JPH05345777A - 7−(4,4−ジアルキル−3−アミノ置換ピロリジニル)キノロン−3−カルボン酸誘導体 - Google Patents

7−(4,4−ジアルキル−3−アミノ置換ピロリジニル)キノロン−3−カルボン酸誘導体

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JPH05345777A
JPH05345777A JP4216667A JP21666792A JPH05345777A JP H05345777 A JPH05345777 A JP H05345777A JP 4216667 A JP4216667 A JP 4216667A JP 21666792 A JP21666792 A JP 21666792A JP H05345777 A JPH05345777 A JP H05345777A
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carboxylic acid
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pyrrolidinyl
dimethyl
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JP4216667A
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Yasuo Ito
安夫 伊藤
Hideo Kato
日出男 加藤
Shingo Yasuda
信吾 安田
Noriyuki Kato
典幸 加戸
Toshihiko Yoshida
敏彦 吉田
Masayuki Ueshima
雅之 上嶋
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Abbott Japan Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】次の一般式 【化1】 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を、R1 は低
級アルキル基,シクロプロピル基又は置換基を有してい
てもよいフェニル基を、R2 は水素原子,アミノ基等
を、R3 は水素原子,低級アルキル基等を、R4 は水素
原子又は低級アルキル基を、R5 及びR6 は低級アルキ
ル基を、Xは置換基を有していてもよい炭素原子又は窒
素原子を表す。)で示される化合物。 【効果】この化合物は抗菌剤等として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた抗菌作用,抗腫瘍
作用及び抗エイズウィルス作用を有し、抗菌剤,抗腫瘍
剤及びエイズ治療剤として有用である新規な7−(4,
4−ジアルキル−3−アミノ置換ピロリジニル)キノロ
ン−3−カルボン酸誘導体及びその薬理学的に許容しう
る塩に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に係わる、4,4−ジアルキル−
3−アミノ置換ピロリジニル基を有するキノロン−3−
カルボン酸誘導体はこれまで全く知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ピリドンカルボン酸系
合成抗菌剤は、ノルフロキサシンの発見以来、画期的な
進歩を遂げ、その適応症が尿路感染症にとどまらず多種
の感染症に拡大されるに至り、数多くのピリドンカルボ
ン酸系合成抗菌剤が臨床に供されるようになった。
【0004】しかしながら、近年臨床の場では、これら
薬剤に対して非感受性菌が増加しつつあり、しかもある
種の抗炎症剤との併用により痙攣を誘発する化合物も知
られてきている。又、ピリドンカルボン酸系合成抗菌剤
の中には、吸収率が低い為に、強いin vitro抗菌力を持
つにもかかわらず、期待された程のin vivo 抗菌力ある
いは臨床効果を示さない化合物も認められる。
【0005】これらのことから、既存の合成抗菌剤が完
成された薬物であるとは言い難く、臨床から単離された
非感受性菌に効力を有し、安全性も高くかつ優れたin v
ivo抗菌力を有する合成抗菌剤の開発が強く望まれてい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の事
情を鑑み鋭意研究した結果、本発明に係わる新規な7−
(4,4−ジアルキル−3−アミノ置換ピロリジニル)
キノロン−3−カルボン酸誘導体がこれらの課題を解決
した優れた化合物であることを見い出した。さらに、こ
れら化合物は優れた抗腫瘍活性及び抗エイズウィルス活
性を有することをも見い出し、本発明を完成させた。
【0007】即ち、本発明は次の一般式(I)
【化2】 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を、R1 は低
級アルキル基,シクロプロピル基又は置換基を有してい
てもよいフェニル基を、R2 は水素原子,アミノ基,モ
ノアルキル置換アミノ基又はジアルキル置換アミノ基
を、R3 は水素原子,低級アルキル基,低級アルカノイ
ル基,ハロゲノ低級アルカノイル基又はカルボン酸エス
テル残基を、R4 は水素原子又は低級アルキル基を、R
5 及びR6 は同一又は異なって低級アルキル基を、Xは
置換基を有していてもよい炭素原子又は窒素原子を表
す。)で示される7−(4,4−ジアルキル−3−アミ
ノ置換ピロリジニル)キノロン−3−カルボン酸誘導体
及びその薬理学的に許容しうる塩に関するものである。
【0008】本発明の前記一般式(I)中、R,R1,R
3,R4,R5 及びR6 で示される低級アルキル基として
は、例えば、メチル基,エチル基,n-プロピル基,イソ
プロピル基,n-ブチル基,イソブチル基,sec-ブチル
基,tert- ブチル基等が挙げられ、R1 で示される置換
基を有していてもよいフェニル基としては、例えば、無
置換フェニル基又はフッ素原子,塩素原子,臭素原子等
のハロゲン原子、水酸基若しくはメトキシ基,エトキシ
基,n-プロポキシ基,イソプロポキシ基,n-ブトキシ
基,イソブトキシ基等の低級アルコキシル基等の1個若
しくは複数個の置換基で置換されたフェニル基が挙げら
れ、R2 で示されるモノアルキル置換アミノ基として
は、例えば、メチルアミノ基,エチルアミノ基,n-プロ
ピルアミノ基,イソプロピルアミノ基,n-ブチルアミノ
基,イソブチルアミノ基,sec-ブチルアミノ基,tert-
ブチルアミノ基等が、ジアルキル置換アミノ基として
は、例えば、ジメチルアミノ基,ジエチルアミノ基等が
挙げられ、R3 で示される低級アルカノイル基として
は、例えば、ホルミル基,アセチル基,プロパノイル
基,ブチロイル基,トリメチルアセチル基等が、ハロゲ
ノ低級アルカノイル基としては、例えば、フルオロアセ
チル基,ジフルオロアセチル基,トリフルオロアセチル
基,クロロアセチル基,ジクロロアセチル基,トリクロ
ロアセチル基等が、カルボン酸エステル残基としては、
例えば、ベンジルオキシカルボニル基,エトキシカルボ
ニル基,メトキシカルボニル基,tert- ブトキシカルボ
ニル基等が挙げられ、Xで示される置換基を有していて
もよい炭素原子としては、例えば、フッ素原子,塩素原
子,臭素原子,ヨウ素原子等のハロゲン置換炭素原子、
メトキシ基,エトキシ基,n-プロポキシ基,イソプロポ
キシ基,n-ブトキシ基,イソブトキシ基等のアルコキシ
基置換炭素原子等が挙げられる。
【0009】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物は、所望に応じて薬理学的に許容しうる塩に変換する
ことも、又は生成した塩から塩基又は酸を遊離させるこ
ともできる。
【0010】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物の薬理学的に許容しうる塩としては、酸付加塩又はア
ルカリ付加塩が挙げられ、酸付加塩としては、例えば、
塩酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硝酸,硫酸,燐酸等
の鉱酸塩、あるいは、酢酸,マレイン酸,フマル酸,ク
エン酸,シュウ酸,リンゴ酸,メタンスルホン酸,p-ト
ルエンスルホン酸,マンデル酸,10- カンファースルホ
ン酸,酒石酸等の有機酸塩等が、アルカリ付加塩として
は、たとえば、ナトリウム,カリウム,カルシウム,
銀,亜鉛,鉛,アンモニウム等の無機アルカリ塩、ある
いは、エタノールアミン,N,N−ジアルキルエタノー
ルアミン等の有機塩基の塩等が挙げられる。
【0011】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物は、1個又は複数個の不斉炭素原子を有しており、エ
ナンチオマーあるいはジアステレオマーの関係にあるい
くつかの立体異性体が存在し得るが、本発明にはこれら
異性体及びその混合物も包含される。
【0012】本発明の7−(4,4−ジアルキル−3−
アミノ置換ピロリジニル)キノロン−3−カルボン酸誘
導体の好ましい態様としては、下記の化合物を挙げるこ
とができるが、本発明はこれらの例に限定されることは
ない。 (1)7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピロ
リジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 (2)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−
1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸 (3)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−
1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸 (4)7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピロ
リジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 (5)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−
1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸 (6)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−
1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸 (7)7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピロ
リジニル)−8−クロロ−1−シクロプロピル−6−フ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 (8)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−
1−ピロリジニル)−8−クロロ−1−シクロプロピル
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸 (9)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−
1−ピロリジニル)−8−クロロ−1−シクロプロピル
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸 (10)7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピ
ロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸 (11)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸 (12)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸 (13)7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピ
ロリジニル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン
−3−カルボン酸 (14)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−1−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸 (15)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−1−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸 (16)7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピ
ロリジニル)−6−フルオロ−1−(4−フルオロフェ
ニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 (17)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−6−フルオロ−1−(4−フル
オロフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸 (18)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−6−フルオロ−1−(4−フル
オロフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸 (19)7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピ
ロリジニル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8
−ナフチリジン−3−カルボン酸 (20)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−1−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸 (21)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−1−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸 (22)7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピ
ロリジニル)−6−フルオロ−1−(4−フルオロフェ
ニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフ
チリジン−3−カルボン酸 (23)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−6−フルオロ−1−(4−フル
オロフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,
8−ナフチリジン−3−カルボン酸 (24)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル
−1−ピロリジニル)−6−フルオロ−1−(4−フル
オロフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,
8−ナフチリジン−3−カルボン酸 (25)5−アミノ−7−(3−アミノ−4,4−ジメ
チル−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸 (26)(S)−5−アミノ−7−(3−アミノ−4,
4−ジメチル−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピ
ル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸 (27)(R)−5−アミノ−7−(3−アミノ−4,
4−ジメチル−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピ
ル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸 (28)5−アミノ−7−(3−アミノ−4,4−ジメ
チル−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,
8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸 (29)(S)−5−アミノ−7−(3−アミノ−4,
4−ジメチル−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピ
ル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 (30)(R)−5−アミノ−7−(3−アミノ−4,
4−ジメチル−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピ
ル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 (31)5−アミノ−7−(3−アミノ−4,4−ジメ
チル−1−ピロリジニル)−8−クロロ−1−シクロプ
ロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸 (32)(S)−5−アミノ−7−(3−アミノ−4,
4−ジメチル−1−ピロリジニル)−8−クロロ−1−
シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸 (33)(R)−5−アミノ−7−(3−アミノ−4,
4−ジメチル−1−ピロリジニル)−8−クロロ−1−
シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸 (34)7−(3−アミノ−4,4−ジエチル−1−ピ
ロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸 (35)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジエチル
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸 (36)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジエチル
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸 (37)7−(3−アミノ−4,4−ジエチル−1−ピ
ロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸 (38)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジエチル
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−
ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸 (39)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジエチル
−1−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−
ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸 (40)7−(3−アミノ−4,4−ジエチル−1−ピ
ロリジニル)−8−クロロ−1−シクロプロピル−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸 (41)(S)−7−(3−アミノ−4,4−ジエチル
−1−ピロリジニル)−8−クロロ−1−シクロプロピ
ル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸 (42)(R)−7−(3−アミノ−4,4−ジエチル
−1−ピロリジニル)−8−クロロ−1−シクロプロピ
ル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸 (43)7−(3−アミノ−4−エチル−4−メチル−
1−ピロリジニル)−6−フルオロ−1−シクロプロピ
ル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸 (44)7−(3−アミノ−4−エチル−4−メチル−
1−ピロリジニル)−6,8−ジフルオロ−1−シクロ
プロピル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸 (45)7−(3−アミノ−4−エチル−4−メチル−
1−ピロリジニル)−8−クロロ−1−シクロプロピル
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸
【0013】本発明の前記一般式(I)で示される新規
な7−(4,4−ジアルキル−3−アミノ置換ピロリジ
ニル)キノロン−3−カルボン酸誘導体は下記の方法に
より製造することができるが、該化合物の製造方法はこ
れらの方法に限定されるわけではない。
【0014】本発明に係る化合物の製造方法の第一の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物は、次
の一般式(II)
【化3】 (式中、R,R1,R2 及びXは前述と同意義を表し、Y
はハロゲン原子を表す。)で示される7−ハロゲノキノ
ロン−3−カルボン酸誘導体と、次の一般式(III)
【化4】 (式中、R3,R4,R5 及びR6 は前述と同意義を表
す。)で示される4,4−ジアルキル−3−アミノ置換
ピロリジン誘導体とを、溶媒中塩基の存在下又は非存在
下で反応させることにより製造することができる。
【0015】本製造方法において使用される溶媒として
は、反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、例え
ば、メタノール,エタノール,n-プロパノール,イソプ
ロパノール,n-ブタノール等のアルコール系溶媒、アセ
トニトリル,N,N−ジメチルホルムアミド,N−メチ
ル−2−ピロリドン,ジメチルスルホキシド,ヘキサメ
チルホスフォリックトリアミド等の非プロトン性極性溶
媒、ベンゼン,トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、ピ
リジン,ピコリン,ルチジン,コリジン等の有機塩基あ
るいはこれらの混合溶媒等が挙げらる。
【0016】本製造方法において使用される塩基として
は、例えば、トリエチルアミン,ジイソプロピルエチル
アミン,1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−
ウンデセン,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸水素
ナトリウム,炭酸水素カリウム等が挙げられ、又、反応
は氷冷下から溶媒の還流温度までの範囲で行われる。
【0017】本発明に係る化合物の製造方法の第二の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物は、次
の一般式(IV)
【化5】 (式中、R1,R2,X及びYは前述と同意義を表し、R7
はハロゲン原子,脂肪族アシルオキシ基,任意にハロゲ
ン原子で置換された脂肪族アシルオキシ基又は芳香族ア
シルオキシ基を表す。)で示されるホウ酸誘導体と、前
記一般式(III) で示される4,4−ジアルキル−3−ア
ミノ置換ピロリジン誘導体とを、溶媒中塩基の存在下又
は非存在下で反応させた後、さらに、必要に応じて、塩
基の存在下あるいは非存在下、プロトン性極性溶媒を用
いた処理による脱キレート化を行うことにより製造する
ことができる。
【0018】本製造方法において、一般式(IV)で示され
る化合物と一般式(III) で示される化合物との反応に使
用される溶媒としては、反応を阻害しない限りいかなる
ものでもよく、例えば、メタノール,エタノール,n-プ
ロパノール,イソプロパノール,n-ブタノール等のアル
コール系溶媒、アセトニトリル,N,N−ジメチルホル
ムアミド,N−メチル−2−ピロリドン,ジメチルスル
ホキシド,ヘキサメチルホスフォリックトリアミド等の
非プロトン性極性溶媒、ベンゼン,トルエン等の芳香族
炭化水素系溶媒、ピリジン,ピコリン,ルチジン,コリ
ジン等の有機塩基、ジクロロメタン,1,2−ジクロロ
エタン,クロロホルム等のハロゲン含有炭化水素系溶媒
あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
【0019】本製造方法において使用される塩基として
は、例えば、トリエチルアミン,ジイソプロピルアミ
ン,1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−7−ウン
デセン,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸水素ナト
リウム,炭酸水素カリウム等が挙げられ、反応は氷冷下
から溶媒の還流温度までの範囲で行われる。
【0020】また、脱キレート化反応において使用され
るプロトン性極性溶媒としては、例えば、メタノール,
エタノール,n-プロパノール,イソプロパノール,n-ブ
タノール等のアルコール系溶媒又は水,さらにはこれら
の混合溶媒、あるいはアセトニトリル,N,N−ジメチ
ルホルムアミド,N−メチル−2−ピロリドン,ジメチ
ルスルホキシド,ヘキサメチルホスフォリックトリアミ
ド,ベンゼン,トルエン,ピリジン,ピコリン,ルチジ
ン,コリジン,ジクロロメタン,1,2−ジクロロエタ
ン,クロロホルム等の溶媒とメタノール又は水との混合
溶媒等が挙げられ、反応は氷冷下から溶媒の還流温度ま
での範囲で行われる。
【0021】本発明に係る化合物の製造方法の第三の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物のうち
Rが水素原子である化合物は、前記一般式(I)で示さ
れる化合物のうちRが低級アルキル基である化合物を、
加水分解することより製造することができる。
【0022】この加水分解はそれ自体公知の方法で、酸
又はアルカリを用いて行われ、酸性加水分解には塩酸,
硫酸等の酸を、アルカリ性加水分解には水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム等のアルカリを用い、これら酸又は
アルカリは水溶液、もしくは、メタノール,エタノー
ル,n-ブタノール,sec-ブタノール,tert- ブタノール
等の有機溶媒、あるいは含水有機溶媒による溶液として
反応に用いることができ、反応は室温から溶媒の加熱還
流温度下において行われる。
【0023】本発明に係る化合物の製造方法の第四の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物のう
ち、R3 が水素原子である化合物は、前記一般式(I)
で示される化合物のうちR3 が低級アルカノイル基,ハ
ロゲノ低級アルカノイル基である化合物を加水分解する
か又はR3 がカルボン酸エステル残基である化合物を無
溶媒あるいは溶媒中カチオンスカベンジャーの存在下あ
るいは非存在下、酸で処理し脱保護することより製造す
ることができる。
【0024】この加水分解はそれ自体公知の方法で、酸
又はアルカリを用いて行われ、酸性加水分解には塩酸,
硫酸等の酸を、アルカリ性加水分解には水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム等のアルカリを用い、これら酸又は
アルカリは水溶液、もしくは、メタノール,エタノー
ル,n-ブタノール,sec-ブタノール,tert- ブタノール
等の有機溶媒、あるいは含水有機溶媒による溶液として
反応に用いることができ、反応は室温から溶媒の加熱還
流温度下において行われる。
【0025】又、カルボン酸エステル残基の脱保護反応
において使用される溶媒としては、例えば、酢酸,酢酸
エチル,ジオキサン,水,メタノール,エタノールある
いはこれらの混合溶媒等が挙げられ、カチオンスカベン
ジャーとしては、例えば、アニソール,チオアニソール
等が挙げられ、酸としては、例えば、塩酸,臭化水素
酸,トリフルオロ酢酸等が挙げられ、反応は氷冷下から
室温までの温度範囲で行われる。
【0026】本発明に係る化合物の製造方法の第五の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物のうち
3 又は/及びR4 が低級アルキル基である化合物は、
前記一般式(I)中、R3 又は/及びR4 が水素原子で
ある化合物とハロゲノ低級アルキルとを、溶媒中、塩基
の存在下又は非存在下で反応させるか、もしくは、次の
一般式(V)
【化6】 (式中、R8 は水素原子又は低級アルキル基を表す。)
で示されるアルデヒド化合物とを、ギ酸の存在下で反応
させることにより製造することができる。
【0027】本製造方法のうちハロゲノ低級アルキルを
用いる場合の溶媒としては、例えば、N,N−ジメチル
ホルムアミド,アセトン,エタノール,テトラヒドロフ
ラン,ベンゼン,クロロホルム等が挙げられ、塩基とし
ては、例えば、トリエチルアミン,炭酸カリウム等が挙
げられる。
【0028】又、本製造方法のうちアルデヒド化合物を
用いる場合の前記一般式(V)で示されるアルデヒド化
合物としては、ホルムアルデヒド,アセトアルデヒド,
プロピオンアルデヒド等が挙げられ、ホルムアルデヒド
はホルムアルデヒド水溶液(ホルマリン)として使用す
ることが好ましく、又、アセトアルデヒド及びプロピオ
ンアルデヒドを使用する時は、ニトロベンゼンを溶媒と
して用いることが好ましい。
【0029】尚、いずれの反応も室温から溶媒の還流温
度までの温度範囲で行われる。
【0030】本製造方法において、出発原料となった化
合物のうち前記一般式(II)及び(IV)で示される化合物
は、特開昭58−74667号,特開昭59−2124
74号,特開昭60−72885号,特開昭61−16
67号,特開昭62−469号,特開昭62−1874
59号,特開昭62−277363号,特開昭62−2
52772号,特開昭63−198664号等に開示さ
れている公知の化合物である。
【0031】この様にして製造される前記一般式(I)
で示される新規な7−(4,4−ジアルキル−3−アミ
ノ置換ピロリジニル)キノロン−3−カルボン酸誘導
体、及びその薬理学的に許容しうる塩を有効成分とする
医薬は、通常、カプセル剤,錠剤,細粒剤,顆粒剤,散
剤,シロップ剤等の経口投与剤、あるいは注射剤,坐
剤,点眼剤,眼軟膏,点耳剤又は外皮用剤として投与さ
れる。これらの製剤は、薬理学的,製剤学的に許容しう
る添加物を加え、常法により製造できる。すなわち経口
剤および坐剤にあっては、賦形剤(乳糖,D-マンニトー
ル,トウモロコシデンプン,結晶セルロース等),崩壊
剤(カルボキシメチルセルロース,カルボキシメチルセ
ルロースカルシウム等),結合剤(ヒドロキシプロピル
セルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ポ
リビニルピロリドン等),滑沢剤(ステアリン酸マグネ
シウム,タルク等),コーティング剤(ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース,白糖,酸化チタン等),基剤
(ポリエチレングリコール,ハードファット等)等の製
剤用成分が、注射剤あるいは点眼,点耳剤にあっては水
性あるいは用時溶解型剤型を構成しうる溶解剤ないし溶
解補助剤(注射用蒸留水,生理食塩水,プロピレングリ
コール等),pH調節剤(無機又は有機の酸あるいは塩
基),等張化剤(食塩,ブドウ糖,グリセリン等),安
定化剤等の製剤成分が、又、眼軟膏剤,外皮用剤にあっ
ては、軟膏剤,クリーム剤,貼付剤として適切な製剤成
分(白色ワセリン,マクロゴール,グリセリン,綿布
等)が使用される。
【0032】本剤の治療患者への投与量は、患者の症状
にもよるが、通常成人の場合、一日量として、経口投与
で10〜1000mg程度、非経口投与で1〜500mg程
度である。
【0033】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例によって説
明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
【0034】参考例1 3,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1−フェニルメ
チルピロリジン 2,2−ジメチル−アセト酢酸エチル91.10gをエ
タノール910mlに溶解し、臭素101.47gを室温
攪拌下に滴下した。室温で3時間攪拌した後、過剰の臭
素と溶媒を減圧留去し、得られた残渣をエタノール91
0mlに溶解し、氷冷攪拌下にベンジルアミン157.3
mlを滴下した。室温に戻して16時間攪拌後、溶媒を減
圧留去し、残留物を塩化メチレンに溶解して、10%塩
酸,水で順次洗浄して無水硫酸ナトリウムで脱水した。
溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(5%メタノール−塩化メチレン)で処理
し、赤褐色油状物51.22gを得た。 NMRスペクトル δ (CDCl3) ppm : 1.27(6H,s),3.7
0(2H,s),4.64(2H,s),7.23-7.40(5H,m)
【0035】参考例1の方法に準拠して、参考例2の化
合物を得た。
【0036】参考例2 3,3−ジエチル−2,4−ジオキソ−1−フェニルメ
チルピロリジン 性状 黄色液体 NMRスペクトル δ (CDCl3) ppm : 0.79(6H,t,J=7.
5Hz),1.65-1.90(4H,m),3.56(2H,s),4.70(2H,s),7.20-7.
45(5H,m)
【0037】参考例3 3−ヒドロキシイミノ−4,4−ジメチル−5−オキソ
−1−フェニルメチルピロリジン 3,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1−フェニルメ
チルピロリジン51.22gにヒドロキシルアミン塩酸
塩49.20g,トリエチルアミン98.2ml及びエタ
ノール510mlを加え、室温で一夜攪拌した。溶媒を減
圧留去し、残留物に10%クエン酸水溶液を加え、塩化
メチレンで抽出した。塩化メチレン抽出液を10%水酸
化ナトリウム水溶液で抽出し、この水層を10%塩酸を
加え酸性とし、塩化メチレンで抽出した。抽出液を無水
硫酸ナトリウムで脱水後、溶媒を減圧留去し、淡黄色結
晶を得た。この結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄
し、無色結晶33.61gを得た。酢酸エチルから再結
晶し、融点178〜181℃の無色板状晶を得た。 元素分析値 C13152 2 理論値 C, 67.51; H, 6.54; N, 12.11 実験値 C, 67.22; H, 6.83; N, 12.00
【0038】参考例3の方法に準拠して、参考例4の化
合物を得た。
【0039】参考例4 4,4−ジエチル−3−ヒドロキシイミノ−5−オキソ
−1−フェニルメチルピロリジン 性状 無色針状晶 (AcOEt-n-Hex) 融点 157〜161℃ NMRスペクトル δ (CDCl3) ppm : 0.81(6H,t,J=
7.5Hz),1.60-1.95(4H,m),3.92(2H,s),4.59(2H,s),7.20-
7.40(5H,m),7.55(1H,brs)
【0040】参考例5 3−アミノ−4,4−ジメチル−1−フェニルメチルピ
ロリジン 3−ヒドロキシイミノ−4,4−ジメチル−5−オキソ
−1−フェニルメチルピロリジン45.71gを無水テ
トラヒドロフラン4500mlに溶解し、水素化アルミニ
ウムリチウム46.00gを加えて3時間加熱還流し
た。室温に戻した後、水46ml,10%水酸化ナトリウ
ム水溶液46ml,水138mlの順に加え、不溶物を濾去
して、濾液を減圧濃縮した。残渣を塩化メチレンに溶解
し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後、溶媒を減圧留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩
化メチレン:メタノール=9:1)で処理し、無色液体
31.16gを得た。 NMRスペクトル δ (CDCl3) ppm : 0.97(3H,s),
1.05(3H,s),1.51(2H,br-s),2.30-2.38(1H,m),2.43(1H,
d,J=9Hz),2.49(1H,d,J=9Hz),2.98-3.06(2H,m),3.59(1H,
d,J=13Hz),3.66(1H,d,J=13Hz),7.20-7.35(5H,m)
【0041】参考例5の方法に準拠して、参考例6の化
合物を得た。
【0042】参考例6 3−アミノ−4,4−ジエチル−1−フェニルメチルピ
ロリジン 性状 淡黄色液体 NMRスペクトル δ (CDCl3) ppm : 0.82(3H,t,J=
7Hz),0.83(3H,t,J=7Hz),1.20-1.60(6H,m),2.20(1H,dd,J
=9,6Hz),2.31(1H,d,J=9.5Hz),2.44(1H,d,J=9.5Hz),3.06
(1H,dd,J=9,6Hz),3.14(1H,t,J=6Hz),3.52(1H,d,J=13H
z),3.63(1H,d,J=13Hz),7.20-7.40(5H,m)
【0043】参考例7 (+)−3−アミノ−4,4−ジメチル−1−フェニル
メチルピロリジン・L-酒石酸塩 3−アミノ−4,4−ジメチル−1−フェニルメチルピ
ロリジン(ラセミ体)20.0gのエタノール100ml
溶液に、D-酒石酸14.7gを加え、10分間加熱還流
した。冷後、吸引濾過し、濾液を減圧濃縮し、残渣に水
を加え溶解させ10%水酸化ナトリウム水溶液を加えア
ルカリ性とした。塩化メチレン抽出し、乾燥後、溶媒を
留去して、淡褐色粘稠液体11.4gを得た。得られた
粘稠液体11.0gのメタノール50ml溶液に、L-酒石
酸8.0gを加え10分間加熱還流した。冷後、析出結
晶を濾取し、メタノール:水=1:1の混液から再結晶
し、融点212〜217℃(分解)の無色結晶7.8g
を得た。 元素分析値 C13202 ・3/2C4 6 6 理論値 C, 53.14; H, 6.81; N, 6.52 実験値 C, 52.94; H, 6.69; N, 6.47 比旋光度〔α〕D 20 +20.5° (c=1,H2O)
【0044】参考例8 (−)−3−アミノ−4,4−ジメチル−1−フェニル
メチルピロリジン・D-酒石酸塩 3−アミノ−4,4−ジメチル−1−フェニルメチルピ
ロリジン(ラセミ体)20.0gのエタノール100ml
溶液に、D-酒石酸14.7gを加え、10分間加熱還流
した。冷後、析出結晶を濾取し、得られた結晶をメタノ
ール:水=1:1の混液から再結晶し、融点210〜2
15℃(分解)の無色結晶12.3gを得た。 元素分析値 C13202 ・3/2C4 4 6 理論値 C, 53.14; H, 6.81; N, 6.52 実験値 C, 53.03; H, 6.79; N, 6.75 比旋光度〔α〕D 20 -25.0° (c=1,H2O)
【0045】参考例9 4,4−ジメチル−1−フェニルメチル−3−トリフル
オロアセチルアミノピロリジン・塩酸塩 3−アミノ−4,4−ジメチル−1−フェニルメチルピ
ロリジン30.66gを塩化メチレン300mlに溶解
し、氷冷攪拌下、無水トリフルオロ酢酸22.8mlを滴
下し、30分間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液,水で順次洗浄し、塩化メチレン層を無水硫
酸ナトリウムで脱水し、溶媒を減圧留去し、無色結晶4
1.98gを得た。結晶をジイソプロピルエーテルから
再結晶し、融点135〜137℃の無色針状晶を得た。
得られた無色結晶を常法により塩酸塩とし、無色結晶3
7.69gを得た。この結晶をエタノールから再結晶
し、融点227〜230℃の無色プリズム晶を得た。 元素分析値 C15193 2 O・HCl 理論値 C, 53.50; H, 5.99; N, 8.32 実験値 C, 53.29; H, 5.87; N, 8.35
【0046】参考例9の方法に準拠して、参考例10〜
12の化合物を得た。
【0047】参考例10 4,4−ジエチル−1−フェニルメチル−3−トリフル
オロアセチルアミノピロリジン・塩酸塩 性状 無色針状晶 (EtOH-Et2O) 融点 199〜202℃ 元素分析値 C17233 2 O・HCl 理論値 C, 55.97; H, 6.63; N, 7.68 実験値 C, 55.76; H, 6.53; N, 7.62
【0048】参考例11 (−)−4,4−ジメチル−1−フェニルメチル−3−
トリフルオロアセチルアミノピロリジン・塩酸塩 参考例7の化合物を用いて合成した。 性状 無色針状晶 (EtOH) 融点 218〜221℃ 元素分析値 C15193 2 O・HCl 理論値 C, 53.50; H, 5.99; N, 8.32 実験値 C, 53.37; H, 5.90; N, 8.25 比旋光度〔α〕D 20 -15.8° (c=1,MeOH)
【0049】参考例12 (+)−4,4−ジメチル−1−フェニルメチル−3−
トリフルオロアセチルアミノピロリジン・塩酸塩 参考例8の化合物を用いて合成した。 性状 無色針状晶 (EtOH) 融点 217.5〜221℃ 元素分析値 C15193 2 O・HCl 理論値 C, 53.50; H, 5.99; N, 8.32 実験値 C, 53.29; H, 5.95; N, 8.27 比旋光度〔α〕D 20 +14.6° (c=1,MeOH)
【0050】参考例13 4,4−ジメチル−3−トリフルオロアセチルアミノピ
ロリジン・塩酸塩 4,4−ジメチル−1−フェニルメチル−3−トリフル
オロアセチルアミノ−ピロリジン・塩酸塩36.69の
をメタノール120ml及び水30ml溶液に、10%パラ
ジウム−炭素3.67gを加え、水素圧30気圧,40
℃で3時間水素化分解した。触媒を濾去し、溶媒を留去
後、残渣にエタノールを加えて留去し、無色固体を得
た。ジイソプロピルエーテルで処理して結晶化させ、無
色結晶26.86gを得た。この結晶をエタノールから
再結晶して、融点232〜233℃の無色針状晶を得
た。 元素分析値 C8 133 2 O・HCl 理論値 C, 38.96; H, 5.72; N, 11.36 実験値 C, 38.90; H, 5.60; N, 11.34
【0051】参考例13の方法に準拠して、参考例14
〜16の化合物を得た。
【0052】参考例14 4,4−ジエチル−3−トリフルオロアセチルアミノピ
ロリジン・塩酸塩 性状 無色結晶 (EtOH-Et2O) 融点 188〜190℃ 元素分析値 C10173 2 O・HCl 理論値 C, 43.72; H, 6.60; N, 10.20 実験値 C, 43.49; H, 6.50; N, 10.13
【0053】参考例15 (−)−4,4−ジメチル−3−トリフルオロアセチル
アミノピロリジン・塩酸塩 参考例11の化合物を用いて合成した。 性状 無色針状晶 (iso-PrOH) 融点 201〜204℃ 元素分析値 C8 133 2 O・HCl 理論値 C, 38.96; H, 5.72; N, 11.36 実験値 C, 38.79; H, 5.57; N, 11.37 比旋光度〔α〕D 20 -24.7° (c=1,MeOH)
【0054】参考例16 (+)−4,4−ジメチル−3−トリフルオロアセチル
アミノピロリジン・塩酸塩 参考例12の化合物を用いて合成した。 性状 無色針状晶 (iso-PrOH) 融点 199.5〜203.5℃ 元素分析値 C8 133 2 O・HCl 理論値 C, 38.96; H, 5.72; N, 11.36 実験値 C, 38.71; H, 5.44; N, 11.27 比旋光度〔α〕D 20 +20.0° (c=0.2,MeOH)
【0055】実施例1 1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル−3−ト
リフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸1.00g,4,4−ジメチ
ル−3−トリフルオロアセチルアミノピロリジン塩酸塩
1.12g及び1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕
−7−ウンデセン1.26gのアセトニトリル20mlの
混液を2時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、残渣
に水50mlを加え、攪拌下10%塩酸でpH3とした。析
出結晶を吸引濾取し、無色結晶1.48gを得た。アセ
トニトリルから再結晶し、融点272〜274℃(分
解)の無色針状晶を得た。 NMRスペクトル δ (DMSO-d6) ppm : 1.04(3H,s),
1.62(3H,s),1.05-1.34(4H,m),3.45-3.77(4H,m),4.04-4.
12(1H,m),4.30-4.36(1H,m),7.05(1H,d,J=7.5Hz),7.82(1
H,d,J=14Hz),8.58(1H,s),9.47(1H,d,J=8.5Hz)
【0056】実施例1の方法に準拠して、実施例2〜6
の化合物を得た。
【0057】実施例2 1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル−3−ト
リフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−6,
8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ
ン−3−カルボン酸 性状 淡黄色針状晶 (CH3CN) 融点 240〜243℃(分解) NMRスペクトル δ (DMSO-d6) ppm : 1.02(3H,s),
1.13(3H,s),1.07-1.20(4H,m),3.57-4.12(4H,m),4.04-4.
12(1H,m),4.23-4.30(1H,m),7.73(1H,d,J=14Hz),8.62(1
H,s),9.41(1H,d,J=8Hz)
【0058】実施例3 5−アミノ−1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメ
チル−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソキノリン−3−カルボン酸 性状 淡黄色針状晶 (CH3CN) 融点 277〜280℃(分解) 元素分析値 C21215 4 4 理論値 C, 51.64; H, 4.33; N, 11.47 実験値 C, 51.78; H, 4.17; N, 11.73
【0059】実施例4 1−(2,4−ジフルオロフェニル)−7−(4,4−
ジメチル−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロ
リジニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸 性状 無色結晶 (CH3CN) 融点 284.5〜286.5℃ 元素分析値 C24196 3 4 理論値 C, 54.66; H, 3.63; N, 7.97 実験値 C, 54.82; H, 3.62; N, 8.20
【0060】実施例5 1−(2,4−ジフルオロフェニル)−7−(4,4−
ジメチル−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロ
リジニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸 性状 無色針状晶 (CH3CN) 融点 246〜249℃ 元素分析値 C23186 4 4 理論値 C, 52.28; H, 3.43; N, 10.60 実験値 C, 52.35; H, 3.28; N, 10.72
【0061】実施例6 1−シクロプロピル−7−(4,4−ジエチル−3−ト
リフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸 性状 無色プリズム晶 (CH3CN) 融点 287〜290℃(分解) 元素分析値 C23254 3 4 理論値 C, 57.14; H, 5.21; N, 8.69 実験値 C, 56.91; H, 5.12; N, 8.81
【0062】実施例7 8−クロロ−1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメ
チル−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジ
ニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸 8−クロロ−1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸1.50g,
4,4−ジメチル−3−トリフルオロアセチルアミノピ
ロリジン塩酸塩1.48g及び1,8−ジアザビシクロ
〔5,4−0〕−7−ウンデセン1.68gのアセトニ
トリル30mlの混合物を3時間加熱還流した。反応液を
減圧濃縮し、残渣に水50mlを加え、攪拌下10%塩酸
でpH3とした。析出結晶を吸引濾取し、淡黄色結晶2.
45gを得た。アセトニトリルから再結晶し、融点21
9〜210℃の淡黄色針状晶を得た。 元素分析値 C2120ClF4 3 4 理論値 C, 51.49; H, 4.12; N, 8.58 実験値 C, 51.34; H, 3.96; N, 8.70
【0063】実施例8 7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル−3−ト
リフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸1.20g,水酸化カリウム0.87g及
び水9mlの混合物を、2時間室温攪拌した。反応液を1
0%塩酸でpH8とし、析出結晶を吸引濾取後、10%水
酸化ナトリウム水溶液に溶解し、濾過後10%塩酸でpH
8とした。析出結晶を吸引濾取し、融点282〜285
℃(分解)の無色結晶0.80gを得た。 元素分析値 C1922FN3 3 理論値 C, 63.50; H, 6.17; N, 11.69 実験値 C, 63.18; H, 5.92; N, 11.67
【0064】実施例8の方法に準拠して、実施例9〜1
4の化合物を得た。
【0065】実施例9 7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 性状 無色結晶 (H2O) 融点 278〜282℃(分解) 元素分析値 C19212 3 3 理論値 C, 60.47; H, 5.61; N, 11.13 実験値 C, 60.20; H, 5.48; N, 10.89
【0066】実施例10 5−アミノ−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1
−ピロリジニル)−1−シクロプロピル−6,8−ジフ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−
カルボン酸 性状 黄色結晶 (H2O) 融点 245〜249℃(分解) 元素分析値 C19222 4 3 ・1/2H2 O 理論値 C, 56.85; H, 5.78; N, 13.96 実験値 C, 57.01; H, 5.42; N, 13.94
【0067】実施例11 7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピロリジニ
ル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カ
ルボン酸 性状 無色結晶 (H2O) 融点 223〜225.5℃(分解) 元素分析値 C22203 3 3 ・1/2H2 O 理論値 C, 60.00; H, 4.81; N, 9.54 実験値 C, 59.85; H, 4.47; N, 9.54
【0068】実施例12 7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピロリジニ
ル)−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチ
リジン−3−カルボン酸・塩酸塩 性状 無色結晶 (EtOH) 融点 261〜265℃(分解) NMRスペクトル δ (DMSO-d6) ppm : 1.06(3H,s),
1.10(3H,s),3.10-3.90(4H,m),3.44-3.53(1H,m),7.30-7.
37(1H,m),7.50-7.60(1H,m),7.77-7.84(1H,m),8.11(1H,
d,J=13Hz),8.25(1H,br-s),8.79(1H,s)
【0069】実施例13 7−(3−アミノ−4,4−ジエチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸 性状 淡褐色結晶 (H2O) 融点 250〜254℃(分解) 元素分析値 C2126FN3 3 ・1/4H2 O 理論値 C, 64.35; H, 6.81; N, 10.72 実験値 C, 64.69; H, 6.83; N, 10.79
【0070】実施例14 7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピロリジニ
ル)−8−クロロ−1−シクロプロピル−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 性状 淡黄色結晶 (H2O) 融点 227〜230℃(分解) 元素分析値 C1921ClFN3 3 ・1/4H2 O 理論値 C, 57.29; H, 5.44; N, 10.55 実験値 C, 57.18; H, 5.36; N, 10.53
【0071】実施例15 1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル−3−ト
リフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 (1)〔1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル
−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニ
ル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸−O3 ,O4
ジフルオロホウ素(1−シクロプロピル−6,7−ジフ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸−O3 ,O4 〕−ジフルオロ
ホウ素2.50g,4,4−ジメチル−3−トリフルオ
ロアセチルアミノピロリジン塩酸塩2.30g,トリエ
チルアミン3.30ml及びジメチルスルホキシド10.
0mlの混合物を室温で7.5時間攪拌した。反応液にエ
ーテル200mlを加え、析出結晶を吸引濾取後、メタノ
ール,エーテルで洗浄し、融点273〜277℃の淡黄
色結晶3.69gを得た。 NMRスペクトル δ (DMSO-d6) ppm : 1.04(3H,s),
1.15(3H,s),1.10-1.25(4H,m),3.61(3H,s),3.60-4.05(4
H,m),4.30-4.40(2H,m),7.82(1H,d,J=14Hz),8.98(1H,s),
9.35-9.45(1H,m) (2)1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル−
3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸 〔1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル−3−
トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−6
−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸−O3 ,O4 〕ジフルオ
ロホウ素3.60g,トリエチルアミン3.70ml,
1,2−ジクロルエタン40.0ml及びメタノール14
0mlの混合物を18時間加熱還流した。反応液を減圧濃
縮し、残渣結晶に10%塩酸を加え、結晶を吸引濾取
後、水,エタノール,エーテルで順次洗浄し、淡黄色結
晶2.90gを得た。アセトニトリルから再結晶して、
融点248〜251℃の無色結晶を得た。 NMRスペクトル δ (DMSO-d6) ppm : 0.95-1.10(4
H,m),1.04(3H,s),1.14(3H,s),3.45-3.90(4H,m),3.60(3
H,s),4.10-4.18(1H,m),4.31(1H,q,J=8Hz),7.68(1H,d,J=
14Hz),8.66(1H,s),9.35-9.45(1H,m)
【0072】実施例15の方法に準拠して、実施例16
〜18の化合物を得た。
【0073】実施例16 (+)−1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル
−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニ
ル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 参考例15の(−)−4,4−ジメチル−3−トリフル
オロアセチルアミノピロリジン・塩酸塩を用いて合成し
た。 性状 淡黄色プリズム晶 (CH3CN) 融点 276〜280℃ 元素分析値 C22234 3 5 理論値 C, 54.43; H, 4.78; N, 8.66 実験値 C, 54.42; H, 4.80; N, 8.65 比旋光度〔α〕D 20 +61.7 ° (c=0.1,DMF)
【0074】実施例17 (−)−1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル
−3−トリフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニ
ル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ
−4−オキソキノリン−3−カルボン酸 参考例16の(+)−4,4−ジメチル−3−トリフル
オロアセチルアミノピロリジン・塩酸塩を用いて合成し
た。 性状 淡黄色プリズム晶 (CH3CN) 融点 274〜278℃ 元素分析値 C22234 3 5 理論値 C, 54.43; H, 4.78; N, 8.66 実験値 C, 54.44; H, 4.78; N, 8.71 比旋光度〔α〕D 20 -92.1 ° (c=0.1,DMF)
【0075】実施例18 1−シクロプロピル−7−(4,4−ジエチル−3−ト
リフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸 性状 淡黄色プリズム晶 (CH3CN) 融点 245〜248℃ 元素分析値 C24274 3 5 理論値 C, 56.14; H, 5.30; N, 8.18 実験値 C, 56.05; H, 5.28; N, 8.52
【0076】実施例19 7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−8−メトキシ−4−オキソキノリン−3−カル
ボン酸・塩酸塩 1−シクロプロピル−7−(4,4−ジメチル−3−ト
リフルオロアセチルアミノ−1−ピロリジニル)−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキ
ソキノリン−3−カルボン酸2.50gに10%水酸化
ナトリウム水溶液60.0mlを加え、室温で1時間攪拌
した。反応液に10%塩酸を加えpH8とし、析出結晶を
吸引濾取した。常法により塩酸塩とし、メタノールから
再結晶して、融点260〜264℃(分解)の黄色針状
晶1.17gを得た。 元素分析値 C2024FN3 4 ・HCl・H2 O 理論値 C, 54.12; H, 6.13; N, 9.47 実験値 C, 54.27; H, 5.74; N, 9.59
【0077】実施例19の方法に準拠して、実施例20
〜22の化合物を得た。
【0078】実施例20 (+)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピ
ロリジニル)−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ
−8−メトキシ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸
・塩酸塩 実施例16の化合物を用いて合成した。 性状 淡黄色針状晶 (EtOH-Et2O) 融点 252〜255℃(分解) 元素分析値 C2024FN3 4 ・HCl・H2 O 理論値 C, 54.12; H, 6.13; N, 9.47 実験値 C, 53.90; H, 5.81; N, 9.48 比旋光度〔α〕D 20 +51.8 ° (c=0.1,MeOH)
【0079】実施例21 (−)−7−(3−アミノ−4,4−ジメチル−1−ピ
ロリジニル)−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ
−8−メトキシ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸
・塩酸塩 実施例17の化合物を用いて合成した。 性状 淡黄色針状晶 (EtOH-Et2O) 融点 253〜256℃(分解) 元素分析値 C2024FN3 4 ・HCl・H2 O 理論値 C, 54.12; H, 6.13; N, 9.47 実験値 C, 53.94; H, 5.83; N, 9.36 比旋光度〔α〕D 20 -55.1 ° (c=0.1,MeOH)
【0080】実施例22 7−(3−アミノ−4,4−ジエチル−1−ピロリジニ
ル)−1−シクロプロピル−1,4−ジヒドロ−8−メ
トキシ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸性状 淡
黄色結晶 (H2O) 融点 228〜231℃(分解) 元素分析値 C2228FN3 4 ・1/2H2 O 理論値 C, 61.96; H, 6.85; N, 9.85 実験値 C, 61.77; H, 6.71; N, 9.79
【0081】
【発明の効果】この様にして製造される前記一般式
(I)で示される新規な7−(4,4−ジアルキル−3
−アミノ置換ピロリジニル)キノロン−3−カルボン酸
誘導体及びその薬理学的に許容しうる塩は、優れた抗菌
作用を有し、また抗腫瘍作用及び抗エイズウィルス作用
を持つことから医薬として極めて有用である。
フロントページの続き (72)発明者 上嶋 雅之 福井県武生市三ツ俣町16−2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式 【化1】 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を、R1 は低
    級アルキル基,シクロプロピル基又は置換基を有してい
    てもよいフェニル基を、R2 は水素原子,アミノ基,モ
    ノアルキル置換アミノ基又はジアルキル置換アミノ基
    を、R3 は水素原子,低級アルキル基,低級アルカノイ
    ル基,ハロゲノ低級アルカノイル基又はカルボン酸エス
    テル残基を、R4 は水素原子又は低級アルキル基を、R
    5 及びR6 は同一又は異なって低級アルキル基を、Xは
    置換基を有していてもよい炭素原子又は窒素原子を表
    す。)で示される7−(4,4−ジアルキル−3−アミ
    ノ置換ピロリジニル)キノロン−3−カルボン酸誘導体
    及びその薬理学的に許容しうる塩。
JP4216667A 1992-04-16 1992-07-23 7−(4,4−ジアルキル−3−アミノ置換ピロリジニル)キノロン−3−カルボン酸誘導体 Pending JPH05345777A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7456279B2 (en) 2006-03-28 2008-11-25 The Procter & Gamble Company Coupling process for preparing quinolone intermediates
JP2009013176A (ja) * 1995-12-13 2009-01-22 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd 抗腫瘍剤
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