JPH03203955A - 反応性ケイ素基含有ε―カプロラクトン重合体組成物及びそれより得られる硬化物 - Google Patents

反応性ケイ素基含有ε―カプロラクトン重合体組成物及びそれより得られる硬化物

Info

Publication number
JPH03203955A
JPH03203955A JP34078089A JP34078089A JPH03203955A JP H03203955 A JPH03203955 A JP H03203955A JP 34078089 A JP34078089 A JP 34078089A JP 34078089 A JP34078089 A JP 34078089A JP H03203955 A JPH03203955 A JP H03203955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
weight
cured product
reactive silicon
chlorinated paraffin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34078089A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Hattori
準 服部
Hiroshi Ando
寛 安藤
Kazumasa Hashimoto
和昌 橋本
Kazuya Yonezawa
米沢 和弥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP34078089A priority Critical patent/JPH03203955A/ja
Publication of JPH03203955A publication Critical patent/JPH03203955A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合
体を含有する硬化性樹脂組成物及びそれより得られる硬
化物に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]ケイ素
原子に結合した水酸基または加水分解性基を有し、シロ
キサン結合を形成しうるケイ素原子含有基(以下、「反
応性ケイ素基」という)を分子内に有するオリゴマーは
、空気中の水分等により室温にて容易に架橋し、硬化物
となる。このような硬化性樹脂(オリゴマー)としては
、種々の主鎖骨格を有するものが従来より知られている
。これらの中でポリシロキサンやポリエーテルを主鎖骨
格としたものは室温にて液状であり、架橋反応後はゴム
弾性体として良好な特性を示すため、建築用シーリング
材等として広く用いられている。
これら反応性ケイ素基含有オリゴマーの中で、ε−カプ
ロラクトン重合体を主鎖骨格とするものも開示されてい
る(例えば、特公昭46−3・0711号、特公昭49
−32673号)。このようなε−カプロラクトン重合
体は優れた耐熱性、耐候性を有している。しかしながら
、ε−カプロラクトン重合体は通常結晶性を示し、さら
にその融点は50〜60℃である。このため、上述の反
応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合体は室温にて
固体状であり、架橋反応後においても可撓性に乏しく、
ゴム弾性体としての性質を示さない。
一方、従来におけるε−カプロラクトン重合体を用いた
可撓性組成物としては、塩素含有高分子にε−カプロラ
クトン重合体をブレンドしたものが知られている。ε−
カプロラクトン重合体は、ポリ塩化ビニル、ポリクロロ
スチレン、塩素化ポリプロピレンと言った塩素含有高分
子に対して良好な相溶性を示し、このため、塩素含有高
分子にブレンドすることによりそのガラス転移温度を低
下させ、可撓性を向上させる高分子可塑剤として作用す
る(ジャーナル・オブ、アプライド、ポリマー・サイエ
ンス(Journalof’ Applied Po1
y+*er 5cience)第21巻3035頁(1
977)、ジャーナル・オブ・アプライド中ポリマー拳
サイエンス(Journal of’ Applfed
 Po1yser 5cience)第27巻559頁
(1982)、秋田三部、井上陸、西敏夫共著“ポリマ
−ブレンド2シーエムシー262頁)。このような可撓
性組成物として、例えばポリ−ε−カプロラクトン含有
塩化ビニルを主成分とする可撓性組成物(特開平1−1
03641号)等が開示されている。
しかしながら、これら従来のε−カプロラクトン重合体
含有可撓性組成物は、いずれも、100℃以下における
流動性に乏しく、且つ、高分子鎖の架橋構造を持たない
ため、ゴム弾性体としての性質に乏しいものであった。
そこで、本発明の課題は、反応性ケイ素基含有ε−カプ
ロラクトン重合体の結晶化度を低下させ、100℃以下
において適度な流動性を有するとともに、架橋反応させ
ることで可撓性に優れ、ゴム弾性体として良好な特性を
示す重合体組成物を提供する処にある。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明の重合体
組成物は、(A)水酸基または加水分解性基の結合した
ケイ素原子を含むケイ素原子含有基を少なくとも1個有
し、シロキサン結合を形成することにより架橋しうる数
平均分子量500〜20.000のε−カプロラクトン
重合体100重量部、及び(B)平均炭素数10〜30
で平均塩素含量45〜70重量%の塩素化パラフィン5
0〜500重量部を含有してなるものであり、本発明の
硬化物は前記重合体組成物より得られるものである。
本発明に用いられる塩素化パラフィンは、上述の塩素含
有高分子と比較して軟化点が低く、低粘性であり、これ
を反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合体に添加
することにより100℃以下において流動性の高い組成
物が得られる。更にこの組成物を架橋反応させると、可
撓性を有するとともに、弾性体としての性質を示す硬化
物を得ることが可能である。
本発明で用いられる反応性ケイ素基を有する数平均分子
量500〜20,000のε−カプロラクトン重合体の
主鎖骨格をなすε−カプロラクトン重合体は、ε−カプ
ロラクトンの開環重合により容易に得られる。このよう
なε−カプロラクトン重合体への反応性ケイ素基の導入
は、公知の方法で行なえばよい。すなわち11例えば、
エチレングリコールを開始剤として得られる両末端に水
酸基を有するε−カプロラクトン重合体に、ピリジンを
用いて、クロルギ酸アリルを反応させることにより不飽
和基を導入し、次いでヒドロシランを用いて、塩化白金
酸触媒存在下でヒドロシリル化すればよい。
反応性ケイ素基は特に限定されるものではないが、代表
的なものを示すと、例えば、下記−般式(1)で表わさ
れる基が挙げられる。
0の1価の炭化水素基であり、3個のRoは同一であっ
てもよく、異なっていてもよい。Xは水酸基または加水
分解性基を示し、Xが2個以上存在するとき、それらは
同一であってもよく、異なっていてもよい。aは0.1
.2または3を、bは0.1または2をそれぞれ示す。
また、m個の 一5i−0−基 [式中、R1およびR2は、いずれも炭素数1〜20の
アルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜
20のアラルキル基または(R’ ) a S iO−
で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R1または
R2が2個以上存在するとき、それらは同一であっても
よく、異なっていてもよい。ここでRoは炭素数1〜2
におけるbは異なっていてもよい。mは0または1〜1
9の整数を示す。但し、a十Σb≧1を満足するものと
する。] 上記Xで示される加水分解性基は特に限定されず、従来
公知の加水分解性基であればよい。
具体的には、例えば、水素原子、ノ\ロゲン原子、アル
コキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ
基、アミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプ
ト基、アルケニルオキシ基等が挙げられる。これらの内
では、水素原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケト
キシメート基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、
メルカプト基およびアルケニルオキシ基が好ましいが、
加水分解性が穏やかで取扱いやすいという観点からアル
コキシ基が特に好ましい。
この加水分解性基や水酸基は1個のケイ素原子に1〜3
個結合することができ、(a+Σb)は1〜5であるの
が好ましい。加水分解性基や水酸基が反応性ケイ素基中
に2個以上存在する場合には、それらは同一であっても
よく、異なっていてもよい。
反応性ケイ素基中に、ケイ素原子は1個あってもよく、
2個以上あってもよいが、シロキサン結合等によりケイ
素原子の連結された反応性ケイ素基の場合には、20個
程度あってもよい。
なお、下記一般式(2)で表わされる反応性ケイ素基が
、入手容易の点からは好ましい。
3−a ・・・・・・ (2) 5i−Xa (式中、RX、aは前記と同じ。) また、上記一般式(1)におけるR1およびR2の具体
例としては、例えば、メチル基、エチル基などのアルキ
ル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フェ
ニル基などのアリール基、ベンジル基などのアラルキル
基、Rがメチル基やフェニル基などである (R’ ) a S iO−で示されるトリオルガノシ
ロキシ基等が挙げられる。R2としてはメチル基が特に
好ましい。
反応性ケイ素基はε−カプロラクトン重合体1分子中に
少なくとも1個、好ましくは1.1〜5個存在するのが
よい。重合体1分子中に含まれる反応性ケイ素基の数が
1個未満になると、硬化性が不充分になり、また多すぎ
ると網目構造かあまりに密となるため良好な機械特性を
示さなくなる、。
反応性ケイ素基はε−カプロラクトン重合体分子の末端
に存在してもよく、内部に存在してもよく、或は両方に
存在してもよい。特に、反応性ケイ素基が分子鎖の末端
に存在する場合には、最終的に形成される硬化物に含ま
れるεカプロラクトン重合体成分の有効網目鎖量が多く
なるため、高強度で高伸び(低弾性率)を示すゴム状硬
化物が得られ易くなるなどの利点があり、好ましい。
本発明で用いられる塩素化パラフィンは、通常、パラフ
ィンに塩素を反応させることにより得られるものであり
、平均炭素数が10〜30で平均塩素含量の異なるもの
が各種販売されている。本発明においては、塩素化パラ
フィンの平均塩素含量が高いほど、重合体組成物または
硬化物中のε−カプロラクトン重合体の結晶化を抑える
傾向が見られ、硬化物の可撓性が向上する。しかし、塩
素化パラフィンは平均塩素含量の高いものほど軟化点が
高くなり、組成物の流動性が低下する。これらの点から
、本発明で用いられる塩素化パラフィンの平均塩素含量
は45〜70重量%である。本発明の組成物中の塩素化
パラフィンの配合量は、反応性ケイ素基含有ε−カプロ
ラクトン重合体100重量部に対して50〜500重量
部である。50重量部未満であれば、その硬化物に充分
な可撓性を付与することができず、また、500重量部
を超えると、反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重
合体間の架橋反応が困難となり、充分に硬化しないので
不適当である。
上述の組成物に低分子可塑剤を添加すると、組成物の流
動性が向上して好ましい。低分子可塑剤としては、反応
性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合体及び塩素化パ
ラフィンに相濱性を示すものであれば、通常市販されて
いるものを用いることができる。このような低分子可塑
剤としては、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート
、ジブチルフタレート、ジー2−エチルへキシルフタレ
ート、ジオクチルフタレート等のフタル酸エステル;ジ
メチルアジペート、ジー2−エチルへキシルアジペート
、ジブチルアジペート等のアジピン酸エステル;ジー2
−エチルへキシルセバケート、ジブチルセバケート等の
セバシン酸エステル:フェニルキシリルエタン、α−メ
チルスチレンダイマー、同ダイマー トリマー、テトラ
マー混合物等の芳香族炭化水素系可塑剤等が挙げられる
。これらの中では、フタル酸エステル、フェニルキシリ
ルエタン、α−メチルスチレンオリゴマー等が特に好ま
しい。
これら低分子可塑剤は、特に組成物における流動性の向
上に有効であるが、塩素化パラフィンに対して多量に添
加した場合、ε−カプロラクトン重合体の結晶化を抑制
することができず、その硬化物に充分な可撓性を付与す
ることができない。低分子可塑剤の添加量は、反応性ケ
イ素基含有ε−カプロラクトン重合体100重量部に対
して0〜500重量部で、且つ、塩素化パラフィン/低
分子可塑剤の重量比が10010〜20/80であるの
が好ましい。
本発明の重合体組成物を用いて硬化物を得るには、シラ
ノール縮合触媒(硬化触媒)により、加水分解性基を縮
合させる。そのようなシラノール縮合触媒としては、従
来公知のものが広く使用できるが、例えば、テトラブチ
ルチタネート、テトラプロピルチタネートなどのチタン
酸エステル類ニジブチルスズジラウレート、ジブチルス
ズマレエート、ジブチルスズジアセテート、オクチル酸
スズ、ナフテン酸スズなどのスズカルボン酸塩類;ジブ
チルスズオキサイドとフタル酸エステルとの反応物;ジ
ブチルスズジアセチルアセトナート;アルミニウムトリ
スアセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルア
セトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチル
アセトアセテートなどの有機アルミニウム化合物類;ジ
ルコニウムテトラアセチルアセトナート、チタンテトラ
アセチルアセトナートなどのキレート化合物類;オクチ
ル酸鉛;ブチルアミン、オクチルアミン、ジブチルアミ
ン、モノエタノールアミン、ジェタノールアミン、トリ
エタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン
、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キ
シリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジン
、ジフェニルグアニジン、2.4.6−)リス(ジメチ
ルアミノメチル)フェノール、モルホリン、Nメチルモ
ルホリン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,
8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(D
 B U)などのアミン系化合物、あるいはこれらアミ
ン系化合物のカルボン酸などとの塩;過剰のポリアミン
と多塩基酸とから得られる低分子量ポリアミド樹脂;過
剰のポリアミンとエポキシ化合物との反応生成物;γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノ
エチル)アミノプロピルメチルジメトキシシランなどの
アミノ基を有するシランカップリング剤;などのシラノ
ール縮合触媒、さらには他の酸性触媒、塩基性触媒など
の公知のシラノール縮合触媒等が挙げられる。これらの
触媒は単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい
硬化触媒を用いる場合、その配合量は、反応性ケイ素基
含有ε−カプロラクトン重合体100重量部に対して通
常0.01〜20重量部程度が好ましく、0.1〜10
重量部程度が更に好ましい。シラノール縮合触媒の配合
量が多すぎると、硬化時に局部的な発熱や発泡が生じ、
良好な硬化物が得られにくくなるので、好ましくない。
本発明の組成物には、更に、必要に応じて、接着性改良
剤、物性調整剤、保存安定性改良剤、充填剤、老化防止
剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、オゾン劣化防止剤
、光安定剤、アミン系ラジカル連鎖禁止剤、リン系過酸
化物分解剤、滑剤、顔料、発泡剤などの各種添加剤を適
宜添加することが可能である。
[発明の効果] 本発明は、結晶性を有する数平均分子量500〜20,
000の反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合体
に塩素化パラフィンを加えることによりその結晶化度を
低下させるものであり、これによって本発明の重合体組
成物は100℃以下において適度な流動性を有し、且つ
、この重合体組成物を硬化させて得られる硬化物は可撓
性を有し室温においてゴム弾性挙動を示す。
[実施例] 本発明をより一層明らかにするために、以下に実施例を
掲げる。
なお、以下の実施例及び比較例において、反応性ケイ素
基含有ε−カプロラクトン重合体としては、下記の構造
のジメトキシメチルシリル基を分子鎖両端に有する数平
均分子量8,000の結晶性カプロラクトン重合体を用
いた。
H3 S i(OCHa ) 2 実施例1 反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合体100重
量部に、塩素含量70重量%の塩素化パラフィン(東ソ
ー株式会社製、トヨパラックスA−70)を100重量
部、及び200重量部加え、混合して組成物を得た。こ
れに、シラノール縮合触媒としてオクチル酸スズ及びラ
ウリルアミンを、反応性ε−カプロラクトン重合体10
0重量部に対して各々3重量部、0゜75重量部添加し
、50℃のオーブン中で5日間放置して硬化物を得た。
実施例2 塩素化パラフィンとして塩素含量50重量%の塩素化パ
ラフィン(東ソー株式会社製、トヨパラックス150)
を用いた以外は実施例1と同様にして、組成物及び硬化
物を得た。
実施例3 反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合体100重
量部に、塩素含量70重量%の塩素化パラフィン(トヨ
パラックスA−70)とフェニルキシリルエタン(日本
石油化学株式会社製、8石ハイゾール5AS−296)
の80/20混合物(重量比)を100重量部、及び2
00重量部加え、混合して組成物を得た。これを実施例
1と同様の方法により硬化物とした。
実施例4 塩素含量70重量%の塩素化パラフィンとフェニルキシ
リルエタンの混合物として重量比が60/40のものを
用いた以外は実施例3と同様にして、組成物及び硬化物
を得た。
比較例1 反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合体100重
量部に、フェニルキシリルエタン(8石ハイゾール5A
S−296)を100重量部、及び200重量部加え、
混合して組成物を得た。これを実施例1と同様の方法に
より硬化物とした。
比較例2 フェニルキシリルエタンの代りにα−メチルスチレンダ
イマー(三井東圧化学株式会社製、MSD#100)を
用いた以外は比較例1と同様にして、組成物及び硬化物
を得た。
比較例3 塩素化パラフィンとして塩素含量43重量%の塩素化パ
ラフィン(東ソー株式会社製、トヨパラックス145)
を用いた以外は実施例1と同様にして、組成物及び硬化
物を得た。
比較例4 反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合体100重
量部に、オクチル酸スズ0.12重量部及びラウリルア
ミン0.03重量部を添加し、80℃のオーブン中で4
日間放置して反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重
合体単独の硬化物を得た。
以上の実施例及び比較例の組成物の流動性及び硬化物の
可撓性を評価した。反応性ケイ素基含有ε−カプロラク
トン重合体組成物の流動性は、E型粘度計を用いて測定
した80℃における粘度により評価した。硬化物の可撓
性は、スプリング式硬度計A型を用いて測定した25℃
における硬度及び23℃におけるダンベル引張り試験の
測定値により評価した。測定結果を表1〜3に示す。な
お、各表中のPHRは、反応性ケイ素基含有ε−カプロ
ラクトン重合体100重量部に対する各添加剤の重量部
を示す。
(以下余白) 表1において、比較例4の反応性ケイ素基含有ε−カプ
ロラクトン重合体単独系と比較して、実施例1の塩素化
パラフィン単独添加系又は実施例3及び4の塩素化パラ
フィン/低分子可塑剤混合添加系は、粘度が低く、流動
性の向上が認められた。また、実施例1.3及び4と比
較例1の低分子可塑剤単独添加系を比較すると、低分子
可塑剤量の大きいものほど流動性が向上することが認め
られた。
表2において、比較例4の反応性ケイ素基含有ε−カプ
ロラクトン重合体単独系と比較して、実施例1及び2の
塩素化パラフィン単独添加系並びに実施例3及び4の塩
素化パラフィン/低分子可塑剤混合添加系は、硬化物の
硬度が低く、可撓性の向上が認められた。また、実施例
1.3及び4と比較例1を比較すると、低分子可塑剤量
の大きいものほど可撓性が低下することが認められた。
さらに、実施例1及び2並びに比較例3より、塩素化パ
ラフィンの塩素含量が大きいほど可撓性が向上すること
が認められた。
表3において、実施例1.3及び4と比較例1を比較す
ると、低分子可塑剤量の大きいものほど引張り初期にお
けるモジュラスが高く、破断強度及び破断伸びが低下す
ることが認められた。さらに、実施例1及び2、並びに
比較例3より、塩素化パラフィンの塩素含量が大きいほ
ど引張り初期におけるモジュラスが低く、破断強度及び
破断伸びが向上することが認められた。
以上の実施例及び比較例の測定結果から、塩素化パラフ
ィンを反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン重合体に
添加することにより、その流動性が向上し、さらにその
硬化物が室温において可撓性に富み、ゴム弾性体として
良好な引張り特性を示すことが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 (A)水酸基または加水分解性基の結合したケイ素原子
    を含むケイ素原子含有基を少なくとも1個有し、シロキ
    サン結合を形成することにより架橋しうる数平均分子量
    500〜20,000のε−カプロラクトン重合体10
    0重量部、及び (B)平均炭素数10〜30で平均塩素含量45〜70
    重量%の塩素化パラフィン50〜500重量部 を含有してなる反応性ケイ素基含有ε−カプロラクトン
    重合体組成物。 2、500重量部以下の低分子可塑剤を併有してなる請
    求項1記載の組成物。 3、低分子可塑剤が芳香族炭化水素系可塑剤である請求
    項2記載の組成物。 4、塩素化パラフィン/低分子可塑剤の重量比が100
    /0〜20/80である請求項2又は3記載の組成物。 5、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物より得
    られる硬化物。
JP34078089A 1989-12-29 1989-12-29 反応性ケイ素基含有ε―カプロラクトン重合体組成物及びそれより得られる硬化物 Pending JPH03203955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34078089A JPH03203955A (ja) 1989-12-29 1989-12-29 反応性ケイ素基含有ε―カプロラクトン重合体組成物及びそれより得られる硬化物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34078089A JPH03203955A (ja) 1989-12-29 1989-12-29 反応性ケイ素基含有ε―カプロラクトン重合体組成物及びそれより得られる硬化物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03203955A true JPH03203955A (ja) 1991-09-05

Family

ID=18340228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34078089A Pending JPH03203955A (ja) 1989-12-29 1989-12-29 反応性ケイ素基含有ε―カプロラクトン重合体組成物及びそれより得られる硬化物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03203955A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0771855A2 (en) 1995-11-02 1997-05-07 Dow Corning Corporation Crosslinked emulsions of pre-formed silicon-modified organic polymers
JP2012031411A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Evonik Goldschmidt Gmbh 変性アルコキシル化生成物を使用して製造されるポリマーの貯蔵寿命が延び、かつ、延伸性が増加される、少なくとも1つの非末端アルコキシシリル基を有する変性アルコキシル化生成物
JP2012102154A (ja) * 2010-11-05 2012-05-31 Kaneka Corp 硬化性組成物
CN109679054A (zh) * 2018-11-12 2019-04-26 中国人民解放军海军工程大学 船舶隔振元件用耐水解聚氨酯弹性体的制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0771855A2 (en) 1995-11-02 1997-05-07 Dow Corning Corporation Crosslinked emulsions of pre-formed silicon-modified organic polymers
JP2012031411A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Evonik Goldschmidt Gmbh 変性アルコキシル化生成物を使用して製造されるポリマーの貯蔵寿命が延び、かつ、延伸性が増加される、少なくとも1つの非末端アルコキシシリル基を有する変性アルコキシル化生成物
JP2012102154A (ja) * 2010-11-05 2012-05-31 Kaneka Corp 硬化性組成物
CN109679054A (zh) * 2018-11-12 2019-04-26 中国人民解放军海军工程大学 船舶隔振元件用耐水解聚氨酯弹性体的制备方法
CN109679054B (zh) * 2018-11-12 2021-05-11 中国人民解放军海军工程大学 船舶隔振元件用耐水解聚氨酯弹性体的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5223597A (en) Curable composition
US6803445B2 (en) Moisture curable polyurethane and/or epoxy resin composition and storage stabilizer contained therein
JP5405784B2 (ja) 室温硬化性ケイ素基含有ポリマー組成物およびその製造方法
JP2995309B2 (ja) 硬化性組成物
JP2008019361A (ja) 反応性ケイ素基含有ポリマーの調製方法および室温硬化性ケイ素基含有ポリマー組成物
JPH03203955A (ja) 反応性ケイ素基含有ε―カプロラクトン重合体組成物及びそれより得られる硬化物
JP5335178B2 (ja) 室温硬化性ケイ素基含有ポリマー組成物の調製方法
JP4034716B2 (ja) 硬化性組成物
JP2711396B2 (ja) 硬化性樹脂組成物の深部硬化性を改善する方法
JP2984763B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH02132151A (ja) 硬化性樹脂組成物
JP2995310B2 (ja) 硬化性組成物
JP2855025B2 (ja) 硬化性組成物
JP2832459B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP2787353B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP2818886B2 (ja) 防曇剤組成物
JP2787354B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH0297562A (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH03100048A (ja) 硬化性樹脂組成物
JP2787348B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH02133459A (ja) 硬化性樹脂組成物
JP3317676B2 (ja) 硬化性組成物の硬化物
JP3304955B2 (ja) 硬化性組成物
JP3146020B2 (ja) 硬化性樹脂組成物
JP3304954B2 (ja) シーラント用硬化性組成物