JP2880951B2 - 棒状化粧料容器および棒状化粧料カートリッジ - Google Patents
棒状化粧料容器および棒状化粧料カートリッジInfo
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Description
関し、詳しくは、棒状化粧料の繰り出しと収納とを行な
うための棒状化粧料容器およびこの棒状化粧料容器に用
いられるカートリッジに関する。
は、例えば実開昭58−112214号公報、実開平1
−82819号公報、実開平3−34415号公報など
が提案されている。これらの棒状化粧料容器は、所定の
操作部をスライド操作することによって棒状化粧料を出
没させることができる構成を備えており、所定の操作部
のスライド操作に伴って、棒状化粧料が出没する棒状化
粧料容器の開口部が開閉される。従って、所定の操作部
のスライド操作によって、ワンタッチで棒状化粧料を塗
布可能な状態に準備することができる。
イド操作することによって、該操作部と連結し棒状化粧
料を保持する保持部をスライドさせる棒状化粧料容器で
あって、棒状化粧料の繰り出しの際に棒状化粧料を収納
するスリーブによって棒状化粧料容器の蓋部を押し開け
る構成を備えた棒状化粧料容器を先に出願した(特願平
7−262205)。このような棒状化粧料容器によれ
ば、ワンタッチで棒状化粧料を塗布可能な状態に準備可
能であることに加え、上記した公報に開示された構成と
異なり、容器に蓋体を収納する必要がないため容器全体
が大型化することがなく、さらに、棒状化粧料がスリー
ブによって保護されているため、棒状化粧料の繰り出し
時や棒状化粧料容器の携帯時に棒状化粧料が棒状化粧料
容器に接触して損傷を受けるおそれもないという効果を
備えていた。
た棒状化粧料容器はいずれも使い捨てタイプであり、棒
状化粧料を使いきった後は容器を再利用することができ
なかった。近年、省資源化や環境問題に対する意識の高
まりと共に、日用雑貨等では内容物を詰め替えて容器を
再利用可能にすることへの需要が高まっており、使用者
が継続して消費する性質の化粧料用の容器においても、
再利用することが望まれていた。
着脱可能な構成として容器を再利用可能にしたものが販
売されている(例えばゲラン社、メテオリット口紅等)
が、この棒状化粧料容器は、使用時に予め取り外す必要
がある別体のキャップを備えているため、ワンタッチで
棒状化粧料を塗布可能な状態に準備することができな
い。ワンタッチで棒状化粧料を塗布可能な状態に準備す
る構成は一般的に構造の複雑化を伴うが、このような容
器構造の複雑化は棒状化粧料の着脱機構の複雑化につな
がる。着脱機構が余りに複雑になると、化粧料の使用者
が自身で着脱操作を行なうことが困難になってしまう。
そのため従来は、棒状化粧料の損傷を抑えると共に容器
の大型化を伴うことなくワンタッチで棒状化粧料を繰り
出し可能な構成を備え、棒状化粧料を着脱可能である棒
状化粧料容器は知られていなかった。
カートリッジは、こうした問題を解決し、棒状化粧料を
容易に着脱可能とし、棒状化粧料を損傷から防いで保持
すると共に、ワンタッチで棒状化粧料を塗布可能な状態
に準備することを目的としてなされ、次の構成を採っ
た。
発明の第1の棒状化粧料容器は、棒状化粧料を保持する
保持部材と、前記棒状化粧料の少なくとも先端部を収納
するスリーブと、一端に開口部を有する本体部とを備
え、該本体部は、前記棒状化粧料を保持する前記保持部
材および前記スリーブを収納する収納孔を形成した棒状
化粧料容器であって、外部から加えられる所定の操作力
を受けて移動する可動部と、該可動部の動きを前記保持
部材および前記スリーブに伝える連動部と、該連動部を
介して伝えられた前記可動部の動きによって前記保持部
材および前記スリーブを前記収納孔内においてスライド
させ、前記スリーブおよび前記開口部から前記棒状化粧
料の先端部を繰り出し可能とする伝達部とを有する昇降
機構を形成し、該昇降機構は、前記保持部材が昇降する
機構を形成する部材同士を連結する第1の連結部と、前
記スリーブが昇降する機構を形成する部材同士を連結す
る第2の連結部とを有し、前記第1および第2の連結部
において、前記棒状化粧料と前記保持部材と前記スリー
ブとを備える部材を、前記本体部に対して着脱可能とす
る着脱機構を備えたことを要旨とする。
状化粧料容器は、可動部に対して所定の操作力を加える
と可動部が移動し、この可動部の動きは連動部によっ
て、棒状化粧料を保持する保持部材と、前記棒状化粧料
の少なくとも先端部を収納するスリーブとに伝えられ
る。上記可動部の動きが伝えられると、前記保持部材お
よび前記スリーブは、本体部内において前記保持部材お
よび前記スリーブを収納していた収納孔内においてスラ
イドし、棒状化粧料の先端部は、前記スリーブおよび前
記本体部が備える開口部から繰り出される。このような
棒状化粧料の繰り出しを実現する昇降機構は、前記保持
部材が昇降する機構を形成する部材同士を連結する第1
の連結部と、前記スリーブが昇降する機構を形成する部
材同士を連結する第2の連結部とを有し、この第1およ
び第2の連結部において着脱を行なうと、前記棒状化粧
料と前記保持部材と前記スリーブをと備える部材が、前
記本体部に対して着脱される。
可動部に対して所定の操作力を加えるだけで、棒状化粧
料の先端部が前記スリーブおよび前記本体部の開口部か
ら繰り出されるため、ワンタッチで棒状化粧料を塗布可
能な状態に準備することができる。また、棒状化粧料の
繰り出しを実現する昇降機構は、保持部材が昇降する機
構を形成する部材同士を連結する第1の連結部と、スリ
ーブが昇降する機構を形成する部材同士を連結する第2
の連結部とを有し、これら第1および第2の連結部にお
いて、棒状化粧料と保持部材とスリーブとを備える部材
を、前記本体部に対して着脱することができるため、棒
状化粧料を使いきったときには、棒状化粧料を含む所定
の部材を付け替えることによって、本体部を再使用する
ことができる。ここで、本発明の棒状化粧料容器は、昇
降機構が備える第1および第2の連結部において着脱の
操作をすることができるため、化粧料の繰り出し時にス
リーブと保持部材とが昇降するという複雑な昇降機構を
有していながら、化粧料の付け替えを行なうことができ
るという優れた効果を有する。さらに、本発明の棒状化
粧料容器では、本体部に収納されているときには棒状化
粧料の少なくとも先端部は前記スリーブに収納されてい
るため、携帯時などに棒状化粧料容器に衝撃が加わって
も、棒状化粧料容器内で棒状化粧料の先端部が損傷を受
けてしまうことがない。また、本発明の第1の棒状化粧
料容器において、前記着脱機構は、前記棒状化粧料と前
記保持部材と前記スリーブとを備える部材を、前記本体
部に対して単一の動作で着脱する こととしてもよい。こ
のような構成とすれば、前記棒状化粧料と前記保持部材
と前記スリーブとを備える部材を、前記本体部に対し
て、単一の動作で着脱できるため、より簡素な動作で化
粧料の交換を行なうことができる。ここで、単一の動作
による着脱とは、押し込んだり、ねじ込んだり、回転さ
せたりといった特定の単一の動作を行なうことで、前記
第1および第2の連結部における着脱が完了することを
いう。
粧料を保持する保持部材と、前記棒状化粧料の少なくと
も先端部を収納するスリーブと、一端に開口部を有する
本体部とを備え、該本体部は、前記棒状化粧料を保持す
る前記保持部材および前記スリーブを収納する収納孔を
形成した棒状化粧料容器であって、外部から加えられる
所定の操作力を受けて移動する可動部と、該可動部に接
続して前記本体部内部の所定の位置に摺動自在に設けら
れ、前記可動部の移動量を直接前記保持部材および前記
スリーブに伝えるベルトと、該ベルトを介して伝えられ
た前記可動部の動きによって前記保持部材および前記ス
リーブを前記収納孔内においてスライドさせ、前記スリ
ーブおよび前記開口部から前記棒状化粧料の先端部を繰
り出し可能とする伝達部とを有する昇降機構を形成し、
該昇降機構を構成する部材の内、所定の部材同士を連結
する連結部において、該連結部が連結する部材間の着脱
を行なうことによって前記棒状化粧料を含む所定の部材
を前記本体部に対して着脱可能とする着脱機構を備え、
前記伝達部は、第1案内部と第2案内部とを備え、前記
第1案内部は、前記スリーブに形成されたスリーブ側係
合部と、前記本体部において該本体部の長手方向に沿っ
て形成され、該形成された形状に沿って前記スリーブ側
係合部を摺動させることで前記スリーブを前記長手方向
に往復運動可能とする本体側係合受け部と、該本体側係
合受け部の一端部に形成され、前記スリーブ側係合部を
導いて前記スリーブを所定方向に回転させ、その後のス
リーブの動きを規制するカム部とを備え、前記第2案内
部は、前記スリーブの回転と共に前記スリーブの動きが
規制された後、前記可動部の動きに従って前記棒状化粧
料を保持する保持部材をスライドさせるよう構成された
ことを要旨とする。また、本発明の第1の棒状化粧料容
器において、前記連動部は、前記可動部に接続して前記
本体部内部の所定の位置に摺動自在に設けられ、前記可
動部の移動量を直接伝えるベルトであり、前記伝達部
は、第1案内部と第2案内部とを備え、前記第1案内部
は、前記スリーブに形成されたスリーブ側係合部と、前
記本体部において該本体部の長手方向に沿って形成さ
れ、該形成された形状に沿って前記スリーブ側係合部を
摺動させることで前記スリーブを前記長手方向に往復運
動可能とする本体側係合受け部と、該本体側係合受け部
の一端部に形成され、前記スリーブ側係合部を導いて前
記スリーブを所定方向に回転させ、その後のスリーブの
動きを規制するカム部とを備え、前記第2案内部は、前
記スリーブの回転と共に前記スリーブの動きが規制され
た後、前記可動部の動きに従って前記棒状化粧料を保持
する保持部材をスライドさせるよう構成されたこととし
てもよい。
定の位置に摺動自在に設けられたベルトに対して前記可
動部の移動量を直接伝えることによって、前記可動部に
加えられた所定の操作力は前記スリーブおよび前記保持
部材に伝えられる。前記ベルトを介して前記所定の操作
力が伝えられると、前記スリーブに形成されたスリーブ
側係合部は、前記本体部において該本体部の長手方向に
沿って形成された本体側係合受け部の形状に沿って摺動
し、前記スリーブは前記長手方向に往復運動する。ここ
で、前記スリーブ側係合部が前記本体側係合受け部の一
端部に形成されたカム部に導かれると、前記スリーブ
は、所定方向に回転されると共にその後の動きを規制さ
れる。スリーブの動きが規制された後は、前記可動部の
動きに従って、前記棒状化粧料を保持する前記保持部材
がスライドする。
ベルトを介して伝えられた所定の操作力は、前記第1案
内部のために前記スリーブを動かし、前記スリーブの動
きが規制された後は、前記第2案内部のために前記保持
部材をスライドさせる。従って、まずスリーブをスライ
ドさせ、その後保持部をスライドさせることによって、
最終的にスリーブおよび本体部の開口部から棒状化粧料
を繰り出すことができる。
化粧料容器において、前記第2案内部は、前記ベルトの
所定の位置と前記保持部材とを連結する連結突子と、前
記スリーブの長手方向に沿って形成されて前記連結突子
を案内するガイド溝とを備え、該ガイド溝は、前記連結
突子を係止可能であって前記スリーブの回転により該連
結突子の係止状態を解除可能に形成された係止部と、前
記スリーブの動きが規制されているときに前記保持部材
を前記スリーブに対してスライドするように前記連結突
子を導くガイド部とを備えることとしてもよい。
案内部によって前記スリーブがスライドする時には、前
記ベルトと前記保持部材とを連結する連結突子は、前記
スリーブに形成されたガイド溝の係止部に係止している
ため、前記保持部材は前記スリーブと一体となってスラ
イドする。また、前記スリーブの動きが規制されたとき
には、前記連結突子の係止状態は解除されて前記保持部
材は前記スリーブに対してスライドする。従って、前記
収納孔内をスライドするときにも、棒状化粧料の先端部
は、前記スリーブから繰り出されるまでは常にスリーブ
によって保護されている。
粧料容器において、前記連結突子は前記保持部材に接続
して形成され、前記着脱機構は、前記スリーブ側係合部
と前記連結突子とを、それぞれ前記本体側係合受け部と
前記ベルトの所定の位置とに着脱することによって、前
記棒状化粧料を保持する前記保持部材および前記スリー
ブを前記本体部から着脱するよう構成してもよい。
部と、前記保持部材に接続して形成された前記連結突子
とを、それぞれ前記本体側係合受け部と前記ベルトの所
定の位置とに着脱することによって前記保持部材および
前記スリーブを前記本体部から着脱することができる。
突子の少なくともいずれか一方は、対応する前記スリー
ブまたは前記保持部材に形成された弾性構造の上に設け
ることとしてもよい。このような場合には、前記スリー
ブ側係合部と前記連結突子の少なくともいずれか一方が
弾性を有することにより、はめ込みを伴う着脱動作を、
節度感を持って容易に行なうことが可能となる。
料容器において、前記本体部は、前記保持部に接続され
た前記連結突子を、前記本体部の開口部から前記ベルト
側連結部の近傍まで導く第1の導入溝と、前記スリーブ
側係合部を、前記本体部の開口部から前記収納孔内部に
導く第2の導入溝とを備えることとしても良い。
持する前記保持部材および前記スリーブを前記本体部に
取り付ける際には、所定の弾性を有する前記連結突子お
よび前記スリーブ側係合部は、前記第1の導入溝および
前記第2の導入溝の形状に従って押し込まれながら、前
記第1の導入溝および前記第2の導入溝によって前記収
納孔内部を導かれる。従って、前記連結突子および前記
スリーブ側係合部を、それぞれ第1および第2の導入溝
に合わせて押し込むことにより、取り付け操作を容易に
行なうことが可能となる。
ベルト側連結部の近傍に凸部を形成する構成も好適であ
る。
前記第1の導入溝に沿って押し込む際に、弾性を有する
前記連結突子は、まず前記凸部の形状に従って押圧さ
れ、その後に前記ベルト側連結部の近傍に到達したとき
には自身の弾性によって押し戻される。従って、前記連
結突子を節度感を持って前記ベルト側連結部に嵌め込む
ことができる。
溝とは、前記スリーブ側係合部と、前記ガイド溝におけ
る係止部に係止する前記連結突子との距離に対応して形
成されたこととしても良い。
を保持する保持部材と前記スリーブとを前記本体部に対
して取り付ける際、前記連結突子が前記ガイド溝の係止
部に係止した状態で取り付け操作を行なうことが容易と
なる。前記連結突子が前記係止部に係止した状態とする
ことで、取り付け操作の時に棒状化粧料を保持する保持
部材が誤ってスライドしてしまい、棒状化粧料の先端部
などを損傷してしまうのを防止することができる。
粧料を保持する保持部材と、前記棒状化粧料の少なくと
も先端部を収納するスリーブと、一端に開口部を有する
本体部とを備え、該本体部は、前記棒状化粧料を保持す
る前記保持部材および前記スリーブを収納する収納孔を
形成した棒状化粧料容器であって、外部から加えられる
所定の操作力を受けて移動する可動部と、該可動部に接
続して前記本体部内部の所定の位置に摺動自在に設けら
れ、前記可動部の移動量を直接前記保持部材および前記
スリーブに伝えるベルトと、該ベルトを介して伝えられ
た前記可動部の動きによって前記保持部材および前記ス
リーブを前記収納孔内においてスライドさせ、前記スリ
ーブおよび前記開口部から前記棒状化粧料の先端部を繰
り出し可能とする伝達部とを有する昇降機構を形成し、
該昇降機構を構成する部材の内、所定の部材同士を連結
する連結部において、該連結部が連結する部材間の着脱
を行なうことによって前記棒状化粧料を含む所定の部材
を前記本体部に対して着脱可能とする着脱機構を備え、
前記伝達部は、第1案内部と第2案内部とを備え、前記
第1案内部は、前記本体部に形成された本体部側係合部
と、前記スリーブにおいて該スリーブの長手方向に沿っ
て形成され、該形成された形状に沿って前記本体部側係
合部を摺動させることで前記スリーブを前記長手方向に
往復運動可能とするスリーブ側係合受け部と、該スリー
ブ側係合受け部の一端部に形成され、前記本体部側係合
部を導いて前記スリーブを所定方向に回転させ、その後
のスリーブの動きを規制するカム部とを備え、前記第2
案内部は、前記スリーブの回転と共に前記スリーブの動
きが規制された後、前記可動部の動きに従って前記棒状
化粧料を保持する保持部材をスライドさせるよう構成さ
れたことを要旨とする。 また、本発明の第1の棒状化粧
料容器において、前記連動部は、前記可動部に接続して
前記本体部内部の所定の位置に摺動自在に設けられたベ
ルトであり、前記伝達部は、第1案内部と第2案内部と
を備え、前記第1案内部は、前記本体部に形成された本
体部側係合部と、前記スリーブにおいて該スリーブの長
手方向に沿って形成され、該形成された形状に沿って前
記本体部側係合部を摺動させることで前記スリーブを前
記長手方向に往復運動可能とするスリーブ側係合受け部
と、該スリーブ側係合受け部の一端部に形成され、前記
本体部側係合部を導いて前記スリーブを所定方向に回転
させ、その後のスリーブの動きを規制するカム部とを備
え、前記第2案内部は、前記スリーブの回転と共に前記
スリーブの動きが規制された後、前記可動部の動きに従
って前記棒状化粧料を保持する保持部材をスライドさせ
るよう構成されたこととしてもよい。
れた所定の操作力は、前記本体部内部の所定の位置に摺
動自在に設けられたベルトを介して前記スリーブおよび
前記保持部材に伝えられる。前記ベルトを介して前記所
定の操作力が伝えられると、前記本体部に形成された本
体部側係合部は、前記スリーブにおいて該スリーブの長
手方向に沿って形成されたスリーブ側係合受け部の形状
に沿って摺動し、前記スリーブは前記長手方向に往復運
動する。ここで、前記本体部側係合部が前記スリーブ側
係合受け部の一端部に形成されたカム部に導かれると、
前記スリーブは、所定方向に回転されると共にその後の
動きを規制される。スリーブの動きが規制された後は、
前記可動部の動きに従って、前記棒状化粧料を保持する
前記保持部材がスライドする。
ベルトを介して伝えられた所定の操作力は、前記第1案
内部のために前記スリーブを動かし、前記スリーブの動
きが規制された後は、前記第2案内部のために前記保持
部材をスライドさせる。従って、まずスリーブをスライ
ドさせ、その後保持部をスライドさせることによって、
最終的にスリーブおよび本体部の開口部から棒状化粧料
を繰り出すことができる。
いて、前記昇降機構は、少なくとも前記スリーブが前記
開口部に達するまでは該スリーブを前記棒状化粧料に先
行して繰り出すよう構成されたこととしてもよい。この
ような場合には、少なくとも前記スリーブが前記開口部
に達するまでは該スリーブによって棒状化粧料の先端が
保護されるため、棒状化粧料の先端が本体部およびその
開口部によって損傷を受けてしまうことがない。
構の伝達部は、前記可動部の動きを前記連動部を介して
前記スリーブに伝え、該スリーブを所定の位置までスラ
イド移動させて停止させた後に、該スリーブが停止した
状態で前記棒状化粧料を保持する前記保持部材を移動さ
せ、前記スリーブおよび前記開口部から前記棒状化粧料
を繰り出すように構成することによって実現できる。
棒状化粧料のスライド量を前記スリーブのスライド量よ
りも大きくなるように構成することによっても実現する
ことができる。
料容器は、前記本体部の開口部において、所定の接続部
を介して該開口部を開閉自在に取り付けられた蓋体を有
し、前記昇降機構は、前記スリーブの先端部によって前
記蓋体を押し開けさせるよう構成することとしても良
い。
行して本体部の開口部に達するスリーブによって蓋体が
押し開けられるため、前記可動部に対する所定の操作を
行なうだけで、棒状化粧料の繰り出しと共に蓋体を開け
る操作も同時に行なうことができる。また、棒状化粧料
の先端部が蓋体によって損傷を受けてしまうこともな
い。
向にばね力を付勢するように構成することとしても良
い。このような構成とすれば、棒状化粧料を前記本体部
内に収納する際に前記蓋体がばね力によって閉じられる
ため蓋体を閉じる操作が不要となり、操作性がさらに向
上する。
前記開口部付近に移動させることによって前記棒状化粧
料および前記スリーブを前記収納孔内に収納するように
構成され、前記蓋体を前記開口部に取り付ける前記接続
部は、前記本体部において、前記棒状化粧料および前記
スリーブが前記収納孔内に収納されたときの前記可動部
の位置と同じ側に設けられたこととしてもよい。また、
本発明の第4の棒状化粧料容器は、棒状化粧料を保持す
る保持部材と、前記棒状化粧料の少なくとも先端部を収
納するスリーブと、一端に開口部を有する本体部と、該
本体部の開口部において、所定の接続部を介して該開口
部を開閉自在に取り付けられた蓋体とを備え、該本体部
は、前記棒状化粧料を保持する前記保持部材および前記
スリーブを収納する収納孔を形成した棒状化粧料容器で
あって、外部から加えられる所定の操作力を受けて移動
する可動部と、該可動部の動きを前記保持部材および前
記スリーブに伝える連動部と、該連動部を介して伝えら
れた前記可動部の動きによって前記保持部材および前記
スリーブを前記収納孔内においてスライドさせ、前記ス
リーブおよび前記開口部から前記棒状化粧料の先端部を
繰り出し可能とする伝達部とを有する昇降機構を形成
し、該昇降機構を構成する部材の内、所定の部材同士を
連結する連結部において、該連結部が連結する部材間の
着脱を行なうことによって前記棒状化粧料を含む所定の
部材を前記本体部に対して着脱可能とする着脱機構を備
え、前記昇降機構は、少なくとも前記スリーブが前記開
口部に達するまでは該スリーブを前記棒状化粧料に先行
して繰り出し、前記繰り出されるスリーブの先端部によ
って前記蓋体を押し開けさせ、前記可動部を前記開口部
付近に移動させることによって前記棒状化粧料および前
記スリーブを前記収納孔内に収納するように構成され、
前記蓋体を前記開口部に取り付ける前記接続部は、前記
本体部において、前記棒状化粧料および前記スリーブが
前記収納孔内に収納されたときの前記可動部の位置と同
じ側に設けられたことを要旨とする。
化粧料容器では、棒状化粧料を前記本体部内に収納した
時点で前記可動部は前記開口部付近にあり、前記蓋体を
前記開口部に取り付ける前記接続部はこの時の可動部の
位置と同じ側に設けられているため、可動部を操作する
指をわずかに動かして前記接続部付近に移動するだけで
前記蓋体を閉じることができる。従って、操作のワンタ
ッチ感を損なうことなく蓋体を閉じることができる。
いて、前記本体部の開口部において、該開口部を開閉自
在に取り付けられた蓋体を有し、該蓋体は、前記可動部
と接続して設けられ、該可動部の動きに連動して前記開
口部を開閉可能に構成されたこととしてもよい。
所定の操作力を加えるときに、この可動部に接続する蓋
体が可動部の動きに連動して開閉されるので、蓋体の開
閉操作を特別に行なう必要がない。
は、少なくとも棒状化粧料を保持する保持部材と、請求
項1記載の棒状化粧料容器が備える前記昇降機構に含ま
れる前記複数の連結部に対応する複数の連結部材とを備
え、該複数の連結部材を着脱することによって、請求項
1記載の棒状化粧料容器を構成する部材の内、本体部を
含む所定の部材に対して着脱可能となるよう構成された
ことを要旨とする。
トリッジによれば、請求項1記載の棒状化粧料容器にお
いて棒状化粧料を使いきったときに、この棒状化粧料カ
ートリッジを付け替えることによって、前記本体部を再
利用することができる。また、本発明の第2の棒状化粧
料カートリッジは、少なくとも棒状化粧料を保持する保
持部材と、前記棒状化粧料の少なくとも先端部を収納す
るスリーブと、請求項2記載の棒状化粧料容器が備える
前記昇降機構に含まれる前記2つの連結部に対応する連
結部材とを備え、該連結部材を着脱することによって、
請求項2記載の棒状化粧料容器を構成する部材の内、本
体部を含む所定の部材に対して着脱可能となるよう構成
されたことを要旨とする。このような本発明の第2の棒
状化粧料カートリッジによれば、請求項2記載の棒状化
粧料容器において棒状化粧料を使いきったときに、この
棒状化粧料カートリッジを付け替えることによって、前
記本体部を再利用することができる。また、本発明の第
3の棒状化粧料カートリッジは、少なくとも棒状化粧料
を保持する保持部材と、請求項3記載の棒状化粧料容器
が備える前記昇降機構に含まれる前記連結部に対応する
連結部材とを備え、該連結部材を着脱することによっ
て、請求項3記載の棒状化粧料容器を構成する部材の
内、本体部を含む所定の部材に対して着脱可能となるよ
う構成されたことを要旨とする。このような本発明の第
3の棒状化粧料カートリッジによれば、請求項3記載の
棒状化粧料容器において棒状化粧料を使いきったとき
に、この棒状化粧料カートリッジを付け替えることによ
って、前記本体部を再利用することができる。
粧料カートリッジにおいて、 請求項6記載の棒状化粧料
容器が備える前記保持部材と前記スリーブとを備え、前
記棒状化粧料カートリッジが着脱可能となる前記本体部
を含む所定の部材が、請求項6記載の棒状化粧料容器が
備える前記本体部であることとしてもよい。
ば、請求項6記載の棒状化粧料容器において棒状化粧料
を使いきったときに、この棒状化粧料カートリッジを付
け替えることによって、前記本体部を再利用することが
できる。
の先端部を収納したときに、該棒状化粧料の全長を被覆
可能な形状を備えた構成も好適である。このような場合
には、前記棒状化粧料の全長がスリーブによって覆われ
ているため、棒状化粧料カートリッジの保存時および取
り付け操作時において、棒状化粧料の側面部が損傷を受
けてしまうことがない。
スリーブが収納する前記棒状化粧料の先端部を保護する
キャップを備えた構成も好適である。このような場合に
は、棒状化粧料の先端部がキャップによって保護される
ため、棒状化粧料カートリッジの保存時に棒状化粧料の
先端部が損傷してしまうことがない。
ップの内部において、前記棒状化粧料の先端部を保護す
る保護部材を配置したこととしても良い。このような構
成にすれば、棒状化粧料の先端部が前記キャップの内側
に当接した時に受ける損傷をやわらげることができる。
り形成する構成も好適である。このような場合には、棒
状化粧料カートリッジの取り付けを行なう際に、新たに
取り付ける棒状化粧料の色を容易に確認することが可能
となる。
周部において該スリーブの長手方向であって該スリーブ
の先端部に向かって作用し、前記連結部の連結状態を解
除するのに要する力よりも小さな力によって取り外し可
能に配設された構成としても良い。このような構成にす
れば、棒状化粧料カートリッジの取り付けを行なう際
に、前記スリーブを本体部の収納孔内にスライドさせて
前記キャップを前記開口部付近に当接させれば、前記キ
ャップは前記スリーブのスライドとともに容易に取り外
される。従って、棒状化粧料の先端部は外部に触れるこ
となくがなく、衛生的にカートリッジの交換を行なうこ
とができる。
棒状化粧料カートリッジにおいて、前記スリーブの底部
において、前記保持部に接続された前記連結突子が、前
記ガイド溝が備える前記係止部に係止している状態に保
持可能な保持カバーを備えた構成としても良い。このよ
うな構成にすれば、棒状化粧料カートリッジの保存時に
は、前記連結突子は前記ガイド溝の係止部に係止した状
態で保持することができる。
を貫通する前記連結突子を係合させる第1係合溝と、前
記スリーブ側係合部を係合させる第2係合溝とを備え、
該第1係合溝と該第2係合溝とは、前記スリーブの長手
方向に形成され、前記係止部に係止する前記連結突子と
前記スリーブ側係合部との位置関係に対応した位置に互
いに平行に形成されたこととしても良い。このような場
合には、前記スリーブを引き抜くことによって前記保持
カバーの取り外しを行なうと、前記連結突子が前記係止
部に係止する状態を保って保持カバーを外すことができ
る。
ることも可能である。すなわち、本発明の第1の他の態
様としては、前記可動部に対して加えられる所定の操作
が、前記本体部の長手方向へのスライド操作である構成
とすることができる。このような場合には、本体部を片
手で握り、本体部を握る手の親指で可動部を上下にスラ
イドさせることで、棒状化粧料を容易に出没させること
が可能となる。
の棒状化粧料容器において、前記保持部材に接続して所
定の弾性を示す前記連結突子に代えて、前記ベルトに接
続して所定の弾性を示す前記連結突子を備えることとし
ても良い。前記ベルトの所定の位置と前記保持部材とを
連結する連結突子は、ベルト側に接続して用意した場合
にも、保持部材側に接続して用意した場合と同様の効果
を得ることができる。
接続して前記本体部内部の所定の位置に摺動自在に設け
られ、前記可動部の移動量を直接伝えるベルトにおい
て、該ベルトと前記本体部内部の所定の位置との間に生
じる摩擦力を調節する所定の潤滑剤を塗布する構成とす
ることができる。このような場合には、前記可動部を移
動させるために要する力の大きさを使い勝手に合わせて
設定することができる。また、前記ベルトが摺動する時
の抵抗を所定量とすることによって、棒状化粧料を繰り
出す際に任意の位置で棒状化粧料を停止させ、停止させ
た状態で棒状化粧料の塗布を行なう(棒状化粧料を押し
戻す向きの押圧力を加える)ことが可能となる。
を一層明らかにするために、以下本発明の実施の形態を
実施例に基づき説明する。以下に説明する実施例では、
本発明の棒状化粧料容器として、棒状化粧料である口紅
を収納する口紅容器を挙げる。図1は、本発明の好適な
一実施例である口紅容器110の外観を示す図である。
図1の(A)、(B)、(C)は、口紅容器110の正
面、側面および背面の外観をそれぞれ示し、図1(D)
は口紅容器110において口紅Kを繰り出した状態を側
面からみた外観図である。図2は、図1(C)の2−2
線に沿った拡大断面図である。図3は、口紅容器110
の一部分解斜視図であり、図4は、口紅容器110を構
成する部材の内、図3に示さなかった部材の斜視図であ
る。まず最初に、図1ないし図4に基づいて口紅容器1
10の構造の概略について説明し、続いて口紅容器11
0において口紅Kの繰り出しを実現する構造とその動作
について説明し、その後口紅Kを含む所定の部材の着脱
を実現する構造とその動作について説明する。
ように、収納孔120aを有する筒状の本体部120
と、本体部120に取り付けられた蓋体130と、収納
孔120a内にスライド可能に収納されたスリーブ14
0と、スリーブ140内に内装され口紅Kを保持する保
持部150と、昇降機構160とを備えている。
に収納孔120aを形成しており、この収納孔120a
を略対称に形成する一対の枠体121aおよび121b
を超音波溶着法により接合して構成されている。図3に
は枠体121bを、図4には枠体121aを示した。な
お、本体部120は、超音波溶着法で接合するほか、接
着剤で接着するなど他の方法で接合することとしても良
い。収納孔120aは、その一端は閉じた形状となって
本体部120の底面を形成している。また、収納孔12
0aの他端は開口部122において開口している。以
後、本実施例の口紅容器110において、開口部122
側を上方向、反対側を下方向と呼ぶことにする。
部が傾斜した形状に形成されている。開口部122の近
傍であって枠体121aと121bとのつなぎ目の位置
において、傾斜面の下部側には後述する蓋体130の開
閉に関わる軸131bが設けられている。同じく傾斜面
の上端側には、開口部122から長手方向に所定の長さ
に形成された着脱溝134と、着脱溝134の下端部に
形成された着脱突部135とが設けられている。さら
に、開口部122において、上記軸131bと着脱溝1
34とが設けられた中間部には、収納孔120a内部に
向かってその深さが浅くなる導入溝136が形成されて
いる。着脱溝134、着脱突部135および導入溝13
6は、口紅Kを含む所定の部材の取り付けに関わる構成
であるため、詳しい説明は後述する。また、本体部12
0を構成する枠体121aにおいて、収納孔120aの
内面にはカム溝172が形成されているが(図4参
照)、このカム溝172は昇降機構160に関わるもの
であり、詳しい説明は後述する。
る部材である。蓋体130は、貫通孔を備えた突起部1
31aを周辺部の所定位置に有し、この突起部131a
の貫通孔に既述した軸131bを嵌合させることによっ
てヒンジ131を形成している。蓋体130は、このヒ
ンジ131によって支持されることで開口部122を開
閉自在となっている。この蓋体130は、後述するよう
に口紅Kの繰り出し時にはスリーブ140の先端部によ
って押し開けられる。また、ヒンジ131は蓋体130
の開閉時には所定の抵抗が生じる様に形成されているた
め、指で蓋体130に対して開き方向へ力を加えること
によって、この蓋体130を自由な角度に開いて係止さ
せることもできる。
成されており、この環状凸部132は、蓋体130が閉
じられたときには開口部122の内側に嵌まり込む。ま
た、環状凸部132の外周面の所定の位置には係合突起
132aが形成されている。この係合突起132aは、
蓋体130が閉じられたときには、本体部120の開口
部122の内側の対応する位置に設けられた係合凹部1
33aに係合するものであり、蓋体130の開閉時に節
度感を与えると共に、蓋体130が閉じられたときには
蓋体130が非所望の外力によって開いたりしないよう
に保持する役割を果たしている。
いてその上下方向に摺動自在に収納されており、その内
部には、口紅Kを保持する保持部150を同じく上下方
向に摺動可能に収納している。このスリーブ140は、
保持部150に保持された口紅Kの全長を収納可能な長
さを有している。また、スリーブ140および口紅Kの
上端面は傾斜しており、この傾斜面は開口部122にお
ける傾斜面と略平行に形成されている。スリーブ14
0、保持部150および口紅Kの横断面は、いずれも略
円形を成している。保持部150は、口紅Kを下方より
支持しており、口紅Kの下端部が嵌合されている。
ら見た外観を示し、図6は、スリーブ140から保持部
150を取り外した様子を表わす分解斜視図である。ス
リーブ140には、第1突子174とガイド溝178と
が形成されており、保持部150には、スリーブ140
内に収納されたときに前記ガイド溝178を貫通して外
部に突出する第2突子179が形成されている。これら
第1突子174、ガイド溝178、第2突子179等の
構造は口紅Kの繰り出しの動作に関わるものであり、詳
しい説明は後述する。
て、口紅Kの繰り出しを実現する機構である。この昇降
機構160は、操作部162と、ベルト164と、既述
したカム溝172、第1突子174、ガイド溝178、
第2突子179等から形成される。昇降機構160は、
操作部162の動きをスリーブ140および保持部15
0に伝えることによって、スリーブ140と口紅Kを保
持する保持部150とを収納孔120a内において昇降
させる。以下、昇降機構160を構成する各部材の構造
と、口紅Kの繰り出し操作時における動作について説明
する。
に指による操作を行なう対象となる部材である。この操
作部162は、本体部120の側部において長手方向に
形成された操作溝120d(図3および4参照)に嵌合
しており、この操作溝120dに沿ってスライド可能と
なっている。操作溝120dは、枠体121aおよび1
21bのつなぎ目において、ヒンジ131側の側面に設
けられている。
部材であり、その一端には上記操作部162が一体形成
されている。このベルト164は、本体部120に形成
されたベルト摺動溝164aによって摺動可能に支持さ
れている。ベルト摺動溝164aは、収納孔120aの
外周部に形成された溝構造であり、本体部120の下部
において滑らかに屈曲し、全体としてU字型に形成され
ている(図4参照)。ここで、ベルト164の両面には
所定の潤滑剤が塗布されており、ベルト164とベルト
摺動溝164aとの間に生じる摩擦力が所望の範囲内に
保たれるように調節されている。
では、操作部162はベルト摺動溝164aの上端部に
位置し(図1の(B)および(C)に示す位置)、この
操作部162をベルト摺動溝164aの下端部(図1の
(D)に示す位置)に向かって摺動させるにつれて口紅
Kが繰り出される。このとき、ベルト164の他端は、
ベルト摺動溝164aに沿って、本体部120の底面付
近(図2に示す位置)から開口部122付近(図4に示
す位置)に向かって上昇する。このベルト164の他端
には連結穴175が形成されており、既述した第2突子
179と連結することによって、所定の操作力を加えら
れた操作部162の動きをスリーブ140および保持部
150に伝達可能となっている。操作部162の動きが
伝えられてスリーブ140および保持部150が昇降す
る機構については後に詳述する。
るときには、ベルト164とベルト摺動溝164aとの
間には所定の摩擦力が働き、特に上記した本体部120
下部の屈曲部においてベルト164の動きに対する所定
の抵抗が生じるため、操作部162のスライド操作を途
中で停止してスリーブ140および保持部150を所望
の位置で係止させることが可能となっている。また、本
実施例では操作部162はベルト164の一端に一体形
成する構成としたが、操作部162とベルト164とを
別体で形成した後に、接着剤や嵌め込み等により接合す
る構成としても良い。
突子174とガイド溝178とが形成されており、保持
部150には第2突子179が形成されている。第1突
子174は、スリーブ140において、所定の位置にU
字型の切れ込み部173aを設けることによって形成し
た第1板ばね部173の先端部に設けられた構造である
(図6参照)。ガイド溝178は、スリーブ140の長
手方向に形成された孔構造であり、その下端部において
略直角に曲がる水平部178aを形成している(図5参
照)。スリーブ140に保持部150を内装したときに
は、保持部150が備える第2突子179はこのガイド
溝178を貫通してスリーブ140外に突出する。この
第2突子179は、保持部150の下端部に切れ込み構
造を設けることによって形成した第2板ばね部177の
先端部に設けられた構造である(図6参照)。本実施例
では、第2突子179は図2に示すように保持部150
とは別部材で形成したが、第2突子179を保持部15
0と一体で形成する構成としても構わない。
本体部120に収納された時には、上記した第2突子1
79は、ガイド溝178を貫通した状態でベルト164
の端部に形成された連結穴175に嵌合する。このよう
に第2突子179とベルト164とを連結することによ
って、操作部162の動きをスリーブ140および保持
部150に伝達可能となっている。例えば、操作部16
2が最上部の位置(図1(B)の状態)から押し下げら
れたときには、連結穴175がベルト摺動溝164aに
沿って上昇し、この連結穴175とともに第2突子17
9も上昇する。ここで、ガイド溝178を貫通する第2
突子179が水平部178aに係止しているときには、
スリーブ140と保持部150とは一体となって上昇す
る。従って、スリーブ140内の口紅Kはスリーブ14
0と共に移動し、スリーブ140に対して相対的に移動
することがない。
した状態で第2突子179が水平部178aから開放さ
れると、保持部150は係止したスリーブ140内を摺
動して上昇するようになる。従って、スリーブ140内
の口紅Kは、スリーブ140に対して相対的に上昇す
る。
カム溝172が形成されているが、このカム溝172は
スリーブ140の収納時にはスリーブ140に形成され
た第1突子174が係合する。操作部162の動きが上
記第2突子179を介してスリーブ140に伝えられた
ときには、スリーブ140は、第1突子174をカム溝
172に沿って摺動させながら収納孔120a内を昇降
する。カム溝172は、収納孔120aの長手方向に形
成された直線部172bと、直線部172bの上端部に
おいて一方向(ヒンジ131側)に屈曲するカム部17
2aとからなる(図4参照)。スリーブ140が上昇
し、第1突子174の係合位置が直線部172bからカ
ム部172aに移行すると、スリーブ140はカム部1
72aの形状に従ってその屈曲方向にわずかに回転す
る。第1突子174がカム部172aの端部に達してそ
の端部で係止すると、スリーブ140の上昇もまた停止
する。このカム部172aは、スリーブ140を回転さ
せることによって既述した第2突子179を水平部17
8aから開放し、この第2突子179をガイド溝178
に沿ってスライド可能にすると共に、スリーブ140を
所定の位置で係止させるための構造である。
繰り出す際の昇降機構160の動作について説明する。
図7は口紅Kの繰り出し操作の際の昇降機構160の動
作を説明する説明図である。図7は、第1突子174と
カム溝172との係合および第2突子179とガイド溝
178との係合の状態を示すと共に、各状態でのスリー
ブ140および化粧料Kの繰り出しの状態と操作部16
2の位置とを表わす。なお図7においては、スリーブ1
40の回転する様子を平面的な移動に置き換えて表わし
た。
部120内に完全に収納されている状態にあるとする
(図1(B)の状態)。この状態では、操作部162が
操作溝120dの上端に位置し、また、第1突子174
は本体部120内壁に形成されたカム溝172の下端部
に係合し、さらにベルト164の端部に設けられた連結
穴175と連結する第2突子179は、スリーブ140
に形成されたガイド溝178の下端部に設けられた水平
部178aに係合している(図7(A)の状態)。
て下方へスライドさせると、操作部162の移動に連動
してベルト164がスライドする。既述したように、操
作部162の下方へのスライドと共に連結穴175を備
える側のベルト164の端部はベルト摺動溝164aに
沿って上方にスライドし、これと連動して保持部150
と共に第2突子179が上昇する。第2突子179は、
スリーブ140に形成されたガイド溝178の水平部1
78aに係合しているため、保持部150とスリーブ1
40とは一体となって上昇する。操作部162を所定量
スライドさせると、上昇したスリーブ140の先端部が
蓋体130の環状凸部132に当接する。さらに操作部
162を下方にスライドさせると、スリーブ140の先
端部は、蓋体130を押し開けて環状凸部132を越え
て上昇し、開口部122から本体部120外に繰り出さ
れる。
ると、第1突子174は、カム溝172の直線部172
bに沿って上方に導かれ、カム溝172の上端部に形成
されたカム部172aに達する。このカム部172aは
既述した所定の方向に屈曲しているため、第1突子17
4がカム部172a内を導かれるときスリーブ140は
わずかに回転する。このスリーブ140のわずかな回転
により、第2突子179はガイド溝178の水平部17
8aから開放される(図7(B)の状態)。
ドさせると、第1突子174はカム溝172の上端部に
係合しているためスリーブ140は係止した状態を保
つ。ここで第2突子179は水平部178aから開放さ
れているため、ベルト164の動きによって保持部15
0だけが上昇を続ける。これにより、保持部150と一
体の口紅Kが上昇し(図7では口紅Kと保持部150と
を併せてKと表示している)、口紅Kの上端部が開口部
122およびスリーブ140の先端部から繰り出される
(図7(C)の状態、図1(D)を参照)。この状態に
おいて、口紅Kの使用が可能になる。
ブ140の先端部から繰り出された状態において操作部
162を上方へスライドさせると、上記の説明とは逆の
過程を経る。すなわち、口紅Kおよび保持部150が下
降してスリーブ140内に収納され、その後スリーブ1
40も本体部120内部に完全に収納される。ここで、
蓋体130を指で閉じることにより、口紅容器110は
最初の状態(図1(A)ないし(C)の状態)に戻る。
容器110は、口紅Kを使いきった時に新たな口紅Kを
装着可能にする着脱機構180を備えている。以下に、
口紅容器110が備える着脱機構180および口紅Kの
着脱の動作について説明する。
体部120から取り外す時の機構および動作について説
明する。本実施例の口紅容器110では、口紅Kと共
に、これを保持する保持部150とスリーブ140とを
一緒に着脱可能となっているため、口紅Kを保持する保
持部150とスリーブ140とからなる着脱可能部材を
カートリッジ部182と呼ぶことにする。カートリッジ
部182を本体部120から取り外すには、まず操作部
162を最下端までスライドさせて、スリーブ140の
繰り出しを行なう。ここで、口紅Kは使い果たされてお
り、スリーブ140の上端部から口紅Kは出現していな
いものとする(図8参照)。
ーブ140を鉛直方向上向きに引き上げることによって
行なう(図8中の矢印参照)。スリーブ140をこのよ
うに引き上げると、まず、スリーブ140が備える第1
突子174がカム溝172から外れる。スリーブ140
を引き上げる力が加わったときには、カム溝172の上
端部によって第1突子174を押圧する力が働くが、既
述したように第1突子174は第1板ばね部173の先
端部に設けられた構造であるため、これによって第1板
ばね部173がスリーブ140の内部方向に押圧されて
第1突子174はカム溝172から外れる。
と、第1突子174を有する第1板ばね部173が押圧
された状態のままスリーブ140はさらに引き上げられ
る。このようにスリーブ140が引き上げられても、第
2突子179は連結穴175に連結しているため保持部
150は移動しない。したがって、スリーブ140の上
昇と共に、ガイド溝178における第2突子179の相
対的な位置は、ガイド溝178の上端部から下端部に向
かって移動する。
2突子179がガイド溝178の下端部に係合するよう
になると、この第2突子179には連結穴175を備え
るベルト164から押圧される力が働くようになる。既
述したように、第2突子179は第2板ばね部177上
に設けられた構造であるため、このような押圧力が働く
と第2突子179は保持部150の内部方向に押圧さ
れ、連結穴175から外れる。第2突子179が連結穴
175から外れると共にカートリッジ部182は容易に
引き抜かれ、カートリッジ部182の取り外しが完了す
る。
部120に、新たに口紅Kを取り付ける時の機構および
動作について説明する。図9は、口紅Kを保持する保持
部150とスリーブ140とからなるカートリッジ部1
82を備えるカートリッジ184の外観を表わす斜視図
である。カートリッジ184は、カートリッジ部182
の他に、スリーブ140の上端部を保護するキャップ1
85と、スリーブ140の下端部を覆う底カバー186
とを備える。
り、キャップ185の上端面は口紅Kを収納したスリー
ブ140の上端面に適合する傾斜面となっている。底カ
バー186は、その内側に、カートリッジ部182を収
納するカートリッジ収納孔186cを形成しており、カ
ートリッジ収納孔186cは、その長手方向に第1係合
溝186aおよび第2係合溝186bを形成している。
第1係合溝186aと第2係合溝186bとはそれぞ
れ、底カバー186にカートリッジ部182を収納した
ときに、第1突子174と第2突子179とが係合する
溝構造である。ここで、第1係合溝186aと第2係合
溝186bとの位置は、第1突子174と、水平部17
8aに係合している第2突子179との位置に対応して
いる。したがって、底カバー186に収納されていると
きには第2突子179はガイド溝178の水平部178
aに係合した状態に保たれる。
り付ける際には、まず、カートリッジ部182にキャッ
プ185を取り付けた状態で底カバー186を取り外
す。このとき、本体部120は、操作部162が下端部
に保持された状態で準備する。すなわち本体部120
は、既述した操作によって使用済みのカートリッジ部1
82を引き抜いたままの状態で用意する。操作部162
が操作溝120dの下端部に保持され、第2突子179
が水平部178aに係合した状態で、第2突子179を
既述した着脱溝134に沿わせながら、スリーブ140
を収納孔120a内部に押し込む。
第2突子179は、既述した着脱突部135に当接する
までの間に、着脱溝134の形状に従って徐々に保持部
150内部の方向に押し込まれる。さらにスリーブ14
0を押し込むと、第2突子179は、着脱突部135を
乗り越えてベルト164端部の連結穴175付近に到達
する(図4参照)。ここで、第2突子179は第2板ば
ね部177上に設けられた構造であるため、第2突子1
79は着脱突部135を乗り越えるときに第2板ばね部
177の有する弾性によって押し戻され、第2突子17
9は節度感を持って連結穴175に嵌まり込む。
に嵌め込むとき、第1突子174もまた開口部122付
近に到達する。開口部122には既述した導入溝136
が設けられており、この導入溝136の位置は、第2突
子179が水平部178aに係合している状態のときの
第1突子174の位置に対応するように形成されてい
る。従って、第2突子179を連結穴175に嵌め込む
とき、第1突子174も導入溝136によって収納孔1
20a内部に導かれる。ここで、第1突子174は第1
板ばね部173上に形成されているため、第1突子17
4は導入溝136の形状に従ってスリーブ140の内部
方向に徐々に押し込められ、スリーブ140は支障なく
本体部120内部に導かれる。
みが終了した時点で、操作部162の動きをスリーブ1
40および保持部150に伝達可能となる。そこで、操
作部162が連結穴175に係合し、第1突子174が
本体部120内部に導かれた状態で操作部162を上方
にスライドさせると、スリーブ140は、保持部150
を下端部に保持した状態でさらに収納孔120a内部を
下降する。このようにスリーブ140が下降を続ける
と、所定の位置でキャップ185が開口部122に当接
する。さらに操作部162を上方にスライドさせると、
キャップ185は開口部122上で係止してスリーブ1
40の上端部から外れる。従って、口紅Kの先端部は、
スリーブ140内に収納されたまま外部に触れることな
く収納孔120a内に収納される。もとよりキャップ1
85は、手で取り外すこととしても良い。
の上端部に達する。ここで、第2突子179は水平部1
78aに係合しているため、第1突子174はカム部1
72aの上端部には嵌まり込まず、さらに下降して、直
線部172bにおいてカム溝172に嵌まり込む。その
後は第1突子174はカム溝172の直線部172bに
係合しながら下降し、最終的に操作部162が最上部に
達した段階でカム溝172の下端部に到達する。ここで
蓋体130を閉じれば、口紅容器110は通常の使用前
の状態(図1(A)ないし(C)の状態)となる。
器110によれば、片手で操作部162を操作すること
によって、ワンタッチで口紅Kを使用可能な状態に準備
できると共に、口紅Kを使いきった後には新たなカート
リッジ184と付け替えることによって本体部120が
再使用可能となる。ここで、カートリッジ部182の取
り外しの動作はスリーブ140を引き抜くだけであり、
カートリッジ部182の取り付けの動作は、位置合わせ
しながらスリーブ140を収納孔120a内部に押し込
んで、その後操作部162を上方へスライドさせるだけ
である。したがって、カートリッジ部182の着脱操作
は使用者によって容易に行なうことができる。
トリッジ部182と本体部120側との間で係合してい
る部位は、第1突子174とカム溝172、第2突子1
79と連結穴175との2箇所だけであり、それによっ
て既述した昇降機構160を実現している。このように
カートリッジ部182と本体部120との係合部位をわ
ずか2箇所にしたことにより、カートリッジ部182の
着脱の機構を簡素化することができた。ここで、第1突
子174と第2突子179とはそれぞれ第1板ばね部1
73と第2板ばね部177との先端部に形成された構造
であるため、カートリッジ部182の取り付けの際に
は、これらの突子は内側に押し込まれ、カートリッジ部
182を容易に収納孔120a内に導入することができ
る。
入溝136とが設けられており、第1突子174および
第2突子179の嵌め込み動作を容易にしている。ま
た、ここで着脱溝134と導入溝136との間の距離
は、スリーブ140における第1突子174と、水平部
178aに嵌まり込んだ状態の第2突子179との距離
に対応して設けられているため、第2突子179が水平
部178aに嵌まり込んだ状態で取り付け動作が行なわ
れ易い構造となっている。さらに、着脱溝134の端部
には着脱突部135が設けられているが、この着脱突部
135は第1板ばね部173と共に、第1突子174の
嵌め込み時に節度感を与えることができるという効果を
奏する。
口紅Kの収納時に口紅Kの全長を覆うスリーブ140を
備えているため、カートリッジ184ではその保存時お
よび着脱時に口紅Kの側面が損傷を受けることがなく、
衛生的に口紅Kを保持することができる。また、カート
リッジ184は、その上端部にキャップ185を備えて
いるため、口紅Kの上端部もまた同様に保護される。口
紅Kがスリーブ内に収納されているときには、口紅Kの
上端面はスリーブ140の上端部との間に所定の距離を
有しているため(図2および図9参照)、このような状
態のスリーブ140をキャップ185で覆うことによっ
て、口紅Kの上端面は外部に接触することなく衛生的に
保持される。
ップ185は透明なアクリルによって形成されているた
め、スリーブ140内に収納された口紅Kが視認可能な
構成となっており、カートリッジ部182の交換の際、
付け替える口紅Kの色を容易に確認することができると
いう効果を奏する。また、キャップ185の内部におい
て、口紅Kの上端面との接触部にスポンジなどの保護部
材を設けることとしても良い。このようにスポンジ等の
保護部材を設けるならば、カートリッジ184の取り付
け操作の際に誤って保持部150を上昇させてしまった
場合にも、口紅Kの上端面が直接キャップ185の内壁
に押しつけられるおそれがない。
40の上端部を嵌合させることにより取り付けられてい
るため、鉛直方向上向きに引き抜く力によって容易に取
り外すことができる。従って、上記実施例で説明したよ
うに、カートリッジ部182の取り付け動作の際に、キ
ャップ185を開口部122に係合させながらスリーブ
140を下降させることによって、このキャップ185
の取り外しを行なうことが可能であり、カートリッジ部
182の取り付けの際に口紅Kの先端部が外部に露出し
てしまうのを防止することができる。すなわち、口紅K
の先端部を損傷から守り、衛生的にカートリッジ部18
2の交換を行なうことができる。ここで、上記したよう
にキャップ内に保護部材を備える場合には、この保護部
材をキャップの裏側にはりつけておき、キャップと共に
保護部材も取り除かれる構成としても良いし、保護部材
は口紅Kの上端側に残す構成としてキャップが取り除か
れた後に別途口紅Kの上端からはがすこととしても良
い。
は、上記したように口紅Kの上端部はキャップ185に
よって保護することとしたが、キャップ185の代わり
にフィルム部材などによって口紅Kの上端部を覆うこと
としても良い。このような構成は、スリーブ140の上
端部を覆う形状のフィルム部材を用意し、スリーブ14
0の上端部において所定の接着剤等によってスリーブ1
40にはりつけることによって容易に実現可能である。
もとより、このフィルム部材を透明な部材としておけ
ば、取り替えるカートリッジ部182が備える口紅Kの
色を容易に確認することが可能となる。
カバー186を備えているため、この底カバー186に
よってスリーブ140の底部が保護され、第2突子17
9は外部と接触しない構成となっている。したがって、
底カバー186を装着している間は、第2突子179が
誤って押し上げられて口紅Kを保持する保持部150が
上昇してしまうことがない。さらに、この底カバー18
6には既述した第1係合溝186aと第2係合溝186
bとが設けられているため、底カバー186を装着した
状態では第2突子179は水平部178aに係合した状
態に維持される。また、この第1係合溝186aと第2
係合溝186bとは長手方向に形成された平行な溝構造
であるため、底カバー186からカートリッジ部182
を鉛直方向に引き抜けば、第2突子179が水平部17
8aに係合した状態を保って底カバー186を取り外す
ことができ、そのまま既述した取付動作を行なうことが
できる。
179が水平部178aに係合している状態でカートリ
ッジ部182の取り付け操作を行なうこととしたが、こ
のように取り付け操作を行なうと、既述した実施例中の
取り付け動作に従い、口紅Kが外部に接触して損傷して
しまうこともなく、口紅Kの衛生状態を保ったまま容易
にカートリッジ部182を取り付けることができる。し
かしながら、本実施例の口紅容器110では、誤って第
2突子179が水平部178aから開放された状態でカ
ートリッジ部182の取り付け操作を行なった場合で
も、大きな支障なく取り付け操作を完了することが可能
な構成となっている。第2突子179が水平部178a
から開放された状態での取り付け動作について以下に説
明する。
様に、第2突子179を着脱溝134に沿わせながらス
リーブ140を収納孔120a内に押し込み、節度感を
持って第2突子179を連結穴175に連結させる。た
だしこの時、第2突子179は水平部178aに係合し
ていないため、保持部150は上下運動可能となってお
り、第2突子179を連結穴175に連結させるときに
口紅Kが上昇してしまうことがある。しかしながらスリ
ーブ140の上端部はキャップ185によって保護され
ているため、口紅Kの上端部はキャップ185の内壁に
当接してしまうものの衛生状態は維持される。
5に連結してしまえば、上記した実施例と同様に操作部
162による操作が可能になる。操作部162を上方に
スライド操作させると、スリーブ140が収納孔120
a内を下降すると共に所定の位置においてキャップ18
5が外れる。また、第2突子179が水平部178aか
ら開放された状態では、第1突子174はカム溝172
において、長手方向に形成された直線部172bの代わ
りにカム部172aの上端部に係合する。カム部172
aの先端部に係合した第1突子174は、スリーブ14
0の下降と共にその係合位置をカム部172aから直線
部172bに移行して下降を続け、操作部162が最上
端に達するときにはカム溝172の最下端に係合する。
ここで蓋体130を閉じれば、口紅容器110は通常の
使用前の状態(図1(A)ないし(C)の状態)とな
る。このように、誤って第2突子179が水平部178
aから開放されている状態であっても、口紅Kの先端が
キャップ185の内壁に接触するおそれがある以外は支
障なくカートリッジ部182の取り付けを行なうことが
できる。
リッジ部182が第1突子174および第2突子179
を備え、これを本体部120側のカム溝172および連
結穴175に係合させることとしたが、これらの係合関
係において両者の凹凸を逆にする構成とすることもでき
る。以下に第2実施例として、上記係合関係の凹凸が口
紅容器110とは逆であるような昇降機構160Aを備
える口紅容器110Aの構成について説明する。なお、
第2実施例の口紅容器110Aは、上記した係合関係の
凹凸以外は第1実施例の口紅容器110と共通する構成
を備えているため、口紅容器110と共通する部材およ
び対応する部材については、口紅容器110における部
材の番号にAを付して表わし、詳しい説明は省略した。
また、第2実施例の口紅容器110Aは、図1に示した
口紅容器110と略同一の外観を有するものである。
部120Aおよびスリーブ140Aおよび保持部150
Aの外観を表わす分解斜視図である。スリーブ140A
は、第1実施例のスリーブ140と同様のガイド溝17
8Aと共に、第1突子174の代わりにカム溝172A
を備えている。ここで、ガイド溝178Aとカム溝17
2Aとは、スリーブ140Aの下端部においてそれぞれ
切れ込み部178cAと切れ込み部172cAとを有し
ており(図10参照)、スリーブ140Aを備えるカー
トリッジ部182Aの着脱を可能にしている。また、保
持部150Aは、第2突子179の代わりに連結穴17
5Aを備えている。この連結穴175Aもまた、保持部
150Aの下端部において切れ込み部175cAを有し
ている。連結穴175Aにおいて、切れ込み部175c
Aとの境界部には、後述する第2突子179Aを係止さ
せるための係止部175dAが設けられている。さら
に、カム溝172Aにおいて、カム部172aAと上記
切れ込み部172cAとの境界部には、後述する第1突
子174Aを係止させるためのくびれ構造である係止部
172dAが設けられている。
おいて外周に沿って形成されたかしめ受け部152が設
けられており、スリーブ140Aには、上記かしめ受け
部152と対応する位置に、かしめ部154が設けられ
ている。口紅Kの先端部が完全にスリーブ140A内に
収納された状態で、このかしめ部154とかしめ受け部
152とを係合させると、保持部150Aはスリーブ1
40内でスライド不能な状態に固定される。本体部12
0Aへ取り付けられるカートリッジ部182Aは、上記
かしめ部154とかしめ受け部152とが係合した状態
となっている。
を分解した状態を表わす斜視図であり、それぞれ図3お
よび図4に対応している。口紅容器110Aでは、ベル
ト164Aの端部に、連結穴175の代わりに第2突子
179Aを備えている。この第2突子179Aは、上記
ガイド溝178Aを貫通して保持部150Aが備える連
結穴175Aに連結し、操作部162Aの動きを保持部
150Aおよびスリーブ140Aに伝達可能となってい
る。ここで、ガイド溝178Aは、ガイド溝178と同
様にその下部において水平部178aAを形成してお
り、第2突子179Aがこの水平部178aAに係合し
ている間はスリーブ140Aと保持部150Aとが一体
となって昇降する。また、スリーブ140Aが係止した
状態で第2突子179Aが水平部178aAから開放さ
れると、操作部162Aが下方にスライド操作されるに
従って保持部150Aだけが昇降するようになる。
の内壁には、カム溝172の代わりに第1突子174A
が設けられている。この第1突子174Aは、既述した
スリーブ140Aのカム溝172Aに係合する。操作部
162Aが下方にスライド操作されてスリーブ140A
が上昇するとき、第1突子174Aの係合位置は、カム
溝172Aの上端部から直線部172bAに沿って下降
する。さらにスリーブ140Aが上昇すると、第1突子
174Aの係合位置はカム部172aAに移行してその
下端部における既述した係止部172dAに達したとこ
ろでスリーブ140Aが係止する。このときスリーブ1
40Aが所定量回転して、既述した第2突子179が水
平部178aAから開放される。従って、その後は操作
部162Aの下方へのスライド操作と共に保持部150
Aだけがさらに上昇するようになり、口紅Kが繰り出さ
れて使用可能な状態となる。
は、第1実施例の昇降機構160と類似した昇降機構1
60Aによって口紅の繰り出しの動作が行なわれる。も
とより、口紅Kを収納するときには、操作部162Aを
上方にスライドさせることによって上記した動作と逆の
動作が行なわれて、口紅Kが本体部120A内に収納さ
れる。
るカートリッジ部182Aの着脱の動作について説明す
る。カートリッジ部182Aを本体部120Aから取り
外すときには、まず、第1実施例の場合と同様に操作部
162Aを最下端までスライドさせてスリーブ140A
の繰り出しを行なう(図8と同じ状態となる)。この状
態でスリーブ140Aを上方に引き上げると、第1突子
174Aはカム溝172A下端部の切れ込み部172c
Aから外れ、第2突子179Aはガイド溝178A下端
部の切れ込み部178cAおよび連結穴175A下端部
の切れ込み部175cAから外れ、保持部150Aを内
装するスリーブ140Aは、本体部120Aから容易に
引き抜かれる。
には、まず、本体部120Aにおいて操作部162Aを
押し下げた状態で、カートリッジ部182Aを開口部1
22Aから押し込む操作を行なう。ここで、スリーブ1
40Aには回り止め突起142が設けられており、この
回り止め突起142で保持部150Aを止め付けること
によって、保持部150の連結穴175Aとスリーブ1
40Aの水平部178aAとが重なった状態に保持して
いる。また、カートリッジ部182Aは、ガイド溝17
8Aが備える水平部178aAの位置を開口部122A
における上端側のつなぎ目に合わせて押し込むものとす
る。操作部162Aが押し下げられた状態では、ベルト
164Aの端部に設けられた第2突子179Aは開口部
122Aの近傍に位置し、この第2突子179Aは、上
記押し込み操作によって切れ込み部178cA、175
cAに導かれ、水平部178aAを貫通した状態で連結
穴175Aに嵌合する。このとき、保持部150Aは既
述したかしめ部154によって固定されているため、保
持部150Aがスリーブ内をスライドしてしまうことな
く第2突子179Aを連結穴175Aに嵌合させること
ができる。
aAから開放されるように所定の回転力を加えながら、
さらにスリーブ140Aを収納孔120aA内に押し込
む操作を行なうと、保持部150Aのかしめ受け部15
2がスリーブ140Aのかしめ部154から外れ、スリ
ーブ140Aは保持部150Aと分離して単独で収納孔
120aA内を押し込まれるようになる。このとき、保
持部150Aの連結穴175Aに連結する第2突子17
9Aとガイド溝178Aとの係合位置は、ガイド溝17
8Aの下端から上端に向かって移動し、保持部150A
は開口部122A付近に留まる。
を、ガイド溝178Aの下端から上端に向かって移動さ
せつつスリーブ140Aの押し込みを続けると、スリー
ブ140Aの下端は第1突子174Aが設けられた位置
に達する。第2突子179Aがガイド溝178Aに沿っ
て摺動する状態は、第1突子174Aは、カム溝172
Aの下端部に設けられた切れ込み部172cAに丁度係
合する。さらにスリーブ140Aを押し込むと、第1突
子174Aは既述した係止部172dAを乗り越えて、
節度感をもってカム部172aAの下端部に嵌まり込
む。
まり込むと、第1突子174Aがカム部172aAに係
止されるため、もはやスリーブ140Aを押し込むこと
ができなくなる。ここで、操作部162Aを上方にスラ
イドさせると、保持部150Aがスリーブ140A内を
下降する。このとき、スリーブ140Aは移動すること
なく、第2突子179Aとガイド溝178Aとの係合位
置は、ガイド溝178Aの上方から下方へと移動する。
ブ140A内に完全に収納され、第2突子179Aが水
平部178aAに達すると、水平部178aAとカム部
172aAとの形状に従ってスリーブ140Aは所定量
回転する。この後は、操作部162Aを上方にスライド
させると、保持部150Aとスリーブ140Aとは一体
となって下降する。このとき、第1突子174Aの係合
位置は、カム溝172Aにおいて、直線部172bAの
下端部から上端部へと移動する。操作部162Aを最上
部にスライドさせると保持部150Aとスリーブ140
Aとは完全に本体部120A内に収納され、ここで蓋体
130Aを閉じると、口紅容器110Aは使用前の状態
(図1(A)ないし(C)と同様の状態)とすることが
できる。
Aでは、スリーブ140Aと本体部120Aとの係合関
係、および保持部150Aとベルト164Aとの係合関
係において、第1実施例の口紅容器110の場合と凹凸
を逆に形成している。このように係合部の凹凸を逆に形
成しても、ワンタッチで口紅Kを繰り出す昇降機構16
0Aや、簡単な引き抜きや押し込みの操作によってカー
トリッジ部182Aの着脱を可能にする着脱機構を実現
することができる。
20,120Aに対してカートリッジ部182,182
Aを着脱する構成としたが、本体部120を収納する収
納ケース190をさらに設け、本体部120ごと着脱す
る構成とすることもできる。以下に、このような構成を
第3実施例として示す。
の外観を表わす斜視図である。口紅容器110Bは、第
1実施例の口紅容器110と同様の昇降機構160を有
する本体部120Bと、この本体部120Bを収納する
収納ケース190とを備えている。図13は、口紅容器
110Bにおいて、収納ケース190に対して本体部1
20Bを嵌め込んでいる途中の様子を表わしている。
実施例の口紅容器110と異なり、操作部162Bは本
体部120Bに組み込まれたベルト164Bに対して着
脱可能な構成となっている。本体部120Bを収納ケー
ス190に収納する際には、操作部162Bを有しない
状態の本体部120Bを収納ケース190に嵌め込ん
で、本体部120Bを収納した後に収納ケースの外部か
ら操作部162Bを取り付ける。ここで、本体部120
Bはその外周面の所定の位置に係合凸部192を備え、
収納ケース190は、その内壁面において係合凸部19
2と対応する位置に係合凹部194を備えている。本体
部120Bは、係合凹部194に係合する係合凸部19
2によって収納ケース190内に安定して保持される。
きった後は、操作部162Bを収納ケース190から取
り外して、本体部120Bを収納ケース190内から引
き抜いて、新たな本体部120Bを収納すればよい。収
納ケース190の上端に設けられた開口部196には、
本体部の着脱時に係合凸部192を導く導入溝198が
設けられており、容易に本体部120Bの引き抜きを行
なうことができる。
には、本体部120B(正確には本体部120B内のベ
ルト164B)と接続し、収納ケース190から突出し
た構造である操作部162Bだけは、本体部120Bの
収納ケース190に対する着脱とは別に着脱を行なうこ
ととしている。従って、本体部120Bの着脱の際に
は、上記係合凸部192以外の凸構造を嵌め込む必要が
なく、容易に着脱を行なうことができる。
容器110Bによれば、口紅Kを使いきったときには、
収納ケース190に対して本体部120Bごと着脱を行
なうため、着脱機構180を構成する部材の接続部位に
おいて着脱操作を行なう必要がない。従って、着脱に関
わる機構を簡素化し、着脱操作をより容易にすることが
できる。
0Bでは、本体部120Bは第1実施例の本体部120
と同様の昇降機構160を備えることとしたが、第2実
施例の本体部120Aと同様の昇降機構160Aを備え
る構成としてもよい。
容器では、昇降機構160,160Aを備えることで、
操作部をスライド操作するだけで口紅Kをワンタッチで
出没可能となっている。ここで、上記昇降機構160,
160Aでは、口紅Kが容器内に収納された状態で操作
部を下方にスライド操作すると、まずスリーブが上昇し
てその上端部で蓋部を押し開け、スリーブの上端部が蓋
部に設けられた環状突起を越えて上昇した後に口紅Kが
上昇を始める。したがって、口紅Kの繰り出し動作にお
いては、蓋体を開ける操作が不要となると共に蓋部が口
紅Kの上端部を損傷してしまうことがない。さらに、ス
リーブは蓋体の環状突起を越える位置まで上昇する構成
となっているため、口紅Kの使用時にも蓋部が口紅Kに
触れてしまうことがなく、口紅Kは、塗布可能に繰り出
された上端部以外は常にスリーブによって保護される。
また、スリーブは、繰り出された時の口紅Kを保護する
だけでなく、本体部に収納された口紅Kの側面を保護す
る効果も有する。口紅容器の携帯時において、口紅容器
が所定の衝撃を受けた場合にも、口紅Kの全長はスリー
ブ中に収納されているため、容器中で口紅Kが動いて損
傷を受けてしまうことがない。
近に移動させることによって口紅Kを収納可能な構成と
し、蓋体と本体部とを接続するヒンジは口紅Kを収納し
たときの操作部の位置と同じ側に形成した。従って、口
紅Kを収納する動作を行なった際、操作部を操作してい
た指をそのままわずかに移動するだけで蓋体を閉じるこ
とが可能であり、口紅Kの繰り出し操作のワンタッチ感
を損なうことがない。さらに、蓋体には係合突起が設け
られており、蓋体を閉じたときには本体部の係合凹部と
係合する構成となっているため、蓋体を閉じるときに節
度感を得ることができ、確実に蓋体が閉じられたことを
確認することができる。また、一旦蓋体が閉じられる
と、この係合突起によって蓋体が閉じた状態に保持され
る。
に指示するベルト摺動溝は、本体部の下端部で所定の角
度に屈曲して全体としてU字型を成しており、ベルト
は、その両面に所定の潤滑剤を塗布することによってベ
ルト摺動溝との間に生じる摩擦力を所望の範囲内に設定
されている。従って、操作部を上下にスライドさせるた
めに要する力は使い勝手の良いものとなっており、抵抗
が小さすぎて非所望の時に誤って口紅が繰り出されるこ
とがなく、また、抵抗が大きすぎて大きな力を要すると
いったこともない。さらに、操作部をスライドさせる際
の抵抗が所定の範囲となっていることから、繰り出し中
の口紅を任意の位置で停止させることができる。従っ
て、残りの口紅の量にかかわらず所望量の口紅を突出さ
せることができる。また、ベルトと本体部との間の抵抗
によって、口紅に対して所定の押圧力を作用させても口
紅が押し戻されることがないため、繰りだした口紅を直
接塗布して使用することができる。
では、操作部に加えられた力をスリーブおよび保持部に
伝える連動部としてベルトを用いたが、操作部に加えら
れた所定の力を、操作部の移動量に応じてスリーブおよ
び保持部に伝達可能であるならば、他のいかなる部材を
用いても構わない。
は、保持部は皿状の形状を有しており、口紅Kをその下
端部から支え、この保持部に口紅Kの下端部を嵌合する
ことによって口紅Kを保持部に対して固定しているが、
保持部は他の形状を有するものであっても構わない。例
えば、円形の枠組として形成された保持部によって、口
紅Kの下部においてその側面を挟み込んで支えることと
しても良く、口紅Kを固定可能であって、操作部の動き
を伝えるベルトなど所定の連動部と接続可能であれば良
い。
施例の口紅容器では昇降機構160を備えることとし、
第2実施例の口紅容器では昇降機構160Aを備えるこ
ととしたが、このような昇降機構において、スリーブと
本体部との係合部、および保持部とベルトとの係合部に
おける凹凸関係は、他の組合わせであっても構わない。
例えば、第1実施例と同様に、第1突子174をスリー
ブ側に設けてカム溝172を本体側に設けることとし、
第2実施例と同様に、第2突子179Aをベルト側に設
けて連結穴175Aを保持部側に設けることとしてもよ
い。
における昇降機構では、上下にスライドする操作部の動
きを伝達することによってスリーブおよび保持部を昇降
させる構成となっているが、所定の操作力を加えられた
ときの操作部の動きを伝達してスリーブおよび保持部が
昇降可能となるならば、操作部は所定の操作力を受けて
上下のスライド以外の動きをする構成としてもよい。
操作によって、まずスリーブと口紅とを一体で上昇さ
せ、その後スリーブを所定の位置で停止させて、スリー
ブが停止した状態で更に口紅を上昇させることによっ
て、最終的に口紅をスリーブの上端部から繰り出し可能
な構成としたが、口紅のスライド量をスリーブのスライ
ド量よりも大きくすることによってもこのような口紅の
繰り出しを実現することができる。例えば、口紅がスリ
ーブ内に収納されている状態から操作部をスライド操作
した場合に、このスライド力を1条ネジを介してスリー
ブに伝達すると共に、2条ネジを介して口紅に伝達する
ことにより口紅のスライド量をスリーブよりも大きく
し、最終的にスリーブが本体部の開口部から突出した後
に口紅の先端部を突出させることができる。
において別体の蓋体を取り付け、上昇するスリーブによ
ってこの蓋体を押し開ける構成としたが、蓋体を廃止し
て、ベルトの上端部をシャッタとして構成してもよい。
このような場合には、操作部のスライド操作に伴ってシ
ャッタが開口部を開閉するため、別部材からなる蓋体が
不要となる。
設けられたヒンジにおいて、蓋体に対して閉じ方向へば
ね力を付勢する構成を加えることとしても良い。このよ
うな構成とすれば、口紅Kの収納時に蓋体を閉じる操作
も不要となり、口紅Kの繰り出しから収納までをワンタ
ッチで行なうことが可能となって操作性が向上する。こ
の場合には、ベルトの構成として、上記したばね力のス
トレスに対向する強度を備え、耐久性に優れた弾性材料
を用いることが望ましい。
とを接続するヒンジと同じ側に設けたが、本体部の反対
側の位置など他の位置に設けることとしても良い。
る口紅容器の構成について説明したが、上記説明した構
成の容器には口紅以外の棒状化粧料を収納することもで
きる。例えば、アイシャドやリップクリーム、ファンデ
ーション(コンシーラ等顔色の補正用のものや化粧下地
を含む)等、棒状に形成可能な化粧料であれば適用可能
である。これらの棒状化粧料を収納した場合にも、ワン
タッチで化粧料を出没させ、化粧料を使いきった後には
化粧料を含む所定のカートリッジを取り替えて容器を再
使用することができる。
K、スリーブ140、本体部120の上端部は傾斜した
形状に形成したが、棒状化粧料や化粧料容器の上端部を
水平面とするなどその他の形状としてもかまわない。
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる
様態で実施し得ることは勿論である。
の外観を表わす説明図である。
納された状態を表わす断面図である。
斜視図である。
を表わす斜視図である。
わす分解斜視図である。
4および第2突子179の係合の状態を表わす説明図で
ある。
を表わす説明図である。
る。
す説明図である。
わす斜視図である。
の形状を表わす斜視図である。
す説明図である。
Claims (31)
- 【請求項1】 棒状化粧料を保持する保持部材と、前記
棒状化粧料の少なくとも先端部を収納するスリーブと、
一端に開口部を有する本体部とを備え、 該本体部は、前記棒状化粧料を保持する前記保持部材お
よび前記スリーブを収納する収納孔を形成した棒状化粧
料容器であって、 外部から加えられる所定の操作力を受けて移動する可動
部と、該可動部の動きを前記保持部材および前記スリー
ブに伝える連動部と、該連動部を介して伝えられた前記
可動部の動きによって前記保持部材および前記スリーブ
を前記収納孔内においてスライドさせ、前記スリーブお
よび前記開口部から前記棒状化粧料の先端部を繰り出し
可能とする伝達部とを有する昇降機構を形成し、該昇降機構は、前記保持部材が昇降する機構を形成する
部材同士を連結する第1の連結部と、前記スリーブが昇
降する機構を形成する部材同士を連結する第2の連結部
とを有し、 前記第1および第2の連結部において、前記棒状化粧料
と前記保持部材と前記スリーブとを備える部材を、 前記
本体部に対して着脱可能とする着脱機構を備えた棒状化
粧料容器。 - 【請求項2】 請求項1記載の棒状化粧料容器であっ
て、 前記着脱機構は、前記棒状化粧料と前記保持部材と前記
スリーブとを備える部材を、前記本体部に対して単一の
動作で着脱する棒状化粧料容器。 - 【請求項3】 棒状化粧料を保持する保持部材と、前記
棒状化粧料の少なくとも先端部を収納するスリーブと、
一端に開口部を有する本体部とを備え、 該本体部は、前記棒状化粧料を保持する前記保持部材お
よび前記スリーブを収納する収納孔を形成した棒状化粧
料容器であって、 外部から加えられる所定の操作力を受けて移動する可動
部と、該可動部に接続して前記本体部内部の所定の位置
に摺動自在に設けられ、前記可動部の移動量を直接前記
保持部材および前記スリーブに伝えるベルトと、該ベル
トを介して伝えられた前記可動部の動きによって前記保
持部材および前記スリーブを前記収納孔 内においてスラ
イドさせ、前記スリーブおよび前記開口部から前記棒状
化粧料の先端部を繰り出し可能とする伝達部とを有する
昇降機構を形成し、 該昇降機構を構成する部材の内、所定の部材同士を連結
する連結部において、該連結部が連結する部材間の着脱
を行なうことによって前記棒状化粧料を含む所定の部材
を前記本体部に対して着脱可能とする着脱機構を備え、 前記伝達部は、第1案内部と第2案内部とを備え、 前記第1案内部は、 前記スリーブに形成されたスリーブ側係合部と、 前記本体部において該本体部の長手方向に沿って形成さ
れ、該形成された形状に沿って前記スリーブ側係合部を
摺動させることで前記スリーブを前記長手方向に往復運
動可能とする本体側係合受け部と、 該本体側係合受け部の一端部に形成され、前記スリーブ
側係合部を導いて前記スリーブを所定方向に回転させ、
その後のスリーブの動きを規制するカム部とを備え、 前記第2案内部は、 前記スリーブの回転と共に前記スリーブの動きが規制さ
れた後、前記可動部の動きに従って前記棒状化粧料を保
持する保持部材をスライドさせるよう構成された棒状化
粧料容器。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の棒状化粧料容器
であって、 前記連動部は、前記可動部に接続して前記本体部内部の
所定の位置に摺動自在に設けられ、前記可動部の移動量
を直接伝えるベルトであり、 前記伝達部は、第1案内部と第2案内部とを備え、 前記第1案内部は、 前記スリーブに形成されたスリーブ側係合部と、 前記本体部において該本体部の長手方向に沿って形成さ
れ、該形成された形状に沿って前記スリーブ側係合部を
摺動させることで前記スリーブを前記長手方向に往復運
動可能とする本体側係合受け部と、 該本体側係合受け部の一端部に形成され、前記スリーブ
側係合部を導いて前記スリーブを所定方向に回転させ、
その後のスリーブの動きを規制するカム部とを備え、 前記第2案内部は、 前記スリーブの回転と共に前記スリーブの動きが規制さ
れた後、前記可動部の動きに従って前記棒状化粧料を保
持する保持部材をスライドさせるよう構成された棒状化
粧料容器。 - 【請求項5】 請求項3または4記載の棒状化粧料容器
であって、 前記第2案内部は、前記ベルトの所定の位置と前記保持
部材とを連結する連結突子と、前記スリーブの長手方向
に沿って形成されて前記連結突子を案内するガイド溝と
を備え、 該ガイド溝は、前記連結突子を係止可能であって前記ス
リーブの回転により該連結突子の係止状態を解除可能に
形成された係止部と、前記スリーブの動きが規制されて
いるときに前記保持部材を前記スリーブに対してスライ
ドするように前記連結突子を導くガイド部とを備えた棒
状化粧料容器。 - 【請求項6】 請求項5記載の棒状化粧料容器であっ
て、 前記連結突子は前記保持部材に接続して形成され、 前記着脱機構は、前記スリーブ側係合部と前記連結突子
とを、それぞれ前記本体側係合受け部と前記ベルトの所
定の位置とに着脱することによって、前記棒状化粧料を
保持する前記保持部材および前記スリーブを前記本体部
から着脱するよう構成された棒状化粧料容器。 - 【請求項7】 前記スリーブ側係合部と前記連結突子の
少なくともいずれか一方は、対応する前記スリーブまた
は前記保持部材に形成された弾性構造の上に設けられた
請求項6記載の棒状化粧料容器。 - 【請求項8】 請求項6記載の棒状化粧料容器であっ
て、 前記本体部は、 前記保持部に接続された前記連結突子を、前記本体部の
開口部から前記ベルト側連結部の近傍まで導く第1の導
入溝と、 前記スリーブ側係合部を、前記本体部の開口部から前記
収納孔内部に導く第2の導入溝とを備える棒状化粧料容
器。 - 【請求項9】 前記第1の導入溝において、前記ベルト
側連結部の近傍に凸部を形成した請求項8記載の棒状化
粧料容器。 - 【請求項10】 前記第1の導入溝と前記第2の導入溝
とは、前記スリーブ側係合部と、前記ガイド溝における
係止部に係止する前記連結突子との距離に対応して形成
された請求項8記載の棒状化粧料容器。 - 【請求項11】 棒状化粧料を保持する保持部材と、前
記棒状化粧料の少なくとも先端部を収納するスリーブ
と、一端に開口部を有する本体部とを備え、 該本体部は、前記棒状化粧料を保持する前記保持部材お
よび前記スリーブを収納する収納孔を形成した棒状化粧
料容器であって、 外部から加えられる所定の操作力を受けて移動する可動
部と、該可動部に接続して前記本体部内部の所定の位置
に摺動自在に設けられ、前記可動部の移動量を直接前記
保持部材および前記スリーブに伝えるベルトと、該ベル
トを介して伝えられた前記可動部の動きによって前記保
持部材および前記スリーブを前記収納孔内においてスラ
イドさせ、前記スリーブおよび前記開口部から前記棒状
化粧料の先端部を繰り出し可能とする伝達部とを有する
昇降機構を形成し、 該昇降機構を構成する部材の内、所定の部材同士を連結
する連結部において、該連結部が連結する部材間の着脱
を行なうことによって前記棒状化粧料を含む所定の部材
を前記本体部に対して着脱可能とする着脱機構を備え、 前記伝達部は、第1案内部と第2案内部とを備え、 前記第1案内部は、 前記本体部に形成された本体部側係合部と、 前記スリーブにおいて該スリーブの長手方向に沿って形
成され、該形成された形状に沿って前記本体部側係合部
を摺動させることで前記スリーブを前記長手方向に往復
運動可能とするスリーブ側係合受け部と、 該スリーブ側係合受け部の一端部に形成され、前記本体
部側係合部を導いて 前記スリーブを所定方向に回転さ
せ、その後のスリーブの動きを規制するカム部と を備え、 前記第2案内部は、 前記スリーブの回転と共に前記スリーブの動きが規制さ
れた後、前記可動部の動きに従って前記棒状化粧料を保
持する保持部材をスライドさせるよう構成された棒状化
粧料容器。 - 【請求項12】 請求項1または2記載の棒状化粧料容
器であって、 前記連動部は、前記可動部に接続して前記本体部内部の
所定の位置に摺動自在に設けられたベルトであり、 前記伝達部は、第1案内部と第2案内部とを備え、 前記第1案内部は、 前記本体部に形成された本体部側係合部と、 前記スリーブにおいて該スリーブの長手方向に沿って形
成され、該形成された形状に沿って前記本体部側係合部
を摺動させることで前記スリーブを前記長手方向に往復
運動可能とするスリーブ側係合受け部と、 該スリーブ側係合受け部の一端部に形成され、前記本体
部側係合部を導いて前記スリーブを所定方向に回転さ
せ、その後のスリーブの動きを規制するカム部とを備
え、 前記第2案内部は、 前記スリーブの回転と共に前記スリーブの動きが規制さ
れた後、前記可動部の動きに従って前記棒状化粧料を保
持する保持部材をスライドさせるよう構成された棒状化
粧料容器。 - 【請求項13】 前記昇降機構は、少なくとも前記スリ
ーブが前記開口部に達するまでは該スリーブを前記棒状
化粧料に先行して繰り出すよう構成された請求項1また
は2記載の棒状化粧料容器。 - 【請求項14】 請求項13記載の棒状化粧料容器であ
って、 前記昇降機構の伝達部は、前記可動部の動きを前記連動
部を介して前記スリーブに伝え、該スリーブを所定の位
置までスライド移動させて停止させた後に、該スリーブ
が停止した状態で前記棒状化粧料を保持する前記保持部
材を移動させ、前記スリーブおよび前記開口部から前記
棒状化粧料を繰り出すように構成した棒状化粧料容器。 - 【請求項15】 前記昇降機構の伝達部は、前記棒状化
粧料のスライド量を前記スリーブのスライド量よりも大
きくなるように構成した請求項13記載の棒状化粧料容
器。 - 【請求項16】 請求項13記載の棒状化粧料容器であ
って、 前記本体部の開口部において、所定の接続部を介して該
開口部を開閉自在に取り付けられた蓋体を有し、 前記昇降機構は、前記繰り出されるスリーブの先端部に
よって前記蓋体を押し開けさせるよう構成した棒状化粧
料容器。 - 【請求項17】 前記接続部は、前記蓋体の閉じ方向に
ばね力を付勢するように構成した請求項16記載の棒状
化粧料容器。 - 【請求項18】 請求項16記載の棒状化粧料容器であ
って、 前記昇降機構は、前記可動部を前記開口部付近に移動さ
せることによって前記棒状化粧料および前記スリーブを
前記収納孔内に収納するように構成され、 前記蓋体を前記開口部に取り付ける前記接続部は、前記
本体部において、前記棒状化粧料および前記スリーブが
前記収納孔内に収納されたときの前記可動部の位置と同
じ側に設けられた棒状化粧料容器。 - 【請求項19】 請求項13記載の棒状化粧料容器であ
って、 前記本体部の開口部において、該開口部を開閉自在に取
り付けられた蓋体を有し、 該蓋体は、前記可動部と接続して設けられ、該可動部の
動きに連動して前記開口部を開閉可能に構成された棒状
化粧料容器。 - 【請求項20】 棒状化粧料を保持する保持部材と、前
記棒状化粧料の少なくとも先端部を収納するスリーブ
と、一端に開口部を有する本体部と、該本体部の開口部
において、所定の接続部を介して該開口部を開閉自在に
取り付けられた蓋体とを備え、 該本体部は、前記棒状化粧料を保持する前記保持部材お
よび前記スリーブを収納する収納孔を形成した棒状化粧
料容器であって、 外部から加えられる所定の操作力を受けて移動する可動
部と、該可動部の動きを前記保持部材および前記スリー
ブに伝える連動部と、該連動部を介して伝えられた前記
可動部の動きによって前記保持部材および前記スリーブ
を前記収納孔内においてスライドさせ、前記スリーブお
よび前記開口部から前記棒状化粧料の先端部を繰り出し
可能とする伝達部とを有する昇降機構を形成し、 該昇降機構を構成する部材の内、所定の部材同士を連結
する連結部において、該連結部が連結する部材間の着脱
を行なうことによって前記棒状化粧料を含む所定の部材
を前記本体部に対して着脱可能とする着脱機構を備え、 前記昇降機構は、少なくとも前記スリーブが前記開口部
に達するまでは該スリーブを前記棒状化粧料に先行して
繰り出し、前記繰り出されるスリーブの先端部によって
前記蓋体を押し開けさせ、前記可動部を前記開口部付近
に移動させることによって前記棒状化粧料および前記ス
リーブを前記収納孔内に収納するように構成され、 前記蓋体を前記開口部に取り付ける前記接続部は、前記
本体部において、前記棒状化粧料および前記スリーブが
前記収納孔内に収納されたときの前記可動部の位置と同
じ側に設けられた棒状化粧料容器。 - 【請求項21】 少なくとも棒状化粧料を保持する保持
部材と、請求項1記載の棒状化粧料容器が備える前記昇
降機構に含まれる前記複数の連結部に対応する複数の連
結部材とを備え、該複数の連結部材を 着脱することによって、請求項1記
載の棒状化粧料容器を構成する部材の内、本体部を含む
所定の部材に対して着脱可能となるよう構成された棒状
化粧料カートリッジ。 - 【請求項22】 少なくとも棒状化粧料を保持する保持
部材と、前記棒状化粧料の少なくとも先端部を収納する
スリーブと、請求項2記載の棒状化粧料容器が備える前
記昇降機構に含まれる前記2つの連結部に対応する連結
部材とを備え、 該連結部材を着脱することによって、請求項2記載の棒
状化粧料容器を構成する部材の内、本体部を含む所定の
部材に対して着脱可能となるよう構成された棒状化粧料
カートリッジ。 - 【請求項23】 少なくとも棒状化粧料を保持する保持
部材と、請求項3記載の棒状化粧料容器が備える前記昇
降機構に含まれる前記連結部に対応する連結部材とを備
え、 該連結部材を着脱することによって、請求項3記載の棒
状化粧料容器を構成する部材の内、本体部を含む所定の
部材に対して着脱可能となるよう構成された棒状化粧料
カートリッジ。 - 【請求項24】 請求項21ないし23いずれか記載の
棒状化粧料カートリッジであって、請求項6 記載の棒状化粧料容器が備える前記保持部材と
前記スリーブとを備え、 前記棒状化粧料カートリッジが着脱可能となる前記本体
部を含む所定の部材が、請求項6記載の棒状化粧料容器
が備える前記本体部である棒状化粧料カートリッジ。 - 【請求項25】 前記スリーブは、前記棒状化粧料の先
端部を収納したときに、該棒状化粧料の全長を被覆可能
な形状を備えた請求項24記載の棒状化粧料カートリッ
ジ。 - 【請求項26】 前記スリーブの先端部において、該ス
リーブが収納する前記棒状化粧料の先端部を保護するキ
ャップを備えた請求項24記載の棒状化粧料カートリッ
ジ。 - 【請求項27】 前記スリーブの先端部を覆うキャップ
の内部において、前記棒状化粧料の先端部を保護する保
護部材を配置した請求項26記載の棒状化粧料カートリ
ッジ。 - 【請求項28】 前記キャップを透明の部材により形成
した請求項26記載の棒状化粧料カートリッジ。 - 【請求項29】 前記キャップは、前記スリーブの外周
部において該スリーブの長手方向であって該スリーブの
先端部に向かって作用し、前記連結部の連結状態を解除
するのに要する力よりも小さな力によって取り外し可能
に配設された請求項26記載の棒状化粧料カートリッ
ジ。 - 【請求項30】 前記スリーブの底部において、前記保
持部に接続された前記連結突子が、前記ガイド溝が備え
る前記係止部に係止している状態に保持可能な保持カバ
ーを備えた請求項24記載の棒状化粧料カートリッジ。 - 【請求項31】 請求項30記載の棒状化粧料カートリ
ッジであって、 前記保持カバーは、前記ガイド溝を貫通する前記連結突
子を係合させる第1係合溝と、前記スリーブ側係合部を
係合させる第2係合溝とを備え、 該第1係合溝と該第2係合溝とは、前記スリーブの長手
方向に形成され、前記係止部に係止する前記連結突子と
前記スリーブ側係合部との位置関係に対応した位置に互
いに平行に形成された棒状化粧料カートリッジ。
Priority Applications (23)
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---|---|---|---|
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JP8150321A JP2880951B2 (ja) | 1995-09-14 | 1996-05-21 | 棒状化粧料容器および棒状化粧料カートリッジ |
PCT/JP1996/001812 WO1997009902A1 (fr) | 1995-09-14 | 1996-06-27 | Recipient pour produit cosmetique de type baton et cartouche de produit cosmetique de type baton |
BR9606633A BR9606633A (pt) | 1995-09-14 | 1996-06-27 | Estojo de preparação de cosmético do tipo bastão e cartucho substituivel de preparação de cosmético do tipo bastão para ele |
NZ333133A NZ333133A (en) | 1995-09-14 | 1996-06-27 | Cartridge of a stick-type cosmetic preparation having a lifting mechanism |
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CNB961910739A CN1199602C (zh) | 1995-09-14 | 1996-06-27 | 棒状化妆品盒 |
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NZ311173A NZ311173A (en) | 1995-09-14 | 1996-06-27 | Stick-type cosmetic preparation comprising a sleeve with support, transmission unit and guide unit |
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KR1019970703027A KR100235667B1 (ko) | 1995-09-14 | 1996-06-27 | 봉 형상 화장료 용기 및 봉 형상 화장료 카트리지 |
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