JP7085936B2 - 操出容器 - Google Patents
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Description
すなわち、操作体を容器本体に対する往復移動方向の一方へ移動させると、操作体が設けられている帯状部材も、容器本体内で移動する。これにより、容器本体の上端開口は、操作体の容器本体に対する往復移動方向の一方へ移動に連動して開放される。また、操作体を容器本体に対する往復移動方向の一方へ移動させると、操作体または帯状部材が係止している保持体は、容器本体に対して上昇する。これにより、保持体に収容されている内容物は、操作体の容器本体に対する往復移動方向の一方へ移動に連動して、容器本体の開放された上端開口から繰り出される。その後、操作体を容器本体に対する往復移動方向の他方へ移動させると、保持体が容器本体に対して下降して内容物が容器本体内に収容されると共に、帯状部材が容器本体内で先程とは逆方向に移動して容器本体の上端開口を閉塞する。
また、帯状部材が上端開口を開閉する蓋体としての機能を有しているので、蓋体を別途設ける必要がなくなり、操出容器全体の構成を簡素化できる。
このように、操作体を容器本体に対して往復移動方向の一方へ移動させるだけで、容器本体の上端開口の開放動作と内容物の操出動作とを一貫して行うことができるので、操出容器の操作性が向上する。
この発明では、操作体を容器本体に対して上昇させると、この上昇に連動して、帯状部材が容器本体内で移動して容器本体の上端開口を開放すると共に、保持体が容器本体内で上昇して内容物を容器本体の上端開口から繰り出す。
この発明では、操作体を容器本体に対して往復移動方向の一方へ移動させることに連動してスリーブ及び中皿を容器本体に対して一体的に上昇させ、操作体が係止解除位置まで移動した後に、操作体の移動に連動して中皿をスリーブに対して上昇させる。これにより、上端開口から繰り出される前の内容物をスリーブによって保護できると共に、内容物の使用時にスリーブに対する内容物の突出量を調整できる。そのため、使用中に内容物が折れたり崩れたりすることを抑制でき、折れたり崩れやすい柔らかい材料を内容物として使用する際に特に好適である。
本実施形態にかかる操出容器1は、図1に示すように、有底矩形筒状の容器本体2と、内容物Xが収容され、容器本体2内に昇降可能に収容された円筒状の保持体3と、容器本体2内に収容され、容器本体2の上端開口2Aを開閉する帯状部材4と、帯状部材4から容器本体2の外側へ突設され、容器本体2に対して昇降可能な操作体5と、を備える。ここで、内容物Xは、例えば棒状の口紅などが挙げられるが、口紅以外の他の内容物であってもよい。また、本実施形態にかかる操出容器1は、特に、口紅の中でも油分を多く含む柔らかい口紅を内容物として好適に使用できる。
第1容器半体11は、図1及び図2(a)に示すように、側面視で矩形状の第1側壁部21と、第1側壁部21の周縁から左方向に向けて連設された矩形状の第1底壁部22、矩形状の第1天壁部23、矩形状の第1前壁部24及び矩形状の第1後壁部25と、を有する。
第1側壁部21の上下方向の中間部分には、円柱状の係止解除突部(係止解除機構)21Bが左方向に向けて突設されている。係止解除突部21Bは、第1底壁部22、第1天壁部23、第1前壁部24及び第1後壁部25に対して左方向に突出していない。また、第1側壁部21の下側部分には、円柱状の第1取付突部21Cが左方向に向けて突設されている。この第1取付突部21Cは、第1底壁部22、第1天壁部23、第1前壁部24及び第1後壁部25よりも左方向に突出しており、第1案内壁部26よりも左方向に突出している。
第1後壁部25の上下方向の中間部には、第1昇降凹部26Bと同様に、帯状部材4の後述する差込突部4Aが保持体3に係止すると共に容器本体2に対して昇降することを可能とする第1案内凹部25Aが形成されている。また、第1後壁部25の上端部には、第1案内壁部26に連なり、操作体5の上昇を規制する第1規制壁部25Bが前方に向けて連設されている。
第2側壁部31には、第1案内壁部26と同様に、側面視で環状の第2案内壁部36が右方向に向けて突設されている。第2案内壁部36は、第2底壁部32、第2天壁部33、第2前壁部34及び第2後壁部35に対して右方向に突出していないが、第1及び第2容器半体11、12を組み合わせた状態において、第1案内壁部26の先端に近接または当接する。なお、第2案内壁部36には、第1案内壁部26と同様に、第2通過凹部36A及び第2昇降凹部36Bが形成されている。そして、第2案内壁部36は、第1案内突部21Aと同様に第2側壁部31に形成された第2案内突部31Aと共に第2案内溝部12Aを画成する。第2案内溝部12Aは、第1案内溝部11Aと協働して帯状部材4を案内する案内溝部2Bを構成する。
第2天壁部33には、右方向に向けて開口する平面視で半円状の第2開口部33Aが画成されており、第2天壁部33は、第1天壁部23と共に平面視で円状の上端開口2Aを画成する。
第2後壁部35には、第1案内凹部25Aと同様に、第2案内凹部35A及び第2規制壁部35Bが形成されている。
中皿41は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンなどで形成されており、中皿41の下端は、スリーブ42の下端よりも若干下方に位置し、中皿41の上端は、スリーブ42の上下方向の中間部に位置している。中皿41は、図3に示すように、円筒状の中皿本体51と、中皿本体51の上下方向の中間部から径方向内側に突設された平面視で円環状の環状フランジ52と、を有する。これら中皿本体51及び環状フランジ52は、容器軸Oと同軸に配設されている。
中皿本体51のうち環状フランジ52よりも下側の部分には、径方向に貫通する円柱状の差込孔部51Aが形成されている。また、中皿本体51の外周面には、シリコーンが塗布されており、スリーブ42との摩擦抵抗を低減している。
環状フランジ52上には、内容物Xの下端が当接している。
スリーブ42の外径は、上端開口2Aの内径よりも小径とされており、スリーブ42の内径は、中皿41の外径と同等となっている。そのため、スリーブ42の内周面には、中皿41の外周面が摺接している。また、スリーブ42の上端面は、図1及び図4に示すように、容器軸Oに対して傾斜している。
なお、第1上下方向延在部45Bの下端部からの傾斜部45Aの周方向における延在方向は、第2上下方向延在部46Bの下端部からの周方向延在部46Aの周方向における延在方向と反対方向となっている。また、中皿昇降スリット部46の上下方向の長さは、係止解除スリット部45の上下方向の長さと同等となっている。
帯状部材4の一端部には、図1及び図5に示すように、中皿41の差込孔部51A及びスリーブ42の中皿昇降スリット部46に差し込まれる円柱状の差込突部4Aが径方向内側に向けて突設されている。差込突部4Aは、図6に示すように、中皿昇降スリット部46の周方向延在部46Aの先端部に受けられており、スリーブ42のうち周方向延在部46Aの開口縁部に対して上下方向で係止している。
また、帯状部材4の一端部には、図5に示すように、操作体5を装着するための矩形筒状の第1装着突部4Bが径方向外側に向けて突設されている。
まず、操作体5を案内溝部2Bに沿って容器本体2に対して上方に摺動させる。操作体5を上昇させていくと、操作体5に連結されている帯状部材4は、操作体5によって引っ張られて案内溝部2Bに沿って移動し、帯状部材4の他端部は、容器本体2の上端開口2Aを開放する。
その後、内容物Xを適宜使用する。このとき、操作体5の下降は、操作体5と容器本体2との間の摩擦抵抗により規制される。
ここで、案内溝部2Bが角部分で湾曲しているので、帯状部材4が案内溝部2Bに沿って滑らかに移動する。
また、帯状部材4が容器本体2の蓋体としての機能を有しているので、帯状部材4の移動に連動して容器本体2の上端開口2Aを開閉する蓋体を別途設ける必要がなくなり、操出容器1全体の構成を簡素化できる。
さらに、中皿41及びスリーブ42を一体的に容器本体2に対して上昇させた後に中皿41をスリーブ42に対して上昇させており、スリーブ42に対する内容物Xの突出量を調整できるので、内容物Xが柔らかい材料で形成されている場合であっても、内容物Xの使用中に内容物Xが折れたり崩れたりすることを抑制できる。
例えば、操出容器は、操作体を容器本体の後壁部に沿って上昇させることによって、帯状部材が容器本体の上端開口を開放すると共に、保持体が容器本体内で上昇するように構成されているが、操作体を容器本体の前壁部に沿って下降させることによって、帯状部材が容器本体の上端開口を開放すると共に、保持体が容器本体内で上昇するように構成されてもよい。この場合、例えば、図11(a)に示すように、帯状部材4’の一端部に保持体3’を係止させると共に、帯状部材4’の一端部と他端部との間の中間部分であって容器本体2’の前壁部に沿って延在する部分に操作体5’を設けることにより、上述のように動作する操出容器1’を構成することができる。同様に、操出容器は、操作体を容器本体の底壁部に沿って後方へ移動させることによって、帯状部材が容器本体の上端開口を開放すると共に、保持体が容器本体内で上昇するように構成されてもよい。この場合、例えば、図11(b)に示すように、帯状部材4”の一端部に保持体3”を係止させると共に、帯状部材4”の一端部と他端部との間の中間部分であって容器本体2”の底壁部に沿って延在する部分に操作体5”を設けることにより、上述のように動作する操出容器1”を構成することができる。
保持体は、中皿及びスリーブを有しているが、内容物を収容する中皿のみを有してもよい。また、保持体は、中皿及びスリーブが一体となって容器本体に対して上昇した後に中皿がスリーブ及び容器本体に対して上昇するように構成されているが、中皿及びスリーブが常に一体となって上昇するように構成されてもよい。すなわち、操出容器には、係止解除機構が設けられていなくてもよい。なお、係止解除機構は、容器本体に形成された係止解除突部とスリーブに形成された係止解除スリット部とによって構成されているが、他の機構によって構成されてもよい。
操作体は、容器本体に対してスライド移動することによって昇降しているが、他の機構によって容器本体に対して昇降してもよい。
帯状部材は、一端部が容器本体の上端開口を開閉しているが、帯状部材に上端開口の開放中に平面視で上端開口と位置合わせされてスリーブ及び内容物を通過させるための通過孔を形成し、帯状部材の一端部以外の部分によって容器本体の上端開口を開閉してもよい。
操作体及び帯状部材は、別体として形成されているが、一体的に形成されてもよい。
各構成部材の説明において、「矩形筒状」、「円筒状」などと記載しているが、楕円状や、三角形状、矩形状のような他の多角形状など、適宜他の形状であってもよい。
Claims (3)
- 有底筒状の容器本体と、
内容物を保持し、前記容器本体内に昇降可能に収容された保持体と、
前記容器本体内に収容され、前記容器本体の上端開口を開閉可能に閉塞する帯状部材と、
前記帯状部材から前記容器本体の外側へ突設され、前記容器本体に対して往復移動可能な操作体と、
を備え、
前記保持体には、前記操作体及び前記帯状部材の少なくとも一方が係止され、
前記操作体の前記容器本体に対する往復移動方向の一方向への移動に連動して、前記帯状部材が前記容器本体内で移動して前記容器本体の前記上端開口を開放すると共に、前記保持体が、前記容器本体に対して上昇し、
前記帯状部材の一端部が、前記操作体及び前記保持体と連結されており、
前記帯状部材の他端部が、前記上端開口を開閉可能に閉塞し、
前記保持体が、前記帯状部材の前記一端部に取り付けられていることを特徴とする操出容器。 - 前記操作体が、前記容器本体に対して昇降可能であり、
前記保持体が、前記操作体の前記容器本体に対する上昇に連動して、前記容器本体に対して上昇することを特徴とする請求項1に記載の操出容器。 - 前記保持体が、前記内容物を収容する筒状の中皿と、前記中皿を昇降可能に収容する筒状のスリーブと、を有し、
前記操作体及び前記帯状部材の前記少なくとも一方が、前記中皿及び前記スリーブに係止しており、
前記スリーブ及び前記容器本体が、前記操作体が前記容器本体に対して係止解除位置まで移動したときに前記スリーブと前記操作体との係止状態を解除させる係止解除機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の操出容器。
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US20140219703A1 (en) | 2013-02-01 | 2014-08-07 | Yoon Hoi Kim | One hand lipstick case structure |
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