JP3186859B2 - 化粧板用賦形型の製造方法 - Google Patents

化粧板用賦形型の製造方法

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忠雄 岡本
良明 青田
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  • ing And Chemical Polishing (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙や合成樹脂等の材料
よりなる化粧板等のプレス工程において使用される賦形
型の製造方法に関し、特に、木材の木目模様等を賦型す
るに好適に使用される賦形型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木目模様を有する化粧板の場合、
木目を形成する道管の模様は、一般に、凹状の無数の線
模様として形成される。従って、このような化粧板を形
成するための賦形型には、木目(道管)に対応した無数の
凸状線模様が形成されることになる。
【0003】従来、このような賦形型を形成する方法と
して、天然木材の木目を写真フィルムに撮影し、この写
真フィルムを原版として、基板上に形成した光感光性樹
脂膜に焼き付けを行い、その後、ケミカルエッチング手
法を用いて道管に対応する部分を凸部として形成してい
る。
【0004】この手法により賦形型を形成する場合、該
手法に用いられる腐食液は、該液に接する基板面を該基
板面と垂直な方向に腐食してゆくため、エッチング完了
時には、図1に示すように、その賦形型1の凸部は角形
となる。
【0005】ところで、図2に示すように、賦形される
化粧板2の表面部がこの賦形型1によりプレスされた場
合、賦形型1の凸部により押圧・排斥されたその表面部
の形成材料は行き場を失って、該形成材料は、賦形され
た凹部の周辺部に隆起するのみならず、該凹部の断面形
状は、上記賦形型1の凸部断面形状に略対応して、天然
道管が有する大略円形断面とは異なった角形断面に形成
されるため、リアルな木目模様を形成することが困難で
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の解決
しようとする技術的課題は、リアルな木目模様を化粧板
に賦形することができるように、化粧板用賦形型が有す
る凸部の角を落とすための新規な方法を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用・効果】上記課題を
解決するために、本発明によれば、以下の化粧板用賦形
型の製造方法が提供される。
【0008】すなわち、この製造方法は、天然道管のパ
ターンに対応するパターンのマスク層が表面に形成され
た金属基板をケミカルエッチングすることにより、金属
基板のマスク層非積層部分を腐食してマスク層のパター
ンに対応する金属基板の部分を角形凸部に形成する第1
エッチング工程と、ついで、金属基板上の上記マスク層
を除去する除去工程と、ついで、金属基板の表面全面
を、再度、ケミカルエッチングして、上記凸部の角を取
る第2エッチング工程とを含む。
【0009】上記金属基板を形成する材料としては、た
とえば、銅版等が好適に使用される一方、上記第1,2
エッチング工程において使用されるエッチング液として
は、たとえば、塩化第2鉄溶液等が好適に使用される。
上記金属基板を腐食しかつ上記マスク層を腐食しない液
体であれば、その液体をエッチング液として使用するこ
とができる。
【0010】この製造方法によれば、上記第2エッチン
グ工程において、金属基板の上記凸部のコーナ部は、該
凸部の上面と側面の両面から同時に腐食が進行するの
で、このコーナ部においては、腐食速度は、凸部の他の
部分と比較して大きくなる。この結果、コーナ部は、角
が取られて丸みを帯びた山形に形成される。
【0011】このようにして形成された賦形型で化粧板
を賦型したとき、もし山形の凸部と角形の凸部との高さ
が同一であると仮定した場合には、賦形型の山形の凸部
により押圧・排斥される化粧板表面部の形成材料の量
は、賦形型の凸部が上記角形であるものと比較して少な
くなるため、この賦形型により形成された化粧板の凹部
周辺部の隆起は、凸部が角形である上記賦形型により形
成された凹部周辺部の隆起よりも小さくなるのみなら
ず、この賦形型によって形成される化粧板凹部の断面形
状は、該賦形型の上記山形凸部の断面形状に略対応して
天然道管が有する大略円形断面と類似に形成される。従
って、この賦形型を用いることによって、天然の木目に
近い木目を有する化粧板を製造することができる。
【0012】上記製造方法を採用することにより、角を
有しない凸部を備え、天然道管のパターンを忠実に再現
できる賦形型を低コストで効率良く製造することができ
る。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図3,4に従っ
て詳細に説明する。
【0014】図3(I)〜(V)は、本実施例に係る化粧板用
賦形型の製造方法を示す製造工程を示しており、図4
は、図3の各工程を経て製造された賦形型により賦形さ
れた化粧板の要部断面を示している。この化粧板用賦形
型は以下の方法によって製造される。すなわち、図3
(I)に示すように、先ず、金属基板30Aに光硬化性の
感光性樹脂層20が形成された後、天然道管のパターン
に対応するパターンを有する透明部10bと、不透明部
10aとを備えたマスクフィルム10が積層される。こ
のマスクフィルム10は、周知のネガ型リスフィルムに
木目模様を写真撮影することによって作ることができ、
これにより、木目模様の道管に対応するフィルムの部分
を透明に、また、道管以外の部分に対応する部分を不透
明に形成することができる。
【0015】次いで、図中、矢印Lで示すように、マス
クフィルム10に光を照射する。このとき、マスクフィ
ルム10の透明部10bを透過した光は、感光性樹脂層
20に至り、感光性樹脂層20の露光部分を硬化させ
る。
【0016】次いで、感光性樹脂層20からマスクフィ
ルム10を剥がして感光性樹脂層20の表面全面を露出
させ、これを現像液内に入れて現像する。これによっ
て、(II)に示す如く、道管以外の部分に対応する感光性
樹脂層20の未硬化部が取り除かれて、道管に対応する
マスク層20aとしての感光性樹脂層20の硬化部が残
る。
【0017】次いで、この金属基板30Aは、第1エッ
チング工程に送られ、ここで、金属基板30Aのマスク
層20a非積層部分がケミカルエッチングされる。該工
程で、マスク層20aが積層された金属基板30Aの部
分は、(III)に示すように、角形の凸部30Baに形成さ
れ、金属基板30Aは第1賦形型30Bとして形成され
る。
【0018】この凸部30Baの高さが所望の値になっ
たところでエッチング作業を中止し、次いで、第1賦形
型30Bはマスク層20a除去工程に送られる。この工
程で、第1賦形型30Bは洗浄されて、(IV)に示す如
く、上記マスク層20aが第1賦形型30Bから取り除
かれる。
【0019】ついで、第1賦形型30Bは第2エッチン
グ工程に送られ、該工程で、第1賦形型30Bの表面全
面が、再度、ケミカルエッチングされて第2賦形型30
Cが形成される。このエッチング工程では、第1賦形型
30Bの表面全面を効率的にケミカルエッチングするた
めに、そのエッチング方式としてシャワー方式が採用さ
れている。(V)は、この工程においてエッチング作業が
完了した第2賦形型30Cを示している。図に示すよう
に、本工程により、第1賦形型30Bの上記角形凸部3
0Baは角が取られ、該凸部30Baは山形の凸部30C
aに形成される。なお、図(III)〜(V)中、2点鎖線は、
ケミカルエッチングされる前の金属基板30Aの表面位
置を示している。
【0020】このようにして形成された第2賦形型30
Cは、化粧板の賦形プレス工程において使用され、化粧
板に賦形が施こされる。図4は、この第2賦形型30C
により賦型された化粧板の一部断面を示しており、図
中、40は化粧板を、40aは第2賦形型30Cの上記
山形の凸部30Caにより賦型された凹部を、そして、
40bはこの凹部40aに隣接する隣接部を、夫々、示し
ている。
【0021】図に示すように、この化粧板40の凹部4
0aは、第2賦形型30Cの山形凸部30Caの断面形状
に略対応した大略円形断面に形成される共に、凹部40
aの隣接部40bの面は、該凹部40aの形成されていな
い化粧板40の他の面と略水平に形成される。従って、
この第2賦形型30Cによって賦型される化粧板40の
凹部断面は、天然の木材が有する道管の断面形状に類似
して形成されることになり、これによって、リアルな木
目模様を備えた化粧板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例に係る化粧板用賦形型の要部断面であ
る。
【図2】 図1の賦形型を用いて形成された化粧板の要
部断面である。
【図3】 (I)〜(V)は、本発明の一実施例に係る化粧板
用賦形型の製造方法を示す製造工程図である。
【図4】 図3に示した製造工程を経て製造された化粧
板用賦形型を用いて形成された化粧板の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
10 マスクフィルム 10a 不透明部 10b 透明部 20 感光性樹脂層 20a マスク層 30A 金属基板 30B 第1賦形型 30Ba 角形凸部 30C 第2賦形型 30Ca 山形凸部 40 化粧板 40a 凹部 40b 隣接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青田 良明 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 島 幸子 東京都新宿区市谷加賀町1丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−8149(JP,A) 特開 平4−329886(JP,A) 特許3133476(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 59/02 B29C 33/00 - 33/76 C23F 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然道管のパターンに対応するパターン
    のマスク層(20a)が表面に形成された金属基板(30
    A)をケミカルエッチングすることにより、金属基板(3
    0A)のマスク層非積層部分を腐食してマスク層(20a)
    のパターンに対応する金属基板(30A)の部分を角形凸
    部(30Ba)に形成する第1エッチング工程と、 次いで、金属基板(30B)上の上記マスク層(20a)を
    除去する除去工程と、 次いで、金属基板(30B)の表面全面を、再度、ケミカ
    ルエッチングして、上記角形凸部(30Ba)の角を取っ
    て山形凸部を形成する第2エッチング工程とを含むこと
    を特徴とする化粧板用賦形型の製造方法。
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JP5751474B2 (ja) * 2011-02-25 2015-07-22 大日本印刷株式会社 突起版胴の製造方法
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