JP5506875B2 - 広告主向け参考情報提供装置 - Google Patents

Description

本発明は、ネットワークを利用した広告の技術に関する。

従来、インターネット上での広告サービスとして、検索連動型広告と呼ばれるものが知られている。検索連動型広告とは、予め広告主に広告内容（数行の文章による広告文であることが多く、詳細ページへのリンクを含む）と設定キーワードとを登録させ、一般ユーザが検索に用いた検索キーワードが、登録された設定キーワードと一致する場合、その設定キーワードに対応付けられた広告内容を検索結果に隣接させて表示するものである。検索を行った一般ユーザは検索結果の一部として広告を見るため、広告内容に興味を持ちやすく、クリックして詳細ページに遷移することが期待される。

特開２０１０−２６７００１号公報

上述した検索連動型広告は広く普及しているが、広告効果を高める上で広告内容と設定キーワードをどのように定めるかが重要となる。

この点、広告主にとって、掲載された広告が一般ユーザにどのような印象（イメージ）を持たれたかは通常わからないため、広告の掲載開始後に、広告内容と設定キーワードの変更に役立つ情報が提供されると広告主にとっては非常に有益である。

例えば、特許文献１には、単語間の距離に基づいて作成された近接キーワードテーブルを参照し、ユーザの指定した検索キーワードに関連する近接キーワードを提示することが開示されている。

しかし、広告主に有益な情報は、上記の特許文献１で得られる情報（ユーザの指定した検索キーワードに関連する単語）より、むしろ、検索者であり広告閲覧者であるユーザが広告に対して抱く印象等である。

広告に対する印象を評価する手法として大がかりな広告イメージアンケート調査が存在するが、検索連動型広告は一つ一つの広告の作成コストが安価であるため、従来の多額の費用を要する広告イメージアンケート調査は不向きといえる。

本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、多額のコストをかけることなく、広告主にとって広告内容や設定キーワードの変更に真に役立つ情報を提供することにある。

上記の課題を解決するため、本発明にあっては、第１の端末装置から検索連動型広告の広告内容と設定キーワードの登録を受け付けてデータベースへ登録を行う登録受付手段と、登録した前記広告内容に対する印象を表わすイメージキーワードの一般ユーザによる入力結果を第２の端末装置から取得するイメージキーワード取得手段と、取得した前記入力結果に基づいて広告主に提供する参考情報を生成する参考情報生成手段と、生成した前記参考情報を前記第１の端末装置に送信する参考情報送信手段とを備える。

本発明の広告主向け参考情報提供装置にあっては、多額のコストをかけることなく、広告主にとって広告内容や設定キーワードの変更に真に役立つ情報を提供することができる。

本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。 検索管理データベースのデータ構造例を示す図である。 ユーザ管理データベースのデータ構造例を示す図である。 広告管理データベースのデータ構造例を示す図である。 クラウドソーシング管理データベースのデータ構造例を示す図である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図（その１）である。 イメージキーワードの入力画面の例を示す図（その１）である。 イメージキーワードの入力画面の例を示す図（その２）である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図（その２）である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図（その３）である。

以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。

＜構成＞
図１は本発明の一実施形態にかかるシステムの構成例を示す図である。

図１において、システムは、広告主が操作する複数の端末装置１と、一般ユーザが操作する複数の端末装置２と、各種のサーバ４〜７とが、インターネット等のネットワーク３を介して接続可能となっている。端末装置１、２、サーバ４〜７は、一般的なコンピュータ装置のハードウェア構成を有している。

検索管理装置（サーバ）４は、一般ユーザが操作する複数の端末装置２からＷｅｂ上に存在する各種情報についての検索要求を受け、検索結果を応答する機能を有しており、検索の利用状況を保持する検索管理データベース４０１を有している。

図２は検索管理データベース４０１のデータ構造例を示す図であり、「検索キーワード」「ユーザＩＤ」「同時入力キーワード」等の項目（フィールド）を有している。「検索キーワード」は、検索に用いられた主たるキーワードである。「ユーザＩＤ」は、検索要求を行ったユーザを特定する情報である。なお、会員登録されたユーザＩＤに限らず、ブラウザに保存されるクッキー情報を用いてもよい。「同時入力キーワード」は、主たる「検索キーワード」と同時に入力されたキーワードである。

図１に戻り、ユーザ管理装置（サーバ）５は、ユーザ情報を管理する機能を有しており、ユーザ情報を保持するユーザ管理データベース５０１を有している。

図３はユーザ管理データベース５０１のデータ構造例を示す図であり、「ユーザＩＤ」「ユーザ属性」等の項目を有している。「ユーザＩＤ」は、ユーザを特定する情報である。なお、会員登録されたユーザＩＤに限らず、ブラウザに保存されるクッキー情報を用いてもよい。「ユーザ属性」は、当該ユーザの年齢・性別・嗜好等の情報である。

図１に戻り、広告管理装置（サーバ）６は、検索連動型広告の管理を行う機能を有しており、機能部として広告登録受付部６１とオークション実行部６２と広告登録部６３と広告配信部６４とイメージキーワード入力依頼部６５とイメージキーワード入力結果受信部６６と参考情報生成部６７と参考情報提供部６８とを有するとともに、管理のための情報を保持する広告管理データベース６０１を有している。

図４は広告管理データベース６０１のデータ構造例を示す図であり、出稿管理テーブルと配信状況管理テーブルとイメージキーワードテーブルとを有している。

出稿管理テーブルは、出稿された広告を管理するものであり、「広告主ＩＤ」「広告ＩＤ」「広告内容」「設定キーワード」「掲載順位」「単価」等の項目を有している。「広告主ＩＤ」は、広告主を特定する情報である。「広告ＩＤ」は、広告を特定する情報である。「広告内容」は、当該広告の内容である。一般に、検索連動型広告の広告内容は文章によって構成される。「設定キーワード」は、広告主によって設定されたキーワードである。検索連動型広告では、一般ユーザが入力した検索キーワードがこの設定キーワードに一致した場合に広告掲載の対象となる。「掲載順位」は、広告が掲載される順位である。一般に検索連動型広告では通常の検索結果の余白に広告が掲載されるため、所定数（例えば、２０）よりも掲載順位の低い広告は掲載されない。「単価」は、広告が掲載されクリックされた場合に、広告主に課される料金である。一般に検索連動型広告では広告がクリックされない限り課金は発生しない。

配信状況管理テーブルは、広告の配信状況を管理するものであり、「広告ＩＤ」「配信数」「クリック数」「ＣＴＲ（Click Through Rate）」等の項目を有している。「広告ＩＤ」は、広告を特定する情報である。「配信数」は、当該広告が配信された数である。「クリック数」は、当該広告がクリックされた数である。一般に検索連動型広告では広告内容にリンク先が埋め込まれており、クリックされることで広告主のより詳細な広告ページにジャンプすることになる。「ＣＴＲ」は、「配信数」に対する「クリック数」の割合であり、一般ユーザの当該広告に対する興味の大きさを表わす。

イメージキーワードテーブルは、クラウドソーシング管理装置７から取得したイメージキーワードを保持するものであり、「広告ＩＤ」「イメージキーワード」等の項目を有している。「広告ＩＤ」は、広告を特定する情報である。「イメージキーワード」は、当該広告に対して一般ユーザが持つ印象（イメージ）を表わすキーワードである。

図１に戻り、広告登録受付部６１は、広告主の操作する端末装置１から広告の登録を受け付ける機能を有している。広告の登録には、新規の広告を登録する場合のほか、既に登録されている広告の一部を変更する場合も含む。広告の登録内容としては、広告主ＩＤのほか、広告内容と設定キーワードの指定が必要になる。

オークション実行部６２は、広告の登録時に設定キーワードが他の広告主と競合する場合に、オークションによって掲載順位を決定する機能を有する。すなわち、広告主に入札額を提示させ、入札額が高い順に掲載順位を割り当てるように制御する。

広告登録部６３は、広告管理データベース６０１に対して広告についての情報を登録する機能を有している。

広告配信部６４は、広告管理データベース６０１に登録された広告の情報に基づいて広告の配信を行う機能を有している。すなわち、検索管理装置４において検索の処理が行われる際に、検索管理装置４から検索キーワードを伴う広告配信要求を受け、その検索キーワードが広告管理データベース６０１に設定キーワードとして登録されているか否かを調べ、登録されている場合に、対応する広告内容を配信する。

イメージキーワード入力依頼部６５は、広告管理データベース６０１に登録された広告について、クラウドソーシング管理装置７に対してイメージキーワードの入力作業を依頼する機能を有している。

イメージキーワード入力結果受信部６６は、クラウドソーシング管理装置７からイメージキーワードの入力結果を受信して広告管理データベース６０１に保存する機能を有している。

参考情報生成部６７は、広告主に対し提供する参考情報を、広告管理データベース６０１、検索管理データベース４０１、ユーザ管理データベース５０１等の情報を用いて生成する機能を有している。参考情報の提供は、広告主に対する課金通知等の際に併せて行う場合と、広告の登録の際に行う場合とがある。

参考情報提供部６８は、広告主に対して参考情報を提供する機能を有している。

クラウドソーシング管理装置（サーバ）７は、少額の報酬で一般ユーザに対してイメージキーワードの入力作業を代行してもらう管理を行う機能を有しており、機能部としてイメージキーワード入力依頼受付部７１とイメージキーワード入力作業募集部７２と作業発注／入力結果取得部７３とイメージキーワード入力結果送信部７４と報酬管理部７５とを有するとともに、管理のための情報を保持するクラウドソーシング管理データベース７０１を有している。

図５はクラウドソーシング管理データベース７０１のデータ構造例を示す図であり、依頼内容管理テーブルと作業者管理テーブルと入力結果テーブルとを有している。

依頼内容管理テーブルは、依頼内容を管理するものであり、「広告ＩＤ」「広告内容」等の項目を有している。「広告ＩＤ」は、広告を特定する情報である。「広告内容」は、広告の内容である。

作業者管理テーブルは、作業者を管理するものであり、「ユーザＩＤ」「連絡先」「広告ＩＤ」「作業完了・未了」「報酬額」「報酬支払済・未済」等の項目を有している。「ユーザＩＤ」は、作業者としての一般ユーザを特定する情報である。「連絡先」は、当該一般ユーザのメールアドレス等である。「広告ＩＤ」は、作業対象の広告（複数可）を特定する情報である。「作業完了・未了」は、作業が完了しているか未完了であるかを示す情報である。「報酬額」は、当該作業者に対する報酬の額である。「報酬支払済・未済」は、報酬の支払が済んでいるか済んでいないかを示す情報である。

入力結果テーブルは、入力結果を保持するものであり、「広告ＩＤ」「ユーザＩＤ」「イメージキーワード」等の項目を有している。「広告ＩＤ」は、広告を特定する情報である。「ユーザＩＤ」は、当該広告について入力を担当した作業者としての一般ユーザを特定する情報である。「イメージキーワード」は、当該広告について当該作業者によって入力されたイメージキーワードである。

図１に戻り、イメージキーワード入力依頼受付部７１は、広告管理装置６からイメージキーワードの入力作業の依頼を受け付け、クラウドソーシング管理データベース７０１に依頼に関する情報を登録する機能を有している。

イメージキーワード入力作業募集部７２は、受け付けたイメージキーワード入力作業を実行する作業者を募集する機能を有している。ここでは、所定のＷｅｂページ上に募集の広告を掲載することを想定している。

作業発注／入力結果取得部７３は、募集広告に応じ、ユーザＩＤや連絡先等の所定の情報の登録が済んだユーザ（作業者）に対して、イメージキーワード入力作業を発注するとともに、作業者から入力結果を受け取り、クラウドソーシング管理データベース７０１に保存する機能を有している。

イメージキーワード入力結果送信部７４は、所定のタイミングでクラウドソーシング管理データベース７０１に蓄積されたイメージキーワードの入力結果を広告管理装置６に送信する機能を有している。

報酬管理部７５は、イメージキーワード入力作業を担当した作業者への報酬の支払等についての管理を行う機能を有している。

なお、図１における検索管理装置４、ユーザ管理装置５、広告管理装置６およびクラウドソーシング管理装置７は、同一の事業者が管理するものに限られず、異なる事業者が管理するものであってもよい。この場合、同種の情報が双方の事業者側に存在する場合には、それらを総合的に利用することができる。なお、互いのシステムに自由にアクセスさせることに問題がある場合は、予め開示してよい情報を抽出してオンラインもしくはオフラインで一括に提供するようにしてもよい。

＜動作＞
図６は上記の実施形態の処理例を示すシーケンス図であり、広告を出稿した後の所定のタイミングで広告主に対して参考情報を提供するようにしたものである。

図６において、広告主は予め広告管理装置６に登録され、広告主ＩＤを有しているものとすると、入稿に際し、広告主は端末装置１から広告主ＩＤと広告内容と設定キーワードと単価（オークションが行われるシステムである場合、入札により与えられる価格）とを伴う広告登録要求を広告管理装置６に対して行う（ステップＳ１０１）。

これに応じて、広告管理装置６は、オークションが行われるシステムである場合、オークションを実行し（ステップＳ１０２）、掲載順位のオークション結果を端末装置１に応答し（ステップＳ１０３）、その掲載順位でよいと判断した場合、広告主は端末装置１から登録指示を行う（ステップＳ１０４）。オークションでは、入札額が高い順に掲載順位が割り当てられる。なお、オークションを所定の期間毎に行う場合は、端末装置１から広告登録要求を行った時点でいったん広告主は操作を終了し、後にメール等により広告管理装置６から端末装置１にオークション結果の通知を受け取ることになる。

次いで、オークションを行わない場合は端末装置１からの広告登録要求（ステップＳ１０１）の後、オークションを行う場合は端末装置１からの登録指示（ステップＳ１０４）の後、広告管理装置６は、広告ＩＤを新たに発行し、広告主ＩＤと広告ＩＤと広告内容と設定キーワードと掲載順位と単価（オークションを行う場合は入札価格）とを広告管理データベース６０１の出稿管理テーブル（図４）に登録する（ステップＳ１０５）。オークションを行わない場合、掲載順位は登録順としたり、単価は固定としたり、所定のルールに基づいて決定される。

その後、任意の一般ユーザが端末装置２から検索管理装置４に対して検索キーワードを指定して検索要求を行うと（ステップＳ１０６）、検索管理装置４は一般ユーザの指定した検索キーワードを伴った広告配信要求を広告管理装置６に対して行う（ステップＳ１０７）。

次いで、検索管理装置４は一般ユーザの指定した検索キーワードに従った検索を実行し（ステップＳ１０８）、検索関連情報を検索管理データベース４０１（図２）に記録する（ステップＳ１０９）。

一方、広告配信要求を受けた広告管理装置６は、指定された検索キーワードが広告管理データベース６０１の出稿管理テーブル（図４）に設定キーワードとして登録されているか否かを調べ、登録されている場合には対応する広告を特定し（ステップＳ１１０）、広告管理データベース６０１の配信状況管理テーブル（図４）の該当する広告ＩＤのレコードの配信数をインクリメントし（ステップＳ１１１）、掲載順位を考慮して広告内容を検索管理装置４に配信する（ステップＳ１１２）。

次いで、検索管理装置４は本来の検索結果と広告管理装置６から取得した広告内容とを合成し（ステップＳ１１３）、合成後の検索結果を端末装置２に応答する（ステップＳ１１４）。

ここで、端末装置２の一般ユーザが検索結果に含まれる広告内容に興味を持ってクリックすると（ステップＳ１１５）、広告内容に広告ページへのリンクとは別に埋め込まれたＣＴＲ計測用のリンクに従って、端末装置２は広告管理装置６に広告ＩＤを伴うクリック通知を行ない（ステップＳ１１６）、広告管理装置６は広告管理データベース６０１の配信状況管理テーブル（図４）の該当する広告ＩＤのレコードのクリック数をインクリメントしてＣＴＲを更新する（ステップＳ１１７）。

一方、所定のタイミングで、広告管理装置６はクラウドソーシング管理装置７に広告ＩＤと広告内容とを１組とした複数組の情報を伴ってイメージキーワード入力依頼を行う（ステップＳ１１８）。

これに応じ、クラウドソーシング管理装置７は広告管理装置６から受け付けたイメージキーワード入力依頼の内容を、クラウドソーシング管理データベース７０１の依頼内容管理テーブル（図５）に保存し（ステップＳ１１９）、入力作業の募集を所定のＷｅｂページに掲載する（ステップＳ１２０）。

募集に応じようとする一般ユーザは、予めクラウドソーシング管理装置７に登録され、ユーザＩＤを有しているものとすると、端末装置２からユーザＩＤで入力作業への応募を行う（ステップＳ１２１）。

これに応じ、クラウドソーシング管理装置７は作業対象の広告を作業者（応募してきたユーザ）に割り振り、クラウドソーシング管理データベース７０１の作業者管理テーブル（図５）に登録する（ステップＳ１２２）。この際、イメージキーワードの精度を高めるため、同じ広告について複数の作業者に割り振るようにする。

次いで、クラウドソーシング管理装置７は入力用ページを生成し（ステップＳ１２３）、端末装置２に返送する（ステップＳ１２４）。

図７はイメージキーワードの入力画面の例を示す図であり、エリア２０１には「下記の広告文を見たときに、連想できるキーワードを５つ入力してください。（広告文中にない言葉でも構いません。）」といった作業内容が表示され、エリア２０２には対象となる広告内容が表示され、エリア２０３にはイメージキーワードの入力欄が設けられている。「次へ進む」ボタン２０４を選択すると次の作業対象の広告内容が表示され、エリア２０５には作業対象の全数に対する現在の作業番号が表示されている。なお、エリア２０３の全ての入力欄に何らかのイメージキーワードの入力がされているか否かがチェックされ、全てに入力がされて初めて「次へ進む」ボタン２０４が有効になる。

図８はイメージキーワードの入力画面の他の例を示す図であり、エリア２０１の作業内容が「下記の広告文を見たときに、連想できるキーワードを５つ入力してください。広告文中にない言葉を必ず２つ以上入力してください。」となっている。広告文中にないイメージキーワードの数の下限を設定することで、単純に広告文中から語句を拾い出しただけの入力を抑制し、作業者が頭に浮かんだイメージキーワードを引き出すことができる。なお、エリア２０３の入力欄に入力されたイメージキーワードのうち、広告文中に含まれる語句と一致するものが所定数（図示の例では４個）以上の場合は「次へ進む」ボタン２０４が無効となって次に進むことができないようになっている。

図７、図８に示した入力画面において、キーワードは一般ユーザにとって記入しやすいものであり、ＰＣはもちろん、移動中の携帯端末でも容易に入力可能であり、空き時間を利用した作業も可能である。そのため、少額の報酬であっても、入力作業を行おうとするユーザを集めやすい。

また、回答を選択肢から選ぶような質問ではないので、一般ユーザの自由な発想が反映されやすく、適切なイメージキーワードを収集することができる。

更に、キーワードは収集した後のコンピュータによる集計・統計処理が容易であり、種々の用途に用いることができる。後述する参考情報として用いるほかに、例えば、キーワードからカテゴリへの変換辞書が整備されていれば、それを経由して、広告 → キーワード→ カテゴリの自動変換ができ、現状で人手によって各広告に対してカテゴリの付与を行っている業務を自動化することも可能になる。

図６に戻り、作業者がイメージキーワードの入力を完了すると（ステップＳ１２５）、端末装置２は入力結果をクラウドソーシング管理装置７に送信し（ステップＳ１２６）、クラウドソーシング管理装置７は受信した入力結果をクラウドソーシング管理データベース７０１の入力結果テーブル（図５）に登録する（ステップＳ１２７）。

次いで、所定のタイミングで、クラウドソーシング管理装置７は入力結果のうち広告ＩＤと対応するイメージキーワード（複数可）を広告管理装置６に送信する（ステップＳ１２８）。

広告管理装置６は受信した入力結果を広告管理データベース６０１のイメージキーワードテーブル（図４）に保存する（ステップＳ１２９）。

次いで、広告管理装置６は広告管理データベース６０１に蓄積された情報や他のサーバに蓄積された情報に基づいて参考情報を生成し（ステップＳ１３０）、広告主に課金通知等を行うタイミングにおいて、参考情報をメール等で通知する（ステップＳ１３１）。広告主が端末装置１から広告管理装置６にアクセスすることにより、参考情報を閲覧可能にしてもよい。

ここで提供する参考情報としては、次のようなものがある。

イメージキーワードリスト：
イメージキーワードリストは、広告毎にイメージキーワードを出現頻度順等によりソートしたものである。これは、クラウドソーシング管理装置７から取得して広告管理データベース６０１のイメージキーワードテーブル（図４）に格納された情報をもとに、除外語辞書（図示せず）等に基づいてジャンクキーワードを除去（フィルタリング）するとともに、広告毎にイメージキーワードを出現頻度順等により並べ替える集計を行なうことにより取得することができる。提供を受けた広告主は、自分の広告に対して一般ユーザがどのような印象（イメージ）をいだいているかを理解することができ、広告内容を修正したり設定キーワードを変更したりする際の参考にすることができる。

類似する広告のＣＴＲ、設定キーワード、単価：
類似する広告は、上述したイメージキーワードリストをもとに、イメージキーワードの一致率が高い順に類似するものとして他の広告を抽出する手法と、広告内容を言語解析し、含まれる語句の一致率が高い順に類似するものとして他の広告を抽出する手法と、これらの手法を併用する手法とが考えられる。イメージキーワードの一致率が高くても広告内容としては異なるものや、広告内容に含まれる語句の一致率が高くてもイメージが異なるものがあるが、両者を併用することにより、より実質的に類似する広告を抽出することができる。抽出した広告のＣＴＲは、広告管理データベース６０１の配信状況管理テーブル（図４）から取得することができる。抽出した広告の設定キーワードと単価は、広告管理データベース６０１の出稿管理テーブル（図４）から取得することができる。提供を受けた広告主は、類似する広告のＣＴＲ、設定キーワード、単価を知ることができ、広告内容を修正したり設定キーワードを変更したりする際の参考にすることができる。

設定キーワードやイメージキーワードを検索に用いるユーザのユーザ属性、同時入力キーワード：
当該広告の設定キーワードや上述したイメージキーワードリストに含まれるキーワードに基づき、検索管理データベース４０１から同じ検索キーワードのレコードを特定し、対応するユーザＩＤに基づいてユーザ管理データベース５０１からユーザ属性を取得することができる。また、検索管理データベース４０１で特定したレコードから同時入力キーワードを取得することもできる。広告主が自ら指定した設定キーワードや一般ユーザのイメージキーワードを検索に用いるユーザの属性や同時入力キーワードを知ることができ、広告内容を修正したり設定キーワードを変更したりする際の参考にすることができる。

図９は上記の実施形態の他の処理例を示すシーケンス図であり、広告を出稿した後の所定のタイミングだけでなく、広告を出稿する際にも広告主に対して参考情報を提供するようにしたものである。

図９において、広告主は端末装置１から広告主ＩＤと広告内容と設定キーワードと単価（オークションが行われるシステムである場合、入札価格）とを伴う広告登録要求を広告管理装置６に対して行う（ステップＳ２０１）。

これに応じ、広告管理装置６は広告管理データベース６０１に蓄積された情報や他のサーバに蓄積された情報に基づいて参考情報を生成し（ステップＳ２０２）、この参考情報を含むページを生成し（ステップＳ２０３）、生成したページを端末装置１に送信する（ステップＳ２０４）。

ここで提供する参考情報としては、次のようなものがある。

類似する広告のＣＴＲ、設定キーワード、単価：
広告内容を言語解析して、元の広告と含まれる語句の一致率が高い他の広告を類似する広告とし、一致率が高い順に類似する広告を抽出することができる。抽出した広告のＣＴＲは、広告管理データベース６０１の配信状況管理テーブル（図４）から取得することができる。抽出した広告の設定キーワードと単価は、広告管理データベース６０１の出稿管理テーブル（図４）から取得することができる。提供を受けた広告主は、類似する広告のＣＴＲや設定キーワードや単価を知ることができ、広告内容を見直したり設定キーワードを見直したりする際の参考にすることができる。

設定キーワードを検索に用いるユーザのユーザ属性、同時入力キーワード：
当該広告の設定キーワードに含まれるキーワードに基づき、検索管理データベース４０１から同じ検索キーワードのレコードを特定し、対応するユーザＩＤに基づいてユーザ管理データベース５０１からユーザ属性を取得することができる。また、検索管理データベース４０１で特定したレコードから同時入力キーワードを取得することができる。広告主が自ら指定した設定キーワードを検索に用いるユーザの属性や同時入力キーワードを知ることができ、広告内容を見直したり設定キーワードを見直したりする際の参考にすることができる。

次いで、広告主は、広告管理装置６から提供された参考情報に基づいて登録内容（広告内容、設定キーワード、オークションが行われるシステムである場合の入札価格）を適宜に修正し、端末装置１から広告主ＩＤと広告内容と設定キーワードと入札価格とを伴う修正後広告登録要求を広告管理装置６に対して行う（ステップＳ２０５）。

以降の処理は図６に示したステップＳ１０２〜Ｓ１３１と同様であるため、その説明は省略する。

図１０は実施形態の他の処理例を示すシーケンス図であり、出稿している広告を変更する際と後の所定のタイミングとにおいて広告主に対して参考情報を提供するようにしたものである。

図１０において、広告主は端末装置１から広告主ＩＤと広告ＩＤと変更内容（広告内容、設定キーワード、入札価格）とを伴う広告変更要求を広告管理装置６に対して行う（ステップＳ３０１）。

これに応じ、広告管理装置６は広告管理データベース６０１に蓄積された情報や他のサーバに蓄積された情報に基づいて参考情報を生成し（ステップＳ３０２）、この参考情報を含むページを生成し（ステップＳ３０３）、生成したページを端末装置１に送信する（ステップＳ３０４）。

ここで提供する参考情報としては、図６のステップＳ１３０で生成する参考情報と同様に、「イメージキーワードリスト」「類似する広告のＣＴＲ、設定キーワード、単価」「設定キーワードやイメージキーワードを検索に用いるユーザのユーザ属性、同時入力キーワード」等がある。

次いで、図１０に戻り、広告主は、広告管理装置６から提供された参考情報に基づいて変更内容（広告内容、設定キーワード、入札価格）を適宜に修正し、端末装置１から広告主ＩＤと広告ＩＤと変更内容（広告内容、設定キーワード、入札価格）とを伴う修正後広告変更要求を広告管理装置６に対して行う（ステップＳ３０４）。

以降の処理は図６に示したステップＳ１０２〜Ｓ１３１と同様であるため、その説明は省略する。

＜総括＞
以上説明したように、本実施形態によれば、クラウドソーシングを用いてイメージキーワードを収集し、このイメージキーワードおよびその他の情報に基づいて参考情報を生成して広告主に提供するようにしているので、多額のコストをかけることなく、広告主にとって広告内容や設定キーワードの変更に真に役立つ情報を提供することができる。

以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。

１、２ 端末装置
３ ネットワーク
４ 検索管理装置
４０１ 検索管理データベース
５ ユーザ管理装置
５０１ ユーザ管理データベース
６ 広告管理装置
６１ 広告登録受付部
６２ オークション実行部
６３ 広告登録部
６４ 広告配信部
６５ イメージキーワード入力依頼部
６６ イメージキーワード入力結果受信部
６７ 参考情報生成部
６８ 参考情報提供部
６０１ 広告管理データベース
７ クラウドソーシング管理装置
７１ イメージキーワード入力依頼受付部
７２ イメージキーワード入力作業募集部
７３ 作業発注／入力結果取得部
７４ イメージキーワード入力結果送信部
７５ 報酬管理部
７０１ クラウドソーシング管理データベース

Claims (5)

1. 第１の端末装置から検索連動型広告の広告内容と設定キーワードの登録を受け付けてデータベースへ登録を行う登録受付手段と、
   登録した前記広告内容に対する印象を表わすイメージキーワードの一般ユーザによる入力結果を第２の端末装置から取得するイメージキーワード取得手段と、
   取得した前記入力結果に基づいて広告主に提供する参考情報を生成する参考情報生成手段と、
   生成した前記参考情報を前記第１の端末装置に送信する参考情報送信手段と
   を備えたことを特徴とする広告主向け参考情報提供装置。
2. 請求項１に記載の広告主向け参考情報提供装置において、
   前記参考情報生成手段は、前記入力結果からジャンクキーワードを除去し、イメージキーワードを出現頻度順に並べ替えたイメージキーワードリストを前記参考情報の一部として生成する
   ことを特徴とする広告主向け参考情報提供装置。
3. 請求項１または２のいずれか一項に記載の広告主向け参考情報提供装置において、
   前記参考情報生成手段は、前記第１の端末装置により登録を受け付けた広告に類似する他の広告を特定し、当該他の広告の少なくともＣＴＲ、設定キーワード、単価のいずれかを前記参考情報の一部として生成する
   ことを特徴とする広告主向け参考情報提供装置。
4. 請求項１乃至３のいずれか一項に記載の広告主向け参考情報提供装置において、
   前記参考情報生成手段は、前記設定キーワードもしくは前記入力結果からジャンクキーワードを除去してイメージキーワードを出現頻度順に並べ替えたイメージキーワードリストに含まれるイメージキーワードに基づき、当該設定キーワードもしくはイメージキーワードを検索に用いるユーザの少なくともユーザ属性、同時入力キーワードのいずれかを前記参考情報の一部として生成する
   ことを特徴とする広告主向け参考情報提供装置。
5. 広告主向け参考情報提供装置が実行する方法であって、
   第１の端末装置から検索連動型広告の広告内容と設定キーワードの登録を受け付けてデータベースへ登録を行う登録受付工程と、
   登録した前記広告内容に対する印象を表わすイメージキーワードの一般ユーザによる入力結果を第２の端末装置から取得するイメージキーワード取得工程と、
   取得した前記入力結果に基づいて広告主に提供する参考情報を生成する参考情報生成工程と、
   生成した前記参考情報を前記第１の端末装置に送信する参考情報送信工程と
   を備えたことを特徴とする広告主向け参考情報提供方法。

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