JPH09165454A - 予備成形されたケイ素変性有機ポリマーの架橋されたエマルジョン - Google Patents

予備成形されたケイ素変性有機ポリマーの架橋されたエマルジョン

Info

Publication number
JPH09165454A
JPH09165454A JP8305489A JP30548996A JPH09165454A JP H09165454 A JPH09165454 A JP H09165454A JP 8305489 A JP8305489 A JP 8305489A JP 30548996 A JP30548996 A JP 30548996A JP H09165454 A JPH09165454 A JP H09165454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
group
silicon
polymer
groups
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8305489A
Other languages
English (en)
Inventor
Eric Jude Joffre
ジュード ジョフリー エリック
Arthur J Tselepis
ジェームズ ツェレピス アーサー
Andreas Thomas Franz Wolf
トーマス フランツ ボルフ アンドレア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JPH09165454A publication Critical patent/JPH09165454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
    • C08J3/03Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in aqueous media
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/32Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/329Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds
    • C08G65/336Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/24Crosslinking, e.g. vulcanising, of macromolecules
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L101/00Compositions of unspecified macromolecular compounds
    • C08L101/02Compositions of unspecified macromolecular compounds characterised by the presence of specified groups, e.g. terminal or pendant functional groups
    • C08L101/10Compositions of unspecified macromolecular compounds characterised by the presence of specified groups, e.g. terminal or pendant functional groups containing hydrolysable silane groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2300/00Characterised by the use of unspecified polymers
    • C08J2300/10Polymers characterised by the presence of specified groups, e.g. terminal or pendant functional groups
    • C08J2300/108Polymers characterised by the presence of specified groups, e.g. terminal or pendant functional groups containing hydrolysable silane groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥したときエラストマーを生じる架橋され
たプレフォームされた(pre−formed)ケイ素
変性有機ポリマーの水分散液を提供する。 【解決手段】 ケイ素変性有機ポリマー、界面活性剤及
び水を含む予備混合物を形成し、この予備混合物を攪拌
してエマルジョンを形成し、このエマルジョン中で上記
ケイ素変性有機ポリマーの架橋を促進することを含む、
架橋されたケイ素変性有機ポリマーの水分散液を形成す
る方法。上記ケイ素変性有機ポリマーは、粘度(25
℃):5〜500Pa・s、Tg:20℃未満、次式の
置換基を有する:−Y−(Xb 1 2-bSiO)m SiX
a 1 3-a(R1 :C1-20のアルキル基等;X:ヒドロキ
シル基、加水分解性基等;Y:2価の加水分解に対して
安定な基;a:0〜3の整数;b:0〜2の整数;m:
0〜19の整数)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥するとエラス
トマーを生じ、架橋され、プレフォームされ(pre−
formed)、ケイ素で変性された有機ポリマー(以
下「ケイ素変性有機ポリマー」という)の水分散液に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】JP−
A 59−6219は末端位に反応性ケイ素基を含むポ
リエーテル又はポリエステルのポリマーのエマルジョン
を作る方法を開示している。この反応性ケイ素基はケイ
素水素化物、シラノール又はアルコキシシリル基であ
る。この方法は、平均分子量500〜15,000のケ
イ素で変性されたポリエーテル又はポリエステルのポリ
マー、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イ
オン界面活性剤又は両性界面活性剤、及び水を充分な剪
断を加え、エマルジョンを形成するに充分な期間混合す
ることによりエマルジョンを形成することを含む。ポリ
エーテル又はポリエステルのポリマー対界面活性剤の比
は100:1〜30である。JP−A 59−6219
が非架橋エマルジョンを教えているのに対して、本発明
は架橋された粒子を有するエマルジョンを教えているの
で、本発明は異なる。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、架橋されたケ
イ素変性有機ポリマーの水分散液に関する。この分散液
は、プレフォームされているが架橋されていないポリマ
ーを水中に、界面活性剤の助けにより分散することによ
り形成される。次いで、この分散されたポリマーは、架
橋されたポリマーの安定な分散液を与える1又は幾つか
の方法により架橋される。この分散液を乾燥すると、有
用なエラストマー材料が形成される。このプレフォーム
されたポリマーは、縮合反応を経由して架橋することが
でき、粘度が5000cpsより大きいが500,00
0より小さく、要すれば0.1〜50wt%の架橋剤を
有し;そして、要すれば触媒の性質及びケイ素硬化シス
テムの性質に依存して0.0001〜10重量部の触
媒;0.5〜10重量部の1種の界面活性剤又は界面活
性剤混合物;並びに0.5〜1000重量部の水(これ
ら重量部はプレフォームされたポリマーの100重量部
あたりの量である)。任意に、接着促進剤、顔料、補強
性の又は非補強性の充填材、相溶性のあるシリコーンも
しくは有機樹脂、安定剤、凍解添加剤、増粘剤、UV安
定剤及び酸化防止剤も、前記分散液に加えられてもよ
い。プレフォームされたポリマーの粘度は、他の低分子
量ポリマー(これはシロキサンポリマーであってもよ
く、ケイ素変性有機ポリマーであってもよく、もしくは
ケイ素原子で変性されない有機ポリマーであってもよ
い)を混合することにより、又は低分子量可塑剤及び/
もしくは有機溶媒を混合することにより、調節すること
ができる。前記分散液はポリマー相を以下の方法の内の
1つで乳化することにより作ることができる:(a)界
面活性剤及び少なくとも1つの水の部分を、界面活性剤
が完全に可溶化されるまで、10℃〜80℃の範囲の温
度で予備混合し、次いで、均一なエマルジョンが得られ
るまで、10℃〜80℃の範囲の温度で、激しい攪拌下
に、この界面活性剤水溶液にポリマー相をゆっくり加え
る;(b)界面活性剤を、均一な混合物が得られるま
で、10℃〜80℃の範囲の温度で、ポリマー相に混合
し、次いで、均一なエマルジョンが得られるまで、10
℃〜80℃の範囲の温度で、激しい攪拌下に、少なくと
も一部の水を加える;又は(c)均一なエマルジョンが
得られるまで、10℃〜80℃の範囲の温度で、激しい
攪拌下に、界面活性剤の水溶液をポリマー相に加える。
【0004】乳化の前に、ポリマー相は、水以外の、1
つの又は全ての他の組成物成分を含んでいてもよい。従
って、このポリマー相は、架橋剤、触媒、充填材、顔料
等を含んでいてもよい。全てのプロセス選択肢は、全て
の水を一度に加えないでも行えることに注意することは
重要である。水は2又はそれ以上のステップで加えられ
る。
【0005】本発明の選択肢(b)の好ましいプロセス
は、当初はほんの少量の水(ポリマー100重量部を基
準として0.5〜20重量部)を加え、当初は濃い相、
又は固体含量90%超で、ゲル相を形成することであ
る。
【0006】本発明の選択肢(c)の好ましいプロセス
は、全量の界面活性剤のほんの少量の水溶液(ポリマー
100重量部を基準として、0.5〜20重量部の水及
び0.5〜10重量部の界面活性剤)を加え、当初は濃
い相、又は固体含量90%超でゲル相が形成されるよう
にすることである。前記濃い相又はゲル相は、比較的高
い剪断を与え、これは与えられた混合プロセス及び与え
られた混合時間について、比較的低い平均粒度を与え
る。当初はポリマー相のある程度の量のみ、例えば全量
の60〜80%を乳化し、次いで継続された混合/剪断
下に残りのポリマー量を加えるのも好ましいであろう
(「ポリマーカットバック法」)。本発明の最も好まし
い方法においては、ポリマー相は、最小限、100重量
部のポリマー、0.5〜10重量部の界面活性剤及び1
0重量部以下の水を、充分な剪断下に充分な期間、混合
により乳化し、少なくとも90%のポリマー固体含量を
有し、粒度0.1〜5μm 、好ましくは0.2〜2μm
を有することにより特徴付けられるゲル相を形成する均
一な高固形分「o/w」エマルジョンを得る。もし必要
ならば、架橋剤、及び、もし必要ならば、触媒、及び任
意の更なる成分を、高固形分ゲル相に直接、又は、この
ゲルを更なる水で望みの固形分含量に希釈した後、加え
てもよい。代わりに、架橋剤又は触媒又はこれら両方及
び1又はそれ以上の全ての更なる任意成分を前記混合物
に、乳化ステップに先立って加えてもよい。本発明を実
施するために、ポリマー相及び界面活性剤/水相の粘度
を釣り合わせることは必要でない。架橋されたポリマー
分散液は、水を除去することによりエラストマーに変換
することができる。
【0007】本発明は、当技術分野において、幾つかの
重要な進歩を示す。第1に、架橋されたケイ素変性有機
ポリマーの水分散液を、プレフォームされたポリマーを
乳化し及び架橋することにより作る方法が新規である。
好ましい選択肢において、高固形分濃度の相、又はゲル
相は、より高い剪断及びより小さな平均粒度を与える。
第2に、この分散液を作る方法は、それがポリマー相及
び水/界面活性剤相の粘度を釣り合わせる必要がないの
で、更に改善される。本発明の好ましい方法において、
ポリマー相は少量の界面活性剤水溶液で乳化され、乳化
後は高固形分濃度の相又はゲル相を与える。高固形分エ
マルジョン相においてエマルジョン粒子が曝される比較
的高い剪断力は、このプロセスが比較的低固形分含量で
実施されるときよりも短い期間内に望みの粒度分布を与
える。最後に、本発明は、ある種の充填材の添加が、得
られるエラストマーの物性を変えることを教える。本発
明の更なる利点は、この組成物は、優れた取扱い特性、
例えば分散液の望みの押し出し速度及び「腰」(分散液
の形作りの間に感じる湿った材料の抵抗性)を得るため
に、増粘剤又は他のレオロジー変性剤を必要としないこ
とである。本発明の更なる利点は、プロセスの融通性で
あり、ポリマー、水、界面活性剤及び任意の架橋剤及び
触媒を混合し、ゲル相中間体としての高固形分o/wエ
マルジョンを製造し、次いで、このエマルジョンを直ち
に、又は貯蔵の後に、追加の成分を加え、この分散液を
望みの固形分含量に希釈することにより更に加工するこ
とができる。最後に、本発明は広範な種々のポリマー及
びケイ素硬化性化学物質を用いて実施することができ、
これは改善された貯蔵寿命、相溶性及び低毒性を持った
製品の製造を可能にする。
【0008】本発明は、縮合反応又は付加反応を経由し
て架橋でき、5Pa・sより大きく500Pa・sより
小さい粘度を有するプレフォームされたポリマー;もし
必要ならば、触媒とケイ素硬化システムの性質に依存し
て0.0001〜10重量部の触媒;0.5〜10重量
部の1つの界面活性剤又は界面活性剤混合物;及び0.
5〜1000重量部の水(いずれの重量部もポリマー1
00重量部を基準とする)を含む架橋されたポリマーの
分散液である。任意に、接着促進剤、顔料、補強性のも
しくは非補強性の充填材、相溶性のシリコーンもしくは
有機樹脂、安定剤、凍解添加剤、増粘剤、UV安定剤及
び/又は酸化防止剤を、この分散液に加えてもよい。こ
のポリマーの粘度は、他の低分子量のポリマーであっ
て、シロキサンポリマーであってもよく、ケイ素変性有
機ポリマーであってもよく、またケイ素原子で変性され
ていない有機ポリマーであってもよいものを混合するこ
とによって;又は低分子量可塑剤及び/もしくは有機溶
媒を混合することによって調節することができる。この
分散液は、以下のいずれか1つの方法によってポリマー
相を乳化することによって製造される:(a)界面活性
剤及び少なくとも一部の水を、前記界面活性剤が完全に
可溶化するまで10℃〜80℃の範囲の温度で予備混合
し、次いでこのポリマー相を、均一なエマルジョンが得
られるまで10℃〜80℃の範囲の温度で激しく攪拌し
つつ、前記界面活性剤水溶液にゆっくりと加える;
(b)前記界面活性剤を、均一な混合物が得られるま
で、10℃〜80℃の範囲の温度で、ポリマー相に混合
し、次いで水の少なくとも一部を、均一なエマルジョン
が得られるまで10℃〜80℃の範囲の温度で激しく攪
拌しつつ加えること;又は(c)界面活性剤の水溶液
を、均一なエマルジョンが得られるまで10℃〜80℃
の範囲の温度で激しく攪拌しつつ、ポリマー相に加える
こと。乳化の前には、ポリマー相は、水を例外として、
1又は全ての他の組成物成分を含んでいてもよい。従っ
て、このポリマー相は、架橋剤、触媒、充填材、等を含
んでいてもよい。全てのプロセス選択肢は、全ての水を
一度に加えないでも行えることに注意することは重要で
ある。水は2又はそれ以上のステップで加えられる。本
発明の選択肢(b)の好ましいプロセスは、当初はほん
の少量の水(ポリマー100重量部を基準として0.5
〜20重量部)を加え、当初は濃い相、又は固体含量9
0%超で、ゲル相が形成されることである。本発明の選
択肢(c)の好ましいプロセスは、全量の界面活性剤の
ほんの少量の水溶液(ポリマー100重量部を基準とし
て、0.5〜20重量部の水及び0.5〜10重量部の
界面活性剤)を加え、当初は濃い相、又は固体含量90
%超でゲル相が形成されるようにすることである。前記
濃い相又はゲル相は、比較的高い剪断を与え、これは与
えられた混合プロセス及び与えられた混合時間につい
て、比較的低い平均粒度を与える。当初はポリマー相の
ある程度の量のみ、例えば全量の60〜80%を乳化
し、次いで継続された混合/剪断下に残りのポリマー量
を加えるのも好ましいであろう(「ポリマーカットバッ
ク法」)。本発明の最も好ましい方法においては、ポリ
マー相は、最小限、100重量部のポリマー、0.5〜
10重量部の界面活性剤及び10重量部以下の水を、充
分な剪断下に充分な期間、混合により乳化し、少なくと
も90%のポリマー固体含量を有し、粒度0.1〜5μ
m 、好ましくは0.2〜2μm を有することにより特徴
付けられるゲル相を形成する均一な高固形分「o/w」
エマルジョンを得る。もし必要ならば、架橋剤、及び、
もし必要ならば、触媒、及び任意の更なる成分を、高固
形分ゲル相に直接、又は、このゲルを更なる水で望みの
固形分含量に希釈した後に、加えてもよい。代わりに、
架橋剤又は触媒又はこれら両方及び1又はそれ以上の全
ての更なる任意成分を前記混合物に、乳化ステップに先
立って加えてもよい。本発明を実施するために、ポリマ
ー相及び界面活性剤/水相の粘度を釣り合わせることは
必要でない。架橋されたポリマー分散液は、水を除去す
ることによりエラストマーに変換することができる。
【0009】本発明のポリマーは、ケイ素変性有機ポリ
マー、複数のケイ素変性有機ポリマーの混合物、ケイ素
変性有機ポリマーと普通の有機ポリマーとのブレンド、
ケイ素変性有機ポリマーとシロキサンポリマーとのブレ
ンド、上記ポリマーの混合物、及び上記ポリマーと有機
可塑剤又は溶媒との混合物からなる群から選ばれる。本
発明のポリマーは、粘度5000cpsより大きいが5
00,000cpsより小さいものとして特徴付けられ
る。
【0010】これらのケイ素変性有機ポリマーは、少な
くとも1つの反応性のシリル基又はシロキサン基が付い
た有機ポリマー鎖によって特徴付けられる。前記反応性
のシリル基又はシロキサン基は、前記ポリマー鎖の末端
及び/又はペンダント位置に付いていてよい。もし望む
ならば、反応性シリル基又はシロキサン基は両方ともポ
リマー鎖の末端及びペンダントの位置に存在してもよ
い。高い強度及び伸びを有するエラストマー状硬化した
生成物の形成が好ましいならば、反応性基をポリマー鎖
の末端に持つのが好ましいであろう。前記ケイ素変性有
機ポリマーは少なくとも1つの反応性ケイ素基を有す
る。しかしながら、充分な硬化性を得るためには、この
ポリマーは平均少なくとも1.1個、より好ましくは
1.5〜4個の反応性ケイ素基を有することが望まし
い。もし1つのポリマー分子内に含まれる反応性ケイ素
基の数が1未満であるときは、このケイ素変性有機ポリ
マーを含む組成物は硬化せずエラストマーにはならな
い。
【0011】ポリマー相の有機ポリマー上に含まれる反
応性ケイ素基には特別の制限はないが、典型的な例は次
式(I)で示される基である:
【0012】 −Y−(Xb 1 2-bSiO)m −R1 3-aSiXa
【0013】(ここに、R1 は炭素原子数1〜20の同
一の又は異なるアルキル基、アルケニル基、アリール基
もしくはアラルキル基、又は式R2 3SiO−(ここに、
2は個別に炭素原子数1〜20の1価の炭化水素基で
ある)であり;Xは同じの又は異なるヒドロキシル基、
凝縮性基又は加水分解性基であり;Yは有機ポリマー及
び前記置換基のケイ素原子との、加水分解に対して安定
な結合を形成する2価の基であり;aは0〜3の整数で
あり、bは同一の又は異なった0〜2の整数であり、a
及びbは(a+b)≧1の関係を満たし、mは0〜19
の整数である。
【0014】反応性ケイ素基中に存在するケイ素原子の
数は、1又は2又はそれ以上であってよく、反応性ケイ
素原子に更にケイ素原子がシロキサン結合を介して結合
している場合には、20個のケイ素原子が存在してもよ
い。
【0015】入手の容易さの故に、次式(II)で示され
る反応性ケイ素基が好ましい:
【0016】−SiR1 3-aa
【0017】ここに、R1 、X及びaは上に定義したの
と同じである。
【0018】前記ケイ素変性有機ポリマーは種々の方法
により調製できる。それら方法の1つの例は、ある種の
官能性基(Y’で表す)を有する有機ポリマーを、前記
Y’基と反応することができる官能性基(Y”で表す)
と反応性ケイ素基とを有する化合物と反応させ、これに
よって反応性ケイ素基を有機ポリマー中に導入すること
を含む。そのような方法の他の例は、官能性基Y”が反
応性ケイ素基に結合している場合である。Y’及びY”
が反応すると、新しい基Yが形成され、これは前記ケイ
素基を前記有機ポリマーに結合する。従って、末端位に
反応性ケイ素基を有するケイ素変性有機ポリマーは次式
(III)で示されよう:
【0019】Xa 1 3-aSi−(Xb SiOR1 2-bm
−Y−(ポリマー)−Y−(Xb SiOR1 2-bm −S
iR1 3-aa
【0020】ここに、R1 、X、a、b及びmは上に定
義した通りであり、YはY’及びY”の反応により形成
される基であり、但しYは室温で加水分解に対して安定
であり;そして(ポリマー)は本質的にエラストマー状
の主鎖を有する有機のポリマー又はコポリマーである。
結合基Yはアルキレン基、エーテル基、エステル基、カ
ーボネート基、ウレタン基、ウレア基及びチオウレタン
基からなる種類から選ばれる。Si−Y−の例として
は、Si−R4 、Si−R4 −O−、Si−R4−C
(O)O−、Si−R4 −O−C(O)−、Si−R4
−O−C(O)−R 5 −C(O)−O−、Si−R4
O−C(O)−O−、Si−R4 −NH−C(O)−
O、Si−R4 −O−C(O)−NH−R5 −NH−C
(O)−及びSi−R4 −NH−C(O)−R5 −NH
−C(O)−O−、Si−R4 −S−C(O)−NH−
がある。ここに、R4 は、炭素原子数1〜8のアルキレ
ン基もしくは置換されたアルキレン基、炭素原子数7〜
19のアリールアルキレン基もしくは置換されたアリー
ルアルキレン基、アルキレンオキシアルキレン基、アリ
ーレンオキシアルキレン基又は飽和シクロアルキレン基
を表し;R5 はR4 と同じ基から選ばれ、加えてアリー
レン基であり得る。(ポリマー)は有機のポリマー又は
コポリマーを表す。そのようなポリマーの例としては、
ポリエーテル、ポリエステル、エーテル−エステルブロ
ックコポリマー、ポリウレタン、ポリサルファイド、ポ
リチオエーテル、ポリチオエステル、ポリブタジエン、
水素化ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンコポリマ
ー、アクリレート−ブタジエンコポリマー、エチレン−
ブタジエンコポリマー、ビニルピリジンブタジエンコポ
リマー、エチレン−プロピレンコポリマー、エチレン酢
酸ビニルコポリマー、エチレン−アクリレートコポリマ
ー、ポリイソプレン、スチレン−イソプレンコポリマ
ー、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレンコポ
リマー、ポリクロロプレン、スチレン−クロロプレンコ
ポリマー、アクリロニトリル−クロロプレンコポリマ
ー、ポリアクレート、ポリメタクリレート、シロキサン
−エーテルブロックコポリマー、シロキサン−オレフィ
ンブロックコポリマー、フルオロオレフィン−エーテル
コポリマー及び/又はポリ(ペルフルオロエーテル)が
ある。これらの内で、ポリエーテル、ポリエステル、エ
ーテル−エステルブロックコポリマー、ポリアクレー
ト、ポリメタクリレート、シロキサンブロックコポリマ
ー及びフルオロオレフィン−エーテルコポリマーが好ま
しい。前記(ポリマー)は数平均分子量が1000〜5
0,000、より好ましくは5000〜30,000で
ある。
【0021】Xは水素、ヒドロキシル基又は何らかの縮
合性の又は加水分解性の基である。前記用語「加水分解
性基」は室温で水により加水分解するケイ素に結合した
何らかの基の意味である。加水分解性基Xは、水素、ハ
ロゲン原子、例えばF、Cl、BrもしくはI;式−O
Yで示される基(但しYは何らかの炭化水素基もしくは
ハロゲン化炭化水素基、例えばメチル、エチル、イソプ
ロピル、オクタデシル、アリル、ヘキセニル、シクロヘ
キセニル、フェニル、ベンジル、β−フェニルエチル、
何らかの炭化水素エーテル基、例えば2−メトキシエチ
ル、2−エトキシイソプロピル、2−ブトキシイソプロ
ピル、p−メトキシフェニルもしくは−(CH2 CH2
O)2 CH3 である);又は何らかのN,N−アミノ
基、例えばNH2 、ジメチルアミノ、エチルメチルアミ
ノ、ジフェニルアミノもしくはジシクロヘキシルアミノ
を包含する。Xも何らかのアミノ基、例えばジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、メチルフェニルアミノもしくは
ジクロロヘキシルアミノ;何らかのアミノキシ基、−O
−NH2 ;式−ON=CM2 もしくは−ON=CM’
(ここに、Mは何らかの1価の炭化水素基もしくはハロ
ゲン化炭化水素基、例えば上記Yについて示したもので
あり、M’は何らかの2価の炭化水素基で、両方の原子
価は炭素に結合しているもの、例えばヘキセン、ペンチ
レン又はオクチレンである)で示される何らかのケトキ
シモ基;式−N(M)CONM”2 (ここに、Mは上記
炭化水素基、例えば上記Yについて示したものであり、
M”はHもしくはM基のいずれかである)で示されるウ
レイド基;式−OOCMM”(ここに、M及びM”は上
に定義したものであるかもしくは上記Yについて示した
ハロゲン化炭化水素基である)で示されるカルボキシル
基;又は式−NMC=O(M”)(ここにM及びM”は
上に定義した通りである)で示されるカルボン酸アミド
であり得る。Xはまた、式−OSO2 (OM)(ここ
に、MはYについて例示した上記炭化水素基又はハロゲ
ン化炭化水素基;シアノ基;イソシアネート基;又は式
−OPO(OM)2 (ここに、Mは上に定義した通りで
ある)でもあり得る。
【0022】Rは、個別に、脂肪族基、アルキル基、ア
ミノアルキル基、ポリアミノアルキル基、エポキシアル
キル基、アルケニル有機基及び芳香族アリール基からな
る群から選ばれる。最も好ましいのは、メチル、エチ
ル、オクチル、ビニル、アリル及びフェニル基である。
【0023】本発明の最も好ましい基は、ヒドロキシル
基又はアルコキシ基である。アルコキシ基の例として
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、イソ
ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ、2−エチルヘキソ
キシ、等;アルコキシ基、例えばメトキシメトキシ、エ
トキシメトキシ、等;及びアルコキシアリールオキシ、
例えばエトキシフェノキシ等がある。最も好ましいアル
コキシ基はメトキシ又はエトキシである。
【0024】前記ケイ素変性ポリマーは、一般に以下の
プロセスの内の1つによって調製される:
【0025】(1)触媒としての第VIII遷移金属の存在
下に、不飽和基を有する有機ポリマーと、縮合性の又は
加水分解性の基、例えばHSi(OCH3 3 とを反応
させる(ヒドロシリル化させる)ことを含む方法;
【0026】(2)ラジカル開始剤の存在下に、不飽和
基を有する有機ポリマーと、メルカプト基及び反応性ケ
イ素基を有する化合物、例えばHS(CH2 3 Si
(OCH3 3 との間の付加反応を含む方法;
【0027】(3)ラジカル開始剤の存在下に、メルカ
プト基を有する有機ポリマーと、不飽和基及び反応性ケ
イ素基を有する化合物、例えばCH2 =CH−Si(O
CH 3 3 又はCH2 =CH−(CO)−O−(C
2 3 −Si(CH3 )(OCH3 3 との間の付加
反応を含む方法;
【0028】(4)イソシアネート基を有する有機ポリ
マーと、活性水素及び反応性ケイ素基を有する化合物、
例えばH2 N(CH2 3 Si(OCH3 3 (アミ
ノ)、H2 N(CO)N(CH3 )Si(OCH3 3
(ウレイド)又はHS(CH2O)3 Si(OCH3
3 (メルカプト)との反応を含む方法;
【0029】(5)ヒドロキシル基を有する有機ポリマ
ーとイソシアネート基及び反応性ケイ素基を有する化合
物、例えばOCN(CH2 3 Si(OCH3 3 との
反応を含む方法;
【0030】(6)活性水素(例えば、ヒドロキシル基
又はアミノ基)を有する有機ポリマーとエポキシ基及び
反応性ケイ素基を有する化合物、例えばCH2 (O)C
H−(CH2 3 −Si(OCH3 3 との反応を含む
方法;
【0031】(7)エポキシ基を有する有機ポリマーと
活性水素(例えば、ヒドロキシル基又はアミノ基)及び
反応性ケイ素基を有する化合物、例えばH2 N(C
2 3Si(OCH3 3 (アミノ)、H2 N(C
O)N(CH3 )Si(OCH3 3 (ウレイド)又は
HS(CH2 O)3 Si(OCH3 3 (メルカプト)
との反応を含む方法;
【0032】(8)活性水素(例えば、ヒドロキシル
基)を有する有機ポリマーと、ジカルボン酸塩化物又は
無水物とを反応させ、次いで、得られた中間体と、活性
水素(例えば、アミノ基、メルカプト基又はヒドロキシ
ル基)及び反応性ケイ素基を有する化合物、例えばH2
N(CH2 3 Si(OCH3 3 (アミノ)、H2
(CO)N(CH3 )Si(OCH3 3 (ウレイド)
又はHS(CH2 O)3Si(OCH3 3 (メルカプ
ト)との反応を含む方法;
【0033】(9)カルボン酸エステル基、カルボン酸
クロライド基又はカルボン酸無水物基を有する有機ポリ
マーと、活性水素(例えば、アミノ基、メルカプト基又
はヒドロキシル基)及び反応性ケイ素基を有する化合
物、例えばH2 N(CH2 3Si(OCH3 3 (ア
ミノ)、H2 N(CO)N(CH3 )Si(OCH3
3 (ウレイド)又はHS(CH2 O)3 Si(OC
3 3 (メルカプト)との反応を含む方法;
【0034】(10)ヒドロキシル基を有する有機ポリ
マーと、金属ナトリウムとを反応させて、ヒドロキシル
基の水素を金属ナトリウムと置き換え、次いでこの中間
体をクロロアルキルシランと反応させることを含む方法
(ウイリアムソン反応);
【0035】(11)ヒドロキシル基を有する有機ポリ
マーと、カルボキシアルキル基及び反応性ケイ素基を有
する化合物とを反応させる方法。
【0036】(12)(a)エチレン性不飽和モノマー
を、(b)反応性ケイ素基を有するエチレン性不飽和モ
ノマーの存在下に付加重合することを含む方法;
【0037】(13)(a)エチレン性不飽和モノマー
を、(b)反応性ケイ素基を有するエチレン性不飽和モ
ノマー、(c)反応性ケイ素基を有する重合開始剤、及
び(d)反応性ケイ素基を有する連鎖移動剤の存在下に
付加重合することを含む方法;プロセス選択肢(8)と
は反対に、このプロセス選択肢は末端反応性ケイ素基を
有する有機ポリマーを生ずる;
【0038】(14)(a)エチレン性不飽和モノマー
を、(b)反応性ケイ素基を有するエチレン性不飽和モ
ノマー、(c)2つの独立したエチレン性不飽和結合を
有するモノマー、(d)反応性ケイ素基を有する重合開
始剤、及び(e)反応性ケイ素基を有する連鎖移動剤の
存在下に付加重合することを含む方法。
【0039】不飽和基を有する有機ポリマーのヒドロシ
ランとのヒドロシリル化は、例えば、GB−A 105
8385;US−A 3408321、344153
4、3448072、3472440、359279
5、5227434、5298572;BE−A 08
69940、0873232、0895327;JP−
A54006096、54123196、551294
05、57258226、59131625、6115
9419、01022904、01170604、03
167254、03203955、05125175;
DE−A 3011020;EP−A 025237
2、0496109及び世界特許(World Pat
ent)No.9010037に記載されている。
【0040】不飽和基を有する有機ポリマーと、メルカ
プト基及び反応性ケイ素基を有する化合物との間の付加
反応は、例えばJP−A 55137129、6311
2605、03195768及び04363319に記
載されている。
【0041】メルカプト基を有する有機ポリマーと、ア
ルケニル基及び反応性ケイ素基を有する化合物との間の
付加反応は、例えばUS−A 4652610及びJP
−A61238848に記載されている。
【0042】イソシアネート基を有する有機ポリマー
と、活性水素及び反応性ケイ素基を有する化合物との反
応は、例えばUS−A 3627722、363255
7、4067844、4222925、437423
7;BE−A 0833625;DE−A 25512
75、3426987、3629237、390799
1、4029505;JP−A 59024771;E
P−A 0210444、0300304;WO94/
14820;及び“Silylated uretha
ne polymers and their app
licationsin adhesives and
sealants” by Ta−Min Fen
g,Osi Specialties,Inc.,Ta
rrytown,NY,in Adhesives a
nd Sealants Council Sprin
g 1994 Short−Courseに記載されて
いる。
【0043】活性水素(例えば、ヒドロキシ基、メルカ
プト基、アミノ基及/又はアミド基)を有する有機ポリ
マーと、イソシアネート基及び反応性ケイ素基を有する
化合物との反応は、例えばUS−A 4345053、
4625012;EP−A0354472及びWO93
/05089に記載されている。
【0044】活性水素(例えばヒドロキシル基又はアミ
ノ基)を有する有機ポリマーと、エポキシ基及び反応性
ケイ素基を有する化合物との反応は、例えばJP−A
63083131、63125566、6323072
1、03168245及びEP−A 0341322に
記載されている。
【0045】エポキシ基を有する有機ポリマーと、活性
水素(例えばヒドロキシル基又はアミノ基)及び反応性
ケイ素基を有する化合物との反応は、例えばJP−A
62181321及び04363315に記載されてい
る。
【0046】活性水素(例えばヒドロキシル基)を有す
る有機ポリマーと、ジカルボン酸クロライド又は無水物
と反応させ、次いで得られた反応中間体と活性水素(例
えばアミノ基、メルカプト基又はヒドロキシル基)及び
反応性ケイ素基を有する化合物との反応は、例えばUS
−A 3678010に記載されている。
【0047】カルボン酸エステル基、カルボン酸クロラ
イド基又はカルボン酸無水物基と、活性水素(例えばア
ミノ基、メルカプト基又はヒドロキシル基)及び反応性
ケイ素基を有する化合物との反応は、例えばJP−A
04359018に記載されている。
【0048】エチレン性不飽和モノマーを、反応性ケイ
素基を有するエチレン性不飽和モノマーの存在下に、任
意に連鎖移動剤の存在下に付加重合する反応は、例えば
GB−A 1096898、1183585;JP−A
59078221、59078222、011656
09;EP−A 0122457、0159715及び
0159716に記載されている。
【0049】本発明で使用されるケイ素変性有機ポリマ
ーは、上記方法によって得られるものに限られない。何
らかの他の方法で得られるケイ素変性有機ポリマーも使
用できる。
【0050】前記ケイ素変性有機ポリマーが1分子あた
り平均2より多くの縮合性の又は加水分解性の基を持っ
ているときは、架橋されたポリマーを形成するために架
橋剤を存在させる必要はない。異なったポリマー分子上
の縮合性の又は加水分解性の基は、相互に反応して必要
な架橋結合を形成することができる。
【0051】本発明の組成物は式(IV)のシロキサンポ
リマーも、ケイ素変性有機ポリマー又はアルキレン官能
性有機ポリマーとの混合物として含んでいてもよい:
【0052】X3-n n −Z1 −O−(SiOR1 2u
−Z2 −Rn 3-n
【0053】ここに、nは0、1、2又は3であり、u
は500〜5000の整数であり、Xは水素、ヒドロキ
シル基又は何らかの縮合性の又は加水分解性の基であ
り、Z 1 又はZ2 はSiであるか、又はZ1 はSi−
(CH2 m −SiR1 2であり、Z2 はSiR1 2−(C
2 m −Si(ここに、mは1〜10の整数である)
であり、Rは個別に脂肪族アルキル、アミノアルキル、
ポリアミノアルキル、エポキシアルキル、アルケニル有
機基又は芳香族アリール基であり、R1 は個別にX、脂
肪族アルキル、アルケニル及び芳香族フェニル基から選
ばれる。最も好ましいR1 基は、メチル基、エチル基、
オクチル基、トリフルオロプロピル基、ビニル基及びフ
ェニル基である。
【0054】シロキサンポリマーそれ自体は、異なった
種類の分子、例えば長鎖線状分子及び短鎖の線状もしく
は分岐状の分子であり得る。シロキサンのオリゴマー、
ポリマー又は樹脂もケイ素変性有機ポリマーの架橋剤と
して役立つことができる。比較的常套的な架橋剤に取っ
て代わり得るようなシロキサンとしては、低分子量有機
ケイ素水素化物、例えばポリメチルハイドロジェンシロ
キサン、メチルシロキシ基及びジメチルシロキシ基を有
する低分子量コポリマー、−(OSi(OEt)2 −、
(エチルポリシリケート)、(OSiMeC2 4 Si
(OMe)3 4 並びに(OSi−MeON=C
R’2 4 、(ここに、Meはメチルであり、Etはエ
チルである)がある。
【0055】従って、本発明のシロキサンポリマーは、
より有利には式(I)のシロキサンポリマーの混合物、
例えばα,ω−ヒドロキシシロキシ末端シロキサン及び
α,ω−ビス(トリオルガノシロキシ)末端シロキサン
の混合物、α,ω−ヒドロキシシロキシ末端シロキサン
及びα−ヒドロキシ,ω−トリオルガノシロキシシロキ
シ末端シロキサンの混合物、α,ω−ジアルコキシシロ
キシ末端シロキサン及びα,ω−トリオルガノシロキシ
末端シロキサンの混合物、α,ω−ジアルコキシシロキ
シ末端シロキサン及びα,ω−ヒドロキシシロキシ末端
シロキサンの混合物、α,ω−ヒドロキシシロキシ末端
シロキサン及びα,ω−トリオルガノシロキシ末端ポリ
(ジオルガノ)(ハイドロジェンオルガノ)シロキサン
コポリマーの混合物があるが、これらに限られない。本
発明のシロキサンポリマーは、上記式(I)で示される
シロキサンポリマーと、次式:
【0056】(CH3 3 Si0.5 (“M”) (CH3 2 SiO (“D”) CH3 SiO1.5 (“T”)
【0057】で示される繰り返し単位の組み合わせを含
み0.1〜8%のヒドロキシル基を含む、液体で、分岐
したメチルポリシロキサンポリマー(「MDT流体」)
との混合物をも含みうる。この流体は、US−A 33
82205、3661817、3714089、435
6116、4468760、5175057及びBE−
A 0877267に記載されているように、クロロ−
又はアルコキシシランの共加水分解により調製できる。
添加されるMDT流体の割合は、得られるポリマーの改
善された物性及び接着性を達成するために、式(I)の
ポリマー100重量部あたり、50重量部を超えるべき
でなく、好ましくは1〜20重量部である。このシロキ
サンポリマーは式(I)のシロキサンポリマーと、次
式:
【0058】(CH3 3 Si0.5 (“M”) (CH3 2 SiO (“D”) CH3 SiO1.5 (“T”) SiO2 (“Q”)
【0059】で示される繰り返し単位の組み合わせを含
み0.1〜8%のヒドロキシル基を含む、液体又は固体
で、分岐したメチルシロキサンポリマー樹脂との混合物
をも含むことができ、この流体は、US−A 2676
182、2441320、4707531、50701
75;EP 0529547、0535687;DE−
A 4124588;JP−A 05098012;W
O 93/23455に記載されているように、クロロ
−又はアルコキシシランの共加水分解により調製でき
る。このMDTQ流体/樹脂は、得られるポリマーの物
性及び接着性を改善するために、式(I)のポリマー1
00重量部あたり、50重量部を超えず、好ましくは1
〜10重量部の割合で加えることができる。MDTQ流
体/樹脂もMDT流体及び式(I)で示されるポリマー
に混合することができる。最後に、シロキサンポリマー
は、式(I)のシロキサンポリマーと、相溶性の有機溶
媒との混合物を含み、有機ポリマー/溶媒混合物を形成
することができる。これらの有機溶媒の例としては、U
S−A 4147855及びDE−A 2802170
に記載されているようなオルガノホスフェートエステ
ル、例えばトリオレイルホスフェート又はテトラエチレ
ングリコールモノラウリルエーテルホスフェート;アル
カン類、例えばヘキサン、ヘプタン;並びに高級パラフ
ィン類、芳香族溶媒、例えばトルエン及び/又はベンゼ
ンがあるがこれらに限られない。前記ポリマー溶媒混合
物にはMDT流体及び/又はMDTQ流体/樹脂を式I
のポリマーに加えてもよい。ポリマー又はポリマー/溶
媒の上記混合物のいずれも、前記成分を乳化に先立っ
て、又はそれらを個別に乳化し、次いでそれらエマルジ
ョンを混合することによって調製できる。
【0060】このポリマーは、ケイ素変性有機ポリマー
と、相溶性のある液体で、官能性の又は非官能性の有機
ポリマー、例えば(但しこれらに限られない)ポリアク
リレート類、ポリアルキルベンゼン類、ポリアルケン
類、例えばポリイソブチレン又はエポキシ官能性ポリイ
ソブチレン及び/又はポリエーテルグリコールと、の混
合物であってもよい。
【0061】このポリマーは、ケイ素変性有機ポリマー
と、相溶性のある有機可塑剤又は溶媒、例えば(但しこ
れらに限られない)US−A 4147855及びDE
−A2802170に開示されているようなジオクチル
フタレート、オルガノホスフェートエステル、例えばト
リオレイルホスフェート、トリオクチルホスフェート又
はテトラエチレングリコールモノラウリルエーテルホス
フェート;アルカン、例えばヘキサン、ヘプタン類;及
び高級パラフィン類、芳香族溶媒類、例えばトルエン及
び/又はベンゼンとの混合物であってもよい。
【0062】複数のポリマー又はポリマー/溶媒の上記
混合物のいずれも、乳化に先立って複数の成分を混合す
ることにより、又はそれらを個別に乳化し、次いでそれ
らエマルジョンを混合することにより調製することがで
きる。
【0063】本発明の界面活性剤は、非イオン界面活性
剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界
面活性剤及びこれらの混合物から選ばれる。用語「界面
活性剤」は、これら種類から選ばれた1つの界面活性剤
又は上述の種類から選ばれる界面活性剤の混合物の意味
である。この界面活性剤は、ポリマーの100重量部を
基準として0.5〜10重量部、好ましくは5〜10重
量部で存在する。ポリマーの100重量部を基準として
3部未満の量の界面活性剤も、望みの結果を達成するた
めに使用できる。
【0064】最も好ましいのは、有機ポリマー又はシロ
キサンポリマーの乳化に有用であるものと当技術分野で
知られている非イオン界面活性剤である。有用な非イオ
ン界面活性剤の例を挙げれば、ポリオキシアルキレンア
ルキルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタンエス
テル、ポリオキシアルキレンエステル、ポリオキシアル
キレンアルキルフェニルエーテル、エトキシル化アミド
等があるが、これらに限られない。商業的に入手可能
で、本発明に有用な非イオン界面活性剤の例を更に挙げ
るならば、Union Carbide Corpor
ation(Danbury,CT)によって製造され
ているTERGITOL TMN−6(商標)、TER
GITOL 15S40、TERGITOL 15S
3、TERGITOL 15S5及びTERGITOL
15S7;ICI CHEMICALS(Wilmi
nton,DE)によって製造されているBRIJ 3
0及びBRIJ 35;ROHM AND HAAS
(Philadelphia,PA)によって製造され
ているTRITON X405;STEPAN Com
pany(Northfield,IL)によって製造
されているMAKON 10;並びにAKZO Che
micals Inc.(Chicago,IL)によ
って製造されているETHOMID O/17がある
が、これらに限られない。
【0065】有機ポリマー又はシロキサンポリマーの乳
化に有用であるものと当技術分野で知られている陽イオ
ン界面活性剤及び陰イオン界面活性剤も、本発明におけ
る界面活性剤として有用である。適当な陽イオン界面活
性剤は、脂肪族アミン及びそれらの誘導体、例えばドデ
シルアミンアセテート、オクタデシルアミンアセテート
及び牛脂脂肪酸のアミンのアセテート;ドデシルアニリ
ンのような脂肪族鎖を有する芳香族アミンの同族体;ウ
ンデシルイミダゾリンのような脂肪族ジアミンから誘導
される脂肪族アミド;オレイルアミノジエチルアミンの
ような二置換アミンから誘導される脂肪族アミン;エチ
レンジアミンの誘導体;第四アンモニウム化合物、例え
ば牛脂トリメチルアンモニウムクロライド、ジオクタデ
シルジメチルアンモニウムクロライド、ジドデシルジメ
チルアンモニウムクロライド及びジヘキサデシルジメチ
ルアンモニウムクロライド;アミノアルコールのアミド
誘導体、例えばβ−ヒドロキシエチルステアリルアミ
ド;長鎖脂肪酸のアミン塩;二置換ジアミンの脂肪酸か
ら誘導される第四アンモニウム塩基、例えばオレイルベ
ンジルアミノ−エチレンジエチルアミン塩酸塩;ベンズ
イミダゾリンの第四アンモニウム塩基、例えばメチルヘ
プタデシルベンズイミダゾール臭素酸塩;ピリミジニウ
ム及びその誘導体である塩基性化合物、例えばセチルピ
リジニウムクロライド;スルホニウム化合物、例えばオ
クタデシルスルホニウムメチルスルフェート;ベタイン
の第四アンモニウム化合物、例えばジエチルアミノ酢酸
のベタイン化合物及びオクタデシルクロロメチルエーテ
ルのベタイン化合物;エチレンジアミン類のウレタン
類、例えばステアリン酸及びジエチレントリアミンの縮
合生成物;ポリエチレンジアミン;並びにポリプロパノ
ールポリエタノールアミンを含むが、これらに限られな
い。
【0066】商業的に入手可能で、本発明に有用な陽イ
オン界面活性剤は、ARQUADT27W、ARQUA
D T 16−29、ARQUAD C 33、ARQ
UAD T50、ETHOQUAD T/13 ACE
TATE(全てAKZOCHEMIE (Chicag
o,IL)によって製造されている)を含むが、これら
に限られない。
【0067】適当な陰イオン界面活性剤は、スルホン酸
及びそれらの塩誘導体を含むが、これらに限られない。
本発明に有用な陰イオン界面活性剤の例を挙げれば、ア
ルカリ金属スルホリシネート;脂肪酸のスルホン化グリ
セロールエステル、例えばココナッツ油酸のスルホン化
モノグリセライド;スルホン化1価アルコールエステル
の塩、例えばオレイルイセチオン酸ナトリウム;アミノ
スルホン酸のアミド、例えばオレイルメチルタウライド
のナトリウム塩;脂肪酸ニトリルのスルホン化生成物、
例えばパルミトニトリルスルホネート;スルホン化芳香
族炭化水素、例えばナトリウムα−ナフタレンモノスル
ホネート;ホルムアルデヒドを有するナフタレンスルホ
ン酸の縮合生成物;ナトリウムオクタヒドロアントラセ
ンスルホネート;ナフタレンスルホン酸とホルムアルデ
ヒドとの縮合生成物;アルカリ金属アルキルスルフェー
ト;アルキル硫酸のアルカリ金属塩、炭素原子数8又は
それ以上のアルキル基を有するエーテル硫酸のアルカリ
金属塩、炭素原子数8又はそれ以上のアルキル基の1又
はそれ以上を有するアルキルアリールスルホン酸のアル
カリ金属塩があるが、これらに限られない。
【0068】商業的に入手可能で本発明に有用な陰イオ
ン界面活性剤は、POLYSTEPA4,A7,A1
1,A15,A15−30K,A16,A16−22,
A18,A13,A17,B1,B3,B5,B11,
B12,B19,B20,B22,B23,B24,B
25,B27,B29,C−OP3S;ALPHA−S
TEP ML40,MC48; STEPANOL M
G;(全てSTEPAN Co.(Northfiel
d,IL)によって製造されている);HOECHST
CELANESE (Chatam,NJ)によって
製造されているHOSTAPUR SAS;W.R.G
RACE & CO.(Lexington,MA)に
よって製造されているHAMPOSYL C30及びL
30を含むが、これらに限られない。
【0069】適当な両性界面活性剤は、グリシネート、
ベタイン、スルテイン及びアルキルアミノプロピオネー
トを含むが、これらに限られない。これらの例を挙げる
と、ココアンフグリシネート(cocoamphgly
cinate)、ココ−アンホカルボキシ−グリシネー
ト(coco−amphocarboxy−glyci
nates)、ココアミドプロピルベタイン、ラウリル
ベタイン、ココアミドプロピルヒドロキシ−スルテイン
(cocoamidopropylhydroxy−s
ultaine)、ラウリルスルテイン及びココアンホ
ジプロピオネート(cocoamphodipropi
onate)がある。
【0070】商業的に入手可能で本発明に有用な両性界
面活性剤は、SHEREX CHEMICAL CO.
(Division of WITCO)(Dubli
n,OH)によって製造されているREWOTERIC
AM TEG、REWOTERIC AM DLM−
35、REWOTERIC AM B14LS、REW
OTERIC AM CAS、REWOTERIC A
M LPを含むが、これらに限られない。
【0071】前記ポリマー又はポリマー混合物に界面活
性剤を添加することに加えて、この分散液は予め定めら
れた量の水をも含む。この水はこの組成物中にポリマー
の0.5〜1000重量部存在し、好ましくはポリマー
の6〜200重量部の量存在する。
【0072】本発明の好ましい方法は第1に、ポリマ
ー、界面活性剤及び水を形成し、次いでこれを充分な量
の剪断と共に、充分な期間混合して、高固形分の粘稠な
相又はゲル相を形成する。架橋剤又は、要すれば、触
媒、又はこの両者を、乳化の前又は後に加えてもよい。
更に、任意成分、例えば、例えば接着促進剤、顔料、充
填材、酸化防止剤、UV安定剤を、乳化の前又は後に加
えてもよい。もし、架橋剤、触媒及び/又は任意成分が
乳化ステップの後に加えられるならば、それらは高固形
分相を水で希釈して望みの固形分含量にする前又は後に
加えてもよい。前記高固形分相はポリマー含量が少なく
とも90%、好ましくは90〜96%である。前記高固
形分相は96〜98%のポリマーを含んでいてもよい。
【0073】工業生産において、どんなタイプの混合装
置も乳化ステップに使用でき、例えば回転混合機、遊星
形ミキサー、連続式配合機、例えば単軸スクリュー押出
機、多軸押出機、ダイナミックミキサー、スタチックミ
キサー、コロイドミル、ホモジナイザー及びソノレータ
ー(sonolaters)又はこれら装置の組み合わ
せ、例えば、ソノレーターとスタチックミキサーの組み
合わせ、バッチミキサーとダイナミックミキサーの組み
合わせ又はダイナミックミキサーとスタチックミキサー
の組み合わせがある。
【0074】乳化の後に、このゲル相は水で希釈して望
みの固形分含量を達成することができる。一般に、固形
分含量90%〜30%を達成するために5〜200重量
部の範囲の量を加えることができる。水が加えられるの
は、製品の望みのコンシステンシーを達成するか、又は
この組成物の他の成分、例えば充填材及び/又は顔料の
添加を便ならしめるためである。
【0075】本発明の教える組成物に、任意成分とし
て、接着促進剤を加えてもよい。それらは乳化ステップ
の前又は後に加えてもよい。もし乳化ステップの後に加
えられるならば、それらは高固形分相を水で希釈して望
みの固形分含量にする前又は後に加えてもよい。適当な
接着促進剤の例を挙げれば、式Rn SiX4-n (ここに
nは0、1又は2であり、Xは水素、ビニル基、ヒドロ
キシル基又は上に用いたのと同じ定義の縮合性のもしく
は加水分解性の基であり、Rは個別に上に定義したよう
に、脂肪族アルキル、アミノアルキル、ポリアミノアル
キル、エポキシアルキル、アルケニル有機基、及び芳香
族アリール基から選ばれる。
【0076】本発明の架橋剤及び触媒は、この組成物を
硬化するために用いられるケイ素硬化系の種類に依存す
る。これらの硬化機構は当業者に周知であり、以下に概
括的に論じる。本発明によれば、架橋剤又は触媒は、乳
化の前もしくは後に個別に加えてもよく、又は乳化の前
もしくは後に加えてもよい。
【0077】ケイ素硬化系の1つの種類は、縮合反応、
例えばシラノール(Si−OH)基と、ケイ素水素化物
(Si−H)基の間の;シラノール(Si−OH)基
と、加水分解性のもしくは縮合性の基、例えばSi−O
C(O)CH3 、Si−NR2、Si−ON=CR2
間の;ケイ素水素化物と、加水分解性のもしくは縮合性
の基の間の;同じ又は異なる種類の2つの加水分解性の
もしくは縮合性の基の間の;加水分解性のもしくは縮合
性の基と、多価の種、例えば多価アミン、多価アルコー
ル等の間の縮合反応を含む。この硬化系の1つの例は、
シラノール基を有する有機ポリマーと、ケイ素に直接結
合した加水分解性基を有する架橋性化合物の間の反応で
ある。この硬化系の他の例は、ケイ素原子に直接結合し
た加水分解性のもしくは縮合性の基を有する有機ポリマ
ーと、活性水素原子、例えばヒドロキシル基、ウレイド
基、メルカプト基又はアミノ基におけるような活性水素
原子を有する有機ポリマー又はシロキサンポリマーの間
の反応である。この硬化系の更に他の例は、2つのポリ
マーの間の反応であって、その両方は有機のものであっ
てもよく、また1つは有機ポリマーで、他はシロキサン
ポリマーであって、ケイ素に直接結合した加水分解性の
もしくは縮合性の基であってよい。この硬化系の更に他
の例は、シラノール基を有する有機ポリマーと、ケイ素
水素化物基を有する架橋性化合物の反応である。以下の
縮合硬化化学反応は、本発明の実施に有用であると考え
られる:
【0078】(a)ポリマーはケイ素原子に直接結合し
たヒドロキシル基を有し、架橋性化合物はシラン、シロ
キサンのオリゴマーもしくはポリマー、シロキサン樹
脂、又はケイ素原子にに直接結合した加水分解性のもし
くは縮合性の基を有するケイ素変性有機オリゴマー、ポ
リマーもしくは樹脂である;
【0079】(b)ポリマーはケイ素原子に直接結合し
た加水分解性のもしくは縮合性の基を有し;架橋性化合
物はシラノール基を有するシロキサンオリゴマーもしく
はポリマー、シロキサン樹脂、シリカ、シリケート、シ
リコネート又はケイ素変性有機オリゴマー、ポリマーも
しくは樹脂である;
【0080】(c)ポリマーはケイ素原子に直接結合し
た加水分解性のもしくは縮合性の基を有し;架橋性化合
物は、ケイ素原子に直接結合した加水分解性のもしくは
縮合性の基を有するシラン、シロキサンオリゴマーもし
くはポリマー、シロキサン樹脂又はケイ素変性有機オリ
ゴマー、ポリマーもしくは樹脂であり;ポリマー及び架
橋性化合物上の架橋性基は同じでも、異なっていてもよ
く;もし架橋性化合物がポリマーであるときは、このポ
リマー及び架橋性化合物は同じでも、異なったポリマー
であってもよい;
【0081】(d)ポリマーはケイ素原子に直接結合し
たヒドロキシル基を有し;架橋性化合物はケイ素水素化
物基及び任意に他のケイ素原子に直接結合した加水分解
性のもしくは縮合性の基を有するシラン、シロキサンオ
リゴマーもしくはポリマー、シロキサン樹脂又はケイ素
変性有機オリゴマー、ポリマーもしくは樹脂である;
【0082】(e)ポリマーはケイ素原子に直接結合し
た加水分解性のもしくは縮合性の基を有し;架橋性化合
物は、ケイ素水素化物基及び任意に他のケイ素原子に直
接結合した加水分解性のもしくは縮合性の基を有するシ
ラン、シロキサンオリゴマーもしくはポリマー、シロキ
サン樹脂又はケイ素変性有機オリゴマー、ポリマーもし
くは樹脂である;
【0083】(f)ポリマーはケイ素水素化物基及び任
意に他のケイ素原子に直接結合した加水分解性のもしく
は縮合性の基を有し;架橋性化合物は、加水分解性のも
しくは縮合性の基を有するシラン、シロキサンオリゴマ
ーもしくはポリマー、シロキサン樹脂又はケイ素変性有
機オリゴマー、ポリマーもしくは樹脂である;
【0084】(g)ポリマーはケイ素水素化物基及び任
意に他のケイ素原子に直接結合した加水分解性のもしく
は縮合性の基を有し;架橋性化合物は、シラノール基を
有するシロキサンオリゴマーもしくはポリマー、シロキ
サン樹脂、シリカ、シリケート、シリコネート又はケイ
素変性有機オリゴマー、ポリマーもしくは樹脂である;
【0085】(h)有機ポリマーはケイ素原子に直接結
合した加水分解性のもしくは縮合性の基を有し、架橋性
化合物は、活性水素原子、例えばヒドロキシル基、ウレ
イド基、メルカプト基もしくはアミノ基を有する有機の
モノマー、オリゴマー、ポリマー又は樹脂;炭素原子に
直接結合した、もしくは−Si−C−もしくは−Si−
Y−結合を介して結合した活性水素基ケイ素変性有機モ
ノマー、オリゴマー、ポリマーもしくは樹脂;又はケイ
素原子に直接結合した、もしくは−C−Si−もしくは
−Y−Si−結合を介して結合した活性水素原子を有す
るシランもしくはシロキサンオリゴマー、ポリマーもし
くは樹脂である。
【0086】上記ケイ素縮合反応機構におけるポリマー
は、ケイ素変性有機ポリマー、ケイ素変性有機ポリマー
の混合物、ケイ素変性有機ポリマーと通常の有機ポリマ
ーとの混合物、ケイ素変性有機ポリマーとシロキサンポ
リマーとの混合物、及び上記ポリマーと有機可塑剤又は
有機溶媒との混合物、からなる群から選ばれる。縮合硬
化性ケイ素変性ポリマーと他のポリマーの混合物は、J
P−A 55,115446(ポリエーテル/シロキサ
ン)、57,115456(ポリエーテル/シロキサ
ン)、57,145147(ポリエーテル/シロキサン
コポリマー/シロキサン)、58,057457(ポリ
エーテル/ポリサルファイド)、61,023643
(ポリエーテル/シロキサン)、63,061076
(アクリル樹脂/ポリエーテル)及びDE−A 300
9936(ポリエーテル/シロキサン)に記載されてい
る。
【0087】ポリマー及び架橋剤の上の反応性基の数及
びは、硬化されたエラストマーが得られるかどうかを決
定する。エラストマーのネットワークは、ポリマー上の
反応性の基及び架橋剤上の反応性基の合計が少なくとも
5であるとき、縮合硬化により形成される。例えば、ポ
リマーが2個のヒドロキシル基を持ち、架橋剤がケイ素
原子に直接結合した3個の縮合性の基を有するなら
ば、、エラストマーが得られる。2個のケイ素原子に結
合した合計で4個の加水分解性基を有するポリマーを2
個のシラノール基を有する他のポリマーと反応すること
によってもエラストマーが得られる。しかしながら、2
個のシラノール基を有するポリマーとケイ素原子に直接
結合した2個の加水分解性基を有する架橋剤と反応させ
ることによってはエラストマーは得られない。
【0088】殆どの縮合硬化化学反応は、ポリマーと架
橋性化合物との間の反応を行わせるために触媒が必要で
ある。適当なシラノール縮合触媒は当技術分野において
周知である。縮合反応(a)〜(g)において好ましく
用いられる適当な触媒の例は、(有機)金属化合物、ア
ミノ化合物、カルボン酸、アミノ化合物とカルボン酸も
しくは他の酸との塩、過剰のポリアミンと多塩基酸との
反応により得られる低分子量ポリアミド樹脂、エポキシ
化合物と過剰のポリアミンとの間の反応性生物、又は上
記縮合触媒の混合物である。(有機)金属化合物の特別
な例は、US−A 3355406、3706695、
4100124、4288356、4587288、及
び4608412に教示されているような、金属、鉛、
亜鉛、ジルコニウム、チタン、アンチモン、鉄、カドミ
ウム、錫、バリウム、カルシウム又はマンガンのカルボ
ン酸塩、アルコレート及びハライドである。(有機)金
属化合物の更に特別な例は、チタン酸エステル及びキレ
ート、例えばテトラブチルチタネート、テトラプロピル
チタネート、チタニウムテトラアセチルアセトネート又
はジブトキシチタニウムビス(エチルアセトアセテー
ト);ジルコニウムキレート、例えばジルコニウムテト
ラアセトネート;有機アルミニウム化合物、例えばアル
ミニウムトリスエチルアセトアセトネート又はジイソプ
ロポキシアルミニウムエチルアセトアセトネートであ
る。アミノ化合物の特別な例は、ブチルアミン、オクチ
ルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、トリエチレンジ
アミン、オレイルアミン、クロロヘキシルアミン、ベン
ジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キシレン
ジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、2,
4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、
モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エチル−4−
メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ(5,
4,0)ウンデセン−7、アミノシラン、例えばγ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、又はN−(b−アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジ−メトキシシ
ランである。カルボン酸の特別な例は、蟻酸及び/又は
酢酸である。
【0089】特に、好ましい(有機)金属触媒は、炭素
原子数1〜18のカルボン酸の(有機)錫化合物及び
(有機)錫ハライド、特に、有機錫オクタノエート、ナ
フテネート、ヘキソエート、ラウレート、アセテート、
ブロマイド及びクロライドである。そのような(有機)
錫化合物の特別な例は、オクタン酸錫(II)、ジブチル
錫ジラウレート、オクチル錫トリアセテート、ジオクチ
ル錫ジオクトエート、ジオクチル錫ジアセテート、ジデ
シル錫ジアセテート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチ
ル錫ジブロマイド、ジオクチル錫ジラウレート及びトリ
オクチル錫ジアセテートである。好ましい化合物は、オ
クタン酸錫(II)及びジオルガノ錫ジカルボキシレー
ト、特にジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウ
レート、ジブチル錫ジアセテート及びジオクチル錫ジア
セテートである。触媒は、US−A3862919、4
102860、4137249、4125343に記載
されているような、錫塩、特にジカルボン酸塩、特にジ
カルボン酸錫と、アルコキシシラン又はエチルポリシリ
ケートとの反応生成物であってもよい。しかしながら、
他の錫触媒、例えばスタンノキサン(stannoxa
nes)、ヒドロキシスタンノキサン及びモノアルコキ
シアシルスタンノキサンであってもよい。より詳しく
は、ジアシルスタンノキサン、アシルヒドロシスタンノ
キサン、モノメトキシアシルスタンノキサン、ジハロス
タンノキサン又はハロヒドロキシスタンノキサンが有効
であることが見いだされた。もし、シリカが前記組成物
中に補強性充填材として使用されるならば、US−A
4954565に記載されているように、2価の錫化合
物が最も好ましい縮合触媒である。2価の第1錫の形の
(有機)錫化合物は、ヒドロキシシリル官能性有機ポリ
マーとシリカの反応を引き起こさないが、4価の、第2
錫形の(有機)錫化合物が触媒として使用されるときは
その反応が起こるのである。好ましい第1錫触媒は、オ
クタン酸第1錫(ビス(2−エチル−ヘキサン酸)第1
錫)である。上記のような共触媒、例えばアミノ化合物
又はカルボン酸、例えば酢酸と、4価の錫化合物、例え
ばジブチル錫ジアセテート、の使用は、(有機)錫触媒
の量の大幅な減少を可能にする。
【0090】前記縮合触媒が使用されるときは、それら
は、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準とし
て、好ましくは0.01〜20重量部、より好ましくは
0.1〜50重量部で用いられる。
【0091】前記架橋剤又はある種の縮合硬化系は、他
の縮合硬化系の触媒又は共触媒として作用することがで
きる。そのような共触媒の例を挙げれば、US−A 3
742004、3758441及び4191817に記
載されているような、シラザン架橋剤と、オキシモシラ
ン架橋剤又はアミノ官能基及びオキシモ官能基の両方を
有するシラン架橋剤との混合物である。両方の系は、他
の触媒が存在しなくても、ヒドロシシロキシ官能性有機
ポリマーを架橋することができる。他の例は、US−A
4458055に開示されているような、CH3 (C
2 5 O)Si(NHCH2 CH2 CH2 Si(OC2
5 3 2 の形をしたもののようなアミノ官能基及び
アルコキシ官能基の両方を有するシランである。そのよ
うな共触媒反応は、US−A 3293204及び45
15932、並びに“Bifunctional ca
talysis in the condensati
on of silanols and alkoxy
silanes”by Hsien−Kun Chu,
Robert P.Cross and David
I.Crossan in Journal of O
rganometallic Chemistry,4
25(1992),9−17頁に記載されているよう
な、アルコキシシランと、ヒドロキシシロキシ官能性有
機ポリマーとの間の、又は第1錫縮合触媒の存在下のア
セトキシシラン架橋剤により触媒された2つのアルコキ
シシロキシ架橋剤有機ポリマーの間の縮合反応である。
従って、種々の縮合硬化化学反応を組み合わせることは
有利である。
【0092】ある種の縮合硬化化学反応は、外部触媒
(external catalyst)を必要としな
いであろう。これらの硬化化学反応においては、架橋性
化合物及び/又は離脱基それ自体が縮合反応を触媒す
る。自触媒離脱基の例としては、アセトキシ((−OC
(O)CH3 )、オキシモ(−O−N=CR2 )、アミ
ノキシ(−ONR2 )、アミン(−NR2 )がある。カ
ルボン酸、ヒドロキシルアミン類、オキシム類及びアミ
ン類による2つのシラノール基の間の縮合反応の触媒反
応は、Hsien−Kun Chu,Robert
P.Cross and David I.Cross
an in Journal of Organo−m
etallic Chemistry,425(199
2),9−17頁に記載されている。自触媒離脱基は、
それらがシラン、シロキサン又はケイ素変性有機ポリマ
ーに結合していようがなかろうが、触媒縮合反応におい
て有効である。例えば、両端をヒドロキシシリル基末端
停止されたケイ素変性有機ポリマーは、ビニルトリアセ
トキシシラン架橋剤と混合され、外部触媒(exter
nal catalyst)の不存在下に湿分に曝され
ると、硬化してエラストマーになるであろう。更に他の
例として、両端をビス(シクロヘキシルアミノ)メチル
シリル基で末端停止したケイ素変性有機ポリマーは、湿
分に曝されると硬化してエラストマーになるであろう。
【0093】縮合反応(d)〜(h)を触媒するのに適
した更に他の化合物は、第VIII族遷移金属(貴金属)化
合物である。この貴金属触媒は、当技術分野において周
知の、例えばUS−A 3923705に記載されたも
のの何からでも選ばれる。好ましい白金化合物触媒は、
塩化白金酸及び末端脂肪族不飽和を有する有機ケイ素化
合物からとの反応生成物から本質的になる組成物、例え
ばUS−A 3419593に記載されているものであ
る。前記貴金属触媒が使用されるとき、それらは、ケイ
素変性有機ポリマー100重量部あたり、0.0000
01〜0.5重量部、より好ましくは0.00001〜
0.002重量部で、加えられる。
【0094】適当な縮合硬化化学反応の例としては、次
のものがある:
【0095】(a1)例えば、本発明に有用な縮合硬化
系の1つにおいて、有機ポリマーはケイ素原子に結合し
たヒドロキシル基、縮合性の又は加水分解性の基を有
し、架橋剤はケイ素−水素結合を有する。このケイ素変
性有機ポリマー及び架橋剤は、US−A 431068
7、4782112、4962153及び497871
0;JP−A 58,057457及び58,0574
58並びにEP−A 0255440に開示され記載さ
れているような縮合触媒の存在下に反応させられる。こ
のケイ素水素化物架橋剤は、加水分解性ケイ素水素化
物、水素及び任意のケイ素原子に直接結合した加水分解
性のもしくは縮合性の基を有するポリマー状もしくはオ
リゴマー状化合物、例えばポリオルガノハイドロジェン
シロキサン、アルキルハイドロジェンシクロシロキサ
ン、並びにSiO2 及び/もしくはSiO3/2 単位を有
しケイ素に結合した水素基を有する液体コポリマーもし
くはSi−H基及びSi−Y結合を介して炭素原子に直
接結合した任意の他の加水分解性の又は縮合性のシリル
基を有する有機オリゴマー、ポリマー又は樹脂から選ぶ
ことができる。この架橋剤は、例えばUS−A 504
7492に記載されているような水素及び任意のケイ素
原子に直接結合したアルコキシ基も含むシルセスキオキ
サンであることもできる。加水分解性ケイ素水素化物
は、メチルジエトキシシランのように、1分子あたりケ
イ素に結合した少なくとも1個の、しかし3個を超えな
い水素原子を持つべきである。それは1分子あたり1個
又は2個のケイ素に結合した加水分解性原子又は原子
団、例えばアルコキシを持っていてもよい。架橋剤の例
としては、トリメチルシリル末端ポリメチルハイドロジ
ェンシロキサン及びメチルハイドロジェンシクロシロキ
サンがある。SiH官能性架橋剤は、ポリマー中に各S
i−X基(例えば、ヒドロキシシリル又はアルコキシシ
リル基)について少なくとも1つの水素原子を与えるに
充分な量を加えられる。好ましくは、全てのSi−X基
が反応するように、過剰のSiH官能性架橋剤が加えら
れる。適当な縮合硬化触媒の例を挙げれば、貴金属錯
体、有機酸金属塩、アミノ化合物及びそれらの塩並びに
縮合触媒の混合物があるが、これらに限られない。典型
的な配合物において、Si−X末端有機ポリマー100
重量部あたり、貴金属触媒は、組成物中に、0.000
001〜0.5重量部、好ましくは0.00001〜
0.02重量部、より好ましくは0.00001〜0.
002重量部存在し、有機酸金属塩、チタン酸エステル
又はアミノ化合物は、組成物中に0.01〜10重量
部、好ましくは0.05〜5重量部存在し、SiH官能
性架橋剤は0.1〜50重量部存在するであろう。
【0096】(a2)(a1)硬化系の代わりとして、
少なくとも2つのケイ素−水素結合を有する有機ポリマ
ーを、縮合触媒の存在下に、ケイ素原子に直接結合した
2.0より多くのヒドロキシル基又は2.0より多くの
縮合性の又は加水分解性の基を有する架橋剤と反応させ
ることができる。典型的な配合において、触媒は上記と
同じ量組成物中に存在し、架橋剤は、利用される架橋剤
の種類に依存して、ケイ素−水素末端ポリマー100重
量部あたり、0.1〜50重量部、存在するであろう。 (b1)本発明において有用な他の縮合硬化系におい
て、有機ポリマーは、Si−C結合又はSi−Y結合を
介してポリマーに結合した少なくとも2個のヒドロキシ
シリル基を持っており、架橋剤は、ケイ素原子に結合し
た、平均して2.0個より多くの加水分解性OR’基
(ここに、R’は1価のアルキル基、置換アルキル基、
アルキルエーテル基、アリール基、置換アリール基又は
アリールエーテル基であり得る)を持っている。前記ケ
イ素変性有機ポリマー及び架橋剤は、JP−A 55,
082123及び55,115446に開示され、記載
されているように、縮合性触媒の存在下に反応させられ
るこの硬化系において用いられる縮合触媒は、好ましく
は(有機)金属化合物、アミノ化合物、カルボン酸、ア
ミノ化合物の塩、又は複数の縮合触媒の混合物である。
この架橋剤は、式Rx SiX4-x (ここに、xは0又は
1であり、Rは水素、炭素原子数7未満の1価の炭化水
素基もしくは置換された炭化水素基、例えばアルキル
基、アルケニル基、ハロゲン化炭化水素基、アリール
基、官能化された炭化水素基であり、XはOR’(ここ
に、R’は1価のアルキル基、置換されたアルキル基、
アルキルエーテル基、アリール基、置換されたアリール
基又はアリールエーテル基であり得る)で示されるシラ
ンであることができる。適当なシランとしては、エチル
オルソシリケート、ノルマルプロピルオルソシリケー
ト、メルカプトプロピルトリメチトキシシラン、メチル
トリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ク
ロロプロピルトリメトキシシラン、アミルトリエトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、エチル
トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、ビニルトリ
メトキシシラン、エチルトリス(エトキシエトキシ)シ
ラン及びメチルトリスフェノキシシランがある。この架
橋剤は、例えば、US−A 5047492に記載され
ているようなケイ素原子に直接結合したOR’基を含む
シルセスキオキサンであることもできる。この架橋剤
は、OR’基を有する線状もしくは環状のシロキサンオ
リゴマー又はSi−CもしくはSi−Y結合を介してポ
リマーに結合しているSiOR’を有する有機オリゴマ
ー、ポリマーもしくは樹脂であってもよい。この架橋剤
は、上記架橋剤の部分的に加水分解され、縮合された生
成物(ダイマー、トリマー、テトラマー)であってもよ
い。典型的な配合物において、縮合触媒は、組成物中
に、0.01〜10部、好ましくは0.05〜5部存在
し、架橋剤は、0.1〜50部、好ましくは1〜10部
存在するであろう(ここに部は重量部であり、ケイ素変
性有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0097】(b2)(b1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性OR’基、
及び任意に、ケイ素原子に結合したOR’以外の他の加
水分解性のもしくは縮合性の基を持つ。この場合、この
ポリマーは、JP−A 55,060557、58,0
57458、63,063750及び02,19684
2、並びにEP−A 0396914に開示され記載さ
れているように、上述のような縮合触媒の存在下に、ケ
イ素原子に結合したヒドロキシル基を有する架橋剤と反
応させる。もし、前記有機ポリマーが只2個の加水分解
性OR’基を持ち、更に何らの加水分解性基を持たない
ならば、この架橋剤は、平均して2.0個より多くのヒ
ドロキシル基を持たなければならない。もし、有機ポリ
マーが2個より多くの加水分解性基を持っているなら
ば、この架橋剤は、平均で少なくとも2個のヒドロキシ
ル基を持たなければならない。この加水分解性基は、同
じの又は異なったケイ素原子に結合していてよい。典型
的な配合物において、任意の触媒は組成物中に0〜10
部の量、好ましくは0〜5部の量存在し、架橋剤は、そ
の性質に依存して、0.1〜50部、好ましくは1〜1
0部の量存在するであろう(各々の部は重量部であり、
ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0098】(b3)(b1)硬化系の更に他の代わり
として、少なくとも2個の加水分解性OR’基及び、任
意に、異なったケイ素原子に結合したOR’以外の加水
分解性のもしくは縮合性の基を有する有機ポリマーを、
上述のように縮合触媒の存在下に架橋することができ
る。この反応は、JP−A 54,006097、5
4,036397、58,017154、58,042
619、75,150955、03,210367及び
05,132616;US−A 3971751並びに
EP−A 0353551及び0354014に開示さ
れ、記載されている。ポリマーが只の2個の加水分解性
OR’基を持ち、更に異なったケイ素原子に結合した加
水分解性基を持たないときは、平均して2.0個より多
くのケイ素原子に結合した加水分解性基を有する架橋剤
の存在が必要である。ポリマーが異なったケイ素原子に
結合した2個より多くの加水分解性OR’基、又は2個
のOR’基及び更に加水分解性の基を有するときは、架
橋剤の存在は必要でない。典型的な配合物において、触
媒は、組成物中において、0.01〜10部の量で、好
ましくは0.01〜5部の量で存在し、追加の架橋剤
は、要すれば、0.1〜20部の量で、好ましくは0.
1〜50部の量で存在するであろう(各々の部は重量部
であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準と
する)。
【0099】(c1)本発明の実施に有用な他の縮合硬
化系において、有機ポリマーはSi−C又はSi−Y結
合を介してこのポリマーに結合した少なくとも2個のヒ
ドロキシル基を有し、架橋剤は、平均2.0より多くの
ケイ素原子に結合した加水分解性アシロキシ基を有す
る。前記ケイ素変性有機ポリマーと、架橋剤は、任意に
(有機)金属触媒、アミノ化合物、カルボン酸、アミノ
化合物の塩又は複数の縮合触媒の混合物からなる群から
選ばれる縮合触媒の存在下に、反応させる。この反応は
JP−A 55,082123及び55,115446
に開示され、記載されている。前記架橋剤は、式Rx
i(OOCR’)4-x (ここに、xは0又は1であり、
Rは水素、炭素原子数7未満の1価の炭化水素基又は置
換された炭化水素基、例えばアルキル基、アルケニル
基、ハロゲン化炭化水素基、アリール基、官能化された
炭化水素基であり、R’は水素又は炭素原子数7未満の
1価の炭化水素基であり得る)で示されるアシロキシシ
ランであり得る。適当なアシロキシシラン架橋剤の例と
しては、メチルトリアセトキシシラン、エチルトリアセ
トキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン、エチル
トリアセトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラン
及びメチルトリス(ベンゾイルオキシ)シランがある。
好ましいアシロキシシランはビニルトリアセトキシシラ
ンである。アシロキシシランは、DE−A 23161
84に開示されているように、シロキサンと予備反応さ
せて(CH3 3 SiO(CH3 HSiO)x ((CH
3 COO) 3 SiCH2 CH2 SiCH3 O)y Si
(CH3 3 のようなものにすることができる。前記架
橋剤は、ケイ素原子に直接結合したアシロキシ基を有す
るシルセスキオキサン、アシロキシシリル基及び、任意
にSi−C又はSi−Y結合を介して炭素原子に結合し
た他の加水分解性のもしくは縮合性の基を有する有機オ
リゴマー、ポリマー又は樹脂であってもよい。この架橋
剤は、上記架橋剤の部分的加水分解及び縮合生成物(ダ
イマー、トリマー、テトラマー)であってもよい。典型
的な配合物において、任意成分の触媒は、組成物中に0
〜10部の量で、好ましくは0〜5部の量で存在し、架
橋剤は、0.1〜50部の量で、好ましくは1〜10部
の量で存在するであろう(各々の部は重量部であり、ケ
イ素変性有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0100】(c2)(c1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性アシロキシ
基、及び任意に、ケイ素原子に結合したアシロキシ以外
の他の加水分解性のもしくは縮合性の基を持つ。この場
合、このポリマーは、JP−A 58,057458及
び02,196842に開示され記載されているよう
に、任意に上述のような縮合触媒の存在下に、ケイ素原
子に結合したヒドロキシル基を有する架橋剤と反応させ
る。もし、前記有機ポリマーが只2個の加水分解性アシ
ロキシ基を持ち、更に何らの加水分解性基を持たないな
らば、この架橋剤は、平均して2.0個より多くのヒド
ロキシル基を持たなければならない。もし、有機ポリマ
ーが2個より多くの加水分解性基を持っているならば、
この架橋剤は、平均で少なくとも2個のヒドロキシル基
を持たなければならない。この加水分解性基は、同じの
又は異なったケイ素原子に結合していてよい。典型的な
配合物において、触媒は組成物中に0.01〜10部の
量、好ましくは0.01〜5部の量存在し、架橋剤は、
その性質に依存して、0.1〜50部、好ましくは1〜
10部の量存在するであろう(各々の部は重量部であ
り、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準とす
る)。
【0101】(c3)(c1)硬化系の更に他の代わり
として、少なくとも2個の加水分解性アシロキシ基及
び、任意に、異なったケイ素原子に結合したアシロキシ
以外の加水分解性のもしくは縮合性の基を有する有機ポ
リマーを、上述のように、任意に、縮合触媒の存在下に
架橋することができる。この反応は、JP−A 54,
006097、54,036397、57,11545
6及び75,150955並びにUS−A 34415
34、3448072、3971751に開示され、記
載されている。ポリマーが只の2個の加水分解性アシロ
キシ基を持ち、更に異なったケイ素原子に結合した加水
分解性基を持たないときは、平均して2.0個より多く
のケイ素原子に結合した加水分解性基を有する架橋剤の
存在が必要である。ポリマーが異なったケイ素原子に結
合した2個より多くの加水分解性アシロキシ基、又は2
個のアシロキシ基及び更に加水分解性の基を有するとき
は、架橋剤の存在は必要でない。典型的な配合物におい
て、任意成分の触媒は、組成物中において、0〜10部
の量で、好ましくは0〜5部の量で存在し、追加の架橋
剤は、要すれば、0.1〜20部の量で、好ましくは
0.1〜50部の量で存在するであろう(各々の部は重
量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基
準とする)。
【0102】(d1)本発明の実施に有用な他の縮合硬
化系において、有機ポリマーはSi−C又はSi−Y結
合を介してこのポリマーに結合した少なくとも2個のヒ
ドロキシシリルル基を有し、架橋剤は、平均2.0より
多くのケイ素原子に結合した加水分解性オキシモ基を有
する。前記ケイ素変性有機ポリマーと、架橋剤は、任意
に(有機)金属触媒、アミノ化合物、カルボン酸、アミ
ノ化合物の塩又は複数の縮合触媒の混合物からなる群か
ら選ばれる縮合触媒の存在下に、反応させる。この硬化
系はUS−A 4618642及び4954565並び
にJP−A 55,082123及び55,11544
6に詳細に記載されている。前記架橋剤は、式Rx Si
(O−N=C(R’R”))4-x (ここに、xは0又は
1であり、Rは水素、炭素原子数7未満の1価の炭化水
素基又は置換された炭化水素基、例えばアルキル基、ア
ルケニル基、ハロゲン化炭化水素基、アリール基、官能
化された炭化水素基であり、R’及びR”は、個別に水
素及び炭素原子数7未満の1価の炭化水素基からなる群
から選ばれる)で示されるオキシモシランであり得る。
適当なオキシモシラン架橋剤の例としては、メチルトリ
ス(メチルエチルケトキシモ)シラン、メチルトリス
(ジメチルケトキシモ)シラン、メチルトリス(ジエチ
ルケトキシモ)シラン、ビニルトリス(メチルエチルケ
トキシモ)シラン、ビニルトリス(メチルイソブチルケ
トキシモ)シラン、テトラ(メチルイソブチルケトキシ
モ)シラン、がある。架橋剤は、DE−A 39033
37に開示されているように、式R4 a (R3 SiO)
b Si(ONCR1 2 4-(a+b ) (ここにR1
2 、R3 及びR4 は個別に、炭素原子数1〜8のアル
キルもしくはフルオロアルキル、炭素原子数5〜6のシ
クロアルケニルもしくはシクロアルキル、炭素原子数2
〜8のアルケニル又はアリールであり、aは0又は1で
あり、bは1又は2である)で示されるオキシモシラン
であることもできる。前記架橋剤は、オキシモシロキシ
基を含む線状又は環状のシロキサンオリゴマー、オキシ
モ及び、任意に、ケイ素原子に直接結合した加水分解性
のもしくは縮合性の基を含むシルセスキオキサン、オキ
シモシリル基及び、任意に、Si−CもしくはSi−Y
結合を介して炭素原子に結合した他の加水分解性のもし
くは縮合性のシリル基を有する有機オリゴマー、ポリマ
ー又は樹脂であってもよい。この架橋剤は、上記架橋剤
の部分的加水分解及び縮合生成物(ダイマー、トリマ
ー、テトラマー)であってもよい。典型的な配合物にお
いて、任意成分の触媒は、組成物中に0〜10部の量
で、好ましくは0〜5部の量で存在し、架橋剤は、0.
1〜50部の量で、好ましくは1〜10部の量で存在す
るであろう(各々の部は重量部であり、ケイ素変性有機
ポリマー100重量部を基準とする)。
【0103】(d2)(d1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性オキシモ
基、及び任意に、ケイ素原子に結合した、オキシモ以外
の他の加水分解性のもしくは縮合性の基を持つ。この場
合、このポリマーは、JP−A58,057458及び
02,196842に開示され記載されているように、
任意に上述のような縮合触媒の存在下に、ケイ素原子に
結合したヒドロキシル基を有する架橋剤と反応させる。
もし、前記有機ポリマーが只2個の加水分解性オキシモ
基を持ち、更に何らの加水分解性基を持たないならば、
この架橋剤は、平均して2.0個より多くのヒドロキシ
ル基を持たなければならない。もし、有機ポリマーが2
個より多くの加水分解性基を持っているならば、この架
橋剤は、平均で少なくとも2個のヒドロキシル基を持た
なければならない。この加水分解性基は、同じの又は異
なったケイ素原子に結合していてよい。典型的な配合物
において、任意成分の触媒は組成物中に0〜10部の
量、好ましくは0〜5部の量存在し、架橋剤は、その性
質に依存して、0.1〜50部、好ましくは1〜10部
の量存在するであろう(各々の部は重量部であり、ケイ
素変性有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0104】(d3)(d1)硬化系の更に他の代わり
として、少なくとも2個の加水分解性オキシモ基及び、
任意に、異なったケイ素原子に結合したオキシモ以外の
加水分解性のもしくは縮合性の基を有する有機ポリマー
を、任意に、上述のような縮合触媒の存在下に架橋する
ことができる。この反応は、JP−A 54,0060
97、54,036397、57,115456及び7
5,150955並びにUS−A 3971751に開
示され、記載されている。ポリマーが只の2個の加水分
解性オキシモ基を持ち、更に異なったケイ素原子に結合
した加水分解性基を持たないときは、平均して2.0個
より多くのケイ素原子に結合した加水分解性基を有する
架橋剤の存在が必要である。ポリマーが異なったケイ素
原子に結合した2個より多くの加水分解性オキシモ基
を、又は2個のオキシモ基及び更に加水分解性の基を有
するときは、架橋剤の存在は必要でない。典型的な配合
物において、任意成分の触媒は、組成物中において、0
〜10部の量で、好ましくは0〜5部の量で存在し、追
加の架橋剤は、要すれば、0.1〜20部の量で、好ま
しくは0.1〜50部の量で存在するであろう(各々の
部は重量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量
部を基準とする)。
【0105】(e1)本発明の実施に有用な他の縮合硬
化系において、有機ポリマーはSi−C又はSi−Y結
合を介してこのポリマーに結合した少なくとも2個のヒ
ドロキシシリルル基を有し、架橋剤は、平均2.0より
多くのケイ素原子に結合した加水分解性アミノ基を有す
る。前記ケイ素変性有機ポリマーと、架橋剤は、任意に
(有機)金属触媒、アミノ化合物、カルボン酸、アミノ
化合物の塩又は複数の縮合触媒の混合物からなる群から
選ばれる縮合触媒の存在下に、反応させる。この反応
は、JP−A 55,082123及び55,1154
46に開示され、記載されている。前記架橋剤は、US
−A 3032528、3338868、346495
1及び3408325に記載されている式(Rn Si
(NR’2 4-n で示されるアミノシランであり得る
(ここに、Rは水素、炭素原子数7未満の1価の炭化水
素基又は置換された炭化水素基、官能化された炭化水素
基、式−N=CR’2 又は−NR’COR’又は−N
R’2 又は−NR”の窒素化合物であり、ここに、R’
は水素、1価の炭化水素基又は置換された炭化水素基で
あり、R”はシクロアルキル基であり、nは0又は1で
ある)。好ましい架橋剤はメチルトリス(シクロヘキシ
ルアミン)シランである。前記架橋剤は、アミノシロキ
シ基を含む線状又は環状のシロキサンオリゴマー、アミ
ノ及び、任意に、ケイ素原子に直接結合した加水分解性
のもしくは縮合性の基を含むシルセスキオキサン、アミ
ノシリル基及び、任意に、Si−CもしくはSi−Y結
合を介して炭素原子に結合した他の加水分解性のもしく
は縮合性のシリル基を有する有機のオリゴマー、ポリマ
ー又は樹脂であってもよい。この架橋剤は、上記架橋剤
の部分的加水分解及び縮合生成物(ダイマー、トリマ
ー、テトラマー)であってもよい。典型的な配合物にお
いて、任意成分の触媒は、組成物中に0〜10部の量
で、好ましくは0〜5部の量で存在し、架橋剤は、0.
1〜50部の量で、好ましくは1〜10部の量で存在す
るであろう(各々の部は重量部であり、ケイ素変性有機
ポリマー100重量部を基準とする)。
【0106】(e2)(e1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性アミノ基、
及び任意に、ケイ素原子に結合した、アミノ以外の他の
加水分解性のもしくは縮合性の基を持つ。この場合、こ
のポリマーは、JP−A 58,057458及び0
2,196842に開示され記載されているように、任
意に上述のような縮合触媒の存在下に、ケイ素原子に結
合したヒドロキシル基を有する架橋剤と反応させる。も
し、前記有機ポリマーが只2個の加水分解性アミノ基を
持ち、更に何らの加水分解性基を持たないならば、この
架橋剤は、平均して2.0個より多くのヒドロキシル基
を持たなければならない。もし、有機ポリマーが2個よ
り多くの加水分解性基を持っているならば、この架橋剤
は、平均で少なくとも2個のヒドロキシル基を持たなけ
ればならない。この加水分解性基は、同じの又は異なっ
たケイ素原子に結合していてよい。典型的な配合物にお
いて、任意成分の触媒は組成物中に0〜10部の量、好
ましくは0〜5部の量存在し、架橋剤は、その性質に依
存して、0.1〜50部、好ましくは1〜10部の量存
在するであろう(各々の部は重量部であり、ケイ素変性
有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0107】(e3)(e1)硬化系の更に他の代わり
として、少なくとも2個の加水分解性アミノ基及び、任
意に、異なったケイ素原子に結合したアミノ以外の加水
分解性のもしくは縮合性の基を有する有機ポリマーを、
任意に、上述のような縮合触媒の存在下に架橋すること
ができる。この反応は、JP−A 54,00609
7、54,036397、57,115456及び7
5,150955並びにUS−A 3971751に開
示され、記載されている。ポリマーが只の2個の加水分
解性アミノ基を持ち、更に異なったケイ素原子に結合し
た加水分解性基を持たないときは、平均して2.0個よ
り多くのケイ素原子に結合した加水分解性基を有する架
橋剤の存在が必要である。ポリマーが異なったケイ素原
子に結合した2個より多くの加水分解性アミノ基を、又
は2個のアミノ基及び更に加水分解性の基を有するとき
は、架橋剤の存在は必要でない。典型的な配合物におい
て、任意成分の触媒は、組成物中において、0〜10部
の量で、好ましくは0〜5部の量で存在し、追加の架橋
剤は、要すれば、0.1〜20部の量で、好ましくは
0.1〜50部の量で存在するであろう(各々の部は重
量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基
準とする)。
【0108】(f1)本発明の実施に有用な他の縮合硬
化系において、有機ポリマーはSi−C又はSi−Y結
合を介してこのポリマーに結合した少なくとも2個のヒ
ドロキシシリルル基を有し、架橋剤は、平均2.0より
多くのケイ素原子に結合した加水分解性アミノキシ基を
有する。前記ケイ素変性有機ポリマーと、架橋剤は、任
意に(有機)金属触媒、アミノ化合物、カルボン酸、ア
ミノ化合物の塩又は複数の縮合触媒の混合物からなる群
から選ばれる縮合触媒の存在下に、反応させる。この反
応は、JP−A 55,082123及び55,115
446に開示され、記載されている。前記架橋剤は、U
S−A 3441583、3484471、35289
41、3817909、3839386及び40751
54;JP−A 6,019728並びにDE−A 2
640328に記載されている式Rn Si(ONR’
R”)4-n で示されるアミノキシシラン、(R3 SiO
(SiR2 O)a (SiRXO)b SiR3 )で示され
るアミノキシシロキサン、環状アミノキシシロキサン
((R2 SiO)単位及び(RXSiO)単位を含む環
状シロキサンの混合物)であり得る(ここに、XはON
R’R”であり、Rは個別に、水素、炭素原子数7未満
の1価の炭化水素基又は置換された炭化水素基、官能化
された炭化水素基、式−N=CR’2 又は−NR’CO
R’又は−NR’ 2 又は−NR"'の窒素化合物であり、
ここに、R’及びR”は水素、1価の炭化水素基であ
り、R"'はシクロアルキル基であり、nは0又は1であ
り、aは0又は正の整数であり、bは2より大きな整数
である)。前記架橋剤は、アミノキシ及び、任意に、ケ
イ素原子に直接結合した加水分解性のもしくは縮合性の
基を含むシルセスキオキサン、アミノキシシリル基及
び、任意に、Si−C又はSi−Y結合を介して炭素原
子に結合した他の加水分解性のもしくは縮合性のシリル
基を有する有機のオリゴマー、ポリマー又は樹脂であっ
てもよい。この架橋剤は、上記架橋剤の部分的加水分解
及び縮合生成物(ダイマー、トリマー、テトラマー)で
あってもよい。典型的な配合物において、任意成分の触
媒は、組成物中に0〜10部の量で、好ましくは0〜5
部の量で存在し、架橋剤は、0.1〜50部の量で、好
ましくは1〜10部の量で存在するであろう(各々の部
は重量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部
を基準とする)。
【0109】(f2)(f1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性アミノキシ
基、及び任意に、ケイ素原子に結合した、アミノキシ以
外の他の加水分解性のもしくは縮合性の基を持つ。この
場合、このポリマーは、JP−A 58,057458
及び02,196842に開示され記載されているよう
に、任意に上述のような縮合触媒の存在下に、ケイ素原
子に結合したヒドロキシル基を有する架橋剤と反応させ
る。もし、前記有機ポリマーが只2個の加水分解性アミ
ノキシ基を持ち、更に何らの加水分解性基を持たないな
らば、この架橋剤は、平均して2.0個より多くのヒド
ロキシル基を持たなければならない。もし、有機ポリマ
ーが2個より多くの加水分解性基を持っているならば、
この架橋剤は、平均で少なくとも2個のヒドロキシル基
を持たなければならない。この加水分解性基は、同じの
又は異なったケイ素原子に結合していてよい。典型的な
配合物において、任意成分の触媒は組成物中に0〜10
部の量、好ましくは0〜5部の量存在し、架橋剤は、そ
の性質に依存して、0.1〜50部、好ましくは1〜1
0部の量存在するであろう(各々の部は重量部であり、
ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0110】(f3)(f1)硬化系の更に他の代わり
として、少なくとも2個の加水分解性アミノキシ基及
び、任意に、異なったケイ素原子に結合したアミノキシ
以外の加水分解性のもしくは縮合性の基を有する有機ポ
リマーを、任意に、上述のような縮合触媒の存在下に架
橋することができる。この反応は、JP−A 54,0
06097、54,036397、57,115456
及び75,150955並びにUS−A 397175
1に開示され、記載されている。ポリマーが只の2個の
加水分解性アミノキシ基を持ち、更に異なったケイ素原
子に結合した加水分解性基を持たないときは、平均して
2.0個より多くのケイ素原子に結合した加水分解性基
を有する架橋剤の存在が必要である。ポリマーが異なっ
たケイ素原子に結合した2個より多くの加水分解性アミ
ノキシ基を、又は2個のアミノキシ基及び更に加水分解
性の基を有するときは、架橋剤の存在は必要でない。典
型的な配合物において、任意成分の触媒は、組成物中に
おいて、0〜10部の量で、好ましくは0〜5部の量で
存在し、追加の架橋剤は、要すれば、0.1〜20部の
量で、好ましくは0.1〜50部の量で存在するであろ
う(各々の部は重量部であり、ケイ素変性有機ポリマー
100重量部を基準とする)。
【0111】(g1)本発明の実施に有用な他の縮合硬
化系において、有機ポリマーはSi−C又はSi−Y結
合を介してこのポリマーに結合した少なくとも2個のヒ
ドロキシシリルル基を有し、架橋剤は、平均2.0より
多くのケイ素原子に結合した加水分解性アミド基を有す
る。前記ケイ素変性有機ポリマーと、架橋剤は、任意に
(有機)金属触媒、アミノ化合物、カルボン酸、アミノ
化合物の塩又は複数の縮合触媒の混合物からなる群から
選ばれる縮合触媒の存在下に、反応させる。この反応
は、JP−A 55,082123及び55,1154
46に開示され、記載されている。前記架橋剤は、例え
ばUS−A 3378520及び4985476に記載
されているアミドシラン架橋剤(Rn Si(OR’)m
(NR”−(CO)−R'")4-(n+m) )(ここに、R及
びR”は個別に、水素、炭素原子数7未満の1価の炭化
水素基又は置換された炭化水素基、官能化された炭化水
素基、式−N=CR’2 又は−NR’COR’又は−N
R’2 又は−NR”の窒素化合物からなる群から選ば
れ、R’は水素、炭素原子数7未満の1価の炭化水素基
であり、R'"は炭素原子数7未満の脂肪族もしくは芳香
族炭化水素基又は置換された炭化水素基、官能化された
炭化水素基であり、nは0又は1であり、mは0、1又
は2である)であり得る。好ましい架橋剤の例として
は、メチルトリス(アセタミド)シラン及びメチルエト
キシビス(N−メチルベンズアミド)シランであり得
る。前記架橋剤は、アミド及び、任意に、ケイ素原子に
直接結合した加水分解性のもしくは縮合性の基を含むシ
ルセスキオキサン、アミドシリル基及び、任意に、Si
−CもしくはSi−Y結合を介して炭素原子に結合した
他の加水分解性のもしくは縮合性の基を有する有機のオ
リゴマー、ポリマー又は樹脂であってもよい。この架橋
剤は、上記架橋剤の部分的加水分解及び縮合生成物(ダ
イマー、トリマー、テトラマー)であってもよい。典型
的な配合物において、任意成分の触媒は、組成物中に0
〜10部の量で、好ましくは0〜5部の量で存在し、架
橋剤は、0.1〜50部の量で、好ましくは1〜10部
の量で存在するであろう(各々の部は重量部であり、ケ
イ素変性有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0112】(g2)(g1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性アミド基、
及び任意に、ケイ素原子に結合した、アミド以外の他の
加水分解性のもしくは縮合性の基を持つ。この場合、こ
のポリマーは、JP−A 58,057458及び0
2,196842に開示され記載されているように、任
意に上述のような縮合触媒の存在下に、ケイ素原子に結
合したヒドロキシル基を有する架橋剤と反応させる。も
し、前記有機ポリマーが只2個の加水分解性アミド基を
持ち、更に何らの加水分解性基を持たないならば、この
架橋剤は、平均して2.0個より多くのヒドロキシル基
を持たなければならない。もし、有機ポリマーが2個よ
り多くの加水分解性基を持っているならば、この架橋剤
は、平均で少なくとも2個のヒドロキシル基を持たなけ
ればならない。この加水分解性基は、同じの又は異なっ
たケイ素原子に結合していてよい。典型的な配合物にお
いて、任意成分の触媒は組成物中に0〜10部の量、好
ましくは0〜5部の量存在し、架橋剤は、その性質に依
存して、0.1〜50部、好ましくは1〜10部の量存
在するであろう(各々の部は重量部であり、ケイ素変性
有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0113】(g3)(g1)硬化系の更に他の代わり
として、少なくとも2個の加水分解性アミド基及び、任
意に、異なったケイ素原子に結合したアミド以外の加水
分解性のもしくは縮合性の基を有する有機ポリマーを、
任意に、上述のような縮合触媒の存在下に架橋すること
ができる。この反応は、JP−A 54,00609
7、54,036397、57,115456及び7
5,150955;並びにUS−A 3971751に
開示され、記載されている。ポリマーが只の2個の加水
分解性アミド基を持ち、更に異なったケイ素原子に結合
した加水分解性基を持たないときは、平均して2.0個
より多くのケイ素原子に結合した加水分解性基を有する
架橋剤の存在が必要である。ポリマーが異なったケイ素
原子に結合した2個より多くの加水分解性アミド基を、
又は2個のアミド基及び更に加水分解性の基を有すると
きは、架橋剤の存在は必要でない。典型的な配合物にお
いて、任意成分の触媒は、組成物中において、0〜10
部の量で、好ましくは0〜5部の量で存在し、追加の架
橋剤は、要すれば、0.1〜20部の量で、好ましくは
0.1〜50部の量で存在するであろう(各々の部は重
量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基
準とする)。
【0114】(h1)本発明の実施に有用な他の縮合硬
化系において、有機ポリマーはSi−C又はSi−Y結
合を介してこのポリマーに結合した少なくとも2個のヒ
ドロキシシリルル基を有し、架橋剤は、平均2.0より
多くのケイ素原子に結合した加水分解性ウレイド基を有
する。前記ケイ素変性有機ポリマーと、架橋剤は、任意
に(有機)金属触媒、アミノ化合物、カルボン酸、アミ
ノ化合物の塩又は複数の縮合触媒の混合物からなる群か
ら選ばれる縮合触媒の存在下に、反応させる。前記架橋
剤は、例えばUS−A 3506701に記載されてい
るウレイドオルガノシラン(Rn Si(NR’−(C
O)−R”2 4-n )(ここに、R、R’及びR”は個
別に、水素、炭素原子数7未満の1価の炭化水素基又は
置換された炭化水素基、官能化された炭化水素基からな
る群から選ばれ、nは0又は1である)であり得る。前
記架橋剤は、ウレイドシロキシ基を含む線状又は環状の
シロキサンオリゴマー、ウレイド及び、任意に、ケイ素
原子に直接結合した加水分解性のもしくは縮合性の基を
含むシルセスキオキサン、ウレイドシリル基及び、任意
に、Si−Y結合を介して炭素原子に直接結合した他の
加水分解性のもしくは縮合性のシリル基を有する有機の
オリゴマー、ポリマー又は樹脂であってもよい。この架
橋剤は、上記架橋剤の部分的加水分解及び縮合生成物
(ダイマー、トリマー、テトラマー)であってもよい。
典型的な配合物において、任意成分の触媒は、組成物中
に0〜10部の量で、好ましくは0〜5部の量で存在
し、架橋剤は、0.1〜50部の量で、好ましくは1〜
10部の量で存在するであろう(各々の部は重量部であ
り、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準とす
る)。
【0115】(h2)(h1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性ウレイド
基、及び任意に、ケイ素原子に結合した、ウレイド以外
の他の加水分解性のもしくは縮合性の基を持つ。この場
合、このポリマーは、任意に上述のような縮合触媒の存
在下に、ケイ素原子に結合したヒドロキシル基を有する
架橋剤と反応させる。もし、前記有機ポリマーが只2個
の加水分解性ウレイド基を持ち、更に何らの加水分解性
基を持たないならば、この架橋剤は、平均して2.0個
より多くのヒドロキシル基を持たなければならない。も
し、有機ポリマーが2個より多くの加水分解性基を持っ
ているならば、この架橋剤は、平均で少なくとも2個の
ヒドロキシル基を持たなければならない。この加水分解
性基は、同じの又は異なったケイ素原子に結合していて
よい。典型的な配合物において、任意成分の触媒は組成
物中に0〜10部の量、好ましくは0〜5部の量存在
し、架橋剤は、その性質に依存して、0.1〜50部、
好ましくは1〜10部の量存在するであろう(各々の部
は重量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部
を基準とする)。
【0116】(h3)(h1)硬化系の更に他の代わり
として、少なくとも2個の加水分解性ウレイド基及び、
任意に、異なったケイ素原子に結合したウレイド以外の
加水分解性のもしくは縮合性の基を有する有機ポリマー
を、任意に、上述のような縮合触媒の存在下に架橋する
ことができる。ポリマーが只の2個の加水分解性ウレイ
ド基を持ち、更に異なったケイ素原子に結合した加水分
解性基を持たないときは、平均して2.0個より多くの
ケイ素原子に結合した加水分解性基を有する架橋剤の存
在が必要である。ポリマーが異なったケイ素原子に結合
した2個より多くの加水分解性ウレイド基を、又は2個
のウレイド基及び更に加水分解性の基を有するときは、
架橋剤の存在は必要でない。典型的な配合物において、
任意成分の触媒は、組成物中において、0〜10部の量
で、好ましくは0〜5部の量で存在し、追加の架橋剤
は、要すれば、0.1〜20部の量で、好ましくは0.
1〜50部の量で存在するであろう(各々の部は重量部
であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準と
する)。
【0117】(i1)本発明の実施に有用な他の縮合硬
化系において、有機ポリマーはSi−C又はSi−Y結
合を介してこのポリマーに結合した少なくとも2個のヒ
ドロキシシリルル基を有し、架橋剤は、平均2.0個よ
り多くのケイ素原子に結合した加水分解性イミダート基
を有する。前記ケイ素変性有機ポリマーと、架橋剤は、
任意に(有機)金属触媒、アミノ化合物、カルボン酸、
アミノ化合物の塩又は複数の縮合触媒の混合物からなる
群から選ばれる縮合触媒の存在下に、反応させる。前記
架橋剤は、例えばUS−A 3622529に記載され
ているイミダートオルガノシラン(Rn Si((N=C
(R’)(OR”))4-n )(ここに、R、R’及び
R”は個別に、水素、炭素原子数7未満の1価の炭化水
素基又は置換された炭化水素基、官能化された炭化水素
基からなる群から選ばれ、nは0又は1である)であり
得る。前記架橋剤は、イミダートシロキシ基を含む線状
又は環状のシロキサンオリゴマー、イミダート及び、任
意に、ケイ素原子に直接結合した加水分解性のもしくは
縮合性の基を含むシルセスキオキサン、イミダートシリ
ル基及び、任意に、Si−C結合又はSi−Y結合を介
して炭素原子に直接結合した他の加水分解性のもしくは
縮合性のシリル基を有する有機のオリゴマー、ポリマー
又は樹脂であってもよい。この架橋剤は、上記架橋剤の
部分的加水分解及び縮合生成物(ダイマー、トリマー、
テトラマー)であってもよい。典型的な配合物におい
て、任意成分の触媒は、組成物中に0〜10部の量で、
好ましくは0〜5部の量で存在し、架橋剤は、0.1〜
50部の量で、好ましくは1〜10部の量で存在するで
あろう(各々の部は重量部であり、ケイ素変性有機ポリ
マー100重量部を基準とする)。
【0118】(i2)(i1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性イミダート
基、及び任意に、ケイ素原子に結合した、イミダート以
外の他の加水分解性のもしくは縮合性の基を持つ。この
場合、このポリマーは、任意に上述のような縮合触媒の
存在下に、ケイ素原子に結合したヒドロキシル基を有す
る架橋剤と反応させる。もし、前記有機ポリマーが只2
個の加水分解性イミダート基を持ち、更に何らの加水分
解性基を持たないならば、この架橋剤は、平均して2.
0個より多くのヒドロキシル基を持たなければならな
い。もし、有機ポリマーが2個より多くの加水分解性基
を持っているならば、この架橋剤は、平均で少なくとも
2個のヒドロキシル基を持たなければならない。この加
水分解性基は、同じの又は異なったケイ素原子に結合し
ていてよい。典型的な配合物において、任意成分の触媒
は組成物中に0〜10部の量、好ましくは0〜5部の量
存在し、架橋剤は、その性質に依存して、0.1〜50
部、好ましくは1〜10部の量存在するであろう(各々
の部は重量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重
量部を基準とする)。
【0119】(i3)(i1)硬化系の更に他の代わり
として、少なくとも2個の加水分解性イミダート基及
び、任意に、異なったケイ素原子に結合したイミダート
以外の加水分解性のもしくは縮合性の基を有する有機ポ
リマーを、任意に、上述のような縮合触媒の存在下に架
橋することができる。ポリマーが只の2個の加水分解性
イミダート基を持ち、更に異なったケイ素原子に結合し
た加水分解性基を持たないときは、平均して2.0個よ
り多くのケイ素原子に結合した加水分解性基を有する架
橋剤の存在が必要である。ポリマーが異なったケイ素原
子に結合した2個より多くの加水分解性イミダート基
を、又は2個のイミダート基及び更に加水分解性の基を
有するときは、架橋剤の存在は必要でない。典型的な配
合物において、任意成分の触媒は、組成物中において、
0〜10部の量で、好ましくは0〜5部の量で存在し、
追加の架橋剤は、要すれば、0.1〜20部の量で、好
ましくは0.1〜50部の量で存在するであろう(各々
の部は重量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重
量部を基準とする)。
【0120】(j1)本発明の実施に有用な他の縮合硬
化系において、有機ポリマーはSi−C又はSi−Y結
合を介してこのポリマーに結合した少なくとも2個のヒ
ドロキシシリルル基を有し、架橋剤は、平均2.0個よ
り多くのケイ素原子に結合した加水分解性アルケノキシ
基(アルケニルオキシ基)を有する。前記ケイ素変性有
機ポリマーと、架橋剤は、任意に(有機)金属触媒、ア
ミノ化合物、カルボン酸、アミノ化合物の塩又は複数の
縮合触媒の混合物からなる群から選ばれる縮合触媒の存
在下に、反応させる。前記アルケノキシ硬化系は、US
−A 5145901に詳細に記載されている。前記架
橋剤は、アルケノキシ(エノール)オルガノシランRn
SiX1 m 2 4-(n+m)(ここに、X1 はアルケノキシ以
外の加水分解性のもしくは縮合性の基であり、X2 はア
ルケノキシ(−O−CR’=CR’2 )であり、ここ
に、nは0又は1であり、mは0又は1であり、R及び
R’は個別に、水素、炭素原子数7未満の1価の炭化水
素基又は置換された炭化水素基及び官能化された炭化水
素基からなる群から選ばれる)であり得る。好ましいア
ルケノキシシラン架橋剤は、ビニルトリイソプロペノキ
シシランである。前記架橋剤は、線状又は環状のアルケ
ノキシシロキサン、アルケノキシ及び、任意に、ケイ素
原子に直接結合した加水分解性のもしくは縮合性の基を
含むシルセスキオキサン、アルケノキシシリル基及び、
任意に、Si−C結合又はSi−Y結合を介して炭素原
子に結合した他の加水分解性のもしくは縮合性のシリル
基を有する有機のオリゴマー、ポリマー又は樹脂であっ
てもよい。この架橋剤は、上記架橋剤の部分的加水分解
及び縮合生成物(ダイマー、トリマー、テトラマー)で
あってもよい。典型的な配合物において、触媒は、組成
物中に0.01〜10部の量で、好ましくは0.1〜5
部の量で存在し、架橋剤は、0.1〜50部の量で、好
ましくは1〜10部の量で存在するであろう(各々の部
は重量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部
を基準とする)。
【0121】(j2)(j1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性アルケノキ
シ基、及び任意に、ケイ素原子に結合した、アルケノキ
シ以外の他の加水分解性のもしくは縮合性の基を持つ。
この場合、このポリマーは、JP−A 58,0574
58に開示され、記載されているように、上述のような
縮合触媒の存在下に、ケイ素原子に結合したヒドロキシ
ル基を有する架橋剤と反応させる。もし、前記有機ポリ
マーが只2個の加水分解性アルケノキシ基を持ち、更に
何らの加水分解性基を持たないならば、この架橋剤は、
平均して2.0個より多くのヒドロキシル基を持たなけ
ればならない。もし、有機ポリマーが2個より多くの加
水分解性基を持っているならば、この架橋剤は、平均で
少なくとも2個のヒドロキシル基を持たなければならな
い。この加水分解性基は、同じの又は異なったケイ素原
子に結合していてよい。典型的な配合物において、触媒
は組成物中に0.01〜10部の量、好ましくは0.5
〜5部の量存在し、架橋剤は、その性質に依存して、
0.1〜50部、好ましくは1〜10部の量存在するで
あろう(各々の部は重量部であり、ケイ素変性有機ポリ
マー100重量部を基準とする)。
【0122】(j3)(j1)硬化系の更に他の代わり
として、少なくとも2個の加水分解性アルケノキシ基及
び、任意に、異なったケイ素原子に結合したアルケノキ
シ以外の加水分解性のもしくは縮合性の基を有する有機
ポリマーを、上述のような縮合触媒の存在下に架橋する
ことができる。前記ポリマーが只の2個の加水分解性ア
ルケノキシ基を持ち、更に異なったケイ素原子に結合し
た加水分解性基を持たないときは、平均して2.0個よ
り多くのケイ素原子に結合した加水分解性基を有する架
橋剤の存在が必要である。前記ポリマーが異なったケイ
素原子に結合した2個より多くの加水分解性アルケノキ
シ基を、又は2個のアルケノキシ基及び更に加水分解性
の基を有するときは、架橋剤の存在は必要でない。典型
的な配合物において、触媒は、組成物中において、0.
01〜10部の量で、好ましくは0.1〜5部の量で存
在し、追加の架橋剤は、要すれば、0.1〜20部の量
で、好ましくは0.1〜50部の量で存在するであろう
(各々の部は重量部であり、ケイ素変性有機ポリマー1
00重量部を基準とする)。
【0123】(k1)本発明の実施に有用な他の縮合硬
化系において、有機ポリマーはSi−C又はSi−Y結
合を介してこのポリマーに結合した少なくとも2個のヒ
ドロキシシリルル基を有し、架橋剤は、平均2.0個よ
り多くのケイ素原子に結合した加水分解性イソシアナー
ト基を有する。前記ケイ素変性有機ポリマーと、架橋剤
は、任意に(有機)金属触媒、アミノ化合物、カルボン
酸、アミノ化合物の塩又は複数の縮合触媒の混合物から
なる群から選ばれる縮合触媒の存在下に、反応させる。
前記架橋剤は、JP−A 57,168946及びDE
−A 2653498に記載されているSi(NCO)
4 、RSi(NCO)3 、(RO)Si(NCO)
3 (ここに、Rは、水素、炭素原子数7未満の1価の炭
化水素基又は置換された炭化水素基、官能化された炭化
水素基、式−N=CR’2 又は−NR’COR’又は−
NR’2 又は−NR”の窒素化合物であり、R’は水
素、1価の炭化水素基であり、R”はシクロアルキル基
であり)であり得る。前記架橋剤は、イソシアナートシ
ロキシ基を含む線状又は環状のシロキサンオリゴマー、
イソシアナート及び、任意に、ケイ素原子に直接結合し
た加水分解性のもしくは縮合性の基を含むシルセスキオ
キサン、イソシアナートシリル基及び、任意に、Si−
C結合もしくはSi−Y−C結合を介して炭素原子に結
合した他の加水分解性のもしくは縮合性のシリル基を有
する有機のオリゴマー、ポリマー又は樹脂であってもよ
い。この架橋剤は、上記架橋剤の部分的加水分解及び縮
合生成物(ダイマー、トリマー、テトラマー)であって
もよい。典型的な配合物において、触媒は、組成物中に
0.01〜5部の量で、好ましくは0.01〜2部の量
で存在し、架橋剤は、0.1〜50部の量で、好ましく
は1〜10部の量で存在するであろう(各々の部は重量
部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準
とする)。
【0124】(k2)(k1)の硬化系の代わりに、有
機ポリマーは、少なくとも2個の加水分解性イソシアナ
ート基、及び任意に、ケイ素原子に結合した、イソシア
ナート以外の他の加水分解性のもしくは縮合性の基を持
つ。この場合、このポリマーは、上述のような縮合触媒
の存在下に、ケイ素原子に結合したヒドロキシル基を有
する架橋剤と反応させる。典型的な配合物において、触
媒は組成物中に0.01〜5部の量、好ましくは0.0
1〜2部の量存在し、架橋剤は、その性質に依存して、
0.1〜50部、好ましくは1〜10部の量存在するで
あろう(各々の部は重量部であり、有機ポリマー又はケ
イ素変性有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0125】(k3)(k1)硬化系の更に他の代わり
として、イソシアナート基及び、任意に、直接ケイ素原
子に結合した加水分解性のもしくは縮合性の基を有する
ケイ素変性ポリマーを、縮合触媒の存在下に反応させ、
ポリマーが只1個の加水分解性イソシアナート基を持
ち、更に加水分解性基を持たないときは、平均して2.
0個より多くのケイ素原子に結合した加水分解性基を有
する架橋剤の存在下に反応させる。典型的な配合物にお
いて、触媒は、組成物中において、0.01〜5部の量
で、好ましくは0.01〜2部の量で存在し、追加の架
橋剤は、要すれば、0.1〜20部の量で、好ましくは
0.1〜50部の量で存在するであろう(各々の部は重
量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基
準とする)。
【0126】(l)本発明の実施のために有用な他の縮
合硬化系は、平均して2.0より多くの反応性シラノー
ル基を有する架橋剤を用い、縮合触媒の存在下に、ケイ
素原子に直接結合したヒドロキシ基又は他の加水分解性
基を有するケイ素変性ポリマーの硬化を行う。前記架橋
剤は、シリカ、シリケート、シリコネート、シラノレー
ト、シラノール官能性シリコーン樹脂及びシラノール官
能性で有機のオリゴマー、ポリマー又は樹脂(ここに、
前記シラノール基はSi−Y結合を経由して炭素原子に
結合している)からなる群から選ばれる。本発明に有用
なシリコネート及びシラノレートは、それぞれ式RSi
(O- + n (OH)3-n 及びR2 Si(OM)
m (OH)2-m で表すことができ、ここに、Rは炭素原
子数7未満の1価の炭化水素基、置換された炭化水素
基、又は官能化された炭化水素基であり、Mはアルカリ
金属カチオン、アンモニウム基及びホスホニウム基から
なる群から選ばれ、nは0.1〜3の値を有する整数又
は分数であり、mは0.1〜2の値を有する整数又は分
数である。前記架橋剤は、上記架橋剤の部分加水分解生
成物(ダイマー、トリマー、テトラマー)であり得る。
式RSi(O- + m (OH)3-m で示されるシリコ
ネートを有するヒドロキシシロキシ末端シロキサンのエ
マルジョン中での架橋は、例えばUS−A 48165
06に記載されている。この架橋剤は、典型的にはケイ
素変性有機ポリマーのエマルジョンに加えられる。これ
は高固形分粘稠相に直接加えてもよく、また水で更に希
釈したのち加えてもよい。このタイプの架橋反応は当技
術分野で周知であり、US−A 4221688、42
44849、4273813、5004771、335
5406に記載されている。典型的な配合物において、
前記縮合触媒は、組成物中に、0.01〜10部の量
で、好ましくは0.01〜5部の量で存在し、架橋剤
は、その性質に依存して、0.1〜50部の量で、好ま
しくは1〜30部の量で存在するであろう(各々の部は
重量部であり、シロキサンポリマー100重量部を基準
とする)。
【0127】本発明において利用される縮合硬化は、上
記のものに限られない。シロキサンポリマーの分野にお
いて有用などんな縮合硬化もケイ素変性有機ポリマーに
利用できることが予想されている。
【0128】揮発性副生物(「つなぎ止められた脱離
基」)を発生しない以下の種類の硬化系は、本発明の実
施において有用である。
【0129】(n1)本発明の実施に有用な硬化系にお
いて、前記有機ポリマーは、Si−C結合又はSi−Y
結合を介してこのポリマーに結合している少なくとも2
個のヒドロキシシリル基を有し、前記架橋剤は、平均
で、2.0個より多くのシラシクロアルカン基を有す
る。前記ケイ素変性有機ポリマー及び架橋剤は親核性触
媒、例えばアミン、ヒドロキシルアミン、グアニジン、
N−アルキレーテドグアニジン、尿素又はN−アルキル
化尿素の存在下に反応させる。好ましい触媒は、ジアル
キルヒドロキシルアミンである。最も好ましい触媒は、
ジエチルヒドロキシルアミンである。シラシクロアルカ
ン硬化系は、US−A 4965367、498556
8、5001187、5049688、511096
7;及びEP−A 0423684及び0423685
に、詳細に記載されている。この架橋剤は、シラシクロ
アルカン基−(Si(CH2 n )を持つ化合物である
ことができ、好ましい架橋剤はシラシクロブタン基を有
する化合物である。前記シラシクロアルカン基は、Si
−C、Si−Y、Si−(O−Si)n −C又はSi−
(O−Si)n −Y−C結合(ここに、nは正の整数で
ある)を介して架橋剤に結合していてよい。この架橋剤
は、シラシクロアルカン基を含む線状もしくは環状のシ
ロキサン、シラシクロアルカン基を含むシルセスキオキ
サン、Si−C、Si−Y、Si−(O−Si)n −C
又はSi−(O−Si)n −Y−C結合を介して炭素原
子に結合しているシラシクロアルカン基を有する有機の
オリゴマー、ポリマー又は樹脂であることもできる。典
型的な配合物において、前記触媒は、組成物中に、0.
01〜10部の量で、好ましくは0.01〜5部の量で
存在し、前記架橋剤は、0.1〜50部の量で、好まし
くは1〜10部の量で存在するであろう(各々の部は重
量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基
準とする)。
【0130】(n2)(n1)硬化系の代わりに、前記
有機ポリマーはSi−C、Si−Y、Si−(O−S
i)n −C又はSi−(O−Si)n −Y−C結合を介
してこのポリマーに結合している少なくとも2個のシラ
シクロアルカン基を持っている。この場合、このポリマ
ーは、上記のような親核性触媒の存在下にケイ素原子に
結合したヒドロキシル基を有する架橋剤と反応させる。
もし、この有機ポリマーが只2個のシラシクロアルカン
基を持ち、更に加水分解性基を持たないならば、この架
橋剤は、平均して、2.0個より多くのヒドロキシル基
を持たなければならない。もしこの有機ポリマーが2個
より多くのシラシクロアルカンを、又は全体として他の
加水分解性基を持つときは、この架橋剤は、平均して、
少なくと2個のヒドロキシル基を持たなければならな
い。この加水分解性基は同じの又は異なったケイ素原子
に結合していてよい。典型的な配合物において、前記触
媒は、組成物中に、0.01〜10部の量で、好ましく
は0.01〜5部の量で存在し、前記架橋剤は、その性
質に依存して、0.1〜50部の量で、好ましくは1〜
10部の量で存在するであろう(各々の部は重量部であ
り、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準とす
る)。
【0131】(n3)(n1)硬化系の更に他の代わり
として、Si−C、Si−Y、Si−(O−Si)n
C又はSi−(O−Si)n −Y−C結合を介してポリ
マーに結合している少なくとも2個のシラシクロアルカ
ン基、及び任意に、異なったケイ素原子に結合している
シラシクロアルカン以外の他の加水分解性の又は縮合性
の基を持つ有機ポリマーは、上述のような親核性触媒の
存在下に架橋することができる。このポリマーが只2個
のシラシクロアルカン基を持ち、更なる加水分解性基を
持たないときは、平均して2.0個より多くのケイ素原
子に結合した加水分解性基を有する架橋剤の存在が必要
である。前記ポリマーが異なったケイ素原子に結合した
2個より多くのシラシクロアルカン基を、又は2個のシ
ラシクロアルカン基及び更に加水分解性の基を有すると
きは、架橋剤の存在は必要でない。典型的な配合物にお
いて、触媒は、組成物中において、0.01〜10部の
量で、好ましくは0.1〜5部の量で存在し、追加の架
橋剤は、要すれば、0.1〜20部の量で、好ましくは
0.1〜50部の量で存在するであろう(各々の部は重
量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基
準とする)。
【0132】(o1)本発明の実施に有用な他の硬化系
において、前記有機ポリマーは、Si−Y結合を介して
このポリマーに結合している少なくとも2個のヒドロキ
シシリル基を有し、前記架橋剤は、平均で、2.0個よ
り多くのアザ−シラシクロアルカン基、シクロシララク
タム基又はシクロシラ−尿素基を有する。前記ケイ素変
性有機ポリマー及び架橋剤は(有機)金属化合物、アミ
ノ化合物、カルボン酸、アミノ化合物の塩又は複数の縮
合触媒の混合物からなる群から選ばれる縮合触媒の存在
下に反応させる。前記アザ−シラシクロアルカン、シク
ロシララクタム又はシクロシラ−尿素は、US−A 5
136064、5238988、5239099及び5
254645;及びWO94/14820に記載されて
いる。この架橋剤は、Si−C、Si−Y、Si−(O
−Si)n −C又はSi−(O−Si)n −Y−C、N
−C又はN−Y−C結合(ここに、nは正の整数であ
る)を介してこの架橋剤に結合しているアザ−シラシク
ロアルカン基、シクロシララクタム基又はシクロシラ−
尿素基を有する化合物であり得る。好ましい架橋剤は、
アザ−シラシクロペンタン基を有する化合物である。こ
の架橋剤は、Si−C、Si−Y、Si−(O−Si)
n −C又はSi−(O−Si)n −Y−C、N−C又は
N−Y−C結合(ここに、nは正の整数である)を介し
て結合しているアザ−シラシクロアルカン基、シクロシ
ララクタム基又はシクロシラ−尿素基を有する線状のも
しくは環状のシロキサン、シルセスキオキサン、有機の
オリゴマー、ポリマー又は樹脂であってもよい。典型的
な配合物において、前記触媒は、組成物中に、0.01
〜10部の量で、好ましくは0.01〜5部の量で存在
し、前記架橋剤は、0.1〜50部の量で、好ましくは
1〜10部の量で存在するであろう(各々の部は重量部
であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基準と
する)。
【0133】(o2)(o1)硬化系の代わりに、前記
有機ポリマーは、ケイ素原子又は窒素原子のいずれかを
介して(Si−C、Si−Y、Si−(O−Si)n
C又はSi−(O−Si)n −Y−C、N−C又はN−
Y−C結合を介して)このポリマーに結合している少な
くとも2個のアザ−シラシクロアルカン基、シクロシラ
ラクタム基又はシクロシラ−尿素基、及び任意に、アザ
−シラシクロアルカン、シクロシララクタムもしくはシ
クロシラ−尿素以外の、ケイ素原子に結合している加水
分解性のもしくは縮合性の基を持つ有機ポリマーは、上
記のような縮合触媒の存在下にケイ素原子に結合したヒ
ドロキシル基を有する架橋剤と反応させる。もし、この
有機ポリマーが只2個のアザ−シラシクロアルカン基、
シクロシララクタム基もしくはシクロシラ−尿素基を持
ち、更に加水分解性基を持たないならば、この架橋剤
は、平均して、2.0個より多くのヒドロキシル基を持
たなければならない。もしこの有機ポリマーが2個より
多くのアザ−シラシクロアルカン基、シクロシララクタ
ム基もしくはシクロシラ−尿素基を、又は全体として他
の加水分解性基を持つときは、この架橋剤は、平均し
て、少なくと2個のヒドロキシル基を持たなければなら
ない。典型的な配合物において、前記触媒は、組成物中
に、0.01〜10部の量で、好ましくは0.01〜5
部の量で存在し、前記架橋剤は、その性質に依存して、
0.1〜50部の量で、好ましくは1〜10部の量で存
在するであろう(各々の部は重量部であり、ケイ素変性
有機ポリマー100重量部を基準とする)。
【0134】(o3)(o1)硬化系の更に他の代わり
として、ケイ素原子又は窒素原子のいずれかを介して
(Si−C、Si−Y、Si−(O−Si)n −C又は
Si−(O−Si)n −Y−C、N−C又はN−Y−C
結合を介して)このポリマーに結合している少なくとも
2個のアザ−シラシクロアルカン基、シクロシララクタ
ム基又はシクロシラ−尿素基、及び任意に、アザ−シラ
シクロアルカン、シクロシララクタム又はシクロシラ−
尿素以外の、ケイ素原子に結合している加水分解性のも
しくは縮合性の基を持つ有機ポリマーは、上述のような
縮合触媒の存在下に架橋することができる。このポリマ
ーが只2個のアザ−シラシクロアルカン基、シクロシラ
ラクタム基又はシクロシラ−尿素基を持ち、異なったケ
イ素原子に結合した更なる加水分解性基を持たないとき
は、平均して2.0個より多くのケイ素原子に結合した
加水分解性基を有する架橋剤の存在が必要である。前記
ポリマーが異なったケイ素原子に結合した2個より多く
のアザ−シラシクロアルカン基、シクロシララクタム基
もしくはシクロシラ−尿素基を、又は2個のアザ−シラ
シクロアルカン基、シクロシララクタム基もしくはシク
ロシラ−尿素基及び更に加水分解性の基を有するとき
は、架橋剤の存在は必要でない。典型的な配合物におい
て、触媒は、組成物中において、0.01〜10部の量
で、好ましくは0.1〜5部の量で存在し、追加の架橋
剤は、要すれば、0.1〜20部の量で、好ましくは
0.1〜50部の量で存在するであろう(各々の部は重
量部であり、ケイ素変性有機ポリマー100重量部を基
準とする)。
【0135】本発明に利用される不揮発性硬化は、上述
のものに限られない。シロキサンポリマーの領域で有用
などんな不揮発性の硬化も、ケイ素変性有機ポリマーに
用いることができる。
【0136】以下の種類の種々の有機硬化系は、本発明
の実施に有用である。硬化性ケイ素官能性基を有機ポリ
マーに結合するのに使用される、上に論じたどんな反応
も、架橋されたケイ素変性有機ポリマーを形成するのに
も利用できることは予想される。そのような反応の例と
しては次のようなものがある:
【0137】(p)アルケニル基とメルカプト基の間の
付加反応;この反応は前記官能基の1つがポリマーに結
合しており、他の官能基が架橋剤に結合しており、これ
ら官能基の只1つ又は両方の官能基がSi−C結合又は
Si−Y−C結合を介して結合されている;
【0138】(q)イソシアネート基と活性水素、例え
ばアミノ基、アミド基、ウレイド基及び/又はメルカプ
ト基を有する化合物の間の反応;この反応は前記官能基
の1つがポリマーに結合しており、他の官能基が架橋剤
に結合しており、これら官能基の只1つ又は両方の官能
基がSi−C結合又はSi−Y−C結合を介して結合さ
れている;
【0139】(r)活性水素、例えばヒドロキシ基、ア
ミノ基、アミド基、ウレイド基及び/又はメルカプト基
とエポキシ基を有する化合物との間の反応;この反応は
前記官能基の1つがポリマーに結合しており、他の官能
基が架橋剤に結合しており、これら官能基の只1つ又は
両方の官能基がSi−C結合又はSi−Y−C結合を介
して結合されている;
【0140】(s)カルボン酸エステル基、カルボン酸
塩化物基又はカルボン酸無水物基と活性水素原子を持っ
た化合物との間の反応;この反応は前記官能基の1つが
ポリマーに結合しており、他の官能基が架橋剤に結合し
ており、これら官能基の只1つ又は両方の官能基がSi
−C結合又はSi−Y−C結合を介して結合されてい
る;
【0141】そのような硬化化学反応の例は、例えばD
E−A 2941725(メルカプト官能性ポリマー、
イソシアネート官能性架橋剤)、WO 93/0822
7(カルボニル官能性ポリマー、イソシアネート官能性
架橋剤)、DE−A 4211256(アミノ官能性ポ
リマー、カルボン酸無水物官能性架橋剤)、DE−A4
344083(アミノ官能性ポリマー、エポキシ官能性
架橋剤;アミノ官能性ポリマー、イソシアネート官能性
架橋剤)に開示されている。
【0142】本発明に利用される有機硬化は、上記のも
のに限られない。シロキサンポリマーの領域で有用など
んな有機硬化化学反応もケイ素変性有機ポリマーに用い
ることができるものと予想される。
【0143】本発明の組成物に充填材も任意に添加して
もよい。考慮されている充填材の種類及びこの充填材の
意図された添加の目的に依存して、この充填材は、ポリ
マー、界面活性剤及び水の混合物であって、任意に架橋
剤及び触媒並びに任意の配合成分をも含むものに加えて
もよく;それは、高固形分粘稠相又はゲル相への当初の
乳化ステップの後に加えてもよく;また、それは、水で
の希釈の後の最終ラテックス分散液へ加えてもよい。こ
の充填材は、正味(乾燥)で、又は水中の、シロキサン
ポリマー中の、ケイ素変性有機ポリマー中の、有機ポリ
マー中の、ポリマー混合物中の、ポリマー及び溶媒の混
合物中の、溶媒中のもしくはいずれかの他の適当な媒体
中の分散液(スラリー)として、加えてもよい。充填材
は、硬化されたエラストマーを補強するためもしくは増
量(廉価化)のため、又は湿ったラテックス分散液もし
くは硬化したエラストマーに特別な性能特性、例えば
(これらに限られる訳ではないが)、取扱い特性、電気
伝導性、耐火性、自消性、放射線遮蔽もしくは表面外観
の変化を得るため、添加される。ラテックスエマルジョ
ン、又はラテックス分散液と反応しないどんな充填材も
適当である。
【0144】増量又は補強のために加えられる充填材
は、一般には平均粒径が10μm 未満、好ましくは2μ
m 未満であり、ポリマー100重量部あたり10〜20
0重量部で、好ましくは40〜120重量部で加える。
そのような充填材の例としては、酸化アルミニウム、水
和水酸化アルミニウム、珪藻土、水酸化マグネシウム、
粉砕石英、雲母、炭酸カルシウム、粘土、硫酸バリウ
ム、酸化亜鉛、酸化鉄及びタルカムがある。要すれば、
ケイ素変性有機ポリマーに溶解性の液体アルコキシシラ
ンを、充填材のポリマーとの相溶性を高めるために、充
填材に加えてもよい。
【0145】種々の顔料、例えばカーボンブラック又は
二酸化チタンも、充填材として加えることもできる。こ
れらの充填材は、硬化したラテックスエラストマーの色
に影響を与えることを意図するのみであるので、これら
は一般に、ポリマー100重量部あたり0.1〜20重
量部、好ましくは0.5〜10重量部加えられる。酸化
チタンは、紫外線遮蔽剤として特に有用であることが見
いだされた。
【0146】特定の充填材を選択し組成物への添加する
と、得られるエラストマーの物性、特に引っ張り特性、
伸び特性、硬度及び熱安定性を改善することがあること
に注意すべきである。沈降シリカ又はヒュームドシリカ
は、補強性充填材として使用できよう。Sn(IV)化合
物以外の触媒を用いて硬化した本発明のラテックス分散
液は特に有用である。何故ならば、それらは湿潤ラテッ
クス分散液の貯蔵寿命及び/又は硬化したエラストマー
の耐久性に悪影響を与えることなく、コロイド状シリカ
で補強され得るからである。一般のヒュームドシリカ及
び沈降シリカを使用することができるが、コロイド状シ
リカは、硬化したラテックスエラストマーを補強するの
に遙かに有効である。ヒュームドシリカ又は沈降シリカ
の分散液は商業的に入手可能である。水中ヒュームドシ
リカの安定な分散液は、pH5〜11で入手可能である。
ヒュームドシリカの、分散液中における量は、10〜3
0wt%である。そのようなヒュームドシリカ分散液
は、CABOT Corporationから商標Ca
b−O−Sphere(R)の下に入手可能である。こ
の分散液はアンモニア及び水酸化カリウムで安定化され
ると言われている。上述のヒュームドシリカの分散液
は、US−A 4221688に記載されているよう
な、水系のナトリウム、アンモニウム又はアルミニウム
イオンで安定化されたコロイド状シリカのゾルとは異な
る。このコロイド状シリカゾルは、NALCO Che
mical Company (Napervile,
Il)から入手可能である。ヒュームドシリカ分散液及
びコロイド状シリカゾルをラテックス分散液に使用する
ことは、US−A 5162429及び5321075
に記載されている。
【0147】触媒として、Sn(IV)化合物を用いて硬
化させた本発明のラテックス分散液には、非ケイ素質充
填材を用いるのが好ましい。何故ならば、それらは湿潤
ラテックス分散液の貯蔵寿命及び/又は硬化したエラス
トマーの耐久性に悪影響を与えないからである。沈降
し、表面処理された炭酸カルシウムは、半補強性充填材
として使用することができ、粉砕した炭酸カルシウム
は、処理されていようがいまいが、増量充填材として使
用できる。
【0148】硬化したラテックスエラストマーの表面外
観を変更するために及び/又は湿潤したラテックス分散
液の加工性を改善するために使用してもよい充填材は、
長さ0.1〜100μm の繊維を含む。この繊維は天然
繊維、再生繊維及び合成繊維から選ぶことができる。天
然繊維は、パルプ、綿、亜麻、絹及びウールを含む。再
生繊維は、レーヨンのようなものである。合成繊維はナ
イロン及びポリエステルを含む。
【0149】硬化したラテックスエラストマーの難燃性
又は耐火性を得るために使用できる充填材は、US−A
4719251に記載されているような、水酸化アル
ミニウム(3水和物)、非引火性繊維、セラミック繊
維、ガラス繊維、ガラス微小球及びバーミキュライトを
含む。
【0150】硬化したラテックスエラストマーの電気伝
導性を得るために使用できる充填材は、US−A 45
45914及び4547312に記載されているよう
な、カーボンブラック、金属で被覆したセラミックの球
又は繊維、金属で被覆したガラス球又は繊維、被覆され
ていないもしくは金属で被覆されたグラファイト繊維又
は球を含む。
【0151】本発明のラテックス分散液は、シルセスキ
オキサン、例えば単位式RSiO3/ 2 で示されるメチル
シルセスキオキサン(これはエマルジョンの形で調製さ
れる)で補強される。これらの、コロイド状のサイズの
粒子を有するシルセスキオキサンを作る方法は、US−
A 3433780に見られる。このシルセスキオキサ
ンは、コロイド懸濁液の形で用いることができ、これは
ポリマーエマルジョン(ポリマー、界面活性剤及び水か
ら作られる)、又はポリマーエマルジョン(ポリマー、
界面活性剤、水及び、要すれば架橋剤及び触媒から作ら
れる)に加えられる。個々のものだけでなく、シルセス
キオキサンのコポリマー及び配合物も使用でき、式RS
iO3/2 はそのような物質全てを包含することが意図さ
れている。
【0152】触媒が活性のまま残り、湿潤した分散液の
貯蔵寿命及び/又は硬化エラストマーの耐久性に悪影響
を与える、ある種の縮合硬化化学物質及び組成物にとっ
て、当の組成物に、硬化が充分に進行した後、触媒を脱
活する(触媒毒となる)化合物を加えることは望ましい
であろう。このプロセスにおいて、触媒を消す前に充分
な「懐胎期間」である一般に数日を置く必要がある。S
n(IV)触媒をアルキルメルカプタン、8−キノリン、
チオグリコール酸又はチオグリコール酸の塩で脱活する
ことは、US−A 4609486に開示されている。
【0153】触媒が活性で残り、湿った分散液の貯蔵寿
命に悪影響を与える、ある種の縮合硬化化学物質及び組
成物にとって、、本発明組成物に、貯蔵寿命安定剤とし
て作用する化合物を加えるのが望ましいであろう。アミ
ン化合物、例えばジエチルアミン、ヒドロキシルアミン
又は2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールは、S
n(IV)触媒及びシリケートを含む湿ったラテックス分
散液の貯蔵寿命(性質の安定性)を改善することが見い
だされた。好ましい貯蔵寿命安定剤は、US−A 44
27811及び4608412に記載されている2−ア
ミノ−2−メチル−1−プロパノールである。
【0154】本発明のラテックス分散液は、このラテッ
クス分散液又はこのラテックス分散液から得られる硬化
されたエラストマー生成物の性質を更に変性するために
追加の成分を含んでいてもよい。例えば、増粘剤、消泡
剤、分散剤又は凍解安定剤を、この分散剤に加えてもよ
い。
【0155】本発明の分散液は、シーラント、接着剤、
パテ、成形材料、被覆材又は発泡剤として使用できる。
この分散液からの水の蒸発は、周囲雰囲気への管理され
ない暴露によって通常起こる。この蒸発は、追加的に乾
燥した空気又は他のガスの流れにより、周囲温度で又は
高い温度で、赤外線加熱、マイクロ波加熱又は種々の手
段の結合により、助けることができる。水相を蒸発する
ために促進手段が用いられるときは、急速に脱離する水
蒸気が硬化された生成物中に望ましくない不連続を作り
ださないように注意が払われるべきである。
【0156】
【実施例】以下の例は、本発明の組成物を更に説明する
ために提示するが、特許請求の範囲に記載された本発明
を限定するものと解釈されるべきでない。以下の例にお
いて、特に断らない限り、上述の湿った分散液は分散液
が作られて1日後にフィルムにキャストし、このフィル
ムは7日乾燥した後試験した。ジュロメーター結果は、
ASTM C661「ジュロメーターの手段によるエラ
ストマータイプのシーラントの押し込み硬さ(Inde
ntation Hardness ofElastm
eric−Type Sealants by Mea
ns ofa Durometer)」に記載された方
法により得た。引張り及び伸びの結果は、Lの寸法が
0.5インチに等しいダンベル試料を用いてASTM
D412「加硫されたゴム及び熱可塑性ゴム及び熱可塑
性エラストマー−張力(Vulcanized Rub
ber and Thermoplastic Rub
bers and Thermoplastic El
astomers−Tension)」に記載された方
法により得た。部は、特に断らない限り重量部である。
【0157】(例1)100部のSilmod(商標)
20A(線状ビス(3−(メチルジメトキシシリル)プ
ロピル)−ポリオキシプロピレンポリマーで平均分子量
7500で、フタール酸ジオクチル可塑剤5%を混合し
ており、混合物の粘度25℃で13,000cps)
(Union Carbide Corp.,Danb
ury,CTによって供給されたもの)、2部のTer
gitol(商標)TMN−6非イオン界面活性剤(U
nion Carbide & Plastics C
o.,Inc.,Danbury, CTによって供給
されたエトキシル化トリメチルノナノール)、及び3部
の脱イオン水、を実験室ミキサー(Whip Mix
Corp.,Louisville,KYによって供給
されたWhipMix)中で真空下に15秒混合してw
/oエマルジョンを形成した。5部の追加の脱イオン水
をこのエマルジョンに加え、この混合物を追加の15秒
真空下に攪拌し、o/wエマルジョンを生じさせた。こ
のエマルジョンに、12部の脱イオン水を2つの等しい
部分に分けて添加し、各添加の間で15秒攪拌すること
により、このエマルジョンを固形分約80%に低下させ
た。このエマルジョンに次の3つの成分を連続的に加
え、各添加の間で15秒攪拌することにより、このエマ
ルジョンを架橋させた:0.8部のIBTMS(イソブ
チルトリメトキシシラン);1部の、74.6部の短鎖
−α,ω−ジヒドロキシル末端ポリジメチルシロシサン
流体(重合度(DP)7〜9、粘度0.04Pa・s
(25℃))に15.2部のN−(2−アミノエチル)
−3−アミノプロピルトリメトキシシラン及び10.2
部のメチルトリメトキシシランをコールドブレンディン
グすることにより得た架橋剤A;0.2部のDBTDA
(ジブチル錫ジアセテート)。この架橋されたエマルジ
ョンのサンプルをガラスパネル上にキャストし、乾燥し
て透明で、非粘着性のエラストマーを得、これはガラス
に対して優れた接着性を有していた。
【0158】(例2)100部のSilmod(商標)
300(分岐状ビス(3−(メチルジメトキシシリル)
プロピル)−ポリオキシプロピレンポリマーで平均分子
量8500で、フタール酸ジオクチル可塑剤5%を混合
しており、混合物の粘度25℃で23,000cps)
(Union Carbide Corp.,Danb
ury, CTによって供給されたもの)、2部のTe
rgitol(商標)TMN−6、及び3部の脱イオン
水、を実験室ミキサー(Whip Mix)中で真空下
に15秒混合してo/wエマルジョンを形成した。5部
の追加の脱イオン水をこのエマルジョンに加え、この混
合物を追加の15秒真空下に攪拌した。このエマルジョ
ンに、12部の脱イオン水を2つの等しい部分に分けて
添加し、各添加の間で15秒攪拌することにより、この
エマルジョンを固形分約80%に低下させた。このエマ
ルジョンに次の3つの成分を連続的に加え、各添加の間
で15秒攪拌することにより、このエマルジョンを架橋
させた:0.8部のIBTMS(イソブチルトリメトキ
シシラン);1部の架橋剤A;0.2部のDBTDA
(ジブチル錫ジアセテート)。この架橋されたエマルジ
ョンのサンプルをガラスパネル上にキャストし、乾燥し
て透明で、非粘着性のエラストマーを得、これはガラス
に対して優れた接着性を有していた。
【0159】(例3)100部のSilmod(商標)
20A、0.8部のIBTMS(イソブチルトリメトキ
シシラン)、1.0部の架橋剤A及び0.06部のDB
TDA(ジブチル錫ジアセテート)を実験室ミキサー
(Whip Mix)中で真空下に15秒混合し、次い
で2.0部のTergitol(商標)TMN−6、及
び2部の脱イオン水中0.071モルの酢酸を加えた。
この混合物を真空下に15秒攪拌し、w/oエマルジョ
ンを形成した。このエマルジョンに脱イオン水中0.0
71モルの酢酸を加えることにより、80%ポリマー固
形分含量に水で更に希釈した。このw/oエマルジョン
を、Microfluidizer(Microflu
idizer Corp.,Newton,MA)に通
すことによりo/wエマルジョンに変換した。圧力50
00psiでの1回の通過は、このエマルジョンを変換
するのに充分であった。この架橋されたエマルジョンの
サンプルをガラスパネル上にキャストし、乾燥して透明
で、非粘着性のエラストマーを得、これはガラスに対し
て優れた接着性を有していた。
【0160】(例4)シリコーン分散液を以下のように
して調製した。5000部のα,ω−ヒドロキシル末端
ポリジメチルシロキサン(“PDMS”)(25℃での
粘度50Pa・s、平均分子量110,000);3部
のDBTDA(ジブチル錫ジアセテート);58部のオ
クタデカノール;及び50部の架橋剤Aを10リットル
ツレロ(Turello)ミキサー(Turello,
イタリア)に装填し、真空下に1200rpmで30分
混合した。前記オクタデカノールを融解して均一な混合
物を得るために攪拌している間、この混合物の温度が5
9℃を超えないように注意を払った。次いで、この混合
物を1時間冷却して30℃にした後、100部のTer
gitol(商標)TMN−6及び100部の脱イオン
水中0.071モルの酢酸を加えた。次いで、この混合
物を1600rpmで真空下に2分攪拌し、高固形分の
o/wエマルジョン(透明なゲル相)を形成した。この
o/wエマルジョンを1200rpmで攪拌しつつ、こ
れに、1000部の脱イオン水中0.071モルの酢酸
をゆっくり加えた。添加ステップが完了したのち、この
o/wエマルジョンを更に1200rpmで5分攪拌
し、その後37.5部のIBTMS(イソブチルトリメ
トキシシラン)を加えた。1200rpmでの攪拌を更
に5分続けた。次いで、この、ポリマー固形分含量80
%の架橋されたシリコーンラテックスを容器に移し、7
日放置した。
【0161】上述のようにして調製した架橋されたシリ
コーンラテックス分散液を、次いで、例3に記載したよ
うにして調製したシリコーン変性ポリエーテルラテック
ス分散液と混合した。これら2つの分散液を、以下の配
合比(ポリエーテル対シリコーン分散液の重量部比)
で、実験室ミキサー(Whip Mix)中で配合し
た: 75:25、50:50、25:75。
【0162】これらの架橋されたo/w分散液配合物の
サンプルをガラスパネル上にキャストし、乾燥して透明
で、非粘着性のエラストマーを得、これはガラスに対し
て優れた接着性を有していた。
【0163】(例5)Kaneka America
Corp.(New York,NY)によって供給さ
れているS−303(商標)〔平均分子量8500、2
5℃での粘度27,000cpsの(分岐ビス(3−メ
チルジメトキシシリル)プロピル)ポリオキシプロピレ
ン〕70部、Kaneka America Cor
p.によって供給されているS−203(商標)〔平均
分子量7500、25℃での粘度17,000cpsの
(線状ビス(3−メチルジメトキシシリル)プロピル)
ポリオキシプロピレン〕30部、IBTMS(イソブチ
ルトリメトキシシラン)1部及びDBTDA(ジブチル
錫ジアセテート)0.2部を実験室ミキサー(Haus
child Mixer)(ドイツ)中で10秒攪拌し
た。次いで、3部のケイ素ポリエーテル界面活性剤(D
ow Corning 5212−ヘプタメチルトリシ
ロキサン及びエトキル化アリルアルコールのヒドロシリ
ル化生成物)並びに3部の脱イオン水を加え、この混合
物をHauschildミキサー中で10秒攪拌してw
/oエマルジョンを形成した。次いで、10部の脱イオ
ン水を加え、この混合物をHauschildミキサー
中で10秒攪拌してo/wエマルジョンを形成した。更
に7部の脱イオン水を加え、この混合物を再びHaus
childミキサー中で10秒攪拌した。この架橋され
たo/wエマルジョンのサンプルをガラスパネル上にキ
ャストし、乾燥して透明で非粘着性のエラストマーを
得、これはガラスに対して優れた接着性を示した。
【0164】この架橋されたエマルジョンの第2のサン
プルをポリエチレン上にキャストし、23°F±2°F
及び50%±5%の相対湿度で30日乾燥させた。この
透明で非粘着性のエラストマーを、ショアAジュロメー
ター及びインストロン試験器を用いて、ジュロメータ
ー、破断時引張強度、極限伸び及び200%モジュラス
について試験した。その結果は次の通りであった:
【0165】 引張強度 140psi 伸び 405% 200%モジュラス 89psi ジュロメーター 16
【0166】(例6)70部のS−303(商標)、3
0部のS−203(商標)及び11.1部のDesmo
dur N−3300(ポリマー状脂肪族イソシアネー
トで、Miles Inc.,Pittsburg,P
Aによって供給されている)を実験室ミキサー(Hau
schild Mixer)中で10秒攪拌した。次い
で、1.1部のIBTMS(イソブチルトリメトキシシ
ラン)及び0.22部のDBTDA(ジブチル錫ジアセ
テート)をこのミキサーに加えた。次いで、このミキサ
ーをHauschild Mixer中で更に10秒攪
拌した。次いで、3.33部のケイ素ポリエーテル界面
活性剤(ヘプタメチルトリシロキサン及びエトキル化ア
リルアルコールのヒドロシリル化生成物)並びに5.5
5部の脱イオン水を加え、この混合物をHauschi
ldミキサー中で10秒攪拌してo/wエマルジョンを
形成した。この架橋されたo/wエマルジョンのサンプ
ルを、調製の直後にガラスパネル上にキャストし、乾燥
してエラストマー状発泡体を得たとき、これはガラスに
対して優れた接着性を示した。
【0167】この架橋されたエマルジョンの第2のサン
プルをポリエチレン上にキャストし、23°F±2°F
及び50%±5%の相対湿度で30日乾燥させた。この
非粘着性のエラストマー状発泡体スラブを、ショアAジ
ュロメーター及びインストロン試験器を用いて、ジュロ
メーター、破断時引張強度、極限伸び及び200%モジ
ュラスについて試験した。その結果は次の通りであっ
た:
【0168】 引張強度 135psi 伸び 227% 200%モジュラス 127psi ジュロメーター 20
【0169】(例7)US−A 5290873に従っ
て、アリル−末端ポリイソブチレンのヒドロシリル化に
よって調製した、平均分子量9442、多分散度1.3
31、平均ジメトキシメチルシリル官能度1.65の、
線状α,ω−メチルジメトキシシリル末端ポリイソブチ
レン100部、及びActipol E(片末端にエポ
キサイド基を有するポリブテン、38℃での粘度65c
St、Amoco Chemical Compan
y,Chicago,ILによって供給されている)1
1.1部をHauschild Mixer中で10秒
攪拌した。更に11.1部のActipol Eを加
え、この混合物をHauschild Mixer中で
更に10秒攪拌した。この混合物に、4.4部のケイ素
ポリエーテル界面活性剤(Dow Corning 5
212−ヘプタメチルトリシロキサン及びエトキル化ア
リルアルコールのヒドロシリル化生成物)を加え、この
混合物をHauschildミキサー中で更に10秒攪
拌した。この混合物に、0.27部のDBTDA(ジブ
チル錫ジアセテート)を加え、この混合物をHausc
hildミキサー中で更に10秒攪拌した。次いで、
7.78部の脱イオン水を加え、この混合物をHaus
childミキサー中で更に10秒攪拌してo/wエマ
ルジョンを形成した。このo/wエマルジョンに、1
4.4部の水を加え、この混合物をHauschild
ミキサー中で更に10秒攪拌した。この架橋されたo/
wエマルジョンのサンプルを、1日後にガラスパネル上
にキャストし、乾燥してエラストマーを得たとき、これ
はガラスに対して優れた接着性を示した。
【0170】この架橋されたエマルジョンの第2のサン
プルをポリエチレン上にキャストし、23°F±2°F
及び50%±5%の相対湿度で30日乾燥させた。この
非粘着性のエラストマー状発泡体スラブを、ショアAジ
ュロメーター及びインストロン試験器を用いて、ジュロ
メーター、破断時引張強度、極限伸び及び200%モジ
ュラスについて試験した。その結果は次の通りであっ
た:
【0171】 引張強度 187psi 伸び 468% 200%モジュラス 106psi ジュロメーター 25
【0172】(例8)63部のKaneka S−30
3(商標)、27部のKaneka S−203(商
標)及び10部の線状α,ω−メチルジメトキシシリル
末端ポリイソブチレン(平均分子量9442、多分散度
1.331、平均ジメトキシメチルシリル官能度1.6
5、US−A 5290873に従って、アリル−末端
ポリイソブチレンのヒドロシリル化によって調製)をH
auschild Mixer中で混合した。0.2部
のDBTDA(ジブチル錫ジアセテート)を加え、この
混合物をHauschild Mixer中で更に10
秒攪拌した。この混合物に、3部のTergitol
(商標)TMN−6及び6部の脱イオン水を加え、この
混合物をHauschild Mixer中で更に10
秒攪拌してo/wエマルジョンを形成した。このo/w
エマルジョンに、更に11部の脱イオン水を加え、この
混合物をHauschildミキサー中で更に10秒攪
拌した。この架橋されたo/wエマルジョンのサンプル
を、1日後にガラスパネル上にキャストし、乾燥してエ
ラストマーを得たとき、これはガラスに対して優れた接
着性を示した。
【0173】この架橋されたエマルジョンの第2のサン
プルをポリエチレン上にキャストし、23°F±2°F
及び50%±5%の相対湿度で30日乾燥させた。この
非粘着性のエラストマー状発泡体スラブを、ショアAジ
ュロメーター及びインストロン試験器を用いて、ジュロ
メーター、破断時引張強度、極限伸び及び200%モジ
ュラスについて試験した。その結果は次の通りであっ
た:
【0174】 引張強度 143psi 伸び 519% 200%モジュラス 71psi ジュロメーター 17
【0175】(例9)70部のS−303(商標)、2
7部のS−203(商標)、3.0部のケイ素ポリエー
テル界面活性剤(ヘプタメチルトリシロキサン及びエト
キル化アリルアルコールのヒドロシリル化生成物)及び
6.0部の脱イオン水をHauschild Mixe
r中で10秒攪拌してo/wエマルジョンを形成した。
このエマルジョンに、14部の脱イオン水を加え、この
混合物をHauschildミキサー中で更に10秒攪
拌した。次いで、1部のIBTMS(イソブチルトリメ
トキシシラン)を加え、このエマルジョンをHausc
hild Mixer中で更に10秒攪拌した。次い
で、1部のオクタン酸錫を加え、このエマルジョンをH
auschild Mixer中で更に10秒攪拌し
た。この架橋されたo/wエマルジョンのサンプルを、
調製直後にガラスパネル上にキャストし、乾燥してエラ
ストマーを得たとき、これはガラスに対して優れた接着
性を示した。
【0176】この架橋されたエマルジョンの第2のサン
プルをポリエチレン上にキャストし、23°F±2°F
及び50%±5%の相対湿度で30日乾燥させた。この
非粘着性のエラストマー状発泡体スラブを、ショアAジ
ュロメーター及びインストロン試験器を用いて、ジュロ
メーター、破断時引張強度、極限伸び及び200%モジ
ュラスについて試験した。その結果は次の通りであっ
た:
【0177】 引張強度 128psi 伸び 490% 200%モジュラス 69psi ジュロメーター 20
【0178】(例10)70部のS−303(商標)、
30部のS−203(商標)、0.2部のDBTDA
(ジブチル錫ジアセテート)及び1.0部のIBTMS
(イソブチルトリメトキシシラン)をHauschil
dミキサー中で10秒攪拌した。次いで、3.0部のケ
イ素ポリエーテル界面活性剤(ヘプタメチルトリシロキ
サン及びエトキル化アリルアルコールのヒドロシリル化
生成物)及び4.0部の脱イオン水をHauschil
dミキサー中で10秒攪拌してw/oエマルジョンを形
成した。このエマルジョンに、6.0部の脱イオン水を
加え、この混合物をHauschild Mixer中
で更に10秒攪拌してo/wエマルジョンを形成した。
このo/wエマルジョンに、20部のRhoplex
2438(アクリルラテックスエマルジョン、ガラス転
移点Tg=20℃、水中50.5%固形分分散液とし
て、Rohm & Haas,Philadelphi
a,PAによって供給されている)を加え、このエマル
ジョンをHauschild Mixer中で更に10
秒攪拌した。この架橋されたo/wエマルジョンのサン
プルを、調製直後にガラスパネル上にキャストし、乾燥
してエラストマー状発泡体を得たとき、これはガラスに
対して優れた接着性を示した。
【0179】この架橋されたエマルジョンの第2のサン
プルをポリエチレン上にキャストし、23°F±2°F
及び50%±5%の相対湿度で30日乾燥させた。この
非粘着性のエラストマーのスラブを、ショアAジュロメ
ーター及びインストロン試験器を用いて、ジュロメータ
ー、破断時引張強度、極限伸び及び200%モジュラス
について試験した。その結果は次の通りであった:
【0180】 引張強度 179psi 伸び 832% 200%モジュラス 62psi ジュロメーター 19
【0181】(例11)70部のS−303(商標)、
30部のS−203(商標)及び2.0部の1対1メチ
ルトリアセトキシシラン及びエチルトリアセトキシシラ
ンをHauschildミキサー中で10秒混合した。
次いで、3.0部のケイ素ポリエーテル界面活性剤(ヘ
プタメチルトリシロキサン及びエトキル化アリルアルコ
ールのヒドロシリル化生成物)及び6部の脱イオン水を
加え、この混合物をHauschildミキサー中で1
0秒攪拌してw/oエマルジョンを形成した。次いで、
このw/oエマルジョンに、14部の脱イオン水を加
え、この混合物をHauschildミキサー中で更に
12秒攪拌した。次いで、1部のTexin DOS7
5(コハク酸ナトリウム、Henkel Corp.,
Amber,PAによって供給されている)を、このw
/oエマルジョンに加え、この混合物をHauschi
ldミキサー中で更に10秒攪拌して、o/wエマルジ
ョンを形成した。この架橋されたo/wエマルジョンの
サンプルを、調製直後にガラスパネル上にキャストし、
乾燥して透明で、非粘着性のエラストマーを得たとき、
これはガラスに対して優れた接着性を示した。
【0182】この架橋されたエマルジョンの第2のサン
プルをポリエチレン上にキャストし、23°F±2°F
及び50%±5%の相対湿度で30日乾燥させた。この
非粘着性のエラストマーのスラブを、ショアAジュロメ
ーター及びインストロン試験器を用いて、ジュロメータ
ー、破断時引張強度、極限伸び及び200%モジュラス
について試験した。その結果は次の通りであった:
【0183】 引張強度 91psi 伸び 539% 200%モジュラス 46psi ジュロメーター 10
【0184】(例12)70部のS−303(商標)、
30部のS−203(商標)及び4.0部のメチルトリ
オキシモシランをHauschildミキサー中で10
秒混合した。次いで、3.0部のケイ素ポリエーテル界
面活性剤(ヘプタメチルトリシロキサン及びエトキル化
アリルアルコールのヒドロシリル化生成物)及び6部の
脱イオン水を加え、この混合物をHauschildミ
キサー中で10秒攪拌してo/wエマルジョンを形成し
た。次いで、更に14部の脱イオン水を、このo/wエ
マルジョンに加え、この混合物をHauschildミ
キサー中で更に10秒攪拌した。この架橋されたo/w
エマルジョンのサンプルを、調製直後にガラスパネル上
にキャストし、乾燥してエラストマー発泡体を得たと
き、これはガラスに対して優れた接着性を示した。
【0185】この架橋されたエマルジョンの第2のサン
プルをポリエチレン上にキャストし、23°F±2°F
及び50%±5%の相対湿度で30日乾燥させた。この
非粘着性のエラストマーのスラブを、ショアAジュロメ
ーター及びインストロン試験器を用いて、ジュロメータ
ー、破断時引張強度、極限伸び及び200%モジュラス
について試験した。その結果は次の通りであった:
【0186】 引張強度 143psi 伸び 495% 200%モジュラス 73psi ジュロメーター 19
【0187】(例13) (エマルジョンA:架橋されたジメチルシリル末端ポリ
エーテル)45.087部のS−303(商標)、1
9.324部のS−203(商標)0.644部のIB
TMS及び0.129部のDBTDAをHauschi
ldミキサー中で10秒混合した。次いで、1.932
部のケイ素ポリエーテル界面活性剤(ヘプタメチルトリ
シロキサン及びエトキル化アリルアルコールのヒドロシ
リル化生成物)及び3.8656部の脱イオン水を加
え、この混合物をHauschildミキサー中で12
秒攪拌してo/wエマルジョンを形成した。次いで、更
に2.577部の脱イオン水を、このo/wエマルジョ
ンに加え、この混合物をHauschildミキサー中
で更に12秒攪拌した。最後に、更に6.442部の脱
イオン水を加え、この混合物をHauschildミキ
サー中で更に12秒攪拌した。次いで、この架橋された
ケイ素変性ポリエーテルラテックスを容器に移し、7日
静置した。
【0188】(エマルジョンB:架橋されたシリコーン
ラテックス)651.47部のα,ω−ヒドロキシ末端
ポリジメチルシロキサン(“PDMS”)(25℃の粘
度50Pa・s、平均分子量110,000;13.0
1部のアミノキシ官能性シロキサン架橋剤(式(C
3 3 SiO(Si(CH3 2 O)3 (Si(CH
3 )(ON(CH2 CH3 2 )O)5 Si(CH3
3で示される);13.04部のMTM(メチルトリメ
トキシシラン);6.40部の架橋剤A;及び0.49
部の氷酢酸を300Lツレロ(Turello)ミキサ
ーに装填し、800rpmで真空下に2分攪拌した。次
いで、19.14部のTergitol TMN−10
非イオン界面活性剤(エトキシル化トリメチルノナノー
ル、Union Carbide Chemicals
& Plastics Co.,Inc.,Danb
ury,CT)及び15.32部の脱イオン水を加え
た。次いで、この混合物を1200rpmで真空下に1
0分攪拌し、o/wエマルジョン(透明ゲル相で特徴付
けられる)を形成した。このo/wエマルジョンに、8
7.10部の脱イオン水及び12.99部のトリメチル
シロキシ末端ポリジメチルシロキサン(粘度350c
S)を、このエマルジョンを800rpmで攪拌しなが
ら、ゆっくりと加えた。次いで、この架橋されたケイ素
ラテックスを容器に移し、7日静置した。
【0189】(炭酸カルシウムで充填された、ポリエス
テルと複数のラテックスとの配合物)6.25部の脱イ
オン水及び0.20部のTergitol(商標)TM
N−10非イオン界面活性剤をHauschildミキ
サー中で10秒間混合した。この界面活性剤水溶液に、
25.00部のOmyacarb 3(炭酸カルシウ
ム、3μm に粉砕された炭酸カルシウムで、Omya
Inc.ProctorUtahによって供給されてい
る)を加え、この混合物をHauschildMixe
r中で10分間攪拌した。得られた炭酸カルシウムの水
懸濁液に、2つの別々のステップで、14.97部のエ
マルジョンA及び14.88部のエマルジョンBを加
え、各添加の後に混合物をHauschildミキサー
中で10秒間攪拌した。この炭酸カルシウムの充填さ
れ、架橋されたo/wエマルジョンのサンプルをポリエ
チレンフィルム上にキャストし、乾燥して、白くて粘着
性のないエラストマーにした。この非粘着性のエラスト
マーのスラブを、ショアAジュロメーター及びインスト
ロン試験器を用いて、ジュロメーター、破断時引張強
度、極限伸び及び200%モジュラスについて試験し
た。その結果は次の通りであった:
【0190】 引張強度 186psi 伸び 799% 200%モジュラス 118psi ジュロメーター 35
【0191】(例14) (炭酸カルシウムを充填したシリコーン変性ポリエーテ
ルラテックス)6.25部の脱イオン水及び0.20部
のTergitol(商標)TMN−10非イオン界面
活性剤をHauschildミキサー中で10秒間混合
した。25.00部のOmyacarb 3(炭酸カル
シウム)を加え、この混合物をHauschild M
ixer中で10分間攪拌した。得られた炭酸カルシウ
ムの水懸濁液に、29.94部の例13のエマルジョン
Aを加え、この混合物をHauschildミキサー中
で10秒間攪拌した。この炭酸カルシウムの充填され、
架橋されたo/wエマルジョンのサンプルをポリエチレ
ンフィルム上にキャストし、乾燥して、白くて粘着性の
ないエラストマーにした。この非粘着性のエラストマー
のスラブを、ショアAジュロメーター及びインストロン
試験器を用いて、ジュロメーター、破断時引張強度、極
限伸び及び200%モジュラスについて試験した。その
結果は次の通りであった:
【0192】 引張強度 140psi 伸び 842% 200%モジュラス 75psi ジュロメーター 20
【0193】(例15) (炭酸カルシウムで充填されたシリコーン変性ポリエー
テルラテックス及びアクリルラテックス)6.00部の
脱イオン水及び0.20部のTergitol(商標)
TMN−10非イオン界面活性剤をHauschild
ミキサー中で10秒間混合した。25.00部のOmy
acarb 3(炭酸カルシウム)を加え、この混合物
をHauschild Mixer中で10分間攪拌し
た。得られた炭酸カルシウムの水懸濁液に、4.95部
のRhoplex(商標)2438を加え、この混合物
をHauschildミキサー中で10秒間攪拌した。
この炭酸カルシウムの充填され、架橋されたo/wエマ
ルジョンのサンプルをポリエチレンフィルム上にキャス
トし、乾燥して、白いエラストマーにした。このエラス
トマーは、23℃±2℃で50%±5%の相対湿度で2
4時間経過した後のアクリルポリマーのTgが低い故
の、幾らかの残留表面粘着性を示した。30日に乾燥期
間の後、非粘着性のエラストマーのスラブを、ショアA
ジュロメーター及びインストロン試験器を用いて、ジュ
ロメーター、破断時引張強度、極限伸び及び200%モ
ジュラスについて試験した。その結果は次の通りであっ
た:
【0194】 引張強度 122psi 伸び 837% 200%モジュラス 82psi ジュロメーター 28
【0195】(例16) (アルミナ三水和物を充填したシリコーン変性ポリエー
テルラテックス)6.25部の脱イオン水及び0.20
部のTergitol(商標)TMN−10非イオン界
面活性剤をHauschildミキサー中で10秒間混
合した。25.00部のSpacerite S−3
(1ミクロンのアルミナ三水和物、Alcoa Ind
ustrial Chemicals Divisio
nBauxite,ARによって供給されている)を加
え、この混合物をHauschild Mixer中で
10分間攪拌した。得られたアルミナ三水和物の水懸濁
液に、26.94部の例13のエマルジョンAを加え、
この混合物をHauschildミキサー中で10秒間
攪拌した。この炭酸カルシウムの充填され、架橋された
o/wエマルジョンのサンプルをポリエチレンフィルム
上にキャストし、乾燥して、白くて粘着性のないエラス
トマーにした。この非粘着性のエラストマーのスラブ
を、ショアAジュロメーター及びインストロン試験器を
用いて、ジュロメーター、破断時引張強度、極限伸び及
び200%モジュラスについて試験した。その結果は次
の通りであった:
【0196】 引張強度 133psi 伸び 502% 200%モジュラス 109psi ジュロメーター 27
【0197】(例17) (比較例:ジメトキシシリル末端ポリエーテルエマルジ
ョン)45.087部のS−303(商標)及び19.
324部のS−203(商標)をHauschildミ
キサー中で12秒混合した。次いで、1.932部のケ
イ素ポリエーテル界面活性剤(ヘプタメチルトリシロキ
サン及びエトキル化アリルアルコールのヒドロシリル化
生成物)及び3.865部の脱イオン水を加え、この混
合物をHauschildミキサー中で12秒攪拌して
o/wエマルジョンを形成した。次いで、更に2.57
7部の脱イオン水を、このo/wエマルジョンに加え、
この混合物をHauschildミキサー中で更に12
秒攪拌した。最後に、更に6.442部の脱イオン水を
加え、この混合物をHauschildミキサー中で更
に12秒攪拌した。ケイ素ポリエーテルエマルジョンの
サンプルを、ポリエチレンフィルム上にキャストした
が、乾燥せずエラストマーは得られなかった。
【0198】(例18)50部の線状α,ω−メチルジ
メトキシシリル末端ポリイソブチレン(例7に述べたも
の)を2.0部のアミノキシ官能性シロキサン架橋剤
(式(CH3 3SiO(Si(CH3 2 O)3 (S
i(CH3 )(ON(CH2 CH5 2 )O)5 Si
(CH3 3 で示される)、2.0部のMTM(メチル
トリメトキシシラン)、1.0部の架橋剤A及び0.4
9部の氷酢酸をステンレススチールのへらと共に攪拌し
た。この混合物に、3.0部のケイ素ポリエーテル界面
活性剤(ヘプタメチルトリシロキサン及びエトキル化ア
リルアルコールのヒドロシリル化生成物)及び5.0部
の脱イオン水を加え、この混合物を実験室ミキサー中で
真空下に30秒攪拌して、o/wエマルジョンを形成し
た。5部の追加の脱イオン水をこのエマルジョンに加
え、この混合物をを真空下に更に15秒攪拌した。10
部の脱イオン水2つの等しい部分に分けて加え、これら
添加の間に15秒の攪拌を行うことによって、このエマ
ルジョンを約80%の固形分に低下させた。この架橋さ
れたシリコーン有機エマルジョンをガラス及びポリエチ
レンの上にキャストした。乾燥すると粘着性で、ガラス
への凝集接着をするエラストマーになることが見いださ
れた。30日の乾燥期間の後に、この少し粘着性のエラ
ストマーを、ショアAジュロメーター及びインストロン
試験器を用いて、ジュロメーター、破断時引張強度、極
限伸び及び200%モジュラスについて試験した。その
結果は次の通りであった:
【0199】 引張強度 63psi 伸び 1207% 200%モジュラス 22psi ジュロメーター 3
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーサー ジェームズ ツェレピス アメリカ合衆国,ミシガン 48640,ミッ ドランド,メイフィールド レーン 312 (72)発明者 アンドレア トーマス フランツ ボルフ アメリカ合衆国,ミシガン 48640,ミッ ドランド,ワイルドウッド ストリート 1301

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋されたケイ素で変性された有機ポリ
    マー(以下「ケイ素変性有機ポリマー」という)の水分
    散液を形成する方法であって、 次のものを含む予備混合物を形成し: (a)100重量部のケイ素変性有機ポリマー、 (b)0.5〜10重量部の界面活性剤、及び (c)0.5〜1000重量部の水; 前記予備混合物を攪拌してエマルジョンを形成し;そし
    て前記エマルジョン中のケイ素変性有機ポリマーの架橋
    を促進する方法、 ここに、前記ケイ素変性有機ポリマーは、粘度が5〜5
    00Pa・sであり、ガラス転移点が20℃未満であ
    り、次式で示される1〜5個の置換基を有する: −Y−(Xb 1 2-bSiO)m SiXa 1 3-a (ここに、R1 は炭素原子数1〜20の同一の又は異な
    るアルキル基、アルケニル基、アリール基もしくはアラ
    ルキル基、又は式R2 3SiO−(ここに、R2は個別に
    炭素原子数1〜20の1価の炭化水素基である)であ
    り;Xは同じの又は異なるヒドロキシル基、凝縮性基又
    は加水分解性基であり;Yは有機ポリマー及び前記置換
    基のケイ素原子との、加水分解性に対して安定な結合を
    形成する2価の基であり;aは0〜3の整数であり、b
    は0〜2の整数であり、但しもしaが0のときは、bは
    前記置換基の少なくとも1つのシロキサン単位において
    1又は2であり、mは0〜19の整数であり、但し、も
    しmが0のときは、aは1、2又は3である)。
JP8305489A 1995-11-02 1996-11-01 予備成形されたケイ素変性有機ポリマーの架橋されたエマルジョン Pending JPH09165454A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/552,162 US5840800A (en) 1995-11-02 1995-11-02 Crosslinked emulsions of pre-formed silicon modified organic polymers
US08/552162 1995-11-02

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09165454A true JPH09165454A (ja) 1997-06-24

Family

ID=24204182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8305489A Pending JPH09165454A (ja) 1995-11-02 1996-11-01 予備成形されたケイ素変性有機ポリマーの架橋されたエマルジョン

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5840800A (ja)
EP (1) EP0771855B1 (ja)
JP (1) JPH09165454A (ja)
KR (1) KR100304995B1 (ja)
CN (1) CN1071349C (ja)
AU (1) AU703181B2 (ja)
CA (1) CA2189195A1 (ja)
DE (1) DE69628714T2 (ja)
TW (1) TW322499B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11193349A (ja) * 1997-10-09 1999-07-21 Dow Corning Corp シリコーンラテックスの製造方法
JP2003522265A (ja) * 2000-02-11 2003-07-22 ダウ・コーニング・ソシエテ・アノニム シリコーンポリマーエマルジョン
JP2018503724A (ja) * 2015-02-09 2018-02-08 ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフトWacker Chemie AG 有機ケイ素化合物の水性分散液

Families Citing this family (50)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0818496A3 (en) * 1996-07-09 1998-05-20 Dow Corning Corporation Method for making aqueous emulsions of functionalized organic polymers
JPH11279408A (ja) * 1997-06-02 1999-10-12 Dainippon Ink & Chem Inc 水性樹脂の製造法、水性硬化性樹脂組成物および水性塗料
EP1000979B1 (en) * 1997-07-28 2009-05-13 Kaneka Corporation Curable adhesive composition
US6201064B1 (en) * 1997-11-06 2001-03-13 Kaneka Corporation Crosslinked rubber particles, graft copolymer particles and thermoplastic resin composition
US6602964B2 (en) * 1998-04-17 2003-08-05 Crompton Corporation Reactive diluent in moisture curable system
US6099971A (en) * 1998-09-09 2000-08-08 Plaskolite, Inc. Polysiloxane abrasion and static resistant coating
DE19934438B4 (de) * 1999-07-22 2008-01-17 Wacker Chemie Ag Verfahren zur Herstellung einer wässrigen 1-Komponenten Siliconzusammensetzung
US6531210B1 (en) 1999-12-30 2003-03-11 United States Gypsum Company Application of methylenediphenyldiisocyanate for producing gypsum/wood fiber board
US6548599B2 (en) 2001-03-14 2003-04-15 The Goodyear Tire & Rubber Company Rubber compositions containing silicon coupled oligomers
US6569942B2 (en) 2001-03-14 2003-05-27 The Goodyear Tire & Rubber Company Rubber compositions containing silicon coupled oligomers
US6737473B2 (en) 2001-07-13 2004-05-18 Dow Corning Corporation High solids emulsions of elastomeric polymers
US6713558B2 (en) * 2001-07-13 2004-03-30 Dow Corning Corporation High solids emulsions of silylated elastomeric polymers
US6720373B2 (en) * 2001-07-13 2004-04-13 Dow Corning Corporation High solids emulsions of curable elastomeric polymers
US6716908B2 (en) * 2002-01-30 2004-04-06 Dow Corning Corporation Alkoxysilyl functional silicone based materials
US6713131B2 (en) * 2002-04-08 2004-03-30 Dow Corning Corporation Methods of coating fabrics with emulsions of elastomeric polymers and polyurethane dispersions
WO2003087171A1 (fr) * 2002-04-12 2003-10-23 Bridgestone Corporation Procede de production de polymere modifie, polymere ainsi obtenu et composition elastomere
JP4101632B2 (ja) 2002-11-01 2008-06-18 株式会社カネカ 硬化性組成物および復元性、クリープ性改善方法
GB0302840D0 (en) * 2003-02-07 2003-03-12 Dow Corning Process for making silicone emulsions
US7013965B2 (en) * 2003-04-29 2006-03-21 General Electric Company Organic matrices containing nanomaterials to enhance bulk thermal conductivity
US20040259991A1 (en) * 2003-06-17 2004-12-23 Weizhen Cai Shelf-stable silane-modified aqueous dispersion polymers
US20040265531A1 (en) * 2003-06-30 2004-12-30 Mckean Dennis R. Sliders bonded by a debondable silicon-based encapsulant
US7344783B2 (en) * 2003-07-09 2008-03-18 Shell Oil Company Durable hydrophobic surface coatings using silicone resins
IL156870A0 (en) * 2003-07-10 2004-02-08 Carmel Olefines Ltd Process for making thermoplastic vulcanizates
US7385001B2 (en) * 2003-07-23 2008-06-10 Dow Corning Corporation Mechanical inversion process for marking silicone oil-in-water emulsions
US20080242744A1 (en) * 2003-07-23 2008-10-02 Kathleen Barnes Process for making silicone-in-water emulsions
US7183370B2 (en) 2003-09-11 2007-02-27 Toyota Technical Center Usa, Inc Phosphonic-acid grafted hybrid inorganic-organic proton electrolyte membranes (PEMs)
JP4854301B2 (ja) * 2003-12-03 2012-01-18 コニシ株式会社 ビニル系−ウレタン系共重合体およびその製造方法
US7576165B2 (en) * 2004-01-27 2009-08-18 Georgia Institute Of Technology Heterocycle grafted monomers and related polymers and hybrid inorganic-organic polymer membranes
US20050288415A1 (en) * 2004-06-23 2005-12-29 Beers Melvin D Highly elastomeric and paintable silicone compositions
US7605203B2 (en) * 2005-05-26 2009-10-20 Tremco Incorporated Polymer compositions and adhesives, coatings, and sealants made therefrom
DE102005043542A1 (de) * 2005-09-13 2007-03-15 Graphit Kropfmühl AG Stabile wässrige Graphitdispersion mit hohem Feststoffgehalt
US9227221B2 (en) * 2005-09-19 2016-01-05 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Hydrophilic-core microcapsules and their formation
WO2007037485A1 (ja) * 2005-09-30 2007-04-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物
DE102005054033A1 (de) * 2005-11-12 2007-05-16 Goldschmidt Gmbh Wässriges Trennmittel und seine Verwendung bei der Herstellung von Polyurethan-Formkörpern
CN1986644A (zh) * 2005-12-21 2007-06-27 汉高股份两合公司 稳定的硅烷化聚合物乳液及其制备方法和应用
GB0708347D0 (en) * 2007-05-01 2007-06-06 Dow Corning Polymer compositions
US7964859B2 (en) * 2007-06-21 2011-06-21 Colorado Seminary Radiation-shielding material using hydrogen-filled glass microspheres
US8709489B2 (en) 2009-09-30 2014-04-29 Surmodics, Inc. Emulsions containing arylboronic acids and medical articles made therefrom
JP5793491B2 (ja) * 2010-03-02 2015-10-14 サンスター技研株式会社 硬化性組成物
US9260629B2 (en) 2010-09-02 2016-02-16 United Technologies Corporation Hydrophobic coating for coated article
BR112014007093B1 (pt) * 2011-09-30 2021-05-11 Dow Global Technologies Llc sistema bicomponente curável por umidade
DE102011086863A1 (de) * 2011-11-22 2013-05-23 Evonik Degussa Gmbh Besonders VOC-arme Gemische olefinisch funktionalisierter Siloxanoligomere basierend auf Alkoxysilanen
US9663657B2 (en) 2011-12-15 2017-05-30 Momentive Performance Materials Inc. Moisture curable organopolysiloxane compositions
DE102012212222B4 (de) * 2012-03-12 2018-05-30 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Dielektrisches Elastomer auf Fluorosilicon-Basis und Verfahren zu seiner Herstellung
KR20140147134A (ko) * 2012-04-17 2014-12-29 모멘티브 퍼포먼스 머티리얼즈 인크. 수분경화성 오가노폴리실록산 조성물
WO2019005790A1 (en) 2017-06-26 2019-01-03 Dow Silicones Corporation SILICONE-POLYETHER COPOLYMER WITH ISOCYANATE FUNCTION, SILICONE-POLYETHER-URETHANE COPOLYMER FORMED THEREWITH, SEALING PRODUCTS COMPRISING THE SAME, AND ASSOCIATED METHODS
US20190277441A1 (en) * 2018-02-15 2019-09-12 Stormy Maratas Cellypod - mobile computing or communications device stand
US11760841B2 (en) 2018-12-21 2023-09-19 Dow Silicones Corporation Silicone-polycarbonate copolymer, sealants comprising same, and related methods
CN113272363B (zh) 2018-12-21 2023-02-17 美国陶氏有机硅公司 硅酮-有机共聚物、包括硅酮-有机共聚物的密封剂和相关方法
EP3763795A1 (de) * 2019-07-08 2021-01-13 tesa SE Feuchtigkeitsvernetzbare, dimensionsstabile polymermasse

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56501488A (ja) * 1979-11-14 1981-10-15
JPS596219A (ja) * 1982-07-01 1984-01-13 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 反応性エマルジヨン
JPH01152131A (ja) * 1987-10-24 1989-06-14 Dow Corning Sa ヒドロキシル基で末端を停止したポリシロキサン類の製造方法
JPH01190731A (ja) * 1987-12-09 1989-07-31 Dow Corning Corp シリコーンエマルションの製造方法
JPH0616894A (ja) * 1990-11-05 1994-01-25 Imperial Chem Ind Plc <Ici> シリカ非含有硬化性組成物、その製造方法及び硬化被膜の形成方法
JPH07196984A (ja) * 1993-08-23 1995-08-01 Toshiba Silicone Co Ltd 皮膜形成シリコーンエマルジョン組成物
US5449716A (en) * 1994-06-30 1995-09-12 Dow Corning Corporation Functional polyorganosiloxane emulsions from dihydrolyzable silanes and photocurable compositions therefrom
JPH08302195A (ja) * 1995-04-27 1996-11-19 Dow Corning Corp シリコーンラテックスおよびその製造法
JPH08302194A (ja) * 1995-04-27 1996-11-19 Dow Corning Corp 架橋ポリシロキサン粒子を有するシリコーンラテックスの製造法
JPH08302199A (ja) * 1995-04-27 1996-11-19 Dow Corning Corp 乳化重合シリコーン・ラテックス及びエラストマー・フィルム製品
JPH09132646A (ja) * 1995-07-26 1997-05-20 Dow Corning Corp ゲルのないマイクロエマルジョン

Family Cites Families (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL128826C (ja) 1963-09-30
US3408321A (en) 1965-06-14 1968-10-29 Gen Electric Moisture curable siloxy terminated polyethers
US3448072A (en) 1965-06-14 1969-06-03 Gen Electric Silylurethane terminated polyester compositions
GB1154853A (en) 1965-08-26 1969-06-11 Gen Electric Improvements in Curable Compositions
US3471440A (en) 1965-08-26 1969-10-07 Gen Electric Curable compositions of diolefin polymers
US3441534A (en) 1966-01-03 1969-04-29 Gen Electric Curable compositions
GB1207594A (en) 1967-03-16 1970-10-07 Union Carbide Corp One component room temperature vulcanizable silicon terminated polymers
GB1181346A (en) * 1967-06-29 1970-02-11 Dow Corning A Siloxane Composition for Treatment of Fibreglass
US3627722A (en) 1970-05-28 1971-12-14 Minnesota Mining & Mfg Polyurethane sealant containing trialkyloxysilane end groups
DE2445220A1 (de) 1974-09-21 1976-04-08 Bayer Ag Zu elastomeren haertbare formmassen auf der basis von polysiloxan-polyurethan-mischpolymeren
US3979344A (en) 1974-11-19 1976-09-07 Inmont Corporation Vulcanizable silicon terminated polyurethane polymer composition having improved cure speed
US4067844A (en) 1976-12-22 1978-01-10 Tremco Incorporated Urethane polymers and sealant compositions containing the same
JPS546096A (en) 1977-06-15 1979-01-17 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Preparation of silyl-terminated polymer
JPS5436395A (en) 1977-08-25 1979-03-17 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Novel vinyl type resins, their preparation, and coatings containing the same
JPS5491590A (en) 1977-12-29 1979-07-20 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Polyester oligomer having allyl-type unsaturated group
JPS54123196A (en) 1978-03-16 1979-09-25 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Novel ether-ester block copolymer
US4222925A (en) 1978-08-02 1980-09-16 Inmont Corporation Vulcanizable silicon terminated polyurethane polymer compositions having improved cure speed
US4323488A (en) 1979-03-26 1982-04-06 Shin-Etsu Chemical Company Limited Method for the preparation of silicone-modified polyoxyalkylene polyethers and room temperature-curable compositions therewith
JPS55129405A (en) 1979-03-29 1980-10-07 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Silyl group-containing vinyl resin and its preparation
JPS5810418B2 (ja) 1979-04-12 1983-02-25 信越化学工業株式会社 シリコ−ン変性ポリオキシアルキレンポリエ−テルの製造方法
JPS57158226A (en) 1981-03-23 1982-09-30 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Production of silicon-modified polymer
GB2110706B (en) 1981-12-11 1985-08-07 Anic Spa Isobutylene-triene copolymers
US4374237A (en) 1981-12-21 1983-02-15 Union Carbide Corporation Silane-containing isocyanate-terminated polyurethane polymers
JPS59131625A (ja) 1983-09-05 1984-07-28 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 高分子量アルキレンオキシド重合体の製造法
DE3426987A1 (de) 1984-07-21 1986-01-30 Schering AG, 1000 Berlin und 4709 Bergkamen Verfahren zur herstellung von unter feuchtigkeitsausschluss lagerstabilen kunstharzmassen und deren verwendung
JPS61238848A (ja) 1985-04-17 1986-10-24 Shin Etsu Chem Co Ltd 室温硬化性組成物
JPS61159419A (ja) 1985-12-14 1986-07-19 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd シリル末端重合体の製造法
US4652610A (en) 1986-01-03 1987-03-24 Ppg Industries, Inc. Compositions based on silicon-containing resins having hydrolyzable groups
CA1274647C (en) 1986-06-25 1990-09-25 CURING ISOBUTYLENE POLYMER
JPH0657726B2 (ja) 1986-10-29 1994-08-03 鐘淵化学工業株式会社 新規な硬化性樹脂
JPS6422904A (en) 1987-07-17 1989-01-25 Kanegafuchi Chemical Ind Isobutylene polymer
JP2602865B2 (ja) 1987-12-26 1997-04-23 鐘淵化学工業株式会社 硬化性組成物
WO1990010037A1 (en) 1989-02-28 1990-09-07 Kanegafuchi Chemical Industry Co., Ltd. Organic polymer, preparation thereof, and curable composition comprising same
JPH03167254A (ja) 1989-11-27 1991-07-19 Dainippon Ink & Chem Inc 湿気硬化性組成物
JPH03195768A (ja) 1989-12-22 1991-08-27 Dainippon Ink & Chem Inc 湿気硬化性組成物
JPH03203955A (ja) 1989-12-29 1991-09-05 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 反応性ケイ素基含有ε―カプロラクトン重合体組成物及びそれより得られる硬化物
BR9105577A (pt) 1990-12-26 1992-09-01 Union Carbide Chem Plastic Processo para producao de poliesteres terminados em alcoxi silanos
JPH04363319A (ja) 1991-06-11 1992-12-16 Yokohama Rubber Co Ltd:The 加水分解性アルコキシシリル基含有ポリマーおよびその合成方法
JPH05125175A (ja) 1991-11-01 1993-05-21 Asahi Glass Co Ltd ポリエーテル重合体の製造方法
US5227434A (en) 1992-08-26 1993-07-13 Olin Corporation Moisture curable polymers
CA2130592A1 (en) * 1993-08-23 1995-02-24 Hiroyoshi Shimotsu Film-forming silicone emulsion composition
US5482994A (en) * 1994-05-23 1996-01-09 Dow Corning Corporation Silicone/organic copolymer emulsions from preformed organic emulsions

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56501488A (ja) * 1979-11-14 1981-10-15
JPS596219A (ja) * 1982-07-01 1984-01-13 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 反応性エマルジヨン
JPH01152131A (ja) * 1987-10-24 1989-06-14 Dow Corning Sa ヒドロキシル基で末端を停止したポリシロキサン類の製造方法
JPH01190731A (ja) * 1987-12-09 1989-07-31 Dow Corning Corp シリコーンエマルションの製造方法
JPH0616894A (ja) * 1990-11-05 1994-01-25 Imperial Chem Ind Plc <Ici> シリカ非含有硬化性組成物、その製造方法及び硬化被膜の形成方法
JPH07196984A (ja) * 1993-08-23 1995-08-01 Toshiba Silicone Co Ltd 皮膜形成シリコーンエマルジョン組成物
US5449716A (en) * 1994-06-30 1995-09-12 Dow Corning Corporation Functional polyorganosiloxane emulsions from dihydrolyzable silanes and photocurable compositions therefrom
JPH08302195A (ja) * 1995-04-27 1996-11-19 Dow Corning Corp シリコーンラテックスおよびその製造法
JPH08302194A (ja) * 1995-04-27 1996-11-19 Dow Corning Corp 架橋ポリシロキサン粒子を有するシリコーンラテックスの製造法
JPH08302199A (ja) * 1995-04-27 1996-11-19 Dow Corning Corp 乳化重合シリコーン・ラテックス及びエラストマー・フィルム製品
JPH09132646A (ja) * 1995-07-26 1997-05-20 Dow Corning Corp ゲルのないマイクロエマルジョン

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11193349A (ja) * 1997-10-09 1999-07-21 Dow Corning Corp シリコーンラテックスの製造方法
JP2003522265A (ja) * 2000-02-11 2003-07-22 ダウ・コーニング・ソシエテ・アノニム シリコーンポリマーエマルジョン
JP4913972B2 (ja) * 2000-02-11 2012-04-11 ダウ・コーニング・ヨーロッパ・ソシエテ・アノニム シリコーンポリマーエマルジョン
JP2018503724A (ja) * 2015-02-09 2018-02-08 ワッカー ケミー アクチエンゲゼルシャフトWacker Chemie AG 有機ケイ素化合物の水性分散液

Also Published As

Publication number Publication date
EP0771855A3 (en) 1997-11-12
AU7055196A (en) 1997-05-08
US5840800A (en) 1998-11-24
AU703181B2 (en) 1999-03-18
CA2189195A1 (en) 1997-05-03
DE69628714T2 (de) 2004-04-22
TW322499B (ja) 1997-12-11
CN1071349C (zh) 2001-09-19
CN1151998A (zh) 1997-06-18
DE69628714D1 (de) 2003-07-24
EP0771855B1 (en) 2003-06-18
KR100304995B1 (ko) 2001-11-22
KR970027154A (ko) 1997-06-24
EP0771855A2 (en) 1997-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100304995B1 (ko) 가교결합되고 규소 개질된 유기중합체의 수성분산액을 형성하는 방법
AU701207B2 (en) Crosslinked emulsions with optimum consistency and handling without thickeners
CA1253276A (en) Curable silicone compositions and processes
AU707415B2 (en) Aqueous silicone emulsions forming silicone elastomers having improved adhesion to substrates
KR101347096B1 (ko) 오가노실록산 조성물
US7414086B2 (en) Room temperature-curable organopolysiloxane compositions
JP3962926B2 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JPWO2017187762A1 (ja) 末端シラノール基含有ポリオキシアルキレン系化合物及びその製造方法、室温硬化性組成物、シーリング材並びに物品
JPH07113086B2 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
US6831127B2 (en) Non-staining silicone rubber compositions
JP2004182942A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JPH0834922A (ja) 室温硬化性シリコーンエラストマー組成物
JP5545924B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP2005162974A (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP4085177B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP3979479B2 (ja) 硬化性組成物
JP4183940B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
US4555420A (en) Curable silicone compositions and processes
JP3242554B2 (ja) 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP4081307B2 (ja) 硬化性組成物
JPH10279806A (ja) ポリオルガノシロキサン組成物
JP3853073B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP2002348476A (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
JP2519577B2 (ja) 室温硬化性シリコ―ンゴム組成物及びその硬化物
JP2000038562A (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010220