JP2005327862A - 半導体集積回路及び半導体集積回路の設計方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
仮想電源線に共通接続する論理回路の信号遅延変動を減少させる半導体集積回路の設計装置及び半導体集積回路の設計方法を提供する。
【解決手段】
低ゲート閾値電圧のトランジスタからなる論理回路63と、論理回路63を駆動する第1電源線側の仮想電源線4及び第2電源線側の仮想電源線6と、第1電源線側の仮想電源線4と第1電源線(GND)とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第1スイッチセル64と、第2電源線側の仮想電源線6と第2電源線(Vdd)とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第2スイッチセル65と、を備え、第1電源線側の仮想電源線4と第1電源線(GND)との間で抵抗容量の時定数を一定に保持する。
【選択図】 図1
仮想電源線に共通接続する論理回路の信号遅延変動を減少させる半導体集積回路の設計装置及び半導体集積回路の設計方法を提供する。
【解決手段】
低ゲート閾値電圧のトランジスタからなる論理回路63と、論理回路63を駆動する第1電源線側の仮想電源線4及び第2電源線側の仮想電源線6と、第1電源線側の仮想電源線4と第1電源線(GND)とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第1スイッチセル64と、第2電源線側の仮想電源線6と第2電源線(Vdd)とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第2スイッチセル65と、を備え、第1電源線側の仮想電源線4と第1電源線(GND)との間で抵抗容量の時定数を一定に保持する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体集積回路及び半導体集積回路の設計方法に関する。
従来の半導体装置は、組合せ論理回路、不揮発性ラッチ回路を駆動する電源線としての仮想電源線v−Vddおよびv−Vssを備え、仮想電源線v−Vddおよびv−Vssは、各々高しきい値電圧のMOSFETを介して電源線VddおよびVssに接続され、半導体装置が通常動作時にある場合は高しきい値電圧のMOSFETはオン状態とし、v−Vddおよびv−Vssの電位は各々VddおよびVssとほぼ一致させる。
半導体装置がスタンバイ状態にあるときには、高しきい値電圧のMOSFETはオフ状態になり、Vddからv−Vddへの電力供給およびVssからv−Vssへの電力供給は遮断される。これによりスタンバイ状態での電力消費を節減していた(特許文献1参照。)。
しかしながら、仮想電源線v−Vssは、隣接する信号配線の信号値が「0」から「1」へ立上がったときのクロストーク現象により、電位が上昇する。組合せ論理回路は出力信号の立ち下がり時に仮想電源線v−Vssの電位上昇により、出力信号が論理「1」から論理「0」に達する信号伝搬遅延時間が増加するという課題が存在していた。また、仮想電源線v−Vddでも、隣接する信号配線の信号値が「1」から「0」へ立下がったときのクロストーク現象により、出力信号が論理「0」から論理「1」に達する信号伝搬遅延時間が増加するという課題が存在していた。
特開2003−198354号公報(第5頁、図1)
本発明は、クロストーク現象による回路の信号遅延変動を解消させる半導体集積回路及び半導体集積回路の設計方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、(イ)低ゲート閾値電圧のトランジスタからなる論理回路と、(ロ)論理回路を駆動する第1電源線側の仮想電源線及び第2電源線側の仮想電源線と、(ハ)第1電源線側の仮想電源線と第1電源線とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第1スイッチセルと、(ニ)第2電源線側の仮想電源線と第2電源線とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第2スイッチセルと、を備え、第1電源線側の仮想電源線と第1電源線との間で抵抗容量の時定数を一定に保持する半導体集積回路であることを要旨とする。
本発明の一形態は、(イ)論理セル配置部が、仮想電源線の長さを設定するセル配置領域に、複数の同期回路、複数の論理回路を配置するステップと、(ロ)クロック配線処理部が、同期回路にクロック信号線を配線するステップと、(ハ)配線処理部が、論理回路に共通接続する仮想電源線及び同期回路と論理回路の信号配線をセル配置領域内で配線処理するステップと、を含む半導体集積回路の設計方法であることを要旨とする。
本発明によれば、設計工程が容易で、仮想電源線の配線長を上限値に設定することで確実に論理回路の遅延を一定期間内に制御できる半導体集積回路及び半導体集積回路の設計方法を提供することができる。
以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
以下の実施の形態の説明等における仮想電源線は、第1電源線(GND)側に配置されたMISトランジスタに接続する仮想電源線に限定されず、第2電源線(VDD)側に配置されたMISトランジスタに接続する仮想電源線をも対象とする。
又、論理回路は、マルチスレッショルドトランジスタで構成したCMOS回路に限定されず、pチャネルトランジスタで構成した回路や、nチャネルトランジスタで構成した回路を対象とする。
本発明の実施の形態においては、数百万ゲート規模の半導体集積回路設計で論理回路及び同期回路のレイアウトを固定してから、クロストーク現象を解析し、仮想電源線又は仮想電源線に接続するMISトランジスタを修正するだけで、論理回路の信号遅延を制限でき、1回若しくは数回の判定パスで回路設計を成功させ、半導体製品の早期市場投入を可能とする。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路は、低ゲート閾値電圧のトランジスタからなる論理回路63と、論理回路63を駆動する第1電源線側の仮想電源線4及び第2電源線側の仮想電源線6と、第1電源線側の仮想電源線4と第1電源線(GND)とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第1スイッチセル64と、第2電源線側の仮想電源線6と第2電源線(VDD)とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第2スイッチセル65と、を備え、第1電源線側の仮想電源線4と第1電源線(GND)との間で抵抗容量の時定数を一定に保持する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路は、低ゲート閾値電圧のトランジスタからなる論理回路63と、論理回路63を駆動する第1電源線側の仮想電源線4及び第2電源線側の仮想電源線6と、第1電源線側の仮想電源線4と第1電源線(GND)とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第1スイッチセル64と、第2電源線側の仮想電源線6と第2電源線(VDD)とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第2スイッチセル65と、を備え、第1電源線側の仮想電源線4と第1電源線(GND)との間で抵抗容量の時定数を一定に保持する。
仮想電源線4、6は、各々高ゲート閾値電圧のMISトランジスタを介して電源線(GND)および(Vdd)に接続され、半導体集積回路が通常動作時にある場合は第1及び第2スイッチセル64、65はオン状態に遷移し、仮想電源線4、6の電位は各々GNDおよびVddとほぼ一致させ、低ゲート閾値電圧のトランジスタからなる論理回路63は高速動作する。
半導体集積回路がスタンバイ状態にあるときには、第1及び第2スイッチセル64、65はオフ状態に遷移し、GNDから仮想電源線4への電力供給およびVddから仮想電源線6への電力供給は遮断される。これによりスタンバイ状態での電力消費を節減することができる。
ここで、仮想電源線4は、論理回路63に接続される配線長が一定になるように設計する。例えば、仮想電源線4の配線長が100μmを超えない一定の線長で設計され、第1電源線側の仮想電源線4と第1電源線(GND)との間で抵抗容量の時定数を一定に保持している。
仮想電源線4は、隣接して同一方向に延在する干渉信号配線2aの信号電圧が遷移し、干渉信号配線2aとの容量結合によるクロストーク現象が発生しても、第1電源線(GND)との間で抵抗容量の時定数を一定に保持してるので、仮想電源線4の電位が上昇しても直ちに第1電源線(GND)の電位に戻すことができるので、低ゲート閾値電圧のトランジスタからなる論理回路63の信号遅延を防止することができる。
図2に示すように、図1の第1スイッチセル64をMISトランジスタ5により実施した第1の実施の形態に係る半導体集積回路の回路例である。
半導体集積回路の回路例では、第2電源線VDDに接続するpチャネルトランジスタのMISトランジスタ7と、pチャネルトランジスタのMISトランジスタ7に接続する仮想電源線6と、第1電源線GNDに接続するnチャネルトランジスタのMISトランジスタ5と、MISトランジスタ5に接続する仮想電源線4と、仮想電源線4と仮想電源線6との間に接続する左端部の同期回路30a(フリップフロップ)、同期回路30aの出力を受信するNAND回路31a、NAND回路31aの出力を受信するNOT回路33b、NOT回路33bの出力を受信する右端部のNAND回路31cと、同期回路30aの下方に位置し仮想電源線4の端部に隣接するNOT回路33dと、NOT回路33dの出力を干渉信号配線2aを通して受信するNOT回路33cとを備える。MISトランジスタ5及び7以外の各回路は、動作速度を高めるため低ゲート閾値電圧のトランジスタで構成されている。
MISトランジスタ5とMISトランジスタ7は、待機時のリーク電流を減少させるため高ゲート閾値電圧のトランジスタである。又、仮想電源線4は、仮想電源線4の左端部からNOT回路33cまでの区間で干渉信号配線2aと同一方向に並行し隣接して配置されている。
仮想電源線4に隣接する干渉信号配線2aは、仮想電源線4対して大きなカップリング容量を持ち、干渉信号配線2aの信号電圧遷移が、仮想電源線4に接続するNAND回路31aの信号遅延を変動させる。
一般に、スパイス(SPICE)のようなシミュレータやスタティックタイミング・アナライザを使用してクロストーク現象を解析することもできるが、スパイス(SPICE)のようなシミュレータはコンピュータの容量と性能に大きな制限がある。例えば、クリティカル・パス・ネットリストには数千個ものトランジスタと数十万個の接続キャパシタが含まれる。
このような大容量なネットリストをシミュレータで解析した場合、1つの動作条件における1つの入力ベクタを含む1本のパスの結果を計算するだけで数日が必要となる。
タイミング解析では、さまざまな動作条件での解析が要求されるため、測定項目が複雑になるにつれて、多くの時間を必要とする。また、数百万ゲート規模のデザインのシミュレーションをスパイスのようなシミュレータで行うのは、現実的でない。
第1の実施の形態では、仮想電源線4に隣接して同一方向に延在する干渉信号配線2aを発見し、仮想電源線4に関連する回路データを抽出し、半導体集積回路のクロストーク現象を解析する。
例えば、第1電源線側のMISトランジスタ5、第1電源線側の仮想電源線4、同期回路30a、NAND回路31a、NOT回路33b、NAND回路31c、第2電源線側のMISトランジスタ7、第2電源線側の仮想電源線6、信号配線2、配線容量9、NOT回路33d、33c、第1電源線(GND)、第2電源線(VDD)の回路データを抽出し半導体集積回路を合成する。
次に、仮想電源線4のクロストーク現象は、MISトランジスタ5及びMISトランジスタ7を導通させ、同期回路30a、NAND回路31a、31c、NOT回路33b、33c、33dを動作状態に遷移させる。又、NAND回路31aの出力信号を論理「1」から「0」に遷移させ、NOT回路33dの出力信号を論理「0」から「1」に遷移させたタイミングで発生する。
仮想電源線4では、干渉信号配線2aの電圧遷移の影響を受けて論理「0」の低レベルの信号電圧から僅かに電位が上昇するクロストーク現象が発生する。
クロストーク現象が発生すると、NAND回路31aが、出力信号を論理「1」から「0」へ遷移を開始させた段階で、配線容量9の影響により、信号配線2と基板電位としてのグランドとの間で蓄電するキャリアが信号配線2からNAND回路31aを通して仮想電源線4へ流れ込む。
したがって、半導体集積回路は、配線容量9の蓄電キャリアが仮想電源線4へ流れ込む期間、NAND回路31aの出力信号立ち下げ遷移時間を遅延させ、動作速度が低下する。
引き続き、NAND回路31aの出力信号立ち下げ遷移時間を遅延させるクロストーク現象を解析した結果、NAND回路31aの信号遅延時間が10%以上遅延している。クロストーク現象が発生した仮想電源線4と第1電源線(GND)との間の抵抗容量の時定数を設計変更する例を図3に示す。
図3(a)は、クロストーク現象が生じた回路例として、NAND回路31a、NOT回路33b、NAND回路31cに共通接続する仮想電源線4、MISトランジスタ5を備える仮想電源線領域である。
図3(b)に示すように、半導体集積回路の回路修正例では、NAND回路31a、NOT回路33b、NAND回路31c、及び仮想電源線4のレイアウトを変更せずに、MISトランジスタ5のゲート幅を拡張し導通抵抗の低い第2MISトランジスタ18(nチャネルトランジスタ)に修正する。第2MISトランジスタ18はMISトランジスタ5に比べセル面積の増大を招くがクロストーク現象を有効に緩和若しくは消滅させることができる。
図3(c)に示すように、半導体集積回路の回路修正例では、NAND回路31a、NOT回路33b、NAND回路31c、及び仮想電源線4のレイアウトを変更せずに、MISトランジスタ5と同等のセル面積、動作速度、及び高ゲート閾値電圧のMISトランジスタ5bを仮想電源線4と第1電源線(GND)との間に接続する。MISトランジスタ5bはNOT回路33bとNAND回路31cとの間を接続する仮想電源線4の中間点に接続しているので、仮想電源線4の電位上昇を有効に減少させる。
MISトランジスタ5bの分だけセル面積が増大するがクロストーク現象を有効に緩和若しくは消滅させることができる。
図3(d)に示すように、半導体集積回路の回路修正例では、NAND回路31a、NOT回路33b、及びNAND回路31cのレイアウトを変更せずに、仮想電源線4(図3(a)参照)を第1仮想電源線4aと第2仮想電源線4bに分割する。第1仮想電源線4aは、NAND回路31aとNOT回路33bに共通接続し、MISトランジスタ5を通して第1電源線GNDに接続されている。
第2仮想電源線4bは、NAND回路31cとMISトランジスタ5aとの間に接続され、MISトランジスタ5と同期して動作するMISトランジスタ5aの導通により第1電源線GNDに接続されている。
第1仮想電源線4aは、仮想電源線4に比して短いのでクロストーク現象を有効に緩和若しくは消滅させることができる。さらに、第2仮想電源線4bは、NAND回路31cに接続し、MISトランジスタ5と同期して動作するMISトランジスタ5aを通して多数キャリアを供給する。
図4に示す第1の実施の形態に係る半導体集積回路の回路例では、図3(b)〜3(d)までに示した回路修正例を適用することができる。
第1電源線側のMISトランジスタ5(nチャネルトランジスタ)は、一方を第1電源線GNDに接続し、他方を第1電源線側の仮想電源線4に接続している。MISトランジスタ5は待機時のリーク電流を減少させるため高ゲート閾値電圧のトランジスタである。
また、第2電源線側のMISトランジスタ7(pチャネルトランジスタ)は、一方を第2電源線VDDに接続し、他方を第2電源線側の仮想電源線6に接続している。第2電源線側のMISトランジスタ7は待機時のリーク電流を減少させるため高ゲート閾値電圧のトランジスタである。
さらに、複数の論理ゲート及び同期回路が配置され、仮想電源線4と仮想電源線6の間に接続された同期回路30a〜30d(フリップフロップ)、NAND回路31a〜31c、AND回路32、NOT回路33a、33bと、NOT回路33cがNAND回路31bの近傍に配置されている。又、各論理ゲート及び同期回路は、動作速度を高めるため低ゲート閾値電圧のトランジスタで構成されている。
同期回路30a〜30dは、それぞれクロック信号線1aに接続されクロック信号が供給される。図4では、NAND回路31aの出力に信号配線2を通してNOT回路33bの入力に接続させているが、他の論理回路及び同期回路も信号配線2を回路設計に応じて、任意の回路へ接続できる事項である。
仮想電源線4は、MISトランジスタ5からNOT回路33aまでの配線長が最も長く、MISトランジスタ5からNAND回路31aまでの配線長が2番目に長い。仮想電源線4は、信号配線と同一方向に延在する箇所と信号配線と直交方向に延在する箇所が存在する。
仮想電源線6は、MISトランジスタ7からNAND回路31cまでの配線長が最も長く、MISトランジスタ7から同期回路30bまでの配線長が2番目に長い。
このように仮想電源線4も仮想電源線6も共に、配線長が長くなるという傾向があり、NOT回路33cの入力段に接続する干渉信号配線2aは、第1電源線側の仮想電源線4の一部に隣接し、同一方向に延在する。又、NOT回路33aの出力段に接続する干渉信号配線2aは、第2電源線側の仮想電源線6の一部に隣接し、同一方向に延在する。
MISトランジスタ5は、各論理回路及び同期回路の動作時に論理値「1」の信号MTEを印加し導通状態となり、待機時に論理値「0」の信号MTEを印加し遮断状態となる。
MISトランジスタ7は、各論理回路及び同期回路の動作時に論理値「0」の信号MTE反転信号を印加し導通状態となり、待機時に論理値「1」の信号MTE反転信号を印加し遮断状態となる。
クロストーク現象は、MISトランジスタ5、MISトランジスタ7を導通させ、論理回路(NAND回路31a〜31c、AND回路32、NOT回路33a〜33cに)を動作状態にする。次に、論理回路NAND31aから信号配線2に信号を伝播させ、第1電源線側に配置した仮想電源線4と隣接し同一方向に延在し、NOT回路33cの入力段に接続する干渉信号配線2aの信号電圧を低レベルから高レベルへ遷移させた段階で発生し、仮想電源線4の電位が上昇する。
同様に、クロストーク現象は、第2電源線側に配置した仮想電源線6と隣接し、同一方向に延在し、NOT回路33aの出力段に接続する干渉信号配線2aの信号電圧を高レベルから低レベルへ遷移させた段階で発生し、仮想電源線6の電位が降下する。
図5は、図4のNAND回路31a及びNOT回路33bの詳細を示す回路の一例で、並列接続された2つのpチャネルトランジスタP01、P02をnチャネルトランジスタのMISトランジスタ5とpチャネルトランジスタのMISトランジスタ7との間に配置し、MISトランジスタ5側に直列接続した2つのnチャネルトランジスタN01、N02を挿入することにより、2入力(A、B)のダイナミックNAND回路を示している。
また、MISトランジスタ7側に接続されたpチャネルトランジスタP03とMISトランジスタ5側に接続されたnチャネルトランジスタN03を直列接続し、pチャネルトランジスタP03とnチャネルトランジスタN03のゲートを共通接続した入力端子を設け、pチャネルトランジスタP03とnチャネルトランジスタN03の接続ノードを出力端子とすることにより、NOT回路33b(インバータ)を示している。
高ゲート閾値電圧のMISトランジスタ5及びMISトランジスタ7以外は、低ゲート閾値電圧のトランジスタによるpチャネルトランジスタP01、P02、P03、nチャネルトランジスタN01、N02、N03で構成されるため、マルチスレッショルドCMOS回路により速度低下を最低限に抑えつつ、ゲートリーク電流、サブスレッショルドリーク電流を低減させるダイナミック論理回路を構成できる。
このように、仮想電源線4と仮想電源線6は、出力Zと入力Aとを結ぶ信号配線より長くなる傾向にある。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路の回路例では、図3(b)〜3(d)までに示した回路修正例を適用できる。
回路例では、入力段の同期回路30a、30b、30eと出力段の同期回路30c、30d、30fとの間に配置したNAND回路31a、31b、31c、AND回路32、NOT回路33a、33b、33cと、信号MTEをゲートに受ける低位電位線側のMISトランジスタ5と、第1電源線GNDからMISトランジスタ5を通して多数キャリアを供給する第1電源線側の仮想電源線4、を備える。
仮想電源線4は、NAND回路31a、31b、31c、NOT回路33bに対して共通接続し、NAND回路31a、31c、NOT回路33bは低閾値電圧のトランジスタで構成し、他の論理回路及び同期回路はCMOSロジックの閾値電圧のトランジスタで構成し、MISトランジスタ5を高ゲート閾値電圧のMISトランジスタで構成している。
回路例では、同期回路30a、30b、30c、30d、30e、30fへそれぞれクロック信号線1aから所定周期のクロック信号に同期させて、各同期回路の入力信号を出力段に接続する論理回路へ出力させる。
例えば、同期回路30aの出力信号をNAND回路31aに受信させ、NAND回路31aの出力信号をNOT回路33bに受信させ、NOT回路33bの出力信号をNAND回路31cに受信させ、NAND回路31cの出力信号を同期回路30fに受信させる。同期回路30fは次のクロックサイクルで入力するクロック信号に同期して受信した信号を出力信号として出力させる。
仮想電源線4は、NAND回路31cから最遠端部のNAND回路31aまで長く延在しているため、例えば、NOT回路33cの入力段の信号を立ち上がらせた段階で、クロストーク現象が発生する。
クロストーク現象は、クリティカルパス8上のNAND回路31aの出力信号立ち下げ遷移時間を遅延させ、NOT回路33bの出力信号立ち下げ遷移時間を遅延させ、NAND回路31cの出力信号立ち下げ遷移時間を遅延させるため、クリティカルパス8は3段階のクロストーク現象による伝搬遅延時間が生じ、回路動作速度を著しく低下させる。
図7に示す情報システム25を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路を設計する。情報システム25は、複数のMISトランジスタ、配線容量、論理回路、仮想電源線、信号配線、及び干渉信号配線を含む半導体集積回路の回路データを記憶する回路データ記憶部40と、半導体集積回路のクロストーク現象を発生させるクロストークシミュレータ41と、半導体集積回路のクロストーク現象を解析するクロストーク解析部42と、解析結果に基づき、仮想電源線4を修正する回路修正部43と、を備える。
第1の実施の形態では、回路設計をするために、情報システム25は、回路修正部43の下流に接続され、配線又はトランジスタが修正された半導体集積回路の性能評価を実行する性能評価部44と、性能評価部44の下流に接続され、適正な性能を有する半導体集積回路が設計されたときに設計終了を判定する終了判定部45と、終了判定部45に下流に接続され、回路修正部43で修正された回路データを記憶する修正回路データ記憶部46を備える。
制御部47は、回路データ記憶部40、制御部47で機能するクロストークシミュレータ41、クロストーク解析部42、回路修正部43、性能評価部44、終了判定部45、修正回路データ記憶部46のそれぞれに接続し、電子設計オートメーションEDAを提供する。
制御部47は、入出力インターフェース部48を通して設計データ、解析データ、回路修正指示、性能評価結果、修正回路データ記憶を入出力する入力部49と、出力部50に接続されている。
ここで、入力部49は、各種情報を入力する手段として、例えば、キーボード、マウスポインタ、テンキー、タッチパネルを入力手段として採用することができる。また、出力部50は、ディスプレイ装置や印刷装置を出力手段として採用することができる。
図7及び図8のフローチャートを参照して、第1の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法を説明する。
(a)半導体集積回路の回路データを回路データ記憶部40(図7参照)へ記憶させるステップ10(以下、ステップを「ST」と略記する)を処理する。
(b)クロストークシミュレータ41(図7参照)は、回路データ記憶部40の回路データを参照し、仮想電源線4(図2参照)と隣接し同一方向に延在する干渉信号配線2a(図2参照)の信号電圧を遷移させ、仮想電源線4のクロストーク現象をシミュレーションするST11を処理する。
(c)クロストーク解析部42は、解析ST12でクロストーク現象を解析し、仮想電源線4の電位上昇を解析して、解析結果を生成する。
(d)クロストーク解析部42は、判定処理ST13でクロストーク現象の解析結果に基づいて、仮想電源線4の電位上昇が10%を超える場合はクロストークの影響があると判定し、仮想電源線4及び仮想電源線4に接続するMISトランジスタ5(図2参照)を特定し、クロストークシミュレータ41で参照した回路データを回路修正部43(図7参照)へ送信する。又、クロストーク解析部42は、仮想電源線4の電位上昇が10%未満の場合は、クロストークの影響がないと判定し、クロストークシミュレータ41で参照した回路データを性能評価部44(図7参照)へ送信する。
(e)回路修正部43は、回路修正ST14で、クロストーク現象の解析結果に基づき、仮想電源線4をMISトランジスタ5(図3(d)参照)に接続された第1仮想電源線4a(図3(d)参照)とMISトランジスタ5と同期して動作する追加のMISトランジスタ5a(図3(d)参照)に接続される第2仮想電源線4b(図3(d)参照)に分割する。
(f)性能評価部44(図7参照)は、性能評価ST15でクロストークの影響がない回路もクロストークの影響を回避するよう修正した回路も性能評価する。例えば、半導体テストモジュールを用いてコンピュータ上で回路の電気的特性及び動作速度を評価する。
(g)終了判定部45は、性能評価部44の評価結果に基づき、良品判定ST16で期待した性能を有する半導体集積回路の設計データを修正回路データ記憶部46へ記憶させ、処理を終了させる。一方、良品判定ST16で期待した性能に達しない半導体集積回路は、再設計ST17へ分岐させ半導体集積回路を再設計してから処理を終了させる。
第1の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法では、仮想電源線4の長さを第1仮想電源線4aに変更し、NAND回路31eの信号遅延時間を改善した。改善例を図9に示す。
図9に示すように、図7のクロストーク解析部42の解析結果をグラフ化している。横軸が仮想電源線の配線長Lを表し、縦軸がNAND回路31aの信号遅延Dを表している。配線長が200μmの仮想電源線4を用いたNAND回路31aでは、右上がり実線で示したシミュレーション結果67において、破線27と重なる点29で示す信号遅延Dが1.15であり、仮想電源線4を延長してもNAND回路31aの信号遅延増加が生じない理想値68に対して15%増加している。
回路修正部43で仮想電源線4を短くした、配線長が100μmの第1仮想電源線4aは、右上がり実線で示したシミュレーション結果67と破線26とが重なる点28で示す信号遅延Dが1.05であり、クロストーク現象がない理想値68の「1」に対して5%の信号遅延増加が生じているが、点28の信号遅延Dの増加率は点29の信号遅延Dの増加率の半分以下であり、仮想電源線の配線長が短くなるほどクロストーク現象を有効に防止できる。
(第2の実施の形態)
図10に示す情報システム25を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路を設計する。情報システム25は、セル配置領域に、マルチスレッショルドセルを配置する論理セル配置部51と、クロック信号線を配線するクロック配線処理部52と、論理回路に共通接続する仮想電源線及び同期回路の信号配線をセル配線可能領域内で配線処理する配線処理部53と、論理セル配置部51、クロック配線処理部52、配線処理部53により生成された半導体集積回路の回路データに基づき電気的特性及び動作速度を評価する性能評価部44と、を備える。
図10に示す情報システム25を用いて、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路を設計する。情報システム25は、セル配置領域に、マルチスレッショルドセルを配置する論理セル配置部51と、クロック信号線を配線するクロック配線処理部52と、論理回路に共通接続する仮想電源線及び同期回路の信号配線をセル配線可能領域内で配線処理する配線処理部53と、論理セル配置部51、クロック配線処理部52、配線処理部53により生成された半導体集積回路の回路データに基づき電気的特性及び動作速度を評価する性能評価部44と、を備える。
第2の実施の形態の説明では、終了判定部45、回路データ記憶部40a、制御部47、入出力インターフェース部48、入力部49、出力部50のような第1の実施の形態に係る半導体集積回路の設計装置と共通する構成要素については重複する説明を省略する。
図10、図12(a)、図12(b)、及び図11のフローチャートを参照して、第2の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法を説明する。
(a)論理セル配置部51は、図12(a)に示すように、縦方向の長さVMAX及び横方向の長さHMAXを有するセル配置領域35に、仮想電源線4を共有する同期回路30a〜30d、NAND回路31b、31c(図中、「CEL」と略記する)、NOT回路33b(図中、「CEL」と略記する)、AND回路32(図中、「CEL」と略記する)を配置するST20を処理する。
ここで、 セル配置領域35は、縦方向の長さVMAX及び横方向の長さHMAXの和を仮想電源線4の最大長に設定し、複数の論理回路が共有する仮想電源線4にクロストークの影響を発生させない、若しくは論理回路の信号遅延を増加させない配線領域を提供する。
「仮想電源線の最大長」は、クロストーク現象がない状態の論理回路の信号遅延Dを「1」として、信号遅延Dが10%以内に収まる配線長である。例えば、図9に示した配線長が100μmであれば7%の増加で済み、100μmの配線長も対象となる。
(b)クロック配線処理部52は、図12(b)に示すように、セル配置領域35に配置される同期回路30a〜30dのクロック信号線1aを各同期回路までの遅延時間が等しくなるように配線するST21を処理する。
(c)配線処理部53は、同期回路30a〜30dとNAND回路31b、31c、NOT回路33b、AND回路32を共有接続する仮想電源線4及び同期回路30a〜30dと論理回路としてのNAND回路31b、31c、NOT回路33b、AND回路32の信号線を配線処理するST22を処理し、回路レイアウト処理を終了する。
第2の実施の形態では、縦方向の長さVMAX及び横方向の長さHMAXの和は、仮想電源線4の最大長に設定したので、クロストーク現象を発生させる長い仮想電源線がレイアウトされない点で第1の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法と相違する。
このように設計された半導体集積回路は、クロック信号線1aの配線の後に信号線や仮想電源線4を配線するので、通常の設計手順に沿った方法でクロストーク現象の発生をさらに減少させ、回路動作速度を高めることができる。
図10、図12、及び図13のフローチャートを参照して、第2の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法を説明する。
(a)論理セル配置部51は、図12(a)に示すように、縦方向の長さVMAX及び横方向の長さHMAXを有するセル配置領域35に、複数の同期回路30a〜30d、複数の論理回路としてのNAND回路31b、31c、NOT回路33b、AND回路32を配置するST20を処理する。
(b)クロック配線処理部52は、図12(b)に示すように、複数の同期回路30a〜30dのクロック信号線1aを各同期回路までの遅延時間が等しくなるように配線するST21を処理する。
(c)配線処理部53は、同期回路30a〜30dとNAND回路31b、31c、NOT回路33b、AND回路32の仮想電源線以外の信号線を配線処理するST23を処理する。
(d)配線処理部53は、仮想電源線以外の信号配線を配線処理した後に、同期回路30a〜30dとNAND回路31b、31c、NOT回路33b、AND回路32に共有接続する仮想電源線4を配線するST24を処理してから、回路レイアウト処理を終了する。
第2の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法では、クロック信号線1a、他の信号配線を避けながら最後に仮想電源線4を配線したので、クロストーク現象を発生させる並行する長い仮想電源線4が生成されない点で第1の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法と相違する。又、信号配線と同一方向に延在する箇所が少ない仮想電源線4の断面図を図14に平面図を図15に示す。
図14は、仮想電源線4を複数のビアに沿って切断した断面図である。仮想電源線4は、図左から第1絶縁層36と第2絶縁層37の間に水平方向に形成され、ビア38aの中に垂直方向に形成され、ビア38aとビア38bの間の第2絶縁層上に水平方向に形成され、ビア38bの中に垂直方向に形成され、ビア38bとビア38cの間の第2絶縁層の下に水平に形成され、ビア38cの中に垂直方向に形成され、ビア38cとビア38dの間の第1絶縁層36の下に形成され、ビア38dの中に垂直方向に形成され、ビア38dの右に形成された第1絶縁層36上に形成されている。
また、第2絶縁層上には、ビア38aの近傍に干渉信号配線2aと、ビア38bの近傍に干渉信号配線2bが形成されているが、仮想電源線4と同一方向に延在しないのでクロストーク現象は発生しない。
仮想電源線4は、多層配線で形成することで同一層で水平方向に配線される箇所が短いので他の信号配線と隣接し並行する確率が減少する。この多層形式の仮想電源線4は、クロストーク現象を有効に防止することができる。
図15は、図14に示した仮想電源線4と干渉信号配線2a、2bの配線レイアウトの平面図である。第2絶縁層37上には、上下方向に並行して干渉信号配線2a、2bが配線され、干渉信号配線2a、2bに挟まれ並行する仮想電源線4が配線され、仮想電源線4の上端部にビア38aが設置され、仮想電源線4の下端部にビア38bが設置されている。
仮想電源線4は、干渉信号配線2a、2bに第2絶縁層37上で並行しているが、クロストーク領域39の縦方向の長さが最大仮想電源線長より短く、仮想電源線4が干渉信号配線2a、2bに隣接して同一方向に延在する長さが短いので、クロストーク現象を有効に防止することができる。
第2絶縁層37より下の層では、図左の仮想電源線4が左方向からビア38aの下部に接続し、ビア38bの下部からビア38cの上部まで仮想電源線4が横方向に延在し、ビア38cの下部からビア38dの下部まで仮想電源線4が縦方向に延在し、ビア38dの上部からビア38eの上部まで仮想電源線4が横方向に延在し、ビア38eの下部からビア38fの下部まで仮想電源線4が縦方向に延在し、ビア38fの上部から仮想電源線4が図右まで横方向に延在している。
第2絶縁層37より下の層でも、仮想電源線が同一層で並行して延在する距離が短いので、クロストーク現象を有効に防止することができる。
(第3の実施の形態)
図16に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る半導体集積回路を設計する情報システム25は、半導体集積回路の回路データを記憶する回路データ記憶部40と、回路データ記憶部40に接続され、複数の仮想電源線が同一方向に延在する配線領域を探索する仮想電源線探索部55と、複数の仮想電源線を同一方向に延在させ相互に隣接するように再配線させる回路修正部43と、を備える。
図16に示すように、本発明の第3の実施の形態に係る半導体集積回路を設計する情報システム25は、半導体集積回路の回路データを記憶する回路データ記憶部40と、回路データ記憶部40に接続され、複数の仮想電源線が同一方向に延在する配線領域を探索する仮想電源線探索部55と、複数の仮想電源線を同一方向に延在させ相互に隣接するように再配線させる回路修正部43と、を備える。
第3の実施の形態に係る半導体集積回路を設計する情報システム25の説明では、回路データ記憶部40、性能評価部44、終了判定部45、修正回路データ記憶部46、制御部47、入出力インターフェース部48、入力部49、出力部50のような第1の実施の形態に係る半導体集積回路の設計装置と共通する構成要素については重複する説明を省略する。
仮想電源線探索部55は、回路データ記憶部40の回路データを読み出し、図17(a)に示すように複数の仮想電源線4が同一方向に延在する配線領域を探索する。
図17(a)に示すように、回路を平面から見た場合、配線領域は、図中の第1段目に水平方向に延在する仮想電源線4と、第2段目に水平方向に延在する信号配線2と、第3段目に水平方向に延在する仮想電源線4と、第4段目に水平方向に延在する信号配線2と、第5段目に水平方向に延在する仮想電源線4と、第6段目に水平方向に延在する信号配線2が配線されている。つまり、配線領域は、信号配線2と仮想電源線4が互い違いに配線され同一方向に延在している。
第3の実施の形態に係る半導体集積回路では、同一方向に延在する信号配線2に隣接して挟まれた仮想電源線4を示したが、本発明は、信号配線2に隣接して挟まれた仮想電源線4に限定されず、信号配線2と離れて配置された仮想電源線4を他の仮想電源線4とグルーピング設置し並行に配線させてもよい。
回路修正部43は、図17(b)に示すように、複数の仮想電源線4を同一方向に延在させ相互に隣接するように再配線させる。例えば、図17(a)に示した第4段目の信号配線2を第1段目に移動させ、第1段目の仮想電源線4を第4段目に移動するという再配線が他の配線を移動させないので効果的であり、仮想電源線4同士はクロストーク現象が発生しないため、論理回路の信号遅延変動を未然に防止することができる。
第3の実施の形態に係る半導体集積回路では、2本の配線を置き換えたが、本発明は、再配線する信号配線2及び仮想電源線4の本数を制限するものではなく、回路設計に応じて、並行に延在する複数の仮想電源線4のすべての配線位置を変更することもできる。
図16、図17、及び図18のフローチャートを参照して、第3の実施の形態に係る半導体集積回路の設計方法を説明する。
(a)仮想電源線4、信号配線2の回路データを回路データ記憶部40へ記憶させるST10を処理する。
(b)仮想電源線探索部55が回路データ記憶部40の回路データを参照するST59を処理する。
(c)仮想電源線探索部55は、複数の仮想電源線4が同一方向に延在する配線領域の探索ST60を処理し、判定ST61で仮想電源線4が信号配線2に挟まれている場合、複数の仮想電源線4が同一方向に延在する配線領域の回路データを回路修正部43へ送信すると共に、仮想電源線4が信号配線2に挟まれていないときは処理を終了する。
(d)回路修正部43は、隣接再配線ST62で複数の仮想電源線4を同一方向に延在させ相互に隣接するように再配線させ、処理を終了させる。
(他の回路例)
第1〜第3の実施の形態で説明した回路例は、閾値電圧の異なるトランジスタを混載させて高速動作と低消費電力の利益を得ていたが、以下の実施の形態の説明等におけるpチャネルトランジスタ及びnチャネルトランジスタは、マルチスレッショルドCMOSに限定されず、シリコン酸化膜(SiO2膜)以外の種々のゲート絶縁膜を有する絶縁ゲート型トランジスタ(MISトランジスタ)を対象とする。特に、最小線幅が100nm以下に微細化された論理ゲートでは、Si02膜より比誘電率εが大きい材料を用いたMISトランジスタが好ましい。
第1〜第3の実施の形態で説明した回路例は、閾値電圧の異なるトランジスタを混載させて高速動作と低消費電力の利益を得ていたが、以下の実施の形態の説明等におけるpチャネルトランジスタ及びnチャネルトランジスタは、マルチスレッショルドCMOSに限定されず、シリコン酸化膜(SiO2膜)以外の種々のゲート絶縁膜を有する絶縁ゲート型トランジスタ(MISトランジスタ)を対象とする。特に、最小線幅が100nm以下に微細化された論理ゲートでは、Si02膜より比誘電率εが大きい材料を用いたMISトランジスタが好ましい。
本発明の実施の形態においては、第1導電型の多数キャリアを主電流とする第1導電型MISトランジスタと、第1導電型と反対導電型の第2導電型の多数キャリアを主電流とする第2導電型MISトランジスタからなるダイナミック論理ゲートを備える半導体集積回路の設計装置について説明する。
ここで、第1導電型の多数キャリアが電子であれば、電子を主電流とする第1導電型MISトランジスタは、nチャネルトランジスタである。このとき、第1導電型と反対導電型の第2導電型の多数キャリアは、正孔(ホール)であるので、正孔(ホール)を主電流とする第2MISトランジスクは、pチャネルトランジスタとなる。逆に、第1導電型の多数キャリアが正孔(ホール)であれば、第1導電型MISトランジスタは、pチャネルトランジスタで、第2導電型MISトランジスタは、nチャネルトランジスタとなることは、明らかである。
第1及び第2導電型MISトランジスタのサブスレッショルドリーク電流は、第1及び第2導電型MISトランジスタの閾値に依存する。スイッチングの閾値を高くすると第1及び第2導電型MISトランジスタの動作速度が低下するため、回路の動作速度を犠牲にすることになる。
ダイナミック論理回路には、プリチャージトランジスタのようにそれほど動作速度を要求されない部分と、判定トランジスタ、論理ブロックのように高速に動作しなければならない部分が存在する。そのため、動作速度を要求されないMISトランジスタは高ゲート閾値電圧で動作し、動作速度が要求されるMISトランジスタは低ゲート閾値電圧で動作させることが有効で、動作速度と待機時のサブスレッショルドリーク電流の削減を両立させることができる。
図19の左に示すように、他の回路例に係る半導体集積回路は、第1導電型の多数キャリアを主電流とする第1導電型MISトランジスタと、第1導電型と反対導電型の第2の導電型の多数キャリアを主電流とする第2導電型MISトランジスタからなるダイナミック論理ゲートを備える論理回路であって、ダイナミック論理ゲートは、第1導電型MISトランジスタからなるnMOS論理ブロック56と、第1導電型MISトランジスタからなる前段のNOT回路33b及び後段のNOT回路33cと、第1電源線GNDからnMOS論理ブロック56に第1導電型の多数キャリアを供給する、第1電源線側に配置した第1導電型MISトランジスタからなるMISトランジスタ5と、nMOS論理ブロック56から第1導電型の多数キャリアを第2電源線VDD側に引き抜く高ゲート閾値電圧の第2導電型MISトランジスタからなるMISトランジスタ7と、nMOS論理ブロック56とMISトランジスタ7とを接続する第2電源側に配置した仮想電源線6と、前段のNOT回路33bと後段のNOT回路33cを接続し、仮想電源線6と隣接して同一方向に延在する干渉信号配線2aと、を備える。
仮想電源線6の寄生抵抗の効果は、仮想電源線6に隣接し同一方向に延在する干渉信号配線2aの電圧遷移によりnMOS論理ブロック56に供給する電圧を低下させる。この電圧の低下はIR(電圧)ドロップと呼ばれる。IRドロップによりnMOS論理ブロック56のタイミング遅延が発生し、動作不良の原因になる。
仮想電源線6の電圧低下に対するnMOS論理ブロック56のタイミング遅延は、一般的なデザイン・ルールでは、電圧の低下を10%に制限するように設定すると良い。10%の電圧低下でさえnMOS論理ブロック56のタイミング遅延がある程度増加する。したがって、10%を超える電圧低下を招いたクロストーク現象を解析し、第2電源線VDD側の回路を修正して、nMOS論理ブロック56の遅延を減少させる。
又、他の回路例では、MISトランジスタ7が導通している状態で、前段のNOT回路33bの出力電圧が論理「1」から論理「0」に立下り、干渉信号配線2aと隣接して同一方向に延在する第2電源側の仮想電源線6の電位を下げるクロストーク現象が発生し、nMOS論理ブロック56の動作遅延が生じる。
クロストークシミュレータ41(図7参照)は、nMOS論理ブロック56の動作遅延を伴うクロストーク現象をシミュレーションする。
クロストーク解析部42(図7参照)は、仮想電源線6のIRドロップも考慮に入れた電位の変動が10%を超える場合は、回路修正部43(図7参照)へ半導体集積回路の修正を要求する。
回路修正部43は、図19の右に示すように、第2電源線側の仮想電源線6と第2電源線VDDとの間に高ゲート閾値電圧の第2導電型MISトランジスタからなるMISトランジスタ7aを並設することで、仮想電源線6と第2電源線VDDとの抵抗を減少させnMOS論理ブロックから第1導電型の多数キャリアを短時間に引く抜くことができる。
図19の右に示すダイナミック論理ゲートでは、MISトランジスタ7、7aが「プリチャージ用トランジスタ」と呼ばれ、第1電源線側のMISトランジスタ5が論理評価用トランジスタ(判定トランジスタ)と呼ばれる。更に、他の回路例に係る論理回路は、図19の右に示すように、待機状態時に出力が低電位となるクロック生成回路57を備える。
論理回路は、待機時にはクロック生成回路57の出力は論理「0」となるのでMISトランジスタ7、7aは導通状態になり、MISトランジスタ5は遮断状態になり、出力Zは高電位(H)レベルとなる。
このため、他の回路例の構成によれば、第2電源線側の仮想電源線6と隣接し同一方向に延在する干渉信号配線2aにNOT回路33bの立下り信号が伝播し、仮想電源線6の電位に干渉するクロストーク現象を減少させるのでnMOS論理ブロック56の動作速度を落とさずにサブスレッショルドリーク電流を低減させるダイナミック論理回路を構成できる。
第1〜第3の実施の形態で示した回路で、高ゲート閾値電圧のMISトランジスタとしてMISFETを用い、低ゲート閾値電圧のMISトランジスタとして、MIS静電誘導トランジスタ(SIT)を用い、FETとSITとをモノリシックに混載する構造でも良い。
周知のように、MISSITは、MISFETの短チャネル化極限にあるトランジスタと解することができる。即ち、MISFETのソース領域/ドレイン領域間がパンチング・スルーする程度に短チャネル化され、しかもチャネル中に、ドレイン電圧及びゲート電圧で制御可能な電位障壁が存在するデバイスであると定義できる。
具体的には、ソース・ドレイン間ポテンシャルと、ゲート電圧によるチャネル中のポテンシャルの2次元空間における鞍部点(saddlepoint)であるポテンシャルの高さがドレイン電圧及びゲート電圧で制御されるデバイスである。したがって、MISSITの電流・電圧特性は真空管の三極管特性と同様な指数関数則に従った特性を示すので、三極管特性のトランジスタ(MISSIT)と五極管特性のトランジスタ(MISFET)が混載した論理回路でも良い。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1〜第3の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記のように、本発明は第1〜第3の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた実施の形態の説明においては、高ゲート閾値電圧のトランジスタからなるMISトランジスタを第1電源線GND及び第2電源線VDDに接続し、低ゲート閾値電圧のトランジスタからなるMISトランジスタでNAND回路、AND回路、NOT回路を構成するダイナミック論理ゲートで例示したが、本発明は、低ゲート閾値電圧のトランジスタに限定されず、nチャネルトランジスタからなるMISトランジスタで構成するnMOS論理ブロックにも適用できる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1a…クロック配線
2…信号配線
2a、2b…干渉信号配線
4、4a、4b…仮想電源線
5、5a、5b…MISトランジスタ
6…仮想電源線
7…キャリア引き抜き側トランジスタ
8…クリティカルパス
9…配線容量
18…第2MISトランジスタ
30a〜30f…同期回路
31〜31c…NAND回路
31a〜31c…NAND回路
32…AND回路
33a〜33d…NOT回路
35…セル配置領域
36…第1絶縁層
37…第2絶縁層
38a〜38f…ビア
39…クロストーク領域
40、40a…回路データ記憶部
41…クロストークシミュレータ
42…クロストーク解析部
43…回路修正部
44…性能評価部
45…終了判定部
46…修正回路データ記憶部
48…入出力インターフェース部
51…論理セル配置部
52…クロック配線処理部
53…配線処理部
55…仮想電源線探索部
56…nMOS論理ブロック
57…クロック生成回路
64…第1スイッチセル
65…第2スイッチセル
2…信号配線
2a、2b…干渉信号配線
4、4a、4b…仮想電源線
5、5a、5b…MISトランジスタ
6…仮想電源線
7…キャリア引き抜き側トランジスタ
8…クリティカルパス
9…配線容量
18…第2MISトランジスタ
30a〜30f…同期回路
31〜31c…NAND回路
31a〜31c…NAND回路
32…AND回路
33a〜33d…NOT回路
35…セル配置領域
36…第1絶縁層
37…第2絶縁層
38a〜38f…ビア
39…クロストーク領域
40、40a…回路データ記憶部
41…クロストークシミュレータ
42…クロストーク解析部
43…回路修正部
44…性能評価部
45…終了判定部
46…修正回路データ記憶部
48…入出力インターフェース部
51…論理セル配置部
52…クロック配線処理部
53…配線処理部
55…仮想電源線探索部
56…nMOS論理ブロック
57…クロック生成回路
64…第1スイッチセル
65…第2スイッチセル
Claims (5)
- 低ゲート閾値電圧のトランジスタからなる論理回路と、
前記論理回路を駆動する第1電源線側の仮想電源線及び第2電源線側の仮想電源線と、
前記第1電源線側の仮想電源線と第1電源線とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第1スイッチセルと、
前記第2電源線側の仮想電源線と第2電源線とを接続する高ゲート閾値電圧のトランジスタからなる第2スイッチセルと、
を備え、前記第1電源線側の仮想電源線と前記第1電源線との間で抵抗容量の時定数を一定に保持することを特徴とする半導体集積回路。 - 前記第1電源線側の仮想電源線は、第1仮想電源線と第2仮想電源線に分割し、前記時定数を一定に保持することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
- 前記第1スイッチセルは、チャネル幅が大きい第2MISトランジスタを含み、前記時定数を一定に保持することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
- 論理セル配置部が、仮想電源線の長さを設定するセル配置領域に、複数の同期回路、複数の論理回路を配置するステップと、
クロック配線処理部が、前記同期回路にクロック信号線を配線するステップと、
配線処理部が、前記論理回路に共通接続する仮想電源線及び前記同期回路と前記論理回路の信号配線を前記セル配置領域内で配線処理するステップと、
を含むことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。 - 前記仮想電源線の配線処理は、複数の前記仮想電源線が同一方向に延在する配線領域を探索し、複数の前記仮想電源線を同一方向に延在させ相互に隣接させるグルーピング設置に変更することを含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路の設計方法。
Priority Applications (3)
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