVLから、オフリーク電流
を生じさせる。これらのMISトランジスタP1および
P3を介して流れるオフリーク電流は、オン状態のMI
SトランジスタN1およびN3をそれぞれ介して、主接
地線MGLへ流れる。しかしながら、MISトランジス
タP1およびP3を介して流れるオフリーク電流は、ス
イッチングトランジスタSWPを介して流れるオフリー
ク電流により決定される。したがって、この副電源線S
VLの電圧レベルは、スイッチングトランジスタSWP
を流れるオフリーク電流と、MISトランジスタP1お
よびP3を流れるオフリーク電流との合計が釣合う電圧
レベルで平衡する。副電源線SVLの電圧レベルは、電
源電圧VCCよりも低い電圧レベルであり、MISトラ
ンジスタP1およびP3は、各ゲート−ソース間電圧が
逆バイアス状態となり、より強いオフ状態となり、十分
にオフリーク電流を低減できる。
【0009】同様に、MISトランジスタN0、N2お
よびN4にも、オフリーク電流が流れるが、これらのM
ISトランジスタN0、N2およびN4のオフリーク電
流は、スイッチングトランジスタSWNを流れるオフリ
ーク電流により決定される。スイッチングトランジスタ
SWNは、M−Vthトランジスタであり、そのオフリ
ーク電流は十分小さく、応じて、これらのMISトラン
ジスタN0、N2およびN4のオフリーク電流を十分抑
制することができる。
【0010】このとき、また、副接地線SGLの電圧レ
ベルはMISトランジスタN0、N2およびN4を流れ
るオフリーク電流の総和と、スイッチングトランジスタ
SWNを流れるオフリーク電流が平衡する電圧レベルと
なり、接地電圧GNDより高い電圧レベルとなる。した
がって、このときには、MISトランジスタN0、N2
およびN4は、ゲート−ソース間が逆バイアス状態とな
り、より深いオフ状態となり、オフリーク電流が十分抑
制される。
【0011】実際に動作を行なうアクティブサイクルに
おいては、制御信号φおよび/φがそれぞれHレベルお
よびLレベルに設定され、スイッチングトランジスタS
WPおよびSWNがオン状態となり、副電源線SVLが
主電源線MVLに接続され、また副接地線SGLが主接
地線MGLに接続される。したがって、これらインバー
タ回路IV0−IV4は、L−Vthトランジスタを構
成要素として含んでおり、入力信号INに従って高速で
変化する。
【0012】この図104に示すように、電源線のイン
ピーダンスをスタンバイサイクル時とアクティブサイク
ル時とで異ならせることにより、L−Vthトランジス
タを構成要素として利用しても、スタンバイサイクル時
のオフリーク電流を十分抑制でき、かつアクティブサイ
クル時の高速動作性を保証することができ、低消費電力
でかつ高速動作するCMOS回路を実現することができ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】MISトランジスタの
寸法などの各種パラメータは、あるスケーリング則に沿
って縮小される。このスケーリング則においては、MI
Sトランジスタのゲート長とゲート絶縁膜の膜厚とは、
同じ縮小比で縮小されることが前提となっている。たと
えば、ゲート長が0.25μm(マイクロメータ)のM
ISトランジスタのゲート絶縁膜の膜厚は、一般的に、
5nm(ナノメータ)であり、したがってゲート長が
0.1μm程度のMISトランジスタのゲート絶縁膜の
膜厚は、2.0ないし2.5nm程度になる。このよう
に、ゲート絶縁膜を動作電源電圧の低下に伴って薄くし
た場合、たとえば電源電圧が1.5V以下の条件に応じ
てこのゲート絶縁膜を3nm程度にまで薄くした場合、
オン状態のMISトランジスタのゲート絶縁膜にトンネ
ル電流が流れ、このオン状態のトランジスタにおける電
源電流が増加するという問題が生じる。
【0014】図106(A)−(C)は、MIS構造の
エネルギバンドを概略的に示す図である。図106
(A)−(C)においては、ゲートのエネルギバンドと
して、メタル(金属)のバンドを一例として示す。通常
は、MIS構造において、ゲートは、不純物ドープのポ
リシリコンで構成され、半導体の性質を有する。しかし
ながら、説明を簡略化するために、ゲートにメタルを用
いる。また、半導体基板領域はP型基板である。
【0015】図106(A)において示すように、ゲー
トに負の電圧を印加した状態を考える。この場合、P型
基板中に含まれる正孔が、絶縁膜との界面側に向かって
引き寄せられ、P型基板のエネルギバンドは、この絶縁
膜とP型基板の界面で上方に曲がり、価電子帯Evが、
フェルミ準位EFに近づく、また、伝導帯Ecも、この
界面近傍において、上方に向かって曲がる。この負電圧
印加時においてはゲートのフェルミ準位EF(ポリシリ
コンゲートの場合の伝導帯Ecに相当)も上昇する。こ
の状態においては、内部に比較して界面で多数キャリア
(正孔)の密度が高くなっており、この状態は、蓄積状
態と呼ばれる。また、この状態では、伝導体Ecが上方
に向かって曲がっており、また電子に対するバリアが高
くなっており、ゲート絶縁膜を介して、電流はトンネリ
ングしない。
【0016】一方、図106(B)に示すように、ゲー
トに、低い正の電圧を印加した場合、ゲートのフェルミ
レベル(伝導帯)が低下し、応じて、P型基板領域にお
いても、伝導帯Ecおよび価電子帯Evが、この絶縁膜
との界面において下方向に向かって曲がる。この状態に
おいては、絶縁膜界面から、正孔が斥けられ、多数キャ
リアの欠乏状態が生じ、界面でのフェルミ準位EFが禁
止帯のほぼ中央に位置し、多数キャリアが存在しないた
め空乏状態と呼ばれる。この空乏状態においては、界面
にキャリアは存在せず、トンネル電流は生じない。
【0017】また図106(C)に示すように、さらに
大きな正の電圧を印加した場合、ゲートのフェルミ準位
EFがさらに低下し、界面近傍でのバンドベンディング
が更に大きくなり、この結果、界面近傍において、この
ゲートのフェルミ準位EFが、エネルギギャップEgの
中間値よりも高くなり、少数キャリアである電子が蓄積
される。この状態は、界面の伝導形が、内部とは逆転し
ているため、反転状態と呼ばれる。この状態は、MIS
トランジスタにおいてはチャネルが形成された状態に対
応する。このとき、少数キャリアである電子が、ゲート
絶縁膜の膜厚δがたとえば3nmの場合、トンネリング
現象を起こしてゲートへ流れる。すなわち、チャネルが
形成されるMISトランジスタ、すなわちオン状態のM
ISトランジスタにおいて直接ゲートへトンネル電流が
チャネル領域から流れる。これは(直接)ゲートトンネ
ル電流と呼ばれる。これは、基板領域がN型の場合でも
同様であり、ゲートに印加する電圧の極性およびエネル
ギ帯の曲がる方向が反対となるだけである。
【0018】すなわち、MISトランジスタにおいてゲ
ート絶縁膜の膜厚がたとえば3nmと薄くなった場合に
は、チャネル領域からゲートへ、直接ゲートトンネル電
流が流れる。すなわち、図104に示すようなMT−C
MOS回路において、スタンバイサイクル時においてオ
ン状態のMISトランジスタにおいて、そのチャネル領
域からゲートへトンネル電流が流れ、最終的に電源ノー
ドから接地ノードへの貫通電流が流れ、スタンバイサイ
クル時の消費電流が増大するという問題が生じる。
【0019】図107は、この図104に示すMT−C
MOS回路のスタンバイサイクル時におけるトンネル電
流の経路を示す図である。
【0020】図107においては、インバータ回路IV
1およびIV2の部分の構成を示す。インバータ回路I
V1において、MISトランジスタN1は、主接地線M
GLにそのソースおよびバックゲートが接続され、MI
SトランジスタP1は、そのソースが、図示しない副電
源線に接続される。インバータ回路IV2においては、
MISトランジスタP2はバックゲートおよびソースが
主電源線MVLに接続され、MISトランジスタN2
は、ソースが副接地線(図示せず)に接続される。スタ
ンバイサイクル時においては、インバータ回路IV1
へ、Hレベルの信号が与えられる。したがってこのイン
バータ回路IV1の出力信号はスタンバイサイクル時、
接地電圧GNDレベルのLレベルであり、インバータ回
路IV2においてMISトランジスタP2はオン状態と
なる。このMISトランジスタP2において、基板領域
からゲートへトンネリング電流Itが流れ、さらにMI
SトランジスタN1を介して主接地線MGLへ流れる。
すなわち、図107において破線で示すように、MIS
トランジスタP2のゲートトンネル電流により、主電源
線MVLから主接地線MGLへ、貫通電流が流れる。
【0021】図108は、図104に示すMT−CMO
S回路のインバータ回路IV2およびIV3の部分の構
成を示す図である。スタンバイサイクル時においては、
インバータ回路IV2へは、Lレベルの信号が与えられ
る。MISトランジスタP2およびN3のソースはそれ
ぞれ主電源線MVLおよび主接地線MGLに接続され
る。また、MISトランジスタN2およびP3それぞれ
のソースが、副接地線および副電源線(図示せず)に接
続される。この状態において、スタンバイサイクル時、
MISトランジスタP2はオン状態であり、MISトラ
ンジスタN3のゲートへ主電源線MVLから電流を供給
する。
【0022】MISトランジスタN3はオン状態であ
り、したがってこのMISトランジスタN3においてゲ
ートトンネル電流Itが流れ、このゲートトンネル電流
は、主接地線MGLに流れる(ソース領域およびバック
ゲート領域を介して)。MISトランジスタN3のバッ
クゲートが、接地電圧GNDと異なる電圧レベルにバイ
アスされている場合には、このチャネル領域からソース
領域を介してMISトランジスタN3のゲートトンネル
電流Itが流れる。したがって、この場合においても、
主電源線MVLから主接地線MGLに、ゲートトンネル
電流Itによる貫通電流が流れる。
【0023】このゲートトンネル電流は、ゲート酸化膜
の膜厚が、3nm程度以下になると、オフリーク電流と
同程度となり、それより薄くなると、このオフリーク電
流よりも多くなる。したがって、動作電源電圧を低くし
て、そのゲート絶縁膜をスケーリング則に沿って薄くす
る場合、このゲートトンネル電流は無視することのでき
ない値となり、スタンバイサイクル時における消費電流
を増加させるという問題が生じる。
【0024】ゲートトンネル電流Jは、ほぼ次式で表わ
される関係を満たす。J〜E・exp[−Tox・A・
√ψ]ここでψは、ゲート絶縁膜界面の障壁の高さを示
し、近似的に、フェルミ準位と界面での表面ポテンシャ
ルφsの差で表わされる。また、Aは、チャネル領域の
半導体基板の不純物濃度(電子の実効質量)により決定
される定数であり、Eは、ゲート絶縁膜に印加される電
界を示す。障壁の高さψは、ゲート絶縁膜の誘電率εi
およびゲート絶縁膜の膜厚Toxの関数である。したが
って、たとえば、シリコン酸化膜でゲート絶縁膜を構成
した場合、3nmでトンネル電流が生じた場合、このシ
リコン酸化膜の膜厚3nmと同じ障壁高さを与えるゲー
ト絶縁膜においてもゲートトンネル電流が同様に生じ
る。このゲート絶縁膜としては、シリコン酸化膜の他
に、シリコン窒化酸化膜などがある。
【0025】したがって、このように、微細化されたM
ISトランジスタを構成要素として含む場合、スタンバ
イ状態時においては、MISトランジスタのゲートトン
ネル電流がオフリーク電流と同程度またはそれ以上の大
きさとなり、スタンバイサイクル時の消費電流を低減す
ることができなくなるという問題が生じる。
【0026】それゆえに、この発明の目的は、スタンバ
イ状態時における消費電流を十分に抑制することができ
る高集積化に適した半導体装置を提供することである。
【0027】この発明の他の目的は、スタンバイ状態時
におけるMISトランジスタのゲートトンネル電流を十
分に抑制することのできる半導体装置を提供することで
ある。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、第1の電源ノードと、第1の電源線上の電圧を一
方動作電源電圧として受けて所定の動作を行なう論理ゲ
ートと、第1の電源ノードと第1の電源線の間に接続さ
れ、論理ゲートの動作モードを指示する動作モード指示
信号に応答して選択的に導通する第1のスイッチングト
ランジスタとを備える。論理ゲートは、第1のゲートト
ンネル障壁を有するMISトランジスタを構成要素とし
て含み、第1のスイッチングトランジスタは、この論理
ゲートのMISトランジスタのゲートトンネル障壁より
も大きなゲートトンネル障壁を有する。
【0029】好ましくは、第1のゲートトンネル障壁
は、膜厚3ナノメータのシリコン酸化膜が与えるゲート
トンネル障壁以下の大きさを有する。
【0030】また、この第1のゲートトンネル障壁は、
膜厚3ナノメータの絶縁膜により与えられる。
【0031】またこの発明の他の観点に従えば、半導体
装置は、第1の電源ノードと第1の出力ノードとの間に
接続されかつ入力信号をゲートに受ける第1のMISト
ランジスタと、出力ノードと第2の電源ノードとの間に
接続されかつ入力信号をゲートに受ける第2のMISト
ランジスタを備える。第1のMISトランジスタは、ス
タンバイサイクル時この入力信号に従ってオン状態とな
りかつ第1のゲートトンネル障壁を有する。第2のMI
Sトランジスタは、スタンバイサイクル時入力信号に従
ってオフ状態となりかつ第1のゲートトンネル障壁より
も小さなゲートトンネル障壁を有する。
【0032】好ましくは、第1のMISトランジスタ
は、ゲート絶縁膜が第2のMISトランジスタよりも厚
くされる。
【0033】また好ましくは、さらに、第1の電源ノー
ドと第2の電源ノードとの間に接続されかつ第1の出力
ノードの信号をそれぞれのゲートに受ける第3および第
4のMISトランジスタを含む。第3のMISトランジ
スタは、スタンバイサイクル時オフ状態となりかつ第2
のゲートトンネル障壁を有し、第4のMISトランジス
タはスタンバイサイクル時オン状態となりかつ第1のゲ
ートトンネル障壁を有する。
【0034】またこの発明の別の観点に従う半導体装置
は、第1の電源ノードと第1の出力ノードとの間に接続
されかつゲートに入力信号を受ける第1のMISトラン
ジスタと、この第1の出力ノードと第2の電源ノードと
の間に接続されかつ入力信号をゲートに受ける第2のM
ISトランジスタと、スタンバイサイクル時これらの第
1および第2のMISトランジスタのゲートトンネル電
流リーク量をアクティブサイクル時よりも低減するため
の制御回路を備える。
【0035】この制御回路は、好ましくは、第1および
第2のMISトランジスタのバックゲートバイアスをス
タンバイサイクル時にアクティブサイクル時よりも深く
するための回路を含む。
【0036】またこれに代えて、制御回路は、第1およ
び第2の電源ノードの電圧極性を、スタンバイサイクル
とアクティブサイクルとで切換えるための回路を含む。
【0037】また、これに代えて、第1および第2のM
ISトランジスタは、ゲート絶縁膜として、膜厚3nm
のシリコン酸化膜が与えるゲートトンネル障壁と同等以
上のゲートトンネル障壁を有する絶縁膜を備える。
【0038】またこれに代えて、好ましくは、制御回路
は、アクティブサイクル時第1および第2の電源ノード
の通常動作時に使用する第1および第2の電源電圧を供
給し、スタンバイサイクル時にはこれらの第1および第
2の電源電圧よりもそれぞれ絶対値の小さいおよび大き
い第3および第4の電圧を印加する回路を含む。
【0039】この発明のさらに他の観点に従う半導体装
置は、第1の電源ノードと第1の出力ノードとの間に接
続されかつゲートに入力信号を受ける第1のゲートトン
ネル障壁を有する第1のMISトランジスタと、第1の
出力ノードとサブ電源ノードとの間に接続されかつゲー
トに入力信号を受けて第1のMISトランジスタと相補
的に導通する第2のMISトランジスタと、サブ電源ノ
ードと第2の電源ノードとの間に接続され動作サイクル
指示信号に応答して選択的に導通する第1のスイッチン
グトランジスタを備える。第2のMISトランジスタ
は、この第1のゲートトンネル障壁よりも小さな第2の
ゲートトンネル障壁を有する。
【0040】第1のスイッチングトランジスタは、好ま
しくはスタンバイサイクル時オフ状態となり、かつ第2
のMISトランジスタよりも、しきい値電圧の絶対値が
小さく、第2のMISトランジスタは、スタンバイサイ
クル時にオフ状態となる。
【0041】また、好ましくは、第1のMISトランジ
スタは、膜厚3.0nmのシリコン酸化膜が与えるゲー
トトンネル障壁よりも大きなゲートトンネル障壁を有
し、第2のMISトランジスタは、この第1のMISト
ランジスタが与えるゲートトンネル障壁よりも小さなゲ
ートトンネル障壁を有するゲート絶縁膜を有する。
【0042】また好ましくは、第1のスイッチングトラ
ンジスタと第1のMISトランジスタは、バックゲート
電位が異なる。
【0043】また別の観点に従う半導体装置は、電源ノ
ードと電源線の間に接続され、動作サイクル指示信号に
応答して選択的にオン状態となる第1のスイッチングト
ランジスタと、電源線の電圧を一方動作電源電圧として
受け所定の処理を行なうゲート回路と、このゲート回路
と第1のスイッチングトランジスタとを比例縮小した要
素を含むレプリカ回路と、このレプリカ回路の出力電圧
を動作サイクル指示信号に従って電源線へ伝達するため
の伝達回路を備える。レプリカ回路の縮小ゲート回路
は、出力ノードの電圧を一方動作電源電圧として受けて
また第1のスイッチングトランジスタの縮小トランジス
タは、この出力ノードに電源ノードから電圧を供給す
る。
【0044】伝達回路は、好ましくは、動作時、このレ
プリカ回路の出力ノードの電圧と電源線の電圧とを比較
し、該比較結果に従って電源線を駆動する比較回路を含
む。
【0045】またこの発明の別の観点に従う半導体装置
は、第1の電源ノードと第1の電源線の間に接続され動
作サイクル指示信号に応答して選択的に導通する第1の
スイッチングトランジスタと、第1の電源線の電圧を一
方動作電源電圧として受ける第1のゲート回路と、第2
の電源ノードと第2の電源線の間に接続され、動作サイ
クル指示信号に応答して選択的に導通する第2のスイッ
チングトランジスタと、第2の電源線の電圧を一方動作
電源電圧として受けて動作する第2のゲート回路とを備
える。これら第1および第2のゲート回路は、MISト
ランジスタを構成要素として含みかつ同一構成を有す
る。
【0046】好ましくは、第1のゲート回路のトランジ
スタサイズと第1のスイッチングトランジスタのトラン
ジスタサイズの比が、第2のゲート回路のトランジスタ
サイズと第2のスイッチングトランジスタのサイズとの
比に等しくなるように設定される。
【0047】第1のゲート回路は、好ましくは、第1の
電源線に接続し、第1の入力信号をゲートに受ける第1
のゲート絶縁膜膜厚を有する第1のMISトランジスタ
と、第3の電源線に接続し、第1の入力信号をゲートに
受けかつ第1のゲート絶縁膜膜厚よりも厚い第2のゲー
ト絶縁膜膜厚を有する第2のMISトランジスタを有す
る第1の単位ゲート回路を含む。また、第2のゲート回
路は、好ましくは、第2の電源線に接続し、第2の入力
信号をゲートに受けかつ第1のゲート絶縁膜膜厚を有す
る第3のMISトランジスタと第4の電源線にソースが
接続しかつ第2の入力信号をゲートに受けかつさらに第
2のゲート絶縁膜膜厚を有する第4のMISトランジス
タを有する第2の単位ゲート回路を含む。
【0048】好ましくは、さらに、第1のゲート回路と
縦続接続され、第1の電源ノードと第3の電源線の電圧
を動作電源電圧として受けかつ第1のゲート回路の出力
信号を受ける第3のゲート回路と、第2のゲート回路と
縦続接続されかつ第2の電源ノードと第4の電源線の電
圧を行動作電源電圧として受ける第4のゲート回路と、
第3の電源線と第3の電源ノードとの間に接続されかつ
動作サイクル指示信号に応答して第1のスイッチングト
ランジスタと同相でオン/オフする第4のスイッチング
トランジスタを備える。第3のスイッチングトランジス
タのサイズと第3のゲート回路の第3の電源線に接続す
るMOSトランジスタのサイズの比は、第4のスイッチ
ングトランジスタのサイズと第4のゲート回路の第4の
電源線に接続するMOSトランジスタのサイズの比に等
しい。
【0049】また、第3のゲート回路の第1の電源ノー
ドに接続するトランジスタは第2のゲート絶縁膜膜厚を
有し、また第3の電源線に接続するトランジスタは、第
2の膜厚よりも厚い第1のゲート絶縁膜膜厚を有する。
また、第4のゲート回路の第2の電源ノードに接続する
トランジスタは、第2のゲート絶縁膜膜厚を有し、第4
の電源線に接続するトランジスタは第1のゲート絶縁膜
膜厚を有する。
【0050】好ましくは、第1または第2のゲートの回
路の第1または第2の電源線に接続するトランジスタの
サイズと第1または第2のスイッチングトランジスタの
サイズの比に等しいサイズ比のゲート回路およびスイッ
チングトランジスタを有するレプリカ回路と、このレプ
リカ回路の出力電圧に相当する電圧を第1および第2の
電源線に伝達するための伝達回路を備える。レプリカ回
路は、ゲート回路およびスイッチングトランジスタに対
応するレプリカゲート回路およびレプリカスイッチング
トランジスタを含む。
【0051】好ましくは、この伝達回路は、レプリカ回
路の出力する動作電源電圧と出力ノードの電圧とを比較
し、該比較結果に従って出力ノードの電圧を調整する比
較回路と、動作サイクル指示信号に応答して出力ノード
を第1および第2の電源線に結合するスイッチング回路
を含む。
【0052】また好ましくは、第1および第2の電源線
を動作サイクル指示信号に応答して結合するスイッチン
グ回路がさらに設けられる。
【0053】また、第3または第4のゲート回路の第3
または第4の電源線に接続するトランジスタの合計サイ
ズと第3または第4のスイッチングトランジスタのサイ
ズの比に等しいサイズ比を有するレプリカゲート回路お
よびレプリカトランジスタを含むレプリカ回路と、動作
サイクル指示信号に応答して第3および第4の電源線へ
このレプリカ回路の生成する動作電源電圧に相当する電
圧を第3および第4の電源線へそれぞれ伝達するための
伝達回路を好ましくは備える。
【0054】この伝達回路は、好ましくは、レプリカ回
路の出力する動作電源電圧と出力ノードの電圧とを比較
し該比較結果に従って出力ノードの電圧を調整する比較
回路と、動作サイクル指示信号に応答して出力ノードを
第3および第4の電源線に結合するためのスイッチング
回路を含む。
【0055】また好ましくは、第3および第4の電源線
を動作サイクル指示信号に応答して結合するためのスイ
ッチング回路がさらに設けられる。
【0056】この発明の別の観点に係る半導体装置は、
SOI(シリコン・オン・インシュレータ)構造の第1
および第2のトランジスタを含み、入力信号に所定の処
理を施して出力するゲート回路と、このゲート回路の第
1および第2のトランジスタのボディ領域へバイアス電
圧を印加するためのバイアス電圧印加回路を備える。ゲ
ート回路へ印加される入力信号の論理レベルはスタンバ
イサイクル時予め定められており、また第1および第2
のトランジスタは3ナノメータ以下の膜厚のゲート絶縁
膜を有する。バイアス電圧印加回路は、スタンバイサイ
クル時第1および第2のトランジスタのうち少なくとも
オフ状態となるトランジスタのボディ領域のバイアスを
アクティブサイクル時よりも深くする。
【0057】また、この発明の他の観点に係る半導体装
置は、SOI(シリコン・オン・インシュレータ)構造
の第1および第2のMISトランジスタを有し入力信号
に所定の論理処理を施して出力するゲート回路と、これ
らの第1および第2のMISトランジスタのボディ領域
へバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧印加回路
を備える。このバイアス電圧印加回路は、第1および第
2のトランジスタのボディ領域のバイアスをスタンバイ
サイクル時ともにアクティブサイクル時のバイアスより
も深くする。
【0058】ゲート回路に縦続接続される複数の論理ゲ
ート回路が、好ましくは、さらに設けられる。これら複
数の論理ゲート回路の各々は、SOI構造の第3および
第4のMISトランジスタを含む。これら第3および第
4のMISトランジスタは、第1および第2の電源ノー
ドの間に接続されかつそれぞれのゲートに前段の回路の
出力信号を受ける。バイアス電圧印加回路は、これら複
数の論理ゲート回路の第3および第4のMISトランジ
スタのボディ領域のバイアスを第1および第2のMIS
トランジスタのボディ領域のバイアスと共通に制御す
る。
【0059】また、別の観点に係る半導体装置は、第1
の電源ノードと出力ノードとの間に接続され、入力信号
をゲートに受ける第1のMISトランジスタと、この出
力ノードと第2の電源ノードの間に接続されかつ入力信
号をゲートに受ける第2のMISトランジスタを備え
る。入力信号は、スタンバイサイクル時の論理レベルが
予め定められておりかつ第1のMISトランジスタがス
タンバイサイクル時入力信号に従ってオン状態となりか
つ埋込チャネル型MISトランジスタで構成される。
【0060】第1および第2のMISトランジスタは、
好ましくは、ゲート絶縁膜の膜厚は等しくされる。
【0061】第2の電源ノードは、好ましくは、スタン
バイサイクル時オフ状態となるスイッチングトランジス
タを介して主電源電圧供給線に結合される。
【0062】スイッチングトランジスタは好ましくは、
埋込チャネル型MISトランジスタである。
【0063】また、別の観点に従う半導体装置は、第1
の電源ノードと出力ノードの間に接続されかつ入力信号
をゲートに受ける第1のMISトランジスタと、この出
力ノードと第2の電源ノードの間に接続され、入力信号
をゲートに受ける第2のMISトランジスタを備える。
入力信号はスタンバイサイクル時の論理レベルが予め定
められており、また第1のMISトランジスタは、スタ
ンバイサイクル時入力信号に応答してオン状態となりか
つゲート空乏型MISトランジスタである。
【0064】第1および第2のMISトランジスタは、
好ましくは、ゲート絶縁膜の膜厚が等しくされる。
【0065】また好ましくは、第2の電源ノードは、ス
タンバイサイクル時オフ状態となるスイッチングトラン
ジスタを介して主電源電圧供給線に結合される。
【0066】また好ましくは、スイッチングトランジス
タは、ゲート空乏型MISトランジスタである。
【0067】また、別の観点に従う半導体装置は、与え
られた信号をラッチするためのラッチ回路と、このラッ
チ回路のラッチ出力信号に所定の処理を施すゲート回路
を備える。ラッチ回路は、第1のゲートトンネル障壁を
有するMISトランジスタで構成され、またゲート回路
は、第1のゲートトンネル障壁よりも小さなゲートトン
ネル障壁を有するMISトランジスタで構成される。
【0068】好ましくは、ゲート回路のトランジスタ
は、膜厚3nmのシリコン酸化膜と同程度またはそれよ
り小さなゲートトンネル障壁を実現するゲート絶縁膜を
有する。
【0069】また、別の観点に従う半導体装置は、アク
ティブサイクル時与えられた信号をラッチするための第
1のラッチ回路と、スタンバイサイクル時、与えられた
信号をラッチするための第2のラッチ回路と、動作サイ
クル指示信号のアクティブサイクル指示からスタンバイ
サイクル指示への移行に応答して第1のラッチ回路のラ
ッチ信号を第2のラッチ回路へ転送しかつ動作サイクル
指示信号のスタンバイサイクル指示からアクティブサイ
クル指示への移行に応答して第2のラッチ回路のラッチ
信号を第1のラッチ回路へ転送するための転送回路を備
える。第1のラッチ回路は、第1のゲートトンネル障壁
を有し、第2のラッチ回路は、第1のゲートトンネル障
壁よりも大きなゲートトンネル障壁を有する。
【0070】好ましくは、転送回路は、動作サイクル指
示信号がアクティブサイクルを示す間第1のラッチ回路
のラッチ信号を第2のラッチ回路へ持続的に転送する。
【0071】転送回路は、また好ましくは、第1のラッ
チ回路に対して動作が行なわれるときに活性化される。
また、第1のラッチ回路はパイプラインステージに結合
され、この動作サイクル指示信号は第1のラッチ回路の
動作が行なわれたサイクルの次のサイクルでアクティブ
サイクルからスタンバイサイクルとなって、この次のサ
イクルで第1のラッチ回路から第2のラッチ回路へ転送
回路を介してラッチ信号の転送が行なわれる。
【0072】また、さらに他の観点に従う半導体装置
は、プリチャージ指示信号の活性化に応答してプリチャ
ージノードを所定電圧レベルにプリチャージするための
プリチャージトランジスタと、このプリチャージノード
に結合され、プリチャージ指示信号の活性化時スタンバ
イ状態となり、プリチャージ指示信号の非活性化時与え
られた信号に従ってプリチャージノードを駆動するゲー
ト回路を備える。プリチャージトランジスタは、第1の
ゲートトンネル障壁を有し、ゲート回路のMISトラン
ジスタは、この第1のゲートトンネル障壁よりも大きな
第2のゲートトンネル障壁を有する。
【0073】好ましくは、プリチャージ指示信号の非活
性化から活性化への移行時活性化されるプリチャージ補
助指示信号に応答してプリチャージノードを所定電圧レ
ベルにプリチャージするためのプリチャージ補助トラン
ジスタがさらに設けられる。このプリチャージ補助トラ
ンジスタは、第2のゲートトンネル障壁を有するMIS
トランジスタである。
【0074】好ましくは、スタンバイサイクルが所定時
間以上続くときに与えられるスリープモード指示信号に
応答してプリチャージ指示信号を活性化し、またスリー
プモード指示信号の非活性化時には、スタンバイサイク
ル時に活性化しかつスリープモード指示信号の活性化時
非活性化するスタンバイ指示信号を発生する制御回路
と、スタンバイ指示信号の活性化時プリチャージノード
を所定電圧レベルにプリチャージするスタンバイプリチ
ャージ用トランジスタがさらに設けられる。このスタン
バイプリチャージトランジスタは、第2のゲートトンネ
ル障壁を有するMISトランジスタで構成される。
【0075】また、別の観点に係る半導体装置は、スタ
ンバイサイクルからアクティブサイクルへの移行時所定
時間活性化され、プリチャージノードを所定電圧レベル
にプリチャージするためのプリチャージトランジスタ
と、アクティブサイクル時与えられた信号に従ってプリ
チャージノードを駆動するためのゲート回路を備える。
このゲート回路は、プリチャージトランジスタと同じ第
1のゲートトンネル障壁を有する。この第1のゲートト
ンネル障壁は、膜厚3nmのシリコン酸化膜が与えるゲ
ートトンネル障壁と同じ大きさまたはそれ以下の大きさ
である。
【0076】また好ましくは、スタンバイサイクル時プ
リチャージノードを所定電圧と異なる極性の電圧レベル
に保持するためのフローティング防止トランジスタが設
けられる。このフローティング防止トランジスタは、プ
リチャージトランジスタよりも大きなゲートトンネル障
壁を有する。
【0077】スタンバイサイクル時に活性化されるプリ
チャージ指示信号に応答して活性化され、プリチャージ
ノードを所定電圧にプリチャージするためのプリチャー
ジトランジスタと、アクティブサイクル時与えられた信
号に従ってプリチャージノードを駆動するためのゲート
回路を備える。プリチャージトランジスタは、第1のゲ
ートトンネル障壁を有し、またゲート回路は第1のゲー
トトンネル障壁を有するMISトランジスタで構成され
る。この半導体装置は、さらに、スリープモード解除時
所定期間プリチャージトランジスタを活性化しかつスリ
ープモード時にはプリチャージトランジスタをオフ状態
に保持するための制御回路を備える。スリープモード
は、スタンバイサイクルが所定時間以上続くときに設定
される。
【0078】また、この発明の別の観点に従う半導体装
置は、記憶データのリフレッシュが必要な複数のメモリ
セルと、リフレッシュモード時活性化され、複数のメモ
リセルの記憶データのリフレッシュを指示するリフレッ
シュ要求を所定間隔で出力するためのタイマ回路と、複
数のメモリセルのリフレッシュすべきメモリセル行を特
定するリフレッシュアドレスを発生するためのリフレッ
シュアドレスカウンタと、リフレッシュ要求とリフレッ
シュアドレスとに従って複数のメモリセルのリフレッシ
ュアドレスが指定するメモリセルの記憶データのリフレ
ッシュを行なうためのリフレッシュ系回路を備える。タ
イマ回路およびリフレッシュアドレスカウンタは、第1
のゲートトンネル障壁を有するMISトランジスタを構
成要素として含み一方、リフレッシュ系回路は、この第
1のゲートトンネル障壁以下の大きさの第2のゲートト
ンネル障壁を有するMISトランジスタを構成要素とし
て含む。
【0079】好ましくは、第1のゲートトンネル障壁と
第2のゲートトンネル障壁は同じ大きさであり、この半
導体装置は、さらに、リフレッシュモード時非活性化さ
れかつメモリセルへのアクセスが行なわれるノーマルモ
ード時イネーブルされ、与えられたアドレスおよび制御
信号に従って複数のメモリセルの行を選択するための行
系回路を備える。この行系回路は、実質的にリフレッシ
ュ系回路と動作内容が同じでありかつ第1のゲートトン
ネル障壁の小さなゲートトンネル障壁を有するMISト
ランジスタを構成要素として含む。
【0080】好ましくは、リフレッシュモード時のスタ
ンバイサイクル時にこのリフレッシュ系回路への電源電
圧の供給を遮断するための電源トランジスタが設けられ
る。
【0081】電源トランジスタは、好ましくは、第1の
ゲートトンネル障壁を有するMISトランジスタであ
る。
【0082】複数のメモリセルは行列状に配列され、ま
たリフレッシュアドレスがメモリセル行を特定する。こ
れらの複数のメモリセルの列選択に関連する動作を行な
う列系回路と、リフレッシュモード時に、その列系回路
への電源電圧供給を遮断するための列系電源トランジス
タがさらに設けられる。
【0083】この列系電源トランジスタは、第1のゲー
トトンネル障壁を有するMISトランジスタで構成され
る。
【0084】また、動作時、少なくとも複数のメモリセ
ルの記憶データを利用して演算処理を行なうためのロジ
ック回路と、リフレッシュモード時にこのロジック回路
への電源電圧供給を遮断するためのロジック電源トラン
ジスタが設けられる。
【0085】ロジック電源トランジスタは第1のゲート
トンネル障壁を有するMISトランジスタで構成され
る。
【0086】また、別の観点に従う半導体装置は、絶縁
ゲート型電界効果トランジスタを構成要素として含むロ
ジック回路と、このロジック回路の内部ノードに対応し
て設けられ、対応の内部ノードの信号をラッチするため
のラッチ回路と、このラッチ回路に結合され、ラッチ回
路の信号を転送するためのテストパスを備える。少なく
ともロジック回路は、スタンバイ状態時にはゲートトン
ネル電流が低減される状態に設定される。
【0087】また、ラッチ回路は、好ましくは、このロ
ジック回路の構成要素である絶縁ゲート型電界効果トラ
ンジスタよりもスタンバイ状態時のゲートトンネルリー
ク電流によるリーク電流が大きな絶縁ゲート型電界効果
トランジスタを構成要素として含む。
【0088】またこれに代えて、ラッチ回路は、好まし
くは、ロジック回路の構成要素である絶縁ゲート型電界
効果トランジスタのゲートトンネル障壁よりも大きなゲ
ートトンネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタで構成される。
【0089】また、このラッチ回路は、好ましくは、ロ
ジック回路の内部状態を外部で観測可能とするためのス
キャンパスを構成するスキャンレジスタである。
【0090】また、これに代えて、ラッチ回路は、ロジ
ック回路の内部状態を外部から制御可能とするためのス
キャンパスを構成するスキャンレジスタである。
【0091】またさらに別の観点に従う半導体装置は、
活性化時所定の動作を行なう複数のMISトランジスタ
で構成される内部回路と、これら複数の内部回路のうち
の活性化すべき内部回路を指定する内部回路指定信号に
応答して、該指定された内部回路を活性化するための内
部回路活性化信号を発生するための活性制御回路と、動
作モード指示信号と内部回路活性化信号とに応答してこ
れら複数の内部回路のうちの非活性状態の内部回路のM
ISトランジスタのゲートトンネル電流を、活性状態の
内部回路のMOSトランジスタのゲートトンネル電流よ
りも小さい状態に保持する電流制御回路を含む。動作モ
ード指示信号は、複数の内部回路の動作可能期間である
アクティブサイクルと複数の内部回路が動作を停止する
スタンバイサイクルとを指定する。
【0092】電流制御回路は、好ましくは、動作モード
指示信号に応答して、スタンバイサイクル時には複数の
内部回路のMOSトランジスタのゲートトンネル電流を
小さい状態に設定する。
【0093】また、さらに別の観点に従う半導体装置
は、複数のノーマルメモリセルを有するノーマルアレイ
と、ノーマルアレイの欠陥を有する不良ノーマルメモリ
セルを救済するためのスペアメモリセルを有する冗長ア
レイと、ノーマルアレイの選択メモリセルへアクセスす
るためのノーマルアクセス回路と、冗長アレイのスペア
メモリセルへアクセスするためのスペアアクセス回路
と、スペアアクセス回路およびノーマルアクセス回路の
非活性状態の回路のMOSトランジスタのゲートトンネ
ル電流を活性状態の回路のMOSトランジスタのゲート
トンネル電流よりも小さくするための電源制御回路を含
む。
【0094】スペアアクセス回路およびノーマルアクセ
ス回路の各々は、好ましくは、選択的に活性化される複
数のサブアクセス回路を含む。電源制御回路は、スペア
アクセス回路およびノーマルアクセス回路の非選択のサ
ブアクセス回路を、選択されたサブアクセス回路のMO
Sトランジスタのゲートトンネル電流よりも小さなゲー
トトンネル電流を有する状態に設定する。
【0095】また、好ましくは、アドレス信号に従って
ノーマルアクセス回路およびスペアアクセス回路のいず
れを活性化するかを判定し、該判定結果に従ってノーマ
ルアクセス回路およびスペアアクセス回路の一方を活性
化するための判定回路がさらに設けられる。この判定回
路は、メモリセル選択動作を指示する動作モード指示信
号が活性化される前に判定動作を開始する。
【0096】また、これに代えて好ましくは、アドレス
信号に従ってノーマルアクセス回路およびスペアアクセ
ス回路のいずれを活性化するかを判定し、該判定結果に
従ってノーマルアクセス回路およびスペアアクセス回路
の一方を活性化するための判定回路を含む。この判定回
路は、メモリセル選択動作を指示する動作モード指示信
号と非同期で判定動作を実行する。
【0097】ゲートトンネル電流が生じる可能性がある
場合には、その可能性のあるMISトランジスタに対し
て、ゲートトンネル障壁を高くするまたは電流経路を遮
断するなどの対策を施す。ゲートトンネル電流が生じる
可能性のないトランジスタには、スケーリング則に沿っ
て微細化されたMISトランジスタを用いる。これらの
対策により、低消費電流でかつ高速動作する半導体装置
が実現される。
【0098】回路が非動作状態となる場合には、その回
路の構成要素であるMISトランジスタのゲートトンネ
ル電流を小さくする、または電源電圧の供給を停止する
ことにより、この非動作状態の回路の消費電流を低減で
き、低消費電流の半導体装置を実現することができる。
【0099】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1(A)は、
この発明の実施の形態1に従う半導体装置の構成を概略
的に示す図である。図1(A)において、この半導体装
置は、縦続接続されるCMOSインバータ回路IV0−
IV4を含む。これらのCMOSインバータ回路IV0
−IV4は、それぞれPチャネルMISトランジスタP
Qと、NチャネルMISトランジスタNQを構成要素と
して含む。MISトランジスタPQおよびNQのゲート
絶縁膜の膜厚Toxは十分薄くされ、たとえば3nmの
シリコン酸化膜が与えるゲートトンネル障壁と同程度以
下のゲートトンネル障壁を与えるゲート絶縁膜の膜厚を
有する。ここで、「ゲートトンネル障壁」は、先のゲー
トトンネル電流Jの式が、パラメータとして、ゲート絶
縁膜膜厚Toxとバリアの高さψを含んでおり、このゲ
ート絶縁膜の膜厚Toxとバリアの高さψの平方根の積
で与えられるものと定義する。バリアの高さψは、いわ
ゆるバンドベンディング時のフェルミ準位と表面ポテン
シャルとの差で表わされる。通常、このバリアの高さψ
は、次式で近似される。
【0100】ψ=c2・φG+c3 φGは、ゲート電極の仕事関数を示し、c2およびc3
は、ゲート絶縁膜の誘電率、ゲート絶縁膜膜厚Tox等
の関数で表わされる。
【0101】CMOSインバータ回路IV0−IV4
は、共通に副電源線3および副接地線4の電圧を両動作
電源電圧として受ける。副電源線3は、主電源ノード1
にスイッチングトランジスタSW1を介して接続され、
副接地線4は、主接地ノード2にスイッチングトランジ
スタSW2を介して接続される。これらのスイッチング
トランジスタSW1およびSW2は、MISトランジス
タPQおよびNQのゲート絶縁膜と同程度の膜厚を有
し、それらのゲートトンネル障壁は十分大きくされてい
る。また、これらのスイッチングトランジスタSW1お
よびSW2は、アクティブサイクル時、CMOSインバ
ータ回路IV0−IV4に対し動作電流を十分に供給す
るため、その電流駆動能力はMISトランジスタPQお
よびNQの電流駆動能力より十分大きくされている。す
なわち、これらのスイッチングトランジスタSW1およ
びSW2では、チャネル幅が十分大きくされている。
【0102】これらのスイッチングトランジスタSW1
およびSW2は、それぞれ、制御クロック信号/φおよ
びφに応答して選択的にオン/オフ状態となる。この制
御クロック信号φおよび/φは、CMOSインバータ回
路IV0−IV4が実際に動作するアクティブサイクル
時に、スイッチングトランジスタSW1およびSW2を
オン状態とし、一方CMOSインバータ回路IV0−I
V4がスタンバイ状態となるスタンバイサイクル時にお
いては、これらのスイッチングトランジスタSW1およ
びSW2をオフ状態に設定する。
【0103】この図1(A)に示す構成においては、図
1(B)に示す信号波形図のように、アクティブサイク
ル時においては、制御クロック信号φおよび/φがそれ
ぞれHレベルおよびLレベルとなり、スイッチングトラ
ンジスタSW1およびSW2がオン状態となり、電源ノ
ード(主電源線)と副電源線3が結合され、また副接地
線4が主接地ノードに結合される。スイッチングトラン
ジスタSW1およびSW2は、十分大きな電流供給能力
を有している。CMOSインバータ回路IV0−IV4
は、そのゲート絶縁膜が十分薄くされたMISトランジ
スタPQおよびNQを構成要素として含んでおり、これ
らのMISトランジスタPQおよびNQは、動作電源電
圧VCCに従ってスケーリング則により微細化されてお
り、高速動作する。
【0104】スタンバイ状態においては、図1(B)に
示すように、制御クロック信号φがLレベル、制御クロ
ック信号/φがHレベルとなり、スイッチングトランジ
スタSW1およびSW2がオフ状態となる。スイッチン
グトランジスタSW1は、ゲートに電源電圧VCCレベ
ルの制御クロック信号/φを受け、またスイッチングト
ランジスタSW2は、ゲートに接地電圧レベルの制御ク
ロック信号φを受ける。したがって、これらのスイッチ
ングトランジスタSW1およびSW2は空乏状態であ
り、スイッチングトランジスタSW1およびSW2のチ
ャネル領域には、空乏層が広がっており、これらのスイ
ッチングトランジスタSW1およびSW2のゲート容量
に印加される電圧が小さくなる。空乏層容量が、ゲート
容量と直列に接続され、ゲート電極と基板領域の間の電
圧が、これらのゲート容量および空乏層容量により分圧
されるためである。
【0105】したがって、この基板領域とゲート電極と
の間のトンネル電流はほとんど生じず、単に、ドレイン
領域とゲート電極とのオーバーラップ領域においてゲー
トトンネル電流が流れるだけである。これは、2桁程度
チャネル領域とゲートとの間に流れるゲートトンネル電
流に比べて小さく、これらのスイッチングトランジスタ
SW1およびSW2のゲートトンネル電流はスタンバイ
サイクル時十分小さくすることができる。
【0106】CMOS回路IV0−IV4においては、
MISトランジスタPQおよびNQが、副電源線3と副
接地線4にそれぞれ結合されている。スイッチングトラ
ンジスタSW1およびSW2を流れるリーク電流(ゲー
トトンネル電流およびサブスレッショルド電流)とCM
OSインバータ回路IV0−IV4におけるリーク電流
が生じるだけである。スイッチングトランジスタSW1
およびSW2を流れるリーク電流と、CMOSインバー
タ回路IV0−IV4に流れるリーク電流が平衡する電
圧レベルで、副電源線3および副接地線4の電圧レベル
が平衡状態となる。この場合、たとえばMISトランジ
スタNQにゲートトンネル電流が流れ、副接地線4にゲ
ートトンネル電流が流れても、スイッチングトランジス
タSW2はオフ状態であり、このMISトランジスタN
Qのゲートトンネル電流は十分に抑制される。同様、M
ISトランジスタPQにゲートトンネル電流が流れる場
合、副電源線3は、スイッチングトランジスタSW1を
介して主電源ノード1に結合されており、このMISト
ランジスタPQを流れるゲートトンネル電流は、スイッ
チングトランジスタSW1により十分抑制される。これ
により、スイッチングトランジスタSW1およびSW2
により、電源ノード1と接地ノード2の間のゲートトン
ネル電流を効果的に遮断することができ、スタンバイ状
態時における消費電流を低減することができる。
【0107】すなわち、これらのCMOSインバータ回
路IV0−IV4を、電源ノード1および接地ノード2
に直接接続する構成に比べて、これらのスタンバイサイ
クル時オフ状態となるスイッチングトランジスタSW1
およびSW2により、十分に、ゲートトンネル電流を抑
制することができる。
【0108】[変更例]図2(A)は、この発明の実施
の形態1の変更例の構成を示す図である。この図2
(A)に示す構成においては、インバータ回路IV0−
IV4に含まれるMISトランジスタPQおよびNQの
ゲート絶縁膜が、シリコン酸化膜膜厚3nmに相当する
膜厚Tox1を有する。一方、電源ノード1と副電源線
3の間に接続されるスイッチングトランジスタSW3
が、MISトランジスタPQおよびNQのゲート絶縁膜
の膜厚Tox1よりも厚いゲート絶縁膜膜厚Tox2を
有する。また、副接地線4と接地ノード2の間に接続さ
れるスイッチングトランジスタSW4も、そのゲート絶
縁膜の膜厚がTox2である。他の構成は、図1(A)
に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参照番
号を付す。
【0109】図2(B)の信号波形図に示すように、制
御クロック信号φおよび/φは、インバータ回路IV0
−IV4のアクティブサイクルおよびスタンバイサイク
ルに応じて活性状態/非活性状態となる。スイッチング
トランジスタSW3およびSW4は、MISトランジス
タで構成されており、そのゲート絶縁膜の膜厚Tox
が、膜厚Tox2と厚くなった場合、ゲートトンネル障
壁が大きくなり、ゲートトンネル電流が流れにくくな
る。また、ゲート絶縁膜の膜厚が厚くなった場合、スイ
ッチングトランジスタSW3およびSW4のしきい値電
圧の絶対値も大きくなり、サブスレッショルドリーク電
流が抑制される。したがって、インバータ回路IV0−
IV4のスタンバイ状態時においては、オフリーク電流
が抑制され、応じてインバータ回路IV0−IV4にお
けるゲートトンネル電流が抑制される(ゲートトンネル
電流がスイッチングトランジスタSW3およびSW4の
オフリーク電流により決定されるため)。
【0110】なお、図1(A)および図2(A)に示す
構成において制御クロック信号φおよび/φを生成する
制御回路は、その構成要素のゲート絶縁膜の膜厚を厚く
する必要がある。これは、スイッチングトランジスタS
W1−SW4においてゲートトンネル電流が流れ、制御
回路のMISトランジスタを介して電源ノードと接地ノ
ードの間にゲートトンネル電流による貫通電流が流れる
経路が生成される可能性がある。このクロック制御回路
におけるゲートトンネル電流による貫通電流を防止する
ため、クロック制御回路においては、ゲート絶縁膜の厚
いMISトランジスタを用いて、ゲートトンネル電流に
よる貫通電流を抑制する。
【0111】ただし、スイッチングトランジスタSW3
およびSW4を用いた場合、そのゲート絶縁膜が厚くさ
れており、ゲートトンネル電流が十分抑制されるため、
制御クロック信号φおよび/φを生成する回路のMIS
トランジスタのゲート絶縁膜の膜厚は薄くされてもよ
い。
【0112】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、ゲート絶縁膜の膜厚の薄いCMOS回路の電源
/接地ノードをスタンバイサイクル時オフ状態となるス
イッチングトランジスタを介して電源/接地ノードに結
合しており、スタンバイサイクル時、このスイッチング
トランジスタのオフリーク電流のみが、CMOS回路の
ゲートトンネル電流の供給源となり、これらのCMOS
回路を直接電源/接地ノードに接続する場合に比べて、
ゲートトンネル電流を大幅に抑制することができる。
【0113】[実施の形態2]図3(A)は、この発明
の実施の形態2に従う半導体装置の構成を概略的に示す
図である。この図3においては、4段のCMOSインバ
ータ回路が縦続接続される。これらのCMOSインバー
タ回路は、電源ノード1と接地ノード2に直接結合され
る。すなわち、PチャネルMISトランジスタPQ1−
PQ4のそれぞれのソースが電源ノード1に結合され、
またNチャネルMISトランジスタNQ1−NQ4のそ
れぞれのソースが接地ノード2に結合される。入力信号
INは、図3(B)に示すように、スタンバイ状態時に
おいてはLレベルに保持され、アクティブサイクル時に
おいてHレベルに駆動される。この入力信号INのスタ
ンバイ状態時における論理レベルに合せて、CMOSイ
ンバータ回路において、スタンバイ状態時においてオン
状態となるMISトランジスタPQ1、PQ3、NQ2
およびNQ4のゲート絶縁膜の膜厚は厚くTox2に設
定される。一方、スタンバイ状態時においてオフ状態と
なるMISトランジスタNQ1、PQ2、NQ3および
PQ4のゲート絶縁膜膜厚は、膜厚Tox1に設定され
る。膜厚Tox1は、シリコン酸化膜の場合、3nm
(ナノメータ)である。
【0114】この図3(A)に示す構成においては、ス
タンバイ状態時においてオン状態となるMISトランジ
スタPQ1、NQ2、PQ3およびNQ4のゲート絶縁
膜の膜厚が厚くされており、したがって、ゲートトンネ
ル障壁が大きくなり、スタンバイ期間中のゲートトンネ
ル電流を十分抑制することができる。図3(A)に示す
構成の場合、図4に示すように、たとえばPチャネルM
ISトランジスタPQ1において、スタンバイ状態時、
入力信号INに応じてオン状態であるものの、ゲート絶
縁膜が膜厚Tox2を有しており、そのゲートトンネル
電流It1は十分抑制することができる。NチャネルM
ISトランジスタNQ1においては、オフリーク電流I
off1が流れる。このMISトランジスタNQ1にお
いてはオフ状態であり、そのゲートトンネル電流は十分
小さい。また、MISトランジスタNQ2が、そのゲー
トにHレベルの信号を、スタンバイ状態時、受けてオン
状態となるが、そのゲート絶縁膜の膜厚はTox2であ
り十分厚く、そのゲートトンネル電流It2は十分抑制
することができる。この場合においても、単にMISト
ランジスタPQ2にオフリーク電流Ioff2が流れる
だけである。
【0115】したがって、このスタンバイ状態時におい
てオン状態となるMISトランジスタのゲート絶縁膜の
膜厚を厚くすることにより、スタンバイ状態時における
ゲートトンネル電流を十分抑制することができる。オフ
リーク電流について適当な措置を施すことにより、スタ
ンバイ状態時における消費電流を十分抑制することがで
きる。
【0116】また、アクティブサイクル移行時において
は、ゲート絶縁膜の膜厚が薄いMISトランジスタNQ
1、PQ2、NQ3およびPQ4がオフ状態からオン状
態へ移行するだけであり、そのゲート絶縁膜膜厚が膜厚
Tox1と薄く、しきい値電圧の絶対値も小さく高速で
オフ状態からオン状態へ移行するため、この入力信号I
Nの変化に応じて、その出力信号の状態を高速で確定状
態へ駆動することができ、アクセスタイムの増大などの
問題が生じない。スタンバイ状態時において各CMOS
インバータ回路の出力信号が確定状態にあり、各CMO
S回路の電源/接地ノードがフローティング状態となっ
てその出力信号のレベルが不確定となり、アクティブサ
イクル移行時出力信号の論理状態が不確定状態となるの
を防止することができる。
【0117】[実施の形態3]図5は、この発明の実施
の形態3に従う半導体装置の構成を示す図である。この
図5においても、4段のCMOSインバータ回路を示
す。これらのCMOSインバータ回路のPチャネルMI
SトランジスタPQ1−PQ4のバックゲートがNウェ
ル5に共通に接続され、またそれぞれのソースが電源ノ
ード1に接続される。NチャネルMISトランジスタN
Q1−NQ4は、それぞれのソースが、接地ノード2に
接続され、またそれぞれのバックゲートがPウェル6に
共通に結合される。これらのNウェル5上のウェル電圧
VWNおよびPウェル6上のウェル電圧VWPを動作サ
イクルに応じて変更する。
【0118】図6は、この図5に示す半導体装置の動作
を示す信号波形図である。図6に示すように、スタンバ
イ状態時においては、Nウェル5に与えられる電圧VW
Nを、高電圧Vppレベルに設定し、またPウェル6に
与えられる電圧を負電圧VBBレベルに設定する。アク
ティブサイクル時においては、Nウェル5に与えられる
電圧VWNは、電源電圧VCCレベルであり、またPウ
ェル6へ与えられる電圧VWPは、接地電圧GNDレベ
ルである。
【0119】一般に、MISトランジスタにおいて、バ
ックゲートバイアスが深くなった場合、この基板領域に
おける空乏層が広がり、しきい値電圧の絶対値が大きく
なる。空乏層が広がった場合、ゲート絶縁膜に印加され
る電界が低くなり(等価的にゲート絶縁膜のキャパシタ
値が大きくなるため)、応じてゲート絶縁膜の印加電界
が小さくなりゲートトンネル電流を抑制することができ
る。また、スタンバイ状態時においてNウェル5および
Pウェル6へ与えられるバイアス電圧の絶対値を大きく
しており、MISトランジスタPQ1−PQ4およびN
Q1−NQ4のしきい値電圧の絶対値が大きくなってお
り、これらのサブスレッショルドリーク電流(オフリー
ク電流)も抑制することができる。したがって、ゲート
トンネル電流の抑制およびオフリーク電流の抑制両者を
実現でき、スタンバイ状態時における消費電流を大幅に
低減することができる。
【0120】また、この図5に示す構成においては、C
MOSインバータ回路は、電源ノード1と接地ノード2
に直接結合されており、それらの出力信号の論理レベル
は確定状態にあり、アクティブサイクル移行時高速で出
力信号OUTを入力信号INの電圧レベルに応じて変化
させることができる。また、スタンバイ期間中MISト
ランジスタPQ1−PQ4およびNQ1−NQ4共通に
バックゲートバイアス(基板バイアス)を深くしてお
り、入力信号INのスタンバイ状態時の論理レベルにか
かわらず、ゲートトンネル電流およびオフリーク電流を
同時に低減することができる。
【0121】図7は、この図5に示すCMOSインバー
タ回路の構造を概略的に示す図である。図7において、
CMOSインバータ回路のMISトランジスタPQおよ
びNQは、P型半導体基板10表面に間をおいて形成さ
れるNウェル11および12内にそれぞれ形成される。
Nウェル12は、N型不純物領域12aを介して電源電
圧Vccを受ける。このNウェル12表面に、Pウェル
13が形成され、このPウェル13が、NチャネルMI
SトランジスタNQの基板領域として利用される。
【0122】Nウェル11表面に間をおいてP型不純物
領域11aおよび11bが形成され、これらの不純物領
域11aおよび11bの間に、図示しないゲート絶縁膜
を介してゲート電極11cが形成される。ゲート電極1
1c下のゲート絶縁膜は、膜厚3nmのシリコン酸化膜
が与えるゲートトンネル障壁と同程度またはそれ以下の
トンネル障壁を与える膜厚を有する。以下の説明におい
て、特に断らない限り、MISトランジスタの薄いゲー
ト絶縁膜は、3nmの膜厚のシリコン酸化膜が与えるゲ
ートトンネル障壁と同程度またはそれ以下のゲートトン
ネル障壁を与える膜厚Tox1を有する。
【0123】このNウェル11に形成される不純物領域
11aおよび11bと、ゲート電極11cにより、Pチ
ャネルMISトランジスタPQが形成される。
【0124】Nウェル11表面には、またN型不純物領
域11dが形成される。このN型不純物領域11dを介
して、Nウェルバイアス回路15からのウェルバイアス
電圧VWNがNウェル11に与えられる。
【0125】Pウェル13表面には、間をおいてN型不
純物領域13aおよび13bが形成される。これらのN
型不純物領域13aおよび13bの間のチャネル領域上
に薄いゲート絶縁膜を介してゲート電極13cが形成さ
れる。これらのPウェル13と、N型不純物領域13a
および13bと、ゲート電極13cにより、Nチャネル
MISトランジスタNQが形成される。このPウェル1
3表面には、また、P型不純物領域13dが形成され
る。このP型不純物領域13dは、Pウェルバイアス回
路20からのウェルバイアス電圧VWPを受け、Pウェ
ル13へ、ウェルバイアス電圧VWPを与える。
【0126】不純物領域11bおよび13bは、出力信
号OUTaを生成する出力ノードに結合され、不純物領
域11aおよび13aには、それぞれ電源電圧Vccお
よび接地電圧Vss(=GND)が与えられる。ゲート
電極11cおよび13cへは、入力信号INaが共通に
与えられる。
【0127】Nウェル11およびPウェル13のバイア
ス電圧をスタンバイサイクルおよびアクティブサイクル
に応じて切換える。スタンバイサイクル時において、N
ウェル11を高電圧Vppレベルに設定した場合、不純
物領域11aおよび11bとNウェル11の間のPN接
合が深い逆バイアス状態となり、空乏層が広がる。同
様、Pウェル13においてもスタンバイ状態時負電圧V
BBを印加することにより、Pウェル13とN型不純物
領域13aおよび13bの間のPN接合の逆バイアス状
態が深くなり、空乏層が広がる。
【0128】図8(A)は、MISトランジスタの、空
乏層DPの分布を概略的に示す図である。この図8
(A)において、基板領域(ウェル)SUBの表面のチ
ャネル領域に反転層が形成されている場合においても、
そのソース領域SRおよびドレイン領域DR周辺には、
空乏層DPが形成される。この空乏層は、キャリアの存
在しない領域であり、絶縁層と同様に作用し、空乏層容
量Cdが基板領域SUB表面に形成される。したがっ
て、ゲート電極GTと基板領域SUBの間のゲート絶縁
膜によるゲート絶縁膜容量Cgと直列に、空乏層容量C
dが接続される。したがって、図8(B)に示すよう
に、これらのゲート絶縁膜容量Cgと空乏層容量Cdが
直列に接続される場合、ゲート電圧Vgと基板電圧Vs
ubがこれらの容量CgおよびCdにより分圧され、ゲ
ート絶縁膜に印加される電界が緩和され、ゲートトンネ
ル障壁が等価的に高くなる。したがって、スタンバイ状
態時において、このウェルバイアスを深くすることによ
り、等価的にゲート絶縁膜膜厚を厚くしゲートトンネル
障壁を高くする。
【0129】ゲート電極GTとドレイン領域DRの間で
ゲートトンネル電流が流れるが、この対向面積は十分小
さく、チャネル領域からのゲートトンネル電流に比べて
十分小さい。これにより、ゲートトンネル電流を確実に
抑制することができる。
【0130】図9は、図7に示すNウェルバイアス回路
15の構成を概略的に示す図である。図9において、N
ウェルバイアス回路15は、高電圧Vppを発生するV
pp発生回路15aと、内部の動作サイクルを示す内部
動作指示信号φACTのレベル変換を行なうレベルシフ
タ15bと、レベルシフタ15bからの切換制御信号φ
MXNに従ってVPP発生回路15aからの高電圧Vp
pと電源電圧Vccの一方を選択してNウェルバイアス
電圧VWNを生成するマルチプレクサ(MUX)15c
を含む。内部動作指示信号φACTは、電源電圧Vcc
と接地電圧GND(=Vss)の間で変化する。レベル
シフタ15bは、振幅電源電圧Vccの内部動作指示信
号φACTを、振幅高電圧Vppの切換制御信号φMX
Nに変換する。これにより、マルチプレクサ15cにお
いて、確実に、電源電圧Vccおよび高電圧Vppの一
方を選択して、Nウェルバイアス電圧VWNを生成する
ことができる。
【0131】なお、高電圧Vppを発生するVpp発生
回路15aは、通常の、キャパシタのチャージポンプ動
作を利用する回路で構成される。また、レベルシフタ1
5bも、たとえば、通常のラッチ型のレベル変換回路を
使用して構成される。マルチプレクサ15cには、たと
えば、通常のトランスミッションゲートが用いられる。
【0132】また、内部動作指示信号φACTと切換制
御信号φMXNの論理レベルの対応関係は、内部動作指
示信号φACTが、スタンバイ状態およびアクティブ状
態を示すときの論理レベルに応じて適当に定められる。
【0133】図10は、図7に示すPウェルバイアス回
路20の構成を概略的に示す図である。図10におい
て、Pウェルバイアス回路20は、負電圧VBBを発生
するVBB発生回路20aと、内部動作指示信号φAC
Tのレベル変換を行なうレベルシフタ20bと、レベル
シフタ20bからの切換制御信号φMXPに従って、接
地電圧GNDおよび負電圧VBBの一方を選択してPウ
ェルバイアス電圧VWPを生成するマルチプレクサ(M
UX)20cを含む。
【0134】レベルシフタ20bは、電源電圧Vccと
接地電圧GNDの間で変化する内部動作指示信号φAC
Tを、電源電圧Vccと負電圧VBBの間で変化する切
換制御信号φMXPに変換する。この内部動作指示信号
φACTと切換制御信号φMXPの論理レベルの対応関
係は、内部動作指示信号φACTがスタンバイ状態にあ
るときの論理レベルおよびマルチプレクサ20cの構成
に応じて適当に定められる。スタンバイ状態時において
は、切換制御信号φMXPに従って、マルチプレクサ2
0cが、VBB発生回路20aからの負電圧VBBを選
択し、アクティブサイクル時においては、マルチプレク
サ20cが、切換制御信号φMXPに従って接地電圧G
NDを選択する。
【0135】VBB発生回路20aは、キャパシタのチ
ャージポンプ動作を利用するチャージポンプ回路で構成
され、またレベルシフタ20bは、たとえば、ラッチ型
のレベル変換回路で構成される。
【0136】なお、図5に示す構成においては、Pウェ
ル6およびNウェル5の電圧をともに動作サイクルに応
じて変更している。しかしながら、このPウェルおよび
Nウェルの一方のみ、そのバイアス電圧が動作サイクル
に応じて切換えられてもよい。
【0137】また、スタンバイ状態時においてオン状態
となるMISトランジスタの基板バイアスのみを深くす
るように構成されてもよい。
【0138】[変更例1]図11は、この発明の実施の
形態3の変更例1の構成を概略的に示す図である。図1
1において、4段のCMOSインバータ回路が示され
る。これらのCMOSインバータ回路は、PチャネルM
ISトランジスタPQ1−PQ4と、NチャネルMIS
トランジスタNQ1−NQ4を含む。MISトランジス
タPQ1−PQ4は、電源線21にソースが接続され、
またMISトランジスタNQ1−NQ4は、ソースが接
地線23に接続される。これらの電源線21および23
は、それぞれ、電源切換回路22および24に結合され
る。これらの電源切換回路22および24は、内部動作
指示信号φACTに従って、これらの電源線21および
接地線23上の電圧PVおよびNVの電圧レベルを変更
する。
【0139】図12は、この図11に示す半導体装置の
動作を示す信号波形図である。以下、図12を参照して
図11に示す半導体装置の動作について説明する。
【0140】スタンバイ状態時においては、電源切換回
路22は、電源線21上の電圧PVとして接地電圧GN
Dを伝達し、また電源切換回路24は、接地線23に電
圧NVとして電源電圧Vccを伝達する。MISトラン
ジスタPQ1−PQ4は、そのソースが、接地電圧GN
Dを受け、それぞれのゲート電圧にかかわらず、オフ状
態となる。また、MISトランジスタNQ1−NQ4も
それぞれソースに、電源電圧Vccを受け、それぞれの
ゲートの電圧レベルにかかわらず、オフ状態となる。し
たがって、これらのMISトランジスタPQ1−PQ4
およびNQ1−NQ4においては、入力信号INの論理
レベルにかかわらずゲートトンネル電流はほとんど生じ
ない。
【0141】アクティブサイクルが始まると、電源切換
回路22は、電源線21上の電圧PVとして電源電圧V
ccを伝達し、また電源切換回路24は、接地電圧GN
Dを接地線23上に電圧NVとして伝達する。したがっ
て、この状態においては、MISトランジスタPQ1−
PQ4およびNQ1−NQ4は、それぞれ電源電圧Vc
cおよび接地電圧GNDを両動作電源電圧とするCMO
Sインバータ回路として動作し、入力信号INに従って
出力信号OUTを生成する。このとき、MISトランジ
スタPQ1−PQ4およびNQ1−NQ4はすべてゲー
ト絶縁膜が薄い膜厚Tox1であり、高速動作を行なう
ことができる。
【0142】この図11に示す構成においてスタンバイ
状態時においてMOSトランジスタPQ1−PQ4のソ
ース電圧を接地電圧レベルとすることにより、これらの
MISトランジスタPQ1−PQ4の基板領域の空乏層
が広がり、ゲート絶縁膜に印加される電界が緩和され、
ゲートトンネル電流を抑制することができる。したがっ
て、これらのMISトランジスタPQ1−PQ4はいず
れも、入力信号INのスタンバイ状態時の論理レベルに
かかわらず、確実に、そのゲートトンネル電流が抑制さ
れる。またMISトランジスタNQ1−NQ4において
も、ソースが電源電圧Vccレベルのときには、ソース
/基板が深い逆バイアスとされ、空乏層が広がり、応じ
てこれらのMISトランジスタNQ1−NQ4のゲート
絶縁膜に印加される電界を緩和することができ、ゲート
トンネル電流を抑制することができる。MISトランジ
スタNQ1−NQ4およびPQ1−PQ4においてゲー
ト−ドレイン間にトンネル電流が流れる可能性がある
が、このゲート−ドレイン間のトンネル電流は、また、
これらの電源線21および接地線23の電圧PVおよび
NVをそれぞれスタンバイサイクル時接地電圧GNDお
よび電源電圧Vccに設定することにより抑制できる。
また、MISトランジスタPQ1−PQ4およびNQ1
−NQ4はそのしきい値電圧の絶対値が増加しており、
オフリーク電流も低減され、スタンバイ状態時における
消費電流を低減することができる。
【0143】一般に、ゲート−ソース間のバイアス状態
を通常動作時のバイアス状態よりも深い逆バイアス状態
に設定することにより、通常動作時において基板バイア
スを深くした状態と等価な状態が実現され、応じて、空
乏層を広くし、またしきい値電圧の絶対値を大きくし、
ゲートトンネル電流およびオフリーク電流を低減するこ
とができる。
【0144】なお、電源切換回路22および24は、単
に内部動作指示信号φACTに従って、電源電圧Vcc
および接地電圧GNDの一方をそれぞれ電源線21およ
び接地線23へ伝達する構成を有していればよい。
【0145】[変更例2]図13は、この発明の実施の
形態3の変更例2の構成を概略的に示す図である。この
図13に示す構成においては、電源線21に対して、内
部動作指示信号φACTに応答して電源線21の電圧を
切換える電源切換回路26が設けられ、また接地線23
に対しても、同様、内部動作指示信号φACTに従って
接地線23の電圧レベルを切換える電源切換回路28が
設けられる。電源切換回路26は、スタンバイサイクル
時においては、電源電圧Vccよりも低い電圧V1を電
源線21に伝達し、アクティブサイクル時(アクティブ
状態時)においては、電源線21に、電源電圧Vccを
伝達する。電源切換回路28は、スタンバイサイクル時
(スタンバイ状態時)においては、電圧V2を接地線2
3に伝達し、アクティブサイクル時においては、接地電
圧GNDを、接地線23に伝達する。他の構成は、図1
1に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参照
番号を付す。
【0146】この図13に示す構成においては、電圧V
1は電源電圧Vccよりも低く、また電圧V2は接地電
圧GNDよりも高い電圧レベルである。これらの電圧V
1およびV2は互いに等しい電圧レベルであってもよ
い。
【0147】この図13に示す半導体装置の構成におい
ては、図14の信号波形図に示すように、スタンバイ状
態時においては、電源線21の電圧PVは、電源電圧V
ccよりも低くなり、また接地線23の電圧NVも、接
地電圧GNDよりも高い電圧V2に設定される。MIS
トランジスタは、ソース電圧が変化した場合、そのゲー
ト−ソース間電圧が低くされているため、「基板効果」
と同様の効果が現われ、図15に示すように基板領域
(ウェル領域)に、空乏層が広がり、先のウェル電位を
変更するのと同様の効果を得ることができる。
【0148】したがって、特に、電圧V1およびV2
が、接地電圧GNDおよび電源電圧Vccと異なる電圧
レベルであっても、電圧V1およびV2が、スタンバイ
サイクル時、MISトランジスタPQ1−PQ4および
NQ1−NQ4の、ゲート−ソース間電圧を、アクティ
ブサイクル時に実現されるバイアス状態よりも深い逆バ
イアス状態に設定する電圧であれば同様、ゲートトンネ
ル電流は抑制することができる。
【0149】したがって、たとえば、電圧V1が負電圧
VBBであり、電圧V2が、高電圧VPPであっても、
同様の効果を得ることができる。電源切換回路26およ
び28の構成は、先の図9および図10に示す構成と同
様の構成を利用することができ、電圧V1およびV2の
極性/電圧レベルに応じて適当なレベルシフタが必要に
応じて用いられればよい。
【0150】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、スタンバイ状態時において、基板PN接合を、
アクティブサイクル時よりも深い逆バイアス状態に設定
しており、空乏層をウェル領域(基板領域)に広げるこ
とができ、応じてゲート絶縁膜の印加電界を緩和でき、
トンネル電流を抑制することができる。また、この空乏
層容量により、ドレイン近傍に発生する電界が緩和さ
れ、応じてゲート−ドレイン間電界も緩和され、ゲート
−ドレイン間のトンネル電流も抑制することができる。
【0151】さらに、MISトランジスタのスタンバイ
状態時に空乏層を広くし、等価的にしきい値電圧の絶対
値を高くしており、オフリーク電流をも低減することが
できる。
【0152】いわゆるLDD(ライトリ・ドープトドレ
イン)構造を利用することにより、ドレイン電界を緩和
でき、応じてゲート−ドレイン間のトンネル電流をも抑
制することができる。
【0153】なお、図15においては、電圧V1/V2
と電圧Vcc/GNDの間でソース電圧を切換えてい
る。電圧V1/V2印加時においては、基板領域SUB
において空乏層DPが広くなる。いずれの場合において
も、ソース領域SRと基板領域SUBの間のPN接合の
逆バイアスが深くなり、空乏層DPが広がるためであ
る。
【0154】[実施の形態4]図16は、この発明の実
施の形態4に従う半導体装置の構成を概略的に示す図で
ある。この図16に示す構成においては、入力信号IN
のスタンバイサイクル時における論理レベルはLレベル
であり、予め定められている。この図16においては、
先の実施の形態3と同様、4段のCMOSインバータ回
路を示す。スタンバイサイクル時において、オン状態と
なるPチャネルMISトランジスタPQ1およびPQ3
は、そのバックゲート(基板領域)がNウェルバイアス
回路15からのバイアス電圧VWNを受けるNウェル5
に形成される。また、スタンバイサイクル時にオン状態
となるNチャネルMISトランジスタNQ2およびNQ
4も、Pウェルバイアス回路20からのウェルバイアス
電圧VWPを受けるPウェル6にバックゲートが形成さ
れる。
【0155】一方、スタンバイサイクル時においてオフ
状態となるMISトランジスタPQ2、PQ4、NQ1
およびNQ3は、それぞれのバックゲートがそれぞれの
ソースに接続される。すなわち、MISトランジスタP
Q2およびPQ4のバックゲートが電源ノードに接続さ
れ、MISトランジスタNQ1およびNQ3のソースは
接地ノード2に接続される。Nウェルバイアス回路15
およびPウェルバイアス回路20は、先の図9および図
10に示す構成と同様の構成を有する。また、これらの
MISトランジスタPQ1−PQ4およびNQ1−NQ
4は、そのゲート絶縁膜は十分薄くされている(膜厚T
ox1)。
【0156】次に、この図16に示す半導体装置の動作
を図17に示す信号波形図を参照して説明する。
【0157】スタンバイサイクル時またはスタンバイ状
態時においては、入力信号INは接地電圧レベルのLレ
ベルであり、またNウェル5のウェルバイアス電圧VW
Nが、高電圧Vppレベルに設定される。Pウェル6の
ウェルバイアス電圧VWPは、負電圧VBBに設定され
る。PチャネルMISトランジスタPQ1およびPQ3
はそれぞれのゲートに、Lレベルの信号を受けていて
も、ウェルバイアス電圧VWNは高電圧Vppレベルで
あり、MISトランジスタPQ1およびPQ3のチャネ
ル領域においては空乏層が基板領域(Nウェル領域)に
広がっており、ゲートトンネル電流は十分に抑制され
る。また、NチャネルMISトランジスタNQ2および
NQ4も、Pウェル6のウェルバイアス電圧VWPが負
電圧VBBレベルであり、これらのMISトランジスタ
PQ2およびNQ4も、チャネル領域において空乏層が
広がっており、ゲートトンネル電流は生じない。
【0158】アクティブ状態時においては、Nウェル5
のウェルバイアス電圧VWNが電源電圧Vccレベルに
設定され、またPウェル6のウェルバイアス電圧VWP
が、接地電圧GNDレベルに設定される。したがって、
MISトランジスタPQ1−PQ4は、同じバックゲー
トバイアスを受けて同一動作条件で動作し、またMIS
トランジスタNQ1−NQ4も、バックゲートバイアス
が同じでありアクティブ期間の動作時、同一動作条件で
高速で動作する。したがって、アクティブ状態時におい
ては、入力信号INに従って高速で出力信号OUTを生
成することができる。この図16に示す構成において、
Nウェルバイアス回路15およびPウェルバイアス回路
20は、図5の構成と比べて半数のMISトランジスタ
のウェル領域を駆動する。したがって、駆動すべきウェ
ル領域の面積が半減され、これらのNウェルバイアス回
路15およびPウェルバイアス回路20が駆動する負荷
が軽減され、応じて消費電流が低減される。
【0159】[変更例1]図18は、この発明の実施の
形態4の変更例1の構成を概略的に示す図である。図1
8においては、入力信号INはスタンバイ時Lレベルで
ある。このスタンバイサイクル時オン状態となるMIS
トランジスタPQ1およびPQ3のソースが電源線21
に結合され、またスタンバイサイクル時オフ状態となる
MOSトランジスタPQ2およびPQ4のソースが、電
源ノード1に結合される。
【0160】同様、スタンバイサイクル時オン状態とな
るMISトランジスタNQ2およびNQ4のソースが、
接地線23に接続され、スタンバイサイクル時オフ状態
となるMISトランジスタNQ1およびNQ3のソース
が接地ノード2に接続される。電源線21へは、電源切
換回路26(または22)からの電圧PVが与えられ、
また接地線23へは、電源切換回路28(または24)
からの電圧NVが与えられる。電源切換回路26は、ス
タンバイサイクル時には、電源線21に電圧V1(また
は接地電圧GND)を電圧PVとして与え、また電源切
換回路28は、接地線23にスタンバイサイクル時、電
圧V2(または電源電圧Vcc)を与える。アクティブ
サイクル時において、電源切換回路26(または22)
は、電圧PVとして電源電圧Vccを与え、また電源切
換回路28(または24)は、アクティブサイクル時、
接地線23に電圧NVとして接地電圧GNDを与える。
これらの電源切換回路26(または22)および28
(または24)の構成は、図13および図11に示す構
成と同じである。このMISトランジスタPQ1−PQ
4およびNQ1−NQ4は、ゲート絶縁膜の膜厚Tox
1を有する。
【0161】この図18に示す構成においてスタンバイ
サイクル時においては、オン状態となるMISトランジ
スタPQ1およびPQ3のソースへ、アクティブサイク
ル時の電源電圧Vccよりも低い電圧(接地電圧または
電圧V1)が与えられる。したがって、これらのMIS
トランジスタPQ1およびPQ3が、オフ状態となり
(空乏層が広がり)、ゲートトンネル電流が抑制され
る。同様、MISトランジスタNQ2およびNQ4も、
スタンバイサイクル時においては、それぞれのソース
に、電源電圧または電圧V2が与えられ、オフ状態とな
る(空乏層が広がる)。したがって、これらのMISト
ランジスタNQ2およびNQ4においても、ゲートトン
ネル電流を十分抑制することができる。
【0162】アクティブサイクル時においては、電源切
換回路26(または22)は、電圧PVとして電源電圧
Vccを電源線21に供給し、また電源切換回路28
(または24)は、電圧NVとして接地電圧GNDを接
地線23へ伝達する。したがって、この状態において
は、MISトランジスタPQ1−PQ4およびNQ1−
NQ4が同一動作条件で動作し、高速で入力信号INに
従って出力信号OUTを変化させる。
【0163】この図18に示すように、スタンバイサイ
クル時の入力信号INの論理レベルが予め定められてい
る場合には、オン状態となるべきMISトランジスタ
を、そのソースバイアスを深くして、オフ状態に設定す
ることにより、スタンバイ状態時におけるゲートトンネ
ル電流を十分に抑制することができる。
【0164】[実施の形態5]図19は、この発明の実
施の形態5に従う半導体装置の構成を概略的に示す図で
ある。この図19においては、電源電圧Vccを受ける
主電源線30にスイッチングトランジスタSWaを介し
て副電源線32が接続される。スイッチングトランジス
タSWaは、制御クロック信号φに応答してスタンバイ
サイクル時オフ状態となり、アクティブサイクル時にオ
ン状態となる。また、接地電圧GND(Vss)を受け
る主接地線34が設けられ、この主接地線34は、副接
地線36にスイッチングトランジスタSWbを介して接
続される。スイッチングトランジスタSWbは制御クロ
ック信号/φに応答して、スイッチングトランジスタS
Waと同様、スタンバイ状態時にオフ状態、アクティブ
状態時にオン状態となる。
【0165】この主/副電源線および主/副接地線の階
層電源構成に対し、論理回路を構成するCMOSインバ
ータ回路が配置される。入力信号INは、スタンバイ状
態時においては、論理Lレベルに固定される。入力信号
INをたとえば4段のCMOSインバータ回路で受け
る。これらのCMOSインバータ回路は、PチャネルM
ISトランジスタPQa−PQdと、NチャネルMIS
トランジスタNQa−NQdを含む。スタンバイ状態時
においてオン状態となるMISトランジスタPQaおよ
びPQcは、そのゲート絶縁膜の膜厚を厚く(膜厚To
x2)設定しかつソースを主電源線30に接続する。一
方、スタンバイ状態時においてオフ状態となるMISト
ランジスタPQbおよびPQdは、そのゲート絶縁膜の
膜厚をTox1と薄くし、かつソースを副電源線32に
接続する。
【0166】NチャネルMISトランジスタについて
も、スタンバイ状態時オン状態となるMISトランジス
タNQbおよびNQdは、そのゲート絶縁膜の膜厚をT
ox2に設定しかつそれぞれのソースを主接地線34に
接続する。スタンバイ状態時においてオフ状態となるM
ISトランジスタNQaおよびNQcは、ゲート絶縁膜
膜厚がTox1に設定されかつソースが副接地線36に
接続される。
【0167】膜厚Tox2は膜厚Tox1よりも大き
く、したがって、MISトランジスタPQaおよびPQ
cは、MISトランジスタPQbおよびPQdよりも、
ゲートトンネル障壁が大きく、またMISトランジスタ
NQbおよびNQdは、MISトランジスタNQaおよ
びNQcよりもゲートトンネル障壁が大きい。次に、図
19に示す半導体装置の動作を図20に示す信号波形図
を参照して説明する。
【0168】スタンバイ状態時においては、入力信号I
NはLレベルに設定され、また制御クロック信号φがH
レベル(電源電圧Vccレベル)であり、また制御クロ
ック信号/φが接地電圧GNDレベルのLレベルであ
る。したがってスイッチングトランジスタSWaおよび
SWbがオフ状態となり、主電源線30は副電源線32
と切り離され、また副接地線36が主接地線34と切り
離される。この状態においては、主電源線30から副電
源線32へスイッチングトランジスタSWaを介してオ
フリーク電流Ioffが流れ、また副接地線36から主
接地線34へ、スイッチングトランジスタSWbを介し
てオフリーク電流Ioffが流れる。CMOSインバー
タ回路においては、MISトランジスタPQa、PQ
c、NQbおよびNQdがオン状態である。しかしなが
ら、これらのオン状態のMISトランジスタPQa,P
Qc,NQb,NQdは、ゲート絶縁膜膜厚がTox2
でありゲートトンネル電流は十分に抑制される。一方、
オフ状態のMISトランジスタPQb、PQd、NQa
およびNQcにおいては、ゲート絶縁膜膜厚がTox1
であるものの、それぞれオフ状態(蓄積状態)であり、
ゲートトンネル電流はほとんど生じない。これらのMI
SトランジスタPQb,PQd,NQaおよびNQcに
おいては、オフリーク電流がドレイン−ソース間を流れ
る。
【0169】しかしながら、これらのオフリーク電流
は、スイッチングトランジスタSWaおよびSWbによ
り抑制され、副電源線32上の電源電圧Vccsは、こ
のオフリーク電流および僅かなゲートトンネル電流によ
り、電源電圧Vccよりも低い電圧レベルとなる。一
方、副接地線36上の電圧Vsssは、オフリーク電流
/ゲートトンネル電流により、GNDよりも高い電圧レ
ベルとなる。これらの電圧VccsおよびVsssは、
スイッチングトランジスタSWaおよびSWbと、MI
SトランジスタPQa−PQdおよびNQa−NQdを
介して流れるオフリーク電流/ゲートトンネル電流が平
衡した電圧レベルで安定化する。
【0170】したがって、この副電源線32上の電圧V
ccsが電源電圧Vccよりも低く、また副接地線36
上の電圧Vsssも接地電圧GNDよりも高い電圧レベ
ルであり、スタンバイ状態時においてオフ状態となるM
ISトランジスタPQb,PQd,NQaおよびNQc
のゲート−ソース間電圧は、逆バイアス状態となり、十
分に、ソース−ドレイン間のオフリーク電流が抑制され
る。したがって、ゲートトンネル電流の抑制およびソー
ス−ドレイン間のオフリーク電流両者を確実に抑制し
て、スタンバイ状態時における消費電流を十分に低減す
ることができる。
【0171】また、この図19に示す半導体装置の構成
においては、オン状態となるゲート絶縁膜膜厚の厚いM
ISトランジスタPQa,PQc,NQbおよびNQd
は、ソースが主電源線30および主接地線34にそれぞ
れ接続されており、各CMOSインバータ回路の出力電
圧レベルは電源電圧Vccおよび接地電圧GNDレベル
に確定されており、不定状態は生じない。したがってス
タンバイ状態からアクティブ状態への移行時、高速で、
ゲート絶縁膜の膜厚の薄いMISトランジスタにより、
入力信号INの変化に従って出力信号OUTを、論理不
定状態を生じさせることなく、確実に確定状態へ駆動す
ることができる。
【0172】このアクティブサイクル移行時において
は、スイッチングトランジスタSWaおよびSWbがオ
ン状態となっており、その大きな電流駆動力により、主
電源線30から副電源線32へ電流を供給し、電圧Vc
csを高速で電源電圧Vccレベルに復帰させ、また主
接地線34と副接地線36とを接続して、電圧Vsss
を、接地電圧GNDレベルに高速で復帰させることがで
き、高速で、アクティブサイクル時動作して入力信号I
Nの変化に従って出力信号OUTを確定状態へ駆動する
ことができる。
【0173】スイッチングトランジスタSWaおよびS
Wbは、オフ状態時におけるオフリーク電流およびゲー
トトンネル電流をできるだけ小さくするために、そのし
きい値電圧の絶対値が大きくされまたゲートトンネル障
壁が高くされる。ただし、オン状態時における電流駆動
力は、このCMOSインバータ回路を高速で駆動するた
め十分大きくされる。
【0174】図21(A)−(C)は、スイッチングト
ランジスタSWaおよびSWbの構成の一例を示す図で
ある。図21(A)においては、ソース領域Sとドレイ
ン領域Dの間のチャネル領域の不純物濃度を高くするた
め、チャネル不純物ドープを高濃度に設定し、しきい値
電圧の絶対値Vthを高くする。
【0175】図21(B)の構成においては、スイッチ
ングトランジスタSW(SWa,SWb)において、ゲ
ートG下の絶縁膜の膜厚を膜厚Tox3と厚く設定す
る。このゲート絶縁膜膜厚Tox3は、膜厚Tox2以
上の膜厚である。これにより、スイッチングトランジス
タSWa,SWbのしきい値電圧の絶対値を大きくし、
また、ゲートトンネル障壁を高くする。
【0176】また、図21(C)に示すように、基板領
域(ウェル領域)へ印加されるバイアス電圧Vbias
を、他のMISトランジスタよりも深くし、しきい値電
圧の絶対値を大きくし、またゲートトンネル障壁を高く
する。これらの図21(A)−(C)のいずれの構成が
用いられてもよく、スイッチングトランジスタSWaお
よびSWbのしきい値電圧の絶対値Vthが高くされ、
オフリーク電流/ゲートトンネル電流が十分に抑制され
ればよい。
【0177】スタンバイサイクルからアクティブサイク
ルへの移行時においては、ゲート絶縁膜膜厚の薄いMI
Sトランジスタがオフ状態からオン状態へ高速で移行
し、各CMOSインバータ回路の出力信号を変化させる
ため、たとえば、ダイナミック型半導体記憶装置(DR
AM等)におけるアクセス時間の増大などの問題は生じ
ない。
【0178】以上のように、この発明の実施の形態5に
従えば、階層電源構成を利用し、かつスタンバイ状態時
にオン状態となるMISトランジスタはゲート絶縁膜膜
厚を厚くしかつそのソースを主電源線/主接地線に接続
するとともに、スタンバイ状態時(スタンバイサイクル
時)オフ状態となるMISトランジスタのゲート絶縁膜
を薄くしかつそのソースを副電源線/副接地線に接続し
ており、スタンバイ状態時のオフリーク電流/ゲートト
ンネル電流を十分に抑制することができスタンバイ時の
消費電流を低減できる。またアクセスサイクル移行時に
おいては、ゲート絶縁膜膜厚の薄いMISトランジスタ
がオフ状態からオン状態へ移行し、またスタンバイ状態
時において各回路の出力信号電圧レベルは確定状態にあ
り、出力信号が不確定状態を経ることなく高速で確定状
態へ駆動され、高速で出力信号を入力信号に応じて変化
させることができ、アクティブサイクル時の高速動作性
は十分に保証される。
【0179】[実施の形態6]図22は、この発明の実
施の形態6に従う半導体装置の構成を概略的に示す図で
ある。この図22に示す半導体装置においても、階層電
源構成が用いられ、主電源線30、副電源線32、副接
地線36および主接地線34が配置される。これらの階
層電源上の電圧を動作電源電圧として論理回路40が、
入力信号INに所定の処理を施して出力信号OUTを生
成する。入力信号INは、スタンバイ状態時において
は、Lレベルである。したがって論理回路40において
は、先の図19に示す構成と同様、スタンバイ状態時に
おいてオン状態となるMISトランジスタPQaおよび
PQcは、そのゲート絶縁膜膜厚が厚く(膜厚Tox
2)され、また主電源線30にそれぞれのソースが接続
され、またMISトランジスタNQbおよびNQdにお
いて、そのゲート絶縁膜が厚くされ、主接地線34にそ
れぞれのソースが接続される。スタンバイ状態時におい
てオフ状態となりオフリーク電流を生じさせる可能性の
あるMISトランジスタPQbおよびPQdならびにN
QaおよびNQcについては、それぞれのゲート絶縁膜
はシリコン酸化膜の膜厚3nmに相当する膜厚Tox1
と薄くされ、高速動作性を保証する。これらのMISト
ランジスタPQbおよびPQdは、それぞれのソースが
副電源線32に接続され、またMISトランジスタNQ
aおよびNQcは、それぞれのソースが、副接地線36
に接続される。
【0180】副電源線32はスイッチングトランジスタ
SWaを介して主電源線30に接続され、また副接地線
36はスイッチングトランジスタSWbを介して主接地
線34に接続される。これらの構成は、図19に示す構
成と同じである。この図22に示す実施の形態6に従う
半導体装置は、さらに、この論理回路40およびスイッ
チングトランジスタSWaおよびSWbのレプリカ回路
を含み、スタンバイ状態時、制御クロック信号φおよび
/φに従って副電源線32および副接地線36の電圧レ
ベルを所定電圧レベルに駆動する電圧調節回路42が設
けられる。
【0181】この電圧調節回路42は、その構成は後に
詳細に説明するが、スタンバイ状態時において副電源線
32および副接地線36の平衡状態の電圧を生成し、ス
タンバイ状態移行時に、高速で、副電源線32および副
接地線36の電圧レベルを安定状態へ駆動する。したが
って、アクティブサイクル移行時において、副電源線3
2および副接地線36の電圧レベルが、スタンバイサイ
クル時間が不十分で不安定な状態となるのを防止でき、
応じて、アクティブサイクル開始後高速で内部動作を開
始させることができる。
【0182】図23に示すように、アクティブサイクル
時においては、スイッチングトランジスタSWaおよび
SWbはともにオン状態であり、副電源線32上の電圧
Vccsは電源電圧Vccレベルにあり、また副接地線
36上の電圧Vsssが、接地電圧Vssのレベルにあ
る。
【0183】図23において、時刻t0においてスタン
バイサイクルに入ると、スイッチングトランジスタSW
aおよびSWbはともにオフ状態となる。スイッチング
トランジスタSWaおよびSWbには、オフリーク電流
が流れる。一方、論理回路40においては、MISトラ
ンジスタPQbおよびPQdのオフリーク電流(および
トンネルリーク電流)により、副電源線32の電流を消
費する。したがって、この副電源線32上の電圧Vcc
sは、スイッチングトランジスタSWaが供給するリー
ク電流(オフリーク電流およびゲートトンネル電流)
と、これらのMISトランジスタPQbおよびPQdを
流れるリーク電流が平衡した状態の電圧レベルへ緩やか
に変化する。同様、副接地線36においても、電圧Vs
ssは、MISトランジスタNQaおよびNQcを流れ
るリーク電流と、スイッチングトランジスタSWbを流
れるリーク電流が釣り合った状態の電圧レベルへ移行す
る。この電圧VccsおよびVsssの平衡電圧Vce
およびVseへの移行には、リーク電流のため長時間を
要し、時刻t1において、これらの電圧Vccsおよび
Vsssが平衡電圧VceおよびVseにそれぞれ到達
する。
【0184】スタンバイサイクルからアクティブサイク
ル移行時において、比較的大きな電流駆動能力を有する
スイッチングトランジスタSWaおよびSWbにより、
副電源線32および副接地線36の電圧は、それぞれ電
源電圧Vccおよび接地電圧Vssに復帰する。しかし
ながら、スタンバイサイクルに入り、時刻t1の前に、
再びアクティブサイクルが始まったとき、このアクティ
ブサイクル移行時の副電源線32および副接地線36の
電圧VccsおよびVsssの電圧レベルが過渡状態時
の電圧レベルであり、アクティブサイクル移行時の出発
電圧レベルが異なり、したがって、副電源線および副接
地線の電圧レベルの回復に要する時間が、電圧Vccs
およびVsssの電圧レベルに応じて異なる。したがっ
て、アクティブサイクル移行後、副電源線32上の電圧
Vccsおよび副接地線36上の電圧Vsssが、確定
状態となる時間がばらつき、トランジスタの動作速度が
異なり、内部の動作タイミングのずれにより、誤動作が
生じる可能性がある。
【0185】そこで、図22に示すように電圧調節回路
42により、常時、平衡電圧VceおよびVseを生成
し、強制的に、これらの副電源線32および副接地線3
6の電圧をスタンバイサイクル移行後短時間で平衡電圧
VceおよびVseに駆動する。これにより、スタンバ
イサイクル移行後、電圧VccsおよびVsssが、平
衡状態に到達する時間Ttが等価的に短縮され、アクテ
ィブサイクル移行時の電圧VccsおよびVsssの出
発電圧レベルを同一とすることができ、アクティブサイ
クル移行時の電源電圧の回復時間のばらつきをなくし、
正確かつ安定な内部回路動作を保証する。
【0186】図24は、図22に示す電圧調節回路42
の構成を示す図である。図24において、電圧調節回路
42は、平衡電圧VceおよびVseを生成するレプリ
カ回路42aと、レプリカ回路42aからの平衡電圧V
ceに対応する基準電圧Vref1とノード42hの電
圧を差動増幅する差動増幅器42bと、レプリカ回路4
2aからの平衡電圧Vseに相当する基準電圧Vref
2とノード42iの電圧とを差動増幅する差動増幅器4
2cと、制御クロック信号φおよび/φに応答してスタ
ンバイサイクル時オン状態となり、ノード42h上の電
圧を副電源線32上に伝達するトランスミッションゲー
ト42dと、制御クロック信号φおよび/φに応答して
トランスミッションゲート42dと同相で導通し、ノー
ド42i上の電圧を副接地線36上に伝達するトランス
ミッションゲート42eを含む。
【0187】差動増幅器42bは、レプリカ回路42a
の出力ノード42f上の基準電圧Vref1と、ノード
42h上の電圧とを差動増幅し、その差動増幅結果をノ
ード42hに伝達している。したがって、ノード42h
には、基準電圧Vref1と同じ電圧レベルの平衡電圧
Vceが生成される。
【0188】差動増幅器42cも同様、レプリカ回路4
2aの出力ノード42g上の基準電圧Vref2とノー
ド42iの電圧とを差動増幅して、ノード42iへ差動
増幅結果を伝達している。したがって、このノード42
i上の電圧も、基準電圧Vref2と同じ電圧レベルと
なり、ノード42iに、平衡電圧Vseが生成される。
【0189】レプリカ回路42aは、電源ノード1とノ
ード42fの間に接続されかつそのゲートが電源ノード
1に接続されるPチャネルMISトランジスタSW1r
と、ノード42gと接地ノード2の間に接続されかつそ
のゲートが接地ノード2に接続されるNチャネルMIS
トランジスタSW2rと、電源ノード1とノード42g
の間に接続されかつそれぞれのゲートが接地ノード2に
接続されるPチャネルMISトランジスタRP1および
NチャネルMISトランジスタRN1と、ノード42f
と接地ノード2の間に接続されかつそれぞれのゲートが
MISトランジスタRP1およびRN1のドレインに接
続されるPチャネルMISトランジスタRP2およびN
チャネルMISトランジスタRN2を含む。MISトラ
ンジスタRP1およびRN2のゲート絶縁膜膜厚は厚
く、膜厚Tox2に設定され、またMISトランジスタ
RN1およびRP2のゲート絶縁膜膜厚は、Tox1で
ある。
【0190】このレプリカ回路42aは、図22に示す
論理回路40およびスイッチングトランジスタSWaお
よびSWbの模擬回路である。すなわち、MISトラン
ジスタRP1は、図22に示すMISトランジスタPQ
aおよびPQcを代表し、MISトランジスタRP2
は、その図22に示す副電源線32に接続されるMIS
トランジスタPQbおよびPQdを代表する。またMI
SトランジスタRN1は、図22に示すMISトランジ
スタNQaおよびNQcを代表し、MISトランジスタ
RN2は、図22に示すMISトランジスタNQbおよ
びNQdを代表する。またMISトランジスタSW1r
およびSW2rは、図22に示すスイッチングトランジ
スタSWaおよびSWbを代表する。
【0191】このレプリカ回路42aと図22に示す論
理回路40において、MISトランジスタSW1rとM
ISトランジスタRP2のサイズ(ゲート幅/ゲート長
の比)は、スイッチングトランジスタSWaとMISト
ランジスタPQbおよびPQdの合計サイズの比に等し
くなるように設定される。ここで、MISトランジスタ
PQbおよびPQdの合計サイズは、その電流駆動能力
の合計値であり、チャネル幅とチャネル長の比の合計を
示す。同様、MISトランジスタSW2rとMISトラ
ンジスタRN1のサイズ比(チャネル幅とチャネル長の
比)が、図22に示すスイッチングトランジスタSWb
とMISトランジスタNQaおよびNQcの合計サイズ
(合計電流駆動力であり、チャネル幅とチャネル長の比
の合計)の比に等しくなるように設定される。MISト
ランジスタRP1およびRN2は、このレプリカ回路4
2aの比で、MISトランジスタPQaおよびPQcの
合計サイズを縮小したものに対応し、またMISトラン
ジスタRN2は、図22に示すMISトランジスタNQ
bおよびNQdの合計サイズを比例縮小したものに対応
する。
【0192】このレプリカ回路42aにおいては、副電
源線32および副接地線36にスタンバイ状態時に流れ
る電流を模擬するように各構成要素のサイズが定めら
れ、この定められたサイズに応じて、ある比例縮小比に
従って構成要素が縮小される。スタンバイサイクル時に
おいて入力信号IN(図22参照)はLレベルであり、
したがって、図24のレプリカ回路42aは、このスタ
ンバイサイクル時における論理回路40を流れるスタン
バイ電流および副電源線32および副接地線36の電圧
をシミュレートしている。
【0193】レプリカ回路42aにおいて、ノード42
fの電圧Vref1は、MISトランジスタSW1rか
ら供給されるオフリーク電流IoffcとこのMISト
ランジスタSW1rのゲート−ドレイン間のゲートトン
ネル電流の和と、MISトランジスタRP2を流れるオ
フリーク電流Ioff1およびゲートトンネル電流とに
より決定される。MISトランジスタSW1rのゲート
−ドレイン間のゲートトンネル電流は、このMISトラ
ンジスタSW1rがオフ状態であり、オフリーク電流I
offcに比べて十分小さい。したがって、このノード
42fの電圧Vref1は、近似的に、MISトランジ
スタSW1rのオフリーク電流IoffcとMISトラ
ンジスタRP2のオフリーク電流Ioff1が平衡する
電圧レベルである。すなわち、基準電圧Vref1は、
図22の論理回路40のMISトランジスタPQbおよ
びPQdを流れるオフリーク電流の和とスイッチングト
ランジスタSWaを流れるオフリーク電流が平衡した電
圧Vccsの電圧レベルと等しい。
【0194】また、基準電圧Vref2についても、M
ISトランジスタSW2rのゲートトンネル電流は無視
すると、MISトランジスタRN1およびSW2rのオ
フリーク電流Ioff2およびIoffsが平衡する電
圧レベルに維持される。オフリーク電流Ioff2およ
びIoffsは、図22のMISトランジスタNQaお
よびNQcを流れるオフリーク電流とスイッチングトラ
ンジスタSWbを流れるオフリーク電流とそれぞれ等価
である。したがって、この基準電圧Vref2は、スタ
ンバイサイクル時において、副接地線36上の電圧Vs
ssが平衡する電圧レベルに等しい。
【0195】基準電圧Vref1およびVref2を、
差動増幅器42bおよび42cで受けて、この基準電圧
Vref1およびVref2に等しい平衡電圧Vceお
よびVseを内部ノード42hおよび42iに生成す
る。スタンバイサイクル時においては、トランスミッシ
ョンゲート42dおよび42eがオン状態となり、した
がって副電源線32および副接地線36がそれぞれ、差
動増幅器42bおよび42cにより駆動され、これらの
副電源線32および副接地線36の電圧が、高速で平衡
電圧VceおよびVseの電圧レベルに駆動される。
【0196】したがって、図23に示すように、アクテ
ィブサイクルからスタンバイサイクル移行時において、
この電圧調節回路42により、高速で副電源線32およ
び副接地線36を平衡電圧VceおよびVseの電圧レ
ベルに駆動することができる。したがって、スタンバイ
サイクルからアクティブサイクルへの移行時において、
これらの副電源線32および副接地線36の電圧レベル
が過渡状態から変化するのを防止でき、アクティブサイ
クル移行時、正確に早いタイミングで内部回路を動作さ
せることができる。
【0197】電圧調節回路42は、スイッチングトラン
ジスタSWaおよびSWbならびに論理回路40と同一
製造プロセスで形成されている。したがって、この電圧
調節回路42は、この実回路に対する電源電圧Vccの
変動および温度の変化をもモニタすることができ、これ
らの電源電圧および動作温度の変化に適応した平衡電圧
VceおよびVseを生成することができ、動作環境の
変動に関わらず、安定かつ正確に平衡電圧Vceおよび
Vseを生成して、副電源線32および副接地線36上
に伝達することができる。
【0198】また、レプリカ回路42aを利用すること
により、オフ状態のMISトランジスタを流れるゲート
トンネル電流(ゲート−ドレイン間電流)およびオン状
態のMISトランジスタを介して流れるゲートトンネル
電流の影響をも確実に再現することができ、これらのゲ
ートトンネル電流とオフリーク電流に起因するリーク電
流の影響を正確にモニタして、基準電圧Vref1およ
びVref2を生成することができる。
【0199】[変更例1]図25(A)は、この発明の
実施の形態6の変更例1の構成を概略的に示す図であ
る。図25(A)において、主電源線30に対し、複数
の副電源線32−1〜32−nが設けられる。これらの
副電源線32−1〜32−nは、それぞれPチャネルM
ISトランジスタで構成されるスイッチングトランジス
タSWC−1〜SWC−nを介して主電源線30へ結合
される。
【0200】また主接地線34に対し副接地線36−1
〜36−nが設けられる。これらの副接地線36−1〜
36−nは、それぞれNチャネルMISトランジスタで
構成されるスイッチングトランジスタSWS−1〜SW
S−nを介して主接地線34に結合される。副電源線3
2−iと副接地線36−iに対し、CMOS論理回路4
0−iが設けられる(i=1−nのいずれか)。
【0201】スイッチングトランジスタSWC−1〜S
WC−nおよびSWS−1〜SWS−nは、それぞれ対
応のCMOS論理回路40−1〜40−nの副電源線3
2−1〜32−nに接続されるMISトランジスタおよ
び副接地線36−1〜36−nに接続されるMISトラ
ンジスタのサイズに応じてそのサイズ(チャネル幅とチ
ャネル長の比)が設定される。CMOS論理回路40−
1〜40−nの各々は、それぞれ入力信号IN1−IN
nのスタンバイサイクル時における論理レベルに応じて
この副電源線、主電源線、副接地線および主接地線に対
するMISトランジスタの接続が決定される。
【0202】スイッチングトランジスタSWC−1〜S
WC−nおよびSWS−1〜SWS−nのサイズを個々
に対応のCMOS論理回路40−1〜40−nの構成に
応じて調節することにより、スタンバイサイクル時にお
ける副電源線32−1〜32−nの電圧Vccs1−V
ccsnを平衡電圧Vceに一致させ、また副接地線3
6−1〜36−nの電圧Vss1−Vssnを、スタン
バイサイクル時、同一の電圧Vseの電圧レベルに一致
させる。
【0203】したがって、図25(B)に示すように、
アクティブサイクル時において、これらの副電源線32
−1〜32−nの電圧が電圧Vccレベルであり、また
副接地線36−1〜36−nの電圧Vss1−Vssn
がアクティブサイクル時接地電圧Vssであったとき、
スタンバイサイクルに入り、制御クロック信号φがHレ
ベル、補の制御クロック信号/φがLレベルとなり、ス
イッチングトランジスタSWC−1〜SWC−nおよび
SWS−1〜SWS−nがオフ状態となったとき、ゲー
トトンネル電流およびオフリーク電流により、これらの
副電源線32−1〜32−nおよび副接地線36−1〜
36−nの電圧がすべて同じ平衡電圧VceおよびVs
eに到達する。
【0204】スタンバイサイクルからアクティブサイク
ル移行時、副電源線32−1〜32−nおよび副接地線
36−1〜36−nの電圧レベルがすべて同じであり、
これらのCMOS論理回路40−1〜40−nをアクテ
ィブサイクル時同一タイミングで動作させても、電源電
圧および接地電圧の回復時間はこれらのCMOS論理回
路40−1〜40−nにおいて同じであり、不安定な信
号によるタイミングミスマッチによる誤動作が発生する
のを防止することができる。
【0205】図26は、図25(A)に示すCMOS論
理回路40−i(i=1−n)の構成の一例を示す図で
ある。図26において、このCMOS論理回路40−i
は、PチャネルMISトランジスタPQ1−PQ4と、
これらのMISトランジスタPQ1−PQ4と直列に接
続されるNチャネルMISトランジスタNQ1−NQ4
を含む。
【0206】スタンバイサイクル時において入力信号I
NがLレベルであり、MISトランジスタPQ1および
PQ3は、ソースが主電源線30に接続され、MISト
ランジスタPQ2およびPQ4は、ソースが副電源線3
2−iに接続される。同様、MISトランジスタNQ1
およびNQ3は、ソースが副接地線36−iに接続さ
れ、MISトランジスタNQ2およびNQ4は、それぞ
れのソースが主接地線34に接続される。MISトラン
ジスタNQ1、NQ3およびPQ2およびPQ4は、ス
タンバイサイクル時オフ状態となるため、そのゲート絶
縁膜は薄くされ(膜厚Tox1)、一方、スタンバイサ
イクル時にオン状態となるMISトランジスタPQ1、
PQ3、NQ2およびNQ4のゲート絶縁膜の膜厚が膜
厚Tox2と厚くされる。
【0207】副電源線32−iと主電源線30の間のス
イッチングトランジスタSWC−iは、オフリーク電流
/ゲートトンネル電流が、スタンバイサイクル時、MI
SトランジスタPQ2およびPQ4を介して流れるリー
ク電流(オフリーク電流とゲートトンネル電流の和)と
平衡するようにそのサイズ(チャネル幅とチャネル長の
比)が設定される。またスイッチングトランジスタSW
S−iが、スタンバイサイクル時、MISトランジスタ
NQ1およびNQ3を介して流れるリーク電流とそのオ
フリーク電流およびゲートトンネル電流が平衡するよう
にサイズ(チャネル幅とチャネル長の比:W/L)が設
定される。
【0208】スタンバイサイクル時においては、MIS
トランジスタPQ1およびPQ3はオン状態である。し
かしながら、ゲート絶縁膜膜厚がTox2であり、ゲー
トトンネル電流はほぼ抑制される。ゲート絶縁膜の薄い
MISトランジスタPQ2およびPQ4においては、ス
タンバイサイクル時オフ状態であり、オフリーク電流が
図26の矢印で示すようにドレイン−ソース間に流れ
る。このときまた、ゲートトンネル電流がゲート−ドレ
イン間に流れる。しかしながら、MISトランジスタP
Q2およびPQ4はスタンバイサイクル時オフ状態であ
り、このゲートトンネル電流は極めて小さい。MISト
ランジスタNQ1およびNQ3においては、ゲートトン
ネル電流がドレインからゲートへ流れ、かつドレイン−
ソース間にオフリーク電流が流れる。これらのMISト
ランジスタNQ1およびNQ3のゲートトンネル電流は
十分小さな値である。またこのゲートトンネル電流は、
副接地線36−iの電流にはほとんど影響を及ぼさな
い。したがって、ほぼ、オフリーク電流のファクタのみ
を考慮して、スイッチングトランジスタSWC−iおよ
びSWS−iのサイズを調節することにより、副電源線
32−iおよび副接地線36−iのスタンバイサイクル
時の電圧を所定の電圧レベルに設定することができる。
このサイズ調節時には、サブスレッショルド電流を求め
る式を用いて、MISトランジスタPQ2およびPQ4
のオフリーク電流の和が、スイッチングトランジスタS
WC−iを介して流れるオフリーク電流とが等しくなる
ように、スイッチングトランジスタSWC−iのサイズ
が求められる(スタンバイサイクル時の電圧Vccsの
電圧レベルが所定の平衡値に到達する)。スイッチング
トランジスタSWS−iについても同様である。
【0209】[変更例2]図27は、この発明の実施の
形態6の変更例2の構成を概略的に示す図である。図2
7においては、CMOS論理回路40−1〜40−nの
電源系統(副電源線および副接地線)に対し共通に電圧
調節回路52が設けられる。CMOS論理回路40−1
〜40−nおよびスイッチングトランジスタSWC−1
〜SWC−nおよびSWS−1〜SWS−nは、図25
(A)に示す構成と同じである。したがって、スタンバ
イサイクル時においては、これらの副電源線32−1〜
32−nの電圧が平衡電圧Vceに等しくなるようにス
イッチングトランジスタSWC−1〜SWC−nのサイ
ズ(チャネル幅とチャネル長の比)が調節され、また副
接地線36−1〜36−nの電圧が平衡電圧Vseにな
るように、これらのスイッチングトランジスタSWS−
1〜SWS−nのサイズが調節される。これらの構成
は、図25(A)に示す構成と同じである。
【0210】副電源線32−1〜32−nおよび副接地
線36−1〜36−nに共通に電圧調節回路52が設け
られる。この電圧調節回路52は、1つのCMOS論理
回路および対応のスイッチングトランジスタSWCおよ
びSWSに対するレプリカ回路を含み、スタンバイサイ
クル時の平衡電圧VceおよびVseを生成する。この
電圧調節回路52の構成は、先の図24に示す構成と同
じであり、平衡電圧VceおよびVseをレプリカ回路
のリーク電流に基づいて生成する。
【0211】制御クロック信号/φに応答してスタンバ
イサイクル時導通するトランスファゲート(またはトラ
ンスミッションゲート)PX1−PXnを介して電圧調
節回路52の出力電圧Vceが副電源線32−1〜32
−nに伝達される。また、この電圧調節回路52からの
平衡電圧Vseは、制御クロック信号φに応答してスタ
ンバイサイクル時導通するトランスファゲート(または
トランスミッションゲート)NX1−NXnを介して副
接地線36−1〜36−nに伝達される。図27におい
ては、トランスファゲートPX1−PXnを、Pチャネ
ルMISトランジスタで示し、トランスファゲートNX
1−NXnをNチャネルMISトランジスタで示す。こ
れらのトランスファゲートPX1−PXnおよびNX1
−NXnは、CMOSトランスミッションゲートで構成
されてもよい。
【0212】副電源線32−1〜32−nのスタンバイ
サイクル時の平衡電圧は同じとなるようにスイッチング
トランジスタSWC−1〜SWC−nのサイズが調節さ
れており、また副接地線36−1〜36−nのスタンバ
イサイクル時の平衡電圧が同じとなるように、スイッチ
ングトランジスタSWS−1〜SWS−nのサイズが調
節されている。したがって、スタンバイサイクル時に最
終的に到達する副電源線32−1〜32−nの電圧およ
び副接地線36−1〜36−nの電圧はすべて同じであ
る。したがって、スタンバイサイクル時1つの電圧調節
回路52からの平衡電圧VceをトランスファゲートP
X1−PXnを介して、副電源線32−1〜32−nへ
伝達し、またトランスファゲートNX1〜NXnを介し
て副接地線36−1〜36−nへ伝達することにより、
これらの副電源線32−1〜32−nの電圧を高速で平
衡電圧Vceレベルに駆動でき、また、副接地線36−
1〜36−nの電圧も、スタンバイサイクル時、高速で
平衡電圧Vseへ駆動することができる。したがって、
スタンバイサイクルからアクティブサイクル移行時、こ
れらの副電源線32−1〜32−nの電圧レベルがすべ
て同一であり、また副接地線36−1〜36−nのスタ
ンバイサイクルからアクティブサイクル移行時の電圧レ
ベルをすべて同一とすることができ、スタンバイサイク
ルの時間長さに起因する、これらの副電源線32−1〜
32−nの電圧レベルのばらつきおよび副接地線36−
1〜36−nの電圧レベルのばらつきを防止でき、アク
ティブサイクル移行後早いタイミングで、これらのCM
OS論理回路40−1〜40−nの動作電源電圧を安定
化させることができ、内部回路の動作の安定性を保証す
ることができる。
【0213】[変更例3]図28は、この発明の実施の
形態6の変更例3の構成を概略的に示す図である。この
図28に示す構成は、図25(A)に示す構成と以下の
点において異なっている。すなわち副電源線32−1〜
32−nの間に、制御クロック信号発生回路54からの
制御クロック信号φおよび/φに応答してスタンバイサ
イクル時導通するトランスミッションゲートCTM1、
CTM2、…、CTMn−1が設けられる。また、副接
地線36−1〜36−nに対しても、制御クロック信号
発生回路54からの制御クロック信号φおよび/φに応
答してスタンバイサイクル時導通するトランスミッショ
ンゲートSTM1、STM2、…、STMn−1が設け
られる。したがって、スタンバイサイクル時において
は、これらのトランスミッションゲートCTM1〜CT
Mn−1により、副電源線32−1〜32−nが相互接
続され、またトランスミッションゲートSTM1〜ST
Mn−1により、副接地線36−1〜36−nが相互接
続される。他の構成は、図25(A)に示す構成と同じ
であり、対応する部分には同一参照番号を付し、詳細説
明は省略する。
【0214】制御クロック信号発生回路54は、内部動
作指示信号φACTに従って、制御クロック信号φおよ
び/φを生成する。スタンバイサイクル時においては、
副電源線32−1〜32−nの平衡電圧の電圧レベルは
同じとなるようにスイッチングトランジスタSWC−1
〜SWC−nのサイズが調節されており、また副接地線
36−1〜36−nの平衡電圧も、スタンバイサイクル
時同じとなるように、スイッチングトランジスタSWS
−1〜SWS−nがサイズが調節されている。したがっ
て、スタンバイサイクル時、トランスミッションゲート
CTM1−CTMn−1により、副電源線32−1〜3
2−nを相互接続し、またトランスミッションゲートS
TM1−STMn−1により、副接地線36−1〜36
−nを相互接続することにより、これらの副電源線32
−1〜32−nのスタンバイサイクル時の電圧を、同一
の平衡電圧レベルに安定化させることができ、また副接
地線36−1〜36−nについても、同様、平衡電圧V
seに安定化させることができる。
【0215】したがって、スタンバイサイクル時におい
て、副電源線32−1〜32−nの電圧レベルが確実に
同一レベルに設定され、また副接地線36−1〜36−
nの電圧レベルも、確実にスタンバイサイクル時同一電
圧レベルに設定されており、スタンバイサイクルからア
クティブサイクル移行時において、各副電源線32−1
〜32−nおよび副接地線36−1〜36−nの電圧回
復時間を同じとすることができ、アクティブサイクルに
おけるCMOS論理回路40−1〜40−n各々の動作
開始タイミングを揃えることができ、安定なかつ正確な
内部動作を保証することができる。
【0216】また、高速で、これらの副電源線32−1
〜32−nおよび副接地線36−1〜36−nの電圧
を、平衡電圧レベルに安定化させることができ、この平
衡電圧時においては、CMOS論路回路40−1〜40
−nのスタンバイ電流(オフリーク電流およびゲートト
ンネル電流)が最小化されており、スタンバイサイクル
時における消費電流を最小に設定することができる。
【0217】[変更例4]図29は、この発明の実施の
形態6の変更例4の構成を概略的に示す図である。この
図29に示す構成は図28に示す構成と以下の点におい
て異なっている。すなわち、電圧調節回路52からの平
衡電圧VseおよびVceがスタンバイサイクル時それ
ぞれ副接地線36−nおよび副電源線32−nに伝達さ
れる。これらの副接地線36−1〜36−nはトランス
ミッションゲートSTM1−STMn−1によりスタン
バイサイクル時相互接続されており、また副電源線32
−1〜32−nも、スタンバイサイクル時トランスミッ
ションゲートCTM1−CTMn−1により相互接続さ
れる。したがって、スタンバイサイクル時、この電圧調
節回路52からの平衡電圧VseおよびVceをそれぞ
れ副接地線および副電源線に伝達することにより、高速
で副電源線32−1〜32−nの電圧を平衡電圧Vce
に到達させることができ、また副接地線36−1〜36
−nも、スタンバイサイクル時高速で、平衡電圧Vse
に駆動することができる。ここで、電圧調節回路は、レ
プリカ回路を含むモニタ回路52aと、制御クロック信
号φおよび/φに応答して平衡電圧VseおよびVce
をそれぞれ副接地線36−nおよび副電源線32−nに
伝達するトランスミッションゲート52bおよび52c
を含む。モニタ回路52aは、CMOS論理回路40−
1〜40−nに対するレプリカ回路を含み、その構成
は、図24に示す構成と同様であり、レプリカ回路と差
動増幅器両者を含む。
【0218】したがって、この図29に示す構成を利用
することにより、スタンバイ期間の長さが短く、副電源
線32−1〜32−nおよび副接地線36−1〜36−
nの電圧レベルが異なる状態を防止することができ、ア
クティブサイクル移行時、早いタイミングで内部回路動
作を安定に動作させることができる。
【0219】また、高速で、副電源線32−1〜32−
nおよび副接地線36−1〜36−nを平衡電圧に到達
させており、CMOS論理回路40−1〜40−nのス
タンバイ電流を高速で最小値に駆動することができ、応
じてスタンバイサイクル時の消費電流を低減することが
できる。
【0220】以上のように、この発明の実施の形態6に
従えば、電圧調節回路で副電源線/副接地線を高速でス
タンバイサイクル時平衡電圧に駆動するかまたは、副電
源線/副接地線の平衡電圧を同じ電圧レベルに設定して
おり、アクティブサイクル移行時、スタンバイサイクル
期間長さに起因する動作電源電圧回復時間のばらつきを
防止でき、高速で、内部回路動作を安定にアクティブサ
イクル移行時行なうことができる。
【0221】[実施の形態7]図30は、この発明の実
施の形態7において用いられるSOI(シリコン・オン
・インシュレータ)構造のCMOSインバータ回路の断
面構造を概略的に示す図である。図30において、SO
I構造のMISトランジスタは、シリコン(Si)基板
60表面に形成される埋込酸化膜(絶縁膜)61表面の
半導体層に形成される。この埋込酸化膜61上に、間を
おいてN型不純物領域63aおよび63bが形成され
る。これらのN型不純物領域63aおよび63bの間
に、P型不純物領域が形成される。このP型不純物領域
65上にゲート絶縁膜69aを介してゲート電極67が
形成される。不純物領域63a,63bおよび65、ゲ
ート絶縁膜69aおよびゲート電極67により、Nチャ
ネルMISトランジスタが形成される。P型不純物領域
65は、ボディ領域と呼ばれ、このNチャネルMISト
ランジスタの基板領域として作用する。このボディ領域
65へ、後に説明するようなバイアス電圧が印加され
る。
【0222】この埋込酸化膜(絶縁膜)61上には、さ
らに、P型不純物領域64aおよび64bが間をおいて
形成され、またこれらの不純物領域64aおよび64b
の間にN型不純物領域66が形成される。N型不純物領
域66上にゲート絶縁膜69bを介してゲート電極68
が形成される。不純物領域63bおよび64aの間に
は、たとえばシリコン酸化膜で形成される素子分離用の
絶縁膜62bが形成される。また不純物領域63aおよ
び64bの外側には、たとえばシリコン酸化膜で形成さ
れる素子分離用の絶縁膜62aおよび62cがそれぞれ
形成される。
【0223】不純物領域64a,64b,66、ゲート
絶縁膜69bおよびゲート電極68によりPチャネルM
ISトランジスタが形成される。不純物領域66は、こ
のPチャネルMISトランジスタの基板領域として機能
し、またボディ領域と呼ばれる。
【0224】このようなSOI構造のトランジスタは、
接合容量が小さく、また基板リーク電流も生じないため
(埋込酸化膜(絶縁膜)が形成されているため)、高速
動作しかつリーク電流も少ないという利点を有してい
る。
【0225】しかしながら、このようなSOI構造のト
ランジスタにおいても、ゲート絶縁膜69aおよび69
bの膜厚を、たとえば3.0nmに薄くした場合、ゲー
トトンネル電流が生じる。
【0226】図31(A)は、図30に示すNチャネル
MISトランジスタの平面レイアウトを概略的に示す図
である。図31においては、T字形状にゲート電極層6
7が配設され、不純物領域63aおよび63bが、その
下部に形成されるP型不純物領域により分離される。ま
た、これらのN型不純物領域63aおよび63bに対向
して、高濃度P型不純物領域70が形成される。この高
濃度P型不純物領域70は、ゲート電極67下部に形成
されるボディ領域のP−型不純物領域65に結合されて
バイアス電圧Vbpを伝達する。
【0227】図31(B)は、この図31(A)に示す
MISトランジスタの空乏層および反転層の分布を概略
的に示す図である。図31(B)において、不純物領域
63aおよび63bがそれぞれソースおよびドレインと
して作用する。この場合、反転層はソース領域の不純物
領域63aから、ドレイン領域の不純物領域63bに向
かって徐々にその厚さが薄くされる。この反転層71の
下部に、空乏層72が形成される。空乏層72は、不純
物領域63aから徐々に離れるに従ってその膜厚が薄く
される(ゲート電極67からの印加電圧の影響によ
る)。次いで、ドレインの不純物領域63bに近づく
と、このドレイン電界により空乏層72の厚さがまた増
加する。空乏層および反転層が形成されるボディ領域に
は、不純物領域70を介してバイアス電圧Vbpが印加
される。このボディ領域をバイアス電圧Vbpを印加す
ることにより、いわゆる「基板浮遊効果」を防止でき、
残留電荷の影響を防止することができる。また、この図
31(B)に示すようにボディ領域においては、空乏層
72が、ボディ領域の一部に形成されるだけであり、こ
の図31(A)および(B)に示すSOI構造のMIS
トランジスタは、部分空乏型MISトランジスタと呼ば
れる。
【0228】図32は、SOI構造MISトランジスタ
の他の平面レイアウトを概略的に示す図である。この図
32に示すレイアウトにおいては、不純物領域63aお
よび63bが、ゲート電極層67下部に形成されるP型
不純物領域により分離される。また、このゲート電極6
7は、図32の水平方向に延在するゲート電極部分によ
り、不純物領域63aと高濃度P型不純物領域73とが
分離される。この不純物領域73と不純物領域63の間
には、P型不純物領域が形成される。この不純物領域7
3は、トの字形のゲート電極67下部に形成されるP型
不純物領域に電気的に接続され、ボディ領域にバイアス
電圧Vbpを伝達する。この図32に示すような配置で
あってもボディ領域にバイアス電圧Vbpを伝達するこ
とができる。この図32に示す構成においても同様、部
分空乏型MISトランジスタが実現される。
【0229】PチャネルMISトランジスタは、図31
(A)および図32において、P型とN型とを入れ替え
ることにより、その平面レイアウトが得られる。
【0230】本実施の形態7においては、このSOI構
造の部分空乏型MISトランジスタを利用する。
【0231】図33(A)は、この発明の実施の形態7
に従う半導体装置の構成の一例を示す図である。図33
(A)においては、SOIトランジスタを構成要素とす
るCMOS回路が使用される。このCMOS回路は、4
段のCMOSインバータIV1−IV4を含む。これら
のCMOSインバータIV1−IV4は、SOI構造の
PチャネルMISトランジスタSPQ1−SPQ4と、
SOI構造のNチャネルMISトランジスタSNQ1−
SNQ4を含む。これらのMISトランジスタSPQ1
−SPQ4およびSNQ1−SNQ4は、そのゲート絶
縁膜の膜厚が、膜厚3nmのシリコン酸化膜と同程度の
ゲートトンネル障壁を与える膜厚Toxである。この場
合、オン状態のMISトランジスタを介してゲートトン
ネル電流が大きく流れる。これを防止するため、これら
のMISトランジスタSPQ1−SPQ4のNボディ領
域が共通に結合され、そのNボディ領域76の電圧がス
タンバイサイクルおよびアクティブサイクルに応じて切
換えられる。また、MISトランジスタSNQ1−SN
Q4においても、このPボディ領域75の電圧レベルが
同様、スタンバイサイクルおよびアクティブサイクルに
応じて切換えられる。すなわち、このNボディ領域76
へは、スタンバイサイクル時、MISトランジスタSP
Q1−SPQ4をオフ状態とするバイアス電圧が印加さ
れ、また、アクティブサイクル時においては、これらの
MISトランジスタSPQ1−SPQ4のNボディ領域
76のバイアスを浅くして、これらのMISトランジス
タSPQ1−SPQ4を高速で動作させる。
【0232】また、MISトランジスタSNQ1−SN
Q4においても、このPボディ領域75のバイアス電圧
を、スタンバイサイクル時には深くしてMISトランジ
スタSNQ1−SNQ4をオフ状態に設定して、オフリ
ーク電流およびゲートトンネル電流を低減する。一方、
アクティブサイクル時においては、このPボディ領域7
5のバイアスを浅くして、MISトランジスタSNQ1
−SNQ4を高速で動作させる。
【0233】この図33(A)に示す構成においては、
入力信号INのスタンバイサイクル時の論理レベルは不
確定であってもよい。Nボディ領域76およびPボディ
領域75のバイアス電圧により、これらのMISトラン
ジスタSPQ1−SPQ4およびSNQ1−SNQ4を
すべてオフ状態として、ゲートトンネル電流およびオフ
リーク電流をともに低減する。
【0234】図33(B)は、この図33(A)に示す
半導体装置の動作を示す信号波形図である。まず図33
(B)に示すように、スタンバイサイクル時において
は、Nボディ領域76へは、高電圧Vppが印加され、
これらのMISトランジスタSPQ1−SPQ4のしき
い値電圧の絶対値を大きくしてこれらをすべて、ゲート
に与えられる電圧レベルにかかわらずオフ状態に設定す
る。Nボディ領域76において、絶縁膜界面では、この
高電圧Vppにより、ゲートにLレベルの信号を受ける
MISトランジスタSPQ1−SPQ4であっても、反
転層は形成されず、ゲートトンネル電流は生じない。せ
いぜいゲート−ドレイン間のトンネル電流が生じるだけ
であるが、これは極めて微小であり、ほぼ無視すること
ができる。また、NチャネルMISトランジスタSNQ
1−SNQ4においても、スタンバイサイクル時Pボデ
ィ領域75には、負電圧VBBが印加され、これらのM
ISトランジスタSNQ1−SNQ4はオフ状態とな
り、ゲートトンネル電流は十分に抑制される。
【0235】一方、アクティブサイクル時においては、
Nボディ領域76へは、電源電圧Vccが印加され、ま
たPボディ領域75には、接地電圧GND(=Vss)
が印加される。MISトランジスタSPQ1−SPQ4
およびSNQ1−SNQ4においては、バックゲートと
ソースが同一電位であり、しきい値電圧の絶対値は十分
小さくなり、またSOI構造のトランジスタの特性によ
り、基板リーク電流も生じずまた接合容量も小さいた
め、このアクティブサイクル時、高速で動作する。
【0236】[変更例]図34(A)は、この発明の実
施の形態7の変更例の構成を示す図である。この図34
(A)に示す構成において、入力信号INはスタンバイ
サイクル時Lレベルに固定される。この入力信号INの
スタンバイサイクル時の論理レベルに応じて、スタンバ
イサイクル時オン状態となるMISトランジスタSPQ
1およびSPQ3は、そのボディ領域が共通にNボディ
領域76に結合される。一方、スタンバイサイクル時オ
フ状態となるMISトランジスタSPQ2およびSPQ
4は、そのボディ領域が電源ノードに結合され、そのソ
ースと同一電圧レベルに保持される。同様、Nチャネル
MISトランジスタSNQ1−SNQ4においても、ス
タンバイサイクル時オン状態となるMISトランジスタ
SNQ2およびSNQ4は、そのボディ領域がPボディ
領域75に共通に結合され、またスタンバイサイクル時
オフ状態となるMISトランジスタSNQ1およびSN
Q3はそのボディ領域が接地ノードに結合され、ソース
およびボディ領域が同一電圧に保持される。
【0237】これらのMISトランジスタSPQ1−S
PQ4およびSNQ1−SNQ4は、すべてSOI構造
のトランジスタであり、またそのゲート絶縁膜膜厚は薄
く(Tox)されている。そのスタンバイサイクル時に
おいては図34(B)に示すように、Nボディ領域76
へ高電圧Vppを印加しPボディ領域75へ負電圧VB
Bを印加する。入力信号INがLレベルであるものの、
このNボディ領域76の高電圧Vppにより、MISト
ランジスタSPQ1およびSPQ3がオフ状態となり、
ゲートトンネル電流が抑制される。また、MISトラン
ジスタSNQ2およびSNQ4においても、Pボディ領
域75が負電圧であり、MISトランジスタSNQ2お
よびSNQ4はオフ状態であり、ゲートトンネル電流は
抑制される。
【0238】したがって、入力信号INのスタンバイサ
イクル時の論理レベルがわかっている場合、スタンバイ
サイクル時オン状態となるMISトランジスタのボディ
領域のバイアスを深くすることにより、ゲート絶縁膜膜
厚が薄い場合でもゲートトンネル電流を抑制することが
できる。
【0239】アクティブサイクル時においては、Nボデ
ィ領域76は電源電圧Vccを受け、またPボディ領域
75が、接地電圧GND(=Vss)を受ける。したが
って、これらのMISトランジスタSPQ1−SPQ4
およびSNQ1−SNQ4は、高速で入力信号INに従
って動作して出力信号OUTを生成する。
【0240】なお、この実施の形態7において、Nボデ
ィ領域76およびPボディ領域75の電圧を切換える構
成は、先の図7において示したウェルバイアス回路の構
成を利用することができる。また、これらのSOI構造
のMISトランジスタを利用する半導体装置において
は、階層構造の電源配置を利用することにより、オフリ
ーク電流を低減でき、また、ウェルバイアスを深くされ
たトランジスタは、ソースが主電源線または主接地線に
接続されるため、内部ノードの電圧レベルを確定状態に
スタンバイサイクル時保持することができ(ウェルバイ
アスが深くされたトランジスタを介してリーク電流が流
れるため)、アクティブサイクル移行時、出力信号OU
Tが論理不確定状態となるのを防止することができ、高
速かつ正確な動作を保証することができる。
【0241】以上のように、この発明の実施の形態7に
従えば、SOI構造のトランジスタのボディ領域を動作
サイクルに応じてそのバイアスを変更しており、薄いゲ
ート絶縁膜のSOI構造のトランジスタを用いても、ゲ
ートトンネル電流を抑制し、高速かつ低消費電流で動作
する半導体装置を得ることができる。
【0242】[実施の形態8]図35は、この発明の実
施の形態8において用いられる埋込チャネルMISトラ
ンジスタの断面構造を概略的に示す図である。図35に
おいて、埋込チャネルMISトランジスタは、基板領域
80表面に間をおいて形成される不純物領域81および
82と、これらの不純物領域81および82の間のチャ
ネル領域上に形成される薄いゲート絶縁膜83と、薄い
ゲート絶縁膜83上に形成されるゲート電極84を含
む。
【0243】埋込チャネルMISトランジスタにおいて
は、導通時、チャネル(反転層)85は、この基板表面
から少し離れた基板領域内において形成される。チャネ
ル領域表面においては空乏層86がソースからドレイン
領域に向かって広がる。またチャネル(反転層)85下
には、空乏層87が形成される。この表面に形成される
空乏層容量が等価的にゲート絶縁膜83により形成され
る容量に付加される。したがって、ゲートトンネル電流
に対するゲート絶縁膜膜厚が等価的に厚くなり、反転層
85とゲート電極84の間のトンネル電流を抑制するこ
とができる。この埋込チャネルMISトランジスタを、
したがって、ゲートトンネル障壁の大きなMISトラン
ジスタとして使用することができる。すなわちゲート絶
縁膜膜厚の厚いMISトランジスタに代えて埋込みチャ
ネルMISトランジスタを利用することができる。
【0244】図36(A)および(B)は、Nチャネル
MISトランジスタのチャネル領域の不純物濃度プロフ
ァイルを概略的に示す図である。図36(A)において
は、ゲート電極としてP+型ポリシリコンゲートを利用
した場合のチャネル不純物濃度プロファイルを示す。P
+ポリシリコンをゲート電極として用いた場合、ゲート
とP型基板の仕事関数の差が少なく、空乏層ができにく
い。しきい値電圧を調節するために表面には、N型不純
物濃度が注入され、次いで深い部分に、反転層形成のた
めのP型不純物濃度が高濃度にドープされる。したがっ
て、この場合、P型基板領域のチャネル領域表面はN型
領域であり、導通時、このN型不純物領域には空乏層が
形成され、またP型不純物領域に反転層が形成される。
この反転層領域がチャネルであり、埋込チャネル型Nチ
ャネルMISトランジスタとしてこのN−MISトラン
ジスタを使用することができる。
【0245】図36(B)は、NチャネルMISトラン
ジスタに対しN+ポリシリコンゲートを用いた際の不純
物濃度プロファイルを示す図である。N+ポリシリコン
ゲートを用いた場合、ゲートとP型半導体基板領域の仕
事関数の差が大きく、空乏層が容易に形成される。した
がって、この場合、チャネル領域に高濃度にP型不純物
領域を形成して、反転層を形成する。表面のP型不純物
の濃度によりしきい値電圧の調整が行なわれる。チャネ
ル領域は、P型半導体基板領域表面に形成され、表面チ
ャネル型NチャネルMISトランジスタが形成される。
【0246】図37(A)は、N型半導体基板領域を使
用するPチャネルMISトランジスタのチャネル領域の
不純物濃度プロファイルを示す図である。N+ポリシリ
コンゲートがゲート電極として使用される。N+ポリシ
リコンをゲート電極として用いた場合、ゲートとN型半
導体基板領域の間の仕事関数の差が小さく、空乏層が形
成されにくい。したがって、空乏層をできやすくかつし
きい値電圧の調節を行なうため、このチャネル領域表面
にはP型不純物濃度が注入され、それより深い領域にN
型不純物のピーク濃度領域が形成される。したがって、
このN+ポリシリコンゲートを用いたMISトランジス
タにおいては、導通時、P型不純物領域が空乏層として
機能し、N型不純物注入領域が反転層として機能する。
したがって、この図37(A)においては、埋込チャネ
ル型PチャネルMISトランジスタが形成される。
【0247】また、図37(B)に示すように、N型半
導体基板領域表面上にP+ポリシリコンゲートを形成し
た場合、このゲート電極と基板領域との仕事関数の差は
大きく空乏層が容易に形成される。チャネル領域表面
に、しきい値電圧調整のためのN型不純物を注入し、内
部に、反転層形成のためのピーク濃度を有するN型不純
物領域を形成する。この図37(B)に示す構成の場
合、導通時、表面のN型不純物領域全体にわたって反転
層が形成される。P+ポリシリコンゲートを用いた場
合、表面チャネル型PチャネルMISトランジスタが形
成される。
【0248】ここで、表面チャネル型MISトランジス
タにおけるピーク濃度領域は、ほぼソース/ドレイン拡
散層の接合深さと同程度の深さの領域であり、短チャネ
ル効果および基板バイアス効果増大を抑制する。
【0249】したがって、図36(A)および図37
(A)に示す不純物濃度プロファイルを有するMISト
ランジスタを使用することにより、埋込チャネル型MI
Sトランジスタを実現でき、応じてゲートトンネル電流
を抑制することができる。
【0250】図38(A)は、この発明の実施の形態8
に従う半導体装置の一例を示す図である。この図38
(A)に示す構成は、図3に示す構成に対応し、図3に
示す構成においてゲート絶縁膜膜厚がTox2のMIS
トランジスタに代えて、埋込チャネル型のMISトラン
ジスタBQ1−BQ4が用いられる。入力信号INは、
図38(B)に示すように、スタンバイサイクル時にお
いてはLレベルであり、このスタンバイサイクル時にオ
ン状態となるMISトランジスタに、埋込チャネル型の
MISトランジスタBQ1−BQ4を用いる。ゲート絶
縁膜の膜厚が薄い膜厚Tox1であっても、これらのM
ISトランジスタBQ1−BQ4は、埋込チャネル型M
ISトランジスタであり、オン状態時においては、表面
に空乏層が形成されており、その空乏層とゲート絶縁膜
とによる等価的なゲート容量が大きく、ゲートトンネル
障壁は十分大きくでき、ゲートトンネル電流は生じな
い。
【0251】[変更例]図39(A)は、この発明の実
施の形態8の変更例の構成を示す図である。この図39
(A)に示す構成は、図19に示す半導体装置に対応す
る。図39(A)においては、入力信号INは、図39
(B)に示すように、スタンバイサイクル時Lレベルで
ある。この場合、スタンバイサイクル時においてオン状
態となるMISトランジスタに、埋込チャネル型MIS
トランジスタBQa、BQb、BQcおよびBQdが用
いられる。これらのMISトランジスタBQa−BQd
は、それぞれ、図19に示すMISトランジスタPQ
a、NQb、PQc、およびNQdに対応する。埋込チ
ャネル型MISトランジスタBQa−BQdは、ゲート
絶縁膜膜厚はTox1である。
【0252】制御クロック信号φおよび/φは、スタン
バイ期間中、図39(B)に示すように、それぞれ、H
レベルおよびLレベルである。したがって、スイッチン
グトランジスタSWaおよびSWbは、スタンバイサイ
クル時においてはオフ状態であり、ゲート絶縁膜膜厚T
ox1のMISトランジスタPQbおよびPQd、NQ
aおよびNQcにおいては、ゲートトンネル電流はほと
んど生じず、またオフリーク電流が抑制される。
【0253】一方、ゲート絶縁膜膜厚Tox1の埋込チ
ャネル型MISトランジスタBQa−BQdは、スタン
バイサイクル時オン状態となるものの、そのチャネル領
域表面に形成される空乏層によりゲート絶縁膜が等価的
に厚くされ、応じてゲートトンネル電流が抑制される。
したがって、スタンバイサイクル時においてオン状態と
なるMISトランジスタに、埋込チャネル型MISトラ
ンジスタBQa−BQdを利用することにより、そのゲ
ート絶縁膜厚が薄い場合でも、十分にゲートトンネル電
流を抑制することができる。
【0254】また、電源スイッチングトランジスタSW
aおよびSWbも、ゲート絶縁膜の薄い埋込チャネル型
MISトランジスタであってもよい。
【0255】また、埋込チャネル型MISトランジスタ
は、実施の形態1から7におけるゲートトンネル電流を
生じる可能性のあるMISトランジスタに適用できる。
【0256】以上のように、この発明の実施の形態8に
従えば、ゲートトンネル電流を生じさせる可能性のある
MISトランジスタに、埋込チャネル型MISトランジ
スタを使用しており、確実に、このゲートトンネル電流
を抑制することができスタンバイ期間中の、半導体装置
の消費電力を低減することができる。
【0257】[実施の形態9]図40(A)は、この発
明の実施の形態9において用いられるNチャネルMIS
トランジスタの断面構造を概略的に示す図である。図4
0(A)において、NチャネルMISトランジスタは、
P型半導体基板90表面に、間をおいて形成されるN型
不純物領域91aおよび91bと、これらの不純物領域
91aおよび91bの間のチャネル領域上にゲート絶縁
膜94を介して形成されるゲート電極92を含む。この
ゲート電極92にはN型不純物がドープされるが、その
ドープ量は通常の表面チャネル型MISトランジスタの
N+ドープポリシリコンゲートの場合よりも少し少なく
される。このNドープポリシリコンをゲート電極92と
して用いた場合、P型基板90のチャネル領域には、こ
のMISトランジスタの導通時、反転層93が形成され
る。このとき、ゲート電極92においては、ゲート絶縁
膜94と接触する部分において、空乏層92aがより広
く形成される。これは、Nドープポリシリコンをゲート
電極92として用いた場合、N+ドープポリシリコンを
ゲート電極として用いた場合に比べて、導通時のエネル
ギバンドベンディングが大きくなり、空乏層ができやす
くなるためである。この空乏層92aは、電荷の存在し
ない領域であり、絶縁膜として作用するため、ゲート絶
縁膜94および広い空乏層92aが、このゲート電極9
2と反転層93の間に介挿され、応じてゲートトンネル
電流に対する絶縁膜膜厚が等価的に厚くなり、ゲートト
ンネル障壁が大きくなる。したがって、ゲート絶縁膜9
4に、膜厚の薄いゲート絶縁膜(膜厚Tox1)を用い
ても、この空乏層92aにより、ゲートトンネル電流を
抑制することができる。
【0258】図40(B)は、この発明の実施の形態9
において用いられるPチャネルMISトランジスタの断
面構造を概略的に示す図である。図40(B)におい
て、PチャネルMISトランジスタは、N型基板95の
表面に間をおいて形成されるP型不純物領域96aおよ
び96bと、これらの不純物領域96aおよび96bの
間のチャネル領域上にゲート絶縁膜99を介して形成さ
れるゲート電極97を含む。ゲート電極97はPドープ
ポリシリコンで形成され、このMISトランジスタは、
表面チャネル型MISトランジスタである。しかしなが
ら、このゲート電極97へのP型不純物のドープ量は少
なくされる。したがって、このMISトランジスタの導
通時、チャネル領域に反転層98が形成された場合、ゲ
ート電極97において絶縁膜界面でのバンドベンディン
グにより、より広い空乏層97aが形成される。
【0259】したがって、この図40(B)に示す構成
においても、ゲート絶縁膜99と広い空乏層97aがゲ
ート電極97と反転層98の間に介挿されるため、ゲー
ト絶縁膜99の膜厚を等価的に厚くすることができ、ゲ
ートトンネル電流を抑制することができる。
【0260】本実施の形態9においては、この図40
(A)および(B)に示すゲート空乏型MISトランジ
スタをゲートトンネル障壁の大きなMISトランジスタ
として使用する。
【0261】図41は、この発明の実施の形態9に従う
半導体装置の構成の一例を示す図である。図41に示す
半導体装置の構成は、図3に示す半導体装置の構成に対
応する。この図41に示す構成においては、図3に示す
ゲート絶縁膜膜厚の厚いMISトランジスタPQ1、P
Q3、NQ2およびNQ4に代えて、ゲート絶縁膜膜厚
Tox1を有するゲート空乏型MISトランジスタGQ
1−GQ4が用いられる。入力信号INはスタンバイ時
Lレベルである。したがって、スタンバイ状態時におい
てオン状態となり、ゲートトンネル電流の流れる可能性
のあるMISトランジスタに、ゲート空乏型MISトラ
ンジスタGQ1−GQ4を用いる。残りの、スタンバイ
状態時オフ状態となるMISトランジスタNQ1、PQ
2、NQ3およびPQ4には、ゲート絶縁膜膜厚Tox
1の表面チャネル型MISトランジスタを用いる。ゲー
ト空乏型MISトランジスタGQ1−GQ4は、オン状
態時においてゲート電極の絶縁膜界面から電極内に広い
空乏層が形成され、ゲートトンネル電流を抑制する。し
たがって、ゲート絶縁膜膜厚が薄い(膜厚Tox1)場
合であっても十分に、ゲートトンネル電流を抑制するこ
とができる。
【0262】[変更例]図42は、この発明の実施の形
態9の変更例の半導体装置の構成を示す図である。この
図42に示す半導体装置は、図19に示す階層電源構成
の半導体装置に対応する。この図42に示す半導体装置
においては、図19に示す半導体装置の構成において、
スタンバイサイクル時にオン状態となるMISトランジ
スタPQa、PQc、NQbおよびNQdに代えて、ゲ
ート空乏型MISトランジスタGQa、GQb、GQc
およびGQdが用いられる。他の構成は、図19に示す
構成と同じである。
【0263】この図42に示すような階層電源構成にお
いては、スタンバイ状態時においてゲートトンネル電流
が流れる可能性のあるオン状態のMISトランジスタに
ゲート空乏型MISトランジスタGQa−GQdを用い
る。したがって、この図42に示す構成の場合、スタン
バイ期間中におけるゲートトンネル電流を抑制すること
ができ、またオフ状態のMISトランジスタを流れるオ
フリーク電流も低減することができる。
【0264】なお、スイッチングトランジスタSWaお
よびSWbに、ゲート空乏型のMISトランジスタ(ゲ
ート絶縁膜膜厚Tox1)が用いられてもよい。また他
のゲートトンネル障壁の大きなMISトランジスタが用
いられてもよい。
【0265】このゲート空乏型MISトランジスタは、
先の実施の形態1から7において、ゲートトンネル電流
の生じる可能性のあるMISトランジスタへ適用するこ
とができる。
【0266】以上のように、この発明の実施の形態9に
従えば、ゲート空乏型MISトランジスタを、スタンバ
イ状態時にオン状態となるMISトランジスタに対して
用いているため、スタンバイ期間中におけるゲートトン
ネル電流を低減でき、応じてスタンバイ期間中の消費電
流を低減することができる。
【0267】[実施の形態10]図43は、この発明の
実施の形態10に従う半導体装置の構成を示す図であ
る。図43において、半導体装置は、4段のCMOSイ
ンバータ回路IVa−IVdを含む。CMOSインバー
タ回路IVcの出力は、またCMOSインバータ回路I
Vbの入力へフィードバックされる。したがって、これ
らのCMOSインバータ回路IVbおよびIVcが、イ
ンバータラッチを構成する。
【0268】CMOSインバータ回路IVaは、Pチャ
ネルMISトランジスタPT1およびNチャネルMIS
トランジスタNT1を含み、CMOSインバータ回路I
Vdは、PチャネルMISトランジスタPT2およびN
チャネルMISトランジスタNT2を含む。これらのM
ISトランジスタPT1,PT2,NT1およびNT2
のゲート絶縁膜は膜厚Tox1を有する。
【0269】CMOSインバータ回路IVbは、Pチャ
ネルMISトランジスタPTR1およびNチャネルMI
SトランジスタNTR1を含み、CMOSインバータ回
路IVcは、PチャネルMISトランジスタPTR2お
よびNチャネルMISトランジスタNTR2を含む。こ
れらのCMOSインバータ回路IVa−IVdは電源ノ
ード1の電圧および接地ノード2の電圧を動作電源電圧
として使用する。
【0270】CMOSインバータ回路IVbおよびIV
cに含まれるMISトランジスタPTR1、PTR2、
NTR1およびNTR2は、ゲートトンネル障壁が、C
MOSインバータ回路IVaおよびIVdのトランジス
タのゲートトンネル障壁よりも大きくされる。これらの
MISトランジスタPTR1、PTR2、NTR1およ
びNTR2は、ゲート絶縁膜膜厚の厚いMISトランジ
スタであってもよく、ウェルバイアスが深くされたMI
Sトランジスタであってもよく、埋込チャネル型MIS
トランジスタであってもよく、またゲート空乏型MIS
トランジスタであってもよい。以下の説明において、こ
のゲートトンネル電流を抑制する、ゲートトンネル障壁
の大きなMISトランジスタを、「トンネル電流低減M
ISトランジスタ(ITRトランジスタ)」と称す。論
理回路などの他回路には、ゲート絶縁膜の薄いMISト
ランジスタを用いる。
【0271】図43に示すように、ラッチ回路に、IT
RトランジスタPTR1、PTR2、NTR1およびN
TR2を利用することにより、入力信号INの論理レベ
ルがその動作状況に応じて変更され、スタンバイ状態時
において、このラッチ回路を構成するインバータIVb
およびIVcのラッチ信号の論理レベルが予め予測する
ことのできない場合においても、電源ノード1と接地ノ
ード2の間には、ITRトランジスタが用いられてお
り、ゲートトンネル電流が抑制される。
【0272】[変更例1]図44は、この発明の実施の
形態10の変更例1の構成を示す図である。図44にお
いて、半導体装置は、ノード100aおよび100bの
信号をラッチするクロックドCMOSインバータ回路を
含む。このクロックドCMOSインバータ回路は、電源
ノード1と接地ノード2の間に直列に接続されるITR
トランジスタPTR3、NTR3およびNTR4を含
む。ITRトランジスタPTR3およびNTR3のゲー
トがノード100bに接続される。ITRトランジスタ
NTR4のゲートへはセット信号SETが与えられる。
【0273】他方のCMOSインバータ回路は、同様、
電源ノード1と接地ノード2の間に直列に接続されるI
TRトランジスタPTR4、NTR5、およびNTR6
を含む。ITRトランジスタPTR4およびNTR5の
ゲートがノード100aに接続され、ITRトランジス
タNTR6のゲートへリセット信号RSTが与えられ
る。ノード100bから出力信号OUTが生成される。
【0274】この半導体装置は、さらに、ノード100
aおよび100bの信号状態を設定するための、セット
信号SETに応答して導通してノード100aへ電源ノ
ード1の電圧を伝達するPチャネルITRトランジスタ
PTR5と、リセット信号RSTがLレベルのときに導
通し、ノード100bへ電源ノード1上の電圧を伝達す
るPチャネルITRトランジスタPTR6を含む。これ
らのITRトランジスタPTR3−PTR6およびNT
R3−NTR6は、上述のようにゲートトンネル障壁は
十分大きく、ゲートトンネル電流は抑制される。次にこ
の図44に示す半導体装置の動作を図45に示す信号波
形図を参照して説明する。
【0275】スタンバイ状態(ラッチ状態)において
は、セット信号SETおよびリセット信号RSTはとも
にHレベルであり、ITRトランジスタPTR5および
PTR6はともにオフ状態であり、一方、ITRトラン
ジスタNTR4およびNTR6がオン状態である。した
がって、ノード100aおよび100bは、セット状態
またはリセット状態に保持される。MISトランジスタ
NTR4およびNTR6は、ITRトランジスタであ
り、オン状態であってもそのゲートトンネル電流は十分
小さい。また、MISトランジスタPTR3、PTR
4、NTR3およびNTR5も同様、ITRトランジス
タであり、ゲートトンネル電流は十分小さい。したがっ
て、ノード100aおよび100bの信号電圧レベルに
かかわらず、すなわち、このCMOSインバータラッチ
の信号レベルにかかわらず、ゲートトンネル電流は十分
抑制される。
【0276】セット信号SETがLレベルに立下げられ
ると、ITRトランジスタPTR5がオン状態、ITR
トランジスタNTR4がオフ状態となり、ノード100
aが電源電圧レベルに駆動される。ITRトランジスタ
PTR6はオフ状態であり、ノード100aの電圧レベ
ルがHレベルとなると、ITRトランジスタPTR4、
NTR5およびNTR6によるCMOSインバータ回路
により、ノード100bの電圧レベルがLレベルとな
る。セット信号SETがHレベルとなると、このノード
100aおよび100bがそれぞれHレベルおよびLレ
ベルに保持される。したがって、出力信号OUTが、こ
のセット信号SETの立下がりに応答してHレベルから
Lレベルに立下がる(リセット状態からセット状態に移
行時)。
【0277】次いで、この半導体装置がセット状態とき
にリセット信号RSTがLレベルに立下げられると、I
TRトランジスタPTR6がオン状態となり、一方、I
TRトランジスタNTR6がオフ状態となる。ノード1
00bがHレベルに駆動され、応じて、ITRトランジ
スタPTR3、NTR3およびNTR4により、ノード
100aが、Lレベルに駆動される。リセット信号RS
TがHレベルに立上がると、ノード100aおよび10
0bは、それぞれLレベルおよびHレベルに保持され
る。したがって、リセット信号RSTがLレベルに立下
がると、出力信号OUTがHレベルに立上がる。
【0278】この図44に示す半導体装置において、動
作時においてはセット信号SETおよびリセット信号R
STがLレベルに駆動されてセットおよびリセット状態
に設定される。しかしながら、セット信号SETおよび
リセット信号RSTがともにHレベルに保持されるスタ
ンバイ状態においては、ノード100aおよび100b
はHレベルおよびLレベルまたはLレベルおよびHレベ
ルに保持される。この状態においても、ラッチ回路にI
TRトランジスタを使用しており、ゲートトンネル電流
は十分に抑制される。
【0279】なお、セット用のITRトランジスタPT
R5およびリセット用のITRトランジスタPTR6
は、スタンバイ状態時においては、オフ状態であり、こ
の半導体装置をセット/リセットするときのみ選択的に
オン状態とされる。したがって、このITRトランジス
タPTR5およびPTR6は、ゲート絶縁膜膜厚の薄い
MISトランジスタで構成されてもよい。
【0280】[変更例2]図46は、この発明の実施の
形態10の変更例2の構成を示す図である。図46にお
いて、電源ノード1と接地ノード2の間に接続されるP
チャネルMISトランジスタPTR7とNチャネルMI
SトランジスタNTR7が1つのCMOSインバータ回
路を構成する。同様、電源ノード1と接地ノード2の間
に接続されるPチャネルMISトランジスタPTR8と
NチャネルMISトランジスタNTR8がもう1つのC
MOSインバータ回路を構成する。これらのCMOSイ
ンバータ回路は、ラッチ回路を構成する。すなわち、M
ISトランジスタPTR8およびNTR8のドレイン
が、MISトランジスタPTR7およびNTR7のゲー
トに接続される。MISトランジスタPTR7およびN
TR7のドレインが、MISトランジスタPTR8およ
びNTR8のゲートに接続される。これらのMISトラ
ンジスタPTR7、PTR8、NTR7およびNTR8
は、すべてITRトランジスタで構成される。MISト
ランジスタPTR7およびNTR7のゲートに、制御ク
ロック信号φXおよび/φXに応答して導通するトラン
スファーゲートXF1が接続される。このトランスファ
ーゲートXF1を介しての信号の流れは、MISトラン
ジスタPTR7、PTR8、NTR7およびNTR8の
電流駆動力により決定される。このMISトランジスタ
PTR8およびNTR8で構成されるCMOSインバー
タ回路の電流駆動力が大きい場合には、トランスファー
ゲートXF1を介して信号がラッチ回路から外部へ出力
される。一方、MISトランジスタPTR7およびNT
R7の電流駆動力が大きい場合には、トランスファーゲ
ートXF1を介して信号が外部からこのラッチ回路へ与
えられる。
【0281】スタンバイ状態においては制御クロック信
号φXおよび/φXが、それぞれLレベルおよびHレベ
ルであり、トランスファーゲート(トランスミッション
ゲート)XF1はオフ状態であり、MISトランジスタ
PTR7、PTR8、NTR7およびNTR8はラッチ
状態にある。この状態において、ラッチ信号の論理レベ
ルは、先のアクティブサイクルに与えられた信号の論理
レベルに決定される。しかしながら、このラッチ信号の
論理レベルがいずれであっても、これらのMISトラン
ジスタPTR7、PTR8、NTR7およびNTR8
は、すべてITRトランジスタであり、ゲートトンネル
電流は十分に抑制される。
【0282】スタンバイ状態時においてはトランスファ
ーゲートXF1はオフ状態であり、ゲートトンネル電流
はほとんど生じず、このトランスファーゲートXF1の
構成要素をゲート絶縁膜の薄いMISトランジスタで構
成しても、何らゲートトンネル電流増加の問題は生じな
い。
【0283】以上のように、この発明の実施の形態10
に従えば、ラッチ回路の構成要素を、ITRトランジス
タで構成しており、ラッチ状態の期間のゲートトンネル
電流を抑制することができる。
【0284】[実施の形態11]図47は、この発明の
実施の形態11に従う半導体装置の構成を示す図であ
る。図47において、この半導体装置は、アクティブ期
間中活性化されて与えられる信号をラッチするアクティ
ブラッチ回路ALと、スタンバイ期間中、このアクティ
ブラッチ回路ALのラッチ信号を保持するスタンバイラ
ッチ回路SLを含む。アクティブラッチ回路ALは、制
御クロック信号φXおよび/φXに応答して導通するト
ランスファーゲートXF2を介して論理回路に結合され
る。
【0285】アクティブラッチ回路ALは、MISトラ
ンジスタPQ10およびNQ10で構成されるCMOS
インバータと、MISトランジスタPQ11およびNQ
11で構成されるCMOSインバータ回路を含む。これ
らのCMOSインバータ回路は電源ノード101および
接地ノード102に結合される。MISトランジスタP
Q11およびNQ11のドレインノード106aが、M
ISトランジスタPQ10およびNQ10のゲートに結
合される。トランスファーゲートXF2が、これらのM
ISトランジスタPQ10およびNQ10のゲートに結
合される。またこれらのMISトランジスタPQ10、
PQ11、NQ10およびNQ11は、ゲート絶縁膜膜
厚が薄い(膜厚Tox1)MISトランジスタである。
【0286】スタンバイラッチ回路SLは、電源ノード
1と接地ノード2の間に結合されるPチャネルMISト
ランジスタPTR10およびNチャネルMISトランジ
スタNTR10で構成されるCMOSインバータ回路
と、電源ノード1と接地ノード2の間に直列接続される
PチャネルMISトランジスタPTR11およびNチャ
ネルMISトランジスタNTR11を含む。これらのM
ISトランジスタPTR10、PTR11、NTR10
およびNTR11は、ゲートトンネル電流が低減された
ITRトランジスタである。MISトランジスタPTR
11およびNTR11のドレインノード106bが、M
ISトランジスタPTR10およびNTR10のゲート
に接続される。これらのラッチ回路ALおよびSL各々
は、いわゆるインバータラッチ回路を構成する。
【0287】この半導体装置は、さらに、ノード106
aおよび106bの間で、転送制御信号φAおよびφB
に従って双方向に信号を転送する双方向転送回路105
を含む。この双方向転送回路105は、転送指示信号φ
Aに応答してノード106a上の信号を反転してノード
106bに伝達するクロックトインバータ回路105a
と、転送指示信号φBに従ってノード106bの信号を
ノード106aに転送するクロックトインバータ回路1
05bを含む。
【0288】アクティブ期間からスタンバイ期間への移
行時においては転送指示信号φAが活性化され、ノード
106a上の信号がノード106bに伝達される。一
方、スタンバイ期間からアクティブ期間への移行時にお
いては、転送指示信号φBが活性化され、スタンバイラ
ッチ回路SLにラッチされたノード106b上の信号
が、アクティブラッチ回路ALへ転送される。次に、こ
の図47に示す半導体装置の動作を図48に示す信号波
形図を参照して説明する。
【0289】アクティブ期間中は、制御クロック信号φ
XがHレベルであり、トランスファーゲートXF2はオ
ン状態であり、アクティブラッチ回路ALは論理回路に
結合される。このアクティブラッチ回路ALは、論理回
路から与えられる信号をラッチするまたは論理回路へア
クティブラッチ回路ALがラッチする信号を与える。
【0290】アクティブ期間が終了しスタンバイ期間が
始まると、まず、転送指示信号φAが活性化され、ノー
ド106a上の信号がノード106bに伝達され、スタ
ンバイラッチ回路SLによりこのノード106b上の信
号がラッチされる。このスタンバイラッチ回路SLへの
信号の転送完了後、アクティブラッチ回路は、電源ノー
ド101への電源電圧供給が停止されるかまたは、ノー
ド101および102に対して設けられたゲートトンネ
ル電流低減回路が活性化され、このアクティブラッチ回
路ALにおけるゲートトンネル電流の低減が図られる。
したがって、このアクティブラッチ回路ALにおいては
スタンバイラッチ回路SLへの信号転送完了後、このノ
ード106aの保持信号の論理レベルは不定状態とな
る。一方、スタンバイラッチ回路SLは、電源ノード1
から常時動作電源電圧を供給され、ノード106bの信
号をラッチする。
【0291】スタンバイ期間が終了し、アクティブ期間
への移行時には、まず、転送指示信号φBが活性化さ
れ、ノード106bの信号がクロックトインバータ回路
105bを介してノード106aに伝達される。これに
より、アクティブ回路ALは、先のアクティブサイクル
時においてラッチした信号を保持する状態に復帰する。
ここでこの転送指示信号φBの活性化前においては、ア
クティブラッチ回路ALの電源ノード101および接地
ノード102へは、電源電圧Vccおよび接地電圧GN
D(=Vss)が供給されている。
【0292】次いでこのアクティブラッチ回路ALに対
する信号転送が完了すると、制御クロック信号φXがH
となり、アクティブラッチ回路ALが論理回路に結合さ
れる。
【0293】したがって、スタンバイ期間中は、ITR
トランジスタを構成要素とするスタンバイラッチ回路S
Lにより信号がラッチされており、一方、アクティブラ
ッチ回路は、ゲートトンネル電流が抑制された状態に設
定されている。したがって、スタンバイ期間中の消費電
流を低減することができる。またアクティブ期間への移
行時においては、スタンバイラッチ回路SLに格納され
た信号が、アクティブラッチ回路ALへ転送されてお
り、正確に、アクティブラッチ回路を、元の状態に復元
させることができる。
【0294】図49(A)は、図47に示す転送指示信
号φAおよびφBを発生する部分の構成を概略的に示す
図である。図49(A)において、転送指示信号発生部
は、動作モード指示信号CMDに従ってスタンバイ指示
信号φSTBを発生するモード検出回路110と、モー
ド検出回路110からのスタンバイ指示信号φSTBの
活性化に応答してワンショットのパルス信号を生成する
ワンショットパルス発生回路111と、スタンバイ指示
信号φSTBを反転するインバータ112と、インバー
タ112の出力信号の立上がりに応答してワンショット
のパルス信号を発生するワンショットパルス発生回路1
13と、ワンショットパルス発生回路113の出力信号
とモード検出回路110からのスタンバイ指示信号φS
TBを受けるNOR回路115を含む。ワンショットパ
ルス発生回路111から転送指示信号φAが出力され、
ワンショットパルス発生回路113から転送指示信号φ
Bが生成され、NOR回路115から制御クロック信号
φXが出力される。次に、この図49(A)に示す転送
指示信号発生部の動作を図49(B)に示す信号波形図
を参照して説明する。
【0295】アクティブ期間中は、モード検出回路11
0は、スタンバイ指示信号φSTBをLレベルに維持す
る。したがって、ワンショットパルス信号φAおよびφ
Bは、発生されない。したがって、このアクティブ期間
中は、NOR回路115からの制御クロック信号φXは
Hレベルであり、図47に示すトランスファーゲートX
F2がオン状態となる。
【0296】モード検出回路110へ与えられる動作モ
ード指示信号CMDがアクティブ期間終了指示信号(た
とえばスリープモード指示信号)のとき、モード検出回
路110は、スタンバイ指示信号φSTBをHレベルに
立上げる。このスタンバイ指示信号φSTBの立上がり
に応答してワンショットパルス発生回路111がワンシ
ョットのパルス信号を発生し、転送指示信号φAが活性
化される。このときまた、スタンバイ指示信号φSTB
の立上がりに応答して、NOR回路115からのクロッ
ク制御信号φXがLレベルに立下がる。したがって、図
47のトランスファーゲートXF2がオフ状態となる
と、双方向転送回路105により、アクティブラッチ回
路ALから、スタンバイラッチ回路SLへの信号の転送
が行なわれる。この転送指示信号φAが非活性化される
と、アクティブラッチ回路ALのゲートトンネル電流を
低減するための機構が活性化される(ゲートトンネル電
流低減回路の活性化または電源電圧供給停止)。
【0297】次に、動作モード指示信号CMDがスタン
バイ期間終了指示を与えると(たとえばスリープモード
終了指示信号が与えられると)、モード検出回路110
は、スタンバイ指示信号φSTBをLレベルに立下げ
る。このスタンバイ指示信号φSTBの立下がりに応答
して、インバータ112の出力信号が立上がり、ワンシ
ョットパルス発生回路113がワンショットのパルス信
号を生成し、応じて、転送指示信号φBが活性化され
る。このスタンバイ指示信号φSTBがLレベルとなっ
ても、転送指示信号φBがHレベルであり、制御クロッ
ク信号φXはLレベルを維持する。このスタンバイ指示
信号φSTBに従ってゲートトンネル電流低減機構は非
活性化されており、アクティブラッチ回路ALにおいて
は動作電源電圧は供給される。したがって、この転送指
示信号φBの活性化により、スタンバイラッチ回路SL
からアクティブラッチ回路ALへ信号を転送すると、確
実にアクティブラッチ回路ALにより転送信号がラッチ
される。
【0298】なお、この図49(A)に示す構成におい
て、NOR回路115に代えて、転送指示信号φBの立
上がりに応答してセットされかつ、スタンバイ指示信号
φSTBの立下がりに応答してリセットされるセット/
リセットフリップフロップが用いられてもよい。確実
に、転送指示信号φBが非活性化され、スタンバイラッ
チ回路SLからアクティブラッチ回路ALへの信号の転
送が完了した後に、制御クロック信号φXをHレベルに
設定することができる。
【0299】なお、このアクティブラッチ回路ALに対
するゲートトンネル電流低減機構としては、スタンバイ
指示信号φSTBの非活性化に応答して非活性化され、
また転送指示信号φAの立下がりに応答して活性化され
る構成が用いられればよい。たとえばスタンバイ指示信
号φSTBの立上がり遅延信号をこのアクティブラッチ
回路ALのゲートトンネル電流低減機構を制御するため
の信号として利用することができる。
【0300】また、制御クロック信号φXは、スタンバ
イ指示信号φSTBの立下がり遅延信号の反転により形
成されてもよい。
【0301】[変更例1]図50は、この発明の実施の
形態11の変更例1の動作を示す信号波形図である。こ
の変更例1においては、図47に示す半導体装置が用い
られる。すなわちアクティブラッチ回路ALとスタンバ
イラッチ回路SLとが用いられ、このアクティブラッチ
回路ALとスタンバイラッチ回路SLの間で、双方向転
送回路105により信号の転送を行なう。
【0302】この変更例1の構成においては、まず制御
クロック信号φXに同期して、転送指示信号φAが変化
する。したがって、アクティブ期間中は、アクティブラ
ッチ回路ALのラッチ信号が、双方向転送回路105を
介してスタンバイラッチ回路SLに伝達される。したが
って、このアクティブ期間中にアクティブラッチ回路A
Lに対し操作が行なわれ、そのラッチ信号の論理レベル
が変化した場合即座に、アクティブラッチ回路ALの信
号変化が、双方向転送回路105を介して、スタンバイ
ラッチ回路SLに伝達される。
【0303】スタンバイサイクルになると、制御クロッ
ク信号φXがLレベルとなり、トランスファーゲートX
F2がオフ状態となる。また、同時に、転送指示信号φ
AがLレベルとなり、クロックトインバータ回路105
aが出力ハイインピーダンス状態となる。この制御クロ
ック信号φXの非活性化に応答して、アクティブラッチ
回路ALとスタンバイラッチ回路SLとが切離され、ア
クティブラッチ回路ALは、そのゲートトンネル電流低
減機構が活性化され、アクティブラッチ回路ALのラッ
チ信号は不確定状態となる。しかしながら、スタンバイ
ラッチ回路SLは、このスタンバイ期間中与えられた信
号をラッチし続ける(電源電圧は供給されているた
め)。
【0304】スタンバイ期間が終了し、アクティブ期間
への移行時には、まず、転送指示信号φBが活性化さ
れ、スタンバイラッチ回路SLにラッチされた信号がア
クティブラッチ回路ALに双方向転送回路105を介し
て転送される。このときには、アクティブラッチ回路A
Lのゲートトンネル電流低減機構は非活性状態となり、
アクティブラッチ回路ALは確実に、スタンバイラッチ
回路SLから双方向転送回路105を介して与えられた
信号をラッチする。
【0305】転送指示信号φBが非活性化されると、制
御クロック信号φXおよび転送指示信号φAがHレベル
の活性状態となる。したがって、再び、アクティブラッ
チ回路ALのラッチ信号の変化が即座にスタンバイラッ
チ回路SLに伝達される。
【0306】このスタンバイラッチ回路SLは、ゲート
トンネル障壁の大きなITRトランジスタで構成されて
おり、ゲート絶縁膜の薄いMISトランジスタに比べて
動作速度が遅い。したがって、スタンバイラッチ回路S
Lへアクティブ期間中にアクティブラッチ回路ALから
ラッチ信号を転送することにより、ラッチ/転送のタイ
ミングを考慮する必要がなく、また、スタンバイ期間移
行時における転送期間を短くすることができ、また正確
に、信号をアクティブラッチ回路ALからスタンバイラ
ッチ回路SLへ転送してスタンバイラッチ回路SLにラ
ッチさせることができる。
【0307】また、スタンバイラッチ回路SLは、アク
ティブラッチ回路ALより動作速度が遅いものの、スタ
ンバイ状態時において信号をラッチしており、そのラッ
チ信号は確定状態にあり、スタンバイ期間からアクティ
ブ期間への移行時において、スタンバイラッチ回路SL
のラッチ信号に従って、双方向転送回路105を介して
アクティブラッチ回路ALへ信号を転送する場合、アク
ティブラッチ回路ALは正確に、転送された信号を高速
でラッチすることができる。
【0308】図51(A)は、図50に示す制御クロッ
ク信号φX、ならびに転送指示信号φAおよびφBを発
生する制御信号発生部の構成を概略的に示す図である。
図51(A)において、制御信号発生部は、動作モード
指示信号CMDに従って、スタンバイモードが指定され
たとき、スタンバイ指示信号φSTBを活性化するモー
ド検出回路115と、このスタンバイ指示信号φSTB
の立上がりに応答してセットされるセット/リセットフ
リップフロップ117と、スタンバイ指示信号φSTB
を所定期間遅延しかつこのスタンバイ指示信号φSTB
を反転した信号を出力する反転遅延回路116と、反転
遅延回路116の出力信号の立上がりに応答してワンシ
ョットのパルス信号を発生するワンショットパルス発生
回路118を含む。セット/リセットフリップフロップ
117は、このワンショットパルス発生回路118から
のワンショットパルスの立下がりに応答してリセットさ
れる。セット/リセットフリップフロップ117の出力
/Qから、転送指示信号φAおよび制御クロック信号φ
Xが出力される。次に、この図51(A)に示す制御信
号発生部の動作を、図51(B)に示す信号波形図を参
照して説明する。
【0309】アクティブ期間中は、スタンバイ指示信号
φSTBはLレベルであり、セット/リセットフリップ
フロップ117はリセット状態にあり、制御クロック信
号φXおよび転送指示信号φAはともにHレベルにあ
る。動作モード指示信号CMDが、スタンバイモードを
指定した場合、スタンバイ指示信号φSTBがHレベル
に立上がる。このスタンバイ指示信号φSTBの立上が
りに応答してセット/リセットフリップフロップ117
がセットされ、制御クロック信号φXおよび転送指示信
号φAがHレベルからLレベルに立下がる。このときま
た、スタンバイ指示信号φSTBの立上がりに応答し
て、アクティブラッチ回路ALの電源電圧の制御が行な
われる(電源電圧供給の停止などのゲートトンネル電流
低減機構の活性化)。
【0310】動作モード指示信号CMDがスタンバイ期
間の終了を指示するとき、モード検出回路115からの
スタンバイ指示信号φSTBが非活性化される。反転遅
延回路116はこのスタンバイ指示信号φSTBを所定
時間遅延している。この反転遅延回路116の有する遅
延時間の間に、このスタンバイ指示信号φSTBの非活
性化に応答してアクティブラッチ回路ALに対する電源
回復が行なわれる(ゲートトンネル電流低減機構の非活
性化)。所定期間が経過すると反転遅延回路116の出
力信号が立上がり、ワンショットパルス発生回路118
からの転送指示信号φBが所定期間活性化される。この
転送指示信号φBがLレベルに達した後、セット/リセ
ットフリップフロップ117がリセットされ、転送指示
信号φAおよび制御クロック信号φXがHレベルに立上
がる。したがって、スタンバイラッチ回路SLからアク
ティブラッチ回路ALに信号が転送された後に、アクテ
ィブラッチ回路ALが対応のトランスファーゲートXF
2を介して論理ゲートに結合される。
【0311】アクティブラッチ回路ALに対する電源電
圧を回復した後に、スタンバイラッチ回路SLからアク
ティブラッチ回路ALにラッチ信号を転送しており、ア
クティブラッチ回路ALは、正確に、転送された信号を
ラッチすることができる。
【0312】なお、双方向転送回路のクロックトインバ
ータ回路105aおよび105bは、クロック制御の部
分のMISトランジスタを、ITRトランジスタで構成
することにより、ゲートトンネル電流およびサブスレッ
ショルドリーク電流(オフリーク電流)両者を低減する
ことができる。
【0313】[変更例2]図52は、この発明の実施の
形態11の変更例2の動作を示す信号波形図である。こ
の図52においては、用いられる半導体装置は、先の図
47に示すアクティブラッチ回路ALおよびスタンバイ
ラッチ回路SLおよび双方向転送回路105を含む。こ
の変更例2においては、アクティブラッチ回路ALに対
して動作を行なうサイクルを規定するアクティブサイク
ル規定信号φACTAに従って、アクティブラッチ回路
ALとスタンバイラッチ回路SLの間でのデータ転送が
実行される。
【0314】アクティブサイクル指示信号φACTAが
活性化されると、まず転送指示信号φBが活性化され、
双方向転送回路105において、スタンバイラッチ回路
SLから、アクティブラッチ回路ALへのデータ転送が
実行される。このときには、アクティブラッチ回路AL
において、電源電圧が安定化されている。転送指示信号
φBが非活性化され、スタンバイラッチ回路SLからア
クティブラッチALへの信号転送が完了すると、次いで
制御クロック信号φXが活性状態となり、トランスファ
ーゲートXF2がオン状態となる。これにより、アクテ
ィブラッチ回路ALが対応の論理回路に結合され、ラッ
チ信号の転送または論理回路からの信号のラッチなどの
処理が実行される。
【0315】このアクティブラッチ回路ALに対する処
理が完了すると、制御クロック信号φXの立上がりから
所定時間遅れて、転送指示信号φAが活性化される。こ
の転送指示信号φAの活性化に従ってクロックトインバ
ータ回路105aが活性化され、アクティブラッチ回路
ALからスタンバイラッチ回路SLへの信号の転送が行
なわれる。このアクティブラッチ回路ALからスタンバ
イラッチ回路SLへの信号転送が完了し、所定時間経過
すると、アクティブサイクル指示信号φACTAが非活
性化され、このアクティブラッチ回路ALに対する動作
サイクルが完了する。このアクティブサイクル指示信号
φACTAの非活性化に応答してアクティブラッチ回路
ALに対する電源電圧が、ゲートトンネル電流を低減す
るように制御される(たとえば電源電圧の供給遮断
等)。スタンバイラッチ回路SLは、アクティブサイク
ル指示信号φACTAの活性化の期間内に転送指示信号
φAの活性化に応答して、アクティブラッチ回路ALに
おいて処理された信号を受けてラッチしている。したが
って、アクティブ期間における論理処理速度に悪影響を
及ぼすことなく高速動作性を保証し、かつスタンバイ期
間中における消費電流を低減することができる。以後、
この動作が、アクティブラッチ回路ALに対する動作が
行なわれるごとに繰返し実行される。
【0316】図53は、図52に示す各信号を発生する
制御信号発生部の構成を概略的に示す図である。図53
において、制御信号発生部は、動作モード指示信号CM
Dに従って、このアクティブラッチ回路ALに対する動
作が行なわれる期間を示すアクティブサイクル指示信号
φACTAを発生するモード検出回路120と、モード
検出回路120からのアクティブサイクル指示信号φA
CTAの活性化に応答してワンショットのパルス信号を
発生するワンショットパルス発生回路121と、ワンシ
ョットパルス発生回路121からのパルス信号を反転す
るインバータ回路122と、インバータ回路122の出
力信号とアクティブサイクル指示信号φACTAとを受
けるAND回路123と、AND回路123の出力信号
の立上がり(活性化)に応答してワンショットのパルス
信号を発生するワンショットパルス発生回路124と、
ワンショットパルス発生回路124の出力するパルス信
号を所定時間遅延する遅延回路125と、遅延回路12
5の出力信号の立上がりに応答してワンショットのパル
ス信号を発生するワンショットパルス発生回路126を
含む。
【0317】ワンショットパルス発生回路121および
126から転送指示信号φBおよびφAがそれぞれ出力
される。またワンショットパルス回路124から、制御
クロック信号φXが発生される。遅延回路125は、こ
のアクティブラッチ回路ALに対する信号の処理が行な
われ、アクティブラッチ回路ALのラッチ信号が確定状
態となるのに必要とされる期間に等しい遅延時間を有す
る。
【0318】この図53に示す制御信号発生部において
は、動作モード指示信号(またはコマンド)CMDが与
えられると、モード検出回路120は、このアクティブ
ラッチ回路ALに対する動作が行なわれる期間アクティ
ブサイクル指示信号φACTAを活性化する。これは、
たとえばアクティブラッチ回路を含む全体装置が、クロ
ック信号CLKに同期して動作しており、この動作モー
ド指示信号CMDがある動作モードを指定したとき、こ
のクロック信号CLKに同期してアクティブサイクル指
示信号φACTAが、このクロック信号の所定サイクル
経過後にアクティブラッチ回路の活性化のタイミングに
合わせて所定期間活性化される構成にたとえば対応す
る。
【0319】このアクティブサイクル指示信号φACT
Aが活性化されると、ワンショットパルス発生回路12
1からの転送指示信号φBが活性化され、スタンバイラ
ッチ回路SLからアクティブラッチ回路ALへの信号の
転送が行なわれる。アクティブサイクル指示信号φAC
TAが活性化され、かつ転送指示信号φBが非活性状態
となると、ワンショットパルス発生回路124が制御ク
ロック信号φXを活性化する。すなわち、アクティブラ
ッチ回路ALにおいて、電源制御がアクティブサイクル
指示信号φACTAによって行なわれて電源電圧が回復
し、かつスタンバイラッチ回路SLからのデータ転送が
完了した後に制御クロック信号φXが活性化され、アク
ティブラッチ回路ALが対応の論理回路に結合される。
【0320】この制御クロック信号φXが活性化される
と、遅延回路125が有する遅延時間が経過した後に転
送指示信号φAが、ワンショットパルス発生回路126
により発生される。したがって、アクティブラッチ回路
ALに対し論理回路による信号処理が完了し、アクティ
ブラッチ回路ALのラッチ信号が確定した後に、転送指
示信号φAが活性化されてアクティブラッチ回路ALか
らスタンバイラッチ回路SLへの信号の転送が実行され
る。アクティブラッチ回路ALに対する処理が実行され
るサイクル内においてスタンバイラッチ回路SLの信号
の転送が行なわれており、この転送のために特別のサイ
クルを設ける必要がなく、また、アクティブラッチ回路
ALからスタンバイラッチ回路SLの信号転送が、論理
回路の処理動作に悪影響を及ぼすことがなく、全体装置
の動作速度の低減が防止される。
【0321】なお、制御クロック信号φXは、転送指示
信号φAが活性化されると、適当なタイミングで非活性
化され、トランスファゲートXF2がオフ状態となる。
【0322】[変更例3]図54は、この発明の実施の
形態11の変更例3の動作を示す信号波形図である。こ
の変更例3においては、クロック信号CLKが動作サイ
クルを規定する。半導体装置の構成は、図47に示す構
成と同じであり、アクティブラッチ回路ALおよびスタ
ンバイラッチ回路SLと、これらのラッチ回路ALおよ
びSL間の信号転送を行なう双方向転送回路105と、
アクティブラッチ回路ALを論理回路に結合するトラン
スファーゲートXF2を含む。次に、この変更例3の動
作を図54に示す信号波形図を参照して説明する。
【0323】クロック信号CLKのサイクル♯1におい
て動作モード指示信号に従ってアクティブサイクル指示
信号φACTAが活性化される。このアクティブサイク
ル指示信号φACTAの活性化に従って、アクティブラ
ッチ回路ALに対する電源回復処理が行なわれる。この
アクティブラッチ回路ALに対する電源回復処置が完了
すると、転送指示信号φBが活性化され、スタンバイラ
ッチ回路SLのノード106bにラッチされている信号
が、双方向転送回路105を介して、アクティブラッチ
回路ALのノード106aに転送される。応じて、アク
ティブラッチ回路ALのノード106aの信号電位は、
スタンバイラッチ回路SLのラッチ信号が規定する信号
電位レベルとなる。
【0324】クロック信号CLKのサイクル♯2におい
て、このアクティブラッチ回路ALに対する活性化信号
である制御クロック信号φXが活性化され、アクティブ
ラッチ回路ALがトランスファーゲートXF2を介して
論理回路に結合される。この論理回路により、アクティ
ブラッチ回路ALにラッチされた信号に対する処理が行
なわれる。
【0325】このクロック信号CLKのサイクル♯2に
おいて、必要な処理が行なわれ、アクティブラッチ回路
ALに対する信号の処理が実行される。この信号処理に
応じて、アクティブラッチ回路ALのノード106aの
信号電位が変化する。この変化タイミングは、論理回路
の信号処理タイミングにより決定される。したがって、
図54においては、このノード106aの信号電位変化
タイミングを、ある時間幅をもって示している。
【0326】このクロックサイクル♯2においてアクテ
ィブラッチ回路ALに対する処理が完了すると、次のサ
イクル♯3において、制御クロック信号φXが非活性化
される。制御クロック信号φXが非活性化されると、次
いで転送指示信号φAが活性化され、アクティブラッチ
回路ALにラッチされた信号がスタンバイラッチ回路S
Lへ転送される。そのスタンバイラッチ回路SLへの信
号転送が完了すると、アクティブラッチ回路ALに対す
る電源制御が行なわれ、ゲートトンネル電流の低減が行
なわれる。
【0327】アクティブサイクル指示信号φACTA
は、このクロックサイクル♯3において非活性化されて
もよく、また他の論理回路が動作している期間活性状態
に維持されてもよい。
【0328】この図54に示すように、アクティブラッ
チ回路ALに対する信号処理が行なわれたサイクルの次
のサイクルで、アクティブラッチ回路からスタンバイラ
ッチ回路SLへの信号を転送することにより、アクティ
ブラッチ回路ALからスタンバイラッチ回路SLへの転
送時間を考慮してクロック信号のサイクル期間を決定す
る必要がなく、高速動作性に対する悪影響は生じず、ま
たこのアクティブラッチ回路ALのスタンバイ状態時
(スタンバイ期間時)における消費電流を低減すること
もできる。
【0329】図55は、図54に示す各信号を発生する
制御信号発生部の構成を概略的に示す図である。図55
において、制御信号発生部は、動作モード指示信号CM
Dとクロック信号CLKとを受け、このクロック信号C
LKの立上がりで、動作モード指示信号CMDの状態に
従って、アクティブサイクル指示信号φACTAを活性
化するモード検出回路130と、アクティブサイクル指
示信号φACTAをクロック信号CLKに従って転送す
るシフタ131と、シフタ131の出力信号φSHの立
上がりに応答してセットされて制御クロック信号φXを
Hレベルにセットするセット/リセットフリップフロッ
プ132と、制御クロック信号φXをクロック信号CL
Kに従って転送するシフタ133と、シフタ133の出
力信号の立上がりに応答してワンショットのパルス信号
を生成するワンショットパルス発生回路134と、アク
ティブサイクル指示信号φACTAを所定時間遅延する
遅延回路135と、遅延回路135の出力信号の立上が
りに応答してワンショットのパルス信号を発生するワン
ショットパルス発生回路136を含む。
【0330】セット/リセットフリップフロップ132
から、制御クロック信号φXが出力され、ワンショット
パルス発生回路134および136から、転送指示信号
φAおよびφBがそれぞれ出力される。遅延回路135
は、アクティブサイクル指示信号φACTAが活性化さ
れたとき、アクティブラッチ回路ALの動作電源電圧回
復に必要とされる時間に等しい遅延時間を有する。この
遅延回路135を設けることにより、アクティブサイク
ル移行時において、十分にアクティブラッチ回路ALの
電源電圧が回復した後に、スタンバイラッチ回路SLか
らアクティブラッチ回路ALへの信号転送を行ない、ア
クティブラッチ回路における正確な信号のラッチを保証
する。
【0331】シフタ131および133は、それぞれ所
定のクロックサイクル期間にわたって与えられた信号を
転送して遅延する。したがって、シフタ131および1
33は、それぞれ、クロック信号CLKの半サイクル単
位でその遅延時間を設定することができる。このシフタ
131の転送サイクル数を調整することにより、制御ク
ロック信号φXが活性状態となるクロックサイクル期間
を、図54に示すサイクル♯1および♯3いずれにも設
定することができる。シフタ133を用いることによ
り、制御クロック信号φXが非活性状態となった後に、
転送指示信号φAを生成することができる。またシフタ
133により、制御クロック信号φXの活性化期間をク
ロックサイクルの半サイクル単位で調節することもでき
る。
【0332】この制御信号発生部は、さらに、アクティ
ブサイクル指示信号φACTAの立上がりに応答してセ
ットされかつ転送指示信号φAの立下がりに応答してリ
セットされるセット/リセットフリップフロップ137
を含む。このセット/リセットフリップフロップ137
の出力Qからの信号が、アクティブラッチALの電源制
御のために使用される(階層電源構成の場合、電源スイ
ッチトランジスタに対する制御クロック信号φとしてこ
のセット/リセットフリップフロップ137の出力Qか
らの信号が使用される)。
【0333】なお、この図54に示す信号波形におい
て、シフタ131のクロック転送サイクルを0に設定し
た場合、クロックサイクル♯1および♯2を1つのクロ
ックサイクルとして、アクティブラッチ回路とスタンバ
イラッチ回路SLとの間での信号転送が行なわれる。
【0334】[変更例4]図56(A)は、この発明の
実施の形態11の変更例4の構成を概略的に示す図であ
る。図56(A)に示す構成においては、複数段の論理
回路LG♯1−LG♯nが同期設計されており、活性化
信号φL1−φLnに従って順次処理を実行する。これ
らの論理回路LG♯1−LG♯nそれぞれに対応してラ
ッチ回路LT♯1−LT♯nが設けられる。ラッチ回路
LT♯1−LT♯nは同一構成を有するため、図56
(A)において、ラッチ回路LT♯iの構成を代表的に
示す。ラッチ回路LT♯iは、アクティブラッチ回路A
L、スタンバイラッチ回路SL、制御クロック信号φX
iに従ってアクティブラッチ回路ALと論理回路LG♯
iと結合するトランスファーゲートXF2、および転送
指示信号φAiおよびφBに従ってアクティブラッチ回
路ALとスタンバイラッチ回路SLの間で信号転送を行
なう双方向転送回路105を含む。アクティブラッチ回
路ALからスタンバイラッチ回路SLへの信号転送を制
御する転送指示信号φAiが、ラッチ回路LT♯1−L
T♯nに対し個々に生成される。一方、スタンバイ状態
終了時スタンバイラッチ回路SLからアクティブラッチ
回路ALへの信号転送を指示する転送指示信号φBが、
ラッチ回路LT♯1−LT♯nに共通に生成される。次
に、この図56(A)に示す半導体装置の動作を図56
(B)に示す信号波形図を参照して説明する。
【0335】スタンバイ期間が完了して、アクティブサ
イクルが始まると、まず転送指示信号φBが活性化さ
れ、ラッチ回路LT♯1−LT♯nにおいて、スタンバ
イラッチ回路SLからアクティブラッチ回路ALへの信
号転送が行なわれる。このときには、スタンバイ状態時
において電源制御が行なわれていたアクティブラッチ回
路ALに対する電源は回復している。アクティブサイク
ル指示信号φACTAが活性化されると、次いで論理回
路LG♯1−LG♯nは活性制御信号φL1−φLnに
従って順次活性化され、それぞれ前段の論理回路から与
えられた信号に対する処理を実行する。このとき、また
ラッチ回路LT♯1−LT♯nにおいては、対応の論理
回路に対する活性制御信号φLiが活性状態となると、
制御クロック信号φXiが所定のタイミングで活性化さ
れ、トランスファーゲートXF2が導通し、アクティブ
ラッチ回路ALと論理回路LG♯iが結合される。
【0336】論理回路LG♯1−LG♯nにおいて、そ
れぞれ活性制御信号φL1−φLnに従って動作を実行
し、その実行結果がラッチ回路LT♯1−LT♯nのア
クティブラッチ回路ALにラッチされる。次のサイクル
において、このアクティブラッチ回路ALにラッチされ
た信号が、双方向転送回路105を介して対応のスタン
バイラッチ回路SLへ転送される。すなわち、論理回路
LG♯1−LG♯nにおいて活性制御信号φL1−φL
nが活性化されると、次のサイクルで、転送指示信号φ
A1−φAnが活性化される。したがって、論理回路L
G♯iが動作し、信号処理を行なったサイクルの次のサ
イクルにおいて、アクティブラッチ回路からスタンバイ
ラッチ回路SLへの信号転送が行なわれている。したが
って、各動作サイクルにおいて、論理回路の信号処理タ
イミングによるアクティブラッチ回路ALの信号確定タ
イミングと、このスタンバイラッチ回路SLへの信号転
送タイミングを考慮する必要がなく、十分余裕を持っ
て、アクティブラッチ回路からスタンバイラッチ回路S
Lへ信号を転送することができ、タイミング調整のため
の回路が不要となり、回路要素数の低減および応じて消
費電力の低減を実現することができる。
【0337】図57(A)は、図56(A)に示す転送
指示信号φAiを発生する部分の構成を概略的に示す図
である。図57(A)において、転送指示信号発生部
は、活性制御信号φLiをクロック信号CLKに同期し
て1クロックサイクル期間転送するシフタ140と、シ
フタ140の出力信号の立上がりに応答してワンショッ
トのパルス信号を発生するワンショットパルス発生回路
141を含む。このワンショットパルス発生回路141
から、転送指示信号φAiが出力される。クロック信号
CLKは、図56(A)に示す論理回路LG♯1−LG
♯nの動作サイクルを規定する信号である。この図57
(A)に示す転送指示信号発生部の動作を図57(B)
に示すタイミングチャートを参照して説明する。
【0338】活性制御信号φLiがクロック信号CLK
の立上がりに同期して活性化されると、シフタ140
は、この活性制御信号φLiを取込み次のクロック信号
CLKの立上がりで、この取込んだ信号を出力する。し
たがって、クロックサイクル♯iにおいて活性制御信号
φLiが活性化され、次のクロックサイクル♯i+1に
おいて次段の論理回路LG♯(i+1)に対する活性制
御信号φLi+1が活性化されるとき、このクロックサ
イクル♯i+1において、ワンショットパルス発生回路
141からワンショットが発生され、転送指示信号φA
iが活性化される。したがって、アクティブラッチ回路
ALにおいてクロックサイクル♯iによりラッチされた
信号が次のクロックサイクル♯i+1で、アクティブラ
ッチ回路ALからスタンバイラッチ回路SLへ転送され
る。
【0339】なお、制御クロック信号φXiは、活性制
御信号φLiに応答して適当なタイミングで活性化され
ればよい。
【0340】なお、活性制御信号φL1−φLnは、ア
クティブサイクル指示信号φACTAが活性化される
と、クロック信号CLKに同期してシフト動作を行なう
シフトレジスタから生成される。
【0341】なお、論理回路LG♯1〜LG♯nがクロ
ック信号に同期して、パイプライン的に逐次処理をする
場合、パイプラインステージの入出力部にはクロック信
号に従って動作するレジスタが設けられる。このレジス
タによりパイプラインステージ間の信号転送が行なわれ
る。このレジスタによるパイプラインステージ間信号転
送と同期してアクティブラッチ回路ALからスタンバイ
ラッチ回路SLへ信号の転送を行なう。パイプライン処
理においても、次サイクルでの信号転送が実現される。
【0342】[変更例5]図58は、この発明の実施の
形態11の変更例5の動作を示す信号波形図である。こ
の図58においては、半導体装置は、通常モードと低消
費電力モードを有する。低消費電力モードは、ロジック
回路の場合、ロジック回路が動作を停止するスリープモ
ードであり、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リ(DRAM)の場合には、セルフリフレッシュモード
である。通常モードにおいてはこの半導体装置が所定の
処理を実行する。図58に示すように、転送指示信号φ
Aが、通常モードから低消費電力モードに移行するとき
に活性化され、アクティブラッチ回路ALから、スタン
バイラッチ回路SLにラッチ信号が転送される。この期
間は、低消費電力エントリモードである。この低消費電
力エントリモードが完了すると、アクティブラッチ回路
において、電源制御が実行され、ゲートトンネル電流の
低減が行なわれる。
【0343】低消費電力モードが完了すると、まずアク
ティブラッチ回路に対する電源制御が行なわれ、電源が
回復した後、アクティブラッチ回路に対する転送指示信
号φBが活性化され、スタンバイラッチ回路SLからア
クティブラッチ回路ALへラッチ信号の転送が行なわれ
る。この転送指示信号φBの活性化期間が終了し、低消
費電力イグジットモードが完了すると、半導体装置に所
定の処理を実行させることができる。
【0344】したがって通常モード時においては、ゲー
ト絶縁膜の薄いMISトランジスタを用いて高速動作さ
せ、低消費電力モードにおいては、アクティブラッチ回
路ALの電源電圧制御等によりゲートトンネル電流を低
減し、応じて消費電力を低減する。この図58に示す信
号波形は、先の図48の波形図においてスタンバイ期間
を低消費電力モードの期間に置き換えることにより与え
られ、対応の制御信号発生部により図58に示す波形を
実現する制御信号発生部は実現される。
【0345】以上のように、この発明の実施の形態11
に従えば、待機期間中の信号の論理が予め定められない
ラッチ回路の場合、待機期間中アクティブラッチ回路か
らスタンバイラッチ回路へ信号を転送し、アクティブラ
ッチ回路をゲートトンネル電流低減状態に設定してお
り、待機期間中のゲートトンネル電流による消費電力を
抑制することができる。また、待機期間からアクティブ
期間への移行時においては、スタンバイラッチ回路にラ
ッチされた信号をアクティブラッチ回路へ転送してお
り、正確に、ラッチされた信号を復元することが、また
アクティブ期間中、このアクティブラッチ回路により、
高速動作を実現することができる。
【0346】[実施の形態12]図59(A)は、この
発明の実施の形態12に従う半導体装置の構成の一例を
示す図である。図59(A)において、電源ノードとプ
リチャージノード150の間に、プリチャージ指示信号
/φPRの活性化時(Lレベルのとき)導通するMIS
トランジスタPTR15が設けられる。プリチャージノ
ード150と接地ノードの間に、並列にNチャネルMI
SトランジスタNQ15、NQ16、およびNQ17が
設けられる。これらのMISトランジスタNQ15、N
Q16およびNQ17のゲートへは、それぞれ入力信号
IN1、IN2およびIN3が与えられる。
【0347】プリチャージ指示信号/φPRは、スタン
バイ期間中活性状態のLレベルへ設定され、プリチャー
ジノード150を、電源電圧Vccレベルにプリチャー
ジする。このプリチャージ用のMISトランジスタPT
R15には、ITRトランジスタを用い、そのゲートト
ンネル電流リークを抑制する。入力信号IN1−IN3
に応答して動作するMISトランジスタNQ15−NQ
17には、ゲート絶縁膜の膜厚が薄いMISトランジス
タが用いられる。スタンバイ期間中、入力信号IN1−
IN3はすべてLレベルであり、MISトランジスタN
Q15−NQ17はオフ状態を維持する。次に、この図
59(A)に示す半導体装置の動作を図59(B)に示
す動作波形図を参照して説明する。
【0348】スタンバイ期間中、プリチャージ指示信号
/φPRはLレベルであり、プリチャージノード150
は、プリチャージ用のMISトランジスタPTR15に
より電源電圧レベルにプリチャージされる。入力信号I
N1−IN3は、すべてLレベルであり、MISトラン
ジスタNQ15−NQ17はすべてオフ状態を維持す
る。
【0349】プリチャージ状態において、MISトラン
ジスタPTR15はオン状態となるものの、プリチャー
ジ用MISトランジスタPTR15は、ITRトランジ
スタであり、そのゲートトンネル電流は十分に抑制され
る。また、MISトランジスタNQ15−NQ17は、
オフ状態であり、ゲートトンネル電流はほとんど生じな
い。また、このプリチャージ用MISトランジスタPT
R15は、ITRトランジスタであり、たとえばゲート
絶縁膜の膜厚が厚い場合、しきい値電圧の絶対値が大き
くなり、応じてオフリーク電流も低減できる。
【0350】アクティブサイクルが始まると、プリチャ
ージ指示信号/φPRがHレベルとなり、プリチャージ
用のMISトランジスタPTR15がオフ状態となる。
MISトランジスタNQ15−NQ17が、入力信号I
N1−IN3の論理レベルに従ってオン/オフ状態とな
り、MISトランジスタNQ15−NQ17が選択的に
オン/オフ状態となる。このMISトランジスタNQ1
5−NQ17のオン/オフ状態により、プリチャージノ
ード150のアクティブ期間中の電圧レベルが決定され
る。このプリチャージノード150を接地電圧レベルに
放電する場合、MISトランジスタNQ15−NQ17
は、ゲート絶縁膜の薄いMISトランジスタであり、高
速で動作し、プリチャージノード150を接地電圧レベ
ルへ放電する。
【0351】したがって、この図59(A)に示すよう
に、プリチャージノード150をスタンバイ期間中所定
電圧レベルにプリチャージし、アクティブ期間中に、入
力信号に応じてプリチャージノードの電圧レベルが決定
されるダイナミック動作を行なう場合、プリチャージ用
MISトランジスタとしてITRトランジスタを利用す
ることによって、ゲートトンネル電流を抑制することが
できる。
【0352】このスタンバイ期間およびアクティブ期間
は、活性化指示信号ACTにより決定される。図59
(C)は、この発明の実施の形態12の半導体装置の一
般的な形態を示す図である。図59(C)において、半
導体装置は、電源ノードとプリチャージノード150の
間に接続されるプリチャージ用MISトランジスタPT
R15と、プリチャージノード150を入力信号(群)
に従って駆動する論理回路155を含む。この論理回路
155は、ゲート絶縁膜膜厚の薄い薄膜トランジスタ
(Tr)で構成される。この論理回路155の構成は、
各用途に応じて適当に定められる。プリチャージノード
150を、アクティブサイクル時、入力信号INに従っ
て駆動する構成であればよい。
【0353】[変更例1]図60(A)は、この発明の
実施の形態12の変更例1の構成を示す図である。図6
0(A)に示す構成は、図59(A)に示す構成に加え
て、プリチャージノード150と電源ノードの間に、プ
リチャージ指示信号/φPR2の活性化時導通するプリ
チャージ用MISトランジスタPQ15が設けられる。
このMISトランジスタPQ15は、ゲート絶縁膜の膜
厚は薄くされており、高速動作が可能である。プリチャ
ージ指示信号/φPR2は、アクティブ期間からスタン
バイ期間への移行時ワンショットパルスの形で活性化さ
れる。次に、この図60(A)に示す半導体装置の動作
を、図60(B)に示す信号波形図を参照して説明す
る。
【0354】スタンバイ状態時においては、活性化指示
信号ACTはLレベルであり、応じてプリチャージ指示
信号/φPR1がLレベルの活性状態となり、プリチャ
ージ用MISトランジスタPTR15がオン状態とな
り、ノード150が、電源電圧Vccレベルにプリチャ
ージされている。プリチャージ指示信号/φPR2は、
Hレベルの非活性状態であり、プリチャージ用MISト
ランジスタPQ15はオフ状態を維持する。したがっ
て、このプリチャージ用MISトランジスタPQ15
は、オフ状態であるため、このゲート絶縁膜の薄いMI
Sトランジスタをプリチャージ用MISトランジスタP
Q15として利用しても、このMISトランジスタPQ
15にはゲートトンネル電流は生じない。入力信号IN
1−IN3は、スタンバイ期間中Lレベルである。
【0355】アクティブ期間が始まると、活性化指示信
号ACTに従ってプリチャージ用MISトランジスタP
TR15がオフ状態となる。プリチャージ指示信号/φ
PR2はHレベルを維持している。入力信号IN1−I
N3が、このアクティブ期間中に変化し、MISトラン
ジスタNQ15−NQ17が、入力信号IN1−IN3
に従って選択的にオン/オフ状態に設定され、プリチャ
ージノード150の電圧レベルが応じて設定される。
【0356】アクティブ期間が完了すると、活性化指示
信号ACTの非活性化に応答してプリチャージ指示信号
/φPR1がHレベルからLレベルに立下がり、MIS
トランジスタPTR15がオン状態となり、プリチャー
ジノード150を電源電圧Vccレベルにプリチャージ
する。このとき、また、プリチャージ指示信号/φPR
2がLレベルとなり、プリチャージ用MISトランジス
タPQ15がオン状態となる。
【0357】ITRトランジスタは、ゲートトンネル電
流抑制のためにゲートトンネル障壁が大きく、また、そ
のしきい値電圧の絶対値が大きくなっている。したがっ
て、このITRトランジスタであるMISトランジスタ
PTR15を用いてプリチャージノード150をプリチ
ャージする場合、プリチャージノード150の電圧レベ
ルが電源電圧Vccレベルに復帰するまでに時間を有
し、スタンバイ期間およびアクティブ期間が繰返し実行
される場合、このスタンバイの期間を短くすることがで
きなくなる可能性が生じる。そこで、ゲート絶縁膜の薄
い高速動作するMISトランジスタをプリチャージ用M
ISトランジスタPQ15として用い、このプリチャー
ジノード150を高速で電源電圧Vccレベルまで復帰
させる。これにより、スタンバイ期間が短い場合におい
ても、確実にプリチャージノード150を電源電圧Vc
cレベルにプリチャージすることができ、スタンバイ期
間中の消費電流の低減およびアクティブ期間中の高速動
作両者を実現することができる。
【0358】図61は、図60(A)に示すプリチャー
ジ指示信号発生部の構成を概略的に示す図である。図6
1において、プリチャージ指示信号の発生部は、活性化
指示信号ACTを受ける2段の縦続接続されるインバー
タ回路155aおよび155bと、インバータ回路15
5aの出力信号の立上がりに応答して所定期間Lレベル
となるワンショットのパルス信号を生成するワンショッ
トパルス発生回路156を含む。インバータ回路155
bからプリチャージ指示信号/φPR1が出力され、ワ
ンショットパルス発生回路156からプリチャージ指示
信号/φPR2が出力される。
【0359】インバータ回路155aおよび155bは
バッファ回路を構成しており、活性化指示信号ACTに
従ってプリチャージ指示信号/φPR1が生成される。
一方、アクティブ期間完了時、インバータ回路155a
の出力信号がHレベルに立上がり、応じてワンショット
パルス発生回路156が、ワンショットのパルス信号を
生成し、プリチャージ指示信号/φPR2をこのスタン
バイ期間移行時所定期間活性状態へ駆動する。これによ
り、各動作サイクル/期間に応じて、プリチャージ指示
信号/φPR1および/φPR2を活性/非活性化する
ことができる。
【0360】[変更例2]図62は、この発明の実施の
形態12の変更例2の動作を示す信号波形図である。用
いられる半導体装置の構成は図60(A)の構成であ
り、プリチャージノード150のプリチャージには、プ
リチャージ指示信号/φPR1および/φPR2に従っ
てオン状態となるプリチャージ用のトランジスタPTR
15およびPQ15を用いる。この図62に示す信号波
形図においては、ゲート絶縁膜の薄いプリチャージ用M
ISトランジスタPQ15をオン状態にさせるためのプ
リチャージ指示信号/φPR2は、アクティブ期間開始
時にワンショットパルスの形で活性化される。すなわ
ち、スタンバイ期間からアクティブ期間への移行時に、
プリチャージ指示信号/φPR2が所定期間活性状態と
され、MISトランジスタPQ15で確実に、プリチャ
ージノード150を所定電圧レベルにプリチャージす
る。
【0361】スタンバイ期間中、MISトランジスタP
TR15でプリチャージノード150をプリチャージす
る場合、このスタンバイ期間の長さが短く、不十分であ
り、プリチャージノード150を指定電圧にプリチャー
ジできない場合であっても、アクティブ期間開始時にお
いてプリチャージ指示信号/φPR2により、確実に、
プリチャージノード150を所定電圧レベルにプリチャ
ージすることができる。このプリチャージ完了後、入力
信号IN1−IN3に従ってMISトランジスタNQ1
5−NQ17が選択的にオン/オフ状態となる。
【0362】図63は、図62に示すプリチャージ指示
信号を発生する部分の構成を概略的に示す図である。図
63に示すプリチャージ指示信号発生部は、図61に示
すプリチャージ指示信号発生部と、以下の点において異
なっている。すなわち、プリチャージ指示信号/φPR
2は、活性化指示信号ACTの立上がりに応答して所定
期間Lレベルとなるワンショットのパルス信号を発生す
るワンショットパルス発生回路157から発生される。
アクティブ期間開始時において、プリチャージ指示信号
/φPR2を所定期間活性状態へ駆動する。
【0363】図64は、この発明の実施の形態12の変
更例1および2の半導体装置の一般的構成を示す図であ
る。この図64においては、プリチャージノード150
を、入力信号(群)INに従って駆動する論理回路15
5が設けられる。この論理回路155は、ゲート絶縁膜
の薄いMISトランジスタ(薄膜Tr)を構成要素とし
て有する。プリチャージノード150は、プリチャージ
指示信号/φPR1および/φPR2をそれぞれゲート
に受けるMISトランジスタPTR15およびPQ15
により、電源電圧Vccレベルにプリチャージされる。
この論理回路155は、先の図59(C)に示す構成と
同様、所定の論理処理を実行して、プリチャージノード
150を選択的に駆動する。
【0364】[変更例3]図65は、この発明の実施の
形態12の変更例3の動作を示す信号波形図である。こ
の変更例3において、半導体装置は、通常動作モード時
におけるスタンバイサイクルおよびアクティブサイクル
に加えて、動作が停止されるスリープモードを有する。
半導体装置の構成は、図60(A)に示す構成と同じで
あり、プリチャージ指示信号/φPR1に応答してオン
状態となるITRトランジスタで構成されるMISトラ
ンジスタPTR15およびプリチャージ指示信号/φP
R2に応答してオン/オフ状態となるMISトランジス
タPQ15がプリチャージ用MISトランジスタとして
設けられる。次に、この図65に示す信号波形図を参照
して、この発明の実施の形態12の変更例3の動作につ
いて説明する。
【0365】スリープモード指示信号SLEEPが非活
性状態のLレベルの場合には、活性化指示信号ACTに
従ってスタンバイサイクルおよびアクティブサイクルが
繰返し実行される。このスリープモード指示信号SLE
EPがLレベルのときには、プリチャージ指示信号/φ
PR1はHレベルを維持し、したがって、MISトラン
ジスタPTR15はオフ状態を維持する。通常動作モー
ド時(スリープモード指示信号の非活性化時)におい
て、プリチャージ指示信号/φPR2が活性化指示信号
ACTに従ってLレベルおよびHレベルに駆動される。
スタンバイサイクルにおいては、プリチャージ指示信号
/φPR2がLレベルとなり、プリチャージ用MISト
ランジスタPQ15がオン状態となり、プリチャージノ
ード150が高速で充電される。一方、アクティブサイ
クル時においては、プリチャージ指示信号/φPR2が
Hレベルとなり、プリチャージ用MISトランジスタP
Q15がオフ状態となる。このアクティブサイクル時に
おいて入力信号IN1、IN2およびIN3に従って論
理回路またはMISトランジスタNQ15−NQ17が
選択的にプリチャージノード150を接地電圧レベルに
駆動する。
【0366】スリープモード指示信号SLEEPがHレ
ベルとなり、スタンバイ状態が所定時間以上継続するス
リープモードが指定されると、プリチャージ指示信号/
φPR2がHレベルとなり、プリチャージ用MISトラ
ンジスタPQ15は、このスリープモード期間中オフ状
態を維持する。一方、このスリープモード指示信号SL
EEPの活性化に応答してプリチャージ指示信号/φP
R1がLレベルとなり、プリチャージ用のMISトラン
ジスタPTR15がオン状態となり、プリチャージノー
ド150を電源電圧Vccレベルにプリチャージする。
スリープモード時においては、消費電流はできるだけ小
さくされる。MISトランジスタPQ15をスリープモ
ード時オフ状態とすることにより、このプリチャージ用
MISトランジスタPQ15におけるゲートトンネル電
流を抑制する。
【0367】MISトランジスタPTR15は、ITR
トランジスタであり、オン状態時におけるゲートトンネ
ル電流は十分小さい。したがって、このスリープモード
時におけるプリチャージ用MISトランジスタPTR1
5およびPQ15におけるゲートトンネル電流を抑制す
ることができる。通常動作モード時においては、高速動
作するMISトランジスタPQ15を用いてプリチャー
ジノード150をプリチャージしている。したがって、
アクティブ状態からスタンバイ状態への遷移時に、プリ
チャージノードを高速でプリチャージすることができ、
高速動作が可能となる。またスリープモード移行時にお
いては、このスリープモードへの移行は高速動作が要求
されないため、ITRトランジスタを用いてプリチャー
ジノード150を所定電圧レベルにプリチャージして
も、何ら問題は生じず、スリープモード時の消費電流が
低減される。
【0368】図66は、図65に示すプリチャージ指示
信号/φPR1および/φPR2を発生する部分の構成
の一例を示す図である。図66において、プリチャージ
指示信号発生部は、活性化指示信号ACTを受ける2段
の縦続接続されるインバータ回路160aおよび160
bと、インバータ回路160bの出力信号とスリープモ
ード指示信号SLEEPを受けるOR回路160cと、
スリープモード指示信号SLEEPを受けるインバータ
回路160dを含む。OR回路160cから、プリチャ
ージ指示信号/φPR2が出力され、インバータ回路1
60dから、プリチャージ指示信号/φPR1が出力さ
れる。
【0369】活性化指示信号ACTは、動作サイクルに
応じて外部からの信号に応じて生成される。したがっ
て、この図66に示す構成を利用することにより、スリ
ープモード指示信号SLEEPがLレベルのときには、
OR回路160cがバッファ回路として動作し、またイ
ンバータ回路160aおよび160bがバッファ回路と
して動作するため、活性化指示信号ACTに従ってプリ
チャージ指示信号/φPR2が変化する。スリープモー
ド指示信号SLEEPがLレベルであるため、プリチャ
ージ指示信号/φPR1がHレベルを維持する。
【0370】スリープモード指示信号SLEEPがHレ
ベルとなると、OR回路160cからのプリチャージ指
示信号/φPR2がHレベルとなり、一方、インバータ
回路160dからのプリチャージ指示信号/φPR1が
Lレベルとなる。
【0371】この図66に示す構成を利用することによ
り、通常動作モード時およびスリープモード時で、プリ
チャージ用のMISトランジスタを使い分けることがで
きる。
【0372】[変更例4]図67(A)は、この発明の
実施の形態12の変更例4の構成を示す図である。この
図67(A)に示す構成においては、電源ノードとプリ
チャージノード150の間に、プリチャージ指示信号/
φPRに従ってオン状態となるMISトランジスタPQ
16が設けられる。このMISトランジスタPQ16
は、ゲート絶縁膜の膜厚が薄いMISトランジスタであ
る。プリチャージノード150には、それぞれゲートに
入力信号IN1−IN3を受けるMISトランジスタN
Q15−NQ17が結合される。
【0373】この図67(A)に示す半導体装置におい
ては、プリチャージ指示信号/φPRはアクティブサイ
クル開始時にワンショットの形で活性化される。すなわ
ち、図67(B)に示すように、活性化指示信号ACT
がHレベルに立上がると、応じてプリチャージ指示信号
/φPRが所定期間Lレベルとなり、プリチャージ用M
ISトランジスタPQ16がオン状態となり、プリチャ
ージノード150が所定電圧レベルにプリチャージされ
る。MISトランジスタPQ16は、ゲート絶縁膜の薄
いMISトランジスタであり、このワンショットパルス
の形のプリチャージ指示信号/φPRに従ってプリチャ
ージノード150が高速で所定電圧レベルにプリチャー
ジされる。このプリチャージ完了後、入力信号IN1−
IN3に従ってプリチャージノード150が選択的に接
地電圧レベルに放電される。
【0374】MISトランジスタPQ16のゲートトン
ネル電流が大きい場合においても、ワンショットパルス
の形でプリチャージ指示信号/φPRを活性化すること
により、このゲートトンネル電流が流れる期間を短くす
ることができ、応じて、プリチャージ用MISトランジ
スタにおけるゲートトンネル電流を抑制することができ
る。
【0375】図68は、図67(A)に示すプリチャー
ジ指示信号/φPRを発生する部分の構成を概略的に示
す図である。図68において、動作モード指示信号CM
Dに従って指定された動作モードを検出し、活性化指示
信号ACTを生成するモード検出回路162と、モード
検出回路162からの活性化指示信号ACTの立上がり
に応答して所定期間Lレベルとなるワンショットのパル
ス信号を発生するワンショットパルス発生回路164が
設けられる。ワンショットパルス発生回路164から、
プリチャージ指示信号/φPRが出力される。
【0376】外部からの動作モード指示信号CMDに従
ってアクティブサイクルが指定されたとき、モード検出
回路162は、活性化指示信号ACTを活性状態(Hレ
ベル)へ駆動する。ワンショットパルス発生回路164
が、この活性化指示信号ACTの活性化(立上がり)に
応答して、プリチャージ指示信号/φPRを所定期間L
レベルに駆動する。これにより、アクティブサイクル開
始時ワンショットでプリチャージノード150をプリチ
ャージすることができる。
【0377】スタンバイ状態時においては、MISトラ
ンジスタがすべてオフ状態となり、ゲートトンネル電流
を抑制することができる。
【0378】[変更例5]図69は、この発明の実施の
形態12の変更例5の構成を示す図である。この図69
に示す構成においては、図67(A)に示す構成に加え
て、プリチャージノード150と接地ノードの間に、活
性化指示信号ACTの反転信号に応答して選択的に導通
するMISトランジスタNTR15が設けられる。この
MISトランジスタNTR15は、ゲートトンネル障壁
が大きいITRトランジスタで構成される。このMIS
トランジスタNTR15は、活性化指示信号ACTをイ
ンバータを介してゲートに受ける。したがってアクティ
ブ期間(サイクル)が完了してスタンバイ期間(サイク
ル)になると、このMISトランジスタNTR15がオ
ン状態となる。アクティブ期間が始まると、プリチャー
ジ指示信号/φPRがワンショットの形で活性化され、
プリチャージノード150が所定電圧レベルにプリチャ
ージされる。
【0379】したがって、スタンバイ期間中は、ゲート
トンネル障壁の大きなITRトランジスタであるMIS
トランジスタNTR15により接地ノードにプリチャー
ジノード150が保持される。これにより、プリチャー
ジノード150が、スタンバイ期間中フローティング状
態となるのを防止することができ、このプリチャージノ
ード150の不安定な電圧により誤動作が生じるのを防
止することができる。
【0380】スタンバイ期間中は、プリチャージノード
150の信号を受ける他回路もスタンバイ状態にあり、
動作していない。したがって、このスタンバイ期間中プ
リチャージノード150を接地電圧レベルに保持して
も、何ら他回路に対する悪影響は生じない。アクティブ
動作においては、アクティブ期間移行時に、プリチャー
ジノード150が所定の電圧レベルにプリチャージされ
た時点から、その動作が開始する。ワンショットパルス
の形で、プリチャージ指示信号/φPRを活性化するこ
とにより、確実に他回路は、このプリチャージノード1
50の電圧レベルに応じて正確な動作を行なうことがで
きる。
【0381】このフローティング防止用のMISトラン
ジスタは、ゲートトンネル障壁が大きいため、オン状態
時におけるゲートトンネル電流は十分抑制され、スタン
バイ期間中における消費電流は十分低減される。
【0382】図70は、この発明の実施の形態12の変
更例4および5の一般的構成を概略的に示す図である。
この図70に示す構成は、NOR型の論理回路に代え
て、一般の論理回路165が用いられる。この論理回路
165は、構成要素としてゲート絶縁膜の薄いMISト
ランジスタを含む。この論理回路165は、入力信号
(群)INに従って、プリチャージノード150を選択
的に駆動する。このプリチャージノード150の電圧レ
ベルにより、他回路が所定の処理を実行する。
【0383】[変更例6]図71は、この発明の実施の
形態12の変更例6の構成を示す図である。図71にお
いては、プリチャージノード150と電源ノードの間に
プリチャージ指示信号/φPRに応答して導通するMI
SトランジスタPQ16が設けられる。このプリチャー
ジノード150と接地ノードの間に、スリープモード指
示信号SLEEPの活性化時導通するMISトランジス
タNTR16が設けられる。また、プリチャージノード
150と接地ノードの間には、論理回路の一例として、
入力信号IN1−IN3に従ってそれぞれ選択的にオン
状態となるMISトランジスタNQ15、NQ16、お
よびNQ17が並列に接続される。
【0384】MISトランジスタNTR16は、ゲート
トンネル障壁の大きなITRトランジスタであり、ゲー
トトンネル電流は十分に抑制される。一方MISトラン
ジスタNQ15−NQ17はゲート絶縁膜膜厚の薄いM
ISトランジスタであり、入力信号IN1−IN3に従
って高速に動作する。次に、この図71に示す半導体装
置の動作を図72に示す信号波形図を参照して説明す
る。
【0385】信号/データに対する処理が行なわれるノ
ーマルモード時において、スリープモード指示信号SL
EEPは、Lレベルであり、MISトランジスタNTR
16はオフ状態を維持する。このMISトランジスタN
TR16は、ITRトランジスタであり、ゲートトンネ
ル電流およびオフリーク電流ともに小さい。このノーマ
ルモード時において、アクティブサイクルおよびスタン
バイサイクルが繰返し実行される。アクティブサイクル
時において活性化指示信号ACTに従ってプリチャージ
指示信号/φPRが非活性/活性を繰返す。このアクテ
ィブ期間中、プリチャージ指示信号/φPRが非活性状
態にある。この通常動作モード時においては、ゲート絶
縁膜の薄いMISトランジスタPQ16を用いてプリチ
ャージノード150をプリチャージしている。したがっ
て通常動作モード時(ノーマルモード時)においては、
高速で、活性化指示信号ACTに従ってプリチャージノ
ード150の充電/放電を行なうことができる。
【0386】一方、スリープモードに入ると、スリープ
モード指示信号SLEEPがHレベルとなり、MISト
ランジスタNTR16がオン状態となり、プリチャージ
ノード150が接地電圧レベルに固定される。一方、プ
リチャージ指示信号/φPRがHレベルを維持し、MI
SトランジスタPQ16がオフ状態となる。
【0387】このスリープモード時においては、入力信
号IN1−IN3はすべてLレベルに設定され、MIS
トランジスタNQ15−NQ17はすべてオフ状態であ
る。したがって、低消費電流が要求されるスリープモー
ド時においては、ゲート絶縁膜の薄いMISトランジス
タPQ16、およびNQ15−NQ17はすべてオフ状
態であり、これらのMISトランジスタPQ16、NQ
15−NQ17におけるゲートトンネル電流を抑制する
ことができる。
【0388】スリープモードが終了すると、スリープモ
ード指示信号SLEEPがLレベルに復帰し、MISト
ランジスタNTR16がオフ状態となる。このスリープ
モード指示信号SLEEPがLレベルになると、プリチ
ャージ指示信号/φPRがLレベルとなり、MISトラ
ンジスタPQ16がオン状態となり、プリチャージノー
ド150を高速で電源電圧Vccレベルにプリチャージ
する。このスリープモードからノーマルモード時のスタ
ンバイ状態への移行時においては、アクティブサイクル
開始までに所定の期間が仕様で定められており、十分な
時間が保証される。したがって、このスリープモードか
らスタンバイ状態移行時において、プリチャージ用のM
ISトランジスタPQ16を用いて確実に、プリチャー
ジノード150を所定電圧のレベルにプリチャージする
ことができる。
【0389】図73は、図71に示すプリチャージ指示
信号およびスリープモード指示信号の発生部の構成を概
略的に示す図である。図73において、制御信号発生部
は、外部からの動作モード指示信号CMDを受けて、活
性化指示信号ACTおよびスリープモード指示信号SL
EEPを、指定された動作モードに従って選択的に活性
化するモード検出回路170と、モード検出回路170
からの活性化指示信号ACTを受ける2段の縦続接続さ
れるインバータ回路171および172と、インバータ
回路172の出力信号とスリープモード指示信号SLE
EPを受けて、プリチャージ指示信号/φPRを生成す
るOR回路173を含む。
【0390】動作モード指示信号CMDが、アクティブ
状態を指定するときは、活性化指示信号ACTがHレベ
ルとなる。応じて、プリチャージ指示信号/φPRが、
スリープモード指示信号SLEEPがLレベルのときに
活性状態となる。したがってスリープモード指示信号S
LEEPがLレベルのときには、プリチャージ指示信号
/φPRが、活性化指示信号ACTに従って生成され
る。
【0391】一方、スリープモード指示信号SLEEP
が活性状態のHレベルとなると、OR回路173からの
プリチャージ指示信号/φPRはHレベルに固定され
る。これにより、動作モードに応じて、プリチャージ指
示信号/φPRの活性化態様を切換えることができる。
なお、この変更例6において、プリチャージ指示信号/
φPRはワンショットパルスの形で発生されてもよい。
【0392】なお、図71に示すこの発明の実施の形態
12の変更例6の半導体装置の一般の形は、図70に示
すものと実質的に同じとなる。
【0393】以上のように、この発明の実施の形態12
に従えば、プリチャージ用のMISトランジスタに、ゲ
ートトンネル障壁の大きいMISトランジスタを用いる
場合には、ゲート絶縁膜の薄いMISトランジスタを用
いてプリチャージ動作を補償し、またゲート絶縁膜の薄
いMISトランジスタをプリチャージ用MISトランジ
スタとして利用する場合には、消費電流を低減すること
が要求される動作モード時には、このプリチャージ用M
ISトランジスタをオフ状態とするかまたは、ごく短時
間のみオン状態とする。これにより、低消費電流が要求
されるスタンバイ状態時におけるゲートトンネル電流を
動作速度に影響を及ぼすことなく抑制することができ
る。
【0394】[実施の形態13]図74(A)は、この
発明の実施の形態13に従う半導体装置の要部の構成を
概略的に示す図である。この図74(A)に示す半導体
装置は、ダイナミック型半導体記憶装置(DRAM)で
あり、行列状に配列される複数のメモリセルを有するメ
モリセルアレイ200を含む。このメモリセルアレイ2
00において行列状に配列されるメモリセルは、ダイナ
ミック型メモリセルであり、所定の周期で、記憶データ
をリフレッシュする必要がある。
【0395】この半導体装置は、さらに、メモリセルア
レイ200の行を指定するロウアドレスを生成するため
のロウアドレス系回路203と、ロウアドレス系回路2
03からのロウアドレスに従ってメモリセルアレイ20
0のアドレス指定された行に対応するワード線を選択状
態へ駆動するためのワード線駆動回路および選択行に接
続されるメモリセルのデータの検知、増幅を行なうため
のセンス系回路を含む行系回路ブロック204と、列選
択およびデータの入出力を行なうためのその他の周辺回
路を含む列系回路ブロック205を含む。
【0396】ロウアドレス系回路203は、与えられた
ロウアドレスを受けて内部ロウアドレスを発生するロウ
アドレスバッファ、このロウアドレスバッファからのロ
ウアドレスをデコードするロウデコード回路およびこれ
らのロウアドレスバッファおよびロウデコード回路の動
作を制御するロウアドレス系制御回路を含む。
【0397】ワード線駆動回路およびセンス系回路を含
む行系回路ブロック204は、ワード線駆動回路および
センス系回路の動作を制御する行系制御回路を含む。行
系回路ブロック204は、また、メモリセルアレイ20
0の各列に対応して配置され、各列を、所定の中間電圧
レベルにプリチャージするプリチャージ/イコライズ回
路を制御するための回路およびシェアードセンスアンプ
構成の場合のビット線分離ゲートの導通を制御するビッ
ト線分離ゲート制御回路等を含む。その他の周辺回路を
含む列系回路ブロック205は、列選択指示が与えられ
たときに動作する。
【0398】この半導体装置は、さらに、(セルフ)リ
フレッシュモード時にリフレッシュされる行を指定する
リフレッシュアドレスを生成するリフレッシュアドレス
カウンタ201と、セルフリフレッシュモード時に、リ
フレッシュ要求を所定の間隔で発生するリフレッシュタ
イマ202を含む。このリフレッシュアドレスカウンタ
201からのリフレッシュアドレスはロウアドレス系回
路203へ与えられ、またリフレッシュタイマ202か
らのリフレッシュ要求信号が、ロウアドレス系回路20
3および行系回路ブロック204へ与えられ、それぞれ
のリフレッシュモード時における動作を制御する。
【0399】セルフリフレッシュモードは、実際にリフ
レッシュが行なわれるリフレッシュアクティブ期間およ
びリフレッシュ要求の発行を待つリフレッシュスタンバ
イ期間を含む。通常動作モード時においても、アクティ
ブサイクルおよびスタンバイサイクルが存在する。セル
フリフレッシュモードは、通常、低消費電力モードであ
り、このセルフリフレッシュモード時における消費電流
はできるだけ小さくするのが好ましい。このためリフレ
ッシュモード時に動作するリフレッシュアドレスカウン
タ201およびリフレッシュタイマ202は、ゲートト
ンネル障壁の大きなITRトランジスタで構成する。た
とえば、ゲート絶縁膜の厚い厚膜トランジスタを用い
て、これらのリフレッシュアドレスカウンタ201およ
びリフレッシュタイマ202を構成する。一方、ロウア
ドレス系回路203、行系回路ブロック204および列
系回路ブロック205は、通常動作モード時においても
動作をする必要があり、これらは高速動作性を要求され
るため、ゲート絶縁膜の薄いMISトランジスタで構成
する。
【0400】これらのリフレッシュアドレスカウンタ2
01およびリフレッシュタイマ202は、ゲートトンネ
ル障壁の大きなITRトランジスタで構成しても、セル
フリフレッシュモード時には高速動作性が要求されない
ため、特に問題は生じない。ロウアドレス系回路20
3、行系回路ブロック204および列系回路ブロック2
05は、セルフリフレッシュモード時のリフレッシュス
タンバイ状態時においては、先の実施の形態1および3
で示した構成に基づき、ゲートトンネル電流の抑制が図
られる。これらは、また、電源電圧供給が停止されても
よい。したがって、通常動作モード時の高速動作性を損
なうことなく、セルフリフレッシュモード時の消費電流
を低減することができる。
【0401】図74(A)において、その他の周辺回路
を含む列系回路ブロック205は、このセルフリフレッ
シュモード時においては、電源電圧供給が停止されるな
どのゲートトンネル電流抑制動作が実行される。行選択
に関連するロウアドレス系回路203および行系回路ブ
ロック204は、セルフリフレッシュモード時、リフレ
ッシュスタンバイ状態時およびリフレッシュアクティブ
状態に応じて、そのゲートトンネル電流抑制機構が選択
的に活性化される。
【0402】図74(B)は、図74(A)に示すリフ
レッシュアドレスカウンタ201の一段の構成を示す図
である。リフレッシュアドレスビットの数に応じて必要
な数だけ、この図74(B)に示す構成が設けられる。
図74(B)において、リフレッシュアドレスカウンタ
201は、リフレッシュアドレスビット/Qi−1に応
答して選択的に活性化され、活性化時与えられた信号を
反転するクロックトインバータ201aおよび201b
と、クロックトインバータ201bの出力信号を反転し
てクロックトインバータ201aの入力へ与えるインバ
ータ201cと、クロックトインバータ201aの出力
をラッチするインバータラッチ201dと、クロックト
インバータ201bの出力信号をラッチするインバータ
ラッチ201eとを含む。クロックトインバータ201
bからリフレッシュアドレスビットQiが出力される。
これらのインバータが、全てITRトランジスタ、たと
えば厚膜トランジスタで構成される。次に、この図74
(B)に示すリフレッシュアドレスカウンタの動作につ
いて、簡単に説明する。
【0403】ビット/Qi−1がHレベルのとき、クロ
ックトインバータ201aは出力ハイインピーダンス状
態であり、一方、クロックトインバータ201bが活性
化され、インバータラッチ201dにラッチされている
信号を反転して、ビットQiを生成する。インバータラ
ッチ201dには、ビットQiがラッチされているた
め、このビット/Qi−1がHレベルとなると、ビット
Qiが変化する。すなわち、下位のビットQiがHレベ
ルからLレベルに変化すると上位ビットQiの論理レベ
ルが変化する。ビット/Q−iがLレベルの間、クロッ
クトインバータ201bは出力ハイインピーダンス状態
であり、ビットQiは変化しない。この下位ビットのH
レベルからLレベルへの変化時に、すなわち下位からの
キャリ発生時に上位ビットの論理レベルを変化させるこ
とにより、カウント回路を構成することができる。
【0404】リフレッシュタイマの回路構成としては、
キャパシタの充放電時間を利用する従来と同様の構成を
利用することができる。
【0405】[変更例1]図75は、この発明の実施の
形態13の変更例1の構成を概略的に示す図である。図
75においては、ロウアドレス系回路203および行系
回路ブロック204に対し、それぞれ、リフレッシュモ
ード時に活性化されるロウアドレス系回路206および
行系回路ブロック207が対応して配置される。これら
の行系回路ブロック207およびロウアドレス系回路2
06は、リフレッシュモード時に動作するだけであり、
たとえばゲート絶縁膜の厚い厚膜トランジスタであるI
TRトランジスタを構成要素として含む。通常動作モー
ド時においては、ゲート絶縁膜の薄いMISトランジス
タを構成要素として含むロウアドレス系回路203およ
び行系回路ブロック204により、メモリセルアレイ2
00に対する行選択動作が実行される。一方、リフレッ
シュモード時(セルフリフレッシュモード時)において
は、ロウアドレス系回路206および行系回路ブロック
207により、メモリセルアレイ200の行選択動作が
実行される。ロウアドレス系回路203および行系回路
ブロック204は、このリフレッシュモード時ゲートト
ンネル電流を抑制するように、その電源電圧等の制御が
行なわれる。その他の周辺回路を含む列系回路ブロック
205においても同様、ゲートトンネル電流低減機構が
活性化される。ロウアドレス系回路206のたとえばデ
コード回路は厚膜トランジスタであり、正確な動作のた
めに必要に応じて電源電圧を高くするなどの処置を行な
い、厚膜トランジスタのしきい値電圧の影響が十分に抑
制されるように制御する。
【0406】以上のように、通常動作モード時に動作す
る行選択系回路およびセルフリフレッシュモード時に動
作する行選択系回路を別々に設けることにより、通常動
作モード時における動作特性を損なうことなく、セルフ
リフレッシュモード時におけるゲートトンネル電流によ
る消費電流を低減することができる。
【0407】なお、この行系回路ブロック204および
207に含まれるセンス系回路は、メモリアレイ200
において配置されるセンスアンプの動作を制御する回路
ブロックである。センスアンプは、通常動作モード用の
センスアンプ回路およびリフレッシュモード用のセンス
アンプ回路を別々に設ける必要はない。これは、センス
アンプ回路を構成する交差結合されるMISトランジス
タは、スタンバイ状態時においてすべてオフ状態となる
ためである。しかしながら、このセンスアンプ回路を活
性化するためのセンスアンプ活性化トランジスタは、通
常動作モード用とセルフリフレッシュモード用とを2つ
別々に設けてもよい。このリフレッシュモード用のセン
スアンプ活性化トランジスタのゲートトンネル障壁を大
きいMISトランジスタで構成し、電流駆動能力を小さ
くして、センスアンプ回路動作時における平均直流電流
を低減し、セルフリフレッシュモード時の直流消費電流
を低減する。
【0408】図76は、図75に示す構成に対する制御
部の構成を概略的に示す図である。図76において、動
作モード指示信号CMDに従ってセルフリフレッシュモ
ードが指定されたことを検出するリフレッシュモード検
出回路210と、このリフレッシュモード検出回路21
0からのリフレッシュモード指示信号SRFに従って行
系回路ブロック207および204の出力の一方を選択
するマルチプレクサ(MUX)214と、リフレッシュ
モード指示信号SRFに従ってロウアドレス系回路20
3および行系回路ブロック204の電源制御等を行なう
ゲートトンネル電流低減機構212が設けられる。この
リフレッシュモード検出回路210は、ゲートトンネル
障壁の大きなMISトランジスタを構成要素として含
む。
【0409】リフレッシュモードが指定され、リフレッ
シュモード指示信号SRFが活性化されると、ゲートト
ンネル電流低減機構212がロウアドレス系回路203
および行系回路ブロック204の電源制御等を行ないゲ
ートトンネル電流を低減させる。このゲートトンネル電
流低減機構212は、単に、ロウアドレス系回路203
および行系回路ブロック204への電源電圧供給を遮断
する構成であってもよい。
【0410】リフレッシュモード時にはマルチプレクサ
214が、ワード線駆動回路およびセンス系回路を含む
行系回路ブロック207の出力信号を選択してメモリセ
ルアレイ200へ与える。このリフレッシュモード検出
回路210からのセルフリフレッシュモード指示信号S
RFは、また、リフレッシュタイマ202および列系回
路ブロック205へ与えられる。列系回路ブロックに対
してもゲートトンネル電流低減機構が設けられており、
そのリフレッシュモード指示信号SRFに従って、この
列系回路ブロック205の電源またはバイアス制御によ
るトンネル電流低減が行なわれる。リフレッシュタイマ
202は、リフレッシュモード指示信号SRFが活性状
態の間、所定の時間間隔でリフレッシュ要求を発行す
る。
【0411】なお、このリフレッシュモード検出回路2
10からのリフレッシュモード検出信号SRFに従って
ロウアドレス系回路206および行系回路ブロック20
7が選択的に能動状態とされる構成が用いられてもよ
い。リフレッシュモード指示信号SRFが非活性状態の
通常動作モード時には、ロウアドレス系回路206およ
び行系回路ブロック207に対する電源電圧供給停止の
処置が行なわれてもよい。
【0412】[変更例2]図77は、この発明の実施の
形態13の変更例2の構成を概略的に示す図である。こ
の図77に示す構成は、図74に示す構成と以下の点が
異なっている。すなわち、ロウアドレス系回路203お
よび行系回路ブロック204に対し、プリチャージ指示
信号/φPWR1をゲートに受けるMISトランジスタ
PTR20が設けられ、また列系回路205に対し、プ
リチャージ指示信号/φPWR2に応答して選択的に導
通するMISトランジスタPTR22が電源制御トラン
ジスタとして設けられる。
【0413】これらのMISトランジスタPTR20お
よびPTR22は、ゲートトンネル障壁の大きなITR
トランジスタである。ロウアドレス系回路203および
ワード線駆動回路/センス系回路204は、その構成要
素は、できるだけゲート絶縁膜膜厚が薄くされたMIS
トランジスタである。またその他の周辺回路を含む列系
回路205は、ゲート絶縁膜の薄いMISトランジスタ
で構成される。他の構成は図74に示す構成と同じであ
る。次に、この図77に示す半導体装置の動作を図78
に示す信号波形図を参照して説明する。
【0414】通常動作モード時(ノーマルモード)にお
いては、リフレッシュモード指示信号SRFはLレベル
である。この状態においては、電源制御信号/φPWR
1および/φPWR2はともにLレベルであり、電源ト
ランジスタPTR20およびPTR22はオン状態であ
る。したがって、ロウアドレス系回路203、行系回路
204および列系回路205は、与えられた信号に従っ
て高速で動作する。
【0415】リフレッシュモードが指定されると、リフ
レッシュモード指示信号SRFがHレベルに立上がる。
応じて、電源制御信号/φPWR2がHレベルとなり、
電源トランジスタPTR22がオフ状態となる。これに
より、列系回路205への電源電圧供給が停止され、列
系回路(その他の周辺回路)205の消費電流を低減す
る。一方、このリフレッシュモード指示信号SRFがH
レベルのときには、リフレッシュタイマ202からのリ
フレッシュ要求に従って生成されるリフレッシュ活性化
信号RFACTが活性化されるときに、電源制御信号/
φPWR1がLレベルとなる。一方、このリフレッシュ
モードにおいてリフレッシュ活性化信号RFACTがL
レベルの非活性状態にあり、リフレッシュモード時のス
タンバイ状態のときには、電源制御信号/φPWR1は
Hレベルとなる。したがって、リフレッシュモード時に
おいては、このリフレッシュ動作(行選択動作)が行な
われる期間電源トランジスタPTR20がオン状態とな
る。スタンバイ状態時においてはこれらのロウアドレス
系回路203および行系回路(ワード線駆動回路/セン
ス系回路)204への電源電圧供給は停止される。した
がって、リフレッシュモード時における消費電流を低減
することができる。
【0416】なお、この図77に示す構成においては、
電源トランジスタPTR20およびPTR22により、
電源電圧供給を制御している。しかしながら、この電源
電圧トランジスタPTR20およびPTR22に代え
て、先の実施の形態1または3などにおいて示したよう
に、ウェルバイアスを深くする、電源電圧の極性を切換
える、階層電源構成においては副電源線を切り離すなど
のゲートトンネル電流抑制機構が用いられ、この電源制
御信号/φPWR1および/φPWR2が非活性状態の
ときにゲートトンネル電流低減機構が活性化される構成
が用いられてもよい。
【0417】図79は、この図78に示す制御信号を発
生する部分の構成を示す図である。リフレッシュモード
指示信号SRFは、図76に示す構成と同様、動作モー
ド指示信号CMDに従ってリフレッシュモードが指定さ
れたことを検出するモード検出回路210から生成され
る。このリフレッシュモード指示信号SRFをバッファ
回路220でバッファ処理して、電源制御信号/φPW
R2が生成される。図79において、バッファ回路22
0は、一例として、2段の縦続接続されるインバータを
含む。
【0418】リフレッシュタイマ202は、リフレッシ
ュモード指示信号SRFがHレベルの活性状態のとき
に、所定の周期でリフレッシュ要求信号REFQを発行
する。ワンショットパルス発生回路222がこのリフレ
ッシュ要求信号REFQに従って所定の時間幅を有する
ワンショットのパルスを生成する。このワンショットパ
ルス発生回路222からのワンショットパルスがリフレ
ッシュ活性化信号RFACTとして、回路ブロック20
3および204へ与えられ、このリフレッシュ活性化信
号RFACTの活性化期間中、行選択およびメモリセル
データの検知、増幅および再書込が行なわれる。
【0419】この制御信号発生部は、さらに、リフレッ
シュモード指示信号SRFとリフレッシュ活性化信号R
FACTを受けるNAND回路224と、NAND回路
224の出力信号とリフレッシュモード指示信号SRF
を受けるAND回路226を含む。AND回路226か
ら、電源制御信号/φPWR1が出力される。通常動作
モード時(ノーマルモード)においては、リフレッシュ
モード指示信号SRFはLレベルであり、電源制御信号
/φPWR1はLレベルを維持する。一方、リフレッシ
ュモード指示信号SRFがHレベルとなると、AND回
路226がバッファ回路として動作し、またNAND回
路224がインバータ回路として動作する。したがっ
て、リフレッシュモード時においては、リフレッシュ活
性化信号RFACTの反転信号として、電源制御信号/
φPWR1が生成される。
【0420】なお、このリフレッシュ活性化信号RFA
CTは、ワンショットパルス発生回路222ではなく、
リフレッシュ要求信号REFQに従ってセットされかつ
センスアンプ活性化信号が発生されてから所定時間経過
後にリセットされるセット/リセットフリップフロップ
から生成されてもよい。
【0421】なお、この制御信号発生回路の構成要素
は、すべて、ゲートトンネル障壁の大きなMISトラン
ジスタで構成される。セルフリフレッシュモード時にお
いては、高速動作性は要求されず、また、ノーマルモー
ド時においては、これらの電源制御信号/φPWR1お
よび/φPWR2はともにLレベルに固定されるため、
ノーマルモード時においても高速動作性は何ら要求され
ないため、問題は生じない。
【0422】なお、制御信号/PWR1および/PWR
2は、ノーマルモード時にともにLレベルであり、かつ
リフレッシュモード時に制御信号/PWR1がリフレッ
シュアクティブ時に活性化されかつリフレッシュスタン
バイ時に非活性化され、また制御信号/PWR2が非活
性化される状態が実現されれば、制御信号/PWR1お
よびPWR2を生成するためにどのような構成が用いら
れてもよい。
【0423】[変更例3]図80は、この発明の実施の
形態13の変更例3の構成を概略的に示す図である。図
80においては、この半導体装置250は、DRAM部
とロジック部を含む。この半導体装置は、同一半導体チ
ップ上に、ロジックとDRAMが混載されるシステムL
SIである。このDRAM部においては、メモリセルア
レイ200、ロウアドレス系回路203、ワード線駆動
回路/センス系回路(行系回路)204、その他の周辺
回路(列系回路)205、リフレッシュアドレスカウン
タ201およびリフレッシュタイマ202の部分に分割
される。
【0424】このDRAM部においては、リフレッシュ
アドレスカウンタ201およびリフレッシュタイマ20
2を除いて回路構成要素としては、ロジック部に用いら
れるMISトランジスタと同一のゲート絶縁膜の薄いロ
ジックトランジスタ(MISトランジスタ)が用いられ
る。リフレッシュアドレスカウンタ201およびリフレ
ッシュタイマ202は、ゲートトンネル障壁の大きなM
ISトランジスタ(ITRトランジスタ)で構成する。
【0425】このシステムLSIの動作モードとして
は、通常アクセスサイクルにおいて行なわれるアクティ
ブ/スタンバイサイクルおよびスリープモードと呼ばれ
る低消費電流スタンバイ状態とがある。このスリープモ
ードでは、ロジック部の動作が停止している。通常アク
セスサイクルにおいてはロジック部のロジック回路を含
めて、内部スタンバイサイクル時であっても数十mAの
電流消費は許容される。
【0426】一方、スリープモード時においては、以下
の動作が要求される。ロジック部は、その電源を外部か
ら遮断してロジック部の低消費電力を実現する。DRA
M部においては、メモリセルアレイ200における記憶
データを最小限の電流で保持する。したがって、スリー
プモード時におけるセルフリフレッシュ動作を必要最小
限の電力を用いて行なうことになる。
【0427】そこで、ロウアドレス系回路203および
行系回路204に対し電源トランジスタPTR20を設
け、またその他の周辺回路(列系回路)205に対して
も電源トランジスタPTR22を設ける。これらの電源
トランジスタPTR20およびPTR22は、ITRト
ランジスタであり、メモリ電源電圧Vcdを受ける。ま
たロジック部には、ITRトランジスタで構成される電
源トランジスタPTR24を電源トランジスタとして配
設する。この電源トランジスタPTR24を電源制御信
号/φPWR2で制御する。
【0428】通常動作モード時においては、電源トラン
ジスタPTR20、PTR22およびPTR24はすべ
てオン状態である。ここで、電源制御信号/φPWR1
および/φPWR2の動作波形は、図78に示すものと
同じである。一方、スリープモードに入り、DRAM部
がセルフリフレッシュモードに入ると、電源制御信号/
φPWR1に従ってリフレッシュが行なわれる期間のみ
ロウアドレス系回路203およびワード線駆動回路/セ
ンス系回路(行系回路)204へ電源電圧を供給するま
たは、トンネルリーク電流低減機構を非活性化する。ス
リープモード時のスタンバイ状態時においては、この電
源制御信号/φPWR1により、トンネル電流低減機構
を活性化する。その他の周辺回路を含む列系回路205
は、電源制御信号/φPWR2により電源トランジスタ
PTR22がオフ状態となり、その他の周辺回路(列系
回路)205への電源電圧供給を停止する。
【0429】ロジック部は、スリープモードに入ると、
電源制御信号/φPWR2に従って電源トランジスタP
TR24がオフ状態となる。したがって、スリープモー
ド時におけるシステムLSIの消費電力を低減すること
ができる。
【0430】なお、ロジック部に対しては電源トランジ
スタPTR24はロジック電源電圧Vclを受けてお
り、このロジック部へは、電源トランジスタPTR24
を設ける代わりに、単に外部から、このロジック電源電
圧Vclの供給を停止し、ロジック電源電圧Vclが接
地電圧レベルに放電されてもよい。いずれにしても、こ
のロジック部およびDRAM部において、電源制御信号
/φPWR1および/φPWR2の非活性化時には、ゲ
ートトンネル電流低減機構が活性化されればよい。
【0431】なお、この図80に示すシステムLSIの
構成においても、DRAM部の電源制御信号/φPWR
1および/φPWR2に応答する回路は、ゲートトンネ
ル電流低減機構であればよく、これまで述べた実施の形
態のいずれの構成が用いられてもよい。
【0432】図81は、この図80に示す電源制御信号
の発生部の構成を概略的に示す図である。図81におい
て、電源制御信号発生部は、ロジック部に設けられ、た
とえばシステムコントローラから与えられる命令OPC
をデコードし、スリープモードの設定および解除を検出
するスリープモード検出回路260と、スリープモード
検出回路260からのセルフリフレッシュエントリコマ
ンドSRFinおよびセルフリフレッシュモードイグジ
ットコマンドSRFoutを受け、セルフリフレッシュ
モード指示信号SRFを生成するモード検出回路262
を含む。このモード検出回路262は、メモリ電源電圧
Vcdを受け、好ましくは、ITRトランジスタを構成
要素として含む。このセルフリフレッシュ指示信号SR
Fは図79に示す回路へ与えられ、電源制御信号/φP
WR1および/φPWR2が生成される。
【0433】スリープモード検出回路260はロジック
部に設けられ、ロジック電源電圧Vclを動作電源電圧
として受ける。このロジック部においてはスリープモー
ドに入ると、スリープモードイグジットコマンドSRF
in発行後、所定時間が経過すると、ロジック電源電圧
Vclの供給が遮断される。スリープモード解除時にお
いては、ロジック電源電圧Vclが供給された後に、シ
ステムコントローラから命令OPCとして、スリープモ
ード解除命令が与えられる。したがって、スリープモー
ド時、ロジック部の電源電圧Vclの供給を遮断して
も、正確にスリープモード検出回路260が動作して、
セルフリフレッシュエントリコマンドSRFinおよび
セルフリフレッシュイグジットコマンドSRFoutを
生成してモード検出回路262へ与えることができる。
【0434】なお、このスリープモード検出回路260
は、メモリ電源電圧Vcdを受けるように構成されても
よい。この場合には、スリープモード検出回路260
は、常時システムコントローラから与えられる命令OP
Cをモニタすることになる。
【0435】なお、メモリ電源電圧Vcdは、また、リ
フレッシュアドレスカウンタ201およびリフレッシュ
タイマ202へ常時供給される。
【0436】[変更例4]図82は、この発明の実施の
形態13の変更例4の構成を概略的に示す図である。こ
の図82においても、半導体装置250は、システムL
SIであり、DRAM部とロジック部とが同一チップ上
に集積化される。このDRAM部においては、ロウアド
レス系回路およびワード線駆動回路/センス系回路(行
系回路)204それぞれに対し電源制御信号/φPWR
1に応答して選択的に活性化されるゲートトンネル電流
低減機構270および272が設けられる。また、その
他の周辺回路(列系回路)205に対しても、電源制御
信号/φPWR2に応答して選択的に活性化されるゲー
トトンネル電流低減機構274が設けられる。これらの
ゲートトンネル電流低減機構270、272および27
4は、電源供給停止の他に先の実施の形態において説明
したいずれの構成が用いられてもよい(ウェルバイアス
変更、階層電源構成、ソース電圧変更などの構成)。
【0437】一方、ロジック部に対しては、ロジック電
源電圧Vclが供給される。このロジック部に対するロ
ジック電源電圧Vclは、スリープモード時供給が停止
される。DRAM部に対してはメモリ電源電圧Vcdが
常時供給される。これらの電源制御信号/φPWR1お
よび/φPWR2は、図81に示す制御信号発生部から
生成される。この図82に示す構成を利用しても、DR
AM部に常時メモリ電源電圧Vcdが供給される場合に
おいても、低消費電力が要求されるスリープモード時に
おけるDRAM部の消費電力およびロジック部の消費電
力をともに低減することができる。
【0438】以上のように、この発明の実施の形態13
に従えば、リフレッシュ動作のみに関連する部分を、I
TRトランジスタで構成し、他の回路部は、低消費電流
が要求されるスタンバイ状態時においては、ゲートトン
ネル電流低減機構を活性化しているため、高速動作性を
損なうことなく低消費電力が要求されるスタンバイ状態
時における消費電流を低減することができる。
【0439】[実施の形態14]図83は、この発明の
実施の形態14に従う半導体装置の全体の構成を概略的
に示す図である。図83において、半導体装置300
は、複数の内部回路LK♯1−LK♯3と、この内部ノ
ードにそれぞれ対応して設けられる複数のスキャンレジ
スタ(フリップフロップ)F1−F7を含むスキャンパ
ス302と、これらの内部回路LK♯1−LK♯3およ
びスキャンパス302の電源の制御を行ないかつテスト
を制御するテスト/電源制御回路304を含む。
【0440】スキャンパス302は、スキャンデータ入
力端子309aとスキャンデータ出力端子309bの間
にスキャンレジスタF1−F7が直列に接続される。テ
スト動作時には、テスト/電源制御回路304の制御の
下に、このスキャンパス302を介してスキャンデータ
SCinが順次転送されてラッチされる。この後、内部
回路LK♯1−LK♯3を動作させ、再びこの内部回路
の動作結果をスキャンレジスタF1−F7にラッチす
る。この後スキャンパス302を介してこのスキャンレ
ジスタF1−F7にラッチされたデータを順次スキャン
データSCoutとしてスキャンデータ出力端子309
bから出力する。
【0441】スキャンレジスタF1−F7は、通常動作
時においては、スルー回路として動作し、対応の内部ノ
ードの信号を、次段の内部回路に転送する。したがっ
て、通常動作時には、通常入力端子群306を介して信
号/データが入力されて、内部回路LK♯1−LK♯3
が所定の動作をそれぞれ実行する。このときには、スキ
ャンパス302は、各内部ノードの信号を、次段の内部
回路の対応のノードに転送する。したがって、内部回路
LK♯3からの処理結果が、通常信号出力端子群308
を介して出力される。
【0442】このようなスキャンパス302を半導体装
置300内に設けることにより、半導体装置のテストの
容易化を図る。すなわち、スキャンパス302を設ける
ことにより、スキャンレジスタF1−F7で囲まれた内
部回路LK♯1−LK♯3を個々独立に試験をすること
ができる。試験動作時には、この半導体装置300内の
内部回路LK♯1−LK♯3に対し、外部の端子群30
6から直接またはこのスキャンパス302を介してアク
セスすることができ、半導体装置300の内部ノードの
可制御性および可観測性を向上することができる。
【0443】たとえば、内部回路LK♯2のテスト時に
おいては、この内部回路LK♯2の入力ノードに設けら
れたスキャンレジスタF1−F3に、スキャンデータ入
力端子309aを介してテストパターンをセットする。
内部回路LK♯2を動作させ、その動作結果を、内部回
路LK♯2の出力ノードに設けられたスキャンレジスタ
F7およびF6に取込む。次いでこのスキャンパス30
2を介してスキャンデータ出力端子309bを介してス
キャンアウトデータSCoutとして取出す。このスキ
ャンアウトデータSCoutを観測することにより、内
部回路LK♯2の動作状況を観測することができる。
【0444】このスキャンパス302における信号のシ
フトおよびラッチ動作は、テスト/電源制御回路304
により行なわれる。このテスト/電源制御回路304
は、また、これらの内部回路LK♯1−LK♯3および
スキャンパス302に対する電源の制御を行なう。内部
回路LK♯1−LK♯3には電源電圧VCLが与えら
れ、スキャンパス302のスキャンレジスタF1−F7
には、電源電圧VCSが供給される。スリープモード時
などのスタンバイ状態時においては、内部回路LK♯1
−LK♯3の電源電圧VCLの供給を停止する。スキャ
ンパス302のスキャンレジスタF1−F7には、この
電源供給停止前の内部回路LK♯1およびLK♯2の出
力ノードをラッチさせる。スキャンパス302のスキャ
ンレジスタF1−F7には、テスト動作および通常動作
の切換えを行なうための、転送ゲート(論理ゲート)が
設けられており、この論理ゲートを利用して、信号の転
送/ラッチを行なう。これにより、スリープモードなど
のスタンバイ状態時における半導体装置300の消費電
流を低減する。
【0445】図84は、図83に示すテスト/電源制御
回路304の構成を概略的に示す図である。図84にお
いて、テスト/電源制御回路304は、動作モード指示
OPCに従ってスキャンパス302のシフト動作を制御
するシフトクロック信号SFTおよび動作モード指示信
号MODEとを生成するテスト制御回路312と、動作
モード指示OPCに応答して、スタンバイモードが指定
されたことを検出するモード検出回路313と、モード
検出回路313からのスタンバイ指示信号φSTに応答
して非導通状態となり、主電源線311と内部回路電源
線315とを分離する電源トランジスタ314を含む。
テスト制御回路312およびモード検出回路313へ
は、それぞれ電源ノード310aおよび310bを介し
て外部からの電源電圧VEXが与えられる。この主電源
線311は、スキャンパス電源線316に結合され、ス
キャンパス302へは、常にスキャンパス電源電圧VC
Sが外部電源電圧VEXに従って供給される。
【0446】このテスト制御回路312およびモード検
出回路313および電源トランジスタ314は、ゲート
トンネル障壁の大きなMISトランジスタで構成され
る。スキャンパスを利用するテスト時においては、その
スキャンパス302を介しての信号の転送には高速動作
性はさほど要求されないため、これらのテスト制御回路
312に対しては、ゲートトンネル障壁の大きなMIS
トランジスタを用いても、特に問題は生じない。
【0447】図85は、図83に示すスキャンパス30
2に含まれるスキャンレジスタF1−F7の構成を概略
的に示す図である。スキャンレジスタF1−F7は、同
一構成を有し、図85においては、1つのスキャンレジ
スタF♯を代表的に示す。
【0448】図85において、スキャンレジスタF♯
は、シフトモード指示信号SFMDに従ってシフトイン
信号SIおよび内部信号DIの一方を選択するマルチプ
レクサ(MUX)320と、シフトクロック信号SFT
に従ってマルチプレクサ320から与えられる信号を取
込みかつ転送するフリップフロップ(シフトレジスタ)
321と、このフリップフロップ321の出力信号を更
新指示信号UPDATEに従って取込むスルーラッチ3
22と、モード指示信号MODEに従って内部信号DI
およびスルーラッチ322の出力信号の一方を選択して
出力するマルチプレクサ(MUX)323を含む。
【0449】シフトモード指示信号SFMD、モード指
示信号MODE、シフトクロック信号SFTおよび更新
指示信号UPDATEは、図84に示すテスト制御回路
312から発生される。
【0450】シフトモード指示信号SFMDは、スキャ
ンテストモード時において、内部からの信号DIおよび
スキャンパスにおける前段のスキャンレジスタからシフ
トアウトされた信号(スキャンイン信号)SIのいずれ
を選択するかを示す。フリップフロップ321は、スキ
ャンパス302においてシフトレジスタを構成し、シフ
トクロック信号SFTに従ってマルチプレクサ320か
ら与えられた信号をシフトする。このフリップフロップ
321から、スキャンパス302における次段のスキャ
ンレジスタに対するシフトアウト信号SOが生成され
る。
【0451】スルーラッチ322は、更新指示信号UP
DATEが活性状態となると、フリップフロップ321
の出力信号を通過させるスルー状態となる。更新指示信
号UPDATEが非活性状態の場合には、スルーラッチ
322は、ラッチ状態となり、フリップフロップ321
の出力信号の通過は禁止させず、単にフリップフロップ
321の出力信号SOをラッチする。
【0452】マルチプレクサ323は、モード指示信号
MODEが通常動作モードを指定するときには、内部信
号DIを選択し、テスト動作モード時においては、スル
ーラッチ322からの信号を選択する。
【0453】このスキャンレジスタF♯を利用して、ス
タンバイ状態移行時において、マルチプレクサ320お
よびフリップフロップ321を動作させ、内部信号DI
をフリップフロップ321にラッチする。このスタンバ
イ状態時において内部回路LK♯1−LK♯3に対する
電源供給を停止してもこのスタンバイ状態時において
は、フリップフロップ321に、この半導体装置300
の内部ノードの信号が保持されている。
【0454】スタンバイ状態完了後、フリップフロップ
321に保持された信号を、スルーラッチ322をスル
ー状態に設定しかつマルチプレクサ323にスルーラッ
チ322の信号を選択させることにより内部回路へ与え
る。これにより、内部回路LK♯1−LK♯3を元の状
態に高速で復帰させることができる。なお、図83に示
すスキャンパスの構成においては、内部回路LK♯1の
入力ノードには、フリップフロップは設けられていな
い。しかしながら、内部回路LK♯1の入力ノードは、
通常信号入力端子群306に結合されており、即座に、
スタンバイ状態完了後、通常入力端子群306を、元の
状態に復帰させることにより(これは外部装置により行
なわれる)、内部回路LK♯1の状態を、元の状態に復
帰させることができる。
【0455】次に、図83から図85に示す回路の動作
を、図86に示すタイミングチャート図を参照して説明
する。
【0456】動作モード指示OPCがスタンバイ状態を
指定すると、テスト制御回路312は、まずシフトクロ
ック信号SFTを活性化する。シフトモード指示信号S
FMDは、通常動作モード時には、たとえばLレベルに
設定されており、マルチプレクサ(MUX)320は、
前段の内部回路から与えられる内部信号DIを選択して
いる。したがって、フリップフロップ321が、このシ
フトクロック信号SFTに従ってマルチプレクサ320
を介して与えられた内部信号を取込む。このシフトクロ
ック信号SFTが非活性化され、フリップフロップ32
1において内部信号DIがラッチされると、モード検出
回路313が、スタンバイ指示信号φSTをHレベルに
駆動し、電源トランジスタ314をオフ状態に設定す
る。これにより、スタンバイエントリモードが完了し、
内部回路LK♯1−LK♯3の電源供給が停止され、こ
れらの内部回路LK♯1−LK♯3でのゲートトンネル
電流によるリーク電流を低減する。
【0457】スタンバイ状態が完了すると、通常動作モ
ード(ノーマルモード)が始まるとき、動作モード指示
OPCがたとえばLレベルに立下がる。この動作モード
指示のスタンバイ完了指示(立下がり)に応答して、モ
ード検出回路313からのスタンバイ指示信号φSTが
Lレベルとなり、内部回路電源線315が、主電源線3
11に結合され、内部回路LK♯1−LK♯3に電源電
圧VCLが供給される。次いで、テスト制御回路312
が、この動作モード指示OPCのスタンバイ完了指示
(立下がり)に応答して、内部回路LK♯1−LK♯3
への電源電圧供給完了後、モード指示信号MODEをた
とえばHレベルに設定し、マルチプレクサ323に、ス
ルーラッチ322の出力信号を選択させる。このとき、
また、テスト制御回路312からの更新指示信号UPD
ATEがHレベルとなり、スルーラッチ322がスルー
状態となり、フリップフロップ321にラッチされてい
た内部信号がマルチプレクサ323へ与えられる。した
がって、次段の内部回路へは、このスタンバイ移行時に
与えられていた信号が再び与えられる。これにより、ス
タンバイイグジットモードが完了し、この半導体装置が
次の通常動作モード時の所定の動作を実行する状態に復
帰する。
【0458】なお、図84においては、テスト制御回路
312とモード検出回路313の間の信号の応答関係を
示していない。これは、個々に、遅延時間を考慮して、
これらの制御信号が発生されてもよく、また、各制御信
号の応答関係により、所定の動作シーケンスで制御信号
が発生するように構成されてもよい。なお、スルーラッ
チ322は、後に説明するJTAG(ジョイント・テス
ト・アクション・グループ)において標準化されたバウ
ンダリスキャンでのモードを考慮しており、このスルー
ラッチ322は特に設けられなくてもよい。
【0459】図87は、図84に示すテスト制御回路3
12およびモード検出回路313の構成の一例を示す図
である。この図87においては、テスト制御回路312
およびモード検出回路313の動作が互いに応答関係を
有している場合を示す。これらは、個々に遅延時間を調
整して、図86に示す動作シーケンスが実行されるよう
に構成されてもよい。
【0460】図87において、テスト制御回路312
は、テストモードコマンドTMをデコードし、指定され
た動作モードを示す信号を発生するテストデコーダ31
2aと、このテストデコーダ312aからのテスト動作
モード指示信号に従って指定された動作に必要な制御信
号を発生するテスト制御信号発生回路312bを含む。
図87においては、本実施の形態14において必要なシ
フトクロック信号SHIFT、モード指示信号MODE
T、および更新指示信号UPDATETを代表的に示
す。
【0461】テスト制御回路312は、さらに、動作モ
ード指示OPCのスタンバイ状態指示(立上がり)に応
答してワンショットのパルス信号を発生するワンショッ
トパルス発生回路312cと、モード検出回路313か
らのスタンバイモード指示信号φSTの立下がりに応答
してワンショットのパルス信号をそれぞれ発生するワン
ショットパルス発生回路312eおよび312fと、ワ
ンショットパルス発生回路312cからのパルス信号と
テスト制御信号発生回路312bからのシフトクロック
信号SHIFTを受けてシフトクロック信号SFTを生
成するOR回路312dと、ワンショットパルス発生回
路312eからのパルス信号とテスト制御信号発生回路
312bからのモード指示信号MODETとを受けてモ
ード指示信号MODEを生成するOR回路312gと、
ワンショットパルス発生回路312fからのパルス信号
とテスト制御信号発生回路312bからの更新指示信号
UPDATETを受けて更新指示信号UPDATEを生
成するOR回路312hを含む。
【0462】モード検出回路313は、動作モード指示
コマンドOPCのスタンバイ完了指示(立下がり)に応
答してリセットされかつOR回路312dからのパルス
信号の立下がりに応答してリセットされて、スタンバイ
モード指示信号φSTを発生するセット/リセットフリ
ップフロップ313aを含む。このモード検出回路31
3は、シフトクロック信号SFTによりフリップフロッ
プ321に信号がラッチされた後、電源トランジスタ3
14をオフ状態に設定する。
【0463】スキャンテスト時においては、テストデコ
ーダ312aがテストモードコマンドTMに従ってテス
ト動作モード指示信号を生成し、このテスト動作モード
指示信号に従って、各信号SFT、MODEおよびUP
DATEが生成される。一方、通常動作モード時におけ
るスタンバイ状態時においては、ワンショットパルス発
生回路312c、312dおよび312fからのパルス
信号に従ってこれらのシフトクロック信号SFT、モー
ド指示信号MODEおよび更新指示信号UPDATEが
生成される。したがって、このテスト用の制御回路の構
成を何ら変更することなく、容易に、このスキャンパス
に含めるスキャンレジスタを、データ退避用のレジスタ
回路として利用することができる。
【0464】なお、この図87に示す構成において、ワ
ンショットパルス発生回路312fに、スタンバイモー
ド指示信号φSTに代えて、破線で示すように動作モー
ド指示コマンドOPCが与えられてもよい。スキャンレ
ジスタ回路において、更新指示信号UPDATEに従っ
て、内部回路に対する電源電圧VCLが安定状態に復帰
する前にそのスルー動作およびラッチ動作を実行して
も、このスキャンレジスタには電源電圧が与えられてお
り、何ら問題は生じない。モード指示信号MODEが、
内部回路に対する電源供給が安定化された後にスルーラ
ッチ322の出力信号を選択する状態に設定される。こ
のモード指示信号MODEが所定期間スルーラッチ32
2の出力信号を選択した後、内部回路は、それぞれ回路
動作を行ない(ロジック回路の場合)、内部状態が、元
のスタンバイ状態移行前の状態に復帰する。この状態に
おいて、マルチプレクサ323は、再び前段の内部回路
の対応の内部ノードの出力信号を選択する。この場合、
内部回路がクロック信号に同期して動作しており、その
入出力ノードに転送ゲートが設けられている場合、この
内部回路のクロック同期用の転送ゲートが、スルー状態
となるように、クロック信号の論理レベルを、このスタ
ンバイイグジットモード時に設定しておけばよい。
【0465】[変更例1]図88は、この発明の実施の
形態14の変更例1の構成を概略的に示す図である。図
88においては、半導体装置300の内部回路LK♯1
−LK♯3に対応してゲートトンネル電流低減機構33
2が設けられる。このゲートトンネル電流低減機構33
2は、内部回路LK♯1−LK♯3に含まれるMISト
ランジスタのソース電圧の変更および/またはウェルバ
イアスを深くする、および電源電圧供給停止のいずれか
の構成を備える。このゲートトンネル電流低減機構33
2に対し、テスト/電流制御機構330が設けられる。
テスト/電流制御機構330は、動作モード指示OPC
に従って、スタンバイ状態時においてはゲートトンネル
電流低減機構332を活性化し、内部回路LK♯1−L
K♯3におけるゲートトンネル電流を低減する。テスト
時および通常動作モード時においては、内部回路LK♯
1−LK♯3が動作するときには、このゲートトンネル
電流低減機構332は非活性化される。他の構成は、図
83に示す構成と同じであり、テスト時にはスキャンパ
ス302を介してテスト信号のスキャンが行なわれる。
【0466】なお、内部回路LK♯1−LK♯3のゲー
トトンネル電流をスタンバイ時低減するために、内部回
路LK♯1−LK♯3とスキャンパス302とに別々の
電源電圧を外部から供給し、この内部回路LK♯1−L
K♯3へは外部からの電源電圧VCLの供給を停止する
ように構成されてもよい。
【0467】[変更例2]図89は、この発明の実施の
形態14の変更例2の構成を示す図である。図89にお
いては、内部回路LK♯とスキャンパス302に含まれ
るスキャンレジスタF♯とを代表的に示す。内部回路L
K♯において、論理回路LGが、CMOSインバータを
含む。このCMOSインバータは、低しきい値電圧(L
−Vth)のMISトランジスタPQRaおよびNQR
aで構成される。
【0468】一方、スキャンレジスタF♯の単位回路U
Gが、CMOSインバータを含む。この単位回路UG
は、図85に示すスキャンレジスタのフリップフロップ
312およびスルーラッチ322の構成要素である。マ
ルチプレクサ320および323が、たとえばトライス
テートインバータバッファで構成される場合、同様、こ
の単位回路UGが、マルチプレクサ320および323
に用いられてもよい。この単位回路UGにおけるCMO
Sインバータは、高しきい値電圧(H−Vth)のMI
SトランジスタPQRbおよびNQRbを含む。スキャ
ンレジスタF♯の構成要素のMISトランジスタに、し
きい値電圧の高いMISトランジスタを用いることによ
り、スタンバイ状態時におけるオフリーク電流Ioff
を低減することができ、スタンバイ状態時の半導体装置
300の消費電流をさらに低減することができる。
【0469】[変更例3]図90は、この発明の実施の
形態14の変更例3の構成を示す図である。図90にお
いては、内部回路LK♯においては、その論理回路LG
の構成要素のMISトランジスタPQRaおよびNQR
aは、しきい値電圧の絶対値が小さくかつゲート絶縁膜
の薄いL−Vth薄膜トランジスタである。一方、スキ
ャンレジスタF♯において単位回路UGの構成要素のM
ISトランジスタPQRcおよびNQRcは、高いゲー
トトンネル障壁を有するITRトランジスタである。し
たがって、スタンバイ状態時において、スキャンパス3
02におけるスキャンレジスタF♯においては、内部信
号を保持しつつ、ゲートトンネル電流が抑制され、スタ
ンバイ状態時の半導体装置300の消費電流を低減する
ことができる。
【0470】なお、この図90に示す構成において、I
TRトランジスタPQRcおよびNQRcにおいては、
スタンバイ状態時ウェルバイアスが深くされてもよい。
【0471】[変更例4]図91は、この発明の実施の
形態14の変更例4の構成を概略的に示す図である。こ
の図91において、半導体装置340は、外部入出力端
子それぞれに対応して設けられるバウンダリスキャンレ
ジスタBSRと、このバウンダリスキャンレジスタBS
Rの信号/データの転送を制御するテストコントローラ
350と、バウンダリスキャンレジスタBSRを介して
外部入出力端子に結合される内部回路360を含む。こ
の内部回路360は、その内部ノードはそれぞれ観測可
能なようにスキャンパスを含んでもよい。
【0472】テストコントローラ350は、外部からの
入力テストデータ、テストモードセレクトコマンドTM
S、テストクロック信号TCKおよびテストリセット信
号TRSTを受けて、バウンダリスキャンレジスタBS
R、テスト入力データTDIを順次シフト動作により設
定する。このテストコントローラ350は、また、バウ
ンダリスキャンレジスタBSRにより構成されるスキャ
ンパスSCPを介してデータをこれらのバウンダリスキ
ャンレジスタにラッチさせた後、シフト動作により出力
テストデータTDOを出力する。このテストコントロー
ラ350は、また、内部回路360のスタンバイ状態時
における電源電流を低減するように内部回路360に設
けられたゲートトンネル電流低減機構を制御し、また、
内部回路360の内部ノードを、対応のバウンダリスキ
ャンレジスタBSRに格納する。
【0473】図92は、図91に示すテストコントロー
ラ350の構成を概略的に示す図である。図92におい
て、内部回路360は、所定の論理処理を行なう内部論
理回路360aと、この内部論理回路360aに結合さ
れるゲートトンネル電流低減機構360bを含む。この
内部論理回路360aは、MISトランジスタで構成さ
れており、ゲートトンネル電流低減機構360bは、こ
の内部論理回路360aのスタンバイ状態時におけるゲ
ートトンネル電流を低減する。また、内部論理回路36
0aは、バウンダリスキャンレジスタBSRを含むスキ
ャンパスSCPと一方方向に信号/データの授受を行な
う。スキャンパスSCPは、内部回路の内部ノードを観
測可能とするためのスキャンパスを含んでもよい。
【0474】テストコントローラ350は、テストモー
ド時に印加されるテストクロック信号TCKとテストモ
ードを選択しかつ指定するテストモードセレクト信号T
MSとテストモードをリセットするためのテストリセッ
ト信号TRSTとを受けて、バウンダリスキャンテスト
のための内部クロック信号とを生成するTAP(テスト
アクセスポート)コントローラ350aと、テストデー
タ入力端子を介してシリアルに1ビット単位で印加され
るテストデータTDIを受ける命令レジスタ350b
と、命令レジスタ350bに格納された命令をデコード
して、テストに必要な制御信号を生成する命令デコーダ
350cと、命令デコーダ350cからのデコード信号
に従って、テストに必要な制御信号を生成する制御回路
350dを含む。この制御回路350dは、スキャンパ
スSCPにおけるバウンダリスキャンレジスタの信号/
データの転送/ラッチを制御し、かつスタンバイ状態時
におけるゲートトンネル電流低減機構360bの活性化
を実行する。
【0475】この図92に示すテストコントローラは、
JTAGテスト対応のコントローラであり、通常、テス
トデータTDIをバイパスするためのバイパスレジスタ
と、ユーザがその用途を規定するユーザ定義レジスタ群
とを含んでいるが、これらは図92には示していない。
【0476】このテストコントローラ350は、さら
に、命令デコーダ350cの出力信号に従って、スキャ
ンパスSCPの出力信号/データおよび図示しないバイ
パスレジスタの出力信号の一方を選択するマルチプレク
サ(MUX)350eと、TAPコントローラ350a
の出力信号に従ってマルチプレクサ350eおよび命令
レジスタ41の出力信号/データの一方を選択するマル
チプレクサ(MUX)350fと、マルチプレクサ35
0fの出力信号/データをバッファ処理してテストデー
タ端子に出力するドライバ/バッファ350gを含む。
通常動作モード時において、このテストデータ出力端子
TDOは、ハイインピーダンス状態に設定される。
【0477】この図92に示すテストコントローラは、
IEEE規格において標準化されているが、本実施の形
態14においては、この命令デコーダ350cおよび/
または制御回路350に、さらに動作モード指示OPC
を与え、この半導体装置のスタンバイ状態時におけるス
キャンパスSCPにおけるデータのラッチおよびゲート
トンネル電流低減機構360bの活性化を制御するため
の信号を生成する機能を含ませる。この制御回路350
dの構成としては、図87に示す構成を利用することが
できる。命令デコーダ350cが、このスタンバイ状態
移行時に、スキャンパスSCPに、対応の内部ノードの
信号/データをラッチさせ、スタンバイ状態完了時、こ
のラッチした信号を対応の次段の内部ノードに出力させ
る。IEEE規格においては、命令「Capture-DR」によ
り、バウンダリスキャンレジスタにデータ/信号を取込
ませることができ、また「Update-DR」により、バウン
ダリスキャンレジスタに格納された信号/データを次段
の内部ノードへ印加することができる。動作モード指示
OPCに従って、これらの命令が与えられたのと同じ状
態を命令でコーダ内に生成する。この命令デコーダ35
0cからのデコード結果を示すに従って制御回路350
dが、データの転送/ラッチ/更新に必要な制御信号を
生成する。この命令デコーダ350cおよび/または制
御回路350dへ、また、動作モード指示OPCを与
え、スタンバイ状態時ゲートトンネル電流低減機構36
0bを活性状態とし、内部論理回路360aのゲートト
ンネル電流を低減する。スキャンパスSCPの動作は、
先の図83において説明したものと同じである。このス
キャンパスSCPは、外部入出力端子に対応して設けら
れるバウンダリスキャンレジスタのみならず、内部回路
内の内部ノードを外部で観測可能とするためのスキャン
パスレジスタを含んでもよい。
【0478】また、このスキャンパスSCPに含まれる
MISトランジスタを、ゲートトンネル電流が小さくな
るように、高いゲートトンネル障壁を有するMISトラ
ンジスタで構成し、内部論理回路360aは、薄膜トラ
ンジスタで構成する。このような、バウンダリスキャン
テストを行なうことのできる半導体装置においても、ス
タンバイ状態時ゲートトンネル電流によるリーク電流を
低減して、その消費電流を低減することができる。
【0479】この図92に示す構成においては、先の実
施の形態14の前述の構成をすべて適用することができ
る。
【0480】なお、スタンバイ状態においては、論理回
路が長時間動作を停止するスリープ状態、DRAMなど
におけるセルフリフレッシュモードが行なわれるセルフ
リフレッシュモード、および外部からのリフレッシュ指
示に従ってリフレッシュ動作が複数回繰返す実行される
オートリフレッシュモードなどにおけるスタンバイ状態
を示し、また、通常動作時におけるアクティブサイクル
およびスタンバイサイクルが繰返されるときのスタンバ
イサイクルをも示す。
【0481】[実施の形態15]図93は、この発明の
実施の形態15に従う半導体装置の全体の構成を概略的
に示す図である。図93においては、半導体装置とし
て、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DR
AM)が一例として示される。図93において、このD
RAMは、メモリセルが行列状に配列されるメモリセル
アレイ400を含む。このメモリセルアレイ400は、
複数の行ブロックRB♯1−RB♯mと、複数の列ブロ
ックCB♯1−CB♯nに分割される。
【0482】DRAMは、さらに、外部からのロウアド
レス信号を受けて内部ロウアドレス信号を生成するロウ
アドレス入力回路402と、ロウアドレス入力回路40
2からのロウアドレス信号(ブロックアドレス信号を含
む)を受けてデコード動作を行なうロウデコーダ404
と、ロウデコーダ404のデコード信号に従って選択行
ブロックの選択行を選択状態へ駆動するワード線駆動回
路および選択行のメモリセルのデータの検知増幅を行な
うセンスアンプを動作するセンス系制御回路両者を含む
ワード線駆動・センス系回路406と、外部からのコラ
ムアドレス信号を受けて内部コラムアドレス信号(ブロ
ック選択信号を含む)を生成するコラムアドレス入力回
路408と、コラムアドレス入力回路408からの内部
コラムアドレス信号に従ってデコード動作を行ない選択
列を指定する列選択信号を生成するコラムデコーダ41
0と、コラムアドレス入力回路408からのブロック選
択アドレスに従ってコラムデコーダ410のうちの選択
コラムデコード回路を内部データ線に結合してデータの
入出力を行なうデータIO制御回路412と、内部電圧
発生回路および、行ブロックRB♯1−RB♯mに共通
なロウ系制御信号および列ブロックCB♯1−DB♯n
に共通な列系制御信号を生成する中央制御回路とを含む
その他の周辺回路416を含む。
【0483】ロウデコーダ404は、行ブロックRB♯
1−RB♯mそれぞれに対応して設けられるブロックロ
ウデコーダを含み、選択行に対応して設けられたブロッ
クロウデコーダのみが動作する。非選択状態のブロック
ロウデコーダは、スタンバイ状態を維持する。同様、コ
ラムデコーダ410も、選択列ブロックに対応して設け
られるブロックコラムデコーダがデコード動作を行な
い、またデータIO制御回路412も、選択列に対応し
て設けられる入出力回路(ライトドライバおよびプリア
ンプ)が活性化されて内部データ線とコラムデコーダ4
10により選択された内部IO線とを結合する。これら
は、したがって、ブロック分割動作を行なっており、ロ
ウデコーダ404、ワード線駆動・センス系回路40
6、コラムデコーダ410およびデータIO制御回路4
12では、ブロック単位でゲートトンネル電流の制御を
行なう。
【0484】図94は、図93に示すロウデコーダ40
4およびワード線駆動・センス系回路406の1つの行
ブロックRB♯i(i=1−m)に対応する部分の構成
を概略的に示す図である。図94において、行ブロック
RB♯iに対しブロック選択信号BSiの活性化時活性
化され、内部ロウアドレス信号Xをデコードするブロッ
クロウデコーダ404iと、ブロックロウデコーダ40
4iのデコード信号に従って対応の行ブロックRB♯i
のアドレス指定されたワード線WLを選択状態へ駆動す
るワード線ドライバ406iaが設けられる。この行ブ
ロックRB♯iに隣接してセンスアンプ帯SAB♯iが
設けられる。このセンスアンプ帯SAB♯iにおいて
は、行ブロックRB♯iの各列に対応して設けられるセ
ンスアンプ回路が配置される。センスアンプ帯SAB♯
iは、センス系制御回路406ibによりその活性/非
活性が制御される。
【0485】ブロックロウデコーダ404i、ワード線
ドライバ406iaおよびセンス系制御回路406ib
それぞれに対応して、ゲートトンネル電流低減機構40
5i、407i、および409iが設けられる。これら
のゲートトンネル電流低減機構405i、407iおよ
び409iは、ブロック選択信号BSiが非選択状態の
とき活性化され、ブロックロウデコーダ404i、ワー
ド線ドライバ406ia、およびセンス系制御回路40
6ibのゲートトンネル電流を低減する。これらのゲー
トトンネル電流低減機構405i、407iおよび40
9iを、行ブロックに対応して配置する。選択行ブロッ
クに対してのみ、ブロックデコーダ404iおよびワー
ド線ドライバ406iaが活性化され、およびセンス系
制御回路406ibが活性化される。非選択行ブロック
に対しては、ゲートトンネル電流低減機構405i、4
07iおよび409iにより、ゲートトンネル電流がさ
らに低減される(スタンバイサイクル時と同じ)。
【0486】なお、センスアンプ帯が隣接行ブロックで
共有される場合、ゲートトンネル電流低減機構409i
へは、このセンスアンプ帯SAB♯iを共有する行ブロ
ックに対するブロック選択信号も与えられる。この隣接
行ブロックによりセンスアンプ帯が共有されるシェアー
ドセンスアンプ構成の場合、センス系制御回路406i
bは、ビット線分離ゲート、ビット線プリチャージ/イ
コライズ回路およびセンス電源ノードイコライズ回路の
動作をも制御する。
【0487】図95は、図94に示すゲートトンネル電
流低減機構405iおよび407iの構成の一例を示す
図である。図95において、ブロックロウデコーダ40
4iに含まれる単位ロウデコーダは、ブロック選択信号
BSの活性化時イネーブルされ内部ロウデコード信号X
をデコードするNAND型デコード回路420aと、N
AND型デコード回路420aの出力信号を反転するイ
ンバータ420bを含む。これらのNAND型デコード
回路420aおよびインバータ回路420bの電源ノー
ドは、電源トランジスタ422を介して電源ノードに結
合される。この電源トランジスタ422は、好ましく
は、ITRトランジスタで構成され、そのゲートに補の
ブロック選択信号/BSiを受ける。
【0488】ワード線ドライバは、インバータ回路42
0bの出力信号を高電圧VPPレベルの振幅を有する信
号に変換するレベルシフタ424aと、レベルシフタ4
24aの出力信号に従って対応のワード線WLを駆動す
るインバータ回路424bを含む。このゲートトンネル
電流低減機構は、補のブロック選択信号/BSiに応答
して導通して、これらのレベルシフタ424aおよびイ
ンバータ回路424bへ高電圧VPPを供給するITR
トランジスタで構成される電源トランジスタ426を含
む。
【0489】この図95に示す構成の場合、電源トラン
ジスタ422はブロックロウデコーダ404iに含まれ
る単位ロウデコード回路に共通に設けられ、電源トラン
ジスタ426が、ワード線ドライバ406iaに含まれ
るワード線ドライブ回路に共通に設けられる。したがっ
て、スタンバイ状態時においては、これらの電源トラン
ジスタ422および426がオフ状態となり、ブロック
ロウデコーダおよびワード線ドライバへの電源電圧の供
給が停止される。
【0490】なお、図95に示す構成において、ワード
線WLがメインワード線ZMWLおよびサブワード線S
WLを含む階層ワード線構成の場合、メインワード線Z
MWLは、非選択時高電圧VPPレベルに保持される。
したがって、このような階層ワード線構成の場合、高電
圧遮断の構成に代えて、好ましくは、ソースバイアスま
たはウェルバイアスを深くする構成または階層電源構成
が用いられる。
【0491】図96は、図93に示すコラムデコーダ4
10およびデータIO制御回路412の1つの列ブロッ
クCB♯jに対応する部分の構成を概略的に示す図であ
る。列ブロックCB♯jに対し、列ブロック選択信号C
Bjの活性化時、図93に示すコラムアドレス入力回路
408からの内部列アドレス信号をデコードし、列ブロ
ックCB♯jの対応の列を選択する列選択信号CSLを
活性状態へ駆動するブロックコラムデコーダ410j
と、この列ブロックCB♯jの選択列に対しデータの書
込/読出を行なうライトドライバ/プリアンプ412j
を含む。このライトドライバ/プリアンプ412jも、
列ブロック選択信号CBjの活性化時活性化されて増幅
動作を実行する。ライトドライバ/プリアンプ412j
は、列ブロックCB♯jのメモリブロック(行ブロック
と列ブロックの交差部に対応して配置されるブロック)
に共通に配置されるグローバルデータバスGIOに結合
される。このライトドライバ/プリアンプ412jは、
内部データバス434に結合される。この内部データバ
ス434に共通に、複数の列ブロックCB♯1−CB♯
nに対応して設けられるライトドライバ/プリアンプが
結合される。
【0492】ブロックコラムデコーダ410jおよびラ
イトドライバ/プリアンプ412jに対しそれぞれ、ゲ
ートトンネル電流低減機構(ITRC)430jおよび
432jが設けられる。これらのゲートトンネル電流低
減機構(ITRC)430jおよび432jは、列ブロ
ック選択信号CBjの非選択状態のときに活性化され
て、ブロックコラムデコーダ410jおよびライトドラ
イバ/プリアンプ412jのゲートトンネル電流を低減
する。
【0493】この図96に示す構成においては、列ブロ
ック選択信号CBjが指定する列ブロックにおいて列選
択動作およびデータの書込/読出が行なわれる。非選択
列ブロックにおいては、ブロックコラムデコーダ410
およびライトドライバ/プリアンプ412は、非選択状
態(スタンバイ状態)を維持する。したがって、このゲ
ートトンネル電流低減機構430jおよび432jを列
ブロックごとに配置することにより、選択メモリアレイ
においては、非選択の列ブロックにおいては、ゲートト
ンネル電流が低減され、アクティブ期間の動作電流を低
減することができる。
【0494】[変更例1]図97は、この発明の実施の
形態15の変更例1の構成を概略的に示す図である。図
97において、半導体装置440は、複数のバンクB♯
1−B♯4と、これらのバンクB♯1−B♯4それぞれ
に対応して設けられるゲートトンネル電流低減機構(I
TRC)444a−444dと、外部からのバンクアド
レス信号BA♯をデコードし、バンク指定信号BA1−
BA4を生成するバンクデコーダ440を含む。バンク
B♯1−B♯4の各々は、対応のバンク指定信号BA1
−BA4の活性化時活性化されて、メモリアクセス(行
選択または列選択)を行なう。ゲートトンネル電流低減
機構444a−444dは、バンクアドレス信号BA1
−BA4の非活性化時活性化され、対応のバンクB♯1
−B♯4のゲートトンネル電流を低減する。バンク指定
信号BA1−BA4の非選択状態時においては、対応の
バンクB♯1−B♯4はスタンバイ状態にある。したが
って、半導体装置440内において非選択バンクに対応
して設けられるゲートトンネル電流低減機構を活性化す
ることにより、半導体装置440におけるゲートトンネ
ル電流に起因するリーク電流を低減でき、消費電流を応
じて低減することができる。
【0495】以上のように、この発明の実施の形態15
に従えば、非選択回路ブロックのゲートトンネル電流を
低減するように構成しており、回路が活性化されても非
選択回路ブロックにおけるゲートトンネル電流は低減す
ることができずに回路動作時における消費電流を低減す
ることができる(ゲートトンネルリーク電流を抑制する
ことができるため)。
【0496】[実施の形態16]図98は、この発明の
実施の形態16に従う半導体記憶装置の要部の構成を概
略的に示す図である。この実施の形態16において、メ
モリアレイは、図93に示す構成と同様、複数の行ブロ
ックに分割される。図98においては、1つの行ブロッ
クRB♯iを示す。この行ブロックRB♯iは、ノーマ
ルワード線NWLが配置されるノーマルメモリアレイN
MA♯iと、スペアワード線SWLが配置されるスペア
メモリアレイSMA♯iを含む。
【0497】ノーマルメモリアレイNMA♯iに対して
ノーマル行選択回路450が設けられ、スペアメモリア
レイSMAiに対しスペア行選択回路452が設けられ
る。ノーマル行選択回路450は、ノーマルロウデコー
ダと、ノーマルロウデコーダの出力信号に従ってノーマ
ルワード線NWLを駆動するノーマルワード線駆動回路
を含む。スペア行選択回路452も同様、スペアロウデ
コーダと、スペアロウデコーダの出力信号に従ってスペ
アワード線SWLを選択状態へ駆動するスペアワード線
ドライブ回路を含む。
【0498】これらのノーマル行選択回路450および
スペア行選択回路452それぞれに対応して、ゲートト
ンネル電流低減機構(ITRC)454および456が
それぞれ設けられる。これらのゲートトンネル電流低減
機構454および456は、活性化時対応の回路のゲー
トトンネル電流を低減する。
【0499】行ブロックRB♯iに対し、ノーマルワー
ド線NWLおよびスペアワード線SWLのいずれを選択
するかを判定するスペア判定回路458が設けられる。
このスペア判定回路458は、ノーマルメモリアレイN
MA♯iにおける不良行のアドレスを記憶し、ブロック
選択信号BSの選択時活性化され、与えられたアドレス
信号Xを記憶した不良メモリセルのアドレスと比較し、
その判定結果に従って、ノーマルロウイネーブル信号N
REおよびスペアロウイネーブル信号SREの一方を活
性化する。ノーマルロウイネーブル信号NREは、ノー
マル行選択回路450の活性/非活性を制御し、スペア
ロウイネーブル信号SREは、スペア行選択回路452
の活性/非活性を制御する。
【0500】このノーマルロウイネーブル信号NRE
は、通常、ノーマルワード線ドライブ回路へ与えられ、
このノーマル行選択回路450は、ブロック選択信号B
Lが選択状態のときには、与えられたロウアドレス信号
Xをデコードする。ノーマルロウイネーブル信号NRE
は、スタンバイ状態時、Hレベルである。スペアロウイ
ネーブル信号SREは、スタンバイ状態時Lレベルであ
り、スペアワード線は、スペアロウイネーブル信号SR
Eが活性状態のとき選択状態へ駆動される。ノーマル行
選択回路450に設けられたゲートトンネル電流低減機
構(ITRC)454は、ノーマルロウイネーブル信号
NREとブロック選択信号BSを受けるゲート回路46
0の出力信号がHレベルのときには、非活性化され、一
方、ブロック選択信号BSおよびノーマルロウイネーブ
ル信号NREの少なくとも一方が非選択状態のLレベル
のときには活性化され、ノーマル行選択回路450にお
けるゲートトンネル電流を低減する。ここで、ゲート回
路450は、ブロック選択信号BSとノーマルロウイネ
ーブル信号NREを受けるNAND回路で構成されるよ
うに示す。これは、ノーマルロウイネーブル信号NRE
が、スタンバイ状態時、Hレベルに設定されるためであ
る。
【0501】一方、スペア行選択回路452に対して設
けられるゲートトンネル電流低減機構(ITRC)45
6は、スペアロウイネーブル信号SREが非活性状態の
ときには活性化されて、スペア行選択回路452のゲー
トトンネル電流を低減する。スペアロウイネーブル信号
SREは、スタンバイ状態時および非選択時(ノーマル
メモリセルへのアクセス時)にはLレベルに固定され
る。
【0502】この図98に示す構成の場合、スペア判定
回路458が行ブロックRB♯iそれぞれに対応して設
けられており、行ブロック単位でスペア判定が実行され
る。選択行ブロックにおいてスペアワード線が使用され
る場合には、ノーマル行選択回路450のゲートトンネ
ル電流が低減され、一方、ノーマルワード線NWLが用
いられる(アクセスされる)場合には、スペア行選択回
路452のゲートトンネル電流が低減される。したがっ
て、選択行ブロックにおいて、非選択の回路のゲートト
ンネル電流を低減でき、アクティブ期間における消費電
流を低減することができる。非選択行ブロックにおいて
は、ゲートトンネル電流低減機構454および456両
者が活性化される。
【0503】[変更例1]図99は、この発明の実施の
形態16の変更例1の構成を概略的に示す図である。図
99において、メモリアレイMAが、複数の行ブロック
RB♯1−RB♯mに分割される。このメモリアレイM
Aは、ノーマルコラムが配設されるノーマルコラムブロ
ックと、スペアコラムが配設されるスペアコラムブロッ
クに分割される。これらのノーマルコラムブロックおよ
びスペアコラムブロックは、行ブロックに対応して配置
されており、ノーマルコラムブロックNC♯1−NC♯
mおよびスペアコラムブロックSPC♯1−SPC♯m
が配設される。行ブロックRB♯iは、ノーマルコラム
ブロックNC♯iおよびスペアコラムブロックSPC♯
iを含む。
【0504】ノーマルコラムブロックNC♯iおよびス
ペアコラムブロックSPC♯iに対しては、共通にワー
ド線が配設される。したがって、1つの行ブロックが選
択された場合、図示しないロウデコーダにより、選択行
ブロックにおいて、ノーマルコラムブロックおよびスペ
アコラムブロックの行が選択される。
【0505】ノーマルコラムブロックNC♯1−NC♯
mに共通に、ノーマルコラムデコーダ470が設けら
れ、スペアコラムブロックSPC♯1−SPC♯mに共
通にスペアコラムデコーダ471が配設される。これら
のノーマルコラムデコーダ470により選択された列に
対しデータアクセスを行なうためにノーマルリード/ラ
イト回路472が配設され、スペアコラムデコーダ47
1により選択されたスペアコラムに対しデータアクセス
を行なうために、スペアリード/ライト回路473が配
設される。
【0506】これらのノーマルコラムおよびスペアコラ
ムのいずれをアクセスするかを判定するために、コラム
スペア判定回路474が設けられる。このコラムスペア
判定回路474は、与えられたコラムアドレス信号Yと
記憶している不良列アドレスとの一致/不一致に従って
ノーマルコラムイネーブル信号NECおよびスペアコラ
ムイネーブル信号SCEの一方を活性化する。ここで、
通常、ノーマルコラムイネーブル信号NECは、ノーマ
ルロウイネーブル信号NREと同様、ノーマルコラムア
クセス時およびスタンバイ状態時、Hレベルに設定され
る。スペアコラムイネーブル信号SCEは、スペアコラ
ムアクセス時においてのみHレベルの活性状態に設定さ
れる。
【0507】ノーマルコラムデコーダ470およびノー
マルリード/ライト回路472に対しそれぞれ、ゲート
トンネル電流低減機構(ITRC)475および476
が設けられ、スペアコラムデコーダ471およびスペア
リード/ライト回路473に対し、ゲートトンネル電流
低減機構(ITRC)477および478が配設され
る。これらのゲートトンネル電流低減機構475および
476は、コラムアクセス活性化信号CASとノーマル
コラムイネーブル信号NECを受けるゲート回路480
の出力信号が活性状態(Hレベル)のときに、ノーマル
コラムデコーダ470およびノーマルリード/ライト回
路472のゲートトンネル電流を低減する。ここで、ゲ
ート回路480は、NAND回路で構成される場合を一
例として示す。これは、コラムアクセス活性化信号CA
Sおよびノーマルコラムイネーブル信号NECが、それ
ぞれ活性状態のときHレベルである場合を想定してい
る。したがって、列選択およびデータのアクセス(書込
/読出)が行なわれるコラムアクセスが始まり、かつノ
ーマルコラムがアドレス指定されたときには、このゲー
ト回路480の出力信号が非活性状態(Lレベル)とな
り、ゲートトンネル電流低減機構475および476が
非活性化され、これらのノーマルコラムデコーダ470
およびノーマルリード/ライト回路472のゲートトン
ネル電流低減動作を停止する。
【0508】一方、スペアコラムデコーダ471および
スペアリード/ライト回路473に対して設けられたゲ
ートトンネル電流低減機構(ITRC)477および4
78は、スペアコラムイネーブル信号SCEの非活性状
態のときに活性化され、スペアコラムデコーダ471お
よびスペアリード/ライト回路473のゲートトンネル
電流を低減する。ここで、スペアコラムイネーブル信号
SCEは、スタンバイ状態時およびノーマルコラムアク
セス時においては非活性状態(Lレベル)に保持され
る。
【0509】したがって、コラムアクセス時において、
動作しない回路に対するゲートトンネル電流を低減する
ことにより、このコラムアクセス期間における消費電流
を低減することができる。
【0510】[変更例2]図100は、この発明の実施
の形態16の変更例2の構成を概略的に示す図である。
図100において、メモリアレイが複数のロウブロック
504a−504mに分割される。ロウブロック504
a−504mの各々は、ノーマルワード線が配設される
ノーマルロウブロック501と、スペアワード線が配設
されるスペアロウブロック502を含む。すなわち、こ
の図100に示す構成においては、ロウブロック単位で
不良行の救済が行なわれる。ロウブロック504a−5
04mの列方向において隣接して、センスアンプ帯50
0a−500nが配設される。これらのセンスアンプ帯
500a−500nは、隣接するロウブロックにより共
有される。ロウブロック504a−504mに対応し
て、ロウデコーダ(ワード線ドライブ回路を含む)RD
が配設される。これらのロウデコーダRDは、ノーマル
ロウブロック501に対応して配置されるノーマルロウ
デコーダ(RD)およびスペアロウブロック502に対
応して配置されるスペアロウデコーダ(RD)を含む。
【0511】また、センスアンプ帯500a−500n
に対応して、列選択信号を生成するコラムデコーダCD
が配設される。このコラムデコーダCDからの列選択信
号は、センスアンプ帯500a−500nにおいて行方
向に延在する列選択線を介して伝達される。したがっ
て、このコラムデコーダCDにより、行ブロックにおけ
るスペアコラムブロックおよびノーマルコラムブロック
において列選択が同時に並行して行なわれる。コラムデ
コーダCDへは、コラムスペア判定結果を示す信号は与
えられず、コラムアクセス時において対応のブロック選
択信号が活性状態のとき、列アクセス指示(活性化)信
号に従ってコラムデコード動作を実行する。
【0512】コラムデコーダCDに対応して、コラムゲ
ートトンネル電流低減機構CITRCが配設され、ロウ
デコーダRDに対応して、ロウゲートトンネル電流低減
機構RITRCが配設される。このロウゲートトンネル
電流低減機構RITRCは、ノーマルロウデコーダ(R
D)に対応して設けられるノーマルゲートトンネル電流
低減機構NITRCおよびスペアロウデコーダ(RD)
に対応して設けられるスペアロウゲートトンネル電流低
減機構SITRCを含む。
【0513】ロウデコーダRDに対応して、ロウスペア
判定回路506a−506mが設けられる。これらのロ
ウスペア判定回路506a−506mには、それぞれブ
ロック選択信号BS<m:1>の対応のブロック選択信
号が与えられる。また、このブロック選択信号BS<
m:1>が、コラムデコーダCDに対応して設けられる
コラムゲートトンネル電流低減機構CITRCへも与え
られる。
【0514】ノーマルコラムブロックに対応して、ノー
マルリード/ライト回路508が設けられ、スペアコラ
ムブロックに対応してスペアリード/ライト(R/W)
回路509が設けられる。これらのノーマルリード/ラ
イト回路508およびスペアリード/ライト(R/W)
回路509は、コラムアクセス時同時に並行して動作す
る。
【0515】このメモリアレイにおいては、複数ビット
のグローバルデータ線がノーマルリード/ライト回路5
08に並列に結合されており、このグローバルデータ線
単位で不良コラムの置換を行なう。すなわち、不良コラ
ムを救済するために、コラムアクセス指示信号CACT
の活性化時活性化され、ロウブロックアドレス信号RB
Aをデコードしてデータ線選択信号SELを生成するコ
ラム冗長制御回路510と、コラム冗長制御回路510
からのデータ線選択信号SELに従って、ノーマルリー
ド/ライト回路508およびスペアリード/ライト回路
509を選択的に入出力回路512に結合するマルチプ
レクサ(MUX)511が設けられる。コラム冗長制御
回路510においては、この行ブロック単位で不良コラ
ムアドレスがプログラムされており、そのロウブロック
アドレス信号RBAに従って、選択行ブロックにおける
不良コラムが接続するグローバルデータ線をスペアグロ
ーバルデータ線で置換する。
【0516】したがって、ノーマルリード/ライト回路
508およびスペアリード/ライト回路509が並行し
て動作するため、ゲートトンネル電流低減機構(ITR
C)513がこれらのノーマルリード/ライト回路50
8およびスペアリード/ライト(R/W)回路509に
共通に設けられる。このゲートトンネル電流低減機構5
13は、コラムアクセス指示信号CACTが非活性状態
のときに、ノーマルリード/ライト回路508およびス
ペアリード/ライト回路509のゲートトンネル電流を
低減する。コラムアクセスが始まると、このノーマルリ
ード/ライト回路508およびスペアリード/ライト
(R/W)回路509のゲートトンネル電流低減動作が
停止され、これらのノーマルリード/ライト回路508
およびスペアリード/ライト回路509は高速で動作す
る。
【0517】この図100に示す構成においては、ブロ
ック選択信号BS<m:1>およびロウスペア判定回路
506a−506mの判定結果の両者に従って、コラム
デコーダCDおよびロウデコーダRDに対するゲートト
ンネル電流の制御が行なわれる。選択行ブロックにおい
てノーマルロウブロックのアクセス時においては、対応
のスペアゲートトンネル電流低減機構SITRCが、ス
タンバイ状態時と同様の状態に保持され、対応のスペア
ロウデコーダ(RD)のゲートトンネル電流が低減され
る。一方、選択ロウブロックにおいてスペアワード線が
アクセスされる場合には、ノーマルゲートトンネル電流
低減機構NITRCがスタンバイ状態時の状態を維持
し、対応のノーマルロウデコーダ(RD)のゲートトン
ネル電流が低減される。したがって、この図100に示
す構成の場合、ロウブロック単位でかつノーマル/スペ
ア単位でゲートトンネル電流の制御を行なっており、動
作する回路のみゲートトンネル電流低減動作が停止され
るため、アクティブ期間(メモリセル選択動作が行なわ
れる期間)の消費電流が低減される。
【0518】なお、コラムデコーダCDに対するコラム
ゲートトンネル電流低減機構CITRCは、ロウブロッ
クアドレス信号RBAから生成されるブロック選択信号
BS<m:1>に従って活性/非活性が制御されてい
る。しかしながら、これらのコラムゲートトンネル電流
低減機構CITRCへは、ブロック選択信号BS<m:
1>とコラムアクセス指示信号CACTの両者が与えら
れ、両者が選択状態のときのみそのゲートトンネル電流
低減動作を停止するように構成されてもよい。
【0519】[変更例3]図101(A)は、この発明
の実施の形態16の変更例3の要部の構成を概略的に示
す図である。図101(A)においては、1つの行ブロ
ックに対するロウ系回路の構成を示す。
【0520】図101(A)において、ロウ系回路は、
ワード線アドレス信号Xをロウアドレスラッチイネーブ
ル信号RALに従ってラッチするアドレス入力バッファ
552と、アドレス入力バッファ552からの内部ワー
ド線アドレス信号Xを、ロウデコーダイネーブル信号R
ADEに従ってデコードするロウデコーダ554と、ワ
ード線駆動タイミング信号RXTとロウデコーダ554
の出力信号に従って、ノーマルワード線NWLを選択状
態へ駆動するノーマルワード線ドライバ556と、ロウ
ブロックアドレス信号RBAをデコードするロウブロッ
クデコーダ558と、ロウブロックデコーダ558から
のブロック選択信号BSFに従って活性化され、活性化
時ワード線アドレス信号Xが不良行を指定しているか否
かを判定するロウスペア判定回路560と、ロウスペア
判定回路560からのスペアロウイネーブル信号SRE
Fをロウデコーダイネーブル信号RADEに従ってラッ
チするラッチ回路562と、ラッチ回路562からのス
ペアロウイネーブル信号SREに従ってスペアワード線
SWLをワード線駆動タイミング信号RXTに応答して
選択状態へ駆動するスペアワード線ドライバ564を含
む。
【0521】このロウ系回路は、さらに、ロウブロック
デコーダ558からのブロック選択信号BSFおよびロ
ウスペア判定回路560からのノーマルロウイネーブル
信号NREFを、ロウデコーダイネーブル信号RADE
に従ってラッチしてブロック選択信号BSおよびノーマ
ルロウイネーブル信号NREを生成してロウデコーダ5
54へ与えるラッチ回路566を含む。このラッチ回路
566からのノーマルロウイネーブル信号は、またノー
マルワード線ドライバ556へ与えられてもよい。
【0522】ロウ系制御回路550は、ロウアクセス活
性化信号RACTの活性化時、所定のシーケンスでロウ
アドレスラッチイネーブル信号RAL、ロウアドレスデ
コーダイネーブル信号RADE、およびワード線駆動タ
イミング信号RXTを生成する。ロウ系制御回路550
およびアドレス入力バッファ552が、複数の行ブロッ
クに共通に設けられる。
【0523】次に、この図101(A)の動作を、図1
01(B)に示す信号波形図を参照して説明する。
【0524】ロウアクセス活性化信号RACTがHレベ
ルの活性状態へ駆動されると、所定のシーケンスでロウ
アドレスラッチイネーブル信号RAL、ロウアドレスデ
コーダイネーブル信号RADEおよびワード線駆動タイ
ミング信号RXTが順次活性化される。このロウアクセ
ス活性化信号RACTの活性化前に、ワード線アドレス
信号Xおよびロウブロックアドレス信号RBAが与えら
れる。ロウブロックデコーダ558およびロウスペア判
定回路560が、ロウアクセス活性化信号RACTと非
同期で動作してデコード動作および判定動作を行なう。
すなわち、アドレス信号XおよびRBAのロウアクセス
活性化信号RACTに対するセットアップ期間を利用し
て、ロウスペア判定動作を行なう。このロウブロックデ
コーダ558からのブロック選択信号BSFに従って、
選択行ブロックにおいてスペア判定動作が行なわれる。
このスペア判定結果に従ってノーマルロウイネーブル信
号NREFおよびスペアロウイネーブル信号SREF
が、スペア判定結果を示す状態に設定される。したがっ
て、このロウスペア判定回路560からのノーマルロウ
イネーブル信号NREFおよびスペアロウイネーブル信
号SREFは、ロウアクセス活性化信号RACTの活性
化前に確定状態となる。
【0525】次いで、ロウアドレスデコーダイネーブル
信号RADEの活性化に従って、ラッチ回路566およ
び562が、それぞれ与えられた信号を取込みラッチす
る。したがって、ロウデコーダ554へは、ブロック選
択信号BSおよびノーマルロウイネーブル信号NREが
与えられ、ロウデコーダ554が、選択行ブロックにお
いてノーマルワード線が指定された場合にはデコード動
作を行ない、次いでノーマルワード線ドライバ556
が、ノーマルワード線NWLを選択状態へ駆動する。一
方、選択行ブロックにおいて不良ワード線がアドレス指
定された場合には、ロウデコーダ554はデコード動作
を行なわず、スタンバイ状態を維持し、ノーマルワード
線ドライバ556も応じて、スタンバイ状態を維持す
る。この不良ワード線がアドレス指定された場合には、
ロウスペア判定回路560からのスペアロウイネーブル
信号SREFが活性状態となり、ロウアドレスデコーダ
イネーブル信号RADEに従って、ラッチ回路562が
ラッチ状態となり、スペアワード線ドライバ564が、
ワード線駆動タイミング信号RXTに従ってスペアワー
ド線SWLを選択状態へ駆動する。
【0526】したがって、これらのスペア判定結果は、
ロウアクセス活性化信号RACTの活性化前にまたはロ
ウアドレスデコーダイネーブル信号RADEの活性化前
に遅くとも確定状態となっており、このアクティブ期間
内において、スペア判定に要する期間を短くすることが
でき、応じて、ノーマル/スペアロウデコーダにおいて
非動作状態に保持される回路の消費電流を、応じて低減
することができる(対応のゲートトンネル電流低減機構
を活性状態に駆動するため)。
【0527】このロウアクセス活性化信号RACTは、
標準DRAMの場合には、ロウアドレスストローブ信号
/RASに従って生成される。クロック信号に同期する
DRAMの場合には、アクティブコマンドが与えられ、
プリチャージコマンドが次いで与えられるまで活性状態
を維持する。
【0528】なお、クロック同期型DRAMの場合、ラ
ッチ回路566および562は、クロック信号CLKに
同期して、対応の信号を転送するように構成されてもよ
い。
【0529】また、ワード線アドレス信号Xをロウスペ
ア判定回路560およびロウデコーダ554へ与え、こ
のロウブロックデコーダ558からのブロック選択信号
BSFをクロック信号に同期して転送して、そのロウデ
コーダの活性化およびロウスペア判定回路560の出力
信号の転送を行なうように構成されてもよい。
【0530】いずれにおいても、このアドレス信号のセ
ットアップ期間を利用して、ロウスペア判定を行なう。
【0531】なお、このロウブロックデコーダ558お
よびロウスペア判定回路560は、図101(A)に示
す構成においては、スタティック動作を行なうように示
す。しかしながら、これらのロウブロックデコーダ55
8およびロウスペア判定回路560は、一旦ロウアクセ
ス活性化信号RACTの非活性化に応答してリセットさ
れるように構成されてもよい。
【0532】また、図101(A)においては、スペア
ワード線SWLが1本の場合の構成を示す。しかしなが
ら、スペアワード線SWLがその行ブロックにおいて複
数個設けられる場合には、ロウスペア判定回路560に
おいては、スペアサブワード線それぞれに対応してスペ
ア判定回路が設けられ、各スペアワード線ドライバとス
ペア判定回路が1対1で対応づけられる。ノーマルロウ
イネーブル信号NREFは、この場合、複数のスペア判
定回路の出力信号のNORにより生成される。
【0533】[変更例4]図102は、この発明の実施
の形態16の変更例4の構成を概略的に示す図である。
図102においては、コラム系回路を示す。
【0534】図102において、コラム系回路は、コラ
ムアクセス指示信号CACTの活性化に応答してコラム
アドレスラッチイネーブル信号CALおよびコラムアド
レスデコーダイネーブル信号CADEを所定のシーケン
スで生成するコラム系制御回路578と、コラムアドレ
スラッチイネーブル信号CALに応答してコラムアドレ
ス信号Yを取込みラッチするコラムアドレス入力バッフ
ァ570と、ロウアクセス活性化信号RACTの活性化
時活性化され、コラムアドレス信号Yを受けてコラムス
ペア判定を行なうコラムスペア判定回路572と、コラ
ムスペア判定回路572からのノーマルコラムイネーブ
ル信号NECをコラムアドレスデコーダイネーブル信号
CADEの活性化に応答してラッチし、かつコラムアド
レス入力バッファ570からのコラムアドレス信号をデ
コードするノーマルコラムデコーダ574と、コラムス
ペア判定回路572からのスペアコラムイネーブル信号
SCEをコラムアドレスデコーダイネーブル信号CAD
Eの活性化に応答してラッチし、スペアコラム選択信号
CSLを生成するスペアコラムデコーダ576を含む。
【0535】このスペアコラムデコーダ576は、単
に、スペアコラムイネーブル信号SCEに従って、スペ
アコラム選択線SCSLを選択状態へ駆動する。複数の
スペアコラム線が設けられている場合には、コラムスペ
ア判定回路572において、複数の不良列アドレスを記
憶するプログラム回路が複数個設けられており、これら
の複数のコラムプログラム回路が、複数のスペアコラム
選択線SCSLに対応する。
【0536】これらのノーマルコラムデコーダ574お
よびスペアコラムデコーダ576は、コラムアドレスデ
コーダイネーブル信号CADEに従ってノーマルコラム
選択線NCSLまたはスペアコラム選択線SCSLを選
択状態へ駆動する。コラムスペア判定回路572は、図
103に示すように、コラムアクセス活性化信号CAC
Tと非同期でスペア判定動作を行なっている。したがっ
て、ノーマルコラムデコーダ574のデコード動作開始
時においては、コラムスペア判定回路572の判定動作
は完了しており、内部での列選択動作開始タイミングを
早くすることができ、またこれらのノーマルコラムデコ
ーダ574およびスペアコラムデコーダ576に対応し
て設けられるゲートトンネル電流低減機構の早いタイミ
ングで活性/非活性を制御することができる。アクティ
ブ期間にこのゲートトンネル低減機構の切り換えの動作
時間が入らないため、この切り換えに要する消費電流を
アクティブ期間から排除することが出来、アクティブ期
間の消費電流を低減することが出来る。
【0537】なお、図102に示す構成においても、コ
ラムアクセス指示(活性化)信号CACTは、コラムア
ドレスストローブ信号/CASに従って生成されてもよ
く、また、クロック同期型DRAMにおけるようにコラ
ムアクセスコマンドにより生成されてもよい。また、コ
ラムスペア判定回路572の判定結果は、クロック同期
型DRAMの場合、クロック信号CLKに同期して転送
されてもよい。
【0538】なお、この図101(A)および図102
に示す構成においては、アクセス活性化信号RACTお
よびCACTに従って内部動作は行なわれ、ゲートトン
ネル電流低減機構の選択的活性化が行なわれる。しかし
ながら、この場合、ゲートトンネル電流低減機構の切換
は、これらのアクセス活性化信号RACTおよびCAC
Tと非同期で行なわれるように構成されてもよい。すな
わち、図101(A)においてロウブロックデコーダ5
58からのブロック選択信号BSFおよびロウスペア判
定回路560からのロウイネーブル信号SREFおよび
ノーマルロウイネーブル信号NREFを、対応のゲート
トンネル電流低減機構へ与えるように構成されてもよ
い。
【0539】また、図100に示す構成においては、ロ
ウブロック内にノーマルロウブロックおよびスペアコラ
ムブロックが配置されている。しかしながら、複数のノ
ーマルロウブロックに共通に、1つのスペアロウブロッ
クが設けられてもよい。この場合、センスアンプもノー
マルセンスアンプとスペアセンスアンプとで別々に活性
/非活性およびゲートトンネル電流の制御が行なわれ
る。
【0540】以上のように、この発明の実施の形態16
に従えば、ノーマル/スペアメモリセル冗長構成におい
ては、非選択状態となるアクセスパスに対してはゲート
トンネル電流低減機構を活性状態に保持しており、この
半導体記憶装置のアクティブ期間中におけるゲートトン
ネル電流によるリーク電流を低減でき、応じて消費電流
を低減することができる。
【0541】
【発明の効果】以上のようにこの発明に従えば、ITR
トランジスタまたはゲートトンネル障壁を大きくできる
MISトランジスタをゲートトンネルリーク電流が問題
となる部分に使用しており、効率的にゲートトンネルリ
ーク電流を抑制して、消費電流を低減することができ
る。
【0542】すなわち、論理ゲートの電源側に、ITR
トランジスタを設け、このITRトランジスタを動作モ
ードに応じて選択的に導通状態に設定しており、スタン
バイ状態時における論理ゲートのゲートトンネル電流を
効果的に抑制することができる。
【0543】この論理ゲートのMISトランジスタを、
膜厚3nm以下のシリコン酸化膜とゲートトンネル障壁
が等価である絶縁膜膜厚を有するように構成しており、
指数関数的に増加するゲートトンネル電流を、ITRト
ランジスタにより効率的に抑制することができる。
【0544】また、論理ゲートのMISトランジスタの
ゲート絶縁膜膜厚は3nmの場合には、微細化されたM
ISトランジスタを構成要素として使用する場合におい
て問題となるゲートトンネル電流を、ITRトランジス
タにより効率的に抑制し、最小設計寸法で論理回路を作
製しても、低消費電力が要求されるスタンバイ状態時に
おけるゲートトンネルリーク電流を抑制することができ
る。
【0545】また、スタンバイ状態時オン状態となるM
ISトランジスタに、ゲートトンネル障壁の大きなMI
Sトランジスタを用い、このMISトランジスタと直列
にゲートトンネル障壁の小さなMISトランジスタを接
続し、このゲートトンネル障壁の小さなMISトランジ
スタをスタンバイ状態時オフ状態とすることにより、ス
タンバイ状態時におけるゲートトンネル電流を低減で
き、またアクティブサイクル時高速で動作させることが
できる。
【0546】また、このゲートトンネル障壁の大小を、
ゲート絶縁膜膜厚で調整することにより、容易に必要な
ゲートトンネル障壁を有するMISトランジスタを形成
することができる。
【0547】ゲートトンネル障壁の異なるMISトラン
ジスタの組を縦続接続し、それぞれの組においてスタン
バイ状態時にオン状態となるMISトランジスタのゲー
トトンネル障壁を大きくすることにより、CMOSイン
バータ回路が縦続接続された構成においても、確実にス
タンバイ状態時にゲートトンネル電流を抑制することが
できる。
【0548】また、スタンバイ状態時の入力信号の論理
レベルが予め定められている装置において、第1および
第2のMISトランジスタを直列接続し、スタンバイ状
態時これら第1および第2のMISトランジスタのゲー
トトンネル電流をアクティブサイクル時よりも低減する
ことにより、低消費電力が要求されるスタンバイ状態時
の消費電流を確実に抑制することができる。
【0549】この制御回路を、第1および第2のMIS
トランジスタのバックゲートバイアスをスタンバイ状態
時に深くする回路で構成することにより、容易に、ゲー
トトンネル電流を抑制することができる。
【0550】また、これに代えて、制御回路を、第1お
よび第2のMISトランジスタの接続する電源ノードの
電圧極性をスタンバイサイクル時とアクティブサイクル
時とで切換える回路で構成することにより、容易にMI
Sトランジスタのゲート−ソース間を深い逆バイアス状
態とすることができ、応じてゲートトンネル電流を効果
的に抑制することができる。
【0551】また、これらの制御回路の動作により、M
ISトランジスタのしきい値電圧の絶対値を実効的に大
きくすることができ、オフリーク電流をも抑制すること
ができる。
【0552】また、MISトランジスタのゲート絶縁膜
膜厚が3nmのシリコン酸化膜と同等のゲートトンネル
障壁を有するゲート絶縁膜の場合、確実に、微細化トラ
ンジスタを用いてもゲートトンネル電流を抑制すること
ができる。
【0553】また制御回路として、この第1および第2
のMISトランジスタの接続する電源ノードの電圧をア
クティブサイクルおよびスタンバイサイクル時で切換え
ることにより、容易に、トンネル電流およびオフリーク
電流を抑制することができ、応じてスタンバイ状態時の
消費電力を低減することができる。
【0554】また、主電源線および副電源線の階層構造
とし、スタンバイ状態時この主電源線および副電源線を
アクティブサイクルおよびスタンバイサイクルの動作サ
イクルに応じて選択的に導通するスイッチングトランジ
スタを介して接続するとともに、スタンバイ状態時オフ
状態となる小さなゲートトンネル障壁のMISトランジ
スタをサブ電源線に接続することにより、スタンバイ状
態時におけるゲートトンネル電流およびオフリーク電流
を、確実に抑制することができる。また、このスタンバ
イ状態時にオン状態となるMISトランジスタをゲート
トンネル障壁の大きなMISトランジスタとし、主電源
ノードに接続することにより、アクティブサイクル移行
時における、出力信号の不確定状態が生じるのを防止す
ることができる。
【0555】また、主電源線および副電源線の間のスイ
ッチングトランジスタのしきい値電圧の絶対値を大きく
してスタンバイ状態時オフ状態とすることにより、効果
的に、スイッチングトランジスタにおけるゲートトンネ
ル電流がスタンバイ状態時生じるのを防止でき、また、
副電源線と主電源線とをスタンバイ状態時切り離すこと
により、確実に、論理回路部のMISトランジスタのゲ
ートトンネルリーク電流を抑制することができる。
【0556】また、論理回路の第1のMISトランジス
タのゲート絶縁膜膜厚を3nm以上とし、第2のMIS
トランジスタのゲート絶縁膜膜厚を3nmよりも薄くす
ることにより、最小寸法のMISトランジスタを用いて
論理回路部を構成することができ、また、この場合にお
いても、ゲートトンネルリーク電流を確実に抑制するこ
とができる。
【0557】また、このスイッチングトランジスタバッ
クゲート電位を論理回路のMISトランジスタとバック
ゲート電位とを異なせることにより、同一ゲート絶縁膜
膜厚のMISトランジスタを論理回路およびスイッチン
グトランジスタに利用しても、このスイッチングトラン
ジスタのゲートトンネルリーク電流を確実に抑制するこ
とができる。
【0558】また、主電源線および副電源線を選択的に
接続するスイッチングトランジスタと、これらの主およ
び副電源線の電圧を使用するCMOS回路のレプリカ回
路を用いて、この副電源線の電圧を調整することによ
り、高速で、副電源線の電圧レベルを平衡電圧レベルへ
駆動することができ、スタンバイ状態移行時、早いタイ
ミングで、副電源線電圧を安定化させることができ、ス
タンバイ状態の時間の長短にかかわらず、スタンバイサ
イクルからアクティブサイクル移行時における電源電圧
のばらつきを防止することができ、スタンバイサイクル
からアクティブサイクル移行時、高速で内部回路動作を
開始することができる。
【0559】また、この副電源線へ、レプリカ回路の出
力を、増幅回路を用いて転送しており、高速で副電源線
をレプリカ回路の電圧レベルに応じて平衡電圧へ駆動す
ることができる。
【0560】また、第1および第2の主副電源線それぞ
れに対して設けられる第1および第2のスイッチングト
ランジスタと、これらの第1および第2の副電源線を使
用する第1および第2のゲート回路を有する構成におい
て、第1のゲート回路とトランジスタサイズと第1のス
イッチングトランジスタのサイズ比を、第2のゲート回
路のトランジスタサイズと第2のスイッチングトランジ
スタのサイズ比とを等しくすることにより、これら第1
および第2の副電源線のスタンバイ状態時における平衡
電圧を互いに等しくすることができ、これらの第1およ
び第2のゲート回路のアクティブサイクル時に動作開始
タイミングを等しくすることができ、正確な内部動作を
保証することができる。
【0561】これら第1および第2のゲート回路を、各
々を、互いにゲート絶縁膜膜厚の異なる単位ゲート回路
でそれぞれ構成することにより、確実に、スタンバイ状
態時におけるこれらの第1および第2のゲート回路のゲ
ートトンネル電流を抑制することができる。
【0562】また、これらの第1および第2のゲート回
路とそれぞれ縦続接続される第3および第4のゲート回
路を設け、第3および第4の副電源線にそれぞれこれら
の第3および第4のゲート回路を接続する場合、第3お
よび第4の副電源線に接続される第3および第4のスイ
ッチングトランジスタを、これら第3のゲート回路およ
び第3のスイッチングトランジスタのサイズ比と第4の
スイッチングトランジスタと第4のゲート回路のトラン
ジスタのサイズ比を等しくすることにより、電源線のス
タンバイ状態時における平衡電圧を等しくすることがで
き、電源電圧および接地電圧両者に対して階層電源構成
が利用される場合においても、スタンバイ状態時におけ
る副接地線の平衡電圧を互いに等しくすることができ、
アクティブサイクル移行時早いタイミングで内部回路動
作を開始することができる。
【0563】また、第3および第4のゲート回路をそれ
ぞれゲート絶縁膜膜厚の異なるMISトランジスタで構
成することにより、スタンバイ状態時におけるゲートト
ンネルリーク電流を確実に抑制することができる。
【0564】また、スイッチングトランジスタおよびゲ
ート回路のレプリカ回路を設けることにより、確実に各
副電源線の電圧を平衡電圧へ駆動することができ、複数
のゲート回路のアクティブサイクル遷移時における動作
開始タイミングを早くすることができる。
【0565】また、副電源線をスタンバイ状態時相互接
続することにより、確実に、各副電源線の平衡電圧を互
いに等しくすることができる。
【0566】また、第3および第4のゲート回路に対し
ても第3および第4のスイッチングトランジスタとのレ
プリカ回路を設けることにより、第3および第4の電源
線を高速で平衡電圧へ駆動することができる。
【0567】また、このレプリカ回路の出力電圧を、こ
の差動増幅器を用いて副電源線へ伝達することにより、
正確に各副電源線の電圧をレプリカ回路の出力電圧レベ
ルに駆動することができる。
【0568】これらのレプリカ回路および副電源線結合
を、第3および第4の副電源線に対して設けることによ
り、確実にこれらの第3および第4の副電源線の電圧を
高速で同一の平衡電圧レベルへ駆動することができる。
【0569】このゲート絶縁膜膜厚の異なるSOI構造
のMISトランジスタを使用し、スタンバイ状態時この
SOI構造のMISトランジスタのボディ領域へ与えら
れるバイアスを深くすることにより、容易に、ゲートト
ンネル電流を抑制でき、またオフリーク電流の抑制する
ことができる。
【0570】また、このボディ領域へ与えられるバイア
ス電圧を、これらのSOI構造のMISトランジスタが
オフ状態となる程度まで深くすることにより、確実に、
ゲートトンネル電流を抑制することができる。
【0571】また、SOI構造のMISトランジスタを
含むゲート回路を複数個縦列接続する場合においても、
これらのMISトランジスタのボディ領域の電圧を共通
に制御することにより、容易に、スタンバイ状態時にお
けるゲートトンネル電流を抑制することができる。
【0572】また、スタンバイ状態時オン状態となるM
ISトランジスタに、埋込チャネル型MISトランジス
タを使用することにより、トンネル障壁を大きくするこ
とができ、応じてゲートトンネル電流を抑制することが
できる。
【0573】また、これらのMISトランジスタのゲー
ト絶縁膜膜厚を等しくしても、埋込チャネル型MISト
ランジスタは等価的にゲート絶縁膜膜厚が厚くなった構
成となり、複雑な製造工程を追加することなく容易にゲ
ートトンネル電流を抑制することができる。
【0574】また、この電源線を階層電源構成とするこ
とにより、より正確にかつ確実に、ゲートトンネル電流
リークを抑制することができる。
【0575】また、階層電源構成の主副電源線を接続す
るスイッチングトランジスタに埋込チャネル型MISト
ランジスタを使用することにより、ゲートトンネル電流
を確実に抑制することができる。
【0576】また、スタンバイ状態時オン状態となるM
ISトランジスタに、ゲート空乏型MISトランジスタ
を使用することにより、容易にトンネルリーク電流を抑
制することができる。
【0577】また、通常のMISトランジスタおよびゲ
ート空乏型MISトランジスタのゲート絶縁膜膜厚を同
じとしても、確実に、スタンバイ状態時に、このゲート
空乏型MISトランジスタにおけるトンネルリーク電流
を抑制することができる。
【0578】また、ゲート絶縁膜膜厚を同じとすること
により、このゲート回路部における段差が生じるのを抑
制することができ、正確なパターニングが実現される。
【0579】また、ゲート空乏型MISトランジスタを
主および副の電源線にする階層電源構成に接続すること
により確実に、ゲートトンネル電流を抑制することがで
きる。
【0580】また、主副電源線を接続するスイッチング
トランジスタにゲート空乏型MISトランジスタを使用
することにより、確実かつ容易に、このスイッチングト
ランジスタにおけるゲートトンネル電流を抑制すること
ができる。
【0581】また、ラッチ回路に、ゲートトンネル障壁
の大きなMISトランジスタを使用することにより、ス
タンバイ状態時のラッチ信号の論理レベルが予め判別で
きない場合においても、確実にスタンバイ状態時におけ
るラッチ回路のゲートトンネル電流を抑制することがで
きる。また、このゲート回路のMISトランジスタのゲ
ート絶縁膜膜厚を、膜厚3nmのシリコン酸化膜の与え
るトンネル障壁と同程度以下トンネル障壁を与える膜厚
とすることにより、ゲート回路が高速動作して、ラッチ
回路の信号を処理することができる。また、このスタン
バイ状態時ゲート回路に対する印加電圧を遮断すること
により、スタンバイ状態時におけるゲート回路における
ゲートトンネル電流を抑制することができる。
【0582】また、ゲートトンネル障壁の小さなMIS
トランジスタで構成される第1のラッチ回路と、ゲート
トンネル障壁の大きなMISトランジスタで構成される
第2のラッチ回路とを設け、これらの第1および第2の
ラッチ回路において動作サイクルに応じて信号を転送す
ることにより、スタンバイ状態時第2のラッチ回路で信
号を保持することにより、ゲートトンネル電流を抑制し
つつ正確な信号の保持が可能となる。また第1のラッチ
回路をスタンバイ状態時電源を遮断するなどの処置を行
なうことにより、スタンバイ状態時の消費電流を低減す
ることができる。
【0583】アクティブサイクルの間、常時、第1のラ
ッチ回路から第2のラッチ回路へ信号を転送することに
より、アクティブサイクルからスタンバイサイクル移行
時において新たに信号転送の期間を設ける必要がなく、
高速動作性を損なうことなく、第1のラッチ回路から第
2のラッチ回路へ信号を転送することができる。
【0584】また、第1のラッチ回路に関する信号処理
が実行されるサイクルのみ転送回路を活性化することに
より、正確に、第2のラッチ回路へ転送することができ
る。
【0585】また、パイプラインステージ(同期設計ス
テージ)に第1のラッチ回路が結合される場合、この第
1のラッチ回路に対して動作が行なわれたサイクルの次
のサイクルで、第1のラッチ回路から第2のラッチ回路
へ信号を転送することにより、容易にこの信号転送タイ
ミングのマージンを考慮することなく、またパイプライ
ンステージの高速動作に悪影響を及ぼすことなく第1の
ラッチ回路から第2のラッチ回路へ信号を転送すること
ができる。
【0586】プリチャージノードを所定電圧にプリチャ
ージするMISトランジスタを、ゲートトンネル障壁の
大きなMISトランジスタを使用することにより、プリ
チャージ状態時におけるこのプリチャージ用MISトラ
ンジスタのゲートトンネル電流を抑制することができ
る。
【0587】また、このプリチャージノードに別に、小
さなゲートトンネル障壁を有するMISトランジスタに
より、ワンショットでプリチャージノードをプリチャー
ジすることにより、高速で、プリチャージノードの電圧
を所定のプリチャージ電圧レベルに駆動することができ
る。
【0588】なお、このプリチャージ用のMISトラン
ジスタをスリープモード時活性化させ通常動作モード時
にはオフ状態とし、通常動作モード時には、ゲートトン
ネル障壁の小さなMISトランジスタでプリチャージノ
ードをプリチャージすることにより、通常動作モード時
において高速でプリチャージノードを所定電圧レベルに
プリチャージすることができる。またスリープモード時
においては、ゲートトンネル障壁の小さなプリチャージ
用MISトランジスタはオフ状態となるため、ゲートト
ンネル電流のスリープモード時を抑制することができ、
応じて消費電流を低減できる。
【0589】また、アクティブサイクル移行時、ワンシ
ョットの形で、ゲートトンネル障壁の小さなプリチャー
ジ用MISトランジスタを使用することにより、プリチ
ャージ用MISトランジスタをゲートトンネル電流が流
れる期間を短くでき、応じて消費電流を低減できる。
【0590】また、スタンバイ期間の間このプリチャー
ジノードをプリチャージ電圧と異なる電圧レベルに保持
するゲートトンネル障壁の大きなMISトランジスタを
設けることにより、確実にスタンバイ期間中このプリチ
ャージノードがフローティング状態とされるのを防止す
ることができる。
【0591】ゲートトンネル障壁の小さなMISトラン
ジスタを用いてプリチャージノードをプリチャージする
構成において、スリープモード時このプリチャージ用M
ISトランジスタをオフ状態とすることにより、プリチ
ャージ用MISトランジスタを流れるゲートトンネル電
流を抑制でき、消費電流を低減することができる。
【0592】また、リフレッシュ動作の必要なメモリに
おいて、リフレッシュのみに関連する回路をゲートトン
ネル障壁の大きなMISトランジスタで構成することに
より、リフレッシュモード時の消費電流を低減すること
ができる。
【0593】また、リフレッシュ動作時、行選択動作を
行なうリフレッシュ系行回路と通常動作モード時にアド
レス指定されたメモリセルの行を選択する行系回路を別
々に設け、このリフレッシュ系行回路をトンネル障壁の
大きなMISトランジスタで形成することにより、リフ
レッシュモード時の消費電流を大幅に低減することがで
きる。また、半導体記憶装置においては、その大部分は
メモリセルアレイがその面積を占めており、リフレッシ
ュ系行回路および行系回路を二重に設けても大きなエリ
アペナルティは生じない。
【0594】またリフレッシュモード時のスタンバイ期
間中、リフレッシュ系回路のMISトランジスタのゲー
トトンネル電流抑制機構を活性化することにより、この
リフレッシュモード時の平均直流電流を低減することが
できる。
【0595】また、ゲートトンネル電流抑制機構を、リ
フレッシュスタンバイサイクル時オフ状態となるゲート
トンネル障壁の大きな電源MISトランジスタで構成す
ることにより、容易に、このリフレッシュ系回路のリフ
レッシュスタンバイ時の消費電流を低減することができ
る。
【0596】また、リフレッシュモード時、列選択に関
連する回路のゲートトンネル電流抑制機構を活性化する
ことにより、このリフレッシュモード時の消費電流を低
減することができる。
【0597】また、このゲートトンネル電流抑制機構
を、リフレッシュモード時オフ状態となるゲートトンネ
ル障壁の大きな電源MISトランジスタで構成すること
により、容易に、リフレッシュモード時列系回路へ電源
電圧供給を遮断して、消費電流を低減することができ
る。
【0598】またロジック回路が混載される場合、この
リフレッシュモード時にロジック回路への電源電圧の供
給を遮断することにより、リフレッシュモード時のこの
ロジック回路およびメモリ全体の消費電流を低減するこ
とができる。
【0599】また、このロジック回路への電源制御用の
MISトランジスタをゲートトンネル障壁の大きなMI
Sトランジスタで構成することにより、ロジック回路へ
の電源電圧供給時、この電源MISトランジスタにゲー
トトンネル電流が生じるのを抑制することができる。
【0600】ロジック回路の内部ノードに対応して設け
られるレジスタにスタンバイ時対応の内部ノードの信号
を待避させるようにしてかつロジック回路のゲートトン
ネル電流を低減するように構成すれば、スタンバイ時の
消費電流を低減することができる。
【0601】また、このレジスタのゲートトンネル電流
をスタンバイ時に低減するように構成することにより、
このレジスタのスタンバイ時の消費電流を低減すること
ができ、全体の消費電流をさらに低減することができ
る。
【0602】また、レジスタのトランジスタを、ゲート
トンネル障壁の大きなトランジスタで構成することによ
り、スタンバイ状態移行時複雑な電源制御をこのレジス
タに対して行なう必要がなく、容易にスタンバイ時の消
費電流を低減することができる。
【0603】また、このレジスタに、内部ノードの電圧
の観測用または制御用のスキャンパスを構成するレジス
タを利用することにより、追加のレジスタを新たに設け
る必要がなく、容易に、スタンバイ時に内部ノードの信
号を退避させて消費電流を低減することができる。
【0604】また、複数の内部回路のうち選択された内
部回路以外の内部回路のゲートトンネル電流を低減する
ように構成することにより、活性化期間における消費電
流を低減することができる。
【0605】また、電流制御として、スタンバイ時には
複数の内部回路のゲートトンネル電流を低減するように
構成することにより、スタンバイ時の消費電流をさらに
低減することができる。
【0606】また、ノーマル/スペアの冗長構成におい
て、非選択のノーマル/スペア選択回路のゲートトンネ
ル電流を低減するように構成することにより、活性化期
間における消費電流を低減することができる。
【0607】また、ブロック分割構造の場合、この選択
ブロックのスペア/ノーマル選択回路のうちの選択スペ
ア/ノーマル選択回路のゲートトンネル電流を低減する
ように構成することにより、活性化期間の消費電流をさ
らに低減することができる。
【0608】また、スペア判定を、動作モード指示信号
の活性化前に実行することにより、活性化期間を短くす
ることができ、またこれらのスペア/ノーマル選択回路
両者を判定確定まで活性状態に置く必要がなく、活性化
期間の消費電流を低減することができる。
【0609】また、判定動作を、メモリセル選択動作を
指示する動作モード指示信号と非同期で行なうことによ
り、早いタイミングでスペア/ノーマル判定結果を確定
することができ、選択ブロックにおけるスペア/ノーマ
ル選択回路のゲートトンネル電流を、その高速動作性の
ために、判定結果が確定するまで大きくする必要がな
く、活性化期間の消費電流を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は、この発明の実施の形態1に従う半
導体装置の構成を示し、(B)は、図1(A)に示す半
導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図2】 (A)は、この発明の実施の形態1の変更例
の構成を示し、(B)は、図2(A)に示す装置の動作
を示す信号波形図である。
【図3】 (A)は、この発明の実施の形態2に従う半
導体装置の構成を示し、(B)は、図3(A)に示す装
置の動作を示す信号波形図である。
【図4】 図3(A)に示す装置のリーク電流経路を示
す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に従う半導体装置の
構成を示す図である。
【図6】 図5に示す半導体装置の動作を示す信号波形
図である。
【図7】 図5に示す半導体装置の断面構造を概略的に
示す図である。
【図8】 (A)は、この発明の実施の形態3における
MISトランジスタの断面構造を概略的に示し、(B)
は、図8(A)に示すMISトランジスタのゲート−基
板間容量を示す図である。
【図9】 図7に示すNウェルバイアス回路の構成を概
略的に示す図である。
【図10】 図7に示すPウェルバイアス回路の構成を
概略的に示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態3の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図12】 図11に示す装置の動作を示す信号波形図
である。
【図13】 この発明の実施の形態3の変更例2の構成
を示す図である。
【図14】 図13に示す装置の動作を示す信号波形図
である。
【図15】 図13に示す半導体装置のMISトランジ
スタの断面構造を概略的に示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態4に従う半導体装置
の構成を概略的に示す図である。
【図17】 図16に示す装置の動作を示す信号波形図
である。
【図18】 この発明の実施の形態4の変更例を概略的
に示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態5に従う半導体装置
の構成を示す図である。
【図20】 図19に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図21】 (A)−(C)は、ゲートトンネル障壁の
大きなMISトランジスタの構造をそれぞれ示す図であ
る。
【図22】 この発明の実施の形態6に従う半導体装置
の構成を示す図である。
【図23】 図22に示す装置の動作を示す信号波形図
である。
【図24】 図22に示す電圧調節回路の構成を示す図
である。
【図25】 (A)は、この発明の実施の形態6の変更
例1の構成を示す図であり、(B)は、図25(A)に
示す装置の動作を示す信号波形図である。
【図26】 この発明の実施の形態6の変更例1の構成
を示す図である。
【図27】 この発明の実施の形態6の変更例2の構成
を示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態6の変更例3の構成
を示す図である。
【図29】 この発明の実施の形態6の変更例4の構成
を示す図である。
【図30】 この発明の実施の形態7に従う半導体装置
の断面構造を概略的に示す図である。
【図31】 (A)は、図30に示すMISトランジス
タの平面レイアウトを概略的に示す図であり、(B)
は、図31(A)に示すトランジスタの断面構造を概略
的に示す図である。
【図32】 図30に示すMISトランジスタの平面レ
イアウトの変更例を示す図である。
【図33】 (A)は、この発明の実施の形態7の半導
体装置の構成を示し、(B)は、図33(A)に示す装
置の動作を示す信号波形図である。
【図34】 (A)は、この発明の実施の形態7の変更
例を示し、(B)は、図34(A)に示す装置の動作を
示す信号波形図である。
【図35】 この発明の実施の形態8において用いられ
るMISトランジスタの断面構造を概略的に示す図であ
る。
【図36】 (A)は、P+ゲートを用いたときの埋込
チャネルN型MISトランジスタのチャネル不純物濃度
プロファイルを概略的に示し、(B)は、N+ゲートを
用いたときの表面チャネル型N型MISトランジスタの
チャネル領域の不純物濃度プロファイルを示す図であ
る。
【図37】 (A)は、N+ゲートを用いたときの埋込
チャネルP型MISトランジスタのチャネル領域の不純
物濃度プロファイルを示し、(B)は、P+ゲートを用
いたときの表面チャネル型P型MISトランジスタのチ
ャネル領域の不純物濃度プロファイルを示す図である。
【図38】 (A)は、この発明の実施の形態8に従う
半導体装置の構成を示し、(B)は、図38(A)に示
す半導体装置の動作を示す信号波形図である。
【図39】 (A)は、この発明の実施の形態8の変更
例を示し、(B)は、図39(A)に示す装置の動作を
示す信号波形図である。
【図40】 (A)および(B)は、この発明の実施の
形態9に用いられるMISトランジスタの断面構造を概
略的に示す図である。
【図41】 この発明の実施の形態9に従う半導体装置
の構成を示す図である。
【図42】 この発明の実施の形態9の変更例を示す図
である。
【図43】 この発明の実施の形態10に従う半導体装
置の構成を示す図である。
【図44】 この発明の実施の形態10の変更例を示す
図である。
【図45】 図44に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図46】 この発明の実施の形態10の変更例2の構
成を示す図である。
【図47】 この発明の実施の形態11に従う半導体装
置の構成を概略的に示す図である。
【図48】 図47に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図49】 (A)は、図47に示す半導体装置の制御
信号を発生する部分の構成を概略的に示し、(B)は、
図49(A)に示す制御信号発生部の動作を示す信号波
形図である。
【図50】 図49(A)に示す半導体装置の動作の変
更例を示す図である。
【図51】 (A)は、図47に示す半導体装置に対す
る制御信号発生部の変更例を示す図であり、(B)は、
図51(A)に示す制御信号発生部の動作を示す信号波
形図である。
【図52】 図47に示す半導体装置の動作の変更例を
示す図である。
【図53】 図52に示す制御信号を発生する部分の構
成を概略的に示す図である。
【図54】 図47に示す半導体装置のさらに他の動作
シーケンスを示す信号波形図である。
【図55】 図54に示す制御信号を発生する部分の構
成を概略的に示す図である。
【図56】 (A)は、この発明の実施の形態11の半
導体装置の変更例を示す図であり、(B)は、図56
(A)に示す半導体装置の動作を示す信号波形図であ
る。
【図57】 (A)は、図56(A)に示す半導体装置
の転送指示信号発生部の構成を示し、(B)は、図57
(A)に示す回路の動作を示す信号波形図である。
【図58】 この発明の実施の形態11に従う半導体装
置のさらに他の動作を示す信号波形図である。
【図59】 (A)はこの発明の実施の形態12の半導
体装置の構成を示し、(B)は図59(A)の装置の動
作を示す信号波形図であり、(C)は図59(A)に示
す半導体装置の一般形式を示す図である。
【図60】 (A)は、この発明の実施の形態12の変
更例1の構成を示し、(B)は、図60(A)に示す装
置の動作を示す信号波形図である。
【図61】 図60(A)に示す装置のプリチャージ指
示信号発生部の構成を示す図である。
【図62】 この発明の実施の形態12の半導体装置の
動作の変更例を示す信号波形図である。
【図63】 図62に示す動作シーケンスのプリチャー
ジ指示信号発生部の構成を概略的に示す図である。
【図64】 この発明の実施の形態12の変更例2の一
般的構成を示す図である。
【図65】 この発明の実施の形態12に従う半導体装
置の第3の動作シーケンスを示す信号波形図である。
【図66】 図65に示すプリチャージ指示信号を発生
する部分の構成を示す図である。
【図67】 (A)は、この発明の実施の形態12の変
更例4に従う半導体装置の構成を示し、(B)は、図6
7(A)に示す装置の動作を示す信号波形図である。
【図68】 図67(A)に示すプリチャージ指示信号
を発生する部分の構成を概略的に示す図である。
【図69】 この発明の実施の形態12の変更例5の構
成を示す図である。
【図70】 この発明の実施の形態12の変更例4およ
び5の一般的構成を示す図である。
【図71】 この発明の実施の形態12の変更例6の構
成を示す図である。
【図72】 図71に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図73】 図72に示す制御信号を発生する部分の構
成を概略的に示す図である。
【図74】 (A)は、この発明の実施の形態13に従
う半導体装置の構成を概略的に示す図であり、(B)
は、図74(A)に示すリフレッシュアドレスカウンタ
の構成を示す図である。
【図75】 この発明の実施の形態13の変更例1の構
成を概略的に示す図である。
【図76】 図75に示す半導体装置の制御の構成を概
略的に示す図である。
【図77】 この発明の実施の形態13の変更例2の構
成を概略的に示す図である。
【図78】 図77に示す装置の動作を示す信号波形図
である。
【図79】 図78に示す信号を発生する部分の構成を
概略的に示す図である。
【図80】 この発明の実施の形態13の変更例3の構
成を概略的に示す図である。
【図81】 図80に示す制御信号発生部の構成を概略
的に示す図である。
【図82】 この発明の実施の形態13の変更例4の構
成を概略的に示す図である。
【図83】 この発明の実施の形態14に従う半導体装
置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図84】 図83に示すテスト/電源制御回路の構成
を概略的に示す図である。
【図85】 図83に示すレジスタ回路の構成を概略的
に示す図である。
【図86】 図85に示すレジスタ回路の動作を示す信
号波形図である。
【図87】 図83に示すテスト/電源制御回路のより
詳細な構成を示す図である。
【図88】 この発明の実施の形態14の変更例1の構
成を示す図である。
【図89】 この発明の実施の形態14の変更例2の構
成を示す図である。
【図90】 この発明の実施の形態14の変更例3の構
成を示す図である。
【図91】 この発明の実施の形態14の変更例4の構
成を概略的に示す図である。
【図92】 図91に示すテストコントローラの構成を
概略的に示す図である。
【図93】 この発明の実施の形態15に従う半導体装
置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図94】 図93に示す半導体装置の1つのロウブロ
ックに対応する部分の構成を概略的に示す図である。
【図95】 図94に示すブロックロウデコーダおよび
ワード線ドライバの構成を概略的に示す図である。
【図96】 図93に示す半導体装置の1つの列ブロッ
クに対応して設けられる部分の構成を概略的に示す図で
ある。
【図97】 この発明の実施の形態15の変更例1の構
成を概略的に示す図である。
【図98】 この発明の実施の形態16に従う半導体装
置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図99】 この発明の実施の形態16の変更例1の構
成を概略的に示す図である。
【図100】 この発明の実施の形態16の変更例2の
構成を概略的に示す図である。
【図101】 (A)はこの発明の実施の形態16の変
更例3の構成を概略的に示し、(B)は、図101
(A)に示す回路の動作を示す信号波形図である。
【図102】 この発明の実施の形態16の変更例4の
構成を概略的に示す図である。
【図103】 図102に示す回路の動作を示す信号波
形図である。
【図104】 従来の半導体装置の構成の一例を示す図
である。
【図105】 図83に示す半導体装置の動作を示す信
号波形図である。
【図106】 (A)−(C)は、NチャネルMISト
ランジスタの蓄積状態、空乏状態および反転状態のそれ
ぞれのエネルギバンドの構造を概略的に示す図である。
【図107】 従来の半導体装置のゲートトンネル電流
経路を示す図である。
【図108】 従来の半導体装置のゲートトンネル電流
経路の他の経路を示す図である。
【符号の説明】
SW1,SW2 電源スイッチングトランジスタ、1
電源ノード、2 接地ノード、3 副電源線、4 副接
地線、PQ,NQ,PQ1−PQ4,NQ1−NQ4
MISトランジスタ、5 Nウェル領域、6 Pウェル
領域、11 Nウェル、13 Pウェル、15 Nウェ
ルバイアス回路、20 Pウェルバイアス回路、21
電源線、22 電源切換回路、23 接地線、24 電
源切換回路、26,28 電源切換回路、30 主電源
線、32 副電源線、34 主接地線、36 副接地
線、PQa−PQd,NQa−NQd MISトランジ
スタ、SWa,SWb 電源スイッチングトランジス
タ、42 電圧調節回路、42a レプリカ回路、RP
1,RP2,RN1,RN2 MISトランジスタ、S
W1r,SW2r 電源トランジスタ、42b,42c
比較器、42d,42e トランスファゲート、SW
C−1〜SWC−n,SWS−1〜SWS−n電源スイ
ッチングトランジスタ、PX1−PXn,NX1−NX
n トランスファゲート、52 電圧調節回路、CTM
1−CTMn−1,STM1−STMn−1 トランス
ミッションゲート、54 制御クロック信号発生回路、
52aモニタ回路、52b,52c トランスミッショ
ンゲート、62 半導体基板、61 埋込酸化膜、63
a,63b,64a,64b 不純物領域、65,66
ボディ領域、67,68 ゲート電極、70,73 バ
イアス電圧印加領域、75 Pボディ領域、76 Nボ
ディ領域、SPQ1−SPQ4,SNQ1−SNQ4
SOI構造MISトランジスタ、81,83 不純物領
域、83 ゲート絶縁膜、84 ゲート電極、85 反
転層、86,87 空乏層、BQ1−BQ4 埋込チャ
ネル型MISトランジスタ、92,97 ゲート電極、
92a,97a 空乏層、DQ1−DQ4 ゲート空乏
型MISトランジスタ、PTR1−PTR15 ゲート
トンネル障壁の大きなMISトランジスタ、NTR1−
NTR16 ITRトランジスタ、PT1,PT2,N
P1,NP2 MISトランジスタ、XF1,XF2
トランスファゲート、105 双方向転送回路、AL
アクティブラッチ回路、SL スタンバイラッチ回路、
LG♯1−LG♯n論理回路、LT♯1−LT♯n ラ
ッチ回路、150 プリチャージノード、155 論理
回路、200 メモリセルアレイ、201 リフレッシ
ュアドレスカウンタ、202 リフレッシュタイマ、2
03 ロウアドレス系回路、204ワード線駆動回路/
センス系回路(行系回路)、205 その他の周辺回路
(列系回路)、206 ロウアドレス系回路、207
ワード線駆動回路/センス系回路(行系回路)、PTR
20,PTR22 ゲートトンネル障壁の大きなMIS
トランジスタ、250 半導体装置、PTR24 ゲー
トトンネル障壁の大きなMISトランジスタ、270,
272,274 ゲートトンネル電流低減機構、300
半導体装置、LK♯1−LK♯3 内部回路、302
スキャンパス、F1−F7 レジスタ回路、304
テスト/電源制御回路、311 主電源線、312 テ
スト制御回路、313 モード検出回路、314 電源
トランジスタ、321 フリップフロップ、330 テ
スト/電流制御機構、332ゲートトンネル電流低減機
構、PQRb,NQRb H−VthMOSトランジス
タ、PQRc,NQRc 高ゲートトンネル障壁トラン
ジスタ、BSR バウンダリスキャンレジスタ、SCP
バウンダリスキャンパス、350 テストコントロー
ラ、360a 内部論理回路、360b ゲートトンネ
ル電流低減機構、404 ロウデコーダ、406 ワー
ド線駆動・センス系回路、410 コラムデコーダ、4
12 データIO制御回路、RB♯1−RB♯m 行ブ
ロック、CB♯1−CB♯n 列ブロック、405i,
407i,409i ゲートトンネル電流低減機構、4
22,426 電源トランジスタ、430j,432j
ゲートトンネル電流低減機構(ITRC)、B♯1−B
♯4 バンク、444a−444d ゲートトンネル電
流低減機構(ITRC)、450 ノーマル行選択回
路、452 スペア行選択回路、454,456 ゲー
トトンネル電流低減機構(ITRC)、458 スペア
判定回路、470 ノーマルコラムデコーダ、472
ノーマルリード/ライト回路、471 スペアコラムデ
コーダ、473 スペアリード/ライト回路、474
コラムスペア判定回路、475−478 ゲートトンネ
ル電流低減機構(ITRC)、506a−506m ロ
ウスペア判定回路、CITRC,NITRC,SITR
C,RITRC ゲートトンネル電流低減機構、CD
コラムデコーダ、RD ロウデコーダ、510 コラム
冗長制御回路、550 ロウ系制御回路、552 アド
レス入力バッファ、554 ロウデコーダ、556 ノ
ーマルワード線ドライバ、558 ロウブロックデコー
ダ、560 ロウスペア判定回路、562,566 ラ
ッチ回路、564スペアワード線ドライバ、570 コ
ラムアドレス入力バッファ、572 コラムスペア判定
回路、574 ノーマルコラムデコーダ、576 スペ
アコラムデコーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/108 H01L 27/04 M 21/8242 27/08 321A 29/786 27/10 681F H03K 19/00 29/78 613A 614 Fターム(参考) 5F038 AV13 BG05 BG06 BG09 CD02 CD03 CD09 CD15 DF05 DF07 DF08 DF14 DT02 DT06 DT09 DT12 DT18 EZ06 EZ20 5F048 AA08 AB01 AB04 AC03 AC04 BA16 BB01 BB06 BB07 BB16 BE02 BE03 BE05 BE09 BH01 BH04 5F083 AD00 GA05 GA06 HA02 LA04 LA06 LA10 NA03 ZA07 5F110 AA06 AA09 AA15 BB04 BB06 CC02 DD05 DD13 EE24 GG02 GG60 HM04 HM12 HM15 NN78 5J056 AA00 BB01 BB17 BB49 CC03 DD13 DD29 FF01 FF08 KK01 KK02

Claims (69)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源ノードと、 第1のゲートトンネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタを構成要素として含み、第1の電源線上
    の電圧を一方動作電源電圧として受けて所定の動作を行
    なう論理ゲートと、 前記第1の電源ノードと前記第1の電源線の間に接続さ
    れ、前記第1のゲートトンネル障壁よりも大きなゲート
    トンネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タで構成され、前記論理ゲートの動作モードを指示する
    動作モード指示信号に応答して選択的に導通する第1の
    スイッチングトランジスタとを備える、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のゲートトンネル障壁は、膜厚
    3ナノメータ以下のシリコン酸化膜とゲートトンネル障
    壁が等価である、請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記論理ゲートの絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタは、膜厚3ナノメータ以下のゲート絶縁膜
    を有する、請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 スタンバイサイクルとアクティブサイク
    ルとを有し、前記スタンバイサイクル時の入力信号の論
    理レベルが予め定められている半導体装置であって、 第1のゲートトンネル障壁を有し、第1の電源ノードと
    出力ノードとの間に接続されかつ前記入力信号をゲート
    に受ける、前記スタンバイサイクル時オン状態となる第
    1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、 前記第1のゲートトンネル障壁よりも小さなゲートトン
    ネル障壁を有し、前記出力ノードと第2の電源ノードと
    の間に接続されかつ前記入力信号をゲートに受けて前記
    スタンバイサイクル時にオフ状態となる第2の絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタを備える、半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の絶縁ゲート型電界効果トラン
    ジスタは、ゲート絶縁膜が前記第2の絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタよりも厚い、請求項4記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2のゲートトンネル障壁を有し、
    前記第1の電源ノードと第2の出力ノードの間に接続さ
    れ、前記第1の出力ノードの信号に従って前記スタンバ
    イサイクル時オフ状態となる第3の絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタと、 前記第2の出力ノードと前記第2の電源ノードとの間に
    接続され、前記第1の出力ノードの信号に従って前記ス
    タンバイサイクル時オン状態となる前記第1のゲートト
    ンネル障壁を有する第4の絶縁ゲート型電界効果トラン
    ジスタをさらに備える、請求項4記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 スタンバイサイクルとアクティブサイク
    ルとを有しかつ前記スタンバイサイクル時の入力信号の
    論理レベルが予め定められている半導体装置であって、 第1の電源ノードと第1の出力ノードの間に接続されか
    つゲートに前記入力信号を受ける第1の絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタと、 前記出力ノードと第2の電源ノードの間に接続されかつ
    前記入力信号をゲートに受ける第2の絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタと、 前記第1および第2の絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タに結合され、前記スタンバイサイクル時前記第1およ
    び第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートト
    ンネルリーク量を、前記アクティブサイクル時よりも低
    減するための制御回路を備える、半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記制御回路は、前記第1および第2の
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタのバックゲートのバ
    イアスを前記スタンバイサイクル時に前記アクティブサ
    イクル時よりも深くするための回路を含む、請求項7記
    載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記制御回路は、前記第1および第2の
    電源ノードの電圧極性を前記スタンバイサイクルと前記
    アクティブサイクルとで切換えるための回路を含む、請
    求項7記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタは、膜厚3ナノメータのシリコン酸
    化膜が与えるゲートトンネル障壁と同程度以下のゲート
    トンネル障壁を有する絶縁膜を備える、請求項7記載の
    半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記制御回路は、前記アクティブサイ
    クル時、前記第1および第2の電源ノードに通常動作時
    に使用される第1および第2の電源電圧をそれぞれ供給
    し、前記スタンバイサイクル時には前記第1および第2
    の電源電圧よりもそれぞれ絶対値の小さいおよび大きい
    第3および第4の電圧を印加する回路を含む、請求項7
    記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 スタンバイサイクルとアクティブサイ
    クルとを有しかつ前記スタンバイサイクル時の入力信号
    の論理レベルが予め定められている半導体装置であっ
    て、 第1の電源ノードと第1の出力ノードとの間に接続され
    かつゲートに前記入力信号を受けかつさらに第1のトン
    ネル障壁を有する第1の絶縁ゲート型電界効果トランジ
    スタと、 前記第1の出力ノードとサブ電源ノードとの間に接続さ
    れかつゲートに前記入力信号を受けて前記第1の絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタと相補的に導通する第2の
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタとを備え、前記第2
    の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、前記第1のゲ
    ートトンネル障壁よりも小さな第2のゲートトンネル障
    壁を有し、 前記サブ電源ノードと第2の電源ノードの間に接続さ
    れ、かつ動作サイクル指定信号に応答して選択的に導通
    する第1のスイッチングトランジスタを備える、半導体
    装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のスイッチングトランジスタ
    は、前記スタンバイサイクル時オフ状態となりかつ前記
    第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタよりもしきい
    値電圧の絶対値が大きく、かつ前記第2の絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタは、前記スタンバイサイクル時に
    前記入力信号に応答してオフ状態となる、請求項12記
    載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタは、膜厚3ナノメータのシリコン酸化膜が与え
    るゲートトンネル障壁よりも大きなゲートトンネル障壁
    を与えるゲート絶縁膜を有し、前記第2の絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタは、前記膜厚3ナノメータのシリ
    コン酸化膜が与えるゲートトンネル障壁と同程度または
    それ以下のゲートトンネル障壁を与えるゲート絶縁膜を
    備える、請求項12記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記第1のスイッチングトランジスタ
    と前記第1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、バ
    ックゲート電圧が異なる、請求項12記載の半導体装
    置。
  16. 【請求項16】 電源ノードと、 電源線と、 前記電源線と前記電源ノードとの間に接続され、動作サ
    イクル指示信号に応答して選択的にオン状態となる第1
    のスイッチングトランジスタと、 前記電源線の電圧を一方動作電源電圧として受けて動作
    し、所定の処理を行なうゲート回路を備え、前記ゲート
    回路は、前記電源線に結合される第1の絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタを構成要素として含み、 前記ゲート回路の構成要素の絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタと前記第1のスイッチングトランジスタとを比
    例縮小した絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要
    素として含むレプリカ回路を備え、前記レプリカ回路
    は、前記電源線に相当する内部出力ノードを有し、 前記レプリカ回路の前記出力ノードの出力電圧に相当す
    る電圧を前記動作サイクル指示信号に応答して前記電源
    線へ伝達する伝達回路とを備え、前記伝達回路と前記第
    1のスイッチングトランジスタとは、同相で導通状態と
    なる、半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記伝達回路は、導通時、前記レプリ
    カ回路の出力ノードの電圧と前記電源線の電圧とを比較
    し、該比較結果に従って前記電源線を駆動するための比
    較回路を含む、請求項16記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 第1の電源ノードと、 第1の電源線と、 前記第1の電源ノードと前記第1の電源線との間に結合
    され、動作サイクル指示信号に応答して選択的に導通す
    る第1のスイッチングトランジスタと、 前記第1の電源線の電圧を動作電源電圧として受けて動
    作する第1のゲート回路とを備え、前記第1のゲート回
    路は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素と
    して含み、 第2の電源ノードと、 前記第1の電源線と別に設けられる第2の電源線、 前記第2の電源ノードと前記第2の電源線との間に結合
    され、前記動作サイクル指示信号に応答して選択的に前
    記第1のスイッチングトランジスタと同相で導通する第
    2のスイッチングトランジスタと、 前記第2の電源線の電圧を動作電源電圧として受ける第
    2のゲート回路とを備え、前記第2のゲート回路は、絶
    縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素として含
    み、 前記第1のゲート回路の前記第1の電源線に接続するト
    ランジスタのサイズと前記第1のスイッチングトランジ
    スタのサイズ比は、前記第2のゲート回路の前記第2の
    電源線に接続するトランジスタのサイズと前記第2のス
    イッチングトランジスタのサイズの比に実質的に等し
    く、前記サイズは、チャネル幅とチャネル長の比で与え
    られる、半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記第1のゲート回路は、前記第1の
    電源線に接続し第1の入力信号をゲートに受けかつ第1
    のゲート絶縁膜膜厚を有する第1の絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタと、第3の電源線に接続し、前記第1の
    入力信号をゲートに受ける前記第1のゲート絶縁膜より
    も厚い第2のゲート絶縁膜膜厚を有する第2の絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタを有する第1の単位ゲート回
    路を含み、 前記第2のゲート回路は、前記第2の電源線にソースが
    接続し、かつ第2の入力信号をゲートに受けるとともに
    前記第1のゲート絶縁膜膜厚を有する第3の絶縁ゲート
    型電界効果トランジスタと、第4の電源線にソースが接
    続され、前記第2の入力信号をゲートに受け、かつ前記
    第2のゲート絶縁膜膜厚を有する第4の絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタとを有する第2の単位ゲート回路を
    含む、請求項18記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記第1のゲート回路と縦続接続さ
    れ、前記第1のゲート回路の出力信号を受ける第3のゲ
    ート回路をさらに備え、前記第3のゲート回路は、前記
    第1の電源ノードと第3の電源線の電圧を両動作電源電
    圧として受けかつ絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
    構成要素として含み、 前記第2のゲート回路と縦続接続され、前記第2の電源
    ノードと第4の電源線の電圧を両動作電源電圧として受
    けかつ構成要素として絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タを含む第4のゲート回路と、 前記第3の電源線と第3の電源ノードとの間に接続され
    かつ前記動作サイクル指示信号に応答して前記第1のス
    イッチングトランジスタと同相でオン/オフ状態となる
    第3のスイッチングトランジスタと、 前記第4の電源線と第4の電源ノードとの間に接続さ
    れ、前記動作サイクル指示信号に応答して前記第2のス
    イッチングトランジスタと同相でオン/オフする第4の
    スイッチングトランジスタとをさらに備え、 前記第3のスイッチングトランジスタのサイズと前記第
    3のゲート回路の前記第3の電源線に接続する絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタのサイズの比は、前記第4の
    スイッチングトランジスタのサイズと前記第4のゲート
    回路の前記第4の電源線に接続する絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタのサイズの比に等しい、請求項18記載
    の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記第3のゲート回路の前記第1の電
    源ノードに接続する絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    は、第2のゲート絶縁膜膜厚を有し、かつ前記第3の電
    源線に接続する絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前
    記第2のゲート絶縁膜膜厚よりも厚い第1のゲート絶縁
    膜膜厚を有し、 前記第4のゲート回路の前記第2の電源ノードに接続す
    る絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、前記第2のゲ
    ート絶縁膜膜厚を有し、かつ前記第4の電源線に接続す
    る絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記第1のゲー
    ト絶縁膜膜厚を有する、請求項20記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記第1のゲート回路の前記第1の電
    源線に接続する絶縁ゲート型電界効果トランジスタまた
    は前記第2のゲート回路の前記第2の電源線に接続する
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタのサイズと前記第1
    または第2のスイッチングトランジスタの比に等しいサ
    イズ比を有するレプリカスイッチングトランジスタおよ
    びレプリカゲート回路を含むレプリカ回路をさらに備
    え、 前記レプリカスイッチングトランジスタは前記レプリカ
    ゲート回路へ動作電源電圧を供給し、 前記動作サイクル指示信号に応答して前記第1および第
    2の電源線へ前記レプリカゲート回路の動作電源電圧に
    相当する電圧を伝達する伝達回路をさらに備える、請求
    項18記載の半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記伝達回路は、前記レプリカゲート
    回路の動作電源電圧と出力ノードの電圧とを比較し、該
    比較結果に従って前記出力ノードの電圧を調整する比較
    回路と、 前記動作サイクル指示信号に応答して前記出力ノードを
    前記第1および第2の電源線にそれぞれ結合するスイッ
    チング回路を含む、請求項22記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】 前記第1および第2の電源線を前記動
    作サイクル指示信号に応答して結合するためのスイッチ
    ング回路をさらに備える、請求項18記載の半導体装
    置。
  25. 【請求項25】 前記第3または第4のゲート回路の前
    記第3または第4の電源線に接続する絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタのサイズと前記第3または第4のスイ
    ッチングトランジスタのサイズの比に等しいサイズ比を
    有するレプリカスイッチングトランジスタおよびレプリ
    カゲート回路を含むレプリカ回路をさらに備え、前記レ
    プリカスイッチングトランジスタは前記レプリカゲート
    回路へ動作電源電圧を供給し、 前記動作サイクル指示信号に応答して前記第3および第
    4の電源線へ前記レプリカゲート回路の動作電源電圧に
    相当する電圧を伝達する伝達回路をさらに備える、請求
    項20記載の半導体装置。
  26. 【請求項26】 前記伝達回路は、前記レプリカゲート
    回路の動作電源電圧と出力ノードの電圧とを比較し、該
    比較結果に従って前記出力ノードの電圧を調整する比較
    回路と、 前記動作サイクル指示信号に応答して前記出力ノードを
    前記第3および第4の電源線にそれぞれ結合するスイッ
    チング回路を含む、請求項25記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】 前記第3および第4の電源線を前記動
    作サイクル指示信号に応答して結合するためのスイッチ
    ング回路をさらに備える、請求項20記載の半導体装
    置。
  28. 【請求項28】 スタンバイサイクルとアクティブサイ
    クルとを有する半導体装置であって、 シリコン・オン・インシュレータ構成の第1および第2
    のトランジスタを有し、入力信号に所定の処理を施して
    出力するゲート回路を備え、前記入力信号の論理レベル
    は、前記スタンバイサイクル時予め定められており、前
    記第1および第2のトランジスタは、3ナノメータ以下
    のシリコン酸化膜膜厚と実質的に同じゲートトンネル障
    壁を有するゲート絶縁膜を有し、 前記第1および第2のトランジスタのボディ領域へバイ
    アス電圧を印加するためのバイアス電圧印加回路を備
    え、前記バイアス電圧印加回路は、前記スタンバイサイ
    クル時前記第1および第2のトランジスタのうちの少な
    くともオン状態となるトランジスタのボディ領域のバイ
    アスを前記アクティブサイクル時のバイアスよりも深く
    する回路を含み、 前記シリコン・オン・インシュレータ構造は、絶縁膜上
    に形成される半導体基板領域を有し、前記第1および第
    2のトランジスタが前記半導体基板領域に形成される、
    半導体装置。
  29. 【請求項29】 スタンバイサイクルとアクティブサイ
    クルとを有する半導体装置であって、 シリコン・オン・インシュレータ構成の第1および第2
    のトランジスタを有し、入力信号に所定の論理処理を施
    して出力するゲート回路と、 前記第1および第2のトランジスタのボディ領域へバイ
    アス電圧を印加するためのバイアス電圧印加回路を備
    え、前記バイアス電圧印加回路は、前記第1および第2
    のトランジスタのボディ領域のバイアスを前記スタンバ
    イサイクル時前記アクティブサイクル時のバイアスより
    もともに深くする回路を含み、 前記シリコン・オン・インシュレータ構成は、絶縁膜上
    に形成される半導体基板領域を備え、前記半導体基板領
    域に前記第1および第2のトランジスタが形成される、
    半導体装置。
  30. 【請求項30】 前記ゲート回路と縦続接続される複数
    の論理ゲートをさらに備え、 前記複数の論理ゲートの各々は、前記シリコン・オン・
    インシュレータ構造の第3および第4のトランジスタを
    含み、前記第3および第4のトランジスタは、前記第1
    および第2の電源ノードの間に接続されかつそれぞれの
    ゲートに前段の回路の出力信号を受け、 前記バイアス電圧印加回路は、前記複数の論理ゲートの
    各々の第3および第4のトランジスタのボディ領域のバ
    イアスを、前記第1および第2のトランジスタのボディ
    領域のバイアスと共通に制御する、請求項29記載の半
    導体装置。
  31. 【請求項31】 アクティブサイクルとスタンバイサイ
    クルとを有する半導体装置であって、 第1の電源ノードと出力ノードとの間に接続され、かつ
    入力信号をゲートに受ける第1の絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタを備え、前記入力信号は前記スタンバイサ
    イクル時の論理レベルが予め定められており、前記第1
    の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記スタンバイ
    サイクル時前記入力信号に応答してオン状態となり、か
    つ埋込チャネル型絶縁ゲート型電界効果トランジスタで
    構成され、さらに前記出力ノードと第2の電源ノードと
    の間に接続され、前記入力信号をゲートに受け、前記第
    1の絶縁ゲート型電界効果トランジスタと相補的にオン
    状態となる第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
    備える、半導体装置。
  32. 【請求項32】 前記第1および第2の絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタは、ゲート絶縁膜の膜厚が等しい、
    請求項31記載の半導体装置。
  33. 【請求項33】 前記第2の電源ノードは、前記スタン
    バイサイクル時、オフ状態となるスイッチングトランジ
    スタを介して主電源電圧供給線に接合される、請求項3
    1記載の半導体装置。
  34. 【請求項34】 前記スイッチングトランジスタは、埋
    込チャネル型絶縁ゲート型電界効果トランジスタで構成
    される、請求項33記載の半導体装置。
  35. 【請求項35】 アクティブサイクルとスタンバイサイ
    クルとを有する半導体装置であって、 第1の電源ノードと出力ノードの間に接続されかつゲー
    トに入力信号を受ける第1の絶縁ゲート型電界効果トラ
    ンジスタを備え、前記入力信号は前記スタンバイサイク
    ル時の論理レベルが予め定められており、かつ前記第1
    の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは前記スタンバイ
    サイクル時前記入力信号に応答してオン状態となりかつ
    ゲート空乏型絶縁ゲート型電界効果トランジスタで構成
    され、さらに前記出力ノードと第2の電源ノードとの間
    に接続され、前記入力信号をゲートに受けて前記第1の
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタと相補的にオン状態
    となる第2の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを備え
    る、半導体装置。
  36. 【請求項36】 前記第1および第2の絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタは、ゲート絶縁膜の膜厚が等しい、
    請求項35記載の半導体装置。
  37. 【請求項37】 前記第2の電源ノードは、前記スタン
    バイサイクル時オフ状態となるスイッチングトランジス
    タを介して主電源電圧供給線に結合される、請求項35
    記載の半導体装置。
  38. 【請求項38】 前記スイッチングトランジスタは、ゲ
    ート空乏型絶縁ゲート型電界効果トランジスタである、
    請求項37記載の半導体装置。
  39. 【請求項39】 与えられた信号をラッチするためのラ
    ッチ回路を備え、前記ラッチ回路は、第1のゲートトン
    ネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
    構成要素として含み、さらに前記ラッチ回路に結合さ
    れ、前記ラッチ回路のラッチ出力信号に所定の処理を施
    すゲート回路を備え、前記ゲート回路は、前記第1のゲ
    ートトンネル障壁よりも小さな第2のゲートトンネル障
    壁の絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素とし
    て含む、半導体装置。
  40. 【請求項40】 前記ゲート回路の絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタは、膜厚3ナノメータのシリコン酸化膜
    の与えるゲートトンネル障壁以下のゲートトンネル障壁
    を与えるゲート絶縁膜を有する、請求項39記載の半導
    体装置。
  41. 【請求項41】 アクティブサイクル時、与えられた信
    号をラッチするための第1のラッチ回路を備え、前記第
    1のラッチ回路は、第1のゲートトンネル障壁を有する
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素として含
    み、 スタンバイサイクル時与えられた信号をラッチするため
    の第2のラッチ回路を備え、前記第2のラッチ回路は、
    前記第1のゲートトンネル障壁よりも大きな第2のゲー
    トトンネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効果トランジ
    スタを構成要素として含み、さらに前記アクティブサイ
    クルから前記スタンバイサイクルへの移行時に前記第1
    のラッチ回路のラッチ出力信号を前記第2のラッチ回路
    へ転送しかつ前記スタンバイサイクルから前記アクティ
    ブサイクルへの移行時前記第2のラッチ回路のラッチ信
    号を前記第1のラッチ回路へ転送するための転送回路を
    備える、半導体装置。
  42. 【請求項42】 前記転送回路は、前記アクティブサイ
    クルおよびスタンバイサイクルを指示する動作サイクル
    指示信号が前記アクティブサイクルを示す間、前記第1
    のラッチ回路のラッチ信号を前記第2のラッチ回路へ転
    送する、請求項41記載の半導体装置。
  43. 【請求項43】 前記転送回路は、前記第1のラッチ回
    路に対して動作が行なわれるときに活性化される、請求
    項41記載の半導体装置。
  44. 【請求項44】 前記第1のラッチ回路は、クロック信
    号に従って動作するパイプラインステージに結合され、
    前記第1のラッチ回路のスタンバイサイクルおよびアク
    ティブサイクルを示す動作サイクル指示信号に応答し
    て、前記第1のラッチ回路に対する動作が行なわれた次
    のクロックサイクルで前記転送回路による前記第1のラ
    ッチ回路から前記第2のラッチ回路へのラッチ信号の転
    送が行なわれる、請求項41記載の半導体装置。
  45. 【請求項45】 プリチャージ指示信号の活性化に応答
    してプリチャージノードを所定電圧にプリチャージする
    ためのプリチャージ用絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タを備え、前記プリチャージ用絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタは、第1のゲートトンネル障壁を有し、 前記プリチャージノードに結合され、前記プリチャージ
    指示信号の活性化時スタンバイ状態となり、かつ前記プ
    リチャージ指示信号の非活性化時与えられた信号に従っ
    て前記プリチャージノードを駆動するためのゲート回路
    を備え、前記ゲート回路は、前記第1のゲートトンネル
    障壁よりも小さな第2のゲートトンネル障壁を有する絶
    縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素として含
    む、半導体装置。
  46. 【請求項46】 前記プリチャージ指示信号の非活性化
    から活性化への移行時に活性化されるプリチャージ補助
    指示信号に応答して、前記プリチャージノードを前記所
    定電圧レベルにプリチャージするプリチャージ補助トラ
    ンジスタをさらに備え、前記プリチャージ補助トランジ
    スタは、前記第2のゲートトンネル障壁を有する絶縁ゲ
    ート型電界効果トランジスタを備える、請求項45記載
    の半導体装置。
  47. 【請求項47】 前記半導体装置は、前記ゲート回路が
    動作するアクティブサイクルと前記ゲート回路がスタン
    バイ状態におかれるスタンバイサイクルとを有し、 前記プリチャージ指示信号を前記スタンバイサイクルが
    所定時間以上続くときに与えられるスリープモード指示
    信号に応答して活性化し、さらに前記スリープモード指
    示信号の非活性化時前記スタンバイサイクル時に活性化
    し、かつ前記スリープモード指示信号の活性化時非活性
    化するスタンバイ指示信号を発生するための制御回路
    と、 前記スタンバイ指示信号の活性化時前記プリチャージノ
    ードを前記所定電圧にプリチャージするスタンバイプリ
    チャージ用トランジスタをさらに備え、前記スタンバイ
    プリチャージ用トランジスタは、前記第2のゲートトン
    ネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
    備える、請求項45記載の半導体装置。
  48. 【請求項48】 スタンバイサイクルとアクティブサイ
    クルとを有する半導体装置であって、 前記スタンバイサイクルから前記アクティブサイクルへ
    の移行時所定期間活性化され、プリチャージノードを所
    定電圧レベルにプリチャージするためのプリチャージ用
    トランジスタと、 前記アクティブサイクル時、与えられた信号に従って前
    記プリチャージノードを駆動するゲート回路を備え、前
    記ゲート回路は、前記プリチャージ用トランジスタと同
    じゲートトンネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効果ト
    ランジスタを構成要素として含み、前記ゲートトンネル
    障壁は、膜厚3ナノメータのシリコン酸化膜が与えるゲ
    ートトンネル障壁以下の大きさのゲートトンネル障壁で
    ある、半導体装置。
  49. 【請求項49】 前記スタンバイサイクル時前記プリチ
    ャージノードを前記所定電圧と異なる極性の電圧レベル
    に保持するためのフローティング防止用の絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタをさらに含み、前記フローティン
    グ防止用の絶縁ゲート型電界効果トランジスタは、前記
    プリチャージ用トランジスタよりも大きなゲートトンネ
    ル障壁を有する、請求項48記載の半導体装置。
  50. 【請求項50】 アクティブサイクルとスタンバイサイ
    クルとを有する半導体装置であって、 前記スタンバイサイクル時に活性化されるプリチャージ
    指示信号に応答して活性化され、プリチャージノードを
    所定電圧にプリチャージするためのプリチャージ用トラ
    ンジスタを備え、前記プリチャージ用トランジスタは、
    第1のゲートトンネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタを備え、 前記アクティブサイクル時、与えられた信号に従って前
    記プリチャージノードを駆動するためのゲート回路を備
    え、前記ゲート回路は前記第1のゲートトンネル障壁を
    有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素と
    して含み、さらにスリープモードの解除時前記プリチャ
    ージトランジスタを活性化し、かつ前記スリープモード
    時前記プリチャージトランジスタをオフ状態に維持する
    制御回路を備え、前記スリープモードは、前記スタンバ
    イサイクルが所定時間以上継続するときに設定される、
    半導体装置。
  51. 【請求項51】 記憶データのリフレッシュが必要な複
    数のメモリセル、前記複数のメモリセルのリフレッシュ
    を指示するリフレッシュ要求を所定間隔で出力するタイ
    マ回路、 前記複数のメモリセルのリフレッシュすべきメモリセル
    を特定するリフレッシュアドレスを発生するためのリフ
    レッシュアドレスカウンタ、および前記リフレッシュ要
    求と前記リフレッシュアドレスとに従って前記複数のメ
    モリセルのリフレッシュアドレスが指定するメモリセル
    の記憶データのリフレッシュを行なうためのリフレッシ
    ュ系回路を備え、前記タイマ回路およびリフレッシュア
    ドレスカウンタは、第1のゲートトンネル障壁を有する
    絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素として含
    み、前記リフレッシュ系回路が、前記第1のゲートトン
    ネル障壁以下の大きさの第2のゲートトンネル障壁を有
    する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素とし
    て含む、半導体装置。
  52. 【請求項52】 前記第1のゲートトンネル障壁と前記
    第2のゲートトンネル障壁とは同じ大きさであり、さら
    に前記複数のメモリセルは行列状に配列され、前記リフ
    レッシュアドレスは、メモリセル行を特定し、 前記リフレッシュが周期的に行なわれるリフレッシュモ
    ード時非活性化されかつ前記メモリセルへのアクセス動
    作が行なわれるノーマルモード時イネーブルされ、与え
    られたアドレスおよび制御信号に従って前記複数のメモ
    リセルの行を選択するための行系回路をさらに備え、前
    記行系回路は、実質的に前記リフレッシュ系回路と動作
    内容が同じであり、かつ前記第1のゲートトンネル障壁
    よりも小さなゲートトンネル障壁を有する絶縁ゲート型
    電界効果トランジスタを構成要素として含む、請求項5
    1記載の半導体装置。
  53. 【請求項53】 前記リフレッシュモードは、前記タイ
    マ回路からのリフレッシュ要求に応答してリフレッシュ
    が行なわれるリフレッシュアクティブサイクルと、前記
    リフレッシュ要求の発行を待つリフレッシュスタンバイ
    サイクルとを有し、 前記リフレッシュスタンバイサイクル時、前記リフレッ
    シュ系回路のゲートトンネル電流抑制機構を活性化する
    ための制御回路をさらに備える、請求項51記載の半導
    体装置。
  54. 【請求項54】 前記ゲートトンネル電流抑制機構は、
    前記リフレッシュ系回路へ電源電圧を供給する電源トラ
    ンジスタを含み、前記電源トランジスタは、活性化時前
    記電源電圧の供給を停止し、かつ前記第1のゲートトン
    ネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
    備える、請求項53記載の半導体装置。
  55. 【請求項55】 前記複数のメモリセルは行列状に配列
    され、前記リフレッシュアドレスはメモリセルの行を特
    定し、 前記半導体装置は、さらに、前記複数のメモリセルの列
    選択に関連する動作を行なう列系回路と、 前記リフレッシュモード時、前記列系回路の列系ゲート
    トンネル電流抑制機構を活性化するための制御回路をさ
    らに備える、請求項51記載の半導体装置。
  56. 【請求項56】 前記列系トンネル電流抑制機構は、前
    記列系回路へ電源電圧を供給する列系電源トランジスタ
    を含み、前記列系電源トランジスタは、活性化時前記列
    系回路への電源電圧の供給を停止し、かつ前記第1のゲ
    ートトンネル障壁を有する絶縁ゲート型電界効果トラン
    ジスタを備える、請求項55記載の半導体装置。
  57. 【請求項57】 動作時少なくとも前記複数のメモリセ
    ルの記憶データを利用して演算処理を行なうロジック回
    路と、 前記リフレッシュモード時前記ロジック回路への電源電
    圧供給を遮断するためのロジック電源トランジスタをさ
    らに備える、請求項51記載の半導体装置。
  58. 【請求項58】 前記ロジック電源トランジスタは、前
    記第1のゲートトンネル障壁を有する絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタを備える、請求項57記載の半導体装
    置。
  59. 【請求項59】 絶縁ゲート型電界効果トランジスタを
    構成要素として含むロジック回路、 前記ロジック回路の内部ノードに対応して設けられ、該
    対応の内部ノードの信号をラッチするためのラッチ回
    路、および前記ラッチ回路に結合され、前記ラッチ回路
    の信号を転送するためのテストパスを備え、少なくとも
    前記ロジック回路は、スタンバイ状態時にはゲートトン
    ネル電流が低減される状態に設定される、半導体装置。
  60. 【請求項60】 前記ラッチ回路は、前記ロジック回路
    の構成要素である絶縁ゲート型電界効果トランジスタよ
    りも前記スタンバイ状態時のゲートトンネル電流による
    リーク電流が小さな絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    を構成要素として含む、請求項59記載の半導体装置。
  61. 【請求項61】 前記ラッチ回路は、前記ロジック回路
    の構成要素である絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
    ゲートトンネル障壁よりも大きなゲートトンネル障壁を
    有する絶縁ゲート型電界効果トランジスタで構成され
    る、請求項59記載の半導体装置。
  62. 【請求項62】 前記ラッチ回路は、前記ロジック回路
    の内部状態を外部で観測可能とするためのスキャンパス
    を構成するスキャンレジスタである、請求項59記載の
    半導体装置。
  63. 【請求項63】 前記ラッチ回路は、前記ロジック回路
    の内部状態を外部から制御可能とするためのスキャンパ
    スを構成するスキャンレジスタである、請求項59記載
    の半導体装置。
  64. 【請求項64】 活性化時所定の動作を行なう複数の内
    部回路を備え、前記複数の内部回路の各々は、絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタを構成要素として含み、さら
    に前記複数の内部回路のうちの活性化すべき内部回路を
    指定する内部回路指定信号に応答して、該指定された内
    部回路を活性化するための内部回路活性化信号を発生す
    るための活性制御回路、および動作モード指示信号と前
    記内部回路活性化信号とに応答して、前記複数の内部回
    路のうちの非活性状態の内部回路の絶縁ゲート型電界効
    果トランジスタのゲートトンネル電流を、活性状態の内
    部回路の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートト
    ンネル電流よりも小さい状態に保持する電流制御回路を
    備え、前記動作モード指示信号は、前記複数の内部回路
    の動作可能期間であるアクティブサイクルと前記複数の
    内部回路が動作を停止するスタンバイサイクルとを指定
    する、半導体装置。
  65. 【請求項65】 前記電流制御回路は、前記動作モード
    指示信号に応答して、前記スタンバイサイクル時には、
    前記複数の内部回路の絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのゲートトンネル電流を前記小さい状態に設定する、
    請求項64記載の半導体装置。
  66. 【請求項66】 複数のノーマルメモリセルを有するノ
    ーマルアレイ、 前記ノーマルアレイの欠陥を有する不良ノーマルメモリ
    セルを救済するためのスペアメモリセルを有する冗長ア
    レイ、 絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素として含
    み、前記ノーマルアレイの選択メモリセルへアクセスす
    るためのノーマルアクセス回路、 絶縁ゲート型電界効果トランジスタを構成要素として含
    み、前記冗長アレイのスペアメモリセルへアクセスする
    ためのスペアアクセス回路、および前記スペアアクセス
    回路および前記ノーマルアクセス回路の非活性状態の回
    路の絶縁ゲート型電界効果トランジスタのゲートトンネ
    ル電流を活性状態の回路のトランジスタのゲートトンネ
    ル電流よりも大きくするための電源制御回路を備える、
    半導体装置。
  67. 【請求項67】 前記スペアアクセス回路および前記ノ
    ーマルアクセス回路の各々は、選択的に活性化される複
    数のサブアクセス回路を含み、 前記電源制御回路は、前記スペアアクセス回路および前
    記ノーマルアクセス回路の非選択のサブアクセス回路を
    選択されたサブアクセス回路のトランジスタのゲートト
    ンネル電流よりも小さなゲートトンネル電流を有する状
    態に設定する回路を含む、請求項66記載の半導体装
    置。
  68. 【請求項68】 アドレス信号に従って前記ノーマルア
    クセス回路および前記スペアアクセス回路のいずれを活
    性化するかを判定し、該判定結果に従って前記ノーマル
    アクセス回路および前記スペアアクセス回路の一方を活
    性化するための判定回路をさらに備え、前記判定回路
    は、メモリセル選択動作を指示する動作モード指示信号
    が活性化される前に前記判定動作を開始する、請求項6
    6記載の半導体装置。
  69. 【請求項69】 アドレス信号に従って前記ノーマルア
    クセス回路および前記スペアアクセス回路のいずれを活
    性化するかを判定し、該判定結果に従って前記ノーマル
    アクセス回路および前記スペアアクセス回路の一方を活
    性化するための判定回路をさらに備え、前記判定回路
    は、メモリセル選択動作を指示する動作モード指示信号
    と非同期で前記判定動作を実行する、請求項66記載の
    半導体装置。
JP2000261703A 2000-06-05 2000-08-30 半導体装置 Pending JP2002064150A (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000261703A JP2002064150A (ja) 2000-06-05 2000-08-30 半導体装置
US09/776,681 US6635934B2 (en) 2000-06-05 2001-02-06 Semiconductor integrated circuit device operating with low power consumption
EP03014863A EP1351392A1 (en) 2000-06-05 2001-02-12 Semiconductor integrated circuit device operating with low power consumption
DE60100723T DE60100723T2 (de) 2000-06-05 2001-02-12 Integrierte Halbleiterschaltung mit niedrigem Leistungsverbrauch
EP01103231A EP1162744B1 (en) 2000-06-05 2001-02-12 Semiconductor integrated circuit device operating with low power consumption
KR10-2001-0018522A KR100406811B1 (ko) 2000-06-05 2001-04-07 저소비 전력의 반도체 집적 회로 장치
TW090108419A TW495983B (en) 2000-06-05 2001-04-09 Semiconductor device
US10/680,397 US6911703B2 (en) 2000-06-05 2003-10-08 Semiconductor integrated circuit device operating with low power consumption
US11/126,296 US7521762B2 (en) 2000-06-05 2005-05-11 Semiconductor integrated circuit device operating with low power consumption
US12/403,830 US20090179692A1 (en) 2000-06-05 2009-03-13 Semiconductor integrated circuit device operating with low power consumption

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000167189 2000-06-05
JP2000-167189 2000-06-05
JP2000261703A JP2002064150A (ja) 2000-06-05 2000-08-30 半導体装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011128155A Division JP2011228725A (ja) 2000-06-05 2011-06-08 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002064150A true JP2002064150A (ja) 2002-02-28

Family

ID=26593294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000261703A Pending JP2002064150A (ja) 2000-06-05 2000-08-30 半導体装置

Country Status (6)

Country Link
US (4) US6635934B2 (ja)
EP (2) EP1351392A1 (ja)
JP (1) JP2002064150A (ja)
KR (1) KR100406811B1 (ja)
DE (1) DE60100723T2 (ja)
TW (1) TW495983B (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004248143A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Fujitsu Ltd 半導体集積回路
JP2005285895A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Nec Electronics Corp 半導体回路装置
JP2005327862A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Toshiba Corp 半導体集積回路及び半導体集積回路の設計方法
US7215178B2 (en) 2004-12-20 2007-05-08 Kabushiki Kaisha Toshiba MOS type semiconductor integrated circuit device
WO2007099841A1 (ja) * 2006-02-24 2007-09-07 Renesas Technology Corp. 半導体装置
JP2007329920A (ja) * 2006-05-31 2007-12-20 Fujitsu Ltd Mtmos回路のモード遷移中に電荷を再利用して消費電力を削減する回路及び方法
US7355455B2 (en) 2002-10-25 2008-04-08 Renesas Technology Corp. Low power consumption MIS semiconductor device
JP2008085571A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Nec Electronics Corp 半導体集積回路
JP2008283047A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Sony Corp 半導体集積回路およびその動作方法
JP2009033244A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Sony Corp 半導体集積回路およびその起動方法
JP2009076541A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Nec Electronics Corp 半導体集積回路、および、半導体集積回路の制御方法
JP2010098081A (ja) * 2008-09-16 2010-04-30 Hitachi Ltd 半導体装置
JP2010146620A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Elpida Memory Inc 半導体記憶装置
JP2010244616A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Elpida Memory Inc 半導体装置
WO2012172927A1 (ja) * 2011-06-12 2012-12-20 Sugawara Mitsutoshi トンネル電流回路
WO2014188514A1 (ja) * 2013-05-21 2014-11-27 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路装置
JP2016134184A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 株式会社東芝 半導体記憶装置
KR101681287B1 (ko) 2010-12-10 2016-11-29 엘지디스플레이 주식회사 공핍형 박막 트랜지스터의 측정방법
JP2021180326A (ja) * 2018-04-13 2021-11-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

Families Citing this family (146)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002015565A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Mitsubishi Electric Corp 半導体記憶装置
JP4782937B2 (ja) * 2001-03-27 2011-09-28 株式会社東芝 半導体記憶装置
US6515513B2 (en) * 2001-04-30 2003-02-04 Intel Corporation Reducing leakage currents in integrated circuits
TWI230392B (en) 2001-06-18 2005-04-01 Innovative Silicon Sa Semiconductor device
US7068552B2 (en) * 2001-06-21 2006-06-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Sense amplifier
JP5119563B2 (ja) * 2001-08-03 2013-01-16 日本電気株式会社 不良メモリセル救済回路を有する半導体記憶装置
US6909659B2 (en) * 2001-08-30 2005-06-21 Micron Technology, Inc. Zero power chip standby mode
JP3831270B2 (ja) * 2002-01-31 2006-10-11 株式会社ルネサステクノロジ 論理回路及び半導体集積回路
US20030227320A1 (en) * 2002-06-05 2003-12-11 Intel Corporation Buffer, buffer operation and method of manufacture
JP2004021574A (ja) * 2002-06-17 2004-01-22 Hitachi Ltd 半導体装置
JP2004031411A (ja) * 2002-06-21 2004-01-29 Renesas Technology Corp 半導体装置
KR100482370B1 (ko) * 2002-09-27 2005-04-13 삼성전자주식회사 게이트 산화막의 두께가 다른 반도체장치
JP3681063B2 (ja) * 2002-10-04 2005-08-10 松下電器産業株式会社 バイアス電位発生回路
US6791361B2 (en) * 2002-12-12 2004-09-14 International Business Machines Corporation Technique for mitigating gate leakage during a sleep state
US7053692B2 (en) * 2002-12-19 2006-05-30 United Memories, Inc. Powergate control using boosted and negative voltages
US6936898B2 (en) * 2002-12-31 2005-08-30 Transmeta Corporation Diagonal deep well region for routing body-bias voltage for MOSFETS in surface well regions
JP4184104B2 (ja) * 2003-01-30 2008-11-19 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置
JP4363871B2 (ja) * 2003-03-19 2009-11-11 Okiセミコンダクタ株式会社 半導体装置
US6853591B2 (en) 2003-03-31 2005-02-08 Micron Technology, Inc. Circuit and method for decreasing the required refresh rate of DRAM devices
US20040228168A1 (en) 2003-05-13 2004-11-18 Richard Ferrant Semiconductor memory device and method of operating same
US7335934B2 (en) 2003-07-22 2008-02-26 Innovative Silicon S.A. Integrated circuit device, and method of fabricating same
US7359277B2 (en) * 2003-09-04 2008-04-15 United Memories, Inc. High speed power-gating technique for integrated circuit devices incorporating a sleep mode of operation
US7372765B2 (en) * 2003-09-04 2008-05-13 United Memories, Inc. Power-gating system and method for integrated circuit devices
US7248522B2 (en) * 2003-09-04 2007-07-24 United Memories, Inc. Sense amplifier power-gating technique for integrated circuit memory devices and those devices incorporating embedded dynamic random access memory (DRAM)
DE10342997A1 (de) * 2003-09-17 2005-04-28 Infineon Technologies Ag Elektronischer Schaltkreis, Schaltkreis-Testanordnung und Verfahren zum Ermitteln der Funktionsfähigkeit eines elektronischen Schaltkreises
US6850105B1 (en) 2003-09-30 2005-02-01 Starcore, Llc Method and circuitry for preserving a logic state
JP4435553B2 (ja) * 2003-12-12 2010-03-17 パナソニック株式会社 半導体装置
US7109532B1 (en) * 2003-12-23 2006-09-19 Lee Zachary K High Ion/Ioff SOI MOSFET using body voltage control
FR2868181B1 (fr) * 2004-03-29 2006-05-26 Soisic Sa Procede de simulation d'un circuit a l'etat stationnaire
US7365596B2 (en) * 2004-04-06 2008-04-29 Freescale Semiconductor, Inc. State retention within a data processing system
US7255476B2 (en) * 2004-04-14 2007-08-14 International Business Machines Corporation On chip temperature measuring and monitoring circuit and method
WO2005114667A2 (en) * 2004-05-14 2005-12-01 Zmos Technology, Inc. Internal voltage generator scheme and power management method
US7112997B1 (en) * 2004-05-19 2006-09-26 Altera Corporation Apparatus and methods for multi-gate silicon-on-insulator transistors
US7292088B2 (en) * 2004-05-19 2007-11-06 International Rectifier Corporation Gate driver output stage with bias circuit for high and wide operating voltage range
US7084667B2 (en) * 2004-07-13 2006-08-01 International Business Machines Corporation Low leakage monotonic CMOS logic
US7203097B2 (en) * 2004-07-27 2007-04-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of operating a semiconductor device and the semiconductor device
WO2006043915A1 (en) * 2004-10-12 2006-04-27 Semiconductor Components Industries, L.L.C. Method of testing a power supply controller and structure therefor
US7187205B2 (en) * 2005-02-25 2007-03-06 Freescale Semiconductor, Inc. Integrated circuit storage element having low power data retention and method therefor
US7394708B1 (en) * 2005-03-18 2008-07-01 Xilinx, Inc. Adjustable global tap voltage to improve memory cell yield
KR100744114B1 (ko) * 2005-05-12 2007-08-01 삼성전자주식회사 상 변화 메모리 장치 및 그 워드라인 구동방법
CN101558492B (zh) * 2005-05-13 2011-10-19 莫赛德技术公司 具有由逻辑单元的单元邻接形成的信号总线的集成电路
US8736304B2 (en) * 2005-06-30 2014-05-27 International Business Machines Corporation Self-biased high speed level shifter circuit
US20070008004A1 (en) * 2005-07-11 2007-01-11 Vikram Santurkar Apparatus and methods for low-power routing circuitry in programmable logic devices
US7236408B2 (en) * 2005-07-19 2007-06-26 International Business Machines Corporation Electronic circuit having variable biasing
US7355449B1 (en) * 2005-08-03 2008-04-08 Altera Corporation High-speed serial data transmitter architecture
US7606066B2 (en) 2005-09-07 2009-10-20 Innovative Silicon Isi Sa Memory cell and memory cell array having an electrically floating body transistor, and methods of operating same
JP4832841B2 (ja) * 2005-09-22 2011-12-07 三菱電機株式会社 半導体装置
US7913141B2 (en) * 2006-08-16 2011-03-22 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Power gating in integrated circuits for leakage reduction
US7683430B2 (en) 2005-12-19 2010-03-23 Innovative Silicon Isi Sa Electrically floating body memory cell and array, and method of operating or controlling same
US7712066B2 (en) * 2005-12-29 2010-05-04 Agere Systems, Inc. Area-efficient power switching cell
JP2007227625A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Toshiba Microelectronics Corp 半導体集積回路及びそのレイアウト設計方法
JP4936749B2 (ja) * 2006-03-13 2012-05-23 株式会社東芝 半導体記憶装置
US7492632B2 (en) 2006-04-07 2009-02-17 Innovative Silicon Isi Sa Memory array having a programmable word length, and method of operating same
WO2007128738A1 (en) 2006-05-02 2007-11-15 Innovative Silicon Sa Semiconductor memory cell and array using punch-through to program and read same
KR100886628B1 (ko) * 2006-05-10 2009-03-04 주식회사 하이닉스반도체 반도체 장치의 내부전압 생성회로
JP4322888B2 (ja) * 2006-06-01 2009-09-02 エルピーダメモリ株式会社 半導体装置
US8069377B2 (en) 2006-06-26 2011-11-29 Micron Technology, Inc. Integrated circuit having memory array including ECC and column redundancy and method of operating the same
US7542340B2 (en) 2006-07-11 2009-06-02 Innovative Silicon Isi Sa Integrated circuit including memory array having a segmented bit line architecture and method of controlling and/or operating same
WO2008023473A1 (fr) * 2006-08-25 2008-02-28 Sharp Kabushiki Kaisha Circuit amplificateur et appareil d'affichage comportant celui-ci
JP5034379B2 (ja) * 2006-08-30 2012-09-26 富士通セミコンダクター株式会社 半導体メモリおよびシステム
US8288829B2 (en) * 2006-09-21 2012-10-16 Nanyang Technological University Triple well transmit-receive switch transistor
US8020018B2 (en) * 2006-09-28 2011-09-13 Infineon Technologies Ag Circuit arrangement and method of operating a circuit arrangement
WO2008078549A1 (ja) 2006-12-26 2008-07-03 Renesas Technology Corp. Cmos回路及び半導体装置
US8264041B2 (en) 2007-01-26 2012-09-11 Micron Technology, Inc. Semiconductor device with electrically floating body
US20080211568A1 (en) * 2007-03-01 2008-09-04 Infineon Technologies Ag MuGFET POWER SWITCH
WO2009031052A2 (en) 2007-03-29 2009-03-12 Innovative Silicon S.A. Zero-capacitor (floating body) random access memory circuits with polycide word lines and manufacturing methods therefor
KR100884603B1 (ko) * 2007-05-09 2009-02-19 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의 버퍼장치
US8064274B2 (en) 2007-05-30 2011-11-22 Micron Technology, Inc. Integrated circuit having voltage generation circuitry for memory cell array, and method of operating and/or controlling same
US8085594B2 (en) 2007-06-01 2011-12-27 Micron Technology, Inc. Reading technique for memory cell with electrically floating body transistor
US8194487B2 (en) 2007-09-17 2012-06-05 Micron Technology, Inc. Refreshing data of memory cells with electrically floating body transistors
KR100906059B1 (ko) * 2007-11-05 2009-07-03 주식회사 동부하이텍 Mtcmos셀 제조 방법
US8536628B2 (en) 2007-11-29 2013-09-17 Micron Technology, Inc. Integrated circuit having memory cell array including barriers, and method of manufacturing same
US8349662B2 (en) 2007-12-11 2013-01-08 Micron Technology, Inc. Integrated circuit having memory cell array, and method of manufacturing same
US20090179664A1 (en) * 2008-01-10 2009-07-16 Janet Wang Method and Apparatus for Controlling Leakage in a Circuit
US8773933B2 (en) 2012-03-16 2014-07-08 Micron Technology, Inc. Techniques for accessing memory cells
US8014195B2 (en) 2008-02-06 2011-09-06 Micron Technology, Inc. Single transistor memory cell
US8189376B2 (en) 2008-02-08 2012-05-29 Micron Technology, Inc. Integrated circuit having memory cells including gate material having high work function, and method of manufacturing same
TWI386950B (zh) * 2008-03-21 2013-02-21 Vanguard Int Semiconduct Corp 記憶體系統
US7957206B2 (en) 2008-04-04 2011-06-07 Micron Technology, Inc. Read circuitry for an integrated circuit having memory cells and/or a memory cell array, and method of operating same
TWI405297B (zh) * 2008-09-25 2013-08-11 Via Tech Inc 微處理器、積體電路以及晶片雜訊減少方法
US7920019B2 (en) * 2008-09-25 2011-04-05 Via Technologies, Inc. Microprocessor with substrate bias clamps
US7947543B2 (en) 2008-09-25 2011-05-24 Micron Technology, Inc. Recessed gate silicon-on-insulator floating body device with self-aligned lateral isolation
US7978001B2 (en) * 2008-09-25 2011-07-12 Via Technologies, Inc. Microprocessor with selective substrate biasing for clock-gated functional blocks
US7933140B2 (en) 2008-10-02 2011-04-26 Micron Technology, Inc. Techniques for reducing a voltage swing
US7924630B2 (en) 2008-10-15 2011-04-12 Micron Technology, Inc. Techniques for simultaneously driving a plurality of source lines
TWI423256B (zh) * 2008-10-29 2014-01-11 Etron Technology Inc 資料感測裝置與方法
US8223574B2 (en) 2008-11-05 2012-07-17 Micron Technology, Inc. Techniques for block refreshing a semiconductor memory device
KR101140347B1 (ko) 2008-11-19 2012-05-03 한국전자통신연구원 동적 문턱 전압 소자를 이용한 스위칭 회로 및 이를 포함하는 휴대기기용 dc-dc 변환기
US9122617B2 (en) * 2008-11-21 2015-09-01 International Business Machines Corporation Pseudo cache memory in a multi-core processor (MCP)
US7804329B2 (en) * 2008-11-21 2010-09-28 International Business Machines Corporation Internal charge transfer for circuits
US8806129B2 (en) * 2008-11-21 2014-08-12 International Business Machines Corporation Mounted cache memory in a multi-core processor (MCP)
US9886389B2 (en) * 2008-11-21 2018-02-06 International Business Machines Corporation Cache memory bypass in a multi-core processor (MCP)
US9824008B2 (en) * 2008-11-21 2017-11-21 International Business Machines Corporation Cache memory sharing in a multi-core processor (MCP)
US8213226B2 (en) 2008-12-05 2012-07-03 Micron Technology, Inc. Vertical transistor memory cell and array
US7940580B2 (en) * 2008-12-19 2011-05-10 Advanced Micro Devices, Inc. Voltage shifting word-line driver and method therefor
US8319294B2 (en) 2009-02-18 2012-11-27 Micron Technology, Inc. Techniques for providing a source line plane
US8710566B2 (en) 2009-03-04 2014-04-29 Micron Technology, Inc. Techniques for forming a contact to a buried diffusion layer in a semiconductor memory device
US8748959B2 (en) 2009-03-31 2014-06-10 Micron Technology, Inc. Semiconductor memory device
US8406075B2 (en) * 2009-04-03 2013-03-26 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Ultra-low leakage memory architecture
US8139418B2 (en) 2009-04-27 2012-03-20 Micron Technology, Inc. Techniques for controlling a direct injection semiconductor memory device
US8508994B2 (en) 2009-04-30 2013-08-13 Micron Technology, Inc. Semiconductor device with floating gate and electrically floating body
US8498157B2 (en) 2009-05-22 2013-07-30 Micron Technology, Inc. Techniques for providing a direct injection semiconductor memory device
US8537610B2 (en) 2009-07-10 2013-09-17 Micron Technology, Inc. Techniques for providing a semiconductor memory device
US9076543B2 (en) 2009-07-27 2015-07-07 Micron Technology, Inc. Techniques for providing a direct injection semiconductor memory device
US8199595B2 (en) 2009-09-04 2012-06-12 Micron Technology, Inc. Techniques for sensing a semiconductor memory device
GB2473257B (en) * 2009-09-07 2016-11-02 Broadcom Innovision Ltd NFC communicators and NFC communications enabled devices
US8174881B2 (en) 2009-11-24 2012-05-08 Micron Technology, Inc. Techniques for reducing disturbance in a semiconductor device
JP5458850B2 (ja) * 2009-12-09 2014-04-02 富士通株式会社 半導体装置
KR102046308B1 (ko) 2009-12-11 2019-11-19 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치
US8310893B2 (en) 2009-12-16 2012-11-13 Micron Technology, Inc. Techniques for reducing impact of array disturbs in a semiconductor memory device
US20110157140A1 (en) * 2009-12-31 2011-06-30 Silicon Laboratories Inc. Voltage control on n-wells in multi-voltage environments
US8258861B2 (en) 2010-01-08 2012-09-04 Analog Devices, Inc. Systems and methods for minimizing power consumption
US7986166B1 (en) * 2010-01-12 2011-07-26 Freescale Semiconductor, Inc. Clock buffer circuit
US8416636B2 (en) 2010-02-12 2013-04-09 Micron Technology, Inc. Techniques for controlling a semiconductor memory device
US8576631B2 (en) 2010-03-04 2013-11-05 Micron Technology, Inc. Techniques for sensing a semiconductor memory device
US8411513B2 (en) 2010-03-04 2013-04-02 Micron Technology, Inc. Techniques for providing a semiconductor memory device having hierarchical bit lines
US8369177B2 (en) 2010-03-05 2013-02-05 Micron Technology, Inc. Techniques for reading from and/or writing to a semiconductor memory device
WO2011115893A2 (en) 2010-03-15 2011-09-22 Micron Technology, Inc. Techniques for providing a semiconductor memory device
US8411524B2 (en) 2010-05-06 2013-04-02 Micron Technology, Inc. Techniques for refreshing a semiconductor memory device
US8473793B2 (en) * 2010-06-10 2013-06-25 Global Unichip Corporation Low leakage boundary scan device design and implementation
US8278977B2 (en) * 2010-06-25 2012-10-02 Freescale Semiconductor, Inc. Refresh operation during low power mode configuration
US8713388B2 (en) 2011-02-23 2014-04-29 Qualcomm Incorporated Integrated circuit testing with power collapsed
US8531878B2 (en) 2011-05-17 2013-09-10 Micron Technology, Inc. Techniques for providing a semiconductor memory device
US9559216B2 (en) 2011-06-06 2017-01-31 Micron Technology, Inc. Semiconductor memory device and method for biasing same
US8654562B2 (en) * 2012-01-17 2014-02-18 Texas Instruments Incorporated Static random access memory cell with single-sided buffer and asymmetric construction
WO2013125163A1 (ja) * 2012-02-24 2013-08-29 パナソニック株式会社 基準電圧源回路
US9112495B1 (en) * 2013-03-15 2015-08-18 Mie Fujitsu Semiconductor Limited Integrated circuit device body bias circuits and methods
KR102021572B1 (ko) * 2013-10-01 2019-09-16 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 장치
WO2015175427A1 (en) * 2014-05-11 2015-11-19 The Regents Of The University Of California Self-organized critical cmos circuits and methods for computation and information processing
JP2016092536A (ja) 2014-10-31 2016-05-23 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
US9780786B2 (en) * 2016-01-26 2017-10-03 Micron Technology, Inc. Apparatus and method for standby current control of signal path
US9666266B1 (en) * 2016-05-09 2017-05-30 Xilinx, Inc. Power control over memory cell arrays
KR20180065073A (ko) * 2016-12-06 2018-06-18 삼성전자주식회사 균일한 쓰기 특성을 갖는 에스램 장치
US9906224B1 (en) * 2017-01-24 2018-02-27 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Semiconductor device to dispel charges and method forming the same
KR20180127776A (ko) * 2017-05-22 2018-11-30 에스케이하이닉스 주식회사 전원 게이팅 회로를 포함하는 반도체 장치 및 이의 리페어 방법
US10332582B2 (en) 2017-08-02 2019-06-25 Qualcomm Incorporated Partial refresh technique to save memory refresh power
US10355694B1 (en) * 2018-04-24 2019-07-16 Stmicroelectronics International N.V. Level shifting circuit with conditional body biasing of transistors
US10504563B1 (en) * 2018-06-06 2019-12-10 Micron Technology, Inc. Methods and apparatuses of driver circuits without voltage level shifters
KR102573270B1 (ko) * 2018-10-08 2023-08-31 삼성전자주식회사 반도체 메모리 장치 및 이의 구동 방법
US10826498B2 (en) * 2019-03-07 2020-11-03 Purdue Research Foundation Low power logic family
US10790809B1 (en) 2019-09-04 2020-09-29 Semtech Corporation Feed-forward current compensation for CMOS signal path
JP2021097317A (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 セイコーエプソン株式会社 フリップフロップ回路および発振器
KR20210150914A (ko) * 2020-06-04 2021-12-13 에스케이하이닉스 주식회사 리프레쉬동작에서 공급되는 액티브전압의 레벨을 조절하는 장치
US11676897B2 (en) * 2021-05-26 2023-06-13 Qualcomm Incorporated Power gating switch tree structure for reduced wake-up time and power leakage
TWI797821B (zh) * 2021-11-08 2023-04-01 美商矽成積體電路股份有限公司 電源開關電晶體之尺寸設定方法及其系統
CN116027842B (zh) * 2023-03-24 2023-06-23 长鑫存储技术有限公司 功率控制电路、存储器及电子设备

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05108194A (ja) * 1991-10-17 1993-04-30 Hitachi Ltd 低消費電力型半導体集積回路
JPH08186180A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Oki Electric Ind Co Ltd Cmis型集積回路装置及びその製造方法
JPH0936242A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体集積回路装置
WO1997038444A1 (en) * 1996-04-08 1997-10-16 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device
JPH10261946A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路
JPH11150193A (ja) * 1997-11-14 1999-06-02 Nec Corp 相補型mos半導体装置
JPH11340806A (ja) * 1998-05-25 1999-12-10 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置
JP2000151378A (ja) * 1998-11-10 2000-05-30 Hitachi Ltd 半導体集積回路

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3806741A (en) * 1972-05-17 1974-04-23 Standard Microsyst Smc Self-biasing technique for mos substrate voltage
US4672243A (en) * 1985-05-28 1987-06-09 American Telephone And Telegraph Company, At&T Bell Laboratories Zero standby current TTL to CMOS input buffer
JPH02122726A (ja) * 1988-10-31 1990-05-10 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路装置
JPH06237164A (ja) 1993-02-10 1994-08-23 Hitachi Ltd 電力低減機構を持つ半導体集積回路とそれを用いた電子装置
US5614847A (en) 1992-04-14 1997-03-25 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device having power reduction mechanism
US5461338A (en) * 1992-04-17 1995-10-24 Nec Corporation Semiconductor integrated circuit incorporated with substrate bias control circuit
KR970011744B1 (ko) * 1992-11-04 1997-07-15 마쯔시다덴기산교 가부시기가이샤 상보형 반도체장치 및 그 제조방법
JP3102179B2 (ja) * 1993-01-07 2000-10-23 株式会社日立製作所 半導体集積回路
KR0169157B1 (ko) * 1993-11-29 1999-02-01 기다오까 다까시 반도체 회로 및 mos-dram
JPH07254685A (ja) * 1994-03-16 1995-10-03 Toshiba Corp 半導体記憶装置
KR100223770B1 (ko) 1996-06-29 1999-10-15 김영환 반도체 장치의 문턱전압 제어회로
JP3264622B2 (ja) 1996-07-16 2002-03-11 株式会社東芝 半導体装置
JPH10229165A (ja) * 1997-02-17 1998-08-25 Ricoh Co Ltd 半導体集積回路装置
US6133762A (en) * 1997-03-31 2000-10-17 Texas Instruments Incorporated Family of logic circuits emploting mosfets of differing thershold voltages
US5985706A (en) * 1997-05-08 1999-11-16 Advanced Micro Devices, Inc. Polishing method for thin gates dielectric in semiconductor process
JP3814385B2 (ja) * 1997-10-14 2006-08-30 株式会社ルネサステクノロジ 半導体集積回路装置
US6317370B2 (en) * 1998-01-12 2001-11-13 Micron Technology, Inc. Timing fuse option for row repair
KR100294695B1 (ko) * 1998-01-13 2001-07-12 김영환 저전력씨모스회로
JP2000067595A (ja) * 1998-06-09 2000-03-03 Mitsubishi Electric Corp 半導体記憶装置
TW453032B (en) 1998-09-09 2001-09-01 Hitachi Ltd Semiconductor integrated circuit apparatus
US6329874B1 (en) * 1998-09-11 2001-12-11 Intel Corporation Method and apparatus for reducing standby leakage current using a leakage control transistor that receives boosted gate drive during an active mode
JP3185880B2 (ja) * 1998-10-16 2001-07-11 日本電気株式会社 半導体記憶装置およびその製造方法
JP3361068B2 (ja) * 1998-12-22 2003-01-07 株式会社東芝 半導体装置及びその製造方法
KR100297193B1 (ko) * 1999-04-27 2001-10-29 윤종용 리던던트 로우 대체 구조를 가지는 반도체 메모리 장치 및 그것의 로우 구동 방법
US6255698B1 (en) * 1999-04-28 2001-07-03 Advanced Micro Devices, Inc. Separately optimized gate structures for n-channel and p-channel transistors in an integrated circuit
US6093661A (en) * 1999-08-30 2000-07-25 Micron Technology, Inc. Integrated circuitry and semiconductor processing method of forming field effect transistors
JP2001127611A (ja) * 1999-10-27 2001-05-11 Univ Tokyo 半導体集積回路

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05108194A (ja) * 1991-10-17 1993-04-30 Hitachi Ltd 低消費電力型半導体集積回路
JPH08186180A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Oki Electric Ind Co Ltd Cmis型集積回路装置及びその製造方法
JPH0936242A (ja) * 1995-07-20 1997-02-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体集積回路装置
WO1997038444A1 (en) * 1996-04-08 1997-10-16 Hitachi, Ltd. Semiconductor integrated circuit device
JPH10261946A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路
JPH11150193A (ja) * 1997-11-14 1999-06-02 Nec Corp 相補型mos半導体装置
JPH11340806A (ja) * 1998-05-25 1999-12-10 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置
JP2000151378A (ja) * 1998-11-10 2000-05-30 Hitachi Ltd 半導体集積回路

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7741869B2 (en) 2002-10-25 2010-06-22 Renesas Technology Corp. Low power consumption MIS semiconductor device
US7928759B2 (en) 2002-10-25 2011-04-19 Renesas Electronics Corporation Low power consumption MIS semiconductor device
US7355455B2 (en) 2002-10-25 2008-04-08 Renesas Technology Corp. Low power consumption MIS semiconductor device
JP2004248143A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Fujitsu Ltd 半導体集積回路
JP2005285895A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Nec Electronics Corp 半導体回路装置
JP4549711B2 (ja) * 2004-03-29 2010-09-22 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体回路装置
JP2005327862A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Toshiba Corp 半導体集積回路及び半導体集積回路の設計方法
US7215178B2 (en) 2004-12-20 2007-05-08 Kabushiki Kaisha Toshiba MOS type semiconductor integrated circuit device
KR100724664B1 (ko) * 2004-12-20 2007-06-04 가부시끼가이샤 도시바 Mos형 반도체 집적 회로 장치
WO2007099841A1 (ja) * 2006-02-24 2007-09-07 Renesas Technology Corp. 半導体装置
US7911855B2 (en) 2006-02-24 2011-03-22 Renesas Technology Corp. Semiconductor device with voltage interconnections
JP4819870B2 (ja) * 2006-02-24 2011-11-24 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP2007329920A (ja) * 2006-05-31 2007-12-20 Fujitsu Ltd Mtmos回路のモード遷移中に電荷を再利用して消費電力を削減する回路及び方法
JP2008085571A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Nec Electronics Corp 半導体集積回路
JP2008283047A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Sony Corp 半導体集積回路およびその動作方法
JP2009033244A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Sony Corp 半導体集積回路およびその起動方法
JP2009076541A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Nec Electronics Corp 半導体集積回路、および、半導体集積回路の制御方法
JP2010098081A (ja) * 2008-09-16 2010-04-30 Hitachi Ltd 半導体装置
JP2010146620A (ja) * 2008-12-17 2010-07-01 Elpida Memory Inc 半導体記憶装置
US9263110B2 (en) 2008-12-17 2016-02-16 Ps4 Luxco S.A.R.L. Semiconductor memory device having selective activation circuit for selectively activating circuit areas
JP2010244616A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Elpida Memory Inc 半導体装置
KR101681287B1 (ko) 2010-12-10 2016-11-29 엘지디스플레이 주식회사 공핍형 박막 트랜지스터의 측정방법
JP2013003615A (ja) * 2011-06-12 2013-01-07 Mitsutoshi Sugawara トンネル電流回路
WO2012172927A1 (ja) * 2011-06-12 2012-12-20 Sugawara Mitsutoshi トンネル電流回路
WO2014188514A1 (ja) * 2013-05-21 2014-11-27 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路装置
JP6028097B2 (ja) * 2013-05-21 2016-11-16 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路装置
JPWO2014188514A1 (ja) * 2013-05-21 2017-02-23 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体集積回路装置
US10090829B2 (en) 2013-05-21 2018-10-02 Renesas Electronics Corporation Semiconductor integrated circuit device
JP2016134184A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 株式会社東芝 半導体記憶装置
JP2021180326A (ja) * 2018-04-13 2021-11-18 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP7220752B2 (ja) 2018-04-13 2023-02-10 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
US11742356B2 (en) 2018-04-13 2023-08-29 Renesas Electronics Corporation Semiconductor device

Also Published As

Publication number Publication date
US7521762B2 (en) 2009-04-21
US6635934B2 (en) 2003-10-21
EP1351392A1 (en) 2003-10-08
KR100406811B1 (ko) 2003-11-21
EP1162744A1 (en) 2001-12-12
DE60100723T2 (de) 2004-07-15
TW495983B (en) 2002-07-21
DE60100723D1 (de) 2003-10-16
US20040071026A1 (en) 2004-04-15
US20050212560A1 (en) 2005-09-29
US20020008999A1 (en) 2002-01-24
US20090179692A1 (en) 2009-07-16
KR20010110643A (ko) 2001-12-13
EP1162744B1 (en) 2003-09-10
US6911703B2 (en) 2005-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100406811B1 (ko) 저소비 전력의 반도체 집적 회로 장치
JP3732914B2 (ja) 半導体装置
US7304883B2 (en) Semiconductor integrated circuit
US7327630B2 (en) Memory cell power switching circuit in semiconductor memory device and method for applying memory cell power voltage
KR100801059B1 (ko) 누설 전류를 감소시키기 위한 반도체 메모리 장치의드라이버 회로
US6697296B2 (en) Clock synchronous semiconductor memory device
US6798688B2 (en) Storage array such as a SRAM with reduced power requirements
JP4558410B2 (ja) 無負荷4tsramセルのメモリをアクセスする方法
US5703825A (en) Semiconductor integrated circuit device having a leakage current reduction means
JPH0786916A (ja) 半導体集積回路
JPH0814995B2 (ja) 半導体メモリ
US8270241B2 (en) Y-decode controlled dual rail memory
JP3905909B2 (ja) 半導体装置
JP2011228725A (ja) 半導体装置
JP2001053168A (ja) 半導体集積回路装置
TWI445307B (zh) 快閃記憶體
JP2003298410A (ja) 半導体集積回路
JPH09214316A (ja) 出力回路、リーク電流を減少させるための回路、トランジスタを選択的にスイッチするための方法および半導体メモリ
JP3255158B2 (ja) 半導体集積回路
JP3718512B2 (ja) 半導体装置
JP2005006067A (ja) 半導体集積回路およびその関連回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070613

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110823