JP7085936B2 - 操出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、操出容器に関する。
有底筒状の容器本体と、容器本体内に収容され、棒状の内容物が収容されて容器本体に対して昇降可能な保持体と、保持体に接続され、保持体を容器本体に対して昇降させる操作体と、容器本体の上端開口を閉塞する有頂筒状の蓋体と、を備える操出容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような操出容器では、蓋体を取り外した後に、操作体を上方へスライドさせて容器本体に対して保持体を上昇させることによって、内容物を容器本体の上端開口から突出させる。
特開2001-186921号公報
しかしながら、上記従来の操出容器においても、容器本体の上端開口の開放動作と内容物の操出動作とを別個に行う必要があるため、操出容器の操作性を向上させることに対する要求があった。
そこで、本発明は、操作性を向上させた操出容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の操出容器は、有底筒状の容器本体と、内容物を保持し、前記容器本体内に昇降可能に収容された保持体と、前記容器本体内に収容され、前記容器本体の上端開口を開閉可能に閉塞する帯状部材と、前記帯状部材から前記容器本体の外側へ突設され、前記容器本体に対して往復移動可能な操作体と、を備え、前記保持体には、前記操作体及び前記帯状部材の少なくとも一方が係止され、前記操作体の前記容器本体に対する往復移動方向の一方向への移動に連動して、前記帯状部材が前記容器本体内で移動して前記容器本体の前記上端開口を開放すると共に、前記保持体が、前記容器本体に対して上昇し、前記帯状部材の一端部が、前記操作体及び前記保持体と連結されており、前記帯状部材の他端部が、前記上端開口を開閉可能に閉塞し、前記保持体が、前記帯状部材の前記一端部に取り付けられていることを特徴とする。
この発明では、容器本体に対して操作体を往復移動方向の一方へ移動させることに伴って、帯状部材が容器本体内で移動して容器本体の上端開口が開放されると共に、保持体が容器本体内で上昇する。これにより、保持体内に収容されている内容物が容器本体の上端開口から繰り出される。
すなわち、操作体を容器本体に対する往復移動方向の一方へ移動させると、操作体が設けられている帯状部材も、容器本体内で移動する。これにより、容器本体の上端開口は、操作体の容器本体に対する往復移動方向の一方へ移動に連動して開放される。また、操作体を容器本体に対する往復移動方向の一方へ移動させると、操作体または帯状部材が係止している保持体は、容器本体に対して上昇する。これにより、保持体に収容されている内容物は、操作体の容器本体に対する往復移動方向の一方へ移動に連動して、容器本体の開放された上端開口から繰り出される。その後、操作体を容器本体に対する往復移動方向の他方へ移動させると、保持体が容器本体に対して下降して内容物が容器本体内に収容されると共に、帯状部材が容器本体内で先程とは逆方向に移動して容器本体の上端開口を閉塞する。
また、帯状部材が上端開口を開閉する蓋体としての機能を有しているので、蓋体を別途設ける必要がなくなり、操出容器全体の構成を簡素化できる。
このように、操作体を容器本体に対して往復移動方向の一方へ移動させるだけで、容器本体の上端開口の開放動作と内容物の操出動作とを一貫して行うことができるので、操出容器の操作性が向上する。
また、本発明の操出容器では、前記操作体が、前記容器本体に対して昇降可能であり、前記保持体が、前記操作体の前記容器本体に対する上昇に連動して、前記容器本体に対して上昇してもよい。
この発明では、操作体を容器本体に対して上昇させると、この上昇に連動して、帯状部材が容器本体内で移動して容器本体の上端開口を開放すると共に、保持体が容器本体内で上昇して内容物を容器本体の上端開口から繰り出す。
また、本発明の操出容器では、前記保持体が、前記内容物を収容する筒状の中皿と、前記中皿を昇降可能に収容する筒状のスリーブと、を有し、前記操作体及び前記帯状部材の前記少なくとも一方が、前記中皿及び前記スリーブに係止しており、前記スリーブ及び前記容器本体が、前記操作体が前記容器本体に対して係止解除位置まで移動したときに前記スリーブと前記操作体との係止状態を解除させる係止解除機構を有してもよい。
この発明では、操作体を容器本体に対して往復移動方向の一方へ移動させることに連動してスリーブ及び中皿を容器本体に対して一体的に上昇させ、操作体が係止解除位置まで移動した後に、操作体の移動に連動して中皿をスリーブに対して上昇させる。これにより、上端開口から繰り出される前の内容物をスリーブによって保護できると共に、内容物の使用時にスリーブに対する内容物の突出量を調整できる。そのため、使用中に内容物が折れたり崩れたりすることを抑制でき、折れたり崩れやすい柔らかい材料を内容物として使用する際に特に好適である。
この発明にかかる操出容器によれば、操作体を容器本体に対して往復移動方向の一方に移動させることによって、帯状部材が容器本体内で移動して容器本体の上端開口が開放されると共に、保持体が容器本体内で上昇するので、容器本体の上端開口の開放動作と内容物の操出動作とを一連の動作で行うことができ、操出容器の操作性が向上する。
本発明の一実施形態にかかる操出容器を示す軸方向断面図である。 (a)が第1容器半体を示す側面図、(b)が第2容器半体を示す側面図である。 図1の中皿を示す軸方向部分断面図である。 図1のスリーブを示す側面図である。 (a)が図1の帯状部材及び操作体を示す側面図、(b)が帯状部材及び操作体を示す軸方向断面図である。 図1の操出容器のスリーブ、中皿、差込突部及び係止解除突部の位置関係を示す側面図である。 図1の操出容器の使用方法を説明する軸方向断面図である。 図7の操出容器のスリーブ、中皿、差込突部及び係止解除突部の位置関係を示す側面図である。 同じく、図1の操出容器の使用方法を説明する軸方向断面図である。 図9の操出容器のスリーブ、中皿、差込突部及び係止解除突部の位置関係を示す側面図である。 本発明を適用可能な他の操出容器を示す概略図である。 本発明を適用可能な他の操出容器の保持体、帯状部材及び操作体の取付構造を示す概略図である。
以下、本発明による操出容器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能とするために縮尺を適宜変更している場合がある。
本実施形態にかかる操出容器1は、図1に示すように、有底矩形筒状の容器本体2と、内容物Xが収容され、容器本体2内に昇降可能に収容された円筒状の保持体3と、容器本体2内に収容され、容器本体2の上端開口2Aを開閉する帯状部材4と、帯状部材4から容器本体2の外側へ突設され、容器本体2に対して昇降可能な操作体5と、を備える。ここで、内容物Xは、例えば棒状の口紅などが挙げられるが、口紅以外の他の内容物であってもよい。また、本実施形態にかかる操出容器1は、特に、口紅の中でも油分を多く含む柔らかい口紅を内容物として好適に使用できる。
これら容器本体2及び保持体3は、それらの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この中心軸線を容器軸Oと称し、図1に示すように、容器軸Oに沿って容器本体2の底壁部(後述する第1及び第2底壁部22、32)から天壁部(後述する第1及び第2天壁部23、33)に向かう方向を上方、その逆方向を下方とする。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに交差する方向を径方向、容器軸O回りで周回する方向を周方向とする。さらに、容器本体2において平面視で矩形状をなす天壁部のうち一辺が延在する方向を左右方向、平面視でこの一辺に直交する方向を前後方向と称する。
容器本体2は、図1及び図2に示すように、例えばポリプロピレンで形成されており、上下方向に長い矩形箱状の第1容器半体11及び第2容器半体12を組み合わせることによって構成されている。これら第1及び第2容器半体11、12は、左右方向に配列されている。
第1容器半体11は、図1及び図2(a)に示すように、側面視で矩形状の第1側壁部21と、第1側壁部21の周縁から左方向に向けて連設された矩形状の第1底壁部22、矩形状の第1天壁部23、矩形状の第1前壁部24及び矩形状の第1後壁部25と、を有する。
第1側壁部21には、側面視で環状の第1案内壁部26が左方向に向けて突設されている。第1案内壁部26は、第1側壁部21の周縁よりも第1容器半体11の内側において第1側壁部21の外周縁にほぼ沿って延在しており、第1案内壁部26よりも内側に保持体3及び内容物Xを収容する収容空間Sを画成する。第1案内壁部26のうち第1底壁部22に沿って前後方向に延在する部分は、側面視で上方に向けて開口するU字状をなすように湾曲している。また、第1案内壁部26のうち第1天壁部23に沿って前後方向に延在する部分の前端部は、前方に向かうに従って下方に向かうように湾曲している。さらに、第1案内壁部26は、第1底壁部22、第1天壁部23、第1前壁部24及び第1後壁部25よりも左方向に突出している。
第1案内壁部26のうち第1天壁部23に沿って延在する部分には、保持体3及び保持体3内に収容されている内容物Xが上端開口2Aを通して突出することを可能とし、右方向に窪む第1通過凹部26Aが形成されており、第1案内壁部26のうち第1後壁部25に沿って延在する部分の上下方向の中間部には、帯状部材4の後述する差込突部4Aが保持体3に係止すると共に容器本体2に対して昇降することを可能とする第1昇降凹部26Bが形成されている。
また、第1側壁部21には、左方向に突出し、第1案内壁部26との間に帯状部材4の容器本体2内での移動を案内する第1案内溝部11Aを画成する第1案内突部21Aが設けられている。この第1案内突部21Aは、第1底壁部22、第1天壁部23、第1前壁部24及び第1後壁部25に対して左方向に突出していない。
第1側壁部21の上下方向の中間部分には、円柱状の係止解除突部(係止解除機構)21Bが左方向に向けて突設されている。係止解除突部21Bは、第1底壁部22、第1天壁部23、第1前壁部24及び第1後壁部25に対して左方向に突出していない。また、第1側壁部21の下側部分には、円柱状の第1取付突部21Cが左方向に向けて突設されている。この第1取付突部21Cは、第1底壁部22、第1天壁部23、第1前壁部24及び第1後壁部25よりも左方向に突出しており、第1案内壁部26よりも左方向に突出している。
第1天壁部23には、左方向に開いた平面視で半円状の第1開口部23Aが画成されている。
第1後壁部25の上下方向の中間部には、第1昇降凹部26Bと同様に、帯状部材4の後述する差込突部4Aが保持体3に係止すると共に容器本体2に対して昇降することを可能とする第1案内凹部25Aが形成されている。また、第1後壁部25の上端部には、第1案内壁部26に連なり、操作体5の上昇を規制する第1規制壁部25Bが前方に向けて連設されている。
第2容器半体12は、第1容器半体11と同様に、図2(b)に示すように、第2側壁部31と、第2側壁部31の周縁から右方向に向けて連設された第2底壁部32、第2天壁部33、第2前壁部34及び第2後壁部35と、を有する。
第2側壁部31には、第1案内壁部26と同様に、側面視で環状の第2案内壁部36が右方向に向けて突設されている。第2案内壁部36は、第2底壁部32、第2天壁部33、第2前壁部34及び第2後壁部35に対して右方向に突出していないが、第1及び第2容器半体11、12を組み合わせた状態において、第1案内壁部26の先端に近接または当接する。なお、第2案内壁部36には、第1案内壁部26と同様に、第2通過凹部36A及び第2昇降凹部36Bが形成されている。そして、第2案内壁部36は、第1案内突部21Aと同様に第2側壁部31に形成された第2案内突部31Aと共に第2案内溝部12Aを画成する。第2案内溝部12Aは、第1案内溝部11Aと協働して帯状部材4を案内する案内溝部2Bを構成する。
第2側壁部31の下側部分には、円筒状の第2取付突部31Bが右方向に向けて突設されている。第2取付突部31B内には、第1取付突部21Cが嵌合される。
第2天壁部33には、右方向に向けて開口する平面視で半円状の第2開口部33Aが画成されており、第2天壁部33は、第1天壁部23と共に平面視で円状の上端開口2Aを画成する。
第2後壁部35には、第1案内凹部25Aと同様に、第2案内凹部35A及び第2規制壁部35Bが形成されている。
保持体3は、図1に示すように、容器本体2の収容空間Sに収容されており、内容物Xが収容される円筒状の中皿41と、中皿41を昇降可能に収容する円筒状のスリーブ42と、を有する。これら中皿41及びスリーブ42は、容器軸Oと同軸上に配設されている。
中皿41は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンなどで形成されており、中皿41の下端は、スリーブ42の下端よりも若干下方に位置し、中皿41の上端は、スリーブ42の上下方向の中間部に位置している。中皿41は、図3に示すように、円筒状の中皿本体51と、中皿本体51の上下方向の中間部から径方向内側に突設された平面視で円環状の環状フランジ52と、を有する。これら中皿本体51及び環状フランジ52は、容器軸Oと同軸に配設されている。
中皿本体51のうち環状フランジ52よりも下側の部分には、径方向に貫通する円柱状の差込孔部51Aが形成されている。また、中皿本体51の外周面には、シリコーンが塗布されており、スリーブ42との摩擦抵抗を低減している。
環状フランジ52上には、内容物Xの下端が当接している。
スリーブ42は、図1に示すように、例えばアルミニウムで形成されており、スリーブ42の下端は、容器本体2に形成された第1及び第2取付突部21C、31Bよりも上方に位置し、スリーブ42の上端は、容器本体2の第1及び第2規制壁部25B、35Bの上端よりも若干上方に位置している。
スリーブ42の外径は、上端開口2Aの内径よりも小径とされており、スリーブ42の内径は、中皿41の外径と同等となっている。そのため、スリーブ42の内周面には、中皿41の外周面が摺接している。また、スリーブ42の上端面は、図1及び図4に示すように、容器軸Oに対して傾斜している。
スリーブ42の下側部分には、図1及び図4(a)に示すように、側面視で「く」字状をなし、第1容器半体11の係止解除突部21Bが案内される係止解除スリット部(係止解除機構)45が形成されている。係止解除スリット部45は、側面視で周方向の一方向に向かうに従って上方に向かうように傾斜する傾斜部45Aと、傾斜部45Aの上端部から上方に向けて延在する第1上下方向延在部45Bと、を有する。係止解除突部21Bは、図1及び図6(a)に示すように、第1上下方向延在部45Bの上端部に受けられている。
また、スリーブ42の下側部分のうち係止解除スリット部45に対して周方向でずらした位置(例えば容器軸O回りに90°ずらした位置)には、図4(b)に示すように、側面視でL字状をなし、径方向に貫通する中皿昇降スリット部46が形成されている。中皿昇降スリット部46は、周方向に延在する周方向延在部46Aと、周方向延在部46Aの周方向の一端部から上方に向けて延在する第2上下方向延在部46Bと、を有する。
なお、第1上下方向延在部45Bの下端部からの傾斜部45Aの周方向における延在方向は、第2上下方向延在部46Bの下端部からの周方向延在部46Aの周方向における延在方向と反対方向となっている。また、中皿昇降スリット部46の上下方向の長さは、係止解除スリット部45の上下方向の長さと同等となっている。
帯状部材4は、図1に示すように、例えばポリエチレンや軟質のポリプロピレン、エラストマ、PETフィルムのような柔軟で湾曲可能な材料で形成されており、左右方向で見て後方に開いたC字状をなすように容器本体2に画成された案内溝部2B内に収容されている。また、帯状部材4は、図5に示すように、展開した状態において、細長い帯状をなしている。
帯状部材4の一端部には、図1及び図5に示すように、中皿41の差込孔部51A及びスリーブ42の中皿昇降スリット部46に差し込まれる円柱状の差込突部4Aが径方向内側に向けて突設されている。差込突部4Aは、図6に示すように、中皿昇降スリット部46の周方向延在部46Aの先端部に受けられており、スリーブ42のうち周方向延在部46Aの開口縁部に対して上下方向で係止している。
また、帯状部材4の一端部には、図5に示すように、操作体5を装着するための矩形筒状の第1装着突部4Bが径方向外側に向けて突設されている。
操作体5は、例えばポリプロピレンで形成されており、容器本体2の外側に配設されている。また、操作体5の内面には、帯状部材4の第1装着突部4Bの内側に嵌合される矩形柱状の第2装着突部5Aと、第2装着突部5Aを外側から囲む矩形筒状の囲繞筒部5Bと、が径方向内側に向けて突設されている。囲繞筒部5Bの左右方向の幅は、第1及び第2容器半体11、12によって形成される案内溝部2Bの左右方向の幅よりも若干小さくされている。また、囲繞筒部5Bの左右両側面の下端部には、左右方向に突出して第1及び第2後壁部25、35に対して操作体5を前方から係止させるための係止突部5Cが形成されている。
次に、以上のような構成の操出容器1の使用方法を説明する。
まず、操作体5を案内溝部2Bに沿って容器本体2に対して上方に摺動させる。操作体5を上昇させていくと、操作体5に連結されている帯状部材4は、操作体5によって引っ張られて案内溝部2Bに沿って移動し、帯状部材4の他端部は、容器本体2の上端開口2Aを開放する。
また、操作体5を上昇させていくと、帯状部材4の差込突部4Aと中皿41の差込孔部51Aとが上下方向で係止していると共に、差込突部4Aとスリーブ42の中皿昇降スリット部46とが上下方向で係止しているので、中皿41及びスリーブ42が一体的に容器本体2に対して上昇する。ここで、容器本体2の係止解除突部21Bは、スリーブ42の係止解除スリット部45のうち第1上下方向延在部45Bに沿って案内される。
操作体5をさらに上昇させて操作体5が案内溝部2Bの上下方向の中間にある係止解除位置に達すると、係止解除突部21Bが係止解除スリット部45のうち第1上下方向延在部45Bの下端に達した後に、図7及び図8(a)に示すように、第1上下方向延在部45Bの下端に連なる傾斜部45Aに沿って案内される。これにより、スリーブ42は、中皿41と共に容器本体2に対して容器軸O回りに回転する。このとき、帯状部材4の差込突部4Aは、図8(b)に示すように、中皿昇降スリット部46の周方向延在部46Aに沿って案内される。そのため、差込突部4Aとスリーブ42のうち中皿昇降スリット部46の開口縁部との係止状態は、解除される。また、差込突部4Aが係止解除スリット部45のうち傾斜部45Aの下端部に達しているので、スリーブ42の容器本体2に対する上昇が規制される。なお、この状態で、スリーブ42の上端部は、容器本体2の上端開口2Aから上方に突出している。
この状態で操作体5をさらに上昇させていくと、差込突部4Aが差込孔部51Aに係止しているので、図9及び図10に示すように、中皿41は、操作体5と共に容器本体2及びスリーブ42に対して上昇する。これにより、中皿41に収容されている内容物Xは、スリーブ42の上端縁から突出する。その後、操作体5が容器本体2の第1及び第2規制壁部25B、35Bに当接することにより、操作体5及び中皿41の容器本体2及びスリーブ42に対するさらなる上昇が規制される。
その後、内容物Xを適宜使用する。このとき、操作体5の下降は、操作体5と容器本体2との間の摩擦抵抗により規制される。
内容物Xを適宜使用した後、操作体5を容器本体2に対して下降させる。操作体5を下降させると、帯状部材4の差込突部4Aがスリーブ42の中皿昇降スリット部46のうち第2上下方向延在部46Bに沿って案内されるので、中皿41は、操作体5に連動して容器本体2及びスリーブ42に対して下降する。その後、操作体5をさらに下降させていくと、帯状部材4の差込突部4Aが中皿41の差込孔部51A及びスリーブ42の中皿昇降スリット部46と係止するので、中皿41及びスリーブ42は、操作体5に連動して容器本体2に対して下降する。また、帯状部材4は、操作体5に連動して案内溝部2Bに沿って押し込まれ、容器本体2の上端開口2Aを閉じる。
ここで、案内溝部2Bが角部分で湾曲しているので、帯状部材4が案内溝部2Bに沿って滑らかに移動する。
以上、本実施形態にかかる操出容器1によれば、操作体5を容器本体2に対して上昇させることにより、帯状部材4が容器本体2内で移動して容器本体2の上端開口2Aを開放する共に保持体3が容器本体2内で上昇するので、容器本体2の上端開口2Aの開放動作と内容物Xの操出動作とを一貫して行うことができ、操出容器1の操作性が向上する。
また、帯状部材4が容器本体2の蓋体としての機能を有しているので、帯状部材4の移動に連動して容器本体2の上端開口2Aを開閉する蓋体を別途設ける必要がなくなり、操出容器1全体の構成を簡素化できる。
さらに、中皿41及びスリーブ42を一体的に容器本体2に対して上昇させた後に中皿41をスリーブ42に対して上昇させており、スリーブ42に対する内容物Xの突出量を調整できるので、内容物Xが柔らかい材料で形成されている場合であっても、内容物Xの使用中に内容物Xが折れたり崩れたりすることを抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、操出容器は、操作体を容器本体の後壁部に沿って上昇させることによって、帯状部材が容器本体の上端開口を開放すると共に、保持体が容器本体内で上昇するように構成されているが、操作体を容器本体の前壁部に沿って下降させることによって、帯状部材が容器本体の上端開口を開放すると共に、保持体が容器本体内で上昇するように構成されてもよい。この場合、例えば、図11(a)に示すように、帯状部材4’の一端部に保持体3’を係止させると共に、帯状部材4’の一端部と他端部との間の中間部分であって容器本体2’の前壁部に沿って延在する部分に操作体5’を設けることにより、上述のように動作する操出容器1’を構成することができる。同様に、操出容器は、操作体を容器本体の底壁部に沿って後方へ移動させることによって、帯状部材が容器本体の上端開口を開放すると共に、保持体が容器本体内で上昇するように構成されてもよい。この場合、例えば、図11(b)に示すように、帯状部材4”の一端部に保持体3”を係止させると共に、帯状部材4”の一端部と他端部との間の中間部分であって容器本体2”の底壁部に沿って延在する部分に操作体5”を設けることにより、上述のように動作する操出容器1”を構成することができる。
また、操出容器は、操作体を帯状部材に取り付け、帯状部材の差込突部を中皿の差込孔部に差し込むことによって操作体、帯状部材及び中皿が容器本体に対して一体的に昇降するように構成されているが、他の構造を用いて一体的に昇降するように構成されてもよい。例えば図12に示す操出容器60では、中皿61が差込突部61Aを有し、帯状部材62には差込突部61Aが挿通される差込孔部62Aが形成され、操作体63には差込突部61Aが差し込まれる係止凹部63Aが形成されている。ここで、帯状部材62には、操作体63を装着するための第1装着突部4Bが設けられておらず、操作体63には、第2装着突部5Aが設けられていない。
同様に、帯状部材は、中皿及びスリーブに係止する差込突部を有しているが、操作体が差込突部を有していてもよい。また、帯状部材は、保持体に係止されているが、操作体が保持体に係止されてもよく、帯状部材及び操作体双方が保持体に係止されてもよい。
保持体は、中皿及びスリーブを有しているが、内容物を収容する中皿のみを有してもよい。また、保持体は、中皿及びスリーブが一体となって容器本体に対して上昇した後に中皿がスリーブ及び容器本体に対して上昇するように構成されているが、中皿及びスリーブが常に一体となって上昇するように構成されてもよい。すなわち、操出容器には、係止解除機構が設けられていなくてもよい。なお、係止解除機構は、容器本体に形成された係止解除突部とスリーブに形成された係止解除スリット部とによって構成されているが、他の機構によって構成されてもよい。
操作体は、容器本体に対してスライド移動することによって昇降しているが、他の機構によって容器本体に対して昇降してもよい。
帯状部材は、一端部が容器本体の上端開口を開閉しているが、帯状部材に上端開口の開放中に平面視で上端開口と位置合わせされてスリーブ及び内容物を通過させるための通過孔を形成し、帯状部材の一端部以外の部分によって容器本体の上端開口を開閉してもよい。
操作体及び帯状部材は、別体として形成されているが、一体的に形成されてもよい。
各構成部材の説明において、「矩形筒状」、「円筒状」などと記載しているが、楕円状や、三角形状、矩形状のような他の多角形状など、適宜他の形状であってもよい。
この発明によれば、操作性を向上させた操出容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1,1’,1”,60 操出容器、2,2’,2” 容器本体、2A 上端開口、3,3’,3” 保持体、4,4’,4”,62 帯状部材、5,5’,5”,63 操作体、21B 係止解除突部(係止解除機構)、41,61 中皿、42 スリーブ、45 係止解除スリット部(係止解除機構)

Claims (3)

  1. 有底筒状の容器本体と、
    内容物を保持し、前記容器本体内に昇降可能に収容された保持体と、
    前記容器本体内に収容され、前記容器本体の上端開口を開閉可能に閉塞する帯状部材と、
    前記帯状部材から前記容器本体の外側へ突設され、前記容器本体に対して往復移動可能な操作体と、
    を備え、
    前記保持体には、前記操作体及び前記帯状部材の少なくとも一方が係止され、
    前記操作体の前記容器本体に対する往復移動方向の一方向への移動に連動して、前記帯状部材が前記容器本体内で移動して前記容器本体の前記上端開口を開放すると共に、前記保持体が、前記容器本体に対して上昇し、
    前記帯状部材の一端部が、前記操作体及び前記保持体と連結されており、
    前記帯状部材の他端部が、前記上端開口を開閉可能に閉塞し、
    前記保持体が、前記帯状部材の前記一端部に取り付けられていることを特徴とする操出容器。
  2. 前記操作体が、前記容器本体に対して昇降可能であり、
    前記保持体が、前記操作体の前記容器本体に対する上昇に連動して、前記容器本体に対して上昇することを特徴とする請求項1に記載の操出容器。
  3. 前記保持体が、前記内容物を収容する筒状の中皿と、前記中皿を昇降可能に収容する筒状のスリーブと、を有し、
    前記操作体及び前記帯状部材の前記少なくとも一方が、前記中皿及び前記スリーブに係止しており、
    前記スリーブ及び前記容器本体が、前記操作体が前記容器本体に対して係止解除位置まで移動したときに前記スリーブと前記操作体との係止状態を解除させる係止解除機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の操出容器。
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