JP2007061393A - ノック式化粧容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】片手で簡単かつ確実に開蓋動作及び閉蓋動作をすることができる操作性の良好なノック式化粧容器の提供。
【解決手段】キャップ1は基端部に操作つまみ25が連設される内側ケーシング23及び内側ケーシング23の先端部から操作つまみ25までを被覆する。キャップ1は外蓋2と内蓋3とからなる。内蓋3は上死点方向に付勢される。外蓋2の底部にガイド部5を設ける。内蓋3の底部3aに延長内蓋41を設け、該延長内蓋に形成する扁平部にならい体15を設ける。ならい体15にガイド部5のピンロッド43に設けるカム状部44をならわせ、該カム状部44が内蓋3に連動しならい体15に沿って形成するカム溝路19を一方向に循環して摺動させる。開蓋動作及び閉蓋動作はいずれも操作つまみ25のワンプッシュによるカム状部44のカム溝路19上の移行過程ですることができる。
【選択図】図14
【解決手段】キャップ1は基端部に操作つまみ25が連設される内側ケーシング23及び内側ケーシング23の先端部から操作つまみ25までを被覆する。キャップ1は外蓋2と内蓋3とからなる。内蓋3は上死点方向に付勢される。外蓋2の底部にガイド部5を設ける。内蓋3の底部3aに延長内蓋41を設け、該延長内蓋に形成する扁平部にならい体15を設ける。ならい体15にガイド部5のピンロッド43に設けるカム状部44をならわせ、該カム状部44が内蓋3に連動しならい体15に沿って形成するカム溝路19を一方向に循環して摺動させる。開蓋動作及び閉蓋動作はいずれも操作つまみ25のワンプッシュによるカム状部44のカム溝路19上の移行過程ですることができる。
【選択図】図14
Description
本願発明は、口紅等の棒状化粧料、又は、化粧用筆、ブラシ、アトマイザー等の化粧用具を収納する化粧容器に関し、とくにキャップを改良し、化粧容器としては初のノック式としたノック式化粧容器に関する。
口紅容器のような棒状の内容物を収納する容器においては、通常、回転自在の操作つまみを操作することにより、内側ケーシング内に収納する中皿を昇降させ、中皿に収納する化粧料を繰り出しまたは繰り入れる構造となっており、キャップは内側ケーシングのみを被覆している。化粧料を使用するに当たり、キャップを開けるには、一方の手でキャップをつかみ、他方の手で操作つまみをつかんで互いに反対方向に引張らなければならず、また使用後キャップを閉じるには、反対の動作によりキャップを内側ケーシングに装着しなければならない。
しかしながら、このような開蓋動作及び閉蓋動作は両手を使わなければならず、片手が塞がっているときや、手に障害のある者が使用するには極めて不利となっていた。
また、落下してキャップが外れることがあり、かかる場合内容物たる化粧料等を損傷することがあった。
さらに内側ケーシングと操作つまみとが2部材として露出するため、容器デザインの自由性を狭めるという欠点があった。これは容器デザインの斬新性が製品の売上を左右する化粧容器にとって重大な関心事である。
本願発明はこのような点を解消することを目的とし、片手で簡単かつ確実に開蓋動作及び閉蓋動作をすることができる操作性の良好なノック式化粧容器を供することを目的とする。
また本願発明の他の目的は、落下等の有事の際に不測に開蓋しない、保護性の高い容器を供することである。
さらにまた本願発明は、すっきり感、統一感があり、デザインの自由性のある容器を供することをも目的とする。
上記目的達成のため、本願発明によるノック式化粧容器は、基端部に操作つまみが連設される内側ケーシング及び該内側ケーシングの先端部から上記操作つまみまでを被覆するキャップを有するノック式の化粧容器であって、上記キャップは外蓋と内蓋とからなり、上記内蓋は上死点方向に付勢され、上記外蓋の底部にガイド部を設け、一方上記内蓋の底部に延長内蓋を設け、該延長内蓋に形成する扁平部にならい体を設け、該ならい体に上記ガイド部のピンロッドに設けるカム状部をならわせ、上記カム状部が上記内蓋に連動し上記ならい体に沿って形成するカム溝路を一方向に循環して摺動することを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記カム溝路の基点が上記ならい体の分岐部に対し往路又は復路のいずれかの側に偏心して形成されることを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記カム状部は下死点時に上記ならい体の係止凹部に係止され、上死点時に上記基点に位置することを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記カム溝路が上記柱状突起の一の面であって上記ならい体の外周に形成されることを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記ピンロッドが弾性素材からなることを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、1組のならい体とカム状部が複数組設けられることを特徴とする。
また、請求項3記載のノック式化粧容器において、上記係止凹部の出口側が傾斜面に形成されることを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記内蓋を上死点方向に付勢する手段がコイルスプリングからなることを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記カム溝路の基点が上記ならい体の分岐部に対し往路又は復路のいずれかの側に偏心して形成されることを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記カム状部は下死点時に上記ならい体の係止凹部に係止され、上死点時に上記基点に位置することを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記カム溝路が上記柱状突起の一の面であって上記ならい体の外周に形成されることを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記ピンロッドが弾性素材からなることを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、1組のならい体とカム状部が複数組設けられることを特徴とする。
また、請求項3記載のノック式化粧容器において、上記係止凹部の出口側が傾斜面に形成されることを特徴とする。
また、請求項1記載のノック式化粧容器において、上記内蓋を上死点方向に付勢する手段がコイルスプリングからなることを特徴とする。
開蓋動作は、操作つまみを押すとカム状部は係止点の位置から復路始点の位置に移行しここで押し止まりカム状部の係止が解除されるので、コイルスプリングの力によりカム状部が基点の位置までカム溝路を移行する。この状態で操作つまみを外蓋より引き抜けばよいので簡単かつ容易に開蓋することができる。
閉蓋動作は、内側ケーシングを内蓋内に入れ操作つまみを押すと、カム状部が基点の位置より往路始点を経て往路終点の位置で押し止まり、次いで、コイルスプリングの力によりカム状部が係止凹部の位置に移行し、該係止凹部に確実に係止される。よって簡単かつ容易に閉蓋することができる。
このように開蓋動作及び閉蓋動作はいずれもワンプッシュで行うことができるので、片手で使用したり格納することができる。よって片手が塞がっているときや、手に障害のある者が使用するのに支障がない。
また、閉蓋はカム状部が係止凹部に確実に係止されるため、落下時等の有事においても不測の開蓋を防止することができる。
さらに、キャップが内側ケーシングの先端部から操作つまみまでを被覆するため、内側ケーシングと操作つまみとの結合デザインが如何様であろうともこれに影響されず、常にすっきり感、統一感のある容器とすることができ、容器デザインの自在性を確保することができる。
次に、実施の形態を示す図面に基づき本願発明によるノック式化粧容器をさらに詳しく説明する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図1乃至図9において、1はキャップであり、外蓋2と内蓋3とからなる。外蓋2は断面が四角形の金属製の筒状の部材からなり、底部4を有する。該底部4にはガイド部5を設ける。該ガイド部5はポリオキシメチレン(POM)等のポリアセタール系樹脂からなり、底面7と、該底面7より直立して対設された壁面9と、底面7の中央部に立設された柱状突起11を有する。6は内蓋3に設けられたガイドであり、内蓋3が上下方向に移動するときの案内、回転方向の位置決め(回り止め)及び組立時の方向性を間違えないようにする機能がある。5aは該ガイド6が嵌合するためのガイド部5に設けられる溝である。上記柱状突起11は、図6に最もよく示すように、横断面が1辺の欠損した四角形(コ字状)に形成された柱状枠体からなり、後記コイルスプリング21を挿入する際のガイドを兼ねる。11aは該柱状突起11の4個の隅部である。該隅部11aはいずれも該コイルスプリング21に抵触しないよう、コイルスプリング21の内径より小に形成される。該柱状突起11の正面13にならい体15を突設する。該ならい体15は正面視ハート様に形成され、底面7側に係止凹部16を設けるとともに反対側の先端部に往路19a(図9に示す)と復路19b(図9に示す)とを区画形成する分岐部17を設けてなる。上記柱状突起11の正面13には、上記ならい体15の外周に沿ってカム溝路19(図9に示す)を形成する。該カム溝路19は、図9に示すように移行軌跡の途中において、上記係止凹部16の反対側に基点P1を形成し、該基点P1の直下に往路始点P2を形成する。また上記ならい体15の係止凹部16に係止点P4を形成し、該係止凹部16の両端部15a、15bの斜め下方の位置に夫々往路終点P3、復路始点P5を形成する。20は上記ガイド部5を底部4に固着するための接着部である。
上記外蓋2内にはポリオキシメチレン(POM)等のポリアセタール系樹脂製の内蓋3を移動自在に設ける。上記内蓋3は底部3aを有する筒状の部材からなり、上記ガイド部5の壁面9と柱状突起11との間に設けるコイルスプリング21により、上死点方向に付勢される。上記内蓋3の内側には、筒状部材からなる内側ケーシング23が移動自在に収納される。該内側ケーシング23は基端部が操作つまみ25内に摺嵌され、該操作つまみ25と相対的に摺動自在となっている。該内側ケーシング23内には、螺旋溝35aを設けた螺旋管35を摺嵌し、該螺旋管35内に長手方向に長溝37aを設けた溝管37を摺嵌する。そして該溝管37内に化粧料39を収納した中皿(図示省略)を摺嵌し、該中皿の周壁に突設した突起38を上記長溝37aを介して螺旋溝35aに係合し、上記操作つまみ25と内側ケーシング23とを相対的に摺動させることにより、中皿を内側ケーシング23より出入れ自在とする。
上記内蓋3は底部3aに取付片27を設け、該取付片27に可動ロッド29を枢支する。該可動ロッド29は、基端部に上記取付片27に回動自在に支承される回動突起31を設け、該回動突起31を上記取付片27の軸孔27aに回転自在に嵌合してある。上記可動ロッド29の反対側の先端部にはカム状部33を設ける。該カム状部33には図5に最も良く示すように摺動用の摺動凹部33aを設け、他方上記ならい体15の対応部位に摺動突部15c(図6(c)、図7等に示す)を設けるのが耐久上望ましい。上記可動ロッド29は上記内蓋3に連動し、先端部に設けたカム状部33が上記ならい体15に沿ってカム溝路19を時計回り(図9にQ方向で示す)に移行する。3bは上記内蓋3の口縁部にリブ状に設けるスペーサリブ、3cは内蓋3の口縁部に設けた若干の切欠である。いずれも上記内側ケーシング23の出入れに際し内側ケーシング23が内蓋3の口縁部に接触して内側ケーシング23の外壁に損傷を与えるのを防止する。3eは内蓋3の内壁に設けられる嵌合用リブであり、該嵌合用リブ3eを介して内側ケーシング23が嵌合される。
ここで図9を参照してカム溝路19について述べる。上記カム溝路19は図9(Y)に示すようにいくつかの高さレベルとなっている。基点P1から往路の出発点となる往路始点P2を経て直ぐのA点までは通常位レベルhoの平坦面である。次いでA点からB点までは上り傾斜面となり高位レベルh+となる。B点からC点まではこの状態のまま高位レベルh+の平坦面である。C点にて段差が形成されて通常位レベルhoに復帰する。この状態で往路終点P3及び係止点P4に向かっての方向転換点であるD点を経てE点まで平坦面である。係止点P4の入り口となるE点からF点までは下り傾斜面であり、また出口となるG点からH点までは上り傾斜面である。そしてF点・G点間は最も低い低位レベルh−の高さの平坦面となり、ここに係止点P4が形成される。次いで、H点・I点の間が通常位レベルhoの平坦面に復帰後、I点にて再び低位レベルh−となる。I点からJ点までを低位レベルh−の高さの平坦面とし、ここに復路始点P5を形成する。次いでJ点からK点まで当初の通常位レベルhoになるまで上り傾斜面とし、K点から復路終点となる基点P1まで通常位レベルhoの平坦面が続く。このようなカム溝路19上を可動ロッド29のカム状部33は、内蓋3がT方向(図1に示す)に押圧されるとき、Q方向に摺接・移行する。
上記において往路終点P3と係止点P4との間の偏心量は小のため、E点・F点間を傾斜面とし、カム状部33の円滑かつ安全な移行を図っている。
開蓋動作をする場合、容器は図7に示すように下死点状態になっている。このときカム状部33は係止点P4に位置している。ここで操作つまみ25をコイルスプリング21に抗して押すと、カム状部33と係止凹部16との係止が解除される。このときカム状部33は係止点P4の位置から復路始点P5の位置に移行し、ここで押し止まりとなる。次いで押圧を解除するとコイルスプリング21の力により内側ケーシング23及び操作つまみ25を収納する内蓋3が矢印T(図1に示す)の反対方向に移動する。このときカム状部33は復路始点P5の位置から復路の終点となる基点P1に移行している。よってこの状態で操作つまみ25及び内側ケーシング23を外蓋2から引き抜いて使用する。
次に閉蓋動作をする場合、容器は図8に示すように上死点状態になっている。ここで操作つまみ25を矢印T(図1に示す)方向に押すと、カム状部33は基点P1の位置より往路始点P2を経て往路終点P3の位置で押し止まりとなる。次いで押圧を解除するとコイルスプリング21の力により内蓋3が矢印T(図1に示す)の反対方向に若干戻る。このとき内側ケーシング23の先端部から操作つまみ25の基端部までは完全に外蓋2内に格納されている。そしてカム状部33は往路終点P3の位置から係止点P4に移行し、ここでカム溝路19の低位レベルh−の高さとなっている係止凹部16に確実に係止される。
なお、本願発明における化粧料の出入れは通常の場合と同様であり、操作つまみ25を回動し内側ケーシング23より適宜繰り出しまた繰り入れる。
上記実施の形態において、基点P1がならい体15の分岐部17に対し往路19a側に偏心して形成されているから、カム状部33がカム溝路19を逆送しそこに形成されている段差例えばI点(図9(Y)に示す)に当たって移行が阻止され動作不能となることを防止する。よって使用者はワンプッシュをするだけの動作でよいから、片手で簡単かつ確実に開蓋動作及び閉蓋動作をすることができる。
閉蓋はカム状部33が係止凹部16に確実に係止されているため、落下時等の有事においても不測の開蓋を防止することができる。
キャップ1は内側ケーシング23及び操作つまみ25を全部被覆するので、内側ケーシング23と操作つまみ25との結合デザインが如何様であろうともこれに影響されず、常にすっきり感、統一感のある外観としたノック式化粧容器とすることができ、容器デザインの自在性を確保することができる。
カム状部33はならい体15にならってカム溝路19を移行するため、可動ロッド29の弾性その他の材質、熱変形、経時変化等の影響を受けにくいので動作が安定する効果がある。
ならい体15のカム溝路19を種々に変更することにより、係止音や動作感覚を変更することができ、多様なニーズに対応することができる。
係止点P4の出口側を傾斜面とすることにより、偏心量の少なさをカバーし、また復路始点P5の位置から係止点P4の位置への逆送を防止する。
本願発明は上記した実施の形態に限定されない。例えば外蓋2、内蓋3の素材は任意である。また、容器の断面形状は任意であり、外蓋2、内蓋3、内側ケーシング23、操作つまみ25を断面円形又は任意の多角形断面とすることができる。また、カム溝路19の高さレベルは任意である。例えば、カム溝路19の高さレベルを移行軌跡を通じて同一のレベルとすることもできる。またカム溝路19の高さレベルは2種類又は4種類以上とすることもできる。図10は別の観点からみたカム溝路19の変形例である。この場合、係止点P4の入口であるE点には傾斜面が形成されておらず、直接最も低い低位レベルh−の高さとなっている。また図10の場合、分岐部17に対する基点P1の偏心度合が小であるため、カム状部33の逆送防止を図って移行動作の安定・確実を期するため、L点を高位レベルh+にするとともに、L点において段差を形成している。
図11乃至図13は、さらに別の観点からみた上記実施形態の変形例であり、防振のため、コイルスプリング21をたわませて設置する場合である。図11はガイド部5の一の壁面9側の底面7に台座8を設け、コイルスプリング21をこの台座8に下死点時においてたわむようにして設置し、たわませて膨らんだコイルスプリング21を一の壁面9の内壁9aに接触させる。図12はガイド部5の壁面9の内壁9bを内側に膨設させ、この膨設した内壁9bに沿ってコイルスプリング21を下死点時においてたわむようにして設置し、たわませて膨らんだコイルスプリング21を該内壁9bに接触させる。図13は柱状突起11の外壁11bを外側に膨設させ、この膨設した外壁11bに沿ってコイルスプリング21を下死点時においてたわむようにして設置し、たわませて膨らんだコイルスプリング21を該外壁11bに接触させる。いずれの場合も、コイルスプリング21の伸長及び収縮をガイドする部分である上記内壁9a(図11)、上記内壁9b(図12)、上記外壁11b(図13)が伸長及び収縮時にコイルスプリング21と接触して振動を吸収するため、これにより防振することができる。
図14乃至図21はカム状部44を固定とし、カム溝路19の側を可動とした第2の実施の形態を示す。
図14及び図19において、内蓋3の底部は筒状に延長され延長内蓋41となっている。該延長内蓋41は一対の扁平に形成された対向面部41aを有し、該対向面部41aの中央部にならい体15を設け、該ならい体15の外周に沿ってカム溝路19(図19に示す)を形成する。上記対向面部41aの個数は任意であり、1個でもよい。一方外蓋2側では、ガイド部5の底面7より、弾性素材からなるピンロッド43を上記対向面部41aに対応させて一対立設し、該各ピンロッド43の先端部に上記カム溝路19に摺動自在に嵌合する突起状のカム状部44を各々一個づつを設ける。コイルスプリング21は上記延長内蓋41と底面7との間に内設され、これにより延長内蓋41は上死点方向に付勢される。上記延長内蓋41は内蓋3が矢印T方向に押圧されるとコイルスプリング21の力に抗して同一のT方向に押圧されるので、カム溝路19もまたは同一のT方向に移動する。この移動はガイドピン45によりガイドされる。即ち、外蓋2に嵌合して固着されたガイド部5には長手方向に沿ってガイド溝47が設けられ、該ガイド溝47にガイドピン45が摺動自在に嵌合されている。このガイドピン45はまた内蓋3の摺動時の脱落と回転を防止する機能もある。3d(図17(c)に示す)は内蓋3の底部3a側の内面にリブ状に設ける保持リブであり、内側ケーシング23を保持する。この実施例では、図15に示すように、外蓋2、内蓋3、内側ケーシング23及び操作つまみ25を含め容器の断面を円形としたため、蓋をしたまま容器が不測に回転すると化粧料が繰り出され内蓋3の底部3aの内面に当たって損傷し(これを「頭突き現象」という)、容器を汚損することがある。保持リブ3dはこの頭突き現象を防止する。その余の構成は図1で述べた実施の形態と同一である。
上記カム溝路19は図19(Y)に示すようにいくつかの高さレベルとなっている。基点P1から往路の出発点となる往路始点P2を経て直ぐのA点までは低位レベルh−の平坦面である。次いでA点からB点までは高位レベルh+になるまで上り傾斜面となる。B点からC点まではこの状態のまま高位レベルh+の平坦面である。C点にて段差が形成されて通常位レベルhoに復帰する。この状態で往路終点P3及び係止点P4に向かっての方向転換点であるD点まで平坦面である。D点で段差が形成されて低位レベルh−となり、これがE点まで続き、ここに係止点P4が形成される。係止点P4の出口となるE点からF点までは上り傾斜面となり通常位レベルhoに復帰する。F点・G点間はこの通常位レベルhoのまま続き、G点で段差が形成されて低位レベルh−となり、この状態で平坦面のまま基点P1まで続く。上記構成のカム溝路19は、内蓋3及び延長内蓋41が矢印T方向(図14に示す)に押圧されると同一のT方向に押圧されるので、同一のT方向に移動する。
開蓋動作をする場合、容器は図14(X)に示すように下死点状態になっている。このときカム状部44は係止点P4に位置している。ここで操作つまみ25をコイルスプリング21に抗して押すと延長内蓋41も矢印T方向(図14に示す)に押圧されるので、カム状部44と係止凹部16との係止が解除される。このときカム状部44は係止点P4の位置から復路始点P5の位置に移行し、ここで押し止まりとなる。次いで押圧を解除するとコイルスプリング21の力により内側ケーシング23及び操作つまみ25を収納する内蓋3及び延長内蓋41が矢印T(図14に示す)の反対方向に移動する。このときカム状部44は復路始点P5の位置から復路の終点となる基点P1に移行している。よってこの状態で操作つまみ25及び内側ケーシング23を外蓋2から引き抜いて使用する。
次に閉蓋動作をする場合、容器は図14(Y)に示すように上死点状態になっている。ここで操作つまみ25を矢印T(図14に示す)方向に押すと、カム状部44は基点P1の位置より往路始点P2を経て往路終点P3の位置で押し止まりとなる。次いで押圧を解除するとコイルスプリング21の力により内蓋3及び延長内蓋41が矢印T(図14に示す)の反対方向に若干戻る。このとき内側ケーシング23の先端部から操作つまみ25の基端部までは完全に外蓋2内に格納されている。そしてカム状部44は往路終点P3の位置から係止点P4に移行し、ここでカム溝路19の低位レベルh−の高さとなっている係止凹部16に確実に係止される。
図20はカム溝路19の溝形状を変更した他の実施例を示す。この場合基点P1が通常位レベルhoの高さから出発し、復路19bにおいてG点からH点まで低位レベルh−の平坦面が続いた後、H点からI点まで上り傾斜面となって通常位レベルhoとなり、この状態で平坦面のまま基点P1まで続く。その余のカム溝路19の構成は図19の例と同様である。
図21は上記保持リブ3dの位置を内蓋3の上端部に設けた変形例を示す。このように構成すると化粧料の頭突き現象を一層効果的に防止することができる。なお、容器の断面が図1例のように多角形の場合は蓋をしたまま回転することができないので頭突き現象のおそれがないため、保持リブ3dの位置は任意である。
このように第2の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果を有する。
また第2の実施の形態の場合、部品点数が大幅に減少するため、組立の手間とコストが減少する効果がある。
本願発明は、口紅等の棒状化粧料、又は、化粧用筆、ブラシ、アトマイザー等の化粧用具を収納するノック式化粧容器に活用される。
1 キャップ
2 外蓋
3 内蓋
3a 底部
3b スペーサリブ
3c 切欠
3d 保持リブ
3e 嵌合用リブ
4 底部
5 ガイド部
5a 溝
6 ガイド
7 底面
8 台座
9 壁面
9a 内壁
9b 内壁
11 柱状突起
11a 隅部
11b 外壁
13 正面
15 ならい体
15a 両端部
15b 両端部
15c 摺動突部
16 係止凹部
17 分岐部
19 カム溝路
19a 往路
19b 復路
20 接着部
21 コイルスプリング
23 内側ケーシング
25 操作つまみ
27 取付片
27a 軸孔
29 可動ロッド
31 回動突起
33 カム状部
33a 摺動凹部
34 カム
35 螺旋管
35a 螺旋溝
37 溝管
37a 長溝
38 突起
39 化粧料
41 延長内蓋
41a 対向面部
43 ピンロッド
44 カム状部
45 ガイドピン
47 ガイド溝
P1 基点
P2 往路始点
P3 往路終点
P4 係止点
P5 復路始点
2 外蓋
3 内蓋
3a 底部
3b スペーサリブ
3c 切欠
3d 保持リブ
3e 嵌合用リブ
4 底部
5 ガイド部
5a 溝
6 ガイド
7 底面
8 台座
9 壁面
9a 内壁
9b 内壁
11 柱状突起
11a 隅部
11b 外壁
13 正面
15 ならい体
15a 両端部
15b 両端部
15c 摺動突部
16 係止凹部
17 分岐部
19 カム溝路
19a 往路
19b 復路
20 接着部
21 コイルスプリング
23 内側ケーシング
25 操作つまみ
27 取付片
27a 軸孔
29 可動ロッド
31 回動突起
33 カム状部
33a 摺動凹部
34 カム
35 螺旋管
35a 螺旋溝
37 溝管
37a 長溝
38 突起
39 化粧料
41 延長内蓋
41a 対向面部
43 ピンロッド
44 カム状部
45 ガイドピン
47 ガイド溝
P1 基点
P2 往路始点
P3 往路終点
P4 係止点
P5 復路始点
Claims (8)
- 基端部に操作つまみが連設される内側ケーシング及び該内側ケーシングの先端部から上記操作つまみまでを被覆するキャップを有するノック式の化粧容器であって、上記キャップは外蓋と内蓋とからなり、上記内蓋は上死点方向に付勢され、上記外蓋の底部にガイド部を設け、一方上記内蓋の底部に延長内蓋を設け、該延長内蓋に形成する扁平部にならい体を設け、該ならい体に上記ガイド部のピンロッドに設けるカム状部をならわせ、上記カム状部が上記内蓋に連動し上記ならい体に沿って形成するカム溝路を一方向に循環して摺動することを特徴とするノック式化粧容器。
- 請求項1記載のノック式化粧容器において、上記カム溝路の基点が上記ならい体の分岐部に対し往路又は復路のいずれかの側に偏心して形成されることを特徴とするノック式化粧容器。
- 請求項1記載のノック式化粧容器において、上記カム状部は下死点時に上記ならい体の係止凹部に係止され、上死点時に上記基点に位置することを特徴とするノック式化粧容器。
- 請求項1記載のノック式化粧容器において、上記カム溝路が上記柱状突起の一の面であって上記ならい体の外周に形成されることを特徴とするノック式化粧容器。
- 請求項1記載のノック式化粧容器において、上記ピンロッドが弾性素材からなることを特徴とするノック式化粧容器。
- 請求項1記載のノック式化粧容器において、1組のならい体とカム状部が複数組設けられることを特徴とするノック式化粧容器。
- 請求項3記載のノック式化粧容器において、上記係止凹部の出口側が傾斜面に形成されることを特徴とするノック式化粧容器。
- 請求項1記載のノック式化粧容器において、上記内蓋を上死点方向に付勢する手段がコイルスプリングからなることを特徴とするノック式化粧容器。
Priority Applications (1)
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JP2005251892A JP2007061393A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | ノック式化粧容器 |
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JP2005251892A JP2007061393A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | ノック式化粧容器 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4819973B1 (ja) * | 2011-02-21 | 2011-11-24 | 株式会社ヒダン | 棒状化粧料容器 |
JP2012500076A (ja) * | 2008-08-20 | 2012-01-05 | シャネル パルファン ボーテ | 格納式のヒンジを有する化粧品または身体衛生用品のケース |
WO2015114801A1 (ja) | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 株式会社ヒダン | 棒状化粧料容器 |
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005251892A patent/JP2007061393A/ja active Pending
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US9888760B2 (en) | 2014-01-31 | 2018-02-13 | Hidan Co., Ltd. | Rod-shaped cosmetic container |
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