JP2001516756A - 抗微生物キノロン類、その組成物およびその使用 - Google Patents

抗微生物キノロン類、その組成物およびその使用

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JP2001516756A JP2000511763A JP2000511763A JP2001516756A JP 2001516756 A JP2001516756 A JP 2001516756A JP 2000511763 A JP2000511763 A JP 2000511763A JP 2000511763 A JP2000511763 A JP 2000511763A JP 2001516756 A JP2001516756 A JP 2001516756A
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    • A61P31/04Antibacterial agents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規な抗微生物剤である式(1)の化合物(式中のX、R1、R3、R5、R6、およびR8は特許請求の範囲で定義する)と、その光学異性体、ジアステレオマー、またはエナンチオマーと、薬剤学的に許容され得るその塩、その水和物、生物加水分解可能なそのエステル、アミドおよびイミドと、このような化合物の組成物および使用とに関する。本発明は、抗微生物剤として使用するこれらの化合物から得られる化合物にも関する。 【化27】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本対象発明は新規な抗微生物化合物,それらの組成物およびそれらの使用に関
する。
【0002】 (背景) 化学文献および医学文献には、抗微生物剤といわれる化合物、すなわちバクテ
リアなどの微生物の増殖または複製を阻害し抑制することができる化合物が記載
されている。例えば,そのような抗菌剤およびその他の抗微生剤は、Antib iotics, Chemotherapeutics, and Antib acterial Agents for Disease Control
(M.Grayson, editor, 1982),およびE.Galeら
The Molecular Basis of Antibiotic Action 2d edition (1981)に記述されている。
【0003】 これらの抗菌剤の作用の機構は異なる。しかしながら、それらは、一般に1つ
以上の次の方法により、すなわち:細胞壁合成または修復を阻害することにより
;細胞壁の透過性を変えることにより;タンパク質合成を阻害することにより;
核酸合成を阻害することにより機能するものと信じられている。例えば、ベータ
−ラクタム抗菌剤は、細胞壁合成を担うバクテリア中の生来的なペニシリン結合
タンパク質(PBP)を阻害することにより作用する。別の具体例として、キノ
ロン類は、少なくとも一部において、DNAの合成を阻害しそれにより細胞複製
を阻害することにより作用する。
【0004】 抗微生物剤の薬理学的特徴および所与の医療での使用に対する適性は異なる。
例えば、抗微生物剤の種類(およびある種類に含まれる構成員)は、1)異なる
種類の微生物に対するそれらの相対的効力、2)微生物抵抗性の発達に対する感
受性、および3)バイオアベイラビリティや生物分布(biodistribu
tion)などの薬理学的特徴によって異なる。したがって、所与の医療状況に
おける適当な抗菌剤(またはその他の抗微生物剤)の選択には、扱う微生物の種
類、所望の投与方法、治療する感染症の場所、およびその他の考慮事項を含む、
多くの要因が関与する。
【0005】 しかしながら、抗微生物剤を改良するためのそのような試みには不定の結果が
生じる。実は、抗微生物活性のスペクトルの持続期間、微生物抵抗性の回避、お
よび薬理学において本当に医療上許容され得る抗微生物剤はほとんどない。した
がって、抵抗性を有する微生物に有効なブロードスペクトル抗微生物剤への必要
性は続いている。
【0006】 ある1,4−ジヒドロキノロン、ナフチリジンまたは関連する複素環部分は、
抗微生物活性を有することが当該技術分野で知られており、以下の次のレファレ
ンスに記述されている:R.Albrecht,Prog. Drug Res earch ,21巻,9頁(1977);J.Wolfsonら,「フルオロキ
ノロン類:構造、作用と抵抗性のメカニズム、およびIn Vitroにおける
活性のスペクトル」"The Fluoroquinolones:Struc tures, Mechanisms of Action and Resi
stance, and Spectra of Activity In V
itro",Antimicrob. Agents and Chemoth er. ,28,581頁(1985);G.Klopmanら,Antimic rob.Agents and Chemother. ,31巻,1831頁(
1987);M.P.Wentlandら,Ann.Rep.Med.Chem ,20巻,145頁(1986);J.B.Cornettら,Ann.Re p.Med.Chem. ,21巻,139頁(1986);P.B.Ferna
ndesら,Ann.Rep.Med.Chem.,22巻,117頁(198
7);A.Kogaら,「抗菌性ある6,7−および7,8−二置換の1−アル
キル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−カルボンン酸」"Struct ure−Activity Relationships of Antiba
cterial 6,7− and 7,8−Disubstituted 1
−alkyl−1,4−dihydro−4−oxoquinoline−3−
carboxylic Acids",J.Med.Chem.,23巻,13 58−1363頁(1980);J.M.Domagalaら,J.Med.C hem. ,31巻,991頁(1988);T.Rosenら,J.Med.C hem. ,31巻,1586頁(1988);T.Rosenら,J.Med. Chem. ,31巻,1598頁(1988);B.Ledoussalら,「
6−フルオロ置換でないキノロン抗菌剤:構造と活性」“Non 6−Fluo
ro Substituted Quinolone Antibacteri
als: Structure and Activity",J.MedCh em. ,35巻,198−200頁(1992);J.M.Domagalaら
,「新しい7−[3−(1−アミノエチル)−1−ピロリジニル]側鎖を含有す
るキノロン抗菌剤:1−アミノエチル部分とその立体化学配置の、潜在能力およ
びin Vivoにおける効力に対する効果」“Quinolone Anti
bacterials Containing the New 7−[3−(
1−Aminoethyl)−1−pyrrolidinyl] Side C
hain:The Effects of the 1−Aminoethyl
Moiety and Its Stereochemical Confi
gurations on Potency and in Vivo Eff
icacy",J.Med.Chem.,36巻,871−882頁(1993 );Hagenら,「新しい7−[3−(1−アミノエチル)−1−ピロリジニ
ル]部分を含有する新規なキノロン類の合成および抗菌活性。経口活性が優れ副
作用の可能性の低いグラム陽性剤」"Synthesis and Antib acterial Activity of New Quinolones
Containing a 7−[3−(1−Amino−1−methyle
thyl)−1−pyrrolidinyl] Moiety. Gram
Positive Agents with Excellent Oral
Activity and Low Side−Effect Potenti
al",J.Med.Chem.37巻,733−738頁(1994);V. Cecchettiら,「6−アミノキノロン類の研究:6−アミノ−8−メチ
ルキノロン類の合成および抗菌性の評価」"Studies on 6−Ami noquinolines: Synthesis and Antibac
terial Evaluation of 6−Amino−8−methy
lquinolones",J.Med.Chem.,39巻,436−445 頁(1996);V.Cecchettiら,「抗菌剤による化学療法における
新規なリード化合物としての可能性ある6−デフルオロ−8−メチルキノロン類
」"Potent 6−Desfluoro−8−methylquinolo nes as New Lead Compounds in Antibac
terial Chemotherapy",J.Med.Chem.,39巻 ,4952−4957頁(1996);Hongら,「新規な5−アミノ−6−
メチルキノロン抗菌剤:新たな種類の6−フルオロでないキノロン類」"Nov el 5−Amino−6−methylquinolone Antibac
terials: a New Class of Non−6−fluoro
quinolones",Bioorg.ofMed.Chem.Let.,7 巻,1875−1878頁(1997);Groheによる米国特許第4,84
4,902号1999年7月4日;Hagen&Sutoによる米国特許第5,
072,001号,1991年12月10日;Demuth&Whiteによる
米国特許第5,328,908号,1994年7月12日;Bartelら米国
特許第5,457,104号,1995年10月10日;Philippsらに
よる米国特許第5,556,979号,1996年9月17日;1993年12
月1日に公開されたUbe Ind.のヨーロッパ特許出願第572,259;
1997年5月28日に公開されたToyama Chem. Co.の公開さ
れたヨーロッパ特許出願第775,702号;1995年3月1日に公開された
Kyorin Pharm. Co.の日本特許公報第62/255,482号
【0007】 キノロン類の構造−活性関係は、10年以上詳細な研究の対象となってきた。 これらの研究の結果、官能化したキノロン環上に特異な部位を有していいるあ
る構造がその他の構造よりも顕著な利点を有することが当業者により決定されて
いる。例えば,A.Kogaら,「抗菌性ある6,7−および7,8−二置換の
1−アルキル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−カルボンン酸」"St ructure−Activity Relationships of An
tibacterial 6,7− and 7,8−Disubstitut
ed 1−alkyl−1,4−dihydro−4−oxoquinolin
e−3−carboxylic Acids",J.Med.Chem,23巻 ,1358−1363頁(1980)(Koga)には、6−および8−キノロ
ニル位の非等価体と、6−キノロニル位における置換の重要性が開示している。 Koga には、6−フロオロ,8−水素置換は、6−水素,8−フロオロまたは
ハロよりも優れていることが実施例により実証されているようである。おそらく
、この領域におけるこの初段階の構造活性の研究の結果として、当該技術分野で
は次世代のキノロン類を提供するために6−フッ素化構造に焦点が当てられてい
る。この領域の働きにもかからず、要望を十分に満たす抗菌剤としてのキノロン
類はまだ開発されていない。
【0008】 抗生物質治療に抵抗性を示す細菌感染症の具体例は過去に報告されており、そ
れらは今や、先進国における一般公衆の健康にとって大きな恐怖である。微生物
抵抗性の発達(おそらく長期間抗菌剤を多用したことによる結果であろう)は医
療科学において関心が高い。「抵抗性」とは、所与の微生物種の集団の中で、所
与の抗微生物剤の作用に対して感受性がより低い、微生物の存在として定義する
ことができる。この抵抗性は、感染症の率が比較的高く、抗菌剤の多様が通常で
ある、病院や看護棟などの環境においては特に関心があることである。例えば、
W.Sanders,Jr.ら,「誘発性ベータ−ラクタマーゼ:より新しいセ
ファロスポリンの使用への医療的または疫学的示唆」“Inducible B
eta−lactamases: Clinical and Epidem
iologic Implications for Use of Newe
r Cephalosporins",Reviews of Infecti ous Diseases 830頁(1988)を参照のこと。
【0009】 病原性バクテリアは、細菌酵素による抗生物質の不活性化(例えば、b−ラク
タマーゼはペニシリンやセファロスポリンを加水分解する);流出ポンプ(ef
flux pump)を用いた抗生物質の除去;突然変異および遺伝子組換えに
よる抗生物質中の標的物の修飾(例えば、Neiserria gonorrh
oeaeでのペニシリン−抵抗性);および外部から容易に転移する遺伝子を獲
得して抵抗性ある標的物を生成すること(例えば、Staphylococcu
s aureusでのメチシリン−抵抗性)を含む、いくつかの異なる機構によ
り抵抗性を獲得することが知られている。ほとんどすべての市販の抗生物質に抵
抗性を有する、バンコマイシン−抵抗性エンテロコッカス・ファエシウム(En
terococcus faecium)などのあるグラム陽性病原体も存在す
る。
【0010】 したがって、現存の抗菌剤は抵抗性の恐怖を克服することにおいてその能力が
限られている。したがって、抵抗性を有する微生物に対して市販的に用いること
が可能な有用な特性を有するキノロン類を提供することは有益なことであろう。
【0011】 (本発明の目的) 本対象発明の目的は、ブロードスペクトルの微生物、特にバクテリアに有効な
、キノロンおよびキノロニル抗微生物化合物を提供することである。
【0012】 さらに本発明の目的は、キノロン−抵抗性を有する微生物に有効な、そのよう
な抗微生物剤を提供する。
【0013】 (本発明の概要) 我々は、抵抗性を有する微生物に有効であり、当該技術分野のものよりも有意
な活性上の利点を与える、新規な一連のキノロンおよびキノロニル化合物を見つ
けた。さらに、我々は、これらのキノロンおよびキノロニル化合物が、当該技術
分野で是認されている構造/活性関係とは別のものであることを見出した。
【0014】 本発明は、下記の式の化合物、
【0015】
【化4】
【0016】 (上式で、 (a)Xは、
【0017】
【化5】
【0018】 から選択され; (b)R1は、C3〜約C5シクロアルキル、C1〜約C2アルカニル、C2〜約 C3直鎖アルケニル、C3〜約C4分枝アルカニルまたはC3〜約C4分枝アルケニ ル(これらのアルキル部分(alkyl moeties)またはシクロアルキ
ル部分はいずれも非置換であるか1〜約3つのフロオロで置換され);およびフ
ェニル(該フェニルは、非置換であるか、1〜約3つのフロオロで置換されてい
るか、4位に1つのヒドロキシで置換されている)から選択され; (c)R3は、水素またはヒドロキシであり; (d)R5は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1〜約C2アルカニル、C 2 アルケニル、およびメトキシ(アルキル部分はいずれも非置換であるか、1〜 約3つのフロオロで置換され)から選択され、; (e)R6は、水素、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ブロモ、シアノ、C1 〜約C2アルカニル、C2〜約C4アルケニルまたはC2〜約C4アルキニル(これ らのアルキル部分はいずれも非置換であるか1〜約3つのフロオロで置換され、
これらのメチル部分またはエチル部分は任意選択で1つのヒドロキシまたは1つ
のアミノで置換されている)から選択され; (f)R8は、クロロ、ブロモ、メトキシ、C1〜約C2アルカニル、C2〜約 C4アルケニル(これらのアルキル部分はいずれも非置換であるか1〜約3つの フロオロで置換されている)から選択され; (g)R7は、Xの環窒素と隣り合っていないXの環炭素に結合したアミノ(
該アミノは、非置換であるか1つもしくは2つのC1〜約C3アルカニルで置換さ
れている);またはXの任意の環炭素に結合したアミノアルカニルであって、1
つのアミノ(該アミノは非置換であるか、1つまたは2つのC1〜約C3アルカニ
ルで置換されている)で置換されたC1〜約C3アルカニルである該アミノアルカ
ニルであり: (h)各々のR9は、水素、C1〜約C4アルカニル、C2〜約C6アルケニルま
たはC2〜約C6アルキニル、およびC3〜約C6縮合またはスピロ環式アルキル環
(これらのアルキル部分はいずれも非置換であるか、1〜約3つのフロオロで置
換されている)から独立して選択され; (j)(g)に記述したR7部分および(h)に記述したR9部分は任意選択
で結合して(a)に示す窒素を含有する環と縮合環またはスピロ環を形成しても
よく、該縮合環またはスピロ環は2〜約5つの環炭素と0または1つの環窒素と
を含むが、これらの環が縮合しているならば、R8はクロロ以外またはブロモ以
外であることが好ましい。)
【0019】 またはその光学異性体、ジアステレオマー、またはエナンチオマー;薬剤学的
に許容され得るその塩、その水和物、または生物加水分解可能なそのエステル、
アミドまたはイミドに関する。
【0020】 さらに、本発明の化合物を導入した化合物、または出発物質として本発明の化
合物を用いた化合物も、本発明として企図される。
【0021】 本発明の化合物およびこれらの化合物を含む組成物は、微生物抵抗性に対する
感受性が低く、毒性が少なく、薬理学的性質が向上しているという利点を有する
、広範な病原性微生物に有効な抗微生物剤であることが見出された。
【0022】 (発明の詳細な説明) 本発明は、ある化合物、投与形態、該化合物をヒトまたはその他の動物対象に
投与する方法を含む。したがって、本発明に用いられる特定の化合物および組成
物は、薬剤学的に許容され得るものでなければならない。本明細書で用いる「薬
剤学的に許容され得る」成分は、合理的な利益と危険性の比に比例して、不都合
な副作用(毒性、刺激、およびアレルギー反応など)がなく、ヒトおよび/また
は動物での使用に適したものである。
【0023】 (用語の説明) 特に指摘しない限り、次の用語は本明細書中で用いる場合には指定した意味を
有する。
【0024】 「アルカニル」は、非置換または置換の、直鎖または分枝の、飽和炭化水素鎖
基であって、1〜8つの炭素原子を有し、好ましくは1〜4つの炭素原子を有す
る。好ましいアルカニル基には(例えば)メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、およびブチルが含まれる。
【0025】 「アルケニル」は、非置換または置換の、直鎖または分枝の、飽和炭化水素鎖
基であって、2〜8つの炭素原子を有し、好ましくは2〜4つの炭素原子、およ
び少なくとも1つの、好ましくは1つのみの、炭素−炭素二重結合を有する。
【0026】 「アルキニル」は、非置換または置換の、直鎖または分枝の、炭化水素鎖基2
〜8つの炭素原子、好ましくは2〜4つの炭素原子、および少なくとも1つの、
好ましくは1つのみの、炭素−炭素三重結合を有する。
【0027】 「アルキル」には、上で定義されたアルカニル、アルケニル、およびアルキニ
ルが、それらの1つのみまたは2つに限定またはその他の制限をしない限り、含
まれる。アルキルは、他の語の一部として用いられているときも上記の意味を有
する:具体例は次のものである(例えば、アルキレン、ハロアルキル)。この語
において、アルキルはアルカニル、アルケニル、またはアルキニルのいずれかに
よって置きかえてこの語の意味を狭めることもできる。
【0028】 「アルキレン」は、炭化水素ニ端基(diradical)である。好ましい
アルキレンにはエチレンおよびメチレンが含まれる。
【0029】 「アミノ」は、非置換または置換のNH2である。
【0030】 「ハロアルキル」は、アルキル上に1つ以上のハロゲン(フロオロ、クロロ、
ブロモ、ヨード)をアルキルである。したがって、フロオロアルキルは、ハロア
ルキルの下位概念群の具体例である。
【0031】 「ヘテロ原子」は、窒素原子、硫黄原子または酸素原子である。1つ以上のヘ
テロ原子を含む基には、異なるヘテロ原子を含んでいてもよい。
【0032】 「ヘテロアルキル」は、非置換または置換の鎖状の基であり、炭素原子および
少なくとも1つのヘテロ原子を含む2〜8つの構成原子を有する。
【0033】 「炭素環」は、非置換または置換の、飽和、不飽和または芳香族の、炭化水素
環基である。炭素環は、単環系であるか、縮合、架橋、またはスピロ多環系であ
る。単環には3〜9つの炭素原子、好ましくは3〜6つの炭素原子が含まれる。
多環には7〜17つの炭素原子、好ましくは7〜13つの炭素原子が含まれる。
【0034】 「シクロアルキル」は、飽和または不飽和の、芳香族ではない、炭素環基であ
る。好ましいシクロアルキル基は飽和であり、シクロプロピル、シクロブチルお
よびシクロペンチル、特にシクロプロピを含む。
【0035】 「複素環」は、非置換または置換の、飽和、不飽和または芳香族環の基であり
、環中の炭素原子および1つ以上のヘテロ原子からなる。複素環は、単環系、ま
たは縮合、架橋、またはスピロ多環系である。単環には3〜9つの炭素原子およ
びヘテロ原子、好ましくは3〜6つの炭素原子およびヘテロ原子が含まれる。多
環には、7〜17つの炭素およびヘテロ原子、好ましくは7〜13つの炭素およ
びヘテロ原子が含まれる。
【0036】 「アリール」は、非置換または置換の芳香族炭素環基である。好ましいアリー
ル基には(例えば)フェニル、2、4−ジフロオロフェニル、4−ヒドロキシフ
ェニル、トリル、キシリル、クメニル、およびナフチルが含まれる。好ましいア
リールの置換基にはフロオロおよびヒドロキシが含まれる。
【0037】 「ヘテロアリール」は、非置換または置換の芳香族複素環基である。好ましい
ヘテロアリール基には、(例えば)チエニル、フリル、ピロリル、ピリジニル、
ピラジニル、チアゾリル、キロリニル、ピリミジニル、およびテトラゾリルが含
まれる。
【0038】 「アルコキシ」は、アルキルの炭化水素鎖置換基を有する酸素基である(すな
わち、−O−アルキルまたは−O−アルカニル)。好ましいアルコキシ基は飽和
であり、(例えば)メトキシ、エトキシ、プロポキシおよびアリルオキシが含ま
れる。
【0039】 「アルキルアミノ」は、1つまたは2つのアルキル置換基を有するアミノ基で
ある(例えば、−NH−アルキル)。アルキル基は、好ましくは飽和であり、(
例えば)メチルおよびエチルを含む。
【0040】 「アリールアルキル」は、アリール基で置換されたアルキル基である。好まし
いアリールアルキル基にはベンジルおよびフェニルエチルが含まれる。
【0041】 「アリールアミノ」は、アリール基で置換されたアミノ基である(例えば、−
NH−フェニル)。
【0042】 「アリールオキシ」は、アリール置換基を有する酸素基である(例えば、−O
−フェニル)。
【0043】 「アシル」または「カルボニル」は、カルボン酸からヒドロキシを除くことに
より形成される基である(例えば、R−C(O)−)。好ましい基には、(例え
ば)ホルミル、ならびにアセチルおよびプロピオニルなどのアルキルアシル部分
が含まれる。
【0044】 「アシルオキシ」は、アシル置換基を有する酸素基である(すなわち、−O−
アシル)。例えば、−O−C(O)−アルキルである。
【0045】 「アシルアミノ」は、アシル置換基を有するアミノ基である(すなわち、−N
H−アシル)。例えば、−NH−C(O)−アルキルである。
【0046】 「ハロ」、「ハロゲン」、または「ハロゲン化物」は、クロロ、ブロモ、フロ
オロ、またはヨードの基である。
【0047】 さらに、本明細書で用いられる「低級」炭化水素部分(例えば、「低級」アル
キル)は、1〜4つの炭素原子、好ましくは1〜2つの炭素原子からなる炭化水
素鎖である。
【0048】 「薬剤学的に許容され得る塩」は、本発明化合物上の任意の酸性(例えば、カ
ルボキシル)基において形成された陽イオンの塩、または任意の塩基(例えば、
アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、モルホリノなど)基において形成
された陰イオンの塩である。本発明の化合物の多くは中和されているため、どち
らの塩も可能であり許容され得る。当該技術分野においてそのような塩は多数知
られている。好ましい陽イオン塩には、アルカリ金属塩(ナトリウムおよびカリ
ウムなど)、アルカリ土類金属塩(マグネシウムおよびカウシウムなど)、およ
びアンモニオなどの有機塩が含まれる。好ましい陰イオン塩には、ハロゲン化物
、スルホン酸塩、炭酸塩、リン酸塩などが含まれる。そのような塩には、それま
でにはなかった光学中心を与える付加塩を明確に企図する。例えば、キラル酒石
酸塩は本発明の化合物から調製することができ、この定義にはそのようなキラル
塩が含まれる。企図される塩は、患者たる動物、哺乳類またはヒトに投与される
量において毒性がないものである。
【0049】 本発明の化合物は、酸付加塩を形成するのに十分に塩基性である。本化合物は
、遊離塩基の形態と酸付加塩の形態の双方に有用であり、双方の形態は本発明の
考慮範囲内のものである。酸付加塩は、ある場合においてより好都合な使用形態
である。実際に、酸付加塩の形態の使用は本来的に活性成分の塩基の形態の使用
になる。酸付加塩を調製するために用いる酸には、遊離塩基と化合したときに医
療学的に許容され得る塩を生成する酸が含まれることが好ましい。これらの塩は
、遊離塩基に本来備わっている有益な特性が酸の陰イオンに起因する任意の副作
用により損なわれてしまわないように、塩の医薬用量において哺乳類などの動物
に比較的無害である陰イオンを有する。
【0050】 適当な酸付加塩の具体例には、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸
塩、硫酸水素塩、酢酸塩、トリフロオロ酢酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、フマル酸
塩、ギ酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、アジピ
ン酸塩、グルタル酸塩、乳酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、酒石酸塩、メタンス
ルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ド
デシル硫酸塩、シクロヘキサンスルファミン酸塩などが含まれるが、これらには
限定されない。しかしながら、本発明の範囲に含まれるその他の適当な医療学的
に許容され得る塩活性化合物は、その他の鉱酸および有機酸から得られる。塩基
性化合物の酸付加塩は、いくつかの方法により調製される。例えば、遊離塩基は
適当な酸を含むアルコール水溶液に溶解可能であり、その溶液の蒸発乾固により
単離することができる。あるいは、塩を直接分離するために、遊離塩基を有機溶
媒中の酸と反応させることににより、塩を調製する。塩の分離が困難なとき、別
の有機溶媒で沈殿させるか、溶液の濃縮により得ることができる。
【0051】 塩基性化合物の医療学的に許容され得る塩が好ましいが、すべての酸付加塩は
本発明の範囲内に含む。たとえ特定の塩が中間体生成物としてのみ所望するもの
であっても、すべての酸付加塩は遊離塩基体の供給源として有用である。例えば
、塩を精製または単離の目的のためだけに形成する場合に、あるいはイオン交換
反応により医療学的に許容され得る塩を調製するのに塩を中間体として用いる場
合に、これらの塩が本発明の一部であることを明確に企図する。
【0052】 「宿主」は、微生物を保持しておくことができる基質であり、好ましくは生物
、より好ましくは動物、より好ましくは哺乳動物、さらにより好ましくはヒトで
ある。
【0053】 「生物加水分解可能なアミド」は、本発明化合物のアミノアシル、アシルアミ
ノ、またはその他のアミドであって、該アミドは本化合物の活性を本質的に妨げ
ないことが好ましく、本化合物の活性を妨げないことがより好ましく、あるいは
該アミドは、in vivoで宿主により容易に変換されて活性な化合物を生じ
させるものである。
【0054】 「生物加水分解可能なイミド」は、本発明の化合物イミドであって、該イミド
は本化合物の活性を本質的に妨げないことが好ましく、本化合物の活性を妨げな
いことがより好ましく、あるいは該イミドは、in vivoで宿主により容易
に変換されて活性な化合物を生じさせるものである。好ましいイミドはヒドロキ
シイミドである。
【0055】 「生物加水分解可能なエステル」は、本発明の化合物エステルであって、本発
明の化合物イミドであって、該イミドは本化合物の抗微生物活性を本質的に妨げ
ないことが好ましく、本化合物の抗微生物活性を妨げないことがより好ましく、
あるいは該イミドは、in vivoで宿主により容易に変換されて活性な化合
物を生じさせるものである。そのようなエステルは当該技術分野で数多く知られ
ており、1988年11月8日に発行されたJohnstonおよびMobas
heryonによる米国特許第4,783,443号(その内容を引用により本
明細書中に取り入れる)などで記述されている。そのようなエステルには、低級
アルキルエステル、低級アシルオキシ−アルキルエステル類(アセトキシメチル
エステル、アセトキシエチルエステル、アミノカルボニルオキシメチルエステル
、ピバロイルオキシメチルエステル、およびピバロイルオキシエチルエステルな
ど)、ラクトニルエステル類(フタリジルエステルおよびチオフタリジルエステ
ルなど)、低級アルコキシアシルオキシアルキルエステル類(メトキシカルボニ
ルオキシメチルエステル、エトキシカルボニルオキシエチルエステル、およびイ
ソプロポキシカルボニルオキシエチルエステルなど)、アルコキシアルキルエス
テル類、コリンエステル類、およびアルキルアシルアミノアルキルエステル類(
アセトアミドメチルエステルなど)が含まれる。
【0056】 式1の化合物の特定の保護形態およびその他の誘導体の例示は限定することを
意図するものではない。その他の有用な保護基や塩の形態などを用いることは、
当業者の能力の範囲内である。
【0057】 本明細書で用いられる「光学異性体」、「立体異性体」、「ジアステレオマー
」は、標準的な技術分野で認められている意味を有するものである(例えば、H
awley’s Condensed Chemical Dictionar
y、第11版)。
【0058】 本発明の化合物は、1つ以上のキラル中心を有していてもよい。その結果、キ
ラル出発物質、触媒、または溶媒を用いることなどにより、他方よりも一方のジ
アステレオマーおよびエナンチオマーを含む光学異性体を選択的に調製すること
ができるし、立体異性体の双方またはジアステレオマーおよびエナンチオマーを
含む光学異性体の双方(ラセミ混合物)を一緒に調製することもできる。本発明
の化合物は、ラセミ混合物、ジアステレオマーおよびエナンチオマーを含む光学
異性体の混合物、または立体異性体の混合物として存在することができるため、
それらは、キラル分割やキラルクロマトグラフィーなどの既知の方法を用いて分
離することができる。
【0059】 さらに、ジアステレオマーおよびエナンチオマーを含む一方の光学異性体また
は一方の立体異性体は、他方よりも好ましい特性を有することができることが理
解されている。したがって、本発明を開示し権利請求する場合、一方のラセミ混
合物が開示されているとき、ジアステレオマーおよびエナンチオマー含む光学異
性体の双方、または実質的に他方がない状態の立体異性体の双方が同様に開示さ
れ権利請求することを明確に企図している。
【0060】 本明細書で用いられるキノロン誘導体には、キノロン類のプロドラッグ、また
はキノロン類から製造された活性薬剤が含まれる。そのような誘導体は、スペー
サー(spacer)を任意選択で介して、キノロン類に共有結合しているラク
タム類(例えば、セフェム類、カルバセフェム類、ペネム類、モノラクタム類な
ど)を含むことが好ましい。そのような誘導体とそのような誘導体を製造または
使用する方法は、本明細書の教示を与えれば当業者に明らかである。
【0061】 (本発明の化合物)
【0062】
【化6】
【0063】 式1において、Xは、
【0064】
【化7】
【0065】 から選択され; 好ましいXには、上記のピロリジニル環または上記のピペリジニル環または上
記のアゼチジニル環が含まれる。ピロリジニル環がより好ましい。
【0066】 式1において、R1には、ある種のアルキル部分、シクロアルキル部分、およ
びアリール部分が含まれる。R1シクロアルキル部分は、環中に約3〜約5つの
炭素原子、好ましくは環中に3つの炭素原子を含む。R1シクロアルキル部分は
、飽和または二重結合を1つ有する不飽和であることが好ましく;R1シクロア
ルキルは、飽和(シクロアルカニル)であることがより好ましい。R1直鎖アル
カニルは、1〜約2つの炭素原子を含み;メチルおよびエチルが好ましく、特に
エチルが好ましい。R1直鎖アルケニルは2〜約3つの炭素原子を含み;エテニ
ルが好ましい。R1分枝アルカニルおよび分枝アルケニルは3〜約4つの炭素原
子を含み;分枝アルカニルが好ましく;イソプロピル、イソプロペニル、イソブ
チル、イソブテニル、およびt−ブチルも好ましい。この章で前に言及した、前
述のアルキル部分(アルカニル、アルケニル、およびアルキニル)またはシクロ
アルキル部分はいずれも、非置換であるか、1〜約3つのフロオロ部分で置換さ
れている。R1アリール部分は、非置換であるか、1〜約3つのフロオロで置換
されているか、4位に1つのヒドロキシで置換されている、フェニルが含まれ;
置換フェニルが好ましい。好ましいR1は、シクロプロピル、エチル、1〜3つ
のフロオロで置換されたフェニル、および4−ヒドロキシフェニルから選択され
;2,4−ジフロオロフェニルがより好ましく、特にシクロプロピルまたはエチ
ルが好ましい。
【0067】 式1において、R3は水素またはヒドロキシであり;R3はヒドロキシである
ことが好ましい。R3がヒドロキシであるとき、該ヒドロキシルとこれに結合し
ているカルボニルはカルボン酸部分である。このように、R3は、本明細書中に
記載される薬剤学的に許容され得る塩および生物加水分解可能なエステル、アミ
ノアシル、もしくはアミドにより本対象化合物の構成の変わり得る所である。R
3位においてこのように変化した化合物はいずれも本対象発明に含まれる。
【0068】 式1において、R5は、水素、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、メトキシ、および
ある種のアルキルを含む。R5アルカニル部分は1〜約2つの炭素原子を有し、
好ましくは1つの炭素原子を有する。R5アルケニル部分は2つの炭素原子を有
することが好ましい。R5アルキル部分およびメトキシ部分はいずれも非置換で
あるか1〜約3つのフロオロ部分で置換されている。好ましいR5は、水素、ヒ
ドロキシ、クロロ、ブロモ、アミノ、メチル、モノフロオロメチル、ジフロオロ
メチル、およびトリフロオロメチルから選択される。より好ましいR5は、水素
、ヒドロキシ、アミノ、およびメチルから選択され、特に水素であることが好ま
しい。
【0069】 式1において、R6には、水素、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ブロモ、シ
アノ、およびある種のアルキルが含まれる。R6アルカニル部分は、1〜約2つ
の炭素原子を有し;メチルおよびエチルが好ましく;メチルがより好ましい。R
6アルケニル部分およびアルキニル部分は、2〜約4つの炭素原子を有し、好ま
しくは2つの炭素原子を有し、1つの二重結合または三重結合を有し、好ましく
は二重結合を有し;エテニルが好ましい。R6アルキル部分はいずれも、非置換
であるか、1〜約3つのフロオロで置換されている。R6メチル部分またはエチ
ル部分は任意選択で、1つのヒドロキシ部分または1つのアミノ部分で置換され
ている。好ましいR6は水素、ヒドロキシ、メチル、モノフロオロメチル、ジフ
ロオロメチル、およびトリフロオロメチルから選択される。R6は水素がより好
ましい。
【0070】 式1において、R8には、クロロ、ブロモ、メトキシ、メチルチオ、およびあ
る種のアルキルが含まれる。R8アルカニル部分は、1〜約2つの炭素原子を有
し;メチルが好ましい。R8アルケニル部分は、2〜約4つの炭素原子を有し;
エテニルが好ましい。R8アルキル部分はいずれも、非置換であるか、1〜約3
つのフロオロ部分で置換されている。好ましいR8は、クロロ、メチル、メトキ
シ、メチルチオ、モノフロオロメチル、ジフロオロメチル、トリフロオロメチル
、モノフロオロメトキシ、ジフロオロメトキシ、およびトリフロオロメトキシか
ら選択される。より好ましいR8は、1〜3つのフロオロで置換されたメチル、
メトキシ、メチルチオ、およびクロロから選択され;特にメトキシまたはメチル
チオまたはクロロのいずれかが好ましい。
【0071】 式1のXにおいて、R7には、環窒素と隣り合っていない環炭素に結合したア
ミノが含まれる。このR7アミノは、非置換であるか、1〜約3つの炭素原子を
有する1つまたは2つのアルカニルで置換され、該アルカニルは好ましくはメチ
ルまたはエチル、より好ましくはメチルである。好ましいアミノR7は、非置換
であるか、1つのそのようなアルカニル部分で置換されている。Xがピペリジニ
ル環を含む場合、R7は非置換または置換アミノ部分であることが好ましい。よ
り好ましいR7は、特にXがピペリジニル環を含む場合、アミノまたはメチルア
ミノである。
【0072】 R7には、アミノアルカニルが含まれる。該アルカニルは、1〜約3つの炭素
原子を有し、好ましくはメチル、エチル、またはイソプロピルである。該アルカ
ニルは、1つのアミノで置換され、該アミノは非置換であるか、1〜約3つの炭
素原子を有する、好ましくはエチル、特に好ましくはメチルである、1つまたは
2つのアルカニルで置換され、好ましくは1つのアルカニルで置換されている。
このようなアミノアルカニルは、環Xの任意の炭素に結合することができ;環窒
素と隣りあっていない炭素に結合していることが好ましい。特にR8が任意の非
置換アルキルである場合、また特にXがピロリジニル環を含む場合に、R7はそ
のようなアミノアルカニルであることが好ましい。好ましいR7は、特にXがピ
ロリジニル環を含む場合であるが、アミノメチル、メチルアミノメチル、1−ア
ミノエチル、1−メチルアミノエチル、1−アミノ−1−メチルエチル、および
1−メチルアミノ−1−メチルエチルから選択され;アミノメチルがより好まし
く、1−アミノエチルが特に好ましい。
【0073】 R7のアミノ部分は、薬剤学的に許容され得る陰イオン塩により本対象化合物
の構成の変わり得る所であり;このような塩は本対象発明化合物に含まれる。好
ましい塩は、例えば、HCl、CH3SO3H、HCOOH、またはCF3COO Hとの酸付加塩である。
【0074】 式1のXにおいて、R9は、上記のXで表されるピペリジニル、ピロリジニル
、およびアゼチジニル環の環炭素上のR7以外のすべての部分を表し;この部分
には水素またはある種のアルキルが含まれる。水素でないR9は、R7が結合し
ていない環炭素原子それぞれにおける一置換基またはニ置換基であってもよいし
、R7が結合した環炭素原子における一置換基であってもよい(すなわち、Xの
各環炭素は、該炭素に結合している、2つの水素を有するか、1つの水素とR7
を有するか、1つの水素と1つのアルキルを有するか、1つのアルキルとR7を
有するか、または2つのアルキルを有する)。好ましくは2つ以下の環炭素はア
ルキルR9置換基を有し;より好ましくは1つのみの環炭素がアルキルR9置換
基を有し;R9はいずれも水素であることが好ましい。
【0075】 アルキルR9、特にジアルキルR9は、環窒素と隣り合っていないX環の炭素
と結合していることが好ましく、特にXがピロリジニル環を含む場合、水素でな
いR9には、1〜約4つの炭素原子を有する、直鎖、分枝または環式の、好まし
くは直鎖または分枝の、より好ましくは直鎖のアルカニルが含まれ;好ましくは
メチルおよびエチルであり、より好ましくはメチルである。水素でないR9には
、2〜約6つの炭素原子を有する、好ましくは2〜約4つの炭素原子を有する、
直鎖、分枝、または環式の、好ましくは直鎖または分枝の、より好ましくは直鎖
のアルケニルおよびアルキニルが含まれ;エテニルが好ましい。
【0076】 2つのアルキルR9は一緒に結合して、Nを含有するX環と縮合またはスピロ
環式アルキル環を形成することができる。そのような縮合またはスピロ環式アル
キル環は、約3〜約6つの炭素原子を有し、飽和であるか、二重結合を1つ有す
る不飽和であることが好ましく、より好ましくは飽和である。スピロシクロプロ
ピル環は特に好ましい。
【0077】 これらのR9アルキル部分はいずれも、非置換であるか、1〜約3つのフロオ
ロ部分で置換され、好ましくは非置換である。より好ましいR9は、水素、メチ
ル、ジメチル、スピロシクロプロピル、およびエチルから選択され;より好まし
くは、エチル、ジメチル、およびスピロシクロプロピルであり;特に水素が好ま
しい。
【0078】 任意選択で、R9とR7とが結合して、2〜約5つの環炭素原子と0または1
つの環窒素原子(R7由来)とを有する、Nを含有するX環と縮合またはスピロ
環式アルキル環を形成することができる。この縮合環またはスピロ環は、アミノ
置換基またはアミノアルキル置換基で置換された炭化水素環であってもよく、該
アミノはR7に由来し;あるいは、この縮合環またはスピロ環は、R7アミノ窒
素が環窒素である複素環であってもよい。この環は1つまたは2つのアルカニル
置換基を有していてもよい。この縮合環またはスピロ環は、好ましくは飽和であ
るか二重結合を1つ有する不飽和であり、より好ましくは飽和である。この環が
縮合しているものであるならば、R8はクロロ以外であり、好ましくはクロロ以
外およびブロモ以外であり、より好ましくはメトキシまたはメチルチオまたはメ
チルであり、さらにより好ましくはメトキシまたはメチルチオであり、特にメト
キシが好ましい。
【0079】 R7またはR9スピロ環を有する対象化合物は次の番号づけ系にしたがって命
名する。番号づけは、より小さな環で始まってより大きな環の周囲で終わり、こ
れによりスピロ結合が形成され、例えば、以下の具体例に関し、より小さな環が
シクロプロピルであるとき、炭素3においてスピロ結合が形成されている。
【0080】
【化8】
【0081】 本明細書で用いられるアザ命名法は慣用的な命名法に従い、環窒素がキノロン
核に結合している位置である。本明細書で用いる、任意の基は独立してそれが用
いられる各々の場合において独立して選択される(例えば、R1およびR5は、
本発明の所与の化合物を定義することにおいて、すべての場に、同じであること
は必要でない。)。
【0082】 本発明の化合物はキラル中心を含んでいてもよく、本発明化合物はいずれも、
精製したものまたは実質的に精製したものおよびそれらの混合物(ラセミ混合物
を含む)において、化合物の光学異性体、ジアステレオマーまたはエナンチオマ
ーのそれぞれを含みまた企図するものである。
【0083】 以下の例示的化合物は、本明細書中で記述する方法および当業者の予測範囲内
でそれらを改変した方法を用いて製造される。以下の具体例は本発明を限定する
ものではなく、本発明の実施態様の例示に役立たせるものである。
【0084】 式2の構造を有する本対象発明であるキノロン類の好ましい具体例は、以下の
表に提供される。
【0085】
【化9】
【0086】 以下の具体例において、R1はシクロプロピルであり、R3はヒドロキシであ
り、zはピロリジン環へのR7基の結合の好ましいキラリティーを表すが、その
他のキラリティーも許容される。R7が−CH(CH3)NH2である化合物では
、この基の立体配置がRであることが好ましい。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】 式1の構造を有する本対象発明のキノロン類の好ましい実施例を以下の表に提
供する。
【0090】
【化10】
【0091】 以下の具体例において、R3はヒドロキシであり、R5およびR6は双方とも
水素であり、zは、もしあれば、ピロリジン環またはピペリジン環へのR7基の
結合の好ましいキラリティーを表すが、その他のキラリティーも許容される。
【0092】
【表3】
【0093】
【表4】
【0094】
【表5】
【0095】
【表6】
【0096】
【表7】
【0097】 この列に示した各構造には一般に2つまたは3つの異なる例が関与し、グルー
プとしてある。さらに、精製や投与などにおいて、上記の化合物の塩やその他の
誘導体がしばしば用いられることは理解されいる。したがって、それらの薬剤学
的に許容され得る塩、水和物、または生物加水分解可能なそれらのエステル、ア
ミドもしくはイミドを本対象発明の一部として企図している。
【0098】 上記の本発明化合物は、式Q−L−Bの化合物の有用な前駆物質でもある。こ
の場合、Qは式1の化合物であり、Lは結合部分であり、Bは部分(moiet
y)を含むラクタムである。この式には、それらの光学異性体、ジアステレオマ
ーまたはエナンチオマー;それらの薬剤学的に許容され得る塩、水和物、または
生物加水分解可能なエステル、アミドおよびイミドが含まれる。これらの化合物
およびそれらの使用は、1993年1月19日に発行された米国特許第5、18
0、719号;1995年2月7日に発行された米国特許第5、387、748
号;1996年2月13日に発行された米国特許第5、491、139号;19
96年6月25日に発行された米国特許第5、530、116号;および199
0年5月2日に公開されたEPO公開公報0366189号および1990年5
月2日に公開されたEPO公開公報0366640号に開示されており、すべて
の内容を引用により本明細書に取り入れる。組成物および使用方法に関して、式
Q−L−Bの本化合物は式1の化合物と同様に有用である。したがって、それら
を本明細書の組成物の実施例において取替えることもできる。
【0099】 本発明化合物の生物学的活性をシプロフロキサシンおよびその他の知られた抗
微生物剤キノロン化合物と比較する。本対象発明化合物は、シプロフロキサシン
およびその他の知られた化合物と比較して、あるキノロン抵抗性バクテリアに対
してより良い抗菌特性を与える。化膿レンサ球菌(S.pyogenes)、肺
炎球菌(S.pneumoniae)、S・ビリダン(S.viridans)
、大腸菌(E.coli)、緑膿菌(P.aeruginosa)、P・ミラビ
リス(P.mirabilis)、肺炎桿菌(K.pneumoniae)、エ
ンテロバクター・クロアカエ(E.cloacae)などのキノロン−抵抗性バ
クテリアに対して検査したとき、ある本対象発明化合物は、シプロフロキサシン
よりも最高で約500倍低いMIC値(g/ml)を有することが見出された。
【0100】 (本化合物の製造方法) 本発明の化合物の製造において、合成工程の順序は所望の生成物の生成を増加
するために変えてもよい。さらに、当業者は、反応物、溶媒、および温度の選択
の判断が合成を成功させる上で重要な要因であることを理解している。最適な条
件などの決定は日常行われているが、以下のスキームの指針を用いて同様の方法
により種々の化合物を調製することが可能であることは理解が及ぶところである
【0101】 本発明の化合物を調製するために用いられる出発物質は、既知のものであるか
、既知の方法により製造するか、あるいは出発物質として市販のものから入手す
る。
【0102】 有機化学の当業者は、さらなる指示なしでも有機化合物の標準の操作を容易に
行うことができると認められる。すなわち、そのような操作を行うことは当業者
の理解および実施能力の範囲内にあると理解される。これらには、カルボニル化
合物の対応するアルコールへの還元、酸化、アシル化、求電子剤もしくは求核剤
双方による芳香族置換、エーテル化、エステル化、およびケン化などが含まれる
が、これらに限定されるものではい。これらの操作の具体例は、March, dvanced Organic Chemistry (Wiley),Ca
reyおよびSundberg, Advanced Organic Che mistry (2巻),Fieser&Feiser,Reagents fo r Organic Synthesis (16巻),L. Paquette
Encyclopedia of Reagents for Organ ic Synthesis (8巻),Frost&Fleming, Comp rehensive Organic Synthesis (9巻)などの標準
的な参考書で論じられている 反応は、あらゆる不用な副反応を避けおよび/または反応収率を増加させるた
めに、分子中のその他の官能基がマスクされまたは保護されているときに行うの
がよいことは当業者の理解するところである。当業者はしばしば、そのような収
率を増加させるためにまたは不用な副反応を避けるために保護基を利用する。こ
れらの反応は文献中で見られ、当業者の理解の範囲内でもある。これら多くの操
作の実施例は、例えばT. Greene, Protecting Grou ps in Organic Synthesis 中で見られる。当然、反応性
側鎖を有する出発物質としてのアミノは、不用な副反応を避けるために保護する
していることが好ましい。
【0103】 本対象発明化合物を製造するのに有用なキノロン部分を調製する一般的な手順
は、以下に記述されており、その内容すべて(これらのレファレンス内に列挙さ
れている文献を含む)を引用により本明細書中に取り入れる;Progress in Drug Research 、21巻,9−104頁(1977); .Med.Chem. ,23巻,1358−1363(1980);J.Med .Chem. ,29巻,2363−2369頁(1986);J.Med.Ch em. ,31巻,503頁(1988);J.Med.Chem.,31巻,5
03−506頁(1988);J.Med.Chem.,31巻,983−99
1頁(1988);J.Med.Chem.,31巻,991−1001頁(1
988);J.Med.Chem.,31巻,1586−1590頁(1988
);J.Med.Chem.,31巻,1598−1611頁(1988); .Med.Chem. ,32巻,537−542頁(1989);J.Med. Chem. ,32巻,1313頁(1989);J.Med.Chem.,32
巻,1313−1318頁(1989);DrugsExptl.Clin.R es. ,14巻,379−383頁(1988);J.Pharm.Sci.
78巻,585−588(1989);J.Het.Chem.,24巻,18
1−185頁(1987);J.Het.Chem.,25巻,479−485
頁(1988);Chem.Pharm.Bull.,35巻,2281−22
85頁(1987);Chem.Pharm.Bull.,36巻,1223−
1228頁(1988);米国特許第4,594,347号,1986年6月1
0日;米国特許第4,599,334号,1986年7月8日;米国特許第4,
687,770号,1987年8月1日;米国特許第4,689,325号,1
987年8月25日;米国特許第4,767,762号,1988年8月30日
;米国特許第4,771号,055,1988年9月13日;米国特許第4,7
95,751号,1989年1月3日;米国特許第4,822,801号,19
89年4月18日;米国特許第4,839,355号,1989年6月13日;
米国特許第4,851,418号,1989年7月25日;米国特許第4,88
6,810号,1989年12月12日;米国特許第4,920,120号,1
990年4月24日;米国特許第4,923,879号,1990年5月8日;
米国特許第4,954,507号,1990年9月4日;米国特許第4,956
,465号,1990年9月11日;米国特許第4,977,154号,199
0年12月11日;米国特許第4,980,470号,1990年12月25日
;米国特許第5,013,841号,1991年5月7日;米国特許第5,04
5,549,1991年9月3日;米国特許第5,290,934号,1994
年3月1日;米国特許第5,328,908号,1994年7月12日;米国特
許第5,430,152号,1995年7月4日;ヨーロッパ特許公開172,
651号,1986年2月26日;ヨーロッパ特許公開230,053,198
7年7月29日;ヨーロッパ特許公開230,946号,1987年8月5日;
ヨーロッパ特許公開247,464号,1987年12月2日;ヨーロッパ特許
公開284,935号,1988年10月4日;ヨーロッパ特許公開309,7
89号,1989年4月5日;ヨーロッパ特許公開332,033号,1989
年9月13日;ヨーロッパ特許公開342,649号,1989年11月23日
;および日本特許公開09/67,304号(1997)。
【0104】 本化合物は一般に、上記リファレンスに開示される方法を含む方法により製造
される。好ましい方法は、7位に遊離基を有するキノロン部分を調製すること、
および最終工程としてその遊離基を複素環Xに置換することである。これらの方
法の例は以下の通りである。
【0105】 本対象発明化合物のキノロン類はいくつかの方法で調製できる。本発明の化合
物を調製する。改変可能な方法論を以下のスキームIに示す。
【0106】
【化11】
【0107】 スキームIにおいて、Yはブロモ、ヨード、ニトロ、アミノ、アセチル、また
は当業者たる科学者に知られた部分などであることができ;好ましいYはブロモ
またはニトロである。
【0108】 あるいは、スキームIIの一般的方法論を用いてある対象化合物を生成する。
【0109】
【化12】
【0110】 スキームIおよびIIの安息香酸前駆物質を調製する好ましい方法を以下に記
述し例示する。これらの安息香酸誘導体は、以下の式を有する。
【0111】
【化13】
【0112】 この方法において、2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼン:
【0113】
【化14】
【0114】 を非求核性の強塩基で処理する。この塩基は置換的(permutation
al)水素−金属交換反応に有用な任意の塩基であることができる。好ましい塩
基には、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、リチウム2,2,6,6−
テトラメチルピペリジド(LiTMP)、リチウムビス(トリメチルシリル)ア
ミド(LTSA)、t−ブトキシド、またはこの目的用のその他の知られた塩基
が含まれる。適当な塩基は文献で知られ、非求核性の塩基として一般的引用参考
書で見ることができる。最も好ましいのはLDAであり、これは広範な時間およ
び温度にわたって適度に安定な中間体を生成する。この反応の温度は、約−80
℃から最高で約40℃までで行うことが好ましく、より好ましくは最高で約室温
、最も好ましくは約−40℃である。温度は用いる塩基により変えてもよく、例
えば最も好ましい反応温度はLDAでは約−65℃である。反応時間は、最高で
約24時間とすることができ、好ましくは約2時間であり、最も好ましくは、得
られるベンゼン誘導体がこの方法における次の工程へ進めてもよいことが明らか
である場合にすぐに反応を行う。この反応は不活性雰囲気下で行うのが好ましい
【0115】 塩基を1−ブロモ−2,4−フロオロベンゼンと反応させた後、求電子剤によ
り所望のR8置換基または所望のR8置換基に変換することができる官能基が得
られ、これにより以下の化合物が製造される。
【0116】
【化15】
【0117】 この反応に適した溶媒は一般にプロトン性である。好ましくはこれらの溶媒は
、上記の工程で用いる塩基と相溶であることが好ましい。より好ましい溶媒には
、エーテル類およびグリム類が含まれ、最も好ましくはテトラヒドロフラン(T
HF)である。そのような溶媒は当該技術分野で知られ、塩基、求電子剤、極性
、および反応物もしくは得られる化合物の可溶性の特性に依存して適当な置換が
なされている。
【0118】 この3−R8−2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼン化合物は、本対象発明の
キノロン誘導体またはキノロン誘導体の最終合成のための、対応する安息香酸お
よぴ関連する中間体を製造するのに有用である。この安息香酸は、上記R8−ベ
ンゼン化合物を置換的ハロゲン−金属交換反応に有用な1当量の試薬で処理する
ことにより調製される。好ましい試薬には、n−ブチルリチウム、マグネシウム
、リチウム、またはこの目的用に知られたその他の試薬が含まれる。適当な試薬
は文献で知られており、一般引用参考書で見ることができる。最も好ましい塩基
はn−ブチルリチウムであり、これは広範な時間および温度にわたって適度に安
定な中間体を生成する。この反応の温度は少なくとも−80℃から最高で約40
℃であることが好ましく、より好ましくは最高で約室温まで、最も好ましくは約
−40℃までである。温度は用いる塩基により変えてもよく、例えば最も好まし
い反応温度はn−ブチルリチウムを用いた場合約−70℃である。反応時間は最
高で約24時間までであり、好ましくは約15分までであり、最も好ましくは、
得られる中間体誘導体がこの方法の次の工程へ進めてもよいことが明らかである
場合にすぐに反応を行う。この反応は不活性雰囲気下で行うのが好ましい。
【0119】 上記の最終反応から得られる中間体を二酸化炭素またはN,N−ジメチルホル
ムアミド(DMF)、最も好ましくは二酸化炭素で処理する。しばしばこれらの
反応は発熱であり、したがって副反応などを回避するために反応物を冷却するこ
とにより温度を維持することが好ましい。ニ酸化炭素を用いるならば、得られる
安息香酸化合物は有用であり、通常のワークアップ後にさらに精製することはな
い。
【0120】
【化16】
【0121】 DMFまたは類似のホルミル化化合物を用いる場合、得られるベンズアルデヒ
ド化合物を酸化して対応する安息香酸とする。この反応は、空気の存在下で行う
か、その他の既知酸化剤のいずれかを用いるいことにより行う。同じ得られる安
息香酸化合物は、さらに精製することなく通常のワークアップ後に有用である。
【0122】 上記方法より調製される安息香酸化合物を改変してR6位の誘導体ともする。
この位の誘導体を所望する場合、選択される反応は所望する官能化に依り、例え
ばハロゲン化である。
【0123】
【化17】
【0124】 Zはハロゲン化物、好ましくは臭化物である。この反応は、酢酸中などの酸性
条件で行い、好ましくは銀試薬(例えば、AgNO3)などのハロゲン化物活性 化剤を用いて行う。
【0125】
【化18】
【0126】 ニトロ化は、硝酸および硫酸の混合物などの活性化硝酸による処理により行う
。ニトロ化合物の対応するアミンへの還元は、適当な還元反応のいずれにより行
ってもよい。
【0127】
【化19】
【0128】 アシル化合物の調製は、好ましくは例えばAlCl3などのルイス酸の存在下 で、例えばR’COCl(この場合、R’はアルキルまたはアリールである)な
どのアシル化剤をさらすことにより達成される。結果として形成される化合物は
バイヤー−ビリガー化学を施すことによりR6ヒドロキシルが得られ、これを任
意選択でエーテル化してもよい。
【0129】 R5は、R6について記述したものと同様の方法論を用いて誘導体とすること
ができる。
【0130】 例示として安息香酸前駆物質を製造する以下の実施例を提供するが、この実施
例は限定することを意味するものではない。
【0131】 (前駆物質実施例A) 3−クロロ−2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼン −20℃で冷却したテトラヒドロフラン(THF)125ml中のジイソプロ
ピルアミン19ml(0.135mole)の溶液に、n−ブチルリチウム(1
.6M、ヘキサン中)80mlを加える。温度を5分間で0℃まで上げ、そして
−78℃まで低下させる。次いで2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼン25g(
0.129mole)を加え、次いで反応物−65℃で2時間攪拌する。次いで
、ヘキサクロロアセトン25ml(0.164mole)を加え、溶液を室温ま
で暖める。溶媒を蒸発乾固した後、残渣を真空下で蒸留すると、所望の生成物が
得られる。
【0132】 3−クロロ−2,4−ジフロオロ安息香酸 −78℃でのエーテル220ml中の3−クロロ−2,4−ジフロオロ−ブロ
モベンゼン21.5g(0.0945mole)の溶液に、−70℃以下の温度
を保ったまま、エーテル60ml中の1.6Mのn−ブチルリチウム59mlを
加える。15分後、温度を−70℃以下に保ったまま、反応物中においてCO2 をバブリングする。室温まで暖めた後、水および塩酸を加え、有機層を分離し、
乾燥する。溶媒を除去して、所望の生成物を与える。
【0133】 (前駆物質実施例B) 3−メチル−2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼン ジイソプロピルアミン(11.9ml,85mmol)を、無水THF50m
lに溶かしドライアイス/アセトン浴中で冷却する。n−ブチルリチウム(ヘキ
サン中2.5Mの溶液34ml、85mmol)を滴下して加える。15分後、
温度を−65℃以下に維持する速度でTHF8ml中の1−ブロモ−2,4−ジ
フロオロベンゼン(16g、83mmol)の溶液を加える。反応物を2.5時
間攪拌し、次いでTHF8ml中のヨードメタン(10.3ml、166mmo
l)の溶液を反応物に加える。冷浴を除去し、反応物を室温まで暖める。2時間
後、反応物を水および1NのHClでクエンチする。水層を2回エーテルで抽出
する。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥する。溶媒を除去し
て、所望の生成物を得る。
【0134】 3−メチル−2,4−ジフロオロ安息香酸 3−メチル−2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼン(16.07g、77.6
mmol)を無水エーテル120mlに溶かし、ドライアイス/アセトン浴中で
冷却する。エーテル15ml中のブチルリチウム(ヘキサン中の2.5Mの溶液
20.5ml、76.2mmol)の溶液を、温度を−65℃以下に保つ速度で
滴下して加える。45分後、温度を−65℃以下に保ったまま溶液を通してCO 2 をバブリングする。温度が安定した後、反応物を室温まで暖めながらCO2バブ
リングを続ける。混合物を水30mlでクエンチし、1NのHClで酸性として
pH2とする。層を分離し、水層をエーテルで抽出する。有機層を合わせ、食塩
水と飽和重炭酸ナトリウムで洗浄する。次いで重炭酸塩の層を1NのHClで酸
性化してpH3とする。得られる固形物を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥す
る。
【0135】 (前駆物質実施例C) 3−ヒドロキシ−2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼン 2.0Mのリチウムジイソプロピルアミン(LDA)40.2mlを−78℃
でTHF80mlに溶かし、温度を−65℃以下に保ったまま2,4−ジフロオ
ロ−ブロモベンゼンを15.4g加える。反応物を−65℃で2時間攪拌し、6
Mの無水t−ブチルヒドロペルオキシド6.6mlを加える。室温まで暖めた後
、水100mlを加え、混合物を酸性化する。溶媒を蒸発乾固により除去し、水
層をエーテルで抽出する。抽出物を乾燥し、次いで濃縮し、所望の生成物を得る
【0136】 3−メトキシ−2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼン 3−ヒドロキシ−2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼン3.7gをアセトン2
5mlに溶かし、炭酸カリウム2.5gを加え、続いてヨー化メチル2.2ml
を加える。混合物を20℃で6時間攪拌し、溶媒を蒸発乾固する。ジクロロメタ
ン添加後、懸濁液を濾過する。溶媒を蒸発乾固することにより、所望の生成物を
得る。
【0137】 3−メトキシ−2,4−ジフロオロ安息香酸 3−メトキシ−2,4−ジフロオロ−ブロモベンゼンから出発して、3−クロ
ロ−2,4−ジフロオロ安息香酸の調製と同様の手順を用いる。
【0138】 (前駆物質実施例D) 5−ブロモ−3−クロロ−2,4−ジフロオロ安息香酸 酢酸50ml、水10mlおよび硝酸13mlの混合物に3−クロロ−2,4
−ジフロオロ安息香酸2g(0.014mole)および臭素3.64ml(0
.028mole)を溶かす。次いで水10ml中の硝酸銀3.52g(0.0
208mole)の溶液をゆっくりと加える。20℃で14時間後、沈殿物を濾
過し、エーテルでゆすぐ。有機層を重亜硫酸ナトリウム、次いで水で洗浄し、乾
燥する。溶媒を除去して、所望の生成物を得る。
【0139】 (前駆物質実施例E) 5−ニトロ−3−クロロ−2,4−ジフロオロ安息香酸 3−クロロ−2,4−ジフロオロ安息香酸1gを0℃で発煙硝酸1mlおよび
硫酸1.3mlの混合物に加える。次いで懸濁液を室温で30分間攪拌し、氷上
に注ぎ込む。濾過により、所望の生成物を得る。
【0140】 以下は、上記スキームIで示したキノロン類の官能化の実施例である。
【0141】 前駆物質実施例F 5−ブロモ−3−クロロ−2,4−ジフロオロ塩化ベンゾイル 5−ブロモ−3−クロロ−2,4−ジフロオロ安息香酸5.2gをジクロロメ
タン30mlに懸濁し、次いで塩化オキサリル2.92gを加え、乾燥DMF3
滴を加える。混合物を室温で3時間攪拌し、溶媒を蒸発乾固した後、所望の化合
物を単離する 5−ブロモ−2,4−ジフロオロ−3−クロロ−ベンゾイル酢酸エチル マグネシウム0.475gをエタノール1.5mlに懸濁し、四塩化炭素0.
16mlを加える。エタノール15ml中のマロン酸ジエチル3mlの溶液を滴
下して加え、マグネシウムが完全に溶解するまで混合物を60℃で攪拌する。混
合物を−5℃で冷却し、5−ブロモ−3−クロロ−2,4−ジフロオロ塩化ベン
ゾイル5.5gを滴下して加える。混合物を室温で1時間攪拌し、ジエチルエー
テル50ml、水20mlを加え;次いで混合物を濃塩酸で酸性化する。有機層
を分離し、溶媒を除去した後、残渣を水40mlに懸濁し、PTSA0.1gを
加える。懸濁液を2時間還流し、室温まで冷却し、ジエチルエーテルで抽出する
。溶媒を蒸発乾固した後、所望の生成物が得られる。
【0142】 3−シクロプロピルアミノ−2−(5−ブロモ−2,4−ジフロオロ−3−ク
ロロ−ベンゾイル)アクリル酸エチル 5−ブロモ−2,4−ジフロオロ−3−クロロ−ベンゾイル酢酸エチル6.2
gを無水酢酸4.4mlおよびオルトギ酸トリエチル4.5mlの混合物に溶か
す。2時間還流した後、過剰の試薬を蒸発乾固し、残渣をエタノール20mlに
溶かし、得られる溶液を0℃で冷却する。2mlの体積のシクロプロピルアミン
を加え、30分後において濾過および空気乾燥により所望の生成物を単離する。
【0143】 6−ブロモ−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−ク
ロロ−4−オキソ−キノリン−3−炭酸エチル 3−シクロプロピルアミノ−2−(5−ブロモ−2,4−ジフロオロ−3−ク
ロロ−ベンゾイル)アクリル酸エチル2.48gをTHF15mlに溶かし、6
0%水素化ナトリウム0.27g数回に分けてを加える.室温で1時間後、懸濁
液を水100mlに注ぎ込み、所望の生成物を濾過および空気乾燥により単離す
る。
【0144】 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−クロロ−6−メ
チル−4−オキソキノリン−3−炭酸エチル 6−ブロモ−8−クロロ−1−シクロプロピル−7−フロオロ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボキシレート(100mg,0.26mm
ol)、塩化リチウム(0.033g、0.77mmol)、トリス(ジベンジ
リデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.024g、0.026mmol)、
テトラメチルスズ(0.093g、0.52mmol)、およびブチル化ヒドロ
キシトルエン(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル−フェノール−BH
T)5mgをジメチルホルムアミド(DMF)8ml中で混合し、18時間加熱
する。次いで溶媒を真空で除去する。残渣をヘキサンで粉砕し、次いでクロロホ
ルム中の1%メタノールを用いてシリカ上でクロマトグラフすると、所望の生成
物を得る。
【0145】 以下は、スキームIIで示した本対象発明の8−メトキシおよび8−クロロキ
ノロン類の一般合成の実施例である。最後の2つの工程は、異なるアミンを用い
ることよりR7において異なっていてもよい。
【0146】 (実施例G)
【0147】
【化20】
【0148】 3−メトキシ−2−4−ジフロオロ塩化ベンゾイル 3−メトキシ−2−4−ジフロオロ安息香酸43.9gをジクロロメタン30
0mlに懸濁し、塩化オキサリル25mlを加え、続いて4滴の乾燥DMFを加
える。混合物を室温で6時間攪拌し、溶媒を蒸発乾固により除去すると、所望の
生成物を得る。
【0149】 2,4−ジフロオロ−3−メトキシ−ベンゾイル酢酸エチル マロン酸モノエチル26.4gをTHF700mlに溶かす。溶液を−50℃
で冷却し、温度を−50℃以下に保ったまま2.5Mのn−ブチルリチウム16
0mlを加える。温度を最初0℃まで上げ、−50℃まで冷却し戻す。温度を−
50℃以下に保ったまま、3−メトキシ−2−4−ジフロオロ塩化ベンゾイル2
0.6gを加え、次いで反応混合物を室温まで暖める。pHが酸性になるまで塩
酸を加える。有機層を重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥し、溶媒を蒸発乾固する
ことにより、所望の生成物を得る。
【0150】 3−シクロプロピルアミノ−2−(2,4−ジフロオロ−3−メトキシ−ベン
ゾイル)アクリル酸エチル 無水酢酸50mlおよびオルトギ酸トリエチル50mlの混合物に2,4−ジ
フロオロ−3−メトキシ−ベンゾイル酢酸エチル52.94gを加える。混合物
を2時間還流し、次いで室温まで冷却する。過剰の試薬を蒸発乾固により除去す
ると増粘な油が得られ、これを150mlエタノールに溶かす。次いで、温度約
20℃に保ったまま、シクロプロピルアミン17.1gを加える。濾過および空
気乾燥により、所望の生成物を単離する。
【0151】 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−炭酸エチル 3−シクロプロピルアミノ−2−(2,4−ジフロオロ−3−メトキシ−ベン
ゾイル)アクリル酸エチル30.3gを乾燥THF230mlに加える。温度を
40℃以下に保ったまま、油中の60%水素化ナトリウム4.1gを数回に分け
て加える。溶液を室温で2時間攪拌し、次いで水1.5Lに注ぎ込む。濾過およ
び空気乾燥により、所望の生成物を単離する。
【0152】 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−炭酸エチル28.6gと、酢酸、水、硫酸(8/6/1
)の混合物300mlとを、2時間還流する。反応混合物を0℃で冷却し、所望
の生成物を濾過により回収する。
【0153】 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホウ素複合体 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−カルボン酸1.0gをTHF10mlに溶かし、三フッ
化ホウ素エーテラート1.76mlを加える。混合物を60℃で2時間攪拌し、
次いで室温まで冷却する。濾過および空気乾燥により、所望の生成物を回収する
【0154】 7−[(3R)−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−1
−ピロリジニル]−1−シクロプロピル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソ−キノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホウ素複合体0.1gをアセトニト
リル2mlに溶かし;次いで、ジイソプロピルエチルアミン0.16mlおよび
3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)ピロリジン0.0
8gを加える。混合物を60℃で24時間攪拌し、次いで溶媒を蒸発乾固により
除去する。残渣をエタノール5mlおよびトリエチルアミン2mlに溶かす。溶
液を80℃で4時間攪拌し、次いで蒸発乾固する。所望の化合物をカラムクロマ
トグラフィーにより単離する。
【0155】 7−[(3R)−(1S−アミノエチル)−1−ピロリジニル]−1−シクロ
プロピル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カル
ボン酸塩酸塩 7−[(3R)−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−1
−ピロリジニル]−1−シクロプロピル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソ−キノリン−3−カルボン酸54mgをエタノール2mlおよび濃塩酸
0.5mlに溶かす。室温で30分後、混合物を冷浴中で冷却した後、所望の化
合物を濾過により回収する。
【0156】 (実施例H)
【0157】
【化21】
【0158】 3−クロロ−2,4−ジフロオロ塩化ベンゾイル 3−クロロ−2,4−ジフロオロ安息香酸6.0gをジクロロメタン20ml
に懸濁する。次いで、塩化オキサリル2.99mlおよびDMF2滴を加える。
懸濁液を室温で一晩攪拌し、溶媒を蒸発乾固した後、所望の生成物を回収する。
【0159】 2,4−ジフロオロ−3−クロロ−ベンゾイル酢酸エチル マグネシウム0.728gをエタノール5mlに懸濁し、四塩化炭素0.1m
lを加える。エタノール20ml中のマロン酸ジエチル4.6mlの溶液を加え
、マグネシウムが完全に溶解するまで、反応物を60℃で攪拌する。次いで、3
−クロロ−2,4−ジフロオロ塩化ベンゾイル6.1gを加え、反応物を一晩攪
拌する。溶媒を蒸発乾固した後、残渣で塩酸で処理し、有機物を酢酸エチルによ
り抽出する。溶媒を蒸発乾固した後、残渣を水50mlに懸濁し、PTSA10
0mgを加える。懸濁液を4時間還流し、次いで室温まで冷却する。所望の化合
物を酢酸エチルで抽出し、溶媒を蒸発乾固することにより回収する。
【0160】 3−シクロプロピルアミノ−2−(2,4−ジフロオロ−3−クロロ−ベンゾ
イル)アクリル酸エチル オルトギ酸トリエチル7.03mlおよび無水酢酸6.65mlの混合物に、2
,4−ジフロオロ−3−クロロ−ベンゾイル酢酸エチル7.6gを加える。溶液
を4時間還流し、過剰の試薬を蒸発乾固により除去する。残留した増粘な油をエ
タノール10mlおよびジエチルエーテル2mlの混合物に溶かし、冷浴中で冷
却する。次いで、シクロプロピルアミン(1.3ml)を加える。室温で30分
間後、所望の生成物を濾過により単離する。
【0161】 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−クロロ−4−オ
キソ−キノリン−3−炭酸エチル 3−シクロプロピルアミノ−2−(2,4−ジフロオロ−3−クロロベンゾイ
ル)アクリル酸エチル2.8gをTHF25mlに溶かし、60%水素化ナトリ
ウム0.37gを数回に分けて加える。30分間後、溶媒を蒸発乾固し、残渣を
酢酸エチルに再溶解し、水で洗浄する。溶媒を除去することにより所望の生成物
を回収する。
【0162】 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−クロロ−4−オ
キソ−キノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−クロロ−4−オ
キソ−キノリン−3−炭酸エチル1.93gを酢酸、水、および硫酸(8/6/
1)の混合物30mlに溶かす。混合物を3時間還流し、室温まで冷却する。濾
過および空気乾燥により、所望の化合物を回収する。
【0163】 7−[(3R)−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−1
−ピロリジニル]−1−シクロプロピル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソ−キノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホウ素複合体0.1gをアセトニト
リル2mlに溶かし;次いでジイソプロピルエチルアミン0.16mlおよび3
R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)ピロリジン0.08
gを加える。混合物を60℃で24時間攪拌し、次いで溶媒を蒸発乾固により除
去する。残渣をエタノール5mlおよびトリエチルアミン2mlに溶かす。溶液
を80℃で4時間攪拌し、次いで蒸発乾固する。所望の化合物をカラムクロマト
グラフィーにより単離する。
【0164】 7−[(3R)−(1S−アミノエチル)−1−ピロリジニル]−1−シクロ
プロピル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カル
ボン酸塩酸塩 7−[(3R)−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−1
−ピロリジニル]−1−シクロプロピル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソ−キノリン−3−カルボン酸54mgをエタノール2mlおよび濃塩酸
0.5mlに溶かす。室温で30分後、混合物を冷浴中で冷却し、濾過により所
望の化合物を回収する。
【0165】 (実施例J)
【0166】
【化22】
【0167】 7−[3R−(1S−メチルアミノエチル)−1−ピロリジニル]−1−シク
ロプロピル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カ
ルボン酸メタンスルホネート 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホウ素エステル1.775gをジメ
チルホルムアミド12mlに溶かし;次いでトリエチルアミン3.35mlおよ
び3R−(1S−メチルアミノエチル)−1−ピロリジン1.050gを加える
。混合物を50℃で18時間攪拌し、溶媒を蒸発乾固により除去する。残渣をエ
タノール20mlおよびトリエチルアミン7mlに再溶解する。溶液を80℃で
24時間還流し、次いで蒸発乾固する。所望の物質をイソプロパノールおよびメ
タノールからの再結晶により単離する。この物質をエタノール15mlに懸濁し
、ゆっくりと暖める。懸濁液をメタンスルホン酸0.3mlで処理し、室温で2
時間攪拌する。混合物を冷浴中で冷却して、所望の化合物を濾過により回収する
【0168】 (実施例K)
【0169】
【化23】
【0170】 1−ベンジル−4R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)
−2−ピロリジノン 水素化ナトリウム(鉱油中60%分散物、1.06g、26.4mmol)を
DMFに懸濁する。4R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル
)−2−ピロリジノン(5.04g、22.0mmol)を溶液としてDMF中
で5分間にわたって加える。溶液を1時間攪拌し、その後、臭化ベンジル(3.
76g、22.0mmol)を加え、溶液を一晩攪拌する。DMFを減圧下で除
去し、残留固体を水および酢酸エチル間で分配させる。有機層を除去し、水層を
酢酸エチルで2回抽出する。有機層を合わせ、食塩水で1回洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、蒸発乾固すると、白色固体が生成する。
【0171】 1−ベンジル−4R−(1S−アミノエチル)−2−ピロリジノン 1−ベンジル−4R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)
−2−ピロリジノン(6.57g、20.6mmol)を無水エタノール40m
lに溶かし、12NのHCl10mlを攪拌しながら加える。溶液を2時間攪拌
し、その際に溶液水酸化アンモニウムを加えることにより溶液のpH12より大
きくする。溶液をジクロロメタン300mlで3回抽出する。有機部を硫酸ナト
リウムで乾燥し、蒸発乾固すると、琥珀油が生成する。
【0172】 1−ベンジル−4−(2’,2’,5’,5’−テトラメチル−2’,5’−
ジシラ−1’−アザシクロペンチル)エチル−2−ピロリジノン 1−ベンジル−4R−(1S−アミノエチル)−2−ピロリジノン(2.47
g、11.3mmol)をジクロロメタン25mlおよびジイソプロピルエチル
アミン12mlに溶かす。ビス(クロロジメチルシリル)エタン(4.88g、
22.6mmol)を加え、反応物をアルゴン下で3時間攪拌する。反応物を、
飽和塩化アンモニウムを加えることによりクエンチし、水で2回洗浄する。ジク
ロロメタンを除去し、残渣をエーテルに再溶解し、いかなる固体も濾過して取り
除く。エーテルを真空で除去すると、赤褐色油が生成する。
【0173】 4−ベンジル−6−(2’,2’,5’,5’−テトラメチル−2’,5’−
ジシラ−1’−アザシクロペンチル)エチル−4−アザスピロ[2.4]ヘプタ
ン THF160mlとTHF(38.0mmol)中の1M臭化エチルマグネシ
ウム38mlとの混合物を−70℃とする。チタンイソプロポキシド(4.85
g、17.1mmol)をすばやく加え、溶液がオレンジ色に変化する。2分後
、THF中の1−ベンジル−4−(2’,2’,5’,5’−テトラメチル−2
’,5’−ジシラ−1’−アザシクロペンチル)エチル−2−ピロリジノン(3
.85g、10.7mmol)を滴下して加える。得られる混合物を−70℃で
15分間攪拌し、次いで2時間室温に暖める。半飽和塩化アンモニウム200m
lを加えることにより反応物をクエンチし、得られるスラリーを濾過する。濾液
をエーテル150mlで3回抽出する。有機層を合わせ、食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥し、蒸発乾固すると、淡黄色の油が生成する。
【0174】 4−ベンジル−6R−(1S−t−ブトキシカルボニルアミノエチル)−4−
アザスピロ[2.4]ヘプタン 4−ベンジル−6−(2’,2’,5’,5’−テトラメチル−2’,5’−
ジシラ−1’−アザシクロペンチル)エチル−4−アザスピロ[2.4]ヘプタ
ン(0.89g、2.4mmol)を無水エタノール10mlおよび氷酢酸5m
lに溶かす。1時間攪拌した後、溶媒を真空で除去し、試料をエタノールに再溶
解し、重炭酸ジ−tert−ブチル(1.05g、4.8mmol)およびトリ
エチルアミン(0.49g、4.8mmol)で処理する。混合物を一晩攪拌す
る。溶媒および過剰のトリエチルアミンを蒸発乾固して取り除き、残渣をフラッ
シュクロマトグラフィー(3:2 ヘキサン/酢酸エチル v/v)にかけ、所
望の化合物を得る。
【0175】 3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−エチルピ
ロリジン 4−ベンジル−6R−(1S−t−ブトキシカルボニルアミノエチル)−4−
アザスピロ[2.4]ヘプタン(0.31g、0.9mmol)を5mlメタノ
ールに溶かし、水酸化パラジウム−炭素(0.10g)およびパラジウム−活性
炭素(0.05g)と混合する。混合物を44psiでの水素雰囲気下におき、
一晩振とうする。次いで、溶液を濾過して触媒を除去し、濾液を濃縮すると、3
−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル−5−エチルピロリジンが透明な
油としてが生成する。
【0176】 7−[3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−エ
チル−1−ピロリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メト
キシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸,ニフッ化ホウ素エステル 3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−エチルピ
ロリジン(0.17g、0.7mmol)をDMFに溶かし、1−シクロプロピ
ル−7−フロオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリ
ンカルボン酸,ニフッ化ホウ素エステル(0.13g、0.4mmol)および
トリエチルアミンの存在下で反応が完了するまで40℃で数時間攪拌する。溶媒
を真空で除去し、残渣を水で粉砕すると、目的化合物が固形物として生成する。
【0177】 7−[3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−エ
チル−1−ピロリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メト
キシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸 7−[3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−エ
チル−1−ピロリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メト
キシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸,ニフッ化ホウ素エステル(0.2
0g、0.4mmol)を、1:1エタノール/トリエチルアミンの溶液中で、
ボロネートエステルの除去が完了するまで数時間攪拌する。溶媒を真空で蒸発乾
固し、残渣を水で粉砕すると、所望の生成物が生成する。
【0178】 7−[3R−(1S−アミノエチル)−5−エチル−1−ピロリジニル]−1
−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリ
ンカルボン酸塩酸塩 7−[3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−5−エ
チル−1−ピロリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メト
キシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(0.18g、0.4mmol)を
エタノール/濃HClの1:1混合物中で反応が終了するまで攪拌する。溶媒を
真空で除去し、残渣をエタノールから再結晶により精製する。
【0179】 (実施例L)
【0180】
【化24】
【0181】 3−アミノ−4−メチルピペリジン 3−ニトロ−4−メチルピリジン5.0g、酸化ルテニウム0.5g、ロジウ
ム−アルミナ0.5g、および酸化白金0.5gをアンモニア溶液20mlおよ
びメタノール10mlに懸濁する。混合物を高温および高圧水素ガスにさらす。
水溶液ワークアップにより所望の生成物が得られる。
【0182】 7−[3−アミノ−4−メチルピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4
−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホ
ウ素複合体 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホウ素複合体2.62gおよび3−
アミノ−4−メチルピペリジン1.38gをジメチルホルムアミド48.0ml
およびトリエチルアミン4.50mlに溶解する。室温で一晩後、溶液を蒸発乾
固する。所望の生成物を再結晶により単離する。
【0183】 7−[3−アミノ−4−メチルピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4
−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸 7−[3−アミノ−4−メチルピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4
−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホ
ウ素複合体0.263gをエタノール6mlに溶かし、トリエチルアミン1.7
5mlを加える。溶液を2時間加熱還流し、次いで室温まで冷却する.溶液を蒸
発乾固し、所望の生成物を再結晶により単離する。
【0184】 7−[3−アミノ−4−メチルピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4
−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸塩酸塩 7−[3−アミノ−4−メチルピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4
−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.20g
をエタノール1.0mlに懸濁する。pHを塩化水素で2に調整し、溶媒を蒸発
乾固した後に、所望の生成物を得る。
【0185】 (実施例M)
【0186】
【化25】
【0187】 の調製: 2−(2,4−ジフロオロ−3−メトキシベンゾイル)−3−エチルアミノア
クリル酸エチル 無水酢酸3.7mlおよびオルトギ酸トリエチル(26mmol)4.3ml
の混合物に、2,4−ジフロオロ−3−メトキシ−ベンゾイル酢酸エチル(16
mmol)4.15gを加える。混合物を4時間還流し、室温まで冷却し、過剰
の試薬を減圧下で除去することにより、増粘な油が得られる。生成物をさらに精
製することなく用いて無水エタノール12mlに溶解する。次いで、エチルアミ
ン(THF中2.0M溶液)8mlを0℃で加え、一晩室温で攪拌する。所望の
生成物を濾過により単離し、冷エタノールで洗浄する。
【0188】 1−エチル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−オキソ−
3−キノリン炭酸エチル 2−(2,4−ジフロオロ−3−メトキシ)−3−エチルアミノアクリル酸エ
チル(1.75g、5.6mmol)を窒素雰囲気下で無水THFに加える。混
合物を冷浴中で0℃まで冷却する。反応温度を10℃以下に保ちながら、水素化
ナトリウム(335mg、8.3mmol)を2分間にわたり数回に分けて加え
る。反応物を室温まで暖め、さらに50分間攪拌し、0℃まで冷却する。水を注
意深く加えて反応物をクエンチし、これをジクロロメタンで抽出する。有機層を
食塩水で2回洗浄し、MgSO4で乾燥し、減圧下で濃縮して、所望の化合物を 固体として得る。
【0189】 1−エチル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−オキソ−
3−キノリンカルボン酸 1−エチル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−オキソ−
3−キノリン炭酸エチル(1.37g、4.7mmol)を酢酸:水:硫酸(8
:6:1)の混合物に懸濁する。混合物を3時間還流し、次いで室温まで冷却す
る。結晶を濾過し、冷水でゆすぐ。
【0190】 1−エチル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−オキソ−
3−キノリンカルボン酸,ニフッ化ホウ素エステル 無水THF(10ml)に溶解した1−エチル−1,4−ジヒドロ−7−フロ
オロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(985mg、3.
7mmol)に、三フッ化ホウ素エーテラート(940ml、7.4mmol)
を加える。混合物を65℃で4時間加熱し、室温で一晩冷却する。濾過した結晶
をヘキサンで洗浄して、所望の生成物を得る。
【0191】 7−[3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−1−ピ
ロリジニル]−1−エチル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キ
ノリン−3−カルボン酸 1−エチル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−オキソ−
キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホウ素エステル(0.17g、0.5mmo
l)、3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−ピロリジ
ン(0.11g、0.5mmol)、およびトリエチルアミン(0.3ml、2
.0mmol)をDMF5mlに溶解する。混合物を60℃で24時間攪拌し、
溶媒を減圧下で除去する。濾過から得られる固体を少量の水で洗浄し、トリエチ
ルアミン1mlを含むメタノール5mlに再溶解する。溶液を70℃で6時間加
熱し、次いで蒸発乾固すると、所望の生成物を得る。
【0192】 7−[3R−(1S−アミノエチル)−1−ピロリジニル]−1−エチル−8
−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸塩酸塩 7−[3R−(1S−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)−1−ピ
ロリジニル]−1−エチル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−キ
ノリン−3−カルボン酸110mgをエタノール2mlおよび濃塩酸2mlに溶
かす。室温で2時間後、溶媒を蒸発乾固してエタノール中で再結晶した後に固体
が得られる。
【0193】 (実施例N)
【0194】
【化26】
【0195】 7−[3−アミノピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−
8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホウ素複合体 1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−7−フロオロ−8−メトキシ−4−
オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホウ素複合体2.62gおよび3−
アミノピペリジン二塩酸塩2.08gを、ジメチルホルムアミド48.0mlお
よびトリエチルアミン4.50ml中で混合する。一晩室温で攪拌した後、溶液
を冷却して濾過すると、所望の生成物を得る。
【0196】 7−[3−アミノピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−
8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸 7−[3−アミノピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−
8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸ニフッ化ホウ素複合体0
.253gをエタノール6mlに溶かし、トリエチルアミン1.75mlを加え
る。溶液を2時間加熱還流し、混合物を減圧下で蒸発乾固する。所望の生成物を
再結晶により単離する。 単離する。
【0197】 7−[3−アミノピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−
8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸二塩酸塩 7−[3−アミノピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−
8−メトキシ−4−オキソ−キノリン−3−カルボン酸0.19gをエタノール
1.0mlに懸濁する。塩水水素を加えることにより溶液のpHを2に調整する
。溶媒を蒸発乾固することにより、所望の生成物が得られる。
【0198】 (本発明の組成物) 本発明の組成物は、 (a)安全かつ有効な量の本発明化合物 (b)薬剤学的に許容され得る賦形剤(excipient) を含む。さらに本発明の組成物は、本発明と相乗作用的に(synergyst
ically)作用してもよいし作用しなくてもよい、その他の抗菌剤または活
性成分を含んでいてもよい。
【0199】 キノロン類の「安全かつ有効な量」は、本発明の方法で用いた場合に、合理的
な利益と危険性の比に比例して、不都合な副作用(毒性、刺激、およびアレルギ
ー反応など)がなく、宿主中の治療する感染部位で微生物の増殖を阻害するのに
有効な量をいう。特定の「安全かつ有効な量」は、治療する特定の状態、患者の
身体的状態、治療の持続時間、併用治療の性質(もし併用治療するならば)、使
用する特定の剤形(dosage form)、使用する賦形剤、その中のキノ
ロン類の安定性、および組成物にとって望ましい投与用量の計画などの要因によ
って変わってもよい。
【0200】 本発明の組成物は、単位剤形で与えるのが好ましい。本明細書で用いる「単位
剤形(unit dosage form)」は、良好な医療の実施にしたがい
、1回の投与用量においてヒトまたは下等動物の対象に投与するのに適している
キノロン類の量を含有する本発明の組成物である。これらの組成物は、好ましく
は約30mgから、より好ましくは約50mgから、さらにより好ましくは約1
00mgから、好ましくは約20,000mgまで、より好ましくは約7,00
0mgまで、さらにより好ましくは約1,000mgまで、最も好ましくは約5
00mgまでのキノロン類を含む。
【0201】 本発明の組成物は、(例えば)経口、直腸、局所または非経口投与に適してい
る種々の形態のいずれであってもよい。所望する特定の投与経路により、当該技
術分野で周知な種々の薬剤学的に許容され得る賦形剤を用いることができる。こ
れには、固体もしくは液体フィラー、希釈剤、ヒドロトロープ、表面活性剤、お
よびカプセル化物質が含まれる。キノロン類の抗微生物活性を実質的に妨げない
、最適な薬剤学的に許容され得る活性な物質も含んでいてもよい。キノロン類と
併用する賦形剤の量は、キノロン類の単位用量あたり、投与用物質の実際的な量
を与えるのに十分なものである。本発明の方法に有用な剤形を製造するための技
術と組成物は、以下のリファレンス:Modern Pharmaceutic
s,7巻,9章および10章(Banker&Rhodes,editors,
1979);Liebermanら,Pharmaceutical Dosa
ge Forms:Tablets(1981);およびAnsel,Intr
oduction to Pharmaceutical Dosage Fo
rms,第2版(1976)に記述されており、その内容をすべて引用により本
明細書中に取り入れる。
【0202】 具体的には、全身投与のための薬剤学的に許容され得る賦形剤には、糖、スタ
ーチ、セルロースとその誘導体、麦芽、ゼラチン、タルク、硫酸カルシウム、植
物油、合成油、ポリオール、アルギン酸、リン酸バッファー液剤、乳化剤、等張
化整理食塩水、および無パイロジェン水が含まれる。好ましい非経口投与用の賦
形剤には、プロピレングリコール、オレイン酸エチル、ピロリドン、エタノール
、およびゴマ油が含まれる。好ましくは、非経口投与用の組成物中の薬剤学的に
許容され得る賦形剤には、全組成物に対し少なくとも約90質量%が含まれる。
【0203】 さらに、注射用の投与用量は、乾燥形態または凍結乾燥形態で調製してもよい
。そのような形態は、剤形の調製に依存して、水溶液または生理食塩水溶液で再
形成することができる。そのような形態は、とり扱いを容易にするために各投与
用量としてまたは多数の投与用量としてパッケージすることができる。乾燥形態
または凍結乾燥形態を用いる場合、再形成された剤形は等張であって、生理学的
に適合したpHであることが好ましい。
【0204】 錠剤、カプセル剤、顆粒剤、およびバルク粉末剤などの固形物形態を含む、種
々の経口用剤形を用いることができる。これらの経口用形態は、安全かつ有効な
量のキノロン類を、通常少なくとも約5%、好ましくは約25%〜約50%含む
。錠剤は、適当な結合剤、潤滑剤、希釈剤、崩壊剤、着色剤、着香剤、フロー誘
発剤(flow−inducing agent)、および溶融剤を含み、圧縮
、錠剤微粒化(tablet triturates)、腸溶コーティング、糖
衣、フィルムコーティング、または多重圧縮することができる。液体経口剤形に
は、当業者に周知である適当な溶媒、防腐剤、乳化剤、沈澱防止剤、希釈剤、甘
味料、溶融剤、着色剤および着香剤を含む、液剤、乳剤、懸濁剤、非発泡性顆粒
剤から再形成された液剤および/または懸濁剤、ならびに発泡性顆粒剤から再形
成された発泡性調製品が含まれる。経口投与に好ましい賦形剤には、ゼラチン、
プロピレングリコール、綿実油およびゴマ油が含まれる。
【0205】 本発明の組成物は、局所的に、すなわち、対象の表皮組織または上皮組織上に
該組成物を直接に塗りまたは広げることにより、対象に投与することができる。
このような化合物には、例えば、ローション剤、クリーム剤、液剤、ゲル剤、お
よび固形剤が含まれる。これらの局所用の組成物には好ましくは安全かつ有効な
量のキノロン類を通常少なくとも約0.1%、好ましくは約1%〜約5%含む。
局所投与に適した賦形剤は、連続膜として皮膚上に残留させて発汗または水中に
浸すことによる除去に耐性であることが好ましい。一般に、賦形剤は本質的に有
機であり、その中にキノロン類を分散し溶解することができる。賦形剤には、薬
剤学的に許容され得る緩和剤、乳化剤、増粘剤、および液剤などを含んでいても
よく、これらは当業者に周知である。
【0206】 (本化合物の使用方法) 本発明は、安全かつ有効な量のキノロン類を対象に投与することにより、ヒト
またはその他の動物対象における感染症障害を治療し予防する方法も提供する。
本明細書中で用いる「感染症障害」とは、微生物の感染の存在により特徴づけら
れるいずれの障害をもいう。本発明の好ましい方法は、バクテリア感染の治療用
である。このような感染症障害には、(例えば)中枢神経系感染症、外耳感染症
、中耳の感染症(急性中耳炎など)、頭蓋静脈洞の感染症、眼感染症、口腔の感
染症(歯、ガム質、および粘膜の感染症)、上気道感染症、下気道感染症が含ま
れ、肺炎、尿生殖器の感染症、胃腸管の感染症、婦人科学感染症(gyneco
logical infectionss)、敗血症、腹膜炎、骨および関節の
感染症、皮膚および皮膚構造の感染症、微生物心内膜炎、やけど、外科の抗菌剤
による予防、ならびに術後患者または免疫抑制患者(癌化学療法を受けている患
者または器官移植患者など)での抗菌剤による予防を含む。
【0207】 本発明のキノロン誘導体および組成物は、局所的に投与することもできるし、
全身投与することもできる。全身投与には、キノロン類を体の組織に導入する任
意の方法、例えば、髄腔内、硬膜外、筋肉内、経皮、静脈内、腹腔内、皮下、舌
下、直腸、および経口投与が含まれる。投与する抗微生物剤の特定の投与用量と
治療の期間は互いに依存している。投与用量および治療計画は、使用する特定の
キノロン類、使用するキノロン類に対する感染生物の抵抗性パターン、感染部位
における最小阻害濃度に達するキノロン類の能力、およびその他の感染症(もし
あれば)の質と程度、対象の個人の特性(体重など)、治療計画へのコンプライ
アンス、患者の年齢および健康、ならびに治療のあらゆる副作用の存在と危篤性
などの要因にも依存する。
【0208】 一般にヒト成人では(体重約70キログラム)、1日に、約75mgから、よ
り好ましくは約200mgから、最も好ましくは約500mgから、約30、0
00mgまで、より好ましくは約10、000mgまで、最も好ましくは約3、
500mgまでのキノロン類を投与する。治療計画は、好ましくは約1日、好ま
しくは約3日から、約56日まで、好ましくは約20日まで、継続して延長をす
る。予防計画(免疫無防備状態の患者において日和見感染を回避することなど)
は、良好な医療の実施にしたがって、6ヶ月またはそれ以上延長してもよい。
【0209】 非経口投与の好ましい方法は静脈内注射によるものである。当該技術分野で知
られ実施されているように、非経口投与用のすべての製剤は無菌でなければなら
ない。哺乳類、特にヒト(体重約70キログラムであると仮定する)では、個々
の投与用量は約100mg、好ましくは約500mgから、約7,000mgま
で、より好ましくは約3,500mgまでが許容される。
【0210】 ある場合、一般的には全身感染症の場合や免疫無防備状態の患者の場合には、
本発明を静脈内投与してもよい。剤形は一般に等張であって生理学的pHである
。投与用量は患者やその状態の危篤性、およびその他の一般に考慮すべきパラメ
ータに依存することとなる。そのような用量の決定は、本出願で提示した指針を
用いれば当業者の実施能力の範囲内である。
【0211】 全身投与の好ましい方法は経口投与である。個々の用量は、約20mgから、
より好ましくは約100mgから、約2、500mgまで、より好ましくは約5
00mgまでである。
【0212】 局所投与を用いてキノロン類を全身に送ることもできるし、あるいは局所の感
染症を治療することもできる。局所投与するキノロン類の量は、皮膚の感受性、
治療する組織の種類および場所、投与する組成物および賦形剤(もしあれば)、
投与する特定のキノロン類、ならびに治療する特定の障害および全身の(局所と
区別する)効果の所望程度などの要因に依存する。
【0213】 以下の非限定的な実施例は、本発明の化合物、組成物、方法、および使用を例
示する。
【0214】 組成物実施例P 本発明による経口投与用錠剤組成物は、以下のものを含有して製造される: 成分 実施例15の化合物 150mg ラクトース 120mg トウモロコシスターチ 70mg タルク 4mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 式1の構造を有するその他の化合物を用いても実質的に同様の結果が得られる
【0215】 組成物実施例Q 本発明による活性成分200mgを含有する経口投与用のカプセル剤は以下の
ものを含有して製造される: 成分 (%w/w) 実施例18の化合物 15% 含水ラクトース 43% 微結晶セルロース 33% クロスポビドン 3.3% ステアリン酸マグネシウム 5.7% 式1の構造を有するその他の化合物を用いても実質的に同様の結果が得られる
【0216】 組成物実施例R 本発明による生理食塩水をベースとした経口投与用組成物は以下のものを含有
して製造される: 成分 (%w/w) 実施例63の化合物 10% 生理食塩水 90% 式1の構造を有するその他の化合物を用いても実質的に同様の結果が得られる
【0217】 組成物実施例S 本発明による局所投与用の鼻内組成物は以下のものを含有して製造される: 成分 組成物(%w/v) 実施例24の化合物 0.20 塩化ベンザルコニウム 0.02 EDTA 0.05 グリセリン 2.0 PEG1450 2.0 芳香剤 0.075 精製水 q.s. 式1の構造を有するその他の化合物を用いても実質的に同様の結果が得られる
【0218】 組成物実施例T 本発明による吸入エアゾル組成物は以下のものを含有して製造される: 成分 組成物(%w/v) 実施例84の化合物 5.0 アスコルビン酸 0.1 メントール 0.1 ナトリウムサッカリン 0.2 噴射剤(F12,F114) q.s. 式1の構造を有する化合物を用いて実質的に同様の結果が得られる。
【0219】 組成物実施例U 本発明による局所眼用組成物は以下のものを含有して製造される: 成分 組成物(%w/v) 実施例47の化合物 0.10 塩化ベンザルコニウム 0.01 EDTA 0.05 ヒドロキシエチルセルロース 0.5 酢酸 0.20 メタ重亜硫酸ナトリウム 0.10 塩化ナトリウム(0.9%) q.s. 式1の構造を有するその他の化合物を用いても実質的に同様の結果が得られる
【0220】 組成物実施例V 本発明による非経口投与用の抗微生物剤組成物は以下のものを含有して製造さ
れる: 成分 実施例93の化合物 30mg/ml賦形剤 賦形剤: レシチンを含む50mmリン酸 0.48% バッファーpH5バッファー カルボキシメチルセルロース 0.53 ポビドン 0.50 メチルパラベン 0.11 プロピルパラベン 0.011
【0221】 上記の成分を混合して懸濁剤を形成する。約2.0mlのこの懸濁剤を、肺炎
球菌(Streptococcus pneumoniae)による下気道感染
症を患っているヒト対象に筋肉内注射により全身投与する。この用量を1日に2
回、約14日繰り返す。4日後、疾患の症状が治まるが、このことは病原体が実
質的に撲滅されたことを示している。式1の構造を有するその他の化合物を用い
ても実質的に同様の結果が得られる。
【0222】 組成物実施例W 本発明による腸溶コーティングした経口投与用の抗微生物剤組成物は以下のコ
ア錠剤を含有して製造される: 成分 (mg) 実施例17の化合物 350.0 麦芽デキストリン 30.0 ステアリン酸マグネシウム 5.0 微晶質セルロース 100.0 コロイド状二酸化ケイ素 2.5 ポビドン 12.5
【0223】 成分を混合してバルク混合物とする。圧縮錠剤は当該技術分野で知られている
錠剤化方法を用いて形成する。次いで錠剤をイソプロパノール/アセトン中のメ
タクリル酸/メタクリル酸エステルポリマーでコーティングする。大腸菌(Es
cherichia coli)による尿路感染症を有するヒト対象に2つの錠
剤を8時間毎に4日間経口投与する。次いで疾患症状が治まるが、このことは病
原体が実質的に撲滅されたことを示している。式1の構造を有するその他の化合
物を用いても実質的に同様の結果が得られる。
【0224】 本明細書に記述されるリファレンスの内容は引用により本明細書に取りいれる
【0225】 本対象発明の特定の実施態様を記述したが、本発明の真意および範囲を逸脱す
ることなく本対象発明の種々の変更や改変をなすことが可能であることは当業者
ならば容易に理解できるであろう。付属の特許請求の範囲には、本発明の範囲に
含まれるそのような改変のすべてが含まれることを意図している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 215:56) C07D 215:56) (C07D 401/04 (C07D 401/04 207:09 207:09 215:56) 215:56) (C07D 401/04 (C07D 401/04 209:54 209:54 215:56) 215:56) (C07D 401/04 (C07D 401/04 211:56 211:56 215:56) 215:56) (C07D 401/04 (C07D 401/04 211:26 211:26 211:20 211:20 215:56) 215:56) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 アルムステッド ジ−イン キム アメリカ合衆国 45140 オハイオ州 ラ ブランド トレイル リッジ コート 6348 (72)発明者 グレイ ジェフリー ライル アメリカ合衆国 45140 オハイオ州 ラ ブランド エンヤート ロード 11313 (72)発明者 ヒュー シウファン エリック アメリカ合衆国 45242 オハイオ州 シ ンシナティー インディアンウッド ドラ イブ 10678 Fターム(参考) 4C063 AA01 CC14 DD02 DD03 DD10 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC29 GA12 MA01 NA14 ZB32 ZB35

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の化学式を有する化合物、 【化1】 (上式で、 (a)Xは、 【化2】 から選択され; (b)R1は、C3〜C5シクロアルキル、C1〜C2アルカニル、C2〜C3直鎖ア
    ルケニル、C3〜C4分枝アルカニルまたはC3〜C4分枝アルケニル(これらのア
    ルキル部分またはシクロアルキル部分はいずれも非置換であるか1〜3つのフロ
    オロで置換されている);およびフェニル(該フェニルは、非置換であるか、1
    〜3つのフロオロで置換されているか、4位に1つのヒドロキシで置換されてい
    る)から選択され; (c)R3は、水素またはヒドロキシであり; (d)R5は、水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1〜C2アルカニル、C2ア ルケニル、およびメトキシ(これらのアルキル部分およびメトキシ部分はいずれ
    も非置換であるか1〜3つのフロオロで置換されている)から選択され; (e)R6は、水素、ヒドロキシ、アミノカルボニル、ブロモ、シアノ、C1〜 C2アルカニル、C2〜C4アルケニルまたはC2〜C4アルキニル(これらのアル キル部分はいずれも非置換であるか1〜3つのフロオロで置換され、これらのメ
    チル部分またはエチル部分は任意選択で1つのヒドロキシまたは1つのアミノで
    置換されている)から選択され; (f)R8は、クロロ、ブロモ、メトキシ、メチルチオ、C1〜C2アルカニル、
    2〜C4アルケニル(これらのアルキル部分、メトキシ部分、およびメチルチオ
    部分はいずれも非置換であるか1〜3つのフロオロで置換されている)から選択
    され; (g)R7は、Xの環窒素と隣り合っていないXの環炭素に結合したアミノ(該
    アミノは、非置換であるか1つまたは2つのC1〜C3アルカニルで置換されてい
    る);またはXの任意の環炭素に結合した、1つのアミノ(該アミノは非置換で
    あるか1つまたは2つのC1〜C3アルカニルで置換されている)で置換されたC 1 〜C3アルカニルであるアミノアルカニルであり: (h)各々のR9は、水素、C1〜C4アルカニル、C2〜C6アルケニルまたはC 2 〜C6アルキニル、およびC3〜C6縮合またはスピロ環式アルキル環(これらの
    アルキル部分はいずれも非置換であるか1〜3つのフロオロで置換されている)
    から独立して選択され; (j)(g)に示したR7部分と(h)に示したR9部分とが任意選択で結合し
    て、(a)に示した窒素を含有する環と縮合環またはスピロ環を形成してもよく
    、該縮合環またはスピロ環は2〜5つの環炭素と0または1つの環窒素とを含む
    が、これらの環が縮合している場合にはR8はクロロ以外またはブロモ以外であ
    る。) またはその光学異性体、ジアステレオマー、またはエナンチオマー;薬剤学的
    に許容され得るその塩、その水和物、または生物加水分解可能なそのエステル、
    アミドまたはイミドであることを特徴とする化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化合物であって、 (a)Xは、 【化3】 から選択され; (b)R3はヒドロキシであり; (c)R1は、C3〜C5シクロアルカニル、メチル、エチル、エテニル、イソプ
    ロピル、イソプロペニル、イソブチル、イソブテニル、t−ブチル(これらのア
    ルキル部分またはシクロアルカニル部分はいずれも非置換であるか1〜3つのフ
    ロオロで置換されている);およびフェニル(該フェニルは、非置換であるか、
    1〜3つのフロオロで置換されているか、4位に1つのヒドロキシで置換されて
    いる)から選択され; 好ましくはシクロプロピル、エチル、1〜3つのフロオ
    ロで置換されたフェニル、および4−ヒドロキシフェニルから選択され; (d)R5は、水素、ヒドロキシ、アミノ、フロオロ、クロロ、ブロモ、および
    メチル(該メチルは非置換であるか1〜3つのフロオロで置換されている)から
    選択され;好ましくは、水素、ヒドロキシ、クロロ、ブロモ、アミノ、およびメ
    チル(該メチルは非置換であるか1〜3つのフロオロで置換されている)から選
    択され; (e)R6は、水素、ヒドロキシ、アミノ−カルボニル、ブロモ、シアノ、メチ
    ル、およびエテニル(該エテニルは非置換であるか1〜3つのフロオロで置換さ
    れ、該メチルは非置換であるか1つのヒドロキシまたは1つのアミノまたは1〜
    3つのフロオロで置換されている)から選択され;好ましくは、水素、ヒドロキ
    シ、およびメチル(該メチルは非置換であるか1〜3つのフロオロで置換されて
    いる)から選択され; (f)R8は、クロロ、ブロモ、非置換であるか1〜3つのフロオロで置換され
    ているメトキシまたはメチルチオ、および非置換であるか1〜3つのフロオロで
    置換されているメチルから選択され;好ましくは、クロロ、メトキシ、メチルチ
    オ、モノフロオロメチル、ジフルオロメチル、およびトリフロオロメチルから選
    択され、 (g)R7は、アミノ(該アミノは非置換であるかC1〜C3アルカニルで置換さ
    れているか2つのメチルで置換されている);または1つのアミノ(該アミノは
    非置換であるか1つのメチル、エチル、またはジメチルで置換されている)で置
    換されたメチル、エチル、もしくはイソプロピルであるアミノアルカニルであり
    ;好ましくはR7はアミノ、メチルアミノ、アミノメチル、メチルアミノメチル
    、1−アミノエチル、1−メチルアミノエチル、1−アミノ−1−メチルエチル
    、および1−メチルアミノ−1−メチルエチルから選択され; (h)2つ以下のX環炭素は該炭素に結合している水素でないR9を有しており
    ;好ましくは水素でないR9はメチル、エチル、ジメチル、またはスピロシクロ
    プロピルから選択される ことを特徴とする化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の化合物であって、 (a)R1は、非置換であるか1〜3つのフロオロで置換されたシクロプロピル
    またはエチルであり;好ましくはシクロプロピルであり; (b)R5は、水素、ヒドロキシ、アミノ、およびメチルから選択され;好まし
    くは、水素であり; (c)R6は、水素であり; (d)R8は、メトキシ、メチルチオ、またはクロロであり;好ましくはメトキ
    シまたはメチルチオであり; (e)1つのみのX環炭素は水素でないR9を有しており、該水素でないR9は
    好ましくはメチルまたはジメチルまたはスピロシクロプロピルであり;好ましく
    はR9はいずれも水素である ことを特徴とする化合物。
  4. 【請求項4】 R8はメトキシであることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物であって、Xは
    ピロリジニル環を含み、R7はアミノメチル、メチルアミノメチル、1−アミノ
    エチル、1−メチルアミノエチル、1−アミノ−1−メチルエチル、および1−
    メチルアミノ−1−メチルエチルから選択されることが好ましいアミノアルカニ
    ルであることを特徴とする化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物であって、Xは
    ピペリジニル環を含み、R7はアミノまたはメチルアミノであることが好ましい
    非置換または置換アミノであることを特徴とする化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物であって、R9
    はいずれも水素であるか、あるいはXがピロリジニル環を含むならば水素でない
    R9はいずれも環窒素と隣り合った環炭素に結合していることを特徴とする化合
    物。
  8. 【請求項8】 以下から選択される化合物または薬剤学的に許容され得るそ
    の塩: 7−[3R−(1S−アミノエチルピロリジニル)]−1−エチル−1,4−ジ
    ヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3R−(1S−アミノエチルピロリジニル)−1−(2−フロオロエチル
    )]−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
    ; 7−[3R−(1S−アミノエチルピロリジニル)]−1−シクロプロピル−1
    ,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3R−(1S−メチルアミノエチルピロリジニル)]−1−シクロプロピ
    ル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3R−(1−アミノ−メチルエチルピロリジニル)]−1−シクロプロピ
    ル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3R−(1−メチルアミノ−メチルエチルピロリジニル)]−1−シクロ
    プロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボ
    ン酸; 7−[3R−(1S−アミノエチル−5−メチル−ピロリジニル)]−1−シク
    ロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカル
    ボン酸; 7−[3R−(1S−アミノエチル−5,5−ジメチル−ピロリジニル)]−1
    −シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリ
    ンカルボン酸; 7−[3R−(1−アミノメチルエチル−5,5−ジメチル−ピロリジニル)]
    −1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キ
    ノリンカルボン酸; 7−[3R−(1S−メチルアミノエチル−5,5−ジメチル−ピロリジニル)
    ]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−
    キノリンカルボン酸; 7−[3R−(1−メチルアミノメチルエチル−5,5−ジメチル−ピロリジニ
    ル)]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−
    3−キノリンカルボン酸; 7−[3R−(1S−アミノエチル−5−エチル−ピロリジニル)]−1−シク
    ロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカル
    ボン酸; 7−[3R−(1−アミノメチルエチル−5−エチル−ピロリジニル)]−1−
    シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリン
    カルボン酸; 7−[3R−(1S−メチルアミノエチル−5−エチル−ピロリジニル)]−1
    −シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリ
    ンカルボン酸; 7−[3R−(1−メチルアミノメチルエチル−5−エチル−ピロリジニル)]
    −1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キ
    ノリンカルボン酸; 7−[3R−(1−アミノ−1−シクロプロピル−メチルピロリジニル)]−1
    −シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリ
    ンカルボン酸; 7−[6R−(1S−アミノエチル)−4−アザスピロ[2.4]ヘプタニル]
    −1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キ
    ノリンカルボン酸; 7−[6R−(1S−メチルアミノエチル)−4−アザスピロ[2.4]ヘプタ
    ニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−
    3−キノリンカルボン酸; 7−[6R−(1S−アミノ−メチルエチル)−4−アザスピロ[2.4]ヘプ
    タニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ
    −3−キノリンカルボン酸; 7−[6R−(1S−メチルアミノ−メチルエチル)−4−アザスピロ[2.4
    ]ヘプタニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−
    オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3−アミノピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8
    −メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3−メチルアミノピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4−ジヒド
    ロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3−アミノ−4−メチル−ピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4
    −ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3−アミノ−4−エチル−ピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4
    −ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3−アミノ−6,6−ジメチル−ピペリジニル]−1−シクロプロピル−
    1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[3−アミノ−6−メチル−ピペリジニル]−1−シクロプロピル−1,4
    −ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸; 7−[6−アミノ−4−アザスピロ[2.5]−オクタニル]−1−シクロプロ
    ピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
    ; 7−[7−アミノ−5−アザスピロ[2.5]−オクタニル]−1−シクロプロ
    ピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
    ; 7−[4−アミノ−6−アザスピロ[2.5]−オクタニル]−1−シクロプロ
    ピル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
  9. 【請求項9】 (a)安全かつ有効な量の請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の化合物と (b)薬剤学的に許容され得る賦形剤と を含むことを特徴とする医薬組成物。
  10. 【請求項10】 微生物感染症の予防用または治療用の薬剤製造のための請
    求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物の使用。
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