JP2015037192A - 耐湿性固体電解コンデンサーアセンブリ - Google Patents

耐湿性固体電解コンデンサーアセンブリ Download PDF

Info

Publication number
JP2015037192A
JP2015037192A JP2014159363A JP2014159363A JP2015037192A JP 2015037192 A JP2015037192 A JP 2015037192A JP 2014159363 A JP2014159363 A JP 2014159363A JP 2014159363 A JP2014159363 A JP 2014159363A JP 2015037192 A JP2015037192 A JP 2015037192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor assembly
capacitor
anode
layer
moisture barrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014159363A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6906884B2 (ja
Inventor
ビラー マーティン
Biller Martin
ビラー マーティン
ヴィルク ラディスラヴ
Ladislav Vilc
ヴィルク ラディスラヴ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Avx Components Corp
Original Assignee
AVX Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AVX Corp filed Critical AVX Corp
Publication of JP2015037192A publication Critical patent/JP2015037192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6906884B2 publication Critical patent/JP6906884B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/08Housing; Encapsulation
    • H01G9/10Sealing, e.g. of lead-in wires
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/008Terminals
    • H01G9/012Terminals specially adapted for solid capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/022Electrolytes; Absorbents
    • H01G9/025Solid electrolytes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/08Housing; Encapsulation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/15Solid electrolytic capacitors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

【課題】耐湿性固体電解コンデンサーアセンブリを提供する。
【解決手段】多層ケーシング内に位置決めされた固体電解コンデンサー要素を含むコンデンサーアセンブリを提供する。ケーシングは、コンデンサー要素の上に重なるカプセル化層と、カプセル化層の上に重なる湿気障壁層とを含む。ケーシングに使用される材料の慎重な制御を通じて、本発明者は、得られるコンデンサーアセンブリが、高い湿度レベル(例えば、85%の相対湿度)の存在下で機械的に安定し、同時に電気特性も示すことができることを見出した。例えば、カプセル化層は、コンデンサー要素に機械的安定性を与えることができる熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ)から形成することができる。湿気障壁層は、同じく疎水性材料から形成することができる。
【選択図】図1

Description

電解コンデンサー(例えば、タンタルコンデンサー)は、その体積効率、信頼性、及び処理適合性に起因して回路の設計において益々使用されている。例えば、開発された1つのタイプのコンデンサーは、タンタルアノードと、誘電体層と、導電性ポリマー固体電解質とを含む固体電解コンデンサーである。コンデンサーを外部環境から保護し、コンデンサーに良好な機械的安定性を与えるのを助けるために、それは、典型的にエポキシ樹脂でカプセル化される。そのようなエポキシ樹脂は、ほとんどの環境において適切であるが、それらは、それにも関わらずある一定の状況では問題になる可能性がある。例えば、ある一定のタイプの導電性ポリマー電解質(例えば、PEDT)は、湿気の存在下でそのようなポリマーが容易に酸化する傾向に起因して非常に感受性が高い。残念ながら、周囲環境における非常に高いレベルの湿気の存在(例えば、約85%又はそれよりも高い相対湿度)は、エポキシ樹脂を徐々に脆弱化又は劣化させる可能性があり、それによって最終的に少量の湿気がコンデンサーの内部に侵入するのを許してしまう場合がある。少量であっても、湿気は、導電性ポリマーの酸化をもたらし、かつ電気特性の急速な劣化を導く可能性がある。従って、高湿度環境において改善された性能を有するコンデンサーに対する必要性が現在存在する。
米国特許第6,322,912号明細書 米国特許第6,391,275号明細書 米国特許第6,416,730号明細書 米国特許第6,527,937号明細書 米国特許第6,576,099号明細書 米国特許第6,592,740号明細書 米国特許第6,639,787号明細書 米国特許第7,220,397号明細書 米国特許出願公開第2005/0019581号明細書 米国特許出願公開第2005/0103638号明細書 米国特許出願公開第2005/0013765号明細書 米国特許第6,197,252号明細書 米国特許第4,945,452号明細書 米国特許第6,987,663号明細書 米国特許第5,111,327号明細書 米国特許第6,635,729号明細書 米国特許第7,515,396号明細書 米国特許第5,457,862号明細書 米国特許第5,473,503号明細書 米国特許第5,729,428号明細書 米国特許第5,812,367号明細書 米国特許公開第2007/0064376号明細書 米国特許第6,674,635号明細書 米国特許出願公開第2006/0038304号明細書
Pozdeev−Freeman他著「固体タンタルコンデンサーの多孔質アノード中の限界酸素含有量(Critical Oxygen Content In Porous Anodes Of Solid Tantalum Capacitors)」、Journal of Materials Science:Materials In Electronics 9、(1998年)309〜311ページ
本発明の一実施形態に従って、コンデンサー要素と内部にコンデンサー要素が位置決めされた多層ケーシングとを含むコンデンサーアセンブリを開示する。コンデンサー要素は、焼結された多孔質アノード本体と、アノード本体の上に重なる誘電体層と、誘電体層の上に重なる固体電解質とを含む。多層ケーシングは、コンデンサー要素の上に重なるカプセル化層とカプセル化層の上に重なる湿気障壁層とを含む。カプセル化層は、熱硬化性樹脂を含み、湿気障壁層は、疎水性材料を含む。
本発明の他の特徴及び態様をより詳細に以下に示す。
当業者に向けた本発明のその最良のモードを含む完全かつ実施可能な開示は、添付図面を参照する本明細書の残りの部分でより具体的に示している。
本明細書及び図面における参照文字の反復的な使用は、本発明の同じか又は類似の特徴又は要素を表すように意図している。
本発明のコンデンサーアセンブリの一実施形態の概略図である。
当業者には、本発明の開示が例示的実施形態の説明に過ぎず、例示的な構成に実施される本発明の広義の態様を限定するように意図したものではないことは理解されるものとする。
一般的に言って、本発明は、多層ケーシング内に位置決めされた固体電解コンデンサー要素を含むコンデンサーアセンブリに関する。ケーシングは、コンデンサー要素の上に重なるカプセル化層と、カプセル化層の上に重なる湿気障壁層とを含む。ケーシングに使用される材料の慎重な制御を通じて、本発明者は、得られるコンデンサーアセンブリが、高い湿度レベル(例えば、85%の相対湿度)の存在下で機械的に安定し、同時に電気特性も示すことができることを見出した。例えば、カプセル化層は、コンデンサー要素に機械的安定性を与えることができる熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ)から形成することができる。同じく湿気障壁層は、水性媒質が湿潤することができないような面自由エネルギを有するいずれかの材料を意味する「疎水性材料」から形成することができる。例えば、この材料は、例えば、ASTM D7490−08に従って決定した場合に、約90°又はそれよりも大きく、一部の実施形態では約100°又はそれよりも大きく、更に一部の実施形態では約120°又はそれよりも大きい水との前進接触角及び/又は後退接触角を有することができる。そのような疎水性材料の低い面エネルギに起因して、湿気障壁層は、湿気に対して高い耐性を有するものになることができる。
ここで本発明の様々な実施形態をより詳細に以下に説明する。
I.コンデンサー要素
A.アノード
アノードのアノード本体は、バルブ金属組成から形成される。この組成の比電荷は、例えば、約2,000μF*V/gから約300,000mF*V/gまで、一部の実施形態では約3,000μF*V/gから約200,000μF*V/g又はそれよりも大きいものまで、更に一部の実施形態では約5,000から約80,000mF*V/gまで変化することができる。当業技術で一般に知られているように、比電荷は、使用される陽極酸化電圧をキャパシタンスに乗算じ、次に、この積を陽極酸化された電極本体の重量で割算することによって決定することができる。一般的に、バルブ金属組成は、タンタル、ニオブ、アルミニウム、ハフニウム、チタン、これらの合金、これらの酸化物、及びこれらの窒化物などのようなバルブ金属(すなわち、酸化機能を有する金属)又はバルブ金属ベース化合物を含む。例えば、バルブ金属組成は、1:1.0±1.0、一部の実施形態では1:1.0±0.3、一部の実施形態では1:1.0±0.1、更に一部の実施形態では1:1.0±0.05のニオブ対酸素の原子比を有するニオブ酸化物のようなニオブの導電性酸化物を含むことができる。ニオブ酸化物は、NbO0.7、NbO1.0、NbO1.1、及びNbO2とすることができる。そのようなバルブ金属酸化物の例は、Fifeに付与された米国特許第6,322,912号明細書、Fife他に付与された米国特許第6,391,275号明細書、Fife他に付与された米国特許第6,416,730号明細書、Fifeに付与された米国特許第6,527,937号明細書、Kimmel他に付与された米国特許第6,576,099号明細書、Fife他に付与された米国特許第6,592,740号明細書、Kimmel他に付与された米国特許第6,639,787号明細書、及びKimmel他に付与された米国特許第7,220,397号明細書、並びにSchnitterに付与された米国特許出願公開第2005/0019581号明細書、Schnitter他に付与された米国特許出願公開第2005/0103638号明細書、及びThomas他に付与された米国特許出願公開第2005/0013765号明細書に記載されている。
アノード本体を形成するのに、一般的に、バルブ金属組成の粉末が使用される。この粉末は、様々な形状、例えば、結節状のもの、角張ったもの、薄片など、並びにこれらの組合せのうちのいずれかの粒子を含むことができる。粉末中には、ある一定の追加成分を含めることができる。例えば、アノード本体を形成するようにプレスされた時に粒子が互いに十分に接着することを確実にするために、粉末を任意的に結合剤及び/又は潤滑剤と混合することができる。適切な結合剤は、例えば、ポリ(ビニルブチラール)と、ポリ(ビニルアセテート)と、ポリ(ビニルアルコール)と、ポリ(ビニルピロリドン)と、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及びメチルヒドロキシエチルセルロースのようなセルロース系ポリマーと、アタクチックポリプロピレン、ポリエチレンと、ポリエチレングリコール(例えば、Dow Chemical Co.からのCarbowax)と、ポリスチレン、ポリ(ブタジエン/スチレン)と、ポリアミド、ポリイミド、及びポリアクリルアミド、高分子量ポリエーテルと、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのコポリマーと、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、及びフルオロオレフィンコポリマーのようなフルオロポリマーと、ナトリウムポリアクリレート、ポリ(低級アルキルアクリレート)、ポリ(低級アルキルメタクリレート)、及び低級アルキルアクリレートと低級メタクリレートとのコポリマーのようなアクリルポリマーと、ステアリン酸及び他の石鹸性脂肪酸、植物ろう、マイクロワックス(精製パラフィン)のような脂肪酸及びろうと、類似のものとを含むことができる。結合剤は、溶媒中に溶解して分散させることができる。例示的な溶媒は、水及びアルコールなどを含むことができる。利用時には、結合剤及び/又は潤滑剤の百分率は、合計質量の重量で約0.1%から約8%までの様々なものとすることができる。しかし、結合剤及び/又は潤滑剤は、本発明では必ずしも必要とされないことは理解すべきである。
次に、得られる粉末をいずれかの従来の粉末プレスデバイスを用いて、ペレットを形成するように圧縮することができる。例えば、ダイと1つ又は複数のパンチとを含む単一ステーション圧縮プレスであるプレスモールドを使用することができる。これに代えて、ダイ及び単一の下側パンチしか用いないアンビル型の圧縮プレスモールドを使用することができる。単一ステーション圧縮プレスモールドは、単動、複動、浮動ダイ、可動盤、対向ラム、スクリュー、衝撃、ホットプレス、圧印、又はサイジングのような様々な機能を有するカムプレス、トグル/ナックルプレス、及び偏心/クランクプレスのようないくつかの基本的なタイプに対して利用可能である。粉末は、アノードリード(例えば、タンタルワイヤ)の周囲に圧縮することができる。これに代えて、アノードリードをアノード本体のプレス及び/又は焼結の後にアノード本体に取り付ける(例えば、溶接する)ことができることを更に理解しなければならない。
圧縮後に得られるアノード本体は、次に、例えば、正方形、矩形、円、楕円、三角形、六角形、七角形、五角形などのようないずれかの望ましい形状にダイスカットすることができる。面対容積比を高めてESRを最小にし、キャパシタンスの周波数応答を拡張するために、アノード本体は、1つ又はそれよりも多くの皺、溝、凹部、又は圧痕を含むことで「溝付き」形状を有することができる。次に、アノード本体には、いずれかの結合剤/潤滑剤のうちの全部ではないにしてもほとんどが除去される加熱段階を適用することができる。例えば、一般的に、アノード本体は、約150℃から約500℃までの温度で作動するオーブンによって加熱される。これに代えて、結合剤/潤滑剤は、Bishop他に付与された米国特許第6,197,252号明細書に記載されているように、ペレットを水溶液に接触させることによって除去することができる。その後に、多孔質の本体が焼結され、一体的な塊が形成される。焼結の温度、雰囲気、及び時間は、例えば、アノードのタイプ、アノードのサイズのような様々なファクタに基づく可能性がある。一般的に、焼結は、約800℃から約1900℃まで、一部の実施形態では約1000℃から約1500℃まで、更に一部の実施形態では約1100℃から約1400℃までの温度で約5分から約100分まで、一部の実施形態では約30分から約60分までの時間にわたって行われる。望ましい場合に、焼結は、アノードへの酸素原子の移動を制限する雰囲気中で行うことができる。例えば、焼結は、例えば、真空、不活性ガス、水素のような還元雰囲気中で行うことができる。還元雰囲気は、約10トルから約2000トルまで、一部の実施形態では約100トルから約1000トルまで、更に一部の実施形態では約100トルから約930トルまでの圧力にあるとすることができる。水素と他のガス(例えば、アルゴン又は窒素)との混合物を使用することができる。
得られるアノードは、比較的低い炭素含有量及び酸素含有量のみを有することができる。例えば、アノードは、約50ppmよりも多くない炭素、一部の実施形態では約10ppmよりも多くない炭素のみを有することができる。同じく、アノードは、約3500ppmよりも多くない酸素、一部の実施形態では約3000ppmよりも多くない酸素、更に一部の実施形態では約500ppmから約2500ppmまでの酸素のみを有することができる。酸素含有量は、LECO Oxygen Analyzerによって測定することができ、タンタル面上の天然酸化物中の酸素と、タンタル粒子中のバルク酸素とを含む。バルク酸素含有量は、溶解度限界に到達するまでタンタル中の酸素含有量の増大と共に線形に増大するタンタルの結晶格子の周期によって制御される。この方法は、Pozdeev−Freeman他著「固体タンタルコンデンサーの多孔質アノード中の限界酸素含有量(Critical Oxygen Content In Porous Anodes Of Solid Tantalum Capacitors)」、Journal of Materials Science:Materials In Electronics 9、(1998年)309〜311ページに記載されており、タンタルの結晶格子の周期を測定するのにX線回折解析(XRDA)が使用されている。焼結されたタンタルアノード中の酸素は、薄い天然面酸化物に限定することができ、一方、タンタルの大部分は、事実上酸素不在である。
上述したように、アノード本体には、そこから縦方向に延びるアノードリードを接続することができる。アノードリードは、ワイヤ、シートなどのような形態にあるとすることができ、例えば、タンタル、ニオブ、ニオブ酸化物のようなバルブ金属化合物から形成することができる。リードの接続は、リードを本体に溶接するか又は形成中にアノード本体内に埋め込むこと(例えば、圧縮及び/又は焼結の前に)のような公知の技術を用いて達成することができる。
誘電体も、アノード本体の上に重なるか、又はそれを被覆する。誘電体は、誘電体層がアノード本体を覆って及び/又はその内部に形成されるように、焼結されたアノードをアノードに通電することによって酸化する(「陽極酸化する」)ことによって形成することができる。例えば、タンタル(Ta)アノード本体を五酸化タンタル(Ta25)に陽極酸化することができる。一般的に、陽極酸化は、最初に、アノード本体に溶液を付加すること、例えば、アノード本体を電解質中に浸漬することによって実施することができる。一般的に、水(例えば、脱イオン水)のような溶媒が使用される。イオン導電率を改善するために、溶媒中で分離してイオンを形成する機能を有する化合物を使用することができる。そのような化合物の例は、例えば、電解質に関して以下に説明するもののような酸を含む。例えば、酸(例えば、リン酸)は、陽極酸化溶液の約0.01重量%から約5重量%まで、一部の実施形態では約0.05重量%から約0.8重量%まで、更に一部の実施形態では約0.1重量%から約0.5重量%までを構成することができる。必要に応じて酸の混合物を使用することができる。
陽極酸化溶液中に電流を流すことで誘電体層が形成される。形成電圧の値が、誘電体層の厚みを制御する。例えば、必要とされる電圧に達するまでは、最初に電源を定電流モードで構成することができる。その後に、アノード本体の面全域を覆って望ましい誘電体厚が形成されることを確実にするために、電源を定電位モードに切り換えることができる。当然ながら、パルス定電位法又はステップ定電位法のような他の公知の方法を使用することができる。陽極酸化が行われる電圧は、一般的に約4Vから約250Vまで、一部の実施形態では約9Vから約200Vまで、更に一部の実施形態では約20Vから約150Vまでの範囲に及ぶ。酸化中には、陽極酸化溶液は、例えば、約30℃又はそれよりも高く、一部の実施形態では約40℃から約200℃まで、更に一部の実施形態では約50℃から約100℃までの高温に保つことができる。陽極酸化は、周囲温度又はそれ未満で行うことができる。得られる誘電体層は、アノード本体の面上及びその孔隙内に形成することができる。
B.固体電解質
上述したように、誘電体の上には、一般的にコンデンサーにおけるカソードとして機能する固体電解質が重なる。例えば、硝酸第一マンガン(Mn(NO32)の熱分解により、二酸化マンガン固体電解質を形成することができる。そのような技術は、例えば、Sturmer他に付与された米国特許第4,945,452号明細書に記載されている。
これに代えて、固体電解質は、1つ又はそれよりも多くの導電性ポリマー層から形成することができる。そのような層内に使用される導電性ポリマーは、一般的にπ共役のものであり、酸化又は還元の後の導電率、例えば、酸化後の少なくとも約1μScm-1の導電率を有する。そのようなπ共役の導電性ポリマーの例は、例えば、ポリ複素環(例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン等)、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン、及びポリフェノラートなどを含む。一実施形態において、例えば、ポリマーは、以下の一般構造を有するもののような置換ポリチオフェンである。
Figure 2015037192
ここで、Tは、O又はSであり、Dは、任意的に置換されたC1からC5までアルキレンラジカル(例えば、メチレン、エチレン、n−プロピレン、n−ブチレン、n−ペンチレン等)であり、R7は、直鎖又は分枝の任意的に置換されたC1からC18までのアルキルラジカル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル又はiso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、又はtert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル等)、任意的に置換されたC5からC12までのシクロアルキルラジカル(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル等)、任意的に置換されたC6からC14までのアリールラジカル(例えば、フェニル、ナフチル等)、任意的に置換されたC7からC18までのアラルキルラジカル(例えば、ベンジル、o−トリル、m−トリル、p−トリル、2,3−キシリル、2,4−キシリル、2,5−キシリル、2−6キシリル、3−4−キシリル、3,5−キシリル、メシチル等)、任意的に置換されたC1からC4までのヒドロキシアルキルラジカル、又はヒドロキシルラジカルであり、qは、0から8までの整数、一部の実施形態では0から2まで、更に一実施形態では0であり、nは、2から5,000まで、一部の実施形態では4から2,000まで、更に一部の実施形態では5から1,000までである。ラジカル「D」又は「R7」に対する置換基の例は、例えば、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、ハロゲン、エーテル、チオエーテル、ジスルフィド、スルホキシド、スルホン、スルホネート、アミノ、アルデヒド、ケト、カルボン酸エステル、カルボン酸、カーボネート、カルボキシレート、シアノ、アルキルシラン、及びアルコキシシラン基、カルボキシルアミド基、並びに類似のものを含む。
特に適切なチオフェンポリマーは、「D」が、任意的に置換されたC2からC3までのアルキレンラジカルであるものである。例えば、ポリマーは、以下の一般構造を有する任意的に置換されたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とすることができる。
Figure 2015037192
上述したもののような導電性ポリマーを形成する方法は、当業技術で公知である。例えば、Merker他に付与された米国特許第6,987,663号明細書は、モノマー前駆体から置換ポリチオフェンを形成するための様々な技術を記載している。モノマー前駆体は、例えば、以下の構造を有することができる。
Figure 2015037192
ここで、T,D,R7は、上記に定めたものである。特に適切なチオフェンモノマーは、「D」が、任意的に置換されたC2からC3までのアルキレンラジカルであるものである。例えば、以下の一般構造を有する任意的に置換された3,4−アルキレンジオキシチオフェンを使用することができる。
Figure 2015037192
ここで、R7及びqは、上記に定めたものである。1つの特定の実施形態において、「q」は0である。3,4−エチレンジオキシチオフェンの市販物で適切な一例は、H.C.Starck GmbHからClevios(登録商標)Mという名称の下で入手可能である。Blohm他に付与された米国特許第5,111,327号明細書及びGroenendaal他に付与された米国特許第6,635,729号明細書にも他の適切なモノマーが記載されている。例えば、上述のモノマーのダイマー又はトリマーであるこれらのモノマーの誘導体を使用することができる。モノマーの高分子誘導体、すなわち、テトラマー、ペンタマー等は、本発明における使用に適している。これらの誘導体は、同じか又は異なるモノマー単位で構成され、純粋な形態、並びに互いの混合物及び/又はモノマーとの混合物に使用することができる。これらの前駆体の酸化又は還元された形態を使用することができる。
導電性ポリマー層を形成するのに、様々な方法を利用することができる。例えば、酸化触媒の存在下でモノマーを化学的に重合させることにより、原位置重合層を形成することができる。一般的に酸化触媒は、例えば、鉄(III)カチオン、銅(II)カチオン、クロム(VI)カチオン、セリウム(IV)カチオン、マンガン(IV)カチオン、マンガン(VII)カチオン、又はルテニウム(III)カチオンのような遷移金属カチオンを含む。導電性ポリマーに過剰電荷を与え、かつポリマーの導電率を安定化するために、ドーパントを使用することができる。一般的に、ドーパントは、スルホン酸のイオンのような無機アニオン又は有機アニオンを含む。ある一定の実施形態において、酸化触媒は、カチオン(例えば、遷移金属)とアニオン(例えば、スルホン酸)とを含む点で触媒機能とドーピング機能の両方を有する。例えば、酸化触媒は、鉄(III)ハロゲン化物(例えば、FeCl3)、又はFe(ClO43又はFe(SO43のような他の無機酸の鉄(III)塩、並びに有機ラジカルを含む有機酸及び無機酸の鉄(III)塩のような鉄(III)カチオンを含む遷移金属塩とすることができる。有機ラジカルを有する無機酸の鉄(III)塩の例は、例えば、C1からC20までのアルカノールの硫酸モノエステルの鉄(III)塩(例えば、ラウリル硫酸の鉄(III)塩)を含む。同様に、有機酸の鉄(III)塩の例は、C1からC20までのアルカンスルホン酸(例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、ブタンスルホン酸、又はドデカンスルホン酸)の鉄(III)塩、脂肪族ペルフルオロスルホン酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、ペルフルオロブタンスルホン酸、又はペルフルオロオクタンスルホン酸)の鉄(III)塩、脂肪族C1からC20までのカルボン酸(例えば、2−エチルヘキシルカルボン酸)の鉄(III)塩、脂肪族ペルフルオロカルボン酸(例えば、トリフルオロ酢酸又はペルフルオロオクタン酸)の鉄(III)塩、任意的にC1からC20までのアルキル基によって置換された芳香族スルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、o−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、又はドデシルベンゼンスルホン酸)の鉄(III)塩、シクロアルカンスルホン酸(例えば、カンフルスルホン酸)の鉄(III)塩などを含む。上述のこれらの鉄(III)塩の混合物を使用することができる。p−トルエンスルホン酸鉄(III)、o−トルエンスルホン酸鉄(III)、及びこれらの混合物は特に適切である。p−トルエンスルホン酸鉄(III)の市販物で適切な一例は、Heraeus CleviosからClevios(登録商標)Cという名称の下で入手可能である。
重合反応を開始するのに、酸化触媒とモノマーは、順次又は一緒のいずれかで付加することができる。これらの成分を付加するための適切な付加技術は、スクリーン印刷、浸漬、電気泳動コーティング、及び噴霧を含む。一例として、最初に、前駆体溶液を形成するためにモノマーを酸化触媒と混合することができる。混合物が形成された状態で、それをアノード部分に付加し、次に、面上に導電性コーティングが形成されるように重合させることができる。これに代えて、酸化触媒とモノマーを順次付加することができる。一実施形態において、例えば、酸化触媒は、有機溶媒(例えば、ブタノール)中に溶解され、次に、浸漬溶液として付加される。次に、溶媒をアノード部分から除去するためにアノード部分を乾燥させることができる。その後に、この部分をモノマーを含む溶液中に浸漬することができる。いかなる場合にも、重合は、使用される酸化剤と望ましい反応時間とに基づいて、一般的に約−10℃から約250℃まで、一部の実施形態では約0℃から約200℃までの温度で実施される。上述したもののような適切な重合技術は、Bilerに付与された米国特許第7,515,396号明細書により詳細に記載されていると考えられる。そのような導電性コーティングを付加するための更に他の方法は、Sakata他に付与された米国特許第5,457,862号明細書、Sakata他に付与された米国特許第5,473,503号明細書、Sakata他に付与された米国特許第5,729,428号明細書、Kudoh他に付与された米国特許第5,812,367号明細書に記載されていると考えられる。
原位置付加に加えて、導電性ポリマー固体電解質は、導電性ポリマー粒子の分散液の形態で付加することができる。分散液を使用する1つの利点は、それによってイオン移動に起因する高電界の下で誘電体の破壊をもたらす可能性がある原位置重合中に生成されるイオン化学種(例えば、Fe2+又はFe3+)の存在を最小にすることができる点である。従って、導電性ポリマーを原位置重合によってではなく分散液として付加することにより、得られるコンデンサーは、比較的高い「破壊電圧」を示すことができる。アノードの良好な含浸を可能にするために、分散液に使用される粒子は、一般的に小さいサイズ、例えば、約1ナノメートルから約150ナノメートルまで、一部の実施形態では約2ナノメートルから約50ナノメートルまで、更に一部の実施形態では約5ナノメートルから約40ナノメートルまでの平均サイズ(例えば、直径)を有する。粒径は、超遠心分離、レーザ回折のような公知の技術を用いて決定することができる。粒子の形状も同じく様々なものとすることができる。1つの特定の実施形態において、例えば、粒子の形状は球形である。しかし、例えば、板、棹、円盤、棒、管、不規則形状のような他の形状も本発明によって考えられていることは理解されるものとする。分散液中の粒子の濃度は、分散液の望ましい粘性と、分散液をコンデンサーに付加する特定の方式とに依存して様々なものとすることができる。しかし、一般的に、粒子は、分散液の約0.1重量%から約10重量%まで、一部の実施形態では約0.4重量%から約5重量%まで、更に一部の実施形態では約0.5重量%から約4重量%までを構成する。
分散液はまた、粒子の安定性を改善する対イオンを一般的に含む。すなわち、一般的に、導電性ポリマー(例えば、ポリチオフェン又はその誘導体)は、中性又は陽性(カチオン性)である主ポリマー鎖上に電荷を有する。例えば、ポリチオフェン誘導体は、一般的に、主ポリマー鎖内に陽電荷を保持する。一部の場合には、ポリマーは、構造単位内に陽電荷と陰電荷を有することができ、陽電荷は主鎖上に位置し、陰電荷は、任意的にスルホン酸基又はカルボキシレート基のようなラジカル「R」の置換基上に位置する。主鎖の陽電荷は、ラジカル「R」上に任意的に存在するアニオン基で部分的又は完全に飽和することができる。全体として見ると、これらの場合に、ポリチオフェンは、カチオン性、中性、又は更にアニオン性のものとすることができる。それにも関わらず、ポリチオフェンの主鎖が陽電荷を有するので、これらのポリチオフェンは、全てカチオン性ポリチオフェンと見なされる。
この対イオンは、導電性ポリマーの電荷を中和するモノマーアニオン又はポリマーアニオンとすることができる。ポリマーアニオンは、例えば、ポリマーカルボン酸(例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマーレイン酸等)、ポリマースルホン酸(例えば、ポリスチレンスルホン酸(「PSS」)、及びポリビニルスルホン酸等)などのアニオンとすることができる。これらの酸は、コポリマー、例えば、アクリル酸エステル及びスチレンのような他の重合可能モノマーを有するビニルカルボン酸及びビニルスルホン酸のコポリマーとすることができる。同様に、適切なモノマーアニオンは、例えば、C1からC20までのアルカンスルホン酸(例えば、ドデカンスルホン酸)、脂肪族ペルフルオロスルホン酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸、ペルフルオロブタンスルホン酸、又はペルフルオロオクタンスルホン酸)、脂肪族C1からC20までのカルボン酸(例えば、2−エチル−ヘキシルカルボン酸)、脂肪族ペルフルオロカルボン酸(例えば、トリフルオロ酢酸又はペルフルオロオクタン酸)、任意的にC1からC20までのアルキル基によって置換された芳香族スルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、o−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、又はドデシルベンゼンスルホン酸)、及びシクロアルカンスルホン酸(例えば、カンフルスルホン酸、又はテトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸、過塩素酸、ヘキサフルオロアンチモン酸、ヘキサフルオロヒ酸、又はヘキサクロロアンチモン酸)などのアニオンを含む。特に適切な対アニオンは、ポリマーカルボン酸又はポリマースルホン酸(例えば、ポリスチレンスルホン酸(「PSS」))のようなポリマーアニオンである。一般的に、そのようなポリマーアニオンの分子量は、約1,000から約2,000,000まで、一部の実施形態では約2,000から約500,000までの範囲に及ぶ。
使用時には、分散液及び得られる層中の導電性ポリマーに対するそのような対イオンの比は、一般的に、約0.5:1から約50:1まで、一部の実施形態では約1:1から約30:1まで、更に一部の実施形態では約2:1から約20:1までである。上述の重量比を参照すると、電気的に導電性を有するポリマーの重量は、重合中に完全な変換が発生すると仮定して、使用されるモノマーの計量された分量に対応する。
ポリマー分散液は、様々な公知の技術を用いて、例えば、スピンコーティング、含浸、注入、滴下付加、注射、噴霧、ドクターブレーディング、はけ塗り、印刷(例えば、インクジェット印刷、スクリーン印刷、又はパッド印刷)、又は浸漬によって付加することができる。分散液の粘性は、使用される付加技術に依存して様々なものとすることができるが、一般的に、約0.1mPa*sから約100,000mPa*sまで(100s-1の剪断速度において測定した場合)、一部の実施形態では約1mPa*sから約10,000mPa*sまで、一部の実施形態では約10mPa*sから約1,500mPa*sまで、更に一部の実施形態では約100mPa*sから約1000mPa*sまでである。付加された状態で、層を乾燥及び/又は洗浄することができる。望ましい厚みに到達するように、このようにして1つ又はそれよりも多くの追加の層を形成することができる。一般的に、この粒子分散液によって形成される層の合計厚みは、約1μmから約50μmまで、一部の実施形態では約5μmから約20μmまでである。導電性ポリマーに対する対イオンの重量比は、同じく約0.5:1から約50:1まで、一部の実施形態では約1:1から約30:1まで、更に一部の実施形態では約2:1から約20:1までである。
ある一定の実施形態において、固体電解質中に、ヒドロキシル官能性非イオンポリマーを含めることができる。一般的に、「ヒドロキシ官能性」という表現は、化合物が少なくとも1つのヒドロキシル官能基を含み、溶媒の存在下でそのような官能基を有する機能を有することを意味する。理論によって限定されるように意図することなく、ヒドロキシ官能性非イオンポリマーは、導電性ポリマーと、一般的に高い形成電圧の結果として本質的に比較的滑らかな面との間の接触度を改善することができると考えられる。ある分子量を有するヒドロキシ官能性ポリマーの使用は、高電圧での化学分解の可能性を最小にすることができると考えられる。例えば、ヒドロキシ官能性ポリマーの分子量は、1モル当たり約100グラムから10,000グラムまで、一部の実施形態では約200から2,000まで、一部の実施形態では約300から約1,200まで、更に一部の実施形態では約400から約800までとすることができる。
一般的に、様々なヒドロキシ官能性非イオンポリマーのうちのいずれかをこの目的に使用することができる。一実施形態において、例えば、ヒドロキシ官能性ポリマーは、ポリアルキレンエーテルである。ポリアルキレンエーテルは、ポリアルキレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエピクロロヒドリン等)、ポリオキセタン、ポリフェニレンエーテル、及びポリエーテルケトンなどを含むことができる。典型的には、ポリアルキレンエーテルは、末端ヒドロキシ基を有する主に直鎖非イオンポリマーである。特に適切なものは、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、又はテトラヒドロフランの水への重付加によって生成されるポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリテトラメチレングリコール(ポリテトラヒドロフラン)である。ポリアルキレンエーテルは、ジオール又はポリオールからの重縮合反応によって調製することができる。ジオール成分は、特に、5個から36個までの炭素原子を含む飽和又は不飽和、分枝又は非分枝の脂肪族ジヒドロキシ化合物又は芳香族ジヒドロキシ化合物、例えば、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ネオペンチルグリコール、ビス−(ヒドロキシメチル)−シクロヘキサン、ビスフェノールA、ダイマージオール、水素化ダイマージオール、又は更に言及したジオールの混合物等から選択することができる。更に、重合反応では、例えば、グリセロール、ジグリセロール、及びポリグリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、並びにソルビトールを含む多価アルコールを使用することができる。
上述したものに加えて、本発明では、他のヒドロキシ官能性非イオンポリマーを使用することができる。そのようなポリマーの一部の例は、例えば、エトキシル化アルキルフェノール、エトキシル化又はプロポキシル化されたC6〜C24の脂肪アルコール、CH3−(CH210-16−(O−C241-25−OHという一般化学式を有するポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル(例えば、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル及びペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル)、CH3−(CH210-16−(O−C361-25−OHという一般化学式を有するポリオキシプロピレングリコールアルキルエーテル、C817−(C64)−(O−C241-25−OHという一般化学式を有するポリオキシエチレングリコールオクチルフェノールエーテル(例えば、Triton(登録商標)X−100)、C919−(C64)−(O−C241-25−OHという一般化学式を有するポリオキシエチレングリコールアルキルフェノールエーテル(例えば、ノノキシノール−9)、ポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル(例えば、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウリン酸塩、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミチン酸塩、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアリン酸塩、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレイン酸塩、PEG−20メチルグルコースジステアリン酸塩、PEG−20メチルグルコースセスキステアリン酸塩、PEG−80ひまし油、PEG−20ひまし油、PEG−3ひまし油、PEG600ジオレイン酸塩、及びPEG400ジオレイン酸塩)、及びポリオキシエチレングリセロールアルキルエステル(例えば、ポリオキシエチレン−23グリセロールラウリン酸塩及びポリオキシエチレン−20グリセロールステアリン酸塩)、C8〜C24の脂肪酸のポリオキシエチレングリコールエーテル(例えば、ポリオキシエチレン−10セチルエーテル、ポリオキシエチレン−10ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン−20セチルエーテル、ポリオキシエチレン−10オレイルエーテル、ポリオキシエチレン−20オレイルエーテル、ポリオキシエチレン−20イソヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレン−15トリデシルエーテル、及びポリオキシエチレン−6トリデシルエーテル)、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールとのブロックコポリマー(例えば、ポロクサマー)など、並びにこれらの混合物を含む。
ヒドロキシ官能性非イオンポリマーは、様々な異なる手法で固体電解質中に組み込むことができる。ある一定の実施形態において、例えば、非イオンポリマーは、上述の方法(例えば、原位置重合又は予備重合させた粒子分散液)によって形成されたいずれかの導電性ポリマー層内に単純に組み込むことができる。そのような実施形態において、層中の非イオンポリマーの濃度は、約1重量%から約50重量%まで、一部の実施形態では約5重量%から約40重量%、更に一部の実施形態では約10重量%から約30重量%までとすることができる。
しかし、他の実施形態において、非イオンポリマーは、最初のポリマー層が形成された後に付加することができる。そのような実施形態において、非イオンポリマーを付加するのに使用される技術は、様々なものとすることができる。例えば、非イオンポリマーは、液体溶液の形態で液浸、浸漬、注入、滴下、注射、噴霧、散布、拡散、又は印刷、例えば、インクジェット印刷、スクリーン印刷、又はタンポン印刷のような様々な方法を用いて付加することができる。溶液において、水、アルコール、又はこれらの混合物のような当業者に公知の溶媒を使用することができる。そのような溶液中の非イオンポリマーの濃度は、一般的に約5重量%から約95重量%まで、一部の実施形態では約10重量%から約70重量%まで、更に一部の実施形態では約15重量%から約50重量%までの範囲に及ぶ。望ましい場合に、そのような溶液は、導電性ポリマーがほぼ不在のものとすることができる。例えば、導電性ポリマーは、溶液の約2重量%又はそれ未満、一部の実施形態では約1重量%又はそれ未満、更に一部の実施形態では約0.5重量%又はそれ未満を構成することができる。
しかし、これに代えて、導電性ポリマーを非イオンポリマーとの組合せに使用することも望ましい場合がある。例えば、ある一定の実施形態において、「第1」の層がアノード本体に付加された後に、導電性ポリマー(例えば、原位置重合又は予備重合させた粒子)と非イオンポリマーとを含む「第2」の層がアノードに付加される。使用時には、第2のポリマー層の導電性粒子は上述したものと同様であるが、これらは、第1の層において任意的に使用されるものに等しい必要はない。いかなる場合にも、非イオンポリマーの濃度は、一般的に約1重量%から約50重量%まで、一部の実施形態では約5重量%から約40重量%まで、更に一部の実施形態では約10重量%から約30重量%までである。同様に、非イオンポリマーが第2の層に使用される実施形態において、第1の層は、そのような非イオンポリマーが一般的に不在のものであることが望ましい場合がある。例えば、非イオンポリマーは、約2重量%又はそれ未満、一部の実施形態では約1重量%又はそれ未満、更に一部の実施形態では約0.5重量%又はそれ未満を構成することができる。付加された状態で、第2の層を乾燥及び/又は洗浄することができる。望ましい厚みに到達するように、1つ又はそれよりも多くの追加の層を上述の方式で形成することができる。一般的に、第2のポリマー分散液によって形成される層の合計厚みは、約0.1μmから約5μmまで、一部の実施形態では約0.1μmから約3μmまで、更に一部の実施形態では約0.2μmから約1μmまでである。
C.外部ポリマーコーティング
必須ではないが、アノード本体には、外部ポリマーコーティングを付加することができ、外部ポリマーコーティングは、固体電解質の上に重なることができる。一般的に、外部ポリマーコーティングは、上記により詳細に記載したもののような予備重合させた導電性粒子の分散液から形成された1つ又はそれよりも多くの層を含む。外部コーティングは、誘電体への接着を強めるようにコンデンサー本体の縁部領域内に深く侵入する可能性を有し、等価直列抵抗及び漏れ電流を低減することができる機械的により堅固な部分をもたらすことができる。一般的に、アノード本体の内側を含浸状態にするのではなく、縁部カバレージの程度を改善することが意図されるので、外部コーティングに使用される粒子は、典型的には、固体電解質のいずれかの任意的な分散液に使用されるものよりも大きいサイズを有する。例えば、固体電解質のいずれかの分散液に使用される粒子の平均サイズに対する外部コーティングポリマーに使用される粒子の平均サイズの比は、一般的に約1.5から約30まで、一部の実施形態では約2から約20まで、更に一部の実施形態では約5から約15までである。例えば、外部コーティングの分散液に使用される粒子は、約50ナノメートルから約500ナノメートルまで、一部の実施形態では約80ナノメートルから約250ナノメートルまで、更に一部の実施形態では約100ナノメートルから約200ナノメートルまでの平均サイズを有することができる。
望ましい場合に、固体電解質への接着程度を高めるために、外部ポリマーコーティングにおいて架橋剤を使用することができる。一般的に、架橋剤は、外部コーティングに使用される分散液の付加の前に付加される。適切な架橋剤は、例えば、Merker他に付与された米国特許公開第2007/0064376号明細書に記載されており、例えば、アミン(例えば、ジアミン、トリアミン、オリゴマー、アミン、ポリアミン等)、Mg、Al、Ca、Fe、Cr、Mn、Ba、Ti、Co、Ni、Cu、Ru、Ce、又はZnの塩又は化合物、ホスホニウム化合物、スルホニウム化合物のような多価金属カチオンなどを含む。特に適切な例は、例えば、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ビス(アミノ−メチル)シクロヘキサン、エチレンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,7−ヘプタンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,9−ノナンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,12−ドデカンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,4−ブタンジアミンなど、並びにこれらの混合物を含む。
典型的には、架橋剤は、25℃で測定されたpHが1から10まで、一部の実施形態では2から7まで、更に一部の実施形態では3から6までの溶液又は分散液から付加される。望ましいpHレベルに到達するのを助けるために、酸性化合物を使用することができる。架橋剤のための溶媒又は分散剤の例は、水、又はアルコール、ケトン、カルボン酸エステルのような有機溶媒を含む。架橋剤は、スピンコーティング、含浸、キャスティング、滴下付加、噴霧付加、蒸着、スパッタリング、昇華、ナイフコーティング、塗布、又は印刷、例えば、インクジェット印刷、スクリーン印刷、又はパッド印刷のようないずれかの公知の処理によってコンデンサー本体に付加することができる。付加された状態で、ポリマー分散液の付加の前に架橋剤を乾燥させることができる。次に、望ましい厚みに到達するまでこの処理を繰り返すことができる。例えば、架橋剤及び分散液層を含む外部ポリマーコーティング全体の合計厚みは、約1μmから約50μmまで、一部の実施形態では約2μmから約40μmまで、更に一部の実施形態では約5μmから約20μmまでの範囲に及ぶとすることができる。
D.コンデンサーの他の構成要素
望ましい場合に、コンデンサーは、当業技術で公知のもののような他の層を含むことができる。例えば、誘電体と固体電解質の間に比較的絶縁性の樹脂材料(天然又は合成)の接着層を形成することができる。そのような材料は、約10Ω・cmよりも大きい、一部の実施形態では約100Ω・cmよりも大きい、一部の実施形態では約1,000Ω・cmよりも大きい、一部の実施形態では約1x105Ω・cmよりも大きい、更に一部の実施形態では一部の実施形態では約1x1010Ω・cmよりも大きい比抵抗率を有することができる。本発明に対して利用することができる一部の樹脂材料は、ポリウレタン、ポリスチレン、不飽和脂肪酸又は飽和脂肪酸のエステル(例えば、グリセリド)などを含むが、これらに限定されない。例えば、適切な脂肪酸エステルは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、エレオステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アロイリチン酸、シェロール酸などエステルを含むが、これらに限定されない。これらの脂肪酸エステルは、得られる膜が安定した層に急速に重合するのを可能にする「乾性油」を形成するように比較的複雑な組合せに使用される場合に特に有利であることが見出されている。そのような乾性油は、それぞれ1つ、2つ、及び3つのエステル化された脂肪アシル残留物を有するグリセロール骨格を有するモノグリセリド、ジグリセリド、及び/又はトリグリセリドを含むことができる。例えば、使用することができる一部の適切な乾性油は、オリーブ油、亜麻仁油、ひまし油、きり油、大豆油、及びシェラックを含むが、これらに限定されない。これら及び他の保護コーティング材料は、Fife他に付与された米国特許第6,674,635号明細書により詳細に記載されている。
望ましい場合に、この部分には、炭素層(例えば、グラファイト)及び銀層をそれぞれ付加することができる。銀コーティングは、例えば、コンデンサーにおいて半田付け可能な導体、接触層、及び/又は集電体として機能することができ、炭素コーティングは、銀コーティングと固体電解質の接触を制限することができる。そのようなコーティングは、固体電解質の一部又は全てを覆うことができる。
II.ケーシング
A.カプセル化層
望ましい程度の機械的安定性に到達するのを助けるために、一般的に、熱硬化性樹脂からカプセル化層を形成することができる。そのような樹脂の例は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂などを含む。エポキシ樹脂は、カプセル化層における使用に特に適している。適切なエポキシ樹脂の例は、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、オルトクレゾールノボラック型エポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、及びビフェニル型エポキシ樹脂のようなグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、シクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ヘテロ環状エポキシ樹脂などを含む。
望ましい場合に、カプセル化層において硬化を促進するのを助けるために、硬化剤を使用することができる。使用時には、硬化剤は、一般的にカプセル化層の約0.1重量%から約20重量%までを構成する。例示的な硬化剤は、例えば、アミン、過酸化物、無水物、フェノール化合物、シラン、酸無水物化合物、及びこれらの組合せを含む。適切な硬化剤の特定の例は、ジシアンジアミド、1−(2シアノエチル)2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル2−メチルイミダゾール、エチルシアノプロピルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、2,4−ジシアノ−6,2−メチルイミダゾリル−(1)−エチル−s−トリアジン、及び2,4−ジシアノ−6,2−ウンデシルイミダゾリル−(1)−エチル−s−トリアジン、並びに1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾリウムトリメリテート、2−メチルイミダゾリウムイソシアヌレート、2−エチル−4−メチルイミダゾリウムテトラフェニルボレート及び2−エチル−1,4−ジメチルイミダゾリウムテトラフェニルボレートのようなイミダゾリウム塩である。更に他の有利な硬化剤は、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリス(ジメトキシフェニル)ホスフィン、トリス(ヒドロキシプロピル)ホスフィン、及びトリス(シアノエチル)ホスフィンのようなホスフィン化合物、テトラフェニルホスホニウム−テトラフェニルボレート、メチルトリブチルホスホニウム−テトラフェニルボレート、及びメチルトリシアノエチルホスホニウムテトラフェニルボレートのようなホスホニウム塩、2,4,6−トリス(ジメチルアミノエチル)フェノール、ベンジルメチルアミン、テトラメチルブチルグアニジン、N−メチルピペラジン、及び2−ジメチルアミノ−1−ピロリンのようなアミン、トリエチルアンモニウムテトラフェニルボレートのようなアンモニウム塩、1,5−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]−5−ノネン、及び1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]−オクタンのようなジアザビシクロ化合物、テトラフェニルボレートのようなジアザビシクロ化合物の塩、フェノール塩、フェノールノボラック塩、並びに2−エチルヘキサン酸塩、及び類似のものを含む。
例えば、光開始剤、粘度調整剤、懸濁補助剤、顔料、応力低下剤、非導電性充填剤、安定剤のような更に他の添加剤を使用することができる。適切な光開始剤は、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインn−プロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2ジヒドロキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、4,4−ビスジアリルアミノベンゾフェノン、4−ジメチルアミノ安息香酸、アルキル4−ジメチルアミノ安息香酸塩、2−エチルアントラキノン、キサントン、チオキサントン、2−クロロチオキサントンなどを含むことができる。同様に、非導電性充填剤は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシウム酸化物、鉄酸化物、銅酸化物、沸石、ケイ酸塩、粘土(例えば、スメクタイト粘土)のような無機酸化物粒子、並びにこれらの合成物(例えば、アルミナ被覆シリカ粒子)、及びこれらの混合物を含むことができる。ある一定の実施形態において、シリカ及び/又はケイ酸塩のようなシリコン原子を含む充填剤は、例えば、シリコン−酸素結合によってカプセル化層に結合する湿気障壁層の機能を高めるのに特に適する場合がある。使用時には、そのような充填剤は、例えば、カプセル化層の約20重量%から約95重量%まで、一部の実施形態では約50重量%から約85重量%までを構成することができる。
B.湿気障壁層
上述したように、湿気障壁層は、一般的に疎水性材料から形成される。特に適切な疎水性材料は、低面エネルギエラストマー、例えば、フルオロポリマー、シリコーン等である。例えば、フルオロポリマーは、水素原子の一部又は全てがフッ素原子で置換された炭化水素骨格ポリマーを含むことができる。骨格ポリマーは、ポリオレフィン系とし、フッ素置換不飽和オレフィンモノマーから形成することができる。フルオロポリマーは、そのようなフッ素置換モノマーのホモポリマー、又はフッ素置換モノマーのコポリマー、又はフッ素置換モノマーと非フッ素置換モノマーとの混合物とすることができる。フルオロポリマーは、フッ素原子に加えて、他のハロゲン原子、例えば、塩素原子及び臭素原子で置換することができる。本発明における使用に向けてフルオロポリマーを形成するのに適する代表的なモノマーは、テトラフルオロエチレン(「TFE」)、フッ化ビニリデン(「VF2」)、ヘキサフルオロプロピレン(「HFP」)、クロロトリフルオロエチレン(「CTFE」)ペルフルオロエチルビニルエーテル(「PEVE」)、ペルフルオロメチルビニルエーテル(「PMVE」)、ペルフルオロプロピルビニルエーテル(「PPVE」)など、並びにこれらの混合物である。適切なフルオロポリマーの特定例は、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)、ペルフルオロアルキルビニルエーテル(「PVE」)、ポリ(テトラフルオロエチレン−co−ペルフルオロアルキルビニルエーテル)(「PFA」)、フッ素化エチレンプロピレンコポリマー(「FEP」)、エチレンテトラフルオロエチレンコポリマー(「ETFE」)、フッ化ポリビニリデン(「PVDF」)、ポリクロロトリフルオロエチレン(「PCTFE」)、並びにVF2及び/又はHFPを有するTEEコポリマー、及びこれらの混合物を含む。
シリコーンエラストマーも、本発明の湿気障壁層における使用に適している。そのようなエラストマーは、一般的に、以下の一般化学式を有するもののようなポリオルガノシロキサンからもたらされる。
Figure 2015037192
ここで、xは、1よりも大きい整数であり、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、及びR8は、一般的に1個から約20個までの炭素原子を含む独立して一価の基、例えば、アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ペンチル、オクチル、ウンデシル、オクタデシル等)、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等)、カルボキシアルキル基(例えば、アセチル)、シクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル)、アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、ブテニル、ヘキセニル等)、アリール基(例えば、フェニル、トリル、キシリル、ベンジル、2−フェニルエチル等)、及びハロゲン化炭化水素基(例えば、3,3,3−トリフルオロプロピル、3−クロロプロピル、ジクロロフェニル等)である。そのようなポリオルガノシロキサンの例は、例えば、ポリジメチルシロキサン(「PDMS」)、ポリメチル水素シロキサン、ジメチルジフェニルポリシロキサン、ジメチル/メチルフェニルポリシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、メチルフェニル/ジメチルシロキサン、ビニルジメチル終端ポリジメチルシロキサン、ビニルメチル/ジメチルポリシロキサン、ビニルジメチル終端ビニルメチル/ジメチルポリシロキサン、ジビニルメチル終端ポリジメチルシロキサン、ビニルフェニルメチル終端ポリジメチルシロキサン、ジメチルヒドロ終端ポリジメチルシロキサン、メチルヒドロ/ジメチルポリシロキサン、メチルヒドロ終端メチルオクチルポリシロキサン、メチルヒドロ/フェニルメチルポリシロキサン、フルオロ変性ポリシロキサンなどを含むことができる。エラストマーを形成するために、ポリオルガノシロキサンは、例えば、触媒硬化(例えば、プラチナ触媒)、室温加硫、湿気硬化のような様々な公知の技術のうちのいずれかを用いて架橋することができる。Rが、H、アルキル(例えば、メチル)、アルケニル、及びカルボキシアルキル(例えば、アセチル)などである時に、化学式Si−ORを有するアルコキシシランのような架橋剤を使用することができる。
ある一定の実施形態において、フルオロ変性シリコーンエラストマーを使用することができる。一般的に、そのようなエラストマーは、シリコン原子に直接又はアルキレン基を通して結合された1つ又はそれよりも多くのフッ素化炭化水素基を含む。特に適切なフッ素化炭化水素基は、以下の一般化学式によって表されるペルフルオロアルキレンである。
p2p+1q2q
ここで、pは、1から12まで、一部の実施形態では2から10までの整数であり、qは、0から8までの整数、一部の実施形態では2又は3からの整数であり、p+qは、一般的に1から12までである。特定の例は、例えば、CF3−C24−、C49−C24−、C613−C24−、C817−C24−、C817−C36−、CF3−、C37−、C49−、C817−、C613などを含むことができる。例えば、1つの適切なフルオロ変性シリコーンエラストマーは、トリフルオロプロピルシロキサン変性ジメチルポリシロキサンのようなトリフルオロプロピル変性ポリシロキサンから誘導することができる。フルオロ変性シリコーンは、約5モル%から約95モル%まで、一部の実施形態では約40モル%から約60モル%のフルオロ基、例えば、トリフルオロプロピルシロキサンを含むことができる。
低い面エネルギのエラストマーに加えて、光開始剤、粘度調整剤、懸濁補助剤、顔料、応力低下剤、非導電性充填剤(例えば、粘土、シリカ、アルミナ等)、安定剤などを湿気障壁層に対して使用することができる。使用時には、そのような添加剤は、一般的に湿気障壁層の約0.1重量%から約20重量%を構成する。
III.端子
コンデンサーアセンブリは、コンデンサー要素のアノードと電気接続状態にある(例えば、アノードリードを通過して)アノード端子と、コンデンサー要素の固体電解質と電気接続状態にあるカソード端子とを含むことができる。端子を形成するのに、導電性金属(例えば、銅、ニッケル、銀、ニッケル、亜鉛、錫、パラジウム、鉛、銅、アルミニウム、モリブデン、チタン、鉄、ジルコニウム、マグネシウム、及びこれらの合金)のようないずれかの導電材料を使用することができる。特に適切な導電材料は、例えば、銅、銅合金(例えば、銅−ジルコニウム、銅−マグネシウム、銅−亜鉛、又は銅−鉄)、ニッケル、及びニッケル合金(例えば、ニッケル−鉄)を含む。端子の厚みは、一般的に、コンデンサーの厚みを最小にするように選択される。例えば、端子の厚みは、約0.05ミリメートルから約1ミリメートルまで、一部の実施形態では約0.05ミリメートルから約0.5ミリメートルまで、更に約0.07ミリメートルから約0.2ミリメートルまでの範囲に及ぶとすることができる。一例示的導電材料は、Wieland(ドイツ)から入手可能な銅−鉄合金金属板である。望ましい場合に、仕上がり部分が回路基板に装着可能であることを確実にするために、当業技術で一般に知られているように、端子の面をニッケル、銀、金、錫等で電気メッキすることができる。1つの特定の実施形態において、端子の両方の面が、ニッケル及び銀フラッシュでそれぞれメッキされ、一方、装着面も錫半田層でメッキされる。
図1を参照すると、コンデンサー要素33と電気接続状態にあるアノード端子62とカソード端子72とを含むコンデンサーアセンブリの一実施形態30が示されている。コンデンサー要素33は、上面37、下面39、前面36、及び後面38を有する。カソード端子72は、コンデンサー要素33の面のうちのいずれかと電気接触状態にあるとすることができるが、図示の実施形態において、下面39及び後面38と電気接触状態にある。より具体的には、カソード端子72は、第2の構成要素74に対して実質的に垂直に位置決めされた第1の構成要素73を含む。第1の構成要素73は、コンデンサー要素33の下面39と電気接触状態にあり、かつそれとほぼ平行である。第2の構成要素74は、コンデンサー要素33の後面38に対して接触状態にあり、かつそれに対してほぼ平行である。これらの部分を一体形として示すが、これらは、これに代えて直接に又は補助的な導電性要素(例えば、金属)を通過してのいずれかで互いに接続された別個の個体とすることができることを理解すべきである。
アノード端子62もまた、第2の構成要素64に対して実質的に垂直に位置決めされた第1の構成要素63を含む。第1の構成要素63は、コンデンサー要素33の下面39と電気接触状態にあり、かつそれとほぼ平行である。望ましい場合に、第2の構成要素64は、アノードリード16を担持する領域(例えば、U字形領域)を含むことができる。
これらの端子は、当業技術で公知のいずれかの技術を用いてコンデンサー要素に接続することができる。一実施形態において、例えば、カソード端子72とアノード端子62とを定めるリードフレームを設けることができる。電解コンデンサー要素33をリードフレームに取り付けるために、最初に導電性接着剤71をカソード端子72の面に付加することができる。導電性接着剤71は、例えば、樹脂組成と共に包含される導電性金属粒子を含むことができる。金属粒子は、銀、銅、金、プラチナ、ニッケル、亜鉛、ビスマス等とすることができる。樹脂組成は、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂)、硬化剤(例えば、酸無水物)、及び結合剤(例えば、シラン結合剤)を含むことができる。適切な導電性接着剤は、Osako他に付与された米国特許出願公開第2006/0038304号明細書に記載されていると考えられる。導電性接着剤をカソード端子72に付加するのに、様々な技術のうちのいずれかを使用することができる。例えば、実用的でコスト節減的な利点の理由から、印刷技術を使用することができる。
端子をコンデンサーに取り付ける上で、一般的に、様々な方法を使用することができる。一実施形態において、例えば、アノード端子62の第2の構成要素64及びカソード端子72の第2の構成要素74は、最初に、図1に示す位置に上方に曲げられる。その後に、コンデンサー要素33は、その下面39が接着剤に接触し、かつアノードリード16が上側のU字形領域51によって受け入れられるようにカソード端子72上に位置決めされる。望ましい場合に、アノード端子とカソード端子を電気的に遮断するために、コンデンサー要素33の下面39とアノード端子62の第1の構成要素63との間にプラスチックのパッド又はテープのような絶縁材料(図示せず)を位置決めすることができる。
次に、アノードリード16は、例えば、機械溶接、レーザ溶接、導電性接着剤のような当業技術で公知のいずれかの技術を用いてアノード端子に電気的に接続される。例えば、アノードリード16は、レーザを用いてアノード端子62に溶接することができる。一般的に、レーザは、誘導放出によって光子を放出する機能を有するレーザ媒質と、レーザ媒質の元素を励起するエネルギ源とを含む共振器を含む。適切なレーザの1つのタイプは、レーザ媒質が、ネオジム(Nd)でドープされたアルミニウムとイットリウムガーネット(YAG)とからなるものである。励起された粒子は、ネオジムイオンNd3+である。エネルギ源は、レーザ媒質が連続レーザビームを放出するように又はエネルギ放電がパルスレーザビームを放出するように連続エネルギをこれらに供給することができる。アノードリード16をアノード端子62に電気的に接続した時に、導電性接着剤は、次に硬化させることができる。例えば、電解コンデンサー要素33が、接着剤によってカソード端子72に十分に接着されることを確実にするように、熱及び圧力を印加する熱プレスを使用することができる。
取り付け後に、アノード端子62及びカソード端子72の少なくとも一部分が、回路基板への装着に向けて露出状態に留まるように、コンデンサー要素33は、次に、ケーシング28に位置決めすることができる。図示のように、ケーシング28は、カプセル化層130と、カプセル化層130の上に重なる湿気障壁層132とを含む。図示の実施形態において、湿気障壁層132は、カプセル化層130の面全域を覆う。しかし、これは決して必須ではないことを理解すべきである。例えば、湿気障壁層132は、面の一部分、例えば、カプセル化層130の面のうちの約20%から約99%まで、一部の実施形態では約40%から約95%まで、更に一部の実施形態では約60%から約90%までしか覆わない場合がある。他の実施形態において、例えば、図1に示す湿気障壁層の一部分を除去することができる。本発明者は、カバレージの程度に関わらず、望ましい耐湿性を依然として達成しながら、湿気障壁層において比較的小さい厚みを使用することができることを見出した。それによって取りわけコストを最小にし、材料がコンデンサーアセンブリ全体の性能に悪影響を及ぼす可能性がある程度を制限することができる。湿気障壁層の全部ではないにしても少なくとも一部分の厚みは、例えば、約5ナノメートルから約5マイクロメートルまで、一部の実施形態では約20ナノメートルから約2マイクロメートルまで、更に一部の実施形態では約50ナノメートルから約1マイクロメートルまでとすることができる。カプセル化層の厚みは、コンデンサーアセンブリの望ましいサイズに依存して様々なものとすることができる。例えば、適切なケースサイズは、例えば、「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」、「G」、「H」、「J」、「K」、「L」、「M」、「N」、「P」、「R」、「S」、「T」、「V」、「W」、「Y」、「X」、又は「Z」(AVX Corporationから入手可能な表記)を含むことができる。
カプセル化層及び湿気障壁層を付加するのに、一般的に、様々な技術のうちのいずれかを使用することができる。一実施形態において、例えば、カプセル化層を形成するのに、コンデンサー要素をモールド内に位置決めし、それは、次に、熱硬化性樹脂を充填して硬化させることができる。次に、湿気障壁層をコーティング、浸漬、押出成形、噴霧のような公知の技術を用いて付加することができる。
本発明の結果として、コンデンサーアセンブリは、高い湿度レベル(85%又はそれよりも高い相対湿度)に露出される場合であっても、優れた電気特性を示すことができる。例えば、コンデンサーアセンブリは、100kHzの作動周波数で測定した場合に、約50オームよりも低い、一部の実施形態では約25オームよりも低い、一部の実施形態では約0.01オームから約10オームまで、更に一部の実施形態では約0.05オームから約5オームまでの等価直列抵抗(「ESR」)を有することができる。更に、一般的に1つの導体から絶縁体を通過して隣接する導体に流れる電流を意味する漏れ電流は、比較的低いレベルに維持することができる。例えば、本発明のコンデンサーの正規化漏れ電流の数値は、一部の実施形態では約1μA/μF*Vよりも小さく、一部の実施形態では約0.5μA/μF*Vよりも小さく、更に一部の実施形態では約0.1μA/μF*Vよりも小さく、この場合にμAは、マイクロアンペアであり、μF*Vは、キャパシタンスと定格電圧の積である。そのようなESR及び正規化漏れ電流値は、相当量の時間にわたる高温での経年変化の後であっても維持することができる。例えば、これらの値は、50℃から250℃まで、一部の実施形態では70℃から200℃まで、更に一部の実施形態では80℃から150℃までの範囲に及ぶ温度、及び85%又はそれよりも高い相対湿度レベルにおいて、約100時間又はそれよりも長く、一部の実施形態では約300時間から約3000時間まで、更に一部の実施形態では約400時間から約2500時間まで(例えば、500時間、600時間、700時間、800時間、900時間、1000時間、1100時間、1200時間、又は2000時間)にわたって維持することができる。
以下の実施例を参照することにより、本発明をより明快に理解することができるであろう。
試験手順
キャパシタンス
キャパシタンスは、Kelvin Leadsを有するKeithley 3330 Precision LCZメーターを用い、2.2ボルトDCバイアス及び0.5ボルトピーク間正弦波信号を用いて測定することができる。作動周波数は、120kHzとすることができ、温度は、23℃±2℃とすることができる。
等価直列抵抗(ESR)
等価直列抵抗は、Kelvin Leadsを有するKeithley 3330 Precision LCZメーターを用い、2.2ボルトDCバイアス及び0.5ボルトピーク間正弦波信号を用いて測定することができる。作動周波数は、100kHzとすることができ、温度は、23℃±2℃とすることができる。
湿度試験
85℃の温度、85%の相対湿度、及び定格電圧で湿度試験が行われた(25個の部分)。120時間、250時間、500時間、及び1,000時間の後にキャパシタンス及びESRを記録し、次に、0時間における初期測定値と比較した。
アノードサンプルを形成するのに、70,000μFV/gのタンタル粉末を用いた。各アノードサンプルに、タンタルワイヤを埋め込み、それを1280℃で焼結し、6.8g/cm3の密度までプレスした。得られたペレットは、1.80mmx1.20mmx2.40mmのサイズを有した。誘電体層を形成するために、これらのペレットを8.6mSの導電率を有する水/リン酸電解質中で85℃の温度で14.4Vまで陽極酸化した。外側に累積される酸化物層をより厚く形成するために、再度これらのペレットを導電率2.0mSを有する水/ホウ酸/四ホウ酸二ナトリウム中で30℃の温度で60Vまで25秒間陽極酸化した。次に、タンタルアノードを鉄(III)トルエンスルホン酸のブタノール溶液(Clevios(登録商標)C、H.C.Starck)中に5分間浸漬し、次に、3.4−エチレンジオキシチオフェン(Clevios(登録商標)M、H.C.Starck)中に1分間浸漬することによって導電性ポリマーコーティングを形成した。45分の重合の後に、誘電体の面上にポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)の薄い層が形成された。反応副成物を除去するために、これらの部分をメタノール中で洗浄し、液体電解質中で陽極酸化し、再度メタノール中で洗浄した。この重合サイクルを10回繰り返した。次に、これらの部分をグラファイト分散液中に浸漬して乾燥させた。最後に、これらの部分を銀分散液中に浸漬し、次に、シリカ充填剤を含む樹脂中にカプセル化した。150μF/6.3Vコンデンサーの複数の部分(500個)をこのようにしていかなる追加の処理も用いずに製造した。
仕上がり部分をテトラデカフルオロヘキサン溶媒(Sigma−Aldrich)中に0.2重量%の1H,1H,2H,2H−ペルフルオロオクチルトリエトキシシラン(Sigma−Aldrich)を含む溶液中に1分間浸した点を除いて、コンデンサーを実施例1で記載した方式で形成した。次に、これらの部分を高湿雰囲気(65℃/85%相対湿度)中に1時間放置した。150μF/6.3Vコンデンサーの複数の部分(500個)をこのようにして製造した。
仕上がり部分をテトラデカフルオロヘキサン溶媒(Sigma−Aldrich)中に1.0重量%の1H,1H,2H,2H−ペルフルオロオクチルトリエトキシシラン(Sigma−Aldrich)を含む溶液中に1分間浸した点を除いて、コンデンサーを実施例1で記載した方式で形成した。次に、これらの部分を高湿雰囲気(65℃/85%相対湿度)中に1時間放置した。150μF/6.3Vコンデンサーの複数の部分(500個)をこのようにして製造した。
次に、サンプルのキャパシタンス及びESRを上述のような湿度の下で試験した。中央値の結果を下記の表1に示している。
表1:湿度試験中の電気特性
(表1)
Figure 2015037192
一覧表示したように、湿度試験中に、湿気障壁を含む部分(実施例2及び実施例3)は、湿気障壁を持たない部分(実施例1)よりも小さいESR変化及びキャパシタンス変化を示している。
当業者は、本発明のこれら及び他の修正及び変形を本発明の精神及び範囲から逸脱することなく実施することができる。これに加えて、様々な実施形態の態様は、全体的又は部分的の両方で入れ替えることができることを理解すべきである。更に、当業者は、以上の説明が単なる例であり、添付の特許請求の範囲に更に説明する本発明をそのように限定するように意図していないことを認めるであろう。
16 アノードリード
28 ケーシング
33 コンデンサー要素
130 カプセル化層
132 湿気障壁層

Claims (22)

  1. 焼結された多孔質アノード本体と、該アノード本体の上に重なる誘電体層と、該誘電体層の上に重なる固体電解質とを含むコンデンサー要素と、
    前記コンデンサー要素が内部に位置決めされた多層ケーシングであって、該ケーシングが、該コンデンサー要素の上に重なるカプセル化層と該カプセル化層の上に重なる湿気障壁層とを含み、該カプセル化層が熱硬化性樹脂を含み、該湿気障壁層が疎水性材料を含む前記多層ケーシングと、
    を含むことを特徴とするコンデンサーアセンブリ。
  2. 前記疎水性材料は、ASTM D7490−08に従って決定される時に約90°又はそれよりも大きい水との接触角を有することを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
  3. 前記疎水性材料は、エラストマーを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
  4. 前記エラストマーは、フルオロポリマーであることを特徴とする請求項3に記載のコンデンサーアセンブリ。
  5. 前記エラストマーは、シリコーンであることを特徴とする請求項3に記載のコンデンサーアセンブリ。
  6. 前記シリコーンは、1つ又はそれよりも多くのフッ素化炭化水素基を含むことを特徴とする請求項5に記載のコンデンサーアセンブリ。
  7. 前記フッ素化炭化水素基は、以下の一般化学式:
    p2p+1q2q
    によって表されるペルフルオロアルキレン基であり、
    pは、1から12までの整数であり、
    qは、0から8までの整数である、
    ことを特徴とする請求項6に記載のコンデンサーアセンブリ。
  8. pは、2から10までの整数であり、qは、2又は3からの整数であることを特徴とする請求項6に記載のコンデンサーアセンブリ。
  9. 前記フッ素化炭化水素基は、CF3−C24−、C49−C24−、C613−C24−、C817−C24−、C817−C36−、CF3−、C37−、C49−、C817−、C613、又はその組合せであることを特徴とする請求項6に記載のコンデンサーアセンブリ。
  10. 前記熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
  11. 前記カプセル化層は、非導電性充填剤を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
  12. 前記非導電性充填剤は、シリカ、ケイ酸塩、又はその組合せを含むことを特徴とする請求項10に記載のコンデンサーアセンブリ。
  13. 前記湿気障壁層は、前記カプセル化層の一部分のみを覆うことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
  14. 前記湿気障壁層の少なくとも一部分が、約5ナノメートルから約5マイクロメートルまでの厚みを有することを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
  15. 前記アノード本体は、タンタル、ニオブ、又はその導電性酸化物を含む粉末から形成されることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
  16. 前記固体電解質は、導電性ポリマーを含むことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
  17. 前記導電性ポリマーは、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)であることを特徴とする請求項16に記載のコンデンサーアセンブリ。
  18. 前記固体電解質は、複数の予備重合させた導電性ポリマー粒子を含むことを特徴とする請求項16に記載のコンデンサーアセンブリ。
  19. 前記固体電解質は、ヒドロキシル官能性非イオンポリマーを更に含むことを特徴とする請求項16に記載のコンデンサーアセンブリ。
  20. 前記アノード本体と電気接触状態にあるアノード端子と、前記固体電解質と電気接触状態にあるカソード端子とを更に含み、
    前記ケーシングは、前記アノード端子及び前記カソード端子の少なくとも一部分を露出したままに残す、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
  21. アノードリードが、前記アノード本体から延び、かつ前記アノード端子に接続されることを特徴とする請求項20に記載のコンデンサーアセンブリ。
  22. 85%の相対湿度を有する雰囲気への露出の後に、100kHzの作動周波数で測定した時に約50オームよりも低いESRを示すことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサーアセンブリ。
JP2014159363A 2013-08-15 2014-08-05 耐湿性固体電解コンデンサーアセンブリ Active JP6906884B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/967,462 US9236192B2 (en) 2013-08-15 2013-08-15 Moisture resistant solid electrolytic capacitor assembly
US13/967,462 2013-08-15

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019207725A Division JP2020036042A (ja) 2013-08-15 2019-11-18 耐湿性固体電解コンデンサーアセンブリ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015037192A true JP2015037192A (ja) 2015-02-23
JP6906884B2 JP6906884B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=52430419

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014159363A Active JP6906884B2 (ja) 2013-08-15 2014-08-05 耐湿性固体電解コンデンサーアセンブリ
JP2019207725A Pending JP2020036042A (ja) 2013-08-15 2019-11-18 耐湿性固体電解コンデンサーアセンブリ

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019207725A Pending JP2020036042A (ja) 2013-08-15 2019-11-18 耐湿性固体電解コンデンサーアセンブリ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9236192B2 (ja)
JP (2) JP6906884B2 (ja)
KR (1) KR102244977B1 (ja)
CN (2) CN111210995A (ja)
DE (1) DE102014214945A1 (ja)
FR (1) FR3009765B1 (ja)
HK (1) HK1202701A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019504487A (ja) * 2015-12-18 2019-02-14 ケメット エレクトロニクス コーポレーション コンデンサ及び封止材厚さ規制用薄膜を用いた製造方法
JP2019537264A (ja) * 2016-11-15 2019-12-19 エイブイエックス コーポレイション 固体電解キャパシタのためのリード線構造
JP2020500426A (ja) * 2016-11-15 2020-01-09 エイブイエックス コーポレイション 固体電解キャパシタ用のケーシング材料
JP2020500427A (ja) * 2016-11-15 2020-01-09 エイブイエックス コーポレイション 高湿度雰囲気中で用いるための固体電解キャパシタ
JP2020509599A (ja) * 2017-03-06 2020-03-26 エイブイエックス コーポレイション 固体電解キャパシタアセンブリ
JP2020526916A (ja) * 2017-07-03 2020-08-31 エイブイエックス コーポレイション 固体電解キャパシタアセンブリ

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9236193B2 (en) * 2013-10-02 2016-01-12 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor for use under high temperature and humidity conditions
US10297393B2 (en) 2015-03-13 2019-05-21 Avx Corporation Ultrahigh voltage capacitor assembly
US9672989B2 (en) * 2015-05-29 2017-06-06 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor assembly for use in a humid atmosphere
US9767963B2 (en) * 2015-05-29 2017-09-19 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with an ultrahigh capacitance
US9972444B2 (en) * 2015-05-29 2018-05-15 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor element for use in dry conditions
US10186382B2 (en) 2016-01-18 2019-01-22 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US10381165B2 (en) 2016-05-20 2019-08-13 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor for use at high temperatures
US10763046B2 (en) 2016-09-15 2020-09-01 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
US10431390B2 (en) * 2016-09-29 2019-10-01 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electrolytic capacitor and method for manufacturing same
WO2018075329A1 (en) 2016-10-18 2018-04-26 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved performance at high temperatures and voltages
US10741333B2 (en) 2016-10-18 2020-08-11 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved leakage current
WO2018075327A1 (en) 2016-10-18 2018-04-26 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor assembly
US10832871B2 (en) 2016-11-14 2020-11-10 Avx Corporation Wet electrolytic capacitor for an implantable medical device
US10737101B2 (en) * 2016-11-14 2020-08-11 Avx Corporation Medical device containing a solid electrolytic capacitor
US10431389B2 (en) 2016-11-14 2019-10-01 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor for high voltage environments
JP7223968B2 (ja) * 2017-01-31 2023-02-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサ
CN108538572B (zh) * 2017-03-01 2020-09-04 钰邦电子(无锡)有限公司 电容器封装结构
US11257628B2 (en) * 2017-07-03 2022-02-22 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor containing a nanocoating
US11004615B2 (en) 2017-12-05 2021-05-11 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor for use at high temperatures
US10957493B2 (en) 2017-12-05 2021-03-23 Avx Corporation Wet electrolytic capacitor for an implantable medical device
CN111919273A (zh) * 2018-03-30 2020-11-10 阿维科斯公司 具有阻挡层的超级电容器组件
WO2019199484A1 (en) * 2018-04-13 2019-10-17 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor containing a vapor-deposited barrier film
US11342129B2 (en) 2018-06-21 2022-05-24 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor with stable electrical properties at high temperatures
JP7178609B2 (ja) * 2018-11-30 2022-11-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサ
CN113597654A (zh) * 2019-03-05 2021-11-02 株式会社村田制作所 电解电容器
KR20210148365A (ko) * 2019-04-25 2021-12-07 로무 가부시키가이샤 고체 전해 콘덴서
WO2020236566A1 (en) 2019-05-17 2020-11-26 Avx Corporation Delamination-resistant solid electrolytic capacitor
JP7417714B2 (ja) 2019-09-18 2024-01-18 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション バリヤ被覆を含む固体電解キャパシタ
US11631548B2 (en) 2020-06-08 2023-04-18 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor containing a moisture barrier
KR20230095978A (ko) * 2020-10-27 2023-06-29 교세라 에이브이엑스 컴포넌츠 코포레이션 통기구를 갖는 수지 층을 포함하는 표면 실장형 울트라커패시터 장치
KR20220059151A (ko) * 2020-11-02 2022-05-10 삼성전기주식회사 탄탈 커패시터
US11837415B2 (en) * 2021-01-15 2023-12-05 KYOCERA AVX Components Corpration Solid electrolytic capacitor
CN114758897B (zh) * 2022-06-15 2022-08-19 南通江海电容器股份有限公司 一种高密封性能的电解电容器

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6347901A (ja) * 1986-08-16 1988-02-29 ティーディーケイ株式会社 電子部品
JPS6351131A (ja) * 1986-08-20 1988-03-04 帝人株式会社 透明耐透湿積層体
JPS63152635A (ja) * 1986-08-22 1988-06-25 Asahi Glass Co Ltd 架橋可能なフルオロシリコ−ン重合体の製造方法
JPS6454320U (ja) * 1987-09-30 1989-04-04
JPH03139571A (ja) * 1989-10-24 1991-06-13 Matsushita Refrig Co Ltd 撥水性コーティング用組成物及び撥水性コーティング用組成物を用いた熱交換器
JPH0590099A (ja) * 1991-09-30 1993-04-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd チツプ状固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH10144575A (ja) * 1996-11-06 1998-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップ形固体電解コンデンサおよびその包装方法
JP2010212650A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 固体コンデンサ及びその製造方法
JP2010245313A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Family Cites Families (80)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4001655A (en) * 1974-01-10 1977-01-04 P. R. Mallory & Co., Inc. Compressible intermediate layer for encapsulated electrical devices
JPS5268172U (ja) * 1975-11-14 1977-05-20
US4039904A (en) * 1976-01-02 1977-08-02 P. R. Mallory & Co., Inc. Intermediate precoat layer of resin material for stabilizing encapsulated electric devices
JPS6068654U (ja) * 1983-10-17 1985-05-15 富士通株式会社 半導体装置
EP0255957A3 (en) * 1986-08-08 1988-11-17 Asahi Glass Company Ltd. Fluorosilicone polymer, processes for the production thereof and composition containing it
JPS63102309A (ja) * 1986-10-20 1988-05-07 日本ケミコン株式会社 固体電解コンデンサの製造法
US4945452A (en) 1989-11-30 1990-07-31 Avx Corporation Tantalum capacitor and method of making same
JPH04216608A (ja) * 1990-12-18 1992-08-06 Nec Toyama Ltd 固体電解コンデンサの製造方法
US5111327A (en) 1991-03-04 1992-05-05 General Electric Company Substituted 3,4-polymethylenedioxythiophenes, and polymers and electro responsive devices made therefrom
US5390074A (en) * 1991-09-30 1995-02-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Chip-type solid electrolytic capacitor and method of manufacturing the same
JP2765462B2 (ja) 1993-07-27 1998-06-18 日本電気株式会社 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH07135126A (ja) 1993-11-10 1995-05-23 Nec Corp 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP3068430B2 (ja) 1995-04-25 2000-07-24 富山日本電気株式会社 固体電解コンデンサ及びその製造方法
US5812367A (en) 1996-04-04 1998-09-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Solid electrolytic capacitors comprising a conductive layer made of a polymer of pyrrole or its derivative
GB9700566D0 (en) 1997-01-13 1997-03-05 Avx Ltd Binder removal
US6322912B1 (en) 1998-09-16 2001-11-27 Cabot Corporation Electrolytic capacitor anode of valve metal oxide
US6391275B1 (en) 1998-09-16 2002-05-21 Cabot Corporation Methods to partially reduce a niobium metal oxide and oxygen reduced niobium oxides
US6416730B1 (en) 1998-09-16 2002-07-09 Cabot Corporation Methods to partially reduce a niobium metal oxide oxygen reduced niobium oxides
US6072694A (en) 1998-09-30 2000-06-06 Kemet Electronics Corporation Electrolytic capacitor with improved leakage and dissipation factor
DE19846936C1 (de) * 1998-10-12 2000-03-30 Siemens Matsushita Components Tantal-Elektrolytkondensator
JP3245567B2 (ja) * 1999-01-25 2002-01-15 富山日本電気株式会社 固体電解コンデンサの製造方法
JP2000243665A (ja) * 1999-02-17 2000-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体電解コンデンサおよびその製造方法
US6324051B1 (en) 1999-10-29 2001-11-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Solid electrolytic capacitor
JP3731639B2 (ja) 1999-11-15 2006-01-05 信越化学工業株式会社 フッ素含有ポリシロキサン、その製造方法、及び繊維処理剤組成物
DE10004725A1 (de) 2000-02-03 2001-08-09 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von wasserlöslichen pi-konjugierten Polymeren
TW507228B (en) 2000-03-07 2002-10-21 Sanyo Electric Co Solid phase electrolytic capacitor
US6737370B2 (en) 2000-03-21 2004-05-18 Rheinische Filztuchfabrik Gmbh Press pad containing fluoroelastomer or fluorosilicone elastomer priority claim
US6576099B2 (en) 2000-03-23 2003-06-10 Cabot Corporation Oxygen reduced niobium oxides
JP3876961B2 (ja) 2000-06-29 2007-02-07 信越化学工業株式会社 表面処理剤及び撥水・撥油性物品
MXPA03003968A (es) 2000-11-06 2004-05-24 Cabot Corp Oxidos de metal para valvulas, reducidos en oxigeno, modificados.
JP3541001B2 (ja) 2000-11-13 2004-07-07 Necトーキン富山株式会社 チップ型固体電解コンデンサ
JP4014819B2 (ja) 2001-05-14 2007-11-28 Necトーキン株式会社 チップ型コンデンサおよびその製造方法
US6674635B1 (en) 2001-06-11 2004-01-06 Avx Corporation Protective coating for electrolytic capacitors
WO2003034453A1 (fr) 2001-10-18 2003-04-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Condensateur electrolytique solide et procede de production dudit condensateur
US6845004B2 (en) 2003-02-12 2005-01-18 Kemet Electronics Corporation Protecting resin-encapsulated components
DE502004011120D1 (de) 2003-07-15 2010-06-17 Starck H C Gmbh Niobsuboxidpulver
DE10333156A1 (de) 2003-07-22 2005-02-24 H.C. Starck Gmbh Verfahren zur Herstellung von Niobsuboxid
DE10347702B4 (de) 2003-10-14 2007-03-29 H.C. Starck Gmbh Sinterkörper auf Basis Niobsuboxid
ES2329898T3 (es) * 2003-10-17 2009-12-02 H.C. Starck Gmbh Condensadores electroliticos con capa externa de polimero.
DE102004022110A1 (de) * 2004-05-05 2005-12-01 H.C. Starck Gmbh Verfahren zur Herstellung von Elektrolytkondensatoren
US7006347B1 (en) * 2004-08-12 2006-02-28 Pacesetter, Inc. Low deformation electrolytic capacitor
CN1737072B (zh) 2004-08-18 2011-06-08 播磨化成株式会社 导电粘合剂及使用该导电粘合剂制造物件的方法
TWI283879B (en) * 2005-02-17 2007-07-11 Sanyo Electric Co Solid electrolytic capacitor and manufacturing method thereof
JP4519679B2 (ja) * 2005-02-21 2010-08-04 Necトーキン株式会社 導電性高分子組成物およびそれを用いた固体電解コンデンサ
DE102005028262B4 (de) 2005-06-17 2010-05-06 Kemet Electronics Corp. Kondensator mit einer Elektrode und Herstellungsverfahren für den Kondensator mit der Elektrode
JP4978827B2 (ja) * 2005-06-27 2012-07-18 株式会社村田製作所 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP4546415B2 (ja) 2005-09-01 2010-09-15 日本特殊陶業株式会社 配線基板、セラミックキャパシタ
DE102005043829A1 (de) 2005-09-13 2007-04-05 H.C. Starck Gmbh Verfahren zur Herstellung von Elektrolytkondensatoren mit hoher Nennspannung
JP4926006B2 (ja) * 2007-03-15 2012-05-09 三洋電機株式会社 固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサ
US7483259B2 (en) 2007-03-21 2009-01-27 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor containing a barrier layer
US7515396B2 (en) 2007-03-21 2009-04-07 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor containing a conductive polymer
JP2009209259A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Nec Tokin Corp 導電性高分子およびそれを用いた固体電解コンデンサ
CN201251447Y (zh) * 2008-07-25 2009-06-03 宁波市北仑机械电器有限公司 密闭式防水角度传感器
JP4903759B2 (ja) * 2008-08-05 2012-03-28 Necトーキン株式会社 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料、電解コンデンサ、ならびに固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP4903760B2 (ja) * 2008-08-05 2012-03-28 Necトーキン株式会社 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料、電解コンデンサ、ならびに固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP5287739B2 (ja) * 2009-05-01 2013-09-11 トヨタ自動車株式会社 固体電解質材料
US8503165B2 (en) * 2009-05-21 2013-08-06 Kemet Electronics Corporation Solid electrolytic capacitors with improved reliability
US8310816B2 (en) * 2009-05-21 2012-11-13 Kemet Electronics Corporation Solid electrolytic capacitors with improved reliability
JP2010275378A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Nec Tokin Corp 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料並びに、固体電解コンデンサおよびその製造方法
US8125768B2 (en) * 2009-10-23 2012-02-28 Avx Corporation External coating for a solid electrolytic capacitor
JP5410251B2 (ja) * 2009-11-26 2014-02-05 Necトーキン株式会社 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料、電解コンデンサ、ならびに固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2011114132A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Sanyo Electric Co Ltd 電解コンデンサおよびその製造方法
JP5465025B2 (ja) * 2010-01-27 2014-04-09 Necトーキン株式会社 導電性高分子懸濁液およびその製造方法、導電性高分子材料、固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2012004341A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサ
CN101866750A (zh) * 2010-06-23 2010-10-20 福建国光电子科技股份有限公司 固体电解电容器形成固体电解质层的电化学聚合工艺
CN101894672A (zh) * 2010-06-23 2010-11-24 福建国光电子科技股份有限公司 固体电解电容器形成固体电解质层的化学聚合工艺
CN101866749A (zh) * 2010-06-23 2010-10-20 福建国光电子科技股份有限公司 固体电解电容器形成固体电解质层的电化学聚合工艺
CN101894671A (zh) * 2010-06-23 2010-11-24 福建国光电子科技股份有限公司 固体电解电容器形成固体电解质层的化学聚合工艺
JP2012043958A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2012049351A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサ及びその製造方法
KR101953399B1 (ko) * 2010-09-13 2019-05-22 더 리전츠 오브 더 유니버시티 오브 캘리포니아 이온성 겔 전해질, 에너지 저장 장치, 및 이의 제조 방법
US8848342B2 (en) * 2010-11-29 2014-09-30 Avx Corporation Multi-layered conductive polymer coatings for use in high voltage solid electrolytic capacitors
JP2012119427A (ja) 2010-11-30 2012-06-21 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサおよび固体電解コンデンサの製造方法
US8576543B2 (en) * 2010-12-14 2013-11-05 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor containing a poly(3,4-ethylenedioxythiophene) quaternary onium salt
CN102115599B (zh) * 2011-03-02 2013-11-20 福建国光电子科技股份有限公司 制备电容器固体电解质层的电化学聚合溶液及工艺
US8582278B2 (en) * 2011-03-11 2013-11-12 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved mechanical stability
US8379371B2 (en) 2011-05-20 2013-02-19 Kemet Electronics Corporation Utilization of moisture in hermetically sealed solid electrolytic capacitor and capacitors made thereof
WO2013035640A1 (ja) * 2011-09-06 2013-03-14 日本ケミコン株式会社 固体電解コンデンサ用分散液の製造方法及び固体電解コンデンサ用分散液、この分散液を用いた固体電解コンデンサの製造方法及び固体電解コンデンサ
JP5872872B2 (ja) * 2011-12-12 2016-03-01 Necトーキン株式会社 導電性高分子組成物の製造方法、導電性高分子材料の製造方法、導電性基材の製造方法、電極の製造方法および固体電解コンデンサの製造方法
JP5952551B2 (ja) * 2011-12-12 2016-07-13 Necトーキン株式会社 導電性高分子組成物およびその製造方法、導電性高分子材料の製造方法、導電性基材の製造方法、電極の製造方法、電子デバイスの製造方法並びに固体電解コンデンサの製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6347901A (ja) * 1986-08-16 1988-02-29 ティーディーケイ株式会社 電子部品
JPS6351131A (ja) * 1986-08-20 1988-03-04 帝人株式会社 透明耐透湿積層体
JPS63152635A (ja) * 1986-08-22 1988-06-25 Asahi Glass Co Ltd 架橋可能なフルオロシリコ−ン重合体の製造方法
JPS6454320U (ja) * 1987-09-30 1989-04-04
JPH03139571A (ja) * 1989-10-24 1991-06-13 Matsushita Refrig Co Ltd 撥水性コーティング用組成物及び撥水性コーティング用組成物を用いた熱交換器
JPH0590099A (ja) * 1991-09-30 1993-04-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd チツプ状固体電解コンデンサおよびその製造方法
JPH10144575A (ja) * 1996-11-06 1998-05-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップ形固体電解コンデンサおよびその包装方法
JP2010212650A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 固体コンデンサ及びその製造方法
JP2010245313A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Nec Tokin Corp 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019504487A (ja) * 2015-12-18 2019-02-14 ケメット エレクトロニクス コーポレーション コンデンサ及び封止材厚さ規制用薄膜を用いた製造方法
JP6991974B2 (ja) 2015-12-18 2022-01-13 ケメット エレクトロニクス コーポレーション コンデンサ及び封止材厚さ規制用薄膜を用いた製造方法
JP2019537264A (ja) * 2016-11-15 2019-12-19 エイブイエックス コーポレイション 固体電解キャパシタのためのリード線構造
JP2020500426A (ja) * 2016-11-15 2020-01-09 エイブイエックス コーポレイション 固体電解キャパシタ用のケーシング材料
JP2020500427A (ja) * 2016-11-15 2020-01-09 エイブイエックス コーポレイション 高湿度雰囲気中で用いるための固体電解キャパシタ
JP2022062241A (ja) * 2016-11-15 2022-04-19 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション 高湿度雰囲気中で用いるための固体電解キャパシタ
JP7071354B2 (ja) 2016-11-15 2022-05-18 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション 固体電解キャパシタ用のケーシング材料
JP2020509599A (ja) * 2017-03-06 2020-03-26 エイブイエックス コーポレイション 固体電解キャパシタアセンブリ
JP2020526916A (ja) * 2017-07-03 2020-08-31 エイブイエックス コーポレイション 固体電解キャパシタアセンブリ
JP7275055B2 (ja) 2017-07-03 2023-05-17 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション 固体電解キャパシタアセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
CN104377038A (zh) 2015-02-25
US9236192B2 (en) 2016-01-12
HK1202701A1 (en) 2015-10-02
FR3009765A1 (fr) 2015-02-20
JP2020036042A (ja) 2020-03-05
JP6906884B2 (ja) 2021-07-21
FR3009765B1 (fr) 2017-01-27
DE102014214945A1 (de) 2015-02-19
KR20150020148A (ko) 2015-02-25
US20150049419A1 (en) 2015-02-19
KR102244977B1 (ko) 2021-04-28
CN111210995A (zh) 2020-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6906884B2 (ja) 耐湿性固体電解コンデンサーアセンブリ
JP2020025136A (ja) 湿式対乾式キャパシタンスを強化した固体電解コンデンサ
JP6641321B2 (ja) 超高電圧固体電解コンデンサ
JP6681138B2 (ja) ナノコンポジットを含む安定な固体電解コンデンサ
JP6370535B2 (ja) 高電圧での性能を改良した固体電解コンデンサ
KR102486981B1 (ko) 누설 전류가 개선된 고체 전해질 커패시터
CN104051157B (zh) 用于极端条件下的固体电解电容器
JP6317552B2 (ja) 電解コンデンサの固体電解質用の非イオン性界面活性剤
JP6645723B2 (ja) 温度安定固体電解コンデンサ
JP2019505993A (ja) 改良された漏れ電流を有する固体電解キャパシタ
KR102449757B1 (ko) 고체 전해질 커패시터
JP2017079322A (ja) 超高キャパシタンスを有する固体電解キャパシタ
JP2014222754A (ja) 導電性ポリマー粒子を含む固体電解コンデンサー
JP6893076B2 (ja) コンデンサ組立体のための熱伝導性封入材料
JP2016219777A (ja) 高キャパシタンスを有する固体電解キャパシタ
JP2012039123A (ja) 機械的に堅牢な固体電解コンデンサアセンブリ
JP2021093544A (ja) 薄型マルチアノードアセンブリ
KR20200127049A (ko) 내박리성 고체 전해질 커패시터
KR102617851B1 (ko) 고온에서 전기적 특성이 안정적인 고체 전해질 커패시터
US9754730B2 (en) Low profile multi-anode assembly in cylindrical housing
US11270847B1 (en) Solid electrolytic capacitor with improved leakage current

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171101

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180815

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181115

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191118

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20191118

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191127

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20191202

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200124

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200203

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200601

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20200720

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201008

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210319

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210513

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210610

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210610

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6906884

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350