JPH08186180A - Cmis型集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

Cmis型集積回路装置及びその製造方法

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JPH08186180A
JPH08186180A JP6326988A JP32698894A JPH08186180A JP H08186180 A JPH08186180 A JP H08186180A JP 6326988 A JP6326988 A JP 6326988A JP 32698894 A JP32698894 A JP 32698894A JP H08186180 A JPH08186180 A JP H08186180A
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misfet
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integrated circuit
circuit device
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JP6326988A
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Akio Kita
明夫 北
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速動作と低消費電力を同時に達成する。 【構成】 アクティブモード時には、制御信号SLPを
“L”にしておけば、PMOS3がオンし、NMOS1
及びPMOS2からなるCMOSインバータで構成され
た論理回路が、入力信号INを入力して通常の論理動作
を行う。入力信号INが“H”の時、スタンバイモード
になるように制御信号SLPを“H”にすると、PMO
S3がオフし、NMOS1及びPMOS2からなる論理
回路への電流経路が遮断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信機器、コンピュー
タ等といった種々の装置に用いられる低消費電力かつ高
速動作可能なCMIS(Complimentary Metal Insulato
r Semiconductor )型集積回路装置及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】CMISは、Pチャネル型MISFET(Meta
l Insulator Semiconductor Field Effect Transistor
)とNチャネル型MISFETを相互に絶縁して同一チップ
上に作りこみ、両者が相補的に動作するようにしたトラ
ンジスタであり、消費電力が小さく、動作速度が速いと
いう特徴がある。このCMISの一つにCMOS(Comp
limentary Metal Oxide Semiconductor )がある。CM
OSは、Pチャネル型MOSFET及びNチャネル型MOSFETか
らなるトランジスタである。CMOS型集積回路装置の
高集積化及び高速化には、目覚ましいものがあり、近年
では1チップに100万論理ゲートを集積し、数100
MHz以上のクロックで動作するデバイス(素子)も実
用化されつつある。元来、CMOS型集積回路装置は、
低消費電力動作に適していると言われてきたが、高集積
化及び高速化にともない、このCMOS型集積回路装置
と言えども、消費電力低減が大きな課題となっている。
消費電力は、電源電圧の二乗に比例するので、その電源
電圧を下げることは消費電力低減に対して大きな効果が
ある。ところが、電源電圧を下げたにもかかわらず、高
速動作を維持させるためには、MOSFETの閾値電圧を電源
電圧に比例して低減させる必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のCMOS型集積
回路装置では、入力論理レベルにかかわらず、Nチャネ
ル型MOSFET(以下、NMOSという)あるいはPチャネ
ル型MOSFET(以下、PMOSという)のいずれかがカッ
トオフするため、スタンバイ電流がほとんど流れないこ
とが大きな利点であった。しかしながら、動作速度を速
くするために単純に閾値電圧を低減していくと、カット
オフ時のリーク電流による電源のスタンバイ電流が大幅
に増大してしまうという問題があり、高速動作と低消費
電力を同時に達成することができなかった。本発明は、
従来技術が持っていた課題を解決し、低消費電力かつ高
速動作可能なCMIS型集積回路装置及びその製造方法
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、CMIS型集積回路装置において、
第1の電源電位(例えば、接地電位Vss又は電源電位
Vcc)に接続された第1導電チャネル型(例えば、N
チャネル型又はPチャネル型)の第1のMISFET(例え
ば、MOSFET)と該第1のMISFETに接続された第2導電チ
ャネル型(例えば、Pチャネル型又はNチャネル型)の
第2のMISFETとからなるCMISFET (例えば、CMOSFET )
で構成された論理回路と、第2の電源電位(例えば、電
源電位Vcc又は接地電位Vss)と前記第2のMISFET
との間に接続され、該第2のMISFETよりも閾値電圧の絶
対値の大きな第2導電チャネル型の第3のMISFETとを、
備えている。第2の発明は、CMIS型集積回路装置に
おいて、第1導電チャネル型の第1のMISFET及び第2導
電チャネル型の第2のMISFETからなるCMISFET で構成さ
れた論理回路と、第1の電源電位と前記第1のMISFETと
の間に接続され、該第1のMISFETよりも閾値電圧の絶対
値の大きな第1導電チャネル型の第3のMISFETと、第2
の電源電位と前記第2のMISFETとの間に接続され、該第
2のMISFETよりも閾値電圧の絶対値の大きな第2導電チ
ャネル型の第4のMISFETとを、備えている。
【0005】第3の発明は、CMIS型集積回路装置に
おいて、第1の回路と第2の回路とを、それらの入出力
側に交互に接続している。第1の回路は、第1導電チャ
ネル型の第1のMISFET及び第2導電チャネル型の第2の
MISFETからなるCMISFET で構成された第1の論理回路中
の該第2のMISFETと、第2の電源電位との間に、該第2
のMISFETよりも閾値電圧の絶対値の大きな第2導電チャ
ネル型の第3のMISFETを接続した回路である。第2の回
路は、第2導電チャネル型の第4のMISFET及び第1導電
チャネル型の第5のMISFETからなるCMISFET で構成され
た第2の論理回路中の該第5のMISFETと、第1の電源電
位との間に、該第5のMISFETよりも閾値電圧の絶対値の
大きな第1導電チャネル型の第6のMISFETを接続した回
路である。第4の発明は、第1、第2又は第3の発明の
CMIS型集積回路装置において、前記閾値電圧の絶対
値を、MISFETのゲート長を長く設定することによって大
きくしている。
【0006】第5の発明は、第1、第2又は第3の発明
のCMIS型集積回路装置において、前記閾値電圧の絶
対値を、バックゲートバイアスを印加することによって
大きくしている。第6の発明では、第1の発明の第3の
MISFET、第2の発明の第3と第4のMISFET、又は第3の
発明の第3と第6のMISFETを、それらのFETのゲート
電位を制御してアクティブモード時にオン状態、スタン
バイモード時にカットオフ(オフ状態)にするようにし
ている。第7の発明は、CMIS型集積回路装置におい
て、第2導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に形
成された第1導電チャネル型の第1のMISFETと、前記半
導体基板上にそれぞれ電気的に分離されて形成された第
1導電型の第1及び第2のウェルと、前記第1のウェル
内に形成された第2導電チャネル型の第2のMISFETと、
前記第2のウェル内に形成された第2導電チャネル型の
第3のMISFETとを備えている。そして、前記第2と第3
のMISFETに異なったバックゲートバイアスを印加するよ
うになっている。第8の発明は、CMIS型集積回路装
置において、第2導電型の半導体基板と、前記半導体基
板上にそれぞれ電気的に分離されて形成された第1導電
型の第1、第2及び第3のウェルと、前記第1のウェル
内に形成された第2導電チャネル型の第1のMISFETと、
前記第2及び第3のウェル内にそれぞれ形成された第2
導電型の第4及び第5のウェルと、前記第4及び第5の
ウェル上に形成された第1導電チャネル型の第2及び第
3のMISFETとを備えている。そして、前記第2と第3の
MISFETに異なったバックゲートバイアスを印加するよう
になっている。
【0007】第9の発明は、第7又は第8の発明のCM
IS型集積回路装置において、前記第3のMISFETのバッ
クゲートバイアスの絶対値を、前記第2のMISFETのバッ
クゲートバイアスの絶対値よりも常に大きくしておき、
スタンバイモード時に前記第3のMISFETのゲートを制御
してカットオフさせるようになっている。第10の発明
は、第7又は第8の発明のCMIS型集積回路装置にお
いて、スタンバイモード時に前記第3のMISFETのゲート
を制御してカットオフさせるのとほぼ同時に、前記第3
のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値を、前記第2
のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値よりも大きく
するようになっている。第11の発明は、CMIS型集
積回路装置において、第2導電型の半導体基板と、前記
半導体基板上にそれぞれ電気的に分離されて形成された
第1導電型の第1、第2、第3及び第4のウェルと、前
記第1及び第3のウェル内にそれぞれ形成された第2導
電型の第5及び第6のウェルと、前記第5及び第6のウ
ェル上にそれぞれ形成された第1導電チャネル型の第1
及び第3のMISFETと、前記第2及び第4のウェル内にそ
れぞれ形成された第2導電チャネル型の第2及び第4の
MISFETとを備えている。そして、前記第1と第3のMISF
ETに異なったバックゲートバイアスを印加し、かつ前記
第2と第4のMISFETに異なったバックゲートバイアスを
印加するようになっている。
【0008】第12の発明は、CMIS型集積回路装置
において、第2導電型の半導体基板と、前記半導体基板
上にそれぞれ電気的に分離されて形成された第1導電型
の第1、第2及び第3のウェルと、前記半導体基板上に
形成された第1導電チャネル型の第1のMISFETと、前記
第1及び第3のウェル内にそれぞれ形成された第2導電
チャネル型の第2及び第4のMISFETと、前記第2のウェ
ル内に形成された第2導電型の第4のウェルと、前記第
4のウェル上に形成された第1導電チャネル型の第3の
MISFETとを備えている。そして、前記第1と第3のMISF
ETに異なったバックゲートバイアスを印加し、かつ前記
第2と第4のMISFETに異なったバックゲートバイアスを
印加するようになっている。第13の発明は、第11又
は第12の発明のCMIS型集積回路装置において、前
記第3のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値を、前
記第1のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値よりも
常に大きくすると共に、前記第4のMISFETのバックゲー
トバイアスの絶対値を、前記第2のMISFETのバックゲー
トバイアスの絶対値よりも常に大きくしておき、スタン
バイモード時に前記第3及び第4のMISFETのゲートを制
御してカットオフさせるようになっている。
【0009】第14の発明は、第11又は第12の発明
のCMIS型集積回路装置において、スタンバイモード
時に前記第3及び第4のMISFETのゲートを制御してカッ
トオフさせるのとほぼ同時に、前記第3のMISFETのバッ
クゲートバイアスの絶対値を、前記第1のMISFETのバッ
クゲートバイアスの絶対値よりも大きくすると共に、前
記第4のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値を、前
記第2のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値よりも
大きくするようになっている。第15の発明は、CMI
S型集積回路装置の製造方法において、第2導電型の半
導体基板上に耐酸化性材料をパターニングする第1の工
程と、前記耐酸化性材料をマスクにして第1導電型の不
純物を導入する第2の工程と、前記半導体基板を酸化し
て酸化膜を形成する第3の工程と、前記酸化膜の一部を
除去する第4の工程と、前記酸化膜をマスクにして第2
導電型の不純物を導入する第5の工程とを、順に施すよ
うにしている。
【0010】
【作用】第1、第4、第5及び第6の発明によれば、以
上のようにCMIS型集積回路装置を構成したので、ア
クティブモード時に第3のMISFETがオン状態となり、論
理回路が通常の動作を行う。スタンバイモード時には、
第3のMISFETがオフ状態となり、論理回路への電流経路
が遮断される。第2、第4、第5及び第6の発明によれ
ば、アクティブモード時に第3及び第4のMISFETがオン
状態となり、論理回路が通常の動作を行う。スタンバイ
モード時には、第3及び第4のMISFETがオフ状態となる
ので、論理回路への電流経路が遮断される。第3、第
4、第5及び第6の発明によれば、アクティブモード時
に第3及び第6のMISFETがオン状態となり、第1の論理
回路が通常の動作を行う。第1の論理回路の論理結果
は、第2の論理回路に入力され、その第2の論理回路で
通常の論理動作が行われる。スタンバイモード時には、
第3及び第6のMISFETがオフ状態となるので、第1及び
第2の論理回路への電流経路が遮断される。
【0011】第7、第8、第9及び第10の発明によれ
ば、アクティブモード時に第3のMISFETがオン状態とな
り、第1及び第2のMISFETが入力信号に応じた通常の動
作を行う。スタンバイモード時には、第3のMISFETがオ
フ状態となるので、第1及び第2のMISFETへの電流経路
が遮断される。第11、第12、第13及び第14の発
明によれば、アクティブモード時に第3及び第4のMISF
ETがオン状態となり、第1及び第2のMISFETが入力信号
に応じた通常の動作を行う。スタンバイモード時には、
第3及び第4のMISFETがオフ状態となるので、第1及び
第2のMISFETへの電流経路が遮断される。第15の発明
によれば、耐酸化性材料をマスクにして第1導電型の不
純物を半導体基板に導入すれば、第1導電型のウェルが
形成される。酸化膜の一部が除去された該酸化膜をマス
クにして第2導電型の不純物を半導体基板に導入すれ
ば、第1導電型のウェルで囲まれた、該半導体基板と同
一導電型の第2導電型のウェルが形成される。
【0012】
【実施例】本発明の実施例では、CMIS型集積回路装
置の一つであるCMOS型集積回路装置とその製造方法
について説明する。第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。このCMOS型集積回路装置
は、第1のMISFETであるNMOS1と第2のMISFETであ
るPMOS2とからなるCMOSインバータで構成され
た論理回路を有し、そのNMOS1のソースが第1の電
源電位である接地電位Vssに接続されると共に、その
PMOS2のソースが内部電源ラインLVCに接続され
ている。NMOS1及びPMOS2のゲートには入力信
号INが入力され、そのNMOS1及びPMOS2のド
レインから出力信号OUTが出力される。内部電源ライ
ンLVCと第2の電源電位である電源電位Vccとの間
には、第3のMISFETであるPMOS3が接続され、その
PMOS3のゲートに、スタンバイモード時に高レベル
(以下、“H”という)になる制御信号SLPが印加さ
れるようになっている。NMOS1及びPMOS2は、
低電圧動作に適するように閾値電圧Vt の絶対値(以下
特にことわらない限り、単に閾値電圧と言う場合はその
絶対値を示す)を十分低く設定してある。PMOS3の
ゲート長は、論理回路を構成するNMOS1及びPMO
S2のゲート長より長く形成されている。
【0013】次に、動作を説明する。アクティブモード
時には、制御信号SLPを低レベル(以下、“L”とい
う)にしておけばPMOS3がオン状態となる。する
と、NMOS1及びPMOS2からなる論理回路は、通
常のインバータ動作を行い、入力信号INが“H”の
時、NMOS1がオン状態、PMOS2がオフ状態とな
り、出力信号OUTが“L”となる。入力信号INが
“L”の時、NMOS1がオフ状態、PMOS2がオン
状態となり、出力信号OUTが“H”となる。論理回路
の入力信号INが“H”の時、スタンバイモードになる
ように制御信号LSPを“H”にすると、PMOS3が
オフ状態となり、論理回路への電流経路が遮断される。
この第1の実施例のCMOS型集積回路装置では、次の
ような効果(a),(b)がある。
【0014】(a) PMOS2と3は、同一のチャネ
ル不純物プロファイルをもつMOSFETであるが、閾値電圧
Vt を大きくするためにPMOS3のゲート長がPMO
S2のゲート長よりも長く設定されているので、カット
オフ特性が改善されている。MOSFETにおいては、一般
に、ゲート長が短くなるとショートチャネル効果が現
れ、閾値電圧Vt が低下してサブスレショルド特性が悪
化する。図2は、ゲート長Lの異なる2つのMOSFETのド
レイン電流IDS−ゲート電圧VG の特性図であり、横軸
のゲート電圧VG は対数でプロットしてある。MOSFETの
サブスレショルド領域におけるドレイン電流IDSは、ゲ
ート電圧VGに対して指数関数的に変化する。閾値電圧
をVt 、ゲート・ソース間電圧VGS=Vt の時のドレイ
ン電流をI0 、サブスレショルド係数をSとすれば、MO
SFETにおけるソース・ドレイン間を流れるドレイン電流
DSは、
【数1】 のように表せる。スタンバイ時のリーク電流は、ゲート
電圧VG が0Vの時のサブスレショルド電流に主に起因
する。ゲート長Lの短いMOSFET及びゲート長Lの長いMO
SFETのゲート電圧VG =0Vの時のドレイン電流IL1
びIL2は、次式(2)のように表現できる。
【0015】
【数2】 (b) 前記(a)における具体的な数値を仮定してこ
の第1の実施例の効果を検証してみる。電源電位Vcc
として1Vを想定し、論理回路を構成するNMOS1及
びPMOS2の閾値電圧Vt を電源電圧Vccの20%
の0.2Vに設定する。短いゲート長Lのサブスレショ
ルド係数S1 =0.1V/dec、長いゲート長のサブスレ
ショルド係数S2 =0.08V/dec、閾値電圧Vt2
0.4V、ドレイン電流I0 =1E-7A/μmとする
と、ドレイン電流IL1=1E-9A/μm、IL2=1E-
12A/μmとなる。従来の方式において、単位論理回
路のチャネル幅が10μm、100万論理回路を1チッ
プに搭載したデバイスでは、リーク電流の合計が10m
Aにもなってしまう。温度が上昇した場合、サブスレシ
ョルド係数Sの値が大きくなるので、さらにリーク電流
が激増する。そのため、携帯機器等のバッテリオペレー
ション(電池駆動)をねらった低消費電力デバイスでは
致命的となる。これに対し、本実施例のように閾値電圧
Vt を大きくするためにPMOS3のゲート長を長くし
た場合、リーク電流を約1000分の1に低減できる。
以上のように、この第1の実施例では、カットオフ特性
が改善され、スタンバイ時のリーク電流が大幅に抑制さ
れることがわかる。
【0016】第2の実施例 図3は、本発明の第2の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。このCMOS型集積回路装置
は、第1のMISFETであるPMOS11及び第2のMISFET
であるNMOS12からなるCMOSインバータで構成
された論理回路を有し、そのPMOS11のソースが電
源電位Vccに接続され、さらにそのNMOS12のソ
ースが内部接地ラインLVSに接続されている。このP
MOS11及びNMOS12のゲートには入力信号IN
が入力され、それらのドレインから出力信号OUTが出
力される。内部接地ラインLVSと接地電位Vssとの
間には、第3のMISFETであるNMOS13が接続されて
いる。NMOS13のゲートには、スタンバイモード時
に“L”になる反転制御信号/SLPが印加されてい
る。PMOS11及びNMOS12は、低電圧動作に適
するように閾値電圧Vt を十分低く設定してある。閾値
電圧Vt を大きくするため、NMOS13のゲート長は
論理回路を構成するPMOS11及びNMOS12のゲ
ート長より長く形成されている。
【0017】次に、動作を説明する。アクティブモード
時には、反転制御信号/SLPを“H”にしておけば、
NMOS13がオン状態となる。すると、論理回路は通
常の動作を行い、入力信号INが“H”の時、PMOS
11がオフ状態、NMOS12がオン状態となり、出力
信号OUTが“L”となる。入力信号INが“L”の
時、PMOS11がオン状態、NMOS12がオフ状態
となり、出力信号OUTが“H”となる。入力信号IN
が“L”の時、スタンバイモードになるように反転制御
信号/SLPを“L”にすると、NMOS13がオフ状
態となり、論理回路への電流経路が遮断される。以上の
ように、この第2の実施例では、NMOS12と13が
同一のチャネル不純物プロファイルをもつMOSFETである
が、閾値電圧Vt を高くするためにNMOS13のゲー
ト長をNMOS12のゲート長よりも長く設定している
ので、カットオフ特性を改善でき、第1の実施例と同様
の効果が期待できる。
【0018】第3の実施例 図4は、本発明の第3の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。このCMOS型集積回路装置
は、第1のMISFETであるNMOS21及び第2のMISFET
であるPMOS22からなるCMOSインバータで構成
された論理回路を有し、そのNMOS21及びPMOS
22のゲートに入力信号INが入力され、それらのドレ
インから出力信号OUTが出力されるようになってい
る。NMOS21のソースには内部接地ラインLVSが
接続され、その内部接地ラインLVSと接地電位Vss
との間に、第3のMISFETであるNMOS23が接続され
ている。PMOS22のソースには内部電源ラインLV
Cが接続され、その内部電源ラインLVCと電源電位V
ccとの間に、第4のMISFETであるPMOS24が接続
されている。NMOS23のゲートには、スタンバイモ
ード時に“L”になる反転制御信号/SLPが印加さ
れ、さらにPMOS24のゲートには、スタンバイモー
ド時に“H”になる制御信号SLPが印加されている。
論理回路を構成するNMOS21及びPMOS22は、
低電圧動作に適するように閾値電圧Vt を十分低く設定
してある。閾値電圧Vt を大きくするため、NMOS2
3及びPMOS24のゲート長は、NMOS21及びP
MOS22のゲート長より長く形成されている。
【0019】次に、動作を説明する。アクティブモード
時には、反転制御信号/SLPを“L”に、制御信号S
LPを“H”にしておけば、NMOS23及びPMOS
24がオン状態となる。すると、論理回路は通常のイン
バータ動作を行い、入力信号INが“H”の時、NMO
S21がオン状態、PMOS22がオフ状態となり、出
力信号OUTが“L”となる。入力信号INが“L”の
時、NMOS21がオン状態、PMOS22がオン状態
となり、出力信号OUTが“H”となる。スタンバイモ
ードになるように反転制御信号/SLPを“L”に、制
御信号SLPを“H”にすると、NMOS23及びPM
OS24がいずれもオフ状態となり、論理回路への電流
経路が遮断される。この第3の実施例では、次のような
効果がある。第1及び第2の実施例では、スタンバイモ
ード時の論理回路の出力信号OUTが“H”か“L”に
固定、あるいはそのどちらかになる確率が非常に大きい
場合、エリアペナルティ(占有面積)を最小限に抑えて
効果的にリーク電流を低減することができる。ところ
が、レジスタ等のような、スタンバイモード時の論理回
路の出力信号OUTが“H”か“L”のどちらになるか
定まらない場合には、電源電位Vcc及び接地電位Vs
sの両側にゲート長を長く設定したトランジスタを挿入
する必要がある。これに対し、この第3の実施例では、
NMOS21と23、及びPMOS22と24はそれぞ
れ同一のチャネル不純物プロファイルをもつMOSFETであ
るが、閾値電圧Vt を高くするため、NMOS23のゲ
ート長をNMOS21のゲート長よりも長く設定し、さ
らにPMOS24のゲート長をPMOS22のゲート長
よりも長く設定しているので、カットオフ特性を改善で
きる。そのため、論理回路の出力信号OUTのレベルに
かかわりなく、スタンバイモード時のリーク電流を抑制
できる。
【0020】第4の実施例 図5は、本発明の第4の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。このCMOS型集積回路装置で
は、第1及び第2の実施例で示した方式を交互にシリー
ズ接続(直列接続)した構成となっている。即ち、第1
のMISFETであるNMOS31及び第2のMISFETであるP
MOS32からなるCMOSインバータで構成された第
1の論理回路を有し、そのNMOS31及びPMOS3
2のゲートに入力信号INが入力される。NMOS31
のソースが接地電位Vssに接続され、さらにPMOS
32のソース側の内部電源ラインLVCと電源電位Vc
cとの間に、第3のMISFETであるPMOS33が接続さ
れている。PMOS33のゲートには、スタンバイモー
ド時に“H”になる制御信号SLPが印加されている。
第1の論理回路を構成するNMOS31及びPMOS3
2のドレイン側には、第2の論理回路の入力側が接続さ
れている。この第2の論理回路は、第4のMISFETである
PMOS34及び第5のMISFETであるNMOS35から
なるCMOSインバータで構成され、そのPMOS34
及びNMOS35のドレインから出力信号OUTが出力
される。PMOS34のソースが電源電位Vccが接続
され、NMOS35のソース側の内部接地ラインLVS
と接地電位Vssとの間に、第6のMISFETであるNMO
S36が接続されている。NMOS36のゲートには、
スタンバイモード時に“L”になる反転制御信号/SL
Pが印加されている。第1の論理回路を構成するNMO
S31及びPMOS32と第2の論理回路を構成するP
MOS34及びNMOS35は、低電圧動作に適するよ
うに閾値電圧Vt が十分低く設定してある。さらに、閾
値電圧を高くするため、PMOS33のゲート長がPM
OS32のゲート長よりも長く形成されると共に、NM
OS36のゲート長がNMOS35のゲート長よりも長
く形成されている。
【0021】次に、動作を説明する。アクティブモード
時には、制御信号LSPを“L”に、反転制御信号/L
SPを“H”にしておけば、PMOS33及びNMOS
36がオン状態となる。すると、第1及び第2の論理回
路は通常のインバータ動作を行い、入力信号INが
“H”の時、NMOS31がオン状態、PMOS32が
オフ状態となり、そのNMOS31のドレインが“L”
となる。NMOS31のドレインが“L”になると、P
MOS34がオン状態、NMOS35がオフ状態とな
り、出力信号OUTが“H”となる。入力信号INが
“L”の時には、出力信号OUTが“L”となる。スタ
ンバイモードになるように制御信号SLPを“H”に、
反転制御信号/SLPを“L”にすると、PMOS33
及びNMOS36がいずれもオフ状態となり、第1及び
第2の論理回路への電流経路が遮断される。そのため、
入力信号INのレベルに応じて、PMOS32あるいは
NMOS35のリーク電流がなくなる。この第4の実施
例では、次のような効果がある。この第4の実施例は、
第1及び第2の実施例を組み合わせ、スタンバイモード
時の各段の論理回路の出力レベルに合わせて電源電位V
cc及び接地電位Vss側にゲート長の長いPMOS3
3及びNMOS36を挿入しているので、エリアペナル
ティを最小限に抑えて、効果的にリーク電流を低減でき
る。
【0022】第5の実施例 図6は、本発明の第5の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。このCMOS型集積回路装置
は、第1のMISFETであるNMOS41及び第2のMISFET
であるPMOS42からなるCMOSインバータで構成
された論理回路を有し、それらのNMOS41及びPM
OS42のバックゲート(ウェル)がソースに接続され
てゼロバイアスとなっている。NMOS41のソース
は、接地電位Vssに接続されている。NMOS41及
びPMOS42のゲートに入力信号INが入力され、そ
れらのドレインから出力信号OUTが出力される。PM
OS42のソースは、内部電源ラインLVCに接続され
ている。内部電源ラインLVCと電源電位Vccとの間
には、第3のMISFETであるPMOS43が接続されてい
る。PMOS43のゲートには、スタンバイモード時に
“H”になる制御信号SLPが印加されている。さら
に、PMOS43のバックゲートには、基板効果によっ
て閾値電圧Vt を高くするために、ソースよりも高い電
位に設定されたバックバイアスVbbpが印加されてい
る(以下特にことわらない限り、バックバイアスの値は
それぞれのMOSFETのソース電位を基準にとることにす
る)。いずれのNMOS41及びPMOS42,43
も、低電圧動作に適するように閾値電圧Vt を十分低く
設定してある。PMOS42と43のウェルは分離され
ている。
【0023】図7は、図6の概略のデバイス構造断面図
である。この第5の実施例では、PMOS42と43の
ウェルを分離してやればよいので、従来知られているP
型半導体基板を用いたNウェル構造がそのまま使用でき
る。この図7のデバイス構造では、P型シリコン基板か
らなる半導体基板50内に、Pウェル51と第1のウェ
ルであるNウェル52と第2のウェルであるNウェル5
3とが形成され、それらのウェル間に素子分離用のフィ
ールド酸化膜54が設けられている。Pウェル51には
NMOS41が、Nウェル52にはPMOS42が、さ
らにNウェル53にはPMOS43がそれぞれ形成され
ている。即ち、Pウェル51には、ソース領域であるN
型拡散層41S、ドレイン領域であるN型拡散層41
D、及びバックバイアス用のN型拡散層41Bが形成さ
れ、さらにそのN型拡散層41S,41D間上に、ゲー
ト酸化膜55を介してゲート電極41Gが形成されてい
る。
【0024】PMOS42と43は、それぞれ別のNウ
ェル52と53に形成されていて、別個にバックバイア
スが設定可能となっている。つまり、Nウェル52に
は、ソース領域であるP型拡散層42S、ドレイン領域
であるP型拡散層42D、及びバックバイアス用のN型
拡散層42Bが形成され、さらにそのP型拡散層42
S,42D間上に、ゲート酸化膜55を介してゲート電
極42Gが形成されている。また、Nウェル53には、
ソース領域であるP型拡散層43S、ドレイン領域であ
るP型拡散層43D、及びバックバイアス用のN型拡散
層43Bが形成され、さらにそのP型拡散層43S,4
3D間上に、ゲート酸化膜55を介してゲート電極43
Gが形成されている。図7のデバイス構造において、実
際のデバイスではNMOS41及びPMOS42,43
の上に層間絶縁膜や配線層が形成されるが、ここでは図
示が省略されており、各電極間の電気的接続関係のみを
示している(以下のデバイス構造断面図においても同様
である)。
【0025】次に、動作を説明する。アクティブモード
時には、制御信号SLPを“L”にしておけば、PMO
S43がオン状態となる。すると、NMOS41及びP
MOS42からなる論理回路は、第1の実施例と同様
に、通常のインバータ動作を行う。論理回路の入力信号
INが“H”の時、スタンバイモードになるように制御
信号SLPを“H”にすると、PMOS43がオフ状態
となり、論理回路への電流経路が遮断され、PMOS4
2のリーク電流がなくなる。また、PMOS43に印加
するバックバイアスVbbpと制御信号SLPを同期さ
せてアクティブモード時には該バックバイアスVbbp
を0V、スタンバイモード時には該バックバイアスVb
bpとして正の電位を印加するような動作も可能であ
る。この第5の実施例では、次のような効果(1)〜
(3)がある。 (1) PMOS42と43は、同一のチャネル不純物
プロファイルをもつMOSFETであるが、該PMOS43の
ウェルにはバックバイアスVbbpが印加されているの
で、基板効果により、次式(3)のように閾値電圧Vt
がΔVt だけ上昇する。
【0026】
【数3】 また、MOSFETのサブスレショルド領域におけるドレイン
電流IDSは、ゲート電圧VG に対して指数関数的に変化
する。そのため、第1の実施例と同様に、閾値電圧をV
t 、ゲート・ソース間電圧VGS=Vt の時のドレイン電
流をI0 、サブスレショルド係数をSとすれば、ドレイ
ン電流IDSを前記(1)式のように表せる。スタンバイ
時のリーク電流は、ゲート電圧VG が0Vの時のサブス
レショルド電流に主に起因する。ゲート電圧VG =0V
の時のドレイン電流IL1は、前記(2)式と同様に、次
式(2−1)のように表現できる。
【数4】 従って、バックバイアスVbbpによって閾値電圧Vt
をΔVt だけ上昇させた場合、リーク電流IL2は該バッ
クバイアスVbbpによるサブスレショルド係数Sの変
動を無視すれば、次式(4)となる。
【数5】 (2) 前記(1)において具体的な数値を仮定して効
果を検証してみる。第1の実施例と同様に、電源電位V
ccとして1Vを想定し、閾値電圧Vt を該電源電位V
ccの20%の0.2Vに設定する。基板効果係数K=
0.3V1/ 2 、サブスレショルド係数S=0.08V/d
ec、フェルミ準位2φFB=0.7V、ドレイン電流I0
=1E-7A/μmとすると、バックバイアスVbbpを
かけない場合、単位チャネル幅あたりのリーク電流は
3.2E-10A となる。単位論理回路のチャネル幅が
10μm、100万論理回路を1チップに搭載したデバ
イスでは、リーク電流の合計が3.2mAにもなってし
まう。温度が上昇した場合、サブスレショルド係数Sの
値が大きくなるので、さらにリーク電流が激増する。そ
のため、バッテリオペレーションをねらった低消費電力
デバイスでは致命的となる。これに対し、この第5の実
施例のように、PMOS43にバックバイアスVbbp
を印加した場合、例えばVbbp=3Vとすると、閾値
電圧Vt の上昇分ΔVt =0.33Vとなり、リーク電
流を約13000分の1に低減できる。以上のように、
カットオフ特性が改善され、、スタンバイ時のリーク電
流が大幅に抑制されることがわかる。
【0027】(3) PMOS43に印加するバックバ
イアスVbbpと制御信号SLPを同期させてアクティ
ブモード時には該バックバイアスVbbpに0V、スタ
ンバイモード時には該バックバイアスVbbpに正の電
位を印加するような動作をさせると、スタンバイモード
時には前記(1),(2)と全く同様の効果が得られ
る。しかも、アクティブモード時にPMOS43の閾値
電圧Vt が低下するので、該PMOS43のインピーダ
ンスが小さくなってそのドレイン電流IDSが増え、該P
MOS43の挿入にともなう駆動力の低下を防止でき、
該PMOS43のチャネル幅を縮小できる。このため、
エリアペナルティが少なくなり、より高集積化が可能と
なる。
【0028】第6の実施例 図8は、本発明の第6の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。このCMOS型集積回路装置
は、第2の実施例とほぼ同様に、第1のMISFETであるP
MOS61及び第2のMISFETであるNMOS62からな
るCMOSインバータで構成された論理回路を有し、そ
れらのPMOS61及びNMOS62のバックゲート
(ウェル)がソースに接続されてゼロバイアスとなって
いる。PMOS61及びNMOS62のゲートには入力
信号INが入力され、それらのドレインから出力信号O
UTが出力される。PMOS61のソースには、電源電
位Vccが接続されている。NMOS62のソースには
内部接地ラインLVSが接続され、その内部接地ライン
LVSと接地電位Vssとの間に、第3のMISFETである
NMOS63が接続されている。NMOS62と63の
ウェルは分離されており、該NMOS63のバックゲー
トには、ソースよりも低い電位に設定されたバックバイ
アスVbbnが印加されている。また、NMOS63の
ゲートには、スタンバイモード時に“L”になる制御信
号/SLPが印加されている。第5の実施例と同様に、
いずれのPMOS61及びNMOS62,63も、低電
圧動作に適するように閾値電圧Vt を十分低く設定して
ある。
【0029】図9は、図8の概略のデバイス構造断面図
である。この第6の実施例では、NMOS62と63の
ウェルを分離してやる必要があるが、P型半導体基板を
用いたNウェル構造では、Pウェル同士が電気的に分離
されていないので、二重拡散構造にしてPウェル間を分
離してやらねばならない。図9のデバイス構造におい
て、P型シリコン基板からなる半導体基板70内には、
第1のウェルであるPMOS61用のNウェル71、第
2のウェルであるPウェル間分離用のNウェル72、及
び第3のウェルであるPウェル間分離用のNウェル73
が形成されている。Nウェル72内には第4のウェルで
あるNMOS62用のPウェル74が形成されると共
に、Nウェル73内には第5のウェルであるNMOS6
3用のPウェル75が形成されている。NMOS62と
63は、それぞれ別個のPウェル74及び75に形成さ
れていて、別個にバックバイアスが設定可能となってい
る。
【0030】即ち、半導体基板70内に形成された各N
ウェル71,72,73間は素子分離用のフィールド酸
化膜76で分離されている。Nウェル71には、ソース
領域であるP型拡散層61S、ドレイン領域であるP型
拡散層61D、及びバックバイアス用のN型拡散層61
Bが形成され、そのP型拡散層61S,61D間上に、
ゲート酸化膜77を介してゲート電極61Gが形成され
ている。Nウェル72内には、Pウェル74が形成され
ると共に、バックバイアス用のN型拡散層78が形成さ
れている。Pウェル74には、ソース領域であるN型拡
散層62S、ドレイン領域であるN型拡散層62D、及
びバックバイアス用のP型拡散層62Bが形成され、さ
らにそのN型拡散層62S,62D間上に、ゲート酸化
膜77を介してゲート電極62Gが形成されている。N
ウェル73内には、Pウェル75が形成されると共に、
バックバイアス用のN型拡散層79が形成されている。
Pウェル75には、ソース領域であるN型拡散層63
S、ドレイン領域であるN型拡散層63D、及びバック
バイアス用のP型拡散層63Bが形成され、さらにその
N型拡散層63S,63D間上に、ゲート酸化膜77を
介してゲート電極63Gが形成されている。
【0031】次に、動作を説明する。アクティブモード
時には、第2の実施例と同様に、反転制御信号/SLP
を“H”にしておけば、NMOS63がオン状態とな
り、論理回路が通常のインバータ動作を行う。論理回路
の入力信号INが“L”の時、スタンバイモードになる
ように反転制御信号/SLPを“L”にすると、NMO
S63がオフ状態となり、該論理回路への電流経路が遮
断され、NMOS62のリーク電流がなくなる。また、
第5の実施例とほぼ同様に、NMOS63に印加するバ
ックバイアスVbbnと反転制御信号/SLPを同期さ
せてアクティブモード時には該バックバイアスVbbn
に0V、スタンバイモード時には該バックバイアスVb
bnに負の電位を印加するような動作も可能である。
【0032】この第6の実施例では、次のような効果
(a),(b)がある。 (a) NMOS62と63は同一のチャネル不純物プ
ロファイルをもつMOSFETであるが、該NMOS63のウ
ェルにはバックバイアスVbbnが印加されているの
で、閾値電圧Vt が上昇する。そのため、バックバイア
スVbbnの極性が第5の実施例と逆になっているが、
その第5の実施例の効果(1),(2)と同様の効果が
期待できる。 (b) NMOS63に印加するバックバイアスVbb
nと反転制御信号/SLPを同期させてアクティブモー
ド時には該バックバイアスVbbnに0V、スタンバイ
モード時には該バックバイアスVbbnに負の電位を印
加するような動作をさせると、スタンバイモード時には
前記(a)と全く同様の効果が得られる。しかも、第5
の実施例の効果(3)と同様に、アクティブモード時に
NMOS63の閾値電圧Vt が低下するので、該NMO
S63の挿入にともなう駆動力の低下を防止でき、該N
MOS63のチャネル幅を縮小できる。このため、エリ
アペナルティが少なくなり、より高集積化が可能とな
る。
【0033】第7の実施例 図10は、本発明の第7の実施例を示すCMOS型集積
回路装置の回路図である。このCMOS型集積回路装置
は、第1のMISFETであるNMOS81及び第2のMISFET
であるPMOS82からなるCMOSインバータで構成
された論理回路を有し、そのNMOS81及びPMOS
82のゲートに入力信号INが入力され、それらのドレ
インから出力信号OUTが出力される。論理回路を構成
するNMOS81及びPMOS82のバックゲート(ウ
ェル)は、ソースに接続されてゼロバイアスとなってい
る。NMOS81のソースには内部接地ラインLVSが
接続され、その内部接地ラインLVSと接地電位Vss
との間に、第3のMISFETであるNMOS83が接続され
ている。NMOS81と83のウェルは分離されてお
り、該NMOS83のバックゲートには、ソースよりも
低い電位に設定されたバックバイアスVbbnが印加さ
れ、さらに該NMOS83のゲートには、スタンバイモ
ード時に“L”になる反転制御信号/SLPが印加され
ている。PMOS82のソースには内部電源ラインLV
Cが接続され、その内部電源ラインLVCと電源電位V
ccとの間に、第4のMISFETであるPMOS84が接続
されている。PMOS82と84のウェルは分離されて
おり、該PMOS84のバックゲートには、ソースより
も高い電位に設定されたバックバイアスVbbpが印加
されている。PMOS84のゲートには、スタンバイモ
ード時に“H”になる制御信号SLPが印加されてい
る。これらいずれのNMOS81,83及びPMOS8
2,84も、第5の実施例と同様に、低電圧動作に適す
るように閾値電圧Vt を十分低く設定してある。
【0034】図11は、図10の概略のデバイス構造断
面図である。P型シリコン基板からなる半導体基板90
内には、第1のウェルであるPウェル間分離用のNウェ
ル91、第2のウェルであるPMOS82用のNウェル
92、第3のウェルであるPウェル間分離用のNウェル
93、及び第4のウェルであるPMOS84用のNウェ
ル94が形成されている。Nウェル91内には第5のウ
ェルであるNMOS81用のPウェル95が形成される
と共に、Nウェル93内にも第6のウェルであるNMO
S83用のPウェル96が形成されている。NMOS8
1と83はそれぞれ別のPウェル95及び96に形成さ
れ、さらにPMOS82と84はそれぞれ別個のNウェ
ル92及び94に形成されていて、それぞれ別個にバッ
クバイアスが設定可能となっている。各Nウェル91,
92,93,94間には、素子分離用のフィールド酸化
膜97が設けられている。Nウェル91内には、Pウェ
ル95が形成されると共に、バックバイアス用のN型拡
散層99が形成されている。Pウェル95には、ソース
領域であるN型拡散層81S、ドレイン領域であるN型
拡散層81D、及びバックバイアス用のP型拡散層81
Bが形成され、さらにそのN型拡散層81S,81D間
上に、ゲート酸化膜98を介してゲート電極81Gが形
成されている。Nウェル92には、ソース領域であるP
型拡散層82S、ドレイン領域であるP型拡散層82
D、及びバックバイアス用のN型拡散層82Bが形成さ
れ、さらにそのP型拡散層82S,82D間上に、ゲー
ト酸化膜98を介してゲート電極82Gが形成されてい
る。
【0035】Nウェル93内には、Pウェル96が形成
されると共に、バックバイアス用のN型拡散層100が
形成されている。Pウェル96には、ソース領域である
N型拡散層83S、ドレイン領域であるN型拡散層83
D、及びバックバイアス用のP型拡散層83Bが形成さ
れ、さらにそのN型拡散層83S,83D間上に、ゲー
ト酸化膜98を介してゲート電極83Gが形成されてい
る。Nウェル94には、ソース領域であるP型拡散層8
4S、ドレイン領域であるP型拡散層84D、及びバッ
クバイアス用のN型拡散層84Bが形成され、さらにそ
のP型拡散層84S,84D間上に、ゲート酸化膜98
を介してゲート電極84Gが形成されている。図12
は、図10の他の概略のデバイス構造断面図である。N
MOS81にはバックバイアスを印加しないので、該N
MOS81の形成されている図11のPウェル95は必
ずしも半導体基板90と電気的に分離されている必要が
ない。そのため、図12のように、図11のNウェル9
1を省略することもできる。
【0036】次に、動作を説明する。第3の実施例と同
様に、アクティブモード時には反転制御信号/SLPを
“H”に、制御信号SLPを“L”にしておけば、NM
OS83及びPMOS84がオン状態となり、論理回路
が通常のインバータ動作を行う。スタンバイモードにな
るように反転制御信号/SLPを“L”に、制御信号S
LPを“H”にすると、NMOS83及びPMOS84
がいずれもオフ状態となり、論理回路への電流経路が遮
断される。そのため、論理回路の入力信号INのレベル
にかかわらず、NMOS81あるいはPMOS82のリ
ーク電流がなくなる。また、第5の実施例と同様に、バ
ックバイアスVbbp,Vbbnと制御信号SLP及び
反転制御信号/SLPを同期させてアクティブモード時
には該バックバイアスVbbp,Vbbnに0V、スタ
ンバイモード時には該バックバイアスVbbp,Vbb
nに正及び負の電位をそれぞれ印加するような動作も可
能である。
【0037】この第7の実施例では、次のような効果
(a),(b)がある。 (a) 第5及び第6の実施例では、第1及び第2の実
施例と同様に、スタンバイモード時の論理回路の出力信
号OUTのレベルが“H”か“L”に固定、あるいはど
ちらかになる確率が非常に大きい場合、エリアペナルテ
ィを最小に抑えて効果的にリーク電流を低減できる。と
ころが、スタンバイモード時の論理回路の出力信号OU
Tのレベルがどちらになるか定まらない場合には、接地
電位Vss及び電源電位Vccの両側に、バックバイア
スを加えて閾値電圧Vt を高くしたトランジスタを挿入
する必要がある。そこで、この第7の実施例では、NM
OS83及びPMOS84を設けている。NMOS81
と83、及びPMOS82と84は、それぞれ同一のチ
ャネル不純物プロファイルをもつMOSFETであるが、NM
OS83及びPMOS84のウェルには、バックバイア
スVbbn,Vbbpが印加されているので、基板効果
によってそれらの閾値電圧Vt が上昇する。これによ
り、論理回路の出力信号OUTのレベルにかかわりな
く、スタンバイモード時のリーク電流を抑制できる。 (b) バックバイアスVbbp,Vbbnと制御信号
SLP及び反転制御信号/SLPを同期させてアクティ
ブモード時には該バックバイアスVbbp,Vbbnに
0V、スタンバイモード時には該バックバイアスVbb
p,Vbbnに正及び負の電位をそれぞれ印加するよう
な動作をさせると、スタンバイモード時には前記(a)
と全く同様の効果が得られる。その上、アクティブモー
ド時にNMOS83及びPMOS84の閾値電圧Vt が
低下するので、第3の実施例と同様に、これらの挿入に
ともなう駆動力の低下を防止でき、該NMOS83及び
PMOS84のチャネル幅を縮小できる。このため、エ
リアペナルティが少なくなり、より高集積化が可能とな
る。
【0038】第8の実施例 図13は、本発明の第8の実施例を示すCMOS型半導
体回路装置の回路図である。このCMOS型集積回路装
置は、第5及び第6の実施例で示した方式を交互にシリ
ーズ接続した構成となっている。即ち、第1のMISFETで
あるNMOS201及び第2のMISFETであるPMOS2
02からなるCMOSインバータで構成された第1の論
理回路を有し、そのNMOS201及びPMOS202
のゲートに入力信号INが入力される。NMOS201
及びPMOS202のバックゲート(ウェル)はソース
に接続され、ゼロバイアスとなっている。NMOS20
1のソースは接地電位Vssに接続されている。PMO
S202のソースは、内部電源ラインLVCに接続さ
れ、その内部電源ラインLVCと電源電位Vccとの間
に、第3のMISFETであるPMOS203が接続されてい
る。PMOS202と203のウェルは分離されてお
り、そのPMOS203のバックゲートには、ソースよ
りも高い電位に設定されたバックバイアスVbbpが印
加されている。PMOS203のゲートには、スタンバ
イモード時に“H”になる制御信号SLPが印加されて
いる。
【0039】第1の論理回路の出力側には、第2の論理
回路の入力側が接続されている。この第2の論理回路
は、第4のMISFETであるPMOS204及び第5のMISF
ETであるNMOS205からなるCMOSインバータで
構成されており、それらのPMOS204及びNMOS
205のドレインから出力信号OUTが出力される。P
MOS204のソースは、電源電位Vccに接続されて
いる。NMOS205のソースは、内部接地ラインLV
Sに接続され、その内部接地ラインLVSと接地電位V
SSとの間に、第6のMISFETであるNMOS206が接
続されている。NMOS205と206のウェルは分離
されており、そのNMOS206のバックゲートには、
ソースよりも低い電位に設定されたバックバイアスVb
bnが印加されている。NMOS206のゲートには、
スタンバイモード時に“L”になる反転制御信号/SL
Pが印加されている。いずれのNMOS201,20
5,206及びPMOS202,203,204も、低
電圧動作に適するように閾値電圧Vt を十分低く設定し
てある。
【0040】次に、動作を説明する。第4の実施例と同
様に、アクティブモード時には、制御信号SLPを
“L”に、反転制御信号/SLPを“H”にしておけ
ば、PMOS203及びNMOS206がオン状態とな
り、第1及び第2の論理回路が通常のインバータ動作を
行う。即ち、第1の論理回路を構成するNMOS201
及びPMOS202により、入力信号INが反転され、
その反転された信号が、第2の論理回路を構成するPM
OS204及びNMOS205によって反転され、出力
信号OUTが出力される。スタンバイモードになるよう
に制御信号SLPを“H”に、反転制御信号/SLPを
“L”にすると、PMOS203及びNMOS206が
いずれもオフ状態となり、第1及び第2の論理回路への
電流経路が遮断される。そのため、第1の論理回路の入
力信号INのレベルに応じて、PMOS202あるいは
NMOS205のリーク電流がなくなる。また、第4の
実施例と同様に、バックバイアスVbbp,Vbbnと
制御信号SLP及び反転制御信号/SLPとを同期させ
てアクティブモード時には該バックバイアスVbbp,
Vbbnに0V、スタンバイモード時には該バックバイ
アスVbbp,Vbbnに正及び負の電位をそれぞれ印
加するような動作も可能である。
【0041】この第8の実施例では、次のような効果
(a),(b)がある。 (a) この第8の実施例は、第5及び第6の実施例の
組み合わせで、スタンバイモード時の各段の論理回路の
出力レベルに合わせてバックバイアスVbbp,Vbb
nを印加したPMOS203及びNMOS206を電源
電位Vcc側及び接地電位Vss側に挿入するようにし
たので、第4の実施例と同様に、エリアペナルティを最
小に抑えて効果的にリーク電流を低減できる。 (b) バックバイアスVbbp,Vbbnと制御信号
SLP及び反転制御信号/SLPとを同期させてアクテ
ィブモード時には該バックバイアスVbbp,Vbbn
に0V、スタンバイモード時には該バックバイアスVb
bp,Vbbnに正及び負の電位をそれぞれ印加するよ
うな動作をさせると、スタンバイモード時には前記
(a)と全く同様の効果が得られる。その上、アクティ
ブモード時には、PMOS203及びNMOS206の
閾値電圧Vt が低下するので、第4の実施例と同様に、
これらの挿入にともなう駆動力の低下を防止でき、該P
MOS203及びNMOS206のチャネル幅を縮小で
きる。このため、エリアペナルティが少なくなり、より
高集積化が可能となる。
【0042】第9の実施例 図14〜図20は、図12のデバイス構造の製造方法を
説明するための製造工程図である。この第9の実施例で
は、図12に示すデバイス構造が次のような工程(1)
〜(8)を経て製造される。 (1) 図14の製造工程 例えば、抵抗率10Ωcm程度のP型シリコン基板から
なる半導体基板90を用意し、全面に膜厚50nm程度
の酸化膜101、及び膜厚200nm程度の窒化膜10
2を順次堆積する。ホトリソグラフィ及びエッチングに
より、Nウェルを形成する領域のみ窒化膜102及び酸
化膜101を除去し、この除去された窓よりイオン注入
によって不純物のリン等を打ち込み、エネルギー180
KeV、ドーズ量1.5×1013cm-2程度導入して、
第1、第2、及び第3のウェルであるNウェル92,9
3,94を形成する。 (2) 図15の製造工程 窒化膜102及び酸化膜101を除去せずに、そのまま
1000℃程度のウェット酸化を行い、該窒化膜102
及び酸化膜101の形成されていない領域、即ちNウェ
ル領域上に膜厚300nm程度の酸化膜103を形成す
る。その後、窒化膜102及び酸化膜101を除去す
る。
【0043】(3) 図16の製造工程 Nウェル92,93,94に囲まれたPウェルを形成す
るため、酸化膜103の一部にホトリソグラフィ及びエ
ッチングを用いて窓部104を開口する。酸化膜103
をマスクにして、ボロン等の不純物をドーズ量3×10
13cm-2程度、打ち込みエネルギー60KeV程度でイ
オン注入して、Nウェル93内に第4のウェルであるP
ウェル96を形成すると共に、Nウェル92,93,9
4間にPウェル95を形成する。 (4) 図17の製造工程 マスクに用いた酸化膜103をエッチングによって除去
した後、1150℃程度の高温でドライブインを行い、
Nウェル92,93,94及びPウェル95,96の深
さを設定値に仕上げる。半導体基板90の表面には、N
ウェル92,93,94を形成する際のマスクの酸化膜
103による凹凸が残るが、以降の図面では省略して平
坦に表している。
【0044】(5) 図18の製造工程 選択酸化法であるLOCOS(Local Oxidation of Sil
icon)法を用い、素子分離用のフィールド酸化膜97を
膜厚300nm程度形成する。その後、Pウェル95に
形成されるNMOS81、Pウェル96に形成されるN
MOS83、Nウェル92に形成されるPMOS82、
及びNウェル94に形成されるPMOS84の閾値電圧
Vt を設定値に仕上げるため、Vt コントロールインプ
ラをそれらのNウェル92,94及びPウェル95,9
6にそれぞれ行う。このとき、図10に示す論理回路を
構成するNMOS81及びPMOS82とスタンバイコ
ントロール用のNMOS83及びPMOS84とは、同
一のVt コントロールインプラが施される。アクティブ
領域にゲート酸化膜98を熱酸化によって膜厚10nm
程度形成し、その上にゲート電極81G,82G,83
G,84Gとなるポリシリコンを気相成長法(CVD
法)によって堆積する。そして、ホトリソグラフィ及び
エッチングを用い、ゲート酸化膜98及びポリシリコン
をパターニングし、ゲート電極81G,82G,83
G,84Gを形成する。
【0045】(6) 図19の製造工程 この工程では、NMOS81,83及びPMOS82,
84のソース・ドレイン拡散層を形成する。即ち、全面
にレジスト膜を塗布した後、ホトリソグラフィにより、
N型拡散層81S,81D,82B,83S,83D,
84B,100を形成する領域にのみ窓を開けたレジス
トパターン105をパターニングする。このレジストパ
ターン105をマスクにして、ヒ素等の不純物をイオン
注入してN型拡散層81S,81D,82B,83S,
83D,84B,100を形成する。 (7) 図20の製造工程 一旦、レジストパターン105を除去した後、今度は逆
にP型拡散層81B,82S,82D,83B,84
S,84Dを形成する領域にのみ、窓を開けたレジスト
パターン106をホトリソグラフィによってパターニン
グする。このレジストパターン106をマスクにして、
BF2 等の不純物をイオン注入してP型拡散層81B,
82S,82D,83B,84S,84Dを形成する。
【0046】(8) 最終製造工程 図20以降の工程の図示は省略するが、レジストパター
ン106を除去した後、アニールによってN型拡散層8
1S,81D,82B,83S,83D,84B,10
0、及びP型拡散層81B,82S,82D,83B,
84S,84Dの不純物を活性化させ、BPSG(ボロ
ンリンガラス)等の層間絶縁膜を形成する。ホトリソグ
ラフィ及びエッチングにより、層間絶縁膜の所定箇所を
開口してコンタクトホールを形成した後、アルミ合金等
によって配線を施す。必要であれば、配線を多層繰り返
して形成する。最後に、全体をパッシベーション膜で覆
い、ボンディング用にパッド部を開口してウェハプロセ
スを終了する。これにより、図12のようなCMOS集
積回路装置が得られる。
【0047】この第9の実施例では、次のような効果
(a)〜(d)がある。 (a) 本実施例の製造方法においては、図16の製造
工程に示すように、半導体基板90と同一導電型のPウ
ェル95,96を反対導電型のNウェル92,93,9
4で囲むように形成する際、マスク用の酸化膜103の
一部に孔を開けるようにしているので、工程の増加を最
小に抑えて同一導電型のPウェル95,96と半導体基
板90の分離を実現している。 (b) 図16の製造工程において、二重拡散以外の部
分(Nウェル93及びPウェル96以外のNウェル9
2,94及びPウェル95)では、反対極性のNウェル
92,94とPウェル95同士が自己整合的に形成され
るので、余分な合わせ余裕を確保する必要がなく、素子
形成面積の縮小化が可能となる。 (c) 図10に示す論理回路を構成するNMOS81
及びPMOS82の閾値電圧Vt を低く、スタンバイコ
ントロール用のNMOS83及びPMOS84の閾値電
圧Vt を高くする等といった別々のトランジスタ特性を
用意する必要がない。このため、図18の製造工程にお
いて、Vt コントロールインプラを打ち分ける等の付加
工程を全く必要としないので、工程が削減され、コスト
低減が期待できる。 (d) 図12のデバイス構造の場合、図11のデバイ
ス構造のNウェル91を省略しているので、製造工程を
簡略化できる。しかも、図12のようにNウェル91を
省略すると、横方向の素子形成面積を縮小化できるとい
う効果もある。
【0048】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (1) 図1、図3、図4、及び図5において、PMO
S3,24,33あるいはNMOS13,23,36の
閾値電圧Vt の絶対値を大きくする方法として、ゲート
長を長く設定しているが、他の方法によってその閾値電
圧Vt を大きくしてもよい。例えば、図2において、MO
SFETのソース領域及びドレイン領域の不純物濃度を大き
くして閾値電圧Vt を高くする。この際、図2の曲線の
傾斜角度が小さくなり、ゲート電圧VG =0Vの時のド
レイン電流I0 が大きくなってリーク電流が大きくな
る。そこで、ゲート酸化膜を薄くすることにより、前記
曲線の傾斜角度を大きくする。このようにすれば、上記
実施例のゲート長を長く設定したことと同様の効果が得
られる。 (2) 上記実施例では、第1の電源電位として接地電
位Vss、第2の電源電位として電源電位Vccを例に
とり説明したが、それらの第1及び第2の電源電位は集
積回路装置に応じて他の任意の電位にしてもよい。例え
ば、第1の電源電位を負電位、第2の電源電位を接地電
位Vssにしたり、あるいは第1の電源電位を電源電位
Vcc、第2の電源電位を接地電位Vssにする等、種
々の電位に設定できる。これらの電位の設定に応じてト
ランジスタの極性等を変えればよい。
【0049】(3) 上記実施例では、MISFET及び半導
体基板50,70,90の極性として、第1導電型をN
型、第2導電型をP型として説明したが、電源の極性を
逆にすることにより、第1導電型をP型、第2導電型を
N型に変更してもよい。また、図7、図9、図11、図
12、及び図14〜図20において、デバイス構造とし
て、P型シリコン基板を用いたNウェルCMOSを基本
にしているが、そのシリコン基板を他の半導体基板に変
えたり、あるいはN型半導体基板を用いてPウェルCM
OSを基本型とするデバイス構造にしてもよい。 (4) 図1、図3、図4、図5、図6、図8、図1
0、及び図13において、論理回路をCMOSインバー
タで構成しているが、この論理回路をNAND、NOR
等の他の論理回路にしても有効に機能する。しかも、従
来のCMOSプロセスに何も工程的に付加することな
く、上記実施例の効果が得られる。 (5) 図1及び図6において、PMOS3,43を共
通として、内部電源ラインLVCに他の論理回路を接続
してもよい。同様に、図3及び図8において、NMOS
13,63を共通として、内部接地ラインLVSに他の
論理回路を接続したり、図4及び図10において、NM
OS23,83あるいはPMOS24,84を共通とし
て、内部接地ラインLVSあるいは内部電源ラインLV
Cに他の論理回路を接続してもよい。さらにまた、図5
及び図13において、論理回路の段数を3個以上に増や
してもよい。
【0050】(6) 集積回路装置の半導体チップをい
くつかの回路ブロックに分け、それらの各回路ブロック
に適した方式を使い分けることも可能である。即ち、図
1、図3、図4及び図5の回路を組み合わせ、あるいは
図6、図8、図10及び図13の回路を組み合わせて一
つの半導体チップを構成してもよい。このような形態を
とったとしても、従来のCMOSプロセスに何も工程的
に付加することなく、上記実施例の効果が得られる。 (7) 図7、図9、図11、図12及び図14〜図2
0において、LOCOS法によって形成したフィールド
酸化膜54,76,97によって素子分離を行っている
が、これに代えてトレンチ(溝)分離等によって素子分
離を行うようにしてもよい。また、トレンチ分離を用い
る場合、そのトレンチ内にキャパシタやトランジスタ等
を形成すれば、集積回路装置の集積度やチップ面積を縮
小できる。また、図14〜図20の製造工程において、
使用材料、濃度や温度等の製造条件、及び製造工程等
を、集積回路装置の設計条件に応じて他の任意の形に変
更することも可能である。 (8) 図14〜図20に示す第9の実施例の製造方法
では、図12のデバイス構造の製造方法について説明し
たが、その第9の実施例の各工程を適宜スキップ(変
更)することにより、図7、図9、及び図11のデバイ
ス構造の製造にも適用できる。また、図13の集積回路
装置には、第9の実施例の製造工程をそのまま適用でき
る。 (9) 上記実施例では、MOSFET及びCMOSを用いた
集積回路装置とその製造方法について説明したが、他の
MISFET及びCMISを用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1、第
4、第5及び第6の発明によれば、第3のMISFETの閾値
電圧の絶対値を第2のMISFETの閾値電圧の絶対値よりも
大きくしたので、カットオフ特性が改善され、スタンバ
イ時のリーク電流を大幅に減少できる。従って、高速動
作と低消費電力を同時に達成できる。第2、第4、第
5、及び第6の発明によれば、閾値電圧の絶対値を、第
1のMISFETよりも第3のMISFETを大きくし、さらに第2
のMISFETよりも第4のMISFETを大きくしたので、スタン
バイモード時の論理回路の出力レベルが“H”又は
“L”のどちらになるか定まらない場合にも、カットオ
フ特性が改善され、論理回路の出力レベルにかかわりな
く、スタンバイモード時のリーク電流を抑制できる。従
って、高速動作と低消費電力を同時に達成できる。第
3、第4、第5、及び第6の発明によれば、第1の回路
と第2の回路とを交互にシリーズ接続したので、エリア
ペナルティを最小に抑えて効果的にリーク電流を低減で
きる。従って、高速動作と低消費電力を同時に達成でき
る。
【0052】第7、第8及び第9の発明によれば、第2
と第3のMISFETに異なったバックゲートバイアスを印加
する構成にしたので、カットオフ特性が改善され、スタ
ンバイ時のリーク電流を大幅に抑制できる。従って、高
速動作と低消費電力を同時に達成できる。第10の発明
によれば、スタンバイモード時に第3のMISFETのゲート
を制御してカットオフさせるのとほぼ同時に、該第3の
MISFETのバックゲートバイアスの絶対値を第2のMISFET
のバックゲートバイアスの絶対値よりも大きくする構成
にしたので、アクティブモード時において第3のMISFET
の閾値電圧が低下して該第3のMISFETの挿入にともなう
駆動力の低下を防止でき、該第3のMISFETのチャネル幅
を縮小できる。このため、エリアペナルティが少なくな
り、より高集積化が可能となる。第11、第12及び第
13の発明によれば、第1と第3のMISFETに異なったバ
ックゲートバイアスを印加し、かつ第2と第4のMISFET
に異なったバックゲートバイアスを印加する構成にした
ので、スタンバイモード時の論理回路の出力レベルが
“H”又は“L”のどちらになるか定まらない場合に
も、該論理回路の出力レベルにかかわりなく、スタンバ
イモード時のリーク電流を抑制できる。従って、高速動
作と低消費電力を同時に達成できる。
【0053】第14の発明によれば、スタンバイモード
時に第3及び第4のMISFETのゲートを制御してカットオ
フさせるのとほぼ同時に、バックゲートバイアスの絶対
値を、第1のMISFETよりも第3のMISFETを大きくすると
共に、第2のMISFETよりも第4のMISFETを大きくする構
成にしたので、アクティブモード時において第3及び第
4のMISFETの閾値電圧が低下し、該第3及び第4のMISF
ETの挿入にともなう駆動力の低下を防止でき、該第3及
び第4のMISFETのチャネル幅を縮小できる。このため、
エリアペナルティが少なくなり、より高集積化が可能と
なる。第15の発明によれば、半導体基板と同一導電型
の、不純物の導入によって形成されるウェルを、反対導
電型の不純物の導入によって形成されるウェルで囲むよ
うに形成する際、マスク用の酸化膜の一部を除去して孔
をあけるようにしているので、工程の増加を最小に抑え
て前記同一導電型のウェルと前記半導体基板との分離を
実現できる。しかも、前記反対極性のウェル同士が自己
整合的に形成されるので、余分な合わせ余裕を確保する
必要がなく、縮小化が可能となる。従って、少ない工程
数で、低コストで、高速動作と低消費電力を同時に達成
できるCMIS型集積回路装置を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。
【図2】ゲート長の異なる2つのMOSFETのIDS−VG
性図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。
【図5】本発明の第4の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。
【図6】本発明の第5の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。
【図7】図6のデバイス構造断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例を示すCMOS型集積回
路装置の回路図である。
【図9】図8のデバイス構造断面図である。
【図10】本発明の第7の実施例を示すCMOS型集積
回路装置の回路図である。
【図11】図10のデバイス構造断面図である。
【図12】図10の他のデバイス構造断面図である。
【図13】本発明の第8の実施例を示すCMOS型集積
回路装置の回路図である。
【図14】図12の製造工程図である。
【図15】図12の製造工程図である。
【図16】図12の製造工程図である。
【図17】図12の製造工程図である。
【図18】図12の製造工程図である。
【図19】図12の製造工程図である。
【図20】図12の製造工程図である。
【符号の説明】
1,12,13,21,23,31,35,36,4
1,62,63,81,83,201,205,206
NMOS 2,3,11,22,24,32,33,34,42,
43,61,82,84,202,203,204
PMOS 50,70,90 半導体基板 51,74,75,95,96 Pウェル 52,53,71,72,73,91,92,93,9
4Nウェル 101,103 酸化膜 102 窒化膜 104 窓部 105,106 レジストパターン Vbbn,Vbbp バックバイアス IN 入力信号 LVC 内部電源ライン LVS 内部接地ライン OUT 出力信号 SLP 制御信号 /SLP 反転制御信号 Vcc 電源電圧 Vss 接地電位
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 19/173 101 9199−5K 19/20 9199−5K H03K 19/094 B

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源電位に接続された第1導電チ
    ャネル型の第1のMISFETと該第1のMISFETに接続された
    第2導電チャネル型の第2のMISFETとからなるCMISFET
    で構成された論理回路と、 第2の電源電位と前記第2のMISFETとの間に接続され、
    該第2のMISFETよりも閾値電圧の絶対値の大きな第2導
    電チャネル型の第3のMISFETとを、 備えたことを特徴とするCMIS型集積回路装置。
  2. 【請求項2】 第1導電チャネル型の第1のMISFET及び
    第2導電チャネル型の第2のMISFETからなるCMISFET で
    構成された論理回路と、 第1の電源電位と前記第1のMISFETとの間に接続され、
    該第1のMISFETよりも閾値電圧の絶対値の大きな第1導
    電チャネル型の第3のMISFETと、 第2の電源電位と前記第2のMISFETとの間に接続され、
    該第2のMISFETよりも閾値電圧の絶対値の大きな第2導
    電チャネル型の第4のMISFETとを、 備えたことを特徴とするCMIS型集積回路装置。
  3. 【請求項3】 第1導電チャネル型の第1のMISFET及び
    第2導電チャネル型の第2のMISFETからなるCMISFET で
    構成された第1の論理回路中の該第2のMISFETと、第2
    の電源電位との間に、該第2のMISFETよりも閾値電圧の
    絶対値の大きな第2導電チャネル型の第3のMISFETを接
    続した第1の回路と、 第2導電チャネル型の第4のMISFET及び第1導電チャネ
    ル型の第5のMISFETからなるCMISFET で構成された第2
    の論理回路中の該第5のMISFETと、第1の電源電位との
    間に、該第5のMISFETよりも閾値電圧の絶対値の大きな
    第1導電チャネル型の第6のMISFETを接続した第2の回
    路とを備え、 前記第1の回路と前記第2の回路とを、それらの入出力
    側に交互に接続したことを特徴とするCMIS型集積回
    路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のCMIS型集
    積回路装置において、 前記閾値電圧の絶対値は、MISFETのゲート長を長く設定
    することによって大きくしたことを特徴とするCMIS
    型集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載のCMIS型集
    積回路装置において、 前記閾値電圧の絶対値は、バックゲートバイアスを印加
    することによって大きくしたことを特徴とするCMIS
    型集積回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項1の第3のMISFET、請求項2の第
    3と第4のMISFET、又は請求項3の第3と第6のMISFET
    は、それらのFETのゲート電位を制御してアクティブ
    モード時にオン状態、スタンバイモード時にオフ状態に
    するようにしたことを特徴とするCMIS型集積回路装
    置。
  7. 【請求項7】 第2導電型の半導体基板と、 前記半導体基板上に形成された第1導電チャネル型の第
    1のMISFETと、 前記半導体基板上にそれぞれ電気的に分離されて形成さ
    れた第1導電型の第1及び第2のウェルと、 前記第1のウェル内に形成された第2導電チャネル型の
    第2のMISFETと、 前記第2のウェル内に形成された第2導電チャネル型の
    第3のMISFETとを備え、 前記第2と第3のMISFETに異なったバックゲートバイア
    スを印加する構成にしたことを特徴とするCMIS型集
    積回路装置。
  8. 【請求項8】 第2導電型の半導体基板と、 前記半導体基板上にそれぞれ電気的に分離されて形成さ
    れた第1導電型の第1、第2及び第3のウェルと、 前記第1のウェル内に形成された第2導電チャネル型の
    第1のMISFETと、 前記第2及び第3のウェル内にそれぞれ形成された第2
    導電型の第4及び第5のウェルと、 前記第4及び第5のウェル上に形成された第1導電チャ
    ネル型の第2及び第3のMISFETとを備え、 前記第2と第3のMISFETに異なったバックゲートバイア
    スを印加する構成にしたことを特徴とするCMIS型集
    積回路装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載のCMIS型集積回
    路装置において、 前記第3のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値を、
    前記第2のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値より
    も常に大きくしておき、スタンバイモード時に前記第3
    のMISFETのゲートを制御してカットオフさせる構成にし
    たことを特徴とするCMIS型集積回路装置。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8記載のCMIS型集積
    回路装置において、 スタンバイモード時に前記第3のMISFETのゲートを制御
    してカットオフさせるのとほぼ同時に、前記第3のMISF
    ETのバックゲートバイアスの絶対値を、前記第2のMISF
    ETのバックゲートバイアスの絶対値よりも大きくする構
    成にしたことを特徴とするCMIS型集積回路装置。
  11. 【請求項11】 第2導電型の半導体基板と、 前記半導体基板上にそれぞれ電気的に分離されて形成さ
    れた第1導電型の第1、第2、第3及び第4のウェル
    と、 前記第1及び第3のウェル内にそれぞれ形成された第2
    導電型の第5及び第6のウェルと、 前記第5及び第6のウェル上にそれぞれ形成された第1
    導電チャネル型の第1及び第3のMISFETと、 前記第2及び第4のウェル内にそれぞれ形成された第2
    導電チャネル型の第2及び第4のMISFETとを備え、 前記第1と第3のMISFETに異なったバックゲートバイア
    スを印加し、かつ前記第2と第4のMISFETに異なったバ
    ックゲートバイアスを印加する構成にしたことを特徴と
    するCMIS型集積回路装置。
  12. 【請求項12】 第2導電型の半導体基板と、 前記半導体基板上にそれぞれ電気的に分離されて形成さ
    れた第1導電型の第1、第2及び第3のウェルと、 前記半導体基板上に形成された第1導電チャネル型の第
    1のMISFETと、 前記第1及び第3のウェル内にそれぞれ形成された第2
    導電チャネル型の第2及び第4のMISFETと、 前記第2のウェル内に形成された第2導電型の第4のウ
    ェルと、 前記第4のウェル上に形成された第1導電チャネル型の
    第3のMISFETとを備え、 前記第1と第3のMISFETに異なったバックゲートバイア
    スを印加し、かつ前記第2と第4のMISFETに異なったバ
    ックゲートバイアスを印加する構成にしたことを特徴と
    するCMIS型集積回路装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12記載のCMIS型
    集積回路装置において、 前記第3のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値を、
    前記第1のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値より
    も常に大きくすると共に、前記第4のMISFETのバックゲ
    ートバイアスの絶対値を、前記第2のMISFETのバックゲ
    ートバイアスの絶対値よりも常に大きくしておき、スタ
    ンバイモード時に前記第3及び第4のMISFETのゲートを
    制御してカットオフさせる構成にしたことを特徴とする
    CMIS型集積回路装置。
  14. 【請求項14】 請求項11又は12記載のCMIS型
    集積回路装置において、 スタンバイモード時に前記第3及び第4のMISFETのゲー
    トを制御してカットオフさせるのとほぼ同時に、前記第
    3のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値を、前記第
    1のMISFETのバックゲートバイアスの絶対値よりも大き
    くすると共に、前記第4のMISFETのバックゲートバイア
    スの絶対値を、前記第2のMISFETのバックゲートバイア
    スの絶対値よりも大きくする構成にしたことを特徴とす
    るCMIS型集積回路装置。
  15. 【請求項15】 第2導電型の半導体基板上に耐酸化性
    材料をパターニングする第1の工程と、 前記耐酸化性材料をマスクにして第1導電型の不純物を
    導入する第2の工程と、 前記半導体基板を酸化して酸化膜を形成する第3の工程
    と、 前記酸化膜の一部を除去する第4の工程と、 前記酸化膜をマスクにして第2導電型の不純物を導入す
    る第5の工程とを、 順に施すことを特徴とするCMIS型集積回路装置の製
    造方法。
JP6326988A 1994-12-28 1994-12-28 Cmis型集積回路装置及びその製造方法 Pending JPH08186180A (ja)

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JP6326988A JPH08186180A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 Cmis型集積回路装置及びその製造方法

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