JP2008212247A - 気密コンパクト - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体の蓋体が不用意に開放されることであっても、それのみに起因して中蓋が開放されることのない新規な気密コンパクトを提供する。
【解決手段】本発明のコンパクトは、内容物を充填する中皿2と、この中皿2を着脱可能に配設する容器本体1と、この容器本体1に枢軸を介して開閉可能に保持される蓋体と、この蓋体の枢軸とは異なる枢軸を介して開閉可能に保持され中皿2を気密状態に維持する中蓋5とを備える。中蓋5は、当該中蓋5の枢軸S2と対向する縁部5faにピン6を有し、容器本体1は、ピン6と協働して中蓋5を開放させるように押し上げる作用面1f(t)を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、蓋体を有する容器本体内に、内容物を充填する中皿を配設し、更に、この中皿を中蓋によって気密状態に維持する二重構造の気密コンパクトに関するものである。
こうしたコンパクトは、主に、揮発成分を含んだ内容物を収納するのに用いられ、こうした内容物としては、例えば、ファンデーションやアイシャドー等の化粧料がある。
また、気密性を高めるための従来の構造としては、内容物を充填する蓋体付きの中皿と、この蓋体付きの中皿を収納する蓋体付きの容器本体とを別途設け、容器本体の蓋体(外蓋)を閉じる時に、この外蓋によって中皿の蓋体(中蓋)を中皿の開口部に押し付けることにより、気密性を高める構造が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3778308号明細書
しかしながら、上記の従来気密コンパクトは、使い勝手の改善を目的として、容器本体側に組み込まれたプッシュピースに、外蓋と容器本体との係合を解除する第1解除部と、中蓋と中皿との係合を解除する第2解除部とを設け、外蓋の開放と同時に中蓋を開放する仕組みになっている。
このため、例えば、コンパクトの携帯時にプッシュピースが不用意に押圧された場合、外蓋と容器本体との係合と共に、中蓋と中皿との係合も解除されてしまい、中皿の内容物が外気に触れてしまうという問題がある。しかも、内容物が揮発成分を含む場合には、その成分の揮発が避けられない状況にあった。
本発明の解決すべき課題は、こうした問題を解決することにあり、その目的とするところは、容器本体の蓋体が不用意に開放されることであっても、それのみに起因して中蓋が開放されることのない新規な気密コンパクトを提供することにある。
本発明である気密コンパクトは、内容物を充填する中皿と、この中皿を配設する容器本体と、この容器本体に枢軸を介して開閉可能に保持される蓋体と、枢軸を介して開閉可能に保持され前記中皿を気密状態に維持する中蓋とを備える気密コンパクトにおいて、前記中蓋は、当該中蓋の枢軸と対向する縁部に操作片を有し、前記容器本体は、操作片と協働して中蓋を開放させるように押し上げる作用面を有することを特徴とするものである。
本発明には、例えば、前記中蓋が、該中蓋を開閉可能に保持する枢軸に対向する縁部に、該枢軸に平行な軸芯をもち回動可能に軸支されるピンを有し、該ピンに、容器本体の台座に当接可能な凸部と、中蓋の縁部とともに摘み該凸部を作用点にして中蓋を開放する向きに押し上げる摘み片とを設けて操作片としたものがある。
また、本発明には、例えば、前記中蓋が、当該中蓋の枢軸と対向する縁部に揺動可能に繋がる操作片を有し、この操作片に、容器本体の底部に向かって垂下する突き出し片を備えてなり、前記容器本体は、突き出し片の先端が操作片の揺動により滑動して中蓋を開放させるように押し上げる少なくとも1つの斜面を有するものがある。
更に、本発明には、例えば、前記中蓋が、当該中蓋の枢軸と対向する縁部にスライド可能に繋がる操作片を有し、この操作片に、容器本体の底部に向かって垂下する突き出し片を備えてなり、前記容器本体は、突き出し片の先端が操作片の揺動により滑動して中蓋を開放させるように押し上げる少なくとも1つの斜面を有するものがある。
なお、本発明によれば、蓋体の枢軸と中蓋の枢軸とは、別体として構成し、又は、同一の枢軸として構成することができる。
本発明によれば、容器本体の蓋体を開放する機構と、中蓋を開放する機構とをそれぞれ別構成にしたので、容器本体の蓋体が開放されても、それのみに起因して中蓋が開放されることがないから、中皿の気密状態を確実に維持することが可能となり、中皿に充填した内容物が外気に触れることなく済む。しかも、内容物が揮発成分を含む場合には、その揮発成分が揮発することがない。
なお、本発明に係る容器本体は、少なくとも中皿を配設することができるものであればよいが、容器本体が、中皿と共に、パフやアイライナー等の塗布具を配設可能な場合には、塗布具を取り出した後に、中蓋を開放できるために有効である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な形態を詳細に説明する。
図1〜3はそれぞれ、本発明の第一の形態である化粧用コンパクトを示す平面図、図1のA−A断面図及び図1のB−B断面図である。また、図4は、図2の要部を拡大して示す断面図である。
符号1は、化粧用コンパクトの基本骨格をなす容器本体である。容器本体1は、対向する一対の短辺1a,1bと、対向する一対の長辺1c,1dと、これら4辺を一体に繋ぐ底部1eからなる矩形のものであり、その内側には、薄板状のフレーム1fが配置されている。フレーム1fには台座1f(b)が形成されており、これにより、容器本体1には、フレーム1fの台座1f(b)を挟んで、破線で示すパフ等の塗布具Mを収納する凹部(収納空間)R1と、後述の中皿2を収納する凹部とが区画形成されている。
符号2は、図2に示すように、容器本体1の凹部R1に隣接して嵌め込み状態に配設された中皿である。この中皿2には、揮発成分を含む化粧料(図示せず)が充填されており、中皿2そのものが、レフィル容器として機能するように、後述のように、容器本体1に対して着脱可能に配置されている。
符号3は、中皿2の外壁下部に一体的に設けられた爪部である。一方の爪部3は、図4に示すように、フレーム1fの台座1f(b)に形成された爪部1f(n)と係合し、他方の爪部3は、図2に示すように、フレーム1fと一体に形成され弾性変形可能な逆L字状断面の係合片1gと係合する。これにより、中皿2は、容器本体1に対して着脱可能に保持固定される。
符号4は、容器本体1の長辺1cに枢軸S1(図3参照。)を介して開閉可能に保持される蓋体である。この蓋体4の枢軸S1と反対側の長辺1dには、容器本体1の爪部P1に係合するフック4aが設けられている。
符号5は、蓋体5の枢軸S1とは異なる枢軸S2を介して中皿2に開閉可能に保持された中蓋である。この中蓋5は、図4に示すように、その周回部(以下、「フランジ」という。)5fのうち、枢軸S2と対向する相対縁部5faから垂下する爪部5aを有し、この爪部5aが、図2及び図4に示すように、中蓋5を閉じた状態で中皿2の爪部2aに着脱可能に係合する。また、中蓋5は、蓋体4の開放状態で何らの規制を受けることなしに当該中蓋5を開放することができるように、図1に示す如く、枢軸S2が容器本体1の短辺1aに設けられた切欠部hに配置される。
符号6は、中蓋5の枢軸S2の相対縁部5faに設けられた操作片としてのピンである(図2、4参照)。このピン6は枢軸S2の軸芯Cに平行な軸芯C′をもっており(図1参照)、相対縁部5faの下面に一体的に設けられたU字枠7の開孔7a(図4参照)において回転可能に抜け止め軸支されている。
さらに、符号8はピン6に一体的に設けられ容器本体1の台座1f(b)の頂面1f(t) (作用面)に当接可能な凸部(ピン6の軸芯C′に沿って延びるフィン状のものを例として示してある。図2、4参照)、符号9は同じくピン6に一体的に設けられた摘み片である(ピン6の軸芯C′に沿って延びるフィン状のものを例として示してある。図2、4参照)。この摘み片9は、中蓋5のフランジ5fとともに把持し相互に接近する向きに力を加えることで凸部8を作用点とした「てこの原理」で該中蓋5を軽い力で開放する向きに押し上げる。
図2及び図4に示す符号10は、中蓋5の裏側に配置されたシール部材である。このシール部材10は、ゴムやエラストマー等の軟質部材からなり、中蓋5が中皿2に合わさった際に当該中皿2を気密状態に保持する。
図1及び図4に示す符号11は、中蓋5の上部(好適には、相対縁部5fa側上部)に設けられた凸部である。この凸部11は、蓋体4を閉じた時に、中蓋5を中皿2に向けて押圧するための押し代を確保するためのものであり、蓋体4の裏面に鏡が取り付けられている場合には鏡を介して押圧される。
蓋体4は、図3に示すように、そのフック4aが容器本体1に設けられた爪部P1に係合している状態では完全に閉じた状態にある。プッシュピースPを押圧すると、それに繋がる押圧片P2は爪部P1の基部に設けられた傾斜面に沿って上方へと滑動し、これにより、フック4aが押し上げられ、フック4aと爪部P1との係合が解除される。
この場合、中皿2に合わさっている中蓋5には、何の力も作用しないため、中皿2の気密状態はそのまま維持される。
中皿2を開放するには、中蓋5の相対縁部5faと摘み片9をそれぞれ把持してそれらを相互に近接させる向きに力を加える。そうすると、図4に示すようにピン6を支点にして凸部8が台座1f(b) の頂面1f(t)に当接しこれにより中蓋5には上向きの力が作用することとなり、中皿2の爪部2aと中蓋5の爪部5aとの係合が解除される。これにより、中蓋5が開き、中皿3は外界に対して開放される。
本形態によれば、容器本体1の蓋体4を開放する機構と、中蓋5を開放する機構とをそれぞれ別構成にしたので、容器本体1の蓋体4が不用意に開放されても、それのみに起因して中蓋5が開放されることがないから、中皿2の気密状態を確実に維持することが可能となり、中皿2に充填した化粧料が外気に触れることなく済む。しかも、化粧料が揮発成分を含む場合には、その揮発成分が揮発することがない。
図5〜7はそれぞれ、本発明の第二の形態である化粧用コンパクトを示す平面図、図5のA−A断面図及び図5のB−B断面図である。また、図8は、図6の要部を拡大して示す断面図である。更に、図9は、図8に示す状態からの引き上げ動作を説明する断面図である。
なお、以下の説明において、第一の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
符号20は、中蓋5のフランジ5fのうち、枢軸S2と対向する端縁e5に設けられた操作片である。この操作片20は、図5に示すように、中蓋5の端縁e5から突出する相対縁部5bを介して一体に繋がり、この相対縁部5bには、薄肉のヒンジHが端縁e5と平行に形成されている。これにより、操作片20は、図8及び図9に示すように、中蓋5の開閉動作とは独立して、当該蓋体5に対して上下に揺動させることができる。
また、操作片20は、図5に示すように、ヒンジHを取り囲むように端縁e5に向かって延在する2つの巻き込み部20aを有する。
符号21は、図6及び図8に示すように、巻き込み部20aからそれぞれ、容器本体1の底部1eに向かって垂下する先端21aを有する突き出し片である。この突き出し片21はそれぞれ、図5及び図7に示すように、ヒンジHと平行に延在し、その先端21aには、図8及び図9に示すように、エッジが形成されてないよう、丸め加工が施されている。
これに対し、符号22は、図8及び図9に示すように、フレーム1fの台座1f(b)に形成された当該台座1f(b)の頂面1f(t)に繋がり、図7に示すようにヒンジHと平行に延在する突条である。突条22は、図8に示すように、中蓋5を閉じた状態の突き出し片21に対して隣接する位置に、台座1f(b)の頂面1f(t)から中蓋5の枢軸S2から遠ざかるに従って立ち上がる斜面22f1(作用面)を有し、この斜面22f1は、同図に示すように、容器本体1に対して外向きに凸となる丸みを帯びた曲面で構成されている。
これにより、図9に示すように、使用者が操作片20を引き上げてヒンジH周りに揺動させると、突き出し片21の先端21aが斜面22f1を乗り越えるべく滑動するのに伴い、当該斜面22f1からの反力として突き出し片21が中蓋5を押し上げるため、同図に示すように、中皿2の爪部2aと中蓋5の爪部5aとの係合が解除される。これにより、第一の形態と同様、中蓋5が開き、中皿3は外界に対して開放される。
即ち、本形態の場合も、容器本体1の蓋体4を開放する機構と、中蓋5を開放する機構とがそれぞれ別構成であるので、容器本体1の蓋体4が不用意に開放されても、それのみに起因して中蓋5が開放されることがないから、中皿2の気密状態を確実に維持することが可能となり、中皿2に充填した化粧料が外気に触れることなく、しかも、化粧料が揮発成分を含む場合には、その揮発成分が揮発することがない。
また、本形態のように、台座1f(b)に設けた斜面を、中蓋5の枢軸S2から遠ざかるに従って立ち上がる斜面22f1とした場合には、操作片20を引き上げることで中蓋5を開放できるため、使用者の積極的な引き上げ動作のない意図せぬ中蓋5の開放を防止することができる。
なお、突き出し片21は、操作片20の何れの位置からも垂下させることができるが、本形態のように、操作片20の一部に巻き込み部20aを設け、図5に示すように、ヒンジHとその長手方向に沿って整列する位置から垂下させれば、中蓋5の端縁e5からの操作片20の突出量を抑えてコンパクト化を図りつつ、ヒンジH周りの効率的な揺動を実現することができる。
図10は、上記第二の形態の変形例を、前述の図8と同様の位置から示した要部拡大断面図である。また、図11は、図10に示す状態からの押し下げ動作を説明する断面図である。なお、以下の説明においても、他の形態と同一部分は同一符号を示し、その説明を省略する。
本形態は、フレーム1fの台座1f(b)に、更に、新たな突条22を設けたものである。突条22は、中蓋5を閉じた状態の突き出し片21に対して隣接する位置に、台座1f(b)の頂面1f(t)から中蓋5の枢軸S2に近づくに従って立ち上がる斜面22f2(作用面)を有し、この斜面22f2も、同図に示すように、丸みを帯びた曲面で構成されている。
これにより、使用者が操作片20を押し下げてヒンジH周りに揺動させると、突き出し片21の先端21aが斜面22f2を乗り越えるべく滑動するのに伴い、第二の形態と同様、当該斜面22f2からの反力として突き出し片21が中蓋5を押し上げるため、図11に示すように、中皿2の爪部2aと中蓋5の爪部5aとの係合が解除される。
本形態のように、台座1f(b)に形成した斜面を、中蓋5の枢軸S2に近づくに従って立ち上がる斜面22f2とした場合、第二の形態のように操作片20を引き上げることに加え、操作片20を押し下げることでも、中蓋5を開放できるため、使用者の使い勝手がよい。
なお、斜面22f1,22f2は、少なくとも、いずれか一方に形成してあればよく、斜面22f2のみを形成することで押し下げ動作のみ許容してもよい。
また、本形態に係る斜面は、上述の斜面22f1や斜面22f2のように、容器本体1に対して外向きに凸となる曲面とすれば、操作片6の揺動、即ち、使用者の開放に要する動作を小さく抑えつつ中蓋5を効率的に開放できる。
更に、本形態に係るヒンジHは、第二の形態に係るヒンジと同様、上側(蓋体5側)に開放された凹溝状の薄肉部としてあるが、下側(容器本体1側)に開放された凹溝状の薄肉部としても、上下両側に凹溝を形成して得られる薄肉部であってもよい。
加えて、本形態に係る操作片20は、図5に示すヒンジHが形成された相対縁部5bを削除し、これに替えて、巻き込み部20aの先端をそれぞれ、ヒンジHを形成した相対縁部5bを介して中蓋5の端縁e5に対して揺動可能に連結してもよい。またこれに併せて、操作片20及び斜面22f1(22f2)の配置も、中蓋5に連結した巻き込み部20aに設けてもよいし、巻き込み部20aの相互間に新たに設けてもよい。
図12〜14はそれぞれ、本発明の第四の形態である化粧用コンパクトを示す平面図、図12のA−A断面図及び図12のB−B断面図である。また、図15は、図13の要部を拡大して示す断面図である。なお、以下の説明においても、他の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
本形態は、軸芯C´を別体に構成して当該軸芯C´をフランジ5fに固定し、これに操作片を組み付けたものである。
軸芯C´は、図12に示すように、中蓋5のフランジ5fのうち、枢軸S2と対向するフランジ5fの端縁e5に、当該端縁e5に沿って間隔を空けて当該フランジ5fから2つの相対縁部5bを突出させ、これら相対縁部5bの相互間に掛け渡し配置されている。
これに対し、符号6´は、図15に示すように、一部が開放された切り欠き部6aを有し、この切り欠き部6aに軸芯C´を嵌合させた操作片である。また、操作片6´には、図15に示すように、切り欠き部6aに向かって突出する爪部6bが一体に形成されており、これにより、軸芯C´に対して回転可能に抜け止め保持されている。
更に、台座1f(b)には、第二の形態と同様、その頂面1f(t)に繋がり軸芯C´と平行に延在する突条22が形成されている。突条22も、図15に示すように、中蓋5を閉じた状態の凸部8に対して隣接する位置に、台座1f(b)の頂面1f(t)から中蓋5の枢軸S2から遠ざかるに従って立ち上がる斜面22f1(作用面)を有し、この斜面22f1は、同図に示すように、容器本体1に対して外向きに凸となる丸みを帯びた曲面で構成されている。
即ち、操作片6´に設けられた凸部8は、第二の形態に係る突き出し片21と同様の機能を果たし、使用者が摘み片9を引き上げて軸芯C周りに回動させると、凸部8の先端8aが斜面22f1を乗り越えるべく滑動するのに伴い、当該斜面22f1からの反力として凸部8が中蓋5を押し上げるため、中皿2の爪部2aと中蓋5の爪部5aとの係合が解除される。これにより、第二の形態と同様、中蓋5が開き、中皿3は外界に対して開放される。
特に、本形態では、図13及び図15に示すように、軸芯C´を断面角形の角柱状とすると共に、操作片6´に形成された切り欠き6aの形状も、同図に示すように、断面コの字形状としている。この場合、使用者が操作片6´を操作したとき、互いの角部を乗り越える毎に衝撃が発生する。即ち、本形態によれば、操作片6´を回転させるに従って衝撃感(クリック感)が得られるという付加価値が与えられる。
なお、本形態において、斜面22は任意であり、第一の形態と同様、頂面1f(t)を平坦面としてもよい。
図16〜18はそれぞれ、本発明の第五の形態である化粧用コンパクトを示す平面図、図16のA−A断面図及び図16のB−B断面図である。また、図19は、図17の要部を拡大して示す断面図である。なお、以下の説明においても、他の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
本形態は、本発明に係る操作片をスライド要素として構成したものである。
符号30は、図16に示すように、中蓋5のフランジ5fのうち、枢軸S2と対向するフランジ5fの端縁e5に、当該端縁e5との間に隙間5cを形成するU字状の相対縁部5dを一体に設け、この相対縁部5dにスライド可能に保持された操作片としてのスライドピース(以下、「操作片」という。)である。
詳細には、操作片30は、図19に示すように、一部が開放された切り欠き部30aを有し、この切り欠き部30aに相対縁部5dがスライド可能に挿入されると共に、図16に示すように、端縁e5から間隔を空けて突出した2つのガイド部5eにより、そのスライド方向を規制されている。
更に、操作片30には、図19に示すように、切り欠き部30aに向かって突出する爪部30bが一体に形成されており、これにより、基部5cに対してスライド可能に抜け止め保持されている。
符号31は、図18に示すように、スライドピース30の裏面のうち、その長手方向に沿って間隔を空けた位置からそれぞれ、容器本体1の底部1eに向かって垂下する先端31aを有する突き出し片である。この突き出し片31はそれぞれ、同図に示すように、スライドピース30の長手方向に沿って平行に延在し、その先端31aには、図19に示すように、後述の斜面32側にエッジが形成されないよう、丸め加工が施されている。
これに対し、符号32は、図19に示すように、台座1f(b)の頂面1f(t)に繋がり、中蓋5を閉じた状態の突き出し片31に対して隣接する位置に、台座1f(b)の頂面1f(t)から中蓋5の枢軸S2に近づくに従って立ち上がる斜面32を有する。なお、図において斜面32は、勾配が一定の平坦面で構成されているが、他の形態と同様、容器本体1に対して外向きに凸となる丸みを帯びた曲面で構成してもよい。
これにより、図19に示すように、使用者が操作片30を中蓋5側に押し込んでスライドさせると、突き出し片31の先端31aが斜面32を乗り越えるべく滑動するのに伴い、当該斜面32fからの反力として突き出し片31が中蓋5を押し上げるため、中皿2の爪部2aと中蓋5の爪部5aとの係合が解除される。これにより、他の形態と同様、中蓋5が開き、中皿3は外界に対して開放される。
即ち、本形態の場合も、容器本体1の蓋体4を開放する機構と、中蓋5を開放する機構とがそれぞれ別構成であるので、容器本体1の蓋体4が不用意に開放されても、それのみに起因して中蓋5が開放されることがないから、中皿2の気密状態を確実に維持することが可能となり、中皿2に充填した化粧料が外気に触れることなく、しかも、化粧料が揮発成分を含む場合には、その揮発成分が揮発することがない。
上述したところは、本発明の好適な形態を示したものであるが、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
例えば、本発明に係る容器本体は、上述の各形態のように、中皿2と共に、パフやアイライナー等の塗布具Mを収納可能な場合には、塗布具Mを取り出した後に、中蓋5を開放できるために有効である。
更に、本形態では、中蓋5を中皿2に開閉可能に組み付けたが、中蓋5は、枢軸S2を容器本体1又はフレーム1fに設け、容器本体1又はフレーム1fに回転可能に組み付けてもよい。
また、本形態では、本発明に係る斜面をフレーム1fの台座1f(b)に設けたが、フレーム1fではなく、容器本体1に直接設けてもよい。更に、本形態では、フレーム1fを含めて本発明に係る容器本体1として構成しているが、文言とおり、容器本体1のみをもって本発明に係る容器本体として構成してもよい。
また、本発明に係る作用面は、容器本体1を2つに区画する台座1f(b)以外の位置、例えば、容器本体1の長辺1c側又は1d側に形成して操作片をそれに合せて配置することができ、更に、枢軸S2の位置を変更すれば、それに合せて異なる配置を取ることができる。加えて、蓋体4の枢軸S1と中蓋5の枢軸S2とは、上述した各形態のように、別体として構成するだけでなく、同一の枢軸として構成してもよい。
更に、上述の第一〜第五の形態に採用されている各構成、例えば、斜面の個数等はそれぞれ、コンパクトの用途等に応じて適宜組み合わせて使用することができる。
本発明は、化粧料コンパクト以外にも、軟膏や錠剤を内容物とする薬品容器等としても適用できる。
本発明の第一の形態である化粧用コンパクトを示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図2の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第二の形態である化粧用コンパクトを示す平面図である。 図5のA−A断面図である。 図5のB−B断面図である。 図6の要部を拡大して示す断面図である。 同形態において、図8に示す状態からの引き上げ動作を説明する断面図である。 本発明の第三の形態である化粧用コンパクトを、図4と同様の位置から示した要部拡大断面図である。 同形態において、図10に示す状態からの押し下げ動作を説明する断面図である 本発明の第四の形態である化粧用コンパクトを示す平面図である。 図12のA−A断面図である。 図12のB−B断面図である。 図13の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第五の形態である化粧用コンパクトを示す平面図である。 図15のA−A断面図である。 図15のB−B断面図である。 図16の要部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 容器本体
1a 容器本体短辺
1b 容器本体短辺
1c 容器本体長辺
1d 容器本体長辺
1e 容器本体底部
1f フレーム
1f(b) フレーム台座
1f(n) フレーム爪部(中皿固定用)
1f(t) フレーム頂面
2 中皿
2a 中皿爪部(中蓋固定用)
3 中皿爪部(中皿固定用)
4 蓋体(外蓋)
5 中蓋
5a 中皿爪部
5b 相対縁部
5c 隙間
5d U字状の相対縁部
5e ガイド部
6 ピン(操作片)
6a 切り欠き部
6b 爪部
7 U字枠
8 ピンと一体の凸部(突き出し片)
9 ピンと一体の摘み片
10 シール部材
11 押し代確保用凸部
20 操作片
20a 操作片巻き込み部
21 突き出し片
21a 突き出し片先端
22 突条
22f1 引き上げ動作側斜面
22f2 押し下げ動作側斜面
30 スライドピース(操作片)
30a 切り欠き部
30b 爪部
31 突き出し片
32 斜面
C´ ピン軸芯
H ヒンジ
P プッシュピース

Claims (1)

  1. 内容物を充填する中皿と、この中皿を配設する容器本体と、この容器本体に枢軸を介して開閉可能に保持される蓋体と、枢軸を介して開閉可能に保持され前記中皿を気密状態に維持する中蓋とを備える気密コンパクトにおいて、
    前記中蓋は、当該中蓋の枢軸と対向する縁部に操作片を有し、
    前記容器本体は、操作片と協働して中蓋を開放させるように押し上げる作用面を有することを特徴とする気密コンパクト。
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