JP5313882B2 - 主要コンテンツと補助コンテンツを表示する装置 - Google Patents

Description

（関連出願の相互参照）
本出願は、2007年5月7日に出願のＰＣＴ出願PCT/US07/11059の継続出願でありその優先権の利益を主張する。ＰＣＴ出願は、2006年5月5日に出願された米国仮特許出願第60/798,381号の「Advertisement Rotation」の優先権の利益を主張し、その開示は参照により本明細書に援用される。

本出願は、2006年2月24日出願の米国特許出願第11/361,121号、「Method and System for Providing Auxiliary Content Located on Local Storage During Download/Access of Primary Content Over a Network」に関連し、この米国特許出願は、2001年1月29日出願の米国特許出願第09/771751号、「Method and System for Providing Auxiliary Content Located on Local Storage During Download/Access of Primary Content Over a Network」の継続出願でありその優先権の利益を主張する。本出願は、1999年12月2日出願の米国特許出願第09/452,811号、「Method and System for Enabling Optional Customer Election of Auxiliary Content Provided on Detachable Local Storage Media」にも関連する。これらの共有された出願の開示は参照により本明細書に援用される。

本発明は、一般に、ネットワークに接続された装置上に表示される広告の管理に関する。より詳細には、本発明は、広告コンテンツを受け取り広告の関連性と最新状態を維持する装置で見られる広告のターゲット配信、置換、表示および統計報告に関する。

「新たなメディア」がますます一般的になるにつれて、新聞や雑誌のような伝統的な広告販路の需要が減少している。放送テレビやラジオのような従来メディアの他の形態は、減少した広告需要と収益に関してこの傾向を受けていることに気づいている。

伝統的な広告へのアクセスと使用の需要の減少は、部分的には、インターネットやオンデマンドのビデオコンテンツの出現と、ケーブルテレビや衛星テレビの継続成長の結果である。双方向でオンラインのテレビゲームのような他の形態のエンターテイメントの人気の増加と、様々な形態のメディアコンテンツへの携帯装置によるアクセスの継続成長は、伝統的な広告パラダイムの衰退にさらに貢献している。

この傾向にもかかわらず、製品やサービスに関する情報を消費者に提供するためのメーカとサービス提供者（および関連する広告代理店）のニーズは残っている。「合理的に限定された」消費者も、新しく革新的な製品やサービスについての情報を求めている。消費者とメーカとの間のギャップを埋める広告がないと、消費者のコストが増加し製品の需要が低下する傾向がある。この点において、広告は、情報を受けた市民が様々な商品やサービスに気づいてその購入準備するのを助ける一方、同時にコストサイクルのスパイクを軽くする役に立っている。

同様に、消費者とメーカによる広告の本来の必要性にもかかわらず、従来の広告メディア（古いメディア）の効率は減少している。その結果、消費者に到達する供給側の労力はますます困難になった。これは、特に携帯メディア（例えば、携帯用デジタルメディア装置）の場合に当てはまることがわかった。携帯用メディア装置およびオンラインゲームの場合、消費者（ユーザ）は伝統的な広告チャネルから隔離されることが多い。したがって、その種の装置とオンライン・エンターテイメントの驚くべき人気にもかかわらず、巨大な一般消費者は、様々な広告実体の商品やサービスにさらされていない。

広告主が消費者に到達できるそれらの例では、新鮮でないか旧式のメッセージとともに行われることが多い。例えば、一連の映画のプレビュー付きのＤＶＤは、プレビューの映画が公開されその後劇場公開が終わると時代遅れになる。それにもかかわらず、広告はディスクに埋め込まれたままである。様々なゲームシステムが、ゲームディスクに埋め込まれた広告コンテンツがすぐに無関係になるという同様の欠点を有している。焦点が絞られ、関連し、または個人的に関係する広告コンテンツ（このような広告コンテンツが望まれている場合）を求める消費者の要求と、広告の成功に関する統計情報を求める広告主のニーズは、問題を複雑にするだけである。

このように、最新の広告コンテンツを様々なサービスを通して様々なメディア装置に配信する必要性が存在する。さらに、コンテンツの特定の受取人にとってできる限り関連するコンテンツの必要性が存在する。そのようなコンテンツの作成者またはスポンサーに対し、コンテンツの配信、表示および効果に関連する統計情報を作成し報告するさらなる必要性も存在する。

コンテンツを配信するシステムおよび方法が開示される。システムは、少なくとも一つのデータ通信ネットワークと、このネットワークに通信可能に接続されたクライアント装置とを備える。クライアントユーザ装置は、装置のユーザのしるし（indicia）を生成するように構成されてもよい。コンテンツサーバは、少なくとも一つのデータ通信ネットワークに通信可能に接続され、上述のクライアント装置に対して主要コンテンツ、補助コンテンツおよび／またはその両方を配信するように構成されてもよい。コンテンツの特定の部分は、装置のユーザのしるしにより少なくとも一部が決定されてもよい。追跡とフィードバックをする様々な手段が実装されていてもよい。

一実施形態では、主要コンテンツと補助コンテンツを表示する装置が提供される。この装置は、複数のトリガデータポイントを持つ主要コンテンツの少なくとも一つのソースを備えてもよい。各トリガデータポイントは、主要コンテンツに関する補助広告コンテンツを特定、検索および挿入するための点を含む。広告選択モジュールは、メモリ内に保存された補助広告コンテンツを特定するように構成される。主要コンテンツ内のデータの引き出し処理に応じて、かつ装置の現行ユーザのユーザプロフィールに関連する情報に基づいて上記の特定が発生する。ユーザプロフィールは、主要コンテンツまたは補助コンテンツに対するユーザの好みを含む。本発明の広告回転機能にしたがって、トリガデータポイントの後続の処理により、異なる補助広告コンテンツの特定が生じてもよい。本装置にデコーダが備えられてもよい。デコーダは、メモリ内にあり広告選択モジュールにより特定された補助広告コンテンツを検索、復号するように構成される。グラフィックス処理ユニットがデコーダに接続され、主要コンテンツと復号された補助広告コンテンツを描画する。トリガデータの指示に応じて、補助広告コンテンツが主要コンテンツに対して挿入される。

コンテンツを選択および表示する方法が、本発明の別の実施形態で提供される。この方法は、コンテンツ表示装置からプロフィール管理サーバにプロフィール管理データを配信することを含む。プロフィール管理データは、ユーザプロフィールに関連づけられる。この方法は、表示装置において特定された補助広告コンテンツを受け取ることを含む。補助広告コンテンツは、ユーザプロフィールに基づき特定される。この方法は、表示装置により処理されるトリガデータに応答してコンテンツ表示装置で表示する補助広告コンテンツを格納することをさらに含む。補助広告コンテンツの異なる選択が、表示装置によるトリガデータの処理に応答して表示される。

本発明のさらに別の実施形態では、コンピュータ可読の記憶媒体が提供される。記憶媒体は、プロセッサにより実行可能な命令を記憶しており、命令はコンテンツを選択および表示する方法に対応している。方法は、コンテンツ表示装置からプロフィール管理サーバにプロフィール管理データを配信することを含む。プロフィール管理データはユーザプロフィールに関連づけられている。方法は、特定された補助広告コンテンツを表示装置において受け取ることを含む。補助広告コンテンツはユーザプロフィールに基づき特定される。方法は、表示装置により処理されるトリガデータに応答してコンテンツ表示装置で表示する補助広告コンテンツを格納することをさらに含む。トリガデータの後続の処理により補助広告コンテンツの異なる選択が表示される。

本発明のさらなる実施形態は、コンテンツ配信ネットワークである。ネットワークは、コンテンツを受け取り記憶するように構成されたクライアント装置と、トリガデータを含む主要コンテンツをクライアント装置に配信するように構成された主要コンテンツサーバと、補助広告コンテンツをクライアント装置に配信するように構成された補助コンテンツサーバと、クライアント装置からプロフィール管理データを受け取るように構成されたプロフィール管理サーバと、を備える。プロフィール管理データは、クライアント装置に配信される補助広告コンテンツを決定するためにユーザプロフィールに関連づけられる。補助コンテンツは、トリガデータの処理に応答してクライアント装置で表示される。トリガデータの後続の処理それぞれにより、補助コンテンツの異なる選択が表示される。

本発明の別の実施形態は、コンテンツ表示装置で使用されるコンテンツデコーダを備える。コンテンツデコーダは、メディア表示装置にアクセス可能なメモリから補助広告コンテンツを検索し復号するように構成される。補助広告コンテンツは広告選択モジュールにより特定される。コンテンツ表示装置に描画中の主要コンテンツに対して補助広告コンテンツが挿入される。デコーダは、当該コンテンツデコーダに接続されたグラフィックス処理ユニットに命令を提供するようにさらに構成される。命令は、主要コンテンツに対して復号された補助広告コンテンツを描画する方法を特定し、命令は主要コンテンツ内のトリガデータの指示に対応する。

広告回転機能を用いてサーバネットワークからクライアント装置に主要コンテンツと補助コンテンツを配信し、フィードバックおよびプロフィール管理データの交換が開示され、その全てが通信ネットワークを介して行われる典型的なシステムを示す図である。 本発明の一実施形態にしたがう広告回転を提供する装置の典型的な概略図を示す図である。 図２の概略図に示した典型的な広告エンジンであり、オプションの広告バッファと、プロフィール管理モジュールと、広告選択モジュールと、フィードバックモジュールを備える広告エンジンを示す図である。 共通コンテンツ、ターゲットコンテンツおよびコンテキスト固有コンテンツを含む補助コンテンツと関連するトリガを含む典型的な主要コンテンツを示す図である。 様々な好適コンテンツ、所定コンテンツ、受容コンテンツおよび拒絶コンテンツを含む典型的なユーザプロフィールを示すテーブルである。 本発明の一実施形態にしたがってコンテンツを選択し装置に配信する典型的な方法を示す図である。

図１は、通信ネットワーク１２０を介してサーバネットワーク１１０からクライアント装置１３０_{１．．．Ｎ}に主要コンテンツと補助コンテンツを配信する典型的なシステム１００を示す。

サーバネットワーク１１０は、主要コンテンツサーバ１０２、補助コンテンツサーバ１０４、フィードバックサーバ１０６およびプロフィール管理サーバ１０８などの任意の数の専用サーバ（すなわち、特定タスクのために構成されたサーバ）を備えてもよい。本発明の一実施形態では、個々のサーバ（１０２、１０４、１０６、１０８）の機能が単一のサーバに統合されてもよい。代わりに、特定の機能（例えば、主要コンテンツサーバ１０２と補助コンテンツサーバ１０４の機能）のみが統合されてもよい。上述のような統合された機能を持つサーバを、統合サーバと呼んでもよい。サーバハードウェア自体は、当分野で既知の任意のコンピューティング装置であってよい。

上述のサーバ（または統合サーバ）のいずれも、特定のクライアント側サーバ、キャッシュサーバ、またはプロキシサーバの特徴を持っていてもよい。これらの特徴は、サーバの特定のネットワーク配置またはサーバの特定の構成に応じて決まってもよい。米国特許出願第11/355,237号の「System and Method for Server Management」（その開示内容は参照により本明細書に援用される）に記載されるようなバランシング、冗長性およびスケーラビリティ方式が、サーバネットワーク１１０の一つ以上のサーバに実装されてもよい。

主要コンテンツサーバ１０２は、主要コンテンツを配信するよう構成された先端または中間のコンピューティング装置（例えば、キャッシュまたはプロキシサーバ）である。主要コンテンツは、一般に、映画、テレビ番組、オンライン・ビデオ・プログラミング、インターネットラジオ、任意の種類の音声ファイルなどと理解されてもよい。主要コンテンツは、通信ネットワーク１２０を介してアクセス可能な様々なテレビゲームを含んでもよい。主要コンテンツは、一つのタイトルまたは選択（例えば、一つの曲、一つのビデオプログラム、一つのテレビゲームタイトルまたはその一部）、またはプログラムの集まり（例えば、アルバム全体、テレビ番組の複数のエピソード、ＤＶＤに見られるような単一のビデオの異なるチャプター、または様々なレベルのテレビゲーム）を含んでもよい。

主要コンテンツはダウンロード可能なコンテンツを含んでもよい。一部の実施形態では、ＨＴＴＰストリーミングのようにストリーミングまたはプログレッシブ・ダウンロードされてもよい。主要コンテンツは、例えばＭＰＥＧ−２標準に準拠するモーションピクチャデータのようなビデオデータであってもよい。ビデオデータは、三次元のオブジェクト、スプライト、テキストまたは他のメディアタイプをサポートするＭＰＥＧ−４標準に準拠してもよい。主要コンテンツは、バイナリ・プログラム・データまたは上記の任意の組み合わせの他、例えばＭＰ３フォーマットに従う音声データを含んでもよい。しかしながら、主要コンテンツは、いかなる特定の音声または映像標準フォーマットにも限られるように構成されてはならない。

主要コンテンツ（または本明細書で参照する任意のコンテンツ）は、ネットワーク移動および／または接続性を確立しおよび／または維持するために、任意の種類のネットワークプロトコル（例えば、ＴＣＰ／ＩＰ）を用いて移動することができる。一部の実施形態では、任意の種類の上述のプロトコルを利用して、プロフィール管理データまたはその特定の態様を移動することができる。さらに、特定のプロフィール管理データ、メタデータ、様々な他の種類のデータおよび情報を、主要コンテンツまたは補助コンテンツ、および／またはそれらの移動に組み込むか組み合わせることができる。そのような組み込み、または異なるコンテンツ／データ種類の他の組み合わせは、主要コンテンツまたは補助コンテンツを例えばプロフィール管理データに変換すること、またはその逆を提案することを意味するのではない。

補助コンテンツサーバ１０４は、広告または広告データを含む特定の種類の補助コンテンツを配送するために構成される先端または中間のコンピューティング装置（例えば、キャッシュまたはプロキシサーバ）である。補助コンテンツは、通常、映像データ、音声データ、静止画像データ、バイナリ・プログラム・データ、または主要コンテンツやプロフィール管理データでない上記の任意の組み合わせなどのダウンロード可能なコンテンツと理解してよい。補助コンテンツの一例は、ビデオ画像、アニメーション、音、アプレット、および任意の他の種類の特徴（例えば、特定の広告製品を購入するサイトへ導く広告内のＨＴＭＬリンク）からなる広告を含む。

補助コンテンツは、主要コンテンツに関係するか関連づけられていてもよい。例えば、主要コンテンツは、テレビのホームコメディの「サインフェルド」の一エピソードであってもよい。補助コンテンツは、ＤＶＤのサインフェルドの特定シーズンをリリースするコマーシャルであってもよい。代わりに、補助コンテンツは主要コンテンツと無関係であってもよい。この場合、主要コンテンツは、テレビホームコメディのサインフェルドの一エピソードであってもよい。この場合、補助コンテンツは、全く無関係な映画の予告編であってもよい。主要コンテンツと補助コンテンツの様々な関係および関連は、本発明の範囲内であり本明細書で説明される。

フィードバックサーバ１０６は、主要コンテンツおよび／または補助コンテンツに関係するとき、フィードバックデータを蓄積および管理するために構成可能なコンピューティング装置である。フィードバックデータは、プロフィール管理サーバ１０８とフィードバックサーバ１０６への共通の配信およびそれらによる使用のためのプロフィール管理データと組み合わされてもよい。フィードバックデータは、フィードバックサーバ１０６への特定の配信とそれによる使用を目的とする別個のデータセットであってもよい。プロフィール管理データのコンテンツとその蓄積、および以降の使用および／またはフィードバックサーバによる配信は、以下のフィードバックモジュール３４０（図３）とユーザプロフィール５００（図５）の管理の文脈で説明される。

プロフィール管理サーバ１０８は、プロフィール管理データの管理のために構成可能なコンピューティング装置である。プロフィール管理データは、特定のクライアント装置１３０、および／または特定のクライアント装置１３０に関連するユーザに関係してもよい。プロフィール管理データは、一例として、ユーザＩＤまたは「スクリーン名」のような同様の識別子を含んでもよい。このユーザＩＤは、クライアント装置１３０の所有者などの特定のユーザに関係してもよい。代わりに、ユーザＩＤは、クライアント装置１３０の所有者の家族メンバーまたは友人などの、特定のクライアント装置１３０にアクセス可能な人物を参照してもよい。プロフィール管理データは、その特定の装置１３０と関連したシリアル番号または他の識別子（例えば、装置識別子）を含んでもよい。

プロフィール管理データは、ユーザＩＤと装置識別子の組合せであってもよい。例えば、１台の装置（プレイステーション（登録商標）ポータブルなど）と組み合わされるユーザＩＤは、一組のプロフィール管理データ（例えば、「ジョン・ドゥー」ＰＰ１２５２６３３２８−ＰＳＰ１００１）を構成してもよい。異なる装置（プレイステーション（登録商標）３ エンターテイメント・システムなど）と組み合わされる同一のユーザＩＤは、プロフィール管理データの第２セット（例えば、「ジョン・ドゥー」ＣＥ１３３２１２ＸＸＸ）を構成してもよい。

プロフィール管理データは、機械または人間が読むことのできるデータの任意の形態であってよい。プロフィール管理データは、データの各要素がデータと関連するユーザについての情報を反映するデータ列を構成してもよい。データの様々な要素は、性、職業、収入、趣味、興味、特定の主要コンテンツおよび／または補助コンテンツに関する好み、および様々な種類のコンテンツをターゲットにする広告または他の実体にとって有益である

任意の他の人口統計情報を反映してもよい。

プロフィール管理データは、特定の人物についての一連の特徴を識別するデータテーブルにより反映されてもよい。このデータテーブルは、例えば、他のユーザ特徴に対するユーザ特徴の相互参照を含んでもよい。データテーブルは、特定のユーザが１種類の主要コンテンツ（例えば、コメディ映画）を好むが他のコンテンツ（例えば、恋愛映画）を嫌うということを反映してもよい。単純なデータ列は、恋愛映画とみなされる主要コンテンツをユーザが受け取りたくないということを反映してもよい。しかしながら、プロフィール管理データのより複雑なセット（例えば、データテーブル内に示されるようなセット）は、ロマンチックなささやき声を持つコメディ映画（例えば、ロマンチックコメディ）である主要コンテンツの受け取りは特定のユーザにとって容認できることを反映してもよい。典型的なユーザプロフィールのデータテーブルは、以下の図５の文脈で説明される。

プロフィール管理サーバ１０８によるプロフィール管理データセット（例えば、ユーザＩＤとパスワード）の受け取り時に、ユーザＩＤは、任意の種類のユーザ／装置情報を包含する関連アカウント（ユーザプロフィール）と相関付けされてもよい。プロフィール管理サーバ１０８に常駐するこの関連する情報は、特定のユーザの様々な特徴と好み、および／またはそのユーザに関連する特定の装置に関する様々な設定、限定または他の特性（例えば、特定のデコーダの存在、処理能力、利用可能なメモリ等）を識別する詳細なデータテーブルまたは複雑なデータ列を含んでもよい。

プロフィール管理データにより、任意の数のユーザがそのユーザ固有の情報を用いて一つのクライアント装置１３０を利用することが可能になる。例えば、装置１３０の所有者は、装置１３０上で特定のユーザインタフェースとアイコンのレイアウトを好むことがある。そのユーザの配偶者、ルームメートまたは他の友人や家族は、異なる好み（例えば、背景色、画像、アイコンの配置、および他の様々なデフォルト設定）を持つことがある。このように、例えばユーザＩＤを提供しているそのユーザに支配される固有の好みを持つ任意の数のユーザにより１台の装置１３０を使用することができる。プロフィール管理モジュール３２０（図３）で管理できるように、各ユーザの特定の装置設定がプロフィール管理データの一形態を構成してもよい。

例えば主要コンテンツと補助コンテンツを配信するための任意の必要なインタフェース手段に加えて、サーバネットワーク１１０の様々なサーバは、コンテンツまたは任意の他の関連データ（例えば、プロフィール管理サーバ１０８の場合、ユーザプロフィール）をホストするための任意の必要な記憶機能を備えるか、記憶機能に接続されていてもよい。例えば、コンテンツの配信要求の受信時に、主要コンテンツサーバ１０２は、要求された主要コンテンツをローカル記憶装置から取り出し、それを要求を出したクライアント装置１３０に配信してもよい。代わりに、主要コンテンツサーバ１０２に接続されたコンテンツのライブラリからこのコンテンツを取り出してもよい。遠隔のまたは補助データの記憶装置を、サーバネットワーク１１０の残りのサーバの文脈で用いてもよい。

一部の実施形態では、主要コンテンツサーバ１０２は、アクセスポイントおよびロードバランシング／管理サーバとして機能してもよい。サーバ１０２は、コンテンツの様々な要求を受け取り、コンテンツ配信ネットワーク内の適切なコンテンツサーバにコンテンツ配信のタスクを課すよう決定してもよい。類似の構成を、サーバネットワーク１１０の他のサーバとそれぞれのデータ（例えば、補助コンテンツサーバ１０４）とともに使用することができる。

通信ネットワーク１２０は、遠距離通信会社とインターネットサービスプロバイダにより提供される様々な通信機能および媒体（例えば、電話通信、無線、衛星、ケーブル、光その他）を含む。通信ネットワーク１２０は、様々なネットワークセグメントを結ぶインターネットのような地理的に広範囲にわたるネットワークであってもよい。ネットワーク１２０は、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）などの複数のより小さくリンクされた通信ネットワークを含んでもよい。各ＬＡＮは、サーバ・クライアント、ピア・ツー・ピア、ピア・グループまたはこれらの任意の組み合わせを含む様々な構成を有していてもよい。

クライアント１３０は、多数の異なるクライアント装置またはエンドユーザ装置のうちの１台であってもよい。例えば、ケーブルテレビまたは衛星テレビと一般に関連するようなセットトップボックスであってもよい。この性質のセットトップボックスは、デジタルビデオレコーダ（ＤＶＲ）機能を備えてもよい。クライアント１３０は、ソニー・コンピュータ・エンターテインメント社のプレイステーション（登録商標）３のような家庭用エンターテイメント装置でもあってもよい。そのような器材の様々な他のメーカから出ている種々の他の家庭用エンターテイメント装置を本システム１００で用いてもよい。

クライアント１３０は、フルモーションビデオおよび静止フレームコンテンツの他音声のみのコンテンツ（例えば、ＣＤ）をさらに含む、例えばデジタルビデオディスク（ＤＶＤ）または他の光ディスク、フラッシュまたはオンデマンド媒体を再生可能なホームメディアセンタであってもよい。クライアント１３０は、ソニーコンピュータエンターテインメント社のプレイステーション（登録商標）ポータブルのような、いくつかの携帯用のメディア装置の任意の一つであってもよい。

クライアント１３０は、ネットワークまたは他の通信手段（例えば、別のコンピューティング装置を用いた同期動作）を介して主要コンテンツおよび／または補助コンテンツを受け取り、クライアント１３０で（例えば、クライアント１３０に接続されるフラッシュカードメモリなどの記憶装置で）そのコンテンツをローカルに記憶し、交換をするよう構成されたサーバ（例えば、プロフィール管理サーバ１０８）を用いて特定のプロフィール管理データを交換できる、任意の装置であってもよい。その点において、クライアント１３０は、ラップトップまたはデスクトップのコンピュータの他、携帯電話、携帯情報装置などのモバイル機器を含んでもよい。

図２は、本発明の一実施形態による広告回転を提供する装置（例えば、クライアント装置１３０）の概略図２００を示す。図２の概略図２００は、携帯用メディア装置または携帯電話、テレビゲーム機のような家庭用エンターテイメント装置、およびデスクトップコンピュータとラップトップコンピュータを含む任意の種類のオンラインゲーム装置を含む（しかし、これらに限られない）任意の数のクライアント装置１３０で実装することができる。

典型的なクライアント概略図２００は、システム制御部２０５、メディア制御部２１０、周辺機器制御部２１５を含む。システム制御部２０５は、スタートアップ、グラフィック描画、入出力制御その他の基本的なシステム動作の役割を有する。メディア制御部２１０は、広告回転を含む様々な音声フォーマットおよびビデオフォーマットを取り扱う役割を有する。周辺機器制御部２１５は、様々な周辺機器と装置をインタフェースする役割を有する。

システム制御部２０５、メディア制御部２１０および周辺機器制御部２１５に関して、ハードウェア、ソフトウェアおよびコンピュータ実行可能な命令（例えば、プログラムモジュールおよびエンジン）の様々な組み合わせを利用することができる。プログラムモジュールおよびエンジンは、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実装できる、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含んでもよい。コンピュータ実行可能な命令と、関連するデータ構造とは、方法ステップを実行し本明細書に開示の特定のシステム構成を実装するプログラミング手段の例を表す。

図２に示すシステム制御部２０５は、中央演算処理装置（ＣＰＵ）２２０、メインメモリ２２５、グラフィックス処理装置（ＧＰＵ）２３０、音声処理装置（ＳＰＵ）２３５、入出力プロセッサ（ＩＯＰ）２４０およびＩＯＰメモリ２４５を備える。様々な制御部（２０５、２１０、２１５）とその中の様々な構成要素（例えば、ＣＰＵ２２０とメインメモリ２２５）とは、専用のまたは共有の一連のバスによって通信可能に接続されてもよい。

ＣＰＵ２２０は、米国特許出願第2002-0138637号の「Computer Architecture and Software Cells for Broadband Networks」（参照により本明細書に援用される）に開示のものを含む様々なプロセッサアーキテクチャを利用してもよい。ＣＰＵ２２０は、オペレーティングシステム読出し専用メモリ（ＯＳ ＲＯＭ）（図示せず）とメインメモリ２２５に格納されるプログラムを実行するように構成されてもよい。メインメモリ２２５は、予め記憶されたプログラム、および／またはＩＯＰ２４０を介して周辺機器制御部２１５により制御される任意の種類のインタフェースから（例えば、光ディスク・コントローラ・インタフェース２６５を介して光ディスクから）転送されるプログラムを含んでもよい。ＩＯＰ２４０は、メディア制御部２１０と上述の周辺機器制御部２１５と同様に、ＣＰＵ２２０とＧＰＵ２３０の間での様々な交換を制御するように構成されてもよい。ＧＰＵ２３０は、ＣＰＵ２２０および／またはメディア制御部２１０からの描画命令を実行して、クライアント装置１３０上で表示する画像を生成するよう構成されてもよい。ＳＰＵ２３５は、命令を実行しデータを処理して、装置１３０に結合されるか統合される音声装置（図示せず）上で出力される音声信号を生成するよう構成されてもよい。

図２に示すメディア制御部２１０は、典型的な概略図２００を実装するクライアント装置１３０に導入されるような、様々な音声フォーマットおよびビデオフォーマットを取り扱う役割を果たす。ＡＶデコーダ２５０と広告エンジン２５５は、図２に示す実施形態で開示される。メディア制御部２１０は、特定のエミュレーション環境を実装し、装置の実際のハードウェアアーキテクチャ（例えば、実行「サンドボックス」）から特定のメディアアプリケーションを分離するための、強化された動的ランダムアクセスメモリ（図示せず）および／または仮想マシン環境（ＶＭＥ）をさらに備えてもよい。

メディア制御部２１０を通して、クライアント装置１３０は、周辺機器制御部２１５の制御下の様々な周辺機器を通じて導入可能な静止画像、音声および映像を表示してもよい。メディア制御部２１０は、ＭＰ３、ＡＴＲＡＣ３、ＷＭＡ、ＷＡＶ、ＭＰ４、ＡＡＣなどの様々な音声フォーマットを実装してもよい。メディア制御部２１０も、Ｈ．２６４／ＡＶＣの他ＭＰＥＧ−４パート２を含む様々なビデオ形式を実装する。静止画像は、ＪＰＥＧ、ＧＩＦ、ＢＭＰ、ＴＩＦ、ＰＮＧなどのフォーマットでメディア制御部２１０により実装することができる。

ＡＶデコーダ２５０は、周辺機器制御部２１５により導入されるような様々な媒体を解凍および／または復号するよう構成される。解凍された媒体は、装置１３０による描画および／または音声放出の前にＤＲＡＭ（図示せず）に一時的に格納されてもよい。広告エンジン２５５の機能は、図３の文脈でより詳細に説明される。

図２に示す周辺機器制御部２１５は、クライアント装置１３０に存在する任意の種類の周辺機器入出力を制御する。例えば、フラッシュメモリ・インタフェース２６０によって導入されるようなフラッシュメモリを利用してもよい。光ディスクインタフェース２６５は、ＣＤ−ＲＯＭまたはＤＶＤ−ＲＯＭなどの任意の種類の光ディスクによるデータの導入を提供する。ソニー株式会社のユニバーサルメディアディスクなどの登録商標のフォーマットを含んでもよい。周辺機器制御部２１５は、ＵＳＢ２．０インタフェース２７０（ミニＢインタフェースを含む）をさらに備えてもよい。クライアント装置１３０は、装置１３０が８０２．１１ｘ無線プロトコルを利用する他のコンピューティング装置とデータを交換できるように、ＷＬＡＮインタフェース２７５を備えてもよい。

他のデータフォーマットは、ＩＲＤＡ標準に準拠するオプションの赤外線インタフェース、またはソニー株式会社から出ているようなＩＣベースの記録媒体向けのメモリスティック・インタフェースを介して導入されるデータのように、周辺機器制御部２１５により管理されてもよい。装置１３０は、ブルートゥースおよびウルトラワイドバンド（ＵＷＢ）無線技術インタフェースの他、ＩＥＥＥ１３９４（FireWire）接続を備えてもよい。一部の実施形態は、ネットワークアダプタを利用してもよい。ネットワークアダプタは、イーサネット（登録商標）接続および／または電話通信接続を提供する。

図２で示す周辺機器制御部２１５は、ジョイスティック、方向ボタンおよび他のコントロールボタンなどの制御装置により命令を導入するよう構成可能なコントローラインタフェース２８０を備える。他の制御入力方法は、ソニー・コンピュータ・エンターテインメント社のＥｙｅＴｏｙ（登録商標）のようなＵＳＢカメラなどの周辺機器制御部２１５によって管理されてもよい。制御装置（例えば、上述のＵＳＢカメラ）は、ＵＳＢインタフェース２７０などの周辺機器入力を通して装置１３０に接続される場合もある。

図３は、最初に図２（２５５）で示したような典型的な広告エンジン３００を示す。広告エンジン３００は、オプションの広告バッファ３１０、プロフィール管理モジュール３２０、広告選択モジュール３３０、およびフィードバックモジュール３４０を備えるか、これらに接続されてもよい。図３に示すように、広告エンジン３００は広告回転を管理するように構成されてもよい。

広告バッファ３１０は、データを記憶するように構成された任意の大容量メモリ装置（例えば、ＤＲＡＭ）であってもよい。アプリケーションプログラムと他のプログラムモジュールを含むコンピュータ可読の命令またはデータは、広告バッファ３１０に濃くされてもよい。広告バッファ３１０を用いて、補助コンテンツサーバ１０４で提供される広告のような補助コンテンツを記憶または検索してもよい。

広告バッファ３１０に記憶されるコンテンツは符号化されてもよく、そのコンテンツを描画または処理するＡＶデコーダ２５０（図２）の介入を必要としてもよい。ＡＶデコーダ２５０は、コンテンツ（広告バッファ３１０に記憶された補助コンテンツを含む）を圧縮および／または解凍する一連の符号化／復号化装置を備えてもよい。

ある場合には、受け取られたコンテンツが広告バッファ３１０からオーバーフローすることがある。このような超過したコンテンツは、フラッシュインタフェース２６０またはメモリースティックを介したフラッシュカードなどのローカル補助記憶装置に記憶されてもよい。補助コンテンツサーバ１０４および／またはプロフィール管理サーバ１０８で実装される図１のサーバネットワーク１１０内の特定の知性が、オーバーフローの発生とデータの補助記憶の必要性を防止するよう動作してもよい。例えば、プロフィール管理サーバ１０８（クライアント１３０機能の知識を持つ）が、補助コンテンツサーバ１０４とともに動作して、個人管理データおよび／または特定の装置１３０の統計の報告に基づき、新たなコンテンツを記憶するためにメモリが確実に利用できるようにしてもよい。

一部の実施形態では、広告バッファ３１０は、記憶領域の不足のために新たなコンテンツの受け入れを拒絶するか、またはＦＩＦＯ（ｆｉｒｓｔ−ｉｎ−ｆｉｒｓｔ−ｏｕｔ）構成を利用し、古いコンテンツをバッファまたはメモリから消去して新たなコンテンツを受け入れる余地を空けるようにしてもよい。一部の実施形態では、サーバネットワーク１１０の様々なサーバとともに広告セレクタ３３０を利用して、広告バッファ３１０内の特定のコンテンツ（例えば、優先度の低いコンテンツ）を知的に廃棄して、到来する優先度の高いコンテンツのための余地を空けるようにしてもよい。

プロフィール管理モジュール３２０は、装置のユーザからプロフィール管理データを取得し、装置に関するプロフィール管理データを維持し、および／または例えばプロフィール管理サーバ１０８と特定のプロフィール管理データを交換するように構成されてもよい。装置１３０のユーザは、装置１３０にアクセスする特定ユーザのユーザＩＤ、スクリーン名、または他のしるし（indicia）を用いてログインまたはサインインしてもよい。この情報の入力は、手動のキーボード、仮想キーボード（装置のスクリーンに表示される）、音声認識、バイオメトリクス、視覚プロフィール認識等により行われてもよい。したがって、特定の識別手段は、その識別情報を処理するための特定のハードウェアおよび／またはソフトウェア（例えば、音声入力用の音声認識モジュール、バイオメトリック入力用の指紋リーダ、視覚プロフィール認識用のＵＳＢカメラ）を必要とする。ユーザＩＤは、同様にして入力可能なパスワードを伴ってもよいし、伴わなくてもよい。

プロフィール管理モジュール３２０は、装置で以前に入力されたユーザＩＤのライブラリを維持してもよい。プロフィール管理モジュール３２０により、ユーザＩＤの最初の数文字を認識してユーザＩＤを自動的に完成させるか、または部分入力されたユーザＩＤに対応するユーザＩＤのドロップダウンリストを提供することで、特定のユーザＩＤ情報を迅速に入力することが可能になる。プロフィール管理モジュール３２０は、新たなユーザＩＤの入力を受け入れ、その記憶を提供するように構成されてもよい。

プロフィール管理モジュール３２０は、装置がユーザＩＤの特定リストにアクセスできるようにのみ構成されていてもよい。代わりに、プロフィール管理モジュール３２０は、特定のユーザＩＤに基づき装置の特定機能への限定されたアクセスを提供するように構成されてもよい。例えば、任意のユーザが装置上の時間および日付情報にアクセス可能であってもよいが、通信ネットワークへのアクセスが禁止されていてもよく、これにより、プレイに料金を支払うコンテンツへのアクセスまたはダウンロードが可能になる。プロフィール管理モジュール３２０は、ユーザＩＤおよびパスワードの特定の組み合わせに基づき、様々な特徴または機能へのアクセスを認識し、受け入れ／拒否するようにさらに構成されていてもよい。プロフィール管理モジュール３２０は、装置の所有者などの検証されたユーザＩＤによって新たなユーザＩＤによるフルレンジのアクセスが確認されるまで、特定の特徴または機能への仮アクセスまたは試験アクセスを提供してもよい。プロフィール管理モジュール３２０は、ユーザＩＤの特定の好みに関する特定のデータを記憶してもよい。例えば、あるユーザが特定のスクリーン構成を好む一方、別のユーザが別の特定の構成を好むことがある。

プロフィール管理モジュール３２０は、プロフィール管理サーバ１０８（図１）とのプロフィール管理データの交換を制御するように構成されてもよい。ユーザは、装置を用いたログイン動作中にユーザＩＤ（およびパスワード）を提供してもよい。プロフィール管理モジュール３２０は、（特定のユーザＩＤと関連する）特定のユーザによる、装置とその機能および特徴へのアクセスが認証されたことを確認した後に、プロフィール管理サーバ１０８とのリンクを確立して上述のユーザの好みを指示してもよい。プロフィール管理モジュール３２０は、提供されたプロフィール管理データ、すなわちユーザＩＤを有するユーザに応答して、既存の通信リンクを利用するか、または例えばＷＬＡＮインタフェース２７５にリンクを開始させてもよい。

プロフィール管理サーバ１０８との上述の通信リンクは、いかなる特定期間のためにも確立される必要はない。データの交換は、必要であるだけ長い（または短い）間行われてもよい。ネットワーク混雑の測定により、様々な応答時間で（例えば、ネットワークの「ｐｉｎｇ」で）測定されるように通信リンクが維持されているか否かを決定できる。装置（例えば、携帯機器）のバッテリパワーの量で、通信リンクが維持される期間を決定することができる。プロフィール管理サーバ１０８へのログインを試みているクライアント装置の数により、通信リンクが長期間維持されるか否かを決定することができる。例えば、多数のクライアント装置がプロフィール管理サーバ１０８にアクセスを試みている場合、プロフィール管理サーバ１０８は、新たな接続要求を受け入れるためのプロフィール管理データの必要な交換が行われた後に、通信リンクを終了してもよい。

プロフィール管理サーバ１０８におけるプロフィール管理モジュール３２０からのプロフィール管理データの受領時に、プロフィール管理サーバ１０８は、特定のユーザに関する特定の情報（例えば、特定のユーザＩＤと関連したユーザプロフィール）にアクセスしてもよい。プロフィール管理サーバ１０８におけるプロフィール管理データ（例えば、ユーザＩＤ）とユーザプロフィールの関連づけは、いくつかの方法で行うことができる。

例えば、ユーザは、プロフィール管理データを提供する装置を含む、任意の数のインタフェースによってユーザプロフィールをマニュアルで作成してもよい。ユーザは、ユーザＩＤの作成後に、チェックリストまたは他の質問形態（例えば、ユーザ調査）に応じて、特定の個々の好みを提供してもよい。その後、この情報は自動的にユーザプロフィールの特定部分（例えば、性、年齢、収入等に関する）となるか、または人間に処理されるか自動的に処理され、蓄積された知識ベースに基づき特定の人口動態を確認してもよい。

ユーザは、プロフィール管理サーバ１０８に接続されるインターネット・インタフェースを通して、プロフィール管理サーバ１０８においてプロフィールを作成してもよい。上記の装置に存在するかのように、インターネット・インタフェースにより同様の質問が置かれてもよい。管理可能なキーボードまたはインタフェースを持つデスクトップコンピュータまたはラップトップコンピュータを介した応答は、携帯機器、携帯電話または家庭用エンタテイメント機器によるデータ入力の試みよりも簡単であってもよい。

ユーザプロフィールは、手で記入されデータ入力主体へ郵送される顧客カードのような、より伝統的な手段で作成されてもよい。プロフィールをメンテナンスする役割を有する団体により、または第三者のデータ収集機関を通じて、電話調査を通して集められた情報がユーザプロフィールに入力されてもよい。クレジットカード活動により観察されるクレジット報告または購買習慣を通じた（例えば、データマイニング）、またはＤＶＲまたは他のメディア装置からの再生履歴に基づき生成されたデータを通じたユーザについての知識なしに、プロフィールデータを収集することもできる。

特定のクライアント装置で特定のユーザの存在を確認すると、プロフィール管理サーバ１０８は、ネットワーク１２０（図１）、ＬＡＮ、または他の直接通信手段（例えば、ポイント・ツー・ポイント接続）を介して、主要コンテンツサーバ１０２（図１）および／または補助コンテンツサーバ１０４（図１）とユーザプロフィールを共有してもよい。このユーザプロフィールまたはそれに関する特定の情報の受け取りにより、主要コンテンツサーバ１０２と補助コンテンツサーバ１０４に、ユーザのメディア体験を最大化するためにクライアント装置でユーザに配信されるべきコンテンツに関する情報をより多く与えられる。プロフィール管理サーバ１０８は、ユーザがアクセスした特定の装置に関する情報を受け取ってもよい（例えば、プロフィール管理データはユーザＩＤと装置ＩＤの両方を含んでもよい）。特定の装置が特定の形態のコンテンツを処理することができない場合、コンテンツは装置に配信されなくてもよい（例えば、装置のＡＶデコーダが特定の符号化フォーマットをサポートしていない）。コンテンツの特定の選択と配信は、図５の文脈でも説明される。

一部の実施形態では、ログで提供されるユーザＩＤがフィードバックサーバ１０６に配信されてもよい。代わりに、プロフィール管理サーバ１０８は、特定のユーザが現在オンラインであることをフィードバックサーバ１０６に通知してもよい。続いて、フィードバックサーバ１０６は、特定のユーザ、ユーザに配信されるかおよび／またはユーザにより要求された特定の主要コンテンツ、および／またはユーザに提供されるかおよび／またはユーザにより観察された特定の補助コンテンツに広告が出された特定の製品および／またはサービスについてのフィードバックプロフィールの保持または更新を始めてもよい。このフィードバックプロフィールとその中のフィードバックデータは、様々なコンテンツプロバイダ、メーカおよびサービスプロバイダにより利用することができる。ユーザフィードバックにより観察された新たな好みを示すためにユーザプロフィールが更新されるように、フィードバックデータがプロフィール管理サーバ１０８により利用されてもよい。例えば、６ヵ月前の調査応答では支持した特定の製品を、ユーザは現在では支持しないことがある。

広告選択モジュール３３０は、広告回転を実装する装置により、広告バッファ３１０に格納されるいずれの広告が描画されるかを決定するように構成されてもよい。広告選択モジュール３３０は、例えば、補助データ内の特定のヘッダ情報などのある種の識別情報に基づき、広告バッファ３１０（または他の記憶手段）内の特定の補助データコンテンツ（例えば、広告）を識別してもよい。例えば、描画すべきコンテンツがウェブブラウザで見るためのＨＴＭＬフォーマットである場合、補助データコンテンツは以下のヘッダ情報を含んでもよい：
<title>Network Provider Related Advertisement</title>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=windows-1252"/>
<meta name="description" CONTENT="Universal Ancillary Content">

補助コンテンツは、任意の種類のフォーマットで提供され手もよい。このように、ＨＴＭＬヘッダへの言及が、広告選択モジュール３３０が広告バッファ３１０に記憶されたコンテンツを識別する手段を限定することと解釈されてはならない。特定の補助コンテンツの選択を参照する検索テーブルのような、他の識別データまたはメタデータを使用してもよい。識別データ／メタデータを広告選択モジュール３３０が使用して、描画、除去等を含む補助コンテンツの選択を処理してもよい。

補助（および主要）コンテンツに関する様々な識別情報が、描画のライフサイクルなどのコンテンツの機関を反映してもよい。コンテンツは、特定の回数、１日当たりの特定の回数、特定のコンテンツに関する特定の時間の描画などに支配されてもよい。コンテンツの特定の部分が自身のライフサイクルの終わりに到達すると、新しく入ってくる内容で上書きされるように、コンテンツが自動的に消去されるかまたは未保護の状態とされてもよい。一日当たりの制限がある場合、特定のコンテンツが一日当たりの制限に到達するまで、呼び出されたときにコンテンツを描画してもよい。その後、新しいライフサイクルが始まる（例えば、翌日）まで、その特定のコンテンツ選択が再び描画されてもよい。一日に二回、全体で最大２０回の描画制限のように、特定のコンテンツが多数の期間制限に支配されていてもよい。

特定の日付または時間がきたときにコンテンツが削除されるか、または他のコンテンツにより上書きされるように、他のコンテンツが実際の満期期限を有していてもよい。一部の実施形態では、コンテンツはニュースキャストのような連続物であってもよい。これらの例では、より最新のコンテンツが利用可能となるまで、コンテンツが利用可能のままであってもよい。例えば、６時のニュースが利用可能となるまで５時のニュースを無制限の回数だけ描画可能とされており、６時のニュースが利用可能になると、午後５時のニュースが削除または未保護とされ、新しいコンテンツ（例えば、６時のニュース）により上書きされてもよい。

いずれの広告が次に描画可能となるかの広告の選択をするとき、この情報が考慮されるように、満期または他のライフサイクルデータが広告選択モジュール３３０により追跡されてもよい。広告選択モジュール３３０は、広告バッファ３１０で他の広告が利用可能であるとき、同じ広告が連続して描画されないように、広告が描画された最後の時間を追跡するようにしてもよい。広告選択モジュールは、後述する特定のプロフィールに支配される広告の公平な回転を保つように構成されてもよい。

著作権および他のデジタル著作権管理（ＤＲＭ）事業に支配される特定のコンテンツが、満期日その他が到来したにも関わらず、将来の視聴のために保存されていてもよい。例えば、ユーザは特定のコマーシャルを面白いと思い、その最初のライフサイクルが期限切れになった後にそれを見たいと思うこともある。ある場合には、他の装置に移動させ他の装置で使えるように、特定のコンテンツが取り外し可能なメモリに転送可能であってもよい。特定のコンテンツは、特定の著作権およびＤＲＭ制限（例えば、ウィルス性のビデオ）に支配される他の装置へと転送可能であってもよい。

一部のコンテンツは、その識別情報に優先度の指定が埋め込まれていてもよい。例えば、装置は、広告バッファ３１０内に二つのターゲット補助コンテンツ選択を有していてもよい。広告選択モジュール３３０は、あるコンテンツが別のコンテンツよりも高い優先度を有しているか否か（例えば、広告主が、他のコンテンツよりも前に自分のコンテンツが確実に見られるように追加のプレミアムを支払ったか否か）を確認してもよい。優先度が与えられていないかまたは優先度が等しい場合、広告選択モジュール３３０はランダムな選択をするようにデフォルト設定されていてもよい。

広告選択モジュール３３０が、コンテンツの特定部分がその失効日またはライフサイクルの終わりに到達したと判定した場合、広告選択モジュール３３０は、装置に新しい補助コンテンツを要求させ始めてもよい。広告選択モジュール３３０により、または同様の機能を持つが主要コンテンツ専用である同様のソフトウェアモジュールにより支配される主要コンテンツの場合は、新たな主要コンテンツが要求される。広告選択モジュール３３０は、コンテンツの特定の部分が実際に期限切れになるまで、この要求を保留してもよい。代わりに、選択モジュール３３０は、古いコンテンツが期限切れになるや新たなコンテンツを後続の描画で直ちに利用できるように、コンテンツの期限を予想して要求を出してもよい。

他の活動（例えば、アドホックのゲームネットワーク）のために必要とされる帯域幅がコンテンツのダウンロードによって消費されないように、ユーザが装置を使用していないときに新たなコンテンツの要求が発生してもよい。特定のコンテンツが期限切れになると直ちに、特定の優先度の高いコンテンツのダウンロードが要求されてもよい。ダウンロードは、主要コンテンツサーバ１０２または補助コンテンツサーバ１０４からの、新たなコンテンツが実際に利用可能であるという通知のみに応じて発生してもよい。この通知は、装置１３０で新たな補助コンテンツ、主要コンテンツまたはその両方の利用可能性を受け取り、他の方法で信号を発するために、サーバネットワーク１１０内のサーバまたは他の装置により開始されるＳＭＳ転送、単一パケット転送または他の制限された帯域幅の通信により発生してもよい。

図４の文脈でさらに説明するように、例えば光ディスク、ストリーミングソリューション、またはダウンロード・アンド・プレイによって装置によりアクセスされる主要コンテンツがトリガデータを含んでいてもよい。トリガデータは、補助コンテンツの選択、ロード、および／または描画を行うのが適切である、主要コンテンツ内の特定時点に到達したことを広告選択モジュール３３０に提示してもよい。補助コンテンツを挿入するための適切な時点の例は、コマーシャルの中断が生じるテレビ番組内の時点、ＤＶＤの場合はチャプターの終わり、音楽選択の場合は曲の間、またはテレビゲームの場合には新たなレベルのロード時を含んでもよい。

トリガデータは、特定の種類の補助コンテンツ（例えば、共通の（予め決まっている）補助コンテンツか、さらに説明するようなターゲットの補助コンテンツ）を描画すべきであることを示してもよい。トリガデータに関連する命令に応じて、広告選択モジュール３３０は、ヘッダまたは他の識別情報の参照に基づき、広告バッファ３１０または他の記録媒体から適切なコンテンツを取り出してもよい。適切な補助コンテンツは、続いてトリガデータにより指示されるように挿入されてもよい。トリガデータは、制限時間、フェードイン、フェードアウトなどの補助コンテンツの挿入に関する特定の制限事項、特定の補助コンテンツと主要コンテンツの組み合わせに関する禁止事項などを含んでもよい。

トリガデータは、補助コンテンツで同時に覆われることになる主要コンテンツの部分を識別してもよい。この例では、主要コンテンツが映画であってもよい。トリガデータにより、コマーシャルまたは他の補助コンテンツがトリガされてもよい。ある場合には、主要コンテンツのシーンの間、または他の時点に補助コンテンツが挿入されてもよい。しかしながら、この特定の例では、補助コンテンツが主要コンテンツの上部で覆われなければならないことをトリガデータが示してもよい。この例では、補助データ（例えば広告）が主要コンテンツと並列に描画／表示されてもよい。

補助コンテンツは、主要コンテンツよりも目立つために主要コンテンツよりも解像度が高くてもよい。同様に、補助コンテンツは主要コンテンツよりも明るくてもよい。ある場合には、主要コンテンツの鮮明度と輝度が減じられ、補助コンテンツでは標準の品質または輝度が維持されてもよい。補助コンテンツは、主要コンテンツに対して鮮明度または輝度が劣っていてもよい。補助コンテンツの解像度、輝度または任意の他の特性に関する命令が、トリガデータの一部であってもよいし、またはそのデータ表示の適切なフォーマットを指示する補助データ内のヘッダファイルの一部であってもよい。この情報は、コンテンツを表示する特定の場所を含んでもよい。

主要コンテンツの上に補助コンテンツを重ねる実施形態では、視聴者が重ね合わせにより主要コンテンツから気を散らされることを避けるために、補助コンテンツが静止画であってもよい。それにもかかわらず、主要コンテンツに対し同時に重ねられる複数フレームの補助コンテンツ（例えば、スライドショーによるプレゼンテーションから完全な動画ビデオまで）を有している可能性もある。特定の補助コンテンツを主要コンテンツとともに表示可能であるか否かを、主要コンテンツおよび／または補助コンテンツ内の特定のヘッダデータが示していてもよい。例えば、主要コンテンツの提供者は、自身のコンテンツが特定の種類のコンテンツで確実に中断されないようにするためにプレミアムを支払ってもよい。同様に、補助コンテンツの提供者は、補助コンテンツおよび補助コンテンツが重ねられる主要コンテンツの性質（例えば、静止画、動画）に関係なく、自身のコンテンツが確実に描画されるようにプレミアムを支払ってもよい。

補助コンテンツが主要コンテンツに対して描画されるときにユーザの聴取体験が妨げられないように、補助コンテンツは音声のないものであってもよい。代わりに、ユーザは何らかの制御装置（例えば、制御ボタン、タッチパッド、ジョイスティック等）を利用して、補助コンテンツの音声を主要コンテンツよりも小さくするか大きくするか、または全く無音とするかを操作してもよい。一部の実施形態では、覆われたコンテンツが字幕を利用して、主要コンテンツの音声トラックの妨害を避けてもよい。しかしながら、一部の実施形態では、二つの音声トラック（補助と主要）の両方を、描画／表示プロセスの一部として同時に再生してもよい。

一部の実施形態では、トリガデータ（またはコンテンツ内のヘッダデータ）は、補助コンテンツを主要コンテンツに隣接して表示しなければならないことを指示してもよい。この構成により、コンテンツ再生の中に専用の広告スペースが作成されてもよい。例えば、スクリーンの一番下の部分が広告領域として特定され、これにより、主要コンテンツに対して補助コンテンツが隣り合って（重ならずに）表示される。音声、字幕、および覆われたコンテンツに関して上述したようなものに対する上述の制御は、隣り合うコンテンツに対しても等しく適用される。

トリガデータ（および／またはコンテンツ内のヘッダデータ）は、座標固有のコンテンツ描画に関する命令を含んでもよい。これらの座標は、コンテンツの重ね合わせおよびコンテンツの隣接表示に適用することができる。さらに、この座標情報は、主要コンテンツ環境内への補助コンテンツの直接挿入を提供してもよい（または少なくともその出現を作成してもよい）。例えば、主要コンテンツは、ニューヨーク市のタイムズスクエアの多数のビルボードを示してもよい。座標情報を伴うおよび／またはそのような情報を持つ主要コンテンツに関連する補助コンテンツは、主要コンテンツ内でのビルボードの位置づけを特定してもよい。補助コンテンツが主要コンテンツの実際の一部であるように見えるように、補助広告コンテンツが主要コンテンツ環境内に直接「挿入」または「統合」されてもよい。

さらに別の実施形態では、コンテンツのヘッダデータとトリガデータの両方が、補助コンテンツと主要コンテンツの配置に関する情報を含んでいてもよい。ある場合には、これらの情報が互いに矛盾することがある。例えば、トリガデータは、次に描画される選択である補助コンテンツ（広告）を、解像度等に関する特定のパラメータを持つ主要コンテンツの上に重ねるべきことを指示する。しかしながら、補助コンテンツのヘッダデータは、主要コンテンツの大きさを改めてディスプレイ内に専用の広告空間を空け、ここにスクロール・バナータイプの広告を配置するように指示している。

これらの例では、トリガデータおよび／またはヘッダデータは、矛盾するデータがある場合に、いずれのセットを適用すべきかに関する指示を含んでいてもよい。例えば、補助コンテンツの一つの選択は、常に矛盾するトリガデータの指示に従ってもよい。同様に、トリガデータが常にヘッダデータに従ってもよい。他の例では、トリガデータ、主要データおよび／または補助データは、プレミアムの映画は５秒間の広告に打ち勝つが、広告回転機能を持つあらゆるメディア装置で描画される全国的な広告の購入には従うように、優先度の指示を含んでいてもよい。ある場合には、その決定がランダムであってもよい。例えば、一例において、特定の広告のヘッダデータが、トリガデータに関連する特定の指示に打ち勝ってもよい。補助データを描画するためのトリガデータの後続の処理では、全く同じ商業広告がトリガデータに従ってもよい。

フィードバックモジュール３４０は、広告バッファ３１０から載せられて、装置で提出される補助内容の記録を維持するように構成されるかもしれない。フィードバックモジュール３４０は、補助コンテンツの描画に関する他の形態の情報を維持するようにさらに構成されていてもよい。例えば、フィードバックモジュール３４０は、特定の補助コンテンツの選択がなされた回数、補助コンテンツが再生された日付と時間、および補助コンテンツに関連する活動（例えば、休止、早送り、巻き戻し）が要求されたか否かを記録してもよい。関連した情報の要求は、補助コンテンツの部分の好みと嫌悪を示してもよい。この情報は、特定のユーザおよび、適切な場合、補助コンテンツを描画する特定の装置に関連づけられてもよい。

一部の実施形態では、主要コンテンツから独立して補助コンテンツにアクセス可能であってもよい。例えば、ユーザは、任意のより大きなテレビ番組と無関係にコマーシャルを見るかもしれない。ユーザがそのようなコンテンツへのアクセスを独立して試みる場合、フィードバックモジュール３４０は、時間、日付、試み等に関する上述の情報に加えて、補助コンテンツへの独立したアクセスを記録してもよい。

フィードバックモジュール３４０で生成されるフィードバックデータは、特定の補助コンテンツが完全にスキップされたかまたは部分的に見られただけであったかを示してもよい。本発明の一部の実施形態では、フィードバックモジュール340は、米国特許出願第11/241,229号の「Advertising Impression Determination」（参照によりその開示が本明細書に援用される）に記載されているような印象決定機能を採用してもよい。クライアント装置がテレビゲーム機であり、テレビゲーム環境内の様々なオブジェクトが特定の補助コンテンツの現実の視聴を妨げるときに、印象決定機能は特に関係する。

この広告印象機能は、フィードバックモジュール３４０の一部として、またはクライアント装置の部分のソフトウェアとして実装することができる。印象決定機能の特定の場所にもかかわらず、フィードバックモジュール３４０は、発生する特定の印象の記録を維持してもよい。フィードバックサーバ１０６への報告は、転送されたフィードバックデータの一部としてその印象データを反映してもよい。

フィードバックモジュール３４０で生成されるフィードバックデータは、装置でローカルに記憶されて、適当な時刻にフィードバックサーバ１０６に送られてもよい。例えば、フィードバックデータの転送は、プロフィール管理データの転送中に発生してもよい。フィードバックデータは、この転送に統合されていてもよいし、別個のデータセットであってもよい。代わりに、ネットワーク接続が存在するが、装置と別のデータポイントとの間でコンテンツが交換されていないかまたは他のデータが交換されているときに、フィードバックデータが転送されてもよい。さらに、データの生成後、または特定の主要コンテンツまたは補助コンテンツの視聴後に直ちに、またはネットワーク接続からのサインオフプロセス中に、フィードバックデータが転送されてもよい。転送に関連する帯域幅の消費が、他の時間に敏感なデータまたはオンデマンドのデータの交換を妨げない時間に（例えば、ユーザが現在見たいと望んでいる主要コンテンツのダウンロード中）、フィードバックデータを転送してもよい。

フィードバックサーバ１０６で受け取られると、自動化プロセス（例えば、特定のデータ集約フォーマットに応じて）によって、または知識ベースにより作られた特定の結論によって、フィードバックデータがフィードバックプロフィールに統合されてもよい。フィードバック記録とフィードバックプロフィールの処理および利用に関して人との対話が発生してもよい。この情報を、様々な団体により支払われるまたは団体に支払う料金のアクセスの基礎として利用してもよい。例えば、特定のクライアントのための成功した広告キャンペーンの対価として料金を広告主に支払ってもよい。プレミアムの主要コンテンツを視聴するユーザにより料金が支払われてもよい。

フィードバックデータは、フィードバックモジュール３４０を介したクライアントにおける質問−回答セッションの一部として生成される情報を含んでもよい。例えば、フィードバックサーバ１０６は、独立して、または補助（または主要）コンテンツの特定部分の一部として、調査結果または他の双方向フィードバックデータセットを付随させてもよい。このデータセットは、フィードバックモジュール３４０により変換され、クライアント装置における双方向の調査（例えば、「あなたはこの製品を購入しますか？」または「この映画は暴力的過ぎますか？」）を生成する。

上述のフィードバックデータの全ては、プロフィール管理サーバ１０８を監視する役割を有する実体と統合されるか、または共有されてもよい。一部の実施形態では、特定のサーバ機能が、フィードバックサーバ１０６とプロフィール管理サーバ１０８を含めて統合されてもよい。フィードバックプロフィールに入力されたフィードバックデータは、プロフィール管理サーバ１０８においてユーザプロフィールと統合されるか、またはユーザプロフィールに関して観察されてもよい。このように、ユーザプロフィールは、特定のユーザおよび／または装置が最も関連があり適切なコンテンツ（主要と補助の両方）を確実に受け取れるように、最新の状態に保たれてもよい。例えば、フィードバックモジュール３４０で作成される調査に応じて、ユーザが特定の俳優を好きでないことを示した場合、その情報を用いてプロフィール管理サーバ１０８のユーザプロフィールを更新して、特定のユーザＩＤに関連するユーザが、その特定の俳優が主演する映画を確実に受け取らないようにすることができる。

図４は、補助コンテンツと関連するトリガを含む主要コンテンツの典型的な実例である。補助コンテンツは、共通コンテンツ、ターゲットコンテンツ、および／またはコンテキスト固有コンテンツを含んでもよい。主要コンテンツのブロックの形は説明のためのものであり、データの正式な構造を意味するものではない。

上記のように、主要コンテンツ４１０は、映画、テレビ番組、オンライン・ビデオ・プログラム、インターネットラジオ、任意の種類の音声ファイル、（ネットワークを介してまたは直接にクライアント装置でアクセス可能である）テレビゲーム等を含む。主要コンテンツは、単一のタイトルまたは選択されたものを含んでもよい（例えば、一つの曲、一つのビデオプログラム、一つのテレビゲームタイトルまたはそれらの部分）。主要コンテンツは、プログラムの集合（例えば、アルバム全体、テレビ番組のいくつかのエピソード、ＤＶＤで見られるような単一のビデオの異なるチャプター、またはビデオゲームの様々なレベル）を含んでもよい。

主要コンテンツ４１０は、トリガデータ４５０により途切れ途切れに「タグ付け」されてもよい。トリガデータ４５０は、再生のための特定の補助コンテンツへのアクセスおよび準備の指示として、広告選択モジュール３３０により認識されるデータ構造である。例えばＡＶデコーダ２５０によって主要コンテンツ４１０が処理されると、広告選択モジュール３３０によりトリガデータ４５０の存在が処理され、広告バッファ３１０または他の記憶媒体から適切なコンテンツを取り出すことができる。広告選択モジュール３３０は、ＡＶデコーダ２５０とともに、広告バッファ３１０からの適切な広告コンテンツをデコーダ２５０により処理させることができる。こうして、広告コンテンツが主要コンテンツ４１０内に継ぎ目なく挿入されたように見える。

例えば、ユーザは、携帯用メディア装置上でＤＶＤから上述のサインフェルドのホームコメディのエピソード（すなわち、主要コンテンツ４１０）を見ることができる。ホームコメディは、テレビ上で一連のコマーシャルの割り込みを当然に有する。これらの生来のコマーシャル割り込み領域に、（すぐに時代遅れになる）ＤＶＤ上で特定のコマーシャルを永久的に埋め込む代わりに、コンテンツの提供者は、コマーシャル（例えば、広告コンテンツ）を挿入する適切な位置を反映する上述のトリガデータ４５０を挿入してもよい。

例えば、テレビ番組のエピソードが７分間であってもよく、そのポイントで、ＡＶデコーダ２５０と広告エンジン２５５（特に、広告選択モジュール３３０）を介してメディア制御部２１０によりトリガデータ４５０が検出される。この場合（図４が、サインフェルドの上述のエピソードを反映していると仮定する）、最初のトリガデータ４５０の発生が、コンテキスト固有の補助コンテンツ４３０のロードの必要性を反映してもよい。広告選択モジュール３３０は、この特定のトリガに応じて広告バッファ３１０にアクセスし、特定のコンテキスト固有補助コンテンツ４３０の選択を見つけてもよい。コンテキスト固有補助コンテンツ４３０の選択に関する特定の関連計算がなされてもよい（例えば、２つ以上の選択肢がある場合）。

続いて、広告選択モジュール３３０により特定されるコンテキスト固有補助コンテンツ４３０の特定の部分が、広告バッファ３１０または他の記憶媒体からＡＶデコーダ２５０にロードされて、復号とＧＰＵ２３０による装置への描画がなされてもよい。コンテキスト固有補助コンテンツ４３０の特定の部分の終了時に、テレビ番組がコマーシャルから復帰したかのように、主要コンテンツ４１０の描画が継続されてもよい。

主要コンテンツ４１０の特定の部分の描画を通してプロセスが繰り返され、図４に反映されているように、共通補助コンテンツ４２０および／またはターゲット補助コンテンツ４４０などの他のコンテンツを特定し、ロードし、描画する必要があることを、後続のトリガデータ４５０が示してもよい。

コンテキスト固有補助コンテンツ４３０は、何らかの形で主要コンテンツ４１０とコンテキストが関連しているコンテンツを表してもよい。例えば、主要コンテンツ４１０がコメディである場合、コンテキスト関連補助コンテンツは、やがて公開されるコメディである映画の予告編であってもよい。代わりに、補助コンテンツが、主要コンテンツ４１０に関連する製品ラインの中の一製品のコマーシャルであってもよい（例えばＤＶＤのサインフェルドの次のシーズンのように、現在視聴されているシリーズの別のＤＶＤ）。代わりに、コンテキスト固有補助コンテンツ４３０は、現在視聴されている主要コンテンツ４１０に登場する俳優が出ている映画のプレビューであってもよい。コンテキスト固有コンテンツ４３０は、クライアント装置で現在見聞きされている主要コンテンツ４１０に何らかの形で関連している任意のコンテンツであってよい。

他方、共通補助コンテンツ４２０は、個人の好みや主要コンテンツ４１０の性質に関係なく受け取られるコンテンツのことを表している。例えば、共通補助コンテンツ４２０は、クライアント装置のメーカに関する商業広告であってもよい。代わりに、コマーシャルは、主要コンテンツおよび補助コンテンツの通信に使用中のネットワークのプロバイダ（例えば、ＩＳＰまたは無線ネットワークプロバイダ）からのものであってもよい。代わりに、共通補助コンテンツ４２０は、視聴しようとしている主要コンテンツ４１０を作成した映画スタジオからのコマーシャル（例えば、映画プレビュー）であってもよい。共通補助コンテンツ４２０は、特定の文脈上の決定またはユーザの好みとは無関係であり、エンドユーザに対するコンテンツ提供者の選択で提供される任意のコンテンツであってよい。

ターゲット補助コンテンツ４４０は、ユーザの特定の好き嫌いに応じて配信されるコンテンツを表す。例えば、ユーザがロマンチックコメディを好きである場合、ロマンチックコメディである映画プレビューの目標補助コンテンツをユーザが受け取ることができる。ユーザがスポーツファンである場合、ターゲット補助コンテンツ４４０は、地元の野球チームのシーズン券の広告であってもよい。目標補助コンテンツに関して特定の嫌いなことを考慮してもよい。例えば、特定のユーザがアダルトエンターテイメントに腹を立てている場合、そのユーザにアダルト関連のコンテンツが確実に配信されないよう、（プロフィール管理モジュール３２０、プロフィール管理サーバ１０８、およびある場合にはフィードバックモジュール３４０とフィードバックサーバ１０６により生成されおよび／または制御可能である）ユーザプロフィールが役立ってもよい。

一部の実施形態では、主要コンテンツ４１０が、特定の種類の補助コンテンツ（例えば、共有４２０、コンテキスト固有４３０、およびターゲット４４０）に関係がある埋め込みのトリガデータ４５０とともに配信されるのみであってもよい。他の実施形態では、主要コンテンツ４１０は、その中に埋め込まれた様々な形態の補助コンテンツを有していてもよい（例えば、主要コンテンツ４１０と、実際に永久に埋め込まれた一連のコマーシャル）。その永久に埋め込まれた補助コンテンツも、結局は時代遅れになるかもしれない。このような例では、トリガデータ４１０が、新しい補助コンテンツを挿入すべきことを反映して、より古い補助コンテンツを効率的に上書きしてもよい。永久に埋め込まれたコンテンツの上書きは、より新たな補助コンテンツの利用可能性、または、元から埋め込まれている補助コンテンツの、トリガデータ４５０で特定される期限切れに支配されてもよい。このような例では、ＡＶデコーダ２５０は、主要コンテンツ４１０に元から埋め込まれている古い補助コンテンツを「スキップ」するように指示されてもよい。代わりに、ＡＶデコーダ２５０は、より古いコンテンツを復号および描画せずに、より新たな補助コンテンツを描画するように指示されてもよい。

新たな補助コンテンツを挿入するための様々な手段は、Kan Ebisawaファミリの米国特許出願第6,882,978号の「Apparatus and Method for Executing a Game Program Having Advertisements Therein」、米国特許出願第6,782,533号の「Encrypted Start Signal for Game with Data Substitution in Original Data and Means for Limiting Execution」、米国特許出願第6,640,336号の「Game Machine System, Broadcasting System, Data Distribution System and Method, Program Executing Apparatus and Method」に開示されている。これら特許の開示は、参照により本明細書に援用される。

トリガデータ４５０は、主要コンテンツ４１０の選択の時間的な中央または最初に埋め込まれてもよい。トリガデータ４５０の早期の特定により、主要コンテンツ４１０が終了すると直ちに補助コンテンツが復号され表示の準備ができるようにコンテンツが実際に必要となる時点よりも前に、広告選択モジュール３３０により広告バッファ３１０から補助コンテンツを選択することができる。補助コンテンツが実際に必要となるまで補助コンテンツが取り出されたり、復号されたり、バッファされない場合、一部の装置では、主要コンテンツ４１０の終了と適切な補助コンテンツの表示との間に処理遅延（例えば、放送の中断）を経験するかもしれない。ある場合には、主要コンテンツ４１０の特定部分のための全てのトリガデータ４５０が、主要コンテンツ４１０のまさに始まりに特定されてもよい。他の実施形態では、トリガデータ４５０が必要に応じて特定および処理されてもよい。これには、実際の描画の前にコンテンツをロードするオンザフライのトリガまた予想のトリガを含む。

トリガデータ４５０は、主要コンテンツ４１０および／またはそれに関連して描画されるべき補助コンテンツに関連する情報の様々な他の部分を含んでもよい。トリガデータ４５０は、補助コンテンツを表示可能とするために、主要コンテンツ４１０を特定の期間遅延させるべきことを示してもよい。例えば、ノーカットの映画を見ている場合、主要コンテンツ４１０の提供者（例えば、映画配給会社）はシーンの間で遅延が最小になることを望むかもしれない。したがって、トリガデータ４５０は、特定の種類の補助コンテンツ（例えば、ターゲット補助コンテンツ４４０）を選択し、その補助コンテンツの長さが２０秒を越えないことを反映してもよい。補助コンテンツの複数の選択（一方が４５秒であり、他方が１０秒）が可能である場合、広告選択モジュール３３０は、その状況に適した補助コンテンツ（すなわち、長さが１０秒であるコンテンツ）を取り出してもよい。トリガデータ４５０は、そのコンテンツの必要性を示すのと同程度に、特定の補助コンテンツの操作と挿入に関して有益であってもよい。

トリガデータ４５０は、表示されるコンテンツの種類に関する特定の制限を反映していてもよい。例えば、ある映画スタジオは、映画の間に競争相手の映画スタジオの作品が広告されることを望まないだろう。したがって、トリガデータ４５０は、補助コンテンツを選択する広告選択モジュールに対する特定の禁止事項を反映してもよい。

同様に、広告選択モジュール３３０は、例えばプロフィール管理モジュール３２０からのデータに基づき、表示する補助コンテンツの特定部分を選択または拒否してもよい。２人のユーザが装置に関連している（例えば、親と子）場合、異なる種類のコンテンツ（主要および補助）が装置で受け取られてもよい（例えば、Ｇ指定の映画のような子供向けのコンテンツと、Ｒ指定の映画のような大人向けのコンテンツ）。広告バッファ３１０が、記憶装置内に両方のユーザに同時に関連する補助コンテンツを有していてもよい（例えば、Ｒ指定の映画プレビューとＧ指定の映画プレビュー）。装置の現在のユーザを反映しプロフィール管理モジュール３２０で特定されるプロフィール管理データに基づき、特定の補助コンテンツ選択が特定ユーザに対してなされてもよい。トリガデータ４５０がターゲット補助コンテンツ４４０のロードの必要性を示す場合、広告選択モジュール３３０は、装置の現在のユーザ（または、広告選択モジュール３３０に以前に通信された情報）に関してプロフィール管理モジュール３２０に相談し、広告バッファ３１０内の様々なターゲット補助コンテンツ４４０のうちいずれを取り出し、復号し、描画するかを決定することができる。

図５は、様々な好適な、所定の、受容された、および拒否されたコンテンツの好みを含む、典型的なユーザプロフィール５００を表形式で示す。図５の中のユーザプロフィール５００は、プロフィール管理サーバ１０８（図１）に、またはフィードバックサーバ１０６（図１）のフィードバックプロフィールの文脈で格納されるプロフィールであってもよい。ユーザプロフィール５００は、適切な主要コンテンツと補助コンテンツを選択してユーザに配信する文脈で使用されてもよい。

ユーザプロフィール５００は、ユーザによる、またはフィードバックサーバ１０６により集められたフィードバックデータによる、または第三者のソース（例えば、レコードの購入など）による、双方向の選択または好みの特定を通して作成されてもよい。図５の典型的なユーザプロフィール５００は、ユーザの好みのいくつかの典型的なカテゴリを示す。すなわち、好適なコンテンツ５１０、許容できるコンテンツ５３０、拒絶されたコンテンツ５４０である。第４のカテゴリ：予め定められたコンテンツ５２０は、ユーザの定義した好み（例えば、好き嫌い）よりも少ないが、ユーザまたは装置の特定の条件に関して定められる。

例えば、ユーザは、装置のメーカに関する予め定められた補助コンテンツ５２０（例えば、様々な周辺機器またはアドオンに関するコマーシャル）を受け取ることができる。他の装置（例えば、他のメーカの装置）についての一連の他の補助コンテンツパッケージが存在するが、ユーザは、それがユーザが所有する装置であるので、特定の装置に関する補助コンテンツパッケージのみを受け取ることができる。こうして、コンテンツがカスタマイズされる一方、ユーザによりまたはユーザのために個人化されることはない。

好適なコンテンツ５１０は、ユーザが望む（すなわち、受け取るのを好む）コンテンツを表してもよい。多くの場合、好適なコンテンツ５１０は、特にユーザによって特定されてもよい。代わりに、例えばフィードバックモジュール３４０とフィードバックサーバ１０６の助けにより特定される視聴の癖と、様々なコンテンツ選択に関連する特定の識別情報またはメタデータとに基づき、時間とともに特定の結論が出されてもよい。

図５は、スポーツとアクションの間の一連のコンテンツ分類５５０を示す。コンテンツ分類５５０は、様々な種類、ブランド、クラスのコンテンツを含んでもよく、実際のコンテンツ提供者、ネットワーク提供者、または業界標準グループなどの種々の実体により定義されてもよい。図５の場合、ユーザプロフィール５００は、特定のユーザがスポーツコンテンツおよびアクションコンテンツを好むことを示している。このように、コンテンツが適切なサーバ（例えば、主要コンテンツサーバ１０２または補助コンテンツサーバ１０４）で同様に特定されるとき、ユーザは、スポーツイベントや高度のアクション、または冒険活動に関連する主要コンテンツおよび補助コンテンツを受け取ることができる。

コンテンツ分類５５０は、補助分類５６０にも従ってもよい。例えば、「スポーツ」は、異なる種類のスポーツの広い範囲を表してもよい。補助分類５６０を用いることで、より広い分類をより正確に作ることができる。例えば、「スポーツ」は、野球、フットボール、バスケットボールに分けることができる。

特定のコンテンツ分類５５０に付随する補助分類５６０の数に制限はない。例えば、上述のように、「スポーツ」を野球に分けることができる。「野球」は、プロフェッショナル、インターナショナル、マイナーリーグ、またはＮＣＡＡＲにさらに分けることができる。「プロフェッショナル」は、さらに特定のチーム、例えばテキサス・レンジャーズまたはサンフランシスコ・ジャイアンツに分けることができる。補助分類５６０を詳細にするほど、特定のプロフィール５００に基づき最終的にユーザに配信されるコンテンツがより正確になる。

図５の文脈で説明したように、コンテンツ分類５５０と補助分類５６０に関して特定の組織、構造または階層を意味するべきではない。例えば、補助分類５６０が「脚注」の参照に限られることを意味していない。図５は、本発明の範囲のさらなる理解を助ける説明のための実例である。

受容したコンテンツ５３０は、ユーザが必ずしも望むわけではないが、受け取ることに関して何の異議もないコンテンツのことを表す。しかしながら、受容したコンテンツ５３０は、好適なコンテンツ５１０の特定の態様を含んでもよい。受容したコンテンツ５３０は、拒絶されたコンテンツ５４０の文脈でさらに理解することができる。拒絶されたコンテンツ５４０は、ユーザが興味がないか（例えば、子供のアニメ映画に対する大人）、またはユーザがコンテンツに対して特定の異議があるか（例えば、アダルトまたはポルノコンテンツ）のいずれかの理由でユーザが受け取ることを望まないコンテンツのことを表す。

ユーザが特定のコンテンツを拒絶コンテンツ５４０と特定した場合、ユーザはそのコンテンツを受け取らない。しかしながら、ユーザが拒絶コンテンツ５４０と特定したコンテンツの完全な分類に関しては、ユーザが制限を受けてもよい。例えば、あらゆるコマーシャルを受け取りたくないユーザは、あらゆる補助コンテンツの受け取りを拒否しようとして、全てのコンテンツを拒絶コンテンツ５４０に分類することも可能である。この点に関して、ユーザは、特定の数のコンテンツタイプを拒絶コンテンツ５４０と特定できるのみであってもよい。一部の実施形態は、補助コンテンツの否定オプションを提供してもよい。つまり、追加の料金の支払いにより、あるいは、直接の郵送または電話調査または（カタログおよび視覚／聴覚品質に関して）低品質コンテンツ等の他の考慮の形態のために、ユーザは、自身の特定のクライアント装置への補助コンテンツ（または具体的に広告）の配信を拒否することができてもよい。このような特徴は、ユーザプロフィール５００により、または主要コンテンツサーバ１０２あるいは補助コンテンツサーバ１０４における認識により、制御することができる。

予め定められたコンテンツ５２０は、個人の好みに関係なくユーザが受け取るコンテンツのことを表す。このコンテンツが受取人に関して共通である場合（すなわち、ネットワーク内の全ての受取人により例外なく受け取られる場合）、予め定められたコンテンツは、一般に、非常に特定された範囲の製品またはサービス（例えば、ユーザがアクセスした装置またはユーザがデータ交換のために利用している通信ネットワーク）に関連していてもよい。一部のユーザが不快であると考えるおそれのある製品やサービスに当たりるのを避けるために、この狭い焦点を使用することができる。例えば、一般に、予め定められたコンテンツは、極端で感情的な意見を生むポルノ製品やサービスなどの不快なコンテンツに関連づけられることを禁じられていてもよい。

ある場合には、特定の実体は、似たようなマインドの組織とブランド提携を始めるかもしれない。例えば、特定のネットワーク提供者（通常、装置にネットワークアクセスを提供する）は、無線ルータまたはネットワーク・アクセラレータを開発する会社とブランド提携を始めるかもしれない。これらの製品はユーザにとって特に興味がないものの、ネットワークプロバイダと共通の定義可能な利害を有しており（すなわち、改善されたネットワーク条件）、したがって、予め定められたコンテンツ５２０は、共通コンテンツとして配信するためにこの第三者のメーカ／サービスプロバイダと関連づけられてもよい。

特定の種類の予め定められたコンテンツ５２０（補助コンテンツの場合）は、関連づけされたコンテンツを含んでもよく、これは、表示中の主要コンテンツ４１０と何らかの関係を共有するコンテンツのことを表す。既に説明したように、コメディが見られており、ユーザは、他のコメディに関連するか、またはそのコメディの他の俳優に関連する予め定められた補助コンテンツを受け取ることができる。ネットワークプロバイダ補助コンテンツが、ネットワークプロバイダに関連する補助コンテンツ（例えば、新たな料金プランに関する広告）を表す一方、装置プロバイダ補助コンテンツが、コンテンツの受け取りに使用されている特定の装置に関連する補助コンテンツを表していてもよい。

最終的に配信されるコンテンツは、ユーザプロフィール５００内の一つ以上のデータ分類５５０に基づいていてもよい。例えば、配信されるコンテンツが好適なコンテンツ５１０のみに関連していてもよく、または拒絶されたコンテンツ５４０に支配される受容されたコンテンツ５３０であってもよい。受容されたコンテンツ５３０の分類に入ったために、拒絶されたコンテンツ５４０の特定の補助分類５６０が不注意にも配信されないように、異なる種類のコンテンツの様々な相互参照が発生してもよい。例えば、ユーザはアクション映画を望むが、性的なコンテンツを望まないことがある。アクション映画が性的な内容を有している場合、ユーザプロフィール５００とそのプロフィールを扱う知性は、コンテンツ配信に関して一つの要因が他の要因を覆すか否かを決定してもよい。コンテンツ配信に関する決定は、様々なコンテンツサーバ（１０２／１０４）、またはプロフィール管理サーバ１０８で発生してもよい。特定の決定は、実施のために様々なサーバに戻されるデータ分析とともに第三者に「アウトソース」されてもよい。フィードバックモジュール３４０（図３）およびフィードバックサーバ１０６（図１）との対話が、ユーザプロフィール５００の作成、およびそれから得られるコンテンツサーバ１０２／１０４によりユーザに配信されるコンテンツに影響を与えることがある。

フィードバックモジュール３４０で作成されフィードバックサーバ１０６に配信されるフィードバックデータは、特定のコンテンツまたはネットワーク提供者に対する広告主による報酬の役割を果たしてもよい（例えば、コンテンツが視聴されると、適切な支払いがなされる）。この記録は、上述のユーザプロフィール５００の作成に影響を与えてもよい。この場合、特定のユーザが特定のコンテンツ（例えば、特定の俳優が出る映画）を見続ける場合、繰り返しの視聴がコンテンツの潜在的な受容または拒絶、あるいは好適なコンテンツ５１０の潜在的な指示を構成するという観点で、その情報はユーザプロフィール５００の状態に影響を与え始める。プロフィール５００に対するこれらの変更は、自動的に行われるか、または変更される毎に明示の許可を与えるユーザに支配されるか、またはユーザプロフィール５００の変更に関する問い合わせの他の何らかのサイクルに支配されて行われてもよい。ユーザプロフィールの正当性に関して問い合わせをすることなく、あるいは、行われる変更の種類に関して特定の許可を与えることなくユーザプロフィール５００を操作できるように、ユーザは前もって許可を与えておいてもよい。例えば、受容されたコンテンツ５３０に対する変更は自動的に許可されるが、拒絶されたコンテンツ５４０に対する変更は、ユーザからの明示の認証なしにはできないようにしてもよい。

図６は、本発明の一実施形態による、コンテンツを選択し装置に配信する典型的な方法６００を示す。ステップ６１０で、ユーザＩＤ、装置ＩＤまたは他の形態、および／または識別情報の組み合わせによりユーザおよび／または装置が特定される。特定されたユーザは、プロフィール管理サーバ１０８（図１）に記憶可能なユーザプロフィールと関連づけられてもよい。

図５の典型的なユーザプロフィール５００で見られるように、プロフィール管理サーバ１０８のユーザプロフィールは、ユーザの様々な好みを反映してもよい。ステップ６２０で、ユーザプロフィールに基づき、特定のコンテンツ（主要および／または補助）がそのユーザに配信するために特定される。例えば、ユーザプロフィール５００によって反映されるようにユーザがスポーツを好む場合、ユーザは補助コンテンツサーバ１０４（図１）からスポーツ関連の補助コンテンツを受け取る。ユーザは見たい主要コンテンツを通常明示的に特定する一方、ユーザプロフィール５００を使用してランダムな主要コンテンツの自動的な配信がされるか、またはユーザによる選択のために主要コンテンツの「提案」リストが提供されてもよい。

ステップ６３０で、ユーザプロフィール５００に対応するコンテンツが、それぞれのクライアント装置１３０（図１）のユーザに配信される。主要コンテンツの場合にはこのコンテンツは自動的に視聴され、または補助コンテンツの場合には、適切な時刻に以降の描画のためにバッファまたは他の記憶装置に格納される。補助コンテンツは、広告エンジン２５５（図２）で支配されるように、様々な広告回転制御の支配を受けて描画されてもよい。配信ステップ（６３０）は、特定の期限切れのコンテンツまたはより関連のないコンテンツの置き換えを含んでもよい。このコンテンツは、主要コンテンツ（例えば、ダウンロードされた午後５時のニュースを午後６時のニュースで置き換え）でも補助コンテンツ（例えば、様々な広告）でもよい。

オプションのステップ６４０では、上述の特定の印象決定に加えて、様々な視聴およびアクセスの活動に基づき、フィードバックデータが作成されてもよい。そのフィードバックデータは、さらなる解析のためにフィードバックサーバ１０６（図１）に送られてもよい。オプションのステップ６５０では、上述のフィードバックデータおよび／または他の適切なプロフィール管理データにしたがって、ユーザプロフィール５００が更新されてもよい。この更新されたユーザプロフィール５００を用いて、ユーザに配信するためのコンテンツの将来の選択を特定してもよい。

一実施形態では、広告エンジン２５５は、相手先商標製品の製造会社（ＯＥＭ）により配信される、クライアント装置に予めインストールされたソフトウェアモジュールであってもよい。しかしながら、ある場合には、ユーザは古い携帯メディア装置、古い家庭用エンタテイメント装置または携帯電話装置などのレガシー装置において広告回転機能を楽しもうとすることがある。

レガシーのクライアント装置を含むこれらの例では、広告エンジン２５５は、主要コンテンツサーバ１０２（図１）の最初のアクセスを伴うダウンロードされたソフトウェアアプリケーションからなってもよい。例えば、ユーザは特定の主要コンテンツタイトルを求めて主要コンテンツサーバ１０２への接触を試みてもよい。主要コンテンツサーバ１０２は、初期データの交換中またはプロフィール管理サーバ１０８へのアクセスにより、プロフィールが存在していないかまたは特定の識別データが主要コンテンツサーバ１０２により受け取られたという点で、要求する装置が今のところ広告エンジンプロフィールを有していないことを認識してもよい。これらの例では、コンテンツの描画によりソフトウェアモジュールが自動的にインストールされる（例えば、自動発効スクリプトによって）か、または実際にコンテンツが描画される前にそのモジュールの手動の実行とインストールを要求するように、広告エンジン２５５のソフトウェアアプリケーションが主要コンテンツの配信に追加されてもよい。

プロフィール管理モジュール３２０、広告選択モジュール３３０、およびフィードバックモジュール３４０の全てがソフトウェア構成要素としてダウンロードされる一方、バッファメモリ（すなわち、広告バッファ３１０）はダウンロードできない。広告エンジン２５５と関連する広告回転機能とが装置の製造後にダウンロードされる本発明の一実施形態では、装置内のメモリの特定部分が広告回転のために、具体的には広告回転の記憶のために予約されていることを通知する命令をソフトウェアダウンロードが含んでいてもよい。

レガシー装置のダウンロードが、限定されたまたは最小の機能を装置に提供してもよく、ユーザの複雑なプロフィールが装置により作成されなくてもよい。これらの例では、クライアント装置とは別のワークステーションから、インターネット・インタフェースを介したプロフィール管理サーバ１０８へのアクセスをユーザが要求されてもよい。メモリ利用可能性と特定のハードウェア仕様限界に支配される様々なレガシー装置に完全な範囲で本発明を導入できると想定されるが、様々な例では、この種の装置により提供される機能は、問題とされる装置の様々なハードウェアおよびソフトウェアの限界に支配されることがある。その点において、本発明は、特定のレガシー装置での改善されたまたは完全な広告回転機能を可能にするように、ファームウェアのアップグレードの可能性を想定している。

典型的な実施形態を参照して本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の真の精神および範囲を逸脱することなく、様々な変更をすることができ、また等価物を要素の代わりに用いることができることを理解するであろう。加えて、本発明の本質的な教示から逸脱することなく、修正をなすことができる。様々な代わりのシステムを利用して本明細書に記載の様々な方法を実装することができ、また様々な方法を用いて上述のシステムから特定の結果を達成することができる。その上、コンテンツ提供者および／または装置の特定の必要性に応じて、補助コンテンツの文脈で述べた様々な機能を主要コンテンツにも適用することができ、その逆も言える。

例えば、本発明の一実施形態は、コンテンツ表示装置で使用するコンテンツデコーダを提供してもよい。コンテンツデコーダは、デコーダをホストするメディア表示装置にアクセスできるメモリから補助広告コンテンツを取り出しそれを復号するように構成されてもよい。デコーダは、コンテンツデコーダに接続されたグラフィックス処理装置に、復号された補助広告コンテンツを主要コンテンツに対して描画する方法を特定する命令を提供してもよい。この点において、デコーダは、広告の復号、選択および描画の一部の態様または全ての態様を処理するか関係を持っていてもよい。

Claims (15)

1. 主要コンテンツと補助コンテンツを表示する装置であって、
   主要コンテンツとともに表示する補助広告コンテンツを特定および検索するための情報、補助広告コンテンツを挿入すべき主要コンテンツ内の特定時点の情報、または主要コンテンツに対して補助コンテンツを配置する領域を指定する座標情報を含む複数のトリガデータポイントを有する主要コンテンツと、補助広告コンテンツと、を保持するメモリと、
   主要コンテンツを受け取るインタフェースと、
   主要コンテンツまたは補助コンテンツに対するユーザの好みを含むユーザプロフィールを保持するプロフィール管理モジュールと、
   メモリに格納されている広告選択モジュールであって、現在のユーザのユーザプロフィールに基づき前記主要コンテンツ内の各トリガデータポイントに挿入する補助広告コンテンツを選択し、連続するトリガデータポイントに対して異なる補助広告コンテンツを選択する、広告選択モジュールと、
   前記広告選択モジュールによって特定された補助広告コンテンツを前記メモリから検索し復号するように構成されたデコーダと、
   前記トリガデータポイントにしたがって、前記デコーダにより復号された補助広告コンテンツを主要コンテンツに挿入した画像を描画するように構成されたグラフィックス処理ユニットと、
   挿入された補助広告コンテンツとユーザとの対話に応答して、前記補助広告コンテンツがスキップされたかまたは部分的に視聴されたかを表すフィードバックデータを生成するように構成されたフィードバックモジュールと、
   を備え、
   前記トリガデータポイントは、補助広告コンテンツを挿入すべき特定時点として主要コンテンツ内の二つのシーン間の区切りを特定する情報を含み、
   前記補助広告コンテンツは、主要コンテンツに対して補助広告コンテンツを配置すべき領域を指定する配置情報を含むヘッドデータを有しており、
   前記グラフィックス処理ユニットは、主要コンテンツに補助広告コンテンツを挿入するとき、前記補助広告コンテンツのヘッドデータ内の配置情報と、前記トリガデータポイント内の座標とのいずれかにしたがって前記補助広告コンテンツを配置する領域を決定する
   ことを特徴とする装置。
2. 前記トリガデータポイントは、前記補助広告コンテンツが重ねられる前記主要コンテンツの部分を特定する情報を含むことを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 前記トリガデータポイントは、前記主要コンテンツの大きさを変更して、前記補助広告コンテンツを前記主要コンテンツに隣接させて同時に表示させる指示を含むことを特徴とする請求項１または２に記載の装置。
4. 前記プロフィール管理モジュールは、ネットワーク接続を介してプロフィール管理データをプロフィール管理サーバと交換するように構成されており、メモリ内の補助広告コンテンツの一つ以上の選択がネットワークを介して当該装置で受け取られることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の装置。
5. 前記プロフィール管理データがユーザＩＤを含むことを特徴とする請求項４に記載の装置。
6. 前記プロフィール管理データがデバイス識別子を含むことを特徴とする請求項４または５に記載の装置。
7. 前記プロフィール管理サーバが前記ユーザプロフィールと前記プロフィール管理データとを関連つけることを特徴とする請求項４ないし６のいずれかに記載の装置。
8. 補助コンテンツサーバが、一つ以上のユーザの好みに応じてネットワークを介して当該装置に補助広告コンテンツを配信することを特徴とする請求項１ないし７のいずれかに記載の装置。
9. 前記トリガデータポイントが共通補助広告コンテンツと関連づけられることを特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載の装置。
10. 前記トリガデータポイントが目標とされた補助広告コンテンツと関連づけられることを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載の装置。
11. 前記トリガデータポイントがコンテキスト固有の補助広告コンテンツと関連づけられることを特徴とする請求項１ないし１０のいずれかに記載の装置。
12. 前記フィードバックデータを用いてフードバックサーバにおけるフィードバックプロフィールを更新することを特徴とする請求項１ないし１１のいずれかに記載の装置。
13. 前記フィードバックプロフィールを用いて、コンテンツに対するユーザの好みを含むユーザプロフィールを更新することを特徴とする請求項１２に記載の装置。
14. 主要コンテンツと補助コンテンツを表示する装置が携帯メディア装置であることを特徴とする請求項１ないし１３のいずれかに記載の装置。
15. 主要コンテンツと補助コンテンツを表示する装置が家庭用エンターテイメントシステムであることを特徴とする請求項１ないし１３のいずれかに記載の装置。

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