JP4363184B2 - 光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法及び光学記録再生媒体製造用スタンパ - Google Patents

光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法及び光学記録再生媒体製造用スタンパ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録トラックに沿ってグルーブが形成されて成る光学記録再生媒体に用いて好適な光学記録再生媒体用基板、光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法及び光学記録再生媒体製造用スタンパに係わる。
【0002】
【従来の技術】
光学記録再生媒体として、円盤状に形成されて成り、光学的に記録及び/又は再生が行われる光ディスクが各種実用化されている。このような光ディスクには、データに対応したエンボスピットがディスク基板に予め形成されて成る再生専用光ディスクや、磁気光学効果を利用してデータの記録を行う光磁気ディスクや、記録膜の相変化を利用してデータの記録を行う相変化型光ディスクなどがある。
【0003】
これらの光ディスクのうち、光磁気ディスクや相変化型光ディスクのように書き込みが可能な光ディスクでは、通常記録トラックに沿ったグルーブがディスク基板に形成される。ここで、グルーブとは、主にトラッキングサーボを行えるようにするために、記録トラックに沿って形成されるいわゆる案内溝であり、グルーブとグルーブとの開口端間をランドと称す。
【0004】
そしてグルーブが形成されて成る光ディスクでは、通常、グルーブで反射回折された光から得られるプッシュプル信号に基づくトラッキングエラー信号によって、トラッキングサーボがなされる。ここで、プッシュプル信号は、グルーブで反射回折された光を、例えばトラック中心に対して対称に配置された2つの光検出器により検出し、それら2つの光検出器からの出力の差をとることにより得られる。
【0005】
ところで、従来、これらの光ディスクでは、再生装置に搭載される光ピックアップの再生分解能を向上させることで、高記録密度化を達成してきた。そして、光ピックアップの再生分解能の向上は、主に、データの再生に使用するレーザ光の波長λを短くしたり、光ディスク上にレーザ光を集光する対物レンズの開口数NAを大きくしたりすることにより、光学的に実現させてきた。
【0006】
従来、CD(Compact Disc)の追記型のいわゆるCD−Rや光磁気ディスクの書換え可能型のMD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)の追記型のDVD−R、又はDVDの書換え可能型のDVD+RW或いはDVD−RW(いずれも光ディスクの登録商標)の各フォーマットでは、記録膜の性質や、サーボ信号特性等によって、それぞれ記録再生特性に最適なグルーブ幅が異なっている。
通常の光ディスクの製造過程では、その基板を成型するスタンパを製造する際に、原盤用基板上にフォトレジストを塗布し、パターン露光、現像によるいわゆるフォトリソグラフィ技術によって上述のピットやグルーブを形成しており、グルーブの幅は、露光ビームのスポット径によって決定される。
【0007】
上述のCD−Rや、CD−RW等の、1つの露光ビームによって光学記録再生媒体用の原盤への記録を行う場合は、図13に模式的な概略構成を示す光学記録装置によってパターン露光が行われる。図13において、20は例えば気体を増幅媒体とするガスレーザのHe−Cdレーザ等より成る光源で、この光源20から出射されたレーザ光Lは、ミラーM1によって進行方向を90°曲げられて変調光学形25に導かれる。光学変調系25においてレーザ光Lは、集光レンズL1によってビーム径が縮小されてAOM(Acousto Optical Modulator;音響光学変調器)28に入射され、このAOM28に供給される記録信号に基づいて変調されている超音波に応じてその光強度が変調される。27はEFM等の信号を入力する駆動用のドライバを示す。
【0008】
そしてこのAOM28によって変調されたレーザ光Lは、ビーム拡大レンズまたはビーム縮小レンズL2によってそのビーム径が拡大もしくは縮小され、平行ビームのまま直進して、ミラーM2で反射され、移動光学テーブル40に水平に導かれる。
移動光学テーブル40には、結像及び回折光補正光学系として例えばレンズL3と、光軸の向きを被照射面に向かわせるミラーM3と、対物レンズL4が配設されて成る。レンズL3は、対物レンズL4の結像集光面P1と共役な位置に形成される入射側集光面P2に、レーザ光Lを集光させるような位置に配置される。
【0009】
その後、この結像及び回折光補正用のレンズL3と対物レンズL4とを介して、原盤用基板11の上のフォトレジスト12の表面にレーザ光Lが集光されて、所定のパターン露光がなされる。原盤用基板11は、図示しないが回転駆動手段により矢印bで示すように回転される。一転鎖線cは、基板11の中心軸を示す。
【0010】
このような光学記録装置において、光源20と対物レンズL4との間に、上述したようなビームリレー光学系を配置し、レンズL2もしくはレンズL3の焦点距離を変化させ、フォトレジスト12の表面に対物レンズL4が集光するように調整し、対物レンズL4に対する有効開口数NAを変化させ、露光ビームのスポット径を変化させることができる。
【0011】
上述のCD−R、CD−RWはHe−Cdレーザ(波長442nm)によってグルーブの凹凸パターンが記録され、最適グルーブ幅は550nmから600nmである。高密度光ディスクのDVD+RW、DVD−R、DVD−RWは、4.7GBの記録容量であり、CD−R、CD−RWの記録密度の約7.2倍の高記録密度であるため、最適グルーブ幅は上述のCD−R等より小さく、300nm〜330nmである。このため、短波長のKrレーザ(波長413nm)を用いることにより、露光ビームのスポット径dを小さくし、DVD+RW、DVD−R、DVD−RWの最適グルーブ幅を実現している。
【0012】
露光ビームのスポット径dは、下記の式(1)で表される。
d=1.22×λ/NA ・・・ (1)
(λ:記録波長、NA:開口数)
先願特許1(特開平10−241214号公開公報)では、Arレーザ(波長458nm)を用いて、グルーブ幅600nm〜800nm程度まで実現している。
上述の各光ディスクの記録波長λ、トラックピッチ、グルーブ幅及びこのグルーブ幅と記録波長との比を、以下の表1に示す。
【0013】
【表1】
Figure 0004363184
【0014】
この表1から、CD−R、CD−RWの通常密度の光ディスクでは、グルーブ幅が記録波長(442nm)より大きく、即ちグルーブ幅と記録波長との比は1.0より大とされ、露光ビームのスポットの多くの部分でフォトレジストを露光すなわち感光させることができ、比較的形成し易いことがわかる。
【0015】
しかし、DVD+RW、DVD−R、DVD−RW等の高密度光ディスクでは、グルーブ幅が記録波長(413nm)より小さく、即ちグルーブ幅と記録波長との比が1.0より小さく、比較的形成しにくい。
更に、高記録密度の光ディスクでは、グルーブ幅がより微細化され、200nm以下程度とするフォーマットが提案されている。超高密度の光ディスクとして開発されているDVR(Digital Video Recordable)では、図14にその一部を拡大した模式的な平面構成を示すように、グルーブが蛇行するいわゆるウォブルグルーブとされ、トラックピッチは325nm、グルーブ幅は150nm程度として検討されているが、実用上生産性に優れ、歩留りの良好な製造方法は提案されていない。図14において、2はグルーブ、8はランドを示す。
【0016】
先願特許2(特許第3104699号)では、スタンパの複製をとってスタンパとは凹凸が反転されたいわゆるマザースタンパを用いることによって、ランド部とグルーブ部が反転形成される製法を利用して、グルーブ幅を100nm以下とした成形基板が報告されている。
しかしながら、上記先願特許2に記載された例では、ランド幅がグルーブ幅に比し極めて大きいものとなっている。以下の表2に、この先願特許2における実施例1〜3と、CD−R、CD−RW、DVD+RW、DVD−R、DVD−RW、MDにおけるグルーブ幅、ランド幅、トラックピッチ、更にグルーブ幅とトラックピッチとの比をそれぞれ示す。
【0017】
【表2】
Figure 0004363184
【0018】
上記表2からわかるように、上記先願特許2においては、グルーブ幅が極端に小さい構成となっており、ランド幅に比しグルーブ幅が極めて小さく、従ってグルーブ幅とトラックピッチとの比が0.10〜0.17と非常に小さくなり、トラッキングサーボ信号であるプッシュプル信号やクロストラック信号(Cross Track Sigbnal:CTS)の振幅量も小さくなるため、安定なトラッキングサーボが実現できず、トラックピッチを350nm程度以下として高記録密度化をはかる光ディスクにそのまま適用することは難しい。
【0019】
プッシュプル信号は、グルーブ幅とトラックピッチとの比が1/2のときが最大となり、CTS信号は、グルーブ幅とトラックピッチとの比が1/3程度か、または2/3程度のとき最大となる。上記表2に示すように、CD−R、CD−RW、DVD+RW、DVD−R、DVD−RW、等の実用化された光ディスクでは、グルーブ幅とトラックピッチとの比は0.34%〜0.75%程度とされている。
【0020】
また、上記先願特許2においては、上述したようにマザースタンパによって、通常ランド部となる領域をグルーブとした反転パターンを利用して狭グルーブ幅を実現しているが、この場合、記録光をウォブリングしてパターン露光を行い、ウォブルグルーブを形成しようとすると、通常ランド部となる部分がグルーブとなるため、グルーブの左右において、異なるウォブル信号が記録されることとなり、ウォブル信号再生の際に信号の漏れ込みが生じる恐れがある等、実用上ウォブリンググルーブを形成し難いという問題がある。
【0021】
本発明は、上述したような問題に鑑みて、前述のDVR等の高記録密度光ディスクに適用して好適な、トラッキングサーボ特性やウォブル信号の再生特性等に優れ実用的に高記録密度を達成することが可能な光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0022】
【発明の開示】
本発明は、記録トラックに沿ってグルーブが形成されて成る光学記録再生媒体用基板であって、グルーブのトラックピッチを200nm以上350nm以下として、グルーブの幅wと、トラックピッチpとの比w/pを、0.24以上0.67以下として構成する。
また本発明は、上述の光学記録再生媒体用基板において、グルーブをウォブリンググルーブとして構成する。
【0023】
更に本発明は、上述の光学記録再生媒体用基板において、グルーブの幅wを47nm以上235nm以下として構成する。
【0024】
更にまた本発明は、上述の各光学記録再生媒体用基板において、グルーブ面の面粗度を0.4nm以上0.85nm以下として構成する。
また本発明は、上述の各光学記録再生媒体用基板において、グルーブ側面の傾斜角度を15.4°以上40°以下として構成する。
更にまた本発明は、上述の各光学記録再生媒体用基板において、グルーブの深さを15nm以上30nm以下として構成する。
【0025】
また本発明は、記録トラックに沿ってグルーブが形成されて成る光学記録再生媒体の製造方法、及びこの光学記録再生媒体の基板を成形する光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法及びこれを用いて製造し得る光学記録再生媒体製造用スタンパであって、原盤用基板上のフォトレジストを所定の凹凸パターンに対応するパターンにパターン露光を行った後現像して光学記録再生媒体製造用原盤を作製し、この光学記録再生媒体製造用原盤から転写したスタンパをエッチングすることによって、上述のグルーブに対応するグルーブパターンの幅を微細化する。
【0026】
更に本発明は、上述の光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法において、スタンパに対するエッチングを、プラズマエッチング又は反応性イオンエッチングにより行う。
また本発明は、上述のプラズマエッチング又は反応性イオンエッチングのガスを、ArガスもしくはArガスに酸素ガスを混入したガスを用いる。
また更に本発明は、上述の光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法において、グルーブに対応するグルーブパターンのトラックピッチを200nm以上350nm以下とし、グルーブパターンの幅w’と、グルーブパターンのトラックピッチp’との比w’/p’を、0.24以上0.67以下とする。
【0027】
更に本発明は、上述の光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法において、エッチングによって光学記録再生媒体製造用原盤から転写したスタンパのグルーブパターンの幅を、47nm以上235nm以下に微細化する。
更にまた本発明は、上述の各光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法において、スタンパのグルーブパターン面の面粗度を0.4nm以上0.85nm以下として形成する。
また本発明は、上述の各光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法において、スタンパのグルーブパターン側面の傾斜角度を15.4°以上40°以下として形成する。
更にまた本発明は、上述の各光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法において、スタンパのグルーブパターンの深さ又は高さを15nm以上30nm以下として構成する。
また本発明は、上述の各光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法において、光学記録再生媒体製造用原盤を製造する際に、原盤用基板上の上記フォトレジストとして、γ特性値が4.5以上の高ガンマフォトレジストを用いる。
【0028】
上述したように、本発明による光学記録再生媒体用基板は、そのグルーブのトラックピッチを選定し、更にグルーブ幅とトラックピッチとの比とを最適化することによって、この基板を用いて作製した光学記録再生媒体において、十分安定したプッシュプル信号振幅が得られ、良好な記録再生特性を保持した高記録密度の光学記録再生媒体を実現することができた。
【0029】
また、特にこの光学記録再生媒体用基板のグルーブ幅を47nm以上235nm以下とし、またグルーブ面の面粗度を0.4〜0.85nmに選定し、更にグルーブ側面の傾斜角度を15.4°〜40°とし、更にまたグルーブの高さ(又は深さ)を15nm以上30nm以下に選定することによって、上述のDVR等に対応する高記録密度化を実現し、且つこの基板を用いて作製した光学記録再生媒体において記録再生特性を良好に保持することができた。
【0030】
更に上記光学記録再生媒体用基板のグルーブをウォブリンググルーブとする場合に、この基板を用いて作製した光学記録再生媒体のウォブル信号を安定して良好に再生することができ、特性の良好な高密度光学記録再生媒体を得ることができた。
また本発明においては、光学記録再生媒体用基板及び光学記録再生媒体製造用スタンパの製造にあたって、光学記録再生媒体製造用原盤から転写形成したスタンパに対しエッチングを行うことによって、スタンパに作製した凹凸パターンを微細化することができて、より狭小化されたグルーブ幅を実現できた。
【0031】
特に、エッチング方法としてプラズマエッチング又は反応性イオンエッチング(RIE)により行うことによって、またそのガスとしてArガス又は、Arガスに酸素ガスを混入したガスを用いることによって、所望する微細なグルーブ幅のグルーブパターンを精度良く形成することができた。
そして、上述の光学記録再生媒体の製造方法及び光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法によれば、光学記録再生媒体製造用スタンパのトラックピッチを200nm以上350nm以下、グルーブ幅wとトラックピッチpとの比w/pを0.24以上0.67以下に精度良く形成することができ、これにより転写して形成した基板を用いて作製した光学記録再生媒体は、上述したように、良好な記録再生特性を保持しつつ高記録密度化を達成することができた。
【0032】
特に、グルーブの幅wを47nm以上235nm以下に微細化することによって、安定して確実に良好な記録再生特性を実現することができた。
更に本発明によれば、光学記録再生媒体製造用原盤の光学記録時にはグルーブ部の記録を行い、その後のスタンパの製造工程においてグルーブ幅の微細化を実現していることから、光学記録パターンの反転を行う必要がなく、従って前述した先願2におけるような記録パターンの凹凸の反転が生じない。よって本発明においてはグルーブの左右でウォブル情報が同期した通常のウォブリンググルーブを容易に形成することができ、ウォブル情報の再生用光学系の複雑化を招くことなく、実用上十分なウォブル信号を再生することのできる特性の良好な光学記録再生媒体を提供することができる。
【0033】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態においては、ディスク状の光学記録再生媒体用基板と、光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法及び光学記録再生媒体製造用スタンパに適用した場合を示すが、本発明は以下の例に限定されることなく、本発明構成を逸脱しない範囲で種々の構成を採り得ることはいうまでもない。
【0034】
図1に本発明による光学記録再生媒体用基板の一例の要部を拡大した断面構成を模式的に示す。図1に示すように、この例においては、光学記録再生媒体用基板1の上に、幅w、トラックピッチp、深さdをもってグルーブ2が形成されて成る。
尚、図2はこの光学記録再生媒体用基板を用いて作製した光学記録再生媒体の一例の要部を拡大した断面構成を模式的に示す図である。この例においては、光学記録再生媒体用基板1の上に、光入射面に近い側、図示の例では凹状のグルーブ2が形成されて成り、この上に例えば反射層3、第1の誘電体層4、記録層5、第2の誘電体層6及び光透過性の保護層7が順次積層形成されて光学記録再生媒体が構成される。
9は記録及び/又は再生用光が集光される光ピックアップの対物レンズを示し、レーザ光等の記録及び/又は再生光Lがグルーブ2にこの場合基板1の下側から照射されて、このグルーブ2の情報を読み出すようになされている。
そして特に本発明においては、グルーブ2のトラックピッチpを200nm以上350nm以下とし、グルーブ2の幅wとトラックピッチpとの比w/pを、0.24以上0.67以下として構成する。
【0035】
次に、このような光学記録再生媒体の製造工程の一例を、図3A〜図3Dに示す光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法の一例を示す工程図を参照して説明する。
【0036】
図3Aにおいて、11はガラス等より成る原盤用基板を示し、この原盤用基板11の上に、γ特性値が4.5以上の高γ特性値を有するフォトレジスト12が塗布されて成る。そして後述する光学記録装置によって所定のパターン露光がなされた後現像を施し、所定のグルーブパターン13が形成されて、光学記録再生媒体のグルーブに対応する凹凸パターンが形成された光学記録再生媒体製造用原盤16が構成される。図3Aにおいて、wgp’は、グルーブパターン13の幅を示す。
【0037】
そして図3Bに示すように、このグルーブパターン13が形成されたフォトレジスト12の上覆って全面的に、例えば無電界メッキ法等と電界メッキ法とを利用して、Ni等より成るメッキ層14aが形成される。
この後、メッキ層14aを原盤用基板11及びフォトレジスト12から剥離して、図3Cに示すように、スタンパ14が形成される。
【0038】
そしてこのスタンパ14に対し、例えば後述するRIE装置におけるプラズマエッチングによって全面的なエッチングを施し、図3Dに示すように、フォトレジスト12に形成されたグルーブパターン13の幅wgp’に比して狭小化された幅w’を有するグルーブパターン13nが形成された光学記録再生媒体製造用スタンパ15を得ることができる。図3Dにおいて、p’はトラックピッチを示す。
【0039】
尚、上述の図1〜図3においてグルーブ及びグルーブパターンの幅とは、グルーブ及びグルーブパターンを構成する溝形状が断面台形状となる場合、溝底部の幅と、溝の上部の開口端間の幅との平均値とする。図3Dにおいてはグルーブパターン13nは凹凸が反転した凸形状であり、このグルーブパターン13nの幅w’は、凸部を構成する段差の斜面中央部の幅として示している。またトラックピッチp’は、段差の斜面中央部の間の間隔を示している。
【0040】
また、本実施の形態においては上述したように、γ特性値が4.5以上のいわゆる高γフォトレジストを用いることによって、目的とする微細な凹凸パターンを精度良く形成することを実現した。
【0041】
ここでγ特性値とは、図4においてフォトレジストの残膜率(現像後膜厚/塗布膜厚)と単位面積当たりの露光量との関係を示す特性曲線K1の直線傾斜部分の傾きによって表される。傾斜部分が破線fに示すように急峻となる場合は解像度が高く、逆に破線gで示すように緩やかになる場合は解像度が低くなる。
【0042】
そしてフォトレジストを感光させるのに必要な最小露光量をEとし、このフォトレジスト膜が完全に感光されて現像後に無膜状態となるのに必要な最大露光量をEとした場合に、γ特性値は、
γ=1/(logE−logE
で表される。
【0043】
通常のγ特性値は、例えば2.7程度であり、4以上であれば高解像度が得られるとされる。本発明においては、更に解像度の高いγ特性値が4.5以上のフォトレジストを用いることと、上述したようにエッチングを施すことによって、グルーブパターン13nのトラックピッチp’を200nm以上350nm以下、またグルーブパターン13nの幅w’とトラックピッチp’との比w’/p’を、0.24以上0.67以下として形成することができた。
【0044】
またグルーブパターン13nの幅w’を47nm以上235nm以下として形成することができた。
【0045】
そして、このようにしてして形成した光学記録再生媒体製造用スタンパ15を、金型等に載置して樹脂を射出する射出成形法、または、基板上に、例えば紫外線硬化樹脂を塗布し、この樹脂層にスタンパ15を押圧して、目的とする凹凸パターンが転写された基板を形成するいわゆる2P(Photo−Polymerization)法によって、図1において説明したように、表面にスタンパ15におけるグルーブパターンの幅w’とトラックピッチp’とほぼ同一のグルーブ幅w及びトラックピッチpを有するグルーブ2が形成された光学記録再生媒体用基板1を得ることができる。
【0046】
次に、上述のフォトレジスト12に対するパターン露光を行う光学記録装置の構成について説明する。
【0047】
上述のパターン露光工程においては、レーザビームを対物レンズで集光し、原盤用基板の上のフォトレジストを露光する方法が一般に採られている。図5はこのような光学記録装置の一例の概略構成図である。
【0048】
図5において、20は気体レーザ等の短波長の光源を示す。光源20から出射されたレーザ光は、電気光学変調器(EOM;Electro Optical Modulator)21、検光板22を通過した後、ビームスプリッターBS1によって一部反射される。ビームスプリッターBS1を透過したレーザ光は、光検出器(PD;Photo Detector)23によって検出されて電気信号に変換され、光出力制御部(APC;Auto Power Controller)24に供給される。APCは光検出器23より供給される信号に基づいて制御信号を生成し、この制御信号を電気光学変調器21に供給する。電気光学変調器21は、この光出力制御部24より供給される制御信号の信号電界に応じて、光源20から出射される記録用レーザ光Lの強度変調を行ってフィードバック制御を行い、電気光学変調器21から出射されるレーザ光の光出力を一定化させ、または精度良く制御するようになされている。
【0049】
即ちこの方法によって、ビームスプリッターBS1により反射される光の出力が制御され、フォトレジストの塗布された原盤用基板を回転させてその半径方向によって変化する線速度に対応して光出力を変化させることも可能となり、単位面積当たりの露光量を精度良く一定に保持しながらパターン露光を行うことができることとなる。
ビームスプリッターBS1によって反射されたレーザ光Lは、変調部25に入射される。変調部25において、レーザ光をレンズL1で集光し、その焦点面上にAOM(音響光学変調素子)より構成されるAO変調器28を配置する。
【0050】
このAO変調器28には、記録信号に対応する超音波がドライバ27から入力され、この超音波に基づいてレーザ光の強度が強度変調される。レーザ光は、AO変調器28の回折格子により回折され、その回折光のうち1次回折光のみがスリットを透過するようになされる。
【0051】
強度変調を受けた1次回折光は、レンズL2によって集光された後、ミラーM4により反射されて進行方向が90°曲げられた上で、移動光学テーブル40に水平に且つ光軸に沿って導入される。
【0052】
そして、グルーブをウォブリングパターンとする場合は、移動光学テーブル40に入射したレーザ光は、偏向光学系ODにおいて光学偏向が施された上で、ミラーM5によって反射されて再び進行方向が90°曲げられて、偏光ビームスプリッタPBSに入射する。
光学記録再生媒体を製造するにあたって、例えばグルーブを形成するいわゆる記録領域の一部、またはこの記録領域外の例えば内周部にピットを形成する場合など光学偏向を行わない場合は、光学偏向せずにミラーM5で反射させて偏光ビームスプリッタPBSに入射させ、ピットの場合は所定のパターンに対応するON/OFFを例えば上述のドライバ27から入力することによって、目的とするウォブルのないグルーブパターン、またはピットパターンを形成することもできる。
【0053】
そして、偏光ビームスプリッタPBSによって再度90°進行方向が曲げられたレーザ光は、拡大レンズL3によって所定のビーム径とされた上でミラーM6によって反射されて対物レンズ54へと導かれ、この対物レンズ54によって、原盤用基板11の上のフォトレジスト12上の所定位置に集光される。原盤用基板11は、図示しないが回転駆動手段により矢印eで示すように回転される。一点鎖線dは、原盤用基板11の中心軸を示す。
記録用のレーザ光Lは、移動光学テーブル40によって平行移動される。これにより、レーザ光の照射軌跡に応じた凹凸パターンに対応する潜像が、フォトレジスト12の全面にわたって形成されることとなる。
【0054】
ここで、偏向光学系ODは、ウェッジプリズム47、音響光学偏向器(AOD:Acousto Optical Deflector)48、ウェッジプリズム49により構成される。レーザ光Lは、ウェッジプリズム47を介して音響光学偏向器48に入射し、この音響光学偏向器48によって、所望する露光パターンに対応するように光学偏向が施される。
【0055】
この音響光学偏向器48に使用される音響光学素子としては、例えば、酸化テルル(TeO)から成る音響光学素子が好適である。そして、音響光学偏向器48によって光学偏向が施されたレーザ光Lは、ウェッジプリズム49を介して偏向光学系ODから出射される。
【0056】
尚、ウェッジプリズム47、49は、音響光学偏向器48の音響光学素子の格子面に対してブラッグ条件を満たすようにレーザ光Lが入射すると共に、音響光学偏向器48によってレーザ光Lに対して光学偏向を施しても、ビームの水平高さが変わらないようにする機能を持つ。換言すれば、これらウェッジプリズム47、49と音響光学偏向器48は、音響光学偏向器48の音響光学素子の格子面がレーザ光Lに対してブラッグ条件を満たし、且つ偏向光学系ODから出射されたときのレーザ光の水平高さが変わらないように配置される。
【0057】
ここで、音響光学偏向器48には、この音響光学偏向器48を駆動するために駆動用ドライバ50が取り付けられており、この駆動用ドライバ50には、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)51からの高周波信号が、正弦波で変調され供給される。そして、フォトレジストの露光の際には、所望する露光パターンに応じた信号が電圧制御発振器51から駆動用ドライバ50に入力され、この信号に応じて駆動用ドライバ50によって音響光学偏向器48が駆動され、これにより、レーザ光Lに対して所望のウォブリングに対応した光学偏向が施される。
具体的には、例えば、周波数956kHzにてグルーブをウォブリングさせることにより、グルーブにアドレス情報を付加するような場合には、例えば中心周波数が224MHzの高周波信号を周波数956kHzの制御信号にて正弦波信号を電圧制御発振器51から駆動用ドライバ50に供給する。
【0058】
そして、この信号に応じて、駆動用ドライバ50によって音響光学偏向器48を駆動し、この音響光学偏向器48の音響光学素子のブラッグ角を変化させることによって周波数956kHzのウォブリングに対応するように、レーザ光に対して光学偏向を施す。これにより、フォトレジスト上に集光されるレーザ光のスポット位置が、周波数956kHz、振幅±10nmにて、原盤用基板11の半径方向に振動するように光学偏向を行うことができる。
【0059】
また、偏光ビームスプリッタPBSは、S偏光を反射し、P偏光を透過するようになされ、光学偏向されたレーザ光はS偏光であり、PBSにおいて反射するようになされる。
以下の各実施例においては、対物レンズの開口数NAを0.85とした。音響光学変調器28のAOMとしては、酸化テルルを用いた。入力端子からドライバ27を介して供給される信号は、グルーブを形成する場合は一定レベルのDC(直流)信号である。
【0060】
また変調光学系25の光学レンズとしては、集光レンズL1の焦点距離を80mm、コリメートレンズL2の焦点距離を100mmとし、また移動光学テーブル40の拡大レンズL3の焦点距離を50mmとした。
上述の構成による光学記録装置における露光条件は、4.447m/sの記録線速度で、線速度一定によるいわゆるCLV(Constant Linear Velosity)方式によって記録を行った。
【0061】
また、γ特性値が4.5以上のフォトレジストとしては、東京応化社製、ノボラック系フォトレジスト(γ=5.1)を用いた。
そして、この原盤用基板11をフォトレジスト12が上部になるように現像器のターンテーブルに載置して、原盤用基板11の表面が水平面となるようにして回転させる。この状態で、フォトレジスト12上に現像液を滴下して現像処理を行い、信号形成領域に、記録信号に基づく凹凸パターンを形成して、上述の図3Aにおいて説明した光学記録再生媒体製造用の原盤を形成する。そしてこの後、上述の図3B〜Cにおいて説明した製造工程によって、上述の光学記録装置によるパターン露光と現像工程によって作製した凹凸パターンと同様の凹凸パターンが形成されたスタンパ14を形成する。
【0062】
以下の各実施例においては、光学記録再生媒体製造用原盤16の上に、無電界メッキ法等によりNi被膜より成る導電化膜を形成した後、電鋳装置に取り付け、電気メッキ法により導電化膜上に300±5μm程度の厚さのNiより成るメッキ層を形成し、このメッキ層をカッター等により剥離し、Niメッキ層の信号形成面に被着したフォトレジスト12をアセトン等を用いて除去してスタンパ14を形成した。
【0063】
また以下の各実施例においては、このスタンパ14に対するエッチングとしては、図6にその概略構成を示す平行平板型で基板陰極設置タイプのエッチング装置によってプラズマエッチングを施した。図6において、60は所要の真空度が保持されるエッチング室を示し、その下部にスタンパ14を載置する下部電極(カソード)61が設けられ、エッチング室60の上部にはこの下部電極61に対向する対向電極62が設けられる。63は下部電極61に接続される高周波電源を示す。また64はガス導入口、65は排気口を示す。
図示しないが、ガス導入口64にMFC(マスフローコントローラー)等を介してガス供給源が接続され、排気口65にはクライオポンプ、分子ターボポンプ等の排気手段が接続されて所定の真空度に保持されるようになされる。
【0064】
以下の各実施例においては、高周波電源のRFパワーを150Wとして13.56MHzの高周波電力をカソードに印加し、エッチングガスとしてArガスを用いてガス圧を10Paとし、処理時間を3分間としてエッチング処理を行って、所望のグルーブパターン幅を有する光学記録再生媒体製造用スタンパ15を作製した。この条件のNiのエッチングレートは約10nm/minである。
【0065】
本発明による以下の各実施例においては、このようなエッチング処理を行うことによって1nm程度以下の精度をもってグルーブ幅を微細化させることができた。
また、特にそのグルーブ面の面粗度を0.4nm以上0.85nm以下に制御することができ、また更に、グルーブ側面の傾斜角度を、15.4°以上40°以下に制御したときに、後述する実施例において詳細に説明するように、記録再生特性の良好な光学記録再生媒体を得ることができた。
【0066】
図7は、このエッチング処理によってグルーブパターンを微細化したスタンパから転写成型した光学記録再生媒体用基板1の模式的な断面構成を示す図である。Raはグルーブ面の面粗度を示す。また、傾斜角度θは、図7に示すように、グルーブ2の側面と、基板1の表面である平坦面との成す角度を示すものである。
【0067】
本発明においては、以下の実施例において詳細に説明するように、このようにグルーブ2の面粗度及び傾斜角度を適切な範囲に制御してエッチングを行う場合に、この基板を用いて作製した光学記録再生媒体において良好な記録再生特性を実現することができた。
尚、エッチング条件としては、その他エッチングガスとしてAr+0を導入し、その導入比をAr:O=9:1として、全ガス圧を10Paとし、同様にRFパワーを150W、処理時間を3分間とする場合においても、エッチングレートを同様に約10nm/minとして適切なエッチング処理を行うことができた。
【0068】
次に、このようにしてエッチング処理によりグルーブパターン幅を微細化したスタンパ15を用いてポリカーボネート(屈折率1.59)等の透明樹脂より成る基板を射出成形によって例えば厚さ0.6mmとして形成し、図1において説明したように、基板1の信号形成面に、AlCu合金等より成る反射層3、ZnS−SiO等より成る第1の誘電体層4、GeSbTe合金、GeInSbTe合金等の相変化材料より成る記録層5、ZnS−SiO等より成る第2の誘電体層6を順次スパッタリング等により被着形成する。その後、第2の誘電体層6上の紫外線硬化樹脂等をスピンコート法等により塗布し、紫外線照射により硬化して、例えば厚さ0.6mmの保護層7を形成して光学記録再生媒体10を構成する。以上の工程により、DVR型構成とした本発明による光学記録再生媒体を得ることができる。
【0069】
以下の各実施例においては、上述の光学記録装置における記録レーザ光、レーザパワー、送りピッチを制御して、更に上述のエッチング装置によりエッチング処理を施して、異なるトラックピッチ、グルーブ幅、グルーブ深さの各スタンパを作製した。
【0070】
尚、記録レーザ光の波長を短波長化することにより、形成するグルーブパターンの幅を狭小化することができる。例えば図8にレーザ光の強度分布とグルーブパターンの一例を模式的に示すように、例えばビーム強度分布31で示すHe−Cdレーザ(波長442nm)による場合、グルーブ幅wg1は比較的広くなり、ビーム強度分布32で示すKrレーザ(波長351nm)による場合は、グルーブ幅wg2が比較的狭くなる。図8において、11は原盤用基板、12はフォトレジストを示す。
【0071】
[実施例1]
光源として、Krレーザ(波長λ=351nm)を用いて、レーザパワーを0.6mJ/mを最大(100%)として、76%以上100%以下のパワーに制御し、送りピッチを0.350μmとし、即ちトラックピッチを0.35μm(350nm)としてフォトレジストに対する光学記録を行い光学記録再生媒体製造用原盤を作製した。フォトレジストの膜厚の調整により、グルーブパターンの深さは15nmとして形成した。この原盤から転写成型したスタンパをスタンパA、このスタンパAに更に上述の条件によりエッチングを施してグルーブ幅を微細化したスタンパをスタンパAEとする。
【0072】
[実施例2]
光源として、Krレーザを用いて、レーザパワーを0.25mJ/mを最大(100%)として、77%以上100%以下のパワーに制御し、送りピッチを0.300μmとし、即ちトラックピッチを0.30μm(300nm)としてフォトレジストに対する光学記録を行い光学記録再生媒体製造用原盤を作製した。フォトレジストの膜厚の調整により、グルーブパターンの深さは20nmとして形成した。この原盤から転写成型したスタンパをスタンパB、このスタンパBに更に上述の条件によりエッチングを施してグルーブ幅を微細化したスタンパをスタンパBEとする。
【0073】
[実施例3]
光源として、YAGレーザの4次高調波(波長λ=266nm)を用いて、レーザパワーを0.15mJ/mを最大(100%)として、75%以上100%以下のパワーに制御し、送りピッチを0.250μmとし、即ちトラックピッチを0.25μm(250nm)としてフォトレジストに対する光学記録を行い光学記録再生媒体製造用原盤を作製した。フォトレジストの膜厚の調整により、グルーブパターンの深さは25nmとして形成した。この原盤から転写成型したスタンパをスタンパC、このスタンパCに更に上述の条件によりエッチングを施してグルーブ幅を微細化したスタンパをスタンパCEとする。
【0074】
[実施例4]
光源として、YAGレーザの4次高調波(波長λ=266nm)を用いて、レーザパワーを0.15mJ/mを最大(100%)として、70%以上90%以下のパワーに制御し、送りピッチを0.200μmとし、即ちトラックピッチを0.20μm(200nm)としてフォトレジストに対する光学記録を行い光学記録再生媒体製造用原盤を作製した。フォトレジストの膜厚の調整により、グルーブパターンの深さは30nmとして形成した。この原盤から転写成型したスタンパをスタンパD、このスタンパDに更に上述の条件によりエッチングを施してグルーブ幅を微細化したスタンパをスタンパDEとする。
このようにして形成した各スタンパA〜D、エッチング後のスタンパAE〜DEを走査電子顕微鏡(SEM;Scanning Electron Microscope)により、グルーブ幅の平均値、即ちグルーブの開口端のグルーブの底部の幅とを測定して平均値をとってグルーブ幅を計測した。これによって得たグルーブ幅、グルーブ幅とトラックピッチとの比、エッチング後のグルーブ幅、エッチング後のグルーブ幅とトラックピッチとの比、グルーブ深さを、以下の表3〜表6にそれぞれ示す。
【0075】
【表3】
Figure 0004363184
【0076】
【表4】
Figure 0004363184
【0077】
【表5】
Figure 0004363184
【0078】
【表6】
Figure 0004363184
【0079】
上記表3に示すように、スタンパAEにおいて、トラックピッチを350nmとして、グルーブ幅を87nm〜235nm、グルーブ幅とトラックピッチとの比を0.25〜0.67の範囲として形成した。グルーブ深さは30nmであった。
また上記表4に示すように、スタンパBEにおいて、トラックピッチを300nmとして、グルーブ幅を77nm〜181nm、グルーブ幅とトラックピッチとの比を0.26〜0.60の範囲として形成した。グルーブ深さは25nmであった。
更に、上記表5に示すように、スタンパCEにおいて、トラックピッチを250nmとして、グルーブ幅を63nm〜156nm、グルーブ幅とトラックピッチとの比を0.25〜0.62の範囲として形成した。グルーブ深さは20nmであった。
また上記表6に示すように、スタンパDEにおいて、トラックピッチを200nmとして、グルーブ幅を47nm〜129nm、グルーブ幅とトラックピッチとの比を0.24〜0.65の範囲として形成した。グルーブ深さは15nmであった。
【0080】
そして、これら各スタンパから射出成型により形成した光学記録再生媒体用の基板上に、PtPdをスパッタリングにより被着し、SEMによってグルーブ幅、エッチング後のグルーブ幅を測定したところ、これら各基板のグルーブ幅は、各スタンパA〜D、AE〜DEにおけるグルーブ幅と同様の幅として形成され、基板への転写形成に問題のないことがわかった。
【0081】
このようにして形成した各スタンパから、上述の図2において説明した構成の光学記録再生媒体を製造し、その再生特性の評価を、波長λ=406nm、対物レンズの開口数NA=0.85の光学系を備えたDVR型構成の評価機を用いて行った。
【0082】
各例によるスタンパから形成した各光学記録再生媒体において良好なプッシュプル信号を得て、安定したトラッキングサーボを行うことができることを確認した。また、ウォブリンググルーブによるウォブル信号を安定して再生することができた。
上述の各実施例においては、3つの記録波長、即ち266nm、351nm、413nmの波長のレーザを用い、プラズマエッチングによってグルーブ幅を更に小さくして、グルーブ幅が150nm以下のスタンパ及び光学記録再生媒体を作製することができた。また、200nm以上350nm以下のトラックピッチとされた、従来に比して狭小化されたトラックピッチのフォーマットを有する光学記録再生媒体を作製し、グルーブ幅とトラックピッチとの比が0.24以上0.67以下とするときに、またグルーブ深さを15nm以上30nm以下とするときに、安定した再生信号を得て、記録再生特性を良好に保持することができた。
【0083】
更に、ウォブリンググルーブを形成し、アドレス情報を記録したウォブル信号を安定して再生することができた。
【0084】
次に、上述のスタンパAと同様の構成によるスタンパを用いて、図6において説明したエッチング装置によってエッチングを行い、グルーブの面粗度の変化及びグルーブ側面の傾斜角度θの経時変化をAFM(Atomic Force Microscope)により測定した。この結果を図9及び図10に示す。エッチングの継続により、面粗度Raは0.4nm程度から徐々に1nm程度に悪化していくことがわかる。また、傾斜角度θは40°から徐々に低減化していき、グルーブ側壁が平坦化の方向に変化することがわかる。
これらエッチング時間を変化させたスタンパを作製し、各スタンパから光学記録再生媒体用基板を射出成型法によって形成して、更に反射層、第1の誘電体層、相変化材料より成る記録層、第2の誘電体層、保護層を成膜して形成した光学記録再生媒体に対し、再生特性の評価を、波長λ=406nm、対物レンズの開口数NA=0.85の光学系を備えたDVR型構成の評価機を用いて行ったところ、表面粗度にして0.4〜0.85nmの範囲、また傾斜角度にして15.4°〜40°の範囲としてグルーブを作製する場合に、良好な記録再生特性が得られることがわかった。
【0085】
以下の表7に、エッチング処理時間に対する面粗度Ra及び傾斜角度θの測定結果、更に記録再生特性の良否を○及び×として示す。
【0086】
【表7】
Figure 0004363184
【0087】
以上の結果から、本発明においては、エッチングにより作製するグルーブの表面粗さを0.4〜0.85nmの範囲とし、また傾斜角度を15.4°〜40°の範囲に選定するものである。
【0088】
以上、本発明による実施の形態と各実施例を説明したが、上述の各例は、本発明の技術的思想に基づいて様々に変形変更が可能である。
【0089】
例えば、上述の例においては、厚さ0.6mmの基板上に凹状のグルーブを形成し、反射層、記録層等を成膜して厚さ0.6mmの保護層を被着して光学記録再生媒体を構成し、この光学記録再生媒体に対し、基板側から記録及び/又は再生用の光を照射して光学記録再生媒体の記録及び/又は再生を行う例を説明したが、例えば図11にその一例の要部の模式的な断面構成を示すように、厚さ1.1mmの光学記録再生媒体用基板1の上に凸状のグルーブ2を作製して、図12にその要部の模式的断面構成を示すように、この基板1の上に反射層、記録層等を成膜した後厚さほぼ0.1mmの保護層を被着して光学記録再生媒体10を構成し、この光学記録再生媒体10に対し保護層側から記録及び/又は再生用の光を照射して記録再生を行う場合にも、本発明を適用し得ることはいうまでもない。図12において、図2と重複する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この場合には、前述の図3A〜図3Dの製造工程によりスタンパ15を形成した後、このスタンパ15から転写形成したいわゆるマザースタンパを作製し、このマザースタンパからポリカーボネート等により基板1を転写成形することによって、上述の図11及び図12に示す構成の光学記録再生媒体用基板1を得ることができる。
【0090】
尚この場合においても、グルーブ2の形成にあたってその光学記録は、グルーブパターンを露光する通常の露光方法となる。従って、グルーブ2をウォブルグルーブとする場合においても、グルーブ2の両側においてウォブル信号が同期する通常のパターンとなり、ウォブル情報の安定に再生でき、記録再生特性の劣化を回避することができる。
また、本発明において、その他種々の変形変更が可能である。例えばフォトレジストに対する光学記録の際の記録波長は、前述の350nmや413nmに限ることなく、その他の記録用レーザ光を用いることができる。
【0091】
更に、γ特性値が4.5以上の高γフォトレジストとしては、ノボラック系のフォトレジストを用いてもよく、化学増幅型のフォトレジストを用いることもできる。
また、エッチング処理としては、反応性イオンエッチング装置による他そのた種々のエッチング装置によるエッチングも可能であり、またプラズマエッチングのガスもArガスに限ることなく、ArガスにOガスを混入した混合ガスの他にも、N、He等を混入した混合ガスを用いることもできるなど、種々の材料系を用いる場合においても、上述の各実施例と同様に良好な結果が得られる。
【0092】
また更に光学記録再生媒体としては、上述したように相変化型構成の記録層を用いるものに限定されることなく、その他記録層として光磁気記録層、色素材料層を用いる場合に適用することができる他、基板材料や構成を変更する等、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形変更が可能であることはいうまでもない。
また、情報としては記録情報に限定されることなく、信号の記録再生や或いは情報及び信号の記録再生両方の機能を有する光学記録再生媒体、光学記録再生媒体製造用スタンパ及びその製造方法にも適用することができる。
【0093】
上述したように、本発明によれば、高γ特性値(4.5以上)のフォトレジストを用いたパターニングを行うこと、更にスタンパにエッチング処理を施すことによって、通常の光学記録による製造方法では困難な150nm程度以下という狭小なグルーブ幅を有し、200nm以上350nm以下のトラックピッチとした光学記録再生媒体用製造用スタンパを形成することがき、更にこれを用いて良好な転写性をもってグルーブ形状が転写形成された光学記録再生媒体用基板を得ることができた。
【0094】
このような本発明によれば、上記先願2におけるようにグルーブ間のランド部をパターン露光して凹凸を反転形成する方法を採る場合と比較して、ウォブリンググルーブを形成する場合の記録再生特性の劣化を回避することができ、良好なウォブル信号の再生を行うことができる。
【0095】
また特に、グルーブ幅を47nm以上235nmとする場合にトラックピッチに対するグルーブ幅の比を最適化すると共に、転写形成を良好に行い得るグルーブ形状を保持することができて、特性の良好な光学記録再生媒体を提供することができる。
更に、グルーブ面の面粗度を0.4nm以上0.85nm以下とし、またグルーブ側面の傾斜角度を15.4°以上40°以下とすることによって、特性の良好な光学記録再生媒体を提供することができる。
【0096】
また更に、グルーブの深さを15nm以上30nm以下とすることによって、記録再生に優れた光学記録再生媒体を得ることができる。
また本発明によれば、このように形成された光学記録再生媒体において、そのトラッキングサーボ信号を安定して再生することができ、またウォブリンググルーブを形成する場合のそのウォブル信号のアドレス情報を安定に再生することを実現できて、トラッキングサーボ信号及びウォブル信号の記録再生特性を良好に保持することができる。そして、記録再生用光に対する対物レンズの開口数NAを0.85±0.05として記録及び/又は再生を行うことにより、上述したように記録再生特性を良好に保持した実用的な高記録密度の光学記録再生媒体を提供することができる。
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学記録再生媒体用基板の一例の要部の模式的な断面構成を示す図である。
【図2】光学記録再生媒体の一例の要部の模式的な断面構成を示す図である。
【図3】AないしDは、それぞれ本発明による光学記録再生媒体製造用マザースタンパの製造方法の一例を示す製造工程図である。
【図4】γ特性値の説明図である。
【図5】光学記録装置の一例の概略構成図である。
【図6】エッチング装置の一例の概略構成図である。
【図7】グルーブ面の面粗度とグルーブ側面の傾斜角度の説明図である。
【図8】記録レーザ光の波長とグルーブ幅との関係を示す説明図である。
【図9】グルーブ面の面粗度のエッチング時間に対する変化を示す図である。
【図10】グルーブ側面の傾斜角度のエッチング時間に対する変化を示す図である。
【図11】本発明による光学記録再生媒体用基板の他の例の要部の模式的な断面構成を示す図である。
【図12】光学記録再生媒体の他の例の要部の模式的な断面構成を示す図である。
【図13】光学記録装置の一例の概略構成図である。
【図14】従来の光学記録再生媒体の一例の要部の平面構成を示す図である。
【0000】
【符号の説明】
1 ・・・・・・ 光学記録再生媒体用基板
2 ・・・・・・ グループ
3 ・・・・・・ 反射層
4 ・・・・・・ 第1の誘電体層
5 ・・・・・・ 記録層
6 ・・・・・・ 第2の誘電体層
7 ・・・・・・ 保護層
8 ・・・・・・ ランド
9 ・・・・・・ 対物レンズ
10 ・・・・・・ 光学記録再生媒体
11 ・・・・・・ 原盤用基板
12 ・・・・・・ フォトレジスト
13 ・・・・・・ グループパターン
14a ・・・・・・ メッキ層
14 ・・・・・・ スタンパ
15 ・・・・・・ 光学記録再生媒体製造用スタンパ
16 ・・・・・・ 光学記録再生媒体製造用原盤
20 ・・・・・・ 光源
21 ・・・・・・ 電気光学変調器
22 ・・・・・・ 検光板
23 ・・・・・・ 光検出器
24 ・・・・・・ 光出力制御器
25 ・・・・・・ 変調光学系
27 ・・・・・・ ドライバ
28 ・・・・・・ 音響光学変調器
31 ・・・・・・ He−Cdレーザの集光ビームの強度分布
32 ・・・・・・ Krレーザの集光ビームの強度分布
40 ・・・・・・ 移動光学テーブル
47 ・・・・・・ ウェッジプリズム
48 ・・・・・・ 音響光学偏向器
49 ・・・・・・ ウェッジプリズム
50 ・・・・・・ 駆動用ドライバ
51 ・・・・・・ 電圧制御発振器
54 ・・・・・・ 対物レンズ

Claims (5)

  1. 露光ビームを照射することにより記録トラックに沿ってグルーブが形成され、上記グルーブがウォブリンググルーブとされて成る光学記録再生媒体の基板を成形する光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法であって、
    原盤用基板上のフォトレジストを所定の凹凸パターンに対応するパターンにパターン露光を行った後現像して光学記録再生媒体製造用原盤を作製し、該光学記録再生媒体製造用原盤から転写したスタンパをエッチングすることによって、上記グルーブに対応するグルーブパターンの幅を微細化し、上記光学記録再生媒体のグルーブに対応するグルーブパターンのトラックピッチを200nm以上350nm以下とし、
    上記グルーブパターンの幅wg’と、上記グルーブパターンのトラックピッチp’との比wg’/p’を、0.24以上0.67以下とし、
    上記グルーブパターンの面粗度を、0.4nm以上0.85nm以下とし、
    上記グルーブの幅が、47nm以上235nm以下とし、
    上記グルーブのグルーブ側面の傾斜角度が、15.4°以上40°以下とし、
    上記グルーブの深さ又は高さが、15nm以上30nm以下とし、
    上記光学記録再生媒体製造用原盤を製造する際に、上記原盤用基板上の上記感光層としてγ特性値が4.5以上の高ガンマフォトレジストを用いること
    を特徴とする光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法。
  2. 上記光学記録再生媒体製造用原盤を製造する際に、上記原盤用基板上の上記感光層に対するパターン露光に用いる露光用光の波長を、266nm以上413nm以下とすることを特徴とする請求の範囲第項記載の光学記録再生媒体製造用スタンパの製造方法。
  3. 露光ビームを照射することにより記録トラックに沿ってグルーブが形成され、上記グルーブがウォブリンググルーブとされて成る光学記録再生媒体の基板を成形する光学記録再生媒体製造用スタンパであって、
    上記光学記録再生媒体のグルーブに対応するグルーブパターンのトラックピッチが200nm以上350nm以下とされ、
    上記グルーブパターンの幅wg’と、上記グルーブパターンのトラックピッチp’との比wg’/p’が、0.24以上0.67以下とされ、
    上記グルーブパターンの面粗度が、0.4nm以上0.85nm以下とされ、
    上記グルーブパターンの幅wg’が、47nm以上235nm以下とされ、
    上記グルーブパターンのグルーブ側面及び傾斜角度が、15.4°以上40°以下とされ、
    上記グルーブパターンの深さ又は高さが、15nm以上30nm以下とされて成るとともに、
    上記光学記録再生媒体製造用スタンパは、原盤用基板上のフォトレジストを所定の凹凸パターンに対応するパターンにパターン露光を行った後現像して光学記録再生媒体製造用原盤が作製され、該光学記録再生媒体製造用原盤から転写したスタンパがエッチングを施されて形成され、上記スタンパの上記グルーブパターンの幅が、上記光学記録再生媒体製造用原盤のグルーブパターンの幅より小とされて成ること
    を特徴とする光学記録再生媒体製造用スタンパ。
  4. 上記スタンパに対するエッチングが、プラズマエッチング又は反応性イオンエッチングとされること
    を特徴とする請求の範囲第項記載の光学記録再生媒体製造用スタンパ。
  5. 上記プラズマエッチング又は反応性イオンエッチングのガスを、ArガスもしくはArガスに酸素ガスを混入したガスを用いること
    を特徴とする請求の範囲第項記載の光学記録再生媒体製造用スタンパ。
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