JP2001503126A - 流体式のトルクコンバータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 流体式のトルクコンバータ（１）であって、ケーシング（２）内に受容されたポンプインペラ（３）、軸線方向に移動可能なポンプ（６）を有するロックアップクラッチ（１０）、トーション振動緩衝器（２０）、及びボス（５）を備えている。タービンランナ（３）及びピストン（６）が緩衝器（２０）の入口部分（２１）に相対回動不能に結合されている。入口部分（２１）が、回動遊びのある結合部（５２）を介してボス（５）に結合されている。緩衝器（２０）の出口部分（２２）が回動遊びなしにボス（５）に結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】 流体式のトルクコンバータ 本発明は、流体式のトルクコンバータであって、ケーシング内に受容されたポ ンプインペラ、タービンランナ、かつ場合によってはステータ、及びロックアッ プクラッチ、並びにボスを備えており、ロックアップクラッチが軸線方向に移動 可能なポンプ及びトーション振動緩衝器を有しており、トーション振動緩衝器が 入口部分及び出口部分を有しており、入口部分と出口部分とが少なくとも、入口 部分と出口部分との間に配置された蓄力器の戻し力に抗して互いに相対回動可能 である形式のものに関する。 このような流体式のトルクコンバータは例えばドイツ連邦共和国特許出願公開 第１９５１４４１１号公報により公知である。公知のトルクコンバータにおいて は、固有のボスを有しており、該ボスが遊びのある連行歯部によって被駆動ボス に結合されている。緩衝器の被駆動部分がリベット結合部を介して被駆動ボスに 結合されている。従って、組立費用が高くなり、かつ構成部分の種類が多くなっ ている。 本発明の課題は冒頭に述べた形式の流体式のトルクコンバータを改善して、該 トルクコンバータが簡単にかつ減少された構成部品数及び組立費用で製造可能で あり、この場合、トルクコンバータの申し分のない機能が維持されたい。さらに 本発明の課題は、流体式のトルクコンバータがわずかな構成スペースで形成でき るようにすることであり、この場合、特に軸線方向の構成スペースが車両伝動装 置内の軸線方向の構成スペースの次第に短くなることに基づき重要である。 前記課題を解決するために本発明の構成では、タービンランナ及びピストンが 緩衝器の入口部分に相対回動不能に結合されており、入口部分が、回動遊びのあ る結合部を介してボスに結合されており、この場合、緩衝器の出口部分が回動遊 びのない結合部を用いてボスに結合されている。 本発明に基づく構成により、緩衝器及びロックアップクラッチを備えたトルク コンバータに使用される構成部分を比較的簡単な構造及びわずかな構成寸法にす ることが保証される。 本発明の有利な構成及び本発明のさらなる改善が別の請求項に記載してある。 この場合特に有利には、ボスが外側歯部を有しており、緩衝器の入口部分が内 側歯部を有しており、該内側歯部がボスの外側歯部に回動遊びを以て係合して、 従って回動遊びのある結合部を形成しており、緩衝器の出口部分が内側歯部を有 しており、該内側歯部がボスの外側歯部に回動遊びなしに係合して、従って回動 遊びのない結合部を形成している。 さらに本発明の課題を解決するために本発明では、流体式のトルクコンバータ において、ケーシング内に受容されたポンプインペラ、タービンランナ、及び場 合によってはステータ、及びロックアップクラッチ、並びにボスを備えており、 ロックアップクラッチが軸線方向に移動可能なポンプ及びトーション振動緩衝器 を有しており、トーション振動緩衝器が入口部分及び出口部分を有しており、入 口部分と出口部分とが少なくとも、入口部分と出口部分との間に配置された蓄力 器の戻し力に抗して互いに相対回動可能であり、ピストンが緩衝器の入口部分に 相対回動不能に結合されており、入口部分が、回動遊びのある結合部を介してボ スに結合されており、かつタービンランナが緩衝器の出口部分に相対回動不能に 結合されており、この場合、緩衝器の出口部分が回動遊びのない結合部を用いて ボスに結合されている。 このようなトルクコンバータにおいて特に有利には、ボスが外側歯部を有して おり、緩衝器の入口部分が内側歯部を有しており、該内側歯部がボスの外側歯部 に回動遊びを以て係合して、従って回動遊びのある結合部を形成しており、緩衝 器の出口部分が内側歯部を有しており、該内側歯部がボスの外側歯部に回動遊び なしに係合して、従って回動遊びのない結合部を形成している。 特に有利にはタービンランナが半径方向内側のリン グ区分を有しており、リング区分が緩衝器の入口部分若しくは出口部分に相対回 動不能に結合されていて、かつ軸線方向に延びる区分を備えており、ボスが軸線 方向に延びる区分を有しており、この場合、タービンランナが軸線方向に延びる 区分によってボスに支承されている。この場合にはタービンランナが例えばボス に対して相対的に少なくとも所定の回動角内で回動可能であってよい。タービン ランナは有利には支承部によってボス上に半径方向でセンタリングされている。 有利には、緩衝器がプレート状(scheibenfoermig)の少なくとも２つのエレメ ントから成っており、エレメントが該エレメント間に配置された蓄力器の戻し力 に抗して互いに相対的に回動可能であり、この場合、プレート状の１つのエレメ ントが緩衝器の入口部分を形成しており、プレート状の別のエレメントが緩衝器 の出口部分を形成しており、プレート状のエレメントが互いに同軸的にボスに配 置されている。 本発明のさらなる思想に基づき有利には、緩衝器の入口部分が、軸線方向に突 出する少なくとも１つのエレメントと結合され若しくは一体的に形成されており 、該エレメントが出口部分の開口内に係合している。該エレメントはリベットエ レメント若しくは、入口部分の軸線方向に突出して曲げられた耳片であってよい 。 この場合有利には、入口部分の軸線方向に突出する 少なくとも１つのエレメントと出口部分の開口の縁部区分との接触によって、入 口部分と出口部分との間の回動角が制限されている。 有利には、入口部分の軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントと出口 部分の開口の縁部区分との接触に基づく入口部分と出口部分との間の回動角が、 入口部分とボスとの間の回動遊びよりも大きくなっている。 さらに有利には、入口部分と出口部分との相対回動によって入口部分とボスと の間の回動遊びを橋絡することに基づき、入口部分からボスへのトルク流れが、 入口部分と出口部分との間の最大の回動角を入口部分の軸線方向に突出する少な くとも１つのエレメントと出口部分の開口の縁部区分との接触によって達成する 前に行われるようになっている。 同じく有利には、軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントが出口部分 と結合され若しくは一体的に形成されていて、かつ入口部分の開口内に係合して いる。 さらに有利には、入口部分若しくは出口部分の軸線方向に突出する少なくとも １つのエレメントが、リベットエレメントであり、リベットエレメントが入口部 分若しくは出口部分に形状接続的に結合されている。 本発明の対象とする流体式のトルクコンバータにおいて有利には、入口部分若 しくは出口部分の軸線方向 に突出する少なくとも１つのエレメントが、軸線方向に突出する耳片であり、該 耳片が入口部分若しくは出口部分と一体的に、入口部分若しくは出口部分から材 料変形によって形成されている。 同じく有利には、リベットエレメントが入口部分とタービンランナとをタービ ン羽根の半径方向内側で結合している。 同じく有利には、ロックアップクラッチの軸線方向移動可能なピストンが、軸 線方向に突出する少なくとも１つのエレメントを有しており、該エレメントが入 口部分若しくは出口部分の受容部に係合して、該入口部分若しくは出口部分にピ ストンを形状接続的に結合している。 同じく有利には、軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントが、ピスト ン、若しくは入口部分、若しくは出口部分に結合されたリベットエレメントであ る。 同じく有利には、軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントが、ピスト ン、若しくは入口部分、若しくは出口部分の薄板から形成された、例えば変形さ れたエレメントである。 さらに有利には、ロックアップクラッチのピストンが半径方向内側のリング区 分を有しており、該リング区分がボスの付加部上に軸線方向運動可能に受容され ている。 特に有利には、ロックアップクラッチのピストンが、半径方向内側のリング区 分を有しており、該リング区分が伝動装置入力軸上に軸線方向運動可能に受容さ れている。 有利には、ピストンの半径方向内側の区分が半径方向でセンタリングされてい る。 本発明の別の有利な構成では、ロックアップクラッチが１つのピストン、少な くとも１つの第１の摩擦面及び第２の摩擦面を備えており、ピストンが第１の摩 擦面を摩擦ライニングの摩擦面として保持しており、該摩擦面がケーシング、例 えばケーシング壁の領域の第２の摩擦面と協働するようになっている。 本発明の別の有利な構成では、ロックアップクラッチが１つのピストン、１つ の第１の摩擦面及び第２の摩擦面を備えており、ピストンが第２の摩擦面を保持 しており、該摩擦面がケーシング、例えばケーシング壁の領域に配置された摩擦 ライニングの第１の摩擦面と協働するようになっている。 ロックアップクラッチがピストン、摩擦面及び対向摩擦面を備えている流体式 のトルクコンバータにおいて、有利には、ピストンとケーシング壁の領域の対向 摩擦面との間にほぼ円形リング状のエレメントを配置してあり、該エレメントが 一方でピストンに相対回動不能に結合されていてかつ他方でピストンを用いて軸 線方向でケーシング側の摩擦面に負荷可能である。 この場合有利には、ピストンが少なくとも１つの負荷区分を有しており、該負 荷エレメントを用いて円形リング状のエレメントがピストンによって負荷可能で ある。 同じく有利には、ピストンの負荷区分がピストンのほぼ円形リング状の少なく とも１つの区分であり、該区分が軸線方向に隣接の外周面から突出している。 有利には、ピストンの負荷区分がピストンのほぼ円形リング状の少なくとも１ つの区分であり、該区分が材料変形、例えば打ち出し若しくはエンボス加工によ って形成されて、軸線方向に隣接の外周面から隆起部状に突出している。 有利には、円形リング状のエレメントが負荷区分の領域でピストンに結合され 、例えばリベット結合され、若しくは溶接され、若しくは形状接続的に結合され ている。 同じく有利には、円形リング状のエレメントが負荷区分の領域の半径方向内側 でピストンに結合され、例えばリベット結合され、若しくは溶接され、若しくは 形状接続的に結合されている。 さらに有利には、円形リング状のエレメントが負荷区分の領域の半径方向外側 でピストンに結合され、例えばリベット結合され、若しくは溶接され、若しくは 形状接続的に結合されている。 同じく有利には、円形リング状のエレメントが、半 径方向に延びる第１の脚部と軸線方向に延びる第２の脚部を備えた断面でｌ字形 のエレメントとして形成されている。 さらに有利には、円形リング状のエレメントが、軸線方向に延びる第２の脚部 に歯部、例えば突出する耳片を有しており、該歯部が軸線方向でピストンの対向 歯部、例えば受容区分内に形状接続的に相対回動不能に係合し若しくは貫通して いる。 さらに有利には、円形リング状のエレメントが断面でｌ字形のエレメントとし て形成されており、軸線方向に延びる脚部とピストンとの形状接続的な結合部が 半径方向でピストンの負荷区分の内側に形成されている。 さらに有利には、円形リング状のエレメントが断面でｌ字形のエレメントとし て形成されており、軸線方向に延びる脚部とピストンとの形状接続的な結合部が 半径方向でピストンの負荷区分の外側に形成されている。 さらに有利には、軸線方向に延びる脚部とピストンとの形状接続的な結合部が 、軸線方向の力を伝達しないように、相対回動不能な結合のためにのみ形成され ている。 さらに有利には、円形リング状のエレメントが平らな若しくは円錐形のエレメ ントとして、ピストンとは逆の側に摩擦面を保持している。 さらに有利には、円形リング状のエレメントが平らな若しくは円錐形のエレメ ント及びライニング支持体エレメントとして、ピストンとは逆の側に、摩擦面を 有する摩擦ライニングを保持している。 さらに有利には、円形リング状のエレメントとピストンとの間にシールエレメ ント、例えばＯ・リングが配置されている。 有利には、シールエレメントが半径方向でピストンの負荷区分の内側に配置さ れている。 本発明の別の構成において有利には、シールエレメントが半径方向でピストン の負荷区分の外側に配置されている。 本発明の別の構成において有利には、シールエレメントが半径方向でピストン の２つの負荷区分間に配置されている。 さらに有利には、シールエレメントがピストン若しくは円形リング状のエレメ ントの周溝内に受容されている。 有利には、ケーシング壁の摩擦面と円形リング状のエレメントの摩擦面との間 に、半径方向に延びる脚部を備えた層板を配置してあり、該層板が両側に摩擦面 を有している。 同じく有利には、層板が半径方向に延びる脚部の少なくとも１つの側に摩擦ラ イニングを保持しており、該摩擦ライニングが摩擦面を有している。 さらに有利には、層板が軸線方向に延びる脚部を有しており、該脚部が歯部、 例えば突出する耳片で以て緩衝器の入口部分の対向歯部、例えば受容区分内に相 対回動不能に係合している。 さらに有利には、層板が軸線方向に延びる脚部を有しており、該脚部が歯部、 例えば突出する耳片で以てタービンランナの対向歯部、例えば受容区分内に相対 回動不能に係合している。 本発明の別の構成において有利には、ロックアップクラッチが少なくとも１つ の摩擦ライニングを有しており、該摩擦ライニングが半径方向内側の縁部区分及 び半径方向外側の縁部区分を有しており、この場合、ピストンの負荷区分が両方 の縁部区分間のほぼ中央に配置されている。 特に有利には、ロックアップクラッチが少なくとも１つの摩擦ライニングを有 しており、該摩擦ライニングが半径方向内側の縁部区分及び半径方向外側の縁部 区分を有しており、この場合、ピストンの負荷区分が半径方向でほぼ両方の縁部 区分の中央の内側若しくは外側に配置されている。 同じく有利には、クラッチによって伝達可能なトルクの制御のためにピストン を圧力負荷する圧力室が設けられており、ピストンの負荷区分が半径方向でほぼ 圧力室の外側に配置されている。 本発明の別の構成において有利には、クラッチによ って伝達可能なトルクの制御のためにピストンを圧力負荷する圧力室が設けられ ており、ピストンの負荷区分が半径方向でほぼ圧力室の外側に配置されており、 ロックアップクラッチが積層クラッチとして、ケーシングに相対回動不能に結合 された２つの層板及び軸線方向で該層板間に配置された１つのクラッチプレート によって形成されており、ピストンが負荷区分で以て層板を軸線方向に負荷する ようになっている。 有利には、両方の層板が半径方向外側で歯部で以て、ケーシングの対向歯部内 に形状接続的に係合しており、軸線方向で層板間に配置されたクラッチプレート がタービンランナに、若しくは緩衝器の入口部分に結合されている。 同じく有利には、軸線方向に運動可能なピストンが半径方向内側でケーシング に相対回動不能に結合されジャーナル上に受容されてセンタリングされており、 ジャーナルが圧力室内の流体若しくは圧力媒体の供給のための通路を有している さらに有利な構成が請求項５４乃至５８に記載してある。 図面に概略的に示した実施例に基づき本発明を詳細に説明する。 図面： 図１はトルクコンバータの部分的な断面図、 図１ａはピン及びプレートの平面図、 図１ｂはピン及びプレートの平面図、 図２は部分の断面図、 図３ａは歯部の断面図、 図３ｂは歯部の断面図、 図４はトルクコンバータの部分的な断面図、 図４ａは歯部の断面図、 図４ｂは歯部の断面図、 図４ｃはピン及びプレートの平面図、 図５ａはボスの断面図、 図５ｂはボスの断面図、 図６は流体式のトルクコンバータの断面図、 図７は流体式のトルクコンバータの断面図、 図８は流体式のトルクコンバータの断面図、 図９は流体式のトルクコンバータの断面図、 図１０は流体式のトルクコンバータの部分図、 図１１は流体式のトルクコンバータの断面図、 図１１ａは流体式のトルクコンバータの部分図、 図１２は流体式のトルクコンバータの断面図、 図１２ａは流体式のトルクコンバータの断面図、 図１３は流体式のトルクコンバータの断面図、 図１３ａは流体式のトルクコンバータの部分図、 図１４は流体式のトルクコンバータの断面図、 図１５は流体式のトルクコンバータの断面図、 図１６は流体式のトルクコンバータの断面図、 図１６ａは流体式のトルクコンバータの部分図、 図１７は流体式のトルクコンバータの断面図、 図１８は流体式のトルクコンバータの断面図。 図１は流体式のトルクコンバータ(hydrodynamischer Drehmomentwandler)を示 しており、該トルクコンバータはケーシング２内に配置された図示してないポン プインペラ(Pumpenrad)を備えており、ポンプインペラがケーシングに相対回動 不能に結合されている。ケーシング２は取り付け手段５０を用いて内燃機関の弾 み車若しくはクランク軸に枢着(anlenken)されて、クランク軸によって駆動され る。さらにトルクコンバータは、図示してないステータ(Leitrad)を有している 。タービン羽根３ａを備えたタービンランナ(Turbienenrad)３が、トルクコンバ ータの流体の流路内に配置されている。タービンランナ３は半径方向内側のリン グ区分(Ringbereich)４を有しており、リング区分は出力ボス(Abtriebsnabe)５ に回動可能に支承されている。ケーシング２とタービンランナ３との間にロック アップクラッチ１０のピストン(Kolben)６を収容してあり、ピストンがケーシン グ２とタービンランナ３との間の空間部分(Raumbereich)を２つのリング室(Ring raum)１１，１２に仕切っている。リング室１１，１２は、ロックアップクラッ チ１０の制御のために圧力媒体による圧力負荷に用いられる。これによって、ロ ックアップクラッチ１０が開かれ、即ち解除され、又はスリップするようになり 、若しくは閉じられ、即ち接続さ れる。 ロックアップクラッチ１０のピストン６は半径方向内側のリング区分(Ringber eich)６ａを有しており、該リング区分は軸線方向に延びており、この場合、ピ ストンはボス５上に該ボスに対して相対的に軸線方向移動可能及び場合によって は回動可能に支承されている。ピストン６は軸線方向に延びる半径方向内側のリ ング区分６ａでボス５の受容付加部５ａに受容されている。ピストン区分(Kolbe nbereich)６ａと受容付加部５ａとの間で周溝(Umfangsnut)内にシールエレメン ト７、例えばＯ・リングが受容されている。これによって、リング区分(Ringber eich)１１がリング区分１２に対して、ボス上にピストンを支承する領域でピス トン軸線方向移動に際しても密閉されている。 流体式のトルクコンバータ１の緩衝器(Daempfer)２０は、入口部分２１及び出 口部分２２を有している。入口部分及び出口部分はそれぞれ、、ほぼ円形リング 状の構成部分(Bauteil)、例えばプレート状のエレメント若しくは打ち抜き部分( Stanzteil)として形成されており、この場合、蓄力器(Kraftspeicher)、例えば ばね(Feder)、圧縮ばね(Druckfeder)、弾性的なエレメント若しくはゴムエレメ ント(Gummielement)が円形リング状の両方の構成部分２１，２２間でトルク伝達 路内に配置されており、両方の構成部分２１，２２は蓄力器の戻し力に抗して互 いに相対的に回動可能である。 入口部分２１及び出口部分２２は受容区分(Aufnahmebereich)２３，２４、受容 部(Aufnahme)若しくは受容窓(Aufnahmefenster)を有しており、該受容区分は液 密に形成され、若しくは流体流れのために開かれて形成されていてよい。受容区 分は打ち抜きによって若しくは材料変形(Materialumformung)によって成形され ていてよい。例えば同軸的に配置されていてよい蓄力器２５，２５ａは、入口部 分及び出口部分に対してほぼ軸線方向不動に受容区分内に位置しており、従って 紛失防止が達成されている。 タービンランナ３は半径方向内側のリング状の区分、即ちリング区分で緩衝器 の入口部分に相対回動不能に結合されている。このことは例えばリベット結合部 (Nietverbindung)３０によって達成されている。リベット(Niet)が入口部分２１ とタービンランナ３の半径方向内側のリング区分４とを結合している。同時に、 リベットヘッド(Nietkopf)３１が出口部分２２の開口３２を貫通している。これ によって、出口部分に対する入口部分の最大の相対回動が達成され、それという のは最大の相対回動の達成に際してリベットヘッドが開口３２の縁部に当接して 、相対回動を制限するからである。リベットヘッドは同時に、確保リング(Siche rungsring)３４を固定しており、確保リングが出口部分２２を入口部分２１に対 して軸線方向で確保している。軸線方向に突出するリベットヘッドの代わりに、 緩 衝器の入口部分若しくは出口部分から加工成形されて軸線方向に突出する耳片(L appen)を用いてもよく、耳片が緩衝器の出口部分若しくは入口部分の受容区分(A ufnahmebereich)３２内に回動遊びを以て係合している。軸線方向に突出するエ レメント(Element)３１と開口３２の縁部との間のストッパは、入口部分と出口 部分との間の回動角を、小さい回動角では入口部分とボスとの間の連行噛み合い 部(Mitnahmeverzahnung)に基づく相対回動がロックされない場合に、制限するこ とになる。この場合、軸線方向に突出するエレメントを受容区分内に係合させる ことに基づき入口部分と出口部分との間の回動角が入口部分とボスとの間の回動 角よりも大きくなっている。特に有利には、両方の緩衝器部分間、即ち入口部分 と出口部分との間の相対回動の制限が、半径方向内側で噛み合い部(Verzahnung) を介して行われる。 トルクはタービンランナ３から出発して、半径方向内側の区分４及びリベット 結合部を介して緩衝器２０の入口部分２１に伝達される。ケーシングからのトル クは、ロックアップクラッチ１０のピストン６においてピストン６の摩擦面(Rei bflaeche)４０を介してかつ、軸線方向に突出して緩衝器２０の入口部分２１の 受容区分４２に係合するフィンガー(Finger)、例えばエレメント４１、若しくは リベットを介して入口部分２１に伝達される。軸線方向に突出するエレメントと してリベットの代わりに、緩衝器のピストン若しくはプレート部分(Scheibentei l)から加工成形されて軸線方向に突出する耳片が用いられてもよい。軸線方向に 突出するエレメント４１は入口部分若しくは出口部分の受容区分４２内に形状接 続的(formschluessig)に、若しくは相対回動不能に係合している。ピストンは摩 擦ライニングを保持しており、摩擦ライニングが第１の摩擦面４０ａを有してお り、該摩擦面がケーシングの第２の摩擦面２ａ、即ち対向摩擦面(Gegenreibflae che)と作用結合(Wirkverbindung)するようになっている。さらに、有利には、摩 擦ライニング(Reibbelag)４０の摩擦面４０ａがケーシングに配置されて、ピス トンが第２の摩擦面、即ち対向摩擦面を有していてよい。 入口部分２１から、トルクは蓄力器２５，２５ａを介して出口部分２２に伝達 される。 入口部分２１及び出口部分２２はそれぞれ半径方向内側の区分に歯部(Verzahn ung)５１，５２、例えば連行歯(Mitnahmeverzahnung)、若しくは内側歯部(Innen verzahnung)を有しており、該歯部がボス５の合致する若しくは対応する歯部、 例えば連行歯、若しくは外側歯部に係合している。出口部分２２とボス５との間 の歯部５１，５３は、ほぼ遊びなしに互いに係合している。入口部分２１とボス ５との間の歯部５２，５３は回動遊びを以て互いに係合している。従って、緩衝 器 を介して最大の緩衝モーメント(Daempfermoment)よりも小さいトルクを伝達する 際に、トルクが蓄力器及び歯部５１，５３を介してボス５に導かれる。この場合 、蓄力器２５がトルクに応じて規定された角度にわたって負荷されて圧縮され、 その結果、入口部分２１が出口部分に対して回動させられる。緩衝器の蓄力器を 介して伝達すべきトルクが緩衝器の最大の緩衝モーメントに達すると、入口部分 と出口部分との間の回動角が、入口部分とボスとの間の、歯部の領域の角度遊び によって規定された最大の回動角に達する。これによって歯部５２，５３がロッ クして、トルクが入口部分から歯部５２，５３を介してボス５に伝達される。 緩衝器の入口部分２１と出口部分２２とは、互いに同軸的にかつ軸線方向に並 べて配置されている。入口部分２１及び出口部分２２の歯部５１，５２がそれぞ れボス５のボス外側歯部５３と一緒に噛み合いユニット(Verzahnungspaarung)を 形成している。 トルク流れは、ピストン側若しくはタービンランナ側でのトルクの導入によっ て入口部分とボスとの間の最大の回動角の達成まで蓄力器、次いで噛み合いユニ ット５１，５３を介してボスへ行われる。最大の回動角αの達成に際して、歯部 ５２が歯部５３に当接する。最大の回動角の達成の後に、入口側のトルクが噛み 合いユニット５２，５３を介してボスに伝達される。 トルクはボスからボス内側歯部(Nabeninnenverzahn ung)５５及び伝動装置入力軸５６の歯部を介して伝動装置入力軸５６に伝達され る。 図１ａは緩衝器の出口部分の部分平面図であり、構成部分４と２１とを結合す るためのリベットヘッド３１が示してある。リベットヘッドは出口部分２２の開 口３２を貫通しており、この場合、出口部分と入口部分との間の回動角は最大で 角度α’であり、歯部５２，５３は既に回動角α＜α’の経過の後にロックする 。本発明に基づく別の実施例で有利には、α≧α’である。緩衝器の出口部分の 前に確保プレート(Sicherungsscheibe)３４を配置してあり、確保プレートが同 じくリベットヘッドによって保持されて軸線方向で固定される。確保プレートは 同時に緩衝器の基準摩擦の形成のために役立っている。 図１ｂには、ピン(Bolzen)４１を有する区分が示してあり、ピンは、ピストン を入口部分に相対回動不能に結合するために、プレート(Scheibe)２３の受容部( Aufnahme)４２内に係合している。 図２は本発明に基づく別の実施例を示しており、この場合、ピストン６は半径 方向でボスの側部若しくは付加部５ａに支承されるのではなく、伝動装置入力軸 ５６に保持されていて、該伝動装置入力軸によってセンタリングされる。密閉の ために伝動装置入力軸５６にはリング溝若しくは周溝が設けられており、該リン グ溝若しくは周溝内にシールリング５７、例えばＯ・ リングが受容されている。 図３ａ及び図３ｂは、ボスのボス歯部５３並びに入口部分及び出口部分の歯部 ５２，５１の断面を示している。ボス５の歯部５３が入口部分２１の歯部に係合 している。入口部分の歯部５２の歯溝の幅６０は、ボス５の歯部５３の歯の幅よ りも大きくなっている。幅は角度２×αである。これによって入口部分とボスと の間の回動遊びが得られる。さらにボス５は歯部５３で以て遊びなく出口部分２ ２の歯部５１内に係合している。出口部分の歯溝の寸法は、遊びのない係合が行 われるように規定されている。 有利には、入口部分及び出口部分の両方の薄板(Blech)内の歯部５２，５１が 、幅の広い歯溝と幅の狭い歯溝とを交互に設けて、ボスを中心として両方の薄板 を互いに６０度にわたって相対回動させて、ボスと１つの構成部分、例えばケー シング側の構成部分、若しくは入口部分との間の遊びのない噛み合い並びに、別 の構成部分、例えばタービン側の構成部分、若しくは出口部分との間の遊びの伴 う噛み合いを達成することによって実施される。 図４は本発明に基づく流体式のトルクコンバータ１００の別の実施例の部分断 面図であり、ポンプインペラ（図示せず）がケーシング１０２内に配置されてい て、該ケーシングに相対回動不能に結合されている。ケーシング１０２は取り付 け手段１５０、例えば取り 付けアイ(Befestigungsauge)を用いて内燃機関の弾み車若しくはクランク軸に取 り付けられる。 タービンランナ１０３はトルクコンバータの流体の流路内に配置されている。 タービンランナ１０３は半径方向内側のリング区分１０４を有しており、リング 区分は出力ボス１０５に回動可能に支承されている。ケーシング１０２とタービ ンランナ１０３との間にロックアップクラッチ１１０の軸線方向運動可能なピス トン１０６を収容してあり、ピストンがケーシング１０２とタービンランナ１０ ３との間の空間部分を２つのリング室１１１，１１２に仕切っている。 ピストン１０６は半径方向内側のリング区分１０６ａを有しており、該リング 区分は軸線方向に延びており、この場合、ピストンは伝動装置入力軸１５６上に 該伝動装置入力軸に対して相対的に軸線方向移動可能及び場合によっては回動可 能に支承されている。ピストン区分１０６ａと伝動装置入力軸１５６との間で周 溝内にシールエレメント１５７、例えば０・リングが受容されている。これによ って、リング区分１１１がリング区分１１２に対して、ボス上にピストンを支承 する領域でピストン軸線方向移動に際しても密閉されている。 流体式のトルクコンバータ１００の緩衝器１２０は、入口部分１２１及び出口 部分１２２を有している。入口部分及び出口部分はそれぞれ、、ほぼ円形リング 状の構成部分、例えば打ち抜き部分として形成されており、この場合、蓄力器、 例えばばね、圧縮ばね、弾性的なエレメント若しくはゴムエレメントが円形リン グ状の両方の構成部分１２１，１２２間でトルク伝達路内に配置されており、両 方の構成部分１２１，１２２は蓄力器の戻し力に抗して互いに相対的に回動可能 である。入口部分１２１及び出口部分１２２は受容区分１２３，１２４、受容部 若しくは受容窓を有しており、該受容区分は液密に形成され、若しくは流体流れ のために開かれて形成されていてよい。受容区分は打ち抜きによって若しくは材 料変形によって成形されていてよい。例えば同軸的に配置されていてよい蓄力器 １２５，１２５ａは、入口部分及び出口部分に対してほぼ軸線方向不動に受容区 分内に位置しており、従って紛失防止が達成されている。 タービンランナ１０３は半径方向内側のリング状の区分で緩衝器の出口部分１ ２２に相対回動不能に結合されている。このことは例えばリベット結合部１３０ によって達成されている。リベットが出口部分１２２とタービンランナ１０３の 半径方向内側のリング区分１０４とを結合している。同時に、リベットヘッド１ ３１が入口部分１２１の開口１３２を貫通している。これによって、出口部分に 対する入口部分の最大の相対回動が達成され、それというのは最大の相対回動の 達成に際してリベットヘッドが開口１３２の縁部に当 接して、相対回動を制限するからである。リベットヘッドは同時に、確保リング １３４を固定しており、確保リングが入口部分１２１を出口部分１２２に対して 軸線方向で確保している。 トルクはタービンランナ１０３から出発して、半径方向内側の区分１０４及び リベット結合部を介して緩衝器１２０の出口部分１２２に伝達される。ケーシン グからのトルクは、ロックアップクラッチ１１０のピストン１０６においてピス トン１０６の摩擦面１４０を介してかつ、入口部分１２１の受容区分１４２内に 係合するフィンガー１４１、若しくはリベットを介して緩衝器１２０の入口部分 １２１に伝達される。このような構成を図４ｃが部分的に示している。入口部分 １２１から、トルクは蓄力器１２５，１２５ａを介して出口部分１２２に伝達さ れる。 入口部分１２１及び出口部分１２２はそれぞれ半径方向内側の縁部区分(Rnadb ereich)に歯部１５１，１５２、例えば内側歯部を有しており、該歯部がボス１ ０５の歯部１５３、例えば外側歯部に係合している。入口部分１２１とボス１０ ５との間の歯部１５１，１５３は、遊びを以て互いに係合している。出口部分１ ２２とボス１０５との間の歯部１５２，１５３はほぼ回動遊びなしに互いに係合 している。従って、クラッチの閉鎖状態若しくはスリップ状態で緩衝器を介して 最大の緩衝モーメントよりも小さいトルクを伝達する際に 、トルクが蓄力器及び歯部１５１，１５３を介してボス１０５に導かれる。この 場合、蓄力器がトルクに応じて規定された角度にわたって負荷されて圧縮され、 その結果、入口部分１２１が出口部分１２２に対して回動させられる。緩衝器の 蓄力器を介して伝達すべきトルクが緩衝器の最大の緩衝モーメントに達すると、 入口部分と出口部分との間の回動角が、入口部分とボスとの間の、歯部の領域の 角度遊びによって規定された最大の回動角に達する。これによって歯部１５２， １５３がロックして、トルクが入口部分から歯部１５２，１５３を介してボス１ ０５に伝達される。 緩衝器の入口部分１２１と出口部分とは、互いに同軸的にかつ軸線方向に並べ て配置されている。入口部分１２１及び出口部分１２２の歯部１５１，１５２が それぞれボス１０５のボス外側歯部１５３と一緒に噛み合いユニットを形成して いる。 トルク流れは、ピストン側でのトルクの導入の場合に蓄力器、次いで噛み合い ユニット１５１，１５３を介してボスへ行われる。最大の回動角αの達成に際し て、歯部１５１が歯部１５３に当接する。最大の回動角の達成の後に、入口側の トルクが噛み合いユニット１５１，５３を介してボスに伝達される。 図４ａ及び図４ｂはボスのボス歯部１５３並びに、入口部分及び出口部分の歯 部１５２，１５１の断面図である。入口部分１２１が歯部１５１を有しており、 該歯部がボス１０５の歯部１５３に係合している。入口部分の歯部１５１の歯溝 の幅１６０は、ボス１０５の歯部１５３の歯の幅よりも大きくなっている。幅は 角度２×αである。これによって入口部分とボスとの間の回動遊びが得られる。 さらにボス１０５は歯部１５３で以て遊びなく出口部分１２２の歯部１５１内に 係合している。出口部分の歯溝の寸法は、遊びのない係合が行われるように規定 されている。 図４及び図４ｃに基づき形成された緩衝器は、トルクコンバータの被駆動時に トーション振動を緩衝する緩衝器である。図１乃至図３の緩衝器は、タービンの 被駆動時にも緩衝器を構成する。枢着部(Anlenkung)４１と１４１とを交換し、 かつ歯部５１，５２と１５１，１５２とを交換することによって、ロックアップ クラッチのピストンの被駆動時に作用する緩衝器から、タービンランナの被駆動 時にも作用する緩衝器が得られる。 前述の緩衝器において特に有利には、入口部分及び出口部分がプレート状のエ レメント(scheibenfoermiges Element)として形成されており、該エレメントが 互いに同軸的に並べて配置されて、それぞれ内側歯部によってボスの外側歯部に 受容されている。これによって付加的なボスが省略される。特に合目的には、歯 部１５２，１５１の構造に基づきプレート状のエレメントの差し替え及び回動に よって別の緩衝器特性が得ら れる。 プレート状の両方のエレメントの歯部は、ボスが幅Ｗの例えば３つの歯を周囲 に分配して備えるように規定されており、ボスの歯は図４ａ及び図４ｂでは符号 １５３を付けてある。歯は互いに１２０°ずらして配置されている。プレート状 の部分(Teil)、例えば入口部分及び出口部分が歯溝１６０，１６１を有しており 、一部分の歯溝（１６０）が歯１５３の幅に相当する幅を有している。該歯溝は 互いに１２０°ずらされている。歯溝１６０間に広幅の歯溝１６１が配置されて おり、該歯溝の幅WGは歯１５３の歯幅よりも大きくなっている。該歯溝１６１も 同じく互いに１２０°ずらされ、従って狭幅の歯溝１６０に対して６０°ずらさ れている。 ボスに３つの歯を備えかつプレート状の部分に２×３の溝を備える前記構成の ほかに、歯及び歯溝の数の大きい若しくは小さい別の構成も有利である。 ロックアップクラッチが前述の実施例では円錐形の摩擦クラッチ(konische Re ibungskupplung)として形成されている。しかしながら摩擦面が、別の実施例で 平ら(eben)に形成されていてよい。このような構成が図５に示してある。流体式 のトルクコンバータ２００はピストン２０２の半径方向外側のリング区分に平ら な支持面(Tragflaeche)２０１を有しており、支持面が摩擦面を保持している。 別の実施例でピストンは前述 の図面に基づき円錐形の支持面を保持していてもよい。 流体式のトルクコンバータ２００は、図１及び図４のコンバータの構造とほぼ 同じ構造を有している。著しい相違点として、出口部分２０３の半径方向内側の 区分２０５がＳ字形の輪郭若しくは２つの曲げ部(Abwinkelung)を有しており、 この場合、入口部分２０４の半径方向内側の区分２０６が半径方向に延在してい る。これによって、入口部分及び出口部分の歯部の半径方向内側の薄板部分(Ble chteil)間に、確保リング(Sicherungsring)の受容のための空間が形成される。 確保リング２０７、例えばスナップリング(Sprengring)がボス外側歯部の周溝内 に受容されて、緩衝器の入口部分を軸線方向での移動に対して確保している。こ れによって確保リング２０７は、入口部分を軸線方向で確保リング自体とボス２ ０８の半径方向の縁部２０９との間に保持している。 ボス２０８の外側歯部(Aussenverzahnung)２１１とピストン２０２の軸線方向 に延びる半径方向内側の足部(Fuss)２１２との間に、滑動プレート(Anlaufschei be)２１０、例えば滑りプレート(Gleitscheibe)が配置されている。 図５ａは図５に対する断面図である。この場合、歯部を備える伝動装置入力軸 ２３０が示されており、該歯部がボス２０８の内側歯部に係合している。さらに 明らかなように、ボス２０８の外側歯部２３１が出口部分２０３の半径方向内側 の区分２０５の歯部２３２内に係合している。この場合さらに明らかなように、 入口部分２０４に結合されたピン(Stift)２２０が開口２２１内に位置していて 、所定の回動角でロックする。さらに、確保リング２２３及び、軸線方向でピス トン２０２と出口部分２０３との間の、確保リングを固定するリベットヘッド２ ２２が示してある。しかしながら特に有利には、ピン２２０が開口内でロックす るのではなく、両方の部分の回動が被駆動ボスの領域の歯部、例えばストッパ歯 部(Anschlagverzahnung)及び連行歯部(Mitnahmeverzahnung)を介して行われる。 このような実施例では開口２２１の周方向での長さが最大の回動角よりも大きく なっており、若しくは該開口によって制限される回動角が最大の回動角よりも大 きくなっている。 図５ｂはボスの歯部２３１を示しており、該歯部は入口部分２０４の半径方向 内側の区分２０６の歯部２３２内に係合している。この場合、ボスと入口部分２ ０４との間に回動遊びが生じている。歯部は有利にはスプライン、セレーション 、若しくはヒルス型セレーション(Hirthverzahnung)として形成されていてよい 。 図示の緩衝器において特に有利には、出口エレメントとボスとの間の回動遊び が入口部分と出口部分との 間よりも小さくなっている。これによって、超過トルク若しくはモーメント衝撃 が緩衝器を介して導かれるのではなく、被駆動側で直接にボスに導かれる。 図６には本発明に基づく実施例の流体式のトルクコンバータ３００が、ケーシ ング(Gehaeuse)３０１ａ，３０１ｂ内に受容されたポンプインペラ３０２、ター ビンランナ３０３、及びステータ３０４と一緒に示してある。ステータはステー タボスに配置されており、ステータボスが１つの回転方向に有効なフリーホイー ル３０５を備えている。ケーシング３０１は２つのケーシングシェル（Gehaeuse schale）３０１ａ，３０１ｂから溶接結合部３０６によって密接に結合して形成 されている。ケーシングは取り付けアイ３０７を保持しており、取り付けアイは 保持薄板３０８によって支持されている。原動機(Motor)、例えば内燃機関のク ランク軸３１０と取り付けアイとの間にフレキシブルな駆動プレート（Antriebs platte）３０９がねじ結合部３１１，３１２を用いて駆動結合（antriebsverbin den）されている。さらに取り付けアイ３０７に円形リング状の支持エレメント ３１３を取り付けてあり、支持エレメントが始動歯環３１４を保持している。 ロックアップクラッチは、伝動装置入力軸上に移動可能に、しかも該伝動装置 入力軸の周溝内に受容されたシールを介して支承されて摩擦面３２２を備えるピ ストン３２１によって形成されており、該ピストンは 軸上に半径方向でセンタリングされている。ピストンの摩擦面はほぼ円錐(Konus )若しくは円錐区分(Konusabschnitt)として形成されている。ケーシングの１つ の構成部分内に設けられた対向摩擦面(Gegenraibflaeche)も同じく円錐若しくは 円錐区分として形成されている。 緩衝器３２０が入口部分３２３及び出口部分３２４を有しており、この場合、 入口部分と出口部分との間に蓄力器がトルク伝達可能に配置されており、入口部 分と出口部分とは蓄力器の戻し力の力作用に抗して所定の回動角にわたって互い に相対的に回動可能である。蓄力器３３０は入口部分及び出口部分のほぼ円形リ ング状の薄板部分内の受容区分、例えばばね窓(Federfenster)に受容されている 。 入口部分及び出口部分は半径方向内側にそれぞれ歯部３２５，３２６を有して おり、歯部がボス３２８のボス外側歯部３２７に係合しており、この場合、出口 部分３２４の歯部３２６が回動遊びなしにボス３２８のボス外側歯部３２７に係 合している。入口部分３２３の歯部３２５は回動遊びを以てボス３２８のボス外 側歯部３２７に係合している。従って、緩衝器の出口部分とボスとの間に連行噛 み合い(Mitnahmeverzahnung)が生じて、入口部分とボスとの間に当接噛み合い(A nschlagverzahnung)が生じている。 タービンランナ３０３は半径方向内側の区分でリベ ット結合部によって薄板部分(Blechteil)３２３に結合されている。さらにター ビンランナは、半径方向の最も内側で軸線方向に延びるリング区分を介してボス ３２８の付加部に受容して支承されて、半径方向でセンタリングされている。 図１、図５及び図６に示すルクコンバータは、タービンランナとロックアップ クラッチのピストンとの間の相対回動不能な結合部を有しており、この場合、タ ービンランナが入口部分に相対回動不能に結合され、かつピストンが同じく入口 部分に相対回動不能に結合されている。 図７には、ケーシング４０１、該ケーシング内に配置されたタービンランナ４ ０２を備えた流体式のトルクコンバータ４００の本発明に基づく実施例が示して ある。タービンランナが結合部(Verbindung)４０４を介して緩衝器の入口部分４ ０５に相対回動不能に結合されており、この場合、トルク伝達が少なくとも入口 部分４０５と出口部分４０６との間の相対回動の第Ｉの領域で蓄力器を介して行 われる。相対回動の第２の領域ではじめて、トルク伝達は直接に当接噛み合いを 介して入口部分からボス４０８へ、かつそこから、既に述べたように伝動装置入 力軸へ行われる。 ピストン４０６は軸線方向移動可能に伝動装置入力軸４０９上に受容して支承 されて、半径方向でセンタリングされている。ピストンは別の実施例としてボス 上で半径方向にセンタリングされていてよい。 ピストンは蓄力器４１０、例えば板ばね(Blattfeder)を用いてケーシングに対 してほぼ相対回動不能に配置されていて、かつ該板ばねの戻し力に抗して軸線方 向移動可能である。板ばねは一方の端部区分でリベットヘッド４１１によってピ ストン４０６に取り付けられ、かつ他方の端部区分でケーシングに取り付けられ ている。ポンプの軸線方向の移動によってピストンのわずかな角回動(Winkelver drehung)が板ばねの起き上がりに基づき生じる。引っ張りばね若しくは圧縮ばね が同様に配置されてもよい。 ピストン４０６は半径方向外側のリング区分４２０にリング状の摩擦ライニン グ支持体４２１を保持しており、摩擦ライニング支持体が半径方向内側で取り付 け舌片４２３を介してリベット４２２を用いてピストン４０６に結合されている 。摩擦ライニング支持体４２１はケーシングに向いた面に摩擦ライニング(Reibb elag)４２４を保持している。ピストンはリベット結合、溶接若しくは形状接続 的な結合による結合領域の外側で摩擦ライニング支持体４２１の、摩擦ライニン グと逆の側を、それも摩擦ライニング支持体４２１の中央の区分を付加的に支え ている。ピストンは、摩擦ライニング支持体を支える領域にリング状の区分(Ber eich)４２５を有しており、該区分が支持面(Anlageflaeche)として摩擦ライニン グ支持体４２１の支えのため に役立っている。該支持面にシールエレメント４２６、例えばＯ・リングを配置 してあり、該シールエレメントが摩擦ライニング支持体とピストンの支持面との 間で負荷される。 支持区分(Anlageflaeche)４２５は半径方向で摩擦ライニング４２４のほぼ中 央に配置されており、その結果、摩擦ライニング４２４の負荷に際してピストン から摩擦面への均一な力分配が行われる。従って、摩擦面の傾倒がほぼ避けられ 、この場合、わずかな傾倒は対向摩擦面の形状誤差を補償するために可能である 。 軸線方向で摩擦面(Reibflaeche)４２４とケーシング４０１との間に層板(Lame lle)４３０を配置しており、層板が半径方向に延びる区分にケーシング側で摩擦 ライニングを保持し、かつ対向側、即ちケーシングと逆の側に対向摩擦面(Gegen reibflaeche)を有している。層板４３０は軸線方向の区分４３２でタービンラン ナの円形リング状の結合薄板(Verbindungsblech)４３３に相対回動不能に結合さ れており、結合薄板は半径方向内側でタービンランナに溶接されている。結合薄 板と薄板との間の結合部は、形状接続的な相対回動不能は結合部として形成され ていてよく、この場合、構成部分(Bauteil)４３３の半径方向外側に位置する歯 部が軸線方向のアーム(Arm)４３２の歯部に係合している。層板は別の実施例と して結合薄板に溶接され ていてよい。 トルク導入が少なくともスリップの生じる連結に際して層板を介してタービン ランナへ行われ、そこから入口部分及び出口部分を介してボスに若しくは直接に ボスに行われる。ピストンはケーシングに対する回動不能な配置に基づき被駆動 側のトルク伝達路内には組み込まれていない。 図８には、ケーシング５０１及びタービンランナ５０２を備えた流体式のトル クコンバータ５００の本発明に基づく実施例が示してある。緩衝器が入口部分５ ０３及び出口部分５０４を有しており、この場合、入口部分と出口部分との間で 蓄力器が相対回動に抗して作用する。入口部分及び出口部分は円形リング状の薄 板部分として形成されている。 ロックアップクラッチのピストン５１５は図７に相応して、板ばね５２０及び リベットエレメント５２１を用いて相対回動不能に、しかしながら軸線方向移動 可能に配置されている。ピストンと対向摩擦面との間に円形リング状のエレメン ト、例えば層板を配置してあり、該エレメント、例えば層板が同じく１つの摩擦 面、対向摩擦面若しくは摩擦ライニングを保持していてよい。層板（該層板の半 径方向の区分が対向摩擦面として形成されている）５１３が、半径方向外側で軸 線方向の区分５１４で以てピストン５１５内に歯部及び対向歯部５１７によって 受容して保持されている。 これによって、層板５１３がピストン５１５に相対回動不能に結合されている。 ピストンは半径方向で層板５１３の中央の区分に支持区分、例えば負荷区分を有 しており、該支持区分、例えば負荷区分で薄板がピストンに対して支えられてい る。負荷区分の半径方向外側でシールエレメント、例えばＯ・リングを周溝内に 配置若しくは受容してあり、シールエレメント、例えばＯ・リングがピストンを 円形リング状のエレメント、例えば層板に対して密閉している。周溝は材料変形 によってピストン若しくは円形リング状のエレメント内に形成されていてよい。 層板５１３とケーシング５０１との間に別の層板５１０が配置してあり、この 場合、層板５１０の半径方向の区分が両側に摩擦ライニング５３０，５３１を保 持している。断面でｌ字形(l-foermig)の層板は軸線方向に延びる区分５１１を 有しており、該区分が歯部を有しており、該歯部が入口部分の取り付け区分５１ ２の歯部に係合している。この場合、入口部分の取り付け区分５１２が円形リン グとして、若しくは半径方向に延びる個別の耳片(Lappen)として形成されている 。タービンランナとピストンとの間の圧力室の圧力負荷によって、ピストンが層 板と一緒にケーシングに向かって移動させられ、かつ層板５１３が該層板の対向 摩擦面で摩擦ライニング５３１を負荷する。これによって、摩擦ライニング５３ ０がケーシング側の摩擦面に 向けて負荷されて、クラッチが少なくともスリップするように接続される。この 場合、トルク流れがケーシングから出発して摩擦面５３０を介して層板５１０， ５１１へ、かつ歯部５１８を介して入口部分５０３へ行われる。 図９は本発明の別の実施例を示しており、この場合、ライニング支持体５５０ が半径方向でライニング支持体の中央でリベット結合部によってピストンの半径 方向外側のリング区分に結合されている。ライニング支持体が摩擦ライニング５ ５５を保持している。入口部分に懸架された層板５５３はケーシング側にのみ摩 擦ライニングを保持し、逆の側に対向摩擦面を有している。ピストン５５２は半 径方向内側でボス５６１の付加部５６０に受容されて、半径方向でセンタリング されている。 図１０は本発明の別の実施例を示しており、この場合、ライニング支持体５７ ０が半径方向でライニング支持体のほぼ中央で以てピストン５７１に溶接５７２ によって結合され、即ち固定されている。 図１１は本発明の別の実施例を示しており、この場合、流体式のトルクコンバ ータ６００がケーシング６０１を用いて形成されており、該ケーシングが２つの ケーシング部分６０１ａ，６０１ｂから成っており、ケーシング部分が溶接６０ １ｃによって互いに結合されている。ケーシング６０１は取り付けアイ６０３の 枢着部６０２を有しており、枢着部６０２は半径方向に延びる耳片から成ってい る。耳片が有利にはケーシングに溶接されている。ケーシング６０１は駆動側で 取り付け手段６０４、例えばねじ若しくはリベットを用いてフレキシブルな駆動 薄板６０５に相対回動不能に結合されている。駆動薄板は半径方向内側で取り付 け手段６０６を用いて内燃機関のクランク軸に取り付けられている。半径方向外 側の取り付けアイ６０３に円形リング状のエレメント６０８が取り付けられてお り、該エレメントに始動歯環６０９が取り付けられている。 ケーシング６０１の半径方向内側に中央のジャーナル(Zapfen)６１０が結合さ れている。ジャーナル６１０は溶接６１２を用いてケーシングに結合されている 。ジャーナル６１０は通路６１１，６１３，６１４を有しており、この場合、通 路６１１は半径方向及び軸線方向の延び成分(Erstreckungskomponente)を有して いて、ジャーナルの中央の区分で通路６１４，６１３に分岐している。通路６１ ４は半径方向の延び成分を有しており、通路６１３は半径方向及び軸線方向の延 び成分を有している。通路６１１，６１４は、伝動装置入力軸６１５内に位置す る通路６１６を圧力室６１７に接続している。圧力室６１７は通路６１１，６１ ６及び弁を介してピストンの負荷のために圧力媒体供給装置、例えばポンプに接 続される。圧力室の流体は 、コンバータのタービンランナ、ポンプインペラ及びステータのターボ領域の流 体回路に属せずかつロックアップクラッチの摩擦面の冷却にも用いられない流体 である。このことは、流体をコンバータのためとピストンの負荷のためとに分離 することによって行われる。 圧力室６１７はケーシング壁６１０、ジヤーナル６１０、及びピストン６２０ によって制限されており、この場合、圧力室は半径方向で、半径方向でケーシン グとピストンとの間のシール６２１と、ジャーナルとピストンとの間のシール６ ２２との間を延びている。圧力室６１７の圧力負荷によって、圧力が軸線方向で ピストンに作用して、ピストンがクラッチ６５０を接続する。球体６２３が通路 ６１３を閉鎖しており、その結果、圧力媒体が通路６１３を通って流過できない 。通路６１３は製作の理由から、通路６１１を分岐することによって形成されて いる。 ロックアップクラッチ６５０は積層クラッチ(Lamellenkupplung)としてほぼ円 形リング状の層板(Lamelle)６５１，６５２，６５３を用いて形成されており、 この場合、軸線方向で外側の両方の層板６５１，６５２がそれぞれ半径方向外側 に位置する歯部６５４，６５５を介してケーシング歯部６５６と形状接続的に係 合してケーシング６０１に相対的に結合されている。間に位置する層板６５３は 半径方向内側で結合エレメン ト６７０を用いてタービンランナに相対回動不能かつ形状接続的に結合されてい る。結合エレメント６７０と層板６５３との間の形状接続的な結合は層板の半径 方向内側の区分の歯部６５７及び結合エレメントの歯部６７１を用いて行われる 。層板の軸線方向支承部(Axiallager)として確保リング(Sicherungsring)６５９ を用いてあり、該確保リングがケーシングの周溝内にはめ込まれている。このこ とは図１１ａにも示してある。 ピストン６２０は負荷区分６８０を有しており、該負荷区分が圧力負荷に際し て層板６５２を負荷する。負荷区分６８０はほぼ円形リング状の区分として形成 されており、該区分がピストンから軸線方向に突出するようにピストンから材料 変形によって加工成形されている。負荷区分６８０は半径方向でほぼ摩擦ライニ ングの半径方向の長さの中央に配置されていて、これによって層板の負荷に際し てできるだけ均一な力分配を生ぜしめる。負荷区分６８０は半径方向でほぼ、ピ ストンの、圧力室６１７の制限面としての有効な面の外側に配置されており、従 って負荷区分は半径方向で圧力室６７１の外側に配置されている。 流体式のトルクコンバータ６００はさらにタービンランナ６７２、ポンプイン ペラ６７７、ステータ６７３及び、既に前に述べた緩衝器を有しており、緩衝器 が入口部分６７４及び出口部分６７５を備えている。 図１２は本発明の有利な別の実施例を示しており、この場合、軸線方向で層板 ６９１と６９２との間の層板６９０が半径方向内側の歯部を用いて緩衝器の入口 部分６９３に形状接続的にかつ相対回動不能に結合されている。この場合、層板 の半径方向内側に突出する耳片が入口部分の半径方向外側に形成された受容部内 に係合している。 図１２ａは、図１２に基づくロックアップクラッチを備えた流体式のトルクコ ンバータの本発明に基づく別の実施例を示しており、この場合、軸線方向に移動 可能なピストン６９９が図１２のピストンに対して半径方向外側へ延長されてい て、ピストンの半径方向外側の歯部６９９ａを用いて相対回動不能にケーシング の内側歯部内に係合している。 図１３はケーシング及びタービンランナ７０２を備えた流体式のトルクコンバ ータの本発明に基づく有利な別の実施例を示しており、この場合、ポンプインペ ラ及びステータは図示されていない。タービンランナ７０２は結合部７０６、例 えばリベットを用いてボス７０３に相対回動不能に結合されており、ボス７０３ が半径方向内側でスプライン７０４若しくはセレーションを用いて伝動装置入力 軸を相対回動不能に受容している。ピストン７０５がボス上に回転可能及び軸線 方向移動可能に受容されて半径方向で支承されており、シールエレメント７０７ が、ボスとピストンの半径 方向内側に位置して軸線方向に延びる部分７０５ａとの間で周溝内に受容されて いる。ピストン７０５は半径方向外側の区分に歯部７１０を有しており、該歯部 がケーシング７０１の内側歯部７１１内に係合しており、これによって、ピスト ン７０５がケーシング７０１に相対回動不能かつ形状接続的に連結されるものの 、軸線方向で移動可能である。ピストン７０５の外側歯部７１０内に、歯部を備 えてほぼ円形リング状の、断面でｌ字形の層板７２０を懸架させてあり、該層板 が軸線方向に延びる第１の部分区分(Teilbereich)７２２及び半径方向に延びる 第２の部分区分７２１を有している。半径方向に延びる区分に、それもケーシン グに向いた側に対向摩擦面が設けられている。層板７２０はケーシング壁と逆の 側でピストン７０５の支持区分(Anlagebereich)７３０に接触しており、該支持 区分はほぼ材料変形によって円形リング状の支持区分７３０として形成されてい る。半径方向で支持区分７３０の内側で周溝７３１内にシールエレメント７３２ を配置してあり、該シールエレメントは層板とピストンとの間でシール作用を生 ぜしめ、それというのはシールエレメントが該構成エレメント間で負荷されるか らである。このことは図１３ａにも示してある。 支持区分７３０は半径方向でほぼ、摩擦ライニング７４１ａ，７４１ｂの縁部 間の中央に配置されている。 軸線方向で層板７２０、例えば層板の半径方向の部分とケーシングとの間に、 半径方向外側に位置する摩擦ライニング７４１ａ，７４１ｂを備えたクラッチ板 ７４０が配置されている。摩擦ライニングがライニング支持体７４０に取り付け られ、例えば接着されている。ライニング支持体が半径方向内側で２つの側方プ レート(Seitenscheibe)７４３，７４４に結合され、例えばリベット固定されて いる。側方プレートが半径方向内側でリベット７４６に相対回動不能に結合され かつ固定的に隔てられている。側方プレート７４３，７４４間にフランジ、例え ば円形リング状のエレメントを配置してあり、この場合、フランジ並びに側方プ レートが窓７４４、若しくはふくらみだし部(Auswoelbung)を有しており、該窓 内に蓄力器７４８が受容されている。蓄力器は、フランジに対する側方プレート の回動に抗して作用する力を生ぜしめる。フランジは半径方向内側の区分に歯部 ７４９を有しており、該歯部がボスの歯部７５０に係合している。 ピストンと摩擦ライニングとの間に層板を挿入してあり、該層板は歯部を用い てピストン薄板内に傾倒可能に配置されている。ピストン力Ｆはピストン若しく は摩擦ライニングの規定された点(Punkt)若しくは規定された直径(Durchmesser) でピストンから層板に導入される。層板は前記点若しくは、円形であってよいラ イン(Linie)を中心として傾倒可能である。これによ って、ピストンとケーシング若しくは類似のものとの間の、例えば圧力負荷若し くは回転負荷に起因する角度変化が補償される。力導入点若しくは力導入ライン 並びに材料厚さの適切な選択によって、ライニング圧着のレベル及び特性、即ち ライニングへの半径の関数としての力が最適にされる。軸線方向でピストンの前 側と後ろ側の圧力室の密閉のために、シールエレメント、例えばＯ・リングが用 いられる。Ｏ・リングは、できるだけ力導入点若しくは力導入ラインの近傍に配 置されており、有利にはシールエレメントが力導入点の、層板の歯部から遠い側 に配置されている。層板、例えば傾倒層板がトルクを伝達するために、層板は歯 部、舌片(Lasche)、ピン、板ばね若しくは類似のものによってピストン若しくは ケーシングに結合されている。 図１４、図１５、図１６及び図１６ａは本発明に基づく別の実施例を示してい る。図１４の流体式のトルクコンバータ８００はロックアップクラッチのピスト ン８０１を有しており、ピストンが半径方向外側に歯部８０１ａを有しており、 該歯部が層板８０２の歯部８０２ａ内に係合しており、層板８０２がピストンに 相対回動不能に結合されている。層板はピストンの接触円周部(Beruehrkreis)８ ０３でピストンに接触結合(Beruehrverbindung)しており、この場合、ピストン の負荷に際して層板が接触円周部８０３で負荷される。 接触円周部は図１３に相応して材料変形によって支持区分として形成されている 。接触円周部と層板の半径方向内側の縁部との間にシールエレメントを配置して あり、シールエレメントがピストンと層板との間の間隙を密閉している。 緩衝器は次のように形成され、即ち、ピストン８０１が一方の側方プレートを 形成しており、他方の側方プレート８０６が次のように配置されており、即ちフ ランジが側方プレートとピストンとの間に配置されている。ピストン、側方プレ ート及びフランジに窓及び／又はふくらみだし部を設けてあり、該窓若しくはふ くらみだし部が蓄力器８０５を受容している。フランジは噛み合いユニット、例 えばフランジ内側歯部及びボス外側歯部を介してボスに相対回動不能に駆動結合 されている。 図１５に示す流体式のトルクコンバータ８２０はロックアップクラッチのピス トン８２１を有しており、ピストンが半径方向外側に歯部８２１ａを有しており 、該歯部が層板８２２の歯部８２２ａ内に係合しており、層板８２２がピストン に相対回動不能に結合されている。層板はピストンの接触円周部８２３でピスト ンに接触結合しており、この場合、ピストンの負荷に際して層板が接触円周部８ ２３で負荷される。接触円周部は図１３に相応して材料変形によって支持区分と して形成されている。接触円周部と層板の半径方向内 側の縁部との間にシールエレメントを配置してあり、シールエレメントがピスト ンと層板との間の間隙を密閉している。ロックアップクラッチの摩擦面が、図１ ４の平らな摩擦面とは異なって、円錐形の摩擦面として形成されている。 図１６及び図１６ａに示す流体式のトルクコンバータは、ロックアップクラッ チのピストン８４１を有しており、ピストンに半径方向内側で、摩擦ライニング ８４３を備えたライニング支持体８４２が溶接８４４若しくはリベット結合によ って相対回動不能に結合されている。ライニング支持体はピストンの接触円周部 ８５０でピストンに接触結合しており、この場合、ピストンの負荷に際してライ ニング支持体が接触円周部８５０で負荷される。接触円周部はピストンの半径方 向の外側の円形リングによって支持区分として形成されている。接触円周部８５ ０とライニング支持体の半径方向内側の縁部との間にシールエレメント８４５を 受容部８４６内に配置して受容してあり、シールエレメントがピストンとライニ ング支持体との間の間隙を密閉している。ライニング支持体の取り付け区分が周 方向に向けられた平らな耳片として形成されており、耳片を介してライニング支 持体がピストンに結合されている。 図１７に示す別の実施例においては、流体式のトルクコンバータ９００は、ケ ーシングに固定されたポン プインペラ９０１、タービンランナ９０２、及びステータ９０３を有しており、 タービンランナ及びステータがケーシング９０４内に受容されており、ケーシン グが少なくとも２つの部分ケーシングから互いに密接に、例えば溶接によって結 合して形成されている。 タービンランナ９０２が半径方向内側のリング区分９０５を有しており、リン グ区分が半径方向内側でｌ字形に形成されている。タービンランナはｌ字形の区 分９０５でボス９０７の付加部９０６上に受容されて、ボスに対して回動可能に 支承されていて、場合によって半径方向でセンタリングされている。タービンラ ンナ９０２が区分９０５で結合部、例えばリベットエレメント９０９若しくは溶 接を用いてプレート状のエレメント９０８に相対回動不能に結合されている。プ レート状のエレメント９０８が半径方向内側の区分に内側歯部９１０を有してお り、該内側歯部がボス９０７の外側歯部に回動遊びを以て係合している。 タービンランナは半径方向外側で、タービンランナに相対回動不能に結合、例 えば溶接された連行部分(Mitnehmer)９１２を介して緩衝器に結合されており、 この場合、連行部分が緩衝器の入口部分として形成されている。さらに連行部分 に、プレート状の薄板エレメント９１３が結合部９１４、例えばリベットエレメ ント若しくは溶接を用いて結合されている。エレメント９１２とエレメント９１ ３とがそれぞれ側部プレート を形成しており、該側部プレートが緩衝器の入口部分として形成されている。緩 衝器の側部プレート間にフランジ９１５を配置してあり、フランジがばね窓(Fed erfenster)を蓄力器９２０の受容のために有しており、蓄力器が側方プレート９ １２，９１３内でばね窓、即ち受容部内に周方向で受容され、若しくは支持され ている。フランジ９１５に対する側方プレート９１２，９１３の相対運動が、蓄 力器９２０を負荷してかつ蓄力器、例えばばね若しくは弾性的なエレメントの戻 し力に抗して行われる。フランジ９１５は緩衝器の出口部分であって、半径方向 内側に歯部９１６を有しており、該歯部が遊びなしにボスの外側歯部に係合して いる。 ロックアップクラッチが摩擦プレート９２１を有しており、摩擦プレートが有 利には両側に摩擦ライニングを保持している。摩擦プレートは形状接続的な結合 部介して、例えば摩擦プレート９２１の外側歯部及びエレメント９１２の内側歯 部を用いて緩衝器の入口部分９１２に結合されている。摩擦プレートは軸線方向 で、ストッパ９３０に対して規定可能でほぼ軸線方向で定置のピストン９４と軸 線方向移動可能なピストン９２３との間に配置されており、この場合、摩擦プレ ートの摩擦ライニング９２２の摩擦面が、ピストン９２３とケーシングとの間に 形成されてピストン９２３のシール９３１によって半径方向外側に対して密閉さ れた圧力室９２５を負荷した場合に、ピストンの対向摩擦面に作用結合される。 緩衝器は半径方向で、ロックアップクラッチの接続若しくは解除のために負荷す る圧力室の外側及びロックアップクラッチの摩擦面の外側に位置している。 図１８は流体式のトルクコンバータ１０００の本発明に基づく別の実施例を示 している。該トルクコンバータ１０００はケーシング１００４内にポンプインペ ラ１００１、タービンランナ１００２、及びステータ１００３を有している。ケ ーシング１００４が有利には少なくとも２つのケーシングシェル１００４ａ，１ ００４ｂから成っており、ケーシングシェルが例えば溶接１００５を用いて互い に結合されている。 タービンランナ１００２はタービンシェル(Turbinenradschale)１００６を有 しており、タービンシェルが羽根１００２ａを保持している。さらにタービンラ ンナ１００２はタービンボス１００７を有している。シェル１００６とボス１０ ０７とは結合部１００８の区分で溶接、例えば摩擦溶接(reibschweissen)されて いる。同じくボスとシェルとはロウ付け、リベット結合、若しくは別の形式で結 合されていてよい。ボス１００７は、内径及び外径を有するほぼ円形リング状の 金属リング、例えば薄板リングから成っている。有利には、ボス１００７は半径 方向内側に円形リング状の内面１００８を有しており、該内面が被駆動ボス１０ １ ０付加部１００９を受容しており、この場合、ボス１００７が被駆動ボス１０１ ０上に回転可能に支承されて、かつ場合によっては半径方向でセンタリングされ ている。内面１００８は軸線方向に変形成形され、若しくは切削加工、例えば旋 削若しくはフライス加工によって形成されている。タービンボス１００７は軸線 方向で被駆動ボス１０１０とステータボス１０１１との間に受容して支承されて いる。この場合、ボス１００７のポンプインペラとは逆の側の端面が被駆動ボス １０１０の端面に接触しており、ポンプインペラに向けられた側の端面がステー タの端面に接触しており、場合によっては滑り軸受若しくは転がり軸受がそれぞ れ相対する端面間に配置されていてよい。タービン１００２は二部構造でタービ ン羽根１００６とタービンボス１００７から成っており、タービン羽根とタービ ンボスとが互いに結合されている。 被駆動ボス１０１０は内側歯部１０１２、例えばスプラインを有しており、ス プラインが伝動装置入力軸１０１４の外側歯部１０１３に相対回動不能に形状接 続的に係合している。伝動装置入力軸１０１４内に、軸線方向に延びる少なくと も１つの孔１０１５若しくは通路を設けてあり、孔若しくは通路が圧力室１０２ ０、場合によっては１０２１とポンプ及び制御弁を備えた流体供給装置（図示せ ず）との間の流体接続(Fluidverbindung)のために用いられる。該孔によって圧 力 媒体の供給がトルクコンバータ及び該トルクコンバータ内に設けられたロックア ップクラッチ１０９９の制御のために行われる。 半径方向内側でケーシングシェル１００４ｂにジャーナル(Zapfen)１０２２が 結合され、例えば溶接されている。ジャーナル１０２２が流体供給のための孔１ ０２３，１０２３ａを有しており、この場合、１つの孔１０２３ａが閉鎖エレメ ント１０２３ｂを用いて閉鎖されている。ジャーナル１０２２はさらに半径方向 外側の円筒周壁１０２５を有している。該面１０２５はロックアップクラッチ１ ０９９のピストン１０３０を支持している。さらにジャーナル１０２２は原動機 のクランク軸１０２６の受容部１０２５内でのコンバータのセンタリングに役立 っている。 ロックアップクラッチ１０９９のピストン１０３０は、半径方向内側の区分に 、足部として軸線方向に延びるｌ字形(l-foermig)のリング区分１０３１を有す るように形成されており、該リング区分は例えば材料変形によって形成されてい る。半径方向内側に位置するリング区分１０３１が半径方向内側でジャーナル１ ０２２を受容しており、ピストン１０３０の足部１０３１とジャーナル１０２２ との間にシールエレメント１０３２が設けられている。シールエレメント１０３ ２はシールリングとして形成されていて、ジャーナル１０２２の周溝内に受容さ れている。これによって、 軸線方向移動可能なピストン１０３０が半径方向内側の区分で密接に受容されて いる。 ピストン１０３０は半径方向外側に、ほぼ軸線方向に延びるリング区分１０３ ３を有しており、ピストンの該リング区分が、ケーシング１００４ｂに結合され て軸線方向に延びるリング１０３５の内側に受容されている。リング１０３５は ケーシング１００４ｂに結合され、例えば溶接されている。ピストン１０３０の リング区分１０３３とリング１０３５との間でシールリング１０３６が、例えば ピストン若しくはリングの周溝内に受容されている。ピストン１０３０及び／又 はリング１０３５の周溝は、切削加工、例えば旋削若しくはフライス加工によっ て、若しくは非切削加工、例えばエンボス加工若しくは深絞りによって形成され てよい。 これによって室区分１０２０が規定され、ケーシング１００４ｂ、ピストン１ ０３０、リング１０３５及びジャーナルの側面若しくは壁によって制限されてい る。室区分１０２０は流体接続部１０２３ａ，１０２３によって流体制御装置に 流体接続されている。室区分１０２０の圧力負荷によって、ピストンが軸線方向 の位置を意図的に制御して移動させられ、これによってロックアップクラッチ１ ０９９を介して伝達可能なトルクがクラッチの解除された状態のほぼ０の最小値 からクラッチの完全に接続された状態の最大の値まで 調節され得る。 ロックアップクラッチはほぼ、ピストン１０３０及び、２つの層板を備えた層 板ユニット(Lamellenpaket）１０４０，１０４１から成っている。一方の層板(L amellen)１０４０はケーシング１００４ｂに対して相対回動不能に配置されてお り、他方の層板１０４１が緩衝器１０５０の入口部分１０４２に相対回動不能に 配置されている。 層板１０４０，１０４１はほぼ円形リング状のエレメントとして形成されてお り、該エレメントが軸線方向で交互に層を成して配置されている。層板１０４０ は半径方向外側で外側歯部１０４３を備えており、該外側歯部がケーシング１０ ０４ｂの内側歯部１０４４内に係合して、従ってケーシングに対して形状接続的 に相対回動不能に配置されている。 層板１０４１は内側歯部１０４５を有しており、該内側歯部が緩衝器の入口部 分の内側歯部内に係合している。従って該層板が緩衝器の入口部分に形状接続的 に相対回動不能に結合されている。緩衝器１０９９の入口部分１０４２が軸線方 向に延びる区分１０４６を有しており、該区分は半径方向外側で例えば緩衝器１ ０９９のほぼ円形リング状の入口部分１０４２からの材料変形によって形成され ている。入口部分の半径方向外側の軸線方向に延びる該区分が外側歯部を有して おり、該外側歯部が層板１０４１内に形状接続的に係 合している。これによって緩衝器の入口部分が層板支持体として形成され、若し くは層板支持体と一体的に形成されている。 ロックアップクラッチは少なくとも２つの外側層板１０４０及び少なくとも１ つの内側層板１０４１から成っており、この場合、有利には１つより多い内側層 板１０４１、例えば２つの内側層板が配置されている。軸線方向でタービン１０ ０２に隣接の層板１０４０が軸線方向で確保リング１０４７によって確保されて いる。 ピストン１０３０は半径方向外側に軸線方向に延びる区分１０３０ａを有して おり、該区分は端部でタービンランナ１００２に向くように曲げられていて、ロ ックアップクラッチ１０９９の作動のための負荷区分として用いられる。ピスト ン１０３０は断面で見てほぼＳ字形に形成されている。軸線方向に延びる区分１ ０３０ａの端部の、ピストンの負荷区分は、半径方向で室区分１０２０の外側に かつ軸線方向で室区分１０２０とタービンランナ１００２との間に配置されてい る。 特に有利には、ピストン１０３０が半径方向内側若しくは半径方向外側でケー シング１００４ｂに対して相対回動不能に、しかしながら軸線方向移動可能に結 合されている。このことは、例えばピストン１０３０とジャーナル１０２２の領 域若しくはピストン１０３ ０とリング１０３５との領域で噛み合いユニットによって行われる。 緩衝器１０５０の入口部分１０４２がリベット１０５１を用いてタービンボス １００７に相対回動不能に結合されている。リベットヘッドが緩衝器１０５０の 出口部分１０５２の開口を貫通している。緩衝器の入口部分及び出口部分がほぼ 円形リング状のプレートから形成されており、プレートは該プレート間に配置さ れた蓄力器の戻し力に抗して互いに相対的に回動可能である。緩衝器１０５０の 入口部分１０４２が半径方向内側に歯部を有しており、該歯部が被駆動ボス１０ １０の外側歯部を遊びを以て受容している。緩衝器１０５０の出口部分が同じく 半径方向内側に歯部を有しており、該歯部が被駆動ボスの外側歯部を遊びなしに 受容している。 トルクがロックアップクラッチ及び／又はタービンランナから緩衝器の入口部 分に導入されると、該トルクは、入口部分と被駆動ボスとの間の回動遊びが達成 されない間は入口部分と出口部分との相対回動を生ぜしめつつ蓄力器を介して出 口部分及び被駆動ボスに伝達される。該回動遊びが達成されると、トルクは直接 に内側歯部を介して被駆動ボスの外側歯部に導かれる。 緩衝器の入口部分は緩衝器の出口部分に回動遊びを以てリベット結合されてお り、この場合、該入口部分 はタービンボスに回動遊びなしにリベット結合されている。 本明細書に記載の請求範囲は、先入観なしに広い権利範囲を得るために形式化 したものである。本明細書及び図面に開示の別の構成の特許請求は留保してある 。 先行の請求項を引用する従属項の構成は、主請求項の構成の有利な実施態様を 示すものであるが、独立的な保護の請求を放棄したものではなく、それ自体独立 的な発明を成し得るものである。 本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、本発明の枠内で多数の変更 若しくはバリエーションが可能であり、本明細書及び図面に記載の個別の構成及 び方法を単独で用いることも、種々組み合わせて用いることも、本発明に含まれ ているものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 １９７４０１５１．１ (32)優先日 平成９年９月12日(1997．9．12) (33)優先権主張国 ドイツ（ＤＥ） (31)優先権主張番号 １９７４７９２４．３ (32)優先日 平成９年10月30日(1997．10．30) (33)優先権主張国 ドイツ（ＤＥ） (31)優先権主張番号 １９８０２２１２．３ (32)優先日 平成10年１月22日(1998．1．22) (33)優先権主張国 ドイツ（ＤＥ） (81)指定国 ＡＴ，ＡＵ，ＢＲ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＧＢ，ＨＵ，ＪＰ，Ｋ Ｒ，ＭＸ，ＮＯ，ＲＵ，ＳＥ，ＳＫ，ＵＡ，ＵＳ (72)発明者 ウーヴェ ヴァーグナー ドイツ連邦共和国 Ｄ―76547 ジンツハ イム ガルテンシュトラーセ ６ベー (72)発明者 フランク ウールマン ドイツ連邦共和国 Ｄ―77815 ビュール イム アウフェルト ７ (72)発明者 ウェンディー ボーマン アメリカ合衆国 44691 オハイオ ウー スター インパラ アヴェニュー 2520 (72)発明者 トーマス ヘック アメリカ合衆国 44691 オハイオ ウー スター フレンズヴィル ロード 3783

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．流体式のトルクコンバータであって、ケーシング内に受容されたポンプイン ペラ、タービンランナ、及び場合によってはステータ、及びロックアップクラッ チ、並びにボスを備えており、ロックアップクラッチが軸線方向に移動可能なポ ンプ及びトーション振動緩衝器を有しており、トーション振動緩衝器が入口部分 及び出口部分を有しており、入口部分と出口部分とが少なくとも、入口部分と出 口部分との間に配置された蓄力器の戻し力に抗して互いに相対回動可能である形 式のものにおいて、タービンランナ及びピストンが緩衝器の入口部分に相対回動 不能に結合されており、入口部分が、回動遊びのある結合部を介してボスに結合 されており、この場合、緩衝器の出口部分が回動遊びのない結合部を用いてボス に結合されていることを特徴とする、流体式のトルクコンバータ。 ２．ボスが外側歯部を有しており、緩衝器の入口部分が内側歯部を有しており、 該内側歯部がボスの外側歯部に回動遊びを以て係合して、従って回動遊びのある 結合部を形成しており、緩衝器の出口部分が内側歯部を有しており、該内側歯部 がボスの外側歯部に回動遊びなしに係合して、従って回動遊びのない結合部を形 成している請求項１記載の流体式のトル クコンバータ。 ３．流体式のトルクコンバータであって、ケーシング内に受容されたポンプイン ペラ、タービンランナ、及び場合によってはステータ、及びロックアップクラッ チ、並びにボスを備えており、ロックアップクラッチが軸線方向に移動可能なポ ンプ及びトーション振動緩衝器を有しており、トーション振動緩衝器が入口部分 及び出口部分を有しており、入口部分と出口部分とが少なくとも、入口部分と出 口部分との間に配置された蓄力器の戻し力に抗して互いに相対回動可能である形 式のものにおいて、ピストンが緩衝器の入口部分に相対回動不能に結合されてお り、入口部分が、回動遊びのある結合部を介してボスに結合されており、かつタ ービンランナが緩衝器の出口部分に相対回動不能に結合されており、この場合、 緩衝器の出口部分が回動遊びのない結合部を用いてボスに結合されていることを 特徴とする、流体式のトルクコンバータ。 ４．ボスが外側歯部を有しており、緩衝器の入口部分が内側歯部を有しており、 該内側歯部がボスの外側歯部に回動遊びを以て係合して、従って回動遊びのある 結合部を形成しており、緩衝器の出口部分が内側歯部を有しており、該内側歯部 がボスの外側歯部に回動遊びなしに係合して、従って回動遊びのない結合部を形 成している請求項２記載の流体式のトル クコンバータ。 ５．タービンランナが半径方向内側のリング区分を有しており、リング区分が緩 衝器の入口部分若しくは出口部分に相対回動不能に結合されていて、かつ軸線方 向に延びる区分を備えており、ボスが軸線方向に延びる区分を有しており、この 場合、タービンランナが軸線方向に延びる区分によってボスに支承されている請 求項１から４のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ６．タービンランナがボス上に半径方向でセンタリングされている特に請求項５ 記載の流体式のトルクコンバータ。 ７．緩衝器がプレート状の少なくとも２つのエレメントから成っており、エレメ ントが該エレメント間に配置された蓄力器の戻し力に抗して互いに相対的に回動 可能であり、この場合、プレート状の１つのエレメントが緩衝器の入口部分を形 成しており、プレート状の別のエレメントが緩衝器の出口部分を形成しており、 プレート状のエレメントが互いに同軸的にボスに配置されている特に請求項１か ら６のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ８．緩衝器の入口部分が、軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントと結 合され若しくは一体的に形成されており、該エレメントが出口部分の開口内に係 合している特に請求項１から７のいずれか１項 記載の流体式のトルクコンバータ。 ９．入口部分の軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントと出口部分の開 口の縁部区分との接触によって、入口部分と出口部分との間の回動角が制限され ている特に請求項８記載の流体式のトルクコンバータ。 １０．入口部分の軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントと出口部分の 開口の縁部区分との接触に基づく入口部分と出口部分との間の回動角が、入口部 分とボスとの間の回動遊びよりも大きくなっている特に請求項１から９のいずれ か１項記載の流体式のトルクコンバータ。 １１．入口部分と出口部分との相対回動によって入口部分とボスとの間の回動遊 びを橋絡することに基づき、入口部分からボスへのトルク流れが、入口部分と出 口部分との間の最大の回動角を入口部分の軸線方向に突出する少なくとも１つの エレメントと出口部分の開口の縁部区分との接触によって達成する前に行われる ようになっている特に請求項１から１０のいずれか１項記載の流体式のトルクコ ンバータ。 １２．軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントが出口部分と結合され若 しくは一体的に形成されていて、かつ入口部分の開口内に係合している請求項８ から１１のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 １３．入口部分若しくは出口部分の軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメ ントが、リベットエレメントであり、リベットエレメントが入口部分若しくは出 口部分に形状接続的に結合されている特に請求項１から１２のいずれか１項記載 の流体式のトルクコンバータ。 １４．入口部分若しくは出口部分の軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメ ントが、軸線方向に突出する耳片であり、耳片が入口部分若しくは出口部分と一 体的に、入口部分若しくは出口部分から材料変形によって形成されている特に請 求項１から１３のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 １５．リベットエレメントが入口部分とタービンランナとをタービン羽根の半径 方向内側で結合している特に請求項１３記載の流体式のトルクコンバータ。 １６．ロックアップクラッチの軸線方向移動可能なピストンが、軸線方向に突出 する少なくとも１つのエレメントを有しており、該エレメントが入口部分若しく は出口部分の受容部に係合して、該入口部分若しくは出口部分にピストンを形状 接続的に結合している特に請求項１から１５のいずれか１項記載の流体式のトル クコンバータ。 １７．軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントが、ピストン、若しくは 入口部分、若しくは出口部分に結合されたリベットエレメントである特に請 求項１６記載の流体式のトルクコンバータ。 １８．軸線方向に突出する少なくとも１つのエレメントが、ピストン、若しくは 入口部分、若しくは出口部分の薄板から形成された、例えば変形されたエレメン トである特に請求項１６記載の流体式のトルクコンバータ。 １９．ロックアップクラッチのピストンが半径方向内側のリング区分を有してお り、該リング区分がボスの付加部上に軸線方向運動可能に受容されている特に請 求項１から１８のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ２０．ロックアップクラッチのピストンが、半径方向内側のリング区分を有して おり、該リング区分が伝動装置入力軸上に軸線方向運動可能に受容されている特 に請求項１から１９のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ２１．ピストンの半径方向内側の区分が半径方向でセンタリングされている請求 項１９又は２０記載の流体式のトルクコンバータ。 ２２．ロックアップクラッチが１つのピストン、少なくとも１つの第１の摩擦面 及び第２の摩擦面を備えており、ピストンが第１の摩擦面を摩擦ライニングの摩 擦面として保持しており、該摩擦面がケーシング、例えばケーシング壁の領域の 第２の摩擦面と協働するようになっている特に請求項１から２１のい ずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ２３．ロックアップクラッチが１つのピストン、１つの第１の摩擦面及び第２の 摩擦面を備えており、ピストンが第２の摩擦面を保持しており、該摩擦面がケー シング、例えばケーシング壁の領域に配置された摩擦ライニングの第１の摩擦面 と協働するようになっている特に請求項１から２２のいずれか１項記載の流体式 のトルクコンバータ。 ２４．ロックアップクラッチがピストン、摩擦面及び対向摩擦面を備えており、 ピストンとケーシング壁の領域の対向摩擦面との間にほぼ円形リング状のエレメ ントを配置してあり、該エレメントが一方でピストンに相対回動不能に結合され ていてかつ他方でピストンを用いて軸線方向でケーシング側の摩擦面に負荷可能 である特に請求項１から２３のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ２５．ピストンが少なくとも１つの負荷区分を有しており、該負荷エレメントを 用いて円形リング状のエレメントがピストンによって負荷可能である特に請求項 ２４記載の流体式のトルクコンバータ。 ２６．ピストンの負荷区分がピストンのほぼ円形リング状の少なくとも１つの区 分であり、該区分が軸線方向に隣接の外周面から突出している特に請求項２４記 載の流体式のトルクコンバータ。 ２７．ピストンの負荷区分がピストンのほぼ円形リン グ状の少なくとも１の区分であり、該区分が材料変形、例えば打ち出し若しくは エンボス加工によって形成されて、軸線方向に隣接の外周面から隆起部状に突出 している特に請求項２４記載の流体式のトルクコンバータ。 ２８．円形リング状のエレメントが負荷区分の領域でピストンに結合され、例え ばリベット結合され、若しくは溶接され、若しくは形状接続的に結合されている 特に請求項２４から２７のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ２９．円形リング状のエレメントが負荷区分の領域の半径方向内側でピストンに 結合され、例えばリベット結合され、若しくは溶接され、若しくは形状接続的に 結合されている特に請求項２４から２７のいずれか１項記載の流体式のトルクコ ンバータ。 ３０．円形リング状のエレメントが負荷区分の領域の半径方向外側でピストンに 結合され、例えばリベット結合され、若しくは溶接され、若しくは形状接続的に 結合されている特に請求項２４から２７のいずれか１項記載の流体式のトルクコ ンバータ。 ３１．円形リング状のエレメントが、半径方向に延びる第１の脚部と軸線方向に 延びる第２の脚部を備えた断面で１字形のエレメントとして形成されている特に 請求項２９又は３０記載の流体式のトルクコンバータ。 ３２．円形リング状のエレメントが、軸線方向に延びる第２の脚部に歯部、例え ば突出する耳片を有しており、該歯部、例えば耳片が軸線方向でピストンの対向 歯部、例えば受容区分内に形状接続的に相対回動不能に係合し若しくは貫通して いる特に請求項２９又は３１記載の流体式のトルクコンバータ。 ３３．円形リング状のエレメントが断面で１字形のエレメントとして形成されて おり、軸線方向に延びる脚部とピストンとの形状接続的な結合部が半径方向でピ ストンの負荷区分の内側に形成されている特に請求項１から３２のいずれか１項 記載の流体式のトルクコンバータ。 ３４．円形リング状のエレメントが断面で１字形のエレメントとして形成されて おり、軸線方向に延びる脚部とピストンとの形状接続的な結合部が半径方向でピ ストンの負荷区分の外側に形成されている特に請求項１から３３のいずれか１項 記載の流体式のトルクコンバータ。 ３５．軸線方向に延びる脚部とピストンとの形状接続的な結合部が、軸線方向の 力を伝達しないように、相対回動不能な結合のためにのみ形成されている特に請 求項３１から３４のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ３６．円形リング状のエレメントが平らな若しくは円錐形のエレメントとして、 ピストンとは逆の側に摩 擦面を保持している特に請求項１から３５のいずれか１項記載の流体式のトルク コンバータ。 ３７．円形リング状のエレメントが平らな若しくは円錐形のエレメント及びライ ニング支持体エレメントとして、ピストンとは逆の側に、摩擦面を有する摩擦ラ イニングを保持している特に請求項１から３６のいずれか１項記載の流体式のト ルクコンバータ。 ３８．円形リング状のエレメントとピストンとの間にシールエレメント、例えば Ｏ・リングが配置されている特に請求項１から３７のいずれか１項記載の流体式 のトルクコンバータ。 ３９．シールエレメントが半径方向でピストンの負荷区分の内側に配置されてい る特に請求項１から３８のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ４０．シールエレメントが半径方向でピストンの負荷区分の外側に配置されてい る特に請求項１から３９のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ４１．シールエレメントが半径方向でピストンの２つの負荷区分間に配置されて いる特に請求項１から４０のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ４２．シールエレメントがピストン若しくは円形リング状のエレメントの周溝内 に受容されている特に請求項１から４１のいずれか１項記載の流体式のトルクコ ンバータ。 ４３．ケーシング壁の摩擦面と円形リング状のエレメントの摩擦面との間に、半 径方向に延びる脚部を備えた層板を配置してあり、該層板が両側に摩擦面を有し ている特に請求項１から４２のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。 ４４．層板が半径方向に延びる脚部の少なくとも１つの側に摩擦ライニングを保 持しており、該摩擦ライニングが摩擦面を有している特に請求項４３記載の流体 式のトルクコンバータ。 ４５．層板が軸線方向に延びる脚部を有しており、該脚部が歯部、例えば突出す る耳片で以て緩衝器の入口部分の対向歯部、例えば受容区分内に相対回動不能に 係合している特に請求項４３記載の流体式のトルクコンバータ。 ４６．層板が軸線方向に延びる脚部を有しており、該脚部が歯部、例えば突出す る耳片で以てタービンランナの対向歯部、例えば受容区分内に相対回動不能に係 合している特に請求項４３記載の流体式のトルクコンバータ。 ４７．ロックアップクラッチが少なくとも１つの摩擦ライニングを有しており、 該摩擦ライニングが半径方向内側の縁部区分及び半径方向外側の縁部区分を有し ており、この場合、ピストンの負荷区分が両方の縁部区分間のほぼ中央に配置さ れている特に請求項１から４６のいずれか１項記載の流体式のトルク コンバータ。 ４８．ロックアップクラッチが少なくとも１つの摩擦ライニングを有しており、 該摩擦ライニングが半径方向内側の縁部区分及び半径方向外側の縁部区分を有し ており、この場合、ピストンの負荷区分が半径方向でほぼ両方の縁部区分の中央 の内側若しくは外側に配置されている特に請求項１から４７のいずれか１項記載 の流体式のトルクコンバータ。 ４９．クラッチによって伝達可能なトルクの制御のためにピストンを圧力負荷す る圧力室が設けられており、ピストンの負荷区分が半径方向でほぼ圧力室の外側 に配置されている特に請求項１から４８のいずれか１項記載の流体式のトルクコ ンバータ。 ５０．クラッチによって伝達可能なトルクの制御のためにピストンを圧力負荷す る圧力室が設けられており、ピストンの負荷区分が半径方向でほぼ圧力室の外側 に配置されており、ロックアップクラッチが積層クラッチとして、ケーシングに 相対回動不能に結合された２つの層板及び軸線方向で該層板間に配置された１つ のクラッチプレートによって形成されており、ピストンが負荷区分で以て層板を 軸線方向に負荷するようになっている特に請求項１から４９のいずれか１項記載 の流体式のトルクコンバータ。 ５１．両方の層板が半径方向外側で歯部で以て、ケーシングの対向歯部内に形状 接続的に係合しており、 軸線方向で層板間に配置されたクラッチプレートがタービンランナに、若しくは 緩衝器の入口部分に結合されている特に請求項５０記載の流体式のトルクコンバ ータ。 ５２．軸線方向に運動可能なピストンが半径方向内側でケーシングに相対回動不 能に結合されたジャーナル上に受容されてセンタリングされており、ジャーナル が圧力室内の流体若しくは圧力媒体の供給のための通路を有している特に請求項 ５０又は５１記載の流体式のトルクコンバータ。 ５３．明細書及び図面に記載の特別な構造及び作用を有していることを特徴とす る流体式のトルクコンバータ。 ５４．ロックアップクラッチが、複数の層板、例えば内側層板及び外側層板から 成る積層クラッチである特に請求項１から５３のいずれか１項記載の流体式のト ルクコンバータ。 ５５．積層クラッチが１つの内側層板及び少なくとも２つの外側層板を有してい る特に請求項５４記載の流体式のトルクコンバータ。 ５６．ロックアップクラッチがピストンを有しており、ピストンが１つの区分で 横断面ほぼＳ字形に形成されている特に請求項１から５５のいずれか１項記載の 流体式のトルクコンバータ。 ５７．緩衝器の入口部分が層板支持体と一体的に形成 されており、この場合、層板支持体がロックアップクラッチの内側層板に相対回 動不能に結合されている特に請求項１から５６のいずれか１項記載の流体式のト ルクコンバータ。 ５８．タービンランナが、二部構造でタービンランナボスとタービン羽根とから 成っており、タービンランナボスとタービン羽根とが互いに結合されている請求 項１から５７のいずれか１項記載の流体式のトルクコンバータ。